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6月30日木曜日

・韓国、北韓、アメリカ3カ国の政府高官が現地時間の30日、ニューヨークで開かれる討論会で、6カ国協議の再開について協議することになる見通しです。 ワシントンの消息筋によりますと、30日にニューヨークで開かれる全米外交政策協議会主催の韓半島問題討論会にアメリカから、国務省のデトラニー韓半島和平協議担当特使とフォスター韓国部長が、北韓からは、6カ国協議の次席代表、李根外務省米州局副局長と韓成烈次席大使が、韓国からは駐米韓国大使館の魏聖洛(ウィ・ソンラク)政務公使が出席する予定で、アメリカと北韓が個別に接触する可能性があるということです。この討論会は、非公式会合ではあるものの、去年6月に第3回会議が開かれて以来、中断したままになっている6カ国協議の政府関係者が揃うことから、協議再開に向けた転換点となるかどうかが注目されています。

・韓国鉄道公社の前身である鉄道庁がロシアの油田開発計画に多額の資金を投じて損失が出ている事件を調べるための特別検事法案が、30日の国会本会議で可決されました。この法案は、ハンナラ党、民主労働党、民主党、自民連の野党4党が共同で提出したもので、30日の本会議で、在籍議員264人のうち、賛成170、反対72、棄権22の賛成多数で可決されました。法案は、鉄道庁がロシア油田開発事業に参加した際、外部からの圧力を受けていないかどうかを究明するのが主な狙いで、盧武鉉大統領は、4月に「特別検事制の実施を積極的に検討するよう」指示していたことから、近く、6回目の特別検事制法を公布するものとみられています。捜査の結果、ハンナラ党の主張どおり、政権側の介入が確認された場合、与党ウリ党は大きな打撃を受けるとみられますが、反対に検察による捜査の結果と変わりがなければ、特別検事制を主導したハンナラ党は、世論の批判を受けるのは避けられない見通しです。

・アメリカのブッシュ大統領は、29日、大統領令に署名し、大量破壊兵器の開発や拡散にかかわっているとして、北韓やイラン、シリアの企業と、これらと取り引きのある銀行などのアメリカにある資産を凍結する制裁措置に踏み切りました。大統領令は、大量破壊兵器やミサイルの開発や拡散などにかかわっていると判断された企業などが制裁の対象となるとし、今回は、北韓の3つの企業や、イランの4つの企業や政府機関、それに、シリアの1つの研究機関を指定しました。そして、これらの企業や政府機関だけでなく、これらと取り引き関係にあるなど、支援していると判断された外国の銀行や企業についても、アメリカにある資産を凍結するなどの制裁措置に乗り出しました。今回の措置については、北韓の反発が予想され、今後6カ国協議の再開に影響を及ぼすかが注目されています。

・金大中前大統領の次男、金弘業(キム・ホンオプ)受刑者と、IOC=国際オリンピック委員会の前副会長、金雲竜受刑者が、30日、仮釈放されました。法務部は23日、「仮釈放審査委員会」を開いて、刑期の3分の1以上を服役した受刑者のうち、再犯の可能性など総合的に考慮して仮釈放の対象者709人を選びました。2人もその条件は満たしているものの、実際には刑期の3分の1を過ぎてすぐ仮釈放されるケースはほとんどなく、特恵疑惑が浮上しています。

・今年9月から来年12月まで適用される最低賃金が、今より9.2%引き上げられ、時給3,100ウォンと決まりました。これによって、1日の労働時間を8時間を基準にした場合、1日の最低賃金は、これまでの2万2,720ウォンから2万4,800ウォンに引き上げられます。週休2日制を取り入れている企業の最低賃金は、月64万7,900ウォンとなります。

・人間に代わって、家の掃除や防犯などを担当するロボットが、来年下半期にも100万ウォン台の値段で一般の家庭にも普及する見通しです。情報通信部は、29日、「IT基盤の知能型サービスロボットの開発中間報告」で、韓国のネットワークインフラの強みを生かした、「国民ロボット」の開発を進め、ロボットの常用化を推進する」と発表し、来年下半期にもロボットの頭脳がロボットの本体ではなく、ネットワーク上に連結させ、インターネットを通じて様々なプログラムを活用できるロボットを市販することになりました。情報通信部は一般市販に先立って、 今年10月にも郵便局に、郵便業務の案内や防犯業務を担当するロボットを設置し、テストサービスを行うことにしています。

・スイスの女性団体が29日、今年のノーベル平和賞候補として世界153の国と地域の女性運動家1000人を選びましたが、この中に韓国の女性運動家6人が挙げられていることが分かりました。スイスの民間団体の「2005年ノーベル平和賞を女性1000人に贈るための委員会」が29日発表した推薦状に、韓国からは「平和を作る女性の会」の李ヒョンスク代表、韓国駐留アメリカ軍兵士の犯罪断絶本部のチョン・ユジン事務局長、韓国女性労働者会協議会の李チョルスン代表、韓国従軍慰安婦対策協議会のシン・ヘス代表の6人が選ばれています。国と地域別にみますと、インドが91人でもっとも多く、次いで中国81人などの順で、日本からは6人が候補となっていますが、この中には在日韓国人で、従軍慰安婦の損害賠償などを日本政府に求めた、ソン・シンドさんも含まれています。

・北韓の平壌で28日開かれた、世界女子プロボクシング大会の北韓対アメリカの試合の前、アメリカの国歌が流れると、北韓の観客全員が起立するという前例のない場面がみられました。最近、北韓が7月末にも6カ国協議に復帰する意思を示したなどと伝えられる中だけに、注目を集めています。朝総連=在日本朝鮮人総連合会の機関紙の朝鮮新報によりますと、28日、平壌で開かれた世界女子プロボクシング大会のライトフライ級、北韓のチ・ウンスン選手とアメリカ選手の試合の前、アメリカの国歌が流れると、約1万3000人の観客が一斉に起立し、礼をつくしたということです。さらに北韓の司会者が選手を紹介する際も北韓の選手だけではなく、アメリカの選手にも声援の拍手を送っていたということです。

・韓国と日本の美術界の交流イベント「韓日文化交流展」が、6月30日から4日間、ソウルのCOEXで開かれます。これは韓日友情年の公式事業として、韓日友情年2005の日本側実行委員会と駐韓日本大使館が共同主催するもので、「1000年の友情のために」をテーマに、両国の美術専攻の大学生による作品展示会やデジタルアート展、パフォーマンスアート、そして観客向けのクイズなどが繰り広げられます。

・KBSテレビで毎週日曜日に放送されている「全国のど自慢大会」が、韓国の独立記念60周年を記念して、8月15日、東京の日比谷公会堂で録画放送されることになりました。応募対象は在日韓国人に限っており、8月7日、予選を行います。番組の司会は、1980年の番組開始後、88年から司会を務めているソンヘさん(77)で、ソン・デグァンさん、ソルンドさん、テジナさん、チャン・ユンジョンさんら韓国の人気トロット歌手のステージも繰り広げられます。この模様は韓国の旧暦のお盆で、国民の祝日の一つの秋夕の日の9月19日、KBS第1テレビで放送されます。

・韓国外換銀行が公示した30日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、930ウォン49銭で、前日に比べて、1ウォン82銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1025ウォン40銭で、前日に比べて、7銭のウォン高でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2037.16で、前日より11.38ポイント上昇しました。またこれまでの総合株価指数の終り値は、1008.16と、前日より9.08ポイント上昇しました。

・30日のソウルは曇り時々晴れ、午後3時の気温は30度ちょうどでした。7月1日は梅雨前線の影響で、ソウルと京畿道をはじめ、江原道と忠清道の一部では最高120ミリ以上の大雨となるでしょう。1日の朝の予想最低気温は、20度から24度、日中の最高気温は24度から29度という予報です。

6月29日水曜日

・今月19日に軍事境界線付近で起きた小銃乱射事件で、辞意を表明した国防部長官の留任を盧武鉉大統領が決めたことに対して、野党ハンナラ党が反発し、30日の国会は国防部長官の解任案をめぐって与野党が激しく対立する見通しです。尹光雄国防部長官の辞意表明について、盧武鉉大統領は28日、与党ウリ党の幹部らとの会合で、「政治的な責任より国防改革を効率的に進めることが重要だ」と述べて、尹光雄国防部長官の留任に理解を求めました。これを受けて、与党は27日野党ハンナラ党が国会に出した尹光雄国防部長官の解任案が否決になるよう、民主党、民主労働党、無所属議員らを説得して支持票を集めています。これに対して野党、ハンナラ党は、29日、盧武鉉大統領が国会議長と与野党の指導部を招待した昼食会をボイコットし、30日、国会の本会議で予定されている国防部長官の解任案を成立させたいとしています。ハンナラ党のガン・ゼソプ院内代表は28日の党内会議で「これまで軍内部でいろいろな問題が発生してきた。これまでの雰囲気を刷新し、安全保障についての信頼感を高めるためにも国防部長官の入れ替えが必要だ」と述べました。ウリ党もハンナラ党も議席数が国会の過半数に満たないことから、両党は民主党や民主労働党、無所属議員らを説得しており、30日の国会では国防部長官の解任案をめぐって与野党が激しく対立するのは避けられない見通しです。

・与党ウリ党と野党、民主労働党は29日、防衛事業庁を新設することで合意し、政府組織法改正案の国会での成立を目指していくことになりました。ウリ党の呉泳食(オ・ヨンシク)広報担当院内副代表は29日の会見で「民主労働党が示した防衛事業庁の新設は国防改革のために求められる課題で、ウリ党も受け入れることにした」と述べて、29日、防衛事業庁新設を盛り込んだ政府組織法改正案を国会に提出する方針を示しました。これについて、一部で出ている国防部長官の解任勧告案と防衛事業庁の新設要求との取り引きではないかという指摘については、否定しています。

・鄭東泳統一部長官は、先の金正日国防委員長との会談内容をアメリカ政府当局者に説明するために、29日、アメリカに向かいました。鄭東泳統一部長官は30日、アメリカ連邦議会のリチャード・ルーガー上院外交委員長と会うのをはじめ、7月1日にはチェイニー副大統領と会談する予定で、ライス国務長官との会談に向けても日程を調整しています。鄭東泳統一部長官はアメリカ政府当局者との会談で、今月17日、金正日国防委員長と行った会談や先週、ソウルで13カ月ぶりに再開された南北閣僚級会談の内容を説明することにしています。

・ところで、ロシアのインタファクス通信は28日、北韓が来月下旬に6カ国協議を再開する準備を始めたと報道しました。これは中国上海発の北韓外交筋の話として伝えたもので、「北韓の指導部は、来月下旬に6カ国協議を開催するかどうかを真剣に検討している」ということです。北韓がこのように一歩踏み込んだ姿勢を示しているのは、アメリカのブッシュ大統領が北韓の金正日国防委員長に対して、「圧制者」ではなく、「ミスター」という敬称をつけて、アメリカの政策に肯定的な変化がみられたことを北韓が評価したためと見られています。

・先週の南北閣僚級会談で合意した8月15日頃の離散家族のテレビ画面を通じた再会について、南北は29日、開城で技術者による話し合いを行いました。韓国はこれをもとに来月10日頃予定されている南北当局間の実務者接触でテレビ画面による再会を果たす離散家族の規模と具体的な時期、方法などについて北韓と協議する方針です。テレビ画面を通じた再会には、衛星通信を利用した方法と、光通信を利用した方法が有力ですが、韓国は開城工業団地への通信システム供給のために光ケーブル工事を進めていることから、システムが安定していて、衛星より費用も安い光通信を使った再会方法を検討している模様です。

・5月の経常収支が4月の赤字転落から再び黒字となりました。しかし旅行収支は史上最大の赤字となり、経常収支の年間黒字額の目標は下降修正される可能性が出てきました。韓国銀行が29日まとめた5月の国際収支動向によりますと、経常収支は、4月に外国人株式配当金の送金が集中して9億8000万ドルの赤字となったのが、5月は14億2000万ドルの黒字となりました。今年に入って経常収支は1月の38億7000万ドルだった黒字が減り続け、4月には赤字に転じていました。

・日本の天皇が28日、サイパンの韓国人戦没者の慰霊碑に参拝したことについて、潘基文外交通商部長官は29日の会見で、「これをきっかけに日本政府と政治家が過去を直視し、真の懺悔を行ってほしい」と述べました。潘基文外交通商部長官はまた「盧武鉉大統領は先の韓日首脳会談で、指導者の正しい歴史認識と青少年のための歴史教育の重要性を強調した。しかし首脳会談の後も日本の政界で適切でない発言と動きがみられており、非常に遺憾だ。戦争行為を美化するよりは、反省のきっかけにしてほしい」と述べました。

・6月29日は3年前に西の海、西海で南北の海軍による銃撃戦が起きて韓国海軍兵士6人が戦死した日です。海軍は29日、京畿道平澤市の海軍第2艦隊司令部で3周忌の追悼式を行い、遺族と尹光雄国防部長官、ラポート韓国駐留アメリカ軍司令官ら400人が出席しました。また盧武鉉大統領はメッセージを送り、「西の海で平和を定着させることこそ、犠牲者の志を受け継ぐもので、そのため政府は南北将官級会談と水産協力実務協議などを通じて西海での軍事的な衝突防止に向けて最善を尽くしたい」と述べました。

・イギリスの食品基準庁(FSA)が今月15日、韓国の食品メーカー、農心のラーメンと製菓20種類について輸入と販売禁止処分を出していたことが分かりました。イギリスの食品基準庁のインターネットのホームページによりますと、「農心の製品は放射線処理をした原料が含まれているが、包装紙にはそれが表記されていない。放射線処理した食品の安全性に問題はないが、そのような事実が包装紙に表記されていないうえ、認可された施設で行われていないため、輸入と販売禁止を取った」としています。これについて農心は「原料に放射線処理はしておらず、スチームで殺菌処理しているため、包装紙に表記する必要がない。真相調査に取りかかっており、結果をイギリス当局に送って、イギリス向け輸出を再開したい」と話しています。

・ソウル支庁前広場で、初めて北韓の映画が野外で一般上映されます。韓国のアカデミー賞にあたる大鐘賞映画祭の実行委員会は、来月1日夕方7時30分から市庁前広場で開かれる大鐘賞映画祭の開幕作として北韓の映画「血のついた略図」を上映すると29日、発表しました。これまで大鐘賞映画祭や釜山映画祭などの韓国の映画祭で北韓の映画が上映されたことはありましたが、野外で一般公開されるのは今回が初めてとなります。

・韓国外換銀行が公示した29日の為替レート、日本の円100円は、932ウォン31銭で、前日に比べて1ウォンのウォン高でした。アメリカドル1ドルは1,026ウォン10銭で、前日に比べて5ウォン10銭のウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2025.78で、前日より4.37ポイント上昇しました。またこれまでの総合株価指数の終り値は、999.34と、前日より4.34ポイント上昇しました。

・29日のソウルは雨のち曇り、午後3時の気温は23度1分、28日の降雨量は13.5ミリでした。30日は中部地方は曇りのち雨、南部地方は曇りとなるでしょう。30日の全国の予想最低気温は20度から25度、日中の最高気温は26度から32度と、所によっては蒸し暑い1日となる見通しです。

6月28日火曜日

・鄭東泳統一部長官が今月17日、平壌訪問で金正日国防委員長と会談した際に示した「重大な提案」の骨子は、大規模なエネルギーや食糧支援、経済特別区域の開発などを通じて北韓の経済をよみがえらす、いわゆる北韓版「マーシャルプラン」であることが27日、確認されました。与党や政府筋によりますと、鄭東泳長官は、北韓が6カ国協議に復帰することと核兵器を放棄することを前提に、国際的な協力を通じて北韓経済を根本的に回復させる提案をし、金正日国防委員長も肯定的な反応を示したということです。鄭長官は、北韓の経済開発最大のネックとなっているエネルギー問題の解決策として、▼北韓がジュネーブ合意を破って核開発を行ったためにアメリカが支援を中止した重油の支援再開、▼KEDO=韓半島エネルギー開発機構による北韓の軽水炉建設の再開、▼電力支援などを提案しました。鄭東泳統一部長官は、開城工業団地には韓国が電力を支援し、それ以外の地域にはロシアの余った電力を提供する案を示しました。これについては、去年9月、盧武鉉大統領とプチーン大統領との首脳会談の主要議題として取り上げられ、ロシアも余った電力の売却に関心を示したということです。

・国際原油価格が、史上初めて1バレル60ドルを超えました。アメリカ・ニューヨークの商業取引所での原油先物相場は、8月物は、先週末より70セント高の1バレル、60ドル54セントで取り引きを終えました。これは、1983年に原油先物取り引きが始まって以来の最高値です。政府は、原油高による経済への負担を減らすための対策作りに着手し、30日、李海?国務総理主催で開かれる国家エネルギー節約推進委員会に報告する予定です。

・韓国が、ハイニックスDラム半導体をめぐるアメリカとの通商紛争の2回戦で事実上、負けました。WTO=世界貿易機関の上級委員会は27日に発表した報告書で、ハイニックスに対するアメリカの相殺関税はWTO協定に違反するという韓国の訴えを退け、アメリカの「逆転勝訴」とする裁定を下しました。

・盧武鉉大統領は、国家情報院長候補の金昇圭法務部長官の後任に、与党ウリ党の千正倍前院内代表を、環境部長官に、去年4月の総選挙に大邱市中区南区から立候補して落選した李在庸前大邱南区庁長を任命しました。

・韓国民の10人のうち4人は、人権侵害が最も深刻な国家機関は、「軍隊」だと認識していることが分かりました。これは、政府の国家人権委員会が世論調査会社に依頼して今年1月から3月まで全国で15歳以上の男女と、人権市民団体の関係者合わせて1364人を対象に行った「国民人権意識調査」の結果、分かったものです。それによりますと、「人権侵害や差別が深刻な機関」について、一般国民は、いずれも刑務所や拘置所などの「拘禁施設」より「軍隊」の人権侵害の方が深刻だという認識を示しました。

・政府と与党ウリ党は、27日、政府与党連絡会議を開いて、現在、4万6000ウォンとなっている兵士の月給を来年から6万5000ウォンに39%引き上げ、さらに2007年までに8万ウォンに引き上げることを決めました。これとともに、兵舎の居室の広さが一人あたり5平方メートルと拘置所の一人部屋より狭いことから、現在、24人となっている一部屋の人数を小隊の4分の1の規模である分隊単位に減らすことにし、このための予算を来年は今年より300億ウォン多い5500億ウォン計上することになりました。

・移動通信会社は、個人の通信のやりとりの記録を、今年の8月から犯罪の捜査のために1年間保存することが義務づけられることになりました。それによりますと、携帯電話など移動通信と市外電話、国際電話の通話記録は今後、1年間保管し、市内電話やインターネットのログ記録はそれぞれ半年ずつ保管することを義務づけています。

・地下鉄の1号線から4号線を経営しているソウル地下鉄公社は、今年8月までに105の駅のすべてにCCTVの録画装置を設置することになりました。現在、地下鉄構内のCCTVと、乗下車監視用のカメラには、録画装置が設置されていないため地下鉄ホームでの飛び降り自殺などの事故が起きた際、正確な原因の把握が困難であることから、ソウル地下鉄公社は、今後、事故原因の究明に役立つのではないかと話しています。

・中国で留学している外国人5人のうち2人は、韓国人であることが分かりました。中国の教育省がまとめたところによりますと、去年末の時点で、中国に留学している外国人は、178カ国からのおよそ11万人で、このうち39.3%にあたる4万3600人が韓国人でした。韓国人の次に多いのは、日本人、アメリカ人、ベトナム人の順となっています。

・韓国の乗用車の平均車齢は、去年よりさらに延びて6.8年と7年近くになりました。韓国自動車工業協会が28日発表したところによりますと、5月末までに登録されている乗用車1080万台の平均車齢は6.8年と、去年の同じ時期より0.6年長くなりました。

・韓国では、去年7月1日から従業員1000人以上の会社で週休2日制を導入していますが、TV視聴率調査会社が、この一年間のTVの視聴形態を分析した結果、地上波TVの場合、週末の視聴率が下がっていることが確認されました。特に、金曜日の午後5時から深夜にかけての視聴率が3.1%も下がったほか、土曜日の正午から午後5時までの間も、2.7%から2.8%下がっています。職業別には、事務職、サービス職、主婦がTV離れしており、週休2日制の影響を受けているのではないかと分析されています。

・ヨン様こと、俳優のペ・ヨンジュンさんが、今年9月、韓国と日本で同時公開される韓国映画「外出」、日本名「四月の雪」のPRのため、8月に日本を訪問します。

・1980年代半ばに人気を集めた男性デュオ「都会の子どもたち」のメンバー、金チャンナムさんが27日、肝臓ガンのため自宅で亡くなりました。48歳でした。

・韓国外換銀行が公示した28日午後3時の為替レート、日本の円100円が931ウォン31銭で、前日より5ウォン6銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1021ウォンと、前日より8ウォン70銭のウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2021.41で、前日より8.65ポイント上昇しました。またこれまでの韓国株式市場の総合株価指数は、994.74と、前日より3.63ポイント上昇しました。

・28日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、27度5分でした。29日は、再び梅雨前線が北上して全国的に雲が多く、一時雨が降るでしょう。29日の全国の朝の予想最低気温は、19度から25度、日中の最高気温は、23度から30度の予報となっています。

6月27日月曜日

・鄭東泳統一部長官は、27日、国会の統一外交通商委員会に出席して、8月に予定されている第6回赤十字会談で、北韓軍の捕虜となっている元韓国軍兵士や、北韓に拉致された漁民の問題などについて北韓と本格的な協議を始める計画を明らかにしました。鄭長官はまた、「次の第11回離散家族再会の行事や面会所の設置などを通じて、離散家族問題の解決を制度化したい。先の南北閣僚級会談で北韓と合意したテレビ画面を通じた再会事業を8月中に行うために29日に、開城で南北技術者同士の実務者接触が予定されている」と述べました。

・鄭東泳統一部長官が、29日から5日間、アメリカを訪問します。統一部によりますと、鄭東泳統一部長官は、29日から5日間、アメリカを訪問し、アメリカ政府や議会関係者らと会って先に金正日国防委員長と会談した結果や、13カ月ぶりにソウルで行われた第15回南北閣僚級会談の成果をもとに、韓国政府の立場を説明する予定だと明らかにしました。

・北韓が肥料15万トンを追加要請してきたことから、政府はこれを受け入れ、とりあえず5000トンを27日、南海岸の麗水(ヨス)港から北韓の西海岸、南浦(ナンポ)港に向けて送り出しました。統一部は、北韓の朝鮮赤十字会が今月18日、大韓赤十字社あてに送ってきた電話通知文で、肥料の追加支援を要請したのに続いて、北韓を訪れている大韓赤十字社の韓完相総裁やソウルで4日間開かれた南北閣僚級会談でも重ねて肥料支援を要請してきたことから、北韓住民の食糧難を和らげるために追加支援を行うことにしたとしています。

・ハンナラ党の朴槿恵代表は、27日、ソウル外信記者クラブで会見し、北韓に対する支援について言及し、「人道的見地から北韓に食糧や肥料など支援するものは支援し、そのうえで、韓国政府も北韓に対して人道的な答礼を要求する十分な資格がある」と述べました。朴槿恵代表は、「韓米首脳会談や南北対話が再開されたいま、政府に要求したいことは、北韓政策の透明性である」として、実効性のある北韓政策の推進のため超党派的な協議を経て透明に推進し、国民の共感帯を得るべきだと強調しました。

