2006年ニュース

2月28日火曜日

・労働組合と経営者双方の強い反対で1年4カ月もの間、審議が放置されてきた非正規職保護関連法案が、27日夜、与党ウリ党と野党ハンナラ党の賛成で環境労働委員会で可決され、本会議に送られました。今回、委員会を通った3つの法案は、契約職や臨時職の雇用期間を2年とし、契約職の場合、雇用期間が2年を過ぎた場合は、再契約せずに雇用したものとみなすことを主な内容としており、300人以上の事業場では来年から、100人以上から300人未満の事業場の場合は再来年から、100人未満の事業場の場合は、2009年から段階的に実施することにしています。これによってこれまで法の保護を受けていない契約職や、臨時職、派遣労働者など非正規職に対する勤務期間と差別の是正が明文化されます。しかしこの法案について、労働組合は内容が不十分だとして、また財界は、人件費が上がって国際競争力を失うとして、ともに強く反発しています。

・民主労総=全国民主労働組合総連盟は、国会環境労働委員会が非正規職保護関連法案を可決したことに反発して、28日午後1時から一部の職場でストライキに突入し、3月1日からストライキの幅を拡大させることになりました。民主労総は、与野党が労働界の要求を無視してこの法案を可決させたとして強く非難し、現代自動車の蔚山工場など、全国の事業場でストライキに入ると宣言しました。一方、韓国労総は、28日、代議員会議を開いて、この改正案は、韓国労総が提案した最終修正案とほぼ一致するとしておおむね賛成する意思を示しました。

・国会財政経済委員会は、27日、三星グループの所有、支配構造とからんで論議を呼んでいた金融産業構造改善法の改正案についての表決を行い、賛成12、反対11で可決しました。ウリ党と民主党は賛成、ハンナラ党と民主労働党は反対しました。国会はこの改正案を3月2日の本会議に上程する方針です。この改正案が国会本会議で可決されますと、三星グループの代表的な金融系列会社である三星カードが金融産業構造改善法が定める5%以上の株式を持っている三星エバーランドの持ち株20.64%の超過分を5年以内に自発的に売却しなければならず、また同じく金融会社である三星生命が持っている三星電子株3.48%は2年の猶予期間を経て議決権の制限を受けることになります。

・女性新聞記者にセクハラ行為をしたことで26日、ハンナラ党の事務総長を辞任した崔鉛熙議員は、27日夕方、ハンナラ党を離党し無所属になりました。崔鉛熙議員は、党の事務総長を辞めただけでは問題が片付かないとして女性市民団体やセクハラにあった新聞社の女性記者らが一斉に、国会議員を辞めるべきだ強く抗議しているため、27日、ハンナラ党に離党届けを出しました。ハンナラ党は、この問題は5月の地方選挙に悪い影響を及ぼしかねないという判断から早期に事態収拾をはかろうと、崔鉛熙議員を国会の倫理特別委員会に提訴する手続きをとりましたが、与党ウリ党をはじめ、野党の民主党と民主労働党は、崔鉛熙議員の議員辞職とともに、刑事処罰を要求しています。

・陳大濟(チン・テジェ)情報通信部長官は、28日、「最近、公式な提案を受けた。自分が奉仕できる場があれば喜んで行く」と述べて、5月の地方選挙に事実上、出馬する意思をほのめかしました。陳大濟長官は、地方選挙への出馬を公式に提案をしてきた主体については、青瓦台ではなく、ウリ党からだったとして、それ以上の詳しいことは言及しませんでした。 陳大濟長官は、兼ねてから京畿道知事選挙に与党ウリ党の候補として、立候補するのではないかとされていました。

・国会の公職者倫理委員会は、28日、国会議員294人の財産の新規登録と変動について公開しました。それによりますと、73.4%にあたる216人は財産が増えており、25.8%は財産が減っていることが分かりました。

・政府の公職倫理委員会は、1級以上の国家公務員643人の去年一年間の財産変動を、28日の官報で公開しました。それによりますと、81.8%に当たる526人の財産が増え、なかでも23%に当たる150人は、1億ウォン以上資産が増えています。反対に、財産が減ったという高官は18.2%の117人でした。盧武鉉大統領は、去年一年間に、給料と株式ファンドの収益などで9447万5000ウォン増え、資産総額は8億2933万ウォンと、就任後3年間に3億5590万6000ウォン増えたことが分かりました。

・尹光雄国防部長官は、28日、ソウル市チャムシルに地上112階の第2ロッテワールドを建設する計画がソウル市の都市建築共同委員会で認められたことについて、全面的な見直しが必要だとする反対の見解を示しました。尹光雄長官は、28日の定例ブリーフィングで、「第2ロッテワールドの建設計画が強行された場合、付近にあるソウル空港は、空港としての機能を失い、航空機の安全にも深刻な脅威となる」と指摘しました。

・韓国が北韓の田植え時期に合わせて送る肥料支援の第1船が28日、複合肥料6000トンを積んで全羅南道麗水(ヨス)港から北韓西海岸の南浦港に向かいました。政府は、北韓側の要請にしたがって春の田植えに必要な肥料15万トンを4月末までに送ることにし、複合肥料、ヨウ素肥料などを陸路と海路を通じて北韓に送ることにしています。

・アメリカのフォーチュン誌が選定した「世界で最も尊敬されている企業」で、 韓国の三星電子が、去年より12ランク上がって27位となりました。これは、フォーチュン誌が、経営コンサルティング会社に依頼して行った売上額が年間8億ドルを超える30業種、351社についての最高経営者や専門家など8600人を対象にアンケート調査した結果、分かったものです。

・トリノオリンピックで韓国が獲得したメダル11個のうち、10個がショートトラックから出ましたが、韓国のショートトラックがここまで強くなった背景には、三星グループの支援があったことが分かりました。韓国は1997年暮れの外貨危機で、ほとんどの企業はそれまで行っていたスポーツへの支援を中断していましたが、三星は、朴ソンイン三星スポーツ団長が1997年に大韓スケート競技連盟会長に就任して以来、李健熙会長の指示で、三星火災が中心となって10年間、ショートトラックへの支援のため63億ウォンを投資し続けてきたということです。

・政府は、外国人専用カジノを特1級ホテルや国際会議施設にも広げることになりました。外国人専用カジノは、現在、国際空港や国際港を備えた広域市と道にある特1級ホテルに限って設置を許可していますが、政府は、観光事業の振興と、広域市と道の公平な扱いを考慮してカジノの設置要件を緩和することになり、28日の閣議で「観光振興法改正案」を決めました。

・ソウル市の都市ガス料金が3月1日から、0.62%引き上げられます。これによって1日からは、都市ガスの消費者料金が0.62%引き上げられて、1000リットル 523.13ウォンになります。

・韓国外換銀行が公示した28日午後3時の為替レート、日本の円100円は、834ウォン97銭で、前日より1ウォン06銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、970ウォン90銭で、前日より1ウォン90銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1371.59で、前日より3.29ポイント下落しました。

・28日のソウルは曇り時々雨、午後3時の気温は、プラス4度3分でした。1日も引き続き、気圧の谷の影響で全国的に雲が広がり、雨または雪が降りますが、午後から次第に晴れるでしょう。1日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下3度からプラス4度、日中の最高気温は、プラス3度から7度の予報となっています。

2月27日月曜日

・韓国時間で27日未明、閉幕したトリノオリンピックで、韓国は、金メダル6つ、銀メダル3つ、銅メダル2つの合わせて11のメダルを獲得して綜合7位となり、冬のオリンピックでこれまで最高の成績をあげました。韓国は、トリノオリンピックに40人の選手が参加し、5競技9種目に出場しました。メダル11個のうち銅メダル1個は、14年ぶりにスピードスケートで獲得しましたが、残り10個はすべてショートトラックでした。なかでも、ショートトラックの看板スター、男子の韓国体育大学のアン・ヒョンス選手(21)と、女子のクァンムン高校のチン・ソンユ選手(17)が、金を3つずつとり、韓国のオリンピック史上初の3冠王に輝きました。韓国代表選手団は、28日、ソウルに戻ってきます。

・盧武鉉大統領は、26日、残り任期2年の国政運営の優先順位を社会の両極化の解消と、韓米FTA=自由貿易協定の締結に置くと述べました。盧大統領は、26日日曜日に、青瓦台担当記者らと山登りをした後、昼食をともにし、「この二つが残りの任期中の最も大事なテーマではないかと思うが、いずれもやさしい問題ではない。私の任期中に完全には解消できないと思うが、両極化問題については少なくとも青写真を提供できるようにしたい」と述べました。また盧武鉉大統領は、「大統領の任期5年は少し長すぎるような気がする」として、「任期中にいろいろな選挙が頻繁にあり過ぎて、結局はイメージで国民の審判を受けることになるのは残念だ」と述べました。しかし盧大統領は、大統領の任期を変える憲法改正については、大統領自身が争点にしたり推進したりすることは適切ではないとしていますが、盧武鉉大統領の発言は、今の任期5年、再任禁止を、任期4年、再任を認めるなどの方向への憲法改正を示唆したものではないかとする声も出ています。

・盧武鉉大統領は、就任4年目に入ったのを記念して、インターネットで国民と対話を行うことになりました。青瓦台の金晩洙スポークスマンが26日、明らかにしたところによりますと、盧武鉉大統領は、来月23日木曜日の午後、大手ポータルサイトのダウム、ネイト、ヤフー、エンパス、パランの5つのサイトに特別のコーナーを設けて、これにアクセスした国民と、社会の両極化など、国民の関心事について、画像を通じて対話する計画だということです。

・野党ハンナラ党の崔鉛熙事務総長が、女性記者へのセクハラを起して26日、事務総長を辞任しました。李季振スポークスマンによりますと、崔鉛熙事務総長は、24日夜、女性新聞記者にセクハラを行い、この責任をとって辞意を表明し、ハンナラ党は25日の緊急会議で、これを受け入れたということです。 崔鉛熙前事務総長は、24日夜、新聞社関係者との夕食会で、女性記者に対してセクハラをし、その後、酒に酔って失敗をしたと謝罪したということです。崔鉛熙前事務総長は、今年62歳、検事出身で、国会の法制司法委員長を務めた当選3回の議員で、去年11月に事務総長に就任しており、これとともに5月の地方選挙に備えた党の公選審査委員長をしていました。また自分の選挙区で、女性への性暴力、家庭内暴力の相談にあたっていました。

・この事件について、ハンナラ党の朴槿恵代表は、27日、党の代表として国民に深く謝罪しました。朴槿恵代表は、27日の最高委員会で、「先週末の不祥事について事務総長自らが辞意を表明し、党は辞意を受け入れることにした。党の代表として国民に深く謝罪したい」と述べました。

・ハンナラ党は、辞任した崔鉛熙事務総長の後任に当選2回の許泰?議員(61)を任命しました。ハンナラ党は、27日、緊急最高委員会を開いて、許泰?議員を新しい事務総長に任命するとともに、崔鉛熙氏が務めていた党の公選審査委員長も許泰?氏が引き継ぐようにしました。許泰?議員は、釜山北・江西乙区の当選2回で、忠清北道知事を経て国会議員となり、ハンナラ党の戦略企画委員長、地方自治特別委員長をしていました。

・与党ウリ党の女性の最高委員である趙培淑最高委員は、27日、ハンナラ党の崔鉛熙前事務総長の女性記者セクハラ事件で、崔鉛熙前事務総長を国会倫理委員会に提訴することを検討すると述べました。

・外交通商部は、6カ国協議で韓国が主導的な役割を果たし、去年9月に行われた6カ国協議の共同声明に盛り込まれた「北韓がすべての核兵器と核兵器開発計画を放棄するとともに、NPT=核拡散防止条約に早期復帰する」という合意内容の実践段階に進むことを今年の最優先外交課題に掲げました。

・TV画面を通じた4回目の南北離散家族の再会が27日から始まりました。今度の再会は、27,28日の2日間に南北40組ずつが参加し、韓国側は13カ所、北韓側は10カ所に設けられたファイバー画像会議システムを使って、午前8時から夕方6時までの間、1度に10組、1組2時間ずつ半世紀ぶりの再会を果たしています。

・1月の経常収支は、去年の9月以来、5カ月連続の黒字にはなったものの黒字幅が大きく減ったことが分かりました。韓国銀行が27日、発表したところによりますと、1月の経常収支はわずか1億4000万ドルと、1カ月前の去年12月の5億4000万ドル、また一年前の去年1月の38億8000万ドルと比べて急減しています。これについて韓国銀行は、旧正月連休で輸出が大きく減ったのに対して、輸入は大きく増えて商品収支が減った反面、冬休みや旧正月連休を利用した海外旅行が大きく増えてサービス収支の赤字が急増したことが原因ではないかとみています。

・地下鉄のホームから線路への転落を防ごうと、ソウルの地下鉄5号線から8号線までを経営するソウル都市鉄道公社は、ホームの黄色い停止線に赤外線感知器を設置することになりました。すでに去年12月、地下鉄7号線の「建国大学入り口駅」のホームに赤外線感知器を設置していますが、この赤外線感知器は、高さ1メートルの鉄柱の形をしていて、55メートル間隔に建て、ここから両側に赤外線を発射して、乗客がこの線を越えた場合に駅務室に自動的に信号を送る仕組みで駅務室ではこの信号を受けると、CCTVでホームの周辺を観察し、乗客が線路に落ちた場合は、救助に駆けつけることになっています。

・50歳前の女性の乳がんが増えていることが分かりました。ソウル市松坡区にあるソウル峨山病院の乳がんクリニックチームが、1989年から2004年までの15年間、乳がんの手術を受けた女性5000人を対象に調査した結果、全体の65%が50歳未満の閉経前の女性で、このうち40代が42%もいました。

・アメリカで活躍している韓国の女子プロゴルフ選手が、今年のLPGAツアー開幕以来、2大会続けて、優勝と準優勝を獲得しました。ハワイのコオリナゴルフ場で行われたフィルズオープン最終3ラウンドで、韓国の李ミナ選手(25)が、今年、アメリカでのデビューを果たした韓国の李ソンファ選手(20)と14アンダーで1位タイとなり、延長戦の末、去年のBMOカナダ女子オープンに次ぐ2回目の優勝カップを手にしました。また3位には、ミシェル・ウィ(韓国名、ウィ・ソンミ、17歳)選手が入り、1位、2位、3位を韓国勢が独占しました。韓国は、先週、シーズン開幕戦のSBSオープンで、キム・チュミ選手と、ムン・スヨン選手が1位と2位になっており、2大会連続の優勝と準優勝の快挙を成し遂げました。

・韓国外換銀行が公示した27日午後3時の為替レート、日本の円100円は833ウォン91銭で、先週の金曜日に比べて、5ウォン38銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、969ウォンで、先週の金曜日に比べて2ウォン60銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1374.88で、先週の金曜日より9.06ポイント上昇しました。

・27日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、3度2分でした。28日は、気圧の谷の影響で全国的に雲が多く、雨または雪が降るでしょう。28日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下6度からプラス1度、日中の最高気温はプラス3度から9度の予報となっています。

2月25日土曜日

・保健福祉部は2年前、韓国人4人が鳥インフルエンザのウィルスに感染していたことが分かったが、すでに体内のウィルスは死んでおり、危険性はないと発表しました。保健福祉部の疾病管理本部が24日、明らかにしたところによりますと、韓国で鳥インフルエンザが流行していた2003年の末、忠清北道の養鶏場で、鳥インフルエンザに感染したニワトリやアヒルを処分した際、ボランティアとして作業に参加していた人のうち、感染した疑いのある11人の血清を、去年11月にアメリカの疾病予防センターに送って精密検査を依頼したところ、23日になって4人から高病原性の鳥インフルエンザ・ウィルスのH5N1型の陽性反応が出たという通告を受けたということです。疾病管理本部では、「作業にあたった全員に予防薬の「タミフル」を服用させていたこともあって、この4人は発病しておらず、 現在、体の中のウィルスは死滅していることが確認された。WTO=世界保健機関が規定する鳥インフルエンザの患者ではなく、今後、ほかの人に感染する可能性もないため、治療や隔離措置も必要ではない。しかしこの4人に対しては、今後、追跡調査をし、家族などの検査も行う」と説明しています。

・ところで、2年後になって鳥インフルエンザに感染していたことが分かったことについて、保健福祉部の疾病管理本部は、「韓国は、まだ鳥インフルエンザに感染したものの発病しなかった人をすぐに確認できる能力を持っていない」と説明しています。

・盧武鉉政権が発足して25日、ちょうど3年になりますが、3年間の国政運営について、国民の半分以上が否定的な評価を下していることが、KBSの世論調査で分かりました。KBSがメディア・リサーチに依頼して、23日、全国の成人男女1000人に対して電話で行った世論調査によりますと、盧武鉉政権の3年間の国政運営について、58.3%が「よくやっていない」と否定的な評価を下し、「よくやった」の36.2%を大きく上回わり、去年の調査とほぼ同じ結果となりました。また政府の今後の経済政策については、貧富の格差の解消に重点をおいた「分配政策」を支持した人が全体の51%でもっとも多く、経済発展に重点をおいた「成長政策」の支持するという答えは45%でした。

・ところで、盧武鉉政権発足3周年を迎えて行ったKBSの世論調査で、次の大統領候補としては、李明博ソウル市長への支持率が25.4%で、もっとも高いことが分かりました。それによりますと、次の大統領候補としてもっともふさわしい人物として1位は、李明博ソウル市長で25.4%、2位は、高建前国務総理の20.0%、3位は、朴槿恵ハンナラ党代表の16.5%でした。

・野党ハンナラ党が、改正された私立学校法の再改正案を国会に提出したことについて、与党ウリ党の鄭東泳議長は、24日、「再改正はできない」とする考えを示しました。鄭東泳ウリ党議長は、24日、全国教職員労働組合の幹部らと会い、「私立学校法は去年末に改正されたばかりで、7月の施行を前に再び改正することはできない。ハンナラ党が国会に提出した私立学校法の再改正案は今後、法律にもとづいて論議していきたい」と述べました。またウリ党のノ・ウンレ公報部代表は、ハンナラ党が予定を繰り上げて3月に臨時国会を開こうと提案していることについて、「地方選挙の候補者を選ぶための党内選挙などがあって、3月中に臨時国会を開くことはできない」と述べました。

・韓国と日本は、24日、両国の歴史教科書を初めて研究対象とする第2期の韓日・日韓歴史共同研究の枠組みで大筋合意し、4月に東京で初会合を開く方針を固めました。日本の毎日新聞が伝えたところによりますと、今度の歴史共同研究委員会では、韓国側の反発の強い「扶桑社」発行の教科書などを取り上げる一方、韓国の国定教科書も対象とすることにしており、強制連行や従軍慰安婦の問題も研究することにしています。

・韓国と日本の外務次官級の協議が、来月6日、東京で開かれることになりました。外交通商部が23日発表したところによりますと、外交通商部の?明桓(ユ・ミョンファン)第1次官と日本の谷内正太郎外務事務次官が、来月6日、東京で会談し、両国関係や6カ国協議の再開などについて、意見を交わす予定です。韓日外務次官級協議は去年10月、ソウルで1回目の会談が開かれてから5カ月ぶりの再開となります。

・韓国銀行と日本銀行は、24日、通貨危機などの緊急時に資金を融通し合う、新しい通貨交換協定を結びました。東京を訪れている韓国銀行の朴昇総裁は、24日、日本銀行の福井俊彦総裁と会い、資金繰りが行き詰まった場合に韓国ウォンを、日本は円を相手国の持つアメリカドルと交換して融通することにし、韓国が日本から引き出せる限度額は100億ドル、日本は50億ドルとする通貨交換協定を結びました。これは、韓国が日本から一方的にドルを引き出し、ウォンと交換するこれまでの仕組みを改め、相互融通の形にし、支援規模を拡大したことになります。

・北韓の核開発問題をめぐる6カ国協議の再開について、北韓を含めた関係国の間では、4月上旬に再開させることが望ましいことで、意見が一致している模様です。

・北韓に送る春用の肥料支援で、韓国は初めて有機肥料を一部送ることを提案しましましたが、北韓はすべて化学肥料にするよう求めてきました。

・高速鉄道=KTXの女性客室接客員たちが正社員への登用を求めて、25日、制服を着ない闘争に入り、鉄道公社側は制服を着ない乗務を禁止したため接客員のいない列車の運行となっています。女性客室乗務員は日本のグリーン車にあたる特室の4両で乗客にサービスをしており、京釜線は4人、湖南線は2人が乗務しています。しかし正社員ではないところから客室乗務員350人で作る労働組合は、正社員への登用を求めて、25日から制服を着ずに私服で勤務して、抗議の姿勢を示すことにしていました。これに対して、鉄道公社側は私服での勤務は認められないとして、乗務を拒否したことから25日のKTXは客室乗務員のいないまま運行されています。

・25日は、土曜日のため取り引きはありません。24日の終値は、日本の円100円は828ウォン53銭で、アメリカドル1ドルは、966ウォン40銭で、前日より2ウォン70銭のウォン高でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・25日のソウルは曇り、午後3時の気温はプラス10度5分でした。26日は冷たい大陸高気圧の影響を受けて、全国的に曇りまたは雨の後、午前中に北西部から徐々に晴れる見通しです。26日の朝の予想最低気温は、氷点下2度からプラス6度、日中の最高気温はプラス5度から11度という予報です。

2月24日金曜日

・野党ハンナラ党は、私立学校の外部からの理事の推せん主体をその私学の財団とする内容の私立学校法再改正案を24日、国会に提出しました。去年12月、ハンナラ党が欠席した中で可決成立した改正私立学校法は、父母、教職員などで構成された学内自治組織が理事定数の25%以上を推せんできるようになっていて、今年7月から施行されますが、今回、ハンナラ党がまとめた改正案は、外部からの理事をいったん導入するものの外部理事の数や推薦方法は、その学校を経営する私学の財団が自主的に決められるようにしています。そして改正私立学校法の核心条項である財団の理事長の親戚を校長に任命できないようにした条項を削除し、不正などで理事長が解任された私学に投入される臨時理事の派遣主体を今の政府から、裁判所に変えています。ハンナラ党が提出した再改正案については、次の臨時国会で論議されることになる見込みです。

