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1月31日火曜日

・4年に一度の地方選挙が今年5月31日に一斉に行われますが、これを前に広域市の市長と道知事の選挙に立候補するための予備候補の届け出受け付けが、地方選挙120日前にあたる1月31日から始まりました。これは2004年3月の選挙法改正で作られた新しい制度で、新人は現職に比べて自己PRの機会が少ないため予備候補として届け出ると、▼選挙事務所を開設し、▼Eメールで有権者に広報メールを送り、▼1回に限って広報資料を郵送できます。そして国会議員が予備候補になる場合は、議員を辞任しなければならず、現職の広域市長や知事は辞職する必要はありませんが、届け出た時点から投票日までの間、団体長としての権限を副団体長に代行させなければなりません。

・ハンナラ党の政策委員会議長の孟亨奎議員が31日、ソウル市長選挙の予備候補に届け出るため国会議員を辞任しました。5月の地方選挙に立候補する意思を表明した与野党の現職国会議員のうち、議員を辞任したのは孟亨奎氏が初めてです。

・与党ウリ党の柳在乾臨時議長が私立学校法の再改正に否定的な立場を示しました。柳在乾ウリ党臨時議長は、31日、記者会見し、「2月の臨時国会は社会の両極化の解消をはかるため社会的な大妥協を成し遂げる出発点にしなければならず、国会で責任ある論議を進めなければならない」として、特別委員会の設置を提案しました。さらに改正私立学校法の再改正について柳在乾議長は、常任委員会で論議することになっているが、12月の私立学校法の改正は正当な方法で成立したものであり、今回の再改正で根本的な趣旨を損ねるつもりはないとして、再改正に否定的な立場を示しました。

・野党ハンナラ党は、与党ウリ党が暮れの国会で改正私立学校法を強行に可決したことに反発し、国会への登院拒否をするとともに、国会外でウリ党の暴挙を糾弾する運動を繰り広げていましたが、これを中止することになりました。

・1人、または2人世帯の勤労所得に対する追加控除を来年からなくすことが検討されています。財政経済部の金ヨンミン税制室長は31日、「少子高齢化や社会安全網の構築に必要な財源10兆5000億ウォンを作るために、1人や2人世帯の追加控除を来年からなくして、年間5000億ウォンの財源を新たに作る計画だ」と述べました。

・外交通商部のスポークスマンは、日本の麻生外相が28日、「天皇の靖国神社参拝が最高だ」と主張したことについて30日、論評を出し、「日本の侵略の歴史を正当化し、美化しようとするものであり、極めて遺憾に思う」と述べました。そのうえで、外交通商部のスポークスマンは、日本の外交責任者は、近隣諸国との関係を度外視した間違った発言を即刻撤回し、正しい歴史認識のもとで国際的平和と協力のため努力することを強く求めました。

・盧武鉉大統領は、27日、次官8人と次官級の外庁の長ら7人の合わせて15人を任命しました。

・政府は、6カ国協議の韓国首席代表を務めた宋旻淳外交次官補を青瓦台の安全保障政策室長に任命したのにともなって31日、後任に、国家安全保障会議の尹炳世(ユン・ビョンセ)政策調整室長を任命しました。尹炳世外交次官補は、今年53歳、1977年に外務部に入り、長官補佐官、北米1課長、ジュネーブ代表部公使、アメリカ駐在公使を経て2004年8月から国家安全保障会議の政策調整室長を務めていました。尹炳世次官補が6カ国協議の首席代表になるかどうかはまだ決まっていません。

・盧武鉉大統領は、30日、アメリカで死去した世界的なビデオ・アーチスト 白南淳(ペク・ナムジュン)さんの遺族に弔電を送って哀悼の意を表しました。弔電の中で盧大統領は、「故人はビデオアートの創始者として韓国人の創意性と芸術性を世界にアピールされました。限りない挑戦と実験精神は感動そのものでした。故人は韓国人の誇りとして永遠に記憶されるでしょう」と白南淳さんの死をいたみました。

・アメリカ・フロリダ州の自宅で亡くなった故白南淳さんの遺骨は、韓国、アメリカ、ドイツに分骨される見通しです。

・京畿道は、白南淳さんが亡くなっても龍仁市に建設する予定だった「白南淳美術館」を予定どおりに進める計画を明らかにしました。「白南淳美術館」の建設を推進している京畿文化財団は、龍仁市キフン区に289億ウォンをかけて来年10月の完成を目標に、地上2階、延べ5300平方メートルの白南淳美術館を建設する計画を進めており、白南淳さんが生前に制作した60点あまりの作品を展示する予定です。

・午後8時以降に病院で診察を受けたり、薬局で調剤を受ける場合に支払う夜間加算料金が、2月1日からは午後6時からと、2時間繰り上げられることになりました。夜間加算料金は、診療費や調剤料金の30%を上乗せする制度で、保健福祉部は、こうした改正案を2月1日から施行すると30日、発表しました。このため2月1日からは昼間、病院で診療を受けて処方箋をもらった場合も、夕方6時以降に、薬局に薬をもらいに行くと調剤料金の30%の加算料金がつくことになります。

・百貨店の売り上げが、内需の回復で去年、3年ぶりに増加に転じました。統計庁によりますと、去年一年間の百貨店全部の売り上げ額は、17兆1000億ウォンで前の年より4%増えました。百貨店の売り上げは、内需の低迷と大型ディスカウントショップの躍進で2002年の17兆8000億ウォンを境に、2年連続下降していましたが、3年ぶりに増加に転じたものです。

・企業の役員10人のうち4人は理工系出身であることが分かりました。科学技術部によりますと、去年末の時点で、全国676社の上場法人の役員8482人の専攻を分析した結果、理工系出身が39.8%で最も多く、続いて商業経済系37.7%、人文系12.2%、法律政治系の順でした。

・韓国映画の時代劇「王の男」が、旧正月連休中に観客動員数800万人を超え、1000万人に迫る勢いをみせています。

・韓国外換銀行が公示した31日午後3時の為替レート、日本の円100円は820ウォン87銭で、先週の金曜日に比べて、12ウォン79銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、964ウォン60銭で、先週の金曜日に比べて6ウォン20銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1399.83で、先週の金曜日より15.27ポイント上昇しました。

・31日のソウルは曇り、午後3時の気温は、プラス6度でした。1日は気圧の谷の影響を受けた後、次第に回復し晴れ間が見える見込みです。1日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下5度からプラス5度、日中の最高気温はプラス3度から9度の予報となっています。

1月30日月曜日

・与党ウリ党と野党ハンナラ党は30日、私立学校法の再改正を国会で協議することとなり、来月1日から臨時国会を開くことで合意しました。ともにこのほど就任したウリ党の金ハンギル院内代表とハンナラ党の李在五(イ・ゼオ)院内代表は30日、与野党合同のソウルの北漢山登山を行い、国会の行き詰まり状況の打開策について協議しました。その結果、来月1日から臨時国会を開いて、ハンナラ党が私立学校法の再改正案を提出すれば、教育委員会などで話し合うことになりました。国会は去年の通常国会最終日の12月9日、与党が単独で改正私立学校法を成立させたことにハンナラ党が強く反発して登院拒否を続けていましたが、これでようやく正常に戻る見通しとなりました。

・韓国の造船業界が去年1年間の受注量、手持ち工事量、建造量で世界1位だったことが分かりました。世界の造船と海運市況を分析するイギリスのクラックソン社が去年1月から12月までの世界の船舶受注量、手持ち工事量、建造量を調べたところ、韓国がいずれも1位となりました。受注は韓国が造船業界が使うトン数で1450万CGTとなり、世界の38%を占めて、2位のEU=ヨーロッパ連合の850万CGTのほぼ倍となりました。また受注残量をあらわす手持ち工事量では3970万CGTで世界のシェアの38%を、去年1年間の建造量では970万CGTと全体の36%を占めました。韓国は受注量では2000年から、建造量では2003年から世界1位を続けています。

・現代自動車グループが忠清南道唐津(タンジン)郡に建設する大規模な製鉄所の計画が地元自治体の承認を受け、韓国で3ヵ所目となる、鉄鉱石から鋼材を作る高炉2基を備えた一貫製鉄所が建設されることになりました。現代自動車グループの現代INIスチール社が提出していた唐津地区での一貫製鉄所建設計画が、このほど忠清南道から承認されました。計画によりますと、 現代INIスチール社はすでに買収している元の唐津製鉄の工場の隣接地316万平方メートルに、2011年までに5兆ウォンをかけて粗鋼年産350万トンの高炉2基を建設します。このうち1基は2010年に操業を始めることにしています。

・中学・高校での国定教科書がなくなる見通しです。教育人的資源部は学校の教科書の選択の幅を広げ、教科書の質を高めるために小学校の教科書は段階的に、中学・高校は原則的にすべての科目について次の改訂時期の2010年から検定教科書を拡大していくことになりました。検定教科書は民間会社が制作して教育人的資源部の検定を受ける仕組みで、これまでも4、5年周期で改訂されてきました。

・全羅北道群山市の沖合いに建設を進めているセマングム干拓工事の堤防の締め切り工事が、3月下旬に再開され、4月末に完成する見通しとなりました。セマングム干拓事業は環境が破壊されると主張する環境市民団体が工事差し止め訴訟を起こし、去年2月、ソウル行政裁判所で原告勝訴の判決の後、工事が中断されていましたが、去年12月、ソウル高等裁判所で原告敗訴の判決が出たことから、農林部は工事再開を決めていました。そして韓国農村公社 セマングム事業団は、2月に土石など資材を準備して、3月24日から最後に残った堤防の2.7キロをつなぐ工事を4月末完成をめどに行う予定だと発表しました。

・去年12月に試作品の発射試験に成功した射程距離150キロの韓国製巡航ミサイルが、イージス駆逐艦などに装備されることになりました。韓国海軍によりますと、韓国の技術で研究開発された艦対艦巡航ミサイルを、実戦配備されている4200トン級の駆逐艦KDX−2や、2008年に完成する7000トン級のイージス艦に装備する計画です。

・北韓の金正日国防委員長の妹の夫で側近の張成沢(チャン・ソンテク)氏が2年ぶりに公式の場に姿を現し、2004年初めに受けた処罰から復帰したものとみられます。これについて北韓消息筋は、「張成沢第1副部長は去年暮れに復帰した。しかし組織指導部ではなく、首都建設部の第1副部長に任命されたとみられる」と話しています。

・文化観光部は、全国の博物館に保管されている文化財をインターネット上で楽しめる総合検索サービス「Eミュージアム」をこのほど開設しました。「Eミュージアム」はこれまであった「博物館総合情報案内」のホームページを大幅に改めたもので、文化財庁、国立中央博物館など文化財関連機関105カ所の文化遺産と展示品63万件についての解説と映像が検索できます。

・世界的なビデオ・アーチスト 白南淳(ペク・ナムジュン)さんが30日、アメリカで死去しました。74歳でした。白南淳さんは韓国時間で30日午前、フロリダ州マイアミのマンションで、夫人のくぼた・しげこさんと看護師が見守る中、息を引き取りました。葬儀は数日後、ニューヨークのマンハッタンで行われる予定です。

・香港で開かれているカールスバーグカップ・サッカー大会に出場している韓国のワールドカップ代表チームは旧正月の29日、ドイツ大会出場国で、FIFAランキング20位のクロアチアと対戦し、2対0で快勝しました。韓国は試合開始まもなくは体格のよさとワイルドなプレーのクロアチアに押され気味でしたが、前半36分に金東進(キム・ドンジン)がミドルシュートを決めて先制し、さらに後半4分には李天秀(イ・チョンス)が追加ゴールを決めて、そのまま逃げ切り2対0で勝ちました。

・日本のプロサッカーJリーグで活動していた 崔龍洙(チェ・ヨンス)選手が韓国KリーグのFCソウルに入団することが決まりました。FCソウルは30日、 崔龍洙選手とコーチ兼選手契約を結んだと発表しましたが、年俸など具体的な契約条件は明らかにしませんでした。崔龍洙選手は2001年に安養LGから日本のジェフユナイテッド市原に移籍し、2003年に京都パープルサンガ、去年はジュビロ磐田で活躍してきました。

・30日は旧正月の連休で、取り引きはありません。27日の終値は、日本円100円が833ウォン66銭で、アメリカドル1ドルは970ウォン80銭でした。韓国株式市場の総合株価指数も旧正月連休で取り引きはありませんでした。

・30日のソウルは薄曇り、午後3時の気温は8度1分でした。31日は南西からの気圧の谷の影響を受けて、全国的に次第に曇りのち雨または雪となるでしょう。31日の予想最低気温は氷点下4度からプラス5度、日中の最高気温はプラス3度から12度という予報です。

1月28日土曜日

・与党ウリ党の新しい指導部を選ぶ来月18日の全党大会を前に、議長選挙の候補者の登録が27日締め切られ、9人が立候補しました。立候補したのは、鄭東泳前統一部長官、金槿泰前保健福祉部長官、金斗官大統領政務担当特別補佐官ら9人です。ウリ党は来月2日に予備選挙を行って候補者を8人に絞り、18日の全党大会で最多得票者を党の議長に、2位から5位までを党最高委員に選ぶことにしています。

・イラクの多国籍軍司令部に韓国軍の将官が初めて派遣されることになりました。韓国軍合同参謀本部の関係者は、28日、イラクの多国籍軍司令部の要請で、民軍作戦処長に近く准将に進級する予定の金グッファン大佐を4月末頃、派遣すると発表しました。多国籍軍の民軍作戦処長は、イラクの選挙支援と国への協力団体への支援、各種の再建事業などの業務を総括する要職です。

・潘基文外交通商部長官は、スイスのダボスで開かれている世界経済フォーラムに出席し、27日、アメリカのCNN放送と行った会見で、北韓は来月中に6カ国協議に復帰するとみられると述べました。その根拠として潘基文長官は、最近アメリカとの間で合意した東北アジアで紛争が置きた場合に韓国駐留アメリカ軍を紛争地域に派遣するという戦略的柔軟性は、北韓の内部状況とは全く関係がなく、次に、北韓が現在、6カ国協議をボイコットする口実としてあげているアメリカによる金融制裁は、経済制裁措置ではなく違法行為に対する制裁措置であるため、これが6カ国協議の妨げになってはならないと考えているとしています。

・ES細胞論文をねつ造したとされるソウル大学の黄禹錫教授が、民間からの後援金79億ウォンを個人口座で管理し、ここから不明朗な支出もあったのではないかとみられています。黄禹錫教授の研究費について監査を行っている監査院によりますと、黄禹錫教授の個人口座に、三星とSKから受け取った30億ウォンずつと、黄禹錫後援会からの支援金19億ウォンの 合わせて79億ウォンが入り、黄教授はこの口座を管理するために女子職員を雇って会計を任せていたということです。監査院は、27日、黄禹錫教授を呼んでこの個人口座から政治家への献金や黄禹錫教授の指示で論文の写真をねつ造したアメリカピッツバーグ大学の金ソンジョン研究員に渡した5万ドルも支出されたのかどうか調べた模様です。

・全国公務員労働組合が28日から合法化されました。公務員労働組合に加入が認められる公務員は国家公務員と地方公務員合わせて92万人のうち、29万人です。警察官、消防署員、国家情報院の職員、そして5級以上の幹部公務員は組合への加入が禁じられており、市・郡・区の6級以上の幹部公務員も加入できません。労働組合は、国家公務員の場合、政府、国会、裁判所など機関別に、地方公務員は、市・郡・区、教育公務員は広域市と道を単位として設立できることになっています。

・去年2005年に北韓を訪問した韓国人は8万7000人と、9年連続増えました。統一部によりますと、去年一年間に、金剛山観光を除いた北韓訪問の韓国人は8万7028人でした。これは前の年の2万6213人と比べますと、3.3倍も増えています。これによって去年末までの北韓訪問者は、累計で16万8500人となりました。

・お年寄りや障害者のための交通移動促進法が28日から施行され、今後、全国の地下鉄に障害者やお年寄りのための専用車両が設けられるとともに、障害者や高齢者専用のタクシーを置くことが全国の地方自治体に義務づけられました。交通移動促進法によりますと、今後、新しく導入されるすべての地下鉄の車両に、お年寄りや障害者のための専用車両を1両、車いす利用者のための空間を2カ所以上設置することを義務づけています。また現在運行されている車両は、5カ年計画で改修し、2011年までに段階的に専用車両を設置するようにしました。また、現在、ソウルなど一部で運営されている高齢者や1級と2級の障害者が利用できる障害者シャトルバスや専用コールタクシーが全国の地方自治体で拡大実施されることになりました。

・日本の植民地時代に、日本に強制徴用されて死亡した軍人や軍属の遺骨返還問題を協議する韓日実務者協議が27日、東京で行われ、遺骨が保管されている日本の寺院の調査を行う方向で調整を続けることで合意しました。寺院の調査については、去年11月にソウルで行われた審議官会議で2005年中に取り掛かることで両国が合意していましたが、日本側の準備不足で実現しませんでした。

・少子高齢化が進んでいる中で、韓国の小学生全体の数がこの15年間に80万人以上減ったことが分かりました。

・臓器移植を必要とする患者のための臓器が大幅に足りないことが分かりました。保健福祉部が国会に提出した資料によりますと、1月中に韓国で必要な臓器の数は、1万5000個なのに対して、供給された臓器は2000個に過ぎませんでした。必要な臓器は、腎臓が5800で最も多く、角膜3600、骨髄3000あまりとなっています。

・宝くじの当選金の支払い期限がこれまでの90日以内から180日以内に延長されます。国務総理傘下の宝くじ委員会は、27日、こうした内容の「宝くじ基金法」を改正し、30日から施行すると発表しました。宝くじ委員会の関係者は、「宝くじに当選した人の中で期限を逃して当選金をもらえなかったケースがたまにあったが、支払い期限が2倍に延長されたので当選金を逃すケースはなくなると思う」と話しています。

・今年の旧正月は、平年より気温が高く穏やかな連休になる見込みです。しかし連休最終日の30日は、地域によっては雨や雪の降る所があるでしょう。気象庁は、旧正月連休が終わって来月1日からは、冷たい大陸高気圧が近づいて再び気温が下がり風も強く、寒い日が続くとみています。

・旧正月の「ソルナル」連休の間、韓国の伝統衣装「韓服」を着ている人は国立中央博物館や古宮を無料で入場できます。

・28日は、土曜日のため取り引きはありません。前日27日の終値は、日本円100円が833ウォン66銭で、アメリカドル1ドルは970ウォン80銭でした。韓国株式市場も取り引きはありません。

・28日のソウルは晴れ、正午の気温は、プラス3度4分でした。29日日曜日も引き続き、全国的に晴れますが、弱い気圧の谷の影響で午後遅くから次第に雲が広がる見込みです。29日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下7度からプラス2度、日中の最高気温は、プラス4度から12度の予報です。

1月27日金曜日

・28日からの旧正月連休を前に、27日午後から故郷への帰省が始まり、全国の高速道路が混雑し始めています。韓国道路公社は、今度の旧正月連休の間、全国で6405万人が移動するものと推定し、このうち高速道路を利用する車は1500万台にのぼるとみています。27日昼過ぎにソウルを出発して地方に向かった帰省客は、釜山までが5時間50分、光州までは4時間40分、東海岸の江陵までは3時間半と、まずまずの時間で帰省できたものとみられ、帰省のピークは28日になる見込みです。鉄道公社は27日から31日までの5日間に臨時列車を増発しますが、乗車券はほぼ売り切れ、また空の便も、27日と28日は全路線で完売となっています。

・盧武鉉大統領は、27日発表した旧正月にちなむ国民へのメッセージで、今年は低所得層が肩に力が入る年になるよう最善を尽くすと語りました。盧大統領は、物価と不動産を安定的に管理してよい働き口を多く作り出し、今年に限らず未来に向けて必ずしなければならないことは責任を持ってやり遂げたいと述べました。盧武鉉大統領はまた、家族ほど偉大な力になるものはないとして、互いに激励し合って新たな自信を充電する実りある旧正月連休になることを期待すると述べました。

・今月初めにお目見えした新しい5000ウォン札がお年玉用として人気を集め、旧正月前に供給された新5000ウォン札は去年の同じ時期の3倍に増えました。

・設備投資の増加率が二ケタ台を維持するなど景気が回復局面に向かっています。統計庁がまとめた去年12月と、第4四半期の産業活動動向によりますと、去年12月の産業生産は一年前より11.3%増えて、前の月の12.1%に続いて2カ月連続、二ケタ台の増加率を維持しています。また去年第4四半期の産業生産増加率も10.6%と、2004年の第3四半期以来、最も高くなっています。また去年12月の消費財の販売は、新車発売の効果と特別消費財の減免還元措置で乗用車の販売が増えたことから、2002年10月以後、最高の9.4%の伸び率をみせました。また設備投資も特殊産業用機械と自動車に対する投資が増えて、去年1月以来初めて二ケタ台を回復しました。統計庁は、このように生産が増加し消費も増加局面にあることから、全般的に景気回復の流れが続いているものと分析しています。

・政府は、一定の割合で韓国映画の上映を義務づけた映画のスクリーン・クォーター制度を現在の年146日以上から半分に減らす方針を決めたことを受けて、向こう5年間に4000億ウォンの基金を韓国映画産業の育成にあてる計画を27、発表しました。鄭東采(チョン・ドンチェ)文化観光部長官が記者会見で発表したところによりますと、映画発展基金4000億ウォンのうち、2000億ウォンは国庫から支出し、残りの2000億ウォンは、映画館の入場料に5%の賦課基金を新設して得られる収益でまかなう計画を明らかにしました。

・アメリカのブッシュ大統領は27日、ホワイトハウスで行った記者会見で、北韓がアメリカの偽ドルを製造し流通していたとされる問題について、「妥協はあり得ない」とする見解を示しました。ブッシュ大統領はこの中で、「アメリカの北韓に対する金融制裁は、不法行為によって稼いだ金の移動を封じるものであり、経済制裁とは違う」と語りました。その一方でブッシュ大統領は、「北韓の核問題を協議する6カ国協議を進展させることが大事であり、北韓が会議に参加することが何よりも重要だ」として、6カ国協議の進展のために北韓によるアメリカの偽ドル問題を譲る意思のないことを明らかにしました。

・アメリカのライス国務長官も、北韓に対して、無条件に6カ国協議に応じるよう再度要請しました。ライス国務長官は27日、ロイター通信と行った会見で、北韓が条件をつけなければアメリカは即刻、6カ国協議を再開する準備が整っているとして、こうしたアメリカの立場を北韓の金桂冠外務次官を通じて北韓に伝えたと述べました。

・最近のドル安を受けて韓国と日本が打開策を論議する高級対話チャンネルが設けられることになりました。財政経済部は27日、来月4日に東京で、韓悳洙副総理 兼財政経済部長官と、谷垣財務相が初めての財務相会議を開き、両国の経済懸案について協議することになっていると明らかにしました。

・外国人投資家が去年一年間に、韓国の証券市場で得た収益を海外に送金した金額が過去最高となりました。韓国銀行によりますと、去年一年間の外国人による証券投資をみますと、全部で1480億8000万ドルが韓国に入ってきて、1505億1000万ドルが海外に持ち出されたことから、24億3000万ドルの利益金が海外に流出したことが分かりました。

