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8月31日火曜日

アテネオリンピックで活躍した韓国選手団の本隊が17日間の熱戦を終えて、31日、韓国に帰ってきました。金メダル9、銀メダル12、銅メダル9の 合わせて30個のメダルを獲得し8年ぶりに10位以内に入った韓国選手団の選手・役員163人は、31日午前10時40分、予定より1時間遅れてアシアナ航空のチャーター便で仁川空港に到着し、家族や親戚、市民ら数百人の熱い出迎えを受けました。選手団は、空港ターミナルビル2階のラウンジで記者会見を行い、シン・バクジェ選手団長は、「国民の熱い声援のおかげで、目標の10位以内に入ることができました。韓国は今大会でフェアプレーを守り、真のスポーツマンシップを発揮するとともに、南北合同入場を通じて世界にひとつにまとまった韓半島の姿をアピールすることができました」と述べました。選手団は、ソウル泰陵(テヌン)の選手村に戻ったあと、金メダリストを中心に、盧武鉉大統領を表敬訪問しました。

・アテネオリンピックで韓国人が最も緊張して見守った競技は、2回の延長戦の末、デンマークに敗れた女子ハンドボールの決勝であることが世論調査の結果、分かりました。世論調査会社の「韓国ギャラップ」が30日、20歳以上の男女525人を対象に電話調査したところ、回答者の50.2%が「女子ハンドボールの決勝」をあげていました。そしてその次は、「男子卓球シングルス」、「女子アーチェリー」の順でした。一方、KBSの放送文化研究チームが調べた最も視聴率の高かった競技は、「サッカー」で、次は、「女子アーチェリー」、「男子柔道」の順でした。

・統一部は、当初、31日からソウルで開く予定だった第10回南北経済協力推進委員会が、北韓側の事情で開けなかったことについて遺憾の意を表明し、中断状態になっている南北対話を直ちに再開するよう北韓側に求めました。統一部は、31日、スポークスマンの声明を出し、「政府は、南北合意事項を誠実に履行しなければならないという一貫した立場を守っている。中断状態の南北対話を直ちに再開させ、南北関係を持続的に発展させることを期待したい」と述べました。韓国と北韓は、31日から9月3日までの4日間、ソウルで第10回南北経済協力推進委員会を開くことにしていました。

・北韓の核問題をめぐる6カ国協議を再開するための韓国、日本、アメリカの3カ国による非公式協議が9月第2週に開かれる見込みとなりました。韓国の政府関係者によりますと、「6カ国協議の作業部会の開催は、事実上困難な情勢になってきているが、本協議は9月中に開かれるものとみられることから、事前準備のための韓日米3カ国の協議を東京で開くことを検討している」ということです。

・日本の与党、自民党の安倍晋三幹事長と、公明党の冬柴鉄三幹事長が、31日、韓国入りしました。一行は、まず与党ウリ党の李ブヨン議長と会談し、過去史の清算や韓日両国の交流促進について意見を交わす予定です。続いて1日は、盧武鉉大統領をはじめ、李へチャン国務総理、潘基文外交通商部長官ら政府高官と、野党ハンナラ党の朴槿恵代表にも会って、北韓政策について協議する予定です。

・北韓の金正日国防委員長が、去年3月、次男の正哲(ジョンチョル)さんを、事実上の後継者に指名したことを示唆する文書を入手したと、日本の時事週刊誌「アエラ」が報道しました。金正哲さんは、今月13日に死亡したといわれる金正日国防委員長の妻、高英姫(コ・ヨンヒ)さんの長男で今年23歳、金正日国防委員長にとっては次男にあたります。

・科学技術部長官を副総理に格上げする政府組織法の改正案が国会の司法委員会で可決されました。司法委員会は、31日、全体会議を開き、今月25日に行政自治委員会で可決されたあと法律の規定で5日間置くことにしている政府が提出した政府組織法改正案を与野党合意で可決し、9月通常国会本会議で可決されることになりました。科学技術部長官が副総理になりますと、教育部や情報通信部、産業資源部などに分かれている科学技術政策を総括できるようになります。

・アメリカの時事週刊誌「ニューズウィーク」は、30日発行の最新号で、「盧武鉉大統領の理想主義が韓国を負債を背負う国にしている」と指摘しました。ニューズウィークは、「良い意図の危険、盧武鉉大統領の理想主義が韓国を負債の多い国にしている」というテーマの記事を掲載し、盧武鉉大統領は、向こう10年間に首都移転など3000億ドルが必要な大規模な財政支出事業をいくつも推進しているとして、このように指摘しました。

・北韓に借款形式で支援することにした輸入米30万トンのうち、最初の分5000トンが9月中旬ごろ、北韓に贈られます。統一部は、30日、南北の食糧借款提供合意にもとづいて北韓に贈ることにした輸入米30万トンのうち、10万トンをタイ米にすることにし、購入契約を結びました。このうちまず5000トンが来月15日、北韓の元山港に到着する予定です。韓国と北韓は、コメ40万トンを借款形式で北韓に支援することに合意し、先月20日、韓国のコメ10万トンを初めて陸路で輸送しましたが、残り30万トンは、輸入米を海路で北韓に送り込むことにしています。

・北韓の赤十字会は、今年4月に起きた竜川駅爆発事故の被害復旧のため大韓赤十字社が支援を送ったことに感謝の意を表明する電話通知文を30日、送ってきました。

・外交通商部は、有名観光地のインド洋の島、モルディブと中央アジアのウズベキスタンに観光に出かける韓国人に対してテロの可能性があるとして30日、注意を呼びかけました。

