2006年ニュース

4月29日土曜日

・現代自動車の鄭夢九(チョン・モング)会長が28日、背任横領などの容疑で逮捕されたことで、現代自動車の経営に影響が出るものとみられています。鄭夢九会長は、現代財閥創業者の故鄭周永(チョン・ジュヨン)氏の次男で、現代自動車の経営をほとんど1人で進めてきました。このため現代自動車は最高の意思決定者がいなくなったことから、海外で進めている大型プロジェクトのうち、アメリカジョージア州に起亜自動車の工場を建設することと、チェコに現代自動車の工場を建設することを当面、無期延期とすることになりました。また起亜自動車が東南アジアに現地組み立て工場を建設する計画も白紙となり、忠清南道唐津に計画している銑鉄から鋼材まで作る銑鋼一貫製鉄所の建設にも支障をきたすものとみられています。またグループのトップが逮捕されたことで現代自動車のイメージと信頼度が落ち、販売減少につながる可能性もあります。現代自動車は29日、取締役会を開き、とくに非常体制はとらずに、それぞれの責任者がこれまでどおりの経営を進めていくことになりました。

・盧武鉉大統領は、国会が私立学校法の再改正をめぐる与野党の対立で空転していることについて、29日、「与党が譲歩して国政を包括的に責任を取る姿勢が必要だ」と述べました。盧武鉉大統領は29日、青瓦台で与党ウリ党の金ハンギル院内代表、野党ハンナラ党の李在五(イ・ゼオ)院内代表と朝食をともにして、このように述べました。盧武鉉大統領の発言は、国会が空転している主な原因となっている私立学校法の再改正をめぐって、事実上、与党の譲歩を指示したものと受け止められ、3日しか残っていない今の臨時国会を動かすことになるものとみられています。

・盧武鉉大統領の発言について野党ハンナラ党の李季振(イ・ゲジン)スポークスマンは29日、「盧武鉉大統領が久しぶりに良い役割をしたことに満足している。ウリ党は私立学校法の再改正交渉に臨むべきだ」と述べました。

・盧武鉉大統領の発言について与党ウリ党の盧雄来(ノ・ウンレ)院内副代表は「大統領の意見を尊重して、党の意見を集約したい。その後、与野党間で国会の正常化や国政運営について協議したい」と述べ、慎重な態度を示しました。そして鄭東泳(チョン・ドンヨン)議長が出席する最高委員会議を開いて、指導部の意見を聞いたうえで、1日に議員総会を開いて党の方針を決めることにしています。しかしウリ党内では盧武鉉大統領の「与党の譲歩」発言について反発する動きも見えていることから、簡単に意見をまとめることは難しいことも予想されます。

・盧武鉉大統領は最近の独島(竹島)問題で一部で主張されている「新韓日漁業協定」を廃棄することについては反対していることが分かりました。これは盧武鉉大統領が27日、国際法学者や歴史学者らと行った懇談会で、今の新韓日漁業協定を廃棄すべきだという声について、「漁業協定を廃棄すれば、互いに主張しあうようになり、さらに悪い状況になるのではないか。それに対する対応策もないまま、廃棄することは良くない。また漁業にも支障をもたらすことになる」と反対する考えを示し、独島(竹島)問題の対応策として「北東アジア歴史財団」の早期設立を提案しました。

・北韓を脱出した家族や横田早紀江さんら日本のら致被害者の家族は韓国時間で29日未明、ホワイト・ハウスでアメリカのブッシュ大統領に面会し、脱北者やら致被害者問題の解決に向けたアメリカの協力を要請しました。ブッシュ大統領が、4年前に中国・瀋陽の日本総領事館に駆け込んで北韓から脱出した7歳の金ハンミちゃんを抱き上げると、ハンミちゃんはブッシュ大統領のほほにキスをして、自分で描いたブッシュ大統領の似顔絵を渡し、和気あいあいの雰囲気に包まれました。この席でハンミちゃんの母親の李キオクさんは、妊娠5カ月の身で北韓を脱出したことや中国での逃亡生活、中国の公安当局に逮捕された際の苦労、北韓住民の現状を説明して、北韓住民への支援を要請しました。また北韓を脱出して北韓向けの短波放送の北韓自由放送を行っている金ソンミン代表は「VOA=アメリカの声の放送を聞いて北韓脱出を決心した」と述べて、北韓に向けた放送の重要性を強調し、10万人に達している脱北者の支援と北韓人権法のさらなる強化を求めました。ブッシュ大統領は面会の後、「人権運動家の努力でハンミちゃんの家族と横田めぐみさんの家族と会うことになった。大統領就任以来、最も心動かされる会談だった。彼らは残忍で人道的な尊重意識のない社会で子どもを育てたくなかったので、北韓を脱出してさ迷うしかなかった。われわれは北韓住民が子どもを自由で希望に満ちた世の中で育てられるよう、努力していきたい」と感想を述べました。北韓脱出者と拉致被害者の家族がアメリカの大統領に面会したのは今回が初めてです。

・韓国の国籍を取得した北韓脱出者に対して、アメリカの裁判所が初めてアメリカへの亡命を認めました。ロサンゼルス移民裁判所は現地時間で27日、元北韓軍兵士で脱北者のソ・ゼソクさんがアメリカ移民局に亡命を申請して拒否されたため起こした訴訟で判決を出し、「原告は北韓で投獄され拷問を受けたことが認められる。アメリカから追放されて北韓に連れ去られることになれば、ひどい人権弾圧を受けることになる」として亡命を認めました。そしてアメリカ移民局は、裁判所のこのような決定に対して控訴をあきらめたことから、ソ・ゼソクさんのアメリカへの亡命が決まりました。これはアメリカの北韓人権法が2004年10月に発効して以来、韓国に定着した北韓脱出者に対する初の亡命となりました。

・オンラインゲームの利用者5人が自分の個人情報を誤って外部に流出させたゲームソフト会社を相手取って損害賠償を求めていた訴訟で、ソウル中央地方裁判所は28日、1人50万ウォンずつを支払うよう命じる原告勝訴の判決を下しました。これは2004年5月に、オンラインゲーム会社「エンシーソフト」がインターネット上でゲームのサービスをしているオンラインゲーム「リニジ」をアップデートした際に、ゲームユーザーの情報を漏らしてしまったことから、ユーザーのうちの5人が損害賠償を求めていたもので、個人情報流出で損害賠償の判決が出たのはこれが初めてです。このオンラインゲーム会社は、自分の名前が盗用されたとして8500人から損害賠償を起こされています。一方、銀行業界1位の国民銀行も客の個人情報を流出したとして414人から損害賠償を求められていることから、今回の判決によって、損害賠償を求める訴訟が今後、相次ぐことが予想され、個人情報のずさんな取り扱いに警鐘を鳴らす判決となりました。

・第3回釜山国際モーターショーが28日から5月7日までの10日間の日程で始まりました。今回の釜山国際モーターショーは「車と人、永遠のパートナー」というテーマで、韓国の現代、起亜、GM大宇、双龍、ルノー三星から77車種、外国からはBMW、ダイムラークライスラー、ボルボ、HONDA、トヨタなど17社から70車種を展示しています。

・韓国の映画「時越愛」(日本の邦題イルマーレ)をアメリカでリメークした映画「ザ・レークハウス(The Lakehouse)」が6月16日アメリカで公開され、6月末には韓国でも公開される見通しです。映画「時越愛」は手紙で時と空間を越えた男女の愛を描いたもので、アメリカのリメーク版では、キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックが主演して、切ない愛を描いています。

・29日は土曜日のため、為替レートの変動はありません。28日の日本の円100円は、825ウォン59銭で、アメリカドル1ドルは943ウォン40銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・29日のソウルは晴れときどき曇り、午後3時の気温は16度7分でした。30日は弱い気圧の谷の影響を受けて全国的に雲が多くなり、一部の山間部では雨の所もあるでしょう。30日の全国の予想最低気温は10度から16度、日中の最高気温は20度から27度という予報です。

4月28日金曜日

・外交通商部の尹炳世次官補は、領有権問題をめぐって韓日間のギクシャクしたムードを和らげるため韓日首脳会談を開くべきだとする主張について、会談が開けないようにした原因提供者が障害を取り除くべきだと述べ、日本の責任を追及しました。 尹炳世次官補は、28日、ラジオ番組に出演して、韓日首脳会談の開催計画はないとしてこのように述べました。尹炳世次官補はまた、日本との首脳会談を拒否している韓国や中国は、いずれ後悔するときが来ると述べた小泉首相の発言について、「両国との首脳会談が開催されないのは、日本の政治家の間違った歴史認識によるものであり、近隣諸国に責任を転嫁することは好ましくない」と述べました。

・日本の麻生外相は、28日、独島(竹島)問題をめぐる盧武鉉大統領の談話は間違っていると主張しました。麻生外相は、28日、衆議院の外務委員会で、「竹島の問題は基本的に領有権の問題であり、歴史問題ではない。領有権問題を歴史問題と絡ませるのは間違っており、妥当ではない」として批判しました。麻生外相はまた、「外交通商部と青瓦台との間に意思疎通がうまく行っていないとしか考えられない」として、韓国政府の対応についても不満を表しました。これについて、青瓦台の関係者は、「対応する価値がない」として、日本の政府関係者の個別の発言にいちいち対応しない方針を示しました。

・日本の外務省が、韓国の独島(竹島)支配は実行支配ではなく不法占拠だという表現を使うとしていることについて、韓国政府は、対応する価値がないとしています。潘基文外交通商部長官は、27日、「韓国が独島(竹島)を実効支配しているので、特に話す必要性を感じない」としたうえで、「日本はすでに外交文書や教科書などで不法占拠という表現を使用しているので新しい話でもない」と述べました。

・中国人民銀行が28日、突然、金利を引き上げ、これにつれて韓国の株価が大幅に下落しました。韓国証券取引所によりますと、中国政府が急増する投資を抑制するため本格的な緊縮政策に乗り出したのではないかという観測が流れたことから、28日の韓国の総合株価指数は、前日に比べて33.8ポイントも急落し、1418.73ポイントでひけました。

・北韓は、韓国戦争以後これまでに韓国や日本など全部で12カ国の国民523人をら致したと、日本のら致被害者救助連合が27日、主張しました。この団体の副議長を務める福井大学の島田教授は、27日、アメリカ下院の国際関係委員会の小委員会の公聴会に出席してこのように証言しました。アメリカ議会でら致被害者についての公聴会が開かれたのは初めてのことです。国別には、韓国人が485人と最も多く、日本人16人です。

・横田めぐみさんの夫だった可能性が高いとされている韓国人ら致被害者、金英男さんをはじめ1977年と78年の間に西海の海水浴場で北韓にら致された、当時の高校生5人が北韓で工作員の教官として活動していることが確認されました。

・北離散家族の対面による再会が6月19日から30日まで、金剛山で行われます。統一部の申彦祥次官は、27日、6・15南北共同宣言6周年にあたる今年、南北の離散家族200人ずつが参加する対面再会が6月19日から30日まで金剛山で行われると発表しました。また南北それぞれ60組の家族のTV画面を通じた再会が8月9日から3日間と、8月21日から3日間の2回に分けて行われるということです。また韓国と北韓は、6・15南北共同宣言6周年記念行事を今年は韓国の光州市で開くとともに、8月15日光復節の行事は、北韓で開催することで最終的に合意しました。

・韓国と北韓が北韓の黄海南道ヨンアン郡で初めて共同開発した黒鉛の鉱山のジョンチョン鉱山が採掘出荷できる態勢となり、今年下半期から北韓の黒鉛が韓国に搬入される見込みとなりました。ジョンチョン鉱山は黒鉛の埋蔵量が625万トンとされ、年間3000トンを採掘できます。大韓鉱業振興公社は、向こう15年間に毎年1830トンの黒鉛を韓国に搬入することにしています。これは、韓国の黒鉛需要の20%に相当する量です。

・政府は、先の閣僚級会談での北韓の要請を受けて肥料20万トンを追加支援することになり、南北協力基金から最大で770億ウォンを支出して買い入れと輸送を行うことを決めました。これでこの春の肥料支援は、すでに決めていた15万トンと合わせて35万トンになりました。

・地方自治体の長や地方議員を住民の投票で解任できる地方自治体リコール制度法案が、27日、国会の常任委員会で可決され、本会議に送られました。国会の行政自治委員会は、27日、私立学校法再改正をめぐって与野党が対立し、野党ハンナラ党議員が欠席した中で、リコール制度法案を可決しました。

・韓国、日本、アメリカ、フランス、スウェーデンの5カ国のうち、韓国が、出産や育児の環境が最も悪いことが、日本の内閣府が行った「少子化社会に関する国際意識調査」で明らかになりました。それによりますと、去年10月から12月までの3カ月間、各国の男女20歳から49歳までを1000人ずつ意識調査したところ、「こどもを育てやすい国だと思うか」という質問に、「極めてそうだ」や「ややそうだ」という答えを合わせますと、スウェーデンは98%、アメリカは78%、フランス68%、日本48%なのに対して、韓国は19%に過ぎませんでした。

・韓国で初めてのロボットのペットが登場しました。京畿道富川市のロボット製造メーカーのダサテックは、「ジェニボ」と名づけた身長30センチ、体重1.5キロの知能型ペット犬のロボット2台を開発し、28日、富川市に寄贈しました。

・お年寄りやホームレスに毎日、無料で昼食を提供する「ご飯分け合い運動」が、27日、累計で300万人分を超えました。これは、1988年から19年間、市民団体の会員およそ2万人が毎月2000万ウォンの募金を集めて、ソウル、釜山、木浦に住むお年寄りやホームレス一日平均1500人に対して昼食を無料で提供してきたもので、27日に300万人分を超えました。

・首都圏の野生のイノシシの密度が全国平均の2倍を上回っていることが分かりました。これは、首都圏に国立公園や軍事保護区域が多くて狩獵場の開設が困難であることからイノシシが増えているものとみられています。

・韓国外換銀行が公示した28日午後3時の為替レート、日本の円100円は、825ウォン59銭で、前日より1ウォン50銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、943ウォン40銭で、前日より1ウォン50銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1419.73で、前日より32.8ポイント下落しました。

・28日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、18度1分でした。29日は、気圧の谷の影響で次第に雲が広がり、午後になって一時雨の降る所があるでしょう。29日の全国の朝の予想最低気温は、6度から12度、日中の最高気温は、12度から21度の予報となっています。

4月27日木曜日

・大検察庁は28日、現代自動車グループの鄭夢九(チョン・モング)会長について特定経済犯罪加重処罰法上の横領と背任などの疑いで逮捕状を請求しました。検察によりますと、鄭夢九会長は、2002年から現代自動車の本社と、主な系列会社を通じて、1000億ウォン台の秘密資金を作るよう指示した背任の疑いが持たれています。しかし息子の鄭義宣起亜自動車社長に対しては、現代自動車の経営などを考慮して、在宅起訴することになりました。大検察庁は、「違法行為によって会社に損害をもたらした責任者を法律と原則にもとづいて厳重に処罰する必要があり、被害額などを考慮すると、極めて重要なことで、証拠隠滅の恐れがあることから逮捕状を請求した」と説明しています。検察は、今後、現代自動車の政界・官界に対するロビー疑惑に焦点を合わせて捜査していくことにしています。

・この問題について、 韓悳洙(ハン・トクス)経済担当副総理は、「政府がこれまで企業の透明性を高めさせることに努力してきたにもかかわらず、とても残念なことだ。自動車産業が韓国経済に占める割合が大きいだけに現代自動車の鄭夢九会長親子による秘密資金作りと違法な相続をはかった今回の事件が経済に及ぼす影響はあるだろうが、大きくはないだろう」という見方を示しました。

・一方、財界は鄭夢九会長が逮捕されることについて、経済への影響が心配されるとして、遺憾の意を表明しました。韓国経営者総協会は27日、「韓国の経済発展に多大な貢献をした企業の会長を逮捕し、裁判にかけることが果たして正しいことなのか疑問を覚えざるを得ない。現代自動車のこれからの経営に大きな空白を生じないことを祈る」としています。また全経連=全国経済人連合会は、「経済界と協力会社、そして労働者らによる配慮の要請があったにもかかわらず鄭夢九会長に逮捕状が請求されたことは非常に残念だ。今後、労使が力を合わせて、難局を乗り切っていくことを祈る」としています。

・政府は、盧武鉉大統領が特別談話で独島、日本名・竹島問題への対処方針を全面的に再検討すると表明したのを受けて、ソウルの外国の大使館を対象に独島(竹島)は韓国の領土であることを積極的に広報し始めました。外交通商部は、27日から2日間にわたって、アメリカ、中国、ロシアなど周辺関係国をはじめイギリス、ドイツ、フランスなどのEU=ヨーロッパ連合、そして東南アジア諸国などの韓国駐在大使らを対象に説明会を開き、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交通商部次官補らが独島問題についての韓国側の方針を説明しています。

・与野党は、26日、独島、日本でいう竹島の領有権問題について、韓日首脳会談を開くべきかどうかをめぐり、激しい論争を交わしています。この問題について野党ハンナラ党の李季振スポークスマンは、26日、記者会見し、「盧武鉉大統領は形式と手続きにこだわらず、日本側に首脳会談の開催を要請し、その場で、韓国政府の立場を明らかにしなければならない」と述べました。これに対して、与党ウリ党のウ・サンホスポークスマンは、「独島周辺のEEZ=排他的経済水域の問題は、両国の首脳が会うだけで解決できるものではない。この問題についての日本政府の説明と是正の努力が見られない現状では、実効性のある合意にこぎ着けることは疑問だ。」と指摘しています。

・(一方)日本の塩崎泰久外務副大臣が、ぎくしゃくする韓日関係の改善を呼びかけるために来月1日から韓国を訪問することになりました。

・LGフィリップス・LCDが京畿道坡州市に建設していた第7世代LCDの液晶パネル工場が完成し、27日、盧武鉉大統領も出席して、完成を祝う式典が行われました。式典には、丁世均産業資源部長官、孫鶴圭京畿道知事ら1000人あまりが出席し、新しく作られた液晶パネルの生産ラインを見学しました。この工場は、7階建て、延べ30万6,900平方メートルの巨大な建物で、5兆3,000億ウォンをかけて建設しました。ここでは世界最大規格のガラス基板を使って、42インチと47インチのテレビ用液晶パネルを、月4万5,000枚生産しています。この工場は京畿道が進めている、「液晶ディスプレークラスター」と呼ぶ液晶生産団地の中核となるもので、協力企業36社も工場の建設工事を進めています。

・ウォン高ドル安の影響で韓国が経済規模で史上初めて世界の第10位になる見込みです。IMF=国際通貨基金がこのほどまとめた去年の世界各国のGDP=国内総生産で、韓国は7931億ドルと前の年より一段階上がって第10位になりました。しかし史上初めて10位になった韓国と、11位のブラジルとの差は、わずか4億ドルに過ぎません。このため財政経済部の関係者は、「韓国経済が世界第10位の経済国に入ることができたのは、ウォン高ドル安の影響が大きかった。今年7月に発行されるIMFの最終報告書が出てみないとはっきりしたことは分からない」としています。

・食用のアメリカ産米として、先月、初めて輸入されたカリフォルニア産の「カルローズ」が変な匂いがして美味しくないという苦情が多く、26日行われた900トンあまりの卸売業者への入札では落札がありませんでした。カリフォルニア産米の「カルローズ」は先月初めて輸入され、卸売業者への入札はこれまで4回行われました。しかし26日に行われた900トンあまりの入札では、1社だけが入札に参加しましたが、価格が合わず、落札流れとなりました。

・ソウルワールドカップ競技場の北側広場に、ドイツワールドカップの開幕戦が行われるミュンヘンのアリアンツ・アリーナをかたどったミニアリアンツ・アリーナが26日、オープンしました。ミニアリアンツ・アリーナのグラウンドは縦34メートル、横27メートルと、アリアンツ・アリーナの3分の1の大きさで、ドイツ系生命保険会社のアリアンツ生命が作りました。

ソウルの漢江左岸で、22日、イルカ1頭が死んでいるのが見つかり、漢江市民公園事業所はこのイルカをはく製にして展示することになりました。このイルカは、身体の長さ140センチ、重さ40キロ、ネズミイルカ科のすなめりの2歳から3歳で、散歩していた人が見つけて間もなく死んだことから、西海からさかのぼってきたものとみられています。漢江市民公園事業所はこのイルカを解剖して死因を調べたうえ、はく製にして、今年7月にオープンする漢江資料展示館に展示することにしました。漢江では朝鮮王朝時代の半ばにイルカが発見されたという記録が残っていますが、その後実際に漢江でイルカが発見されたのは初めてのことです。

・韓国外換銀行が公示した27日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、824ウォン9銭で、前日に比べて、1ウォン55銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、944ウォン90銭で、前日に比べて、1ウォン60銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1452.53で、前日より1.31ポイント下落しました。

・27日のソウルは晴れ、午後3時の気温は18度1分でした。28日は全国的に高気圧の圏内に入り、概ね晴れ、夜、西部地方から徐々に雲が広がるでしょう。28日の朝の予想最低気温は、4度から11度、日中の最高気温は18度から23度という予報です。