・28日から合法化される全国公務員労働組合は、25日と26日の両日、組合員を対象に投票を行った結果、2大労総のうち、民主労総=全国民主労働組合総連盟に加盟することが決まりました。これで民主労総は、組合員数が80万人を超えることになり、78万人の韓国労総を2万人近く上回って、韓国第1の労働組合連合となることになりました。

・ベトナム戦争に参加した韓国軍兵士らが枯葉剤の後遺症で被害を受けたとしてアメリカの枯葉剤製造メーカーを相手どって起した訴訟で、裁判所が製造メーカーの責任を初めて認める判決を出しました。ソウル高等裁判所は、27日、ベトナム参戦韓国軍兵士と家族2万人が、枯葉剤製造メーカーの「ダウケミカル」と、「モンサント」を相手取って起こした訴訟で、時効だとする一審判決を退け、原告一部勝訴の判決を言い渡しました。しかし韓国の裁判所の判決にアメリカのメーカーが従うことは考えにくく、今後の展開が注目されます。

・大法院は、京畿道広州市の共同住宅建設許認可と関連し収賄罪に問われていた金容圭京畿道広州市長に対して、懲役6年、追徴金3億ウォンの刑を確定しました。これによって金容圭広州市長は、公職選挙法と地方自治法によって市長の職を失い、今後10年間、非選挙権を制限ことになります。

・黄禹錫教授チームの研究費を監査中の監査院は、27日、黄禹錫教授を呼んで調査を行っています。監査院は、ソウル大学と科学技術部の会計調査で分からない部分について黄禹錫教授を呼んで調査を行っているということです。監査院の関係者によりますと、黄禹錫教授は政府による支援金以外に個人的な後援金の会計処理のため10年前から女子職員を採用していた。この職員が処理した会計が適切かどうかについて調べる必要があるとしています。

・忠清北道忠州市の空軍基地でF16戦闘機が離陸直後に墜落しました。27日午前10時前、忠州市にある空軍基地で第19戦闘飛行団所属のF16C戦闘機1機が離陸直後、基地の内側へい付近に墜落しましたが、操縦士は脱出に成功し軽いけがを負っただけでした。ほかにけが人はいません。空軍は、事故原因が分かるまでこの戦闘機の飛行を中止しました。F16戦闘機は2002年9月にも忠清南道ソサン付近で墜落しています。F16Cは、1986年からアメリカから1機103億ウォンで導入しましたが、これまでに7機が墜落しています。

・朝鮮王朝最初の宮廷芸人を描いた韓国映画の時代劇「王の男」が、封切り29日目に観客動員数700万人を超えました。

・韓国外換銀行が公示した27日午後3時の為替レート、日本の円100円は833ウォン66銭で、前日より4ウォン14銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、970ウォン80銭で、前日より1ウォン80銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1384.56で、前日より31.81ポイント上昇しました。

・27日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、プラス5度でした。28日も引き続き、高気圧の影響で全国的に晴れる見込みです。28日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下10度からプラス1度、日中の最高気温は、プラス3度から11度の予報となっています。

1月26日木曜日

・ハンナラ党の朴槿恵代表は、26日、党本部で、年頭記者会見を行い、社会の両極化を解消するための財源として税金を引き上げるとする政府方針に改めて反対する考えを明らかにし、「小さな政府」の実現を求めました。朴代表はこの中で、社会の両極化の解消について、「ハンナラ党は盧武鉉政権の財政拡大政策に反対する」と述べ、「財政拡大によって、両極化を解消する方法は、結局、若者にばく大な借金を転化することになり得る。政府は税金の無駄遣いをなくし、政府の構造調整を行うべきだ。ハンナラ党は、中産階層や低所得層のための果敢な減税政策の実現のために努力していきたい」と述べました。また北韓のドルの偽札問題については、「これは明らかな国際的犯罪行為であり、6カ国協議とは別の問題であることを政府ははっきりさせ、北韓がこの問題を6カ国協議再開拒否の口実にしないように努力すべきだ」と述べました。さらに改正された私立学校法については、「国民が共感できるよう与野党の合意のもとで法律を再改正し、国会を正常化させよう」として、30日に予定されている与野党の新しい院内代表の山登りを兼ねた交渉結果を見守りたい」と述べました。

・野党ハンナラ党は、黄禹錫教授事件と、次期警察庁長に金を送っていた司法ブローカーの事件を国会で調べる国勢調査を行うべきだと、与党側に求めました。与党ウリ党の金ハンギル院内代表は、25日、就任あいさつのためハンナラ党を訪れ、李在五(イ・ジェオ)院内代表と会い、去年暮れの私立学校法改正に反対して登院拒否を続けているハンナラ党議員の国会への出席を求めました。これに対して、ハンナラ党の李在五院内代表は、与野党の対決構図がさらに深刻にならないように対話に臨む考えを明らかにし、私立学校法の再改正について、与党に協力するよう求めました。李在五ハンナラ党院内代表はこれとともに、黄禹錫教授事件と司法ブローカー事件の2つについて、国会で真相を明らかにする国政調査を行うこと、低所得者層の生活向上のための特別委員会を国会に設置することを提案しました。

・韓国の警察のトップである次の警察庁長に指名され、その後、司法ブローカーから金をもらっていた疑いがもたれていた崔光植(チェ・グァンシク)警察庁次長が、25日、急きょ希望退職を申請し、次の警察庁長には、李宅淳(イ・テクスン)京畿地方警察庁長(53)が内定しました。警察庁によりますと、崔光植(チェ・グァンシク)警察庁次長が25日、希望退職を申請し、その後任として、李宅淳京畿地方警察庁長を内定し、近く国会での人事聴聞会を経て、新しい警察庁長として正式に任命される見通しです。一方、司法ブローカーからカネをもらっていたのではないかとされている崔光植(チェ・グァンシク)警察庁次長は現在、検察の取り調べを受けていることで、希望退職が認められるかどうかは、検察の捜査が終わってから決まるものとみられています。

・政府は韓国映画の年間上映日数の割り当てを146日以上と義務付けた映画のスクリーンクォーター制を、半分に減らす方針を決めました。韓悳洙(ハン・ドクス)経済担当副総理は、26日の記者会見で、「WTO=世界貿易機関の交渉やFTA=自由貿易協定の交渉の過程で、スクリーンクォーターのような制度が壁になるとすれば再考する必要がある」として、「今年7月1日から韓国映画の上映日数の割り当てを、これまでの年間146以上から半分の73日以上に減らすことにした」と発表しました。韓悳洙経済副総理はしかし、「韓国の映画産業が今後も国の重要な産業として育成するよう積極的に支援していきたい」としており、政府は今後の映画産業支援策を、27日に発表することにしています。これに対して、韓国の映画監督や俳優、関係者らによる「映画人対策委員会」は、「反文化的なクーデターだ」と強く反発しており、今後、あらゆる手段を使って抗議デモを行うことにしています。

・北韓の金正日国防委員長が今月、中国を訪問した際に、北京で、健康診断を受けていた情報が入ったと、日本の産経新聞がソウルの情報消息筋を引用して、26日、報じました。それによりますと、金正日国防委員長は先の中国訪問の際、北京の人民解放軍301病院で、心臓と肝臓の検査を受けており、最近、酒を控えているということです。

・高速鉄道や高速道路の開通で、国内線航空の利用客は去年、大きく減ったことがわかりました。建設交通部が発表した去年の航空機輸送実績によりますと、本土と済州島を結ぶ路線は、一昨年より1%増えましたが、本土内の各地を結ぶ路線の客は、一昨年より9%減りました。中でも高速鉄道のKTXが頻繁に走っているソウルの金浦と大邱の間の空の利用客は去年、41万5000人あまりで、一昨年より71%も減り、金浦−金海路線は一昨年に比べて25%減っています。空港別の利用客は、金浦、済州、金海、光州、蔚山の5つの空港は年間100万人を超えていますが、木浦、襄陽、原州の3つの空港は、その10万人にも満たない状態となっています。

・三星電子と日本のソニーが共同で、液晶パネルの第2工場を新設する方向で交渉に入っていると、日本経済新聞が26日報じました。それによりますと、2つの会社は韓国に新設する第2工場に、併せて3000億円を投資するものとみらており、ここでは「第8世代」と呼ぶ最新鋭製造ラインを設置して、2007年中の稼動を目指すということです。三星電子とソニーは一昨年2004年の4月に、それぞれ1000億円ずつ出資して、韓国の忠清南道牙山(アサン)市に液晶パネルを作る合弁会社の「S−LCD」を設立して、去年4月から「第7世代」と呼ばれる液晶パネルの生産を始めており、第2工場はこの隣接地になる可能性があります。両社は今後、パネルの共同開発など、一段と踏み込んだ提携関係を築くことも検討している模様です。

・イタリアのトリノでの冬のオリンピックに出場する韓国代表チームの結団式が、25日、ソウルのオリンピック公園内のホテルで行われました。結団式には、ショートトラックなど9つの種目の選手70人と役員29人、そして李海チャン(イ・へチャン)国務総理、大韓オリンピック委員会のキム・ジョンギル委員長らが出席し、10位以内を目指して、善戦を誓い合いました。韓国選手団は来月3日、トリノに向かうことにしています。

・サウジアラビアで行われた、サッカーの4カ国国家代表チームによる親善試合で、18日、韓国はフィンランドと戦い、1対0で勝って、新年に入って初めての勝利を収めました。サウジアラビアのリヤドで、18日夜行われたこの試合、韓国は、後半2分の朴チュヨンの決勝ゴールで、1対0で勝ち、1勝1敗1引き分けで、サウジアラビア4カ国親善大会の1位となり、優勝カップを手にしました。韓国代表チームは、29日からのカールスバーグカップ4カ国大会に出場するため香港に移動します。

・韓国の今年のプロ野球は、4月8日に開幕し、1チームあたり去年と同じ126試合を行いますが、ポストシーズンのうち準プレーオフは、これまでより短く、3試合のうち2試合先に勝ったチームを勝ちとすることになりました。

・韓国外換銀行が公示した26日の為替レート、日本の円100円は、837ウォン80銭で、前日に比べて5ウォン53銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは969ウォンちょうどで、前日に比べて10銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1352.75で、前日より10.16ポイント上昇しました。

・26日のソウルは晴れ、午後3時の気温はプラス3度7分でした。27日は高気圧の圏内に入り、全国的におおむね晴れの見通しです。27日の朝の予想最低気温は氷点下10度からプラス1度、日中の最高気温はプラス3度から9度という予報です。

1月25日水曜日

・盧武鉉大統領は25日、大統領府の青瓦台で年頭記者会見を行い、税金を引き上げずに社会の両極化現象の解消に努めたいという考えを示しました。盧武鉉大統領はまず所信を述べ「政府は税出の構造調整と予算の効率化を通じて税率を上げずに高所得者の脱税を防いで、両極化現象を解決していきたい。一部の不動産価格が上昇していることは一時的な現象と思うが、政府は不動産価格の安定に向けた追加の政策を検討している」と述べました。またアメリカとの関係については「アメリカは同盟であり、お互いに言いたいことは述べ合ってさらに信頼を築いている。今年中に韓米同盟関係の将来についての共同研究と、韓国軍が戦時の指揮権を持つことについて交渉がまとまるようアメリカと緊密に協議していきたい」と述べました。
盧武鉉大統領はさらに日本との外交面でのかっ藤について「われわれの正当な要求が受け入れられるように努力する。政治・外交でも要求すべきことは要求し、拒否すべきことは拒否する外交が必要だと思う。過去の歴史問題については、世界のいろいろな国で問題解決の良い前例を残しており、それがどんな普遍的な手続きや過程を経て、世界的に承認されたのかが重要だ。小泉首相の靖国神社参拝の意味は自身が釈明したからといって、それが客観的に受け止められるものではなく、参拝行為そのものが韓国民にとってどのような意味があるのかを考慮しなければならない。このような原則が前提となってこそ、妥協と譲歩があある。そうでないと、その場しのぎに過ぎない」と述べました。

・北韓の平壌で、先月、鳥インフルエンザが発生し、人にも感染したと産経新聞が25日報道しました。産経新聞は日本政府の消息筋の話として、平壌市マンギョンデ区とデソン区など3カ所で鳥インフルエンザが発生し、鶏から女性1人が感染して赤十字病院に入院していると報道しました。北韓は鳥インフルエンザが発生した後、軍を投入して鳥インフルエンザにかかった鶏を処分しており、今月10日から中国を訪問した金正日国防委員長は中国の胡錦涛国家主席と会った際に支援を要請したということです。

・去年の韓国の経済成長率は4%となりました。韓国銀行がまとめたところによりますと、去年10月から12月の第4四半期の実質GDPは、おととしの同じ期間に比べて5.2%の伸びとなり、おととし2004年の第2四半期以来の高い伸び率となりました。この結果、去年1年間の実質GDP=国内総生産はおととしに比べて4%の伸び率と、韓国銀行の予想値3.9%よりやや高くなりましたが、おととしの伸び率4.6%を下回りました。去年の輸出増加率は9.7%で、おととしに比べて伸び率は落ちたものの、依然として好調で、民間消費も3.2%の伸びとなったことが、経済成長を牽引した形となりました。

・慶尚北道亀尾市の場を解雇された元従業員45人が25日、ソウルの外交通商部の庁舎に侵入してろう城をはかり、警察に連行されました。亀尾市のブラウン管メーカー・オリオン電気の労働組合員は25日午前、ソウル光化門世宗路でデモを行っていましたが、警備がゆるくなったすきを狙って、政府総合庁舎のへいを乗り越えて外交通商部の玄関に入り込み、30分後に全員が住居侵入の現行犯で警察に連行されました。警察はまた周辺で不法にデモをしていた組合員らも連行し、合わせて169人が警察の調べを受けています。オリオン電気の労働組合は会社がアメリカの会社に買い取られたあと、去年10月に1300人が強制解雇されたため、会社の売却に深くかかわった外交通商部の朴サンウン経済通商大使らを相手取って損害賠償請求訴訟を起こすとともに、今月16日からソウルでデモを続けていました。

・オリオン電気は世界6位のテレビブラウン管製造メーカーでしたが、経営不振のため2003年5月に日本の会社更生法にあたる法定管理に入りました。そして翌年の2004年10月にアメリカのマトリンパターソン社が入札意向を示したことから、大邱地方裁判所が優先交渉対象者と決めて、去年2月に売却に合意し、5月にマトリンパターソン社に引き渡されました。しかしこの会社は去年10月末に工場を清算して従業員1300人を解雇しました。これに対して、オリオン電気の労働組合は、マトリンパターソン社が会社を引き受ける際に、▼従業員の雇用を3年間、保障する、▼新規投資を通じて工場を正常化させる約束をしたが、それを一方的に破ったとして抗議する一方、仲介にあたった外交通商部の責任を追求しています。

・黄禹錫教授のES細胞関連の論文ねつ造事件を捜査しているソウル中央地方検察庁の特別捜査チームは、黄禹錫教授に卵子を提供してきたソウルのミズメディ病院から押収した99個の幹細胞のDNAを分析した結果、「サイエンス」論文での11個のES細胞のうち、 黄禹錫教授が存在を主張した2番と3番のES細胞は存在せず、DNAの分析結果はソウル大学の調査委員会の調査結果と一致することを確認しました。特別捜査チームは先週、ミズメディ病院が持っている幹細胞1500あまりをすべて封印して、そのうち任意に99個を選んでDNA分析をした結果、このような結果になったとしており、これで黄禹錫教授が主張した「ES細胞は何者かによってすり替えられた」とする疑惑は信ぴょう性が低くなりました。

・大邱と釜山の間をこれまでより短い距離で結ぶ高速道路 新大邱釜山高速道路が25日、開通しました。新大邱釜山高速道路は延長82キロ、往復4車線で、2001年2月に着工し、現代産業開発など民間会社8社の民間資本も参加して合わせて2兆7497億ウォンを投じて完成しました。山と谷が多い地形のため路線の40%が橋やトンネルで、これまでの慶州を通る京釜高速道路に比べて、距離で40キロ、時間で30分ほど短縮され、旧正月の帰省ラッシュの混雑もやや和らぐのではないかとみられています。

・文化財庁はソウルをユネスコの「世界歴史都市」に登録するために、朝鮮王朝時代のソウルの城壁を復元することになりました。ソウルの城壁の復元は、延長18.2キロのうち、仁王山などの2.5キロは復元させ、すでに道路になっていて復元が不可能な5.2キロについては、そこに城壁があったことを示す模様を道路の上に花こう岩で表示する計画です。文化財庁は鐘路区北岳山の大統領府青瓦台の裏山にある北大門の粛靖門(スクジョンムン)を今年4月から一般に開放することをすでに決めています。これらは盧武鉉大統領が進めている行政都市が忠清南道の燕岐・公州に完成した後のソウルを、歴史・文化の都市にしたいという意志が盛り込まれています。

・新聞や放送などで去年1年間に、最も多く使われた新しい言葉、新造語は「スクール ポリス」であることが分かりました。国立国語院が24日まとめた「2005年の新造語」によりますと、「スクール ポリス」は去年1年間、マスコミで241回と最も多く使われました。「スクール ポリス」は中学・高校での暴力を押さえ込もうと、釜山の中学・高校が始めた制度で、退職した警察官や元職員らがスクール ポリスの制服を着て学校の内外で生徒の指導にあたっています。

・韓国外換銀行が公示した25日の為替レート、日本の円100円は、843ウォン33銭で、前日に比べて7ウォン59銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは968ウォン90銭で、前日に比べて6ウォン60銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1342.59で、前日より15.76ポイント上昇しました。

・25日のソウルは晴れ、午後3時の気温はプラス3度ちょうどでした。26日は高気圧の影響を受けて全国的におおむね晴れの一日となるでしょう。26日の予想最低気温は氷点下11度から氷点下1度、日中の最高気温はプラス2度から9度という予報です。

1月24日火曜日

・与党ウリ党の新しい院内代表に、金大中政権で文化観光部長官を務めた金ハンギル国会建設交通委員長(53歳)が選ばれました。ウリ党は、臨時議長兼 院内代表だった丁世均氏が先の内閣改造で産業資源部長官に内定したことから、24日、全党大会より一足先に国会交渉のまとめ役である院内代表を選ぶ党内選挙を行いました。この結果、出席議員141人のうち88人の支持で金ハンギル議員が任期1年の新しい院内代表に選ばれました。これでウリ党とハンナラ党でともに新しい院内代表が決まったことから、改正私立学校法で与野党が厳しく対立している政局を正常化するための新しい突破口を作られるかどうかに関心が寄せられています。

・政府は、アメリカが主導して今年4月に14カ国が参加してオーストラリアで行われるPSI=大量破壊兵器拡散防止訓練にオブザーバーを派遣する方針を決めました。しかし政府は、PSI訓練に正式に参加したり、物的支援をしない方針です。政府は、去年12月に開いた国家安全保障会議常任委員会でこうした政府の方針を決め、アメリカ側に伝えました。PSIは、核兵器や生化学兵器、ミサイルなどいわゆる大量破壊兵器を輸送する船、車、航空機を事前に発見してこれを食い止めようという構想で、アメリカはこれまで韓国の参加を強く求めてきましたが、韓国は北韓との関係を考慮して参加を拒否し続けてきました。

・政府は、 今月28日から公務員労働組合が合法化されるところから24日、閣議を開いて公務員労働組合の加入範囲を規定した公務員労働組合法施行令を決めました。それによりますと、 出入国管理、少年保護、保護観察、検察事務、麻薬捜査などの業務を担当する公務員や、国家情報院の公務員、租税事件の捜査を担当する公務員や一般の捜査に従事する公務員も労働組合に加入できないように規定しています。公務員労働組合は、団体行動権を除いた団結権や団体交渉権が認められ、合法的に労働組合活動ができるようになります。

・陳大濟情報通信部長官は25日からスイスのダボスで開かれる世界経済フォーラムと、OECD=経済協力開発機構のデジタルコンテンツフォーラムに出席するため24日、仁川空港を出発しました。

・黄禹錫教授チームが2004年にサイエンスに掲載した論文の共同著者である青瓦台の朴基栄情報科学技術担当補佐官が辞任しました。

・保健福祉部は23日、黄禹錫教授チームの体細胞クローン胚研究機関としての資格を取り消す行政処分に踏み切る方針を明らかにしました。 この措置が取られた場合、黄禹錫教授チームは、再び研究承認を得なければソウル大学獣医学部で人クローン胚研究を行うことができなくなります。

・韓国銀行によりますと、去年一年間に国内の銀行同士の外貨の取り引きは、前の年より42.1%多い一日平均81億5000万ドルと過去最高となりました。

・北韓の経済が7年連続でプラス成長を遂げていることが分かりました。統一部がこのほどまとめた報告書によりますと、北韓はおととしは2.2%の経済成長を遂げており、去年2005年も農業と金属採取鉱業などの成長によって1999年以来7年連続のプラス成長を維持しています。統一部は、北韓は今年も穀物や生活必需品の増産などで北韓住民の暮らしの安定に重点を置き、財政難を克服するために財政金融分野での改革措置をとる可能性があるとみています。

・ユニセフ=国連児童基金は、今年、北韓への支援事業のため1120万ドルの予算を計上したことが分かりました。ユニセフは、23日、ジュネーブで北韓を含む29の国と地域の子どもと女性のための人道主義的救援活動計画を発表し、国際社会に対して、8億5000万ドルの資金支援を要請しました。

・インターネットへの悪質な書き込みで刑事処罰されるケースが初めて出ました。ソウル中央地方検察庁の刑事1部は、女性市民運動家のイム・スキョンさん(37)の小学生の息子が、去年7月にフィリピンで水死したことについて、インターネット上に悪意のこもった書き込みをした25人を刑法の侮辱罪と名誉き損罪で起訴する方針を決めました。イム・スキョンさんは89年、大学生の代表として密か平壌入りし、板門店から帰ってきて、国家保安法違反で3年5カ月服役し、その後、北韓寄りの市民運動をしてきました。検察によりますと、インターネット上に度の過ぎた中傷の書き込みをする人が多いため厳重に処罰する方針を決めたとしており、今度の事件については、イム・スキョンさんが25人を告訴したことから全員を起訴することにしました。侮辱罪や名誉き損罪では、具体的な事実を証明できない中傷は、1年以下の懲役や200万ウォン以下の罰金が適用されることになります。

・日本の植民地時代に全羅南道の小鹿島にある隔離施設に強制的に収容されていた韓国人のハンセン病患者全員が、裁判を受けずに日本政府から補償を受けられることになりました。

・ソウルをユネスコの「世界歴史都市」としての指定を受けようと、文化財庁は光化門を少し南にずらしたり、青瓦台の裏山を開放する計画を進めることになりました。文化財庁の兪弘濬(ユ・ホンジュン)庁長が24日、明らかにした「ソウル歴史都市計画」によりますと、光化門は、現在の位置よりやや南側の建設当時の場所に移設され、創建当時の姿を取り戻すため周辺にあった照明施設の「月台」と、守り神とされる「ヘテ」の像が復元されます。これとともに故朴正熙政権の1968年以降38年間、一般の人の出入りが禁止されている青瓦台裏側の北岳山一帯の645万平方メートルも来年10月までに全面開放することになりました。

