2015年11月21日 (火)

数年前に後輩が持ってたG-400を弾かせてもらった時に、それなりに悪くないんじゃね??って印象を抱いていたのと、SGタイプなら1本持ってても困らないし遊べるだろうと思っていたため、以前から何気なくヤフオクを覗いていたのですが、致命傷ではないけど比較的大きな傷や打痕が多数あり、ボディトップとバックにシールがベタベタと貼られた物が出品されていたため、試しに¥5,000で入札してみたら¥4,600で落札できちゃったというギターです。送料込みで¥6,050とか、冗談かよって突っ込みたくなります。

G-400

傷や打痕が多い事から、きっとライブ等で(良い意味で)酷使されてきた想い出の詰まったギターだろうに、なぜ手放しちゃったのかなー??などと想像しつつ、理由は後述しますが、でもこれでライブは厳しいだろーなどと否定したりと、傷ひとつ無い綺麗なギターでは不可能な妄想を巡らせて楽しむのも中古品の魅力のひとつだと思います。

シリアルナンバーから2005年5月に青島工場で製造された個体のようで、ギターとしての状態はそれなりに良く、ネックは微妙に順反りのほぼストレートで、1弦12フレットの弦高を1.5mmに設定してもほとんどビビりません。またフレットは所々に若干の凹みはあるものの減りはほとんど無く、通常の使用にはまったく問題ありません。傷や打痕やステッカーはリフィニッシュを前提として落札したので眼中にありませんし、ガリ等のノイズも皆無なので、なかなかラッキーな出物だったようです。

ちなみに、画像はステッカーを剥がした後に撮影しました。

とは言いつつも、音としては全然ダメです。籠っている訳でもキンキンしている訳でもなく、アンプの前に薄手のカーテンを吊るしたような、前に出てこない、遠くで鳴っているような音とでも言えば伝わるでしょうか。なのでまったく使えません。これが前述した「ライブでは厳しい」の理由です。

生の音はそれなりに聴こえるのと、長いばっかりで中身が貧弱で役に立たない私の拙い経験から推測して、どうやらPUがショボイのではなかろうかと思ってます。モッサリ感満載の無名三流ブランドのガラクタPUに比べれば随分とマシですけどね。なので近日中にDRY辺りでも載せてみようと思ってます。

あとはやはり変てこリンな形状のヘッドが気に入らないので、リフィニッシュで塗装を落とした際に改造しようと画策しています。ギブソンと差別化を図る目的があるのは理解できますが、くびれにしろペグの配置にしろ、どうしてこんな風にしちゃってんだか理解しかねます。

何れにしろ、ガラクタだのオモチャだのと揶揄される激安ギターの中では群を抜いて良い物と言っても過言ではないと思います。あくまでも激安ギターの中での話ですが。

ミラージュの改造に時間を取られてる現状なので、果たしていつになったら手を付けられるのかは完全に未定です。

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  • 2015年12月6日 (日)

    前に書いたように、DRYをリアに載せてみました(写真を撮るのを忘れたので画像はありません)。

    G-400

    高域がキンキンと出過ぎて耳が痛いです。これではまったく使い物になりません。ちなみに、DRYの抵抗値は約6.8kΩで、エピフォン純正のフロントは約8.0kΩです。

    続いて、リアにディマジオのDP151「PAF Pro」を、フロントにDRYを載せてみました(画像)。

    フロントはリアに載せてた時と打って変わって、丸いけど抜けがいい「カコーン!」という気持ちのいい音です。なのでフロントに採用する候補のひとつと考えてますが、リード線がリアPUのザグリを経由しているのでボリュームポットまで届きません。もし実際に搭載する事になった場合はリード線を根元から長い物に交換しようと思ってます。

    リアはアタックがキャラキャラしして中域が「ミョーン!」と出てくる、いかにもPAF Proらしい音で、コードをカッティングするとキャモキャモいいます。これはこれで個性があって、ひとつの音としては十分に「あり」ですが、SGというギターのキャラクターからはかけ離れてるので不採用ですね。

    それにしても、公式ではボディとネックの材はマホガニーとなってますが、ここまで硬めで高域が突き抜けて出てくるとなると、マホガニーはマホガニーでも一体どんな材なんだか気になります。ギターの価格から考えて本当にマホガニーかどうかって疑問も含めて。

