●桶川市 坂田の雑木林●
雑木林の中に入ると、あふれるほどの緑が迎えてくれます。
このあたりの雑木林に多い木の一つである、コナラの木が、
空いっぱいに葉を広げています。
木々の葉は、夏の暑い日差しをさえぎる天然の日がさです。
華やかな花が少ない夏の雑木林。
そんな林に、白い花をたくさんつけて目をひくのが、ジャノヒゲの花です。
冬になるとかわいらしい青い実を地面に転がします。
夏の雑木林の地面を眺めていると、ヒロヒダダケのほかにもきのこを見つけることができます。
左側は、クロハツというきのこです。あまり目立ちませんが、貫禄のあるきのこです。
また、この仲間(ベニタケ科)のきのこは、緑、赤、紫、白と色の変化が大きく、
しかもけっこう見つけやすいので、夏のきのこ観察の楽しみの一つとなっています。
一方で、なんじゃこりゃ?と思えるきのこもあります。
写真右側のきのこは、ノウタケというきのこです。
若いきのこは、写真のように外見はパン、中身ははんぺんのようです。
しかし、時がたつと、ぼろぼろに腐って黄色い粉を噴火させます。
雑木林では、意外なきのこも見つかります。
写真のきのこは、中華料理で有名なキクラゲです。もちろん、食べられます。
晴天が続くとひからびてしまうのですが、雨上がりの日には、さわるとぷよんぷよんします。
雑木林には、白いきくらげも見ることができます。こちらのきくらげも、弾力性に富んでいます。
雨上がりには、まるでろう細工のように美しい姿を楽しむことができます。
・かぶとむし・
このページは 1999年6月20日と同年9月15日に取材しました。