2015年8月22日 (土)

LST-X

どうにか7月中にクリアを8回ほど吹き終えて、夏の炎天下で中の温度は軽く50度を上回るだろうと推測される野外の物置に約3週間放置したボディの水研ぎを先週から開始しました。

いつも水研ぎは削り過ぎを懸念して1000番から始めていたのですが、すぐに目詰まりしてなかなか研磨できないので、今回は思い切って800番を使ってみたら、これが思いの外に楽だったので、今までの苦労は一体なんだったのかと少し落ち込んだりもしました。

スプレーガンを使って非常に目の細かいミストでクリアを吹ければ1000番からでもいいのでしょうけど、やはり市販のスプレー缶では目が粗くてダメですね。

LST-X

その後、残業で帰宅が遅くなった日でも1時間くらいづつ1000〜1500番まで水研ぎを進め、ボディ全体がサラサラな状態になりました。

実は今まで知識としては持っていたのですが、実際に体験しなかったので無視していた「ボディのネジ穴などに水研ぎ時の水が入り込むと木材が水を吸って膨張して塗装が割れたりする」を始めて経験しました。

幸いにも今回は塗装が割れる事は無かったのですが、ブリッジを固定するネジ穴と、弦の裏通し用の穴が比較的大きいため、その周囲、と言っても穴の縦方向(ヘッド方向とエンドピン方向)がポコポコと膨らんでしまったのです。

この現象が起こるかどうかは材によるのだろうと推測したのですが、果たしてどうなんでしょうかね。まぁ、乾燥したら元に戻ったので良かったのですが。

LST-X

水研ぎを終えた後に早速コンパウンドでの研磨を開始したのですが、ここでも過去に経験しなかった現象が発生しました。

なんと研磨している最中にペースト状のコンパウンドがすぐに乾燥してしまい、滑りが悪くなって擦れなくなったり、乾燥して固まったコンパウンドで無理に研磨してムラができたりと、まともに研磨ができないのです。

いろいろ考えた結果、たぶん夏の暑い気温のせいではなかろうかという推論に達しました。と言うのも、過去に4本のギターを塗装してますが、それらは秋とか冬に作業しているからです。

ちなみに、私が作業で使ってる部屋にはエアコンが設置されていないのと、仮にエアコンがあったとしても、使用しているコンパウンドがかなり臭くて換気が必須なので、何れにせよ夏の間は作業できない事になります。

と言う訳で、完全な完成は秋を待って作業の再開後となりました。かなり残念ですが、その間にミラージュに手を付けられるので、それはそれで嬉しいかもしれません。

  • ページトップへ
  • 2015年9月6日 (日)

    LST-X

    前回「秋を待って作業の再開後」とか言ってましたが、どうした事か、8月の最終週は夏とは思えないくらいに涼しくなって、なのでチマチマと研磨作業を進めてました。

    涼しいとは言っても気温は25度くらいあり、それなりに結構な力が必要なので汗だくになってしまい、ギターに汗が垂れないように気を付けながら作業してましたけど。

    水研ぎにしろコンパウンド研磨にしろ、一番最初は一番荒れてる状態を均すので最大に困難であり、しかもその結果が最後の仕上げに大きな影響を及ぼす重要な作業なので、まったく手を抜く事ができません。

    画像は上から順番にコンパウンドの細目、中細、極細での研磨を終えた状態を並べたのですが、蛍光灯の反射のぼやけ方で鏡面の具合がよく分かります。

    本当はバフ掛け(漢字で書くと「羽布掛け」だそうです)を行えば本当にビックリするほど論外にピッカピカになるのですが、道具が無いので相変わらずの割愛です。

    その辺は自己満足な工作って事で妥協なんですけどね。

    ボディの研磨が終わったので、早速アッセンブリーを組み込んでネックを取り付けてと組み上げようと思ったら、なんとポットが500kでした。

    なので、とっととサウンドハウス辺りに注文して、とっとと完成させたいと思ってます。

    とは言いつつも、実はヘッドがペグの取り付け以外は完全に未加工で、形状の変更どころか塗装すらしてないのをスッカリ忘れてました。

    でもとにかく音を出したい欲求が強いので、このまま組み上げちゃいます。

  • ページトップへ
  • 2015年9月10日 (木)

    サウンドハウスに注文していたパーツが届いたので、残業を放り投げて帰宅して組み上げ作業しました。わはは(笑)

