2018年9月29日 (土)

各ランプのプラス線には安全対策としてヒューズを噛まします。

自作シーケンシャルウインカー

ネット通販で見かけた4つのヒューズが入る簡易型のヒューズボックスが便利だなーと思ったのですが、使用するヒューズが通常の平型のためにサイズが結構大きめなので採用を見送りました。

で、ミニ平型ヒューズホルダーを利用したのですが、片側に4つ使用するためにかなりゴチャっとしてしまい、まったく簡素化できていません。

また使用電流を考えて1Aと3Aのヒューズを用意しようとしたところ、近所のカー用品店では5A以上しか取り扱いが無く、ネットで探して2Aと3Aを用意しました。

なお、ヒューズホルダーを見分けるために各ランプのイニシャル文字「B」「BF」「W」「T」をテプラで作って貼ってあります。

余談ですが、電源ケーブルの接続にカプラーやコネクターを使う事も考えたのですが、各ランプの電源を取る場所がバラバラなので、全部をギボシ端子で行ないました。

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  • 2018年9月30日 (日)

    実はひとつ完全に自己満足な工夫をした部分があります。

    シフトレバーをパーキングからドライブに、またはその逆に動かすと、その間のバックを通過する時に一瞬だけバックランプが点灯してしまいます。

    今まではバルブだったために光を発するには予熱が必要で、そのため一瞬の通電では暗く光るだけでまったく気にならなかったのですが、LEDは瞬時に最大光量に至るため、まるでストロボのように眩しく光ってしまうのです。これでは後ろにいる人やドライバーがビックリするし迷惑でもあります。

    そこで遅延ショートリレーをバックランプの配線に組み込んで、ギアがバックに入ってから一瞬遅れて通電するようにすれば、走り出す時や停める時にバックランプがパカパカ光らなくて済むようになります。

    使用した遅延リレーはエレノーム製で、遅延時間を0.5秒にセットした特注品です。特注と言っても料金はレギュラー品と同じなので大変助かりました。

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  • 2018年10月6日 (土)

    完成したLEDユニットをこのままフィニッシャーに組み込んでも、裏側は基板が向き出しなので雨水などが浸入してしまいます。そこで光を拡散させるために使用したルミネカットのアクリル板と、前にMIRAGEのロッドカバーを作るにの使った1mm厚のミラーのポリカーボネート板を流用してカバーを作ります。

    自作シーケンシャルウインカー

    単なる箱を作ればいいので簡単そうに見えますが、台形のように左右の大きさが異なる箱であり、しかも取り付ける部分が複雑な形状になっている事に加えて、前述したように水の浸入を防ぐレベルの密閉性が求められるため、その精度を出すためにかなり苦労しました。

    まぁ、密閉性に関しては接着剤やコーキングで何とかするんですけどね。複数の材が混在しているために見た目が酷いのですが、取り付けてしまえば見えない部分なので気にしません。

    出来上がった箱は9月29日に掲載した画像の青い部分で、今日の画像は9V乾電池でテスト点灯させたものです。

    余談ですが、複数の素材を確実に貼り付けるためには 、材に合わせて複数の接着剤を使う必要があります。アクリルやポリカーボネートにはアクリルサンデーのアクリル接着剤を、フィニッシャー本体はアクリル接着剤や2液混合エポキシ系接着剤で貼れなかったためにコニシのウルトラ多用途SUを、それぞれ使用しました。

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  • 2018年10月7日 (日)

    自作シーケンシャルウインカー

    さて、いよいよ製造の最終工程となる、フィニッシャー本体にLED基板を組み込んでレンズを接着する作業に移ります。

    まずは今まで素手で触って汚れているレンズを中性洗剤で綺麗に洗い、拭き上げて乾燥後に仮組みして、接着剤の塗布部分やクランプで固定する箇所などを予め確認しておきます。

    これを怠ると、いざ接着剤を塗った後でアレコレと試行錯誤してしまい、その間に接着剤が余計な所に付いて汚れてしまったり、乾燥して粘着力が 無くなったりする場合があるからです。

    自作シーケンシャルウインカー

    接着面はアクリルカッターで樹脂を削り取ってカラ割りしているために全体的に隙間ができているので、それをシッカリと埋められるようにウルトラ多用途SUを少し多めに塗り、手早く本体とレンズを貼りあわせてクランプで締め付けました。

    画像に写ってる多数のクランプは、以前ギターを作った時に使用したダイソーのF型クランプで、1個\200と激安なので数も揃えられるし、いろんな場面で使えるので大変重宝しています。

