12月30日木曜日

・南アジアでの巨大地震と大津波による韓国人の被害者が増え続けており、外交通商部は30日午後、死者8人、行方不明8人、けが人17人で、外交通商部に所在確認の問い合わせが1,030人に上っていることを明らかにしました。外交通商部はこの1,030人のうち376人は現地での安全が確認されたとしており、残りの654人の所在確認を急いでいます。政府はまず法務部の出入国管理事務所を通じて該当者が海外に出かけたことを確認するとともに、該当国家の空港にもリストを送って、入国を確認する作業を行っています。両方の出入国の関連記録が確保されれば、該当者が無事 その国に入国したのか、第3国に滞在しているのかまでは把握できるとしています。

・インドネシアで起きた巨大地震と大津波で死亡した韓国人1人の遺体が30日仁川空港に送られてきました。遺体となって帰国したのは、タイのプーケットで死亡したソウルの75歳の女性で、30日朝、バンコク発タイ航空機で空港に着き、葬儀場に運ばれました。残りの遺体は、現地で葬儀の手続きなどについて協議が終わり次第、韓国に帰ってくる予定です。また30日午前10時にはけが人6人を含め、これまで孤立していた韓国人観光客136人が、プーケット発の大韓航空KE638便で帰ってきました。

・南アジアで起きた大津波による被害について韓国の大企業は現地法人を中心に本格的な支援に乗り出しました。

・ところで、今回の巨大地震と大津波によって韓国人36人が死亡したとタイ当局が発表したという報道がありましたが、タイ政府の集計過程でけが人を死亡者に分類した間違いだったことが確認されました。

・ソウル市は巨大地震と大津波で最大の被害を受けたインドネシアに、1月4日、緊急医療支援団を派遣することになりました。

・国会は29日に本会議を開き、日本の植民地時代の反民族的な行為を究明する法律など60あまりの法律を可決・成立させました。このうち、当初、「親日反民族行為真相究明特別法」としていた法律案は、「親日」という言葉を日本との外交関係を考慮して削除し、「日帝強占下反民族行為真相究明特別法」とする修正案を表決にかけた結果、賛成167、反対46、棄権13の賛成多数で可決・成立しました。29日の国会の本会議では、この他、食品衛生法の改正や体の不自由な人たちの交通面での便宜を図る「交通弱者移動便宜促進法」など55の法案と、韓国と中国の間の民事司法協調条約批准同意案など6つの案件を承認しました。臨時国会は、30日、最終日を迎えます。

・政府は、韓国のコメ市場の保護のため、コメの関税化猶予期間を10年間追加延長することを決め、WTO=世界貿易機関に報告しました。政府が30日まとめたコメ交渉の最終結果によりますと、コメの関税化猶予をさらに10年間延長する代わりに、来年から輸入米の最低輸入量の10%が一般に市販され始め、2010年までに30%に拡大されます。また最低輸入量は、韓国の平均的なコメ消費量の4%にあたる20万5,000トンから、10年後の2014人にはほぼ2倍の40万8,700トン、7.96%にまで増やすことでコメ交渉国と最終合意しました。韓国は今年の初めからアメリカ、中国、タイ、インド、オーストラリアなどコメ輸出9カ国とコメの関税化猶予のための交渉を行ってきました。これについてホ・サンマン農林部長官は「ドーハ開発アジェンダ交渉と国際的なコメ価格、為替など不確実な要因が多すぎるため、コメの関税化猶予を決めた。その間に韓国のコメ産業の体質強化をはかりたい。韓国のWTOへの報告については3カ月ほど時間がかかるものとみられるが、WTOの検証が終われば、国会で批准を受けることになる」と述べました。

・先月11月の経常収支は29億4,000万ドルの黒字となり、今年1月からの黒字額は累計で256億3,000万ドルとなりました。韓国銀行が30日まとめた11月の国際収支動向によりますと、輸出の好調による商品収支の黒字が拡大して、経常収支の黒字は10月より5億4,000万ドル多い29億4,000万ドルとなりました。これによって今年1月から11月の経常収支の黒字額は累計で256億3,000万ドルと、すでに去年の2倍以上になっています。これによって、今年1年間の経常収支の黒字は300億ウォン近くになるものとみられ、外貨危機直後の1998年の403億7,000万ドル以来、史上2番目に大きい黒字になる見通しです。

・韓国貿易協会は今年の輸出が合わせて2,500億ドルを超えることが確実になったと発表しました。

・韓国のザイトゥン部隊が派遣されているイラク北部のエルビルでテロの容疑者3人が現地の警察に逮捕されたことが分かりました。

・このため、ザイトゥン部隊は防衛体制と情報収集活動を強化しており、任務の遂行には支障が出ているということです。

・今年、韓国に入国した北韓脱出者は合わせて1,890人と集計されました。統一部によりますと、30日までに韓国入りした北韓脱出者は、8月に第3国から一挙に韓国入りした480人あまりを含めて1,890人となりました。

・全羅北道スンチャンなど6つの地域が地域発展に必要な各種の規制が緩和される地域発展特区に指定されました。

・日本のJリーグで活躍している韓国人プレーヤーのチェ・ヨンス選手(31)がジェフユナイテッド市原からジュビロ磐田に移籍しました。ジュビロ磐田のインターネット・ホームページによりますと、チェ・ヨンス選手の移籍料は8,000万円で契約期間は1年、年俸は8,500万円です。

・韓国外換銀行が公示した30日の為替レート、日本の円100円は、1,003ウォン85銭で、前日に比べて4ウォン95銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1,041ウォン80銭で、前日に比べて1ウォン10銭のウォン高でした。韓国株式市場は30日、今年最後の取り引きを行いました。総合株価指数は、895.92と、前日に比べて11.65ポイント上昇して、この3カ月間超えられなかった890台を突破しました。

・30日のソウルは曇り、午後3時の気温は氷点下1度2分で、真冬日が続きました。31日は気圧の谷の影響から受けて済州島は曇り時々雨または雪、江原道と南部地方は曇り一時雪となりますが、午後遅くに雨や雪は上がるでしょう。ソウルなど中部地方は曇りのち晴れの予報です。31日の全国の予想最低気温は氷点下14度から0度、日中の最高気温は氷点下4度からプラス3度という予報です。

12月29日水曜日

・輸出が好調を見せている中で、先月11月の産業生産が3カ月ぶりに二桁の増加率を見せました。統計庁が発表した11月の産業活動動向によりますと、先月の産業生産は、半導体と自動車の輸出の好調で、去年の同じ期間より10.1%増えました。産業生産は今年9月は9.5%、10月5.8%で、2カ月連続一桁の増加率となりましたが、3カ月ぶりに二桁の増加率となりました。また景気の現状を示す、一時指数は8カ月ぶりに現在の景気状況を示す、景気動向指数も先月に比べて0.1%上昇し、8カ月ぶりに増加に転じました。しかし今後の景気を示す景気先行指数は去年の同じ期間と比べて、0.3%下落し、消費指標の一つである卸小売販売は前の月に比べて、1.3%減って、5カ月連続減少しているなど、景気の先行きは速断できない状況です。

・国会の司法委員会は29日午後、与党ウリ党と民主労働党によって、国家保安法廃止案を強行上程しました。司法委員会の幹事で、与党ウリ党のチェ・ジェホン議員は、「司法委員会の委員長であるハンナラ党のチェ・ヨンヒ委員長が国家保安法廃止案の上程要求を引き続き拒否していることから、国会法にもとづいて代わって司会をせざる得ない」と述べて、この法案の上程を宣言しました。しかしハンナラ党は「与野党が合意しないで、一方的に議事日程を進めることは無効だ」として強く反発しています。

・インドネシアのスマトラ島の沖合で、26日に発生した巨大地震と大津波で、タイ・プーケット島周辺で行方不明になっていた新婚夫婦2組のうち、31歳の女性1人の遺体が確認されたと、外交通商部は28日夜、発表しました。またマレーシアに留学していた20代の韓国人男女2人がタイのピピ島に旅行をしていたところ津波にあい、男子学生はけがをして病院に収容されていることが確認されましたが、女子学生は行方が分からなくなっています。これで29日正午現在、韓国人の犠牲者は4人に、行方不明者は12人となりました。また連絡がとれずに安否が分からないとして関係者から外交通商部に届け出があった韓国人は、タイで400人、インド100人、インドネシア20人、旅行地不明70人、そしてインドネシアに住んでいる韓国人3人の合わせて593人にのぼっています。

・今度の大津波による韓国人犠牲者のための合同焼香所が、28日、プーケットの寺院に設けられました。焼香所には、28日死亡が確認された新婚旅行の31才の女性イ・ヘジョンさんの遺体や、犠牲者3人の位牌が置かれています。

・一方、スリランカで救援活動を繰り広げる、医師5人と看護師と薬剤師ら20人による国際緊急援助隊の医療チームが、29日、仁川空港から現地に向かいました。これとともに、韓国製薬協会、医薬品卸売り協会は2億ウォン相当の医療機器と医薬品を支援することになりました。また大韓赤十字社も30日、毛布など15トン分の緊急救援物資を災害地域に贈ることにしています。

・政府は災の復旧のために、来年、関係諸国に140万ドルを追加支援することになりました。政府は27日、すでに災害を受けた国々に60万ドルを緊急支援することを発表しており、これで韓国政府の支援金は200万ドルになります。

・盧武鉉大統領は28日、 「来年は青瓦台とマスコミとの健康な緊張関係だけではなく、健康な協力関係、暖かい人間関係を築いていきたい」と述べました。盧大統領は28日、大統領府=青瓦台の担当記者との夕食会でこのように述べ、「参加の政府第1期に当たる去年から今年上半期まで、私もマスコミに対して、少しやりすぎたと思う時もある。去年から今年上半期まではいろいろな所からの非難の声を避けたり、防ぐのに精一杯だった。春の総選挙以降は少し心に余裕を持ち始めたが、下半期は海外訪問で忙しかった。来年は雰囲気を刷新するよう努力し、マスコミと大統領が互いに理解しあって、大きく変化する年になれるよう頑張りたい」と述べました。

・また盧武鉉大統領は今月の韓日首脳会談の場所を鹿児島県指宿市にした裏話も明らかにしました。首脳会談に先立って韓国では、鹿児島県が征韓論を唱えた西郷隆盛の出身地で、右翼的な土地柄だとして、場所を移すべきだという声が高まりました。しかし変更しなかった理由について、盧武鉉大統領は、「韓国での論議を間接的に聞いた小泉首相が『一理ある話だ。韓国側の立場を受け入れて、韓国側が希望する所に決めよう』と伝えてきた。この話を聞いて、自分が小さくなるような思いをした。さ細なことにこだわる必要はないと思った。外交は声を大きくするよりは、内容が重要だ。韓国も一歩ずつ譲っていってこそ得ることが多いのではないか」と述べました。

・韓国はインドとの間で、FTA=自由貿易協定の交渉を始めるための事前協議を来年1月中に行うことになりました。インドは、韓国にとって6番目の貿易相手国で、今年一年間に輸出28億5,300万ドル、輸入12億3,300万ドルで、差し引き16億2000万ドルの貿易黒字を出しています。インドは農産物の輸入国で、工業分野では韓国と補完関係を持っていることから、FTA締結に大きな支障はない見通しです。

・韓国観光公社は来年の韓国と日本の国交正常化40周年を迎えて、両国政府が決めた「韓日共同訪問の年」を記念し、1月1日の元日に仁川空港で、日本人観光客のための歓迎イベントを行うことになりました。この歓迎イベントは、現在、NHKBSで放送されている、韓国ドラマ「大長今、宮廷女官チャングムの誓い」の出演俳優4人が空港に日本人観光客を出迎え、成田から仁川に着いた日本人観光客を対象に、花束と記念品を贈る歓迎イベントを行うことにしています。

・韓国の20代と30代が今年もっとも嬉しかったニュースとして、日本でのヨン様ブームを挙げていることが分かりました。結婚情報会社「ビエナレ」が20代と30代の未婚男女1100人を対象にアンケート調査した結果、今年もっとも嬉しかったニュースとして、23.4%が日本でのヨン様ブームを挙げ、次いで憲法裁判所による行政首都移転特別法の違憲決定17.7%、大統領弾劾訴追の棄却14.9%の順でした。

・日本での韓流ブームの仕掛け役、KBS制作のテレビドラマ「冬のソナタ」が来年1月、KBS第2テレビで再放送されることになりました。KBSは「冬のソナタ」が日本など海外で大きな反響を呼んだことから韓国の視聴者にも、もう一度見てもらおうと、来年1月8日から毎週土曜日、夜11時15分から2話ずつ、10週間にわたって再放送することを、29日明らかにしました。

・韓国外換銀行が公示した29日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1008ウォン80銭で、前日に比べて、1ウォン28銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1042ウォン90銭で、前日に比べて、40銭のウォン安でした。韓国株式市場の29日の総合株価指数は、884.27と、前日に比べて、5.84ポイント上昇しました。

・29日のソウルは晴れ、朝の最低気温が氷点下8度3分まで下がり、この冬一番の冷え込みとなりました。午後3時の気温は氷点下2度3分でした。30日は全国的に晴れのち、次第に雲が多くなり、南部地方は雪または雨の降る所もあるでしょう。30日の朝の予想最低気温は、氷点下14度から氷点下2度、日中の最高気温は氷点下3度からプラス6度という予報です。

12月28日火曜日

・政府与党は、28日、来年度の経済運営方針についての会議を開き、来年度の経済成長率の目標を5%とし、40万人の新規雇用を創出するために全力をあげることにしました。ウリ党のホン・ジェヒョン政策委員会議長は、この席で、政府に対して、▼景気の活性化のため来年度の総合投資として5兆ウォンの予算を計上すること、▼現在、2兆ウォン以上の黒字となっている雇用安定基金を自営業者や非正規職の研修などに使うことを提案しました。また、▼来年上半期も経済が困難であることが予想されることから、2007年に予定している建設計画を繰り上げ実施して建設景気の活性化と軟着陸を誘導しなければならないと述べました。

・インドネシアのスマトラ島西側のインド洋で26日起きた巨大地震による大津波で、28日午前までに死亡が確認された韓国人は3人に増え、行方不明者は12人となりました。ケーブルテレビのニュースチャンネル「YTN」によりますと、これらの韓国人は、いずれもタイ南部プーケットと、その周辺で津波に遭遇したもので40代半ばのイム・ジョンウさんが、マレーシア人の妻とともに死亡したことが確認されたほか、津波にさらわれて行方不明になっていた75歳の韓国人女性の遺体がプーケット国際病院に安置されているのが確認されるなど、全部で3人の死亡が確認されています。また28日の時点で韓国人の行方不明者は、12人に増えました。

・保健福祉部と韓国海外災害医療支援団は、津波の被害が大きいスリランカに緊急医療支援団を送ることになりました。この医療支援団は、水害の際に問題となる呼吸器疾患、下痢、皮膚病の専門医5人と、看護師、薬剤師、行政要員の20人の構成になる予定です。保健福祉部はまた、政府基金、製薬協会、医薬品卸売り協会などの支援で2億ウォン相当の医薬品と関係物資を送ることにしています。また大韓赤十字社も、1億ウォン相当の毛布8000枚をインドネシアに支援するとともに、30億ウォン規模の募金を韓国で集めることにしています。

・大韓航空とアシアナ航空は、今度の大津波で大きな被害を受けたタイのプーケット行きの空の便を1月末まで暫定的に中断することになりました。

・国家保安法の廃止案などをめぐって対立を続けていた与野党の代表会談は、最終日の27日も意見の歩み寄りをみることができず、結局決裂しました。与党ウリ党の李富栄議長と千正倍院内代表、野党ハンナラ党の朴槿恵代表と金徳竜院内代表は、27日も午後5時半から28日午前0時にかけて交渉を続けましたが、依然として意見の差が大きく合意に達することができず、約束していた交渉期限を過ぎて、交渉は決裂した形となりました。両党は、次の会談日程すら決めることができませんでした。これによって与党ウリ党は、金元基議長に対して4つの改革法案についての職権上程を強く要請するなど強い姿勢で臨むことが予想されており、一方のハンナラ党は、与党が単独採決をはかる場合、物理的抵抗をする方針で、与野党の対立は、さらに高まるものとみられます。

・政府は、これまでベールに包まれていた1965年の韓日基本条約関連の文書5件を公開することを最終的に決めました。外交通商部の李秀赫次官補は、28日、記者会見し、「政府は、国民の知る権利を満たし、政府行政の透明性を高める意味で関係国と協議した末、裁判の結果に関係なくこれらの文書を積極的に公開することにした」と発表しました。

・盧武鉉大統領は、27日、外交通商部の新しい次官に、李泰植イギリス駐在大使を任命しました。今の崔ヨンジン外務次官は、近く国連大使に任命される見通しです。また新しいイギリス大使には、青瓦台のチョ・ユンジェ経済担当補佐官を内定しました。外務次官となる李泰植氏は、今年59歳、慶尚北道慶州市出身で、外交通商部通商局長、KEDO=韓半島エネルギー開発機構事務次長、イスラエル大使、外交通商部次官補からイギリス駐在大使になっています。

・新華社通信や、CCTV、人民日報など中国のマスコミ43社が共同で選ぶ今年の国際人物10人の1人に盧武鉉大統領が選ばれました。中国のマスコミは、盧武鉉大統領が改革を推進し国会によって弾劾され困難を強いられたが、改革の基盤を作った平民出身の大統領だと評価しました。

・北韓労働党に所属していたとして論議を呼んでいる与党ウリ党の李哲禹議員が、選挙違反で有罪判決を受け議員でなくなる危機に置かれています。ソウル高等裁判所は、28日、今年4月の総選挙の際、選挙違反の疑いで在宅起訴され一審で罰金250万ウォンを言い渡されたウリ党の李哲禹議員(43)に対する控訴審で、一審どおりの罰金250万ウォンを言い渡しました。李哲禹議員は、今後、最高裁判所にあたる大法院で刑が確定した場合、議員職を失い、向こう5年間、選挙権と被選挙権をはく奪されます。

・政府の強い構造調整によって向こう5年以内に全国の4年制大学や、日本の短大にあたる2年制の専門大学、4校のうち1校がなくなる見込みです。教育人的資源部は、28日、こうした内容の大学構造改革法案を決め、発表しました。

・肺がん、糖尿病、自殺による死亡の確率が急激に高まり、胃がん、肝臓がん、脳血管疾患、交通事故などで死亡する確率は、次第に減っていることが分かりました。

・今年のクリスマスに韓国の映画館では、宮崎駿(はやお)監督の新作アニメ、「ハウルの動く城」が最高のヒット作となりました。

・今年10月、引退した韓国の名サッカーマン、ホン・ミョンボさんが、FIFA=国際サッカー連盟が制作した来年のカレンダー「伝説の一年」の4月のモデルになりました。

・韓国の主婦は、日頃、家族に対して一番望むことは、「健康」と答えていますが、自分自身の健康管理はおろそかにしている傾向が強いことが分かりました。

・韓国外換銀行が公示した28日午後3時の為替レート、日本の円100円は1010ウォン8銭で、前日に比べて、72銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1042ウォン50銭で、前日に比べ5ウォン70銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、878.43と、前日より1.45ポイント上昇しました。

・28日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、氷点下2度8分でした。29日も引き続き冷たい大陸高気圧の影響で全国的に晴れるでしょう。29日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下14度から氷点下1度、日中の最高気温は氷点下3度からプラス5度の予報となっています。

12月27日月曜日

・インドネシアのスマトラ島西側のインド洋で、韓国時間の26日午前10時ごろ、マグニチュード9.0の巨大地震が発生して起きた大津波でタイ南部のプーケットで泳いでいた韓国人男性1人が死亡、10人が行方不明になりました。外交通商部によりますと、マレーシアに住む韓国人同胞の33歳の男性が、タイ南部のプーケットで泳いでいたところ、津波に襲われて死亡したということです。またプーケットの海岸沿いを散歩していた75歳の男の韓国人観光客が津波にさらされて行方不明になり、団体旅行客45人のうち、9人の行方が分からなくなっています。またインド南部のチェンナイでは、現代自動車の現地工場が輸出用として港に並べてあった自動車1000台あまりが海水に浸かりました。外交通商部は、プーケットにタイ大使館の領事を派遣して、行方不明者の捜索状況などを見守っています。

・盧武鉉大統領は、今度の津波で、南アジア諸国に大きな被害が出たことについて、お見舞いのメッセージを送るとともに、韓国政府が積極的な支援を行う方針を明らかにしました。盧大統領は、このメッセージで、「アジア各国で多くの人命が失われ、財産被害が出たことに心からお悔やみを申し上げます。韓国政府は、人道的支援と救済活動に積極的に乗り出します」と語っています。

・脳死者の肝臓から抽出した肝細胞の移植を受けた患者が1カ月間、正常な暮らしをしていることが確認され、肝臓疾患の新しい治療法として注目を集めています。ソウルの成均館大学三星ソウル病院の李クァンウン教授・金ジョンウォン教授・李スヨン教授のチームは、先天性代謝性肝疾患の「グリコーゲン貯蔵病」の青年に脳死者の肝細胞を3回にわたって移植手術をし、一カ月が経過した現在、手術前に血糖値維持のために一日4回以上、服用していたでんぷんを完全に止めたにもかかわらず、低血糖の症状もなく正常な暮らしを続けているということです。

