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10月31日月曜日

・与党ウリ党は31日、来年初めの全党大会までの間の臨時指導部の構成を終え、議長に丁世均院内代表を任命しました。与党ウリ党は、26日に行われた国会議員再選挙で1議席も獲得できなかった責任をとって、28日、文喜相(ムン・ヒサン)議長をはじめ指導部全員が辞任しました。このためウリ党は31日、次の執行部のメンバーを選ぶ委員会を開いて協議した結果、当選3回の丁世均(チョン・セギュン)院内代表(55)を臨時の党議長に任命し、院内代表も兼任するとともに、ほかに10人の臨時執行委員を選び、来年初めに予定されている全党大会までの臨時指導部を発足させました。これについて与党ウリ党の田炳憲(チョン・ビョンホン)スポークスマンは31日、記者会見し、「今何よりも重要なことは、党の力を結集させることであり、危機にあたって和合できる人物の丁世均院内代表を臨時の党議長として満場一致で選んだ」と述べました。

・丁世均議長は記者会見し、「今回の再選挙での結果を重く受け止め、党の体制を再び整えて、新たな与党に変化させていくことに力を入れたい。当面は現在の通常国会に最善を尽くすとともに、野党とも対話と合理的な妥協を怠らず、不当な政治攻勢には断固として対応していきたい」と述べました。丁議長はまた、「次の全党大会は来年の1月か遅くとも2月までに行うことが望ましい」との考えを示すとともに、次の全党大会で、次期大統領選挙に立候補するのではないかといわれている鄭東泳統一部長官や金槿泰(キム・グンテ)保健福祉部長官を再びウリ党幹部に復帰させることについては、否定的な見解を示しました。

・外国為替相場の円安ウォン高が急速に進み、31日は日本の円100円が899ウォン36銭となって先週金曜日より4ウォン16銭のウォン高となりました。31日午後3時45分の為替レートは100円が899ウォン50銭と7年2カ月ぶりに900ウォンの大台を割り込みました。

・盧武鉉大統領は、来年初めに自らへの評価や今後の国政構想を発表すると30日、述べました。盧武鉉大統領は、30日、大統領府=青瓦台担当記者と一緒に山登りをした後、昼食をともにした席でこのように述べ、「政治、社会を透明化する改革は、これまで多くの進展があったが、労使問題など、かっ藤の領域での改革は依然として進まずにいる。これを解決しないでは韓国社会は未来に進めない。対話と妥協の政治を根付かせなければならない」と強調しました。盧大統領はまた、先の国会議員再選挙で、与党が惨敗したことについて、「私が政界に入ってから遭遇した苦難と比べると、大したものではない。党が決めた方針はよくやったとは思わないが、決まった以上、原則にしたがっていくべきだ」と述べ、与党ウリ党の文喜相議長ら執行部全員が辞任したことについて、大統領は介入しないものの、残念な意向を明らかにしました。

・日本を訪れていた潘基文外交通商部長官は29日、盧武鉉大統領の年内の日本訪問と韓日首脳会談について、「小泉首相の正しい歴史認識と靖国神社を参拝しないという態度が開催の前提条件になる」と述べました。潘基文外交通商部長官は29日、東京で朝日新聞とのインタビューでこのように述べるとともに、「小泉首相の靖国参拝で韓日関係が再び急速に凍り付いている」と遺憾の意を表明し、「韓日の未来の発展だけでなく、北東アジアの共同繁栄、国際社会の指導的国家としての日本のあり方にも影響するという面から、参拝は望ましくない」との考えを示しました。

・先週28日、ソウル竜山にオープンした国立中央博物館は、日曜日の30日、10万人が殺到し、先着の4万5000人だけが入場するという大にぎわいとなりました。国立中央博物館は、もともと1日の最大の入場客数を1万8000人としていましたが、入場者が秩序を守っているので安全が確保できると判断して、4万5000人まで無料入場させたということです。中でも人気の高い「子ども館」は朝早くから列ができ、午前9時の開場から50分後にすでに1日の入場客数の900人の予約が終わりました。国立中央博物館は、予想を上回る入場客のため、現在、平日は午前9時から午後6時、週末は午前9時から午後7時としている開場時間をさらに延長することを検討しています。

・日本の国勢調査にあたる5年に1度の「人口住宅総調査」が1日から15日間、韓国全土で行われます。統計庁はこの人口住宅総調査に11万人の調査員と1290億ウォンの予算を投じて、韓国に住んでいる韓国人と外国人のすべての世帯を対象に性別、年齢、子どもの保育の有無など44の項目について調査します。中でも「今後出産計画の子どもの数」「結婚した年月」などの項目が追加され、低い出生率と高齢化、福祉についての調査が同時に行われます。また共働きや1人暮らしなど、面接調査が難しい世帯を対象にインターネットによる調査を初めて取り入れます。

・韓国の1万ウォン札と5000ウォン札の偽札が今年1月から9月までに9500枚発見され、去年の同じ期間の3倍に迫っています。韓国銀行が30日まとめたところによりますと、今年1月から9月末までに韓国銀行の偽札鑑別課や金融機関、一般からの届出などで見つかった偽札は合わせて9500枚で、去年の同じ期間の3250枚のほぼ3倍となりました。

・韓国最初の低価格航空として8月末にスタートした漢城航空の定期便がパンクする事故があり、2日間欠航しました。事故が起きたのは、28日午後5時20分ごろ、漢城航空のATR72型ターボプロップ双発機が清州空港から済州空港に到着した際、 後輪のタイヤ2本がパンクし、飛べなくなりました。漢城航空にはこの飛行機一機しかない上、予備のタイヤもなく、タイヤの修理に手間がかかっため、漢城航空の清州線は28日夜から30日午後にかけて欠航となり、30日夕方から運航を再開しました。

・外国為替相場の円安ウォン高が急速に進み、31日は先週金曜日より4ウォン16銭ウォン高の日本の円100円が899ウォン36銭でした。アメリカドル1ドルは1040ウォン20銭で、先週金曜日に比べて2ウォン10銭のウォン高でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2363.75で、28日より37.46ポイント上昇しました。

・31日のソウルは晴れ、午後3時の気温は15度1分でした。1日は全国的に高気圧の圏内に入り、おおむね晴れの見通しです。気温も平年並みに上がって朝の予想最低気温は2度から11度、日中の最高気温は146度から20度という予報です。

10月29日土曜日

・日本を訪問した潘基文外交通商部長官は28日、小泉首相と会い、小泉首相の靖国神社参拝に対する韓国政府と国民の強い遺憾の意を伝えました。潘基文外交通商部長官はこの席で「小泉首相の靖国神社参拝で、最近の韓日関係はギクシャクしており、盧武鉉大統領は今の韓日関係を憂慮している。韓国人と政府は靖国神社参拝に強く反発しており、非常に遺憾に思っている」と述べて、靖国神社参拝を中止することと、靖国神社に代わる新たな追悼施設の建設を要請しました。これに対して小泉首相は、日本国内でも意見が分かれており、世論を見極めながら検討したいと答えました。一方、小泉首相は「来月、釜山で開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議の際、盧武鉉大統領と会談することと、12月の盧武鉉大統領の日本訪問の実現を要請し、これについて潘基文長官は「盧武鉉大統領に伝える」と答えました。潘長官はさらに、先日、東京地方裁判所でハンセン病患者に対する韓国と台湾の裁判結果が分かれたことについて「日本政府が人道的なレベルで円満な解決に向けて協力してほしい」と述べたのに対して、小泉首相は、自分の政治的な判断で日本のハンセン病問題が解決されたケースを紹介した後、「法律当局の判断が求められる問題だが、そうした人たちに同情している」と答えました。

・南北の経済協力について常時協議できる「南北経済協力協議事務所」が28日、北韓の開城工業団地の中に開設されました。開設式には韓国から権ジンホ国家安全保障補佐官、ウリ党の林ゾンソク議員ら200人、北韓から民族経済協力連合会の金ソンイル副委員長ら80人が出席しました。開設式で統一部の李グァンセ政策広報室長は「南北経済協力協議事務所は韓半島の経済共同体作りに向けて重要な役割を果たすことが期待される」と述べました。続いて北韓の民族経済協力連合会の金ソンイル副委員長は「南北の経済関係者が問題や懸案を能率的に協議できる環境が整った。南北経済協力のさらなる活性化に向けて進めて、民族同士の発展に寄与すると思う」と述べました。南北経済協力協議事務所は、開城工業団地管理委員会の3階建ての別館を使っており、2階が韓国側、3階が北韓側になっています。そして韓国からは統一部、財政経済部、産業資源部、韓国貿易協会、中小企業振興公団、輸出入銀行などから14人が、北韓は10人が開城の宿舎に宿泊して常駐し、今後、南北間の▼経済取り引きと投資の紹介と連絡、支援などの便宜を図るとともに、▼会談場所の提供、▼貿易、投資の資料の提供、▼投資代表団の交換、商品展示会、実務者研修など、ほとんど貿易代表部としての役割を果たします。この事務所の開設で初めて北韓に韓国の当局者が常駐できるようになりました。

・ところで、南北は28日、開設されたばかりの南北経済協力協議事務所で南北経済協力推進委員会の11回目の協議を行いましたが、合意に至った事項はありませんでした。

・北韓の金正日国防委員長は、28日、北韓入りした中国の胡錦涛国家主席と会談し、来月上旬に予定されている5回目の6カ国協議に予定どおり出席すると述べました。中国の新華社通信によりますと、中国と北韓の首脳会談は平壌の迎賓館で行われ、金正日国防委員長は「北韓は韓半島の非核化、対話を通じた平和的な問題解決という立場を堅持する。先の4回目の6カ国協議で発表した共同声明は積極的な意義があるが、成果を収めるまでには大変なものがあった。しかし北韓は約束したとおりに5回目の6カ国協議に参加する」と述べ、来月上旬に予定されている6カ国協議に参加する意向を表明しました。

・6カ国協議の韓国側の首席代表の宋旻淳(ソン・ミンスン)外交次官補は29日、ソウルを訪れている中国の李賓(リ・ヒン)韓半島担当大使と会い、5回目の6カ国協議について協議しました。宋旻淳外交次官補はこの席で「先月の6カ国協議の後、協議のレベルが違ってきた。韓国と中国が歩調をあわせて、進展させていきたい」と述べました。これに対して李賓韓半島担当大使は「6カ国協議は口頭で話し合う段階から、行動、実践に移っていこうとしている。大きく見れば、米朝ともに原則的には同じ考えを持っていると思う」と答えました。

・三星電子の小額株主22人が、李健熙(イ・ゴンヒ)会長と当時の取締役9人を相手取って起こしていた損害賠償請求訴訟の判決が28日、大法院であり、小額株主側が全面勝利して、李健熙会長は70億ウォン、取締役9人は合わせて120億ウォンを会社に賠償することが確定しました。この訴訟は 李健熙会長に対しては、会社の前払い金を使って、当時の盧泰愚(ノ・テウ)大統領に秘密資金70億ウォンを渡していたこと、また取締役9人に対しては94年12月の取締役会議で、額面価格1万ウォンで取得した三星総合化学の株式2000万株を1株2600ウォンという安い価格で売却すると決定をして、会社に626億ウォンの損害を与えたとして、それぞれ会社に賠償するよう求めていました。これについて大法院は 李健熙会長に対して70億ウォン、当時の取締役9人に対して、合わせて120億ウォンを会社に支払うよう命じる一審、二審の判決を支持しました。

・1987年11月、ミャンマーの上空で起きた大韓航空機爆破事件の遺族が、事件記録を公開することを求めている訴訟で、ソウル高等裁判所は28日、記録の公開を命じる判決を出しました。

・今年6月、京畿道東豆川(ドンドゥチョン)市で韓国駐留アメリカ軍の兵士が軍のトラックを運転中に51歳の韓国人女性をひいて死亡させた事件で、事件を起こした兵士は軍事裁判にかけられなかったことが分かりました。この事件で、韓国駐留アメリカ軍の司令部は、裁判権を韓国側に渡すよう求めた韓国法務部の要請に対して、公務中に発生したため、軍の裁判権を行使するとして、運転していたジェフ・ブライアント一等兵(19)の身柄の引渡しを拒否していました。これについてアメリカ軍のスターズ・アンド・ストライプス紙によりますと、事故が公務中に起きたうえ、ブライアント一等兵には過失はなかったとして、軍事裁判にまわさず、追加の教育を受けることになったと報道しました。

・東アジア競技大会が29日からマカオのマカオ・メイン・スタジアムで始まり、開会式で韓国と北韓は合同入場行進をしました。南北が国際的なスポーツ大会で合同入場行進をしたのは2000年のシドニー・オリンピック以来、これで6回目です。開会式で、韓国と北韓は前例に従って、英文の「KOREA」のプラカードに続いて、白地に青で韓半島が描かれた韓半島旗を持った南北の2人の旗手、双方の団長、そして南北それぞれ150人あまりの選手団が縦に並んで、観客に手を振りながら合同入場行進しました。今回の東アジア競技大会には韓国、北韓、中国、日本など東アジアの9つの国と地域から3800人あまりの選手が出場しており、来月6日までの間、235の金メダルを争います。

・自動車のナンバープレートが来年11月からまた変わります。建設交通部は、世論調査などの結果、ピンク色がかった白地に紫色がかった黒の字で番号を書き込む横長のナンバープレートを、来年11月から登録する新車から取り付けることになりました。新しいナンバープレートは、地域を示す二桁の数字に用途を示すハングルの一文字、それに車のナンバー4桁の数字の合わせて7文字を入れ込むもので、今のナンバープレートも当分の間、併用するとしています。

・韓国でヒットしているメロドラマの映画「君は僕の運命」が、観客動員数300万人を超える興行記録を作りました。先月23日に封切りになった映画「君は僕の運命」は、1カ月足らずで、同じようなメロドラマ「私の頭の中の消しゴム」の263万人を軽く超え、この種の映画としては興行記録を更新しました。

・29日は土曜日のための為替レートの変動はありません。28日の日本の円100円は、903ウォン52銭で、アメリカドル1ドルは1042ウォン30銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・29日のソウルは晴れ、午後3時の気温は11度3分でした。30日は大陸からの冷たい高気圧の影響を受けて、おおむね晴れますが、北東気流の影響を受ける東海岸と東海は次第に曇り、午後雨となる所もあるでしょう。30日の全国の予想最低気温は氷点下2度からプラス10度、日中の最高気温は12度から18度と、内陸の山間部は冷え込むという予報です。

10月28日金曜日

・ソウル龍山公園の中に新しく作られた国立中央博物館が28日、オープンしました。新しい国立中央博物館は、文化観光部が4500億ウォンの費用と8年の歳月をかけて建設していたもので、地下1階、地上3階の展示館は、延べ床面積13万6000平方メートルもあって世界第6位の規模です。国宝66点、宝物107点など15万点を収蔵しています。28日は、午前10時から関係者500人あまりが出席して開館式が行われ、盧武鉉大統領は、「国立中央博物館は光復以後、6回も移転しなければならなかった悲しい歴史を持っていたが、これで移転は幕を閉じた。博物館周辺のアメリカ軍基地が移転すれば、民族歴史公園が建設されることになる」と述べました。常時展示室は、歴史室、考古室、寄贈室、美術1室、美術2室、アジア室の6つがあり、また子ども博物館と、企画展示室を設けています。1月1日と毎週月曜日が休館日で年内は入場無料です。来年からの入場料は、19歳から64歳までの大人が2000ウォン、6歳以下と65歳以上のお年寄りは無料です。

・26日の国会議員再選挙で与党ウリ党が1議席も獲得できなかった責任をとって文喜相(ムン・ヒサン)議長をはじめウリ党の指導部全員が辞任しました。ウリ党の指導部は、28日午前に、議員会議を開いた後、指導部会議を開いて、文喜相議長ら指導部7人全員辞任の方針を決め、午後の議員会議で正式に辞意を表明しました。こうしたことからウリ党は近く非常対策委員会を設置して委員長に丁世均院内代表を選ぶことにしています。非常対策委員会が発足しますと、非常対策委員会を中心に通常国会が運営され、来年2月頃に、地方選挙に備えた党指導部を選出する全党大会が開かれる見通しです。

・日本を訪問中の潘基文外交通商部長官は、27日、町村外相と会談し、今年12月に東京で行う予定の韓日首脳会談の開催について、「現状は極めて厳しい雰囲気だ」として否定的な立場を示しました。潘基文長官は、「盧武鉉大統領の12月の実務訪問を希望する」という町村外相の要請に、「大統領に報告する」としながらこのように述べました。潘基文外交通商部長官はまた、小泉首相の靖国神社参拝で両国関係が冷却したとして、小泉首相がこれ以上、靖国神社を参拝しないようにしてほしいと強く要請しました。

・イラク北部のエルビルで復興活動にあたっている韓国陸軍部隊「ザイトゥン部隊」の一部を撤退させる案が検討されています。国防部の高官が28日述べたところによりますと、尹光雄国防部長官の指示で、このほどザイトゥン部隊の削減について本格的に検討を始めたということです。今のところ来年中に1000人あまりを削減する案が有力になっており、現在、エルビルで復興活動を行っている兵士3260人のうち、1000人程度がまず撤退する案になるのではないかとされています。

・北韓は、高濃縮ウランの製造計画を保有しておらずヨンビョンにある5メガワット原子炉で依然としてプルトニウムを生産していると、北韓の韓成烈国連次席大使が27日明らかにしました。韓成烈国連次席大使は、ワシントンで開かれている韓米研究所主催のセミナーでこのように述べるとともに、韓国政府が提案した電力の支援が軽水炉の見返りであるならば拒否するという姿勢を打ち出しました。

・コメ交渉にともなう協定批准同意案が27日の国会の統一外交通商委員会で可決されたことで、これを抗議し政府を糾弾する農民の集会が、28日、全国各地で同時多発的に行われました。農民たちは「国会統一外交通商委員会が批准案を通過させたのは、農民と全国民をばかにした行為である。今後も闘争を続け、われわれの怒りがどれほど大きいかを見せつける」と強い闘争意志を示しています。

・診療方法の広告を全面的に禁止した医療法は憲法違反だとする決定が、27日、憲法裁判所で出されました。憲法裁判所の大法廷は、27日、自分が経営する眼科のインターネットホームページに近視矯正手術の「レーシック」についての診療方法を掲載した罪で起訴された医師が、「診療方法などの広告を規制する医療法の一部の条文は、憲法に違反する」として起こした違憲訴訟について、裁判官9人のうち6対3で違憲の決定を出しました。判決文は、「医療陣の医療技術や診療方法についての客観的な事実にもとづいた広告は、消費者の合理的な選択を可能にし、公正な競争を促進させ公益を促進させると同時に、市場経済秩序にも符合する。また偽りや過剰の広告は、医療法ではなく消費者保護法などで規制が可能だ」としています。

・イギリスの新聞、「ザ・タイムズ」が毎年選ぶ「世界の大学順位」で、国立ソウル大学が98位となり、初めて100位以内に入りました。「ザ・タイムズ」の大学評価チームは、世界の2375人の学者を対象に研究論文の引用回数、教授一人あたりの学生数などを総合評価して順位を決めました。28日付けの「ザ・タイムズ」の「高等教育付録」によりますと、ソウル大学は、去年の118位から今年は98位にランクアップし、韓国の大学としては初めて100位以内に入りました。

・現代自動車の中型乗用車「ソナタ」が、日本の産業デザイン振興会が選ぶ輸入乗用車部門の最高栄誉の「グッド・デザイン賞」を受賞しました。

・韓国の携帯電話がアメリカの消費者満足度調査で1位になりました。カリフォルニアにあるリサーチ会社「JD−POWER」がアメリカ人1万7000人を対象に携帯電話の満足度調査を行った結果、韓国のLG電子の携帯電話が、デザインやバッテリーの性能など全部で5項目の調査でいずれも高い評価を受け、最高得点の107点で、日本のサンヨーと並んで1位に選ばれました。

・韓国と日本の子どもたちによる「韓日子ども通信使」の交流行事が始まりました。これは大阪市が「海がつなぐ未来へのきずな」をテーマに企画したもので、大阪の子どもたちが先に海を渡って釜山を訪れ、続いて釜山の子どもたちが大阪を訪れるというものです。

・韓国外換銀行が公示した28日午後3時の為替レート、日本の円100円は903ウォン52銭で、前日より46銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、前日と同じく1042ウォン30銭でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2326.29で、前日より52.22ポイント下落しました。

・28日のソウルは朝方、雨でしたが、その後晴れて、気温が下がってきました。午後3時の気温は15度3分でした。29日は、冷たい大陸高気圧の影響で全国的に冷え込み、おおむね晴れの空模様となるでしょう。29日の全国の朝の予想最低気温は、0度から10度、日中の最高気温は、10度から17度の予報となっています。

10月27日木曜日

・26日の国会議員の再選挙で、野党ハンナラ党が4つの選挙区全部で勝ち、与党ウリ党が惨敗したことについて、盧武鉉大統領は27日、今回の選挙結果を「大統領の国政運営に対する国民の評価として受け入れる」と述べました。盧武鉉大統領27日、李ピョンワン大統領府秘書室長を通じて、このように述べるとともに、「与党ウリ党はこの選挙結果に動揺せず、今の通常国会に専念してほしい」として、「国会議員一人一人が個人的な見解と意見を持っているとしても党のかっ藤が拡大し、国民に心配をかけるようにならないでほしい」と述べたということです。このような大統領の発言について、青瓦台の金マンス報道官は、「今度の国会で、不動産対策関連の法案やコメ交渉にともなう協定の批准案、国防改革計画など国政運営上、極めて重要な法案と対策を成立させなければならず、与党はそれに向けて専念してほしいということを強調している」と説明しています。金マンス報道官はまた、盧大統領が選挙結果を国政運営に対する評価として受け入れると発言したことについて、「与党の刷新や政策基調の変更などの意味はまったく含まれていない」と述べました。

・一方、ハンナラ党の朴槿恵代表は、今回の再選挙で、与党が1議席もとれず、完敗したことについて、「盧武鉉政権が国の根本を揺るがしていることや、現在の経済状況に対する国民の厳しい評価だ」と述べました。朴槿恵代表は27日、国会でのハンナラ党の常任運営委員会で、「今回の再選挙で大きな支持をしてくださった国民に深く感謝している」と述べ、「選挙結果は今の政権に対する国民の皆さんの冷静な評価の始まりに過ぎない。政府と与党は、なぜ、何が問題なのかを、深く考え、正しい方向へ進んでいくべきだ」と強調しました。

・韓悳洙(ハン・ドクス)経済担当副総理は27日、「韓国の今年の一人あたり国民所得は、去年の1万4,162ドルから大きく増えて、1万6,000ドル台の後半に達するものと考えている」と述べました。韓悳洙(ハン・ドクス)経済担当副総理は27日、ソウルで開かれた「国家競争力強化のための国際シンポジウム」で、クォン・テシン財政経済部第2次官が代読した基調演説で、このように述べるとともに。「今年は、株価が最高値を記録し、物価も3%前後と安定している。このような傾向が続くと、今の政権の最後の年になる2007年には1人あたり国民所得は、1万8,000ドル台に達するものとみられる」としています。

・潘基文外交通商部長官は、27日午前、日本に向かい、韓日外相会談と小泉首相との会談に臨みます。潘基文外交通商部長官は、27日午後、東京で、町村外相と会談し、次の6カ国協議についての調整や来月釜山で開くAPEC=アジア太平洋首脳会議への協力について協議します。また28日は小泉首相とも会談し、小泉首相の靖国参拝に対する韓国の懸念を伝える予定です。また日本の与野党関係者や学界関係者とも会い、29日午前、帰国することにしています。