    高域が出過ぎる事を考慮すると、リアはハイパワー系のPUがいいかもしれませんね。

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  • 2016年1月10日 (日)

    G-400

    ミラージュのプライマーを乾燥させている間にSGをいじります。

    何はともあれ、パーツを全部外すのが最初ですが、なんとブリッジとテールピースのアンカーが共通です。物作りとしてはパーツの種類を減らしてコストダウンするのは基本ですが、製造上の合理性を追求するのは楽器としてどうなんでしょうね。

    それにしてもフラットで艶があるブラックのボディは、どうしても反射した背景が写り込んでしまうので写真撮影が難しいです。

    このギターの改造はヘッドの形状の変更や電装系の交換などを考えてますが、リフィニッシュがメインなので塗装を剥がすところから始めます。

    普段なら80番とかの目の粗い空研ぎペーパーを使って根性で分厚いポリエステル塗装を削っていくのですが、どこかのサイトで電動トリマーで荒削りするという記事を読んだので、幸いにもフラットな部分が多いSGなので、それを試してみる事にしました。

    G-400

    何が難しいかって、電動トリマーのビットの高さというか出具合というか、要するに削る深さの調整が大変でした。いくら分厚いとは言っても、わずか1mm程度の塗装だけを削るのですし、ガイドとの兼ね合いもあるのでシビアなセッティングが必要となります。

    ここでミスるとボディを深く削り込んでしまって文字通り致命傷となりかねませんし、かといって塗装が残るような中途半端な削り方では意味がありませんので、試しては調整してを何回も繰り返して作業に挑みました。

    実際にやってみて分かったのですが、本当に薄く表面だけを削るので、ポリエステルの細かい欠片が派手に飛び散って顔やら頭やらに降りかかって酷い目に遭いました。

    G-400

    また、それなりに重くて太くて振動してる電動トリマーを長時間に渡って強めな握力をかけて持ち続けなければならないため、なんだかんだ言って空研ぎペーパーで削るのとあまり変わらない大変さかもしれないとも思いました。

    挙句の果てには、あんなに慎重にシビアに調整したにも関わらず、結局はボディのトップとバックで直線1本づつ、ちょい深めに削ってしまう始末です。深めと言っても0.2mmもあるかないか程度ですけど、それを綺麗な平坦に均すのは結構骨が折れる作業となります。

    何れにしろ、あまりお薦めできる方法ではありませんね。例えば、電動トリマーを宙に浮かせて固定するなどの治具を作って、設定した厚みで平坦に削れるような工夫をすればイケると思いますけど。

    残った部分は相変わらずの空研ぎペーパーで削ります。

    にしても、いくら難しいからといって、全部同じアングルで写さなくてもいいじゃんね、俺ってばよ。

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  • 2016年1月16日 (土)

    前回書いたように、ボディサイドとネックやヘッドは今まで通りに目の粗い空研ぎペーパーで削っていきます。

    駄菓子歌詞、だがしかし、過去に数本のポリエステル塗装を同じ方法で剥がしているのですが、このギターの塗装は今までのどのギターよりも分厚くて硬くて一向に全然まったく作業が進みません。使い方も意味も違うのを承知で形容するなら、極悪非道とか凶暴とかが当てはまるのではと思えるレベルです。

    G-400

    それでも何とか頑張って、というか、やらなきゃ仕方ないという方が若干強い気持ちで作業を続けましたが、2時間を超えた辺りで力を込めて動かし続けた右腕が、ギターを押さえ込んでた左腕と共にいよいよ限界に達し、それだけやってもボディサイド全部を落とせないという結果を残して作業の継続を断念しました。ここまで凶悪な塗装だと、カッタウェイの内側などは想像しただけで気が重くなります。

    これだけ頑丈で分厚い塗装を剥いだので、一体全体どれだけ音が変わるのかは少し楽しみですが、そもそもが最底辺レベルの物で、実際ボディは予想通りの正体不明な材をメインにトップとバックだけマホガニーっぽい突板で誤魔化した代物なので、大きな期待は禁物だと心しています。

    あくまでも見た目だけでの判断なので事実がどうなのかは不明ですが、どうもこのギターのボディ材は、LEGEND LST-Xのそれと同じではなかろうかと思われます。そうすると昨年12月6日に書いた「硬めで高域が突き抜けて出てくる」点も合点がいきます。