・お年寄りががんにかかりやすい理由を韓国の科学者が初めて解明しました。光州市にある朝鮮大学医学部たんぱく質素材研究センターの柳ホジン教授(43)のチームは、26日、「年寄りになって細胞分裂能力が落ちると、遺伝子復旧システムもともに崩壊しがんの発生率を促進するという事実を世界で初めて確認し、イギリスの科学週刊誌「ネイチャ−」の1月号に、今月の主要論文として掲載することが決まった」と発表しました。

・韓国の警察のトップ、崔圻文警察庁長が、27日、辞意を表明しました。崔圻文庁長は、27日午前に予定されていた日程を取り消した後、青瓦台の金雨植秘書室長に辞表を提出したということです。崔圻文警察庁長は、来年3月末までの任期2年が保障されていましたが、突然、辞意を表明した理由について、警察幹部の人事をめぐって与党指導部との間でかっ藤が生じたことによるものとみられています。

・来年から10年間にわたって、コメ市場の完全開放を延期する代わりに、毎年、義務付けられた輸入量を増やして最終年度の2014年には、年間40万8700トンを輸入する条件で主な輸入国とのコメ交渉が事実上妥結しました。これは1988年から90年の消費量513万トンの7.97%にあたります。

・政府は、今年一年間、外貨市場の安定のために56兆ウォンの国債を発行したことが分かりました。財政経済部によりますと、今年政府が発行した国債は、56兆ウォンで、去年に比べて62.3%増え、発行限度額56兆4000億ウォンの99.1%となりました。

・外交通商部が26日明らかにしたところによりますと、韓国とカナダは、FTA=自由貿易協定の交渉を始めるための事前協議を1月下旬に行うことになりました。カナダは、韓国にとって14番目の輸出先の国で、今年一年間に輸出26億8000万ドル、輸入18億6000万ドルで、差し引き8億2000万ドルの貿易黒字を出しています。カナダは、韓国にとって農水産市場開放の負担がなくFTAの締結交渉に障害がないことから、FTA交渉前段階である共同研究などの手続きなしで、ただちにFTA交渉を始めることができ、来年中にもFTAの締結が可能になるものとみられています。

・2000年に世界23位だった韓国の総合的潜在競争力が、今年19位と4ランク上昇しました。日本経済研究センターが日本経済新聞の依頼で世界50の国と地域を対象に国際化、企業、教育、金融、政府、科学、インフラ、IT=情報技術の8つの分野について比較した結果、1位は、前回2000年に続いてアメリカが占めました。2位は、前回3位だったシンガポールが、3位は前回2位だった香港でした。4位はスイス、5位ノルウェーの順で、日本は前回と同じく15位でした。韓国は、ITの分野でアメリカ、スウェーデン、デンマークに次いで4位を占めたことから、前回2000年の23位から今年19位に上昇したものとみられています。

・キムチの輸出が今年初めて年間1億ドルに達するものとみられています。関税庁が27日発表したところによりますと、キムチの輸出は、今年に入って11月末までで9243万6000ドルとなり、去年の同じ時期に比べて9%増加し、年間としては初めて1億ドルを超えるものとみられています。

・韓国の主な大学の新入社員の年俸は、平均2600万ウォンであることが分かりました。就職情報を扱うポータルサイトによりますと、売上額上位130社を対象に調べた結果、大卒新入社員の平均年俸は、2637万ウォンでした。業種別には、金融業が平均より21.2%高い3、197万ウォン、次いで、造船・重工業が3、078万ウォン、石油化学2、763万ウォン、IT2、672万ウォン、建設2、655万ウォン、自動車・航空2、637万ウォンの順となっています。

・今年の大晦日の除夜の鐘のイベントは、31日午後11時半からおよそ70分間、ソウル鐘路区鐘路2街の普信閣で行われます。除夜の鐘を鳴らす儀式には、李明博ソウル市長をはじめ、人間胚芽幹細胞の複製に成功したソウル大学獣医学部の黄禹錫教授のほか、全国から招待された市民10人ら全部で16人が参加します。

・日本の漫画が原作の韓国映画「オールドボーイ」が、来月13日、タイで開幕する2005バンコク国際映画祭の競争部門に招待されました。

・延世大学出身で今年10月にNBA=アメリカプロバスケットボール協会の下位リーグABAでトレーニングをしていたハ・スンジン選手(19)が、韓国人としては初めて、NBA=アメリカプロバスケットボールに進出することが決まりました。

・韓国外換銀行が公示した27日午後3時の為替レート、日本の円100円は1010ウォン80銭で、先週金曜日に比べて、2ウォン3銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1048ウォン20銭で、先週金曜日に比べ1ウォン90銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、876.98と、先週金曜日より2.94ポイント下落しました。

・27日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、氷点下0度5度でした。28日も引き続き冷たい大陸高気圧の影響で午前中晴れますが、午後からは次第に雲が広がるでしょう。 28日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下14度から0度、日中の最高気温は氷点下2度からプラス6度の予報となっています。

12月25日土曜日

・ソウルは23日までの寒さもやわらぎ、晴れの穏やかなクリスマスの日を迎えました。韓国ではクリスマスは国民の祝日で、信者は教会を訪れたり、家族と一緒に連休を楽しんでいます。カトリックの総本山、明洞聖堂では24日深夜に1000人あまりの信者が集まってクリスマス記念ミサを行いました。また韓国キリスト教総連合会は25日午後、ソウル大学路で信者1万人が参加する大規模な礼拝を行いました。12月最後の週末が連休となったこともあり、首都圏周辺のテーマパークやスキー場は行楽客やスキーヤーでにぎわい、京畿道のスキー場、ベアーズ・タウンには25日に6500人が訪れるなど普段の週末の2倍の人出となりました。一方、クリスマス・イブの24日にはデパートやショッピングモールではクリスマス・プレゼントを買おうとする人たちでにぎわい、周辺の道路は深夜まで渋滞が続きました。またクリスマス・シーズンをねらって公開された映画を見ようと、観客が殺到し、ソウルに16の映画館を持つ大手上映会社は、夕方にはほとんどのチケットが売り切れになったと話しています。

・さて、救世軍による社会鍋の募金は、23日までの中間集計で21億4300億ウォンと、厳しい経済状況にもかかわらず去年に比べて10%も増えていることが分かりました。社会鍋の募金活動は24日夜で終わるため、募金額はさらに増えるものとみられます。

・与党ウリ党が成立をはかっているいわゆる4大改革法の取り扱いについて与野党の党首と院内代表による4人会談は24日にも両党の立場を確認するのにとどまり、合意はみられませんでした。与党ウリ党の李富栄(イ・ブヨン)議長、千正培(チョン・ジョンベ)院内代表、野党ハンナラ党の朴槿恵(パク・グンヘ)代表、金徳龍(キム・ドクリョン)院内代表は24日、国家保安法と新聞関係法をめぐって2時間にわたって交渉しました。国家保安法について、ウリ党は、廃止した後に刑法上の内乱罪を補完する形で年内に廃止を目指しているのに対して、ハンナラ党は国家安全保障法に名前を変えて、適用を厳格化する方向で法律を改正したいとしています。また新聞関係法は、新聞紙面の広告比率を制限することや新聞と放送を兼営することを認めることなどの争点で意見の歩み寄りがみられませんでした。こうしたことから、4人会談の期限となっている週明け27日までに争点すべてに合意できるかどうかは不透明な状態です。

・ところで、ウリ党の若手議員に続いて進歩派の中央委員も、党指導部に対して与野党4人会談の中止と国家保安法の年内廃止を求め、ウリ党は党内のかっ藤の様相をみせています。ウリ党の中央委員73人のうち、進歩派の26人は24日、党内で会見を行い、「野党との4人会談を中止すべきだ」と述べました。また企画諮問委員会が党内のすべての意思決定を行うのは党規に反するとして、29日に中央委員会を開いて企画諮問委員会を解散させるとしており、党内の波紋が予想されます。

・国務総理の下にある政策評価委員会は、中央省庁など43の政府機関の今年の業務評価を発表しましたが、「優秀」と評価されたのは7つの機関でした。この評価は ▼主な政策、▼業務の改革、▼利用する国民の満足度、▼部署間の協力などについて、優秀、普通、努力不足の3つに評価したもので、24日、盧武鉉大統領も出席した会議で発表されました。それによりますと、「優秀」と評価された部署は、建設交通部、労働部、産業資源部、情報通信部、関税庁、国税庁、調達庁の7機関でした。一方、「努力不足」と低く評価されたのは、外交通商部、公正取引委員会、金融監督委員会、大検察庁など6つの機関で、残りの30機関は「普通」でした。

・来年、韓国の漁船が日本の排他的経済水域で操業できる漁獲量が今年より3,000トン減ることになりました。海洋水産部は24日、東京で開かれた7回目の韓日漁業共同委員会で、来年2005年に相手国の排他的経済水域で操業できる漁船の数を1,086隻、漁獲量を6万7000トンとすることで日本側と合意したと発表しました。これは今年に比べて漁船は12隻、漁獲量は3,000トンそれぞれ減ることになります。

・韓国のオピニアン・リーダーが選んだ今年の漢字熟語は「仲間とは党を作り、意見が違う者には攻撃をかける」という意味の「党同伐異」を選びました。大学教育の専門紙である教授新聞は24日、教授新聞の委員や主要日刊紙にコラムなどを寄稿している教授ら162人を対象に今年の漢字熟語を選んでもらいました。その結果、中国の「後漢書」の中に、漢と後漢の衰退期に学者や政治家が同じ意見を持つ人とは党を作り、意見が異なる人に対しては攻撃・排斥をしたというくだりに出てくる「党同伐異」を今年の漢字熟語に選定しました。選定の背景にはこの1年間、大統領の弾劾、首都移転、4大改革法などをめぐり、意見の相違によって極端な対立をみせていることを挙げています。教授新聞は2001年から毎年暮れにその年の漢字熟語を発表しており、最初の年の2001年には「五里霧中」、2002年には「離合集散」、去年は「右往左往」を選びました。

・ソウル市は、ソウル都心部の清渓川(チョンゲチョン)の復元工事の完成式を来年10月1日に行うことを決め、その日が近づくことを示す「清渓川カウントダウン・タワー」が工事区間の西の端、鐘路区の東亜日報ビルの前に25日、建てられました。タワーは高さ10メートルの聖火の形で作られ、電光盤には完成まで280日と表示されました。

・KBSが年末30日にKBSホールで行う「2004歌謡大賞」の受賞者25組が発表されました。それによりますと、受賞者25組はキム・ボムス、キム・ジョングック、キム・ヘヨン、東方神起、LYN、ビ、パク・ヒョシン、神話、セブン、ソン・デグァン、ソル・ウンド、イ・スンチョル、イ・スヨン、ヤン・ヒウン、イン・スニ、チョン・スラ、チャン・ユンジョン、チェ・ユナ、テ・ジナ、コヨーテ、ヒョン・スク、フィソン、MC THE MAX、MCモン、UNです。歌謡大賞はインターネットと電話によるアンケート調査やCD販売量などをもとに審査したもので、この25組の中から、歌謡大賞の最高賞が発表されます。

・日本での韓国ブームを巻き起こしたKBSのテレビ・ドラマ「冬のソナタ」の主人公2人の銅像がドラマのロケ地、韓国北東部の江原道春川(チュンチョン)市ナミソムに建てられ、24日、除幕式が行われました。この銅像は、川の中にある島、ナミソムを所有するリゾート会社と春川市が4,600万ウォンをかけて作ったもので、ペ・ヨンジュンさんとチェ・ジウさんの演じる高校時代のチュンサンとユジンが向かい合っている姿を再現しています。除幕式は韓国や日本からの観光客が見守る中で行われ、さっそく銅像と同じポーズをとって記念写真をとるカップルも見られました。

・25日はクリスマスで国民の祝日のため、為替レートの変動はありません。24日の日本の円100円は、1,008ウォン77銭で、アメリカドル1ドルは1,046ウォン30銭でした。韓国株式市場も取り引きはありません。

・25日のソウルは晴れ、冷え込みは少し収まって午後3時の気温は0度5分でした。26日は高気圧の影響を受けて全国的に晴れ、南部地方は夜から次第に雲が多くなるでしょう。26日の全国の予想最低気温は氷点下11度からプラス1度、日中の最高気温は0度から10度という予報です。

12月24日金曜日

・盧武鉉大統領は、23日、今の政局について「世の中のことは思うように行かないものだ。 焦らずにひとつひとつゆっくり解決していこう」と語りました。盧大統領は23日夕方、与党ウリ党の指導部を青瓦台に招いて晩さんをともにし、この席で、千正倍院内代表から、今、国会で審議している国家保安法の廃止案などを話し合う与野党会談についての説明を聞いたあと、このように語りました。またこの席で盧大統領は、来年の国政運営について触れ、「あらゆる問題の根源は経済であり、新年こそ経済回復に力を注ぐつもりだ」として、研究開発基金の支援を通じて中小企業の回復に力を入れる計画を明らかにしました。

・ハンナラ党の朴槿恵代表は、盧武鉉大統領が23日夜、ウリ党指導部との晩さん会の席で、国家保安法の廃止など4つの改革法案を焦らずにゆっくり解決していくのが望ましいと述べたことについて、「適切な発言だと思う」として、肯定的な評価をしました。

・イラクの武装勢力がイラク北部のエルビルで復興活動に当たっている韓国陸軍ザイトゥン部隊にテロ攻撃を指示したという情報が入り、ザイトゥン部隊は警戒態勢を強化しました。

・中国外務省は、北京にある外国大使館や外国人学校などに対して北韓脱出者が侵入してきた場合、中国当局に身柄を引き渡すようを要求したと、中国国際放送が23日、報道しました。

・去年2003年の政府会計の負債の比率は、72%で、1年以内に返済しなければならない短期負債は、20兆ウォンであることが分かりました。

・上場法人の平均負債比率が史上初めて100%を下回りました。韓国銀行がまとめた第3四半期の企業経営分析結果によりますと、韓国証券取引所への上場法人と店頭市場のコスダックへの登録法人1560社の第3四半期の平均負債比率は、98.1%でした。企業の負債比率が落ちている原因について、韓国銀行は、景気の低迷で企業が新たな投資をせずに、余裕資金を財務構造の改善に使っているためではないかと説明しています。

・全経連=全国経済人連合会は、来年2月末で任期が終わる姜信浩会長の後任に、三星グループの李健熙会長を推せんする方針で、李健熙会長がこれを受諾するかどうかに関心が集まっています。全経連の関係者は、今月22日、「12月の役員会議で、李健熙会長を次期会長に推薦すべきだということで意見がまとまった」として、来年1月の月例役員会議か2月の役員会議で、李健熙会長を全経連会長に選ぶ手続きをとる方針を明らかにしました。これについて三星グループの関係者は、23日、「李健熙会長が三星の仕事に専念することが国の経済のために望ましい」として、全経連の会長に着くことは困難だとする従来の姿勢を改めて示しました。

・今年の大きな研究成果とされている人間胚芽幹細胞の複製に成功したソウル大学獣医学部の黄禹錫教授の研究室が、警察の保護と合わせて国家情報院による特別管理を受けていることが分かりました。

・イギリスの科学週刊誌「ネイチャ−」が、今年一年間の主なニュースのひとつに、ソウル大学獣医学部の黄禹錫教授が行った「人間胚芽幹細胞複製」の成功をあげました。

・陸軍が今年10月に行った将軍級の人事で、進級者をあらかじめ決めたうえで、書類に手を加えるなどの不正行為をしていたことが確認され、4人が起訴されました。国防部の金ソギョン軍検察団長は、24日、これまでの捜査結果を発表し、陸軍本部進級部の中佐2人を公文書偽造と公務執行妨害などの容疑で拘束起訴するとともに、陸軍本部の人事管理処長の准将と、人事検証委員会幹事の大佐を、公文書偽造と公務執行妨害などの容疑で在宅起訴しました。こうした捜査結果が出たことで、大統領に辞意を表明したものの受理されなかった南在俊陸軍参謀総長に対する捜査が、避けられなくなりました。

・救世軍が募金を行っている社会鍋に今年は、名前を明かさない巨額の募金が相次いでいます。救世軍大韓本営によりますと、18日、京畿道安養(アニャン)市の地下商店街で中年男性が、100万ウォンの小切手10枚の入った封筒を社会鍋に入れて、無言で立ち去っていったということです。また22日は、光州市東区の光州郵便局前に設けられた社会鍋に、100万ウォンの小切手1枚の入った封筒が、また光州市東区の錦南(クムナム)地下商店街の社会鍋からも、10万ウォンの小切手10枚が入った封筒が見つかるなど、巨額の小切手の封筒をこっそり入れていく人が全国で相次いでいるということです。救世軍による社会鍋の募金は、25日の午前0時まで続けられます。

・テレビとラジオの免許許可権を持つ国の機関、放送委員会から、経営不振のため免許更新が認めなれなかった仁川の地方テレビ局、iTV=京仁放送は、23日、取締役会を開いた結果、来年1月1日付けで、廃業することを議決しました。これによって、iTV=京仁放送の社員300人は全員が12月31日付けで雇用契約が解除され、放送免許が来年2005年末までとなっているFMラジオも自動的に廃業されることになりました。iTV(京仁放送)は、近く、清算手続きに入ることにしています。

・KBSが、2005年11月に釜山で開かれるAPEC首脳会議の主幹放送局に決まりました。

・国家情報院は、年末年始を迎え、海外で韓国人を狙ったテロが起こる可能性があるとして、24日、インターネットのホームページを通じて、海外に出かける観光客や海外同胞に対して格別な注意を呼びかけました。

・タバコの価格が、30日から1箱500ウォン前後に引き上げられます。

・韓国、北韓、中国の3カ国は、来週29、30の両日、北京で親善卓球大会を開くことになりました。

・ソウル市庁前の芝生広場の一角に屋外スケートリンクが作られ、24日午前10時から開場しました。このスケートリンクは、タテ30メートル、横40メートルで、300人から400人が一度に利用できます。開場時間は、午前10時から夜10時までで、午後5時までは満15歳以下に限って、午後5時以降は大人も利用できます。入場料は無料で、来年の2月11日まで市民に開放されます。

・韓国外換銀行が公示した24日午後3時の為替レート、日本の円100円は1008ウォン77銭で、前日に比べて、1ウォン81銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1046ウォン30銭で、前日に比べ4ウォン20銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、879.92と、前日より3.04ポイント上昇しました。

・24日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、プラス2度9度でした。クリスマスの25日も引き続き冷たい大陸高気圧の影響で午前中晴れますが、午後からは次第に雲が広がるでしょう。25日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下10度からプラス3度、日中の最高気温は氷点下1度から10度の予報となっています。

12月23日木曜日

・与党ウリ党と野党ハンナラ党は23日、両党の党首と院内代表の4人による会談を来週明けの27日まで毎日開いて、主な法案について両党の合意による会期内の成立を目指していくことになりました。与野党はまた過去史究明法を共同で協議するため、両党から4人ずつ合わせて8人の交渉実務者チームを設置することを決めました。ウリ党の千正培(チョン・ジョンベ)院内代表とハンナラ党の 金徳龍(キム・ドクリョン)院内代表は23日、会談の後の会見で、「主な法案について両党で協議を続け、29日と30日の本会議で成立させたい。そのために4人による会談を含めたすべての対話チャンネルを活用する」と述べました。23日の4人会談では争点となっている国家保安法など4つの法案などについて集中的に論議された模様です。

・与党ウリ党の内部では国家保安法など争点となっている法案について野党と協議すると決めた指導部に対して強硬派を中心に批判の声が出ています。

・今年9月、北京のカナダ大使館のへいを乗り越えて駆け込んだ北韓脱出者44人は、全員カナダ大使館を離れたとカナダ外務省が21日発表しました。カナダ外務省のスポークスマンは「北京のカナダ大使館に駆け込んだ北韓脱出者44人は第3国に移送され、カナダ大使館は正常業務に復帰した」と述べました。スポークスマンはしかし44人が滞在している国がどこなのかなど具体的には触れませんでした。北京駐在カナダ大使館には今年9月に7人の子どもを含めた44人の北韓脱出者がはしごを使ってへいを乗り越え大使館内に駆け込んでいました。

・北韓を脱出したとみられる男性2人が21日午後、ベトナム・ハノイのスウェーデン大使館に駆け込んだと脱北者支援団体が22日明らかにしました。これについてハノイ駐在韓国大使館の関係者は「スウェーデン大使館から北韓脱出者の駆け込みがあったという連絡を受けた。通訳などの要請があれば、脱出者の身元など具体的な内容が分かると思う」と話しています。

・政府は今年初めから進めてきたコメの関税化猶予をめぐる交渉を年内に終える方針を決めた模様です。政府は交渉が終了するまでアメリカ、インドなどの交渉相手国と外交ルートを通じて追加交渉を行った後、今年の暮れに最終的な結果をWTO=世界貿易機関に報告する予定です。これについて政府関係者は「意見の食い違いを見せている一部のコメ輸出国には外交交渉によって理解を求めていきたい」と述べ、事実上、関税化を猶予する方針を決めたものとみられています。