・韓国の大学生の10人のうち6.3人が、韓国の最高経営者=CEOとして三星グループの李健熙会長をあげていることが分かりました。

・韓国の科学研究の中心地である大田市の大徳(テドク)科学研究団地で働く外国人科学者が、ここ4年間で3倍以上に増えていることが分かりました。

・去年2月、大邱地下鉄に放火して大惨事を引き起こし無期懲役刑となった金デファン受刑者が、病気で死亡しました。

・韓国外換銀行が公示した31日午後3時の為替レート、日本の円100円は1051ウォン 87銭で、前日に比べて4ウォン80銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1153ウォン80銭で、前日に比べて60銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は 803.57と、前日より1.62ポイント下落しました。

・31日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、29度2分でした。1日は、高気圧の影響で全国的に青空となるでしょう。1日の全国の朝の予想最低気温は、15度から22度、 日中の最高気温は 26度から29度と予測されています。

8月30日月曜日

・第28回アテネオリンピックが、17日間にわたる熱戦を終え、韓国は総合9位となりました。現地時間で29日夜、行われた閉会式では再び南北選手団が合同入場しました。青地に白の1本の韓半島旗を、韓国は女子アーチェリー2冠王のパク・ソンヒョン選手、北韓は選手団役員のキム・ソンホさんの2人が掲げて入場しました。この後、南北の選手が手を振りながら入場し、観客から拍手を浴びました。今大会、韓国は、最終日の29日、男子テクォンドの80キロ以上級でムン・デソン選手が優勝して9つ目の金メダルを獲得し、金メダル9、銀メダル12、銅メダル9で、総合9位に上がり、8年ぶりに10位以内に返り咲きました。しかし北韓は金メダルはなく、銀メダル4個、銅メダル1個の合わせてメダル5個で58位に終わりました。

・アテネオリンピック最終日の最終種目、男子マラソンで韓国期待の李ボンジュ選手は14位に終わり、メダルは成りませんでした。李ボンジュ選手は、平地区間の15キロまでは先頭グループを走って中間点を3位で通過し、メダルの可能性が期待されていました。しかし、登りの区間が始まった20キロ付近から先頭グループを脱落し、結局、14位となりました。李ボンジュ選手は、96年アトランタオリンピックマラソンの銀メダリストで、これでマラソン32回目でした。韓国はこのほか、チ・ヨンジュン選手が17位、李ミョンスン選手が41位でした。

・韓国の男子柔道73キロ級の金メダリスト、李ウォンヒ選手が、イギリスのロイター通信が選んだアテネオリンピックの「最高の柔道選手」に選ばれました。ロイター通信は、アテネオリンピックを決算して、各競技別に最高の選手と、最高の瞬間を選定し、30日発表しました。それによりますと、「李ウォンヒ選手は、速いスピードと効率的な動作で最も卓越した技量を披露した。誰も彼を相手にして5分も耐え切れなかった」として、一本勝負の李ウォンヒ選手を「最高の柔道選手」に選定したことを明らかにしました。韓国はこの他、女子アーチェリー団体戦の優勝と、男子卓球シングルスのユ・スンミン選手の優勝場面が競技別の「最高の瞬間」に選ばれました。

・アテネオリンピックの男子体操個人総合の採点ミスについて韓国選手団が、梁泰栄選手に対する審判の誤りの訂正を求めてスポーツ仲裁裁判所に提訴した問題で、スポーツ仲裁裁判所は、本部のあるスイスのローザンヌで審議を行う方針を29日、明らかにしました。

・ところでスポーツ仲裁裁判所は、IOC=国際オリンピック委員会によって1984年に設立されました。設立当初はIOCの直轄でしたが、IOCが訴えられる場合も想定されるうえ、もう少し中立的な組織にする必要があるという指摘から1994年にICAS=スポーツ国際理事会を設立して、この下にスポーツ仲裁裁判所を置くことになりました。本部は、スイスのローザンヌにあり、IOCと、IOC委員長、各種競技の国際連盟、国家オリンピック委員会が、それぞれ15人ずつ合わせて60人の仲裁委員を指名して構成され、判定紛争、薬物紛争、選手資格などの紛争を審判するスポーツ界の国際裁判所としての役割を果たしています。

・アメリカの有力日刊紙「ワシントンポスト」の最新号は、29日、審判の誤りで選手が不利益を被ることがないよう競技の直後に表彰式を行うオリンピックの今の表彰制度は改善されなければならないと指摘しました。

・ハンナラ党の 党の運営方式と主な懸案をめぐる主流と非主流派の対立が激化する様相を呈しています。ハンナラ党は、29日、全羅南道・求礼(クレ)郡の農協研修院で議員研修会を開きましたが、この席で、非主流派議員が、朴槿恵代表に対して、故朴正熙大統領の親日行為や軍事独裁の過ちについて謝罪するよう要求しました。これに対して朴槿恵代表は、「代表を揺さぶる行為に過ぎない」として真っ向から対立する姿勢を示すとともに、「私が党の代表になった場合、党を離れると口走っていた議員たちは、約束を守るべきだ」として、非主流派議員に対して事実上の離党を要求しました。朴槿恵代表の主張に対して、非主流派の金ムンス議員は、「われわれは、10年以上も党を守ってきた。党を出たり入ったりしたのは、朴槿恵代表の方だ」として離党する意思のないことを明らかにしました。

・ハンナラ党議員が、29日行った党議員の研修会で盧武鉉大統領をパロディー化した演劇を披露し、この中で、盧大統領を誹ぼうする行き過ぎた表現を使っていたとして波紋を呼んでいます。これに対して与党ウリ党の金ヒョンミスポークスマンは、30日、論評を出し、「一国の大統領を中傷することがハンナラ党の狙いなのか。朴槿恵代表は、ただちに謝罪しなければならない」と要求しました。これに対してハンナラ党の田麗玉スポークスマンは、「演劇は単なる演劇に過ぎない。公演のテーマは、経済を回復させるため盧武鉉大統領がより積極的に努力すべきだという内容であり、与党が問題を拡大することは望ましくない」と述べました。

