その他のギターたち

もしかしたら誰かの役に立つかもしれない、短期間で私の手元を通り過ぎて行った、データが残っている物に限るギターたちの記録。

GRECO EG800PR

EG800PR

EG1000Bのブリッジを入手するためにヤフオクで2万円弱で落札した物。いわゆる「エース・フレーリー」モデルで、1979年1月製。

ぶっちゃけ800(定価8万円)なのか600(同6万円)なのかは分からない。完全ソリッドボディなので800という事にしておく。

素人ペイントで元の塗装の上から無造作に汚く塗られて悲惨な状況だったが、それが幸いしてスクレイパーで簡単に剥がすことができた。

PUは全部が交換されていて、フロントとセンターは正体不明のカバード。リアはダンカンのSH-5が載っていたが、残念ながらコイルが断線していて使い物にならず。でもなぜか小さく音が出るから不思議。

EG800PR

指板はエボニーなはずだが、EB1000Bと比べると結構茶色い。もしかしたら縞黒檀ってやつなのかも。

EG1000BのU3000を搭載してみたが、中低域が出て締りの悪い音という個体。にしても、3PUはカッコいいのだが相変わらず弾きづらい。自分が下手くそなだけなのだが。

最終的には素人ペイントを落として元のチェリーサンバーストに戻し、ヤフオクで落札した得体の知れないPUを搭載してヤフオクに出品したところ、2万円超で落札された。

今にして思えば、これがギターの塗装に手を付けるきっかけとなったのかもしれない。

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  • GRECO EG800R

    EG800R

    安く買って高く売る、いわゆる「投資」のためにヤフオクで送料込み¥23,800で落札した物で、EG1000Bと同じ1978年製で角形ハードケース付き。

    大小の打痕や擦りキズや塗装剥がれの他に、ネック先端からバインディングと指板が剥がれているというボロボロな個体。挙句の果てにはナットが低すぎて1弦は開放でもビビる始末。

    ネックと指板の間にスクレイパーをねじ込み、インジェクターでタイトボンドを注入して圧力をかけて接着。バインディングは木工用ボンドで接着。メイプルの屑粉をタイトボンドでねったペーストをナットの底面に塗って下駄を履かせて高さを調整。

    EG800R

    とにかく全体的に汚かったので、極細コンパウンドでヘッドからネックからボディから全部を研磨して、汚れ落としと同時に艶出し。

    PUはオリジナルの12本のアジャスタブルポールピースのPU-0。パワーは控えめで中高域がよく出るのだが、艶々としてウエットな感じなので、PAFとは違う方向。

    重めのボディはよく鳴って十分なサスティンが得られる。これはこれで普通に使える素晴らしい個体。

    だが、オリジナルのペグがギヤ比が低く、少し回すと音程が大きく変化するため微調整がやりづらい。

    ヤフオクで¥34,000で落札されて、約¥10,000の儲け。

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  • BURNY LSD-70

    LSD-70

    ダンカン搭載って事で、ヤフオクで送料込みで¥23,000で落札。

    最大の特徴は、ボディトップのメイプルは15mmのまま、バックのマホガニーを45mmから35mmとして、ノーマルのレスポールタイプよりも10mm薄いボディ厚とした事による軽量化と、抱えた時の身体へのフィット感の向上、さらにハイポジションでのプレイアビリティの向上が得られたことで、女性や非力な人には非常に弾きやすくていいと思える。

    中国製と思われるが、工業製品としては非常に良くできていて、丁寧な仕上がりと組み込みで弾きやすく、かなり弦高を低くしてもビビりがほとんど無いのは感心する。

    音の方はどうしてもボディが薄くなった分、若干の音の薄さが気になるところ。同時に、最近のレスポールタイプの傾向として「太い」という表現が誤解されているのか、非常に丸くウォームで高域が出ない音は疑問を持たざるを得ない。

