2013年12月23日 (月)

約2年ぶりの更新ですが、その間ももちろん弾いてました。ただ単純に改造の手を加えてなかったので更新が無かっただけです。

OS-55DT

で、画像を見て分かる通りに、フレット交換に挑戦です。

EG1000Bのフレット交換は工房に依頼したのに、なぜコレは自分でやるのかというと、EG1000Bを預けた時に工房のリペアマンといろいろ話をして、実は自分もギターを改造してると具体的に話したところ、「そこまでやってるならフレット交換も自分でできますよ!!」とおだてられ、変なふうに気を良くして自信を持てたようなつもりなっちゃったからです。

あと、ボルトオンなら失敗しても、最悪ネック交換すればいいやという単純な考えがあるからです。

余談ですが、これからフレット交換を依頼しようとしてる客に対して、「自分でできますよ」と下手したら客を逃がしちゃうような事をサラッと言っちゃう辺り、「全然儲ける気が無いのかよ!!」と思わず突っ込んでしまいそうになったリペアマンを逆に信用してギターを預けた私でした。

リペア工房 ウッドハモナイズ

で、ネットで見つけたフレット交換の動画の中で、濡れタオルを指板に置いた上からアイロンを当ててスチームする事で指板が軟らかくなって作業しやすくなるというのを見たため、それが事実かどうかは別として、寒い部屋の中で冷たくなった指板から抜くよりかは温めた方がいいだろうと判断してスチームしたところ、思いっ切り指板の色が落ちてタオルに付着しました。ローズであっても着色している事実と、スチームの強力な洗浄力に感心しつつ、まぁ、水性ステインで染めりゃいいやと能天気な私でした。

100均で買った小さめな喰い切りを使用したので、ちょっと力を込めないとなりませんでしたが、それでも予想していたよりも簡単に抜けてくれて、指板のめくれや割れもほとんどありませんでした。スチームが効いたかどうかは分かりませんが。

で、この後にネックを真っ直ぐにしたり指板を平坦にしたりと重要な作業が目白押しとなりますが、楽しんでいきたいと思います。

  • ページトップへ
  • 2013年12月28日 (土)

    ロッドを調整して、指板をほぼ真っ直ぐにしました。直線の定規を当ててできる最大の隙間でもハガキが通らないレベルです。プロなら完全に隙間が無くなるように削ったりして処理するのでしょうが、自分のギターですから十分に誤差の範囲と考えられるので、これ以上は対処しません。

    RLC-70

    指板を黒く染める方法としては白髪染めが有名ですが、ネットで水性ステインでもできるという記事を読んだ事があるのと、実際にステインの着色の強さは経験から知っているので、それで行ってみました。耐水ペーパーの800番と1000番と1500番で指板をスベスベに研磨してから水性ステインのチェスナットで着色し、一晩放置した後にレモンオイルで磨いてみたのですが、結構いい感じの色に染まってます。今現在は湿った指で擦ってみても脱色しない状態なので、このまま放置します。

    で、肝心のフレットですが、実はまだ入手してないんですね。果たして弾けるようになるのは一体いつになるのでしょうか。

  • ページトップへ
  • 2014年1月14日 (火)

    フレットを打ち込みました。使用したフレットは「Fender Guitar Fret Wire Vintage」で、Made in Mexico です。元々のフレットが細いヴィンテージ系だったための選択です。まるで魚の骨のようで、余談ですが「フィッシュボーン」という女性の髪形があるのを最近知りました。

    OS-55DT

    打ち込む前にカッターナイフの刃の背中で溝の中のゴミを取り除いたのですが、前回の指板を磨いた時に入り込んだと思われる細かい埃のようなカスが山ほど出てきてビックリしました。

    いろんなサイト等を見て事前に調べたイメージでは、打ち込む際には結構な力が必要と思っていたのですが、予想外に軽い力で打ち込めてしまったために逆に不安になってしまい、実際に指板からはみ出たフレットを上に押してやると、簡単に抜けてしまいそうな感じで動くのです。なので1本だけ打ち込んだ後に一旦それを抜いて、溝にタイトボンドを流し込んでから打ち付けました。これも複数のサイトで見つけた方法で、タイトボンドは金属は接着しないために次回のフレット交換にも影響は無いらしいですが、そもそも私の年齢から考えても次回があるかどうか分かりません。誰かが大切に弾き続けてくれれば話は別ですが。

    このタイトボンドを流し込む作業が非常に厄介で、爪楊枝の先に微量のタイトボンドを付けて、溝からはみ出ないように丁寧に塗り込むのは本当に面倒臭くで骨が折れました。が、丁寧を心掛けた結果、思っていた以上に綺麗に打ち込めて、目視しただけですが、擦り合わせが必要ないんじゃないかと思える程です。もちろんそんな事は無いんですけど。ってか、もしそうだとしたら、せっかく買ったフレットファイルが無駄になってしまいます。

    実際にはこの後のサイドの仕上げとトップの擦り合わせが本当の意味で神経を擦り減らす非常に大事な工程となるのですが、じっくり焦らずシッカリ丁寧にきっちり綺麗に行いたいと思います。

