2006年ニュース

5月31日水曜日

・4年に一度の第4回統一地方選挙の投票が、31日午前6時から全国1万3106カ所の投票所で一斉に行われています。
今度の統一地方選挙は、▼7大都市の市長と9つの道知事の合わせて16人、▼基礎自治体である市・郡・区の自治区の首長230人、▼広域自治体議会の議員733人、▼基礎自治体議会の議員2888人の合わせて3867人を選出します。この選挙には、与野党5党をはじめ、群小政党、無所属候補の合わせて1万2194人が立候補し、史上最高の3.15倍の競争率となりました。投票時間は、午前6時から夕方6時までで、開票は、夕方6時の投票が終わった直後に不在者投票箱から始められ、以後は、259カ所の開票所に到着した投票箱から順に進められます。当落が判明するのは、広域自治体の首長の場合は夜11時前後、そのほかも1日午前0時ごろには判明するものと中央選挙管理委員会ではみています。 また最終得票率の集計は、1日午前3時から4時ごろに完了する見込みです。

・31日に投票が行われた第4回統一地方選挙は、 最大野党のハンナラ党が圧勝し、与党ウリ党は惨敗しました。
まず7大都市の市長と9つの道知事を選ぶ広域自治体の16の首長選挙では、野党ハンナラ党が首都圏の3カ所を含む12カ所で勝ったのに対して、与党ウリ党は1カ所、民主党が2カ所で当選するのにとどまりました。 激戦地とされていた済州道知事選挙は、無所属で現職の金泰換候補がハンナラ党候補をわずかの差で抑えて当選しました。
広域自治体の首長選挙の結果を市道別にみますと、
▼ソウル市長には、ハンナラ党の新人、呉世勲(オ・セフン)氏、
▼釜山市長に、ハンナラ党で現職の許南植(ホ・ナムシッ)氏、
▼大邱市長に、ハンナラ党の新人、金範鎰(キム・ボムイル)氏、
▼仁川市長に、ハンナラ党で現職の安相洙(アン・サンス)氏、
▼激戦地とされていた大田市長にも、ハンナラ党の新人、朴城孝(パク・ソンヒョ)氏、
▼光州市長には、民主党で現職の朴光泰(パク・クァンテ)氏、
▼蔚山市長に、ハンナラ党で現職の朴孟雨(パク・メンウ)氏が当選しました。
また▼京畿道知事には、ハンナラ党の新人、金文洙(キム・ムンス)氏が、
▼江原道知事に、ハンナラ党で新人の金振ソン(キム・ジンソン)氏、
▼忠清北道知事に、ハンナラ党で新人の鄭宇澤(チョン・ウテク)氏、
▼忠清南道知事に、ハンナラ党で新人の李完九(イ・ワング)氏、
▼慶尚北道知事に、ハンナラ党で新人の金ェ容(キム・クァンヨン)氏、
▼慶尚南道知事に、ハンナラ党で現職の金泰鎬(キム・テホ)氏、
▼全羅北道知事に、ウリ党で新人の金完柱(キム・ワンジュ)氏、
▼全羅南道知事は、民主党で現職の朴ラ螢(パク・ジュンヨン)氏、
▼済州道知事に、無所属で現職の金泰換(キム・テファン)氏が当選しました。
また市・郡・自治区の基礎自治体の首長選挙でも、ハンナラ党は首長230人のうち159人が勝って3分の2以上を占め、ウリ党は21人、民主党19人、国民中心党6人、民主労働党0、無所属25人という分布となりました。そして 広域自治体議会の議員選挙でもハンナラ党が75%の議席を占め、基礎自治体の議会議員選挙でもハンナラ党が圧倒的な躍進をみせました。

・第4回統一地方選挙の全国の投票率は、51.3%と暫定集計されました。これは、前回4年前の地方選挙の投票率48.9%より2.4ポイント上回っており、これまでの4回の地方選挙の投票率では3番目です。地域別には、最大の激戦地とされている済州島が67.3%と最も高く、次いで全羅南道64.2%、慶尚北道61.2%、江原道58.4%の順となっており、仁川市が44.2%と最も低い投票率となりました。注目されるソウル市は49.2%で、済州道とともに激戦地とされていた大田市も49.5%と、全国平均より低くなっています。

・大統領府の青瓦台は、与党ウリ党の惨敗が見込まれることについて、公式立場の表明を留保するなど選挙結果についての具体的な言及を自制しています。青瓦台のチョン・テホスポークスマンは、31日夜、選挙結果についての論評は直ちには出さない計画だと明らかにしました。しかし青瓦台は、最悪の結果の可能性が強くなっていることについて困惑している模様です。

・今回の統一地方選挙では、永住権を取得して3年以上韓国に滞在した外国人も投票できるようになり、韓国に住む日本人100人に投票権が与えられました。初めて投票権を得た日本人は、ソウルに18人、京畿道に15人、釜山4人など全部で100人いますが、このうち、京畿道利川市で日本語の講師をしている小関えみさん(50)も31日、初めて投票に参加しました。小関さんは、1985年に韓国人の夫と結婚して21年間、韓国で生活を続けてきましたが、「韓国で1人の市民として認められたようで嬉しい」と語っていました。

・国連のアナン事務総長は、 来年1月から任期が始まる次の第8代国連事務総長について、「新しい事務総長は、アジアから選ばれるべきだというのが一般的な認識だ」と述べましたが、支持する候補については中立的な立場を示しました。アナン事務総長は、30日、国連の記者団に対して、「最近のアジア歴訪中に日本で、次期国連事務総長に名乗りを挙げている韓国の潘基文外交通商部長官をはじめ、タイのサティラタイ副首相と、スリランカのダナパラ大統領特別補佐官と会ったが、最適任者が選出されることを期待する」と述べました。

・1950年当時の韓国戦争中、アメリカが、アメリカ軍の防衛線に接近する避難民があれば発砲する方針を決めていたことを裏づける文書が見つかったとするAP通信の報道について、韓国政府は、31日、実際にこの文書が存在するかどうかの確認をアメリカ政府に要請したことを明らかにしました。政府関係者によりますと、「クリントン政権当時の2001年に進められた1950年7月の忠清北道ノクンリでの住民虐殺事件の調査では、当時の韓国駐在アメリカ大使が国務省に文書を送ったという報告はなかった」として、アメリカ政府に対してAP通信の報道が事実かどうかについての確認を要請したということです。アメリカは、2001年にノクンリ虐殺事件についての遺憾の意を表明し、この事件を含む韓国戦争中のアメリカ軍によるすべての民間人被害について、追悼碑の建立と奨学金事業の名目で400万ドルの支援を提示していました。しかしノクンリの遺族らは、徹底した真相調査と個人ごとの補償を求めてアメリカの提案を拒否し続けています。このためアメリカはこの予算の使用期限が今年9月30日に完了するとして、遺族らがアメリカ側の提案を受け入れるよう韓国政府に協力を要請してきました。

・日本による植民地時代の1913年に日本に持ち出され、東京大学の図書館に保管されていた「朝鮮王朝実録」47冊が韓国に返還されることになりました。ソウル大学の関係者が30日明らかにしたところによりますと、東京大学の佐藤副学長が10日ほど前にソウル大学を訪れ、「朝鮮王朝実録」47冊を寄贈する意向を伝えてきたということです。ソウル大学は、これらを消毒や保存の処理を経て6週間の間に、3回にわたって返還してもらい、ソウル大学にある建物、奎章閣に保管する計画です。「朝鮮王朝実録」は、朝鮮王朝の初代王、太祖から第25代王の哲宗に至るまでの日々の歴史的事実をつづった漢文による記録で、ユネスコの世界記録遺産に登録されています。文禄慶長の役の後、4カ所の保存倉庫に分散保管されていましたが、このうち、江原道平昌にあった五台山の保存庫に保管されていたものが、1913年に初代朝鮮総督によって日本の東京帝国大 に持ち出されました。その後、ほとんどが関東大震災で焼失しましたが、焼け残った74冊のうち27冊は1932年に韓国の京城帝国大に戻り、現在もソウル大学奎章閣に保存されています。今回、返還される47冊の実録は9代の成宗が9冊、11代の中宗が30冊、14代の宣祖の分が8冊あり、当時の歴史を知る貴重な資料となります。

・1級から3級までの上級公務員1400人は、今年の7月から「高位公務員団」というグループに入れられ、各部署の室長や局長級の幹部の半分を、他の官庁や民間の専門家で当てることができるようになります。政府は、30日、高位公務員団制の施行に伴う関係規定11件の改正案を議決しました。これは現在の年功序列によって昇進昇給する慣行から脱皮して、個人の能力や成果によってポストを与え、給与やボーナスにも個人差が出るように人事制度を改善するものです。これによって今年7月からは、各部署の室長や局長クラスの20%を民間に開放するとともに、30%は高位公務員団に属する他の部署の公務員から公募することになります。

・韓国で公示時価が最も高い土地は、去年、おととしに続いて、ソウル市中区忠武路のコーヒー専門店で、全国で最も安い土地との価格差が75万倍であることが分かりました。また住居地域としては、一坪3008万ウォンの江南区大峙(テチ)洞670番地の東部セントレビルマンションの敷地が最も高く、全羅南道莞島郡トチョン里1109−1の土地が6645ウォンで最も安くなっています。

・中国と取り引きを行っている貿易会社が初めて50%を超えました。

・北韓が去年、韓国から贈られた肥料のうち500万ドル相当をタイに輸出していたという韓国の一部のマスコミの報道は、タイの輸入会社が原産地表記を誤っていたことによるものであることが明らかとなりました。

・「視覚障害者だけにアンマ師の資格を認めることは憲法違反だ」とする憲法裁判所の決定に抗議する視覚障害者らのデモが3日目に入りました。大韓アンマ師協会所属の視覚障害者ら70人あまりは、31日午前8時半からソウルの明洞聖堂前に集合し、今回の憲法裁判所の決定で生計が危うくなったとして、政府に対して生存権確保のための対策を要求しました。

・31日は、統一地方選挙の投票日で臨時公休日のため取り引きはありません。前日30日の終値は、 日本円100円が845ウォン95銭で、アメリカドル1ドルは 945ウォン60銭でした。韓国株式市場も取り引きはありません。

・31日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、27度でした。1日は、ソウル首都圏は引き続き晴れますが、中部から南の地方は、南西から近づく気圧の谷の影響で午後から雲が広がる見込みです。1日の全国の朝の予想最低気温は、13度から18度、日中の最高気温は、25度から30度の予報となっています。

5月30日火曜日

・統一地方選挙を翌日に控え、与野党は一斉に「国民に送ることば」を発表し、支持を呼びかけました。与党ウリ党の鄭東泳議長は、30日、国民に贈ることばを通じて、「今度の選挙結果次第では、民主改革勢力が困難に陥ることもあり得る」として、もう一度躍進できるよう根を蘇らせてほしいと訴えました。また今後は民心を正しくとらえ、国民の心情を最優先に考える政治をしていくと誓いました。野党ハンナラ党の李在五院内代表は、30日、国民への談話を発表し、「反省を知らない政権に対して、民心の偉大さを悟らせなければならない」としたうえで、今度の選挙は盧武鉉政権3年を評価する選挙にすべきだと訴えました。また野党民主党の韓和甲代表は、「与党自らがすでに選挙での敗北を認め崩壊している」として、今度の選挙で民主党は政権の再創出に全力を尽くすと明らかにしました。また野党民主労働党の千永世院内代表は、「地方選挙後になくなるであろうウリ党や腐敗したハンナラ党の代わりに民主労働党を支持してくれれば、地方政治の変化と庶民の福祉を拡大するなど進歩的政策を推進できる」と一票を呼びかけました。国民中心党の李ギュジンスポークスマンは、「今度の地方選挙が巨大政党の大統領選挙に向けた争いの場になってはならない」として、本当の地方自治のために寄与できる人物を選んでほしいと求めました。

・中央選挙管理委員会の孫智烈委員長は、30日、特別談話を発表し、「投票を通じて、この国の主人がわれわれであることをはっきりと示そう」と、投票に参加することを呼びかけました。

・今度の統一地方選挙にあたって選挙違反で立件された人が30日までに3000人を超えました。大検察庁の公安部によりますと、30日までに選挙違反で立件した人は、3011人に達し、このうち193人を拘束したと発表しました。選挙違反者は、前回の統一地方選挙より48%多くなっています。

・ソウル外国為替市場運営協議会は、31日の統一地方選挙の投票日に銀行同士の外国為替市場を開かないことで一致しました。銀行同士だけでなく、一般の顧客を対象とした両替業務も行わないことになりました。

・政府は、インドネシアのジャワ島中部で27日早朝に起きた地震の被害救援のため緊急援助金200万ドルをインドネシア政府に贈る方針を決めました。政府は、30日、 「インドネシア地震被害関連官民合同災害支援協議会」を開いて救援の対策を決め、医薬品やテントなどもできるだけ早く被災地に送ることになりました。

・一方、大韓赤十字社は、医師や看護師ら10人前後の緊急医療支援チームをインドネシアに派遣することになりました。

・金大中前大統領の平壌訪問は、6月27日から4日間の日程で行われ、陸路、平壌入りすることがほぼ決まりました。これは、29日、北韓の開城で開かれた2回目の南北実務者協議で決まったものです。南北は、金大中前大統領一行の北韓訪問の具体的なルートや訪問団の規模などについては合意に至っておらず、来週中にも開城で3回目の協議を開くことになりました。

・韓明淑国務総理が就任後初めて、来月6日から15日まで、フランス、ポルトガル、ブルガリア、ドイツのヨーロッパ4カ国を訪問します。

・北韓は去年、韓国から贈られた肥料のうち500万ドル相当をタイに輸出していただけでなく、韓国が贈った牛もトルコやタイに輸出していたことが新たに確認されました。KOTRA=大韓貿易投資振興公社の調査によりますと、北韓は去年、メス牛570頭を99万ドルでトルコに輸出しました。これについて貿易業界の専門家は、「韓国はトルコに牛を輸出していないので、トルコの関税当局が韓国と北韓を間違えた可能性はない。北韓の経済難を考慮すると、北韓が外貨稼ぎのため韓国から提供された牛をトルコに輸出した可能性が高い」と話しています。北韓は、現代峨山から1998年6月以降、3回にわたって合わせて1500頭の牛を贈られたほか、民間団体からも数回、牛を提供されており、これらの一部を輸出したものとみられています。

・北韓が最近、韓国政府に対してドイツで開かれるサッカーのワールドカップの試合中継を北韓でも視聴できるように協力してほしいと要請してきたことが、30日、明らかになりました。北韓は、2004年のアテネオリンピックや2005年の東アジアサッカー大会の際にもこうしたことを要請してきましたが、ワールドカップの中継放送の協力を要請してきたのは初めてです。これについて政府関係者は、アマチュア競技のオリンピックや東アジアサッカー大会と違ってワールドカップはばく大な中継権料と広告料がかかっているプロの試合なので、FIFA=国際サッカー連盟のマーケティング代行会社との協議が必要だとしています。

・粉飾会計と横領、財産の海外逃避などの罪で起訴された大宇グループの金宇中(キム・ウジュン)前会長(69)に対する判決公判が30日、ソウル中央地方裁判所で行われ、求刑より軽い懲役10年、罰金1000万ウォン、追徴金21兆4000億ウォンが言い渡されました。

・アメリカは、1950年当時の韓国戦争中、アメリカ軍の防衛線に接近する避難民があれば発砲する方針を決めていたことを裏づける文書が見つかったと、AP通信が29日伝えました。それによりますと、この文書は、当時の韓国駐在アメリカ大使がアメリカ国務省に送った手紙で、1950年7月25日、前日に開かれたアメリカ第8師団の高官や韓国の政府関係者が出席した避難民対策会議で決めたことを文書化したものです。そしてこの日、忠清北道ノクンリで住民虐殺事件が起き、女性や子どもおよそ400人が射殺されました。AP通信は、この文書は、韓国戦争中、すべてのアメリカ軍部隊にこうした指示が伝わっていたこと、アメリカ政府の高官もこれを知っていたことを示す証拠だとしています。

・大韓アンマ師協会所属の視覚障害者が、「視覚障害者だけにアンマ師の資格を認めることは憲法違反だ」とする憲法裁判所の決定に抗議して29日、ソウル市内各地でデモを行いました。

・去年11月、陸軍に入隊して、軍事境界線の最前方鉄さく線警戒部隊で警戒勤務を続けている韓流スターのウォン・ビンさん(29)が、近く除隊するものとみられています。軍関係者によりますと、ウォンビンさんは、先月初めに十字じんたいの断裂でソウルの病院でひざの手術を受け、現在は国軍春川病院でリハビリ治療を受けているということです。このため来月初めに、除隊の最終判定をめぐる審査委員会が開かれるということです。ウォンビンさんは入隊する前からひざのじんたいが悪く、入隊前に精密検査を受ける必要がありましたが、兵役逃れと受け止められることを懸念して手術を先送りしていました。

・韓国外換銀行が公示した30日午後3時の為替レート、日本の円100円は、845ウォン72銭で、前日より2ウォン46銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、945ウォン60銭で、前日より1ウォン80銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1317.7で、前日より11.52ポイント下落しました。

・30日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、25度でした。統一地方選挙投票日の31日も、引き続き高気圧の影響で全国的におおむね晴れの空模様となる見込みです。31日の全国の朝の予想最低気温は、11度から19度、日中の最高気温は、25度から31度の予報となっています。

5月29日月曜日

・遊説中に暴漢に右ほほを切られ60針を縫う手術を受けた野党ハンナラ党の朴槿恵代表が、29日、退院し、早速、統一地方選挙最大の激戦地とされている大田市長選挙の応援に向かいました。朴槿恵代表は、病院のロビーで退院のあいさつを行い、「心配してくださった国民の皆さんに感謝の気持ちを伝えたいと思います。今は私たち皆が互いの心を癒す時です。私の傷で韓国のあらゆる傷跡が癒され、大韓民国がひとつとなる契機となることを切に願っています」と述べました。朴槿恵代表は、30日は、もうひとつの競合地である済州道知事選挙を応援し、31日は、大邱で投票する計画です。朴槿恵代表の右ほほには肌色の大きなテープが貼られ、傷跡の大きさを示していました。また当初、声を出せないのではないかとされていましたが、マスクを通してはっきりと話していました。

・慶尚南道知事選挙に立候補している元行政自治部長官で与党ウリ党の金斗官最高委員は、28日、「ウリ党は国民からの支持はもとより、最小限の同情すら受けられい政党に転落した。党創設の初心を損ねている人や勢力はこれ以上、党に残る理由がない」として、鄭東泳議長の離党を求めました。金斗官候補は、28日、慶尚南道庁で行った会見でこのように語り、「ウリ党の党創設の精神は、改革政策政党であるにもかかわらず、統合だけが生きる道だと主張している人がいる。党を今の状況に陥れた責任をとらなければならない人と勢力が、統一地方選挙後に民主党との統合を主張していることは納得できない」として鄭東泳議長を激しく非難しました。そして投票日までに鄭東泳議長が自らの去就をはっきりと表明することを要求すると述べました。

・与党ウリ党の鄭東泳議長が、25日、統一地方選挙後に民主党との統合を検討する必要があると述べたことについて、ウリ党内でかっ藤が膨らんでいます。これについて慶尚道出身の金斗官最高委員は、「全羅道を支持基盤としている民主党との統合はナンセンスだ」として鄭東泳議長の離党を要求しましたが、これについて全羅道出身の光州市西甲区選出国会議員である?東淵事務総長は、29日、ラジオ番組に出演して、「金斗官最高委員の発言は、2000人を超えるウリ党候補に全く役立たないものだ」と批判しました。また鄭東泳議長の側近も、金斗官最高委員をはじめとする盧武鉉大統領寄りの慶尚道出身グループとはこれ以上、同じ路線を続けられないという感情が党内の主流派や全羅道議員の間でまん延していると伝えました。

・韓米外相会談が、来月2日にワシントンで開かれることになりました。外交通商部が29日、明らかにしたところによりますと、アフリカを訪問中の潘基文外交通商部長官が、来月2日、ワシントンでライス国務長官と会談することが正式に決まりました。潘基文長官とライス国務長官は、韓米FTA=自由貿易協定交渉や、北韓の偽ドル札問題で開催が危うくなっている6カ国協議について話し合うものとみられています。

・政府は、インドネシアのジャワ島中部で27日早朝に起きた地震の被害を救援するため医師ら19人からなる緊急救援チームを28日午後、現地に派遣しました。政府はまた、10万ドル相当の緊急医薬品を29日、航空便で空輸しました。外交通商部によりますと、地震が発生した地域には、150人あまりの韓国人同胞が住んでいますが、けが人などは把握されていないということです。

・盧武鉉大統領は、インドネシアのジャワ島中部で27日早朝に起きた地震で多くの犠牲者が出たことについて、28日、インドネシアのユドヨノ大統領に慰めの電文を送りました。ところで、ユドヨノ大統領は、来月5日から9日まで、韓半島の緊張緩和と南北協力拡大を仲裁するため南北を同時訪問する予定でしたが、この地震で南北の訪問を無期延期することになりました。

・韓国と北韓の経済協力を話し合う第12回南北経済協力推進委員会が、来月3日から済州島で開かれます。統一部は、韓国が、南北経済協力推進委員会を6月1日から4日間、済州島で開くことを提案したのに対して、北韓が3日から6日までの4日間に修正提案してきたことについて、これを受け入れる方針を29日、電話通知文で北韓に通告しました。この協議で、韓国は、25日に予定してあった南北鉄道の試運転を北韓が前日になって一方的に中止することを通告してきたことについて強い遺憾の意を表明するとともに、できるだけ早く試運転を行うことを北韓側に要請する方針です。

・北韓は去年、韓国から贈られた肥料500万ドル相当をタイに輸出していたことが、KOTRA=大韓貿易投資振興公社の調査で明らかになったと、朝鮮日報が29日、伝えました。KOTRAによりますと、タイと北韓との貿易は、去年上半期中に2.8%増えており、このうち北韓からタイへの輸出品の中に肥料が含まれていたということです。

・今月22日に突然亡くなったWHO=世界保健機関の李鍾郁(イ・ジョンウク)事務局長の遺骨が、29日、大田の国立墓地に安置されました。

・31日に全国一斉に行われる統一地方選挙で、必ず投票すると考えている有権者は47%近くにのぼっていることが分かりました。中央選挙管理委員会が、今月21日と22日の両日、全国の有権者1500人を対象に2回目の調査をしたところ、「必ず投票する」と答えた人は46.8%と、8日と9日に行った1回目の調査のときより5.5ポイント上がっていました。

・石油価格の急騰に対処するため、政府は来月12日から全国640あまりの公共機関で、ナンバープレートによって5日に1回、車を乗ってこれなくする制度を義務づけることになりました。この制度は、月曜日は車のナンバープレートの末尾が1番と6番の車、火曜日は2番と7番の車というように5日に1回は公共機関には入れないようにするものです。しかし排気量800cc未満の軽自動車や障害者の車は、対象外となります。政府は、こうすることで年間1600億ウォンのガソリン代を節約できるものと期待しています。

・アメリカのプロゴルフツアーで活躍中の韓熙円(ハン・ヒウォン)選手(28)が、LPGA=アメリカ女子プロゴルフツアーのコーニング・クラシックで優勝し、通算5勝目をあげました。

・韓国外換銀行が公示した29日午後3時の為替レート、日本の円100円は843ウォン26銭で、先週の金曜日に比べて、35銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、947ウォン40銭で、先週の金曜日に比べて1ウォン80銭のウォン安となりました。韓国株式市場の総合株価指数は、1329.22で、先週の金曜日より6.79ポイント上昇しました。

・29日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、21度8分でした。30日も引き続き、高気圧の影響で全国的におおむね晴れる見込みです。30日の全国の朝の予想最低気温は、11度から15度、日中の最高気温は23度から27度の予報となっています。

5月27日土曜日

・サッカー・ワールドカップに臨む韓国代表チームが、27日午後、ドイツ入り前のキャンプ地スコットランドに向けて出発しました。韓国代表の選手たちは、午前10時過ぎに仁川空港に到着しましたが、空港には選手たちを見送りに朝早くからサポーター数百人が集まりました。韓国代表は、午後1時半、チャーターしたアシアナ航空機でスコットランドへ向けて出発しました。スコットランドでは、アフリカのガーナとノルウェーを相手に強化試合を行って、6日にドイツに入り、キャンプ地のケルンで最終的な調整を行います。そして来月13日にワールドカップの初戦、アフリカのトーゴとの試合に臨みます。