・野党ハンナラ党は、27日、尹光雄国防部長官の解任案を国会に提出するとともに、青瓦台や盧武鉉大統領が、尹長官を留任させようとしているとして非難し、政権に対する攻勢を強めています。

・9歳の男の子を含む北韓住民の一家3人が、26日朝、小舟をこいで西海の北方限界線を越え韓国に亡命してきました。小舟による西海からの亡命は、17日に続いて2度目です。これとは別に、海軍は、26日正午前に、誤って西海の北方限界線を南に越えてきた北韓漁船1隻をペクリョン島付近の海上で発見しましたが、人道主義の見地から航海羅針盤を持たせて北韓側海域に送り返しました。

・6カ国協議のアメリカ首席代表に任命されたヒル前韓国駐在アメリカ大使の後任に、30年近く職業外交官を務めてきた大物のベルシュボイ・ロシア駐在大使が内定したことが分かりました。ベルシュボイ氏が韓国駐在アメリカ大使に内定したことについてワシントンの政界では、「アメリカの外交政策の中心であるヨーロッパの軸であるNATO大使を務めた人物が韓国駐在アメリカ大使に内定したことは、かなり破格の人事だ」と話しているということで、ブッシュ政権が大物大使を韓国大使に起用した背景が注目されています。

・最新型の駆逐艦などで構成された韓国海軍の練習艦隊が26日、イギリス南部のポーツマス港に入港し、盛大な歓迎を受けました。入港したのは、2002年に韓国で建造し就役した最新型駆逐艦の「忠武公李スン臣」号4400トンなどの艦隊です。練習艦隊は7月1日に出港するまでの間に、イギリスのトラファルガー海戦勝利200年を記念する国際観艦式などに参加します。

・法務部は、今月30日、金大中前大統領の次男、金弘業(キム・ホンオプ)受刑者と、IOC=国際オリンピック委員会の前副会長、金雲竜受刑者を仮釈放すると、27日明らかにしました。法務部によりますと、23日に、「仮釈放審査委員会」を開いて、刑期の3分の1以上を服役した受刑者のうち、再犯の可能性など総合的に考慮して仮釈放の対象者709人を選んだということです。

・韓国では、来月1日から従業員300人以上の事業場でも週休2日制が実施されますが、これを受けて大韓航空は、週末を利用して日本旅行に出かける観光客のために今月30日から来月21日までの4週間、仁川と関西空港との間に深夜のチャーター便を運航することになりました。チャーター機は、毎週土曜日の午前4時20分に仁川空港を出発して午前6時に関西空港に到着し、日曜日の夕方9時50分に関西空港を出て、夜11時40分に仁川空港に戻ってきます。

・韓国という単語で真っ先に思い浮かぶものは何かについて、日本、中国、アメリカ3カ国のオピニオンリーダーを対象にアンケートした結果、アメリカのオピニオンリーダーは、60.5%が「韓国戦争」を、日本は92%が「キムチ」を、中国も70%が「キムチ」を連想していることが明らかになりました。

・韓国の公共図書館は全国に480ありますが、これは口10万人あたり1カ所の割合にとどまっています。公共図書館は、イギリスの場合、人口1万2000人あたりにひとつ、アメリカは3万人にひとつ、日本は4万8000人にひとつとなっていることを考えますと、韓国は公共図書館が少なすぎる現状です。このため国立中央図書館は、公共図書館が2011年までに人口6万人にひとつの割合となるよう新たに270の公共図書館を建設する計画です。

・アメリカの女子プロゴルフツアーで活躍している韓国の金チュヨン選手(22)が、初出場のUS女子オープン大会で優勝し、韓国人選手としては、LPGAツアーメジャー大会で3人目の優勝者となりました。

・日本で活躍している韓国の女子プロゴルファー、具倫希選手が、日本女子プロゴルフツアーで初優勝しました。具倫希選手は、兵庫県のウォーターヒルズゴルフ場で行われた日本女子プロゴルフツアープロミスレディス最終日の26日、通算15アンダー201で2位の表純子選手を1打差で抑えて優勝しました。

・気象庁は、26日、韓国全土に梅雨入り宣言をしました。気象庁によりますと、今年の梅雨入りは例年より2−3日遅かったということで、7月下旬までの1カ月間続くということです。梅雨の間の降雨量は、平年並みの200ミリから450ミリ程度になると予想しています。

・韓国外換銀行が公示した27日午後3時の為替レート、日本の円100円は、926ウォン25銭で、先週金曜日に比べて、2ウォン52銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1012ウォン30銭で、先週金曜日に比べて20銭のウォン高でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2012.76で、先週金曜日より21.27ポイント下落しました。またこれまでの韓国株式市場の総合株価指数の終り値は、991.11と、先週金曜日より11.32ポイント下落しました。

・27日のソウルは雨、午後3時の気温は、23度2分でした。26日午後から27日午後3時までのソウルの降雨量は、132.5ミリに達しました。28日も引き続き梅雨前線の影響で、南部地方と済州島は雲が多く雨が降るでしょう。中部地方は雲が広がる見込みです。28日の全国の朝の予想最低気温は、19度から24度、日中の最高気温は25度から31度の予報となっています。

6月25日土曜日

・6月25日は、北韓が侵入して起きた韓国戦争から55年目にあたります。これを記念する行事が25日午前11時から、ソウルのチャンチュン体育館で朴維徹報勲処長や、政府、政界関係者、参戦兵士、そして同盟国の6.25参戦兵士83人ら合わせて5000人が出席して開かれました。この席で朴維徹報勲処長は、「国民みんなが備えあれば憂いなしの精神で確固とした安全保障の意識を持って自らを守っていける能力を育むことに力を合わせなければならない」と強調しました。

・韓国民の3人のうち1人は、韓国戦争が何年に起きたのか、正確に知らないことが世論調査で、明らかになりました。中央日報が20日、全国の満18歳以上の男女767人を対象に調査したところ、6.25韓国戦争がぼっ発した年を、「1950年」と正確に答えた人は66%に過ぎず、特に20代では、48%と半数以下でした。また「再び6.25のような戦争が起こる可能性があるか」という質問には、「ない」56%、「ある」42%と、北韓の核問題が浮上している現状でも半数以上の人は戦争が起る可能性はないと考えていることが分かりました。

・19日、前線兵舎での小銃乱射事件で死亡した兵士8人の合同葬が、25日午前8時から、京畿道城南市の国軍首都総合病院体育館で陸軍第28師団の師団葬として行われました。合同葬には、遺族のほかに、尹光雄国防部長官、韓国駐留アメリカ軍のラポート司令官ら軍関係者と政界関係者が多数出席しました。合同葬のあと、兵士らの遺体は、城南市立火葬場で火葬にされたあと、大田国立墓地に葬られます。

・盧武鉉大統領は、25日、この兵士8人の合同葬に、權鎭鎬国家安全保障補佐官を送り、兵士らのめい福を祈るとともに、遺族に哀悼と弔意を表しました。

・現在、満20歳以上となっている選挙年齢を満19歳以上に引き下げるとともに、投票日に投票ができない有権者は誰でも事前申告さえすれば、不在者投票ができることになる見込みです。また1991年に地方自治制が復活して以来、初めて、基礎自治体である大都市の区議会議員、市議会議員、郡議会議員に対しても報酬が支払われることになり、またこれらの選挙でも政党の比例代表制が適用される見通しです。また地方選挙に限って、永住権を持つ(F5ビザ)長期滞在の外国人にも選挙権を与えることにしました。

・潘基文外交通商部長官は、24日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のラマラを訪れ、アッバス自治政府議長や、キドワ外相らと会談し、韓半島や中東情勢全般について意見交換しました。韓国の外交通商部長官がパレスチナを訪問したのは潘基文長官が初めてです。

・青瓦台は、国会での人事聴聞会を控えた国家情報院長候補の金昇圭(キム・スンギュ)法務部長官が24日、盧武鉉大統領に辞表を提出したことから、後任の人選に着手し、来週中にも後任の長官を発表する方針ですが、いまのところ、与党ウリ党の千正倍院内代表が有力視されています。

・北韓が、13カ月ぶりにソウルで開かれた先の南北閣僚級会談で韓国側にコメ50万トンの借款を要請していたことが分かりました。統一部の関係者は、24日、「北韓が今回の閣僚級会談で要請したコメの借款規模は50万トンである。歴史的な南北首脳会談が実現した2000年にも韓国は北韓に対して50万トンのコメの借款を提供している」と述べました。

・ソウル、京畿道、仁川市など首都圏にある346の公共機関のうち、176の機関を地方に移転させる問題で、大型公共機関が移ってこない釜山市、大邱市、全羅南道が強く反発し、計画の白紙化を求めていますが、一部の公営企業も、「政府の移転計画は、産業の特性を無視した決定だ」として反発し、京畿道、仁川市など首都圏の自治体も逆差別論を主張して、不満を表しています。こうした中で、政府は、首都圏の空洞化を防ことをねらった「首都圏発展計画」を28日に、発表する予定です。

・地方への移転が決まった首都圏にある公共企業が、本社売却の検討作業に入りました。韓国電力、韓国土地公社、住宅公社など地方への移転が決まった176の公共企業は、2007年までに本社の建物と敷地を売却するように命じた政府の指針によって、ソウルと首都圏にある本社ビルの売却と、今後活用するかどうかについての検討作業を行っています。

・大韓民国でも、北韓でもない「朝鮮」籍を持つ在日韓国人が7万人にのぼっていることが分かりました。これは、日本の左派週刊誌「週間金曜日」の金ヒャンチョン記者が24日、韓国のインターネット新聞「オーマイニュース」が主催した「世界市民記者フォーラム」で発表したものです。金記者は、このフォーラムで、「韓日併合条約によって日本国籍で暮らしていた在日韓国人が、そのあと大韓民国政府樹立前の1947年、日本の外国人登録令によって、外国人となり、「朝鮮」と表記されたためにその後、韓国もしくは北韓の国籍を新たに申請していない人は、いまでも大韓民国でも、北韓でもない「朝鮮」籍のまま日本で暮らしている」と述べました。

・韓国では、去年7月1日から、従業員1000人以上の企業や金融機関、公共企業で週休2日制を導入していますが、この一年間に国民の生活パターンが大きく変わっていることが分かりました。週休2日制による最も大きな変化は、家族と過ごす時間が増えたことです。また木曜日は会社の同僚とお酒を飲み、金曜日の夜は、家族と外食したあと家族みんなで夜遅い時間に買い物をするパターンが多くなっています。

・蔚山現代ホランイから今年3月にJリーグの柏レイソルに移籍した崔成国選手(22)が、8月にKリーグに戻ってくる予定です。

・日中の最高気温が30度を上回り、夜の最低気温が25度を上回る熱帯夜が続いていることから、西海岸や南海岸の海水浴場が予定より一週間早く、海開きを始めました。

・25日は、土曜日のため取り引きはありません。前日24日の終値は、日本円100円が、 928ウォン77銭で、アメリカドル1ドルは 1012ウォン50銭でした。韓国株式市場も取り引きはありません。

・25日のソウルは晴れ、午後2時の気温は、28度3分でした。26日は、梅雨前線の影響を受けて全国的に雲が多く、南西地域から雨となるでしょう。27日月曜日はまとまった雨が降る見込みです。26日の全国の朝の予想最低気温は、21度から25度、日中の最高気温は、25度から30度の予報です。

6月24日金曜日

・政府は、最大の公営企業である韓国電力を光州に移転させるなど、176にのぼる政府関連機関の地方移転計画を、24日、閣議で決め、発表しました。これは国土の均衡ある発展のために、今、ソウルとその周辺、大田に集中している政府関連機関を地方に分散させるもので、2年間かけて移転先の調整を進めてきました。その結果、済州島に予定してあった統一教育院の移転先が棚上げとなり、予定より一つ少ない176の機関の移転先が決まりました。それによりますと、韓国電力は、子会社の韓国電力KDN、韓国電力取引所とともに光州市に移転します。また韓国土地公社は慶尚北道に、住宅公社は慶尚南道に移転が決まりました。このほか、ガス公社は大邱市に、農業基盤公社は全羅南道に移転します。この結果、地域別の移転機関の数は、江原道13、忠清北道12、全羅北道13、全羅南道15、光州市3、済州島9、大邱市12、慶尚北道13、慶尚南道12、蔚山市11、釜山市12、そして残りが忠清南道となりました。政府は、遅くとも2007年から工事に取り掛かり、2012年までにはこれらの移転を完了させる計画です。これが実現しますと、首都圏の人口は70万人から80万人減ると予想され、首都圏の不動産価格にも影響が出ることが考えられます。

・政府が24日発表した176の公共機関の地方への移転計画について、大型公共機関の移転が実現しなかった釜山市、大邱市、全羅南道が強く反発し、計画の白紙化を求めています。

・与党ウリ党は、公共機関の地方移転計画のけ発表を受けて対策作りに着手しました。ウリ党の文喜相(ムン・ヒサン)議長は、24日、党の常任中央委員会で、「公共機関の移転計画が合理的な基準と、市・道別の特徴に合わせてうまく配分された」と評価するとともに、国家発展にぜひとも必要な措置であるとして国民に理解を求めました。一方、野党のハンナラ党、民主労働党、民主党の3党はともに「原則を持たない政府による一方的な判断であり、地域間のかっ藤と分裂をもたらし、国家競争力を落とす無理な政策だ」として強く批判しています。

・ソウルで開かれていた南北閣僚級会談で、南北は8月26日に金剛山で離散家族の再会を行うなど12項目について合意しましたが、北韓の核兵器開発をめぐる6カ国協議については、7月中に開くことについての確約は得られませんでした。21日からソウルで開かれていた13カ月ぶりの第15回南北閣僚級会談は、23日、最終日を迎え、代表接触を繰り返して、共同合意文の作成作業をしました。それによりますと、▼韓半島の非核化を最終目標とすることで一致し、雰囲気が整えられれば核問題を対話を通じて平和的方法で解決するための実質的な措置をとる▼中断していた南北離散家族の11回目の再会行事を、8月26日に北韓の金剛山で行う▼新たにテレビ画面を通じた再会事業を8月中に始める▼金剛山に再会事業のための面会所の建設を8月から始める▼8月15日の日本からの解放記念日に韓国で開く記念式典に北韓が政府代表団を送る▼北側の民間の船の済州島海域の通過に合意し、実務問題を協議で解決する▼大韓帝国の外交権を奪った1905年の第2次韓日協約の無効を確認し、日本からの北関大捷碑返還のための措置を取るなどとしています。

・アメリカ・ホワイトハウスのマクラレン・スポークスマンは、23日、北韓は6カ国協議を早期再開するため、条件なしで6カ国協議の日程を組まなければならないと述べました。

・またアメリカ国務省のエレリ副報道官は、23日の定例ブリーフィングで、「北韓への食糧支援のためWFP=国連の世界食糧計画が世界各国に要請した食糧は24万トンだが、このうちアメリカが支援することにしたのは、去年と同じ水準の5万トンだ。しかしこれは北韓への食糧の追加支援を排除するものではない」として、さらなる援助を行う意思のあることをほのめかしました。

・与野党は、新任の国家情報院長と憲法裁判所の裁判官に対する人事聴聞会の手続きのため今月30日までとなっている臨時国会の会期を来月7日まで一週間延長することになりました。

・就職を準備している失業者が、先月5月に50万人近くに達し、統計を取り始めた2003年1月以降で、最高となりました。これは5月の失業者の60.2%にあたります。

・韓国の研究チームが、超大型ブラックホール天体である「Quasar」を韓国で初めて発見しました。「Quasar」とは、現在観測できる中で最も遠い場所にある天体で、ブラックホールに物質が吸い込まれる際に出すエネルギーのため大変明るい光を放っています。ソウル大学天文学科の研究チームは、今年1月、慶尚北道ヨンチョンにあるボヒョン山天文台の望遠鏡で韓国で初めて「Quasar」の発見に成功し、今月20日、国際学会で発表しました。

・済州島観光協会の李キルヒョン会長が、24日、韓国と日本の経済交流と友好親善に寄与したことが認められて、日本政府から「旭日中綬章」を受けました。

・韓国外換銀行は、来月4日から韓国に滞在する外国人専用のクレジットカードを発行する予定です。

・韓国で活躍している日本人女性タレントのユミン(笛木裕子)さんが、24日、法務部ソウル出入国事務所の名誉広報委員に委嘱され、24日、案内カウンターで窓口案内と滞在許可申請書の作成案内などのボランティア活動を行いました。

・韓国外換銀行が公示した24日午後3時の為替レート、日本の円100円が928ウォン77銭で、前日より94銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1012ウォン50銭と、前日より1ウォン90銭のウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2034.03で、前日より24.41ポイント下落しました。またこれまでの韓国株式市場の総合株価指数は、1002.43と、前日より8.37ポイント下落しました。

・24日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、32度でした。25日も引き続き、全国的に30度を上回る蒸し暑い日が続く見込みです。25日の全国の朝の予想最低気温は、20度から26度、日中の最高気温は、27度から35度の予報となっています。

6月23日木曜日

・ソウルで開かれていた南北閣僚級会談で、南北は8月26日に金剛山で離散家族の再会を行うなど12項目について合意しましたが、北韓の核兵器開発をめぐる6カ国協議については、7月中に開くことについての確約は得られませんでした。21日からソウルで開かれていた13カ月ぶりの第15回南北閣僚級会談は、23日、最終日を迎え、代表接触を繰り返して、共同合意文の作成作業をしました。そして夕方5時から北韓の権虎雄(クォン・ホウン)内閣責任参事ら5人は、青瓦台に盧武鉉大統領を表敬訪問しました。この後、合意文の発表が予定より3時間遅れて、夜9時過ぎに行われました。それによりますと、▼韓半島の非核化を最終目標とすることで一致し、雰囲気が整えられれば核問題を対話を通じて平和的方法で解決するための実質的な措置をとる▼中断していた南北離散家族の11回目の再会行事を、8月26日に北韓の金剛山で行うこと▼新たにテレビ画面を通じた再会事業を8月中に始めること▼金剛山に再会事業のための面会所の建設を8月から始める▼8月15日の日本からの解放記念日に韓国で開く記念式典に北韓が政府代表団を送る▼北側の民間の船の済州島海域の通過に合意し、実務問題を協議で解決することにする▼大韓帝国の外交権を奪った1905年の第2次韓日協約の無効を確認した、としています。このほか合意された分野ごとの協議日程は、▼次の閣僚級会談を今年9月に北韓の白頭山で行い、その次に12月中に韓国で行う▼南北国防長官会談も今年中に白頭山で開く▼南北赤十字会談をを8月中に開く▼南北経済協力推進委員会を来月9日から12日まで、ソウルで開く▼水産協力会議や農業協力会議をそれぞれ来月中に開くなどとなっています。しかし北韓の核兵器開発をめぐる6カ国協議については、7月中に開くことについての確約は得られませんでした。今回、このように南北が合意できたのは、先の鄭東泳統一部長官と金正日国防委員長との会談で、大枠の合意ができていて、韓国側代表がその当事者である鄭東泳統一部長官であったことが背景として挙げられ、会談はこれまでになく和気あいあいの空気で進められました。北側の代表団は24日、 仁川空港から高麗航空機で北韓に帰りました。

・北韓の金正日国防委員長が、2年半前に、ブッシュ大統領に親書を送り、「安全の保証」と引き換えに核開発問題の解決を提案していたことが明らかになりました。これは、グレッグ元韓国駐在アメリカ大使が「ワシントン・ポスト」紙に寄稿して明らかにしたものです。それによりますと、グレッグ元大使は、北韓が濃縮ウランによる核開発計画を認めた直後の2002年11月に平壌を訪れた際、ブッシュ大統領あての金国防委員長の親書を託されたということです。この親書で金正日国防委員長は、「アメリカが北韓の主権を認め、侵略しないことを保証すれば、核開発問題を解決できる」と提案していたということです。

・北韓が6カ国協議への復帰のためにはアメリカが北韓を尊重する姿勢を見せなければならないと主張している中で、アメリカのライス国務長官は、22日、北韓に対する刺激的な発言の自制を求める韓国政府の立場に理解を示し、「格別に留意する」と述べました。

・アメリカ政府は、北韓に対し、人道的な配慮として5万トンの食糧支援を実施すると発表しました。アメリカ国務省のエレリ副報道官は、22日の記者会見で、「アメリカは、WFP=世界食糧計画の求めに応じて、5万トンの支援を行う」と述べ、今年も食糧支援を実施することを発表しました。また、エレリ副報道官は、今回の決定は政治的な判断ではなく、あくまでも北韓の食糧事情を考慮した人道的な決定であることを強調しました。

・兵士による小銃乱射事件の責任を取って、22日辞意を表明した尹光雄国防部長官について、盧武鉉大統領は、辞表の受理を保留することにしました。青瓦台の金 晩洙報道官は、22日の会見で、「事件の収拾が重要であるため、辞表の受理は時間をおいて検討することにした」と述べ、事件解明の推移を見守ったうえで、辞任の可否を最終決定する方針とみられます。これに対して野党ハンナラ党は、来週、尹光雄国防部長官の解任決議案を国会に提出することにしています。

・政府の女性部が、23日から女性家族部と名称を変えました。23日は午前中に、世宗路政府庁舎8階で新しい看板の取り付け式が行われ、チャン・ハジン女性家族部長官が、映画「家族」や「マラソン」に出演した俳優たちに囲まれながら看板を取り付けました。チャン・ハジン長官は、「今年を「家族政策元年」と位置づけて、良い家庭を作るための政策作りに努めます。男女平等の定着も促進します」と抱負を語っていました。

・政府は韓国電力の本社を光州市に移転させることになりました。政府は首都圏にある177の公共機関の地方への移転計画をまとめ、24日にも発表する予定です。それによりますと、韓国最大の公営企業である韓国電力は、子会社の韓国電力KDN、韓国電力取引所とともに当初の予定どおり光州市に移転させます。また、韓国土地公社は全羅北道に、韓国道路公社は慶尚南道に移転させる方針です。

・ソウル南側の交通混雑を緩和するための新しい地下鉄、新盆唐(プンダン)線の起工式が、23日、 秋秉直(チュ・ピョンジク)建設交通部長官らが出席して、京畿道城南市盆唐区亭子で行われました。新盆唐線は、国鉄盆唐線の亭子駅と2号線の江南駅の間を、これから建設される板橋ニュータウンを通る、延長18.5キロの新線で、民間の会社が1兆1,809億ウォンをかけて、2010年初めに開通させる予定です。電車は6両編成で、朝夕のラッシュアワーは5分間隔、昼間は8分間隔で運転される予定で、完成すれば、国鉄盆唐線の混雑が緩和されます。

・先月5月、韓国を訪れた日本人観光客の数が減少に転じたことが分かりました。韓国観光公社によりますと、先月5月に韓国を訪れた日本人の数は、合わせて16万8000人で、前の月より11%減っており、去年の同じ期間よりも9.4%減っています。