  • ページトップへ
  • 2014年1月19日 (日)

    OS-55DT

    フレットエッジをダイヤモンドヤスリでちまちまと削ってます。マスキングテープで十分に養生して慎重に作業しているのですが、すでに数ヶ所はネック本体を削ってしまってます。まぁ、本当に小さな傷なので全然気にならない程度なのですが、10本くらいを削ってようやくコツが掴めてきた気がするので、今後は大丈夫だと思います。

    本当は要領のいい方法があるのかもしれませんが、手持ちの道具で見様見真似で試行錯誤しつつ、加えて神経を使いながらの作業なので短時間しか集中できないため、進捗速度が極端に遅いのは仕方がないでしょう。今月中に仕上げてボディに取り付けて弾ける状態まで持って行けたらいいなぁというレベルのスケジュールを考えています。しかし、こうまで作業が遅々として進まないとなると、次回の更新がいつになるか分かりませんが。

    にしても、はみ出た部分をカットしていないのは言うまでも無く、エッジを削ったと言いつつも綺麗に処理してあるわけではないため、ネックを不用意に持つとバリが手に刺さりそうで非常に持ちづらい事実を初めて知りました。つまり本当にちゃんと仕上げないと演奏性に大きな影響が出るだろう事も改めて実感しました。なので、フレットワイヤーはわずか¥2,000程度なのに、プロに交換を依頼すると数万円になる事が十分に理解できます。と同時に、素人が簡単に手を出していい作業ではない事も十分に理解できましたが、始めてしまった以上は途中で投げ出す訳にはいかないので、何とか最後まで頑張って完成させたいと思います。

  • ページトップへ
  • 2014年1月26日 (日)

    全部のフレットをネックサイドに合わせて大雑把に削った後、今度は仕上げに向けて角度を付けて成型していくのですが、そのための方法をいろいろと考えた結果、やはり手作業で行う事としました。

    OS-55DT

    世間にはフレットエッジの角度を揃えるツールなどの便利な物もあるのですが、私の作業の根底には「いかに安く済ますか」というコンセプトがあるのと、慣れない道具を使って失敗した時に、そもそも経験が無いので失敗の内容すら想像が付かないために修正する自信が皆無で、逆に手作業なら失敗も含めて結果がある程度分かるため、非常に面倒臭いのを覚悟の上で、あえて手作業を選択したという訳です。

    もちろん手作業で慎重に進めているとは言え、如何せん初めての経験なので、マスキングテープでの養生の場所やバリの取り方などを試行錯誤しつつ、それでもネックサイドを無傷のままで綺麗に仕上げるのは至難の技で、フレットエッジをスムーズにしようとすればするほどネックサイドを削ってしまいます。なので、最終的な仕上げの時にネックサイドも綺麗に研磨して、クリア塗装まで行って誤魔化そうかと考えてます。でも、ネックサイドまで削ったおかけで一切の引っ掛かりが無くなり、フィンガリングは物凄くスムーズにできます。

    何れにしろ、先はまだまだ長いです。

  • ページトップへ
  • 2014年2月3日 (月)

    OS-55DT

    全部のフレットエッジを1本づつ手作業で成型しました。

    平日の夜、仕事から帰ってきて食事等を済ませた後の寝るまでの1〜2時間、毎晩ちまちまと数本づつヤスリで削るという地味で単調で耐久力が必要な作業を繰り返し、その甲斐あってか、ド素人が初めて行ったにしては予想外に綺麗にできたと自負しています。もちろん指板サイドを派手に削った事を除けばの話ですが。

    で、削ってしまった指板サイドとフレットエッジを仕上げるというか、上手く誤魔化すために、400番のペーパーを両面テープで平坦な当て木に貼り付けて研磨しました。画像では指板サイドが傷だらけに見えますが、実際には手触りはスベスベで一切の引っ掛かり等はありません。これだけ綺麗になってると、今すぐにボディに取り付けて弦を張って弾きたい衝動に駆られます。もちろん我慢しましたけど。

    この後は研磨した指板サイドをクリアで塗装して仕上げます。

  • ページトップへ
  • 2014年2月7日 (金)

    OS-55DT

    と言う訳で、指板サイドを塗装しました。

    過程の画像はありませんが、指板とネックをきっちりとマスキングして、プライマーを吹いた後にクリアラッカーを3回吹きました。画像は1日乾燥させた後でマスキングを剥がしたところですが、結構デコボコのように見えていながら、実際には触れてもまったく分からないレベルです。

    そもそも指板サイドを塗装する作業はまったく計画的ではなく、また、元々のネックの塗装はポリだと思われるので、その境界に違和感が残るかもしれないとの予測もあり、さらに通常はほとんど目に付かない部分なので、触感さえ問題無ければ見た目は二の次でいいので、ならば神経質になって滅茶苦茶に綺麗に仕上げる必要はないだろうとの考えの結果です。