・鄭東泳統一部長官が、30日、ワシントンに向けて出発しました。鄭東泳統一部長官は、アメリカでパウエル国務長官、ラムズフェルド国防長官、ホワイトハウスのライス安全保障補佐官らと会って、北韓の核問題など韓半島情勢や、韓米関係の発展について意見を交わす予定です。

・北韓の金正日国防委員長の夫人、高ヨンヒさん(51)が今月13日、心臓麻痺で死亡したと、北京の北韓消息筋が29日改めて明らかにしました。

・国防部は、2006年末までに主要部署の局長や室長級など幹部全員をいわゆる文官や民間の専門家とすることを検討していることが分かりました。

・日本の劇団「四季」が、ソウルへの進出計画を取り止めることになりました。劇団「四季」の代表、浅利慶太さんは、30日、東京で韓国記者団と会見し、「韓国公演プロデューサー協会が、四季のソウルへの進出を文化侵略とするなど反日感情をあおっている。こうした状況では韓国への進出は意味がない」としてソウルチャムシルに四季の専用劇場を作る計画を放棄すると述べました。

・アメリカ女子プロゴルフツアーで活躍中の韓国人、朴祉恩(パク・チウンを選手(25)がLPGAツアー、ワコビアクラシック大会で惜しくも準優勝しました。

・日本のプロ野球、読売ジャイアンツが、来シーズン、三星ライオンズの抑え投手、イム・チャンヨン選手(28)を迎え入れると、日本の産経スポーツが30日、伝えました。

・韓国外換銀行が公示した30日午後3時の為替レート、日本の円100円は1047ウォン7銭で、先週金曜日に比べて7ウォン54銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1153ウォン40銭で、先週金曜日に比べて1ウォン40銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は 805.19と、先週金曜日より5.11ポイント下落しました。

・30日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、30度7分でした。31日は、高気圧の縁にあたって全国的に雲の多い一日となるでしょう。31日の全国の朝の予想最低気温は、17度から22度、 日中の最高気温は 6度から29度と予測されています。

8月29日日曜日朝のニュース

・アテネ・オリンピック16日目の28日、韓国は、金メダルが期待されていた男子レスリングと女子テクォンドで、惜しくも銀メダル1つ銅メダル1つを獲得するのに留まり、総合順位は11位に下がりました。まずレスリング 男子・フリースタイル84キロ級の決勝戦で、ムン・ウィジェ選手は、アメリカのカエル・サンデルソン選手に1対3で敗れ、前回のシドニーオリンピックに続き2大会連続銀メダルに終わりました。また女子テクォンドの67キロ以下級では、ホァン・キョンソン選手が、16強戦で、中国のウェイ・ウロ選手に敗れて決勝進出がならず、3位決定戦に臨み、グアテマラのエイディ・フアレズ選手と争ってこれに勝ち、銅メダルを獲得しました。これで韓国は、28日を終わって、金メダル8、銀メダル11、銅メダル9を獲得して、総合順位は前日の9位から11位に下がりました。

・国際体操連盟のグランディー会長は、男子体操個人総合の金メダリスト、アメリカのハム選手に対して、韓国に金メダルを譲るよう要請しました。韓国選手団のシン・バクジェ団長は、27日、アテネのチームコリアハウスで記者会見し、グランディー会長がハム選手に公式文書を送って、審判の誤りで金メダルを逃したヤン・テヨン選手に金メダルを譲るよう強く求めたことを明らかにしました。グランディー会長は、「フェアプレー」というタイトルの文書で、「韓国人のヤン・テヨン選手の出発点数が10点であるにもかかわらず審判のミスで9.9が与えられました。結果的に男子個人総合の本当の優勝者は、ヤン・テヨン選手です。あなたが国際体操連盟の要請を受け入れて金メダルをヤン・テヨン選手に譲れば、あなたの行動は全世界にフェアプレーを立証することになり、国際体操連盟とIOC=国際オリンピック委員会は、あなたの行動を高く評価するでしょう」と書いてあるということです。シン・バクジェ韓国選手団長は、28日、グランディー会長のこの文書をもとに、スポーツ仲裁裁判所に訴えを起こしました。

・これに先立ってIOC=国際オリンピック委員会のロゲ会長は、27日、韓国男子体操のヤン・テヨン選手が、審判の誤りで金メダルを逃したことについて、共同金メダルの受賞はあり得ないという考えを改めて示しました。ロゲ会長は、アメリカ・NBCとの会見で、「審判も人間である以上、ミスはあり得る。そのミスが故意でない限り、選手はその判定を尊重しなければならない」と述べました。ロゲ会長は、「韓国選手団からヤン・テヨン選手にも共同で金メダルを受賞するよう提案を受けた。しかしサッカーの試合でも、審判がペナルティーキックを宣言したあとになって、ビデオ判定で、それが誤りであることが確認されても判定を覆すことはできないのと同じだ」として韓国側の提案を拒否したことを明らかにしました。

・来月1日に始まる第244通常国会の日程が決まりました。与党ウリ党と、野党ハンナラ党は、27日、院内首席副代表が会談して、来月1日から12月9日までの100日間の議事日程について合意しました。それによりますと、9月一カ月間は、常任委員会ごとに去年の決算審査と国政監査の準備を行い、10月4日から20日間、国政監査を行います。

