2013年10月30日 (水)

約1ヶ月ぶりの更新ですが、その間ちゃんと作業は進めていて、ただ単に記録をしてなかっただけです。

Formula1

この1ヶ月間に行った作業内容は以下の通りです。

1.クリア塗装5〜6回。

2.水研ぎ。

3.コンパウンド研磨。

4.ネックとパーツ取り付け。

で、いろいろ失敗やらドジやらやらかしました。野外でクリアを吹き付けた直後にゴミが飛んできて付着したので、反射的に手で取ろうと思ってクリアに凹みを作ったり、1000番の耐水ペーパーで水研ぎを行った際、ちょっと気合いが入ってガシガシやり過ぎて、クリアとサンディングシーラーを通り越して木地の着色まで落としてしまった箇所があったり、コンパウンドでの研磨で中細を飛ばして細目から始めちゃったりと、やはりド素人はダメだと言われても仕方が無いレベルの連発で、多少なりとも自己嫌悪だったりします。

でも、想像通りに綺麗に仕上がりつつあるので、その嬉しさに比べたら、失敗の数々も笑って済ませられます。

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  • 2013年11月4日 (月)

    ようやく完成しました。

    Formula1

    改造を目的として入手してから約9ヶ月を経て、一応は当初の目的とほぼ一致する内容での仕上がりとなりました。

    見た目は画像の通りで、現物を手にとって目視すれば細かい粗は数えきれない程あるのですが、強いて不満点を挙げるなら、もう少しバーストのグラデーションを緩やかにしたかった事と、中央部分のグリーンが左右で非対称になってしまった部分です。やはりド素人の行き当たりバッタリの作業の結果なので仕方が無いと言ってしまえばそれまでですが。

    予想と違ったのがネックの太さです。実はネックのグリップは元々が完全にかまぼこ型で、手の小さい私には非常に弾きにくかったため、リシェイプして微妙に薄くして握りやすくしたはずなのですが、実際にギターに取り付けて完成形にしてみたところ、ネック単体で握った時と感覚が違ってしまい、結局かなり太いままだったのです。まぁ、もっと薄目な方が好みと言うだけで、弾くのに支障が出るわけではないので困らないのですが。なお、ネックグリップ部分はコンパウンド研磨を行わずにサテン仕上げとなってます。

    Formula1

    肝心の音ですが、立ち上がりが鋭くて中高域が前面に出てくるのと同時に低域はかなり控えめで、6弦ローフレットをハードヒットしてもブワッとならず、サスティンも十分で、言葉で表すと「ガキーン!」って感じなのですが、耳障りなキンキンする部分は抑えられていて、ほんのり丸みを感じる音です。また、フロントPUが通常よりもリアに寄ってるので、あまりウォームになり過ぎずに明るいトーンで鳴るのは非常に好みな音です。ちなみに、PUは前後ともに DiMarzio DP151 PAF Pro です。

    コントロールは元の1V1Tから2V1Tに変更しましたが、全部のポットをPUSH-PUSHスイッチ付きに交換して、ボリュームは各PUのシリーズ/パラレル切り替えに、トーンはフロントPUのフェイズとしてあります。おかげでコントロールキャビティ内の配線が、元のチェリーの色が残ってる事と相まってカオス状態となってますが、これによって理論上は全部で12通りのサウンドバリエーションとなります。なぜ単純なタップではなくパラなのかというと、ただ単にノイズを嫌った結果です。しかしパラ時は出力が大きく落ち込むと同時に高域や低域が出なくなって薄っぺらく軽い音となるので、果たしてどこまで使えるかは微妙です。と言いつつも、両方をパラにしてフェイズアウトにしてトーンを絞ってブライアン・メイを真似てみたりして楽しんでます。余談ですが、ESPのミリサイズポットにインチサイズのノブの穴を削って無理やり取り付けてます。だって、ミリサイズでエンボス加工のゴールドハットノブが見つけられなかったんだもん。

    今現在はスタンドに立てた状態なので、すでに細かい打痕が数か所にできてます。自分で手間暇かけて仕上げたギターなので結構ショックが大きいのですが、なるべく早めにハードケースを用意して大切に扱おうと思ってます。

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  • 2013年11月13日 (水)

    Formula1

    ヤフオクで安価で落札した新品のハードケースが届いたので、早速ギターを入れてみたのですが、入札時から懸念していた不安が的中してしまいました。

    このハードケースはストラト・テレキャス用で、ギターのシェイプはストラトとほとんど変わらない事は確認していたのですが、実はネックの仕込みとヘッドに角度が付いているため、ストラトのように床にペタっとは置けず、レスポールと同じようにボディよりも先にヘッドが付いてしまうのです。なのでケースに入れても、ボディの裏側は浮いて隙間ができ、ヘッドの先端が底に当たってしまうと言うわけです。

    取りあえず、ボディの裏側には着なくなった古いTシャツを上手く折りたたんで敷いて浮きを無くし、さらにネックを乗せる部分には同じく古いソックスを折りたたんで敷いてヘッド下のスペースを確保して使用する事にしました。幸いにもネックを押さえる部分が柔らかいので、多少は無理に閉めても負荷はかからないと思います。これで置いておくだけで傷が増える事は無くなりましたが、スタンドに立てかけてあった時よりも手に取る回数が目に見えて減る気がします。

