1997年

 

6月30日(月)

・金泳三大統領は9日間のNYとメキシコの訪問を終え、30日午後特別機で帰国しました。

・香港の中国返還に先立って韓国と香港は30日投資保障協定を締結しました。

・南北間と米国は韓国時間で30日深夜NYで次官補クラスの3回目の協議を行い4カ国会談のための予備会談の場所と日程を盛り込んだ共同文書を発表する予定です。

6月28日(土)

・NYほうもんを終えてメキシコに到着した金泳三大統領は28日、メキシコ貿易協会で演説し、韓国とメキシコが経済協力のパートナーとして21世紀の太平洋時代を開いていこうと述べました。

・ソウルの王宮の一つ昌徳宮とソウル南方の水原城が世界文化遺産に指定されることが27日パリのユネスコ本部で開かれている世界遺産委員会の議長団会議で決まりました。

・金泳三大統領は随行している経済人との懇談会で北韓労働党の書記だった黄長Y氏は北韓が韓半島の武力統一を望んでいることを伝えるため韓国に来た、北韓の食糧難は構造的なもので共産主義を放棄しない限り解決できないものだと指摘し、企業家が北韓を助ける際には、現実をふまえて慎重を期すことを求めました。

6月27日(金)

・国連環境特別総会に出席するためNYを訪れていた金泳三大統領は27日米国のクリントン大統領と会談し、北韓への食糧支援と4カ国会談の開催について両国が緊密に協力していくことを再確認しました。

・政府は北韓に対する国際社会の食糧支援が増えたことから北韓の食糧難が緊急をようする時点は超えたと見て8月以降に予定されている大韓赤十字社を通じての第2次民間支援からは医薬品と共に、肥料など農業用資材にまで支援品目の数を増やす方針です。

・柳宗夏外務長官は来月1日香港の中国への返還式典に出席するため29日から香港を訪れ、続いてフィリピンにも立ち寄る計画です。

6月26日(木)

・NYを訪れている金泳三大統領は26日、韓国は平和を土台として南北が共に繁栄しながら統一への道を探すため最善を尽くすと述べました。

・国連環境特別総会は適切な処理と貯蔵施設のない国には核廃棄物の輸出を禁止することを骨子とする放射性廃棄物の安全管理合意を採択しました。

・NYにある北韓の国連代表部は25日声明を出し、韓半島和平のための4カ国会談の開催について協議するため南北間と米国の3者協議を来週30日NYで開くと述べました。

6月25日(水)

・北韓は4カ国会談を受け入れる意志を韓国、米国両国に知らせてきたとワシントンの外交消息筋が明らかにしました。

・米国とカナダが韓国製品をダンピングだとして差別している問題について韓国政府はWTOの協定に反すると反論し、WTOに提訴することになりました。

・権五g副総理兼統一院長官は25日政府が国際機関を通じた北韓への追加支援を検討していることを示唆しました。

6月24日(火)

・国連環境特別総会に出席するためNYを訪れている金泳三大統領は韓国時間で23日夜から明け方にかけて日本、イタリア、イギリス、フランスの首脳と相次いで会談を行いました。

・金泳三大統領は韓国時間で24日未明国連環境特別総会で基調演説し、放射性廃棄物の安全管理のため国際的地域的な協力体制を作ることを提案しました。

・KEDOと北韓は24日NYで北韓が軽水炉の建設費の分割返済が滞った措置についての議定書に署名しました。

6月23日(月)

・金泳三大統領は韓国時間で23日午前大韓航空の特別機でNYのケネディ空港に到着し、5日間のNYでの日程に入りました。

・先進7カ国とロシアを含めた8カ国の首脳によるデンバーサミットが22日終わり共同宣言の中に、韓半島和平のための4カ国会談を求める内容が盛り込まれました。

・4カ国会談の予備会談の開催を前に北韓が食糧支援の保証を再度要求していることから、今週27日NYで開く予定だった南北間と米国を交えた3者協議が持ち越される可能性が高くなりました。

6月21日(土)

・統一院は20日ソウルの南北会談事務局で統一政策調整会議を開き、先月北京で行われた南北赤十字会談で北韓にトウモロコシなど5万トンの穀物を支援することに合意したことや、支援物資に寄託機関の名前を入れることに合意したことを高く評価しました。