・韓日議員連盟所属の与野党議員14人が、29日、日本を訪問します。文喜相会長ら一行は、日本で、小泉首相に会うのをはじめ、日韓議員連盟の森嘉朗会長らと会って、両国の友好協力の促進や、議員連盟の交流拡大について意見を交わす予定です。文喜相会長は、27日、「日本の政界指導者との対話を通じて、韓日国交正常化40年の来年2005年の‘韓日友情の年’と‘韓日相互訪問の年’事業を成功させ、さらなる友好促進と交流拡大で具体的な成果をあげられるようにしたい」と意欲を示しました。一行は、31日にソウルに戻ってきます。

・ベルギーのプロサッカー・アンドレフトで活躍しているソル・ギヒョン選手が、イギリスのプロサッカーのプレミアーリーグの下のリーグのDivision1のウルバーハンプトンに移籍することが決まりました。ソル・ギヒョン選手の所属事務所は28日、移籍料200万ユーロ、韓国ウォンで約27億ウォンの条件で、イギリスのDivision1のウルバーハンプトンに移籍すると発表しました。

・KBSテレビドラマの「始発列車を待ちながら」が、カナダの第28回モントリオール映画祭のアジア映画部門に招待されました。このテレビドラマは、金キドク監督の「サマリア」、李ジェヨン監督の「スキャンダル」とともにアジア映画部門に招待され、全部で25本のアジアの映画の中で競争を繰り広げることになりました。韓国のテレビドラマが海外の映画祭に招待されたのは、これが初めてです。「始発列車を待ちながら」は、今年2月22日に地上波で放送された高精細度テレビのドラマで、コブつきの男に嫁いできた女性の人生を描いたホームドラマです。

・28日は、土曜日のため為替の取り引きはありません。27日の終値は、日本円100円が、1054ウォン61銭で、アメリカドル1ドルは、1153ウォンでした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・28日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は、26度2分でした。29日日曜日は、台風16号の影響で次第に雲が多くなり、東海岸の江原道や忠清道より南の地方では午後、雨が降るでしょう。29日の朝の予想最低気温は、18度から23度、日中の最高気温は24度から30度という予報です。

8月27日金曜日

・アテネ・オリンピック14日目の26日、3日連続メダルを取れなかった韓国は、男子レスリングで金メダルを獲得しました。アテネのアノリオシア競技場で行われた男子レスリング、グレコローマン60キロ級に出場した韓国のチョン・ジヒョン選手は、決勝で世界選手権大会の銅メダリスト、キューバのロベルト・モンジュ選手と延長戦に入る接戦の末、3対0で勝ち、金メダルを獲得しました。

・盧武鉉大統領は、韓国を訪問している中国の賈慶林(チャ・チンリン)全国人民政治協商会議主席から高句麗史問題についての胡錦涛国家主席の口頭のメッセージを聞きました。それによりますと、胡錦涛国家主席は、「最近、韓国と中国との関係が、高句麗史問題で一定の影響を受けている」として、中国政府は、一貫性を持って韓国政府と率直な意見交換をしたいと考えていると伝えてきたということです。胡錦涛国家主席はまた、「韓中両国はともに大国的で長期的な観点から互いの関心事を適切に解決できると信じている。両国関係を安定した健全な方向に発展させていこう」と述べたということです。

・第249臨時国会が27日、最終日を迎え5日間の会期を終えました。今度の臨時国会では、政府組織法の改正案、親日真相究明法の改正案、市場育成特別法案などを審議する予定でしたが、与野党間の意見の対立でいずれも可決できず、27日に予定されていた本会議は、案件がないため開けませんでした。国会は、9月1日から会期100日間の通常国会を召集し、ウリ党・ハンナラ党の代表演説と、対政府質問、国政監査を行うことにしています。

・現在の中学3年生が大学を受験する2008学年度の大学入試からは、いまの修学能力試験の結果の点数をなくして等級だけを表示し、学校の内申書に重点を置いた入試制度に変わることになりました。教育人的資源部は、26日、日本のセンター試験にあたるいまの修学能力試験での過当競争を緩和するため、修学能力試験の成績を9等級に分けて点数の代わりに提供することなど、大学入試の改善案を決めて発表しました。それによりますと、修学能力試験を受ける全国の受験生を60万人とした場合、一番成績のいい1等級は、上位4%にあたる2万4000人となり、この中での順位は分からなくなることから、各等級とも生徒の出身高校がつける内申書の比重が高くなる見通しとなりました。

・修学能力試験の等級制と、内申書の比重を拡大させることを骨子とした2008学年度の大学入試改革が発表されたことで、各大学は、学生を選ぶ客観的な評価基準をもうけることに苦心しています。各大学の入試担当者は、内申書によって受験生の能力を総合的に評価するという教育人的資源部の趣旨には原則的に賛成の立場を示しながらも大学の学生選抜自主権が強化されることで、どのようにして優秀な学生を選抜するかについて頭を悩ませています。また親の間では、学校での教育に今以上の比重を置くという点を歓迎していますが、内申書が重視されるようになることは、また別の弊害を呼び起こす可能性があるとして、憂慮の声があがっています。

・李ヘチャン国務総理は、北韓の核問題解決の糸口を見出すため南北首脳会談の開催を推進していることを明らかにしました。李ヘチャン総理は、26日、日本経済新聞との会見で、「南北首脳会談が開かれれば、核問題の解決のための糸口を見出すことができると思う」として、すでに北韓側に首脳会談の開催を打診したことを明らかにしました。李ヘチャン国務総理は、2000年6月の南北首脳会談の際、金大中前大統領に随行して北韓を訪問していました。

