11月30日火曜日

・盧武鉉大統領は、韓国時間で30日、ラオスのビエンチャンでアセアン加盟各国首脳らと会議し、2006年末の締結を目標に韓国とアセアンとのFTA=自由貿易協定の締結に向けた交渉を来年初めにスタートさせることを盛り込んだ共同宣言を採択しました。盧武鉉大統領と、アセアン各国の首脳らは、韓国・アセアン自由貿易地帯(AKFTA)を設立して2009年までに少なくとも80%の品目に対する関税を撤廃することにしています。

・盧武鉉大統領と、シンガポールのリー・シェンロン首相が、29日、ラオスで、両国のFTA=自由貿易協定の締結に向けた交渉が妥結したことを宣言しましたが、その内容をみますと、韓国は、シンガポールの工業製品に対する無関税対象品目を現在の15%から向こう10年間に91.6%にまで引き上げる一方、韓国の農産物は、ほとんどが関税化対象からはずされています。また争点のひとつだった北韓の開城工業団地などの経済特区で生産される製品を韓国経由でシンガポールに輸出する際は、韓国の製品と同じように特恵関税扱いになっています。これについて、韓国貿易協会は、29日、「シンガポールはすでにほとんど無関税の国であることから、今後、韓国のシンガポールへの大幅な輸出の増加は期待できない。しかし、韓国の関税撤廃や削減でシンガポールからの輸入は急増することが予想される」としています。貿易協会の関係者は、しかし、シンガポールが東南アジアの金融貿易の拠点であることを考えると、韓国・シンガポール間の自由貿易協定が結ばれれば、韓国の東南アジアへの進出がさらに進むと期待されると話しています。

・アセアン=東南アジア諸国連合と、韓国、日本、中国の首脳は、29日午後、ラオスの首都、ビエンチャンで行った首脳会議の場で、東アジア共同体を作る必要があるという点で認識が一致し、第1回東アジア首脳会議を来年、次のアセアン議長国であるマレーシアで開くことを決めました。

・盧武鉉大統領は、ラオスでのアセアンプラス3首脳会議の日程を終え、韓国時間で30日夕方、次の訪問国、イギリスに向けて専用機で出発します。盧武鉉大統領のイギリス訪問は、韓国の大統領としては初めての国賓訪問です。

・ハンナラ党が、予算決算特別委員会の決算小委員会と、予算係数調整委員会の委員長のうち、少なくともひとつは野党に割り当てるべきだとして会議に応じてこなかった国会の予算決算特別委員会は、30日、全体会議を開き、来年度の予算案と、基金運用計画案に対する審査に入りました。

・韓国駐留アメリカ軍が、光州空港にミサイル迎撃ミサイル、パトリオットミサイルの配備を完了しました。韓米連合軍司令部は、今年4月に、16基の新型パトリオットミサイルを光州空港に配備する計画を明らかにしており、最後のパトリオットミサイルの「ファック3」ミサイルの部品が先週、光州空港に到着したと、30日発表しました。これについて、光州市の市民団体は、「パトリオットミサイルの配備は、韓半島の緊張を高めるだけでなく、民主化の聖地である光州市の市民感情とも合わない」として強く反発しています。

・11月17日全国一斉に行った大学入学修学能力試験で携帯電話の文字メッセージを使った不正行為は、光州だけでなく、ソウル、全羅北道、全羅南道、忠清南道でも行われていたことが確認され、さらに21グループ82人が検挙されました。ソウル地方警察庁のサイバー犯罪捜査チーム責任者の金ジェギュさんは、30日、記者団に対して、「移動通信会社のSKテレコムやLGテレコムから入手した文字メッセージ24万8000件を調べた結果、ソウルで4グループの10人、忠清南道で2グループ、4人、全羅北道で8グループ、39人、新たに光州と全羅南道で7グループ29人が、不正行為にかかわっていたことが確認され、取り調べを行っている」と明らかにしました。サイバー犯罪捜査チームは、このほかKTFからも1万2000件のデータを入手するため、不正行為の規模はさらに膨らむものとみられています。

・OECD=経済協力開発機構が、加盟国など41カ国の中学3年生に当たる15歳の生徒30万人を対象に行った学力比較評価で、韓国は、3科目総合でも2位、数学でも2位になりました。

・日本の松下電器産業が製造したプラズマパネルディスプレーの韓国での輸入販売が暫定的に禁止されることになりました。

・韓国では、出産の際、帝王切開ではなく自然分娩をする際、お産の痛みを和らげようと、2人に1人が腰椎に痛み止めの麻酔薬をうってもらっています。この麻酔薬は、保健福祉部が7万ウォンと決めていますが、一般の医院や小さな病院では、麻酔専門の医師がいないため、麻酔専門医師を呼んでくるのに7−8万ウォンかかるとして、妊婦に15万ウォンを請求してきました。ところが政府が決めた金額より7−8万ウォン高く支払っていたことを後から知った妊婦らが、病院に払い戻しを請求する例が増え、全国2800人あまりの産婦人科医師らは、29日午前、政府が適切な金額に引き上げるまでは妊婦に対して無痛分娩注射を使わないことを宣言しました。これについては市民団体から病院側を非難する声が出ていますが、一方で、大学病院の医師らで作る大韓医師協会も、29日午後、記者会見し、「全国の大学病院も、政府の対策が出るまでは、無痛分娩注射を使わないキャンペーンに参加することを検討する」としており、事態は悪化することが避けられない見通しです。

・産業資源部の技術標準院が、全国の20歳以上の男女2万1000人を対象に、25年前と比べた体型の変化について調べた結果、全体的に顔は小さくなり、身長は高くなっていることが分かりました。

・韓国のアカデミー賞にあたる「青龍映画祭」の授賞式が29日、ソウルの国立劇場で行われ、カン・ウソク監督の「実尾島(シルミド)」が、作品賞を受賞しました。

・KBSドラマ「冬のソナタ」の演出家ユン・ソッホ ディレクターが、第77回キネマ旬報賞の特別賞「韓日友好功労賞」を受賞しました。

・日本の学生自治会の会長にあたるソウル大学の総学生会長に初めて女子学生が選ばれました。

・韓国外換銀行が公示した30日午後3時の為替レート、日本の円100円は1015ウォン89銭で、前日に比べて、2ウォン38銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1048ウォン20銭で、前日に比べ20銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、878.06と、前日より12.66ポイント上昇しました。

・30日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、8度1分でした。1日も引き続き、高気圧の影響で全国的に晴れの一日となるでしょう。1日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下4度からプラス5度、日中の最高気温は9度から15度の予報となっています。

11月29日月曜日

・アセアン=東南アジア諸国連合プラス韓日中3カ国の首脳会議に出席するためラオスを訪問中の盧武鉉大統領は、29日、日本の小泉首相、中国の温家宝首相との3カ国首脳会談に臨み、北韓の核問題をめぐる6か国協議が実質的な進展を遂げるよう、3カ国が緊密に協力することで一致しました。会談で盧大統領は、6カ国協議の早期再開のため関係国の努力を求めるとともに、北韓に対しても核の廃棄に向けた戦略的な決断が重要だと強調しました。

・与党が進めている国家保安法の廃止などいわゆる4つの改革立法と、来年度予算案をはじめとする国民の暮らしと関係のある法案をめぐって与野党の対立が激化し、政局が混乱しています。与党ウリ党は、28日夜、緊急会議を開いて4つの改革立法を年内に成立させることは困難だという判断を出しましたが、週明け29日は、方針を変えて、何が何でも年内に可決させるという方針を改めて確認しました。このため民主労働党や民主党らと協調をはかることにし、通常国会が終わった後も臨時国会を召集することを検討することになりました。これに対して野党ハンナラ党は、「国民と野党に対する宣戦布告だ」として、与党が進めている4つの改革立法は、4つの国民分裂法だとして阻止のため国民への広報に力を入れることにしています。

・第17代国会初の予算案審議が、例年のように法定期限を超える見込みです。来年1月1日から施行の来年度予算案は、12月2日までに成立させることが法律で決められていますが、あと3日しか残っていないにもかかわらず、予算決算特別委員会は、傘下の決算小委員会の委員長の座をめぐって、与野党が互いに譲らず会議すら開いていません。これについてハンナラ党は、予算決算特別委員会の決算小委員会と、予算係数調整委員会の委員長のうち、少なくともひとつは野党に割り当てるべきだとしているのに対して、与党は、慣例に沿って両方ともに与党が受け持つべきだと主張し、対立が続いています。

・日本の中山成彬文部科学相が27日、大分県別府市で行われたセミナーで、「日本の歴史教科書の中で従軍慰安婦や強制連行などの記述が減ったのは望ましいことだ」と述べたことについて、野党ハンナラ党の田麗玉スポークスマンは、29日、論評を出し、遺憾の意を表明しました。田麗玉スポークスマンは、この中で、「来年2005年は、日本の植民地支配からの解放60年と、韓日国交正常化40年を迎える意味深い年だが、日本の政府関係者による周期的で持続的な妄言が絶えないのは非常に遺憾であると指摘しました。

・政府が、年内の実現をめどに北韓に特使を派遣する案を推進していると、複数の政府高官が28日明らかにしたと、中央日報が29日、伝えました。また関係部署は、北韓への特使派遣のための具体的な計画をすでに今月初め盧武鉉大統領に報告したことが確認されたと、中央日報は報じています。しかしこれについて青瓦台は、29日、一部マスコミの報道は事実ではないとして否定しました。

・IAEA=国際原子力機関は、先週、行われた理事会で、韓国が過去に行った核物質研究について国連安保理に送らずに、議長声明で遺憾を表明するのにとどめましたが、来月さらに追加調査を韓国で行う模様です。

・政府が進めている非正規職関係法案と、公務員労働組合特別法案が、29日、国会の環境労働委員会に上程される予定であることから、労働界は、29日から法案の成立阻止を要求する集会を開いています。

・光州で発覚した大学入学のための修学能力試験で不正行為に加ったのは、29日の時点で、4つのグループ、代理試験を含めて185人に増えました。中でも携帯電話を利用した不正行為事件には、女子高校性6人と、光州市内17の高校がかかわっていることが確認されました。全南地方警察庁は、28日午後、記者会見し、「今度の修学能力試験の不正行為事件で、185人を調べ、このうち16人を逮捕、162人を書類送検した」と発表しました。捜査の結果、今度の事件にかかわったのは、4つのグループ、183人で、一番最初に摘発された第1グループは、当初の141人から143人に増えました。また第2グループの光州の男子高校の生徒7人は、携帯電話を利用したカンニングを企てましたが、実行には移せませんでした。また11の高校、25人から構成された第3グループについては、リーダー2人を緊急逮捕し、残りの生徒は任意取調べをしています。警察はさらに女子生徒6人を含む8人の第4グループを摘発しました。

・女性やお年寄りら21人を殺した柳永哲(ユ・ヨンチョル)被告(34)に対して、死刑が求刑されました。ソウル地方裁判所は、29日行われた結審公判で、「歴代の殺人事件の中で、最も多い21人を、殺害動機や面識がないにもかかわらず、残酷に殺害した被告は、典型的な連続殺人犯であり、社会の構成員として生きることを自ら放棄した。被告は、裁判所でも100人以上を殺そうとしたと供述するなど反省の余地がない」と求刑の理由を述べました。判決公判は、12月13日に行われます。

・検察は、巨額の追徴金を言い渡されている全斗煥元大統領名義の土地がソウル市の瑞草区にあることを発見し、押収の手続きを始めました。検察は、ソウル市瑞草(ソチョ)区瑞草洞に、全斗煥氏と、妻の父親の共同名義になっている土地370平方メートルがあるという週刊誌の報道を受けて捜査を進めた結果、うち半分が全斗煥氏の名義になっていることを確認し、押収のための手続に入りました。

・政府は、エネルギー税制の改正を進めていますが、韓国のガソリン価格は、OECD=経済協力開発機構加盟30カ国の中で14位とほぼまん中、軽油価格は22位と安い方であることが分かりました。

・日本の漫画を映画化した朴チャンウク監督の「オールドボーイ」が、28日閉幕した第15回ストックホルム国際映画祭で観客賞を受賞しました。ストックホルム国際映画祭は、北ヨーロッパを代表する国際映画祭で、今年は、11の部門に40カ国の映画170本が出品され、去年は、「浮気な家族」のヒロイン、ムン・ソリさんが主演女優賞を獲得しました。

・初雪が降ると未婚男女は、男性は「片思い」を、女性は「過去に振った男性」を一番先に思い出すというアンケート結果が出ました。結婚情報会社が28日、未婚男女505人を対象にアンケートしたところ、「晩秋と初冬に最も思い出す人」として、男性は「片思い」、女性は「以前、自分が振った男性」をあげていました。男性はこのほか「仕方なく別れた彼女」、「自分を愛してくれた女性」を思い起こすと答えていました。一方、女性は「仕方なく別れた彼」 「自分を愛してくれた男性」となっています。

・韓国外換銀行が公示した29日午後3時の為替レート、日本の円100円は1018ウォン27銭で、先週金曜日に比べて、4ウォン21銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1048ウォンで、先週金曜日に比べて1ウォン80銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、865.40と、先週金曜日より7.28ポイント上昇しました。

・29日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は、9度でした。30日は、高気圧の影響で全国的に晴れの一日となるでしょう。30日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下5度からプラス5度、日中の最高気温は8度から14度の予報となっています。

11月27日土曜日

・韓国がIAEA=国際原子力機関に申告しないまま核兵器開発にもつながるウラン濃縮などの実験を過去に行っていた問題について、IAEAの理事会は26日、国連安全保障理事会に付託しないものの、深刻な懸念を表明した議長声明を承認しました。オーストリアのウィーンで開かれたIAEA理事会は、韓国がプルトニウム抽出やウラン濃縮実験などをIAEAに申告しないまま過去に行っていたことについて、深刻な懸念を表明しながらも、使われた核物質の量が多くなかったうえ、実験はその後、行われておらず、科学者の教育機関の創設など再発防止策を十分に取り、IAEAによる査察にも積極的に協力していると評価しました。IAEA理事会は韓国が過去に行った核物質実験について▼安保理に送る▼来年の理事会で改めて協議する▼議長声明▼議長要約報告の4つの方法を検討していました。その結果、議長声明が妥当だと結論づけたもので、この問題で各理事国が韓国に対して厳しい姿勢をとりながらも、制裁につながるような措置をとる必要はないとすることで合意したことを示しています。

・IAEAが韓国の核物質実験について議長総括を承認し、この問題に事実上決着をつけたことについて、韓国政府は「公正で客観的な結論だった」と歓迎の意を表明しました。政府関係者は27日、IAEAの議長総括承認の決定を受けて、「韓国政府としてもっとも望む方向で結論がつけられた。これはIAEAの事務局をはじめ各理事国がこの問題について十分理解した結果である。今回の理事会の結果は、今後、韓国の核活動の透明性を再考させるきっかけになるだろう」と述べました。

・盧武鉉大統領はラオスでのASEAN=東南アジア諸国連合プラス3カ国の首脳会議への出席と、イギリス、ポーランド、フランスのヨーロッパ3カ国歴訪のため28日午前、ソウル出発します。盧大統領はラオスで29日に開かれるASEANプラス韓中日3カ国の首脳会議で、北韓の核開発問題や経済協力の拡大について話し合います。また韓国、中国、日本の3カ国首脳会議も開き、6カ国協議の再会に向けて協議します。また、盧武鉉大統領は、韓国とASEAN加盟国との間のFTA=自由貿易協定の締結に向けて来年から関係国との交渉を開始することを発表することにしています。盧武鉉大統領はこの後、30日からイギリスに向い、韓国の大統領として初めて来月3日までイギリスを国賓として訪問します。続いてポーランドとフランスを訪問し、来月8日に帰国する予定です。

・与野党の国会議員80人が、29日に、東京で開かれる韓日・日韓議員連盟の合同総会と韓日国会議員同士のサッカー親善試合に参加するため、日本を訪問します。まず韓日議員連盟所属の国会議員40人は29・30の両日、東京で開かれる韓日・日韓議員連盟の合同総会に出席するため、28日東京に向かいます。この総会では、北韓の核開発問題や韓日FTA=自由貿易協定を主な議題に取り上げることになっています。一方国会議員サッカー連盟所属の与野党議員40人も、29日、東京国立競技場で行われる日本の衆議院とのサッカー親善試合に出場するため、29日午前、東京に向かいます。 両国の国会議員のサッカー親善試合は、97年から毎年両国で交互に行われています。

・統一部と教育人的資源部が26日発表したところによりますと、南北分断の現状と北韓に対する理解を深めるために、12月中旬から来年2月中旬までの冬休みの間、中学・高校生1万8700人と引率教師1300人の合わせて2万人を対象に、2泊3日の日程で、非武装地帯や南北の鉄道と道路の連結工事現場の見学、そして金剛山を回る体験学習を行うことになりました。経費は1人当たり27万8000ウォンで、韓国内の交通費と食費を除く16万8000ウォンを政府が負担することにしています。

・今月17日に行われた大学入学のための修学能力試験で、光州の高校生らが携帯電話で答えを連絡し合っていた事件で、新たに同じ光州市で別の高校生グループ19人が携帯電話を使ったカンニングをしていたことが分かり、リーダー格の高校生2人が逮捕されました。光州市では、地元の高校生140人が携帯電話を使ったカンニングをしていたことが分かり、先週、リーダー格の受験生12人が逮捕されました。この事件のあと、他にもカンニングがあったという情報がインターネット上に出回ったため全南地方警察庁で捜査を進めた結果、光州市の5つの高校で19人が携帯電話の文字メッセージを使ったカンニングをしていたことが分かりました。警察はこの事件に関与した疑いのある受験生たちを取り調べた結果、リーダー格2人が他の生徒を誘っていたことが分かり、27日、この2人を逮捕しました。2人は問題の答えを解いてくれる人を探すことができなかったため、先週摘発された集団から答えを送ってもらい、その答えを試験場にいる受験生たちの携帯に転送する形で不正行為をしたということです。このほか同じ光州市のおよそ20人のグループが同じようなカンニングを計画しましたが、正解を出す受験生を見つけることができず、不正行為を中止していたことも分かりました。警察では、上級生から下級生にカンニングの方法が引き継がれていなかったか、ブローカーが介在していなかったかなどにも焦点を当てて捜査を進めています。

・27日は、土曜日のため取り引きはありません。26日の終値は、日本の円100円は1022ウォン48銭、アメリカドル1ドルは、1046ウォン20銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・27日のソウルは曇り、午後3時の気温は9度8分でした。28日日曜日は高気圧の圏内に入り、全国的におおむね晴れるでしょう。28日の朝の予想最低気温は、氷点下5度からプラス5度、日中の最高気温は9度から16度という予報です。

11月26日金曜日

・盧武鉉大統領は、今は南北首脳会談で問題を解決する状況ではないとして、南北首脳会談の準備を進めていないことを明らかにしました。盧大統領は、先の南米訪問の報告をするため25日夜、司法、立法、行政の代表者、与野党代表らを青瓦台に招いて晩さん会を開き、ハンナラ党の朴槿恵代表から、南北首脳会談の計画についての質問を受けてこのように答えました。

・盧武鉉大統領は、現在、世界第12位の輸出国である韓国が、2010年までに世界第8位の貿易国になるように、政府が革新をはかると語りました。盧大統領は、30日の第41回貿易の日に先立って26日午前、ソウルのCOEXで行われた記念式典に出席してあいさつしました。この中で盧武鉉大統領は、「輸出で効果をあげても原油価格の高騰などで経済が困難なため、方法はただひとつ、革新しかない」としてこのように語りました。式典では、KBSの系列会社「KBSメディア」が、韓流ブームに火をつけた「冬のソナタ」の輸出で文化コンテンツとしては初めて輸出1000万ドル塔を受賞しました。

・IAEA=国際原子力機関の理事会は、25日、オーストリアのウィーンで理事会を開き、韓国が過去に行った核物質実験について、国連安全保障理事会には送らないという方針を決めました。科学技術部によりますと、 IAEAの理事会は、韓国の核物質研究について協議した結果、この問題を国連安保理には送らずに、「議長要約報告」の形式でまとめるのにとどめることにしたということです。

・北韓の核問題を平和的に解決するための6カ国協議の会議が早ければ来月15日頃、行われる見込みです。政府高官が25日明らかにしたところによりますと、北韓を含む6カ国協議の参加国関係者が、来月15日から23日の間に中国の北京で非公式会議を行う予定だということです。それによりますと、日程は2−3日程度、形式は首席代表同士の非公式会合になる見通しで、この会議では、4回目の本会議や作業部会の日程などが決められるものと期待されています。

・これとは別に、北韓の高官が来月中旬、アメリカを訪れ北韓の核問題の解決に向けた6カ国協議の再開について交渉を行う予定です。

・IMF=国際通貨基金は、最近、政府が年金基金で景気回復対策をねっていることについて、「政府の過剰な保証があってはならない」と指摘しました。

・先月、行われた陸軍の将軍級人事で不正があったとされる事件で、南在俊陸軍参謀総長が、25日、辞意を表明しましたが、盧武鉉大統領の慰留で辞意を思いとどまった模様です。

