1998年 

 

12月31日(木)

・貸付金の焦げ付きで破産状態になり政府が管理していた都市銀行の第一銀行が米国の金融資本に売却されることが決まりました。

・韓国駐在のボスワス米国大使は北韓が再びミサイルを発射することになれば北韓に建設している軽水炉事業に大きな支障を来すことになると述べました。

12月30日(水)

・金大中大統領は30日国民会議の党三役との会議で来年の失業問題を解決するため総合的な失業対策機関を設けることを検討するよう指示しました。このため国民会議は今の失業対策委員会をもとに政府の関係部署と民間研究所の専門家を参加させて総合的な失業対策を立てることになりました。

・北韓は核兵器を開発しているのではないかという疑惑がもたれているクムチャンリの地下施設について米国の査察を認める代償としてこれまで要求してきた現金3億ドルではなくて食糧でもかまわないと予定を変えていることがわかりました。

12月29日(火)

・政府は南北に分かれた離散家族の再会を活性化させるために北韓の貿易会社など外貨を稼ぐために海外に駐在している北韓の機関を利用することを検討しています。

・国際赤十字は北韓への食糧支援を全面的に中止することにしたというマスコミの報道についてこれは事実ではなく国際社会の北韓への食糧支援は続けなければならないという考えを明らかにしました。

12月28日(月)

・現代電子とLG半導体を一つの会社にすることをめぐって米国のコンサルタント会社が新しい会社の経営は現代電子が相応しいという調査結果発表したことに対してLG半導体は強く反発しており半導体会社の統合は難しい情勢になっています。

・韓国の造船会社は今年も世界の第1位から3位までを独占しました。

12月26日(土)

・康仁徳統一院長官は25日食糧難に見舞われている北韓当局が韓国政府に公式に支援を要請してくれば食糧や飼料農業用機械を含めて北韓の農業を向上させるために援助する用意があると記者会見で述べました。

・最近の証券市場の活況で大部分の証券会社が黒字に転じ今年10月から12月だけで合わせて6000億ウオンの黒字を出すものとみられます。

12月25日(金)

・日本の防衛庁との間に北韓の挑発に備えた緊急連絡網を開設することを検討中です。

・北韓の政治犯収容所には多くの子供が無期限に収容されていると92年北韓を脱出し、韓国に亡命したカンチャランさん30歳が24日付のフランスの新聞リべラッシュで明らかにしました。

12月24日(木)

・北韓の朝鮮中央通信は23日論評で米国が北韓を攻撃してきた場合北韓は米国を全滅させると警告すると共に日本が米国のイラク攻撃を支持したことを強く非難しました。

・大韓サッカー協会の鄭夢準会長は22日、韓国と日本が共同で開催する2002年サッカーワールドカップ大会の試合のうち2試合を平壌で行う意向を示しました。

12月23日(水)

・先月11月の失業率は10月より0.2%アップして7.3%となりました。

・格付け会社のフィッチーIBCAは韓国の長期外貨建債券の格付けを引き上げることになり検討を始めました。

12月22日(火)

・金泳三前大統領は来月国会が開く経済危機に至った責任を追及する経済聴聞会にいかなる形でも応じない考えを明らかにしました。

・政府が北韓に対して取っているいわゆる太陽政策について韓国民の56.3%がうまくやっていると評価しているのに対して、間違っていると考えている人も40.2%いることがわかりました。

12月21日(月)

・野党ハンナラ党が提出していた千容宅国防長官の解任案が21日反対多数で否決されました。

・中国の公安当局が北韓との国境地帯にある吉林省を通過しての密入国者の取り締まりを行い北韓からの脱出者およそ150人を北韓に強制追放しました。

12月19日(土)

・政府は18日国家安全保障会議の常任委員会を開き、北韓の小型潜水艇が南海岸に侵入した事件で北韓に対して将軍クラスの会談を板門店で開き謝罪を求めることを決めました。

・米国国務省のルービン報道官は18日北韓が小型潜水艇を韓国南海岸へ侵入させたことを非難しました。

・第199臨時国会が19日から来年1月7日までの20日間の会期で始まりました。

12月18日(金)

・北韓の小型潜水艇が17日夜韓国南海岸に侵入して発見され18日朝巨済島付近で韓国海軍に撃沈されました。

・去年の大統領選挙で金大中大統領が当選して1年目に当たる18日連立与党は国会議員会館で記念式典を行いましたが、この席で金大中大統領と金鍾泌国務総理が議院内閣制をめぐって発言しました。

12月17日(木)

・ASEANに韓国、日本、中国の首脳が加わる9プラス3会議が定例化されることになりました。

・都市銀行上位のチョフン銀行と地方銀行のカンウオン銀行、それと現代総合金融が来年合併することになりました。

12月16日(水)

