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★ぶなのある山 大持山★

1999年6月12日(土)
晴れ
★コース★
浦山口駅(10:17/10:47)→浦山大日堂バス停(11:15/11:30)
→鳥首峠(13:15)→大持山頂(15:15)→妻坂峠(16:30)
→名郷バス停(17:20/17:40)→飯能駅18:45
秩父の町のすぐそばにそびえる武甲山のとなりにある大持山は、
標高1294mですが、あまり目立たない山です。
しかし、雑木林が比較的多く、自然を満喫することができます。

そんな大持山に、秩父の浦山から登ることにしました。
浦山に行くバスは今年の4月に1kmほど路線延長され、
便利になりました。
浦山大日堂のバス停から、沢沿いの林道を歩いていきます。
少し歩いて、林道から左側に入り、これまた荒れた林道を歩きます。
この林道ぞいには、いろいろな木々が見られます。
写真は、コウゾの花です。
コウゾの花は、雄花と雌花に分かれていて、
写真の星型の花は雌花です。
またこの時期には、木いちごがいたるところに見られます。
まだ赤く色づいた実はわずかで、その実も
まだすっぱいです。

もうすこしたつと、赤い実がいっぱいなり、
おいしいいちごが食べられます。
道がせまくなると、しばらくヒノキの植林の道となります。
坂も段々きつくなります。
そんな山道に、コアジサイの白い花がたくさん咲いていました。

里でよく見られるあじさいの、野生種です。
地味ですが、薄暗い林に彩りを与えています。
まわりに雑木林が増えてくると、鳥首峠につきます。
鳥首峠からは、まだまだ登ります。
汗も滴り落ちてきますが、このあたりは標高約1000m、
吹き抜ける風もさわやかです。
まわりにも、ぶなやみずならなど、
標高の比較的高い場所に育つ木々が目立ってきます。
ぶなやみずならの木は、何年かに一度大量に実を落とします。
しかし、たくさん落ちた実のうち、親と同じくらいまで成長するものは
ほんのわずかなのです。
写真のぶなの芽生えも、立派な木まで育つのでしょうか?

地球温暖化や酸性雨なんかに負けないで
育ってほしいと思います。
ぶな・みずなら林や、カラマツの林を抜け、
アップダウンを繰り返すと、
赤いレンゲツツジのなごりの花が残る山頂に到着します。

山頂からは、奥武蔵の山々を下に見下ろし、
奥秩父の山なみを遠くに見渡すことができます。

ベンチ(?)もあるので、ここでのんびり昼ご飯なんて最高でしょう。
今度は山頂から妻坂峠に向かいます。
この道も、時折植林地帯が見られますが、
雑木林の楽しい道です。
6月のこの時期は、白い花が多く見られます。
写真は、大きな白い花を広げる、ヤマボウシという花です。
このほか、白い花を枝にいっぱい吊り下げる、
ハクウンボクという木の花も見られました。
道を振り返ると、傾き始めた初夏の日差しに、
木々の新緑が輝いていました。

妻坂峠までは、こんな感じの道が続きます。
武甲山と秩父盆地を眺められる妻坂峠からは、
美しく手入れされた植林の道を下ります。
名郷バス停まで出れば、バスは1時間おきくらいにあります。

※上のコースタイムはかなりゆっくりめのものです。余裕のある方は、武甲山や武川岳と一緒に登るのもいいでしょう。
※浦山口駅のバス停はややわかりにくいです。(駅から東側へ徒歩約10分) 秩父駅または西武秩父駅(国道140号線ぞい)
のバス停を利用されるといいでしょう。
※名郷までのバスは、飯能駅北口から発車します。JR八高線東飯能駅も経由します。バス停は、東飯能駅の改札を出て、
駅正面の通りを歩き、最初の交差点を左に曲がるとあります(駅から徒歩約2分)

25000分の1地形図:秩父・正丸峠