4月26日水曜日

・政府は盧武鉉大統領が25日に行った「韓日関係についての特別談話」を受けて、外交通商部内に次官補級の独島(竹島)問題の専門対策チームを設けることになりました。潘基文外交通商部長官は26日、「日本駐在の公使の経験のある柳光錫(ユ・グァンソク)前シンガポール大使をチーム長とし、日本関連の外交官で構成される専門対策チームを設けて、対策をたてていく」と述べました。潘基文外交通商部長官はまた安倍官房長官が韓国と日本とのEEZ=排他的経済水域の協議を韓国の統一地方選挙後に先送りするよう指示したことについて「韓日の間では5月中に協議することで合意したが、日本がそのように示してくれば、6月になるしかないと思う」と述べました。

・ウォン高が急激に進んでいることから、政府は為替市場の安定に向けて本格的に市場介入する方針を打ち出しました。政府関係者は「これまでは少しずつ市場介入する方法をとってきたが、投機勢力の攻撃を防ぐのにとどまる程度だった。しかしこれからは迅速に大々的に介入して韓国に通貨当局が存在することを投機勢力に確実に認識させる。一部では当局の保有資金が多くないと言われているが、今年の国債20兆2000億ウォンのうち借款発行を除くと、11兆ウォンの余裕がある」と述べました。

・最近のウォン高ドル安で、かなりの輸出企業がすでに赤字輸出をしており、1ドル907ウォンまでウォン高が進むと、事業を止める企業が続出する見通しです。大韓商工会議所が輸出企業300社を対象に行った調査によりますと、輸出企業はウォン・ドルの適切な水準を1ドル1015ウォン70銭、損益分岐点を985ウォン80銭と答えており、最近のウォン高ドル安を考えますと、相当数の企業がすでに赤字なのに輸出する出血輸出をしていることがうかがえました。またウォン高による今年第1四半期の売り上げ損失は1社平均で5億5000万ウォン、営業利益の損失は2億6000万ウォンで、中小企業を中心に1ドル907ウォンまで進むと、事業を継続することをあきらめると答えています。

・盧武鉉大統領は来月7日から14日までの8日間、モンゴル、中央アジアのアゼルバイジャン、中東のアラブ首長国連邦を訪問すると青瓦台の鄭泰浩(チョン・テホ)スポークスマンが26日、発表しました。盧武鉉大統領はまず来月7日からモンゴルを国賓として訪問して、エンフバヤル大統領と首脳会談を行い、資源とIT分野での協力、北韓の核問題や国際舞台での協力について意見を交わす予定です。盧武鉉大統領は続いて10日から3日間の日程でアゼルバイジャンを公式訪問し、ヘイダル・アリエフ大統領と首脳会談を行い、カスピ海の原油・ガス開発事業への参加、貿易投資の拡大などについて協議します。盧武鉉大統領は最後にアラブ首長国連邦を訪問し、ナヒヤーン大統領と会談するとともに、ドバイでの韓国企業の建設現場を視察し、15日、韓国に帰ってくる予定です。

・先月、アメリカでBSEに感染した牛が発見されて以来、中断されていたアメリカ産牛肉の輸入手続きが再開され、早ければ今年6月にはアメリカ産牛肉が輸入される見通しとなりました。農林部はアメリカのアラバマ州で発見されたBSE感染牛の年齢を確認した結果、この牛は98年4月以前に生まれた年をとった牛であることが分かりました。韓国とアメリカ両国は今年1月の交渉で、アメリカでBSE発病の原因とみられる飼料の規制が始まった1998年4月以降に生まれた牛にBSEが確認されれば、輸入を中断するとしており、今回のBSEの牛はその前に生まれていたことが確認されたことから、農林部は、中断されたままになっている輸入手続きを再開する方針です。韓国の今後の手続きは、韓国に輸入される牛肉を取り扱うアメリカの作業場を韓国政府が承認するもので、農林部はアメリカの36の作業場について現地点検を含めて調査する計画です。

・来月31日に行われるソウル地方選挙の野党ハンナラ党の候補に呉世勳(オ・セフン)前議員が決まりました。ハンナラ党は25日、オリンピック・フェンシング競技場でソウル市長選挙候補選出大会を開き、立候補した呉世勳前議員、洪準杓(ホン・ジュンピョ)議員、孟亨圭(メン・ヒョンギュ)議員の3人を対象に投票が行われました。投票はハンナラ党の党員による投票、国民からの投票、それに世論調査の結果を合わせて行われ、党員による投票では孟亨圭候補が1位でしたが、世論調査で支持が多かった呉世勳候補が全体の41%を獲得し、ハンナラ党のソウル市長の公認候補に選ばれました。これによって、来月の地方選挙でのソウル市長選挙は、ハンナラ党の呉世勳候補と、来月2日に決まるウリ党の候補、野党民主党の朴柱宣(パク・チュソン)候補、民主労働党の金鐘哲(キム・ジョンチョル)候補の対決となりますが、事実上、ウリ党とハンナラ党の対決が有力視されています。

・今月4日、アフリカ東部のインド洋で操業中にソマリアの武装勢力によって船ごとだ捕され、現在、ソマリアの港に抑留されている韓国のマグロ漁船第628東遠号361トンの乗組員の最近の模様が映像で公開されました。ロイターTVによって公開された映像によりますと、抑留されている乗組員25人は比較的、安全な様子で、隣にはソマリアの男性がロケット弾の手入れをしていましたが、乗組員を威かくしているようには見えませんでした。この中で東遠号のチェ・ソンシク船長(39)は「我々はソマリアから55マイルの海上で合法的に操業していた」と述べて、ソマリア政府が発行した操業許可証と、東遠水産が支払った9000ドルの書類を公開しました。東遠水産はソマリアに副社長を派遣して解放交渉に当たっていますが、まだこれといった成果はありません。

・首都圏住民の科学への心を広げるための国立科学館の起工式が25日、京畿道果川市でありました。起工式には25日、金雨植(キム・ウシク)副総理兼科学技術部長官、孫鶴圭(ソン・ハッキュ)京畿道知事をはじめ500人が出席して、ソウル大公園付近の敷地で行われました。国立科学館は、24万4000平方メートルの敷地に地下1階地上3階、飛行機の翼の形をした延べ5万平方メートルの建物が2008年11月の完成をめどに、4275億ウォンをかけて建てられます。

・社員が地方に出張する際、利用実績によって運賃が割り引きとなる「鉄道利用契約」制度が原油価格の急騰などもあって、大きく増えています。韓国鉄道公社によりますと、会社の社員や公共団体の職員の業務上の鉄道利用に限って適用される「鉄道利用契約制度」は、先月末現在、KT、LGなど900社が契約しており、今年1月から3月までの利用者数は41万人と、去年の同じ期間に比べて2倍に増えました。これはソウルと釜山間を往復する場合、飛行機と中型乗用車ではそれぞれ15万ウォンかかるのに比べて、KTXを利用すると7万ウォン弱となるためです。

・アメリカの大学に留学中の韓国人留学生は8万6600人あまりに達し、アメリカの大学の全体の留学生の中で最も多いことが分かりました。

・去年1年間、国民1人あたり宝くじ61枚を購入したことが分かりました。

・第7回全州国際映画祭が27日から来月5日までの9日間の日程で始まります。今回の全州国際映画祭にはベルギー、ハンガリーなど世界の42カ国から194本の映画が出品され、全州市内の映画館で上映されます。

・ソウル市の祭り、ハイ・ソウル・フェスティバルが来月5日から7日まで、ソウル市庁前広場、清渓川、景福宮などで行われます。

・韓国のプロバスケットボール・リーグで、ソウル三星がチャンピオン決定戦で4連勝し、今シーズンのチャンピオンになりました。

・韓国外換銀行が公示した26日の為替レート、日本の円100円は、822ウォン54銭で、前日に比べて2ウォン1銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは946ウォン50銭で、前日に比べて1ウォン40銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1451.22で、前日より20.07ポイント上昇しました。

・26日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は15度でした。27日は気圧の谷の影響から抜け出して、全国が曇りのち晴れとなるでしょう。27日の予想最低気温は6度から11度、日中の最高気温は16度から20度という予報です。

4月25日火曜日

・盧武鉉大統領は、今後、独島(日本名、竹島)問題を、日本の歴史教科書わい曲、靖国神社参拝と同一線上に置いて、韓日両国の歴史の清算と歴史認識、韓国の主権を守るために真っ向から取り組んでいく方針を明らかにしました。盧武鉉大統領は、25日午前、 「韓日関係についての特別談話」を発表し、この模様は全国に生中継されました。盧大統領は、この中で、日本の物理的な挑発に断固として対応し、世界の世論や日本国民に対して日本政府の不当な行為を繰り返し告発し、日本政府が間違った行動を正すまで国の力と外交力を総動員して、持続的に努力していくと語りました。盧武鉉大統領は、「日本は独島(竹島)を自国の領土だと主張し、韓国海域の海底地名を不当に先取りしている。日本が独島(竹島)の海底地名を放棄しない限り、EEZ=排他的経済水域の問題を棚上げにできない状態となっており、結局、独島(竹島)問題はもはや静かに対応できない段階になった」と背景を説明しました。盧大統領はさらに、韓国にとって独島(竹島)は単なる領有権の問題ではなく、間違った歴史の清算と完全な主権確立を象徴する問題だとし、今後、この問題に堂々と対処していくと重ねて強調しました。

・青瓦台は、盧武鉉大統領の特別談話に対して日本の小泉首相が、中断している韓日シャトル首脳会談を再開させることが望ましいとする原則論を主張したことについて、否定的な見解を示しました。青瓦台の関係者は、小泉首相の言及について直ちに公式な対応を示したり、25日中に何らかの立場表明をすることはないとしています。

・潘基文外交通商部長官は、来月から始まる予定の局長級の韓日排他的経済水域の境界確定交渉について、「独島(竹島)が必ず韓国側のEEZに入るようにする」と述べました。

・政府は、できるだけ早い時期に東海(日本海)の海底地名の変更を推進すると、青瓦台の関係者が明らかにしました。この関係者は、盧武鉉大統領の特別談話発表の後、記者会見し、「われわれは準備が整い次第、進める。それ以外に選択の余地はない」と述べました。

・ハンナラ党の李季振スポークスマンは、25日、盧武鉉大統領の独島関連特別談話について、「遅い感はあるが、大統領が韓国民を代表して言うべきことを言った」として歓迎する論評を出しました。

・金大中前大統領が、6月に平壌を訪問する見通しとなりました。南北閣僚級会談の韓国首席代表を務めた李鍾ソク(イ・ジョンソク)統一部長官は、24日、記者団に対して、金大中前大統領の平壌訪問を北韓側に提案し、北韓と基本的には意見が一致したと述べました。金大中前大統領は、平壌訪問が実現した場合、金正日国防委員長と会って、北韓の核問題解決のため6カ国協議に早急に復帰することや、第2回南北首脳会談開催の必要性を説得するものと予想されています。

・李鍾ソク統一部長官は、24日、平壌で開かれた南北閣僚級会談で北韓が肥料30万トンの追加支援を要請してきたことについて、「20万トンを支援することで北韓側と合意し、残りの10万トンは検討したうえで決めることにした」と明らかにしました。しかし北韓が要請したコメ50万トンについては、合意はなかったと李長官は話しています。

・李鍾ソク(イ・ジョンソク)統一部長官は、24日、日本の横田めぐみさんの元の夫の可能性が高いとされている韓国のら致被害者、金英男さんについて北韓は、「担当機関で具体的な調査を行っている」と述べたと明らかにしました。

・巨額の秘密資金作りや息子への相続のための不正などの疑惑が持たれている現代自動車グループの鄭夢九会長に対する検察の起訴が近づいている中で、全経連=全国経済人連合会をはじめとする経済5団体の長が大検察庁に嘆願書を出し、鄭夢九会長に対する配慮を求めました。

・2003年の外換銀行のローンスターへの売却疑惑を調査している監査院は、外換銀行をローンスターに売却する方針を決めた関係機関による対策会議の結果を、当時の青瓦台の政策首席室が報告を受けていたことを確認し、青瓦台の介入があったかどうかについて調査することになりました。

・政府系金融機関である産業銀行は、最近、北韓の開城工業団地の1期分譲を機会に北韓に進出する企業への資金供給のため、これまで50億ウォンまでとなっていた貸し出し限度を廃止し、貸し出し規模を必要に応じて拡大することになりました。

・韓国、日本、台湾の3カ国は、水産物補助金についての共同協定を認めるよう、このほどWTO=世界貿易機関に提出しました。

・国民銀行は、韓国に進出している日本の企業との取り引きを促進するため明洞法人営業部の中に「ジャパンデスク」を設け、営業に乗り出しました。

・今年の梅雨は、6月中旬から始まる見込みです。気象庁は、24日、3カ月気象展望で、今年の梅雨は、平年より3日ほど早く6月中旬から始まり、7月中旬までのおよそ1カ月間、続くという見通しを発表しました。

・行政自治部は、全国一斉に投票が行われる5月31日の地方選挙を臨時の公休日とすることを25日、公示しました。投票は、午前6時から午後6時まで行われ、即日開票されます。

・韓国外換銀行が公示した25日午後3時の為替レート、日本の円100円は、824ウォン55銭で、前日より12ウォン7銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、945ウォン10銭で、前日より5ウォン30銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1431.15で、前日より0.21ポイント上昇しました。

・25日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、16度1分でした。26日は、気圧の谷の影響で次第に雲が広がり、午後から雨の降る所が多い見込みです。26日の全国の朝の予想最低気温は、6度から12度、日中の最高気温は、14度から18度の予報となっています。

4月24日月曜日

・政府は、先週末、日本の外務省の谷内事務次官との間で合意した2000年以降、中断したままになっているEEZ=排他的経済水域の境界線を決める交渉に向けての準備に取り掛かりました。韓国と日本は、排他的経済水域の境界画定交渉を来月にも局長級で始めることにしており、韓国は、南海と西海のEEZを同時に考慮しながら、まず独島(竹島)を有人島として公認を受ける案を検討していることが分かりました。政府は、現在、韓国のウルルン島と日本の隠岐島との中間に定めてある韓国側のEEZ境界線を、独島(竹島)を基点に変えて隠岐島との中間にする案を検討しています。政府関係者は、1回目の会談は東京で行われる可能性が高いと話しています。

・盧武鉉大統領は、25日午前9時半に、最近の韓日関係についての特別談話を発表すると、青瓦台の鄭泰浩スポークスマンが24日、明らかにしました。鄭泰浩スポークスマンによりますと、「盧武鉉大統領は、特別談話を通じて、最近の一連の動きについての盧武鉉大統領と韓国政府のはっきりした見解、韓日関係の発展に向けた課題についての意見を表明する計画だ」ということです。この談話は10分から15分程度予定されており、TV中継で全国に生放送されます。

・来月行われる地方選挙でハンナラ党の京畿道知事候補に選ばれた金文洙議員が、24日、議員を辞職し選挙管理委員会に京畿道知事選挙の予備候補として届け出ました。金文洙議員が辞任したことからハンナラ党の議席数は、124議席に減りました。

・盧武鉉大統領は、青瓦台の新しいスポークスマンに、鄭泰浩企画調整担当秘書官(43)を任命しました。これは、ハンナラ党の金文洙議員が、5月の地方選挙で京畿道知事選挙に立候補するため議員を辞職したことから、空席となった京畿道富川市素砂区の補欠選挙に青瓦台の金晩洙スポークスマンが出馬することにともなうものです。

・巨額の秘密資金作りや息子への相続のための不正などの疑惑が持たれている現代自動車グループの鄭夢九会長が、24日午前10時、大検察庁に出頭し、取り調べを受けています。鄭夢九会長は、大検察庁の前に姿を現し、「国民の皆様に申し訳なく思っています。検察で誠実に答えるつもりです」と簡単に述べて、取調室に向かいました。検察は、鄭夢九会長に対して、秘密資金作りを指示したかどうかや、系列会社の負債を帳消しさせるため関係機関に工作をしたかどうかなどについて調べています。

・韓国外換銀行の優先買収対象者である国民銀行は、アメリカ系の投資ファンド「ローンスター」に対する検察の捜査の結果、本契約に影響があると判断される場合、買収契約を解除することも可能だとする見解を明らかにしました。国民銀行の金キホン首席副頭取は、24日、記者会見し、ローンスターに対する検察の捜査や監査院の調査が終わった後で本契約に影響があると判断されれば、すでに結んでいる契約を解除することについて、ローンスター側と合意したと発表しました。

・国際石油価格の急騰で、韓国の全国のガソリン販売価格が先週、1リットル1500ウォンを超えました。中でもソウルのガソリンスタンドでは1560ウォン台の所も出てきました。ガソリン価格が1500ウォンを超えたのは、去年10月第4週の1,509ウォン以来のこと初めてです。

・横田めぐみさんの元の夫である可能性が高いとされている韓国人ら致被害者、金英男さんの母親、崔桂月さんら家族が6月10日に日本を訪れ、めぐみさんの両親らと会うことになりました。これに先立ってめぐみさんの家族は、来月10日頃、韓国を訪れて、崔桂月さんと会う予定だということです。

・金浦−羽田間の空の便の利用客が開設以来2年で200万人を超えました。韓国空港公社によりますと、 韓国と日本の航空会社合わせて4社による金浦−羽田線は、2003年11月末に 開設されましたが、利用客が次第に増え、去年7月に累計100万人を超えたのに続いて23日に200万人を上回りました。

・大統領所属の腐敗防止委員会が去年、名前が変えた国家清廉委員会が去年10月、全国の中学・高校生1000人を対象に調査した結果、韓国社会が腐敗していると答えた青少年が78.1%にのぼりました。

・解雇など自らの意思に関係なく働き口を失った青年層の失業手当の申請者が全体の27%を上回り、15万人を超えました。

・最近、アジアで発生する迷惑メール、スパムメールの数がこれまで最高だった北米大陸を上回っていることが分かりました。
イギリスに本社があるウィルス対抗ソフト会社「ソフォス」に最近送られたスパムメールの42.8%がアジアから送られてきたもので、次が北米大陸の25.6%でした。国別では、アメリカが23.1%と最も多く、次は中国と香港が合わせて21.9%でしたが、3番目が韓国で9.8%を占めており、対策が求められています。

・韓国人留学生が博士号を最も多く取得している大学は、日本の東京大学であることが分かりました。東京大学で博士号をとった韓国人は、1945年から2000年までの間に合わせて832人にのぼり、1960年前後からほぼ毎年、トップの座を維持しています。

・アメリカ女子プロゴルフツアーデビュー2年目の韓国人選手、イム・ソンア(22)が、ゴルフの女王とされるスウェーデンのソレンスタム選手に逆転勝ちしツアー初優勝を遂げました。これでLPGAで優勝した韓国人女性ゴルファーは19人となり、韓国人選手が獲得した優勝カップは全部で55個となりました。

・韓国外換銀行が公示した24日午後3時の為替レート、日本の円100円は812ウォン48銭で、先週の金曜日に比べて、5ウォン92銭のウォン安でした。アメリカドルは、930ウォン台に突入してウォン高が一層進み、1ドルが939ウォン80銭で、先週の金曜日に比べて8ウォン80銭のウォン高となりました。韓国株式市場の総合株価指数は、1430.94で、先週の金曜日より20.37ポイント下落しました。

・24日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、14度5分でした。25日は、高気圧圏内に入り、全国的におおむね晴れる見込みです。25日の全国の朝の予想最低気温は、2度から8度、日中の最高気温は18度から23度の予報となっています。

4月22日土曜日

・独島(竹島)付近での日本の海底測量計画をめぐるソウルでの韓日外務次官会談は、延べ17時間におよぶマラソン協議の末、22日夜7時半頃、双方が歩み寄り、合意に至りました。外交通商部の柳明桓第1次官は、会談を終えて記者会見し、日本は、6月30日までに予定されていた東海(日本海)での海洋科学調査を中止し、韓国は6月にドイツで行われるIHO=国際水路機関の会議に提案する予定だった独島周辺海底の地名変更要請の時期を見送ることで一致した。また両国は、根本的な解決策を見出す見地から、2000年以降、中断したままになっているEEZ=排他的経済水域の境界画定交渉をできるだけ早い時期に局長級の協議で再開することに合意したと、発表しました。これで韓日両国が互いに自国の排他的経済水域だと主張する海域での日本の海底測量計画をめぐる両国の摩擦はひとまず解消されるものとみられます。韓国と日本は、21日に続いて22日も午前9時半から夕方まで断続的に協議を続けましたが、互いの溝を埋めることができず、外交通商部の柳明桓第1次官は、会談は決裂したとして、内容を説明する記者会見を2度も設定しました。しかし、日本側の再度の要請で交渉を再開し、ようやく合意に達しました。双方が合意に至ったのは、日本が測量調査を中止するためには、韓国側が独島(竹島)周辺海底の地名変更要請を放棄することが先決だとしていた当初の立場を譲歩したことによるものと伝えられています。これで一時は日本の測量船を韓国がだ捕する構えをみせるなど深刻さを増していた両国の対立が直前で回避されました。

・与党ウリ党の議員28人が、1998年に日本との間に結んだ新しい韓日漁業協定を廃棄して改めて交渉するよう求める決議案を、21日、国会に提出しました。金泰弘議員らウリ党の議員28人は、98年に締結され、翌99年から発効した韓国と日本との間の新しい韓日漁業協定は、独島(竹島)を中間水域としたため独島(竹島)の領有権問題が再び、外交摩擦になっているとして、韓国政府に対して協定を破棄し、再交渉を行うよう求めました。また野党ハンナラ党も、党内に「独島守護対策特別委員会」を発足させ、韓日新漁業協定当時の真相究明を行うとともに、一両日中に日本との漁業協定を改めて交渉するよう求める決議案を、国会に提出する計画です。

