2011年7月18日 (月)

生活上の多忙と、EG800PRをレストアする事に集中していたために物凄い長期間放置してました。で、取りあえず余計な空間を穴埋めしてます。下が以前までの画像で上が現在の状態です。

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音的に何かを狙ってるわけではないため、穴埋めに使用した材は家にあった何だか分からない(何となくラワンっぽい)角材です。なので処理も凄く適当です。ペンでラフに書いた線を糸のこで無造作にカットして、いい加減にサンドペーパーで研いて隙間だらけの状態でボディに貼り付け、昨年の12月6日に保存しておいたハードメイプルのくず粉をタイトボンドに練り込んだものをパテのように隙間に詰め込んで平面にしてます。

見た目つぎはぎだらけですが、どうせピックガードで隠れるし、って言うんなら埋めなくてもいいじゃんって思われそうですが、気分的な自己満足に過ぎませんから。

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  • 2011年7月24日 (月)

    キルトメイプルの突き板を貼りました。印刷されたシールではありません。0.5mm厚の本物の木材です。なので想像以上に大変でした。画像では分かりませんが、実は大失敗してます。

    LST-X

    薄いくせに弾力性が皆無な木なので、木目に沿ってパキパキと簡単に割れてしまい、大雑把な形を切り出す時点から失敗の連続で、ボディ上も大きく割れてる部分があります。で、硬いため、コンターの曲がった部分が上手く貼れずに浮いてしまったため、そこだけ後から継ぎはぎしてます。さらに、広い面積をタイトボンドを塗って貼ったため、水分を吸った突き板がシワシワになってしまい、そのまま硬化したため、広い範囲で波打ってる部分もあります。

    これらの失敗した部分を塗装で隠せるかどうか分かりませんが、ま、頑張ってやってみます。

    不思議なPUレイアウトだと思うでしょうが、詳細は完成時のお楽しみと言う事で。

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  • 2011年8月2日 (火)

    との粉の作業は面白くないので画像はありません。で、その後に着色です。ちょっと水で薄めたポアステインのワインレッドで1回塗りしました。かなり明るい朱色って感じですが、前回は渋くブラウン系にしようとして、渋くなりすぎてしまった感があったのと、今回はキルト模様があるため、このまま行こうかなと思ってたりします。

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    やはり画像では分かりませんが、キルトメイプルの突き板が塗料の水分を吸って所々盛り上がってます。なので細い場所に接着剤を注入するためのインジェクターを用意して、完全に接着する事を構想中です。

    ってか、商品として販売されてるギターのキルトの模様って、もっと濃淡がはっきり出てる気がするんだけど、専用の塗装方法とかあるのかなぁ??

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  • 2011年9月3日 (火)

    ずーっと放置してましたが、実は微妙に作業を進めてます。

    インジェクターをヤフオクで買って、キルトメイプルが剥がれてる部分にタイトボンドを注入して接着を試みましたが、塗装する度に新たな剥がれ部分ができるため、取りあえず放置する事にしました。

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    で、バーストにするためにセンター部分をマスキングしてチェスナットのステインで周囲を塗装しました。タイトボンドなどでステインが乗らない部分もありますが、まぁその辺は素人ゆえの妥協って事で。

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  • 2011年9月7日 (水)

    マスキングを剥がしました。ちょっとはみ出た部分もありますが、取りあえず成功でしょう。問題は綺麗なバーストができるかどうかですが。最終的には間にマホガニーブラウンを挟んだ3トーンバーストにするつもりなのですが、このタイミングでマスキングして塗った方がいいのか、後でバーストさせた方がいいのか迷い中です。

    LST-X

    何れにせよ、素人が暗中模索の上に試行錯誤しながら作業してるので、上手くいくとは思えませんが。

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  • 2011年9月12日 (月)

    バーストにしました。真っ黒に見えますが、実際にはチェスナットなので微妙に茶色系です。いや、実際にも真っ黒に見えるんですが(笑)