・韓国外換銀行が公示した23日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、929ウォン71銭で、前日に比べて、76銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1010ウォン60銭で、前日に比べて、30銭のウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2058.44で、前日より16.27ポイント上昇しました。またこれまでの総合株価指数の終り値は、1010.8と、前日より8.65ポイント上昇しました。

・23日のソウルは晴れ、午後3時の気温は30度3分でした。24日も全国的に暑い日が続き、最高35度まで上がる所もあるでしょう。24日の朝の予想最低気温は、20度から25度、日中の最高気温は28度から35度という予報です。

6月22日水曜日

・ソウルでの南北閣僚級会談は22日から全体会議に入り、先週行われた鄭東泳統一部長官と金正日国防委員長との合意内容についての具体策の協議を始めました。韓国は離散家族の再会と京義線連結について協議するために、来月、南北赤十字会談と経済協力推進委員会の会議を再開することを提案したものとみられています。韓国はこの赤十字会談を通じて、離散家族の再会だけでなく、北韓に拉致された人や韓国軍捕虜の送還についても協議することを申し入れたものとみられ、北韓の反応が注目されます。政府はこれまで南北閣僚級会談と赤十字会談などを通じて、北韓に拉致された人や韓国軍捕虜の送還に向けて北韓を説得してきましたが、北韓は拉致された人と韓国軍捕虜の存在そのものを否定してきたため、韓国政府はその対象者を離散家族再会者名簿に入れて生死を確認したり、再会を進めてきました。北韓代表団は22日午後は会談を少し休んで、京畿道南陽州市にある映画の総合撮影所を見学する予定です。

・大韓赤十字社のハン・ワンサン総裁は21日、韓国入りした北韓の閣僚級会談の代表団を乗せてきた高麗航空のチャーター機で北韓入りし、北韓の赤十字関係者と協議をしています。ハン・ワンサン総裁は今回の訪問で ▼離散家族の再会事業の進め方、▼金剛山に離散家族の常設面会所を設置すること、▼そして大韓赤十字社創立100周年を記念して、今年11月にソウルで開かれる国際赤十字社連盟総会の際に南北が共同行事を行うことなどについて意見を交わしています。

・中国を訪問している李海?国務総理は21日、人民大会堂で温家宝首相と会談し、北韓の6カ国協議への早期復帰に向けて共同で努力していくことになりました。両国首相はおよそ1時間20分にわたって会談し、先の鄭東泳統一部長官と金正日国防委員長との平壌での会談の結果を評価し、北韓の核問題について今後も歩調を合わせていくことになりました。また国連安保理の改革について両国の首相は、安保理改革の必要性には共感を示しましたが、安保理の常任理事国の拡大を進めている日本、ドイツ、インド、ブラジルの常任理事国入りには反対することで意見をともにしました。

・潘基文外交通商部長官は最近、アメリカ政府の関係者が再び北韓を「圧政の前哨基地」と発言したことについて、南北和解の雰囲気にプラスにならないとして、遺憾の意を示しました。アメリカ国務省のポーラ・ドブリアンスキー次官は、20日、ワシントンで開かれたハドソン研究所主催のセミナーで、「北韓はミャンマー、ジンバブエ、キューバと並ぶ圧政の前哨基地だ」と述べました。これについて潘基文外交通商部長官は21日、ベルギーで開かれるイラク再建国際会議に出席する前に仁川空港で会見し、「このほど、北韓が1カ月だけでもアメリカが“圧政”といった表現を自制してほしいと述べたのは、北韓なりに大義名分を作るためで、金正日国防委員長が鄭東泳統一部長官と会談した席で、7月にも6カ国協議に復帰することを表明した。また21日からは南北閣僚級会談が開かれており、 南北和解の雰囲気が作られている。このような雰囲気を生かしていくには6カ国協議参加国の細心な配慮が必要で、不必要な言動は慎むことが望ましい」と強調しました。

・京畿道漣川郡にある中部前線の陸軍部隊の兵舎で19日未明、一等兵が、兵士らの眠っている部屋に手りゅう弾を投げ、小銃を乱射した事件は、その後の調べでけが人がさらに2人増えて、死者8人、けが人4人となりました。この事件について尹光雄国防部長官は22日責任を取って大統領に辞意を表明しました。尹光雄国防部長官は今年62歳、釜山生まれ、66年に海軍士官学校を卒業し、去年7月に国防部長官に任命されましたが、その後、休戦ラインの鉄条網が何者かに切られていたことや、陸軍の訓練所で兵士およそ300人に大便を食べさせた事件などで厳しい批判を受けていました。

・ところで事件のあった部隊の憲兵隊は21日の調査結果、さらに2人の兵士が左足に手りゅう弾の小さな破片を受けて、医務室で治療を受けたことが確認されたと発表し、これでけが人の数が4人に増えました。憲兵隊はけがの程度が軽かったため、漏れてしまったとしています。22日には国家人権委員会の係官とこの事件の遺族代表8人が事件現場を訪問して、軍当局の現場検証を見守りました。現場検証には手りゅう弾を投げ、小銃を乱射した金ドンミン一等兵(22)と、当時兵舎にいた兵士らが出てきて、事件当時の状況を再演したということです。

・今年の夏休みに仁川国際空港から海外に出かける旅行客が、仁川空港開港以来、最も多くなる見通しです。仁川国際空港公社は、夏の旅客需要を推算したところ、7月14日から出国、入国を合わせた1日平均の利用客数が8万5000人を超えることが予想されるということです。これは去年の同じ期間より10%以上多く、1日の利用客が9万人を超えると予想される日は去年は1日だけでしたが、今年は18日間にものぼるものと予想されています。

・今年上半期に韓国の地上波放送局が制作・放送したドラマのうち、最高の視聴率となったのは、KBSの歴史ドラマの漢字で海の神と書く「海神」でした。視聴率調査会社の調べによりますと、今年上半期に全国視聴率で一番高かったのは、KBSがハイビジョンで制作した特別企画ドラマ、三国時代に唐との海上貿易を握ったチャン・ボゴの人生を描いた「海神」で平均視聴率30.9%でした。2位はMBCのミニ・シリーズ「私の名前はキム・サムスン」、3位はKBSの週末連続ドラマ「お父上様、お母上様」で、KBSドラマの健闘が目立ちました。

・オランダのプロサッカー、PSVアイントホーヘンで活躍している朴智星(パク・チソン)選手(24)がイギリスのプロサッカー・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドに移籍することが決まり、初のプレミア・リーガーが誕生しました。朴智星のエージェント社によりますと、朴智星選手のアイントホーヘンからユナイテッドへの移籍料は600万ユーロ、韓国ウォンでおよそ73億6000万ウォン、契約期間は今年から4年間で、年俸は200万ポンド、韓国ウォンでおよそ36億8000万ウォンです。韓国人選手がイギリスのプレミアリーグに進出するのは初めてで、ヨーロッパの3大ビッグリーグに進出したのは、スペインリーグの李チョンス選手、イタリア・セリエAの安貞桓選手に次いで3人目となります。

・韓国野球委員会は21日の会議で、選手が暑さをしのぐため帽子の中にキャベツの葉を入れることは野球ルール違反だとして、今後、使用禁止することを決めました。これは斗山ベアーズの朴ミョンファン投手が、最近の試合で帽子の中にキャベツの大きな葉1枚を入れてマウンドに立ち、帽子が脱げて見つかったもので、野球委員会はキャベツについて改めて協議しました。その結果、キャベツは野球ルールでの異物にあたるという見解が多数を占めました。しかしこれまで慣行的に使われていたネックレスとイヤリング、目の下に貼るアイパッチは使用を認めるものの、その他は一切使用を認めない方針を決めました。これについて朴ミョンファン投手は「頭にキャベツを載せると体温が4度ほど下がるというテレビ番組を見て、妻から渡されたが、今後は使いません」と話しています。

・韓国外換銀行が公示した22日の為替レート、日本の円100円は、930ウォン47銭で、前日に比べて3ウォン85銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1,010ウォン30銭で、前日に比べて3ウォン10銭のウォン高でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2042.17で、前日より22.14ポイント上昇しました。またこれまでの総合株価指数の終り値は、1002.16と、前日より12.16ポイント上昇しました。

・22日のソウルは晴れ、午後3時の気温は28度3分でした。23日は全国的におおむね晴れの一日となるでしょう。23日の全国の予想最低気温は19度から25度、日中の最高気温は27度から34度と、暑さが続く見通しです。

6月21日火曜日

・去年5月以来中断していた第15回南北閣僚級会談が、13カ月ぶりに、21日から4日間の日程で、ソウルで始まりました。南北閣僚級会談は、去年8月に開かれる予定でしたが、北韓が一方的にキャンセルしていました。15回目となる今回の会談には、韓国側から鄭東泳統一部長官を首席代表とする5人が、北韓側からは、権虎雄(クォン・ホウン)内閣責任参事を団長とする5人が出席し、北韓側の代表団は、21日午後3時、仁川空港着の高麗航空チャーター機で韓国入りしました。この会談で、韓国は、北韓に対して核問題をめぐる6カ国協議に早期に復帰することを要請する方針であることから、北韓側の出方が注目されています。

・ところで、今回の南北閣僚級会談は、初めて円卓のテーブルを使うことになりました。鄭東泳統一部長官は、先週、平壌で行った金正日国防委員長との会談で、閣僚級会談の慣わしを変えることを提案し、金正日国防委員長も同意を示したということです。

・盧武鉉大統領と、小泉首相は、20日、2時間にわたる会談と、そのあとの記者会見に続いて、夕方7時から青瓦台の中の伝統家屋「常春斎」で晩さん会に臨みました。晩さん会は、その前の共同記者会見で、盧大統領が、「夕食は軽く頂きたい」と述べた希望とは違って、会談と同様、真剣なムードで行われました。

・晩さん会が終わったあと、潘基文外交通商部長官と町村外相は、ソウルのホテルに席を移しておよそ2時間、非公式の会合に臨みました。この席で、潘基文長官は、今回の首脳会談の結果や、鄭東泳統一部長官と金正日国防委員長との会談結果について、町村外相に詳しく説明しました。外相同士の会合は、ビールを飲みながらのリラックスした雰囲気で行われましたが、会合が終わってホテルを出る際、潘基文外交通商部長官は、待っていた記者団に対して、固い表情で、「首脳会談の結果を受けて協議することがいくつかあった」と述べましたが、具体的な内容については一切、答えませんでした。潘基文長官より先にホテルを離れた町村外相は、やや明るい表情で、「非常に率直な意見交換をした。率直な対話ができるということ自体が両国が政治的に近い間柄だということを意味するのではないか」と述べたということです。

・外交通商部は、韓日友情年の韓国側諮問委員長で錦湖アシアナグループ名誉会長の朴晟容(パク・ソンヨン)さんが肺がんで先月、アメリカ・サンフランシスコの病院で亡くなったことから、21日、新しい諮問委員長に、元駐日大使の崔相龍高麗大学政治外交学科教授を委嘱しました。

・二ューヨークの国連駐在北韓代表部の高官が、20日、アメリカが北韓に対して「圧政の前哨基地」という用語をこれ以上、使わなければ撤回したものとみなして、7月中にも6カ国協議に復帰できると述べました。

・民主労働党のノ・フェチャン議員は、21日、警察が2001年末に大検察庁に対して大宇の金宇中前会長が87年にフランス国籍を取得したことを連絡したにもかかわらず、当時、検察は何の措置も取らなかったと述べ、検察が当時の金大中政権のもとで政治的に動いていたことを示唆しました。これとは別に、民主労働党のチョ・スンス議員は、18日夜、放送されたKBSテレビの「深夜討論」に出演して、金宇中前会長に対して、しばらく海外に出ているように指示したのは、当時の青瓦台の金重権秘書室長だったと証言しています。

・京畿道漣川郡にある中部前線の陸軍部隊の兵舎で19日未明、一等兵が、兵士らの眠っている部屋に手りゅう弾1発を投げて爆発させたうえ小銃を乱射して兵士8人が死亡、2人がけがをした事件で、事件当日の夜、兵士らはオランダで行われた世界ユース選手権大会の韓国対ブラジル戦を見ていたことが確認されました。試合は、18日夜11時から翌19日午前0時40分まで行われましたが、陸軍関係者によりますと、「兵舎に設置されたテレビで兵士らがサッカーの試合を観戦していたことが確認された。しかし事件が発生した午前2時36分には、全員兵舎で眠っていた。飲酒をしていたのではないかとする憶測が一部で出ているが、全く根拠がない」としています。

・この事件で、亡くなった8人の兵士の個人のホームページには、事件発生後2日間に5万人から6万人の哀悼のメッセージが書き込まれています。また国防部のホームページの掲示板には、徹底した真相調査と責任者の退陣を求めるネチズンの怒りの声が殺到しています。

・陸軍は、21日、准将を団長とする捜査本部を設置して、補強捜査に取り掛かりました。国防部スポークスマンによりますと、事件現場を訪れた遺族が数々の疑惑を提起していることから、現場調査チームを3チーム、金一等兵の分析チーム、遺族や対外担当チームなどで構成された捜査本部を設置し、21日から補強捜査を行うことにしたということです。

・来月1日からサービスを始める予定だった携帯電話で受信できるテレビやラジオの放送の地上波DMB=デジタルマルチメディア放送は、当面、先送りされる見通しとなりました。

・統計庁の統計によりますと、離婚する男女の平均年齢は、男性は41歳から42歳、女性は38歳から39歳であることが分かりました。

・過労のため19日からソウルの病院に入院していたペ・ヨンジュンさんが、21日正午すぎに退院しました。

・Jリーグの横浜マリノスで活躍していた安貞桓選手が、今月末でマリノスとの契約が終了しますが、新たな移籍先はまだ決まっていない状態です。

・6月21日は、24節季のひとつで一年中で最も昼間が長く夜が短い夏至です。韓国最東端の独島は、21日午前4時52分に日が昇りました。韓国天文研究院は、韓国の場合、ソウルの日の出を基準としており、公式的には、午前5時11分に日が昇り、午後7時57分に日が沈むことから、昼の時間は14時間46分になるとしています。昼の時間は、24日を境に次第に短くなります。

・韓国外換銀行が公示した21日午後3時の為替レート、日本の円100円が926ウォン62銭で、前日より39銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1013ウォン40銭と、前日より5ウォン20銭のウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2020.03で、前日より8.66ポイント下落しました。またこれまでの韓国株式市場の総合株価指数は、989.99と、前日より4.66ポイント下落しました。

・21日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、28度2分でした。22日は、全国的に雲が多く、中部地方は一時にわか雨の降る所があるでしょう。22日の全国の朝の予想最低気温は、18度から22度、日中の最高気温は、26度から32度の予報となっています。

6月20日月曜日

・盧武鉉大統領と小泉首相は、20日、青瓦台で会談し、「第2期歴史共同研究委員会」を発足させて、その傘下に教科書分科委員会を設置し、そこで得た共同研究結果を教科書の編集過程で参考にすることで努力することになりました。青瓦台の中にある伝統家屋「常春斎」で午後開かれた会談は、2時間近くにのぼりました。この会談で盧大統領は、小泉首相の靖国神社参拝について言及し、2001年10月の韓日首脳会談で話し合った新たな追悼施設の建設についての検討を提起し、これについて小泉首相は、日本国民の世論などあらゆる事情を考慮して検討すると応じました。両国の首脳はまた、北韓の核問題を平和的、外交的手段で解決するという原則を改めて確認し、このため韓国、日本、アメリカの3カ国が緊密な協調体制をとることで合意しました。
会談の後、両首脳は、芝生の庭に立って質疑応答を受けないことにして20分間記者団に会談結果を説明しました。この説明で盧大統領は、「会談では、2時間のうち、1時間50分を互いの歴史認識について話し合った。互いの意見を率直に述べ合って一部意見が一致した部分もあったが、合意に至ったものは何もない」と述べました。盧大統領はまた、「韓日両国の首脳が、東北アジアでの平和に向けた画期的な土台作りに失敗すれば、歴史上、やるべきことをやり遂げられなかった指導者になってしまう。それに対する歴史的な責任を負うことになると、小泉首相に話した」としています。
続いて小泉首相も説明に立ち、「ここ数カ月間の韓日関係をめぐる韓国国民の心情を重く受け止め、日本が反省すべきことは反省し、そのうえで、未来に向けて対話が必要なことは対話を通じて信頼と友好関係を築いていくことを盧武鉉大統領に提案した」と語りました。小泉首相はまた韓国と日本は、▼8月1日から金浦−羽田間のシャトル便を今の1日4往復から、8往復に増便する ▼今後とも韓日交流を推進し、青少年交流、スポーツ交流などを活発に進めていくことで合意した。▼また次回の会談を年内に日本で開くことでも合意したと述べました。 さらに小泉首相は、韓半島出身者の遺骨返還、サハリン残留韓国朝鮮人の帰国問題、在韓被爆者への補償問題などを前向きに検討していく考えを示しました。
韓日首脳会談は、盧武鉉政権発足後、これで7回目で、「シャトル外交」と呼ばれる実務型首脳会談は、去年7月に済州島で行われた会談と、12月に鹿児島県指宿市で行われた会談に続いて3回目です。韓日両首脳は、続いて首脳会談に同席した人だけが参加して、夕方7時から1時間半、晩さん会に臨みました。
小泉首相は、21日、東京に戻ります。

・小泉首相の韓国訪問に反対する集会が、ソウルの日本大使館前や青瓦台、光化門などで同時多発的に行われています。市民団体の「統一連帯」や「全国民衆連帯」は、20日午前11時、青瓦台の前で記者会見し、「過去の歴史を反省せずに、軍国主義を強化する小泉首相は、この土地に足を踏み入れてはならない」と主張しています。これらの市民団体は、あらかじめ準備した声明で、「日本は、平和憲法の改正、独島の領有権主張、歴史教科書のわい曲、小泉首相の靖国神社参拝を強行する覇権主義的な軍国主義のもう動を続けている。東北アジアの平和をじゅうりんする日本政府と、未来志向の発展に向けた会談が果たしてできるのか」と批判しました。

・北韓の金正日国防委員長は、「北韓とアメリカとの間に国交が結ばれれば、ノドンミサイルや、デポドンミサイルなど、中距離、長距離ミサイルをすべて廃棄する用意がある」と述べたことが確認されました。これは、鄭東泳統一部長官が、20日、連合ニュースに対して明らかにしたものです。また金正日国防委員長は、鄭東泳統一部長官との会談で、金剛山観光をスムーズに運営するため南北交流協力法の改正を求めたと、ハンナラ党の田麗玉スポークスマンが20日、伝えました。田麗玉スポークスマンによりますと、鄭東泳統一部長官は20日午前、ハンナラ党の朴槿恵代表に電話で金正日国防委員長との会談結果を説明しましたが、先の記者会見で漏れた話が二つ三つあるとして発表したものです。また鄭長官は、朴槿恵代表への電話で、これまで非公式に行われてきた北韓への特使派遣の慣行を南北関係基本法を改正して法制化する方針を明らかにしたということです。

・来年度の南北関係協力基金が今年の2倍に増える見通しです。与党ウリ党と統一部は、20日、政府与党連絡会議を開き、来年度の南北関係協力基金を今年の2倍の2兆7000億ウォンに編成することにしました。 このうち政府出資は去年より30%多い6500億ウォンです。

・北韓が肥料15万トンを追加要請してきたことが分かりました。北韓の朝鮮赤十字会は、鄭東泳統一部長官が金正日国防委員長と会談した翌日の18日、大韓赤十字社あてに肥料15万トンの支援を要請する電話通知文を送ってきました。韓国政府は、21日からソウルで再開される南北閣僚級会談で協議する方針です。

・国民の10人のうち7人は、鄭東泳統一部長官と金正日国防委員長との17日の会談が韓半島の平和と、緊張の緩和に肯定的な役割をすると評価していることが分かりました。

・6カ国協議のアメリカ首席代表のヒル国務次官補は、鄭東泳統一部長官と金正日国防委員長との会談が実現したことについて、20日、韓国が北韓との対話をたゆまず推進し、成功を収めたことに大きな感銘を受けたと述べました。そのうえで、「さらに重要なのは北韓が一日も早く6カ国協議への復帰日程を決めることだ。アメリカは、7月中に6カ国協議を再開できることを期待する」と述べました。

・京畿道漣川郡にある中部前線の陸軍部隊の兵舎で19日未明、一等兵が、兵士らの眠っている部屋に手りゅう弾1発を投げて爆発させたうえ小銃を乱射して小隊長(26)ら兵士8人が死亡、2人がけがをした事件で、身柄を拘束されたこの一等兵は、2日前から事件を計画していたことが、陸軍合同調査団の調べで明らかになりました。合同調査団によりますと、金一等兵は、当初の発表と違って衝動的に犯行を犯したのではなく、2日前の17日に犯行を計画していたということです。また金一等兵は、普段、「手りゅう弾を爆発させ銃で撃ち殺してやる」という言葉を5回ほどしていたということです。合同調査団は、金一等兵が自分の銃ではなく同僚の銃を盗んでトイレに隠れて銃弾を装てんしたこと、手りゅう弾の安全ピンのひとつを事前に外した状態で兵舎に戻り寝ている同僚に投げつけて爆発させ、小銃を乱射し、続いて休憩室と食堂にいた2人も殺したことなどから、部隊員全員を殺害しようとしたのではないかとみて調べてを進めています。

・陸軍は、事件の再発を防ぐため、大隊の部隊を対象に隊内での暴力などについて詳しい調査を行うことになりました。

・与党ウリ党は、20日、今度の事件について、政党に関係なく国会レベルでの合同真相調査団を設置し、真相究明と責任を問う方針です。また野党ハンナラ党は、事件現場に与野党真相調査団を送り込んで真相調査を行うべきだとしており、調査の結果、必要な場合は、国会で安全保障聴聞会を開くことを提案するとしています。

・韓国戦争当時、北韓軍の捕虜となっていた韓国軍の元兵士と家族の6人が、最近、相次いで北韓を脱出し、このうち2人はすでに韓国入りして関係機関から調査を受けていることが分かりました。

・ソウルの物価が世界の144の都市の中で、5番目に高いことが分かりました。国際的なコンサルティング会社のMHRCのジュネーブ事務所が20日、発表したところによりますと、世界で最も物価が高い都市は東京で、2位は、去年4位だった大阪でした。

・今年、韓国で最も有望な職業に、「情報保安専門家」が選ばれました。就職情報サイトのインクルートが、人事担当者ら50人を対象にアンケート調査をした結果、「2005年の有望職業と新しい職業」をまとめ、20日、発表しました。調査では、去年2位だった「情報保安専門家」が、賃金水準、雇用創出、職業専門性の3項目で最も高い点数を得て、1位となりました。

・ヨン様こと、ペ・ヨンジュンさんが、過労でソウルの病院に入院しました。ペ・ヨンジュンさんは、18日夜、映画「四月の雪」の撮影がすべて終了しましたが、疲労が重なって、19日午前中、江南区内にある病院に入院しました。病院の名前は明らかにされていません。所属会社の「BOF」は、20日、「ペ・ヨンジュンさんは、映画の最後の追い込み撮影に全力をあげて取り組んだため最後に気力を失ってしまった。19日午前中に救急室に運び込んだので、今は回復中だ。早ければ21日には退院できる見込みだ」と話しています。

