2006年ニュース

6月30日金曜日

・盧武鉉大統領は、不動産投機と関係のない不動産取り引き税や財産税の場合は、低所得層の負担を軽減できる方法を与党と政府が協議するように要請しました。盧大統領は、29日夜、与党ウリ党の指導部を青瓦台に招いて晩さんをともにし、この席で、6億ウォン以下の住宅については投機とは違う観点から、低所得層に負担を与えないよう与党と政府が調整したほうが良いという考えを示すとともに、取り引き税も投機対策であるとともに、地方自治体の税収の問題であるとして、与党と政府が対策を協議するように指示しました。盧大統領のこうした発言は、不動産で過剰な利益を得ている富裕層に適用する総合不動産税は維持する一方で、低所得層や中産層に課す財産税はできるだけ負担を緩和する必要があるという趣旨によるものとみられます。

・政府と与党は30日の政府与党連絡会議で、住宅公示価格の引き上げにともなう財産税の負担を和らげるため、6億ウォン以下の住宅の財産税を大幅に引き下げる方針をまとめました。

・盧武鉉大統領はまた29日の晩さん会で、与党ウリ党の困難な状況を良く知っており、責任を感じていると述べ、離党する考えのないことを明らかにしました。

・2000年の南北首脳会談から6年になるのを記念して19日から4回にわたって行われた第14回南北離散家族再会事業が、30日午前、金剛山ホテルでのお別れの面会を最後に終了しました。今度の再会では、韓国と北韓に生き別れになった394組の家族が、およそ半世紀ぶりに北韓の金剛山のホテルでそれぞれ3日間の再会を果たしました。注目を集めた横田めぐみさんの前の夫の金英男さん(45)は、高校1年の時に北韓に拉致されてから28年ぶりに韓国に住む母親や姉と再会しました。この他にも、女性のユ・ジョンオクさん(76)が、韓国戦争の際、北韓軍の捕虜となって連れて行かれた夫の李ボンウさん(81)と再会する予定でしたが、北韓側が同じ名前の違う人だったと通告してきたため実現しませんでした。次の南北離散家族再会の日程は、まだ決まっていません。

・横田めぐみさんの前の夫とされる韓国人拉致被害者の金英男さん(45)は、30日午前9時から、金剛山ホテル2階に別途設けられた部屋で、2泊3日間の南北離散家族再会の最後の面会を行い、母親の崔桂月(82)さん、姉の金英子(ヨンジャ)さん(48)と涙の別れをしました。崔桂月さんらは昼過ぎに宿舎のホテルを出発し、バスで韓国側に戻ってきました。金英男さんは、29日に母親と姉に対して、8月に平壌で行われる大規模なマスゲーム「アリラン公演」に招待すると話しており、姉の英子さんはそばにいた韓国や北韓の関係者に対して「みなさんが助けてください」と要請したということです。ところで、金英男さんは、「めぐみさんとはお互いに愛し合って結婚した。いまもめぐみさんとの結婚写真を持っている」と話していたということです。

・国家情報院は、29日に開かれた国会情報委員会での非公開報告で、金英男さんが北韓に拉致されたという韓国政府の立場に変化がないとする考えを示した模様です。

・金振杓副総理兼 教育人的資源部長官が、最近発生した学校給食の食中毒などの責任を取って辞意を表明しました。金振杓副総理は、財政経済部長官をしていたときに、韓国外換銀行のアメリカ投資ファンドへの売却にかかわっていたとする見方もあります。ところで、盧武鉉大統領は、早ければ来週初めにも一部長官の入れ替えを行う計画です。いまのところ財政経済部長官、教育人的資源部長官ら3-4人が候補にあがっています。

・臨時国会最終日の30日、国会は本会議を開き、学校給食法改正案など10の法案を可決しました。国会はまた、EFTA=ヨーロッパ自由貿易連合とのFTA批准同意案を可決しました。

・韓国政府は、北韓が発射実験を進めている長距離ミサイル「テポドン2号」にまだ燃料を注入していないものと把握している模様です。国家情報院の関係者は、29日の国会情報委員会で、「ミサイルは発射台に装着された状態であり、ミサイル燃料の入れ物が発射台周辺に置かれているが、燃料そのものはまだ注入していない」と判断されると述べたと、ハンナラ党の鄭ヒョングン議員が明らかにしました。

・6カ国協議のアメリカ首席代表、ヒル国務次官補は、29日、「北韓の長距離ミサイル発射実験は、深刻な国際安全保障問題だとする共感帯が安全保障理事国の間に形成されており、6カ国協議の未来についても疑問を提起することになるだろう」と述べました。

・中国の武大偉外務次官は、中国に駐在している6カ国協議参加5カ国の大使を個別に呼んで、北韓が準備を進めている長距離ミサイル発射の動きについて協議したと、日本の時事通信が外交筋の情報として30日、北京発で報道しました。それによりますと、武大偉外務次官は、18日以降に最鎭洙(チェ・ジンス)北韓大使に対しても憂慮の念を伝えたということですが、最大使がこれについてどのような反応を示したかについては明らかにされていません。中国が、今回のミサイル問題で北韓に憂慮の念を示したことが明らかとなったのは初めてです。

・北韓は、6カ国協議への参加を拒否し始めた去年9月以来、核物質の製造を続けてきており、現在は最大で13個の核兵器を作ることができるプルトニウムを保有していると、アメリカ下院国際関係委員会のリーチ東アジア太平洋小委員長が29日、述べました。

・時速120キロで走る車の中でも超高速インターネットサービスが利用できる「WiBro(ワイブロ)」が、世界で初めてソウルで営業サービスを始めました。WiBroは、Wireless Broadbandの略で、2.3ギガヘルツ帯域の周波数を使う高速ワイヤレスインターネットのことです。KTとSKテレコムは、このワイブロサービスを30日から、ソウルのビスネス街の江南区や大学生の街の新村、大規模なアパート団地がある京畿道城南市盆唐などで始めました。

・政府と与党ウリ党は、30日、政府与党連絡会議を開き、日本による植民地時代に、国外に強制連行された人の遺族や負傷者に慰謝料を支払うことを盛り込んだ「日帝強占下国外強制連行犠牲者支援に関する法案」を近く国会に提出することを決めました。この法案は、日本植民地時代に日本によって強制連行され、その後、死亡したり行方不明になったりしたおよそ2万人の遺族や、生存している負傷者に対して、一人当たり2000万ウォンの慰謝料を国が支払うというものです。

・首都圏を中心とした小中高校31校で、給食を食べた2335人が食中毒を起したことについて、保健福祉部は、食中毒の原因を「ノロウィルス」による感染だと結論づけましたが、感染経路については判明できませんでした。

・ゲームメーカーの日本の任天堂が、来月上旬、韓国に支社をオープンさせ、韓国での営業活動に本格的に取り組むことになりました。

・今年夏のバカンスを海外で過ごそうと計画している人は、東南アジアでの4泊5日を最も好んでいることが分かりました。次は、日本の北海道で13%、続いて、中国湖南省の張家界12.5%、タイのプーケット10.4%、西ヨーロッパ7.4%、グァム6.6%、フィリピンのセブ島6.3%の順でした。ロッテ観光の関係者は、「安くて近い東南アジア旅行を希望している人が多いが、200万ウォン以上もする西ヨーロッパ旅行の需要も多く、海外旅行にも両極化現象がみられる」と話しています。

・韓国外換銀行が公示した30日午後3時の為替レート、日本の円100円は827ウォン58銭で、前日に比べて、2ウォン83銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、948ウォン90銭で、前日に比べて11ウォン60銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1295.15で、前日より32.13ポイント上昇しました。

・30日のソウルは雨のち曇り、午後3時の気温は、26度5分でした。1日は、梅雨前線の影響で全国的に曇り時々雨の空模様となる見込みです。1日の全国の朝の予想最低気温は、20度から23度、日中の最高気温は24度から27度の予報となっています。

6月29日木曜日

・横田めぐみさんの前の夫とされる韓国人拉致被害者の金英男(キム・ヨンナム)さんは、29日午後、北韓の金剛山で韓国記者団の会見に応じ、北韓に渡った経緯について、「自分は、北韓に拉致されたのではなく、船に乗って漂流していたところを北韓によって救助され、北韓に渡ることになった」と述べました。まためぐみさんについては、1994年に北韓の病院で自殺したと述べました。高校1年生だった1978年の夏に、友達と遊びに行った全羅北道の島で北韓に拉致されたものとみられている金英男さん(45)は、28日に続いて29日午前10時から非公開で家族水入らずの時間を過ごした後、午後4時からホテルで母親や姉も同席して記者会見しました。金英男さんはこの中で、「自分は北韓に拉致されたのでもなければ、自ら北韓に渡ったのでもない。一緒に海に遊びに行った先輩から暴行を受けたため身を隠そうとして海水浴場付近にあった木造の船に乗ってさまよっていたところ、偶然、北韓の船に救助されて北韓に渡ることになったと述べました。現在は、統一事業を担当する特殊部門で働いていて大変幸せな暮らしをしている。めぐみさんとは、日本語を習っていた1986年に出会い、その年の8月に結婚したとしています。めぐみさんの死亡については、「結婚して3年後に子どもにも恵まれたが、産後にうつ病になった。症状がひどくなり仕方なく専門の病院に送ったが、治療がうまくいかず、94年4月13日に病院で自ら命をたった」と述べました。そして娘の「ヘギョン」さんの本名は、「ウンギョン」で、「へギョン」は子どもの頃に使っていた名前だが、プライバシーがばれないように「ヘギョン」という名前を名乗っていたということです。金英男さんはまた、ウンギョンさんを日本に送ることについては、「そうするつもりはない。ウンギョン自身も日本に行きたいとは考えていない」として断りました。金英男さんは自身の故郷訪問については、「行きたい気持ちはあるが、いまの南北関係からすると難しいだろう」と述べました。最後に、金英男さんと同じ時期に北韓に連れて行かれた当時の高校生の消息については、「情報を持っていないし、他人のことは話したくない」として言及しませんでした。

・朝鮮日報、中央日報、東亜日報の大手新聞3社が政府がほかの新聞社と区別して規制を強めているのは憲法に違反していると訴えていた訴訟で、憲法裁判所は、29日、新聞法の第17条などは憲法に違反しているという判断を下しました。去年1月に国会で成立した新聞法の第17条は、新聞3社のシェアが市場全体の60%以上になれば、市場支配的事業者」とみなして、新聞発展基金からの支援資金を受け取れないようにするなど、大手新聞社への規制を強めています。これに対して、大手新聞3社は今年初め、「新聞法や言論仲裁法の条文には憲法の平等原則に違反している個所がある」として、憲法裁判所に訴えていました。これについて憲法裁判所は29日、9人の裁判官による全員裁判部を開いて、決定を下しました。決定は、3社を市場支配的事業者に指定して、政府による規制を強めている新聞法第17条は違憲と判断するとともに、新聞発展基金からの支援資金を受け取れないようにした第34条も違憲としています。しかし新聞3社の経営情報の公開義務化や、新聞社が一般の放送局を経営することの禁止は合憲としました。

・憲法裁判所の決定について、金明坤(キム・ミョンゴン)文化観光部長官は「憲法裁判所の決定を尊重し、今後、新聞産業の振興や新聞市場を正常化させるための措置を積極的に進める」と述べました。

・政府が保有していた韓国外換銀行をただ当然でアメリカの投資ファンド「ローンスター」に売却した疑惑を捜査している大検察庁の中央捜査部は、29日、外煥銀行の本店を家宅捜索しました。検察は、29日午前、ソウル市中区乙支路にある外換銀行本店の頭取室や財務企画、融資審査など関連部署の事務室を家宅捜索し、銀行の窓口を閉めた後は電算サーバーも捜索しました。検察による外換銀行本店の捜索は異例のもので、売却疑惑に関連する検察の捜査が本格化したものとみられます。検察は来週明けにも李カンウォン前外煥銀行頭取ら当時の関係者を召還する方針です。

・来年の1月1日から1年間適用される最低賃金が週休2日制を取り入れていない会社の場合、1カ月72万7000ウォン、1日2万7840ウォン、1時間3480ウォンと決まりました。

・銀行業界では初めて、都市銀行の「ウリ銀行」に、管理職による労働組合が設立されました。ウリ銀行には現在、4級以下の銀行員による労働組合がありますが、今度新たに設けられた組合は、支店長など3級以上の管理職の1,500人を対象にした組合で、現在、120人が加入し、26日にソウル地方労働庁に設立申告を出しました。ウリ銀行の管理職労働組合は、航空会社のパイロット組合と似たようなもので、銀行業界では初めてのケースです。

・韓国で週休2日制が実施されてから今月末で丸2年が経ちますが、この2年間の実態調査を行った結果、多くの人が土日をテレビを見たりして過ごしていることがわかりました。それによりますと、一昨年2004年7月1日から段階的に実施されている週休2日制で、余暇の過ごし方を複数で答えてもらった結果、テレビとラジオの視聴が70%あまりでもっとも多く、続く上位9項目は▼家族や知人、親戚らとの電話またはおしゃべり▼パソコンやゲーム▼銭湯、サウナ▼飲酒▼新聞、雑誌を見る▼映画を見る▼同窓会や親睦会への出席▼ショッピング▼散歩の順でした。

・韓国外換銀行が公示した29日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、824ウォン75銭で、前日に比べて、1ウォン13銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、960ウォン50銭で、前日に比べて、2ウォン80銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1263.02で、前日より24.31ポイント上昇しました。

・29日のソウルは曇り、午後3時の気温は29度でした。30日は再び梅雨前線の影響を受けて、全国的に曇り時々雨の所が多いでしょう。30日の朝の予想最低気温は、20度から24度、日中の最高気温は24度から27度という予報です。

6月28日水曜日

・1978年に韓国から北韓に拉致された、横田めぐみさんの前の夫とされる金英男さん(45)と韓国の家族が28日、28年ぶりに北韓の金剛山で再会を果たしました。韓国側の離散家族99家族の150人は28日午前、江原道草束市をバスで出発して、北韓の金剛山に向かい、午後1時頃、海金剛(ヘグムガン)ホテルに到着し、午後3時から団体で離散家族の再会を果たしました。車椅子に乗った金英男さんの母親のチェ・ゲウォルさん(82)はピンクのチマ・チョゴリ姿で、英男さんの姉のヨンジャさん(48)とともに、会場に入り、息子の金英男さんと感激の対面をしました。会場には横田めぐみさんとの間の娘とされる金ヘギョンさん(18)、それに現在の妻と幼い息子も一緒に現れ、母親のチェ・ゲウォルさんにひざまずいてあいさつした後、円卓を囲んで話を始めました。金英男さんは黒っぽい背広姿で、元気そうで、親子で抱き合った後、手を握り締めながら、28年間の消息を語り合っていました。金ヘギョンさんは金ウンギョンという名前で紹介され、平壌の金日成総合大学に在学しているということです。姉のヨンジャさんは北韓入りする前に「これを機会に拉致被害者の送還問題が早く解決されてほしい」と話していました。

・秘密資金作りなどで起訴された現代自動車の鄭夢九(チョン・モング)会長が28日午後、およそ2カ月ぶりに保釈されました。ソウル中央地方裁判所は保釈金10億ウォンで鄭夢九会長に対する保釈を許可しました。裁判所は保釈を許可した理由として「鄭夢九会長は秘密資金についておおむね責任を認めており、現代自動車グループに対する捜査もヤマを超え、証拠隠滅や逃走の恐れがないと判断した。会長不在による現代自動車グループの経営空白で経済への悪影響が懸念されるのと、グループの体質改善のためには時間が必要だという被告の主張を考慮した」としています。

・盧武鉉大統領は29日夕方、与党ウリ党の金槿泰(キム・グンテ)議長ら与党指導部を青瓦台に招待して、晩さんをともにしながら会合することになりました。

・国税庁長が突然、辞任することになり、憶測を呼んでいます。李周成(イ・ジュソン)庁長は27日、「これまで力を入れて進めてきた業務が一通りまとまってきた。また激務で健康上も限界に達した。辞任して後輩たちに道を開きたい」と辞任の考えを述べ、盧武鉉大統領は辞表を受理する方針です。

・3カ月連続赤字が続いていた韓国の経常収支が5月には黒字に戻りました。韓国銀行がまとめた5月の国際収支動向によりますと、先月5月の経常収支は12億7000万ドルの黒字となりました。経常収支は今年1月に9000万ドルの黒字となった後、2月には7億6000万ドルの赤字に転じ、4月まで赤字が続いていました。5月の経常収支が黒字になったのは旅行や留学などサービス収支が4月並みにおさまり、一方で商品収支の黒字規模が増えたこと、2カ月連続赤字となった所得収支が黒字となったためです。しかし3カ月間の赤字幅が大きかったため、今年1月から5月までの経常収支はまだ14億5000万ドルの赤字となっています。

・慶尚北道慶州市に建設されることが決まった放射線廃棄物処分場は洞窟方式で建設されることに決まりました。産業資源部は28日、慶州市に建設する放射線廃棄物処分場の最初のドラム缶10万個の廃棄物を洞窟方式で処分することを決め、2009年末までに完成させると発表しました。

・韓国とアメリカの間のFTA=自由貿易協定に対する国民の意見を聞くための政府の2回目の公聴会が27日、ソウルの大韓商工会議所で開かれましたが、農民団体などの激しい反対行動で中止されました。公聴会ではまず外交通商部の金ジョンフンFTA=自由貿易協定局長が演壇で経過説明を始めたところ、「公聴会は政府の形式的な手続きにすぎない」とする農民団体や市民団体のメンバーが壇上に駆け上がり議事を妨害しました。このため、公聴会は実質的な討論のないまま中止されました。

・学校の給食で食中毒の患者が多発したことから、韓明淑国務総理は27日、学校の給食実態に対する監査院の特別監査を求めました。これを受けて監査院は28日から全国の小・中・高校を対象に初めて給食全般に対する特別監査に入りました。監査院は▼教育当局、食品医薬品安全庁、地方自治体の学校給食に対する指導と管理が整っているかどうか、▼政府当局間の業務協調体制に不備はなかったか、▼学校給食の衛生管理は行き届いていたかどうか、▼委託給食の運営の実態、▼委託給食会社と学校との契約上の問題はなかったかなどを調査する計画です。給食を行っている小・中・高校は全体の99%にあたる1万780校で、このうち給食会社に委託している学校は全体の15%にあたる1655校です。

・CJフードシステムによるソウルと周辺 小・中・高校での食中毒患者はさらに1校35人が増え、被害を受けたのは合わせて31校2335人に達しました。このほか別の中小の給食会社3社が担当していた4つの学校でも合わせて323人が食中毒にかかっていたことが分かり、学校側は教育庁に食中毒の事実を報告していなかったことも判明しました。

・韓国人の日本への観光ビザが今年3月から免除されたのにともなって、釜山港から日本へ向かう韓国人が増えています。釜山出入国管理事務所によりますと、今年5月末までの日本への出入国者数は延べ50万1000人あまりとなり、去年の同じ期間に比べて18%増えました。このうち韓国人の出国者は35万3000人で、去年の同じ期間に比べて43%も増えているのに対して、外国人入国者は7万3600人で17%減少しました。外国人入国者の国籍は日本人が86%を占め、次いでフィリピン、中国、台湾の順でした。

・世界最大のコンテナ船、中国のがシン・ロサンゼルス号10万8000トンが28日、中国から釜山港に入港しました。中国チャイナ・シッピング社所有のシン・ロサンゼルス号は三星重工業がこのほど建造した船で、長さが321メートル、幅が46メートルもあり、20フィートのコンテナを9600個積み込むことができます。

・アドフォカート監督に次いで新しく韓国のサッカー代表チームを率いることになったオランダ人のベアバック監督(50)が28日、ソウルのサッカー会館で記者会見をし、向こう2年間のサッカー代表チームの青写真を公開しました。紺のスーツ姿で登場したベアバック監督は「これから5カ月間はアジアカップの本大会に進むことが目標だ。これからはKリーグの球団や大学チームと協力して、2010年の南アフリカ共和国でのワールドカップで決勝トーナメントに進みベスト8まで進出するチームを作りたい」と述べました。

・韓国外換銀行が公示した28日午後3時の為替レート、日本の円100円が823ウォン62銭で、前日より1ウォン15銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは 957ウォン70銭で、前日より1ウォン10銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1238.71で、前日より8.83ポイント下落しました。

・28日のソウルは晴れ、午後3時の気温は27度でした。29日は、梅雨前線の影響で全国的に雨が降る見込みです。29日の全国の朝の予想最低気温は、19度から23度、日中の最高気温は、25度から32度の予報となっています。

6月27日火曜日

・サッカーの韓国代表チームを率いていたオランダ人のアドフォカート監督(59歳)が、27日、 辞任の記者会見をし、9カ月間の韓国生活に終止符を打って、午後、フランクフルトに向けて出発しました。アドフォカート監督は、記者会見で笑顔を浮かべ、「今年で59歳、指導者としては決して若くない歳になった。指導者として最後の日々をクラブチームで選手たちと一日中、息を合わせるためロシア行きを選択した」と述べ、7月からロシア第2の都市のサンクトペテルブルグにある1部リーグチーム「ゼニト・サンクトペテルブルグ」の監督を務めることを明らかにしました。アドフォカート監督は、「韓国代表チームには5−6人の優れた技量を持つ若い選手がいる。この選手たちがさらに発展するには、海外での豊富な経験が必要だ」として、いずれもミッドフィルダーのFCソウルの金ドンジン選手と、蔚山現代の李ホ選手を「ゼニト・サンクトペテルブルグ」に連れて行く計画を明らかにしました。

・アドフォカート監督とともにロシアの1部リーグ「ゼニト・サンクトペテルブルグ」に行くことになったミッドフィルダーの金ドンジン選手(24)の所属チーム、FCソウルによりますと、金選手は来週にも、ロシアを訪れて、移籍に必要な手続きを取った後、ゼニトと正式に契約することになっているということです。金ドンジン選手の契約期間は3年となっていますが、移籍料や年俸など詳しいことはゼニトの要請で公開しないことにしています。これで金ドンジン選手は、ドイツワールドカップに出場したKリーグ所属選手のうちトップを切って海外移籍が決まりました。金選手は、2000年に安養LGに入団し、2003年3月、国家代表選手に選ばれてAマッチ37試合に出場し2ゴールをあげています。また蔚山現代のミッドフィルダー、李ホ選手もゼニトへの移籍交渉が進められています。

・韓国人の77.9%は、ワールドカップの1次リーグで幸せな時間を過ごすことができたと考えていることがアンケート調査の結果、明らかとなりました。

・アメリカのレフコウィッツ北韓人権担当特使が来月中旬に、北韓の開城工業団地を訪れることになりました。韓国の政府関係者は、北韓が先週、開城工業団地管理委員会を開いて、レフコウィッツ北韓人権特使の北韓訪問を受け入れることにしたことを韓国政府に書面で伝えてきたと、27日、明らかにしました。レフコウィッツ特使は現在、アメリカ国務省との間で、北韓訪問の日程などについて協議しており、来月中旬に日帰りで開城を訪問する計画です。レフコウィッツ特使は、今年3月と4月に、開城工業団地で働く北韓労働者の賃金や労働条件をめぐって「安すぎる」と韓国を強く批判し、これを受けて韓国政府は、レフコウィッツ特使に対して開城工業団地の訪問を提案していました。

・インドネシアのユドヨノ大統領が、来月、北韓を訪れたあと、韓国を訪問することが再び決まりました。青瓦台の鄭泰浩スポークスマンによりますと、ユドヨノ大統領は盧武鉉大統領の招きで19日から22日まで韓国を国賓として訪問し、これに先立って17日から3日間、北韓を訪れることになっているということです。