    かろうじてダンカンPUがフォローして、どうにか多少はまともになっている感じ。

    LSD-70

    音を取るか演奏性を取るかは人それぞれだが、広く普及してない辺り、すでに結論が出てる気がする。

    ネット上の情報では、リアPUはSH-4なはずだが、この個体にはSH-5が載っていた。セラミック好きな私にとってはラッキー。ゼブラは好きじゃないけど。

    元から高域が出ない個体なら、いっそのこと高域が出づらいハイパワーPUを載せてみたらどうかと思い、KPR-32に搭載されていた正体不明なPUを載せてみたら、これが案外と粘り強くてロングサスティンが得られ、歪ませてザクザクと刻むと気持ちいい感じになったので、そのままヤフオクに出品して、¥15,000で落札された。

    手元にダンカンのSH-1とSH-5が残ったので、損得なしというところか。

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  • GRECO EG900B

    EG900B

    やはり投資目的でヤフオクで送料込みで¥23,500で落札。

    かなりの長期間放置されていたものを雑巾で無造作に拭いたようで物凄く汚いが、カッタウエイのホーンの先端に大きな塗装の欠けがあるのと、いくつかのポジションマークが浮いている以外は打痕や傷も非常に少なくて綺麗なのは、本当の意味でかなりいい条件下で放置されていた事を思わせる。

    驚いた事に、ボディバックのパネルの保護ビニールすら剥がされてなく、この年代の物では例外なく起こっているエスカッションの割れすらもない、ある意味デッドストック的に奇跡的な個体。

    浮いてたポジションマークを一回外し、残っていた接着剤のカスを削り取って、改めてエポキシ系の接着剤を塗ってはめ込んだのだが、どうやってもポジションマークと指板が面一にならず、硬化後に研磨して滑らかにした。

    EG900B

    とにかく全体的に汚かったので、ペグなどのパーツも外してヘッドからネックからボディから全体を磨き上げて綺麗にした。

    PUはオリジナルのディマジオPAFだが、最近の物とは設計も素材も全然別物で、PUを吊り下げるためのネジを止める足の形状が四角くて「角足」と呼ばれてる物。

    クリーンでは1音1音の粒立ちが非常に良くて明瞭で明るい音、歪ませると倍音が多くて枯れた中にも艶やかさを持ち、そのバランスの良さがとにかく魅力的なサウンド。当時のGRECOの上位機種の良質な木材と、ディマジオPAFの組み合わせの成せる技で、本音を言えば手元に置いておきたい1本だが、経済的な事情で手放す事は決定済み。

    ヤフオクで¥31,500で落札されて、約¥8,000の儲け。ぶっちゃけ、もっと高額になると思ったのだが、スタンダードの黒は不人気なのだろうか。

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  • TONY SMITH KPR-32

    KPR-32

    とにかく安かったので遊び目的で落札した1本。送料込みで、なんと¥8,980。

    ネットでいろいろ調べたところ、ボディはホワイトウッドでネックはマホガニーとのことだが、どう見てもマホガニーに見えず、どちらかというとメイプルっぽい。スカーフジョイントは激安品の宿命。

    KPR-32

    太めなネックは慣れれば大丈夫なのだが、これも宿命ともいえるフレットエッジの処理の雑さには閉口せざるを得ない。

    激安と言いつつも、本物のトラ杢の突き板を湾曲してるボディトップに貼ってる辺りは手間をかけてる印象。

    遊び目的なので、LSD-70のダンカンを載せてみたのだが、予想通りに「激安ギターにダンカンを載せた音」の域を出ない、本当につまらない音だったので、すぐに外した。見た目だけはゼブラ嫌いな私でもカッコいいと思ったのだが。

    正体不明な安物PUを載せてみたり、そのPUのマグネットをセラミックに交換してみたりと、いろいろ遊んでみたのだが、何をどうやっても激安品の限界は想像以上に低く、そのレッテルが剥がれる程の変化が無かったため、ヤフオクに出品して¥12,000で落札された。

    さんざん遊んで微妙でも儲けたので結果オーライ。

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  • SAMICK TEJ

    TEJ

    やってみたいカラーリングがあったので、その生贄とすべくヤフオクで落札。送料込みで¥4,300。安過ぎる。

    ぶっちゃけ音はどうでもいいと思ってはいたものの、やはりギターの形をしているからには音も追及してしまいたくなるのがギター弾きの欲求なのだが、クリーンでのコード弾きはいいものの、ハイポジションでの単音弾きはサスティンが異様に短くて、まったく使い物にならない。

