2016年3月16日 (水)

M-110FR

その後2回ほど黒を重ねて吹いてから1週間弱放置したので、触れるには問題ない状態まで乾燥してますが、まだ完全ではないので微妙な溶剤の臭いが鼻に刺激を与えます。

それでも問題ないだろうと判断したので、いよいよバインディングに施したマスキングを剥がしました。通常このような細かい作業は室内で行う場合がほとんどですが、前述した臭いのためと、剥がしたマスキングからこぼれ落ちる細かい塗装の欠片が散らばるため、今回は野外で行いました。

遠目で全体像を見る限り、太いアイボリーの縁取りが鮮やかで、ヘッドからボディエンドに至るまで流れるように美しいスタイルが際立ちます。やはりこのギターには個人的には黒が似合うと思います。

M-110FR

しかしそれはあくまでも遠目から見た場合であって、実際にはマスキングで失敗して修正が必要な部分が多々あります。

真ん中の画像の赤丸で囲んだ箇所はその一部なのですが、マスキングを折り返す部分の繋ぎが上手くいかなかったり、角の部分のマスキングに微妙に隙間が開いてしまったり、曲線部分で伸ばしながら貼ったマスキングが時間経過で縮んでしまって浮いちゃったり位置が変わったりと、隅々まで見ると惨憺たる結果です。

さて、どうやってこれらを修正してやるか、いろいろと思案してますが、取りあえずはカッターナイフやスクレイパーではみ出た部分を削ってみようと思います。いまいち上手くできる自信はありませんが、何事も経験ですからね。

M-110FR

もうひとつ、捨て吹きのアイボリーでタッチアップするために缶スプレーの塗料を取り出して利用する方法を検索したら、結構みんな同じ事を考える人が多いようで、なかなか面白い方法を見つけたので、今度やってみます。

んで、PS10に似せるならロゴはもちろん「Ibanez」が正解なのですが、ここはあえて「Greco」にしてみました。要するに「アイスマン」ではなく「ミラージュ」って事ですね。ちなみに「Greco」のロゴはEG1000Bから採取して切り出しました。

ミラージュなので、ヘッドの裏には分かる人にしか分からないマークを入れてみました。大元の方は今は違うマークになっちゃたんだけどねー。やっぱこっちの方が断然カッコいいからさ。

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  • 2016年3月27日 (日)

    M-110FR

    タッチアップするために缶スプレーの塗料を取り出す手段として、2ヶ所で折り曲げたストローを使う方法がネットで紹介されていたので実践してみました。

    画像では見づらいですが、セブンイレブンのアイスコーヒーの透明なカップの中に小さな瓶が入っていて、そこにストローの先端が差し込まれていて塗料が溜まるようになってます。透明カップは周囲に塗料が飛ばないように養生するために利用しました。

    私はほんの少量なので問題ないのですが、この方法で多量の塗料を取り出す場合には注意が必要なようです。

    M-110FR

    と言うのは、塗料にスプレーのガスが溶け込んでいるので、それが気化するために塗料が急激に冷えるらしいのですが、一旦は熱のバランスで落ち着いたように見えても、その状態で常温の筆などを塗料に付けて撹拌すると、抜けきらないガスが温度変化と振動で一気に気化して一瞬で沸騰して吹き出すらしいのです。

    まぁ、それは置いといて、取り出した塗料でミスった部分をタッチアップしていきます。ちなみに、塗料はアイボリーと黒の両方を取り出しました。

    M-110FR

    中央の画像はパーフリングに見せかけた白黒の細いラインの部分の修正ですが、一旦アイボリーで塗り潰してから0.5mm幅のマスキングテープで養生した後、改めて黒で塗って細いラインを描く途中の状態です。

    これがなかなか難しくて、筆で塗るとわずかに凸凹ができてしまい、マスキングで養生しても微妙に塗料がはみ出たりするのです。その度にペーパーで磨いてタッチアップした塗料を落としてからやり直すのを3回くらい繰り返しました。

    一番下の画像は前回に掲載したものと同じようなアングルで写真を撮ってみたのですが、取りあえず一応は、まぁ何とか遠目にパッと見ただけでは分からない程度には直せたのではなかろうかと思います。ぶっちゃけ、どれだけ低いレベルで妥協するかって事なんですけどね。これ以上のレベルを目指すなら、最初から本物のバインディングとパーフリングを入れてる訳で。