・江原道平昌(ピョンチャン)郡が再び冬季オリンピックの誘致に乗り出すことになりました。大韓オリンピック委員会は23日、常任委員会を開き、今月15日にまとまった国際スキー連盟の調査報告書にもとづいて、2014年の冬季オリンピックを誘致する韓国の候補地として名乗りをあげていた江原道平昌郡と全羅北道茂朱(ムジュ)郡のうち、平昌郡とすることを満場一致で決めました。これで江原道平昌郡は来年7月にIOC=国際オリンピック委員会に誘致申請書を提出して、2010年の冬季オリンピック誘致に失敗した経験を生かして再び冬季オリンピックの誘致に挑むことになりました。一方、 全羅北道は「国際スキー連盟の調査報告書は公正さに欠けている」として茂朱が脱落したことに強く反発し関係者150人が泰稜(テルン)選手村の前で集団行動を行いました。

・現代商船が2000年から合わせて1兆4,500億ウォンの粉飾会計をしていたことが明らかになり、20億ウォンの課徴金が課されました。金融監督委員会の証券・先物委員会は22日、現代商船が2000年から去年にかけて合わせて1兆4,513億ウォンの粉飾会計をしていたとして、現代商船に対しては課徴金20億ウォン、また代表取締役に2,000万ウォン、前の代表取締役に1,000万ウォンの課徴金を課すことを決めました。

・光州市で鳥インフルエンザが発生しました。農林部は22日、光州広域市にあるアヒル農場で低病原性の鳥インフルエンザの一種であるH5N2型ウィルスが確認されたと発表しました。このH5N2型ウィルスは135もある鳥インフルエンザ・ウィルスの一種で、日本で発生した人間への感染は高病原性ウィルスであるのに対して、これは低病原性ウィルスです。しかしメキシコやイタリアなどで高病原性に変わったケースがあるため、防疫当局では鳥インフルエンザが発生した農場のアヒル9,000羽を廃棄処分にするとともに、現場近くの農場を対象に家畜の移動を制限し、農場から半径10キロ以内の鶏やアヒル農家に警戒を呼びかけています。韓国では鳥インフルエンザは去年12月に忠清北道で発生してから、今年3月までにあわせて9件発生しましたが、人間への感染は確認されていません。

・韓国で低病原性の鳥インフルエンザが発生したことが確認されたことから、日本政府は22日、韓国産の鶏、アヒルや鶏肉などの輸入を停止する措置を取りました。

・ブローカーを通じて兵役義務を逃れようとして兵役法違反の罪で起訴されていたプロ野球選手10人とサッカーコーチ1人に対して、ソウル中央地方裁判所は23日、懲役8カ月から10カ月の実刑判決をくだしました。判決文によりますと、「被告たちはち密な計画をたてて、健康な大韓民国の成人男性の義務を履行せずに、多くの国民に虚脱感を与えるとともに、兵役逃れの風潮を広げて国の安全を脅かした。このため厳重な処罰が必要だ」として、兵役が免除された被告に対しては懲役8カ月、自分だけでなく他の選手にもブローカーを紹介した被告に対しては懲役10カ月の実刑判決を言い渡しました。

・KBSのドラマ「冬のソナタ」の主人公 ペ・ヨンジュンさんの日本での人気による経済効果は、韓国と日本で合わせて3兆ウォン以上になるという報告書がまとまりました。現代経済研究院が22日、外国での韓国ブームの現状についてまとめた報告書によりますと、韓国と日本の各種の資料を総合した結果、いわゆる「ヨン様」による経済効果は、韓国で1兆ウォン、日本で2兆ウォンと、少なくとも3兆ウォンを超えると推定しています。このうち韓国の場合は、観光収入が8,400億ウォン、ペ・ヨンジュンさんの写真集やDVD、ペ・ヨンジュンさん関連のカレンダーなどです。一方、日本では「冬のソナタ」のCD120万枚と関連書籍の販売、広告などとなっています。

・韓国の教会の支援で平壌に教会が建設されることになりました。大韓キリスト教長老会の統合総会は、このほど統一部から平壌第一教会の建設を承認されました。長老会統合総会は去年11月に北韓の朝鮮キリスト教連盟との間で教会の建築に合意しましたが、北韓の事情と統一部の承認が遅れたため、工事の着手が遅れていました。この教会は2階建て延べ660平方メートルで、来年6月に完成すれば平壌で3つ目のキリスト教会となります。

・日本の「アシモ」のようなロボットが韓国でも誕生しました。韓国科学技術院(KAIST)は22日、これまで1年間の作業の末、韓国型ヒューマン・ロボット「ヒュボ(HUBO)」を開発したと発表しました。「ヒュボ」は身長125センチ、体重55キロで、音声を認識し、両目が別々に動き、41の関節を利用して人と踊ったり握手したりすることができます。歩行速度は時速1.2キロと、日本のアシモほど速く歩けませんが、アシモとは違って5本の指が別々に動くため、人とジャンケンができるということです。「ヒュボ」を開発した韓国科学技術院のオ・ジュンホ教授は「今後はアシモのように階段を上ったり、走ったりすることができるように研究を続けていく」と話しています。

・韓国外換銀行が公示した23日の為替レート、日本の円100円は、1,010ウォン58銭で、前日に比べて34銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1,050ウォン50銭で、前日に比べて4ウォン70銭のウォン高でした。韓国株式市場の23日の総合株価指数は、876.02と、前日に比べて6.5ポイント下落しました。

・23日のソウルは晴れ、午後3時の気温は0度6分でした。朝の最低気温は氷点下8度1分で平年より3度6分低く、この冬一番の冷え込みとなりました。24日は冷たい高気圧の影響を受けて全国的に晴れ、所によっては曇りとなるでしょう。24日の全国の予想最低気温は氷点下11度からプラス2度、日中の最高気温は1度から9度という予報です。

12月22日水曜日

・与野党が来年度予算案とイラクへの派兵延長同意案を今月30日の本会議で採決することで合意したことで、10日に召集されてから空転が続いていた臨時国会は、ようやく審議が始まりました。与党ウリ党の李富栄議長と千正培院内代表、野党ハンナラ党の朴槿恵代表と金徳龍院内代表は、21日、5時間にわたって協議した結果、両党は、ウリ党が進めている国家保安法など4つの改革法案を、対話と交渉を通じて採決することを原則とし、臨時国会の会期内に処理することで最大限努力することを申し合わせました。合意文によりますと、 ▼4つの改革法案のうち、国家保安法の廃止については、両党の指導部会談で折衝を続け、私立学校法改正案など残り3つの法案は、該当の常任委員会で話し合いを進めていく▼民間投資法、基金管理基本法、国民年金法などの投資を活発にするための関係法案は該当の常任委員会で扱うことにし、与野党が合意できない場合は、同じく両党の指導部会談にゆだねる▼ウリ党と民主党が召集した臨時国会の会期を今月30日までとし、29日と30日の2日間、本会議を開いて表決する などとなっています。これで12日間も、空転が続いていた臨時国会は、ようやく正常化され、今月2日までに成立させることが法律で決められている来年度予算案も30日に可決される見通しとなりました。これを受けて22日は、各委員会の審議に野党が参加しましたが、今回の与野党指導部による合意に対しては、それぞれの党内にかなりの不満があり、今後さらに波乱が予想されています。

・盧武鉉大統領は今年は海外訪問が多すぎたとして、来年は少し減らしてほしいという意向を明らかにしました。李海チャン(イ・へチャン)国務総理は22日開かれた、来年、釜山で開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の準備委員会で、「盧武鉉大統領は今年下半期に南米、ヨーロッパの歴訪とAPEC首脳会議への出席など、海外訪問でとても忙しかった。来年は下半期に国連総会での演説やAPECなども予定されているので、来年は海外訪問を少し減らしてほしいという意向を示した」と述べ、外交通商部に対して来年の大統領の外国訪問計画を調整するよう要請しました。

・難病治療に限って、人間の胚芽幹細胞の複製研究が法律で認められることになりました。保健福祉部によりますと、来年1月1日から生命倫理安全法が施行され、これにともない脳卒中やエイズ、せき髄まひ、糖尿病など、治療が難しい17の病気の治療に限って、人間胚芽幹細胞の複製研究を認めることになりました。また人工授精のために作って余った受精卵や動物や人間の卵子に体細胞を注入して作った胚芽も、研究目的に使うことができるようになりました。この研究範囲や種類、対象など詳しい条件は、今後、審議を経て、大統領令として定めることにしています。しかしソウル大学獣医学部の黄禹錫教授ら、この分野を3年以上を研究し、世界的な科学雑誌に研究成果を発表するなど実績のあるケースの場合は審議委員会を通らずに、保険福祉部の承認だけで研究できるようになります。

・潘基文外交通商部長官は22日、東京芸術大学の平山郁夫学長に韓国の古代国家である高句麗の古墳がユネスコの世界文化遺産に登録された際の功績をたたえて、修交勲章の興仁章を贈りました。平山学長は、1988年にユネスコ親善大使に就任してから韓国の高句麗古墳の価値を世界に知らせることに努力し、今年7月、世界文化遺産に登録されたことに大きく貢献しました。

・テレビとラジオの免許許可権を持つ国の機関、放送委員会は21日、仁川にある地方テレビ局「iTV(京仁放送)」について放送免許を更新しないことを議決しました。この結果、iTVの免許は今年末で期限切れとなり、来年1月1日から放送できなくなります。韓国で放送局の免許更新が認められなかったのは今回が初めてです。放送委員会によりますと、iTVは去年末の時点で、累積損失が878億ウォンに達して、67億ウォンの債務超過状態に陥っており、経営建て直しのために大株主の東洋製鉄化学による投資がこれ以上できなくなっていること、東洋製鉄化学の持ち株が規制基準の30%を超えて42.5%に達していること、2番目の大株主の大韓製糖に投資の意思がないことを挙げ、放送免許を更新しないことになりました。しかしテレビとは別途に、FMラジオは放送免許が来年2005年末までとなっており、ラジオだけで放送を継続するか、また売却するかどうかは大株主の判断に委ねることになりました。これを受けて、iTVは23日、取締役会を開いて対策を協議することになりました。

・政府は 2010年までに小中高校生の5%に当たる40万人に英才教育を受けさせることを決めました。教育人的資源部が22日発表した英才教育強化方針によりますと、小学校に入る前の英才教育院を現在の192から250に増やすとともに、現在釜山に科学英才高校1つがあるのを、2010年までに芸術部門の英才高校とIT部門の英才高校を加えて3校にします。また一般の中学高校で、英語と数学の授業は、レベルによっていくつかのコースを設け、生徒が自分の能力や特性に合わせて授業を受けることができるような制度を2007年から取り入れます。教育部はこれらのために、2010年までに2087億ウォンを投資することにしています。

・韓国人の平均寿命の伸び率が男女ともに、OECD=経済協力開発機構加盟の30カ国の中でもっとも高いことが分かりました。統計庁によりますと、2002年の韓国人男性の平均寿命は、男性が73.4歳で、42年前の1960年の51.1歳より43.6%伸びています。

・韓国の子どもの半分以上が将来、職業を選ぶ際の基準として、「お金」を優先的に挙げていることが分かりました。

・民放のSBSのテレビドラマ「ユリファ〜ガラス絵」が、来年2月7日から日本のBSデジタルのBS日テレで放送されることになりました。

・韓国外換銀行が公示した22日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1010ウォン24銭で、前日に比べて、5ウォン93銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1055ウォン20銭で、前日に比べて、60銭のウォン高でした。韓国株式市場の22日の総合株価指数は、883.38と、前日に比べて、0.56ポイント上昇しました。

・22日のソウルは曇り、午後3時の気温は0度4分でした。23日は冷たい大陸高気圧の圏内に入り、全国的に概ね晴れ、朝の予想最低気温は、氷点下13度からプラス1度、日中の最高気温は氷点下1度からプラス9度という予報です。

12月21日火曜日

・アメリカのブッシュ大統領は、20日、北韓の核問題を解決するためには外交的な方法を優先的に取るべきだとして、6カ国協議を継続していく方針を明らかにしました。ブッシュ大統領は、20日、ホワイトハウスで行った今年を締めくくる記者会見で、記者団から北韓の核問題についての質問を受け、「金正日が核兵器システムを放棄するよう説得するため6カ国協議を継続する。過去に北韓と行った2国間協議は効果がなかった」と述べて、北韓との2国間協議を行う意思のないことを明らかにしました。

・李海?国務総理は、21日の閣議で、日本をはじめアジアで広がりを見せている韓流が一時的なものに終わらず、産業的、経済的効果を挙げられるよう支援対策を立てるよう関係部署に指示しました。李総理は、この中で、来年2005年は、日本の植民地支配からの解放60年、韓日国交正常化40年という大変意味のある年だとしてこのように語り、韓日FTA

・野党ハンナラ党が新しい党の名前を公募した結果、4000件の応募がありました。ハンナラ党は、9月に党の名前を変えるための先進化推進委員会を設置して、21日までに党のインターネットホームページや郵便で新しい党名を受け付けました。その結果、全部で4000件あまりの党名が受け付けられ、このうち最も多かったのは「先進韓国党」、次いで、「新しい国党」「ハンマウム(ひとつの心)党」でした。ハンナラ党は、公募された党名の候補の中からひとつを来年初めに開かれる議員総会で最終的に決める計画です。

・野党ハンナラ党が新しい党の名前を公募した結果、4000件の応募がありました。ハンナラ党は、9月に党の名前を変えるための先進化推進委員会を設置して、21日までに党のインターネットホームページや郵便で新しい党名を受け付けました。

・世界の1位から4位までを占めている日本、中国、台湾、韓国の外貨準備高が、この3年間で2倍に増えたことが分かりました。これは4カ国の貿易黒字と外国人の投資誘致などで外貨の流入が増え、為替レートの切り上げ要求が強くなったことで、各国が為替レートを守るためにドル買いをしたことも重なっていると分析されています。

・釜山で50歳代の男の人が、社会鍋に2000万ウォンを寄付し話題を集めています。救世軍の釜山・慶尚南道本部によりますと、今月16日、50代半ばの男の人が、釜山市西面(ソミョン)駅デヒョン地下商店街の入り口に置かれた社会鍋に2000万ウォンの小切手が入った封筒を1000ウォン札にはさんで入れ静かに去って行ったということです。封筒の裏面には、「恵まれない方々への募金」という文字と「ニュースで報道されることがないように願っています」と書かれてありました。これまで毎年ソウルの社会鍋に巨額の募金が寄せられたことがありましたが、釜山ではこれが初めてです。

・地方自治体の職員で作る全国公務員労働組合が、「労働3権」の確保を求めて先月15日全国一斉にストライキを行ったことで、ソウル市の職員81人が懲戒処分を受けました。

・去年の6月末に、国鉄の労働組合が国会本会議で成立する見込みの鉄道の構造改革法案の廃棄を要求して、5日間、ストライキを行ったことについて、労働組合に対して国に10億9000万ウォンの賠償を命じる判決が出されました。

・政府は、大学生の理工系離れを防ぐため、来年の理工系新入生から5300人を選んで授業料の全額を奨学金として支給することになりました。この奨学金は、卒業するまでの間、一定の成績を維持すれば、毎学期の授業料250万ウォン前後を支給することにしています。このための予算として、政府は、今年665億ウォンだったのを、来年1000億ウォン、2006年1300億ウォン台、2007年には1500億ウォン近くを計上することにしています。

・政府は、21日の閣議で、759の法律で使われている漢字をハングル表記に改める内容の「法律ハングル化のための特別措置法案」を議決しました。この法案は、学校教育で漢字を習わなかった世代が増えているため法律を理解するのに困難だという現実を反映して進められていたもので、来年10月9日の「ハングルの日」から実施することになりました。

・朝鮮日報の経済月刊誌「エコノミープラス」が世論調査会社に依頼して、ソウル、東京、上海に住む35歳から45歳の男女500人ずつを対象にアンケートした結果、韓国、日本、中国の国民は財テクの手段として、韓国人は不動産を、日本人は貯蓄を、中国人は株式を一番にあげていることが分かりました。また3カ国の国民は、来年の経済の見通しについて、韓国人と日本人は悲観的なのに対して、中国人は肯定的です。

・ソウルにある韓国最大の仏教宗派・大韓仏教の総本山、曹渓宗のポプチャン総務院長は、21日、境内にキリスト誕生を祝う垂れ幕を掲げるとともにメッセージを発表し、「イエス様の誕生を韓国の2000万の仏教徒とともに祝う」と語りました。

・FIFA=国際サッカー連盟が、20日発表した12月の世界ランキングで、韓国は、先月より2ランク上がって22位になりました。韓国は、12月のランキングポイントが688点で、アジアでは、先月と同じく17位の日本、20位のイランに次いで3位を占めています。

・ソウル市東部二村洞にある漢江市民公園の野外プールに、21日、タテ60メートル、横30メートルのスケート場がオープンしました。ソウル市は、同じ規模の野外スケート場をチャムシルと、ヨイドにも24日にオープンさせる予定です。

・韓国外換銀行が公示した21日午後3時の為替レート、日本の円100円は1016ウォン17銭で、前日に比べて、2ウォン10銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1055ウォン80銭で、前日に比べ3ウォン70銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、882.82と、前日より1.49ポイント下落しました。

・21日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、プラス1度でした。22日も引き続き冷たい大陸高気圧の影響で全国的に晴れの空模様となるでしょう。21日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下12度からプラス1度、日中の最高気温は氷点下2度から9度の予報となっています。

12月20日月曜日

・鄭東泳統一部長官が、盧武鉉大統領の特使として21日から4日間、中国を訪問します。 国家安全保障会議の常任委員長も兼ねている鄭東泳長官は、22日、呉邦国全国人民代表大会常任委員長を表敬訪問し、唐家セン国務委員とも会って北韓の核問題を話し合う6カ国協議の早期再開や、韓国と中国の友好促進について意見を交わす予定です。鄭東泳統一部長官は、「今度の中国訪問で、4回目の6カ国協議が早期に再開できるよう全力をつくす」と話しています。政府は、鄭東泳統一部長官を通じて、盧武鉉大統領の親書を伝えることを検討中です。

・与党ウリ党は、20日、経済の活性化に重点を置いた来年の国政運営方針をまとめる「ビジョン2005委員会」を発足させることになりました。ウリ党の金賢美スポークスマンは、20日、党の常任中央委員会で、「来年は、日本の植民地支配からの解放60年、韓日国交正常化40年、南北首脳会談5周年になる年であり、「来年の国政をどのようにリードしていくかのビジョンを国民に示すべきだ」と述べました。ウリ党は、21日、企画諮問委員会を開いて「ビジョン2005委員会」の運営方法と、委員長を発表する予定で、盧武鉉大統領の就任2年目となる2月25日以前に、ビジョンを発表する予定です。

・韓国を訪れた日本人観光客が10月一カ月間に25万6800人にのぼり、過去最高だった韓日サッカーワールドカップ開催年の2002年10月の23万6200人を2万人も上回りました。このように日本人観光客が増えたことで、今年10月一カ月間の外国人観光客のうち、日本人の占める割合が44.6%と高くなり、こうした傾向が続くと、韓国を訪れる外国人2人のうち1人は、日本人になります。

・韓国科学技術研究院のシン・ヒソプ博士チームが、人間が深い眠りに入れない理由を遺伝子の機能を通じて解明しました。シン博士のチームは、人間の脳の視床核にある「Tタイプのカルシウムチャンネル」の遺伝子が損傷すると深い眠りに入れないという事実を究明し、15日発行の国際学術誌のアメリカ国立科学院の会報に掲載し、注目を集めています。

・韓国の防衛産業物資の輸出額が年間4億ドルを超えました。国防部が20日発表したところによりますと、大宇インターナショナルが最近、総額1億5000万ドルの輸出契約を結びました。内訳は、インドネシア海軍向けの揚陸艦4隻、アメリカとオーストラリア向けの弾薬となっています。これで、今年の韓国の防衛産業物資の輸出額は4億1700万ドルとなり、初めて4億ドルを超えました。

・財閥上位20グループの系列会社は、5社のうち4社は労働組合がないことが分かりました。韓国労働研究院が労働部の依頼でまとめたところによりますと、去年末の時点で、財閥上位20グループの系列会社519社のうち、労働組合がある会社は109社で、全体で21%でした。

・韓国に進出した外国系企業のCEO=最高経営者は、憲法裁判所が行政首都移転は違憲だとする判定を出したことについて、外国企業の韓国での事業に肯定的な影響を及ぼすと考えていることが分かりました。世界経営研究院が20日、韓国で活動している外国人CEO22人を対象にアンケートした結果、22人のうち8人は、「憲法裁判所の違憲判定が、外国系企業の韓国での事業に極めて良い影響を及ぼす」としており、4人は「おおむね良い影響をおよぼす」と答えました。しかし「悪い影響を及ぼす」としたCEOも3人いました。また韓国の現実を考慮した場合、「首都の移転は必要か」という質問に対して、「必要だ」は8人、「必要ない」という人は13人でした。