・韓国代表チームは、26日夜、ソウルのワールドカップ競技場で、ボスニア・ヘルツェゴビナと強化試合を行い、韓国が2対0で圧勝しました。この試合、韓国は後半5分、ソル・キヒョンのヘディングゴールで先制点をあげて試合をリードし、終了間際に日本のJリーグで活躍しているチョ・ジェジンがさらに追加ゴールを入れて、ボスニア・ヘルツェゴビナを2対0で下しました。この試合は、韓国代表チームにとって、ドイツワールドカップ前の国内での最後の試合だったため、スタジアムだけでなく、全国各地で熱い応援が繰り広げられました。

・20日夕方、統一地方選挙の遊説中に暴漢に襲われ、右ほほを切られて60針を縫う手術を受けた野党ハンナラ党の朴槿恵代表の顔写真が27日公開されました。この写真は、マスコミの強い要請で撮影されたもので、朴槿恵代表が、26日、残り14針をすべて抜糸した後、27日、病室で傷跡の上に肌色のテープをつけてもらっている場面ですが、あごにかけて傷跡の一部がはっきりと見えます。病院では、「朴代表は順調に回復しており、週明けの29日には退院できそうだ」と話しています。ハンナラ党の秘書室長は「退院時期は病院側の意見を尊重するが、いろいろなことを考慮して少し遅れる可能性もある」と話しています。

・統一地方選挙の不在者投票が24日と25日の2日間、全国506カ所の投票所で行われ、不在者投票を申し込んだ77万6,500人のうち、70万5,200人が投票しました。これは、全有権者の1.9%にあたります。

・民主党の韓和甲代表は、「統一地方選挙の後に、盧武鉉大統領がウリ党を離党することがあっても民主党はウリ党と統合や連合するつもりはない」と述べました。31日の統一地方選挙では、野党ハンナラ党が圧勝することになれば、与党ウリ党は選挙後に民主党と連合するなど何らかの形で党の再編をはからわざるを得なくなり、盧武鉉大統領はウリ党を離党する可能性が出てくるものと考えられます。これについて、民主党の韓和甲代表は、26日、出演したラジオ番組で、「民主党はウリ党と連合するつもりはない。ただ民主党を中心にしたほかの政党との連合はいつでも可能だ。もともと民主党出身の議員で、現在、ほかの党籍を持っている議員に対しても門戸を開くつもりだ」と述べ、むしろウリ党議員を受け入れる考えを示しました。

・日本を訪れている丁世均(チョン・セギュン)産業資源部長官は、26日、日本の二階経済産業相と会談し、韓国と日本が共同開発する協定を結んでいる済州島南にある大陸棚で、両国が石油ガスを共同開発することを提案しました。韓国の産業資源部の関係者によりますと、この地域での探査の結果、およそ3,600万トンの天然ガスが埋蔵されていると推定され、これは韓国での石油ガスの使用量の1年7カ月分にあたるということです。韓日大陸棚の共同開発海域は、済州島を囲む第5鉱区の南側の8万2,000平方メートルの海域で、6つの小さな区に分けられています。韓日両国は、1978年、この大陸棚で50年の期限付きで共同開発協定を結んでいますが、日本側は日本の領土に近いという理由で、これまで韓国との共同開発について消極的な態度を見せています。

・アメリカ上院の議員30人が、韓国政府に対し、アメリカ産牛肉やその加工食品の全面的輸入を認めるよう要求しました。

・黄禹錫前教授がES細胞の研究を再開する考えを明らかにしました。ES細胞の論文ねつ造にともなう詐欺などの罪で起訴された黄禹錫前ソウル大教授は、26日、ソウル市内の法律事務所の開所式に姿を見せ、マスコミの取材に対して、「ES細胞の研究を続けたい」と語りました。これについて、黄禹錫前教授の弁護士は、「黄禹錫氏は近く、臨時の研究所でES細胞の研究を再開することにしている。その後、新しい研究所を開設し、これまで一緒に研究を進めてきたソウル大学の研究員も多数合流することになる」と話しています。

・韓国系アメリカ人のプロ・フットボール選手、ハインズ・ワード選手が、26日、母親と夫人、そして幼い息子とともに再び韓国を訪問しました。今回の訪問は、ワード選手が行っているチャリティー財団と韓国のパールバック財団が共同で、韓国にいる混血の子どもたちのための財団を設立するためで、27日午後、財団設立のための了解覚書を締結しました。ワード選手は30日までの5日間滞在し、ソウルで開かれるチャリティーイベントや韓国のアメリカンフットボール協会主催の催しに出席するほか、コマーシャルの撮影なども行います。またアメリカのCBS放送は、ワード選手の今回の韓国訪問の模様を密着取材し、来年放送することにしています。

・仁川国際空港がアジア太平洋地域の最高の空港に選ばれました。

・陰暦の端午の節句は今年は5月31日ですが、端午の節句にちなんだ伝統行事が27日、週末を利用して全国各地で行われました。

・27日は、土曜日のため取り引きはありません。26日の終値は、日本の円100円は、843ウォン61銭、アメリカドル1ドルは、945ウォン60銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・27日のソウルは雨、午後3時の気温は17度2分でした。南部地方では強い風をともなった雨となり、空の便が各地で欠航しました。28日は低気圧から次第に抜け出して、全国的に曇りまたは雨の後、南西部から晴れるでしょう。28日の朝の予想最低気温は、10度から16度、日中の最高気温は16度から23度という予報です。

5月26日金曜日

・韓国の女性の人口が男性を事実上、初めて上回りました。統計庁が25日、発表したところによりますと、去年11月1日の時点で、韓国の女性の人口は2365万5000人で、男性より3万1000人多いことが分かりました。女性の人口が男性を上回ったのは、1944年以後初めてのことです。また、韓国の総人口は4727万9000人で、5年前と比べて2.5%増えました。このうち、外国人を除く韓国人4704万1000人の中で65歳以上が占める割合は436万5000人と、10%に近づきました。

・6カ国協議のアメリカ首席代表のヒル国務次官補は、北韓が6カ国協議の再開に向けた信号を送ってこないのは心配だと述べました。ヒル次官補は、北京経由で25日夜、ソウル入りし、26日、韓国首席代表の千英宇外交通商部韓半島平和交渉本部長と朝食を兼ねた会談を行った後、記者団に対して、「アメリカは多くの宿題を抱えており、6カ国協議の再開のためあらゆる方法を検討している」と述べました。

・アメリカのライス国務長官は、北韓を「悪の枢軸である」とした表現に全面的に同意する意向を24日、明らかにしました。ライス長官は、アメリカのフォックスニュースとの会見で、レーガン元大統領の「北韓は悪の帝国である」という表現と、ブッシュ大統領の「北韓は悪の枢軸である」という表現に同意するかという質問に、「全面的に同意する」と答えました。

・25日に行う予定だった南北鉄道の試運転を北韓が前日になって取りやめるよう要請してきたことについて、北韓は、この責任は韓国側にあると主張しています。南北閣僚級会談の北韓側団長の権虎雄(クォンホウン)内閣責任参事は、26日、李鍾ソク(イ・ジョンソク)統一部長官あてに電話通知文を送ってきて、「南北鉄道の試運転が流れた根本的な理由は、先週行われた南北将官級協議で韓国の軍当局が西海の海上境界線の設定問題を棚上げしたからであり、その責任は全面的に韓国側にある」と主張しました。

・5月31日に投票が行われる統一地方選挙の有権者数は、4年前の選挙より6.2%多い3706万4282人であることが分かりました。これは、投票できる年齢が19歳に下がったことや、永住権を持った外国人が投票に参加できることになったことによるものとみられています。中央選挙管理委員会によりますと、今度の選挙の有権者数は3706万4282人で、総人口の75.9%にあたります。このうち、男性は1824万1000人、女性は1882万3000人で、女性が男性より58万1000人多く、年齢別には30代が23.6%と最も多くなっています。

・統一地方選挙の遊説中に暴漢に襲われ、右ほほを切られて60針を縫う手術を受けた野党ハンナラ党の朴槿恵代表は、26日、残り15本をすべて抜糸しました。病院は、もう一日様子をみたうえ、28日に朴槿恵代表の退院は、退院の時期を決めるとしており、31日の投票日前には退院できる可能性が高いことをほのめかしました。

・韓国鉄道公社は、統一地方選挙の投票が行われる来週31日をはさんだ3日間、投票に参加する有権者の移動の便宜をはかるため、ソウル・釜山間にKTXの臨時列車8本を増発することになりました。

・第2次世界大戦中、旧日本軍の軍人や軍属として戦死した韓国人の遺族らが、韓国人の靖国神社への合祀を止めるよう求め日本政府を相手取って起していた訴訟が、東京地方裁判所によって棄却されました。

・旧ソビエトのウクライナを訪れる韓国人は、来月24日から90日間、ビザなしで現地に滞在できることになりました。90日間のビザなし入国は、韓国人だけに適用されるもので、韓国を訪れるウクライナ人は、これまでどおり、ビザを申請しなければなりません。ロシアを含む独立国家連合12カ国のうち、韓国人に対してビザ免除措置を取るのは、ウクライナが初めてです。

・先月4月の経常収支がこの9年間で最悪の赤字となりました。韓国銀行が26日発表したところによりますと、韓国の経常収支は、今年の2月から3カ月連続で赤字を続けていますが、4月は15億3000万ドルの赤字となり、外貨危機に陥いる直前の97年4月の16億2000万ドル以来、9年ぶりの最悪の数字となりました。

・世界の軍隊で兵力が最も多いのは、中国、北韓は4位、韓国は6位であることが、イギリスの民間研究機関「国際戦略問題研究所」の集計で明らかになりました。

・旧大宇グループの持ち株会社であった株式会社大宇が、26日、ソウル中央地方裁判所に破産申請を出しました。大宇グループの債権団は、大宇の系列会社の再編や債務の調整などが今年3月末に満了したことから、株式会社大宇が自発的に破産を申請したと、発表しました。これを受けて裁判所が株式会社大宇の破産を決定すれば、破産管財人が専任され、債権債務関係を整理したうえで法人を強制的に解散させることになります。

・労働部が進めている父親の出産休暇制について、財界が反対意思を表明しました。韓国経営者総協会の金ヨンベ副会長は、26日、「現在実施されている年次休暇を利用すれば、出産休暇レベルの育児支援効果を挙げられるのに、ほとんどの労働者はこれを利用せずに、年次休暇の残りを手当てとして受け取っている。財界は、父親の出産休暇制は有給、無給に関係なく絶対に反対だ」と主張しました。

・韓国政府が進めていた日本人ら致被害者、横田めぐみさんの北韓に住む娘、金ヘギョンさんと、1978年に北韓によってら致された当時の高校生、金英男さんの韓国に住む家族とのDNA鑑定の結果、血縁関係である可能性が高いという判定が出されました。

・サッカーの韓国代表チームは、26日夜、ソウルのワールドカップ競技場で、東ヨーロッパのボスニアとドイツワールドカップを前にした韓国での最後の強化試合を行います。

・韓国外換銀行が公示した26日午後3時の為替レート、日本の円100円は、843ウォン61銭で、前日より1ウォン39銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、945ウォン60銭で、前日より3ウォン50銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1322.43で、前日より26.67ポイント上昇しました。

・26日のソウルは曇りのち晴れ、午後3時の気温は、26度5分でした。27日は、北西からの気圧の谷に影響で全国的に5ミリから30ミリの雨が降る見込みです。27日の全国の朝の予想最低気温は、13度から17度、日中の最高気温は、16度から21度の予報となっています。

5月25日木曜日

・25日に予定されていた南北分断後初めての列車の試運転が北韓側によって一方的に中止されましたが、韓国政府は今後の南北関係の日程は予定どおり進める方針を明らかにしました。これで第12回南北経済協力推進委員会は予定どおり今月末か来月初めに開かれるものとみられています。今度の経済協力推進委員会では、韓国側による軽工業の資材の支援と、北韓の地下資源の開発協力について、最終合意が行われるものとみられています。統一部の関係者は25日、「これまでの南北の接触で、北韓の関係者は京義線と東海線の列車の試運転に合意していたが、軍事保障の問題で、北韓軍部の反対があったものとみられる」と述べました。また金大中前大統領の北韓訪問については、「北韓が招待しており、実務者接触も行われているだけに予定どおり行われるべきだ」と強調しました。

・アメリカの投資ファンド、ローンスターの会長が、「韓国では外資系資本に対する感情が好くない」と発言したことについて、韓悳洙経済担当副総理は、「韓国政府は韓国企業と外資系企業を平等に扱っている」と述べ批判しました。韓悳洙経済担当副総理は、25日、ロンドンで開かれた韓国経済についての説明会の後、記者会見しこのように述べるとともに、「ローンスターに対する国税庁の調査は国内法の手続きによる当然のことだ」と強調しました。韓副総理はまた、「韓国で外国投資家に対し、好くない感情があることも確かだが、韓国政府はそのような感情に左右されることはなく、ローンスターが主張する組織的な対応もまったくなかった」として、韓国への積極的な投資を呼びかけました。一方、青瓦台の丁文秀(チョン・ムンス)経済担当補佐官も、25日、ニューヨークで開かれた投資説明会で、「ローンスターが韓国について記者会見で意見を発表することは望ましくない。問題があると思うなら国際審判への請求などを通じて解決すべきだ」と述べました。

・統一地方選挙の不在者投票が25日と26日の2日間の日程で、午前10時から午後4時まで全国506カ所の投票所で行われています。不在者投票の申告をした人は、有権者の2.4%にあたる89万4000人あまりです。これは前回の2002年の統一地方選挙のときより7万3000人あまり、一昨年の国会議員選挙より5000人あまり増えています。

・潘基文外交通商部長官がカタールで開かれたアジア協力対話の日程を終え、25日、アフリカ3カ国訪問のためタンザニアに向かいました。

・東海(日本海)のウルルン島南部の領海に8番目の鉱区が設定されます。産業資源部は、ウルルン島南側にある海底盆地「ウルルン盆地」一帯の8481キロ平方メートルの海域に、油田探査と探査権の設定出願ができるよう海底鉱区を新設する措置を25日、立法予告しました。この鉱区は、第8鉱区と命名され、今年下半期に韓国石油公社がオーストラリアの石油会社とともに共同で油田探査を始めることにしています。

・韓国、日本、中国、アメリカ、ロシア、カナダの6カ国が参加する海上保安機関の合同訓練が、今月末に東シナ海と東海(日本海)で行われることになりました。

・2000年の南北首脳会談を前に、現代グループから不正資金150億ウォンを受け取ったとして、収賄罪などで起訴されていた、金大中前大統領の側近、朴智元元文化観光部長官が、懲役3年の実刑判決を言い渡され収監されました。ソウル高等裁判所は、25日、朴智元被告に対する差し戻し審の判決公判を開き、1億ウォンのあっ旋収賄の容疑を有罪として認め、懲役3年、追徴金1億ウォンを言い渡しました。しかし核心部分の150億ウォンの収賄容疑については、無罪としました。このため一時、保釈されていた朴智元被告は、25日、再び、身柄を収監されました。

・ドルや円に対するウォン高が進んでいる中、海外旅行に出かける人が急増し、今年上半期のクレジットカードの海外での使用額が史上最高を記録しました。

・外国人と海外同胞を対象に行う第10回韓国語能力試験が、今年は9月23日と24日に、韓国国内の5カ所をはじめ、世界28カ国の73カ所で一斉に行われます。

・日本の劇団「四季」が今年の秋から、ソウルでミュージカルの公演をすることが決まりました。ロッテグループのミュージカル事業推進室によりますと、劇団四季は、ソウルのチャムシルにあるロッテワールドの隣に建設が進められている「シャーロッテ劇場」を使って、今年10月下旬からミュージカル「ライオン・キング」を公演することでこのほど了解覚書を締結したということです。公演はオーディションを行って、韓国人をキャスティングし、韓国語で進めるものとみられます。

・韓国外換銀行が公示した25日午後1時現在の為替レート、日本の円100円は、841ウォン22銭で、前日に比べて、2ウォン11銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、949ウォン10銭で、前日に比べて、60銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1295.76で、前日より37.62ポイント下落しました。

・25日のソウルは曇り、午後1の気温は21度4分でした。26日は気圧の谷の影響から抜け出して、午後から晴れる所が多いでしょう。26日の朝の予想最低気温は、13度から17度、日中の最高気温は20度から25度という予報です。

5月24日水曜日

・25日に予定されていた南北縦断鉄道の京義線と東海線の列車の試運転が北韓軍部の反対で中止されることになりました。統一部によりますと、北韓は24日午前10時頃、電話通知文を韓国に送ってきて、25日に予定されていた京義線と東海線の試運転を取りやめるとしてきました。これに先立って軍事保証合意書を南北で締結する時間的な余裕がなくなったことから、韓国政府が列車に乗車する関係者のリストを交換することで軍事保証合意書に代えてほしいという提案を22日と23日に送っていましたが、北韓はこれを拒否しました。南北縦断鉄道の列車の試運転は今月13日、開城で開かれた南北間の実務者協議で合意し、韓国戦争中の1951年6月に途絶えて以来、55年ぶりの実現が期待されていました。しかし北韓は先週開かれた南北将官級会談で列車の試運転に必要な軍事保証合意書の締結を拒否し、その後の韓国側の提案にも反応を示しませんでした。今の停戦協定によりますと、軍事境界線を越えるには北韓軍部の同意が必要です。

・政府は24日、北韓が南北縦断鉄道の列車の試運転を一方的に中止すると宣言したことについて、遺憾の意を表明し、試運転が早期に実現できるよう北韓の誠意のある態度を求めました。統一部の申彦祥(シン・オンサン)次官は24日の会見で「南北経済協力推進委員会で合意し、数回にわたって協議してきた列車の試運転を北韓が前日になって一方的に取り止めたことは非常に遺憾である。北韓は取り止めの理由として“軍事的な保証措置が取られていないことと、韓国の不安定な情勢”を上げているが、これは理にかなっていない。さらに双方の合意を簡単に破棄したことは、南北和解協力と韓半島情勢にもプラスにならない。今回の試運転の中止の責任は北韓側にあり、試運転の早期実現に向けて北韓側の誠意ある態度を求める」と述べました。

・カタールのドーハで開かれているアジア協力対話に出席している潘基文外交通商部長官は23日、日本の麻生外相と会談し、東海(日本でいう日本海)でのEEZ=排他的経済水域の境界線をめぐる政府間交渉を来月12、13の両日、東京で開くことで合意しました。潘基文長官はこの中で、小泉首相の靖国神社参拝が韓日関係を悪化させ、北東アジアでの緊張を高めていると遺憾の意を表明し「これ以上韓日関係の負担にならないよう、日本の指導者の賢明な対応を求める」と述べました。これに対して麻生外相は「小泉首相の個人の心情と公的な立場を検討して適切に判断したい」と答えました。潘基文長官はまた、日本の植民地時代に全羅南道高興(コフン)郡の小鹿(ソロク)島に強制収容したハンセン病患者が日本政府に申請した補償について積極的に検討してほしいと要請し、6月に予定されている金大中前大統領の北韓訪問で北韓の開放と南北関係の改善に寄与したいという韓国政府の立場を説明しました。麻生外相は北韓に拉致された横田めぐみさんと関連したDNA検査で韓国側の協力を要請し、潘基文外交通商部長官は必要なことは協力すると答えました。両国はまた青少年交流と高校生の修学旅行とホームステー、鳥インフルエンザの研究交流を活性化することで意見をともにしました。

・この後、潘基文外交通商部長官は23日、中国の李肇星(リ・チョウセイ)外相と1時間あまりにわたって会談しました。この中で潘基文外交通商部長官は6カ国協議について、「韓国は金大中前大統領の北韓訪問などを通じて北韓に働きかけていく予定だ。中国も協議再開に向けてイニシアチブを持って働きかけてほしい」と要請しました。これについて李肇星外相は「マカオにある銀行を通じた北韓の偽ドル札問題などで米朝間の相互信頼がほとんどなくなった。中国はアメリカと北韓がともに柔軟性を発揮するよう働きかけている」と答えました。続いて潘基文外交通商部長官は北韓脱出者の韓国入りについて中国側の誠意ある対応を求めたのに対して、李肇星外相は「北韓脱出者は中国の法に違反し、社会秩序を乱している違法越境者で、経済的な理由で中国入りしている。今後も国際法と中国の法律、それに人道主義にもとづいて対応する」と述べました。

・政府は亡くなったWHO=世界保健機関の李鍾郁(イ・ジョンウク)事務局長に、韓国最高の勲章である国民勲章の無究花章を授与しました。

・北韓の白南淳(ペク・ナムスン)外相が今月30日から8日間、中国を訪問し、中国の指導者と会談するとともに広東省を視察することになりました。

・政府は、最近韓国にビザを申請したチベットのダライラマについて、韓国への入国を認めない方針を決めました。

・所有していた外換銀行を国民銀行に売却して4兆ウォンを超える巨額の利益を手にしたアメリカの投資ファンド、ローンスターは2001年にソウル江南区のビルをペーパーカンパニーを利用して買収した際、本来納めるべき額の法人登録税を納めていなかったことが分かり、ソウル市はローンスターに対して加算税を含めた252億ウォンを追徴課税することになりました。

・ローンスターのジョン・グレイケン会長は23日、ニューヨークで記者会見し、「韓国では外資系資本に対する感情が良くなく、それが外資系の韓国への投資を不確実にさせている」と、韓国政府を批判しました。

・アメリカのワシントン近郊に韓国人の移民が急激に増えており、ビジネスも繁盛しているとアメリカの新聞、ワシントン・ポストが23日報道しました。ワシントン・ポストがアメリカの統計局の資料を引用して報道したところによりますと、ワシントンD・Cと接しているバージニア州とメリーランド州の地域では、移住してきた韓国人がこの5年間で15万人と2倍に増えた。理由はワシントンD・Cの経済拡張と環境の良い学校があるためで、このままだと韓国人社会が形成されているロサンゼルスのようになるかも知れない」としています。

・OECD=経済協力開発機構は23日、今年上半期の経済展望をまとめ、韓国の経済成長率について今年は5.2%、来年は5.3%になるという見通しを示しました。これは去年11月の見通しよりそれぞれ0.1ポイントずつ上方修正したものです。

・ドイツで開かれるサッカーのワールドカップを控えて23日、ソウルのサンアムワールドカップ競技場で行われた韓国とアフリカのセネガルとの強化試合のテレビ中継の平均視聴率は37.2%となりました。

・強化試合が行われたソウルワールドカップ競技場は5回目となる入場券の完売となりました。

・江原道原州市で開かれた韓日中招待重量挙げ大会で、韓国の女子、チャン・ミラン選手(23)はスナッチ、ジャーク、合計で韓国人選手としては初めて世界新記録を出しました。チャン・ミラン選手はスナッチ3回目で138キロを持ち上げて世界新記録を更新したのに続き、ジャークでも180キロを持ち上げて、さらに世界新記録を作り、合計では318キロとなって、合計でおととしのアテネ・オリンピックでの中国人選手の世界記録305キロを13キロも上回りました。韓国人選手が合計で世界新記録を更新したのはチャン・ミラン選手が初めてです。

・韓国外換銀行が公示した24日の為替レート、日本の円100円は、844ウォン33銭で、前日に比べて4ウォン58銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは949ウォン70銭で、前日に比べて5ウォン80銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1333.38で、前日より13.52ポイント上昇しました。

・24日のソウルは晴れ、午後3時の気温は22度5分でした。25日は大陸高気圧の圏内に入り、全国的におおむね晴れですが、午後は南西の方から近づいてくる気圧の谷の影響を受けて次第に曇りとなるでしょう。25日の予想最低気温は11度から16度、日中の最高気温は20度から27度という予報です。