・ところが、李ヘチャン国務総理の広報担当首席秘書官は、27日、「李ヘチャン国務総理が北韓に対して南北首脳会談の開催を打診しているという日本経済新聞の記事は、事実ではない」として、記事の誤りを指摘しました。李カンジン国務総理広報担当首席秘書官によりますと、「李ヘチャン国務総理は、日本経済新聞との会見で、金正日国防委員長のソウル訪問が先に行われるべきで、南北首脳会談が開かれれば、北韓の核問題の解決に向けた糸口を見出せる会談にしたいと述べたに過ぎない」として、韓国が北韓側に南北首脳会談の開催について打診したという報道は間違いだと指摘しました。

・与党ウリ党の千正培院内代表は、27日、東京都教育委員会が、韓国の歴史記述をわい曲している「新しい歴史教科書をつくる会」による扶桑社発行の教科書を採択したことについて、遺憾の意を示しました。また2001年に両国首脳の合意を受けて大統領令で設けられた韓日・日韓歴史共同研究委員会の韓国側の委員長は、今度のことについて非難の声明を発表しました。

・輸出の好調で、経常収支の黒字が15カ月連続続いています。韓国銀行が発表した国際収支動向によりますと、7月末の経常収支は、6月より黒字幅が10億5000万ドル増えて32億3000万ドルとなり、2カ月ぶりに30億ドルに戻りました。これによって今年に入って先月末までの累積の経常収支は、164億1000万ドルの黒字となりました。

・去年、けがのため最悪の成績を出し、先発投手から外されていたアメリカ大リーグ・テキサス・レインジャーズの朴賛浩選手が、99日ぶりにメジャーリーグに復帰し、勝利投手となりました。朴賛浩選手は、26日、アリンカーンで行われたミネソタ・ツインズとのホーム試合に99日ぶりに先発登坂し、6イニングを投げて三振4つを奪い、ヒット4本、フォアボール3、2失点で、華麗な復活投球を披露しました。

・韓国外換銀行が公示した27日午後3時の為替レート、日本の円100円は1054ウォン61銭で、前日に比べて6ウォン20銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1153ウォンで、前日に比べて1ウォン40銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は 810.30と、前日より0.09ポイント上昇しました。

・27日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、27度7分でした。28日は、高気圧の縁にあたって全国的に雲の多い一日となるでしょう。28日の全国の朝の予想最低気温は、18度から22度、 日中の最高気温は 24度から30度と予測されています。

8月26日木曜日

・アテネ・オリンピック、3日間ノーメダルだった韓国は韓国時間で27日未明にレスリングで金メダルを取りました。アテネのアノリオシア競技場で行われたレスリング、グレコローマン60キロ級に出場した韓国のチョン・ジヒョン選手は、決勝で世界選手権大会の銅メダリスト、キューバのロベルト・モンジュ選手と延長戦に入る接戦の末、3対0で勝ち、金メダルを獲得しました。これで韓国の男子レスリングは84年のロサンゼルス・オリンピック以来6回連続金メダルをとりました。また女子ハンドボールは、26日行われた準準決勝でブラジルを26対24で破り、ベスト4に進出しました。韓国は韓国時間で28日未明、今大会の予選で7ゴールの差で勝ち抜いたフランスと準決勝を行うことになりました。これで韓国は金メダル7、銀メダル10、銅メダル5で総合順位11位となりました。韓国は27日テコンドーとボクシングでメダルをねらいます。

・国家保安法違反の疑いで起訴された人が国家保安法の一部の条項は憲法に違反していると訴えたのに対して、憲法裁判所は26日、裁判官全員の意見一致で合憲の決定を出しました。この訴訟は、去年8月、国家保安法 第7条の「敵への賛同・鼓舞罪と利敵表現物所持罪」違反で起訴された男性が、憲法裁判所に違憲訴訟を起こしたもので、憲法裁判所は26日の決定で、「91年以前の国家保安法と違って、改正された国家保安法は法規概念の多義性と適用範囲の広範囲さがなくなっており、これまでの決定や学説、判例にもとづいてその概念が存在している。第7条も国家の存立、安全 自由民主的な基本的秩序を脅かすことを知っていながら、反国家団体やその構成員または指示を受けた者の活動に賛同・宣伝・同調したり、国家的混乱を宣伝・せん動した者に制限している」として、合憲の決定を出しました。これは南北分断という特殊な現状のもとでは、国家保安法の必要性が認められるとする憲法裁判所のこれまでの意見を再確認したもので、国家保安法の廃止を勧告した国家人権委員会の決定とは相反しており、今後、国家保安法の存廃を巡る政界での論議がさらに熱くなるものとみられます。

・北韓は25日、最高人民会議常任委員会が承認した「開城工業地区の不動産規定」を発表しました。それによりますと、開城工業団地の中で不動産を所有していた人が死亡した場合、親や子が財産権を相続でき、財産の分配は死亡した人が属している国や地域の法律にもとづくことになっています。これを受けて、韓国の企業家が開城工業団地で建物や土地の利用権などを持っていて死亡した場合、韓国の法律で相続ができるようになりました。この他、土地利用権と建物所有権の範囲・所有・土地の賃貸期間、土地の名義変更など、不動産についての全般的な内容が含まれています。またこの不動産規定の発表で、開城工業団地関連の企業創設、労働、財務、税関など10の基本規定が整うことになりました。

・これについて韓国政府は歓迎を意を示しました。北韓当局が北韓での慣行を捨てて‘相続’などについて韓国側の要求を受け入れたのは前向きに評価できるうえ、韓国企業の不安感も解消できる」と述べました。