・北韓脱出者16人が、25日、中国大連にある日本人学校への駆け込みを試みましたが失敗に終わりました。北韓脱出者の支援活動をしている韓国人男性は、25日、連合ニュースの電話取材に対して、「北韓脱出者16人が、25日午前、ワゴン車に乗って、大連の日本人学校に駆け込もうとしたが、学校の正門前に中国警察のパトカーがあるのを見て、急いで現場から離れた」と述べました。

・中国政府は、韓国に亡命した北韓脱出者への資金支援を中止するよう韓国政府に要求したと、日本の産経新聞が複数の消息筋の情報として26日、伝えました。それによりますと、中国政府は、最近、北韓脱出者の急増を防ぐため国境地帯の警備を強化するとともに、脱出者らを支援する組織の摘発を強化した。また、韓国政府に対して北韓脱出者への定着支援金の提供を中止するよう要請し、周辺国家に対しても北韓脱出者が第3国経由で韓国入りするのに協力することを自制するよう要求したということです。

・修学能力試験の不正行為事件で、光州東部警察署は、不正行為をした受験生の親が、このことを事前に知っていたかどうかについて調べるため、携帯電話の文字メッセージで正解をカンニングした代価として50万ウォン以上を支払った30人あまりの受験生の親を対象に銀行口座の追跡を始めました

・今月17日に行われた大学修学能力試験で大掛かりな不正行為が行われたことについて、安ビョンヨン副総理兼 教育人的資源部長官は、25日、16の大都市と道の教育責任者である教育監とともに、国民に対して謝罪の談話を発表しました。

・民主労総=全国民主労働組合総連盟加盟の労働組合は、国会の非正規職関連法案の廃棄を要求して、26日、午前10時から午後6時までの8時間ストライキを行いました。民主労総は、与野党が、国会で非正規職関連法案の採決をする前に十分な対話をするという立場を明らかにしたことから、26日から無期限ストライキに入ることにしていた当初の計画を止め、8時間限定のストに変えました。これによって現代自動車と起亜自動車の労働組合員が、午前10時からストに入ったため生産ラインが停まりました。これについて、政府は、今回の民主労総のストライキは、違法なストライキだとして、厳重に対処する構えです。

・サッカー代表チームの許丁戊ヘッドコーチが、25日、就任5カ月で辞任しました。

・ソウルに26日午前中、初雪が降りました。気象庁は、韓国の上空に発達した低気圧が断続的に通過して26日未明から降り始めた雨が午前11時頃から雪しぐれに変わり、雪が降ったり陽が射したりのあわただしい空模様でした。気温も大きく下がりましたが、積雪には至りませんでした。今年のソウルの初雪は、平年より4日遅く、去年よりは12日早いものでした。

・気象庁は、26日、「冬の季節予報」を発表し、今年の冬は、平年より気温がやや高く暖冬となり、雪も例年より多く降るという予測を出しました。

・韓国外換銀行が公示した26日午後3時の為替レート、日本の円100円は1022ウォン48銭で、 前日に比べて、5ウォン75銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1046ウォン20銭で、前日に比べて11ウォン80銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、858.12と、前日より14.37ポイント下落しました。

・26日のソウルは雨のち曇り一時雪、午後3時の気温は、4度5分でした。27日は、高気圧の影響で全国的に晴れの一日となるでしょう。27日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下5度からプラス8度、日中の最高気温は7度から13度の予報となっています。

11月25日木曜日

・韓国とEU=ヨーロッパ連合との間で争われている造船をめぐる貿易紛争で、 WTO=世界貿易機関は、韓国に有利な判定の報告書をまとめました。WTOの紛争処理小委員会は、24日、韓国政府が造船企業に補助金を出しているとして提訴している問題について、 韓国の主張を大部分支持する暫定報告書を発表しました。それによりますと、韓国政府が、大宇造船など主な造船企業に対して負債を免除して構造調整を行ったことは、EUの主張とは異って、補助金にはあたらないとしています。また、韓国輸出入銀行が行っている輸出前の融資と前受け金の返還保証も、問題がないとしています。

・今月16日から20日まで北韓を訪れていたアフリカ・ガボンの前の外相で、国連総会議長のジャン・ピン氏は、24日、ソウルを訪れ、北韓からアメリカとの共存を望んでいるというメッセージを預かってきたと述べました。ピン議長は、鄭東泳統一部長官と会って、「6カ国協議の再開について、北韓から非常に前向きなメッセージを受け取ってきた」と述べ、北韓がアメリカとの共存を望んでいることを発表しました。また、ピン議長は、?大統領がロサンゼルスで北韓の核開発が自衛手段として一理あると発言したことについて、北韓が肯定的な評価をしているとも述べました。鄭長官は、これに対して、「韓国政府は、北韓の体制崩壊や封鎖を望んでいないことをこれまではっきりと示してきた。アメリカとの首脳会談でも、北韓の核開発問題を外交的な手段で平和裡に解決するとことで合意した」と答えました。ピン議長は潘基文外交通商部長官とも会って、こうした北韓のメッセージを伝え、潘長官は、感謝の意を述べました。

・国家情報院は、最近報道されている北韓内部の異変について、そうした兆しは見られないとする報告書を出しました。国家情報院は、24日、「最近の北韓の主要動向」という報告書を出し、「金正日委員長は、最近も、主な幹部らと通常の活動を行っており、北韓内部に異変はない」と述べました。そして、北韓の呉克烈大将の息子が亡命したという噂や、北韓内部の金正日委員長に反対する勢力がビラを配ったという報道については「そうした亡命説は、確認されておらず、北韓内部にも異変は見られない」としています。また、金正日委員長の肖像画が取り外されいることについては、「最近、人民文化宮殿にある国際会議室や万寿台議事堂など、一部の施設では肖像画が撤去された。これは、対外的に閉鎖的な世襲政権だという否定的なイメージを改善するための措置だと考えられる」と分析し、「北韓では、90年代初めから、外国人が多く訪れる公共施設では、金正日委員長の肖像画を撤去するという方針を決めていたが、忠誠心を示すために、肖像画が外されていなかった」としています。

・与党ウリ党と野党ハンナラ党は、24日から国会で円卓会議を開いて、現在の対立状況の打開策を協議しています。両党の院内代表や政策委員長らが参加する円卓会議は、24日の会議で、新行政首都特別法が憲法裁判所で憲法違反とされた後の問題で意見を交し、均衡の取れた地域発展に関する特別委員会を設けて、来年5月まで話し合いを続けることに合意しました。

・韓国と北韓は、23日から北韓の金剛山で実務者協議を行っていましたが、来年の南北共同宣言5周年を祝う民族統一行事は平壌で、日本からの解放60周年の統一行事は韓国で行うことで合意しました。このうち南北共同宣言5周年記念行事は、6月15日に、解放60周年記念行事は、8月15日に行われる予定です。

・大学入学のための修学能力試験で行われた携帯電話による不正事件で、光州東部警察署は、これまでに受験生141人を検挙し、このうちリーダー格12人を逮捕して、事件の全容解明を急いでいます。光州東部警察署は捜査本部を設けて、捜査を進めており今後、保護者が知っていたかどうか、ブローカーが介在していたかなどについて、捜査する方針です。

・民主労総 =全国民主労働組合総連盟は、派遣社員を拡大させる政府の法案に反対して、加盟の労働組合が26日から時限ストライキに入ります。民主労総は、与党が進めている派遣社員の雇用期間や適用職種を拡大する非正規職関連法案に強く反対しており、26日は金属連盟、病院労連、事務金融などの労働組合が午前10時から6時間のストライキに入り、29日以降も時限ストを続けていくと発表しました。

・大韓サッカー協会は、来年2月から始まるドイツワールドカップのアジア最終予選で、海外で試合を行う場合、国家代表選手をチャーター機で移動させることを検討しています。

・連続TVドラマ「悲しい恋歌」が、ドラマとしては過去最高額の48億ウォンで日本に輸出されることになりました。「悲しい恋歌」は、兵役逃れで話題になったソン・スンホンさんが主演する予定だったため、注目を集めたドラマで、現在、クォン・サンウさんとキム・ヒソンさんの主演で、MBCで制作されています。

・韓国外換銀行が公示した25日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1028ウォン23銭で、前日に比べて2ウォン65銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1058ウォン0銭で、前日に比べて10ウォン40銭のウォン高でした。韓国株式市場の25日の総合株価指数は、872.49と、前日に比べて、0.07ポイント下落しました。

・25日のソウルは、晴れで、午後3時の気温は14度6分でした。26日は、全国的に曇りのち雨、気温が大きく下がって、雪が降る所もあるでしょう。26日の朝の予想最低気温は、1度から8度、日中の最高気温は3度から12度という予報です。

11月24日水曜日

・ASEAN=東南アジア諸国連合と韓国とのFTA=自由貿易協定を結ぶ交渉が来年から本格的に始まることになりました。潘基文外交通商部長官は、24日の定例記者会見で、「今月29日からラオスで開かれるASEANプラス3カ国首脳会議で、韓国はASEANとのFTA交渉を来年から始めることを宣言する」と述べ、「韓国はFTA交渉の開始がほかの国々より遅れをとっているが、締結に向けて努力したい」と述べました。また潘長官は、「現在進められれているシンガポールとのFTA交渉は年内に締結できる可能性が高い」と述べました。

・盧武鉉大統領は、APEC=アジア太平洋経済協力会議への出席と、南米3カ国の歴訪を終えて、23日夜、専用機でソウル空港に到着し帰国しました。盧武鉉大統領は25日午後、金元基国会議長、崔鍾泳大法院長、李海チャン(イ・へチャン)国務総理、与野党5党の代表らを青瓦台に招待し、今度のAPEC首脳会議と南米3カ国訪問の成果を説明する予定です。盧大統領はこの席で、外交問題や国民生活に対して、各党の理念を超えた協力を要請するものとみられます。一方、盧武鉉大統領は今月29・30の2日間、ラオスで開かれるASEANプラス3カ国の首脳会議への出席と、イギリス、ポーランド、フランスのヨーロッパ3カ国歴訪のため、28日、韓国を出発します。

・軍隊の検察庁にあたる軍検察部は、先月に行われた陸軍の将軍級人事で、大規模な不正があったとする内容の情報を得て、23日、陸軍本部を捜索しました。軍検察部が陸軍本部を捜索したのは軍創設以来初めてです。軍検察部は、23日、軍事法廷から陸軍本部の人事参謀部など人事関連部署に対する家宅捜索令状をとり、忠清南道鶏竜台に捜索隊を派遣して陸軍本部の捜索を行い、関連書類を押収するとともに、関係者を取り調べています。軍検察部は投書の真偽を確認するほか、軍の人事全般について捜査範囲を広げることにしています。この投書は、22日午前、ソウル国防部付近の将校宿舎の地下駐車場で見つかったもので、「陸士期同期生の会」、「国防部・陸軍本部大佐連合会」の名前でA4版2枚に詳しく書き込まれており、「陸軍首脳部の3人が不適格者を昇格させた」とし、関係者16人の実名が記されていました。陸軍は先月15日、大佐79人を準将に昇格させる人事を行っています。

・先月26日、北からの侵入を防ぐ休戦ラインの鉄条網が3ヵ所で切断されていた事件で、国防部が現場の師団長と連隊長について、軽い処分を下していたことが分かり、批判を呼んでいます。 陸軍は先週20日、現場の師団長と連隊長に対する懲戒委員会を開き、師団長には、指揮監督怠慢の責任で、けん責処分、その下の連隊長は謹慎7日間の処分を下しました。またすでに解任された現場部隊の大隊長は3カ月間10%の減俸を、中隊長と小隊長に対してはけん責処分を下しました。

・今月17日に行われた大学修学能力試験で、光州で携帯電話を使った受験生の不正事件が発覚しましたが、光州市教育庁のインターネットの掲示板には、試験の前の今月6日から、不正行為を警告する内容や投書が20件あまりも書き込まれ、教育庁側が削除していたことが明らかになりました。削除された内容の中には、今回の携帯電話による不正行為のリーダーとみられる高校の同級生からの投書や、全国規模のカンニング組織、そして代理試験の可能性も含まれているなど、警察の捜査内容とほとんど一致しており、波紋が広がっています。光州市教育庁は今月6日から修学能力試験の翌日の18日にかけて、合わせて16件の不正行為関連の投書を削除していました。これについて、光州市教育庁の関係者は「書き込みの内容について、関係の高校から、学校の名誉に傷がつくと削除を要請してきたので、法律にもとづいて削除した」と説明しています。

・一方、光州市で、2年浪人の女子受験生が女子大生に依頼して代理受験させていた事件で、代理受験したソウルの22歳の女子大生が、24日、逮捕されました。この女子大生は、インターネットのチャッティングで知り合った光州市の浪人の女の子から620万ウォンを受け取り、代理受験した疑いが持たれています。

・こうした中で、政府は修学能力試験の不正行為を防ぐため、関係部署や移動通信会社の実務者、高校教師らによる対策チームを発足させ、24日、初めての会議を開きました。不正防止対策チームは、教育人的資源部の次官補を代表に、情報通信部、韓国教育課程評価院、全国の大都市と道の教育庁、警察庁など関係部署や移動通信会社の実務者、そして高校教師の合わせて12人によって構成されています。対策チームは、携帯電話の電波を遮断する装置などによる技術的防止対策や試験監督官の増員、試験用紙の類型の多様化、不正行為をして摘発された人に対する受験制限の強化などを検討し、来年1月中に総合対策を発表することにしています。

・ソウルの私立大学の高麗大学は今年入学した1年生から漢字能力試験を義務化させました。高麗大学は今年から「漢字理解能力認定試験」の制度を取り入れ、今年は申請者を対象に、今週27日、1回目の試験を行います。試験は教育人的資源部が選んでいる中学・高校の基礎漢字1800字と高麗大学が選んだ大学教育用の基礎漢字300字、合わせて2100字の中から出題されます。高麗大学は、来年から年4回、試験を行うことにしており、また今年入学した1年生からは100点満点で、60点以上とらないと、卒業できなくします。

・来年2月から始まるサッカーの2006年ドイツワールドカップアジア最終予選を控えて、韓国代表チームは来年1月、アメリカのロサンゼルスで強化合宿をすることになりました。大韓サッカー協会によりますと、韓国サッカー代表チームは来年1月7日から27日までの20日間、アメリカのロサンゼルスで遠征合宿を行い、この期間中、コスタリカ、アメリカ、コロンビアと、それぞれ親善試合を行います。

・韓国外換銀行が公示した27日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1030ウォン88銭で、前日に比べて、2ウォン67銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1068ウォン40銭で、前日に比べて、4ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の24日の総合株価指数は、872.56と、前日に比べて、12.16ポイント上昇しました。

・24日のソウルは薄曇り、午後3時の気温は14度ちょうどでした。25日は全国的に次第に雲に覆われ、夜からは雨が降る所が多いでしょう。25日の朝の予想最低気温は、プラス1度から9度、日中の最高気温は11度から18度という予報です。

11月23日火曜日

・盧武鉉大統領は、北韓がもっと誠意を持って対話に応じるべきだ述べました。盧大統領は、韓国時間で23日午前、ハワイのホノルルで行った韓国人同胞との懇談会で、「北韓が核を放棄すれば、国際社会が北韓を抱き込むに違いない。安全保証の約束は必ず守られる。ブッシュ大統領も韓米首脳会談の場で、こうした考えをはっきりと示した」と述べました。

・盧武鉉大統領は、今週25日、司法、立法、行政の責任者や与野党代表を青瓦台に招いて晩さん会を開き、今回の海外訪問の成果を説明します。この晩さん会で盧武鉉大統領は、ハンナラ党の朴槿恵代表が代表に就任して以来初めて公式の席で顔を合わせることになります。

・イラク北部クルド族自治区のエルビルで平和再建活動にあたっている韓国陸軍ザイトゥン部隊の派遣期間が、2005年末まで1年延長される見通しとなりました。政府は、23日の閣議で、イラクに派遣した韓国ザイトゥン部隊の派兵期間を来年末まで1年間延長する内容の派兵延長同意案を議決し、近く、同意案を国会に提出する方針です。政府関係者は、ザイトゥン部隊は、派兵そのものに対する賛否両論で出発が遅れてエルビルに到着して間もないため、本格的な平和再建活動を行うためには今年年末となっている派兵の期限を延長せざるを得ないとしていますが、派兵延長同意案については市民団体の一部が強く反発しています。

・韓国国内で訓練を続けていた韓国陸軍ザイトゥン部隊の最後の700人あまりが、駐屯地のイラク・エルビルの部隊に合流するため24日にクウェートに向けて出発します。

・盧武鉉大統領を支持する団体の「ノサモ」と、「国民の力」の会員が、新しい政治団体、「国民参与連帯」を作り、政治活動に入りました。国民参与連帯は、「国民の力」の代表をしていたウリ党のチョン・チョンレ議員をはじめ、シム・ウジェ「ノサモ」代表、タレントのムン・ソングン、ミョンゲナムさんら200人あまりが中心メンバーとなっており、21日に大田市で発足宣言をしたあと事務所を与党ウリ党の本部に置いて活動を始めました。「国民参与連帯」は、党員の募集に乗り出すとともに、来月中に創立大会を開くことにしています。ウリ党は、来年3月の全党大会を前に、主導権を握るための闘いが本格化しており、こうした中で盧武鉉大統領を支持する「ノサモ」中心の「国民参与連帯」が発足することが党内の流れに影響を与えるかどうか注目されています。

・今月17日に行われた大学修学能力試験の不正行為事件で、光州東部警察署は、22日、捜査の中間結果を発表し、携帯電話の文字メッセージでカンニングをした受験生は、6つの高校の103人だと明らかにしました。また試験場の外で回答を集めていたのは大学生7人を含む37人で、事前に5回にわたって練習をしていたことが分かりました。警察の調べによりますと、22日夜、逮捕されたリーダーの受験生6人の取調べの結果、受験生らは、今年9月に携帯電話の文字メッセージを利用したカンニングを企て、10月に犯行に使う携帯電話50台をインターネットを通じて一括購入し、試験日までに5回、練習を重ねたということです。光州地方裁判所は、「6人のリーダーは、証拠隠滅と逃走の恐れがあり、犯罪が社会に及ぼす影響が大きい」として、逮捕状を出しました。ところで、不正行為のリーダーたちが通っていた高校の中には、試験の2−3週間前に情報を入手した教師が、生徒に「不正行為に参加しない」とする文書を出させていたことが明らかとなり、学校や光州市教育庁が不正行為が行われることを事前に知っていたにもかかわらず手をこまねいていたのではないかという疑いが出ています。

・こうした中で、光州市では、修学能力試験当日、浪人の女子高校生が大学生に依頼して代理試験を受けさせていたことが明らかになり、波紋が広がっています。一方、ソウル地方警察庁は、ソウルでもこうした不正が行われていないかどうか、サイバー捜査隊を中心に捜査を始めました。

・国鉄の職員で作っている全国鉄道労働組合は、23日、記者会見し、鉄道庁に対して誠意ある労使交渉を行うよう求めるとともに、来月3日からストライキに入ることを明らかにしました。鉄道労働組合は、▼勤務時間を短縮させるため6500人を新規採用するという2002年2月の労使の合意を政府が守っていないとして非難し、▼鉄道公社への移行まで1カ月しか残っていないにもかかわらず、鉄道庁が団体交渉案すらまとめていないとして、▼非正規職員の増員反対、▼構造調整阻止、▼現場の技術者の増員要求の三つが受け入れられなければ、来月3日からストライキに入るとしています。

・KEDO=韓半島エネルギー開発機構の理事国は、今月末で期限切れとなる北韓に対する軽水炉建設事業の中断措置をもう1年間延長することで合意しました。共同通信がKEDO当局者のことばとして、23日、伝えたところによりますと、KEDOは、23−24日に予定されていた理事会を今回は開かずに文書で凍結の延長を確認するということです。KEDOは、現在、アメリカ政府の同意を得るため最終手続きをとっており、延長合意を、24日、公式に発表するものとみられています。

・国際赤十字社は、来年度の対北韓支援事業に124億ウォンの予算を投じることになりました。

・大学生10人のうち9人は、自分が通っている大学に満足していないことがアンケート調査の結果、分かりました。

・韓国と日本が、来年2月から始まるサッカーの2006年ドイツワールドカップアジア最終予選でトップシードを受け、別のグループに編成されることが決まりました。アジアサッカー連盟が23日、大韓サッカー協会に通告してきたところによりますと、2002年の韓日ワールドカップ本戦と予選での成績をもとに、シードを分類した結果、韓国と日本が1番シード、2番シードは、サウジアラビアとイラン、3番シードは、バーレーンとウズベキスタン、北韓は、クウェートとともに4番シードが与えられることになりました。組抽選は、来月9日、アジアサッカー連盟の本部のあるマレーシアのクアラルンプールで行われます。

