2017年10月14日 (土)

次にボディ側のネックポケットの加工です。

Violetta

画像はザグりを行なうためにMDFの端材で作ったガイドなのですが、微妙にスラントしてるのが分かると思います。

このガイドでネックポケットを掘ると、言うまでも無くガイドと同じように斜めになります。つまりこのギターのネックは仕込み角が付くという事です。現物合わせで作ったので具体的に何度なのかは分かりませんが、見た感じから推測すると3度くらいでしょうか。

なぜ仕込み角を付けたかというと、今回採用したブリッジ、アイバニーズのパワーロッカーが実は高さ調整ができない代物で(この辺がアッと言う間に姿を消した要因のひとつかもしれませんね)、それが一般的なトレモロアームのユニットと比べると少し高め(ボディトップから1弦で15mm程度)であり、それに合わせたからなのですが、私は個人的にボディトップと弦との距離が遠めな方が好きなので(ピックを深く差し込んでピッキングする癖があるため ← 下手糞な原因のひとつ)、かえって好都合なのです。

Violetta

そのガイドを両面テープでボディに貼り付けて電動トリマーでザグったのですが、自分でも思った以上に綺麗に掘れました。ネックエンドをポケットに差し込んでネック持ち上げると、3kgを超えるボディも一緒に持ち上がる程に高精度です。

しかしネックのセンターに合わせて糸を張って確認すると、ボディエンドで約3mmズレてしまう、いわゆる「センターズレ」を起こしてます。

どうやらガイドを貼る際に本当に極微にズレていたようで、その修正のために罫書いたボールペンの線の太さ程度だけネックポケットをザグり直し、その極々僅かだけ広がった分、紙のように薄く削ったハードメイプルをネックエンドに貼ってキッチリとピッタリとセンターを出しました。

Violetta

また、仕込み角も本当に微妙にズレていたようで、ボディとネックの間にコピー用紙1枚が入るレベルの隙間が空いてしまいました。これもスラントしたガイドの片側に両面テープを2枚貼って傾斜を調整してネックポケットを削り直しました。

さらにはボディのカッタウェイからネックサイドに繋がる部分の処理が上手くいかず、6弦側はピッタリだけど1弦側に隙間が空いたり、それを修正すると、今度は逆に6弦側に隙間ができたりを繰り返し、結局は隙間が完全に埋まらないまま当初の予定よりもネックが3mmほどボディエンド側に深くセットされる結果となりました。

要するにつまり全部が場当たり的で適当でいい加減な作業の顛末という事です。

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  • 2017年10月28日 (土)

    Violetta

    ネックを接着する前にやらなければならないのは、フロントPUのザグりと配線穴を開けておく事です。

    当初は10mm径のビット用のガイドを作ったのですが、12mm径のビットを使用してザグらないと四隅に隙間ができてしまうため、ガイドは使用せずにボディにガイド代わりの角材を貼り付けてザグりました。

    画像が少しピンボケですが、見て分かる通りにフロントPUはP90を搭載します。

    Violetta

    続いてフロントPUの配線を通す穴をリアPUのザグり付近まで貫通させるのですが、今回このために20cmを超える長いドリルビットを入手しました。

    我が家の非力な電動ドリルではいささか不安ではありましたが、ネックポケット部分からボディエンドの方に向けてビットを差し込んで、どうにか目的の場所まで穴を開ける事ができました。

    目的の場所とはリアPUキャビティをザグる予定の辺りです。

    ボルトオンのセットネック化

    いよいよボディとネックを接着します。

    タイトボンドをたっぷりと塗り、それがハミ出ても大丈夫なように予めボディにマスキングテープを貼って養生し、一気に押し込んでクランプでガッチリと圧力をかけました。

    圧力をかけた事でタイトボンドが大量にハミ出たのですが、素早く簡単に拭き取ってから養生のマスキングテープを剥がし、一応念のためにセンターが出てる事を糸を張って確認して、このまま1日放置します。

    泣いても笑っても明日にはギターになるかガラクタになるか判明します。元からガラクタじゃんって突っ込みは無しで。

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  • 2017年10月29日 (日)