・外交官出身の与党議員が国会で、盧武鉉大統領の非外交的発言を批判しました。与党ウリ党の鄭義溶議員は、26日、国会統一外交通商委員会で潘基文外交通商部長官に対して、「最近、政府の高官が、韓国は、少なくとも日本が韓国を挑発できない程度の国防力を持っていると言及したが、こうした発言が相手国にどう受け止められるかを深く考えるべきではないか」と述べ、盧武鉉大統領の発言を批判しました。これは、今月22日に海洋警察庁の関係者を青瓦台に招いて行った昼食会で盧大統領自らが述べた内容です。鄭義溶議員はまた、韓日間の最近のかっ藤について、「日本の最近の一連の動きは納得できない部分が多い。しかし日本は基本的に友好国とみるべきだ。日本を敵対視するムードが今の政権にある印象を受けるが、これは間違っていると思う」と付け加えました。鄭義溶議員は、アメリカ駐在公使とジュネーブ代表部大使を経て、2004年の第17代国会議員選挙の際、ウリ党の比例代表に迎え入れられ、現在、ウリ党の国際協力委員長を務めています。

・アメリカの投資銀行兼証券会社のゴールドマンサックスが韓国金融監督委員会から、韓国での銀行支店の設立認可を受けました。これでゴールドマンサックスは、ゴールドマンサックス・インターナショナル・バンクという名前で国内外の顧客を対象に金融サービスを行うことができるようになりました。

・情報通信部の通信委員会は26日、SKテレコムなど移動通信会社4社が、携帯電話機を販売する際に客に違法な補助金を支給していたとして、SKテレコムに425億6000万ウォン、KTFに119億6000万ウォン、LGテレコムに150億7000万ウォン、KT再販売に36億ウォンの課徴金を賦課することを決めました。通信委員会が5月12日から実施した調査結果によりますと、SKテレコムは携帯電話を1台売るごとに客に対して13万ウォン、LGテレコムは12万3000ウォン、KTFは11万ウォン、KTが8万8000ウォンの補助金を違法に支払っていました。今年3月27日から携帯電話端末機に対する補助金が部分的に合法化されましたが、通信委員会は、4社ともに規定に違反して、違法に補助金を支払っていたため制裁を加えざるを得なかったとしています。通信委員会は、しかしこれら4社に対して、営業停止処分を出したり、マーケティング責任者を刑事処罰するなどの措置は取らない方針です。

・横浜市は在日朝鮮人の団体「朝鮮総連」に次いで在日韓国人の団体「民団」の施設についても、資産税の減免措置を撤回しました。横浜市は、今月初め、民団施設の「神奈川韓国会館」に対して、公益性がないことを理由に固定資産税などの減免措置を取り消し、課税すると通告してきました。民団施設はこれまで公益性が認められ、税金の減免措置を受けてきており、課税通告はこれが初めてです。民団の横浜支部によりますと、神奈川韓国会館以外にも、1−2カ所の民団施設に課税通告があったということです。このためこうした動きがほかの自治体にも波及することが懸念されています。

・日本から北韓に拉致された横田めぐみさんの前の夫とされる韓国から北韓に拉致された金英男さんと、韓国に住む金さんの家族が、28日に北韓の金剛山で28年ぶりの再会を果たします。連合ニュースが27日伝えたところによりますと、金英男さんは、めぐみさんの娘のキム・ヘギョンさん、また再婚した現在の妻、この女性との間に生まれたへギョンさんの義理の弟とともに再会の場に出席するということです。

・首都圏を中心とした小中高校30校で、給食を食べたおよそ2300人が食中毒を起した原因とみられる「ノロウィルス」は、今回の事件が発生する直前に伝染病菌に指定されていたことが明らかとなりました。

・性転換手術で男性から女性になったため兵務庁から兵役を免除された人が去年13人いたことが分かりました。兵務庁の統計によりますと、兵役を免除された元男性は、2003年は13人、2004年は24人、2005年は13人でした。現行の兵役法では、性同一性障害の男性は、身体検査の際に、精神疾患や人格障害などと判定して兵役免除措置を取っています。去年の場合、13人のうち2人は徴兵検査の際に、1人は部隊に配置された後で、10人は予め兵役変更願いの手続きをとったため免除となりました。

・済州空港は27日も、濃い霧のため空の便の欠航が相次ぎました。済州空港の気象台によりますと、済州空港では27日朝、海で発生した霧が陸上にあがって視界が800メートル以下となりました。このため済州空港は午前7時5分に出発する予定だったアシアナ航空の金浦行きをはじめ、午前9時までに合わせて15便が欠航しました。済州空港は、25日から濃い霧に覆われ、一部の空の便の欠航が3日連続続いています。

・韓国外換銀行が公示した27日午後3時の為替レート、日本の円100円が824ウォン77銭で、前日より30銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは 958ウォン80銭で、前日より80銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1246.12で、前日より8.07ポイント上昇しました。

・27日のソウルは曇り、午後3時の気温は、22度7分でした。28日は、高気圧のヘリに当たって全国的に雲の多い一日になる見込みです。28日の全国の朝の予想最低気温は、18度から23度、日中の最高気温は、25度から31度の予報となっています。

6月26日月曜日

・北韓が、アメリカ本土の西部に到達できる長距離ミサイル「テポドン2号」の発射準備を進めているとされる中で、北韓がさらに性能を改良しアメリカ全土を射程に入れる「テポドンX」の開発を計画していると、日本の読売新聞が、アメリカの議会調査局と軍事分析機関の報告書を引用して26日、報道しました。それによりますと、北韓は「テポドン2号」より射程距離が長く、命中率も向上する大陸間弾道弾の開発を計画しており、アメリカの情報当局はこのミサイルを「テポドンX」と呼んでいるということです。

・潘基文外交通商部長官は、26日、北韓が長距離ミサイルの発射準備を進めていることについて、「北韓のミサイル発射に備えたはっきりした対北措置を検討しており、この問題について関係国と緊密に協議している」と述べました。潘基文長官は、国会統一外交通商委員会に出席し、北韓のミサイル問題をめぐる政府の対策についてのハンナラ党議員の質問に対して、「北韓がミサイルを発射した場合、何事もなかったように黙っていることはできない」と述べ、北韓への食糧などの支援と絡ませる意向を示しました。

・潘基文外交通商部長官が26日午後、中国に向けて出発しました。潘長官は、27日、中国の李肇星外相、中国の副首相級で前外相の唐家セン国務委員と会って、北韓が進めているミサイル発射実験計画を中止させる方法について協議する計画です。

・盧武鉉大統領は、南北間の信頼構築こそが平和を守る確かな土台になるという見解を示しました。盧大統領は、25日、ソウルのロッテホテルで開かれた韓国戦争ぼっ発56年記念の参戦勇士の会に出席し、「政府は、いま、平和と安全を最優先にして南北関係を保つようにしている」としてこのように語りました。盧大統領はさらに、最近の安全保障状況は、北韓の核問題やミサイル問題をみても分かるように依然として流動的ではあるが、どんな衝突をも防げるよう徹底的に備えをしているとして、われわれの安全と平和を守る基本は確固とした自主的防衛力を備えることだ」と、改めて強調しました。

・6.25韓国戦争56年を記念する式典が、関係者5000人が出席して25日、ソウルのチャンチュン体育館で行われました。韓明淑国務総理は、あいさつし「6.25韓国戦争の最大の教訓は平和だ」としたうえで、韓国政府はこれまで休戦状況を確実な平和状況に変えるため、1972年の7.4南北共同宣言や、2000年の6.15南北共同宣言など多くの努力を続けてきたと強調しました。

・韓国代表チームのアドフォカート監督の後任に、現在のベアバック首席コーチが決まりました。大韓サッカー協会は、26日、ソウルのサッカー会館で、アドフォカート監督の契約が満了したことから、新しい監督にベアバック首席コーチを任命したことを発表しました。ベアバック新監督は、オランダ人で、今年50歳、2002年の韓日ワールドカップの時、ヒディンク監督とともに首席コーチとして韓国をベスト4に導きました。その後、Jリーグ京都パープルサンガの監督、ドイツの首席コーチを経て、去年9月アドフォカート監督の就任とともに再び、首席コーチを引き継いでいました。一方、アドフォカート監督は、15日に大韓サッカー協会との契約が終了しており、27日、ソウルのホテルでお別れの記者会見をした後、そのまま空港に移動し、午後の飛行機でドイツのフランクフルトに向かって、ドイツ大会の観戦を続ける予定です。

・ドイツのサッカーワールドカップで決勝トーナメント進出に失敗した韓国代表チームが、25日午後4時、仁川空港に帰ってきました。マンチェスター・ユナイテッドの朴チソン選手ら海外派も含めた23人の代表選手団は、空港で記者会見し、熱い声援を送ってくれた国民に感謝のあいさつをするとともに、1勝1敗1引き分けの成績をあげたにもかかわらず、決勝トーナメントに進出できなかったことは極めて残念だと口をそろえました。

・韓国とカナダとのFTA=自由貿易協定の締結に向けた6回目の交渉が26日から4日間の日程で、ソウルの外交安保研究院で行われています。

・2004年6月に、イラクの武装グループに拉致され殺害された韓国人会社員、金ソンイルさんの2周忌を迎え、イラクの代表が釜山に住む金ソンイルさんの両親を訪れ、謝罪しました。

・1978年の高校生の頃、北韓にら致された横田めぐみさんの元の夫とされる金英男さんの韓国に住む家族が、今週28日から金剛山で行われる第14回南北離散家族再会行事に参加しますが、この際、金英男さんの家族は日本のマスコミの取材に一切応じない方針を決めました。韓国ら致者家族の集いの崔ソンリョン代表は、25日、「金英男さんの家族は、日本がら致問題を政治問題にしようとしていることに失望している。今後一切、日本のマスコミの取材には応じないことにした」と述べました。

・ソウル、仁川、京畿道、江原道の学校で今月16日以降、発生した食中毒の患者は、当初より多い30の学校、2314人と集計されました。このため「CJフードシステム」が直接運営していたり、食材の供給をしていた102の学校で給食が中止されていました。このうち82校は家からお弁当を持ってくるようにし、20校は授業を短縮していることが分かりました。また教育人的資源部は、27日から来月12日までの間に全国1万あまりの小中高校を対象に給食の実態調査に入ることになりました。

・首都圏を中心とした小中高校30校で、給食を食べたおよそ2300人が食中毒を起した原因とみられる「ノロウィルス」は、食中毒菌に指定されておらず、関係者を処罰できないことが明らかとなりました。

・首都圏などでの小中高校で2300人もの集団食中毒を起した給食会社の「CJフードシステム」が、学校の委託給食事業から撤退することになりました。「CJフードシステム」の李チャングン代表取締役は、26日、記者会見し、食中毒事件について国民に謝罪するとともに、今回の食中毒の道義的責任をとって学校給食の委託事業から撤退すると明らかにしました。しかし小中高校以外の病院や企業などでの委託給食は今後も続ける方針です。

・国民総所得は小幅ながら増えていますが、自営業者の所得は減っていることが分かりました。財政経済部によりますと、家計所得を項目別にみた場合、2000年から去年までの賃金所得は年平均8%ずつ増加していますが、自営業者の所得はむしろ毎年1%ずつ減っています。こうした現象について、財政経済部の関係者は、2000年代に入ってから自営業の構造調整が進んだことが自営業者の所得の低下につながっているのではないかと分析しています。

・ソウルの生活費は世界144の都市の中で2番目に高いことが分かりました。ニューヨークを本拠地とする国際的コンサルティング会社の「マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング」が、世界144の都市について、住宅、交通、食べ物など200あまりの項目について費用を調べた結果、モスクワが最も高く、2位はソウルでした。去年1位だった東京は、円安で3位となり、続いて、香港、ロンドン、大阪、ジュネーブの順でした。

・アメリカの女子ゴルフツアーのウェグマンズ大会で、韓国の張晶(チャン・ジョン)選手(26歳)がツアー通算2勝目を挙げました。

・韓国外換銀行が公示した26日午後3時の為替レート、日本の円100円は824ウォン47銭で、先週の金曜日に比べて、32銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、959ウォン60銭で、先週の金曜日に比べて3ウォン50銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1238.05で、先週の金曜日より9.43ポイント上昇しました。

・26日のソウルは雨のち曇り、午後3時の気温は、21度1分でした。27日は、済州島は雨が降りますが、その他の地方は雲の多い一日になる見込みです。27日の全国の朝の予想最低気温は、18度から21度、日中の最高気温は25度から29度の予報となっています。

6月24日土曜日

・サッカーのドイツワールドカップG組の1次リーグ最後の試合、韓国は勝ち点4で並ぶスイスとの試合を2対0で破れ、前回の大会に続いての決勝トーナメントへの進出はなりませんでした。試合は韓国時間で24日午前4時からハノーバーで行われ、スイスは前半23分、右サイドからのフリーキックをディフェンダーのセンデロスが頭で合わせて先制ゴールを奪いました。韓国はその後、フォワードにアン・ジョンファンやソル・キヒョンを投入して得点を狙いましたが、ゴールにはつながらず、韓国は2対0でスイスに敗れました。2点目の得点はスイスのフォワードのフレイが、中央に入ったスルーパスをゴールキーパーの李ウンジェを交わして、ゴール中央に入れましたが、このとき、副審はオフサイドであることを示す旗を揚げました。しかし主審はこれをゴールとして認め、韓国のアドフォカート監督や選手団から強い抗議を受ける一場面もありました。 一方、同じ時間に行われた、フランス対トーゴとの試合は、フランスが2対0でトーゴを破りました。この結果、韓国は1勝1敗1引き分け、勝ち点4となって、2勝1引き分けで勝ち点7のスイス、1勝2引き分けで勝ち点5のフランスに次ぐG組3位となり、決勝トーナメント進出の夢は破れました。韓国が敗退したことでアジアの代表は、4チームすべてが1次リーグで姿を消しました。

・試合後、韓国のアドフォカート監督は、「決勝トーナメントに進出できなかったが、韓国の選手を誇らしく思う」と述べました。アドフォカート監督は、「ペナルティーキックになり得る場合が何回もあったが、主審が認めなかった」として、試合の判定に対する不満を表しながらも「スイスは守備もよく逆襲もうまかった。スイス代表チームは23人の選手のうち19人がヨーロッパの優秀なクラブで活躍している。韓国はヨーロッパでプレーする選手が少なかったにもかかわらず、いい試合を繰り広げた。とくに若い選手がよく頑張って誇らしく思う。これで韓国サッカーはさらに発展すると確信する」と述べました。

・ところで早朝から始まった試合を応援するため韓国では全国99カ所で164万人が街頭応援を繰り広げました。
南部地方では雨もあがって予想より多い市民が街頭で応援を繰り広げました。

・サッカーのドイツワールドカップの1次リーグで敗退した韓国代表チームは現地時間で24日夜10時半、フランクフルト発のアシアナ・チャーター機で、帰国の途に着きます。代表チームは韓国時間で25日午後、仁川空港に到着して解散式を行い、それぞれの所属チームに戻ります。アドフォカート監督はドイツワールドカップ終了後に韓国と再契約しない方針を決めていることから、大韓サッカー協会は次のアジアカップ予選の韓国戦が行われる9月前までに後任の監督を決めることにしています。

・北韓がミサイルの発射とも受けとれる動きを見せていることに関連して、与野党ともに政府の対北韓政策を批判しています。23日に開かれた国会統一外交通商委員会の全体会議で、与党ウリ党の文喜相(ムン・ヒサン)議員は、「盧武鉉政権は対北韓政策として、金大中前政権の太陽政策を引き継いでいるが、前の政権と明らかに違うのは、韓半島の安全保障の面では信頼を失っていることだ。脅威を感じた場合に政府が直ちに対応すれば、アメリカも安心して韓国の対北韓政策を支持するだろう」と、政府の対応を批判しました。ウリ党の崔載千(チェ・ジェチョン)議員も、「去年、北京での6カ国協議で採択した共同声明は事実上、採択した翌日に破棄された。にもかかわらず、政府は6カ国協議が成功したかのように見せかけて、国民を欺いてきている」と述べました。一方、ハンナラ党の金容甲(キム・ヨンガブ)議員は、「政府は北韓に一方的に経済援助をする屈辱的な外交を繰り広げている。その援助金などが北韓の核開発に使われていることもあり得る」として、盧武鉉政権で対北韓政策を主導している李鐘ソク(イ・ジョンソク)統一部長官の辞任を求めました。

・首都圏を中心とした小中高校23校で、給食を食べたおよそ1700人が食中毒を起した原因はノロウィルスによるものとみられています。ソウル市の保健環境研究院が今回食中毒の症状を見せた1700人のうち180人について検査した結果、25%からノロウィルスを発見しました。ノロウィルスは、非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウィルスの一種で、保健環境研究院では給食に使ったイイダコ(韓国名チュクミ)を洗った際、附いていたノロウィルスがサラダの生野菜に移ったものとみています。

・ソウルに駐在する外国人の子どもたちのための新しい国際学校の「龍山国際学校」が23日、建物の完成式を行い、夏休み明けに開校することになりました。ソウルには優れた施設や教育環境を備えた外国人学校が少なく、外国からの投資誘致の問題点の一つして指摘されていました。このため政府とソウル市、経済団体などが大韓商工会議所会頭が理事長となるコリア外国人学校財団を設立して、ソウル市龍山区漢南洞に、幼稚園から高校まで合わせて1000人あまりを収容できる国際学校を建設したものです。

・西海岸や南海岸の海水浴場が例年より一週間早く、海開きしました。西海岸の忠清南道 泰安半島にある万里浦(マンリポ)海水浴場や南海岸の全羅南道莞島(ワンド)郡・薪智島(シンジド)の明沙十里(ミョンサシムリ)海水浴場が、23日、例年より1週間早く海開きしたのに続いて、24日には西海岸でもっとも大きい忠清南道保寧(ボリョン)市の大川(デチョン)海水浴場がオープンしました。

・24日は、土曜日のため取り引きはありません。23日の終値は、日本の円100円は、824ウォン15銭で、 アメリカドル1ドルは956ウォン10銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・24日のソウルは晴れ、午後3時の気温は28度2分でした。25日は南海上に後退していた梅雨前線が再び北上して、全国的に曇りまたは雨の所が多いでしょう。25日の朝の予想最低気温は、17度から20度、日中の最高気温は21度から27度という予報です。

6月23日金曜日

・ドイツワールドカップに出場している韓国代表チームは、1次リーグ最後の試合を韓国時間で24日午前4時からハノーバーでスイスと戦います。1勝1引き分けでG組2位となっている韓国は、スイスに勝たなければ自力で決勝トーナメントに進むことが難しくなっていることから、24日の試合は強い圧迫の攻撃サッカーを披露する構えです。ところで、24日は、韓国対スイス戦だけでなく、フランスとトーゴとの試合も同時で行われ、ドイツ公共放送はフランス対トーゴ戦しか中継しないことから、現地の韓国人は有料テレビに加入するか、または韓国の試合が行われるハノーバーまで出かけていって街頭応援するしかない現状になっています。

・ロシアの外務省は、22日、モスクワの朴ウィチュン北韓大使に対して、北韓の長距離弾道ミサイルの発射をめぐる報道が相次いでいることについて深い憂慮の念を示し、ロシアは地域の安定を損なうあらゆる措置に反対するという声明を北韓に伝えました。ロシアが北韓に対して憂慮と警告の声明を伝えたのは極めて異例のことです。

・潘基文外交通商部長官が、来週初めに中国を訪問し、李肇星外相らと会って、北韓が進めているミサイル発射実験計画を止めさせる方法について協議する計画です。潘基文長官の中国訪問は、北韓に対して影響力を持っている中国を通じて北韓がミサイル発射実験を強行しないよう説得するとともに、北韓が6カ国協議に復帰するよう働きかける狙いがあるとものとみられています。

・アメリカのラムズフェルド国防長官は、23日、北韓の長距離ミサイルの発射状況によって地上配備型の迎撃ミサイル・システムを稼動させるかどうかを決める方針だと述べ、北韓がミサイル発射実験を行った場合、アメリカがミサイル迎撃に乗り出す可能性を示唆しました。

・アメリカのホワイトハウスは、北韓が長距離ミサイルの発射を実行した場合、先制攻撃を通じてこれを破壊すべきだとするペリー前国防長官の提案を一蹴しました。ブッシュ大統領に随行して東欧のハンガリーを訪れているホワイトハウスのハドリー国家安全保障補佐官は、23日、ペリー前国防長官の提案に対して、「外交によることが正しい解決策だ」として、北韓のミサイル問題を外交的な方法で解決する方針を明らかにしました。

・韓国の政府関係者は、23日、北韓の金正日国防委員長が列車で平壌を出発し北韓東北部の国境を越えてロシアを訪問中だとする韓国のマスコミの報道について、「これを裏づけられる情報を持っていない」と述べました。また別の関係者も、「現在、確認中だが、事実でない可能性が高いようだ」としています。

・盧武鉉大統領は、22日、東海(日本海)のEEZ=排他的経済水域の海洋主権を守るため、「日本が挑発してきた際に、利益よりは損害がより多いと思えるほどの防御的対応能力を備えることが重要だ」と述べました。

・盧武鉉大統領とアメリカのブッシュ大統領が、9月にワシントンで首脳会談を行う方向で調整に入ったと、青瓦台が23日、明らかにしました。青瓦台の宋旻淳統一外交安保政策室長によりますと、韓国とアメリカは数ヶ月前から首脳会談の日程について協議し続けてきたということで、今度の会談で両首脳は、こう着状態に陥っている北韓の核問題をはじめ東北アジア情勢などについて協議することになるとしています。

・ソウル、仁川、京畿道、江原道の小中高校23校で先週16日からこれまでにおよそ1500人が給食による食中毒を起し、23日、給食を担当している「CJフードシステム」は、給食事業を停止しました。「CJフードシステム」は、全国89の学校をはじめ、病院77カ所、企業の食堂380カ所など全部で520カ所で給食をしています。保健福祉部は、「食中毒」であることが判れば、「CJフードシステム」を営業停止処分にする方針です。

・江原道平昌(ピョンチャン)郡が、2014年の冬季オリンピックの誘致候補地のひとつに選ばれました。IOC=国際オリンピック委員会は、22日、スイスのローザンヌで会議を開き、2014年の冬季オリンピックの誘致候補として、7カ所の候補地の中から韓国の江原道平昌(ピョンチャン)郡と、オーストリア中部、アルプス山脈の北麓にある都市のザルツブルグ、ロシアのソチの3カ所を選びました。IOCは、来年2月か3月に、それぞれについて現地調査を行い、来年7月7日にグァテマラで開かれる総会で開催地を最終的に決めることにしています。

・大宇グループの系列会社、大宇建設を売却する優先交渉対象に錦湖アシアナグループが選ばれました。大宇建設の売却を進めている韓国資産管理公社は、22日、公的資金管理委員会を開き、大宇建設の売却優先交渉対象として、錦湖アシアナグループを1番に、プライムグループを2番とすることを決めました。韓国資産管理公社は、買収価格とそれ以外の要素を総合的に評価した結果、入札に参加した5社のうち錦湖アシアナグループが6兆2000億ウォンの買収価格を提示するなどで最も高い評価を受けたとしています。

・視覚障害者だけにマッサージ師の資格を認めることは憲法違反だとする憲法裁判所の決定に抗議して、ソウルの漢川にかけられた麻浦大橋の上で25日間にわたって抗議デモを繰り広げていた視覚障害者らが、保健福祉部が示した生存権保障対策に合意し、22日夜9時、解散しました。

・日本の最高裁判所は、小泉首相の靖国神社参拝は政教分離を定めた憲法に違反した行為であり精神的苦痛を被ったとして韓国の戦没者遺族ら278人が日本国と小泉首相を相手どって損害賠償などを求めていた訴訟で、原告側の上告を棄却しました。