・韓国外換銀行が公示した23日午後3時の為替レート、日本の円100円は1028ウォン21銭で、 前日に比べて、3ウォン42銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1064ウォン40銭で、前日に比べて1ウォン90銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、860.40と、前日より10.41ポイント上昇しました。

・23日のソウルは晴れのち曇り、午後3時の気温は、12度3分でした。24日は、中部地方は弱い気圧の谷の影響で全国的に雲が多く、所によって一時雨、南部地方は高気圧の縁に当たっておおむね晴れの一日となるでしょう。24日の全国の朝の予想最低気温は、2度から8度、日中の最高気温は9度から17度の予報となっています。

11月22日月曜日

・盧武鉉大統領は、南米3カ国の歴訪と、APEC首脳会議への出席の日程を終えて韓国時間で22日、帰国の途に着きましたが、途中、ハワイに立ち寄って現地に住む韓国人同胞と懇談会を行います。これに先立って盧武鉉大統領は、サンティアゴで、アメリカのブッシュ大統領と再選後初めての会談を行い、北韓の核問題を6カ国協議の枠組みの中で平和的で外交的な手段で解決することで合意しました。また盧大統領は、中国の胡錦涛国家主席とも会談し、北韓の核問題の平和的解決のため互いに努力することで合意し、胡錦涛国家主席は、韓国の建設的な役割について期待を表明しました。盧武鉉大統領は、12日間の南米歴訪を終えて韓国時間で23日夜、ソウルに戻ってきます。

・21日行われた盧武鉉大統領とアメリカ・ブッシュ大統領との会談について、与野党はそれぞれ論評を出しました。与党ウリ党は、「ブッシュ大統領の再選後初めての韓米首脳会談で、北韓の核問題を6カ国協議の枠組みの中で緊密に協議し、平和的に解決することに合意したことは大変望ましい。しかも韓国が6カ国協議で今以上に積極的で主導的な役割を担うことで韓米両首脳が合意したことは大きな意味がある」としています。一方、野党ハンナラ党は、「北韓の核とミサイルは外部の脅威から自分たちを守ろうとする抑制手段だという北韓の主張は一理あるとした盧大統領のロサンゼルス発言で心配したが、韓米両国が、今度の首脳会談で、北韓の核問題についてひとつの声を出したことは幸いだった」と述べ、今度の首脳会談が、韓米両国の信頼回復と実質的な協力関係の進展につながる契機となることを期待すると述べました。

・外交通商部は、22日、チリで行われた韓米首脳会談で、北韓の核問題を平和的手段で解決するという原則が再確認された以上、北韓は6カ国協議に臨む必要があると強調しました。

・チリの首都、サンティアゴで開かれていた第12回APEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議が、韓国時間で22日未明、「サンティアゴ宣言」を採択して閉会しました。加盟21カ国の首脳は、「ひとつの共同体、われわれの未来」をテーマにしたサンティアゴ宣言で、多国間貿易体制の重要性を再確認し、貿易と投資の自由化による開発を今後積極的に進めることで合意しました。次のAPEC首脳会議は、来年の秋に韓国の釜山で開かれます。

・次のAPEC首脳会議は、来年11月に韓国釜山の海雲台で開かれますが、韓国がAPECの議長国になれば、北韓をオブザーバーの資格でAPEC実務者会議に招待できると、韓国の政府関係者が22日、明らかにしました。

・今国会の会期が残り20日あまりとなっている中で、国会は、22日、与党ウリ党が進めているいわゆる4つの改革立法法案と公正取引法改正案の処理をめぐって与野党が厳しく対立し、緊張が高まっています。ウリ党の千正倍院内代表は、22日の常任中央委員会で、今週中に国家保安法などの4つの改革立法を該当の常任委員会に上程し、公正取引法の改正案は25日の本会議で必ず成立させると述べ、ウリ党議員に対して全員が25日の本会議に出席するよう求めました。これに対して野党ハンナラ党は、与野党の合意なしで与党が4つの立法案を採決に持ち込む場合、あらゆる手段を使ってこれを阻止するとしています。

・今週17日の大学修学能力試験で携帯電話の文字メッセージを利用した 不正行為にかかわった受験生は、2科目に50万ウォンを支払っていたことが明らかになりました。これは、今度の事件に「公務執行妨害」で警察に緊急逮捕され光州市の高校生6人に対する光州地方裁判所の逮捕状審査で分かったものです。

・韓国では、金融機関に30万ウォン以上の返済を3カ月以上滞納した信用不良者が9月末の時点で366万人いますが、信用不良者になったことにともなう、いくつかの不利益が是正されることになりました。財政経済部と与野党は、21日、信用不良者という用語を延滞者ということばに切り替えるとともに、金融機関に対して信用不良者を互いに通告するようにした義務を廃止することを骨子とした「信用情報の利用と保護に関する法律の改正案」を、与野党4党の共同立法で発議し、国会に提出しました。この法案が成立して施行されれば、これまでのいわゆる信用不良者は、金融機関と取り引きが可能になり、就職の際に不利益を受けることもなくなりますが、滞納金が帳消しされることはないため、債務の返済義務は依然として残ります。

・韓国は、ウルグアイラウンドによるコメの関税化の猶予期間10年が今年で終わることから、コメの輸出を希望している各国とそれぞれ2カ国交渉を行っていますが、韓国は、コメの輸入関税化を猶予する見返りとして外国産コメを輸入するためにこの10年間で合わせて4億5000万ドル近くを支出していたことが分かりました。

・深刻な景気の低迷で、衣服費や外食費などの支出が減っています。また塾など教育費の支出も、今年に入って減り続けていることが分かりました。韓国銀行が調べた家計消費支出の統計によりますと、外食費、旅行費を含む飲食・宿泊費の支出は、今年9月末までで18兆7600億ウォンで、去年の同じ時期より2.87%減っています。そして、どんなに不景気でも増える一方だった教育費は、今年9月末までで13兆2000億ウォンと、一年前より0.74%減っていることが分かりました。

・韓国では結婚後、マイホームを手に入れるのに10年かかり、一戸建て住宅よりは、アパートを好む人が次第に多くなっていることが分かりました。

・警察庁は、年末年始に忘年会などで飲酒運転が増えることが予想されることから、22日から来年1月末までに飲酒運転の取り締まりを強化することになりました。

・韓国のコンビニの数が8000店舗を超えました。関係業界が22日、発表したところによりますと、今年10月末の時点で、全国のコンビニの数は、8つの系列の8126店舗で、ソウルオリンピックの翌年の1989年にソウルオリンピック選手村マンションにセブンイレブンの1号店がオープンしたのを最初に毎年急増し、15年間で8000店舗を超えました。

・BoA、東方神起、浜崎あゆみ、黎明、F4など韓国、日本、中国、台湾のトップ歌手が勢ぞろいする「アジアソングフェスティバル」が、今週26日、ソウルで開かれます。このコンサートは、アジア文化産業交流財団が主催し、文化観光部が後援して、26日午後7時から、ソウルオリンピック公園体操競技場で開かれ、入場は無料ですが、入場券はアジア文化産業交流財団のホームページ(www.ikoface.com)でダウンロードして入手するようになってます。

・韓国外換銀行が公示した22日午後3時の為替レート、日本の円100円は1025ウォン52銭で、先週金曜日に比べて、6ウォン11銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1065ウォン30銭で、先週金曜日に比べて3ウォン70銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、849.99と、先週金曜日より17.04ポイント下落しました。

・22日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、12度1分でした。23日は、弱い気圧の谷の影響で、全国的に雲が多い一日になるでしょう。23日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下2度からプラス8度、日中の最高気温は11度から17度の予報となっています。

11月20日土曜日

・チリを訪問中の盧武鉉大統領は、韓国時間で19日夜、ラゴス大統領と会談し、「21世紀の共同繁栄を目指す包括的協力関係」を構築することになりました。両国の首脳はまた、韓国とチリのFTA=自由貿易協定が今年2月に発効したことで、この半年間の両国の貿易量が一年前と比べて76%も増えたことを評価し、韓国企業がチリの産業インフラ構築事業と鉱物資源の開発に積極的に参加することで意見が一致しました。

・中国の胡錦涛国家主席と会談し、北韓の核問題を平和的に解決することが重要だという点で認識が一致し、6カ国協議の早期再開と実質的な進展に向けて両国が新たな決意で積極的に協力しあうことを約束しました。

・続いて盧武鉉大統領は、カナダのマーティン首相と会談し、韓国が過去に行った核物質研究について意見を交わしました。会談で、マーティン首相は、韓国の一部科学者が過去に研究目的で行った核物質の実験について韓国政府がIAEAに申告し、韓国を訪れたIAEAの査察チームに積極的に協力したことを高く評価し、IAEA理事国議長国として必要な支援と協力を惜しまないと述べ、盧大統領は、感謝の意を伝えました。

・盧武鉉大統領は、韓国時間で20日夜、アメリカ・ブッシュ大統領の再選後初めての首脳会談を行い、北韓の核問題について韓米両国の協調関係を維持する一方で、韓国が6カ国協議で今以上に積極的で主導的な役割を担う方針を説明する予定だと、潘基文外交通商部長官が明らかにしました。

・第12回APEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議が、韓国時間で21日未明、チリの首都、サンティアゴで、「ひとつの共同体、われわれの未来」というテーマで始まります。

・アメリカのCNN放送は、19日、アメリカは今度のAPEC首脳会議で北韓の核問題を最優先課題のひとつとして論議することになると伝えました。

・今週17日、全国一斉に行われた大学入学のための修学能力試験で、携帯電話の文字メッセージを利用した大掛かりな不正行為があったことが分かり、警察が捜査を進めています。光州市の東部警察署は、19日、光州市内の高校で修学能力試験を受けた生徒2人を調べた結果、修学能力試験の際に40人から60人の受験生が携帯電話を利用して回答を教えあったという供述を取り付けました。警察の調べによりますと、2人は中学校の同級生の間柄で、自信のある科目の正解を試験場の外にいる第3者に携帯電話の文字メッセージで伝えました。すると外で待機していた20人あまりの第3者がこれをまとめ、約束してあった40人あまりに文字メッセージで正解を送る形でカンニングをさせていたということです。今度の不正行為にかかわった受験生たちは、メッセージを容易に読み取れるようフタのついていない古い型の携帯電話を購入していたことが明らかになったということです。こうしたことを受けて教育人的資源部は、警察に徹底した捜査を依頼して、不正行為にかかわったことが確認された受験生の試験結果を無効にすることとともに、試験監督官に手落ちがなかったかどうか調べ、責任を追及する方針です。

・韓国駐留アメリカ軍のラポート司令官は、19日、「北韓は外貨を獲得するために兵器用のプルトニウムをテロ集団に販売する可能性があり、これは世界的な災いになるだろう」と述べました。

・これについて韓国の北韓専門家たちは、ラポート司令官の発言は適切ではないという反応をみせています。またブッシュ政権は、北韓が核物質を第3者に引き渡す段階を「レッドライン」と決め、このラインを越えた場合は即刻厳重に対処する方針だと、一部の外信が伝えています。こうしたことから東国大学の李チョルギ教授ら韓国の北韓専門家は、「アメリカが一方的にレッドラインを決め、そのうえ、韓国駐留アメリカ軍司令官が、ただの可能性について触れることに、アメリカの意図がうかがわれる」として述べ、ブッシュ政権第2期の対北韓政策が強硬路線に向かうのではないかとする懸念を示しました。

・国会は、対政府質問を終えて常任委員会別に予算の審査を行っていますが、与党ウリ党は、来週中にウリ党がまとめた4つの改革立法のうち、マスコミ関係法案と過去史法案を該当の常任委員会に上程する方針です。ところが、ハンナラ党は、与野党の合意を得ていない法案の上程を阻止する構えをみせており与野党間の対立が激化する見通しとなりました。

・外交通商部は、パスポートの偽造防止対策として、顔写真を貼りつける今の形式ではなく、日本のパスポートのように顔写真をパスポートに印刷する形式に切り替え、来年から、有効期間10年、5年、5年未満の3種類を新たに発行することになりました。

・20日は、土曜日のため取り引きはありません。前の日19日の終値は、日本円100円が、1025ウォン52銭でアメリカドル1ドルは、1069ウォンでした。韓国株式市場も取り引きはありません。

・20日のソウルは曇り、午後2時の気温は、11度3分でした。21日日曜日は、高気圧の影響で全国的に晴れの空模様となる見込みです。21日の朝の予想最低気温は、氷点下4度からプラス5度、日中の最高気温は11度から16度の予報です。

11月19日金曜日

・チリを訪問中の盧武鉉大統領は、韓国時間で19日夜、ラゴス大統領と会談し、「21世紀の共同繁栄を目指す包括的協力関係」を構築することになりました。両国の首脳はまた、韓国とチリのFTA=自由貿易協定が今年2月に発効したことで、この半年間の両国の貿易量が一年前と比べて76%も増えたことを評価し、韓国企業がチリのインフラ構築事業と鉱物資源の開発に積極的に参加することで意見が一致しました。会談で盧武鉉大統領は、北韓の核問題解決に向けた韓国政府の努力を説明し、韓国の国連安保理非常任理事国入りにチリが支持を表明したことに感謝の意を伝えました。盧大統領はまた、韓国の南極観測基地、世宗基地に対するチリ政府の積極的な支援を要請し、南極での共同研究促進のため両国が共同で努力することを呼びかけました。

・APEC=アジア太平洋経済協力会議の加盟21カ国の外相らは、18日、北韓の核問題解決のため、6カ国協議の早期再開に向けて協力することで合意したと、日本の外務省関係者が19日、明らかにしました。

・アメリカは、北韓の核問題の解決に向けた6カ国協議を進めるうえで、参加各国が多少違った立場を持つことは避けられないが、できればひとつの声にまとめられるような方法を探りたいと、17日、アメリカの政府高官が述べました。

・アメリカは、北韓の核問題を協議する6カ国協議を、東北アジアの安全保障問題を協議する恒久的な枠組みに格上げすることを中国側に打診した模様です。日本経済新聞が複数の米中関係筋の情報として19日、報道したところによりますと、アメリカは、ホワイトハウスのライス安全保障担当補佐官が7月に中国を訪問した際、中国の首脳にこうした構想を伝えました。アメリカが中国に6カ国協議の恒久化を公式に提案したのは初めてです。

・IAEA=国際原子力機関の理事会が、オーストリアのウィーンで25日から開かれて、韓国が過去に行った核物質研究に対するIAEAの対応が決まることから、韓国は、チェ・ヨンジン外務次官を団長とする13人から14人の代表団をウィーンに派遣することになりました。

・ところで、IAEA=国際原子力機関は、韓国が過去に行った核物質研究について3回にわたって査察チームを派遣し調査を行った結果、まとめた報告書で、4件についての申告漏れがあったことを指摘していることが、明らかになりました。

・南北赤十字社間の接触が今月25日から3日間、北韓の金剛山で開かれることになりました。北韓朝鮮赤十字会の張在彦委員長は、19日午前、大韓赤十字社の李セウン総裁職務代行に電話通知文を送ってきて、25日から27日まで金剛山で離散家族の面会所建設のための接触を行うことを提案してきました。これによって今年7月16日に第10回離散家族再会を終えた後、中断している南北赤十字同士の接触が再開されることになり、準政府組織である南北赤十字間の接触が、今年7月の故金日成国家主席の10周忌に韓国政府が弔問客の北韓訪問を認めなかったことや、北韓脱出者が大挙集団で韓国入りしたことで中断状態が続いている南北当局間対話につながるかどうか注目されています。

・北韓が金正日国防委員長の肖像画の撤去や「偉大なる指導者」の呼び名をなくしたのは、クーデターがあったからではなく、金正日国防委員長自らが独裁者的なイメージを和らげるための措置ではないかと、アメリカのロサンゼルスタイムズが19日、伝えました。また日本のラジオプレスの加藤信哉編集長は、「北韓は外資を誘致するため経済の開放を試みており、金正日国防委員長自身も、西側諸国の指導者と変わらないと見られたがっているのではないか」という見解を示しました。しかしこれについて北韓の外務省の当局者は、「根拠のないでっちあげだ」と述べたと、平壌発の新華社通信が19日、伝えました。

・韓国がIDB=米州開発銀行への加盟を果たしました。財政経済部によりますと、 IDBは、本部のあるワシントンで18日、総会を開き、加盟46か国のうち36カ国の賛成で、韓国の加盟を決めました。これで韓国は、1979年にIDBへの加盟を推進し始めてから25年目に、アジアでは日本に次ぐ2番目、全体としては47番目の加盟国となりました。財政経済部の関係者は、「中南米地域で最も影響力のあるIDBの加盟国となったことで、中南米市場に韓国の企業が進出できる画期的な転機を作った」と話しています。

・新行政首都建設特別法は憲法に違反するという憲法裁判所の違憲決定について、大田地方弁護士会所属のホンヨンピョ弁護士が、先月29日、憲法裁判所に違憲決定の再審を請求したことが19日、確認されました。ホン弁護士は、請求書で、「憲法裁判所が主張する慣習法は、伝統法の理論では認められていない。これを認めた場合、専制的国家に戻る恐れがある」と主張し、「最も法規的でなければならない憲法裁判所が、非法規的な法律の解釈をしたため、ひとりの法律家として法解釈の混乱に陥っている」と述べています。憲法裁判所は、法律が違憲かどうかを扱った事件では再審を認めないという判例を出していることから、憲法裁判所が今後どのような対応をするか注目されます。

・イギリスの経済新聞「ファイナンシャル・タイムズ」が、世界25カ国の企業の役員とマスコミ関係者ら1000人を対象に調べた結果、三星グループの李健熙会長が、「尊敬される世界の財界のリーダー」の第21位に、三星電子が「尊敬される企業」の第32位に入りました。

・ソウル市営の地下鉄1号線から4号線の電車のいすが、燃えないステンレス製に取り替えられました。ソウル地下鉄公社は、1号線から4号線の電車1、612両のいすを19日までに火災基準に合った不燃性のステンレス製に取り替えました。しかし5年以内に廃車することが決まっている492両の古い車両については、いまのままで使うことにしています。

・韓国プロ野球界で一番多くのチームの監督を務めた金ソンクン元LG監督(63)が、李スンヨプ選手が活躍している千葉ロッテマリーンズのバレンタイン監督からコーチ就任の提案を受けたことが確認されました。金ソンクン元監督によりますと、「今月初めソウルを訪れたバレンタイン監督からコーチの提案を受けたのは事実だが、球団側からはまだ正式な話はない。ロッテマリーンズ球団から正式な提案が来たら受諾するかどうかを決める」としています。金ソンクン元監督は、韓国のプロ野球発足の時にOBベアーズのコーチに就任し、2002年にLGの監督を辞任するまでの16年間、5つのチームで監督を務めています。

・北韓のサッカー代表チームのユン・ジョンス監督(42)が、2006年のドイツワールドカップに、南北が単一チームで出場することを希望すると述べました。これについて大韓サッカー協会の関係者は、「正式な提案はなかった。監督個人の考えを述べたに過ぎないのではないか」として、現実的に困難だとする考えを示しました。

・韓国外換銀行が公示した19日午後3時の為替レート、日本の円100円は1025ウォン52銭で、前日に比べて、1ウォン34銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1069ウォンで、 前日に比べて30銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、867.03と、 前日より8.81ポイント下落しました。

・19日のソウルは曇り、午後3時の気温は、13度でした。20日も引き続き弱い気圧の谷の影響で、全国的に雲が多く一時雨が降るでしょう。20日の全国の朝の予想最低気温は、0度から8度、日中の最高気温は11度から17度の予報となっています。

11月18日木曜日

・李憲宰副総理兼財政経済部長官は18日、ソウル外信記者クラブで開かれた懇談会で、最近の急速なウォン高傾向について、綿密に注視しており、必要な場合は市場に介入する可能性もあると述べました。李憲宰副総理は、最近のウォン高傾向は、市場の需給論理によるところもあるが、投機的な要因によるところも排除できないと指摘し、このような場合には政府としても放置できないと述べました。しかし、李副総理は、政府が意図的に為替の動きをいずれかの方向へ誘導することはないだろうと前提した上で、内需促進効果や輸出抑制効果など、ウォン高によるプラスの効果もマイナスの効果もあるが、短期的にその効果を分析するのは難しいとして、為替の動きを慎重に見守っていく姿勢を示しました。李副総理はまた、中小企業の競争力を強化するために来年から各種の支援対策を準備していると述べ、中小ベンチャー企業を育成するためにコスダック市場の活性化、政府の保証や資金支援の拡大など、総合的な支援策を準備していると述べました。

・南米を訪れている盧武鉉大統領は、韓国時間で18日、ブラジルの経済都市、サンパウロを訪問し、経済外交を繰り広げました。盧武鉉大統領は18日、サンパウロで韓国とブラジルの経済人による経済懇談会に出席し、両国の関係強化のための企業の役割を強調しました。盧大統領は懇談会での演説で、「両国は経済協力の潜在力が大きく、政府同士でもその基盤作りに向けて努力しているが、このような潜在力を現実化させ、また協力基盤を成果として作り出すのは、皆さんの努力だ」と述べました。続いて 盧武鉉大統領はサンパウロの韓国人との懇談会に出席し、「韓国企業の愛国心が韓国経済を成長させるけん引車になった」と評価し、韓国企業の海外での活躍ぶりを讃えました。盧大統領はこの後、サンパウロ州知事主催の晩さん会に出席しました。盧武鉉大統領は韓国時間で18日夜、APEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議が開かれるチリに向けて出発します。