・日本が主張している独島(竹島)付近の海底地名「対馬盆地」は、国際機関で正式な公認手続きをとっていないことが確認されました。海洋水産部によりますと、IHO=国際水路機関が発行する海底地名集に北緯36度、東経130度付近の海域の名称が「対馬盆地」となっているが、これは慣行的な名称に過ぎないということです。国際機関で公認されるには、海底の特徴などの調査実績をまとめた提案書をIHOに提出しなければなりませんが、日本はこうした手続きをとっていないことが確認されました。韓国は、今年6月にドイツで開かれる海底地名小委員会で、この海域を「ウルルン盆地」として公認を受けるため申請することを検討していますが、これに対して日本は「対馬盆地」とされているとして、独島(竹島)周辺での海底調査を進めようとしているため両国の摩擦が深まっています。

・平壌で開かれている第18回南北閣僚級会談2日目の22日、韓国は、漢江(ハンガン)河口での砂の共同採取を北韓に提案しました。韓国首席代表の李鍾ソク(イ・ジョンソク)統一部長官は、22日の全体会議の基調演説で、休戦協定で中立水域となっている漢江河口での砂の共同採取を提案し、ここにたい積している豊富な砂や砂利などを建設用に利用すれば、南北双方に大きな経済的利益になるだけでなく、臨津江(イムジンガン)下流の洪水被害防止にも役立つはずだと述べました。李鍾ソク統一部長官はまた、分断による悲劇を解消し、未来志向的な南北関係を目指すことを提案し、北韓にら致された韓国の漁民や元韓国軍兵士問題を協議することを提案しました。そして北韓の核問題の解決のために北韓が早く6カ国協議に復帰するよう重ねて要求しました。

・野党ハンナラ党は、21日、5月の地方選挙に向けて次期大統領選挙に勝つためのバロメーターとされている首都圏の「ビック3」のうち京畿道知事選挙の候補に金文洙(キム・ムンス)国会議員(55)を選びました。一方、与党ウリ党からは、陳大濟(チン・テジェ)前情報通信部長官(54)が立候補を表明しています。

・日本による植民地時代に日本の炭鉱に強制連行された韓国人生存者が相次いで確認されています。強制連行被害調査を行っている韓国政府の「強制動員被害真相究明委員会」によりますと、太平洋戦争中の1942年2月22日、山口県宇部市の長生炭鉱で、事故が発生し、韓国人134人を含む183人の犠牲者が出ましたが、ここに強制連行された韓国人のうち、生存者のひとりが韓国で暮らしていることがこのほど確認されました。

・ジュネーブ発 連合ニュースによりますと、北韓は、スイスの銀行に金正日国防委員長の名前で40億ドルが預金されているというアメリカの主張について、スイス政府に調査を依頼し、結果を公開するよう要請した模様です。

・気象庁は、中国北西部で発生し大気によって韓半島に流れてくる黄砂の濃度や移動経路をより正確に予測するため、北韓の開城と金剛山に黄砂観測所の設置を進める計画です。

・韓国とアメリカのエネルギー会社とエンジニア会社から構成された国際コンソーシアムは、ロシアのサハリンから液化天然ガスを韓国に供給するためにロシアと北韓を経由するガス管の建設の可能性を打診していると、ロシアのRUSエネルギー社が21日、明らかにしました。

・韓国中央銀行の「韓国銀行」の今年の赤字幅が過去最大だった去年とほぼ同じ水準の1兆8000億ウォンになるものとみられています。

・釜山港の国際旅客ターミナルの利用料金が今年7月から400ウォン引き上げられます。

・便秘に悩む子どもがこの5年間で20%増えたことが分かりました。これは、肉類やファストフードを食べる頻度が増えたことや、勉強やコンピューターゲームなどで椅子に座っている時間が多くなって身体を動かす時間が減ったことなどが原因とみられています。

・22日は、土曜日のため取り引きはありません。前日21日の終値は、日本円100円が806ウォン56銭で、アメリカドル1ドルは948ウォン60銭 でした。韓国株式市場も取り引きはありません。

・22日のソウルは晴れ、午後4時の気温は、16度8分でした。23日日曜日は、高気圧のへりに当たって全国的におおむね晴れますが、中部地方は午後一時、雲が広がり雨の降る所がある見込みです。23日の全国の朝の予想最低気温は、4度から9度、日中の最高気温は、14度から21度の予報となっています。

4月21日金曜日

・外交通商部の柳明桓第1次官は、21日午後、韓国入りした日本の谷内外務次官と、およそ1時間35分間、ソウルの外交通商部庁舎で、独島(竹島)周辺での海底測量調査の解決策について協議しましたが、双方の立場の違いを確認するのにとどまりました。会議終了後、韓国政府の関係者は、記者団に対して「会議は、両国が互いの立場を確認し合う線にとどまった。具体的な協議内容は明らかにできないが、海底地形の名称について話し合われた」と説明しました。会議で、柳明桓第1次官は、日本の測量船が海底測量を理由に韓国側の排他的経済水域に入ってきた場合、韓国はこれを主権侵害とみなし、国内法と国際法に規定されたすべての措置をとる。これによって発生する問題は、すべて日本の責任だとする考えを伝えた模様です。これに対して谷内外務次官は、両国間のEEZ境界は画定されていないため、今回の測量計画は日本が日本のEEZだと考えている水域で行う計画だという点を強調し、政府の船である測量船を韓国がだ捕した場合、国際法に違反するという点を強調した模様です。これを受けて柳明桓第1次官は、「韓国は、1905年2月に、日本が独島(竹島)を自国の領土に編入したことを、韓半島を植民地にする初のシグナルと理解している」と述べ、日本が独島(竹島)の領有権を国際紛争化しようとしていることを間接的に非難しました。

・野党ハンナラ党の朴槿恵代表は、21日、日本の海上保安庁が韓国側の排他的経済水域内で海底の調査を進めようとしていることについて、日本との物理的な衝突を恐れずに強硬な対応をしなければならないと述べました。

・独島(竹島)は韓国の領土だという歴史的事実を教える授業が小中高校で一斉に実施されることになりました。教育人的資源部は、21日、広域自治体の教育庁に対して、日本の歴史わい曲や独島(日本名、竹島)の領有権主張に対抗する特別授業を強化するよう指示しました。特別授業は、正規授業課程とは別に、社会的、政治的に重要な意味を持つテーマや事件が発生した際、必要に応じて行うものです。

・第18回南北閣僚級会談に臨む李鍾ソク(イ・ジョンソク)統一部長官を首席代表とする韓国代表団が21日午後、仁川空港を出発し、平壌の順安空港に到着しました。今度の会談は、北韓側が韓国軍事演習に反発して予定より1カ月ほど遅れて開かれるもので、韓国は、北韓にら致された韓国の漁民や元韓国軍兵士問題を解決するため北韓に思い切った経済支援を提案する方針です。閣僚級会談は、22日午前10時に1回目の全体会議を開き、南北の代表がそれぞれ基調演説して、互いの立場を表明することになっています。

・金大中前大統領は、平壌訪問を前に20日、自宅を訪問した李鍾ソク統一部長官に対して、第18回南北閣僚級会談が、南北関係の進展を成し遂げる契機となることを期待すると述べました。これに対して、李鍾ソク長官は、金大中前大統領が希望している6月の平壌再訪問について、北韓側のはっきりした立場を確認してくると述べたということです。

・アメリカを訪問している中国の胡錦涛国家主席と、ブッシュ大統領との首脳会談が20日、ワシントンで行われ、北韓やイランの核問題、通商問題など両国の懸案について幅広く意見交換しました。このうち北韓の核問題についてブッシュ大統領は、中国が北韓に対する影響力をさらに強化するよう求め、これに対して胡錦涛主席は、6カ国協議の進展のため当事国がより柔軟な姿勢を示すことが重要だとする見解を示しました。

・ソウル地方警察庁は、 野党民主党の趙在煥事務総長(57)を、5月の地方選挙で公認を得ようとする民主党の元議員から4億ウォンを受け取った容疑で、緊急逮捕しました。

・現代自動車グループの秘密資金事件を捜査している大検察庁中央捜査部は、鄭夢九会長を週明けの24日、脱税と贈賄の疑いで検察に出頭させて取り調べを行うことになりました。

・全羅北道群山市の沖合いに建設を進めているセマングム干拓地を取り囲む堤防の閉め切り工事が、21日、工事を始めて15年目に完成しました。セマングム干拓地の堤防は、住民の工事差し止め訴訟によって最後の2.7キロが残されていましたが、今年3月16日、大法院で国が勝訴したことから翌17日から閉め切り工事を進めていました。全長33キロの堤防がつながったことで、1932年にオランダに完成した干拓地の堤防より500メートル長い世界一の干拓地堤防となりました。

・2008年にロシアの宇宙船に乗る韓国初の宇宙飛行士の希望者受け付けが、「科学の日」の21日午前9時から始まり、わずか2時間で応募者が200人を上回りました。

・世界の女性CEOが一堂に会する「世界女性経済人総会」が、今月30日から4日間、ソウルで開かれます。

・韓国映画「許されない者」が、来月17日から開かれるフランス・カンヌ国際映画祭の「注目される視線」部門に選ばれました。「許されない者」は、これまで映画の素材としてはタブー視された軍隊内部の抑圧された生活や兵士の自殺を取り上げ、話題を集めました。

・韓国人の男性歌手6人のグループ「神話」が、日本最大のCDチェーン「HMV」の予約注文販売でチャート1位にランクされました。「神話」は、今月14日、東京の武道館で記者会見して日本での正式な活動を宣言し、コロンビア・ミュージック・エンタテイメントと契約を結んで6月14日に日本で初めてのシングル盤「僕らの心には太陽がある」をリリースします。続いて8月には正規アルバムを出す計画です。

・KBSは、KBSのコンテンツ商品を販売するオンラインショッピングモール(shop.kbs.co.kr)を20日から始めました。

・今年7月にオーストラリアで開かれる第15回アジアサッカー連盟女子選手権大会の1次リーグ組み合わせ抽選会が20日、オーストラリアで行われ、韓国は、大会3連覇を狙う北韓をはじめ、開催国オーストラリア、タイ、ミャンマーら強豪とともにB組で対戦することが決まりました。

・韓国外換銀行が公示した21日午後3時の為替レート、日本の円100円は、806ウォン56銭で、前日より22銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、948ウォン60銭で、前日より10銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1451.31で、前日より17.16ポイント上昇し再び今年の最高値を更新しました。

・21日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、16度2分でした。22日は、全国的に雲が多く所によって一時雨が降るでしょう。22日の全国の朝の予想最低気温は、5度から12度、日中の最高気温は、11度から17度の予報となっています。

4月20日木曜日

・日本の海上保安庁が独島、日本名、竹島付近を含む排他的経済水域の調査のため調査船を出航させる計画を進めていることについて、潘基文外交通商部長官は、20日、大島正太郎韓国駐在日本大使を再び呼び、海洋調査計画の撤回を求めました。この中で、潘基文外交通商部長官は「日本の海洋調査計画は、大韓民国の主権に対する挑発行為で、日本側が韓国側の排他的経済水域を侵犯した場合、国内法と国際法にもとづいて対応する」とするこれまでの立場を改めて説明しました。これに対して、大島大使は「独島、日本名竹島周辺の海底地形に韓国名を提案することを止めれば、海洋調査を中止する」と主張し、議論は平行線のまま終わった模様です。潘基文外交通商部長官はまた、海底地形の名称問題について、「われわれの権利だ」と述べましたが、韓国名を提案する時期については、「十分に準備し、適当な時期に進める」と述べ、6月にドイツで開かれる国際水路機関の国際会議よりも先延ばしにする可能性を示唆しました。

・政府は、日本の一方的な提訴によってEEZ=排他的経済水域の境界や海洋科学調査をめぐる紛争問題が国際海洋法裁判所に委ねられることを拒否する宣言を18日、国連のアナン事務総長に送りました。これによって韓国は、海洋法をめぐる紛争のうち、海洋境界の確定、軍事活動、海洋科学調査などについての国連海洋法条約上の強制的手続きから排除されることになると外交通商部は説明しています。現在、国連海洋法条約を批准した国は、1996年に批准した韓国を含め149カ国にのぼっており、このうち25カ国が強制紛争解決手続きを拒否する宣言を出しています。

・この問題で、盧武鉉大統領は、「過去の侵略戦争という不当な歴史の際の占領地について、その領有権を主張する人たちがいて、その問題を和解で解決しようという言葉だけでは解決できない難しい状況におかれている」と述べました。盧武鉉大統領は、20日、ソウルのCOEXで開かれたキリスト教主催の会議に出席し、「北東アジアの平和構造を作ろうとした就任当時の希望が進展のないままだ」としてこのように述べました。盧大統領はまた、「この問題は善意を持つかどうかで解決することではなく、知恵と有機が必要だ。北東アジアのすべての人たちが平和と共同繁栄の社会を築いていくために、韓国政府が賢い判断をするよう国民も支持してほし」と述べました。

・この問題について、与野党の代表も日本を強く批判するとともに党を超えて協力することにしています。与党ウリ党の鄭東泳議長は20日、「日本の自民党政権が越えてはいけない線を超えてしまった」として、「日本による植民地時代の残りかすである南北分断を早く終えなければならない。韓半島を一つにして、日本の野心を挫折させるべきだ。そのために党を超えた対応が必要だ」として、この問題をめぐっては野党と協調して対応していく考えを明らかにしました。一方、野党ハンナラ党の朴槿恵代表は、20日のハンナラ党の最高委員会議で、「日本が東海(日本海)で排他的経済水域の調査のために調査船を出航させることは領有権と主権の侵害で、絶対に譲歩できない問題だ。政府が日本に断固として対応すれば、ハンナラ党も協力する」と述べました。

・野党ハンナラ党は、1998年に結んだ新しい韓日漁業協定を改めて交渉するよう求める決議案を、20日、国会に提出しました。この決議案は、今回日本側による独島(竹島)周辺の海洋調査計画は、独島を両国の中間水域とする98年の新しい韓日漁業協定が関係しており、政府が日本側と改めて交渉するよう求めています。

・一方、アメリカ政府は、この問題について、「両国間の領土紛争に介入しないということがこれまでのアメリカ政府の方針だ」として具体的な言及を避けました。アメリカ国務省の関係者は20日、韓国マスコミとのインタビューでこのように述べるとともに「両国が平和的で友好的にこの問題を解決することを希望する」と述べました。

・韓明淑(ハン・ミョンスク)国務総理の就任式が20日行われ、韓総理は、「国民生活を最優先にした抱擁力のある政治をしてきたい」と述べました。韓明淑総理は20日、青瓦台で、盧武鉉大統領から任命状を受け取り、第37代の国務総理に就任しました。
韓国務総理は就任のあいさつで、「国民生活を最優先にして、恵まれない人々疎外された人々のために努力していきたい」としたうえで、「公職者は自らを低くして、国民の声に耳を傾け、国民の意見を反映する政策を作り、それを実行しなければなりません。野党の指導部や進歩勢力、保守勢力と会い、国と国民のためにみんなの知恵を絞ることを呼びかけ、『抱擁の政治』をしていきたい」と強調しました。

・初めての女性の国務総理が誕生したことについて、与野党は一斉に歓迎の論評を出しました。野党ハンナラ党は19日、論評を発表し、「女性の権利の向上の象徴であり、韓国政治の発展の快挙だ」と高く評価しました。

・韓国とアメリカのFTA=自由貿易協定の締結に向けた交渉で、北韓の開城工業団地で作られた製品を韓国産として認めるかどうかが重要な議題になると、両国の政府関係者が明らかにしました。韓米FTA交渉の金ジョンフン韓国側代表は19日、「北韓の開城工業団地の製品の原産地表記については、「FTA交渉で極めて重要な議題になるだろう。しかし単純に経済的な問題として扱いにくい点もあり、今後、時期を見極めて、アメリカ側に問題提起をしたい」と述べました。また韓国駐在のバーシュバウ・アメリカ大使は20日、韓国のマスコミとのインタビューで、 「北韓の開城工業団地の労働者の待遇や原産地表記は、今後の韓米FTA交渉で解決すべき敏感な問題だ」と指摘しました。

・韓国外換銀行の大株主であるアメリカ系投資ファンド「ローンスター」のジョン・グレイケン会長は19日、ソウルで記者会見し、外換銀行株の売却にともなう税金について、「韓国政府の決定に従う」と改めて強調しました。

・FIFA=国際サッカー連盟が19日発表した4月のランキングで、韓国は先月より1ランク上がって30位になりました。

・韓半島は19日午後から20日朝にかけて、強い風が吹き荒れ、各地で被害が相次ぎました。これは北からの低気圧の何かにともなって、冷たい空気と南からの温かい空気がぶつかって起きた現象で、全羅南道新安郡では、学校から自転車で帰宅途中の女子中学生2人が強風で電信柱にたたきつけられ、うち1人が重体です。また全羅北道プアン郡では、港に停泊していた漁船18隻が衝突して壊れたり沈没したりしました。慶尚南道ハドン郡では、最大瞬間風速20メートルの強風が吹き荒れ、ビニールハウス80棟が壊れました。このほか、江原道太白市では、季節外れの雪が降り、4センチ積もりました。強風のため国内各地を結ぶ空の便の欠航が相次ぎ、20日午後にかけて、合わせて94便が欠航しました。

・韓国外換銀行が公示した20日午後3時の為替レート、日本の円100円は、806ウォン34銭で、前日より1ウォン80銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、948ウォン50銭で、前日より2ウォン90銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1434.15で、前日より3.69ポイント下落しました。

・20日のソウルは曇り、午後3時の気温は、8度6分でした。21日は、高気圧の圏内に入り、全国的に晴れの空模様となる見込みです。21日の全国の朝の予想最低気温は、2度から7度、日中の最高気温は、17度から20度の予報となっています。

4月19日水曜日

・政府は日本が韓国のEEZ=排他的経済水域内での調査を計画していることについて、韓国の主権に対する挑発行為であるとして、断固とした対応をすることになりました。盧武鉉大統領は19日、外交通商部長官、国防部長官、国家情報院長らが出席する安保関係長官会議を開き、日本が独島(竹島)周辺での調査計画を即時取りやめることだけが、事態を外交的に解決できる方法であるという認識をもとに、日本が調査を強行すれば、政府はいかなる状況にも対応していく万全の体制をさらに強めていくことになりました。これについて、潘基文外交通商部長官は安保関係長官会議の後の記者会見で、「日本政府が調査計画を自ら撤回して、外交的な解決になることを期待しているが、日本政府が調査を強行すれば、国際法と国内法にもとづいて対応し、それによって生じる問題の責任は日本側にある」と強調しました。

・国会は19日の本会議で、日本政府が韓国のEEZ=排他的経済水域内での調査と歴史教科書のわい曲記述を中止することを求める決議案を出席議員241人の満場一致で採択しました。国会の決議は「日本政府が独島(竹島)の領有権を主張していることと、そのことを歴史教科書にのせていること、さらに今回の独島(竹島)近海のEEZでの調査をただちに中止することを求めています。また韓国政府に対しては日本の挑発を阻止する実質的で強い対応策をとるように求めています。

・日本の海上保安庁の調査船が19日鳥取県境港港に到着したことで、韓国の海洋警察庁は独島(竹島)近海に警備艦18隻を集中配置して、事態に備えています。海洋警察庁は一番大きい警備艦のサムボン号(5000トン)をはじめ、東海と南海から500トン級以上の警備艦合わせて18隻を独島(竹島)周辺の現場水域に分散配置しました。また海洋警察の哨戒機も江陵空港で出動待機をしています。

・国会は19日の本会議で、韓明淑(ハン・ミョンスク)国務総理任命同意案を賛成多数で可決し、韓国で初めての女性国務総理が誕生しました。総理任命同意案は無記名の秘密投票で行われ、在籍議員297人のうち、264人が投票し、賛成182、反対77、棄権3、無効2の賛成多数で可決しました。これによって、韓明淑議員は韓国の憲政史上初の女性国務総理となり、盧武鉉政権の3人目の総理に就任することになりました。政府は4年前も梨花女子大学の総長だった張裳(チャン・サン)氏を国務総理に指名しましたが、国会で任命同意案が否決されたため、国務総理のポストは男性の占有物となってきました。盧武鉉大統領は20日、韓明淑氏に任命状を渡し、正式に韓明淑国務総理が誕生します。

・韓明淑氏については、17、18の2日間、国会で人事聴聞会が開かれましたが、とくに問題はないと判断されたものとみられています。野党ハンナラ党は、当初、韓明淑氏に対して、与党ウリ党の党籍から離れるよう求めましたが、韓明淑氏がこれを拒否しながらも、ウリ党色を弱めることを約束したことから、ハンナラ党も自由投票とし、賛成票を投じた議員が出た模様です。このほか、民主党も自由投票としました。

・盧武鉉大統領は18日の閣議で、5月末の地方選挙に向けた政党の公認候補を選ぶ過程で不正腐敗がないように検察と警察の捜査を強化するよう指示しました。これについてハンナラ党の朴槿恵(パク・グンヘ)代表は18日、「野党の弾圧につながる恐れのある危険な発言だ」と厳しく批判しました。