    いろいろ調べてみたら、なんとボディはベニヤだった。そりゃ鳴るわけない。いくら試験的とはいえ、こんなガラクタに手間暇かけて塗装を施すのはどうかと自問自答してみたり。

    若干太めなネックは結構ちゃんとしてるようで、そこそこ振動してくれるが、角度のついたコンコルドヘッドはペグが見づらく、チューニング時にちょっと難儀する。

    しばらく弾いてみたが、弾けば弾くほど、鳴らせば鳴らすほど、改造する気がどんどんと失われていき、結局は売り払う事にしたのだが、このまま売ってもロクな金にならないと判断した私は、パーツをバラしてヤフオクに出品することとし、果たしてブリッジ¥1,800、ボディ¥800、ペグ¥500で落札された。

    ネックは後日、HONDO Formula 1に利用された。

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  • PLAYTECH EX500

    EX500

    変形でリアPUがダンカンのSH-4でペグがロトマチックに交換済みで安かったため、ヤフオクで送料込み約¥12,000で落札。

    思いの外、打痕や傷が少なくて綺麗なのは儲け物。ただしボディはマホガニーでもコリーナでもなく、激安品の宿命たるホワイトウッドのため、本物とは似ても似つかない、立ち上がりが鋭くて高域がよく出る攻撃的な音。

    大柄なボディの割には予想外に重くなく、吊るしてもバランスがいいのだが、ネックの付け根のストラップピンは個人的にどうしても好きになれない。

    EX500

    若干太めなネックで、これも激安品の定めたる相変わらずなフレットエッジの仕上げの雑さは我慢するとして、角度がついたヘッドにも関わらず、スカーフジョイントではない辺りは高評価。

    フロントPUのウィルキンソンはまったくダメで使い物にならず。メーカーサイトの「PAF完全コピー」の文字が虚しい。

    家に転がってた正体不明のPUを搭載してみたが、結構なかなか使える音が出たのは本当に予想外の結果。実際ボディやネックもよく鳴る個体なので、たまたま相性が良かったのかも。

    それなりに弾いていたのだが、大柄の変形ボディは置き場所に困るのと、ちょっと飽きてきたため、ヤフオクに出品して¥15,000で落札された。

    手元にSH-4が残ってるので、それなりの儲け。

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  • GRECO EG1000R

    EG1000R

    投資目的でヤフオクで送料込みで¥27,300で落札。

    シリアルが無く、メイプル2Pトップ、パンケーキではあるがマホガニー2Pバック、メイプル3Pネック、エボニー指板というマテリアルからも、1975年製辺りの微妙な時期の物と思われる。

    ぶっちゃけ、本当にEG1000かどうかの確証はなく、この価格でPUがオリジナルのU3000だったらラッキー!程度の軽い気持ちだったが、案の定UPは交換されていて正体不明の物が載せられていた。フロントはハイパワーでハーフカバー付きだったのでヤマハ製かも。

    グローバー製のペグも微妙に傾いて取り付けられていたので、もしかしたら後付けなのかもしれない。

    年代から考えれば大きな打痕もなく、スイッチの接触不良やポットのガリはあるものの、比較的いい状態の個体なので、ちゃんとしたPUを搭載したら十分な戦力になると思われた。

    が、最初から投資目的だったため、ちょっとしたメンテナンスをした程度でほとんど弾かず、弦すら張り替えずにヤフオクに出品して¥39,000で落札された。

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  • ARIA PRO II PE-509 SEMG

    PE-509

    安く入手できそうだったのと、気に入らなかったら売ればいいやという軽い気持ちで、ヤフオクでRITTERのギグバッグとVOXのパス10アンプも付いて送料込みで¥14,000弱で落札。

    ド派手なボディトップのキルトは突き板を貼ったものではなく、本物の単板ブックマッチのようだ。バックとネックはマホガニーでローズ指板なので、マテリアル的にはレスポールスタンダードと同じだが、ボディサイズが一回り小さくて厚さも想像以上に薄く、しかもウエストコンターもあるため、非常に軽くて抱えやすい。

    安物な割にはボディの周囲を巡るアバロンのようなパーフリングや、2種類の材を組み合わせて手間のかかってそうなポジションマークなど、過剰なほどの装飾が施され、しかも予想外に作りや仕上げが丁寧なので、日本製と言っても通ってしまいそうな辺りは高評価。