・盧武鉉大統領が、13日、ロサンゼルスで、北韓の核開発問題の平和的解決を強調した発言をしたことに関連して、アメリカ国務省は17日、韓国の政府高官と近いうちに討論すべきことが多いという公式論評を出しました。それによりますと、「われわれは、盧武鉉大統領が全世界の脅威となっている核開発計画を放棄するよう北韓に促したこと、6カ国協議の参加国すべてが北韓の核開発計画に強く反対していることを明らかにしたことに注目している。アメリカは6カ国協議で、北韓が抱いている懸念をどのようにふっしょくさせるか、また北韓と国際社会との関係改善について討論する準備ができている」と述べました。しかし、「先のロサンゼルスでの盧武鉉大統領の演説の中には、われわれが韓国の政府高官らと近いうちに討論すべき要素もあった」として、盧大統領の発言について、意見の食い違いがあることを示唆しました。

・アメリカ国務省が北韓の核問題で、このように韓国政府との意見の食い違いがあることを示唆したことについて、韓国政府は、今週20日の韓米首脳会談のあと、実務者レベルの協議を通じて、韓国政府の意見を積極的にアピールしていくことにしました。政府当局者はアメリカ国務省の論評を受けて、18日、「北韓の核問題をめぐって、韓米間で意見の食い違いがあるのは事実だ。しかし今回のアメリカ国務省の論評は、北韓の核問題をめぐって、韓米間で戦術または戦略の面で理解を示す部分が多く、そうした部分を今後引き続き協議していこうという意味でとらえている」と述べました。

・アメリカ政府は、必要な場合、北韓を逃れた脱北者を受け入れることを検討していることが分かりました。人権問題を担当するアメリカ国務省のデューイ次官補は16日、ワシントンの外信記者クラブで会見し、脱北者の処遇についての質問に、中国に逃れた北韓からの脱北者の受け入れを検討していると明らかにしました。デューイ次官補は、一番適切な解決策は脱北者が韓国に行くことだと指摘し、そのうえで、脱北者がアメリカへの亡命を要請した場合、肯定的にこれを審査する方針だと語りました。

・韓国駐留アメリカ軍の削減など、韓半島をめぐる安全保障環境が変化している中で、国防部は18日、「協力的自主国防計画」を発表しました。この計画は、韓国駐留アメリカ軍の削減と基地の後方移転にともなって、非武装地帯の共同警備区域の警備などが韓国軍に移譲されたことから、こうした任務を遂行するとともに、アメリカ軍との協力体制を一層強化します。一方、戦争抑止能力を速やかに拡充していくために、未来戦に適した監視、偵察、リアルタイムの指揮統制、打撃システムを構築していくことにしています。

・北韓の国営マスコミが金正日国防委員長の呼び方を簡略化していると、日本の通信社、ラジオプレスが17日報じました。それによりますと、朝鮮中央放送と朝鮮中央通信など北韓の国営マスコミが17日報道の中で、これまで使っていた「敬愛する指導者」という表現を使わずに、「朝鮮労働党総書記、朝鮮民主主義人民共和国国防委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官」という肩書きだけを使っていたということです。これに先立ってロシアのイタル・タス通信は16日、北韓の一部で金正日国防委員長の肖像画が撤去されていると報じていました。北韓でのこうした一連の動きについて、平壌駐在の外交消息筋は、北韓指導部が次の世代への世襲準備に向けた批判をけん制するため、個人崇拝色の強い金国防委員長の指導者像を微妙に修正し始めたのではないかという観測が出ています。これについて韓国政府は、「過去にもこういう例があったとして、大きな変化とは受け止めていない」としています。

・中学、高校生と教師に対して金剛山観光の費用の一部を政府が支援することになりました。これについて金剛山観光を進めている韓国観光公社と現代峨山は、冬は金剛山への観光客が減っていたが、政府の支援再開でオフシーズンも月に2万人あまりの観光客が見込まれるとしてこの措置を歓迎しています。一方、現代峨山は、今年になって中断されている船を利用した金剛山観光については、船の維持費など費用が多くかかるだけに再開するのは難しいとして、当分は陸路による観光だけを続ける計画だとしています。

・韓国南海岸の島と日本の瀬戸内海の島の地区同士が姉妹提携することになりました。島の地区同士の縁結びをするのは、慶尚南道統営市のサリャン島ウッポ地区と山口県防府市の野島で、ウッポ地区の住民15人が20日、日本の野島を訪れて、縁結び式をすることになりました。ウッポ地区は人口200人あまりの漁業と農業の地区、一方の日本の外島も200人程度の漁業と農業の島で、今後、住民同士の交流を深めることにしています。

・韓国のテレビドラマ「冬のソナタ」のロケ地として知られている、江原道山間部のスキー場、龍平のドラゴンバレースキー場が、18日、早くもオープンしました。今シーズン韓国のスキー場のオープン第1号となった、龍平スキー場は、18日午前10時、中級レベルのスロープ1つをオープンさせ、初日はリフトを無料運行しました。

・韓国外換銀行が公示した18日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1026ウォン86銭で、前日に比べて、2ウォン9銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1068ウォン70銭で、前日に比べて、15ウォン3銭のウォン高でした。韓国株式市場の18日の総合株価指数は、875.83と、前日に比べて、9.59ポイント下落しました。

・18日、ソウルは明け方、雨が降りましたが、日中は晴れ、午後3時の気温は15度ちょうどでした。19日は全国的に高気圧の圏内に入り、晴れの1日となるでしょう。19日の朝の予想最低気温は、0度から9度、日中の最高気温は12度から18度という予報です。

11月17日水曜日

・南米を訪れている盧武鉉大統領はアルゼンチンでの日程を終え、韓国時間で17日未明、次の訪問国ブラジルの首都、ブラジリアに到着し、ルラ大統領と会談しました。この会談で、両首脳は、両国関係を21世紀の共同繁栄のための包括的協力関係に発展させることで合意し、14項目の共同声明を発表しました。それによりますと、▼メルコスール=南米南部共同市場と韓国との間の貿易協定の締結に向けて共同研究する。▼原油と鉄鉱石などエネルギー資源の協力について話し合うために両国の大臣クラスを首席代表とする資源協力委員会を設置する▼石油探査とブラジルの社会間接資本の建設などに韓国企業の参加を積極的に進める▼IT分野の協力を強化するためIT協力センターを設置するなどとなっています。両国首脳はまた、北韓の核開発問題の平和的解決と6カ国協議の早期再開でも意見が一致しました。盧武鉉大統領はこのあと、ルラ大統領が主催する晩さん会に出席しました。盧大統領は現地時間で17日午後、経済中心地のサンパウロに移動し、企業人懇談会などに出席する予定です。そして18日午前、APEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議が開かれるチリのサンティアゴに向けて出発します。

・国会は17日から来年度予算案の審議に入りました。国会は17日、11の常任委員会の全体会議を開き、131兆5000億ウォンの来年度予算案と、57の基金の来年度予算案、総額320兆2000億ウォンについて審議に入りました。このうち新行政首都建設特別法が憲法裁判所で違憲の決定がされたことから、来年度予算案に含まれていた新行政首都建設関連予算122億ウォンの削減または調整をめぐって、与野党間で対立が予想されています。またハンナラ党は政府と与党が進めているタバコの値上げ計画についても、時期的に適切ではないとして、反対の姿勢を見せています。国会は来週22日までに、予算案の全体審議を終え、23日から予算決算特別委員会に入ることにしていますが、李海チャン国務総理のハンナラ党批判にともなう対政府質問での長い空転があったため、通常国会の会期内での予算案成立は不透明な情勢となっています。

・日本の大学センター試験にあたる、大学修学能力試験が17日、全国一斉に行われ、高校3年生らおよそ61万人が受験しました。度の試験は国語、推理、英語、探求、そして第2外国語と漢文の5つの領域にわたって、午前8時40分から午後6時15分まで、全国912会場で行われました。17日は受験生の遅刻を防ぐため、公務員や大手企業の出勤時間がいつもより1時間遅くされて午前10時となり、試験場周辺200メートル以内の車の進入が禁止されたほか、ソウル、釜山、仁川では地下鉄を増発するなどして対応しました。また韓国駐留アメリカ軍司令部も、17日は聞き取りテストが行われる間は、射撃訓練や重装備の移動、また飛行機の離着陸を一時中断しました。17日は、例年の入試寒波と言われる寒さはなく、ソウルの朝の最低気温は4度8分と平年並みの穏やかな気温となりました。今年の試験の傾向について、試験問題を出題した韓国教育課程評価院では、「全般的に去年と同じようなレベルに合わせた」としており、受験生や教育関係者も「予想していたほど、難易度は高くなかった」としています。また教育テレビのEBSの講義内容も多く反映しているとしています。試験の結果は来月14日に発表され、この点数にもとづいて来月22日から来年2月末まで大学別に願書の受け付けが行なわれます。

・イラク北部アルビルの韓国陸軍ザイトゥン部隊の基地で、韓国時間で16日午後、作業していた韓国人労働者が破裂事故で亡くなりました。外交通商部によりますと、韓国時間で16日午後2時頃、ザイトゥン部隊の基地でペイントを塗る作業をしていたテファ精工所属の韓国人労働者、チョン・ミョンナム(52)さんは、突然破裂して飛び散ったペイント缶のフタがチョンさんの頭に当たったため、死亡しました。

・北京発イタル・タス通信は16日、北韓の国の施設から、金正日国防委員長の肖像画が撤去され始めたと伝えました。平壌駐在のロシアの外交官の話として、イタル・タス通信が伝えたところによりますと、金正日国防委員長の肖像画を取り外すよう「秘密指令」が出されたということで、この指令を出した機関と理由は不明だということです。これについて、モスクワの北韓大使館は、16日、「どうして太陽を空から降ろすようなことができようか」と否定しています。一方、これについて、韓国の鄭東泳党一部長官は16日の国会統一外交通商委員会で、「そういう話があることは承知しているが、確認できない。ただ、最近、北韓のテレビなどマスコミに映し出された北韓の様子では、故金日成国家主席と金正日国防委員長の2人の肖像画が並んで飾られており、金正日国防委員長も最近の活動ぶりからして、異常はみられない。もう少し様子を見なければ判断はつかない」と述べました。

・労働3権の確保を目指して15日にストライキ入りの宣言をした全国地方公務員労働組合は、16日夕方、ソウルの地下鉄鐘路3街駅でゲリラ的に集会を開き、帰宅途中の乗降客に主張を訴えました。公務員労働組合員150人あまりは16日午後5時頃、ソウル地下鉄3号線の鐘路3街駅の5号線への乗り換え連結通路で、突然ゲリラ的に集会を開き、労働3権の保障を求めるデモを行いました。全国地方公務員労働組合は、15日にストライキ入りの宣言をしていましたが、政府が、指導部の全員逮捕、参加者全員の立件という超強硬姿勢を打ち出しているのと、批判の世論が強いことからストライキは事実上霧散した形となっています。

・釜山市と釜山交通公団が出していた地下鉄運賃の引き上げ案が16日、審議会で認められ、来年1月から実施されることになりました。それによりますと、釜山地下鉄の基本料金を今の700ウォンが900ウォンに、また基本料金の区間を越えると、100ウォン上がって1000ウォンになります。釜山交通公団では、「乗客1人の輸送原価が1,525ウォンに達しており、ホームの安全をはかるスクリーンドアー化などの経費もない状況だ」と説明しています。

・サッカーのワールドカップアジア第2次予選最終戦で韓国は2対0で、モルディブを破り、アジア最終予選への進出を決めました。

・韓国外換銀行が公示した17日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1028ウォン95銭で、前日に比べて、4ウォン14銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1084ウォンで、前日に比べて、5ウォン7銭のウォン高でした。韓国株式市場の17日の総合株価指数は、885.63と、前日に比べて、9.02ポイント上昇しました。

・17日のソウルは晴れ、午後3時の気温は14度3分でした。18日は中部地方は雨または曇りのち晴れ、南部地方は概ね晴れるでしょう。18日の朝の予想最低気温は、1度から8度、日中の最高気温は11度から17度という予報です。

11月16日火曜日

・南米アルゼンチンを訪問中の盧武鉉大統領は、15日夜、ブエノスアイレスの大統領宮殿でアルゼンチンのキルチネル大統領と会談し、世界で3番目の規模を誇るメルコスール=南米南部共同市場と韓国との間に貿易協定を締結することについて共同研究を進めることで合意しました。会談で、両首脳は、「21世紀の共同繁栄に向け両国の包括的協力関係」の構築について協議し、22項目の共同声明を発表しました。両首脳は、また両国の貿易と相互投資の拡大のため経済共同委員会の首席代表を長官級に格上げするとともに、油田資源、鉱業、エネルギー、農畜産分野での協力事業を進めるために調査団を互いの国に派遣することを決めました。会談で、盧大統領は、北韓の核問題をはじめとする韓半島情勢について説明し、アルゼンチンの理解と協力を求めました。

・韓国とアルゼンチンは、15日、両国の関税と商品の移動について互いに互恵国待遇をすることを骨子とする「経済貿易協力協定」と、「文化教育協力協定」を締結しました。

・アメリカの第2期ブッシュ政権の発足を前に、アメリカの対韓半島政策や北韓の核政策に対するアメリカの有識者の見解を把握するため、与野党の国際協力委員長を代表とするアメリカ訪問団が、16日、ワシントンに向けソウルを出発しました。与野党共同によるアメリカ訪問団は、6日間、ワシントンに滞在して、リチャード・ルガー上院外交委員長をはじめとする議会指導者やホワイトハウスや、政府の高官らと会ってアメリカの韓半島政策や韓米同盟関係強化について意見を交わす予定です。

・アメリカ国務省の中心的人物が14日、極秘に韓国を訪問し、与野党議員と北韓の核問題について協議していることが分かりました。与党の関係者によりますと、アメリカ国務省のウォルカソン国務長官秘書室長や、バウム政策企画室長補佐官が、14日ソウル入りし、16日夕方、与野党の軍事外交専門家の議員らと会って、韓米関係や北韓の核問題について意見を交わす予定だとしています。ソウルの外交筋は、アメリカ国務省関係者の与野党議員との接触は、ブッシュ政権第2期の発足を前に、北韓の核問題や韓国駐留アメリカ軍の再編など、韓米関係全般に対する韓国国内の世論を参考に、今後のアメリカの対韓半島政策樹立に反映させるためのものとみています。

・労働3権の確保を目指して15日にストライキ入りの宣言をした全国地方公務員労働組合は、政府が、指導部の全員逮捕、参加者全員の立件という超強硬姿勢を打ち出しているのと、批判の世論が強いことからストライキは事実上霧散した形となりました。また、今度のストライキに参加した公務員に対する懲戒が始まっており、早ければ今週末から公務員の大規模な罷免や解任が避けられない状況となりました。

・ユン・クァンウン国防部長官が、来年1月に発行する国防白書から北韓に対して使う「主敵」ということばを削除する可能性を強くほのめかしました。国防部関係者によりますと、ユン長官は先週12日の幹部会議で、「主敵の概念を適用すれば、南北間で自由な観光ができない。国防部が北韓を主敵という表現を使うことは適切ではない」と述べたということです。

・野党ハンナラ党は、中国など第3国に滞在している北韓脱出者が韓国に亡命する際、自ら在外公館を訪れなくても代理人または電話などで身柄の保護を申請できるよう関係法の改正案を進めることになりました。ハンナラ党の北韓脱出者人権対策特別委員会は、15日、国会議員会館で会議を開き、第3国に滞在している北韓脱出者に対する政府の責務規定を強化し、北韓脱出者の韓国行きを容易にするようにする「北韓脱出住民の保護と定着支援についての法律」の改正案をまとめ、近く提案することを決めました。

・日本政府は、来年夏から金浦−羽田間の航空路線を今の一日4往復から 一日6往復に増やす案を検討していると、日本の朝日新聞が16日、報道しました。現在、金浦と羽田を結ぶ路線は、一日4便で、出発時間が午前10時から午後3時の間に制限されているため、日帰り出張が困難だという指摘が出ていました。こうした不便を和らげるため、羽田空港を出発する飛行機が午前10時前後に金浦に到着する便と、午後7時を過ぎて金浦を出発する便の増便が検討されていると、朝日新聞は伝えています。この検討作業が終われば、韓国との調整を経て、来月、鹿児島で行われる韓日首脳会談で、公式発表される見通しです。

・朝鮮総連系の在日朝鮮人が、延世大学に合格しました。延世大学によりますと、合格した人は、在外国民と外国人を対象にした枠に志願し、書類審査と面接を経て工学系列に合格したということです。朝鮮総連系の人が韓国の大学に合格したのは初めてで、国家保安法の廃止案が国会に提出されて世論が分裂している中で、朝鮮総連系の在日朝鮮人の延世大学への入学は、注目を集めています。

・盧泰愚元大統領が、前に大統領だった人に出される慣例の外交官ビザではなく、一般ビザでアメリカに入国したことが分かり波紋を呼んでいます。盧泰愚元大統領は、15日深夜、韓国からの飛行機でシカゴのオヘア国際空港に到着しましたが、一般ビザで入国手続きをとったため、他の乗客と同じように指紋の採取と写真撮影を受けました。アメリカ国務省は、慣例上、外国の大統領だった人に対しては、「A−2」の外交官ビザを出して入国手続きの際に特別待遇をしています。盧泰愚元大統領も、今回、外交官ビザを得るため韓国の外交通商部を通じて韓国駐在アメリカ大使館に要請しましたが、犯罪経歴があるという理由で、拒否されたということです。盧泰愚元大統領の犯罪経歴というのは、金泳三政権時代に光州事件などの責任を問われて懲役刑が確定し、その後、恩赦されたことによるものとみられます。

・17日に行われる大学入学のための修学能力試験日は、全国の警察官だけでなく、陸軍も全国35の市、郡、区で憲兵のオートバイなどを使って受験生の輸送を支援することにしています。また陸軍は修学能力試験が行われる17日の丸一日、航空機の運航や射撃訓練など試験に支障をもらたす可能性のある部隊活動は一切しないように指示しました。

・兵役逃れで摘発され兵務庁の身体検査で現役3級の判定を受けた「夏の香り」でおなじみのタレント、ソン・スンホンさん(28)が、16日午後、江原道春川市の陸軍第102補充隊に入隊しました。ソンさんは、午後1時半、家族やマネージャーとともに黒のバンに乗って到着し、待っていたファンに囲まれ無言のまま、いったん正門に入りましたが、取材陣やファンの要請で再び正門前に現れ 「ご心配をおかけして、申し訳ありません。これからの2年間、他の人より2倍も3倍も一生懸命、任務を果たしてきます」 と短くあいさつしました。第102補充隊前には、国内外の取材陣とファンクラブのメンバー500人が、3時間前からソンさんを待っていました。特に日本の放送局が企画した「ソン・スンホン入隊激励ツアー」に参加した日本人ファン100人をはじめ、台湾、香港から数百人のファンがプレゼントを持ってかけつけ、遠くからソンさんを見守っていました。ソンさんは、第102補充隊で3−4日間、身体検査を受けたあと、江原道の師団に配置され5週間の基礎訓練を経て、所属部隊で2年間の軍務につくことになっています。

・韓国外換銀行が公示した16日午後3時の為替レート、日本の円100円は1033ウォン9銭で、 前日に比べて、7ウォン15銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1089ウォン70 銭で、 前日に比べて6ウォン30銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、876.61と、 前日より5.72ポイント下落しました。

・16日のソウルは曇り、午後3時の気温は、11度5分でした。17日も引き続き、高気圧の縁に当たって雲の多い一日となるでしょう。17日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下2度からプラス6度、日中の最高気温は11度から16度の予報となっています。

11月15日月曜日

・盧武鉉大統領は、韓国時間で14日夜遅く、南米の最初の訪問国、アルゼンチンに到着し、15日早朝、ブエノスアイレスで韓国人同胞たちとの懇談会に臨んだ席で、「南北間の体制競争はもはや終わった。韓半島は、うまく管理さえすれば決して紛争地域にはならない」と語りました。盧武鉉大統領は、「60年代、70年代は、韓国が北韓に遅れを取っていたが、今は韓国の方が40倍、60倍も競争力がある。北韓が改革市場経済を受け入れて暮らしやすい環境になるよう支援することが今われわれの関心事だ。北韓も改革・開放に向けて努力しているが、市場経済の風が吹きすぎると社会全体が揺れることから北韓は今、速度調節をしているのだ」と述べました。盧武鉉大統領は、さらに、「北韓が依然として頑なに強硬な姿勢を貫いているのは戦略的なものに過ぎず、南北や周辺4カ国も紛争を望んでいない。韓半島は、決して紛争地域ではない」と語りました。

