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●上尾市・桶川市 荒川の河畔林と川田谷の湿地●

現在人口20万人を超えるベットタウンとなった上尾市。
中山道や高崎線から見ると、市街地が途切れることなく続きます。
しかし、西に数キロ行けば、広大な荒川の河川敷が広がっています。

このあたりの河川敷は開けていて、
春になればハンノキなどの河畔林をバックに、菜の花が映える景色を楽しめます。

丸山公園から西の荒川の河川敷には、
クヌギの並木があります。
クヌギは秋に丸いどんぐりがたくさん実る木です。
雑木林に多い木ですが、湿った場所にも生えます。

春には新緑が美しく、私が訪れた時期は茶色い花がぶどうの房のように
たくさん垂れ下がっていました。


このあたりの荒川は、河川敷の幅は約2〜3kmほどのありますが、
普段は水量は比較的少なく、小川のようです。

その流れのそばは、土が湿っているのか、
タチヤナギという柳の木が多く生えていました。

まだなごりの葉桜と菜の花をバックに
新緑が美しいです。

右手に広大な菜の花畑を見ながら、しばらく北に歩くと
荒川に注ぎ込む川にぶつかります。
その川を上流に行き、土手を越えると
両側を雑木林に囲まれた湿地帯が見渡せます。

その湿地は、めずらしくまだ自然の姿をとどめています。

湿地の一角に、今では数少なくなったサクラソウが自生する場所があります。

自然保護のため、まわりには柵が設置されていて中には入ることはできませんが、
柵の外からでも十分に楽しむことができます。

サクラソウ ノウルシ


サクラソウの湿地の横を流れる川の草ぼうぼうの土手をかき分けて
しばらく歩いてみました。

人の手から離れて自由きままにたたずむ湿地にたどりつけました。
●交通案内●
荒川への交通は比較的便利です。
大宮駅西口8番から、[大62][大65]平方行または丸山公園行東武バスで平方バス停下車、
すぐに荒川河川敷に出られます。くぬぎの並木へはゴルフ場の横の土手を約15分ほど歩きます。
川越線指扇駅発,上尾駅行または平方行のバスもあります。
大宮駅時刻 →指扇駅時刻
平方方面へは、上尾駅西口発 本川越駅経由川越駅行のバスも利用できます。
上尾駅時刻 →川越駅時刻

丸山公園へは、上尾駅西口から上尾市循環バス平方循環利用となります。
自然の地形を生かした丸山公園を散策してから、荒川の河川敷に向かってもいいでしょう。

菜の花畑、川田谷の湿地方面へは、上尾駅西口から上尾市バス大石循環
工業団地南バス停で下車してください。
荒川の河川敷までは徒歩10分程度です。
川田谷の湿地へは、河川敷から徒歩約10分程度です。
また、路線バスの西上尾車庫バス停からも歩けます。
大宮駅西口8番からと上尾駅西口からバスがあります。荒川の河川敷まで徒歩20分程度です。

また、桶川駅西口から川田谷の湿地に行く方法もあります。
桶川市循環バス西10または西11系統で薬師堂(東)バス停下車、東へ徒歩約10分。
桶川駅から川越駅行の路線バスも利用できます。
滝の宮バス停または三ツ木バス停から、南へ徒歩約30分ほどです。
桶川駅時刻 →川越駅時刻
マップ


・ヤマエンゴサク・

このページは
1999年4月22日に取材しました。