    Violetta

    ネックは無事にボディに接合できたのですが、この状態ではまだギターとして成り立つかどうかは分かりません。

    なのでまずはブリッジを取り付けられるようにイナーシャブロックを落とし込めるザグりを掘るのですが、取りあえず弦を張れる状況になればいいので、まだボディ裏まで貫通させません。

    またザグり幅もトップと同じ寸法で狭いままなので、この状態でブリッジを取り付けて弦を張るとイナーシャブロック完全固定状態となります。

    Violetta

    オクターブも含めてチューニングを行ってアレコレ確認したところ、センターはまったく問題なく出ており、耳で聴いた判断ですが、すべての弦で12フレットと24フレットそれぞれでオクターブと2オクターブがキッチリと出ました。

    まぁ、そのためのオクターブチューニングなんですけどね。

    ただしナットがほんの少し高いのと、ネックの仕込み角が本当に微妙に浅かったようで(ネックポケットの仕込み角の修正が原因??)、ブリッジのサドルを一番低くしても弦高が12フレットで(私の好みに対して)0.5mm程高くなってます。

    アイバニーズ パワーロッカー

    実は当初から、予め埋め込んであるサスティンブロック代わりのハードメイプルにブリッジアンカー(?)をダイレクトにマウントするために、その下の柔らかい栃材は削り取ってハードメイプルを敷く予定だったので、その際に1mm程落とし込んで弦高調整を行なおうと思います。

    強度的に懸念していた、無理やりリバースに改造したヘッドも今のところ問題なさそうなので、弦を張ったまま来週まで放置して様子を見る事にします。

    ちなみにペグはゴトーのマグナムロックです。ナット〜ペグ間の弦も想定通りに真っ直ぐに伸びているので安心しました。ヘッドに角度が付いているのでストリングガイドは必要ありません。

    余談ですが、ボディに斜めに貼ってあるマスキングテープは、コントロールの位置を決めるためにマーキング代わりです。

    取りあえず何とかギターとして機能しそうで一旦は安心しました。

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  • 2017年11月4日 (土)

    Violetta

    平日に弦高が高めのまま生音でペコペコと弾いて状態を確認してましたが、フレットの擦り合わせをしていないのでビビったり音詰まりするポジションがある事を除けば特に問題も発生せず、無事に週末を迎えられました。

    こうなるとアンプから音を出したいと思うのがエレギを弾く者の心情として当然でしょう。

    そのためには何はともあれ、リアPUキャビティをザグり、コントロールキャビティをザグりました(余談ですが、ネジ穴のスペースを確保するためにガイドに瞬間接着剤で貼り付けた突起がザグり作業中に片方だけ外れてしまい、牙が1本だけ出てる形状になってるのは愛嬌です)。

    Violetta

    そしてリアPUキャビティからコントロールキャビティへ配線を通す穴を開ける際に大事故が起こりました。

    20cmを超える長いドリルビットでリアPUキャビティ側から長さ約9cmの穴を開けるのですが、これだけ長いと我が家の非力な電動ドリルではなかなか掘り進める事ができず、そのため結構な力を込めて押していたのですが、そうすると当然コントロールキャビティに貫通した瞬間にドリルが物凄い勢いで前進する訳で、その結果ドリルのチャックの部分がボディトップにヒットして、唯一無二で貴重な栃材が大きく深く派手に無残に損傷してしまったのです。

    Violetta

    「ぎーーいーーやーーっ!!」

    がその時の私の心の叫びです(ぎゃー!!の強調形)。

    そして次の瞬間に悲鳴は「うっわー、どーしよー」という嘆きと困惑に変わりました。

    どうしようもナニも直すしかないのですが、その方法が分かりません。天然の青やスポルテッドやトラ杢を台無しにしない修正など皆目見当も付きません。

    ドリルが貫通する瞬間には気を付ければよかったなどと今さら何回も繰り返し思っても後悔先に立たず、無知は役に立たず、完全に後の祭りです。

    いやマジでホントどうしよう。

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  • 2017年11月11日 (土)

    Violetta

    ボディトップの痛々しい傷を修復します。

    トップに貼った栃の木の板の端材は保存してあるので、そこから似たような模様の部分を選び、傷が隠せる大きさの楕円形に切り出して1mmくらいの薄さまで削り、その楕円に合わせて傷口を加工してタイトボンドで貼り合わせ、乾燥後に研磨して平面を出してみたのですが、ご覧の通りに修正痕がモロに見えて全然ダメです。