・盧武鉉大統領が、13日、ロサンゼルスで、「北韓の核開発は体制の安全保証を狙ったもので一理ある」と述べたことについて、ハンナラ党は、15日、議員総会を開き、 韓米同盟関係を危うくするものだとして、この発言を強く批判しました。ハンナラ党は、ハンナラ党議員全員が署名した声明を発表し、「盧大統領の発言は、北韓の核開発を阻止できる南北対話のカードを捨てる行為であり、北韓の核に対する韓米間の認識の差をあらわにして 韓米関係に亀裂をもたらした」と指摘しました。

・地方自治体の職員で作る全国公務員労働組合は、「労働3権」を確保するため、15日午前9時から無期限ストライキに入りました。しかし政府が、指導部の全員逮捕、参加者全員の立件という超強硬な姿勢を打ち出していることから、行政自治部の調べではストライキ参加者はごく一部の全国で2000人に過ぎないことが分かりました。しかし全国公務員労働組合は、15日、全国的に77の支部で4万4309人がストライキに参加したとしています。

・警察庁は、15日、全国公務員労働組合員のストライキで集団行動など違法な行動をとったとして労働組合員112人を連行しました。

・民主労総=全国民主労働組合総連盟も、14日の日曜日、ソウル中心部で、組合員7万人が参加して全国労働者大会を開き、全国公務員労働組合に対する労働3権の保障を強く求めるとともに、政府が提出したパート職など非正規職関係法案が24日から始まる国会常任委員会に上程されることが予想されることから、26日から参加の労働組合が無期限ストライキに入ることを宣言しました。また国鉄の労働組合である鉄道労働組合もストライキに入ることを決議しました。

・場所の変更で論議を呼んでいた韓日首脳会談は、予定どおり日本の鹿児島県指宿(いぶすき)市で開かれる見込みとなりました。政府当局者が、15日、KBS記者の取材に対して述べたところによりますと、韓国政府は日本側に場所の変更を公式的には要請しておらず、大きな変化がない限り、韓日首脳会談は、予定どおり来月17日に鹿児島県指宿(いぶすき)市で開かれる可能性が高いとしています。

・日本のセンター試験に当たる大学入学の ための修学能力試験が、17日、全国で一斉に行われますが、問題用紙と解答用紙が14日午前8時から、印刷本部のある京畿道城南市の大韓教科書株式会社から、全国16の市と道の教育庁の73の試験地区に輸送が始まりました。問題用紙の輸送は、市と道の教育庁の責任者、中央監督官、警察官など6人から7人が同乗して、印刷本部から距離的に遠い所から始められ、一番近いソウル、京畿道は最終日の16日に運ばれます。今年は、去年より200万部多い603万9972部の三重に包装した問題用紙が大型コンテナ車両で運ばれ、試験地区に到着した後も徹底した監視の中で保管されます。今年の修学能力試験は、17日午前8時30分から、全国912の試験場で61万257人が受験します。

・ソウルの地下鉄は、17日の大学修学能力試験日に、受験生を試験場にスムーズに運ぶため電車の運行回数を増やすことになりました。またソウル消防防災本部も、救急車と消防オートバイ288台を動員して、時間に遅れている受験生を試験場まで運ぶことにしています。

・また大学修学能力試験日の17日は、株式市場も通常より1時間遅く開場します。

・北韓脱出者3人が、メキシコの国境を越えアメリカに亡命を申請しました。北韓の民主化を狙ってアメリカがロシアのウラジオストックから北韓に向けて電波を発信している中波のラジオ局「自由アジア放送」が、15日、明らかにしたところによりますと、ロシアで木を伐採していたハン・チャンクォンさんら3人の北韓脱出者は、今月5日、メキシコからアメリカに密入国して逮捕され、現在、アリゾナ州の移民帰化局で取り調べを受けているということです。

・アメリカは、韓国の建設交通部が進めている車のナンバープレートの改正作業が、アメリカ製自動車の韓国への輸出に影響を及ぼすのではないかと憂慮の念を表明しました。外交通商部が14日明らかにしたところによりますと、アメリカ貿易代表部の高官など通商交渉代表団は、最近、ソウルで開かれた韓米通商懸案点検会議で、韓国政府が進めている車のナンバープレートの改正が、アメリカ製自動車に対する通商障壁とならないよう考慮していほしいと求めてきたということです。

・韓国は先週末から気温が初冬並に下がっていますが、浮浪者の施設に入らないホームレスが急増していることが分かりました。ソウル市の調べによりますと、ソウル市内のホームレスは、現在730人にのぼっています。ソウル市のホームレスは、去年は560人、おととしは460人でしたので、年々増えていることになります。

・ソウル市は、現在、 東部と中心部を結ぶ2つの路線で2両連結の大型連接バスを運行していますが、15日からさらに5つの路線に7台の連接バスを追加投入して運行を始めました。このバスは、普通のバスより乗客を2倍の140人まで乗せることができるスウェーデン製で、北東部のドボン山と南西部の九老区オンス洞の間を結ぶ160番バスなど5つの路線に合わせて7台のバスが投入されました。

・韓国外換銀行が公示した15日午後3時の為替レート、日本の円100円は1040ウォン24銭で、先週の金曜日に比べて、3ウォン67銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1096ウォンで、 先週の金曜日に比べて11ウォン80銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、882.33と、 先週の金曜日より5.66ポイント上昇しました。

・15日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、5度5分でした。16日は、中部地方は高気圧の縁に当たって雲が多く、南部は、高気圧の影響で晴れの一日となるでしょう。16日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下5度からプラス5度、日中の最高気温は8度から13度の予報となっています。

11月13日土曜日

・盧武鉉大統領は、APEC=アジア太平洋経済協力会議への出席と南米3カ国の歴訪の途中、韓国時間で13日未明、アメリカのロサンゼルスに到着し、13日午前、民間団体の国際問題協議会主催の昼食会に出席して演説しました。この中で盧武鉉大統領は、「北韓は体制が保障されて、経済改革が成功するという希望が見えれば、核兵器を必ず放棄するだろう」と述べました。さらに盧大統領は、「中国、ロシア、韓国の支援がなくては北韓は最小限の生存も難しい。北韓の核とミサイルは外部の脅威から自分たちを守ろうとする抑制手段だという北韓の主張は一理ある。北韓では最近至るところで、改革と開放への強い意志がみられており、北韓が核問題について難しい条件を出して強硬な態度をとっているのは、変化を受け入れた時、体制を保障してもらうための試みと受け止めるのが合理的な分析だ」と述べました。盧武鉉大統領はまた北韓が崩壊すれば韓国国民にも大きな災いになるとして、「北韓に対する武力行使には反対する」と強調し、「北韓の核問題は6カ国協議を通じて平和的に解決することで、アメリカ政府と国民が意見を一致させてほしい」と述べました。盧武鉉大統領はこのあと、ロサンゼルス市長が主催した晩さん会に出席し、「映画、アニメーションの分野でロサンゼルスと韓国との交流と協力がさらに拡大されるよう、政府レベルで支援していきたい」と述べました。盧武鉉大統領は韓国時間で14日、南米の最初の訪問国アルゼンチンに向けてロサンゼルスを出発します。

・EU=ヨーロッパ連合の閣僚級による代表団が13日、4日間の日程で、北韓入りしました。EU=ヨーロッパ連合の議長国であるオランダのボルレンホーベン韓国駐在オランダ大使らEUの閣僚級の代表団10人は13日、北韓入りしクン・ソクウン外務次官ら北韓の高官と会い、北韓の人権問題や人道的支援、次の6カ国協議の再開などについて意見を交わします。今回のEU代表団の北韓訪問は、アメリカ大統領選挙の結果をうけて北韓側の反応をさぐる意味で、結果が注目されています。

・IAEA=国際原子力機関が11日に公開した、韓国が過去に行った秘密の核物質研究関連の報告書に、韓国が1979年から1981年の間に行った、低濃縮ウランの抽出実験も含まれていることが明らかになりました。これについて政府関係者は13日、「韓国原子力研究所が79年から81年までの間に、核燃料研究に関連した低濃縮ウラン抽出実験を行ったことが、今回のIAEAの報告書の中に含まれたが、過去の実験についての分析結果は、IAEAのインターネットの共同情報網に資料として当時掲載した。韓国政府としては資料の掲載を申告とみなしていたが、IAEAはそれとは別に正式に申告すべきだという意見を示し、これには政府も同意する。過去の低濃縮ウラン抽出実験は、外国でも一般的に行っているもので、実験結果もいろいろな学術会議で報告されている」と述べました。

・13日未明、北海道小樽市の石狩湾新港の沖合いで、韓国の貨物船「MARINE OSAKA」(マリン・オーサカ)(5500トン)が強風で流され、防波堤に衝突して船体が真っ二つになる事故がありました。この事故で、韓国人の船長ナム・バンホンさんが行方不明となり、韓国人乗組員4人が死亡、ミャンマー人の乗組員2人が死亡し、残りの9人も怪我をしました。MARINE OSAKA号は福井県の敦賀港から石狩湾新港沖について、いかりを降ろして入港時間を待っていましたが、強風でいかりを流され、操船できなくなったものとみられています。

・大韓赤十字社は、韓国にいる南北離散家族のうち、これまで死亡が確認された107人の名簿と亡くなった日の資料を12日、北韓赤十字社に手渡しました。大韓赤十字社は、韓国側の離散家族から、北韓にいる家族の生死確認や亡くなった日でも知らせてほしいという要請が多いことから、まず、韓国側の離散家族の死亡者名簿を北韓側に伝えたものです。

・コメ市場開放に反対する全国農民会総連盟は13日午後、ソウル駅前広場に、1万6000人を集めて反対集会を開き、外国とのコメ交渉の中止と、コメ市場開放について国民投票を行うことを求めました。この農民集会のあと、同じソウル駅前広場で、民主労総=全国民主労働組合総連盟、全国貧困層連合、民衆連帯の会員らおよそ2万3000人が参加した「全国民衆大会」が開かれ、国家保安法の廃止、コメ市場開放の阻止、非正規職労働法の改正阻止、公務員の労働基本権などを要求しました。
一方ヨイドのKBS前では、13日、国家保安法を守る集会も開かれました。

・鉄道庁は、KTX=高速鉄道の開通後初めてのダイヤ改正を来週15日に行うことになりました。それによりますと、ソウルと釜山を結ぶ京釜線は平日はこれまでの一日88往復を96往復に、週末は96往復から104往復に増やします。またソウルと木浦を結ぶ湖南線は、平日、週末とも2往復増やして、平日36往復、週末38往復とします。またソウル側の出発駅を京釜線はソウル駅、湖南線は龍山駅に固定することになりました。

・ソウルを代表する朝鮮王朝時代の王宮、景福宮の中にある楼閣、景会楼(キョンフェル)が、13日から一般の人が立ち入りできるようになりました。景会楼(キョンフェル)は1359年に王が外国使節をもてなす宴会場として建てられ、豊臣秀吉の侵略で焼かれて、1867年に再建された国宝で、1万ウォン札の裏に描かれています。これまでも周りの池を隔てて見ることはできましたが、文化財庁は建物の中に観光客が入っても大きな支障はないと判断して13日から試験的に立ち入りを認めることになりました。

・13日は、土曜日のため取り引きはありません。12日の終値は、日本の円100円が、1043ウォン91銭アメリカドル1ドルは、 1107ウォン80銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・13日のソウルは曇り、午後3時の気温は7度8分でした。13日、ソウルは朝の最低気温が0度5分まで下がり、この秋一番の冷え込みとなって、初氷が観測されました。また江原道の山間部や内陸地方では、ほとんどの地域が氷点下に下がりました。14日も気圧の谷の影響を受け、全国的に雲が多いでしょう。14日の朝の予想最低気温は、氷点下3度から6度、日中の最高気温は10度から17度という予報です。

11月12日金曜日

・盧武鉉大統領は、南米チリで開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議への出席と、アルゼンチン、ブラジル、チリの3カ国歴訪のため、12日午後、夫人の権良淑女史とともに、特別機でソウル空港を出発しました。盧武鉉大統領は、20日、チリでアメリカのブッシュ大統領と首脳会談を行い、北韓の核問題解決に向けた6カ国協議の早期開催や韓米同盟の発展について意見を交わすことにしています。今度の韓米首脳会談は、ブッシュ大統領の再選後初めての会談であり、こう着状態に陥っている6カ国協議の再開の糸口を見出すことができるかどうか関心が寄せられています。また盧武鉉大統領は、APEC首脳会談の期間中、中国の胡錦涛国家主席やカナダのマーティン首相とも個別に会談を行う計画です。

・李海?国務総理のハンナラ党非難発言で14日間も空転が続いていた国会は、国務総理の謝罪表明で、11日、正常化され、統一外交安全保障分野での対政府質問を手始めに4日間の対政府質問に入りました。初日の対政府質問では、与野党の対立ムードが激化した中で、国家保安法の廃止と北韓の核問題が重点的に取り上げられ、李海?国務総理は、国家保安法は、法律としての正当性が損なわれているとして、国の安全保障や刑事体制に影響を与えない線で、国会が合意するよう希望すると述べました。また鄭東泳統一部長官は、南北当局間の対話再開について、多角的に検討しており、具体的なことはもう少しはっきりした時点で発表すると述べました。ところで、国会は正常化した形となりましたが、与野党は依然として対立しています。与党ウリ党は、ハンナラ党に対して国会の空転状態が続いたことに対する反省と政治攻勢を中止するように求めたのに対して、ハンナラ党議員は、李海?国務総理を国務総理として認めないとして、国務総理に対しては質疑をしませんでした。
続いて12日は、社会・文化部門での対政府質問が行われていますが、ハンナラ党議員の質問の途中、金徳圭国会副議長がマイクの電源を切ったことが発端となって会議が中断するハプニングがありました。

・IAEA=国際原子力機関は、韓国が過去に行った秘密の核物質研究で核物質を生産したことは確かだが、その量は微々たるものだと、11日公開した報告書で明らかにしました。報告書は、また、「今年初めに明らかになった韓国の過去の核物質研究で、少量の兵器級のウラニウムとプルトニウムが生産されたことが判明した。しかしこれらの物質が実験室の外に移され、核兵器の開発に適用された証拠はない」としています。

・政府は、IAEAの報告書を引用して、韓国が兵器級の核物質を生産したという外信の報道は事実ではないとして、強い不快感を示しました。政府当局者は、12日、「IAEAの報告書には、ウラニウム濃縮実験の平均濃度の数値が記されているだけで、兵器級核物質という表現はない」と述べ、一部の外信が不純な意図で悪意のある報道をしていると非難しました。

・ユン・クァンウン国防部長官は、11日、国会統一外交安保分野での対政府質問で、北韓の核兵器の保有現況について、「複数の情報機関の情報を総合してみると、北韓は、1990年代初めに抽出したプルトニウムで1−2個の核兵器を製造した可能性があるというのが政府の公式の見解だ」と述べました。

・KEDO=韓半島エネルギー開発機構のカートマン事務局長は、北韓への軽水炉建設事業の凍結をさらに1年延長する方針を伝えるため13日、北韓入りします。

・党創立1年を迎えた与党ウリ党は、最悪の支持率となっていますが、ウリ党が進めている4大改革立法のうち、国家保安法を除いた私立学校法改正、過去史真相究明法、マスコミ法については、賛成世論が高いという結果が出ました。

・大法院は、12日、現代グループの秘密資金150億ウォンを受け取った罪で起訴された朴智元・元文化観光部長官に対する上告審で、懲役12年、追徴金148億5000万ウォンを言い渡した一審判決を破棄し、事件をソウル高等裁判所に差し戻す判決を言い渡しました。判決は、朴智元・元文化観光部長官の秘密資金の管理係とされる人物がアメリカで作成した供述書の証拠能力を否定するとともに、朴智元・元文化観光部長官に150億ウォンを渡したとする李イッチ元現代証券会長の供述も信ぴょう性が乏しいとしています。

・また大法院は、12日、おととしの大統領選挙の前後に釜山の建設会社などから政治資金として22億ウォンを受け取って、一部を流用した罪で起訴された崔ドスル前青瓦台総務秘書官に対して、懲役1年6カ月、追徴金16億1000万ウォンを言い渡した一審判決を支持し、刑が確定しました。

・日本政府は、来年3月から半年間開かれる愛知万博の期間中、日本を訪れる韓国人のビザを免除する方針ですが、韓国側は、この免除措置を恒久的にするよう、日本側に働きかけることになりました。このため来週19日、東京で開かれる韓日領事局長会議の席で、この問題について協議します。

・ソウル鐘路警察署は、12日、ソウル光化門の政府中央庁舎ビルに火炎瓶を投げ込んだ大学生ら2人を、火炎瓶使用など処罰法違反で逮捕しました。ソウル都心に火炎瓶が登場したのは、去年11月、ソウル市庁前であった全国労働者大会以来のことです。

・科学的な教育政策を立てるため中学高校生6000人の教育や雇用の実態を最長で15年間、追跡調査する事業が、国策研究機関によって進められています。韓国職業能力開発院は、11日、全国的に任意に抽出した中学3年生、一般高校3年生、実業高校3年生 それぞれ2000人ずつ 全部で6000人を対象に調査することにし、この生徒たちが満29歳になるまでの間、どのような教育を受け、就職はどうなったかを長期的に追跡する調査を始めました。

・病原体が発見されたことから今年4月から輸入禁止となっているアメリカ・カリフォルニア産オレンジの輸入が、早ければ今年の年末に再開される見通しとなりました。

・韓国外換銀行が公示した12日午後3時の為替レート、日本の円100円は1043ウォン91銭で、前日に比べて、4ウォン80銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1107ウォン80銭で、前日に比べて4ウォン20銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、876.67と、前日より15.41ポイント上昇しました。

・12日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、6度4分でした。13日も引き続き冷たい高気圧の影響で全国的に晴れの一日となるでしょう。13日の全国の朝の予想最低気温は、氷点下5度からプラス7度、日中の最高気温は9度から16度の予報となっています。

11月11日木曜日

・パレスチナのアラファト議長の死去にともない、政府は、11日夜、尹永寛前外交通商部長官を代表とする弔問団をアラファト議長の葬儀が行われるエジプトに派遣することを決めました。韓国政府は、パレスチナ自治政府を国としては認めていませんが、パレスチナを代表する機関であると認めています。政府は、こうした立場から哀悼の意を表したものの、対応に苦慮しています。アラファト議長の死去が中東情勢に及ぼす影響について、外交通商部の当局者は、「後継者問題で混乱が起こるかもしれないが、中東情勢が急激に変化することはないだろう。今後、中東情勢及ぼす影響を注意深く見守っていくしかない」と話しています。

・盧武鉉大統領は、今月20日と21日に南米チリで開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席するため、12日、韓国を出発します。盧大統領は、チリに先立って、アルゼンチンとブラジルを訪れます。また、盧大統領は、APECに出席するアメリカのブッシュ大統領と会談して、北韓の核開発問題と韓米同盟関係などについて意見を交わします。また、日本、中国、ロシアの首脳とも会談を開く予定で、6カ国協議の進展に寄与することが期待されます。

・韓国銀行の金融通貨委員会は、11日の定例会議でコール金利の誘導目標を0.25%引き下げて、3.25%としました。コール金利は、今年の8月に3.75%から3.50%に引き下げられています。 今回のコール金利の引き下げは、経済政策当局が、景気を回復させるために、 財政支出の拡大や減税など、あらゆる方法を用いていく決意を表したものと受け止められています。また、今回の措置は、FRB=アメリカ連邦準備制度理事会が、11日に金利を0.25%引き上げて2%にしたこととは相反する動きです。そのため、外国との金利の差が広がり、韓国の資本が海外に流出するのではないかという懸念も出ています。

・地方自治体の職員で作っている全国公務員労働組合は、15日からのストライキに先立って、11日から3日間の順法闘争に入りました。組合によりますと、この順法闘争は、午前9時に出勤して、正午から1時間の昼休みをとり、午後6時に帰宅するということですが、国民に不便をかけないように、生活関連の業務を行う職員は順法闘争に参加しないということです。全国公務員労働組合は、スト権投票が警察官の投入でできなくなったため、代議員大会で15日からのストライキ突入を決めていますが、行政自治部は、この順法闘争も違法な集団行動とみなして、15日から予定されているストライキと同じく、参加者を懲戒処分するか刑事処罰するなど、厳しく対応する方針です。

・最高検察庁にあたる大検察庁公安部は、今月15日に予定されている全国公務員労働組合のストライキについて、組合の中央執行部幹部と地域本部長全員について逮捕令状を請求する方針です。大検察庁のアン・チャンホ公安企画官は、「全国公務員労働組合のストライキ発表は、公職者として法を破壊する行為であるため、断固とした対応をとる」と述べました。検察は、すでに逮捕令状が出されているキム・ヨンギル委員長ら幹部5人以外に、中央執行委員19人と地域本部長13人についても、逮捕令状を請求することにしました。また、検察は、ストライキ参加者についても、告発されるか現行犯で逮捕された場合は、すべて立件することにしています。