    この画像では分からないんですが、バインディングとして塗ったアイボリーと、元から入ってるネック部分の本物のバインディングでは明らかに色が違います。アイボリーよりもベージュの方が近かったかもしれません。

    画像の一部にアバロンみたいに見える何かが写ってますが、それは次回に取り上げようと思いますので、ここでは見なかった事にしといてください。いや、ホラさ、タッチアップが乾くまで時間を持て余したからさ、ちょっと試しに貼ってみたい衝動を抑えられなかったっちゅうかナンちゅうかさ。

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  • 2016年3月30日 (水)

    M-110FR

    前回の画像でチラッと見えていた「アバロンのような何か」の正体は、インレイステッカーで有名なJockomoのビンディング・ステッカーのアバロン柄の1/8inchです。

    このギターをPS10に似せようと画策した時点でこれを使おうと決めていたのですが、現物を持っていないので正確な幅が分からず、太い方が豪華に見えるだろうとの単純な理由で1/8inch(約3mm)幅を選択しました。もちろんそれに合わせてパーフリング塗装を行ってます。

    今回初めてこれを使ってみたのですが、想像していたよりも丈夫そうで、粘着力が強い割には剥がしやすく、修正のための貼り直しも容易にできました。その一方で素材がPET(ポリエチレンテレフタラート、要するにペットボトルのそれ)であるために曲げるのが困難で、湾曲させた内側に微妙な凸凹ができてしまった部分が多々あります。

    もしかしたら、5/64inch(約2mm)幅なら湾曲部分も容易に綺麗に貼れるかもしれないので、もし次に使う事があった場合の参考としましょう。

    また、繋ぎ目の処理が思ったより難しく、特に両側が貼ってある箇所の間を埋める場合などは現物合わせでカットしても微妙に重なったり隙間が空いたりと、それなりの苦労を強いられました。

    M-110FR

    幸いにもアバロンの派手でランダムな柄のおかげで、多少の隙間はパッと見では全然分かりませんが、これが黒地に白いオリンピックホワイトや、その逆の場合などは、さらに困難になると思います。

    このステッカーの厚みは0.07mmらしく、数値で見ると確かに極薄なイメージなのですが、実際に貼った部分を触ると当然ですが結構な凸凹を感じます。ぶっちゃけ、この厚みでポジションマークを貼ったら演奏上で違和感ありまくりな気がしてならないのですが、ステッカーが余ってるので、そのうち他のギターで試してみようと思います。

    これで塗装や装飾が終わったので、次はいよいよクリア塗装へと入ります。ステッカーの0.07mmの段差を無くすために、果たして何回の塗布が必要なんでしょうかね。

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  • 2016年4月2日 (土)

    M-110FR

    という訳で、クリア塗装に入りました。と言っても見た目が変わらないので、画像では塗ってるかどうか全然分かりませんが。

    今回の塗装で何が大変かって、黒の塗り潰しは小さなゴミや埃にも物凄く神経質にならざるを得ないって事です。今まで5回のリフィニッシュを経験しましたが、それら全部が木地着色で木(杢)目が見えるシースルーで、しかも一番濃い色でも水性ステインのチェスナットだったので、細かい埃ならば付着してもほとんど目立たないために全然気にしなかったのですが、黒の塗り潰しは小さな埃も目立ってしまうのです。

    しかも、その埃を取ろうとクロスや指で拭いても払っても、その度に新たな埃やゴミが付いてしまうという無限ループです。そもそもギターの塗装を野外で行うのが根本的に間違ってる訳で、やはり高圧のコンプレッサーで埃を吹き飛ばしたり塗装ブースを使用したりしないとダメな事は百も承知な訳で。

    M-110FR

    結局は妥協してゴミや埃が付いたままクリアを吹いて、それが乾燥したらペーパーで磨いて落としたり、それで落ちなければ黒の塗料でタッチアップして上からクリアを吹くという苦肉の策で対応してます。