    この手法だと貼る側と貼られる側の形が隙間無くピッタリと一致していなければならず、そんな匠のような芸当がド素人の私の腕に備わってるはずもなく、なので違う手段を考えなければなりません。

    Violetta

    つまり隙間が無ければ目立たない訳で、じゃあ最初に補修して目立ってる境界部分を中心にヤスリで適当な形状に浅く削り、前回と同じく栃の端材から切り出して0.5mm程度のペラペラな厚さまで削り込んだ紙のような板を瞬間接着剤で貼り、はみ出た部分を削りながら平面を出してみました(真ん中の画像参照)。

    すると案の定、思惑通り狙い通りに継ぎ目が目立たない補修ができたのです。

    Violetta

    しかし残った瞬間接着剤が綺麗に削り取れず、その部分だけ妙に色が変わって僅かながらに目立ちます。何とかその部分も周囲に馴染ませたいと思ってムキになって研磨していたら、今度は削り過ぎて貼り付けた極薄の板が全部なくなってしまいました。ホント大間抜けです。

    いやマジ面倒臭いと思いながら再び同じ作業を繰り返して、平面は出たけども瞬間接着剤が綺麗に落とせてない状態が下の画像です。

    傷を修正した事を知らなければ、複雑怪奇な模様の栃材が幸いして不自然には見えないと思うので、一旦はこれで終了とします。

    後日やっぱり気に入らないから三度目の補修を行なってしまいそうな予感がしてしまう自分自身が面倒臭い性格でイヤになります。

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  • 2017年11月19日 (日)

    通常加工の再開です。

    Violetta

    一刻も早くアンプから音を出したいと思ってはいるものの、やはり音を決める上で重要と思われるブリッジアンカー下の加工を行なってからでなければ本物の音にならないので、そちらの作業を優先します。

    アンカー下に敷くハードメイプルの板を削り出すのは簡単にできたのですが、難しいのは、それをピッタリと隙間無く埋め込むためにボディトップをザグる形状を決める作業です。

    以前LST-Xの魔改造でピックガードを作った時に余った0.5mm厚の塩ビ版をカッターナイフで加工して、それを5mm厚のベニヤ板に貼り付けてガイドとし、いらない端材で試しザグりをして現物合わせしつつガイドの補正を繰り返し、何とかピッタリと合うまで調整できました。

    Violetta

    そのガイドでザグッた部分にハードメイプルの板をはめ込んで、タイトボンドで接着して圧力を掛けたまま一晩放置して、出来上がったのが真ん中の画像です。

    はみ出たタイトボンドを綺麗に削りたいのと、もう少し低めにブリッジを埋め込みたかったため、再度前述のガイドをザグりにピッタリと合わせて固定し、さらに0.5mmほど深く掘り込みました。

    改めてネジ穴を開けてブリッジアンカー(?)を取り付けたのですが、1mmほど埋め込まれて低くなっているとは思えないくらいに綺麗に仕上げられたのは自分でもビックリです。

    Violetta

    本当はスプリングキャビティを加工して完成に近づけた状態で弾きたいところですが、平日には作業ができないため、取りあえず確認も含めてブリッジ固定のまま弦を張ってみたところ、サドルを中間の高さに戻した状態で思惑通りに自分好みの弦高に調整できました。

    あくまでも生音での話ですが、ブリッジアンカー下が柔らかい栃材から硬いハードメイプルに変わった事で、微妙に高域が出るようになった気がしますが、単なるプラシーボな気もします。

    大きな失敗が無ければ今月中にはアンプから音を出せると思うので、いやが上にも期待が高まります。

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  • 2017年11月23日 (木)

    Violetta

    スプリングキャビティをザグったのですが、一気にザグれるようにガイドを作ると、面積が大きいために電動トリマーのベースプレートよりも大きな穴となってしまいトリマーが使えなくなります。そこで苦肉の策として、幅が半分の大きさのガイドを作成して左右半分づつザグりました。