・韓国人男性の平均寿命は、男性が73.4歳、女性が80.4歳で男女合わせますと77歳であることが分かりました。

・ハンナラ党の鄭ヒョングン議員は、20日、ハンナラ党の常任運営委員会で「2000年に中国東北部の延吉市で北韓の工作員によって拉致されたことが確実視されている韓国人牧師、金ドンシキさんはすでに死亡したものとみられる」と、述べました。

・今年の株式市場は、30日に大納会を行い、来年1月3日に新年の取り引きを始めます。証券取引所と、店頭市場のコスダック証券市場は、30日に通常どおりの時間に今年最後の取り引きを行った後、来年1月3日は、通常より1時間遅い午前10時に取り引きを再開します。

・韓国とドイツのサッカー代表チーム同士の親善試合が、19日夜7時から、釜山のアジアード競技場で行われ、韓国が3対1でドイツを破りました。これで韓国は2002年の韓日ワールドカップ大会の準決勝でドイツに負けた雪辱を果たしました。一方、1ゴールを入れるのにとどまったドイツは、クリンスマン監督就任後続いていた負けなしの記録が停まりました。

・ところで、19日夜、SBSTVを通じて全国に生中継された韓国対ドイツの親善試合の視聴率は20%を超えました。またスポーツ宝くじの「スポーツトト」は、得点の予想を当てた人が682人いたことから、205倍の高額の当選金になったということです。

・韓国の女子プロボクシング選手の金チュヒさん(18)が、女子プロボクシング史上最年少の世界チャンピオンになりました。金選手は、19日、京畿道城南市のシング大学体育館で行われた国際女子ボクシング協会ジュニアフライ級世界チャンピオン決定戦で、アメリカのメリサ・シェイパー 選手(26)を3対0の審判全員一致の判定勝ちを収めました。金チュヒ選手は、これで通算戦績を9戦7勝1敗1引き分けとし、国際女子ボクシング協会史上、10代の選手としては初めて世界チャンピオンになりました。

・韓国外換銀行が公示した20日午後3時の為替レート、日本の円100円は1014ウォン7銭で、先週金曜日に比べて、1ウォン5銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1059ウォン50銭で、先週金曜日に比べ1ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、884.31と、先週金曜日より9.18ポイント上昇しました。

・20日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、氷点下1度4分でした。20日のソウルは朝の最低気温が氷点下5度5分とこの冬一番の冷え込みとなりました。この寒さは24日前半まで続き、24日午後から和らぐものとみられます。21日も引き続き冷たい大陸高気圧の影響で全国的に晴れの空模様となるでしょう。21日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下10度からプラス1度、日中の最高気温は1度から10度の予報となっています。

12月18日金曜日

・鹿児島指宿で首脳会談を行った盧武鉉大統領と小泉首相は、18日朝、最後の公式日程として、宿舎のホテルの庭園や周辺の海辺を一緒に散策しながら歓談しました。盧大統領は、歩きながら、小泉首相に対して、17日の共同記者会見の場で、小泉首相が日本国民の北韓に対する強い制裁要求にもかかわらず慎重に対処している点を強調したのに、マスコミの報道は全部、私が制裁に反対しているとなっていた」と述べました。盧武鉉大統領は、午後、豊臣秀吉軍によって鹿児島に連れてこられた韓国の陶工の末えい、陶芸家の沈寿官さんの窯を訪れた後、夕方、特別機でソウルに戻ってきました。

・与党ウリ党は、18日、盧武鉉大統領と日本の小泉首相が、鹿児島の指宿で行った首脳会談で、6カ国協議の早期再開に合意したことで、北韓の核問題を対話の枠組みの中で平和的に解決する可能性を高めたと、前向きに評価しました。

・一方、野党ハンナラ党は、18日、盧武鉉大統領と小泉首相の首脳会談について、北韓の核問題を平和的に解決するため6カ国協議の早期再開に合意した点を高く評価しながらも、過去の歴史問題に対する盧武鉉大統領の発言には一貫性がないとして批判しました。

・政府与党が進めていた首都をソウルの南に移すための新行政首都建設特別法が、憲法裁判所の違憲判定でこの法律にもとづいた行為ができなくなったことで、政府は代案として現在、行政特別市、行政中心都市、教育科学行政都市の3つの案に絞って検討を進めています。

・国会は、18日、国家保安法の廃止など4つの改革法案の処理をめぐって与野党が厳しく対立し臨時国会の空転が長期化している問題について、互いに責任を追及しています。ウリ党は、17日午後、常任中央委員会を開いて、国会の正常化交渉についての権限を指導部に委ねることにしたため与野党間の対話の余地が膨らみましたが、18日になっても与野党院内指導部同士の会合は行われていません。

・韓国と日本の国会議員や大学教授、市民団体の代表らが集まって韓国と日本のビジョンと平和を模索する「アジア平和連帯」が、18日、ソウルで発足しました。アジア平和連帯は、韓国の与野党議員20人、日本の民主党議員71人、大学教授ら韓日関係に詳しい専門家100人で構成された組織で、18日の発会式で、韓国のミン・ビョンドゥ・ウリ党議員と、日本の民主党の末松義則衆議院議員を共同代表に選びました。

・現代峨山とともに北韓の開城工業団地の建設を進めている韓国土地公社は、開城工業団地内を流れるサムボン川に南北和解を象徴する橋を建設する計画です。この橋は、長さ46メートル、幅39メートルで、橋の欄干には、開城工業団地建設の推進過程が描かれる予定で、2007年4月の完成をメドに来年4月に着工する計画です。

・アメリカは、大量破壊兵器が貯蔵されている北韓の地下施設を破壊できる新型ミサイルを来年韓国に配備する予定だと、アメリカの民間団体のCAP=アメリカ進歩センターが17日にまとめた報告書で明らかにしました。

・アメリカのパウエル国務長官は、17日、AP通信と行って会見で、「北韓やイランの核開発の終結に向けた外交が進展をみせているので、フセイン前イラク大統領に対して使ったような武力行使を再び使う必要はないと思う」と述べました。パウエル長官はさらに、北韓に対して、「われわれは北韓を敵対視するつもりもなく侵攻する意図など毛頭ない」と強調しました。

・アメリカ、中国、タイ、オーストラリアなど世界各国の輸入米2万トン以上が、来年初めから大型ディスカウントショップやスーパーなどで販売される見込みです。また輸入米の一部は、北韓に援助米として提供できる見通しとなりました。

・1980年代半ば、スイス留学中に韓国に亡命し、1997年に自宅の前で何者かに撃たれて死亡した金正日国防委員長の妻の甥、故李漢永さん殺害事件は、国にも一部責任があるという判決が出されました。ソウル中央地方裁判所は、17日、李漢永さんの妻が国を相手取って起こした損害賠償訴訟で、国が妻に1億482万ウォンの支払いを命じる、原告一部勝訴の判決を出しました。

・北韓脱出者4人が、17日午後、ベトナムの首都ハノイにあるフランス大使館に駆け込み、韓国行きを要請していると、北韓脱出者支援団体が明らかにしました。一行4人は、20代と30代の男女2人ずつで、一週間前に中国を出発してハノイに到着し、現地の韓国大使館に身柄の保護を要請しましたが、断られ、フランス大使館に駆け込んだということです。

・企業が最も好むスカウトの対象は、「入社3−4年」のキャリアを持つ社員であることが分かりました。またスカウトする際に最も喜ばれるのは、三星の社員で、続いて、現代、LG、SKの順でした。

・この冬は、平年に比べて雨や雪が多く、1月に1,2回、寒波が訪れるという長期予報を、17日、気象庁が出しました。

・18日は、土曜日のため取り引きはありません。前日17日の終値は、日本円100円が、1013ウォン2銭で、アメリカドル1ドルは、1058ウォン50銭でした。韓国株式市場も取り引きはありません。

・18日のソウルは曇りのち晴れ、正午の気温は、5度8分でした。19日日曜日は、高気圧の影響で午前中は全国的に晴れますが、午後から次第に雲が広がり、夜遅く雨の降るところがある見込みです。19日の朝の予想最低気温は、氷点下5度からプラス6度、日中の最高気温は6度から15度の予報です。

12月17日金曜日

・盧武鉉大統領と、日本の小泉首相は、17日、鹿児島県指宿市で首脳会談を行い、6カ国協議の早期再開などについて意見を交わしました。会談は、午後3時半から宿舎のホテルで行われ、 両首脳は、ノーネクタイのくつろいだ服装で2時間にわたって会談しました。会談の後、両首脳は共同記者会見を行い、その後、晩さん会に臨みました。両首脳は、18日は、付近を散策し、盧武鉉大統領は、 豊臣秀吉軍によって鹿児島に連れてこられた韓国の陶工の末えい、陶芸家の沈寿官さんの窯を訪れた後、午後ソウルに戻ってくる予定です。

・盧武鉉大統領と小泉首相は会談後、ともに記者団の前に立ち、会談の内容を説明しました。まずホスト役の小泉首相は、「大変打ち解けた雰囲気の中で会談ができた。今後、シャトル首脳会談と呼ぶことにした。FTA=自由貿易協定は来年中に妥結を目指す。金浦―羽田間の航空便をいまの一日4往復から8往復に増やすことを前向きに検討する。韓国と日本の間を行き来する人は去年は360万人、今年は400万人、そして来年は愛知万博が開かれるので500万人を目指したい。韓国人観光客のノービザ入国についても前向きに検討する。北韓による日本人拉致問題については、北韓に誠実な対応を求めていくが、韓国も日本の対応に理解を示した。6カ国協議はできるだけ早く再開させることで意見が一致した。またイラクの復興支援が重要であることでも認識が一致した」日本の小泉首相はこのように語りました。また盧武鉉大統領は、「いろいろな点で意見が一致したが、合意に至らなかった点でも率直に意見を交わしたことがよかった。日本と韓国はもはや一日生活圏であり、FTA交渉を加速させ、農水産物を含む高いレベルのものにすることを考えている。北韓による日本人拉致問題については、強く同情し、韓国も側面援助するが、経済制裁を求める世論が高まっている中で、小泉首相が冷静、慎重になっていることを高く評価したい。私としては、この問題で6カ国協議に影響を及ぼすことは避けたい。」盧武鉉大統領はこのように語ったあと、記者団の歴史問題についての質問を受けて、「日本に対して繰り返し謝罪を要求することに私は否定的だ。感情的な立場で日本に要求するよりは、日本人自らがこの問題を解決していくことを韓国が見守る姿勢が必要だ」と、このように語りました。

・盧武鉉大統領は、辞意を表明した韓昇州アメリカ駐在大使の後任に、3大新聞の一つ、中央日報の洪錫R(ホン・ソッヒョン)会長(55)を内定しました。これは第2期ブッシュ政権の発足にともなってライス次期国務長官と親しいとされる洪錫R氏を起用することで、韓米間の意思疎通を円滑にしようというものです。青瓦台は、洪錫R氏の起用について、「国際政治に幅広い識見があるうえ、北韓への和解協力政策に一貫して支持を表明し合理的実用主義者であることが現政権と一致している」としています。洪錫R氏は、今年55歳、ソウル大学で電子工学を専攻し、スタンフォード大学で産業工学修士と経済学博士号を取ったエリートです。そして世界銀行の経済開発研究所調査役として国際感覚を身に着けたあと、全斗換政権で財務長官の秘書官、大統領秘書室補佐官を経て、94年に中央日報の社長に就任し、99年に会長に昇格しました。そして2002年からは、韓国新聞協会会長、世界新聞協会会長を勤めています。

・外交通商部の金ヒョンジョン通商交渉本部長は、16日、スイスのジュネーブで、EFTA=ヨーロッパ自由貿易連合加盟4カ国との通商長官会談に臨み、FTA=自由貿易協定の締結に向けた交渉を始めることを宣言しました。 EFTAは、EUに加盟していないスイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインの4カ国の組織です。

・ソウル東部地方裁判所は、選挙違反で在宅起訴された与党ウリ党の李富栄議長に、罰金150万ウォンを言い渡しました。選挙違反で罰金100万ウォン以上の刑が確定しますと、向こう5年間、選挙権と被選挙権のいずれもがはく奪されます。李富栄議長は、今年4月の総選挙の前の今年2月末に自分の選挙区のソウル市江東区の7万2000世帯に国会活動の報告書を配布して、相手候補に対する偽りの情報を掲載し、名誉き損と選挙違反で在宅起訴されていました。李富栄議長は、控訴する予定です。

・ソウル大学獣医学部の黄禹錫教授が、今年2月にアメリカのピッツバーグ大学の研究チームと共同で行った「人間胚芽幹細胞複製」の研究が、世界的な科学雑誌「サイエンス」が選んだ今年の10大研究成果の第3位に選定されました。「サイエンス」は、黄禹錫教授の「人間胚芽幹細胞複製」は、動物に限って可能だとされていた複製が人間にも適用されるという点を初めて科学的に立証したとして、火星の探査や、最も小さい人類化石の発見とともに今年の画期的な研究成果に選定しました。

・第2次世界大戦当時、旧日本軍によって強制徴用された北韓出身の軍属の位牌がA級戦犯の位牌を祭ってある靖国神社に合祀されていることが明らかになりました。

・サッカーワールドカップ韓日共催の2002年「国民交流年」のテーマソングを一緒に歌った韓国のR&B歌手、朴ジョンヒョンさんと、日本のケミストーリーが、来年2005年の「韓日友情年」のテーマソング「Dance with me」を韓国語と日本語の歌詞で歌うことが決まりました。

・ドイツのサッカー代表チームが、韓国代表チームと親善試合を行うため、17日、日本から釜山の金海空港に着きました。

・韓国外換銀行が公示した17日午後3時の為替レート、日本の円100円は1013ウォン2銭で、前日に比べて、84銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1058ウォン50銭で、前日に比べ2ウォン80銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、875.13と、前日より1.43ポイント上昇しました。

・17日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、6度5分でした。18日も引き続き高気圧の影響で全国的に晴れの空模様となるでしょう。18日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下3度からプラス6度、日中の最高気温は6度から13度の予報となっています。

12月16日木曜日

・野党ハンナラ党の朴槿恵代表は、15日夜の記者会見で、国家保安法の廃止・改正案について、「ウリ党が、国会司法委員会とは違った場で十分に論議して合意すると約束をすれば、臨時国会にも出席して、司法委員会のすべての案件を議決する」と述べました。また朴代表は、過去史真相究明法、マスコミ改革法、私立学校改正法について、「常任委員会で十分に話し合い、公聴会も開いて、合意に導いていきたい」と話しました。これに対して、与党ウリ党の千正培院内代表は、「合理的に考えて、妥協できる部分もあるだろう」と述べ、「国家保安法を論議するために、別の場を設けることについては、国会が正常化すれば、真剣に話し合うことができる」と柔軟な姿勢をみせました。

・盧武鉉大統領は、16日、青瓦台の対外経済委員会に宛てた資料の中で、「FTA=自由貿易協定と開放された通商を実現することは、海外市場の確保と持続的な成長のために欠かせない」という見解を明らかにしました。そして盧大統領は、「市場を開放するために発生する一部産業への被害に十分に備えなければならない」と指摘しました。この資料で、対外経済研究院や産業研究院など韓国の研究機関は、「韓国企業が海外市場に進出する機会を増やして、海外の市場で定着するためには、経済大国とのFTAが必要だ」と述べ、「現在進められている日本、 EFTA=ヨーロッパ自由貿易連合以外にも、アメリカ、中国などともFTAを結ぶべきだと主張しています。

・韓国原子力研究所の核物質実験に対するIAEA=国際原子力機関の特別査察が、事実上終了しました。科学技術部によりますと、今月9日と10日にソウルで行われたIAEAとの会議で、IAEAが、韓国の核物質実験に対する特別査察を、今後は通常の査察に変更すると述べたということです。

・モンゴルのバガバンディ大統領が、北韓最高人民会議の金泳南常任委員長の招きで、北韓を訪問すると朝鮮中央通信が伝えました。しかし、朝鮮中央通信は、バガバンディ大統領の訪問日程や目的は明らかにしていません。

・国家情報院は、15日に仁川国際空港で開かれた「空港セキュリティーセミナー」で、アルカイダが、1994年以降に、韓国に対して13回もテロを計画していたと発表しました。具体的には、1995年の同じ日にソウルを出発した11機の航空機を太平洋上で爆破しようと計画し、1998年には、2001年のアメリカでの同時多発テロに合わせて、韓国と日本に駐留しているアメリカ軍施設に航空機を墜落させようと企てました。また、2002年にチュニジアの礼拝堂で爆弾テロを行ったテロ犯は、1998年に不法滞在で韓国から強制退去させられた後、韓国のアメリカ軍施設について調べるため、再入国していました。

・韓国と日本は、「韓日相互訪問の年」にあたる来年、500万人の交流を目標とすることに決めました。これは、今月14日から宮崎で開かれている第19回韓日観光振興協議会で決められたもので、韓日両国は、姉妹都市の交流行事、シンポジウム、観光振興、青少年交流などを行うための覚書にも調印しました。

・韓国政府は、金浦と羽田を結ぶ航空便を現在の1日4便から8便に増やすことを検討しています。 外交通商部の当局者は、「現在、金浦・羽田便の航空券をとることが非常に難しいため、この際二倍に増便したい。しかし、金浦空港には問題ないが、羽田空港に余裕がないため、現在検討中だ」と話しています。金浦・羽田間の航空便については、日本政府も、来年夏から1日6便ないし8便に増やす案を検討しています。

・潘基文外交通商部長官は、1965年に結ばれた韓日基本条約の関係文書の公開について日本政府と協議を進めており、公開は避けられなくなるだろうと話しました。潘長官は、15日の定例記者会見で、「韓日基本条約の文書は、すでに裁判所から公開命令が出ており、政府も公開の時期や内容を検討してきた」と述べて、「今月17日から日本で行われる韓日首脳会談で、この問題が議論されるかどうかは分からない」と話しました。

・韓国の技術による新しい高速鉄道車両、KTX―G7が、試験走行で時速350キロを超えました。KTX―G7は、先月22日の試験走行で最高時速343キロを記録していましたが、16日午前1時、京畿道・光明と大田近くの区間で行われた試験走行で352.4キロを記録しました。KTX―G7は、これまでの6年間に2000億ウォンが投資されており、今走行しているKTXの車両が鉄製なのとは違って軽いアルミニウム製で、中核部品の87%が韓国の技術で作られています。建設交通部は、来年末まで走行試験を続け、早ければ2007年から営業運転に投入する計画です。

・北韓脱出者と見られる4人が、15日、北京の韓国人学校に駆け込み、保護を求めています。北韓脱出者は、大人2人と子ども2人の合わせて4人で、正門から学校に駆け込み、自らを北韓からの脱出者だと話して、韓国行きを求めています。

・中国の北京大学が行った中国での消費財のブランド価値評価で、三星がトップになりました。北京大学のブランド研究室が行った調査によりますと、三星のブランド価値は447億元(約54億ドル)で1位となり、2位は中国の家電メーカー・ハイアール(海爾)、3位はフィンランドのノキアでした。

・韓国の臓器寄贈者が、先進国に比べて非常に低いという統計が発表されました。韓国保健社会研究院によりますと、去年の脳死者の臓器寄贈は、韓国が100万人あたり1.4人と、スペインの32.5人をはじめ、アメリカ(22.11人)やフランス(17.8人)、イギリス(10.9人)と比べて、非常に低くなっています。韓国の脳死による臓器寄贈者は、1999年の162人から減り続けて、2002年には36人にまで減少しましたが、 2003年には68人に増えました。また、臓器移植を待っている患者は、2000年には3981人でしたが、2003年には6014人へと大幅に増えています。

・日本に住む北韓系の学生が、延世大学の随時試験に合格して、入学することになりました。今回、延世大学に合格したファン君は19歳、在外韓国人と外国人の入学枠で延世大学の工学系の学部に応募し、書類審査と面接で合格したもので、統一部からも入学承認通知を受け取りました。

・韓国外換銀行が公示した16日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1012ウォン18銭で、前日に比べて4ウォン10銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1055ウォン70銭で、前日に比べて5ウォンのウォン高でした。韓国株式市場の16日の総合株価指数は、873.70と、前日に比べて、4.86ポイント上昇しました。

・16日のソウルは、晴れで、午後3時の気温は、6度6分でした。17日は、晴れ後曇りで朝の予想最低気温は、氷点下6度から氷点下4度、日中の最高気温は、6度から15度という予報です。

12月15日水曜日

・韓国が建設を進めている北韓の開城工業団地で15日、初めての製品が出荷され、盛大な記念式典が行われました。初めての製品を出荷したのは、韓国の厨房機器会社の「リビング・アート」の工場で、15日午前10時から韓国と北韓の関係者450人が出席して記念式典が行われ、鍋やフライパンなどの製品を詰めたダンボール箱を大型トラックに載せて韓国に向けて出荷しました。記念式典には、韓国側から鄭東泳統一部長官をはじめ、現代グループのヒョン・ジョンウン会長、与野党の国会議員ら400人が、また北韓側は、チュ・ドンチャン中央特区開発指導総局長ら50人が出席しました。鄭東泳統一部長官はあいさつに立ち、「韓国政府は南北経済協力を本格的に進めていくための包括的かつ具体的な計画を検討している。開城工業団地が国際的な競争力を整えていくために、多方面で努力しており、基盤施設の拡充と生産能力の拡大のために引き続き協力していきたい」と述べました。リビングアート社は、北韓の従業員300人を雇用して1年間に300万個の鍋やフライパンなどの厨房製品を作ることにしています。開城工業団地では、年内にさらに三つの企業の工場が操業を始めます。