    画像を見てもらえば分かるように、遠目にパッと見ただけじゃ細かいゴミとかは全然見えないはずなので、取りあえずは合格かなぁと思ってます。

    2枚目の画像では、ネック部分に入っている元々のバインディングと、今回バインディングのように見せかけたボディ部分の塗装の色が全然違うのがハッキリと分かります。

    これで妥協できてしまう素人の工作レベルなのですから、ゴミや埃のひとつやふたつは気にしてられませんよ。わはは。

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  • 2016年4月17日 (日)

    今日は雨と風で荒れる天候との予報だったので塗装作業は諦めていたのですが、午前中の風雨が午後になって嘘のように晴れて無風となったので、すでに何回目なのか正確には分からなくなってますが、多分だいたい12回目くらいかなー??というクリアーを吹いた直後の画像です。

    3割くらい残ってたクリアーのスプレー1缶と、新たに買った1缶が無くなり、さらに買い足した都合3缶目もすでに半分以上無くなってます。

    M-110FR

    以前の画像でも分かるように、普段は段ボール箱の上に水平に寝かせて吹いているのですが、塗料の残量が少なくなってくると缶を傾けて吹けなくなるのと、ウチには野外で吊るす設備が無いので、このように隣の家との間にあるフェンスを新聞紙で養生してギターを立て掛けて吹いてます。

    ここに至るまでの間、クリアーを乾燥させた都度、600番の耐水ペーパーで付着したゴミを取り除いたり、3月27日に書いた黒の塗料でタッチアップしたり、3月30日に書いたビンディング・ステッカーを貼る際にできた凸凹をサンディングして無くしたりしましたが、作業に夢中になって写真を撮るのをスッカリ忘れてしまいました。

    実はいつもクリアーは8回程度しか吹かないのですが、今回こんなに多く吹いているのは、前記したビンディング・ステッカーの厚みを吸収したかったからです。しかし0.07mmという極薄であっても10回超くらいのラッカー吹き付けで埋めるのは不可能なようなので、すでに妥協モードに入ってます。

    ちなみに、ヘッドに貼り付けた「Greco」のロゴやミラージュマークは、シートとはいえ本物の貝を使ってるために結構厚く、なので最初から平面を出す事は諦めてます。

    こうして見ると、ビンディング・ステッカーはちょっと太かったような気がしますね。まぁ、その分ゴージャスに見えるからいいんですけど。

    あと数回、3缶目が無くなるまでクリアーを吹く予定です。

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  • 2016年6月12日 (日)

    M-110FR

    5月中は天候に恵まれて気温の高い日が続きましたが、その間まるまる1ヶ月、それなりの高温になると思われる野外の物置の中に吊るして十分に乾燥させたので、有機溶剤の臭いも完全に飛びました。

    で、6月に入ってから平日の夜にちまちまと水研ぎしてたのですが、かなり厚めにクリアを吹いたにも関わらず、やはり尖った先などでクリアの下の色まで落としてしまった部分が数ヵ所できてしまったのは結構ショックです。

    ま、嘆いても仕方がないし、どうせ綺麗に仕上がったとしても、使ってるうちに傷が付くのは当然で、だったら最初から傷みたいなものがあっても別にいいじゃんって気楽に考えてます。

    完成後にどうしても目立って気になるならタッチアップすると思いますけど。

    M-110FR

    コンパウンド研磨では今まで使わなかった道具を導入してみました。電動ドリルは前からあった物ですが、その先端の研磨用の純毛パッドです。

    相変わらずの臭いのキツイ車のボディの研磨用コンパウンドを使ってますが、それの細目をボディに適当に塗って、パッドをボディに水平に当ててドリルをONにすると、アッという間に研磨されていきます。

    ちなみにドリルの回転数は300rpmだったと思いますが、事前にネットで仕入れた予備知識に従って、常に移動させつつ、あまり強く押さえ付けないようにしたのですが、想像以上に簡単にクリア層が削られているようで、バインディングの角の部分などで何ヵ所か色が落ちてしまいました。

    M-110FR

    にも関わらず、その割には全然艶が出ないという予想外の結果には落胆すると同時に溜息しか出ませんでした。なんだかなぁ、もうって感じです。

    これってパッドが悪いのかやり方が悪いのか分かりませんが、何れにしろもう使いませんよ、こんな物は。

    結局は従来通りの手作業での研磨を行ったのですが、一番粗い細目でも3枚目の画像のように艶が出るのですから、やはり何かが間違ってたんでしょうね。

    今日は時間が無くてボディトップしか磨けませんでしたが、来週末にはパーツの組み込みに手が付けられると思います。

    ああ、とっとと足りないパーツを注文しないとだわ。あとピックガードも作らなきゃだけど、もう無くてもいいかなとか思ってたりして。

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  • 2016年6月18日 (土)