5月23日火曜日

・韓国人として初めて国連機関のトップとなったWHO=世界保健機関の李鍾郁(イ・ジョンウク)事務局長が、韓国時間で22日午後、ジュネーブで倒れ亡くなりました。61歳でした。李鍾郁事務局長は、22日に開幕するWHOの年次総会に向けて準備中の20日に、ジュネーブで突然倒れ、病院で脳血栓を除去する手術を受けましたが、脳死状態となって死亡しました。李鍾郁事務局長は、ソウル大学医学部を卒業した感染症専門の医学博士で、1983年にWHOに入り、結核対策部長を経て、2003年7月事務局長に就任しました。加盟国による選出を必要とする国連機関のトップに韓国人が就任したのは李鍾郁さんが初めてです。葬儀は、24日にジュネーブの聖堂でWHO葬で執り行われることになり、そのあと、火葬して遺骨をソウルに運ぶことにしています。

・盧武鉉大統領は、22日、李鍾郁(イ・ジョンウク)WHO事務局長の突然の死に深い哀悼の意を表し、夫人である日本人の鏑木玲子(からぶき・れいこ)さんに慰めの電文を送りました。また外交通商部もスポークスマンの声明を出し、「李鍾郁事務局長は、エイズや小児まひなどの退治のため生涯をささげ、国際社会で高い評価を受けてきた」として功績を讃えました。

・北韓も、22日、ジュネーブ代表部を通じて李鍾郁(イ・ジョンウク)事務局長の死に哀悼の意を表しました。ジュネーブの李チョル北韓代表部大使は、22日、国連ヨーロッパ本部の大会議場の一角に設けられたWHO弔問録に、「李鍾郁事務局長が、人々の健康と福祉のためにささげた功績は、われわれだけでなく後世にも末永く伝わり、讃えられることでしょう」と、哀悼の気持ちを書き込み故人の業績を讃えました。

・野党ハンナラ党の朴槿恵代表が20日夜、ソウル市内の統一地方選挙の遊説会場で50歳の男からカミソリで右ほおを切られ、60針を縫う大けがをしましたが、23日、このうち4本を抜糸しました。病院側によりますと、顔の傷跡を残さないために早めに抜糸する計画で、とりあえず23日は試験的に4本だけを抜糸し、一日反応をみた上で、24日に全体の半分を、残りの半分は金曜日に抜糸するということです。さらに朴槿恵代表は回復が早く、今週土曜日頃には退院できるものと病院側は話しています。しかし、あごの筋肉が損傷しているため、自由に話ができるようになるには1−2カ月かかるということです。

・朴槿恵代表襲撃事件が起きた翌日の21日に、朝鮮日報が世論調査会社に依頼して行った世論調査では、首都圏でのハンナラ党に対する支持率が上昇したのに対して、他の政党の支持率は下落傾向を見せています。こうした変化は、30代の有権者の間で特に目立ちました。

・朴槿恵代表襲撃事件をきっかけに、各政党の代表が相次いで警察に警護を要請していることが分かりました。警察庁によりますと、ハンナラ党が、朴槿恵代表の警護を要請してきたことから、警察庁の要人保護規則にもとづいて、23日から6人の私服警察官を24時間、朴槿恵代表の警護に当たらせることにしています。この他、民主党の韓和甲代表、国民中心党の沈大平共同代表も警察に警護を要請してきたことから、私服の警察官6人を派遣し、各党代表の警護に務めています。

・韓悳洙副総理兼 財政経済部長官は、22日、アフリカに対する援助を2009年までに3倍に増やす方針を明らかにしました。

・流通業界第2位の百貨店「新世界」は22日、大型スーパー業界第5位でアメリカ系のウォルマートコリアを買収することになりました。新世界とウォルマートコリアは、22日、ソウルのホテルで記者会見し、新世界がウォルマートコリアの持ち株全部を8250億ウォンで買収し、韓国にある16店舗全てを、系列の大型スーパー・Eマートに変える内容の契約を結んだことを明らかにしました。これによって、1998年に韓国に進出した小売業世界1位のウォルマートは、8年で完全撤退することになりました。

・難民としての亡命が認められ今月5日、アメリカに入国した北韓脱出者6人は、カリフォルニア州ロサンゼルスに定着することになる見込みです。

・「韓流」などの影響で、韓国の文化コンテンツ産業が、GDP=国内総生産の増加率の2倍の成長率をみせています。

・金浦空港の滑走路に隣接した遊休地に、27ホールのゴルフ場が建設されることになりました。韓国空港公社が22日、発表したところによりますと、金浦空港の滑走路周辺の106万平方メートルにゴルフ場を建設することにし、年内にも事業社選定に入る予定です。

・今年の梅雨は、平年より4−5日ほど早く来月中旬に始まって、梅雨が終わった後も局地的な豪雨がたびたび降るという予想を気象庁がまとめました。気象庁によりますと、梅雨前線の形成を決める北太平洋高気圧が平年より早く北上するものと予想されることから、今年の梅雨は、平年より4−5日早い6月中旬に始まって7月中旬までのおよそ1カ月間続く見通しです。

・時給が最も高いアルバイトは外国語の講師、月給が最も高いアルバイトは建設労働者であることが分かりました。求職情報のポータルサイトが、今年1月から最近までアルバイトの採用広告25万8000件の賃金について分析した結果、時給ベースでは、外国語講師の給与が1時間7150ウォンと最も高く、次は個人課外指導の6726ウォン、コンピューターの操作方法を教える講師が6512ウォン、大学講師6500ウォンの順でした。また月給が最も多いのは、建設労働使者のアルバイトの月給166万3420ウォンで、次は、大学講師の150万ウォンでした。

・韓国のサッカー国家代表チームは、23日、夜、ソウルのワールドカップ競技場で、アフリカのセネガルと強化試合を行います。この試合は、ドイツワールドカップ出場のエントリーが決まってから行われる初めての試合であり、サッカーファンの関心が寄せられています。韓国は2001年11月に全州でセネガルと対戦し、この時は1対0で負けています。

・韓国のインターネット利用者の16%は、ドイツワールドカップで韓国時間で明け方に行われる韓国チームの試合の日に、韓国で繰り広げられる街頭応援に参加する計画であることが分かりました。

・韓国外換銀行が公示した23日午後3時の為替レート、日本の円100円は、848ウォン91銭で、前日より5ウォン27銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、943ウォン90銭で、前日より8ウォン40銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1329.86で、前日より8.73ポイント下落しました。

・23日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、18度でした。24日も引き続き高気圧圏内に入り、全国的に晴れの空模様となるでしょう。24日の全国の朝の予想最低気温は、11度から16度、日中の最高気温は、21度から29度の予報となっています。

5月22日月曜日

・今月31日に投票が行われる統一地方選挙の初の週末の遊説現場で発生したハンナラ党の朴槿恵代表の襲撃事件は選挙政局に影響を与えることは避けられないものとみられます。今回の選挙で16の広域自治体の長は、今のところ、ハンナラ党が11、ウリ党が2、民主党が2、無所属1が優勢とされていますが、朴槿恵代表が今回、襲撃を受けたことが選挙民の投票行動に、どのように変化をもたらすかが注目されます。これについてウリ党は、第一野党の党首が襲撃を受けたことから与党にとって悪材料になる可能性があると判断し、真相究明を求めるなどで、その波長が広がるのを抑えたいとしています。これに対してハンナラ党は政治攻勢の好材料とみて、公正な捜査と真相究明を求めるとともに、今後朴槿恵代表の支援遊説ができなくなったことの空白をどのように埋めるかの対策を講じています。

・ハンナラ党の朴槿恵代表が襲撃を受けたことで、与野党とも21日の支援遊説を自粛しました。

・朴槿恵代表をカッターナイフで切りつけた50歳の男は刑期が満了する前に刑務所を出所したため、法務部の保護観察対象者になっていたことが分かりました。警察の調べによりますと、この男は去年8月、慶尚北道のチョンソン刑務所を仮出所した後、今年2月末まで仁川にある更生保護公団の生活館に住んでいましたが、その後、当局に届けを出さずに行方をくらましていました。仮出所しますと、法律によって3年間保護観察を受け、居住地を移した場合は当局に届け出なければなりません。またこの男は去年12月にも、今回と同じ場所で開かれたハンナラ党の集会でハンナラ党の郭成文(クァク・ソンムン)国会議員に暴力を振るって警察に捕まっていたことが分かりました。

・こうしたことから、法務部や警察の対応に問題があったという指摘が出ています。

・ハンナラ党の朴槿恵(パク・グンヘ)代表襲撃事件で現場で遊説車両の上に上がって騒動を起こして警察と検察の取り調べを受けている52歳の男はウリ党の党員であることが分かり、ウリ党は21日、この男を党から除籍することを決めました。

・20日、ソウル市長選挙候補者の遊説現場で暴漢に襲われて顔を切られて入院している野党ハンナラ党の朴槿恵代表は21日、襲撃事件について「政治的に行過ぎた行動は謹んでほしい」という意向を秘書を通じて党に伝えました。

・潘基文外交通商部長官が中東のカタールで開かれる第5回アジア協力対話に出席するため、21日午前、仁川空港を発って現地に向かいました。

・北韓は鳥インフルエンザの問題で、中国から専門家を招いたことが分かりました。

・韓国映画の映画館での上映義務日数の縮小について、第59回カンヌ国際映画祭の運営委員会が反対の意思を明らかにしました。

・韓国外換銀行が公示した22日の為替レート、日本の円100円は、843ウォン64銭で、先週金曜日に比べて8ウォン88銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは952ウォン30銭で、6ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1338.59で、先週金曜日より33.70ポイントも下落しました。

・22日のソウルは曇りのち雨、午後2時の気温は15度6分、これまでの降雨量は5ミリでした。23日は曇りのち高気圧の影響を受けて北西の方から次第に晴れてくるでしょう。23日の予想最低気温は12度から16度、日中の最高気温は22度から27度という予報です。

5月20日土曜日

・中国遼寧省瀋陽の韓国総領事館に保護されていた北韓脱出住民4人が、アメリカへの亡命を求めて、隣のアメリカ総領事館に駆け込んだことがわかりました。脱北者がアメリカに亡命するため韓国の公館を脱出したのは初めてで、韓国、アメリカ、中国の3カ国間の外交対立になりかねないものとみられます。この脱北者4人は20代から30代の男性3人女性1人で、2−3カ月前から瀋陽の韓国総領事館に滞在して韓国への亡命手続きをとっていましたが、最近、脱北者6人が初めて難民としてアメリカへの亡命が認められたというマスコミの報道を見てからアメリカ行きを求めていたということです。そしてこのほど韓国総領事館のすぐ隣にあるアメリカ総領事館にへいを乗り越えて駆け込んだということです。この際、韓国総領事館の中国人職員をひもで縛って、カギを盗んだとういことです。4人は現在、瀋陽のアメリカ総領事館で保護を受けています。しかし韓国総領事館を脱出したとき、違法行為をしたことからアメリカが亡命を認めるかどうかは不透明とみられています。またアメリカがこの4人に対して、難民として受け入れることにしても脱北者が中国を離れるには中国政府の許可を得なければなりません。韓国政府は現在、公式な反応は示さず、アメリカ政府と中国政府の対応を見極めることにしています。

・盧武鉉大統領は、19日、北韓の開城工業団地について、「韓国経済の新たな突破口になり、南北経済の未来のために必ず必要な事業だ」と強調しました。盧武鉉大統領は、19日、大統領府青瓦台で、中小企業協同組合中央会の関係者を招き、昼食を共にした席でこのように述べるとともに、「北韓の核開発問題のため、開城工業団地への投資をためらう必要はない。核問題の解決とは別に、南北交流は続けなければならない。政府も開城工業団地を成功させるために最善を尽くしたい」と述べました。また盧武鉉大統領は政府の不動産政策についても触れ、「不動産による利益に対する税金制度は今の政権が終わっても変わることはないだろう。世界的に不動産バブルが弾ける時に長期的な不況に陥る場合が多いが、そのようにならないようにしなければならない」として、不動産バブルの崩壊の可能性について憂慮の念を示しました。

・インドネシアのユドヨノ大統領が来月北韓を訪問し、金正日国防委員長と核開発問題をめぐって意見を交わすことになりました。インドネシアの大統領報道官は19日、記者会見し、「ユドヨノ大統領が来月5日から3日間、北韓を訪問することで、北韓側と合意した。金正日国防委員長との会談では、北韓が6カ国協議に復帰するよう求める方針だ」と述べました。ユドヨノ大統領は北韓を訪れた後、7日から3日間、韓国を訪れ、原子力と観光分野の両国間の協力についての了解覚書を締結することにしています。

・南北は来週25日に予定されている南北縦断鉄道の列車の試運転に双方の長官が乗り込むことなどに合意しました。南北は19日、北韓の開城で南北経済協力推進委員会の実務者接触を行い、今月25日の列車の試運転について、西側にある京義線には韓国の李鐘?統一部長官と北韓のクォン・ホウン内閣責任参事が試運転列車に乗り込み、東側の東海線には韓国の秋秉直建設交通部長官と北韓のキム・ヨンサム鉄道相が乗り込むことになりました。南北はまた試運転の前に京義線の韓国側のムン山(ムンサン)駅で記念式典を行い、出発駅と到着駅での取材について合意しました。韓国は来週、軍事実務者接触をさらに提案して軍事的な保障措置について合意を目指す方針です。韓国は17日から、韓国側の線路などについての安全点検を行っていますが、北韓も19日、北韓側の線路を点検していることが確認されています。

・今月31日に投票が行われる統一地方選挙の選挙戦に入って、初めての週末を迎え、与野党役員や候補者らは、人の多い行楽地や駅、市場などを回って支持を呼びかけました。

・国民銀行は19日、アメリカの投資ファンド、ローンスターから韓国外換銀行を買収する契約を結びました。国民銀行は19日の取締役会で、外換銀行の買収について最終承認が出たことから19日夜、ローンスターと本契約を結んだと発表しました。それによりますと、国民銀行は外換銀行の株式4億1,675万株を6兆3,346億ウォンで買収することになり、一株あたりの価格は当初伝えられた価格より200ウォン安い1万5,200ウォンとしました。これでローンスターは外換銀行の売却で4兆1,000億ウォンにのぼる巨額の利益を手にすることになりました。

・韓国を訪れている日本のノーベル文学賞受賞者の大江健三郎さんが、19日、ソウルで開かれた公開座談会で、「日本政府は、独島、日本でいう竹島の領有権問題を民族主義をあおる材料として使っているが、これは両国にとってダイナマイトになりかねない」と憂慮の念を示し、政府同士の対立を乗り越える市民同士の連帯の重要性を強調しました。

・世界的なベストセラー小説を映画化した「ダ・ヴィンチ・コード」が、18日、韓国の映画館で一斉に封切りされ、初日で23万8000人あまりの観客を動員しました。韓国では18日、全国の414のスクリーンで公開され、映画館では平日にもかかわらず、朝から映画館の全席が埋まり、映画に対する期待感の高さをうかがわせました。

・20日は、土曜日のため取り引きはありません。19日の終値は、日本の円100円が、852ウォン52銭で、アメリカドル1ドルは、946ウォン30銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・20日のソウルは晴れ、午後3時の気温は23度1分でした。21日は高気圧のヘリに当り、ソウルなど中部地方は午後、北西部から曇りがちとなり、南部地方は晴れ、夜になって雲が多くなるでしょう。21日の朝の予想最低気温は、12度から16度、日中の最高気温は23度から28度という予報です。

5月19日金曜日

・アメリカは北韓の核問題の解決のための6カ国協議とともに、平和協定の締結を同時に話し合う、新しい方法を検討していると、アメリカのニューヨーク・タイムズが18日、アメリカ政府とアジアの外交官の話として報道しました。それによりますと、ブッシュ大統領は国務省や補佐官からこのようなアプローチ方法の提案を受けており、アメリカ政府当局者は「ブッシュ政権では北韓の核問題は真正面から突破するのは厳しいという結論に達し、53年間の戦争状態を終結させた方が問題解決にプラスになる」と指摘したということです。しかしブッシュ政権で北韓に対して強硬路線をとってきたチェイニー副大統領が、この国務省の提案にどんな反応を示すのかが不透明だということです。ニューヨーク・タイムズはさらに北韓は1953年締結された停戦協定を平和協定に変えることを主張し続けてきており、北韓が6カ国協議に復帰すれば、ブッシュ大統領がこの案を承認する可能性が高いものとみられるとしています。

・日本を訪れている国連のアナン事務総長は18日、東京で記者会見し、「韓国、日本、中国の3カ国の首脳はどんな苦難であれ解決できる手段を見出せる。しかし何もせずに放っておいては解決できない」と述べて、最近、ギクシャクしている韓日、日中関係の積極的な関係改善を要請しました。アナン事務総長はさらに「関係改善のためには大胆で寛大な態度が必要だ。3カ国は互いを観察しあってきていて、歴史の一部分を共有している。何が相手をいらだたせ、心配させるものなのかをわきまえている。相手に手を差し伸べるべきだ」と述べました。これは小泉首相の靖国神社参拝を念頭においた発言とみられています。

・16日から板門店で開かれていた南北将官級会談は、北韓が西海の軍事境界線の見直しを主張したため決裂し、来週25日に予定されている南北の鉄道の試運転に不確実性が出てきました。南北将官級会談最終日の18日、韓国は来週25日に予定されている南北縦断鉄道の試運転の軍事面での安全保障を協議することを提案したのに対して、北韓は西の海=西海(日本海)の軍事境界線を先に話し合うべきだと主張し、双方の意見の隔たりが大きく、歩み寄ることができませんでした。韓国は列車の試運転の前に軍事保障合意書の採択に向けた協議を行うよう北韓に提案しており、北韓の出方次第で軍事実務者協議が行われるかどうかがかかっています。

・北韓がデポドン2号のミサイル発射準備とみられる動きを見せていると日本のマスコミが報道していることについて、韓国政府は19日「北韓の動きを注視している」と慎重な姿勢をとっています。政府当局者は「政府は北韓の動きを見極めており、確認作業をしている。しかし発射の兆候はまだはっきり見られない」としています。これについて北韓情報に詳しい消息筋は「韓米軍当局は今週初めから咸鏡北道ムスダン里のミサイル基地周辺で活発な動きがあることをつかんでいる。北韓が実際にミサイルを発射するのか、核兵器の放棄を求めるアメリカに対する単なる威嚇なのかを分析している」と述べました。一方、韓国国防研究院の関係者は「トレーラーなどが移動しているからといって発射準備をしているとは断定できない。燃料注入をするかどうかが決め手になるだろう」と慎重な姿勢を示しました。

・韓国とアメリカとのFTA=自由貿易協定の本交渉が来月初めからアメリカのワシントンで始まるのにあわせて、韓米FTAに反対する市民団体のメンバー100人がワシントンで集会を行う計画を立てていますが、政府は19日、談話を発表して、海外での過激な抗議集会をひかえるよう呼びかけました。この政府談話は韓悳洙(ハン・ドクス)副総理兼財政経済部長官、潘基文(パン・ギムン)外交通商部長官ら5人の関係長官が共同で出したもので、「政府は、韓米FTAに反対する市民団体がアメリカで抗議集会を行う計画を非常に憂慮している。去年12月、香港で開かれたWTO=世界貿易機関の閣僚会議で行った韓国の市民団体の激しい抗議集会で、韓国のイメージが大きく傷つけられた。合法的な手段で韓米FTAについての意見を示してほしい。またFTA交渉で一部の被害があるからといって、FTAそのものを否定するのは国と国民の利益にならない」としています。

・韓米FTA=自由貿易協定の交渉では、北韓の開城工業団地、来年の韓国の大統領選挙とアメリカの中間選挙、そして文化の差が交渉のネックになるとアメリカの業界代表が18日述べました。

・北韓当局にいた科学者ら2人が北韓を脱出して東南アジアに滞在しており、韓国入りを進めている模様です。NGOの脱北者人権連帯のド・ヒユン代表は19日、北韓の朝鮮労働党傘下の科学技術総連盟の地域責任者だった43歳の男性が今年3月北韓を脱出して、現在東南アジアの第3国で保護している。また人民武力部の病院長だった60代の女性医師も今年初め北韓を脱出して、保護している」と述べました。ド・ヒユン代表によりますと、2人は北韓の現状に懐疑を感じて一人で脱出し、いま韓国政府が韓国入りを進めているということです。これについて政府当局者は「ノーコメント」だとしています。

・原油高で、政府は、公共機関の職員がマイカーで出勤する場合、週1回、曜日を決めて、その日は車を運転してこないようにする「乗用車曜日規制」を義務付けるなど、省エネルギーの措置を強化することになりました。また軽自動車や小型自動車を普及させるための支援制度も検討することになりました。

・財政経済部は、18日、外貨自由化についての計画を発表し、住居用の海外不動産を取得する場合、現在、本人または配偶者が海外に住んでいる場合に限っているのを、22日からは財テク、将来の移民または子どもの留学などの目的でも100万ドルの限度内で取得することができるように規制を緩和し、2008年からはこうした取得限度を廃止することにしています。

・インターネットによる銀行の加入者が3200万人を超えました。韓国銀行が19日まとめた韓国のインターネット・バンキング・サービスの現状によりますと、今年3月末の時点で、インターネット・バンキングの加入者数は3206万人で、去年暮れに比べて20%も増えました。これはこのほど、ソウル南方の大規模なベットタウンとなる「パンギョ」ニュータウンに建設するアパートの分譲をインターネットだけで受け付けたためとみられます。

・韓国のイチゴ栽培農家は、2008年から日本に多額のロイヤリティを支払うか、ロイヤリティの問題がない国産品種に切り替えるかの選択を迫られています。

・サッカーのワールドカップの韓国代表チームのパク・ジュヨン、ペク・チフン、キム・ジンギュの3人が、今回、新設されたFIFAの最優秀新人賞の候補になりました。FIFA=国際サッカー連盟は19日、ワールドカップ出場選手のうち、21歳以下の優秀選手40人を発表し、大会期間中、インターネットによる投票でこの中から受賞者を決めるとしています。

・アメリカのプロ野球メジャーリーグのシンシナティ・レッズで活躍していたボン・ジュングン投手(26)が18日、韓国のプロ野球LGツインズとの間で契約金10億ウォン、年俸3億5000万ウォンで入団契約を結びました。

・中国南部に大きな被害をもたらした台風1号は熱帯性低気圧に変わりましたが、18日から19日にかけて済州島など韓国の南部地方はまとまった雨が降りました。気象庁によりますと、済州島 漢孥山のソンパン岳で152ミリだったのを最高に済州島には100ミリ前後の雨となりました。また韓半島南部の巨済(コジェ)島で90ミリ、釜山で70ミリの降雨量となりました。この雨と強い風のため、ソウルと麗水、浦項、木浦など南部地方を結ぶ空の便は欠航となりました。気象庁では20日午前にかけて所によってはさらに50ミリの雨が降ると話しています。

・韓国外換銀行が公示した19日の為替レート、日本の円100円は、852ウォン52銭で、前日に比べて2ウォン10銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは946ウォン30銭で、前日に比べて70銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1372.29で、前日より7.14ポイント上昇しました。

・19日のソウルは曇り、午後3時の気温は20度ちょうどでした。20日は低気圧の影響から抜けて高気圧の圏内に入り、中部地方は晴れ時々曇り、南部地方は曇りとなるでしょう。20日の予想最低気温は12度から16度、日中の最高気温は20度から27度という予報です。

5月18日木曜日

・今月5月31日に投票が行われる統一地方選挙の選挙戦が18日から始まりました。中央選挙管理委員会によりますと、16・17の2日間行われた立候補者登録で、合わせて1万2,194人が登録し、平均競争率は3.15倍で、4年前の選挙の2.5倍をはるかに上回って、歴代最高となりました。注目のソウル市長選挙には合わせて8人が出馬し、各党の候補者らは、江南に比べて遅れている江北、漢江北側の市街地再開発などを約束し、所得の低い人たちが多く住んでいる地区を回って支持を呼びかけました。このうち与党ウリ党で女性の康錦實(カン・クムシル)候補は、江北区水踰(スユ)洞にある4.19革命の犠牲者の墓地を参拝した後、流動人口の多い東大門市場などを回りました。一方、野党ハンナラ党呉世勲(オ・セフン)候補は、ソウルの鷲梁津魚市場を訪ねて、店の人と握手を交わしました。またもう一つの激戦地とされる京畿道知事選挙では、ウリ党の前の情報通信部長官、 陳大濟(チン・テジェ)候補が道庁所在地の水原で、ハンナラ党の前の国会議員、金文洙候補が竜仁でそれぞれ第一声をあげ、出勤する人たちに支持を訴えました。

