ては、これまで6回にわたって南北実務協議が行なわれてきましたが、操業停止の再発防止策をめぐって、双方の折り合いがつかず、統一部の柳吉在長官は28日、「最後となる実務者レベルの会談を提案する」との声明を発表していました。
韓国政府による協議の提案は、これを受けて通知文のかたちで行われたもので、韓国としては最後のものであるとしたうえで、北韓側に対し、韓国企業関係者の通行制限や北韓労働者の一方的な撤収などを行なわない保障を求めるとともに、北韓は再発防止のための明確な措置を取るべきだとしています。
北韓はこれまでのところ、通知文に対する反応を示していませんが、。北韓が「最後の協議」に応じたとしても、合意を得るのは難しいとの見方も出ています。
柳吉在長官は、先に発表した声明の中で、北韓が「最後の協議」を拒否したり、協議でこれといった合意が得られなかったりした場合は、団地の閉鎖も含めて、重大な措置を取るとの姿勢を示しています。

・韓国戦争休戦60年に合わせた記念式典がアメリカのワシントンで行われ、現職の大統領としては初めて式典に出席したオバマ大統領が演説し、韓国戦争は勝利した戦争であると強調しました。
このなかで、オバマ大統領は、韓国戦争について、「引き分けではなく、勝利した戦争だ。北韓の住民は抑圧と貧しさを強いられているが、韓国の人たちは活気に満ちた民主主義のもとで自由に生活し、ダイナミックな経済の中を生きている。これこそ勝利だ」と強調しました。
また、オバマ大統領は、「アメリカが韓国の安全保障に関連して約束したことは決して弱めることはない」と述べ、「アメリカはアジア太平洋地域の同盟国とともに、この地域の平和と繁栄に取り組み続けていく」との姿勢を明確に示しました。

・アメリカのカーター元大統領が平壌を訪問することで、北韓との間で調整を進めているもようです。
これはワシントンの外交消息筋が28日に明らかにしたものです。
それによりますと、カーター元大統領は平壌を訪問することで、北韓側と接触していて、訪問が早期に実現するかどうかはわからないとしています。
また、この消息筋は、アメリカは核問題に関連して北韓の根本的な変化を求めていることから、訪問が実現しても核問題で成果を収めるのは難しいとの見方を示し、「訪問はあくまでも個人の立場で、北韓に9か月間抑留されているアメリカ人の釈放問題について協議することになる」と述べました。

・韓国のアシアナ機が今月6日にサンフランシスコ空港で着陸に失敗した事故で、NTSB=アメリカ国家運輸安全委員会の事故調査団が27日に韓国を訪れ、アシアナ航空の本社での調査を開始しました。
韓国に調査に訪れたのは、NTSB=アメリカ国家運輸安全委員会の専門家やアメリカ連邦航空庁の監督官など10人で、来月7日まで10日間、事故機の整備記録、パイロットの教育訓練プログラムなどについて調査を行なうことになっています。
調査には、韓国の航空鉄道事故調査委員会とアシアナ航空の関係者も加わる予定です。

・去年末の大統領選挙に国家情報院が介入した問題で、韓国の市民団体がソウル市内で開催し続けている糾弾集会は27日、これまでにない大規模な集会になりました。
ソウル市庁前広場で開かれている集会は、韓国の280あまりの市民団体がつくる「国家情報院時局会議」が先月21日から続けているもので、27日の集会には、主催者側の発表で2万5000人、警察の推計で7500人と、これまでで最も多い参加者となりました。
集会では、市民団体の代表があいさつし、「徹底した国政調査を通じて真相を糾明し、責任者の処罰を求める」と述べるとともに、「国家情報院の改革が進むまで力を結集していく」と強調し、集会を続けていく姿勢を示しました。

・朴槿恵大統領は、今年2月に就任して以来、初めての休暇として、29日から夏休みに入りました。
休暇は来月2日までの5日間で、就任後初めですが、どこで休暇を過ごすかについては警護上の理由で明らかにされていません。
朴槿恵大統領は休暇の間、休息を取る一方で、南北関係の改善、雇用の創出、公共機関トップの人事など、下半期の国政運営の課題などについて構想を練る計画だということです。

・28日にソウルで行われたサッカー東アジア・カップ男子の韓日戦で、日本側の応援席に旭日旗が掲げられたほか、韓国側応援席では「歴史を忘れた民族に未来はない」と書かれた巨大な横断幕が掲げられ、応援の際に政治的主張を禁じたFIFA=国際サッカー連盟の規定に違反するとの指摘が出ています。
日本側応援席で掲げられた旭日旗は、韓国では日本の軍国主義や侵略の象徴とされていて、直ちに係員の指示でたたみ込まれました。
一方、韓国側応援席では「歴史を忘れた民族に未来はない」と書かれた巨大な横断幕が掲げられたほか、初代韓国統監を務めた伊藤博文を暗殺した安重根(アン・ジュングン)義士の肖像画などが登場し、こちらも係員の制止で間もなくたたまれました。
FIFA=国際サッカー連盟の規定は、相手を侮辱したり、政治的なスローガンを掲げることを禁じていて、いずれもこの規定に違反する可能性があるとの指摘が出ています。

・公共施設やレストランなどで実施している全面禁煙区域について、ソウル市は、この9月から各地の大学周辺の通りに拡大することになりました。
これは、ソウル市東大門区が29日、明らかにしたもので、地下鉄1号線の外国語大学前駅から大学正門までの250メートルを新たに禁煙区域に指定し、9月から施行するということです。
また、東大門区では慶煕大学前の300メートルの区間についても、住民の意見を聞いたうえで禁煙区域に指定する方針のほか、別の広津区でも建国大学前の通りを禁煙区域に指定することを検討しています。

・日本人観光客も大勢訪れるソウル都心の宮殿「昌徳宮」に、イノシシ一頭が現れ、20時間にわたって動き回ったあと、29日午後1時すぎに射殺されました。28日夕方、昌徳宮のすぐ側にある高校のグラウンドに姿を現した後、およそ20時間もの間、昌徳宮一帯をうろつき、駆けつけた警察官らによって射殺されました。
昌徳宮に野生のイノシシが現れたのは2009年と去年に続いて3度目です。
ソウルは周辺を山に囲まれ、イノシシが山から降りてくることが多く、警察では、餌を探しに市内にまで下りてきたものとみています。

・サッカー東アジア・カップ男子の最終日となった28日、韓国と日本が対戦し、韓国は2-1で惜しくも敗れ、日本が優勝しました。
日本は東アジアカップで初優勝を果たし、中国が2位、韓国は3位となりました。
一方、前日の27日には、女子の最終戦が行われ、韓国は日本に2-1で競り勝ちました。
この大会、北韓が2勝1引き分けで優勝、日本が2位、韓国は3位でした。

・俳優兼歌手のチャン・グンソクさんのスペシャルショーなどが楽しめる「ZIKZINフェスティバル」が来月に大阪と東京で開かれます。
このZIKZINフェスティバルは、来月3日と4日にインデックス大阪で、また、24日と25日には幕張メッセで開かれます。
このうち、チャン・グンソクさんの誕生日となる4日には、フェスティバルの模様が全国57の映画館などで生中継されることになっています。

7月27日土曜日

・韓国戦争の休戦協定締結から60年になる27日、ソウル市の戦争記念館で記念式典が行われ、朴槿恵(パク・クネ)大統領は、「犠牲となった参戦兵士の崇高な精神は我々の心に永遠に刻まれるだろう」と述べました。
記念式典には、朴大統領をはじめ、韓国戦争参戦国の代表、市民らおよそ4000人が出席し、朴大統領はあいさつの中で、「国連軍として参戦した各国兵士の崇高な精神は、われわれの心の中に永遠に刻み込まれるだろう」と述べ、命をかけて戦った国連軍兵士に敬意を示しました。
また、朴槿恵大統領は、「国民の生命や財産を脅かすいかなる挑発も決して容認しない」として、北韓が核を放棄し国際社会の責任ある一員になれるよう、最善を尽くすとの姿勢を示しました。

・韓国戦争の休戦協定締結日の27日、北韓がアメリカとの戦争に勝った「戦勝節」として、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記や中国の李源潮国家副主席が見守る中、平壌(ピョンヤン)の金日成広場で大規模な軍事パレードが行なわれ、朝鮮中央テレビなどが生中継で伝えました。
戦勝節を祝う軍事パレードは27日午前10時から始まり、人民服姿で出席した金正恩第1書記は中国の李源潮国家副主席と並んで立ち、北韓と中国との緊密ぶりをアピールするようにパレードを見守りました。
軍事パレードには、装甲車やヘリコプター、戦闘機などが参加したほか、短距離ミサイルの「スカッド」、中距離ミサイルの「ノドン」や、「ムスダン」に加えて、大陸間弾道ミサイルの「KN-08」が披露されました。

・アメリカのヘーゲル国防長官は26日、声明を発表し、アメリカ政府は引き続き、韓半島の平和と安定の実現を目指していくとの考えを示しました。
この中で、ヘーゲル国防長官は、まず、国連軍として韓国戦争に参戦した各国の兵士に感謝の意を表すとともに、アメリカとしては、「韓半島の平和と安定を確保するため、引き続き努力し続ける」としています。
また、ヘーゲル国防長官は、「今日も2万8000人の国連軍が韓国に駐留して自由を守り、韓半島と北東アジアの平和と繁栄を促進する態勢にある」と強調しています。

・アメリカ連邦議会では、韓半島の平和と統一の促進に向けた上下両院合同決議案を採択するための調整を進めています。上院では一両日中に、下院では来週にも採択される見通しです。
一方、アメリカ政府は、休戦協定が締結された 27日を「韓国戦争参戦勇士の休戦記念日」と位置づけ、オバマ大統領は韓国時間の27日夜、ワシントンで開かれる記念式典にアメリカの現職大統領として初めて出席し、演説を行うことになっています。

・1950年に起きた韓国戦争では、犠牲となった元韓国軍兵士およそ16万人のうち、激戦となった地に名もなく葬られている兵士は、13万人にのぼり、休戦から60年になった今なお、遺骨の収拾作業が進んでいません。
国防部によりますと、韓国戦争で死亡または行方不明になった韓国軍兵士は16万人を超え、このうち身元が確認されて国立墓地に葬られた遺骨はわずか3万人となっています。
また、各地の激戦地に名もなく葬られている13万人のうち、北韓やDMZ=非武装地帯に放置されたままの3万人から4万人の韓国軍兵士については、2007年に南北合同の遺骨収集作業を行うことになったものの、その後進展はなく、休戦から60年たった今なお、13万人の遺骨が収集されないままになっています。

・全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領が追徴金1670億ウォン、およそ150億円を滞納している事件で、ソウル中央地方検察庁は、早ければ来週から元大統領の一家や側近らを検察に呼び、本格的な取り調べを始める方針です。
検察では、全元大統領の不正蓄財と押収した家族の財産の関連性や脱税などについて捜査を進め、容疑が固まったとして、これまでの捜査チームの名を「特別捜査チーム」と改めるとともに、早ければ来週から、全元大統領一家や側近を相次いで検察に呼び、本格的な取り調べを行うことにしています。

・北韓に対する金融制裁について協議するため、アメリカ財務省のコーエン次官が29日に韓国を訪れ、政府高官と相次いで会談することになりました。
コーエン財務次官は、韓国のほか、日本、シンガポール、マレーシアも訪問することになっています。

・キューバの兵器を密かに運搬していた北韓の貨物船が中米パナマでだ捕された事件で、貨物船からはコンテナから北韓の主力戦闘機となっている旧ソ連製の「MIG-21」などが見つかったのに加えて、新たに軍事物資を搭載した8つのコンテナが見つかりました。
どのような軍事物資なのかについては今のところ明らかになっていません。

・景気の動向を示す今年の韓国の粗鋼生産量は、世界鉄鋼市場の需要の落ち込みで、去年より1.4%減る見通しです。
韓国鉄鋼協会が27日まとめたところによりますと、韓国の今年の粗鋼生産量は、6800万トン余りになる見込みで、去年より1.4%減少する見通しです。

・1991年以降、事実上、中断しているサッカー男子の韓日定期戦が、来年から正式に復活することになりました。
サッカーの韓日定期戦については、2008年に再開することでいったん合意し、2010年と2011年に相次いで親善試合が行なわれていました。
しかし、去年のロンドンオリンピックの3位決定戦で、韓国選手が試合終了後に、「独島はわれわれの領土」と大きく書かれた紙を掲げてフィールドを回ったことなどから、再び中断状態になっていたものです。

7月26日金曜日

・操業が停止している開城工業団地の正常化に向けて、25日に行なわれた6回目の南北実務者協議が操業停止の再発防止策をめぐって物別れに終わり、韓国政府は、「このままでは重大な決心が避けられなくなる」として、北韓に誠意ある態度を見せるよう求めました。
開城工業団地で行なわれた6回目の実務者協議では、南北双方の立場を盛り込む合意文書の策定にあたって、再発防止策として北韓の確実な約束を求める韓国側と、それに応じようとしない北韓側との間で隔たりを埋めることができず、協議は次回の協議の日程も決められないまま物別れに終わっています。
これについて、統一部の金炯錫(キム・ヒョンソク)報道官は、実務協議直後の会見で、「北韓が事実上の交渉決裂宣言をしたことを遺憾に思う。韓国政府は団地が閉鎖されるかどうかの岐路にあると判断していて、北韓が誠意ある態度を見せなければ、重大な決心が避けられなくなる」と述べました。
また、大統領府青瓦台の関係者は26日、「再発防止の保証と発展的な正常化が韓国政府の立場で原則だ」と述べ、開城工業団地の正常化のためには、北韓当局が団地の操業停止が再発しないよう防止することを約束し、発展的な正常化に合意する必要があるとの立場を改めて強調しました。

・韓国戦争休戦60周年の記念日を控え、アメリカのオバマ大統領は現地時間の25日、韓国戦争の意味を改めて考え、参戦者をねぎらう宣言文を発表しました。
この宣言文のなかで、オバマ大統領は、「休戦日は戦争の終結を記念するだけでなく、新たな繁栄と平和の始まりをたたえる日だ」と述べています。
また、オバマ大統領は、「戦後60年で、韓国は大きな経済規模を誇る国の一つとなり、アメリカの最も近しい同盟国になった。韓米がともに太平洋地域の安定を支える基盤を建設できたのは、60年前に自由のために戦い、今日までこれを守りつづけてきた勇士たちのおかげだ」と強調しました。
オバマ大統領は今年は27日にワシントン市内の韓国戦争参戦記念碑公園で行われる記念式に、現職大統領として初めて参列することになっています。

・韓国戦争休戦60周年の記念行事に出席のため、北韓を訪れている中国の李源潮国家副主席は25日、平壌(ピョンヤン)で金正恩(キム・ジョンウン)第1書記と会談し、韓半島の非核化、平和と安定の維持、対話を通じた問題解決という中国の原則的な立場を改めて伝えたもようです。
これは、朝鮮中央通信が伝えたもので、会談の中で、李源潮副主席は、「中国は韓半島の隣国として、韓半島の非核化の実現と、平和と安定の維持という方針を堅持し、対話と交渉によって問題を解決すべきだと考えている。中国としては6か国協議の再開に向けて努力し、すべての関係国と韓半島の非核化に向けて全力を尽くす」と述べたということです。
これに対し、金正恩第1書記は、「中国が6か国協議再開のため努力していることを支持する」と表明したうえで、「各国とともに努力し、韓半島の平和と安定を維持したい」と中国に同調する姿勢を示したいうことです。
また、中朝関係については、金第1書記が「伝統的な友好関係」を重視し、中朝関係を進展させていくと訴えたのに対し、李副主席は「信頼を強化し、協力を拡大していきたい」と応えたもようです。

・2007年の南北首脳会談の議事録が廃棄または削除されたなどとして、韓国の与党セヌリ党は、関与したとみられるすべての人物について、大統領記録物管理法違反の疑いで検察に告発しました。
この問題は、2007年の南北首脳会談の際、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が西海の軍事境界線である北方限界線を撤回するとの趣旨の発言をしたかどうかをめぐって、韓国の与党セヌリ党と野党民主党が激しく対立し、発言の真偽を確認するとして、与野党が国家記録院で当時の議事録を探し出す作業を行なったものの、議事録の存在を確認することができなかったものです。
これに対して、与党セヌリ党は、盧武鉉政権が議事録を国家記録院に移管せずに廃棄したとして、廃棄や削除に関与したとみられるすべての人物について、大統領記録物管理法違反の疑いで検察に告発したものです。
告発状では、「盧武鉉政権時代の大統領府秘書室長として国政全般に責任を負っていた文在寅(ムン・ジェイン)議員やその関係者、盧武鉉政権の記録物担当者、李明博(イ・ミョンバク)政権時代の国家記録院の担当者などに対する捜査が必要だ」と主張しています。

・韓国軍の芸能兵士8人が服務中にマッサージ店に出入りしていた問題で、国防部は25日、歌手出身芸能兵士のセブンやサンチュなど7人を「営倉懲戒」とし、残り1人については謹慎処分とすることを決めました。
この問題は、韓国の民放が先月25日に放送した番組で、芸能兵士と呼ばれる国防部の広報支援隊員の実態をとりあげ、歌手出身のセブンやサンチュなど8人が、慰問公演を終えたあと、私服で夜遅くまで飲酒し、使用が禁止されている携帯電話を使用したり、マッサージ店に行ったりする様子が放送されて波紋を広げていたものです。
この問題に対して、国防部は、芸能兵士の服務実態について特別監査を行い、25日に開いた懲戒委員会で芸能兵士8人の処分を決めたものです。
それによりますと、セブンとサンチュについては、誠実義務に違反して勤務地を離脱したとして、営倉懲戒10日、ほかの5人を服従義務違反として営倉懲戒5日、残り1人を謹慎10日の処分とするとしています。
今回の問題で、国防部では、芸能兵士制度そのものを廃止することを決めていて、芸能兵士全員を別の部隊に再配置するとしています。

・北韓のミサイル脅威に備えて、韓国国防部は、2022年までに、敵の攻撃を事前に探知し先制攻撃を行う防衛システム、「キル・チェーン」と発射されたミサイルを地上に到達する前に迎撃するKAMD=韓国型ミサイル防衛システムの構築を目指すことになりました。
これは、国防部が25日に国会に報告した2014年から5年間の国防中期計画で明らかにしたものです。
それによりますと、国防部は、来年から5年間の国防予算を214兆5000億ウォン、およそ19兆2000億円とし、北韓の核やミサイルの脅威に備えて、敵の攻撃を事前に探知し先制攻撃を行う防衛システム、「キル・チェーン」の構築に7兆8000億ウォン、発射されたミサイルを地上に到達する前に迎撃するKAMD=韓国型ミサイル防衛システムの構築に1兆8000億ウォンをそれぞれ投じて、2022年までに構築したいとしています。

・タイ北部で、最近、25人の脱北者がタイ治安当局によって拘束されたもようです。
これは、アメリカのラジオ放送「自由アジア放送」が現地のメディアを引用して伝えたものです。
それによりますと、拘束されたのは北韓を脱出した2つのグループの合わせて25人で、このうちの一つのグループは子ども4人を含む男女13人の家族で、5月31日にラオスとの国境付近でパトロール中のタイ軍の部隊に拘束されたほか、もう一つのグループは成人の男女12人で、今月22日にタイの警察に拘束されたということです。
25人は全員、韓国など第三国への渡航を希望しているということです。

・韓国の大手スーパーマーケット、イーマートによりますと、今年入って今月22日までのマグロの売上高は、去年に比べて42%増えたということです。
これは、円安ウォン高の影響で、マグロの日本への輸出が伸び悩んで在庫が増え、マグロの値段が去年に比べて30%近く下がったことが背景にあるものとみられます。
刺身用水産物の売上げは、去年、ヒラメ、アワビ、サケ、マグロの順でしたが、今年はヒラメ、マグロ、アワビ、サケと、マグロが2番目になっています。

・今年で68回目となる、全国高校野球選手権大会が26日開幕しました。
これは、青龍旗全国高校野球選手権大会と名づけらた大会で、韓国の高校野球大会では唯一「選手権」と名のつく、伝統と権威ある大会で、今年は、26日から来月5日まで、ソウルの木洞(モットン)野球場と蚕室(チャムシル)野球場で行われます。
今大会には、去年の優勝校である徳寿(トクス)高校をはじめ、19日に終わった後期の高校野球週末リーグで上位の成績を上げた31校が参加し、母校の名誉をかけて、週末リーグの優勝とともに青龍旗を目指して熱戦を繰り広げます。

・韓国の男性アイドルグループ、スーパージュニアが24日に発売した初の日本オリジナルアルバム、「Hero」が5万2000枚あまりを売り上げ、オリコンデイリーランキング初登場で1位を獲得しました。
アルバムには、「TUXEDO」「Hero」などの新曲と、韓国でヒットした「Mr.Simple」「美人(BONAMANA)」などの日本語バージョンが収録されています。
スーパージュニアは27~28日の2日間、東京ドームで単独コンサート「スーパーショー5」を開く予定です。

7月25日木曜日

・今年4月から6月までの第2四半期における韓国の経済成長率が1.1%となり、2011年第2四半期以来初めて1%を上回りました。
韓国銀行が25日に発表したところによりますと、今年第2四半期の実質GDPの成長率は、前の第1四半期に比べて1.1%増加し、前の年の同じ時期に比べて2.3%増えました。
前の四半期に比べた成長率で、1%を上回ったのは、2011年の第1四半期の1.3%以来で、これまで8四半期連続で0%台となっていました。
成長率が好転したのは、設備投資が振るわなかった一方で、民間消費が増加に転じたうえ、政府支出、建設投資、輸出が好調だったためとみられています。
韓国銀行は、下半期にも1%台の成長が続くとみています。