・韓国のオピニオンリーダーは、政府よりメディアをより信頼していることがアンケート調査の結果、分かりました。アメリカ・シカゴ北部のエバンストンに本社のある多国籍PRコンサルティング会社の「エデルマン・コリア」が、韓国、日本、中国、アメリカなど11カ国のオピニオンリーダー2000人を対象に調査した結果、「政府を信頼する」と答えた比率は韓国の場合29%で調査対象国の中で下から3番目に低いことが分かりました。反対に「メディアを信頼する」という人の割合は、韓国の場合49%と、1位の中国73%、ブラジル53%に次いで3番目でした。

・日本のJリーグ清水エスパルスで活躍したことがある安貞桓(アン・ジョンファン)選手が、これまでいたフランス1部リーグのFCメツからドイツ・ブンデスリーガのMSVデュイスブルクに移籍することが決まりました。

・韓国外換銀行が公示した24日午後3時の為替レート、日本の円100円は850ウォン92銭で、前日より3ウォン65銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、975ウォン50銭で、前日より5ウォン58銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1326.83で、前日より29.40ポイント上昇しました。

・24日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、プラス1度2分でした。25日は、南部地方は高気圧のへりに当たっておおむね晴れますが、中部地方は弱い気圧の谷の影響で次第に雲が広がる見込みです。25日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下12度から氷点下2度、日中の最高気温は、0度からプラス9度の予報となっています。

1月23日月曜日

・尹光雄国防部長官は、韓国軍の作戦半径が韓半島の外に拡大されることに事実上、反対の姿勢を示しました。尹光雄長官は、23日、英字新聞、コリアヘラルドと行った会見で、「韓国駐留アメリカ軍の戦略柔軟性については基本的に尊重する」としながらも、「韓国軍は、韓半島の平和と安定を促進することに集中しなければならず、地域紛争に介入することは避けなければならない。韓国駐留アメリカ軍の任務が韓半島での戦争抑止のためであることを考慮するならば、韓半島の安全保障に空白をもたらしてまでアメリカ軍を他の地域に送ることはないだろう」と述べ、韓国駐留アメリカ軍が東北アジアで紛争が起きた場合、その紛争地域に派遣する戦略柔軟性をとることになったことについて間接的に批判しました。

・参与連帯や統一連帯など13つの市民団体は、23日、大統領府の青瓦台前で記者会見し、韓国駐留アメリカ軍を東北アジアで紛争が起きた場合、その紛争地域に移動、配置できるようにしたアメリカ軍の戦略柔軟性を必要に応じて取り入れることに韓米両国が合意したことについて、これを糾弾し、即刻撤回するよう要求しました。

・潘基文外交通商部長官は、22日、韓国政府は、2月中に6カ国協議を再開させる案について関係国と協議する方針であることを明らかにしました。潘長官は、ワシントンで開かれた韓米長官級戦略対話を終えて22日、仁川空港に戻ってきましたが、空港で連合ニュースに対して、「アメリカ首席代表のヒル次官補が、最近北京で行われた北韓や中国の首席代表との会議で、2月に6カ国協議を再開する案について協議したのは事実だが、開催の日程が決まったわけではない」としてこのように語りました。

・政府は、北韓が作ったとされるアメリカの偽ドル疑惑について、マカオ経由で韓国を訪れたアメリカ財務省の偽札調査団と、23日、外交通商部の庁舎で協議を行いました。アメリカ財務省のグライザー金融犯罪担当副次官補は、この席で、北韓の偽ドル製造と流通疑惑についての調査結果を韓国側に説明し、問題解決のため韓国政府の積極的な協力を要請したものと伝えられています。

・店頭市場のコスダック市場で、史上初めて株式の売買が中断されるサーキットブレーカーという措置が発動されました。韓国証券先物取引所は、23日午後2時19分、コスダック市場が、前日の終値より10%を超えて下がる暴落傾向が1分以上続いたことから売買の一時中断措置を取りました。この措置は、2001年10月にこの制度が導入されてから初めて発動されたもので、有価証券市場では9.11テロの翌日の2001年9月12日に発動されています。23日のコスダック市場は、世界的なIT株の下落傾向を受けて午後2時20分に、前日より67.71ポイント急落した597.60となり、株式売買の一時中断措置が取られ20分間、売買が中断されました。

・黄禹錫教授チームのES細胞論文ねつ造事件を捜査中のソウル中央地方検察庁の特別捜査チームは、患者の体細胞から作られたES細胞、またはその手前の段階のものが、アメリカに密かに持ち出された可能性があるとみて真偽を捜査していることが22日、明らかになりました。検察は、黄禹錫教授の指示で論文の写真をねつ造したアメリカピッツバーグ大学の金ソンジョン研究員ら中心人物33人がやりとりしていたEメール5万通あまりと、コンピューターファイルを分析した結果、ソウル大学調査委員会の発表とは異なり、患者の体細胞から作られたES細胞、またはその前段階のものが、ある時期には存在したものの、その後、アメリカに持ち出された可能性があるとみて捜査を行っています。

・監査院は、23日から全国すべての私立の小中高校大学を対象に、経営と職務実態全般についての特別監査に取り掛かりました。監査院は、1995年以来、4回にわたって一部の私立学校を選び出して、経営についての監査を行ったことはありますが、私立学校すべてについて経営だけでなく成績の管理や教員の採用など政府の補助金と関係のない領域を含む業務全般についても同時に監査を行うのは、これが初めてです。

・全国教職員労働組合に反対する「ニューライト教員連合」が、23日、発足しました。「ニューライト教員連合」は、23日、会員500人あまりが出席してソウルプレスセンターで創立大会を開き、全国中等教師会のドゥ・ヨンテク会長を常任代表に選びました。「ニューライト教員連合」は、自由民主主義と市場経済にもとづいた正しい価値観運動を展開するとともに、公益市民運動を繰り広げる計画です。

・40代の経済活動人口が、初めて30代を上回り、労働市場の主力階層に浮上しました。

・法務部が、衝動的な離婚を控えるよう去年3月から協議離婚をする際に1週間の猶予期間を置く「離婚熟慮期間制度」を義務化したことで、離婚を取り下げる割合が、以前の2倍に増えていることが分かりました。

・韓国の4人家族の生活費が月平均420万ウォンから460万ウォンであることが分かりました。

・企画予算処は、大気汚染を減らすとともに、国民の健康を増進させるため安心して自転車を利用できるようにする調査費10億ウォンを環境部に認めることになりました。

・ソウル東大門警察署は、23日、飲酒運転をした韓国駐在日本大使館の職員を道路交通法違反の疑いで書類送検しました。警察によりますと、25歳の日本大使館職員は、23日午前0時40分頃、血中アルコール濃度0.099%の状態でソウルの中心街で大使館の車を5キロほど運転した疑いがもたれています。警察は、この男性の身柄をいったん大使館に引き渡しましたが、23日中に警察に呼んで飲酒運転をした経緯などについて調べることにしています。

・来月11日からイタリアのトリノで開幕する第20回冬のオリンピックに参加する韓国選手団が25日、ソウルオリンピックパークホテルで結団式を行います。

・韓国外換銀行が公示した23日午後3時の為替レート、日本の円100円は854ウォン57銭で、先週の金曜日20日に比べて、94銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、981ウォン30銭で、先週の金曜日に比べて5ウォン50銭のウォン高でした。23日の韓国株式市場の総合株価指数は、1297.43で、先週の金曜日より27.35ポイント下落しました。

・23日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、氷点下1度でした。24日も引き続き大陸高気圧の影響で全国的に晴れの空模様となるでしょう。24日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下15度から氷点下2度、日中の最高気温は0度から7度の予報となっています。

1月21日土曜日

・韓国の国立公園で初めて、江原道の雪岳山国立公園が、IUCN=国際自然保護連合がランクづけしている7ランクのうち上から3つ目のランクの「国立公園」に指定されました。国立公園管理公団が20日発表したところによりますと、江原道の雪岳山国立公園はこれまで、国際自然保護連合の自然保護の管理の度合いを示す7つのランクの中で下から2番目の「景観保護地域」に指定されていましたが、先月末、上から3番目の「国立公園」に格上げされたということです。これを受けて、江原道は、雪岳山国立公園を世界的な観光地にするための中長期計画を発表し、近くのヤンヤン国際空港と連携し、日本や中国などアジアの観光客の誘致を増やすとともに、長期的には北韓の金剛山を含めて、統一観光特区を作ることも検討しています。韓国の国立公園は20ありますが、このような高い評価を受けた国立公園はこれが初めてです。

・韓国産ノリの日本への輸出割り当て量がこれまでの5倍の年12億枚に増えることになりました。外交通商部の金ヒョンジョン通商交渉本部長が発表したところによりますと、20日、日本側と交渉を行った結果、日本は韓国に対するノリの輸入割当をこれまでの5倍の年12億枚に増やし、これを2015年まで続けることになりました。これで韓国産ノリの日本での市場占有率は、去年の2%から15%まで増えることが期待されています。

・韓国のオンライン・ゲームが日本で大きな人気を得ています。インターネット用電子マネーとして日本でおよそ250万人以上が利用している株式会社ウェブマネーが会員を対象に行ったアンケート調査によりますと、去年2005年にもっとも面白かったオンライン・コンテンツ、ベスト20の中に、韓国製ゲームが17を占めました。韓国のオンラインゲームは、男性のユーザーが選んだもっとも面白かったゲームで「ラグナロクオンライン」などが1位から5位を総なめし、女性ユーザーの場合も2位から5位を獲得しました。

・アメリカを訪問している潘基文外交通商部長官は、20日、アメリカ政府と議会の関係者と会い、韓国人の入国ビザの免除や北韓の核開発をめぐる6カ国協議の再開などについてアメリカ側の理解と協力を求めました。潘基文外交通商部長官は、20日、ワシントンで、ヒル国務次官補やローリス国防総省アジア太平洋担当副次官補らと会い、こう着状態に陥っている6カ国協議の再開について話し合いました。続いて、連邦議会を訪れた潘長官は、共和党のプリスト上院院内代表と会い、韓国人のビザ免除についての議会レベルの協力を要請しました。

・日本がアメリカ産牛肉の輸入を再開してから1カ月あまりで再び輸入を全面停止することを決めましたが、韓国政府はアメリカ産牛肉輸入を予定どおり進めることを確認しました。農林部の関係者によりますと、「BSEが再発したのではなく、今のところ、韓国の輸入再開日程には変わりはない」としており、アメリカから日本に輸入された牛肉にBSEの病原体がたまりやすい背骨が混じっていたことについて、今後、その流通ルートなどについて、日本政府と協力して詳しく調査するほか、韓国への輸入の際の検疫を強化することにしています。

・南北の経済協力について話し合う実務者接触が、19・20日の2日間、北韓の開城で開かれましたが、軽工業用の原料や資材の提供をめぐって、意見の隔たりが大きく、成果はありませんでした。統一部によりますと、今年初めてとなる南北経済協力推進委員会の実務者接触で、靴、衣類、石鹸の原料や資材の提供について、韓国は一定の金額内で有償で提供することを北韓側に提案しましたが、北韓は無償で提供を受けることを強く求めました。このため南北は、韓国が軽工業の原料や資材を有償で提供し、北韓は地下資源によって返済する方式で、引き続き協議していくことになりました。

・ソウル大学は、20日、黄禹錫教授のES細胞論文ねつ造にかかわったソウル大学の教授7人全員に対して厳しく懲戒する方針を決め、その手続きに入りました。ソウル大学は、また黄禹錫教授を一昨年9月から「碩座」教授と呼ばれる大学院の筆頭教授に指名していましたが、それも取り消すことになりました。ソウル大学は一昨年、鉄鋼メーカーのPOSCOと協定を結び、卓越した研究業績のある教授を筆頭教授に選んで、毎年3億ウォンずつ5年間にわたって支援を受けることにしていました。

・20日、ソウルの地下鉄1号線で、走行中の電車が走れなくなり、乗客が線路に降りたため、片方の線が40分間不通になる騒ぎがありました。20日午後7時20分頃、ソウル市営地下鉄1号線のソウル駅と市庁駅の間で、議政府方向に向かっていた電車が突然電気を受けられなくなり、止まりました。このため一部の乗客が自分たちでドアを開けて線路に降り、近くの市庁駅に向けて歩き始めたため電車が運行できなくなり、40分間、議政府方向に向かう電車の運転が止まりました。

・映画「シュリ」のヒロインとして有名になった女優のキム・ユンジンさん(32)が、アメリカのハリウッドに進出したアジア系の俳優に贈る「アジアン・エクセレンス・アワード」の今年の最優秀女優に選ばれました。キム・ユンジンさんは高校と大学をアメリカで過ごしており、96年に韓国に帰って女優としてデビュー、99年に映画「シュリ」など、数々の映画やテレビドラマに出演して好評を得ていました。そして2002年からはアメリカに進出して、2004年からアメリカのABCテレビで放送されている人気ドラマ「ロスト」に出演しており、このドラマは先のゴールデン・グローブ・アワードで、テレビ部門の最優秀作品賞に選ばれました。

・南アフリカ共和国で開幕した女子ゴルフの国別対抗戦、ワールドカップで、20日、韓国チームは、7アンダーで、首位に立っています。初日は、2人がそれぞれプレーし、ホールごとにいい方のスコアを採用するフォーボール方式で行われました。去年のLPGAツアーのカナダ女子オープンで、チャンピオンとなったイ・ミナ選手とソン・ポベ選手がペアを組む韓国は、バーディーを7つ奪って、7アンダー65打で、アニカ・ソレンスタム選手が出場しているスウェーデンとともに首位に立っています。

・21日は、土曜日のため取り引きはありません。20日の終値は、日本の円100円が、853ウォン63銭で、アメリカドル1ドルは、986ウォン80銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・21日のソウルは晴れ、午後3時の気温はプラス4度5分でした。22日も日曜日は高気圧の圏内に入り、全国的に概ね晴れの見通しです。22日の朝の予想最低気温は、氷点下10度から0度、日中の最高気温はプラス1度から7度という予報です。

1月20日金曜日

・韓国とアメリカは19日、韓国駐留アメリカ軍を東北アジアで紛争が起きた場合、その紛争地域に移動、配置できるようにしたアメリカ軍の戦略柔軟性を必要に応じて取り入れることに合意しました。潘基文外交通商部長官とライス国務長官は、19日、ワシントンで第1回の韓米長官級戦略対話を開いてこうしたことを骨子とする共同声明を発表しました。それによりますと、韓国はアメリカ軍の世界的再編計画を理解し、韓国駐留アメリカ軍の戦略柔軟性の必要性を尊重するとしています。これでアメリカは、韓国駐留アメリカ軍を軍事的必要性に応じて自由に移動配置できるようになりました。韓国はこれまで韓国駐留アメリカ軍の戦略柔軟性については慎重な姿勢を取ってきましたが、韓国人の意思に反して韓国人が東北アジアの紛争に巻き込まれるべきでないという主張をアメリカが尊重するという条件でこれを認めた形となりました。

・北韓は、金正日国防委員長の中国訪問直後に北京で行ったアメリカとの外交接触でアメリカに対して金融制裁の解除を要求するとともに、何らかの提案をした模様です。これについてアメリカ国務省のマコーマック報道官は、20日、金融制裁と6カ国協議は別問題だとしながら、「北韓の核問題を解決し、韓半島の非核化を実現できるのならこれは北韓がこれまでとは違った国際関係を実現する道だ」と語りました。マコーマック報道官はまた、北京での接触で北韓の6カ国協議への復帰に関する肯定的なシグナルがあったかという記者団の質問に対して、「具体的な会談の日程が決まるまではシグナルに重きを置くことはしない」としてコメントを避けました。

・中国は、こう着状態に陥っている6カ国協議の再開の時期について、来月6日に始まる週を提案していることが20日、明らかになりました。北京の外交筋によりますと、中国が次の6カ国協議の開催の時期を2月6日から始まる2月第2週と決め、関係国に提案した模様だということです。しかし中国訪問を終えて平壌に戻った金正日国防委員長が、まだこれといった動きを見せておらず、何よりもアメリカが強硬な姿勢を変えていないことから6カ国協議の早期再開は困難ではないかとする見方もあります。

・日本政府が、韓国のメモリー専門メーカーのハイニックス半導体に対して、相殺関税を賦課する方針を決めたと、日本経済新聞が20日伝えました。それによりますと、日本政府は、ハイニックス半導体が、韓国の政府系金融機関から低利の融資を受けることで半導体の輸出価格を引き下げていると判断し、27日から向こう5年間にハイニックスのDラム半導体に対して27.2%の相殺関税を適用させることにしたとしています。

・韓国政府は、日本がハイニックス半導体Dラムに対して、27.2%の相殺関税を賦課することを決めたことについて、20日、遺憾の意を表明するとともにWTO=世界貿易機関に提訴する方針を明らかにしました。

・ハイニックス半導体は、自社のDラム半導体に対して日本政府が相殺関税を賦課する方針を決めたことについて、20日、声明を出し、韓国政府に対してWTO=世界貿易機関に提訴するよう要請する方針を明らかにしました。ハイニックスは、「日本政府が相殺関税を賦課する方針を決めたのは、明白な証拠や法律にもとづいたものではなく、自国企業の主張を一方的に受け入れたものであり、極めて不合理で遺憾な結果だ」として強く反発しています。

・韓国と日本は、刑事司法協調条約に調印しました。これは、羅鐘一駐日大使と、麻生太郎外相が20日東京で署名したもので、これで韓国と日本は、刑事事件の迅速な解決のため犯罪の捜査、起訴、裁判に必要な証言や証拠物を取得したり、捜索、押収要請を執行する際、互いに協力することができるようになりました。

・政府は、北韓の白頭山観光を実現させるため道路と空港滑走路の舗装のために48億ウォン相当のアスファルト8000トンを北韓に追加支援することになりました。統一部は、北韓の両江道内陸部にある三池淵(サムチヨン)空港の滑走路の舗装に技術的な問題が生じ、北韓がアスファルトピッチの追加提供を要請してきたことから3500トンをさらに提供するとともに、白頭山登山道路の舗装のために4500トンを提供することにしたと発表しました。

・政府が今年、南北交流協力事業や人道支援事業などのために使う南北協力基金は2兆4791億ウォンで、去年に比べて2倍近くに増えました。

・19日、ソウル南方でKTXと京釜線の電車の運転ができなくなった事故は、地元のケーブルテレビ局の工事中のケーブルが架線の上に落ちてショートしたためと分かりました。この事故は、19日午後3時20分ごろ、京畿道安養市の京釜線冠岳駅近くの鉄道線路をまたぐ歩道橋の上で、地元のケーブルテレビ局の作業員がケーブルの撤去作業をしていたところ誤ってケーブルを電車の架線の上に落し、このため大きな音をたててショートしました。これによって1時間半にわたって送電が停まり、付近のKTXと安養から南の京釜線の電車の運転ができなくなりました。鉄道公社は多大な営業損失が出たため、ケーブルテレビ会社と交渉をしています。

・黄禹錫教授チームの論文ねつ造事件を捜査中のソウル中央地方検察庁の特別捜査チームは、黄禹錫教授チームの幹細胞チーム長をしていた権デギ研究員のノート型パソコンから削除されたファイルを復旧することに成功し、実験ノートの一部を確認しました。検察の関係者は、権研究員が去年12月中旬、ソウル大学の調査が始まる前にノート型パソコンのハードディスクから削除した381個のファイルのうち、去年5月以降に作られた302個を復旧したと明らかにしました。復旧されたファイルは権研究員が作った400ページ分のES細胞実験ノートでES細胞のすり替えなどの疑惑をとくカギになるものと検察は期待しています。

・2004年の放送業界の総売り上げは6兆3051億ウォンで、前の年より10%ほど増加しています。放送行政についての独立委員会、韓国放送委員会が20日発表した資料によりますと、2004年の放送の総売り上げに、KBS、MBC、SBSの地上波3社が占める割合は56.2%で、前の年より6ポイント下がりました。地上波放送3社の売り上げによる市場の占有率は、KBSが19.75%で1位、2位は11.8%のMBC、3位は10.35%のSBSとなっています。

・去年1月に日本のJリーグ清水エスパルスに移籍していた韓国人のFW、崔兌旭(チェ・テウク)選手(25)が、近くKリーグの蔚山現代に移籍するものとみられています。

・韓国外換銀行が公示した20日午後3時の為替レート、日本の円100円は853ウォン63銭で、前日より1ウォン11銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、986ウォン80銭で、前日より1ウォン80銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1324.78で、前日より35.86ポイント下落しました。

・20日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、プラス5度8分でした。21日は、全国的におおむね晴れの空模様となるでしょう。21日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下6度からプラス2度、日中の最高気温は、プラス4度から7度の予報となっています。

1月19日木曜日

・国と民間資本が共同で、釜山市南西部に建設していた釜山新港の一部が完成し、19日、使用開始の式典が行われました。釜山新港は、現在の釜山港にあるコンテナー埠頭が手狭になったため、海洋水産部が港湾関係の会社と共同で、10年前から9兆1千500億ウォンをかけて、釜山市江西区の加徳(カドク)島に面した本土側に1706万1000平方メートルを埋め立て、巨大なコンテナーターミナルを建設しているもので、去年暮れ、大型コンテナー船が3隻接岸できるターミナルが完成し、すでに使い始めています。式典には呉巨敦(オ・ゴドン)海洋水産部長官や許南植(ホ・ナムシク)釜山市長ら2000人が出席して、使用開始を祝いました。釜山新港はこれからも工事を進め、2011年までに大型船30隻分のコンテナーバースを建設するとともに内陸部と結ぶ鉄道や道路も整備して、東アジア有数のコンテナー基地にすることにしています。

・盧武鉉大統領が18日夜、新年テレビ演説を行い、社会の両極化の解消などを主な内容にした今年の国政運営の方針を示したことについて、与野党は相反する反応を見せています。与党ウリ党の田炳憲(チョン・ビョンホン)スポークスマンは、論評を発表し、「韓国社会の今日の問題と未来の課題について、国政の最高責任者としての悩みと解決の方向をはっきり見せてくれた。ウリ党は共同の認識を持っており、今後、与野党はもちろん国民が一緒に努力することを期待する」と述べました。一方、野党ハンナラ党は盧武鉉大統領の新年演説について「政治を大統領1人でやろうという発想だ」と強く批判しました。ハンナラ党の李季振スポークスマンは、「懸案の改正私立学校法の問題について、謝罪や再改正の意思がまったくなかったことから、国民和合と共生する政治とはかけ離れている。盧大統領は、自分を支持する20%を対象にした政治ではなく、80%の国民のための政治をすべきだ」と強調しました。また「大統領が社会の両極化問題を深刻に受け止めていることを評価すべきだが、両極化を解決させるにはまず、大統領と与党自らが両極化の原因であることを悟ることだ」と指摘しました。

・潘基文外交通商部長官が国連の次期事務総長の候補を、韓国から出すことを検討していることを明らかにしました。韓米長官クラス戦略会議に出席するためアメリカを訪問している潘基文外交通商部長官は、18日、国連のアナン事務総長と会談した後、記者会見し、来年1月に新しい任期が始まる国連の次期事務総長について、「国連加盟国の間では、これまでの慣行に従ってアジアから選出されるだろうという認識が大半で、韓国政府は候補を出すことを真剣に検討している」と述べました。しかし潘長官自身が出馬する可能性については、「韓国政府の公式発表がない」として、答えを避けました。国連事務総長の人事は安保理が原則として全会一致で推薦した人物を国連総会が承認し、任命することになっています。