・光州市民が軍事政権に対して立ち上がった1980年の「光州民主化運動」から26周年を迎えた18日、光州の国立5・18墓地では、盧武鉉大統領も出席して記念式典が行われました。式典には大統領夫妻をはじめ、与野党代表、政府関係者、遺族や市民ら3000人が出席して、犠牲者の霊を慰めました。あいさつに立った盧武鉉大統領は、「5・18光州民主化運動は、悲劇の歴史であると同時に、世界の歴史に永遠に刻み込まれるべき進歩のための歴史だ。この運動が私たちに伝えている教訓は、和解と統合の歴史を作ることだ」と述べました。盧大統領はまた、韓国社会はすでに成熟した民主主義になっているとして、「われわれの考えと行動がまだ独裁政権に対する闘争の時代に止まっていてはならない。これからの課題は対話と妥協という民主主義の価値を生活の中にも根を降ろすことだ」と強調しました。一方、与野党の代表らは、光州での5・18式典に出席した後、光州市内を回りながら統一地方選挙での支持を訴えました。

・韓日外相会談が来週23、24の2日間、中東カタールで開かれるアジア協力対話の期間中に現地で行われることになりました。潘基文外交通商部長官は17日の定例記者会見で、「日にちは決まったが、現在、時間と場所を調整している。排他的経済水域協議の日程や議論の枠組みを話し合うことになるだろう」と述べました。韓日外相会談の開催は去年12月以来5カ月ぶりとなります。

・アメリカの株式相場が17日、大幅に急落した影響で、韓国の株価も大幅に下落しました。韓国証券取引所の18日の総合株価指数は、最近では最大の下げ幅となる前日より36.32ポイントも急落し、1365.15でひけました。韓国証券取引所によりますと、アメリカの株式相場は、17日、消費者物価指数が予想値を小幅に上回り、インフレの恐れが出てきたとして、ここ3年間でもっとも大幅な下げになったもので、韓国の証券関係者は、今後さらに下がることがあっても1300を割り込むことはないものとみています。

・インドネシアのユドヨノ大統領が来月初め、南北を相次いで訪問する計画を明らかにしました。

・韓国最大の携帯電話会社のSKテレコムが、相手の顔を見ながら通話できるテレビ電話の携帯電話サービスを、16日から、世界で初めて始めました。「3Gプラス」と名づけたこのテレビ電話は、SKテレコムが、特別の携帯電話を使って、ソウル、釜山、大邱、仁川、大田、済州など全国の25の市で、16日からいっせいにサービスを始めました。この携帯電話を使うと、映像を見ながらの会話やチャットができるテレビ電話だけでなく、これまでより3倍以上の高品質の映像コンテンツサービスが可能で、さらに現在、日本や香港など7カ国と提携しているローミングサービスがヨーロッパの全域に拡大されます。この携帯電話は、70万ウォンしますが、韓国では先端技術が適用された携帯電話は、30万ウォンの補助金が出されるため、実際には40万ウォン、日本円でおよそ4万6000円台で買うことができます。

・来年発行される予定の新しい1万ウォン札が18日、公開されました。韓国銀行が公開した新しい1万ウォン札は、縦6.8センチ、横14.8センチと、これまでの1万ウォン札よりやや小さめで、今年1月に発行された新しい5000ウォン札と比べて、縦は同じですが、横幅が6ミリ程度大きくなっています。新1万ウォン札の表の人物は、これまでと同じ朝鮮王朝時代の第4代王、世宗大王で、また裏は、世宗大王の科学の業績をたたえて、当時の天文図と望遠鏡などが描かれています。この新しい1万ウォン札は、すでに図案が公開されている1000ウォン札とともに来年上半期中に発行される予定です。

・韓国空軍は2009年から2015年の間にF−15戦闘機20機を追加導入することになりました。これでF15戦闘機は合わせて60機の体制となります。

・韓国の周辺国のうち、韓国人がもっとも好きな国はアメリカで、次いで、北韓、中国、日本、ロシアの順であることがわかりました。

・ドイツのサッカー・ワールドカップを目前にして、FIFA=国際サッカー連盟が17日発表した5月のランキングで、韓国は2カ月連続ランクを上げ、先月より1ランク上がって29位となりました。また今度のドイツ・ワールドカップで、韓国と一緒にG組で対戦するアフリカのトーゴは、先月より2ランク下がって61位、フランスも1ランク下がって8位、スイスは先月と変らず35位でした。

・ソウル市は、前回の韓日共同開催のサッカー・ワールドカップのように、今回もソウル市庁前の広場や清渓川周辺に大型スクリーンを設置して、大勢の人が試合を見ながら応援できるようにします。

・兵務庁は、来月の予備軍訓練の日程のうち、サッカー・ワールドカップの韓国の試合が重なる日は、日程をずらすことになりました。

・女子バスケットボールの韓国と日本のリーグ優勝チーム同士が対戦する韓日Wリーグチャンピオンシップで、韓国のウリ銀行が日本のシャンソン化粧品を下して優勝しました。

・韓国外換銀行が公示した18日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、854ウォン62銭で、前日に比べて、1ウォン62銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、947ウォンで、前日に比べて、10ウォン10銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1365.15で、前日より36.32ポイント下落しました。

・18日のソウルは曇り、午後3時の気温は24度3分でした。19日は南西側からの台風1号にともなう低気圧の影響で、全国的に曇りまたは雨になるでしょう。19日の朝の予想最低気温は、14度から17度、日中の最高気温は18度から25度という予報です。

5月17日水曜日

・金大中前大統領の北韓訪問が6月下旬に4日間の日程で行われることで17日、南北が合意しました。丁世鉉(チョン・セヒョン)元統一部長官を首席代表とする韓国の代表団は17日、北韓の金剛山で北韓代表団との間で2日目の実務者接触を行いました。その結果、金大中前大統領の北韓訪問は、北韓の招待で6月下旬に4日間の日程で行うことで合意しました。しかし北韓訪問の手段については、韓国側の「列車による北韓訪問」の提案に、北韓は飛行機を提案してきたことから、列車による北韓訪問は事実上できない可能性が高くなりました。南北は今月末に北韓の開城でさらに実務者接触を行い、金大中前大統領の随行団の規模などについてさらに協議を続けることにしています。

・16日から板門店で始まった韓国と北韓の将官級会談は17日、2日目の会談を開きましたが、初日の韓国側の提案を北韓が受け入れず、会談は2時間半足らずで終わりました。会談で、韓国側は16日、現在の西海の軍事境界線を尊重しながら、西海に共同漁業水域を設定することを南北の国防長官会談で協議するよう提案しました。これに対して、北韓側は17日、「海の軍事境界線をめぐる協議を遅らせることはできない。国防長官会談で取り上げる理由もない」として会場を退席しました。将官級会談は18日まで行われる予定ですが、北韓軍部の変化がない限り、南北を結ぶ鉄道の開通にも影響を及ぼすものとみられています。

・在日韓国人の団体、民団=在日本大韓民国民団と朝鮮総連=在日本朝鮮人総連合会のトップ同士が17日、東京で会談し、半世紀以上にわたって続けてきた対立を止め、双方が和解することになりました。民団のハ・ビョンオク団長ら代表団は17日午前、東京千代田区にある朝鮮総連中央本部を訪れましたが、ソ・マンスル議長は玄関で出迎え、拍手が起きるなど友好ムードが作られました。また内外の記者数百人が取材に駆けつけ、関心の高さをうかがわせました。民団と総連のトップはこの会談で、半世紀にわたる対立をやめて和解することで合意し、共同声明を発表しました。共同声明で民団と総連は、在日韓国朝鮮人社会の団結に向けて今後力をあわせていくとして、南北首脳会談6周年を記念して来月6月15日に韓国の光州市で開かれる南北共同の民族大祝典にそろって参加し、8月15日の記念行事も共同で開くことになりました。また民族文化の振興、在日同胞の福祉と権益の拡大に向けて互いに協力し、懸案を協議するための窓口を設けることになりました。南北関係は2000年の当時の金大中大統領と金正日国防委員長との首脳会談を機に和解ムードに変わりましたが、在日韓国朝鮮人の社会ではこれといった協力関係はありませんでした。とくに日本社会では、ら致被害者問題で北韓に対する認識が厳しくなっている状況の中で、朝鮮総連としては民団との協力が必要になったと判断したものとみられます。

・与党ウリ党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)議長は16日、「大統領の任期を5年だけとして再任を禁じている今の大統領制は不自然で無責任な制度である。再来年2008年は大統領と国会議員の任期が重なる時期なので、その前の来年が憲法改正を協議する一番良い時期だと思う」と述べ、大統領の任期を中心とした憲法改正提案を示唆しました。鄭東泳議長のこのような発言は来年暮れに大統領選挙があり、再来年2008年4月には国会議員総選挙が相次ぐことをにらんだものとみられ、大統領の任期を4年とし、再任ができる制度に変えることで憲法改正の国民投票を行うべきだと主張したものと受け止められます。これについては次期大統領候補の一人とされるハンナラ党の朴槿恵(パク・グンヘ)代表が先日、「憲法改正は2008年の総選挙の後に推進することが望ましい」と述べており、今月31日の地方選挙の後、与党から憲法改正の論議が本格化することが予想されます。

・潘基文外交通商部長官は今月21日から来月4日まで、中東カタールのドーハで開かれるアジア協力対話に出席した後、タンザニア、ルワンダ、南アフリカ共和国のアフリカ3カ国と、アメリカを訪問することになりました。潘基文外交通商部長官は21日出発して、23、24の両日にカタールのドーハで開かれる第5回アジア協力対話外相会議に出席し、アジア協力対話の発展方向や北韓の核問題、国連改革などについて意見を交換します。この際、日本の麻生外相と会談し、最近の韓日間の領有権問題などについて話し合う予定です。

・政府は16日の閣議で、5月初めに国会本会議で成立した、地方自治体の長や議員に対するリコール制度の関連法の公布を決め、これによって来年7月からリコール制度が実施されることになりました。リコール制度は広域自治体である大都市の市長や道知事は有権者の10%以上、基礎自治体である一般の市長、郡守、区長は有権者の15%以上、議員は有権者の20%以上の賛成があれば、リコール投票が可能となります。そして有権者の3分の1以上の投票で過半数が賛成しますと、解任が決まります。しかしリコール制度の乱用を防ぐために、就任後1年以内、残りの任期が1年以内になった場合はできなくしています。これで韓国は地方自治制を復活させて11年で住民の監査請求、住民投票に続いてリコール制度を導入することになり、地方自治制度が完成します。

・現代自動車グループの鄭夢九(チョン・モング)会長が起訴されました。大検察庁中央捜査部は現代自動車グループによる秘密資金事件で、16日、鄭夢九会長を特定経済犯罪加重処罰法の背任と横領の罪で起訴しました。検察の調べによりますと、鄭夢九会長はマレーシアに設立していたペーパーカンパニーを2000年12月に清算した際、69万ドルの利益を横領し、その後、さらにこの会社から1700万ドルを横領するなど、あわせて1769万ドルを個人の用途に使ったとしています。鄭会長はまた不渡りの危機に陥った現代宇宙航空会社の債務にともなう連帯責任からのがれようとして、現代自動車など系列会社を現代宇宙航空の有償増資に参加させ、系列会社に1670億ウォンの損害をもたらしたとして背任の罪に問われています。検察は鄭会長の長男である鄭義宣(チョン・ウィソン)起亜自動車社長らグループの役員についても、秘密資金の使途の捜査をさらに進めて、起訴するかどうか決める方針です。

・韓国を訪れた横田めぐみさんの父親の滋さんら拉致被害者の家族は17日、野党ハンナラ党の朴槿恵(パク・グンヘ)代表と面会し、韓国と日本の国会議員がともに拉致被害者問題の解決に乗り出すことを求めました。朴槿恵代表はこの席で「16日のめぐみさんの家族とキム・ヨンナムさんの家族との出会いは心が痛む場面だった。ハンナラ党は拉致被害者関連法案を国会に提出したが、与党の反対で進まない状態だ。この場が拉致被害者と韓国軍捕虜問題を国民にアピールする良い機会になる」と述べました。これについて日本の拉致被害者家族は「日本の国会は拉致被害者問題について超党派の取り組みをしている。韓日の国会議員が協力して取り組んでもらいたい。今月28日に日本で韓国軍捕虜の韓国への送還に向けた集会が行われる予定で、ハンナラ党議員も参加してもらいたい」と述べました。また韓国側の拉致被害者家族会のチェ・サンヨン代表は「政界は北韓に対して拉致被害者問題でこれ以上、譲歩しないでほしい」と要請しました。

・16日午後8時前、京畿道果川市の地下鉄4号線と通じる鉄道公社安山線の仁徳院(インドクウォン)駅に入ってきた電車の下の方から煙が出たため、乗客ら360人が電車を降り、地上に避難する騒ぎがありました。煙が出た時、地下のホームには駅員がおらず、案内放送も行われなかったということで、乗客から不満の声が出ています。

・韓国初の低価格の航空会社ハンソン航空は今月末から7月初めにかけて、旅客機2機を追加導入して新しい国内路線に就航させることになりました。また、済州エアーが来月5日ソウル−済州路線に就航することになり、16日から予約受け付けを始めました。

・大学生は兵役や語学研修などの就職準備で4年制大学を卒業するのに平均で5年11カ月かかっていることが分かりました。就職ポータルサイトの「インクルート」が17日、1997年から去年までの間に4年制大学を卒業した求職者の履歴書23万件を調べたところによりますと、去年の卒業者の大学在学期間は平均で5年11カ月でした。これは97年の大卒者の在学期間5年4カ月より7カ月長くなっているもので、男女別では男性が2年2カ月間の軍隊入隊もあって平均7年、女性は平均4年7カ月となっています。

・アメリカで作られた映画「ダ・ヴィンチ・コード」がキリスト教に対する間違った先入観をもたらすとして、韓国のキリスト教団体が出した上映禁止を求める仮処分申請が棄却されました。ソウル中央地方裁判所は、韓国キリスト教総連合会が、映画「ダ・ヴィンチ・コード」の上映禁止を求めて、韓国の配給会社を相手取って起こした仮処分申請を16日、棄却しました。棄却した理由として裁判所は「映画はノンフィクションの世界であり、実話を劇化したとは断定できないので、申請人の社会的な名誉を傷つけたとはいえない。また原作の小説はすでに韓国で260万冊も販売されているため、今さら映画の上映を禁じる必要性はみられない」としています。裁判所の決定について韓国キリスト教総連合会は遺憾の意を表明し、今後はこの映画を見ない運動を繰り広げるとしています。「ダ・ヴィンチ・コード」は韓国では今週18日から公開されます。

・サッカーのドイツワールドカップで韓国とトーゴとの試合が行われるフランクフルトで第4回ドイツ韓国映画祭「ニューコリア・シネマ(New Korea Cinema)が行われることになりました。ドイツの韓国映画祭組織委員会は、来月2日から9日までフランクフルトの映画館で、 「タイフーン」「ホリデー」「作業のおきて」など最新の韓国映画10本を上映します。

・韓国外換銀行が公示した17日の為替レート、日本の円100円は、856ウォン24銭で、前日に比べて73銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは936ウォン90銭で、前日に比べて8ウォンのウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1401.47で、前日より19.36ポイント上昇しました。

・17日のソウルは晴れ、午後3時の気温は24度2分でした。18日は引き続き高気圧のへりにあたって曇り、済州島は夜一時雨の所もあるでしょう。18日の予想最低気温は10度から19度、日中の最高気温は21度から28度という予報です。

5月16日火曜日

・南北は16日午前、板門店の韓国側の「平和の家」で4回目の南北将官級軍事会談を開き、南北縦断鉄道と道路の通行のための軍事保障合意書の締結と軍当局間のホットラインの開設について協議を始めました。今回の会談は来月に予想されている金大中前大統領の北韓訪問を列車で行えるかどうかが事実上、かかっています。会談に先立って、韓国側首席代表のハン・ミング陸軍少将は「5月21日は田植えを始める小満という節季である。この会談も南北が緊張緩和、信頼構築、平和定着の田植えの役割を果たす会談になるようにしたい」と述べました。これに対して北韓側のキム・ヨンチョル団長は「5月は万物に活力を与える季節だ。2000年の‘わが民族同士で’という6・15精神をもとに会談を進めていけば成果が大きいだろう」と答えました。

・金大中前大統領の北韓訪問を話し合う南北実務者接触が16日から、金剛山で始まりました。

・大韓赤十字社の韓完相(ハン・ワンサン)総裁が16日、西海上空の直行航空路を通って、平壌入りしました。

・韓国を訪れた国連のアナン事務総長は15日、外交通商部庁舎で潘基文外交通商部長官と会談した後、共同記者会見し、「韓半島の平和と安定のためには北韓の核問題の解決が最も重要で、これは人権などの問題とは切り離して扱われるべきだ。6カ国協議の参加国はいまの停滞状態を乗り越えて、6カ国協議の再開に向けて引き続き努力してもらいたい」と述べました。アナン事務総長はまた靖国神社参拝を含めた日本の歴史認識問題について「一般的にみて歴史は真実からアプローチしていくべきだ。歴史は後世が学ぶ過去の記録であり、不幸な過去は繰り返されてはならないので、皆が共感できる歴史の記述が必要だ」と述べたうえで、「韓日中3カ国の歴史問題のかっ藤を解消するため、他の地域でのケースをモデルとしてほしい。ヨーロッパの25カ国は統一ヨーロッパを進めている」と述べました。アナン事務総長はさらにら致被害者問題について「ら致は許されないもので、拉致被害者の消息など、北韓の説明が必要だ」と述べました。

・盧武鉉大統領は16日、韓国を訪れた国連のアナン事務総長と会談しました。盧武鉉大統領はアナン事務総長と昼食をともにし、この席で、「今回の訪問が有益であったことを期待する」と述べました。これに対してアナン事務総長は「韓国には1980年に訪れたことがあるが、その時と比べて韓国が成し遂げた成果に驚いている。韓国がさらに国際舞台で大きな役割を果たすことを期待する」と述べました。

・韓国を訪れている横田めぐみさんの父親の滋さんらら致被害者の家族は、16日、めぐみさんの前の夫とされている、やはり韓国から北韓にら致されたキム・ヨンナムさんの母親、チェ・ゲウォルさん(82)に会いました。双方の家族の出会いは、韓国のら致被害者家族会によってソウル松波区の水産共同組合中央会の会議室で行われました。会場にはキム・ヨンナムさんの母親のチェ・ゲウォルさんと姉のキム・ヨンジャさん(48)が到着し、続いて会場に到着した横田滋さんとチェ・ゲウォルさんが握手を交わしました。滋さんはこの場で「今もら致された子どもが親を呼んでいる声が聞こえてくるようだ。みんなが再会できるまで力を合わせましょう」と述べました。キム・ヨンナムさんの姉のヨンジャさんは「大事な家族の縁ができたので、ら致被害者を送還させることに向けて声を一つにしたい」と答えました。

・横田めぐみさんの父親の滋さんらら致被害者の家族は、15日、短波放送の自由北韓放送で北にいるめぐみさんに呼びかけたあと、16日は午前中、ソウル西大門区にあるら致被害者家族協議会を訪問しました。滋さんはこの席で「韓国にきて若者たちがら致被害者団体でボランティア活動をしているのを見て嬉しくなった。ら致問題の解決のためには韓国と日本の団体同士の協力が絶対に必要だ」と強調しました。

・今月31日に投票が行われる統一地方選挙の候補者登録が16日から始まりました。最大の関心が寄せられているソウル市長選挙には、与党ウリ党の康錦実(ガン・グムシル)候補、野党ハンナラ党の?世勳(オ・セフン)候補らが登録を済ませました。中央選挙管理委員会は、今回の選挙には全国で1万1000人あまりが候補者登録をし、前回2002年の選挙の2.5倍よりやや高い2.8倍の競争率になるものと予想しています。今回の地方選挙ではソウル市長など広域団体の長16人、市、郡、区の基礎団体長230人、広域議員、基礎議員の合わせて3867人を選出します。

・今回の地方選挙には有権者1人が6枚の投票用紙に投票する「1人6票制」となります。有権者が選ぶのは広域団体長、基礎団体長、地域区の広域議員、比例代表の広域議員、地域区の基礎議員、それに新たに比例代表の基礎議員の6人を選びます。

・独島、日本でいう竹島の領有権をめぐって、韓国と日本がぎくしゃくしている中で、韓国を訪れる日本人の数が減っていることがわかりました。法務部出入国管理局によりますと、先月4月の1カ月間に、韓国を訪問した日本人観光客の数は、17万5,021人で、前の月より22%も減っています。日本人観光客の数は、今年1月は15万人で、2月は17万人、3月は22万人と増え続けていましたが、独島(竹島)問題が起きた4月に入って、大幅に減っています。また建設交通部によりますと、韓国と日本を結ぶ空の便を利用した人は、今年3月、77万人だったのに対して、4月は17%も減って、69万人あまりでした。

・韓国戦争の際、戦死した韓国軍兵士の遺骨発掘作業を進めている韓国陸軍はDMZ=非武装地帯では初めて韓国軍兵士の遺骨を発掘しました。

・高品質の画像通話、高速のデータ受信などを提供する、さらに進んだ移動通信サービスが16日から世界で初めて韓国で始まりました。

・ソウル都心を東西に流れる清渓川(チョンゲチョン)を訪れた人が、去年の10月オープンから通算2050万人を超えました。

・今年、2006年の韓日の観光交流の促進をアピールするイベントが15日、東京で行われました。

・2002年のサッカー・ワールドカップで、韓国代表チームを指揮し、現在はオーストラリア代表チームの監督をしているオランダ人のヒディンク元監督は、民放SBSの番組に出演し、今年のドイツ・ワールドカップで最も影響力のある韓国の選手について、朴智星(パク・チソン)選手の名を挙げました。

・韓国外換銀行が公示した16日の為替レート、日本の円100円は、856ウォン97銭で、前日に比べて3ウォン82銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは944ウォン90銭で、前日に比べて1ウォン30銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1382.11で、前日より31.87ポイントも下落しました。

・16日のソウルは晴れ、午後3時の気温は24度でした。17日は高気圧のヘリにあたって、中部地方は晴れのち曇りとなるでしょう。17日の予想最低気温は7度から18度、日中の最高気温は20度から28度という予報です。

5月15日月曜日

・モンゴル、中央アジアのアゼルバイジャン、中東のアラブ首長国連邦を訪問していた盧武鉉大統領は、8日間の日程を終え、15日午前9時、専用機でソウル空港に着いて、帰国しました。今回の訪問の最後の日程として、アラブ首長国連邦を訪問していた盧武鉉大統領は、ドバイ首長のムハンマド首相と会談し、ドバイで進めている世界最大の人口島や石油プラントの建設、不動産、IT分野への韓国企業の参加を増やすことについて話し合いました。またアブダビ首長のナヒヤーン大統領と会談し、両国関係を新しいレベルの未来志向的パートナ関係に格上げし、協力を深めることを盛り込んだ共同声明を採択しました。盧武鉉大統領はこのあと、韓国の三物物産がドバイで工事を進めている地上160階建ての世界で一番高いビルの現場を視察しました。今回の3カ国訪問では、エネルギーの確保やそれぞれの国への韓国企業の進出促進が合意されました。

・新世界デパートなどを抱える新世界グループが息子に経営権を相続させるために1兆ウォンを超える贈与相続税を払うことを発表しました。1兆ウォンもの贈与相続税の納付は、韓国の財閥としては歴代最高の金額となり、注目を集めています。新世界グループのク・ハクソ社長は、12日、中国の上海に開店したEマートのオープン式典後の記者会見で、「最近、韓国の財閥で、違法な相続方法をとることによって財閥の2世3世に対するイメージが悪化しており、それを払しょくしようとするのが、新世界グループの大株主の考えだ。新世界の李明熙(イ・ミョンヒ)会長や夫の鄭在恩(チョン・ジェウン)名誉会長が持っている株式を息子の鄭溶鎭(チョン・ヨンジン)副社長に事前贈与し、相続させる中で、およそ1兆ウォンの税金を納付することにした。早ければ。今年の秋にも税金を納めることにしている」と述べました。このような新世界グループの方針について、三星グループや現代グループが息子への相続にあたって、違法行為を行って起訴され、結局、1兆ウォン近くを社会に寄付することにしていることが影響されたものとみられています。