・韓国戦争が休戦して60年となる記念行事に出席するため、中国からは李源潮国家副主席が北韓を訪問するもようです。
これは、北韓の朝鮮中央通信が24日伝えたものです。
それによりますと、北韓の最高人民会議常任委員会と内閣の招きを受けて、 中国共産党政治局委員の李源潮国家副主席をはじめとする代表団が北韓を訪問し、休戦協定が締結された7月27日の記念行事に出席するということです。
具体的な日程や滞在中の予定などについては、伝えられていません。
李源潮国家副主席は、政治局常務委員7人に次ぐ序列8位とされていて、金第1書記との会談も予想されています。
中国とともに戦った韓国戦争の休戦記念日に李源潮国家副主席を招くことにより、3回目の核実験などでぎくしゃくした両国関係の修復を図るねらいがあるものとみられています。

・8月15日の日本の終戦記念日に、安倍晋三首相が靖国神社を参拝しない意向を固めたとして、韓国のメディアが25日朝のニュースで一斉に伝えています。これは、日本のメディアが複数の日本政府関係者の話として伝えたものを引用するかたちで報じたものです。
それによりますと、安倍首相は、参院選で圧勝して政権基盤を強化したことを機に、領土や歴史認識問題などで悪化した韓国、中国との関係改善に取り組む方針で、両国とのあつれきがさらに強まることのないよう配慮し、靖国神社を参拝しない意向を固めたということです。
安倍首相は、2006年から2007年の第1次政権時代に靖国神社に参拝しなかったことについて、去年の自民党総裁選の際に「痛恨の極み」と述べていて、韓国では第2次政権での対応が注目されていました。

・来年から5年間にわたる在韓米軍の駐留費について、韓国とアメリカが分担する割合いを協議するための交渉が、24日に続いて25日もソウルで行われたものの、双方の意見の隔たりが大きく、来月下旬にアメリカで3回目の協議を開き、交渉の進展を図ることになりました。
25日の協議では、韓国側の来年の負担総額について集中的に話し合い、アメリカは国防予算の削減や駐留費の公平な分担、北韓の脅威増大などを理由に、韓国の負担総額を1兆ウォン、およそ900億円以上に増やすよう求めたもようです。
これに対し、韓国は、在韓米軍を支援する直接・間接費用が相当な額に上っているとして、来年の負担総額の上げ幅を去年の物価上昇率程度に抑えるよう求め、8886億ウォン前後で提示したもようで、双方の意見の隔たりは大きく、交渉は難航しています。
韓米両国は、来月下旬にアメリカで3回目の協議を開き、交渉の進展を図ることにしています。
在韓米軍の駐留費については、韓米両国が1991年から協定を結んできていますが、2009年に結ばれた8回目の協定が今年12月末に期限切れとなることことから、来年以降の新たな協定を年内に締結することを目指しています。

・ソウルなど韓国中部では、先月17日に梅雨入りしたあと、雨が降ったり止んだりの天気が続いていて、今年の梅雨明けは8月初めと予想され、これまでで最も長い梅雨になる見通しです。
気象庁が25日に発表した週間予報によりますと、8月1日頃に中部地方をはじめ、南部の全羅北道(チョンラブクド)や慶尚北道(キョンサンブクド)を中心に梅雨前線の影響で雨が降る見込みです。
このため、気象庁では、韓国の梅雨明けはそれ以降にずれ込むものと予想していて、今年の梅雨の期間は46日以上になる見通しで、1980年の45日を上回って最長記録になる可能性が出ています。

・北極海を通過する北極海航路の商用化に向けて、韓国政府は、来月、耐氷タンカーに原油などを載せてヨーロッパから北極航路を経由して韓国に輸送する初のテスト運航を行い、北極総合政策に取り組むことになりました。
これは、政府が25日の対外経済長官会議でまとめた北極総合政策推進計画で明らかにしたものです。
それによりますと、まず、北極航路の商用化に向けた基盤を整備するため、来月、外国船籍の耐氷タンカーを使って、原油などを載せてヨーロッパから北極航路を利用して韓国に輸送する初のテスト運航を行うとしています。
現在、釜山港を出発し、スエズ運河経由でオランダ・アムステルダムに向かう航路はおよそ2万キロに上りますが、北極海航路を利用すれば1万3000キロとなり、運航日数は40日から30日に短縮されます。

・韓国では、若者の歴史認識の乏しさが指摘されていることから、ソウル大学は韓国史を必修科目に指定し、日本のセンター試験に当たる大学修学能力試験で、韓国史を必須科目にするよう政府に求めていくことになりました。
これは、ソウル大学が24日明らかにしたものです。
それによりますと、ソウル大学では、1970年に必修科目に指定した韓国史を1989年にその指定を解除していましたが、改めて教養必修科目とし、すべての入学生に韓国史の授業を受講させる方針を決めたということです。
また、ソウル大学では、大学修学能力試験で、韓国史を必須科目に指定する大学入学制度の見直し案を策定して、教育部に提出するということです。
韓国史は2005年の大学修学能力試験から選択科目となり、受験する学生が毎年減って2013年には全体の7.1%まで低下しています。

・郵便物の減少や物価上昇などを理由に、韓国政府は郵便料金を値上げすることになりました。
値上げ案によりますと、国内の通常郵便の料金は、重量別に30ウォンずつ引き上げるほか、
国際通常郵便料金については、平均7.7%値上げし、重さ20グラム以下の日本行き航空郵便は、540ウォンから580ウォン、およそ50円に値上げされる見通しです。
韓国の郵便事業は、2011年に440億ウォン、およそ39億円の赤字だったものが、2012年には700億ウォン、61億円にまで膨れています。

・サッカー東アジア・カップで、韓国男子は24日、中国との第2戦に臨み、0対0で引き分けました。
この試合、韓国が終始攻め込む展開となり、シュート数では韓国が10本と、中国の2本を大きく上回りましたが、最後までゴールを決めることができず、結局0対0の引き分けとなりました。
韓国は、初戦のオーストラリア戦でも0対0の引き分けで、2試合連続して得点をあげることができず、ゴールの決定力不足が課題として浮き彫りになりました。
韓国は、28日に日本と対戦します。

・人気K-POPアイドルを抱える韓国最大手の芸能プロダクションが、事務所を独立して新たに別のグループで活動を始めた元メンバーらの芸能活動を妨害したとして、公正取引委員会から是正命令を受けました。
公正取引委員会によりますと、「SMエンターテインメント」などが、専属契約をめぐる対立から独立し、別のグループ「JYJ」として活動を始めた元メンバーについて、テレビ出演や音楽活動をさせないよう、地上波やケーブルテレビ局、レコード会社などに文書を送るなどして妨害したということです。

7月24日水曜日

・韓半島を南北に2分する軍事境界線を境にして幅2キロメートルずつ設けた、DMZ=非武装地帯の面積について、韓国の環境保護団体は衛星写真などの分析から、休戦協定を締結して60年間に43%も縮小していることを明らかにしました。
DMZ=非武装地帯は、1953年に結ばれた韓国戦争の休戦協定で北緯38度線付近に定められた、東西248キロにおよぶ軍事境界線を境に、南北に幅2キロずつ、計4キロに設定されているものです。
このDMZ=非武装地帯の面積について、韓国の環境保護団体「緑の連合」は、24日、2006年から7年間にわたって衛星写真や現場調査で得たデータなどを分析し、その結果を発表しました。
それによりますと、DMZの延べ面積は、休戦協定を締結した1953年当時は992平方キロメートルだったものが、今では570平方キロメートルにまで減っていて、60年間に43%も縮小し、場所によっては南北間の距離がわずか700メートルに過ぎない区間もあるということです。
これについて、緑の連合は、南北ともに「推進鉄柵」と名づけて、双方の陣地を非武装地帯に広げていく戦術が取られたことが非武装地帯の面積が減った主な原因だと話しています。

・来年から5年間にわたる在韓米軍の駐屯費について、韓国とアメリカの分担する割合いを協議するための交渉が、24日から25日までの2日間の日程でソウルで始まりました。
今回の協議で、韓国側は今年の分担金総額およそ8700億ウォン、760億円に加えて、今後の物価上昇率などを反映させた金額を提示する方針なのに対し、アメリカ側は北韓による軍事的脅威が増していることなどを理由にさらなる増額を求めていて、交渉は難航することが予想されています。
また、韓国政府が最近戦時作戦統制権の移管時期を延期することを求めたことに関連して、アメリカが韓国に増額を求めているとも伝えられています。
これについて、韓国政府は、戦時作戦統制権の移管時期は分担金問題とは関係がないとしていますが、専門家は、影響がないとはいえないだろうとの見方を示しています。

・北韓が人工衛星を打上げるとしてロケットを2回発射したことのある、北韓東部の舞水端里にある施設について、2011年から進められていた拡張工事が去年10月以降、中断しているもようです。
これは、アメリカのジョンズ・ホプキンス大のウェブサイト「38ノース」が23日、去年10月と今年5月に撮影した衛星写真を掲載して、明らかにしたものです。
北韓は、2011年から北韓東部の咸鏡北道花台郡舞水端里にあるロケット発射施設で、より大型のロケットを打上げるための拡張工事を進めていましたが、去年半ば以降は工事の進み具合が顕著に遅くなり、10月以降はほとんど動きがみられないということです。
これについて、「38ノース」は、北韓西部の平安北道鉄山郡東倉里には舞水端里より規模の大きい発射施設があることから、舞水端里の施設を拡張する必要性がなくなった可能性もあるほか、北韓が大型ロケットの開発を留保、または終了した可能性もあると指摘しています。

・韓国戦争の休戦協定が締結された7月27日を前に、北韓のメディアは、北韓が「戦勝節」として祝うさまざまな関連行事を積極的に紹介しています。
このうち、北韓労働党の機関紙、労働新聞は、人民軍総合軍楽隊が「戦勝節行進曲」などを演奏しながら平壌市内をパレードしたほか、22日にはこれまでになく大規模な「アリラン祭」が始まったと伝えました。
また、27日には、金正恩第1書記が出席する祝賀行事や大規模な閲兵式・軍事パレードが行われ、祝賀行事には、中国の李源潮国家副主席ら各国の祝賀使節が出席する予定で、在日本朝鮮人総連合会の代表団はすでに平壌に到着しているということです。
閲兵式に金正恩第1書記が出席することを前もって予告するのは異例で、 韓国政府の関係者は、北韓の動きを注視する必要があるとしています。

・全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領が追徴金1670億ウォン、およそ150億円を滞納している事件で、ソウル中央地方検察庁は23日、全斗煥元大統領の家族の名義になっている銀行の貸金庫から、預金通帳、貴金属、送金資料などを押収して、詳しく調べています。
この事件は、全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領が不正蓄財の罪で追徴金2200億ウォン、およそ200億円のうち、1670億ウォン、およそ150億円を滞納しているものです。
この事件で、ソウル中央地方検察庁の特別執行班は16日、大統領の追徴金の滞納分を徴収するため、家族の自宅や経営する企業なども家宅捜索したのに続いて、23日には家族名義の銀行の貸金庫7個を捜索し、巨額の残高がある50以上の通帳や、金やダイヤモンドなど40点以上を押収したということです。
貸金庫からは資金の流れを記載した複数の資料も見つかっていて、検察では預金や貴金属が全元大統領の不正蓄財と関係があることが明らかになれば、全額を差し押さえる方針です。

・日本の自民党が参院選で大勝したことを受けて、韓国政府は、韓日関係が安定的に発展できるよう日本政府が力を注ぐことを期待するとの姿勢を示し、自民党による憲法改正への動きをけん制しました。
これは、外交部の趙泰永(チョ・テヨン)報道官が23日の定例記者会見で、自民党の憲法改正に向けた動きについて問われたのに対して述べたものです。
この中で、 趙報道官 は、「参院選をきっかけに韓日関係が安定的に発展できるよう日本政府が力を注ぐことを期待する」と述べ、憲法改正に向けた動きをけん制しました。

・三星電子は24日、次世代スマートフォンに搭載する3GBモバイル用記憶素子=DRAMの量産を開始したほか、年末までにさらに小型化した高性能なDRAMを開発する計画です。
量産を開始したDRAMは、世界で最も小さい20ナノ級のチップ6個を3段につみ合わせたもので、スマートフォンをより薄くすることができ、バッテリーを収納するスペースをより広く確保でき、高画質の映像を鑑賞しながら別の作業も並行することができるということです。
三星電子では、今年下半期に発売予定の「ギャラクシーノート3」にこのDORAMを搭載するということです。
また、サムスン電子では、年末までにより小型化して性能を高めた新しいモバイル用DRAMを開発する計画だとしています。

・フランスのジャン=マルク・エロー首相が25日に韓国を訪問し、 韓国とフランスとの貿易と投資を拡大することや北韓の核問題などについて意見を交わす見通しです。
また、気候変動や中東、アフリカ情勢など、国際社会が抱える懸案についても意見を交わす見通しです。

・ソウル市が24日に発表したところによりますと、ソウル市の第2四半期の人口はおよそ1042万2600人で、第1四半期の1043万7700人より1万5100人減っています。
人口が減っているのは、少子化と高齢化が進んでいるためとみられ、65歳以上の高齢者人口は114万2200人で、1年前より5万8700人余り増え、全体の人口に占める割合はほぼ11%になっています。

・新体操のソン・ヨンジェ選手は、足首にけがをして、23日の代表選抜戦に出場できなかったものの、大韓体操協会の推薦で代表に選出されました。
これにより、ソン・ヨンジェ選手は来月ウクライナのキエフで開かれる第32回世界新体操選手権大会に韓国代表として出場できることになりました。
ソン・ヨンジェ選手は2012年のロンドン・オリンピックで個人総合の予選を6位で突破し、韓国人選手として初めて決勝進出を果たし、その後の際大会でも好成績を収めて期待されていました。

・韓国の歌手、キム・ヒョンジュンは、22日に公開した新しいアルバム「ラウンド3」が、アジア各国のiTunesチャートのダンスアルバム部門で1位になるなど、高い人気ぶりをうかがわせています。
キム・ヒョンジュンの新アルバム「ラウンド3」は音源が22日に公開され、タイ、シンガポール、フィリピン、マレーシア、インドネシア、マカオのiTunesチャートのダンスアルバム部門でいずれも1位になったということです。
「ラウンド3」は、R&B、クロスオーバーヒップホップ、バラードなど、6曲が収録されていて、29日に正式に発売される予定です。

7月23日火曜日

・操業が停止している開城工業団地の正常化に向けて、22日に行なわれた5回目の南北実務者協議でも、操業停止の再発防止策をめぐって、南北の隔たりを埋めることができず、次回25日に改めて協議することになりました。
開城工業団地で行なわれた5回目の実務者協議は、午前10時から午後6時過ぎまで、工業団地の正常化に向けた発展的な方策や操業停止の再発防止策などについて、断続的に協議を行ないました。
しかし、南北双方の立場を盛り込む合意文書の草案をめぐって、再発防止策として北韓の確実な約束を求める韓国側と、それに応じようとしない北韓側との間で、隔たりを埋めることができず、25日に改めて実務者協議を開くことになりました。

・アメリカによる量的緩和策の縮小への懸念で株安傾向が続いている中で、韓国の株式市場は23日、外国人投資家や機関投資家による買い越しが進み、ほぼ一か月ぶりに1900ポイント台を回復しました。
FRB=アメリカ連邦準備制度理事会のバーナンキ議長が量的緩和策の縮小に言及した先月19日以降、韓国市場は、外国人投資家が連日売り越し、先月下旬には、およそ11か月ぶりに一時1800ポイント台を割り込むなど株安傾向が続いています。
こうした中で、韓国総合株価指数は23日、外国人投資家や機関投資家による買い越しが進み、徐々に値を上げて午前11時前に1900.65にまで回復し、終値は前日より23.80ポイント上昇して1904.15となりました。
総合株価指数が、1900ポイント台を回復したのは、先月18日以後ほぼ一か月ぶりです。

・実体経済の悪化に伴って、上半期の税収が10兆ウォン、8700億円も減少したことを受けて、朴槿恵(パク・クネ)政権は、景気活性化を当面の最優先課題とする姿勢を鮮明に打ち出し、不動産取得税については引き下げることになりました。
これは、企画財政部が22日、明らかにしたものです。
不動産取得税率の引き下げについては、企画財政部、国土交通部、安全行政部の長官が合意したもので、具体的な引き下げ幅や地方財政の拡充策などについては来月中にまとめて発表するとしています。
これについて、政府関係者は、不動産の取得税率の引き下げは実際に不動産取引を活発にさせる効果とともに、景気テコ入れに対する政府の強い決意を示した点で意味がある。いまは景気活性化に総力を傾けるべきで、これによって企業の投資に弾みがつくだろう」と期待感を示しました。
これに対して、全国市道知事協議会は23日、取得税の引き下げは不動産市場をゆがめ、逼迫している地方財政を大きく揺るがす恐れがあるとして、即刻撤回するよう政府に求めました。

・キューバの兵器を密かに運搬していた北韓の貨物船が中米パナマでだ捕された事件で、貨物船のコンテナから北韓の主力戦闘機となっている旧ソ連製の「MIG-21」が新たに見つかり、北韓が戦闘機の部品を調達するために購入したものではないかとの見方が出ています。
これは、パナマ政府が現地時間の21日、明らかにしたものです。
北韓の兵器に詳しい専門家によりますと、北韓の戦闘機は現在、半数以上がこの「MIG-21」を改造したもので、古い機種であるだけに部品の調達が難しく、今回見つかった戦闘機から同じ部品を取り外して使用するために購入したものではないかと指摘しています。
これに対して、キューバ政府は、この船に積み込まれていた兵器は北韓に修理を依頼して輸送していたもので、北韓に供与したものではないと強調しています。

・韓国戦争の休戦から60年となる今年、アメリカのオバマ大統領は今月27日にアメリカワシントンで開催される韓国戦争休戦記念式に出席して、演説することになりました。
これは、ホワイトハウスが22日、発表したものです。
韓国戦争休戦記念日にあたる7月27日には、ワシントン市内の韓国戦争参戦記念公園で毎年記念式が開催されていますが、休戦から60年となる今年は、オバマ大統領が自ら出席して演説するということです。
記念式には、オバマ大統領のほかにヘーゲル国防長官も出席する予定で休戦60年という節目となる今年の記念式はこれまでにない規模になりそうです。

・アメリカのカーター元大統領は、北韓政府の招きで平壌(ピョンヤン)を訪れることで、アメリカ政府と協議したもようです。
これは、韓国の連合ニュースが23日、日本の共同通信を引用するかたちでアメリカ政府関係者の話として伝えたものです。
それによりますと、カーター元大統領は22日、北韓の招きを受けて訪朝することについて、スーザン・ライス大統領補佐官、ケリー国務長官らと協議したということです。
北韓がカーター元大統領を招いたのは、米朝間の対話の糸口を探るためのものとみられ、北韓はカーター元大統領以外に、フィンランドのマルッティ・アハティサーリ元大統領も招待しているということです。
カーター元大統領の訪朝が実現すれば、旅行で北韓を訪れて拘束されたままになっている韓国系アメリカ人の釈放などの人道問題や、北韓の核問題についても意見が交わされるほか、金正恩(キム・ジョンウン)第一書記と会談する可能性も出ています。

・北韓で毎年恒例となっている大規模なマスゲーム、アリラン公演が休戦協定締結60周年を前にした22日、平壌(ピョンヤン)・綾羅島(ルンラド)の競技場で開幕しました。
アリラン公演は、競技場のスタンドにいる10万人以上の市民が一糸乱れぬ演技で模様や文字などを描く大規模なマスゲームで、今年のアリラン公演は22日から9月初旬まで毎週1回ずつ、平壌・綾羅島の競技場で披露されるということです。
初日の公演について、朝鮮中央通信は23日、「多彩な照明と花火、舞踊、体操、カードセッション、舞台装置などがぴったりと調和し、観客からの絶賛を受けた」と伝えています。
北韓への観光を専門とする旅行会社によりますと、これまでは中国との親善関係だけを強調してきた場面に、ロシアをはじめ国際社会との友好を示す内容が新たに盛り込まれたということです。

・1990年代初めから半ばにかけて、視聴率50%を上回る人気テレビドラマ「砂時計」や「黎明の瞳」などを演出したキム・ジョンハク監督(62)が23日、ソウル郊外の簡易ホテルで遺体で見つかり、警察では自殺とみて調べています。
警察の調べによりますと、キム監督は部屋のドアや窓に密着テープを貼って、浴室には燃え残った練炭があったということで、遺書とみられるA4版の紙4枚が残されていて、「家族に申し訳ない」との趣旨の文章が書かれていたということです。
キム・ジョンハク監督は、プロダクションを経営していますが、去年の秋、民放テレビ局で放送されたドラマ「神医」の出演者に対して出演料など合わせて17億ウォン、およそ1億5000万円を支払わなかったとして、ことし5月に背任や詐欺の疑いで告発され、警察の捜査を受けていました。

・グーグルは、世界43か国を対象に、スマートフォンの利用状況について調べ、分析した結果を公表しました。
それによりますと、韓国におけるスマートフォンの普及率は73%で、おととしの27%に比べて3倍近くにまで増え、43か国のうちでもっとも高い成長率でした。
スマートフォンにダウンロードしたアプリケーションについては、平均40個あまりで、43か国のうち韓国がもっとも多くなっています。

・韓国では、インターネットショッピングの売り上げがこの5年で倍増していて、40代から50代の中高年層が20代から30代の若年層に代わってより活発に利用し始めていることがわかりました。
これは、クレジットカード会社の三星カードが22日、会員を対象にしてこの1年間のインターネットによるショッピングの実情を調べ、その結果を公表したものです。
それによりますと、インターネットショッピングの売り上げに占める割合は、40代から50代の中高年層がおよそ50%で、5年前の38%に比べて大幅に増えています。
これに対して、20代から30代の若年層は47%と、5年前の60%に比べて大きく減り、中高年層が若年層に代わって活発に利用し始めていることをうかがわせています。