    M-110FR

    可能であれば平日の夜に少しづつでもコンパウンド研磨を進めて、今週末にはパーツの組み込みを行って完成まで漕ぎ着けられればと思っていたのですが、私が使ってる車用のコンパウンドは臭いが酷いため、この時期に暑さをしのぐために作業している部屋のドアを開け放した状態で使用すると、子供たちの部屋にイヤな臭いが流れ込むだろうとの懸念から、結局は何もしないまま週末を迎えたのでした。

    なので未だに足りないパーツを注文していません。サウンドハウスのお気に入りに登録してるので、いつでもすぐに注文できるんですけどね。

    と言う訳で、コンパウンドの細目の続きからです。

    ボディトップ以外の部分を細目で研磨し、続けて中細でヘッドの先端からボディエンドまでを完全手作業で磨いたのですが、やはり最初の電動ドリルによる研磨による影響が大きく、あちこちでクリア層を通り超えて着色層まで削ってしまってるのが、研磨後のコンパウンドが黒ずんでいる事で分かります。

    かと言って今から改めてクリアを何回も吹くのも面倒臭いし、乾燥に1ヶ月も費やしたくないので、このまま妥協して作業を進めます。

    が、今日は中細までで時間切れで終了です。果たして完成はいつになる事やら。

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  • 2016年6月22日 (水)

    M-110FR

    何回も書いている通り、私が使用しているコンパウンドは車のボディの研磨に使用する製品で、細目・中細・極細の3つがセットになった歯磨き粉のような半練り状の物なのですが、どういう訳か3つの特性が異なっていて、細目は臭いが半端なくキツくて乾燥が早く、中細は多少臭って乾燥が早く、極細は少しだけ臭って乾燥が遅いのです。

    なぜそれを使ってるかというと、ただ単に車のボディを磨くためという本来の使用目的で持っていたからで、特に深い意味はありません。

    で、中細までは土曜日に野外で磨いたので、臭いの少ない極細ならば室内で使用しても大丈夫なので、平日の夜にちまちまと研磨作業をしていました。

    この時期特有の雨が続く日々で比較的気温が低いのは幸いなのですが、それでも力を込めて腕を動かし続けていると結構な汗をかきます。

    M-110FR

    ボディやネックを磨くという事は、ギターが動かないように押さえていなければならず、しかし汗ばんだ手で無造作に押さえると、せっかくピカピカに磨いた所に手油が付いて汚れるし艶が無くなるので、クロスを利用して押さえて直接触らないなどの工夫が必要になります。

    そういった工夫や努力や試行錯誤を施しても、艶のある黒い色は光の反射によっては磨いた際にできてしまうヘアラインなどが見えてしまうなど、本当にビックリするほど論外に難しいです。逆に言うと、光の角度によってはマジでピカピカに見えて本当に美しいって事ですけどね。

    おかげで1枚目の画像では部屋の風景がくっきりハッキリと写り込み(微妙に歪んで見えるのはボディトップがフラットではなく、センター部分を中心に両サイドが緩やかにスラントしているため)、2枚目の画像はセットネックのヒール部分ですが、どっからどうみてもメイプルくず粉をタイトボンドで練ったパテで成形してるとは思えない美しい曲線が見事に浮かび上がって見えます。

    M-110FR

    などと自画自賛しているだけで済まないのはヘッド部分です。

    3枚目の画像の赤い線の下にある白いラインは角が艶で光って見えてるのではなく、研磨しすぎてラッカー層はおろか黒い着色層までも落としてしまい、その下の捨て吹きのアイボリーが見えてしまっているのです。

    他にも、バインディングをPS10に似せようと塗装したアイボリーが落ちてしまって本物のバインディングが見えてしまったり、さらには捨て吹きまでも通り超えて木地が露出している部分もあります。

    ラッカー塗装って油性マジックで修正しても大丈夫なんだろうか。

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  • 2016年6月27日 (月)