    このギターはストラトよりも若干ボディが厚いため、そのままザグると結構大きな体積を削ってしまうので、それを避けるためにガイドをスラントさせて固定してザグりました。

    その結果、スプリングハンガー側よりもイナーシャブロック側の方が深くなっており、先に埋め込んであるハードメイプルが見え隠れしているという訳です。

    Violetta

    続いてコントロールキャビティにポットとトグルスイッチの穴を開けます。コントロールの構成とレイアウトは前に魔改造したMST-600と同じように2V1Tを直線に並べるのですが、今回はボリュームとトーンの間にスイッチを挟む配置にします。

    実は使用するポットがロングシャフトのため、それに合わせてコントロールキャビティを約33mmの深さでザグっており、するとボディトップまで約17mmの厚さがあるので、そのままではトグルスイッチを取り付ける事ができません。

    なのでそこだけ深くザグったのですが、キャビティ内で見えない事を言い訳に、ガイドを使わずフリーハンドでトリマーを使用したために段々になってます。

    Violetta

    アウトプットジャックの加工はまだですが、取りあえずアッセンブリーを取り付ける事が可能となったので、全体的に仮止めですが、ひと通り組み込んでみました。

    フロントPUはセイモアダンカンのSP90-1n、リアPUはディマジオの70年代後半に製造されたPAFですが、手元に黒いマウントリングしかなかったのはご愛嬌です。

    アウトプットジャックはトグルスイッチに繋がる単芯シールドでプラプラとぶら下ってるままですが、シールドを繋げばアンプから音が出ます。ただし、弦アースを繋げていないのでノイズが非常に大きい状態ですが。

    音のレポートは次回まで引っ張ります。

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  • 2017年11月25日 (土)

    Violetta

    肝要の音ですが、ブリッジアンカー下に埋め込んだハードメイプルが功を奏したのか、立ち上がりが素早くて高域が目立ちます。

    また倍音が非常に多く、コードを弾くと分離感はありますが、倍音が多すぎて暴れまくる感じは否めません。塗装したら多少は落ち着いてくれるんでしょうかね。

    フローティングさせていてもサスティンがそこそこ稼げているのは、ブリッジ「パワーロッカー」の特徴でしょうか。ちなみに弦は裏通しではなく、ボールエンドを表側から入れて引っ掛けるフック方式です。

    Violetta

    中域もちゃんと出ているために音の芯はありますが、耳に付く高域の陰に隠れてしまいます。アンプのプリ部でミドルを持ち上げれば誤魔化せるかもしれません。

    低域は全然無いと言っても過言ではない程に薄いです。そのため全体的に軽い音という印象は免れないでしょう。

    ギターとして音の良し悪しを言うならば、作った自分が言うのもなんですが、そこそこまぁまぁそれなりに良いのではなかろうかと思います。

    が、個人的な好みとしては、平手でパンパン叩くような今の音よりも、もう少し中低域が厚くてギュッと握り固めた拳骨でガツンと殴るような音が好きなので、もしかしたら苦肉の策として悪あがきとしてPUの変更があるかもしれません。

    まぁ、マホガニーのトップに柔らかい栃を貼ったボディにグーパンチを求めるのが根本的に間違いだとは思いますが。

    それにパーって1発1発は破壊力が小さいけど、連発した時のダメージはグー を上回るしね。←何の話だ??

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  • 2017年12月2日 (土)

    アウトプットジャックを取り付ける部分の加工を行ないます。

    Violetta

    本来ならばホールソーを使用するのですが、そんなの持ってないしウチの電動ドリルは非力だし、円形のガイドを使えば電動トリマーでも可能だろうと思い、0.5mm厚の塩ビ版にカッターナイフで穴を開け、それを両面テープでボディサイドに貼り付けてザグりました。

    が、この横着が後で痛い目を見る事となります。

    言うまでも無くボディサイドはラウンドしており、しかも厚さが約47mmと狭いために両面テープで貼ったガイドが不安定になるのは当たり前で、もう少しで完成ってとこでガイドがズレてしまったのです。

    慌てて電動トリマーを引き抜こうと焦った結果、強力に高速回転しているビットがボディにヒットして「ガガガッ!!」っという派手な音と共にアウトプットジャックキャビティの入り口は派手に粉砕され、塩ビ版のガイドも木っ端微塵に砕け散りました。