・痴呆症のため、日本による植民地時代に旧日本軍のための従軍慰安婦をしていた事実を記憶していない80代の女性に対して、元従軍慰安婦としての被害者認定が出されました。1904年の日露戦争から1945年の韓国独立までの間の日本の植民地時代の被害についての受け付けをしている政府の「日帝強占下強制動員被害真相究明委員会」は、痴呆症のため自ら被害状況を説明できない83歳の女性について、家族の届け出を元に調査した結果、このおばあさんを元従軍慰安婦として認めたことを23日、明らかにしました。

・韓国外換銀行が公示した23日午後3時の為替レート、日本の円100円は、824ウォン15銭で、前日より6ウォン59銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは956ウォン10銭で、前日より1ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1228.62で、前日より10.21ポイント下落しました。

・23日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、28度でした。24日は、梅雨前線が北上し、全国的に曇りのち雨になる見込みです。24日の全国の朝の予想最低気温は、16度から20度、日中の最高気温は、24度から29度の予報となっています。

6月22日木曜日

・アメリカのブッシュ大統領は21日、北韓の核やミサイルの問題について、6か国協議の場で対処すべきだとして、北韓が望んでいる米朝2国間の直接対話には応じる考えのないことを重ねて強調しました。ブッシュ大統領は21日、訪問先のオーストリアのウィーンで行った記者会見で、北韓が弾道ミサイルの発射準備とも受け取れる動きを見せていることについて、「北韓が孤立を避けて国際社会に受け入れられたいのであれば、ルールには従う必要がある」と述べました。そしてブッシュ大統領は、この問題は、「ほかの国々と共同体を作って対処するのがわれわれの戦略だ」と述べ、北韓をめぐる問題は、6か国協議の場で地域全体の問題として対処すべきだという考えを示し、中国が北韓のミサイル発射について、反対の立場をとっていることを高く評価しました。また、アメリカ国務省のエレリー副報道官は、アメリカと北韓が6か国協議以外の場で直接対話を行う可能性について、「選択肢にはない。われわれには、すでに北韓と話し合う多国間の枠組みがある」と述べて、そうした考えのないことを重ねて強調しました。

・北韓が弾道ミサイルの発射準備の動きを見せている中、李鐘?(イ・ジョンソク)統一部長官は、北韓がミサイルの発射に踏み切った場合、コメや肥料の支援が難しくなるという考えを示しました。李鐘?(イ・ジョンソク)統一部長官は、21日、野党ハンナラ党に対して、今の北韓情勢を説明した中で、このように述べました。この中で李統一部長官は、弾道ミサイル「テポドン2号」の発射の可能性について、「確実に判断できる証拠は、まだつかめずにいる」と述べたうえで、北韓がミサイルの発射に踏み切った場合、開城工業団地など、基本的な南北経済協力の枠組みは維持していくが、北韓が求めているコメ50万トンや追加の肥料10万トンの支援が難しくなる」という考えを示しました。

・盧武鉉大統領は、韓米FTA交渉について、「時間に追われるあまり、交渉の内容が疎かになってならない」と述べました。盧武鉉大統領は21日、青瓦台で、今月初め、ワシントンで開かれた韓国とアメリカのFTA=自由貿易協定の締結に向けた初めての交渉結果をまとめた報告を受けた席で、このように述べるとともに、「交渉は両国ともにプラスになる最適な均衡点を見つけなければならない」と述べました。韓米FTA交渉の期限について、アメリカは来年6月までとしていますが、与党ウリ党の金槿泰(キム・グンテ)議長は、「アメリカが一方的に決めた時限に韓国が拘束されてはならない」と述べていました。この席には、韓米FTA交渉の政府関係者のほか、民主労総=全国民主労働組合総連盟や全国農民会総連盟など、韓米FTAに反対する側も招き、協力を求めました。

・慶北地方警察庁は21日、先の統一地方選挙で、慶尚北道奉化郡(ボンファ)の郡守に当選したハンナラ党の金ヒムン容疑者(50)を政治資金法違反の疑いで、拘束収監しました。慶北地方警察庁によりますと、金ヒムン容疑者は、選挙前の4月20日、親戚を通じて、地元出身のハンナラ党の国会議員の秘書に、ハンナラ党から候補に推薦してもらった謝礼として、現金5000万ウォンを渡した疑いがもたれています。

・先の統一地方選挙の際、議員や首長の選挙への候補者を政党が推薦という形で上から決めたことは弊害が多かったとして、与野党議員42人がこうした方法を止めさせるよう積極的に進めていくことになりました。与党ウリ党や野党ハンナラ党など与野党の国会議員42人は21日、国会で記者会見し、「基礎自治体の議員や首長選挙の際に政党の推薦を受けて立候補する制度によって、基礎自治体の首長が中央の支配を受けるなど弊害が多く発生している。この制度は政党と地域区の国会議員の既得権を拡大させることになるだけだ」と批判し、廃止に向けて、委員会を設けて、来週26日、初めての会合を開くことになりました。

・女性から男性になる性転換手術を受けた人が大法院で戸籍上も男性に変えることを初めて認められました。最高裁判所にあたる大法院は、22日、女性から男性になる性転換手術を受けた現在50歳代の人が戸籍上も男性に変えるように求めて、1審2審ともに棄却された事件について、性別の訂正を求める申請を受けつけるべきだという判断を示しました。判決は、「性別を訂正する手続きの法律はないが、手術の後、自他ともに反対の性別として認識していることが明確ならば、人間の尊厳と幸福の追求権など憲法の理念にもとづいて、申請を受け入れるべきだ」としています。

・性転換については2002年3月に釜山地方裁判所が、男性から女性に性転換手術した人の戸籍上の性別の訂正を認めたのが初めてで、同じく2002年の12月には、仁川地方裁判所が、男性から女性へ性転換手術を受けた俳優兼歌手のハリスさんの戸籍上の性別の訂正を認めました。その後、性転換申請件数は毎年増えていて、去年は、全体で26件のうち15件が認められましたが、今回のように女性から男性への転換が大法院で認められたのは初めてです。

・監査院が、全国にあるすべての私立の小・中・高校と大学の1998校のうち、2月末までに行った1回目の監査で問題があるとされた120校を対象に経営と職務全般についてさらなる監査を行った結果、22の学校で不正を摘発し、関係者40人について検察に捜査を要請しました。監査院が22日、発表したところによりますと、不正が確認されたのは、7つの大学と、中学・高校15校の合わせて22校でした。このうち、ある大学では、1999年から現在まで、大学の寮の予算45億ウォンを理事長やその家族の個人口座に移して横領し、借金の返済や不動産の購入に10億ウォンを使っていたケースを突き止めました。また別の大学では、キャンパスの新築工事を、大学設立者の家族が大株主となっている建設会社に発注したうえ、工事費を60億ウォンも余分に支払っていました。

・韓国と日本のサッカーの共同応援団の「ふれあいKJクラブ」がドイツで行われているサッカーのワールドカップで、共同応援を繰り広げていることがわかりました。韓国と日本のサッカーの共同応援団の「ふれあいKJクラブ」は、在日韓国人組織である「在日本大韓体育会」が98年にサッカーを通じての両国の親善をはかるために作ったもので、2002年の韓日共同開催のワールドカップから本格的に活動しており、現在、韓国と日本にそれぞれ200人あまりの会員がいます。ふれあいKJクラブは、今回のドイツワールドカップでも、およそ100人がドイツに駆けつけて、韓国戦と日本戦の共同応援を繰り広げています。韓国支部のグォン・テギュン会長は、「韓国人の中には、なぜ日本に対しても応援するのかと、疑問に思う人もいるが、このような共同応援で、両国間のかっ藤が少しでも解消することを願っている」と話しています。

・韓国外換銀行が公示した22日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、830ウォン74銭で、前日に比べて、2ウォン20銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、955ウォン10銭で、前日に比べて、70銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1238.83で、前日より11.64ポイント上昇しました。

・22日のソウルは晴れ、午後3時の気温は28度1分でした。23日は南部地方に停滞している梅雨前線の影響を受けて、ソウルなど中部地方は曇り、南部地方は雨の所が多いでしょう。23日の朝の予想最低気温は、16度から22度、日中の最高気温は24度から28度という予報です。

6月21日水曜日

・来週27日から予定されていた金大中前大統領の北韓訪問が先送りされました。金大中前大統領の北韓訪問に向けて北韓と実務者協議を進めてきた丁世鉉(チョン・セヒョン)元統一部長官は21日記者会見し「北韓のミサイル発射準備とも受け取れる動きがあることなどから、今は金大中前大統領が北韓を訪問する適切な時期ではないと思い、先送りする」と述べました。丁世鉉元統一部長官はこの中で「北韓のミサイル発射準備が突出し、5月に合意した金大中前大統領の6月下旬の北韓訪問が厳しくなった。しかし北韓からの招待はまだ有効であり、次の実務者接触の日程を調整している」と述べました。金大中前大統領は北韓との協議で来週27日から4日間の日程で平壌を訪問することで合意していましたが、その後、北韓のミサイル問題が出てきたこともあって、今月初めの実務者接触が開かれず、このほど光州で開かれた6・15民族統一大祝典の期間中にも北韓から返事を受け取ることができないなど、具体的な日程調整ができずにいました。

・金大中前大統領の北韓訪問が先送りされたことで、与野党ともに遺憾の意を示しました。しかし与党ウリ党は「早期実現」を強調したのに対して、野党ハンナラ党は北韓に対する戦略の修正を求め、温度差が浮き彫りにされました。

・大統領府、青瓦台は金大中前大統領の北韓訪問の延期について、公式の反応をひかえています。鄭泰浩(チョン・テホ)スポークスマンは会見で「金大中前大統領の北韓訪問は北韓が提案し、金大中前大統領が受け入れたもので、これについて青瓦台が触れることはふさわしくないと思う」と述べました。鄭泰浩スポークスマンはまた金大中前大統領の北韓訪問の延期をめぐって政府と意見交換があったかどうかの質問については応えませんでした。

・北韓のミサイル発射実験が近づいているという報道が相次いでいる中で、アメリカのマスコミ各社は、20日、アメリカは、アラスカ州など11カ所に配備してある地上発射型迎撃ミサイルを「試験モード」から「実戦モード」に切り替えたと伝えました。このうちワシントンタイムズは、複数のアメリカ国防関係者のことばとして、「アメリカは、北韓が長距離ミサイルを発射した場合、これを挑発行為とみなす」としており、アメリカはすでに、地上発射型迎撃ミサイルの防御システムを作動させていると明らかにしました。ロイター通信も、20日、「アメリカ政府関係者からワシントンタイムズの報道内容を事実として確認した」としており、AP通信や、共同通信もワシントンタイムズの報道を緊急ニュースとして報道しました。それによりますと、北韓のミサイル発射実験は、数日あるいは1カ月以内に実行できる段階にまできているということで、現在、2隻のアメリカ海軍のイージス艦が北韓の海域を警戒しており、ここがアメリカの迎撃ミサイルの最初の感知線となる可能性が高いとしています。

・政府は、北韓が発射準備を進めているとされるミサイルのその後の動きに情報力を集中させています。まずミサイル発射の最終段階である燃料の注入については、韓国政府は、いまのところはっきりしたことは確認されていないとしており、これについてはワシントンポストも、アメリカの政府関係者3人のことばとして、北韓が長距離弾道ミサイルに燃料を注入したというロイター通信とニューヨークタイムズの19日の報道は、不完全な情報にもとづいたものであったと伝えました。これとともに、韓国の政府関係者は、北韓のミサイル発射準備で、アメリカがミサイル防御システムを実践配備したとするアメリカのマスコミの報道内容についてはどの程度のものか把握を急いでいます。

・北韓の韓成烈国連次席大使は、20日、北韓のミサイル発射実験の動きと関連し、2002年の日朝平壌宣言や去年9月の6カ国協議共同宣言でのいわゆる「ミサイル発射実験の猶予」は、アメリカと北韓との対話が進められている期間中だけに適用されるものだと強調しました。韓次席大使は、20日、韓国の連合ニュースに対して、「一部でわれわれのミサイル発射準備は、ミサイル発射猶予宣言に違反するものだと主張しているが、これは当時、アメリカや日本との対話が進められている間はミサイル発射実験を一時中断すると述べたものに過ぎない」として、アメリカとの対話が中断している現在の状況では、ミサイル猶予宣言は適用されないという考えを示しました。

・北韓は21日、アメリカとの2国間対話を間接的に要請しました。朝鮮総連=在日本朝鮮人総連合会の機関紙「朝鮮新報」は、21日、平壌発の記事で、「テポドン2号をめぐる一連の報道はねつ造である。いまの事態が深刻だと判断するならば、弾道ミサイルの存在を確認したと強弁するアメリカが先に動くべきではないか」として、事態打開のため北韓が先に招待したもののアメリカ内部の反対で実現できなかった6カ国協議のアメリカ首席代表、ヒル国務次官補の平壌訪問を間接的に要請しました。

・潘基文外交通商部長官は、国連人権理事会の創立総会が開かれているスイスで20日、アメリカのライス国務長官、日本の麻生太郎外相に対して相次いで電話をかけ、北韓のミサイル発射の動きに共同歩調を取ることが意見が一致しました。潘基文長官は、両外相との電話で、北韓のミサイル発射準備は、韓半島や東北アジアの安全保障に深刻な影響を及ぼすことになるという点で認識をともにし、北韓がミサイル発射を強行しないよう外交的努力を続けることが重要だということで意見が一致しました。

・アメリカで北韓人権法が制定されたのにともなって、先月初めて北韓脱出者6人がアメリカ政府から難民として認められましたが、アメリカ国務省はさらに多くの北韓脱出者を受け入れることを示唆しました。国務省のアラン・ソアブレー難民担当次官補は20日、ヘリテージ財団での演説の後、「アメリカ行きを希望する北韓脱出者がいれば、アメリカがすべての手段を取って、さらに多くの脱北者を受け入れる」と述べましたが、アジア諸国との外交関係を理由にアメリカが脱北者をどのように支援するのかについては、具体的には触れませんでした。

・ソウル大学の黄禹錫(ファン・ウソク)前教授がES細胞の研究論文をねつ造し、政府から多額の研究費をだまし取った詐欺と横領罪に問われている裁判の初公判が20日、ソウル中央地方裁判所で行われ、黄前教授ら起訴された6人は容疑を否認しました。検察は冒頭陳述で「この事件は、国民と世界を被害者にした学問的な詐欺事件で、研究費を横領し、卵子の違法使用などの行為が行われた。学問的な成果に処罰した前例はないが、学会に根強くある誤った傾向を改めるとともに、歴史的にも重大な事件なので、法律の審判を期待する」と強調しました。これに対して被告の黄禹錫前教授は「ES細胞研究の総責任者として確認をおろそかにしたことは認めるが、ES細胞のすべての研究過程を把握していたわけではなく、研究陣からのES細胞研究報告を信じた。またアメリカの論文「サイエンス」に載せた写真もねつ造だったとは知らなかった」と述べました。黄禹錫前教授は詐欺と業務上横領、生命倫理法違反の疑いで在宅起訴されており、次の公判は来月4日に開かれ論文ねつ造の経緯などを尋問する予定です。

・韓国には100歳以上の高齢者が合わせて961人いることが分かりました。統計庁がまとめた人口センサスの結果をみますと、去年11月現在、100歳以上の人は韓国全土で961人で、人口10万人あたり2.03人の割合となっています。最高齢者は忠清南道と大田市に住む2人の女性で、いずれも110歳です。

・韓国自動車工業協会によりますと、今年4月現在、韓国に登録されている乗用車は1130万台で、平均で7.1年使っていることが分かりました。これは6年前の2000年に比べて1.4年も使用期間が長くなっています。また10年を超える乗用車は全体の28.6%を占め、6年前の6%に比べて大きく増えました。業界関係者は、自動車の性能が向上したことと、景気の低迷による買いびかえが重なったものと分析しています。

・今年最高のヒット作の映画「王の男」が、来月21日に開かれる韓国のアカデミー賞といわれる「大鐘賞」の15部門にノミネートされ、歴代最多ノミネートの記録を更新しました。

・日本のプロ野球、読売ジャイアンツで活躍している李承Y(イ・スンヨプ)選手は20日の楽天との試合で2つの安打を放ち、打率を3割3分3里に上げて、チームの打撃トップとなりました。また李承Y選手は交流戦の36試合でホームラン16本を放ち、ヤクルトのアダム選手の13本に3本の差をつけて、交流戦の2年連続ホームラン王となりました。

・韓国外換銀行が公示した21日の為替レート、日本の円100円は、832ウォン94銭で、前日に比べて1ウォン69銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは955ウォン80銭で、前日に比べて80銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1227.19で、前日より1.36ポイント上昇しました。

・21日のソウルは梅雨入りして雨、午後3時の気温は19度1分、これまでの降雨量は13.5ミリでした。22日も梅雨前線の影響を受けて、全国的に雨となるでしょう。予想降雨量は中部地方、済州島などは10ミリから40ミリ、全羅道、慶尚道は30ミリから60ミリ、南西海岸は80ミリの所もあるでしょう。22日の予想最低気温は17度から22度、日中の最高気温は23度から27度という予報です。

6月20日火曜日

・外換銀行が売却された2003年当時、外換銀行のBIS=自己資本比率は6%台ではなく国際決済銀行が基準としている8%以上だったと監査院が発表したことで、外換銀行の売却は無効だとする論議が持ち上がっています。そしてアメリカの投資ファンド「ローンスター」は、金融機関ではないため銀行株を10%以上持つことが禁じられていますが、それなのに外換銀行を買収できたのは、外換銀行が「潜在的不良機関」だとする判断にもとづく例外条項が適用されたからと分かりました。しかし監査院の発表どおり、外換銀行のBIS=自己資本比率が8%台以上であったとすると、法律上、外換銀行を「不良金融機関」や「潜在的不良金融さ機関」とみなすことはできず、むしろ法律を無視した「違法売却」となる可能性が出てきました。

・ハンナラ党の金映宣代表は、韓国外換銀行をただ当然でアメリカの投資ファンド「ローンスター」に売却した疑惑についての検察の捜査結果によっては、国会での国政調査が避けられないとして、深刻な問題がある場合、特別検事制の導入についても検討すると述べました。金映宣代表は、朴槿恵代表が来年暮れの大統領選挙に立候補するため辞任したことで、来月11日の全党大会までの任期で、党代表を引き継ぎ、20日、党本部で就任の記者会見を行いました。この席で金映宣代表は、「外換銀行の売却が、金融界や民間などの自主的な意思で決まったならば、こうした問題は起きなかったはずだ」として徹底的に究明しなければならないと強調しました。これに対して与党ウリ党は、検察の捜査結果を見守る必要があるという姿勢を示し、見解の差があることをほのめかしました。

・外換銀行の違法売却疑惑を究明するハンナラ党の真相調査団は、20日、大統領をはじめ青瓦台の経済政策関係者、財政経済部や金融監督院の最高責任者が売却の決定にどの程度、関与したかについてはっきり究明しなければならないと主張しました。羅卿?真相調査団長は、20日、国会で記者会見し、「資産70兆ウォンの大型銀行の売却が、一実務者レベルで、決まったと見ることは不可能だ」としてこのように強調しました。

・アメリカの投資ファンド「ローンスター」から韓国外換銀行を買収する契約を結んだ韓国の国民銀行は、外換銀行の売却をめぐる監査院の監査結果を受けて、検察の今後の捜査結果を見守る方針を示しました。国民銀行は、監査院の監査結果からは、契約当事者の「ローンスター」が違法行為に加担したとみることはできないとして、今のところは、ローンスターとの契約を破棄する理由はないとしています。一方、韓国外換銀行の労働組合は、監査院の監査の結果、売却そのものが間違っていたことが立証されたので「売却は無効だ」と主張し、今後、検察の捜査を通じてローンスターによって韓国の財産が国外に流出するのを防ぐ必要があると強調しました。

・政府と与党ウリ党は、北韓が長距離ミサイルの発射実験を進めている動きがあることについて、現在の状況が極めて深刻であるという認識で一致し、北韓のミサイル発射実験を中止させるためにあらゆる外交の力を結集することで合意しました。政府与党は20日、国会で、李鍾ソク(イ・ジョンソク)統一部長官やウリ党の金槿泰議長らが出席して北韓のミサイル問題について話し合う対策会議を開いた結果、北韓がミサイル発射実験を行うことで生じる事態の悪化は、誰にも得にならないとしてこのように意見が一致したと、ウリ党の禹相虎スポークスマンが伝えました。禹相虎スポークスマンはさらに、北韓が発射しようしているのが人工衛星かミサイルかははっきりしないが、いずれにしても脅威であることに違いはないとする一方で、今の状況を必要以上に膨らませ過ぎることも望ましくないと述べました。

・韓国の情報当局は、北韓は発射準備を進めている長距離ミサイルにまだ燃料を注入していないと判断していると、国会情報委員会のハンナラ党議員が20日、明らかにしました。

・アメリカのライス国務長官は19日、記者団に対して、北韓が、長距離ミサイル「テポドン2号」の発射実験を行った場合、「非常に深刻な問題となり、それはアメリカに対する挑発行為である」と指摘するとともに、国連安全保障理事会での制裁措置を含めた厳しい対応を取る考えを示しました。

・与党ウリ党の金槿泰議長は、北韓が長距離ミサイル「テポドン2号」の発射実験をしようとする動きがあることについて、厳重に警告しました。金槿泰議長は、19日に開かれたウリ党の非常対策委員会で、「ミサイルの発射はみんなにとって不幸な結果となる」としたうえで、「韓国が努力を続けている最中に、友人である韓国を困難に陥れてはいけない」と念を押しました。

・韓国の日刊紙「中央日報」が20日、伝えたところによりますと、北韓が発射実験を進めているとされる長距離弾道ミサイル「テポドン2号」は、平壌に近い南浦市の軍需工場で製造されたもので、また、このミサイルに搭載された電子部品は、日本の技術と部品を基にして、平壌の半導体工場の軍需ラインで生産されたということです。

・潘基文外交通商部長官は、現地時間で19日、ジュネーブで開会した第1回国連人権理事会で基調演説し、北韓が人権問題について国際社会と対話することを要請しました。

・韓国時間で19日夜10時からドルトムントで行われた韓国が属するドイツワールドカップG組のスイス対トーゴとの試合は、スイスが2対0でトーゴに勝ち、初出場のトーゴは2連敗で、1次リーグ敗退が決まりました。これでスイスと韓国は1勝1引き分けで勝ち点をいずれも4にしていますが、ゴールの得失点差でスイスがG組1位となり、フランスが2つの引き分けで3位、トーゴは最下位となりました。このため韓国が自力で決勝トーナメントに進むには、24日のスイスとの試合を勝たなければならず、引き分けたり負けたりした場合は、フランスとトーゴ戦の結果次第で決勝トーナメントへの進出が決まることになりました。

・19日に行われたドイツワールドカップの韓国対フランスとの試合は、午前4時から始まったにもかかわらず、韓国人の半数以上がテレビで見ていたことが分かりました。韓国対フランス戦を同時中継した放送3社の合計視聴率は、テレビ視聴率調査会社「AGBネルソンメディアリサーチ」の場合54%、「TNSメディアコリア」では52.4%でした。

・韓国のハイニックスDRAM半導体をめぐる韓国と日本の通商摩擦がWTO=世界貿易機関の紛争解決手続きに委ねられることになりました。韓国は19日、WTO紛争解決機関の定例会議で、紛争調整に向けた2回目の小委員会の設置を要求しました。韓国のハイニックスDRAM半導体については、日本が「国などからの補助金を受けて、不当に安い価格で日本に輸出している」として27.2%の相殺関税を課しており、これに対して韓国政府は「日本の半導体メーカーの一方的な主張を日本政府が受け入れたものであり、WTOのルールに反している」として、先月30日に1回目のWTO小委員会設置を要求し、このほど2回目の小委員会設置を要求したものです。