・韓国の国技、テコンドーの世界選手権が16日から22日まで、メキシコのプエブラで開かれ、韓国は男女ともに総合優勝を果たしました。
今回の大会で、韓国勢が獲得したメダルは、男子が金メダル3つ、銀メダル1つ、銅メダル1つ、女子が金メダル3つ、銀メダル2つで、男女ともに総合優勝を果たしました。
韓国は、2011年の世界選手権で男子が総合優勝を逃したほか、去年のロンドンオリンピックでも8つの金メダルのうち1つしか獲得できず、テコンドーに電子保護具や新しい点数制が導入されて以降、やや成績が振るいませんでした。
今回、再び韓国選手が活躍した背景には、電子保護具に有利な長身の選手に世代交代が進んだことや新しい技術の開発に励んだことなどが功を奏したものとみられています。

・韓国の俳優で歌手のイ・ジョンヒョンさんが22日、3年ぶりにシングル・アルバム「V(ブイ)」を発表しました。
このアルバムに収録されている新曲「V」は、イ・ジョンヒョンさんが作詞し、プロデュースしたもので、リズミカルなポップです。
歌詞は、浮気ものの彼氏に別れを告げて、よくやったと「V」サインをしてみせたものの、後から後悔する女性の心をコミカルに表現しています。
この曲のミュージックビデオは、映画監督のパク・チャンウクさんとパク・チャンギョンさん兄弟が演出したことで話題となりました。

7月22日月曜日

・北韓の労働党機関紙、労働新聞は21日、来月の韓米両軍の合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン」が予定通りに行われた場合、韓半島情勢が極度に悪化するだろうと強調し、合同演習を中止するよう警告しています。
「乙支フリーダムガーディアン」は、韓国軍とアメリカ軍が韓半島有事に備えて毎年実施している定例の合同軍事演習です。
この合同演習について、北韓の労働新聞は21日、「国連軍司令部の解体と在韓米軍の撤収は時代の切迫した要求だ」と題する論説を掲載し、「アメリカは8月に再び韓半島で大規模な軍事演習を予定している。軍事演習が予定通り行われる場合、韓半島情勢は破局の状態に陥るだろう」と警告しています。
また、「在韓米軍司令官が司令官を務める国連軍司令部は国連傘下の機関でもなく、国連を代表する機関でもない。アメリカは国連軍の名を借りて韓半島の軍事的緊張を高める行動を続けている」と主張しています。

・韓国とアメリカ、中国による戦略対話が22日、ソウルで開かれ、北韓の非核化に向けた対話の再開について意見を交わしたものとみられます。
この戦略対話は、韓国国立外交院外交安保研究所、アメリカ戦略国際問題研究所、中国国際問題研究所の三つのシンクタンクが共催して開いた官民合同の会議で、政府関係者として、韓国外務省の李度勲北韓核問題企画団長、アメリカ国務省のラプソン韓国課長、中国の在韓国中国大使館の陳海副大使が出席しました。
対話では、韓国国立外交院外交安保研究所の尹德敏院長があいさつし、「韓国とアメリカ、中国による首脳会談が行われ、韓半島の非核化、北東アジアの平和と安定について、共通の考えが形成された。今後とも3か国の協力が続いていく必要がある」と述べました。
会議は非公開で開かれ、具体的な内容は明らかにされていませんが、北韓の非核化に向けた対話の再開について各国が意見を交わしたものとみられます。

・アメリカのオバマ大統領は、今月27日にアメリカで開かれる韓国戦争休戦60周年記念式に出席し、演説する見通しとなりました。
これは、アメリカの外交消息筋が明らかにしたもので、韓国戦争休戦記念日にあたる7月27日、ワシントン市内の韓国戦争参戦記念公園で毎年開かれている記念式に、今年はオバマ大統領が出席し、演説する予定だということです。
また、大統領のほか、ヘーゲル国防長官など閣僚級3人と軍首脳部も出席するなど、記念式はこれまでにない規模になる見通しだということです。

・日本の参議院選挙で自民党が大勝したことを受けて、 韓国の与党セヌリ党の幹部は、長期政権の基盤を作った自民党が今後右傾化を進める可能性が高いと述べ、韓国として「日本の右傾化に対処すべき」との考えを示しました。
これは、セヌリ党の兪奇濬(ユ・キジュン)最高委員が22日、党内の最高委員会議で述べたものです。
この中で、兪最高委員は 「自民党は衆参両院で多数議席を確保し、長期政権の基盤を作った。極端な右傾化が進む可能性が高く、周辺国との関係が冷え込むのは避けられない」と述べ、「中国やアメリカと連携し、誤った歴史認識は世界平和にもマイナスの影響を与えるということをアピールすべきだ」と強調しました。
これに関連して、韓国の外交筋は、「8月15日に安倍晋三首相や麻生太郎副首相、岸田文雄外相、菅義偉官房長官など、主要閣僚が靖国神社を参拝するかどうかが、今後の韓日関係を予測するバロメーターの一つになるだろう」との考えを示しました。

・ケイマン諸島やバミューダ諸島などの租税回避地に、韓国の個人または企業がこの5年間に投資した金額は144億ドルに達するとの指摘がなされました。
これは、韓国の国会にある企画財政委員会に所属する野党民主党の安敏錫(アン・ミンソク)議員が21日に明らかにしたものです。
安敏錫議員によりますと、国税庁や関税庁、輸出入銀行の資料を分析したところ、韓国の個人と企業による租税回避地への直接投資額は、2008年に24億3100万ドル、2009年に18億6200万ドル、2010年に37億3100万ドル、2011年に32億9400万ドル、2012年に30億9100万ドルで、5年間で合わせて144億900万ドル、およそ1兆4500億円に上るということです。
このうち大企業による投資額は112億8700万ドル、およそ1兆113億円で、全体の78%を占めています。
こうした直接投資について、安敏錫議員は、租税回避地にペーパーカンパニーを設立して脱税やマネーロンダリングに悪用している可能性もあるとして、関係機関による監督を強化する必要があると主張しています。

・2007年の南北首脳会談で、当時の盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が韓国の西の海、西海の軍事境界線である北方限界線を撤回すると発言したかどうかを巡って韓国の与野党が対立している問題で、与野党は22日、保管されているはずの議事録の原本が国家記録院に存在しないことを明らかにしました。
これまでの協議によって、与野党は、国家記録院に保管されているはずの当時の議事録の原本などを共同で閲覧し、発言の真偽を確認することになり、与野党が22日、国家記録院で当時の議事録を探し出す作業を行なったものの、議事録の存在を確認することができなかったということです。
これに対して、与党セヌリ党は、盧武鉉政権が議事録を国家記録院に移管せずに廃棄した可能性があると主張している一方、野党民主党では、李明博政権が意図的に議事録を廃棄した可能性があるとしてさらに対立を深めています。
セヌリ党としては、議事録がなくなった経緯を明らかにする必要があるとして、攻防が今後さらに激しさを増すことになりそうです。

・疾病管理本部が22日にまとめたところによりますと、6月2日から今月16日までに熱中症で治療を受けた人は284人で、去年の同じ時期の113人のほぼ2.5倍となっています。
地域別に見ますと、ソウルと京畿道など、梅雨前線の影響が続いている中部では比較的少なかったものの、太平洋高気圧の影響で晴れの日が多かった南部で熱中症の患者が多くなっています。
熱中症の患者は、2011年に440人あまりでしたが、去年は984人と倍増していて、今年はさらに増える可能性もあるということです。

・韓国観光公社が21日に発表したところによりますと、上半期に韓国から観光目的で出国した人はおよそ723万人で、前の年より10%近く増え、半期で700万人を超えたのは今回が初めてです。
半期ベースでの出国者数は、2006年には540万人余り、2007年647万人、2008年657万人と確実に増え続け、2009年には世界的な金融危機や新型インフルエンザなどの影響で447万人にまで減りましたが、2010年には593万人と増加に転じ、20011年は616万人にまで回復していました。
今年は、円安の影響で日本への出国者が1~4月までで前の年より37%も増えていて、出国者の増加を牽引したということです。
一方、同じ期間に韓国に入国した外国人観光客は553万人にとどまっています。

・女子サッカーの東アジアカップで21日、韓国は北韓と対戦し、1-2で敗れました。女子サッカーの南北の対戦は2005年にソウルで開かれた南北統一サッカー大会が初めてですが、韓国はこの大会で0-2で敗れて以来、8連敗しています。一方、男子では、韓国はオーストラリアと対戦し、0-0で引き分けました。

・日本でも人気のある俳優兼歌手のチャン・グンソクさんは、中国での人気が高まっています。
これは、チャン・グンソクさんの所属事務所が22日明らかにしたところによりますと、中国版ツイッターの「微博(ウェイボー)」のチャン・グンソクさんのアカウントは、18日までのフォロワーが1000万人を超えたということです。
チャン・グンソクさんのアカウントは2011年8月に開かれましたが、3か月ごとに100万ずつフォロワーが増え、韓国の芸能人としては最も多くのフォロワーを記録しています。

7月20日土曜日

・光州(クァンジュ)市が、 2019年の世界水泳選手権大会の開催地に決まりましたが、光州市が誘致を進める際、韓国政府が財政支援を保証したという書類を偽造していたことが明らかになり、波紋が広がっています。
国際水泳連盟は、世界水泳選手権大会がスペインのバルセロナで20日から始まるのに先立って、19日、次の2015年の開催地にロシアのカザニ、17年はメキシコのグアダラハラ、そして2019年の開催地を韓国の光州市とすることを決めました。
しかし韓国の文化体育観光部はこの誘致決定の発表前、光州市が国際水泳連盟に提出した誘致意向書のうち、韓国政府による財政支援を保証した書類を偽造していたとして、姜雲太(カン・ウンテ)光州市長を公文書偽造の罪で告発するとともに、大会運営に政府による財政支援は行わない方針を明らかにしました。
光州市が公文書を偽造したことは、 ことし4月、国際水泳連盟の調査団が、韓国の鄭烘原(チョン・ホンウォン)国務総理に会った際に明らかになったもので、光州市は、のちに政府の同意にもとづいて、具体的な支援金額を省き、政府が積極的に支援するという内容に修正して誘致意向書を提出しているとして、政府の告発に反発しています。
政府は、このところ地方自治体が国際的なイベントの誘致に力を入れすぎて財政を悪化させていることから、これにブレーキをかける狙いがあるものとみられ、せっかくの開催都市決定にも影響が生じかねない事態となりました。

・韓国は、アメリカに対しておよそ4億5200万ドル分の中距離空対空ミサイルを購入する意向を伝えていることが明らかになりました。
韓国が購入の意向を示している空対空ミサイルは、先端兵器である「AIM-120 AMRAAM(アムラーム)」260基で、およそ4億5200万ドルします。
韓国は、このミサイルを空軍の主力戦闘機KF-16とF-15Kなどに装備するものとみられます。

・北韓の朝鮮中央通信が20日伝えたところによりますと、北韓は、今月27日、休戦協定締結60周年、北韓でいう祖国解放戦争の勝利60周年を記念して、亡くなった金日成主席と金正日国防委員長に勲章を贈ることにしたということです。

・韓国戦争中に北韓で戦死したアメリカ海軍の最初の黒人操縦士、ブラウン氏の遺骨送還を北韓が積極的に支援する考えを示し、今月中にも関係者とアメリカの取材陣が大挙北韓を訪問することになりました。
アメリカの日刊紙「ボストン・グローブ」が19日、伝えたところによりますと、韓国戦争当時の1950年12月、北韓の咸鏡南道(ハムギョンナムド)の長津(チャンジン)湖付近上空で、アメリカ海軍のF4Uコルセア戦闘機が中共軍によって撃墜されました。撃墜された機の操縦士は、アメリカ海軍では初めての黒人操縦士、ジェッシー・ブラウン少尉で、当時、無線通信を聞いた同僚のトマス・ハードナー中尉が命がけで現場に駆けつけたものの救助できませんでした。
当時のことを忘れられなかったハードーナー氏は、韓国戦争が終わって60年となることし、同僚の遺骨を収拾するため、北韓を訪れることになりました。
北韓も情報提供に積極的な姿勢を示しており、アメリカのCNNやAP通信、ワシントンポストなど、主なメディアの取材陣も同行するものとみられます。
この遺骨収集は、アメリカとの対話に積極的に乗り出している北韓にとっては、よいチャンスとみられ、北韓政府の高官のメッセージをアメリカ側に伝える可能性もあって関心が寄せられています。

・忠清南道泰安郡の西海岸で、海兵隊を体験する民間業者のキャンプに参加していた男子高校生5人が、波にさらわれて死亡しました。
忠清南道の公州大学教育学部付属高校の2年生198人は、18日、忠清南道泰安郡の海水浴場で、海兵隊を体験するキャンプを行う民間業者の訓練に参加していましたが、ゴムボートに乗る訓練を終えた生徒およそ20人が、午後5時ごろ、救命胴衣を返して終了時間までの間、海岸で水遊びをしていたところ、5人が波にさらわれて行方不明になりました。
海洋警察が事故発生直後から現場で捜索を続けた結果、19日になって5人全員を遺体で収容しました。泰安海洋警察署の調べでは、現場は潮の流れが早く危険地域に指定されている場所でしたが、教官2人は人命救助の資格を持っていませんでした。
また生徒に救命胴衣を着用させなかったことなど安全管理がずさんだったため、海洋警察は教官2人を含む関係者3人を過失致死傷の疑いで逮捕しました。

・8年ぶりに韓国にやってきた北韓のサッカー女子選手団が、19日夜、ソウルの宿舎で記者会見し、韓国戦での勝利に自信を示しました。
北韓のサッカー女子代表チームは、ソウルで20日から始まるサッカーの東アジアカップ大会に出場するため、18日、韓国入りしたもので、会見でキム・グァンウン技術監督は、「祖国ではわれわれへの関心と期待が大きい」と述べ、初戦となる21日の韓国戦について、「これまでに培った技術力、精神力で試合に臨む。必ず勝つと確信している」と述べました。
またキャプテンのキム・ソンヒ選手は、「私たちの覚悟は、プレーを見てもらえばわかる」と述べ、自信の程をみせました。
北韓の女子サッカーは、国際サッカー連盟のランキング9位で、韓国との対戦成績は7勝1敗1引き分けで北韓が優位に立っています。

・映画「美女はつらい」、「国家代表」などを制作したチョン・ヨンファ監督の新作映画「ミスターゴ」が、18日、中国で公開され、1日の興行成績が人民元で2000万元、およそ27億ウォンにのぼる大ヒットとなっています。
映画「ミスターゴ」は、韓国の人気漫画家のホ・ヨンマンさんの「第7球団」を映画化したもので、中国のサーカス団から来たゴリラの「リンリン」が、15歳の少女マネージャーのウェイウェイと韓国のプロ野球に入団してスターになるというストーリーで、韓国では17日に封切になりました。
「ミスターゴ」には、中国の映画配給投資会社が制作費のおよそ20%を投資しているため、韓国で制作されたのに中国では自国映画として扱われています。
そして中国で大きく宣伝されていて、今後、東南アジア各国でも公開される予定です。
「ミスターゴ」には、人気グループの「少女時代」や日本の俳優オダギリジョーも特別出演しています。

7月19日金曜日

・中米パナマで、キューバの兵器をひそかに運搬していた北韓の貨物船がだ捕された事件で、パナマの検察当局は17日、貨物船の積み荷のミサイル部品などがパナマの治安を脅かしたとして、船長以下乗組員35人全員をパナマの安全保障をおびやかし兵器の輸送を申告しなかった罪で起訴しました。
パナマの検察当局は、北韓の乗組員がパナマ運河を経由してミサイル部品などを運搬しようとしたのは違法で、北韓のミサイルや重火器の取り引きを禁止する国連安全保障理事会決議に違反した可能性があるとしています。
起訴された35人は黙秘権を行使しているということです。
押収した兵器などの調査をパナマ当局から依頼されている国連安全保障理事会は、来月5日頃に専門調査員をパナマに派遣することにしており、5人前後の調査員のなかには韓国人専門家も含まれる見通しだということです。
安保理のメンバー国からは、いかなる兵器の輸送であれ安保理決議違反にあたるという指摘が相次いでいて、安保理は、現場調査が終わり次第、安保理決議に違反するかどうか議論に取り掛かることにしています。

・ストックホルム国際平和研究所の関係者は17日、AFP通信に対して、「北韓は、キューバとの間で兵器を修理し、その見返りに食糧をもらう形の物々交換をしていたものとみられる」と述べました。
この専門家は、「北韓は、名のある海運会社のコンテナに兵器を隠して運ぶのに長けている。北韓は世界で最も不透明な国で、物々取り引きは何の金融記録も残さないため、正確な規模を把握することは不可能だ」と指摘し、こうした形の取り引きを防ぐには、国連加盟国の間で情報の共有と協力を強化する必要があると強調しました。

・国際赤十字連盟が19日、明らかにしたところによりますと、ここ数日、続いている
大雨で、北韓のほぼ全域で被害が広がっているということです。
なかでも西部の黄海北道(ファンヘブクド)兎山郡(トサングン)が、最も被害が大きく、国際赤十字連盟は、この地域の被害の規模や必要な支援を把握するため、先週13日に現地に緊急調査団を派遣しており、これまでに90世帯に浸水被害が出ていることが確認されたということです。
北韓の朝鮮中央通信が12日と17日に報じたところによりますと、集中豪雨によって7人が死亡または行方不明となっていて、全国各地で住宅300棟が被害を受けているということです。
北韓では、19日から20日にかけて激しい雨が降る見込みで、被害がさらに広がるものとみられています。

・アメリカ国務省は、人事異動によって空席となっている北韓の核問題をめぐる6か国協議担当特使の後任を当面の間は任命せず、国務省で韓国と北韓両方を担当しているロバート・ラプソン韓国課長に代行させるもようです。
韓国政府消息筋は19日、「現在、国務省のラプソン韓国課長が6か国協議次席代表である会談特使の代行を務めている。22日に開かれる韓米中戦略対話にもラプソン課長がアメリカ政府代表として出席することになっている」と明らかにしました。
2011年6月から6か国協議担当特使を務めてきたクリフォード・ハート氏は、香港総領事に内定していて、6か国協議担当特使の後任はまだ決まっていません。
アメリカ政府が後任人事を急がないのは、米朝対話と6か国協議にあまり期待していないためという見方が出ています。

・韓国は、2015年末に予定されている戦時作戦統制権の韓国への移管を再び延期するようアメリカに提案していますが、韓米国防当局は、今月末にソウルで開かれる韓米総合国防協議会で、この問題について本格的に協議する見通しです。 
韓国軍の消息筋が19日に明らかにしたところによりますと、30日から2日間、ソウルで開かれる韓米総合国防協議会で、作戦統制権の移管の延期について議論されることになっているということです。
韓国国防部の関係者も、「議題はまだ具体的に決まっていないが、韓米間の懸案が全般的に話し合われる」と述べ、最近、韓米間の懸案となっている作戦統制権移管の再延期について話し合われる可能性が高いことを示唆しました。

・日本を訪れている金奎顕(キム・ギュヒョン)第一外務次官は、18日、外務省の斎木昭隆事務次官と会談し、両国の間で次官級を含む、さまざまなレベルで意思疎通を続けていくことで一致しました。
会談で金次官は、旧日本軍慰安婦問題を含めた歴史認識など、韓日関係の発展の妨げとなっている問題を解消できるよう、日本に対し、より積極的な姿勢で努力するよう求めたもようです。

・韓国・日本・中国3か国間のFTA=自由貿易協定の締結に向けた2回目の交渉が今月30日から来月2日まで、中国上海で行われると、産業通商資源部が18日明らかにしました。
韓日中FTAは、各国の次官級が首席代表を務めており、2回目の交渉では、今年3月に行われた1回目の交渉で議論された交渉の範囲にもとづき、交渉方法や商品譲許方法などについて協議することになっています。

・交通死亡事故を減らすため、2015年からすべての道路、すべての座席でシートベルトの着用が義務づけられることになりました。
政府は19日、国家政策調整会議を開き、交通事故による死者を減らすための総合対策をまとめました。
それによりますと、これまでは、高速道路など自動車専用道路に限って全席でのシートベルト着用が義務づけられていましたが、2015年からは、国道、地方道、農漁村道路などすべての道路でも、シートベルト着用が義務づけられることになりました。
また日中の走行時に車両を見えやすくする前向きの灯火器、デイタイムランニングランプの装着を義務づけるほか、交通違反を取り締まるための無人取締機を大幅に増やします。
さらに事故の危険性が高い道路210か所に、3150億ウォンを投じて改修を進めます。
これらの対策によって、交通事故による死者の数を2017年までに、いまより30%減らすことを目指しています。
韓国の自動車1万台あたりの年間交通事故死者数は2.34人で、OECD=経済協力開発機構に加盟している32か国の平均の2倍に上っています。

・ソウルで開かれる女子サッカー東アジアカップに出場する北韓選手団が、18日夜、北京発の飛行機で仁川(インチョン)空港に到着しました。
北韓選手団は、選手21人、役員18人の、合わせて39人で、韓国での試合は8年ぶりです。
空港には韓国、日本、中国の取材陣150人あまりが集まり、北韓選手の中には取材陣に手を振る人もいて明るい表情でした。
サッカー女子の東アジアカップは、韓国、日本、中国が持ち回りで開催していて、ことしで5回目、今回は9つの国と地域の代表チームが参加して、20日から28日にかけてソウルで開かれます。
北韓のサッカー女子代表チームが、東アジアカップに出場するのは2008年の中国大会以来です。
北韓は、21日に韓国と第1戦を、続いて25日に日本、27日に中国と対戦します。

・人気歌手のBoAが、KBS制作のドラマ「恋愛を期待して」に出演することになりました。
「恋愛を期待して」は、20代男女のラブストーリーを愉快に描いたドラマで、BoAは恋愛に悩む主人公を演じ、相手役にはチェ・ダニエルがキャスティングされています。
8月中に制作を終える予定ですが、まだ放送スケジュールは決まっていません。
BoAが韓国ドラマで主人公を演じるのは初めてです。
BoAは、2010年にSBSで放送された「アテナ-ATHENA-」では、トップスター「BoA」役を演じています。