・北韓は、韓国戦争以来、北韓にら致された漁民の存在を初めて認め、ら致被害者と北韓軍の捕虜となって抑留されている韓国軍兵士の生死確認を韓国側と協議していくことで合意しました。韓国と北韓は、北韓の金剛山で21日から開かれていた南北赤十字会談で、3日目の23日、「南北離散家族問題と合わせて、韓国戦争の最中とその後に行方不明になった人の生死確認を協議していく」という内容の合意書を採択し会談を終了しました。これは韓国側が執ように要求してきた「北韓がら致した被害者と北韓が捕虜にした韓国軍兵士」という用語の代わりに「行方が分からなくなっている人たち」という表現になってはいるものの、戦争後のら致被害者の存在を北韓が初めて認めたもので、注目されています。

・韓国政府によりますと、韓国戦争後に北韓に拉致された韓国の漁民は、全部で3790人にのぼっています。このうち88%が韓国に戻ってきており、2005年12月までに行方が分からないままとなっているのは485人と把握されています。国防部では、韓国に帰国した元韓国軍兵士や北韓脱出者らからの証言で、今もなお、500人あまりの韓国軍兵士が北韓に生存しているものと推定しています。

・韓国は、トリノオリンピックで24日までに金メダル4つ、銀メダル3つ、銅メダル1つの合わせて8つのメダルを獲得し、すでに歴代冬季オリンピックでの最多メダル記録を更新していますが、これに加えて韓国時間で26日未明にさらに2つの金メダルが期待されています。韓国は、韓国時間で26日午前3時半に、ショートトラックの男子500メートル決勝と、女子1000メートル、男子5000メートルリレーの決勝に臨みますが、このうち女子1000メートルと、男子5000メートルリレーでは金メダルの期待がかけられています。

・北韓は、来月2日と3日に板門店の北韓側地域の統一閣で開かれる第3回南北将官級会談の首席代表をこれまでより一段階格上げした少将とすることを提案してきました。

・アメリカと北韓は、来月7日、ニューヨークで接触を行い、北韓が製造している偽アメリカ100ドル紙幣の問題について論議すると、アメリカ国務省が23日、明らかにしました。

・アメリカが、年内に最大で200人の北韓脱出者を難民として受け入れるものとみられると、1997年3月から北韓向けに放送を始めているワシントンに本部を置くアメリカ政府系の短波放送局 「自由アジア放送」のオンライン版が、アメリカの政府関係者の情報として23日、伝えました。

・WFP=国連世界食糧計画は、23日、理事会を開いて北韓住民の慢性的な栄養不足を和らげるため、1億200万ドル相当の支援2年計画を承認しました。この計画は、北韓の幼児や妊娠可能な女性に対し、北韓の食糧にビタミンや各種ミネラルを補強して支援する内容も含まれています。

・盧武鉉大統領と、与党ウリ党の鄭東泳議長は、23日、青瓦台で晩さんをともにし、5月の地方選挙や社会の両極化対策などについて意見を交換しました。鄭東泳議長はこの席で、現職の長官の何人かが、5月の地方選挙に立候補することについて触れ、「何よりも本人の意思が大事だが、本人が決心して与党候補として立候補してくれるのなら党としては積極的に歓迎する」と述べました。

・盧武鉉政権が発足してちょうど3年になりますが、野党ハンナラ党のシンクタンクである「ヨイド研究所」がこのほどまとめた報告書によりますと、政府の国政遂行能力に対する世論調査の結果、政策専門家は100点満点で45点を、一般の国民は21%だけが「よくやった」という評価を出していることが分かりました。

・韓国の証券市場の時価総額が世界の証券市場で占める割合が、この5年間で3倍以上、増えたことが分かりました。証券先物取引所がまとめたところによりますと、今年1月末の韓国証券市場の時価総額は8111億ドルで、世界の証券市場全体の1.9%を占め、1712億ドルだった2000年末の0.6%と比べて3倍以上高くなっています。

・韓国政府は、日本政府がハイニックス半導体のDラムに対して、先月、27.2%の相殺関税を賦課することを決めたことについて、来月初めにも日本政府をWTO=世界貿易機関に提訴する方針です。

・韓国でも鳥インフルエンザに感染された患者がいたことが明らかになりました。

・韓国人が日本人より恋人や配偶者の喫煙に拒否感が強いというアンケート調査の結果が出ました。製薬会社「ファイザー」の韓国支社が、日本支社と共同で両国の国民400人ずつを対象に行った調査の結果、「タバコを吸わない人を恋人に選ぶ」という回答は、韓国人が72.5%、日本人は51%でした。また「配偶者はタバコを吸わない人を選ぶ」という回答は、韓国人が77.8%、日本人は61%と、恋人や配偶者の喫煙に対する拒否感は、韓国人が日本人より強いことが分かりました。

・ソウル市庁前の芝生広場の一角に作られていた屋外スケートリンクが、春の訪れとともに26日に閉められます。

・来月3月1カ月間は、平年より気温が高く暖かい日が続きますが、気温の変化が激しく、また春の花が咲くのをねたむ寒さ「コッセムチュイ」があるなど、変化が多い気候になる見込みです。

・韓国外換銀行が公示した24日午後3時の為替レート、日本の円100円828ウォン53銭で、前日より5ウォン10銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、966ウォン40銭で、前日より2ウォン70銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1365.82で、前日より4.59ポイント上昇しました。

・24日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、プラス11度1分でした。25日は、気圧の谷の影響で全国的に雲が広がり、南部地方では夜、雨の降る所があるでしょう。25日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下5度からプラス4度、日中の最高気温は、プラス9度から14度の予報となっています。

2月23日木曜日

・トリノオリンピックで、韓国は4つ目の金メダルを獲得しました。23日未明、パラベラ競技場で行われた、スケートリンクを27周するショートトラック女子3000メートルリレーで、韓国は韓国体育大学のチョン・ダヘ(23)選手、崔ウンギョン(23)選手、高校生のチン・ソンユ(18)選手とビョン・チョンサ(19)選手の4人が出場し、4分17秒04でカナダを僅差で押さえて金メダルを獲得しました。これで韓国は女子3000メートルリレーで1994年のリレハンメル大会、98年の長野大会、2002年のソルトレーク大会に続いて4連覇の記録を作りました。2位はカナダ、3位はイタリアで、中国は失格となりました。これで韓国は合わせて金メダル4、銀メダル3、銅メダル1の合わせて8つのメダルを獲得し、国別の総合順位が9位から7位に上がりました。

・サッカーの来年のアジアカップに向けての予選の第1試合、B組の韓国対シリア戦が、22日、シリアで行われ、韓国は2対1で、FIFAランキング95位のシリアを下しました。この試合、韓国は前半5分に、先制ゴールを入れ、そのまま後半に持ち越し、後半4分、シリアに同点に追いつかれましたが、その後、韓国が決勝ゴールを入れ、結局2対1で、シリアを下しました。これで韓国代表チームはアドフォカート監督就任後の試合で、7勝3敗2引き分けとなりました。

・韓国のカトリックの指導者である2人目の枢機卿に、鄭鎭?(チョン・ジンソク)大司教が、22日、ローマ法王から任命されましたが、盧武鉉大統領はこれを祝って蘭の花を贈りました。盧武鉉大統領は去年11月に行われた世界司教会議に際して、ローマ法王にあてて「ローマ法王の韓国訪問と、韓国のカトリックで2人目の枢機卿が誕生することを願っている」とする親書を送っていました。一方、カトリック信者の金大中前大統領も、お祝いの声明を発表し、鄭鎭?枢機卿に対して、韓国のカトリックの発展と韓半島の平和のために努力するよう求めました。

・ハンナラ党の朴槿恵代表が来月7日から5日間、日本を訪れ、小泉首相ら日本の各界の要人と会い、両国の懸案について話し合うことになりました。ハンナラ党の李季振スポークスマンは、23日、記者会見し、「朴槿恵代表は日本の自民党の招待で、東京と大阪を訪問し、小泉首相や日本の各党の代表、経団連会長など、各界の要人と会談するほか、日本記者クラブで『21世紀の北東アジアの秩序の再編と新しい韓日関係』をテーマに講演する」と述べました。

・韓国と日本の若手の国会議員が、来週27日、2回目のオンライン映像による討論会を行い、最近の両国関係について、意見を交わすことになりました。これはソウルの延世大学と東京の慶応大学に備えられている遠隔画像システムの大型スクリーンを利用して行われるもので、去年11月に続いて2回目の討論会となります。

・国会は23日、2日目の対政府質問を行い、統一外交安全保障担当部署の長官らに北韓が製造しているとされる偽100ドルアメリカ紙幣について集中的に質問しました。野党ハンナラ党の金文洙議員は、中国丹東市にある北韓の会社の社員から70ドルと引き換えにもらったという偽100ドルアメリカ紙幣を公開し、北韓当局の偽造紙幣発行と流通疑惑に対する政府の対策を問いただしました。これに対して李海チャン国務総理は、北韓による偽札が増加しているという報告は受けているとしたうえで、北韓当局に憂慮の念を伝えるとともに、アメリカ政府も複数の可能性について追跡していると把握していると述べました。

・政府は日本の植民地時代に日本などに強制連行された韓国人のうち、1945年の解放前に徴用先で死亡したり負傷したりした10万人あまりの被害者に対して支援する方針を発表しましたが、これと合わせて政府は、徴用者が日本の企業から受け取っていない賃金が、2億3000万円にのぼるものとみて、この未払い賃金を日本政府に要求せずに韓国政府が補償する方針を決めました。このため韓国政府は、今後、日本政府に対して未払い賃金の供託金名簿など被害者についての資料提出を求めることにしています。

・今年初めに発行された新しい5000ウォン札の中に、偽造や変造を防ぐために付けているホログラムが付いていない紙幣が見つかった問題で、韓国造幣公社は、22日、まだ発行されずに、韓国銀行に保管されている紙幣1700万枚あまりを回収することになりました。韓国造幣公社は、先月、新たに発行された新しい5000ウォン札の中で、偽造変造を防ぐために付けているホログラムが付いていない紙幣2枚と、ホログラムが一部だけ付いている紙幣1枚が見つかったことで、韓国銀行に供給して、まだ市中に出回っていない未発行の5000ウォン札の中で、欠陥があり得るとみられる紙幣1,681万枚を回収することにしました。韓国造幣公社は1951年に創立されましたが、製造した貨幣を回収するのは今回が初めてです。

・ソウル桑室に地上112階の第2ロッテワールドを建設する計画がソウル市の都市建築共同委員会で認められ、この建築によって、南方にある空軍のソウル基地の離着陸が妨げられるとする空軍との調整を残すだけとなりました。この計画はロッテワールド株式会社が今の桑室ロッテワールドの隣接地に、地上112階のホテルとオフィス、デパートやレジャー施設の高層ビルを建てるもので、塔の鉄片までの高さ555メートルと、韓国で一番高さが高い建物になります。この計画は1994年から審議されていましたが、22日、ソウル市の都市建築共同委員会で、2種類の設計案の両方が認められ、実現に近づきました。しかし80キロ南には大統領が外国との間を往復する時にも使われている空軍のソウル基地があり、桑室に高層建築ができると、離着陸に支障が生じるとして、空軍は強く反対しており、今後の調整が必要となっています。

・トリノオリンピック、スキーのフリースタイル男子モーグルで銅メダルを獲得した韓国系アメリカ人のトビー・ドーソン選手(27)について、実の親だと名乗り出る人が殺到したため、ドーソン選手は来月1日に予定していた韓国訪問を急きょ取りやめることになりました。ドーソン選手のエージェントによりますと、ドーソン選手は来月1日から韓国で行われるスキー大会に出場する予定でしたが、ドーソン選手が韓国の生みの親を探しているというニュースが韓国で紹介されてから自分が実の親だと名乗り出るメールが200通以上も届いています。このためドーソン選手は、「戸惑いを感じ、また韓国のマスコミの過度な取材に心身ともに疲れている。このため来月に予定していた韓国訪問は取りやめることにした。今後、実の親探しも遺伝子検査など科学的な方法で静かにやっていきたい」と話しているということです。

・韓国外換銀行が公示した23日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、823ウォン43銭で、前日に比べて、2ウォン25銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、969ウォン10銭で、前日に比べて、5ウォン40銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1361.23で、前日より20.65ポイント上昇しました。

・23日のソウルは晴れ、午後3時の気温はプラス6度でした。24日は全国的に高気圧の圏内に入り、概ね晴れの見通しです。24日の朝の予想最低気温は、氷点下8度からプラス2度、日中の最高気温はプラス7度から12度と、朝晩と昼の気温の差が大きくなるでしょう。

2月22日水曜日

・日本の島根県は、去年制定した竹島の日条例にもとづいて22日、竹島の日の記念行事を行いましたが、これについて韓国の外交通商部は22日、強い遺憾の意を表明しました。外交通商部のスポークスマンは論評を出し、「政府は島根県が去年‘竹島の日’条例を制定したのに続いて、22日にはその記念行事を行ったことに対して強い遺憾の意を表明する。政府は韓国固有の領土を侵害しようとするいかなる試みに対しても断固として対応する」と述べました。

・「竹島の日」の記念行事が開かれた島根県庁舎前では韓国の独島守護汎国民連帯などの市民団体のメンバー4人が、島根県庁舎の前で抗議文を読み上げる抗議集会を行いました。この過程で県庁舎構内での抗議集会は違法だとする島根県の職員と韓国の市民団体とのもみ合いがありました。またソウル駐在日本大使館の前では、毎週水曜日の従軍慰安婦の水曜集会とともに、 「独島守護汎国民連帯」のメンバー40人が抗議集会を行い、島根県の「竹島の日」記念行事を糾弾し、盧武鉉大統領の独島訪問を求めました。

・日本の島根県が「竹島の日」の記念行事を行ったことに対抗して、慶尚北道と市民団体が計画していた独島での記念行事は気象悪化のため取り止めになりました。慶尚北道の李ウィグン知事と独島守備隊のメンバーら10人は22日午前、ヘリコプターで独島に向かう予定でしたが、強い風のため独島での行事を先送りすることになりました。一行は独島で韓国の伝統たこ(凧)365枚をつないでハングル、漢字、英語で「独島は大韓民国の領土」と書き込んで飛ばした後、独島の住民、金ソンドさんを訪れる予定でした。

・盧武鉉大統領は来月6日から14日までの9日間、アフリカのエジプト、ナイジェリア、アルジェリアの3カ国を国賓として訪問します。青瓦台の金マンス スポークスマンは、22日の会見でこのように発表し、「盧武鉉大統領の今回のアフリカ歴訪は韓国の大統領としては1982年の全斗煥元大統領以来、24年ぶりのことで、今回の歴訪を通じて、エネルギーと資源、経済開発、社会・保健などでの協力を高めるとともに、韓国企業のアフリカへの進出を拡大する転機になるものと期待している」と述べました。

・韓国のカトリックの指導者である2人目の枢機卿に鄭鎭ソク(チョン・ジンソク)大司教が22日、ローマ法王から任命されました。任命されたのはこれまでソウル教区を担当している鄭鎭?大司教で、これで韓国の枢機卿は金スファン枢機卿に次いで2人目となりました。鄭鎭ソク枢機卿はソウル生まれの今年74歳、1961年に神父となり、1970年に司教、98年に大司教となって、ソウル教区と北韓の平壌教区を受け持つ形になっています。韓国では1969年に金スファン枢機卿が当時のパウロ6世によって東洋で初めての枢機卿に任命されましたが、当時の韓国のカトリック信者80万人は今では450万人と、世界でもまれに見る増え方となったことと、金スファン枢機卿が、法王選出の選挙権と被選挙権を失う80歳を超えたことから、新しい枢機卿が任命されるのではないかといわれてきました。

・国会は22日から対政府質問に入り、初日は金大中(キム・デジュン)前大統領の北韓訪問や前に警察庁長に指名された人物が司法ブローカーから金を受け取っていたとされる事件などについて集中的に質問しました。李海チャン(イ・ヘチャン)国務総理はこれらについて答弁に立ち、「金大中前大統領の北韓訪問は個人の資格で行くもので、政府の特使ではない。金大中前大統領が北韓との間でどんな協議を行うかについて政府は金前大統領と話し合う計画はない」と答えました。またハンナラ党は警察庁長に指名された人物に汚職の疑いがあったとして、国会の国政調査の対象とすべきだと主張しましたが、ウリ党は各地の地方自治体で起きている汚職や不正について国政調査すべきだとして、両党が対立しています。

・朴弘綬(バク・ホンス)農林部長官は21日、「アメリカとのFTA=自由貿易協定の締結交渉にあたって、コメは自由化品目に入れないのが政府の原則である」と述べました。朴弘綬農林部長官は慶尚南道昌原市の韓国農業経営者連合会での講演の後に、記者会見し、「WTO=世界貿易機関のコメ交渉で決まった分以外に市場開放はしない方針で、アメリカが他の国々と結んだFTAの前例を研究して、複数の代案をまとめて交渉に臨む考えを示しました。

・政府は北韓の要請を受け入れて、春の田植えの時期に必要な肥料15万トンを来週28日から北韓に送ることになりました。統一部の高景彬(コ・ギョンビン)社会文化交流局長は22日、政府庁舎で記者会見し、「22日、大韓赤十字社総裁の名前で北韓に肥料の支援予定を送った。肥料を載せた貨物船は来週28日に麗水港から北韓の南浦港に向かう予定で、海路と陸路で同時に輸送する予定だ」と述べました。

・大統領直属の「軍隊での軍疑問死真相究明委員会」が、22日から業務に入り、金泳三(キム・ヨンサム)政権当時の1993年2月からこれまでに兵役中に死亡した兵士の疑問死について調査を始めました。盧武鉉大統領は、22日、青瓦台で国防部過去史委員会委員長のイ・ヘドン牧師をはじめ、弁護士や教授ら7人の委員に任命状を手渡しました。この「軍疑問死真相究明委員会」は、2000年10月に発足した大統領府直属の「疑問死真相究明委員会」や、国防部が自主的に行っている「軍疑問死特別調査団」とは別に、去年6月の国会で成立した「軍疑問死真相究明特別法」の修正案にもとづいて2008年までの3年間、活動を行うことになっています。

・法務部は21日、中期・長期の改革計画を発表し、死刑制度を継続させるかどうかを全面的に再検討し、仮釈放できない終身刑の制度を導入することも検討することになりました。それによりますと、法務部は死刑制度の存廃について、ドイツやフランスなど死刑制度をなくした国々での凶悪犯罪の発生率を分析するとともに、死刑制度を復活させた国々の背景など、死刑制度を廃止した場合に社会に及ぼす影響を調べることにしています。法務部はその代わりに仮釈放が不可能な終身刑制度を導入した際の効果なども検討し、今年上半期中に公聴会を開いて世論を聞いたうえで、今年6月に研究結果をまとめることにしています。

・インターネット新聞の「オーマイニュース」が、日本のソフトバンクと提携して、来月初めに「オーマイニュース・インターナショナル」を日本で設立することになりました。「オーマイニュース」が22日、明らかにしたところによりますと、ソフトバンクの孫正義社長から107億ウォンの資金を誘致し、年内に「オーマイニュース・ジャパン」を創刊し、日本でも市民記者を募集するということです。「オーマイニュース」は、「市民参加型ジャーナリズム」を目指して韓国で2000年にスタートし、2年後の大統領選挙では盧武鉉政権誕生の原動力となっていました。

・韓国映画「王の男」が観客動員数で、歴代第2位となりました。去年12月29日に公開された映画「王の男」は今月11日に観客動員数1000万人を突破したのに続いて、21日までに累計で1118万人あまりとなり、2004年に「シルミド」が作った1108万人を上回って、「ブラザーフッド」韓国名、太極旗をひるがえしての1174万6000人に継ぐ歴代2位となりました。「王の男」は公開2カ月近くとなっていますが、依然としてソウルでは57のスクリーンで上映されており、全国では合わせて261のスクリーンで公開されています。そして21日も月曜日なのに6万人も入場者があるなど好調で、次は歴代1位の「ブラザーフッド」をしのぐ記録になるかどうか、注目されます。

・今年7月からソウル市内の主な飲食店のメニューに「カロリー」が表記されることになりました。ソウル市は、肥満や糖尿などの成人病が増えていることと、外食する人が多くなっていることから、食生活の改善をはかってもらうために、市民が多く食べる料理のカロリーをメニューに表記する「栄養情報表示制」を実施することになり、今年7月からソウル市内の主な飲食店250カ所でモデル実施する予定です。

・体の不自由な人たちの冬の国体が22日、江原道春川9チュンチョン)市で3日間の日程で始まりました。今年で3回目となった冬の国体は、平昌(ピョンチャン)のスキー場と春川のスケート場で、アルパイン・スキー、車椅子のカーリング、足の不自由な選手たちによるアイススレッジ・ホッケー、そしてスケートの4つの競技に200人の選手が出場しています。

・韓国外換銀行が公示した22日午後3時の為替レート、日本の円100円は821ウォン18銭で、前日より4ウォン7銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、974ウォン50銭で、前日より5ウォン90銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1340.58で、前日より 5.91ポイント下落しました。

・22日のソウルは雨のち晴れ、午後3時の気温は、プラス7度でした。23日は、高気圧の影響で全国的に晴れの空模様となるでしょう。23日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下8度からプラス2度、日中の最高気温は、プラス5度から10度の予報となっています。

2月21日火曜日

・ハンナラ党の李在五院内代表は、21日、国会本会議で代表演説し、「国民の暮らしを破たんに導き、社会の両極化をもたらしたのは盧武鉉政権であり、ハンナラ党は減税政策で庶民の経済を蘇らす」と述べました。李在五院内代表は、また政府与党が5月の地方選挙での票を獲得するためにすべての増税政策を先延ばしにしているが選挙が終わり次第、税金爆弾を落とすに違いないとして、ハンナラ党は増税政策を決して受け入れることはできないと強調しました。そして李在五院内代表は、盧武鉉大統領は政治ゲームに没頭せずに国民生活の回復に残りの任期をかけるべきだと強調しました。

・盧武鉉大統領は、5月の地方選挙に現職の長官が何人か立候補する予定であることから、来週中に一部長官の入れ替えを行う計画です。青瓦台の関係者が21日明らかにしたところによりますと、一部長官の地方選挙への出馬は本人の意思が大切だが与党の意見も参考にしたうえで決め、これにもとづいて来週中にも内閣改造を行うということです。与党内では、呉巨敦(オ・ギョドン)海洋水産部長官、李在庸(イ・ジェヨン)環境部長官、呉盈ヘ(オ・ヨンギョ)行政自治部長官ら5人前後の長官が道知事や広域市の市長選挙に立候補するのではないかという観測が出ています。