・がん細胞がほかの臓器に転移するのを防ぐタンパク質の存在が、ソウル大学の研究チームによって初めて解明されました。ソウル大学生命科学部の白盛喜(ペク・ソンヒ)教授(36)のチームは、がん転移抑制遺伝子の活動を防ぐタンパク質を研究する過程で、人間の体内にあるSUMOタンパク質ががん抑制遺伝子のKAI1に影響を与えることを発見しました。それによりますと、SUMOタンパク質はKAI1の活動を妨害するREPTINタンパク質と結合したり分離することによって、がんの転移を活発にさせたり抑制することができるということです。白教授は、「今回解明されたSUMOタンパク質のメカニズムを利用すれば、正常な細胞には影響を与えず、がん細胞だけを選んで攻撃できる抗がん剤開発につながる可能性がある」と話しています。この研究結果―は、イギリスの科学雑誌のネイチャーの姉妹紙の「ネイチャー・セル・バイオロジー誌」で、『注目すべき論文』に選ばれました。

・来月9日に開幕するサッカーワールドカップのドイツ大会に向け、陣容を整えた韓国代表チームは14日から京畿道坡州(パジュ)市のトレーニングセンターで国内合宿を始めました。14日は、軽い怪我をして現在、リハビリ中のパク・チソンとチョン・ギョンホがトレーニングに参加できず、まだ海外のリーグから帰国していないイ・ウルヨンを除く20人が1時間半あまり軽いトレーニングを行いました。アドフォカート監督は、今後のトレーニングの計画について、「国内での2週間あまりは体力強化に力を入れるつもりだ」と話しました。韓国代表チームは今月23日はアフリカのセネガルと、26日はボスニア・ヘルツェゴビナとのそれぞれ強化試合を行い、27日にスコットランドに向かって、ノルウェーとガーナと強化試合を行った後、来月6日、ドイツに入ることにしています。

・5月31日に投票が行われる統一地方選挙の候補者登録が、16日から2日間行われます。これは、日本の立候補の届出にあたるもので、出馬予定者は、16日と17日の2日間に、管轄の選挙管理委員会に、財産、納税、病気、前科、そして最終学歴の証明書などの書類を提出して、候補者登録をし、18日から選挙戦に入ります。中央選挙管理委員会が集めた情報によりますと、250の自治体の1028の選挙区で、2867人を選ぶ今度の統一地方選挙は、4年前より高い2.8倍の競争率となるものとみられています。また今回から投票可能な年齢が20歳から19歳に引き下げられました。

・15日午前10時ごろ、京畿道広州市の八堂ダムで人が死亡しているのをダムの管理事務所の職員が見つけました。調べたところ、この人はソウル市の前住宅局長、パク・ソガンさん(60)で、現代自動車グループの秘密資金事件で、15日、検察に呼ばれていたことから、警察ではパク・ソガン前局長は橋の上に車を停めて飛び込み自殺したものとみています。パク前局長はソウル市端草区良才洞の現代自動車グループ本社ビルの建築認可にからんで金品を受け取っていた疑いがもたれていました。

・韓国駐留アメリカ軍基地の移転先となっている京畿道平沢市で、14日の日曜日、再び大規模な反対集会が開かれましたが、前回のような参加者と警察との大きな衝突は起きませんでした。

・横田めぐみさんの父親の滋さんら拉致被害者の家族が、めぐみさんの夫である可能性が高いキム・ヨンナムさんの家族に面会するため、15日、韓国入りしました。

・5月15日は第25回 先生の日です。ソウル龍山区の白凡記念館では教育人的資源部と韓国教員団体総連合会共催の記念式典が行われ、韓明淑国務総理らが出席して、教員7448人に政府から勲章や褒章・表彰が行われました。また全国各地で、先生の日頃の苦労に感謝するイベントが行われました。ところで、ソウル市教育庁によりますと、15日の先生の日はソウルの小中高校の66%が学校長の裁量で休校としました。これは一部の父母が先生に賄ろを渡す風潮が強くなり、先生の日の前後に賄ろを渡す場合が多いことから、学校側が自粛策をとったものです。

・ソウル市のアパート1軒の公示価格は平均2億8000万ウォンあまりで、公示価格が最も高い区と最も低い区の差は4.6倍に達していることが分かりました。

・ソウルに次いで、釜山の市内バスでも、交通カードを利用したバス同士の無料乗り換え制度が13日から導入されました。

・ドイツのプロサッカーのブンデス・リーガで活躍しているチャ・ドゥリ選手がSGフランクフルトからFSVマインツ05に移籍しました。チャ・ドゥリ選手は、今年のドイツ・ワールドカップでは、韓国代表チームの予備選手に入っています。

・日本で活躍している韓国人女子プロゴルファーの李知姫(イ・ジヒ)選手(27)が、今季2勝目を挙げました。

・韓国外換銀行が公示した15日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、860ウォン79銭で、先週金曜日の12日に比べて、13ウォン57銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、943ウォン60銭で、12日に比べて、10ウォン90銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1413.98で、12日より31.22ポイント下落しました。

・15日のソウルは晴れ、午後3時の気温は25度2分で、夏日となりました。16日は全国的に高気圧の圏内に入り、概ね晴れの1日になるでしょう。16日の朝の予想最低気温は、7度から17度、日中の最高気温は22度から27度という予報です。

5月13日土曜日

・韓国と北韓は南北の連結工事が終わった鉄道の京義線と東海線で列車のテスト運転をすることに合意しました。南北は13日、開城工業団地にある南北経済協力協議事務所で、実務者接触を行いました。南北の合意によりますと、京義線は韓国側のムン山(ムンサン)駅と北韓の開城駅の間27.3キロ、東海線は韓国のチェジン駅と北韓の金剛山駅の間25.5キロで、テスト運転は25日の午前11時から4時間半に渡って行われます。そして京義線の場合は北韓の関係者と取材陣ら100人が陸路、韓国に来て、列車に乗って北韓に戻り、東海線は韓国の関係者や取材陣100人がやはり陸路、北韓入りして金剛山駅から韓国側に戻ってくる形となります。南北ともにディーゼル機関車が客車5両を引く列車で、25日のテスト運転を前に来週17日から19日まで線路や信号などを共同で点検することにしています。南北縦断鉄道のテスト運転は一昨年6月の第9回南北経済協力推進委員会で、一昨年10月に実施することで合意しましたが、これまで実現できずにいました。これで1951年6月12日、韓国戦争によって破壊され途絶していた南北をつなぐ鉄道は55年ぶりにつながることになり、来月に見込まれている金大中前大統領の平壌訪問も鉄道の京義線を利用する可能性が高くなりました。

・アラブ首長国連邦を訪問している盧武鉉大統領は13日、ナヒヤーン大統領と会談し、両国間の友好協力関係をさらに発展させるとともに、エネルギー、貿易、建設、プラント、投資、ITなど多方面で両国間の協力を拡大していくことで合意しました。盧武鉉大統領のアラブ首長国連邦訪問は、1980年に、両国が国交を結んでから初めての訪問で、会談で両国首脳は「原油国際共同備蓄事業」を進めていくことになりました。この原油国際共同備蓄事業は韓国にある原油備蓄施設に産油国の原油を貯蔵するもので、韓国は賃貸収益と、非常の際に原油の優先購買権を得て、産油国は北東アジアでの販売拠点を確保するものです。

・アメリカを訪問している千正培法務部長官は現地時間で11日、アメリカのゴンザレス法務長官、チャトフ国土安全保障長官と会談し、アメリカが検討している韓国人に対するビザ免除措置を早期に試行するよう要請しました。千正培法務部長官はまたビザ免除措置の条件となっている電子パスポートの発行について、電子パスポートのシステムの韓米共同研究を提案し、アメリカの両長官は「良いアイデアだ」として具体的な方法を話し合う用意を示しました。千正培法務部長官はまたアメリカが北韓脱出者を難民と認めて受け入れていることについて、「北韓脱出者は憲法上、韓国の国民となるが、人道的な配慮が優先されるべきだ」と述べました。

・今月5日、アメリカが亡命を受け入れた北韓脱出者6人はブッシュ大統領の直接の指示によって行われたことが分かりました。ホワイト・ハウスに詳しい消息筋は11日「今回の北韓脱出者の受け入れに大きな役割をした共和党のサム・ブラウンバック上院議員が先月、ホワイト・ハウスでブッシュ大統領と会った際、アメリカへの亡命を希望している北韓脱出者を受け入れるのは外交問題ではなく、モラルの問題だと述べて難民受け入れを要請し、これについてブッシュ大統領はその場にいたチャトフ国土安全保障長官に亡命受け入れを指示した」と述べました。この消息筋はさらに「ブッシュ大統領は去年、北韓脱出者を受け入れることを検討したが、6カ国協議を考慮して自制していた。しかし最近、6カ国協議の見通しが不透明になったことから、脱北者を受け入れた」とも述べました。

・アメリカの投資銀行兼証券会社のゴールドマンサックスは13日、1年先にはウォン高がさらに進み、アメリカドル1ドルは今の925ウォンから875ウォンになるだとうという見通しを出しました。また今から3カ月後の見通しを1ドル975ウォンとしたのを900ウォンに、6カ月後に1ドル950ウォンになるとしていたのを890ウォンにそれぞれ修正しました。しかしウォン高になっても韓国の輸出産業は、深刻な打撃を受けないとし、今年のGDP=国内総生産の成長率は5.3%にそのまま維持しました。韓国のウォン高についてゴールドマンサックスは「短期差益を狙うホットマネーがウォン高の主な要因となっている。日本の円と中国の元などアジア通貨の影響を受けて、ウォン高がさらに進む可能性もある」と分析しています。

・日本政府は12日の閣議で独島、日本でいう竹島について「遅くとも17世紀半ばには領有権を確立していたと考えられる。1954年以降、韓国が独島(竹島)を占拠しているのは不法占拠だ」とする見解の文書を出したことについて、外交通商部は13日、日本政府の主張は認められないという論評を出しました。外交通商部は論評で「独島(竹島)は歴史的、地理的、国際法的に固有の領土であるり、韓国が独島(竹島)について正当な主権を行使していることを、日本政府が不法占拠だと主張することは認められない」としています。中でも17世紀半ばには日本が領有権を確立していたとする部分について「歴史文献を見ても、日本の主張は事実と違うことが分かる。日本政府は1905年の日本による植民地支配によって韓国から独島(竹島)を奪っていた事実を直視してほしい」としています。

・5月31日の統一地方選挙を控えて、12日夜、与野党5党の代表が出席する政策討論会が行われ、KBSとMBCが生中継しました。中央選挙管理委員会が開いたこの政策討論会には、与党ウリ党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)議長、野党ハンナラ党の朴槿恵(パク・グンヘ)代表、民主党の韓和甲(ハン・ファガプ)代表、民主労働党の文成賢(ムン・ソンヒョン)代表、国民中心党の沈大平(シム・デピョン)代表が出席し、雇用創出、減税、韓米FTA=自由貿易協定について激論を交わしました。

・大法院は12日、一昨年4月の第17代国会議員選挙の際、1億2000万ウォンの不法な選挙資金を使ったとして選挙違反に問われていたハンナラ党の慶尚南道馬山甲選出の金政夫(キム・ジョンブ)議員の妻に対して懲役2年の一審判決を確定しました。選挙法によりますと、国会議員の配偶者が公職選挙法違反で懲役刑か300万ウォン以上の罰金刑が言い渡されますと、当選無効となることから、金政夫議員は12日で、国会議員の資格を失いました。これで国会は与党ウリ党142、野党ハンナラ党123、民主党11、民主労働党9、国民中心党5、無所属5、欠員4人となりました。

・農協中央会のチョン・デグン会長(62)が現代自動車グループに土地を売却した見返りに3億ウォンを受け取ったとして、12日、特定犯罪加重処罰法の収賄の疑いで大検察庁に逮捕されました。検察の調べによりますと、農協中央会のチョン会長は去年11月、農協中央会が持っていたソウル瑞草(ソチョ)区良才(ヤンジェ)洞の土地950平方メートルを現代自動車に66億ウォンで売却し、のちに現代自動車の副会長から3億ウォンを受け取った疑いがもたれています。この土地は、近くにある現代自動車のビルの増築に必要で、農協中央会のチョン・デグン会長は現代自動車に便宜をはかって、土地の売却をスムーズに進めたとされています。

・野党ハンナラ党の元院内代表でこのほど党を離党した金徳龍(キム・ドクリョン)議員のキム・ヨルジャ夫人(64)が収賄の疑いで、12日、ソウル中央地方検察庁に逮捕されました。調べによりますと、キム・ヨルジャ夫人は、今年2月から3月にかけて、ソウル市議会議員の妻がソウル瑞草(ソチョ)区長選挙でハンナラ党の公認候補にしてほしいと頼まれ、7回に分けて現金4億4000万ウォンを受け取った疑いが持たれています。このソウル市議会議員も贈賄の疑いで逮捕されました。

・イギリスのマンチェスター・ユナイテッドで初めてのシーズンを終えて韓国に帰ってきた、韓国代表チームのミドル・フィルダー朴智星(パク・チソン)選手は12日記者会見し、ドイツ・ワールドカップについて「われわれは十分に16強入りできると思う。ドイツでの試合で最も難しい試合はトーゴ戦である。その結果によって、残りの試合が簡単にも難しくにもなる。前回2002年のワールドカップの際は先輩たちについていったが、今は経験と技量も積んできたので、後輩と先輩との橋渡しの役割をしたい」と抱負を語りました。

・全羅南道にある小さな金剛山と呼ばれている全羅南道霊岩(ヨンアム)郡月出(ウォルチュル)山に12日、韓国で一番高い吊り橋が開通しました。

・13日は土曜日のため為替レートの変動はありません。12日の日本の円100円は、847ウォン22銭で、アメリカドル1ドルは932ウォン70銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・13日のソウルは晴れ、午後3時の気温は17度3分でした。14日は高気圧の圏内に入り、全国的におおむね晴れの見込みです。14日の予想最低気温は6度から12度、日中の最高気温は20度から23度という予報です。

5月12日金曜日

・ソウル大学獣医学部の黄禹錫前教授の論文ねつ造にともなう詐欺などについて、ソウル中央地方検察庁の特別捜査チームは、12日、黄禹錫前教授のES細胞研究は、アメリカピッツバーグ大学に派遣されたキム・ソンジョン研究員が単独で行った「細胞のすり替え」と、黄禹錫前教授が陣頭指揮をとった「論文ねつ造」が結合した詐欺事件だったとする最終結論を出し、黄禹錫前教授を特定経済犯罪加重処罰法違反の詐欺や横領などの罪で在宅起訴し、5カ月間におよぶ捜査を終了しました。検察は、2004年と2005年にアメリカの科学雑誌、サイエンスに掲載した論文は、黄禹錫前教授の指示によって広範囲にわたってデータや写真のねつ造が行われたものであることを確認しました。また細胞のすりかえは、キム・ソンジョン研究員が細胞の培養を成功させなければならないという重圧感から、ソウルのミズメディ病院の受精卵のES細胞を黄研究室のES細胞培養容器の中に混入させたものに過ぎず、それぞれの患者から作ったES細胞は存在していなかったことを確認しました。このため検察は、キム・ソンジョン研究員を業務妨害などの罪で在宅起訴しました。検察はまた、共同論文著者のアメリカピッツバーグ大学のシャットン教授については、論文のねつ造を事前に知っていた可能性があるとみられるものの、直接、取り調べを行っていないので断定はできないとしています。検察はさらに、黄前教授が、政府や民間団体などから巨額の研究費の支援を受け、このうちおよそ28億ウォンを横領したほか、研究用の卵子を違法に買い入れるなどしていたことを突き止めました。

・政府は、黄禹錫前教授のES細胞論文ねつ造事件が12日の検察の捜査発表で一段落したものとみて、政府レベルでのES細胞の研究支援を積極的に繰り広げていく方針です。それによりますと、政府は、すでに世界的な水準に達しているES細胞研究の技術を無駄にしないためにも科学技術部と、産業資源部などが総合計画をたて、黄禹錫前教授を除いた研究陣によって推進することになりました。

・与野党は、12日、黄禹錫前教授チームのES細胞関連の研究が詐欺だったとする検察の最終捜査結果を受けて、遺憾の意を表明するとともに、政府の研究支援システムの制度的改善などを通じて科学界が新たに誕生する契機としなければならないと声をそろえました。

・韓国駐留アメリカ軍基地の移転先となっている京畿道平沢市で、14日、日曜日に再び大規模な反対集会が開かれますが、これを前に韓明淑国務総理は、12日、国民に向けての談話を発表し、平和な集会を行うよう強く求めました。平沢では、今月4日と5日に市民団体による基地拡張反対集会が行われ、 参加者と韓国軍兵士や警察官が衝突して多くのけが人が出ています。韓明淑国務総理は、談話の中で、「国民の誰もが政府と異なる考えを持つことが可能で、その意思を自由に表現できるが、表現方法はあくまで合法的で平和的でなければならない。市民と公権力との物理的衝突は二度とあってはならない」と強調し、14日に予定された抗議集会を自粛するよう求めました。韓明淑総理はさらに、「この50年間に2度も土地を強制的に奪われた平沢市民の心の痛みを理解している。政府の対話不足を認め、開かれた姿勢と誠意をもってこの難題を解決できるよう最善を尽くす」と述べました。また韓国駐留アメリカ軍基地の移転は、全国にある1億7160ヘクタールのアメリカ軍基地を返還してもらう代わりに平沢で1200ヘクタールの土地をアメリカ軍に提供するものだ。これによって首都ソウルに外国軍部隊が駐留する歴史を清算する意味があり、韓国とアメリカの同盟は韓国社会の発展のために必要であるという点などを挙げて、平沢へのアメリカ軍基地移転に対する国民の理解を求めました。

・3カ国を歴訪している盧武鉉大統領は12日夕方、中央アジアのアゼルバイジャンから、最後の訪問国 中東のアラブ首長国連邦に向けて出発しました。

・4回目の南北将官級会談が来週16日から18日まで、板門店の韓国側地域の「平和の家」で開かれることになり、軍当局間のホットライン設置や、南北縦断鉄道と道路の通行のための軍事的な安全保障について協議する予定です。

・大韓赤十字社の韓完相総裁が、来週16日から20日までの5日間、平壌を訪問することになりました。
韓完相総裁は、平壌で序列2位の金永南(キムヨンナム)最高人民会議常任委員長らと会って、離散家族の交流や南北赤十字病院の医療スタッフの交流について協議する予定です。

・北韓に追加支援することになった肥料20万トンの最初の肥料の船積み作業が12日、全羅南道麗水(ヨス)港で始まりました。肥料の船積みを始めたのは、韓国船籍のBJACE5900トンで、12日から複合肥料7000トンの船積み作業を始め、15日に北韓西海岸の南浦港に向かう予定です。

・韓国駐留国連軍司令部が、北韓で政権が崩壊するなど韓半島有事の際に備えて、国際部隊を設置することを検討していることが確認されました。アメリカ軍事専門誌によりますと、国連軍司令部は、今月9日から3日間、ソウルの竜山基地内で13カ国の将校や民間専門家ら200人を招いて、国際部隊の設置について意見を交換しました。今度の会議は、韓米同盟再編後の国連軍司令部の役割と機能を強化することを示唆したものとみられています。

・大学生3人のうち1人は、5月31日の統一地方選挙に際して特に支持する政党がないことが世論調査の結果、分かりました。

・来月行われるサッカーのドイツワールドカップで、韓国人はベスト8に、日本人は決勝トーナメントに進出できることをそれぞれ期待していることが分かりました。

・韓国では、一世帯に一台の割合で乗用車を保有しており、経済活動人口3人のうち2人が乗用車を持っていることが分かりました。

・もち米入りの鶏のスープに高麗人参やニンニクの入ったレトルトパウチ商品の「サムゲタン」の輸出が好調をみせています。農林部によりますと、今年1月から4月までの間、サムゲタンの輸出は271トン、114万2000ドルと去年の同じ時期に比べて30.3%増えました。輸出先としては、日本が186トンで最も多く、次いで台湾56トン、香港24トンとなっています。

・韓国外換銀行が公示した12日午後3時の為替レート、日本の円100円は、847ウォン22銭で、前日より6ウォンのウォン安でした。アメリカドル1ドルは、932ウォン70銭で、前日より2ウォン90銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1445.2で、前日より19.50ポイント下落しました。

・12日のソウルは曇り、午後3時の気温は、18度7分でした。13日は、気圧の谷が次第に遠ざかり、全国的に曇りのち晴れの空模様となるでしょう。13日の全国の朝の予想最低気温は、11度から14度、日中の最高気温は、17度から21度の予報となっています。

5月11日木曜日

・サッカーのドイツ・ワールドカップに出場する韓国代表チームの23人の選手が11日、発表されました。韓国代表チームのアドフォカート監督は、11日午後、ソウル市内のホテルで記者会見して韓国代表チームの選手23人の名前を発表しました。それによりますと、▼ゴールキーパーは、イ・ウンジェ(水原三星)、キム・ヨンデ(城南一和)、キム・ヨングァン(全南ドラゴンズ)の3人。▼ディフェンダーは、チョ・ウォンヒ(水原三星)、チェ・ジンチョル(全北現代)、キム・ドンジン(FCソウル)、キム・ジンギュ(日本磐田)、キム・サンシク(城南一和)、イ・ヨンピョ(英トッテナム)、キム・ヨンチョル(城南一和)、ソン・ジョングク(水原三星)の8人。▼ミッドフィルダーは、パク・チソン(英マンチェスター)、キム・ドゥヒョン(城南一和)、キム・ナムイル(水原三星)、イ・ウルヨン(トルコ・トラブジョンスポルト)、イ・ホ(蔚山現代)、ペク・チフン(FCソウル)の6人。そして▼フォワードは、アン・ジョンファン(独MSVデュイスブルグ)、チョ・ジェジン(日本清水)、ソル・ギヒョン(英2部WOLVES)、パク・チュヨン(FCソウル)、チョン・ギョンホ(光州尚武)、イ・チョンス(蔚山現代)の6人です。23人のうち、前回2002年のワールドカップで活躍した選手は、アン・ジョンファンら10人で、今回新しく代表チームに選ばれた選手は13人です。このほか予備選手として、チャ・ドゥリら5人を発表しました。選手を選んだ基準について、アドフォカート監督は、「均衡を取れるチームにした。自分のポジションだけでなく、状況によって、ポジションを変えることができる選手を中心に抜てきした」と語りました。韓国代表チームは14日からワールドカップに向けての本格的なトレーニングに入り、韓国で2回、ヨーロッパで2回、合わせて4回強化試合を行ってから、来月6日、ドイツ入りすることにしています。

・韓国は中央アジア・カスピ海の油田開発に参加することになりました。3カ国を歴訪している盧武鉉大統領は11日、中央アジアのアゼルバイジャン共和国で、アリエフ大統領と会談し、カスピ海の中南部にある油田のINAM鉱区の開発に、韓国が参加するための了解覚書を締結しました。アゼルバイジャンの中南部にある油田のINAM鉱区は、推定埋蔵量20億バレルの大型鉱区で、西ヨーロッパの国々が油田開発の半分を確保しており、韓国は今回の諒外覚書の締結で、全体の20%の確保を目標に実務者交渉を進めることになりました。韓国は1992年にアゼルバイジャン共和国と国交を結んでおり、今回が初めての首脳会談でした。この中で、両首脳は、原油、天然ガスの共同開発をはじめ、貿易と投資を拡大し、建設とIT分野の協力について協議しました。また年内に両国に大使館を開設することになりました。

・韓国銀行の金融通貨委員会は、11日の会議で、政策金利のコール金利の誘導目標をこれまでどおり年4%に据え置くことを決めました。李ソンテ韓国銀行総裁は、「コール金利を据え置くことにしたのは、「最近、ウォン高ドル安が続いているうえ、原油価格の急騰で、実体経済と金融市場の動きをしばらく見守る必要がある」と説明しています。一方、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会は、10日、短期金利の指標であるFF=フェデラルファンド金利の誘導目標を0.25ポイント引き上げて、年5%とすることに決めました。これで韓国とアメリカとの政策金利の差は、1%に開くことになりました。