・韓国外換銀行が公示した20日午後3時の為替レート、日本の円100円は、926ウォン23銭で、先週金曜日に比べて、18銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1008ウォン20銭で、先週金曜日に比べて1ウォン10銭のウォン高でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2028.69で、先週金曜日より15.23ポイント下落しました。またこれまでの韓国株式市場の総合株価指数の終り値は、994.65と、先週金曜日より9.03ポイント下落しました。

・20日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、29度でした。21日は、低気圧の影響で、京畿道北部と江原道北部では夜一時雨の降る所があり、その他の地域は雲が広がる見込みです。21日の全国の朝の予想最低気温は、17度から22度、日中の最高気温は25度から30度の予報となっています。

6月18日土曜日

・与党ウリ党は18日、鄭東泳統一部長官と金正日国防委員長との平壌会談をきっかけに南北関係が急進展する転機を迎えたとみて、党レベルの今後の取り組みを進めることになりました。ウリ党は週明けの20日、鄭東泳統一部長官も出席して国会内で党の会議を開き、南北関係の活性化に向けて国会で審議されている関連法案を早期に成立させる方針です。なかでも与野党議員125人が去年8月に共同で発議して成立させた「南北関係発展基本法」の改正案を今の臨時国会で成立させることにしています。「南北関係発展基本法」の改正案は、▼南北関係を暫定的で特殊な関係として、北韓を外国扱いしない、▼南北間の取り引きを民族内部の取り引きとする、▼必要な場合、公務員を一定期間、北韓で勤務できるようにする、▼南北会談の代表と北韓への特使などは国務総理の推薦で大統領が任命することなどを盛り込んでいます。

・鄭東泳統一部長官と北韓の金正日国防委員長との合意によって、南北水産会談を開くことが合意されたことから、政府は近く南北水産会談を北韓に提案し、北韓水域での南北共同操業と漁船や漁具を北韓に援助することについて協議する方針です。政府は次官級以上を団長とする南北水産会談を開いて、北韓水域で操業している中国漁船の南北合同取り締まりを協議する方針です。

・北韓の平壌で行われた6・15統一大祝典に参加した与野党4党の代表団は16日行われた政党・政治分科会と、南北間の非公式接触で、北韓の最高人民会議の代表団との間で、南北間の国会・政党間の交流・協力を推進することで合意しました。南北の国会議員が団体で会合したのは今年4月、フィリピンのマニラで開かれたIPU=列国議会同盟に続くもので、特に北韓に厳しい野党ハンナラ党議員の平壌訪問は初めてです。与野党の議員は「8月15日、ソウルで開かれる光復節記念行事に北韓最高人民会議の代議員代表団が出席すれば、さらに進展がみられると思う」と述べました。

・野党、民主労働党は、北韓の朝鮮社会民主党と来月、平壌で両党の指導部同士の会談を行うことで合意したと17日発表しました。平壌で行われた6・15統一大祝典に出席した民主労働党の金恵敬(キム・ヘギョン)代表は、17日午前、平壌市内で朝鮮社会民主党の金ヨンデ委員長ら指導部と会談し、来月5日間にわたる平壌会談を開くことで合意したと発表しました。

・盧武鉉大統領は17日、鄭東泳統一部長官が北韓で金正日国防委員長と会談した内容について説明を受けた後、「金正日国防委員長と長時間誠意のある対話を行ったことは意味があり、良い兆しだと思う」と述べ、「一貫性のない行動でこの雰囲気を乱すようなことがないようにしてほしい」と指示しました。

・野党、ハンナラ党は17日論評を出し「核兵器開発計画の平和的な廃棄に向けて可能性を開いたことは意味があるが、会談が実現したことに興奮するよりは、これからどんな成果が得られるのか、分析する必要がある」と慎重な姿勢を示しました。

・北韓の朝鮮中央TVは17日夜10時30分から、鄭東泳統一部長官と金正日国防委員長との会談と、昼食をともにする場面を5分間ほど放送しました。北韓のTVが鄭東泳統一部長官と金正日国防委員長との会談を迅速に報道したのは異例のことです。

・女性の地位向上をはかるため2001年1月に新設された日本の省にあたる女性部が来週23日から家族政策も担当する「女性家族部」に名称変更されることになりました。これは今年3月の国会で政府組織法が改正されたことによるもので、13日の閣議で女性家族部の担当内容が具体的に決まりました。それによりますと、これまで担当してきた女性政策、保育政策のほかに、これまで保健福祉部が担当してきた健康家族基本法と母子・父子福祉法についても担当することになりました。新しい女性家族部はこれまでの1室4局1官15課の150人から、1室4局2官19課の176人へ増えます。

・日本政府は韓国人被爆者が韓国にある日本大使館や総領事館で健康管理手当てが受けられるように、関連制度を改める計画だと日本の消息筋が明らかにしました。消息筋によりますと、日本の厚生労働省と外務省が関連規定についての検討作業に着手しており、20日の韓日首脳会談の際に、小泉首相がこの計画に触れることが期待されるとしています。

・大宇グループの創始者で41兆ウォンの粉飾会計を指示した疑いで逮捕された金宇中(キム・ウジュン)容疑者は法律上フランス人となっている国籍を韓国に戻す申請書を提出したと法務部が17日明らかにしました。しかし、今の国籍法では‘国家または社会に害を及ぼした人に対しては国籍回復を制限する’ように定められており、法務部がどのような判断を示すのかが注目されています。

・鄭東采文化観光部長官は17日、イラク北部のエルビルに駐留している韓国軍部隊を訪問し、兵士たちの労をねぎらいました。鄭東采文化観光部長官はブルガリアで開かれた世界観光機関の理事会に出席した後、アラブ首長国連邦を訪問する途中にイラクの韓国軍部隊に立ち寄ったもので、韓国語の本150冊、映画のDVDとCD120本を兵士たちに贈りました。

・韓半島最古の絵が慶尚南道昌寧郡で発見されました。国立金海博物館は慶尚南道西部内陸部の昌寧郡の依頼を受けて去年暮れから昌寧郡が調べている釜谷面の新石器時代の貝塚の中から線で刻まれた動物の絵が施された土器の破片を鑑定しました。その結果、この土器の破片は7000年前の新石器時代初期のものとみられ、動物の絵は魚に似ているものの背中に突起と足がついていることから、いのししを表現したものとみられるとしています。

・オランダで行われているU−20=20歳以下のサッカー世界ユース選手権大会で、韓国は韓国時間で18日夜、ベスト16入りをめざして、ブラジルと対戦します。韓国はこれまで1勝1敗でF組の2位となっており、ブラジルに勝てば、ベスト16入りできますが、ブラジルと引き分ければ、同じF組のナイジェリアとスイスとの試合結果によってベスト16入りが決まります。

・18日夜11時から始まる20歳以下のサッカー世界ユース選手権大会の韓国対ブラジルの試合の応援が全国で行われます。公式サポーターズのレッド・デビルはソウル光化門前に2万人あまりが集まって街頭応援を行う計画です。ソウルワールドカップ競技場は市民に無料で開放され、電光板に映し出される試合を見ながらの熱い応援を行う計画です。このほか仁川、水原、光州のワールドカップ競技場、大邱の国債報償公園、釜山アジア大会競技場でも応援が行われます。

・18日は土曜日のため、為替の取り引きはありません。17日の日本の円100円は、926ウォン05銭で、アメリカドル1ドルは、1009ウォン30銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・18日のソウルは曇りときどき晴れ、午後2時の気温は25度7分でした。19日は高気圧のへりにあたり、全国的に雲が多くなるでしょう。19日の全国の予想最低気温は17度から20度、日中の最高気温は25度から30度と、7月中旬並みの暑さが続く見通しです。

6月17日金曜日

・鄭東泳統一部長官は、17日、平壌の「大同江迎賓館」で北韓の金正日国防委員長と、昼食をはさんでおよそ5時間会談し、盧武鉉大統領からの口頭のメッセージを伝えるとともに、北韓の核問題の解決策をはじめ、政治、経済、軍事、人道問題などについて協議しました。この席で、鄭東泳統一部長官は、盧武鉉大統領からの口頭のメッセージとして、核問題の早期解決を求めるとともに、南北関係がさらに発展することを望むことを伝えました。これに対して、金正日国防委員長は、「アメリカがわれわれを認め尊重する意思が本当ならば来月にも6カ国協議に復帰する用意がある。その前にアメリカとの協議が必要だ」と述べたということです。 金正日国防委員長はまた「韓半島の非核化宣言は有効であり、故金日成主席の遺訓でもある。われわれを無視しているアメリカに対抗してみようとしただけのことだ。われわれは一度も6カ国協議を放棄したことがないし、拒否したこともない」と述べたと、鄭長官が伝えました。 そして金正日国防委員長は、核問題解決のため、NPT=核兵器解散防止条約に復帰するとともに、IAEA=国際原子力機関による査察を含むあらゆる国際査察を受け入れる意思を表明したということです。また金大中前大統領を北韓に招待したいと述べました。会談ではこのほか、南北将官級会談を近く再開することや、離散家族の再会行事を8月15日の光復節前後に金剛山で開催すること、8月15日の日本植民地支配からの解放60年記念行事に北韓の政府関係者をソウルに派遣することでも合意しました。会談は午前11時から2時間半行われ、続いて3時50分までの2時間20分間、金正日国防委員長の希望で、5年前の南北首脳会談を実現させた林東源元国家情報院長や朴ジェギュ元統一部長官ら政府や民間代表団の関係者も交えて昼食会が行われました。鄭東泳長官は、夕方7時、平壌の順安空港を出発して8時過ぎに仁川国際空港に到着し、青瓦台に直行して盧武鉉大統領に会談の結果を報告しました。

・北韓の朝鮮中央通信は、「北韓の金正日国防委員長が17日、6.15民族統一大祝典に参加した鄭東泳統一部長官を、盧武鉉大統領の特使として会った」と17日、伝えました。朝鮮中央通信は、17日午後6時半発の記事で、「大統領特使の鄭東泳統一部長官は、金正日同士に盧武鉉大統領からの口頭メッセージを丁重に伝えた。金正日同士は、これに感謝の意を表明し、盧武鉉大統領と金大中前大統領へのあいさつを述べたあと、鄭東泳特使と暖かい会談を交わした」と伝えました。

・鄭東泳統一部長官が金正日国防委員長と単独で会談し昼食をともにした場所は、平壌市の大同江に沿ったムンスデにある「大同江迎賓館」でした。ここは、北韓が外国の首脳と会談する際に利用している場所で、去年5月に北韓を訪問した小泉首相も、ここで金正日国防委員長と会談しています。

・ロシア外務省は、17日、声明を出し、6.15南北共同宣言5周年を記念する統一大祝典行事に南北がともに参加したことに歓迎の意を示しました。

・週明けの20日月曜日に行われる韓日首脳会談を前に、両国の政府は、議題の選定をめぐって東京で協議を行っていますが、難航している模様です。外交通商部によりますと、両国は、今回の韓日首脳会談の主な議題として、北韓の核問題、日本の教科書の歴史わい曲、小泉首相の靖国神社参拝、独島、日本でいう竹島の領有権問題などを取り上げるべきかどうかについて調整中ですが、双方の意見がかみ合わずに難航しているということです。日本は、独島の領有権問題を議題とすることを要求していますが、韓国政府は、独島は明らかに韓国の領土だとして議題にすることに難色を示し、靖国神社参拝については、日本が議題とすることに反対し、平行線をたどっています。

・盧武鉉大統領は、16日、辞意を表明した高泳グ(コ・ヨング)国家情報院長の後任に金昇圭(キム・スンギュ)法務部長官(61)を内定しました。金昇圭長官は、全羅南道クァンヤン出身の元検事で、法務部次官、釜山高等検察庁検事長を経て、去年7月から法務部長官を務めていました。金昇圭氏は、近く国会での人事聴聞会の手続きを経て、新しい国家情報院長として正式に任命される見通しです。

・アメリカのライス国務長官は、16日、「北韓が6カ国協議に復帰するだけではだめで、6カ国協議の目的である北韓の核開発計画の解体について協議しなければならない」と強調しました。ライス長官は、中東とヨーロッパ訪問に先立って国務省で行った会見で、「北韓が核兵器を持っていては、国際社会に参加できないというのがアメリカをはじめ6カ国協議の参加国の一貫した北韓に対するメッセージだ」として、このように語りました。ライス長官は、北韓の6カ国協議への復帰の可能性については、「ボールは北韓に渡されている」と述べました。

・IAEA=国際原子力機関は16日、ウィーンで理事会を開き、北韓が核に対する安全措置を取っていないことや、核兵器の保有宣言をしたことに憂慮の念を示し、すべての核兵器開発計画を完全に放棄するよう促す議長要約を採択しました。それによりますと、北韓の核問題は、NPT=核拡散防止体制に対する深刻な挑戦であるとして、核兵器開発計画を迅速、透明で検証可能な方法で完全に廃棄するよう求めています。

・5年8カ月ぶりに帰国して逮捕された大宇財閥の創始者、金宇中容疑者は、99年10月に中国から姿を消したのではなく、いったんソウルに帰国した翌日、日本経由で海外に逃亡していたことが分かりました。検察の調べによりますと、金宇中容疑者は、99年10月20日、中国山東省煙台の自動車部品工場の竣工式に出席した後、ソウルに戻り、翌21日に日本に向かったということです。これまで金宇中容疑者は、訪問先の中国から海外に逃亡したことになっていました。これについて金宇中容疑者の側近は、「中国での日程を終えてソウルに戻った金宇中前会長がその翌日に出国したのは、間違いなく何者かによる圧力があったからだ」と話しています。金宇中容疑者は、2003年1月にアメリカの経済週刊誌との会見で、「当時の政権から、しばらく海外に出ているようにと言われて出国した」と話していましたが、今回の帰国に際して、「大宇の役員や債権団の勧めで海外に逃亡していた」と述べており、こうした背景が注目されています。しかし債権団側は、「あり得ない話だ」として否定しています。

・北韓住民2人が、17日朝、小舟をこいで西海の北方限界線を越え韓国に亡命してきました。17日午前8時頃、西海のペクリョン島付近の海上で手こぎ船に乗った北韓住民の男女2人が北方限界線を越えて韓国側に入ってきたため、韓国海軍の警備艇が出動して調べたところ、2人は韓国への亡命意思を表明したということです。警備艇は、2人が乗った船をぺクリョン島の港にえい航し、事情を聴いています。

・休戦ラインに近い江原道鉄原郡で、北韓軍兵士の服装をした男性1人が、発見され、軍と警察、国家情報院が調べを進めています。17日午前6時前、鉄原郡の住宅の前に停めてあったトラックの中に金正日国防委員長のバッジをつけた北韓軍兵士の服装をした20代初めの男がいるのを家の人が見つけ、警察に届け出ました。調べに対して、この男は、4−5日かけて歩いて北から休戦ラインを越え南に来たと話しているということです。合同参謀本部は、合同調査の結果が出次第、発表するとしています。

・京畿道議政府市に司令部を置く韓国駐留アメリカ陸軍第2師団を未来型師団のUExに変える作業が、予定より2年早く、完了したと、アメリカ軍の専門雑誌が17日伝えました。それによりますと、アメリカ陸軍第2師団は、16日、多連装ロケット砲部隊2個大隊を軸とした砲兵旅団を新たに創設しました。この砲兵旅団は、1500人規模で、多連装ロケット砲部隊2個大隊、旅団支援大隊、通信大隊D中隊から構成されています。韓国駐留アメリカ軍は、この砲兵旅団が装備や兵力だけでなく、最高7つの韓国軍砲兵大隊を統制できる能力を持っていると紹介しました。ジョージ・ヒギンス第2師団長は、「韓半島で最も強力な火力を備えた砲兵旅団だ」と話しています。

・仁川国際空港のある永宗島と本土を結ぶ高速道路の通行料金が、来月1日から平均5%引き上げられます。建設交通部は、仁川国際空港高速道路を運営している新空港ハイウェー会社が、最近2年間の物価の上昇分を勘案して提出した通行料の調整案を承認しました。これにともなって、仁川空港高速道路の通行料金は、来月1日から、全体区間の通行料が、乗用車は今の6400ウォンから6700ウォンに引き上げられます。仁川空港高速道路の通行料が引き上げられるのは、2000年11月に開通して以来、2003年に続いて2度目です。

・韓国と互いに運転免許を認め合った国が、去年は103カ国でしたが、今年119カ国に増えました。警察庁によりますと、韓国の運転免許を今年から新たに認めた国は、カメルーン、エチオピア、ギリシャ、ハンガリー、ウクライナなど16カ国で、これらの国では、別の試験なしで、韓国の免許を現地の免許に切り替えたり、国際運転免許証があれば現地で運転できるようになります。

・第2次世界大戦当時、中国の上海で旧日本軍のための従軍慰安所が大掛かりに運営されていたことが確認されました。上海師範大学歴史学科のツズラン教授が、この13年間、上海とその周辺を集中的に調査した結果、旧日本軍のための従軍慰安所が149カ所あったことが明らかになりました。ツズラン教授によりますと、従軍慰安婦として連れてこられた女性たちは、初期は日本の職業女性でしたが、日本軍が増えるにつれて、韓国や中国からも大勢の女性が連れて来られたということです。ツズラン教授は、今回、確認された149カ所以外にも上海にはさらに多くの慰安所があるとみられることから、従軍慰安婦問題の正確な歴史的真実を糾明する努力を続けなければならないと強調しました。

・韓国の小中高校の児童、生徒は、普段、余暇時間を友だちや家族と時間を過ごすよりは、一人でコンピューターをすることが多く、一日のテレビの視聴時間も平日は2時間半、週末は4時間半にものぼっていることが分かりました。韓国社会調査研究所が、去年9月から12月までの間、小中高校生2万800人を対象に「余暇の過ごし方」についてアンケート調査を行った結果、「一人でコンピューターをする」が39.3%と最も多く、次は「友だちと一緒に過ごす」33.2%、「家族とともに過ごす」15.2%でした。また一日のTVの視聴時間は、平日が2時間半、週末は4時間半と一人の時間を過ごす傾向が強いことが分かりました。

・東海岸にヌード海水浴場が作られる可能性が出てきました。韓国日報が17日伝えたところによりますと、江原道は、この夏、東海岸を訪れるバカンス客を対象にヌード海水浴場の開設に賛成かどうかについてアンケート調査を行い、賛成意見が多い場合、来年にも、江稜と高城の2カ所にヌード海水浴場を開設する計画です。

・韓国外換銀行が公示した17日午後3時の為替レート、日本の円100円926ウォン05銭で、前日より1ウォン43銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1009ウォン30銭と、前日より4ウォン90銭のウォン高でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2043.92で、前日より1.44ポイント下落しました。またこれまでの韓国株式市場の総合株価指数は、1003.68と、前日より0.54ポイント上昇しました。

・17日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、25度8分でした。18日は、全国的にさらに気温が上昇し、蒸し暑い一日となりそうです。18日の全国の朝の予想最低気温は、16度から19度、日中の最高気温は、25度から32度の予報となっています。

6月16日木曜日

・アメリカのデトラニ韓半島担当特使は、14日、アメリカ上院外交委員会の公聴会で証言し、北韓が核兵器を放棄すれば、北韓の人権問題などが解決されなくても、アメリカは北韓に対して、永久的な安全保障を約束する」と述べました。これについて、ニューヨークタイムズは、15日付けで、「ブッシュ大統領が『北韓を攻撃する意思がない』としているにもかかわらず、アメリカ政府と議会内では、北韓の人権改善や金正日政権の崩壊なしでは、北韓に対する安全保障に反対する保守派の声が多い中で、デトラニ特使のこのような発言は、重要な意味を持っている」と伝えています。

・国連のアナン事務総長は、15日、615南北首脳会談5周年を迎えて声明を発表し、南北間の対話の重要性を改めて強調するとともに南北統一のために国連が積極的支援をする意思を表明しました。この声明で、アナン事務総長は、「南北はここ数十年間、数多くの難関があったにもかかわらず、これまでに得られた進展は注目に値する。615南北共同宣言が全面的に履行されることを希望するとともに、韓半島の統一という目的が達成できるよう国際社会とともに最善を尽くす」と述べました。

・5年前の2000年6月15日の南北首脳会談のその後の成果について、韓国人のおよそ60%は、「期待したほどではなかった」と答えていることが分かりました。KBSは先月30日から今月3日までの5日間、全国7つの主要都市の成人男女1200人を対象に電話で、南北関係についてアンケート調査を行いました。その結果、5年前の南北首脳会談の成果について、期待したほどではなかったという人が60.2%で、過半数を大きく超えていました。

・韓国道路公社などがからむ行淡島開発疑惑について、監査院が16日、中間調査結果を発表しました。それによりますと、「道路公社は外資を誘致しようとして行淡島開発を拙速に進めた。法的な問題も多く、シンガポール企業との資本投資協定も不公正な契約だった。また資金の調達も、違法に行われたものが多く発見され、個人事業に過ぎない開発事業に政府関係者が介入したことも確認された」としています。監査院はこのように行淡島開発事業が拙速で、しかも不公正に進められたとして、開発事業を行っていた会社の金ジェボク社長と韓国道路公社のオ・チョムロク前社長ら4人に対して、検察の捜査を要請するとともに建設交通部の局長2人ら12人に対しては処分を求めました。しかし青瓦台関係者3人ついては、「行淡島開発事業の了解覚書を締結し、推薦状を書いたこと、仲裁に乗り出したことなどは職務範囲を越えてはいるが、検察に捜査を依頼する程度ではない」という考えを示しました。

・監査院の調査結果について、野党ハンナラ党は「典型的な政府かばいの監査だ」と非難し、検察の徹底的な捜査を求めました。

・ソウル大学獣医学科の黄禹錫教授と韓国カトリック・ソウル大教区のチョン・チンソク大司教が、15日、黄教授の胚性肝細胞の研究で指摘されている生命倫理の問題をめぐって話し合いました。この中で、チョン大司教は「胚性肝細胞の代わりに、倫理的に問題のない生体幹細胞で研究をしてほしい」と述べたのに対して、黄教授は、「生体肝細胞の研究だけでは限界が多く、難病治療のために胚性肝細胞の研究は必要だ」というこれまでの主張を繰り返し、互いに意見が食い違っていましたが、「今後、生命倫理のために対話を続けていく」ことでは合意しました。

・航空業界を専門とするイギリスの調査会社「スカイトラックス」は世界200社の航空会社のサービスについて、世界の94カ国の346万人を対象に、この10カ月間、アンケート調査を行いました。その結果、韓国のアシアナ航空は、乗務員の乗客に対する愛想、言語能力、外見、問題解決能力などの部門で、総合的に高く評価され、乗務員サービス第1位の「ワールド・ベスト・キャビン・スタッフ」に選ばれました。

・韓国放送広告公社が16日発表したところによりますと、KBS第2テレビ、MBC、SBSの地上波3社のテレビ広告の売り上げは、今年初めから5月末までの間で、合わせて7700億ウォンで、去年の同じ時期より10%減少しました。放送局別には、MBCが14.6%、SBS9.5%、KBS第2テレビは3.8%落ち込んでいます。