    「ぎーーいーーやーーっ!!(2回目)」

    Violetta

    と悲鳴を上げて電動トリマーのスイッチを切ろうとギターから手を離した次の瞬間、ボディサイドの加工のために高さ約50cmのベンチの上で横向きに立てて置いていたギターがバランスを崩してコンクリートの地面に落下したのです。

    「ぎーーいーーやーーっ!!(3回目)」

    まさに踏んだり蹴ったりとはこの事です。泣きっ面に蜂とも言えるでしょう。

    幸いにも上手く回転してボディバックから落ちた事と、ネックに仕込み角があり、ヘッドにも角度が付いているため、ボディエンドとヘッド先端のエッジ部分に打痕が付いた程度の被害で済みました。

    ボディバックはバインディングを入れる予定なので削りますし、ヘッド先端はハードメイプルの屑粉をタイトボンドで練ったパテで補修すれば塗装で誤魔化せるでしょう。

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  • 2017年12月3日 (日)

    Violetta

    無造作に大きく削られて悲惨な姿となったアウトプットジャックのザグりを何とか上手く誤魔化せないかとアレコレ考えた結果、平面なジャックプレートをそのまま落とし込めるようにザグってはめ込む事にしました。

    表面を削る事で粉砕された部分を多少は均す事ができ、さらにはネジ穴が割れた箇所にかからなくなる事で強度的にも問題なくなります。

    また、ジャックプレートを平面のまま使う事で無理な力を加えずに済むメリットもあります。

    まずは中途半端だったアウトプットジャックキャビティを完成させるために、割れた部分をマホガニーの屑粉をタイトボンドで練ったパテで補修します。

    Violetta

    パテが乾燥した後、前回も使用した0.5mm厚の塩ビ版で円形のガイドを作り、それを元にして5mm厚のベニヤ板のガイドを作り、それに2枚のMDFを垂直にネジ止めしてコの字型にして、それをボディにクランプで固定してから電動トリマーでザグるという、前回の横着の反省を表わすような超弩級に面倒臭い手間隙をかけました。

    次に、同じく塩ビ版とベニヤ板を使ってジャックプレートを落とし込むための正方形のガイドを作り、同じ手法で時間をかけてボディに固定してザグりました。

    で、画像のように破損した部分を完全に隠せるように綺麗に仕上げる事ができたので、取りあえずは満足です。

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  • 2017年12月10日 (日)

    Violetta

    ボルトオンネックをセットネックに改造する際に貼り合わせたジョイント部分を成形した時と同じ方法で、ボディとネックの接合部(ヒール)の加工処理を行ないます。

    その時に使用した半円形のガイドを再利用して電動トリマーで段々畑状態に加工し、その後に円柱状の棒にペーパーを巻いた物で段差を削り、縦にも横にも曲線を描くように立体的に成形するのですが、テノンを作った時と大きく異なるのは、ボディの上下のホーンが凄く邪魔で棒を上手く操れない事です。

    棒がホーンに当たって削りたい部分に届かなかったり、無造作にガシガシ削るとホーンも一緒に削ってしまいそうになるので、常に意識していないとなりません。

    Violetta

    また、今までは陰に隠れて見えなかったボディとネックの接合 部分が露わになるので、接着の良し悪しがモロにバレてしまいます。

    一抹の不安が的中してメイプルとマホガニーの境界の一部に極微な凹みが見つかりました。

    そのままでは塗装した後で段差がモロバレになってしまうので、相変わらずのメイプル屑粉タイトボンドパテで埋めて研磨して誤魔化しました。

    それでもツギハギだらけの見た目は隠しようもない事実なので仕方がありませんが、何とか塗装で目立たないように努力してみるつもりです。

    Violetta

    本当はヒールレスにすればハイポジションの演奏姓がさらに向上するのですが、強度が不安なのでやめておきました。

    ちゃんとしたメーカーや工房なら、何らかの方法で強度を計測したりするのでしょうけど、個人が行なう工作レベルでは測定方法すら分からないので無理ですからね。

    それに今でも24フレットまで難無く指が届くし、そもそも24フレットまで使う機会があるのかどうかって感じだし。← その「イザって時」が結構大事なんですけどね。

    画像ではヒールの最下部に段差が残ったままになってますが、ここはバインディングを入れる予定なので、これで一旦は作業終了です。

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  • 2017年12月17日 (日)

