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●寄居町・小川町 男衾の里山&金勝山●

※2020年5月現在、男衾地区は開発され里山が立ち入りできない状態となっています。
 本ページは開発前の記録として残します。

埼玉県の西部を走る東武東上線。
武蔵嵐山から男衾までの間では、里山の風景が車窓から楽しめます。
その中でもぴかいちの規模を誇るのが、男衾の里山です。
(もしかしたら、ちゃんとした名前があるのかも。。。)

男衾駅から南に歩くと、線路にそって小道が通っています。
湿地、田んぼ、丘陵の雑木林と多様な環境が残されています。

周囲の里山がゴルフ場や廃棄物処分場に侵食されていく中、
身近な場所にまとまった面積の緑地が保全されている意味で、
貴重なスポットとなっています。
空を見上げると、タカが鳴きながら獲物をねらって舞っていました。。

春の里山には、さまざまな花が、順番まちをしながら咲き乱れます。
写真の左側の紫色の花は、ミツバアケビです。ミツバアケビは、秋になるとおいしい実がみのります。
べとべとする実と同じように、花もさわるとべとべとしています。

写真の右側の朱色の花は、クサボケです。
その名のとおり、草のような木です。
その短い茎に、花を数珠のように連ねて咲かせます。


倒木の上に、小さなきのこがたくさん生えていました。
このきのこはクヌギタケといって、食べることもできます。

春の時期は比較的きのこは少ないのですが、雨が降ったあとの日などでは、
道ばたや倒木の上にきのこをみかけることが多いです。

朽ち果てた倒木は、ふかふかしたこけが生えて、きのこにとっても気持ちいいベットなのでしょうね。

男衾の里山の緑は、南側の金勝山(標高264m)に続いています。
残念ながら男衾の里山から直接金勝山に続く道は、やぶだらけなので、
いったん東武竹沢駅の手前の道まで出て、北東に向かいます。

国道254号線を渡ると、萌える新緑におおわれた金勝山が見えてきます。
このあたりも、雑木林、湿地帯、薄暗い植林と、
さまざまな風景を楽しめます。
道端には、白いスミレや紫色のスミレなど、
さまざまなスミレが咲いていました。


金勝山の山頂からは、関東平野を見渡すことができます
うしろを振り返ると、外秩父の山並みも眺められます。

山頂のまわりでは、銀色に染まるコナラの新緑、
紫色が見られるウリカエデの新緑など、
種々の木々の個性豊かな新緑が印象的でした。

右の写真は、ダンコウバイという木です。
さきが3つに分かれた、面白い形の葉っぱです。






● 交通案内 ●

交通は、比較的便利です。
東武東上線 男衾駅または東武竹沢駅で下車してください。
金勝山へは、八高線竹沢駅からも登ることができます。


・シュンラン・
近年、盗掘により減っています。
見つけたら、
そっとしておいてくださいね。

このページは
1999年4月17日に取材しました。