    いずれ、ストラトとほとんど変わらない形状のMST-600の改造が完成した時には、このハードケースをMST-600用として、Formula用は新たに買おうと思ってます。

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  • 2014年2月27日 (木)

    ちゃんとしたという言葉が適切かどうか分かりませんが、以前のと比較したら段違いに良いハードケースを購入しました。と言っても、相変わらずのヤフオクですが。

    Formula1

    注意した点は、レギュラースケールのギターが入り、しかもネックの仕込み角度やヘッドに角度があるギターが入るという事です。そういった説明書きや画像で安心できる物が見つかるまで我慢していた甲斐があり、本当に特注で作ったようにきっちりと収まるケースを¥7,000弱で入手できました。

    届いてすぐにギターを入れてみたのですが、なにやら細かい白い粉というか、フケのような物が大量にギターに付きました。よく見るとケース内に大量に散らばってます。で、掃除機で丁寧に丹念に徹底的に吸い取ったところ、その後はまったく出なくなったので、ケース内の緩衝材などから出た物ではないと思われます。結局それが何なのかは不明のままですが、この辺りはヤフオクで安く買える代償だと思って理解しなければならないでしょう。

    頑丈な代わりに、とにかく大きくて重いのが難点です。ハードケースってそういう物だと言われれば、確かにその通りなのですが。

    で、元々こいつを入れていたケースはMST-600専用となりました。

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  • 2016年1月23日 (土)

    このギターを取り上げるのは約2年ぶりとなりますが、要するに久しぶりにモディファイしてみた訳で、もちろんこの2年の間もちょこちょこと弾いていたのは言うまでもありません。

    Formula1

    このギターはホントなかなかいい音で気に入っているのですが、強いて欲を言えばサスティンがいまいち短いのが気になっているのと、もう少し「鳴って」くれたらもっと良くなるだろうなーって思えちゃう辺りに不満と期待がありました。

    サスティンに関してはサドルを含めたブリッジやテールピース辺りの交換で何とかなるかもしれませんが、さすがにボディやネックの鳴りとなると、そう簡単にはいかないでしょう。なので、実は前々から機会があったらネックを交換してみたいと密かに思っていたのです。

    んが、こいつのネックに合う条件、つまりはレギュラースケールつば出し24フレットでヘッドに角度が付いていてスカーフジョイントじゃないバインディングありという内容を満たす物がなかなか見つからず、結局はそういうネックが付いているギターをヤフオクで落札したという事です。

    Formula1

    ちょっと画像がピンボケですが、Cort X-11というメタル系のギターで、メイプル3Pローズ指板の頑丈そうなネックです。

    スワップするにあたり、本当に微妙な、それこそ塗装の厚さ程度の修正が必要だったのでペーパーで磨いて太さを合わせ、さすがにネジ穴は全然違ったので新たに開け直して取り付けました。

    見ての通りにシャークフィンのポジションマークが派手なのですが、ボディのキルトと相まって見た目はなかなかいい雰囲気となりました。

    音としては、確かに中域が豊かになって全体として太くなったような印象を受けましたが、それは決してボディやネックが鳴るようになった訳ではなく、このネックの極太で高いフレットによる影響が大きいと思われます。サスティンがほとんど変わらなかったのがその証拠と言えるでしょう。

    と言う訳で、アッと言う間に元のネックに戻されたFormula 1でした。また機会があったらという事で。

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  • 2016年5月21日 (土)

    Formula1

    突然こんな画像が出てきたら「いったい何やねん??」って思うのは当然だと思いますが、これは85年辺りにGRECOから販売されていたJJ-R1で、バスウッドボディにケーラー・フライヤーを搭載したミディアムスケール24フレットのギターで、SSHレイアウトのリアPUは純正でジャクソンJ50Bを載せていた、当時のメタル全盛で大人気だったジャクソンのソロイストを真似たモデルです。

    当時の定価が¥75,000なので決して悪くは無いギターですが、私が入手した個体はフロントとミドルのPUが欠品で、コントロールはスイッチ類が取り除かれて1Vのみに改造され、ボディは打痕や塗装の欠けがあちこちにあり(欠けた箇所で塗装の厚みを測ったら1.5mmだった!!)、さらには大きく割れて欠損してる部分まであるようなボロボロな状態だったので、ヤフオクで送料込みで¥6,000で釣りがくる破格で落札した物です。

    Formula1

    なんでこんな物を手に入れたかと言うと、良く言えば繊細、悪く言えば線が細くて軽くて存在感が薄い音をなんとか自分好みにできないかと思索した結果、弦のゲージを今の09-42よりも太くすればいいじゃんという単純明快な考えに至り、しかし私はレギュラースケールで10-46のセットを張るとベンドが厳しくなる軟弱者なので、だったらミディアムスケールに改造しちゃえばいいじゃんという強硬手段に出るべく、そのネックを得るためにギターごと買った訳です。