・与党ウリ党の4大改革法案に反対して、国会審議を拒否している野党ハンナラ党は来年度予算案とイラク派兵延長同意案だけについては、審議に応じる姿勢を明らかにしました。李憲宰経済担当副総理兼財政経済部長官は14日、国会を訪れて、ハンナラ党の 金徳龍院内代表らと会い、来年度予算案とイラク派兵延長同意案に応じるよう要請しました。これを受けて、金徳龍院内代表は15日、ハンナラ党の政策議員総会を開き、これら2つについては、ほかの議案とは切り離していくというのがハンナラ党の基本方針だ」と述べました。与党ウリ党は16日、本会議を開いて、まずイラク派兵延長同意案の可決を予定していることから、この本会議にハンナラ党議員の出席が見込まれています。ウリ党は来年度予算案についても、来週23日の本会議で成立させたいとしていますが、ハンナラ党が強く反発している4大改革法案については、年内成立は見送る考えです。

・潘基文外交通商部長官は15日の定例記者会見で、「北韓の核問題を解決するには、経済制裁や封鎖よりは、1日も早く北韓が対話の場に出るようにして実質的な進展を成し遂げることが重要だ」と述べました。潘長官この中で、「日本で横田めぐみさんの遺骨問題で、北韓に対して経済制裁の意見があることは十分承知している。日本人拉致問題については、北韓と日本が対話を通じて、早期に問題が解決することを願っており、この問題が6カ国協議に否定的な影響を与えないことを希望している」と述べました。

・政府が韓国人のイラクへの渡航自制を呼びかけているにもかかわらず、イラクに入国して商売を始めようとしていた男3人が現在、イラク駐在の韓国大使館で保護されていることが分かりました。外交通商部によりますと、この3人は今年8月、イラクに入国し、4ヶ月間滞在していましたが、滞在費がなくなったため、3人が泊まっていたホテルが韓国大使館に連絡してきたということです。政府は近くこの3人を強制帰国させる方針です。

・韓国の中学2年生の数学は世界で2位、理科は世界3位であることが分かりました。国際教育到達評価学会が15日発表した、去年の数学と理科の学力の国際比較調査の結果によりますと、韓国の中学2年生の数学の平均点は前回の587点から589点へ上がり、シンガポールに次いで世界第2位でした。また理科は、シンガポール、台湾に次いで、3位でした。前回の1999年の調査と比べると、数学は2位を維持し、理科は5位から2ランク上がりました。しかし学力ではこのように良い結果が出たものの、同時に行った意識調査では、「数学と理科の勉強が楽しい」と答えた生徒の割合は国際平均を大きく下回っており、最下位レベルであることが分かりました。

・三星電子と日本のソニーは14日、半導体や家電製品全般で、両社が保有する特許の相互利用を可能にする、クロスライセンス契約を締結しました。対象となるのは、基礎半導体の技術と家電・情報機器関連の業界標準技術などで、これによって両社は効率的な製品開発とデジタル家電の製品開発スピードを上げることができるとしています。しかし、両社の製品やサービスに独自性を生み出す技術特許やデザインなどは対象外にしており、フェアな市場競争を可能としています。

・景気低迷による消費のい縮で、百貨店の売り上げが去年より4%減っていて、2年連続マイナス成長になる見通しです。新世界流通産業研究所によりますと、今年の韓国の百貨店の売り上げは16兆6千億ウォンと推定され、去年の17兆3千億ウォンより4%減る見通しです。これに対して大型ディスカウント・ストアーは、店舗数の増加と、低価格の作戦で、今年の売り上げ高は去年より10.8%増えて、百貨店業界を大きく上回る21兆6千億ウォンになる見通しです。

・国鉄の首都圏電鉄の南方への延伸工事が進み、年末の12月30日から忠清南道天安市までの延長運転が始まります。国鉄は首都圏の京釜線沿線の人口が増えていることから、98年から京釜線の水原―天安間48.2キロに電化された複線を増設する工事を進めてきましたが、この工事がほほ完成し、今、新設された駅の仕上げ工事を進めています。これにともなって国鉄は、現在、水原の2駅南の餅店までとなっているソウル方面とを結ぶ首都圏電鉄の電車の運転を、12月30日から一部天安まで延長運転することになりました。水原―天安間には、急行電車を含む一日上下210本の電車が運転され,1時間半で結ぶようになります。

・三星経済研究所が15日発表した今年の10大ヒット商品の1位は、個人の日記や写真などを簡単にインターネットに載せることができるサービスであるブログの中の「サイワールド」でした。「サイワールド」は、インターネットでサービスを開始してから3年間で、会員数が韓国で1千万人を超えるなど若者を中心に爆発的な人気を得ています。2位はデジタルカメラとMP3の機能などが加わった携帯電話、3位はビタミンドリンク剤のビタ500でした。

・韓国のプロ野球チームのロッテ・ジャイアンツが来年2月26・27日の2日間、日本の鹿児島で、千葉ロッテ・マリーンズと親善試合を行うことになりました。この親善試合は、ロッテ球団同士の友好を育むために行われるもので、試合の収益金は新潟県中越地震の被災者に寄付されます。

・韓国外換銀行が公示した15日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1008ウォン8銭で、前日に比べて、65銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1057ウォン50銭で、前日に比べて、3ウォン2銭のウォン安でした。韓国株式市場の15日の総合株価指数は、868.84と、前日に比べて、19.44ポイント上昇しました。

・15日のソウルは曇りのち雨、午後3時の気温は6度ちょうどでした。16日は全国的に高気圧の圏内に入り、晴れの1日となるでしょう。16日の朝の予想最低気温は、氷点下4度からプラス7度、日中の最高気温は5度から13度という予報です。

12月14日火曜日

・与党ウリ党は、野党ハンナラ党が臨時国会の予算案審議に応じなければ15日から、ハンナラ党を除いて野党民主党とともに審議に入ることを決めました。国会予算決算特別委員会のウリ党所属の丁世均委員長は、14日、ウリ党と民主党の議員が出席して予算案調整小委員会を招集し、「審議をこれ以上遅らせれば、予算審議はいい加減にならざるを得ない」として、15日から審議に入る方針を明らかにしました。これに先立って丁委員長は、金元基国会議長にこうしたウリ党の方針を説明し、了解を得たということです。

・臨時国会は依然として空転状態が続いていますが、与党ウリ党は、ハンナラ党が審議を拒否するならば国家保安法を年内に採決するとして野党ハンナラ党に圧力をかけており、これに対してハンナラ党は、単独国会はクーデター的発想だとして、ウリ党が進めようとしている4つの改革法案については、野党との合意によって採決するという約束を守るよう要求しました。ウリ党は、14日、文化観光委員会、行政自治委員会の全体会議を開いて、過去史基本法の審議や、新聞関係法の公聴会を行うとともに、委員長をハンナラ党が占めている司法委員会では、国家保安法廃止案の上程をウリ党幹事の手で再び試みました。これに対してハンナラ党は、国会が空転している根本的な原因は、与党がいわゆる4つの改革法案を一方的に可決しようとしていることだとして非難し、与党が単独国会で予算案を可決させた場合、政局は破局を迎えることになるとして警告しました。

・潘基文外交通商部長官と、高野紀元韓国駐在日本大使は、13日、ソウルで、韓国と日本の税関の相互支援協定に調印しました。この協定は、禁止薬物や銃砲の密輸、有名ブランドの偽ハンドバック、偽スポーツブランド品などの取り締まりのための情報交換や税関手続きの簡素化などの内容で、協定に調印した13日から即日、発効しました。

・潘基文外交通商部長官は、14日、ソウル駐在の中国大使館に対して外交的な礼儀にもとる行為をとらないよう指摘しました。これは、韓国駐在中国大使館の参事官が、今月9日に、ハンナラ党の黄ウヨ国会議員の事務所に電話をかけてきて、中国が北韓脱出難民を強制送還することを阻止する国際キャンペーンに黄議員が参加していることに対して「警告のメッセージ」を伝えたことを指すものです。潘基文外交通商部長官は、14日、記者団に対して、「話したいことがあったら丁重に訪ねて行って話をするのが礼儀だ。そうせずに電話で警告のメッセージを国会議員に伝えたのは外交的な礼儀に欠ける」と述べ、それ以上のコメントを避けたということです。

・北韓が、鄭東泳統一部長官に宛てて、開城工業団地への訪問の招待状を送ってきたことがわかりました。統一部の関係者によりますと、15日に、開城工業団地で行われる台所用品メーカー「リビングアート」の初めての製品生産記念式典に鄭東泳統一部長官が出席するよう北韓が招待状を送ってきたということです。鄭東泳統一部長官が北韓を訪れるのは統一部長官に就任して以来初めてのことです。記念式典には、韓国の政府関係者、与野党国会議員ら400人あまりが出席し、北韓側からも50人あまりが出席する予定です。

・景気の低迷や低金利などで、海外への投資件数が今年一年間に3000件を超えました。韓国輸出入銀行が14日まとめたところによりますと、今年に入って10月末までの海外への直接投資は、全部で3030件、44億3800万ドルに達し、去年の同じ時期に比べて、件数では38%、金額では45.6%増えました。投資件数は、これまでで最高だった去年の2767件より9.5%も増え過去最高となり、金額面でも歴代最高だった2001年の50億6300万ドルを上回る見込みです。

・教育人的資源部は、13日、警察庁から2回目に渡された不正入試関係者100人のうち86人の試験結果を無効にしました。残り14人は、不正行為を企てたものの試験当日、携帯電話を家に置いてきたり試験監督官に渡したりして試験を受けたことが確認されたため試験成績を有効として処理することになりました。これによって今年の大学入試の不正行為で試験結果が無効になった受験生は、今月6日に無効処理が決まった226人と合わせて全部で314人となりました。韓国教育課程評価院は、この314人を除いた受験生57万人の個人の成績を14日、各高校に送り受験生個人に渡しました。これを受けて各大学は、22日から願書の受け付けを始め、28日から大学別に面接や論述試験などを行います。

・大検察庁中央捜査部は、建設会社が京畿道広州市から住宅建設の認可を得るために国会議員に働きかけた疑いがあるとして、広州市選出の朴ヒョクキュハンナラ党議員に、14日、出国禁止の措置を取りました。検察は、朴ヒョクキュ議員が、数億ウォン台の金品を受け取った証拠をつかみ、今週中に朴議員を呼んで捜査を行う方針です。検察はこれに先立って、建設会社2社から数億ウォン台の賄ろを受け取った疑いで、金ヨンギュ広州市長を調べており逮捕する方針です。今度の事件で出国禁止の措置が取られた関係者は十数人にのぼっています。検察はまた、広州市一帯に大規模なリゾート地を建設するための許認可をめぐる証拠資料を広州市から入手しており、事件は拡大する見通しです。

・故朴正熙元大統領の長男で、ハンナラ党の朴槿恵代表の弟の朴志晩さん(46)が、14日、ソウルのホテルで、女性弁護士の西ヒャンヒさん(30)と結婚式を挙げました。結婚式は、朴槿恵代表の意向もあって政治家はほとんど招待せずに結婚式の場所や時間も一切公表せず、家族や親戚らが集まって厳かに行われました。新婦の西ヒャンヒさんは、今年30歳、全羅北道益山市出身で高麗大学法学部を卒業し、99年に国家試験に合格してソウルで弁護士として活動しています。 朴志晩さんは、陸軍士官学校を卒業したあと、91年に電気電子製品の複合材料などを生産する会社を買収して2000年に社名を「EG」に改め会長を務めています。

・年末年始を迎え、ソウル中心部の光化門と南大門の間4キロの街路樹に明かりが点されます。ソウル市は、今月18日から来年の旧正月が終わる2月10日までの間、光化門とソウル市庁を経て南大門の間の道路脇の街路樹に夜間、無数の豆電球をつけて明かりを点す計画を14日、発表しました。

・「猟奇的な彼女」でおなじみの女優チョン・チヒョンさん主演の映画「僕の彼女を紹介します」が、先週土曜日11日に、日本で封切られ、土日の2日間で23億5000万ウォンの売り上げを記録したと、映画制作会社が13日、明らかにしました。これは、これまで日本で上映された韓国映画の中で最高の成績です。

・韓国外換銀行が公示した14日午後3時の為替レート、日本の円100円は1007ウォン43銭で、前日に比べて、3ウォン72銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1057ウォン50銭で、前日に比べ3ウォン50銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、849.40と、前日より5.20ポイント上昇しました。

・14日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、9度1分でした。15日は低気圧の影響で全国的に雲が多く、ところによって一時雨の降る所があるでしょう。15日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下1度からプラス9度、日中の最高気温は8度から14度の予報となっています。

12月13日月曜日

・与党ウリ党が野党民主党とともに10日に召集した臨時国会が3日間の空転の末、13日、事実上、ウリ党単独で進められることになりました。これについて野党ハンナラ党は、「国会漂流の責任は与党にある」として強く反発していますが、ウリ党が常任委員会での採決を強行する場合は、登院せざるを得ないのではないかという見方が出ています。ウリ党は、13日午前、常任中央委員会と院内対策会議を開き、今週からすべての常任委員会を開き、臨時国会の会期中に採決することを目標にしている国民の暮らしと関係のある61の改革法案について審議の手続きに入りました。ウリ党はまた、野党ハンナラ党所属の常任委員会委員長が会議への参加をボイコットする場合、議事日程の拒否とみて、国会法第50条5項にもとづいてウリ党の幹事が委員長職務代行を勤めることにしています。これについて千正倍院内代表は、常任中央委員会で、「臨時国会には、来年度予算案と801件の国民の暮らしと密接した法案、イラク派兵延長同意案などを合わせると全部で861件の法案が上程されている。今は国会議員同士がけんかをしている場合ではない」として、ハンナラ党が国会審議に応じるよう強く求めました。

・与党ウリ党の李哲禹議員が、過去に北韓労働党に所属していたと野党ハンナラ党議員が指摘し、与野党間で対立が激化している問題で、ウリ党の非常対策委員会は、12日、李哲禹議員とウリ党の共同名義で、8日の本会議で発言したハンナラ党の朱盛英議員ら3人と、論議の発端となった時事週刊誌「未来韓国」の関係者ら合わせて5人を名誉き損でソウル地方検察庁に告訴し、民事上の損害賠償を請求しました。非常対策委員会は、さらに、李哲禹議員が当時の安全企画部要員から拷問を受けたため偽りの証言をしたとして、証拠を提出しました。

・一方、野党ハンナラ党は、李哲禹議員が過去に北韓労働党に入党していたことを究明するため、この問題で国会法にもとづく国政調査を行うことを提案しました。

・アメリカ軍と日本の自衛隊は、韓半島有事の際を想定して2002年にコード名「5055」という共同作戦計画に調印していたことが明らかになりました。日本の朝日新聞によりますと、このコード名「5055」共同作戦計画は、自衛隊が韓半島有事の際に、韓半島の戦闘に参加するアメリカ軍の支援活動を行うとともに、数百人規模の北韓工作員が日本に侵入してきた場合、単独で対処することになっています。朝日新聞はまた、日本政府が今月10日の閣議で採択した新防衛計画大綱もこの作戦計画を前提に作成しているとしています。

・潘基文外交通商部長官は、13日、北韓が、過去に犯した日本人拉致問題で、このほど日本政府に拉致被害者ではない別人の遺骨を偽って提出した問題で、「日本政府と国民は北韓に対して否定的な立場を示しているが、北韓の核問題をめぐる6カ国協議に否定的な影響を及ぼさないよう日本政府と外交的な調整をはかっていく」と述べました。

・北韓外務省は、北韓軍の将軍130人あまりが最近中国に脱出したという海外マスコミの報道は、事実ではないと否定しました。朝鮮中央通信は、13日、北韓外務省スポークスマンのことばとして、百数十人はおろか、たったの1人も国境を越えていないと報道しました。アメリカで発行されているインターナショナル・トリビューン誌は、最近、北韓の将軍130人が中国に脱出し、このうち数人は中国軍に入ったと報道していました。

・去年9月から今年7月までの間に女性やお年寄りら21人を殺し、遺体を焼いたり切断したりした柳永哲(ユ・ヨンチョル)被告(34)に対する一審判決が13日、ソウル中央地方裁判所で行われ、死刑が言い渡されました。柳永哲被告は、「自分を死刑にしてほしい」と言っており、一週間の控訴期間中に控訴しなければ刑は確定します。判決は、「力のない女性やお年寄りを対象に殺人を犯したことは、過去に例のない重い犯罪であるだけでなく、動機や手口、遺体の処理などをみると、被告が多少の反省をしているとしても重刑は免れない。犯行で現れた反社会的行為や遺族らの精神的、肉体的苦痛と社会的衝撃を勘案して死刑を宣告する」としています。柳永哲被告は捕まった時、「26人を殺した」と言っていましたが、検察は21人しか立件できませんでした。

・韓国の失業率は3%台とされていますが、実質の失業率は15%を超えているという分析が出されました。実質失業率は、失業者だけでなく、日雇い労働者など雇用が不安定な人や就職を放棄した人を含めたものです。

・今年の流通業界の10大ニュースのうち7つは、流通業界の売り上げに否定的な影響を与えたニュースが占めました。大韓商工会議所が最近、流通業界の最高経営者や学界・専門家100人を対象に調査し12日発表した「流通業10大ニュース」によりますと、高所得層の消費のい縮が70.7%で、去年に続いて1位を占めました。2位は、クレジットカード会社と流通会社による手数料のかっ藤が62.2%、3位は石油価格の高騰と、ウォン高ドル安が46.3%でした。

・日本の漫画が原作の朴チャンウク監督の韓国映画「オールドボーイ」が、11日閉幕したスペインの第37回シチェス国際映画祭で作品賞を受賞しました。

・去年10月、日本で初めての衛星DMB=デジタルマルチメディア放送を立ち上げたMBCo=「モバイル放送株式会社」と 韓国の民放SBSのデジタル媒体機能を担当する子会社SBSiが、13日、コンテンツ独占供給契約を結びました。今度の契約で、SBSiは、韓国のニュース20分、ドラマ60分、教養、芸能番組のコンテンツ2時間分をMBCo=「モバイル放送株式会社」の総合エンターテイメントチャンネル(CH001)と、ニュース専用チャンネル(CH011)で放送するとともに、オーディオチャンネル(CH441)では、SBSiが自主編成したK−POPを24時間放送します。

・ソウル市庁前広場の大きなクリスマスツリーに、13日夕方、灯りが点灯されました。このツリーは、高さ21メートルもあり、来年2月12日まで毎日夕方6時から深夜0時まで灯りをともし、クリスマスイブの24日と、大晦日は、夜通し点灯することにしています。

・韓国外換銀行が公示した13日午後3時の為替レート、日本の円100円は1011ウォン15銭で、先週の金曜日に比べて、72銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1161ウォンで、先週の金曜日に比べ4ウォン70銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、844.20と、先週の金曜日より0.65ポイント下落しました。

・13日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、6度4分でした。14日も朝のうち高気圧の影響を受けて全国的に晴れますが、午後から次第に雲が多くなるでしょう。14日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下5度からプラス5度、日中の最高気温は9度から15度の予報となっています。

12月11日土曜日

・10日召集された第251臨時国会は11日も与野党の対立で、空転が続きました。争点になっているのは、ウリ党のイ・チョル議員について、ハンナラ党が過去に北韓労働党に加入していたとして議員辞職を求めているのに対して、ウリ党はこれを否定するとともに、謝罪を求めるいることなどです。ウリ党は11日、国家保安法の廃止を審議する、司法委員会を開会しようとしましたが、ハンナラ党議員の物理的抵抗にあって、果たせませんでした。ウリ党は1月からの来年度予算案やイラク派兵延長同意案、国民生活関連法案などがあり、これ以上、引き伸ばせないとして、議事日程の合意が得られなければ週明けには単独審議も辞さない構えを示していますが、ハンナラ党はあくまで抵抗の姿勢を崩しておらず、与野党の対立は13日からの週に持ち越される情勢です。

・北韓は核問題の解決ための4回目の6カ国協議には応じない方針で、アメリカとの2カ国協議を希望していると、アメリカ国務省のデトラニ韓半島和平協議担当特使が10日、明らかにしました。第2期ブッシュ政権の対北韓政策や6カ国協議の再開について協議するため、先週、ニューヨークで北韓と接触したあと、中国、韓国、日本を相次いで訪問しているデトラニ特使は、10日、日本の高官と会った席でこのように述べました。これに対してアメリカは、北韓が核開発計画を放棄しなければ、それにともなう補償もしないという、これまでの方針を改めて強調したということです。