・日本と米国は20日、米国コロラド州のデンバーで開かれた日米首脳会談と外相会談で、韓半島和平のための4カ国会談が早急に開かれるよう協力していくことになりました。

・西側先進7カ国首脳にロシアが初めて参加する8カ国首脳会談デンバーサミットが21日午前米国のデンバーで始まりました。

6月20日(金)

・北韓に対する国際赤十字社連盟からの支援が大きく増えることになりました。

・北韓に送る救援物資の船積みが19日から釜山港で始まりました。

・KBS第一テレビは19日夜9時のニュースで北韓の厳しい食糧事情を示す場面をおよそ2分間放送しました。

6月19日(木)

・国連総会に出席する金泳三大統領はNYを訪問中にタンザニアの大統領ら7カ国の首脳と会談することになりました。

・北韓への食糧支援を担当する国連の明石康事務次長が来週24日から北韓を視察した後28日韓国を訪れます。

・韓半島の和平のための4カ国会談開催のための予備会談が早ければ来月にも開かれるものとみられています。

6月18日(水)

・韓国と米国の通信分野の摩擦を解消するための交渉が17日ワシントンの米国貿易代表部で2日間の日程で始まりました。

・大韓赤十字社は8月から北韓への支援品目を穀物のほかに肥料など農業資材にも拡大する方針です。

・北韓は東海岸の元山、西海岸の南浦を新たに自由貿易地域に指定し、この地域で資材を組み立てたり商品を輸出する外国企業に対して課税を免除することを前向きに検討していると東京の北韓事情に詳しい消息筋が明らかにしました。

6月17日(火)

・国際赤十字社連盟は北韓赤十字会に対して救援食糧の海上輸送を強く求めました。

・韓国の産業の景気が今年下半期から回復に向かうものとみられています。

・韓半島平和のための韓国、北韓、米国の3カ国協議が13日NYで行われましたが、米国国務省のバーンズ報道官は無条件で4カ国会談に出席するよう北韓に説得したが、進展がなかった。しかし、4カ国会談は米国の対アジア政策の重要な目標なので、時間をかけて合意が得られるよう努力すると述べました。

6月16日(月)

・金泳三大統領は世界63カ国の首脳が出席する国連環境特別総会に出席するため次の月曜日 22日NYに向けて出発します。

・大韓赤十字社が韓国から北韓に直接支援する食糧が先週12日から中国国境の3つの都市に次々に到着していますが、北韓はこれを一切報道していないことが分かりました。

・国家安全企画部はシンガポールなどを経由して北韓への亡命を希望していた遠洋漁業の乗組員セ・ソンボン容疑者34歳を国家保安法違反の疑いで16日逮捕しました。

6月14日(土)

・政府の総合的な金融改革案が14日から承認され来週16日に発表になる予定です。

・韓国と日本は13日ソウルで漁業実務者協議を開き漁業協定の改正について協議しましたが、合意点を見いだすことが出来ず近く協議を再開することで一致しました。

・大韓赤十字社による北韓への食糧の直接援助3日目の14日中国との国境都市新義州とナムヤンにはトウモロコシなど1600トンが送り込まれました。

6月13日(金)

・大韓赤十字社が北韓に支援する1回目の救援食糧のうちのトウモロコシ1020トンが13日北韓北東部の国境都市ナムヤンに着きました。

・北韓は13日NYで行われた米国とのミサイル協議でミサイルの開発を中止する代わりに米国が経済制裁を緩和することを強く求めました。

・南北の赤十字代表が来週16日にスイスのジュネーブで会談することになりました。

6月12日(木)

・金泳三大統領は北韓は共産主義を捨てない限り絶対に食糧難を解決できないだろうと述べました。

・権五g副総理兼統一院長官は北韓は今年7月末までに必要な食糧のうち80万トンを海外から確保しており、6月の麦の収穫と秋の収穫があれば今年を越せるだろうと述べました。

・政府と与党新韓国党は12日新韓国党の本部で北韓の情勢や安全保障などについて協議しました。

6月11日(水)

・金泳三大統領は11日開かれた農政改革推進会議で畜産物市場の全面開放に備え韓国産牛肉産業を発展させるための対策をまとめるよう指示しました。

・韓国の小学校3生と4年生の理科の成績が国際評価で1位となりました。

・韓国、北韓、米国の3カ国は来週にも次官クラスの接触を行って4カ国会談の日程と場所などを発表するだろうと韓国政府の関係者が明らかにしました。

6月10日(火)