7月18日木曜日

・パナマでだ捕された北韓の貨物船「チョンチョンガン」号から、ミサイル部品などが押収されましたが、パナマ政府は17日、この貨物船から新たに軍事物資が入っているとみられる2つのコンテナを見つけたことを明らかにしました。
チョンチョンガン号は、キューバを出発しパナマ運河経由で北韓に向かっていたもので、船倉に積まれた砂糖袋の下からミサイル部品などが見つかり押収されましたが、さらに軍事物資が積まれたコンテナ2つが見つかりました。
これについてキューバ政府は16日、この船に兵器が積まれていたことを認め、積み荷は、ミサイル9発と軍用機のエンジンなど旧ソ連製の旧型の兵器で、北韓に修理を依頼して輸送していたもので、北韓に供与したものではないと強調しています。
これについて、パナマのムリノ治安相は、「積荷は申告されていない違法なものであり、国連決議に反する輸出禁止対象だ」と述べ、だ捕した貨物船は、必要ならば国連安全保障理事会に引き渡す考えを示しました。

・砂糖・食品・エンターテイメントなどを手がける財閥、CJグループの秘密資金疑惑を捜査しているソウル中央地方検察庁は、18日、2000億ウォンあまりを横領、背任、脱税した罪で、グループの李在賢(イ・ジェヒョン)会長(53)を起訴しました。
検察によりますと、李会長は国内外で裏金を運用して546億ウォンを脱税し、グループの資産963億ウォンを横領したほか、系列会社の資金を流用して東京でビル2棟を購入し、会社に569億ウォンの損害を与えた疑いが持たれています。
また、検察の捜査の結果、CJグループが1998年以降つくった秘密資金は、およそ6200億ウォンに上ることも確認されました。
検察は、李会長がCJグループの系列会社の株価を操作していた疑惑についても捜査を続けることにしています。
李会長は、1987年に亡くなった三星グループの李秉喆(イ・ビョンチョル)会長の孫で、特定経済犯罪加重処罰法の横領と背任、脱税容疑で7月2日に逮捕されています。

・韓国にいったん入国した後、再び北韓に戻った脱北者家族5人が、再び北韓を脱出したところ、中国で拘束されたと報じられていることについて、中国政府が事実であることを公式に伝えてきたと、韓国政府当局者が18日、明らかにしました。
韓国のメディアは先週、韓国に入国した後、北韓に戻り、ことし1月に平壌で韓国を非難する記者会見をした夫婦ら5人が、再び北韓を脱出しましたが、中国で拘束されたと、脱北者人権団体の話として報じました。
これについて韓国政府が中国に事実確認を求めたところ、中国政府は事実であることを公式に伝えてきたということです。
拘束されたのは、30代の金光虎(キム・グァンホ)さんとその妻、1歳の娘、妻の弟、妹の、合わせて5人で、先月26日に北韓を逃れて中国の吉林省延吉に潜伏していましたが、今月14日、公安当局に拘束されたということです。
このうちの夫婦は、2009年に韓国入りしましたが、去年末に妻の兄弟を連れ出そうと北韓に戻って逮捕されたということです。
そして今年1月には、韓国を非難する記者会見を平壌(ピョンヤン)で行っていますが、その後、「南では食べ物に不自由しなかった」と周囲に漏らしたため一時投獄され、逃亡を決意したということです。
韓国政府は、5人が北韓に強制送還されないように全力を尽くす方針で、まず、韓国の国籍を持っている夫婦と子どもの3人に面会させるよう中国政府に対して求めたもようです。また韓国の国籍は持っていないものの、夫婦と一緒に脱北して逮捕された妻の弟と妹についても、人道主義的観点から韓国行きを認めるよう、中国政府に要請することにしています。

・韓国の金奎顕(キム・ギュヒョン)第一外務次官は18日、東京で岸田文雄外相と会談し、韓日関係の改善などについて意見を交わしました。
金奎顕外務次官は、東京の韓国大使館の新しい建物の開館式に出席するため、18日、東京を訪れました。
岸田外相との会談で金次官は、「朴槿恵大統領は、韓国と日本は北東アジアの平和と安定のために協力すべきパートナーだという認識を持っている」として、「今後対話の機会を増やし、知恵を絞って問題を解決していきたい」と述べました。
これに対して、岸田外相は、「これからもしっかりと意思疎通を図りながら、両国関係を進めていきたい」として、歴史認識などをめぐって冷え込んでいる両国関係の改善のため、事務レベルなどによる対話の機会を増やしていくことを確認しました。

・政府は、韓国を訪れる外国人観光客に対して、来年1年間、宿泊料金の付加価値税分10%を還元することになりました。
政府は17日、観光振興拡大会議を開き、観光産業の育成に向けた総合対策をまとめました。
それによりますと、円安で大幅に減った日本人観光客を呼び戻すため、来年1年間、ホテル宿泊費に課税される10%の付加価値税を外国人観光客の申請者に払い戻すことになりました。
また最近、大幅に増えている中国人観光客をさらに呼び込むため、韓国に複数回、入国できるマルチビザの発給対象を拡大することになり、今年下半期から北京や上海の市民など3000万人を対象に、申請者にマルチビザを発給します。
さらに観光客が多い大都市を中心に「観光警察隊」を新設し、犯罪予防のためのパトロールや、外国人観光客を狙った不法行為の取り締まりや捜査などを行います。
政府はこうした観光活性化策をもとに、観光収入を2017年までに年間240億ドル、年間の外国人観光客の数を1600万人に増やし、これによって観光関連の雇用を現在の85万人から100万人に拡大するとしています。

・軍の綱紀を乱すと非難されていた国防部の広報支援隊員制度、いわゆる「芸能兵士」の制度が廃止されることになりました。
先月25日、ある放送番組で芸能兵士の勤務怠慢の実態が報道され、芸能兵士制度への非難の世論が巻き起こったことから、国防部は芸能兵士の服務実態について特別監査を行い、その結果を18日、発表しました。
それによりますと、監査の結果、勤務怠慢が確認された芸能兵士8人と、管理担当者5人を懲戒処分にし、芸能兵士制度を廃止することを決めたということです。
制度廃止の理由について国防部は、「この制度は、軍の広報と兵士の士気を高めるためのものだったが、勤務怠慢によって軍のイメージが悪くなり、誠実に服務しているほかの兵士の士気を低下させている」と説明しています。
制度の廃止によって、これまで芸能兵士として服務してきた15人は、8月1日から別の部隊に移ることになります。
これまで芸能兵士が出演していた部隊の慰問公演やラジオ・テレビの国防番組には、民間の出演者や才能のある一般兵士を出演させるということです。
芸能兵士の制度は、軍のイメージと兵士の士気を高めようと1996年から始められ、芸能兵士は、国軍放送やラジオ番組に出演するとともに、各部隊を訪問して兵士の士気を高める公演に参加していました。

・ソウル市では、18日に小学校2校が夏休みに入ったのに続いて、ほとんどの小中高校が22日までに終業式を行い、夏休みに入ります。
夏休みは、ほとんどの小学校が8月19日頃までの平均31日間、中学校と高校は8月16日までの平均25日間となっています。

・ロシア中部のカザンで開かれていた第27回夏季ユニバーシアード大会は、17日、閉幕し、韓国は金メダル17個、銀メダル12個、銅メダル12個で、総合4位となりました。
1位はロシア、2位は中国、3位は日本でした。
ユニバーシアード大会は、学生のオリンピックとも言われており、今大会には160の国と地域から1万3000人あまりが参加しました。
次の夏のユニバーシアードは、2015年7月に韓国の光州(クァンジュ)で開かれます。

・韓国の女性歌手ペク・チヨンさんが、9月25日に日本で2枚目のシングルとDVDを発売することになりました。
シングルは、「この愛、忘れないで」というタイトルで、韓国で大ヒットしたドラマ「アイリス」の主題歌、「イッチマラヨ」の日本語バージョンとなっています。
同時にリリースされるDVDは、5月1日に赤坂BLITZで行われた日本デビューショーを収録したものです。
ペク・チヨンさんは、ことし5月、ドラマ「シークレットガーデン」の主題歌、「ク・ヨジャ」の日本語バージョン、「その女」で日本にデビューしています。

7月17日水曜日

・全斗煥元大統領が、大統領在任中に不正に資金を蓄財したとして科された追徴金のうち1670億ウォンという巨額を滞納している問題で、ソウル中央地方検察庁は、16日に続いて17日も親戚の家などの家宅捜索を行い、これまでに美術品などを差し押さえたほか、100億ウォン相当の財産について確認作業を進めています。
検察は16日、ソウルの全斗煥元大統領の私邸に検事と捜査官7人を派遣し、1億ウォン相当の絵画などの動産を差し押さえました。
また、全斗煥元大統領の家や親戚の私邸、家族が経営する会社など、17か所を捜索し、美術品100点あまり、各種の会計関連資料なども押収しました。
また17日も、親戚の家など13か所を捜索しました。
検察は、全斗煥元大統領の家族や親戚の名義になっている財産は、およそ1兆ウォンに上っていて、その大部分は全斗煥元大統領が不正に蓄財した資金とかかわりがあるとみて、さらに捜査を進めることにしています。

・パナマのマルティネリ大統領は、15日、北韓の貨物船から高性能のミサイル関連機器などの積み荷を押収したと発表しました。
この船はキューバを出航して北韓に向かう途中で、パナマ運河の直前のカリブ海を航行していたということです。
パナマ当局は、この貨物船を停船させて臨検したところ、高性能のミサイル関連機器とみられる積み荷が見つかったとしています。
船には乗組員35人が乗っていましたが、臨検の際、船長が自殺しようとし、ほかの乗組員も激しく抵抗したということです。
北韓は、金格植(キム・ギョクシク)朝鮮人民軍総参謀長が最近キューバを訪れて、カストロ国家評議会議長やシントラ国防相と会談するなど、キューバとの間で深い関係を維持しています。
パナマ当局は、この問題で国連に対して専門家の派遣を要請しており、今後の国連の調査に関心が寄せられています。

・サンフランシスコ国際空港で韓国のアシアナ航空機が着陸に失敗した事故で、事故機に乗っていた乗客83人が航空機製造会社のボーイング社を相手取って、ボーイングの本社があるシカゴで損害賠償を求める訴訟を起こしました。
原告側の法律事務所は、NTSB=アメリカ国家運輸安全委員会は事故機の自動速度維持装置に異常はなかったとする見解を示しているが、自動速度維持装置に異常があった可能性は十分にあると主張しています。
また緊急脱出用シューターやシートベルトにも問題があったと主張しています。
原告の法律事務所は、アシアナ航空や事故機の部品メーカーにも事故の責任がある可能性があるとしており、法的責任を追及する範囲を拡大する方針です。

・姜昌熙(カン・チャンヒ)国会議長は、17日の憲法制定記念日の祝辞の中で、「来年から憲法改正についての論議を始め、いまの第19代国会議員の任期中に結論を出すことが望ましい」と述べました。
姜昌熙国会議長は、「北韓の核問題や経済問題など、政府としては急を要する課題があるだけに、これらの問題が一段落した後、来年から憲法改正に向けた論議を本格化することが望ましい」と述べました。
与野党は、今の憲法は1987年に制定され、その後、政治的、社会的環境が大きく変わっているとして、憲法を改正する必要があるとする点で共感を抱いており、今年5月には、与野党の院内代表が国会議長のもとに「憲法改正研究会」を発足させることで合意し、憲法改正に必要な定足数の210人あまりの議員が署名しています。
また去年末の大統領選挙では、各候補が、大統領の任期を5年とし、再任できないように規定している今の憲法を改めて、任期を4年にし再任できるよう改正すべきだと主張していました。

・韓国は、2015年末に予定されている戦時作戦統制権の韓国への移管を延期するよう、アメリカに提案したことがわかりました。
これはアメリカ国防総省の関係者が韓国メディアとのインタビューで明らかにしたもので、この関係者は、韓国政府が最近、移管時期の延期を提案してきて、両国はこの問題の協議を進めていると述べました。
韓国国防部の関係者も、事実上こうした提案をしたことを認めました。
先月1日にシンガポールで開かれた韓米国防相会談で韓国側は、北韓の核兵器や長距離ミサイルの開発、韓国軍の戦力増強計画などを総合的に考慮し、韓国軍の準備態勢が完全に整った後で戦時作戦統制権が移管されることが望ましいという意見を示したと伝えられています。
韓米両国は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権のときの2007年2月に、2012年4月までに戦時作戦統制権を韓国へ移管することで合意しましたが、2010年6月には当時の李明博大統領とオバマ大統領が、戦時作戦統制権の移管時期を2015年12月に延期することで合意しています。

・尹相直(ユン・サンジク)産業通商資源部長官は、17日、ソウルの日本人会であるソウルジャパンクラブの懇談会に出席し、日本企業の韓国への投資を促しました。
尹相直長官は、世界経済が厳しい状況に置かれているなかで、日本企業は韓国と日本の経済協力に貢献していると述べ、朴槿恵政権が進めている「創造経済」を実現するには、外国企業の投資誘致を通じた良質な雇用を創出することが重要だとして、製造業で互いに補完的な関係にある韓国と日本の協力が欠かせないと強調しました。
懇談会には、三井物産の韓国法人社長ら日本企業の関係者30人あまりが出席し、それぞれの企業が韓国で抱えている知的財産権や税制、労使関係などの問題について、改善を要請しました。

・白熱電球の製造と輸入が、来年から全面的に中止されます。
産業資源部は、70ワット以上の白熱電球の製造と輸入の中止を、去年1月から電力消費効率基準などを適用して誘導していましたが、来年からは70ワット未満の白熱電球の製造と輸入も、全面的に中止します。
韓国に初めて白熱電球が取り入れられたのは、朝鮮王朝時代末期の1887年のことでしたが、こんどの措置によって白熱電球は127年でその姿を消すことになりました。

・20日にソウルで開幕する女子サッカーの東アジアカップに出場する北韓選手団が18日、韓国入りします。
サッカー女子の東アジアカップは、韓国、日本、中国が持ち回りで開催していて、ことしで5回目、今回は9つの国と地域の代表チームが参加して、20日から28日にかけて韓国で開催されます。
北韓のサッカー女子代表チームが、東アジアカップに出場するのは2008年の中国大会以来、韓国での試合は8年ぶりで、選手23人、役員7人の合わせて30人が、18日、北京発の飛行機で仁川(インチョン)空港に到着する予定です。
北韓は、21日に韓国と第1戦を、続いて25日に日本、27日に中国と対戦します。

・東南アジアを中心に広く普及している球技のセパタクローの
第1回アジア選手権大会が、ことし11月に江原道華川(ファチョン)郡で開かれることになりました。
セパタクローは、ネットをはさんだコートで、ボールを足でけったり、頭ではじいて相手コートに打ち返す、「足のバレーボール」とも呼ばれる競技です。
大会には男子が8か国、女子は6か国が参加する予定です。

・1980年代から90年代にかけて絶大な人気を集めていた男性グループ「動物園」のメンバーだった、シンガーソングライターのキム・チャンギさんが、13年ぶりにアルバムを発表しました。
タイトル曲の『クァンソクに』は、「動物園」のボーカルで1996年に33歳で自殺したキム・クァンソクさんへの思いをつづった歌です。
キム・チャンギさんは、もともとは医師で、これまでは本業の医師としての仕事に専念していましたが、13年ぶりにアルバムを発表したことについて、「友だちに言いたかったこと、友達への思いを歌で伝えたかった」としています。
キム・クァンソクさんはソロとしても活躍、『広野で』、『二等兵の手紙』、『三十くらいに』など、数々のヒット曲を残し、今なお多くのファンに親しまれています。

7月16日火曜日

7月15日月曜日

・北韓の開城工業団地の正常化に向けた3回目の実務者協議が、15日午前10時過ぎから、開城工業団地の総合支援センターで始まりました。
今回の協議には、韓国側から新しく南北協力地区支援団長に就任した金基雄(キム・ギウン)氏が、北韓からはこれまで2度の実務者協議と同じ中央特区開発指導総局のパク・チョルス副総局長が、それぞれ首席代表として出席します。
北韓の首席代表はそのままですが、代表団3人のうち1人が交替し、民族経済協力連合会のファン・チュンソン参事が代表に加わりました。
北韓の代表1人が交替した理由は明らかにされていません。

韓国は、北韓に対して、「韓国企業関係者の身の安全と、投資企業の資産保護の制度づくりが重要だ」とする見解を示しました。
韓国統一部によりますと、協議は、昼食をはさんで午前と午後、断続的に行われており、午前中の協議の冒頭で、韓国政府は、開城工業団地の操業停止をめぐる再発防止策を設けるよう求めるとともに、今後、開城工業団地に入居する韓国や外国の企業に対して、国際レベルの企業活動を保証することで、開城工業団地を国際的な工業団地に発展させる必要性を強調したということです。
これに対して北韓は、再発防止策には一切触れず、操業再開を急ぐべきだとするこれまでの姿勢を重ねて強調しているということです。

・野党第2党の統合進歩党は、15日、前の李明博政権が4大河川整備事業を進めていたことについて、李明博前大統領を職権乱用と職務放棄の罪でソウル中央地方検察庁に告発しました。
統合進歩党の吳秉潤(オ・ビョンユン)院内代表は、15日の党最高委員会議で、李明博前大統領と前大統領室長、前国土交通部長官、前公正取引委員長、前調達庁長を、職権乱用と職務放棄、業務上背任などの罪で告発したことを明らかにしました。
吳秉潤院内代表は、「4大河川整備事業に関連した各種の不正の裏には、李明博前大統領がいるという事実を全国民が知っている。国民をあざむき、22兆ウォンもの税金を無駄使いするなど、国家権力を乱用した人たちに責任を問うべきだ」と告発の理由を説明しました。
さらに、朴槿恵大統領に対して、「4大河川整備事業による被害の深刻さを認識し、真相を調査して関係者の責任を問うなど、責任ある措置を取るべきだ」と求めました。

・韓国政府は、韓国、中国、日本、3か国の協力関係をより発展させる方策を話し合うための協議体、仮称「3か国協力ビジョングループ」を設置する構想を進めています。
3か国は2010年に採択した「協力ビジョン2020」で、協力拡大に向けた方策について概略的にまとめていますが、韓国政府は協力拡大に向けた方策をより具体化させる必要があるとして、協議体設置を推進させているものです。
この協議体は、3か国の未来志向の協力拡大をテーマに、専門家による▼政治・安全保障、▼経済・金融・開発・環境、▼文化・人の交流などの分科別会議と全体会議を開き、具体的な協力拡大策を策定し、2016年までに最終的な報告書をまとめることを目指しています。

・サンフランシスコ国際空港で着陸に失敗した事故を起こしたアシアナ航空機の操縦士4人が、13日午前、韓国に戻ってきました。
操縦士らは、NTSB=アメリカ国家運輸安全委員会による聞き取り調査が一段落したため帰国したものですが、韓国国土交通部の調査委員会は、操縦士らに別途、聞き取り調査を進めることにしています。
一方、韓国国土交通部は13日、アメリカ運輸安全委員会に抗議の書簡を送りました。
この書簡は、「調査は国際基準にもとづいて公正かつ客観的に行わねばならない」と強調し、調査で明らかになったことがらを定期的に韓国側に提供するよう求めています。
アメリカ国家運輸安全委員会が、操縦士の供述などの調査の内容を公開する際に、操縦ミスが原因であるという印象を意図的に出しているとする指摘が内外で出ていました。

・国家情報院の不法な政治介入を批判する集会の参加者が、増えています。
ソウル市庁前のソウル広場では、先月21日から毎日夜、国家情報院の政治への不法介入を批判するロウソク集会が開かれていますが、13日、土曜日の夜の参加者は、主催者発表で2万人あまり、警察発表でも6500人あまりと増えました。
主催者側は、参加者が1週間で倍に増えたとしています。
国家情報院の不法介入を批判するロウソク集会は、当初、週末は1000人程度、平日で200人程度の参加者でしたが、検察による捜査によって前国家情報院長の収賄が明るみに出るなどして、今月8日の集会からは参加者が1万人を超えるようになりました。
延世大学教授のキム・ホギさんは、「国民は国家情報院が去年末の大統領選挙に不法に介入したことを、国の綱紀を乱す行為と受け止めている。政府が国家情報院の具体的な改革案を示さなければ、参加者はさらに増えていくだろう」と語りました。

・韓国国防部は、庁舎内でのスマートフォンの使用を部分的に制限することになりました。
国防部関係者によりますと、今後は職員が庁舎内でスマートフォンを使用する場合は、特定のアプリケーションを設置しなければなりません。
このアプリケーションを設置すると、庁舎内では通話や文字メールの送信と受信以外の機能は使えなくなります。
これはスマートフォンを利用して軍事機密を外部に流出させることを未然に防ぐための措置で、国防部はこうした措置を全国の主要部隊にも拡大していく方針です。

・ソウルと京畿道、江原道では先週末、大雨が降り、3人が死亡、2人が行方不明になっています。
13日から15日朝にかけて、ソウルでは最高221ミリ、ソウルの北の京畿道加平郡では最高296ミリ、さらに北の江原道春川市では最高で362ミリの雨量を記録し、地域によっては集中豪雨に見舞われ京畿道では、3人が川に流されて死亡しました。
ソウルなどこれらの地域では、さらに15日夜から17日にかけて最高で150ミリの雨が降る見込みで、場所によっては1時間30ミリを超える雨が降る可能性もあるとして、気象庁は注意を呼びかけています。
気象庁は、今のところ週末の21日にかけて中部地方を中心に雨が降り続く見込みだとしています。一方、南部地方では、北太平洋高気圧の影響で地域よっては35度を上回る蒸し暑さが続いています。

