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●さいたま市・川越市・富士見市 びん沼●

埼玉県南部、とりわけさいたま市や川越市は近年人口が増加し、
駅の近くはすっかり市街化されました。
しかしちょっと郊外に行けば、まだ小さな自然が残っています。

大宮駅から上福岡駅、所沢駅に向かうバスに乗ると、
荒川にかかる治水橋から、遠くまで開けるようになります。
残念ながら、このあたりの荒川の広大な河川敷は、
ゴルフ場や運動場などに利用されて、
まとまった自然を見つけることは難しくなっています。

しかし、治水橋のすぐそばにある「びん沼」と呼ばれる荒川の昔の流れの跡には、
今では埼玉県の低地では貴重となりつつある、湿地特有の生態系が残されています。

現在、びん沼は流れもほとんどなく、すっかり「沼」となっています。
びん沼に生える植物も、湿った場所を好む種類が多く自生しています。
写真の左側の草は、「ヒシ」です。
実がちょうどひし形になっていて、食べることができるそうです。
(試したことはありませんが。。。。)
右側の草は、「マコモ」です。
写真のように、少しくらい水が深いところでも生えることができます。

びん沼のそばには、休耕田がいくつかあります。
そんな休耕田では、自然の営みを見ることができます。
写真の休耕田では、キツネアザミというアザミが一面に咲いていました。
ひとつひとつの花はあまりぱっとしませんが、たくさん集まると美しいお花畑となります。

まわりにはムクノキやエノキといった木々が沼をとりかこむように並び、
キジやモズといった、草原と樹林が交じり合った環境を好む野鳥の姿も見ることができます。
キジは「ケーン」とも、中華なべをたたいたような音にも聞こえる、独特の声と、
くじゃくのような(といってもほど遠いのですが)美しい姿で、とてもよく目立ちます。

アザミのお花畑のそばには、白い野いばらの花がたくさん咲いていました。
野いばらは、よくお花屋さんで売っているバラの仲間です。

しかし、美しいものにはとげがある、との言葉があるように、
野いばらにもとげがありますのでご注意を。




沼のほとりは、結構湿っぽくて、
そこに生える植物もそのような環境に適応しています。

写真の木はアカメヤナギというヤナギの木です。
有名なシダレヤナギとちがうところは、葉っぱが細長くないこと、
その名の通り若い葉っぱが赤みをおびていること、葉っぱのうらが白っぽくなっていることです。

この他、沼のまわりでは、茎にも細長い葉っぱのついている「ヌルデ」という木が生えていました。
地味な木ではありますが、紅葉のころは味わい深いものがあります。
そのほか、ニセアカシアの林が沼の北側にあって、
ちょうど私が訪れたころは一面に白い藤のような花をたくさん咲かせていました。
(ニセアカシアも藤もマメ科の木なので、兄弟のような関係なのです)

今回は植物にスポットを当てましたが、びん沼は絶好の釣りスポットとなっていて、
私が訪れた日も平日にもかかわらず多くの人が釣りを楽しんでいました。
魚にとってもびん沼はいい環境なのでしょう。(釣り人がいる、という意味では受難なのかもしれませんが。。。。)


●交通案内●(2015年8月現在)
びん沼へは、大宮駅(JR京浜東北・東北(宇都宮)・高崎・川越線・東武野田線)、
上福岡駅(東武東上線)、所沢駅(西武池袋・新宿線)からバスで行けます。
大宮駅からは、西口1番バス乗場から、[大37]ららぽーと富士見行 または [大34]上福岡駅入口経由所沢駅行
をご利用ください。
大宮駅発 所沢駅行時刻 →大宮駅発 ららぽーと富士見行時刻
 →上福岡駅(入口)発時刻(大宮駅方面にご乗車下さい) →所沢駅発時刻

この他、東武東上線鶴瀬駅から富士見市内循環バスで老人福祉センター下車、徒歩約5分でびん沼に行く方法もあります。


・「にわぜきしょう」・

帰化植物ですが、現在では野生化。
今では水のある風景にとけこんでいます。

このページは 1999年5月12日に取材しました。