・韓国とアメリカはFTA締結交渉で17の分科会を設けることで合意しました。これは17、18の両日、ワシントンで協議して決めたもので、17の分科会の中には反ダンピングや相殺関税などの貿易摩擦を取り上げる貿易救済分科会を作ることにも合意されました。また分科会ごとに交渉が妥結して合意できればただちに公開するものの、交渉中の文書は発効3年後までは非公開とすることになりました。

・秘密資金を作った疑いで検察の捜査を受けている現代自動車は19日、国民に向けた謝罪を行うとともに、鄭夢九(チョン・モング)現代自動車グループ会長と、息子の鄭義宣(チョン・ウィソン)起亜自動車社長が持っている1兆ウォン相当の株式を社会に寄付すると発表しました。

・外貨危機で経営危機に陥り、債権を持つ銀行団が共同管理してきた現代建設が、経営が立ち直ったため、売却されることになりました。韓国外換銀行などの債権団は18日、現代建設の構造調整をほぼ終えたことを確認しました。現代建設は98年の経済危機で受注が減ったうえ、金利が急騰したため、銀行からの借入金が2000年に4兆4800億ウォンに達して、資本を食い込む形となりました。このため、債権銀行団は2001年6月、政府との協議によって、貸付金を資本金に転換したり、増資に応じるなどで合わせて2兆9000億ウォンを支援しました。その後、現代建設は付加価値の高い工事の受注に取り組み、2001年に年間3800億ウォンの赤字だったのが、2002年から黒字に転じ、去年は4360億ウォンと最高の黒字となりました。債権銀行団は、大宇建設の売却作業が終わる今年下半期に現代建設の売却を進めることにしています。

・韓国労総=韓国労働組合総連盟とKOTRA=大韓貿易投資振興公社は、18日、外国からの直接投資を誘致するために共同で協力することで合意しました。

・観光を目的に南米パラグアイを訪れる韓国人はこれから30日間のビザなし渡航が認められることになりました。これで韓国はボリビアを除いた南米諸国をビザなしで国別に30日から最長90日まで短期滞在ができるようになりました。

・韓国人歌手「ピ」が、アメリカの時事週刊誌「タイム」が決める「世界でもっとも影響力のある100人(タイム100)」の候補にあがりました。タイムのホームページによりますと、「ピ」は「タイム100」の「芸術家と芸能人」分野にハリーポッターの作家ジョアン・ローリングさんら9人とともに候補に上っています。

・韓国外換銀行が公示した19日の為替レート、日本の円100円は、808ウォン14銭で、前日に比べて92銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは945ウォン60銭で、前日に比べて8ウォン20銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1437.84で、前日より10.84ポイント上昇しました。

・19日のソウルは黄砂まじりの雨、午後3時の気温は8度3分、これまでの降雨量は15ミリでした。20日は発達した低気圧の影響を受けて全国的に曇り一時雨、午後、北西から次第に晴れてくるでしょう。20日の予想最低気温は4度から8度、日中の最高気温は9度から15度という予報です。

4月18日火曜日

・日本の海上保安庁が独島、日本名竹島付近を含む排他的経済水域の調査のため調査船を出航させる計画を進めていることについて、盧武鉉大統領は、18日夜、与野党指導部と青瓦台で晩さんを兼ねた懇談会を開くことになりました。青瓦台の金晩洙スポークスマンによりますと、懇談会には、与党ウリ党の鄭東泳議長、野党民主党の李洛淵院内代表、民主労働党の文ソンヒョン代表、国民中心党の沈大平共同代表、国会の統一外交通商委員長を務める?采正ウリ党議員、国防委員長の柳在乾議員らが出席し、ハンナラ党からは1人も出席しないことになりました。盧武鉉大統領は、懇談会でEEZ=排他的経済水域を巡る状況説明をし、政界の意見を聞くことにしています。政府は、日本の海上保安庁の調査計画が、独島(竹島)の領有権紛争に発展するのを防ぐため焦点を排他的経済水域に限定させる方針を再確認しました。また政府は、これを契機に韓国側のEEZの範囲をはっきりさせるため2000年以降、中断したままになっている韓国と日本とのEEZ境界画定交渉の再開を日本側に提案することも検討する計画です。

・国会の統一外交通商委員会に所属する与野党議員らは、18日、日本が独島(竹島)付近の韓国側のEEZ=排他的経済水域での水路測定のため調査船を派遣する計画を進めていることについて、政府に対して強力な対応を求めました。また与党ウリ党の盧雄来広報担当院内副代表は、18日、国会で開かれた政策調整会議の後の記者会見で、「日本が独島(竹島)周辺の調査を計画しているのは、歴史のわい曲に続く領土主権に対する挑発行為であり、第2の侵略とみなされる」として、日本政府に対して厳重に警告するよう政府に強く求めました。

・また野党ハンナラ党も、「独島守護特別委員会」を設置するなど、強力に対応する姿勢を明らかにしました。李方鎬(イ・バンホ)政策委員会議長は、「98年に新しい韓日漁業協定が締結された際、独島(竹島)が中間水域に編入されたため、ハンナラ党は領土紛争の対象となり得ることを警告していた」と指摘し、党の独島守護特別委員会で独島(竹島)が中間水域に編入された交渉過程の真相究明を行っていくと強調しました。

・ところで東京発 KBS特派員の報道によりますと、海上保安庁は、20日にも調査船を出航させる計画だと、日本の毎日新聞が17日、伝えました。

・国務総理に内定している与党ウリ党の女性議員、韓明淑さんに対する国会での人事聴聞会2日目の18日、韓明淑議員は、北韓の人権問題について、「経済交流協力を通じて北韓の開放を誘導することが、北韓の人権問題を解決する近道だ」と述べました。これに先立って17日の人事聴聞会は、野党議員らが韓明淑議員の党籍の離党を要求したのに対して、「法律で党籍を持つことが認められているのでウリ党の党籍を維持したいと考えている。しかし公正な選挙管理のため総理になった場合、法定選挙期間中は、危機的状況にならなければ政府与党連絡会議への出席や公約の発表などはしないつもりだ」と述べ、ウリ党を離党する意思のないことを改めて強調しました。国会は19日の本会議で、韓明淑議員に対する承認同意案の表決を行いますが、憲法史上初の女性国務総理という政治的意味から、与野党ともに党としての立場をまとめず個人の自由意思で表決できるようにするものとみられています。

・李鍾ソク(イ・ジョンソク)統一部長官は、17日に開かれた国会統一外交通商委員会の全体会議で、今週21日から平壌で始まる第18回南北閣僚級会談の場で、北韓にら致された韓国の漁民や、韓国戦争当時、北韓軍の捕虜となって抑留されている元韓国軍兵士の韓国への帰還のため北韓に対して思い切った経済的支援を行う用意があることを北韓側に示す考えであることを明らかにしました。李鍾ソク長官は、「政府の目標は、ら致被害者の生死確認と、彼らを無事帰還できるようにすることだ」と述べました。

・尹光雄(ユングァンウン)国防部長官は、韓国を訪問中の中国の曹剛川国防相と、17日、会談し、両国の安保分野での交流協力を進めることで合意しました。会談で、両国防相は、会談の定例化、西の海、西海での海軍・空軍同士の相互協力など、信頼構築の必要性について認識をともにし、今後、実務者協議を通じて具体的な案を検討することになりました。

・独島(竹島)付近の韓国側の排他的経済水域で日本の海上保安庁の調査船が水路を測定する計画を公表したことで韓日関係が硬直状態に陥っている中で、両国の経済人が札幌で会合することになっており、結果が注目されています。韓日・日韓経済協会は、来月25日と26日の両日、札幌市で「21世紀のメガトレンドの変化と、韓日の役割」をテーマに第38回韓日経済人会議を開くと、18日、発表しました。

・ウォン高円安が続き、100円当たりの為替レートが700ウォン台に近づいているため韓国の都市銀行での円の貸し出しが増え続けています。国民銀行、企業銀行、外換銀行、ウリ銀行の4行の先月末の円の貸し出し金額は全部で6593億円と、先月末に比べて780億円増えました。円の貸し出しは、2004年末は4400億円、去年6月末には4325億円とやや減ったものの大きな変動はありませんでした。ところが去年の第3四半期に入ってから増加局面に転じ、国民銀行の場合、円の貸し出しは、去年6月末は1681億円でしたが、先月末は1395億円となり、9カ月間で3倍も増えています。

・兵士ではない普通の民間人が軍服を着て街を歩くと処罰を受けることになります。国防部は、18日、民間人の軍服と軍用装具の着用、所持、携帯を禁止する取締法改正案を公布しました。それによりますと、文化、芸術活動、または国防部令が定める儀式や行事を除いて、軍人でない人が軍服を着たり軍用装具を着用、携帯した場合は、10万ウォン以下の罰金や拘留処分を受けることになります。

・今年9月にシンガポールで開かれる17歳以下のアジア青少年サッカー選手権大会で韓国は、日本やシンガポール、ネパールとともにA組に入りました。韓国は、1986年と2002年の2回、優勝しており、9月3日に、シンガポールと開幕戦を行います。

・韓国映画史上最高の興行記録を打ち立てた朝鮮最初の宮廷芸人を描いた李ジュンイキ監督の時代劇映画「王の男」が、18日、映画館での上映を終了します。「王の男」は、去年暮れの28日に全国で封切りになった後、最初の一週間に全国で100万人がこの映画を見ており、10日目の6日午後には200万人を超えました。「王の男」は、先月5日、それまで最高観客動員数を記録していた2004年にウォン・ビン、チャン・ドンゴンが主演した 「ブラザーフッド」(韓国名 「太極旗を翻して」)の1174万人を上回り、最終観客動員数は、1230万人にのぼっています。

・韓国外換銀行が公示した18日午後3時の為替レート、日本の円100円は、809ウォン06銭で、前日より1ウォン28銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、953ウォン80銭で、前日より1ウォン80銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1427で、前日より4.37ポイント上昇しました。

・18日のソウルは曇り、午後3時の気温は、16度2分でした。19日は、全国的に低気圧が発達し、雷や稲妻を伴った雨が降り、突風が吹き荒れる見込みです。19日の全国の朝の予想最低気温は、8度から13度、日中の最高気温は、11度から18度の予報となっています。

4月17日月曜日

・国会は、17日、国務総理に指名された与党ウリ党の女性議員、韓明淑さんについての人事聴聞会を開き、国政能力や道徳性を検証しました。韓明淑議員は、人事聴聞会での冒頭発言で、不動産価格の上昇と、社会の両極化、韓米FTAなどで韓国社会に疲労感がまんえんしており、こうした問題を解決するために和合と包容、調整者の役割を果たし、野党の指導者とも真心を持って会うつもりだと述べました。続いて行われた質疑で野党ハンナラ党の議員らは、韓明淑議員の1人息子が地雷兵としての教育を受けたのにその後、行政兵として自宅付近の部隊に配置された背景について疑惑を提起しました。これに対して韓明淑議員は、部隊配置は決まったあとで知ったことであり、自らが働きかけたことなどは一切なかったと答えました。韓明淑議員に対する人事聴聞会は、明日18日も行われ、19日の本会議で承認同意案が可決されれば、憲法史上初の女性国務総理が誕生します。

・盧武鉉大統領は、17日、韓国を訪れている中国の曹剛川国防相の表敬訪問を受け、6カ国協議や韓国と中国との軍事問題について意見を交換しました。中国国防相の韓国訪問は2000年以来のことで、曹剛川国防相は、これに先立って今月4日から6日まで北韓を訪れ、権力序列2位の金永南(キムヨンナム)最高人民会議常任委員長ら北韓の指導部と会談しています。盧大統領はこの席で、曹剛川国防相から北韓訪問の結果についての説明を受け、「韓国と中国の国防責任者が交流し協力を強めることは大変な発展であり、世の中が随分変わったことを実感する」と述べました。

・北韓が6カ国協議への復帰をいつまでも先延ばしにする場合、アメリカは、スイスの銀行に設けた北韓の金正日国防委員長の口座について調査することもあり得ると、アメリカ国務省のヒル次官補が明らかにしました。ワシントンタイムズが14日、伝えたところによりますと、6カ国協議のアメリカ代表であるヒル次官補は、先週13日にソウルで行われたアメリカ企業家グループを対象に行った講演会でこのように述べました。この中でヒル次官補は、「金正日国防委員長がスイスの銀行に預金したとみられる40億ドルについて調査する計画があるか」という質問に対して、「一国が、NPT=核拡散防止条約から脱退し、プルトニウムの再処理で核兵器を作り、ミサイルを持っていると宣言すれば、その国は財政について調査を受けることになると答えるのが当然ではないか」と述べました。

・日本の海上保安庁が、独島、日本名竹島の韓国側の排他的経済水域に調査船を派遣する計画を公表したことで、韓国は15日に続いて17日、2回目の長官級対策会議を開き、断固として対応する方針を改めて確認しました。

・韓国が各国と進めているFTA=自由貿易協定の締結に向けた交渉が今週中に相次いで行われます。まず18日から24日までは、メキシコとの間で、FTAの前段階の性格を帯びた戦略的経済補完協定の2回目の交渉を、アセアンとは、11回目のFTA交渉を、またカナダとは、5回目のFTA交渉を相次いで開く予定です。

・韓国の海外資源開発への投資が、去年、初めて1兆ウォンを超えました。産業資源部によりますと、去年、海外資源の開発に投資した金額は、石油、ガスで9億5000万ドル、一般鉱物で1億5000万ドルの合わせて11億ドルとなり、おととしより43%増えました。

・与党ウリ党は、5月31日のソウル市長選挙の候補者を決める党内選挙を来月2日に行うことになりました。

・韓国外換銀行の大株主であるアメリカ系投資ファンド「ローンスター」が、1000億ウォンを韓国の社会発展基金として寄付するとともに、外換銀行の売却差益に対する政府課税の決定が降りるまで最大で7250億ウォンを韓国銀行に預託する意向を明らかにしました。財政経済部によりますと、「ローンスター」のアメリカ本社のショート副会長が先週14日、韓悳洙副総理あてにこうした意思の書簡を伝えてきたということです。それによりますと、ローンスターは、「外換銀行の売却で得た差益のうち1000億ウォンを条件なしで寄付する」と述べるとともに、「外換銀行株の売却にともなう税金を必ず納付することを約束する。追加課税についても韓国政府の決定に100%従う」として検察の捜査にも積極的に応じる考えを示したということです。

・ローンスターによる外換銀行売却疑惑を捜査している大検察庁中央捜査部は、ローンスターが1000億ウォンを韓国の社会発展基金として寄付する意思を表明したこととは関係なく、捜査を進めることを明らかにしました。

・横田めぐみさんの夫である可能性が高いとされている韓国人の金英男さんら致事件の犯人グループの1人でその後、転向し、現在ソウルに在住している元北韓工作員の金クァンヒョンさん(68)は、当初、マスコミで報道されていたように京畿道で自営業をしているのではなく、ソウルの都市銀行本店に勤務していることが明らかとなりました。

・韓国は、穀物の生産量が2004年の時点で世界で40番目であることが分かりました。農林部によりますと、2004年の韓国の穀物の生産量は708万7000トンで、前の年より3ランク下がって世界の40位でした。

・教育人的資源部は、国による検定試験を受けなくても一定水準の教育課程を履修すれば、小学校や中学校卒の学歴が認められるようにすることになりました。

・就職を希望して就職活動をしている人の数が、初めて50万人を上回りました。統計庁によりますと、3月末の時点で就職を希望している人は54万3000人に達し、前の月より5万9000人も増えました。これは、統計を取り始めた2003年1月と比べますと、63.6%、21万1000人も増えています。

・新しい国内線の定期民間航空会社「済州航空」が、6月5日から営業を始めることになりました。済州航空は、金浦-済州間に、一日5往復運航し、運賃はこれまでの航空会社の70−80%にあたる往復5万9100ウォンで、5月8日からオンライン販売を始めることにしています。

・韓国の道路の総延長が10万キロを超えました。建設交通部によりますと、道路の総延長は、去年末の時点で10万2200キロでした。

・ソウルの中心にそびえる山、南山でヘビやサンショウウオなどが増えていることが分かりました。

・韓国外換銀行が公示した17日午後3時の為替レート、日本の円100円は807ウォン78銭で、先週の金曜日に比べて、3銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、955ウォン60銭で、先週の金曜日に比べて2ウォン80銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1422.63で、先週の金曜日より10.09ポイント下落しました。

・17日のソウルは曇り時々晴れ、午後3時の気温は、13度5分でした。18日は、低気圧圏内に入り、全国的に雲の多い一日になる見込みです。18日の全国の朝の予想最低気温は、5度から12度、日中の最高気温は18度から23度の予報となっています。

4月15日土曜日

・日本の海上保安庁が14日、独島、日本名竹島の韓国側の排他的経済水域に調査船を派遣する計画を公表し、これに韓国政府が強く抗議しています。日本の海上保安庁は、14日から6月30日まで、韓国の排他的経済水域を含む独島(竹島)周辺の海域で調査を実施するという内容の「水路通報」を14日、ホームページに公表しました。これについて、安倍晋三官房長官は14日の記者会見で、今回の調査目的を「海図編集に欠かせない資料の収集のため」と説明し、「国際法上の観点から何ら問題はない。韓国側が何らかの措置を行うことは受け入れられない」と反発しました。また日本の外務省の関係者も、「今年6月にドイツで開かれる海域地名関連の学術会議の前までに、韓国側が「東海」としている名称を、「日本海」として固める資料を得るために独島周辺の海域の調査をする」と述べているということです。

・これに対して、韓国外交通商部は、14日、大島正太郎韓国駐在日本大使を呼び、調査の即時中止を求めました。韓国外交通商部の柳明垣(ユ・ミョンファン)第一次官は、「韓国の排他的経済水域でわが国の同意なく調査することは、国際法に反し、調査を実施すれば、国連海洋法条約や韓国の海洋科学調査法にもとづいて必要な措置を取る」と警告しました。また韓国政府は14日、大統領府の青瓦台で、関係部署の閣僚による対策会議を開き、東海(日本海)の韓国側排他的経済水域への監視を強化し、日本の調査船が韓国の排他的経済水域に無断侵入する場合は、停船、臨検、だ捕など、国際法上可能なあらゆる措置を取る方針を決めました。

・一方、与野党各党も独島周辺での日本政府の海洋調査計画を非難し、政府の対応を求める声明を出しました。与党ウリ党は、15日、声明を発表し、「日本による第2の侵略行為だ」と批判し、「日本が直ちに調査計画を撤回しないと、政府と与党はあらゆる手段を講じて、強く対処する」と述べました。野党ハンナラ党は、「日本のもう言であり、日本国内の世論を意識した行動としか見受けられない。韓国政府もこれに断固として対応すべきだが、韓日関係を国内政治のために利用してはならない」としています。

・韓国とアメリカとの間のFTA=自由貿易協定の本格的な交渉が来月からスタートすることになっていますが、15日午後、ソウルの大学路では、韓米FTAに反対する大規模な抗議集会が開かれました。この集会は、民主労総=全国民主労働組合総連盟や農民団体、映画のスクリーンクォーター制を縮小することに反対する対策委員会など全国の60あまりの団体が連携し、数千人が参加して、韓米FTAの交渉内容を全面的に公開するよう求めました。

・韓国がベトナムとの間で、飛行機による旅客と貨物輸送の自由化に合意しました。建設交通部によりますと、韓国とベトナムは、両国を結ぶ旅客機の直航路線の場合、再来年の2008年1月1日から自由化することにし、それまでに、現在、週8往復のソウル・ホーチミン路線を、週16往復に増やすことにしています。また貨物路線の場合、これまで週300トンに制限していましたが、直ちに自由化することになりました。さらに両国は週3往復に限って、相手国を経由して、アジアやアフリカ、ヨーロッパなどの第3国に就航することができるようにすることでも合意しました。韓国とベトナムを結ぶ航空路線は、最近、両国の交流拡大で、慢性的な座席不足となっていますが、今回の自由化合意で、改善されるものと期待されています。

・脱北者15人から20人が、韓国からメキシコなどを経由してアメリカに密入国し、亡命申請をしていることがわかりました。国際人権団体の「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」の関係者が13日、ワシントンにある自由アジア放送に明らかにしたところによりますと、現在、アメリカ政府に亡命申請した脱北者は15人から20人いて、ほとんどの人が北韓を逃れて、韓国にいったん定着してから、再びメキシコなどを経由してアメリカに密入国したということです。脱北者のアメリカへの亡命については、アメリカ政府が最近、認める方針に変えたため、これらの人が手続きのできない韓国を離れてアメリカに入り込んだものとみられています。

・大邱市と川崎市が経済交流のための了解覚書を締結することになりました。大邱市によりますと、川崎市の阿部孝夫市長ら経済交流代表団が今月18日から21日まで、大邱市を訪問し、チョ・ヘニョン大邱市長との間で、経済交流了解覚書に合意します。

・6月に開幕するサッカー・ワールドカップ・ドイツ大会に臨む韓国代表は、5月中旬から開幕直前までの間に、アフリカのセネガル、東ヨーロッパのボスニア・ヘルツェゴビナ、ノルウェー、ガーナの4カ国のチームと強化試合を行うことになりました。大韓サッカー協会によりますと、5月11日、代表チームのメンバー23人を最終的に決めた後、15日から韓国での強化合宿に入り、23日に、アフリカのセネガルと、26日は東ヨーロッパのボスニア・ヘルツェゴビナと、韓国で強化試合を行います。このあと、ヨーロッパ入りし、、6月1日にノルウェーのオスロで、ノルウェーと強化試合を行い、4日は、スコットランドでアフリカのガーナと強化試合を行うことになりました。

