2015年11月23日 (月)

M-110FR

何が困ったかって、他のギターには無いパーツ、具体的に言うと、テールピースオーナメントの入手方法です。楽器店を通じてアイバニーズに発注すれば手に入るかもしれませんが、きっと数千円の出費となるでしょう。ぶっちゃけ、単なるプラスティックの小さな装飾品に4桁の金を出す気はありません。ならばミラーのアクリル板を削って自作すればいいのですが、正確な形状や大きさが分かりません。

で、考えたのが右の画像で、アイバニーズのサイトからPS10の画像をダウンロードし、それを原寸大まで拡大印刷して、これを元に型を取ろうという目論見です。

ピックガードも自作しようと思って印刷しましたが、今回はテールピースオーナメントと、大きさがあまり変わらないロッドカバーを作りました。ちなみにロッドカバーの型取りは、純正で付いていた真っ黒い物を元に、ロックナットが付いていた部分を伸ばした形状にアレンジしました。

M-110FR

耐久性などを考慮して選択したのは2mm厚のミラーのアクリル板で、複雑な曲線にカットする上にテーパーも付けるため、電動トリマーで作業するのが一番確実で楽だろうと考え、まずは完全な手作業でMDFを削ってガイドを作り、それを元に電導トリマーでアクリル板をカットしてオーナメントとロッドカバーを作成しました。

高速回転する電動トリマーのビットとの摩擦熱でアクリル板が溶けるのは想定内で、私の拙い技術と相まって、カットした断面はデコボコになったりザラザラになったりしましたが、目の細かい金ヤスリで削ってパッと見は綺麗に仕上がったと思ってます。

本当は断面をコンパウンドで磨いてピカピカにした方がいいんでしょうけど、ぶっちゃけ面倒臭いので現状維持で妥協です。

M-110FR

早速ボディにネジ穴を開けて取り付けてみましたが(もちろんセンター出ししましたよ)、大きさも形状もアイバニーズのサイトの画像とほとんど変わらなく、それなりに本物っぽく綺麗にできたので満足しています。

固定するネジの形状までは画像から判別できなかったため、ミラーを考慮して平頭のステンレスを選んだのですが(できるだけ面一になるようにネジ穴にテーパーを付けてるのは言うまでもありません)、思ったよりもプラスの凹みが目立ってるように感じてしまうのは神経質になりすぎでしょうか。

などと自画自賛して上機嫌でいたら、その気分を圧し折られる大問題が発生しました。

M-110FR

なんと、ヘッドの面と弦との間隔が狭くてロッドカバーが弦に当たってしまい、ナットのところまで入りらないのです。

これは元々付いてたロックナットを外して、その部分を埋めたために弦との距離が狭くなってしまったのだろうと推測したのですが、元から付いていたロッドカバーを確認してみると、なんと1プライのペラペラで厚さが1mmしかありません。要するに元から狭かったというわけです。

試しに純正のロッドカバーを宛がってみたところ、弦と干渉せずにナットとピッタリ付ける事ができました。なのでせっかく作ったのに勿体無いのですが、薄いミラー素材でロッドカバーを作り直します。

特別なモデルはいろいろと面倒臭いですねー。

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  • 2015年11月28日 (土)

    M-110FR

    ミラージュのロッドカバーですが、1mm厚のミラーのアクリル板ってのがネットで探しても見つかりません。

    んで、せっかく苦労して作ったロッドカバーがあるんだから、ダメ元でそれを削って薄くしてみました。

    すべての作業を行うに当たり、そのままでは小さくてやりづらいので、予め両面テープで大きめの板に貼り付けて行いました。

    M-110FR

    まずは電動トリマーで1mmほど大雑把に削ってから、ザラザラで光沢を失った表面をピカピカの透明になるまで磨いていきました。

    家にあるペーパーの全部を投入して、空研ぎの120番から始まり、240 → 320 → 400 → 600 → 水研ぎ800番 → 1000 → 1200 → 1500と進め、それでも傷が残っているので、再度400番から繰り返すこと3回でようやく傷が消えました。