    ぶっちゃけ、私はSGというギターに関しては本当に興味が薄かったために自分で弾いた経験がほとんど無く、もちろんトニー・アイオミやアンガス・ヤングやデレク・トラックスなどは聴いた事がありますが、所謂ヴィンテージと呼ばれる個体にしろ最近のモデルにしろ音を体感していないので、どこを何を基準にしていいのか全然分かっていないのです。なので目指す方向が定まっていないため、着地がどこになるのか自分でも楽しみでもあり不安でもあります。

    それよりも、リフィニッシュするカラーのベース色を白にしようか黒にしようか未だに迷ってる優柔不断な私です。あくまでもベース色ってのがポイントなんですけどね。

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  • 2016年2月7日 (日)

    G-400

    ただでさえ分厚くて硬いのに、カッタウェイの内側の狭い場所の曲線部分となれば一筋縄ではいかないので、自分でも乱暴だとは思ったのですが、予め塗装を糸鋸でガリガリと荒削りしてからペーパーで研磨してみました。

    するとこれが予想外に効果的で、思いの外に短時間で綺麗に塗装を落とす事ができました。

    しかしどうしてSGのカッタウェイというかホーンというか、この部分はこんなに複雑な形状なんでしょうかね。ひとつの面の広さが小さい分、それぞれには時間はかからないのですが、その面が3つも4つも集まってるので無意味に面倒臭さを冗長してる気がします。

    これだと塗装する時も結構面倒臭いかもしれませんね。

    G-400

    ボディサイドの塗装を落としたので、適当なトリマー作業で洗濯板状態になっていたトップとバックもペーパーで均して残った塗装を落としました。

    マホガニーっぽい色に見える部分は薄い突き板なので、調子に乗ってガシガシ削ってるとアッという間に無くなってしまいそうなので、そこは十分に注意しつつ作業しました。おかげで色のコントラストが面白い不思議なボディに仕上がりました。

    もちろん最終的には大きな当て木を使ってできるだけ歪みのない平面を出す予定ですが、このコントラストのままクリアで塗装しても面白い仕上がりになりそうですね。

    目的の塗装が決まってるのでやらないですけど。

    G-400

    問題はボディバックです。

    電動トリマーで塗装を荒削りする際にビットの深さの設定をミスってしまい、1本だけ本当に微妙に深くボディまで削ってしまった部分があるからです(赤矢印部分)。

    画像では分かりにくいかもしれませんが、黄色い矢印で挟んだ部分の長さがビットの直径となる約12mmなので、本当にコンマ1〜2mm程度の段差です。

    幸いにも突き板が残ってる深さなので、このまま突き板が残るように同じ深さまで全体を研磨する方向で考えてますが、果たして突き板を残したまま歪みのない綺麗な平面を出す事ができるのでしょうか。

    ぶっちゃけ、ちょっと自信無いんですけど、どうせ塗り潰しなので削っちゃいます。

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  • 2016年2月20日 (土)

    G-400

    塗装関連って吹くのも削るのも野外じゃないとできないのに、どうして週末に雨が降るかなぁ。それでも風が無いので吹きこまない狭い玄関の軒下で無理やり作業しちゃう私ですけど。

    で、ネックの塗装を落とすために空研ぎペーパーで削ってます。分厚い塗装なので粉だらけです。いくら野外とはいえ、さすがに玄関を粉だらけにしては家族の顰蹙を買うのは明白なので、あとでもちろん掃除しますけど。

    研磨による塗装落としで便利なのは、ちょっとした打痕などで凹んだ部分を修正できる事です。このネックも大き目な打痕があったのですが、その段差を無くすように周囲だけを削るのではなく、グリップ時の違和感が無いようにネック全体を調整しながら削っていきます。

    G-400

    そうして塗装は綺麗に落とせたのですが、やはりどっからどう見てもギターのネックに使用される一般的なマホガニーには見えません。木目からすると、マホガニーっぽい突板でサンドイッチされた正体不明なボディ材と同じように見えますけど。

    ちなみに、ヘッドのサイドと先端部分の塗装は落としてません。なぜなら、ギブソンヘッドに加工する際にカットしてしまうからです。さすがにここまで形が違うのに、先端だけオープンブックにしても意味が無いですからね。ちゃんと両サイドも加工して、当然ペグの位置も変えます。