    今回のためにコンプレッサーとエアブラシを買いました。ヤフオクで1万円くらいです。ってか、このギターに一体どんだけ金かけてるんだよって自分で突っ込みたくなります。

    LST-X

    エアブラシを使用した経験はあるのですが、いかんせん20年ぶりくらいなので、エア量やインク量の調整や吹き付け量や距離などの感覚がまったく分からず、ボディ裏側で試行錯誤しながら作業したので、ぶっちゃけ裏側はインク垂れや塗りムラなどで悲惨な状態です。しかも先にマスキングして塗ってあった部分と、今回ボカした間に思いっ切り段差ができてしまい、近くで見るとバレバレです。それでもパッと見なかなか良さげなので、取りあえずは満足です。

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  • 2011年9月16日 (金)

    3トーンのバーストにするために、ワインレッドとチェスナットの間にマホガニーブラウンを吹きました。んが、若干バーストが滑らかになった感じになっただけで、パッと見は全然3トーンが分かりません。マホガニーブラウンを原液のまま吹いたからでしょうね。ガックシ。

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    今回はヘッドもマッチングなのでバースト処理しました。全体の面積が狭いので慎重に行いましたが、画像では分かりませんが、ちょっとムラになってしまいました。が、もうここまできたら細かい事は気にしません。とにかく完成を目指します。

    さて、ヘッドに入れる文字はどうやってやろうかな。やっぱシールに印刷して貼るのが無難かな。

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  • 2011年9月25日 (日)

    プライマーを吹きました。画像で見ただけでは以前の状態と変化が分かりませんが、若干色合いが濃くなったような気がします。ヘッドにはプリントしたシールを切りぬいて貼りましたが、あまりにクッキリと見えて、ちょっとカッコ悪いかも。

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    で、キルトの突き板がプライマーの水分を吸って波打って、そのままシンナー成分が揮発したため、波打ったまま硬化しちゃってます。果たしてサンディングシーラーで凸凹の段差を無くす事はできるんだろうか。

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  • 2011年10月8日 (土)

    やはりサンディングシーラーを数回塗っただけでは表面の凸凹は焼け石に水なので、思い切ってシーラーを海状態にしてみる事にしました。さすがに室内ではシンナーの臭いが大変なので、昼間に外での作業です。

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    マスキングテープで周囲に堤防を作り、そこにサンディングシーラーを流し込み、刷毛で隅々まで行き渡らせて成型しました。まるでセメントの流し込みか手作りチョコレートの様です。これだけで300mlのボトルの半分くらいを使いました。

    このまま野外に放置してはゴミなどが飛んでくる恐れがあるので、とっとと物置に仕舞い込み、数日間放置してシンナー成分を完全に飛ばして、果たしてどうなるか、やった自分でも楽しみです。

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  • 2011年10月23日 (日)

    前回、海状態にしたサンディングシーラーが完全に乾燥したので、400番で研磨しました。画像の白っぽい部分が研磨の跡です。海にしたとは言え、シンナーが抜け切ったら厚みはほとんど無いに等しい感じで、それでも9月25日の画像と比較すると、多少は平面に近づいたと思えるレベルです。今回も削り過ぎて木地が露出した部分がありますが、一番色が濃い部分なので何とか修正できるでしょう。

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    果たしてあと何回これを繰り返せば真っ平らになるんでしょうか。ぶっちゃけ、だんだんウンザリしてきました。

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  • 2011年11月12日 (土)

    はい、ほぼ平面になりました。最初と比較するとハッキリ分かりますね。なんだかんだ言っても手間暇かけてやればちゃんとなるもんですね。ただし、まだトップだけなので、サイドとバックはさらに厚塗りをして、トップももう一度くらい塗って、全体を仕上げなければならないでしょう。

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    しかし、このギターをいじり始めてからすでに1年が経過していながら、未だに完成が程遠いとは、いったいどうしたもんだろうね。年内に完成したら嬉しいなぁ。

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  • 2011年12月29日 (木)

    1ヶ月以上も更新してませんでしたが、ちょこちょこと作業は進めてました。と言っても、サンディングシーラーの増し塗りだけですが。

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    で、400番でサンディングしました。全体が艶消し状態のサラサラで、あれほどあったキルトメイプルの付き板を貼った時の凸凹は完全に無くなりました。いったいどれだけサンディングシーラーを分厚く塗ったんだよと自分で自分に突っ込みを入れたくなります。

    いよいよ最後のクリアの吹き付けに突入できます。どんな色が再現されるのか楽しみです。

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  • 2011年12月30日 (金)