    M-110FR

    余談ですが、水研ぎのペーパーでは傷の確認をするために水を使わずに研磨しました。水で濡らすと細かい傷が見えなくなるんですよね。

    その後はコンパウンドの細目→中細→極細と磨き上げ、一応はミラーの輝きを取り戻しました。

    だがしかし、真っ平らな板に貼り付けていたにも関わらず、ミラーとなっている底面がナゼが歪んでしまい、加えて全体的に湾曲してしまったため、非常に近い部分の反射は綺麗に映るのですが(画像上)、距離が遠くなると反射が歪んでしまい、何が映ってるのかまったく分からなくなります。

    テールピースオーナメントと比較すると一目瞭然です(画像中)。テールピースオーナメントでは背後にある本棚が鮮明に映ってますが、ロッドカバーは何が映ってるのかサッパリ分かりません。

    試しにロッド部分に仮止めしてみましたが、結果は想像通りで、これではミラーの意味がありません。

    やはり新規に作るしかないようですが、薄いミラー素材だと0.5mm厚の塩ビ板くらいしかないようなので、どうしたもんかと思案しています。

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  • 2015年12月13日 (日)

    結局、1mm厚のミラーというロッドカバーの素材を何にするかが決まらないまま、取りあえず候補のひとつである0.5mm厚の塩ビ版の実物を確認するために東急ハンズに行ってみましたが、現物はフニャフニャのグニャグニャに柔らかいため、とてもロッドカバーとしては使えない事が分かりました。

    「いっその事1mm厚のプラ版に薄いミラー素材を貼るのはどうだろう??」などと思考を巡らしながら、何か使える物はないかと売り場を右往左往する事10分ほどで見つけたのは、1mm厚のアルミ板です。

    これって研磨したらミラー状になるかもしれないと思いつつも、金属加工の経験は全然ない私は期待と不安を半分づつ抱きながら、しかしまぁ何事も経験だし、取りあえず200円なら安いしと安直な気持ちで買ってみました。

    果たして電動トリマーでアルミが削れるのかどうか分からなかったため、でも1mm厚なら何とかなるだろうと思いつつ、しかし一応はできるだけ負荷を無くそうと予めロッドカバーの形に近い状態まで金属ノコギリでカットし、アクリル板を切り出した時の型をガイドに使って電動トリマーで成形したのですが、ほとんど木材と変わらない感覚で削る事ができました。

    その後はダイヤモンドヤスリで先端部分の細かい曲線を削り出し、全体のバリを取って画像のような形状まで仕上げました。

    M-110FR

    この後はミラー状になるまで研磨していくのですが、前述したように未経験なために感覚そのものが完全に完璧に分かりません。取りあえず水研ぎ800番 → 1000 → 1200 → 1500と進めたのですが、塗装を研磨した時と同じような手触りになったので、一応は大丈夫だろうとコンパウンド研磨に移りました。

    余談ですが、水研ぎを行う場合は、ペーパーを濡らす水に数滴の中性洗剤を入れると滑りが良くなって非常に磨きやすくなります。特に今回みたく金属を磨く場合は有効なようですね。

    もひとつ余談ですが、アルミを磨くと真っ黒くなるので汚れが落ちてるんだろうと勘違いする人がいるようですが、これはアルミそのものの色なので、黒くならなくなるまで磨いたらアルミが無くなるという事なんですね。

    M-110FR

    ギターの塗装ならコンパウンドの細目 → 中細 → 極細と磨けば結構な艶が出るのですが、アルミは全然ダメです。なのでコンパウンドの後で液状の金属磨きで研磨しました。

    金属の中では非常に柔らかい素材とは言っても、腐っても金属ですので、結構な力を込めて磨いて磨いて磨いて磨いて。。。果たして何十回磨いたでしょうか。肩は凝り腰は痛くなり右腕はしびれ右手の人差し指の感覚は麻痺し、ようやく何が映ってるか判別できるレベルまで到達しました。