・オランダで行われているU−20=20歳以下のサッカー世界ユース選手権大会で、韓国はナイジェリアに2対1で逆転勝ちしました。韓国時間で16日未明、オランダのアンマンで行われたナイジェリアとのF組1次リーグ第2試合、韓国は、前半18分にナイジェリアに先制ゴールを許しましたが、後半の試合終了3分前に朴チュヨンとペク・チフンが立て続けに2ゴールを入れ、2対1で逆転勝ちしました。これで韓国は1勝1敗となり、F組でスイスに次いで2位となりました。韓国は18日のブラジル戦で、引き分け以上になれば、ベスト16入りを果たすことができます。

・FIFA=国際サッカー連盟が15日発表した最新の世界ランキングで、韓国は先月より1ランク上昇して、18位タイの日本とウルグアイに次いで、20位となりました。1位はブラジル、2位はチェコ、3位はアルゼンチンでした。

・今月初め、通算100勝目をあげたアメリカ大リーグ、テキサス・レンジャースで活躍している韓国人の朴賛浩投手(32)が、16日、シーズン7勝目をあげました。

・韓国は来週中ごろに南部の済州島から梅雨入りするものとみられます。気象庁によりますと、現在、日本列島の南海上にある梅雨前線が来週初めから北上することが見込まれ、これにともなって済州島から梅雨入りし、6月末には全国が梅雨になるものとみられています。

・韓国外換銀行が公示した16日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、927ウォン48銭で、前日に比べて、56銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1014ウォン20銭で、前日に比べて、2ウォンのウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2045.36で、前日より1.60ポイント下落しました。またこれまでの総合株価指数の終り値は、1003.14と、前日より1.20ポイント上昇しました。

・16日のソウルは晴れ時々うす曇り、午後3時の気温は23度8分でした。17日はソウルなど中部地方は雲が多く、南部地方は概ね晴れる見通しです。17日の朝の予想最低気温は、15度から18度、日中の最高気温は23度から30度という予報です。

6月15日水曜日

・6・15南北共同宣言5周年記念の統一大祝典に参加している韓国政府の代表団は、15日、ソウルで開かれる8月15日の光復60年行事に北韓の民間と政府代表団を公式に招待しました。鄭東泳統一部長官は15日、平壌人民文化宮殿で開かれた記念行事で、こうしたことを提案しました。鄭東泳長官はまた、「今月21日から24日までソウルで開かれる第15回南北閣僚級会談では、韓半島の平和定着のための議論が始まることを期待する」と述べました。

・2000年の6月15日に行われた南北首脳会談を記念する南北共同行事が15日、平壌の人民文化宮殿で行われました。これに先立って鄭東泳統一部長官を団長する韓国の代表団は14日、金日成競技場で南北共同行事の開会式に出席しました。開会式で北韓の最高人民会議常任委員会のヤン・ヒョンソプ副委員長は「今回の祝典はわが民族の旺盛な愛国の熱意を一つにし、祖国統一運動を広げる重大な契機になるだろう」とあいさつしました。開会式はあいにく雨となりましたが、南北の当局代表団に南北、海外の民間代表団、そして平壌市民ら10万人が集まって、祝典の雰囲気が盛り上がりました。

・平壌で行われている6・15共同宣言5周年を記念する統一大祝典は、2日目の15日、 6・15宣言発表記念日の制定と核戦争の脅威をなくすことを主な内容とする「民族統一宣言」の発表が行われました。宣言は平壌の4・25文化会館で行われた民族統一大会で発表され、今回の6・15共同委員会を幅広い統一愛国運動機関として強化していくことを盛り込んでいます。

・5年前、金正日国防委員長と首脳会談をした金大中前大統領は14日午後、KBSの特別番組に出演して「当時約束した金正日国防委員長の韓国訪問が実現されず、残念だ」と述べました。金大中前大統領はこの中で「5年前の南北首脳会談の際、私の北韓訪問のお礼として金正日国防委員長の韓国訪問を約束した。ソウルまで来れないのならば、韓国最北端の鉄道の駅、都羅山駅までは来るべきだったのではないか」と、遺憾の意を示しました。金大中前大統領はまた米朝関係について、「北韓とアメリカは互いに対話の相手として認識する時点を迎えている」と指摘しました。

・首都機能を地方に移すことに反対する市民団体の222人が15日、今年3月2日の国会で成立した「行政中心複合都市特別法」は憲法に違反しているとして、15日、憲法裁判所にこの法律の無効を求める訴訟を出しました。請求によりますと、「行政中心複合都市特別法はすでに憲法裁判所によって憲法違反だとされた新行政首都建設特別法とほとんど変わらない代替立法に過ぎず、新行政首都建設特別法の違憲性をそのまま持っている」としています。また今回の行政中心複合都市特別法は首都の分割を意味するとして、「ソウルの首都機能を2つに分けるには適法な手続きを経なければならないのに、この法律は憲法改正についての請求人らの国民投票権を侵害している」と主張しています。政府はこの法律にもとづいて、忠清南道の燕岐・公州地区に財政経済部など12の部と4つの処、2つの庁、それに24の国策研究機関を移転させることを決めており、ソウル市などは強く反発しています。

・政府は222人が行政都市特別法について違憲訴訟を出したことについて「去年の憲法裁判所の違憲決定の趣旨を十分に反映したものなので、違憲の素地はない」という見解を示しています。行政都市特別法の担当部署である建設交通部は15日、「法律的な検討を済ましており、与野党の合意によって特別法が作られたので、棄却されると期待している」と説明しています。

・金浦空港と羽田空港との間の直行便が今年8月から4往復増え1日8往復になる見込みだと読売新聞が15日報道しました。それによりますと、来週20日にソウルで行われる韓日首脳会談の際に両国政府が正式に合意する予定で、政府専用機などに使う発着枠を金浦羽田間の国際チャーター便に割り当てることにしているということです。韓日両国は去年暮れの韓日首脳会談の際に金浦−羽田のチャーター便の増便に合意していました。現在1日4往復が運航されており、ビジネス需要に加えて、日本で「韓流ブーム」で平均搭乗率が70%を超えるドル箱路線になっています。

・再選挙の補欠選挙の投票日がこれまでの土曜日から水曜日に変更されることになる見通しです。国会の政治改革特別委員会は14日、国会議員、地方自治体の長と議員の再選挙と補欠選挙の投票日をいまの毎年4月・10月の第4土曜日としているのを、4月・10月の第4水曜日に移すことを決めました。

・この5年間、韓国の国籍を放棄し外国の国籍を取得して兵役義務が免除された人は2万2000人に達することが分かりました。これは兵務庁が国会の国防委員会に提出した資料によるもので、韓国籍を放棄し外国籍を選択して兵務庁から兵役免除となった男性は2001年1月から今年5月末までの間に2万2000人あまりとなりました。反対にこの期間中に、二重国籍者のうち韓国の国籍を選んで、兵役の義務を果たした人は23人に過ぎませんでした。

・不動産投機が最近また過熱現象を見せているのは、不動産業者があおっているという認識が広がったことに反発して、全国の不動産業者の相当数が15日から1週間の同盟休業に入りました。全国不動産仲介業協会は、不動産の投機過熱現象が仲介業者のせいだという認識は誤っているとして、不動産価格の安定をはかる趣旨もこめて、加盟業者5万5000人が15日から1週間、自主的な同盟休業に入りました。全国不動産仲介業協会は、不動産政策が失敗した責任は仲介業者のせいではなく、政府の長期的な政策の不在が原因だと主張しています。

・ロシアの中学生・高校生ら30人が今年の秋、初めて修学旅行で韓国を訪れることになりました。韓国へ修学旅行に来るのは、ロシア第2の都市、サンクトペテルブルグで唯一、韓国語を教えている第151国立学校の中学生と高校生10人、教師と保護者10人、韓国に関心のある大学生10人の合わせて30人で、今年10月22日から29日までの8日間の日程で、韓国を訪れます。

・韓国外換銀行が公示した15日の為替レート、日本の円100円は、926ウォン92銭で、前日に比べて76銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1012ウォン20銭で、前日に比べて1ウォン30銭のウォン高でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2046.96で、前日より38.71ポイント上昇しました。またこれまでの韓国株式市場の総合株価指数は、1001.94と、前日より18.19ポイント上昇しました。

・15日のソウルは曇りのち雨、午後3時の気温は32度5分でした。16日は全国的に曇りのち雨、午後から次第に晴れてくるでしょう。16日の全国の予想最低気温は16度から19度、日中の最高気温は22度から28度という予報です。

6月14日火曜日

・韓国と日本は、韓日首脳会談を予定どおり今月20日、ソウルで開くことにし、14日、両国で同時発表しました。韓日首脳会談は、去年12月、日本の鹿児島県指宿市で行われて以来、6カ月ぶり、盧武鉉政権が発足してから、7回目となります。青瓦台の金晩洙スポークスマンによりますと、「両国が、これまで議題や場所などをめぐって協議した結果、小泉首相が20日、ソウルを訪れて、青瓦台で首脳会談した後、21日午前中に日本に戻る日程で合意した」ということです。会談で両国の首脳は、望ましい韓日関係についての協力の方策と、北韓の核問題解決に向けた韓日両国の協力について幅広く協議することにしています。会談で盧大統領は、日本の歴史教科書わい曲や過去の歴史に対する認識、小泉首相の靖国神社参拝などについて憂慮の念を表明し、日本に対して姿勢の変化を求めることにしています。盧武鉉大統領は、14日、青瓦台に司法、立法、行政の長と、与野党代表を招いて昼食会を開いた席で、韓日首脳会談を予定どおり今月20日に開催すべきかどうか、開催した場合は、どのような議題を取り上げるべきかについて悩んでいると語り、出席者の意見を求めました。この席では、「韓日関係が悪化している時だからこそ、首脳会談で解決しなければならない」という肯定的な意見が多く出されたため、盧大統領は、韓日首脳会談を予定どおり開催することを決めたと伝えられています。

・粉飾決算や脱税などの容疑で国際手配され、5年8カ月間にわたって海外での逃亡生活を続けていた財閥、大宇グループの創始者、金宇中前会長(69)が、14日午前5時半前、ハノイ発アシアナ航空734便で仁川国際空港に到着し、空港で検察に逮捕されました。金宇中前会長は、空港で待っていた記者団に対して、「責任をとるために帰国した。心から謝罪いたします」と簡単に述べたあと、大検察庁中央捜査部の検事らにともなわれてソウル瑞草区にある大検察庁に向かいました。金宇中前会長は、空港で「国民に送る謝罪のことば」という文書を配り、この中で大宇の粉飾決算などについて重ねて謝罪を表明したあと、「予期できなかった外貨危機の中で国家経済に負担を与えたことは、全面的に私個人の過ちであり、その結果についての司法当局の措置を受ける」と述べました。

・大検察庁の中央捜査部は、金宇中前会長の健康状態などを確認したあと、14日昼前から、金宇中前会長が大宇の役員らに対して41兆ウォンの粉飾会計を指示した経緯などについて取り調べを行っています。検察の調べに対して金宇中前会長は、1999年10月以降に、海外逃亡生活に踏み切った背景について、「当時、政府が進めていた大宇グループ解体の際に、しばらく海外に出ているようにという役員や債権団の勧めで出国することになった。その後は、大宇関連の裁判が続いていたため裁判に影響をおよぼす恐れから帰国でぎすにいた」と供述したということです。また、今回、帰国を決心した背景について、関連の裁判が一段落し、健康も悪化したためだと話しているということです。しかし金宇中前会長は、以前、フランスの日刊紙に報道された当時の金大中政権が金宇中前会長に出国を勧めたとする説については、とくに言及しなかったということです。

・金宇中前会長は、海外逃亡中に北韓との経済活動を行っており、去年は、北韓を訪問していたことが明らかになりました。北京の消息筋によりますと、金宇中前会長は、去年10月、北京経由で北韓入りした後、新義州特区の開発について北韓側と協議を進めていましたが、北韓の核問題で状況が悪化したため、それ以上の進展はなかったようだとしています。

・尹光雄(ユン・クァンウン)国防部長官は、13日、今年末に派兵期限が終了する韓国陸軍部隊、ザイトゥン部隊の派兵延長同意案を国会に提出する考えを明らかにしました。尹光雄長官は、13日開かれた国会の国防委員会で、「派兵延長同意案を国会に提出する計画があるか」というウリ党議員の質問に対して、「イラクが自主的に治安と国防力を備えるには、来年の中頃までは多国籍軍が必要だ。年末頃に派兵延長同意案を国会に提出する可能性が高い」と述べました。

・国会の「コメ関税化猶予延長交渉実態究明の国政調査特別委員会」の、聴聞会2日目の14日、野党議員らは、「政府が表明しているコメ交渉の付加合意は結局、ウラ合意ではないか。政府がコメの関税化猶予に執着したあまり、ばく大な譲歩をしてしまった」として政府を批判しました。この結果、野党議員の一部は、政府のコメ交渉が間違っていることが判明したとして、国会での批准同意案を拒否するとしていることから波紋が予想されています。これに対して与党ウリ党の申チュンシキ議員は、「批准同意案が拒否された場合、衝撃が大きすぎる。農民の衝撃を減らすためにも関税化猶予は避けられない」と反発しています。これに先立って潘基文外交通商部長官は、13日の聴聞会に証人として出席して、「すでに国会に批准同意案を提出している。6月臨時国会で同意することを期待する」と述べました。

・政府は、WTO=世界貿易機関のルールに従って去年、中国など9カ国と行ったコメ交渉の過程で、関税化を通じた市場開放がより有利であることを承知のうえで、農民の反発などを意識して交渉を強行したため、交渉相手国の無理な要求を受け入れていたことが明らかになりました。これは、中央日報が、8件のコメ交渉関連の政府内部文書を入手して報道したものです。

・6.15南北共同宣言5周年を記念する統一大祝典に参加する韓国の民間代表団295人が14日、平壌入りし、4日間の日程に入りました。当初、北韓から招待状を受け、北韓訪問が予定されていたのは301人でしたが、このうち6人が健康などの理由で参加できませんでした。一方、民間代表団に続いて、鄭東泳統一部長官を団長とする政府代表団40人のうち、先遣隊として平壌入りした3人を除く37人は、14日午後3時前、仁川国際空港で、大韓航空のチャーター機に搭乗しましたが、北韓から「今は軍の飛行訓練で空港に降りられないので離陸を待つように」という連絡が入り、鄭東泳長官らはいったん機外に降りて待機しました。その後、改めて北韓から受け入れるという連絡が入ったため、一行は午後5時過ぎ、ようやく仁川空港を出発しました。南北共同宣言記念行事に韓国政府代表団が参加するのは初めてです。

・50歳代以上の再婚が大きく増えています。統計庁によりますと、1990年に6200人に過ぎなかった50代以上の再婚者は、去年は1万9800人と3倍以上に増えました。特に2003年は、50代以上で再婚する人が前の年より2300人、去年は4200人に増えるなど、ここ2−3年間は、増加のスピードが速くなっています。60代以上の再婚人口も去年は4463人にのぼりました。これについて、成均館大学社会福祉学科の朴スンヒ教授は、「伝統的な家庭の意味が、色あせて孤独を感じる老年層の再婚が増えているようだ」と分析しています。

・LG電子が、韓国のメーカーとしては初めて日本市場に携帯電話を供給することになりました。LG電子は、13日、日本のNTTドコモと第3世代移動通信サービスである「FOMA」用の端末機を共同で開発することに合意し、来年初めから端末機の供給を始めると発表しました。

・韓国外換銀行が公示した14日午後3時の為替レート、日本の円100円が926ウォン16銭で、前日より5ウォン88銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1013ウォン50銭と、前日より1ウォン30銭のウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2008.25で、前日より12.27ポイント下落しました。またこれまでの韓国株式市場の総合株価指数は、 983.75と、前日より6.74ポイント下落しました。

・14日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、31度7分でした。15日は、低気圧の影響で全国的に雲が多く、一時雨の降る所があるでしょう。15日の全国の朝の予想最低気温は、16度から20度、日中の最高気温は、21度から25度の予報となっています。

6月13日月曜日

・盧武鉉大統領は、北韓が6カ国協議に臨めば、北韓の核問題の実質的な進展に向けた重要な提案をすると述べました。盧大統領は、13日、ソウルで開かれた「6.15南北共同宣言5周年記念国際学術大会」に出席してあいさつし、「6カ国協議が再開されれば、より柔軟で前向きな対話が可能になると思う」としてこのように語りました。盧大統領はまた、「北韓は、核兵器の放棄という戦略的な決断を通じて、体制の安定と経済発展の転機をつくる必要があり、そうなった場合、われわれは、国際社会とともに北韓のこうした努力を積極的に支援するための包括的で具体的な案を準備している」と述べました。

・政府は、14日から3日間、平壌で開かれる6.15統一大祝典と、21日から3日間、ソウルで開かれる南北閣僚級会談を通じて、北韓が核兵器を放棄する場合、体制の安全保証、米朝間の国交樹立を含めたより正常な関係改善を推進するという韓米首脳会談でのメッセージを北韓に伝える方針です。政府関係者は、12日、 「北韓はこれまで、アメリカが肯定的なシグナルを送ってきたにもかかわらず、否定的な面だけを強調してきた傾向がある。北韓は、もはやアメリカの最高指導者のメッセージを正確に読み取る必要がある」と述べました。

・日本の中山文部科学相が、「従軍慰安婦ということばは、当時はなかった」と述べ、波紋が広がっています。中山文部科学相は、11日、静岡市で開かれた会議で、「そもそも従軍慰安婦ということばは当時はなかった。なかった言葉が中学校の教科書に載せられたこと自体が問題だった」と述べました。中山文部科学相はまた、日露戦争で日本が負けたならば、韓半島は、ロシアの植民地になっていただろう。われわれの先輩が生命と国運をかけて強大国ロシアと戦ったことに韓国は感謝すべきだとも述べました。

・政府は、13日、 中山文部科学相の従軍慰安婦に対する発言について、「極めて不適切な発言だ」として遺憾の意を表明し、二度とこうしたことが繰り返されないように日本政府に再発防止を要求しました。外交通商部の李揆亨スポークスマンは、13日、記者団に対して、「中山文部科学相の発言は、歴史研究や歴史教育を通じて従軍慰安婦問題を認識し、二度と同じ過ちを繰り返さないという固い意志を表明する」とした、93年8月の河野官房長官の談話を真っ向から否定するものだと、指摘しました。李揆亨スポークスマンは、しかし、「中山文部科学相の発言と、韓日首脳会談を連携させる必要はない」と述べて、中山文部科学相の発言が、今月20日に予定された韓日首脳会談に影響を及ぼすのではないかという観測を打ち消しました。

・これに先立って、与野党はともに中山文部科学相を非難する論評を出しました。

・潘基文外交通商部長官は、13日、アメリカ産コメに対する韓国市場での占有率を政府が保証したことはないと主張しました。国会の「コメ関税化猶予延長交渉実態究明の国政調査特別委員会」は、韓国政府がWTO=世界貿易機関のルールに従って去年、中国など9カ国と行ったコメ交渉の過程でウラの合意があったかどうかについて13、14の2日間の日程で聴聞会を開きました。証人として出席した潘基文外交通商部長官は、去年末、アメリカがコメ市場の保障を要求してきたのに対して、韓国側が「take note」と答えたのは、「留意する」という意味であり、量を保証するという拘束力を持った発言ではないとして、このように述べました。また韓悳洙副総理兼財政経済部長官や、朴弘綏農林部長官ら他の政府側証人もコメ交渉でのウラ合意疑惑を全面的に否認しました。

・国会は、先週の対政府質問に続いて、13日から各常任委員会で法案の審議に入りました。13日は、国防委員会、統一外交通商委員会など9つの委員会が全体会議を開いて、関係部署の報告を受けたあと、各種法案の審議を行いました。6月臨時国会は、常任委員会を27日まで続け、28日から3日間、本会議を開いて採決します。

・先月末に、群山のアメリカ空軍基地に暫定配置されたアメリカ空軍のF−117ステルス戦闘爆撃機15機は、今年10月初めまで韓国にとどまると、国防部が明らかにしました。国防部が、13日、国会国防委員会に出した報告書によりますと、F−117ステルス戦闘爆撃機15機は、毎年定期的に実施される韓半島地形熟知訓練のため暫定的に配置されたものですが、今年10月初め頃まで韓国にいてその後、アメリカ・ニューメキシコ州のホロマン空軍基地に復帰する予定だということです。

・粉飾決算や脱税などの容疑で国際手配され、5年8カ月間にわたって海外での逃亡生活を続けていた財閥、大宇グループの創始者、金宇中前会長(69)が、14日早朝、仁川着のアシアナ航空機で帰国する模様です。金宇中前会長は、大宇グループを韓国第3位の財閥に作り上げ、韓国の財界総理である全経連=全国経済人連合会の会長にもなりましたが、99年、永年にわたる巨額の粉飾決算と脱税が明るみに出て、逮捕状が出たため海外で逃亡生活を送っていました。検察庁は金宇中前会長が帰国し次第、空港で逮捕する方針です。

・ところで、金宇中前会長に適用されている主な容疑は、▼41兆ウォン台もの巨額粉飾会計 ▼これを利用し銀行などから9兆2000億ウォンの融資を受けた詐欺 ▼25兆ウォンもの財産を海外に逃避させた外国為替法違反の大きく言って3つあります。現在、ソウル中央地方裁判所と、ソウル高等裁判所に出されている金宇中前会長関連の訴訟は全部で30件、金額で5779億ウォンに達しています。

・オランダで行われている20歳以下のサッカー世界ユース選手権大会で、韓国はスイスに1対2で逆転負けしました。13日未明、アンマンで行われたスイスとのF組1次リーグ第1試合、韓国は、前半25分にシン・ヨンロク選手が先制ゴールを入れましたが、28分と33分にスイスの連続ゴールを許し、2対1で負けました。このため、韓国がベスト16入りを果たすには、残りのナイジェリアとブラジルとの試合を1勝1引き分け以上にしなければならなくなりました。韓国は16日にナイジェリアと、18日にブラジルと戦います。

・アメリカ大リーグ、コロラド ロッキースの金ビョンヒョン投手(26)が、8カ月ぶりに勝利投手となりました。金ビョンヒョン投手は、韓国時間で13日未明、ホームのクアーズフィールドで行われたデトロイトとの試合に先発登坂し、6イニングを2失点で押さえて、勝利投手となりました。金ビョンヒョン投手の勝利は、ボストン時代の去年10月以来8カ月ぶり、先発登板では去年4月以後、13カ月ぶりのことです。

・韓国は、今月下旬に梅雨に入り、来月初めには東海岸を中心に一時的な低温現象が現れる見込みです。

・韓国外換銀行が公示した13日午後3時の為替レート、日本の円100円は、932ウォン4銭で、先週金曜日に比べて、3ウォン35銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1012ウォン20銭で、先週金曜日に比べて5ウォン90銭のウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2020.52で、先週金曜日より2.11ポイント上昇しました。またこれまでの韓国株式市場の総合株価指数の終り値は、990.49と、先週金曜日より0.30ポイント下落しました。

・13日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、31度1分でした。14日も引き続き、全国的に晴れの空模様となる見込みです。14日の全国の朝の予想最低気温は、16度から19度、日中の最高気温は23度から31度の予報となっています。