・国会の統一外交通商委員会は27日、全体会議を開き、コメ交渉にともなう協定批准同意案を賛成多数で可決しました。コメ交渉協定批准同意案は、今年6月、政府が国会に提出してから4カ月あまりたった今月13日に委員会に上程され、公聴会を経て、21日に議決される予定でした。しかし農民側に立つ民主労働党の強い反発で上程が遅れていました。国会の統一外交通商委員会の林チェジョン委員長は、26日午後、民主労働党の議員たちによる会議室の占拠に備えて、秩序維持権を発動し、警備員らが夜通しで部屋を守り、侵入を阻止しました。統一外交通商委員会は、27日午前、全体会議を開き、民主労働党議員との激しいもめあいの中、わずか10分で、コメ交渉にともなう協定批准同意案を賛成多数で可決し、本会議に送りました。

・国会の委員会でコメ協定同意案が可決されたことに対して、農民団体は強く反発し、本会議での表決を阻止していく構えをみせています。農民団体は27日、国会前で記者会見して、28日には、全国の100カ所で、農民10万人あまりが参加する抗議集会を同時多発的に開くほか、来月の本会議の前に、ソウルで、大規模な集会を開くことにしています。

・EU=ヨーロッパ連合は、26日、北韓の人権問題についての決議案を来月の国連総会に提出する方針を明らかにしました。EU議長国のイギリスは、26日、北韓をはじめとするミャンマー、ウズベキスタン、コンゴ共和国の人権状況について、特別な関心が必要だとして、これらの国に対する人権を守る決議案を、来月2日開かれる国連総会に提出することになりました。国連では、53カ国が参加している人権委員会が、一昨年から3年連続、北韓に対して人権侵害の中止を求める決議を採択していますが、国連に加盟しているすべての国が参加する国連総会で、北韓に対する決議案が上程されることになるのははじめです。

・政府は、東南アジアやヨーロッパなどで鳥インフルエンザの感染が確認されていることを受けて、関心、注意、警戒、深刻の4段階にわけて、体系的に対応していくことを決めました。政府は、27日、李海?(イ・へチャン)国務総理も出席して「鳥インフルエンザ防疫対策官民合同会議」を開き、まず国内の家きん類に鳥インフルエンザの感染が発生した場合の第1段階の「関心」では、関係部署が合同して現場の防疫に力を入れ、第2段階の「注意」では、感染が確認された地域を集中管理して、人への感染を防ぐことにしています。そして人への伝染が疑われる場合は、第3段階の「警戒」として、24時間非常体制をとり、鳥インフルエンザの治療薬を集中的に投入します。そして人から人への伝染が広がる場合は、第4段階の「深刻」とし、学校に対して臨時休校令を発令するほか、外出を控えるよう求めることにしています。

・中国産キムチから寄生虫のタマゴがまた検出されました。食品医薬品安全庁は、税関を通ったものの、販売を中止させた中国産キムチ82製品を検査しました。その結果、15の製品から再び寄生虫のタマゴが検出され、該当する製品23トンを全量回収させたと発表しました。

・韓国と日本の演奏者で構成されたアジア連合オーケストラによる演奏会が来月6日、京畿道城南市盆唐区の城南アートセンターで開かれます。アジア連合オーケストラは世界的な韓国人指揮者、鄭明勳さんが1997年に作ったアジアン・フィルハーモニ・オーケストラを基盤に、今年の「韓日友情年」を記念してオーディションを経て選んだ韓国と日本の演奏者それぞれ49人の合わせて98人による特別オーケストラです。来月の演奏会では、ベートーヴェン作曲の交響曲第6番 「田園」と、チャイコフスキー作曲の交響曲第4番が演奏され、鄭明勳さんが指揮をとります。

・韓国は最近、平年を上回る暖かさが続いていますが、来月中旬には、平年を下回る冷え込みが訪れるものとみられます。気象庁によりますと、来月中旬には大陸からの高気圧が一時的に韓半島に張り出してきて、平年を下回る冷え込みと乾燥した天気が続く見通しだとして、健康管理に注意を呼びかけました。気象庁はまた来月上旬は移動性高気圧の影響で主に晴れの日が続き、来月下旬も大陸性高気圧の影響で晴れの日が多くなりますが、西海岸と山間部は雪が降るということです。

・韓国外換銀行が公示した27日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、903ウォン06銭で、前日に比べて、2ウォン60銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1043ウォン30銭で、前日に比べて、80銭のウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2378.51で、前日より19.42ポイント下落しました。

・27日のソウルは晴れ、午後3時の気温は19度7分でした。28日は全国的に曇り時どき雨、午後遅くから徐々に晴れる見通しです。28日の朝の予想最低気温は、7度から15度、日中の最高気温は13度から19度という予報です。

10月26日水曜日

・選挙違反で前の議員が失格となり欠員となっていた4つの選挙区での国会議員の再選挙が26日行われ、野党ハンナラ党が4議席すべてをとって圧勝しました。再選挙が行われたのは、京畿道富川市遠美区乙、大邱市東区乙、京畿道広州市、蔚山市北区の4つで、開票の結果、当選者はいずれもハンナラ党で、京畿道富川市遠美区乙はイム・ヘギュ候補(45)、大邱市東区乙はユ・スンミン候補(47)、京畿道広州市はチョン・ジンソプ候補(53)、蔚山市北区はユン・ドゥファン候補(50)です。再選挙が行われた4つの選挙区はウリ党1、ハンナラ党2、民主労働党1の議席でしたが、今回の再選挙でハンナラ党の候補すべてが当選したことで、ハンナラ党は2議席増えました。この結果、国会の議席数は、与党ウリ党が144、野党はハンナラ党が127、民主党11、民主労働党9、自民連3、無所属5となり、与党は国政運営がますます厳しくなりました。

・韓国駐留アメリカ軍の次期司令官に指名されているバーウエル・ベル陸軍大将は、アメリカ連邦議会上院の軍事委員会の公聴会で証言し、北韓の弾道ミサイルは、アメリカと韓国など同盟諸国の脅威になっていると指摘し、「北韓の脅威は間近にあり、致命的なので、韓米同盟はいつでも応戦できる準備をしておかなければならない」と述べました。ベル陸軍大将はまた北韓のミサイル実験と輸出について「大量破壊兵器とミサイル技術開発の推進が北韓の最大利益にならず、アメリカなど自由世界が容認しないことを認識させるべきだ」という考えを示しました。また戦時の作戦指揮権を韓国軍に渡すことについては「指揮体制がどう変わろうと、韓米間の同盟関係は損なわれることなく、軍事的な力量を発揮できると信じている」と述べました。

・国会の統一・外交・安全保障分野の対政府質問で、25日、戦時中の作戦指揮権と国防改革をめぐって与野党が議論を闘わせました。戦時の作戦指揮権をめぐって、与党ウリ党と民主労働党の議員は「南北関係の進展にともなって韓米間で作戦指揮権の返還交渉が始まったのは自然な現象であり、韓国駐留アメリカ軍が持っている戦時の作戦指揮権を早く韓国軍に戻すべきだ」と主張しました。これに対して野党ハンナラ党議員は「指揮権を韓国に戻すことは韓米連合防衛体制を無力化させ、北韓が誤った判断をしかねない」として、指揮権を韓国に返還させる交渉はやめるべきだと主張しました。これについて、李海チャン国務総理は「指揮権を韓国軍に戻すことは自主国防の核心にあたるものだが、時期尚早という指摘は一理あるので、費用の問題も含めて総合的に判断したい」と答えました。一方、兵力削減を柱とする国防改革計画についてハンナラ党は「改革案のめどとしている2020年に北韓の脅威が減るという予測の根拠は何か」と質し、国防改革計画はわずか9カ月でまとめた欠点だらけの計画だと批判しました。これについて尹光雄国防部長官は「国防改革計画は盧武鉉政権の初期に大統領が構想し、十分な検討を経てまとめたものだ。兵力が減ると、軍事力が下がるという昔の概念で判断しないでもらいたい」と答えました。

・政府はイラクの憲法が国民投票で承認されたことを歓迎するコメントを出しました。潘基文外交通商部長官は26日の記者会見で「イラクの憲法が民主的で平和的に承認され、これを土台にして政府が樹立されることを期待する。」と述べました。

・潘基文外交通商部長官は、寄生虫の卵が検出されたとして中国産キムチへの不信が広がっていることについて、キムチのような一部が韓中関係の全般に否定的な影響を及ぼしてはならないという考えを示しました。潘基文外交通商部長官は26日の記者会見で「韓国と中国は貿易高が今年年間1000億ドルを超えることが予想されるなど、あらゆる面での交流が進んでいる。中国産キムチの問題は深く憂慮しているが、両国はこれまでのパートナー関係にもとづいて、キムチなど食品衛生の問題について検査・検疫のために協議するなどして、円満に対応していきたい」と述べました。

・現代峨山が北韓の観光事業を開拓した金潤圭(キム・ユンギュ)副会長を辞めさせたことで、現代峨山との事業中止を宣言した北韓が25日、現代峨山に接触を求めてきました。鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一部長官は25日、国会の対政府質問の答弁で「北韓のアジア太平洋平和委員会の李ジョンヒョク副委員長が25日、現代峨山と協議することを提案してきた」と述べました。北韓は25日、現代峨山にファックスを送ってきて 「李ジョンヒョク副委員長と現代峨山の玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長との接触を提案する」としていますが、接触の時期や場所など詳細は明記していないということです。これについて政府当局者は、「現代峨山と北韓のアジア太平洋平和委員会との接触が行われれば、互いの誤解がなくなるとともに、協力して金剛山観光事業を正常化させると思う。他の事業もさらに進めていくことを期待する」と述べました。北韓は、現代グループの故鄭周永名誉会長とともに北韓の観光事業を進めてきた金潤圭副会長を現代峨山が不正などを理由に辞めさせたことで、現代峨山との事業を中止する強硬な姿勢を示しました。しかし、現代峨山の対話を求める努力や、今の状況では韓国の他の企業が北韓の提案に乗らないこと、先週末の北韓高官の死亡に韓国政府が弔電を送ったことなどから、態度を和らげたものとみられ、現代峨山と北韓との関係正常化につながるかどうか、注目されます。

・国家情報院と前身の安全企画部が不法に行った盗聴事件を捜査しているソウル中央地方検察庁の捜査チームは、26日、盗聴を担当していた金ウンソン次長を通信秘密保護法違反などの罪で起訴するとともに、林東源(イム・ドンウォン)元国家情報院長、辛建(シン・ゴン)元国家情報院長も関与していたと明記し、近く処分を決めることになりました。起訴状によりますと、金ウンソン容疑者は韓国に亡命してきている元北韓労働党秘書のY長Y(ファン・ジャンヨプ)氏のアメリカ訪問関連の電話内容を盗聴したのをはじめ、2001年4月の民主党−自民連−民主国民党の政策連合など不法盗聴の事例7件を明記しています。

・金融機関から1億5000万ウォンのわいろを受け取ったとして特定犯罪加重処罰法の斡旋収賄罪に問われている金大中前大統領の長男で民主党の金弘一(キム・ホンイル)議員の2審判決公判が25日、ソウル中央地方裁判所の控訴部で行われ、控訴を棄却しました。この事件は金弘一議員が99年10月、ナラ総合金融の元社長から「政府が任命する金融機関のトップになるようにしてほしい」という要請とともに、4回にわたって合わせて1億5000万ウォンを受け取ったというもので、今年1月のソウル中央地方裁判所刑事部で懲役2年、執行猶予3年、追徴金1億5000万ウォンの判決がありました。控訴部の25日の判決は、「証人の陳述は一貫しており、被告の控訴を棄却する。しかし被告が直接金品を要求したとは考えられないことから、検察の控訴も棄却する」としています。金弘一議員は大法院に上告するとしていますが、この刑が確定すれば、国会議員職を失うことになります。金弘一議員は3期目、以前は木浦選挙区の選出でしたが、去年春の総選挙では比例代表第4位でからくも当選していました。

・日本の高校に開設された英語以外の外国語科目で、韓国語がフランス語を抜き、中国語に次いで2位になったことが文部科学省の調査で分かりました。毎日新聞が25日付けで報道したところによりますと、英語以外の外国語を開設している高校は公立504校、私立244校の合計748校で、言語別の1位は中国語の553校、韓国語は286校と、これまで2位だったフランス語を抑えて2位となりました。しかし去年、高校が行った海外への修学旅行の行き先として韓国は、中国とともに落ち込んでいます。韓国の場合、1996年に3万9200人を頂点に次第に減り続けており、 中国も2000年に4万1600人と最高だったのが、去年は1万4700人と、大幅に落ち込みました。その背景として「主に新型肺炎のSARSと韓国、中国との外交悪化で修学旅行がキャンセルされるケースが多かった」としています。

・慶尚南道馬山市の議会が島根県議会に対して独島(日本でいう竹島)を巡って話し合いを求めましたが、島根県議会はその提案を断りました。馬山市議会は島根県議会に3度目の書簡を送り、独島の日の条例を撤回し、話し合いを求めましたが、島根県の倉井毅(くらい・つよし)県議会議長は、対話に応じる考えはないとして断ってきたということです。馬山市議会は、今年2月、島根県が制定した「竹島の日」条例に抗議して、「対馬の日」の条例を制定して、今年4月に公布しています。

・中国産キムチの衛生問題で、韓国産白菜の価格が急騰していることから、白菜キムチにとってかわるキムチの食材が飛ぶように売れています。業界によりますと、夏場のキムチとして定番のヨルム・キムチの場合、例年は秋になりますと売り上げが落ちていますが、今月は去年の2倍の売り上げとなっているということです。業界の関係者は「キムジャンを漬けるシーズンが始まる11月中旬になると白菜が大量に出荷されるので、その時までのしのぎとしてキャベツ、ヨルムなどの野菜が売れている。また無農薬農産物も種類によっては普段より二ケタ台の伸び率となっている」と話しており、韓国人が食材の安全に神経をとがらせていることがうかがえます。

・18歳以下の青少年サッカー代表チームによる韓日親善試合が25日、慶州市民運動場で行われ、日本のオウン・ゴールもあって、韓国が5対2で大勝しました。韓国は前半、守備も固まらず、パスがつながらないなど不安なスタートを切りました。しかし、後半開始まもなく先制ゴールを入れた後、後半4分には日本選手のオウン・ゴールなど後半だけで5ゴールを入れて5対2で勝ちました。

・韓国外換銀行が公示した26日の為替レート、日本の円100円は、905ウォン66銭で、前日に比べて6ウォン73銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1042ウォン50銭で、前日に比べて12ウォン50銭のウォン高でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2397.93で、前日より2.23ポイント下落しました。

・26日のソウルは晴れ、午後3時の気温は19度5分でした。27日は全国的に晴れのち曇りとなるでしょう。27日の全国の予想最低気温は4度から15度、日中の最高気温は19度から22度という予報です。

10月25日火曜日

・盧武鉉大統領と中国の胡錦涛国家主席が来月16日、ソウルで首脳会談を行うと、大統領府 青瓦台が25日、発表しました。胡錦涛国家主席は来月16日、盧武鉉大統領の招待を受けて国賓として韓国を訪問し、18日、釜山で開幕するAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席する予定です。青瓦台の金マンス・スポークスマンは、韓中首脳会談の議題について「両国間の実質的な協力関係、6カ国協議、国連など国際舞台での協力などについて幅広く話し合う予定だ」と述べました。胡錦涛国家主席は今月28日から30日までは北韓を訪問する予定で、来月には5回目の6カ国協議が予定されていることから、韓中首脳会談では、胡錦涛国家主席の北韓訪問を受けた意見交換や6カ国協議に向けた対策づくりが行われるものと予想されます。

・核開発をめぐる6カ国協議について、北韓は24日夜、前回の協議で合意したとおり、次の協議を11月上旬に開くことに応じる方針を明らかにしました。北韓の朝鮮中央通信が北韓外務省の報道官談話として伝えたところによりますと、北韓は、「11月上旬に開かれる次の協議に出席する」としながらも「前回の協議以来、アメリカは先に合意した共同声明の原則に反する言葉と行動を繰り返していて、事態を悪化させている。われわれは今度の協議で、このようなアメリカの責任を問い質す方針だ」としています。

・政府は今後、日本との外交関係で必要な外交的な交渉だけ選別して行うとともに、靖国神社を参拝した政治家と参拝しない政治家は切り離して対応する方針を決めました。政府当局者は、小泉首相が靖国神社を参拝した後の先週21日、盧武鉉大統領も出席した会議でこのように決めたと述べました。これを受けて、政府は今後の韓日関係で政治、外交分野と一般交流協力分野を切り離して対応し、必要な外交的交渉だけ行うことになりました。また靖国神社参拝問題が解決されるまでには、友好関係促進に向けた追加の努力はせず、政治家や内閣のメンバーで靖国神社参拝者と非参拝者の対応には差をつける方針だということで、今後、靖国神社を参拝した政治家が韓国を訪れた際の待遇などに適用することが予想されます。

・韓国政府が、韓国戦争の際、北韓に捕虜となった韓国軍兵士と、その後、北韓に拉致された人たちの生死の確認を北韓に要請しましたが、北韓は25日までに21人が生存していると伝えてきました。統一部当局者によりますと、韓国は北韓に拉致された人51人と、国軍捕虜52人の合わせて103人の生死確認を要請したところ、北韓は25日、拉致された人11人と国軍捕虜10人の21人が生存していると連絡してきた。また死亡が確認された人は16人で、残りの人たちは生死確認が不可能だということです。北韓への拉致・国軍捕虜について、大韓赤十字社は国軍捕虜546人、拉致された人485人と推定しています。

・今年7月から9月までの第3四半期のGDP=実質国内総生産が去年の同じ期間に比べて4.4%の伸びを記録しました。韓国銀行が25日まとめた第3四半期のGDPは、民間消費の拡大と輸出増加に支えられて4.4%のプラス成長となり、去年の第3四半期の4.7%以来、1年ぶりに4%台の成長となりました。このうち、民間消費はテレビ、パソコン、乗用車などの耐久材支出と、医療、文化娯楽などサービス支出がともに増えて4%の伸びとなり、2002年第4四半期以来の増加率となりました。韓国銀行は、これまで回復の兆しが弱かった民間消費が4%のプラス成長を記録したことで、景気は底をついて徐々に回復に向かっていると分析しています。

・選挙法違反で国会議員職を失った4つの選挙区での再選挙が26日に行われます。今回の再選挙は京畿道富川市遠美区乙、大邱市東区乙、京畿道広州市、蔚山市北区の4つで、これまで20歳以上としていた有権者が、今回の再選挙から初めて満19歳に引き下げられます。与党ウリ党、野党のハンナラ党、民主党、民主労働党は、25日、それぞれ有利とされる選挙区に党の代表が直接応援に駆けつけました。投票は26日午前6時から午後8時まで行われ、深夜には体制が判明する見通しです。

・日本の植民地時代に韓国と台湾に開設されたハンセン病療養所に入所させられた人たちが、日本国内の入所者と同じく、ハンセン病補償法の対象にすることを求めた2つの訴訟の判決が25日、東京地方裁判所で相次いで言い渡され、韓国側の請求は棄却、台湾側は勝訴という正反対の結果となりました。「台湾訴訟」の判決は「補償法は、広く網羅的に入所者を救済しようとする特別な立法だ」とされたのに対し、「韓国訴訟」の判決は「旧植民地などの外地にあった療養所の入所者が対象になるべきとは認識されていない」と、韓国の療養所は法の対象外だという判断が出されました。韓国と台湾のハンセン病施設の前身は、植民地時代に総督府が設置し、強制労働や強制断種・堕胎などが行われていた所で、 韓国の「小鹿島(ソロクト)更生園」(韓国国立小鹿島病院)の入所者117人は、2002年に日本で成立したハンセン病補償法の補償対象にしてほしいと訴訟を起こしていました。

・日本の東京地裁の判決を国立小鹿島病院の休憩室で待っていた国立小鹿島病院の入所者150人は、訴訟団の弁護士から棄却の連絡を受けて、沈痛な表情を隠せませんでした。入所者や住民たちは「日本の司法の正義を信じていたのに、理にかなっていない論理で敗訴となった」と述べた後、近くの公園で日本政府と裁判所を糾弾する集会を行いました。

・韓国の自動車メーカー、現代自動車は、このほど、現代自動車の内部情報が中国の自動車メーカーに流出されるところを事前に防いだと25日、発表しました。現代自動車の発表によりますと、現代自動車の中型乗用車の各種機能と耐久性の研究を担当している会社が、関連データを中国の自動車メーカーに密かに渡そうとしたことを事前に見つけたということで、幸い、技術は中国に渡っておらず、その会社は中国から報酬を受けていないが、再発防止のために契約を破棄したということです。国家情報院の産業機密保護センターによりますと、1998年から去年までの7年間、韓国の産業データを密かに外国の競合会社に流出したケースは、摘発されたものだけで96件、被害金額は58兆ウォンを超えています。

・7歳の男の子が24日、史上最年少で大学に合格しました。この男の子は、京畿道南楊州市に住む宋ユグン君、7歳で、去年11月に小学校の6年生に入学してわずか3カ月で卒業するなど、小中高校12年課程を合わせて9カ月間ですべて終え、大学の教授らに個人指導を受けてきました。そして今月、仁川市の仁荷大学の自然科学学部を受験し、面接試験で量子力学などの物理に優れた能力が認められ、24日、韓国で史上最年少で合格しました。宋君は来年3月の新学期から数学や物理を中心に講義を受ける予定で、大学では学費を全額免除するとともに、7歳という年齢を考慮して教授とのマンツーマンのカリキュラムを用意する一方、年齢が幼いことを配慮して、周辺の小学校で同じ歳の小学生とともに体育・音楽授業を受けられるようにするとしています。

・日本で公開中の韓国映画「私の頭の中の消しゴム」が先週末の興行ランキングで1位となりました。日本の映画専門「興行通信」が集計した今月22、23の2日間の週末ランキングによりますと、先週22日に日本で公開された「私の頭の中の消しゴム」が1位となりました。これまで日本の興行ランキングで1位となった韓国映画は「シュリ」だけで、ヨン様主演の「四月の雪」と、南北問題を素材にした「共同警備区域JSA」は2位でした。

・韓国外換銀行が公示した25日の為替レート、日本の円100円は、912ウォン39銭で、前日に比べて95銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1055ウォンで、前日に比べて3ウォン10銭のウォン高でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2400.16で、前日より9.26ポイント下落しました。

・25日のソウルは晴れ、午後3時の気温は19度ちょうどでした。26日は全国的に高気圧のへりにあたってやや雲がかかる所があるでしょう。26日の全国の予想最低気温は3度から12度、日中の最高気温は17度から21度という予報です。

10月24日月曜日

・世界的な信用格付け会社、イギリスのフィッチが韓国の国家信用等級を「A」から「A+」に1段階、上向き修正し、97年暮れの経済危機以前のAA−に近づきました。今回の上向き修正についてフィッチは「北韓の核問題が完全になくなったわけではないが、6カ国協議の焦点が核兵器開発計画の放棄に変わってきた」と述べました。フィッチはまた「最近の韓国のマクロ経済はよくないが、今年のGDP=国内総生産は3.5%の成長にとどまるものとみられる。しかし韓国の財政黒字はGDPの2.3%と6年連続黒字が予想されるうえ、政府の負債はGDPの35%と、同じA+国家の平均を下回っている」と説明しています。