    が、やはりアクリル板のミラーを並べてみると不鮮明なのは一目瞭然です。それでも磨くたびに少しづつ徐々に僅かづつ鮮明になっていくのは間違いないので、これから1週間くらい毎晩少しづつ磨いてみようと思ってます。

    もしかしたら、どこかのレベルでイヤになって妥協するかもしれませんけど。

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  • 2015年12月19日 (土)

    「毎晩少しづつ磨いてみよう」などど言いつつも、実は何か丁度いい素材が無いかを探していた往生際の悪い私ですが、その甲斐あって見つけたのが、1mm厚のポリカーボネート板のミラーです。

    しかもヒットしたのが東急ハンズのサイトだったとは、先日素材のフロアを右往左往していたのは何だったのかと自分で突っ込みを入れてみたくなりました。

    早速仕事帰りに立ち寄って探してみたら、アクリルやアルミの板などが陳列されている島とは別の壁際で、しかも床に近い場所に置いてありました。これでは見つけられなくても仕方がありませんよ。しかも一番小さいサイズでも300×300で、1000円を超えるお高さとは参りました。

    M-110FR

    まぁ、買いましたけどね。

    今回で3回目の削り出しなので手慣れたもんで、ほんの5分もかからずに電動トリマーでちょちょいと成形しました。

    そのためにわざわざ近所のホームセンターの工作室に出向かなければならないのは面倒臭いですし、しかもどうした事か、前まであった電動トリマーのビットを交換するためのスパナが無くなってる辺り、手癖の悪い奴がいるようで勘弁して欲しいなぁなどと思いつつ、もういい加減に自分で電動トリマーを買っちゃおうかなどと考えたりしてます。

    M-110FR

    ビットでは削れない細かい部分は家に帰ってから手作業で成形しました。

    アルミ板で作った物と並べてみたら一目瞭然でミラーの映りが違うのが分かります。あれだけ時間をかけて苦労して磨いたのは一体なんだったんでしょうか。でもまぁ経験値はひとつ上がったので「良し」としましょう。

    ついでにヘッドに借り止めしてみました。すでに弦もナットも外してしまったので雰囲気は今一つ出ませんが、なかなかいいと思います。

    実はインクジェットプリンターで印刷できる透明なラベル(A-one手作りステッカー)も用意してあり、それにネットで拾ったポール・スタンレイのサインを印字して貼ってみたのですが、ラベルに少し乳白色がかっていたためにミラーが曇ったようになってしまったので、気に入らずに剥がしてしまいました。

    これはこれでまた別な方法を考えなくてはならないのですが、最近は果たしてギターをいじってるのか何をしているのか、よく分からなくなってきた気がします。

    いやまぁ一応は本体の方も400番のペーパーでサンディングして生地を仕上げたので、指板などをマスキングすれば塗装工程に入れるんですけどね。

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  • 2015年12月30日 (水)

    M-110FR

    いかにしてポール・スタンレイのサインをミラーのロッドカバーに写すのかをいろいろ考えた結果、今度は水転写のデカールを利用してみました。

    ポールのサインをインクジェットプリンターで専用のデカールの台紙に反転させて印刷し、その上から水転写のための糊の付いた台紙を貼り付けて強めにこすって糊を印字面に移し、余白を切り取って転写したい場所に貼り付け、水で湿らせると台紙だけがスルリと剥がれて印刷したものが貼り付けられるという物です。

    要するにプラモデルのデカールを自分で作ったような感じなので、爪などで引っ掻くと簡単に剥がれてしまうため、薄くて透明なシートを上からロッドカバー全面に貼って保護しました。

    M-110FR

    いったい何枚作ってんだよって突っ込みは無しの方向で。

    こうやって見るとなかなか綺麗に見えますが、実際は保護のために貼った透明なシートがいまいちで、空気が入ってないにも関わらず、なぜか斑になって綺麗な透明になりません。それでもアルミ板を磨いたよりもミラーとしての写り込みはいいのですが、どうにも気に入りません。