・国連のアナン事務総長は、「北韓の金正日国防委員長の国連訪問を希望する」と述べました。国連のアナン事務総長は、10日、韓国、中国、日本などアジア各国の歴訪を前に、国連本部でアジア各国のマスコミと記者会見し、「去年、国連のミレニアム首脳会議に金正日国防委員長の出席を求めたが、実現できなかった。今回のアジア歴訪で、北韓を訪問できず残念だ」として、このように述べました。

・WFP=世界食糧計画は、北韓への食糧支援を再開することになりました。WFPと北韓は9日・10日の2日間、 平壌で協議を行った結果、今年から2年間に190万人を対象に、総額1億200万ドル相当の15万トンの食糧支援を再開することで合意しました。

・申彦詳(シン・オンサン)統一部次官は、韓国による北韓への支援額は、国民1人あたりに換算すると年、ん2,900ウォン、アメリカドルで3ドル程度で、決して大きくないという見方を示しました。申彦詳(シン・オンサン)統一部次官は、11日、ソウル市内で開かれた会議で、「1995年から去年までの11年間、韓国政府による対北韓支援額は、合わせて1兆5,150億ウォンで、国民1人あたり年平均2,900ウォンを負担したことになる」と説明しました。

・5月31日の統一地方選挙の立候補予定者のうち、女性の数が全体の5%にも満たないことが分かりました。全国の73の女性団体の連合体が10日発表したところによりますと、今月5日現在、政党別に立候補が決まった候補者の中で、女性の割合は、与党ウリ党が78人で、全体の候補予定者の2%しかいないほか、野党ハンナラ党は124人で5%、民主党は22人で2%に留まっています。しかし民主労働党は、女性の候補予定者の数が全体の23%にあたる145人でした。

・スイスの国際経営開発研究院が毎年発表している「世界競争力ランキング」で、韓国は去年より9ランクも下がって、38位に留まりました。

・韓国系アメリカ人のプロ・フットボール選手、ハインズ・ワード選手が今月26日、再び韓国を訪れる予定です。戦争孤児や混血人の子どもを助けるパールバック財団の韓国支部によりますと、「ワード選手は韓国にいる混血人の子どもたちのための財団を設立するため、26日から30日まで、再び韓国を訪問する」ということです。

・警察庁は韓国国籍を持つ混血の人を警察官に特別採用することにし、関連規定の改正を進めています。警察庁によりますと、外国人が集団で生活を営んでいる地域が増えていることからバイリンガルの韓国国籍の混血人を警察官に採用することにし、関連規定の改正を進めて、来年にも各警察署に派遣することにしています。

・政府は、国内での養子縁組を活性化させるために、5月11日を「養子縁組の日」と決め、11日、1回目の記念行事を行いました。

・英語などを覚えるため海外留学するソウルの小・中・高校生の数が、去年より15%あまり増えていることがわかりました。

・韓国外換銀行が公示した11日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、841ウォン22銭で、前日に比べて、3ウォン14銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、935ウォン60銭で、前日に比べて、2ウォン9銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1371.59で、前日より3.29ポイント下落しました。

・11日のソウルは晴れ、午後3時の気温は22度7分でした。12日はソウルなど中部地方は、高気圧の縁に当って曇りがちで、南部地方は弱い気圧の谷の影響を受けて曇り、夜、雨の降る所も多いでしょう。12日の朝の予想最低気温は、8度から14度、日中の最高気温は17度から25度という予報です。

5月10日水曜日

・3カ国を歴訪している盧武鉉大統領は10日、モンゴルから中央アジアのアゼルバイジャンに向かいましたが、9日、モンゴルで行った同胞との懇談会で「これから北韓に多くのことを譲歩する。来月に予定されている金大中前大統領の北韓訪問に期待している」と述べました。盧武鉉大統領はこの中で「原則なしに譲歩するのではない。北韓のすべてを正当化させることはできないが、制度的、物質的な支援は条件をつけずにやりたい。私は北韓に対してオープンな姿勢で臨んでおり、いつ、どこで、何でも話し合おうと重ねて強調してきた。また北韓の体制の崩壊を望んでおらず、ともに発展していきたい」と述べました。盧大統領はさらに「南北の間で相互不信をなくしていくのが重要で、特に経済力、軍事力の強い韓国が北韓の体制崩壊を望んでいるのではないかという北韓の不安をなくしていくのが重要だ。韓米連合軍事演習は敵の攻撃に対する防御的な演習だが、北韓を不安にさせる諸事情がある」とも述べました。盧大統領のこのような発言は 金大中前大統領の北韓訪問を前にして、南北首脳会談の実現に向けた強い意志を示したものとして受け止められます。これについて青瓦台の関係者は「南北首脳会談についてのこれまでの原則に改めて触れたもので、政府の方針が変わったのではない」と説明しています。

・盧武鉉大統領が北韓に多くのことを譲歩すると述べたことについて、李鐘ソク(イ・ジョンソク)統一部長官は10日、「新しい重大提案はない」と述べました。李鐘ソク統一部長官は、10日、与党ウリ党との会議に出席し「大統領の発言は、足踏み状態の6カ国協議を打開するとともに、金大中(キム・デジュン)前大統領の北韓訪問に関心を示したものだと思う」と述べました。また今月16日に金剛山で 金大中前大統領の北韓訪問についての南北実務者協議が行われることについて、李鐘?統一部長官は「実務者協議では南北縦断鉄道を利用した北韓訪問は北韓指導部の意志にかかっているが、韓国側としては強く要請したい。北韓の軍部が鉄道を利用した北韓訪問にブレーキをかけているようで、説得する予定だ」と述べました。

・盧武鉉大統領の北韓に対する譲歩発言について、野党ハンナラ党は9日、「地方選挙と南北首脳会談を念頭においた政略的な発言だ」と批判しました。ハンナラ党はさらに、国民の同意なしに一方的な譲歩をすることは、決して北韓の改革・解放を誘導するのにプラスにならないと指摘し、盧武鉉大統領が述べた制度的・物質的な譲歩は何を意味するのか、はっきり示すことを求めました。

・アメリカの保守的な民間研究機関、ハドソン研究所のマイケル・ホロウィッツ研究員は、先週アメリカが北韓脱出者6人の亡命を受け入れたのに続いて、年内に相当数の北韓脱出者の亡命を受け入れることになると述べました。ホロウィッツ研究員は2004年、アメリカで北韓人権法が制定されてから初めて認められた先週の北韓脱出者6人のアメリカへの亡命に深く関わっている人で、現地時間で9日、ワシントンで記者会見し「アメリカのレプコウィッツ北韓人権特使がこのほど北韓脱出者200人を受け入れることについて話したが、私は1000人にすべきだと思う」と述べ、年内に受け入れる北韓脱出者は最大1000人になる可能性を示唆しました。ホロウィッツ研究員はまた脱北者の定着支援について「アメリカの亡命者受け入れプログラムによって教育、職業あっ旋などの支援を受けることになる。またアメリカの韓国人社会からも多くの支援があることを期待する」と述べました。

・外交通商部のチョ・テヨン北米局長は、アメリカが北韓脱出者の亡命を受け入れたこととは関係なく、アメリカの対北韓政策は6カ国協議による核問題の平和的な解決を優先目標にしていると述べました。チョ・テヨン北米局長は10日、KBS第1ラジオの時事番組に出演し、アメリカの北韓に対する政策が変わったのではないかという質問について「脱北者の亡命受け入れは個別の問題で、アメリカの北韓に対する政策が変わったのではない。先の6カ国協議から5カ月過ぎている状況で、アメリカの政策変化についての問題提起があるのは事実だが、韓国政府は脱北者問題が北韓の6カ国協議への復帰に影響を及ぼしてはならないという方針で、これは6カ国協議の参加国も周知のことである」と述べました。また、年内に最大で1000人の北韓脱出者がアメリカに亡命する見通しがあることについてチョ局長は「脱北者の自由意志を尊重するのが韓国政府の政策なので、反対はしない」と述べました。

・政府は北韓の開城工業団地の分譲を3回に分けて行う方針です。統一部によりますと、政府と、開城工業団地事業の主体となっている現代峨山、韓国土地公社はすでに操業しているモデル団地に続く1期工事として190万平方メートルを3回に分けて分譲することになり、まず1回目として72万平方メートルの分譲を来月に行う方針です。政府は来月の分譲結果を見て、今年9月と12月にも分譲するとしています。

・経済5団体は最近の急速なウォン高ドル安について、政府に対して積極的な為替安定対策をとるよう勧告しました。韓国貿易協会、全経連=全国経済人連合会、大韓商工会議所、中小企業共同組合中央会、韓国経営者総協会の経済5団体の常勤副会長は10日、会合して、政府への勧告をまとめました。それによりますと、経済5団体は、「為替レートは市場経済によって決められるものだが、今のウォン高は韓国の輸出企業にとっては耐え難い限界水準に達している」として、政府が短期的に外国為替平衡基金を活用して、為替レートの安定に努めること、制度的には海外への間接投資の活性化、油田開発ファンド作り、韓国投資公社の投資活性化、韓国銀行で行っている通貨スワップ貸し出し制度の拡大などを要請しました。ウォン高に対する政府の市場介入について韓国貿易協会のユ・チャンム副会長は「最近、中小企業を対象にしたアンケート調査で、損益分岐点は1ドル983ウォンだった。これが一つのガイドラインになるのではないか」と述べました。

・大宇グループの金宇中(キム・ウジュン)前会長(69)に対する粉飾決算事件の求刑公判が9日行われ、検察は金宇中被告に対して懲役15年、追徴金23兆358億ウォンを求刑しました。ソウル中央地方裁判所で行われた公判で、検察は「この事件は無理な事業拡大と経営陣のモラルのなさによるもので、韓国第2位の財閥になっていた大宇倒産の影響を最小限にするために公的資金30兆ウォンが投入され、韓国経済に甚大な被害をもたらした。重刑は避けられない」として懲役15年、追徴金23兆358億ウォンを求刑しました。金宇中被告は最終陳述で「国民に大きな苦しみと被害を与えて申し訳ない。しかし大宇は30年間にわたって国の輸出の10%を占めてきて、国民経済に活力と自信を与えたと自負している」と述べました。金宇中被告は1997年と98年に、グループ会社におよそ20兆ウォンの粉飾決算を指示し、それによって金融機関から9兆8000億ウォンの貸し出しを受け、このうちの4兆ウォンを海外に不法に持ち出したとして、粉飾会計、詐欺、横領、外国為替取引法と特定経済犯罪加重処罰法違反などの罪で起訴されています。金宇中被告に対する判決公判は今月30日に行われる予定です。

・韓国は国連人権理事会の初代理事国に選ばれました。現地時間で9日、ニューヨークにある国連総会場で行われた国連人権理事会の選挙で、64カ国が立候補し、このうちアジアでは13カ国を選ぶ理事国選出投票で、韓国は148票をとって、日本、中国、インド、インドネシア、パキスタンなどともに理事国に選ばれました。

・ソウル大学の総学生会は10日、親北韓・反米とされる学生運動団体の韓総連=韓国大学総学生会連合から脱退すると発表しました。ソウル大学の総学生会のファン・ラヨル会長は10日、「韓総連など学生による政治組織は暴力的で、不合理な運動をしており、非民主的な意思決定をして、多数の学生の関心から遠のいていった。ほとんどのソウル大生は盲目的な闘争一辺倒の学生運動に拒否感をもっており、ソウル大学の総学生会が韓総連に参加する意味がない」と述べました。韓総連は1993年に発足した全国の大学の学生会を代表していた組織ですが、過激な闘争方式をとる北韓寄り、反米団体として活動し、ソウル大学の学生会が中心になっていました。

・日本や東南アジアで韓国のドラマ「チャングムの誓い」の人気が高いことから、チャングムのイメージを描いた旅客機がお目見えしました。この飛行機はアシアナ航空のボーイング767型機で、胴体に横13メートル、縦4メートルの大きさで「チャングムの誓い」のイメージを描いており、これから1年間にわたって、東南アジア、日本、中国路線に投入する予定です。

・韓国外換銀行が公示した10日の為替レート、日本の円100円は、838ウォン8銭で、前日に比べて2ウォン88銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは再び930ウォン台を切って929ウォン60銭で、前日に比べて2ウォン40銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1451.09で、前日より0.65ポイント上昇しました。

・10日のソウルは雨のち曇り、午後3時の気温は19度7分で、降雨量は0.3ミリでした。11日は全国的に高気圧の影響を受けておおむね晴れ、南部地方は午前、一時曇りとなるでしょう。11日の予想最低気温は10度から15度、日中の最高気温は16度から25度という予報です。

5月9日火曜日

・アメリカで北韓船籍の船の利用と保険の加入などを禁じる対北韓船舶制裁が9日、発効されました。アメリカ財務省は改正された外国資産管理法に従って、アメリカ人、アメリカの企業、そしてアメリカに支店を設けている外国企業は北韓の船を利用することや、保険を提供することを禁止するとしています。しかしアメリカに寄港している北韓の船は年間10隻ほどで、今回のアメリカの北韓制裁は経済的な効果より政治的な効果を狙ったものと分析されています。アメリカは韓国、オーストラリア、ギリシャにも制裁への参加を求めるなど、国際的な協力を強化しています。これについて韓国政府は、北韓の船を使うケースがなく、特別な措置を取る考えはないことをアメリカに伝えた模様です。

・モンゴルを国賓として訪問している盧武鉉大統領は9日午前、モンゴルの首都ウランバートルの政府庁舎でエンフボルド首相と会談しました。盧大統領は会談で、「韓国の経済開発の経験を伝えてほしいというモンゴルの要請を受け入れる。経済開発分野の交流と協力を拡大するとともに、文化と人の交流をさらに活性化させて両国関係を発展させていきたい」と述べました。これに対しエンフボルド首相は、韓国のモンゴルへの投資拡大と、モンゴル人の韓国での雇用拡大を求めました。盧大統領は続いてモンゴルのニャムドルジ国会議長と会談し、午後にはKOICA=国際協力財団の無償協力事業として両国の共同投資で建てられた韓国モンゴル韓方病院を視察しました。盧武鉉大統領は10日にはモンゴル訪問を終えて、夫人の権良淑(クォン・ヤンスク)女史とともに、次の訪問国アゼルバイジャンに向かいます。

・李鐘ソク(イ・ジョンソク)統一部長官は9日、統一部長官に就任して初めて北韓の開城工業団地を訪問しました。李長官は開城工業団地の管理委員会に到着後、衣類メーカーなど、入居している韓国企業の生産現場を視察しました。李長官の今回の訪問は、アメリカのブッシュ政権内部で開城工業団地の労働条件を人権問題と連携させようとする動きがあることを意識して行われたもので、引き続き開城工業団地の建設事業を進める韓国政府の方針を改めて強調するねらいもあるものとみられます。

・5月31日の統一地方選挙を20日後に控えて、中央選挙管理委員会は10日、ホームページに政策比較のコーナーを設け、各党の経済、社会・福祉、教育・環境、政治・行政、外交・安保の5つの分野の19の項目に対する各党の公約を載せることになりました。内容をみますと、首都圏の規制緩和について、与党ウリ党と野党ハンナラ党、民主党は条件つき賛成で、民主労働党と国民中心党は反対をしています。また韓米FTA=自由貿易協定の早期締結についてはウリ党は賛成、ハンナラ党は条件つき賛成、民主党は条件つき反対、民主労働党と国民中心党は反対の立場です。そのほかにも各党の基本政策と10大選挙公約も紹介しており、有権者は地元の候補を選ぶ際の参考にすることができます。

・先週5日、京畿道平澤(ピョンテク)市への韓国駐留アメリカ軍基地移転に反対する市民団体のメンバーが基地予定地に張り巡らされた鉄条網に穴を空けて侵入し、敷地の中にいた兵士に暴力を振るった問題で、水原地方裁判所の平澤支院は9日、軍事施設保護法違反などの疑いで拘束令状が請求された23人のうち、6人に令状を出し、17人については棄却しました。平澤支院は棄却について、「敷地内に侵入して違法な抗議行動を行ったことは認められるが、竹の棒を振るったり、鉄条網に穴を空けたりした証拠がないなど、単純に抗議行動に加わったものと判断される上、逃走や証拠隠滅の恐れがない」と述べました。これで、これまで平澤市で行われた抗議集会で2度に渡って拘束令状が請求された60人のうち44人の令状が棄却されました。検察は裁判所の棄却の理由を検討したうえで、再び拘束令状を請求するかどうかを判断するとしています。

・北韓の朝鮮中央歴史博物館が所蔵する国宝級の文化財90点が、龍山の国立中央博物館での展示会のため、ソウルに運ばれてきました。北韓の文化財は、開城にある高麗を建国した初代王の王建の陵から1992年に出土された王建の等身大の青銅像、新石器時代後期のカメなどの国宝50点と準国宝11点など合わせて90点です。これらは平壌の朝鮮中央歴史博物館から今月1日、金剛山に着き、金剛山で南北の博物館の関係者による手続きを終えて4日、軍事境界線を越えてソウルに移されました。国立中央博物館は、来月12日から8月16日まで、特別展「北韓の文化遺産−平壌から来た国宝」を行い、その後、大邱の国立博物館に会場を移して10月26日まで特別展を行う予定です。

・ES細胞の論文をねつ造した黄禹錫(ファン・ウソク)元ソウル大学教授の支持者3人が黄元教授のES細胞の研究費として600億ウォンを寄付しました。曹渓宗の僧侶は8日午後、記者会見し、「匿名の支持者3人が黄禹錫元教授の研究費として合計600億ウォン相当の現金と不動産を寄付することになった。3人のうち1人は住職で、2人は企業家である。黄元教授は偽りの論文を発表したことを反省しており、3人は世界初のクローンの犬など動物のES細胞の技術が海外に流出されることを懸念している」と発表しました。これについて黄元教授の弁護士は「黄元教授も寄付を知っているが、受け入れるかどうかはまだ決めていない」と話しています。

・中国のメディア企業が今月から上海で、韓国技術標準の地上波DMBサービスを開始し、中国が本格的なDMB体制に入りました。上海メディア・グループは今月から上海モバイルと共同で、LG電子と三星電子の携帯電話の端末機を利用した地上派移動放送サービスを始めたとサウスチャイナ・モーニング・ポストが9日報道しました。料金は1カ月30元から50元です。中国は2008年の北京オリンピックの前に、デジタル移動放送体制を整えるという目標を決めて、デジタル情報機器の最大の需要である携帯電話を利用したDMBの商用化を急いでいますが、その技術標準を韓国式にしたことから、関連の韓国企業の中国への進出に大きなチャンスになる見込みです。

・恐龍の化石が多く、 恐龍エキスポが行われている慶尚南道高城(コソン)郡で、韓国では初めて恐龍の皮膚の化石が発見されました。これは今年3月に高城郡の道路工事現場で発見されたもので、横20センチ、縦13センチほどの岩石の表面に六角形、五角形が蜂の巣のような形をしており、先月、高城で開かれた国際学術大会で、恐龍の足の甲の部分の皮膚の化石であることが確認されました。化石は研究の後、一般公開される予定です。

・今年1月亡くなった世界的なビデオアーティスト、故白南準(ペク・ナムジュン)さんの美術館の着工式が9日、京畿道龍仁(ヨンイン)市で行われました。

・生徒を韓国に修学旅行で送り続けて30年あまりになる、和歌山県の智辯学園の藤田照清理事長(74)が、韓国との交流をつづった本を出しました。

・アメリカの時事専門誌「タイム」が発表した世界で最も影響力のある100人に選ばれた韓国人歌手、ピ(Rain)が韓国時間で9日、ニューヨークのリンカーン・センターで行われた「タイム100人パーティー」に出席しました。ピはこれに先立って、マンハッタンで記者会見し「英語のCDを出し、アメリカ市場でも活躍して、音楽で成功した初の東洋人になりたい」と豊富を語りました。

・韓国外換銀行が公示した9日の為替レート、日本の円100円は、835ウォン20銭で、前日に比べて4ウォン11銭のウォン安でした。8日は920ウォン台にまでウォン高が進んだアメリカドル1ドルは再び930ウォン台を回復して932ウォンとなり、前日に比べて4ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1450.44で、前日より1.79ポイント下落しました。

・9日のソウルは晴れ、午後3時の気温は26度8分と今年最高となりました。10日は低気圧の影響を受けて、全国的に曇りのち雨となるでしょう。10日の全国の予想最低気温は12度から17度、日中の最高気温は15度から22度という予報です。

5月8日月曜日

・北韓を脱出した住民6人が東南アジアから現地時間の5日夜、難民としてアメリカに到着した模様です。北韓脱出住民を支援している韓国の支援団体の「トゥリハナ宣教会」のチョン・ギウォン代表は7日、KBSとのインタビューで、「脱北者6人が東南アジアのある国で、アメリカ行きの飛行機に乗り、5日夜、無事到着したとの連絡があった。詳しい経緯などは、今後、アメリカ政府による公式発表があるだろう。さらに新たな脱北者5−6人も現在、アメリカ入りに向けて手続きに入っている」と述べました。これに関連し、AP通信もアメリカのサム・ブラウンバック上院議員の話を引用して、脱北者6人が5日夜、アメリカに到着したと伝えています。それによりますと、脱北者は東南アジアの国から到着し、うち4人は性的虐待や強制結婚などの被害を受けた女性だということです。アメリカでは脱北者受け入れを促進する北韓人権法が2004年に施行されましたが、北韓住民を難民として認め、受け入れたのは今回が初めてです。

・大統領府=青瓦台は8日、アメリカ政府が北韓住民を初めて受け入れたことについて、「人道的な問題で、6カ国協議には影響を及ぼさないだろう」と述べ、北韓の核開発問題をめぐる6カ国協議への影響を否定しました。

・水原地方裁判所平沢支庁は、韓国駐留アメリカ軍基地の京畿道平沢市への移転を反対し、激しいデモを繰り広げた市民団体の人や大学生ら10人に対して、8日、公務執行妨害罪の容疑で、逮捕状を出しました。検察は、韓国駐留アメリカ軍基地の京畿道平沢市への移転を反対し、4日、予定地にいた兵士とデモ隊と衝突して、激しいデモを繰り広げた市民団体の人や大学生ら37人に対して、公務執行妨害の容疑で逮捕状を請求していました。これを受けて、水原地方裁判所平沢支庁は8日、逮捕状の審査を行った結果、37人のうち、これまで暴力デモに参加したことがなく、逃走また証拠隠滅の可能性のない大学生ら27人対しては、逮捕状を棄却し、警察や兵士らに暴力を加えた10人に対して、公務執行妨害の容疑で逮捕状を発行しました。

・一方、盧武鉉大統領は、7日、平沢市の米軍基地移転をめぐるデモになどについて、「平和的デモは保障しても、違法的なものや暴力行為に対しては決して容認せず、法律と原則に基いて厳重に対処するように」と指示しました。

・国防部は8日、平沢市の米軍基地移転をめぐって、現在、鉄条網を張り巡らしている軍事施設に、デモ隊が侵入してきた場合、軍事裁判にかける方針を明らかにしました。国防部の米軍基地移転事業団のパク・キョンソ団長は、8日、KBSのラジオ番組に出演し、「民間人であっても軍事施設を破壊した場合は、軍事裁判の対象となる。軍の刑法第69条を適応して、無期または2年以上の懲役に処することもできる」と述べました。現在、 平沢市の米軍基地移転先の一帯には、2,700人あまりの兵士が駐屯しており、その周辺では警察2,200人あまりが警戒に当たっています。

