2015年2月7日 (土)

ここまできたら一刻も早く音を出したくて仕方なく、残業で午後10時過ぎに帰宅しても、深夜まで研磨を進めてたりしました。ホント馬鹿ですねー。

下の画像は極細のコンパウンドで磨き上げた後です。

RLC-70

やはり最後の仕上げになりますので、自然と気合が入ってしまい、トータルで2時間以上もの時間をかけて丹念に磨きました。おかげでピッカピカになりましたが、その代償として右手と右腕が死にかけたのは言うまでもありません。

本当ならバフかけをした方がいいのですが、そういう道具はウチには無いので断念せざるを得ません。まぁ、やらなくてもピカピカだからいいでしょって妥協もあります。

RLC-70

そしていよいよパーツを組み込んでギターにしていきます。

で、リフィニッシュの際に簡単に削り落ちてしまった「Burny」のロゴと変てこリンな変形ダイヤモンドインレイっぽいもの(イナズマインレイと言うらしい)は、それを復元しても虚しいだけなので、ご覧の通り「Gibson」にしちゃいました。

これで「Gibson」と偽って売ったら詐欺ですが、個人で楽しむ分には問題ないはずです。もちろんロッドカバーも「Les Paul」です。

ペグはGOTOHのマグナムロックですが、個人的にはこの型が好きです。

RLC-70

ネック折れの修理をしてから初めて弦を張るので緊張しましたが、問題なく無事に張れました。さらにアームアップも緊張しましたが、こちらも大丈夫でした。ちなみに10-46のセットです。

アッセンブリーは元から一切変えてません。いずれは線材をBelden#8216とかに交換したいと思ってますが、まずはオリジナルの音を確認しようと思ったからです。で、確かに電気系統での変化はまったく無いのですが、塗装が分厚いポリから薄いラッカーになったため、鳴りが全然違います。音としては、前に出てくるようになったという感じでしょうか。かなりいい感じなので非常に満足しています。

蛇足ですが、エスカッションに貼ってあった「VH-1」というラベルは、これ見よがしでみっともないので、剥がしてPUの裏に貼り直しました。

で、こちらも厚顔無恥を承知で音源を公開してみました。下手クソでみっともないのは百も承知なので、そこは突っ込まないようにお願いします。

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  • 2015年3月22日 (日)

    完成から約1ヶ月半を経た現状の報告です。

    RLC-70

    弦を張ってから1週間後くらいから、ヘッド折れをリペアした部分の継ぎ目と、補強材を埋め込んだ境界部分に塗装の痩せが見え始め、それは日を追って徐々にクッキリと目視できるようになっていきました。

    画像では見えづらいかもしれませんが、私がヘッドから真っ逆さまに落として粉砕した部分ではなく、ヤフオクでの購入時に折れていた部分の継ぎ目が目立っています。

    ていうか、私が落とした時の継ぎ目は目立たないように上から材を貼り付けてあるので、目立つはずがないのですが。

    この痩せは、本当に単なる塗装の痩せなのか、それとも弦のテンションによって継ぎ目が微妙に開きつつあるのか、正確なところは分かりません。が、今のところは強度もまったく問題ないので、前者だろうと思い込んでいます。

    その気になれば、上からクリアを10回くらい吹いて、半年とか1年とか完全乾燥させた後で、水研ぎで段差を消してコンパウンドで磨き上げればいいかなー、などと気楽に考えてます。

    この辺プロってどうやってるのか、材が違うのか、塗料が違うのか、そもそも加工方法が違うのか、割と本気で知りたいと思います。

    実は他にも改造を考えているのですが、それはまた実行した時に報告します。

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  • 2015年8月3日 (月)

    RLC-70

    久しぶりにRLC-70に手を加えてます。

    今回は下手クソでつまらない文章をダラダラ垂れ流すよりも、画像で経過を見せていきます。

    まずはナットを取り付ける部分を広くするためにノコギリで指板に切れ目を入れてます。






    RLC-70

    この後、ヘッド方向からノコギリで切り込みを入れて、ヤスリで綺麗に仕上げます。










    RLC-70

    ハードメイプルの端材からパーツを削り出しました。

    相変わらずメチャクチャに硬くて、これを作るのに2時間も要しました。









    RLC-70

    これを広げたナット部分にハメ込むのですが、高さを調整するのに物凄く神経を使いました。

    ノギスで計りながら、0.1mm単位での作業です。








    RLC-70

    作ったパーツをナット部分に接着するため、タイトボンドを塗ってクランプで固定します。

    ここまでの作業を要約すると、ナット部分を広げて下駄を履かせた状態にしたという事です。

    さて、これはいったい何をやってるのでしょうか??