・与党ウリ党は、全国公務員労働組合のストライキ強行方針に対し、ストライキに参加した公務員を刑事処罰するなど、厳しく対応することを11日、決めました。ウリ党は、スト権投票とすべての集団行動を犯罪行為とみなし、ストライキの主導者だけでなく、参加者に対しても、免職や刑事責任を問うことを決めました。また、ウリ党は、こうした政府の方針に消極的な姿勢を見せる地方自治体に対しては、特別交付税の支援を中断したり政府事業の選定対象から除外するなど、不利益を与えることにしました。

・盧武鉉大統領は、11日、与党ウリ党の党本部で開かれたウリ党発足1周年記念式典に祝いのメッセージを送り、この中で「ウリ党は、地域主義と腐敗した政治を清算して、新しい韓国を作るために生まれた。これまでの1年は、苦難と栄光を経験した貴重な一年だった」と評価しました。そして「少数与党としての限界を痛感して、腐敗を清算するための苦痛に耐え、党員と国民の力で弾劾の危機を乗り越え、総選挙で堂々と勝利を収めた」と称えました。

・韓国は、イージズ艦の建造を11日から始めました。韓国型のイージス艦「KDX−V」は、7千トン級の駆逐艦で、国防部によって事業者に選ばれた現代重工業によって、合わせて3隻を建造します。その1隻目の建造が、11日から蔚山の現代重工業の造船所で始まり、2008年に就役する予定です。残りの2隻は、2010年と2012年に就役します。国防部は、このイージス艦建造に、およそ3兆3000億ウォンを投入する計画です。

・FIFA=国際サッカー連盟が発表した11月のランキングで、韓国は、先月より1ランク上がって24位になりました。また、 ドイツワールドカップのアジア地域予選で、今月17日に韓国と対戦するモルジブは、先月より6ランク上がって136位となり、チームの勢いのよさを示しています。上位陣のランクには変動がなく、1位がブラジル、2位がフランス、3位がアルゼンチンでした。日本は、先月より2ランク上がって17位となりました。

・韓国外換銀行が公示した11日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1039ウォン11銭で、前日に比べて8ウォン34銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1112ウォン0銭で、前日に比べて3ウォン80銭のウォン安でした。韓国株式市場の11日の総合株価指数は、861.26と、前日に比べて、0.72ポイント下落しました。

・11日のソウルは雨のち曇りで、午後3時の気温は14度3分でした。12日は、大陸の冷たい高気圧の影響で全国的に晴れますが、江原道の山間部では午前中、雨か雪が降る所もあります。高気圧の冷たい大気が入ることによって気温が大きく下がり、風も強く吹くでしょう。12日の朝の予想最低気温は、1度から10度、日中の最高気温は7度から16度という予報です。

11月10日水曜日

・野党ハンナラ党に対する非難発言を李海チャン国務総理が9日謝罪したことを受けて、ハンナラ党は10日、国会正常化を決めました。ハンナラ党のイム・テヒスポークスマンは10日、議員総会の後、記者会見し、「李国務総理の謝罪表明に関係なく、山積している国民生活関係法案を審議し、与党ウリ党が進めている4大改革法案の立法を阻止するためにも、場外よりは場内での闘争が望ましいと判断した」と述べました。また、「与党と国会議長だけでなく、国務総理も自らの発言の過ちを認めたことで、ハンナラ党は今後、李国務総理が政治的に罷免されたと理解して対応していく」としています。国会は11日から正常化される見通しです。

・一方、与党ウリ党は、4大改革法案を今年中にすべて成立させる方針です。ウリ党の千正培院内代表は10日の議員総会で、「 一部のマスコミでは、ウリ党が4大改革法案のうち、国家保安法の廃止に伴う刑法の改正案の可決を最優先にし、残りの法案については、野党と合意または妥協する方針を決めたと報道されたが、事実ではない。国民生活関係の立法を含め、すべての議案について野党との対話と討論を重ね、合理的な妥協ならできるように最大限努力する」と述べました。これに先立って、李チョンゴル院内首席副代表は、記者団に対し、「4大改革法案については、優先順位はなく、すべて今年中に成立させる方針だ」と述べました。

・地方自治体の職員で作る全国公務員労働組合は労働3権の保障を求めて来週15日からストライキに入ることになりました。全国公務員労働組合は10日、記者会見を行い、「政府が警察権力を行使して、組合員のスト権投票を封じたため自由な意思決定ができなくなった。このため9日から全国的に始めたスト権投票を中止し、代議員大会の決定にしたがって15日から組合員14万人が参加するストライキを強行する」と発表しました。しかし国民への影響を最小化するために、上下水道、清掃、そして保健所で働く公務員はストライキの対象から外すことにしています。これに対して、行政自治部は、ストライキに参加すれば厳重に処罰するとしており、消極的に対応する地方自治体には交付税の支援を中止するとしています。全国公務員労働組合は9日、全国各地で組合員を対象にしたスト権投票を行いましたが、スト権投票は地方公務員法違反だとして警察機動隊が投入され、全国で214人が連行されました。また全国207の支部のうち172支部、組合員全体の88%が投票できなくなっていました。

・これについて全国教授労働組合と全国教職員労働組合、全国民衆連帯など、50の労働組合と市民団体で作る「公務員労働基本権共同対策委員会」は10日記者会見し、公務員労働組合のスト権投票に政府が警察を投入したのは労働組合への弾圧だ」と主張しました。

・一方、財界は全国公務員労働組合のストライキ宣言について強く非難し、法律による厳重な措置をとるよう政府に求めました。韓国経営者総協会は10日、全国公務員労働組合のストライキ宣言を受けて、「公務員が不法なストライキを強行しようとすることに深い憂慮を表明せざるを得ない。全国公務員労働組合は現在の法律では認められていない公務員団体で、違法な集団行動はただちに中止すべきだ」と述べました。

・大韓海峡をはさむ韓国と日本の8つの自治体の市長と知事の会議が9日、慶尚南道昌原市で開かれ、韓国人が日本に旅行する際、ビザなしで入国できるように共同で対応することで合意しました。8つの自治体は韓国の釜山市、慶尚南道、釜山市、全羅南道、済州道の1市3道と、日本の福岡、佐賀、長崎、山口の4つの県で、観光シンポジウムの開催や民間団体の交流、防災の交流、民族芸術団の相互公演を進めるための実務者協議を開くこと、また両国の政府レベルで進められているFTA=自由貿易協定が相互の利益になるよう共同で努力することに合意しました。また来年の韓日国交正常化40周年を記念して、住民の親善交流や青少年の交流を積極的に行うことも決めました。さらに遺跡、文献を通じて、両国の交流史を共同調査し、来年、福岡でシンポジウムを開くことにしています。

・北韓の開城工業団地の中に今月中に24時間営業のコンビニエンス・ストアーがオープンすることになりました。韓国政府は9日、株式会社ポグァン・ファミリーマートが出していた、開城工業団地の管理委員会の土地にコンビニエンス・ストアーを開設することを承認しました。ファミリー・マートは1億5000万ウォンを投資して、ファスト・フードや飲み物、生活用品を販売するコンビニエンス・ストアーを設け、今月末から営業を始めます。この店に韓国人の店長1人のほか、販売員として北韓側の3人を雇用することにしています。ファミリーマートは北韓の金剛山にもコンビニエンス・ストアーを開設しています。

・プロ野球、三星ライオンズ球団の社長に前監督の金ウンヨンさんが就任することが決まりました。三星球団は9日、新しい社長に前の監督、金ウンヨンさんを当てることを発表し、12月1日の取締役会で正式に選出されることになりました。監督が社長になるのは韓国のプロ野球で初めてのことです。これで三星球団は、名監督の社長の下に名投手だった宣銅烈監督という体制になります。

・民放のSBSが来月12月1日から放送する連続テレビドラマ「ユリファ〜ガラスの華」が、韓国のテレビドラマとしては初めて日本で制作発表の記者会見を行いました。9日、ドラマのロケ地の神戸のホテルで行った記者会見には、主演女優のキム・ハヌルさんをはじめ、イ・ドンゴンさん、キム・ソンスさん、共演の日本人俳優金子昇さんらが出席しました。韓国ドラマの本格的な日本ロケは今回が初めてで、今月4日から10日間の予定で神戸港や旧外国人居留地などで撮影が行われています。このドラマは幼なじみの男女3人のうち1人が日本人の養子として育つことになり、成長後、日本で3人が再会するストーリーです。20回シリーズのうち最初の3つが神戸を舞台に作られ、日本でも衛星放送などでの放映が予定されています。

・韓国外換銀行が公示した10日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1047ウォン45銭で、前日に比べて、1ウォン84銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1108ウォン20銭で、前日に比べて、3ウォン5銭のウォン安でした。前日の9日は1ウォン30銭のウォン高でしたが、政府が7年ぶりのウォン高になっているとして介入したためとりあえずのブレーキがかかったものとみられます。韓国株式市場の10日の総合株価指数は、860.54と、前日に比べて、16.39ポイント上昇しました。

・10日のソウルは雨、午後3時の気温は13度9分でした。11日は低気圧の影響で、全国的に曇りまたは雨、ソウル首都圏は午前中に晴れる見通しで、そのほかの地域でも午後から徐々に晴れてくるでしょう。雨の後、夜から気温が下がる見通しです。11日の朝の予想最低気温は、7度から13度、日中の最高気温は14度から18度という予報です。

11月9日火曜日

・国会の空転状態が13日目を迎えた中で、李海チャン国務総理は、9日、李カンジン広報首席が代読した声明を発表し、「内外的に懸案が山積している時点で、自身の発言が原因で国会が空転していることについて、国民に心配をおかけしたことを心から申し訳なく思う」と語りました。李海チャン国務総理は、また、対政府質問に対する自身の答弁が度を過ぎた点がなくはないので心から謝罪し、国会が一日も早く正常化することを期待すると述べました。

・李海チャン国務総理の謝罪声明を受けて、ハンナラ党は、9日、「内容や形式面では不十分だが、謝罪を表明したことは幸いだ」として、10日午前中に議員総会を開いて、国会本会議に出席するかどうかについて党としての方針を決めることになりました。

・全国公務員労働組合は労働3権の保障を求めて組合員を対象にしたスト権投票を9日、全国的に行いましたが、投票は、地方公務員法違反だとして阻止しようとする警察と、組合員、投票監視団との小競り合いが各地でありました。警察は、全国公務員労働組合の各支部に機動隊を配置して、投票できないようにし、一部支部では、捜索令状を取って投票箱や投票用紙、投票者名簿など関係書類を押収し、関係者を連行しました。警察官の投入で、全国207の公務員労働組合支部のうち、ソウル市九老や、麻浦など全国83の支部で投票ができなくなりました。

・これに先立って李へチャン国務総理は、9日、「公務員の要求は、団体行動権、つまりスト権を確保しろということだが、スト中止権などの補完装置がない状態では受け入れられないというのが政府の立場だ」として、全国公務員労働組合のストライキの動きについては、法の枠内で厳重に対処するよう指示しました。

・これについて野党の民主労働党は、9日、公務員の労働3権の保障は、盧武鉉大統領が国会議員時代に提案していたことだとして、公務員のスト権投票に対する警察機動隊の投入を即刻中止するよう求めました。また民主労働党の金へキョン代表は、9日、仁川市で記者会見し、全国公務員労働組合のスト権投票所に警察官を投入したことについて政府は謝罪すべきだと主張しました。

・中国は、先月26日、北京市東部で逮捕した北韓脱出者62人を北韓に強制送還したことが明らかになりました。北韓脱出者の事情に詳しい中国の消息筋は、9日、先月26日に北京市近郊で逮捕された北韓住民62人が、今月6日から7日の間に中国丹東市経由で、北韓の新義州市に強制送還されたことが、北韓に住む脱出者の家族の証言で確認されたとしています。

・アメリカは、北韓の核活動の最後の限界線(レッドライン)は、北韓が核関連物質を第三者に引き渡す行為だとしていると、日本の読売新聞が、アメリカの政府高官のことばとして、9日、報道しました。それによりますと、アメリカは、北韓がこの限界線を越えた場合、「即刻、対応に乗り出す方針を固めている」ということです。

・アメリカが北韓の核問題の解決のため韓半島で戦争を起した場合、イラクの10倍以上の血を流す難しい戦争になるだろうと、アメリカブルーキングス研究所のオヘルラン研究員が8日、述べました。オヘルラン研究員は、8日、イギリスのビジネス紙「ファイナンシャルタイムズ」への寄稿文を通じて、ブッシュ政権第2期の海外政策について展望する中でこうした見解を示しました。

・今年4月、イラク北部のクルド族自治区エルビルでの平和再建任務を終えて今月初め帰国した工兵・医療部隊の交替兵力480人が、9日、エルビルに到着しました。

・日本の東芝が、韓国のハイニックス半導体が大容量フラッシュメモリーの特許を侵害したとして、東京地方裁判所に提訴するとともに、アメリカでも訴訟を起す方針を明らかにしました。 日本経済新聞が8日、伝えたところによりますと、東芝は、ハイニックスの日本法人であるハイニックス・セミコンダクター・ジャパンを相手取って起した訴訟で、ハイニックスは、東芝が持っているNAND型大容量フラッシュメモリーの設計特許権を侵害しており、販売禁止と損害賠償を求めています。芝はまた、近く、アメリカ・テキサス州の連邦裁判所に、ハイニックス半導体アメリカ現地法人などアメリカの販売代理店を相手取って訴訟を提起するものとみられると、日本経済新聞は報じています。東芝は、フラッシュメモリー部門では、東芝と、韓国の三星電子が、世界市場をほぼ独占していたところへ、ハイニックス半導体が新規参入し、フラッシュメモリーの価格を急落させたとしています。

・韓国に移送中の韓国軍捕虜の遺骨が中国公安当局に押収され、北韓当局に引き渡されたと、北韓脱出者人権団体が9日、明らかにしました。北韓脱出者の人権団体は、9日、記者会見し、「韓国軍捕虜の故李キュマンさんの娘、ヨンスンさん(43)が、先月7日、中国国境地帯で朝鮮族に依頼して受け取った父親の遺骨を韓国に持って帰ろうとして中国公安当局に摘発された。李キュマンさんの遺骨は、先月29日、北韓に送り返された」と述べました。中国公安当局が韓国軍捕虜の遺骨を押収して北韓に送り返したのは初めてです

・韓国は、結核による死亡者が去年一年間に3,300人あまりにのぼり、人口10万人当たり6.9人でした。これは、アメリカの23培、イギリスの12培、日本の1.8倍にあたり、結核の死亡率ではまだ後進国のグループに属していることが分かりました。

・プロ野球三星ライオンズの金ウンリョン監督(63)が辞任し、新しい監督に中日ドラゴンズで活躍したことのある宣銅烈ヘッドコーチ(41)が就任することが決まりました。三星球団が9日発表したところによりますと、金ウンリョン監督は、5年の契約期間を1年残して三星監督から退き、代わりに宣銅烈ヘッドコーチが、任期5年の新しい監督に就任します。

・韓国では毎年11月下旬から12月上旬にかけて家庭ごとに、冬の間、食卓に乗せるキムチの大量付け、「キムジャン」をしますが、今年のキムジャン費用は、白菜、大根などの価格の下落で、去年より12.3%ほど割安になる見込みです。農林部と農協が最近、キムジャンの材料価格を調査した結果、今年のキムジャン費用は、4人家族で去年より12.3%安い11万1,000ウォンでした。

・韓国外換銀行が公示した9日午後3時の為替レート、日本の円100円は1045ウォン61銭で、前日に比べて、3ウォン33銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1104ウォン70銭で、前日に比べて1ウォン30銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、844.15と、前日より1.96ポイント下落しました。

・9日のソウルは曇り、午後3時の気温は、20度7分でした。10日は、低気圧の影響で全国的に曇りのち雨となるでしょう。10日の全国の朝の予想最低気温は、6度から14度、日中の最高気温は15度から20度の予報となっています。

11月8日月曜日

・李海チャン(イ・へチャン)国務総理の野党ハンナラ党に対する非難発言で始まった国会の空転状態が12日目を迎え、国民の厳しい批判の声が出ている中で、与野党は、8日、金元基議長の仲介で院内代表会談を開きましたが、合意に到らず交渉は事実上、決裂しました。しかし金キマン国会議長広報首席は、与野党院内代表会談が終わった後、報道文を通じて、「金元基議長が李海チャン(イ・へチャン)国務総理に対して、野党側に遺憾の意を表明するよう働きかけることにした」と述べ、今後の動向に期待感を示しました。

・政府は、憲法裁判所による違憲決定で中止となった新行政首都建設計画の代案として、青瓦台や外交安全保障関係部署を除いた中央部署を忠清道に移転する案について検討していることが、7日、明らかになりました。政府高官によりますと、「当初、行政首都の移転先として決まっていた忠清南道の燕岐・公州地域を行政特別市に指定し、ここに外交安全保障関係部署を除いたほとんどの中央行政機関を移転する案を真剣に検討している」ということです。政府案によりますと、青瓦台、国家安全保障会議、外交通商部、統一部、国防部、国家情報院は、今まで通りソウルに残ることになり、国会、大法院、憲法裁判所は、本来移転対象に含まれていなかったことから、ソウルは首都としての地位を守ることになります。

・景気の低迷を和らげるため10兆ウォンを投資して5%の成長率を維持する「韓国版ニューディール政策」が来年下半期から実施される見通しとなりました。政府と与党ウリ党は、7日、政府、与党、青瓦台による経済会議を行った後、声明を出し、来年2005年に、5%の成長率を達成し、40万人の働き口を作り出すため、民間による投資対象を拡大するとともに、公企業や外国資本だけでなく年金、基金を活用する計画を明らかにしました。このため政府与党は、来年上半期中に財政を早期執行し、下半期からは社会間接資本と情報通信分野に対する投資を軸にした総合投資計画を本格的に進める計画です。

・これについて野党ハンナラ党は、党として反対する立場をはっきりと表明し、予算審議の過程でこれを阻止する考えです。ハンナラ党の李ハング政策委員会議長は、8日、「政府は、政府の経済失策による経済危機状況を財政赤字と民間資本を動員して免れようとしている。国策事業は一時的な景気の回復をもたらすことは可能だが、結果的には借金と税金が増えるだけだ」として強く反対しました。

・イラク暫定政府が7日、クルド族自治区を除いたイラク全域に60日間の非常事態宣言を発令したことを受けて、イラク北部クルド族自治区のエルビルで復興活動に当たっている韓国ザイトゥン部隊は、警戒態勢を強めています。ザイトゥン部隊が駐留しているクルド族自治区は、今回の非常事態宣言地域からは除外されましたが、来年1月の総選挙を控え、アメリカ軍の大々的な攻勢で被害を受けた武装勢力がエルビルに潜入する可能性に備えています。

・尹クァンウン国防部長官は、アメリカ軍が、イラクの武装勢力が立てこもっているファルージャ周辺で大規模な空爆を続けていることについて、「アメリカ軍がイラクの韓国ザイトゥン部隊に治安維持などの支援要請をした事実はない」と、述べました。尹長官は、今度の事態で、ザイトゥン部隊に対するアメリカの支援要請があったかどうかについて記者団の質問を受け、「支援の要請を受けた事実はない。アメリカも韓国軍部隊の派遣目的がイラクの平和再建であることを承知しているので今後もそうした要請をするはずはない」と断言しました。

・全経連=全国経済人連合会は、7日、現在、一日4往復となっている金浦−羽田間の空の便をその2倍の一日8往復以上に増便すべきだと主張しました。全経連によりますと、現在、韓日両国合わせて4つの航空会社が 金浦−羽田間を一日1往復ずつ運航しているが、乗客はひとつの航空会社で往復するケースが多いことから、旅行スケジュールを合わせるのが困難なうえ、別の航空会社の便を利用する際の費用の負担もままならないとしています。

・北韓が北西部の新義州市に進めていた特別行政区の開発を断念したことを中国に非公式に通告したと、東京新聞が複数の消息筋の情報として、7日、伝えました。それによりますと、北韓の社会科学院経済研究室の教授が、今年8月に北韓を訪れた中国吉林省の東北アジア研究センターの関係者に対して、「内閣の決定事項だ」としてこのように述べたということです。

・アメリカのウォルト・ディズニー社が、京畿道果川市のソウル大公園内にディズニーランドを作る案を進めていることがわかりました。ソウル市によりますと、「8月初めに、ディズニー本社の関係者がソウル市庁を訪れ、ディズニー社が自主的に調査した事業の可能性について意見交換をした」ということで、ソウル市は、ソウル大公園の地形・交通などについての情報を提供したということです。ディズニー社は、▼深夜に花火を打ち上げるため大公園周辺に住宅がないこと ▼大勢の入場客のための陸路や鉄道手段が近くにあること▼飛行機の騒音が聞こえないこと ▼大公園内にある高圧電線の鉄塔を別の場所に移転できるかどうかなどについて点検した模様です。

