●小川町 高谷の里山●
小川町駅から「みどりが丘循環」のバスに乗ります。
バスは、山を切り開いてできた住宅団地を走ります。
そして、団地の北のはしにある「すえひろ公園前」バス停で降ります。
近くには、ハンノキのなかまである オオバヤシャブシの黄色い花が
あたり一面に咲いていました。
団地の周囲には、雑木林が広がっていて、
「小学校前」バス停の裏からは団地をぐるっと回る山道があります。
その山道に入り込むと、ニュータウンがすぐそこにあるとは思えない、
奥山に迷い込んだような気分になれます。
その山道を触覚をたよりに北へ進み(やぶ道を突進します)、
山を下りると舗装した道に出くわします。
この道ぞいにはヤマネコヤナギの花が咲いていました。
その道を少し行き、丘の谷間を歩いてみます。
雑木林に抱かれた田んぼが見えてきました。
このような田んぼは、乾燥することが多い丘陵地の生態系に
湿地の環境を提供して、多様性を深める役割も持っています。
田んぼのわきの冬枯れの雑木林では、
早春の花々が風景を飾っていました。
ピンク色の花はウグイスカズラ、
地面に咲いた黄色い花はミツバツチグリです。
今はまだ見られる花は少ないのですが、
春の本格的な訪れとともに、
雑木林の花々はにぎやかになります。
それではちょっと道を外れて、山のなかを探検してみましょう。
あまり手の入っていない山の中をさまようのは、ちょっとスリルがあって面白いです。
ただし、やぶとお友達になることが必要です。
ちょっとくらいのかすり傷は、気にしてはいけません。
本当は、このような山も手入れがされていれば やぶをこがなくてもいいのですが。。。
でも、人間の手を離れて、自由気ままに生えてくるいろいろな木を見ていると、
自然がいきているんだな・・・という実感がわいてきます。
紅葉のころ美しいニシキギの木や、樹皮がねじれているネジキという木が自生していました。
・のどかな風景・
このページは
1999年3月12日に取材しました。