2012年7月28日 (土)

本当に久しぶりの更新です。つまり、新たなギターを入手したという訳です。

DN-50R

約3週間ほど前、近所のハードオフのジャンクコーナーで見かけたAnboyのギターですが、その場でヘッド裏に「MADE IN JAPAN」の印字を見つけたため、フジゲン製に間違いないだろうと推測したものの、果たして本当にそうなのだろうかとの一抹の不安も拭えず、その場で軽く検索したのですが、確証が得られる情報がヒットしなかったため、衝動買いは控えました。

ジャンクと言いつつも弾いてみた感じは特に不具合もなく、アームも動くしネックも正常、フレットの減りもボディの傷や打痕もほとんど無く、これがなぜジャンクなのか不思議に思いました。もしかして無知な店員が無名の三流品と判断したのかもしれません。

その後、自宅などで時間をかけて調べたのですが、DOMINATORシリーズのDN-50R以上としか分からず、ボディ材などの詳細なスペックは不明で、それでも定価¥50,000の物が税込¥4,750で買えるなら儲け物と思い、購入に踏み切りました。

DN-50R

家に持ち帰ってすぐにバラしてみたところ、ネックポケットの印字から推測通りにDN-50Rという事が判明しました。持った感じは比較的重めなのでボディはホワイトアッシュなのだろうかと思っていたのですが、ネックポケットやコントロールキャビティ内には木目が全然見えず、アッシュどころかアルダーかバスウッドかすら分かりませんでした。

肝心の音ですが、形から想像した通り、笑ってしまうくらいに典型的な音です。つまり、ロングスケールとフロイドローズとパワフルハムバッカーの、高域と低域が目立って良く歪むギラギラしたメタル系の音です。と言いつつも、センターのシングルはシャキッとしててバッキングに気持ちいい音です。この鋭い立ち上がりと引き締まった低域の音は紛れもないホワイトアッシュボディだと思うのですが。

久しぶりにFRTの弦を張りましたが、ボールエンドを切ってネジ締めするのは相変わらず面倒臭いです。

  • ページトップへ
  • 2012年8月5日 (日)

    DN-50R

    DN-50Rに関して詳細を教えて欲しいとフジゲンに問い合わせをしていたのですが、ようやく返信がありました。って事は、やはりフジゲン製で間違いないって事が証明された訳でもあります。で、詳細は以下の通りです。

    ・DN-50R

    ・製造年:1995年頃

    ・ボディ:CAST WOOD(キャストウッド)

    ・ネック:ハードメイプル、インドローズ指板

    ・ピックアップ:フジゲン製だが型番不明

    キャストウッドとは、木材を細かくパウダー状にしてそれを固めたもので、MDFの一種との事らしいです。って、うわー、ボディが天然木じゃないとか物凄いショックなんですけど。と言うのも、他の高価なギターなどに使用して余った端材を粉砕して作ったイメージでしかないからです。しかも私は「紛れもないホワイトアッシュ」とか言ってて恥を晒してるしで、ダブルでショックです。

    いやでも決して悪くはないんですよ、ほんと。と負け惜しみを言ってみたり。

  • ページトップへ
  • 2012年8月10日 (金)

    DN-50R

    ある方から「キャストウッドって鳴りはどうよ??」という質問があったので、今回はその辺を書こうと思います。

    そもそもがフローティングしてるFRTなので、果たして伝わってるのかな??ってくらいにボディは振動しません。逆にネックは薄めなのも加味されてるかどうか分かりませんし、太めのフレットが関係あるかも分かりませんが、これでもかってくらいに振動します。じゃあサスティンはどうなのさって言うと、特筆するほど長くもないし短くもありません。生の音は、言葉で表現すると「ガチャーン」って感じで奥行きが無く薄っぺらで荒々しいイメージです。何て言うか、ぶっちゃけFRTの音って言っても過言ではない気がします。これがアンプを通すと高域がギラギラするのと同時に低域がブイブイ出てくるので不思議です。フロントのクリーンはジャズやフュージョンでも十分に通用します。リアは歪ませないと使い物になりませんが。