・北京発KBS特派員によりますと、北韓の金 正日国防委員長の妻、高英姫(コ・ヨンヒ)さんが持病で死亡したと中国の北韓消息筋が26日伝えました。金 正日国防委員長の現在の妻、高英姫氏は今年51歳、一時重病にかかったといううわさが出て、海外でガンの手術を受けたといわれていましたが、病状が悪化して死亡したものとみられています。金 正日国防委員長とコ・ヨンヒ氏との間には、金 正日国防委員長の有力な後継者とされている息子の正哲(チョンチョル)さん(23)と正雲(チョンウン)さん(21)の2人がいます。

・去年の韓国の国内総生産の規模が世界で11位と、一昨年に比べて1ランクアップしたことが分かりました。統計庁によりますと、去年2003年の韓国のGDP=国内総生産は6,052億ドルと、世界で11番目となりました。これによって去年の1人当たりの国民所得は1万2,628ドルと、一昨年に比べて10%の伸びとなりました。GDPを国別にみますと、アメリカが10兆9,800億ドルで最も多く、2位が日本で4兆2,900億ドル、3位はドイツ 2兆4,000億ドルの順でした。

・タイを公式訪問した潘基文外交通商部長官は25日、タイのスラキヤット外相と会談し、北韓の核開発問題が6カ国協議を通じて早期解決できるようにタイ政府の協力を要請しました。潘基文外交通商部長官は、またタイ国内で韓国人を対象とする6件のテロ事件があったことを取り上げて、タイ政府に対してタイ在住の韓国人同胞や観光客、韓国関連施設の安全確保を強化するよう要請しました。一方、スラキヤット外相は、韓国との間で早期にFTA=自由貿易協定を締結したいという意向を示しました。これについて潘基文外交通商部長官は、今年11月にラオスで開かれる予定の韓国とASEAN(東南アジア諸国連合)との首脳会談の際、韓国とASEANとのFTAを共同で研究したいという考えを示しました。会談の後、両国の外相は、両国間の文化、教育、青少年、スポーツ、マスコミの交流拡大を主な内容とする「文化教育協力協定」に署名しました。潘基文外交通商部長官は26日、次の訪問国ニュージーランドに向いました。

・来年4月に開校する東京都立としては 初めての中高一貫教育校の白鴎高校付属中学校で使う歴史教科書として、東京都教育委員会が26日、韓国の歴史記述をわい曲している「新しい歴史教科書をつくる会」による扶桑社発行の教科書を採択したことについて、韓国の外交通商部は26日、遺憾の意を示しました。外交通商部はスポークスマンの論評で、「扶桑社の歴史教科書は、日本の過去の過ちを合理化しており、東京都 教育委員会がこの教科書を採択したのは日本の若者にわい曲された歴史観を植え付ける恐れがあり、過去の反省の上で友好関係を作ろうとしている両国間の努力にも支障を来たすことが心配される。日本は過去の歴史問題の解決のために知恵を求める努力をさらに強化する必要がある」と述べました。

・韓国と日本は23日から3日間、慶尚北道 慶州市で、両国間のFTA=自由貿易協定の締結に向けた5回目の協議を行った結果、包括的で高いレベルのFTAを締結する基本原則を再確認しました。

・息子が韓国から北韓に送り込まれた工作員だったと主張する遺族が国を相手取って起こした損害賠償で、戦死した事実を遺族に知らせなかった国の責任を認める初めての判決が出ました。

・不特定多数のインターネット・ユーザーに いかがわしい写真などゴミのような電子メールをばらまいている、いわゆるスパム・メールの発信量が、韓国はアメリカに次いで世界で2番目に多いという調査結果が出ました。

・韓国外換銀行が公示した26日の為替レート、日本の円100円は、1,048ウォン41銭で、前日に比べて7ウォン16銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1,154ウォン40銭で、前日に比べて2ウォン40銭のウォン高でした。25日に51日ぶりに800ポイントの大台を回復した韓国株式市場、26日の総合株価指数は810.21と、前日に比べて6.24ポイント上昇しました。

・26日のソウルは雨のち曇り、午後3時の気温は26度7分でした。27日は高気圧のヘリにあたるため、全国的に雲が多くなるでしょう。27日の全国の予想最低気温は17度から22度、日中の最高気温は26度から30度という予報です。

8月25日水曜日

・鄭東泳統一部長官は25日、国会の統一外交通商委員会で、KEDO=韓半島エネルギー開発機構による北韓の軽水炉建設事業が中断されていることについて「KEDOの理事国と協議して、中断期間をさらに1年延長することを目指している」と述べました。KEDOによる北韓での軽水炉建設は、北韓の核問題と関連して去年12月から工事が中断されていますが、鄭東泳統一部長官は、軽水炉事業は完全に中止されたわけではなく、事業を完全にやめるよりは、さらに1年間中断を延長して、北韓の核問題の経緯を見守っていくことが望ましいと述べました。しかし、軽水炉建設事業については、アメリカは全面的に中止することを主張しており、今後、核問題で進展がなければ、事業そのものが廃止になる可能性も出ています。

・韓国軍のイラクへの追加派兵が行われている中で、イラクの武装勢力が韓国人に対するテロを警告するビデオテープが、ソウルのKBSに送られてきました。このビデオテープには「黒い旗」と名乗るイラクの武装組織が、銃や手投げ弾をかかえた二人の男の間で、1人の男が声明を読み上げており、「韓国がイラクへ3000人の兵力を追加派兵したことを知っている。イラクの土地に足を踏み込む韓国軍だけでなく、民間人も占領軍とみなし、慈悲を施さない」と警告しています。今月20日に録画されたとみられるこのビデオテープは、武装グループが制作し、イラクにいる韓国人のフリーランサーカメラマンのところに届けられ、このあとKBSに送られてきたということです。武装グループがこれまでのようにアルジャジーラーなど衛星放送を使わずに韓国人に直接テープを届ける方法でビデオを公開したのは、イラクに派遣されている韓国軍を撤退させるのに、より効果的だと判断したものとみたれています。これを受けて政府は、イラクの韓国軍部隊のザイトゥン部隊に緊急警戒を指示するとともに、民間人のイラクへの渡航の自制を呼びかけるなど、韓国人の安全対策を強化しています。