・モンゴルを国賓として訪問している盧武鉉大統領は、8日、モンゴルのエンフバヤル大統領と会談し、世界10大の資源国で、中国やロシア市場への前進基地となるモンゴルと政治、経済、文化などあるゆる分野で協力するパートナー関係を構築することで合意しました。韓国時間で8日午前、ウランバートル市内の政府庁舎で行われた首脳会談で、エンフバヤル大統領は、「韓国の経済開発経験を共有し、現在進めている『モンゴル開発に向けた2012年総合計画』を、両国間の経済開発協力と連携し、調整したい」との考えを示しました。これに対して、盧武鉉大統領は、「韓国の経済専門家をモンゴルに派遣する考えを明らかにするとともに、モンゴル側による対外経済橋梁基金の借款支援要請について、「積極的に検討する」と述べました。また両首脳は、モンゴルの天然資源に韓国の技術や資本を結びつけた資源・エネルギー分野の協力▼モンゴルの社会間接資本開発支援に向けた建設・プラント▼IT=情報通信技術協力▼農業▼黄砂と砂漠化を防ぐ環境分野の協力など、両国間の交流と協力を拡大するため、今後、政府と民間レベルでの協議チャンネルを設けることで合意しました。

・国連のアナン事務総長夫妻が来週14日、3日間の日程で韓国を訪れます。アナン事務総長は、14日から16日まで、韓国を訪問し、盧武鉉大統領や金元基国会議長、潘基文外交通商部長官と会談し、北韓の核開発問題など北東アジア情勢や国連と韓国政府との協力などについて話し合うものとみられます。

・韓国の去年の出生率が前の年より0.08人減って、1.08人となったことがわかりました。OECD加盟国のうちもっとも低いものとみられます。統計庁が発表した去年2005年の出生統計の暫定結果によりますと、去年の韓国の出生率は1.08人で、去年より0.08人も減り、これまで最高だった1971年の4.54人の4分の1に留まっています。世界の出生率は2004年を基準に、平均2.6人で、アメリカは2.04人、フランス1.9人、日本1.29人で、OECD=経済開発協力機構の加盟国のうち、もっとも低いものとみられます。また去年、赤ちゃんを生んだ女性を年齢でみますと、30歳から34歳までの女性が全体の41%で、25歳から29歳までの女性の数を初めて上回りました。

・国際石油価格の急騰で、韓国の全国のガソリン販売価格が上昇し続け、先週は、1リットル1543ウォンを超え、史上最高を記録しました。韓国石油公社が、全国のガソリンスタンド980カ所を対象に価格調査を行った結果、普通ガソリンの平均販売価格は、先週より1リットルあたり12ウォン41銭上昇して、1,543ウォン28銭、日本円で188円あまりでした。これはこれまでの最高だった去年9月第2週の1リットルT,532ウォン75銭を上回り、史上最高となります。

・5月8日は韓国で「父母の日」で、全国各地で記念式が行われました。ソウル市は8日午前、世宗文化会館の小劇場で、「父母の日」の記念式を行い、脳卒中の104歳の父親を介護している息子のミン・ジョンギさん(71)に国民勲章を贈るなど、親孝行の子どもや老人福祉に寄与している団体に賞を贈りました。またソウルの地下鉄1号線から8号線では、地下鉄を利用する60歳以上の乗客の胸元にカーネーションを付けるイベントが繰り広げられました。

・韓国で行われた男子ゴルフのアジア・ツアーSKテレコム・オープン最終日の7日、16歳の韓国系アメリカ人の女子プロゴルファー、ミシェル・ウィー選手は、スコアを崩し、通算3アンダーの35位に止まりました。この大会、6日は激しい雨のため試合が中止となり、7日までのラウンドはトータル54ホールに短縮されました。ミシェル・ウィー選手は、ツアー2日目の5日、男子ツアー8度目の挑戦で、初の予選通過を果たしましたが、最終ラウンドは74と乱れて通算3アンダーの213で35位に終わりました。ウィー選手は、大会後のインタビューで、「あまりいいプレーができなかったので少しがっかりしている。でも、試合で全力を尽くせたことに満足する」と感想を述べました。

・来月9日に開幕するドイツワールドカップの試合を、携帯電話テレビなどの地上波DMBでも観ることができるようになりました。KBS、MBC、SBSの地上波3社の協議機構であるコリアプールはこのほど、FIFAとモバイルブロードキャスティング契約を締結しました。コリアプールはワールドカップの中継権を地上波3社系列以外のDMB事業者に再販売する計画で、今年は移動中にもワールドカップの試合を観ることができそうです。

・韓国外換銀行が公示した8日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、831ウォン09銭で、先週木曜日の4日に比べて、6ウォン30銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、930ウォン台を割って、928ウォンとなり、4日に比べて、11ウォン60銭のウォン高でした。これは1997年10月23日以来、およそ8年半ぶりの高値です。韓国株式市場の総合株価指数は、1452.23で、4日より11.21ポイント上昇しました。

・8日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、7日と同じく26度5分と夏日で、今年に入ってもっとも高い気温となりました。9日は全国的に高気圧の圏内に入って、概ね晴れの見込みですが、午後からは南西部から気圧の谷の影響を受けて、曇が多くなるでしょう。9日の朝の予想最低気温は、10度から15度、日中の最高気温は17度から26度という予報です。

5月6日土曜日

・盧武鉉大統領は7日から14日までの8日間、モンゴル、中央アジアのアゼルバイジャン、中東のアラブ首長国連邦を訪問します。盧武鉉大統領はまず7日から4日間の日程でモンゴルを国賓として訪問して、エンフバヤル大統領と首脳会談を行い、資源とIT分野での協力について意見を交わす予定です。盧大統領は続いて10日から3日間の日程で韓国の大統領としては初めてアゼルバイジャンを公式訪問し、ヘイダル・アリエフ大統領と首脳会談を行い、カスピ海の原油・ガス開発事業への参加、貿易投資の拡大などについて協議します。そして12日からは最後の訪問国、アラブ首長国連邦を訪問してナヒヤーン大統領と会談するとともに、ドバイでの韓国企業の建設現場を視察し、15日、韓国に帰ってくる予定です。

・韓国駐留アメリカ軍基地の京畿道平沢市への移転を反対する地元住民と市民団体の反対の中、国防部は基地建設予定地に鉄条網を張り巡らせましたが、5日、市民団体によって穴が空けられ、予定地にいた兵士とデモ隊との衝突が起きました。民主労総=全国民主労働組合総連盟などの市民団体のメンバー300人は5日午後、4日にも衝突があった平沢市デチュ里に張り巡らした鉄条網を切断して、韓国駐留アメリカ軍の基地建設予定地に侵入し、敷地内にいた兵士ともみ合いとなりました。デモ隊は午後、再び他の方向から鉄条網に穴を開けて侵入し、宿営していた兵士のテントなどを壊し、市民団体の進入を防いだ兵士30人がけがをしました。警察は2度にわたるデモ隊の侵入で、100人を連行し、取り調べを行っています。

・検察当局は平沢市の韓国駐留アメリカ軍基地予定地で鉄条網を空けて進入し、兵士たちに暴力を振るった人たちに対して公務妨害の疑いで逮捕状を請求するなど厳しく対応する方針です。

・韓悳洙(ハン・ドッス)副総理兼財政経済部長官は5日、ウォンの安定策の一つとしてウォンの国際化を進めるロードマップをまとめるとともに、海外投資の活性化に向けて追加の規制緩和を進める考えを示しました。韓悳洙副総理は5日インドで行われている第39回 アジア開発銀行の総会で記者会見し、「ウォンの国際化のためには韓国経済の足腰が強くなり、ウォンの需要が増えなければならない。今のウォンの国際的な需要は少ないが、日本のように経済力がついてから自国の通貨の国際化を図るのは意味が薄く、ウォンの国際需要が少ない時、規制改革などを通じて進めることが意味がある」と述べました。

・アメリカの難民審査を受けている北韓を脱出した住民のうち、難民審査に落ちた人は韓国が受け入れることになったと国連の難民高等弁務官室が6日、発表しました。国連難民高等弁務官室のアントニオ・グデレス弁務官は韓国の連合ニュースと行った会見で、「東南アジアに脱出した北韓住民が保護されないことがないように韓国政府と合意した。東南アジアにいる脱北者のほとんどは韓国行きを希望している」と述べました。

・5月5日の子どもの日に、水原市の空軍基地で行われた航空ショーでアクロバット飛行をしていた空軍機が墜落して、操縦士1人が死亡した事故で、空軍は事故原因を調べています。また死亡したパイロットは去年2月にエアショーの「ブラック・イーグル」に配属された飛行時間1000時間の経歴を持つベテランで、墜落直前まで非常脱出ボタンを押しておらず、観客を守るために最後まで操縦ハンドルを握っていたのではないかとみられるとしています。空軍は6日、機体の破片を収集して、詳しく事故原因を調べるとしており、調査には2週間から1カ月ほどかかるということです。

・盧武鉉大統領は6日、エアショーで墜落した空軍操縦士、金ドヒョン大尉の焼香所に青瓦台の徐柱錫(ソ・ジュソク)統一外交安保担当首席秘書官を送って、遺族に弔意を伝えました。

・国立海洋調査院は今月8日から来月7日まで韓国の気候や海水面の変化に影響をもたらす黒潮海流が始まるフィリピン付近の海域で韓国とアメリカが共同で海流調査を行うと5日、発表しました。

・日本のプロ野球、読売ジャイアンツで活躍している李承Y(イ・スンヨプ)選手が5日、日本での通算50号目のホームランを放ちました。

・韓国で行われている男子ゴルフツアーに出場している16歳の女子プロゴルファー、ミッシェル・ウィーさんが、男子ツアーへの挑戦8度目で初めて決勝ラウンドに進みました。

・6日は全国的にまとまった雨となり、国内線の空のダイヤが乱れました。5日夜から6日午後2時までの降雨量は、京畿道江華郡が151ミリを最高に全羅南道珍島郡が139ミリ、ソウル91ミリなどとなっており、慶尚南道統営市では秒速17.5メートルの強い風が吹いています。このため国内の空の便65便が欠航となりました。

・6日は土曜日のため為替レートの変動はありません。4日の終値は、 日本円100円が824ウォン79銭で、アメリカドル1ドルは 939ウォン60銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・6日のソウルは雨、午後3時の気温は14度3分でした。7日は低気圧から次第に抜け出して、午後から次第に晴れてくるでしょう。7日の予想最低気温は11度から16度、日中の最高気温は20度から26度という予報です。

5月5日金曜日

・ソウル近郊の水原空軍飛行場で行われたエアショーで、数千人が見守る中、航空機1機が滑走路に墜落し、操縦士が死亡する事故がありました。5日正午前、京畿道水原市の空軍第10戦闘飛行団の飛行場で、空軍特殊飛行チームのブラックイーグル曲芸飛行をしていたA37型戦闘機1機が、700メートル上空で回転する途中、滑走路に墜落しました。操縦士は脱出に失敗し、即死しました。水原空軍飛行場には、子どもの日に合わせて3000人の家族連れが、エアショーを見に来ていましたが、観客にけが人はありませんでした。

・盧武鉉大統領は5日、「今、われわれは先進国入りを目前に控え、数々の厳しい挑戦に直面している。未来のため必ずやらなければならないことはできるだけ早く合意を成し遂げ、国民の力を結集していかなければならない」と語りました。盧大統領はこの日、ソウルの曹溪寺で行われた釈迦誕生日の法要の式典に送ったメッセージの中で、このように語り、「このためには対話と妥協を通じて互いに協力する文化、遠くを見て譲歩することは譲歩する決断が必要だ」と強調しました。

・5月5日は、陰暦4月8日の釈迦誕生日で、韓国では国民の祝日です。ソウル中心部にある曹渓寺をはじめ北韓の仏教の総本山とされる平壌市の広法寺など、南北の2万あまりのお寺で釈迦の誕生を祝う法要が行われました。

・韓国と北韓は16日、金剛山で実務者接触を行い、金大中前大統領の北韓訪問について協議することになりました。統一部によりますと、南北閣僚級会談の北韓首席代表の権虎雄(クォンホウン)内閣責任参事が5日、韓国側首席代表の李鍾ソク(イ・ジョンソク)統一部長官あてに送ってきた電話通知文で、これを提案しました。南北は、金大中前大統領が来月中に行うことを希望している北韓訪問について、詳しい日程や訪問団の規模などについて協議する予定です。

・北韓は、半年近く中断されている6カ国協議に復帰する条件として、アメリカの金融制裁にも耐えられる緊急現金借款の提供を第3国に要求し、中国がこの提案を受けるかどうかについて慎重に検討していると、北韓の事情に詳しい関係筋が4日、明らかにしました。

・アメリカへの亡命を希望し、現在、東南アジアのアメリカ大使館に身柄を保護されている脱北者6人が、アメリカ行きの手続きをとっていると、AP通信が、アメリカ国務省関係者の話として、5日、報道しました。それによりますと、6人は亡命の手続が終わり次第、アメリカに向かう予定で、遅くとも2週間以内にはアメリカに入国できることを示唆しました。2004年に制定されたアメリカの北韓人権法に基づいて、北韓脱出者が、韓国を経由せずにアメリカに合法的に亡命するのはこれが初めてです。

・盧武鉉政権発足以後、各種の選挙で与党ウリ党を圧倒的に支持していた20代の有権者が、今月31日に行われる地方選挙では野党ハンナラ党支持に回っていることが、各種の世論調査の結果、わかりました。世論調査会社の韓国リサーチと、文化日報、YTNが共同で今月1日に行ったソウル市長選挙の候補支持度調査によりますと、20代の有権者は、野党ハンナラ党の呉世勲候補への支持率が45.8%なのに対し、与党ウリ党の康錦実候補は33.6%にとどまりました。さらに20代の政党への支持率でも、ハンナラ党が30.7%と、ウリ党より2ポイントほどリードしています。これは去年1月の調査でウリ党がハンナラ党を7ポイントほどリードしていたことを考慮しますと、この1年間で20代の有権者のウリ党離れが進んでいることを示すものとして注目されます。

・韓国駐留アメリカ軍基地の移転先となっている京畿道平沢市の基地建設予定地に残っていた学校の撤去作業が4日、終了しました。国防部は、基地移転に反対する住民が営農活動ができないよう、およそ950万平方メートルの農地の周囲29キロに鉄条網を張り巡らせて軍事施設保護区域に指定し、この地区一帯は住民の出入りが厳しく統制されています。4日の撤去作業では、警察と反対住民らとの激しい衝突が発生し、警察や住民ら合わせて242人がけがをしたほか、住民や市民団体のメンバーら524人が公務執行妨害容疑で連行されました。平沢市の市民らでつくる「米軍基地確定阻止全国民対策委員会」は、5日午後、平沢市デチュリ平和公園で、集会を開き524人の釈放を求めました。

・韓国の政府系銀行である韓国輸出入銀行と日本の国際協力銀行は、新興国での大規模なプロジェクトを韓日の企業が受注できるよう、協調融資などで支援する方針を決めました。

・アメリカでBSEに感染した牛が発見されて以来、中断しているアメリカ産牛肉の輸入手続きを再開するため、農林部はアメリカの37の作業場について現地点検を行うことになり、このための調査団が6日、現地に向けて出発します。

・ソウル市の新しい観光スポットとなった清渓川を一周する2階建て観光バスが5日から運行を始めました。この観光バスは、月曜日を除く火曜日から日曜日までの週6日間、毎朝9時半から一日5回、清渓川沿いの道路 往復14.6キロを1時間40分かけて循環するもので、夕方7時発が最終便です。料金は、大人5000ウォン、高校生以下3000ウォンです。

・韓国のブロードバンド=広帯域通信普及率が世界で2番目に高いことがOECD=経済協力開発機構の調査で分かりました。

・韓国のサラリーマン10人のうち1人は、経済的な理由で本業以外の別の仕事にも従事していることが分かりました。しかし副業で得る収入は月平均30万ウォン未満という人が35%にのぼり、家計にはあまり役立っていないようです。

・5日は、子どもの日で国民の祝日のため取り引きはありません。前日4日の終値は、 日本円100円が824ウォン79銭で、アメリカドル1ドルは 939ウォン60銭でした。韓国株式市場も取り引きはありません。

・5日のソウルは曇り、午後3時の気温は、23度1分でした。6日は、発達した低気圧の影響で全国的に強風を伴ったまとまった雨が降る見込みです。6日の全国の朝の予想最低気温は、14度から17度、日中の最高気温は、16度から20度の予報となっています。

5月4日木曜日

・政府は、4日、今後、独島、日本でいう竹島を体系的に管理していくための独島利用計画を発表しました。これは海洋水産部と外交通商部、環境部など、7つの関係部署と、民間専門家からなる関連委員会の審議を経て決められたものです。海洋水産部の姜武賢(カン・ムヒョン)次官は4日、定例記者会見し、「今年から2010年までに、342億5000万ウォンの予算を投じ、独島関連事業を分野別に進める」として、5つの基本計画を発表しました。それによりますと、▼独島周辺の水産資源の合理的な利用▼独島に建てられている施設の合理的な管理と運営▼独島関連情報の円満な普及▼独島と周辺地域の生態系と自然環境の保全▼近くの鬱陵島と連携した管理体制の構築となっています。

・盧武鉉大統領は、韓国とアメリカとの関係について、「韓国がこれまでアメリカを頼みとする戦略で成功してきたとすれば、今後は独自の進路を選択し成功する戦略を考えなければならない」と述べました。盧武鉉大統領は、3日、ソウル市内のホテルで開かれた民主平和統一のアメリカ地域諮問会議に出席し、「アメリカ依存と、アメリカから自立して仲の良い友だちとして付き合うことは別の問題だ。いつまでも頼ってばかりはいられない」と強調しました。また、北東アジア情勢について、「アメリカと中国、日本と中国の潜在的かっ藤要因が多少懸念されることは事実だが、過去のような侵略と支配、抑圧の歴史は決して繰り返してはならないという信念を持っている」と述べました。しかし最近、韓日関係がぎくしゃくしている問題について、「今の日本に国粋的傾向を感じる」として、「三国時代に韓半島の支配権を主張して以来、壬辰倭乱、日本で言う文禄・慶長の役、植民地支配に次いで、日本が国家的栄光を追求する行為だ」と指摘しました。

・韓明淑国務総理は、3日、日本の鳩山由紀夫民主党幹事長と会談し、独島、日本でいう竹島をめぐる問題について、「政治指導者が正しく歴史認識をする努力が必要だ」と述べて、問題解決に向けた努力を求めました。韓明淑国務総理は、3日、国務総理就任のあいさつのため政府中央庁舎を訪れた鳩山民主党幹事長と会談し、最近、ぎくしゃくしている両国関係について、「日本の間違った歴史認識と韓国の主権の問題だ」とする考えを示した上、「韓国政府の度重なる要請にもかかわらず、 小泉首相が靖国神社参拝を強行していることに失望感を覚える」として、鳩山幹事長に問題解決に向けた協力を求めました。

・海洋警察庁は、4日、釜山市影島(ヨンド)区の韓進重工業の造船所で、独島(竹島)警備に当てる3000トン級の警備艇の「太平洋7号」の進水式を行いました。「太平洋7号」は、最大時速21ノットで、全長110メートル、幅15.4メートルで、ヘリコプター甲板と格納庫を設けていて、海空作戦が可能です。また、悪天候の時の人名救助活動にも使用される見込みです。海洋警察庁が保有する3000トン級の警備艇としては6隻目となる「太平洋7号」は、今年8月にも東海のEEZ=排他的経済水域で、独島(竹島)を警備するなど、一線に配置される予定です。

・独島(竹島)に住む住民、金ソンドさんの住宅に一般電話が取りつけられ、4日、回線がつながりました。

・京畿道平澤市の韓国駐在アメリカ軍基地移転予定地に鉄条網を設置する作業が始まりました。国防部によりますと、4日朝、陸軍工兵隊などの兵力およそ2800人と民間業者700人あまりが、警察の支援を受けて基地移転予定地に移動し、周囲25キロにわたって鉄条網を張り巡らす作業を始めました。一方、警察は4日午前5時半、基地移転に反対する住民や市民団体の関係者が立てこもっている廃校に入り、住民や市民団体の関係者700人あまりを逮捕、解散させました。この過程で反対派の住民や市民団体の関係者が強く反発し、市民団体の関係者50人あまりが怪我をして病院に運ばれました。

・これについて与党ウリ党は、論評を発表し、「地域住民に対する補償対策は徹底的に行うべきだが、アメリカ軍基地の移転計画を白紙に戻すことはできない。とくに一部の市民団体が政治的な目的で、妨害することは適切ではない」と述べました。野党ハンナラ党は、「公権力を投入する中で、不祥事が起こらないことを祈る。政府は、生存権を補償してもらおうとする住民たちと対話を通じて、問題を解決すべきだ」としています。しかし民主労働党は、「政府は直ちに平澤住民に対する暴力を中止し、アメリカ軍基地の移転計画を撤回すべきだ」として、尹光雄(ユン・クァヌン)国防長官の解任や大統領の謝罪を求めました。

・韓国や中国、日本の3カ国は、EU=ヨーロッパ連合共通の通貨のユーロのように、アジアの域内で共通通貨を導入するための政府間の共同研究を始めることになりました。

・5月5日は子ども日で国民の祝日となりますが、週末を含めて3連休となる人が多く、連休を海外で過ごそうとする韓国人が増え、アメリカや東南アジア、日本路線の飛行機の予約率がほぼ満席になっています。航空業界では、「今回の連休は、短距離路線だけではなく、長距離のアメリカ路線の予約率も高く、連休の前後に休みをとっている人も多いようだ」と説明しています。

・食用の中国産米として、先月、初めて輸入されたジャポニカ白米2100トンに対する入札が3日、行われましたが、落札がありませんでした。またアメリカ産米の「カルローズ」の5回目の落札も3日行われましたが、先月26日に続いて、今回も落札はなかったということです。

・軽自動車の販売が目に見えて減少しています。韓国で現在販売されている軽自動車はGM大宇自動車のマティズ1車種だけですが、今年に入って4月までに1万2400台あまりが売れ、乗用車全体の4.2%を占めました。今年に入って4月まで、乗用車全体の販売台数は29万5600台あまりで、前の年に比べて7.3%増えましたが、軽自動車は前の年に比べて22.4%も減っています。

・首都圏の65歳以上の高齢者が余暇を過ごす方法として、「テレビ視聴」がもっとも多いという調査結果が出ました。韓国放送広告公社が3月20日から31日まで、首都圏の65歳以上の男女400人を対象に、余暇を過ごす方法を複数選択で答えてもらった結果、「テレビ視聴」が86%あまりでもっとも多く、次いで、「社交的な集いへの参加」49%、「園芸」24%、「新聞を読む」23%、「宗教活動」21%の順でした。

・韓国人はもっとも重要なニュース源として、インターネットを挙げている人が34%に上り、アメリカ、イギリス、ドイツなどの平均9%を大きく上回っていることが、イギリスのBBCの調査で分りました。

・韓国外換銀行が公示した4日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、824ウォン79銭で、前日に比べて、20銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、939ウォン60銭で、前日に比べて、5ウォン30銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1441.02で、前日より5.85ポイント上昇しました。

・4日のソウルは晴れのち曇り、午後3時の気温は24度ちょうどでした。5日は全国的に高気圧の圏内に入り、概ね晴れの後、午後は北西部から次第に曇るでしょう。5日の朝の予想最低気温は、10度から18度、日中の最高気温は20度から28度という予報です。

5月3日水曜日

・最近のウォン高ドル安の現象が政府の介入にも関わらず進み、3日午後は1ドル940ウォン台を切りました。3日午後のソウル為替市場は1ドル934ウォン30銭にまでウォン高が進み、1997年10月の929ウォン50銭以来、8年6カ月ぶりのウォン高となりました。為替市場では特別なマジノ線を探しにくい状況で、このままだと今年上半期中に920ウォン台にまでウォン高が進む可能性もあるという指摘が出てきます。これは通貨当局が進むウォン高を防御する意思はあるものの、韓国の株式市場で外国人の売り注文が続いているうえ、ドル安と中国元などアジアの通貨の切り上げ圧力がウォン高の要因となっています。

・アメリカと日本が日本駐留アメリカ軍の再配置に最終合意したことについて、潘基文外交通商部長官は「日米の合意で韓半島有事の際に日本駐留アメリカ軍が支援する役割に変わりはない」と述べました。潘基文外交通商部長官は、韓半島有事の際に日米同盟が主導的な役割をするのではないかという指摘について「韓半島の有事の際には韓国が同盟国のアメリカと協力して主導的に対応していく。また日本駐留アメリカ軍の再配置の合意で、日本駐留アメリカ軍と日本の自衛隊との連携が強化されるのは事実だが、互いの指揮権の統合ではないと理解している。韓国政府は日本駐留アメリカ軍の再調整合意が北東アジアの安定に寄与することを願っており、日米間の再調整について行過ぎた懸念や評価は韓米同盟関係からみても望ましくない」と述べました。