    試しにヘッド部分に仮止めしてみましたが、わざわざ丁寧にも文字以外の部分を全部切り抜いたにも関わらず、つまりはPなどの輪になってる中の部分も手間かけて切り抜いたのですが、それでもデカールの糊の部分が妙に目立ってしまい、どうしても気に入りません。

    とは言いつつも、こればっかり作ってて肝心の本体の作業が滞ってしまっては大局を見失って意味が無いので、取りあえずロッドカバーは一応はそれなりな形になったので脇に置いといて、今後はギター本体の作業を進めつつ、何かいい方法を探してみようと思ってます。

    ってか、やっぱシルクしかないのかなぁ。

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  • 2016年1月9日 (土)

    M-110FR

    プライマーを吹く前に、オリジナルに近づけるか自分で弾きやすいようにアレンジするか、あれこれ悩んだ末にストラップピンを自分の好みの位置に変える決断をしました。

    ネックの方は元の位置Aから変更後Bに、ボディエンドは元の位置Aから変更後Cに移動させたのですが、ボディエンドをCに動かしたのには理由があります。

    Paul and Ace

    2枚目の画像は1978年のKISSの日本公演時に発行された MUSIC LIFE の5月臨時増刊号「KISS SPECIAL キッス!キッス!キッス!」に掲載された1枚なのですが、ポールが弾いているPS10のストラップピンの位置が、まさにそこにあるのが確認できます。

    もうひとつ、Cの位置に大きめなエンドピンがあれば、床などにボディエンドを付けた時に先端の尖がりを直接付けなくなるため、ただでさえ塗装が剥がれやすい先端を保護できるだろうとの考えもありました。

    ついでに、重いメイプルネックに軽いバスウッドボディの超アンバランスが多少は改善されればいいなぁという淡い期待も込められてますが、もちろんこの時点で実際にストラップで吊るしてみましたが、パーツが載ってないので当てにならないため、きっと残念な結果に終わるんでしょうね。

    ちなみに、ボディエンドのBは市販されているPS10や1978年のミラージュM1000などのストラップピンの位置です。なぜM-110FRがAの位置なのかは謎ですが、この位置だとボディのセンターよりも下なので、手を放した時にギターが下を向いてしまう欠点があるんですな。

    しかも不思議な事に、ネット上に落ちてる当時のカタログを見ると、M-110FRもM-90もBの位置にエンドピンがあります。うむむむ、いったい何なんだろうか、謎ですね。

    MUSIC LIFE KISS

    余談ですが、前出の MUSIC LIFE の増刊号は1977年5月臨時増刊号「KISS大百貨辞典」も持っていて、この号でのポールはまだフライングVをメインに使ってます。エースは相変わらずのレスポールですが、2PUのカスタムだったりスタンダードだったり、それもタバコブラウンだったりするので、知らない人には違和感があると思います。

    実は今回このログを書くにあたって MUSIC LIFEの事を調べたのですが、なんと1998年12月で休刊してたんですね。どうりで最近見ないなーと思ってました。って事は、最近の高校生辺りだと存在すら知らないのかも、なんて思ってたら、2011年1月からIPad/iPhone用の無料アプリ「MUSIC LIFE plus」として再刊されたとの事で、Androidユーザーの私が知らなくても当然なんですが、果たして良かったのか悪かったのか何となく釈然としませんねー。

    という事でプライマーを吹きます。

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  • 2016年1月11日 (月)

    プライマーを2回吹いて乾燥させたので、サンディングシーラーの塗布を行います。

    今まで何回かリフィニッシュを経験しましたが、実は今回が初めての塗り潰しなんですね。なので今までの木目が見えるシースルーの「木地着色 → プライマー → サンディングシーラー → クリア」という工程とは異なって、「プライマー → サンディングシーラー → 着色 → クリア」となります。