・政府関係者は、21日、北韓の核問題を協議する6カ国協議の開催時期について、「3月末か4月上旬に開くことが望ましいという考えで会談の関係国が現在、接触を行っている」と述べました。この関係者は、記者団に対して、「現在、アメリカと北韓、中国と北韓との間でいくつかの接触がある。こうした接触を通じて会談の障害要因となっている金融問題についての解決策が見出せれば、6カ国協議は早い時期に再開できるだろう」と話しています。一方、先月まで6カ国協議の韓国首席代表を務め、今は青瓦台の統一外交安全保障政策室長となった宋旻淳氏は、23日からワシントンを訪れ、アメリカの政府高官と、北韓の核問題などについて協議することになっています。

・半年ぶりの第7回南北赤十字会談が21日から3日間の日程で金剛山で始まり、韓国戦争後に北韓にら致された韓国の漁民の生死確認などをめぐって協議が行われています。北韓は、韓国戦争中の韓国人行方不明者以外に、韓国戦争の際、北韓軍の捕虜となった韓国軍元兵士や韓国戦争後にら致された漁民などの存在そのものを認めていませんが、韓国はこの会談で、韓国軍元兵士や漁民などの生死確認を北韓に要求するとともに、すでに再会を果たした離散家族の手紙の交換などについて協議する方針です。また南北双方の合意によって行われているTV画面による離散家族の再会や対面再会などを定例化することも提案することにしています。

・第3回南北将官級軍事会談が、来月2日と3日、板門店の北韓側地域の統一閣で開かれます。南北は今度の会談で、南北をつなぐ京義線と東海線の鉄道と道路の通行のための軍事的保障措置や、西海での偶発的な衝突防止などを協議する予定です。

・北韓が、去年韓国から送られたコメの借款に対して感謝の意を伝えてきました。統一部によりますと、南北経済協力推進委員会の北韓側委員長は、韓国が去年、コメ50万トンを北韓に支援したことについて感謝する通知文書を20日、韓国の委員長あてに送って来たということです。

・政府は、フィリピンのレイテ島で17日起きた大規模な地滑りで大きな被害が発生したことから、現金と物資合わせて100万ドル分をフィリピン政府に支援することになりました。政府は、20日の閣議でこうしたことを決め、現金50万ドルと、医薬品など救援物資50万ドルの支援の時期は、フィリピン政府と協議して決めることにしています。

・貿易外収支の赤字が、去年、史上初めて200億ドルを超えました。韓国銀行によりますと、去年の貿易外収支の赤字は262億3000万ドルに達し、2003年の159億7000万ドル、2004年の183億1000万ドルに続いて増え続け、史上初めて200億ドルを上回る赤字となりました。このように貿易外収支が毎年急増しているのは、海外旅行や留学している子どもへの送金、輸出入商品の輸送、投資などすべての項目で収入より支出が多い慢性的な赤字構造になっているからで、中でも海外旅行の急増による赤字が増えていることが大きな要因と韓国銀行は分析しています。

・政府は日本の植民地時代に日本などに強制連行された韓国人のうち、実質的な支援対象とする人を、1945年8月15日の解放前に徴用先で死亡したり負傷したりした人とすることを暫定的に決めたことが分かりました。これに対して、被害者団体は、政府の発表は、生存者や解放前に帰国し、その後に死亡した人を支援対象から外すものだとして強く反発しています。

・三星グループのシンクタンクである三星経済研究所と三井住友系の日本総合研究所が、包括的提携を結びました。三星経済研究所の鄭求鉉社長と、日本総合研究所の奥山俊一社長は、21日、ソウルの三星経済研究所で、提携の文書に調印しました。両社によりますと、両研究所は2009年までの3年間、研究の成果や資料を交換し、多様な分野の研究を互いに委託したり共同研究を進めることにしています。

・全国の小中高校は、新学年が始まる来月から、 毎月、第2、第4土曜日を休むことになりました。韓国では、去年7月から公務員とともに従業員300人以上の企業でも週休2日制が実施されるようになり、これに合わせて去年3月からは学校でも月1回、土曜日の授業を休んでいました。教育人的資源部が21日、明らかにしたところによりますと、今年の新学期からはこれをさらに拡大し、学校でも月に2回土曜日を休むことにしました。教育人的資源部は、月2回の土曜日の休みを来年さらにもう一年続けるか、さもなければ来年からは学校でも完全週休2日制を導入するかどうかを今年下半期中に決めることにしています。

・中央選挙管理委員会は、20日、謝礼をもらって政党の行事に参加した大学生ら180人を摘発し、50倍の罰金を課すことを決めました。選挙管理委員会によりますと、特定の政党に加入していない大学生ら180人は、今月14日、一人当たり2万ウォンから3万6000ウォンの謝礼と食事を提供されて、野党民主党の大邱支部委員長の就任式に出席した容疑が持たれています。5月の地方選挙を前に大学生が政党の行事に参加して摘発されたのは初めてで、選挙管理委員会は選挙法にもとづいて、これらの大学生が民主党から受け取った金額の50倍である100万ウォンから180万ウォンの罰金を課しました。中央選挙管理委員会はまた、大学生らに金品を提供した民主党大邱支部委員長と、大学生を募集した党職員ら2人を選挙違反で検察に告発しました。

・政府は、仁川国際空港を東北アジアの拠点空港にするため、予定を早めて再来年2008年7月までに3本目の滑走路とターミナルの増設を完成させることになりました。これらが完成しますと、仁川国際空港の年間発着回数は今より17万回増えて41万回に、年間利用者は1400万人増えて4400万人になる見込みです。

・法務部は、性暴力犯罪の予防のため性暴力犯罪者の夜間の外出制限を拡大する案を検討しています。法務部の関係者が21日、明らかにしたところによりますと、すでに20歳未満の性犯罪少年に適用している夜間外出制限制度をさらに広げ、今後は20歳以上の成人犯にも適用することを推進しているということです。

・韓国外換銀行が公示した21日午後3時の為替レート、日本の円100円は817ウォン11銭で、前日より68銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、968ウォン60銭で、前日より1ウォン40銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1346.49で、前日より 1.76ポイント下落しました。

・21日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、プラス8度3分でした。22日は気圧の谷の影響で全国的に雲が多く、雨の降る所があるでしょう。22日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下1度からプラス8度、日中の最高気温は、プラス6度から11度の予報となっています。

2月20日月曜日

・自民連の金学元代表がハンナラ党に入党し、ハンナラ党が自民連を吸収合併しました。自民連でただひとりの国会議員だった金学元代表は、20日、ハンナラ党本部での入党歓迎式典で、「来年の大統領選挙で自由民主勢力が勝利するために、ハンナラ党への入党と、両党の合併を決めた」と述べました。ハンナラ党の朴槿恵代表は、金学元自民連代表の入党を心から歓迎し、自由民主主義と市場経済を追求する愛国勢力がひとつとなって、次期政権を勝ち取るために努力しなければならないと強調しました。ハンナラ党と自民連は、統合手続きとして、まず自民連を解散させて所属党員を一括してハンナラ党に入党させることにしており、自民連の所有財産もハンナラ党に帰属させ、できるだけ早い時期に適当な場所で両党統合の前進大会を開くことにしています。これでハンナラ党は、議席数が127議席となりました。一方、自民連は金鐘泌元首相が中心となり、忠清道を主な支持基盤として1995年に国会議員5人で党を創立し、翌96年の第15代国会議員総選挙で一挙に50人を当選させましたが、次第に先細りとなって2004年4月の第17代総選挙では、比例代表の割り当ても取れずに金鐘泌総裁が落選して一挙に4人になりました。そして1人がハンナラ党へ、また最近2人が忠清南道知事が立ち上げた「国民中心党」に移ったため、金学元議員1人だけが残っていました。

・与党ウリ党の金ハンギル院内代表は、20日、国会で代表演説し、経済、教育、医療部門での社会の両極化を解消するためにあらゆる政策を検討すると語りました。金ハンギル院内代表は今回の全党大会選出の新執行部とともに、今後とも国会対策にあたります。金ハンギル院内代表は、この演説で、社会の両極化現象が少子高齢化とともに韓国の未来を暗いものにしているとして、これを放置した場合、社会統合に大きな危機が訪れると強調しました。そして何よりも働き口を多く作り出すことが社会の両極化を解消できる近道であり、民間企業の投資活性化のため中小企業の創業や工場新築の手続きを簡素化して年内に40万人の雇用創出をはかると述べました。

・18日行われた与党ウリ党の議長選挙で鄭東泳前統一部長官が新しい議長に選ばれたことについて、野党は18日、それぞれ論評を出し、与野党間の対話と妥協による政治を求めました。

・ウリ党の鄭東泳議長は、20日、党の事務総長に盧武鉉大統領の側近で国会議員の廉東淵氏を、スポークスマンに当選1回議員の禹相虎氏を、議長秘書室長に同じく当選1回議員の朴明光氏をそれぞれ任命しました。

・5月31日の地方選挙を100日後に控え、与党ウリ党と野党ハンナラ党による政局の主導権争いが本格化しています。与党ウリ党は、最近行った監査院による地方自治体の監査の結果、地方に腐敗した権力があることが分かったとして、国会の国政調査でさらに詳しく調べることを主張しているのに対して、野党ハンナラ党は「政府による国政の破たんをごまかすための戦術だ」として強く反発しています。与党ウリ党は、今回の地方選挙で次期大統領選挙に勝つためのバロメーターとされ現在はハンナラ党が占めているソウル市長、仁川市長、京畿道知事の首都圏「ビック3」のうち、なんとしてもひとつを確保することを目標に全力を尽くすことにしています。

・金大中前大統領は、当初、4月をメドに進めていた北韓訪問の希望の時期を、地方選挙後の6月に先延ばししました。これについて青瓦台の金晩洙スポークスマンは、20日、訪問の時期に関係なく最大限、支援するという方針に変わりはないとしており、政府は、近く北韓に金大中前大統領の訪問の時期を改めて通告し調整をはかることになりました。

・北韓の核問題を協議する6カ国協議の新しい韓国首席代表に外交通商部の千英宇外交政策広報室長が任命されました。千英宇氏は、今年54歳、外交通商部の国際機関政策官と、国連次席大使を経て、去年から外交政策広報室長をしていました。

・盧武鉉大統領は、20日、トリノオリンピックのショートトラック男子1000メートル決勝で金メダルを受賞し、今大会2冠王となった韓国体育大学のアン・ヒョンス選手と、銀メダルを取った慶熙大学のイ・ホソク選手に2回目の祝電を送って激励しました。またショートトラック女子1500メートル決勝で金メダルを獲得した高校生のチン・ソンユ選手と、 銀メダルの韓国体育大学のチェ・ウンギョン選手にも祝電を送りました。韓国は、韓国時間で26日未明に行われるショートトラック男子500メートルと5000メートルリレーでアン・ヒョンス選手が4冠王を狙います。

・「独島」、日本で言う「竹島」を守る市民団体、「独島守護全国連帯」は、22日に日本の島根県を訪れ、「竹島の日」記念行事を阻止する計画だと、20日、明らかにしました。この団体のチェ・ジェイッ代表ら一行4人は、島根県が2月22日を「竹島の日」と条例で制定したことを記念する式典が始まる一時間前の22日の正午に、県議会内で行事を阻止する行動を取るとともに、「竹島の日」条例を撤回することを要求する抗議文書を島根県議会に渡す計画です。

・以前、独島で生活していた韓国人夫婦と、市民団体の代表の合わせて3人が独島で生活を始めました。このうちキム・ソンドさん夫婦は、およそ10年ぶりに独島での生活を再開したもので、これに市民団体代表のイ・イェグンさんが加わって事実上2世帯が独島で生活を始めました。国際法上、人が住む島は経済活動を行う民間人2世帯以上が居住する島とななっています。

・旧日本軍のための元従軍慰安婦だった朴トゥリさんが19日、亡くなりました。83歳でした。故朴トゥリさんは、1924年に釜山で生まれ、17歳になった1940年から日本による植民地支配が終わった1945年までの間、台湾で旧日本軍のための元従軍慰安婦を続けていました。

・韓国人の一人あたりの肉の消費量が去年3年ぶりに増えて31.9キロとなりました。このうち牛肉や豚肉は減りましたが、鶏肉の消費は増えて、鶏肉の消費量が12年ぶりに牛肉を上回りました。

・建設中の地下鉄9号線の路線カラーがゴールド、金色に決まりました。ソウル市地下鉄建設本部は、市民500人と専門家200人を対象に色の好みについてアンケートした結果、「ゴールド」が47%と圧倒的に多くありました。このため2008年末か2009年上半期に開通予定のヨイドを通って漢江南側を東西に結ぶ地下鉄9号線の路線のカラーを「ゴールド」に決めたと、20日、発表しました。

・健康上の問題など特別な理由もなしに働かずに職を見つけることもしないで休んでいる人が、統計を取り始めて以来、過去最高となり、現在の就職難を反映した結果となっています。統計庁によりますと、職を見つけることをせずにただ休んでいる日本でいう「ニート」とみられる人は159万5000人もおり、統計を取り始めた2003年1月以来、最高となりました。

・韓国外換銀行が公示した20日午後3時の為替レート、日本の円100円は817ウォン79銭で、先週の金曜日に比べて、6ウォン27銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、967ウォン20銭で、先週の金曜日に比べて5ウォン60銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1348.25で、先週の金曜日より15.52ポイント上昇しました。

・20日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、9度でした。21日は、気圧の谷の影響で全国的に晴れのち曇りの空模様となるでしょう。21日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下4度からプラス5度、日中の最高気温はプラス9度から15度の予報となっています。

2月18日土曜日

・イタリアのトリノで行われている冬季オリンピック、韓国時間で19日未明、パラベラ競技場で行われたショートトラック男子1000メートル決勝と女子1500メートル決勝でそれぞれ金メダルと銀メダルを獲得しました。まず男子1000メートルでは、先週12日、男子1500メートル決勝で金メダルをとった韓国体育大学のアン・ヒョンス選手(21)が金メダルを獲得して今大会2冠王となり、キョンヒ大学の李ホソク選手が再び銀メダルをとりました。これに先立って行われた女子1500メートル決勝では、世界ランキング1位の高校生、チン・センユ選手(18)が金メダルを、韓国体育大学のチェ・ウンギョン選手(23)が銀メダルを獲得しました。韓国はこれまで金1つ、銀1つ、銅1つをとっており、合わせて金3つ、銀3つ、銅1つをとって国別の順位で5位となっています。

・与党、ウリ党の新しい議長に 鄭東泳(チョン・ドンヨン)前統一部長官が選ばれました。ウリ党は18日、ソウルオリンピック公園体操競技場で臨時全党大会を開き、1万2000人の代議員のうち9229人が1人2票を投じて議長ら任期1年の指導部を選出しました。その結果、8人の候補のうち、最高の得票者は鄭東泳候補で4450票、24.1%の支持率で任期1年の新しい議長に選出されました。これで鄭東泳氏は2004年5月、統一部長官として入閣する前に議長ポストを退いてから1年9カ月ぶりに再び与党の代表に返り咲きました。また最高委員4人には金槿泰(キム・グンテ)前保健福祉部長官(3847票、20.8%)、金斗官(キム・ドゥグァン)元行政自治部長官(3218票、17.5%)、金?珪(キム・ヒョッキュ)議員(2820票、15.3%)、それに「指導部5人に必ず女性1人を入れる」という決まりから得票数と関係なく、唯一の女性候補の趙培淑(チョ・ベスク)議員が選ばれました。ウリ党はこれで、去年10月の再選挙の敗北にともなう臨時指導部体制を終えて、5月の地方選挙に向けて活動を活発にするものとみられています。

・鄭東泳新議長は当選が決まったあと、あいさつし、「これから青瓦台、政府と協議し、党内に特別チームを設けて教育や雇用の両極化現象の解消に向けて努力していきたい。また働き口の90%を提供する中小企業の活性化にも力を入れて、中産階級の建て直しにもつなげていきたい。ハンナラ党は両極化現象の責任を政府になすりつけて、成長第一主義を唱えている。しかし先に成長して後で福祉を考える政策では、もはや先進国入りはできない。」としてハンナラ党批判しました。

・大邱地下鉄で192人が死亡し、151人がけがをした放火事件から18日で3周忌となります。大邱市では大邱市民会館と事故現場の中央路駅で3周忌の追悼行事が行われ、李在庸(イ・ゼヨン)環境部長官、ハンナラ党の朴槿恵(パク・グンヘ)代表や遺族らが出席しました。大邱市民会会館では鎮魂の公演が行われた後、事件が起きた時刻の午前9時53分に合わせて追悼のサイレンが1分間鳴り響きました。その後、仏教、キリスト教、カトリックによる追悼の宗教儀式が行われ、遺族たちは悲しみを新たにしました。中央路駅では遺族会が祭壇を設けて、追悼式典が行われ、駅を利用する市民も足を止めて花を捧げていました。大邱地下鉄放火事件は2003年2月18日、精神病を患っていた当時55歳の男性が中央路駅に到着した車両の中でガソリンに火をつけたもので、192人が死亡し、151人がけがをしました。けが人の大多数は煙で声帯に損傷を負い、いまだに声が出ないなどの症状とともに、悪夢や精神不安定などの症状が続いているということです。放火した男は脳卒中の後遺症でおととしの8月、刑務所で死亡しました。

・大邱地下鉄火災をきっかけに、ソウル・メトロが進めてきた車両の不燃化改修が今月末までに終わります。1号線から4号線までを経営しているソウル・メトロ、以前のソウル地下鉄公社は、大邱地下鉄惨事をきっかけに所有している1944両すべてのいすなどの内装を2003年9月から不燃材のステンレスに取り替える作業を進めるとともに、車両3カ所に火災感知機、2カ所に乗務員に連絡する非常電話を取り付けました。しかし地下鉄1号線に乗り入れている鉄道公社と地下鉄5号線から8号線までを担当している都市鉄道公社の車両の不燃化はまだ完成していません。

・韓国初の砕氷船の設計図が17日、発表されました。海洋水産部が17日政府庁舎で発表したところによりますと、韓国の技術で作られる砕氷船は6950トン、85人乗り、1メートルの厚さの氷を時速3−4ノットで砕くことができ、航続距離はほぼ地球を一周する距離の2万カイリ(3万7000キロ)だということです。海洋水産部はこの設計図をもとに建造会社を決めて2008年完成を目標に、今年6月から1000億ウォンを投じて砕氷船の建造を進めます。韓国はこれまで外国の砕氷船を借りて、南極観測にあたってきましたが、必要な時期に使えない場合が多かったということです。現在、南極に基地を設けている国は20カ国で、そのうち、韓国とポーランドだけが自国の砕氷船を持っていません。

・今週15日からの在外公館長会議に出席するため、一時帰国している海外の大使公使ら公館長のうち99人が18日、北韓の開城工業団地を見学しました。開城工業団地への団体訪問は外交通商部が北韓に要請したところ、北韓側が招待状を送ってきたことから実現したもので、公館長会議に出席した103人のうち99人が4台のバスに分乗して陸路、開城工業団地に向かい、工場を視察した後、南北経済協力協議事務所で概要説明を受けました。これについて外交通商部の関係者は、「南北和解と交流の象徴ともなっている開城工業団地を見学して、南北交流の現状を肌で感じてもらい、海外で南北関係の進展をさらに積極的にアピールしてもらうためだ」と説明しています。

・ドイツ、イギリスなどヨーロッパ7カ国は1990年代後半から北韓を脱出した住民およそ280人を難民として受け入れているとアメリカの短波放送、自由アジア放送が18日、報道しました。それによりますと、1990年代後半からこれまでにドイツ、イギリス、デンマークなど西ヨーロッパ7カ国で脱北者700人が難民亡命を申請し、このうち283人が認められた。最もたくさん受け入れたのはドイツで、455人が申請し、232人が認められた」ということです。

・アメリカの映画制作会社5社、ディズニー、タイム・ワーナー、パラマウント、20世紀フォックス、ユニバーサル・スタジオは現地時間で17日、三星電子を相手どってロサンゼルスの連邦裁判所に提訴したと現地のマスコミが報道しました。これら5社によりますと、三星電子のDVDプレーヤーはリモコンで特定の数字を押すと、DVDディスクの不法コピー防止機能が解除されるということで、三星電子に対してDVDプレーヤーのリコールと損害賠償を要求しているということです。全米映画協会によりますと、去年、映画産業で不法コピーによる損失は54億ドルにのぼるとされています。

・有名なオンライン・ゲーム「リニジ」を運営しているソウルにある「エンシー・ソフト」社は、会員登録をしていないのに、自分の住民登録番号でサイトに加入しているという届け出が17日午後8時現在で13万7000件を超えたと発表しました。「エンシー・ソフト」社は、盗用に気づいて届け出を受け付けた初日の13日には1200件でしたが、報道に接した人たちが自分の個人情報も盗用されていないか確認した結果、その数が14万人近くに迫っていることが分かったものです。これは個人情報流出事件としては最大規模で、「エンシー・ソフト」社に自分の個人情報を消去するよう申請した人は7万4000人にのぼっています。今のところ、住民登録番号の盗用で金銭的な被害を受けたという届け出はありませんが、個人情報の流出に対する対策が求められています。

・KBS第一テレビで毎週土曜日夕方に生放送している「愛のリクエスト」に寄せられた募金額が8年間で500億ウォンを超えました。この番組は不治の病や恵まれない人たちを助けるために芸能人が出演して、視聴者に募金を呼びかけるもので、寄付を希望する視聴者は、テレビ画面に出てくる特定の電話番号に電話をかけますと、電話料金は無料で、自分の電話料金に1000ウォンが加算されて、その1000ウォンがKBSに募金として集まる仕組みとなっています。

・18日は土曜日のため為替レートの変動はありません。17日の日本の円100円は、824ウォン6銭で、アメリカドル1ドルは972ウォン80銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・18日のソウルは晴れ、午後3時の気温はプラス4度6分でした。暦の上で雨水の19日は全国的に高気圧の影響を受けておおむね晴れの一日となるでしょう。19日の予想最低気温は氷点下8度から0度、日中の最高気温はプラス6度から11度という予報です。