・外交通商部は、先の金正日国防委員長の中国訪問が公式に確認されたことについて、18日、当局者論評を発表し、「金正日国防委員長の中国訪問が北韓の経済発展や核兵器開発問題の平和的解決に向けた6カ国協議の進展にとって良い契機になることを期待する」と述べました。

・去年10月に、日本から韓国に返還された石碑、北関大捷碑(ほっかんたいしょうひ)が、今年の6月頃、もともとあった北韓北部の地に返される見込みです。忠清南道天安市にある独立記念館の金サンウン館長は、19日、最近、国会で開かれた関係機関会議で、日本から返還された北関大捷碑を6.15南北共同宣言にちなんで今年6月に北韓に送り返すことで一致したと明らかにしました。金サンウン館長によりますと、今月末に北韓の開城で開かれる南北実務者協議で北関大捷碑を、いつ、どこに、どのようにして返すかについて北韓側と協議する計画だということです。

・政府は、産業現場での石綿製品の使用を今後、段階的に禁止し、2009年までには全面的に禁止する方針です。労働部は、今年上半期中に関係部署の会議を開いて、2009年までに石綿製品の使用を全面的に禁止する産業安全保健法の施行令を改正する方針です。中でも石綿スライドや、自動車用のブレーキーライニングなどは早期に使用禁止を進める計画です。

・アメリカから北極を経て韓国入りする空の便が近くロシア領内の北極航空路を利用できることになり、飛行時間は30分程度短縮される見通しです。建設交通部によりますと、これまでは北極の航空路を利用するのに必要な航空資料などを確保することが困難でしたが、韓国とロシアの航空協定が今年上半期中に締結されることになりました。これにともなって韓国の航空会社は北極航空路の運航指針を設け、早ければ今年上半期中にも、韓国とアメリカを行き交う空の便で、この航空路を利用する見通しです。その場合、アンカレジを通過するこれまでのルートより飛行時間は30分ほど短くなり、年間50億ウォンの燃料費の節約となります。

・サッカーの韓国国家代表チームが18日、中東のドバイで行われたアラブ首長国連邦チームとの強化試合で1対0で敗れました。今年のドイツ・ワールドカップに向けて、16日から長期海外強化合宿に入ってから初めてとなるこの試合は、韓国時間で18日夜、アラブ首長国連邦のドバイ・アルシャバブ・スタジアムで行われ、韓国は前半22分、アラブ首長国連邦に先制ゴールを許したあと、そのまま得点できず、結局1対0で敗れました。

・千葉ロッテとの2年契約が切れて自由契約選手となった李承Y内野手(29)が、19日、読売ジャイアンツと入団契約を結びました。李承Y選手のマネジメントを担当している会社によりますと、李選手は、読売ジャイアンツとの間で、契約金5000万円、年俸1億6000万円の1年契約を結び、背番号は33番と決まりました。

・北韓代表チームの一員で、Jリーグ名古屋グランパスのMF、安英学選手(27)が、19日、韓国のプロサッカー、Kリーグの釜山アイパークに移籍しました。

・韓国外換銀行が公示した19日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、854ウォン74銭で、前日に比べて、3ウォン48銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、985ウォンで、前日に比べて、7ウォン10銭のウォン高でした。18日大幅に下落した株式市場の総合株価指数は、1360.64となり、前日より7.73ポイント上昇しました。

・19日のソウルは晴れのち曇り、午後3時の気温はプラス6度4分でした。20日は韓半島南側を通る気圧の谷の影響を受けて、全国的に曇りがちで、南部地方は午後から雨になる所が多いでしょう。20日の朝の予想最低気温は、氷点下5度からプラス3度、日中の最高気温はプラス2度から9度という予報です。

1月18日水曜日

・盧武鉉大統領は18日夜、大統領就任4年目となる今年の国政運営の方針を示す新年テレビ演説を行い、国民に対話と譲り合いを求めました。盧大統領のテレビ演説は18日夜10時から30分間、ソウル龍山区にある白凡金九記念館で行われ、KBS、MBC、SBSが生中継しました。盧大統領はこの演説で「韓国の輸出は3年連続二ケタ台の伸び率となり、3年間に合わせて679億ドルの黒字となった。また内需も改善されており、国民の肌で感じる景気も段々よくなると思う。しかし好転している景気には両極化という深刻な問題がある。大企業と中小企業、正規の労働者と非正規の労働者、階層間の所得はさらに広がるばかりで、このような状態が続くと、韓国経済は長期的に低い成長にとどまる恐れがある。この問題を解消するのは雇用の創出である。中小企業を活性化させるとともに、サービス産業の育成で青年の失業問題を解決していかなければならない。また働く場は保育、看病、交通、食品安全、環境といった社会的なサービス分野でも増やすことができ、今年はこれらの分野でさらに13万人を雇用する予定だ。企業は正規の労働者の雇用を避けて、非正規の労働者を好んでおり、労働組合は企業に対して高い給料の保障を要求している。双方の譲歩と決断が求められている」と述べました。盧武鉉大統領は、さらに▼不動産投機を根絶すること、▼学習塾など教育熱による私教育費用を抑えること、▼少子高齢化対策として向こう5年間に19兆ウォンを投資することを強調し、これらを実現するには協力しあうことが必要だとして、対話と譲り合いでともに生きる文化を作っていこうと呼びかけました。盧武鉉大統領はまた市場開放について、「世界的に逆らえない大勢で、積極的に対応して韓国経済をさらに発展させるべきだ。韓国経済の未来のためにもアメリカとのFTA=自由貿易協定が必要だ」と強調しました。

・中国を訪問した北韓の金正日国防委員長は6カ国協議の難関を指摘し、協議再開に向けて中国とともに努力すると述べました。北韓の朝鮮中央通信は18日、胡錦涛国家主席の招待によって金正日国防委員長が今月10日から18日まで中国を非公式訪問したとしてこのように伝えました。金正日国防委員長と胡錦涛国家主席との首脳会談で、胡錦涛主席は「6カ国協議は北韓の核問題を解決するうえで効果的な制度であり、対話を通じて問題を平和的に解決していくことが正しい」として6カ国協議再開に向けて協力する意思を示しました。これに対して金正日委員長は「韓半島の非核化を堅持し、去年の6カ国協議での共同声明を実行するという北韓の立場に変わりはない」と答えました。朝鮮中央通信はこれについて「両国の首脳は共同関心事となる重大な国際問題と地域問題について意見が一致した」と伝え、6カ国協議などと関連して何らかの合意がなされたことを示唆しました。

・警察の最高責任者である警察庁長が去年12月に辞任したのにともなって後任の庁長に指名されている警察庁の崔光植(チェ・グァンシク)次長が司法ブローカーから数千万ウォンを受け取っていた疑いが強まり、検察が捜査を始めました。ソウル中央地方検察庁の調べによりますと、崔光植次長は去年7月に司法ブローカーの男の銀行口座に数千万ウォンを送金しており、この前後の半年間に数十回にわたって、この男と電話で話をしていました。このブローカーは不動産会社経営の夫婦から5000万ウォンを受け取って、債務返済を迫る男を脅迫の疑いで警察が逮捕するよう頼まれました。その後、警察が請求した逮捕状が裁判所で認められなかったことから、検察は崔次長がブローカーからこの金を受け取っていた疑いがあるとしています。これについて 崔光植次長は「去年7月に急にお金が必要となり、前からの知り合いのブローカーの男からお金を借りて返しただけだ」と、事件とのかかわりを否定しています。

・韓国株式市場の店頭市場のコスダックの先物市場が18日急落し、午後0時半、市場を安定させるために取り引きを5分間停止させる措置が今年初めて発動されました。サイドカーと呼ばれるこの措置は、先物の価格が前日の終値より6%以上、上昇するか下落する状態が1分以上続きますと、売買呼び値の効力を5分間強制的に停止させるもので、1日1回だけ発動できます。18日のコスダックの先物は今年3月の先物が基準価格1414ポイントに比べて6%以上下落した状態が1分以上続いたため「サイドカー」が発動されたもので、先物の下落の理由は、▼ ナイジェリアの政情不安による原油供給不安から国際的な原油価格の急騰と、▼ ヤフーやインテルなどアメリカの株式市場の下落によるとされています。

・南北は第7回赤十字会談を来月21日から3日間、北韓の金剛山で開く見通しです。大韓赤十字社は17日、「北韓が南北赤十字会談を2月21日から23日まで、テレビ画像による南北離散家族の再開を2月27・28の両日間、13回目の離散家族の再会を3月20日から6日間開くことを提案してきた」と述べました。大韓赤十字社はこれに先立って12日、赤十字会談と離散家族の再会を北韓赤十字会に提案しており、北韓赤十字会は韓国側の提案よりそれぞれ日程をずらして再び提案してきたもので、大韓赤十字社はこれまでどおり、北韓の提案を受け入れて、離散家族の再会を準備することにしています。

・韓国造幣公社は今月2日から発行した新しい5000ウォン札のうち、紙幣ナンバー101番目から1万番までの9900枚を19日から来月8日まで3回に分けて、インターネットの競売専門サイトを通じて競売にかけることになりました。競売にかける新5000ウォン札は一連のナンバーが「AA0000101A」から「AA0010000A」までの9900枚で、10枚1束単位で販売し、最初の呼び値は6万ウォンからスタートさせます。

・日本の110番にあたる韓国の112番への申告件数が去年初めて500万件を超えました。警察庁のまとめによりますと、去年1年間の112番への申告件数は合わせて501万2000件あまりで、初めて500万件を超え、10年前のほぼ4倍に増えたということです。内容別にみますと、泥酔者の保護要請や車両の故障など生活関連の申告が41%で最も多く、軽犯罪の申告21%、刑事犯申告19%、交通事故の申告18%で、夜8時から午前2時までの申告が40%を占めています。

・北韓の商品を専門的に販売する展示場が海外では初めて香港でオープンしました。

・ソウルを象徴するビルディング、ヨイドの63ビルの補修工事が終わり、今週21日から一般の入場ができるようになります。63ビルは1985年に完成した地下3階、地上60階のビルで、完成してから月日を経たため、去年8月から商店街と食堂街、駐車場の補修工事を行っていました。そして駐車場だった地下2階と3階を新たな複合テーマパークにするとともに、外国人観光客のために英語、日本語など6カ国語の音声案内システムを取り入れたということです。

・韓国のプロサッカーKリーグに14番目の球団として慶尚南道昌原(チャンウォン)市に、慶南FCが17日、設立されました。慶南FCは2004年からサッカーチームの設立に向けて準備を進め、地元企業をメインスポンサーにするとともに、公募で3万9000人の慶尚南道民を株主としており、去年夏から監督や選手を迎えて、去年12月に大韓サッカー協会から設立の承認を受けました。慶南FCは今年4月からKリーグに加わります。

・韓国外換銀行が公示した18日の為替レート、日本の円100円は、858ウォン22銭で、前日に比べて90銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは992ウォン10銭で、前日に比べて3ウォンのウォン安でした。韓国株式市場は2日連続大幅な下落となり、総合株価指数は、1352.91で、前日より36.67ポイントも下落しました。

・18日のソウルは晴れ、午後3時の気温は4度9分でした。19日は次第に曇り、気圧の谷の影響を受ける南部地方は午後から雨または雪となるでしょう。19日の予想最低気温は氷点下6度からプラス3度、日中の最高気温は3度から8度という予報です。

1月17日火曜日

・中国を訪問している北韓の金正日国防委員長は、15日夜、広東省の深センを出発し、17日午前中に北京に到着しました。北京の消息筋によりますと、韓国時間で17日午前9時半頃、金正日国防委員長が乗ったとみられる車の列が北京の釣魚台迎賓館に入り、警備の車が数十台も連なって武装警察官が一般の通行を規制していたということです。

・これとは別に北京の消息筋によりますと、金正日国防委員長は16日夜、北京入りして中国の指導部と晩さん会を行ったと伝えられています。それによりますと、金正日国防委員長は16日の夜、北京に到着し、胡錦涛国家主席ら中国の指導部と晩さん会を行ったということです。しかし金正日国防委員長一行の北京到着時間や宿舎など詳しいことは一切、明らかにしませんでした。

・金正日国防委員長が広東省の深センを離れた翌日に、深セン繁華街のディスカウントショップで爆発がありました。香港のマスコミが17日伝えたところによりますと、16日午後1時頃、深センの羅湖区松園路の大型ディスカウントショップで爆発があり、女子従業員1人を含む3人がけがをしました。これに先立って深セン市内の5カ所の大型ディスカウントショップにも爆弾が設置されたという脅迫電話が入ったということです。深センの公安当局は、2004年4月に金正日国防委員長が中国訪問を終えて平壌に帰る際、金正日国防委員長一行が中国国境に近い北韓北部の龍川駅を通過した直後に起きた大規模な爆発で多くの死者が出たことから、関連性についても捜査を進めています。

・黄禹錫教授事件をめぐって今月10日、辞意を表明した青瓦台の朴基栄情報科学技術補佐官が、全羅南道にある国立順天大学の生命工学部の教授をしていた頃、黄禹錫教授から研究費の名目で2億5000万ウォンを受け取っていたことが確認されたと、連合ニュースが17日、伝えました。それによりますと、黄禹錫教授は、2001年から2003年までの間、順天大学の教授をしていた朴基栄補佐官に3回にわたって合わせて2億5000万ウォンを渡したということです。

・黄禹錫教授チームのES細胞ねつ造事件を捜査しているソウル中央地方検察庁の特別捜査チームは、17日、2005年論文の共同著者であるソウルのミズメディ病院の盧ソンイル理事長が、参考人として事情聴取を受ける研究員と口合わせをした疑いがあるとして、盧ソンイル理事長に厳重に警告したことを明らかにしました。

・政府が「最高科学者の研究支援事業」として黄禹錫教授に支援した研究費のうち、回収可能な予算はなく、ほぼ使い切っていることが分かりました。

・与党ウリ党は、今月2日の内閣改造で内定した5人の長官と警察庁長に対する国会での人事聴聞会を、23日から26日の間に行う方針を決めました。ウリ党はこのため20日と21日の間に、関連の常任委員会別に全体会議を開き、証人や参考人の採択など準備を進めることにしています。しかしハンナラ党が先に国会で与党単独で成立した改正私立学校法に反対して人事聴聞会への参加を拒否していることから、ウリ党は、聴聞会を開くための議席数が足りなければ人事聴聞懇談会の形式ででも聴聞の手続きを進める考えです。

・日本を訪れる韓国人のビザなし渡航が今年3月から恒久化される見通しです。東京新聞が17日、伝えたところによりますと、日本政府は2月末までとなっている韓国人観光客に対するビザなし渡航を3月から永久化する方向で関係部署が協議に着手し、不法滞在者や刑事事件など犯罪状況についての去年12月の統計が今月末に出ることから、外務省、法務省、警察庁などの関係部署が協議して近々、最終決定を出すものとみられるとしています。

・海外に出かけた韓国人が去年初めて延べ1000万人を超えました。法務部によりますと、去年一年間に海外に出かけた韓国人は、一昨年より13.5%多い延べ1037万2500人に達しました。訪問先としては、中国が28.7%と最も多く、次は日本の18.3%でした。

・偽造変造防止機能を強化した新しい1000ウォン札のデザインが17日、一般に公開されました。新しい1000ウォン札は、これまでの紫がかった色からブルーのトーンに変わり、人物のモデルはこれまでどおり朝鮮中期の学者、李滉(イ・ファン)の肖像画をそのまま使います。大きさは、タテ68ミリ、横136ミリと、現在の1000ウォン札よりタテ8ミリ、横15ミリ縮小され、今月2日から一足先に発行されている新しい5000ウォン札と比べると、タテは同じですが横が6ミリ小さくなっています。新しい1000ウォン札と1万ウォン札は、来年上半期中に発行される予定です。

・中央銀行である「韓国銀行」は、10ウォン玉をより小さく安い素材に変えることを検討しています。韓国銀行によりますと、現在使われている10ウォン玉は、銅65%、亜鉛35%で製造されていますが、銅と亜鉛の価格が急騰し、10ウォン玉1個を製造するのに14ウォンかかっているということです。このため韓国銀行は、現在の直径22.86ミリ、重さ4.06グラムの10ウォン玉をできれば年内にも、より小さく安い素材を使って図案を変えて制作し直す方針です。

・韓国銀行がほぼ40年ぶりに10ウォン玉の大きさを変えることにしたことから、KTは新しい10ウォン玉に対応できる公衆電話機の部品取替えに40億ウォンの費用がかかるものと推定しています。

・韓国は、中国にとって2番目の輸入相手国になりました。韓国貿易協会の貿易研究所が17日発表した報告書によりますと、韓国は、2004年は中国にとって3番目の輸入相手国でしたが、去年2005年は台湾を抜き、日本に次いで2位に浮上しました。

・ソウルオリンピック開催前の1987年にイラクのバグダッド発ソウル行きのボーイング707型機の大韓航空858便が、北韓の女性工作員が仕掛けた時限爆弾でミャンマーの上空で空中爆破したとされるテロ事件で、遺族会と市民団体は、17日、ソウル西大門区にある全斗換元大統領の自宅の前で真相究明を要求する記者会見をしました。この事件については、北韓の金正日国防委員長が翌年、ソウルで行われたオリンピックを妨害しようと行った犯行だとされていますが、遺族は、ふに落ちない部分が多いとして、当時の政権のねつ造ではないかとする疑惑を膨らませています。

・政府と与党ウリ党は、労働組合の専従者に対する賃金の支払いを禁止することを決めました。

・韓国外換銀行が公示した17日午後3時の為替レート、日本の円100円は859ウォン12銭で、前日より1銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、989ウォン10銭で、前日より6ウォン60銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1389.58で、前日より32.21ポイント下落しました。

・17日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、プラス4度でした。18日は、南西から近づく気圧の谷の影響で南部地方と東海岸地方では次第に雲が広がり雨または雪となるでしょう。その他の地域は雲が多い見込みです。18日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下7度からプラス3度、日中の最高気温は、プラス3度から7度の予報となっています。

1月16日月曜日

・与党ウリ党の議長を選ぶ来月18日の全党大会の党内選挙には10人ぐらいが立候補する見込みです。金富謙院内首席副代表(47)は16日、記者会見し、「派閥を超えた党の団結の中心に立ちたい」として、議長選挙に立候補する意思を表明しました。これに先立って保健福祉部長官をしていた金槿泰常任顧問(59)は、15日、党本部で記者会見し、「この2年間、党の運営に失敗した人たちに二度と党を任せられない。党の看板、路線、人すべてを変えなければならない」と主張しました。ウリ党の議長選挙には鄭東泳前統一部長官と、もうひとりの院内首席副代表である金栄春氏ら合わせて6人が立候補の意思を表明しており、さらに4人が出馬する模様で、混戦になる見込みです。ウリ党の議長選挙の立候補届けは、26日と27日に行われ、来月2日に予備選挙を行って8人にしぼったうえ、来月18日の全党大会で党議長ら5人の指導部を選ぶことになっています。

・与党ウリ党は、全党大会より一足先に来週24日に国会交渉のまとめ役である院内代表を選ぶ党内選挙を行いますが、「基善(ペ・キソン)事務総長と、金ハンギル国会建設交通委員長との対決となる公算が強くなりました。この党内選挙で勝つには、在籍議員144人の過半数の73票以上を獲得しなければなりません。

・忠清道を基盤としている新党の「国民中心党」が、17日、ソウルオリンピック公園のフェシング競技場で党創立大会を開きます。

・黄禹錫教授チームのES細胞論文ねつ造事件を捜査しているソウル中央地方検察庁の特別捜査チームは、16日、論文の作成と実験にかかわった黄禹錫教授チームの2人と、共同研究をしたミズメディ病院の研究員5人の合わせて7人を参考人として事情聴取しています。検察は、「核心人物の捜査を行う前に基礎的な任務を担当していた研究員から先に事実関係を究明する」と話しています。特別捜査チームは、これとともに今度の事件の核心人物らが、去年12月に、ソウル大学による調査が始まったときからEメールや国際電話のやり取りを頻繁にしていたことが確認されたことから、裁判所の許可を得て、通話内容の照会を行う計画です。特別捜査チームはまた黄禹錫教授チームがピッツバーグ大学にいる金ソンジョン研究員に渡した5万ドルについて、黄禹錫教授ら関係者の銀行口座を追跡して資金の出所を調べています。

・監査院は、16日から黄禹錫事件についての監査を始めました。監査院はまず第1段階として、黄禹錫教授に対する政府支援の417億ウォンと、民間からの支援金43億ウォンがどのように使われたかについて来月末までに具体的な調査をすることになりました。

・ソウル大学調査委員会は、DNAデータのねつ造と関連してミズメディ病院と国立科学捜査研究所に不審な点があると判断したものの、証拠隠滅の恐れがあることから発表を留保し、検察に捜査を要請したと、SBSテレビが15日、報道しました。

・韓国サッカー代表チームが、41日間の海外強化合宿に向けて出発しました。選手22人と、洪明補コーチらは、15日夜、アラブ首長国連邦のドバイに向けて出発しました。これに先立って去年暮れから休暇でオランダに行っているアドフォカート監督や今月9日、所属チームの強化合宿のためスペインに滞在している李東国選手ら3人は、ドバイで合流することになっています。代表選手らは、これから41日間、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、香港、アメリカ、シリアの5カ国を回って強化試合を繰り広げ、この中でポジションが決まっていく予定です。洪明補コーチは、出発前に空港で記者団に対して、「選手たちが6週間、つらい過程を乗り越え100%完成した組織力を持って帰って来られるようにしたい」と意欲を示しました。

・中国を極秘訪問している北韓の金正日国防委員長は、15日夜、列車で広東省の深センを出発したことが確認さました。北京に向かった可能性が高いとみられていますが、北京までは特急列車で23時間ほどかかることから、16日夜10時前後に北京に到着するのではないかという説が有力です。しかし一部のマスコミは、金正日国防委員長と胡錦涛国家主席がすでに首脳会談を行った可能性もあるとしており、金正日国防委員長が平壌に直行したり、瀋陽に向かった可能性もあるとしています。

・政府は、15日亡くなったクウェートのジャビル・アハマド・サバハ首長へのの弔問団を16日、クウェートに派遣しました。弔問団には、秋秉直建設交通部長官を団長とし、宋根浩クウェート大使、SKグループの崔泰源会長らが加わります。

・政府は、少子化対策として今年から2010年までの間に19兆3000億ウォンを投入することになりました。また11兆2000億ウォンをかけて、社会的弱者を保護する社会安全網を作ることにしています。政府は最近、関係部の長官会議を開いてこうした内容の法案をつくり、合わせて30兆5000億ウォンにのぼる財源調達計画を決めました。これは今年の政府予算の7分の1にあたるものです。

・韓国でゴミの分別収拾制度が始められてから今年で10年目になりますが、環境部によりますと、1人あたりのゴミの発生量はこの10年間で23%減少し、1人あたりの一日のゴミの排出量は10年前は1.33キロでしたが、1.03キロに減って、リサイクルは175%に急増しました。韓国人の1人あたりの一日のゴミの排出量の1.03キロは、アメリカの2キロ、イギリスの1.59キロ、日本の1.2キロより少なく、OECD=経済協力開発機構加盟30カ国の平均1.56キロよりも少なくなっています。環境部は、ゴミの分別収拾制度を始めてからこの10年間に、ゴミの処理費用も7兆7000億ウォン節約したことになり、これらを合わせますと、全部で8兆400億ウォンの経済効果が得られたと計算しています。