・韓国に対する中国人の好感度が年々高くなっていることが分かりました。韓国貿易協会が中国私設市場調査機関が今年3月にまとめた資料を引用して20日発表したところによりますと、去年、中国の都市住民の韓国に対する好感度は、ロシア、北韓に次ぐ3番目でした。韓国に対する中国人の好感度は、2001年は11%でしたが、2003年は17%、2005年は20%と、年々高くなっており、韓国と中国との経済交流の拡大や、韓流の広がりを反映したものではないかと、貿易協会では分析しています。

・未婚男女の10人のうち7人は、既婚者に恋心を抱いた経験があるというアンケートの結果が出ました。結婚情報会社が今月4日から17日までの間、未婚男女それぞれ288人を対象にアンケート調査したところ、回答者の72.4%は、「既婚者に恋心を感じたことがある」としています。

・韓国外換銀行が公示した20日午後3時の為替レート、日本の円100円は、831ウォン25銭で、前日より11銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは956ウォン60銭で、前日より4ウォン70銭ののウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1225.83で、前日より25.84ポイント下落しました。

・20日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は、25度2分でした。21日は、梅雨前線の影響を受けて中部地方は曇り時々雨、南部地方は午後遅くから雨が降る見込みです。21日の全国の朝の予想最低気温は、17度から22度、日中の最高気温は、23度から29度の予報となっています。

6月19日月曜日

・ドイツワールドカップで韓国は19日、FIFAランキング8位の強敵のフランスと対戦して、1対1の引き分けとし、決勝トーナメント進出の可能性が高くなりました。韓国時間で午前4時からライプチヒで行われた韓国対フランス戦、韓国は前半9分にフランスのアンリ選手に先制ゴールを許し、守勢に立ちました。しかし後半に入ってフランスが体力的に衰えてきたところへ、韓国の攻撃が回復し、後半36分に、ソルギヒョン選手の右側からのクロスボールをチョ・ゼジンがヘディングでパス、それを朴智星(パク・チソン)選手が右足で蹴り上げて、同点ゴールを入れ、そのまま押し切って1対1の引き分けとなりました。これで韓国は勝ち点を4に伸ばして、G組トップを守り、決勝トーナメント進出の可能性が高くなりました。

・韓国とフランスとの試合が行われた19日早朝、全国で100万人を超える人が広場など自宅の外で応援していたものと、警察では推定しています。それによりますと、ソウル市庁前広場と光化門一帯に18万人、ソウルワールドカップ競技場に6万人、チャムシル野球場に2万人などソウルだけでも15カ所で28万人が街頭応援を繰り広げました。警察は、全国的に合計79カ所で66万人が大型スクリーンを見ながら街頭応援したものとみていますが、韓国式サウナで徹夜で応援し、自宅に戻らずそのまま会社に出勤したサラリーマンを合わせると、全部で100万人を超える人が自宅以外で応援したものと推定されるとしています。また韓国では、一夜明けた19日は、一部の学校で臨時休校になっており、午前中、サッカーの話題で業務がマヒ状態になった職場もあったようです。

・6月臨時国会が19日から始まり、新しい国会議長に与党ウリ党の林采正議員を選びました。臨時国会は19日から30日までの12日間の会期で、19日は本会議を開き、第17代国会後期を受け持つ任期2年の新しい国会議長を選ぶ選挙を議員の自由投票で行った結果、在籍議員299人中271人が投票に参加し、ウリ党の当選4回の林采正(イム・チェジョン)議員が247票を獲得して新しい国会議長に選ばれました。林采正議長は、今年65歳、ソウルノウォン丙区選出で、「改革を打ち出した第17代国会でも対立が繰り返され、生産的統合機能がなされていない。第17代国会後期の最優先課題は、統合の政治の実践であり、積極的な役割を果たしていきたい」と抱負を語りました。国会議長に選ばれた林采正議長は、国会法の規定によってウリ党の議席を離れることになります。また副議長には、4回当選のウリ党の李龍熙議員と、5回当選のハンナラ党の李相得議員が選ばれました。

・2003年に外換銀行をアメリカの投資ファンド「ローンスター」に売却したのは、不良債権を膨らませてただ当然で売却したものであることが、監査院の調査で明らかとなりました。監査院は19日、外換銀行の売却についての監査結果を発表し、当時、外換銀行の経営陣は銀行売却を実現させるため不良債権を膨らませて、これをもとに交渉基準価格を低く算定し、自己資本率の展望値を低く提示していたことが確認されたとしています。監査院によりますと、外換銀行の自己資本率が実際より低く評価されたにもかかわらず、金融当局はこれをしっかりと検証もせずに、関連法規を無理に適用して銀行法上、外換銀行の買収資格に問題があるアメリカの投資ファンド「ローンスター」に売却するよう承認したことは不適切だとしています。監査院はとくに、財政経済部が、外換銀行の少数の経営陣が秘密裡に売却交渉を推進するよう水面下で調整する形で関与していたこと、ローンスター以外の売却先を模索しなかったことなどの問題点があったと指摘しました。監査院は、外換銀行が持っていた現代自動車に対する債権など回収可能な債権1兆5300億ウォンの97%を回収不可能な債権に分類して、外換銀行の企業価値を低く算定したとして、外換銀行は実際より安く、ただ当然で売却されたという判断を下しました。監査院は、国会の財政経済委員会や市民団体らが告発して現在検察が捜査中の関係者20人については監査資料を検察に渡し、外換銀行の売却の過程で不当な業務処理をした公職者については厳重に責任を問うことにしています。

・政府保有の外換銀行をただ当然でアメリカの投資ファンド「ローンスター」に売却した疑惑を捜査している大検察庁の中央捜査部は、監査院から監査結果の資料を引き受け次第、中心人物を取り調べる方針です。検察は、監査院が金融業界の現職を含む人物を告発または捜査依頼をしてきた場合、優先的に召喚対象に入れることにしています。検察はまた、外換銀行の自己資本率の算定の際、政府高官による圧力があったかどうかや、ローンスターによる政界官界への働きかけがあったかどかについて徹底的に捜査する方針です。

・北韓が発射準備を進めている長距離弾道ミサイル「テポドン2号」への燃料注入を完了したものとみられると18日、アメリカの政府関係者が述べたことを、ロイター通信とニューヨークタイムズが19日、報道しました。それによりますと、アメリカ政府が衛星写真を解析した結果、ミサイル発射台に載せられたミサイルに、燃料タンクが装着されているのが確認されたということです。アメリカの政府関係者は、ミサイルにいったん燃料を注入すると、元に戻すのは困難であることから、北韓が「テポドン2号」の発射実験を取り止めることは不可能だとする見解を示しました。

・南北首脳会談での6.15共同宣言から6年になるのを記念して行われる第14回南北離散家族の再会行事が、19日から30日までの日程で北韓の金剛山で始まりました。

・金大中前大統領と北韓の金正日国防委員長との歴史的な南北首脳会談が行われた2000年以来、今年3月末までに金剛山観光を含め、北韓を訪れた人が122万4000人にのぼりました。

・中国からの輸入がこのところ急増していますが、中でも衣類は、中国製品が80%近くにのぼっています。また家電製品は42%、鋼材は30%が中国製であることが分かりました。

・娯楽・文化・スポーツの分野に従事している人が、50万人にのぼっています。統計庁によりますと、去年、この分野で働いている人は月平均で50万1000人と、おととしより9.4%増えていました。これは5年前の2000年と比べて、37.3%増えています。これは、韓国の所得水準が増えるにつれて、エンターテインメント関連産業が速いスピードで成長していることによるものとみられています。

・日本でいう「ワンセグ」、移動端末向けの地上デジタル放送、「地上波DMB」=移動マルチメディア放送が、韓国では去年12月に本放送を始めましたが、これまでに対応端末機の販売が100万台を超えました。

・韓国と日本の国会議員による親善サッカー試合が、17日、1年7カ月ぶりに全羅北道全州市で行われ、韓国が3対2で勝ちました。この試合、韓国は議員サッカー連盟会長の張永達議員、ウリ党の金槿泰議長、ハンナラ党の金武星議員ら25人が、日本からは、「サッカー外交推進議員連盟」会長の衛藤征士郎衆院議員ら18人が参加しました。これで韓日国会議員サッカー親善試合の戦績は、韓国が4勝2敗1引き分けとなりました。

・梅雨前線が北上し、今週22日には全国が梅雨入りする見込みです。気象庁によりますと、今週初めは高気圧のへりに当たって雲が多く、日中の気温が上がって蒸し暑い日が続きますが、22日午後から次第に梅雨前線が北上して全国が梅雨入りし、24日までの2日間は、雷、稲妻を伴ったまとまった雨が降るということです。

・韓国外換銀行が公示した19日午後3時の為替レート、日本の円100円は831ウォン36銭で、先週の金曜日に比べて、1ウォン73銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、961ウォン30銭で、先週の金曜日に比べて5ウォン50銭のウォン安となりました。韓国株式市場の総合株価指数は、1251.67で、先週の金曜日より10.52ポイント下落しました。

・19日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、28度2分でした。20日は、午前中は全国的に晴れますが、午後は北から近づく低気圧の影響で中部地方は、夜、雨の降る所が多い見込みです。20日の全国の朝の予想最低気温は、16度から22度、日中の最高気温は24度から32度の予報となっています。

6月17日土曜日

・盧武鉉大統領は16日、忠清南道鶏竜台の陸海空軍統合本部で開かれた全軍指揮官会議で演説し、北韓との統合について、政治的に緩やかな統合を目指す連邦制より、経済と文化からの統合を強調しました。盧武鉉大統領は南北統一について「まずは経済が統合されて、双方ともに国民の暮らしが安定したうえで、文化的統合をはかり、その後に政治統合を進めていくべきだと思う。そのためには時間をかけて段階的に進めていく必要がある。平和を壊すような統一は適切ではない」と述べ、政治的に緩やかな統合を目指す連邦制より、経済と文化の統合を優先させる必要性を強調しました。盧大統領はさらにアメリカ軍から有事の際の指揮統制権を韓国軍が握る問題の協議や韓国駐留アメリカ軍の基地移転など、韓米間の懸案をめぐる協議で起きたアメリカや地元住民とのかっ藤について「自主国防を反米と受け止める動きがあるが、反米と自主国防は別の概念だ。親米の自主国防もある。韓国はアメリカと協力しながら、他の国々とは友好的な自主国防の関係を持っていくつもりだ」と述べました。

・金大中前大統領、ロシアのゴルバチョフ元大統領らノーベル平和賞受賞者7人と7つの団体が集まって光州市で開いていた光州ノーベル平和賞サミットは17日、 民主主義、平和、人権保護を求める内容の光州宣言を採択して閉幕しました。光州宣言は、韓半島問題について、▼南北非武装地帯に平和公園を作る、▼北韓の核問題をめぐる国際的な緊張を解決する、▼6カ国協議を早期に再開させる、▼去年の6カ国協議での共同声明を実行することを求めています。

・アメリカ政府は16日、北韓がアメリカまで射程距離に入れたミサイル、デポドン2号の発射準備とも受け取れる動きを見せていることについて、「北韓のミサイル発射は挑発行為であり、そのエネルギーを6カ国協議への復帰に向けるべきだ」と警告しました。アメリカ国務省のマコーマック・スポークスマンは記者会見で「アメリカは北韓の状況をモニターできる技術手段を保有しており、必要な自衛措置を取る。またアメリカの友邦国と協力して、北韓がミサイルを発射すれば、北韓はますます国際社会から孤立することになると北韓に伝えた」と述べました。

・北韓がデポドン2号を発射する動きを見せていることについて、韓国政府の当局者は17日、「まだ大きな変化はない模様で、発射するかどうかは疑わしい」と、慎重な態度を示しています。政府当局者は、「外交ルートを通じて情報を入手しているが、17日の北韓の天気は曇りでもあり、ミサイルがすぐに発射されると思われる新たな兆候はみられない」と述べました。

・韓国と中国は航空機の運航回数と路線を韓国全土と中国山東省の間では航空会社が自由に決めることができる航空自由化協定を結びました。建設交通部は14日から16日までの3日間、中国山東省の威海で開かれた韓中航空会談で、韓国は全国を、中国は山東省を開放する航空自由化に合意したと16日、発表しました。これによって韓国全土と中国山東省を結ぶ航空機の運航回数、路線、支店の開設は航空会社が自主的に決めることになりました。中国の山東省には三星、LGなど韓国企業が多く進出しており、今回の航空自由化で貿易と観光が大きく増えることが予想されます。両国はまた山東省以外の地域にも新規路線を大幅に増やすことになり、仁川−大連など10路線、週80往復を新設し、仁川−北京線も運航回数を週117往復に増やすことになりました。これで韓国と中国との間の空の便は今の33路線週204往復から、43路線週401往復と、2倍近く増えることになりました。

・韓国時間で19日午前4時から行われるワールドカップの韓国対フランス戦で、警察庁は街頭に出て応援をする人たちの帰宅と朝の出勤がぶつかる恐れがあるとして、16日、警備と交通対策を発表しました。それによりますと、街頭応援が行われる全国85カ所に制服警察官1600人と戦闘警察隊1万人を配置し、ゴミの投棄や不法駐車、スリ、セクハラなどに備える計画です。

・13日のドイツワールドカップ韓国対トーゴ戦で、試合中にけいれんを起こした韓国人選手の足をトーゴの選手がマッサージする写真が話題を呼んでいます。話題の主人公はトーゴのディフェンダーのマサメッソ・チャンガイ選手で、試合の途中、韓国のイ・ウリョン選手が右足にけいれんを起こして座り込んだのをみて、足をマッサージし、それを韓国のチョ・ジェジン選手が見守っている写真です。このほか、トーゴのFWアデバヨル選手と、トーゴ戦で同点ゴールを入れたイ・チョンス選手が試合後、抱き合っている写真、試合に負けてグラウンドに座って泣いているトーゴ選手の手を韓国のイ・ヨンピョ選手が握って慰めている写真などがインターネットで広がり、自国の遠征応援団のいないトーゴを応援しようという書き込みが相次いでいます。

・17日は土曜日のため為替レートの変動はありません。 16日の日本の円100円は、833ウォン9銭で、アメリカドル1ドルは 955ウォン80銭でした。韓国株式市場も土曜日ため取り引きはありません。

・17日のソウルは晴れ、午後3時の気温は26度1分でした。18日は高気圧のへりにあたって全国的に晴れ時々曇り、内陸地方を中心に雷や突風を伴ったにわか雨が降る所もあるでしょう。18日の予想最低気温は15度から19度、日中の最高気温は24度から29度という予報です。

6月16日金曜日

・北韓は、長距離弾道ミサイル「テポドン2号」とみられるミサイルの一部を、すでに発射台に設置した状態だと、日本の共同通信が、アメリカの軍事消息筋のことばとして、16日、ワシントン発で報道しました。それによりますと、アメリカの政府当局者は、15日、北韓が進めているとみられる「テポドン2号」の発射実験について、「48時間の間に、極めて憂慮される事態が発生した」として、数日以内にミサイルを発射できる最終段階に入ったことを示唆し、強い危機感を表明したということです。この当局者は、「北韓がテポドンを発射した場合、アメリカは強い措置を取らざるを得ない。日本も行動をともにすることになる」と述べました。またさらなる対応措置として国連による制裁の可能性もあげるとともに、南北協力路線を取り続けている韓国に対しても共同行動を強く要求する考えを示しました。

・北韓が、アメリカ本土に到達できる弾道ミサイルの発射実験を準備しているという外国のマスコミの報道が相次いでいることについて、北韓の韓国事業を担当している祖国平和統一委員会の関係者は、韓国側の憂慮に理解を表明した模様です。

・盧武鉉大統領は、来週19日から始まる6月臨時国会の期間中の21日、就任後5回目となる国会演説を行う予定でしたが、取りやめることになりました。青瓦台の鄭泰浩スポークスマンは、ウリ党とハンナラ党との間で6月臨時国会で審議される法案についての合意がなされたことから盧大統領が演説をする必要性がなくなったと説明しています。しかし先の統一地方選挙の惨敗後、新しくスタートした臨時指導部の金槿泰議長が、「低所得層の経済回復に力を入れる」と宣言した矢先に盧武鉉大統領が国会演説で「より強い改革の推進」を主張し、国民から反感を買うことを恐れた金槿泰議長の憂慮を、青瓦台が受け入れた形だと、一部のマスコミは伝えています。

・一方、ハンナラ党は、盧武鉉大統領が21日に予定された国会での演説を急きょ取り消したことについて、国民への謝罪を要求しました。ハンナラ党の李季振スポークスマンは、15日、「納得できる十分な説明もなく演説を中止することは国会を軽視し、国民を無視した行為である」として、国民に謝罪するよう求めました。

・大中前大統領や、旧ソ連のゴルバチョフ元大統領ら、ノーベル平和賞受賞者らが一堂に会する「ノーベル平和賞受賞者サミット」が、2日間の日程で、16日から光州で始まりました。盧武鉉大統領は、開会のあいさつで、「韓半島の平和は、東北アジアの平和と密接につながっている」として、南北韓の信頼構築と共同繁栄の重要性を強調しました。

・金大中前大統領と北韓の金正日国防委員長との史上初めての南北首脳会談の開催から6年になるのを記念して南北が共同で光州で開いた「6・15民族統一大祝典」が3日間の日程を終えて、16日、閉会しました。北韓側の民間代表団長を務める祖国平和統一委員会の安ギョンホ書記局長は、閉会宣言で、「6.15共同宣言の意味をより深く胸に刻み込み、環境はどう変わっても6.15共同宣言の精神にもとづいて統一への道に進むべきだ」と述べました。北韓代表団は、17日、光州学生独立運動記念館を訪れた後、チャーター機で平壌に戻る予定です。

・ハンナラ党の朴槿恵代表が辞任しました。朴槿恵代表は来年暮れの大統領選挙に立候補するため、党の規定にもとづいて1年半前に代表を辞めたものです。16日、ハンナラ党本部前の広場で行われた離任式で、朴槿恵代表は、「前回の大統領選挙で財閥から多額の不法資金をもらった腐敗イメージを一掃しようと、 代表に就任した直後の2004年3月には、党の看板を下ろして国会から1.5キロ離れたヨイドの空き地にテントを張った仮の党本部に移った時のことを忘れることができない。国民の皆さんの励ましがあったおかげで今こうして立ち直ることができた」と語りました。朴槿恵代表は、退任後、当分は自宅で静養した後、7月の再選挙・補欠選挙ではハンナラ党候補の支援遊説を行うとともに、海外訪問を行う計画です。朴槿恵代表が辞任したことで、同じく女性の金映宣最高委員が、来月11日の全党大会までの任期で、党代表を引き継ぎます。

・野党の民主党は、15日、中央委員会議を開き、韓和甲代表と並ぶ共同代表に張裳選挙対策委員長を選びました。張裳共同代表は、今年67歳、梨花女子大学の総長をしていた2002年7月に、国務総理の候補として指名を受けましたが、国会での人事聴聞会を通ることができませんでした。

・日本に住む在日韓国人の団体「民団」と、在日朝鮮人の団体「朝鮮総連」は、トップ同士が和解宣言をし、その記念に共同で開催することにしていた今年8月15日の「8・15記念祝祭」を見直すことになりました。これは、民団の地方支部が、朝鮮総連と和解することは容認できないとして、河丙ト団長の辞任を要求するなど反発していることによるもので、副団長2人を含む中央指導部の5人が責任を取って辞表を出しました。これに先立って民団は、総連との間で、もうひとつ共同開催を約束していた6月15日の南北首脳会談6周年を記念する光州での「6・15民族統一大祝典」への参加も見送っています。

・日本共産党の志井和夫委員長が、今年9月にソウルで開かれる第4回アジア政党国際会議に出席することになりました。日本の共産党委員長の韓国訪問は初めてのことです。

・ヨーロッパ議会は、16日、フランスのストラスブールで本会議を開き、北韓の人権侵害に対する国際社会の関心を呼び起こすための決議案を可決しました。ヨーロッパ議会は、この決議の中で、北韓で民族反逆罪で銃殺の危機にさらされている北韓住民の孫ジョンナムさん(48)について、生死の確認など情報を公開することと、死刑執行を中止することを求めました。孫さんは、2004年に北韓を脱出した弟に中国で再会し、北韓の情報を知らせた容疑で、北韓の情報機関に逮捕され、今年4月に公開銃殺刑を言い渡されましたが、その後、生死が確認されていません。

・国連傘下の国際機関である「アジア太平洋情報通信トレーニングセンター」が、16日、仁川経済自由区域の松島国際都市にオープンしました。国連傘下機関が韓国に誘致されたのは初めてです。

・2003年8月に、政府が所有していた韓国外換銀行の株式をただ当然の価格でアメリカの投資ファンド、ローンスターに売却した事件を捜査している大検察庁中央捜査部は、15日、李憲宰前副総理兼財政経済部長官ら、関係者の銀行口座の押収捜索を行いました。検察は15日、外換銀行のハンナム洞支店に捜査官を送り込み、李憲宰前副総理兼財政経済部長官や、当時外換銀行の頭取をしていた?康源さんら4−5人の銀行取り引きの記録を押収し、現在、書類の分析を行っています。李憲宰前副総理は、2003年に外換銀行のハンナム洞支店で10億ウォンの貸し出しを受けていたことが分かりました。李憲宰前副総理は、外換銀行の売却作業が進められた2002年から2003年の間にローンスターの法律事務所の顧問をしていたことからその役割が注目されていました。

・大韓サッカー協会は、16日、アドフォカート監督が、ドイツワールドカップ終了後に韓国と再契約しない方針を決めたことを明らかにしました。

・韓国外換銀行が公示した16日午後3時の為替レート、日本の円100円は、833ウォン9銭で、前日より1ウォン4銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは955ウォン80銭で、前日より3ウォン70銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1262.19で、前日より42.79ポイント上昇しました。

・16日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は、25度7分でした。17日は、高気圧のへりに当たって全国的におおむね晴れますが、京畿道北部や江原道北部、慶尚北道は午後一時雨の降る所があるでしょう。17日の全国の朝の予想最低気温は、14度から18度、日中の最高気温は、24度から31度の予報となっています。

6月15日木曜日

・北韓が長距離弾道ミサイルの発射準備とも受け取れる動きを見せていることについて、潘基文外交通商部長官は、14日の記者会見で、北韓に対して、ミサイルの発射計画を中止し、核開発問題をめぐる6か国協議に直ちに復帰するよう求めました。この中で、 潘基文外交通商部長官は、 「北韓のミサイル発射準備の動きはここ数週間注視しており、アメリカなど関係国と緊密に情報交換をして、態勢を整えている」と述べました。そのうえで「6か国協議が再開されていない中で、北韓がミサイルを発射すれば、核開発問題の解決などに否定的な影響を及ぼす可能性がある」として、深い憂慮の念を示すとともに、北韓に対して、ミサイルの発射計画を中止し、6か国協議に直ちに復帰するよう促しました。また政府消息筋が15日明らかにしたところによりますと、韓国政府は憂慮の念を盛り込んだ韓国側の考えを、すでに北韓側に伝えており、14日から韓国の光州で開かれている南北共同行事のため韓国を訪れている北韓の代表団にも改めて伝えるものとみられています。一方、韓国駐在のバーシュバウアメリカ大使は、13日、KBSラジオとのインタビューで、「北韓の金正日国防委員長と軍部がどういう狙いを持っているか分らないが、北韓がミサイル発射を強行すれば、米朝関係に極めて深刻な問題になるだろう。アメリカは絶対に容認せず、適切な措置を取る」と述べました。