    LST-X

    大誤算だったのが、何も考えずにCTSのポットを注文した事です。実はピックガードの型を取る際にフェンダージャパンと互換性のある物を元にしたため、コントロールプレートもミリサイズを購入したので、インチサイズのCTSのポットが入らないって訳です。仕方が無いのでリーマーで約1.5mm直径を拡大しました。

    画像を見てもらえば分かりますが、2V1Tでトグルスイッチです。無理やりなので、トグルのところには元々のブレード用の穴が開いてるし、3つのノブの間隔がメッチャ狭いです。が、やはりどうしても横に動かすブレードスイッチが好きになれないのと、やはり2PUを有効に活用するためには2Vは絶対に必要との考えからです。できれば専用でプレートを作りたかったのですが、物心が付いてから現在まで金属加工には一切の縁が無い私には無理と判断しました。元のブレードスイッチの穴はみっともないので何とかしようと思ってますけど。

    LST-X

    当初はテレキャスと同じようにネック側にスイッチがくるようにプレートを取り付けたのですが、ストローク時にトグルが手に当たるので、急遽ボディエンド側にスイッチがくるように反転させました。

    ブリッジプレートはWilkinsonの(たぶん韓国製の)安物ですが、サドルが一応はブラスなのと、オクターブが合いやすいようにサドルが工夫されている点から選択しました。オクターブに関しては、サドルを斜めに配置してる製品もありますが、あれはどうも弦のテンションに押されてサドルが横にズレるらしいです。

    ちなみにピックガードはブラウンスモークで、近くで光沢を避けて目を凝らすと杢が透けて見えますが、遠目ではまったく見えないのでスモークの意味がありません。同じスモークでも黒の方が全体像が引き締まる気がするのは私だけでしょうか。

    PUは Fender Original Vintage Tele です。50年代初期のテレキャスターに搭載されていた物と同じ仕様との事で、エナメルコートのワイヤーにアルニコ3を使用しています。ぶっちゃけ、こんな素人工作ガラクタギターに載せるのは猫に小判な気もしますが。

    LST-X

    音は笑っちゃうほどにテレキャスっぽいです。フロントは甘いけどサッパリしてしつこくない「コカカカン!」という感じで、リアは暴れるけど優しくて耳に痛くない「ギャリリリン!」といった感じで、いずれにしろ物凄く抜けが良くて、ピッキングレスポンスも非常に速く、軽いけど身がギッシリ詰まった太い音です。これらのまったく異なるキャラクターを2Vでミックスしてやると、想像以上に幅広い音が出せそうで楽しくなります。その反面、技術がモロに出力されるので、下手くそな私は弾くのに苦労しそうです。

    ただ残念な事がふたつあって、ひとつは長い間放置していた安物ネックの指板の状態が予想外に悪くなってしまい、あちこちのポジションでビビりが発生する事です。なので早いタイミングでフレットの擦り合わせを行おうと思ってます。

    もうひとつは、テレキャスっぽい音で弾いたら楽しいと思える曲を私がほとんど知らないという事です。やっぱり、ロイ・ブキャナン辺りでしょうかね。

  • ページトップへ
  • 2018年6月16日 (土)

    LST-X

    DN-50に引き続き、全然弾いていなかったLST-Xも断捨離します。

    とは言っても、センス悪く大きく改造してしまったので、普通に売りに出しても高額で落札されるとは思えません。なので少しでも儲けられるように悪足掻きして、ペグとネックとボディをバラしてオークションに出品しました。

    ちなみに、PUとアッセンブリーはフェンダーだしCTSなので、いずれ何かで利用する事があるかもしれないので出品せずに取っておきます。

    LST-X

    結果、ペグは¥2,600、ネックは¥1,600、そして雑過ぎる改造のセンス皆無な変形ボディは売れるかどうか分からなかったために¥100スタートとしたのですが、なんと予想を大きく裏切って¥7,750の高値で落札されました。

    何でこんな変なのが人気あるのか、作った本人が驚いちゃったよ、マジで。

    ってか、そんなに人気あるなら、いっその事あの形でギターとして売り出してみたらどうよ??とか考えちゃうけど、きっとオクでは希少だから予想以上の値が付いたってのものあるんだろうね。

    合計で¥11,950と元値は上回っているものの、いろいろ手を加えた部分が数万円に上るので、トータルとしては足が出てるんだけど、それなりの経験を得られたので満足してます。

  • ページトップへ