・世界テコンドー連盟の総裁に、韓国の趙正源(チョ・ジョンウォン)氏(66)が、4たび選ばれました。
世界テコンドー連盟は15日、メキシコで開かれた総会で、趙正源氏を全会一致で総裁に選出しました。
趙正源氏はこれで4期連続で総裁を務めることになりました。
総裁の任期は4年です。

・女子サッカーの東アジア連盟選手権大会が、20日からソウルで開かれますが、この大会に北韓の女子サッカー代表が出場することになりました。
北韓の女子サッカー代表が、韓国での試合に臨むのは8年ぶりのことです。
女子サッカーのFIFAランキングでは、北韓は9位で、韓国の16位より上です。
同じく、この大会に出場する日本は3位、中国は17位です。
北韓の女子サッカーは、2001年のアジア女子サッカー選手権大会で優勝して注目を浴びるようになりました。
翌2002年の釜山アジア大会では金メダルを獲得、2003年のアジア女子サッカー選手権大会でも優勝しています。
北韓は2006年のアジア女子サッカー選手権大会では3位にとどまりましたが、2008年の大会では再び優勝し、アジアでは最強と評されています。

・トップクラスの歌唱力で人気を集めている「裸足のディーバ」、イ・ウンミが、8月に日本でコンサートを開きます。
今回のコンサートは、8月2日に大阪のなんばHatch、4日に東京のかつしかシンフォニーヒルズで開かれます。
イ・ウンミは日本の公式サイトで、「真夏の暑さよりも熱い熱情をファンの皆様と分かち合いたい」とあいさつしました。

7月13日土曜日

・ことし9月にロシアで開かれるG20=主要20か国首脳会議に、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領と、日本の安倍首相がそれぞれ出席しますが、期間中に韓日首脳による会談の予定はないことが分かりました。
これは日本政府筋が12日、明らかにしたものです。
それによりますと、日本政府は、G20=主要20か国首脳会議だけでなく、9月にアメリカ・ニューヨークで開かれる国連総会に合わせた韓日首脳会談の開催についても韓国側に要請する計画はないとしています。
日本と韓国では、去年暮れからことし2月にかけてそれぞれ新しい指導体制が発足していますが、両国首脳による会談はまだ実現していません。

・北韓を逃れて韓国に亡命してきた脱北者9180人の証言をまとめた報告書の原本を、韓国の国家情報院がアメリカ国防総省傘下の国防情報局に提供していたことが明らかになり、波紋を呼ぶことになりそうです。
このことは、政府、企業、宗教などの機密情報を匿名で公開しているアメリカの告発サイト「ウィキリースク」が公開したアメリカの外交電文を、韓国のインターネットメディア「ニュース・タパ(打破)」が12日、伝えました。
それによりますと、2007年7月9日、ソウルのアメリカ大使館がワシントンの国務省に宛てて送った外交電文で、国防情報局韓国支部が韓国の政府合同尋問センターがまとめた脱北者の証言などの報告書を、韓国の国家情報院から入手したとしています。
この報告書は、1997年から2007年までのおよそ10年間に韓国に亡命してきた脱北者9180人に対する尋問内容をまとめた記録の原本だということです。
これについて韓国の国家情報院は事実を確認できないとしていますが、報告書がアメリカ国防情報局に送られた2007年7月は、その年の暮れの大統領選挙を数か月後に控えた時期であり、当時の大統領府青瓦台と調整があったのか、国家情報院独自の判断によるものかによって、今後、波紋が広がるものとみられています。

・アシアナ航空の旅客機が現地時間の6日、サンフランシスコ国際空港で着陸に失敗した事故で、けが人が入院していたサンフランシスコ総合病院は、12日、新たに1人が亡くなったことを明らかにし、この事故による死者は3人となりました。
現地の中国領事館が確認したところ、亡くなったのは中国国籍の女子高校生だということです。
この女子高校生は16歳 、事故当日死亡した中国女子高校生 2人と同様、アメリカに語学を学びに行くため事故機に乗っていたということです。
サンフランシスコ総合病院には、現在、事故によって大けがをした6人が入院していて、さらに2人が重体だということです。
今度の事故では、中国女子高校生3人が死亡し、180人を超えるけが人が出ています。

・EU=ヨーロッパ議会の議員10人あまりが、来週15日から19日にかけて北韓を訪問し、北韓の高官らと相次いで会談するもようです。
アメリカの自由アジア放送が13日伝えたところによりますと、一行は、ハーバート・ラウル団長をはじめとするヨーロッパ議会の議員らおよそ10人で、15日から19日まで北韓訪問の後、韓国に立ち寄って韓国の国会議員らとも会う予定です。

・操業が停止している北韓の開城(ケソン)工業団地からの韓国企業による物資の搬出は、予定を延長して20日まで行われることになりました。
開城工業団地では、韓国の進出企業による工場からの物資の搬出が12日から始まり、この日に団地入りが認められた電気電子、機械金属メーカーの45社の1社3人の社員が、合わせて145トン分の完成品や半製品を、運搬車両120台に積み込んで韓国側に運び出しました。
開城工業団地の工場からの物資の搬出は、当初考えられていたより物資の量が多いため、16日までだった当初の予定を延長して、20日まで続けられることが南北で合意されました。

・北韓の開城工業団地の操業再開に向けた南北実務者協議で、韓国側の首席代表を務める統一部の南北協力地区支援団長が12日、交代しました。
統一部は、開城工業団地の問題をめぐる北韓との実務者協議で韓国首席代表を務める南北協力地区支援団長に、新たに金基雄(キム・キウン)情勢分析局長(51)を13日付けで任命したことを、12日、明らかにしました。
このため週明け15日に再開される開城工業団地の操業再開に向けた3回目の南北協議には、これまでの徐虎(ソ・ホ)前南北協力地区支援団長(53)に代わって、新任の金基雄南北協力地区支援団長が首席代表として参加することになりました。
徐虎(ソ・ホ)前南北協力地区支援団長には、待機発令が出されています。

・ロシア中部のカザンで開かれている夏のユニバーシアード大会7日目の12日、韓国はフェンシング女子サーブル団体戦で金メダルを獲得しました。
決勝戦で、韓国は、ロンドンオリンピック銀メダリストのキム・ジヨン選手と、イ・ウリ、イ・ラジン選手がコンビを組んで、イタリアと対戦し、45対31で勝って優勝しました。

7月12日金曜日

・北韓は、韓国に対して先に提案していた金剛山観光の再開や、離散家族の再会に向けた南北協議の開催について、11日夕方、「すべて保留する」と、韓国側に伝えてきました。
北韓は、10日、韓国に対して、開城工業団地の正常化に向けた実務者協議とは別に、中断している北韓の金剛山観光事業の再開や、南北離散家族の再会に向けた、実務者協議の開催を提案してきました。
これに対して韓国統一部は、離散家族の再会に向けた協議には同意するものの、金剛山観光事業については、現在進められている開城工業団地の正常化に向けた協議に集中するのが先決だとする考えを伝えていました。
北韓が自らの提案を、翌日、急きょ変更したことは、開城工業団地をめぐる協議で有利な合意を引き出そうとする狙いがあるものとみられています。
これについて韓国統一部の報道官は、12日の定例会見で、「韓国戦争で南北に生き別れになった離散家族を再会させることに、3年ぶりに再開のめどがたっていた、このための協議に北韓が消極的な姿勢をみせているのは大変残念だ」として遺憾の意を表明し、北韓側の誠意ある対応を求めました。

・操業が停止している北韓の開城(ケソン)工業団地で、12日から韓国の進出企業による工場からの物資の搬出が始まりました。
物資の搬出は、業種別に12日から16日までに分けられており、各社は2日間の間に完成品と資材を搬出することになっています。
団地入りが認められるのは、運搬車両の運転手、保守担当者を含めて、1社3人までで、午前9時から午後5時までの間に搬出することになっています。
進出企業各社は、10日と11日に工場の設備点検をして搬出する物資の種類や数量などを決めており、主に完成品や損傷の心配がある資材を持ち出すものとみられています。
関係者は、「わずか2日間、しかも限られた人数で物資を搬出するのは厳しいが、南北関係の行方が予想できないため、なるべく多くの物資を持ち出したい」と話しています。

・北韓が今月末に平壌(ピョンヤン)で行う予定の軍事パレードは、過去最大規模になる見通しです。
韓国政府筋が12日、明らかにしたところによりますと、現在、平壌郊外の美林(ミリム)飛行場で行われている軍事パレードの練習には、地上軍のほぼすべての装備が集められていて、装備や参加部隊の規模からすると、過去最大になるとみられるということです。
美林飛行場には、毎日、1万人以上の部隊が動員され、練習に臨んでいるということです。
この消息筋は、移動式発射台に搭載された弾道ミサイルの「スカッド」、「ノドン」、「ムスダン」なども目撃されていて、長距離弾道ミサイルの「KN08」が最後に登場する可能性もあると話しています。
北韓の朝鮮労働党中央委員会は、韓国戦争休戦協定成立60周年を祝う行事として、この軍事パレードとともに、大規模な花火大会などの行事も明らかにしています。
韓国軍当局は、北韓が休戦協定締結日である7月27日に軍事パレードを行い、核弾頭を搭載できる新型ミサイルを公開する可能性があるものとみて注目しています。

・北韓の経済は、去年1.3%の成長率になったという見方を、韓国銀行が示しました。
韓国銀行によりますと、去年の北韓の経済成長率を推定したところ、製造業は軽工業、重化学工業ともに成長し、農林漁業も好調で、全体として1.3%の経済成長率になったものとみられるということです。
北韓経済は、2009年と2010年はマイナスの成長率でしたが、2011年にプラスに転じて0.8%の成長率となりました。
韓国銀行は、北韓の国民総所得は、去年は33兆5000億ウォンと、韓国の38分の1に過ぎず、1人あたり国民総所得は137万1000ウォンと、韓国の19分の1に相当すると推定しています。

・アシアナ航空の旅客機が7日、サンフランシスコ国際空港で着陸に失敗して炎上し、2人が死亡し180人を超えるけが人が出た事故で、機内にいた操縦士の誰かが衝突直前に異変に気づき、着陸をやり直すことを意味する「ゴーアラウンド=復航」という言葉を叫んでいたことがわかりました。
事故の原因を調べているNTSB=アメリカ運輸安全委員会が11日、明らかにしたところによりますと、操縦室の音声記録を分析した結果、衝突3秒前と1.5秒前の2回にわたって、着陸をやり直すことを意味する「ゴーアラウンド=復航」と叫ぶ声が録音されていたということです。
機内にいた操縦士の会話では、衝突9秒前までは速度についての言及はなく、衝突直前になって不適切な高度と速度で滑走路に接近していることに気づいたものとみられます。
またフライトレコーダーを解析した結果、自動操縦装置や自動速度維持装置に異常な動きはなかったということです。
一方、韓国の日刊紙、中央日報は10日、事故当時、機長と副機長の2人以外に、交代組の操縦士の副機長が操縦室にいて、衝突直前に異常兆候を警告していたと報じました。
それによりますと、この交代組の操縦士の副機長は、8日に行われたNTSBによる聴き取り調査で、「操縦席の後ろにある座席で着陸の状況を見守っていた。高度が1000フィート以下に下がったあとに下降速度が急に速くなったため、数回にわたって‘降下率’と叫んだが、操縦席にいた機長と副機長から返事はなかった」と話しているということです。

・野党民主党の院内報道担当の洪翼杓(ホン・イクピョ)議員が、11日、朴正煕(パク・ジョンヒ)元大統領と朴槿恵(パク・クネ)大統領を誹ぼうする発言をしたことに反発して、与党セヌリ党は12日、国会のすべての日程を中断する意向を表明しました。
洪翼杓議員は、朴正煕元大統領を「この世に生まれてはならない鬼胎」と表現し、その子どもである朴槿恵大統領を、「鬼胎の子孫」にたとえた発言をしたとされています。
この発言の結果、12日に予定されていた国家記録院が保有している2007年の南北首脳会談の対話録の予備閲覧が見送られました。
また、公共医療国政調査特別委員会の全体会議など、ほかの日程もすべて取り消されました。

・来月、打ち上げが予定されている韓国の多目的実用衛星「アリラン5号」が、11日、ロシア南西部のオレンブルク州の発射場に運び込まれました。
未来創造科学部によりますと、来月打ち上げられる予定の多目的実用衛星「アリラン5号」は、韓国時間の11日夜、製造した大田(テジョン)市の韓国航空宇宙研究院から、ロシアのロケット発射場、ヤースヌイ宇宙基地に到着したということです。
「アリラン5号」は、12日から衛星の点検や燃料注入などの準備作業を行い、来月22日にロシアのドニエプルロケットに搭載して打ち上げられることになっています。
アリラン5号は、韓国で初めて、天候の影響を受けずに夜間でも地球を観測できる合成開口レーダーを搭載した高解像度の地球観測衛星で、打ち上げ後5年間、550キロの上空から地球を観測することになります。

・韓国の女子ゴルフの草分け的存在で、日本ツアーでも活躍した具玉姫(ク・オッキ)
さん(56)が、10日午後、滞在先の静岡県内のゴルフ場のホテルで心臓まひを起こし死亡しました。
KLPGA=韓国女子プロゴルフ協会によりますと、具玉姫さんは、10日午後、静岡県内のゴルフ場で気分が悪くなり、ゴルフ場のホテルで休んでいましたが、心臓発作を起こして死亡したということです。
葬儀・告別式は、まだ未定です。
具玉姫さんは、1978年からプロ入りして韓国で通算20勝を達成し、1984年からは日本女子ツアーに本格参戦して2005年までに23勝を挙げ、1988年には、韓国人として初めてアメリカ女子ツアーで1勝しています。

・韓国の5人組男性アイドルグループ、BIGBANGのテソンさん(24)が、日本で初めてのソロシングル「I LOVE YOU」のミュージックビデオで、キスシーンに初挑戦しました。
このミュージックビデオは、愛し合う男女2人の切ないラブストーリーで、テソンさんは、余命あと少しの彼女に何かをしてあげたくてもできず苦しむ主人公を演じています。
撮影は6月上旬にソウルで行われ、雨の中でキスシーンに挑んだテソンさんは、「緊張しすぎて何も考えられなかった」と話しています。
「I LOVE YOU」のミュージックビデオは、今月31日に発売されます。

7月11日木曜日

・北韓は、現在、中断している北韓の景勝地、金剛山観光の再開や、南北離散家族の再会に向けて南北実務者協議を開くことを、10日、板門店の連絡官を通じて提案してきました。
韓国統一部の報道官が10日夜、明らかにしたところによりますと、北韓は、4月から操業が停止している北韓の開城工業団地の正常化に向けた実務者レベルの南北協議とは別に、中断している北韓の金剛山観光事業の再開や、南北離散家族の再会に向けた、南北実務者協議の開催を提案してきたということです。
南北協議の日時や場所について、北韓は、金剛山観光は来週17日に金剛山で、離散家族の再会は19日に金剛山か開城での開催を提案してきたもようです。
これについて韓国統一部は、離散家族問題の解決が急を要することから人道主義にもとづいて、南北の赤十字による実務者接触を受け入れる方針を示し、会談場所は板門店の韓国側施設の「平和の家」で行うことを修正提案しました。
しかし統一部は、2008年の韓国人観光客銃撃事件のあと、中断したままになっている北韓の金剛山観光事業については、現在、進められている開城工業団地の正常化に向けた実務者協議に集中することが先決だとする考えを伝えたということです。

・北韓は、軍事境界線をまたいで南北に流れる臨津江(イムジンガン)上流の黄江(ファンガン)ダムから韓国側の下流に向けてダムの水を放流すると、10日、3年ぶりに韓国に通知してきました。
臨津江の韓国側下流にある京畿道(キョンギド)漣川郡(ヨンチョングン)などが10日明らかにしたところによりますと、北韓は10日午後8時30分ごろ、板門店の連絡事務所を通じて、韓国側に臨津江上流の黄江ダムの24の水門のうち一つを11日午前0時ごろに開いて水を流すと通知してきたということです。
北韓がダムの放流を通知してきたのは、2010年以来3年ぶりのことです。
2009年9月には、北韓が黄江ダムの水門を無断で開いて大量の水を放流したため、下流でキャンプをしていた韓国人6人が死亡しました。このあと南北は、実務者協議をして、北韓はダムを放流する前に通知することを約束しましたが、南北関係が悪化したため、2011年からはこの約束が守られず、韓国政府は去年8月、ダムの放流を事前に通知するように求める通知文を北韓に送っていました。

・北韓の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が、今年秋に中国を訪問するとみられると、中国のメディアが10日、報じました。
中国の人民日報海外版のオフィシャルサイト「海外網」は、10日、外交筋から得た情報として、北韓の金正恩第1書記が今年秋に中国を訪問するとみられると伝えました。
このサイは金正恩第1書記は、北韓と中国の指導部交代後初めてとなる中国訪問を機に、やや疎遠になった中朝関係の修復に力を入れるだろうという見方を示し、金成男副部長が中国を訪問した際に意見調整が行われたとみられると伝えました。

・朴槿恵大統領は10日、大統領府青瓦台にマスコミ各社の関係者を招いた懇談会で、韓日首脳会談について「日本との会談を排除しているわけではない。ただ未来志向的に進む雰囲気の中で開くべきだ」と述べました。
朴大統領は、日本が独島(トクト、日本でいう竹島)問題や慰安婦問題で韓国国民の心を傷つけていると指摘し、首脳会談が終わった直後に独島問題や慰安婦問題が再び浮上すると、両国関係がさらに悪化するおそれがあるという見方を示しました。
これは歴史認識についての日本の態度の変化が、首脳会談の重要な前提条件になるという認識を示したもので、韓日首脳会談は、当分の間は開けないとする見方が出ています。

・アシアナ航空の旅客機が7日、サンフランシスコ国際空港で着陸に失敗して炎上し、2人が死亡し180人を超えるけが人が出た事故で、機長は事故直後、乗客を着席させたままでいるよう客室乗務員に指示していたことがわかりました。
事故の原因を調べているNTSB=アメリカ運輸安全委員会は、事故機に乗っていた客室乗務員12人のうち6人の聞き取り調査を行い、10日にその結果を発表しました。
それによりますと、事故直後に客室乗務員が乗客の避難を開始するかどうか確認したところ、機長は管制塔に緊急事態を連絡するために、乗客の避難誘導を始めないよう指示したということです。
このため乗客の脱出避難が始まったのは、客室乗務員が機体から出火していると報告した直後で、機体が完全に停止してからおよそ1分半たっていました。
アメリカ運輸安全委員会は、「事故機の機長が何を考えていたのかは不明だが、操縦室からは機体外側の炎が見えなかった可能性がある」と話しています。
しかし炎が確認されてからは、避難は迅速に行われ、事故から2分後には緊急車両が現場に到着し、3分後には消火作業が始まったということです。

・第2次大戦中に日本に強制徴用された韓国人労働者4人が、旧日本製鉄の後身の新日鉄住金を相手取って未払い賃金の支払いを請求した訴訟の差し戻し控訴審が10日、ソウル高等裁判所で行われ、新日鉄住金に対して、韓国人労働者4人に、一人当たり1億ウォン、およそ880万円と、遅延損害金の支払いを命じる判決が言い渡されました。
判決は、新日鉄住金が旧日本製鉄の債務を継承したとみることはできないとして原告の請求を棄却した一審判決を変更し、旧日本製鉄の行為は、反人道的不法行為であり、その責任を否定することは、世界平和の守護という大韓民国憲法の核心の価値に真っ向から反するとしています。

・中央銀行にあたる韓国銀行は11日、金融通貨委員会を開き、政策金利を年2.5%に据え置くことを決めました。
韓国銀行が政策金利の据え置きを決めたのは、5月に0.25%引き下げてから2か月連続で、韓国経済が今年、回復に転じると判断したものとみられます。
また韓国銀行は、ことしの経済成長率の見通しを、これまでの2.6%から2.8%に上方修正しました。
韓国銀行は、「経済が緩やかながら成長を続けている。今年1月から3月までの第1四半期のGDP=国内総生産が、前の四半期に比べて0.8%増加していて、4月から6月までの第2四半期は、これよりも高いものになるものとみられる」と説明しています。

・ソウル中央地方検察庁は10日、建設業者から金品を受け取った疑いで元世勲(ウォン・セフン)前国家情報院長を逮捕しました。
検察によりますと、元世勲前国家情報院長は、建設業者から数回にわたっておよそ1億5000万ウォンに相当する金品を受け取り、その見返りに政府機関などが発注した工事をこの業者が受注できるよう働きかけていた疑いが持たれています。
元世勲前院長は2009年から今年3月まで4年あまりにわたって国家情報院長をつとめていました。
元世勲前国家情報院長は、去年の大統領選挙に不当に介入した罪でも在宅起訴されています。

・ロシア・カザンで行われている第27回夏季ユニバーシアード大会、体操の男子跳馬で、韓国の梁鶴善(ヤン・ハクソン)選手(20)が、金メダルを獲得しました。
10日に行われた体操の男子種目別跳馬決勝で、梁鶴善選手は、平均15.787点を獲得し、金メダルを手にしました。
梁鶴善選手は、去年開かれたロンドンオリンピックで韓国体操史上初の金メダルを獲得していて、1年ぶりの国際大会での金メダルとなりました。

・2000年代初めに日本でも活躍した韓国の女性アイドルグループ「S.E.S」出身のシュー(31)さんが、今月2日、京畿道(キョンギド)の病院で双子の女の子を出産しました。
母子ともに健康で、シューさんは、現在、病院で産後のケアを受けていて、家族そろって双子の誕生をとても喜んでいるということです。
シューさんは、2010年1月にプロバスケットボール選手のイム・ヒョソンさんと結婚し、2010年6月に長男を出産しています。