・イ・ジョンソク統一部長官は、北韓が長距離弾道ミサイルを発射することになっても開城工業団地や金剛山観光などの南北経済協力は維持していく考えを示しました。南北共同行事 6・15民族統一大祝典に出席しているイ・ジョンソク統一部長官は、15日、KBSとのインタビューで、北韓のミサイル発射の動きについて、深い憂慮の念を示すとともに、「今は韓国政府が特定措置について話す時期ではない。しかし開城工業団地や金剛山観光事業は民間企業が進めているものなので、こうした南北経済協力は維持すべきだ」と述べました。

・今月末に北韓の平壌を訪問する見通しの、金大中前大統領が、北韓の金正日国防委員長と会談した場合には、将来の南北統一に向けた道筋などについて、活発に意見を交わしたいという意向を示しました。金大中前大統領は14日夜、南北首脳会談6周年を記念して、韓国の光州で開かれている南北共同行事の開会式で演説しました。その中で、金大中前大統領は、今月末にも実現する見通しの平壌訪問について、「金正日国防委員長と、わが民族の運命について胸襟を開いて話をしようと思う」と述べ、将来の南北統一に向けた道筋や南北を結ぶ鉄道の開通などについて、活発に意見を交わしたいという意向を示しました。

・ヨーロッパ4カ国を訪れた韓明淑国務総理は14日、最後の訪問国のドイツ・ベルリンで、メルケル首相と会談し、両国の友好協力について話し合いました。韓国、ドイツともに史上初めての女性首相が登場してから初めての会談で、両首相は分断国の経験や社会運動への参加など共通点が多く、和気あいあいの雰囲気で話し合いました。メルケル首相は、「かつて西ドイツは統一の喜びに浸って、東ドイツに多くの約束をしてしまった。また西ドイツの秩序をそのまま東ドイツに適用しようとした政策も間違いだった。このような統一の経験について、今後、韓国とゆっくり話し合いたい」と述べました。韓明淑国務総理は10日間のヨーロッパ訪問を終えて、15日午後、韓国に帰ってきました。

・サッカー・ワールドカップで初戦に勝った韓国代表チームは14日、キャンプ地のケルンで、次のフランス戦に向けてのトレーニングを再開しました。練習は午前から行われ、トーゴとの初戦に先発したメンバーは、軽いストレッチングやジョギングだけを行い、控えの選手たちはミニゲームやパスの練習などでおよそ1時間半にわたって汗を流しました。イ・ヨンピョ選手は、「フランス戦は難しいと思うが、前向きに考えています」と明るい表情で話していました。韓国代表チームは17日に次の試合が行われるライプチッヒに移動し、最後のトレーニングを行った後、韓国時間で19日、フランス戦に望みます。

・アメリカ上院外交委員会の東アジア太平洋小委員会所属の複数の上院議員が北韓訪問の準備を進めています。

・大検察庁中央捜査部は、財政経済部のビョン・ヤンホ元金融政策局長(52)を、現代自動車グループによる負債帳消しを頼まれ、現金2億ウォンを受け取ったとして、14日、特定犯罪加重処罰法の収賄の疑いで、逮捕しました。検察の調べによりますと、ビョン・ヤンホ元金融政策局長は、2001年から2002年の間に、現代自動車グループの負債を帳消しするために活動していた会計法人の代表から3回にわたって、合わせて2億ウォンを受け取った疑いがもたれています。ビョン元局長は、逮捕状の審査で、すべての容疑を否定しましたが、ソウル中央地方裁判所は14日「犯罪の事実が明らかで、証拠隠滅と逃亡の恐れがある」として逮捕状を出しました。検察は、ビョン容疑者が現代自動車の子会社の債権団である産業銀行や都市銀行に電話をかけ、現代自動車グループの負債を帳消しするよう働きかけたとみており、今後、銀行頭取や金融関係者の多数が検察に召還されるものとみられています。

・横領などの罪で起訴された現代自動車グループ会長の鄭夢九(チョン・モング)被告が14日、反省文の嘆願書をソウル中央地方裁判所に提出しました。鄭夢九被告の2回目の公判は今月26日に予定されていますが、今回の嘆願書が裁判所の保釈決定に影響を与えるか注目されています。

・先週末の10日から11日にかけて、全国的に長時間の雷雨が続きましたが、光州空港では落雷のため駐留しているアメリカ軍兵士1人が死亡し、3人がけがをしたことがわかりました。アメリカ軍兵士らはパトリオットミサイル運用部隊で、光州空港の野戦訓練場で訓練していたところ落雷に会ったということです。光州空港は韓国空軍と民間航空が共同使用しており、一昨年11月からアメリカ軍パトリオット部隊が常駐していました。

・韓国の芸能人野球クラブチーム「チェミサマ」が、来月、東京と大阪で、日本と台湾の芸能人野球クラブチームと親善試合を行うことになりました。「チェミサマ」は「ふざけて」という意味で、歌手のキム・ゴンモさんがオーナーとなっていて、日本や中国などでも人気の高い俳優のアン・ジェウクさんが主将をつとめています。チェミサマが15日発表したところによりますと、来月7月27日に東京ドームで日本の「BBトリニティーズ」と、28日は大阪ドームで、台湾の「J‐star」とそれぞれ親善試合を行うことになりました。この親善試合の収益金は「世界少年野球推進財団」に全額寄付されます。一方、俳優のアン・ジェウクさんは、26日には東京ドームでイ・スンヨブ選手が出場するプロ野球の巨人-広島戦で始球式を行う予定です。

・韓国外換銀行が公示した15日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、834ウォン49銭で、前日に比べて、1ウォン1銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、959ウォン50銭で、前日に比べて、2ウォン50銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1219.40で、前日より2.33ポイント下落しました。

・15日のソウルは晴れ、午後3時の気温は21度5分でした。16日は全国的に高気圧の圏内に入り、概ね晴れる見通しです。16日の朝の予想最低気温は、15度から18度、日中の最高気温は25度から32度という予報です。

6月14日水曜日

・ドイツのサッカーワールドカップ、韓国は第1戦のトーゴ戦を2対1で逆転勝ちし、勝ち点3を挙げました。6大会連続7回目出場の韓国対初出場のアフリカのトーゴとの試合は、韓国時間で13日夜10時からフランクフルトで行われ前半31分に、トーゴに先制ゴールを許しました。しかし韓国は後半9分に李天秀選手がフリーキックをゴール左上に放って同点に追いつき、続いて27分に安貞桓選手がミドルシュートを決めて逆転に成功し、そのまま逃げ切りました。

・13日夜10時から行われたドイツサッカー・ワールドカップの韓国対トーゴ戦は地上波放送局3社とも生中継し、視聴率は合計で73.7%にのぼりました。視聴率調査会社が14日まとめたところによりますと、視聴率は民放のMBCが31.4%で首位、次いでKBSが26.2%、SBSが16.1%で、合計で73.7%でした。

・外交通商部はサッカーワールドカップの次の韓国・フランス戦が行われるドイツのライプチヒとスイス戦が開かれるハノーバーに今週17日から24日までに臨時の領事事務所を開設することになりました。外交通商部は、韓国サッカー代表チームを応援するために、公式サポーターズ「レッド・デビルズ」や在外韓国人が多く集まっていることから、ライプチヒとハノーバーに臨時の領事事務所を設けて、パスポートの紛失や犯罪、事故の発生に備えることにしています。

・与党ウリ党は14日、韓米FTA=自由貿易協定の2回目の本交渉に備えるため、国会にFTA特別委員会を設けることを決めました。ウリ党は14日、政府関係者からアメリカで行われた韓米FTAの1回目の本交渉の内容の説明を受けた後、国会にFTA特別委員会を設ける方針を決めました。これについてウリ党の宋永吉(ソン・ヨンギル)政策副委員長は「国民の知る権利を保障しながら国会レベルで交渉を支援するには国会に特別委員会を設置して、政府と国会と相互調整する作業が必要だ。特別委員会では交渉内容の保安を保ちながら、超党派的に交渉を補っていく予定だ」と述べました。ウリ党は近くハンナラ党との院内代表会談などを通じてFTA特別委員会作りを提案する方針です。

・与野党は14日、来週から始まる臨時国会で私立学校法の再改正を検討することで合意しました。ウリ党の康奉均(カン・ボンギュン)政策委員長、ハンナラ党の李方鎬(イ・バンホ)政策委員長は14日、国会で協議し、私立学校法の18の関連法案など上程されている87の法律案のうち、ロースクール関連法など与野党間で争点にならない法案と国防改革基本法などの成立に向けて最大限努力することで合意しました。しかし与野党で合意した「検討する」という表現をめぐっては、ウリ党が「ハンナラ党が提出した再改正案を常任委員会で協議するという意味だ」としているのに対して、ハンナラ党は「私立学校法の再改正の内容に合意したものだ」と受け止めており、 再び与野党が対立するものとみられています。

・ハンナラ党の朴槿恵代表が大統領選挙への出馬を目指して今週16日、党代表を辞任するのにともなって、来月11日に開かれる全党大会までの1カ月足らずの間、女性の金映宣(キム・ヨンソン)最高委員が代表を務める見通しとなりました。ハンナラ党の規定では、大統領選挙に出馬する者は大統領選挙の1年6カ月前からは役員につくことを禁じているため、来年の大統領選挙を目指して、朴槿恵代表は今週16日に代表を辞任する予定です。また党代表選挙で2位だった元喜龍(ウォン・ヒリョン)最高委員は、大統領選挙への出馬のため、最高委員のポストも近く辞任する考えを示しています。そして来月11日の全党大会までの24日間の代表は、来月の代表戦に立候補できなくなるため、最高委員は代表就任を渋っていると言われていました。これについて党代表選挙3位の金映宣最高委員は14日、マスコミとのインタビューで「党の代表になれば、斬新な姿で短い任期を全うしたい」と述べ、来月の全党大会までの場つなぎの2番目の女性代表となる見通しとなりました。

・2000年6月15日の南北首脳会談と南北共同宣言を記念して南北がともに行う「6・15民族統一大祝典」が14日、光州市で開幕し、北韓側の代表団140人は14日午前、西の海=西海の直行路を通って高麗航空のチャーター機で光州空港に到着しました。北韓側の民間代表団長を務める祖国平和統一委員会のアン・ギョンホ書記局長は、タラップから降りて韓半島旗を振りながら「お会いできて嬉しいです。光州という歴史的な都市を訪れることができて、嬉しいです」と述べましたが、取材陣の質問には答えませんでした。これに先立ち、韓国側の李鐘ソク(イ・ジョンソク)統一部長官らも光州に到着しました。統一大祝典は14日夕方、光州ワールドカップ競技場で、南北の立法、行政関係者、それに海外居住の韓国人代表、市民ら3万人が出席し、南北首脳会談の主役だった金大中前大統領も出席する予定です。「6・15民族統一大祝典」は17日までの4日間開かれます。

・ソウルを訪れている日本の自民党の逢沢一郎幹事長代理は13日、ハンナラ党の朴振(パク・ジン)国会議員と国会で会い、「拉致被害者問題で韓国と日本の国会議員の協議会を作って共通の立場を北韓に伝える必要がある」と述べ、協議会作りを提案しました。これに対して朴振議員は「韓国政府も拉致被害者問題について真剣に取り組むべきだというのがハンナラ党の方針だ。9月の通常国会で国会レベルの話し合いを進める計画だ」と応えましたが、両国の間には微妙な温度差があるものとみられています。

・14日午前9時半過ぎ、ソウル市の李明博(イ・ミョンパク)市長がソウル市庁の玄関で市長専用の乗用車に乗り込もうとしたところ、近づいてきたホームレスの男が隠し持っていたハンマーを取り出し、市長を襲おうとしましたが、警備にあたっていた警察官に見つかり、障害未遂の現行犯で逮捕されました。ホームレスの男は、泥酔状態で、南大門警察署で調べています。

・仁川国際空港の国際航空貨物のこれまでの輸送量が累計で1000万トンを超えました。これは仁川空港が開港して5年3カ月目にあたり、1日平均、およそ5250トンの貨物を輸送したことになります。建設交通部によりますと、仁川空港の輸送量は開港当時は1日4000トン程度でしたが、おととしは1日5000トンを上回り、今年に入ってから1日6000トン以上に増えるなど、毎年7%以上の伸びとなっているということです。このような成長で仁川空港は、去年、世界の空港の中で国際貨物の取り扱い量が、香港、成田に次いで3位となりました。

・先月インドネシアのジャワ島中部で起きた地震でおよそ5800人が死亡し、3万6000人がけがをしましたが、KBSは13日、視聴者から寄せられた義援金1億ウォンを韓国駐在インドネシア大使館に贈りました。

・ソウル大学の総学生会長に選出され、総学生会を新北反米団体から脱退させて注目を集めた黄ラヨルさん(29)が履歴を偽っていたとして総学生会から弾劾され退陣しました。ソウル大学の総学生会は12日夜、全体学生代表者会議を開き、総学生会議の議員43人が発議した黄ラヨル総学生会長の弾劾案を表決にかけ、可決されました。黄ラヨルさんは総学生会長の選挙運動の際、有名大学の医学部に入学、新聞社の記者合格など偽りの経歴を記載したうえ、とばく関連の会社にかかわっているという疑惑が持ち上がり、今月8日には真相を究明する聴聞会が開かれました。しかし黄ラヨルさんの釈明にもかかわらず、聴聞会の後、さらに疑惑と批判が広がって、退陣の圧力を受けていました。

・韓国外換銀行が公示した14日の為替レート、日本の円100円は、835ウォン50銭で、前日に比べて3ウォン69銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは962ウォンで、前日に比べて20銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1221.73で、前日より17.87ポイント上昇しました。

・14日のソウルは曇りのち雨、午後3時の気温は16度7分、これまでの降雨量は16.5ミリでした。15日は低気圧から次第に抜け出して、全国的に曇りところによって雨、南西の方から晴れてくるでしょう。15日の全国の予想最低気温は16度から19度、日中の最高気温は23度から28度という予報です。

6月13日火曜日

・ドイツのサッカーワールドカップ、韓国は第1戦のトーゴ戦を2対1で逆転勝ちし、勝ち点3を挙げました。6大会連続7回目出場の韓国対初出場のアフリカのトーゴとの試合は、韓国時間で13日夜10時からフランクフルトで行われ前半31分に、トーゴに先制ゴールを許しました。しかし韓国は後半9分に李天秀選手がフリーキックをゴール左上に放って同点に追いつき、続いて27分に安貞桓選手がミドルシュートを決めて逆転に成功し、そのまま逃げ切りました。トーゴは、守備手のアバロ選手が、前半23分と後半8分に2枚のイエローカードとなって退場となり、10人で戦いました。試合は開閉式の屋根を完全に閉めて行われたため30度を超す暑さとなりましたが、韓国からの応援団1万5000人がスタンドを赤く染め、熱い声援を送って勝利を導きました。韓国は、次のフランス戦を韓国時間で19日午前4時からライプチヒで、そして24日午前4時からハノーバーでスイスと戦います。

・ところで、試合3日前に突然、辞意を表明しチームの宿舎を離れたトーゴのプフィスター監督が、13日、チームに復帰しました。プフィスター監督は、試合開始1時間前に選手団とともに競技場に到着し、トーゴチームのベンチに座って試合の指揮を取りました。

・ソウル市庁前広場は、試合開始5−6時間前から赤いTシャツや赤いリボンを身につけた人たちがぞくぞくと集まり、30万人あまりとなって広場は真っ赤に埋めつくされました。そして大型スクリーンに映し出される韓国選手の活躍に声をからして声援を送り、李天秀、安貞桓がゴールを決めると大きなどよめきがまわりのビル街に響き渡りました。またソウルワールドカップ競技場にはおよそ6万人が、また京畿道では水原ワールドカップ競技場など48の野外応援場が設けられ32万人が集まって応援をするなど、全国140カ所で70万人を超える応援団が「大韓民国」を叫びました。警察は、制服警察官4200人と85中隊の戦闘警察隊を警戒にあたらせ、ソウル市庁前では自動車の通行を全面ストップさせて群集の安全をはかっていました。

・地上波3社が通常の編成を変えて、連日、一斉にドイツワールドカップの同じ試合の中継を放送していることについて、市民団体が視聴者の主権を侵害しているとして、13日、放送3社の前で抗議デモを行いましした。

・韓国チキン外食産業協会は、サッカーの韓国代表チームが試合をする日は、平均187万5000羽のチキンが消費されるものと推定されるとしています。これは、通常一日平均のチキンの消費量75万羽に、サッカーの試合など大きなスポーツ競技が行われる日の平均売り上げ増加率2.5倍をかけて算定したもので、国民25人が1羽ずつ食べる計算になります。

・12日夜行われた日本とオーストラリアとの試合は、KBS、MBC、SBS地上波3社がそろって生中継しましたが、これら3社の合計視聴率は、今度のワールドカップの試合中継の中で最も高い52.9%に達しました。これは、日本での視聴率、関東地区の49.0%、関西地区の44.3%、名古屋地区の45.9%、北部九州地区の38.0%と比べても高く、4年前の韓国代表チームを準決勝に導いたヒディンク監督が率いるオーストラリアチームと、日本との試合に対する韓国人の関心の強さを示す結果となりました。

・12、13の2日間、東京で行われた韓国と日本の間の東海(日本海)でのEEZ=排他的経済水域の境界画定交渉は、EEZの基点をめぐって双方の主張の隔たりが大きく、次の交渉を9月にソウルで開くことで合意して終了しました。

・北韓が、長距離弾道ミサイルの発射実験の準備をしているという外国の報道が相次いでいます。ロイター通信とAFP通信は、とく名のアメリカ政府高官のことばとして北韓のミサイル発射実験が一週間以内に行われる可能性が高いと報道しました。またイギリスのファイナンシャルタイムズも、12日、北韓が大陸間弾道ミサイルの発射実験を行う十分な兆候があると伝えました。

・盧武鉉大統領は、来週19日から始まる臨時国会期間中の21日に、国会で演説することになりました。与党ウリ党と野党ハンナラ党は、12日、首席院内副代表会談を開いて現在の第17代国会の後期の初めての国会となる6月臨時国会の議事日程に盧武鉉大統領の国会演説を入れることに合意しました。盧大統領の国会演説は、就任後5回目になります。

・韓国駐在の各国の大使76人が、12日、南北交流協力の象徴的な場所である開城工業団地を訪問しましたが、このうちバーシュバウアメリカ大使は、韓国側の出入事務所に戻ってから行った記者会見で、「開城工業団地の発展した姿を直接、見ることができて非常に有益だった。アメリカの政府関係者は、開城工業団地についてさまざまな憂慮を持っているが、私がこれから報告する内容が開城工業団地を理解するのに役立つことを期待したい」と述べました。

・政府は、2010年をメドに大統領専用機の導入を進めていることが分かりました。韓明淑国務総理のヨーロッパ4カ国歴訪に随行している政府関係者は、12日、「2010年をメドに、次の大統領が使用できる専用機の導入を推進している」と述べました。この関係者は、「専用機は一機1億ドルで、取り合えず一機を導入することにした」と述べましたが、予算はまだ決まっておらず、青瓦台と協議して進めるとしています。政府は、1985年に導入したボーイング737型機を大統領専用機として使用していますが、搭乗できる人数が20−30人に過ぎないうえ、航速距離が短いため、次はボーイング747型ジャンボ機クラスの導入を検討しています。

・ラオス政府は、北韓脱出者8人と韓国人宣教師2人がラオスに抑留されているというマスコミの報道について12日、否認しました。ラオスのチャンタランシ・スポークスマンは、「ラオスに北韓住民が拘禁されている事実はない。適法した書類を持っていない人については国境の外に送り出しているだけだ」として、北韓住民を追放したかどうかについては明らかにしませんでした。

・韓国以外の第3国で難民として認められた北韓住民は去年末の時点で288人にのぼっていると、国連難民高等弁務官室が発表したと、1997年から北韓向けの放送を始めたワシントンに本部を置くアメリカ政府系の短波放送局「自由アジア放送」が報道しました。

・金大中前政権当時、韓国の重要人物の携帯電話を不法に盗聴するよう指示し通信秘密保護法違反の罪で起訴されたいずれも元国家情報院長の林東源(イム・ドンウォン)被告と辛建(シン・ゴン)被告に対する求刑公判が、13日行われ、検察はいずれも懲役6年を求刑しました判決公判は、来月14日に行われます。

・外国人労働者が全国で最も多い京畿道安山市に、官民がともに運営する外国人人権保護センターが13日、オープンしました。安山警察署の中にオープンしたこの外国人人権保護センターは、外国人労働者の権利保護のため活躍している弁護士や宣教師らによる市民団体や、安山警察署、労働部の安山支庁などが共同で運営するもので、これまでの不法滞在者の取り締まりより外国人労働者の人権と権利保護を中心に24時間、相談を行うことにしています。中小の工場が多い安山には外国人労働者が2万7000人ほど住んでいます。

・アジアで4番目に大きい韓国市場は、世界最高の競争力を持った多国籍企業にとっては墓場当然だと、アメリカの複数のマスコミが報道しました。ロサンゼルスタイムズと、ファイナンシャルタイムズは、13日、ソウル発の記事で、1990年代の韓国外貨危機直後、多国籍企業が韓国に相次いで進出したが、韓国人の好みをうまく取り入れることができず韓国企業の競争力を克服できずに次々と失敗したと報道しました。

・韓国外換銀行が公示した13日午後3時の為替レート、日本の円100円は、839ウォン19銭で、前日より1ウォン29銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは961ウォン80銭で、前日より5ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1203.86で、前日より35.98ポイント急落しました。

・13日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、28度5分でした。14日は、発達した低気圧の影響で全国的にまとまった雨が降る見込みです。14日の全国の朝の予想最低気温は、15度から19度、日中の最高気温は、21度から26度の予報となっています。

6月12日月曜日

・韓国と日本との東海(日本海)でのEEZ=排他的経済水域の境界画定交渉が2000年以来6年ぶりに12日、東京で始まりました。交渉は、撮影のために最初のおよそ10分間公開されただけで、その後は、緊張ムードの中で非公開で進められています。交渉が始まった午前10時になると双方で10人ずつの代表団が固い表情で会談場に入り、取材陣の要求で双方の代表が握手をしましたが、軽いあいさつことばすら交わしませんでした。交渉には、韓国側から外交通商部の朴喜権(パク・ヒグォン)条約局長や海洋水産部の関係者ら10人が、日本側は小松一郎外務省国際法局長、水産庁、海上保安庁関係者ら10人が出席しています。関係筋は、2日間の日程で行われる今度の交渉は、双方の立場の違いを確認し合うことで時間切れとなる可能性が高く、次の交渉日程を組むことが現実的な目標となるのではないかとみています。

・与野党は、国会の院の構成交渉を11日、終え、来週19日から30日までの2週間、6月臨時国会を開くことで合意しました。ウリ党の金ハンギル院内代表と、ハンナラ党の李在五院内代表は、11日、国会で会談し、現在の第17代国会の後期の議長や常任委員会、特別委員会の委員長の配分を前期と同じようにすることで合意し、ウリ党は、国会議長と副議長1人を、ハンナラ党は副議長1人を出すことになりました。またウリ党は、情報、国防、統一外交通商の各常任委員長と、予算決算特別委員長、倫理特別委員長など11の委員会の委員長を、ハンナラ党は、司法、財政経済、産業資源、教育など8つの委員会の委員長を担当することで合意しました。

・与党ウリ党は、今後、低所得層の経済回復に力を入れるため金槿泰議長直属の庶民経済回復推進本部を設置することになりました。ウリ党は、来年2月の全党大会までの間、党の運営を担当する15人による非常対策委員会を9日、発足させましたが、12日、1回目の会議を開いて今後の党の運営課題を低所得者層の回復に集中させることを誓いました。