    なので、もしかしたら今までの経験では補えないコツなどが必要になるかもしれませんが、それすらも今は分からないので、不安でもあり楽しみでもあります。

    さらに今回は、これもどこかのサイトで読んだ、農業用噴霧器を使用してサンディングシーラーを塗布する事に挑戦してみます。果たしてどうなる事やら、楽しみでもあり不安でもあります。

    M-110FR

    その前に大失敗をやらかしました。昨年末に会社の大掃除をした際に出てきたペイント薄め液が不要だとの事で許可を得て持ち帰ったのですが、それをサンディングシーラーの希釈のために容器に投入した後で、説明書きに「ラッカー薄め液を使用する物には使えません」とあるのに気付きました。ガ〜ン!!

    言うまでもなく「ラッカー塗装」を行うのでサンディングシーラーもラッカー製品です。シェイクして数分後にはボトル内で見事に分離しましたよ。これで半分ほど残っていたサンディングシーラーが使い物にならなくなったので、急遽買い出しに行く羽目になりました。

    気を取り直して、手動の圧縮機能が付いた噴霧器にサンディングシーラーとラッカー薄め液を入れて混ぜ合わせ、ポンプを50回ほど押してから試しに不要な板に吹き付けてみたところ、予想よりも上手く綺麗に吹けたので、そのままミラージュに吹いてみました。

    が、目詰まりを起こさないようにと多めに薄め液を入れた事が災いして、吹いてる傍からダラダラと垂れていきます。あわてて寝かせて吹いてみたものの、今度はビショビショな状態になってしまいました。

    なので今度は粘度を増すためにサンディングシーラーを追加したところ、スプレー部のノズルが目詰まりしてしまい、噴霧器が使えなくなってしまいました。この一連の失敗をくらった時の私の慌てようは、画像が一切無い事からも想像に難くないでしょう。ぶっちゃけ、写真を撮ってる余裕なんかありませんでしたよ。

    ビショビショになったミラージュはそのまましばらく放置して、溶剤が揮発して粘度が増してきた辺りで今まで通りの刷毛塗りでサンディングシーラーを塗りました。が、全然ちゃんと塗れてないので、後日また上塗りします。

    今回の唯一の画像は、刷毛塗りの後で乾燥のために物置に吊るしたところです。さすがにこの時点では私も落ち着いてましたので。ちなみに、ブリッジのアンカー部から飛び出てる棒は、トップを塗装した後で裏返して置けるようにした足です。

    余談ですが、後で噴霧器をラッカー薄め液で洗浄しましたが、詰まったノズルは復活しませんでした。

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  • 2016年1月31日 (日)

    M-110FR

    実は先週サンディングシーラーを研磨していたのです。

    その時に気を付けたのは、とにかく面積が広くてフラットなボディなので(実際には左右に微妙にスラントしているので完全なフラットではない)、ここでキッチリと平面を出しておかないと、ギターの魅力が半減どころか台無しになるという事です。

    そのため、ペーパー1枚を丸々貼り付ける大きな当て木を使って空研ぎ400番で研磨したのですが、平面を出す方にばかり神経質になりすぎていたため、気が付いたら思いっ切り木地を露出させていたのでした。

    それもかなりの広範囲で(上の画像の矢印で指した白っぽい部分が全部それ)。

    なので、今週はサンディングシーラーをいったん全部落としてからやり直しとなったのです。

    M-110FR

    とは言っても、ボディトップ以外は木地露出しなかったので、全部落としたのはボディトップだけですが、それでもやっぱり面倒臭いなーと。

    で、ボディトップのサンディングシーラーを綺麗に落とした後は、改めてプライマーを吹きました。

    画像でも微妙に色が濃くなってるのが分かると思います。

    そのまま丸1日乾燥させてから、再びサンディングシーラーを塗りました。

    M-110FR

    相変わらずの刷毛塗りなので、どうしても表面が綺麗になりません。

    ここでスプレーで均一に吹けたなら、その後の研磨も簡単で楽になるのでしょうが、スプレーガンやらコンプレッサーやらを揃えるつもりはありませんので仕方がありません(エアブラシ用のコンプレッサーは持ってますが、多分あれでは圧力が低くてガンでは使えないと思います)。