・アテネオリンピック12日目の24日、韓国は金メダルが期待されていたレスリング 男子・グレコローマン66キロ級のキム・インソブ選手が予選で落ちるなど、メダル獲得に失敗しました。また88年のソウルオリンピック以来、16年ぶりのメダル獲得が期待されていた男子ハンドボールも準々決勝の対ハンガリー戦で25対30で敗れ、準決勝への進出を果たせませんでした。さらに女子バスケットボールは11位―12位戦で、ナイジェリアに64対68と敗れるなど、韓国勢の不振が続きました。24日を終わって韓国は、金メダル6、銀メダル10、銅メダル5で、総合順位12位となっています。

・(ところで)アテネオリンピックに出場した選手のトップを切って、サッカー代表チームの22人全員が24日午後帰国しました。仁川国際空港には大韓サッカー協会の関係者やサッカーファン、およそ200人が出迎え、オリンピックのサッカーで、史上初めて準々決勝に進んだものの、パラグアイに敗れた韓国チームの健闘を称えました。キム・ホゴン監督は「サッカーファンの顔を見ていると、パラグアイ戦で勝てたならば、もっと皆さんに大きな喜びを与えることができたのにと、残念な気持ちでいっぱいです。次の北京オリンピックでは今回よりいい成績を収めたい」と述べました。さらにキム・ホゴン監督は「選手たちにはいい経験となった。韓国のプロサッカーでいい成績をあげることに満足せず、目標を大きく立てて、世界でも通じる選手になってほしい」と述べました。オリンピックサッカー代表チームは24日帰国とともに解散しました。他のオリンピック選手たちは26日に139人が韓国に到着します。

・与党ウリ党の辛基南前議長の父親が日本の植民地時代に日本軍の憲兵をしていたことの責任をとって、ウリ党の議長を辞任しましたが、国会文化観光委員長をしているウリ党の李美卿(イ・ミギョン)議員の亡くなった父親も日本軍の憲兵だったことを自ら明らかにし、波紋が広がっています。李美卿議員は今月24日付けの時事週刊誌とのインタビューで、「去年の末、故郷の慶尚北道慶州を訪問した際、故郷の年配の方から、亡くなった父親が日本軍の憲兵をしていたということを初めて聞いた」と述べたということです。これについて、 李美卿議員の側近は、「李議員が去年末、故郷の人からこの話を聞いて、母親に確認したと聞いている。李議員が5才の時、家族で日本に渡り、昼は働いて夜は夜間大学に通っていたが、成績優秀者として日本軍に選び出され、一時憲兵をしていたそうだ。しかし父親の李 ボングォンさんの植民地時代の経歴については、具体的な記録や証言もなく、正確な事実関係が把握されていない」と述べました。李美卿議員は週刊誌とのインタビューで、父親が日本軍の憲兵だったことを明らかにして、「過去の歴史の中で埋もれている日本に協力した親日行為を究明することは必要だが、合意された手続きと法律にもとづいて行うべきだ。特定人物の家系を一つ一つ掘り出す方法は混乱を呼び起こすだけだ」という見解を示しました。

・北韓の特殊部隊にいた男性が最近、カナダ経由でアメリカ入りし、アメリカへの亡命を求めていると、アメリカのRFA=自由アジア放送が24日伝えました。それによりますと、亡命を申請している人は、北韓の特殊部隊にいたイム・ジョンリョクさんで、今月8日、カナダの国境を超えて、アメリカに密入国し、自らアメリカの警察に出頭して、アメリカへの亡命を求めており、現在、ワシントン州にある拘置所に収監されていて、弁護士を通じて亡命審査の手続きを準備しているということです。

・去年1年間に韓国で生まれた子どもの数は49万3500人で、史上最低を記録しました。統計庁が25日発表した統計によりますと、去年1年間に生まれた子どもの数は、一昨年より1100人減って、49万3500人で、出生統計を始めた1970年以来の最低となりました。また女性の平均結婚年齢が年々高くなり、晩婚化が進んでいる中で、子どもを生む母親の平均年齢も10年前より2.2才高くなって、平均29.8才でした。

・アテネオリンピックの期間中、韓国の大手スーパーでは、豚肉とビールの売り上げが急増していることが分かりました。韓国全国にチェーン店を持つ大手スーパーのEマートによりますと、アテネオリンピックが始まった今月13日から23日までの人気商品を分析した結果、もっとも多く売れた商品は、豚の三枚肉のサムギョブサルと豚カルビなどの豚肉で、去年の同じ期間と比べて、37%も多い、11日間に59億4千万ウォンの売り上げとなりました。次いでビールが去年より51%増えて、45億7000万ウォンでした。このようにオリンピック期間中、豚肉とビールの売り上げが増えたのは、家庭で、豚肉とビールを食べながらテレビでオリンピック中継を観る人が多いものと、Eマートでは分析しています。3 位はインスタントラーメン、4位はプラズマ・テレビでした。

・韓国外換銀行が公示した25日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1055ウォン57銭で、前日に比べて、4ウォン75銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1156ウォン80銭で、前日に比べて、2ウォン1銭のウォン安でした。韓国株式市場の25日の総合株価指数は、803.97ポイントと、前日に比べて、11.63ポイント上昇しました。