・野党ハンナラ党は、朴槿恵代表が来年の大統領選挙をにらんで今週16日に党代表を辞任することから、新しい指導部を選ぶ全党大会を来月11日に開くことになりました。次の党代表には、すでに?揆澤最高委員が立候補を表明しており、?方鎬政策委員会議長、姜昌熙前議員も立候補を表明する予定です。ハンナラ党の党代表を選ぶ党内選挙にはこの他3−4人が立候補を表明するものとみられています。

・ハンナラ党の劉正福・朴槿恵代表秘書室長は、12日、記者団に対して、「朴槿恵代表は、16日に代表から退き、議員だけの身分となるが、朴槿恵代表を含む次の大統領選挙に立候補する予定のハンナラ党の候補をテロの危険から守るため警護員を常時配置することを党レベルで真剣に検討している」と述べました。

・韓国がEU=ヨーロッパ連合とFTA=自由貿易協定を結べば、EU市場への韓国主力品目の輸出が大きく増えて、韓米FTA以上の効果が得られるという展望が出されました。

・ヨーロッパ4カ国を歴訪中の韓明淑国務総理は、11日、3番目の訪問国、ブルガリアに到着し、現地に住む韓国人同胞らと晩さんをともにしました。韓明淑国務総理のブルガリア訪問は、韓国とブルガリアが国交を結んだ1990年以後、韓国の国務総理としては初めてで、韓国とブルガリアの貿易規模は、年間およそ2億ドルで、両国は向こう5年以内に貿易の規模を10億ドルに引き上げたい計画です。

・ソウル駐在のバーシュバウアメリカ大使を含む80人が、12日、北韓の開城工業団地を訪問しました。これには潘基文外交通商部長官が同行し、開城工業団地の事業を総括支援している統一部の高キョンビン開城工業団地事業支援団長が案内を務め、バーシュバウアメリカ大使をはじめ、ロシアのイバセンチョフ大使ら80人の大使らが参加しました。しかし大島正太郎日本大使は参加しませんでした。

・7日、東海(日本海)上空で夜間飛行訓練中の韓国空軍のF−15戦闘機1機が墜落し乗っていた2人が死亡した事故の原因が、エンジンの欠陥によるものであったことが判明した場合、一次的な賠償責任は、戦闘機メーカーのアメリカ・ボーイング社ではなく、エンジン導入会社の韓国の会社にあることが分かりました。軍関係者が11日明らかにしたところによりますと、「2008年までに韓国が購入することになっているF−15K戦闘機40機のエンジンは、GE= ゼネラル・エレクトリック社が製造したもので、これを韓国の防衛産業会社が購入してボーイング社に渡す方法で契約を結んだので、エンジンの欠陥による事故責任の主体は、エンジンを導入した韓国の会社になる」ということです。

・政府投資機関、教育施設など全国640あまりの公共機関では、12日から車の出入りがナンバープレートの末尾で5日に1回、規制され始めました。月曜日は車のナンバープレートの末尾が1番と6番の車、火曜日は2番と7番の車、水曜日は3番と8番、木曜日は4番と9番、金曜日は5番と10番の車がこれらの公共機関への出入りを禁止され、平日の5日に1回は、公共機関に乗用車が入れないようにしたものです。

・最近、韓国の輸入自動車市場では、ヨーロッパの自動車の売れ行きが好調なのに対して日本車は減少気味を見せていることが分かりました。韓国輸入自動車協会によりますと、今年に入って先月末までに新規登録された輸入自動車は全部で1万6000台あまりで、去年より61%増えました。このうち日本車は27%と去年と比べて2ポイント下がったのに対して、ヨーロッパ車は61%と継続して伸びを続けており、アメリカ車は、足踏み状態ですが、韓米FTA交渉の結果によって変化が生じるかどうか関心が寄せられています。

・北韓の住民も韓国側の配慮でドイツワールドカップの試合をお茶の間で見ることができるようになりました。政府関係者が11日明らかにしたところによりますと、韓国の放送の行政機関である韓国放送委員会は、開会式と閉会式を含む64試合すべてを北韓に衛星中継することに合意し、11日の午前中に開会式と開幕戦の試合の映像の一部を試験的に北韓に送出しました。これは北韓朝鮮中央放送委員会の要請に韓国側が沿う形で行われるもので、大韓サッカー協会がFIFA=国際サッカー連盟の協力を得て、中継権代行会社から北韓への中継権を確保したことによるものです。

・ドイツワールドカップで韓国と対戦するアフリカのトーゴは、試合前の先週10日にドイツ人の監督が突然、辞任したため韓国との試合は、コーチのマウエナ氏が監督代行を務めることになりました。

・韓国の朴セリ選手(29)が、LPGA=アメリカ女子プロゴルフツアーで2年ぶりに優勝しました。

・韓国外換銀行が公示した12日午後3時の為替レート、日本の円100円は837ウォン90銭で、先週の金曜日に比べて、27銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、956ウォン80銭で、先週の金曜日に比べて2ウォン40銭のウォン安となりました。韓国株式市場の総合株価指数は、1239.84で、先週の金曜日より4.19ポイント上昇しました。

・12日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、27度でした。13日は、高気圧のヘリに当たって中部地方は午後から次第に雲が広がる見込みです。13日の全国の朝の予想最低気温は、14度から18度、日中の最高気温は24度から30度の予報となっています。

6月10日土曜日

・ワシントンで5日から開かれていた韓国とアメリカとのFTA=自由貿易協定の1回目の交渉が韓国時間で10日朝、終了しました。韓米両国は、5日から5日間にわたって農業、自動車、繊維、医薬品など全部で17の分科会と2つの作業班に分かれて交渉を進め、このうち13の分科会では両国の主張に基本的に大きな隔たりがなく統合協定文を作ることに成功しました。しかし農業、繊維、衛生検疫、医薬品、医療機器などでは双方の意見の差が大きく、協定文の作成はできませんでした。韓米両国は、自国産業の保護のためセーフガード=緊急輸入制限措置の発動について、農業については韓国が、繊維についてはアメリカがそれぞれ必要性を主張し、交渉が決裂しました。また統合協定文が作られた自動車、労働、競争分科会などでも意見の差がみられたため双方の意見を併記する形で統合協定文をまとめ、来月10日からソウルで開く2回目の本交渉で引き続き協議することにしました。一方、韓米FTAの締結に反対して現地で抗議集会を開いていた韓国などの市民団体は、交渉終了後に、韓国の金宗フン首席代表、アメリカのカトラー首席代表と非公開で面談し、今度の交渉は労働者と農民の権利保護を無視しており、交渉内容を3年間公開しないことにするなど不平等な秘密交渉だとして交渉を中止するよう要求しました。

・韓米FTAのカトラーアメリカ首席代表は、交渉が終わったあとの記者会見で、「1回目の本交渉で韓米両国が相手国の関心事と優先順位を理解するのに大きな進展があり、ほとんどの分科会で統合協定文をまとめることができたことに満足する」と述べました。

・先の統一地方選挙で惨敗した与党ウリ党は、9日、来年2月の全党大会までの間、党の運営を担当する15人の非常対策委員会のメンバーを選び、新しい議長に最高委員だった金槿泰前保健福祉部長官(59)を選びました。非常対策委員会は、議長を含む7人の常任委員と、8人の非常任委員の合わせて15人で構成されており、任期は来年2月の党大会までです。これでウリ党は党創設以後、4回目の臨時指導体制をスタートさせることになりました。

・野党ハンナラ党は、与党ウリ党が金槿泰前最高委員を新しい議長とする非常対策委員会をスタートさせたことについて歓迎の意を表明しました。

・ヨーロッパ4カ国を訪問中の韓明淑国務総理は9日、2番目の訪問国、ポルトガルに到着し、ソクラテス首相と会談を行って両国の包括的な協力関係作りのために政策協議会を定期的に開くことで合意しました。

・高校生のときの1978年夏に北韓によってら致された横田めぐみさんの元の夫の可能性が高いとされている韓国人ら致被害者金英男さん(54)を、北韓が、来月金剛山で行われる南北離散家族再会の際、韓国にいる家族との再会を認めたことと関連し、一緒に北韓にら致された当時の高校生5人の家族が、9日、金英男さんら5人の送還を求める請願を国会に提出しました。

・日本に住む在日韓国人の団体「民団」と、在日朝鮮人の団体「朝鮮総連」とのトップ同士が先月17日、半世紀以上にわたって続けてきた対立を止め双方が和解することを宣言したことに反発して、民団の一部支部が河丙ト団長の辞任を要求した模様です。

・アメリカ主導で2003年からモンゴルで毎年開かれている平和維持軍の合同演習に、今年は韓国をはじめ8カ国が参加する予定だと、モンゴル軍の消息筋が9日、明らかにしました。アメリカは、この合同軍事演習を通じて、2010年までに多国籍平和維持軍1万5000人を作るという目標を立てています。

・済州島から金浦空港に向かっていたアシアナ航空機が落雷とひょうを受けて機体の前の部分が破損しましたが、パイロットの沈着な対応で無事着陸しました。9日午後5時50分頃、済州発金浦行きのアシアナ航空OZ8942便、エアバスA321型機が、京畿道烏山市上空の高度300メートルで、突然、落雷とひょうを機体に受け、操縦席の前の窓ガラスが割れるとともに、機体最前部にあるレーダー保護カバーがはがれて落下しました。この際、機体が大きく揺れて乗客から悲鳴が上がりましたが、けが人はありませんでした。この飛行機には、済州島への修学旅行から帰る途中の小学生ら200人が乗っていましたが、予定より13分遅れ午後6時13分に無事、金浦空港に着陸しました。建設交通部とアシアナ航空で、事故原因を調べていますが、アシアナ航空は、落ち着いた対応で大惨事になるのを未然に防いだ機長と副機長に対してパイロットにとって最高栄誉の「ウェルドン表彰」を授与するとともに、昇進させる計画を明らかにしました。

・7日、東海(日本海)上空で夜間飛行訓練中の韓国空軍のF15戦闘機1機が墜落し、乗っていた2人が死亡した事故の原因を究明するため韓国とアメリカによる合同調査が10日から始まりました。9日午後、韓国入りしたメーカーのアメリカ・ボーイング社のF−15Kプログラムの総括責任者、ウィンクラさんは、韓国空軍の事故調査委員会に合流し機体の残がいの分析などを行っていますが、「F−15K戦闘機はアメリカ空軍史上、最も安全な戦闘機だ」として、機体の欠陥の可能性はないとする姿勢を示しており、調査が終わった時点でボーイング社の公式立場を発表するとしています。

・ドイツワールドカップ初出場で、韓国にとって初対戦国であるアフリカ・トーゴのプフィスター監督が、現地時間で9日夜、突然、辞任しました。ドイツ通信社のdpaによりますと、ドイツ人のプフィスター監督がオランダ人の首席コーチとともにトーゴ代表チームの宿舎を離れたということです。辞任の理由は明らかにされていませんが、最近、トーゴは、ボーナスの支給でサッカー協会との間で摩擦が絶えず、選手が練習を拒否するなど内紛状態が続いていたということです。13日にフランクフルトで行われる韓国との試合を前に、プフィスター監督が辞任したことで、トーゴは混乱状態に陥ったと伝えられています。

・9日夜、地上波3社が同時中継したドイツワールドカップ大会開会式の合計視聴率は39.4%でした。これは、4年前の韓日大会の46%や1998年のフランス大会の45.5%と比べるとやや低いものです。

・10日は、土曜日のため取り引きはありません。前日9日の終値は、日本円100円が837ウォン63銭で、アメリカドル1ドルは954ウォン40銭 でした。韓国株式市場も取り引きはありません。

・10日のソウルは曇り時々雨、午後1時の気温は、17度7分でした。11日日曜日も引き続き低気圧の影響で全国的に雲が多く一時雨の降る所が多い見込みです。11日の全国の朝の予想最低気温は、14度から19度、日中の最高気温は、22度から29度の予報となっています。

6月9日金曜日

・4年に1度開かれるサッカーのドイツワールドカップ大会の開会式が、韓国時間で9日夜11時半からミュンヘンのワールドカップ競技場で始まり、続いてドイツとコスタリカとの開幕試合が、10日午前1時にキックオフされます。開会式典には、86年のメキシコ大会でアルゼンチンを優勝に導いたマラドーナさんや、3回優勝した経験の持ち主、ブラジルのペレさんらこれまでの優勝選手170人が参加します。今大会は、全部で32の国と地域から選手団が出場し、7月9日の決勝まで全部で64試合が行われます。6大会連続7度目の出場の韓国は、韓国時間で13日、アフリカのトーゴとの緒戦に臨みますが、開会式にはとくに参加せず、全員ケルン郊外のホテルでテレビ観戦することにしています。

・アフリカ中部のナイジェリアで、武装勢力の攻撃を受け、拉致された韓国人5人を含む6人が40時間ぶりの9日未明、無事解放されました。6人は韓国時間で9日午前0時20分ごろ、拉致されたナイジェリア・ハコート港から1時間ほど離れた所で、武装勢力からナイジェリア・リバース州の政府関係者に引き渡され、6人とも無事でした。解放された1人、大宇建設の社員、キム・ヒドンさんは、「拉致されて武装勢力のキャンプに連れて行かれる途中、ナイジェリア海軍と銃撃戦となり、武装勢力の1人が死んだのを目の当たりにして大変恐ろしかった。しかし人質として抑留されている間、武装勢力はチャーハンを買ってきてくれるなど親切にしてくれた」と話しています。韓国人5人は現地の仕事を打ち切って韓国に帰ってくることになっています。ところで、外交通商部の関係者によりますと、ナイジェリア政府と武装勢力との交渉が韓国時間で8日、4時間にわたって行われ、この中で武装勢力は6人を解放することで合意した。武装勢力は特別な要求はしなかった」ということです。

・外交通商部の李ジュンギュ在外同胞領事局長は、9日、拉致された韓国人5人の解放について談話を発表し、この中で、「政府は、ら致された韓国人が無事に解放されたことを歓迎する」としたうえで、テロ行為はどんな場合にも決して容認できないという立場を改めて強調しました。李ジュンギュ在外同胞領事局長はまた、今回の事件が早期に妥結したのは、韓国とナイジェリア両国の外相同士が築き上げた両国の緊密な友好関係がベースにあったからだとして、今後とも両国関係がより緊密なものになることを期待すると述べました。

・韓国はフランスとの間で、「犯罪人引渡し条約」を結びました。韓国とフランスは、国交樹立120年を記念して行われた韓明淑国務総理のフランス公式訪問を機会に、韓国時間で8日、両国の犯罪人引渡し条約を締結しました。両国は、1995年に刑事司法協調条約を締結していますが、今回の犯罪人引渡し条約の締結で、韓国にとってフランスはヨーロッパで初めて、刑事司法分野での協力体制が完全に整った国となりました。韓国は、現在、日本、中国、アメリカなど23カ国と犯罪人引渡し条約を結んでおり、フランスは24番目の締結国です。韓明淑国務総理は、9日朝、次の訪問国、ポルトガルに向かいました。

・フランスのパリを訪れている韓明淑国務総理は、8日午後、ドビルパン首相と会談し、今年9月にソウルで、フランスが保管している韓国の王室関連記録である外奎章閣(ウェキュジャンガク)記録の展示会を開くことで合意しました。外奎章閣は、韓国の王室関連記録の保管を目的に1781年に江華島に設けた図書館でしたが、1866年にフランス軍の襲撃によって焼失し、フランスは多く蔵書を本国に持ち帰ったため韓国政府はフランス政府に返還を要求し続けていました。今回の会談でも韓明淑国務総理はドビルパン首相に対して、図書展示会とは別に永久返還を要求しましたが、ドビルパン首相は、今の段階で永久返還は困難だとしたうえで、新たな解決方法を模索すると答えたということです。

・ワシントンで開かれている韓国とアメリカとのFTA=自由貿易協定の本交渉4日目の9日は、農業と衛生検疫に続いて繊維分野でも交渉が決裂しました。 外交通商部の金宗フン首席代表が9日、明らかにしたところによりますと、繊維分科会で、韓国は攻勢的な立場を、アメリカは守勢的な立場を固守し続け、統合協定文を作成することができなかったということです。繊維分野で、韓国は原産地表記について、現在は原糸をベースにしているのを製造国ベースに変えることと、関税の撤廃を要求したのに対して、アメリカは、繊維産業は産業的にも政治的にも敏感な業種だとして、自国産業保護のためのセーフガード=緊急輸入制限措置が必要だと主張し、統合協定文の作成にこぎつけませんでした。また医薬分野でも、アメリカは優れた薬品を患者が自由に入手できるようにすべきだとしているのに対して、韓国は健康保険会計の健全性維持を優先する立場であることから、双方の意見の差が大きく、来月ソウルで行われる2回目の交渉で論議を続けることにしました。

・7日、東海上空で夜間飛行訓練中の韓国空軍のF15戦闘機1機が墜落し、乗っていた2人が遺体で発見された事故で、殉職した2人の告別式が9日、大邱の空軍基地で行われ、遺体は大田の国立墓地に葬られました。空軍の事故調査委員会は、大邱基地で事故原因を調べるため機体の残骸や交信内容を分析しています。

・一方、「平和と統一を拓く人々」という市民団体は、9日、国防部庁舎前で記者会見し、「2人の操縦士の命を奪ったF−15K戦闘機の導入を即刻中止せよ」と、求めました。市民団体は、「F−15K戦闘機の導入は、フランスの戦闘機ラファールが機種評価でより高い点数をとったにもかかわらず脱落したのは、韓国政府がアメリカからの圧力を受けたからではないかいう指摘があるなど反対の声が強かった」として、今度の事故でF−15K戦闘機に欠陥があることが明らかになったと主張しました。

・日本の在日民団と、朝鮮総連のトップ同士の和解宣言について、全国に48ある民団の地方本部の半分以上が賛成か反対かについての立場表明を留保しているというアンケート調査の結果が出ました。共同通信がこのほど行ったアンケート調査の結果を8日伝えたところによりますと、全国の48の民団地方本部のうち、朝鮮総連との和解に賛成なのは8つ、反対は3つで、過半数以上が立場表明を留保しており、残りは回答すらなかったということです。

・韓国の粗鋼生産量の累計が、鉄鋼の統計を取り始めてから44年目で8億トンを超えました。これは世界の粗鋼生産量の3.6%に当たり、自動車9億台分を作れる量です。

・北韓からの脱出を試みた元韓国軍兵士が、北韓の公安当局で取り調べを受けた後遺症で死亡していたことが分かりました。ら致者家族の集いのチェ・ソンリョン代表が、9日、明らかにしたところによりますと、北韓を脱出した元韓国軍兵士、朴ボングンさん(82)は、去年3月、中国北京で韓国に住む家族らと国際電話をした後、北韓に戻って行ったが、国際電話をしたことが分かって北韓保衛部の拷問を受けて死亡したということです。

・今回のドイツワールドカップで韓国にとって初めての対戦となるトーゴとの試合は、韓国時間で13日の夜10時から始まりますが、韓国鉄道公社は、ソウル市庁前広場や首都圏のサッカー競技場などで繰り広げられる街頭応援に数万人が参加するとみて、翌14日午前2時までの間に首都圏電鉄の7路線に、31本の電車を増発することになりました。

・ワシントンポストが8日、報道したところによりますと、今年に入って行われたLPGA34大会のうち13大会で6人の韓国人選手が優勝し、LPGA賞金ランキング20位以内に韓国人選手は7人も入っているということです。

・韓国外換銀行が公示した9日午後3時の為替レート、日本の円100円は、837ウォン63銭で、前日より82銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは954ウォン40銭で、前日より1ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1235.65で、前日より12.52ポイント上昇しました。

・9日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は、26度2分でした。10日は、低気圧の影響で全国的に雲が多く、午後、北西地方から雨が降るでしょう。予想降雨量はソウルなど首都圏で5ミリから30ミリ、その他の地域は5ミリから10ミリ程度となっています。10日の全国の朝の予想最低気温は、14度から17度、日中の最高気温は、23度から28度の予報となっています。

6月8日木曜日

・アフリカ中部のナイジェリアで、武装勢力の攻撃を受け、拉致された韓国人5人を含む6人の行方は分かっていませんが、生命に異常はないと伝えられています。韓国時間で7日午前9時前、ナイジェリア・ハコート港の油田地帯にある大宇建設の作業現場をロケット砲で武装した武装勢力がボートで攻撃を仕掛け、ロケット弾を放って、ボート9隻を破壊するとともに建設現場にいた大宇建設の社員ら6人を拉致して逃げ去りました。韓国政府がナイジェリア政府を通じて犯人のニジェール・デルタ解放運動に問い合わせたところ、6人は生命などに異常はなく、食事も与えられているということです。潘基文外交通商部長官は8日、ナイジェリアの外相に電話をかけて、6人の安全と早期解放を求めましたが、ナイジェリア政府の力が武装勢力に及ばず、交渉は難航するものとみられています。拉致された韓国人5人は大宇建設の社員1人、大宇建設の現場専門職2人、韓国ガス公社の職員1人、韓国ガス技術公社の職員1人です。ナイジェリアでは武装勢力によるこのような襲撃拉致事件が去年から27件発生していますが、銃撃戦で1人が殺されたほかは命を奪われることはありません。しかし犯人側の要求が次々に変わって、拉致された人が解放されるまでに2週間ぐらいかかっているということです。このため韓国政府と大宇建設はそれぞれ現地に対策班を派遣するとともに、犯人側を刺激せずに5人を無事解放させるよう地道に交渉を続けることにしています。

・韓国銀行の金融通貨委員会は、8日の会議で、政策金利であるコール金利の誘導目標を0.25%引き上げて年4.25%とすることにしました。コール金利は今年2月に4%に引き上げられてから4カ月ぶりで引き上げられることになり、2003年以来3年ぶりの高い水準となりました。韓国銀行の李成太総裁は、会議の後、記者会見し、「最近、インフレ圧力が高まり、政府が不動産対策を打ち出したにもかかわらず、依然として不動産市場は不安定なため、今回の引き上げはインフレ抑制が狙いだ。輸出や個人消費が回復しているので、金利を引き上げても景気い縮の心配はない」と説明しました。

・ワシントンで開かれている韓国とアメリカとのFTA=自由貿易協定の本交渉は現地時間で3日目の7日、原産地での通関、自動車、通信・電子商取引などほとんどの分科会では争点の整理が順調に進んでいますが、農業と衛生検疫の分野では意見の食い違いが大きく、来月の2回目の交渉で再び話し合うことになりました。

・一方、韓米FTA協定に反対する市民団体による遠征デモ隊は、現地時間で7日、ワシントンの国会議事堂の周辺道路で、三歩進んではしゃがんで額を地面にすりつける「三歩一拜」行進を1時間あまりにわたって行いました。

・最高裁判所にあたる大法院の大法官5人が来月10日に任期が終わるのにともなって、大法院長は、後任の5人を指名し、盧武鉉大統領に同意を求めました。大法官は大法院長を含めて14人いますが、大法院の李容勲(イ・ヨンフン)院長は、来月10日で任期を終える5人の後任を7日、指名しました。5人は国会の人事聴聞会と本会議での同意を経て来月11日に正式に就任する予定です。

・東海(日本海)上空で訓練中の韓国空軍のF15戦闘機1機が墜落し、乗っていた2人が遺体で発見されました。7日午後8時頃、慶尚北道浦項市東方の東海(日本海)上空で1機で夜間飛行訓練をしていた韓国空軍大邱基地所属のF15K戦闘機「スラム・イーグル」が突然レーダーから姿を消し、8日午前、浦項の東48キロの海上で、残骸が発見され、墜落が確認されました。この戦闘機には2人が乗っており、海軍と海洋警察庁の艦艇が出て、捜索していましたが、8日午後、2人の遺体の一部が見つかり、死亡が確認されました。