    Violetta

    この形状のギターでは一般的にボディバック側にはバインディングを入れない場合がほとんどなのですが、表裏にバインディングがある方がレスポールカスタムに代表されるように見た目が引き締まる感じがするのと、他に見ないギターとするために、ボディバックのエッジにバインディングを入れます。

    溝(バインディングチャンネル)を掘る作業は自作のトリマースタンドが大活躍してくれて、立体的に曲線を描くウエストコンター部分も含めて難無く済んだのですが、ボディトップ側にバインディングを入れる際にも書いた通り、ABS樹脂製のバインディングが非常に堅くて柔軟性が無いため、ウエストコンター部分で縦方向に曲げるのに非常に物凄く滅茶苦茶に大変な思いをしました。

    と言うのも、瞬間接着剤が全然役に立ってくれないのです。しばらく押さえていても簡単に剥がれてしまうのです。なので無理やり曲げながら少しづつ強制的に貼り付けるという荒業が通用しないのです。

    Violetta

    何回も接着剤を塗ってはバインディングを指で押さえ付けて貼り付けを繰り返しても剥がれてしまい、ウエストコンターの1/4くらいまで貼った時点で、力を込めてバインディングを押さえていた両手の親指と人差し指の先が痛みに耐えられなくなりました。

    後で調べたところ、瞬間接着剤は空気中の水分と結合して化学反応を起こし、その結果として接着効果を生むとの事で、つまり気温が低くなって空気が乾燥している状態では仕事をしてくれないのです。

    そこでオイルヒーターと加湿器を使用して部屋の気温と湿度を上げて作業してみたところ、さっきまで全然接着されずに苦労してのはいったい何だったのか理解ができないくらいに簡単にアッサリと接着できるようになりました。

    Violetta

    クソー、もっと早く気付いてれば何回も接着剤を付けて汚くなる事は無かったのにー。

    で、ボディを1週ぐるりと巻いて、セットネックのヒール部分で繋ぎました。

    ボディトップ側のバインディングの高さが約6mmなのに対し、こちらは約5mmとしたので、2mm程はみ出た部分を削らなければなりませんが、そこは相変わらずのサンドペーパーによる力技で何とかしました。

    画像では分かりませんが、ウエストコンター部分のバインディングの幅にバラつきがあるのは、気が向いたら修正するかもしれません。

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  • 2017年12月24日 (日)

    Violetta

    今回は完全に余談です。

    私はパーツを購入する時にサウンドハウスの通販を利用する事が多いのですが、これが何故か不可思議な事に、トグルスイッチのノブの色が選べないという融通が利かないシステムとなってるのです。

    私の好みとしてはギターの色に関わらずアイボリーが欲しいのですが、今まで数回の購入では黒もしくはアンバーばかりでアイボリーが送られてきた事がありません。なので家に転がってる余剰やジャンクのパーツから再利用していました。

    Violetta

    で、今回購入したスイッチクラフトのトグルスイッチのノブも期待外れでアンバーが送られてきたのですが(上の画像)、さすがにもう余剰のアイボリーのノブがありません。

    そこで仕事帰りに何件かの楽器店を見て回ったのですが、ギブソン(600円)とALL PARTS JAPAN(200円)の物しか見つかりませんでした。

    さすがにノブ1個に¥600は出せないのでALL PARTS JAPANの物を買ってみたのですが(中の画像)、これがネジ切りが全然ダメダメで、斜めに入るわ奥まで入らないわの超ゲロクソ品だったので、メッチャ頭にきたから窓から裏の用水路に放り投げてやりました。←こんな事をしてはいけません。

    Violetta

    さて、ここで世間の人たちはいったいドコの何を使っているのか疑問に思いました。まさかお高いギブソン純正なのでしょうか??

    そこで、Yahoo!知恵袋で質問してみたところ、数名の方からモントルーの物を使用しているとの回答を頂きました。

    検索して調べてみると1個だいたい¥300くらいなので、早速Amazonで送料無料で最安値で入手できるchuya-onlineに注文しました。

    果たして届いた物は、微妙に奥までちゃんと入らないのですが、取りあえず一応はスイッチクラフトのトグルスイッチに真っ直ぐに付きましたとさ。めでたしめでたし。

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