    本当はヘッドの耳からネックにかけてのくびれも何とかした方がいいのでしょうけど、そこは今のままでも違和感が無いと思われるので手を付けません。

    G-400

    で、不思議なところが2点ありました。

    1点目は、ヘッド裏側にも突板が貼られてる事です。それも全然マホガニーっぽくない材なので、ワインレッドなどのシースルー塗装でも化粧板としては意味を成さないでしょうし、この厚さでは補強とも思えません。いったい何のために貼ってあるのか謎です。

    2点目は、ヘッドからネックにかけてのくびれ部分の片側だけにパテと思われる物があった事です。憶測ですが、加工時に失敗して大きく削ってしまった部分を修正したとか、木材として使用不可な節があったために削り取った後の修正とか、その辺りでしょうか。

    そういう物でも誤魔化して製品にして出荷しちゃう辺りが最底辺レベルを物語ってますね。

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  • 2016年3月12日 (土)

    G-400

    一番上の画像は、ヘッド表面の突板というか、突きプラスティックを電動トリマーで削り取ってるところです。

    実はその前にペグ穴を埋める作業を行ったのですが、うっかり写真を撮るのを忘れてしまったので、ここで文字だけで簡単に説明すると、直径約11mmのペグ穴に12mmのドリルビットをネジ込んで穴の内部の塗装を削り落とし、そこに円柱形のラミン材にタイトボンドを塗って差し込んで接着して、ボンド乾燥後に飛び出たラミン材をノコギリでラフカットしました。

    さらにその後、ヘッドの突板を削る前に、エピフォン独特のカーブを描いているヘッドの両脇、いわゆる「耳」などと呼ばれている部分を直線にカットしています。

    G-400

    それからようやく冒頭の作業に入ったのですが、ペグを変えると音が変わるという結果があるならば、そのペグを受け止めるヘッドの突板の材質によっても音に変化はあるのでしょうか。まぁ、あったとしても人間の耳で聞き分けられるかは微妙ですが。

    電動トリマーで削った表面をヤスリでラフに均したのが真ん中の画像です。なんとなく横山健の助六っぽい感じがしなくもないですが、細さからするとランダムスターのエリンギの方が雰囲気的に近いかもしれませんね。

    G-400

    そして、ギブソンヘッドの形状にするために新たに耳の部分にマホガニーラワン材を貼り付けます。

    実はヘッド表面の突板を削ろうか残そうか迷ったのですが、耳を貼って改めて成形するなら、全面を覆う突板も新規に貼り直した方が綺麗になると考えて削ったという訳です。

    困ったのは、ヘッドの大きさくらいで1mm厚くらいのメイプル材がどこに売ってるか分からないって事です。いや、アイモクでヘッド用の突板を販売してるのは知ってるんですが、送料が馬鹿にならないんですよねー。

    この際メイプルじゃなくてもいいかなー、などと妥協も視野に入れてる私です。

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  • 2016年3月19日 (土)

    G-400

    ヘッドの耳の部分が完全に接着できたので、トップ面とバック面を研磨して平面を出しました。

    突板を削って全体的に1mmちょっと薄くなっただけなのですが、横から見ると物凄く薄いような感じがするので、果たしてこの厚さで弦のテンションに耐えられるのだろうかという不安を抱いてしまっている私です。改めて突板を貼れば不安も解消するでしょうけど。

    表面にいくつかの小さな穴が開いてるのは、元々付いていたペグを固定するためのネジ穴です。こんな深くまで開けなくてもいいのにね。

    G-400

    よく見たら大変な事になってました。なんとナットの部分からネックと指板の接着面が剥がれかけて、しかもネックの方にまで割れが進んでるじゃありませんか。なんてこったい。

    普通の状態だと割れ目が木目と同化して全然目立たないので今まで気付かなかったんですけど、いったいいつ割れたんでしょうかね。

    足でボディを固定しつつ左手でヘッドを持ってネジって無理やり割れ目を広げて、極薄のプラスティックの板で作った小さなヘラを使ってタイトボンドを割れ目の奥まで塗り込み、クランプでガッチリと固定して接着しました。

    G-400

    物凄くどうでもいい余談ですが、このギターのトラスロッドはレスポールのようにボックスレンチを使うそれではなく、ストラトのような六角レンチを使うタイプのロッドナットです。