・盧武鉉大統領は24日、新しい検察総長に鄭相明(チョン・サンミョン)大検察庁次長を指名しました。発言が国家保安法違反に問われた大学教授を逮捕するかどうかで前の検察総長が辞任したのを受けて、千正培法務部長官は24日、後任の検察総長にチョン・サンミョン大検察庁次長(55)を推せんし、盧武鉉大統領はこれを受け入れました。チョン・サンミョン氏は、ソウル大学法学部を卒業して、75年に司法試験に合格し、ソウル地方検察庁の検事と法務部次官を経て、大検察庁次長を務めていました。青瓦台の金マンス報道官は、「チョン・サンミョン氏は、盧武鉉政権の初期に法務部次官を勤め、検察の改革に向けて保守的な雰囲気と融合して無難に進めするなど、判断力と組織を管理する能力が優れている。今後、法務部と調和して、検察改革の懸案を解決していくことが期待される」と説明しています。検察総長は今後、国会の人事聴聞会を経て、正式に任命されます。

・潘基文外交通商部長官が今月末、日本を訪問することが決まりました。潘基文外交通商部長官は24日、ソウルでの韓国国連協会の会合に出席し、記者団に対して、「来月初めにも開かれる予定の6カ国協議の意見調整と釜山でのAPEC首脳会議への日本の協力を要請するため、今月27日から3日間、日本を訪問する」と述べました。潘外交通商部長官の日本訪問は、先週の小泉首相の靖国神社参拝で、日本側の誠意ある措置がない場合、取り消すという方針を示していました。潘外交通商部長官は、「訪日は24日午前中に正式に決まった」として、「韓日間では、政治、経済、社会、文化などいろいろな懸案があるが、その中の一つの問題で、両国関係が閉ざされてはならず、予定どおり日本を訪れることにした」と述べました。

・北韓の朝鮮中央通信は23日、金正日国防委員長の側近の1人だった、延亨黙(ヨン・ヒョンムク)国防委員会副委員長が、22日に亡くなったと報じました。73歳でした。延亨黙氏は、朝鮮労働党政治局員候補で、一昨年9月から国防委員会副委員長を勤めており、金正日国防委員長のもっとも信頼の厚い1人で、権力序列は5位前後だったとみられています。90年から92年にかけての南北閣僚級会談で、北韓の首席代表として韓国を4回訪問し、南北基本合意文をまとめるのに大きく貢献していました。死因は明らかにされていませんが、去年の11月にロシアで、すいぞうがんの手術を受けており、心臓病を患っていたという説があります。

・延亨黙国防委員会副委員長の死去について、鄭東泳統一部長官は24日、弔電を送りました。

・済州島で開かれていた韓中日などの国会議員による「アジア平和議員連帯会議」は、23日「真の歴史的和解のためには、過去の過ちに対する正しい見方を堅持しなければならない」という内容の宣言を採択して閉幕しました。

・中国産キムチから寄生虫の卵が検出された問題で、政府は、今後、食品衛生担当の職員を中国に派遣して、韓国が輸入する中国産食品について、現地での検疫を行いたいとしています。国務調整室傘下の食品安全総合対策チームの関係者によりますと、政府は、現在、輸入食品についての総合対策をたてる作業を始めており、まず、食品衛生の職員を中国に派遣して、生産過程を点検する一方、現地での検疫ができるようにするために、中国当局と衛生協定を結ぶ準備を進めているということです。しかし中国政府の反対で、それができない場合は、北京の韓国大使館の食品担当官の数を増やし、モニタリングを強化する計画です。

・中国産の養殖ウナギとコイから発ガン物質のマラカイト・グリーンが、中国産キムチから鉛と寄生虫の卵が検出されたと発表したことについて、中国政府の関係者が反発していることがわかりました。関係当局者によりますと、先月20日、中国産キムチを検査する過程で、寄生虫の卵が検出され、韓国政府はこれを発表する前に、中国政府に知らせましたが、中国側は自らの調査が終えるまではマスコミなどへの発表を待ってほしいと要請してきたということです。これに対して韓国政府は、「食品安全は国民の健康と直結するため発表時期を遅らせることはできない」と伝え、その後、中国政府の食品安全庁にあたる質検総局安全局の実務者が中国駐在韓国大使館の関係者に、韓国産化粧品などについて、それに相応する措置をとることもあり得ると伝えてきたということです。外交通商部は、このような中国側の発言は、実務者レベルの話し合いであり、中国商務省ではまだ公式見解を明らかにしていないと説明しています。

・最近、飛行機の中や空港などで乗客が飛行機の遅れなどに激しく抗議して正常な運航に支障を来たすケースが増えていることから、仁川空港運営協議会は、23日、今後、乗客が飛行機の中で正常な運航を妨げた場合は、警察に身柄を引き渡すことを決めました。また空港ターミナルなどで抗議行動を行って搭乗が遅れた人に対しては、今後、要注意人物として出入国や税関審査を厳しくすることになりました。

・アフリカ南部で韓国のテレビドラマ「オールイン」の放送が始まり、アフリカ大陸でも韓流ブームが期待されています。南アフリカ共和国駐在の韓国大使館は24日、スワジランドの国営放送、スワジTVが来月7日から毎週月曜日の夕方、SBSのドラマ「オールイン」を放送することを記念して、24日、スワジランドの首都、ムババネでスワジランド政府当局者や韓国人同胞ら100人が出席する記念レセプションを行いました。大使館はまたスワジランドに続いてボツワナでも韓国ドラマを放送することで原則的に合意しており、アジアだけでなくアフリカでも韓流ブームが起きることが期待されているということです。

・韓国外換銀行が公示した24日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、913ウォン34銭で、先週金曜日の21日に比べて、2ウォン75銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1058ウォン10銭で、21日に比べて、2銭のウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2409.42で、先週21日より.1.30ポイント下落しました。

・24日のソウルは晴れ、午後3時の気温は18度2分でした。25日は全国的に高気圧の圏内に入り、晴れる見込みですが、午後から雲が多くなるでしょう。江原道山間部では雨または雪が降る所もある見通しです。25日の朝の予想最低気温は、4度から11度、日中の最高気温は17度から22度という予報です。

10月22日土曜日

・北韓は、今後、軽水炉から出る使い済み核燃料棒の再処理を自国ではなく第3国に委ねることも考えられるとする意向を示したと、このほど北韓を訪れたアメリカ・ニューメキシコ州のリチャードソン知事が述べました。リチャードソン ニューメキシコ知事は、17日から21日まで、北韓を訪問して、姜錫柱(カン・ソクジュ)第1外務次官ら要人に会い、22日、ソウルで記者会見しました。それによりますと、北韓は将来軽水炉を持った場合の透明性を約束するために、このような柔軟な姿勢を示すとともにNPT=核拡散防止条約への復帰と、IAEA=国際原子力機関の査察も受け入れる方針を明らかにしたということです。リチャードソン知事は、北韓がこのように核問題の解決に前向きな姿勢をとっている背景について、「アメリカのブッシュ政権が外交原則にもとづいた対北韓交流政策をとっていること、さらに韓国の経済支援と中国の指導力がこうした雰囲気づくりに役立っている」と述べました。

・アメリカ財務省は21日、北韓の8つの企業が大量破壊兵器の拡散に関与しているとして、これらの会社のアメリカでの資産を凍結し、アメリカ企業との取り引きなど、アメリカの司法権が及ぶ範囲での経済活動を全面的に禁止したと発表しました。8つの企業は貿易、化学、機械などの会社で、いずれも6月のアメリカ大統領令で、資産凍結された北韓企業の「朝鮮鉱業開発貿易会社」と「朝鮮リョンボン総合会社」の関連企業です。

・盧武鉉大統領は21日、韓国を訪問しているアメリカのラムズフェルド国防長官と会談し、「韓米同盟は、両国間の長い友好関係と北東アジアでの利害関係が軸となって、今後、健康的に維持、発展するだろう」述べました。 この席で、盧武鉉大統領は、「この2年間、両国が数多くの難しい問題を円満に解決してきたように、これからも相互理解と尊重をもとに努力すると、いい結果を見出せるだろう」と述べました。これに対して、ラムズフェルド国防長官は、「韓国が国防改革を通じて、自国の安保にさらに多くの責任を持って、北東アジアでアメリカと同等のパートナーとしての役割を果たしていくことを支持する」と述べました。

・歴史論争と領土紛争などで高まっているアジア各国間の緊張と対立を緩和しようと、アジア各国の国会議員のネットワークが、22日、済州島で結成されました。「アジア平和議員連帯会議」という名前のこの組織は、韓国の与野党議員65人の呼びかけで、日本の社民党の辻元清美衆議員議員ら6人、中国、インドネシアなどアジアの11の国と地域の国会議員30人が参加しています。そして第2次世界大戦当時のアジアの各国の被害調査と真相の究明、被害者個人や国への国際的な補償機関の設立、アジアの平和定着のための国会議員同士の交流などについて話し合うことになりました。

・中国産キムチの一部から今度は寄生虫の卵が検出され、政府はすべての中国産キムチに対して、安全確認ができるまでに輸入を差し止めることになりました。中国産キムチについては、先にハンナラ党の国会議員が鉛が大量に含まれているという調査結果を発表したことから、食品医薬品安全庁は韓国で市販されているキムチについて安全性検査を行いました。その結果、中国の9つのメーカーによるキムチから4種類の寄生虫の卵が検出されました。韓国産キムチからは寄生虫の卵は検出されなかったということです。食品医薬品安全庁では、「韓国の白菜は化学肥料を使っているのに対して、中国産白菜は人糞を肥料に使っていることから寄生虫がいるものとみられる」として今後、詳しく調査することにしています。

・北韓が現代峨山の金潤圭前副会長が解任されたことに反発して、現代とのあらゆる事業を全面的に見直すことを宣言したことを受けて、南北経済協力関連の市民団体、南北フォーラムは、21日、声明を発表し、「北韓とのビジネスは、韓国が一方的に北韓のいいなりになるものではなく、互いに納得できるものにしていかなければならない」と強調しました。

・ポーランドのワルシャワで開かれたショパン国際ピアノコンクールで、韓国人兄弟がともに3位となりました。ショパン国際ピアノコンクールは、世界でもっとも難しいといわれ、音楽界のノーベル賞とも呼ばれているもので、作曲家兼ピアニスト、ショパンの母国ポーランドのワルシャワで、1927年から5年に1度 開かれています。今年は、韓国人の若手ピアニスト3人が本選に上がり、イム・ドンミンさん(25)とイム・ドンヒョクさん(21)の兄弟が2位の受賞者がいない中、ともに3位になりました。韓国人のピアニストがショパンコンクールで入賞したのは、今回が初めてです。

・韓国北東部の江原道の山間部で21日、初雪が降りました。江原道の雪嶽山(ソラクサン)などの山間部では、21日午後5時頃から雪が降り始め、翌22日午前6時までの間に、最高17センチ積もりました。気象庁はこれをこの秋の初雪と発表しました。

・22日は、土曜日のため取り引きはありません。21日の終値は、日本の円100円は、916ウォン09銭で、アメリカドル1ドルは1057ウォン90銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・22日のソウルは雲ひとつない青空となりましたが、午後3時の気温はわずか10度5分と、この秋一番の肌寒い1日でした。23日も高気圧の圏内に入り、全国的に秋晴れになるものとみられます。23日の朝の予想最低気温は、氷点下3度からプラス9度、日中の最高気温は16度から19度という予報です。

10月21日金曜日

・北韓は、来月初めに予定されている6カ国協議に条件なしで参加する意向を示した模様です。アメリカ・ニューメキシコ州のリチャードソン州知事は、北韓訪問を終えて21日東京に立ち寄り、記者団に対して、「北韓はなんの条件もつけずに来月初めに予定されている6カ国協議に参加する意向を表明した。北韓はまた、IAEA=国際原子力機関のエルバラダイ事務局長を北韓に招いて核管理の方法について協議する用意があることを明らかにした」と説明しました。リチャードソン州知事はまた、北韓は、横田めぐみさんの遺骨問題についても日本政府と協議する用意があると述べたとしています。リチャードソン州知事は、今度の北韓訪問中、6カ国協議の北韓首席代表である金桂冠外務次官と4回にわたって会談を行うとともに、姜錫柱第1外務次官とも2時間あまり意見を交換したということです。

・中国の胡錦涛国家主席が今月28日から3日間の日程で北韓を訪問すると、朝鮮中央放送が21日、発表しました。胡錦涛国家主席の北韓訪問は、金正日国防委員長の招待によるもので、中国の最高指導者の北韓訪問は2001年9月の江沢民主席以来、4年ぶりのことです。胡錦涛国家主席は、金正日国防委員長と会って、来月初めに予定されている6カ国協議をはじめ両国の懸案について協議するものとみられています。

・韓国とアメリカは、韓半島有事の際、韓米連合軍司令官が行使する戦時作戦統制権を韓国軍に委譲する問題についての協議を加速化していくことで合意しました。尹光雄国防部長官とアメリカのラムズフェルド国防長官は、21日、ソウルの国防部会議室で第37回韓米定例安全保障会議を開き、韓米両国は、韓国が自国防衛で多くの役割を果たしていることを評価し、指揮や戦時作戦統制権についての協議を適切に加速化していくことにしました。

・鄭東泳統一部長官は、20日、ソウルを訪れた山崎拓前自民党副総裁と昼食をともにし、先の小泉首相の靖国神社参拝について意見を交わしました。この席で鄭東泳長官は、「小泉首相の靖国神社参拝問題によって、このままでいけば正常な韓日関係を維持することは困難だ」として韓国政府の憂慮の念を伝え、「2001年に上海で行われた韓日首脳会談で、小泉首相が当時の金大中大統領に対して第3の追悼施設を検討するとした約束を守るべきだ」と述べました。これに対して山崎前自民党副総裁は、「努力する」と応じたということです。山崎前自民党副総裁の今回の韓国訪問は、21日に慶尚南道晉州市の慶尚大学で講演を行うためですが、小泉首相の靖国神社参拝にともなう事態打開の道をさぐるねらいもあったとみられています。

・北韓のアジア太平洋平和委員会は、20日、北韓とのパイプ役だった現代峨山の金潤圭前副会長が退陣したことに関連して、今後、現代とのあらゆる事業を全面的に見直すという談話を発表しました。アジア太平洋平和委員会のスポークスマンの談話は、「金潤圭前副会長は、現代財閥の故鄭周永名誉会長への義理を引き継ぎ、金剛山観光事業を開拓した先駆者のひとりである。その人物を現代峨山の玄貞恩会長が除去したことに怒りを禁じえない」と主張しました。しかし、アジア太平洋平和委員会は、「現代は今度の事態で後悔をし、反省もしているだろう。現代の上層部が正しい道を選ぶのならば、われわれは金剛山観光を継続できるようにはかることもできる」と述べており、現代に強いゆさぶりをかけています。

・これに対して現代グループは、「北韓の実務者と関係修復に向けた対話を続けている最中にこうした談話が出たことに困惑している」としながらも、時間をかけて北韓側と対話を続ける意向を明らかにしました。

・今から100年前に日本に略奪されて東京の靖国神社に置かれていた石碑の北関大捷碑(ほっかんたいしょうひ)が、20日、韓国に戻ってきました。北関大捷碑は、20日午後、大韓航空704便で仁川国際空港に到着し、ただちに龍山公園の中にある国立中央博物館に運ばれました。そして21日は、国立中央博物館で韓国に戻ったことを報告する告由祭を行いました。北関大捷碑は、今月28日の国立中央博物館の開館に合わせて一般に公開され、半年から1年後に、もともと碑石があった北韓東北部に送られる予定です。

・保健福祉部は、来年から原爆被爆者2世に対しても支援を行う方針を決めました。政府はこれまで原爆被害者1世に限って支援をしていましたが、来年からは2世7500人についても支援を行うことにし、実態調査を行うことになりました。金槿泰(キム・クンテ)保健福祉部長官は、21日、慶尚南道陜川郡にある原爆被害者福祉会館を訪れ、こうした計画を説明しました。政府はまた、福祉会館を増築するため2007年度に予算を確保する予定です。国家人権委員会は、現在、生存している韓国の原爆被爆者は、1世と2世合わせておよそ1万人にのぼるものと推定しています。

・ソウルの竜山公園の中に新たにオープンする国立中央博物館は、今月28日金曜日の午前中に、開館式を行った後、午後2時から一般に公開し、年内は無料となります。中央博物館は、入場者が殺到して混雑することを避けるため切符売り場で無料観覧券を受け取った人に限って入場を認めることにしています。また団体観覧は、一週間前にインターネットで予約を受け付けることにしています。国立中央博物館は、以前、ソウルの景福宮の中にありましたが、景福宮の整備にともなって、文化観光部が8年がかりで、ソウルの龍山公園の中に建設工事を進め、地下1階、地上6階、述べ床面積30万6,600平方メートの世界第6位の規模でこのほど完成させました。

・日本の映画会社が経営する映画館が来月、ソウル明洞にオープンします。日本の映画制作・配給会社のシネカノンが20日発表したところによりますと、ソウル明洞にすでにある建物を改装してシネマコンプレックス「CQNミョンドン」を来月4日、明洞にオープンさせ、5つのスクリーンのうち1つのスクリーンを使って日本映画を常時上映する計画だということです。日本映画を常時上映する映画館はこれが初めてで、社長の李ボンウさんは、「西便制・風の丘を越えて」「シュリ」「共同警備区域JSA」など、韓流ブームが起る前から韓国の映画を日本に紹介し、2003年の釜山国際映画祭で韓国映画功労賞を贈られました。

・戦争映画「太極旗を翻して」、(日本語のタイトル、「ブラザーフッド」)の主演を演じた俳優ウォンビンさん(28)が、来月29日、軍隊に入隊することが決まりました。ウォンビンさんは、来月29日、江原道春川にある陸軍部隊に入隊します。この部隊は、KBSTVドラマ「秋の童話」「夏の香り」でおなじみの俳優ソン・スンホンさんや、俳優のチャンヒョクさん、歌手兼タレントのユンゲサンさんらが所属している部隊です。

・韓国外換銀行が公示した21日の為替レート、日本の円100円は、916ウォン09銭で、前日に比べて3ウォン48銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1057ウォン90銭で、前日に比べて2ウォン10銭のウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2410.72で、前日より41.50ポイント上昇しました。

・21日のソウルは雨のち曇り、午後3時の気温は14度3分、これまでの降雨量は13.5ミリでした。22日は大陸からの冷たい高気圧の影響を受けて、肌寒くなるでしょう。中部地方は次第に晴れ、東海岸は一時雨のち、次第に晴れの予報です。22日の全国の予想最低気温は2度から11度、日中の最高気温は14度から19度という予報です。

10月20日木曜日

・20日付の科学専門誌ネイチャーは、表紙論文に韓国の研究陣が遺伝子形質を規定する因子であるDNA構造の謎を解いた研究結果を掲載しました。DNAは右に回りながら伸びているB型ら旋形と左に回りながら伸びているZ型ら旋形の二つがあることが分かっていましたが、相反する方向へ回っている二つのDNAがどうやって結合できるのか、また、二つのDNAがどのような過程を経て形を変えるのかは、これまで謎でした。ソウルにある成均館大学医学部のキム・キョンギュ教授、中央大学医学部のキム・ヤングン教授などによる共同研究チームはこのほど、こうした謎を世界で初めて明かすことに成功しました。研究チームによりますと、二重ら旋形の塩基一組がそれぞれ反回転して外側に出て、反対方向のら旋形のDNAと結合するということです。Z型DNAはガンの誘発因子の発現を調節するだけでなく、天然痘をはじめとする各種の疾病が進行する過程に関与するものとみられ、今回の研究成果は新薬開開発にも大きく役立つものとみられます。

・世界のES細胞の研究と臨床治療などを総括するセンターの「ES細胞ハブ」が19日、ソウル大学に開設されました。「ES細胞ハブ」は、韓国政府とソウル大学が65億ウォンを投じ、ソウル大学病院の中の825平方メートルを利用して開設したもので、所長にはヒトクローンES細胞の作製に世界で初めて成功したソウル大学の黄禹錫教授が就任しました。ここではES細胞を使った難病治療の研究を進めるとともに世界のES細胞を管理する国際銀行の役割を果たすことになり、まずはパーキンソン病など神経系疾患の治療技術の発展を目指す方針です。19日の開設式には盧武鉉大統領をはじめ、世界の専門家300人あまりが出席し、盧大統領は、「バイオ工学の新しい歴史の幕開けとなるだろう。こうした研究の中心が韓国に設けられたことは非常に有意義だ。今後、政府レベルの支援を惜しまない」と述べました。

・プロ野球のコリアンシリーズで、ペナントレース優勝チームの三星ライオンズが、2位の斗山ベアーズを一方的に下し、3年ぶりのチャンピオンに輝きました。今年のコリアンシリーズ、三星ライオンズ対斗山ベアーズの試合は、第1戦から第3戦まで、5対2、3対2、6対0と、三星が勝ち続け、19日夜、ソウルのジャムシル球場で行われた 第4戦では、三星が10対1と、斗山に圧勝して、4勝目を挙げ、通算3回目、2002年以来3年ぶりのコリアンシリーズ優勝を達成しました。三星ライオンズの宣銅烈監督は、監督就任1年目にして、ペナントレースとコリアンシリーズ優勝を同時に手にしました。コリアンシリーズが最短の4試合で終わったのは、94年以来の11年ぶりで5回目となります。

・欠員となっている大法院の大法官3人が大法院長によって指名されました。日本の最高裁判所にあたる大法院の李容勲院長は、19日、大法院長を含めて14人の大法官のうち、欠員となっている3人を指名し、盧武鉉大統領はそれに同意しました。指名された3人は、法院行政処次長の金ファンシクさん(57)、元判事で現在弁護士の朴シファンさん(52)、司法研修院研究法官の金チヒョンさん(47)です。3人は国会の人事聴聞会を経て、本会議で同意されてから正式に就任します。今回指名された3人は、司法改革を主張して裁判所を辞めた人や労働問題の専門家、ソウル大学法学部ではない私学出身者がいて、平均年齢も若く、裁判所の改革志向がうかがわれます。

・民主労総=全国民主労働組合総連盟の執行部5人全員が20日、辞任しました。民主労総は姜スンギュ首席副委員長が今月8日、全国タクシー運輸事業組合連合会などから8000万ウォンあまりを受け取っていたとして背任の疑いで逮捕されたことで、道徳性が問われ、11日、今の委員長の任期を1年短縮して来年1月に選挙を繰り上げ実施して執行部全員を入れ替えることにしていました。しかしこのような決定にもかかわらず、内部での反発が収まらなかったので、李スホ委員長をはじめとする執行部は、20日でもって辞任しました。

・韓国航空宇宙産業は、ヨーロッパのエアバス社の次世代中型旅客機、A350型機の共同開発事業に参加して、主翼と胴体の一部を作ることになりました。韓国航空宇宙産業が20日発表したところによりますと、エアバス社との共同開発の原則に合意し、今後具体的な契約に入るということです。

・静岡県の高速道路のサービスエリアで、旅行中の韓国人会社員2人が観光バスにはねられ、1人は死亡、1人が重傷を負う事故がありました。19日午前10時50分頃、静岡県小山町の東名高速道路下り線の足柄サービスエリア駐車場で、立ち話をしていた数人の韓国人会社員の男性の群れを、発車しようとした大型観光バスがなぎ倒し、2人が病院に運ばれましたが、李ビョンウンさん(43)が死亡、李ヒョンジュンさん(30)が重傷を負いました。静岡県高速道路警察隊は、東京の日の丸自動車の大型観光バスの28歳の運転手を業務上過失傷害の現行犯で逮捕して、調べています。李ビョンウンさんたちは韓国から日本に出張に来たついでに、富士山観光に行く途中でした。