2月17日金曜日

・盧武鉉大統領は韓国とアメリカのFTA=自由貿易協定の交渉について、「韓国内の利害団体の反対などで交渉がまともに行われないことがあってはならない」と述べました。盧大統領は16日、大統領の諮問機関の下部組織である対外経済委員会に出席して、韓米FTAの進め方についてこのように述べるとともに、「韓米間のFTAは条件によって交渉が決裂することも、譲歩できない絶対条件もありうる」という考えも示しました。盧大統領はまた最近論議を呼んでいる韓国映画の義務上映日数を定めたスクリーンクォーター制の縮小について、「子どもは保護しなければならないが、もう大人になったなら独立すべきだ。韓国映画がどのレベルに達しているのか判断する時期ではないか」と述べました。盧大統領は韓米FTAについて「交渉開始は韓国が自ら決めたものだ。これまで開放政策をとって成功した国も失敗した国もあるが、鎖国で成功した国は一つもなかった。中でも法律、税務、会計の分野が開放されれば、雇用創出が大いに増えて、韓国の若者が世界に進出するきっかけにもなると思う。ただ金融部門は開放しなければならないが、投機資本の弊害は韓国経済の発展のために警戒しなければならない」と指摘しました。

・潘基文外交通商部長官の国連事務総長への立候補表明に対して、日本政府は韓国への外交カードとして、ぎりぎりまで態度を明らかにしない方針だと、日本のマスコミが報じていることについて、潘長官は、「日本政府が長期的な視野を持って、韓日関係も考慮し、検討してくれることを期待する」と述べました。

・非正規職保護法案の審議をめぐって国会の環境労働委員会の小委員会が法案に反対する野党民主労働党の議員に占拠され、与野党の対立が深まっています。民主労働党は正規職の仕事に非正規職を使う際には、企業がその理由を示すよう法案の手直しを求めていますが、与党ウリ党は政府原案どおりの成立を主張しています。これについて小委員長のウリ党の禹元植(ウ・ウォンシク)議員は、「非正規職関連法案を2月の臨時国会で成立させないと、5月の地方選挙などの政治日程上、法案が長期間漂流する可能性が高い」と述べて、今国会での成立を強調しました。

・これについて民主労総=全国民主労働組合総連盟は17日、国会議事堂の前で500人が参加する集会を行い、国会が非正規職保護法案を強行成立させれば、今月末から来月初めにかけてストライキに入ると宣言しました。非正規職保護法案の最大の争点は、非正規職として雇用した労働者を何年間、雇用できるのかの期間を定めることで、政府とハンナラ党は3年、ウリ党は2年、そして民主労働党は1年を主張しています。今のところ非正規職の人は540万人と推定されており、そのうち2年以上つとめている労働者は108万人、3年以上は76万人もいます。このため非正規職保護法で非正規職として雇う期間を2年までとすると、ただちに108万人が解雇され、3年とすると76万人が解雇されることになります。そして民主労総と韓国労総は非正規職の乱用を防ぐために、非正規職として雇った労働者の使用期間は2年とし、その後は正規職として雇用することを主張しています。

・市民団体の「参与連帯」は韓国政府が最近の韓米同盟再調整交渉の過程でどのような問題があったのか、包括的な監査を行うよう監査院に要請しました。参与連帯は、これまで3年間にわたって非公開で行われてきた「韓米同盟再調整交渉」に政府が適切でない姿勢と政策判断で臨んだため、国民に加重な負担をもたらし、安全保障についての不安感を高めたと主張しています。

・盧武鉉大統領は、大統領府青瓦台が以前の安全企画部が行っていた盗聴内容の報告を受けていたように朝鮮日報が事実をわい曲して報道したとして、16日、朝鮮日報を相手取って訂正報道を求める訴訟をソウル中央地方裁判所に起こしました。盧大統領はこの訴状で、「朝鮮日報は去年8月9日付けの記事で、青瓦台は盗聴テープの内容報告を受けていないとしてきたが、盧大統領自らが記者懇談会の席で盗聴テープの内容の報告を受けていたと認めたかのように書いて名誉をき損した」としています。

・今年初めに新たに発行された新しい5000ウォン札の中で、偽造変造を防ぐために付けているホログラムが付いていない紙幣が2枚見つかったことについて、韓国造幣公社は、16日、謝罪しました。韓国造幣公社によりますと、ホログラムが付いていない新しい5000ウォン札2枚を確認した結果、紙幣を作る過程で、機械で上から押さえつける力が弱いためにホログラムが正確に付かないまま、検査の目も通り抜けて発行され、市中に出回ったものとみられるということです。今のところ発見されたのは2枚だけですが、紙幣を作る際、45枚を一度に印刷し、特定の部分にホログラムを貼り付けてから切断作業が行われていることから、今後、ホログラムの付いていない5000ウォン札が新たに発見される可能性が高いものとみられています。

・黄禹錫教授研究チームのES細胞論文ねつ造事件を捜査しているソウル中央地方検察の特別捜査チームは、論文の共同著者であるアメリカ・ピッツバーグ大学のシャッテン教授に対して、電子メールによる取り調べを行うことにし、シャッテン教授は、17日、それに応じる意向を示してきました。検察によりますと、シャッテン教授あてに電子メールで送った項目について、シャッテン教授は、 「韓国を訪問して取り調べを受けることはいろいろなことを考慮して難しいと思ったが、電子メールによる取り調べには誠実に答える」という電子メールを弁護士を通じて、送ってきたということです。検察は今回の論文ねつ造事件と関連し、シャッテン教授に対して、130項目におよぶ取り調べ項目を盛り込んだ書面質疑書を、16日、電子メールで送っていました。

・去年10月、慶尚北道尚州市の市民運動場で、民放の歌謡番組を見にきた人たちが将棋倒しになり11人が死亡した事故についての判決が17日、大邱地方裁判所 尚州支院であり、金グンス尚州市長に禁固刑の有罪判決が言い渡され、金グンス市長は地方自治法の規定で職務停止となりました。判決は「金グンス市長は地元産業を振興するための自転車フェスティバルの一つとして開かれた民放の歌謡コンサートの最終決定権者であり、安全をはかるための職員の指揮や監督をおろそかにしたことが認められる。ただ職員が間違った状況説明をしたことなども認められる」として、金グンス市長に禁固1年6カ月、執行猶予2年を言い渡しました。地方自治体の長は禁固刑以上の刑を受けますと、職務が停止される地方自治法に従って、金グンス市長は17日から職務停止となりました。裁判所はまた金市長と同じ罪で起訴されたイベント関係者3人については、懲役1年から2年6カ月までの実刑判決を言い渡しました。

・京畿道光明市にドーム型の競輪場が17日オープンしました。光明ドーム競輪場は3年前から65万平方メートルの敷地に、2315億ウォンを投じて地下1階、地上5階、延べ面積24万9000平方メートル、座席1万860席、最大3万人を収容できる韓国で2番目のドーム型競輪場です。開場初日の17日には、記念式典が行われた後、韓国と日本の代表選手による韓日親善レースや太鼓の公演などが行われました。韓国の競輪場はソウルのチャムシル、慶尚南道昌原(チャンウォン)市、釜山市についで4つ目で、ドーム型は昌原に次いで2番目です。

・韓国の国歌、愛国歌を作曲した故安益泰(アン・イクテ)さんが老後、スペインで暮らしながら作曲した交響曲2曲の楽譜が新たに見つかりました。安益泰記念財団が明らかにしたところによりますと、スペインで暮らしている安益泰さんの家族が、去年、韓国の記念財団に寄贈した遺品を整理していたところ、これまでタイトルだけが知られていた交響詩「マヨルカ」と、「ポルメントルのロピ」の2曲の楽譜がみつかったということです。これで楽譜が公開された安益泰さんの作品は、愛国歌が入っている代表作の「韓国幻想曲」のほかに14曲となりました。

・韓国外換銀行が公示した17日の為替レート、日本の円100円は、824ウォン6銭で、前日に比べて3ウォン56銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは972ウォン80銭で、前日に比べて1ウォン80銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1332.73で、前日より18.41ポイント上昇しました。

・17日のソウルは晴れ、午後3時の気温は氷点下1度9分でした。18日は高気圧の影響を受けて、全国的に晴れの一日となるでしょう。18日の予想最低気温は氷点下13度から氷点下2度、日中の最高気温はプラス4度から8度という予報です。

2月16日木曜日

・東京駐在の羅鐘一韓国大使は、 「日本の首相や閣僚による靖国神社参拝が続く以上、韓国と日本との正常な関係は期待できない」と述べました。羅鐘一日本駐在韓国大使は、在外公館長会議に出席するためソウルに戻っていますが、15日、記者会見して、このように述べ、「靖国参拝が問題になっている根本的な理由は、過去の日本による海外侵略を理想化し、正当化させることだ。しかし過去の歴史問題で、韓日関係が硬直化されても、実務的な外交は続けるべきだというのが韓国政府の基本原則だ。そのため、現在、韓日次官級レベルの会談の開催を検討している」と述べました。

・在外公館長会議に出席するためソウルに一時帰国している李泰植アメリカ駐在大使は、15日、KBSとの会見で、「アメリカ政府は、北韓がカネを製造する国の造幣局で、アメリカの偽100ドル紙幣を製造していることを把握している」と述べ、アメリカ政府は、北韓の主張とは異なって偽ドルづくりは、単に個人的レベルではなく、国の機関が行っている証拠を確保していることを明らかにしました。李泰植大使はまた、「アメリカは、2001年に起きた9.11テロ以来、大量殺傷兵器をめぐるアルカイダの資金を追跡する過程で、北韓の偽ドル製造疑惑をつかんだ」としています。

・盧武鉉大統領の親戚が飲酒運転をして交通事故を起こしたことが2年10カ月ぶりに明らかになり、これまでこの事件を否定していた青瓦台に対して、野党は国会の国政調査権を発動すべきだと主張しています。今月初め、朝鮮日報が報道したところによりますと、2003年4月24日、慶尚南道金海市で、盧武鉉大統領の長男の妻の父親が車を運転していて、警察官が運転する車と接触事故を起こしました。互いにけがはありませんでしたが、この時、盧大統領の長男の義理の父親は飲酒運転をしていた疑いが強いということです。これについて、青瓦台をはじめ、慶南地方警察庁、金海警察署のいずれも報道を否定していましたが、当時、兵役義務で金海警察署の戦闘警察隊に勤務していた大学生がこのほどマスコミに対して、盧大統領の親戚が取り調べを受けていたとき、酔っていた状態で、飲酒運転の呼気検査を断っていたと証言しました。このため慶南地方警察庁は、この事件についての監察を再び行い、15日、「青瓦台など組織的に事実を隠そうとしたことはなかった」としながらも飲酒運転の事実は認めました。しかし今回の監察の結果、事故当日、交通事故を起こした盧武鉉大統領の親戚が呼気検査を受けることを拒みながらも外部に電話をしたこと、事故当日の午後、金海警察署に青瓦台から経緯を調べる電話がかかってきたこと、また後に青瓦台の国民生活担当部門の職員2人が釜山で、被害者の警察官に会っていたことなどが分かりました。ハンナラ党など野党は、当時の慶南地方警察庁長が、このほど国全体を統括する警察庁長に任命された李宅淳氏であることを挙げ、さらに追求する構えをみせています。

・財政経済部の權泰信(グォン・テシン)第2次官は、16日、韓国映画の映画館での義務上映日数を決めているスクリーンクォーター制について、「韓国社会の競争力を高めるためには、アメリカとのFTA=自由貿易協定に関係なく、スクリーンクォーター制はなくすべきだ」という考えを示しました。

・盧武鉉大統領は、16日辞任した趙己淑広報担当首席秘書官の後任に国政広報処の李百萬次長(50)を任命しました。

・パキスタン北西部のペシャワールで15日、ヨーロッパの新聞がイスラム教預言者のムハンマドの風刺漫画を掲載したことに抗議するデモが行われ、デモの参加者が韓国企業が経営しているバス会社の車庫に放火して、バス17台が全焼しました。デモ隊は韓国の株式会社三美・大宇が経営している高速バス会社の車庫に押しかけて、車庫と車庫に止めていたバスに放火しました。このため建物の一部とバス17台、乗用車3台、ミニバン3台が全焼し、現場にいたパキスタン人社員4人がけがをしました。韓国人社員4人はパキスタン東部のラホールに常駐していて無事でした。

・釜山市沙上区(ササン)の地下鉄2号線沙上駅と、金海空港、金海市街地を結ぶ延長23.5キロの軽電鉄の建設工事が、15日、着工されました。この軽電鉄は、政府と釜山市、金海市、民間の現代産業開発、ポスコ建設、そしてフランスのシストラ社が設立した、株式会社・釜山金海軽電鉄が2010年8月までに、7700億ウォンをかけて、18の駅を持つ複線を建設します。軽電鉄はフランスの技術を使った鉄製の車輪でレールを走る仕組みのもので、2両連結、無人運転で、時速38キロで走ることができ、完成すれば、釜山と金海空港の間が便利になります。

・トリノオリンピック、スキーのフリースタイル男子モーグルの決勝で、韓国系アメリカ人のトビー・ドーソン選手(27)が銅メダルを獲得しました。ドーソン選手は、1979年に釜山で生まれましたが、警察署の前に置き去りにされ、孤児院で暮らした後、3歳の時にスキー教師のアメリカ人夫婦に養子として引き取られました。今回のオリンピックに先立って、ドーソン選手は実の両親を探すために、アメリカのNBC放送局のトリノオリンピックの公式ホームページに自分の子ども時代の写真を載せており、銅メダル獲得後の会見では、「実の両親もテレビで見ているかもしれないと思った」とスタート前の心境を振り返りました。

・がんの治療を受けた人の数が、この4年間で66%も増えたことが分かりました。

・ソウルの119レスキュー隊が、去年、病院に運んだ患者の中で、自殺を図った人が、一昨年より大きく増えたことがわかりました。

・ドイツ・ワールドカップに向けて、海外での強化合宿を続けているサッカーの韓国代表チームは、16日、ロサンゼルスで、FIFAランキング6位の強豪、メキシコと強化試合を行い、1対0でメキシコを下しました。この試合の前半15分、相手チームのゴールキーパーがボールを前に置いて蹴ろうとしていたところを、韓国チームの看板フォワードの李東国がこのボールをゴールに向けて蹴り込み、先制点を決めました。このまま後半も、韓国が試合の主導権を握ったまま守り抜き、1対0でメキシコを下しました。これで韓国は6週間あまりの海外での強化合宿を5勝3敗1引き分けて終えました。韓国代表チームは、22日から開かれるアジアカップの予選のため中東のシリアに向かいます。

・FIFA=国際サッカー連盟が15日発表した2月のランキングで、韓国は先月より2ランク下って31位となりました。

・15日、午前6時40分ごろ、慶尚北道慶州市の東58マイルの東海で、操業していた慶尚北道蔚珍郡のカニ漁船、ミョンユン号60トンが、日本側の排他的経済水域に入り込んだため、日本の水産指導船の追跡を受けました。ミョンユン号は韓国側に向けて6時間走りつづけ、韓国の海洋警察に助けを求めました。海洋警察は日本側に追跡を止めるように求め、ミョンユン号は午後、浦項港に入港しました。浦項海洋警察署で、取り調べをしていますが、ミョンユン号の船長らは、操業中に潮に流されて、0.2マイルほど日本側水域に入ってしまったと話しているということです。

・韓国外換銀行が公示した16日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、827ウォン62銭で、前日に比べて、40銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、974ウォン60銭で、前日に比べて、60銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1314.32で、前日より10.48ポイント上昇しました。

・16日のソウルは曇りのち晴れ、午後3時の気温は、プラス0度4分でした。17日は全国的に概ね晴れの見通しですが、気温は大きく下がって、済州島を除いた全国に寒波が訪れ、朝の予想最低気温は、氷点下12度から氷点下2度、日中の最高気温は氷点下3度からプラス4度という予報です。

2月15日水曜日

・盧武鉉大統領は15日、「組織であれ個人であれ、革新しなければ乗り遅れてしまう。それは国家や社会の重荷となって、国全体の後退になるだろう」と述べました。盧武鉉大統領はソウルのホテルで開かれた「大韓民国革新フォーラム2006」に出席して、あいさつし「世の中は変化しており、変化しなければ先頭に立てない。戦略は革新で、政府も革新を最優先課題として進めている。そのために問題の根本まで探して対策を模索している。政府革新の目標は民間や先進諸国から革新のモデルにされるほどのレベルにしたい」と強調しました。

・潘基文外交通商部長官が国連の次期事務総長に出馬を表明したことについて、中国は間接的に支持を表明しました。中国外務省の劉建超スポークスマンは14日の会見で「中国はアジアの候補が事務総長に当選することを積極的に支持する。これまで34年間もアジア人が事務総長になっていない。アジア諸国はアジアからの候補が事務総長に選出されるよう協力してもらいたい」と述べました。中国は今回の国連事務総長の選挙に候補を出す計画はないとしています。

・韓国の去年1年間の自動車生産台数がフランスを抜いて世界第5位になりました。韓国自動車工業協会が去年の世界の自動車生産をまとめたところによりますと、韓国での自動車の生産台数は369万台あまりで、世界で5番目となりました。韓国は1995年に世界第5位に、2年後の97年には世界の4位になりましたが、2002年に中国に追い抜かれて6位になり、今回、4年ぶりに5位に戻りました。去年の自動車生産国1位は1100万台あまりのアメリカで1994年以降、首位を守っています。2位は日本、3位はドイツ、4位は中国となっています。

・野党ハンナラ党は、国務総理室が国会議員の権限である資料要求権を組織的に妨害しているとして、李海チャン(イ・ヘチャン)国務総理と趙泳澤(チョ・ヨンテク)国務調整室長を検察に告発することを検討しています。ハンナラ党の金陽秀(キム・ヤンス)第3政調委員長は15日、会見し「政府は何の根拠もなく国会議員の資料提出要求を拒否している。これは国会での証言などに関する法律違反になる。国務総理室は去年5月、『国務調整室の行政情報公開指針』というものを作って、去年秋の国会の国政監査の時や今の臨時国会で資料をまともに提出していない。政府の国会無力化作戦を糾弾する」と述べました。ハンナラ党はまた李海チャン国務総理らの検察への告発とは別に主な政策業務を総括する国務調整室の中に設けられた政策状況室の廃止も求める方針です。

・盧武鉉大統領は先の5人の長官の任命にともなう次官級の人事異動を行いました。今回の次官級の人事異動は長官が入れ替わった部と青瓦台を含めた7人で、青瓦台に新設された統一外交安全保障担当首席秘書官に国家安全保障会議の戦略企画室長だった徐柱錫(ソ・ジュソク)氏が任命されました。

・日本の島根県が去年、独島(日本でいう竹島)の領有権を主張して竹島の日条例を制定したことで、日本の32の地方自治体と韓国の姉妹都市との交流が中断されたと共同通信が14日報道しました。韓国の自治体と交流している日本の自治体は106ありますが、このうちおよそ30%が交流中止に追い込まれたことを物語っています。しかし2月1日現在、このうち半分を超える17の自治体が、韓国の姉妹都市との交流をその後再開したか、近く再開する見通しで、残りの15の自治体のうち10カ所は交流関係が復元される見込みがないものとみられています。

・韓国映画「オールドボーイ」や「親切なクムジャさん」などを作った朴チャヌク監督が、ベルリン映画祭の会場で、韓国映画の映画館での義務上映日数の縮小を決めた韓国政府の方針に反対する抗議行動を行いました。第56回 ベルリン国際映画祭に招待されて参加している朴チャヌク監督は現地時間で14日午後、ベルリンのポツダム広場の複合映画館の「ベルリナレパラスト」の前で、前面には「スクリーンクォーターがないとオールドボーイもない」という英文(NO SCREENQUOTA = NO OLDBOY)が、裏には「韓国の映画界は危機にたたされています」という英文 (KOREAN FILMS ARE IN DANGER)がそれぞれ書かれたプラカードを持って抗議行動をしました。この席で朴チャヌク監督は「スクリーンクォーターを守ろうとするのは韓国の国益と相反するものではなく、文化の多様性を維持するための代表的な仕組みで、引き続き維持する必要がある。」と強調しました。

・3月から新学期が始まる中学校と高校に新規採用された教師が14日発表され、女性教師が80%を超えていることが分かりました。全国の市・道教育庁の発表をまとめたところによりますと、新規採用の中学校・高校の教師は女性が80.3%、男性は19.7%と、男性が初めて20%を下回りました。中学校での女性教師の割合は去年は62%、高校は39%でした。小学校教師を育成する教育大学では一方の性が一定比率を超えないとする規定があることから、男性が定員の25%から40%を占めていますが、中学校や高校教師となる師範大学にはこのような制度がないため、韓国教育開発院では、このままだと2015年には大都市では中学校の女性教師の割合が80%を超えるものとみています。

・有名なオンライン・ゲーム「リニジ」を運営しているソウルにある「エンシー・ソフト」社は、会員登録をしていないのに、自分の住民登録番号でサイトに加入しているという届け出が4500件を超えていることをつかみ、14日、警察庁に捜査を依頼しました。オンライン・ゲーム「リニジ」は中世時代を背景にキャラクターを選んで、オンライン上で戦うゲームで、「エンシー・ソフト」社はゲームに過度に夢中になるのを防ぐために、住民登録番号を記入して登録した会員1人あたりが作れるIDの数を制限しています。今のところ、住民登録番号を盗用されて金銭的被害を受けたという届け出はありませんが、この住民登録番号で作られたIDでゲームで使える道具を組織的に集め、これらを現金で売買していることが多く、数百万ウォンを超える場合もあるということです。警察のこれまでの捜査によりますと、韓国人の住民登録番号を盗用して作ったIDが中国語の発音に似ていることから、中国で組織的に韓国人の住民登録番号を何らかの方法で仕入れているのではないかとみて、警察では盗みと詐欺の疑いで捜査を進めています。

・15日も全国的に霧がかかり、空の便の欠航が相次ぎました。仁川、金浦、清州、木浦の各空港では15日朝、視界が200メートル以下となり、仁川空港は午前4時到着予定だった中国桂林発のアシアナ航空OZ326便をはじめ、香港、マニラなどからの6便が済州空港などに回りました。また金浦空港と済州、浦項、晋州などを結ぶ10便が欠航となり、15日から運航を再開する予定だった韓国初の格安料金航空会社、ハンソン航空の清州−済州便も欠航となりました。