・11日に亡くなった映画監督の申相玉さんの人生を描いた映画が、韓国とアメリカの共同制作で映画化される模様です。韓国のポラム映画会社によりますと、映画「ロード・オブ・ザ・リング」や「マトリックス」などのプロデューサーのバリー・M・オズボーンから、一昨年末に、申相玉さんのドラマチックな人生を映画化したいという提案を受け、去年、申相玉さん本人の了解を得て、現在、韓米共同制作の形で作業を進めているとのことです。

・韓国映画史上最高の1200万人を超える観客動員数を記録している「王の男」が、韓国日報主催の第42回百想芸術大賞の映画部門で大賞を獲得しました。

・全国に日本脳炎注意報が出されました。保健福祉部の疾病管理本部は14日、日本脳炎を引き起こす蚊が済州島で確認されたことから、全国に日本脳炎注意報を出しました。

・15日は、土曜日のため取り引きはありません。14日の終値は、 日本の円100円は、807ウォン75銭で、アメリカドル1ドルは、958ウォン40銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・15日のソウルは曇り、午後3時の気温は14度8分でした。16日はソウルなど中部地方は、気圧の谷の影響を受けて曇りがちですが、午後からは晴れるでしょう。そのほかの地域は概ね晴れの予報です。しかし風が多少強くなり、気温はやや下がって、16日の朝の予想最低気温は、2度から7度、日中の最高気温は10度から15度という予報です。

4月14日金曜日

・韓国株式市場の総合株価指数が、14日、史上最高値を更新しました。証券専門家らは、三星電子やポスコなど主な企業の第1四半期の実績が予想をやや下回ったものの、原油高などの影響をさほど受けなかったことから、今後も高値を更新していく可能性が高いものとみています。14日の株式市場は、三星電子の自社株の買い入れ発表で、総合株価指数が一時1434.68まで上がりました。終値は、それより少し下がったものの前日より27ポイント高い1432.72で引けました。これは、今年1月16日に記録した最高値の1421.79より10.93ポイントも上回っています。

・政府は、韓国戦争当時、北韓軍の捕虜となって抑留されている韓国軍元兵士の韓国への帰還について、1953年7月に結ばれた休戦協定の交渉中に北韓軍の捕虜となった兵士を優先的に送還させる案を推進していることが分かりました。李鍾ソク(イ・ジョンソク)統一部長官は、13日、国会で開かれた与党ウリ党の政策委員会総会で、「韓国軍捕虜は、1950年の韓国戦争ぼっ発直後に北韓軍の捕虜となって人民軍兵士として服務したケースと、休戦協定の交渉中に北韓軍の捕虜となったケースに分けられる。休戦協定の死角地帯に置かれた元韓国軍兵士を優先的に送還する案を検討している」と述べました。

・高校生のときの1978年夏に北韓によってら致された金英男さんは、妻の横田めぐみさんと別居した後、97年に別の女性と再婚し息子をもうけた模様です。日本の産経新聞が12日、日本に帰国した日本人拉致被害者の証言をもとにまとめたところによりますと、「北韓当局は、横田めぐみさんは94年に自殺したとしているが、夫、金英男さんとの関係悪化で93年春に別居状態に入っていた。夫の金英男さんは4年後の97年に再婚した」ということです。このことは、2002年に日本の政府関係者が平壌でめぐみさんの娘の金へギョンさんと会った際、明らかとなりました。当時、へギョンさんは、「父親が再婚し3歳になるかわいい弟がいる」と話していたということで、これが事実であれば、弟は現在7歳になっていることになり、横田めぐみさんの家族は、遺伝子検査のためこの弟の血液と髪の毛の採取を要求しているということです。

・北韓によってら致された横田めぐみさんの夫の可能性が高まっている韓国人ら致被害者、金英男(45)さんが、数カ月前から軟禁状態にされ北韓当局の監視を受けている模様です。ら致被害者の韓国家族会のチェ・ソンリョン代表は、14日、連合ニュースに対して、「2004年9月に金英男さんの存在を知らせてくれた北韓の関係者が、最近、中国上海からの国際電話で、金英男さん一家が平壌市の自宅で軟禁状態であることを伝えてきた」と述べました。チェ代表は、「金英男さん一家の軟禁状態が始まった時点は、自分が今年1月、韓国と日本の政府に対して、北韓にら致されたものとみられる韓国の高校生5人についてのDNA鑑定を依頼した時期とほぼ一致する」として、金英男さんについての情報が漏れることを防ぐための措置ではないかと述べました。

・統一部の申彦祥次官は、13日、1978年、高校生のときに北韓にら致された金英男さんが、日本人ら致被害者の横田めぐみさんの夫である可能性が高いとする日本政府のDNA鑑定結果について、「ら致被害者対策に優先順位を置くことは考えていない」と述べました。申彦祥次官は、13日、政府中央庁舎で行った定例ブリーフィングで、金英男さんの帰国をまず要請するか、それともら致被害者全体の枠の中で解決するのかという質問に対して、このように述べるとともに、「他のら致被害者家族との平衡性を考慮せざるを得ない」として、金英男さんの送還だけを北韓に要請する意思のないことをほのめかしました。

・日本の警察庁は、日本人ら致問題の実態を究明するため韓国に捜査の協力を要請しました。日本の警察庁は、DNA鑑定の結果、横田めぐみさんの夫である可能性が高いとされている韓国人の金英男さんをら致し、1980年に韓国当局に逮捕され、その後、転向して現在、ソウルで暮らしている元北韓工作員(68)を事情聴取できるよう韓国の治安当局に要請しました。

・北韓外務省の宋日昊(ソン・イルホ)日朝国交正常化交渉担当大使は、13日、横田めぐみさんの娘の金へギョンさんが、韓国人ら致被害者金英男さんと血縁関係である可能性が極めて高いという日本政府のDNA鑑定の結果を受け入れられないとする立場を示しました。

・アメリカ政府は、北韓に船籍を置く自国の船11隻について、登録の取り消しを求めたと、ワシントンの消息筋が14日、明らかにしました。

・大検察庁中央捜査部は、 現代自動車グループの系列会社の不良債権を減らすために、不必要にばく大な公的資金が投入されたものとみて、捜査を広げています。検察によりますと、すでに拘束された会計法人の金ドンフン前代表は、現代自動車の要請で、系列会社が抱えている不良債権2000億ウォンを帳消しするよう政界や官界・金融界に賄ろを渡して、このうち550億ウォンを帳消しにさせた功績の見返りとして41億ウォンを受け取りました。検察は、現代自動車の系列会社の債務は担保が確かであることから帳消しが不必要であるにもかかわらず、帳消しにしたことにともなってばく大な公的資金が投入されたものとみて金融監督院、資産管理公社、産業銀行など金融界の関係者を対象に調べを進めています。これと関連し、検察は、14日、2003年まで産業銀行の副総裁をしていた朴相培容疑者を収賄の容疑で緊急逮捕し、事情聴取を行っています。

・東の海、東海で地震が起きた場合の情報がより正確になる見通しです。韓国と日本は、韓国の13の地震観測所の資料と、日本の34の地震観測所の資料をリアルタイムで交換する韓日統合地震観測網を先月29日に、構築しました。

・日本の海洋探査船が探査のため独島、日本でいう竹島の海域に進入する計画を進めていることが分かり、韓国政府が14日、事態の把握に乗り出しました。

・サッカーの韓国代表チームの看板ストライカー、浦項スティラーズの李東国選手(27)が、19日、ドイツの病院でひざの手術を受けることになり、ドイツワールドカップへの出場を断念せざるを得なくなりました。

・韓国外換銀行が公示した14日午後3時の為替レート、日本の円100円は、807ウォン75銭で、前日より4ウォン64銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、958ウォン40銭で、前日より3ウォン10銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1432.72で、前日より27ポイント上昇しました。

・14日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、18度2分でした。15日も引き続き午前中は全国的に晴れますが、中部地方は午後から次第に雲が広がる見込みです。15日の全国の朝の予想最低気温は、2度から8度、日中の最高気温は、11度から17度の予報となっています。

4月13日木曜日

・野党ハンナラ党の幹部2人が地方選挙の候補者を党内で選ぶのに際して、わいろを受け取っていたとして追求され、ハンナラ党を離党することになりました。この2人は、当選5回、前院内代表の金徳龍(キム・トクリョン)議員(65)と、当選2回で、党のソウル市委員長の朴成範(パク・ソンポム)議員(66)で、2人は13日、ハンナラ党を離党することを表明しました。ハンナラ党の調べによりますと、このうち金徳龍議員は、夫人がソウル市の区長選挙に立候補していた市議会議員の妻から今年2月と3月、数回に分けて、現金4億4000万ウォンを受け取り、朴成範議員は、ソウル市中区の区長選挙に立候補を表明していた人から去年12月と今年1月に、ウィスキーやコート、現金21万ドルを受け取ったという通報がありました。しかし、党の調査には限界があるとして、13日、2人をソウル中央地方検察庁に告発しました。これについて、金徳龍議員は、「すべての責任をとりたい」として、近く政界引退をするとしています。これに対して朴成範議員は、疑惑を否定し、「ハンナラ党の指導部が陰謀勢力の話だけを聞いて、自分の名誉を傷つけた」として、ハンナラ党を離党し、無所属になることにしています。これを受けて、検察は、議員や妻がわいろを受け取った事実が確認されれば、政治資金法違反または選挙法違反の容疑で捜査に乗り出すことにしています。

・北韓の金桂ェ外務次官は13日、アメリカが北韓に対する金融制裁を解除すれば、6カ国協議に復帰するという考えを明らかにしました。北東アジア協力対話に出席するため東京を訪れている金桂ェ外務次官は、13日、都内のホテルで記者会見し、「6カ国協議の遅延は悪いことではない。その間にわれわれはより多くの抑止力を持つことになる」と述べた上で、アメリカが北韓に対し、金融制裁をしていることに言及し、「マカオの銀行の凍結資金をわれわれの手に戻してくれれば6カ国協議の場に出る」と述べ、改めて制裁解除が協議復帰の条件だとする立場を強調しました。

・韓国駐在の大島正太郎日本大使は13日、ソウルで講演し、「北韓の核開発問題の解決や韓日FTA協定の実現のために努力すべきだ」と述べました。大島日本大使は13日、ソウルプレスセンターで開かれた「韓国新聞放送編集人協会」の講演会で、「21世紀の北東アジアの望ましい未来像」について演説し、「北韓の核開発問題をめぐる6カ国協議がこれ以上こう着すると、協議そのものの存続について考えざるを得なくなり、問題解決のための国際的な協調と努力が大きく後退することになる」と強調しました。また韓日FTA協定については、「FTA交渉は双方の意見の食い違いで1年以上中断されているが、両国の経済が持っている可能性を考えると、今こそ実現に向けて努力すべき時だ。韓日FTA協定による共同市場の誕生は、両国の企業にとっては新たなビジネスのチャンスになり、第3国からの進出と直接投資を招く効果もある」と指摘しました。

・韓国とアメリカは、FTA=自由貿易協定に向けた交渉を今年6月から本格的に始めることにしていますが、アメリカ政府は、FTA交渉を始める前に、韓国政府がアメリカ産牛肉を全面的に輸入するように求めていることが分りました。アメリカ通商代表部のクラウダー主任農業交渉官は、12日にワシントンで行った講演で、「韓国政府は、アメリカとのFTA交渉の前までに、アメリカ産牛肉と加工品を全面的に輸入するよう求めているアメリカ政府の要求について、段取りをつけ、FTA交渉は、牛肉の問題が話題にならないようになることを期待する。」と述べました。

・一方、財政経済部の朴ピョンウォン次官は、13日、「韓米FTA協定は、選択するものではなく、必要なものだ」と強調しました。

・公正取引委員会がこのほど発表したところによりますと、韓国の財閥グループの資産総額第1位は三星グループでした。2位は現代自動車グループ、3位はSKグループ、4位はLGグループ、5位はロッテグループ、6位はポスコ、7位はKT、8位はLGから分離したGS、9位は韓進、10位は現代重工業でした。

・現代自動車グループの秘密資金や政界・官界に対するロビー活動について捜査している大検察庁中央捜査部は、13日、会計法人の前代表について、特定犯罪加重処罰法斡旋収賄の容疑で、逮捕令状を請求しました。検察の調べによりますと、ソウルにあるアンゴン会計法人の金ドンフン前代表は、政界と官界への工作資金として現代自動車から数十億ウォンを受け取り、政界・官界や銀行関係者に対して賄ろを贈って、子会社の自動車部品製造業の株式会社ウィアなど、数社が抱えていた不良債権を帳消しにしたり、減らすようにさせる工作を行っていたもので、金ドンフン前代表は容疑事実をすべて認めているということです。現代自動車はこうして経営が改善された子会社を再び買い取っていました。

・ソウル市龍山区の国立中央博物館と千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館が12日、学術文化交流協定を結びました。

・私立大学の授業料はこの8年間で、およそ50%引き上げられ、同じ期間の消費者物価指数の上昇率と比べて、2倍以上引き上げられたことが分りました。

・盧武鉉大統領は、11日に亡くなった映画監督の申相玉さんに対して、金冠文化勲章を贈りました。

・ドイツワールドカップのチケットが13日、韓国に到着しました。到着したのは、韓国内で販売される1万5000枚で、大韓サッカー協会によりますと、このうち80%はすでに予約済みで、残り20%が一般に販売される予定です。チケットは20日から予約者に配布されることになっています。

・ロシアサッカー連盟はこのほど、2002年ワールドカップで韓国代表チームを世界第4位に躍進させ、現在、オーストラリアの監督をしているオランダ人のヒディンク監督を、ドイツワールドカップが終わった後、次期ロシア代表チームの監督として迎え入れることにしたと発表しました。ロシアは今回のドイツ大会へは出場できませんでした。

・韓国外換銀行が公示した13日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、803ウォン11銭で、前日に比べて、8ウォン93銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、961ウォン50銭で、前日に比べて、1ウォン10銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1405.72で、前日より22.13ポイント上昇しました。

・13日のソウルは曇り、午後3時の気温は11度6分で、初めて夏日となった12日に比べると低い気温でした。14日は高気圧の圏内に入り、概ね晴れの1日になるでしょう。慶尚道と済州島は曇り時どき雨の後、晴れの見通しです。14日の朝の予想最低気温は、2度から8度、日中の最高気温は11度から18度という予報です。

4月12日水曜日

・6カ国協議のアメリカ側の首席代表のヒル次官補は11日、東京で6カ国協議の参加国の関係者と会った後、「北韓の6カ国協議への復帰が近い将来行われることは期待していない」という考えを示しました。ヒル次官補は、この前に、出席していた北東アジア協力対話の休憩時間に北韓の金桂ェ(キム・ゲグァン)外務次官とすれ違い、北韓の6カ国協議への復帰を求めました。これに対して金桂ェ外務次官は「岩が取り除かれるべきだ」と答え、2人のやり取りはこれだけに終わりました。金桂ェ外務次官の言った「岩」とは北韓のマネー・ローンダリングに対するアメリカ政府の制裁措置を指すものとみられます。

・株式市場は4月に入って活気を帯び、史上最高値を更新する銘柄が相次いでいます。証券先物取引所によりますと、4月に史上最高値を更新した銘柄は有価証券市場で25、コスダック市場で21の合わせて46銘柄に達しました。中でも時価総額で上位20位以内に入っている国民銀行や製鉄のPOSCOなど6つの銘柄が史上最高値を更新しており、今年に入って史上最高値を更新した銘柄はあわせて185銘柄に達しています。

・国会は12日、経済分野の対政府質問が行われ、野党ハンナラ党は韓国外換銀行を安値で売却した真相の究明と政府責任者の処罰を求めるとともに、当時、BIS=銀行の自己資本比率が操作されたのは政府と金融当局の介入があったのではないかと追及しました。これについて韓悳洙(ハン・ドクス)副総理兼財政経済部長官は、当時の 外換銀行には外資を誘致する必要があったことを強調し、「BISの操作については監査院と検察が調べているので、結果を見極めたい。また外換銀行を外国資本に売却する際、一部に不適切な措置があったことが明るみに出たが、それは個人レベルの問題であり、外資誘致の必要性やそれによる波及効果などは分離して考えるべきだ」と答弁しました。また古くなったマンションを建て替えて生じた利益に重く課税する政策についてハンナラ党の議員は、行過ぎた政策であり、不動産価格は抑制されるものの、深刻な後遺症が心配されると質しました。一方、与党ウリ党議員はソウル市江南区の再建築マンション問題を解決できなければ、不動産市場の安定は望めないとして、さらに政府の積極的な対策を求めました。これに対して秋秉直(チュ・ビョンジク)建設交通部長官は、住宅価格の安定という公共の利益のために、住宅購入で生じた利益に課税するのは正当で前例もあり、違憲ではないと答えました。

・北韓にら致された横田めぐみさんの夫とされる男性が、78年にら致された韓国人の金英南(キム・ヨンナム)さんである可能性が高いという日本政府からの連絡を受けた全羅北道全州市に住む母親の崔桂月(チェ・ゲウォル)さん(82)は12日、ソウルの市民団体事務所で記者会見し「一日も早く息子と再会したい」と涙で訴えました。崔桂月さんは、この中で「死んだと思っていた息子が北韓で生きているとは、孫娘となるヘギョンとも一日も早く会いたい」と述べました。一方、韓国のら致被害者団体は、「政府はら致被害者問題の解決に向けて今月21日に予定されている南北閣僚級会談の際に議題に取り上げ、国民とら致被害者の家族が納得できる成果をあげてほしい」と求めました。韓国のら致被害者団体は今月20日、アメリカのワシントンで横田めぐみさんの家族とともにら致被害者問題解決に向けた抗議行動を行う予定です。

・韓国駐留アメリカ軍のベル司令官は11日、アメリカ軍基地の韓国への返還が進まない背景に基地内の土壌汚染があることについて「韓国の主張通りに処理されれば、韓米同盟関係に支障をもたらすだろう」と述べました。
韓国内のアメリカ軍基地の再編にともなって、アメリカ軍基地62カ所が韓国に返還されることになっていますが、韓国の環境部が去年夏までに調査を終えた15カ所のうち14カ所で、油と鉛による土壌汚染がひどく、韓国の土壌環境保全法上、土地の利用ができないほど汚染が深刻であることが分かりました。このため敷地の返還はまだ1カ所も実現していません。
これについて外交通商部と国防部は韓米同盟関係に照らし合わせて判断すべきだとして、環境部の譲歩を求めていますが、環境部は汚染土壌の除去には数兆ウォンかかると難色を示しています。11日のベル司令官の発言はこうした環境部の考えに不満を表したもので、基地返還の韓米協議は、今後、難航が予想されます。

・市民団体の参与連帯は11日、現代自動車の鄭夢九(チョン・モング)会長と息子の鄭義宣(チョン・ウィソン)起亜自動車社長ら現代自動車の前と今の役員5人、デパートの新世界グループの副社長ら合わせて8人に対して、特別経済犯罪加重処罰法の背任罪で、ソウル中央地方検察庁に告発しました。参与連帯は現代自動車関係者5人に対しては、それぞれ現代自動車、起亜自動車、現代モービスの代表取締役として事業上必要な車の輸送の仕事をそれぞれの会社の子会社を設立して行う代わりに、現代自動車の鄭夢九会長・起亜自動車の鄭義宣社長ら一家が設立したグロービスに任せたため、鄭一家は1兆970億ウォン相当の利益を上げ、5人が代表取締役になっていた会社はその分、損害を被ったと主張しています。また新世界グループの権国周(クォン・グッジュ)前代表取締役に対しては、1998年に光州新世界が有償増資を行った際、筆頭株主で新世界グループ会長の長男の鄭溶鎭(チョン・ヨンジン) 取締役に安い価格で買い入れられるようにはかったため、新世界に420億ウォンの損害を与えたとしてます。

・これについて、新世界は参与連帯の告発は事実をわい曲しており、新世界のイメージを大きく失墜させたとして、参与連帯を名誉き損で告訴する方針です。

・ES細胞にからむ黄禹錫(ファン・ウソク)教授事件について取材したKBSのプロデューサーが、番組は放送できないとするKBSの決定に反発して、番組の一部をインターネットで公開しました。KBS時事情報チームのムン・ヒョンリョルPDは、黄禹錫教授のES細胞の論文操作について取材した番組を制作しましたが、KBSでは番組の完成度が不足しているうえ、裏づけがとれていないとして報道にはふさわしくないという判断をくだしました。これに反発したムン・ヒョンリョルPDは番組テープを持ち出して3日から行方をくらまし、KBSが放送を決めなければ、海外のインターネット・サイトを使って番組内容を公開するとし、11日、60分番組のうち15分を公開しました。その内容は共同研究者だったアメリカピッツバーグ大学のシャッテン教授がES細胞関連の特許を自分のものにしようとしているという内容で、15分の映像を載せたインターネット・サイトへのアクセスが急増して一時ダウンするほどでした。ムンPDの番組公開を求める黄禹錫教授の支持者集団は先月からたびたびKBS前で抗議集会を開いていますが、11日には周辺の建物の屋上から飛び降り自殺をしようとする人も出て、消防レスキュー隊が出動する騒ぎも起きています。