・韓国の京畿道と日本の神奈川県が、20日、交流協定を結びました。日本を訪れている孫鶴圭(ソン・ハクギュ)京畿道知事は、20日、神奈川県庁舎で、松澤成文知事と会い、双方の交流と協力についての協定を結びました。これによって、京畿道と神奈川県は今後、双方の中学・高校の姉妹提携や企業同士の協力と技術交流を拡大するとともに京畿道が来月に高陽市一山に着工する韓流ウッドを通じた文化・観光交流を積極的に行うことになりました。

・韓国外換銀行が公示した20日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、912ウォン61銭で、前日に比べて、1ウォン41銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1055ウォン80銭で、前日に比べて、1ウォンウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2369.22で、前日より18.28ポイント上昇しました。

・20日のソウルは晴れ、午後3時の気温は21度5分でした。21日は全国的に概ね雲に覆われる所が多く、ソウルや京畿道、江原道、忠清道などの地域では午前中一時雨の後、晴れる見通しです。21日の朝の予想最低気温は、8度から14度、日中の最高気温は15度から22度という予報です。

10月19日水曜日

・世界最大規模の図書展示会の2005フランクフルトブックフェアが韓国時間で19日未明、ドイツのフランクフルトで来週23日までの5日間の日程で開幕しました。今年のブックフェアは110の国と地域から1万2000あまりの出版社が参加し、韓国は今年の主賓国として招待を受けました。19日行われたオープニング・セレモニーで、李海チャン国務総理はあいさつに立ち「韓国人は古くから好んで本を読んだ民族で、その伝統を受け継いで今は世界7番目の出版国となった。そして韓国文化の優秀さと独自性は今や韓流という文化現象を作り出している。韓国はフランクフルトブックフェアの主賓国として韓国の文学と哲学を知ってもらいたいと考えている」と述べました。開会式の後、フランクフルト大劇場では朝鮮王朝時代、第22代正祖の母、ヘギョン宮洪氏の還暦の宴を再構成した「本のための宴」を公演し、朝鮮王朝時代の宮中儀礼の美しさを披露しました。

・今月末に予定されていた潘基文外交通商部長官の日本訪問が、小泉首相の靖国神社参拝の影響で取り消しになる見通しです。潘基文外交通商部長官は19日の記者会見で「韓日外交当局間で協議してきたが、日程は決まっていない。また現状は日本訪問を進めるのは適切ではないと思う」と述べ、日本訪問をしない考えを示しました。潘基文外交通商部長官は今月末、日本で町村外相と会談を行い、来月釜山で開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議の打ち合わせをする予定でした。

・忠清道を基盤として新党作りを進めてきた忠清南道の沈大平知事が19日、党の創立を宣言し、近く立党準備委員会を発足させることを発表しました。沈知事は19日、ソウル・ヨイドの新党事務室で記者会見をし「党の名前は国民の意を大事をするという意味を込めて‘国民中心党’と決めた。立党準備委員会を25日頃に中央選挙管理委員会に登録し、年末か来年初めに党創立大会を開く予定だ」と述べました。国民中心党には無所属で慶尚北道聞慶選出の辛国煥(シン・グファン)国会議員が立党準備委員会の委員長として加わっており、そのほか無所属で忠清南道選出の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)、柳根粲(リュ・グンチャン)議員も合流しましたが、自民連の国会議員と新党で迎え入れようとしている高建前国務総理は出席しませんでした。

・KOICA=韓国国際協力団は 大地震が起きたパキスタンに14日、医療スタッフ第1陣を送ったのに続いて、18日午後、第2陣を派遣しました。第2陣は医師、看護士、薬剤師ら11人とKOICAの職員2人の13人で、パキスタン北部の被災地、アボタバードで8日間活動する予定です。アボタバードはパキスタンの首都、イスラマバードとカシミール地方を結ぶ地域で、大地震による被災者が大勢集まっているものの、総合病院が1カ所しかなく、施設や医療薬品も劣悪だということです。一方、大韓赤十字社もパキスタンに7人の医療スタッフを20日派遣することになりました。医療スタッフは被災地を回りながら診療活動を行う予定です。大韓赤十字社は今月10日から10億ウォンを目標に募金運動を行っています。韓国はこれまで政府レベルだけでなく、大韓医師協会、国立医療院、韓国救助協会、韓国キリスト教連合会などもパキスタンに医療スタッフや救助隊を送っており、現在、官民合わせて100人あまりがパキスタンで医療・救助に当たっています。

・KOICA=韓国国際協力団がイラクに送ったコンピューターなどの支援物資を満載した車両14台が現地の武装勢力に奪い取られていることが分かりました。韓国の外交通商部当局者が18日、明らかにしたところによりますと「ヨルダンのアカバ港からKOICAの支援物資を積んでイラクのバグダッドに向かっていた車両が、バグダッドに向かう途中、バグダッドから西へ150キロ離れたアルラマディで先月19日に8台、21日に6台、それぞれ現地の武装勢力によって相次いで取り押えられた。武装勢力の詳細はまだ分からず、韓国人は抑留されていないということです。当時、イラク人の運転手14人が一時抑留されましたが、すぐ解放されたということです。また支援物資は韓国がイラクの18の国立大学のネットワーク作りのために送る350万ドル相当のコンピューターやインターネット用の機材で、この車両にイラク軍などの警備要員は乗り合わせていなかったということです。

・盧武鉉大統領は18日、韓国を国賓として訪問したルーマニアのバセスク大統領と青瓦台で会談し、エネルギー、鉄鋼、IT分野での協力拡大に向けて互いに努力することに合意しました。この席で盧武鉉大統領はルーマニアのEU=ヨーロッパ連合への加盟努力を評価し、韓国企業の経済活動が円滑に行われるようにビザ問題など滞在環境の改善を求めました。これに対してバセスク大統領は南北関係の進展に韓国政府が主導的な役割を果たしていると評価し、6カ国協議の進展と北韓の核問題の平和的な解決に向けた支持を確認しました。

・全国建設運送労働組合に加盟しているダンプカーの運転手たちが13日からストライキに入っているのに続いて、全国輸送荷役労働組合加盟のトラックの運転手らがストライキを決め、コンクリート・ミキサー車の運転手の組合もストライキに入る構えを見せています。全国輸送荷役労働組合のトラック運転手たちは 輸送料金の引き上げ、軽油の免税化、積載オーバーの取り締まりの緩和、高速道路の通行料金の値下げなどを要求し、18日、多数決でストライキを行うことを決めました。先週13日からは全国建設運送労働組合のダンプカーの運転手が、軽油補助金の引き上げ、取り締まり規定の改善などを求めてストライキに入っています。さらに全国建設運送労働組合のコンクリート・ミキサー車の運転手たちが21日からストライキに入ると発表し、輸出や国内物流に支障をきたすことが懸念されています。

・世界的な幹細胞研究者らが出席した「2005ソウル・バイオメディ・シンポジウム」が18日ソウルCOEXで開かれました。このシンポジウムには世界で初めてクローンの羊を誕生させたイギリスのイアン・ウィルマート教授、人工臓器移植の権威者のアメリカのピッツバーグ大学のジェラルド・サットン教授らが出席し、ソウル大学の黄禹錫教授らとともにバイオ医学研究の現状、バイオ医学産業の展望と課題についてテーマ発表を行いました。シンポジウムではこれまで進められてきた幹細胞研究が今後、経済的に大きな効果をもたらすことを予想するとともに、向こう5年から10年以内に幹細胞を利用して難病を治療する技術が現れるという展望を示しました。

・海洋水産部は、韓国の南極研究基地「世宗基地」に続いて、第2の基地を南極大陸に建設することになりました。「世宗基地」は南極半島の北側、アルゼンチンの方向にあるキングジョージ島にあって、極点とはかなり離れていて、オーロラや地球の磁気などの専門的な研究に限界があるため、政府は南極大陸の、より極点に近い所に第2研究基地を作ることにしています。政府はクイーンマウドランド、マリーバードランド、ウィルクスランドの3つの候補地を対象に来年まで妥当性調査を行い、2011年までに700億ウォンをかけて5000平方メートルの敷地に建物15棟、観測所10カ所規模の研究基地を完成させる計画です。海洋水産部はこれとともに南極での海洋調査活動のために、韓国で初めて建造する砕氷船の模型を公開しました。この砕氷船は6000トン級で乗組員25人を含む南極観測隊員ら60人と多数の貨物を載せ、1回の補給で2万海里を航海できるということです。

・スペインで行われた第38回シッチェス国際映画祭でコンペ部門に進出した韓国映画「親切なクムジャさん」の主演の李ヨンエさんが主演女優賞を、「南極日記」がアジア部門最高作品賞を、そして「甘い人生」が音楽賞をそれぞれ受賞しました。

・韓流ブームで切手の輸出が大きく増えました。関税庁が19日まとめたところによりますと、去年まで輸出実績のなかった切手が日本で起きたいわゆる「ヨン様」ブームで、今年9月末までにペ・ヨンジュンさんのイメージの切手が全量、金額にして140万ドルが日本に輸出されました。これまで韓国の切手輸出はほぼゼロでした。

・韓国外換銀行が公示した19日の為替レート、日本の円100円は、911ウォン20銭で、前日に比べて35銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1054ウォン80銭で、前日に比べて3ウォン50銭のウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2350.94で、前日より63.84ポイント下落しました。

・19日のソウルは晴れ、午後3時の気温は20度7分でした。江原道 東海岸では18日午後からまとまった雨が降り、19日朝までの降雨量は江陵が132.5ミリ、束草74.5ミリなどでした。20日は全国的に高気圧の圏内に入って秋晴れが続くでしょう。20日の全国の予想最低気温は6度から13度、日中の最高気温は20度から23度という予報です。

10月18日火曜日

・盧武鉉大統領は「防衛産業は自主国防の土台であり、次世代成長のエンジンになるもので、政府も強い意志を持って防衛産業の育成に努めていきたい」と述べました。盧武鉉大統領は18日、京畿道城南市のソウル空港で6日間の日程で始まったソウル・エアショー、韓国航空宇宙防衛産業展示会に出席してこのように述べるとともに国防分野の研究開発に向けた投資を増やし、その成果が国内産業に広がるように民間部門との連携を強化して輸出拡大につながるよう海外マーケッティングも支援する考えを示しました。盧大統領はまた航空・宇宙防衛産業の発展のためには国家間の協力も重要だとして、この展示会を通じて外国との活発な情報交換など、協力の機会を増やし、韓国防衛産業の可能性を直接確認する場にしてほしいと述べました。

・世界の最新鋭の航空機が集まって華麗なアクロバット飛行などを行う「ソウルエアーショー2005」が 18日、京畿道城南市のソウル空港で開幕しました。ソウル・エアーショーは、ほぼ2年ごとに開かれていて今回で5回目で、今回は世界24カ国の225社が参加して最大規模となり、韓国国産の超音速高等訓練機、T-50ゴールデン・イーグルや、このほど、韓国空軍が取り入れた次世代戦闘機のF-15Kも初めて一般公開されます。またヨーロッパのエアバス社が開発した総2階建ての超大型旅客機A380型機の実物大模型も展示されます。ソウル・エアーショーは、18日から21日まで、まず関係者や専門家向けに公開したあと、22・23の2日間、一般に公開されます。

・野党ハンナラ党の朴槿恵代表は18日党本部で緊急記者会見を行い、先日、北韓寄りの発言をして国家保安法違反に問われた東国大学の姜偵求教授をめぐる捜査で検察総長が辞任するなどの一連の動きについて、盧武鉉大統領の謝罪と法務部長官の解任を求めました。朴槿恵代表はこの中で「盧武鉉政権2年半が過ぎた今、政権の中心で国の正統性と自由民主主義体制を揺るがしている。北韓による統一のために韓国戦争が起きたという北韓の戦争論に同意するのか、盧武鉉大統領は自分の考えをはっきり示すべきだ」と述べました。朴槿恵代表はまた今度の姜偵求教授をめぐる一連の動きは国家保安法を廃止しようとする意図のもと、検察の無力化をはかっているものだと主張し、ハンナラ党は国家体制を守るために、国家保安法を守りぬくと述べ、盧武鉉政権を厳しく批判しました。

・これについて、大統領府青瓦台は18日、朴正熙政権の独裁の亡霊がよみがえったような当惑を感じるとして、国民が選んだ大統領と政府を否定するハンナラ党の主張こそ国を破壊するものだと厳しく批判しました。青瓦台の金マンス・スポークスマンはまた「ハンナラ党の願うものは、反共という名のもとで人権を踏みにじる冷戦下の独裁体制なのかと、疑わざるをえない。証拠隠滅や逃走する恐れのない人を逮捕しないで捜査するのが自由民主主義の崩壊だとする主張は朴正熙独裁政権時代の古いやり方であり、今月26日の再選挙に活用しようとする政略的な意図だ」と強く批判しました。

・盧武鉉大統領とアメリカのブッシュ大統領との首脳会談が来月17日、慶州で行われることになりました。

・国会の統一外交通商委員会は18日、政府、農民団体の代表、農業専門家が出席して、委員会に上程されたコメ交渉にともなう協定批准同意案についての公聴会を開きました。統一外交通商委員会はこの公聴会で韓国政府がコメ輸出国と行ったコメ交渉の問題点と、今後の農業対策を話し合ってから、全体会議でこの同意案を本会議に回すかどうか決めます。しかし農民団体は批准同意案を12月に予定されているWTO=世界貿易機関の閣僚会議以降に延期するように主張しているのに対して、政府は今国会での批准を進めています。こうした中で、コメ交渉同意案の国会での批准阻止と、自給できる食糧の確保を求めて、17日、全国で農民たちによる抗議行動が行われました。全国農民会総連盟の光州支部は17日、市内の6カ所に今年の新米5000袋を積み上げたのをはじめ、光陽、木浦など全羅南道の16カ所に合計5万袋を積み上げて抗議の意志と世論の支持を訴えました。

・中国三東省煙台の韓国国際学校に駆け込んだ北韓脱出者7人が中国当局によって北韓に送り返されたことが分かりましたが、さらに今年7月27日、中国天津の日本人学校の寄宿舎に駆け込んだ北韓脱出者5人のうち4人を中国は北韓に送還したことが明らかになりました。北韓脱出者の支援活動を行っている韓国人によりますと、7月、天津の日本人学校に駆け込んだ脱北者5人のうち4人が北韓に強制送還されたということです。残りの1人は母が韓国にいて、自分も韓国人だと主張し続けているため、天津の刑務所に収監されているということです。この事実は北韓に送還された4人のうち1人がまた中国に脱出してこの団体に詳細な情報を伝えてきて分かったものです。

・北漢江の上流に北韓が巨大なダムを作ったことから、そこから大量の水が一度に流された場合に下流の韓国側の被害を食い止めようと、建設交通部が江原道華川(ファチョン)郡に建設していた平和のダムが18年かけて、ようやく完成しました。このダムは1986年、北韓が金剛山発電所とイムナムダムを着工したのを契機に、翌年から3995億ウォンをかけて工事を進めていました。完成した平和のダムはコンクリートダムで、高さ125メートル、長さ601メートル、貯水可能量は26億3000万トンと韓国で3番目に大きいダムです。1986年10月、当時の建設部長官が「北韓が建設しているダムが崩壊したならば、ソウルヨイドの63ビルの半分まで水に浸る」という衝撃的な発表をして、国民からも639億ウォンの募金が寄せられていました。しかし1996年になって「北韓側のダムの脅威は誇張されたものだ」としてダムは無用だと放置されていましたが、2002年に北韓のダムの安全性に問題があることが分かったことから、政府は工事を再開していました。建設交通部は「このダムの完成で、北韓のダムに万一のことがあった場合や、豪雨による被害も防ぐことができる」と話しています。

・国の情報収集機関の国家情報院と前身の安全企画部が行った不法盗聴事件を捜査しているソウル中央地方検察庁の盗聴捜査チームは17日、金大中政権で初の国家情報院長を務めた李鍾贊(イ・ジョンチャン)氏を召喚して事情聴取を行いました。李鍾贊氏はおよそ11時間あまりの事情聴取を受けた後、「自分は決して不法盗聴を指示したことも、認めたこともない。また金大中政権の歴代国家情報院長も不法盗聴はしていないと確信している」と主張しました。

・今月3日、慶尚北道尚州市の市民運動場で歌謡ショーを見ようと訪れた入場客が将棋倒しになって11人が死亡、96人が怪我をした事故について捜査している尚州警察署は18日、金グンス尚州市長を業務上過失致死の疑いで在宅で取り調べを行いました。

・政府は新学年の始まる時期を今の3月から、秋の9月に変えることを検討することになりました。教育人的資源部は、外国との交流が増えるにつれ、新学年の始まる時期が違って、空白が生じるケースが多いことから新学年の始まりを春の3月から、欧米の国々のように秋の9月に変えることを積極的に検討することを明らかにしました。

・蔚山で行われている国体、18日のアーチェリー男子個人で120点満点の世界新記録が作られました。18日、蔚山ムンス国際アーチェリー競技場で行われた男子個人準決勝で、慶尚北道醴泉(イェチョン)郡庁所属で国家代表の崔ウォンゾン選手は満点の120点を達成し、今大会初の世界新記録を作りました。

・人気俳優ペ・ヨンジュン主演の韓国映画「四月の雪」の日本での興行収益が23億円を超えて、日本で公開された韓国映画としては最高の興行成績を上げました。

・韓国外換銀行が公示した18日の為替レート、日本の円100円は、910ウォン85銭で、前日に比べて6ウォン39銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1051ウォン30銭で、前日に比べて4ウォンのウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2414.78で、前日より27.24ポイント上昇しました。

・18日のソウルは晴れ、午後3時の気温は19度5分でした。19日は全国的に高気圧の影響を受けておおむね晴れの一日となるでしょう。19日の全国の予想最低気温は3度から13度、日中の最高気温は18度から22度と、朝と昼の気温の差は10度以上開くという予報です。

10月17日月曜日

・小泉首相が、17日午前、靖国神社を参拝したことについて、韓国政府は、韓国駐在日本大使を通じて、日本政府に対し、厳重に抗議しました。潘基文外交通商部長官は17日、大島正太郎韓国駐在日本大使を政府庁舎に呼び、「韓日関係が悪化する最大の原因は日本の首相の靖国神社参拝だといっても過言ではない。小泉首相の今回の靖国神社参拝に遺憾の意と失望を禁じえない」と述べました。外交通商部はまた、この問題について声明を発表し、「日本の首相の靖国神社参拝で、周辺国との関係が悪化している中、韓国政府は参拝中止を強く求めていた。それにもかかわらず小泉首相が参拝を強行したことに対して、失望と怒りを禁じざるを得ない。日本が韓日友好関係を発展させ、国際社会での責任ある役割を担おうとする意思があるのであれば、過去の歴史に対する真しな反省が必要だ。日本の首相をはじめとする指導者らがこれ以上、靖国神社を参拝しないことを改めて求める」としています。

・一方、青瓦台は小泉首相の靖国神社参拝を受けて、年内に予定されていた韓日首脳会談を全面的に取り消すことを検討しています。青瓦台の金マンス報道官は、17日午後、記者会見し、12月に予定されていた日本での韓日シャトル首脳会談について、「これまで盧武鉉大統領の日本訪問が検討されていたが、これからは検討されているとは言えなくなった。これは日程に変化があり得るという意味だ」と述べました。また来月、釜山で開かれるAPEC首脳会議での韓日個別の首脳会談の開催についても、「特別に検討していない」と述べ、年内に韓日首脳会談が開かれることは難しいという考えを明らかにしました。

・小泉首相の靖国神社参拝について、与野党もそれぞれ論評を出しています。与党ウリ党は、「日本は日本の侵略を受けた国々と、平和を愛する世界の人々の憂慮と非難の声にそっぽを向いている」と強く非難し、靖国神社に代わる第3の追悼施設を直ちに建てるよう求めました。野党ハンナラ党も、「小泉首相は、日本の高等裁判所が先に出した首相の靖国神社参拝は違憲だとする判決を無視し、A級戦犯が祭られている靖国神社を参拝したことは、反ナチの姿勢を貫くドイツ政府と対照的だ。これで日本は外交的に孤立し、結局世界の敵になるだろう」強く非難しました。

・盧武鉉大統領は、16日、金種彬(キム・ジョンビン)検察総長の辞表を受理しました。青瓦台の文在寅民政首席秘書官は、16日、記者会見し、大統領が金種彬(キム・ジョンビン)検察総長の辞表を受理したと発表し、「検察総長の辞任は極めて遺憾なことだが、金総長の辞表提出は検察の権威と信頼、検察の捜査権の独立のためにも役立たない不適切なことだったと判断したのが、辞表を受理した理由だ」と説明しました。文在寅青瓦台民政首席秘書官はまた、ハンナラ党が千正培法務部長官の解任を要求していることについて「法務部長官の辞任についてはまったく考慮していない。ハンナラ党や検察の一部でそういう声があるということだけで、適当に妥協する問題ではない。法律と原則をきちんと守っていきたいというのが、大統領の考えだ」と述べ、盧大統領がこの問題について、「動揺せずに、千正培法務部長官が中心となって、収拾するよう」指示したことを明らかにしました。一方、後任の検察総長の人選について、青瓦台は、「後任については話すことは早すぎる。まだ具体的に検討していない」としています。

・与党ウリ党は、17日、国家保安法の廃止についての法案審査を今月中に終える方針を決め、先の大学教授の発言が国家保安法違反に問われたことによって、国会では再び国家保安法をめぐる与野党の対立が予想されています。与党ウリ党は、17日、国会で、今の通常国会で取り扱われる主な法案についての対策会議を開き、国家保安法廃止法案については、早期に成立させることで意見が一致し、今月中に法案審査を終え、来月に公聴会を開くことにしています。国家保安法については、去年の9月、盧武鉉大統領が「国民が主人公である国民主権時代、人権を尊重する時代に進むためには廃止すべきだ」とする意見を表明したことを契機に、与野党の間で、与党ウリ党が廃止を、野党ハンナラ党は改正を主張して対立が続いていました。そして改革法案の扱いをめぐって与野党が厳しく対立して、臨時国会の空転が長期化し、結局、この法案は棚上げ状態になっていました。しかし今回北韓寄りの発言をして国家保安法違反の疑いで検察の取り調べを受けている大学教授の取り扱いで、千正培(チョン・ジョンベ)法務部長官が指揮権を発動して逮捕を認めないという指示を出し、検察総長が検察の政治的な独立性を損ねたとして辞任したことで、国会では再びこの国家保安法の改廃をめぐって、厳しく対立することが予想されています。

・李海チャン(イ・へチャン)国務総理はドイツとウクライナを訪問するため17日午後、仁川空港を出発しました。

・ウリ党の 文喜相議長は、先月、北韓当局に北韓訪問を希望する意思を伝えたことが分かりました。

・次の大統領の候補として、韓国の各界の専門家の中では、李明博ソウル市長を選んでいる人がもっとも多いことが分かりました。これは週間時事専門誌の「時事ジャーナル」が、政界、官界、マスコミ、法曹界、市民団体など10の分野の専門家1000人を対象にしたアンケート調査で明らかになったものです。それによりますと、「次の大統領の候補としてもっとも適合している政治家は?」という問いに対して、李明博ソウル市長を挙げた人が全体の27.9%を占めてもっとも多く、次いで高建前国務総理が19.3%、 鄭東泳統一部長官と金槿泰保健福祉部長官が共に6.4%、朴槿恵ハンナラ党代表が6.1%の順でした。