・韓国外換銀行が公示した15日の為替レート、日本の円100円は、828ウォン2銭で、前日に比べて1ウォン66銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは974ウォンで、前日に比べて4ウォン10銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1303.84で、前日より24.37ポイント下落しました。

・15日のソウルは曇り、午後3時の気温は6度1分でした。16日は気圧の谷の影響を受けて次第に曇りとなり、南部地方は雪または雨となるでしょう。16日の予想最低気温は氷点下2度からプラス5度、日中の最高気温はプラス3度から9度という予報です。

2月14日火曜日

・潘基文外交通商部長官が、来年1月から新たに任期が始まる第8代国連事務総長に立候補することになりました。政府は、14日、報道資料を発表し、潘基文長官を次期国連事務総長候補として推薦し、国連安全保障理事会が選出の手続きに取り掛かり次第、安全保障理事会の議長に公式に通告する方針を明らかにしました。政府は、国連の慣例から次期事務総長をアジアで選出すべきだというのが加盟国多数の認識であり、潘基文長官は40年近い外交官歴と行政経験から国連改革に大きく寄与できる人物だと考えるとしています。国連事務総長に選ばれるには、アメリカ、イギリス、フランス、中国、ロシアの安保理常任理事国5カ国すべてが賛成し、安保理理事国15カ国のうち9カ国以上の支持を受けなければならず、これを国連総会が追認する形となっています。
潘基文長官は、14日、内外の記者団に対して、「国連事務総長に当選すれば、北韓の核問題の早期解決に向けた肯定的な役割を果たせると思う」と述べるとともに、北韓を含むすべての国連加盟国の外相に国連事務総長への立候補の意思を伝えたことを明らかにしました。

・潘基文外交通商部長官が次期国連事務総長に立候補する意思を表明したことについて、与野党は、14日、国益のために超党派の支持を送っています。与党ウリ党の田炳憲スポークスマンは、「南北分断国で次期国連事務総長が選ばれることは世界平和に意味のあるメッセージを送ることになる」として、「平和を愛する世界の人々の支援を受けて潘長官が必ず事務総長に当選することを期待する」と述べました。野党ハンナラ党の李季振スポークスマンも、「韓国戦争で国を失う危機状況の中で国連の支援を受けた韓国が国連事務総長を務めることになればこの上ない光栄なことだ」として歓迎の意を示しました。

・トリノオリンピックで韓国は2日連続、メダルを獲得し、8年ぶりのトップ10入りに期待感を膨らませています。韓国のスピードスケートの看板スター、韓国体育大学の李カンソク選手(21)は、大会3日目の14日、スピードスケート男子500メートルの合計タイムを70秒43とし、銅メダルを獲得しました。韓国が冬季オリンピックのスピードスケートでメダルを獲得したのは、1992年のアルベールビルオリンピックの男子1000メートルで銀メダルを獲得した金ユンマン選手以来、14年ぶりです。

・盧武鉉大統領は、第20回トリノオリンピックでメダルに輝いた3人の選手にそれぞれ祝電を送りました。

・三星電子は、現在あるDラム半導体のうち最高速度の1秒に12.8ギガバイトのスピードで情報を読み取れる80ナノ工程の高性能グラフィックDラム「512メガビット」の開発に成功しました。これは、チップ1個が1秒当たり12.8ギガバイトの情報を貯蔵したり読み取ったりできるうえ、高画質の映画6本を1秒でダウンしたり伝送したり実行させたりできるスピードです。

・野党ハンナラ党の朴槿恵代表は、13日、日本のナショナルプレスクラブ代表団の表敬訪問を受けた席で、日本の政治指導者の発言が両国関係に大きな影響を及ぼしているので、慎重な発言をすれば両国の友好関係が改善されるだろうと述べました。朴槿恵代表はさらに環境が整えば早い時期に日本を訪れ、日本のマスコミ関係者とも対話をしてみたいと語りました。

・1905年の日露戦争の際、日本軍が持ち出し、100年後の去年10月、韓国に返還された石碑、北関大捷碑(ほっかんたいしょうひ)が、来月1日、もともとあった北韓北部の地に返されることになりました。兪弘濬文化財庁長は、13日、北韓の開城で北韓側の関係者らと会って協議した結果、北韓の要請で、当初6月に予定していた北関大捷碑(ほっかんたいしょうひ)の返還を3.1節の独立記念日に繰り上げて北韓に引き渡すことにしました。これによって現在、景福宮の中の王宮博物館に展示してある北関大捷碑(ほっかんたいしょうひ)は、20日頃から、解体に取り掛かることになりました。

・在外公館長会議に出席するためソウルに一時帰国しているイラク駐在の張基浩大使は、13日、記者団に対して、韓国人のイラクへの入国禁止は当分の間、続く予定で、入国禁止を解くかどうかは、選挙によって作られたイラク政府が発足した後で検討する必要があると述べました。張基浩大使は、韓国陸軍部隊が復興活動を行っているイラク北部のエルビルだけでも韓国人の入国禁止を解除するよう要求する声があるが、イラク現地では、韓国人の身代金が400万ドルに達するという話があるとして、国民の安全を第一に考えなければならないと強調しました。

・ソウル市江南区が進めてきたモノレール建設事業が早ければ今年年末にも着工される見通しです。江南区は、政府の企画予算処に審議を依頼したモノレール事業がほとんどの項目で適格判定を受けたことから、ソウル市の最終審議を経て早ければ今年の年末にも着工できると、14日、発表しました。このモノレールは、民間資本2000億ウォンあまりを集めて、地下鉄3号線の「ハクヨウル駅」から三成洞の総合展示場COEXを経由して地下鉄3号線の「新沙駅」までの南北6.7キロに建設するものです。無人システムのモノレールで合わせて10の駅があり、計画どおりに進めば2009年に開通します。この事業は、江南区とマレーシアの交通企業「MTrans」が共同出資した合弁法人「江南モノレール株式会社」が民間資本を誘致して建設し、工事は韓国の建設会社、「京南企業」が担当します。そしてモノレールは、道路の中央分離帯の上に高さ5.5メートルの支柱を建て、その上に複線の軌道を置き、最大236人乗りの2両編成のこ座敷モノレールを走らせ、料金は地下鉄並みとします。

・ドイツワールドカップで韓国代表チームが着ることになる新しいデザインのユニホームが13日、ドイツで公開されました。新しいユニホームの最も大きな変化は、ホーム試合の時に着るユニホームのカラーが上は赤で、下が白になった点です。遠征試合の時はこれが逆で、上が白で、下が赤となります。そして上着の裏の下の方に、ハングルで「闘魂」という文字があしらってあります。韓国代表チームの新しいユナホームは、ワールドカップ開幕100日前の3月1日、ソウルワールドカップ競技場で行われるヨーロッパ・アフリカチームとの親善試合での際に初めて着用される予定です。

・京畿道龍仁市にあるテーマパーク、「エバーランド」で、先月、韓国トラの子どもが産まれ、14日、公開されました。この子どものトラは、1月6日に、オスの「韓国」と、メスの「ホスク(虎淑)」との間に産まれたメスで、誕生当時は、身長42センチ、体重1.1キロでした。エバーランドは、この子どもにドイツワールドカップに出場する韓国代表団の善戦を願ってメスの韓国トラに「闘魂」という名前を付けました。

・仁川空港と金浦空港は、14日、気温の上昇にともなう濃い霧で見通しが悪くなり、飛行機が離着陸できなくなりました。このうち仁川空港は14日正午から離着陸ができなくなり、到着便11便が金浦空港に降りました。しかし午後3時過ぎから霧は解消に向かい始めました。一方、金浦空港の国内線も出発便が遅れるなど混乱が続きました。

・韓国外換銀行が公示した14日午後3時の為替レート、日本の円100円は826ウォン36銭で、前日より1ウォン51銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、969ウォン90銭で、前日より6ウォン90銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1328.21で、前日より7.42ポイント上昇しました。

・14日のソウルは雨、午後3時の気温は、プラス6度5分でした。15日も引き続き全国的に雲が多く、雨の降る所が多い見込みです。15日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下3度からプラス5度、日中の最高気温は、プラス4度から10度の予報となっています。

2月13日月曜日

・トリノ冬季オリンピックで韓国のショートトラックの看板スター、韓国体育大学のアン・ヒョンス選手(21歳)が、韓国に初の金メダルをもたらしました。アン・ヒョンス選手は、12日、パラベラ競技場で行われたショートトラック男子1500メートル決勝をトップでゴールインし、後輩の慶熙大学の李ホソク選手をわずかの差で破って、初の金メダルを手にしました。これで韓国は、開幕2日目の12日、ショートトラックで金メダル1個と、銀メダル1個を獲得し、順調なスタートを切りました。また韓国は、女子ショートトラック3000メートルリレーで決勝に進み、24日、金メダルに挑戦することになっています。

・国会の科学技術情報通信委員会が、金雨植(キム・ウシキ)副総理兼 科学技術部長官からの業務報告を聴くことを拒否して休会となるなど、今回新しく就任した長官関連の常任委員会での業務報告が円満に進まない事態が起きています。国会の科学技術情報通信委員会は13日、野党ハンナラ党議員らがこのほど就任した金雨植(キム・ウシキ)副総理兼 科学技術部長官が国会での人事聴聞会の結果、絶対不適格と考えられるうえ、最近、大企業から車や研究室を提供されていた疑惑が提起された点をあげ、金雨植副総理の報告は受けられないと主張し、会議は30分で休会となりました。また国防委員会では、国家安全保障会議事務処の業務報告を事務次長代理の危機管理センター長が行うことについてハンナラ党議員らが資格に問題があるとして報告を拒否しました。

・アメリカが、先進国を中心に開発を進めている「原子力独占体制」から韓国は外されることになりました。科学技術部は、アメリカ、日本、フランスなど9カ国とともに去年署名した「次世代原子炉開発計画」のうち、核心プロジェクトの署名式典に参加しない方針を12日、決めました。科学技術部は、14日から16日まで日本の福井県で開かれる「ナトリウム冷却高速原子炉開発プロジェクト」の署名式典に参加しない理由として、このプロジェクトの成功の可能性が低いこと、向こう10年間に1700億ウォンあまりの研究費を出資しなければならないことを挙げています。これに対して、学界からは、「次世代原子炉であるナトリウム冷却高速原子炉は、9カ国が共同で開発することにした6種類の原子炉のうち韓国が唯一、技術面で優位を占めている分野であるにもかかわらず、これに参加しないことは、国家的損失が大きい」として政府の判断に疑問の声が上がっています。

・平壌訪問の後、ソウルを訪問して帰国したインドネシアのナナ・ストレスナー大統領特使は、12日、中国の新華社通信に対して、「インドネシア政府は韓半島の核問題を協議するため南北国防部長官会談の開催を準備している」と述べました。ストレスナー特使はそして、「北韓は何よりも南北国防部長官会談でどんな成果を挙げられるかについて悩んでおり、人民武力部長をインドネシアでの会談に送り込む決定をまだ出していない。もし会談が実現するならば、ジャワ島のバンドンで開催する予定だ」と述べました。

・世界のDラム半導体市場での去年一年間の市場占有率のトップは、韓国の三星電子で世界の32.1%を占め、14年連続の1位となりました。2位はハイニックス半導体の16.4%でした。

・韓国映画の配給権やCD版権の輸出による外貨収入が去年、初めて1億ドルを超えました。これは最近、アジアで広がりを見せている「韓流」ブームの影響によるもので、海外からの映画や音楽CDなどの輸入額をまもなく上回る見通しとなりました。

・政府は、お年寄りや障害者、低所得層が文化に接することができるようにするなどの文化福祉支援に533億ウォンの予算を投入することになりました。

・黄禹錫教授チームのES細胞論文ねつ造事件を捜査しているソウル中央地方検察庁は、12日、「検察の捜査は、シャッテン教授に対するアメリカピッツバーグ大学倫理委員会の調査結果に影響されない」とする見解を示しました。検察の関係者は、「シャッテン教授に対する書面による調べを終えた後で、ピッツバーグ大学倫理委員会の調査結果を送ってもらうかどうかを決める」としてこのように述べました。ピッツバーグ大学は11日、「シャッテン教授が2004年と2005年論文の作成過程で過失はあったものの、科学的な不正行為には関与していなかった」と結論付けました。

・韓国映画上映の義務日数枠を縮小するとした政府の方針に映画関係者らが強く反対している中で、韓国人の52.9%がスクリーンクォータ制の縮小に反対するという世論調査の結果が出ました。

・去年、ソウルの南大門市場でアメリカの偽札14万ドルが摘発され製造元を調べた結果、北韓で製造されたものと推定されると、アメリカ政府が韓国政府に通告していたことが12日、明らかになりました。去年4月、中国瀋陽の中国人同胞から偽のアメリカ100ドル紙幣、1400枚をソウルに運んできて南大門市場のヤミドル両替商の手でウォンに換えようとした一行4人が検挙される事件がありました。これについて韓国駐在のバーシュバウ・アメリカ大使は、去年12月にソウルで行われたセミナーで、「韓国でも北韓が製造したとみられる偽ドルが大量に発見されたことがある」と述べましたが、当時、韓国の警察は、「中国当局に正確な偽ドルの製造元についての捜査を要請したが、まだ回答をもらっていない」としていました。

・去年一年間のエイズ感染者は、一日平均1.9人であることが分かりました。保健福祉部の疾病管理本部が発表した資料によりますと、去年一年間に新たにエイズに感染した韓国人は、一日平均1.9人の680人で、前の年の同じ時期より11.5%増えました。このうち男性が640人で94.1%、女性は5.9%の40人でした。

・韓国の英児の死亡率が、OECD=経済協力開発機構の平均値以下に下がりました。保健福祉部が12日発表したところによりますと、2002年の時点で、産まれてから1年以内の子どもの死亡率は、1000人のうち5.3人で、OECDの平均死亡率6.5人より低くなっています。

・都会に住む人の外食費が、2年連続、食料品支出費のほぼ半分に達していることが分かりました。統計庁によりますと、都会に住む労働者の外食費の支出額は、去年、1世帯あたり月平均27万4000ウォンで、食料品費全体の48.5%にのぼっています。外食費支出額は、一昨年2004年も48.7%と高く、所得の増加と女性の活発な社会進出が背景にあるのでないかとみられています。

・アメリカの強化合宿中の韓国のサッカー代表チームは、韓国時間で12日朝、中米の強豪、コスタリカと親善試合を行いましたが、0:1で惜しくも負け、今回の海外強化試合での成績を4勝3敗1引き分けとしました。韓国代表チームは、16日、メキシコと最後の試合を行います。

・韓国プロサッカー「Kリーグ」は、今年3月12日に開幕することになりました。韓国プロサッカー連盟が、12日、発表したところによりますと、Kリーグは、今年から新たに昌原の慶南FCが加わって14チームとなり、3月12日から5月10までを前期リーグとして戦い、ドイツワールドカップの間、休んだあと、後期リーグは8月23日から11月6日まで行います。

・男性5人のアイドルグループ「東方神起」が、5月13日から2カ月間、日本の7つの都市でコンサートツアーを行うことになりました。韓国で活動している歌手が、日本でこれだけのツアーを行うのは、あまり例がないことです。

・韓国外換銀行が公示した13日午後3時の為替レート、日本の円100円は827ウォン87銭で、先週の金曜日に比べて、7ウォン63銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、976ウォン80銭で、先週の金曜日に比べて9ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1320.79で、先週の金曜日より14.44ポイント下落しました。

・13日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、10度1分でした。14日は気圧の谷の影響で全国的に雲が多く、雪または雨が降るでしょう。14日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下1度からプラス6度、日中の最高気温はプラス4度から13度の予報となっています。

2月11日土曜日

・トリノオリンピックが韓国時間で11日未明開幕し、韓国と北韓は冬のオリンピックとしては初めて合同入場行進をしました。トリノ市中心部にあるスタディオリンピコでの開会式で、韓国と北韓の選手・役員団およそ40人は白地に赤の模様がついた同じジャンパー姿で、21番目に入場し、韓国の女子スピードスケートのイ・ボラ選手と北韓の男子フィギュアスケートのハン・ジョンイン選手の2人が白地に青の韓半島旗をともに握って先頭に立ち、3万5000人の観衆の熱い拍手を浴びました。南北が冬のオリンピックで合同行進したのは、今回が初めてです。今回のトリノ・オリンピックに韓国は40人、北韓は6人の選手団を派遣しており、韓国はスケートなど5つの競技に出場して、ショートトラックなどで金メダル3つ以上、総合10位以内を目指しています。

・2002年の大統領選挙の候補を選ぶ党内選挙の際、金融会社から違法な政治資金を受け取った罪で起訴されていた与党ウリ党の申溪輪(シン・ゲリュン)議員(51)に対して、大法院は、10日、懲役8カ月、執行猶予2年、追徴金5,500万ウォンを言い渡しました。申溪輪議員は、禁錮以上の刑が確定されたことで、議員職を失い、今後、5年間、国会議員に立候補できなくなりました。判決文は、「国会議員は後援会を通じなくて、個人または法人から直接政治資金を受け取った場合、政治資金法による責任を免れることはできない」としています。この結果、国会の議席は、ウリ党143、ハンナラ党126、民主党11、民主労働党9、国民中心党5、自民連1、無所属2、欠員2となりました。

・野党民主労働党の新しい代表に、労働運動家の文成賢(ムン・ソンヒョン)氏(54)が選ばれました。民主労働党は10日、全党大会を開いて、党の最高委員を選ぶ投票を行った結果、任期2年の代表最高委員に文成賢 慶尚南道委員長を選出しました。文成賢氏は、国会議員でははく、 民主労総傘下の全国金属連盟の委員長などを経て、2000年の党発足以来、党の慶尚南道委員長を勤めてきました。民主労働党は、選挙違反で議員1人を失った後、去年9月の再選挙でも議席を取り戻せず、その責任をとって執行部が退陣していました。

・金剛山観光事業を進めている韓国の企業、現代峨山と北韓が、金剛山の観光範囲を元山まで広げることで合意し、金剛山観光特区の開発を本格化させることになりました。北韓を訪問していた現代峨山のユン・マンジュン社長は、10日、記者会見し、22億6000万ドル規模の金剛山開発総合計画案を北韓側が受け入れ、今月末から具体的な協議に入ることで合意したと発表しました。計画によりますと、現在、金剛山の海金剛地区と三日浦地区などに限られている観光コースを2011年までに海金剛から北109キロにある東海岸の元山(ウォンサン)市まで拡大し、観光地区の中にロープウェーやゴルフ場、スキー場、海水浴場などをもうけることにしています。

・アメリカのピッツバーグ大学が、科学雑誌「サイエンス」に掲載した黄禹錫教授のES細胞論文の共同著者であるピッツバーグ大学のシャッテン教授を調査した結果、科学的な不正行為は一切見つからなかったと発表しました。黄禹錫教授研究チームのES細胞論文ねつ造事件を受けて、ピッツバーグ大学の調査委員会は、共同著者のシャッテン教授に対して、去年12月12日から調査を行った結果、「シャッテン教授が黄禹錫教授の2004年の論文をサイエンスに掲載してもらうためにサイエンスに働きかけたことや、2005年の論文の場合、事実を確認しなかったなどの過ちはあったが、シャッテン教授自らがねつ造、盗作など科学的不正行為をした事実はなかったことが確認された」と、10日発表しました。調査委員会はまた「シャッテン教授が黄禹錫教授の2005年のサイエンス論文で浮き彫りになった間違いについての疑惑を科学界に直ちに警告したことは高く評価すべきだ」として、今後シャッテン教授に対し、どのような制裁も加えない方針を明らかにしました。

・大学の願書受け付け最終日だった去年12月28日、インターネットでの願書の提出でアクセスが殺到し、業務を代行する会社のシステムが相次いでダウンしたため出願期日を1日延長しましたが、ソウル地方警察庁のサイバー警察隊は、受験生ら38人が、願書を受け付けるサイトに何度も不正に接続することで過重な負荷をかけていたことを突きとめ、38人を情報通信網法違反などの疑いで書類送検しました。この事件では、一度クリックするだけでこのサイトに1秒に4回も接続する不正なプログラムが使われており、38人のうち4人は、このプログラムの開発や流通にかかわっていました。警察の調べに対して、この受験生らは「競争率を高くみせかけることで、実質的な競争率を下げようと思ってやった」と供述しているということで、ほかの受験生の願書申し込みを妨害しようとしたものとみられています。教育人的資源部は事件にかかわった38人のうち、大学生や中学生を除いた受験生33人の名簿を関係の大学に渡し、合格者がいた場合は、入学を取り消すよう求めることにしています。

・日本の秋田県仙北市の乳頭温泉郷で、10日、雪崩が発生し、韓国人旅行客6人がけがをしたことがわかりました。10日昼前、秋田県仙北市の田沢湖に近い乳頭温泉郷で、旅館「鶴の湯温泉」の裏山から雪崩が発生し、給湯管の修復工事をしていた作業員や宿泊客らが巻き込まれて、1人が死亡16人がけがをしました。この雪崩で温泉に入りにきていた韓国人女性6人が腰や手などにかすり傷や軽い打撲傷を負いました。

・武装した韓国人スリグループ3人が10日、東京で逮捕されました。捕まったのは、自称、金陳東(39)ら韓国人スリ団の男3人で、9日午前11時すぎ、東京メトロ銀座駅構内の上りエスカレーターで、千葉県市川市の55歳の女性のショルダーバッグから現金およそ5万円やキャッシュカードなどが入った財布を抜き取ったのを、警視庁の捜査員3人が確認しました。そして10日、東京中央区内の銀行ATMで、盗んだキャッシュカードを使って現金を引き出そうとしたところを取り押さえたということです。

・去年11月15日、ソウルでのコメ輸入協定反対デモの際、警察機動隊に向けて火炎瓶を投げた農民に懲役1年6カ月の判決がありました。

・11日は、土曜日のため取り引きはありません。10日の終値は、日本の円100円は820ウォン24銭で、アメリカドル1ドルは、967ウォン80銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・11日のソウルは晴れ、午後3時の気温はプラス4度5分でした。12日も高気圧の圏内に入り、全国的に晴れの1日となるでしょう。12日の朝の予想最低気温は、氷点下11度から氷点下1度、日中の最高気温はプラス4度から8度という予報です。