    ボディはボロボロだったのですが、幸いな事にネックは多少の傷はあるものの大きなダメージは無く、ほぼストレートでフレットの減りもほとんど無いという状態の良いもので、さすがにコンコルドヘッドの先端などは大きな傷や打痕や欠けがありましたが、その気になればパテ埋めや塗装などで十分に修正可能なレベルです。

    Formula1

    実際の取り付けに関しては前回と同様に、気に入らなかった場合には元に戻せるようにボディ側へは一切の加工を行いません。

    まずはスケールを合わせるためにネックエンドを3mmほどカットし、ポケットに入るように分厚い塗装を落とすのはもちろん、若干サイドを削って幅を合わせ、ネジ穴が合わないためにハードメイプル材から丸棒を削り出して元のネジ穴を埋めてから、クランプでネックをボディに固定してセンター出しとスケール合わせを行って新たなネジ穴を開け直し、高さを合わせるために接合面を2mm弱ほど削りました(画像2枚目)。

    Formula1

    言葉で一気に書くと簡単そうに思えますが、それなりに結構そこそこ大変な作業でした。当然ですが一発で上手くいくはずがなく、仮止めして1弦と6弦だけを仮張りして状態を確認しつつ、仕込み角の調整などをするために接合面をさらに削ったりしましたしね。

    そもそもスケールの短いネックにスワップできたのは、このギターのフロントPUが元から少しボディエンド寄りに搭載されていてネックとの間に余裕があったからであり、それは本当にラッキーと言うしかありません(画像3枚目の上が交換前で下が交換後)。

    果たしてスケールダウンして10-46のセットを張ったこのギターは至極当然の結果として音が太く粘り強くなり、パワーも上がってサスティンも伸びるという、これ以上ないくらいに私が望んだ通りのギターに生まれ変わりました。しかも交換前のサミック製の程度の低いネックに比べると、国産と思われる(85年だとフジゲンか??)作りのいいネックは非常に弾きやすく、当たり前だけど普段はなかなか気付けない、やっぱり自分の気に入った音で弾いた方が断然楽しいんだという事を改めて実感しました。ディマジオのPAF Proってこんなに良かったんだね。いやマジで。

    とは言いつつも手放しで喜べない不具合も発生してます。1〜5弦はオクターブチューニングがきっちりと合い、24フレットを押さえると開放の2オクターブ上がちゃんと出るのですが、6弦だけはサドルを目一杯ボディエンド側に動かしてもオクターブが微妙に合わず、24フレットを押さえると2オクターブ上の半音の半分くらい低くなってしまうのです。なぜ6弦だけなのかは不可思議ですが、なのでそのうちブリッジを今のABSからナッシュビルに交換してみようと思ってます。

    何れにしろ、このギターはこのネックでいく事に決めたので、いずれネックは塗装し直して綺麗に仕上げる予定です。今はネックだけクリーム(と言うか、カタログでは白なので、それが経年で黄ばんだと思われる)なので、裏から見ると違和感でいっぱいだし、ヘッドの傷も直したいしね。

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  • 2018年7月7日 (土)

    Formula1

    ボディシェイプはカッコいいにも関わらず、ブリッジの位置が下過ぎてバランスが悪いため、元々レギュラースケール21フレット仕様だったのを24フレットネックに換装してブリッジの位置を変更し、テールピースも追加するという大胆な改造を行なった後、より太い音を求めて10〜46のセットの弦を張るためにミディアムスケール24フレットネックに交換した、まさに「魔改造」と言える手を施したこのギターは、緩やかなアーチドトップの薄めのボディと、使用したグレコのネックがピッタリとマッチして私の好みとなり、非常に弾きやすくて手に取る機会も多かったのですが、慣れと共にさらに良い物を欲してしまう制限無き人間の欲求によって徐々に満足度が低下していき、ついには手放す事となりました。

    Formula1

    処分するに当たり、元のレギュラー24フレットでスカーフジョイントのネックに戻し、3つのESP製のPush/Pushスイッチポットを家に転がってた(多分アルファ辺りの)安物のポットに交換してタップやフェイズアウトの機能も無くし、前回も使用した2個¥1,500程の激安PU「Yibuy」のゼブラハムバッカーに載せ換えました。

    やはり前と同様に、いい意味で価格を裏切るいい音を出してくれて、 おそらくセン材だと思われるワンピースボディとの相性が抜群に良く、ヴィンテージをベースにモダンをプラスしたようなディマジオのPAF Proよりも魅力的に思えてしまうから不思議です。

    Formula1

    もちろん安物ですから出音に奥行きは今いちありませんが、素人なら普通に騙されて満足してしまうかもしれません。

    少なくともEpiphone辺りのモコモコで抜けないSGやレスポールなんかよりも十分に役に立つ即戦力な音だと思います。

    なので一瞬、処分するのを躊躇したくらいです。で、オークションの結果、アクセス数1,366回、ウォッチリスト追加数49件で、\20,000で落札されました。

    アーチドトップにアイロンを駆使してキルトメイプルの突き板を貼り、海をイメージしたグリーン〜ブルー〜パープルのバーストは本当に気に入っていたので、いつか自作ギターで再現したいと思ってます。

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