7月10日水曜日

・4月から操業が停止している北韓の開城工業団地の正常化に向けた実務者レベルの南北協議が、10日、開城工業団地で行われましたが、結論を出すことができず、次の協議を15日に再び開城工業団地で開くことになりました。
韓国と北韓は、6日と7日に、板門店で開いた実務者協議で、条件が整い次第、操業を再開することで原則合意し、10日、追加の協議を行いました。協議は午前10時半過ぎから午前と午後、4回にわたって断続的に行われましたが、合意文書をまとめることができず、午後6時前に終了しました。
この協議で、韓国側は再発防止策をはじめ、開城工業団地の国際化を提案しましたが、北韓側は外国企業の参入を拒否するとともに、操業再開を急ぐよう求めたもようです。
南北は、次の協議を15日に再び開城工業団地で開くことにしています。
韓国側の首席代表は、協議終了後、記者団に対して、「南北は互いの立場を十分説明しあった。そして互いの政府でじっくり検討したあと、協議を再開することにした」と述べ、10日の協議が決裂ではないことを示唆しました。

・韓国の国土交通部の調査官と事故機の機長が、10日、ワシントンでフライトレコーダーの解析に加わりました。
国土交通部によりますと、国土交通部の調査官と事故機の機長の2人がワシントンに到着し、NTSB=アメリカ国家運輸安全委員会によるフライトレコーダーとボイスレコーダーの解析作業に加わったということです。
一方、NTSBと韓国の国土交通部の合同調査団は9日、事故機の機長に対する聞き取り調査をしましたが、その際に機長は「速度維持装置が作動しなかった」と主張し、機械的な欠陥が事故につながった可能性が提起されました。
このため、今後の調査では速度維持装置が正常に作動していたかどうか、作動していなかったのならば、その原因は何かに焦点が合わされそうです。
ところで、事故当時、操縦かんを握っていた副機長は、事故を起こしたボーイング777型機と同じ機種の飛行習熟訓練を半分ほど終えた状態だったということです。
アメリカ国家運輸安全委員会は、事故機を操縦していた副機長は飛行時間が9700時間あまりのベテランだったが、ボーイング777型機については習熟訓練中で、それまでに43時間あまりの習熟訓練を行っていたということです。習熟訓練を終えるには、該当の機種で60時間の習熟訓練をすることになっています。

・サンフランシスコ国際空港で起きたアシアナ航空機の着陸失敗事故で、多くのアメリカ人がけがをしたり恐怖感を味わったことから、朴槿恵大統領は9日夜、アメリカのオバマ大統領に宛てて文書を送り、乗客とその家族へのお詫びとお見舞いの意を伝えました。
現地時間で6日昼前に起きたアシアナ航空機の着陸失敗事故では、中国人女子高校生2人が死亡し、180人を超えるけが人が出ましたが、アメリカ人乗客も61人が乗っていて、けがをした人も大勢います。
大統領府青瓦台の報道官によりますと、朴槿恵大統領は、これらの乗客とその家族に対して、事故を詫び、お見舞いの気持ちを表明するとともに、オバマ大統領に対しては、韓米合同調査団を設けたことによって原因究明に万全を期す態勢ができたとして感謝の意を伝えたということです。

・北韓の核問題などをめぐる、韓国、アメリカ、中国の3か国による戦略対話が、22日頃ソウルで開かれる見通しです。
韓米中戦略対話は、北韓の核問題での中国の役割を重視する朴槿恵大統領の構想で準備が進められていますが、3か国の6か国協議次席代表や民間の専門家が参加する官民合同の対話となります。
韓国とアメリカは、北韓の非核化に向けた具体的な措置が6か国協議再開の前提だとしているのに対して、中国はまずは6か国協議を再開するのが重要だという立場を示しており、今回の戦略対話では、こうした部分について協議が進められるものとみられます。

・韓国と中国の軍事交流の一環として、韓国海軍の崔潤喜(チェ・ユンヒ)参謀総長が9日から中国を訪問しており、12日には青島にある北海艦隊司令部を訪れる予定です。
中国側は崔潤喜参謀総長に対して、青島に実戦配備している新型潜水艦を見せることにしています。
韓国海軍関係者によりますと、この潜水艦はディーゼル潜水艦だということで、実戦配備している潜水艦を韓国軍の首脳部に公開するのは初めてであることから、韓国と中国の軍事交流がさらに発展する可能性を示唆しています。

・韓国外交部は、9日、軍による事実上のクーデター以降、混乱が続いているエジプト情勢について、「双方が自制し対話で問題を解決することを希望する」とする声明を発表しました。
この声明は、エジプトで混乱が続き死者が出ていることに憂慮の念を表明するとともに、「エジプトの未来はエジプト国民によって決定されるべきだ」とし、「双方が対話を進めて国民の意思を十分反映する方向で事態を収拾し、新しい希望の時代が到来することを希望する」としています。

・放送通信委員会は、10日、大手新聞4社が経営するケーブルテレビの「総合編成チャンネル」4社に対して、 再放送の割合が多すぎるとして是正命令を出す方針を明らかにしました。
放送通信委員会によりますと、中央日報が経営する JTBCの場合、再放送の割合が59%と、当初の放送事業計画を10倍以上、上回るなど、 4社いずれも再放送の割合がきわめて高くなっています。
このため放送通信委員会は、近く4社に対して是正命令を出すとともに、今後の放送内容を見て、今年12月に行われる再認可審査に反映させる計画です。

・韓国外交部は、固有の領土である独島を広報するビデオ映像を制作し、今月中にインターネットで公開する予定です。
政府関係者によりますと、この広報映像は独島が韓国固有の領土であることを示す歴史的資料などを通じて日本の領有権主張の不当性を指摘するとともに、 国際法の観点から独島が韓国の領土である根拠を説明し、独島の美しい自然も紹介しています。

・国際収支の中で「韓流収支」と呼ばれている、文化・娯楽のサービス収支は、今年も黒字が続いています。
韓国銀行のまとめによりますと、今年に入ってから5月までの文化・娯楽関連サービスの輸出は1億4600万ドルで、去年の同じ期間に比べて30%以上増えたのに対して、輸入は1億4500万ドルで、前の年より8%程度減り、5200万ドルの黒字となっています。

・ロシア中部のカザンで開かれているユニバーシアード夏季大会で、9日、4日目の競技が行われ、男子柔道73キロ級で、韓国の王己春(ワン・キチュン)選手が金メダルを獲得しました。
これで韓国は、この大会の柔道で4個目の金メダルを獲得しました。
韓国は、これに先立ってフェンシング女子エペと、バドミントン混合ダブルスで金メダルを獲得していて、9日までに合わせて金メダル6個、銀メダル3個、銅メダル2個を獲得し、メダル獲得順位でロシアに次いで2位となっています。

・人気歌手のピ(RAIN)が、10日、1年9か月の兵役期間を終え除隊しました。
ソウル竜山の国防部前には前日から多くのファンが押しかけ、ピの除隊を待っていました。
10日朝、国防部庁舎から出てきたピは、待ちわびたファンに、「10日付で除隊しました。今後もベストを尽くして努力します」と短くあいさつして迎えの車の中に消えました。

7月9日火曜日

・アシアナ航空の旅客機が7日、サンフランシスコ国際空港で着陸に失敗して炎上し、2人が死亡した事故で、韓国とアメリカの事故調査団は9日、機長と副機長から聞き取り調査をしました。
聞き取りは韓国時間の9日午前0時から8時間にわたって行われ、事故機が空港に着陸する直前に失速状態になった理由などを集中的に聞いたものとみられます。
これとともに事故調査に当たっているアメリカのNTSB=国家運輸安全委員会は、韓国時間の9日午前3時半から記者会見を開き、フライトレコーダーを解析して分かったことなどを明らかにしました。
それによりますと、通常、滑走路の末端への進入速度は時速253キロですが、事故機は衝突する8秒前には207キロ、さらに衝突3秒前には190キロにまで落ち、保たなければならない速度を大幅に下回っていたということです。また、着陸に失敗する数秒前に失速を知らせる警報音が鳴り、衝突する瞬間には速度を上げつつある状態だったということです。
一方、韓国からは現在、現地で合同調査に参加している6人以外に、さらに国土交通部とアシアナの専門家2人が9日午前、ワシントンに向けて出発し、2人は、NTSBの関係者に会ってフライトレコーダーの内容を確認する予定です。

・アシアナ航空の旅客機が7日、サンフランシスコの空港で着陸に失敗した事故があったことから、国土交通部は今回の事故と同じ機種のボーイング777型機のエンジンや着陸装置を一斉に点検することになりました。
点検の対象となるのは、事故が起きたアシアナ航空をはじめ、大韓航空、済州(チェジュ)航空、ジンエアー、エアプサン、イースター航空、ティーウェイ航空、そして貨物航空会社のAir Incheonの8社が保有するボーイング777型機、合わせて48機で、点検は8日から来月25日にかけて行われます。
国土交通部の航空政策室は、これらの航空会社に16人の安全監督官を派遣して安全点検を行い、離着陸の難しい空港を運航する乗務員には特別研修を行うことにしています。
また夏休みのピーク期に無理な運航をしないことや、運航や整備規定を徹底して守るよう指示するほか、今回事故が起きたアシアナ航空に対しては、機種別の運航手順や空港ごとの運航上の注意事項について、特別な研修を行うよう指示しました。

・朴槿恵(パク・クネ)大統領は、サンフランシスコ国際空港でアシアナ航空機が着陸に失敗して炎上し2人が死亡、180人を超える人がけがを負った事故で、亡くなった中国人の女子高校生2人の遺族に心からの哀悼の意を伝えました。
朴槿恵大統領は9日の閣議の席で、今回の事故で犠牲になったいずれも16歳の中国人女子高校生2人の遺族に対して、「心からの哀悼の言葉を伝えたい」と述べました。
また朴大統領は、「安全に少しでも問題があると判断される場合は、注意するにとどまらず徹底した対策をとって事故防止に努めるよう」指示するとともに、事故原因を詳しく調べて、二度とこうした事故が起きないよう万全を期すよう強く求めました。

・朴槿恵(パク・クネ)大統領は今月末から来月初めにかけての5日間、夏休みに入る予定で、どこで休暇を過ごすか関心が集まっています。
大統領府青瓦台が8日、発表したところによりますと、朴槿恵大統領は今月29日から来月2日までの5日間、青瓦台から離れた場所で夏休みを送るということです。朴槿恵大統領は今回、父親の朴正煕元大統領との思い出のある靑海臺で夏休みを送るのではないかという見方が出ています。

・北韓の開城(ケソン)工業団地の操業再開について話し合う、韓国と北韓の実務者協議を準備するため、韓国の関係者25人が9日、開城工業団地に入りました。
統一部が発表したところによりますと、南北実務者協議を準備するために当局者8人、開城工業団地管理委員会、韓国電力、通信会社KTなどの関係者17人の、合わせて25人が、9日午前8時半ごろ都羅山(トラサン)南北出入事務所を通って北韓入りし、開城工業団地に到着したということです。
25人は、10日に開城工業団地で開かれる南北実務者協議の準備や工業団地の施設の点検などを行った後、9日午後5時頃いったん韓国に戻る予定です。
韓国と北韓は先週末の6日、板門店の北韓側にある「統一閣」で、開城工業団地の問題について話し合う実務者協議を開いた結果、条件が整い次第、操業を正常化させることで原則的に合意しており、韓国側が強く求めていた再発防止の保証の問題などについて話し合うため10日、引き続き協議を行うことにしています。

・韓国政府は、日本がことしの「防衛白書」にも独島、日本でいう竹島を日本の領土だと記述したことに対して、強く抗議する声明を発表しました。
日本は、ことしの防衛白書に去年に続いて「固有の領土である北方領土と竹島の領土問題が依然として未解決のまま残っている」と記述しました。
これに対して外交部の趙泰永(チョ・テヨン)報道官は9日、「日本政府がことしの防衛白書の中に、明白な韓国の領土である独島について、またもや自国の領土だと記述したことに強く抗議し、即刻是正するよう求める」という声明を発表しました。
またその中で「韓国に対する植民地支配の最初の侵略地となった独島について領有権を主張し続けるなら、日本政府は誤った歴史認識についての指摘を免れないだろう」と非難しました。
また外交部も9日、ソウル日本大使館の倉井総括公使を呼んで、厳重な抗議の意を表明しました。

・クレジットカードや電子マネーなどによる決済が増え、小銭を持ち歩かない傾向が強くなっていることから、韓国銀行は硬貨の新規発行をしない方向で検討を進めています。韓国銀行は、すでに発行されて市場に流通している硬貨だけでも国民の経済活動に必要な硬貨の量は十分まかなえるとみています。また新規の発行を中断することによって、発行にかかる費用も節減できると期待しています。
韓国銀行によりますと、去年1年間に新しく発行した硬貨は、500ウォン、100ウォン、50ウォン、10ウォンの4種類、合わせておよそ6億700万枚で、製造には500億ウォン以上の費用がかかりました。
しかし硬貨の新規発行をしなくなった場合、商品の価格がより大きい単位に合わせられ、インフレが生じるという懸念の声が出ていることから、韓国銀行は実際に硬貨を製造している韓国造幣公社との間で踏み込んだ協議を行うとしています。

・アメリカなどの永住権を持っている韓国人が、韓国国内で生活する場合、永住権を放棄しなければ住民登録ができず経済活動に支障をきたしていることから、政府は韓国に一定期間住んでいる韓国人の国外永住権者に対して住民登録証を発行する法律改正に取り組むことになりました。
安全行政部は9日、こうした国外永住権者の利便性をはかるために、韓国に住所を置き一定期間以上住んでいる国外永住権者に対して住民登録証を発行する住民登録法の改正を進めると発表しました。
安全行政部は法務部、外交部などでつくるチームによる協議を経て、9月の通常国会に法案を提出する方針です。

・去年、韓国人がもっとも多く食べた輸入果物はバナナで、果物の輸入量の50%近くに上っていることがわかりました。
関税庁が9日、発表したところによりますと、去年のバナナの輸入量は36万8000トンで、輸入される果物の量の48.7%を占め、10年連続で1位となりました。
続いて多かったのはオレンジで、次がパイナップル、そしてぶどう、キウイの順でした。

・第27回夏季ユニバーシアード大会は、今月6日からモスクワの東700キロのカザンで開かれています。2010年広州アジア大会の金メダリスト、ファン・イェスル選手は、8日、柔道女子70キロ級の決勝で、中国の選手を破って優勝しました。
続いて開かれた男子90キロ級の決勝では、クァク・ドンハン選手がモンゴルの選手に勝って1位となりました。
これで韓国は、前の日に男子100キロ超級で金メダルを獲得したチョ・グハム選手に続き、合わせて3つの金メダルを獲得しました。

・日本でも活躍している韓国のアイドルグループ、SS501の「リーダー」で、俳優のキム・ヒョンジュンさんが、今月22日、3枚目のアルバム「ROUND 3」を発売します。
このアルバムには、去年、日本で発売したアルバム「Unlimited」のタイトル曲を新しくアレンジした「Your Story」をはじめ、強烈なサウンドが特徴の「Unbreakable」、バラード曲の「昔のように」、軽快なリズムの「Let’s Party」など合わせて6曲が収録されています。

7月8日月曜日

・アシアナ航空の旅客機がサンフランシスコの空港で着陸に失敗した事故で、韓国の国土交通部が派遣した調査団は、韓国時間の8日未明に現地に到着し、アメリカのNTSB=国家運輸安全委員会とともに合同調査を始めました。
調査団は、サンフランシスコに到着するとともに、直ちにアメリカの国家運輸安全委員会の関係者から事故の概要について説明を聞き、今後の調査日程などについて協議したということです。
また、事故現場から回収したフライトレコーダーの解析がワシントンの研究施設で進められることになりましたが、韓国の調査団から関係者2人がワシントンに向かうことになりました。
今回の事故では2人が死亡し、181人がけがをしましたが、このうち49人が重傷、132人が軽傷を負っていて、サンフランシスコの14の病院で治療を受けています。
また、韓国人乗客77人のうち11人は本人の希望により、アシアナ航空の特別機で帰国することになり、8日午後3時過ぎに仁川国際空港に到着する予定です。
一方、けがをした人の家族、韓国人8人と中国人21人の合わせて29人がアシアナ航空などの便で8日にサンフランシスコに向けて出発して、現地に向かことになりました。

・サンフランシスコの空港で、着陸に失敗したアシアナ航空機は、これまでのフライトレコーダーなどの解析から、事故の直前に加速を試みていたことがわかりました。
これは、アメリカ運輸安全委員会が事故現場から回収したボイスレコーダーやフライトレコーダーを解析して分かったものです。
それによりますと、コックピット内の音声を記録したボイスレコーダーでは、操縦士らが着陸に失敗する7秒前に加速を試みた記録が残っているほか、1.5秒前には着陸をやり直そうとしたことを示しているということです。
また、飛行記録装置のフライトレコーダーでは、事故機が着陸に入った時点で通常より低速で飛行していて、着陸に失敗する4秒前には失速警報が出ていたということです。
アメリカ運輸安全委員会の関係者は、こうした内容だけで事故の原因を特定することはできないとしていて、さらに多くの関連情報や記録を収集して解析する必要があると話しています。

・国土交通部とアシアナ航空が7日に明らかにしたところによりますと、事故機の機長はA320などの中型機種の飛行時間は9793時間と比較的経験豊富なパイロットでしたが、大型機種のB777-200ERの免許はつい最近取得したばかりで、飛行時間は43時間だったということです。
旅客機の離着陸は、経験豊富な操縦士が機長として主導しますが、国土交通部の関係者は、事故機の場合、経験が浅いパイロットが機長を務めていましたが、より経験が豊富なパイロットが副機長として離着陸をサポートする、いわゆる教育飛行の形で離着陸が行なわれたとしています。
事故のあったサンフランシスコ国際空港の滑走路は、着陸機を誘導する「計器着陸装置」が改修中のため運用が停止されていたことから、事故機は手動での着陸をしたものと伝えられています。
一方、アシアナ航空は、航空機に異常が発生した場合は本社のシステムにその内容が自動的に表示されるようになっていて、事故機の場合は異常を知らせるシグナルはなく、今回の事故が機体の欠陥によるものではないとの見方を示唆しています。

・サンフランシスコ空港でおきたアシアナ航空機の着陸失敗事故で、朴槿恵大統領は7日、遺族や被害者とその家族に対し、見舞いの意を示しました。
大統領府青瓦台の報道官によりますと、大統領は、事故による犠牲者の遺族をはじめ、被害者とその家族に対して、見舞いの気持ちを表明するとともに、関係部署に対して、早期の事故収拾に向けて協力して努め、支援するよう指示したということです。

・去年の大統領選挙に関連して、韓国の国家情報院が不法に介入したとの疑惑や2007年の南北首脳会談での盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の発言を記録した対話録を公開した問題について、朴槿恵大統領は遺憾の意を表明し、国家情報院は新しく生まれ変わるべきだとの考えを示しました。
これは、朴槿恵大統領が8日の首席秘書官会議で述べたものです。
このなかで、朴大統領は、「大統領選をめぐる国家情報院の不法介入疑惑や、2007年の南北首脳会談の中で、盧武鉉元大統領の北方限界線に関する発言を記録した対話録の公開をめぐって、国会で混乱が続いているのは遺憾だ」と述べました。
また、朴大統領は、国家情報院について、「これを機に新しく生まれ変わるべきだ。北韓と関連した情報収集、サイバーテロへの対応、経済安全保障と関連した業務に専念する方向で改革を進めるべきだ」と指摘しました。

・韓国株式市場における外国人投資家の売り越し額は、今年の上半期に三星電子を中心に10兆ウォン、およそ8900億円を超えました。
韓国取引所が8日にまとめたところによりますと、外国人投資家は今年に入ってから6月までに、2月と5月を除いて売り越し、あわせて10兆ウォンあまり、およそ8900億円相当を売り越しています。
半期ベースの売り越し額としては2008年下半期の15兆9954億ウォン以来、最も多くなっています。
売り越し額を業種別に見ますと、電機、電子が3兆5400億ウォンで最も多く、運輸装備2兆3200億ウォン、サービス1兆1100億ウォンの順でした。
アメリカ国債利回りの上昇やアメリカ連邦準備制度理事会の量的金融緩和策の縮小計画に対する懸念から、アジアの市場では最近、外国人投資家による売り越しが続いています。

・大検察庁は8日発表した「家庭内暴力事件処理指針」によりますと、家庭内暴力事件の容疑者については、3年以内に2回以上家庭内暴力の罪を犯した人が再び罪を犯した場合は、原則的に身柄を拘束して取調べを進めるとしています。
家庭内暴力に関する事件では、加害者の拘束率や起訴率がそれぞれ1%と3%にとどまっているのに対し、起訴猶予率は15%を超えていて、検察当局では、安易な対応を厳しく批判する声を受けて、家庭内暴力に厳しく対応することにしたものです。

・韓国の銀行では、地域の特性を反映して窓口の営業時間を調整し、午後4時以降も営業する銀行が増えています。
このうち、韓国大手の銀行の一つ、ウリ銀行は、午前中の訪問客がほとんどないオフィス街の支店で、仕事を終えたサラリーマンが直接窓口を訪れて銀行との取引ができるように、8日から営業時間を午前9時から午後7時までに延長しました。
ウリ銀行と国民銀行は、顧客の反応がよければ営業時間を延長する支店を増やすことも検討するとしているほか、新韓銀行などの銀行も支店によって営業時間を調整したいとしていて、銀行の営業時間は今後、より柔軟に変わっていくものとみられます。

・トルコで開かれているサッカー20歳以下のワールドカップは8日、準々決勝が行われ、韓国はイラクにPK戦で敗れ、準決勝進出は果たせませんでした。
試合は、2-2の同点で入った延長戦で、それぞれ1点ずつ加えて3-3のままPK戦となりましたが、結局、韓国は4-5で敗れ、惜しくも準決勝進出は果たせませんでした。
FIFA=国際サッカー連盟はホームページで、この試合について、歴代の20歳以下ワールドカップの最高の名勝負の一つだったと賞賛しています。