    ギブソン傘下だし、エピフォンのレスポールはボックスレンチだったと記憶しているのですが、なぜこのギターはフェンダータイプなのかは分かりません。他のエピフォンのギターがどうなのかも知りませんけど、単純にコストの問題でしょうかね。

    ってかさ、このロッドの穴の開き方ってナットの下の一部分が空洞って事だよね。そんなんでいいのかエピフォン。

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  • 2016年3月26日 (土)

    G-400

    木材を販売してる店をそれなりにありこち探してみたのですが、やはり1mm厚のメイプル材などは置いてないため、結局は妥協して、いつも利用しているホームセンターで3mm厚のアガチス材を入手して、それを電動トリマーで半分くらいの厚さに削りました。

    ぶっちゃけ、アガチスという材は「激安ギターに使われる代用品」的なイメージしかないので不安なのですが、ヘッドトップの突板なら、そんなに神経質にならなくてもいいかなって感じでの妥協です。柔らかくて加工しやすいしね。

    メイプルの代わりになるような硬い材なら桜とかもあったのですが、18mmとかの分厚い物しかなかったのでチョイスしませんでした。

    G-400

    電動トリマーでラフに削ってできた段々をペーパーで均し、ロッド調整用の穴を開けてからタイトボンドでヘッドに接着しました。表面の色が微妙に斑になってるのは、間違えて表面にボンドを塗っちゃった跡です。わはは。

    ロッド調整用の穴は、根本(ナットに接する)部分を残して開けました。こうする事でギブソンの2点止めロッドカバーを取り付けようという魂胆です。せっかくギブソンヘッドにしてもロッドカバーが3点止めでは台無しですからね。

    ただ、ロッドナットがかなり奥にあるので、六角レンチの長い方を突っ込まないと回せなくなりますが、そうそういじるもんじゃないので気にしません。

    G-400

    突板を貼り付けたら、相変わらず近所のホームセンターの工作室で電動トリマーを借りて、予め作っておいたガイドに従ってヘッドを加工したのですが、ここに置いてあるコロ付きビットは短い物しかなくて、約15mmの厚さのヘッドには微妙に足りなくて素直に削る事ができません。あれこれと工夫しつつ何とか無事に加工し終えました。画像のヘッドの下にあるのが5mm厚のベニヤ板で作ったガイドです。

    2月20日に「ヘッドの耳からネックにかけてのくびれには手を付けない」と書いてますが、実際にヘッドの型取りをしてみたら、そこも修正しないとバランスが悪くなる事が分かったため、やはりそこも含めて成形し直しました。

    ペグの穴を開け始めたら充電式の電動ドリルのバッテリーが無くなってしまったので、中途半端な状態でペグを仮止めして撮影してみましたが、これで「Gibson」のインレイを入れたら絶対に元がエピフォンだとはバレないと思います。

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  • 2016年4月3日 (日)

    G-400

    電動ドリルに充電してペグ穴を開けていたら大惨事が発生しました。そんなに力を加えていた訳ではないのですが、ドリルが貫通する際に勢い余って2月20日に書いた「訳の分からないヘッド裏側の突板」が見事に割れて剥がれてしまったのです。

    不幸中の幸いではありませんが、思い切り大きく木目に沿って割れたので、そのままタイトボンドで貼り付けたところ、割れ目すら見えないくらいに綺麗に付きました。

    G-400

    同じミスでも、ギターが壊れたなら工夫次第で如何様にも直せますが、人が怪我したら洒落にならないかもしれないので気を付けて作業しないとですね。

    で、6個のペグ穴も無事に開いたので、元々付いていたグローバーのペグを仮止めしてみました。

    こうしてロトマチックが付いているヘッドだけを見るとレスポールな雰囲気が否めません。というのも、私の中ではSGはクルーソンのイメージだからです。ヘッド落ちを緩和するためにもクルーソンに交換した方がいいのかもしれませんし、またクルーソンに変えてヘッドが軽くなった時に、どれだけ倍音を含んで音に幅が出るのかは非常に興味があるところなのですが、そもそも元になってるギターがガラクタレベルなので音に期待するのが根本的に間違ってるのと、どうにも私はクルーソンが好きじゃないのでこのままいきます。