    テールピースは穴を通す方法とクイックフックの両方で使えるが、弦の固定位置が変わるのでテンション感も変化する。

    ネックは若干幅広で厚めだが、手が小さいからといって不利になるレベルではない。スカーフジョイントは安物なので仕方がないが、セットネックでありながら、お家芸とも言える見事なヒールレスのジョイント部分は、完全なストレスフリーで最終フレットまで演奏可能。本当に素晴らしい。

    音は軽くて芯が薄くバラける感じのSGライクな響きで、ローパワーなアルニコVのPUは思ったよりもバランスが良く、歪ませると倍音豊かで気持ちいい。コードをかき鳴らす系の曲にはピッタリと思われる。

    価格の割には十二分に使える優れたモデルだが、ボディが薄いせいか、低域が出ずに締まりがなくて物足りない印象が否めないのは個人の好みの問題で、所有するかどうかを決める上では最重要な部分。

    ギグバッグが¥2,400、パス10アンプが¥1,200、PE-509が¥23,000で落札されて、¥12,000以上の儲け。

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  • ANBOY OS-55DT

    1年以上も前にヤフオクで入手した物で、落札価格は覚えていないが、1万円前後だった気がする。

    OS-55DT

    長らく放置した理由は、派手な順反りでありながらロッドナットが空回りして調整不可だったため。試しに元から持っていたOS-55のロッドナットとスワップしてみたら、両方ともちゃんと締められたから摩訶不思議。

    その同機種と比較すると、ボディ材は同じアルダーと思われるが、シリアルが300番ほど新しくなっただけでボディが5ピースから2ピースへ、PUキャビティのザグリが弁当箱からHSHへと変更されている。ネックは見た感じも握った感じも特に変化は感じ取れない。

    その程度の変更で音が大きく変わるとは思えないが、これらの2本は素人が聞いてもハッキリ分かるレベルで音が異なっていた。それは仕様の変更の結果ではなく、完全にボディ材による響きの違いで、予めボディバックに見える木目が同じ種類の物と認識していなければ、まったく別の材で作られた異なる機種と思えるほど。

    両方ともシングルコイル特有で方向性は同じなのだが、元から持っていた方のミドルに張りがあるパカーン!と抜ける艶のある音に対し、こちらは中低域がスカスカで「枯れた」を通り越してカラカラに乾燥しきったカラーン!という音。

    これはこれでひとつの音として魅力的ではあるが、この個体は大きな打痕や傷や塗装の割れなどが多々あるだけでなく、ペグやブリッジなどの状態も良くないため、手元に残しておく事は断念した。

    ヤフオクに出品してダメ元で強気の価格設定をしたら、無事に落札されて約¥5,000の儲け。

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  • CORT X-11 TCG

    HONDO Formula 1のネックを交換するため、その部品取りとしてヤフオクで1万円で落札。カラーはTCG(トランスチャコールグレー)。

    CORT X-11 TCG

    今現在(2016/06)の仕様はハムバッカーにDuncan Designed HB102を搭載しているが、これは以前の仕様でEMG-HZを載せている。シングルコイルは変更なし。

    EMG-HZはパワフルでも低出力でもなく、キラリとする高域からゴリンとした低域まで比較的フラットでノイズも非常に少なく、強めに歪ませるとザクザクと刻める辺りがメタル向けと思われる。さらにはトーンポットを引くとタップされるので、センターのシングルPUとの組み合わせも面白い。

    そのセンターのBluebuckerシングルPUは軽快でありながら、ハムバッカーと比較しても線が細くなく使いやすい。

    この価格帯では珍しいと思われる、スカーフジョイントではないメイプル3ピースの強靭なネックのためか、アタックは素早く立ち上がり、バスウッドの素直なボディと相まって、癖のない素直な出音は幅広いジャンルに対応できると思われる。

    「Cort」の刻印が入ったロッキングトレモロはフロイドローズと遜色なく、もちろんロックナットもあるので、激しいアーミングを行ってもチューニングはほとんどズレない。