    M-110FR

    相変わらずサウンドハウスは本当に便利で、在庫があれば注文した翌日には届くし、今のところは無条件で送料無料なので非常に重宝しています。

    今回は基本的に元から付いていたパーツはそのまま使うため、足りないパーツのみ6点を注文しました。なのでエスカッションをボディに固定するネジは、リアは新品で真っ黒ですがフロントは錆びで汚れて目立つというアンバランスな状態だったりします。

    パーツが届いたからといって、ポン付けできる物ばかりではありません。中でも面倒臭くて大変だったのはナットとエスカッションです。

    ナットは溝が切られているTUSQなのですが、前には無かった「TUSQ」の文字や品番が小さく印字されています。これの高さを合わせるために1mm以上も削らなければなりません。ところがコレが結構マジで硬く、サンドペーパーでちまちま削っていては日が暮れても終わりません。なのでホームセンターの工作室で万力で固定して金属の棒ヤスリでガシガシと削りました。

    私は個人的にエスカッションからPUが大きく飛び出てるのが好きではなく、しかし元から付いていたフロントのエスカッションは一般的な低い物だったので、これだけは新品でリア用を買い、高さを半分くらいまで削って自分でちょうどいいと思える高さに調整しました。さらに家に転がってたリア用も少し高かったため、1〜2mmほど削って低くしてリアに載せました。その際には1弦と6弦だけ仮に張って、トップ面が弦と水平になるように角度を調整しました。

    エスカッションを加工した勢いでPUを載せてフロントのボリュームを配線したところで、トグルスイッチへ行って帰る配線を通すのを忘れていた事に気づき、泣く泣くボリュームの配線とフロントPUを外すという二度手間を強いられたバカ間抜けな私です。

    M-110FR

    ペグはボタンの形状がPS10オリジナルのベルベチューンに似ていて、筆記体で「Ibanez」の刻印が入った物をヤフオクで見つけたのですが、今まで見た事がないし、どこをどう検索しても情報が得られなかったので迷ったのですが、決して高い物ではなかったので試しに落札してみました。

    結果としてこのペグはロトマチックのちゃんと使える物で、ネジ穴もピッタリと合い、デザイン的にも機能的にも十分に満足のいく物だったのでラッキーな買い物でした。正体は不明ですけど。

    それにしても無地のミラーのロッドカバーはカッコ悪いなぁ。形状もいまいちだし、何とかせねば。

    PUはリアに11月14日に書いた通りにディマジオDP100(スーパーディストーション)、フロントは家に転がってたディマジオDP151(PAF Pro)を載せてみました。なぜフロントにDP151かと言うと、このギターでフロントを多用する事はないだろうから何でも適当でいいやってのと、DP100と同じヘクサ・ポールピースだからという単純な理由からです。強いて言うと、同じヘクサ・ポールピースでも色が違うのが気になりますが。

    グレコ ミラージュ

    音を出して思ったのは、11月14日の時の印象よりもいまいち抜けが悪いかなーと感じた事です。このギターは音よりもルックス優先と思っていたのですが、やはり実際に音を聞いてしまうと気になってしまいます。推測ですが、11月14日の時にはボリュームとトーンからアウトプット直結という非常に短い距離だったのですが、今回は元から付いていた何だか分からない線材でトグルスイッチへ往復する長い距離を配線したのが原因ではないかと思われます。

    そのうち気が向いたらベルデン辺りの線材に交換してみようかと思いますが、一旦はこれで完成です。

    さて、ケースはどうしましょうかね。あああ、ピックガードすっかり忘れてた!!

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  • 2016年7月2日 (土)

    M-110FR

    毎日弾いてます。やはりDP100の歪み方は気持ちいいです。

    ところが大きな問題が発覚しました。このギターは元々オリジナルのフロイドローズを搭載していたのですが、それをチューン-O-マチックとストップテールピースに直したため、ネックの仕込み角との兼ね合いからブリッジを極端に低く設置しなければならず、そのため昨年の11月14日で書いたように、リア側のアンカーをボディに埋め込むように加工したのです。

    つまり、テールピースに向かう弦の角度が非常に浅いためにサドルにかかるテンションが物凄く低く、なのでベンドすると弦がサドルの溝から簡単に外れてしまうのです。まさかこんなに呆気なく溝から落ちるとは想像もしなかったのでビックリしました。特に5弦が酷いです。