    果たして答えは次回の更新で明かされるのでしょうか??



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  • 2015年8月7日 (金)

    と言う訳で、レスポールにフェンダーのLSRローラーナットをインストールするという荒業に挑戦していたのでした。

    RLC-70

    ケーラーはフロイドローズと違って元のナットをそのまま利用します。で、ナットのすぐ上に弦をロックするパーツを取り付けてチューニングのズレを防ぐ仕組みなのですが、そこでロックしてしまうと音が大きく変わってしまうので、どうしてもそのパーツは付けたくなかったのです。

    かと言って元々のナットではアーミング時のチューニングのズレが大きくて使い物にならないので、いろいろ考えた末にローラーナットに行き付いたという訳です。

    いくつかあるローラーナットの中から、幅もRもほぼ同じだったLSRローラーナットをチョイスしたのですが、これは取り付けるために加工が必要となります。

    普通のナットは縁が弦の支点となりますが、ローラーナットはローラーの頂点が支点となり(画像の矢印の位置)、言うまでも無くローラーは丸いため、前後に物理的なスペースが必要となります。つまり、その分だけ指板を削って載せる位置をズラさなければならないのです。

    RLC-70

    ちなみに、すべて英語で書かれている取説には、0.091inch、つまり2.3114mmだけ指板を削ってズラして載せろとありました。なので前回は指板を削っていた訳です。

    さらに、このLSRローラーナットはフェンダーのギター(ほとんどストラト)が対象なので、ギブソンに載せるとなると全然高さが足りません。なので下駄を履かせたという訳です。高さの調整は面倒臭くて大変でしたけど。

    余談ですが、このナットは金属製なのでネジ止めです。

    さて、インストールした結果ですが、大きくアーミングしても非常にスムーズに弦が動くため、チューニングがほとんどズレる事がなくなりました。残念ながら完全にズレないとは言えませんが、6弦がベロンベロンになるくらいまで動かさなければ問題なく使えます。

    ケーラーってテールピース側がクイックフックなので、ベロンベロンまでダウンすると、そこでズレちゃうんですよね。

    何れにしろ、これで(多分)世界に1本しかないと思われる、ロックペグとローラーナットとローラーサドルを装備したアーム付きレスポールの完成です。あ、いや、後で下駄に塗装するので完成じゃないですね。

    ってか、大きくアームダウンするとヘッド辺りが「ミシミシ」いうんだけど大丈夫かなぁ。ある日突然ネック折れの修正部分からボッキリ逝っちゃうとか、考えただけで怖いからマジ勘弁して欲しいんだけど。

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  • 2020年6月20日 (日)

    RLC-70

    当初の目的だった「ケーラーの弱点を解消するインストール」については満足いく結果が出せて、その際のいろいろな加工も自分の経験値として蓄積できたため、非常に有意義な存在となったこのギターですが、ぶっちゃけ今となっては滅多に出番がありません。

    決して音が悪いとか弾きづらいなどの欠点がある訳ではないのですが、正直なところアーミングをほとんど使わない私にとっては手に取るメリットが全然ないからです。

    唯一、5kgを超える重量だけは大きな欠点でしたけど。

    じゃあ何でケーラー載せたんだよと突っ込まれたら、ただ単純にアームとしてのスペックが高くてギミックが面白かっただけと回答します。

    要するに最初は面白くて遊んで楽しかったけど飽きちゃったって事です。

    となると売り払って次のギターの資金にしたいところですが、ヘッドのロゴを「Gibson」に改造しちゃってるので、公に売る事はできません。

    なのでG-400と同様に友人知人親戚などにあげたり譲ったりとなるので、適当に連絡してみたところ、手を上げた人がいたので安価で譲りました。

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