    それらを揃えたら絶対に塗装ブースとかも欲しくなるだろうしね。

    サンディングシーラーを2回塗布したので、このまま1週間は乾燥させます。気が向いたらもう1回塗るかもしれません。

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  • 2016年2月6日 (土)

    今週は喉の痛みやら発熱やら鼻水やら咳やらで月火の2日間しか出勤しませんでした。ちなみにインフルエンザは陰性だったので単なる風邪という事です。

    まだちょっと微熱がありますが作業は休みません(笑)

    M-110FR

    前回のログの最後に「気が向いたら」と書きましたが、月曜日の夜に3回目のサンディングシーラーを塗りました。

    今度は同じ失敗を繰り返して木地を出さないように、でもちゃんと平面を出すように慎重に研磨していきます。

    前回は最初から大きな当て木で容赦なくガシガシと研磨した結果の失敗なので、今回はある程度まで小さめの当て木で全体を均した後に大きな当て木で慎重に作業を進める手順で行いました。

    1回削っては確認してを何回も繰り返し、その面倒臭い作業の甲斐あって、木地を出さずに綺麗な平面を出す事ができました。

    M-110FR

    ところが削った粉を掃って細かく確認してみると、ほんの僅かですがサンディングシーラーの厚みが薄すぎて研磨できていない部分がありました。

    指で触れると確実に段差が分かるレベルなので、このまま塗装したら間違いなく凸凹を目視できるでしょう。

    本来ならば段差が無くなるまで全体を研磨してサンディングシーラーの厚みを薄くするのが正解なのでしょう。けれどもそれは下手をすると木地を露出させてしまうリスクが非常に大きい訳で、どうするか悩んだ末に安全な方向で行く事にしました。

    なので窪んだ部分にサンディングシーラーを塗り加えて(赤丸部分)、また1週間放置して乾燥させてから研磨の仕上げを行います。

    来週は上手くいけば捨て吹きまで進められるかもしれません。

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  • 2016年2月14日 (日)

    修正したサンディングシーラーを研磨した後で捨て吹きを行いました。事実上これが私にとって初めての塗り潰し塗装となります。ちなみに、吹き捨てのカラーは意味あってアイボリーです。

    M-110FR

    塗り潰しに関しては、以前まったく違う物で経験した事があって、その時は下地が見えてしまった部分に思わず長時間吹き付けてしまい、見事な垂れを何本も発生させるという典型的な失敗をしてしまったのですが、その時に塗装の経験者が手本を示してくれ、以来それを真似て吹き付けを行っている私です。

    とは言っても、ギターの塗装でスプレー缶による吹き付けは、その濃淡がまったく見えなくて分からないクリアーしか行った事がないため、結果が瞬時に具体的に目で見えて分かる塗り潰しは、どうにも感覚がいまいち掴めなくて違和感ありまくりでした。

    その違和感に惑わされないよう、たとえ下地が透けて見えた状態だったとしても、クリアーの時と同じように一定の距離を保ちつつ一定の速度でスプレー缶を動かして、取りあえず垂れる事無くそれなりに綺麗に吹く事ができました。

    実はまた途中でギターを落っことしそうになってヤバかったのですが、慌てて掴んだ際には、塗装したばかりの部分をちゃんと避けたので助かりました。

    今日は関東も含めて全国的に春一番を吹いたようですが、我が家の地域は非常に穏やかで、普通に野外で塗装作業ができました。

    M-110FR

    昨日1回目を吹き、今日2回目を吹いたのですが、今までの木地着色の時には経験しなかった現象をいくつか体験しました。

    ひとつ目は、全体にプライマーを吹いてサンディングシーラーを塗ったにも関わらず、部分的に微妙に塗装をはじく箇所があった事です。今のところ原因が分からないために次回以降の対処方法も不明なのですが、それなりに気を付ける事はできるでしょう。