    もちろんレンズには傷が付かないように養生テープを貼ってあります。

    自作シーケンシャルウインカー

    そのまま24時間以上放置した後に接合部分を目視でチェックして、接着剤が足りなさそうな箇所には付け足しを行い、それが乾燥後に増設したテールランプのLEDの足や配線など 含めてコーキング材を塗布して防水対策を施します。

    このコーキング材が粘着力がありながら伸びるのために塗るのが結構厄介で、爪楊枝を使って狭い部分の奥まで入り込むように塗り込んでも、半分くらいが爪楊枝に付着して戻ってしまい、しかもピザのチーズのようにテローンと伸びて角が立つ有り様です。

    それを修正するために再度タップリと塗り付けてーを繰り返した結果、見た目がグチャグチャに汚くなってしまいました。まぁ、ここは見えない部分なので気にしませんけど。

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  • 2018年10月13日 (土)

    自作シーケンシャルウインカー

    完成が近づいてきたので、バックランプとリアフォグはワンタッチ接続できるようにコネクターを入手しました。これで純正のケーブルを加工しないで済むし、元に戻す時も簡単にできます。

    となるとコネクターを介して実際に繋いで点灯テストしてみるのが自然の流れでしょう。

    テールゲート内側のバルブ交換の蓋を開けてバックランプとリアフォグのコネクターにそれぞれに接続して点灯させたところ、バックランプは相変わらず目が眩むような爆光で問題なく点灯したのですが、リアフォグは点灯後5秒くらいでチラつき始め、約10秒後にはLEDが徐々に消えていき、15秒後には完全に消灯してしまいました。

    自作シーケンシャルウインカー

    完全に完璧に予想外で想定外の出来事に、ただただ唖然呆然としました。

    訳が分からない状態のまま、よせばいいのに興味が勝ってしまってウインカーも接続して点灯テストを行ってみたところ、最初の数回はちゃんとリレーションで点滅したのですが、そのうちに所々のLEDが消えていき、最後は歯抜け状態での点滅となりました。

    目の前で起こっている現実がまったく理解できずに、マンガのひとコマのように頭の上に大きな「?」がいくつも浮かんでいるシーンをリアルで経験しました。

    我に返ってフィニッシャーを見てみると、数個のLEDは黒く焦げているではありませんか。

    自作シーケンシャルウインカー

    同じ回路を組んでいるバックランプは問題なかったのに、どうしてリアフォグのLEDは燃えてしまったのかサッパリ理解できません。

    まぁそもそも電子回路に無知なド素人なので分からないのが当たり前なのですが。

    それよりも、今週末には車載してシーケンシャルウインカーをお披露目できると思っていた妄想を木っ端微塵に打ち砕かれ、加えてこれを直すためにはせっかく貼り合せたレンズを剥がして分解しなきゃならない現実に根こそぎモチベーションを奪われました。

    それでもここで投げ出したら今まで費やした時間と金が水の泡となるので、傷心に鞭打って作業再開です。

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  • 2018年10月14日 (日)

    取り敢えずは貼り合わせたレンズを剥がして、こびり付いている接着剤やコーキング材をチマチマと取り除きます。その後は組み込んだLEDユニットを取り外すのですが、簡単に壊れないように接着剤でガッチリと固定したのが裏目に出ました。

    で、原因を突き止めるためにLEDのデータシートを調べたり、余ってるLEDでテスト 用の回路を組んで点灯させてみたり、なぜバックランプとテールランプは大丈夫だったのか比較したりして、ようやく全部のCCRの向きが逆だった事が判明しました。

    実は私は大きな勘違いをしていて、CCRもCRDも一般的なダイオードと同じように、逆付けしたら通電しないと思い込んでいたため、点灯したなら向きは合っていると信じて疑わずに確認を怠ったのです。

    ところがCCRやCRDは逆付けすると電流の制限を行なわずに普通に通電するので、つまりは何も付けていないのと同じになってしまうため、Vfが2.2VでMaxが2.6VのレッドとオレンジのLEDは過大電圧(電流)で焼き切れてしまった訳です。

    一方でなぜバックランプとテールランプは大丈夫だったかというと、ホワイトのLEDのVfは3.1VでMaxは3.5Vのため、4個が直列の回 路では車の電圧でもギリギリ耐えられたためで、テールランプは単純にCRDの向きが合っていて電流が制限されていたためです。

    果たして、テスト用回路に正しい向きでCCRを取り付けて車の電源に繋いだところ、まったく問題なく発熱も発煙もなく明るく点灯する事を確認しました。

    と言う訳で、壊れたLEDの交換は言うまでも無く、左右で合計90個ものCCRの向きを変えなければなりません。ついでにもう少し光量を得るために、リアフォグとウインカーの電流を75mAに変更します。

