1998年 

 

11月30日(月)

・初めての韓日閣僚懇談会が28、29日の2日間鹿児島で開かれ、金鍾泌国務総理はアジア版の国際通貨基金であるアジア通貨基金の設置を提案しました。また、金鍾泌国務総理は中国との間で閣僚懇談会を開きたいとして韓国、日本、中国の3カ国による閣僚懇談会を新設する考えを示しました。

11月28日(土)

・韓国と日本の閣僚が出席する韓日閣僚懇談会が28日午後日本の鹿児島で開かれました。

・政府は来年初めから現代、三星、大宇、LG、SKの五つの財閥の系列のうち赤字を出している会社と営業利益がわずかな会社に対しては思い切って整理する方針です。

11月27日(金)

・洪淳瑛外交通商長官は北韓が核疑惑がもたれている平安北道金昌里の地下核施設の接近を拒否するならばこの問題を国連にゆだねるしか方法がないと述べました。

・政府は早ければ来年の春中国の江沢民国家主席の韓国訪問を実現させたい考えです。

11月26日(木)

・IAEA(国際原子力機関)は北韓が核査察に対して協力しない姿勢を示していることについて25日このような状況の下では北韓への軽水炉の建設を支援することは難しいと警告しました。

・政府はソウルの中心にある龍山と北韓の金剛山付近のシソンを結ぶ鉄道の復元に乗り出すことになりました。

11月25日(水)

・北韓は24日米国が地下核施設に対する査察を要求していることについて94年に締結したジュネーブ合意を破棄する可能性があると警告しました。

・韓国の貿易収支は今年1月から10月末までの間、318億7600万ドルの黒字になりました。

11月24日(火)

・金大中大統領は米国CNN放送の生番組に出演し、韓国駐留アメリカ軍は南北間の戦争抑止の為だけでなく、東北アジアの安定にもきわめて重要な役割を果たしていると語りました。

・康仁徳統一院長官は北韓の地下施設の疑惑について確証はまだないので軽水炉建設の中断などはまだ考えていないと語りました。

11月23日(月)

・金大中大統領は北韓が武力挑発してきた場合北韓が滅亡することは間違いないが我々も大きな損害を受けることになるので北韓を改革開放に誘導することが重要だと語りました。

・クリントン大統領は米国はこれまでイラクに焦点を絞ってきたが今後は北韓の大量殺傷兵器に対処するための万全の準備態勢を整えなければならないと強調しました。

11月21日(土)

・金大中大統領と米国のクリントン大統領が21日会談し、北韓に対して核兵器の開発を進めていると見られる地下施設の査察を強く求めていくことで合意しました。

・北韓のスパイ船と見られる不審な小型船が20日未明ソウル西の江華島海岸に接近した事件について国防部は21日声明を発表し、北韓に対して休戦協定違反の軍事挑発行為を直ちに止めるよう求めました。

・米国のオルブライト国務長官は20日米国と北韓との関係は重大な岐路に置かれていると述べ北韓に対して警告しました。

11月20日(金)

・金大中大統領は中国訪問に続いてマレーシアで開かれたAPECに出席し、帰途香港に立ち寄る10日間の日程を終えて20日午後ソウルに帰国しました。

・北韓のヨンビョン近くの地下施設で核兵器の開発の疑いがもたれている活動が進められていると19日米国国務省が発表しました。

11月19日(木)

・APECに出席していた金大中大統領はマレーシアでの日程を終え19日午前最後の訪問地香港に着きました。

・金剛山観光の第1船が19日朝北韓のチャンジン港に着き観光客らは金剛山を見物しました。

11月18日(水)

・マレーシアのクアラルンプールで開かれていたAPECの首脳会議が18日夕方宣言を採択して閉幕しました。

・現代グループと北韓との合意に基づく金剛山観光の第1船が18日夕方韓国東海岸の東海を出発して北韓に向かいました。

11月17日(火)

・APECの首脳会議が17日マレーシアのクアラルンプールで開かれ会議に出席した金大中大統領はアジアの経済危機克服のため加盟国全体が財政支出を拡大することを提案しました。

・政府は来年度の経済政策をプラス成長への回復と失業者対策、国際収支の黒字の維持の3つの大きな課題に絞ることになりました。

11月16日(月)