・日本政府は金浦−羽田間の航空路線の増便を決め、来週、鹿児島で開かれる韓日首脳会談で表明する方針だと、日本の共同通信が11日報じました。それによりますと、小泉首相は来週17日に鹿児島県指宿市で開かれる韓日首脳会談で、両国の一層の交流拡大に向け、このような計画を表明する方針です。この金浦−羽田のシャトル便の具体的な増便枠は日本の国土交通省が最終調整中ということです。日本での「韓流」ブームに加え、来年は両国の国交正常化40周年を記念した、「韓日友情の年」の関連行事も多数予定されていることから、増便が実現すれば、両国間の往来が一段と拡大されます。韓国政府は主力の仁川−成田線はともに都心から遠いことから、金浦−羽田間のシャトル便の増便を日本側に要請していました。

・韓国と日本の国会議員と専門家が韓日関係の新しいビジョンとアジアの平和を模索する組織「アジア平和連帯」を来週18日に発足します。この「アジア平和連帯」は、韓国の与野党の国会議員20人と、「日韓からアジアの新機軸を考える会」所属の日本の民主党議員71人、そして両国の専門家ら合わせて100人で構成され、ソウルで18日に、開かれる発会式では、与党ウリ党のミン・ピョンドゥ議員と、日本の末松義規代議士が共同代表に選ばれて、討論会を行う予定です。

・大学修学能力試験の携帯電話による不正行為事件で、受験生83人が新たに摘発されました。警察庁は、不正行為を行った疑いが持たれている受験生1625人についての捜査を行った結果、11日までに受験生83人を新たに摘発しました。地域別では全羅北道が37人でもっとも多く、光州市と全羅南道が27人、大田市と忠清南道7人、忠清北道6人、ソウル6人です。しかし釜山市、大邱市、蔚山市、京畿道、慶尚南道、済州道では、不正行為が見つからず、仁川市、江原道、慶尚北道の3つの地方警察庁ではまだ捜査が進められているということです。警察庁は3つの地方警察庁の捜査が終わり次第、今年の修学能力試験の不正行為事件捜査を締めくくる方針です。

・北韓の平壌に、韓国と北韓の共同出資の繊維製造会社を設立することになりました。韓国の繊維会社の株式会社・アンドン大麻紡織が10日、明らかにしたところによりますと、北韓のセビョル総会社、ファソン・合作会社と、共同で投資して平壌市東大院(トンデウォン)の4400平方メートルの敷地に、大麻から繊維を製造する工場を設立ことで合意し、来年3月、工場の竣工式を行うことになりました。南北共同出資の会社を北韓に設立したことはこれまでもありますが、平壌市内に作るのは今回が初めてです。

・実業系高校への入学を志願する生徒が急増していることが分かりました。ソウル市教育庁によりますと、 ソウル市内の79の実業系高校が今週8日から10日まで、来年度入学願書の受け付けをした結果、定員をおよそ2000人上回る2万6,500人が志願し、7年ぶりに募集定員を上回りました。

・韓国観光公社は、来週、17・18の2日間、鹿児島県指宿市で開かれる韓日首脳会談に先立って、13日から17日まで、鹿児島で韓流週間のイベントを繰り広げます。このイベントでは、韓国の人気テレビドラマや映画のパネルを写真で紹介するほか、イ・ビョンホンら日本で人気のある俳優が出演する韓国映画「中毒(邦題:恋愛中毒)」「春の日は過ぎ行く」「クラシック(邦題:ラブストーリー)」の上映、また「冬のソナタ」でおなじみの俳優のパク・ヨンハのミニ・トークショーやサイン会などが行われます。

・11日は、土曜日のため取り引きはありません。10日の終値は、日本の円100円が、1011ウォン87銭で、 アメリカドル1ドルは、1065ウォン70銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・11日のソウルは晴れ、午後4時の気温は8度3分でした。12日はソウル、京畿道などでは、気圧の谷の影響を受け、午後一時雨が降る所もあるでしょう。南部地方は高気圧の圏内に入り、晴れの1日になりそうです。12日の朝の予想最低気温は、氷点下1度からプラス7度、日中の最高気温は7度から15度という予報です。

12月10日金曜日

・通常国会最終日となった9日、与野党は深夜まで本会議を開きましたが、意見がかみ合わず、来年度予算案をはじめ、イラクに派遣されている韓国陸軍の派兵延長同意案など重要な案件を採決できずに、100日間の会期を終えました。 一般会計131兆5000億ウォンにのぼる来年度予算案は、予算決算特別委員会の予算係数調整作業で、削減の規模をめぐって与野党の意見が対立し、結局、10日から召集される臨時国会に送られました。

・第251臨時国会が、与党ウリ党と野党民主党の求めによって、10日、30日の会期で召集されましたが、与野党は、まず議事日程をめぐって合意できず、国家保安法廃止案など改革立法の処理と、ウリ党の李哲禹議員が過去に北韓労働党に所属していたとされる問題をめぐって対立を続けています。臨時国会は、10日、臨時国会そのものを拒否している野党ハンナラ党が国会予算決算特別委員会の係数調整小委員会に出席しなかったことから、来年度予算案についての審議もできず、臨時国会は初日から空転しています。

・金元基国会議長は、9日、国会が来年度予算案を採決できずに会期を終えたことについて遺憾の意を表明しました。金元基議長は、特にイラクに派遣されている韓国陸軍の派兵延長同意案は、通常国会会期中に採決できたにもかからわず、これを可決できなかったことは、全議員が反省すべきことだと述べました。

・与野党の国会議員とともにアメリカを訪問していたウリ党の金ヒョッキュ議員は、10日、KBSラジオの番組に出演し、「北韓が核を放棄し開放に踏み切った場合、アメリカ政府は、北韓の電力問題を直接調査して北韓に対するエネルギー供給を行う意思があることを明らかにした」と述べました。

・政府は10日、日本政府が、今後10年間の防衛力整備の基本方針となる新たな「防衛計画の大綱」を決めたことについて、「日本は、近隣諸国が過去の歴史について憂慮していることを勘案して、地域と国際社会の安全保障に寄与する方向で透明性を強化する一方、域内諸国と、多国間、2国間安全保障対話を通じて近隣諸国の信頼を得るように努力しなければならない」と強調しました。

・最高裁判所にあたる大法院は、10日、選挙違反と公文書偽造行使の罪で起訴されていた与党ウリ党の李相楽議員に対する上告審で、懲役1年を言い渡した1審判決を支持し、刑が確定しました。これで与党ウリ党は、1議席失って150議席となります。李相楽議員は、今年48歳、今年4月の第17代国会議員選挙に城南チュンウォン選挙区から初当選しましたが、小学校卒の学歴を高校卒と偽っていたことが明らかになり、選挙違反と公文書偽造行使の罪で起訴されていました。

・韓国の国民は、国の機関や社会各分野の中で、「国会」が最も腐敗していると認識していることが世論調査の結果、分かりました。

・EU=ヨーロッパ連合が拡大したことでヨーロッパに対する韓国の輸出比重も大きく増えています。KOTRA=大韓貿易振興公社が、最近まとめた報告書によりますと、10月末の今年の韓国の輸出増加率は、ヨーロッパが38.5%を占め、アジアと北米を抜いてトップでした。

・韓国第3位の財閥だった大宇財閥の創業者で経営破たんのあと、海外で逃亡生活を送っている金宇中氏(68)が、最近、中国北京を極秘で訪問していたことが明らかになりました。金宇中氏は、先月21日から3日間、北京のホテルの特別客室に宿泊し、中国在住韓国人同胞だったチョ・ナムキ元人民解放軍将軍と会った模様だと、北京の消息筋が伝えました。金宇中氏は、金大中政権当時の1999年10月、中国山東省の煙台自動車部品工場の竣工式に出席した後、フランス、ドイツ、イタリア、スーダン、モロッコ、ベトナム、タイなど世界各地で逃亡生活を続けています。

・政府は、親日真相究明作業の決定的な端緒となる親日叙勲名簿を入手して分類作業に入りました。行政自治部傘下の国家記録院は、9日、日本の植民地時代に親日行為をした韓国人に日本政府が与えた賞勲内容を記録した日本政府の公式文書を今年6月、東京の公文書館で入手し、現在、分類作業を進めていることを明らかにしました。政府が日本の植民地時代の叙勲資料を入手したのはこれが初めてで、この資料は、今後進められる親日真相究明作業の決定的な端緒となる見込みです。

・スイスに本部がある世界経済フォーラムがこのほどまとめた報告書によりますと、韓国は総合的なグローバル競争力指数が、調査対象104カ国の中で26位でした。

・82カ国の国民を対象に最近行った世界幸福指数で、韓国は49位、中国は48位と低い結果が出ました。アメリカの新聞、ウォールストリートジャーナルが、アメリカ・ミシガン大学の社会調査研究所に依頼して、世界82カ国の国民を対象に幸福について調査した結果、アジアでは、シンガポールが25位と最も高いことが分かりました。 韓国は49位、中国は48位、日本は42位、インドネシアは最下位の82位でした。

・法務部は、来年1月1日から、韓国人と結婚した外国人については、本国に戻ってまた韓国に帰って来る際、出入国管理事務所で再入国の許可を取らなくても済むように規定を改める方針を、10日、発表しました。これまでは、中国、イラン、リビアなど韓国民の複数再入国を認めない国の外国人に対しては相互主義の原則にもとづいて韓国人と結婚した場合でも複数再入国を認めていなかったため、里帰りなどの目的で本国に戻る場合、その都度、出入国管理事務所に行って韓国への再入国の許可を取る必要がありました。

・韓国外換銀行が公示した10日午後3時の為替レート、日本の円100円は1011ウォン87銭で、前日に比べて、35銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1165ウォン70銭で、前日に比べ11ウォン70銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、844.85と、前日より16.46ポイント下落しました。

・10日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、9度5分でした。11日も引き続き高気圧の影響を受けて全国的に晴れるでしょう。11日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下5度からプラス5度、日中の最高気温は7度から16度の予報となっています。

12月9日木曜日

・9日に会期末を迎えた通常国会は、与野党が国家保安法廃止案の上程をめぐって対立しているうえに、ハンナラ党が、ウリ党の李哲禹議員は北韓の労働党員だったと発言したため、与野党の対立がさらに激しくなり、議案の審議が進んでいません。さらに来年1月から施行される来年度予算案も成立していないため、ウリ党は引き続き10日から臨時国会を招集する案を提出しましたが、ハンナラ党が強く反発して、臨時国会に出席しないとしているため、臨時国会が開かれても、与野党の対立は続きそうです。

・野党ハンナラ党の朱盛英議員らが、8日の国会本会議で、与党ウリ党の李哲禹議員が、過去に北韓の労働党に所属していたと発言し、これに対してウリ党が強く反発しています。李哲禹議員は、44歳、今年4月の総選挙で市民団体活動家から初当選しました。李議員は、92年10月に当時の安全企画部が、北韓労働党のために組織的なスパイ活動を行ったとして、62人を逮捕した「南韓労働党事件」で、国家保安法違反の罪で4年間服役しました。しかし、99年2月に、当時の金大中大統領によって赦免されました。ハンナラ党は、こうした点を取り上げて、李議員の議員辞職を求めており、もし李議員が辞職をしなければ、国会の倫理委員会を開いて除名処分するとしています。これに対してウリ党は、ハンナラ党が根拠のない批判をしていると、反発を強めています。李議員は、「北韓の労働党員だったという主張は、事実ではない。当時、安全企画部に勤めていたハンナラ党のチョン・ヒョングン議員との間でテレビ討論を行うことを提案する」と話しています。

・盧武鉉大統領は、ラオスで開かれたASEAN=東南アジア諸国連合プラス3首脳会議への出席とヨーロッパ3カ国の訪問、それに突然のイラク駐留韓国軍部隊の慰問を終えて、9日朝6時、特別機でソウル空港に着き、帰国しました。盧大統領はASEANプラス3首脳会議で、ASEAN諸国や日本と中国の首脳と会談して、北韓の核問題の平和的解決を改めて強調しました。また、イギリス、ポーランド、フランスでは、各国の首脳から、6カ国協議に対する支持を得たほか、6カ国協議が開かれる間は、南北首脳会談を行わない考えを明らかにしました。さらに北韓の体制が崩壊する可能性はなく、北韓の核問題は平和的交渉で解決すべきだという意志を示して、北韓に対しては、「核を放棄しない限り、誰も状況を予測できなくなる」として、北韓が正しい政治的判断を下すことを促しました。 盧大統領は、今月17・18の両日、日本の鹿児島を訪問し、小泉首相と会談する予定です。

・盧武鉉大統領が、韓国時間で8日、イラク北部に駐留している韓国陸軍ザイトゥン部隊を訪問したことをきっかけに、アメリカが改めて韓国の派兵に感謝の意を表しました。アメリカ国防総省のグレッグ・ヒックス報道官は、「盧大統領のイラク訪問についてのコメントはないが、韓国がアフガニスタンに続いて、イラクに非常に多くの兵力を送り、イラクの平和と安定に貢献していることに感謝する」と述べました。アメリカ国務省の関係者によりますと、「アメリカ政府は、外国の元首が他の国を訪問することにコメントを出すことはない。しかし、アメリカは、韓国がイラクの安定と平和に貢献していることを常に高く評価している」と話しました。

・韓国銀行の金融通貨委員会は、9日、定例会議を開いて、コール金利の誘導目標を現在の3.25%に据え置くことにしました。コール金利は、今年の8月と11月にそれぞれ0.25%引き下げられましたが、景気低迷が続いており、物価の上昇も見られないため、さらに引き下げられるという見方が強くなっていました。しかし、金融通貨委員会は、「民間の消費や設備投資が低調で、物価も安定している。しかし公共料金の引き上げが予定されているうえに、原油価格も先行きが不透明だ」として、コール金利の据え置きを決定しました。今回の決定に先立ち、李憲宰副総理が、来年の経済成長率を5%以上にするには、金利の引き下げが必要だと発言したことに対して、韓国銀行が、通貨政策の決定権を侵害するものだと反発していたため、金利の行方に注目が集まっていました。

・高麗大学の研究チームが、人の脳の神経細胞が死ぬ原因を突き止め、将来、アルツハイマー病などの治療に役立つものと期待されています。高麗大学医学部のソン・ウン教授とキム・ヒョン教授は、脳の神経細胞の死滅には、BAXという遺伝子が決定的な役割をしていることを確認し、アメリカの著名な学術誌「Archives of Neurology」で発表しました。この研究チームによりますと、マウスからBAX遺伝子を取り除いたところ、脳の神経細胞が死ななくなって、神経細胞の数が増えつづけたということです。そのため、薬などによってBAX遺伝子の活動を操作できれば、神経細胞の死滅を防ぐことができるため、アルツハイマー病やパーキンソン病などの難病の治療にも大きく役立つことになると、今後の発展が期待されています。

・韓国エネルギー技術研究院は、排気ガスによる公害の心配がない燃料電池自動車を韓国で初めて開発したと発表しました。 この燃料電池自動車は、充てんされた水素で電気を作り出して走る車で、今回開発された自動車は、最高時速40キロで、一回の水素充てんで走ることができる距離は210キロです。

・アジア太平洋地域の映画産業発展のために毎年行われている「シネアジア」で、ソウル江南のCOEXにある映画館「メガボックス」が、アジア最高の映画館に選ばれました。 「シネアジア」は、映画館についての博覧会を世界的に行っているアメリカのサンシャインフィルム・グループが主催しているもので、アジアの映画産業の発展に貢献した企業を選んで表彰しています。今年の「シネアジア」は、今月7〜9日にタイのバンコクで開かれました。「メガボックス」が選ばれた「アジア最高の映画館」は、映画館の施設やマーケティング活動、競争力のあるサービス、映画産業への貢献度などを基準に決められる賞です。

・韓国外換銀行が公示した9日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1011ウォン52銭で、前日に比べて9ウォン73銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1054ウォン0銭で、前日に比べて3ウォン50銭のウォン高でした。韓国株式市場の9日の総合株価指数は、861.31と、前日に比べて、10.43ポイント下落しました。

・9日のソウルは、晴れで、午後3時の気温は、12度5分でした。10日は、午前中に雨が降る所もありますが、午後からは全国的に晴れてくるでしょう。10日の朝の予想最低気温は、1度から8度、日中の最高気温は、7度から15度という予報です。

12月8日水曜日

・盧武鉉大統領は8日、イラクを電撃的に訪問し、北部に駐留する韓国陸軍部隊を激励しました。ヨーロッパを訪問していた フランスでの公式日程を終えて、特別機で帰国の途中、 韓国時間で8日朝、クウェートの空軍基地に降り立ちました。そして待機していた韓国空軍機でイラク北部のエルビルに移動し、午後1時半、砂漠の中の韓国陸軍ザイトゥン部隊駐屯地に到着しました。盧大統領は夫人の權?淑女史とともにザイトゥン部隊の白っぽい迷彩服を着て、部隊内を回り、「韓国軍の活動ぶりについては随時報告を受けていて、大きな心配はしていなかったが、一度この目で確認してみたかった」と述べ、将兵600人と朝食を共にした後、軍の宿所や病院などを回り、隊員の苦労を称えました。盧大統領はおよそ2時間の部隊訪問の後、韓国時間で午後7時、クウェートの空軍基地から特別機で再び帰国の途につきました。盧武鉉大統領の突然のイラク訪問は、大統領の安全のために極秘にされていて、大統領が無事にイラク訪問を終え、クウェートを発ったあとに発表されました。盧武鉉大統領は9日明け方、ソウルに帰ってきます。

・アメリカのアーミテージ国務副長官は、ワシントンを訪れている韓国の国会議員団に対して、アメリカは北韓を崩壊させる意思はなく、北韓の核問題の解決は、6カ国協議を通じて解決するという考えを改めて強調しました。第2期ブッシュ政権の発足を前にアメリカを訪れている韓国の国会議員団9人は、6日と7日、アーミテージ国務副長官ら、政府高官と相次いで会いました。この中で、アーミテージ国務副長官は、「アメリカ政府は先に北韓を攻撃する意思はまったくなく、そのような行動はもっとも無責任な行動だ」と述べ、「しかし6カ国協議が失敗した場合、国連安全保障理事会に問題を送ることを同盟国と協議することになるだろう」と述べました。また次の国家安全保障補佐官に内定しているヘドゥリー氏も「アメリカや一部の西欧諸国は、北韓を崩壊させるべきだと考えている」と、一部のマスコミが報道していることについて、「事実ではない。経済改革などを通じて、体制を改革させるように誘導するという表現が適切だろう」と述べたということです。

・アメリカのデトラニ韓半島和平担当特使が8日午後、北京からソウル入りし、韓国の外交当局者と6カ国協議について協議しています。デトラニ特使はこれに先立って、先週、ニューヨークで2回にわたって北韓の外交当局者と接触し、その結果を踏まえて、関係国と今後の対応を話し合うために5日から中国、韓国、日本を相次いで訪問しています。デトラニ特使は北韓側にブッシュ大統領の再選後も北韓の核問題の平和解決路線には変わりがないことを再確認したものとみられています。

・9日の会期末を控えて、与党ウリ党と野党の民主党は7日、通常国会で成立させることができない見通しの来年度予算決算案をはじめ、国民生活関連法案、改革法案を審議するために臨時国会の召集を国会に求めました。ウリ党は7日、民主労働党と民主党に対して、臨時国会の召集要求のための協力を求めましたが、民主労働党は、ウリ党が国家保安法の廃止案を年内に採決する方針を見送ったことで反発しました。このため、民主党だけの協力を得て、ウリ党所属議員全員の151人と民主党9人、そして無所属の2人の162人が署名し、提出しました。臨時国会の召集は国会議員定数の4分の1以上となっていて、与党ウリ党だけでも十分ですが、国会運営を円滑にすることを考えて、民主党との同調を図ったものとみられています。

・これに対して、野党ハンナラ党は、「臨時国会で直ちに処理しなければならない国民生活関連法案はほとんどなく、臨時国会の開会に応ずれば、ウリ党が4大改革法案を成立させようと、悪用する可能性が高い」として、臨時国会の召集を拒否しています。ハンナラ党の金徳龍院内代表は8日、「ウリ党は7日、国家保安法を年内に採決する方針を見送るなど、ハンナラ党に対し、妥協案を提案してきたが、これは4大改革法案に対する国民世論が悪化したため与党が妥協したのだ」と批判しました。一方、与党ウリ党の金ヒョンミスポークスマンは、「ハンナラ党が臨時国会の召集に賛成する意思をみせたので、国家保安法の採決を年内は見送ることにしているが、臨時国会に反対するようであれば、国家保安法の取り扱いについて再検討せざるを得ない」と話しています。

・北韓は今年4月、5年ぶりに刑法を改正していたことが分かりました。国家情報院の関係者によりますと、今度の北韓の刑法改正は、窃盗、詐欺、横領など個人財産に対する犯罪の処罰を強化したほか、外国企業の投資を促進するために、脱税罪や商標権侵害罪など、経済関連犯罪の条項を大幅に増やしたのが特徴です。中でも個人財産を強制的に奪った場合、これまでは10年以下の懲役だったのが、10年以上に強化されています。また西側の歌やわいせつなビデオなどを指すと見られる「退廃的な音楽や踊り、ビデオ、CD」は、見ただけでも処罰できる罪名を新設したほか、国家体制に反する放送を聴いたり、反国家的な宣伝ビラを持っていることなどに対する処罰も強化しました。