    壊れたLEDと足りないCCRを補充するために秋葉原の勤務先から就業後に速攻で歩いて秋月電子通商に向かい、閉店間際に店に飛び込んでLEDとCCRを購入し、ついでに秋月の並びにある千石電商でフラックス洗浄剤を購入して、いよいよ大改造の始まりです。

    余談ですが、フラックス洗浄剤はCCRに付いたフラックスを落とすためで、そうしないと極小の本体にプリントされたカソードの線がまったく見えずに向きが分からないからです。

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  • 2018年10月21日 (日)

    まずは焼けていない方のフィニシャーの基板からケーブルやシーケンシャルユニットを外して、CCRの両端の半田を吸い取ってCCRを外し、いちいちに向きを確認してから半田付けし直して、車の電源で点灯テストを行ないました。

    自作シーケンシャルウインカー

    と、簡単に書いてますが、全部のCCRを逆向きに付け替えるだけで4時間以上もかかる大手術でした。

    試しに電流値を増やしたリアフォグとウインカーのLEDと、電流値を変えていないLEDを同時点灯して目視比較してみたのですが、ぶっちゃけ光量の変化がサッパリ分かりません。私の目がポンコツなの かもしれませんが、それでも十分に明るいし、1分以上連続点灯させてもCCRがほんのり暖かくなる程度の発熱なので安心しました。

    もちろんCCRは460mWパッケージなので問題ないと思います。たぶん。

    自作シーケンシャルウインカー

    次に焼けたLEDが載ってる基板の方ですが、焼き切れていないLEDも過電圧によってダメージを受けた可能性が否定できないので、リアフォグ12個とウインカー14個の全部のLEDを交換して、さらには全部のCCRを逆向きに付け直すと同時に、電流値の変更のためにCCRの交換も行ないます。

    こちらは更に大きな時間を要して、修正に約7時間もかかりました。しかも外したLEDの動作を確認した結果、ウインカーのLEDが全部正常に点灯したので唖然としました。

    交換前は間違いなく歯抜けに点灯していたので、リアフォグのLEDと同じように焼き切れたんだと思い込んで疑わなかったのですが、よくよく調べてみると、シーケンシャルウインカーのコントロールユニットの説明書に「1ブロック当たりの最大電流値は500mAまで」との記載があり、にも関わらずCCRの逆付けで電流が制限されなかった事によって、LEDが焼けるよりも先にユニットが壊れたのだと思われます。

    自作シーケンシャルウインカー

    そうなると改めてユニットを買い直さなければならないのですが、その前にダメ元でユニットを覆っている熱収縮チューブを切り開いて内部を見たところ、予想外に簡単な構造で、しかも壊れたかもしれないと推測したICがソケット実装だったため、試しに該当のICを正常に動作するユニットの物とスワップしてみると、見事に現象が入れ替わったのです。

    さらに調べると、このICはト ランジスタアレイという物で、秋月や千石で100円くらいで売ってる事も分かりました。

    なので再び仕事帰りに千石に立ち寄ってそれを130円で購入し、壊れた物と交換したところ、無事に正常に動作する事が確認できました。

    このユニットは1個3000円くらいするので、安くて簡単に直って本当にラッキーでしたが、本来ならばLEDの焼き切れもシーケンシャルウインカーのコントロールユニットの故障も、自分が気を付けていれば普通に防げたんですけどね。

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  • 2018年11月3日 (土)

    改めて車の電源で点灯テストを行なってから基板をフィニッシャーに組み込みました。

    自作シーケンシャルウインカー

    で、前回ちょっと気になった部分を修正しようと思います。それは光を拡散させるために基板の全面を1枚のルミネカットのアクリル板で覆ったために、各ランプの光がアクリル板の全体に広がって他のランプに干渉してしまう事です。

    特に昼夜を問わず常に使用するウインカーが全体に拡散してしまうのは避けたいので、ウインカー部分とその他の部分でアクリル板を分けてセットし、その間にはミラーのポリカ板を挟んで干渉を防ぎます。

    作業に夢中になって途中の写真を撮り忘れましたが、点灯させた結果を10月6日の写真と比較すると明らかに干渉が少なくなっています。これくらいなら特に問題な いでしょう。

    後はフィニッシャー本体とレンズ部を貼り合わせて、接合部分の防水を行なえば完成となります。

    ここは以前に同じ作業を行なっているので試行錯誤する必要が無いためにチャチャっと作業したのですが、経験あるが故に油断が生じて、ボンドを塗ってクランプで圧力をかけたら内側にはみ出してしまいました。まぁ、近寄って覗き込まないと分からないレベルなので気にしない事にします。