・これについて、KBSは会社の規定にもとづいて懲戒の手続きをとることになりました。

・映画監督の申相玉(シン・サンオク)さんが11日、死去しました。80歳でした。申相玉監督は1926年、今北韓となっている咸鏡北道で生まれ、1945年に東京美術専門学校を卒業し、翌年、美術監督として映画界にデビューしました。1952年に「悪い夜」でメガホンをとる映画監督となり、当時の人気女優と結婚しましたが、1978年に香港で北韓のスパイにら致されて、北韓で映画を制作させられました。そして1986年3月、ウィーンのアメリカ大使館に駆け込んで北韓を脱出し、アメリカに滞在しながらカンヌ映画祭の審査委員を務めるなど映画の活動を続けて2000年に韓国に帰国しました。

・アメリカン・フットボールの英雄で韓国人の母親と韓国に里帰りしていたハインズ・ワード選手(30)が10日間の韓国訪問を終えて12日午前、大韓航空機でアメリカに向かいました。ワード選手は11日行った記者会見で、「混血の子どものための財団を設立するために、来月に妻と息子を連れて再び韓国を訪れたい」と述べました。

・韓国外換銀行が公示した12日の為替レート、日本の円100円は、812ウォン4銭で、前日に比べて6ウォン39銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは960ウォン40銭で、前日に比べて5ウォン70銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1383.59で、前日より2.49ポイント下落しました。

・12日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は20度7分でした。13日は全国的に曇りで、北西から次第に晴れてくるでしょう。13日の予想最低気温は6度から9度、日中の最高気温は9度から13度という予報です。

4月11日火曜日

・盧武鉉大統領は、11日、在日民団の新しい指導部の表敬訪問を受けた席で、「独島、日本でいう竹島や靖国参拝、歴史教科書問題は、日本の指導者が正しい方向をつかめば、十分に解決できる問題だ」と述べたと、青瓦台の金晩洙スポークスマンが明らかにしました。それによりますと、盧大統領は、これらの問題について、「政府の立場は断固としている。今後とも長期的で一貫した立場で対応していく」と強調したということです。

・国務総理に内定している与党ウリ党の女性議員、韓明淑氏に対する国会での人事聴聞会が17日と18日の両日、開かれることになりました。ウリ党の金ハンギル院内代表と、野党ハンナラ党の李在五院内代表は、11日、会談し、19日の本会議で承認同意案の表決を行うことにして、その前の17と18日の2日間、人事聴聞会を開くことで合意しました。そしてハンナラ党が問題にしている韓明淑議員の与党からの離党については、ハンナラ党が聴聞会で韓明淑議員に党籍を整理するよう要請し、韓明淑議員に判断を委ねることでようやく合意しました。人事聴聞会の委員は、ウリ党とハンナラ党が6人ずつと、民主労働党が1人の合わせて13人で構成され、委員長はまだ決まっていません。

・国会での対政府質問2日目の11日、統一外交、安全保障について与野党議員がそれぞれ質問し、韓米FTA交渉や北韓の人権問題、北韓に対する支援について政府に問いただしました。このうちアメリカとのFTA交渉について、野党ハンナラ党と民主労働党の議員は、国民的な共感がまだできていないうえ、政府の準備不足を指摘し、与党ウリ党議員も、政府の徹底した対策を求めました。これに対して韓悳洙経済担当副総理は、交渉期限に追われて韓国の国益がアメリカの国益の犠牲になるようなことはないと強調しました。ところで、韓国国内では、盧武鉉政権に友好的な市民団体だけでなく、与党内部からも、韓米FTA交渉に反発する動きがあり、しかも交渉期限となっている来年3月は、次の大統領選挙の党内選挙の 時期とも重なることから、韓米FTA交渉は予定の来年3月末までに締結されることはむずかしいとみられています。

・東京を訪れている6カ国協議のアメリカ首席代表、ヒル国務次官補は、11日、東京で開かれている民間機関主催の学術セミナー東北アジア協力対話の期間中に、北韓の金桂冠外務次官と会う予定はないと述べました。ヒル国務次官補は、「最近、北韓は、マカオにあるバンコデルタアジア銀行に対する制裁と核問題とを明らかに絡ませている」として、「北韓がなぜ、未来のために重要な韓半島の非核化、北韓の経済、国際社会による支援などの問題より、マカオのバンコデルタアジア銀行にある2400万ドルを重視しているかが納得できない」と指摘しました。

・アメリカ政府は、来月8日から、北韓の船舶に対する制裁措置を強化することにしたと、日本の共同通信が11日、伝えました。それによりますと、アメリカの財務省は、アメリカ市民や企業、アメリカに支店を置く外国企業に対して北韓船舶の保有や利用、船舶保険の提供などを禁止する内容の「外国資産管理規則」を告示し、来月8日から発効すると発表したということです。

・北韓は、最悪の食糧難に陥っていた1997年に、北韓住民の6%だけに食糧を供給していたことが明らかになりました。統一研究院が11日、まとめた「北韓人権白書」によりますと、北韓は、1995年から1997年までのいわゆる「3年災害」の時に、年間150万トンから200万トンもの食糧不足となり、1997年には、人口の6%に限って食糧を配給していたということです。

・与党ウリ党のチェ・ソン議員は、北韓が今年10月3日の建国記念日前に北韓の首都、平壌で2回目の南北首脳会談を開催することを希望していると、述べました。チェ議員は、11日、国会での統一外交、安全保障分野での対政府質問を前に記者団に資料を配り、最近、北韓の開城工業団地や中国の北京などで北韓の関係者らと会って、こうした情報を入手したと述べました。これについて韓国の統一部の関係者は、「未確認の情報だ」としています。

・南北共同機関を設置したり、北韓に進出した民間機関を支援するために北韓に公務員を派遣し、事務所を設置できるようにした法的根拠が作られました。政府は、11日、「南北関係発展に関する法律施行令」を立法予告し、6月30日から施行することになりました。

・日本が、農産物の残留農薬の基準を強化する新しい制度を導入することになり、韓国の農産物の日本への輸出に赤信号が灯りました。日本が来月29日から新しく導入する制度は、残留農薬の基準が設けられた物質については、許可基準値を超えた農産物の流通を禁止し、基準値が設定されていない物質についても、一律に残留農薬が0.01ppmを超えないように規定しています。このため韓国の農林部は、韓国で使われている13の農薬成分14項目について、日本の基準との整合性を問い合わせました。去年、日本に輸出された韓国の農産物は、3億640億ドルと新鮮農産物輸出全体の50.4%を占めています。

・韓国の三星電子と、日本のソニーは、急増する液晶テレビの需要を満たすため忠清南道牙山市のLCDパネル合弁工場に新工場を建設することで合意しました。両社は、3000億円を投資して、第8世代と呼ばれる最先端パネル製造工場を建設し、来年秋から本格的に操業を始めて、薄型テレビで「40インチ」の大画面パネルを生産することにしています。

・韓国の青少年100人が、中国政府の招きで12日から21日まで、北京など3都市を相次いで訪問します。これは、中国の胡錦涛国家主席が、去年11月の韓国訪問の際、盧武鉉大統領と会談した席で、中国の大学生らを韓国政府が招待していることに感謝の意を表明し、中国政府も韓国の青少年を招待する意向を示したことによるものです。

・大検察庁中央捜査部は、政界や官界への贈わい容疑で拘束した金在録容疑者を特定犯罪加重処罰法のあっ旋収わい罪で起訴しました。検察は、現代自動車グループの鄭夢九会長の召喚を前に、金在録被告から現代自動車グループの秘密資金や政界・官界に対するロビー活動についてさらに捜査していく計画です。

・今年2月末の時点で、就職を準備している人は48万4000人にのぼり、1年前より4万人、3年前と比べると15万人も増えていることが、統計庁の調べで分かりました。また職を見つけられずに就職そのものをあきらめている人は、13万8000人にのぼり、去年の同じ時期より3000人増えました。

・去年一年間に日本を訪れた外国人は、韓国人が最も多いことが分かりました。日本の国際観光振興協会が10日発表した統計によりますと、去年、日本を訪れた外国人は前の年より9.6%多い673万人でした。このうち観光目的は437万人と、13.8%増えています。国別では、韓国人が10%増えて175万人と最も多く、次は台湾、アメリカの順でした。

・韓国外換銀行が公示した11日午後3時の為替レート、日本の円100円は、805ウォン65銭で、前日より1ウォン25銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、954ウォン70銭で、前日より1ウォン10銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1386.08で、前日より12.21ポイント下落しました。

・11日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、20度8分でした。12日は高気圧のへりに当たって全国的に雲が多く、所によって一時雨が降るでしょう。12日の全国の朝の予想最低気温は、8度から11度、日中の最高気温は、12度から22度の予報となっています。

4月10日月曜日

・政府は、北韓にら致された漁民や、韓国戦争の際、北韓軍の捕虜となって抑留されている韓国軍元兵士が合わせて1000人程度いるものとみて、北韓がこの人たちを韓国に送還するならば、北韓に社会間接資本への投資をはじめ、工場建設、現物提供など大規模な支援を行う案を検討していることが明らかになりました。政府は、関係部署間で協議を経て、こうした案が決まれば、21日から平壌で開かれる南北閣僚級会談で北韓にこれを提案する方針です。

・国会は10日から4日間の対政府質問に入りました。初日の10日は、与野党議員10人が、政治分野の質問を行い、現代自動車による巨額の秘密資金や、金融ロビースト事件、李明博ソウル市長のテニス疑惑事件などに対する政府の見解を問いただしました。 答弁に立った千正培法務部長官は、「検察は金在録容疑者の政界・官界へのロビー疑惑ではなく、現代自動車グループの秘密資金作りの捜査に焦点をしぼっているのではないか」というウリ党の梁亨一議員の質問に対して、「政界・官界へのロビー疑惑も今度の捜査の重要な部分だ」として、近く政界関係者への捜査を始める考えを明らかにしました。

・東京で行われている民間機関主催の学術セミナーに出席するため東京を訪れている北韓の金桂冠外務次官は、10日、米朝首席代表同士の接触について、「せっかく作られたチャンスなのでアメリカの代表と会うことを希望している」と述べました。金桂冠外務次官は、10日午前、東京の中国大使館で中国首席代表の武大偉外務次官と会う前に記者団に対してこのように述べました。金桂冠外務次官はまた、米朝が会うのにどんな条件があるかという記者団の質問に対して、「会うのに何の条件が必要か」として、米朝協議に強い意志を示しました。これに先立って金桂冠外務次官は、8日午後、韓国首席代表の千英宇韓半島平和交渉本部長と会談し、「北韓がアメリカに譲歩すれば、ブッシュ政権の強硬派の影響力が大きくなる」として、韓国に仲裁を要請したことが明らかになりました。

・6カ国協議のアメリカ首席代表であるヒル国務次官補が、12日、韓国を訪問する予定だと、韓国駐在アメリカ大使館が10日、明らかにしました。それによりますと、ヒル次官補は、東京で開かれている東北アジア協力対話が終わった後、12日の夕方ソウル入りして、14日まで韓国に滞在し、李鍾ソク(イ・ジョンソク)統一部長官ら政府関係者と会って6カ国協議の再開について協議する予定だということです。

・ハンナラ党の若手国会議員からソウル市長選挙のハンナラ党の党内選挙に立候補するよう要請を受けていた呉世勲前議員(45)が、9日、 ソウル市長選挙に立候補する意思を表明しました。 呉世勲前議員は、9日、ハンナラ党本部で記者会見し、「ハンナラ党の党員としての責任感を感じ、党内選挙に立候補することを決心した」と述べました。呉世勲前議員は、今年45歳、弁護士のかたわら大学でも教え、2000年の総選挙でソウル江南区乙から立候補して国会議員に初当選し、ハンナラ党の院内副総務をしていました。その後、政治は似合わないとして、2004年の国会議員選挙には出馬しませんでした。ハンナラ党は、呉世勲前議員が立候補を宣言したことから、ソウル市長の候補を選ぶ党内選挙を、予定より2日遅く25日に候補者6人の中から選ぶことになりました。

・野党ハンナラ党のソウル市長候補として9日、名乗りをあげた呉世勲弁護士が、ハンナラ党の候補6人の中で、有権者からの支持率が最も高いことが世論調査の結果、分かりました。朝鮮日報が世論調査会社の「韓国ギャラップ」に依頼して9日、ソウルに住む19歳以上の有権者613人を対象に電話調査した結果、「ハンナラ党のソウル市長候補として誰がふさわしいか」という質問に呉世勲前議員が47.7%とトップを占め、続いてソウル市長選挙に立候補するため議員を辞職した孟亨奎前議員14.3%、洪準杓議員11.5%となっていました。また「与党ウリ党の康錦実候補と、野党ハンナラ党の呉世勲前議員がソウル市長選挙に出馬した際、誰が勝つと思うか」という質問については、女性でウリ党の康錦実候補が43.1%、呉世勲前議員が41.3%で、1.8ポイントの差でした。

・与党ウリ党は、5月31日に行われる地方選挙の党内選挙に向けた審査委員会を開き、ソウル市長選挙の候補選びは、党員だけでなく国民の世論調査の結果も参考にして決める方針を明らかにしました。 

・外換銀行売却疑惑を監査している監査院は、10日、外換銀行の売却当時、外換銀行の自己資本率を金融監督院幹部が担当実務者に対して低く報告するよう圧力をかけていた事実を確認しました。監査院のハ・ドンボク第1事務次長は、10日、記者会見し、「金融監督院の実務者が、金融監督委員会に外換銀行の自己資本率を報告する際、金融監督院が把握していた9.14%ではなく、上司の指示にしたがって外換銀行から受け取ったFAXに記されていた6.16%と、報告したという供述を確保した」と発表しました。これは外換銀行を実態より低く評価して安く売却させたことにつながります。これについて監査院のハ・ドンボク第1事務次長は、外換銀行と金融監督院の上層部が介入した可能性があるみて調べを進めています。

・2003年8月に、政府が所有していた韓国外換銀行の株式をただ当然の価格でアメリカの投資ファンド、ローンスターに売却した事件を捜査している大検察庁中央捜査部は、外換銀行の自己資本比率を偽った関係者ら5人について、出国禁止処分を出しました。これでこの事件で出国禁止措置を受けた人は、外換銀行の前の社員を含め全部で30人近くにのぼっています。

・民主労総=全国民主労働組合総連盟が、10日から14日までの期限付きでストライキに突入しましたが、ストライキによる影響は大きくないものと予想されています。

・今年に入って最も濃い黄砂が8日土曜日、韓国全土を襲い、その影響で週明けの10日月曜日は、呼吸器疾患で病院を訪れた患者が普段より50%も増えました。気象庁によりますと、今度の黄砂は、今月6日から2日間、内モンゴル付近で発生した黄砂が韓半島の北側を通る低気圧の裏から北西の風に乗って中国東北部と北韓を経て南に流れ込んできたものです。黄砂は7日夜から西海上で観測され始め、8日は、1時間平均、空気中の細かいちりの濃度が、済州島を除いた全国で、ひどい所では1立方メートルあたり2370マイクログラムと、通常の平均値の5倍に達し、目を開けられない状態になりました。気象庁では、このような黄砂が今月と来月にさらに2−3回襲来するものとみています。

・韓国人は、日本人に比べて糖尿病、高血圧、肝臓疾患で死亡するケースが多いことが分かりました。一方、日本人は、韓国人より胃がん、肺がん、乳がんで死亡する人が多いことが、WHO=世界保健機関の調査で明らかになりました。

・手がふるえて、身体が固くなり、次第に動けなくなるパーキンソン病が韓国で急増しています。ソウル松坡区にある現代峨山病院によりますと、1996年には98人に過ぎなかったパーキンソン病患者が、去年は350人に増え、10年間で3.6倍も増えたことが分かりました。とくに、40−50代の患者が全体の43%を占め、もはやパーキンソン病が老人性疾患でないことが明らかとなりました。

・中国上海で開かれた25メートルプールで泳ぐ今年の世界ショートコース水泳選手権大会で、初出場の韓国の朴テファン選手(17)が7日に続いて、9日、2つ目の銀メダルを獲得しました。

・韓国外換銀行が公示した10日午後3時の為替レート、日本の円100円は806ウォン90銭で、先週の金曜日に比べて、2ウォン90銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、953ォン60銭で、先週の金曜日に比べて40銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1398.29で、先週の金曜日より4.07ポイント下落しました。

・10日のソウルは雨のち晴れ、午後3時の気温は、18度1分でした。8日から全国に出されていた黄砂特別警報は9日午前中にすべて解除され、9日のソウルの日中の最高気温は今年最高の21度8分まで上がるなどほとんどの地域で初夏の気温となりました。11日は、次第に低気圧が遠ざかり、全国的に雲の多い一日になる見込みです。11日の全国の朝の予想最低気温は、8度から13度、日中の最高気温は13度から21度の予報となっています。

4月8日土曜日

・東アフリカ・ソマリア沖のインド洋で韓国のマグロ漁船「第628 東遠号」(361トン)を乗っ取った武装集団が40万ドルを要求してきた模様です。東遠号が停泊しているソマリアのオッビア港で交渉に参加しているという関係者はAFP通信との電話で「彼らが求めているのは身代金ではなく罰金だ。個人的に40万ドルなら受け入れると思う」と述べました。ソマリア海域の海賊は過去にも船を乗っ取った後、不法操業をしていたとして罰金30万ドル、乗組員1人あたり1000ドルずつを要求しています。

・秘密資金作りを指示したなどの疑いが持たれたまま、アメリカに行っていた現代自動車の鄭夢九(チョン・モング)会長が8日未明、帰国しました。鄭夢九会長は8日午前5時前、ロサンゼルスから仁川空港に着いた大韓航空機で帰国し、待ち構えた報道陣に「物議をかもして国民とマスコミに申し訳ない。検察が出頭を求めればいつでも応じる」と述べました。検察は来週にも鄭夢九会長と息子の鄭義宣(チョン・ウィソン)起亜自動車社長を出頭させて、秘密資金を作った方法や目的、使途、各種の違法行為などについて事情聴取します。この聴取で秘密資金が政界などに流されたことが確認されれば、影響が広がることが予想されます。

・京畿道平澤市で7日、韓国駐留アメリカ軍基地の拡張に反対する農民と機動隊が衝突し、8人がけが、31人が検挙されました。衝突は7日午後、農業用水路3カ所を国防部が土木機械を投入して閉鎖しようとしたところ、集まった200人ほどの農民らがこれを阻止しようとして起こり、農民と作業員8人がけがをしました。また農民31人が公務執行妨害で検挙されました。平澤のアメリカ軍基地の拡張は、現在、休戦ライン近くにあるアメリカ軍基地をソウルの南60キロにある平澤に移すためのもので、現在1500万平方メートルある基地を2660万平方メートルに広げます。しかし拡張面積の35%を持っていた農民が土地買収に応じないため、国防部は去年11月、土地収用法を発動して、これらの土地を収用しました。農民たちはこれを認めず、今年も稲作を続けようとしたため、国防部は水路をふさいだものです。国防部は今後、拡張予定地に柵を張り巡らす方針で、さらに農民との衝突が予想されます。

・東京での学術フォーラムに出席するために日本入りしている北韓の金桂ェ(キム・ゲグァン)外務次官は8日、「6カ国協議の進展に向けて2国間・多国間の接触を活性化させたい」と述べました。金桂ェ外務次官は8日、東京の朝鮮総連中央本部を訪問してソ・マンスル議長と会った後、記者団に対してこのように述べるとともに、日朝関係については「近くて遠い関係だ。近い国だからさらに近くなるべきなのに、次第に遠のいていくようだ」と述べました。

・韓国で永住権を持つ外国人が5月の地方選挙で初めて投票権を行使することになりました。これは去年8月に選挙法が改正され、永住権を取得して3年以上経った19歳以上の外国人に選挙権が与えられたためです。中央選挙管理委員会が暫定集計した外国人の有権者数は6579人で、国別には台湾が全体の99%にあたる6511人で圧倒的に多く、次いで日本人51人、アメリカ人8人、中国人5人、ドイツ人2人、その他2人となっています。

・政府と与党ウリ党は7日の会議で、外国人が韓国人と事実上結婚していても正式に婚姻届を出さない場合、今の法律では、韓国籍と永住権を取得できず、韓国で子どもの養育をあきらめる場合があるとして、韓国人と事実婚の関係にある外国人と、その間で生まれた子どもに韓国の国籍と永住権を与えることを検討していくことになりました。

・今年のプロ野球が8日、開幕し、全国4つの球場で開幕戦が行われました。このうちソウル・チャムシル球場での斗山対LG戦ではアメリカン・フットボールのヒーローで韓国に里帰りしているハインス・ワード選手が始球式を行いました。また 今年、仁川SKワイバンズに入団した日本の元オリックスの塩谷和彦内野手(31)が8日、仁川文鶴球場で行われたSK対現代戦に登場し、注目を集めました。今年のプロ野球は9月15日までの6カ月間、1チームあたり126試合ずつ、合わせて504試合が行われます。今年は先月のワールド・ベースボール・クラシックで韓国がベスト4に進出し、国民を熱狂させたことから、野球ファンの関心がさらに熱くなっていることから、韓国野球委員会は今年の観客は400万人を超えるものと期待しています。

・プロテスタントの団体の韓国キリスト教総連合会は7日、アメリカ映画「ダ・ヴィンチ・コード」の上映禁止を求める仮処分申請をソウル中央地方裁判所に出しました。韓国キリスト教総連合会はこの理由として、「この映画によって個人の宗教的な信念が著しく傷つけられ、宣教活動にも否定的な環境が心配される。原作の小説もそうだが、この映画はキリスト教に対する間違った先入観を持たせることになる」と主張しています。