    その後いろいろ調べたところ、レゾンキャストという名称で同じ集成材を使ったギターが一時期アイバニーズから発売されていたようです。ネットの情報ではポール・ギルバートも使っていたとか何とかありましたが、その辺は眉唾です。いずれにしろ世界的メジャーブランドが売ってても定着しなかった物ですから、絶賛される程ではないという事でしょうね。まぁ、得てして木材を使ってる物は非常に保守的なので革新材は受け入れがたい部分もあるのでしょうけど。

    やはり私はFRTは苦手です。普段はフロントとリアのPUの真ん中辺りでピッキングするのですが、そうするとFRTユニットに右手が乗ってしまいピッチが変化してしまいます。なのでFRTユニットに干渉しないようにピッキング位置をフロント側に移動させると、今度は音がポコポコしてしまいます。慣れでどうにかするしかないんでしょうけどね。

  • ページトップへ
  • 2012年11月24日 (土)

    DN-50R

    EX-500から取り外したウィルキンソンのPUをDN-50Rに搭載してみました。このPUをネットで調べたところ、多分これだろうという製品がヒットしたのですが、その紹介には「オリジナルPAFを忠実に再現」的な事が書かれていましたが、果たしてそうなのかは大いに疑問に思うところです。

    メーカー不明のPUですら派手な高域がでるEX-500に載っていたにも関わらず、あれだけ特徴の無い音だったので期待はしてませんでしたが、その予想を見事に裏切らず、まったく好みではありません。決して高域が出ていない訳ではないのでしょうが、中域が強く出過ぎる感があり、全体的なバランスとして籠って聞こえてしまいます。言葉で表現すると「ポコーン」という感じでしょうか。

    DN-50Rはキャストウッドであるがゆえにマテリアルに依存する部分は、確かにホワイトアッシュに似てるとは思いますが、基本的には素直な音が出ると思ってます。なので今回これに載せてみたのですが、FRTでありながら金属的な響きすら出ないのは欠陥品と言っても過言ではないかもしれません。

  • ページトップへ
  • 2018年6月9日 (土)

    Anboy DN-50

    ここ数年はまったく弾いてなかったAnboy DN-50ですが、それでも手元に置いていたのは、1本くらいFRTを持ってれば何かの時に役に立つかもしれないという、いわゆる「捨てられない人」の心境だったからです。

    しかし完全とも言えるレベルでまったく弾かないギターを持っていても、勿体無いやら置き場所を取って邪魔だわで、だったら二束三文でも売り払って改造や工作などのパーツ代の足しにした方が有意義だろうという事でヤフオクに出品しました。

    出品するに当たってコメントを書く上での参考にしようと、数年ぶりに錆びた弦のまま改めて弾いてみたのですが、相変わらず特徴が無いというか、FRTだねって音が特徴なんだろうけど、何れにしろ好みの問題なのですが、持っていたいとは微塵も思わせてくれない詰まらないギターでした。

    Anboy DN-50

    と言うか、これが初めてのエレキギターだとしたら、きっと誰もがそれだけで感動して思い入れも強くなると思いますが、下手に経験を積んで擦れてしまって初心を忘れてしまうと、つ いつい辛辣になってしまう辺りが悲しい人間の性です。それでもどうにかこうにか嘘を付かずに購買意欲を掻き立てるコメントを苦労して捻り出しましたけど。

    そういえば、高校に入学したばかりの長男が友人に影響を受けて「ギター弾いてみたい」と言ってきた事があり、その時に自由に弾いていいと許可したしたのがこのギターでした。結局長男は1回も手にしなかったのですが。

    で、最初は呆れるほど強気に¥19,800開始と設定していたのですが、1件もウォッチリストに登録されないという体たらくなので、徐々に開始価格を下げていき、最終的に¥9,800で落札されました。一応は入手額の倍ではあるものの、この機種の人気の無さを再認識させられました。悪いギターじゃないんですけどね。

    画像からも分かるように、ほとんど傷も無くてピカピカなので、大切に弾いてもらえる事を期待してます。

  • ページトップへ