・ソン・ジュンギ、パク・ボヨン主演の「狼少年」が、6日に閉幕したイギリスのテラコッタ極東映画祭で観客賞を受賞しました。
イギリスの映画関連メディアのフィルムニュースが伝えたもので、「狼少年」はテラコッタ極東映画祭の三つの観客賞のうち‘カレント・アジアン・シネマ観客賞’を受賞したということです。
「狼少年」は、この世に存在してはならない「オオカミ少年」が、初めて人間の少女に淡い恋心を抱くというファンタジーラブロマンスで、去年10月に韓国で公開され、665万人の観客を動員しています。

7月6日土曜日

・操業が停止したままとなっている開城(ケソン)工業団地の問題で、韓国と北韓の実務者協議が6日、板門店の北韓側にある「統一閣」で開かれ、団地の正常化などをめぐって協議しているもようです。
6日の実務者協議には、開城工業団地の運営の実務を担当してきた南北双方の局長級が出席し、韓国からはソ・ホ南北協力地区支援団長、北韓からはパク・チョルス中央特区開発指導総局の副総局長が代表を務める代表団同士が午前中から昼食をはさんで午後も協議を続けています。
協議に先立って、韓国のソ・ホ南北協力地区支援団長は、「完成品と資材の搬出、雨に備えた団地の施設と設備の点検、そして開城工業団地の正常化の3つの議題について北韓側と話し合い、信頼や協力の中で問題解決できるよう努力したい」と述べました。

・今月初めに実施された世論調査で、朴槿恵 (パク・クネ)大統領の支持率が、大統領就任以来もっとも高い63%に上昇しました。
世論調査会社「ギャラップ」は、朴槿恵大統領の就任前の1月第4週からこれまで毎週、支持率を調査していて、今月も1日から4日までの4日間にわたって、成人男女1200人あまりを対象に世論調査を実施しました。
その結果、朴槿恵大統領の支持率は、63%で、これまでの最高だった、就任前の56%を7ポイント上回って、過去最高を記録しました。
評価する項目を個別にみますと、外交国際関係への評価がもっとも高く、次いで、努力する姿勢、世論ばかり目を向けず、信念のある姿勢、対北韓政策などとなっていて、前向きに評価する声がめだちました。

・ロシアのプーチン大統領がことし11月、韓国を訪問する見通しです。
これは連合ニュースが5日、ロシアの消息筋の話として伝えたものです。
それによりますと、プーチン大統領はことし9月、ロシアのサンクトペテルブルクで開かれるG20=主要20か国首脳会議の期間中、朴槿恵 (パク・クネ)大統領と初めての首脳会談を行うほか、11月には韓国を訪れる方向で、現在、両国が調整しているということです。

・試験成績書の偽造された不良部品が納入されるなどの不正が相次ぐ韓国水力原子力の疑惑を捜査している釜山地方検察庁は4日、去年5月まで5年間にわたって務めていた元社長が原発関連業者から現金を受け取っていたとして、収賄の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、韓国水力原子力で2007年から去年5月まで5年余りにわたって社長を務めた、金鍾信(キム・ジョンシン)元社長です。
釜山地方検察庁によりますと、金鍾信(キム・ジョンシン)元社長は、取引先の原発関連業者から数千万ウォンの賄賂を受け取った疑いが持たれていて、検察庁では金元社長のソウルの自宅などを家宅捜索し、関連の電子ファイルや電子メール、書類などを押収しました。
韓国水力原子力は、試験成績書の偽造された不良部品が納入されるなど、不正が相次いで発覚していて、釜山(プサン)地方検察庁では、これまで贈収賄疑惑について捜査を進めてきたものです。

・韓国南東部の慶尚北道(キョンサンブクド)で、今年5月に蔚珍(ウルジン)原発から名前が変わったハンウル原発5号機が5日午後、発電するためのタービンにトラブルが発生して運転が停止し、厳しい節電を求めている夏の電力供給体制が悪化する恐れが出ています。
韓国水力原子力のハンウル原子力本部によりますと、出力100万キロワットのハンウル原発5号機で、5日午後3時36分頃、タービン発電機に取り付けられている復水器で異常信号が発生し、運転が停止したということです。
復水器は、タービンを廻した水蒸気を真空状態のまま再び水に戻す装置で、なんらかの原因で真空状態が維持できなくなり、異常信号が発生したものとみられています。
ハンウル原発5号機は、2004年7月から営業運転を開始し、ことし5月3日から先月16日にわたって定期点検を行い、運転を再開したばかりでした。
今回のトラブルによって、韓国では、現在、原発23基のうち、部品の試験成績書の偽造が発覚して運転を停止した原発も含めて合わせて9基の稼動が停止したことになり、7月に入ってから、官民あげての厳しい節電対策で乗り切ろうとしている、この夏の電力需給状況が悪化する恐れも出てきました。

・イギリスのロンドンで開かれているテニスのグランドスラム、ウィンブルドンのジュニア部門  男子シングルスで、韓国のチョン・ヒョン選手(17)が決勝進出を果たしました。
ウィンブルドンでは5日、ジュニア部門の男子シングルス準決勝が行われ、韓国のチョン・ヒョン選手はドイツのマルテレル選手を2対1で逆転勝ちし、韓国選手としては初めて決勝進出を決めました。
ウィンブルドンジュニア部門では、韓国選手は、1994年に女子シングルスで準優勝して以来の快挙となります。
チョン・ヒョン選手は7日、決勝でイタリアのクィンチ選手と対戦することになっています。

・来年のサッカーワールドカップ・ブラジル大会に向けて、韓国代表チームのコーチ陣について、洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は、いずれもロンドンオリンピックで韓国の銅メダル獲得に貢献したコーチを充てることになりました。
洪明甫(ホン・ミョンボ)監督が韓国代表チームのコーチ陣として指名したのは、金泰映(キム・テヨン)ヘッドコーチ、朴建夏(パク・コンハ)コーチ、金奉洙(キム・ボンス)GKコーチの3人です。
いずれも去年のロンドンオリンピックで、当時、オリンピック代表チームの監督だった洪明甫監督と意気投合し、韓国の銅メダル獲得に貢献しています。
また、フィジカルコーチも、ロンドンオリンピックでフィジカルコーチを務めた日本の池田誠剛(いけだ せいごう)コーチとしていますが、池田コーチは、年内は「パートタイム」のコーチとして韓国代表をサポートし、来年から正式にコーチ陣に加わる予定です。

7月5日金曜日

・操業が停止したままとなっている開城(ケソン)工業団地の問題で、6日に板門店の北韓側にある「統一閣」で開かれることになった南北当局間の実務者協議は、南北双方から局長級の代表が出席して、団地の正常化などについて協議することになりました。
南北当局間の実務者協議については、韓国側が6日午前10時から板門店で開くよう求めていたのに対し、北韓は4日午後8時30分ごろ、板門店にある連絡電話を使って、受け入れる方針を伝えてきていました。
協議には、韓国と北韓いずれも工業団地の運営の実務を担当してきた局長級が出席することになり、韓国側からは南北協力地区支援団長を首席代表とする3人の代表団が、北韓側からは中央特区開発指導総局の副総局長を首席代表とする3人の代表団が出席することになっています。
協議では、雨に備えた団地の施設と設備の点検、完成品と資材の搬出、開城工業団地の正常化などについて協議することになっていて、開城工業団地に進出している韓国企業関係者の団地訪問についても話し合うことになっています。

・モスクワを訪れている北韓の金桂冠(キム・ゲグァン)第1外務次官は4日、ロシアの外務省関係者らと5時間にわたって会談し、6か国協議の再開などについて協議したもようです。
これは、ロシア外務省が4日、ウェブサイトを通じて明らかにしたものです。
それによりますと、金桂冠次官は、ロシアのチトフ第一外務次官、モルグロフ外務次官と会談し、両国関係の発展に向けた方策や韓半島情勢などについて話し合い、とくに、韓半島の核問題解決については、突っ込んだ意見交換が行われたということです。
会談のなかで、ロシア側は、韓半島の緊張を緩和し、北韓の核放棄を盛り込んだ2005年の6か国協議共同声明に基づき、6か国協議の早期開催に向けた環境づくりにともに努力する必要があると強調したということです。
これに対して、このところ関係国との対話を求める姿勢を示す北韓は、まず対話を再開し、交渉のなかで核問題について議論するとの立場を改めて説明し、ロシアの支持を求めたものとみられます。

・今年第2四半期の三星電子の業績が過去最高を記録する見通しです。
三星電子が5日に発表したところによりますと、今年4月から6月までの第2四半期の業績見通しは、営業利益が9兆5000億ウォン、およそ8400億円、売上高は57兆ウォン、およそ5兆円となっています。
営業利益は去年の同じ時期に比べて47%、売上高は19%それぞれ増えていて、いずれも過去最高となっています。
特に、営業利益が9兆ウォンを上回ったのは今回が初めてです。
しかし、市場が予想していた営業利益10兆2000億ウォンと売上高59兆ウォンには届かず、最新スマートフォン「ギャラクシーS4」の売上げが予想を下回り、モバイル分野の業績が鈍化したことが背景にあるものとみられます。

・アメリカが主導するTPP=環太平洋経済連携協定への参加について、韓国政府は5日、慎重に判断して決めるとの意向を示しました。
これは、玄旿錫(ヒョン・オソク)企画財政部長官が5日、ソウルで開かれた在韓アメリカ商工会議所との懇談会で明らかにしたものです。
このなかで、玄旿錫長官は、「交渉の動向、国内経済への影響、韓中FTA=自由貿易協定と韓日中FTA、RCEP=東アジア包括的経済連携協定の動向などを総合的に検討し、TPPに参加するかどうかや参加時期などを慎重に決めたい」と述べました。
さらに、玄旿錫長官は、下半期の経済政策について、補正予算を7-9月期に集中的に執行するとともに、為替の安定に向けて努力し、7月には規制緩和を中心とした投資活性化対策を打ち出す考えを示しました。

・韓国では4日、日本脳炎を媒介する蚊が一定の割合いを超えたとして、全国に日本脳炎警報を発表して、警戒するよう呼びかけています。
日本脳炎警報は、韓国内38か所の調査地域で採集した蚊の中から、日本脳炎を媒介する蚊が50%以上確認された場合に発表するもので、今月1日から3日まで韓国南部の釜山(プサン)で採集した蚊の中から、日本脳炎を媒介する蚊の割合が64%だったということです。
今年の脳炎警報は、1997年以降最も早いもので、気候変動によって気温が上昇し、日本脳炎を媒介する蚊の繁殖時期が早まったためとみられます。

・韓国の大学生が働きたいと思っている企業で、三星電子が10年連続して1位に選ばれました。
これは、就業ポータルサイトのインクルートが5日、全国の4年制大学の学生747人を対象にアンケートを実施してまとめたものです。
それによりますと、売上高上位1000社のうち130社について働きたい企業を尋ねたところ、三星電子をあげた人が8.4%を占めて最も多く、調査を始めた2004年から10年連続でトップとなりました。
その理由については、「社員としてのプライド」と「優れた福利厚生」をあげた人がいずれも23.3%で、それぞれ最も多くなっています。
2位は化粧品メーカーのアモーレパシフィック、次いで、大韓航空、インターネットサービス会社のNHN、韓国電力公社などの順となっています。

・韓国とオーストラリアは4日、初めてとなる外交、国防担当閣僚による、いわゆる2プラス2会議を開催し、韓半島の安定のために双方が協力していくことで一致しました。
会合には、韓国側からは尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官と金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官、オーストラリアからはカー外相とスミス国防相が出席しました。
会談の中で、両国は、アジア太平洋地域の平和と繁栄を維持する利害関係を共有する一方、北韓の挑発には断固とした対応が必要との認識で一致し、韓半島の平和安定のため今後協力していくことで合意しました。
また、両国は、2プラス2を2年に1度定期的に開催していくことでも合意し、次回は2015年にオーストラリアで開催することにしました。

・韓国内で来年から適用される最低賃金は時給5210ウォン、およそ480円に決まりました。
これは今年の時給4860ウォン、およそ420円から7%余り引き上げたもので、およそ257万人が対象になります。

・サッカー韓国代表チームは、9月6日にイランと親善試合を行うことになりました。
大韓サッカー協会が4日明らかにしたところによりますと、サッカー韓国代表とイランとの親善試合は、9月6日の「国際Aマッチデー」に合わせて韓国で行うということです。
韓国代表は先月18日、韓国で行われた2014ワールドカップブラジル大会アジア最終予選A組の最終戦でイランと対戦し、0対1で敗れていて、今回の親善試合は、およそ3か月ぶりの雪辱をかけた対戦となります。

・韓国の女性歌手イ・ヒョリさん(34)が、交際中のギタリスト、イ・サンスンさん(38)と結婚することになりました。
これは、イ・ヒョリさんが4日、自らのファンサイトを通じて発表したものです。
このなかで、イ・ヒョリさんは、「結婚は9月頃にするのが良いと2人で話し合ったが、まだ両親には正式に話していない状態で、挙式の準備などは何もできていない」としています。
2人は2011年夏からおよそ2年間、交際を続けていて、2人の結婚話は1か月ほど前から音楽業界に広まっていました。

7月4日木曜日

・先月開催の直前になって中止された南北当局会談の開催に向けて、韓国政府は北韓に対して、6日に板門店で南北当局間実務会談を開催するよう提案しました。
これは、統一部の金炯錫(キム・ヒョンソク)報道官が4日、明らかにしたものです。
このなかで、金炯錫報道官は、「板門店の連絡官を通じて北韓に通知文を送り、6日に板門店で南北当局間実務会談を行うことを提案した」としています。
また、金報道官は、今回の提案の背景について、開城工業団地の稼動が停止して3か月が経ち、進出企業が多くの困難を強いられているうえに、雨などによる被害も予想されていることをあげています。
会談の議題について、金報道官は、「開城工業団地の施設や設備の点検、完成品と資材の搬出、開城工業団地の正常化などについて協議できるものとみられる」と話しています。
今回の会談では、韓国側からは局長級を首席代表とする3人の代表を出席させるということです。

・操業が停止したままとなっている開城(ケソン)工業団地の問題で、北韓は3日、団地に進出している韓国企業関係者が現地入りすることを認めて韓国側に通知してきました。
これは、統一部が3日明らかにしたものです。
それによりますと、開城工業団地を管理する北韓の中央特区開発指導総局は3日午後、韓国側の団地管理委員会と団地に入居する企業の団体に対して文書を送り、雨などによる団地内に残された設備や資材の被害に対する緊急対策を講じるよう、関係者の団地への訪問を許可したということです。
一方、北韓は、先月の南北当局会談の中止後に運用を停止していた板門店の南北直通電話について、韓国側の求めに応じて、3日午後5時半ごろから、再開させたということです。
これについて、大統領府青瓦台は4日、南北間の対話の扉は常に開かれているとしながらも、「重要なことは信頼であり、信頼関係が壊れれば、いかなる措置も期待できず、成功も期待できない」と強調しました。

・エジプトでは軍が事実上のクーデターに踏み切ったことで、政局が混乱に陥ったことから、韓国政府は、現地に滞在する韓国人の安全確保に全力で取り組んでいて、カイロに進出している韓国企業も、社員の家族を一時韓国に避難させるなどの対応に追われています。
外交部の関係者が4日明らかにしたところによりますと、政府は、先月からカイロにある大使館と連絡を取りながら、韓国人の安全を確保することに全力をあげているということで、今のところ、韓国人が被害を受けたとの報告はないということです。
また、政府は、先月17日にカイロの韓国大使館に対策チームを設置して緊急連絡体制を維持していて、携帯を利用した海外安全旅行情報サービスなどを使って、現地に滞在する韓国人に治安に関する情報を提供しながら、注意を呼びかけています。
カイロに滞在する韓国人は、現在およそ1000人いるとみられ、大統領の退陣を求めるデモが行われている地域からは多少離れた場所に主に居住しているということです。

・韓国では、今後5年以内に雇用率を70%まで引き上げるため、経済活動への参加率の低い女性や若者の雇用を拡大するなど、成長より雇用に重点を置いた政策を展開していくことになりました。
これは、玄?錫(ヒョン・オソク)企画財政部長官が4日、ソウルで開かれた国際セミナーで述べたものです。
このなかで、玄?錫長官は、「政府が掲げる雇用率70%達成目標は、雇用政策が転機を迎えたことを意味している。政府としては、徐々に成長より雇用に重きを移していく方針だ」と述べました。
また、玄?錫長官は、「韓国経済は、経済成長と雇用創出を同時に達成し、好循環をなしてきたが、次第に雇用創出のスピードが鈍化し、低成長に対する懸念が高まっていて、雇用の促進は経済成長と同じように重要である」と強調し、今後5年以内に、雇用率を70%にまで引き上げるため、良質の時間制雇用を増やすことで、経済活動への参加率が低い女性と若者の雇用を拡大していくとの考えを示しました。
また、玄?錫長官は、OECD=経済協力開発機構加盟国中2番目に長い韓国の労働時間について、「現在の2100時間から1900時間にまで短縮し、仕事と家庭を両立できるようにする」との考えを示しました。

・政府は4日、安倍晋三首相が「歴史の判断は歴史家に任せるべきだ」と発言したことについて、侵略の責任を回避しようとするものだとして、批判しています。
これは、外交部報道官が4日、論評を発表して明らかにしたものです。
このなかで、「日本政府の最高指導者の歴史認識に対して、失望とともに深い遺憾を表する」としたうえで、「首相の発言は、侵略行為をはっきりと認めているこれまでの日本政府の立場と一致しないもので、責任から故意に目を背けようとする意図としか思えない」と批判しています。
また、論評では、「韓国政府は、日本の政治指導者に対し、歴史を直視し、近隣諸国と信頼を築くために最善を尽くすことを改めて強く求める」としています。
安倍首相は、3日に行われた党首討論会で、歴史認識について、「歴史にはさまざまな側面があり、基本的には歴史家に任せるべきだ」と発言しています。

・観光目的で去年北韓入りして拘束され、15年の労働教化刑を言い渡された韓国系アメリカ人男性、ケネス・ペ氏について、北韓は3日、特別教化所での服役の様子を公開しました。
これは、在日本朝鮮人総連合会の機関紙、朝鮮新報が3日、ケネス・ペ氏の服役している特別教化所での生活を写真付きで報じたものです。
このなかで、朝鮮新報はペ氏の生活を時間帯別に紹介し、特別教化所やペ氏の部屋の雰囲気も具体的に報じていて、ペ氏は健康状態が悪化していると語り、アメリカと北韓の両政府に対し、「早期に帰して欲しい」と訴えています。
北韓が特別教化所に服役している人について取材を認めたのは、きわめて異例のことで、ペ氏の様子を公開することで、解放交渉をアメリカとの本格的な対話の糸口にしたいとの思惑があるものとみられます。

・韓国政府が4日発表した「国家サイバー安全保障総合対策」によりますと、サイバーテロに迅速に対応するため、大統領府青瓦台がサイバー安全保障における管制塔の役割を担い、国家情報院は実務の総括、未来創造科学部や国防部など関係省庁はそれぞれの所管分野を担当することとし、重大な事案では、官・民・軍の合同対策チームが協力して対処するとしています。
さらに、官と民の情報共有を図るため、来年までに「サイバー脅威情報共有システム」を整備するほか、2017年までに、専門人材5000人を育成し、情報セキュリティー技術に関する研究開発を強化していくとしています。

・ソウルの地下鉄1~8号線では、これまで日曜日を含めた公休日に限って、自転車の持ち込みを認めていましたが、サイクリングを楽しむ市民の声を受けて、6日からは土曜日も持ち込みを認めることを決めました。
自転車が持ち込めるのは、一般の乗客に配慮して、先頭か末尾の車両となっています。
また、ソウル市では、自転車の持ち込みが容易にできるようにするため、駅の出入口の階段に自転車スロープを設置するほか、自転車保管施設などを増やすことにしています。

・トルコで開かれている20歳以下のU20サッカーワールドカップは、4日、決勝トーナメントの1回戦が行なわれ、韓国が強豪コロンビアを破って準々決勝に進みました。
1対1からの延長戦となった試合は、結局PK戦にもつれこみ、韓国が8対7で勝って、ベスト8入りを果たしました。
韓国のベスト8入りは、2009年のエジプト大会以来4年ぶりです。
韓国は、8日午前零時からカイセリでイラクと対戦し、1983年のメキシコ大会から30年ぶりとなる準決勝進出を目指します。

・韓流スターとして知られるウォンビンさん(36)と女優イ・ナヨンさん(34)が親しく交際していることが明らかになりました。
所属事務所が3日明らかにしたところによりますと、2人は、同じ事務所に所属していて、作品やCM現場などで会ううちに互いに好感を持つようになったということで、「最近親密な仲になった。交際を始めたばかりなので、愛情を持って見守ってほしい」と話しています。
これに先立って、韓国の芸能メディアが3日、イ・ナヨンさんが住むマンションに、ウォンビンさんが普段着のまま出入りする姿が複数にわたって目撃されたと報じ、写真も公開しています。

7月3日水曜日

・アジア太平洋地域の安全保障などについて協議するため、ブルネイで開かれていたARF=ASEAN地域フォーラム外相会議は2日、「韓半島の平和と安定の重要性を強調する」とした議長声明を発表して閉幕しました。
今回のASEAN地域フォーラム外相会議には、北韓の核問題を話し合う6か国協議の当事国の外相がすべて参加して行われ、北韓の核開発や長距離弾道ミサイルの発射問題が事実上の主要議題となりました。
発表された議長声明では、北韓の核問題に関連して、北韓に対して国連安保理決議や核放棄を約束した2005年9月の6か国協議の共同声明の義務について、検証可能な形で遵守するよう促すことを盛り込んでいます。
また、「韓半島の非核化を平和的に実現するための、関係各国のすべての努力を支持する」と強調しています。
今回の会議で、北韓は核問題に関連して、アメリカの敵視政策が根本的な原因だと主張し、敵視政策の即時中止を求めていましたが、北韓の主張や立場が議長声明に盛り込まれることはありませんでした。

