平家物語で河原太郎、次郎兄弟が一ノ谷の合戦で先駆けを行ったことを知ったのが、高校1年生の時でした。平家物語と言えば、熊谷直実の同じ一ノ谷の合戦での平敦盛とのやり取りが有名ですが、すぐ近くにこんな英雄もいたのかという驚きがありました。
その南河原の地に赴任できたのも何かの縁あってのこと、太郎、次郎のような千年たっても語り継がれる次世代の英雄を育てて行きたいと願っています。
さて、令和4年度が始まりました。社会はまだまだコロナ禍にありますが、この4月から旧北河原小学校通学区のみなさんを迎え、新生南河原小学校の誕生です。元気で明るく楽しい学校です。
去年1年間で、学校教育目標の言葉を児童に浸透させることができました。次は児童を教育目標のような姿にすることです。保護者・地域の皆様のご協力をいただきながら頑張ります。
私の教育信条は「子供のよさを認めて、褒めて伸ばす」です。人間は機械ではありませんから、それぞれ長所と短所を持ち合わせています。家庭でのしつけや学校での集団生活においても長所を褒められることより、短所を直すように叱られることが多いような気がしています。
そこで、ちょっと視点を変えて長所(よいところ)を見るようにしませんか。そのよいところを褒めて、褒めて、伸ばして、自信に変えることができれば、これ以上の素晴らしいことはありません。長所から短所を差し引いたときに余りある十分な長所があればいいではないですか。
そして、そのよさ(長所や特技)をもってこれからの変化の激しい予測不能な世の中で自己実現を果たしてほしいのです。
南河原小学校では1学期は教師が児童のよさを見つけて伝えます。2学期にはそのよさを褒めて褒めて伸ばします。そして、3学期には十分に児童が自覚できるようにします。
どうですか、ご家庭や地域でも子供の良いところを見つけて、褒めて、褒めて、褒め抜いていただけると幸いです。
令和4年4月吉日