・経営学を専攻している韓国の大学生は、将来、企業のCEOになった場合、職員の福利厚生を最も重視する考えを持っていることが、世論調査の結果、分かりました。また尊敬されるCEOになるには、経営能力よりは道徳性が求められるという認識を持っており、現在のCEOの中で最も尊敬できるCEOとしては、三星グループの李健熙会長を挙げていました。

・1995年の話題のドラマ「砂の時計」を最後に財閥、三星家に嫁いで芸能界を引退していたトップスター高ヒョンジョンさんが、10年ぶりにドラマに出演することが決まりました。民放SBS(ソウル放送)は、9日、ソウルのホテルで高ヒョンジョンさんも出席して、来年1月8日にスタートする週末ドラマ「春の日」の発表会を行う計画です。高ヒョンジョンさんは、去年11月に離婚した後、芸能界への復帰が注目されていました。

・韓国外換銀行が公示した8日午後3時の為替レート、日本の円100円は1048ウォン94銭で、先週の金曜日に比べて、1ウォン13銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1106ウォンで、先週の金曜日に比べて5ウォン10銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、846.11と、先週の金曜日より14.57ポイント下落しました。

・8日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、16度 7分でした。9日は、高気圧の縁に当たって全国的に雲の多い一日になるでしょう。9日の全国の朝の予想最低気温は、4度から13度、日中の最高気温は18度から23度の予報となっています。

11月6日土曜日

・潘基文外交通商部長官と、日本の町村外相は6日、ソウルの外交通商部庁舎で会談し、北韓の核問題をめぐる6か国協議の早期開催と、韓国が過去に行った核物質研究、韓日FTA=自由貿易協定について意見を交わしました。会談で両外相は、北韓の核問題の解決に向けた突破口をつくるには北韓自身の戦略的決断が必要で、このため韓日両国が北韓を説得する努力を行う必要があるということで意見が一致しました。

・これに先立って、盧武鉉大統領は、6日午前、韓国を訪れている日本の町村外相の表敬訪問を受け、北韓の核問題をめぐる6か国協議の参加国が、北韓との2国間関係で解決しなければならない問題があるのは事実だが、大局的な見地から関係発展のために努力する必要があると述べました。盧大統領は、また今の韓日関係は、堅実な協力関係をベースに全般的に良好だと述べ、これに対して町村外相は、「韓日国交正常化40年の2005年は両国関係がさらに発展するよう努力する」と述べました。

・盧武鉉大統領は、5日夜、アメリカのブッシュ大統領に再選を祝う電話をかけ、10分間、会話を交わしました。盧武鉉大統領は、この中で、両国の首脳が北韓の核問題を重点プロジェクトとして解決していくことや、4回目の6カ国協議が早期開催できるよう共同で努力することを提案し、ブッシュ大統領も同意を示したということです。このため両首脳は、今月20日にチリで始まるAPEC首脳会議の場で首脳会談を行うことで一致しました。

・李海チャン(イ・へチャン)国務総理の野党ハンナラ党に対する非難発言で与野党が厳しく対立し、国会の空転状態が10日目を迎えましたが、与党は、週明けにも与党単独国会を強行するという姿勢を見せています。与党ウリ党は、「これ以上は待てない」として、7日に与党、政府、青瓦台の経済会議を開いて単独で国会を開くための準備作業に取り掛かる方針で、一方、野党ハンナラ党は、「与党の誠意ある立場表明が必要だ」として週明け8日も本会議への出席を拒否する構えを示し、国会は来週以降も空転が続く見通しとなりました。

・与党ウリ党は、国務総理の直属機関として対テロセンターを設置することを骨子とする「国家対テロ活動とテロ行為による被害者補償に関する法案」を改めてまとめたと、ウリ党の安泳根第2政策調査委員長が6日、明らかにしました。

・ブッシュ大統領の再選は、中長期的に見た場合、韓国経済に大きな負担となるという報告書が出されました。対外経済政策研究院の李ジュンキュ研究員が6日発表した報告書によりますと、ブッシュ大統領は、民主党候補だったケリー上院議員と同様、通商開放圧力を強調するとみられることから、これに対する韓国政府の通商戦略が求められるとしています。

・北京発 KBS特派員の報道です。先月25日、北京の韓国大使館領事部の敷地内に入って建物の入り口まで近づいたものの中国の警察官に捕まって公安当局に引き渡された北韓脱出者11人は、すでに北韓に送還され、当局の調査を受けていると、韓国に住む北韓脱出者の男性が語りました。

・韓国がIMF=国際通貨基金の理事会のメンバーとなりました。

・全国公務員労働組合が6日午後、ソウルヨイドの国会議事堂前で労働3権の完全な保障を求める大会を開きました。この集会には、公務員労働組合だけでなく、韓国労総=韓国労働組合総連盟や民主労総=全国民主労働組合総連盟も加わっておよそ1万人が参加しました。全国公務員労働組合は、政府が先月の閣議で、公務員労働組合の設立と団体交渉は保障するが、団体行動は認めないという従来の方針をまとめた「公務員の労働組合設立と運営に関する法案」を議決したことから、政府に対して完全な労働3権の保障を求めるとともに、これが受け入れられなければストライキも辞さない構えを示しています。

・航空交通管制所のレーダーシステムに異常が発生し、全国の空港で国際線と国内線の飛行機の離陸に遅れが出るなどダイヤの乱れがありました。建設交通部の航空安全本部によりますと、6日午前10時2分から44分間、仁川にある航空交通管制所のレーダーシステムが不安定な状態になって、飛行中の航空機の状況を把握できなくなりました。このため金浦空港、仁川空港など全国14の主な空港で60便あまりが30分から1時間ほど出発できなくなりました。

・韓日国交正常化40年の来年2005年は「韓日友情の年」ですが、これを前に日本の伝統祭りの様子を韓国国民に知ってもらおうと、千葉県の習志野玄武会の人たちが6日午後、ソウル梨泰院で、江戸神輿祭りを再現しました。

・6日は、土曜日のため取り引きはありません。前の日5日の終値は、日本円100円が、1047ウォン81銭でアメリカドル1ドルは、1111ウォン10銭でした。韓国株式市場も取り引きはありません。

・6日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、12度1分でした。立冬の7日日曜日も引き続き高気圧の影響で全国的に晴れの空模様となる見込みです。7日の朝の予想最低気温は、0度から10度、日中の最高気温は15度から20度の予報です。

11月5日金曜日

・盧武鉉大統領は、5日、MBCラジオの番組に出演し、「今年の韓国経済の成長率は、5%程度になるだろう。5%程度なら国民所得1万ドル水準では良い成績だ」と述べました。盧大統領は、また「韓国はこのところ、信用不良者の数も減り、輸出競争力は依然として強い。経済が困難なのは確かだが希望はある」として、このように述べました。また行政首都移転について盧武鉉大統領は、「首都圏で分散できるものは分散させなければならない。下手をすると全体が壊れる恐れがある」として、首都圏が東北アジアの経済の中心になるよう整備し直すことが必要だと述べました。

・これに先立って、盧武鉉大統領は、4日、新行政首都の移転先として決まっていた忠清南道とその周辺地域の与党ウリ党の議員らと晩さんをともにし、行政首都の移転は首都圏の未来を設計し直すために必要だと語りました。この席で、忠清道出身の議員が、憲法改正や国民投票などをして新行政首都建設を推進すべきだと主張したのに対し、盧武鉉大統領は、「憲法裁判所が新行政首都移転特別法は違憲だとする決定をくだした今、政府が国民投票や憲法改正を提起することは困難だ」と述べました。しかし、盧大統領は、「行政首都の移転は忠清道の住民に贈り物をするためではなく、首都圏の未来を設計し直すためにも必ず必要だ」と語りました。

・野党ハンナラ党の金炯オ(キム・ヒョンオ)事務総長は、5日、ソウルのホテルで開かれた講演会で、「盧武鉉大統領は、特定勢力の大統領ではなく国民の大統領になるべきだ」として、「必要であれば与党ウリ党の党籍を放棄することも考慮すべきだ」と述べました。金炯オ事務総長は、「国が危機的状況に置かれている今、盧武鉉大統領と野党ハンナラ党は共同運命にある。国を救うためのことなら政治路線を離れてでも力を合わせるべきだ」としてこのように主張しました。

・鄭東泳統一部長官は、5日、アメリカ大統領選挙でブッシュ氏の再選が決まったことで、北韓内に変化の兆しが見え始めたと判断していると語りました。鄭長官は、5日、総理官邸で開かれた政府、与党、青瓦台の3者による協議会に出席して報告し、「ブッシュ大統領の再選が決まったことで、南北問題や北韓の核問題をめぐる外の環境要因が整理されたものとみて南北関係の早期復元の可能性に備える」としてこのように述べたと、ウリ党のイム・ジョンソクスポークスマンが伝えました。鄭東泳長官は、北韓が変化の兆しをみせている根拠として、今年7月以後中断状態となっている企業家の平壌訪問を北韓が近く許可する動きを見せていることや、北韓の民間団体、民族和解協議会が韓国側に来年6月15日の南北共同宣言5周年の記念行事を共同で行うための実務者協議を今月20日に開催するよう提案してきたことなどを例としてあげています。

・与党ウリ党は、新行政首都建設特別法に対する憲法裁判所の違憲決定を受けて、来週から非常対策委員会をスタートさせることを5日、決めました。

・野党ハンナラ党は、先月25日、江原道鉄原(チョルウォン)郡の休戦ライン非武装地帯内の鉄条網の3カ所が切断されていた事件で、真相究明のため国会国防委員会の調査とともに、国政調査を進めることを決めました。

・日本の町村外相が就任後初めて5日夜遅く、金浦空港からソウル入りします。町村外相は、6日午前、盧武鉉大統領を表敬訪問した後、潘基文外交通商部長官、鄭東泳統一部長官と会う予定です。韓日外相会談では、北韓の核問題や韓日FTA=自由貿易協定締結問題、そして来月、日本で行われる韓日首脳会談の議題や場所の変更について話し合われる見通しです。来月17と18日に行われる韓日首脳会談の場所については、鹿児島県指宿(いぶすき)市で行うことが決まっていましたが、鹿児島県が「征韓論」を唱えた西郷隆盛の出身地であることから会談場所としてふさわしくないという意見が韓国側に出ています。これについて、町村外相は、ソウルに発つ前の5日午前の記者会見で、「正式な問題提起はない。外交的に決めたものを変えるというのは常識的にありえない」と述べ、会談場所に変更はあり得ないという考えを強調しました。しかしこれについて潘基文外交通商部長官は、「今になって提起するのも何だが、場所の再検討を行っているのは事実だ」と記者団の質問に答えました。

・NHKが4日報道した北韓労動党の呉克烈作戦部長の長男が、アメリカに亡命したとする説は事実無根だと、韓国の政府高官が5日、語りました。政府高官によりますと、呉克烈党作戦部長の息子は1人で、韓国政府がこの息子の所在を確かめたところ、特に変化がないことが明らかとなったとして、呉克烈作戦部長の長男のアメリカ亡命説は、間違いだとする立場を表明しました。しかしアメリカのパウエル国務長官は、「金正日委員長は、大事な側近を失った」と発言しているところから、亡命したのは、もう1人の呉である故呉振宇元人民武力相の息子か、孫である可能性も残っています。

・東海岸の蔚山市沖合の「東海−1」ガス田が、4カ月間の試験生産を終えて、5日、竣工式を行って本格的な生産に入りました。これで韓国は1964年に韓国の大陸棚の探査を始めて以来40年たって産油国の夢を実現しました。東海−1ガス田は、98年6月に蔚山市東南58キロの東海で韓国石油公社が発見しました。そして、2002年3月に採掘プラットホームの建設に取り掛かり、2年6カ月で完成させて、今年7月に初の試験生産に成功していました。石油公社は、このガス田には、およそ500万トンの液化天然ガスが埋蔵されているため、向こう15年間に、年40万トンずつの天然ガスを生産し、蔚山・慶南地域に供給することにしています。これは、韓国の年間天然ガス消費量の2.2%にしかあたりませんが、34万世帯が1年間使える量でもあります。

・韓国の今年の天然ガスの消費量が史上初めて2000万トンを超える見込みです。

・LG電子は、日本の松下電器産業の韓国法人、パナソニックコリアが不公正な貿易行為をしているとして、4日、政府の貿易委員会に提訴しました。これは、日本の松下電器産業が今月1日、韓国のLG電子が自社のプラズマパネルの特許技術を侵害しているとして、東京地方裁判所と、東京税関に、LG電子のプラズマパネルの輸入禁止を求める仮処分申請を出したことに対する対抗措置です。これを受けて貿易委員会は、4日、会議を開き、LG電子がパナソニックコリアを相手取って申請した知的財産権侵害不公正貿易行為調査について、調査を始めることを決めました。

・イギリスの日刊紙、ザ・タイムズの高等教育専門誌が5日、発表した世界上位200の大学のリストに韓国は、国立ソウル大学が119位に入るなど、かろうじて3つの大学がランクインしていることが分かりました。ソウル大学の他には、KAIST=韓国科学技術院が160位、浦項工業大学が163位でした。アジアでは、東京大学が12位と最も高いランクに入っており、中国の北京大学は17位、シンガポール国立大学が18位でした。

・韓日両国民の友情と相互理解を高めようと済州島にある日本総領事館と、済州島韓日・日韓親善協会が共同で主催する「済州ジャパンウィ−ク」が、5日、済州島で始まり、18日までの2週間続けられます。

・韓国外換銀行が公示した5日午後3時の為替レート、日本の円100円は1047ウォン81銭で、前日に比べて、19銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1111ウォン10銭で、前日に比べて2ウォン40銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、860.68と、前日より9.48ポイント上昇しました。

・5日のソウルは曇り、午後3時の気温は、15度3分でした。6日は、高気圧の圏内に入って全国的におおむね晴れるでしょう。6日の全国の朝の予想最低気温は、2度から11度、日中の最高気温は11度から19度の予報となっています。

11月4日木曜日

・政府は、アメリカのジョージ・ブッシュ大統領が再選されたことを受けて、北韓の核開発問題を含むアメリカの韓半島政策について、総合的な分析と対策作りを進めています。政府は、4日午後、 国家安全保障会議を開いて、アメリカの外交政策が変わる可能性や、アメリカとの同盟の強化策などを論議しました。政府高官は、連合ニュースの取材に対して、「韓国とアメリカは、これまでの2年間で非常に安定した関係を築いており、今度の大統領選挙にも十分準備してきた。アメリカの新しい体制が決まれば、緊密な協議を行って、両国関係をさらに強固なものにしていく方針だ」と述べました。一方、与党ウリ党の関係者は、「韓国の立場を理解しているコリン・パウエル国務長官とリチャード・アーミテージ国務副長官の辞任が確実視されているため、アメリカの韓半島政策に変化が現れる可能性もある。そのため、徹底的に分析を行って、対策をたてる必要がある」と話しています。政府は、ブッシュ政権の外交安保指導部が決まり次第、アメリカの関係者と会って、北韓の核開発問題、韓米同盟の強化、アメリカと北韓の関係改善などについて、意見を交わす計画でです。 政府は、「テロとの戦争」を掲げて再選したブッシュ大統領が、北韓に対して、さらに攻撃的な姿勢を取る可能性もあると考え、北韓の核開発問題を平和的に解決しなければならないという立場を改めて強調する方針です。

・ウリ党は、4日、アメリカのブッシュ大統領の再選を受けて、党の対米外交特別委員会の初会議を開いて、韓米関係の発展と北韓の核開発問題の解決などについて、論議を始めました。キム・ヒョッキュ議員は、この会議の後のブリーフィングで、必要なら年内に小規模の実務準備チームとして与野党議員二人ずつをアメリカに派遣するよう、準備を始めると発表しました。またキム議員は、外交・安保問題については、党を超えた対策が必要だとして、ハンナラ党などの野党と具体的な外交方針を協議すると述べました。

・野党ハンナラ党の国際委員会は、4日、アメリカ大統領選挙の結果を受けて、「ハンナラ党は、北韓の核開発問題の解決と韓半島の平和安定のために、アメリカとの政治対話を続けるなど、超党的な外交努力を行う」と発表しました。ハンナラ党は、特に「アメリカに代表団を派遣するなど、アメリカとの信頼回復のために、超党派の活動も考慮しなければならない。ハンナラ党は、保守的な政治哲学を共有しているアメリカの共和党と緊密な対話と協力を維持してきたが、アメリカとの信頼回復と国益を考えて、政府与党と超党派の協力を行うための外交活動を展開する方針だ」と強調しました。

・一方、韓国の財界は、ブッシュ大統領の再選で、アメリカの経済・通商政策に大きな変化がないため、韓国からアメリカへの輸出が好調を維持するものと期待しています。しかし、アメリカ政府が、北韓に対して強行策を取れば、韓半島情勢が不安定になりかねないという懸念も持っています。主な経済団体と企業は、アメリカの与党共和党が上院と下院の選挙でも勝利を収めているため、北韓への強行策にでる可能性が高くなったと見て、韓国政府にアメリカに対する外交力を強化するよう依頼しました。全国経済人連合会の関係者は、「ブッシュ大統領の経済政策は、自由な市場経済を重視し、企業活動を行いやすい環境を構築することに重点をおいているため、自由貿易がさらに拡大し、国家間の競争も激しくなる。そのため、多くの国が、企業活動を考えた政策をとると予想される」と話し、「韓国も、こうした流れに合わせるべきだ」と述べました。また主な大企業の反応は、ブッシュ政権の経済政策による景気活性化を期待しながらも、北韓と中東に対する強行策による韓半島の情勢不安や原油高を懸念しています。

・アメリカのブッシュ大統領の再選に、株価も敏感に反応しています。ブッシュ大統領の再選によって、国際原油価格の値上がりが予想されるため、航空会社の株価が値下がりしています。逆に、ブッシュ大統領がドル安を認める発言をしていることから、原材料の輸入が多い食品メーカーや、外貨の借り入れが多い企業の株価が、値上がりしています。また、ブッシュ大統領の再選は、建設関連株には、値上がり材料となりそうです。

・武鉉大統領は、今月29日と30日にラオスの首都ビエンチャンで開かれる第8回ASEAN、東南アジア諸国連合プラス韓中日3カ国の首脳会議に出席し、その後、イギリス、ポーランド、フランスを歴訪することになりました。盧大統領は、ASEANプラス3カ国首脳会議で、東アジアの平和繁栄と発展のために、北韓の核開発問題を平和的に解決する必要があることを強調し、東アジア共同体の構築に向けた韓国の役割と地域協力について話す予定です。

・北韓の金正日国防委員長の一番の側近、北韓労動党の呉克烈作戦部長の長男が、アメリカに亡命しました。NHKによりますと、労働党の呉克烈作戦部長の長男セウク氏が、去年の暮れに東海岸の清津港を出発した後、日本を経由してアメリカに亡命したことを、韓国政府の関係者が確認したということです。日本の時事週刊誌「アエラ」が、先日「北韓軍部の超大物の親戚がアメリカに亡命した」と報じましたが、その人物が呉セウク氏だったというわけです。呉セウク氏は、金正日国防委員長の指示を直接受けて、北韓軍の内部動向を探っていた人物で、呉セウク氏の亡命は、北韓軍の内部に何らかの変化が生じた可能性を示唆するものだと見られています。これによって、アメリカは、北韓軍部と権力中心部の実態を把握できたものと考えられています。

・北韓の開城工業団地のモデル団地に入居する企業に対する電力と通信の供給について、3日から南北の交渉が再開されました。統一部の関係者によりますと、電力については、1万5千キロワットの電力を韓国側のムン山から供給することで合意し、現在、合意書の文面をまとめています。しかし、通信の交渉は、韓国側の事業者のKTが示した議案について、北韓側が検討を続けているということです。統一部の関係者は、通信分野の交渉は、時間がかかっても、韓国側の要求が反映されるように交渉を続けると話しています。

・外交通商部は、4日、日本の韓国大使館などを通じて、日本の新潟中越地震で被害を受けた在日韓国人に2万ドルを支援すると発表しました。 外交通商部は、さらに支援が必要な場合は、支援金を追加することも検討しています。

・ソウル市は、来年2月から大気中に漂う小さなちり「浮遊粒子状物質」の汚染度を予測して、前日に予報を出し、濃度が一定の基準を超えれば、注意報や警報を発令すると発表しました。ソウル市によりますと、大気中のちりの濃度は、前日の夕方6時に翌日の予報が出され、濃度が体の弱い人に影響を与えるとされる1立方メートルあたり101マイクログラムを超えれば、車の運転の自粛、工場の操業時間の短縮、学校の授業短縮などを勧告します。

・腎臓疾患を装って兵役を逃れていたタレントのソン・スンホンさんが、4日、身体検査を受けて、3級の現役判定を受け、軍隊に入隊することになりました。ソンさんは、ソウル地方兵務庁で身体検査を終えた後、入隊の日程が決まり次第、約束どおり入隊すると話しました。

・韓国外換銀行が公示した4日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1048ウォン0銭で、前日に比べて2ウォン66銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1113ウォン50銭で、前日に比べて4ウォン30銭のウォン高でした。韓国株式市場の4日の総合株価指数は、851.2と、前日に比べて、9.85ポイント下落しました。