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  • 2018年11月4日 (日)

    いよいよ大詰め、完成したフィニッシャーを車体に取り付けます。

    自作シーケンシャルウインカー

    ネットの情報の通りにテールゲートの内貼りを剥がし、簡単に割れてしまうらしいガーニッシュを慎重に外し、そしてフィニッシャーを外して付け替えようとしたのですが、LEDを取り付けた基板を埋め込むために12mmほど出っ張った裏側が微 妙に干渉してピッタリと収まりません。

    もしかしたらそうなるかもしれないという予測があったので、ここは慌てずに一旦フィニッシャーを外して、リアゲートのフィニッシャーが入る台形の穴の周囲の鉄板を叩いて引っ込ませるという乱暴な手段で、どうにかピッタリと取り付ける事ができました。

    と思ったら、なななんと配線が外れてるではありませんかっ!!

    自作シーケンシャルウインカー

    よく見ると半田付けした基板のランドごと剥がれてます。どうやらフィニッシャーを付けたり外したりする際にヒューズが入ってる出っ張り部分がテールゲートの穴に引っ掛かって剥がれてしまったようです。

    もー、ここまで来たのに何てこったい!!

    泣く泣く一旦テールゲートに元のフィニッシャーとかガーニッシュとかを元通りに付けて、外れた配線を直すためにフィニッシャーのリフレクター部分の膨らみをアクリルカッターでカットして基板にアクセスできるようにして、配線を修正後、カットしたリフレクター部分をボンドで貼り付けて、乾燥後にコーキング剤で防水対策を施しました。

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  • 2018年11月10日 (土)

    この辺から早く完成させたくて焦る気持ちから作業に集中してしまい、途中の写真をほとんど撮ってません。

    自作シーケンシャルウインカー

    改めてガーニッシュを外してフィニシャーを交換しました。

    バックランプとリアフォグは完全に付け替えになるので、予め作っておいたコネクターを差し替えるだけで簡単に配線できたのですが、テールはナンバー灯(ライセンスランプ)から分岐させなければならず、コルゲートチューブやビニールテープでガッチリと固められた中から目的の線を分岐させるのは予想以上に大変でした。

    そして最大の難関はウインカーの配線です。と言うのも、ウインカーはボディ側に付いているため、その配線をテールゲート側に引き込まなければなりません。

    自作シーケンシャルウインカー

    また今回は純正のウインカーもシーケンシャルの一部として使用するため、テールゲート側のフィニッシャーに内蔵したシーケンシャルユニットの出力(正確にはマイナスコントロールなので出力ではない??)をボディ側のフィニッシャーに返す必要があります。

    これが9月24日に出てきた「ウインカーの戻り」です。

    そのため左右で2本のダブルケーブルをテールゲート上部にある配線用の蛇腹チューブの中を通し、ダブルの赤線をウインカーのプラスに、黒線をシーケンシャルユニットからの返しのマイナスに繋げて配線しました。

    結果、見事にシーケンシャルで流れた細目のラインの最後に大き目な純正ウインカーが点灯するという非常に目を引くウインカーになりました。

    実はこのアイディアはレクサスのSUV(車種は不明)のパクリです。

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  • 2018年11月11日 (日)

    関係ないけど、11月11日は4本の線に見立ててベースの日だそうで。

    ウインカーの他、テール、バック、リアフォグの点灯を確認した後、ガーニッシュや内張りなどを元通りに取り付けて作業は完了です。

    自作シーケンシャルウインカー

    早速近所を走ってみたのですが、当たり前ですが自分で運転していてはリアビューを見れないので面白くありません。

    なのでコンビニに行って店に向かってバックで駐車してウインドーに写った姿を見て無意味にリアフォグを点けたりウインカーを出したりしてニヤけました。もちろん買い物もしましたよ。

    リアフォグがブレーキと比較すると白っぽくて暗いのが気になりますが、滅多に使わないので気にしない事にします。

    テールの粒々も気になりますが、光らないよりは断然いいので、こちらも気にしない事にします。

    今回は初めて尽くしで全部が試行錯誤の連続だったために約5ヶ月もの時間を費やし、しかも失敗した部分も多くあるため、可能ならば新たにもう1度作ってみたい気持ちもあります。

    ただアクリルカッターで殻割りするのは大変なので、もし超音波カッターが使えたならば挑戦してみようと思います。

    今後の懸念はLEDの点灯や配線の不具合やフィニッシャーの防水などの耐久性と、車検が通るかどうかですね。

    と言う訳で、レヴォーグの自作シーケンシャルウインカーの動画はこちら

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