・ベトナムを訪れている金大中大統領はASEAN諸国と韓国、日本、中国による首脳会議で東北アジアと東南アジアを包括する東アジア経済協力体を作ることを提案しました。

・韓国の株価上昇率が今月25%に達し世界で最も高い上昇率となりました。

12月15日(火)

・金大中大統領は15日ベトナムを訪れ午後ハノイの首席宮でルウォン大統領と会談してベトナムの道路港湾など社会間接資本の建設と情報通信や資源の開発で韓国が積極的に協力することで合意しました。

・与野党は通常国会が18日で終わった後直ぐに10日間の会期で臨時国会を開くことで合意しました。

12月14日(月)

・金大中大統領はASEANの首脳会議に出席するため15日から3日間の日程でベトナムを訪問します。

・韓国戦争当時北韓軍の捕虜となって北韓の炭坑などで働かされてきた韓国軍捕虜の2家族4人が北韓を脱出しこのほど韓国に戻ってきたことが分かりました。

12月12日(土)

・政府与党は12日来年度の経済運用について協議し、景気の活性化と物価、金利の安定に総力を傾けることになりました。この会議では来年の韓国経済は2%の経済成長率となり経常収支の黒字は200億ドルという見通しがなされました。

・北韓で進められていると見られる核兵器開発の疑惑について米国と北韓は先週4日からニューヨークとワシントンで協議を行ってきましたが、具体的な進展を見いだすことは出来ませんでした。

12月11日(金)

・韓国は今年上半期中の経常収支の黒字幅がOECD加盟の29カ国中第2位、外貨準備高は5位であることが統計庁の調べで分かりました。

・板門店で韓国軍兵士が北韓軍兵士と深い接触をしていたとされる事件で国連軍司令部は韓国軍兵士全員をこの区域から撤退させることを検討しているということです。

12月10日(木)

・総額84兆ウォンにのぼる来年度予算案が成立しました。

・政府は返済期限をむかえる28億ドルを予定通りIMFに返済することを決めました。

12月9日(水)

・板門店の共同警備区域で韓国軍の下士官が北韓軍兵士と定期的に接触し北韓に寄与して酒などを貰っていたことが分かり国防部はこの下士官を国家保安法違反の疑いで調べています。

・五大財閥のトップをきって大宇グループが8日具体的な構造改造計画を発表しました。

12月8日(火)

・金大中大統領は東南アジア諸国連合と韓国、日本、中国との首脳会議に出席するため今月15日から17日まで3日間ベトナムを公式訪問することになりました。

・康仁徳統一院長官は8日南北関係を総合してみたとき来年は南北関係にとって大変重要な年になるだろうと述べました。

・金剛山観光が来年4月から日本人にも開放され観光船が日本から出航するようになる見通しです。

12月7日(月)

・五大財閥の事業交換と構造改革計画が7日夕方から青瓦台で開かれた政財界懇談会で財閥側から示されました。

・財閥改革の焦点となっていた三星自動車と大宇電子の交換は7日大統領官邸での政財界懇談会を前に原則合意されました。

12月5日(土)

・米国の信用評価機関のムーディーズ社がこのほど韓国のウォン建て国債の等級を3等級上向き調整し、去年末の外貨危機で急激に下がっていた韓国の信用等級は1年経って上昇に転じました。

・外国人の韓国への投資が先月13億7000万ドルに達し、去年4月の15億6500万ドルに次ぐ投資額になりました。

12月4日(金)

・核兵器開発の疑惑がもたれている北韓の地下施設の査察をめぐる米国と北韓の2回目の協議が4日からニューヨークの国連代表部で始まりました。

・国際入札によって倒産した起亜自動車を引き受けた現代自動車は起亜の名前をそのまま残すことになりました。

12月3日(木)

・金大中大統領は経済危機の原因を究明する国会の経済聴聞会で金泳三前大統領の証言は必要だと述べました。

・五大財閥の事業交換の中で去就が注目されている三星自動車を大宇電子と交換する可能性が出てきました。

12月2日(水)

・北韓の地下施設の査察についての米国と北韓の2回目の協議が4日から始まりますが、北韓の強い反発が予想されます。

・北韓生まれで韓国に住んでいる男の人が家族に会うため初めて政府の承認を受けて北韓を訪問し家族と会ってきたことが明らかになりました。

12月1日(火)

・現代自動車は1日起亜自動車と亜細亜自動車の株式を正式に引き受け本格的に経営に介入することになりました。

・野党ハンナラ党の李会昌総裁が板門店銃撃依頼事件で検察に召喚される可能性が出てきました。