・ロシアのサンクトペテルブルクで9月初めに開催されるG20=主要20か国・地域(G20)首脳会議に先立って、ロシアのウラジオストクで多国間の安保会議が開催され、最近の韓半島情勢について意見を交わしました。
ロシアが主催した会議には、アメリカや中国、フランスなど、50あまりの国の閣僚級や次官級が出席し、このうち、韓国からは朱鉄基(チュ・チョルギ)外交安保首席秘書官が出席して、安全保障に関連した懸案について意見を交わしました。
今回の会議は、9月初めにロシアのサンクトペテルブルクで開かれるG20首脳会議に先立って、議題などを調整するねらいも兼ねて開かれたものです。
朱鉄基秘書官は、ロシアの連邦安保会議書記をはじめ、アメリカの国土安全保障長官、中国共産党中央政法委員会書記、日本の国際テロ・組織犯罪対策協力担当大使らと相次いで個別に会談し、最近の韓半島情勢と関連した協力について意見を交わしました。

・韓国の家計負債は今年3月時点で960兆ウォン、およそ85兆円に達し、低所得層や高齢層に対する貯蓄銀行や信用組合などからの貸出が急増していて、不良債権に転じる恐れが指摘されています。
これは3日に開催された国会の「家計負債に関する聴聞会」で明らかになったものです。
それによりますと、今年3月の時点で家計負債の総額は961兆ウォン、およそ85兆円に達して、8年前の2004年のおよそ500兆ウォン、44兆円のほぼ倍になっています。
また、所得に対する負債の割合が最も大きいのが低所得層で、次いで60歳以上の高齢者となっています。
聴聞会に出席した政府や韓国銀行などでは、低所得層や高齢層の負債が不良債権化し、貸出しているいわゆる第2金融圏の貯蓄銀行や信用組合などの金融機関が経営破たんする恐れもあるとして、所得や年齢を十分考慮した融資を実施するよう義務付けるなどの対策を講じていきたいとしています。

・駐韓米軍の駐屯費について協議する、韓国とアメリカの防衛費分担交渉が2日、ワシントンで始まり、分担比率をめぐって難航が予想されています。
駐韓米軍の駐屯費用について、韓国は2008年以降年平均8000億ウォン、およそ710億円を負担していて、全体の40~45%に相当しています。
これに対して、アメリカ側は、駐屯費用の50%を負担するよう求めています。
分担比率を韓米それぞれ50%ずつにする場合、韓国は年平均1兆ウォン、およそ900億円負担することになり、韓国としては分担することは当然であるとしながらも、防衛予算に限界があるとしていて、交渉は分担比率をめぐって難航するものと予想されています。

・韓国と中国とのFTA=自由貿易協定の締結に向けて、第6回目となる交渉が2日から3日間の日程で韓国の釜山で始まりました。
韓国と中国とのFTA交渉では、商品別に開放時期をずらすとする原則で合意しているものの、開放する場合の商品ごとの影響度などをめぐる双方の隔たりがあって難航したままになっています。
これに対して、先月27日の韓中首脳会談で、両首脳は、相互に利益をもたらす高い水準の自由貿易協定を実現することで一致し、共同声明では「交渉を次の段階に前進させることで努力を強める」と明記していて、今回の交渉は、より具体的な進展が期待されています。
一方、釜山では2日、農民が中心となった市民団体がFTA交渉の中止を求める集会を開きました。

・2007年の南北首脳会談で、当時の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が韓国の西の海、西海の軍事境界線である北方限界線を撤回すると発言したかどうかをめぐって、与野党が対立している問題で、韓国の国会では、2日の本会議で、国家記録院が保存する対話録の原本や録音テープなどを提出するよう求める法案が採択され、今後、与野党の主張がそれぞれどのように確認できるのか注目されています。
この問題は、2007年の南北首脳会談で、 盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が金正一国防委員長に対して、北方限界線を撤回するとも受け取れる発言をしたとして、韓国の与野セヌリ党と野党の民主党が昨年の大統領選挙に関連してこれまで論議してきたものです。
この問題に関連して、国家情報院は先月20日、国家記録院とは別に独自の保存していた対話録の一部を与党セヌリ党の求めに応じて国会に提出して公表していました。
これに対して、野党側では、公表された対話録は、与党セヌリ党と国家情報院が捏造した疑いもあるとして反発し、国家記録院に保存されている対話録の原本や録音テープなどの提出を求める法案を提案していたもので、2日の国会本会議で、276人中賛成257人の圧倒的多数で可決されました。
国家記録院が保存する対話録の原本や録音テープなどが国会に提出されることになったことで、北方限界線に対する盧武鉉元大統領の発言を巡る与野党の主張がそれぞれ今後どのように確認できるのか注目されます。

・開城工業団地に進出している韓国の機械や電子部品関連企業は3日、このまま操業ができなければ死活問題にもなりかねないとして、団地に残されている生産設備を韓国または第三国に移転するよう南北双方の当局に求めることを決めました。
開城工業団地は、5月3日には韓国企業の労働者全員が撤収して、操業が停止したままになっていいます。

・朴槿恵大統領は2日、韓国を訪れたインドのシン首相の特使と会談し、経済協力や地域の安全保障の問題などについて意見を交わしました。
インドのシン首相の特使として韓国を訪れたのは、メノン国家安全保障顧問で、朴槿恵大統領は2日、大統領府青瓦台で面会しました。
このなかで、メノン氏は、「両国の戦略的関係をより発展させることが韓国訪問の目的だ」と強調し、「インドは2012~17年まで合わせて1兆ドル相当の公共建設を進めている。この分野で韓国の協力を期待している」と述べました。
また、北韓の核問題に関連して、「北韓の変化を促すためには、国際社会がはっきりした立場を示すことがが重要だ。」と伝えました。

・韓国に出入国する韓国人と外国人のうち、20代が占める割合が最も多くなっていることがわかりました。
統計庁のまとめによりますと、韓国での滞在日数が90日以上の韓国人と外国人の出入国者数を示す「国際移動者」は去年127万9000人となっていて、前の年より5万3000人増えています。
これを年代別にみますと、20代が48万2000人で全体の38%を占め、2000年以来、12年ぶりに最も多くなりました。

・イギリス・プレミアリーグのアーセナルは、朴主永(パク・ジュヨン)選手を放出することを決めたもようです。
朴主永選手は、アーセナルからスペイン1部リーグのセルタに1年の期限付きで移籍していましたが、この1年間で26試合に出場したものの、4得点にとどまるなど、成績は振るいませんでした。
スペインのメディアによりますと、セルタは朴選手の期限付き契約を延長しないと伝えたほか、イギリスのメディアも、朴選手が放出リストにあがったと伝えています。

・スター誕生の登竜門にもなっていた、韓国MBCテレビの「大学歌謡祭」が、スターが輩出しなくなったとして、36年の歴史に幕を閉じることになりました。
1977年から始まった「大学歌謡祭」は、全国から予選を勝ち抜いた大学生が参加して歌の力を競うもので、これまで多くの入賞者が歌手デビューして、スター誕生の登竜門に位置づけられていました。
MBCの関係者によりますと、番組の廃止については数年前から検討してきたということで、「スターが誕生しない歌謡祭は意味がなく、廃止を決定した」と話しています。

7月2日火曜日

・アジア太平洋地域の政治と安全保障問題などについて話し合うARF=ASEAN・東南アジア諸国連合地域フォーラムの外相会議が2日午前、ブルネイで開催され、域内の安定、安全保障、今後のARFのあり方などについて協議が行なわれました。
会議では、参加各国の外相らがそれぞれおよそ12分にわたって発言し、地域を取り巻く平和と安全保障の問題などについての各国の立場を表明しました。
このなかで、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は北韓の非核化に関する韓国の立場を表明し、各国に理解と支持を呼びかけたものとみられます。
このうち、核問題に関連して、最近北韓が周辺各国に対話に応じる姿勢を示していることについて、北韓の非核化措置が先行されなければならないとの立場を強調したものと見られます。
一方、北韓の朴宜春(パク・ウィチュン)外相は、非核化措置には触れず、周辺各国が北韓への敵対視政策を止め、対話に応じなければならないとの発言をしたものとみられます。
ARF外相会議では、会議終了後、各国の発言や立場を盛り込んだ議長声明が発表されることになっています。

・ASEAN・東南アジア諸国連合の一連の会議に出席するため、ブルネイを訪れているアメリカのケリー国務長官は1日、中国の外相と会談したのに続いて韓米日3か国の外相会談を行い、4か国とも非核化に北韓の未来があるとの点で一致したことを明らかにしました。
そのなかで、ケリー国務長官は、韓国、アメリカ、日本、中国の4か国は非核化に北韓の未来があるとの点で一致したほか、北韓の非核化に向けた政策について、中国も断固たる言動で対応したことを確認したことを明らかにしました。
また、ケリー長官は、4か国が求める平和と安定を実現するためには、「2005年9月の6か国協議の共同声明が示した非核化のための具体的な措置を北韓が履行することだ」と指摘しまし、北韓が関係国との関係を正常化するには非核化に向けた真摯な措置が必要で、国連安保理の決議を実行する必要があるとすることで合意した」ことを明らかにしました。

・ASEAN・東南アジア諸国連合の一連の会議が開かれているブルネイで1日、朴政権が発足して初めてとなる韓日外相会談が行われ、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は、「歴史問題は注意深く扱わないと、個人、民族の魂を傷つけてしまう」と強調しました。
韓国の尹炳世外交部長官と日本の岸田外務大臣の会談は、韓日外相会談としては去年9月以来およそ9か月ぶりとなったほか、朴政権と安倍政権の発足後は初めてで、両外相は北韓の核問題などで連携していくことや韓日関係を発展させていくことなどで一致しました。
会談では、尹炳世外交部長官が日本の歴史認識についてふれ、「歴史は魂」という一人の歴史学者の言葉を引用しながら、「歴史問題は尊重しながら注意深く扱うべきもので、それを誤ると個人、民族の魂を傷つけることになる」と強調し、両国の歴史認識をめぐる立場の違いを改めてうかがわせるものになりました。

・韓日両国の新政権同士による首脳会談が開催されていない中で、韓国大統領府・青瓦台は2日、「今のところ決まっているわけではなく、予断できる状況ではない」と述べ、当面開催される見通しのないとの見方を示しました。
これは、韓日外相会談が1日、ブルネイで新政権発足後初めて開かれたのを受けて、青瓦台の関係者が2日午前、韓日首脳会談の開催について、記者の質問に対して述べたものです。
韓日関係については、外相会談でも歴史認識をめぐる立場の違いが浮き彫りになるなど、冷え込んでいて、今月末に行われる日本の参議院選挙や、韓国が植民地支配が解放されたことを祝う日で日本の終戦記念日にあたる来月15日までは、首脳会談の開催をめぐる両国間の話し合いは進まないとの見方が一般的です。

・食品から医薬品まで製造し、外食やコンテンツ事業も手がける韓国の大手財閥系企業、CJグループの秘密資金疑惑を捜査しているソウル中央地方検察庁は1日、グループの最高責任者、李在賢(イ・ジェヒョン)会長を横領、背任、脱税の容疑で逮捕しました。
ソウル中央地方検察庁によりますと、李会長は国内外で裏金を運用して、510億ウォン、およそ43億円を脱税した疑いがあるほか、系列会社のCJ第一製糖の会社資金600億ウォンあまり、およそ57億円を横領したほか、東京で2つのビルを購入した際に会社に350億ウォンあまり、およそ31億円の損害を与えた背任の容疑などが持たれています。
CJグループの秘密資金の疑惑について、検察では今後、ほかにも隠し資産があるかどうかについて調べるとともに、株価操作などの疑惑についても調べることにしています。

・ミサイル開発を続けて発射を繰り返す北韓は先月26日、韓半島東部の東の海、東海沿岸部から北東方向の海上に向けて、短距離ミサイルとみられる飛翔体4発を発射していたことがわかりました。
これは、政府消息筋が1日、明らかにしたものです。
それによりますと、北韓は先月26日午後、韓半島の東部沿岸部の元山(ウォンサン)市付近から、北東方向の海上に向けて短距離ミサイルの300ミリの新型放射砲とみられる飛翔体4発を発射したということです。この消息筋は、「ことし5月に3日連続で発射した6発の飛翔体と同じ300ミリの新型放射砲とみられ、試験発射と思われるまだ実戦配備の段階には来ていないもようだ」と話しています。

・梅雨入りしたあとも雨が少なく、連日蒸し暑い日が続いたソウルでは、6月の平均気温が24度4分と、6月としては気象庁が観測を始めて以来、最も高かったことがわかりました。
気象庁によりますと、ことし6月のソウルの平均気温は24度4分で、平年の22度2分を2度2分上回り、1908年に観測を始めて以来、最も高い記録となりました。
また、6月に日中の最高気温が30度を超えた真夏日は合わせて13日で、29日には32度6分まで上がりました。
6月の平均気温を全国的にみますと、ソウルは、南部の大邱(テグ)、光州(クァンジュ)、釜山(プサン)などよりも高く、中部内陸部の清州(チョンジュ)に次いで2番目に暑くなっていました。

・映画振興委員会がまとめた資料によりますと、ことし1月から6月までの上半期に、韓国の映画館で韓国映画を観た人の数は5500万人を超えました。
これは、去年の同じ時期に比べて25%増えているほか、上半期としては、過去最高となっています。
一方、全体の映画観客数は1億人にあと200万人にまで迫るおよそ9800万人になっていて、去年上半期の8300万人より18%も増え、これも過去最高となっています。

・七夕にちなんで、織姫と彦星の切ない恋話をテーマにした「韓日フレンドシップ・フェスティバル」が今月6日と7日の2日間、東京ドームシティで開催されることになりました。
会場は、星空のイメージが施され、韓日友好の願いを書いた短冊を飾るイベントや、韓日の実際のカップルが伝統的な結婚式を挙げるイベントなども行われることになっています。

・2014年のサッカーワールドカップ・ブラジル大会に向けて、韓国代表チームの監督に先月25日に就任した洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は1日、抱負を語り、韓国チームにとってはスピードを生かすことが最も大事であると強調しました。
これは、洪明甫監督がインタビューのなかで述べたもので、「大会では、韓国はより強い相手と対戦する可能性が高く、韓国型サッカーの長所といえるスピードを生かし、攻撃への早い切り替えで試合に臨む必要がある」と述べ、1年後に迫った大会に向けて強い意気込みを示しました。

・富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭が今月18日から始まり、日本や台湾をはじめ世界各国から招かれた作品が上映されます。
富川の映画祭は、毎年夏、ソウルから西へ向かった京幾道富川市で開かれる国際映画祭で、17回目となる今年は、今月18日から28日まで開催され、世界44か国から招いた229本の映画が上映されます。
映画祭では、アニメーション映画「秒速5センチメートル」で知られる日本の新海誠監督の最新作「言の葉の庭」や、俳優や作家など多方面で活躍する宮藤官九郎監督の新作映画「中学生円山」が紹介されることになっています。

7月1日月曜日

・先月27日から中国を訪れていた朴槿恵大統領は、滞在中中国首脳部と相次いで会談して信頼関係を構築するなど、すべての日程を終えて30日に帰国し、大統領府青瓦台では、韓中関係の新しい時代を拓いたと評価しています。
朴大統領は、最終日となった30日には、滞在先の中国西部の西安市で、三星電子が70億ドルをかけて建設中の半導体工場を視察し、韓中経済協力の推進をアピールしたほか、ユネスコの世界遺産に登録されている秦始皇帝陵や兵馬俑などを訪れ、すべての日程を終えて帰国しました。
今回の朴大統領の中国訪問について、大統領府青瓦台の関係者は1日、大統領は習近平国家主席ら中国の首脳部と相次いで会談して、信頼関係を構築するとともに、韓中関係の新しい時代を拓いたと評価しています。
また、両首脳が北韓を核保有国として認めないことで一致したことも重要な成果の一つだとしています。

・先月27日から4日間、国賓として中国を訪れた朴槿恵大統領は、中国首脳部らと相次いで会談したことに関連して、北韓は1日、韓半島情勢や核問題などについての朴槿恵大統領の発言について、批判するととともに反発しています。
これは、北韓の祖国平和統一委員会の報道官が1日の記者会見で明らかにしたものです。
このなかで、この報道官は、「朴槿恵大統領は中国で、『新しい南北関係』とか『新しい韓半島』などと云々し、またもや北韓に対して変化を求めたが、変化しなければならないのは韓国だ」と批判しています。
また、「朴槿恵大統領は外国の力を借りてわれわれを武装解除し、われわれの体制を変化させようとしているが、それは空しい夢だ。われわれは最後の忍耐心を持って朴槿恵政権を注視している」と指摘しました。
さらに、朴槿恵大統領が先月29日に中国の清華大学で、「北韓が核を放棄し、国際社会の責任ある一員として復帰する方向で変化すれば、韓国は北韓を積極的に支援する」と述べたことについて、「われわれの核はいかなる場合でも取引きの対象にならないということをはっきり認識すべきだ」と主張し、核を放棄する考えがないことを強調しました。

・東南アジアの政治と安全保障問題などについては話し合うARF=ASEAN・東南アジア諸国連合地域フォーラの外相会議が2日、ブルネイで開催され、韓国、日本、中国を加えた各国の外相が北韓の核問題についてどのような発言を行なうか注目されています。
北韓の核問題については、6か国協議の関係各国が韓半島の非核化という原則で一致しているものの、韓国、アメリカ、日本は北韓が非核化に向けた真摯な行動を取ることを対話再開の前提としているのに対し、中国は対話を再開することに重点を置くなど、微妙な隔たりも指摘されています。
一方、今回の会議には、アメリカや北韓も代表を派遣していて、1日には各国外相による個別会談も行なわれ、韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官はアメリカのケリー国務長官、日本の岸田文雄外相と会談し、北韓の核問題について意見を交わす予定です。
また、中国の王毅外相と北韓の朴宜春(パク・ウィチュン)外相が会談しましたが、朴外相は核保有国の地位の認定を前提に核軍縮を論議することを求めたものとみられています。

・韓国とASEAN=東南アジア諸国連合加盟10か国の首脳による特別会議が来年、韓国で開かれることになりました。
これは外交部が1日、記者会見で明らかにしたものです。
それによりますと、2015年のASEAN経済共同体発足を控えて、韓国とASEANは、来年中に韓国で特別首脳会議を開催することで合意したということです。
外交部では、韓国で開催される特別首脳会議はASEAN経済共同体発足を控えて、双方の協力関係をより拡大する契機になるものとみています。
韓国政府はこの特別首脳会議で、東南アジア文化圏の交流拡大、政府による開発援助、また韓国・ASEAN協力基金の増額、韓国・ASEANの貿易額の目標を2000億ドルに設定などについて協議したいとしています。

・アメリカ政府が個人情報を秘密裏に収集していた問題で、イギリスのメディアは、新たに明らかになった国家安全保障局の文書で、盗聴などの対象に在米韓国大使館が含まれていたと伝えたことに対し、在米韓国大使館の関係者は1日、コメントを控えるなど慎重な姿勢を示しています。
イギリスの有力紙ガーディアンは先月30日、CIA=中央情報局の元職員がアメリカ政府による情報収集活動を告発した問題に関連して、新たに明らかになったNSC=国家安全保障局の文書で、38の大使館や代表部を対象に盗聴器が取りつけられ、対象には韓国や日本など、同盟国の大使館も含まれていたと伝えています。
これについて、在米韓国大使館の関係者は、「イギリスのメディアが報じたのはアメリカ中央情報局の元職員が暴露した内容であり、こうした内容について大使館が公式に言及のするのは望ましくない」と述べ、コメントを避けました。
この問題に関連して、外交消息筋は、「程度の差はあれ、どの国の情報機関も外国の大使館を監視し、情報を収集するのは公然の秘密だ。各国がこの問題に慎重に対応しているのもそのためだ」と話しています。

・KBSが運営するテレビの国際放送、KBSワールドは、1日で開局10周年を迎えました。
2003年7月1日に開局したKBSワールドは、ニュースをはじめ、ドラマ、ドキュメンタリー、音楽、バラエティーなどの多彩な番組を放送しています。
海外の視聴できる世帯は、開局して2年後の2005年に11か国・450万世帯でしたが、現在では88か国5200万世帯、およそ2億人にまで拡大していて、ここ数年は韓国ドラマやK-POPに対する関心が一層高まっています。
KBSワールドでは、「KBSワールドはこの10年間、いわゆる韓流にとどまらず、韓国の文化全般を各国の視聴者に紹介し、文化交流の架け橋の役割を果たしている」と話しています。

・外国人

・15歳から29歳までの若年層の5月の就業者数は380万人余りで、全体に占める割合が15%あまりと、これまでで最も低い水準になりました。急速な高齢化とともに若年層の就職機会が相対的に減少したほか、高学歴化に伴って高学歴者が満足できる水準の就職先がすくないことなどから、就職を諦めるケースも増えているためとみられています。

・アメリカ女子ゴルフの今シーズンメジャー第3戦、全米女子オープンは30日、ニューヨーク州サウサンプトンのセボナックGCで最終ラウンドが行われ、韓国の朴仁妃(パク・インビ)が通算8アンダー、280で優勝し、今シーズン6勝目をあげました。
朴仁妃は今シーズンのメジャー第1戦のクラフト・ナビスコ選手権、第2戦の全米女子プロ選手権でも優勝していて、メジャー3連勝となり、1950年のアメリカのベーブ・ザハリアス以来63年ぶり、2人目の快挙を成し遂げました。

・韓国の女性グループ、2NE1は1日、発売が7日に迫った新曲“Falling in Love”のポスターを公開し、本格的な活動に入ります。
2NE1による新曲の発表は、去年の“I Love You”以来1年ぶりです。
新曲“Falling in Love”は、レゲエ風のダンスミュージックで、2NE1のもつ魅力をたっぷり引き出していて、人気を集めるものと期待されています。
2NE1は、新曲“Falling in Love”のミュージックビデオの撮影もすでに終えていて、これから10月まで、毎月1曲ずつ新曲を発表するということです。