6月11日土曜日

・盧武鉉大統領は、韓国時間で11日未明、ホワイトハウスで、ブッシュ大統領と会談し、北韓が核兵器を放棄するならば、北韓の体制保証だけでなく、究極的には米朝間の国交樹立を含めた関係改善を進めることができるという認識で意見が一致しました。会談は予定の50分をややオーバーして行われ、両大統領は、北韓が最近、6カ国協議に復帰する意思表明をしたことを肯定的に評価するとともに、北韓の核兵器の保有は絶対に容認できないこと、核問題をあくまで外交的手段で平和的に解決することで意見が一致しました。この席でブッシュ大統領は、アメリカが北韓に対して武力攻撃する意思のないことを何度も伝えたにもかかわらず、北韓がこれを信用しないことは理解し難いと述べたと、潘基文外交通商部長官が伝えました。会談後、両国の首脳は、10分間、共同記者会見し、韓国とアメリカは、韓半島の非核化という共同の目標を持ち、北韓の核問題についても今後、一致して協力していく方針を明らかにしました。またブッシュ大統領は、記者会見で金正日国防委員長に対して「ミスター」と敬称を使いました。また韓米同盟問題について、盧武鉉大統領は、「亀裂があるのではないかと憂慮する人が多いが、ブッシュ大統領との会談の結果、重要な問題はほぼ解決された。あとの細かい問題については今後、対話を通じて十分解決できると思う」と述べて、含みを残しました。このあと、両大統領はともに昼食をとり、合わせて2時間、席をともにしました。

・京畿道東豆川市で、横断歩道を渡っていた51歳の女性が、アメリカ軍のトラックにひかれて死亡する事故がありました。10日午後1時45分頃、東豆川市の市街地の道路で、手押し車を押しながら横断歩道を渡っていた、近くの楊州市に住む乳酸飲料配達員の51歳の女性の金さんが走ってきたアメリカ陸軍の2.5トン積みトラックにひかれて即死しました。楊州警察署の調べによりますと、金さんは停まっていた車の間を赤信号なのに渡っていましたが、トラックを運転していたブライアント一等兵(21)が、前をよく見ていなかったものと見て取り調べた後、身柄をアメリカ軍憲兵隊に引き渡しました。この事故について、韓国駐留アメリカ第8軍のキャンベル司令官は遺族に対して、謝罪と遺憾の意を表明し、韓国駐在アメリカ大使館のミントン大使代理も弔意を表する報道資料を発表しました。またブッシュ大統領も盧武鉉大統領と会談した際に、この事故について謝罪と弔意を表明しました。韓国では2002年6月に休戦ライン近くで、女子中学生2人がアメリカ軍の装甲車にひかれて死亡する事件があり、この時、反米運動が盛り上がりました。今回は首脳会談の数時間前だったことからアメリカ側の対応が速かったものとみられています。

・韓米首脳会談について、与野党は歓迎の論評を出しました。与党ウリ党のチョン・ビョンホン・スポークスマンは、「アメリカの北韓に対する強硬政策に韓国は反対し、人道的に解決する意思をはっきり伝えたことに、国民も大きく共感するだろう」と述べました。野党ハンナラ党のチョン・ヨオクスポークスマンは、「今回の首脳会談で、これまでの誤解とかっ藤をぬぐい去り、両国が一つになって北韓の核問題を解決する考えを確認したことは意義深い」と評価しました。

・韓国政府が今月20日に予定されている韓日首脳会談を延期することを検討しているというマスコミの報道について、日本の小泉首相は、10日、記者団の質問に対して、「日程はすでに決まっており、首脳会談は予定どおり開かれる」として、マスコミの報道を否定しました。小泉首相はまた、韓日歴史共同研究で、両国の歴史認識の違いが浮き彫りになったことについて、「違いがあってもいい。違いを認識しながら友好関係を深めていこうというのが首脳会談だ」と述べました。

・韓国カトリック・ソウル大教区のチョン・チンソク大司教が、11日、ソウル大学獣医学科の黄禹錫教授の胚性肝細胞の研究について、「ヒトの胚芽を破壊することを前提した行為だ」として、反対の声明を発表しました。チョン・チンソク大司教はこの声明書で、「黄教授の胚性肝細胞の研究は難病治療を目的としたものだとしても、人間の生命を極度に害しているもので、深刻な問題となっている。カトリック教会は黄教授のこのような研究によって、クローン人間の出現の可能性が一層高くなっていることを懸念している。肝細胞研究が必要なら、倫理的にまた臨床的に問題のない生体肝細胞の研究をすべきだ」と述べました。

・韓国の移動通信会社3社が、8月末に独島に共同基地局を開設することになりました。

・11日は旧暦の5月5日、端午の節句です。各地で端午の節句を祝う行事が繰り広げられました。江原道江陵市では、 重要無形文化財に指定されている「端午祭」が行われ、1年の豊作や安泰を祈願する儀式や民族遊びが繰り広げられました。また、ソウルの南山韓屋村では、端午の節句を祝う伝統公演や髪の毛が健康になれるようにと、菖蒲を入れて沸かしたお湯で髪の毛を洗ったり端午の節句の伝統的な遊びの体験コーナーが開かれました。

・11日は、土曜日のため取り引きはありません。10日の終値は、 日本の円100円は935ウォン39銭で、アメリカドル1ドルは、1006ウォン30銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・11日のソウルは晴れ、午後3時の気温は26度5分でした。12日も全国的に高気圧の圏内に入り、概ね晴れで、夏日が続くものとみられます。12日の朝の予想最低気温は、15度から19度、日中の最高気温は26度から32度という予報です。

6月11日土曜日朝9時のニュース

・盧武鉉大統領は、韓国時間で11日未明、ホワイトハウスで、ブッシュ大統領と会談し、北韓が核兵器を放棄するならば、北韓の体制保証だけでなく、究極的には米朝間の国交樹立を含めた関係改善を進めることができるという認識で意見が一致しました。会談は予定の50分をややオーバーして行われ、両大統領は、北韓が最近、6カ国協議に復帰する意思表明をしたことを肯定的に評価するとともに、北韓の核兵器の保有は絶対に容認できないこと、核問題をあくまで外交的手段で平和的に解決することで意見が一致しました。この席でブッシュ大統領は、アメリカが北韓に対して武力攻撃する意思のないことを何度も伝えたにもかかわらず、北韓がこれを信用しないことは理解し難いと述べたと、潘基文外交通商部長官が伝えました。会談後、両国の首脳は、10分間、共同記者会見し、韓国とアメリカは、韓半島の非核化という共同の目標を持ち、北韓の核問題についても今後、一致して協力していく方針を明らかにしました。またブッシュ大統領は、記者会見で金正日国防委員長に対して「ミスター」と敬称を使いました。また韓米同盟問題について、盧武鉉大統領は、「亀裂があるのではないかと憂慮する人が多いが、ブッシュ大統領との会談の結果、重要な問題はほぼ解決された。あとの細かい問題については今後、対話を通じて十分解決できると思う」と述べて、含みを残しました。このあと、両大統領はともに昼食をとり、合わせて2時間、席をともにしました。

・韓米首脳会談は、2003年5月の盧武鉉大統領のアメリカ訪問以来4度目で、去年11月のチリ以来7カ月ぶり、またブッシュ大統領が再選に成功し、2期目の政権に入ってから初めての会談となりました。今回は、北韓の核問題が重大な局面に入っているのと、韓米同盟の亀裂を憂慮する声が高まっている中で行われた会談だけに、会談が始まる前から両国関係者の間では、緊張感がただよっていました。会談後、行われた記者会見は、両国の記者団30人が出席し、ブッシュ大統領に続いて盧武鉉大統領が会談結果を説明したあと、ブッシュ大統領が記者団の質問に答える形で行われました。ブッシュ大統領は、「近い同盟国を執務室で迎えることができたことを光栄に思う」と述べたうえで、10日、近また韓国人女性がアメリカ軍のトラックにひかれて死亡した事故について深い遺憾の意と弔意を示し、「韓国は重要な同盟国であり、われわれは同じ目標を持っている国同士であることを確認した」として韓米同盟関係の重要性を強調しました。続いて盧大統領は、韓米同盟について触れながら、ブッシュ大統領に向かって「韓米同盟がうまく行っていると述べても良いですか」と同意を求めると、ブッシュ大統領は笑顔で「同盟は極めて確固たるものだ」と応じました。

・盧武鉉大統領とブッシュ大統領の会談について、外国のメディアは異なった受け止め方を示しています。まずAP通信は、「ブッシュ大統領と盧武鉉大統領は、北韓を6カ国協議に導き出すための方法についての認識の差を縮めるために努力した」と伝えています。しかしブッシュ大統領が「われわれは共通した一つの声を出せるよう継続して協力する」と述べたのに対して、盧武鉉大統領は、「いくつか合意されていない点が残っている」ことを指摘したと、伝えています。またAFP通信は、両国の首脳が、北韓問題やそのほかの課題について意見の差を縮めるのに具体的な進展があったかどうかは明らかではないとしています。日本の共同通信は、「両国の首脳は、北韓の核問題の解決策をめぐる意見の差を縮めることができないまま、北韓に対して6カ国協議に復帰することを求めた」として、両国間の意見を違いを解決する必要があることを指摘しました。

・日本の植民地時代に福岡の炭鉱に強制連行され、その後、死亡した韓国人のうち765人の身元が確認されました。これは、当時の内務省特別高等科が作成した1944年1月末の時点での韓国人強制連行者で炭鉱で働いていた11万3000人の実態調査報告書を元に韓日両国の弁護士や学者らがまとめた資料を東亜日報が入手して、10日公開したものです。それによりますと、解放直前の1945年6月末、福岡県内には、韓国人強制連行者が全部で17万1000人もいました。今回は、炭鉱で働いていた人のうち765人の身元が確認されましたが、遺骨がどこに安置されているかは分かっていません。死亡当時の年齢は、大半が20代から30代でしたが、10代や40代も少なくなく、事故で死亡したり、重労働に耐え切れず脱走しようとして射殺されたりしたケースも多かったということです。

・慶尚北道の道議会は、島根県が「竹島の日」条例を制定したことに対抗して、毎年10月を「独島の月」とする条例案を可決しました。慶尚北道の道議会は、9日の本会議で議員発議による「慶尚北道 独島の月条例案」を可決成立させました。この条例は、毎年10月を「独島の月」とし、10月1カ月間は、慶尚北道が50%以上を出資した法人や団体の役職員の日本への出張を制限しています。10月は、大韓帝国が日本による領土侵略行為を粉砕しようと1900年10月に、独島を管轄区域に指定した月です。独島は、行政区分上、慶尚北道に属しています。

・日本駐在韓国大使館は、日本国内の韓国人受刑者に定期的に韓国の新聞や雑誌を送ることにしたと、10日、明らかにしました。大使館領事部は、今年4月から8つの県にある7つの刑務所で獄中生活を送っている韓国人117人のうち、希望者53人と初めて面接しました。この結果、刑務所を出所したあと、うまく社会復帰できるようにするため、一カ月に1−2回、韓国の新聞と雑誌を刑務所の図書室に寄贈し、韓国人受刑者が閲覧できるようにすることにしました。

・韓国の国立ソウル大学に語学研修に来ていた日本人女性が、校舎から飛び降り自殺しました。9日午後4時半ごろ、ソウル市冠岳区のソウル大学言語教育院の裏の地面に、語学研修生の28歳の日本人女性が倒れているのを警備員が見つけ、病院に運びましたが、すでに死亡していました。この女性は、日本の大学で修士課程を終えた後、今年3月からソウル大学韓国語教育院で韓国語を学んでいましたが、うつ病の症状があり日本と韓国で治療を受けていたということです。

・韓国外換銀行が公示した10日午後3時の為替レート、日本の円100円は935ウォン39銭で、前日より88銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1006ウォン30銭と、前日より2ウォン10銭のウォン 安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2018.41で、前日より4.31ポイント上昇しました。またこれまでの韓国株式市場の総合株価指数は、990.79と、前日より3.21ポイント上昇しました。

・10日のソウルは雨のち晴れ、午後3時の気温は、20度1分でした。11日は、低気圧の影響で全国的に雲が多く、一時雨の降る所があるでしをう。11日の全国の朝の予想最低気温は、17度から20度、日中の最高気温は、24度から30度の予報となっています。

6月9日木曜日

・クウエートで行われたサッカー・ワールドカップのアジア最終予選第5戦で、韓国はクウェートを4対0で破り、6大会連続、7回目のワールドカップ出場を決めました。A組2位の韓国代表チームは、韓国時間で9日未明にクウェートシティのカズマ・スタジアムで行われたクウェートとの試合で、前半2点、後半2点の4得点をあげ、クウエートを4対0と一方的に破りました。これで韓国はアジア最終予選で3勝1引き分け1敗で勝ち点を10に伸ばしてA組2位以上が確定し、今年8月のサウジアラビアとの試合を待たずに、6大会連続、通算7回目となるワールドカップ出場を決めました。86年のメキシコ大会からの6大会連続のワールドカップ進出は、ブラジル、アルゼンチン、ドイツなどに続いて9カ国目、アジアでは初めての記録です。

・韓国代表チームは10日午前8時過ぎ、仁川空港着の大韓航空機で、韓国に帰ってきます。

・盧武鉉大統領は、9日、サッカーの国家代表チームに対して、ドイツワールドカップ大会出場のお祝いのメッセージを贈りました。盧大統領はこの中で、「アジアでは初めてワールドカップ本戦6大会連続進出の快挙を成し遂げた選手団の皆さんの労苦に国民とともに拍手を贈ります。ドイツでもいい成績を上げて、大韓民国の名誉を高め、国民に大きな喜びを与えてくれることを期待します」と述べました。

・このクウェート戦をテレビ中継の画面で応援しようと、ソウルの中心部の鐘路、新村、江南駅周辺のビヤホールや居酒屋などでは徹夜営業を行い、客は大画面を見ながら歓声を上げていました。

・盧武鉉大統領は韓国時間で11日、アメリカのワシントンで開かれる韓米首脳会談に臨むため、9日夕方、大統領夫人の権良淑(クォン・ヤンスク)女史とともにソウル空港から特別機でアメリカに向かいました。盧武鉉大統領には潘基文外交通商部長官ら10人が随行しており、今回はブッシュ大統領との首脳会談を終えれば直ちにソウルにとんぼ返りする予定です。盧武鉉大統領はワシントン時間の9日夕方、現地に着いてホテルで1泊し、10日午前11時にホワイトハウスを訪れ、ブッシュ大統領と50分間に会談します。この会談では、北韓が6カ国協議に復帰する意思を示しているところから、北韓の核問題の解決に向けての両国の対応や今後の韓米関係が主な議題となる見込みです。両首脳はとくに合意文は発表せずに、記者会見に臨んだ後、共に昼食をとり、さらに突っ込んだ話し合いをすることにしています。そしてこのほかの会合には出席せずに、現地時間で10日午後、特別機に乗り込み、韓国時間で11日夜、ソウルに帰ってくる予定です。

・大統領府の青瓦台は20日に行う予定だった韓日首脳会談を延期することも検討している模様です。ハンギョレ新聞など、韓国の主要マスコミが9日報じたところによりますと、青瓦台関係者が8日、「韓日首脳会談に先立って、日本政府が靖国神社参拝や独島問題などについて、最小限の誠意を示すことを期待して、会談の日程や議題について協議してきたが、期待は崩れつつある。首脳会談の計画をいったん取りやめるか、見送る方向で検討が進んでいる」と述べたということです。政府はこの韓日首脳会談の日程を11日の韓米首脳会談が終わったあとの来週中には発表する方針とみられています。

・北韓の金桂寛(キム・ケグァン)外務次官は、いま北韓で取材をしているアメリカABCテレビのインタビューに答え、自分たちは核兵器をすでに保有し、さらに開発を進めていると改めて主張しました。しかし、ミサイルへの搭載が可能な段階にあるかどうかについては明言を避けました。

・韓国銀行は9日、金融通貨委員会を開き、政策金利であるコール金利の誘導目標を現行の年3.25%に据え置くことを決めました。これでコール金利は去年11月に年3.5%から3.25%に0.25ポイント引き下げられたまま、7カ月連続の据え置きとなりました。韓国銀行は据え置きの背景について、「輸出は引き続き増えていて二桁台の伸びを維持しており、民間消費や建設投資は多少改善の動きがみられるが、設備投資は依然として低調気味だ。また物価は安定に向かっているが、不動産価格の上昇が続き、中小企業や家計の貸し出しも増えている」と説明しています。

・北韓を脱出した男女7人が、8日午後、ベトナム・ハノイのタイ大使館に駆け込み、第3国への亡命を要請していることが分かりました。タイの外務省が発表したところによりますと、7人は10歳と15歳の少年2人を含む女性3人と、男性2人で、8日昼頃、英語で第3国に亡命したいと書いた手紙を持って大使館に入ったということです。

・大法院は、女性やお年寄りら20人を殺害した柳永哲(ユ・ヨンチョル)被告(34)に対して、上告を棄却し、死刑判決が確定しました。柳永哲被告は、2003年9月に刑務所を出所して以来、去年7月に捕まるまでのわずか10カ月間にソウルなどで若い女性を中心にお年よりも含めて21人を殺害したとして、起訴されました。1審のソウル中央地方裁判所は、去年12月13日、1件を除く20件の殺人事件について、死刑を宣告し、2審のソウル高等裁判所も今年3月16日、死刑を言い渡していました。しかし検察が上告していたもので、大法院はこの上告を棄却しました。これで柳永哲被告の死刑が確定しました。

・ソウル市が城東区「トゥクソム」の漢江と中浪川に囲まれた地区に建設していた市民公園の「ソウルの森」が完成し、来週18日にオープンすることになりました。ソウルの森は、漢江と中浪川に囲まれた低い土地にあった体育公園などを整理し、115万5000平方メートルの敷地にソウル市が大小40万本の樹木を植え、2年5カ月かけて建設したもので、中には鹿やリスなど8種類92匹が放されている森やピクニック広場、水の庭園などがあります。

・KBSテレビの看板歌番組の「開かれた音楽会」が、615南北共同宣言5周年と金剛山観光客100万人突破を記念して、8日、北韓金剛山のオンチョンガク休憩所前広場で公開録画を行いました。KBSの女性アナウンサーと北韓のモランボン曲芸団の女優が共同で司会を努め、韓国からはトロット歌手のソン・デグァン、ヒョンチョルと伝統民謡歌手のキム・ヨンイムが出演し、北韓の歌手らとの共演を3000人の観衆の前で繰り広げました。この模様は、来週日曜日の12日、午後5時35分から1時間25分にわたって、KBS第1テレビで放送されます。

・北韓の金剛山海水浴場で、今年の夏からは韓国人がテントを張って、キャンピングができることになりました。金剛山観光事業を進めている「現代峨山」は、来月初めに海開きする金剛山海水浴場で、韓国人観光客がテントを張ってキャンピングできるようにするということで北韓側と合意したと、8日、発表しました。2003年にオープンした金剛山海水浴場はこれまでは昼間だけ海水浴が可能になっていて、砂浜でのキャンピングは禁止されていました。

・韓国外換銀行が公示した9日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、936ウォン27銭で、前日に比べて、3ウォン99銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1004ウォン20銭で、前日に比べて、1ウォン5銭のウォン高でした。新しい統合株価指数のKRX100は、2014.10で、前日より22.31ポイント上昇しました。またこれまでの総合株価指数の終り値は、987.55と、前日より11.33ポイント上昇しました。

・9日のソウルは曇り、午後3時の気温は27度7分でした。10日は低気圧の影響を受けて、全国的に雲に覆われ、午後から雨になる見込みです。10日から11日にかけて、一部では最高80ミリ以上の大雨になる所もあるでしょう。10日の朝の予想最低気温は、17度から20度、日中の最高気温は21度から25度という予報です。

6月8日水曜日

・盧武鉉大統領は韓国時間で11日、アメリカのワシントンで開かれる韓米首脳会談に臨むため、9日午後、大統領夫人の権良淑(クォン・ヤンスク)女史とともに特別機でアメリカに向かいます。盧武鉉大統領とブッシュ大統領との首脳会談はこれで4度目で、北韓が6カ国協議に復帰する意思を示した直後に開かれることから、北韓の核問題の解決に向けてどのような突破口になるのかが注目されます。両国の首脳はまた韓米同盟のこれまでの成果を評価した上で、未来志向的な発展方向について協議し、韓米同盟関係にヒビが入っているという見方を払しょくさせる計画です。

・北韓が6カ国協議に復帰する意思をアメリカに伝えたと、アメリカ国務省が7日、明らかにしました。しかし北韓は、復帰する時期については言及しておらず、6カ国協議の再開の見通しは立っていない状態です。アメリカ国務省のマコーマックスポークスマンは、7日の定例ブリーフィングで、「北韓は、6日、ニューヨークで行った米朝接触で、6カ国協議に復帰すると述べたが、いつ復帰するかについてははっきり表明していない」と述べました。またホワイトハウスのマクレラン報道官も、7日の定例ブリーフィングで、「6日の米朝接触で、北韓は、6か国協議に今後とも関与し続ける意向を示したが、復帰する日程については言及しなかった。われわれは北韓がただちに協議に復帰することを希望している」と述べました。一方、国連駐在の王国連中国大使は、6日、北韓の核問題をめぐる6カ国協議が数週間以内に再開されるという見通しを示しました。

・これについて大統領府の青瓦台はこれまでの状況と大きく変わったものはないと、慎重な反応です。青瓦台の金マンススポークスマンは、8日、「今回の米朝接触は実務者レベルのもので、北韓は6カ国協議に復帰する時期を示していないので、肯定的にも否定的にも判断できない」と述べました。

・ウリ党の指導部を選ぶ4月の全党大会で5人の指導部の第2位に選ばれた当選1回の?東淵(ヨム・トンヨン)常任中央委員が、8日、常任中央委員を辞任し、4月の再選挙での惨敗後に激化している政府、与党、青瓦台のかっ藤と党内の路線闘争が表面化しました。?東淵(ヨム・トンヨン)常任中央委員は、8日、党本部で記者会見し、「大統領の周辺人物に対する政府関係者などの悪意のこもった攻撃で、盧武鉉政権の道徳的基盤が被害を受け、任期が残り半分に近づく盧武鉉大統領を早期にレイムダックにしようとする不純な試みが進められている」としたうえで、「大統領の側近としては、一歩下がって一兵卒になって従軍することが賢明な選択だという結論を出した」と述べました。

・日本政府は、日本の歴史教科書問題の検証を年内に再開される予定の2期目の韓日歴史共同研究委員会の研究テーマとして受け入れる方針を固め、韓国と調整に入ったと毎日新聞が8日報道しました。日本政府は今月20日予定されている韓日首脳会談の際に、小泉首相が盧武鉉大統領にこのような方針を伝える予定です。それによりますと、両国の政府は今後、研究対象とする教科書や研究方法など細部について協議する予定だということです。これについて韓国政府は、▼扶桑社の中学歴史教科書が侵略を美化していること、▼日本の歴史教科書の中に従軍慰安婦や朝鮮人の強制連行の記述が少なくなっていることなどを研究対象とするよう求めるものとみられます。これに対して、日本政府は、韓国の歴史教科書が植民地支配下の日本の弾圧を過度に表現し、反日感情をあおっているとして研究テーマにすることを求めてくるものとみられます。