・日本人拉致被害者の横田めぐみさんの元の夫である可能性が高いとされている韓国人拉致被害者の金英男さん(54)が、韓国にいる家族と28年ぶりに再会することになりました。統一部によりますと、8日、南北閣僚級会談の北韓代表のグォン・ホウン内閣惨事の名前で電話通知文が送られてきて、今月、金剛山で行われる離散家族の再会の際、金英男さんと韓国にいる家族を会わせると連絡してきました。南北は6・15南北共同宣言の6周年記念で、今月19日、北韓の金剛山で、離散家族の特別再会を行うことで合意していました。韓国政府は、今年4月、平壌で開かれた第18回南北閣僚級会談で、北韓に対し、金英男さんの所在の確認を要請し、北韓は関連機関で調査を行っているとしていました。

・東南アジアのタイに脱出した北韓住民12人が、不法入国の疑いで、タイ警察に逮捕されていることが分りました。タイの警察が7日明らかにしたところによりますと、タイ北部のパヤオ州からバスでバンコクに向かっていた脱北者12人を警察が不法入国の疑いで逮捕しており、12人のうち一部は第3国への亡命を求めているということです。タイでは最近、不法入国する脱北者が増えているというとことです。

・本に帰化した韓国人の女子バスケットボール選手、ハ・ウンジュ選手(22)が、再び韓国の国籍を取得することになりました。ハ・ウンジュ選手は中学生の時から日本に移住してバスケットボールを続けており、日本の実業団チームのシャンソン化粧品に入団するため、2003年に大韓バスケットボール協会の反対を押し切って、日本に帰化していました。ハ・ウンジュ選手は7日、ソウルの大韓バスケットボール協会の事務室で記者会見し、「自分の夢だったアメリカの女子プロバスケットボールに進出する条件として、日本側は日本の国家代表選手になるよう求めてきたが、受け入れることができなかった。今後、韓国の国籍を再び取得し、韓国であれアメリカであれ、プレーにだけ専念したい」と話しました。ハ・ウンジュ選手は去年、日本の国家代表に選ばれましたが、選手登録を拒否し、試合には出場していませんでした。

・アメリカのメジャーリーグの2006年ドラフトが6日、ニューヨークで行われ、韓国系のチェ・ヒョン、アメリカ名ハンク・コンザー選手(18)がロサンゼルス・エンジェルスから1順目で指名されました。チェ・ヒョン選手は父親が韓国人で、アメリカで生まれました。韓国系の選手がアメリカのプロ野球のドラフトで1順目で指名されたのは今回が初めてです。

・韓国外換銀行が公示した8日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、838ウォン45銭で、前日に比べて、1ウォン63銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、953ウォン40銭で、前日に比べて、5ウォン20銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1223.13で、前日より43.71ポイント下落しました。

・8日のソウルは曇り時々雨、午後3時の気温は21度2分でした。9日も全国的に午前中は曇り時々雨になる予報ですが、午後は次第に気圧の谷の影響から抜け出して、晴れる見込みです。9日の朝の予想最低気温は、13度から17度、日中の最高気温は23度から27度という予報です。

6月7日水曜日

・アフリカ中部のナイジェリアの海上作業現場で韓国人労働者5人を含む6人が襲撃してきた武装グループによって拉致されました。外交通商部に入った連絡によりますと、韓国時間で7日午前9時前、現地時間で午前1時前、ナイジェリアハコート港沖合いの油田地帯にある大宇建設の海上作業現場にロケット砲で武装した武装グループがボートで乗りつけ、ロケット弾を放って、攻撃してきました。武装グループは建設現場に乗り込み、居合わせた大宇建設の労働者3人と韓国ガス公社の労働者2人、それに現地の労働者1人の合わせて6人を拉致し、ボートで逃走しました。居合わせていた別の韓国人労働者9人は、中央統制室に避難して難を逃れたということです。この攻撃で大宇建設のボート6隻が破壊されました。現場付近の海上にはナイジェリア海軍の艦艇が警戒に当たっていましたが、太刀打ちできなかったということです。外交通商部で情報の収集に努めていますが、武装グループ側からの要求はまだない模様です。ナイジェリアでは金品を狙った外国人労働者の拉致と殺害事件が相次いでおり、今月3日にはナイジェリアの油田施設に勤めているイギリス人6人ら8人が武装グループに拉致されて翌日解放され、先月11日にはアメリカの石油関連会社の従業員が殺害されたということです。

・ワシントンで開かれている韓国とアメリカとのFTA=自由貿易協定の本交渉は現地時間で2日目の6日、労働と競争の2つの分科会が終わるなど、争点の整理が進んでいます。両国の交渉団は6日、11の分科会を開き、7日には主な争点となっている自動車、医薬品、環境の3つの分科会を新たに始める予定です。分科会は全部で17あって、両国政府がまとめたFTAの草案の表現と意味を確認し、双方の意図と目標を探る場となります。両国は9日の交渉終了日に、1回目の本交渉で確認された争点を文案にまとめることにしています。

・アメリカ商工会議所のブリリアント副会頭は、現地時間で6日、韓米FTAが締結されれば、韓国のアメリカ向け輸出は30%伸び、アメリカの韓国向け輸出は45%伸びるという見方を示しました。ブリリアント副会頭はまたアメリカに有利な部門についての質問に対して、穀物、牛肉、食品加工などを含めた農業分野を第一に上げ、次いで金融サービスや自動車も大きなメリットが予想されると述べました。ブリリアント副会頭はさらに韓国政府が求めている北韓の開城工業団地で製造された商品を韓国産として認めることについて「これは両国政府が解決すべき課題だ。アメリカ企業の開城工業団地への投資は長期的に見極める必要があり、今のところ、有望とは思えない」と慎重な姿勢を示しました。

・アメリカ産牛肉の輸入再開に向けてアメリカの牛肉処理場の検査を行っている韓国政府は、現地作業場の承認を保留したため、アメリカ産牛肉の輸入は7月以降にずれ込む見通しです。農林部の獣医科学検疫院の姜ムンイル院長は、7日、「アメリカが要請してきた37の牛肉処理場の現場検査をした結果、アメリカ産牛肉と他国産牛肉が区分されずに一緒に処理されたり、30カ月以上の牛の処理に使った作業道具をそのまま30カ月未満の牛にも使うなどの問題点が見つかった。韓国はアメリカの作業場を一括して承認する方式を取るとアメリカ側に伝えているため、現状ではアメリカ産牛肉の輸入再開を保留した」と述べました。

・潘基文外交通商部長官は北韓がミサイルを発射する兆候があることについて、7日、「韓米両国が深く憂慮している」と述べました。潘基文長官は「北韓が状況を悪化させる措置を取ってはいけないということで韓国とアメリカは認識をともにしている。韓米両国は緊密に情報を交わしながら、北韓の動きを見極めている。北韓がアメリカのヒル国務次官補を招待した意図についてもアメリカと共同で分析している」と述べましたが、具体的には言及しませんでした。

・与党ウリ党が誕生する際の母体だった野党民主党の韓和甲(ハン・ファガプ)代表は7日、マスコミとのインタビューで「盧武鉉大統領がウリ党から離党すれば、ウリ党を統合パートナーとして認められる」と述べました。

・盧武鉉大統領は統一地方選挙が終わった後、ウリ党指導部と会った席で、党籍をそのまま維持する考えを示したことが6日確認されました。

・与党ウリ党は7日、金槿泰(キム・グンテ)最高委員と金斗官(キム・ドゥグァン)最高委員がともに今回の統一地方選挙での惨敗の責任を取って辞任し、これで2月の全党大会で選出された指導部の最高委員5人全員が辞任して、ウリ党の指導部は解体しました。ウリ党はこれを受けて7日、議員総会を開き、指導部の空白状態を早期に収拾させるため、非常対策委員会を設置して対応することを決めました。非常対策委員会は党議長経験者を中心に8人で構成することにしており、委員長には今回、最高委員を辞任したものの、2月の全党大会で2番目に多い支持票を集めた金槿泰議員になる可能性が出ています。

・今年4月に北韓北部の咸鏡南道高原郡で発生した列車の衝突事故は電力不足によるダイヤの乱れと通信体系の異常で670人が死亡したと韓国の北韓専門のインターネット新聞「デイリーNK」が6日報道しました。

・麻薬の密輸や密入国者を隠している疑いのある船に対する捜索を想定した韓国、日本、アメリカの合同訓練が7日、釜山海洋警察署の専用埠頭で行われました。合同訓練は、韓国の海洋警察庁と日本の海上保安庁、アメリカの沿岸警備隊が100トン級のトロール漁船に密入国者と多量の麻薬が隠されているという情報を入手し、ヘリコプターなどを使って摘発するもので、中国の公安部、ロシアの国境守備部、カナダの沿岸警備隊も訓練を参観しました。

・ドイツで行われるサッカーのワールドカップに出場する韓国代表チームが7日午前、チャーター機でスコットランドからドイツ入りし、ケルン市郊外のベースキャンプ、ベンスベルグホテルに到着しました。ホテル周辺には地元住民や韓国人同胞ら2000人が韓国の伝統衣装や国旗を振りながら選手団を出迎え、バスから降りた選手たちはサインを求める人たちに取り囲まれました。このため到着歓迎セレモニーは簡単に行われ、選手たちは嬉しい歓迎の中をホテルに入りました。選手団は7日午後から練習を再開し、本戦に向けたベストコンディション作りに取り掛かります。

・ドイツ・ワールドカップの韓国代表チームの試合の生中継を全国の刑務所と拘置所でも視聴できるようになりました。

・ドイツで開かれるサッカーのワールドカップを前に韓国代表チームがアフリカのガーナと行った最後の強化試合で負けたことで、韓国代表チームが1次リーグを突破してベスト16入りすることは難しいという見方が広がっています。

・ひざを手術して軍隊勤務ができなくなった韓流スターのウォンビンさんが、7日、6カ月間の軍隊生活を終えて除隊しました。ウォンビンさんは去年11月に入隊した後、自ら最前線での勤務を希望して江原道にある陸軍第7師団の七星部隊で勤務してきましたが、左ひざを悪くして、今年4月に手術を受け、これ以上軍隊勤務はできないという判定を受けました。このため2年間の兵役が終わる前に除隊となったものです。片足を引きずりながら戦闘服姿で部隊の正門に現れたウォンビンさんは韓国と日本からの記者団に「平凡な軍隊生活を送りたかったが、ファンのみなさんとの約束を守ることができずに、申し訳ない。ひざは入隊する前から痛みがあったが、重症でもなかった。それが山岳勤務と長距離徒歩演習で悪化したようだ。当分の間はリハビリに専念する」と感想を述べ、迎えの車で姿を消しました。

・韓国外換銀行が公示した7日の為替レート、日本の円100円は、836ウォン82銭で、今週月曜日に比べて7ウォン63銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは948ウォン20銭で、前日に比べて5ウォン20銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、アメリカの株式市場の下落と、アメリカのFRB=連邦準備制度の議長が金利引き上げを示唆する発言をした影響を受けて、去年11月以来、6カ月ぶりに1270台を割り込みました。7日の総合株価指数は1266.84と、今週月曜日より34.78ポイントも下落しました。

・7日のソウルは晴れときどき曇り、午後3時の気温は25度3分でした。8日は気圧の谷の影響を受けて、全国的に曇りのち雨となるでしょう。8日の予想最低気温は15度から18度、日中の最高気温は19度から23度という予報です。

6月6日火曜日

・韓米FTA=自由貿易協定の1回目の本交渉が、韓国時間で5日夜10時から5日間の日程でワシントンで始まりました。交渉会場のアメリカ貿易代表部の建物には、韓国から外交通商部の金宗フン首席代表を含む23の部署と11の国策研究機関で選ばれた146人が、アメリカからは、カトラー首席代表をはじめとする178人が出席しました。非公開で行われた5日の交渉で、アメリカ側は▼輸出をする製品の原材料や資材を外国から輸入する際に関税を免除している韓国政府の政策を手直しすること▼排気量を基準に決めている韓国の自動車関連税の仕組みを改正すること▼電気、鉄道、ガス、水道など公共分野でもFTA協定を守ること▼アメリカの繊維産業を保護するために原産地規定を厳しく設け、緊急輸入制限措置を取り入れるよう要求してきた模様です。これに対して、韓国は、繊維分野の原産地規定を緩和し、関税を撤廃するとともに北韓の開城工業団地で生産されたものを韓国製として認めるよう求めました。また自動車税については、地方自治体の主な税源であるため税制の改正には応じられないという見解を明らかにしました。しかしもっとも重要な問題とされているコメ市場の開放などについては取り上げられなかった模様です。

・ところで、韓米FTA=自由貿易協定交渉のアメリカ側のカトラー代表は、交渉が一番難しいとされる分野として、農産物、自動車、医薬品を挙げました。カトラー代表は、5日の韓米FTA交渉の1回目の全体会議の後の記者会見でこのように述べるとともに、「コメ問題は極めて敏感な問題になるだろう。アメリカ産牛肉の輸入再開も難しい交渉課題だ。検疫の問題については、別途に交渉チームを作っている。また自動車や医薬品・医療機器についてもそれぞれ実務者グループを設けて、交渉に臨んでいる」と述べました。しかし開城工業団地の問題については、「今回の交渉は韓国とアメリカを対象にしたものだ」とコメントし、具体的な言及を避けました。

・独島(竹島)周辺海域のEEZ=排他的経済水域の境界線をめぐる韓国と日本との交渉が来週再開されるのを前に、韓国政府は5日、独島(竹島)を韓国側の起点にして境界線を引くよう日本側に求める方針を決めました。韓国と日本は、中断されている独島(竹島)周辺の海域を含めた東海(日本海)でのEEZ=排他的経済水域の境界線をめぐる交渉を、来週12日から東京で再開することで合意しています。これを前に韓国政府は、5日、外交通商部など関係部署による対策会議を開き、来週の日本との交渉では、独島(竹島)に対する韓国の領有権を明確にするため、韓国側の起点を、これまで主張してきたウルルン島ではなく、それより南東におよそ90キロ離れた独島(竹島)に変更したうえで、島根県の隠岐島との間に境界線を引くよう新たに求める方針を決めました。この排他的経済水域の境界線について、日本側は、独島、日本でいう竹島を起点に、韓国のウルルン島との間で境界線を引くべきだと主張しており、交渉は難航するものとみられます。

・済州島で開かれていた第12回南北経済協力推進委員会で、南北は南北鉄道の試運転をすることを条件に、北韓に軽工業の資材を有償で提供することで合意しました。それによりますと、韓国は今年から北韓に、衣類や靴、石鹸の生産に必要な資材を提供し、北韓はその見返りとして、韓国に亜鉛鉱やマグネシウムなど地下資源の開発権と生産物を提供することにしています。この軽工業の資材提供と地下資源の開発協力の合意は、南北鉄道の試運転のために軍事的保障措置がとられるなどを条件としています。

・6月6日は顕忠日、韓国戦争など、国のために命を捧げた戦士たちをたたえる日で、国民の祝日です。ソウル市銅雀区にある国立墓地では、午前10時から記念式典が行われ、盧武鉉大統領夫妻や政府要人、各政党の代表や遺族ら5,000人が出席しました。盧武鉉大統領は墓地に献花した後、演説し、「独善や自分の意見にこだわり続けることは民主主義の敵であり、歴史発展の障害物だ。政治も敵と仲間を区別する文化ではなく、対話や妥協、競争の文化に変えていかなければならない。」と述べました。

・韓明淑国務総理は就任後初めてフランスなどヨーロッパ4カ国を訪問するため6日午後、大韓航空機で出発しました。

・統一地方選挙で惨敗した責任をとって、事実上解散した与党ウリ党の指導部は、金槿泰(キム・グンテ)最高委員を中心とした非常対策委員会で運営される方向で調整が進められています。与党ウリ党の重鎮議員20人は、5日、国会で会議を開き、現在の指導部を維持させることは不可能だとして、代わりに非常対策委員会を設けることで合意し、委員長には金槿泰最高委員を立てることで意見がまとまりました。このためウリ党は、国会副議長経験者やかつての党代表ら8人による人選委員会を設けて、来週中ごろまでは非常対策委員会のメンバーを決めることになり、党内調整が進められています。

・ソウルの地下鉄1号線から4号線の全区間で地上波DMB、日本でいうワンセグ放送が見られるようになりました。5号線から8号線を持つ都市鉄道公社や鉄道公社の盆唐線など首都圏のほかの線も、ワールドカップ開幕までに車内でDMB放送を見れるようにするため工事を急いでいます。

・アメリカのスポーツ専門雑誌「スポーツ・イラストレイテッド」が今度のサッカー・ドイツ・ワールドカップに出場した32カ国の戦力を分析した結果、韓国は22位でした。「スポーツ・イラストレイテッド」が韓国時間で6日、インターネット版で報じたところによりますと、韓国と同じくGグループに属しているフランスは6位、スイス19位、トーゴは32位でした。1位はブラジル、2位ドイツ、3位アルゼンチンの順で、アジアではイランが26位、日本は29位でした。

・ソウルでは日中の最高気温が30度を超える真夏日が続いていますが、東海岸の各地では先週金曜日から20度前後の低温現象が続いており、農作物への影響が心配されています。これは、夏の北太平洋高気圧が例年より早く発達したことによって、オホーツク寒気団が韓半島付近に南下し、東海岸沿いでは冷たい北東の風が吹いて気温が低くなっているためです。逆に内陸部では気温が上昇するフェーン現象が続いており、ソウルなど中部地方は例年より4度から5度気温が高く、南部地方は例年より1〜2度程度高い気温となっています。こうした現象で東海岸では蜂蜜生産などに影響が出始めています。気象庁では、このような現象は今月中旬まで続くとみられるとしています。

・6日は国民の祝日で為替レートの取り引きはありません。5日の日本の円100円は、844ウォン45銭で、アメリカドル1ドルは、943ウォンでした。韓国株式市場も休みのため取り引きはありません。

・6日のソウルは晴れ、午後3時の気温は26度8分でした。7日は高気圧の圏内に入り、全国的に晴れ、午後からは曇りがちでしょう。7日の朝の予想最低気温は、14度から18度、日中の最高気温は23度から31度という予報です。

6月5日月曜日

・韓米FTA=自由貿易協定の1回目の本交渉が、韓国時間で5日夜10時から5日間の日程で ワシントンで開かれます。交渉には、韓国から外交通商部の金宗?首席代表を含む23の部署と11の国策研究機関で選ばれた146人が、アメリカからは、カトラー首席代表をはじめとする178人が出席します。両国は、先月19日に交換した協定文の草案をたたき台に、調整が可能な内容は「単一文案」としてまとめ、その他については双方の意見を併記した「統合協定文」として整理し、来月10日からソウルで開かれる2回目の本交渉の基礎資料にする計画です。両国が前もって交換した協定文の草案によりますと、アメリカは韓国の税制、司法、公共の分野で「最高水準」の開放を要求していることから、1回目の本交渉から難航が予想されています。

・韓米FTA協定に反対する市民団体による遠征デモ隊は、ホワイトハウス周辺で抗議集会を開きましたが衝突などはありませんでした。韓米FTA阻止汎国民運動本部を中心とした遠征デモ隊40人は、4日午後、アメリカの韓国人団体や反戦団体、反世界化団体の関係者ら250人とともにホワイトハウスの周辺道路4キロを行進した後、ホワイトハウス前の広場で「FTA交渉中止」を訴える声明を読み上げました。

・韓米FTA阻止汎国民運動本部の会員30人は、5日、ソウル光化門にある市民広場で記者会見し、5日からワシントンで始まる韓米FTAの1回目の本交渉を中止するよう求めました。韓米FTA阻止汎国民運動本部は韓米FTAを締結すると、▼貧富の格差が広がり、▼教育、医療など公共サービスがなくなると主張しています。韓米FTA阻止汎国民運動本部の会員30人は、記者会見の後、青瓦台に抗議文書を渡しました。

・韓米FTA=自由貿易協定の推進に韓国人の10人のうち4人近くが賛成していることがKBSの世論調査の結果、分かりました。KBSの放送文化研究チームが、2日に全国の20歳以上の男女1001人を対象に電話調査したところ、回答者の39%が韓米FTAの推進に賛成しており、反対意見は22%、賛成も反対もしないという人は36%でした。

・盧武鉉大統領と与党ウリ党に対する国民の支持率が、大統領就任後や、ウリ党創設以来、最低になっていることが分かりました。世論調査会社の「韓国ギャラップ」が、全国の10代から70代までの国民を対象に盧武鉉大統領と与党ウリ党に対する支持率について調査した結果、盧武鉉大統領の支持率は20.2%、ウリ党の支持率は14.6%でした。韓国社会世論研究所と韓国リサーチが先月31日に行われた統一地方選挙の直前に行った調査では、盧武鉉大統領に対する支持率は31%、与党ウリ党に対する支持率は30.6%でした。

・与党ウリ党の鄭東泳議長が、先の統一地方選挙での惨敗の責任を取って辞任したのに続いて、ウリ党の最高委員2人が4日、辞意を表明したことから、ウリ党指導部は事実上の解散となり、近く非常対策委員会を設置して、臨時指導体制に切り替えることになりました。ウリ党の規則では、過半数の3人以上が辞任した場合、最高委員会は自動的に解散となります。ウリ党の禹相虎スポークスマンによりますと、ウリ党は、全党大会は開かずに、鄭東泳議長の残りの任期である来年3月までの10カ月間、党を率いる非常対策委員会を設置することを7日の党会議で決める方針です。

・韓日国会議員によるサッカー親善試合が17日、全羅北道全州市で開かれる予定です。日本の産経新聞が4日、報道したところによりますと、韓国の「国会議員サッカー連盟」と、日本の「サッカー外交推進議員連盟」がこのほど、1年7カ月ぶりに親善試合を行うことで合意したということです。韓日国会議員同士のサッカー親善試合は、2002年の韓日サッカーワールドカップの共催を成功させようと、1998年にソウルで1回目の試合が行われて以来、毎年両国で交互に開かれていました。

・日清戦争の後、韓国への日本の介入を阻止しようとして、当時日本と対立関係にあったロシアとの結びつきを強めていた王妃の明成皇后を、日本の公使、三浦梧楼らが王宮に乱入して殺害した1895年10月の「明成皇后暗殺」事件は、日本の内閣の指示によって行われたことを示唆する証拠が発見されました。漢陽大学歴史学部の崔文衡名誉教授は、このほど日本の地方で病気療養中の山縣有朋陸軍大将が1895年7月8日に、陸奥宗光外相に送った書簡を日本の国会図書館憲政資料室で見つけ、そのコピーを東亜日報に公開しました。

・視覚障害者だけにアンマ師の資格を認めることは憲法違反だ」とする憲法裁判所の決定に抗議する視覚障害者らのデモが続いている中で、40代の視覚障害者の男性が4日、アパートの9階から身を投げて自殺する事件があり、視覚障害者たちの反発がますます強くなっています。大韓アンマ師協会など視覚障害者の団体は、7日、全国の視覚障害者数万人が参加する大掛かりな集会を開くことにしています。

・国内線の定期民間航空会社「済州航空」が、5日から営業を始めました。初運航の済州航空JJA102便は、コンピューター障害と貨物積み込みの遅れで予定より1時間遅れ、5日午前10時40分に乗客53人を乗せて済州空港を飛び立ち金浦空港に向かいました。済州航空は、金浦-済州間に、一日5往復運航し、運賃はこれまでの航空会社の70%にあたる往復5万1400ウォンです。

・少年院に送られる少年が5年前と比べて半数に減りました。企画予算処と法務部が5日発表したところによりますと、全国の少年院の平均収容人員は、2001年は3127人でしたが、その後、毎年減り続け、去年は1800人程度だったということです。これは、▼少年犯を無条件に処罰するよりは社会に適用できるよう保護観察する方向に司法政策が変わってきていること、▼80年代以降、出産率が急激に減って青少年の人口そのものが減ったこと、▼少年たちが自宅などでコンピューターゲームに懸命になっていて外での活動が減っていることなどが原因ではないかと分析されています。