・アシアナ航空の社員だった38歳の韓国人男性が、日本の成田空港で、空港関係者にだけ交付される「立ち入り証」を悪用して、中国人らを密入国させていた容疑で、警察に摘発されたと、日本の読売新聞が16日、伝えました。

・朝鮮王朝最初の宮廷芸人を描いた韓国映画の時代劇「王の男」が、15日までに475万人の観客を動員し、17日、500万人を突破する見通しとなりました。

・日本のキネマ旬報が去年、最高の日本映画に選定した井筒和幸監督の「バッチギ」が、来月14日から、ソウル明洞の映画館、CQNで上映されることになりました。

・韓国外換銀行が公示した16日午後3時の為替レート、日本の円100円は、859ウォン13銭で、先週の金曜日に比べて、1ウォン70銭のウォン 高でした。アメリカドル1ドルは、982ウォン50銭で、先週の金曜日に比べて5ウォン30銭のウォン高でした。16日の韓国株式市場の総合株価指数は、1421.79で、先週の金曜日より5.51ポイント上昇しました。

・16日のソウルは曇り、午後3時の気温は、プラス3度5分でした。17日は、高気圧のへりにあたって全国的に雲が多く、雨が降る所があるでしょう。気象庁によりますと、この低気圧が次第に遠ざかり、冷たい大陸高気圧が広がりをみせ今週末からは再び気温が大幅に下がって典型的な冬の寒さになるとしています。17日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下10度からプラス3度、日中の最高気温はプラス3度から9度の予報となっています。

1月14日土曜日

・韓国はアメリカでBSE=牛の海綿状脳症が発生したことから2003年末以来禁止してきたアメリカ産牛肉の輸入を2年ぶりに再開することになりました。韓国とアメリカは、アメリカ産牛肉の輸入再開の条件をめぐって協議し、13日、BSEにかかる恐れが低い生後30カ月未満で、骨がついていない牛肉を再び輸入することで合意しました。これはBSEによって2003年12月に輸入が全面禁止されて以来2年ぶりのことで、アメリカ現地工場の点検や手続きなどを経て、早ければ今年の春にはアメリカ産牛肉が輸入される見通しです。しかし牛の内臓や骨付き牛肉、ソーセージなどの加工品は引き続き禁止されるとともに、アメリカでBSEが再発した場合、韓国は再び禁輸措置をとるとしています。ま

・アメリカ産牛肉の輸入再開をめぐって韓国韓牛協会なろ韓国の畜産関係者と農民ら2000人が13日午後、国会の前でアメリカ産牛肉の輸入反対の集会を行いました。畜産団体は集会で「アメリカ産牛肉の輸入再開は韓米FTA=自由貿易協定を進めるためのいけにえになった」と批判し、「BSEから韓国民の健康を守るためにもアメリカ産牛肉を輸入してはならない。」と主張しました。

・中国を訪問している北韓の金正日国防委員長は14日午前、中国南部の経済中心地、広東省の広州と深センの主な施設を視察した模様です。中国の現地消息筋によりますと、金正日国防委員長一行は13日、広州に到着して、北韓に詳しい広東省の張徳江党書記と会談し、経済特区の広州と改革開放で経済発展を遂げた深センを視察したということです。これについて香港のマスコミは、14日、金正日国防委員長は深センのハイテク企業を視察する予定だと報道しました。またアメリカのニューヨークタイムズは、金正日国防委員長の宿舎とみられる広州のホテルは「16日までに予約がいっぱいだ」として、予約の受け付けを行っていないと報じました。

・KBSが日本の衛星放送スカイパーフェクトTVに進出し3月1日から放送を始めることになりました。日本の商業衛星放送のスカイパーフェクトTVは、13日、KBSの日本現地法人のKBSジャパンが運営しているKBSワールドチャンネルが今年3月1日からチャンネル791で24時間有料放送を始め、4月1日からはスカパーの代表チャンネルが集まった共通チャンネルに入ると発表しました。KBSワールドチャンネルはKBSの第1テレビ、第2テレビ、KBS衛星放送のSKY DRAMA、KBS WORLDの4つのチャンネルからの番組を総合編成して行っており、放送の70%にあたる17時間には日本語の字幕がついています。KBSジャパンのワン・ヒョンチョル社長は「放送の初期にはKBSの人気ドラマを多く編成して日本人視聴者にアピールし、視聴者数を300万人に増やしたい。来年には大阪、名古屋といった大都市のケーブルテレビにも進出したい」と語りました。

・監査院は週明けの16日から来月21日まで、黄禹錫(ファン・ウソク)教授チームに研究費を支援した科学技術部、ソウル大学など7つの機関を対象に監査を行うことになりました。監査院は今回の監査で、黄禹錫教授チームに研究費を支援すると決めた理由、支援の過程、研究結果の検証システム、それに民間からの後援金をどのように管理したかなどを調べることにしています。

・ES細胞論文をねつ造した黄禹錫(ファン・ウソク)教授が金大中(キム・デジュン)前大統領を訪れて、黄禹錫教授が所長となった世界ES細胞ハブに患者登録を薦めていたことが分かりました。金大中前大統領の側近の話によりますと、「黄禹錫教授は1年に1−2回金前大統領を訪れて、研究成果を説明した。黄禹錫教授は世界ES細胞ハブが開設された際、金大中前大統領に『ES細胞ハブに患者登録をすれば、パーキンソン病の治療も可能だ』と述べ、金前大統領は断った」ということです。金大中前大統領と長男の弘一氏はパーキンソン病を患っています。

・40年ぶりに10ウォン硬貨が新しくなる見通しです。今の10ウォン玉の成分は銅が65%、亜鉛35%で作られていますが、最近、銅と亜鉛価格が上がっているため、10ウォン玉を溶かしてブレスレットなどアクセサリーを作って高価で販売されていることが分かっています。このため、韓国銀行は大きさと重さ、原料を変えた新しい10ウォン玉を作る方向で政府との協議も済ましており、早ければ今年中にも新しい10ウォン玉の製造に取りかかる方針です。1966に製造された今の10ウォン玉は現在、市中におよそ58億個が流通していますが、自動販売機でも使われておらず、ほとんど子どもの貯金箱や引き出しの中にあって利用度が低く、40年ぶりに全面的な模様替えをすることになりました。

・去年暮れに公開された韓国映画「王の男」が韓国の時代劇映画としての興行記録を更新しました。この映画の配給会社によりますと、「王の男」は今週12日までの観客動員数が封切りから15日間で367万人を超えており、2003年10月に公開されたペ・ヨンジュン主演の時代劇映画「スキャンダル」の358万人の記録を上回りました。「王の男」は朝鮮王朝時代の10代目の王、燕山君と架空のピエロ、そして王の側室との愛と嫉妬を描いたもので、去年暮れに全国255のスクリーンで公開されましたが、爆発的な人気で今週7日からはスクリーン数が370に増えています。

・去年2005年の中国の主な新聞に登場した分野別の10大流行語の中に「大長今」「黄禹錫」「6カ国協議」が含まれました。これは北京語源文化大学が中国の人民日報、北京日報、光明日報など15の主な新聞を対象に去年1年間最も多く使われた分野別の10大流行語を調べたものです。それによりますと、日本で「チャングムの誓い」として放送されている韓国のドラマ「大長今」は、中国でも放送されて韓流ブームを高め、放送終了後はDVDが製作されて販売されるなど中国全国で高い人気を集めて、文化娯楽分野の10大流行語の一つとして選ばれました。また科学分野では「黄禹錫」疑惑が、国際分野では北韓の核兵器開発を断念させるための「6カ国協議」が選ばれました。

・日本のプロ野球、千葉ロッテで活躍中の李承Y(イ・スンヨプ)選手(29)は、13日コミッショナー事務局から自由契約選手として公示され、アメリカのメジャー・リーグを含む他の球団との交渉が可能になりました。日本のマスコミによりますと、ロッテは李選手の残留を希望していますが、ロッテより良い条件を示した球団が出てきたことから、李承Y選手がロッテに自由契約の公示を求めたということです。ロッテは李承Y選手に年俸など合わせて2億5000万円を示し、交渉を行ってきました。これについて日本のスポーツニッポンは14日、李承Y選手の日本側の代理人が読売ジャイアンツと交渉し、読売に入団することで基本合意したと報道しました。

・韓国の旧正月で恒例のシルム大会は、今月28日から3日間、慶尚北道亀尾(グミ)市で16チームから114人が出場することが決まりました。これを受けて、韓国シルム連盟は13日、大会の取り組み表を決めて発表しました。日本の相撲のようなシルムは直径8メートルの丸い砂の競技場で2人が相手の腰とモモに回したサッバという紐を両手でとって取り組み、膝から上の体が地面につくと負けるという技と力を競い合う韓国伝統の競技で、体重によって4つの級に分けられています。

・14日は土曜日のため為替レートの変動はありません。13日の日本の円100円は、860ウォン83銭で、アメリカドル1ドルは987ウォン80銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・14日のソウルは曇りのち晴れ、午後3時の気温は7度9分でした。15日は高気圧の影響を受けて中部地方はおおむね晴れ、南部地方は曇りとなるでしょう。15日の予想最低気温は氷点下8度からプラス3度、日中の最高気温はプラス4度から10度という予報です。

1月13日金曜日

・ソウル大学は、黄禹錫教授チームの2004年と2005年論文の共同著者となったソウル大学の教授7人全員を懲戒委員会にかける方針を13日、明らかにしました。ソウル大学は、7人から13日中に弁明書を提出させたうえ、今月26日に1回目の懲戒委員会を開く見通しです。懲戒委員長の李ホインソウル大学副総長は、できるだけ早く懲戒手続きを終える方針だが、黄禹錫教授ら一部の教授については、重い懲戒が避けられないとしています。ソウル大学の規定によりますと、最も重い懲戒である「罷免」となった場合、向こう5年間は公職の再任用が禁止され、退職金は50%しかもらえません。

・黄禹錫教授チームの論文ねつ造事件を捜査中のソウル中央地方検察庁の特別捜査チームは、2004年のサイエンス掲載論文の共同著者であるソウル大学医学部のムン・シンヨン教授の研究室や自宅など6カ所についても13日、家宅捜索を行いました。これとともに検察は、ムン・シンヨン教授や青瓦台の朴基栄情報科学技術担当補佐官ら2004年の論文にかかわった人を中心に17人をさらに出国禁止とし、これで黄禹錫教授事件で出国禁止になったのは28人となりました。

・大統領府の青瓦台、政府、与党ウリ党の3者の間の円満な意見交換と関係発展について考える研究チームが13日、発足しました。これは、11日青瓦台で行われた盧武鉉大統領と与党ウリ党の指導部との晩さん会での合意を受けて、青瓦台と党の間の不必要な誤解やかっ藤をなくし発展的関係づくりのため設置したもので、青瓦台の金秉準政策室長、政府の趙泳澤国務調整室長、ウリ党の元恵栄政策委員会議長の3人がリーダー役を勤めることになりました。

・三星電子の去年第4四半期の売り上げが、四半期別では過去最高の15兆ウォンを超えました。三星電子は、13日、去年の第4四半期の売り上げ額が、その前の第3四半期より7%多い15兆5200億ウォンに達したと発表しました。三星電子が四半期の売り上げで15兆ウォンを達成したのは初めてです。

・現代自動車と起亜自動車が去年、自動車の販売実績で世界第7位となりました。業界の発表によりますと、現代自動車と系列の起亜自動車は、去年一年間に国内外で合わせて355万台の完成車を販売し、販売台数で世界7位となりました。

・中国を極秘で訪問中だとされている北韓の金正日国防委員長が、13日、中国南部の広州のホテルに到着したことが確認されました。金正日国防委員長の姿は、13日午前9時頃、ホテルのロビーで待っていた日本テレビのカメラによって撮影されたということです。この関係者は、「ホテルの中では、中国の前の最高指導者とみられる人物が金正日国防委員長を迎えた」として、江沢民前中国国家主席が出迎えたことを示唆しました。

・中国の武大偉外務次官は、日本と韓国を経由して12日北京入りした6カ国協議のアメリカ首席代表、ヒル国務次官補に対して、「北韓に対するアメリカの金融制裁が、6カ国協議の再開の妨げになっている」と指摘しました。

・大韓赤十字社は、12日、13回目となる南北離散家族の再会行事を3月18日から6日間、北韓の金剛山で開くことを北韓側に提案しました。大韓赤十字社はまた、第7回赤十字会談を来月7日から3日間、金剛山で開くこと、4回目のテレビ画面による離散家族再会を来月23日から2日間、行うことを提案しました。これは、去年12月に済州島で行われた第17回南北閣僚級会談での合意を受けて進められるものです。

・北韓の白頭山のテスト観光を行うための韓国観光公社と北韓のアジア太平洋平和委員会との実務者協議が9日から11日まで北韓の開城で開かれましたが、成果はありませんでした。

・ソウルの地下鉄1号線から4号線を経営するソウル地下鉄公社の労働組合が、北韓の平壌鉄道局との間で、地下鉄交流事業を行うための意向書を交換していたことが明らかになりました。ソウル地下鉄公社によりますと、労働組合の李ソンイル首席副委員長ら組合関係者2人が、去年11月24日、北韓の開城で平壌鉄道局の関係者と会って、平壌の地下鉄に対して技術や物資の支援を行うことにし、地下鉄交流事業の意向書を締結したことが最近明らかになったとしています。

・女子生徒が生理痛によって欠席する場合、これからは学校長の確認があれば欠席にはならないことになりました。教育人的資源部は12日、国家人権委員会がこのほど女子生徒が生理痛によって登校できない場合、健康を保つ権利と母性保護の立場から適切な社会的配慮をするよう制度を補完するよう勧告してきたことからこうした方針を決めたとしています。これまで生理痛で欠席した生徒には、「病気による欠席」としていました。

・韓国国際交流財団は、韓国の大学で、韓国学や、韓国文学、韓国史を専攻して修士や博士課程に在学中だったり、進学する予定の外国人留学生30人あまりに対して奨学金を支援することになりました。希望者は今月31日までに、韓国国際交流財団に申請するようになっています。

・去年11月、陸軍に入隊して、このほど軍事境界線の最前方鉄さく線警戒部隊に配置された韓流スターのウォン・ビンさん(29)が、12日から、軍事境界線の鉄条網周辺での警戒勤務につきました。

・「愛の臓器寄贈運動本部」が発足して16年目となり、この間に遺体を寄贈した人が1000人を超えました。臓器寄贈運動本部によりますと、12日に亡くなったソウル松坡区の94歳の老婦人の遺体がこの婦人の孫が卒業した中央大学医学部の解剖学実験用に寄贈されたということです。

・氷点下10度を下回る寒波が弱まり、旧暦の正月がある今月下旬からは平年の気温に戻るものと予想されています。

・韓国外換銀行が公示した13日午後3時の為替レート、日本の円100円は860ウォン83銭で、前日より15ウォン4銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、987ウォン80銭で、前日より13ウォン80銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1416.28で、前日より13.70ポイント上昇しました。

・13日のソウルは雨、12日夜から降り続いた雨の降水量は33ミリ、午後3時の気温は、プラス5度4分でした。14日も引き続き、低気圧の影響で全国的に雲が広がり、一時雨や雪が降るでしょう。14日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下4度からプラス7度、日中の最高気温は、プラス4度から10度の予報となっています。

1月12日木曜日

・黄禹錫教授は、12日、記者会見し、論文ねつ造のすべての責任を認めると謝罪する一方で、「共同研究者がうその報告をした」として、自らはねつ造の意図がなかったことを強調しました。ソウル大学の黄禹錫教授はソウル大学調査委員会が10日、ES細胞の研究は完全にねつ造され、ヒトクローン術によるES細胞は存在しなかったと結論づけたことを受けて、12日、20日ぶりに公の席に姿を現しました。黄禹錫教授は若い研究員およそ20人を後ろに立たせて声明を読み上げるとともに、記者の質問に次々と答えました。この中で「心配をかけ衝撃を与えたことに政府と国民に深く謝罪します」と述べるとともに卵子提供の過程で、提供女性に補償金が支払われたことや女性研究員が卵子を提供したことなどを含めて論文がねつ造されたことについての総括的な責任を認めました。その一方で黄教授は、核心のデータについて、「共同研究を進めていたソウル・ミズメディ病院の研究員らに全面的に任せ、報告だけを受けていた」と述べ、ねつ造の直接的な責任は共同研究者にあるという立場を示しました。そして黄教授は、卵子の核を移植する技術などは、「われわれのチームが今でも世界最高だ」と改めて強調しました。また「最近、ヒトの遺伝子を持った無菌ブタのES細胞づくりに成功した。ヒトクローン胚を利用したES細胞も6カ月あれば作ってみせる」と述べました。

・黄禹錫教授が12日の記者会見で、共同研究をしていたソウル・ミズメディ病院の研究員によってES細胞がすりかえられたと重ねて主張したことについて、ミズメディ病院のノ・ソンイル理事長は、「今後は、記者会見を開くことはせず、検察の捜査ですべてを明らかにしたいと述べました。

・(一方)ソウル中央地方検察庁はソウル大学調査委員会の最終結果の発表を受けて、12日朝から、黄禹錫教授の論文ねつ造問題の強制捜査に乗り出し、黄教授の研究室や自宅、協力関係にあった病院など26カ所を一斉に家宅捜索しました。捜査の対象は、黄禹錫教授をはじめ、共同研究者のソウル・ミズメディ病院のノ・ソンイル理事長ら11人にしぼられているものとみられています。検察はまた黄教授や研究メンバーらの間で交わされた電子メールについても捜査することにしています。

・黄禹錫教授チームのES細胞ねつ造事件で、ソウル大学の鄭雲燦(チョン・ウンチャン)総長が11日の記者会見で「国全体が反省の機会にしよう」と述べたことに対して、卞良均(ビョン・ヤンギュン)企画予算処長官は、「黄禹錫教授の研究については、ソウル大学総長と科学財団の間で契約が行われていたもので、ソウル大学はその管理のために研究費の15%をもらって、研究過程を点検することになっていた。このようにソウル大学が今回の事件では1次的責任があるのに、鄭雲燦ソウル大学総長は、まるで他人ごとのような謝罪をしたのは適切ではなかったと思う」と述べました。

・情報通信部の郵政事業本部は、11日、黄禹錫教授のES細胞作製成功を記念して発行していた特別切手の販売を中止することになりました。

・盧武鉉大統領は11日の夕方、青瓦台で与党ウリ党の指導部と青瓦台で晩さんをともにし、この席で「与党と政府との間は、与党が主導する関係になるのが望ましい」という意見を述べました。この晩さん会は、今月2日の内閣改造で産業資源部長官に与党の院内代表だった丁世均氏が、保健福祉部の長官に柳時敏議員が起用されたことに、与党ウリ党の党内が強く反発して予定より日をずらして行われたものです。この席で、盧武鉉大統領は、「内閣改造など人事問題で、与党と青瓦台が互いの意見を尊重することが必要だが、丁世均議員の起用については、互いに意思疎通に問題があったことを認める。また柳時敏議員の内閣入りは、次世代リーダーとして育てるためというより、党内選挙で常任中央委員に選ばれている人に、入閣の機会を与えた方がいいという考えが、党内で拡大して受け止められた」と述べるとともに、与党と青瓦台の関係全般については「これからも党が政府を導くような雰囲気になってほしい」と述べ、今後、与党と政府、そして青瓦台との関係発展について考える研究チームを設けることで合意しました。

・(ところで)盧武鉉大統領はこの晩さん会の中で、去年の夏、野党ハンナラ党との連立政権構想を示した際、ウリ党の党籍を離れることを考えていたことを明らかにしました。

・野党ハンナラ党の新しい院内代表に、李在五議員(61歳)が選ばれました。ハンナラ党は12日、改正私立学校法が成立した責任をとって辞任した姜在渉院内代表の後任を選ぶ党内選挙を行った結果、党所属議員127人中、123人が投票に参加し、李明博ソウル市長に近い李在五議員が72票、朴槿恵代表寄りの金武星議員が50票、無効1票で、?在五議員が新しい院内代表に選ばれました。李在五議員は、今年61歳、ソウル市恩平区乙選出の当選3回の議員で、これまでにハンナラ党の事務総長と院内総務を務めました。李在五院内代表は、当選後のあいさつで、「来年暮れの大統領選挙でハンナラ党候補が勝利するよう全力を尽くす」と述べました。

・韓国銀行の金融通貨委員会は、12日の会議で、政策金利のコール金利の誘導目標をこれまでどおり年3.75%に据え置くことを決めました。金融通貨委員会は据え置きの背景について、「最近、生産と輸出、消費などすべての面で、回復の兆しがみられているが、このような背景にまだ不確実な要因が多いため、コール金利を据え置くことにした」と説明しています。

・盧武鉉政権の初期に法務部長官を務めていた女性弁護士の康錦實さんが、ウリ党の要請で今春のソウル市長選挙に立候補する意向をほのめかし関心が寄せられています。ウリ党の金人材発掘企画団長は、9日、康錦實元法務部長官に対してソウル市長選挙にウリ党候補として立候補することを強く要請し、これに対して康錦實元法務部長は、政治には才能がないとしながらも検討したうえで連絡すると答えたということです。

・香港の検察は11日、去年12月、WTO=世界貿易機関の閣僚会議に反対し、香港でデモを行い公務執行妨害などの罪で起訴されていた韓国人11人のうち8人について、起訴を取り下げ釈放しました。

・旧暦の正月、ソルナルにボーナスを支給する中小企業が去年よりやや増える見通しです。インターネット就職サイトの「インクルート」が中小企業344社を対象に調べたところによりますと、去年の78%より多い84%の会社が今年、ソルナルにボーナスを支給する計画を持っていることがわかりました。

・教育人的資源部は、現在、小学3年生から行っている小学校での英語教育を1年生からに繰り上げることにし、今年9月から全国16の小学校で試験的に実施することになりました。

・韓国外換銀行が公示した12日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、845ウォン79銭で、前日に比べて、11ウォン59銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、974ウォンで、前日に比べて、10ウォン70銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1402.58で、前日より8.49ポイント上昇しました。

・12日のソウルは晴れのち曇り、午後3時の気温はプラス4度3分と温かい一日でした。13日は低気圧の影響を受けて、全国的に曇りのち雨になる所が多いでしょう。13日の朝の予想最低気温は、氷点下1度からプラス6度、日中の最高気温はプラス3度から9度という予報です。

1月11日水曜日

・政府は11日、李海?国務総理も出席して国政懸案政策調整委員会を開き、黄禹錫教授のES細胞ねつ造事件について、黄禹錫教授に付与した「最高科学者1号」としての地位をはじめすべての公職をはく奪する措置をとる方針を決めました。これとは別に政府は、ES細胞研究への支援を継続するため今年上半期中に、政府レベルでのES細胞研究総合推進計画をたてることにしています。政府はまた、法律で卵子の売買をできなくした去年1月以降も、研究に必要な卵子提供のために金銭のやりとりがあったかどうかについての生命倫理問題は、保健福祉部が調べたうえ、国家生命倫理委員会の審議を経て対処することになりました。