・25メートルプールで泳ぐ今年の世界ショートコース水泳選手権大会で韓国人選手が初のメダルを取りました。中国上海で開かれた世界ショートコース水泳選手権大会、男子自由型400メートルの決勝戦で韓国の朴テファン選手(17)は、世界最強のロシアのユリ・プリルコフに次ぐ3分40秒43の記録で2着に入り、大会初出場で銀メダルを獲得しました。

・韓国で絶滅した野生の白頭山虎が中国東北部の黒龍江省で増えていると中国国営の新華社通信が7日報道しました。それによりますと、白頭山虎について研究している黒龍江省の野生動物研究所の副所長は、白頭山虎の生息地を長期に観察した結果、1999年には5頭から7頭だったのが、去年は完達山で4頭から6頭、老爺嶺で6頭から8頭が生息しているものとみられるということです。

・8日は土曜日のため為替レートの変動はありません。7日の日本の円100円は、 809ウォン24銭で、アメリカドル1ドルは 953ウォン20銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・8日のソウルは曇りのち晴れ、午前中、済州島と全羅道を除く全国に黄砂注意報が出されました。午後2時の気温は13度5分でした。9日は低気圧の影響を受けて全国的に次第に曇り、午後、南西から雨となるでしょう。9日の予想最低気温は4度から10度、日中の最高気温は15度から20度という予報です。

4月7日金曜日

・延期されていた第18回南北閣僚級会談が、今月21日から4日間の日程で北韓の平壌で開かれることになりました。統一部は、北韓が第18回南北閣僚級会談を21日から24日まで平壌で開こうという電話通知文を6日午後に送ってきたことから、韓国は、これに同意する内容の通知文を7日北韓側に送ったと、明らかにしました。今度の会談に韓国からは、李鍾ソク(イ・ジョンソク)統一部長官が就任後初めて韓国の首席代表として出席し、北韓からは権虎雄(クォンホウン)内閣責任参事が団長として出席します。当初、第18回南北閣僚級会談は、先月28日から平壌で開かれる予定でしたが、先月末の韓米軍事演習を理由に北韓が一方的に会議の延期を通告してきたことから、韓国政府は今月20日前後に開くことを改めて要請していました。

・政府は、日本の外務省が、韓国の対日外交政策を非難した「朝鮮半島をめぐる動き」という報告書をまとめたことについて、7日、日本の外務省に抗議の手紙を送りました。外交通商部の関係者によりますと、7日午前、韓国駐在日本大使館の武藤公使を呼び外交通商部アジア太平洋局長から、日本の外務省の佐々江賢一郎アジア大洋州局長あてに送る書簡を渡したということです。日本の外務省は、内部報告書「朝鮮半島をめぐる動き」で、韓国政府は、独島観光を認めるなど韓国の国内世論を扇動してナショナリズムをあおり、韓日関係を悪化させた状態を続けることで盧武鉉政権の支持率を高めているとして、盧武鉉政権の対日外交政策を非難しています。

・9日から東京で始まる民間機関主催の国際学術会議に6カ国協議の各国首席代表が出席することになり、6カ国協議の再開の可能性に関心が寄せられています。これについて、韓国の李鍾ソク(イ・ジョンソク)統一部長官は、7日、この機会を通じて6カ国の首席代表は、あらゆるルートを通じて対話を行うことを期待すると述べました。ところで、東京での北東アジア協力対話に出席するため、経由地の北京から日本に向かった6カ国協議の北韓首席代表、金桂冠外務次官は、「今度の会議を重視している」と述べるとともに、期待されているアメリカとの2国間協議については、「われわれの立場、要求はヒル国務次官補がよく知っているはずだ」と述べて、北韓に対するアメリカの金融制裁の解除を重ねて要求しました。

・ソマリア沖のインド洋で韓国のマグロ漁船「第628 東遠号」(361トン)を乗っ取ったのは、「ソマリアマリーン」という武装集団とみられると外交通商部が、7日、発表しました。外交通商部によりますと、この集団は、ソマリア臨時政府と、一定部分で協力関係にある地域軍閥の「アフウェニエ」の武装集団として知られているということです。外交通商部は、7日午前3時に、船長に電話をかけ、乗組員全員が無事であることを確認したとしています。外交通商部はまた、ケニア駐在の兼基燮韓国大使が、ケニアを訪れたソマリアのアメード大統領と会談し、東遠号の乗組員の早期解放を要請し、アメード大統領から積極的な支援の約束を取り付けたことを明らかにしました。

・韓国銀行の金融通貨委員会は、7日の会議で、政策金利のコール金利の誘導目標を年4%に据え置くことを決めました。コール金利を据え置くことにしたのは、最近、各種の経済指標が不安定なうえ、ウォン高ドル安が続いているためとみられています。これでコール金利は、先月に続いて2カ月連続据え置くことになり、韓米間の政策金利の格差は、0.75ポイントを維持しています。

・韓国は、原子力安全先進国の協議体であるIRNA=国際原子力規制者会議に、アメリカなど加盟8カ国の満場一致で正式に加入したと、科学技術部が7日、明らかにしました。科学技術部は、韓国が国際原子力規制者会議に加入したことで、先進各国から韓国の原子力の安全性を認められたことになり、今後、国際的な原子力問題での協議や意思決定に参加することができるようになったと説明しています。

・ウィルスを利用して環境に優しい高性能のバッテリーを作る技術が韓国人科学者によって開発されました。アメリカの科学雑誌「サイエンス」が6日、発表したところによりますと、アメリカのMIT=マサチューセッツ工科大学材料工学部の博士課程にいる南キテさんら3人の韓国人が、ウィルスを利用して高性能のバッテリーを作る技術を開発し、バッテリーの充電容量をこれまでの3倍に増やすことができるようになったと発表しました。

・先週、突然アメリカに向かい、検察による事件捜査から逃れるためではないかとみられていた現代自動車グループの鄭夢九会長が、今週末にソウルに戻り、検察の捜査に応じることになる見通しとなりました。現代自動車グループによりますと、鄭夢九会長は、今週末にソウルに帰国する方針を固め、空港で記者団に対して、検察の捜査に協力する考えを明らかにするということです。

・このほど、朝興銀行を吸収合併し新しい「新韓銀行」をスタートさせた新韓銀行の申相勲頭取は、海外営業網を拡充するため、日本の銀行の買収を検討していることを5日、明らかにしました。

・韓国輸入自動車協会によりますと、3月1カ月間の輸入車の登録台数は、3600台あまりにのぼり、去年の同じ時期と比べて54.8%も増えました。

・韓国人の平均寿命は77歳で、先進国並みに近づきました。WHO=世界保健機関が発表した今年の世界保健報告書によりますと、韓国の男性の平均寿命は73歳、女性は80歳でした。これは、アメリカの男性の平均寿命が75歳で、女性が80歳なのとほぼ近い数値です。平均寿命が最も長い国は日本で平均82歳、男性が79歳、女性が86歳となっており、反対に寿命が最も短い国は、アフリカのジンバブウェで、日本の半分にも満たない36歳でした。

・韓国人の10人のうち6人は、韓国の伝統的な「埋葬」ではなく新しい形式の「樹木葬」にする意思があることが分かりました。
樹木葬は、火葬にした灰を樹林の下にまくなどの新しい埋葬法です。

・サッカーのドイツワールドカップに出場する韓国代表チームの最終エントリー23人の名前は、来月11日に発表されることになりました。

・ソウルヨイドの桜祭りは、今年は、去年より2日遅い4月8日土曜日から、12日水曜日まで開かれることになりました。

・韓国外換銀行が公示した7日午後3時の為替レート、日本の円100円は、809ウォン24銭で、前日より2ウォン35銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、953ウォン20銭で、前日より50銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1402.36で、前日より5.36ポイント上昇しました。

・7日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は、12度8分でした。8日は高気圧の影響で全国的に晴れの空模様となるでしょう。8日の全国の朝の予想最低気温は、1度から8度、日中の最高気温は、14度から19度の予報となっています。

4月6日木曜日

・ウォン高ドル安が進み、5日の為替市場は、1ドルが950ウォン台となりました。6日の終値は1ドル953ウォン70銭で、97年末の外貨危機の時以来の安値となりました。これにつられて円も安くなり、6日の終値は100円が811ウォン59銭と、97年の外貨危機以来のウォン高円安となりました。これは外国の投資家が4日連続、韓国の株式を大量に買い付けたとが大きな原因となっており、外国人投資家が韓国での株式配当金を本国に送金する3月と4月にはウォン安になるだろうという韓国銀行の見通しが外れたことから、韓国の輸出会社によるドル売りが多くなっているためとみられています。一方、 韓悳洙(ハン・ドクス)経済担当副総理と韓国銀行の李成太(イ・ソンテ)総裁が6日、会合して、為替問題について話し合った模様で、7日の金融通貨委員会の金利政策の発表内容に関心が寄せられています。

・ソマリア沖のインド洋で、武装したソマリアの海賊に乗っ取られた韓国のマグロ漁船「第628 東遠号」(361トン)の乗組員の釈放交渉が現地で続けられています。この漁船の船主で、ソウルに本社がある東遠水産などによりますと、ソマリアのオッビア港に停泊しているとみられる「第628 東遠号」の韓国人8人を含む25人の乗組員は全員無事の模様です。東遠水産は、韓国政府やソマリア政府などを通じて、現地の犯人グループと、韓国時間で6日未明、初めての交渉を行いました。しかし合意には達せず、引き続き、交渉することにしています。犯人らの要求は明らかになっていませんが、金銭的な要求になるものとみられており、韓国の外交通商部は乗組員の安全を重点に交渉を進めることにしています。

・潘基文外交通商部長官が、国連の安全保障理事会の主要理事国に対する外交を繰り広げるため、ヨーロッパ6カ国を訪問することになり、6日、最初の訪問国、デンマークに向かいました。潘基文外交通商部長官は6日から15日まで、デンマーク、ロシア、スロバキア、ギリシャと、EU=ヨーロッパ連合の議長国のオーストリアを訪問し、各国の外相らと相次いで会談することにしています。またローマ法王庁を訪問して、ローマ法王の韓国訪問を要請する盧武鉉大統領の親書を手渡す予定です。

・女性記者へのセクハラ事件でハンナラ党を離党し無所属になっている崔鉛熙議員に対する辞任勧告決議案が、6日の臨時国会で、賛成多数で可決されました。野党4党が共同で提案した決議案は、6日午後の本会議で、無記名投票され、その結果、賛成149、反対84、棄権10、無効17の賛成多数で可決されました。この決議は強制力を持ちませんが、崔鉛熙議員の政治的立場は苦しいものとなりました。国会は、崔鉛熙議員が辞任しない場合は、強制力を持つ除名決議をすることにしています。

・韓国系アメリカ人のプロ・フットボール選手、ハインズ・ワード選手の韓国訪問をきっかけに、与野党は、混血の人に対する社会的な差別を禁止する法律を制定することになりました。与党ウリ党の鄭東泳議長は、5日、「ワード選手の韓国訪問で、韓国社会での混血人に対する差別が浮かび上がった。ウリ党は法務部と協議したうえ、近く、関連法案をまとめる」と述べました。また野党ハンナラ党は、5日、国会で、「韓国社会の混血人と国際結婚家庭の現状」をテーマに討論会を開き、 李バンホ政策委員長は、「国際結婚の割合が年間14%近くまで増えているにもかかわらず、混血の人に対する差別がひどい。法律の制定を通じて、差別をなくさなければならない」と述べました。

・一方、政府は、混血の人についての実態調査を行い、今後、詳しい支援方法を検討していくことになりました。

・小中高校の教科書でも、いろいろな人種・民族の文化を積極的に取り入れる内容が盛り込まれることになりました。教育人的資源部によりますと、韓国系アメリカ人のプロ・フットボール選手のハインズ・ワード選手の成功ストーリーが国民に広く紹介されたことで、混血の人に対する社会的な関心が高まっているため、これまで教科書の中で、単一民族を誇る内容が多かったのを、多人種・多文化を認めて、それを積極的に受け入れる内容に変えるべきだとする意見が出てきたということです。このため今後、小中高校の道徳、社会、歴史の教科書にこのような内容を入れることになり、早ければ2009年の教科書改訂に反映させることにしています。

・食用のアメリカ産米として、先月、初めて輸入されたカリフォルニア産の「カルローズ」1400トンあまりの卸売業者へのインターネットによる入札が5日行われましたが、全体の3%が落札されただけでした。農水産物流通公社によりますと、今回の入札には、大型スーパーなどは農民団体の反対など、世論を意識して参加せず、小規模な米販売店に供給する16の業者だけが参加しました。その結果、対象となった1400トンあまりのうち、3%に過ぎない40トンだけが落札されました。農林部と流通公社は、農民の反発や市場への影響などを考慮して、落札業者と落札価格は公開していませんが、小売価格は似たような種類の国産米の平均よりやや安い、10キロ2万ウォン前後になるものとみられています。一方、全国の40あまりの農業団体による「韓米FTA農畜産非常対策委員会」は、5日、記者会見し、輸入米の入札に参加した業者の名簿を公開するように求めるとともに、これらの輸入米が市場に出された場合、輸入米不買運動を繰り広げることにしています。

・当選金は少ない代わりに当選の確率は現在の宝くじの100倍に高くなる、今月17日から発売の即席宝くじなど4種類の新しい宝くじの名前が、5日、発表されました。国務総理室の宝くじ委員会によりますと、宝くじはこれまで13種類もあり、数が多すぎるとして今回、4種類に統合されました。このうち抽選式宝くじは、ポップコーンがはじけるように、楽しさもはじけるという意味で、「ポップコーン」に、また即席式宝くじ3種類は、その場で当選したかどうか分かるという意味で「スピード」と、宝くじの代表格の「ロト」を合成して「スピート」にし、「スピート500」「スピート1000」「スピート2000」の3種類となります。

・ソウル市は新しい観光スポットとなった清渓川を一周する2階建て観光バスを来月から運行することになりました。ソウル市によりますと、この観光バスは、ドイツのネオプラン社製の74人乗りの2階建で、長さ5.8キロの清渓川沿いの道路を往復し、ガイドの説明を聞きながら清渓川を左右から見て回ります。

・韓国外換銀行が公示した6日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、811ウォン59銭で、前日に比べて、6ウォン89銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、953ウォン70銭で、前日に比べて、3ウォン60銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1397.00で、前日より8.23ポイント上昇しました。

・6日のソウルは曇り、午後3時の気温は12度3分でした。7日は北側を通る気圧の谷の影響を受けて、曇りがちで、首都圏と全羅北道では雨の降る所もあるでしょう。しかし午後から徐々に晴れる見通しです。7日の朝の予想最低気温は、プラス4度から8度、日中の最高気温は13度から20度という予報です。

4月5日水曜日

・韓国のマグロ漁船がアフリカ東部・ソマリア沖のインド洋で武装した海賊に乗っ取られ、ソマリアの港に連れ去られました。外交通商部によりますと、韓国時間で4日午後3時半過ぎ、ソウルに本社がある東遠水産のマグロ漁船「第628 東遠号」(361トン)がアフリカ東部のソマリア沖のインド洋の公海上でマグロ漁をしていたところ、銃を乱射しながら小船で近づいてきた海賊が乗り込んできました。周辺で操業していた同じ会社のマグロ漁船2隻が近くにいたオランダの軍艦に救助を求め、オランダの軍艦はアメリカの軍艦とともに 第628 東遠号に接近しましたが、海賊は乗組員を人質にとって逃走を続け、夜10時頃、ソマリアの領海に入っていったということです。第628 東遠号はソマリアのオッビア港に停泊しているものとみられ、韓国政府はソマリア政府に釈放するよう交渉することにしています。第628 東遠号にはインドネシア人ら25人が乗り組んでおり、韓国人は8人います。

・連れ去られた「第628東遠号」の乗組員は全員無事であることが確認されました。東遠水産の関係者によりますと、第628東遠号の船長は海賊の目を盗んで釜山支社に電話をかけてきて「全員抑留されているが、健康に異常はない」と伝えてきたということです。政府は、ソマリアを管轄するケニア駐在韓国大使館に対策本部を設けるとともに、ソマリア政府と接触して乗組員と船を解放するよう交渉することにしています。この海域は、最近、身代金を狙って海賊が船を乗っ取る事件が頻繁に起きており、今回も海賊は身代金を要求してくるものとみられています。ソマリアは内戦が続いた後、おととし、政府が発足しましたが、政府の力が弱く、治安が保たれていないことから、解放されるまで時間がかかるものとみられています。

・韓国の中央日報は5日、独島や靖国問題など韓国の日本に対する外交政策についての日本の外務省の分析の報告書を報道し、大統領府の青瓦台は事実を確認のうえ、厳重に対応するとしています。中央日報は、日本の外務省の報告書を単独で入手したとして、「朝鮮半島をめぐる動き」という報告書の内容を詳しく伝えています。それによりますと、独島について韓国政府が独島観光を認め、閣僚や国会議員が独島を訪ねたことなどは「過激なデモ行為」であり、韓国の国内世論をせん動して、ナショナリズムをあおり、韓日関係を悪化させた状態を続けることで盧武鉉政権の支持率を高めている。盧武鉉政権は意図的に悪者を作りあげ、その悪者との対立を通じて自らの正当性を訴える政治手法を用いている」としています。これについて青瓦台は5日の会議の後、「重々しい雰囲気の中で会議が開かれた。日本政府がこうした分析をしているとすれば、今後、厳重な対応が必要だという意見が大勢を占めた」と説明しています。

・日本の外務省がまとめたとする報告書の報道について、日本の外務省の谷口智彦(たにぐち・ともひこ)副スポークスマンは、連合ニュースとの電話インタビューで「問題の性格からノーコメント」だと答えました。

・康錦実(カン・グムシル)元法務部長官が、ソウル市長選挙に立候補する意向を表明しました。
康錦実元法務部長官は5日、ソウルの貞洞劇場で記者会見し、「ソウルの中と外、女性と男性など社会のあらゆる壁を取り壊して、良い世の中を作ることに寄与したい」と述べ、5月のソウル市長選挙に立候補する考えを示しました。女性弁護士である康錦実元法務部長官は、盧武鉉政権での最初の法務部長官として、国民的人気を集めたことから、ソウル市長選挙では有力な候補とみられ、ソウル市長選に出馬を表明した与党ウリ党の議員らは党内選挙で候補の一本化を求めています。一方、野党ハンナラ党は、ソウル市長選挙に5人が出馬意向を表明していますが、この5人では康錦実元長官に太刀打ちできないという不安感が広がっています。

・4月5日は第61回の植樹の日です。5日は全国で5878組織のおよそ36万人が山などを訪れ、340万本の苗木を植えました。また個人で植樹を希望する人のために地方自治体や地方山林庁が174カ所の植樹会場を設けました。盧武鉉大統領は京畿道東部のヨジュ郡の山林を訪れ、病虫害で枯れた松林をよみがえらせたいと、住民らとともに苗木4500本を植樹しました。

・上場企業各社は去年、売り上げを増やしたものの、原油価格の高騰などで利益は減ったことが分かりました。証券先物取引所が4日まとめた12月決算法人534社の去年1年間の売上高は合計631兆8100億ウォンで、おととしに比べて4%ほど増えました。しかし純利益は47兆4400億ウォンとなり、1000ウォンの製品を販売しておよそ76ウォンの利益をあげた勘定となり、おととしの97ウォンよりさらに収益性が落ちました。

・慶尚北道教育庁が独島、日本で言う竹島問題で中断していた島根県との教師の交流を再開しました。慶尚北道教育庁は、亀尾女子中学校の日本語の女性教師1人を先月、島根県教育委員会に派遣し、今月2日から島根県の2つの高校で韓国語の授業を行っています。そして相互交流の原則にもとづいて、8月から島根県教育委員会から日本語の教師1人を受け入れて、日本語の授業を担当させる計画だということです。慶尚北道教育庁は島根県教育委員会と1997年から毎年教師1人ずつを互いに派遣していましたが、去年3月、島根県議会が「竹島の日」を制定したことから、交流を中断していました。

・韓国の科学関係者26人が平壌で開かれる科学学術大会に出席するため4日、北韓入りしました。金雨植(キム・ウシク)副総理兼科学技術部長官が、4日、明らかにしたところによりますと、浦項工業大学の朴チャンモ総長ら韓国科学技術団体連合会の26人が平壌で開かれる民族科学技術学術大会に出席するため、北韓入りしたということです。この学術大会は、IT=情報技術、ナノ技術、生命工学について8日まで開かれ、アメリカと日本から韓国人同胞50人と北韓の科学者100人が出席します。

・海外旅行に出て騒ぎを起こしたり、違法行為をした韓国人に対して政府が出国を制限する措置を進めています。
政府は4日の閣議で、海外で酒に酔って騒いだり、暴力組織にかかわったりするなど、違法行為をして国のイメージを低下させた人に対しては一定期間出国を規制することになりました。

・韓国を訪れているアメリカン・フットボール選手、スーパーボールのMVP、韓国系アメリカ人のハインズ・ワード選手(30)は5日、ソウル市庁を訪れ、538番目の「ソウル名誉市民」となりました。ワード選手は5日、ソウル市庁で李明博(イ・ミョンバク)市長から「ソウル名誉市民証」と記念のメダルを受け取り、「幼い頃は韓国人であることが恥ずかしかったが、今は誇らしく思っています。母がいなければ今の私の成功もなかったと思います。韓国にやって来たのも母国を離れて異国の地で大きな夢を実現しようと努力した母の苦労を韓国の人たちに知ってもらいたかったためで、これから韓国の文化を学んで生きたいです」と述べ、涙を見せました。ワード選手は6日は自分が生まれたソウルの大学付属病院を訪れる予定です。