・外務部のイ・グァンス局長は韓国を訪れた日本の外務省の加藤アジア局長に対して日本の自衛隊がどんな場合でも韓国の領域内で戦争行為は出来ないという韓国政府の考えを伝えました。

・軽水炉が建設される北韓の新浦と韓国との間で毛ガニのやりとりが可能になりました。

・南北間と米国は10日NYで実務者協議を行い、4カ国会談開催のための予備会談を開くことについて協議しました。

6月 9日(月)

・韓国、日本、米国は9日ソウルで最近の北韓情勢について協議します。

・大韓赤十字社が7月末までに北韓に支援することになっている5万トンの穀物のうち1回分の食糧が12日から19日の間に北韓赤十字会に直接手渡されることになりました。

・大韓赤十字社を通じて北韓に送る食糧などの救援物資は1000トン以上まとまった場合送り先を指定できるようになっていますが、救援団体の民族助け合い運動本部は9日送り先別の窓口を設け小口の救援物資も1000トン単位にまとめられるようになりました。

6月 7日(土)

・国防部は7日主要指揮官会議を開き北韓は食糧危機などにもかかわらず軍による統治を強化しているという分析をまとめ、局地戦勃発の可能性に備えて対応策を執っていくことになりました。

・米国国務省は今月4日と5日にNYで行われた南北間と米国との実務者接触が有益なものだと述べました。

・今年に入って北韓からの脱出者が急増していることから政府の脱出者の収容施設をはじめ予想した100人の5倍に当たる500人を一年間収容できる施設に拡大することになりました。

6月 6日(金)

・韓国と日本、米国の3カ国は来週9日ソウルで対北韓政策の協調体制について話し合います。

・北韓は韓半島平和のための4カ国会談に中国の参加を認めることを中国外務省に通告しました。

・6日は韓国戦争などで国と民族のために命を捧げた英霊の魂を慰める顕忠日です。ソウルの国立墓地では英霊の追悼式が行われ金泳三大統領は「命を捧げた人たちの国を思う熱い心が今日の韓国を作り上げる礎になった、大義のために自らを犠牲にする精神を見習わなければならない」と述べました。

6月 5日(木)

・北韓は5日NYで開かれた4カ国会談のための実務接触で韓米両国を交えた3者協議で食糧支援について話し合うことを受け入れれば4カ国会談のための予備会談と本会談の日程に合意できると要求してきました。

・台湾は核廃棄物を中国本土で受け入れても良いという中国の提案を断りました。

・北韓は米国の穀物商社カーギル社との間で結んでいた小麦粉2万トンを受け入れる変わりに、北韓産の亜鉛4千トンを提供するという食糧と亜鉛の物々交換協定を先月30日突然破棄してきたとカーギル社の関係者が4日発表しました。

6月 4日(水)

・政府は最近北韓から一般住民だけでなく、指導者の親類や高官らの亡命が相次いでいることから亡命者の管理を統一院と国家安全企画部の2つに分けて行う計画です。

・経団連は海運の各社が北韓住民を助けるために集めたトウモロコシ11111トンを4日大韓赤十字社に寄託しました。

・金泳三大統領は4日韓国を訪問している中央アジアのキルギス共和国のアカイエフ大統領と会談し、貿易と投資を拡大させていくことで意見が一致しました。

6月 3日(火)

・金融制度についての金融改革委員会の改革案がまとまり3日パクソンヨ委員長が金泳三大統領に報告しました。

・大韓赤十字社は2日、北韓赤十字会との間で合意した5万トンの食糧支援のうち1回目の1万2千トンの輸送計画を南北間の直通電話で北韓に伝えました。

・金泳三大統領が先月30日国民に向けての談話を発表したのを受けて政府は今年中に推進する15の国政の課題を選び強力に推進していくことになりました。

6月 2日(月)

・韓宝鉄鋼への不正融資に絡む贈収賄事件でソウル地方裁判所は2日、韓宝グループの鄭泰守総会長に懲役15年元大統領首席秘書官の洪国会議員に懲役7年の判決を言い渡しました。

・去年の9月武装ゲリラを乗せて東海岸に進入した北韓の潜水艦がソウルの戦争記念館の野外展示場に永久展示されることになりました。

・1日に行われたフランスの総選挙で野党の左派陣営が過半数を超える勝利を収めたことについて韓国の外務部は韓国とフランスの関係に大きな変化はないと思うと述べました。

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