2月10日金曜日

・盧武鉉大統領は、国会の各常任委員会で人事聴聞会を終えた5人の新しい長官と警察庁長に、10日、任命状を渡し、長官らは正式に就任しました。就任したのは、金雨植(キム・ウシキ)副総理兼科学技術部長官、李鍾ソク(イ・ジョンソク)統一部長官、丁世均(チョン・セギュン)産業資源部長官、柳時敏(ユ・シミン)保健福祉部長官、李相洙(イ・サンス)労働部長官、そして行政自治部の外庁である李宅淳(イ・テクスン)警察庁長の6人です。与党内でも反対の声が出ていた柳時敏保健福祉部長官については、保健福祉委員会が聴聞会の報告書をまとめることができず盧武鉉大統領に報告書を提出していませんが、現行法では、長官の任命に際して、人事聴聞会の結果は、とくに関係ないことから、盧大統領は予定どおり、柳時敏氏を保健福祉部長官に任命しました。

・野党ハンナラ党は、国会で長官などの内定者の人事聴聞会を行う場合、議員の表決で同意するかどうかを決める内容の国会法改正案を今月の臨時国会に提出することになりました。

・国会は9日、本会議を開き韓国駐留アメリカ軍が駐留している全国23の市、郡、区に生産基盤施設や文化福祉施設を拡充できるようにした「韓国駐留アメリカ軍 供与区域 周辺地域 支援特別法」を可決するなど27の議案を可決成立させました。またウリ党の新しい指導部作りで空席となっていた予算決算委員長にウリ党の李康來議員を、建設交通委員長に同じくウリ党の李浩雄議員を選びました。国会は10日から18日まで休会したあと、20日から2日間、与野党の代表演説を行い、22日から5日間にわたって、政治、経済など8つの分野で対政府質問を行います。

・全経連=全国経済人連合会の姜信浩会長ら経済5団体の長は、10日、韓米両国が交渉開始宣言をした韓米FTA=自由貿易協定の締結に向けた交渉は、FTAを国家的課題として成功させなければならないとする声明を発表しました。経済5団体の長は、このためあらゆる利害主体の積極的な協力が要求されており、財界も韓米FTA交渉の成功のため声援を惜しまないとし、政府と民間は国益を最大化するため交渉に万全を図る必要があると強調しました。

・アフリカを訪問中の李海チャン国務総理は、セネガルのマッキー・サル首相と9日、会談し、両国の友好協力関係発展のため政府高官による交流を活発にし、貿易や投資のための協力を促進させることで合意しました。

・監査院は9日、全国250の地方自治体に対する総合監査結果を発表し、京畿道楊州市の任忠彬市長ら違法行為をした自治体の長26人を検察に告発するとともに、公務員249人についてそれぞれの自治体が懲戒措置を取るよう要求しました。監査院はまた、人事権を乱用したり不当な契約などが摘発された市・郡・区の基礎自治の長ら18人を含む392人に対しては注意を、246件について勧告するなど全部で787件の不正を摘発しました。このうち人事権乱用で注意を受けた自治体を首長の政党別に見ますと、野党ハンナラ党が11人、無所属5人、与党ウリ党と自民連が1人ずつです。監査院が地方自治体に対する監査を行ったのは初めてです。

・野党ハンナラ党は、地方自治体に対する監査院の監査結果の発表について、5月末の地方選挙を前にした与党の戦略だとして批判しました。

・風邪のような症状にも安易に抗生物質を使う傾向があるとして、保健福祉部は抗生物質の使用度合の高い病院と低い病院の具体的な名前を公表しました。これはソウル行政裁判所が、抗生物質を基準値以上使った医療機関の名簿を公開するよう命じたことによるもので、保健福祉部は、2002年から去年第3四半期までの間の全国の医療機関の抗生物質の処方率上位4%と、下位4%を9日、公開しました。その結果、最も高く問題があるとみられる病院は、江原道春川市にある翰林大学付属春川聖心病院と、全羅北道益山市の圓光大学付属病院でした。逆に最も低く良心的とみられるのは、ソウル市松坡区のソウル峨山病院と、鐘路区のソウル大学病院でした。また医療機関の規模が小さいほど抗生物質の処方率が高く問題があることが分かりました。これについて大韓医師協会は、抗生物質の使用量だけで病院や医院の医療の質を判断することは不可能だとして強く反発しています。

・黄禹錫教授のES細胞論文ねつ造にかかわったソウル大学の教授7人が、3月からの新学期で、講義の割り当てと研究費の支援対象から外されました。これとは別に鄭ウンチャン総長は、ソウル大学懲戒委員会に対して7人の教授の罷免や解任など重い懲戒処分を要請しています。

・ソウルと北韓の元山を結ぶ鉄道公社の京元線のうち、韓国戦争で破壊されたままになっている休戦ライン付近の5.9キロが住民の便利のために復旧されることになりました。企画予算処は10日、京元線の京畿道ヨンチョン郡の「新炭里」と、江原道鉄原郡「テマリ」間5.9キロを単線でつなぐ工事を2010年の完成をメドに今年、着手することにし、設計と工事に20億ウォンの予算を計上したことを明らかにしました。この5.9キロが開通すれば、新炭里よりも北の鉄原の住民が鉄道を利用してソウルを往来しやすくなります。

・国公立大学に在職する女性の教官の割合が初めて10%を超えました。教育人的資源部によりますと、去年、国公立の4年制大学が採用した新規教官のうち、女性の割合は19.8%です。しかし私立大学での女性教官の割合は18.2%で、これに比べると国公立大学は依然として低い水準です。

・光州市の中学校1年生の男の子が、去年11月に受けた国際コミュニケーション英語能力テスト「TOEIC」の試験で韓国の中学生として初めて満点を取ったことが分かりましたが、今度は小学校6年生の女の子が、去年12月の「TOEIC」の試験で満点の990点を取っていたことが分かりました。満点を取ったのは、蔚山市南区にある小学校6年生の女の子で、小学校1年の時から英語の童話の本を読むことが好きでほとんど独学で英語を勉強し、英語スピーチコンテストで何度も受賞したことがあるということです。

・韓国の女性の夫婦の性関係の満足度は、フランスやアメリカの夫婦の半分にも満たないことが分かりました。

・韓国外換銀行が公示した10日午後3時の為替レート、日本の円100円は820ウォン24銭で、前日より27銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、967ウォン80銭で、前日より5ウォンのウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1335.23で、前日より13.57ポイント上昇しました。

・10日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、プラス3度8分でした。11日は、気圧の谷の影響で全国的に雲の多い一日になりそうです。11日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下8度から0度、日中の最高気温は、プラス2度から7度の予報となっています。

2月9日木曜日

・韓国銀行の金融通貨委員会は、9日の会議で、政策金利であるコール金利の誘導目標を年0.25%引き上げて4.00%としました。コール金利が4%台になったのは、一昨年7月以来2年7カ月ぶりです。この背景について、金融通貨委員会は、「建設投資の増加は少ないが、輸出は堅調な伸びを維持しており、民間消費の伸び率も増えている中で、設備投資も回復をみせている」として、「物価は安定基調にあるが、景気回復と原油高による物価上昇の可能性があり、一部の地域を中心に不動産価格の上昇も表れている。このようなことを総合的に考慮して、コール金利を引き上げることにした」と説明しています。金融通貨委員会は、去年の10月と12月にコール金利を0.25%ずつ引き上げており、今月さらに引き上げたことで、5カ月間に3回引き上げたことになります。

・金大中前大統領が73年の拉致事件について、「事件は韓国政府が起こし、日本政府が政治的に処理した」と述べました。当局の関与を断定したと、日本の朝日新聞が8日報じました。それによりますと、韓国政府が今月6日に発表した金大中氏拉致事件の「韓日政治決着」の外交文書についての日本のマスコミの質問に対して、金大中前大統領はこのように述べるとともに「九死に一生の命びろいをした自分の救出過程について、外交文書が言及していないのは真実の公開とは言えない」と核心部分が未公開であることに不満を表したということです。6日の文書公開の後、金前大統領自身がコメントしたのはこれが初めてです。

・韓国と日本は去年の「韓日友情年」に続いて、今年も両国間の文化交流を拡大させていくことになりました。外交通商部によりますと、8日、ソウルで開かれた韓日文化外交担当局長級会議で、去年は、両国関係がぎくしゃくしていたにもかかわらず、700あまりの韓日友情年記念事業が無事行われたことを高く評価し、今年も自治体同士をはじめ、青少年、留学生など、民間レベルの人の交流をさらに拡大させていくことで合意しました。両国はまた、アジアでの著作権保護のための協議会を設けることを、今後、検討していくことになりました。

・インドネシアのユドヨノ大統領が北韓の金正日国防委員長をジャカルタに招待したと、インドネシアの大統領報道官が8日明らかにしました。読売新聞によりますと、金正日国防委員長のジャカルタへの招待は、今月初め、平壌を訪問したユドヨノ大統領の特使を通じて行われ、北韓側は「招待を歓迎する」と前向きの意向を表しているということです。インドネシアは北韓の友好国で、韓半島問題は独自の外交を展開しています。

・北韓の朝鮮赤十字会が、肥料45万トンの支援を要請する電話通知文を、1日、大韓赤十字社に送ってきたことが、9日分かりました。李鳳朝統一部次官が9日、定例記者会見で明らかにしたところによりますと、北韓は春先に必要な肥料として15万トン、その後、さらに30万トンを送ってくれるよう韓国に要請してきています。韓国から北韓への肥料支援は、2000年に30万トン、2001年に20万トン、2002年から2004年までは30万トンずつ、そして去年は35万トンを送っています。

・新しい長官らに対する国会の人事聴聞会が8日終わり、与党ウリ党は全員について賛成、野党ハンナラ党は全員について反対しました。国会の人事聴聞会は、6日、統一部長官に内定している李鍾ソク(イ・ジョンソク)氏と、警察庁長に内定している李宅淳(イ・テクスン)氏に対して、7日、 科学技術部長官に内定している 金雨植氏と、保健福祉部長官に内定している柳時敏氏、8日は、産業資源部長官に内定している丁世均(チョン・セギュン)氏と、労働部長官に内定している李相洙(イ・サンス)氏に対して各委員会で行われました。9日、この結果について、各党は本会議で賛成反対の理由説明をしましたが、ウリ党は全員について賛成したのに対し、ハンナラ党はそれぞれの理由を挙げて、不適格とし、大統領に任命しないよう求めました。しかし閣僚と警察庁長については、国会の承認は必要とされていないことから盧武鉉大統領は予定どおりこれらの閣僚と警察庁長を任命するものとみられています。

・民主党の韓和甲代表が2002年の大統領選挙の際の党内選挙でSKグループから4億ウォンを受け取り、さらにその年の党代表選挙で、ハイテックハウジングから6億5000万ウォンを受け取った罪で、ソウル高等裁判所は8日、韓和甲代表に対して懲役10カ月、執行猶予2年、追徴金10億ウォンの判決を言い渡しました。選挙法と国会法では政治資金法違反で禁錮以上の判決を受けた場合は、議員を取り消されることになっているため、韓和甲代表は大法院に上告する意向を明らかにしました。

・韓国映画の上映義務を定めたスクリーンクォータ制の縮小に反対する映画人らの抗議行動が続いています。映画人対策委員会は今月1日の夜からソウル南山にある映画監督協会で徹夜ろう城を続け、4日からはソウル光化門で、トップ俳優1人による座り込みをしています。この1人座り込みは4日、安聖基さん、5日は朴重勳さんが、6日は 張東健(チャン・ドンゴン)さん、7日は崔岷植(チェ・ミンシキ)さん、9日は女優の全度ヨン(チョン・ドヨン)さんと映画監督の金智雲(キム・ジウン)さんが参加しました。また8日、ソウル光化門では、俳優の李炳憲(イ・ビョンホン)さんやチャ・テヒョンさんら韓国トップの俳優100人あまりと映画関係者2000人が集まって大規模な抗議デモを行いました。

・インターネットサイトなどに北韓に同調する文を寄稿し、国家保安法違反の罪で在宅起訴されていたソウル東国大学社会学科の姜禎求(カン・サング)教授(60)に対して、東国大学は、8日、懲戒処分を決め、講義と研究費を割り当てないことを決めました。東国大学は8日、財団理事会を開き、姜禎求(カン・サング)教授については、まだ裁判所の判決が出ていませんが、『刑事事件で起訴された者には教員からはずすこともあり得る』としている私立学校法第58条にもとづいて、今後、すべての講義の割り当てと研究費の支援対象から外すことを決めました。しかし教授の身分は保たれます。8日、東国大学のキャンパスでは、「表現の自由を否定することは東国大学の100年の歴史の中で、恥ずかしいことだ」と主張する学生20人あまりと、「姜禎求教授を直ちに逮捕しろ」と主張する保守系の10人あまりが激しくもめあいました。

・政府は高校を一般高校、特別目的高校、実業高校、特性化高校の4つに分類しておるのを、一般高校と特性化高校の2つに統合することになりました。教育人的資源部が8日、大統領に報告した2006年度の主な業務計画によりますと、教育の両極化を解消させるために、今年から5年間に8兆ウォンを投入することにし、現在、4つに分かれている高校のパターンを2つにまとめることになりました。中でも1904年から使われてきた農業、商業、工業という名前がついた実業系高校は、最近、嫌われて、入学者が減っていることから、こうした名称を使わなくすることになりました。

・ドイツ・ワールドカップに向けて、海外での強化合宿を続けているサッカーの韓国代表チームは、9日、ロサンゼルスで、プロチームのLAギャラクシーと強化試合を行い、3対0で圧勝しました。

・韓国外換銀行が公示した9日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、820ウォン51銭で、前日に比べて、2ウォン6銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、972ウォン80銭で、前日に比べて、2ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1321.66で、前日より10.67ポイント上昇しました。

・9日のソウルは晴れのち曇り、午後3時の気温は氷点下1度4分でした。10日は全国的に気圧の谷の影響を受けて、次第に雲に覆われ、ソウルなど中部地方は夜、雪または雨が降る所もあるでしょう。10日の朝の予想最低気温は、氷点下9度から氷点下2度、日中の最高気温はプラス3度からプラス8度という予報です。

2月8日水曜日

・イタリアのトリノで開かれる冬季オリンピックの開会式で、韓国と北韓が合同で入場行進することになりました。大韓オリンピック委員会の金ジョンギル委員長は、現地時間で7日、トリノのオリンピック選手村で入村式を行った後、「トリノオリンピックの開会式と閉会式で北韓と合同で入場行進することで最終合意した」と発表しました。韓国と北韓は先月からトリノオリンピックでの合同入場行進について実務者協議を行ってきており、その結果、▼今回の冬季オリンピックの開会式で、南北の選手団はともに韓国選手団の白いユニフォームで統一する、▼国の名前は開催国、イタリア語の「COREA」と表記する、▼旗手には韓国の女子スピードスケートの李ボラ選手と北韓の男子フィギュア・スケートのハン・ジョンイン選手とすることになりました。今回のトリノ冬季オリンピックに韓国は69人の選手団を、北韓は14人を送り込んでいます。韓国と北韓は2000年のシドニーオリンピックで初めて合同入場行進をし、その後、2002年の釜山アジア大会、2003年青森冬季アジア大会と大邱ユニバーシアード大会、2004年のアテネオリンピック、2005年のマカオ東アジア大会で合同入場行進してきており、これで7回目となりますが、冬季オリンピックでは今回が初めてとなります。

・トリノ・ オリンピックに参加する韓国選手団の入村式が現地時間で7日行われました。韓国はトリノ・オリンピックに出場する85の国と地域の中で12番目の入村で、選手と役員30人が出席し、選手村のダミラノ副村長があいさつした後、韓国のビョンタク選手団長があいさつしました。そして韓国の国旗、太極旗が掲揚され、現地のボランティアの弦楽4重奏団がコミックな「白鳥の湖」を演奏しました。韓国は今回の冬季オリンピックに、ショートトラック、バイアスロン、スキージャンプなど5競技9種目に合わせて40人の選手が出場し、金メダル3つ以上をとって、10位以内に入ることを目標としています。

・会社の巨額の公金を横領した罪で在宅起訴された斗山グループの前会長とその一家に対する判決公判が行われ、執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。斗山グループの朴ヨンソン前会長と、兄の朴ヨンオ斗山産業開発代表取締役ら4人が下請け会社を利用して286億ウォンの秘密資金を作って横領するとともに、2838億ウォンの粉飾決算をしたとして特別経済加重法違反の罪で起訴された事件の判決公判が8日、ソウル中央地方裁判所で行われ、朴ヨンオ・朴ヨンソン兄弟にはそれぞれ懲役3年、執行猶予5年、罰金80億ウォンの判決がありました。判決は「被告らは会社の公金を横領したこと、秘密資金を作ったことについては有罪が認められるものの、横領したカネを返したことなど反省の色がうかがえるため、執行猶予を命じる」としています。また共犯となる親族の取締役や元取締役に対しても有罪判決を言い渡しました。この判決で被告らは収監は免れましたが、裁判所がグループ会長が加わった横領や背任について執行猶予付きの判決を言い渡したことに、国民の間から批判の声が出ており、検察の控訴は避けられないものとみられています。

・三星グループが7日、李健熙会長一家の財産など8000億ウォンを社会に寄付すると発表したことについてハン・ドクス経済副総理は「世界的な企業に成長した三星が社会的な責任を果たすための決定であり高く評価する。これで三星の発展とともに韓国社会の発展にも大いに寄与することが期待される」と述べました。また大韓商工会議所や全経連=全国経済人連合会も「経済環境の厳しい状況の中での三星の決断で、これまでで一番多い寄付だ。さらに使い道を社会に一任したことは新しい寄付文化を作ることになる」として歓迎するコメントを出しました。

・一方、与党ウリ党のスポークスマンは7日の論評で、「過去の間違った慣行を反省し、国民と市民社会の意思を謹んで受け入れるという決断だ」と評価しました。また野党ハンナラ党のスポークスマンは「経済の建て直しと雇用の拡大が国民の念願であることを考えると、三星の決断は前向きに評価すべきだ」と述べましたが、「三星の秘密資金疑惑などは今回の8000億ウォン寄付があっても解決にはならない」と慎重な姿勢を示しました。これに対して民主党は「三星が社会的な責任を果たそうとする意思は歓迎する。しかし大統領選挙の際の不法な選挙資金の提供や経営権を引き継ぐための変則的な贈与などに対する法的な責任を免れようとするものではないか」と述べました。また民主労働党は「犯罪行為に対する処罰をカネで免れようとする三星の低劣な哲学があらわになった」と厳しく批判しています。

・また韓国の代表的なNGOである参与連帯は、三星の8000億ウォン寄付について「根本的な問題解決にはならない。また三星の金融機関を通じたグループ支配と背任による2世への経営権引継ぎなどについては沈黙を保っている。8000億ウォン寄付の発表はそれらの疑惑から李健熙会長を保護するためではないか」として、8000億ウォン寄付が検察の捜査に影響を与えてはならないと強調しました。

・韓国で一番多く飲まれている焼酎は眞露であることが分かりました。焼酎業界がまとめたメーカー10社の去年の売り上げと市場占有率によりますと、1位は眞露で360ミリリットルの瓶30個入りの箱で5670万箱の売り上げがあり、全国のシェアは55%と半分以上を占め、首都圏では93%と圧倒的でした。2位は大邱・慶尚北道を基盤としている金福酒で9.7%、3位は釜山を基盤とする大鮮(デソン)の8.5%、4位は慶尚南道の舞鶴(ムハク)の7.9%となっています。

・女性が離婚を考える理由のうち「配偶者による家庭内暴力」が最も大きな理由であることが分かりました。韓国家庭法律相談所が去年1年間の女性の離婚相談を分析したところによりますと、36%が「暴力など配偶者による不当な仕打ち」でした。ところで、1956年に設立された韓国家庭法律相談所が分析した女性の離婚相談の理由を時代別にみますと、50年代から70年代までは「配偶者の不正な行為」が最も多かったのに対して、80年代から2004年までは「性格の違い」「経済的な能力」などを挙げていました。

・札幌雪まつりに合わせて6日から公演が始まった「冬のソナタ」のミュージカル版が、札幌のあと、東京と大阪であわせて50回、公演されることになりました。韓国ミュージカル制作会社の「ユン・スカラ」が7日、発表したところによりますと、ユン・スカラは日本のエンターテインメント会社「アミューズ」との間で、今年、ミュージカル「冬のソナタ」を50回公演する内容の契約を結び、現地プロモーションで具体的な日程について協議に入ったということです。また今年から5年間、札幌の雪祭りの期間中に「冬のソナタ」のミュージカルを公演することが決まりました。このミュージカルは韓国の俳優が韓国語で演じ、日本語の字幕スクリーンをつけた2時間のものです。ミュージカル「冬のソナタ」は、雪祭りが開かれている札幌大通り公園近くの札幌教育文化会館で現在、公演が行われています。

・南部地方は7日夜から8日朝にかけて雪が降り続き、全羅北道イムシルで36センチのまとまった雪となりました。気象庁によりますと、8日午前9時の積雪量はチャンス30センチ、光州16センチなどで、7日夜からの寒波で道路が凍り、各地で玉突き事故が相次ぎました。また急に発達した高気圧が大陸から張り出してきたため風も強くなり、金浦と木浦、光州、麗水を結ぶ朝の空の便16便が欠航となり、本土と南西海岸の島々を結ぶ航路の客船やフェリーの運航が中止されました。この冷え込みは9日午後から次第に和らいでくるということです。

・韓国外換銀行が公示した30日の為替レート、日本の円100円は、822ウォン57銭で、前日に比べて9ウォン9銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは970ウォン80銭で、前日に比べて3ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1310.99で、前日より21.29ポイント下落しました。

・8日のソウルは晴れ、午後3時の気温は氷点下4度9分でした。9日は全国的に大陸からの冷たい高気圧の影響を受けて、次第に曇り、済州島の山間部とウルルン島と独島は一時雪となるでしょう。9日の全国の予想最低気温は氷点下15度から氷点下5度、日中の最高気温は8日よりやや和らいできて0度から6度という予報です。