・黄禹錫教授チームのES細胞ねつ造事件で、ソウル大学の鄭雲燦(チョン・ウンチャン)総長が、11日、国民に謝罪しました。鄭雲燦総長は、11日午前、ソウル大学で記者団の前で談話を読み上げ、「今度の事件は、決して許せない学問的犯罪行為である」として、厳重に処分すると述べました。しかし総長を辞任するということばはありませんでした。

・ハンナラ党の李季振スポークスマンは、11日、黄禹錫教授事件について、「世界を揺るがした政治的責任の中心は、閉鎖された情報で国民をだました青瓦台であり、盧武鉉大統領は総体的な責任をとるべきだ」と強調しました。李季振スポークスマンは、「盧大統領は、少なくとも研究費の名目で青瓦台が支援した内訳を公開し国民に謝罪しなければならない。これほどの波紋を引き起こしておきながら、真相の解明や責任追及をしない無責任な政権がなぜ私立学校に対しては刀を振りまわそうとするのか分からない」と述べました。そして「10日辞意を表明した青瓦台の朴基栄情報科学技術担当補佐官の上司の金秉準政策室長も当然辞任すべきだ。政府の支援にあたって裏で工作した陳大濟情報通信部長官も責任を免れることはできない」として辞任を要求しました。

・アメリカの科学雑誌「サイエンス」のケネディ編集長は11日、声明を出し、黄禹錫教授チームの2005年論文と合わせて2004年の論文も削除すると明らかにしました。ケネディ編集長は、両方の論文に重大な不正行為があったというソウル大学調査委員会の最終発表を受けて、こうした結論を出すことになったと説明しました。

・黄禹錫教授が12日、記者会見し、ソウル大学調査委員会が10日発表した最終調査結果についての自身の見解を示すものとみられています。黄禹錫教授側は当初、11日に記者会見を行う予定でしたが、会見の準備が遅れたため一日延期すると発表しました。

・警察庁は11日、政府の国政懸案政策調整委員会で黄禹錫教授に付与していた「最高科学者第1号」の地位をはく奪することが決ったことから黄禹錫教授に対する身辺警護態勢を解除しました。

・極秘で中国を訪問しているという説が流れていた北韓の金正日国防委員長は、11日午後、上海に滞在中だと、消息筋が明らかにしました。この消息筋は、「金正日国防委員長は現在、上海で日程をこなしている。当初は11日午前中に上海を離れる予定だったが、予定を変更して午後上海を経つものとみられる」としています。金正日国防委員長は、当初伝えられていたのとは違って、特別列車ではなく専用機で中国入りしたことが明らかになりました。中国と北韓の事情に詳しい情報筋によりますと、北韓の特別列車が9日平壌を出発して10日朝、中国遼寧省の丹東駅に到着したのは事実だが、金正日国防委員長はこの列車には乗っていなかったということです。

・北韓の金正日国防委員長の中国訪問について、中国は韓国政府に対してとくにこれといった情報を伝えてきていない模様です。潘基文外交通商部長官は、11日、定例ブリーフィングで、金正日国防委員長の中国訪問については言及できる立場にないとしたうえで、中国は韓国政府に一切の情報提供や確認をしていないと述べました。潘基文外交通商部長官は、さらにロイター通信が10日、金正日国防委員長は中国経由でロシアに向かったと報道したことについても、全く情報がないとしています。

・6カ国協議のアメリカ首席代表のヒル国務次官補が、日本、韓国、中国を相次いで訪問するため10日、ワシントンを出発しました。ヒル次官補は、11日東京訪問に続いて、夜はソウルを訪れ、12日に北京に移動して、6カ国協議の担当者らと突っ込んだ話し合いをする予定です。

・ウリ党の鄭東泳常任顧問が、議長を選ぶ党内選挙に立候補する意思を明らかにしました。鄭東泳常任顧問は、11日、記者会見し、「2年前の弾劾政局を乗り越えた神話が水の泡になる危機に置かれているが困難に陥った与党ウリ党をもう一度よみがえらせる」として、党の支持率を再び1位に引き上げ、5月31日の地方選挙を必ず勝利に導くと抱負を語りました。ウリ党は来月18日に全党大会を開いて議長を選ぶことにしています。

・先月28日に金剛山で北韓の人民軍兵士1人が現代峨山の協力会社の社員の車にはねられて死亡し、2人がけがをした事件で、北韓は、補償金として100万ドルを要求してきていることが分かりました。

・アメリカで狂牛病が発生した2003年以降、輸入禁止措置がとられているアメリカの牛肉の輸入再開をめぐる韓米実務者協議が9日と10日の両日、ソウルで開かれましたが、双方の意見の隔たりが大きく、13日までさらに協議を続けることになりました。

・三星電子が去年、アメリカの特許庁に申請した特許件数が、おととしより37件増え、世界で5番目に多いことが分かりました。アメリカ特許庁の資料によりますと、三星電子は、去年一年間に過去最高の1641件の特許を申請しました。1位はアメリカのIBMで2941件、2位は日本のキャノン、3位はアメリカのヒューレットパッカード、4位は日本の松下電器、5位が韓国の三星電子でした。

・盧武鉉大統領の今年の年俸は、去年より500万ウォン多い2億ウォンあまりになる見込みです。

・ソウル・ヨイドの統一教会の所有地に2010年までに、70階建ての超高層ビル2棟、20階から30階建てのホテル2棟、6階建てのショッピングモールの合わせて5棟の高層と大型のビルが建設されることになりました。

・青少年サッカー代表の浦項製鉄工業高校の趙佑鎮選手(18)が日本のJリーグサンフレッチェ広島に入団することが決まりました。

・韓国外換銀行が公示した11日午後3時の為替レート、日本の円100円は857ウォン38銭で、前日より70銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、984ウォン70銭で、前日より2ウォン60銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1394.09で、前日より2.20ポイント上昇しました。

・11日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、プラス2度7分でした。12日は、低気圧の影響で午後から南部地方では雨が、中部地方では雪が降るでしょう。この雪は13日まで降り続くものと気象庁ではみています。12日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下11度からプラス4度、日中の最高気温は、プラス5度から13度の予報となっています。

1月10日火曜日

・ソウル大学の調査委員会は、黄禹錫教授チームがヒトクローン胚からES細胞を世界で初めて作成したとして2004年に科学雑誌のサイエンスに載せた論文もねつ造されたもので、結局、黄禹錫教授が主張する「確立されたES細胞はひとつもなかった」とする最終調査結果を10日、発表しました。しかしクローン犬「スナッピー」は、DNA分析の結果、体細胞を提供した犬の体細胞から複製されたことが確認されたとしています。調査委員会の鄭ミョンヒ委員長は、10日午前11時から、ソウル大学で記者会見し、150ページにおよぶ報告書の内容を発表しました。それによりますと、2004年にサイエンスに載せた論文も、2005年の論文と同様に写真やデータがねつ造されたもので、2004年の論文に書かれた体細胞の核を置き換えたヒトES細胞は、患者の核を入れて作ったものではないとしています。調査委員会はまた卵子提供疑惑について、2002年11月から去年11月までの3年間に、4つの病院が129人の女性から2061個の卵子を採取し、黄教授チームに渡したことを確認しました。こうしたことを総合して、調査委員会は黄教授チームが主張しているES細胞確立の技術について、核移植を通じた胚盤胞の形成に成功した点は評価できるが、これを幹細胞株として確立したという根拠はまったくなく、技術として認めるのは困難だとして、黄禹錫教授チームが、ES細胞の確立技術を持っているとは言えないという判断を出しました。

・検察は、ソウル大学調査委員会の最終結果の発表を受けて黄禹錫教授を偽りの研究結果で国をだまし、多額の研究資金を出させた詐欺の疑いで本格的な捜査に着手しました。 検察は、ソウル中央地方検察庁刑事第2部長を主任部長とし、特殊1部と特殊3部の検事らで特別捜査チームを編成し、大検察庁の先端犯罪捜査課と科学捜査部の応援を得て本格的に捜査を進めることになりました。

・ところで黄禹錫教授チームが1998年9月から去年末までに政府から支援を受けた研究費は合わせて623億ウォンにのぼっています。このうち純粋の研究費は113億5600万ウォン、実験室など研究施設費が510億ウォンでした。検察は、黄禹錫教授チームが主張しているES細胞の確立技術がないことが判明したことから、詐欺罪を適用する可能性が強くなりました。詐欺罪は10年以下の懲役や2000万ウォン以下の罰金に処されますが、有罪が認められる場合、黄禹錫教授チームが7年間にわたって政府からばく大な支援を受けていたことから厳しい処罰を受けることになるとみられています。

・黄禹錫教授チームのES細胞ねつ造疑惑についてのソウル大学調査委員会の調査結果発表を受けて、与党ウリ党の田炳憲スポークスマンは、10日、「大変残念だ」としたうえで、足りない部分は検察の捜査ですべて解明できることを期待すると述べました。田炳憲スポークスマンは、しかし「今度の事件で生命工学研究に対する支援がい縮することや、この問題を政略的に利用することがあってはならない」と強調しました。また野党ハンナラ党の李季振スポークスマンは、「2004年論文までがねつ造だった点に注目せざるを得ない」として、国会での国政調査は言うまでもなく、それに先立って党レベルで真相調査を始める計画を明らかにしました。

・青瓦台の朴基栄情報科学技術担当補佐官が、黄禹錫教授チームのES細胞ねつ造事件の責任をとって10日、辞意を表明しました。

・今度の疑惑を告発番組で暴露し、最初は世論の非難を浴びたMBCTVの「PD手帖」チームは、「ソウル大学調査委員会の公正な調査結果を高く評価する」として歓迎しながらも、「真実を伝えることがどれだけ困難であるかを痛感した」としています。

・青瓦台は、盧武鉉大統領が24日に青瓦台の記者団を対象に行う予定だった年頭記者会見を25日に一日延期すると発表しました。

・2日と4日に行われた内閣改造で新しい長官に内定した5人についての国会での人事聴聞会が事実上、できなくなる可能性が高くなりました。

・北韓の金正日国防委員長が乗った特別列車が10日午前、鴨麹]を通り北韓との国境の街、中国遼寧省の丹東を経て中国に入ったことが確認されたと、現地の消息筋が10日、明らかにしました。 丹東駅の関係者によりますと、10日午前6時半頃、金正日国防委員長が乗った特別列車が丹東駅を通過したということです。これと関連し、北京の外交消息筋も金正日国防委員長が中国訪問を始めたことについて否定しておらず、韓国の軍情報関係者も金正日国防委員長が中国を訪問中だと述べたということです。

・アメリカは9日、北韓の核問題を協議する6カ国協議と北韓に対するアメリカの金融制裁措置は別の問題だとして、北韓はできるだけ早く条件をつけずに6カ国協議の場に参加すべきだとする見解を示しました。

・1971年から去年末までの34年間に、韓国の日本に対する累積の貿易赤字が、2500億ドルを超えました。産業資源部によりますと、韓国の対日収支は1971年に初めて赤字となって以来、毎年赤字の行進を続け、去年も240億ドルの赤字を出して累積赤字が2534億ドルに達しました。去年一年間の対日貿易赤字は、韓国の貿易黒字より5億ドル多いものです。

・高校卒業生の就職率が去年、過去15年間で最も低いことが分かりました。一方で2年制や3年制の専門大学の卒業生は史上最高となり、4年制大学の卒業生も22年ぶりに最も高く、学力の差による就職率の格差が広がっていることが分かりました。

・TVドラマ「チャングムの誓い」の李ヨンエさんが、来月9日開幕する第56回ベルリン国際映画祭の国際コンペ部門の審査委員に招待されました。世界3大国際映画祭に韓国の俳優がコンペ部門の審査委員に委嘱されたのは李ヨンエさんが初めてです。

・韓国外換銀行が公示した10日午後3時の為替レート、日本の円100円は856ウォン68銭で、前日より1ウォン23銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、982ウォン10銭で、前日より4ウォン60銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1396.29で、前日より12.04ポイント下落しました。

・10日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、プラス2度でした。11日も引き続き高気圧の影響を受けて全国的におおむね晴れる見込みです。11日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下14度からプラス1度、日中の最高気温は、プラス3度から10度の予報となっています。

1月9日月曜日

・韓国のウォンが、9日、アメリカドルに対して急激に上昇し、8年2カ月ぶりに1ドル970ウォン台となりました。韓国外換銀行によりますと、アメリカドルに対するウォンの為替レートは、9日、1ドルが977ウォン50銭で引け、8年2カ月ぶりに980ウォン台を割り込みました。これは、アメリカニューヨークの外国為替市場でウォン・ドル1カ月先物の終値が、韓国外国為替市場の週末の終値より大幅にウォン高になったことによるものとみられています。政府は、こうしたウォン高が続く場合、ドル買いをするなど直接介入を通じた市場安定策に乗り出すものとみられています。

・中小企業銀行が主催する「中小企業支援説明会」が9日、開かれ、ここに参加した中小企業の経営者らは、最近のウォン高ドル安現象に強い懸念を示し、「1ドル950ウォンになったら生産を中断せざるを得ない」と政府に対策を訴えました。音響システム製作会社のチェ・ユンギル社長は、「今年の経営計画で為替レートを年平均1ドル1020ウォン程度に見込んでいた。1ドル980ウォンまで下がると一部製品は損をして販売することになる。多少、損が出ても持続的な関係構築のため生産を続けるのがこの業界の慣わしではあるが、950ウォンまで下がる場合は、生産は打ち切るしか方法がない」と話しています。

・2日の内閣改造で産業資源部長官に院内代表だった丁世均氏が起用されたことに与党ウリ党の党内が強く反発して見送られていた盧武鉉大統領と与党指導部との青瓦台での晩さん会が、11日に開かれることになりました。晩さん会にはウリ党の非常執行委員、常任顧問ら20人あまりが参加することになる見込みです。これで、今度の内閣改造で党と青瓦台との間に広がった溝が埋まるかどうかが注目されています。

・柳時敏議員の内閣入りに反対する署名運動を繰り広げていた与党ウリ党の1回当選と2回当選の若手国会議員が、9日、盧武鉉大統領と会うことと、責任者の釈明を要求しました。ウリ党の文炳浩議員ら若手国会議員25人は、9日、会議を開いた後、声明を出し、党と青瓦台との関係についての問題意識を共有し対策をたてるために盧武鉉大統領と会うことを要請するととともに、院内代表の丁世均氏を産業資源部長官に起用して党の指導部に空白をもたらしたことや、党内の反対を押し切って柳時敏議員を保健福祉部長官に起用したことで、党との間でかっ藤をまき起した責任者の釈明を求めると主張しました。

・盧武鉉大統領がウリ党内の反対を押し切って柳時敏議員を保健福祉部長官に抜てきしたのは、柳時敏議員に次世代指導者グループの1人として経験を積んでもらうことが狙いだと、青瓦台のユン・テヨン演説企画担当秘書官が8日、語りました。ユン・テヨン秘書官は、8日、青瓦台のホームページに「準備する大統領」というタイトルで文書を書き込み、「柳時敏議員の内閣入りは、盧武鉉大統領がかなり前から準備を進めてきたことのひとつだ。大統領は、この準備を鄭東泳議員を統一部長官に、金槿泰議員を保健福祉部長官に指名した2004年7月から始めていた」としています。

・これについて野党ハンナラ党は、「盧武鉉政権が、幹細胞を培養するように皇太子を育てている」として強く非難しました。李季振スポークスマンは、9日、記者団に対して、「青瓦台の発表どおりであれば、柳時敏議員は盧武鉉政権の皇太子である」として、国民が選ぶべき国の指導者を盧武鉉大統領自らが育てようとしていることは度の過ぎた権力欲だと指摘しました。

・盧武鉉大統領は、来週18日夜にTVで特別会見を行って今年の国政運営の方針を明らかにし、24日に年頭記者会見を行う計画です。

・韓国私立中高校法人協議会は、8日午後、全国13の地域の代表が参加して会議を開いた結果、改正私立学校法の公布に反対して新入生の割り当てを拒否することにしていたこれまでの方針を撤回すると発表しました。しかし、私立学校法の反対闘争はこれまでどおり続けることや、政府による不正疑惑の監査を拒否することで一致しました。私立学校が教育庁による新入生の割り当て拒否を撤回したことから9日から始まる全国の各私立高校での入学予定生への説明会などは順調に進められることになりました。これとは別に政府も、8日午後、関係長官会議を開き、教育人的資源部と監査院が、市・道教育庁に監査要員を支援して私立中学校高校などを対象に合同監査を行い、その結果を直ちに公開する方針を決めました。

・韓国は、韓国駐留アメリカ軍の駐留のためら2002年に駐留費用全体の40%にあたる8億4311万ドルを負担したと、アメリカ国防総省が最近まとめた報告書で明らかにしました。

・北韓の咸鏡南道琴湖地区の軽水炉建設敷地で施設の補修などのために残留していたアメリカ人1人を含む韓国の関係者57人全員が、8日、引き揚げました。しかし現地で使っていた掘削機など455億ウォン相当の 重機械と物資は、北韓が持ち出しを拒否していることから現場に残したままになっています。これで、94年10月の米朝ジュネーブ合意で北韓が核施設を凍結する代価として、KEDO=韓半島エネルギー開発機構が97年8月から始めていた軽水炉建設事業は、未完成のまま終了しました。

・韓国から北韓に送還された非転向長期囚らが、韓国の国家人権委員会 に韓国の軍事政権時代に受けた弾圧に対する補償を要求する共同告発状を送ってきたことを受けて、北韓にら致されその後、韓国に脱出してきた4人が、9日、北韓を相手どった告発状を、同じく韓国の国家人権委員会と、真実・和解のための過去史整理委員会に提出しました。4人は、この告発状を北韓に渡すよう韓国政府に要求する計画です。この告発状で4人は、「北韓にら致され30年もの間、監禁と暴行、強制労働を強いられた」として、北韓労働党と金正日国防委員長は、1人に対して1億ドルずつ計4億ドルを補償するように求めています。

・日本の植民地時代に全羅南道の小鹿島にある隔離施設に強制的に収容されていた韓国人のハンセン病患者が、裁判を受けなくても補償が受けられるようになる見込みです。毎日新聞が9日伝えたところによりますと、外国の隔離施設に強制収容したハンセン病患者の救済方法を検討してきた日本の超党派国会議員の集いは、ハンセン病補償法改正案を20日召集される通常国会に議員立法で提出することを8日、申し合わせました。

・北韓の金剛山観光に出かけた韓国の45歳の男性が金剛山のホテルで首をつって自殺しました。8日午前8時前、北韓側にある海金剛ホテルで、済州道北済州郡に住む45歳の男性が浴室で首吊り自殺しているのを中国朝鮮族のホテル従業員が発見し、警察に届け出ました。遺体は8日、韓国側の束草市の病院に運ばれました。この男性は1人で、6日から2泊3日の金剛山観光に参加していました。

・暮れの28日に封切られた朝鮮最初の宮廷芸人を描いた韓国映画の時代劇「王の男」が、8日までに290万人の観客を動員し、9日、300万人を突破する見通しとなりました。映画専門前売りサイトの「マックスムービー」によりますと、「王の男」は 48%以上のシェアを占め、前売り順位1位を守っているということです。

・韓国外換銀行が公示した9日午後3時の為替レート、日本の円100円は、857ウォン91銭で、先週の金曜日に比べて、6ウォン69銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、977ウォン50銭で、先週の金曜日に比べて10ウォン60銭のウォン高でした。9日の韓国株式市場の総合株価指数は、1408.33で、先週の金曜日より4.45ポイント下落しました。

・9日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、プラス2度9分でした。10日は気圧の谷の影響を受けたあと、次第に高気圧圏内に入り、全国的に朝のうち雲が広がりますが、午後から次第に晴れる見込みです。10日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下10度から0度、日中の最高気温は0度からプラス9度の予報となっています。

1月7日土曜日

・新入生の受け入れを拒否していた済州市の私立高校5校の校長らは、7日、「生徒や父母の学校の選択権、学習権に対する憂慮を払しょくするため、新入生の割り当てを受け入れることを決議した」と明らかにしました。済州市の私立高校5校の校長らは、7日、会議を開き、新入生の割り当て名簿を済州道教育庁から受け取らないことにしていたこれまでの方針を変更し、予定どおり週明けの9日に、新入生の割り当て名簿を受け取って入学手続きを取ることを申し合わせました。これとは別に5校の校長らは、改正私立学校法の反対闘争については、韓国私立法人協議会、私立中高校校長会議の決議に従って、今後とも継続することにしています。

・改正私立学校法が公布されたことに反発して、済州市の私立高校5校が新入生の受け入れを拒否したのに続いて、7日、全羅北道の私立高校21校と、慶尚南道の17の私立高校も新入生の受け入れを拒否し、こうした動きが広がる気配をみせましたが、済州市の私立高校が政府の方針受け入れを決めたことから問題は収束の方向に入りました。全羅北道私立中高校法人協議会は、7日、全州、群山、益山などにある私立高校21校が、来週12日に配布される新入生の名簿を受け入れない方針を決めたと発表しました。 また慶尚南道私立学校協議会も7日、慶尚南道の17の私立高校が20日に予定された教育庁による新入生の割り当てを拒否することにしたと発表しました。こうしたことから、新入生受け入れ拒否が全国的に広がることが懸念されましたが、7日正午、済州市の私立高校5校が政府の方針に従う姿勢を見せたことから、問題は収束の方向に向かって動き始めました。

・検察は、青瓦台が私立学校の不正について全面的に捜査するよう指示したことから、まず新入生の割り当てを拒否した私立高校を優先的に捜査する方針です。法務部の関係者は、7日、「青瓦台からまだ具体的な指示は出ていない。8日の国務総理出席の会議で結論が出ればそれに従う」としています。こうしたことから検察は、8日の政府会議の結論をもとに私立学校の不正をめぐる捜査方針を決めることにしています。

・与党ウリ党は、臨時議長兼 院内代表の丁世均氏が今度の内閣改造で産業資源部長官に内定したことから、6日、非常執行委員の最年長者である柳在乾議員(69歳)を、来月18日に開かれる全党大会までの間、党を率いる臨時議長に選びましたが、これに続いて今月24日に、院内代表を選ぶ選挙を行うことになりました。

・ハンナラ党は、強く反対していた改正私立学校法が成立した責任をとって辞任した姜在渉院内代表の後任を選ぶ党内選挙を来週12日に行うことになりました。

・検察は、ソウル大学調査委員会が来週火曜日10日に、黄禹錫教授チームによるES細胞論文のねつ造疑惑に対する最終調査結果を発表するのを受けて、黄禹錫教授ら関係者に対する本格的な捜査に着手することになりました。これに先立って検察は、黄禹錫教授の2005年サイエンス論文など関係資料を綿密に検討し、黄禹錫教授をはじめとする関係者11人を出国禁止にしていたことが7日、明らかになりました。

・韓国観光公社は、9日、北韓の開城で北韓のアジア太平洋平和委員会と、北韓の名勝地、白頭山観光実現に向けた実務者協議を開く予定であることを、6日、明らかにしました。協議に参加するのは、現代峨山の関係者も含めた5人前後になるということです。韓国観光公社の姜光浩副社長によりますと、5日、北韓に白頭山観光のための実務者協議を開くことを提案するFAXを送ったところ、北韓のアジア太平洋平和委員会から受け入れるという回答が6日送られてきたということです。