・4日のソウルは晴れ、午後3時の気温は16度1分でした。5日は、気圧の谷の影響を受けて次第に曇り、午後から雨が降るでしょう。江原道山間部では気温が下がり、1〜3センチの雪が積もるものと予想されています。5日の朝の予想最低気温は、3度から11度、日中の最高気温は15度から20度という予報です。

11月3日水曜日(11月4日朝9時のニュース)

・アメリカ大統領選挙の結果、共和党の現職ブッシュ大統領が勝利宣言をしたことで、盧武鉉大統領は、4日朝、ブッシュ大統領に再選を祝う祝電を送りました。この中で盧大統領は、韓国とアメリカの両国政府が友好協力関係をより確かなものになるよう互いに努力することを呼びかけました。 青瓦台の関係者によりますと、盧武鉉大統領は4日にもブッシュ大統領に直接電話をかけ再選を祝うことにしています。 盧武鉉大統領はまた今月20日頃、チリで開かれるAPEC首脳会議の場で、ブッシュ大統領と首脳会談の場で予定です。

・また青瓦台のキム・ジョンミンスポークスマンも、論評を出し、ブッシュ大統領の再選を祝いました。キム・ジョンミンスポークスマンはこの中で、「今回のブッシュ大統領の勝利は、この4年間の大統領の指導力に対するアメリカ国民の選択だ」と評価し、韓国政府は第2期ブッシュ政権が今後も韓半島はもちろん世界平和と繁栄のために友邦国と持続的に協力していくことを期待する」と述べました。また韓国政府は北韓の核問題の平和的解決と韓半島の平和と安定、そして北東アジアの繁栄のために、アメリカ政府とより緊密に協力していくことを強調しました。一方、韓国の外交通商部など関係部署は、北韓問題をめぐる6カ国協議の早期再開に向けた準備に取り掛かりました。

・これに先立って与野党は韓国時間で3日夜、 それぞれブッシュ大統領の事実上の再選を祝う論評を出しました。

・国会は李海チャン(イ・へチャン)国務総理の野党ハンナラ党に対する非難発言をめぐって、空転が続いています。この問題は 李海チャン国務総理が先のヨーロッパ訪問中に「ハンナラ党が政権をとると、歴史が後退する」と発言し、さらに帰国後の国会でも「地下や高速道路で数百億ウォンを受け取った政党がいい政党と言えるか」と発言したことをめぐって、ハンナラ党が態度を硬化させ、先週28日から 李海?国務総理の謝罪を求めて、本会議への出席を拒否しています。ハンナラ党は2日、この問題で、 李海チャン国務総理の罷免を求める文書を 盧武鉉 大統領に宛てて提出しましたが、さらに5日に予定されている、 盧武鉉 大統領の民放ラジオ出演の内容をみて、今後の方針を決めることにしています。これに対して与党ウリ党は、国民生活に関連する議案が山積しているとして、ハンナラ党に本会議出席を働きかけています。

・北からの侵入を防ぐ休戦ラインの鉄条網が3ヵ所で切断されていた事件で、国防部は3日、現場の部隊の大隊長、中隊長、小隊長を解任しました。これについて国防部は調査団を派遣した結果、「民間人が鉄条網の3ヶ所を切断して、韓国側から北韓に越境したとみられる。警戒態勢に重大なミスがあったことが確認されたので、関係者を解任した」としています。また現場の師団長と連隊長は、現在、軍団機動訓練を指揮していることから、この訓練が終わり次第、人事委員会を開いて処分を決めることにしています。

・ソウル地方裁判所は2日、 プロ野球選手14人に兵役法違反で実刑を言い渡しました。ソウル地方裁判所は、2日、入隊前の身体検査の尿検査の際、尿に薬物を混ぜて腎臓に異常があるように見せかける方法で兵役の免除を受けていたアメリカ大リーグにいたチョ・ジンホ選手(29歳)に懲役8ヶ月を言い渡したほか、合わせて4つの法廷がプロ野球選手14人に対して懲役7ヶ月から10ヶ月を言い渡しました。チョン・ジョンフン裁判長は、「被告らには本来さらなる刑が適当だが、前科がなく、全員深く反省していることを考慮して刑を軽くした」としています。兵役法違反で、懲役1年6ヶ月以上を言い渡された場合、兵役義務が免除されますが、懲役6ヶ月から1年6ヶ月未満は、刑期を終えた後に、2年2ヶ月間、兵役に代わる公益勤務に服するようになっており、選手らは刑務所を出た後、公益勤務をすることになります。しかしアメリカ大リーグにいたチョ・ジンホ選手は刑が確定すれば、選手生命は事実上終わるとして、控訴する構えを見せています。

・鉄道車両メーカーのロテム社が、アメリカ・ノースカロライナ州の鉄道向けにディーゼルカー32両の輸出契約に成功しました。ロテム社は先月、アメリカノースカロライナ州の3つの郡を管轄する鉄道会社「トライアングル交通公社」が発注したディーゼルカー32両の入札で日本の住友重機とドイツのシーメンスを抑え9010万ドルで落札しました。韓国企業がアメリカに鉄道車両を供給するのは、今回が初めてです。ディーゼルカー32両は、2006年7月までに納入することになっており、韓国で50%製作したあと、フィラデルフィアにあるロテムのアメリカ法人の工場で完成させます。

・釜山でも45階以上の高層アパートの建設計画が増えています。釜山市東来区温泉(オンチョン)洞では、すでに40階建てと49階建てのアパートの建設工事が進んでいますが、今月末には52階建てのアパートの分譲が行われる予定です。また海雲台区では、建物の下の方の階が商店街で、その上がアパートになっている60階建て高層アパート3棟が分譲を始めるほか、37階から51階建ての高層アパート5つがすでに分譲を終えています。このほか、五六島を望む南区の海辺には47階建ての高層アパート15棟の団地が作られることになり、再来年、2006年に完成する予定です。

・ドラマ「冬のソナタ」の舞台となった江原道春川市がこのドラマを放送したKBSに3日、感謝牌を贈りました。リュ・ジョンス春川市長は3日、KBSを訪問して、チョン・ヨンジュKBS社長に、感謝牌を手渡し、「最近、日本で爆発的な人気を集めたドラマ「冬のソナタ」のお陰で、舞台になった春川市は外国人観光客が増え、観光収益が増えた」と述べ、感謝の意を表明しました。

・一方、春川市は大晦日の12月31日をドラマ「冬のソナタ」にちなんだ、「恋人の日」と決め、イベントを繰り広げることになりました。

・韓国外換銀行が公示した3日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1050ウォン66銭で、前日に比べて55銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1117ウォン80銭で、前日に比べて80銭のウォン安でした。韓国株式市場の3日の総合株価指数は、861.05と、前日に比べて、14.38ポイント上昇しました。

・3日のソウルは曇り時々晴れ、午後3時の気温は13度8分でした。3日朝、江原道山間部ではこの秋、2度目の雪が降り、2センチ積もりました。4日は全国的に高気圧の圏内に入り、晴れの1日となるでしょう。4日の朝の予想最低気温は、0度から10度、日中の最高気温は17度から21度という予報です。

11月2日火曜日

・アメリカの第44代大統領選挙の投票が、韓国時間で2日午後2時に始まり、3日の昼過ぎには結果が判明する見込みですが、与党ウリ党は、アメリカの大統領選挙が終わった後に、新しい政権の韓半島戦略について把握するため年内に党代表団をアメリカに派遣する計画です。

・期間制労働者の使用期間が3年に制限され、派遣労働の対象が今後大きく拡大されます。 政府は、2日の閣議で、「短時間労働者保護法案」と、「派遣労働者保護法案」など、非正規労働者を保護するための関係法案を議決しました。それによりますと、短時間労働者保護法案は、期間制労働者の使用期間を3年に制限し、3年を過ぎて使用する場合は解雇を制限するようにしています。また派遣労働者保護法案は、現在26業種に制限されている派遣対象業務を、一部の業種を除いた全業種に拡大することを骨子としています。

・政府の非正規労働者関係法案が2日の閣議でまとまり、国会に上程されることが確実とみられることから、労働界がこれに強く反発しています。民主労総=全国民主労働組合総連盟は、2日午前、ソウルの世宗文化会館前で抗議集会を開きました。民主労総は、政府案どおりに派遣労働者を使用できる業種が現在の26業種からほぼ全業種に拡大され、派遣期間を2年から3年に延長した場合、ストライキは避けられないと警告しました。

・対日貿易赤字が史上初めて年間200億ドルを超えた模様です。産業資源部と貿易協会が2日発表したところによりますと、先月20日までの今年の日本からの輸入は368億5400万ドルにのぼり、これに対する輸出は169億800万ドルで、差し引き199億4600万ドルの赤字となりました。このため、年間貿易赤字は、先月末にすでに200億ドルを超えたものと推定され、年末までにはさらに膨らむものとみられています。

・李憲宰副総理兼 財政経済部長官は、1日、来年度の経済成長率は、4%台初めに落ち込む可能性があると語りました。李副総理は、1日、国会の院内代表室で行われた与党ウリ党指導部や経済担当部署が出席した昼食会で、「来年度の成長率は全般的に今年より0.5ポイントから1ポイントほど下がり、4.5%、場合によっては4%台初めまで下がる可能性がある」と述べたということです。李副総理のこうした展望は、先月末に国会の予算政策処の展望値の4.5%よりも悲観的なもので、来年度の成長率5%の達成を強調してきた政府の立場を大きく後退させたものです。

・韓国は、今年上半期中に中国、台湾の次に多くのダンピング調査を受けたことが分かりました。

・日本の松下電器産業は1日、韓国のLG電子が自社のプラズマパネルの特許技術を侵害しているとして、東京地方裁判所と、東京税関に対して、LG電子のプラズマパネルの輸入禁止を求める仮処分申請を出しました。松下は、LG電子がプラズマパネルの熱を発散させる放熱技術を侵害したと主張しているということです。これに対してLG電子は、松下が去年からLG電子を相手に進めてきた相互特許侵害交渉が自社に不利になってきたため、自国の企業を不当に保護支援する日本の法律に訴えて、輸入禁止措置を求める仮処分を出したとして、これは不公正貿易行為だと主張しています。

・与党ウリ党の次の指導部を選出するための全党大会が来年3月に開かれる見通しです。ウリ党の役員は2日、連合ニュースの電話取材に対して、「2月に臨時国会があり、4月には国会議員の再・補欠選挙があるので、全党大会の時期は3月頃が適切だということで党指導部内で意見がほぼまとまった」と述べました。3月に全党大会が開かれる場合、今の段階で党議長には、千正培院内代表が有力視されています。

・北韓軍部の大物の親戚がアメリカに亡命したという説があると、日本の時事週刊誌「アエラ」が、最新号で伝えました。「アエラ」は、ソウルの消息筋から入手した情報として、「北韓軍部の超大物の親戚がアメリカに亡命した。軍内部をよく知っている人物のようだといううわさが広まっている。1995年に死亡した呉振宇(オ・ジンウ)元人民武力相の息子または、孫などの可能性がある」としています。アエラはまた、「亡命工作には、日本の関係者も含まれているという説があり、韓国政府関係者が朝鮮総連に対する情報収集に乗り出した」と伝えました。

・宣教活動を目標にイラクに無断で入国していた韓国人牧師ら5人が、政府の指導で2日午前、韓国に帰ってきました。

・死闘が続けられていたプロ野球、コリアンシリーズで、現代ユニコーンズが、三星ライオンズを下し、初の2連覇を達成しました。コリアンシリーズ第9戦は、1日夜、ソウルのジャムシル球場で行われ、現代ユニコーンズが8対7で、追いすがる三星ライオンズを振り切って4勝目を挙げ、チーム創設以後初めてのコリアンシリーズ2連覇を達成しました。

・ところで、今年のコリアンシリーズは、まれにみる激戦が続き、引き分けが3度もあって、結局、第9戦までもつれ込みました。韓国のプロ野球は、今年から9回が終わって勝敗が決まらなくても、試合開始から4時間が過ぎると次のインニングに進めないルールになったことから、コリアンシリーズでも3試合が引き分けとなり、この結果、優勝決定は第9戦までかかりました。これについては、野球ファンや選手の間からも「コリアンシーズはペナントレースと違うので、勝敗が決まるまで試合を続けるべきだ」とする批判の声も出ていましたが、兵役逃れの野球選手が多数、摘発されるなどかなり悪くなっていた韓国のプロ野球に対するイメージが今度のコリアンシリーズの懸命に戦う姿で大きくばん回されたと評価されています。

・兵役逃れで非難を集めた「秋の童話」の主人公のソン・スンホンさんら、有名タレント3人が、4日、ソウル地方兵務庁で入隊のための身体検査と適正検査を受けることになりました。

・故朴正熙元大統領の長男で、朴槿恵ハンナラ党代表の弟にあたる朴志晩(パク・チマン)さん(46)が、女性弁護士のソ・ヒャンヒさん(30)と、来月、結婚式を挙げると、中央日報が2日報道しました。

・釜山の地下鉄工事現場で崩壊事故があり、13人が生き埋めとなりましたが、12人は救出され、1人は死亡しました。

・20歳未満の未成年者の父親から産まれた子どもは、去年一年間に652人、反対に50歳以上の高齢者の父親から産まれた子どもも597人にのぼっていることが統計庁の調べで分かりました。

・韓国外換銀行が公示した2日午後3時の為替レート、日本の円100円は1050ウォン11銭で、前日に比べて、1ウォン26銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1117ウォンで、前日に比べて40銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、846.67と、前日より11.01ポイント上昇しました。

・2日のソウルは雨のち曇り、午後3時の気温は、11度でした。3日は、高気圧の影響を受けて、全国的におおむね晴れるでしょう。3日の全国の朝の予想最低気温は、2度から11度、日中の最高気温は15度から19度の予報となっています。

11月1日月曜日(11月2日朝9時のニュース)

・現代ユニコーンズが、三星ライオンズを下し、コリアンシリーズ初の2連覇を達成しました。コリアンシリーズ第9戦は、1日夜、ソウルのジャムシル球場で行われ、現代ユニコーンズが8対7で、追いすがる三星ライオンズを振り切って4勝目を挙げ、チーム創設以後初めてのコリアンシリーズ2連覇を達成しました。この試合、現代は、2回表に大量得点をし、その後、どしゃぶりの雨の中、試合中断を挟んで熱戦を繰り広げ、1点1点と追いすがる三星を9回裏に1点差で逃げ切りました。この結果、コリアンシリーズは、現代が4勝2敗3引き分けとなって今年のチャンピオンに輝きました。これで現代は、2年連続、通算4度目のコリアンシリーズ優勝を手にしました。一方、今年のペナントレース2位の三星は、プロ野球元年以後9回目のコリアンシリーズ進出を果たしましたが、これで8回目の準優勝にとどまりました。今年のMVPは、コリアンシリーズで3セーブを成し遂げた現代の押さえ投手、チョ・ヨンジュン選手に贈られることが決まりました。

・韓国とアメリカによる来年度の防衛費分担についての交渉が、1日から、ワシントンで始まりました。政府は、来月末までに交渉を終えることを目標にしていますが、戦術指揮自動化システムの近代化費用をどちらが負担するかという問題で交渉が長引くことも予想されています。

・10月30日、全国47カ所で行われた地方の首長と議会議員の再選挙と補欠選挙は、与党ウリ党が敗北した結果となりました。5つの選挙区で行われた注目の中小の市の市長と郡守の再・補欠選挙では、与党ウリ党は江原道鉄原郡の郡守選挙で辛勝しただけで、野党ハンナラ党が、京畿道坡州市長と、慶尚南道コチャン郡守の2カ所、野党民主党が、ウリ党の支持基盤でもある全羅南道康津(カンジン)郡守と、海南郡守の2カ所で勝利しました。またソウル・広津(クァンジン)区、大邱・寿城(スソン)区など全国7カ所で行われた大都市の区議会議員選挙では、野党ハンナラ党が5つの選挙区で勝利したのに対して、与党ウリ党は全敗しました。これで今年4月15月の国会議員総選挙で全国的に高い支持率で国会の過半数を占めた与党ウリ党は、6月に行われた前期の再・補欠選挙に続いて、10月の後期の再・補欠選挙でも支持基盤の全羅道で破れ、今国会の会期中に国家保安法など4つの改革立法を推進している与党としては、大きな打撃を受けるものとみられています。

・30日の再・補欠選挙の結果について、与党ウリ党の李富栄議長は、31日、「国民の意思を謙虚に受け止める」と語りましたが、「ハンナラ党がイデオロギー面でウリ党への攻勢を強めている中で、休戦ライン付近の江原道鉄原郡でウリ党の郡守が誕生したことは大変意味がある」と述べました。

・野党ハンナラ党のイム・テヒスポークスマンは、31日、論評を出し、30日の再・補欠選挙の結果は、盧武鉉政権の経済破たんに対する厳しい審判であり、行政首都移転と4大改革立法の推進に対する国民の反対世論を反映したものだと述べました。

・西海で北韓の警備艇3隻が、1日、相次いで海上の北方限界線を超えて南側を侵犯し、韓国海軍の警告射撃と警告通信を受けて北韓側に戻っていきました。

・台湾を訪問していた金泳三元大統領は、台湾は「独立国家」だと述べたと、中国人民日報のインターネット版が、台湾のマスコミの報道として、31日、伝えました。それによりますと、金泳三元大統領は、台湾に到着した直後の先月28日に記者会見し、「台湾は中国の統治を受けていないうえ、中国は台湾に挑発的な行為はできない。台湾は、自国の国防力を持っており、中国が、台湾を攻撃する際は国際世論を考慮しなければならず、同時にアメリカが台湾の安全を保障している」などと語ったとしています。金泳三元大統領の発言は、ひとつの中国政策を取りつづけている韓国政府の立場と相反するもので論議を呼ぶものとみられています。

・政府は、31日、イラクの武装団体によって拉致されていた日本人の香田証生さんが殺害された事件で、日本政府にお見舞いを伝えました。潘基文外交通商部長官は、31日、町村外相に電報を送って「韓国政府は罪もなく犠牲になった故人の冥福を祈る」と述べました。潘基文長官は、続いて、韓国駐在の高野紀元大使に電話をかけ、韓国政府の弔意を重ねて、伝えました。

・1953年の休戦協定締結後、韓国駐留アメリカ軍と北韓軍が担当してきた板門店の共同警備区域(JSA)の韓国側の警備任務が1日、半世紀ぶりに、韓国軍に完全に移管されました。しかし、共同警備区域が南北に向かい合っている地域という象徴性から、韓国駐留アメリカ軍の警備大隊長である中佐ら40人は、依然として共同警備区域を管轄する国連軍司令部の中に残り、向こう3−4年間、韓国軍とアメリカ軍の業務連絡を担当する予定です。

・ソウルのオリンピック競技場で31日夜、開かれる予定だったBoAら人気歌手4組の公演が開場したあとになって急きょ中止になる騒ぎがありました。公演は、31日午後6時に開演される予定でしたが、2時間過ぎた8時になっても始まらず、企画会社は夜8時過ぎになってようやく公演の中止を案内したということです。コンサートが中止になった理由は、主催側が一部の座席を二重に販売していたことが原因でした。オリンピック競技場は、座席数がおよそ2万席ありますが、このうち、6000から7000席が二重に売られていたため、座席を確保できなかった観客が払い戻しを要求し、混乱が続きました。このため2時間以上も開演できない状態が続き、怒った観客が歌手の楽屋にまで押し掛けるなどしてパニック状態となり、主催側は夜8時過ぎになって公演の中止を発表しました。このコンサートには、日本からも大勢のファンがかけつけたことから、せっかくの「韓流」ブームに冷や水をかけたとして、韓国国内では主催者に対して強い批判の声があがっています。

・今年上半期中に日本を訪問した外国人4人のうち1人は、韓国人であることが分かりました。

・ソウル市庁前に作られた芝生の広場「ソウル広場」は、冬に雪が降ると入れなくなります。ソウル市が1日発表した「ソウル広場の運営と冬の間の管理対策」によりますと、12月から2月までの3か月間で、気温が氷点下に下がる日は、芝生を保護するために広場への立ち入りを禁止することにしています。

・31日に閉幕した東京国際映画祭で、韓国のイム・チャンサン監督の「大統領の理髪師」(韓国語のタイトル:孝子洞の理髪師)が、監督賞と観客賞の2つの部門で受賞しました。

・韓国外換銀行が公示した1日午後3時の為替レート、日本の円100円は1051ウォン37銭で、先週金曜日に比べて、4ウォン3銭のウォン高でした。 アメリカドル1ドルは、1117ウォン40銭で、先週金曜日に比べて3ウォン  40銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、835.66と、先週金曜日より0.82ポイント上昇しました。

・1日のソウルは晴れのち曇り、午後3時の気温は、19度3分でした。2日は、気圧の谷の影響を受けて、全国的に雲が多く、一時雨が降るでしょう。2日の全国の朝の予想最低気温は、6度から12度、日中の最高気温は15度から19度の予報となっています。

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