    クリアを吹きました。多少はキルトが鮮やかに浮かび上がった気がします。

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    本当は吊り下げて吹いた方がいいのでしょうが、我が家には当たり前ですが塗装ブースなんて設備は無く、野外でわずかな風を気にしつつスプレーするには、地べたに置いた方が安定していいだろうと判断しました。もちろん、トップとバックは同時に塗れないというデメリットはありますが。

    気温が低い中での作業なので、1回吹いては1時間くらい置いてから再度吹くを繰り返し、合計で6回くらい吹きました。缶スプレーなので粒子が粗いため、表面が若干ですが凸凹してます。水研ぎと研磨で何とかなると思いますが。

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  • 2012年1月28日 (土)

    約1ヶ月も放置してた理由は、ただ単に寒かったからです。だって水を使うし。

    という訳で、1000番で水研ぎをしました。これも初めての経験なので勝手が分からず、最初は慎重に軽い力で研いたのですが、すると全然研けてない事が分かり、その後は「これ絶対に筋肉痛になるな」と思いつつ、結構な力を込めて研きました。

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    ボディ全体を研磨して約2時間を要し、本当ビックリするほど論外に大変な作業でした。

    この後、本当は1200番から1500番の流れなんだろうけど、すでにウンザリしてしまったので、いきなり1500番にいきます。ってか、このままコンパウンドにいきたいのが本音ですが。

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  • 2012年2月5日 (日)

    1500番で水研ぎしました。が、画像ではもちろん、現物を直接見ても1000番の時と変化が分かりません。なので今回は実験も兼ねて、トップとサイドのみ1500番で研き、バックは1000番のままで先に進めようと思います。

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    実は今まで公開してなかったのですが、ボディバックはテストとか実験とかで物凄く悲惨な状況になってるんですね。完成したら画像で公開する予定です。

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  • 2012年2月7日 (火)

    いよいよコンパウンドでの研磨に入りました。まずは細目での作業ですが、車用のコンパウンドなので、とにかく臭いです。なので仕方無く、この寒い中に部屋の窓を全開で作業しました。

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    まだボディトップのみですが、そこそこの艶が出ました。写真の撮影が難しいです。

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  • 2012年2月11日 (土)

    中目のコンパウンドで研磨しました。パッと見た目はあまり変化はありませんが、前回の写真と比較すると、蛍光灯の反射の拡散が減ってるのが分かります。それだけ鏡面に近づいたという訳です。キルト模様もそこそこ浮き出てきて、いい感じになってきました。

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    残すは極細コンパウンドでの仕上げのみです。本当はバフ掛けとかした方がいいんでしょうが、そこは素人なので無視します。

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  • 2012年2月15日 (水)

    LST-X

    極細のコンパウンドで磨きあげました。自画自賛ですが、見事にピッカピカです。蛍光灯の写り込みも光の拡散がほとんどありません。

    どれくらい鏡面に近付いたかを確認するため、ボディトップにPUを乗せて撮影してみました。論より証拠です。ぶっちゃけ、道具の無い素人の試行錯誤の作業でここまでの結果が出るとは思ってませんでした。なので予想外に嬉しい気分です。

    後はピックガードを製作してアッセンブリーを組み込めば完成です。

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    と思ったら、ヘッドの塗装がまだでした。昨年9月25日の塗装は気に入らなくて落としちゃったんですね。

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  • 2012年2月19日 (日)

    本来ならばヘッドの塗装を先に行うのが正解ですが、それは後回しにしてピックガードの作成を進めてます。何故かと言うと、早く弾ける状態にして音が聴きたいからです。

    LST-X

    ボディ材は不明だし塗装は分厚いしPUは安物のフェライトだし、決して万人が認める「いい音」にはならないと思いますが、やはりギターは弾いてナンボなので、早く弦を張りたい気持ちを優先しました。

    画像は仮組みしたリアのPUです。ハムバッカーのポールピースがヘクサなのと、シングルがオープンなので違和感がありますが、ハムとシングルを並べるレイアウトはほとんど見た事ないので、オリジナリティが高いと自己満足してます。逆に言うと、それだけ使えないか意味の無い組み合わせなのかもしれませんが。

    ちなみに、フロントはシングルなので、SHSという奇妙なレイアウトとなります。

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  • 2012年2月25日 (土)