・韓国外換銀行が公示した5日の為替レート、日本の円100円は、818ウォン48銭で、前日に比べて6銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは957ウォン30銭で、前日に比べて5ウォン90銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1388.77で、前日より3.13ポイント上昇しました。

・5日のソウルは晴れ、午後3時の気温は17度1分でした。6日は高気圧の圏内に入り、全国的におおむね晴れ、北側を通り過ぎる気圧の谷の影響を受けて、中部地方は午後曇りとなるでしょう。6日の予想最低気温は1度から7度、日中の最高気温は12度から17度という予報です。

4月4日火曜日

・黄禹錫前教授チームによるES細胞論文ねつ造事件は、アメリカ・ピッツバーグ大学に派遣されていた金ソンジョン研究員が、すでに技術が確立されている受精卵から作ったES細胞を、ヒトクローン胚から作ったようにみせかけ、黄禹錫前教授はこれに気がつかなかったという結論を、ソウル中央地方検察庁が出しました。KBSが3日夜9時のニュースで伝えたところによりますと、科学雑誌の「サイエンス」に2005年に掲載した2番と3番のES細胞について、黄禹錫前教授は誰かにすり替えられたと主張していましたが、金ソンジョン研究員が、ソウルの「ミズメディ病院」の受精卵を使って作ったES細胞で、それをヒトクローン胚から作ったといつわっていたという供述を検察が確保しました。そして、黄禹錫前教授は、このことが民放のMBCTVによって追跡され始めた去年10月までは、何も知らずにES細胞の存在を信じていたものとみられる。その根拠として、黄前教授が論文発表後に、受精卵からのES細胞とは知らずに、ES細胞を海外の研究機関に分譲するなど、事実を知っていたとすれば到底、実行できない行動を続けていたことを挙げています。検察は、最終的な捜査結果を発表する前に、検察の判断について、ソウル大学調査委員会や各界の専門家に意見を求める方針だと、KBSは報じました。

・ところで、検察は、黄禹錫前教授が「サイエンス」にねつ造論文を掲載したことは業務妨害にあたるとしていますが、論文ねつ造行為を業務妨害罪で刑事処罰した例が国内外にないことから、業務妨害罪を適用できるかどうかについて検討を進めています。
しかし黄前教授が、政府や民間から受け取った巨額の研究費の中で流用や横領などについての容疑が固まれば、詐欺や横領罪に問えるとみて捜査を進めています。

・またKBSの夜11時の「ニュースライン」は、黄禹錫前教授が、ヨーロッパとアジアの国からスカウトされていると、報道しました。それによりますと、「黄前教授は、名誉回復のため外国の研究機関に行ってでもES細胞研究を続けることを検討している。実際に海外の2つの機関からスカウトの提案があったと、黄前教授に近い人が話している」と伝えました。しかしKBSの「ニュースライン」は、黄禹錫前教授が、論文ねつ造事件だけでなく、研究費の流用などの容疑で検察の捜査を受けているので、捜査結果がはっきりするまでは、去就についての見通しは立たない状況だ」として否定的な見方を示しています。さらに「ニュースライン」は、検察はこれまでの捜査結果を今月中旬に発表する予定でしたが、現代自動車グループの秘密資金疑惑などが波紋を呼んでいることから発表の時期を先送りしていると伝えました。

・韓国外換銀行をアメリカの投資ファンドのローンスターに売却した際、外換銀行の頭取をしていた韓国投資公社の?康源社長ら6人が、出国禁止となりました。監査院は、国会財政委員会の要請にもとづいて、2003年8月に国が所有していた韓国外換銀行をアメリカ系投資ファンドのローンスターに売却した際に問題がなかったかどうかについて調べていますが、当時、外換銀行の頭取をしていて、現在、韓国投資公社社長になっている?康源氏や財政経済部の金融政策局長をしていて、現在は、Bogoファンド共同代表の邊陽浩氏ら6人について、法務部に出国禁止を要請し、すでに出国禁止措置が取られたということです。

・現代自動車の秘密資金作りを捜査している検察は、鄭夢九会長が、このほど突然、アメリカ・ロサンゼルスに出発したことから、1人息子の起亜自動車の鄭義宣社長に対して、3日、出国禁止の措置をとりました。検察はまた、鄭義宣社長が2001年からグループの経営権を掌握するため中心的な系列会社の株式の所有を増やしていく過程で、グループの企画総括本部や系列会社の役員が違法行為に介入していた容疑をつかみ、捜査を進めていることが分かりました。

・民主労総=全国民主労働組合総連盟は、臨時国会で非正規職法案が強行採決されるのを阻止し、労使関係法や制度づくりの予定であるロードマップの廃棄を要求して、10日から14日までストライキに入ることを宣言しました。民主労総のチョ・ジュンホ委員長は、4日、記者会見し、「国会が今週中に非正規職法を成立させた場合は、予定を早めて6日からストライキに入る」と述べました。

・政府が保有している土地や建物、有価証券など国の財産が去年大きく増えたことが分かりました。財政経済部が4日、発表したところによりますと、国の財産は、去年末に263兆8140億ウォンと、おととしより21.2%、46兆1846億ウォン増えました。財政経済部の関係者は、「土地や建物など不動産の価格を5年ごとに評価しているが、最近、不動産価格が急騰したため、国有財産が大幅に増えた。全体の増加率の13.1%は、価格調整によるものだ」と説明しています。

・一方、国の債務が去年45兆ウォン近く増えて、250兆ウォンにのぼり、過去最大となりました。財政経済部によりますと、去年末の韓国の債務は、おととしより22.1%多い248兆ウォンとなり、GDP=国内総生産の30.7%にのぼっています。
これを人口全体で割ると、国民一人あたりの借金は513万ウォンで、おととしより91万ウォン増えています。

・アメリカのナショナル・フットボールリーグで活躍し、今年のスーパーボウルのMVPに輝いた韓国系アメリカ人のハインズ・ワード選手(30)が、3日午後5時前、母親の金ヨンヒさんとともに29年ぶりに生まれ故郷のソウルに帰って来ました。ワード選手は、4日午前、宿舎のホテルで記者会見し、「自分は、アメリカ人の父親と韓国人の母親との間に生まれたソウル生まれの混血なので、この際、母親の国、韓国の伝統を数多く体験したい。これまでの人生で、混血という理由でいじめにあったときが最も辛かったが、人種は大きな問題ではないという母親の教えと、母親が他人の助けなしに苦労して働いている姿をみて耐えてきた」と述べました。ワード選手はまた、「韓国で暮らす混血児のための財団設立を検討しており、これからも機会あるごとに韓国を訪れたい」と述べました。ワード選手は1976年にソウルで生まれ、1歳のときに両親とともにアメリカに渡りましたが、父親はその後、母親と離婚しています。ワード選手は5日にソウル市から名誉市民賞を贈られ、6日には自分が生まれた梨花女子大学の東大門病院を訪問した後、週末には、韓国プロ野球の開幕戦で始球式を行うなどして、12日までソウルに滞在することになっています。

・半年前に入社したばかりの記者は10人のうち4人近くが、「社会部」で働きたいと考えていることが分かりました。また自分自身のイデオロギーの傾向は、「進歩的」であり、記者という職業を選んだ理由は、「創造的で能動的な職業だから」と考えていることが、アンケート調査の結果、分かりました。

・南部地方の気象悪化で、国内線の空の便の欠航が相次いでいます。韓国空港公社によりますと、4日午後1時半現在、金浦発済州行きの大韓航空1217便をはじめ、済州、釜山、浦項、木浦、蔚山行きの金浦発47便が欠航しました。また済州空港には、時速65キロの強風が吹き荒れ、午前10時半から離着陸ができなくなりました。

・仁川国際空港と金浦空港をつなぐ仁川国際空港鉄道の1期工事が進み、電車の試験運転が始まりました。

・インターネット・サービス契約者の62.2%に当たる771万人分の個人情報を不法に持ち出して売っていた容疑で慶北地方警察庁は3日、3人の逮捕状を請求するとともに情報を買い入れた業者ら9人を書類送検しました。

・韓国外換銀行が公示した4日午後3時の為替レート、日本の円100円は、818ウォン42銭で、前日より47銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、963ウォン20銭で、前日より7ウォン60銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1385.64で、前日より5.89ポイント上昇しました。

・4日のソウルは雨のち曇り、午後3時の気温は、プラス13度1分でした。5日は高気圧が近づき、全国的に午後から次第に晴れる見込みです。5日の全国の朝の予想最低気温は、2度から10度、日中の最高気温は、12度から17度の予報となっています。

4月3日月曜日

・現代自動車グループの秘密資金事件を捜査している大検察庁中央捜査部は、3日、先月末に横領の疑いで拘束した「グロービス」社長の李チュウン容疑者(61)が作った秘密資金120億ウォンのうち、数十億ウォンが政界に流れた容疑をつかみ、 秘密資金の使い道について捜査しています。  「グロービス」は、鄭夢九会長の1人息子の鄭義宣起亜自動車社長が大株主になっている物流会社です。検察はまた、同じく鄭義宣起亜自動車社長が大株主になっている京畿道利川市にある系列会社「現代オートネット」についても秘密資金づくりや、現代自動車がただ当然で買収した疑惑、さらに去年11月、起亜自動車にオーディオを納品していたボンテクと合併する際の疑惑についても捜査を進めることにしています。

・数百億ウォン台の秘密資金を作っていた疑いで検察による捜査対象となっている現代自動車グループの鄭夢九会長が、2日夕方、突然、アメリカ・ロサンゼルスに向けて出発しました。関係者によりますと、鄭夢九会長は、2日午後6時5分発のサンフランシスコ行き大韓航空機に乗って仁川空港を出発し、起亜自動車の海外プロジェクトを担当する幹部2人が同行したということです。鄭夢九会長のアメリカ行きは、検察との事前調整なしで行われたことから、検察の捜査網から逃れるための逃避性出国の可能性が提起されています。このため検察は、鄭夢九会長の1人息子の鄭義宣起亜自動車社長について近く、出国禁止処分を取ることを検討しています。

・現代自動車グループの鄭夢九会長が、韓国の主な財閥グループの総帥の中で、3年連続最も多い配当金を受け取っていたことが明らかになりました。特に、2位の三星グループの李健熙会長とは、配当金の格差が、2倍以上広がっています。

・国会は、3日から会期30日間の臨時国会に入りました。今度の臨時国会では、来月31日の地方選挙を前に李海?国務総理の後任として指名された与党ウリ党の韓明淑議員に対する人事聴聞会が行われることになっており、韓明淑議員の党籍をめぐって与野党間の攻防が予想されています。与野党はまた、金融ロビーストの金在録容疑者をめぐる疑惑や、アメリカの投資ファンド、「ローンスター」の外換銀行買収疑惑などについても、攻防を繰り広げるものとみられています。国会は、6日から本会議を開いて、2月臨時国会で成立させられなかった非正規職関連法案や金融産業構造改善法などを成立させるとともに10日から4日間、対政府質問を行う予定です。

・野党ハンナラ党は、検察庁に逮捕され取り調べを受けている金融ロビーストの金在録容疑者の数々の疑惑について、青瓦台や与党関係者とのかかわりを主張し、これを究明するため国会での国政調査を要求しました。ハンナラ党の「金在録ゲート」真相調査団長の?漢久議員は、2日、去年7月、ビール業界1位のハイトビールを中心としたコンソーシアムが、経営再建中の焼酎業界1位の真露(ジンロ)を買収する際に、康錦実前法務部長官が代表を務めていた法務法人が、金在録容疑者が社長をしていた「アザアンダーソン・コリア」とチームを組んでこのコンソーシアムに法律的助言を行い、その見返りとして100億ウォン台の謝礼を受け取ったとする説があるとして、真相究明の必要性を訴えました。またハンナラ党は、ソウル瑞草区にある現代自動車・起亜自動車ビルの隣に同じ形のビルの建設を認可したについて、青瓦台で行われた盧武鉉大統領と経済5団体の長との懇談会の席で、財界の関係者らの要請で盧武鉉大統領が承諾し、青瓦台の指示で建設交通部がソウル市に圧力を加えたと主張し、青瓦台の介入についても調べる必要があるとしています。

・野党ハンナラ党の李在五院内代表は、国務総理に指名されたウリ党の女性議員、韓明淑氏が、ウリ党の党籍を放棄しない限り、国会での人事聴聞会の日程調整に応じないとする姿勢を改めて強調しました。李在五院内代表は、3日、臨時国会の開会前に記者会見し、国務総理となる韓明淑議員が、与党ウリ党の党籍を離れることは、5月の地方選挙で中立を守るという与党の意思を示すものだとして、重ねて離党を求めました。

・各国オリンピック委員会連合の総会が、盧武鉉大統領、ロゲIOC会長らが出席して、2日、ソウルのCOEXコンベンションセンターで始まりました。総会では、2008年の北京オリンピックに向けた準備や点検、各国のオリンピック委員会同士の協力について意見が交わされています。

・鉄道公社の労使は、リストラの禁止や先のストライキで懲戒処分を受けた組合員に対する処分を緩めるなどで合意し、28日から作業拒否を続けていた労働組合員全員が3日、業務に復帰しました。今度の合意で、組合員の作業拒否によって運行を見合わせていたソウルと釜山を行き来する特急「セマウル号」と、急行「ムグンファ」号の運行は、3日正午からすべて正常となりました。

・PDAで移動しながらインターネットができる「WiBro(ワイブロ)」が、6月からのサービス開始を前に3日、KTから公開されました。KTは4日から3000人にワイブロの端末機を貸し出しソウルの新村や江南などのテスト区域で移動しながらインターネットを試してもらうことにしています。ソウルや首都圏では、6月から、ワイブロが使えるようになり時速120キロで走る車の中でも超高速インターネットサービスが利用できるということです。

・去年、大企業の社員の採用は増えましたが、平均年俸はやや下がったことが分かりました。金融会社を除いた売り上げ上位50社が、先月末までに出した去年の事業報告書を中央日報がまとめて分析したところによりますと、これらの大企業の社員数は、一昨年は合わせて49万1500人でしたが、去年は53万人と7.9%増えました。雇用の増加は、主に電子や流通の部門で目立ちました。一方、平均年俸は、一昨年の5081万ウォンから去年は4929万ウォンと3%減りました。50社が支出した賃金総額は4.8%増えましたが、若い社員が増えたため平均賃金が下がったものとみられています。

・アメリカ・ミネソタ州のミネアポリスで行われたショートトラック世界選手権大会で、韓国体育大学のアン・ヒョンス選手(21)と、クァンムン高校のチン・ソンユ選手(18)が、男女それぞれ総合1位の快挙を成し遂げました。これでアン選手は2003年の大会から男子で4連覇、チン選手は女子の2連覇を記録しました。

・バーで暴れた韓国駐留アメリカ軍兵士2人に対する大法院での実刑判決が確定し、2人は韓国の刑務所で服役することになりました。大法院は2日、傷害と強盗の罪で起訴されていた韓国駐留アメリカ陸軍第2師団所属のポーター二等兵に懲役1年6カ月、ミラー二等兵に懲役8カ月の一審判決を確定しました。

・東アジアの国々では、韓国の母親が幼児への教育熱が最も高いことが分かりました。日本に本社がある教育専門会社「ベネッセ・コリア」が、韓国、日本、中国、台湾の教育専門家らととともに、去年3月から6月までの3カ月間、各国の首都に住む満3歳から6歳までの幼児を持つ親6134人を対象にアンケート調査した結果、ソウルに住む幼児教育の比率が、72.6%と最も高いことが分かりました。次は、北京と上海が合わせて71.5%、東京61.7%、台北56.4%の順でした。

・韓国外換銀行が公示した3日午後3時の為替レート、日本の円100円は818ウォン89銭で、先週の金曜日に比べて、8ウォン57銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、970ウォン80銭で、先週の金曜日に比べて80銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1379.75で、先週の金曜日より20.15ポイント上昇しました。

・3日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、18度1分でした。4日は、再び気圧の谷が通るため全国的に雨が降る見込みです。4日の全国の朝の予想最低気温は、プラス5度から11度、日中の最高気温は10度から16度の予報となっています。

4月1日土曜日

・統一部の李寛世政策広報室長は、31日、アメリカのレフコウィッツ北韓人権担当大使が、30日にワシントンで開かれた北韓人権セミナーで、韓国土地公社と現代峨山が推進している北韓の開城工業団地で働く北韓労働者の賃金や労働条件について問題提起したことについて、強い遺憾の意を表明しました。李寛世政策広報室長は、「アメリカの責任ある政府高官が、充分な事実確認をしないまま、開城工業団地に進出している韓国企業のイメージを損なう発言をした」として非難しました。李寛世政策広報室長は、開城工業団地で働く北韓労働者の一日の平均賃金が2ドルに満たないとしたレフコウィッツ大使の発言について、「月57ドル5セントの最低賃金は、北韓の一般労働者の賃金と比べてはるかに高く、アジアの他の社会主義国の賃金と比べても決して低い水準ではない」と述べました。

・アメリカの通商代表部は、31日、年次貿易障壁報告書を発表し、韓国政府による輸出産業補助金問題を指摘しました。報告書は、ハイニックス半導体や製紙産業に対する韓国政府の支援と韓国産業銀行の役割について問題提起をするとともに、法律市場の開放に向けた立法作りを急ぐよう求めました。報告書はまた、中型オートバイの主要幹線道路での運転を禁止している国は、世界で唯一韓国だけだとして、オートバイの高速道路運転禁止が外国製オートバイの韓国市場進出を困難にしているとしています。

・潘基文外交通商部長官は、31日、「日本の指導者は、過去の歴史について言葉と行動が一致していない」として非難しました。潘基文長官は、31日、外交通商部でアメリカ・ハーバード大学の学生60人と会った席で、「小泉首相の靖国参拝とは関係なく、韓日関係を発展させることはできないか」という日本人学生の質問にこのように答えました。

・朝興銀行を吸収合併した統合「新韓銀行」が2年あまりの準備期間を経て1日、正式にスタートしました。「新韓銀行」は、1日午前、ソウルの大韓商工会議所で記念式典を行い、3日、月曜日から統合銀行の営業を始めることを宣言しました。新しくスタートした「新韓銀行」は、総資産163兆ウォン、従業員1万1400人、全国に964の支店と海外に21支店を持ち、国民銀行に次ぐ韓国第2の銀行となりました。

・3月の輸出が2カ月連続二ケタ台の増加率となり、貿易収支の黒字も10億ドル台を回復しました。しかし3月末までの第1四半期の貿易収支の黒字は、1月と2月の不振で去年の3分の1にとどまっています。

・韓国の高速鉄道のKTXが、1日で開通2年目を迎えました。韓国鉄道公社によりますと、この2年間に延べ6000万人がKTXを利用しており、一日平均の利用客は開通初期と比べて44%多い10万人を上回っています。

・「文化オリンピック」と呼ばれる2009年の「国際デルフィック大会」の開催地が韓国最南端の島、済州島に決まりました。

・一般の大学も、2008年からはサイバー大学と同じようにオンライン上で授業を受けても学士号の取得ができる「遠隔学部」を設置できることになりました。

・韓国の対テロ専門家8人が、ドイツ政府の要請で、6月のサッカーワールドカップ大会期間中、ドイツに派遣されることになりました。

・警察庁は、このところ外国からの留学生が増えていることから、英語、日本語、中国語による犯罪予防パンフレット2万部を作成し、各大学や寮、大使館などに配布しました。

・韓国最大の桜祭り、第44回鎮海軍港祭が、31日午後5時半に鎮海市チュンウォン特設ステージで海軍軍楽隊による公演を手始めに慶尚南道鎮海市で始まりました。軍港祭は4月9日まで続けられます。軍港祭の期間中は、普段は民間人が入れない海軍基地や海軍士官学校なども開放されます。鎮海の桜は、来週中ごろ、満開になるものとみられています。

・2003年に上映されて500万人の観客を動員した韓国映画「殺人の思い出」の実際の事件、京畿道華城(ファソン)市での女性10人連続殺人事件が、2日に時効になります。

・1日午前10時半頃、全羅南道海南郡と済州島との間を結ぶ海底送電ケーブルシステムに原因不明のエラーが発生して本土側から済州島への電力の供給ができなくなり、済州島全域が停電しました。

・2月のトリノ冬季オリンソピックで3冠王に輝いた韓国体育大学のアン・ヒョンス選手(21)と、クァンムン高校のチン・ソンユ選手(18)が、31日、アメリカ・ミネソタ州のミネアポリスで始まったショートトラック世界選手権大会の男女1500メートル決勝でともに優勝しました。

・1日は、土曜日のため取り引きはありません。前日31日の終値は、日本円100円が827ウォン46銭で、アメリカドル1ドルは971ウォン60銭でした。韓国株式市場も取り引きはありません。

・1日のソウルは雨、午後1時の気温は、プラス9度でした。2日日曜日も、全国的に雲が多く、一時雨が降った後、午後から次第に晴れる見込みです。2日の全国の朝の予想最低気温は、プラス6度から11度、日中の最高気温は、12度から18度と穏やかな気温になる見込みです。