・大邱市内を東西に結ぶ地下鉄2号線が18日に開通します。この大邱地下鉄2号線は、大邱広域市南西部の達城(タルソン)郡にあるムンヤン駅と、東南部の壽城(スソン)区のサウォル駅を結ぶ、全長29キロの区間で、96年12月に着工し、合わせて2兆3,330億ウォンを投じて建設していました。1号線とは都心部のパンウォルダン駅で乗り換えられます。

・岐阜県各務原市の森真(もり・しん)市長と市民220人が14日、姉妹提携を結んでいる江原道春川市を訪問しました。各務原市はKBSのドラマ「冬のソナタ」が日本で大きな人気を得たのをきっかけに各務原市内にドラマに出てくるナミソムの並木道を再現して、観光客70万人を誘致しており、春川市との間で去年並木道の姉妹提携を結んでいました。

・17日は全国的に朝の最低気温が冷え込み、江原道と全羅北道でこの秋に入って初氷が観測されました。

・韓国外換銀行が公示した17日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、917ウォン24銭で、先週金曜日の14日に比べて、5ウォン29銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1047ウォン30銭で、14日に比べて、2ウォン3銭のウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2387.54で、先週14日より24.08ポイント下落しました。

・17日のソウルは晴れ、午後3時の気温は21度3分でした。18日も全国的に高気圧の圏内に入り、概ね晴れの見通しですが、江原道と慶尚道の東海岸沿いの地域では曇り時々雨の降る所もあるでしょう。18日の朝の予想最低気温は、2度から13度、日中の最高気温は17度から21度という予報です。

10月15日土曜日

・北韓寄りの発言をして国家保安法違反の疑いで検察の取調べを受けている東国大学の教授の取り扱いで、千正培(チョン・ジョンベ)法務部長官が指揮権を発動して逮捕を認めないという指示を出したことについて、金種彬(キム・ジョンビン)検察総長は14日、法務部長官の指揮には従うものの、法務部長官の行為は検察の政治的な独立性を損ねたとして検察総長を辞任しました。金種彬検察総長は14日午後、「法務部長官の指揮を受け入れる。しかし今回の法務部長官の措置が正しいかどうかは国民が判断するだろう。歴代の法務部長官が1回も指揮権を行使しなかったのは、検察の政治的な独立性を損ねる恐れがあるためで、今回の指揮権行使は非常に遺憾である」と述べ、法務部長官に辞職届けを出しました。検察総長の辞任で、史上初めて捜査指揮権を行使した千正培法務部長官の辞任も問われる可能性が出てきました。

・盧武鉉大統領は金種彬検察総長の辞職届けを受理するかどうかについて、16日、千正培法務部長官の意見を聞いたうえで、判断するとしていますが、受理する可能性が高いものとみられています。

・野党ハンナラ党はこれまで検察総長を批判していましたが、検察総長の辞任によって法務部長官の辞任要求に変わりました。ハンナラ党の朴槿恵(パク・グンヘ)代表は15日「検察総長の辞任表明は検察内部の事情とそれなりの意思を表明したものだ。このような事態をもたらした法務部長官は深く反省し、自ら責任を取るべきだ」と述べて、千正培法務部長官の辞任を求めました。

・これに対して与党ウリ党は、金種彬検察総長の辞任に遺憾の意を示したうえで、野党で起きている千正培法務部長官の退陣要求は政治的な攻勢だと批判しました。

・北韓の核開発計画を取り扱う6カ国協議韓国首席代表の宋旻淳(ソン・ミンスン)外交次官補は、来月上旬に再開される予定の6カ国協議の事前協議のため、15日、アメリカに向かいました。宋旻淳次官補はワシントンでヒル次官補と会い、次の6カ国協議の開催時期や議題などについて協議する予定です。宋旻淳次官補はまたアメリカ国務省の関係者とも会い、北韓が要求している新しい軽水炉や核の廃棄範囲などについて総合的に協議し、19日帰ってくる予定です。韓国はアメリカとの協議に続いて中国、ロシア、日本ともそれぞれ事前協議を行うことにしています。

・アメリカの北韓通として知られているビル・リチャードソン・ニューメキシコ州知事が来週、北韓の招待で平壌を訪問します。リチャードソン知事は現地時間で14日、「私は外交を通じて北韓との対話を続けようとするブッシュ政権の政策を支持する。アメリカ政府の公式な特使ではないが、北韓を訪問して北韓の核兵器開発問題の円満な解決を模索したい」と述べました。リチャードソン知事は15日アメリカを出発し、北韓には3日間滞在する予定で、アメリカに帰る前に、韓国と日本を経由して北韓訪問の内容を説明する予定です。リチャードソン知事は、クリントン政権時代、北韓を4回訪問するなど1990年代から北韓と関係を維持している人物で、今回の訪問も北韓の招待によるものです。

・中国の李浜(り・ヒン)韓半島問題担当大使は来週から北韓、アメリカ、韓国を相次いで訪問する予定だと朝日新聞が報道しました。李浜大使は来週18日から20日まで北韓を訪問する予定です。

・KBSは毎週土曜日に放送する恵まれない人たちを助けるために義援金を募る番組「KBS愛のリクエスト」に贈られてきた義援金のうち1億ウォンを、大地震で数万人の死者を出したパキスタンに贈りました。KBSの鄭淵珠(チョン・ヨンジュ)社長は14日、視聴者から寄せられた義援金1億ウォンをソウル駐在のアフメッド・パキスタン代理大使に手渡しました。

・韓国で警察が作られて60年となることを記念して、警察の過去と現在を展示する警察博物館がソウル市鐘路区新門路2街に完成し14日、開館式が行われました。警察博物館は地上6階、延べ1600平方メートルの建物に、これまでソウル地方警察庁や警察大学などに分散していた警察関連資料8000点のうち、まず500点を展示しています。またモンタージュの描き方、シミュレーション射撃、警察官の制服の試着などの体験ができます。警察博物館は毎週月曜日と正月、お盆の秋夕を除いて年中、午前9時から午後6時まで開館し、無料です。

・ドイツのライプチヒで開かれているフェンシングの世界選手権大会で、韓国は女子フルーレで金メダルを取りました。韓国時間で14日未明に行われた女子フルーレ団体、韓国は決勝戦でヨーロッパの強豪ルーマニアと接戦の末23対22で金メダルを手にしました。韓国のフェンシングがオリンピックに次いで権威がある世界選手権で金メダルを取ったのは、2002年の女子エペ個人戦に次いで2度目です。

・来年のドイツワールドカップへの大会進出が決まった27カ国のうち、韓国の実力は10位だとスウェーデンのマスコミが評価しました。スウェーデンのスポーツ専門サイト「スポルトブラデット」によりますと、来年の大会進出が決まった27カ国を総合的に分析したところ、韓国は2002年のワールドカップでベスト4入りしたこと、今年のアジア最終予選で早くも大会出場を決めたことなどから10位にランクされました。1位はブラジル、2位はオランダ、3位はアルゼンチンで、日本は15位と評価されました。

・15日は土曜日のため為替レートの変動はありません。14日の日本の円100円は、911ウォン95銭で、アメリカドル1ドルは1045ウォンでした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・15日のソウルは晴れ、午後2時の気温は18度6分でした。16日は全国的に高気圧の影響を受けておおむね晴れの1日になるでしょう。16日の全国の予想最低気温は5度から13度、日中の最高気温は17度から22度という予報です。

10月14日金曜日

・冬の渡り鳥の移動時期を前に、14日、韓国全域に鳥インフルエンザの予報が出されました。農林部は、シベリアやモンゴルなどすでに今年7月に鳥インフルエンザが発生した地域から冬の渡り鳥が移動してきて排泄物などを通じて鳥インフルエンザにかかる恐れがあるとして、家きん類の畜産農家に格別な注意を求めました。農林部は、鳥インフルエンザのウィルスは、熱に弱いため鶏やアヒルを煮たり焼いたりすれば100%殺菌されるので一般の消費者に感染する可能性は極めて低いとしています。

・政府は、14日、政府庁舎で鳥インフルエンザ防疫対策会議を開き、関係部署が緊密に協力して総合的な対応策を進めることになりました。政府はまず、来年2月末までを鳥インフルエンザ予防のための特別防疫期間とし、過去に鳥インフルエンザが発生したことのある21の市や郡で飼育されている鶏やアヒルを一日に2回ずつ精密観察を行うことにしています。また鳥インフルエンザが流入したかどうかを確認するため渡り鳥の飛来地24カ所で検査を行う計画です。さらに政府は、現在、70万人分ある備蓄の予防ワクチンを100万人分にまで増やし、韓国で鳥インフルエンザの感染が実際に生じた場合は、農林部と保健福祉部による共同対策委員会を設けるとともに、保健福祉部の疾病管理本部に情報センターである24時間状況室を開設することにしています。

・三星電子は、アメリカでのDラムチップの価格談合容疑で有罪を認め、罰金3億ドルを払うことにしたと、アメリカ法務省が13日、明らかにしました。三星電子が払うことになった3億ドルは、ブッシュ政権下でアメリカ法務省が追徴する罰金としては最高額で、不公正取り引きの罰金としては、アメリカの歴史上2番目に多い金額だと、アメリカ法務省のトーマス反独占局長が明らかにしました。三星電子と三星半導体のアメリカ現地法人は、1999年4月から2002年6月にかけて他の半導体会社とDラムチップの価格を談合した疑いが持たれ、この3年間、アメリカ当局の捜査を受けてきました。アメリカ国務省は、三星電子の3億ドルの罰金は、サンフランシスコ地方裁判所の承認を経て最終確定するが、事件にかかわった三星の社員7人に対する刑事責任は免除されないとして起訴される可能性があることをほのめかしました。

・野党ハンナラ党の姜在渉院内代表は、14日の国会代表演説で、京畿道坡州市と北韓の開城工業団地、北韓の海州との間に経済特区を、また北韓の金剛山と韓国の雪岳山を結ぶ統一観光特区を作ることを提案しました。姜在渉院内代表は代表演説で、「北韓が真の平和の道を選ぶように働きかける一方で、韓半島の経済共同帯建設という遠大な構想を準備しなければならない」としてこのように述べました。姜代表はまた、北韓の核問題について、「6カ国協議と南北関係を連携するという確固とした原則を立てて実行に移さなければならない」として、政府のはっきりした政策が北韓の核問題を解決し、韓半島の平和を実現できる正しい道だと強調しました。

・北韓の核問題を協議する6カ国協議の第5回会議を行うため、会議の再開の時期や議題についての関係国間の事前調整が、来週から本格的に進められます。6カ国協議のアメリカ首席代表、ヒル国務次官補は、6カ国協議の関係国との外交日程が来週中に決まるだろうとしており、韓国の宋旻淳外交次官補は、ヒル次官補との協議のため15日、ワシントンを訪れます。続いて中国の首席代表も来週、アメリカを訪れ、6カ国協議の開催時期や共同声明を実行に移すための具体的な手順や検証体制案などを論議する予定です。ヒル次官補はこうした一連の会議のあと、アメリカ政府の検討結果を持って、6カ国協議の参加国を訪問する予定です。しかし北韓訪問については、まだ決まっていないとアメリカ国務省の関係者は話しています。

・新しい韓国駐在アメリカ大使に任命された前ロシア駐在大使のバーシュバウ氏は、14日、ワシントンで韓国のマスコミと懇談しました。この席でバーシュバウ大使は、「旧ソ連の崩壊や中東ヨーロッパの冷戦構造の解体と民主発展に直接関与した経験をもとに、韓国が北韓の肯定的な変化を誘導し南北分断を克服することに寄与したい」と語りました。バーシュバウ大使は、また、北韓の金正日体制が急速に崩壊するという予測がある一方で北韓体制は維持されているが、いずれ間違いなく変化があるものとみていると述べました。

・2001年3月に開港した仁川国際空港の利用客数が延べ1億人を超えました。1億人目となったのは、広島発のアシアナ航空機で14日午前11時に仁川空港に到着した会社員のチョン・ジュヒョンさん(35)で、仁川国際空港公社から往復ビジネス航空券2枚と、幸運のカギが贈られました。仁川国際空港は、2001年の開港以来、旅客数が年平均8.2%ずつ増え、年間の利用客は2600万人に達しています。

・韓国のゲーム市場の規模が世界で8番目の水準だという分析が出されました。文化観光部傘下の韓国ゲーム産業開発院のウ・ジョンシク院長は13日、講演会に際してマスコミに配布した資料で、「韓国のゲーム市場の規模は去年4兆3000億ウォンで、世界で3.8%のシェアを占め、8位になっている」と述べました。中でも、オンラインゲームは世界の市場で31.4%のシェアを確保して1位、モバイルゲームは13.3%で2位を占めているということです。

・ソウル市の職員採用試験に100倍の応募がありました。ソウル市はこのほど、市の職員を募集したところ、1186人の定員に、11万8487人が応募し、志願者の数が過去最高となりました。しかし競争率は100倍と、過去最高だった2001年の172倍には及びませんでした。

・韓国と北韓は、今月末から来月初めにかけてマカオで開かれる東アジア競技大会で開会式と閉会式を同時入場することになりました。大韓オリンピック委員会によりますと、最近、北韓側がこうしたことを提案してきたため、これを受け入れる回答を選手のユニフォームのサンプルとともに北韓側に送ったと、13日、明らかにしました。これによって韓国と北韓は、2000年のシドニーオリンピックを手始めに、2002年の釜山アジア競技大会、2003年の青森冬季アジア競技大会と、大邱ユニバーシアード大会、2004年のアテネオリンピックに続いて通算6回目の同時入場をすることになりました。

・第86回全国体育大会が14日、蔚山市で開幕し、7日間の熱戦に入りました。

・NHKBSで放送されているMBCのTVドラマ「チャンクム」が、今度はアニメーションとして作られることになりました。MBCは、韓国の玩具メーカー「孫悟空」と、「ヒウォンエンターテインメント」とともに30億ウォンを共同出資し、アニメ「チャンクムの夢」30分番組、26回シリーズを制作し、今月末からMBCTVで放送する予定です。

・韓国外換銀行が公示した14日午後3時の為替レート、日本の円100円は911ウォン95銭で、前日より92銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1045ウォンと、前日より2ウォン70銭のウォン高でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2411.62で、前日より9.89ポイント下落しました。

・14日のソウルは晴れ、午後3時の気温は17度7分でした。15日は、高気圧のヘリに当たって全国的に雲の多い一日になる見込みです。15日の全国の朝の予想最低気温は、6度から15度、日中の最高気温は、17度から22度の予報となっています。

10月13日木曜日

・「韓国戦争は北韓による統一戦争だった」などと発言して国家保安法違反の疑いで検察の取り調べを受けているソウルの東国大学社会学科の姜偵求(カン・ジョング)教授について、千正培法務部長官は、12日、検察が拘束すべきという意見を出したのに対して、拘束せずに取り調べるよう法務部長官として史上初めて検察総長に指示を出しました。この事件は、東国大学の姜偵求教授が今年8月、インターネット新聞に、「韓国戦争は北韓の指導部が試みた統一戦争だった」などの内容のコラムを掲載したことについて、保守的な市民団体が国家保安法違反の疑いで警察に告発し、ソウル中央地方検察庁が捜査しています。検察と警察は姜教授の身柄を拘束して取り調べる方針を法務部に報告したところ、千正培法務部長官は、12日、金種彬(キム・ジョンビン)検察総長に対して「捜査指揮」の指揮書を送りました。それによりますと、「憲法では国民の身体の自由を基本権として最大限保障している。刑事訴訟法では憲法精神にのっとって、証拠隠滅や逃走する恐れがある場合にだけ容疑者を拘束するよう規定している。こうした原則は公安事件についても適用されない理由はなく、世論の影響を受けてもいけない」として、「姜教授のケースでは、憲法や法律が規定する拘束理由を満たしているとは断定できない」としています。検察庁法第8条によりますと、法務部長官は検察の最高責任者であり、一般的に検事を指揮・監督し、具体的な事件については検察総長だけを指揮監督するとされています。法務部長官によるこの捜査指揮に対しては、検察内部で反発の声が高く、検察総長がどうするか注目されています。また国家保安法については、与党ウリ党は全面的廃止を、野党ハンナラ党は部分的な改正を主張しています。

・この問題について、与野党はそれぞれ違った反応をみせています。与党ウリ党は、「姜偵求教授の思想に対する賛否に関係なく、法的な問題は捜査の指揮権を持っている人の判断に任せるべきだとして、千法務部長官の決定を尊重する」という考えを示しました。野党民主労働党も、「千長官がこれまでの検察の過剰対応をけん制するのは当然のことだ」として歓迎する考えを示しました。しかし野党ハンナラ党は、「国家保安法上、当然、拘束して捜査する事件について、拘束せずに捜査するよう指揮権を発動したことは、検察を無力化させるもので、権限の乱用だ」と反発して、千長官の辞任と盧武鉉大統領の謝罪を要求しました。ハンナラ党は近く、千長官の解任案を国会に出すことにしています。民主党も「検察の捜査権の独立性を守るためにも、容疑者の拘束の可否は検察が判断すべきことだ」と指摘しています。この問題について、青瓦台は「法務部長官自らの判断によるものだ」として、公式の論評は控えています。

・与党ウリ党の文喜相議長は、13日の国会本会議の代表演説で、北韓に対して、2回目の南北首脳会談を早期に開催するよう求めました。文喜相議長は、「韓半島に永久的な平和体制を根付かせるためには、時期と場所にこだわらず、南北首脳が直ちに会って話し合わなければならない」と強調しました。また与党ウリ党と北韓の朝鮮労働党との交流協力と南北国会会談を提案し、文議長自らが与党代表として、近く北韓を訪問する意向を明らかにしました。

・WHO=世界保健機関の李鐘郁(イ・ジョンウク)事務局長は、13日、鳥インフルエンザの人から人への伝染が世界的に流行することは間違いなく、その影響は大きすぎるだろうという警告を出しました。李鐘郁事務局長は、13日、ソウルで記者会見し、「鳥インフルエンザの流行が世界的に広がった場合、700人の死者を出したSARSとは比べ物にならないほどの社会的経済的な損失が予想される。とくに冬になると、季節的なインフルエンザが流行し、そのインフルエンザと鳥インフルエンザが結合して問題が生じる可能性が高い。このためまず季節的なインフルエンザにかからないよう予防注射をすることが大事だ」と述べました。また鳥インフルエンザに対する韓国の対策については、「一昨年と去年、徹底的に防疫をした。今も日本とともに比較的適切な措置をとっている」として、鳥インフルエンザは国だけの対策より国際協調が大事だと強調しました。

・アメリカ司法省は、イギリス・北アイルランドの政党指導者らが100ドルの偽アメリカドル紙幣を流通させた疑いで捜査した結果、北韓を偽アメリカドル紙幣の製造元と断定したことが12日、明らかになりました。北韓は以前から偽札製造への関与を疑われていましたが、アメリカ政府がはっきりと名指ししたのは初めてです。起訴状によりますと、アイルランド労働者党の指導者、シーン・ガーランド容疑者(71)ら7人は、1997年から2000年にかけて、北韓で作られた精巧な偽100ドル札「スーパーノート」を額面で100万ドル以上、北韓から安く購入し、ヨーロッパの広い範囲で流通させていた疑いが持たれています。起訴状にはまた「北韓の政府当局者を名乗る人物が、世界中で偽造アメリカドルの輸出、引き渡し、売却に従事していた」と指摘しています。

・これについてアメリカ国務省は、「今回の事件が、今後の米朝関係に影響を与えかねない」という見方を示しました。

・アメリカの人権団体が、中国政府による脱北者の北韓への強制送還を防ぐために、中国製品の輸入規制法案を議会に提出する準備を進めていることが明らかになりました。

・韓国銀行が11日、3年5カ月ぶりにコール金利を引き上げたことを受けて、都市銀行もそろって預金金利を引き上げることになりました。

・ソウルで開かれていた世界華商大会を機会に、合わせて8億3000万ドルの韓国への投資が決まりました。産業資源部によりますと、12日、シンガポールの国営企業「アセンダス社」が韓国の物流団地や不動産開発に5億ドルを投資する内容の了解覚書を締結したほか中国系アメリカのベンチャー・キャピタル会社のWIハーパー・グループは、ITや生命科学のベンチャー会社に対して3000万ドルを投資するなど、合わせて8億3000万ドルの華僑資本の韓国への投資が決まりました。

・文化観光部が8年がかりで、ソウルの龍山公園の中に建設していた世界第6位の床面積を誇る国立中央博物館が完成し、28日にオープンします。国立中央博物館は以前、ソウルの景福宮の中におかれていましたが、景福宮の整備にともなって、敷地の広い龍山公園で、建物の新築工事を進めていました。完成した建物は、地下1階、地上6階、述べ床面積30万6,600平方メートで、以前と比べて6倍の広さとなり、世界第6位の規模です。この中には国宝66点、宝物107点など、15万点が収蔵展示され、展示物を全部見るには11時間かかります。28日は盧武鉉大統領も出席て、開館式が行われ、年内は無料で一般に公開され、来年から有料となります。

・韓国のサッカー代表チームは12日夜、ソウルで、イラン代表チームと対戦し、2対0で圧勝しました。この試合は、アドフォカート新監督体制で臨んだ初めてのAマッチで、幸先の良いスタートとなり、最近、韓国でのAマッチで負けが多かっただけに韓国のサッカーファンは胸をなでおろしています。アドフォカート新監督による国家代表チームはこの後、来月12日に、ホームで、スウェーデンと、16日もホームで、セルビア・モンテネグロと親善試合を行います。

・文化観光部は、日本で韓流ブームを巻き起こした「ヨン様」こと、ペ・ヨンジュンさんに、今年の「若手芸術家賞」を贈ることになりました。

・韓国外換銀行が公示した13日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、912ウォン87銭で、前日に比べて、3ウォン23銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1047ウォン70銭で、前日に比べて、4ウォン8銭のウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2421.51で、前日より58.67ポイント下落しました。

・13日のソウルは曇り、午後3時の気温は20度6分でした。14日は全国的に雲が多く、午前中一時雨の降る所もあるでしょう。しかし午後からは次第に晴れる見込みです。14日の朝の予想最低気温は、10度から17度、日中の最高気温は16度から25度という予報です。

10月12日水曜日

・国会は11日で国政監査をすべて終え、12日は本会議が開かれて、盧武鉉大統領の施政方針演説が行われました。盧武鉉大統領は李海チャン国務総理が代読した施政方針演説の中で、韓国社会の経済・社会的な懸案を取り扱う枠組みとして、経済界、労働界、市民団体、宗教団体、農民、専門家、それに政党が参加する仮称「国民大統合会議」の構想を提案しました。盧大統領は「政府の努力だけでは解決できない主な社会問題とかっ藤について大きな妥協を期待し、国民の参加と支持をお願いしたい。国内の分裂と対立、かっ藤が続く限り、国民が望む成長も先進国入りの道も遠のくだけである。私たちには貧富の差、労使問題、国民年金などの経済・社会的な課題がある」と述べました。盧大統領はこれとともに「これまでの選挙制度は国民統合よりは地域主義と分裂を助長する傾向があることは周知の事実だ。国の将来に向けた選挙制度改革について突っ込んで論議する時期だ」と述べました。盧武鉉大統領の国民大統合会議は、李海?国務総理の構想が元になって作られたもので、これまで盧武鉉大統領が提案した連立政権構想とは関係ないとしていますが、対話と妥協、協力を求めている点で似ているとされています。