・日本政府は次の韓国駐在日本大使として外務省の大島正太郎査察担当大使を内定したと東京の外交消息筋が8日明らかにしました。日本政府は先月末、大島次期大使のアグレマンを韓国政府に申請しました。今の高野紀元大使はドイツ大使になるものと伝えられており、新しい日本大使の赴任は今年8月以降の人事異動の際に行われる見通しです。高野大使が「竹島は日本の領土だ」と発言して韓日関係が悪化したことを受けての交代だとも考えられますが、韓国の外交通商部当局者は「赴任して2年半が経っているため、通常の人事とみている」としています。新しい韓国駐在日本大使に内定した大島正太郎氏は今年61歳、外務省の経済局長、経済担当外務審議官、WTO=世界貿易機関の一般理事会議長をつとめるなど、外務省の代表的な経済通として知られています。

・韓国で初めて体細胞のクローン技術を利用してヤギが誕生しました。慶尚南道晋州産業大学動物生命科学科の朴ヒソン教授(44)のチームは、ヤギの耳から細胞を取り出して分離培養した後、核を取り除いた卵子に注入し、その卵子をヤギの卵管に移植して妊娠を誘導させました。この技術で、3頭が妊娠に成功し、6日午前 そのうちの1頭から体重1.9キロのメスの子ヤギが誕生したということです。残りの2頭からは今年8月と9月に子ヤギが誕生する予定です。

・7日午前5時頃、全羅北道扶安郡の沖合いの西海で長さ2メートルの人食いざめの一種、ホワイト・シャークが操業中の漁船の網にかかって死んでいるのが見つかりました。ホワイト・シャークは主に5月と6月に全羅北道郡山と忠清南道保寧(ボリョン)の沖合いに出没し、漁民を脅かしています。海洋警察は、人食いざめによる被害がないように漁民に注意を呼びかけています。

・韓国外換銀行が公示した8日の為替レート、日本の円100円は、940ウォン26銭で、前日に比べて11銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1005ウォン70銭で、前日に比べて50銭のウォン高でした。新しい統合株価指数のKRX100は、1991.79で、前日より10.49ポイント上昇しました。またこれまでの総合株価指数の終り値は、976.22と、前日より5.34ポイント上昇しました。

・8日のソウルは晴れ、午後3時の気温は26度8分でした。9日は全国的に雲が多くなるでしょう。9日の全国の予想最低気温は15度から20度、日中の最高気温は24度から31度と、7月中旬並みの暑さが続く見通しです。

6月7日火曜日

・羅鐘一駐日大使は、6日、日本の公明党の神崎武法(たけのり)代表と懇談した席で、今月20日に予定されている韓日首脳会談を成功裡に開催するためには、小泉首相が靖国神社参拝について、建設的な姿勢を示すべきだと述べたと、公明党議員が伝えました。それによりますと、羅鐘一駐日大使は、神崎代表との会談で、「今度の韓日首脳会談は、靖国神社参拝問題に進展がない限り、非常に困難になる。進展をもたらすことのできる小泉首相の発言が決定的だ」と述べました。これに対して神崎代表は、羅大使が重要な指摘をしたとし、「靖国神社参拝に反対する韓国や中国の主張を内政干渉と受け止めている状況では、韓日関係改善の道のりは遠いと思う」と述べたということです。

・外交通商部の李泰植次官は7日、韓国の漁船が最近、済州島南方の韓日中間水域で、日本の海上保安庁の巡視船などから操業中止措置を取られていることに対して、ソウルの日本大使館職員を外交通商部に呼んで、正式に抗議したことを明らかにしました。李泰植次官は、7日、国会の農林海洋水産委員会に出席して、「中間水域でトラブルが発生した場合は、その船が所属する国、つまり旗国主義が適用されることになっている。韓国政府が韓国漁船を取り締まることができるにもかかわらず、日本政府が操業中止要求をしたことはこの規定に違反することであり、越権行為であることから、外交的に抗議した」と述べました。

・国会は、7日から対政府質問に入り、李海?国務総理は、「ロシア油田疑惑で特別検事制が導入されれば、政府は反対しない」と述べました。対政府質問は、7日から10日までの4日間、政治、統一・外交、経済、教育・社会・文化で行われ、初日の7日は、ロシア油田開発疑惑や、行淡島開発疑惑などの各種疑惑についての政府質問が行われました。

・WTO=世界貿易機関の紛争パネル=小委員会の議長に、韓国人としては初めてジュネーブ韓国代表部のチョ・テヨル次席大使が選ばれました。WTOのパニチャパティ事務総長は、6日、牛の内臓の輸入禁止措置をめぐるEU=ヨーロッパ連合と、アメリカ、カナダの3カ国の間の紛争を審議するための小委員会の議長に韓国のチョ・テヨル次席大使を任命しました。韓国人がWTO紛争小委員会の委員として参加したケースはたびたびありましたが、裁判長格の議長に任命されたのは初めてです。

・6・15南北共同宣言5周年記念行事に参加する韓国の民間代表団の規模を話し合う南北の民間レベルの協議が4日から7日まで平壌で行われましたが、北韓はこの席で、韓国側代表団の規模を、政府、民間合わせて300人程度とすることを新たに提案してきた模様です。

・北韓の景勝地、金剛山観光に韓国から行った人が、7日、100万人を突破しました。金剛山観光を進めている韓国の会社、現代峨山によりますと、観光客1369人が7日、韓国から陸路で金剛山観光を行い、金剛山観光が98年11月に始まってから6年6カ月で100万人を突破しました。

・北韓への支援団体である「わが民族助け合い運動」と「飢餓対策機関」の関係者148人が、南北が共同で建設した薬品工場の竣工式に出席するため、7日午後、仁川空港から大韓航空のチャーター機で平壌入りました。チョンソン薬品工場は、2003年の南北合意によって建設されたもので、平壌の統一街に2600平方メートルの広さの工場があり、北韓の民族和解協議会と、韓国の全羅南道に本社があるチョンソン製薬研究所が共同で経営することになっています。この工場は、年間500万人分のリンゲル剤を生産し、北韓全域の病院に配ることにしています。

・韓国第3位の財閥だった大宇財閥の創業者で詐欺の疑いで指名手配され1999年から国外に逃亡している金宇中前会長(69)が、近く韓国に帰国してくる可能性が高いとされている中で、旧大宇グループ系列の上場会社10社の資産価値が金宇中前会長が不在の5年7カ月の間に、5倍になったことが分かりました。中でも、財閥の中心的存在の商社の元の株式会社大宇は、貿易と建設を分離して経営した結果、両社を合わせた時価総額は3兆9000億ウォンと、およそ20倍に急増しています。

・日本の植民地時代に中国の上海で、旧日本軍のための従軍慰安婦をしていた韓国人女性221人の名簿が新たに確認されました。李ジュン高麗大学名誉教授(83)は、1945年の解放直後、上海で、光復軍暫定編成支隊の中隊長をしていましたが、1946年3月、上海からアメリカ軍艦2隻に乗って帰国した光復軍隊員らの韓国人の名簿を公開しました。この名簿は、A4版192ページ、帰国した韓国人3374人の名前、年齢、出身地などが書かれており、名簿の最後には、従軍慰安婦221人の女性の名簿が載せられています。221人の女性は、20代が162人と最も多く、10代4人、30代51人、40代4人となっています。政府が1992年以降に、被害者からの申告を受け付けて作った元従軍慰安婦名簿は、215人に過ぎないことから、この名簿は、従軍慰安婦の実態把握に大きく役立つものとみられています。

・ソウルなど首都圏と、大田、蔚山など全国47の高校の高校生が結成した「韓国高校生徒会連合会」が、6日、発足しました。「韓国高校生徒会連合会」は、6日、ソウル「芸術の殿堂」の会議室で、発足声明を発表し、「これまでの歴史の転換期のたびに改革に寄与してきた先輩高校生たちの精神を継承し、生徒会の望ましい運営を通じて高校生の意見を結集していく」と述べました。

・韓国外換銀行が公示した7日午後3時の為替レート、日本の円100円は、940ウォン37銭で、先週金曜日に比べて、5ウォン66銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1006ウォン20銭で、先週金曜日に比べて1ウォン60銭のウォン高でした。新しい統合株価指数のKRX100は、1981.30で、先週金曜日より 13.28ポイント下落しました。またこれまでの韓国株式市場の総合株価指数の終り値は、970.88と、先週金曜日より5.21ポイント下落しました。

・7日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は、25度1分でした。8日は、高気圧の影響で、全国的に晴れの空模様となる見込みです。8日の全国の朝の予想最低気温は、15度から18度、日中の最高気温は24度から31度の予報となっています。

6月6日月曜日

・6月6日は今年で50回目の顕忠日、韓国戦争で国のために命を捧げた戦士たちをたたえる日で、国民の祝日です。ソウル市銅雀(トンジャク)洞にある国立墓地では、午前10時から記念式典が行われ、盧武鉉大統領や遺族ら5,000人が出席しました。盧武鉉大統領は墓地に献花した後、演説し、「共同体的な統合を成し遂げることが今、われわれにとって最も重要な宿題だ」と述べました。盧大統領は、内部分裂とかっ藤を乗り越え、変化が必要なときに、国民的合意で決められる力を備えることこそが、今、韓国が直面している問題を解決し、韓国社会を一段階進歩させる道になると説明しました。

・顕忠日に際して与野党もそれぞれ論評を出しました。与党ウリ党の田ビョンホンスポークスマンは、6日、「愛国烈士の忠誠と護国の意思があったからこそ、国家的危機と試練を堂々と乗り越えてきた」としたうえで、独立運動家をはじめ、韓国戦争の犠牲者、またその遺族の誇りを高めるための法的、制度的な支援策を持続的に講じていく」と述べました。また野党ハンナラ党の田麗玉スポークスマンも6日、論評を出し、「政府は、護国英霊とその遺族に対する基本的な待遇すらしていない」としたうえで、「北韓には、北韓軍の捕虜となった韓国軍元兵士500人あまりが故国に戻る日を待ち望んでいる。祖国のため命をささげた人を放置する国のために、一体、誰が命をささげられるのか」と述べ、政府を批判しました。

・韓国とアメリカは、北韓の政権が崩壊するなど韓半島有事の際の対応シナリオである「概念計画5029」を、軍事計画の「正式の作戦計画」に格上げせずに、部分的に補完する程度にとどめることで4日、合意しました。これは、4日、シンガポールで開かれた第4回アジア安全保障会議に出席した尹光雄(ユン・クァンウン)国防部長官と、ラムズフェルド国防長官が、韓米国防長官会談を行って合意したものです。アメリカは、1990年後半に作成した「概念計画5029」を、正式な軍事作戦計画に発展させることを去年末から韓国に求めてきました。これに対して韓国政府は、今年初め、韓国の主権を侵害する恐れがあるとして強く反発し、4月に入ってから、アメリカに対して概念計画を維持した状態での補完を提案していました。韓国とアメリカは、今月中旬から韓米軍事委員会を開いて、北韓政権が崩壊した場合や、大規模な脱出者が出た場合など、韓半島有事の際の多様な共同対応案を概念計画5029に盛り込むことについて協議することにしています。

・韓国とアメリカは、韓国時間で11日、ワシントンで行われる盧武鉉大統領とブッシュ大統領との首脳会談の際、北韓を刺激しないことに合意した模様です。外交通商部と青瓦台の情報筋が5日、明らかにしたところによりますと、「韓国とアメリカは、北韓の核問題をめぐる平和的な解決策以外の方法については、今の段階では論じる必要はないという点で一致した。今度の韓米首脳会談では、北韓に対する具体的な制裁方法や体制の転覆など北韓に対する強硬策を論じる計画がないため、北韓が6カ国協議をボイコットする口実を設けることもないだろう」としています。

・世界最大の鶏肉の輸出国であるアメリカとブラジルの鶏肉が、早ければ今月中旬から韓国に輸入される見込みです。農林部は、5日、アメリカ産家きん類の輸入衛生条件を改正告示し、鳥インフルエンザの発生のため、去年2月から輸入禁止措置を取っていたアメリカ産鶏肉の輸入の再開を許可したと明らかにしました。アメリカ産鶏肉の輸入は、鳥インフルエンザが発生する前の2003年は、4万2000トンと、韓国の輸入量全体の半分を占めていました。農林部はまた、ブラジルの鶏肉についても初めて輸入を認めました。

・安相洙仁川市長が、先月30日から4日間、北韓の招待で平壌市と南浦市を訪問し、2014年のアジア競技大会を北韓と共同で誘致することに合意した見返りとして、北韓に大規模な経済的支援を約束したことについて、来年の地方選挙を狙ったものだとする批判的な見方が出ています。今度の北韓訪問で、安市長は北韓に対して、▼北韓に道路舗装用の建築資材1万トンなど39億ウォン相当を5回にわたって無償援助する、▼中断状態となっている平壌の105階建てホテルの建設に民間資本を誘致して工事を完成させる、▼今年9月に仁川で開かれる第16回アジア陸上選手権大会に北韓が選手団と応援団を送ることなど全部で6項目について合意しました。安市長は、平壌を訪問する前後に、こうしたことを青瓦台と鄭東泳統一部長官に報告したということです。安市長は、最近の北韓の核問題で停滞している南北関係の改善に寄与するとして肯定的な面を強調しています。しかしこうした北韓支援については、来年春に行われる市長選挙を有利にしようとするものだとして批判の声も強く出ています。

・昔、ソウル都心を東西に流れていた川、清渓川の復元工事がほぼ完成し、1日、漢江から汲み取ってろ過した水を流す通水テストが始まりましたが、この漢江の水を使うことについて、ソウル市と韓国水資源公社との間で、水の料金をめぐって攻防が続いています。清渓川を流れる水は、復元工事が完成する10月1日からは、毎日、漢江の水9万8000トンと、地下鉄駅から集めた水2万2000トンの合わせて12万トンが流れ込むことになりますが、このうち、漢江の水9万8000トンについて、年間で17億1400万ウォンの使用料を水資源公社がソウル市に請求する計画です。水資源公社が、漢江の水代を請求するのは、清渓川の復元が、全国民のためのものではなくソウル市民に限ると判断したもので、京畿道高陽市一山の湖公園やチャンシム・ロッテワールドのソッチョン湖も水の使用料金を払っていることから例外はあり得ないとしています。これに対してソウル市は、清渓川に水が流れた場合、周辺の生態系が復元されるうえ、清渓川を通過した漢江の水が自然浄水過程を経て、漢江に戻るので水の使用料はナンセンスだとして使用料の支払いを拒否しています。双方は、協議を続けることにしていますが、話し合いがつかない場合は、建設交通部の河川小委員会に判断を委ねることになります。

・労働部は、韓国で働く外国人労働者が結成した労働組合を認めないことにしました。労働部は、組合のメンバーが不法滞在者であることから合法的な労働組合としては認められないとして、外国人労働者が3日、提出した「ソウル・京畿・仁川 移住労働者労働組合」の組合設立許可申請書を受け付けませんでした。

・地下鉄1号線から4号線を経営するソウル地下鉄公社は、夏の間、冷房が強すぎるとして寒さを訴える乗客がいるため今月1日から、乗客が多いために冷房の効き目が弱い2号線を除いた1号線、3号線、4号線に弱冷房車2両をもうけています。弱冷房車は、10両連結のうち、中間の5号車と6号車で、車内の温度を、他の車両より2度高い27度にしています。

・韓国産のパック入りキムチが、値段の安い中国産キムチに押されて、去年初めてマイナス成長となりました。

・結婚して新しい家庭を築く際、男性は「責任感」を、女性は「両親の元を離れる不安感と寂しさ」を多く感じていることが、アンケート調査の結果、分かりました。

・韓国の男子ゴルファー、許ソッホ選手(31)が、韓国人選手としては初めて、日本のプロゴルフツアーで通算5勝を達成し、シーズン賞金ランキング1位になりました。

・6日は、顕忠日で、国民の祝日のため取り引きはありません。先週金曜日3日の終値は、日本円100円が、934ウォン71銭で、アメリカドル1ドルは、1007ウォン80銭でした。韓国株式市場も取り引きはありません。

・6日のソウルは晴れ、午後2時の気温は、25度8分でした。7日は、弱い気圧の谷の影響で、全国的に雲が多くなる見込みです。7日の全国の朝の予想最低気温は、15度から17度、日中の最高気温は、22度から29度の予報です。

6月5日日曜日

・アメリカ大リーグ、テキサス・レンジャースで活躍している韓国人の朴賛浩(チャンホ)投手が通算100勝目をあげました。朴賛浩投手(32)は、韓国時間で5日未明、カンザスシティ・ロイヤルズとのアウエーの試合に先発登板し、6失点しましたが、味方チームの打撃が爆発して、6イニングまでに12対6でリードした状態でリリーフ投手にマウンドを渡しました。試合はレンジャースが14対9で勝って朴賛浩は勝利投手となり、今季6勝目、94年に韓国の大学から大リーグにデビューして以来、12年目で通算100勝の金字塔を打ちたてました。大リーグでの100勝は、東洋人としては日本の野茂英雄選手に次いで2人目です。

6月4日土曜日

・サッカーの2006年ワールドカップアジア最終予選で、韓国は3日夜、ウズベキスタンと1対1の引き分けにとどまり、A組2位に落ちて、次のクウェート戦で引き分け以上の成績を迫られることになりました。ウズベキスタンの首都タシケントのパクタコル競技場で行われた韓国対ウズベキスタンの試合、韓国は、安貞桓、車ドゥリ、朴チュヨンのスリートップで臨みましたが、選手同士のサインミスと守備の不安が目立つ中で前半を無得点で終了しました。そして後半18分、ウズベキスタンに先制ゴールを許した後、試合終了直前に最年少の朴チュヨンが同点ゴールを決め、起死回生しました。韓国はこれで2勝1引き分け1敗、勝ち点7となりましたが、同じ日に行われたサウジアラビア対クウェート戦で3対0で勝ったサウジアラビアが勝ち点を8に伸ばしたため、韓国は首位だったのが2位に後退しました。韓国はドイツ大会への出場を決めるには、韓国時間で9日未明に行われるクウェートとのアウエー戦で引き分け以上の成績をあげなければならない負担を抱えることになりました。一方、B組の北韓はイランと対戦して0対1で負けて4連敗となり、残りの2試合を全部勝ってアジア3位をめざすプレーオフしか道が残らなくなりました。

・ウズベキスタン戦が行われた3日夜、ソウル都心の光化門前一帯には、サッカー代表チームの公式サポーターの「レッド・デビル」を中心としたサッカーファン2万人が赤いTシャツ姿で集まって街頭応援を繰り広げました。2002年のワールドカップで世界的に有名になった韓国の街頭応援は、去年のアテネオリンピック以来のことで、サポーターは試合が始まる4時間前の午後6時ごろから集まりはじめ、大きな電光板で中継される韓国対ウズベキスタン戦を見ながら熱い応援を繰り広げました。

・鄭東采文化観光部長官は4日、韓国を訪れている日本の北側一雄国土交通相と会談し、「韓日観光交流の拡大についての共同声明」を発表しました。共同声明によりますと、両国は、▼韓日友情年、韓日訪問の年の各種事業を予定どおりに進める、▼姉妹都市の交流を早期に正常化させる、▼人の交流の拡大をはかることで合意しています。そして個人や団体旅行、とくに若い人たちの交流拡大をはかるとともに、両国間の地方都市の空の便の拡大に向けて協力することになりました。

・金鐘泌前自民連総裁は3日、小泉首相の靖国神社参拝について、参拝を止めるかA級戦犯の霊を別の所に移すことを求めました。金鐘泌前総裁は、東京で行われた読売国際経済懇談会に出席して、韓日国交正常化40周年を記念して講演し「多くの韓国人は日本の天皇と首相の謝罪を評価しながらも、“総論は謝罪、各論は弁明と否定”と感じている。このままでは韓国と中国のおん念は収まらない。日本を知り、好きな私でさえ、こういう考えを持っていることを理解してほしい」と述べ、小泉首相の靖国神社参拝を中止するか、A級戦犯を別の所に移して祭ることを求めました。また独島、日本でいう竹島の領有権問題については「日本が領有権の主張を放棄することが不可能ならば、互いに問題視しない、‘未解決のままの解決’という次善の策を考える方法もあるのではないか」と提案しました。

・6・15南北共同宣言5周年記念行事に参加する韓国の民間代表団の規模を話し合う南北の民間レベルの協議が4日から7日までの日程で平壌で始まりました。これは北韓が平壌で行われる6・15記念行事に参加する韓国の政府と民間の代表団の規模を縮小するように求めてきたことから、改めて調整するものです。

・韓国で生活している北韓脱出者100人あまりが偽装亡命と韓国でのスパイ活動をしている疑いがあるという報道について、北韓脱出者の3つの団体は3日、「韓国に住んでいる6700人の北韓脱出者をスパイにしてしまった」として、政府に謝罪を求めました。スンウィ同士会、脱北者同士会、北韓民主化運動本部は「政府は北韓脱出者の定着支援を十分にしないばかりか、国民に脱北者についての間違った認識を伝えて、脱北者をいじめている」として、偽装亡命とスパイ活動をしている疑いで当局が調べている100人のリストを公開して、その他の人の疑いを晴らすべきだと主張しています。

・北韓の高麗銀行はイギリスのグローバルグループと合弁で「高麗・グローバル信用銀行」を設立し、3日開業式を行ったと朝鮮中央通信が報道しました。

・済州島で行われたAPEC=アジア太平洋経済協力会議の貿易閣僚会議に出席した韓国の金ヒョンゾン外交通商部通商交渉本部長とアメリカ貿易代表部のポートマン代表は3日会談し、この中でポートマン代表は「最近、国際的にアメリカ産牛肉の安全性が確認されたので、韓国でも早期にアメリカ産牛肉の輸入を再開してほしい」と要請しました。これに対して韓国の金ヒョンゾン通商交渉本部長は「アメリカ産牛肉は韓国人の健康と安全にかかわるものなので、科学的な根拠にもとづいて判断して輸入を再開するかどうかを決めたい」と慎重な姿勢を示しました。

・2002年6月、京畿道北部の休戦ライン近くで女子中学生2人が、アメリカ軍の装甲車にひかれて死亡した事件で、装甲車の運転兵と管制兵がアメリカの軍事法廷から無罪を言い渡されたことについて、女子中学生の遺族と市民団体が、捜査記録の公開を求めて起こした訴訟で、先月27日、大法院が原告勝訴の判決を出しましたが、これを受けて遺族と市民団体は議政府地方検察庁に捜査記録と裁判記録の公開を申請しました。

・人の死はどういう意味を持っているかを研究する「死の学会」が4日、宗教学、人文学など20人の学者によって設立されました。

・7月末から韓国で行われる2005東アジアサッカー選手権大会に北韓が出場することが公式に確認され、12年ぶりの南北対決が行われる見通しです。韓国プロサッカー、仁川ユナイテッドの安ゾンボク団長は、先月、北京で北韓代表チームのユン・ジョンス監督と接触し、北韓の出場を確認したということです。南北のサッカー代表チームの試合が実現すれば、1993年10月のアメリカワールドカップのアジア最終予選で対戦して以来12年ぶりになります。東アジアサッカー大会は7月31日から8月7日まで、韓国、北韓、日本など東アジアの9つの国と地域が参加して、韓国で男子サッカーと女子サッカーが同時に行われる予定です。3月に行われた組み合わせによりますと、8月4日に全州ワールドカップ競技場で女子サッカーの南北戦が行われた後に男子サッカーの南北戦が行われる予定です。