    余談ですが、3個づつ逆向きにセットされてるのが普通だと思っていたサドルですが、今回使ったGOTOHのナッシュビルは全部が同じ向きになってます。しかもオクターブ調整のネジが外れないので直す事もできません。なんだかなぁ。

    M-110FR

    まずはサドルのスラントした方がネック側に向いてる事で、ベンド時にスラントで弦が上に押しやられて溝から脱落しやすくなっているのではなかろうかと推測したので、ブリッジを逆向きに載せ換えました。そうするとオクターブ調整のネジ頭がネック側に来るようなっちゃうんですけどね。

    次に、弦をサドルに強く押し当てるため、テールピースの反対側から弦を挿入し、下側を回してから弦を出すように張り直しました。こうする事でサドルの部分で弦に大きめな角度が付くので溝から脱落する事が回避できます。5弦がテールピースオーナメントに干渉してますが、テールピースの下で見えないので気にしません。

    こういう張り方をするとテンション感(弦のテンションではない)が変わって演奏性や出音に影響があるはずなのですが、元のテンション感が低すぎて音の芯が皆無というか、非常に軽っぽい音だったのが、普通に近づいたかなーってレベルの違いしか分かりません。

    何れにしろ、前よりは良くなってるのは間違いないので弾いてて楽しいです。

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  • 2016年8月7日 (日)

    M-110FR

    ようやくピックガードを作り始めました。

    私はピックガードがあまり好きではないので、基本的に外したり無くす方向で改造する事が多く、このギターも付けなくていいかなーなどと思ったりもしたのですが、やはり目指す所がデザイン優先のシグネチャーなので、取りあえず作る事にしたという訳です。

    M-110FR

    テールピースオーナメントを作成した時に原寸大でプリントした画像を元に型紙を作り、それを現物合わせしながら細かい調整をして、電動トリマーのガイドとなるMDFの型を作成しました。

    この型にミラーのアクリル板をネジ止めして、先端にコロが付いたビットを使って電動トリマーで成形する手法は、テールピースオーナメントを作った時と同じです。

    今回ピックガードを作るためにスケールを当てて初めて分かったのですが、このギターのエスカッションは、元々のネジ穴をそのまま使ったにも関わらず、フロントとリアが微妙にズレていて水平ではありません。

    まぁ、本当に微々たるズレなので見ただけじゃ分からないし、弾くのにも支障が無いのでどうでもいいのですが。

    その微妙なズレも含めて型を作ったので、実際に当ててみるとピッタリと治まります。

    こうして見ると、本物のミラーではなく、艶もないダサいMDFだったとしても、雰囲気だけでもPS10に物凄く近づいてカッコよく見えるから不思議です。

    やはりピックガードは付けるべきだと改めて思った私です。

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  • 2016年8月16日 (火)

    M-110FR

    夏休みを利用して東急ハンズの新宿店にて3mm厚のミラーのアクリル板を購入してきました。ってか、この半分の大きさで十分なのに、なぜ3mm厚は最小サイズがこの大きさなんだよー。2mm厚は半分の大きさで売ってたのに。ブーブー!!

    なので一瞬2mm厚で妥協しちゃおうか、などという考えが頭をよぎったのですが、これから何年も妥協し続ける自信が無いので素直に3mm厚をチョイスしました。

    M-110FR

    取りあえず糸ノコでラフにカットして、ピックガードをギターのボディに取り付けるために開けるネジ穴を利用してガイドに固定して、いつものホームセンターの工作室で電動トリマーを借りて加工しました。

    で、見事に失敗しました。ガイドとアクリル版を固定していたネジが少し短かかったようで、作業中に気付かないうちに外れてしまい、ガイドが動いてしまったためにアクリル板を大きく削ってしまったのです。

    M-110FR

    電動トリマーによる加工は、準備を万端にしておけば作業時間も短くて正確な結果が出せるのですが、逆に言うと、その準備が疎かだと大失敗するという典型的な例ですね。

    という訳で、大きなアクリル板を買っておいて良かったなぁと言うのは結果論というか、でもまだ半分のサイズでも間に合うしー。

    今度は長めのネジでシッカリと固定して作業に臨んだので失敗しませんでした。もちろんテーパーも付けてあります。

    ただし、そのままでは削った断面が白く曇っているために見た目に綺麗ではありません。ヒイラギの葉の形状であるテールピースオーナメントは2mm厚で小さな曲線なので、テーパーの断面が白濁してても目立たないんですが、さすがに3mm厚の長い直線は無視できません。