・盧武鉉大統領はまた施政方針演説で「何よりも経済活性化に最優先をおいて国政を運営していきたい。公共部門の支出を増やし、民間資本を誘致する総合投資計画をたて、各種の規制緩和を進めて企業の投資環境をさらに改善したい」と述べました。盧大統領はまた「来年度の歳入は今年より5.9%多い235兆6000億ウォンで、税制の見直しと政府保有企業の株式の一部売却を前提にしている。そして予算と基金を合わせた総支出は今年より6.5%多い221兆4000億ウォンで、成長率よりやや低い水準とした」と来年度予算案を説明しました。盧武鉉大統領はまたコメ交渉にともなう関係各国との協定批准同意案について「国会での同意が遅れた場合、今年度の義務履行が不可能になり、対外信用度が落ち、国際的な紛争の原因になるなど国家的な損失が大きくなる」として国会での批准を求めました。国会は13日には与党ウリ党の文喜相議長、14日には野党ハンナラ党の姜在渉代表がそれぞれ代表演説を行います。

・盧武鉉大統領の施政方針演説について、財界は歓迎しています。全経連=全国経済人連合会の関係者は、「盧武鉉大統領の演説は経済活性化を国政運営の最優先課題とし、規制緩和の考えを示しており、歓迎する。今後、経済が活力を取り戻すことを期待する」としています。また大韓商工会議所は、「政府と政界が経済活性化に向けた具体的な措置をまとめ、すべての経済主体が力を合わせて経済立て直しに最善を尽くしたい」と述べました。

・韓国は先月、アメリカに韓半島の戦時の作戦権を韓国に戻す協議を提案しました。青瓦台の金マンス・スポークスマンは12日、「先月、アメリカで行われた韓米安全保障政策構想の協議で韓国はアメリカに対して韓半島の戦時の作戦権を韓国に戻すよう協議を提案した。まだアメリカからの反応はない」ということです。このため両国は今月21日からソウルで開かれる韓米定例安全保障協議会の際の韓米国防会談で協議が行われるものとみられます。韓国軍の作戦権は韓国戦争ぼっ発直後の1950年7月、当時の李承晩大統領がマッカーサー元帥に渡し、1994年に平時の作戦権だけが韓国に戻ってきていますが、敵の挑発の兆候が捕えられる「デフコン3」が発令されれば、作戦権はアメリカの将軍が担当している韓米連合軍司令官に渡されることになっています。これに先立って、盧武鉉大統領は今月1日「国軍の日」の演説で、戦時の作戦権行使を通じて韓国軍は自ら韓半島の安全保障を担当する自主軍隊にならなければならないと述べています。

・11日、中国山東省の青島にある韓国人学校に駆け込んだ8人の北韓脱出者は11日午後、青島にある韓国総領事館に収容されました。ところで、韓国行きを希望した北韓脱出者7人を中国が北韓に強制送還したことで韓国政府が抗議したところ、中国政府のスポークスマンが「理にかなっていない」と述べたことについて、外交通商部は12日「煙台の7人の北韓への強制送還は中国政府がこれまで人道的な立場から北韓脱出者問題を取り扱ってきた前例と違っており遺憾である」と改めて述べました。また北韓脱出者の支援と北韓人権関連の10あまりのNGOは12日、ソウル駐在中国大使館の前で強制送還を糾弾する集会を行いました。

・韓国国際協力団は、大地震に見舞われたパキスタンに向けて11日午後、緊急救助隊12人を派遣しました。救助隊はイスラマバードなど被災地で救助と医療活動を行う予定です。またソウルの国立医療院も負傷者治療に当たるスタッフ17人を14日派遣するとともに、1億ウォン相当の応急医薬品を送ることになりました。

・国連人口基金と大韓家族保健福祉協会によりますと、韓国の今年の出生率は1.22人で、世界平均2.6人の半分にも満たないことが分かりました。先進諸国の出生率は1.57人、開発途上国は2.82人、そして低開発国は4.86人でした。出生率の最も低い国は香港で0.95人にとどまっており、韓国も世界で最低出生国のひとつに分類されています。

・2005年の人口住宅総調査が来月1日から15日まで行われます。統計庁は11万人の調査員と1290億ウォンの予算を投じて、韓国に住んでいる韓国人と外国人のすべての世帯を対象に性別、年齢、子どもの保育の有無など44項目について調査します。中でも「今後出産計画の子どもの数」「結婚した年月」などの項目が追加され、低い出生率と高齢化、福祉についての調査が同時に行われます。また共働きや1人暮らしなど、面接調査が難しい世帯を対象にインターネットによる調査を初めて取り入れ、インターネット調査を希望する世帯は今月29日から来月7日までに人口住宅総調査のインターネット・ホームページ(www.cecsus.go.kr)にアクセスして調査に応じることができます。人口住宅総調査は1960年から5年ごとに行っています。

・北韓が行っている競技場での集団絵模様などの「アリラン」の公演が延長されることになり、韓国からの観光客が今後も続く見通しです。統一部関係者によりますと、北韓はアリラン公演を延長することを決め、これにともなって韓国の民間団体や旅行会社は追加の北韓旅行を計画しているということです。北韓の「アリラン」公演は今年8月16日から始まり、今月17日に終わる予定でした。延長期間は明らかにされていませんが、前例からみますと、観客が寒さに震えずに野外の競技場で観覧できる今月末までは続くものとみられています。

・両親のいない幼児を養子として送り出す事業など社会福祉活動を行っているソウルのホルト児童福祉会が12日、創立50年を迎え、63ビルで記念式典を行いました。ホルト児童福祉会はアメリカ人の故ハリー・ホルトさんが韓国戦争で苦しんでいる韓国の子どもたち8人を養子として迎え入れたのをきっかけに、1956年に韓国で「ホルト海外養子会」を設立して海外への養子事業を始めたのが始まりで、これまでに9万6000人の子どもたちに新しい家庭を提供してきました。その後、体の不自由な子どものための特殊学校、育児保護施設、未婚の母子家庭の相談などに活動を広げ、1964年にホルトさんが亡くなった後は、娘のマリー・ホルトさんが故人の意志を継いで韓国の社会福祉事業の基盤を整え、72年には「ホルト児童福祉会」となりました。「ホルト児童福祉会」は、今年50年を迎えて「これまで家庭のない子どものために新しい家庭を探すことに焦点を置いてきたが、これからは健康で幸せな家庭作りに力を入れたい」としています。

・韓国産養殖魚のマスとイスラエル原産のコイから発がん性物質のマラカイト・グリーンが検出されたことで、政府は発ガン物質が検出されなかったマスとコイも含めて全量買い上げて廃棄処分することになりました。姜ムヒョン海洋水産部次官は11日、「マスとコイへの不安感で需要が停まってしまったので、この際、政府が全量を買い上げて廃棄処分することになった」と述べました。

・ソウル都心を昔流れていた川、清渓川が復元されて、市民は非常に満足していることが分かりました。ソウル市が1日から3日までの間に清渓川を訪れた700人あまりを対象に行ったアンケート調査によりますと、清渓川を訪問した感想を聞いたところ「非常に良い」と「やや良い」は合わせて98.6%と圧倒的でした。また清渓川の名所としては「清渓川にかかっている22の橋」「文化遺跡」「街の芸術公演など文化イベント」「夜景」の順でした。

・韓国外換銀行が公示した12日の為替レート、日本の円100円は、909ウォン64銭で、前日に比べて3ウォン49銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1042ウォン90銭で、前日に比べて1ウォン20銭のウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2480.18で、前日より55.30ポイント下落しました。

・12日のソウルは晴れ、午後3時の気温は22度3分でした。13日は気圧の谷の影響を受けて中部地方から次第に曇り、14日には雨となるでしょう。13日の全国の予想最低気温は10度から15度、日中の最高気温は20度から25度という予報です。

10月11日火曜日

・韓国銀行の金融通貨委員会は11日の会議で、コール金利を0.25%引き上げて年3.5%とすることを決めました。コール金利が引き上げられたのは3年5カ月ぶりのことです。コール金利は2002年5月に4%から4.25%に引き上げられましたが、これを頂点に2003年5月、7月、去年8月、去年11月と4回にわたって0.25%ずつ引き下げられ、去年11月から3.25%の状態が続いていました。韓国銀行の朴昇総裁は会議の後の記者会見で「最近の経済展望を点検した結果、成長率が下半期は4.6%、来年は5%と見込まれる。また消費者物価は来年3%を超えることが予想されたため、コール金利の引き上げに踏み切った」と述べました。

・財政経済部は「韓国銀行の決定を尊重する」としながらも、コール金利の引き上げが景気にマイナスの影響を与えることになりかねないと慎重な態度を示しています。財政経済部はコール金利の引き上げについて、消費が確実に回復したと判断できないうえ、企業の投資が回復していないため、時期尚早だという反応が交錯している模様です。特に不動産を担保に金融機関からの借金を抱えている家計には負担が増え、消費がさらにい縮するのではないかという懸念があります。

・中国公安当局は今年8月末に山東省煙台にある韓国国際学校に駆け込んで韓国行きを希望していた北韓脱出者7人を北韓に強制送還したことが分かりました。外交通商部の関係者が10日明らかにしたところによりますと、中国政府は、煙台の韓国国際学校に駆け込んだ北韓脱出者7人を北韓に送還したことを先週6日、確認したということです。これについて、外交通商部のユ・ミョンファン第1次官は7日、寧賦魁(ニン・フカイ) 韓国駐在中国大使を呼んで遺憾の意を示し、抗議しました。これに対して中国当局は「北韓脱出者7人は不法に越境した人たちだ。北韓脱出者が中国内の国際機関や国際学校に駆け込みをするケースが多く、正常な業務と施設の安全が脅かされているうえに、中国内の社会秩序の安定の妨げにもなっているので、中国の法律を守る必要がある」と述べたということです。国際学校は外交官の居住地域でないため国際法上は不可侵権を持っていない所ですが、これまで国際学校に駆け込んだ164人は全員、韓国に送られてきていたため、今回の7人の送還は異例のことと受け止められています。

・北韓脱出者8人が11日午前10時頃、中国山東省青島にある韓国国際学校に駆け込み、韓国行きを希望していると、韓国の北韓脱出者支援組織の関係者が発表しました。それによりますと、今回駆け込みをした8人は、19歳から51歳までの全員女性で、このうち2人は1回北韓に送還されてから再び中国に逃げてきたということです。この8人は同じ山東省の煙台の韓国人学校に駆け込んだ脱北者7人が公安当局に捕まり、北韓に送還されたニュースは知っていますが、それでも韓国に行く意思を強く示しているということで、8人の取り扱いに関心が集っています。

・韓国政府は11日中国の青島にある韓国国際学校に駆け込んだ8人について、「北韓に強制送還することは許されない」として、本人たちの希望を尊重して韓国行きを実現させてほしいと、中国政府に要請しました。

・北韓は10日、朝鮮労働党創立60周年を迎え、首都平壌の金日成広場で金正日国防委員長も出席して記念の閲兵式を行いました。北韓が党の創立を記念して閲兵式を行ったのは2000年の55周年以来、5年ぶりのことで、この模様は朝鮮中央テレビが午後3時から録画で放送しました。閲兵式では金鎰武l民武力部長が金正日国防委員長に閲兵の報告をし、金正日国防委員長は片手を挙げて、これに応えました。また金正日国防委員長の後継者の発表はありませんでした。

・民主労総=全国民主労働組合総連盟の姜スンギュ首席副委員長が先週8日、全国タクシー運輸事業組合連合会などから8000万ウォンあまりを受け取ったとして背任の疑いで逮捕されたことで、道徳性が問われている民主労総は11日の会議で今の委員長の任期を1年短縮して来年1月に選挙を繰り上げ実施して執行部全員を入れ替えることになりました。民主労総は去年2月の委員長選挙で、初めて穏健派の指導部がスタートし、4月の総選挙では民主労働党が10人も国会議員となる成果を挙げました。しかし去年7月の地下鉄のストライキや今年初めに起亜自動車の就職をめぐる不正の発覚で民主労総の道徳性に傷がついていました。そこへ持ってきて先週8日、民主労総の組織革新委員長で李スホ委員長の側近の姜スンギュ首席副委員長が背任の疑いで逮捕されたため、李スホ委員長は10日、自ら職務を停止するとともに辞任する意向を示していました。

・韓国労総=韓国労働組合総連盟が勤労者福祉センターを建設するのにともなってわいろを受け取ったとして起訴された当時の委員長に懲役1年6カ月の実刑判決が言い渡されました。ソウル南部地方裁判所は11日、韓国労総の李南淳(イ・ナムスン)前委員長と権ウォンピョ前副委員長に対する公判で、前委員長に懲役1年6カ月、追徴金2億2000万ウォン、前副委員長に、懲役2年6カ月に、追徴金5億5500万ウォンをそれぞれ言い渡しました。判決によりますと、「韓国労総の幹部には高い道徳性が求められているのに、便宜をはかるとして不正なわいろを受け取って労働者と国民に大きな失望と傷を与えたうえ、健全な労働運動と労働組合の発展の妨げになったため、重刑を言い渡す」としています。

・今から100年前に日本に略奪され東京の靖国神社に置かれている石碑の北関大捷碑(ほっかんたいしょうひ)について、 政府は、12日、日本側との間で引き渡し文書の署名式を行ったうえ、今月末までにこの石碑が韓国に送られてくることになりました。北関大捷碑は、16世紀の壬申の乱、日本でいう「文禄の役」の際、朝鮮義勇軍が豊臣秀吉の軍勢を撃退したことを記念して、およそ300年前に今の北韓北東部に建てられた高さ187センチの石碑で、その後、旧日本軍によって日本に持ち去られ、現在は靖国神社の敷地内に保存されています。この石碑について政府は、靖国神社が今月3日に開いた理事会で返還することを最終的に決めたのを受けて、12日東京で、日本政府や靖国神社との間で引き渡し文書の署名式を行うことを、10日、明らかにしました。北関大捷碑をめぐって韓国と北韓は、今年6月の閣僚級会談で日本に返還を求めることで合意し、韓国政府が、日本政府に対し、正式に要請していました。政府は、引き渡された石碑をまず韓国内で一定期間、展示したあと、適切な時期に北韓に送る方針です。

・韓国のプロ野球のプレーオフ戦で斗山が韓火に3連勝で勝ち、4年ぶりにコリアン・シリーズに進出しました。10日、ソウルのチャムシル球場で行われたプレーオフ3回戦で、斗山は5回裏に相手のミスで得た貴重な1点を最後まで守り抜き1対0で勝ちました。これで斗山は破竹の3連勝で4年ぶりにコリアン・シリーズに進み、1位の三星と15日からコリアン・シリーズを行います。韓国のプロ野球は10月1日から正規リーグの3位だったSKと4位の韓火との準プレーオフが行われ、先に3勝をあげた韓火がプレーオフに進み、2位の斗山と戦いました。15日から始まるコリアン・シリーズは先に4勝をあげたチームが王者となります。

・韓国外換銀行が公示した11日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、913ウォン13銭で、前日に比べて、1ウォン1銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1041ウォン70銭で、前日に比べて、3ウォン8銭のウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2535.48で、前日より32.29ポイント上昇しました。

・11日のソウルは晴れ、午後3時の気温は23度1分でした。12日も全国的に晴れの1日となるでしょう。12日の朝の予想最低気温は、8度から15度、日中の最高気温は23度から26度という予報です。

10月10日月曜日

・盧武鉉大統領は10日、ソウルのCOEXで開かれた世界華商大会に出席し、「韓国経済は力強く、株式にたとえるならば成長株だ」と述べて、世界の華僑経営者の韓国への投資を呼びかけました。盧大統領はまた「先の6カ国協議で北韓の核問題にある程度進展が見られ、南北の和解協力がいつになく活発であり、韓半島の安全保障問題が事業の足かせになることはない」と強調しました。また南北縦断鉄道がシベリア横断鉄道とつながれば、韓国への投資価値はさらに高まり、南北経済協力事業は大きな機会を提供すると述べました。盧武鉉大統領はまた租税の減免など外国人投資を誘致するための韓国政府の努力と韓国企業の長所を紹介した後、「韓国の技術力と優秀な人材が華僑経営者の資本やグローバルなネットワークと結ばれれば、シナジー効果が大きく、第3国市場への共同進出も可能でないか」と述べました。

・世界に散らばっている華僑の経営者が一堂に会する第8回世界華商大会が10日から3日間の日程で、ソウルのCOEXで始まりました。世界華商大会は華僑企業家の世界的な集まりで、1991年に創立してから2年ごとに開催地の中華総商会の主催で開かれています。ソウル大会はまとまったチャイナ・タウンのない国としては初めて開かれるもので、去年アメリカのIBM社のパソコン事業を買収した中国の世界的な富豪、聯想グループの楊元慶会長ら28カ国の中国系企業家2500人が出席しました。韓国政府はこの機会に韓国への投資説明会を開き、仁川市など9つの自治体が観光、レジャー、社会間接資本など18の投資誘致プロジェクトを説明し、IT分野を中心に韓国と華僑企業家との協力を模索することにしています。

・パキスタン北部で8日起きた地震で、韓国人の被害者はないものとみられています。外交通商部が9日明らかにしたところによりますと、現在、パキスタン駐在韓国大使館が現地の警察に協力して、韓国人の被害について調べており、地震の被害が大きかった地域に政府関係者1人を派遣して確認したところ、韓国人の被害はないものとみられるとしています。また周辺国のインドとアフガニスタンに住んでいる韓国人にも被害はなかったということです。

・盧武鉉大統領は、9日、地震で大きな被害を受けたパキスタンのムシャラフ大統領にお見舞いのメッセージを送りました。

・韓国カトリックのソウル教区は、大地震に見舞われたパキスタンに5万ドルを支援することになりました。

・国家情報院による以前の秘密盗聴事件を捜査しているソウル中央地方検察庁の捜査チームは、9日、金大中政権時代に国家情報院次長を勤めていた金銀星(キム・ウンソン)容疑者を通信秘密保護法違反の疑いで逮捕しました。検察の調べによりますと、金銀星容疑者は、金大中政権の中盤にさしかかる200年から国家情報院の次長を勤め、政界や財界の人物を対象に組織的かつ計画的に盗聴を指示していた疑いがもたれており、とくに2000年末に、当時の与党民主党内で反乱を起こそうとした若手議員の通話内容を集中的に盗聴していたことが明らかになりました。また野党議員の通話も盗聴していた端緒もつかみました。これについて金銀星容疑者は、「国の統治権を守る程度で、慣行として行っていたことであり、とくに政治的意図はなかった。国家情報院による盗聴は前任者から代々受け継がれてきたことで、自分がそれをなくす立場ではなかった」と主張しています。

・与野党の間では、再びこの問題をめぐって激しい攻防が行われています。野党ハンナラ党の田麗玉(チョン・ヨオク)スポークスマンは、9日、「当時、不法盗聴の対象が野党議員にまで広がっていたことは公然の秘密だった。これは典型的な政治査察の証拠だ」として、徹底的な真相究明を求めました。これについて、与党ウリ党の田炳憲(チョン・ビョンホン)スポークスマンは、「自分の欠点が見えずに他人を攻撃するとは本末転倒だ」と反論しました。また野党民主労働党は、「この問題で金大中前大統領の釈明があって然るべきだ。近くこの問題で、特別検事で捜査する法案を提案する」と述べました。

・ロッテ観光は10日、北韓の開城観光事業を進めることについて、「ロッテ観光が独自に進めることはしない」として、事業推進を控える方針を発表しました。ロッテ観光のイ・スンナム取締役兼企画室長は10日、記者会見し、「いまのような状況で、ロッテ独自で対北韓観光事業を行うつもりはない。現代峨山と北韓との契約内容もはっきり分からない上、韓国政府の承認、国民の世論を考えると、現段階では、北韓の提案に応じられない」と説明しました。

・1991年に韓半島非核化宣言が行われる前まで、韓国の16のアメリカ軍基地内に核兵器が配置されていたことが明らかになりました。これは与党ウリ党のチェ・ソン議員が、最近、情報公開法によって公開されたアメリカ国務省と国防総省の資料を分析して、9日発表したところによるものです。それによりますと、韓国駐留アメリカ軍は、1958年から1991年までの間に、ソウルの龍山基地や京畿道烏山市の空軍基地、江原道春川市のアメリカ軍キャンプ、全羅北道群山市の空軍基地など16カ所に、重力弾や地対地ミサイル、地対空ミサイル、核地雷など、少なくても453の核兵器が存在していたということです。しかし韓国に配置されていた核兵器は、91年の韓半島非核化宣言以来、すべて撤収されていたことが、アメリカが公開した文書で確認されたということです。

・鳥インフルエンザのウィルスを運んでくるとみられる渡り鳥が今月末頃から韓国にと飛来してくることから、政府は鶏とあひるの養鶏場を対象に、近く、鳥インフルエンザの発生予報を発令するとともに検疫を強化することにしています。農林部が9日発表したところによりますと、毎年冬を前にロシア、カザフスタン、モンゴルから渡り鳥が韓国に渡来してくるが、この3カ国では今年夏、いずれも鳥インフルエンザの感染が確認されている。このような冬の渡り鳥による鳥インフルエンザのウィルスの流入を防ぐため、近く鳥インフルエンザの発生予報を発令し、養鶏場の外で飼っている鶏とアヒルを室内で飼うようにして、渡り鳥との接触を防いでいくということです。また養鶏場の関係者が渡り鳥の渡来地を訪れないように呼びかけるとともにバードウォッチングをする人が渡り鳥の排泄物を踏まないように警告する標識を立てることにしています。さらに鳥インフルエンザ発生国への旅行の自粛を呼びかけるほか、輸入家きん肉の検査を強化することにしています。

・韓国外換銀行が公示した10日の為替レート、日本の円100円は、912ウォン12銭で、先週金曜日に比べて1ウォン55銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1037ウォン90銭で、先週金曜日に比べて70銭のウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2503.19で、先週金曜日に比べて54.44ポイント上昇しました。

・10日のソウルは晴れ、午後3時の気温は22度8分でした。11日は全国的に高気圧の圏内に入り、概ね晴れの見通しです。11日の朝の予想最低気温は、9度から15度、日中の最高気温は22度から25度という予報です。

10月8日土曜日

・IOC=国際オリンピック委員会のロゲ会長は、8日、2008年の北京オリンピックで、南北が単一チームで出場することについて、「再来年2007年初めまでには決着をつけなければならない」と述べました。ロゲIOC会長は8日、AP通信とのインタビューで、「南北単一チームはスポーツレベルでは大きな問題がないが、政治的な合意がなければならないことが難しいことだ。2008年の北京オリンピックで南北単一チームで出場するためには、再来年2007年初めまでに最終合意が行われなければならない。しかしまだ18カ月という時間が残っているので、落ち着いて待っている」と述べました。ロゲ会長は来週10日、ソウルを訪問し、盧武鉉大統領とこの問題について話し合う予定です。

・鳥インフルエンザの世界的な流行が懸念されている中で、韓国で鳥インフルエンザの感染者が発生した場合、最大で44万人が死亡する場合もあり得るとして、対策作りを急いでいます。保健福祉部の疾病管理本部によりますと、韓国で鳥インフルエンザが発生して、人に感染が広まっていった最悪の場合、1,500万人が感染して、最大で44万人が死亡することが、今年春の模擬訓練で予測されたとしています。このため韓国政府は、WHO=世界保健機関の西太平洋地域本部のあるフィリピンのマニラに専門家を派遣するなど、鳥インフルエンザ対策の国際協調に協力するとともに予防ワクチンの開発や養鶏場の防疫など対策を強化することにしています。