    この後は、元の塗装との段差を研磨して平面とし、マット仕上げにするために1500番くらいの耐水ペーパーで磨く予定です。

    が、その前に最低でも2週間は乾燥させなければならないので、早く弾きたい気持ちをグッと抑えて放置します。

  • ページトップへ
  • 2014年2月17日 (月)

    関東では2週連続で記録的な豪雪となり、その寒さでギターをいじる気すら起きない週末でした。雪は約40cmは積もったと思われ、到る所でカーポートが潰れて車が下敷きになるという悲惨な状況が見られました。

    私は慣れない雪かきを行って、普段まったく使わない身体を酷使したので、腰を始めとして全身が痛いです。

    OS-55DT

    塗装もそれなりに乾燥したと思われたので、というよりも自分が我慢できなかったため、1000番でサンディングして滑らかに仕上げました。見た目はいまいちですが、この手触りは文句無しです。

    そのまま続けて擦り合わせです。

    指板をマスキングして、視覚的に分かりやすくするためにフレットを赤の油性マジックで塗り、直線が出てる50cmほどの長さの角材に両面テープで1000番のペーパーを貼り付けての作業です。が、やはり加減が分からないため、最初は慎重に丁寧に軟らかくゆっくりを行っていたのですが、それではほとんど削れないため、気が付くと結構な力を込めてガリガリと研磨してました。

    OS-55DT

    で、ほどほど擦り合わせた段階でボディに取り付けて弦を張って確認してみたのですが、8フレットのみ若干ビビり、チョーキングすると完全に音が詰ります。つまり9フレットだけが微妙に高いという訳です。ロッドを回してネックの反りを調整したり、サドルを上下させて弦高を変えてみたりと、いろいろ調整してみましたが、どうにも8フレットだけがダメです。

    実はEG1000Bのフレット交換をしてもらった時に、そのリペアマンに「弦を張ってない状態で擦り合わせしても、弦を張るとネックの状態が変わる訳で、その辺どのようにしたらいいのか」というフレット交換時の疑問を投げた事があって、それに対して思いっ切り「経験ww」と回答されてしまい、それじゃ素人には無理だと笑ったのですが、それがそのまま現象として現れたのではなかろうかと思いました。

    何れにしろ、経験がまったく無いド素人の私は試行錯誤するしかないので、フレットを削り過ぎて交換した事が無にならないように気を付けながら仕上げていきます。

  • ページトップへ
  • 2014年2月18日 (金)

    約2ヵ月弱の間に渡って奮闘してきたフレット交換がようやく終わりました。ちゃんとした手順やコツを知っていれば、もっと短期間でできたのでしょうが、試行錯誤もまた楽しみのひとつなので、結果さえ良ければすべて良しとしましょう。とは言いつつも、今のところは二度とフレット交換をやりたいとは思ってませんが。

    OS-55DT

    昨日、確認のために張った弦を緩めて擦り合わせをして、また弦を張ってチューニングして生音のまま弾いて出音をチェックして、という作業を3回も繰り返し、同時にロッドやサドルの高さの調整も併せて行い、ようやく全部のポジションでチョーキングも含めて詰りなく音が出るようになったのを確認した後、擦り合わせで平坦になったフレットトップをフレットファイルで削って丸く仕上げ、その際に付いた細かい傷を1000番のペーパーで軽く研磨して消して、最後の仕上げで金属磨きのコンパウンドで赤いマジックのマーキングを消しながら光沢を出し、養生のマスキングテープを剥がして終了です。って文字で記すだけで面倒臭い作業を実際に行った面倒臭さは半端ではありませんでした。いやマジで。試行錯誤もまた楽しみのひとつとか言ってるのは誰だよって感じです。

    この時点で夜の11時を回っていたにも関わらず、すぐに弦を張ってチューニングしてアンプに繋いで音を出しました。もちろん音量は最小に抑えてですが。

    もうね、本当にビックリするほど論外に、まったく別のギターかよって思うくらいに劇的に音が変わりました。もちろんいい方へです。もともとこのギターは中高域がスコーンと抜けてくる気持ちいい音なのですが、それでも今にして思えば、擦り減ってペタペタになったフレットの影響による「パシャッ」ってニュアンスがアタックに含まれていたようで、フレットが高くなってそれが無くなった今は、さらに中高域が自己主張して前面に飛び出てくるようになり、同時に各弦の分離も良くなって物凄く明瞭で粒の揃ったパカーンという感じの音になりました。あまりの音の良さに徐々にアンプのボリュームを上げてしまったのは、隣の部屋で寝ていた子供たちには申し訳ない限りですが、アンプで歪ませたフロントとセンターのハーフトーンは、まるでSRVを彷彿とさせるような素晴らしい音だったので、感情の盛り上がりを抑えられなかったのも仕方が無いというものです。

    このギター、本当はこんなにいい物だったんだって改めて気付きました。が、元々は決して上位の機種ではないため、PUも多分GOTHO辺りのフェライトの普及品だろうと推測してるので、フェンダーのヴィンテージ系のPUを載せてみたらどうなるんだろうと思うとワクワクが止まりません。そのうち機会があったら、と言う事で。

  • ページトップへ