・大学修学能力試験で、携帯電話による不正事件を調べている光州地方検察庁は、8日、去年の修学能力試験でも光州で、高校生ら72人が組織的な不正をしていた事件を摘発したと発表しました。それによりますと、去年は光州市内の5つの高校卒業生と現役高校生ら72人が携帯電話を利用した不正を行い、このうち20人が正解を受け取り、36人が正解を送受信し、16人が正解を中継しました。そして今年の修学能力試験で、拘束されている14人のうち6人は、去年は中継の役を担っていたことが分かりました。こうしたことから検察では、光州では、組織的な不正が繰り返されていたのではないかとみて、捜査を進めることにしていますが、すでに大学に入学している不正行為者らは大学から除籍を受けるなどの見通しとなりました。

・韓国の主な経済研究所10社の所長が、今年、韓国経済にプラスの影響を与えたこととして選んだものの1位は、輸出の好調であることが分かりました。経営情報誌の「月間現代経営」が韓国経済研究院など10の研究所の所長を対象に、アンケート調査した結果、今年、韓国経済にプラスの影響を与えたものとして、10人全員が「輸出の好調」を挙げました。次が盧武鉉大統領の弾劾棄却、憲法裁判所による首都移転の違憲決定の順でした。

・ソウル市庁前に野外アイススケートリンクが作られることになり、今月24日のクリスマス・イブにオープンします。アイススケートリンクが作られるのは、ソウル市庁前に、この春誕生した芝生広場の一角で、縦30メートル、横40メートルの広さ1万2000平方メートルで、組み立て式で、春になると解体する仕組みとなります。ソウル市はこのスケートリンクにおよそ2億ウォンを投入します。

・韓国外換銀行が公示した8日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1021ウォン25銭で、前日に比べて、8ウォン31銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1057ウォン50銭で、前日に比べて、16ウォン50銭のウォン安でした。韓国株式市場の8日の総合株価指数は、871.74と、前日に比べて、10.67ポイント上昇しました。

・8日のソウルは晴れのち曇り、午後3時の気温は9度2分でした。9日は全国的に高気圧の圏内に入り、晴れの1日となるでしょう。9日の朝の予想最低気温は、氷点下4度からプラス6度、日中の最高気温は10度から15度という予報です。

12月7日火曜日

・与党ウリ党の千正倍院内代表は、7日、国会で記者会見し、ウリ党が6日、国会司法委員会に上程したとする国家保安法の廃止案の年内採決を見送る方針を明らかにしました。千正倍院内代表は、この中で、「ウリ党は責任ある与党として国と民族のために重大な決断を出さざるを得ない。国民の暮らしと改革を同時に進めるための与野党大妥協を提案する」としてこのように語りました。千正倍院内代表は、ハンナラ党に対して、9日で通常国会の会期が終了することから引き続き年内に臨時国会を召集することを提案しました。

・与党が進めている国家保安法の廃止案については、野党ハンナラ党が、国会司法委員会への上程そのものに反対し阻止を続けていたことから、与党ウリ党が、6日午後、与野党議員が身体を張ってもみ合う中で、野党の民主労働党とともに上程を宣言し、これが効力があるかどうかについて与野党が対立していました。ウリ党のチェ・ジェチョン司法委員会幹事は、6日、ハンナラ党所属のチェ・ヨンヒ司法委員長が議事進行を拒否しているとして、自ら委員長代行を宣言し、2つの国家保安法廃止案と刑法補完法などを一括上程すると宣言しました。これについてウリ党は、国家保安法の廃止案が上程されたと主張していますが、ハンナラ党は、「委員長が正式に開会を宣言していないことや、委員長席で案件を宣言しなければならないという国会法第110条を守っていないため、ウリ党の主張は法的意味を持たない」と反発していました。これについて金元基国会議長は、記者会見で「国家保安法の問題は、与野党が対話で意見の歩み寄りをみるべきだ」として、与党の抜き打ち上程宣言に事実上、否定的な立場を示しました。

・北韓は、使用済み燃料棒を再処理して4個から6個の核兵器を製造できるプルトニウムを確保したと確信していると、IAEA=国際原子力機関のエルバラダイ事務局長が6日、明らかにしました。エルバラダイ事務局長は、ニューヨークタイムズとのインタビューで、「北韓の核能力についてIAEAが数年間蓄積してきた知識や、北韓がおよそ2年前にIAEAの査察団を追放したあと、8000本余りの使用済み燃料棒の再処理を始めてから経過した時間などを考慮した場合、こうした推定が可能だ」と述べました。

・文字メッセージを使った修学能力試験の不正行為事件で、警察庁は、7日、全国14の地方警察庁の捜査第2係長会議を開き、不正行為を行った疑いが持たれている受験生1625人についての捜査を指示しました。受験生を地域別にみますと、ソウル436人、京畿道279人、仁川98人、江原道32人、忠清北道45人、忠清南道141人、大邱68人、慶尚北道57人、釜山95人、 慶尚南道56人、全羅北道111人、全羅南道174人、済州島9人です。これまで不正行為にかかわった受験生がいないとされていた江原道、慶尚北道、大邱市、 済州道でも不正行為をした疑いのある受験生が確認されています。

・安ビョンヨン副総理兼教育人的資源部長官は、7日、先月17日、全国一斉に行った大学入学のための修学能力試験で携帯電話の文字メッセージを利用したカンニングが組織的に行われていた事件で、来年2月に高校を卒業したり、浪人している受験生を除いた現在の高校1、2年生に対しては、修学能力試験の受験資格を制限しない方針を明らかにしました。教育人的資源部は、これに先立って6日、「修学能力試験の不正行為で摘発された受験生は、摘発後3年間は、修学能力試験を受けられないようにする」という方針を発表していましたが、高校1,2年生はこの対象からはずすことにしたものです。

・政府は、韓国入りする北韓脱出者が急増していることから、7日開いた閣議で、北韓脱出者に対して支援している定着支援金を減らす代わりに、就職を控えた北韓脱出者に奨励金を支払う方向に支援制度を変える、「北韓脱出住民の保護と定着支援についての法律施行令」を決めました。

・投資目的でソウルに滞在している外国人は、来年からソウル市庁でもビザの延長ができるようになります。ソウル市は、来年1月3日からソウル市庁のソウル外国人総合支援センターに法務部の職員2人を派遣して、企業投資ビザ(D8)と、同伴家族(E3)ビザの延長業務を始める計画を6日、発表しました。これによって、これまでは出入国管理事務所や大韓貿易振興公社でビザを延長していた外国人投資家たちは、ソウルの都心で簡単にビザの延長ができるようになります。企業投資ビザは、韓国の企業の株式を10%以上、保有している外国人投資家に発給されるもので、現在、このビザを保有しているソウル滞在の外国人は、3900人にのぼっています。

・韓国のプロ野球の試合数が来シーズンから126試合に縮小され、延長制度も変更されることが決まりました。韓国野球委員会は、6日、各球団の監督を集めて会議を開き、プロ野球の来シーズンの試合数を今の133試合から126試合に減らすことで合意しました。また、4時間以上試合を継続できなくしていた延長時間制限をなくし、延長戦は正規リーグは12回まで、ポストシーズンは15回までとすることで意見が一致しました。

・日本のプロ野球の中の韓国系チーム同士のペナントレースの正式試合が史上初めて来年6月に韓国で開かれる見込みです。日本のスポーツ新聞、「日刊スポーツ」が、7日付けで報道したところによりますと、李スンヨプ選手が所属している千葉ロッテマリーンズと、ソフトバンクの孫正義会長が今月中に正式に引き受けることになっている現在の福岡ダイエーホークスが、来年6月28日(火)と29日(水)に韓国でペナントレースの試合を行うことが決まったということです。

・リーグの大分トリニータの黄ボクァンヘッドコーチ(39)が、監督に昇格しました。日本の日刊スポーツは、「大分トリニータは、先月30日に辞任したベルガー監督に代わって来シーズンから黄ボクァンヘッドコーチを監督に昇格させることを決めた」と、6日、報道しました。黄ボクァン新監督は、ソウル生まれの今年39歳、Kリーグの富川SKの前身の油公に入団し、新人王を獲得したあと、89年から4年間、国家代表選手として活躍しました。そして95年に現在の大分トリニータに入団しましたが、3年後に引退、99年からは大分トリニータのコーチを務め、今年ヘッドコーチに昇格していました。

・10月にマレーシアのクアラルンプールで開かれたサッカーのアジアユース選手権大会で6ゴールを入れ、得点王とMVPに輝いた次世代ストライカー、高麗大学の朴チュヨン選手が、AFC=アジアサッカー連盟が贈る「今年の青少年選手」に選ばれました。

・MBCは毎年暮れに授賞式を行う今年の10大歌手に、金ジョングッ、東方神起、 BoA、ピ、セブン、神話、李スヨン、李スンチョル、コヨテ、フィソンの10組を選び、6日、発表しました。この中から最優秀歌手「歌手王」を選ぶ授賞式は、大晦日の夜10時からソウルのチャンチュン体育館で行われ、日本のCS放送スカイパーフェクTVを通じて日本にも同時生中継されます。

・韓国外換銀行が公示した7日午後3時の為替レート、日本の円100円は1012ウォン94銭で、前日に比べて、2ウォン90銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1044ウォンで、前日に比べ2ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、861.07と、前日より9.68ポイント下落しました。

・7日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、6度でした。8日も引き続き高気圧の影響を受けて全国的に晴れるでしょう。8日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下4度からプラス5度、日中の最高気温は6度から13度の予報となっています。

12月6日月曜日

・盧武鉉大統領は、訪問中のフランス・パリで韓国人同胞との懇談会に臨み、「北韓の核開発問題を解決するうえで、韓半島の平和を乱す行為は受け入れられない」と述べました。盧大統領は、北韓の核開発問題について「韓国国民の平和と安全、未来を見据えて解決しなければならない。強く主張することは主張して、韓国国民の考えが反映されるようにする」と述べました。盧大統領は、「アメリカや一部の西欧諸国は、北韓を崩壊させるべきだと考えているが、そのために北韓が不安になり、危機感を感じている」と述べて、「北韓の崩壊を望まない韓国や中国などの国が力を合わせていくことがカギになる」と話しました。盧武鉉大統領は、韓国時間で5日夜、専用機でフランス・パリのオルリー空港に到着し、歓迎式典に参加した後、迎賓館に移動して、フランス訪問の公式日程を始めました。盧大統領は、韓国人同胞との懇話会に出席した後、シラク大統領との首脳会談を行い、貿易・投資の増進、科学技術やハイテク産業での協力などを論議し、韓半島情勢についても意見を交す予定です。 また、盧大統領は、ソルボンヌ大学で「ヨーロッパ統合と北東アジア時代」というテーマで講演を行い、フランス企業運動(MEDEF)が主催する懇話会に参加して、8日に帰国する予定です。

・期末を今月10日に控えて国会は、国家保安法の廃止案などの4大改革法案をめぐって、与野党の対立がいっそう厳しくなっています。与野党が対立している国家保安法廃止案は、話し合いがつかないため、司法委員会へ上程できずにおり、4大改革法案をめぐって与野党は駆け引きを強めています。その他、インフラへの民間投資法改正案、年金基金管理法、親日真相究明法改正案などでも、与野党の対立が続いており、成立の見通しが立っていません。さらに来年1月から施行の来年度予算案も成立していないため、ウリ党では通常国会が終わった後、すぐに臨時国会を招集して、これらの議案を採決しようという動きも出ています。

・野党ハンナラ党の朴謹恵代表は、5日、ソウルの自宅で開いた記者懇談会で、国家保安法廃止案について、「与党がまず国家保安法廃止という党論を撤回しなければ、ハンナラ党は、改正について党の案を示すことはできない」と述べました。朴代表は、与野党が激しく対立している国家保安法廃止案について、「与党は、国家保安法を改正する考えはなく、完全に廃棄することを目指している。もし与党に国家保安法を改正する意志があれば、私が以前、党内の批判を受けてまで国家保安法の名前を変えるなどの柔軟な姿勢をとったときに、話し合いに応じていたはずだ」と話して、「そうした態度も見せずに、今になってハンナラ党に独自の改正案を出せというのは、話にならない」と述べました。朴代表は、ハンナラ党が国家保安法廃止案の司法委員会への上程に反対していることについて、「ウリ党は、単独裁決しないと言っているが、信じられない」と話し、盧武鉉大統領やウリ党の李富栄議長との会談にも否定的な態度を示すなど、断固として法案を阻止する姿勢を崩していません。

・アメリカ国務省のデトラニ北韓担当特使が、6カ国協議に先立つ実務者会議について協議するため、今週、韓国、日本、中国を訪問する予定です。産経新聞によりますと、デトラニ特使は、7日に中国、8日に東京、9日にソウルを訪問して、外交当局者と協議する予定です。アメリカは、最近、6カ国協議や実務者協議に先立って、実務者会議の開催を検討しているため、デトラニ特使を日中韓3国に送ったものとみられています。

・韓国の去年の石油消費量は世界で第7位、原油輸入量は世界で4位であることが分かり、世界のエネルギー消費に占める韓国の多さが、改めて浮き彫りになりました。

・韓国の去年の石油消費量は世界で第7位、原油輸入量は世界で4位であることが分かり、世界のエネルギー消費に占める韓国の多さが、改めて浮き彫りになりました。

・大学入学のための修学能力試験の採点期限にあたる6日、教育人的資源部は、携帯電話などの通信機器を持って試験会場に入った受験者の成績を無効にする方針を固め、替玉受験の6人を含めて、全国で226人の受験者の成績を無効としました。教育人的資源部は、「不正行為を企てたかどうかではなく、実際に試験会場で不正行為を行ったかどうかが問題だ」として、事前に不正行為を計画しても、試験会場で携帯電話を持っていなかったことが証明されれば、成績を無効にしないと発表しました。また、警察は、携帯電話の文字メッセージで、数字だけでなく、試験と関連のある文字と数字をやりとりした別の1625人に捜査対象を広げ、今後も実際に不正行為が行われたかどうか調べて、不正行為が確認されれば、成績を無効にすることにしています。

・早期退職の対象になっている50代前半の人の所得が、40代台後半の所得よりも少なくなりました。統計庁が発表した今年の7月から9月までの3ヵ月間の都市労働者の年齢別の月平均所得によりますと、45歳から49歳が356万ウォンともっとも多くなっています。これに対して、これまでもっとも多かった50歳から54歳までの所得は339万9千ウォンと、はじめて40代後半を下回りました。こうした変化は、早期退職の対象が、50代後半から50代前半に引き下げられているためとみられています。

・日本の滋賀大津カントリークラブで開かれた 韓国、日本の女子プロゴルフ対抗戦で、韓国が3年連続で勝利を収めました。4日に行われた初日のマッチプレーで、韓国は10対14と出遅れましたが、2日目の成績は8勝2敗2引き分けで通算勝ち点を28対20として、逆転勝利を収めました。99年から始まったこの大会は、これで韓国が3勝2敗としました。また、韓国と日本の記者が選ぶ最優秀選手(MVP)には、アメリカで活躍している韓国のハン・ヒウォン(26歳)選手が選ばれました。

・5日にソウルで開かれた第3回大韓民国映画大賞で、「オールボーイ」が、最優秀作品賞、主演男優賞(チェ・ミンシク)、監督賞(パク・チァヌク) の主要部門だけでなく、照明賞と音楽賞の5部門で受賞しました。

・韓国外換銀行が公示した6日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1015ウォン84銭で、先週の金曜日に比べて1ウォン5ウォンのウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1039ウォン0銭で、先週の金曜日に比べて5ウォン60銭のウォン高でした。韓国株式市場の6日の総合株価指数は、870.75と、先週の金曜日に比べて、11.80ポイント下落しました。

・6日のソウルは、晴れのち曇り、ソウルの最低気温は氷点下2度と、この冬でもっとも冷え込み、午後3時の気温も5度9分でした。7日は、全国的に気圧の谷から抜けるため、明け方に雨や雪が降る所もありますが、午前中から次第に晴れてくるでしょう。7日の朝の各地の予想最低気温は、氷点下6度からプラス5度、日中の最高気温は、3度から11度という予報です。

12月4日土曜日

・イギリス訪問を終えた盧武鉉大統領は、韓国時間で3日夜、次の訪問国ポーランドに到着し国賓としての日程に入りました。そしてワルシャワ大統領宮でアレクサンデル・クワシニエフスキー大統領と首脳会談を行い、両国関係を未来志向的なパートナー関係に発展させることや北韓の核問題の解決のため両国が緊密に協力することなど、11項目の共同声明を採択しました。会談で、両首脳は、両国の貿易と経済関係が早く発展してきたことに満足の意を表したうえで、去年3億ドルを上回った韓国の貿易黒字による両国の貿易不均衡は、韓国とポーランドの互恵的で持続的な発展に見合う方向で解決されなければならないという点で認識が一致しました。盧武鉉大統領のポーランド訪問は、15年前の1989年11月に韓国とポーランドが国交を樹立して以来、韓国の大統領としては初めてのものです。

・韓国とフランスは、6日から始まる盧武鉉大統領のフランス公式訪問に合わせて社会保障協定を締結することが決まり、今後、互いの国に駐在する企業にとって、社会保障税の納付の負担が減ることになる見込みです。

・国会の司法委員会は、3日夜、与党が進めている国家保安法廃止案の上程をめぐって与野党が厳しく対立し、4日未明に入っても結局、法案を上程することができませんでした。与党ウリ党は、司法委員会所属のウリ党議員全員と、民主労働党のノ・ヒチャン議員の署名を受けて提出した国家保安法廃止案の上程のための議事日程変更同意案を、国会法第71条の規定によって直ちに可決しなければならないと主張しました。しかし野党ハンナラ党は、通常国会では来年度予算案を優先するとした国会法の規定や、国会法第77条で議事日程変更同意案は理由書を添えることを義務付けているとして、国家保安法廃止案の上程に応じませんでした。こうしたことからウリ党は、4日午後、ハンナラ党の反対を押し切って司法委員会を再び招集することにしていますが、ハンナラ党は全力をあげて国家保安法の上程を阻止する構えで与野党の対立が深まっています。

・北韓の経済特区、開城工業団地への電力供給方式について南北が最終的に合意し、分断後初めて、早ければ来年1月末から、韓国の電気が北韓に供給される見通しとなりました。

・政府は、今年、韓国のコメ10万トンと、外国のコメ30万トンの合わせて40万トンを北韓に借款形式で支援することにしており、このうち韓国のコメ10万トンの輸送が10月末に終了したことから、今、北韓の南浦(ナンポ)港付近で2回目の分配確認作業を進めています。

・北韓の外務省は、4日、「今のような状況で6カ国協議を再開しても何の結果も得ることができずに空転するだけだ」と述べたと、北韓の朝鮮中央通信が4日、報道しました。それによりますと、北韓の外務省スポークスマンは、朝鮮中央通信と行った会見で、「われわれは、第2期ブッシュ政権が決まるまで忍耐強く見守るつもりだ」と述べたということです。

・北韓が6カ国協議を開催する条件としてアメリカに重油1万トンの緊急支援を要求していると、日本の産経新聞がワシントンの消息筋の情報として、4日、伝えました。それによりますと、北韓は、6カ国協議を開催する条件として、アメリカによる体制の安全保証だけでなく、エネルギー支援、北韓に対する制裁の一部解除、米朝2国間対話の窓口としてニューヨークでの話し合いの全面的復元を求めているということです。

・国会情報委員会の権ヨンセ・ハンナラ党議員は、4日、政府が、韓国にいる北韓脱出者のうち、200人から300人を「出入国特殊管理対象者」として出入国を厳重にチェックしていることを明らかにしました。権ヨンセ・ハンナラ党議員は、国家情報院が、3日開かれた国会情報委員会の非公式懇談会で、「北韓脱出者のうち、北韓に戻ったり、韓国でスパイ活動をする可能性のある2−300人について、出入国やパスポートの発給を制限するなどの措置を取った」ことを明らかにしたと、述べました。

・大韓商工会議所の朴容晟(パク・ヨンソン)会長が、3日、財界の国連と呼ばれる世界最大の民間国際経済組織のICC=国際商業会議所の会長に昇格しました。朴容晟氏は、アジアでは3人目の会長となり、会長としての2年の任期が終わったあとは、さらに2年間、名誉会長として活躍することになっています。OBビール会長の朴容晟会長は、2000年5月に大韓商工会議所の会長に就任した後、財界の辛口として注目を集めている人物で、国際柔道連盟会長、国際オリンピック委員会委員など幅広い活動をしています。

・旧日本軍のための韓国とフィリピンの元従軍慰安婦が、3日、日本の衆議院議員会館で細田官房長官に会って、日本政府の公式な謝罪と賠償を要求しました。日本の官房長官が元従軍慰安婦と直接会うのはこれが初めてで、細田官房長官は、この席で、謝罪と反省の意を表明しました。

・高建前国務総理が、最近、各種の世論調査で「最も好感の持てる次期大統領候補」として相次いで選ばれ、関心を集めています。高建前国務総理は、先月29日、MBCが、世論調査会社に依頼して全国の20歳以上の男女1000人を対象に電話調査した結果、次の大統領候補としての好感度で26%の支持を得て第1位になりました。2位は、ハンナラ党の朴槿恵代表で22.9%、3位は、鄭東泳統一部長官で15.7%でした。