・韓国の高校生サッカー選手、ソウル市クムチョン区ムンイル高校の文済天(ムン・ゼチョン)選手(18)が日本のJリーグ、東京ヴェルディと2年間の契約を結びました。文済天選手のJリーグへの進出は、去年3月、U−18韓国代表に選ばれて日本での試合に出場した際に、観戦した東京ヴェルディの関係者の目に留まったことがきっかけで、2週間前から東京ヴェルディで練習生としてプレーしたところ、合格点をもらって、契約することになったということです。東京ヴェルディには、韓国人の李康珍選手も活躍しています。

・来週6日、月曜日が国民の祝日の顕忠日で、週休二日制で4日土曜日が休みの所が多く、事実上3連休となったところから、一部の高速道路は行楽に出かける車で渋滞しました。韓国道路公社によりますと、3日の金曜日には28万台の車が高速道路でソウルから地方に向かい、4日も33万台の車が地方の行楽地に向かうものと予想しています。

・4日は土曜日のため為替の取り引きはありません。3日の日本の円100円は、934ウォン71銭で、アメリカドル1ドルは1,007ウォン80銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・4日のソウルは晴れ時々曇り、午後2時の気温は23度5分でした。5日は全国的におおむね晴れるでしょう。5日の全国の予想最低気温は14度から16度、日中の最高気温は21度から28度という予報です。

6月3日金曜日

・潘基文外交通商部長官は、3日、「韓国や中国が反対する日本の首相による靖国神社参拝問題は、小泉首相が参拝しなければ解決することだ」と述べました。潘基文長官は、3日朝、全経連会館で行われた「北韓の核問題と韓半島周辺情勢」についてのセミナーで、「靖国神社参拝、歴史教科書、独島問題の解決のカギは、日本が握っている。世界が日本をどのように見ているかを日本は直視しなければならない」としてこのように述べました。続いて潘長官は、ソウルのホテルで行われた「韓日国交正常化40年国際学術大会」の昼食会に出席してあいさつし、「40年間積み上げてきた肯定的な関係の発展にもかかわらず、韓日関係は今年3月以後、かっ藤と対立が続いている。いまの日本を憂慮せざるを得ない」と述べました。

・日韓議員連盟の会長をしている森喜朗前首相は、3日、ソウルのホテルで行われた「韓日国交正常化40年国際学術大会」であいさつし、「残念ながら最近の韓日関係は必ずしも良いとは言えない。東アジアの平和と繁栄は、韓日両国にとって非常に重要なことであるが、両国が深く努力しなければ、両国関係は簡単に崩壊することもあり得る」と述べました。

・2014年のアジア競技大会を、南北が共同開催する案が進められることになりました。 安サンス仁川市長は、4日間の北韓訪問を終えて2日、仁川空港に戻ってきましたが、空港で記者団に対して、「仁川市と平壌市が、2014年のアジア競技大会を共同で誘致することに、2日、北韓の民族和解協力会議の金ヨンデ会長と合意した」と述べました。南北は、今月末までに、仁川市と平壌市による誘致意向書をアジアオリンピック組織委員会に提出することにしています。

・北韓が、今月、平壌で行われる6・15南北共同宣言5周年記念行事に出席する韓国代表団の規模を大幅に縮小するように韓国側に求めてきたことについて、政府は、3日、北韓に電話通知文を送り、祝典を成功させるためには、民間代表団の派遣人数は削れないが、政府代表団の規模にはこだらわないとする意向を伝えました。政府は、「合意書に署名してから数日も経っていないのに、一方的に合意内容を変更しようとする北韓の姿勢に遺憾の意を表明する」としたうえで、民間代表団の規模削減には応じられないとしました。

・国家情報院は、北韓脱出者100人あまりについて、偽装亡命と韓国でのスパイ活動の調査を行っていることが、明らかになりました。中央日報が2日、伝えたところによりますと、北韓を脱出し第3国経由で韓国に亡命してきた北韓住民のうち、北韓の情報機関で働いていたことが確認されたのは88人です。国家情報院は、去年、出張先の北京から韓国に亡命した北韓情報機関の関係者が、「すでに韓国に亡命した北韓脱出者の中に北韓の工作員がいる」と述べたことなどから、調査を進めています。5月末までに韓国に入ってきた北韓脱出者は6700人にのぼっています。

・アメリカが、自国製品の輸出増大のための前進基地として力を入れることにしている「7つのスポットライト市場」に最近、韓国を含めたことから、今後、韓国への市場開放圧力がますます強化することが予想されると、韓国貿易協会のニューヨーク本部が2日、明らかにしました。貿易協会によりますと、アメリカ政府は、「2005年の輸出戦略」報告書の中で、「7つのスポットライト市場」として、韓国、日本、中国、ロシア、EU=ヨーロッパ連合、インド、ブラジルを指定し、知的財産権、通信など、商品の標準化についての圧力を強化することを示唆しました。

・日本の排他的経済水域で日本の巡視艇の検問を振り切って逃走した韓国漁船をめぐって、韓国海洋警察庁の警備艦と日本の海上保安庁の巡視艇が蔚山沖で39時間もの間、にらみ合いを続けた問題で、蔚山海洋警察署は、3日、問題のアナゴ漁船シンプン号(77トン)を検証するとともに、船長や漁船員を調べました。海洋警察署は、船長と船主を水産業法違反で捜査し、日本の海上保安官に殴られけがをして病院で治療を受けている漁船員ら9人は、参考人として事情を聴きました。チョン・ウクヒョン船長(38)は、「韓国側水域で操業したあと、母港の統営に短距離で帰ろうとして日本側のEEZ=排他的経済水域を1.5マイルから3マイルほど侵犯した。新しい韓日漁業協定が締結されてから、日本の取り締まりが厳しくなり、日本の巡視艇につかまった場合、不法操業していたと誤解を受けることを恐れて逃走した」と、話しています。

・金融監督院は、保険会社も金融業ができるよう許可することを検討していることが分かりました。金融監督院は、「銀行の保険業兼業」によって、銀行に領域を奪われた保険会社に対しても、金融業や信託業など各種金融業務の兼業を許可する「保険会社による銀行業兼業」の導入計画をまとめ、財政経済部との協議を経て、今月中旬までに最終的に決めることにしてします。これが実現する場合、三星生命、大韓生命、教保生命など生命保険大手は、金融業の兼業が許可されるとみられ、これまでの銀行との競争がますます激しくなる見込みですが、財閥の銀行業進出については、反対する意見も多いことから、論議を呼ぶものとみられます。

・無人運転の軽量電車が、フランス、日本、カナダについで、世界で4番目に韓国で開発され、1日、一般に公開されました。この軽量電車は、韓国鉄道技術研究院が、1999年から7年間に503億ウォンの研究費をかけて、現代重工業など30あまりの機関と共同開発していたもので、去年8月からは慶尚北道慶山市に試験線をもうけて、延べ1万キロの試験運転をしていました。1日公開された電車は2両編成で、ゴムタイヤの横から電気を取り入れ、定員57人、最高速度70キロメートルで走ることができます。

・今年の北韓の人口は、去年より21万人増えて2291万であると、アメリカのCIA=中央情報局がまとめました。それによりますと、現在の、北韓の人口は、2291万2177人で、去年の6月より21万4600人あまり増えているとしています。平均寿命は、男性が68.65歳、女性が74.22歳で、3年連続上昇しています。

・北韓のコンピューターのハッキング能力はアメリカのCIA=中央情報局並みだという分析が発表されました。国防科学研究所のビョン・ジェジョン博士は、2日、高麗大学で行われた「2005国防情報保護会議」で発表し、「北韓の情報戦能力について模擬テストをした結果、北韓のハッキング能力はアメリカのCIA=中央情報局並みであることが確認できた」と述べました。ビョン博士によりますと、北韓のハッキング能力は、アメリカ太平洋軍司令部指揮統制所と、アメリカ本土の戦略網に被害を与えることができる高いレベルです。

・サラリーマンが貯蓄できる金額は、所得の30%以下であることが分かりました。オンライン上の年俸情報提供会社「ペイオープン」がサイト訪問者、2067人を対象に貯蓄可能な金額について調べた結果、一カ月に貯蓄可能な金額は、20代が52万ウォン、30代は80万ウォン、40代は122万ウォン、50代は111万ウォンで、所得の30%以下であることが分かりました。

・ドイツワールドカップ大会アジア最終予選の対ウズベキスタンのアウェー戦が行われる3日夜、サッカー代表チームの公式サポーター「赤い悪魔」を中心とした街頭応援が、ソウル中心部の光化門で行われますが、警察庁は、この一帯に、16個中隊1900人の機動隊を配置して、警備にあたることにしています。ところで、この試合に韓国代表チームは、上が赤、下が青のユニフォームで臨みます。いまのところ韓国は、2勝1敗で勝ち点6点を挙げてA組1位で、ウズベキスタン戦は、ドイツ大会出場のカギとなります。

・韓国外換銀行が公示した3日午後3時の為替レート、日本の円100円は934ウォン71銭で、前日より1ウォン25銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1007ウォン80銭と、前日より5ウォンのウォン高でした。新しい統合株価指数のKRX100は、1994.58で、前日より9.60ポイント上昇しました。またこれまでの韓国株式市場の総合株価指数は、976.09と、前日より5.21ポイント上昇しました。

・3日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、22度でした。4日は、低気圧の影響で全国的に雲が多くなる見込みです。4日の全国の朝の予想最低気温は、13度から17度、日中の最高気温は、21度から28度の予報となっています。

6月2日木曜日

・日本側の排他的経済水域から逃走した韓国漁船をめぐって韓国海洋警察庁の警備艦と日本の海上保安庁の巡視艇が蔚山沖でにらみ合いを続けていた問題で、両国の外交当局による折衝の結果、合意に至り、日本の巡視船艇は2日夕方、漁船を解放して現場を引き揚げました。この事件は5月31日深夜、長崎県対馬沖の日本の排他的経済水域で違法操業をしていたのではないかとして日本の巡視艇から停船を命じられた韓国釜山のアナゴ漁船「シンプン号(77トン)」が海上保安官2人を乗せたまま逃走し、1日午前2時頃、蔚山の東およそ16マイルの海上で出動した韓国海洋警察庁の警備艦とシンプン号の取り扱いをめぐって、韓日両国の警備艦と巡視艇が対峙していたものです。合意の内容は、▼韓国のアナゴ漁船の船長が日本側の排他的経済水域で日本の巡視艇の検査を拒否し、2人の海上保安官を乗せたまま逃走したことを認める。▼保釈金の性格を持つ担保金50万円を払うことにし、▼ アナゴ漁船の船長は韓国側が取り調べることになっています。これにもとづいて、シンプン号の船長がこれらを認める書類を提出したことから2日午後6時、日本側は韓国漁船と結んでいたロープをほどき、日本側の巡視船艇8隻は午後6時15分、現場を離れて日本側に向かいました。

・ロシア油田開発疑惑を捜査しているソウル中央地方検察庁は、2日、この事件の中間捜査結果を発表し、与党ウリ党の李光宰(イ・クァンゼ)議員が疑惑にかかわったとみられるが、油田事業の仲介の役割をしていた石油専門家が現在、海外に逃亡中で、李光宰議員の事件の介入程度や役割について詳しく捜査できないとして、李議員に対する捜査を中断することになりました。検察によりますと、去年10月8日、李光宰議員が本人の事務室を訪れた油田事業会社の代表から事業の進み具合について報告を受けていたなど、油田事業にかかわった可能性が高いとみられるが、詳しいことは仲介の役割をしていたとされる石油専門家を逮捕するまでは捜査できないとして、李議員に対する捜査は当面中断することになりました。検察はまた、この油田事業に大統領府の青瓦台が介入したとされる疑惑については、去年8月31日、王ギョン龍鉄道公社事業本部長が青瓦台の産業政策担当の金キョンシク行政官に対して「大統領のロシア訪問の際、油田会社引き受けについて政府間の調印式を行う」と報告したことを確認しました。しかし金行政官はこの報告内容が大統領のロシア訪問と関連した重要なものではないと判断して、上に報告していないと主張しており、検察は油田事業に青瓦台はかかわっていないと結論づけました。

・これに対して、野党ハンナラ党の田?玉スポークスマンは、「検察が油田開発疑惑について、与党ウリ党の?光宰(イ・クァンゼ)議員に対する捜査を中断することを決めたのは、検察も特別検事制を取り入れて捜査してくれることを願っている意味として受け止められる」と述べました。田スポークスマンはこのように述べるとともに、「検察が李光宰議員が油田事業にかかわっていると結論づけた以上、与党ウリ党も特別検事制を拒否する理由はなくなった」としています。

・一方、青瓦台は、2日、油田開発疑惑についての特別検事制や国会による調査を受け入れる意向を示しました。青瓦台の金マンススポークスマンは、2日、「検察の中間捜査結果の発表に対して、ハンナラ党が引き続き疑惑を提起するのであれば、特別検事制であろうと、国会による国政調査であろうと受け入れる用意がある」と述べました。

・第254臨時国会は与野党の合意で2日から審議が始まり、2日は本会議を開いて会期を今月30日までの29日間と決めました。争点になっていた4月30日の再選挙で野党の議席が増えたことにともなう委員会の委員の数については、野党ハンナラ党が政務委員会と文化観光委員会で1人ずつ委員を増やす、与党ウリ党は教育委員会で1人、農林海洋委員会で2人を減らすことで合意しました。また議事日程については、7日から4日間、対政府質問を行い、11日から常任委員会の審議に入り、28日から3日間、本会議を開くことになりました。今回の臨時国会には75の法案が提出されていますが、ロシア油田開発疑惑、行淡島開発疑惑、北韓の核問題、そして韓米同盟関係などが争点となる見込みです。

・民主労働党の金恵敬代表は、韓国時間で今月10日、ワシントンで予定されている韓米首脳会談に先立って、盧武鉉大統領と与野党の代表が会い、首脳会談の懸案について協議するよう提案しました。

・APEC=アジア太平洋経済協力会議の貿易担当閣僚会議が2日、3日の2日間の日程で韓国の済州島で開かれ、WTO=世界貿易機関の自由化交渉の促進策などを焦点に意見が交わされています。会議には、アメリカや日本、中国など21の国と地域が参加して、WTOの新しい貿易自由化交渉の「ドーハ・ラウンド」の枠組み合意に向けて、交渉の進展を求める特別宣言も採択することにしています。さらに今回の会議を機会に各国間の2国間協議も行われ、韓国は1日、中国やオーストラリアなど10カ国と協議し、カナダとはFTA=自由貿易協定の政府間本交渉を近く始めることで合意しました。

・愛知万博の韓国館の入場者が、1日で100万人を超えました。大韓貿易投資振興公社によりますと、愛知万博に作られた外国の展示館で、訪問客数が100万人を超えたのは韓国館が初めてです。

・景福宮の慶会楼が1日から一般公開されました。朝鮮王朝時代の王宮、ソウルの景福宮の慶会楼は、景福宮が建てられてから17年後の1412年に、池の真ん中に作られた楼閣で、外国の使節を招いて、宴会を行う時に使われました。国宝に指定されている慶会楼は、韓国の1万ウォン札の紙幣の裏にも描かれており、文化財庁は文化遺産への親近感を高めてもらおうと、一般公開を始めました。慶会楼に入れるのは、午前11時、午後2時、午後4時の1日3回、1回の人数は60人に制限しています。

・2006年のドイツワールドカップに向けたアジア最終予選で、3日に韓国対ウズベキスタン、9日に韓国対サウジアラビア戦が、いずれもアウェーで行われますが、水原ワールドカップ競技場では試合が行われる2日間、競技場の大型電光板で試合の模様を放送し、水原市民らが応援できるようにすることになりました。

・韓国外換銀行が公示した27日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、933ウォン46銭で、前日に比べて、1ウォン17銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1012ウォン80銭で、前日に比べて、2ウォン1銭のウォン安でした。新しい統合株価指数のKRX100は、1984.98で、前日より7.18ポイント上昇しました。またこれまでの総合株価指数は974.68で、前日より5.17ポイント上昇しました。

・2日のソウルは曇り、午後3時の気温は20度3分でした。3日は全国的に雲に覆われる中、京畿道北部と江原道の山間部では、午後、雨の降る所もあるでしょう。3日の朝の予想最低気温は、13度から18度、日中の最高気温は24度から29度という予報です。

6月1日水曜日

・日本の排他的経済水域で違法操業をしたとみられる韓国漁船の取り扱いをめぐって、公海上で韓国の海洋警察の警備艦と日本の海上保安庁の巡視船が1日朝から対立しています。この事件は、1日午前0時過ぎに、日本の巡視船2隻が、韓国釜山のアナゴ漁船シンプン号77トンが日本の排他的経済水域で違法操業をしたとしてだ捕しようとしたところ、シンプン号は巡視船の乗組員2人を乗せたまま逃走し、その際に韓国の海洋警察に連絡を取りました。連絡を受けた韓国の海洋警察の警備艦が出動し、およそ2時間後に蔚山市ウルチュ郡カンチョル岬の東16マイルの公海上で韓国の警備艦と日本の巡視船が問題の韓国漁船を双方ともロープで結んで取り扱いをめぐって対峙しています。

・アメリカのブッシュ大統領は31日、北韓の核問題は外交的に解決をはかっていくという考えを改めて示しました。ブッシュ大統領はホワイト・ハウスでの記者会見で北韓の核問題について「われわれは外交的なアプローチが効果を出すことを希望している。アメリカは6カ国協議の参加国と同じ考えを持っており、北韓が核兵器を保有するのはよくない考えだとも思っている」と述べました。また「金正日氏に対して“北韓が世界に受け入れられる国になるには、われわれと協力して核兵器開発計画を放棄してほしい”というメッセージを送りたい」と述べました。ブッシュ大統領が今月10日に予定されている韓米首脳会談を前にして、北韓の核問題の外交的解決という原則を改めて示したのは、6カ国協議再開に向けた雰囲気作りのための努力の一つとみられています。

・韓日首脳会談の合意によって2002年に発足した「韓日歴史共同委員会」の1期目の活動が終わり、1日最終結果を盛り込んだ報告書が発表されました。この報告書は、韓国と日本の外交教育関係部署のホームページに同時に公開されましたが、それによりますと、韓国の歴史学者は1905年の韓日併合条約が国際法上、不法で不当な条約だと判断しているのに対して、日本の学者は、条約そのものは合法的だという見解を示しているなど、古代史から近代にいたるまで19の争点ではほとんど合意できず、認識の差を浮き彫りにするにとどまりました。

・北韓は平壌で行われる予定の6・15南北共同宣言5周年記念行事に出席する韓国代表団の規模を縮小するように韓国側に求めてきました。統一部によりますと、「北韓は1日、電話通知文を韓国に送ってきて、この中で“アメリカが最近、核問題と関連して北韓の体制を圧迫・非難するなど新たな難関が生じた”として韓国側の代表団を30人に縮小するよう要請してきた」と発表しました。北韓はまた6・15統一大祝典に出席する民間代表団の規模も縮小してほしいと要請してきたということです。これについて統一部は「韓国は南北間の合意は守られるべきだとする立場を北韓に伝える」と述べ、北韓を説得する考えを示しました。6・15南北共同宣言記念行事は、今月14日から17日まで平壌で行われる予定で、韓国は長官級を代表とする代表団20人と諮問団、支援スタッフなど合わせて70人が、また民間代表団は615人がそれぞれ出席する予定です。

・第254臨時国会が1日、開会しましたが、初日は議事日程を決められず、空転しました。今回の臨時国会は4月30日の再選挙で与党の過半数割れがはっきりしてから初めて開かれました。会期は30日までの30日間になる予定ですが、与野党は再選挙後の常任委員会の定数と議事日程で合意できませんでした。しかし野党ハンナラ党の姜ゼソプ院内代表は1日、記者会見し、「国民生活の安定と各種の疑惑の解明を願う国民の意を受けて、定数にはこだわらずに、2日から正常化する」と語りました。これによって、与野党は1日午後院内首席副代表同士の協議が行われ、2日から正常化されるものとみられています。

・韓国証券取引所と店頭市場のコスダックは今年1月1日から統合して韓国証券先物取引所となりましたが、この韓国証券先物取引所はこれまでの有価証券市場の総合株価指数とコスダック指数を統合した新しい統合株価指数KRX100の発表を1日から始めました。

・先月、5月の輸出がウォン高や原油価格の高騰など不利な対外環境にもかかわらず、二桁台の伸びを示しました。産業資源部が1日まとめた5月の輸出入実績によりますと、5月の輸出は233億ドルと去年の同じ期間に比べて12%近く増え、輸入は211億9000万ドルと、18%増えました。輸出の月別の伸び率は、今年に入ってから7%前後に落ちていたため、5月の回復が注目されています。また今年1月から5月末までの輸出の累計金額は1013億ドルと、1000億ドルを超えました。

・高ヨング国家情報院長が1日、辞任しました。高ヨング国家情報委員長は今年68歳、判事から国会議員となり、民主党副総裁を務めた後、盧武鉉政権発足直後の2003年4月に国家情報院長に就任して2年あまり務めました。

・釜山の中心地にあるアメリカ軍基地が来年8月に閉鎖されることになりました。許ナムシク釜山市長は1日記者会見し「韓米両国は釜山にあるアメリカ軍の補給基地を来年8月に完全閉鎖して、敷地を韓国に返還することになった」と発表しました。このアメリカ軍基地は、釜山市鎮区の53万平方メートルを占め、釜山の中心地にあるため、都市の発展を妨げているとして、市民団体などから閉鎖要求が出ていました。釜山市は跡地を公園にする計画です。

・昔、ソウル都心を東西に流れていた川、清渓川の復元工事がほぼ完成し、1日、実際に水を流す通水テストが始まりました。

・KBS韓国放送は、1日の経営危機を克服するための経営革新計画を発表しました。

・1日からソウル市内のタクシー料金が3年9カ月ぶりに引き上げられました。初乗り料金は一般タクシーはこれまでの1600ウォンから1900ウォンに、模範タクシーは4000ウォンから4500ウォンにそれぞれ高くなりました。

・2006年のドイツワールドカップへのアジア最終予選で、3日にウズベキスタンとアウェイーで対戦する韓国代表チームは、1日、タシケントに着きました。韓国代表チームのボンフレーレ監督は、出国に先立っての記者会見で「今回の試合で勝ち点を6に伸ばし、ドイツ大会出場権を事実上決めたい」と意欲を示しました。韓国対ウズベキスタンの試合は、3日夜、タシケントのパフタコル競技場で行われます。

・韓国外換銀行が公示した1日の為替レート、日本の円100円は、932ウォン29銭で、前日に比べて2ウォン6銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1010ウォン70銭で、前日に比べて2ウォン80銭のウォン安でした。韓国証券先物取引所が1日から発表を始めた新しい統合株価指数のKRX100は、1977.80でした。またこれまでの総合株価指数は969.51で、前日より0.7ポイント下落しました。

・1日のソウルは晴れのち曇りのち雨、午後3時の気温は22度2分でした。2日は全国的に曇り、所によって雷を伴った雨、一部の地域は最高80ミリと、まとまった雨が降るでしょう。2日の全国の予想最低気温は16度から19度、日中の最高気温は22度から28度という予報です。