・潘基文外交通商部長官は2日、韓国を訪問した山崎拓自民党前副総裁と外交通商部庁舎で会い、「韓日間に過去の歴史問題などが残っており、日本の指導者の役割が必要だ」と述べました。潘基文外交通商部長官はこの中で「先月末、日本の調査船が独島(竹島)周辺を測量しようとして両国が危機を迎えたが、次官級協議を通じて問題を解決した。韓日関係にはいろいろと困難な局面があり、日本政界の有力な指導者である山崎前副総裁が韓国を訪問したのは有意義だ」と述べました。また潘基文長官はEEZ=排他的経済水域の画定協議について、「今月に行うことで合意している」と述べて、今月中の開催に努力する姿勢を示しました。

・ソウルの過密化などを解消するため忠清南道燕岐(ヨンギ)・公州(コンジュ)に新しく建設する行政中心複合都市の基本計画が3日発表されました。建設交通部と行政中心複合都市建設庁の発表によりますと、都市の中央部には330万平方メートルの大規模の緑の公園と文化レジャー施設が設けられ、その周辺に政府庁舎のビルと住居施設が建設される二重環状型の都市となります。住居地域は人口2−3万人規模の街20あまりに区分けして造成され、49の政府機関は都市の北西側に業務の関連性の高い機関が集まる小規模の群集として建設されます。また都市の東側には病院や老人のシルバータウンなどの医療福祉団地が造成され、北側には115万平方メートルにかけて先端知識基盤産業団地が作られます。交通体制は、幹線急行バスなど大衆交通を中心に都市のどこにも20分以内に到着できるようにしているということです。建設交通部と行政複合都市建設庁は、行政都市の人口を50万人まで増やしていく計画で、今後公聴会を経て今年7月までに基本計画案を確定する方針です。

・私立学校法の再改正をめぐって与野党のかっ藤が深まっていた国会で2日、与党ウリ党の主導で首席副議長が法案を議長権限で処理する職権上程で6つの法律を可決成立したことについて、ハンナラ党の李在五(イ・ゼオ)院内代表は3日、国会議長の職権上程を厳しく制限する方向で国会法の改正を進める考えを示しました。李在五院内代表は、3日の党内会議で「職権上程の趣旨は国家の非常事態や安全に関する問題で、常任委員会を開けない場合に国会議長が国家守護のために行うもので、与党の思うままに国会を運営するためではない。与野党の院内代表の合意で職権上程できるよう、国会法の改正案をまとめたい」と述べました。

・金元基(キム・ウォンギ)国会議長が近く任期満了となることから、今月末に予定されている国会議長選出投票を前に、与党ウリ党は3日、新しい国会議長の候補に4選議員の林采正(イム・チェジョン)議員を推薦することになりました。ウリ党の金ハンギル院内代表は3日の議員総会で、1日と2日に所属議員142人を対象に行った与党の国会議長の候補選出投票で、最も多い票を集めた林采正議員を国会議長の候補に、李龍熙(イ・ヨンヒ)議員を副議長の候補に推薦することを決めました。国会議長は国会議員の無記名投票で行われ、在籍議員の過半数の得票で選ばれ、任期は2年です。

・これについてハンナラ党の李季振(イ・ゲジン)スポークスマンは3日、「国会で法案を乱暴に成立させる戦略を取っているウリ党所属議員が国会議長就任は認められない。2日の国会でのもみ合いのツケが国会議長選挙で必ず現れると思う」と厳しく述べ、ウリ党に反対する方針を示しました。

・南北は3日と4日の両日間、北韓の開城で、南北経済協力推進委員会の実務接触を行い、南北縦断鉄道と道路の開通などについて協議します。韓国は実務接触で、先の閣僚級会談で6月に金大中前大統領が北韓を訪問する見通しとなったことから、金前大統領の希望どおりに鉄道による北韓訪問ができるよう、南北縦断鉄道のテスト運行を提案する方針です。また韓国が衣類、履物、石鹸などの原材料を北韓に提供する代わりに、北韓は韓国に亜鉛、マグネサイト、石炭などの地下資源の開発のための投資を保障することについて話し合う予定です。

・北韓から脱出した住民、脱北者6人から8人ほどが東南アジアにあるアメリカ大使館に滞在しており、アメリカへの亡命手続きを進めている模様です。アメリカ政府の関係者は2日、連合ニュースとの電話インタビューで「東南アジア諸国を経由して脱北者6人から8人ほどがアメリカ行きを希望している。詳しい人数はやや流動的だ」と述べました。また他のアメリカ政府関係者は「アメリカ行きを希望している脱北者は合わせて10人以内とみており、彼らは今、アメリカ大使館の保護を受けている」と述べました。これについてアメリカ国務省はノーコメントとしています。

・先月8日と9日の2日間、韓国を黄色く染めた最悪の黄砂には鉄やマンガンなど一部の重金属の濃度が普段の大気に比べて最高12倍、普通の黄砂の時に比べても4倍も高かったことが分かりました。環境部が先月8日と9日の黄砂の成分を分析したところによりますと、ソウルの場合、鉄の濃度は去年の普段の大気の時より12倍に達し、マンガンの濃度は9倍になりました。これはこれまで最悪の黄砂とされていた2002年の黄砂の重金属の濃度に比べて3倍高く、2002年から2005年までの黄砂の平均値に比べて4倍高いものです。しかし人の体に有害性が高い鉛、カドミウム、クロムなどは最高2倍ほどの水準でした。

・法務部は5日の釈迦誕生日を迎えて模範的な受刑者758人を4日仮釈放すると発表しました。

・最近の独島領有権問題や靖国神社参拝などの歴史認識問題で韓日間のかっ藤が続いていますが、日本の対馬を訪れる韓国人観光客が増えています。対馬を訪れている韓国人観光客は1999年に釜山−対馬間に高速フェリーが就航して以来増え始めていて、ここ3年間は3倍以上に増えたといいます。

・ソウル都心に自転車タクシーが登場しました。企画会社の自転車メディアは3日、ソウル市庁前広場から貞洞劇場の間に6月末までに自転車タクシーをテスト運行すると発表しました。自転車タクシーはペダルを漕いで動かす屋根つきの3輪自転車で、丘などの坂道では電気モーターが作動し、運転士まで3人乗り、平均時速10キロで走り、料金は1人あたり10分に2000ウォンで、5分超過するたびに1000ウォンが加算されます。

・韓国外換銀行が公示した3日の為替レート、日本の円100円は、824ウォン99銭で、前日に比べて1ウォン98銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは934ウォン30銭で、前日に比べて6ウォン30銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1435.17で、前日より0.27ポイント上昇しました。

・3日のソウルは晴れ、午後3時の気温は21度1分でした。4日は高気圧の影響を受けて全国的に晴れ、午後から次第に雲が多くなるでしょう。4日の予想最低気温は7度から12度、日中の最高気温は21度から28度という予報です。

5月2日火曜日

・今月31日に行われる地方選挙の与党ウリ党のソウル市長の候補に、康錦實(カン・グムシル)元法務部長官が決まりました。ウリ党は2日、ソウルのオリンピック・フェンシング競技場でソウル市長候補を選ぶ党内選挙を行い、名乗りを上げた康錦實元法務部長官、李啓安(イ・ゲアン)議員の2人を対象にした投票で、康錦實候補は党員による投票で70%、一般市民による世論調査でも67%の支持を受けて、合計72%の支持となり、 李啓安候補の28%を軽く抑えて、ウリ党のソウル市長候補に選ばれました。康錦實元法務部長官は当選が決まった後の演説で「ソウル市民が何を期待し、何に失望しているのかを省みなければならない。国民の胸に届く改革をしたかどうかを反省しなければならない。具体的で専門的な政策を打ち出して、与党らしい与党として生まれ変わるべきだ。ソウル市長になれば、江南と江北の経済格差などを優先的に解決したい」と述べました。

・私立学校法の再改正をめぐって与野党が激しく対立していますが、与党ウリ党は、臨時国会最終日の2日、第一野党ハンナラ党の強い反対を押し切って与党ウリ党、野党の民主党、民主労働党議員が国会本会議に出席して不動産対策関連法などを可決成立しました。盧武鉉大統領は私立学校法の再改正をめぐって与野党が激しく対立している突破口を開こうと、先週「与党が譲歩すべきだ」と述べましたが、ウリ党はその後の議員総会で盧武鉉大統領の勧告を拒否し、ハンナラ党が求めている私立学校法の再改正に応じない方針を固め、不動産関連法など主な法案を金元基(キム・ウォンギ)国会議長の職権で上程するよう求めました。これに反発したハンナラ党は、1日夜、私立学校法の再改正なしには、他の法律の成立にも反対するとして、国会議長の公館を占拠して国会議長の職権上程を防ぎました。このため金元基国会議長は、2日午後、「ハンナラ党の公館占拠で議長としての正常な職務を行うことが不可能だ」として、国会への登院をあきらめ、国会運営に関連したすべてを金徳圭(キム・ドッキュ)首席副議長に一任すると発表しました。これを受けて金徳圭首席副議長は、臨時国会の最終日の2日、ウリ党の要請を受けて、不動産関連の3つの法と北東アジア歴史財団法など合わせて6つの法案を上程し、民主労働党と民主党議員が本会議に出席して賛成票を投じたことから、ハンナラ党の反対を押し切って賛成多数で可決成立し、臨時国会は閉会しました。これでウリ党とハンナラ党は1カ月後に迫った地方選挙を前に、ますます対立が深まることになりました。

・潘基文外交通商部長官は1日、韓国を訪問した塩崎恭久外務副大臣と会い、独島問題について「日本は現状だけみないで、その根底にあるものを直視してほしい」と述べました。潘基文長官はこの席で「日本は独島問題の背景にある歴史的な遠因を見逃している。韓国と日本が国交を正常化して数十年経っている今も過去の歴史問題が繰り返されていることは非常に残念だが、これを根本的に解決するには日本の知恵が必要だ」と強調しました。これについて塩崎副大臣は「日本としても24日の盧武鉉大統領の特別談話と韓国国民の心情を重く受け止めている。独島問題についての日本政府の立場は一貫しており、韓日両国が冷静に対応する必要がある」と述べ、今月23日からカタールのドーハで開かれるアジア協力対話で韓日外相会談を開催することを提案しました。これについて潘基文長官は「今後の状況を見極めながら判断したい」と答えました。

・北韓は世界のすべての大陸で偽ブランドのタバコと偽札、麻薬と兵器の取り引きなどを行っており、これによる収入は年間4億5000万ドルから5億5000万ドルに達するものとみられると、アメリカのデービッド・アッシャー前国務省東アジア太平洋諮問官が1日主張しました。アッシャー諮問官は1日ワシントンで開かれた第1回韓米フォーラムでの発表で、「北韓は少なくとも2カ所で偽ブランドのタバコ工場を稼動させている。北韓は核弾頭が装着可能なBM−25ミサイル18基をイランに販売したという報道があり、これは北韓が外国にミサイル拡散を主導している証拠である。また北韓の麻薬の最大市場は中国で、ロシアの極東地域も市場となっている」と述べました。一方、シカゴ大学のカミングス教授は「北韓はいま、6−7個の核兵器を保有している可能性がある」という見方を示しました。

・1カ月後に迫った地方選挙を前に、選挙法違反者が前回の地方選挙の時より2倍以上に増える加熱現象が見えていることから、検察と裁判所は一斉に選挙法違反者の取り締まりを強化し、選挙法違反の裁判は3審まで6カ月以内に終える方針です。日本の最高裁判所にあたる大法院は1日、全国で選挙法違反の裁判を担当する判事長会議を開き、選挙候補者の違法行為が当選無効になる可能性のある裁判は、1審から3審までを6カ月以内に判決を下すことになりました。今の選挙法によりますと、選挙法違反者の裁判は1審が6カ月、2審と3審はそれぞれ3カ月以内に判決を出すことになっていますが、3審の確定までに通常2−3年かかることから、選挙法違反が耐えないという批判がありました。大法院はまた選挙法違反者のうち有権者を買収したり、選挙の自由を妨害するような行為に対しては、原則的に当選無効とすることを検討していくことになりました。一方、大検察庁の公安部は1日現在、選挙法違反で1400人あまりが立件され、68人が拘束されて、前回の地方選挙期間に比べすでに2倍以上になっていることから、この10年間の選挙法違反者のうち100人のブローカーを特別管理するとしています。

・「韓国の安全保障を脅かす国」として、日本が北韓に次いで2番目となっていることが、韓国のキリスト教放送=CBSラジオが行ったアンケート調査で分かりました。これは、CBSラジオが先月26日、世論調査会社に依頼して、全国の有権者526人を対象に調べたもので、それによりますと、「韓国の安全保障を脅かす国」の1番は北韓で31%、次は30%の日本、3位はアメリカで16%、4位は中国11%でした。一方、韓国国防研究院が世論調査会社に依頼して去年の12月、全国の20歳以上の男女1000人を対象に「10年後、韓国の安全保障に最も脅威となる国はどこか」について調査した結果では、「中国」が38%とトップで、次は「日本」24%、「北韓」21%、「アメリカ」15%の順でした。

・アメリカの裁判所から亡命が認められた北韓脱出者ソ・ジェソクさんは、北韓を脱出して韓国入りしてから韓国政府から合計1億2600万ウォンの支援を受けていたことが分かりました。関係当局によりますと、ソ・ジェソクさんは1999年、息子と2人で韓国入りしてから2001年3月までに韓国政府から脱北者の生活支援金5400万ウォンと障害者判定による加算金1800万ウォン、住宅支援金、毎月の生活費、結婚した配偶者への支援金など、あわせて1億2600万ウォンの支援を受けていました。さらにソ・ジェソクさんは北韓で顔に大きなやけどをしており、韓国で民間団体の支援で無料で顔の整形手術を受けたということです。これについて韓国政府の関係者は「韓国社会で1億ウォンを超える支援を受けて社会生活をする脱北者は珍しい。そのため、ソ・ジェソクさんがアメリカで亡命を求めた際、韓国社会から差別を受けて亡命を申請したという主張には当惑している」と話しました。

・2001年、大宇自動車の倒産で解雇された従業員1700人のうち、復職を希望した1600人あまりに対して、GM大宇は2日全員、復職したと発表しました。GM大宇は2日、「経営上の困難で、1725人という大規模な従業員のリストラが行われるなど紆余曲折があったが、2002年10月にGM大宇がスタートして以来、3年という短い期間に会社の経営が正常化し、希望者1609人全員を復職させることができた」と述べました。韓国の大企業でリストラ対象者を全員、復職させたのは今回が初めてです。

・LG電子がPDP(プラズマ・ディスプレー・パネル)を生産し始めて5年で世界シェアのトップになりました。市場調査機関によりますと、LG電子は今年1月から3月までの第1四半期に73万枚のPDPを販売して、世界市場の31%を占め、PDP生産5年目にして初めて1位となりました。2位は日本の松下の56万枚、3位は三星SDIの55万枚でした。

・産業資源部は、環境にやさしいLPガス乗用車の普及を広げるためLPガスの安全管理と事業法施行令を改正し、これまでは地方自治体に限って認められていたLPガス乗用車の使用をすべての公共機関に広げることを決めました。

・韓国では5月15日は先生に感謝の気持ちを伝える「恩師の日」となっていますが、全国の半分以上の小中高校は今年の恩師の日を休むことにしていることがわかりました。

・相当数の大学生は父との対話をほとんどしていないという調査結果が出ました。大学マガジン「シックグッド」と就職サイト「パワージョブ」が大学生350人を対象に調べたところによりますと、「一日平均の父との対話時間」について「ほとんど対話しない」が32%で最も高く、次いで「10分以内」26%、「10分から30分以内」が23%で、「30分以上」という答えは6%に止まりました。

・ドイツで開かれた世界卓球選手権大会で、韓国は初めて決勝戦に進出し、銀メダルを獲得しました。

・韓国外換銀行が公示した2日の為替レート、日本の円100円は、826ウォン97銭で、前日に比べて1ウォン38銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは940ウォン60銭で、前日に比べて2ウォン80銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1434.90で、前日より15.17ポイント上昇しました。

・2日のソウルは晴れ、午後3時の気温は23度1分でした。3日も全国的に概ね晴れの見通しですが、江原道の山間部では曇り時々雨の所もあるでしょう。3日の朝の予想最低気温は、5度から10度、日中の最高気温は18度から26度という予報です。

5月1日月曜日

・私立学校法の再改正をめぐる与野党の対立で、盧武鉉大統領は与党が譲歩するよう支持しましたが、対立はさらに深まっています。与党ウリ党は、1日、議員総会を開き、「私立学校法の根幹を壊すことはできない」とする党の方針を改めて確認し、不動産対策関連の法案や租税調整法案など、国民生活に関連する法案をハンナラ党の協力を得ずに成立させることで意見が一致し、このため、金元基議長に対して、国会議長の職権で法案を上程するよう求めました。これに対して、野党ハンナラ党も1日、議員総会を開き、「ウリ党が私立学校法の再改正をめぐって、大統領の譲歩勧告があったにもかかわらず、断わっている」と批判し、1日の本会議には出席しませんでした。ハンナラ党の李在五院内代表は、「ウリ党が、民主党や民主労働党、国民中心党など少数野党と腕を組んで、争点法案を成立させようとするのは、交渉団体の合意によって運営されていた国会の伝統を無視することだ。身体を張ってでも阻止していく」と強硬な構えをみせています。一方、民主党は、国民生活関連法案を与党が強行採決しようとしていることに協力しないことで合意しており、民主労働党は、非正規職関連法案を除く法案に、与党に協力することにしています。国会の議席数は、ウリ党の142席と民主労働党の9席を合わせても議決に必要な定数の149席を上回ります。

・今月31日の地方選挙をちょうど1カ月後に控えて、KBSが行った16の広域市の市長や道知事選挙に臨む候補者の支持率調査で、野党ハンナラ党候補がソウル市を含めて11カ所でトップの座を占めていることがわかりました。これはKBSが世論調査会社のメディア・リサーチに依頼して、先月27日から30日までに、全国の有権者1万1,500人を対象に調べた結果で分ったものです。それによりますと、野党ハンナラ党が、ソウル市、釜山市、仁川市、蔚山市、京畿道、忠清北道、忠清南道、慶尚北道、慶尚南道の11カ所で、首位となり、与党ウリ党が1位を占めたのは、大田市と全羅北道の2カ所だけでした。

・日本の塩崎恭久外務副大臣が、1日午後、韓国を訪問し、潘基文外交通商部長官ら政府要人と会い、ぎくしゃくする韓日関係について話し合っています。潘基文外交通商部長官はこの席で、「独島、日本でいう竹島付近での日本の海底測量計画について、独島(竹島)は単純な領有権問題ではなく、主権回復の象徴であり、独島(竹島)が歴史的にも韓国の領土である」と強調しました。これに対して、塩崎外務副大臣は、韓国政府が7月に、独島(竹島)周辺で海洋調査を計画していることについて、説明を求めた模様です。

・韓国の国籍を取得した北韓脱出者のソ・ジェソクさんに対して、アメリカの裁判所が初めてアメリカへの亡命を認めたことについて、外交通商部は、今回の決定が、アメリカ政府の政策の変化と受け止めることはまだ早いという見方を示しながらも、ソさんの亡命動機や裁判所の承認の背景などを詳しく調べることにしています。外交通商部の関係者は29日、「アメリカの裁判所は、ソさんが北韓で投獄され拷問を受け、アメリカから追放されて北韓に連れ去られることになれば、ひどい人権弾圧を受けることになるとして亡命を認めたが、この2つの理由だけでは今回の亡命承認は納得できない。国際法的に亡命が認められるには現在、安全をおびやかされていて、政治的弾圧を受けていなければならないが、ソさんの場合、現在、韓国の国籍を持っていて、北韓に連れ去れるなど、安全をおびやかされているとはいえない」と説明しています。一方、ソ・ジェソクさんは、29日、韓国のマスコミとのインタビューで、「韓国政府から住宅や定着金も支援してもらったが、一番大事な自由は与えてくれなかった。韓国での生活は監視と偏見が多く、耐えられなかった」と語りました。

・5月1日は、第116回メーデーです。これを記念する集会が、民主労総=全国民主労働組合総連盟、韓国労総=韓国労働組合総連盟の主催で全国各地で行われました。ソウルでは、清渓川広場やソウル市庁前広場に民主労総に所属するおよそ2万人の労働者が集まって、雇用側に有利な契約社員制度の撤廃、民主的な労使関係の確立、韓米FTA交渉の阻止を訴える集会を開きました。また今年で創立60周年を迎える韓国労総は、一足先の4月27日にメーデー記念行事を行っていることから、1日は、ソウルチャムシル競技場を出発してソウル市内を一周する労働者マラソン大会を行いました。

・アメリカのカリフォルニア産の「カルローズ」に次いで、中国産米が、今週中にも市販される見通しです。これまで輸入米は加工用や飼料用として輸入されましたが、先月、カルローズが初めて主食用として輸入されたのに次いで、中国産米が主食用として輸入されました。農林部と農水産物流通公社によりますと、主食用の中国産米3000トンあまりが釜山港に到着、通関手続きを踏んでおり、早ければ今週中にも卸売業者を対象に入札が行われるということです。

・高速鉄道=KTXの客室乗務員に男性16人が採用されました。KTXの採用業務を代行している就職専門会社によりますと、KTXの客室接待が女性しかできない仕事ではなく、男女差別的なイメージを撤廃するため、先月、KTXの客室接客員100人の新規採用で、性別を問わず募集したところ、男女合わせて2,800人あまりが応募し、このうち、男性が228人で、16人が採用されたということです。

・アメリカ時事週刊誌のTIMEが世界に影響を与える100人を発表し、この中に韓国人歌手兼俳優のピ(Rain)が選ばれました。TIMEが1日発表したところによりますと、「ピ(Rain)は、日本や中国、タイなどアジアで大きな人気を博しており、これをもとにアメリカ進出も図り、西洋発信の大衆音楽だけが世界的に通用するというこれまでの流れを変えようとしている」と評価しています。TIMEが選んだ今年の世界に影響を与える100人の中には韓国系アメリカ人の女子プロゴルファー、ミッシェル・ウィ(16)や、同じく韓国系アメリカ人で、WHO=世界保健機関のエイズ局長のジムヨン・キム(46)も入っています。このほか、アメリカのブッシュ大統領、日本の小泉首相、ローマ法王のベネディクト16世らが選ばれています。去年、100人の中に入っていた北韓の金正日国防委員長は今年は選ばれませんでした。

・アメリカで活躍している女子ゴルファー、金美賢(キム・ミヒョン)(29)が、LPGA=アメリカ女子プロゴルフツアー・ジンクラブス&リゾーツ・オープンで優勝し、通算6度目の優勝カップを手にしました。キム・ミヒョン選手は、韓国時間で1日、アメリカフロリダ州オーランドのリユニオン・リゾートゴルフ場で行われた最終ラウンドで、通算12アンダー276打で優勝しました。これでキム・ミヒョン選手は、2002年8月以来3年9カ月ぶりに優勝し、99年デビュー以来、通算6勝目を挙げました。今年、LPGAツアーで、韓国人選手が優勝したのは、これで4人目となります。一方、最近、不振が続いていたパク・セリ選手(28)も9位タイとなり、2年ぶりにベスト10入りを果たしました。

・1日は、メーデーのため取り引きはありません。先月28日の終値は、日本の円100円が、825ウォン59銭で、アメリカドル1ドルは、943ウォン40銭でした。韓国株式市場も休みのため取り引きはありません。

・1日のソウルは晴れ、午後3時の気温は23度ちょうどでした。ソウルなど首都圏を中心に、30日夜から視界がやや悪くなるほどの黄砂現象が現れました。しかし微細埃の濃度はそれほど高くありませんでした。2日は全国的に高気圧の圏内に入り、概ね晴れの見込みです。2日の朝の予想最低気温は、6度から13度、日中の最高気温は18度から26度という予報です。