・スコットランドで強化合宿を行っている韓国の代表チームは、4日、ドイツワールドカップを前にガーナと最後の強化試合を行いましたが3対1で完敗しました。韓国代表チームは、6日、韓国のベースキャンプとなるケルンに移動し、13日、フランクフルトで、トーゴとのワールドカップの緒戦に臨みます。

・韓国時間で13日にドイツで行われるサッカーワールドカップの韓国にとっての最初の試合、アフリカのトーゴとの試合の主審と副審3人は、イギリス人に決まりました。

・アメリカ女子ゴルフツアーのショップライト・クラシック大会で、韓国の新人、李宣和選手(20)が初めて優勝しました。

・韓国ではこのところ、日本のインディーズ(独立系)映画が人気を集めており、インディーズ映画を集めた「日本インディーズフィルム・フェスティバル」が7月1日から12日まで、映画制作会社「スポンジ」の主催で、ソウル鍾路にある映画館「シネ・コア」のスポンジハウスで開かれることになりました。

・韓国外換銀行が公示した5日午後3時の為替レート、日本の円100円は844ウォン45銭で、先週の金曜日に比べて、3ウォン88銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、943ウォンで、先週の金曜日に比べて5ウォンのウォン高となりました。韓国株式市場の総合株価指数は、1301.62で、先週の金曜日より7.42ポイント下落しました。

・5日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、25度6分でした。6日も引き続き、高気圧の影響で全国的におおむね晴れる見込みです。6日の全国の朝の予想最低気温は、14度から18度、日中の最高気温は23度から31度の予報となっています。

6月3日土曜日

・5月31日の統一地方選挙で与党が惨敗したことについて、盧武鉉大統領は2日、「1回や2回の選挙で国が良くなったり悪くなったりはしない。さほど重要ではない」と述べました。盧武鉉大統領は2日、各部署の政策広報担当者との討論会で「歴史的に正しい主張をしたからといって、選挙で必ずしも勝つものではない。選挙で負けたからといって歴史的な役割が違ってくるものでもない。国の制度、意識、文化の水準がその国の未来を決める」と述べました。盧大統領はまた「私は絶えず政治的に逆風にさらされてきたが、結局、大統領になった。逆風の前にひるんではならない。マスコミの間違った報道に青瓦台が対応した際、長官や青瓦台の担当秘書官らは難しいと言っていたが、ここまでやってこれただけでも成功だと思う。そのために統一地方選挙で与党が負けたのかも知れない」と述べて、マスコミの論調が選挙敗北の一因になったとする考え方を示唆しました。

・盧武鉉大統領の発言をめぐって与党ウリ党では論議が交わされています。ウリ党所属の議員たちは盧武鉉大統領の発言が統一地方選挙で惨敗し、意気消沈している党内の雰囲気に配慮したものだと受け止めながらも、反省する姿を見せるべき時期に大統領が不適切な発言をし、与党の刷新努力を半減させたという不満の声が出ています。

・アメリカとのFTA=自由貿易協定の交渉を進める韓国側の交渉団が3日、大韓航空機で仁川からワシントンに向かいました。韓国側の交渉団は23の部署と11の国策研究機関からなる146人で構成されており、来週5日から9日までの5日間、アメリカの商務省と貿易代表部で初の本交渉を行います。

・韓米FTA交渉の締結を阻止するための韓国のデモ隊40人が2日、アメリカに向かいました。「韓米FTA阻止のための汎国民運動本部」は、来週5日から始まる韓米FTAの本交渉に合わせてワシントンのIMF=国際通貨基金の本部やホワイト・ハウス周辺で抗議集会を行う予定です。

・第12回南北経済協力推進委員会が3日から4日間の日程で、済州島で始まりました。今回の経済協力推進委員会は、先月25日に予定されていた南北縦断鉄道の試運転が北韓の一方的な通告で取り止めになってから初めて行われる南北当局間の協議で、北韓の代表団は3日、北京経由で空路、仁川空港に到着した後、チャーターしたアシアナ航空機で済州島入りしました。

・韓国を訪れているアメリカ国務省のキャサリン・スティーブンス東アジア太平洋首席副次官補が2日、北韓の開城工業団地を視察しました。

・ところで、AP通信によりますと、開城工業団地を視察したアメリカ国務省のスティーブンス副次官補は2日、「北韓は去年9月に6カ国協議で合意した共同声明を実行しないと、南北共同で進めている開城工業団地の完成は難しくなるだろう」と述べました。スティーブンス副次官補はまた「北韓が核兵器開発計画を放棄しないと、南北共同経済区域のための他の計画も現実化することは難しい」と述べたということです。

・北韓の朝鮮アジア太平洋平和委員会は2日、北韓への違法送金事件で懲役3年の実刑判決が確定して刑務所に収監された朴智元(パク・チウォン)元文化観光部長官の釈放を求めました。

・韓国に亡命してきた北韓労働党の元書記、黄長Y(ファン・ジャンヨプ)氏は2日、全羅北道全州市で開かれた講演で「韓国の若者たちは北韓のたくらみをあまりにも知らない」と、最近の若者たちの北韓寄りの傾向に警戒感を示しました。黄長Y氏はこの中で「韓国の一部の大学生が金正日指導部の言葉を鵜呑みにして北韓寄り反米の主張をしている。金正日国防委員長は北韓住民の人権をじゅうりんし、国際犯罪を犯している人間なのに、一部の若者は“北韓と協力しないと平和は守れない”と叫んでいる」と述べました。さらに「北韓の人権と核問題を解決するには北韓が中国のような改革・開放に踏み切るように中国が北韓に圧力をかけるべきだ」と主張しました。

・アフリカ東部ソマリア沖のインド洋で操業中だった韓国のマグロ漁船「第628東原号」(361トン)がソマリアの武装勢力に抑留されて4日で2カ月となり、長期抑留による乗組員の疲労が心配されています。

・海外旅行をする韓国人は中国でゴルフをして、タイでは貴金属を購入するなど、国別に定型化した消費パターンをとっていることが分かりました。クレジットカード会社「BCカード」が今年1月から4月末までの間に、韓国人の海外でのクレジットカードの使用金額の上位15カ国を調べたところ、中国では会員制ゴルフクラブでの使用金額が最も高く、タイでは貴金属での消費金額が最も高くなっています。日本では家電製品、オーストラリアでは医療サービス、イタリアでは衣類、フランスでは化粧品などとなっています。またアメリカとカナダでは教育サービスと大学の学費としてクレジットカードを多く使い、アメリカとカナダへの韓国人留学生が多いことを裏付けました。

・OECD=経済協力開発機構加盟国の中での数学の成績で、韓国の中学2年生は2位、3年生は3位と高いレベルであることが分かりました。

・今年5月の韓国映画の観客占有率は30%台に落ち込み、去年7月以来の最低となりました。韓国の最大手映画上映会社のCGVがまとめたところによりますと、韓国映画の5月の観客占有率は34%にとどまり、28%だった去年7月以来の最低となりました。一方、アメリカ映画の5月の占有率は65%でした。

・アメリカのナショナル・フットボール・リーグで活躍し、今年のスーパーボウルのMVPに輝いた韓国系アメリカ人のハインズ・ワード選手らピッツバーグ・スティラーズの選手団が2日、ホワイト・ハウスを訪れブッシュ大統領と懇談しました。ワード選手はホワイト・ハウスに向かう前のインタビューで「スーパーボウルの優勝で韓国の大統領、ソウル市長、それに今度はブッシュ大統領にまで会うことになり、光栄だ」と感想を述べました。

・3日は土曜日のため為替レートの変動はありません。2日の日本の円100円は、840ウォン57銭で、アメリカドル1ドルは948ウォンでした。韓国株式市場も土曜日のため、取り引きはありません。

・3日のソウルは晴れ、午後3時の気温は29度5分でした。4日も高気圧の影響を受けて、全国的におおむね晴れるでしょう。4日の予想最低気温は14度から19度、日中の最高気温は20度から30度と暑くなるという予報です。

6月2日金曜日

・高建元国務総理は、新しい政治を実現するための団体を結成すると発表し、事実上、来年末の大統領選挙に向けた政治活動を始める意向を示しました。高建元国務総理は、1日、朝鮮日報とのインタビューに応じ、当面の国家的重要課題と未来の発展戦略を模索するには、新しい政治の考え方が必要だとしてこのように述べ、「今後、中道現実主義の改革勢力による幅広い勢力の統合のために努力する」と語りました。この国民的連帯の性格については、政党ではないとしながらも、政治的結社に発展する可能性を否定しませんでした。

・今回の統一地方選挙の当選者の中で、選挙違反で検察の捜査を受けている人が多数いることから、当選無効となるケースが続出する見込みです。大検察庁の公安部によりますと、今回の地方選挙で選挙違反の容疑で立件された当選者は、広域自治体の首長が11人、基礎自治体の長が60人など全部で279人にのぼっています。これは当選者15人に1人の割合です。検察は、279人のうちすでに35人を起訴し、19人は不起訴としましたが、225人については捜査を進めていることから、起訴される当選者は増える見込みです。

・今回の統一地方選挙で忠清道を基盤として立ち上げたものの得票が伸びなかった忠清南道前知事で国民中心党の沈大平共同代表が、選挙結果に責任をとって1日、辞意を表明しました。

・31日全国一斉に行われた第4回統一地方選挙の投票率は51.6%でした。これは前回4年前の統一地方選挙の投票率を2.7ポイント上回っています。

・韓国の2大労総は、統一地方選挙の結果を受けてそれぞれ声明を出しました。民主労総=全国民主労働組合総連盟は、「今回の選挙結果は、ことばだけの改革を打ち出し、国民の苦痛にはそっぽを向いた今の政権と、与党ウリ党に対する怒りの表れだ」と主張しました。民主労総はまた、ハンナラ党に対して、「私立学校法と非正規職法案の改悪など社会の両極化をあおったハンナラ党に対する評価がなされていない」と指摘しました。また韓国労総=韓国労働組合総連盟も声明を通じて、ハンナラ党に対する国民の支持は、ハンナラ党がよくやっているからではなく、大統領と与党に対する拒否感のせいだとして、ハンナラ党が財閥に偏った政策を固守する場合は、政権政党になれないと強調しました。

・アメリカの有力日刊紙「クリスチャン・サイエンスモニター」は、1日、韓国の統一地方選挙の結果について報道し、「保守派が勝利したことは、中央政府が住宅価格の急騰、社会の両極化、就職難など経済問題に対する解決能力がないうえ、北韓の要求をたやすく受け入れすぎているという認識に対する反発であり、来年の大統領選挙で進歩政権が終息することを予告している」と分析しています。

・「大学卒業以上の学歴を持った40代、50代の男性」、これが中央選挙管理委員会が1日、発表した今回の統一地方選挙での当選者の平均的な姿です。

・最近、北韓で列車同士が衝突し、1000人あまりが死亡する事故があった模様です。韓国の北韓人権支援団体「良き友達」は、1日発行した情報誌で、「今年4月23日、北韓東北部の咸鏡南道高原郡の浮来山駅近くで、旅客列車と貨物列車が正面衝突する事故が発生し、乗客1000人あまりが死亡した」と伝えました。この列車には、満期除隊と新入隊の兵士らが乗っていたため、事故の情報は秘密扱いにされていました。しかし北韓当局と遺族らとの被害補償が進められるにつれて、遺族らから事故の概要が知られるようになりました。事故を起した旅客列車は、平壌発江原道平康行きで下り坂を走行中に、機関車の故障でブレーキがきかなくなり、貨物列車と正面衝突した模様です。 これについて韓国の政府当局者は、「事故から1カ月以上経過したが、情報は得られていない」としています。

・アメリカのホワイトハウスは、北韓が6カ国協議のアメリカ首席代表であるヒル国務次官補を平壌に招待したことについて、「アメリカは北韓との2国間交渉を受け入れない方針だ」として拒否しました。ホワイトハウスのスノースポークスマンは、1日、記者団に対して、「アメリカ政府は、いかなる交渉も6カ国協議の場で行う方針を貫く」として、北韓との直接対話を認めない考えを再確認しました。これに先立って北韓外務省は1日、スポークスマンの談話を通じて、「アメリカが去年9月の共同声明を履行する政治的決断を下したならば、それについて6カ国協議のアメリカ首席代表が平壌を訪問し、われわれに直接説明するよう北韓に招待する」と述べました。

・2日にワシントンで行われる予定だった韓米外相会談が、ライス国務長官の都合で開かれませんでした。

・日本に住む在日韓国人の団体「民団」と、在日朝鮮人の団体「朝鮮総連」とのトップ同士が先月17日、東京で会談した後、歴史的な和解を象徴する初めての行事として期待を集めていた光州での6.15南北首脳会談6周年記念行事の共同出席が実現できなくなる見通しです。これは、民団の中央本部主導による朝鮮総連との和解合意に、民団の地方組織が強く反発し続けているためで、60年ぶりに行われた民団と総連との歴史的な和解にかげりが見えています。

・大法院は、2日、製紙メーカーの「ハンソル」の前の副会長から違法な政治資金20億ウォンを受け取った罪で起訴された金泳三元大統領の次男、賢哲(ヒョンチョル)被告に対して、懲役1年、執行猶予2年、追徴金5億ウォンの判決を確定しました。

・大韓航空は、1日、仁川と函館、釜山の金海と札幌とを結ぶ新たな路線を開設しました。この二つの路線はいずれも、ボーイング737型機を投入し、毎週火曜、木曜、土曜日の週3往復、運航するもので、仁川−函館路線は、朝9時45分に仁川空港を出発して正午過ぎに函館に到着し、函館を午後1時55分に出発して午後4時55分に仁川に帰ってきます。また金海−札幌路線は、金海を朝8時半に出発して午前10時45分に 札幌に到着し、札幌を午前11時45分に出発して午後2時45分に金海空港に到着します。一方、アシアナ航空は、8日から仁川−旭川に週4往復の路線を開設します。韓国と北海道の間は、これまで仁川−札幌間に大韓航空が毎日1往復運航していましたが、これで韓国側は2つの都市、北海道は3つの都市と結ばれることになります。

・輸入車の韓国での販売台数がここ5年間で7倍に増えたのに対して、国産車の売れ行きは13%ほど減少したことが分かりました。

・イギリスのスコットランドで強化合宿を行っているサッカーの韓国代表チームは、FIFAランキング40位のノルウェーと2日未明に強化試合を行い、0対0の引き分けとしました。韓国は、4日にアフリカのトーゴとの試合を想定して、アフリカの強豪、ガーナーと最後の強化試合を行います。

・韓国外換銀行が公示した2日午後3時の為替レート、日本の円100円は、840ウォン57銭で、前日より80銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、948ウォンで、前日より70銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1309.04で、前日より13.95ポイント上昇しました。

・2日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、31度7分でした。3日も、引き続き高気圧の影響で全国的に青空が広がる見込みです。3日の全国の朝の予想最低気温は、13度から17度、日中の最高気温は、19度から29度の予報となっています。

6月1日木曜日

・31日に投票が行われた第4回統一地方選挙は、 最大野党のハンナラ党が圧勝し、与党ウリ党は惨敗しました。
まず7大都市の市長と9つの道知事を選ぶ広域自治体の16の首長選挙では、野党ハンナラ党が首都圏の3カ所を含む12カ所で勝ったのに対して、与党ウリ党は1カ所、民主党が2カ所で当選するのにとどまりました。 激戦地とされていた済州道知事選挙は、無所属で現職の金泰換候補がハンナラ党候補をわずかの差で抑えて当選しました。
広域自治体の首長選挙の結果を市道別にみますと、
▼ソウル市長には、ハンナラ党の新人、呉世勲(オ・セフン)氏、
▼釜山市長に、ハンナラ党で現職の許南植(ホ・ナムシッ)氏、
▼大邱市長に、ハンナラ党の新人、金範鎰(キム・ボムイル)氏、
▼仁川市長に、ハンナラ党で現職の安相洙(アン・サンス)氏、
▼激戦地とされていた大田市長にも、ハンナラ党の新人、朴城孝(パク・ソンヒョ)氏、
▼光州市長には、民主党で現職の朴光泰(パク・クァンテ)氏、
▼蔚山市長に、ハンナラ党で現職の朴孟雨(パク・メンウ)氏が当選しました。
また▼京畿道知事には、ハンナラ党の新人、金文洙(キム・ムンス)氏が、
▼江原道知事に、ハンナラ党で現職の金振ソン(キム・ジンソン)氏、
▼忠清北道知事に、ハンナラ党で新人の鄭宇澤(チョン・ウテク)氏、
▼忠清南道知事に、ハンナラ党で新人の李完九(イ・ワング)氏、
▼慶尚北道知事に、ハンナラ党で新人の金ェ容(キム・クァンヨン)氏、
▼慶尚南道知事に、ハンナラ党で現職の金泰鎬(キム・テホ)氏、
▼全羅北道知事に、ウリ党で新人の金完柱(キム・ワンジュ)氏、
▼全羅南道知事は、民主党で現職の朴ラヨン(パク・ジュンヨン)氏、
▼済州道知事に、無所属で現職の金泰換(キム・テファン)氏が当選しました。
また市・郡・自治区の基礎自治体の首長選挙でも、ハンナラ党は首長230人のうち159人が勝って3分の2以上を占め、ウリ党は21人、民主党19人、国民中心党6人、民主労働党0、無所属25人という分布となりました。
そして 広域自治体議会の議員選挙でもハンナラ党が75%の議席を占め、基礎自治体の議会議員選挙でもハンナラ党が圧倒的な躍進をみせました。

・このうち、ソウル市長に当選したハンナラ党の呉世勲(オ・セフン)氏は、当選後の記者会見で、「公約にかかげていた漢江より北側の江北地域の再開発を最優先に進めていきたい」と抱負を語りました。呉世勲氏はこの中で、「今回の選挙結果には、政治の変化、きれいな行政に対する市民の要求が盛り込まれていると思う。選挙運動で会った市民の声を政策として進めるよう最善を尽くしたい。とくに鐘路や乙支路、清渓川などの都心部で、生計をかけている人たちが想像以上に多かったことに驚いた。まず、このような地域の商圏を活性化させるようにしたい。また江南と江北の住居地域の不動産価格の格差を解消することにも力を入れたい」と述べました。呉世勲氏は今年45才で、歴代ソウル市長で最年少の市長となりました。呉世勲氏は、高麗大学法学部を卒業して、84年に司法試験に合格し、弁護士になって2000年に第16代国会議員に当選しましたが、「自分は政治に向かない」として、2004年の総選挙には立候補しませんでした。

・盧武鉉大統領は1日、今回の統一地方選挙の結果について、「民心の流れとして謙虚に受け止める」と述べたということです。青瓦台の鄭泰浩スポークスマンによりますと、盧武鉉大統領はまた、「危機に直面した時に党の本当の姿が出てくる」と指摘し、「より遠くを見て忍耐しながら準備する姿勢が必要だ」と述べたということです。

・与党ウリ党の鄭東泳議長は、1日、過去最悪の惨敗となった選挙結果の責任を取って議長を辞任しました。鄭東泳議長は1日午前、ウリ党本部で開かれた緊急最高委員会で辞任表明をしたあと記者会見し、「今回の統一地方選挙の結果と国民の皆さんの叱責を重く、謙虚に受け止めます。すべての責任をとって、党の議長を辞任します。今後は、ウリ党の一党員に戻り、国民統合のために力を尽くしたい」と述べました。鄭東泳議長の辞任で、ウリ党の議長は、党の規定によって、先のウリ党議長選挙で、鄭東泳議長に次いで2番目に多くを得票した金槿泰最高委員が継ぐことになっていますが、ウリ党内では、議長だけでなく、指導部全員が責任をとって辞任すべきだという意見と、混乱を防ぐために金槿泰最高委員が後を継ぐべきだと意見が分かれています。ウリ党は、来週明けに最高委員会などで、再びこの問題について話し合うことにしています。

・与党ウリ党の鄭東泳議長の辞任を受けて、ハンナラ党は論評を出し、「政府と与党が責任転嫁で国政に混乱を生じさせてならない。責任をとって、党の職を辞任することよりは、国民の思いを正確に読み取ることが大事だ。盧武鉉大統領とウリ党は、国民の苦痛と不安を解消させるためには正しい政策を打ち出すことによって反省すべきだ。与党が一日も早く事態を収拾し、国政のパートナーとして国民生活全般にについて話し合えることを期待している」と述べました。

・民主党の韓和甲代表は1日、記者会見し、「光州市と全羅南道での圧勝、そして全羅北道と首都圏での成績を架け橋にして来年の大統領選挙では民主党が再び政権を握れるように頑張っていきたい」と述べました。

・民主労働党も1日、論評を出し、「今回の統一地方選挙で、民主労働党は政党支持率で12%を獲得し、合わせて80人が地方議会に進出した。当初の目標には至ってないが、国民の要求に十分に応えなかったことに対する叱責として、謙虚に受け止めたい。と述べています。

・今回の統一地方選挙の結果について、全経連=全国経済人連合会は1日、論評を発表し、「社会かっ藤と景気低迷についての国民の審判と受け止め、政界は今後、景気回復に専念するよう」求めました。また大韓商工会議所のイ・ヒョンソク常務は、「政界はこれから経済に関心を寄せ、今度の選挙結果が経済回復に影響を及ぼさないようにすべきだ」と述べました。

・韓国、アメリカ、日本とEU=ヨーロッパ連合は31日、KEDO=韓半島エネルギー開発機構の理事会をニューヨークで開き、KEDOによる北韓での軽水炉建設事業を廃止することを正式に決めました。

・ウォン高ドル安などの悪条件にもかかわらず5月の輸出は史上最高となりました。

・ハンナラ党の朴槿恵代表の襲撃事件を捜査している検察と警察の合同捜査本部は、31日、ジ・チュンホ容疑者(50)を殺人未遂と公職選挙法違反の罪で起訴しました。

・横領などの罪で起訴された現代自動車グループ会長の鄭夢九(チョン・モング)被告の初めての公判が1日、ソウル中央地方裁判所で行われました。

・1日未明、日本の対馬の東方38マイルの海上で、韓国の小型貨物船と中型コンテナ船が衝突し、貨物船が沈没しましたが、乗組員9人は日本の海上保安庁の巡視船によって救助されました。

・ドイツ・ワールドカップに向けて、現在、イギリスのスコットランドで強化合宿を行っている韓国代表チームは、2日未明、FIFAランキング40位のノルウェーと強化試合を行います。ノルウェーとの強化試合は、今度のワールドカップで韓国と同じグループのスイスとの試合を想定して、調整するためのものです。

・今年の夏は例年以上の酷暑にはならないものの、夏の期間は例年より長くなるものとみられています。気象庁が発表した6月7月の長期予報によりますと、6月上旬に一時的な高温現象が現れるなど、地球温暖化の影響で、例年より夏の到来は早いものの酷暑にはならず、その代わり夏の期間は長くなるものとみられます。また梅雨入りは、例年は6月20日過ぎですが、今年は3日から5日ぐらい早くなるということです。梅雨入りしてまもなくは大雨になりますが、7月中旬にはほとんど雨は降らず、例年の夏のように梅雨明けしてから再び雨が降る日が多くなるものとみられます。

・韓国外換銀行が公示した1日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、841ウォン37銭で、一昨日に比べて、4ウォン35銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、947ウォン30銭で、一昨日に比べて、1ウォン70銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1295.09で、一昨日より22.61ポイント下落しました。

・1日のソウルは晴れ、午後3時の気温は27度2分でした。2日はソウルなど中部地方は高気圧の圏内に入り晴れ、南部地方は概ね曇りで、済州島や南海岸沿いでは雨の降る所が多いでしょう。2日の朝の予想最低気温は、14度から19度、日中の最高気温は22度から31度という予報です。