    G-400

    ヘッドの加工と並行して、ボディに複数あった大きな打痕も、相変わらずの「メイプルの屑粉をタイトボンドで練ったパテ」で修正しており、すでに荒目でサンディングして平面を出してます。

    それにしても相変わらず何だか分からない材を木目を無視して適当に貼り合わせてある辺り、見れば見るほど知れば知るほど、本当にガラクタ呼ばわりされても文句を言えないレベルの代物ですね。

    もう少し、あちこち細かい部分の修正などを行ったら、いよいよ木地を仕上げて塗装工程に入ります。

    あ、ウチの物置は1本しか吊るせないから、ミラージュと同時に塗装するとなると2本吊るせるように手を打たないとだな。さて、どうしよう。

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  • 2016年4月9日 (土)

    G-400

    まずは木地を仕上げるのですが、その前にボディバックの一段階深い溝を無くすため、その部分を重点的に削ったり、全面をフラットにするために大きな当て木を使って研磨したりして、どうにか段差は無くなりました。

    案の定、突板が薄くなってボディの材が見えてますが、塗り潰しの予定なので気にしません。

    その後、ヘッド先端からボディエンドまで、くまなく240番で研磨して木地を仕上げました。なぜか近所のホームセンターには空研ぎ320番が売ってなかったので240番までです。どうせサンディングシーラーで鏡面にしますしね。

    G-400

    次に砥の粉の処理です。

    マホガニーやアッシュのように導管が大きいとは思えない何だか分からないボディやネックの材なので、果たして砥の粉の処理が必要かどうかは不明ですが、取りあえずボディの突板はマホガニーっぽいし、やっておいて間違いはないだろうとの判断から実施しました。

    いつもなら砥の粉の処理は最低でも2回は行うのですが、今回は手持ちの砥の粉が無くなってしまったので1回だけです。それでも1枚目の画像と見比べればボディ全体が真っ白になっているので、一応は砥の粉がちゃんと導管を埋めているのが分かります。

    G-400

    もし仮に砥の粉で埋められなかった導管があったとしても、この後でプライマーをこれでもかってくらいに吹けば何とかなるかも、などと楽観的に考えてます。

    んで、プライマーを吹いてます。周囲から吹いた時点で写真を撮ったので、まるでサンバーストのように見えますが、この後ボディやネックに「これでもかっ!!」ってくらいに、具体的に言うと、ビショビショになるくらいまで吹きました。

    さらに1日乾燥させて翌日にも大量に吹いたので目止めはバッチリだと思います。思いたいです。まぁ、サンディングシーラーも塗るので大丈夫でしょう。たぶん。

    結局、物置に2本吊るせるフックが設置できなかったので、こいつは18リッターの灯油ポリタンクが2つ入るケースの上にスペーサーで浮かせた状態でうつ伏せに寝かせて置いてます。灯油を使わない時期で良かったです。

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  • 2016年4月16日 (土)

    G-400

    上の画像は、たっぷりと吹き付けたプライマーが乾燥した後の状態です。

    全体的に湿らせたような濃いめの色合いになって、また微妙な艶が出てたりして、このままナチュラルで仕上げてもいいと思えるような、妙に渋い感じになってます。

    そう言えば、アッシュやコリーナとかの特殊なモデルでは見かけますが、マホガニーでナチュラルカラーのSGはあまり見ない気がします。ただ単に私が無知なだけかもしれませんけど。

    実は個人的にアウトプットジャックがボディトップに付いてるのは好きじゃないので、トニー・アイオミのシグネチャーのようにボディサイドに移設しちゃおうかなーなどと考えましたが、ぶっちゃけ面倒臭くなったのでやめました。

    G-400

    サンディングシーラーを塗っています。

    1回目は薄めにサッと塗って1日乾燥させ、ちゃんと目止めができてるかどうかの確認をしてから、2回目はボッテリと厚めに塗布しました。

    下の画像は2回目を塗った直後です。刷毛で脱造作にベタベタと塗ってるので、表面がデコボコしてるのが分かります。

    しかし、野外であっても普通のマスクでは2重3重にしてみたところで有機溶剤のキツイ臭いには太刀打ちできません。やはり専用のマスクが欲しいです。

    このまま1週間ほど放置して、それなりに乾燥させてからサンディングします。本当は1週間じゃ全然不十分で、半年くらい放置した方が完全に乾燥して痩せるんですけど、そんなに待てませんからね。

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