・国会の情報委員会は7日の国政監査で、金スンギュ国家情報院長に対して、北韓の金正日国防委員長の後継者について質問しました。これは 来週10日、北韓の朝鮮労働党が創立60周年を迎えることに合わせて、金正日国防委員長の後継者が指名される可能性が高いという観測が出ているためです。これについて金スンギュ国家情報院長は、「3人の息子たちのうち、長男の金正男氏はすでに後継者候補から抜けたことが確実と思われる。最近、海外のマスコミで報道されている次男の金正哲氏への権力引き継ぎについては、可能性はあるが、まだそれについての特別な動きはみられていない」と述べました。

・与野党議員5人が以前国民の祝日だった10月9日の「ハングルの日」を再び国民の祝日とすることを盛り込んだ祝日法改正案の成立を求める声明を発表しました。 「ハングルを世界に知らせるための議員の集い」に入っている与党ウリ党の辛基南議員ら与野党議員5人は、7日、声明を発表し、「最近、国籍不明の言葉や外来語の乱用で、ハングルを見下す傾向があることは残念でならない。韓民族精神の根幹であり、文化の象徴でもあるハングルを大切にしようというハングルの日の趣旨を考えて、国民の祝日に指定すべきだ」と述べました。明日9日のハングルの日は、大韓民国政府が作られてから国民の祝日となっていましたが、1991年から国民の祝日でなくなって、ただの記念日になっていました。

・北韓の開城への韓国人観光をする会社として、北韓は先月、これまでの現代峨山ではなくロッテ観光に提案してきましたが、これについてロッテ観光も事業に参加することを積極的に検討していることが分かりました。ロッテ観光の関係者が8日明らかにしたところによりますと、北韓は先月13日、ロッテ観光に電話通知文を送ってきて、開城観光について話し合うために関係者同士で開城で会うことを提案してきたが、これについてロッテ観光がすぐに返事をせずにいたら18日に再び連絡してきたということです。北韓のアジア太平洋平和委員会から送られてきた電話通知文の中には、「最近、現代峨山の金潤圭副会長の問題について、われわれが重ねて忠告したにもかかわらず、現代グループと現代峨山がとっている態度は双方の間の協力事業に深刻な事態をもたらした。今後、開城観光について、われわれは現代峨山と協議する必要がないことを明確に示す。必要であれば、この内容を公開してもいい」としており、北韓が開城観光から現代峨山を排除しようとしていることを示しているものとみられています。

・TV画面による南北離散家族の再会が年内にさらに2回行われることになり、南北合わせて160人がTV画面で再会を果たすことになりました。南北赤十字社代表は5日と7日、開城で実務者接触を行い、南北を光ケーブルでつなぐTV画面による離散家族の再会を11月24・25の2日間と、12月8・9の2日間の2回行うことで合意しました。それによりますと、毎回、南北の離散家族それぞれ40人ずつ、合わせて160人が参加することになります。

・韓国相撲として知られる 韓国伝統の格闘技 、「シルム」の大会が、今月の22・23の2日間、東京で行われることになりました。これは韓日国交正常化40周年を記念して、韓国シルム連盟が開くもので、22・23の2日間、東京・両国国技館で開くことになっています。試合には韓国のプロとアマチュアの力士32人が出場し、22日は90キロ以下、23日は90.1キロ以上の、ともに2階級総合戦を行います。

・8日は、土曜日のため取り引きはありません。7日の終値は、 日本の円100円が913ウォン67銭、アメリカドル1ドルは、1037ウォン20銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・8日のソウルは晴れ、午後3時の気温は20度ちょうどでした。全国的に高気圧の圏内に入り、秋空が広がるものとみられます。9日の朝の予想最低気温は、3度から13度と少し冷え込み、日中の最高気温は17度から22度という予報です。

10月7日金曜日

・扶桑社発行の歴史教科書の採択率が0.4%にとどまったとする日本の文部科学省の5日の発表を受けて、 韓国政府は、6日、外交通商部スポークスマンの声明を発表し、「日本社会が保守化に向かうという憂慮が膨らんでいる中で、日本で健全な良識を持った市民社会が確固とした大勢を占めていることを確認した」として歓迎の意を示しました。声明はまた、「扶桑社が目指していた10%に大きく満たない0.4%となったことは、韓国の歴史学界や地方自治体、市民団体などが日本の市民団体と連帯してわい曲教科書の採択を阻止する運動を繰り広げた結果だ」として評価しました。

・6カ国協議のアメリカ首席代表であるヒル国務次官補が、このほどワシントンで行われた非公開のセミナーで、北韓の核問題を協議する6カ国協議での韓国の役割については高く評価しながらも、韓国の北韓に対する大規模な支援計画については、次の6カ国協議に良い影響を与えないとして批判したことが分かりました。

・政府の高官は、7日、北韓の核問題の解決をめぐって韓国とアメリカとの間に見解の差があることは事実だが、「核心的な意見の違い」が存在しているわけではないと述べました。これは、6カ国協議のアメリカ首席代表であるヒル国務次官補が、韓国の北韓に対する大規模な支援方針を強く批判したとする日本の産経新聞の報道内容について、「歩調を合わせた方が良い」という意味の発言でありそれ以上のものではないとして、産経新聞の報道を否定しました。

・与党ウリ党の文喜相(ムン・ヒサン)議長は、日本訪問2日目の6日、東京で記者団に対して、6カ国協議の当事国への公式訪問の一つとして、早ければ年内に北韓を訪れ、金正日国防委員長と会って、南北首脳会談の開催を要請する意向を示しました。これについてウリ党の田炳憲スポークスマンは、「早ければ年内、遅くとも来年の初めには北韓を訪問する方向で政府と協議する」と述べました。

・韓国政府は、7日、日本の扇千景参議院議長に対して韓国の修交勲章「光化章」を授与しました。扇議長は、国土交通相の時に、金浦−羽田線の開設に大きく寄与しており、羅鐘一駐日大使が東京の大使館公邸で扇参議院議長に修交勲章「光化章」を贈りました。

・今後の政局の動きを占うことのできる国会議員の再選挙の熱気が次第に高まっていますが、今度の再選挙では、4月の再選挙・補欠選挙で惨敗した与党ウリ党が1議席でも確保できるかどうかに最大の関心が寄せられています。選挙が行われるのは、京畿道富川市遠美区乙、大邱市東区乙、京畿道広州市、蔚山市北区の4カ所ですが、京畿道富川市遠美区乙を除いた3カ所は、野党ハンナラ党と民主労働党候補の選挙違反の罪が確定して再選挙が行われることから、与党としては4つのうち1カ所だけでも勝てば損はないという判断です。

・今月26日に全国4つの選挙区で行われる国会議員再選挙の不在者投票の届け出が5日間の日程で7日から始まりました。 選挙法の改正によって今度の選挙からは、投票できる年齢がひとつ引き下げられて満19歳以上になりました。

・野党ハンナラ党は、7日、現代峨山の金潤圭前副会長が、南北協力基金を流用した疑いがあることについて国会レベルでの真相調査を要求しました。ハンナラ党の金デウン副スポークスマンは、論評で、金剛山観光事業以外にも南北協力基金を流用した事実がないかどうか、秘密資金の最終的な受け取り相手は誰なのかを解明しなければならないとして、国会が南北協力基金の執行に同意している以上、この問題は国会が直接調査する必要があると主張しました。

・現代グループは、6日、内部監査の報告書にこのほど解任された金潤圭前副会長が「南北協力基金関連の秘密資金50万ドルも流用した」と書いたのは、金潤圭前副会長が、南北協力基金が投入された金剛山の道路舗装工事で会計を操って秘密資金を作ったという意味であり、南北協力基金を直接流用したということではない」として、先の表現を取り消し、統一部と国民に謝罪する報道資料を出しました。これは、統一部の?鳳朝次官が6日の記者会見で、現代の内部監査資料を調査した結果、金潤圭前現代峨山副会長が作ったとされる秘密資金のほとんどが南北協力基金が入金される前の段階のものだとして、事実と違う表現をした現代側に対して、政府と国民に謝罪するよう要求したことを受けたものです。

・北韓が、白頭山のテスト観光について協議することを提案するFAXを、現代峨山ではなく韓国観光公社にあてて送ってきたことが分かり、北韓の意図に関心が寄せられています。国政監査で与野党議員は、「金剛山観光事業の北韓に対する窓口をしていた現代峨山の金潤圭副会長がこのほど解任されたことで、北韓が現代峨山との関係を断ち切ろうとしているのではないか」と述べました。これに対して観光公社の金ジョンミン社長は、「回答する立場にはない」としながらも、白頭山観光をめぐる現代峨山と北韓との間の合意は今も有効だと思うと述べました。

・韓国空軍の次世代戦闘機F−15Kの2機が、7日、京畿道城南市のソウル空港に到着しました。到着したF−15Kの3号機と4号機は、韓国空軍がアメリカボーイング社から2008年までに段階的に導入することになっている40機のうち初の引き渡し分で、現地時間の2日、セイントルイス工場を離陸した後、7日午前、グァムのアンダーソン基地に到着、済州島上空を経て4時間後の正午過ぎにソウル空港に無事、到着しました。このF−15Kの3号機と4号機は、今月18日から23日まで城南市のソウル空港で行われる「ソウルエアーショー」で一般に公開された後、11月に韓国空軍に正式に引き渡されることになっています。

・京畿道利川市の倉庫建設現場で、コンクリートの床が崩れ落ちて9人が死亡、5人がけがをしました。

・国会の国政監査やMBCの番組を通じてこのほど初めて不正会計などの疑惑が浮上した大韓サッカー協会が、早ければ今月中にも社団法人になる見通しです。

・国内での消費は2年前よりやや減ったのに対して、海外での消費は、大幅に増えたことが分かりました。

・朝ご飯を食べる人が増えています。農水産物流通公社は、今年5月から8月までの間に全国の主婦1000人を対象に「食習慣」について調査した結果、朝食を取るという家庭が86%と、2年前と比べて4%多くなっています。

・韓国外換銀行が公示した7日午後3時の為替レート、日本の円100円は913ウォン67銭で、前日より1ウォン8銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1037ウォン20銭と、前日より4ウォン70銭のウォン高でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2448.75で、前日より6.65ポイント下落しました。

・7日のソウルは雨、午後3時の気温は14度1分でした。降り始めてから午後3時までのソウルの雨量は19ミリでした。8日は、午前中、北西から次第に晴れますが、東海岸地方は午前中一時雨が降るでしょう。8日の全国の朝の予想最低気温は、8度から17度、日中の最高気温は、17度から24度の予報となっています。

10月6日木曜日

・今年の釜山国際映画祭が6日、開幕しました。今年で10回目を迎えた釜山国際映画祭は、6日から14日までの9日間、釜山の映画館の31のスクリーンで行われ、史上最大の73の国と地域から出品された307本が上映されます。6日は夜7時から釜山水営湾のヨット競技場で開会式が行われ、映画「シュリ」と「8月のクリスマス」で日本でもおなじみの俳優、ハン・ソクギュさんが司会をして、開幕作品の台湾の侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の「THREE TIMES」が上映されました。今年は去年初めて行われて大きな反響を得た、観客が監督と一緒に映画を見る時間など観客を中心にしたイベントも盛りたくさん行われる予定です。

・日本を訪れている与党ウリ党の文喜相議長は、5日、小泉首相と会談しました。この席で、文議長は、先月の総選挙で自民党が圧勝したことについてお祝いのメッセージを送るとともに先の6カ国協議で妥結に至るまでの日本政府の努力を高く評価しました。これに対して、小泉首相は、「韓日関係の今後の発展を期待している」と述べ、北韓の核開発問題で両国が緊密に連携することを確認しました。小泉首相はまた、12月に日本で行われる予定の韓日首脳シャトル会談の会談場所について、「もし盧武鉉大統領の希望の所があれば、伝えて欲しい」と述べました。さらに小泉首相は両国の文化交流について強調したのに対して、文喜相議長は、今年6月の韓日首脳会談をきっかけに両国の関係が回復傾向となっていると述べるとともに、両国間の政治関係が民間交流に負担を与えないよう努力していくよう要請しました。

・金泳三政権時代の旧安全企画部とその後の国家情報院による秘密盗聴事件を捜査中のソウル中央地方検察庁の捜査チームは、6日、金大中政権時代、国家情報院の国内担当次長を務めていた金ウンソン元次長を通信秘密保護法違反の疑いで拘束しました。検察によりますと、金ウンソン元次長は2000年4月から2001年11月にわたって、国家情報院の盗聴部署に主な政治家の携帯電話を違法に盗聴するよう指示し、その内容についての報告を受けていた疑いがもたれています。

・三星グループ李健熙会長が息子たちへ財産を相続させるのにあたって、系列会社エバーランドが転換社債を息子たちに安い価格で譲渡した疑惑を調べているソウル中央地方検察庁金融調査部は、6日、エバーランドの元取締役ら7〜8人について、出国禁止を命じる措置をとりました。出国禁止命令が出されたのは、すでに背任罪で有罪判決が言い渡されたエバーランドの許泰鶴前社長らと共謀して、安い価格で転換社債を譲渡したことにかかわったエバーランドの元取締役や三星グループ秘書室の関係者7〜8人です。

・団体ではない一般の韓国人観光客の平壌への観光が2年ぶりに再開されました。この観光は韓国の平和航空旅行会社が北韓当局と契約して行っているもので、6日午前、仁川空港からアシアナ航空機に韓国人観光客101人が乗り込み、西の海、西海に張り出した直航航空路を通って平壌に向かいました。韓国人の平壌への一般観光は一昨年9月から2カ月間、9回にわたって、南北分断後初めて行われましたが、冬を前に、北韓側が電力不足を理由に一時中断を要請してきたことから2年間中断されていました。韓国人観光客は1泊2日の日程で、平壌市内の観光名所を回って、「アリラン」の公演を見ることになっており、料金は110万ウォンです。今回の平壌観光は15日までに、9回にわたっておよそ900人が参加することになっており、平和航空旅行会社は今後、韓国人の平壌観光を金剛山観光のように定期化していきたいとしています。

・韓国産養殖魚のマスやイスラエル原産のコイから発がん性物質のマラカイト・グリーンが検出されました。海洋水産部によりますと、今年8月、中国産養殖魚のコイやフナなどで、繊維や木材、紙などに使う合成抗菌剤のマラカイト・グリーンを使っていることが指摘されたことを受けて、国立水産物品質検査院が先月1カ月間、韓国内陸部にあるコイやマスの養魚場を対象に調べた結果、江原道や慶尚北道、忠清北道など全国11の市と道の296の養魚場の魚から、マラカイト・グリーンが検出されました。韓国産の養殖魚から、マラカイト・グリーンが検出されたのは初めてです。海洋水産部は、マラカイト・グリーンが検出された養魚場に対して、出荷中止を命じており、今後、韓国のすべての養魚場で、マスやイスラエル原産のコイを出荷する前に、厳しく検査することにしています。

・15才の在米韓国人少女、ミシェル・ウィー(韓国名ウィー・ソンミ)が、5日、史上最年少でプロゴルファーになることになりました。ミシェル・ウィーは1メートル85センチの長身を生かした300ヤードを超すドライバーショットが持ち味で、今年のメジャー大会、全米女子プロ選手権で2位、全英女子オープンでは3位を記録するなど、今世界のゴルフ界ではタイガー・ウッズ以来の大型新人として注目されており、今回ソニーとナイキがスポンサー契約を結びました。契約金額は明らかにされていませんが、アメリカのメディアによりますと、両社合計で、推定年間1000万ドルに達するものとみられており、これはアニカ・ソレンスタムの年間600万ドルを大きく上回って、女子プロゴルファーとしては史上最高額になります。ミシェル・ウィーは韓国系アメリカ人の両親のもとハワイで生まれ、現在、ホノルル市内の高校に通う2年生で、5日は登校前にホノルル市内のホテルでプロ入りの記者会見を行いました。

・韓国外換銀行が公示した6日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、914ウォン75銭で、前日に比べて、3ウォン18銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1041ウォン90銭で、前日に比べて、2ウォン8銭のウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2455.40で、前日より58.96ポイント下落しました。

・6日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は23度1分でした。7日は全国的に気圧の谷の影響を受けて、曇りのち雨、夜遅く、北西部から徐々に晴れる見通しです。7日の朝の予想最低気温は、11度から16度、日中の最高気温は15度から21度という予報です。

10月5日水曜日

・国会は5日、財政経済委員会の国政監査で三星をめぐって攻防が繰り広げられました。与党ウリ党の朴ヨンソン議員は「三星は99年8月に三星自動車の債務履行に合意しておきながら、4カ月後の99年暮れになって債務を履行できないと預金保険公社に伝えてきた。その理由として三星生命の株式上場ができなかったことを挙げているが、合意書には三星生命の株式についての内容はいっさいなかったので、理由にならない」と述べました。これは三星自動車が99年6月に日本の会社更生法にあたる法定管理を申請した際、預金保険公社が99%の株を持っているソウル保証保険が三星自動車の損失金2兆ウォンを貸し出しましたが、まだ1兆1000億ウォンを回収していないことを指すもので、民主労働党の沈サンジョン議員は預金保険公社は裁判にかけてもこの損失金を三星から受け取るべきだと述べました。朴ヨンソン議員はまた「三星自動車がルノーに売却される際に三星は経営文書を廃棄しており、97年には938億ウォンの粉飾会計を行った可能性が高い」と指摘しました。これに対して野党ハンナラ党は「政界では企業叩きに熱を上げる場合があり、その背後に青瓦台の存在があるという印象を受ける」と指摘し、ウリ党を批判しました。一方、この日の国政監査の証人として採択された三星グループの李健熙会長は滞在していたアメリカから帰国せず、7日の司法委員会の国政監査にも出席しないものとみられています。

・三星グループの系列会社エバーランドが転換社債を三星グループの李健熙会長の長男、李在鎔さんらに安い価格で譲渡したとして、エバーランドの許泰鶴前社長らに背任罪で有罪判決が言い渡されましたが、検察は刑が軽すぎるとして4日、ソウル高等裁判所に控訴しました。検察は転換社債の発行当時の価値が1株あたり8万5000ウォンであったとする検察の主張を裏付けるための証拠を集めるとともに、1審の「業務上背任罪」ではなく、刑罰の重い特別経済加重処罰法の背任罪が言い渡されれば、時効が延長されることから、さらに捜査を進めることにしています。検察はエバーランドの当時の取締役や監査役が転換社債の安価譲渡に関係したかどうかを調べるとともに、 捜査の進み具合によっては、告発されなかったものの、多額の利益を受けた李在鎔さんらも参考人として召喚することを検討しています。一方、三星も控訴を含めた対応を検討するとしています。

・エバーランドの前社長が三星グループ会長の長男に転換社債を安い価格で譲渡したことで、業務上背任が認められたことから、エバーランドの株式を持っている三星グループの系列会社を相手取って市民団体の訴訟が起きる見通しです。エバーランドは上場していないため、一般の人は株主になれませんが、市民団体の参与連帯は5日、「当時、エバーランドの転換社債を引き受ける権利があるのに引き受けなかった三星物産などを相手取って株主代表訴訟を起こす」と述べました。株主代表訴訟は会社の経営者がその義務に反した際に、一部の株主が会社ではなく経営者個人に損害賠償を求める制度です。

・先週、北韓のスパイだった男性がガンで死亡し、その遺体を北韓の家族に引き渡しましたが、これをきっかけに韓国戦争当時に韓国の捕虜となった北韓軍兵士やその後韓国にスパイとして送られてきて逮捕された人たちを北韓に送還しようという論議が始まっていますが、野党ハンナラ党の 朴槿恵(パク・グンヘ)代表は5日、「一方的な送還はありえない。政府は北韓に抑留されている韓国軍捕虜や北韓に拉致された韓国人漁船員の送還を要求すべきだ」と述べました。朴槿恵代表はハンナラ党の会議で「北韓で生存が確認されている韓国軍捕虜は540人、韓国戦争後 北韓に拉致された人は480人で、ほとんどは高齢者である。南北交流で真っ先にその恩恵を受けるべき人たちはこうした人たちだ。政府は国民に対して責任ある計画を発表すべきだ」と強調しました。

・慶尚北道尚州市で、放送局主催の公開歌謡番組を見ようと会場に入場しようとした人たちが将棋倒しになって死亡した11人のうち3人の葬儀が5日行われました。3人の葬儀は家族別に行われ、残りの8人の死者の葬儀も6日と7日にかけて行われる予定です。一方、尚州警察署は4日、このイベントを主催した国際文化振興協会の副会長とイベントの警備を担当した会社代表の2人の身柄を拘束しました。

・ところで、今年8月に全羅南道光陽市で開かれたMBCの同じ公開歌謡番組の会場でも将棋倒しの事故があり2人がけがをしていたことが分かりました。

・アメリカの国家機密を韓国政府に密かに渡した疑いでアメリカの連邦刑務所に入れられた韓国人男性、ロバート・キムさん(64)が5日、保護観察停止となり、自由の身となりました。ロバート・キムさんは釜山生まれで、アメリカ市民権を獲得してアメリカ海軍情報局でコンピューターの分析官として働いていた1996年9月、韓国にアメリカの機密を引き渡したとして逮捕され、去年7月までの7年6カ月間、刑務所に入っていました。そして去年からはバージニア州の自宅での保護観察を受けていましたが、今年の夏、裁判所に保護観察執行停止を求め、4日、停止決定が下されて、ロバート・キムさんは9年8カ月ぶりに自由の身となりました。

・イギリスの中等学校の第2外国語に来年から韓国語が取り入れられる予定です。イギリス駐在韓国大使館は5日、イギリスの試験管理機関のCIE(Univercity of Cambridge International Examinations)と韓国語の試験の開発に合意し、来年9月の新学期から韓国や日本の高校1年と2年にあたるイギリスの中等学校の教育課程に韓国語を第2外国語として取り入れられる道が開かれたと発表しました。今回開発される韓国語試験はイギリスのほか、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ共和国、シンガポールなどイギリス連邦国家でも認められるもので、これらの国での韓国語の普及だけでなく、留学している韓国人学生にも有利に作用することが期待されます。

・ロッテ・デパートが韓国の流通業界としては初めてロシアに進出することになりました。ロッテ・デパートが5日発表したところによりますと、ロッテはモスクワ市内に建設中の21階建てのロッテセンターに地上1階から地上7階までの3万1300平方メートルに食品、雑貨、衣類、家電など韓国商品を並べたデパートを来年12月に開店するということです。ロッテ・デパートが海外に店舗を開設するのは初めてです。

・先週の1日から3日までの3連休の映画の興行成績で1位から4位までを韓国映画が占めました。1位はエイズにかかった女性へのひたむきな男性の心を描いたメロドラマ「君は僕の運命」で、3日間に19万3600人が見ました。2位はやくざ一家に女性検事が嫁入りして起きるハプニングを描いたコメディー「家紋の危機」、3位は「8月のクリスマス」のハン・ソッキュさんのコメディー挑戦作の「ミスター主夫クイズ王」、4位は殺人事件などを担当する刑事のアクション映画「強力3チーム」でした。5位はアメリカ映画「チャーリーとチョコレート工場」でした。

