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★中山道バスのりつぎ紀行★ 2003.5.8更新
かつては交通手段といえば、歩くことがメインでした。
いまでは、飛行機や新幹線など乗り物はスピードアップしていますが、
こんな時代だからこそ、のんびりと時間をかけて
かつての旅人の足あとをたどってみたいものです。

埼玉を代表する古い道といえば、なんといっても中山道があげられます。
一昔前までは、中山道を走るバスはたくさんあったのですが、
現在では、ぶつぎれになってしまっています。
しかし、いまでも、蕨市〜深谷市の区間については、
バスで乗りとおすことができます。
バスで乗りついでみるとどうなるか、
土曜日でのダイヤをもとにためしてみました。
 (掲載ダイヤを2003年5月バージョンに変えました!)

バスダイヤ改定により、蕨から深谷までの北上ルートは
 1日で
行くことができなくなりました。
 代わりに、深谷から蕨までの南下コースをご紹介します。
 
大宮駅〜浦和駅のバス

1)深谷駅北口7:45〜(国際バス)〜熊谷駅8:30頃 →バス時刻表
 このバスは、40分おきくらいで運行されています。
 トップランナーのこのバスは、国道と旧道を交互に入ります。
 深谷駅は、この地方特産のレンガをふんだんに用いた、格調高い建築となっています。
 深谷市内では、松並木やモダンな建築の深谷商業高校などを車窓から楽しむことができます。
 深谷市と熊谷市の境あたりでは、旧道を通るため
 ほんの少し街道の面影を偲ぶことができます。
 (深谷駅駅舎)

2)熊谷駅9:03〜(熊谷市内循環バス)〜久下第一公園9:17 →バス時刻表(リンク)
 熊谷駅南口から、熊谷市内循環バスの、ピンクのバス(さくらの絵)のバスに乗ります。
 途中、世界でもここにしかいないといわれる魚、ムサシトミヨの生息地近くを通ります。
 経由地は、現在の17号ではなく、本当の(?)中山道を走ります。
 道幅はせまいのですが、少し情緒がある町並みを通ります。
 久下第一公園から、JR高崎線行田駅までは徒歩約10分です。
 なお、このバスは1日2本しかないので、乗り過ごしてしまった方は高崎線利用となります。

3)行田駅9:55〜(行田市内循環バス西循環)〜行田市役所10:27
 行田市役所10:35〜(行田市内循環バス東循環)〜野農民センター入口バス停11:07
 →バス時刻表

 行田駅〜北鴻巣駅間は中山道を走るバスがありませんので、
 行田市内循環バス、徒歩で川里町(上谷田北バス停)に入り、そこから鴻巣市に入るルートをとります。
 行田駅から、行田市野農民センターバス停まで直通するバスはありませんので、
 いったん行田市役所を経由する形になります。
 ちょっと時間があるので、行田市のシンボル、忍(おし)城を見るのもよいでしょう。

 行田市野農民センター入口バス停から上谷田北バス停までは徒歩約10分です。

4)上谷田南バス停11:43〜(鴻巣市川里町広域循環バス右回り)〜
 〜北鴻巣駅12:01〜鴻巣駅12:21
 →バス時刻表
 2002年1月に運行を開始した鴻巣市川里町広域循環バスも、中山道を走ります。
 北鴻巣駅手前側に、街道が分かれる「追分」というところには、中山道の解説板もあります。

 なお、乗り継ぎに若干時間があるので、
 さきほどの行田市内循環バスを堤根農村センターで降り、石田三成の伝説が残る
 石田堤史跡公園、さきたま緑道を経て、北鴻巣駅まで歩いてみるのもいいでしょう。
 (堤根農村センターバス停から北鴻巣駅までは、約3kmです)

5)鴻巣駅13:32〜(朝日バス)〜桶川本町バス停14:00頃 →バス時刻表
 鴻巣駅からは、中山道を経由するバスで桶川駅までいきます。
 このバスは、2003年4月11日までは上尾駅まで運行されていましたが、
 上尾市内の道路渋滞のため、桶川駅までに路線が短縮されてしまいました。
 鴻巣駅を出てしばらくすると、人形町付近にはその名の通り人形店が建ち並んでいます。
 さらに、北本市や桶川市などで、中山道の道しるべを見ることができます。
 バスの終点桶川駅の一つ手前、桶川本町バス停で降ります。
 桶川本町バス停の近くには、桶川市が開設した
 中山道宿場館(入館無料)があり、中山道に関する史跡や県内各地の観光情報を
 入手することができます。
鴻巣市人形町(人形店が建ち並ぶ鴻巣市人形町付近)

6)町谷北バス停14:36〜(上尾市内循環バスぐるっとくん)〜上尾駅15:00
 →バス時刻表
 桶川本町バス停から大宮方面に中山道を20分ほど歩くと、
 上尾市内循環バスの町谷北バス停に到着します。
 ここから、上尾市内循環バス上平循環に乗り、上尾駅をめざします。
 循環バスに乗り遅れた場合は、
 桶川本町バス停から2kmほど大宮方向に歩いた上尾車庫バス停から
 大宮駅行きのバスに乗ることになります。

7)(上尾車庫〜)上尾駅15:13〜(東武バス)〜大宮駅15:48頃  →バス時刻表(リンク)
 中山道を走るバスの中でも、最も運行本数が多い区間です。
 日中はほぼ10分間隔で運行され、バスの位置を知らせるバスロケーションシステムも整備されています。
 かつての名残りはほとんど残っていませんが、
 宮原地区で大規模な開発が進められているなど、活気に満ちています。
 なお、大宮駅周辺は慢性的に渋滞が発生するので、注意が必要です。

8)大宮駅16:43〜(東武バス)〜浦和駅17:20頃 →バス時刻表(リンク)
 途中、さいたま新都心の高層ビル群の横を通過するなど、
 埼玉でも最も都会的な街並みを通るバス。
 大宮駅を発車したバスは、氷川神社に続く鳥居を横目に走ります。
 ただ、残念なことにこの区間のバスは最近運行本数が減りつづけています。
 2002年4月のダイヤ改定で、1日5本にまでなってしまいました。
 大宮駅発16:43発が最終ですので、くれぐれも乗り遅れないように・・・
 浦和駅周辺は、オフィスや商店が建ち並ぶにぎやかな通りになっています。

9)浦和駅17:31〜(国際興業バス)〜蕨駅18:00頃 →バス時刻表(リンク)
 中山道は、埼玉県内では戸田市の戸田橋までとなっています
 残念ながら、蕨市方面から中山道を通り戸田橋に抜けるバスルートはありませんので
 蕨駅行のバスが今回の最終ランナーとなります。
 バスは1時間に3本程度運行されています。
 蕨市のあたりは、ちょうど現在の国道17号線のすぐそばを平行に走る通りが
 かつての中山道となっています。
 時間があれば、中山道の宿場町を再現した模型のある
 蕨市歴史民俗資料館を訪ねてみるのもよいでしょう。
 なお、蕨駅行のバスは歴史民俗資料館の約1km先の
 北町5丁目バス停付近から中山道からはずれます。
 北町5丁目バス停でバスを降り、中山道ぞいに10分ほど歩くと
 2003年2月にオープンした天然温泉「わらびやまとの湯」
 汗を流すのもいいでしょう。 

 なお、2002年3月29日に運行開始した、蕨市コミュニティバス西ルートも中山道を通ります。
 (蕨市歴史民俗資料館付近の風景)