・マレーシアを訪れている金大中大統領は16日マレーシアのマハティール首相、ニュージーランドのシフリ首相シンガポールのゴサクト首相と相次いで会談し、アジアの経済危機への対処や貿易投資の拡大について協議しました。

・財政経済部は先月12日から15日間に渡ってIMF(国際通貨基金)との間で8回目の政策協議を行った結果、今の低金利政策と金融緩和政策を今後とも続けていくことで合意しました。

11月14日(土)

・中国を訪問中の金大中大統領は北京での日程を終えて14日上海入りしました。

・APECの閣僚会議が韓国、日本、米国、中国など加盟21カ国の外相と蔵相が出席して14日からマレーシアのクアラルンプールで始まりました。

11月12日(木)

・中国を訪問している金大中大統領は12日人民大会堂で江沢民国家主席と会談し、両国関係を包括的な協力パートナー関係に格上げすることで合意しました。

・中国の揚子江の橋の建設など中国が進めている6つの大規模なプロジェクトに韓国は中国との合弁会社の形で参入すると共に第三国への共同進出も図ることになりました。

11月11日(水)

・金大中大統領は2日間の日程で中国を国賓として訪問するため11日午後特別機で北京に到着しました。

・米国は北韓が地下核施設に対する査察を受け入れなければジュネーブ合意を破棄すると警告しました。

11月10日(火)

・金大中大統領と野党ハンナラ党の李会昌総裁が10日昼食をはさんで会談し、来月8日に国会で経済聴聞会を開くことで合意しました。

・米国国務省は北韓に対して核疑惑がもたれているヨンビョンの地下施設の査察を求めました。

11月9日(月)

・金大中大統領は韓国が外貨危機に陥った原因を究明し二度とこのような事態が発生しないようにするため経済聴聞会は必ず行うべきだと述べ、経済聴聞会の再開意志を再確認しました。経済聴聞会は去年暮れの経済危機を引き起こした責任の在処を追求しようとするもので与党が提唱し野党は消極的な姿勢を示しています。

11月7日(土)

・今年のコメの収穫量は夏の大雨の影響で装うよりやや少ない5百9万7千トンになりました。

・今年6月1日から8月末までの3カ月間韓国に投資した国際投資家が最も高い収益率を上げました。

・中国が日本を抜いて韓国にとって第2の輸出市場になってきました。

11月6日(金)

・米国のクリントン大統領の韓国訪問は予定より1日早く今月20日から3日間となりました。

・政府は5大財閥の系列会社同士の支払保証の交換を認めることになりました。

11月5日(木)

・倒産した起亜自動車とその子会社の亜細亜自動車に債権を持つ金融機関は5日、債券団会議を開いて協議した結果、現代自動車が先月落札の際提示した負債についての条件をほぼ受け入れることを決め起亜自動車と亜細亜自動車は現代自動車が引き受けることが最終的に決まりました。

・北韓国連代表部のキムチャング次席大使は4日に米国に対して北韓に提供することになっている軽水炉の建設と重油の提供、経済制裁の解除の約束を守らなければ北韓はIAEA(国際原子力機関)の核査察に協力しないと述べました。

11月4日(水)

・韓国と米国は3日ワシントンで次官級の経済協議会を開き韓国の経済危機克服を支援するため米国の商務長官を団長とする大規模な投資使節団を来年上半期中に韓国に送ってくることで合意しました。

・今月18日から始まる北韓の金剛山観光の申込が予想外に少なく関係者を心配させています。

11月3日(火)

・金大中大統領は北韓の最高実力者が直接関わった南北の経済協力が政経分離のもとで始まった。しかし、幻想を抱くことは絶対に危険だと述べました。これを受けて政府は現代グループが進めようとしている北韓との協力事業は早期に実現可能な事業から段階的に推進するようにする方針です。

11月2日(月)

・金大中大統領は北韓から戻ってきた現代グループの鄭周永名誉会長と2日会い現代が進めている金剛山観光などが成功し、南北間の関係改善のきっかけになることを期待していると述べました。

・現代グループは北韓との間で金剛山観光についての最終的な合意が得られたことから今月18日水曜日に第一船を出向させることにし、2日から観光客の募集を始めました。

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