・6カ国協議のアメリカ首席代表、ヒル国務次官補は、6日、北韓の核問題を協議する6カ国協議を予定どおり今月中に再開することは困難だとする見解を示しました。

・政府は、今年およそ300万バレルの備蓄用の原油を購入する計画です。産業資源部が7日、明らかにしたところによりますと、政府は、去年、備蓄石油購入のための予算を確保できませんでしたが、今年は1200億ウォンの予算を確保したため、300万バレルの原油を購入し、備蓄することになりました。

・韓国人女性がウイーンのIAEA=国際原子力機関の重要ポストの課長に任命されました。オーストリア駐在の韓国大使館が6日、明らかにしたところによりますと、IAEA事務局が、去年春、公募を始めた財政政策課長にアメリカの公認会計士で、1995年からウィーンの国連事務所に勤務している韓国人のチョン・ミジャさんを採用するという公文を送ってきたということです。

・北韓の朝鮮中央通信は6日、韓国から北韓に送還された非転向長期囚らが、韓国の国家人権委員会と、真実・和解のための過去史整理委員会にあてて、韓国の軍事政権時代に受けた弾圧に対する補償を要求する共同告発状を送ったと、伝えました。

・去年一年間に、軍隊で死亡した兵士は123人で、このうち半数以上が、自殺によるものであることが分かりました。

・去年、地上波TVでの住宅宝くじの抽選中継放送が廃止されたのに続いて、今年4月には、住宅宝くじそのものがなくなります。住宅宝くじは、住宅を持たない軍隊や警察官の遺族、ベトナム戦争参戦兵士らのマイホーム作りを支援するために、1969年に設けられた韓国初の定期発行宝くじで、1等の当選金は、ソウルの中産階層の住宅価格を基準に設定されました。しかし2003年からの「ロット宝くじ」の登場で販売が急減しました。

・去年12月にソウルの映画館に入った観客は548万3840人と、1カ月間では過去最高となりました。

・去年11月、陸軍に入隊したトップスターのウォン・ビンさん(29)が、6日、江原道華川の陸軍チルソン部隊の最前方鉄柵線警戒部隊に配置されました。

・7日は、土曜日のため取り引きはありません。前日6日の終値は、日本円100円が851ウォン22銭で、アメリカドル1ドルは988ウォン10銭でした。韓国株式市場も取り引きはありません。

・7日のソウルは晴れ、午後1時の気温は、氷点下4度8分でした。8日日曜日も引き続き、全国的に晴れますが、午後遅くから次第に気圧の谷の影響を受けて雲が広がる見通しです。8日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下16度から氷点下3度、日中の最高気温は、氷点下3度からプラス5度の予報です。

1月6日金曜日

・党ウリ党は、6日、非常執行委員会と大都市・道の党支部長会議を開き、非常執行委員の最年長者である3回当選の柳在乾議員(69歳)を、来月18日に開かれる全党大会までの間、党を率いる臨時議長に選びました。柳在乾臨時議長は、連合ニュースとの会見で、「今度の内閣改造で、党と青瓦台との間にかっ藤があったように写り、国民の皆さんに心配をおかけしたことは誠に申し訳ない」と述べ、来月の全党大会を成功させることが最も重要であり、美しいお祭りムードの全党大会を開けるよう努力すると決意を表明しました。柳在乾議員は、ソウル城北甲区選出の3回当選議員で、アメリカで人権派弁護士をしていたアメリカ通として知られ、現在は国会国防委員長を務めています。

・李海チャン国務総理は、5日、盧武鉉大統領がウリ党改革派の柳時敏議員を保健福祉部長官に内定したことに野党だけでなく与党内でも強い反発があることについて、「資格があるかどうかについて論議することは問題ないが、気に入らないからとして感情的に反対することは適切ではない」と、語りました。李海チャン国務総理は、5日、MBCTVの時事討論番組「100分討論」に出演して、「大統領の人事権に対してこれほどまでに反対を提起した例は過去にない」として、「大統領の人事権は尊重されなれければならず、人事聴聞会を通じて検証すれば良い」と語りました。

・与党ウリ党の幹部を選ぶ党内選挙に立候補するため統一部長官を辞任した鄭東泳ウリ党常任顧問は、6日、記者会見し、この2年間、与党と大統領との間で意思疎通が十分になされていなかったと思うとして、党指導部の政治力を強め揺ぎのない中心の力を確立して、党内の統合をはかることが何よりも重要だとする見解を示しました。

・最近のウォン高ドル安は韓国経済に否定的影響を及ぼすとして、政府はあらゆる力を使って対応することを決めました。政府は6日、関係部署による対策会議を開き、ウォン高ドル安の現象が続く場合、韓国経済に否定的な影響を及ぼすという見方で一致しました。会議に出席した関係者は、最近のウォン高ドル安は正常とは言えず、投機勢力の介入や不安心理が作用した可能性が高いという点で認識が一致し、金融当局の権限と力を最大限使って対応することを申し合わせました。

・改正された私立学校法が暮れの30日に公布されたことに反発して、韓国私立中学高校法人協議会のソウル特別市会が、5日、今年の新入生募集をしない方針を改めて確認したのに並んで、済州市の5つの私立高校が5日、入学の願書の受け付けをしないことを決議しました。このため教育人的資源部は、6日、済州の5つの高校は本来ならば来週、入学予定の生徒を学校に集めて説明することにしているところから、こうした手続きの手順を6日午後6時までに示さない場合は、是正命令を出すことにしました。

・ソウル大学獣医学部の黄禹錫教授チームによるES細胞のねつ造事件を検証しているソウル大学調査委員会は、これまでの調査についての最終結果発表を来週10日火曜日の午前11時から、ソウル大学で行うことになりました。10日の最終結果発表では、黄禹錫教授チームの2004年と2005年のサイエンス掲載論文と、クローン犬「スナッピー」についての真偽、実験に使われた卵子の入手方法などについての真相が公開されます。しかし調査委員会は、発表当日は、5枚程度の要約文を出す予定で100ページ前後の報告書がまとめまるまではさらに時間がかかる見通しです。

・盧武鉉大統領は、黄禹錫教授チームによるES細胞のねつ造事件で、責任のある人に対しては徹底的に責任を追及し、その周辺にいる罪があいまいな人は継続して研究に専念できるように激励してあげてはどうかと語りました。盧大統領は、5日、科学技術界の新年会に出席してあいさつし、「今回の事件は、韓国にとって大きな損失ではあったが、こうした苦い経験から最大限の教訓を得ることで、災いを福に転ずる機会にしようと述べました。

・野党ハンナラ党は、黄禹錫教授チームのES細胞ねつ造事件で「盧武鉉大統領は、政権内部でかかわった人物に対して、徹底的に責任を追及すべきだ」と強調しました。

・ライス国務長官は、5日、「北韓の偽札製造などの不法行為に対するわれわれの制裁は、ブッシュ大統領が北韓の行動を容認できないとした方針を決めたからだ」として、ブッシュ大統領の指示で北韓に対する制裁が行われていることを明らかにしました。ライス長官のこうした発言は、北韓が先に6カ国協議に復帰する条件として要求したアメリカによる北韓への金融制裁の解除に応じない意向を示ししたものと受け止められています。

・アメリカに療養に行っている三星グループの李健熙会長が、当面は帰国しない方針であることが分かりました。三星グループの関係者が6日明らかにしたところによりますと、「国内のさまざまな状況から帰国が延期になった。具体的にはいつ頃、帰国できるか予想できない状況だ」と話しています。

・中国社会科学院が世界10カ国の国力を総合的に評価した結果、韓国は9位に入ったと、中国のマスコミが6日、伝えました。社会科学院がまとめた「2006年世界政治と安全報告書」によりますと、軍事力、外交力、技術力、人的資源など9項目について国力を総合評価した結果、1位は、あらゆる項目で大差をつけトップを占めたアメリカでした。中国は6位、日本は7位、韓国は9位でした。

・韓国人の離婚件数が16年ぶりに初めて減少しました。反対に結婚したカップルは8年ぶりに増えています。統計庁が6日発表した「韓国社会の指標」によりますと、2004年の韓国の離婚件数は、合わせて13万9000件で前の年より2万7000件、16.6%減少しました。離婚件数が減ったのは1988年以来、16年ぶりのことです。反対に結婚したカップルは、31万件と前の年より2%増えており、1996年以来8年ぶりに増加に転じました。中でも再婚したカップルが4万4000件と10年前より2倍も多くなっています。

・韓流ブームで韓国語を習う外国人が増えていることから外国人に韓国語を教えるための韓国人を対象にした韓国語教師の養成機関がこの1年間で5倍に増えました。韓国語世界化財団によりますと、外国人や在外韓国人に韓国語を教える教師養成のための教育大学院や大学、非正規教育機関が、去年の上半期は全国で40カ所だったのが、現在は5倍の200カ所あまりに増えました。

・仁川市南区は、区内に住む日本人のための無料の韓国語講座を去年に続いて今年も5日から始めました。この講座は、5月31日まで続けられ、週に2回、初級と中級に分かれて授業を行いますが、現在、区内に住む17人の日本人が参加しています。

・韓国外換銀行が公示した6日午後3時の為替レート、日本の円100円は851ウォン22銭で、前日より1ウォン64銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、988ウォン10銭で、前日より80銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1412.78で、前日より17.27ポイント上昇しました。

・6日のソウルは晴れ、朝は氷点下10度まで下がり、午後3時の気温は、氷点下4度2分でした。7日は、高気圧の影響を受けて全国的におおむね晴れますが、全羅道や西海岸、済州島では雲が多く、一時雪の降る所があるでしょう。7日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下17度から氷点下4度、日中の最高気温は、氷点下2度からプラス3度の予報となっています。

1月5日木曜日

・盧武鉉大統領が新年早々に行った一部の閣僚の入れ替えをめぐって、与党ウリ党内で不満が高まっていた中で、5日夕方に行われる予定だった盧武鉉大統領とウリ党の幹部らによる青瓦台での晩さん会が、与党側の要請で先送りされました。ウリ党内では、丁世均(チョン・セギュン)臨時議長が産業資源部長官に内定したことで来月の党大会までの間に空白が生じるとして時期的に適切ではなかったとする意見と、突出した言動で注目されている柳時敏(ユ・シミン)議員を盧武鉉大統領が保険福祉部長官に内定したことに反対する声が広がっており、5日の青瓦台での晩さん会に出席するかどうか、党内で論議されました。その結果、延期するのが望ましいということで意見がまとまったということです。これについてウリ党のチョン・ビョンホンスポークスは、「晩さん会は新年の国政運営と閣僚の入れ替えについての党の意見を大統領に伝える席だったが、大統領の権限である人事問題については大統領の意見を尊重すべきであり、閣僚の入れ替えについてはこれ以上触れないことで意見がまとまった。また国政運営についても、臨時指導部が発足してから話し合うことが望ましいと考え、青瓦台に延期を要請した。近く臨時指導部を発足させてから再び青瓦台と晩さん会の日程を協議することにしている」と話しています。これに対して青瓦台の金晩洙スポークスマンは、「ウリ党の結論を了解する」と述べ、延期要請を受け入れる方針を明らかにしました。

・盧武鉉大統領は、4日、農民デモの際、警察機動隊と衝突して農民2人が死亡した事件で、辞意を表明した許准榮(ホ・チュニョン)警察庁長の後任に李宅淳(イ・テクスン)京畿道警察庁長(53)を内定しました。李宅淳京畿道警察庁長は、ソウル出身で、ソウル大学卒業、行政試験に合格して警察畑に入り、これまでにソウル鐘路警察署長、慶尚南道警察庁長、今の政権に入って、青瓦台の治安担当秘書官を経て、去年1月から警察庁ナンバー3にあたる京畿道警察庁長を務めていました。李宅淳氏は、近く国会での人事聴聞会を経て、新しい警察庁長として正式に任命される見通しです。

・去年11月の農民デモの際、警察機動隊による過剰な鎮圧で農民2人が死亡した事件で、警察の最高責任者である警察庁長が辞任する事態となりましたが、機動隊員の父母たちが暴力的デモを糾弾する集会を今週7日にソウルの国家警察庁舎前で開くことになりました。この集会を開くことを計画しているのは、「警察機動隊の父母たちの集い」の会員およそ1600人です。会員たちは、「先の農民デモで、農民2人が死亡した事件で、警察機動隊は殺人者といわれている。農民たちの立場も理解できないわけではないが、機動隊バス3大を焼くなど暴力的デモを行うデモ隊の鉄パイプは許されて、それを鎮圧する警棒は許されないという現政権の考え方は理解できない。機動隊の親として、子どものことが心配で、夜も眠れない日を送っている現実を分かってほしい」と訴えています。そして暴力的デモをなくしていくことや機動隊員の人権改善を訴えるための集会を開くとしています。

・私立学校理事会での経営者一族の理事の比率を下げるなどの内容の私立学校法改正法が公布されたことに反発して、韓国私立中学高校法人協議会のソウル特別市会は、5日、今年の新入生募集をしない方針を改めて申し合わせ、政府への抗議の姿勢を強調しました。韓国私立中学高校法人協議会のソウル特別市会は、5日開かれた新年のあいさつ会で、来月10日ごろに予定されている今年の新入生の割り当てを前に、ソウル市の私立中学高校は新入生の募集をしないという、これまでの方針を改めて確認するとともに全国の80あまりの宗教・教育・市民団体による「私学守護、国民運動本部」を来週、正式に発足させ、今後、街頭でキャンペーンを行うことを申し合わせました。

・韓国海軍が3000トン級の潜水艦の建造を進めていることが明らかになりました。防衛事業庁の関係者によりますと、現在、1700トン級の潜水艦3隻を来年以降に配置する予定で建造が進められているほか、2020年までに新たに6隻の建造計画があるということです。また2022年までに3000トン級のディーゼル推進潜水艦を独自開発する方針で、研究を進めているということです。

・先月12月は記録的な寒波が訪れたことから暖房のために電力消費が急増し、1カ月間の発電量は過去最大だったことがわかりました。韓国電力取引所によりますと、去年12月の1時間あたりの平均電力使用量は1年前より13.8%増えて356億キロワットで、これまで最高だった去年1月の324億キロワットを大幅に上回りました。

・去年、低レベルと中レベルの放射性廃棄物処分場の建設地として、慶尚北道慶州市が決まってから、国民の原子力発電に対する認識度が高まったことがわかりました。産業資源部が去年の末、全国の20歳以上の1500人を対象に電話で世論調査を行った結果、自分の町に原子力発電所を建設することについて、賛成すると答えた人が去年の調査の26%より2倍近く増えて、50.5%に達しました。このような調査結果は、政府が95年にこの調査を始めて以来、初めて過半数を超えたことになり、国民の原子力発電に対する認識度の変化がうかがわれます。

・ソウル大学の黄禹錫教授がアメリカの科学雑誌「サイエンス」にねつ造した論文を掲載した問題で、科学技術部は黄禹錫教授が去年6月、政府によって「最高科学者第1号」に指名されていることから、この地位を取り消すことを検討することになりました。

・去年の韓国での映画の観客動員数は、一昨年より4%ほど増えて、延べ1億3,500万人あまりであることが分かりました。映画投資・制作・配給会社のIMピクチャーズによりますと、去年、韓国では合わせて308本の映画が公開され、これらの映画の観客動員数は、一昨年より500万人ほど多い延べ1億3,500万人でした。

・ニューヨーク・メッツで活躍している韓国人の徐在応(ソ・ジェウン)投手(29)がロサンゼルス・ドジャースにトレードされることが決まりました。アメリカのマスコミが5日報じたところによりますと、ニューヨーク・メッツが右腕の徐在応投手とほかの選手1人の合わせて2人と、ロサンゼルス・ドジャースの選手2人とトレードをしたということです。このトレードで、ニューヨークメッツは中継ぎ投手を得て、ロサンゼルス・ドジャースは200イニング以上投げられる先発投手を得たことになります。徐在応投手は、インハ大学を中退して韓国の国家代表選手となり、97年にニューヨーク・メッツに入団し、これまでに8勝2敗、防御率2.59の成績を上げています。

・韓国外換銀行が公示した5日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、849ウォン58銭で、前日に比べて、12ウォン89銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、987ウォン30銭で、前日に比べて、11ウォン10銭のウォン高でした。これは8年ぶりのウォン高です。韓国株式市場の総合株価指数は、1395.51で、前日より6.60ポイント下落しました。

・5日のソウルは晴れ、朝の最低気温は氷点下9度でしたが、午後3時の気温は氷点下2度8分でした。6日は冷たい大陸高気圧のへりにあたり、全国的に曇りがちの1日になるでしょう。6日の朝の予想最低気温は、氷点下18度から氷点下4度、日中の最高気温は氷点下5度からプラス3度という予報です。

1月4日水曜日

・韓国株式市場の総合株価指数は、4日、史上初めて1400の大台を突破しました。4日の株式市場は、3日、産業資源部が発表した今年の貿易黒字230億ドルという展望と、アメリカの株式市場の好調にも支えられて開場とともに13ポイント以上も上がって、総合株価指数は午前中から1400を超え、4日の終値は前日より7.24ポイント上昇して、1402.11と史上最高値を更新しました。中でも韓国最高の株とされている三星電子の株は一株69万ウォンを超えて、1銘柄としては史上最高値を更新し、三星電子の時価総額は初めて100兆ウォンを超えました。

・ウォン高ドル安が進み、4日の為替市場は、1ドルが心理的な壁とされていた1000ウォンを切って990ウォン台となりました。4日午後3時現在の為替レートは1ドル998ウォン40銭ですが、午前中には一時、3日より7ウォン10銭ものウォン高ドル安の998ウォン30銭となりました。1ドルが1000ウォンの大台を切ったのは去年5月以来のことです。最近のウォン高ドル安はアメリカの金利引き上げが近く終わるという報道でドル売りが多くなった上に、去年末の企業の輸出代金が為替市場に多く流入してドル売りが重なったためとみられています。

・盧武鉉大統領は4日、伝えられていたとおり、保健福祉部長官に与党ウリ党の柳時敏(ユ・シミン)議員を指名しました。これについて、青瓦台の金ワンギ人事担当首席秘書官は4日の会見で「柳時敏議員は、これまで国会保健福祉委員会の委員を務め、改革的な人物だ。政策のアイデアが豊富で、はっきりした所信を持っているので、年金制度の改革や貧富の格差、少子、高齢化社会などの問題に積極的に対応していくことが期待される」と述べました。金ワンギ人事担当首席秘書官はさらに「与党内でも反対意見があることはよく知っているが、盧武鉉大統領の熟慮の末の決断だ」と述べました。柳時敏議員は今年47歳、慶尚北道慶州生まれ、ソウル大学経済学部を卒業し、1980年に反政府運動を行って投獄された経歴があり、2003年の再選挙で京畿道高陽市から国会議員に当選し、2004年総選挙でも再選されています。

・盧武鉉大統領が新年早々に行った一部の閣僚の入れ替えをめぐって、与党ウリ党内で不満が高まり、大統領府青瓦台と与党ウリ党の間にきしみが生じています。ウリ党内では丁世均(チョン・セギュン)臨時議長が産業資源部長官に内定したことで来月の党大会までの間に空白が生じるとして時期的に適切ではなかったとする意見と、突出した言動で注目されている柳時敏(ユ・シミン)議員を盧武鉉大統領が保険福祉部長官に内定したことに反対する声が広がっています。このため、盧武鉉大統領はウリ党の幹部を5日夕方、青瓦台に招いて晩さん会を行うことにしています。しかし盧武鉉大統領は、4日、計画どおりに柳時敏議員を保健福祉部長官に内定したことから、この晩さん会で青瓦台とウリ党のかっ藤を解消できるかどうかが注目されています。

・潘基文外交通商部長官は、4日、「日本政府は過去の歴史認識について正確な立場を持って行動し、関係国の信頼と尊敬を受けることが必要だ」と述べて、小泉首相の靖国神社参拝を重ねて批判しました。潘基文外交通商部長官は、小泉首相が靖国神社参拝について「外国の政府が、心の中の問題について『けしからん』と言うことは理解できない」と発言したことについて、「去年の韓日関係は独島問題とともに、小泉首相の靖国神社参拝で冷え込んだ。早期に正常な韓日関係に戻って、いろいろな方面で交流協力が行われることを希望する」と述べました。

・農林部はアメリカ牛肉の輸入を再開する場合、骨付きの牛肉は輸入しない方針をまとめました。韓国は来週明けにアメリカ産牛肉の輸入再開をめぐる韓米間の交渉を行う予定ですが、農林部は3日の記者会見で「世界的に骨付きのアメリカ産牛肉を輸入しているのはほとんどない」として、骨付きカルビの輸入を認めない方針を示しました。農林部はまた国際獣疫事務局(OIE)が30カ月未満の牛肉はBSEにかかる危険が少ないとしているため、輸入対象の肉は30カ月未満にする必要があるとしています。 これに対してアメリカは骨付きを含めた牛肉の輸入を求めてくるものとみられています。韓国へ輸入が禁止される前の2003年に輸入したアメリカ産牛肉の場合、全体の66%はカルビなど骨付きの牛肉でした。専門家はアメリカの牛肉業界が韓国への輸出を強く希望していることから、双方が決裂を避けて、牛の月齢を下げるか、骨付き肉の輸入を認めるかで折衝して、交渉がまとまるのではないかとみています。

・北ヨーロッパのノルウェー政府は脱北者2人を難民として受け入れました。自由アジア放送が4日報じたところによりますと、ノルウェーのベルゲンに本部のあるラフト人権財団のゼプセン事務局長は、「ノルウェー政府は北韓を脱出してきた2人を難民として受け入れた。脱北者がノルウェーまで来ることは厳しく、その数は少ないが、さらに多くの脱北者が難民として受け入れられることを希望している」と述べました。

・黄禹錫教授チームがアメリカの科学専門雑誌「サイエンス」に2004年に発表した論文について、ソウル大学調査委員会は、2004年の時点でもES細胞は作られてなかったという結論を出したものとみられています。調査委員会の関係者は4日、2004年のES細胞について「2004年のサイエンスに発表した論文のES細胞と体細胞の提供者とのDNAは一致しないことが確認された」と述べました。調査委員会のメンバーは、外部の専門家による鑑定結果や意見を受けながら、最終報告書をまとめる作業を行っているということです。

・ソウル大学の鄭ウンチャン総長は、「黄禹錫教授のES細胞疑惑についてのソウル大学の調査委員会の調査が終わった後に、黄禹錫教授に釈明の機会を与える」と述べました。

・ニュース専門のケーブルテレビ局、YTNは、黄禹錫教授がクローン技術を利用して作ったとする牛が本当にクローン牛なのかどうかの検査を去年11月に行って、一致しなかった結果を報道しなかったことなどについて、3日、謝罪しました。YTNは去年11月、黄禹錫教授チームの提案を受けて、2001年に作ったクローン牛の体細胞などの提供を受けて、高麗大学法医学研究所に分析を依頼したところ、「クローン牛と資料は一致しない」という分析結果が出てきました。これについて黄禹錫教授チームから「これは資料に問題があったためでES細胞をもう一度送る」という連絡があったため、この分析結果を報道しなかったということです。YTNは、また去年12月、黄禹錫教授チームに同行してアメリカに滞在していた研究員をインタビューした際、黄禹錫教授チームから交通費や宿泊料の便宜を図ってもらい、1万ドルのアメリカ持ち込みを手伝ったことは、取材倫理に違反する行為だったとして謝罪しました。