・韓国外換銀行が公示した5日の為替レート、日本の円100円は、911ウォン57銭で、前日に比べて31銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1,039ウォン10銭で、前日に比べて1ウォン90銭のウォン高でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2514.36で、前日より40.13ポイント下落しました。

・5日のソウルは晴れ、午後3時の気温は22度1分で、江原道の山間部は5日朝、今年初めて氷点下に下がり、初霜が観測されました。6日は全国的に高気圧のへりにあたって、晴れのち曇りになるでしょう。6日の全国の予想最低気温は7度から15度、日中の最高気温は20度から25度と、朝と昼の気温の差が10度以上開くという予報です。

10月4日火曜日

・慶尚北道尚州市で、放送局主催の公開歌謡番組を見ようと会場に入場しようとした人たちが将棋倒しになって11人が死亡、96人がけがをしました。3日午後5時40分頃、慶尚北道尚州市の尚州市民運動場で夜7時から始まるMBCのテレビ番組「歌謡コンサート」の収録を見ようと運動場の外で待っていた市民2万人がひとつのゲートから入場する際に、先に争って駆け込み、次々と将棋倒しになりました。この事故で、お年寄りら11人が身体を圧迫されて死亡し、96人が重軽傷を負いました。この番組は人気トロット歌手が勢ぞろいしたこともあって、観客の大半がお年寄りや子どもたちだっため被害が大きかったということです。警察によりますと、入場は先着順に席を取る仕組みになっていたことから運動場の前で列を作って待っていた2万人が運動場の4つのゲートのうち1カ所が開くと一斉に傾斜している入り口から中に駆け込み、誰かが倒れて将棋倒しになったものとみて、安全面での手落ちがなかったかどうか調べています。この歌番組は、1日から尚州市で始まった第3回尚州自転車フェスティバルの最終日のイベントとして催される予定でしたが、この騒ぎで番組の収録は中止されました。

・ところで事故が起きた入り口には、警察官や市の職員はひとりもおらず、警備会社の警備員8人がいただけだったことが分かりました。また主催者側は、大規模な公演を行う場合、避難など災害対策を事前に作って消防当局に提出することを義務づけた公演法の規定も守っていなかったことが確認されました。尚州警察署の調べによりますと、警備会社は、事故が起きた市民運動場のゲートの内側に4人、外側に4人の警備員を配置していました。現場には警察官15人と、主催側が雇ったアルバイト学生ら100人あまりがいましたが、ほとんどは運動場内のステージの周辺に固まっていたということです。

・この事故でMBCは3日夕方、緊急対策会議を開き、夜9時の「ニュース」番組を通じて、犠牲者と遺族に哀悼の意を表明しました。MBCは、制作本部長を団長とする事故対策チームを現地に送り込みんで尚州市とともに事故原因を究明し、収拾をはかるとともに、役員会議を開いて対策を協議中です。ところでMBCは、4日、報道資料を通じて「警備や観客の秩序維持など安全管理は、地元の尚州市が責任を持つ約束になっていた」と主張しました。

・この事故で、歌謡コンサートに出演する予定だった歌手が犠牲者に見舞金を贈る意思を表明しました。トロット歌手テ・ジンアさんは、「リハーサルが終わって夕食をとった後、車の中で休んでいた。公演場に救急車が入っていくのを見たが事故が起きたとは想像もできなかった」と暗い表情で、犠牲者への見舞金として1000万ウォンを贈る意思を表明しました。また若手女性トロット歌手の、チャン・ユンジョンさんは、「歌手はみなリハーサルが終わって休んでいる時間だったのでけがをした人はいなかった。遺族の皆様に謹んでお見舞い申し上げたい」と述べ、2000万ウォンを寄付する意向を示しました。

・盧武鉉大統領は、4日の閣議の後、李海?国務総理から尚州での惨事の報告を受け、徹底して問題解決に取り組むように指示したと、金晩洙スポークスマンが明らかにしました。

・この事故について大邱地方検察庁は、責任の所在を徹底的に追及することになりました。

・韓国駐留アメリカ軍のキャンベル司令官は、3日、北韓によるアメリカ軍基地の核査察を受け入れる用意があることを示唆しました。韓国とアメリカは、北韓の核問題の解決のために北韓との間で、核施設の相互査察を受け入れる方針ですが、韓国駐留アメリカ軍司令官がこれについて言及したのは初めてです。

・インドネシアのバリ島で1日、起きた爆弾テロで、韓国人死亡者はいないことが改めて確認されました。バリ島の現地の病院が外交通商部に伝えてきたところによりますと、9人の未確認の遺体を調査した結果、4人はインドネシア人であることが判明し、残り5人は西洋人とみられるということです。

・日本の植民地時代に強制徴用されて日本で死亡した韓国人の遺骨721人分のうち、身元を推定できるのは、4分の1の184人に過ぎないと、日本の朝日新聞が4日、伝えました。

・三星グループの経営権を創業者から息子に引き継ぐのにあたって系列会社のエバーランドの転換社債を李健熙会長の長男、李在鎔さんらにただ当然の価格で譲渡し背任の罪に問われていた三星エバーランドの許泰鶴前社長と、朴魯斌社長に対して有罪判決が出されました。ソウル中央地方裁判所は、4日、三星電子常務取締役の?在鎔さんら李健熙会長の子ども4人に対して、エバーランドの転換社債を低価格で配分し、会社に970億ウォンの損失を与えた背任罪で、三星エバーランドの許泰鶴前社長に懲役3年、執行猶予5年、朴魯斌現社長に懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。判決によりますと、「社長らが行った株式譲渡は特定の人に有利に会社の支配権を譲渡しようとする行為にあたり背任罪が認められる」としています。

・中学校卒業や高校中退者も、陸軍が募集する兵士に志願できることになりました。兵務庁は4日、陸軍が募集する兵士に志願できる学歴をこれまでは運転を除いたほとんどの特技で高校卒業以上に制限してきましたが、今月1日からは中学卒業や高校中退の学歴の人も陸軍の募集兵に志願できるようにしたことを明らかにしました。

・大企業の4年制大学卒業生の新入社員の平均年俸は2767万ウォンでしたが、この段階でも企業別による年俸の格差が最高で2000万ウォンにものぼっていることが分かりました。

・アメリカで活躍している女子プロゴルファー、韓熙円選手(27)がLPGA=アメリカ女子プロゴルフツアーオフィス・デポチャンピオンシップで優勝し、通算4度目の優勝カップを手にしました。これで韓熙円選手は、今シーズンの初勝利を飾るとともに去年9月以来、LPGAで通算4勝を挙げました。また2位には、カン・スヨン選手(29)が、チャン・ジョン選手が6位タイ、金ミヒョン選手とチョ・リョンア選手が9位タイとなるなど、韓国選手5人がベスト10に入りました。

・韓国のサッカーファンの半数近くが、韓国代表チームが、来年のドイツワールドカップの1次リーグで頑張っても決勝トーナメントに進むことは困難ではないかと予想していることが分かりました。

・今月6日から14日まで開かれる第10回国際映画祭にペ・ヨンジュンさんは出席しないことになる見込みです。釜山国際映画祭の関係者によりますと、「ぺ・ヨンジュンさんの所属会社が、安全上の問題で観客との対話や屋外ステージでのあいさつなど映画祭の行事にペ・ヨンジュンさんは参加できないとする意向を伝えてきた」と述べ、ペ・ヨンジュンさんは今回の釜山国際映画祭にも参加は難しいのではないかと話しています。

・ソウル江南のCOEXにある映画館「メガボックス」が主催する第2回メガボックス日本映画祭が来月10日から24日まで開かれます。この映画祭には、1960年代の日本映画から最新の映画まで韓国で公開されていない44本の作品が上映される予定です。

・でんぷんで作った環境ホルモンの心配がないカップラーメンの容器が登場する予定です。食品メーカー「農心」は、食品包装材料を作っている系列会社の「ユルチョン化学」からでんぷんで作ったキムチカップラーメンの容器30万個を供給され今月中に商用化する計画です。「農心」は、でんぷんで作られたカップラーメンの容器が、環境ホルモンが出ないうえ、地面に埋め立てた場合、容易に分解するので、いまの発砲スチロールの容器と比べて極めて環境にやさしいと話しており、消費者の反応をみたうえで、でんぷん容器の使用を増やすかどうかを決めることにしています。

・韓国外換銀行が公示した4日午後3時の為替レート、日本の円100円は、911ウォン88銭で、先週金曜日に比べて、9ウォン20銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、 先週金曜日と同じく1041ウォンでした。新しい統合株価指数のKRX100は、2554.49で、先週金曜日より46.62ポイント上昇しました。

・4日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、21度5分でした。5日も引き続き、全国的に高気圧の影響でおおむね晴れの空模様となるでしょう。5日の全国の朝の予想最低気温は、9度から17度、日中の最高気温は21度から25度の予報となっています。

10月3日月曜日

・10月3日は、檀君が古朝鮮けを建国した日とされる「開天節」で、国民の祝日です。これを記念する式典が3日午前10時、ソウル中区にあるチャンチュン体育館で政府関係者、韓国駐在外交使節、市民代表ら3000人が出席して行われました。今年の式典には、統合と繁栄、先進韓国創造という趣旨に合わせて韓国に留学に来ている在外同胞、インターネットで参加を申請した市民、北韓が故郷の代表らが特別に招待されました。与野党は今年の4337回目の「開天節」にちなんで論評を出し、国民統合と先進化の達成を強調しました。

・潘基文外交通商部長官は、1日、国連事務総長の候補に立候補する可能性があることを示唆したと、ロイター通信が2日、報道しました。ロイター通信との会見で潘基文長官は、「機会が与えられるのならば、韓国が国連の効率性と発展に奉仕できると思う。韓国は歴史的な背景から、先進国と開発途上国、民主国家と転換過程にある国々との間で橋渡しの役割を果たせのではないか」と述べ、国連事務総長への立候補の可能性を否定しませんでした。

・インドネシアのバリ島で1日起きた同時爆弾テロで、韓国人女性6人がけがをしましたが、このうち4人が、3日午前、仁川空港に戻って来ました。この4人は、軽いけがをしていることから簡単な治療を受けることになる見込みです。残りの2人は、現地で爆発でくい込んだ破片を取り除く手術を受けた女性と、この女性を看護しているもう1人の女性で、近く帰国することになっています。外交通商部は3日、 「現場に領事2人を派遣して確認した結果、韓国人の死者はおらず、けがをした6人以外に新たなけが人は確認されていない」としています。

・政府は2日、インドネシアのバリ島で1日起きた同時爆弾テロについて、外交通商部スポークスマンの声明を出し、「罪のない市民を対象に犯したテロによって多数の犠牲者が出たことを悲しく思う」として、今度の事件で被害を受けた死傷者やその家族に深い哀悼の意を表しました。

・インドネシア・バリ島の爆弾テロで、バリ島行きの観光客の予約キャンセルが相次いでいます。大韓航空によりますと、3日夜8時5分、仁川発バリ島のデンバサール行きの飛行機の場合、全席が予約済みでしたが、ほぼ半分の188席が予約を取り消しました。また釜山とバリ島を結ぶ初の航空便の就航が延期されました。インドネシア国籍のエアパラダイスは、バリ島の同時爆弾テロにともなって、釜山とバリ島との路線の就航式を取り消し、3日夕方7時40分に金海空港からバリ島に向かう予定だった第1便の運行を中止させました。

・政府は、北韓の金剛山観光にあたっている現代峨山の金潤圭副会長の不正秘密資金に南北協力基金が含まれていたかどうかについて本格的な確認作業に取り掛かりました。金潤圭副会長は、北韓との支払いにからんで会社の金、11億2000万ウォンを流用していたことが、現代グループの調べで分かり、さらに政府の南北協力基金を流用した疑いがかけられています。

・海外留学や研修の経費が爆発的に増えていますが、統計で現れる公式の留学経費以外に同伴家族の生活費などを含めた実際の留学・研修費用は、100億ドルにのぼる見通しです。韓国銀行の関係者は、「海外留学の費用の増加の勢いを鈍化させるには韓国国内での教育の水準を引き上げることが何よりも急を要する課題だが、短期間に解決される可能性は低いことから、留学・研修費用の支出の増加は当分の間、続くだろう」と話しています。

・復元工事が終わって1日記念式典が行われたソウルの清渓川を一目見ようと、土日の2日間に合わせて120万人が訪れたものとソウル市では推定しています。ソウル市によりますと、初日の1日は雨の中を午前10時から翌2日の午前3時までの間、58万人あまりが清渓川を訪れており、2日、日曜日も夜10時までに60万人ほどが来ていたものとみられ、2日間に120万人がここを訪れたということです。ソウル市は、予想以上に多くの市民が清渓川に足を運んでいて混雑していることから、なるべく午前中や平日を利用するように市民に呼びかけています。ところで、清渓川の川の両岸の道路は、1日から3日間、歩行者天国として開放していますが、初日の1日夜11時前、51歳の女性が橋の上から転落して死亡する事故があり、ソウル市は安全対策にも気を使っています。

・姜帝圭監督の戦争映画「太極旗をひるがえして」、日本では「ブラザーフット」が、1日閉幕した第50回アジア太平洋映画祭で最優秀作品賞と監督賞を受賞しました。またイ・ヨンチョル監督の「家族」で、警察官の父親を演じた主人公、チュ・ヒョンさんが、主演男優賞を贈られました。

・先月30日、ソウルの病院で死亡した北韓の元スパイで長期囚だったチョン・スンテクさん(84)の遺体が2日、北韓の家族に渡されました。政府は、2日夕方、板門店中立国監督委員会と軍事停戦委員会の間の軍事境界線でチョン・スンテクさんの遺体と遺品を北韓に住む長男に引き渡しました。2日午前、北韓側から、遺体を北の家族の元に返してほしいという要請があり、政府がこれを受け入れたことによるもので、このようなケースは、初めてのことです。

・統計庁のまとめによりますと、栄養失調による死者が去年は52人にのぼりました。このうち男性は24人、女性が28人でした。年代別には、40代が8人、50代7人、60代8人、70代3人、80代以上が20人で、大半は60代以上のお年寄りでした。統計庁によりますと、栄養失調で死亡したお年寄りのほとんどが独り暮らしのケースだということで、こうした人たちのケアが課題となっています。

・週休2日制が実施されてから週末に救急室を訪れる骨折患者が大きく増えています。ソウル江南にあるソウル三星医療院の応急医学科のチョン・ヨンコン教授によりますと、公企業と従業員1,000人以上の企業で週休2日制が導入された 去年7月以後、週末に救急室を訪れる骨折患者が23%増加したということです。チョン教授は、「週休2日制が実施されてから、平日の骨折患者は減ったのに対して、週末の骨折患者が次第に増えている。週末にインラインスケートや自転車、登山などを楽しむ人が増え骨折事故が増えているようだ」と話しています。

・市場調査専門会社「マーケティング・インサイト」が乗用車を持っている13万630人を対象に車のカラーを購入年度別に調査した結果、「白」は、2001年は28.5%と1位でしたが、今年は18.7%に過ぎず3位に落ちました。現在の車のカラーの1位は25.7%の銀色、2位は19.3%の黒でした。

・中国産輸入キムチの半分以上から鉛が検出されたことで、今年は冬の貯蔵キムチ付け「キムジャン」をする家庭が増える見込みです。インターネットショッピングモール「ロッテドットコム」が、先月28日から30日まで30代以上の主婦359人を対象にアンケートした結果によりますと、70.2%の主婦が今年はキムジャンをするつもりだと答えました。

・アメリカで活躍しているプロゴルファーの崔京周(チェ・ギョンジュ)選手が、3年ぶりにPGA=アメリカ男子プロゴルフツアーで優勝しました。崔京周選手は3日、アメリカ・ノースカロライナ州グリーンズボロのフォレストオークスゴルフ場で行われたクライスラー・クラシックで通算22アンダー266で優勝しました。崔京周選手は、2002年にPGAツアーで2回優勝して以来、3年間、優勝から遠ざかっていましたが、これで3度目の優秀を手にしました。崔選手は、賞金90万ドルを獲得し、今シーズンの賞金総額を170万ドルに伸ばすとともに、来年、さ来年のPGAツアー出場権を獲得し、7年連続でPGAツアーの正規メンバーとして活躍できることになりました。

・3日は、韓国の建国記念日「開天節」で祝日のため取り引きはありません。 先週金曜日の終値は、日本円100円が921ウォン8銭で、アメリカドル1ドルは1041ウォンでした。韓国株式市場も取り引きはありません。

・3日のソウルは曇り、午後3時の気温は、18度7分でした。4日も全国的に雲の多い一日になりそうです。4日の全国の朝の予想最低気温は、11度から18度、日中の最高気温は、20度から24度の予報です。

10月1日土曜日

・ソウル都心を東西に流れる清渓川を復元させる工事が完成し、1日、記念式典が行われました。清渓川は朝鮮王朝時代からソウルの街の中心を流れていましたが、人口の増加と水が汚れてきたことから、川にふたをして道路にし、さらにその上に高架道路が建設されました。ソウル市はおととし7月から2年3カ月に3900億ウォンをかけて高架道路などを撤去し、昔の川を復元させる工事を進めてきました。1日は川の両岸の道路が歩行者天国として開放され、大勢の市民が訪れる中を夕方6時から東亜日報前の清渓広場で盧武鉉大統領、李明博ソウル市長ら4000人が出席して記念式典が行われ、北韓の白頭山、済州島の漢孥山など全国の川や湖から採ってきた水が清渓川に流されました。その後、BoAなど人気歌手のお祝いの公演が繰り広げられました。復元された延長5.84キロの清渓川には流れに沿って両岸に市民の散策路や噴水が設けられ、周辺に150万本の樹木が植えられました。また朝鮮王朝時代の代表的な橋、広通橋や歩行者専用の新しい橋など22の橋がかかっています。

・清渓川はソウルの街を東西に流れる長さ10.84キロの川で、東側で北から流れてくる中浪川と合流して漢江に注ぎ込みます。朝鮮王朝時代には開く川と書く開川(ゲチョン)と呼ばわれていましたが、日本の植民地時代に今の清渓川に代わり、農地を失った人たちが付近に集まって生活するようになりました。しかし洪水による浸水や伝染病の発生を防ぐために川の一部にふたをする工事が断続的に行われ、独立後の1958年から77年にかけて本格的な工事が3期に分けて行われ、長さ5.6キロにわたってふたがされました。そして1971年にふたをした道路の上に高架道路が新設され、ソウル近代化の象徴となりました。周辺には工具や照明、履物、古本屋、ノミの市ができて、騒音と混雑の代名詞となり、90年代に入って高架道路の安全性も指摘されていました。しかし2002年に就任した李明博(イ・ミョンパク)ソウル市長が選挙公約を実行して清渓川復元工事に取りかかり、2003年7月から2年3カ月に工事費3900億ウォンをかけて5.84キロが復元されました。

・清渓川の復元には3900億ウォンがかかりましたが、最大で23兆7800億ウォンの直接・間接的な経済利益が生まれるとソウル市政開発研究院は予想しています。それによりますと、清渓川周辺の再開発対象地のうち開発の可能性が高い60万5000平方メートルを再開発した場合、ソウル市で14兆7000億ウォンなど、全国的には23兆7800億ウォンの生産・付加価値と、ソウルで24万4400人の雇用効果をもたらすものと予想されるということです。また清渓川が国内外の観光スポットとなり、清渓川を訪れる外国人観光客は年間200万人から300万人になり、周辺の飲食店や東大門市場などの商店街が活気を帯びるものとみられるとしています。

・盧武鉉大統領は、第57回国軍の日の1日、忠清南道鶏竜市の陸海空3軍本部の鶏竜台で行われた記念式典に出席して演説し、「国防改革によって韓国軍を近代的な精鋭の軍隊に発展させよう」と述べました。記念式典は、陸海空3軍兵士が整列する中を、盧武鉉大統領が車に乗って閲兵しました。このあと盧武鉉大統領は演説し、「最近発表した国防改革は韓国の自主国防の意思を盛り込んだものだ。この国防改革が成功すれば、韓国軍は近代的な精鋭の強い軍隊に発展する。また民主化で効率を高め、均衡の取れた陸海空3軍の発展によって、自らの力で韓半島の安全保障をになうことになると思う」と述べました。

・9月1カ月間の輸出が247億2000万ドルに達し、1カ月の輸出額としては史上最高となりました。産業資源部が1日まとめた9月の輸出入動向によりますと、9月の輸出は247億2000万ドルで去年の9月に比べて18%近く伸びて史上最高となりました。一方、輸入は226億5000万ドルで、原油価格の高騰で、原料・資材の輸入が全体の57%を占めて、輸入増加の原因となりましたが、輸出から輸入を差し引くと20億7000万ドルの黒字となりました。月別の輸出額が240億ドルを超えたのはこらが初めてです。

・ベルリン発連合ニュースです。IAEA=国際原子力機関は先月の6カ国協議の共同声明を歓迎するとともに、北韓に対してIAEAの核安全措置協定を履行することを求める決議を採択しました。

・南北が共同で設立した織物会社、平壌大麻紡織が1日、平壌市内の工場で記念式典を行い、これに出席する韓国人企業家170人がチャーター機で北韓入りしました。この南北合弁会社は韓国のアンドン大麻紡織と北韓のセビョル総会社が500万ドルずつを出し合って、平壌に設立したもので、韓国から紡織機88台を送り込んで工場を作りました。北韓では原料となる大麻の栽培と労働力を提供して、平壌に常駐する韓国人技術者とスタッフ10人の指導を受けて、来年3月からタオル、壁紙、靴下などを生産することにしています。

・北海道根室沖で、操業中のサンマ漁船に衝突して転覆させ、7人を死亡させたまま逃げたとみられるイスラエル船籍の大型コンテナ船が韓国の釜山港に一時入港し、ほかの船に衝突した跡があることが確認されました。この船はアメリカ西海岸からアジアに向かっていたイスラエル船籍の4万150トンのコンテナ船で、先月28日未明、事故のあった根室沖を通過し津軽海峡を通って、29日夕方、釜山港に入港しました。日本の海上保安庁からの依頼を受けた釜山海洋警察署が30夜、船長立会いのもとに調べたところ、左舷上部から7,8メートル下にほかの船と衝突した跡とみられる擦り傷が30メートルほど付いており、転覆した第3新生丸と同じ白い塗料も採取しました。また航海日誌のコピーも入手しました。しかし船長は衝突したという認識はないと話しており、この船は1日未明、釜山を出港して上海に向かいました。釜山海洋警察署は、これらの資料を日本に送っており、日本側はこれをもとにイスラエル船籍のコンテナ船が当て逃げしたという判断を固めれば、イスラエル政府に連絡をとって捜査を進めることにしています。

・韓国と日本の青少年映画祭が1日から4日までの4日間、ソウル大学路の劇場「ハイパーテク・ナダ」で始まりました。この映画祭は韓日国交正常化40周年記念事業の一つとして韓国のドンスン・アートセンターと日本の文化庁が共同主催で開いたもので、日本の文化庁が推薦する8本の日本の映画が上映されます。

・1日は土曜日のため為替レートの変動はありません。30日の日本の円100円は、921ウォン8銭で、前日に比べて11銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1,041ウォンでした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・1日のソウルは雨のち曇り、午後3時の気温は21度2分でした。30日から降り始めた雨はソウルで119ミリに達するなど、中部地方ではまとまった雨となりました。2日は全国的に高気圧のへりにあたり、雲が多く、済州島ではにわか雨、南海岸は一時雨となるでしょう。2日の全国の予想最低気温は14度から20度、日中の最高気温は20度から25度という予報です。

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