富士山と雲の競演


  富士山には気象条件によって美しい暈雲が現われることがあります。一口に 暈雲といっても、その形は多種多様。中には歪な形のものもあれば、二重の傘を かぶることもあります。富士山にぶつかる気流がそんな複雑な雲を発生させると言われています。
  私も旅行中に何度か傘をかぶった富士山に遭遇してきました。数少ない写真ではありますが、 傘をかぶった富士山の姿をお楽しみください。




1,薄い暈雲
2001年5月3日 山梨県旧上九一色村富士ヶ嶺
2,いびつな薄い離れ暈
2003年1月26日 静岡県小山町須走
  雨上がりに一瞬姿を見せた富士山にかかった暈雲です。普通、「暈雲は雨の前触れ」と言われていますが、 この日は雨上がりの直後に暈雲が見られました。


  非常に薄い暈雲で、形もいびつです。まだ発生して間もない暈雲で、この後美しいレンズ状の 暈雲に成長していきました。この数時間後からは天気が崩れ、雨や雪になりました。

3,レンズ状の二枚暈
2003年1月26日 山梨県山中湖村山中湖畔
4,厚い離れ暈
2003年3月3日 静岡県御殿場市東山
  右上の写真(2,いびつな薄い離れ暈)に掲載した暈雲の1時間後の姿です。すっかり形が整い、美しいレンズ状になりました。 その上にはさらに薄い暈雲が現われ、なんと二枚暈になりましたが、30分足らずで上の暈雲は消えていきました。

  品の無い(?)分厚い暈雲です。美しいと言うよりは不気味なくらいで、半日後には風雨ともに 激しい大荒れの天候になりました。まさに、「嵐の前触れ」としての暈雲でした。


5,夜明けのべったり暈
2004年10月19日 静岡県御殿場市乙女峠下
6,吊るし雲
2004年10月19日 静岡県御殿場市乙女峠下
  夜明けに撮影した富士山とピンク色に美しく染まった傘雲です。富士山にべったりと 覆い被さるように、傘雲が張り付いています。その後は1日中晴れたり突然大雨が降ったり を繰り返す不安定な天気が続きました。


  左の写真を撮影した時、富士山の北東側(写真のアングルで言うと右側)には 立派な吊るし雲が浮かんでいて、これもまた朝日を浴びてピンク色に染まっていました。 吊るし雲は富士山によって気流が乱されたときに出来る雲です。