    ここまで褒めまくったが、やはり低価格帯である事は否めず、ぶっちゃけて言うと、個性も魅力も全然ない音なので興味もまったく抱かないギターである。

    これもダメ元でヤフオクにて強気の価格設定をしたら、3週目くらいで無事に落札されて約¥8,000の儲け。

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  • HERRBY レスポールタイプ

    ヤフオクで見つけた「Heerby」のレスポールタイプ。

    HERRBY レスポール

    1970年代に設立された、今は無き春日楽器のブランドなのだが、ネット上にも極端に資料が少ないため、ほとんど詳細が不明である。

    掲載された画像だけで判断して、PUがディマジオのPAFかもしれないという推測だけで、無謀にも¥21,000ほどで落札した物。

    前記した少ない資料では、ディマジオを搭載したHeerbyのレスポールタイプは定価10万円を超える上位機種しかなく、それは見た目ですぐに分かるほどトップ材のメイプルが完全に別物なので、非常に勝算の少ない賭けではあったが、果たして予測通りに70年代の「角足」と呼ばれているPAFを入手する事ができた。

    が、それは製造過程で無残にも角足が無造作にカットされており、現代版と同じ三角足と間違えそうな、見るも哀れな姿になっていた。それでも音には無関係だし、正真正銘の紛れも無い70年代の「DiMarzio PAF」なので、取りあえず良しとする。

    Dimarzio PAF

    目的が果たされたので興味が薄かったギター本体に目を向けてみると、音は「ペンペコペン」と薄っぺらくサスティンも皆無に等しい、過去に例の無いレベルの最大級に酷い物で、PUを取り外したキャビティ内部から見える厚さ約5mmの板を交互の方向に重ねたベニヤ模様を見て合点が行った。

    むしろ中身が最悪なのに、それを微塵も感じさせない外見を作り上げる技術は凄いと感心してしまった。

    HERRBY レスポール

    日本のエレキギター製造の黎明期に作られた物なのでアチコチ至らないのは理解できるが、こんなガラクタにPAFを載せるとは「猫に小判」「豚に真珠」そのもので、その無駄な勇気は呆れるを通り越して称賛に値するのではなかろうか。もちろん悪い意味で。

    余談だが、このギターはアウトプットジャックの位置が変である(1枚目の画像を拡大すると確認できるかも)。

    家に転がってたメーカー不明で正体不明のゼブラハムバッカーを搭載してヤフオクに出品したところ¥24,000で落札されたため、購入時の送料やヤフオク使用料を差し引くとプラマイゼロで、角足PAFが手元に残った分だけ得した感じ。

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  • GRECO M600

    ずっとM-110FRを収納するハードケースを探していたのだが、ヤフオクにM600がハードケース付きで出品されていたので、それを¥35,000で落札した。

    GRECO M600

    元からM600という最廉価版のギターには興味が無かったのだが、手に入れたのならアレコレと観察して知識を蓄積するのは当然である。

    カタログスペックでは、ボディ材がランバコアでメイプルネックにローズ指板のボルトオン、ピックアップはU-1000と、とにかく価格を低く抑える努力が垣間見える内容だ。

    79年度版のカタログではボディ材がマホガニーとなっているが、私が手にした個体のボティはどう見てもマホガニーには見えない。

    40年も前に作られた最下位機種とはいえ、さすがに富士弦楽器製の国産ギターなので非常に弾きやすくて驚いた。

    音に関しては、ベニヤの仲間的な集成材のボディのせいか薄っぺらく、しかしバワーがあまり無い代わりにそこそこ周波数レンジの広いPUのせいか、歪ませると70年代のハードロック向きな乾いた泥臭い感じの音が出て予想外にいい感じではあるが、今どきの音楽には合わないかもしれない。

    落札した時から売り払おうと思っていたのだが、入手時に無理やり付けられていたレスポール用のアイボリーのピックガードはダサ過ぎるし、少しでも高額で入札してもらいたい気持ちから、M-110FRのビックカードを作った時のガイドを使用してPS10と同じ形状のミラーのピックガー ドを作製して搭載し、さらにはPUのクロームカバーを外して、できるだけPS10に似せてヤフオクに出品した。

    それなりにカッコ良く見えるようになったのが功を委したのかは分からないが、予想以上に高額の¥29,000で落札されて、差し引き¥6,000でM-110FRのハードケースを入手した事となった。

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