    本来ならば捨て吹きを全部落として、もう一度プライマーからやり直すべきなのでしょうけれども(そのための吹き捨てだしね)、ボディバックなどの目立たない部分なので、このまま作業を続けます。

    もしかしたら木地着色の時にもクリアーをはじいた部分があったのかもしれませんが、透明で見えないため、また何回も重ねて吹き付けるので、最初はじいた部分にも最終的にはクリアーが乗って気付かなかったのかもしれません。

    ふたつ目に、サンディングシーラーを研磨しすぎて木地が出てしまった部分が微妙にあったのですが、やはり塗装後の質感というか、光の反射具合が違ってしまったという事です。これは上塗りのクリアーをコンパウンド研磨すればカバーできると思うので大丈夫でしょう。

    どうでもいい事ですが、このカラーだとサム・トットマンのシグネチャーを彷彿とさせますね。

    このまま1週間乾燥させ、その後は軽くサンディングして付着したゴミなどを落としてから3回目を吹く予定です。

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  • 2016年3月6日 (日)

    前回の更新の後、もう1回捨て吹きを吹いて1週間乾燥させ、その後バインディングのマスキング処理などを行ってました。

    M-110FR

    元々このM-110FRというモデルのバインディングは、レスポールスタンダードやトラディショナルのような薄めで1枚の仕様なのですが、目指しているPS10はレスポールカスタムのように少し厚めのバインディングに加えて、アバロンも含めた7(もしかしたら8)重もの豪華なパーフリングを施しており、もちろんその通りに本物を実装できればベストなのですが、私には設備も道具も技術も無いため、それをどうやって誤魔化して再現しようかとアレコレ考えた結果、捨て吹きをアイボリーにしてバインディングやパーフリングに見立て、マスキングで塗装を細い縞模様にするのが現実的という結論に至ったのです。

    M-110FR

    そのため今回のマスキングではプラモデル用の0.5mm幅とか2mm幅とかも導入して、ただでさえ老眼で細かい物が見えづらい事に加えて、花粉症で物凄く痒くてシバシバしてる目をメッチャ酷使して、0.5mm単位の細かい作業をボディやヘッドに何重にも行いました。

    ぶっちゃけ、上手くいく自信は全然無いんですけどね。

    さらに、画像はありませんが、ヘッドのロゴマークを本物の貝を使ったシェルシートから切り出して貼りました。

    このシェルシートは非常に薄くて裏地の色が透けてしまうため、その色によってインレイの印象が大きく変わってしまいます。なので着色後の黒よりもアイボリーバックの方がロゴマークが冴えると判断したため、このタイミングで貼り付けました。

    もちろんマスキングして塗り残すわけですが、こちらもバインディングと同様、思った通りに上手くいくかどうか不安です。

    M-110FR

    そしていよいよ着色ですが、塗装が一番乗りづらいコーナー部分をめがけて1週吹き、続けてトップとサイドに吹いていきます。でもよく考えたら、コーナー部分はバインディングのマスキングがあるから無意味だったんですな。わはは。

    何が難しいかって、捨て吹きの色が透けて見えてしまうと、それを塗り潰そうとして一度に大量に吹いてしまいたくなる感情を抑えながらの辛抱の作業と、ホーンの返し部分の塗装をする際に缶スプレーの位置がボディに邪魔されて上手く吹けない事でした。

    画像は3回目の吹き付けを終えたところですが、やはりこのモデルは黒の方が似合うなぁと思った私です。

    どうでもいい事ですが、これだけ箱の高さがありながらも、下のコンクリートに黒い塗料が付いて見事に箱の形が残ってしまったので、次回からは新聞紙を敷いて塗装します。

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