2月7日火曜日

・三星グループは7日、李健熙会長一家の財産など8000億ウォンを社会に寄付するともに、金融系列会社の議決権を制限した公正取引法関係条項に対する違憲立法訴訟と、三星SDSの新株引き受け権付き社債に対する贈与税賦課処分の取り消し訴訟など、政府を相手取って起していた訴訟を取り下げる方針を発表しました。三星グループの李鶴洙構造調整本部長が、7日、記者会見で発表したところによりますと、三星グループは、李健熙会長の子どもらが取得した三星財閥の持ち株会社、三星エバーランドの転換社債の割り当てなどの贈与が社会から批判されたことに対して謝罪するとともに、全部で8000億ウォンに達する基金の運用を社会に委ねることにしています。この基金は、2002年に李健熙会長と長男の李ジェヨン常務、そして系列会社が出資して設立した三星李健熙奨学財団の基金4500億ウォンに、李健熙会長一家がさらに3500億ウォンを追加寄付し、合わせて8000億ウォンの基金を作るもので、基金の運営は三星から切り離して国や社会に委ねるとしています。

・韓国とメキシコは、7日から3日間の日程で、ソウルの外交通商部で、FTA=自由貿易協定の前段階の戦略的経済補完協定の締結に向けた1回目の交渉を始めました。戦略的経済補完協定は、韓国とメキシコが、両国のFTA=自由貿易協定について共同で研究する過程で、国民の反対にぶつかったメキシコ政府が代案として提案してきたものです。

・国会は6日に続いて7日も、新しい長官に内定した科学技術部長官と、保健福祉部長官に対する人事聴聞会を行いました。まず科学技術部長官に内定している前大統領府秘書室長の金雨植氏に対する科学技術情報通信委員会での人事聴聞会では、不動産投機疑惑が集中的に提起されましたが、金雨植氏はこれを強く否定しました。また黄禹錫教授事件についてのウリ党議員の質問について金雨植氏は、「成果主義に走った面があったようだ」としたうえで、国会が国政調査として調査することには反対する考えを示しました。また与党内からも反対の声が出ていた保健福祉部長官に内定しているウリ党国会議員の柳時敏氏については、国民年金や赤十字社会費の未払い、国庫の政策開発費横領疑惑、学歴を博士と偽っていた疑惑などについて与野党議員が問いただしました。柳時敏氏に対する人事聴聞会は8日まで続けられます。

・野党ハンナラ党の李在五院内代表は、6日に国会の担当委員会で人事聴聞会が行われた統一部長官に内定の?鍾?(イ・ジョンソク)氏と、警察庁長に内定している李宅淳(イ・テクスン)氏について、任命することは不適切だとする意見を聴聞会の結果報告書に反映させる考えを明らかにしました。

・李海チャン国務総理は、南アフリカ共和国で開かれる第7回進歩首脳会議への出席と、セネガルの公式訪問など、8日間のアフリカ訪問のため、夫人とともに7日、仁川空港から出発しました。

・ヨーロッパ諸国を訪問している潘基文外交通商部長官は、6日、パリ政治大学で、「東北アジアの平和と繁栄、韓国の役割」をテーマにフランス語で演説し、韓国がこれまで自主改革や革新を成しとげた経験を生かして、今後、国連と緊密な関係を維持し国連の改革に主導的に参加すると述べました。

・映画俳優の崔岷植(チェ・ミンシキ)さんが、7日、韓国映画の義務上映日数のスクリーンクォータ制の縮小に反対して政府から贈られた文化勲章を返上しました。崔岷植さんは、7日午後1時からソウル鐘路区の文化観光部庁舎前で、1人で座り込みを行いました。そして20分後に文化観光部の案内窓口に勲章とメダルを返上しました。崔岷植さんは、「文化の主権を自ら踏みにじる国の文化勲章は価値がないと判断し、勲章を返上することにした」と説明しました。

・政府は、北韓にら致された被害者の家族に対して、生活費、医療保障などを支援する内容の「ら致被害者支援特別法」の立法を進めていると、与党議員が6日、明らかにしました。

・光州市の中学校1年生が、国際コミュニケーション英語能力テスト「TOEIC」の試験で韓国の中学生では初めて満点を取りました。「TOEIC」は、英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する年齢を問わない世界共通のテストで、世界60カ国あまりで実施されています。満点を取ったのは、光州広域市西区ドンミョン中学校1年生の朴ソンジュン君で、先月15日に受けた「TOEIC」試験で満点の990点を取りました。朴ソンジュン君は、小学校5年生のときから英語の勉強を始めて、去年1月に初めて受けた「TOEIC」試験で770点を取っており、その1年後に受けた試験で満点となりました。今年高校2年生になる朴ソンジュン君の兄も、去年10月に受けた「TOEIC」試験で満点の990点を取っています。

・外交通商部は、今週11日からイタリアのトリノで始まる冬のオリンピックの開催期間中に、イタリア旅行を計画している韓国人に安全に留意するよう求めました。

・韓国人の血液中の水銀濃度がアメリカやドイツよりはるかに高いことが分かり、政府が原因究明を始めました。環境部は、全国の20歳以上の男女2000人を対象に最近行った水銀など血中重金属の濃度調査の結果を6日、発表しました。それによりますと、水銀は、血液1リットルに平均4.34マイクログラムが検出されました。これは、ドイツ人の7.5倍にあたり、中国人よりもやや高くなっています。一方、水産物を多く食べる日本人の血中水銀濃度は、平均18.2マイクログラムで、韓国人の4倍以上の高さです。

・現代自動車がこのほど発表した最高級大型セダンの2006年型「エクース・リムジンJL450」のフル整備型の購入価格が、登録費用を含めて、1台1億150万ウォンと、初めて1億ウォンを超えました。

・朝鮮総連=在日本朝鮮人総連合会系列の朝鮮学校卒業生にJリーグの門戸を広げることを要求する主張が提起され、日本側の対応が注目されています。在日本朝鮮人総連合会系列の在日本朝鮮人サッカー協会は、7日、朝鮮学校卒業生が、再び日本の学校に通わなくてもJリーグで活躍できるよう配慮してほしいと、日本サッカー協会に要請しました。

・今年夏に北京で開かれるソフトボールの世界選手権大会に、韓国と北韓が合同チームで参加することが決まりました。

・ソウルでは7日未明から雪が降り始め、午後3時までにソウルで6.8センチの積雪となりました。この雪で金浦空港は飛行機の離着陸ができなくなり、午前中、国内線45便が欠航しましたが、金浦と日本の羽田を結ぶ国際線は予定どおり離着陸しました。国内線も午後には、次第に平常に戻りました。一方、仁川空港の国際線は正常に運航されました。

・韓国外換銀行が公示した7日午後3時の為替レート、日本の円100円は813ウォン48銭で、前日より1ウォン43銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、967ウォン80銭で、前日より5ウォン20銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1332.28で、前日より9.36ポイント下落しました。

・7日のソウルは雪のち晴れ、午前3時半から降り続いた積雪量は、6.8センチ、午後3時の気温は、プラス0度8分でした。南部地方や忠清道地方では8日まで雪が続く見込みです。8日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下11度からプラス3度、日中の最高気温は、氷点下4度からプラス4度の予報となっています。

2月6日月曜日

・日本政府が韓国人に対して来月1日から恒久的なビザなし渡航を許可する方針を発表したことから、韓国政府も韓国を訪れる日本人に対して恒久的なビザ免除措置をとることになりました。外交通商部は6日、韓国人に対する日本政府のビザ免除措置を高く評価するとともに歓迎するとして、相互主義原則に従って韓国政府も日本人に対して同じく来月1日から恒久的なビザ免除措置をとることにしたと発表しました。これによって一般のパスポートで観光やセミナーなど各種の行事に参加する日本人は、来月以降もビザなしで90日間、韓国に滞在することができます。しかし就職や長期滞在の場合、該当するビザを受けなければなりません。韓国政府は、99年3月から観光目的で韓国入りする日本人に30日間のビザなし入国を認めてきましたが、日本が去年の愛知万博で韓国人に対して2月末までの間、90日間のビザなし入国を認めたことから、韓国政府も同じく90日間の日本人のビザなし入国を認めていました。今回は、この90日間ビザなし滞在が恒久化されたことになります。

・1973年8月に起きた「金大中氏ら致事件」について、当時の韓国と日本の政府は、真相究明をせずに政治的決着をはかっていたことが、韓国政府が5日、発表した当時の外交文書で明らかになりました。外交通商部は、1947年から1974年の間に作られ、すでに30年が過ぎたにもかかわらず、国の安全保障や個人のプライバシー侵害などを理由に公開していなかった外交文書191件、1万7000ページを5日、公開し、これによって金大中氏ら致事件の取り扱いも明らかとなりました。それによりますと、金大中氏ら致事件の3カ月後の73年11月に東京で、当時の金鐘泌国務総理と田中角栄首相が会談し、金総理が朴正熙大統領の親書を伝えて、丁重に遺憾の意を伝え、田中首相は、韓国政府が容疑者の駐日韓国大使館の金ドンウン書記官をひ免したことを高く評価して事件を外交的に妥協したことが明らかとなりました。金鐘泌国務総理はこの会談で、この事件に韓国の公権力は介入していないとして、国の組織的な介入はなかったと強く主張したということです。外交文書によりますと、朴正熙政権は、事件の初期から政治的解決をはかろうと、日本側の真相究明捜査にあいまいな態度を示しましたが、国連の韓国統一復興委員会は、事件発生10日後に、韓国政府によるら致の可能性を憂慮した報告書を国連本部に送っていました。
今回の外交文書公開でも、事件がどの機関によって起されたかは明らかにされませんでした。これらの文書は、6日からソウルの外交安保研究院で一般公開されています。

・金大中氏ら致事件などの外交文書が公開されたことについて、野党ハンナラ党は、政略的に利用される可能性があるとして警戒感を示しました。

・外交通商部は、今月2日から4日まで開かれたIAEA=国際原子力機関特別理事会で、イランの核問題を国連安全保障理事会に委ねる決議案が賛成多数で可決されたことについて、5日、スポークスマンの声明を出し、「イランの核問題が関係国同士の交渉で早期に解決されることを期待する」と述べました。声明はまた、韓国政府は、韓半島非核化目標の一貫性を維持するとともに、国際社会の核拡散防止努力に参加するという趣旨で賛成票を投じたとしています。

・新しい長官らに対する国会の人事聴聞会が6日から担当の委員会で始まり、初日は、統一部長官に内定している李鍾?(イ・ジョンソク)氏と、警察庁長に内定している李宅淳(イ・テクスン)氏に対して質問が行われました。このうち統一外交通商委員会は、統一部長官に内定している?鍾?氏に対する人事聴聞会が開かれ、与野党議員は、?鍾?氏が国家安全保障会議の事務次長として、韓国駐留アメリカ軍の戦略的柔軟性をめぐって独断でアメリカ政府に同意する内容の覚書を送ったとされる問題の真偽を問いただしました。また野党ハンナラ党の洪準杓議員は、北寄りの思想を持った?鍾?氏は統一部長官としてふさわしくないと主張したのに対して、ウリ党の張永達議員は、学生時代にデモをしていたからといって統一部長官としてふさわしくないという主張は間違っているとして洪議員に謝罪を要求しました。?鍾?氏に対する人事聴聞会は、7日も行われます。また、警察庁長に内定している李宅淳京畿地方警察庁長に対する行政自治委員会での人事聴聞会は、李宅淳氏が慶南地方警察庁長をしていた当時、盧武鉉大統領のいとこの交通事故を隠ぺいした疑いがあることや、年末の所得控除の際、不当な申請があったとする疑惑などについて与野党議員からの質問が相次ぎました。

・アメリカで療養していた三星グループの李健熙会長が、4日夜、専用機で金浦空港に着き帰国しました。李健熙会長は、去年9月、金泳三政権時代の旧安全企画部が組織的に行っていた秘密盗聴事件が明るみに出て、三星が政界、官界などに多額の金を贈っていた疑惑が出ると、突然、アメリカに向けて出国し、12月中旬からは日本に滞在していたということです。李健熙会長は、足にギブスをして車椅子に乗っており、空港で記者団に対して、「一連のことは全面的に私自身に責任がある。一等商品を作るのに神経を注ぐあまり、三星が肥大化していることに気がつかなかった」 と述べました。李健熙会長の発言について、財界では、三星が大掛かりな構造調整を行うのではないかとする声が出ています。

・三星グループの李健熙会長が息子たちへ財産を相続させるのにあたって、系列会社エバーランドが転換社債を息子たちに安い価格で譲渡した疑惑を調べているソウル中央地方検察庁の金融調査部は、帰国した李健熙会長を当分の間、召喚する計画のないことを明らかにしました。

・インドネシア大統領の韓半島特使であるナナ・ストレスナー一行が南北国防長官会談の実現に向けた調整のため4日から平壌を訪問しています。ストレスナー特使一の行は、2000年9月の済州島での開催以来中断している2回目の南北国防長官会談をインドネシアで行う案について調整する予定で、平壌訪問に続いてソウルを訪れることになっています。

・KTは、去年暮れ、北韓の開城工業団地の中に南北分断後初めて、韓国の電話局を開設したのに続いて、大規模な通信センターを来年末までに建設する計画です。

・去年12月に国会で可決成立し、その後、施行された「親日反民族行為者財産国家帰属法」にもとづいて、検察が親日派子孫の土地の回収行為にブレーキをかけ始めました。ソウル高等検察庁は、親日派の子孫が国を相手どって提起した土地回収訴訟について、先月末にソウル高等裁判所とソウル中央地方裁判所で審議中の訴訟4件について、訴訟中止申請を出しました。この特別法は、日露戦争直前から日本による植民地支配からの解放までの間、日本に協力した代価として取得したり、相続を受けた財産、親日の財産であることを知ったうえで贈与された財産を親日財産とみなして、国に帰属させるとしています。法務部は、訴訟の対象が親日財産と判断された場合、担当の裁判所に訴訟中止申請を出し、調査委員会に調査を依頼するよう検察に指示していました。

・黄禹錫教授の研究費について監査を行っていた監査院は6日、黄教授が、研究費70億ウォンを個人的に管理し、このうち25億ウォンの使い道がはっきりしていないことを突き止めました。また青瓦台の情報科学技術補佐官を辞任した2004年論文の共同執筆者、朴基栄さんについても、黄教授から研究費2億5000万ウォンを受け取って2つの研究課題を任されていたにもかかわらず提出期限までに報告書を出していなかったことを突き止めました。

・国立ソウル大学、高麗大学など11の大学の医学部が、学部での学生募集を止めて、医学専門大学院に切り替える申請を教育人的資源部に出しました。これらの大学は、今年の秋に募集する2007学年度から学部の新入生の選抜を半分に減らしたり、選抜を中止し、削減した人数分だけ、4年課程の医学専門大学院で受け入れる。つまり医学部をなくして大学院にすることにしています。

・地下鉄の線路に落ちた中学生を、高校生が救い出していたことが分かりました。4日土曜日の正午過ぎ、ソウル地下鉄3号線の「薬水駅」のホームに立っていた13歳の男子中学生の金君がめまいを起して線路に落ちました。近くにいた男子高校生がすぐ線路に飛び降りて、金君をホームにかつぎ上げ、金君は駆けつけた警察が病院に運びました。この高校生は18歳のユン君と分かりましたが、そのまま次の電車に乗って姿を消したということです。ソウルの地下鉄駅では、先月27日にも線路に落ちた視覚障害者のおばあさんを2−3人が一緒に助け出し、この場合も無言で立ち去ったことが伝えられています。

・映画俳優の張東健(チャン・ドンゴン)さんが、韓国映画の義務上映日数のスクリーンクォータ制の縮小に反対して、6日、ソウル中心街の教保ビル前で、1人で座り込みを始めましたが、市民や取材陣2000人が集まって混雑したため、座り込みは3分間で中止しました。

・韓国外換銀行が公示した6日午後3時の為替レート、日本の円100円は812ウォン05銭で、先週の金曜日に比べて、6ウォン98銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、962ウォン60銭で、先週の金曜日に比べて7ウォン70銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1341.64で、先週の金曜日より8.14ポイント上昇しました。

・6日のソウルは曇りのち晴れ、午後3時の気温は、4度5分でした。7日は気圧の谷の影響で全国的に雲が多く、雪または雨が降るでしょう。7日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下6度からプラス1度、日中の最高気温は氷点下1度からプラス6度の予報となっています。

2月4日土曜日

・韓悳洙副総理兼 財政経済部長官は、2005年末をメドに交渉を進めていたものの進展がないまま棚上げ状態になっている韓日FTAの交渉再開は、日本次第だとする見解を示しました。韓悳洙副総理は、第1回韓日財務長官会議に出席するため東京を訪れて、3日、日本経済新聞と会見し、「農業分野で日本が自由化品目の比率を90%以上に高めれば、韓国は今すぐにでも交渉を再開する」と述べました。韓悳洙副総理は、アメリカとのFTA交渉を始めることで合意したことは、韓国のFTA戦略が日本よりアメリカを優先にしているという意味かという質問に対して、「韓国は経済のグローバル化のため国内経済の安定を基盤に海外に積極的に進出する方針で、韓米FTAはそうした努力のひとつだ」と述べました。また韓悳洙副総理は、小泉首相の靖国参拝による韓日首脳同士の交流中断がFTA交渉に影響を及ぼしているかという質問には、韓国が競争力を持つ農業分野で日本の市場開放が不十分だと認識しているからであり、政治外交や歴史問題とは関係がないと述べました。

・アメリカ国防総省は、北韓を大量破壊兵器を保有、または追及する多数の潜在的敵対国のひとつとみなし、これらの国の大量破壊兵器の使用防止を新たな国防戦略のひとつに加えました。アメリカ国防総省は、9.11テロ以後初めて3日、発表した4年計画の国防戦略報告書で、9.11テロ以後、展開されているテロとの戦争を長期戦と規定し、潜在的敵対国家がアメリカに直接的な軍事脅威をもたらさなくても、兵器や技術をテロリストに渡してアメリカやアメリカの同盟国を脅かすことが考えられるとしています。

・与党ウリ党の新しい指導部を選ぶ18日の全党大会を前に、2日の党内予備選挙で選ばれた候補者8人は、4日から全国16の広域市と道を回って合同遊説と討論会に入りました。

・北韓は、アメリカが偽ドル製造についての資料を渡してくれれば関係者を処罰する用意があることを、アメリカ政府関係者に伝えたと、日本の共同通信が3日、ワシントン発で報道しました。それによりますと、北韓の韓成烈国連次席大使が先月30日、アメリカ政府関係者や韓半島問題専門家らが出席した非公式会合でこうした意向を示したということです。アメリカも北韓のこうした姿勢を前向きにとらえており、去年11月以降中断したままになっている6カ国協議が再開される可能性がみられると共同通信は分析しています。

・韓国鉄道公社の李哲社長が北韓と鉄道車両事業などを協議するため一行5人とともに、3日、北京経由で平壌入りしました。

・北韓の開城工業団地で働く韓国人労働者は、今月初めて北韓当局に個人所得税を納付することになりました。統一部の開城工業団地事業支援団によりますと、開城工業団地で働く600人あまりの韓国人労働者のうち、年に183日以上勤務した数百人が北韓当局に税金を払うことになったということです。これは韓国の国会にあたる北韓の最高人民会議常任委員会が2003年に採択した「開城工業地区税金規定」にもとづくもので、ここで働く韓国人労働者は1カ月の報酬の30%を控除した残りのうち、500ドルを超えた金額について、4%から20%の個人所得税をドルで支払うことになっています。北韓に個人所得税を支払う韓国の労働者は、2003年に発効した南北二重課税防止法によって韓国での勤労所得税は免除されます。

・韓国が、去年、特許協力条約にしたがって海外に出願した国際特許出願件数が、世界で6番目に多いことが分かりました。

・黄禹錫教授チームが作ったES細胞2個が、アメリカピッツバーグ大学のシャットン教授に送られたとする3日のSBSの報道について、検察が捜査に乗り出しました。SBS・TVが3日夜のニュースで伝えたところによりますと、2005年版「サイエンス」に載せるための論文の大部分を執筆したシャットン教授は、去年1月、黄禹錫教授チームから患者型ES細胞についてのあらゆるデータを入手して、論文の草案を作成しましたが、このとき、シャットン教授は単にデータだけを渡されたのでなく、細胞状態のES細胞2個を受け取ったということです。

・50代の韓国の男性が、黄禹錫教授のES細胞研究の継続を訴え、焼身自殺しました。4日午前6時前、ソウル鐘路区の世宗路にある李舜臣銅像前で、59歳の男性が、黄禹錫教授の研究再開を要求するビラ30枚をまいたあと、持ってきた灯油を全身にかけて火をつけました。救助隊が出動しましたが、この男性はすでに死亡していました。

・韓国のR&B歌手ピ(Rain)が、アジアの歌手として初めてアメリカ・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで3日、単独コンサートを行い、5000人の熱狂的拍手を受けました。トップ歌手だけがステージに立つことが許されているマジソン・スクエア・ガーデンで、ピは、「太陽を避ける方法」、「悪い男」などヒット曲20曲を歌い、韓国人だけでなく大勢のアメリカ人の客席を熱狂させました。

・先月30日、アメリカの自宅でなくなった世界的な韓国人ビデオアーチスト、白南淳(ペク・ナムジュン)さんの告別式が韓国時間で4日未明、遺族や芸術家ら数百人が見守る中、ニューヨーク・マンハッタンのフランクキャンベル葬儀場で行われました。

・去年10月28日、ソウル竜山公園に新しくオープンした国立中央博物館が4日で開館100日を迎えました。国立中央博物館には、一日平均2万1000人あまりが訪れて開館44日目に100万人を超えましたが、100日目の4日は土曜日ということもあって多くの人が訪れるものとみられ、累計で180万人を超える見込みです。

・3日午後から続いている立春寒波で水道管の破裂が相次いでいます。ソウル市上水道事業本部によりますと、3日夜から4日朝にかけて水道の計量器の周辺が破裂する事故が123件ありました。全国の被害状況はまだ確認されていませんが、江原道東部の大関嶺では、4日朝、氷点下23度6分まで下がったため、水道管の破裂はさらに増えるものとみられています。気象庁では、冷たい大陸高気圧が移動することで、立春寒波は5日午後を境に次第に和らぐものと予想しています。

・イタリアのトリノで11日から始まる冬のオリンピックに参加する韓国選手団の本隊69人が3日、現地に向けて出発しました。選手団は、7日、トリノ選手村で入村式を行い、11日の開幕式では、北韓の選手団と同時入場行進することになっています。韓国は今大会、スキーやスケートなど5つの競技で金メダル3以上を獲得し、総合10位以内に入ることを目標にしています。