    どういう訳か、ギター用のポットやスイッチを楽器店で買うと高額なので、もちろん信頼できる物ゆえだとは思うのですが、可能な限り安価にしたい貧乏人な私なので、電子パーツ店にて必要な部品を買いました。ボリュームポット2個、ON-ONスイッチ2個(3Pと6Pを1個づつ)、フィルムコンデンサー1個で¥800(税込)です。

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    早速ピックガードへの組み込みを行いましたが、ここで初めて気が付いたのが、買ってきたボリュームポットの背中がプラスティックだという事です。本来ならばポットの背中をアースにしてコールドを配線するのですが、それができません。ガーン!! 仕方が無いのでトグルスイッチの本体端子にコールドを集中させる事にしました。

    家にあるジャンクなコードをいろいろ継ぎはぎして細かい配線を行い、写真の状態になったところで念のためテスターで導通チェックを行いました。すると何と!! ホットとコールドがショート状態です。なんでやねん!! などと偽物関西弁で自分自身に突っ込んでみましたが、その後あれこれ調べた結果、なんと、ポットが500Ωである事が判明しました。ガーン!! 500kΩと間違えて買って来ちゃったんですね。これじゃ音がでません。自分のドジで安く済ますはずが、かえって高く付いてしまいました。トホホです。

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  • 2012年3月3日 (土)

    電車賃も送料も変わらないので、ネットで注文していたポットが届いたので、回路を組み込んでギターを完成させました。ピックガードの独特のデザインは、折角のキルト模様をできるだけ見せようとした苦肉の策の結果です。本当にイヤになるくらいにセンスありませんが。

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    実際に音を出しての感想ですが、いかんせん最後にこのギターを弾いたのは1年半くらい前になるので記憶が定かではありません。なので印象での比較になるのですが、まずは音が云々の前に、塗料の厚塗りの所為なのか、ハムバッカーを搭載したからなのかは分かりませんが、ギター自体の重量がかなり増えた気がします。それに加えてPUをフェルナンデスの物に変えた事もあって、オリジナルのチープ感がまったく無くなり、低域から高域まで倍音が増えて太い音が出るようになりました。が、シングルPU独特のスカーンと気持ちよく抜ける音ではないのがちょっと残念です。これは間違いなく重量アップが原因でしょう。リアのハムバッカーは抵抗値が12kΩとハイパワーなので気持ちよく歪みますが、搭載ポジションが半端なので、これも独特のトーンとなってます。

    LST-X

    コントロールはゴチャゴチャしてますが、1V1T、フロントとリアを切り替える3PトグルSW、リアPUのシングルとハムバッカーを切り替えるSW、フロントのフェイズSWとなります。

    面白いのは、普通のストラトでは得られないフロントとリアのシングル同士のハーフトーンです。この音は結構気に入りました。また、最近では完全に廃れてしまった感があるフェイズSWによる、低域がカットされてカラコロとしたトリッキーな音も、サスティンが短いのは仕方がありませんが、十分に使えます。

    と、ここで大問題が発覚しました。ハムバッカーのホットとコールドが逆で、通常のハーフトーン時にフェイズアウト状態になってしまうのです。このPUはセットで買ったはずなのになんで?? と思いましたが、実は組み上げた後で弦アースを忘れた事に気付いたので、それも併せてそのうちに直します。

    あー、ヘッドの塗装がまだだったから、完全な完成とは言えないんですね。

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  • 2012年4月7日 (土)

    LST-X

    しばらく弾いてましたが、やはりどうしてもシングル特有のスカーンと抜ける音が出ないのが我慢できないため、ダメ元で、鳴りは悪いけど高域が出るSamickテレタイプのPUを移植してみました。するとどうでしょう、決して「いい音」とは言えませんが、あれほど鳴りが悪かったギターのPUとは思えない程に、そこそこパワーと倍音があって高域が良く出る、比較的私好みの音に近付きました。何より驚いたのは、テレタイプでは無に等しかったサスティンが普通に伸びるようになった事です。つまりPUが原因ではなく、ベニヤボディがダメダメだった事が証明された訳です。ちなみに、元のフェルナンデス製のPUの抵抗値が6.0kΩ前後なのに対し、Samickのは5.2kΩ程度です。

    そのうちハムバッカーも高域が出る物に交換しようと思ってます。

    あー、また弦アース付けるの忘れた。

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