    なので400番から始めて水磨ぎを経てコンパウンドまで磨き、キッチリと透明にしてミラーの効果を出しました。

    PS10

    ここまで一連の作業は11日(木)〜12日(金)に行っていたのですが、実はここで大失敗をやらかしました。

    ピックガードブラケットが必要な事は前々から分かっていたのですが、何故かピックガードが完成するまで注文を待ってしまい、サウンドハウスに料金の振り込み手続きを行ったのが金曜日の夕方となったため、商品が手元に届いたのは夏休みが終わった16日(火)の帰宅後だったのです。

    11日(木)の昼間にとっとと注文して支払いを済ませておけば、12日(金)の夜にはギターに取り付けて完成していたのにー。ホント俺って馬鹿やね。

    でもまぁ、何とか完成して何倍にもカッコよくなったので、ここは素直に喜びましょう。動画のアップは気が向いたらって事で期待しないように。

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  • 2016年10月29日 (土)

    M-110FR

    と言う訳で、気が向いたので動画をアップしてみました。

    なぜ今になってというか、今まで上げなかったのかというと、2つの理由があったからです。

    ひとつは、このギターのネックがかなり太めで、それは海外向けブランドとして作られていたIbanez(昔はイバニーズと呼んでいたけど、今はアイバニーズ)のICシリーズが元となっているため、要するに手の大きい外国人に向けて設計された物が元になっているため、手の小さな私には非常に弾きづらく、慣れるのに時間がかかったという事です。

    もうひとつは、このギターに合う長さのストラップが無かったという事です。

    私はあまり低い位置でギターを構えるのが得意ではなく、ボディがだいたいヘソの辺りにくるのが好きなのですが、このギターは大柄なので、ヘソの位置で構えると高すぎて不格好というかアンバランスというか、つまりはカッコ悪くなってしまうのです。

    なのでいくつかの楽器屋を回って長めのストラップを探してみたのですが、どうも気に入ったデザインが見つからず、結局はネットの通販で見つけるまでに多少の時間を要したという訳です。

    本当はもう少し低い位置に構えた方がカッコいいのですが、それだと全然弾けなくなってしまうので、この辺で妥協してます。

    演奏は相変わらず下手クソこの上ないので、そっちはなるべく聴かないようにして、ギターの見た目の出来と音だけに意識を集中してもらえればと思います。

    動画はこちら→

    やっぱスーパーディストーンいいなぁ。

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  • 2018年6月24日 (日)

    前々からPS10化したミラージュを保管するための専用ハードケースが欲しいと思っていて、できるだけ安く入手するためにオークションで探していたのですが、ケースだけではなかなか出品されず、たまに見かけても私が想定しているよりも高値で取り引きされていたため、ミラージュはずーっとスタンドに立て掛けっぱなしでした。

    ミラージュ

    が、ようやくグレコのM600がケース付きで出品されていたのを送料込みで¥35,000程で落札しました。

    懸念していたのは、私のミラージュはネックの仕込み角が浅いためにケース収納時にネックに負荷がかからないだろうかという事ですが、どうやらボルトオン(当時の言葉ではデタッチャブル)でジョイント部のボディが厚くなるM600専用のケースらしく、懸念とは逆にボディのネック側が少し浮いてしまうのですが、ボロッたTシャツなどを折り畳んで底上げすれば問題ないでしょう。

    また、FRTが搭載されていたためにロックナットの分だけヘッドが長いのですが、それは問題なく収まりました。

    あと、同じミラージュでも年代やメーカーによって微妙にボディ形状が異なるようで、確かにミラージュの独創的なスタイルを包み込んでくれるのですが、周囲に全体的に隙間が空いており、喩えるならばブカブカな洋服を着ているかのようです。

    それでも例えば角型の汎用ハードケースなどに比べればシッカリとガードしてくれるので、その辺はさすがに腐っても専用ハードケースです。

    これで外への持ち運びも可能となりましたが、果たしてそんな機会があるかどうかは疑問です。

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