・4日は、土曜日のため取り引きはありません。前日3日の終値は、日本円100円が819ウォン03銭で、アメリカドル1ドルは970ウォン30銭でした。韓国株式市場も取り引きはありません。

・4日のソウルは晴れ、午後1時の気温は、氷点下7度8分でした。5日日曜日も引き続き、全国的に晴れますが、午後からは弱い気圧の谷の影響で次第に雲が広がる見込みです。5日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下17度から氷点下2度、日中の最高気温は、氷点下3度からプラス5度の予報です。

2月3日金曜日

・韓国とアメリカは、FTA=自由貿易協定の締結に向けた交渉を始めることを宣言しました。韓国外交通商部の金鉉宗通商交渉本部長と、アメリカ貿易代表部のポートマン代表は、韓国時間で3日未明、ワシントンのアメリカ連邦議会議事堂で、共同記者会見してFTA交渉の開始を宣言しました。それによりますと、本交渉はアメリカの国内法にしたがって3カ月後の5月3日から始め、それまでの間に予備交渉を行います。そして来年3月まで交渉を続けた後、来年6月にFTA締結のための両国の国会の批准を受け、2008年に発効させる計画です。アメリカとのFTAが締結されますと、向こう10年間に両国の貿易品目に対する関税が90%以上、段階的になくなります。韓国は、自動車、電子、繊維部門で輸出が大きく増えることが期待されており、全体の対米輸出は12%から17%ほど増え、韓国の経済成長は2%程度アップするものと予想されています。その一方で韓国は、農業やサービス業に被害を受け、農業生産は2兆ウォン以上の生産減少が避けられない見通しです。
金鉉宗通商交渉本部長は、これに先立って1日、ワシントンの韓国特派員に対して、「韓国が、今後、輸出や国民所得を向上させるためにはアメリカなどとの間に、いわば目に見えない超高速インフラであるFTAを締結することが重要だ」と述べ、計量できる輸出入効果だけでなく、計ることができない国家信用等級の向上効果、韓米間の包括的同盟強化のメリットがあることを強調しました。

・アメリカのブッシュ大統領は、韓米FTA交渉の開始宣言に合わせて2日、声明を発表し、「われわれは韓国との包括的なFTA交渉を通じて両国関係をより強化していこうと考えている」と語りました。ブッシュ大統領はさらに「韓米FTAは、両国にとって重要な経済的、政治的、戦略的利益をもたらすことになり、アメリカのアジアへの介入を増大させる結果につながると思う」と述べました。

・金大中前大統領が、今年4月中旬に鉄道を利用して北韓を訪問したいと述べたことは、そのルートで韓国訪問の約束を果たすようにという北韓の金正日国防委員長に送るメッセージではないかと思う」と、大韓赤十字社の韓完相総裁が2日、述べました。ワシントンを訪問中の韓完相総裁は、2日、記者会見し、「金大中前大統領が鉄道を利用して北韓訪問をしようとしている背景には、金正日国防委員長が同じルートを使って安心して韓国を訪問してほしいとする金大中前大統領のメッセージが込められていると思う」と述べました。韓完相総裁は、金大中政権で副総理兼教育人的資源部長官を務めていました。

・韓国と北韓は、今月末か来月初めに3回目の南北将官級軍事会談を開くことで合意しました。国防部は、3日、板門店の北側地域の統一閣で、南北将官級軍事会談の開催に向けた南北実務者接触を行い、今月末か来月初めに2日間、この統一閣で南北将官級軍事会談を開くことを申し合わせました。

・アメリカは、北韓の核兵器保有の主張は事実であるとみていると、CIA=中央情報局をはじめアメリカの15の情報機関を総括しているネグロポンテ国家情報長官が3日、明らかにしました。ネグロポンテ国家情報長官は、3日、アメリカ上院情報委員会で開かれた公聴会で、北韓は、在来式の兵器をアジア、アフリカ、中東などに輸出しているだけでなく、弾道ミサイルを中東諸国に販売し、この地域の不安を加重させていると証言しました。ネグロポンテ国家情報長官はまた、「イランはまだ核兵器を保有していないものとみられるが、北韓から兵器を導入し核ミサイルを完成する可能性がある」として、北韓とイランとの間に核兵器をめぐる協力の可能性を警告しました。

・韓国駐留アメリカ軍司令官が交代しました。2002年5月から司令官を務めていたラポート陸軍大将が帰国し、新たにヨーロッパ駐留陸軍司令官だったバーウェル・B・ベル陸軍大将が韓国駐留アメリカ軍司令官に就任し、3日、ソウル竜山のアメリカ軍基地で交代式が行われました。ベル司令官は、今年59歳、1979年から2年間、京畿道東豆川キャンプの機甲作戦部隊で作戦将校を務め、韓半島有事の際の増員軍のアメリカ陸軍第3軍団長を経てヨーロッパ駐留アメリカ陸軍司令官を歴任しました。

・韓国の外換銀行が、北韓のマネーロンダリングに利用されているとされているマカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア」との取り引きを停止したことが分かりました。外換銀行関係者によりますと、「今月1日、バンコ・デルタ・アジアとの金融取り引き契約を解除し、これによって送金や外貨取り引きなどあらゆる金融取り引きが停止された」ということです。

・このほどオープンした釜山新港の物流団地に韓国と日本の合弁の物流センターが建設されることになりました。KOTRA=大韓貿易振興公社が3日、発表したところによりますと、韓国の大宇ロジスティクスが、日本の福岡運輸とDATジャパンと合弁で、釜山国際物流センター株式会社を設立することになり、3日、出資会社代表、釜山港湾公社、新港関係者らが出席して調印式を行いました。釜山国際物流センター会社は、資本金110億ウォンで、すでに確保済みの物流団地内の3万4000平方メートルの敷地に、1万4000平方メートルの大型倉庫を建設します。そして今後、世界各地から日本に輸送される貨物を一度釜山新港に陸揚げしたあと、組立、加工、包装を行い、日本各地の港に運送することにしています。

・黄禹錫教授チームのES細胞論文ねつ造事件を捜査中のソウル中央地方検察庁の特別捜査チームは、2005年版のアメリカの科学雑誌「サイエンス」に掲載した論文の共同著者であるアメリカピッツバーグ大学のシャットン教授に対して、韓国に来て捜査に協力するよう要請するEメールを送りました。検察は、シャットン教授が2005年論文を主導的に作成した以上、今度の事件の疑惑を解く中心人物であるとみています。

・去年一年間のTV視聴率は、地上波が2ポイント下がったのに対して、衛星テレビ・ケーブルテレビは1ポイント上がったことが分かりました。視聴率調査会社のAGBネルソンメディアリサーチがまとめた報告書によりますと、去年一年間、衛星・ケーブルTVの全体視聴率は13.8%と、前の年より1ポイント高くなりました。これに対して地上波3社の去年一年間の視聴率は前の年より2ポイント下がって19.9%となりました。

・韓国の各焼酎メーカーが、アルコール度数を今の21度から20度に下げた新製品を相次いで発売することになりました。トップメーカーの真露は、2日、「チャム・イスル」のアルコール度数を、これまでの21度から20.1度に下げた新製品を8日から販売すると発表しました。2位の斗山酒類BGも、6日に同じく20度台の新製品の発表会を行って7日から販売を始めるとしています。これで最初は25度もあった韓国の焼酎は、アルコール度数を次第に下げ、2004年2月には21度まで下がりましたが、2年たって、さらに1度低くなるわけで焼酎のイメージチェンジが進められています。

・農漁村やへき地では、この春、新入生なしで新学期を迎える小学校が続出しています。教育人的資源部によりますと、新入生が1人もいない小学校は全国で54校、新入生がたった1人の小学校も57校あるということです。こうした現象は、深刻な農漁村離れとともに、今年入学する小学校1年生が1999年生まれであることから、1997年暮れの外貨危機による不況で、出産を見送った家庭が多かったことが背景にあるのではないかとみられています。

・韓国外換銀行が公示した3日午後3時の為替レート、日本の円100円は819ウォン03銭で、前日より1ウォン43銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、970ウォン30銭で、前日より1ウォン70銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1333.5で、前日より40.94ポイント上昇しました。

・3日のソウルは晴れ、朝の気温が氷点下14度まで下がり風が強かったため体感温度は氷点下21度4分と、この冬一番の寒さとなりました。午後3時の気温は、氷点下10度5分でした。立春の4日も引き続き、大陸高気圧の影響で全国的に晴れの空模様で気温はさらに下がる見込みです。4日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下17度から氷点下6度、日中の最高気温は、氷点下4度からプラス2度の予報となっています。

2月2日木曜日

・与党ウリ党の新しい指導部を選ぶ18日の全党大会を前に2日党内予備選挙が行われ、鄭東泳氏が1位になりました。この予備選挙は議長選挙に立候補した候補9人を8人に絞り込むもので、 ウリ党の国会議員、中央委員、常務委員ら467人が1人3票制で投票し、党員2000人を対象に行った世論調査の結果を30%反映させて、最下位の得票者1人を脱落させるものです。ソウル市竜山区の白凡金九紀念館で行われた予備選挙の結果、1位は、前の統一部長官の鄭東泳氏で406票、2位は、前保健福祉部長官の金槿泰氏で312票、3位は、大統領政務担当特別補佐官の金斗官氏で231票、党指導部に女性を1人含めるという 党の規定で116票と最も票が少なかったウリ党女性委員長の趙培淑氏が8人の中に含まれ、李鍾杰氏が脱落しました。ウリ党は、2月18日、ソウル・チャムシル体育館で開かれる全党大会で、代議員1万2000人が1人2票制で投票し、最多得票者を党の議長に、2位から5位までを党最高委員に選ぶことにしていますが、2日の予備選挙の結果が反映されるものとみられています。

・野党ハンナラ党は2日、最高委員会を開き、軍関係者や警察庁長内定者に金を贈っていた司法ブローカー事件、黄禹錫教授のES細胞論文ねつ造事件、国家情報院による盗聴事件の3つの権力型腐敗事件の真相を糾明するために党内にそれぞれ特別委員会を設置することになり、総括委員長に安商守議員を任命しました。

・スイスのダボスで開かれた「世界経済フォーラム」に出席したあと、アフリカとヨーロッパ諸国を歴訪している潘基文外交通商部長官は、8日、ソウルに戻ってから、国連事務総長に立候補する意向を発表する計画であることが分かりました。潘基文長官は、2日、訪問先のロンドンで現地の韓国特派員に対して、「今度の歴訪で会った各国の代表らは、好意的な反応を示した」として、国連事務総長への立候補に強い意欲を示しました。

・アメリカ国務省のヒル次官補は、1日、北韓の偽札ドル問題でアメリカが金融制裁を加えていることは6カ国協議とは全く関係がないとして、北韓はこの問題を早期に解決しなければならないと再度強調しました。

・韓国労総=韓国労働組合総連盟は、2日、労使政委員会と労働委員会に復帰することを決めました。韓国労総は、去年7月、当時の金大煥労働部長官の辞任を求めて、政府、経営者、労働組合の協議機関である労使政委員会から脱退していましたが、新しい労働部長官の就任で対話のムードが作られているとして、加盟組合の代表者会議を開いて復帰を決めました。

・映画館での韓国映画の上映を年146日以上と義務づけたスクリークォータ制を政府が、今年7月1日から半分に減らす方針を決めたことについて、映画関係者らは、1日夜から徹夜ろう城に入りました。このろう城は8日朝まで続けられ、8日午後からは光化門一帯で大規模な集会を開くことにしています。また8日は、映画制作を一日全面的に中断する予定です。映画俳優の朴ジュンフンさんは、「年間800本の映画を制作するアメリカのハリウッドと、年間70本を制作する韓国とは競争にならない」と述べ、今の映画スクリーンクォータ制の維持の重要性を強調しました。

・先月1月の韓国映画の占有率は、78.2%という高さとなりました。映画制作会社「アイアム・ピクチャーズ」が2日発表したところによりますと、韓国映画の占有率78.2%は、「太極旗を翻して」が上映された2004年2月の82.5%に次ぐ高さで去年の同じ時期に比べて52.9ポイントも上昇しています。

・今月27日と28日に行われる4回目のテレビ画面による離散家族再会の候補者100人についての生死確認の依頼書が1日、板門店の連絡官接触を通じて交換されました。生死確認の依頼結果は来週10日に、最終的な再会名簿は14日に交換することになっています。韓国側の候補者のうち最高齢者は101歳の女性の李オクレさんで、90歳代81人、80歳代が19人となっています。

・中小企業の多くでは、男子の大卒新入社員の入社した年の収入が2000万ウォン以下であることが分かりました。インターネットの就職情報会社が今年採用計画を決めた中小企業624社を対象に調査したところ、大卒新入社員の入社した年の収入は、2000万ウォン以下が86.1%にのぼりました。これに対して、大企業の大卒新入社員の入社した年の収入は、平均で2807万ウォン、公共企業は2812万ウォン、外資系企業は2675万ウォンでした。

・就職探しもせず、学校にも行かないニート族が、韓国でも急増しています。韓国労働研究院の南ジェリャン研究員が1日発表した報告書によりますと、15歳から34歳までの韓国のニート族は、2004年の時点で121万4000人で、この世代の8.4%にあたります。15歳から34歳までのニート族は、1995年は1.6%でしたが、2003年に5.1%、2004年に8.4%と8年間で3.2倍増えています。南ジェリャン研究員によりますと、外国と違って韓国のニート族は、自分の学歴は高いのに、父親の学歴が低く非正規職の状態で、世帯の所得が低いことが特徴だということです。

・香港で行われていた4カ国によるサッカーのカールスバーグカップの決勝戦が1日夜、行われ、韓国はデンマークに3対1で逆転負けしました。韓国は、海外強化合宿中に行った5試合を2勝2敗1引き分けとしました。韓国代表チームは、2日、アメリカのロサンゼルスに移動し、アメリカやメキシコなどと4回の練習試合を行う予定です。

・一方、韓国時間で1日夜11時過ぎからカタールのドーハで行われた19歳以下の青少年サッカー代表チームの8カ国による対戦で、韓国は日本との決勝戦に臨みましたが、惜しくもPK戦で日本に敗れ準優勝となりました。水原三星のシン・ヨンロク選手が今大会5ゴールを記録して得点王と最優秀選手に輝きました。

・経営悪化のため売却、または球団の解体が試みられていたプロサッカーの富川SKがホームグラウンドを済州島に移転することになりました。韓国プロサッカー連盟は、2日、理事会を開き、SKのホームグラウンドを済州島に移転する案を承認しました。これでSKは、今シーズンから「済州ユナイテッドFC」という名前でKリーグに参加することになりました。済州島をホームグラウンドとする球団ができたのはこれが初めてです。

・歌手ピ(Rain)が、2日と3日の両日、アメリカニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン・シアターで単独コンサートを開きます。ピ(Rain)の所属会社によりますと、アメリカでの公演は2年前から準備を進めてきたということでコンサートでは、中国の武術からアイデアを得た新しいスタイルの振り付けなどアジア的なものを披露する予定だということです。歌手ピ(Rain)は、「異国の文化に仲間入りするための第一歩であり、そういう意味で自分にとってはオーディションのような舞台になるでしょう」と話しています。

・韓国外換銀行が公示した2日午後3時の為替レート、日本の円100円は820ウォン46銭で、前日より14銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、972ウォンで、前日より11ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1374.44で、前日より1.53ポイント上昇しました。

・2日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、プラス0度6分でした。3日も引き続き、大陸高気圧の影響で全国的に晴れますが、ソウルの朝の最低気温が氷点下10度まで下がるなど立春の寒波が訪れるものとみられています。3日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下16度から氷点下3度、日中の最高気温は、氷点下7度からプラス2度の予報となっています。

2月1日水曜日

・第258臨時国会が1日開会し、野党ハンナラ党もほぼ50日ぶりに本会議に出席しました。今度の臨時国会の会期は、3月2日までの1カ月間で、与野党は31日、院内首席副代表が会合して議事日程に合意しました。それによりますと、6日から8日までの間に大統領が長官に指名した5人と警察庁長の予定者に対する人事聴聞会を行い、22日からは対政府質問を行うことになりました。国会は、去年12月9日、与党ウリ党が単独で私立学校法を改正したことにハンナラ党が強く反発して国会審議をボイコットし、国会の外で国民に訴える活動を続けていました。しかしこのほど、ともに就任した与野党の院内代表が先月30日、一緒に山登りをして審議の再開、臨時国会の開会に合意していました。しかし私立学校法の再改正と、5月に地方統一選挙を控えていることから、選挙区割りや減税か増税かの論議が今後の争点になるものとみられています。

・金大中前大統領は「北韓が第2の中国になることを願っている」と述べました。ドイツの日刊紙、フランクフルト・アルゲマイネ紙が30日報道したところによりますと、金大中前大統領はこの会見で、「北韓は政治体制はそのまま維持しても、経済体制は開放して第2の中国になってほしい」と述べました。そして北韓に対する融和政策について「太陽政策によって南北分断後初めて南北首脳会談が実現した。今は多くの人たちが南北が平和に暮らしていくべきだと思うようになった。そのために今年の4月に南北をつなぐ鉄道で北韓を訪問したい。鉄道工事は終わっているものの、まだ南北間を走っていない鉄道を利用した私の北韓訪問が実現すれば、韓半島統合の象徴になるだろう」と述べました。また米朝関係について「北韓はアメリカとの関係を改善し、経済も改善させたいという目標を持っている。この目標が達成されれば、核兵器にこだわらないと思う。北韓が核兵器開発計画を完全放棄し、アメリカは北韓に対して体制を保証する取り引きが必要で、互いに不信感が高いので、互いに同時に行われるべきだ」と述べました。

・ブッシュ大統領は1日、今年1年間の施政方針を示す一般教書演説を行い、北韓について自由のない国の一つだと指摘しました。ブッシュ大統領は連邦議会上下両院の合同会議での一般教書演説で「世界の半数の人たちは民主主義の国家で暮らしているが、シリア、ミャンマー、ジンバブエ、北韓、イランのような自由のない国々もあり、これらの国の自由が必要だ」と名指しして批判しました。ブッシュ大統領のこの日の北韓に対する発言は、2期目のブッシュ政権の発足とほぼ変わらないものと受け止められています。ブッシュ大統領は2002年の一般教書演説では北韓に対して「悪の枢軸」、2003年には「無法政権」、2004年には「世界でも最も危険な政権」と表現していました。

・韓国の金融機関に対するインターネット・バンキングの割合が窓口業務件数を初めて上回りました。韓国銀行が1日まとめた韓国でのインターネット・バンキングの利用状況によりますと、去年1年間に、韓国の20の金融機関でインターネット・バンキングを通じて業務を行った割合は31.6%でした。これに対して窓口での業務は2002年の40%から去年は30.1%と下がり、初めてインターネット・バンキングが窓口業務件数を上回りました。またインターネット・バンキングの利用者は2674万人で、国民の半分以上はインターネット・バンキングを利用している勘定となりました。このうち携帯電話を利用したモバイル・バンキングは2.6%に過ぎませんでしたが、1日の利用件数は平均28万7000件で、前の年に比べて2倍以上の伸び率となっており、今後、モバイル・バンキングが急速に増えていくことが予想されます。

・三星グループの中核的会社の三星物産がM&A(敵対的企業買収)を受けると偽りの情報を流して、株価を吊り上げ、不法な利益を得たイギリス系のファンド会社が証券取引法違反の罪で検察に摘発され、31日、略式起訴されました。ソウル中央地方検察庁 金融調査部の調べによりますと、イギリス系のファンド会社「ヘルメス」は、2004年11月、三星物産に対してM&A(敵対的買収)をかけようとしている会社があるという偽りの情報を流し、株価が値上がりしたところを見計らって、手持ちの三星物産株を売却し、292億ウォンの利益を手にしました。しかしこのM&Aの話は全くなかったことから、市場からの情報で政府の証券先物委員会が検察に告発したものです。

・ソウルでの生活費は世界で13番目に高いことが分かりました。イギリスの経済専門調査機関のエコノミスト・インテリジェント・ユニットが世界の127の都市の生活費を比較調査したところによりますと、ニューヨークでの生活費を100とした場合、韓国は110となり、世界で13番目に物価が高くなっています。ソウルは2004年8月の同じ調査で33位、去年3月には25位、去年8月に16位と、調査する度に物価が高くなっています。

・今度の旧正月連休で、KTXを利用した人が去年に比べて大幅に増えたことが分かりました。韓国鉄道公社によりますと、先週27日から31日までの間のKTXの利用者数は70万5000人と、去年の旧正月連休の時に比べて36%も増えました。中でも旧正月当日の29日の利用者数は15万人と、KTX開通以来の最高となりました。これは今年の旧正月連休が日曜と重なるわずか3日間と短かったため、時間が短縮できるKTXを利用した人が多く、鉄道公社が列車を増発したうえ、立ち席券まで発売したことによるものとみられています。

・韓国で開かれている国際映画祭の中で、釜山映画祭が運営や成果など全般的にみて最も優秀であるという評価を文化観光部がまとめました。文化観光部は、国が3億ウォン以上を支援する韓国の国際映画祭7つを対象に46項目にかけて評価したところ、釜山映画祭、ソウル女性映画祭、全州映画祭の順で優秀であることが分かりました。

・携帯電話の電話番号を案内するサービスが1日から始まりました。韓国通信事業者連合会は、携帯電話番号のインターネット案内サービスのホームページ(www.m114.or.kr)を通じて、携帯電話の番号案内を始めました。これは携帯電話の利用者が自分の番号を他人に知らせても良いと申請した場合に限って、案内番号として登録されるもので、他人に知らせたくない場合は、これまでどおり案内サービスのデータベースには登録されません。

・韓国の青少年代表出身のサッカー選手李ホジン(24)が、スペインのプリメラリーグのラシン・サンタンデールに進出することになりました。契約期間は2009年まで、背番号は25番です。

・韓国外換銀行が公示した1日の為替レート、日本の円100円は、820ウォン32銭で、前日に比べて55銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは961ウォンで、前日に比べて3ウォン60銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1375.97で、前日より23.86ポイント下落しました。

・1日のソウルは晴れ、午後3時の気温はプラス5度ちょうどでした。2日は冷たい大陸高気圧の影響を受けて、全国的におおむね晴れですが、風も強くなって冷え込むでしょう。2日の予想最低気温は氷点下12度から氷点下1度、日中の最高気温は氷点下3度からプラス7度という予報です。