・外国人観光客がソウルで最も多く訪れるのは、繁華街の「明洞」で、推薦したい名所としては、王宮の「景福宮」と南山の「ソウルタワー」をあげています。これは、ソウル市が今年、ソウルを訪れた外国人観光客450人を対象にアンケート調査をした結果、分かったものです。

・4日は、土曜日のため取り引きはありません。前の日3日の終値は、日本円100円が、1010ウォン84銭でアメリカドル1ドルは、1044ウォン60銭でした。韓国株式市場も取り引きはありません。

・4日のソウルは雨、午後1時の気温は、9度7分でした。5日日曜日は、高気圧の影響で全国的に晴れの空模様となる見込みです。5日の朝の予想最低気温は、氷点下1度からプラス6度、日中の最高気温は5度から13度の予報です。

12月3日金曜日

・イギリスを国賓として訪問していた盧武鉉大統領は、韓国時間で2日夜、ブレア首相と会談した後、共同声明を発表し、6カ国協議の早期再開を通じて、北韓の核問題を平和的に解決し、このため国際社会の積極的な協力と支援が必要だという点を強調しました。会談で盧武鉉大統領は、「北韓は改革、開放を望んでおり、改革開放のためには韓国や中国だけでなく、アメリカや国際社会から安全保証と経済支援を受けなければならないという点を北韓は承知している」として、対話を通じた核問題の解決を確信すると述べました。

・盧武鉉大統領は、北韓の核問題を協議する6カ国協議が進められている間は、南北首脳会談の開催は見込めないという見解を示しました。

・ヨーロッパ3カ国を歴訪している盧武鉉大統領は、韓国時間で3日午後、イギリス訪問を終えて、次の訪問国、ポーランドに向けて出発しました。盧武鉉大統領のポーランドへの国賓としての訪問は、韓国とポーランドの国交正常化15年目に韓国の大統領としては初めての訪問となります。盧大統領は、3日夜、ワルシャワに到着し、第2次世界大戦で戦死した兵士らを祭った無名勇士廟に献花するのを手始めに3日間の日程に入ります。

・盧武鉉大統領のイギリス訪問を機に、イギリスから韓国へ6億2000万ドルにのぼる4件の投資誘致契約が結ばれたと、大統領にを随行している李ヒボム産業資源部長官が3日、明らかにしました。李長官によりますと、今度の投資誘致契約の中には、流通会社のB&Qが2億7000万ドル、レジャー産業会社のスノーボックスが2億ドル、韓国に投資します。

・国会は2日、出資総額制限制度の廃止や財閥による金融系列会社の議決権制限などを骨子とした公正取引法の改正案を審議することにしていましたが、与野党間の意見の差が激しく、本会議を始めることすらできませんでした。

・イラクで拉致された韓国人は、これまでに12人で、このうち1人は殺害、11人は釈放されたことが、国家情報院の調べで分かりました。国家情報院が3日、インターネットのホームページで公開した資料によりますと、殺害されたのは、カナ貿易の社員、故金ソンイルさんで、釈放された11人の内訳は、宗教関係者7人、記者2人、民間団体職員1人、カナ貿易の社員1人です。

・国鉄の労働組合である鉄道労働組合が、 3日午前4時から予定していたストライキを撤回し、すべての列車は正常どおり運行されています。

・日本の韓国に対する投資は、今年3倍近く増えています。KOTRA=大韓貿易振興公社の外国人投資誘致担当機関の「インベストコリア」が3日、まとめたところによりますと、今年に入って9月末までの韓国に対する日本の投資額は、17億5000万ドルで、去年の同じ時期より2.9倍増えました。品目別には、三星電子とソニーが共同で工場を建設したことに代表される液晶パネル関連部品素材、オンラインコンテンツ、放送プログラムなどの文化コンテンツ、金融流通、釜山新港や仁川港など物流への投資が目立ちました。こうした動きは、日本との補完関係を形成している韓国電子産業の発展、韓日FTA=自由貿易協定の成立前を狙った日本企業の韓国内拠点づくりなどが主な要因ではないかとみられています。

・大学入学のための修学能力試験の不正行為が全国で相次いで発覚している事件で、ソウルでは、ソウル大学2年で休学中の男子学生が400万ウォンをもらって代理受験をした疑いで緊急逮捕されました。また釜山では、3日、本人になりすまして試験を受けた東亜大学医学部2年生の男子学生と、この学生に代理受験を依頼した浪人生、そしてその母親の3人を検挙して調べています。これで代理受験が判明して警察に検挙されたのは、ソウル、釜山、仁川、水原、蔚山、光州と6都市の13人に増えました。一方、警察は、携帯電話の文字メッセージを利用して不正行為をした疑いで新たに115人を摘発して100人についての捜査を終え、このうち80人から容疑を認める証言をとりつけました。

・修学能力試験で不正行為をした受験生の成績を無効にするための審査委員会が3日設けられました。教育人的資源部は、3日、ソ・スナム次官補を委員長とし、弁護士や中央大学入学処長、高校の校長ら9人からなる審査委員会を設置し、4日から、業務に取りかかる方針です。ここでは、不正行為の類型によって試験の結果を無効とする基準を定め、来週月曜日に2回目の会議を開いて、警察から入手した捜査結果をもとに成績を無効にする対象者を決める方針です。

・ソウル大学に、史上初めて北韓脱出者が入学する見込みとなりました。ソウル大学は、修学能力試験とは別に設けている随時入学に、初めて北韓脱出者の特別枠を設けた結果、全部で19人が志願しましたが、工学部に志願した24歳の元北韓脱出者が最終的に合格したと3日、発表しました。この男性は、北韓で4年制の工学部を卒業したあと、去年12月末に韓国に亡命し、北韓脱出者のための就職支援センターで働いていました。

・北韓住民が韓国の知人や親戚にこっそり携帯電話をかけてきていることが分かりました。朝鮮日報が3日、伝えたところによりますと、「北韓の警察官がソウルに住む北韓脱出者に電話をかけてきて、金を送るように頼み、北韓の青年が電話で韓国のテレビドラマのビデオテープを求めてきている」と明らかにしました。朝鮮日報によりますと、このように南北で電話のやりとりが可能なのは、北韓の中国との国境で、中国の携帯電話の中継塔を利用できるからで、中国の通信会社は、去年夏、北韓との国境地帯に中継塔を多く設置したため、これを使って韓国への電話がさらにかけやすくなりました。しかしこれには、中国の携帯電話が必要です。北韓で使用している中国の携帯電話は、後払い決済方式ではなく、前もって料金を支払い充電して使用する方式なので、3カ月程度は使用が可能だということです。

・戦争映画「太極旗をひるがえして」が、2日、モスクワの7つの映画館をはじめロシア全土で「38度線」という題名で上映されています。

・「世界コメの年」の今年を記念しておよそ100カ国、300種類のコメ料理の作り方を紹介するパンフレットが2日、国連から発表され、韓国はビビンパなど4種類が掲載されました。

・韓国外換銀行が公示した3日午後3時の為替レート、日本の円100円は1010ウォン84銭で、前日に比べて、6ウォン54銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1044ウォン60銭で、前日に比べ2ウォン60銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、882.55と、前日より1.55ポイント下落しました。

・3日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、15度5分でした。4日は、気圧の谷の影響を受けて全国的に雨が降り、午後遅く、北西から次第に晴れるでしょう。4日の全国の朝の予想最低気温は、3度から11度、日中の最高気温は6度から15度の予報となっています。

12月2日木曜日

・イギリスを訪問している盧武鉉大統領は、韓国時間で1日夜、ロンドンのセントジェームス宮殿で開かれた韓国人同胞との懇談会で、北韓の核開発問題について「障害がないわけではないが、いかなる国も韓国国民の意思に反することを強行できない。韓国は、国際的にそれだけの評価を受けており、韓国の能力と水準に見合った発言権を行使する」と述べました。盧大統領は、北韓について「北韓も、韓国の努力を無視できない。結局、北韓も改革・開放を行うだろう。そのためには、韓国政府、韓国国民の支援が必要だ」と話しました。こうした発言は、日本やアメリカなどに対しては、いかなる場合も、北韓に対して先制攻撃をしてはならないことを、北韓に対しては、一日も早く6カ国協議に参加することを促していると受け止められています。また、盧大統領は、6カ国協議 について「北韓の核開発問題は、必ず対話によって解決する。これについて6カ国協議の参加国の間に意見の違いはない」と述べました。

・国賓としてイギリスを訪問している盧武鉉大統領は、韓国時間で1日夜、韓国人同胞との懇談会の後、イギリスのエリザベス2世女王がバッキンガム宮殿近くのホースガーズ広場で主催した歓迎式典に臨みました。式典には、ブレア首相も出席し、伝統を誇る王室儀仗隊と騎馬隊が繰り広げる華やかな歓迎式典を見守りました。この後盧大統領は、エリザベス女王と昼食を共にして、伝統工芸品の髪飾りと、韓国式の矢、そして、国際映画祭で賞を取った韓国映画「酔画仙」、「オアシス」などのDVDを贈りました。これに対してエリザベス女王は、外国の国家元首に贈るイギリス最高の勲章「バース勲章(GCB)」を盧大統領に贈りました。

・韓国の外貨準備高が、11月に、1ヶ月の増加額としては過去最高の142億ドル増えました。これで、11月末現在の韓国の外貨準備高は、1926億ドルになりました。これは世界第4位にあたります。このように外貨準備高が急増したのは、韓国銀行が11月に、為替市場に人為的に介入してウォン安ドル高を誘導することは、経済に良い影響を与えないという報告書を出したため、ドル安を嫌った企業が保有していたドルを大量に売ったためとみられています。

・北韓の国防委員会第1副委員長の趙明録氏が、持病の慢性腎不全が悪化して、先月29日から北京で治療を受けていることが分かりました。趙第1副委員長は74歳で、北韓の権力序列で3位の地位にあり、現在、中国の指導部が利用する北京の中国人民解放軍病院に入院しています。趙第1副委員長は、慢性腎不全のために、すでに片方の腎臓を取り除いており、2001年7月には、中国人民解放軍病院でもう一方の腎臓も移植手術を受け、その後、去年の3月と11月にも治療を受けていました。

・政府は、3日に予定されている鉄道労働組合のストライキに厳しく対応すると発表しました。国鉄の労働組合である鉄道労働組合は、非正規職員を当局が増やすことを止めること、構造調整の中止、現場の技術者の増員などの要求が受け入れられなければ、3日からストライキに入るとしています。金大煥労働部長官は、この鉄道労組のストライキについて、鉄道のストライキは3年間続いており、国民に迷惑をかけてはならないという立場から、違法なストライキには厳しく対応するという方針を明らかにしました。政府は、労組の要求に対して、職員の増員は適正な線で行い、賃金の引き上げも経営状況を考えて協議していくことにしています。しかし、解雇された労働組合員の復職には応じられないという立場を取っているため、この点が争点になるとみられています。建設交通部は、3日にストライキが強行されても、首都圏中心の部分的なストライキになるものと予想しています。

・大学入学のための修学能力試験での携帯電話を使った不正行為を調べている忠清南道地方警察庁は、2日、受験生6人が不正行為を行った疑いがあるとして、捜査を進めています。6人の受験生のうち、一部の受験生は容疑を認めていますが、一部は、「不正行為をしようとしたが、文字メッセージを見られなかった」と容疑を否認しています。一方、忠清北道清州市では、大学入試のための予備校が、受験生から答えを受け取り、予備校のパソコンを使って7人の受験生に答えを送るという組織的な不正行為を行っていた可能性が強くなっています。このため、警察は、この予備校の院長を逮捕して、文字メッセージを受け取った受験生2人を取り調べています。忠清北道教育庁は、予備校ぐるみの不正事件が行われたことを受けて、試験会場の監督官の責任も問う方針です。また、代理受験の容疑者の出頭も続いています。これは、1日、仁川地方警察庁に自首した女子大生2人を警察が逮捕しなかったことから、各地で自首が相次いでいるもので、2日午後3時までに、ソウルで1人、水原で2人が新たに警察に出頭しました。警察は、6日以降も捜査を続けることにしています。

・北韓のスパイが、北韓政府の指令で脱北者を装って韓国に入り、スパイ活動をしていたことが分かりました。韓国政府の高官によりますと、2003年1月に中国経由で韓国に入った28歳の脱北者が、韓国で脱北者の審問機関などの情報を収集して北韓に報告したため、国家保安法違反の疑いで検察に送検したと述べましまいた。このスパイは、去年1月に韓国に入国した後、今年4月に家族に会うといって中国に行き、北韓の国境警備当局に韓国の情報を渡したということです。北韓政府は、このスパイに対して、脱北者の支援団体などに加入して活動した後、会員証などの証拠を持って戻ってくるように指示していたということです。しかし、このスパイは、今年6月、韓国に協力することを決めて自首したため、事件の全ぼうが明らかになりました。

・自然分娩の際に、痛みを和らげるために注射する麻酔薬の費用が健康保険の対象になっていなかったため、全国の大学病院や開業医がこの注射を中断していましたが、保健福祉部が、2日、健康保険の対象とすることを決めたため事態は打開されました。

・韓国外換銀行が公示した2日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1017ウォン38銭で、前日に比べて1ウォン9銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1042ウォン0銭で、前日に比べて5ウォン60銭のウォン高でした。 韓国株式市場の2日の総合株価指数は、884.10と、前日に比べて、7.30ポイント上昇しました。

・2日のソウルは、晴れで、午後3時の気温は14度でした。3日は、全国的に高気圧の縁へりにかかるため、全国的に晴れのち曇りの天気になるでしょう。3日の朝の予想最低気温は、1度から9度、日中の最高気温は、11から17度という予報です。

12月1日水曜日

・11月の輸出額が過去最高を記録しました。産業資源部が1日発表した11月の貿易統計速報によりますと、輸出は2カ月連続で去年の水準を上回るとともに、去年の11月より27.8%増えて、233億1千万ドルに達しました。一方、輸入は原油や原材料価格が高止まりしていることもあって、2カ月連続200億ドル台を記録して、205億4千万ドルでしたが、輸出額から輸入額を差し引いた貿易黒字額は27億7千万ドルでした。品目別では、液晶モニターの価格下落で、総額で減少したコンピュータを除き、船舶、無線通信機器、自動車など主力品目の輸出が大幅に増えました。地域別では、中国、アメリカ、EU=ヨーロッパ連合、ASEAN諸国、日本などのこれまでの主な貿易相手国に加え、中南米やアフリカ、中東向けの輸出も大きく伸びました。

・盧武鉉大統領は、ラオスでのアセアンプラス3首脳会議を終え、韓国時間の1日朝8時過ぎ、次の訪問国、イギリスのロンドンに到着しました。盧武鉉大統領は韓国の大統領としては初めて国賓としてイギリスに迎え入れられ、韓国時間で1日夜、イギリスでの最初の公式日程として、韓国人同胞200人による懇談会に出席します。この後、バッキンガム宮殿で、エリザベス女王と昼食を共にします。そして2日は、ブレア首相と会談して北韓の核問題や、イラク問題、そして金融、科学技術、先端産業での協力について話し合うことにしています。さらにイギリスの主力企業の20社の代表らと会い、韓国に対する投資拡大を要請するほか、ロンドン市長主催の晩餐会に出席する予定です。

・与党ウリ党と野党ハンナラ党は、国民生活に直結する3つの経済法案の扱いで、合意点を見出して本会議に上程する計画です。3大経済法案をめぐって、与党ウリ党は、国民年金基金の利用は安定的な投資基盤を設けることで、国内経済の活性化のためにも必要だとして、国民年金法と基金管理基本法の改正案は直ちに可決するよう求めているのに対して、ハンナラ党は、安全装置も確保していない韓国版ニューディール政策に国民年金と基金を使った場合、国民に負担として帰ってくるとして反対していました。
一方、ウリ党が、3日、国会に国家保安法の廃止案を上程する方針を固めているのに対して、ハンナラ党はこれを徹底的に阻止する構えを見せており、国家保安法をめぐる与野党の衝突が再び予想されています。ハンナラ党の朴槿恵代表は1日、 「国家保安法について、ハンナラ党は改正の方向で話し合いを進めてきたが、与党が態度を変えて、廃止法案を年内に可決する方針を固めた。このため身を投げ出して阻止したい」述べました。

・仁川と台北を結ぶ空の定期便の運航が1日、12年ぶりに再開されました。韓国と台湾は今年9月1日に、民間航空協定を結び、これによって大韓航空とアシアナ航空はそれぞれ週9往復の路線の免許を取得し、まず大韓航空が12月1日から定期便の運航を再開しました。これで、韓中間で国交を樹立した92年9月以降、中断状態となっていた韓国と台湾の間の定期航空路線の運航は12年ぶりに再開しました。建設交通部は、最近の韓流ブームで、台湾で韓国に対する関心が高まっていることと、ITを中心に経済交流も増えていることから、この路線の収益に期待をかけています。またこの協定にもとづいて、韓国の航空会社は台湾領空を通ることになって、飛行時間が30分短縮し、領空通過貨料を払っても燃料費が年間330億ウォン節約できることになりました。仁川−台北の航空路線は、これまで、韓国と台湾の航空会社のチャーター便の形で、週7往復ずつ、またタイや香港など第3国の航空会社が運航していました。

・韓日・日韓議員連盟は金浦−羽田線の増便や、釜山−羽田、金浦−大阪の路線を新たに設けることを積極的に進めることで合意しました。11月29・30の2日間、東京で開かれた韓日・日韓議員連盟の合同総会で、金浦―羽田線は開設されて1年間に59万人が利用するなど、人気を集め、両国を1日生活圏で結ぶ重要な役割を果たしていると評価し、今後、この路線の増便や釜山―羽田、金浦−大阪路線の新設も積極的に進めることになりました。このほか、FTA=自由貿易協定を早期に締結するためには、まず、両国間の貿易の不均衡の改善が必要だとして、韓国の部品、素材、資材産業に対する日本の直接投資の拡大と、日本の非関税障壁の緩和、両国の農水産分野の貿易拡大のために努力することで合意しました。

・ソウルの金浦と東京の羽田を結ぶ空の便が開設されて1年になりますが、ビジネスの利用者に人気が高いことが分かりました。金浦―羽田便は去年11月30日からチャーター便の形で開設され、韓日2社ずつ1日4往復で、初めは搭乗率60%に過ぎませんでしたが、次第に増えて、今年10月と11月の搭乗率は83%と、国際線の平均搭乗率の70%台を上回りました。料金は仁川−成田路線の平均30万ウォン台より2倍近くの59万ウォンですが、ビジネス目的の会社の幹部や政治家などが多く利用するビジネスクラスの場合は、エコノミークラスより先に満席になるのが特徴だと、金浦空港の関係者は説明しています。

・大学入試のための修学能力試験で、携帯電話を使った不正行為を調べているソウル地方警察庁は、移動通信電話会社3社から入手した試験日の17日に交わされた携帯メールを調べた結果、ソウルや慶尚南道など全国で、新たに31グループの103人が不正行為をしていたことを明らかにしました。警察は光州市のほかにも不正がなかったかどうか、3つの携帯電話会社を対象に、試験当日に全国でやりとりされた文字メッセージを調べたところ、新たにソウルや忠清南道、慶尚南道などでも、31グループ103人がカンニングしたことを確認しました。これで携帯電話で不正をして摘発されたのは、全国で33グループ280人となりました。

・大学入試の修学能力試験の不正行為で、1日、代理受験を頼んだ受験生と代わりに受験した女子大生の2人が警察に出頭してきました。仁川地方警察庁によりますと、この2人は今年4月、インターネットで知り合ったということで、22歳の女子大生は大学を休学している20歳の女子受験生から、代理試験の見返りとして200万ウォンを受け取り、受験票の写真を自分の写真に貼り替えて、先月17日、仁川の試験場で、代理試験を受けたとしているということです。

・韓国のテレビドラマ「大長今」が、政府の女性部が贈る、今年の男女平等放送賞の大統領賞を受賞することになりました。朝鮮王朝時代の女官、長今の成功談を描いたこのドラマは、男尊女卑の封建的体制のもとで恐ろしいばかりの執念と意志で宮中最高の料理師になり、さらに王の医師にまでなるという努力が実を結んだ話で、韓国の女性たちを勇気付けたことが評価されました。このドラマは去年9月から今年3月までに、民放のMBCで放送され、最高55%の視聴率を記録し、現在NHKBSで放送されています。

・テレビドラマ「大長今」のテーマパークが、ドラマのロケ地だった、京畿道楊州市に今週6日、オープンします。

・韓国外換銀行が公示した1日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1018ウォン47銭で、前日に比べて、2ウォン58銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1047ウォン60銭で、前日に比べて、6銭のウォン高でした。韓国株式市場の1日の総合株価指数は、877.75と、前日に比べて、0.31ポイント下落しました。

・1日のソウルは曇り、午後3時の気温は8度5分でした。2日は高気圧の圏内に入り、全国的に晴れの1日となるでしょう。2日の朝の予想最低気温は、氷点下3度からプラス7度、日中の最高気温は11度から16度という予報です。

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