・警察官の公開採用で性別を分けて募集し、女性の採用人数が男性より著しく少ないのは、平等権を侵害するものだという判断が4日、国家人権委員会から出されました。国家人権委員会によりますと、「警察の職務に強じんな体力が必要だからといって、すべての女性が該当の職務を遂行できないとは思わない。また犯人や容疑者を制圧する能力と、それにふさわしい体力は女性だけでなく男性にも求められるもので、体力を理由に女性の採用を制限するのは合理的ではない」として、警察庁に対して改善するよう勧告しました。

・日本のトヨタ自動車の乗用車レクサスが韓国の輸入車市場で初めて1位となりました。韓国輸入自動車協会が4日まとめたところによりますと、去年の輸入車登録台数は3万900台で、初めて3万台を超えました。ブランド別にはトヨタのレクサスが5840台と、1999年から首位を守ってきたドイツのBMWを追い抜いて初めて1位となりました。

・韓国外換銀行が公示した4日の為替レート、日本の円100円は、862ウォン47銭で、前日に比べて5ウォン35銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1000ウォン台を切って998ウォン40銭で、前日に比べて7ウォンものウォン高となりました。韓国株式市場の総合株価指数は、史上初めて1400ポイントの大台に乗り、1402.11で、前日より7.24ポイント上昇しました。

・4日のソウルは晴れ、午後3時の気温は氷点下5度5分でした。暦の上で小寒の5日は冷たい大陸高気圧の圏内に入り、全国的に冷え込むでしょう。5日の予想最低気温は氷点下18度から氷点下4度、日中の最高気温は氷点下5度からプラス4度と、真冬日の所が多いという予報です。

1月3日火曜日

・韓国の外貨準備高は、去年一年間に113億3000万ドル増えて、2103億9000万ドルとなりました。韓国銀行によりますと、外貨準備高は、韓国が外貨危機に陥った97年暮れに88億7000万ドルまで減っていましたが、その後次第に増えて、2000年末に962億ドル、2004年に1999億7000万ドル、そして去年2005年末には2103億9000万ドルに増えました。

・2日の内閣改造で産業資源部長官に指名されたウリ党の丁世均議長が、党議長を辞める意向を表明したことで、ウリ党は来月18日の全党大会までの間、再び臨時指導部体制を取ることになりました。ウリ党は、去年10月26日の再選挙で惨敗したため、その直後から丁世均氏が臨時の議長となって非常指導部体制をとってきましたが、これでさらに次の臨時の議長を選ぶことになりました。ところで、来月の全党大会を前に丁世均議長を盧武鉉大統領が長官に指名したことに対してウリ党内部では党内を混乱させるとして強い不満の声が出ています。

・一方、野党ハンナラ党は、4人の長官の入れ替えについて国民を全く無視した内閣改造であり、盧武鉉大統領は、民主主義ではなく独裁主義に進む道を選んだとして厳しく非難し、国会での関連常任委員会での人事聴聞会に出席しない方針を固めました。ハンナラ党の李季振スポークスマンは、3日、新年初めての最高委員会会議の後、記者団に対して、「私立学校改正法可決のためのウリ党単独国会にも出席していないのに、人事聴聞会のために登院する理由はさらさらないということで党内の意見がまとまった」と述べました。

・イランのサファリ外務次官は、1日、今年3月に開かれるIAEA=国際原子力機関の理事会で、韓国政府が再び、核問題でイランに不利な票を投じた場合、イランは韓国との関係を再検討せざるを得ないと述べたことが分かりました。サファリ外務次官は、このほど韓国のハンギョレ新聞と行った会見で、韓国政府が去年9月のIAEA理事会でイランの核兵器開発計画の制裁決議案に賛成票を投じたことに不満を示し、今年3月のIAEA理事会では違った投票をすることを期待すると述べました。イランは、去年9月のIAEA理事会で韓国がイランの核兵器開発問題についての制裁決議案に賛成票を投じた後、10月から韓国からの輸入品の関税手続を一時中断していました。

・ソウル大学獣医学部の黄禹錫教授チームのES細胞ねつ造疑惑を検証しているソウル大学調査委員会は、論文の共同研究者であるアメリカピッツバーグ大学のシャットン教授らに直接、質問することを検討していることが分かりました。調査委員会の関係者によりますと、すでにピッツバーグ大学に協力依頼を要請しており、対象は、シャットン教授と、黄禹錫教授の側近から1万ドルを受け取ったとされるピッツバーグ大学の韓国人研究員朴ジョンヒョク氏の2人です。

・国立大学を特殊法人として独立させる国立大学法人化関連法案が上半期中に国会に提出される見通しです。金振杓副総理兼 教育人的資源部長官は、最近、盧武鉉大統領にこうした内容を骨子とする「大学特性化推進案」を報告しました。それによりますと、教育人的資源部は、立法手続きを経て上半期中に特殊法人化、大学会計制度根拠法案を国会に提出し、来年2007年から施行する計画です。教育人的資源部は、2010年までにソウル大学、新設の国立蔚山大学など5つの大学を特殊法人にする計画です。国立大学が特殊法人になれば、大学の理事会をはじめ人事、行政、財政など大学運営全般を大学自らが決めることができるようになります。

・政府は、北韓の開城市の住民に冬の暖房用に使ってもらうと、去年12月から6万トンの石炭を送っています。政府関係者によりますと、政府は、北韓側の要請を受け入れて12月初めから開城市に対して石炭を支援しており、今月末に予定量の輸送を完了するということです。政府が支援する石炭は大韓石炭公社が海外から購入した輸入品で、この石炭購入のため政府は南北協力基金からおよそ60億ウォンを使う予定です。

・産業資源部は、韓国の今年の貿易高が6000億ドルを超え、貿易黒字も230億ドルにのぼるという展望を出しました。それによりますと、輸出は、去年より11.7%多い3180億ドル、輸入は13%多い2950億ドルになり、貿易高が6130億ドルにのぼるだろうということです。こうなれば韓国の輸出入の増加率は、4年連続二桁台となり、3年連続で200億ドル以上の貿易黒字が期待できるとしています。

・韓国人が去年一年間に海外旅行や留学などで海外で使った費用は総額15兆ウォン、150億ドルに達する見込みです。このうち、海外旅行で使った外貨は去年11月末までに、史上初めて100億ドルを超えました。韓国銀行によりますと、去年1月から11月末までの海外旅行による支出額は、前の年より19.9%多い107億1000万ドル、 海外留学費用は、36.9%多い30億2000万ドルで、合わせますと137億3000万ドルでした。これに12月分を含めますと、去年一年間の年間支出額は150億ドル、15兆ウォンに達する見通しです。

・小中高校生の海外留学がこの6年間で10倍以上に増えたことが分かりました。韓国教育開発院が、3日発表したところによりますと、2004年3月から2005年2月末までの1年間に、留学が目的で海外に出かけた小中高校生は、1万6446人でした。これは6年前の1998学年度と比べて10倍以上増えています。中でもこの6年間に小学生の海外留学が目立っていて1998年は212人だったのが、去年は6276人と30倍以上も増えています。

・失業手当を受けている人が去年初めて50万人を超え、過去最高となりました。労働部によりますと、去年11月に失業手当を申請した人は、4万4800人で1月からの累計で51万8000人にのぼり、初めて50万人を超えました。

・韓国人の書籍購入費は、美容や身を飾るための費用の6分の1しか使っていないことが統計庁のまとめで分かりました。それによりますと、去年の第3四半期中に、本や印刷物の購入のために使った費用は、1世帯平均で月1万1397ウォンでした。これは月平均消費者支出額の0.5%に過ぎません。一方、美容や装身のための費用は、月平均5万9611ウォンで、書籍購入費の5.7倍でした。

・イギリスのロイター通信は、2日、「韓国では、愛がばく大な費用とともに訪れる」というタイトルのソウル発の記事で、韓国のカレンダーは、バレンタインデー以外にも毎月、恋人同士の記念日であふれていると伝えました。ロイター通信は、「韓国は、恋人同士の記念日が1年に21日もある不思議な国で、このために別れる恋人もいる」と伝えています。

・歌手「ピ」が、朴贊郁監督の映画「サイボーグでも構わない」でスクリーンにデビューすることが決まりました。この映画は、「オールドボーイ」でカンヌ映画祭の審査委員大賞を受賞した朴贊郁監督が今年3月にクランクインする新作です。映画「サイボーグでも構わない」は、自分自身が戦闘用の生物と機械装置の結合体であるサイボーグだと錯覚している少女が治療のため精神病院に入院し、自分が開発した機械で人の魂を奪えると考える青年と恋に陥るというストーリーです。

・韓国外換銀行が公示した3日午後3時の為替レート、日本の円100円は857ウォン12銭で、前日より1ウォン43銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1005ウォン40銭で、前日より2ウォン60銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、1394.82で、前日より5.55ポイント上昇しました。

・3日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、プラス0度2分でした。4日は、高気圧のへりに当たって全国的に雲の多い一日となるでしょう。4日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下14度から氷点下1度、日中の最高気温は、氷点下5度からプラス6度の予報となっています。

1月2日月曜日

・盧武鉉統領は2日、年頭にあたっての内閣改造を行い4人の長官の入れ替えを発表しました。これは鄭東泳統一部長官が与党ウリ党の議長選挙に立候補するために暮れに辞任し、金槿泰保健福祉部長官も同じく辞任したことから大統領任期を2年ばかり残した年頭にあたって、人心を一新しようと行ったものです。それによりますと、副総理兼 科学技術部長官に金雨植(キム・ウシク)前青瓦台秘書室長、統一部長官に李鍾ソク(イ・ジョンソク)国家安全保障会議事務次長、産業資源部長官に丁世均(チョン・セギュン)ウリ党臨時議長兼 院内代表、労働部長官に李相洙(イ・サンス)前ウリ党議員を起用する内閣改造を発表しました。また金槿泰(キム・クンテ)保健福祉部長官の後任には、ウリ党改革派の?時敏議員が有力視されていますが、党内に強い反対があることから2日の発表では除外されました。長官に指名された4人は、初めて導入された国会の関連常任委員会での人事聴聞会を経て今月末頃、正式に任命される予定です。

・潘基文外交通商部長官は2日、「今年、最優先的に進めるべき課題は、北韓の核問題を速やかに平和的に解決することだ」と語りました。潘基文長官は、2日、外交通商部庁舎で行った仕事始めのあいさつで、「去年は、韓国政府の主導的役割で、9.19共同声明を導き出すことができた。しかしこれからがもっと重要だ」としてこのように語りました。潘基文外交通商部長官は、「今月中旬から第5回6カ国協議が再開されるべきだが、目標を持って外交的努力を続け、東北アジアの平和と繁栄、韓半島和平の定着のために努力しよう」と呼びかけました。

・三星、現代・起亜自動車、LG、SKなど主な企業は、2日、仕事始めを行い、新年の経営方針として世界の超一流企業に跳躍するための攻撃的経営を宣言しました。三星グループの李健熙会長は、2日、療養先のアメリカから新年のあいさつを送ってきて、「三星はいまや、先を進む者を追いかけるやさしい道から脱皮し、険しい旅路を歩まなければならない状況だ」として、変化、革新、想像の精神で第2の三星神話を作り上げようと呼びかけました。現代自動車・起亜自動車の鄭夢九会長は、今年の売上目標を去年より17.6%多い100兆ウォンとし、投資の拡大と海外生産基地の拡充を通じて輸出を増やす計画を明らかにしました。LGグループの具本茂会長は、最高の製品を作る努力と合わせて顧客の価値を最優先にし、顧客が認める新しい価値を作り出すために最善を尽くすと述べました。またSKグループの崔泰源会長は、「今年は成長とグローバル化に重点を置き、中国、インドなど海外6カ所の拠点を中心にグローバル競争力を確保することに力を結集する」と決意を語りました。

・任期4年目に入った盧武鉉大統領に対する国民の支持度は22.6%と、去年10月の調査よりやや上昇したものの、前の3人の大統領と比べると最も低い支持率で任期4年目を迎えたことが世論調査の結果分かりました。これは韓国ギャラップが、去年12月22日の時点で全国19歳以上の男女1016人を対象に電話調査したものです。それによりますと盧武鉉大統領に対する支持度は22.6%と、同じ時期の金大中前大統領の30.2%、金泳三元大統領の32.3%、盧泰愚元大統領の25.4%より低くなっています。また盧武鉉大統領の就任後、これまでの国政運営については、100点満点の46.3点という評価が出され年齢が高くなればなるほど盧大統領に対する評価が厳しいことが分かりました。

・次の大統領候補としては李明博ソウル市長が最もふさわしいというアンケート調査の結果が出ました。KBSが先月27日、全国の20歳以上の男女1000人を対象に電話で調査した結果、次期大統領に最もふさわしい人物として1位は、李明博ソウル市長で22.8%、2位は、高建前国務総理の20.2%3位は、朴槿恵ハンナラ党代表の19.7%でした。

・今年、政府が最も重点を置かなければならない国政課題として国民は、「経済の活性化」を挙げていることが分かりました。これはKBSが先月27日、全国の成人男女1000人を対象に電話調査した結果、分かったもので、回答者の71.1%が今年の最優先課題として「経済の活性化」を挙げていました。続いて、政治の安定15.4%、バランスの取れた地域発展4.7%、国民統合2.8%でした。

・韓国は去年、輸出が2847億ドル、輸入2612億ドルで、差し引き235億ドルの貿易黒字になるとともに、輸出入の成長率が3年連続で二桁台になったことが暫定集計されました。

・金大中前大統領は、1日、「気候がよくなったら平壌を訪問したい」として平壌訪問に向けた政府への協力を求めました。金大中前大統領は、元日の朝、盧武鉉大統領の指示で自宅を訪問した青瓦台の李炳浣秘書室長に対して、このように述べたということです。金大中前大統領はまた、前回の2000年6月に続く第2回南北首脳会談の開催について、「金正日国防委員長の韓国訪問が、6.15南北共同宣言の中で唯一実践されていない部分だ。ソウルが難しければ、休戦ライン近くの都羅山(ドラサン)にでも来て首脳会談を行うことが重要だ」と述べました。金大中前大統領はまた、新年のあいさつのため1日、自宅を訪れた与党ウリ党と民主党の指導部に対しても、「盧武鉉大統領と金正日国防委員長が薦めてくれているので、健康が許すならば平壌を訪問したい。その際は、ぜひ南北直通の列車を利用したい」と述べたということです。

・イラク北部のエルビルで復興活動に当たっている韓国陸軍部隊「ザイトゥン部隊」の派兵期間を今年2006年末まで1年間延長する同意案が、先月30日の国会本会議で可決しました。国会はまた、アフガニスタンに派遣している医療支援団と建設工兵支援団の合わせて208人の派遣期間を今年年末まで1年間延長する同意案も可決しました。

・ソウル大学獣医学部の黄禹錫教授チームによるES細胞の研究結果の再検証を行っているソウル大学調査委員会は、2日から報告書の作成に取り掛かりました。調査委員会は、黄禹錫教授が2004年にサイエンスに掲載した論文のES細胞や、クローン犬「スナッピー」のDNAの分析結果が外部の複数の専門機関から提出されたことから、これをもとに、100ページ前後の最終報告書をまとめる方針です。調査委員会は、早ければ今月10日にも最終報告書を発表する予定です。

・北韓は、すでに核兵器8個を製造できるプルトニウム43キロを確保したものとみられると、アメリカの著名な核科学者、ジグフリード・ハッカーさんが述べました。ハッカーさんは、アメリカの核兵器とエネルギー研究のセンターである「ロスアラモス国立原子力研究所」の所長をしたことがあり、イギリスの新聞「サンデータイムズ」との会見で、「北韓は、去年の夏、北京で6カ国協議が進められている最中にもプルトニウム14キロを生産できる核燃料棒8000個を再処理した」として、このように語りました。

・新しい五千ウォン札が2日、発行されました。韓国銀行は2日午前7時に新しい五千ウォン札の発行記念式を行い、これまでよりやや小さめの偽造防止機能を大幅に強化した新しい図案の五千ウォン札8000万枚を各金融機関に供給しました。五千ウォン札が新しくなったのは、1983年以来のことで、現在、使われている五千ウォン札は継続して使用可能で、いつでもどこでも韓国銀行で新しい紙幣と交換することができます。

・収益性がないとして地上波DMBを受信する携帯電話機を登場させることに難色を示していた移動通信会社が新年に入って地上波DMBフォンの販売に乗り出しました。LGテレコムは1日からソウルと首都圏の直営店を中心に三星電子、LG電子、キュリテルの3社が製造した地上波DMBの携帯電話機の市販に乗り出しており、KTFも、2日から龍山電子商店街などの大型流通店を中心に 地上波DMBが内臓された携帯電話の販売を始めました。移動通信2社が地上波DMB受信の携帯電話の販売に乗り出したことで、地上波DMBの普及に速度がつくものとみられますが、最大の移動通信会社、SKテレコムは、子会社のTUメディアを通じた衛星DMB事業に専念するため、現在は、地上波DMBの携帯電話の流通に参加する計画はないとしています。

・1990年代中頃に数々のヒット曲で人気を集めた男性デュオ「ダーボ」のメンバーで、現在はソロで活躍している歌手、金ジョングッさんが、去年暮れに地上波3社による歌謡大賞の最高賞を総なめしました。

・韓国外換銀行が公示した2日午後3時の為替レート、日本の円100円は、855ウォン69銭で、取り引き最終日の先週木曜日29日に比べて、2ウォン69銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1008ウォンで、先週木曜日に比べて3ウォン60銭のウォン高でした。去年の6月からこの時間にお伝えしてきました新しい統合株価指数のKRX100は、肝心の証券業界があまり使っていません。このためKBS日本語放送は2日から以前の総合株価指数に戻すことにします。2日の韓国株式市場の総合株価指数は、1389.27で、先週木曜日より9.90ポイント上昇しました。

・2日のソウルは曇り、午後3時の気温は、プラス3度5分でした。3日も引き続き冷たい高気圧の影響で全国的に晴れの空模様となるでしょう。3日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下12度から氷点下1度、日中の最高気温は氷点下1度からプラス7度の予報となっています。

1月1日日曜日

盧武鉉大統領の韓国民に向けた新年のあいさつ

国民の皆様、新年が明けました。
今年も皆様のご家庭に平和があふれんことを心からお祈り申し上げます。
過去に例のない大雪で大きな被害を受けた全羅道の皆さんには
心からの慰めと励ましの言葉をお伝えしたいと思います。
皆様、力を出してください。政府も最善を尽くします。

国民の皆さんは、新年も、経済が一番心配なのではないでしょうか。
でもあまり心配なさらないでください。韓国経済はだいぶ回復しています。
外貨危機は、もはや完全に通り過ぎました。
その後遺症もほぼ克服しています。
それでも庶民の暮らしはかなり大変ですね。
新年は庶民の暮らしが一段とよくなるよう、政府としても力を入れて行きたいと思います。

去年は、さまざまな対立による困難と不安が少なくない一年でした。
しかし新年は、変化が出てくると思います。
これまで私たちの足を縛っていた大きな問題は、おおむね解決しました。
今年は、静かに落ち着いて未来を準備できると思います。
大韓民国は、力動的な国です。
この30年間を振り返ってみると、その変化の著しさが分かります。
このスピードは当分続くでしょう。
まだ走り続けるべき時だと考えていますが、
しかし一方では速度の調節をしながら
過去を振り返って間違ったことは正しくし、落ち着いて未来を設計する
余裕を持たなければなりません。
これまでのような方法では、20年30年後の未来は、楽観できません。
創造的で開放的な考えを持って、未来のための戦略を準備していかなければなりません。   
少数の人がこのような努力をしても、われわれの未来が開かれるのではあれません。
国民皆がともに努力しなければなりません。

国民の皆様。
遠くをみて深く考えましょう。開かれた心で対話しましょう。
そして民主的手続きにもとづいて出した結論については、一緒に責任を負う社会を作っていきましょう。
わわれれが作った規範を尊重し、約束は協力して実践していきましょう。
そうすることで信頼が積み重なり、やがて国民がひとつになる日が来るでしょう。
そして明るい未来が見えてくるはずです。

尊敬する国民の皆さん。
韓国民は、これまでどんなに大きな目標も、確実に実現してきました。
希望を持って、そして自信を持って力強く前進していきましょう。
国民の皆さま、

李海チャン国務総理の新年のあいさつ

南北関係がこれほどまでに安定したことはありません。
2000年6月に続く2度目の南北首脳会談を、われわれはいつでも行う準備ができています。
私たちは今後とも忍耐強く北韓を説得し、アメリカとの対話を通じ、もう少し条件が整えることによって、
南北首脳会談も実現することでしょう。
アメリカとの関係も、最近のようにうまくいったことはこれまでありませんでした。
確かにアメリカとの間に、見解の差はありますが、
北韓の人権問題に対する韓国政府の見方について、アメリカもある程度は理解しているはずです。
野党ハンナラ党を中心に改正私立学校法に対する反発が続いていますが、
学校を閉鎖して生徒の募集をしないのは、生徒を利用して大人が利益を得ようとすることではないでしょうか。
今年が国民の皆様にとって良い年になりますよう政府も万全をつくす所存です。

金元基国会議長の新年のあいさつ

17代国会は、立法と政策の開発実績、政治資金の透明化、
そして大統領の権力やボス政治からの脱皮という側面で革命的だと言っても過言ではない画期的な変化がありました。
2004年の年末に続いて、去年2005年の年末も与野党の厳しい対立は、これまでせっかく積み上げてきた実績を一挙に壊してしまいました。
大変残念ですが、このままあきらめてしまってはなりません。

新年2006年は、国会が法治主義の実践の殿堂になるようあらゆる努力と権限を集中させます。
われわれが真の民主国家になるには法治主義が確立されなければならず、
国会が率先して法を守らなければならなりません。
新年は、国民が和合し南北平和の基調が定着して経済がよみがえり
国民の顔に微笑みが浮かぶ一年になることを期待したいと思います。
また信頼される政治、法治主義の模範になる国会、
異なった意見をまとめる溶鉱炉としての大韓民国の国会がより確かな根をおろすように最善を尽くす計画です。

李容勲大法院長の新年のあいさつ

2005年は、政治・経済・社会的に多くの困難がありましたが、韓国民は、
危機をチャンスに切り替える智恵と不屈の意思で立派に克服しました。
2006年の新年は、司法の新たな枠を作る一年になることでしょう。
私は、司法のすべての構成員とともに、国民を尊重する裁判所を作っていく考えです。
国民の上に君臨する司法の古い壁を壊して、
国民の人権を守れなかった暗い過去が今後二度と繰り返されないよう
国民を尊重する裁判所になるよう全力を尽くします。

われわれとわれわれの子孫が生きていくこの土地は、国民が国の主人としての待遇を受け、
国民の自由と権利が尊重される国でなければなりません。
われわれが夢見る国は、法律が支配する国、法律のもとでは誰もが平等な国です。
われわれが心を合わせて前進すれば夢は必ず実現するでしょう。
国民の小さな声に耳を傾ける裁判所になることを誓います。 
国民の皆様も裁判所の判断を尊重し、司法に対して温かい激励を送ってくださることをお願い致します。