・25日のソウルは曇り、午後3時の気温は26度6分でした。26日は忠清道と南部地方は、午前中、雨の予報ですが、午後からは徐々に晴れてくるでしょう。ソウルなど中部地方は曇りのち晴れる見込みです。26日の朝の予想最低気温は、18度から22度、日中の最高気温は26度から29度という予報です。

8月24日火曜日

・大統領直属の国家人権委員会が、国の機関としては初めて国家保安法を廃止すべきだとする意見を示しました。国家保安法は、国の安全を脅かす反政府活動を規制することで国の安全を確保することを目的に1948年に制定された法律で、韓国では、盧武鉉政権誕生後、与党議員を中心に、国家保安法の改正または廃止を推進する動きが出ています。国家人権委員会は、24日、記者会見し、法務部長官と国会議長に対して国家保安法の廃止を勧告したことを明らかにしました。国家人権委員会は、去年3月から国家保安法の問題点について研究する委員会を設置して研究を進めてきました。 そして23日、人権委員会委員全員が出席する全員委員会を開いた結果、国家保安法は、人権と思想・表現の自由をいちじるしく侵害しており、廃止しても国の安全を脅かすことはないとして廃止勧告を正式に決めました。国の機関が国家保安法を廃止すべきだとする意見をまとめたのは初めてで注目されています。

・これについて野党ハンナラ党の朴槿恵代表は、24日、これに断固反対する姿勢を示しました。朴槿恵代表は、全羅南道羅州市の水害被災地を訪れた際、記者の質問に答え、「私がハンナラ党の代表として在任している間は、国家保安法の廃止はありえないという方針をすでに表明している」として、反対する意向を改めて示しました。

・大統領直属機関の新行政首都建設推進委員会の金安済委員長が最近、辞意を表明したことが明らかになりました。新行政首都建設推進委員会によりますと、金安済委員長は最近、辞意を表明し、青瓦台がこれを受理するかどうかはまだ分からないということです。金委員長は、「新行政首都の移転先が決まり、あとは実務的な仕事を意欲的に進めていく若い年代の人が新しい委員長を務めるのが望ましいと思う」として辞意を表明しました。金安済委員長は、ソウル大学の環境大学院の元教授で、今年6月に、「政府が計画している行政首都の移転は、事実上、首都の移転であり、この問題は国会が特別法を可決する前に国民投票をすべきだった」と述べたのに続いて、今月4日には、「もし南北戦争が起きて京畿道平沢市当たりで休戦した場合、人口は半分、国力は7割以上、失われる可能性がある」という発言をし、論議を呼んでいました。金委員長の辞表が受理された場合、委員長就任後3カ月で退くことになります。

・アテネオリンピック11日目の23日、韓国は、男子卓球シングルス決勝で金メダルを獲得したのに続いて、男子ボクシング・フェザー級のチョ・ソッファン選手が準決勝に進出しました。これで韓国は、23日を終わって、金メダル6、銀メダル10、銅メダル5を獲得して、メダルの数を21に増やしましたが、金メダルを多くとった外国に押されて総合順位は、さらにひとつ下がって12位となりました。

・盧武鉉大統領は、アテネオリンピックの男子卓球シングルスで88年のソウルオリンピック以来、韓国に16年ぶりの金メダルをもたらしたユ・スンミン選手(22)に祝電を送り、激励しました。

・24日は、韓国が中国との国交を正常して12年目にあたる日です。今年上半期中の中国に対する韓国の直接投資は、日本やアメリカを上回っていることが分かりました。中国商務省の統計によりますと、今年上半期の中国に対する韓国の直接投資は35億2000万ドルで、香港とバージン諸島に次いで3番目に多いことが分かりました。この期間中に、日本は29億5000万ドルで4位、アメリカは24億3000万ドルで5位でした。これについて韓国貿易協会の関係者は、「香港とバージン諸島は、租税回避地域であることから、事実上、韓国が中国の最大投資国になっている」と話しています。

・中国政府は、来年秋から使用する小中高校の歴史教科書で高句麗史の記述を今のままとすることを韓国政府に口頭で約束したことが明らかになりました。外交通商部の関係者によりますと、韓国を訪れていた中国外務省の武大偉アジア担当次官は、潘基文外交通商部長官との会談で、中国は、中央政府と地方政府が発行する出版物では、これ以上、韓国古代の高句麗が中国の一部だとする記述をしない方針であることを明らかにしたということです。

・韓国は、香港との間で、文化協力の了解覚書を締結しました。外交通商部の朴フンシン文化外交局長と、香港のロリー・チュー民政事務局副局長は、24日、ソウルで、文化協力についての了解覚書に署名しました。韓国は、現在89カ国とこのような文化協定を結んでいます。

・東京発 連合ニュースによりますと、アメリカは、韓国駐留アメリカ軍の削減による力の空白を埋めるため2008年までに沖縄に駐留している第3海兵師団の兵士1000人あまりを韓国南部に新設する訓練場に派遣して定期訓練を行う計画だと、日本の共同通信が日米関係に詳しい消息筋の情報として24日、報道しました。

・韓国は、アメリカやヨーロッパの主要国と比べて人口に対する犯罪件数の割合は少ないものの、犯罪増加率はやや高く、殺人や性犯罪は日本の2倍にのぼっていることが分かりました。

・韓国のサラリーマンが旧暦のお盆「秋夕」に、会社からボーナスとしてもらいたい贈り物1位は、「デジタルカメラ」であることが分かりました。2位は「圧力電気炊飯器」、3位は「空気清浄機」、4位は「ロボット掃除機」、5位は「MP3プレーヤー」でした。

・韓国外換銀行が公示した24日午後3時の為替レート、日本の円100円は1051ウォン2銭で、前日に比べて5ウォン21銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1154ウォン70銭で、前日に比べて1ウォン30銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は 792.34と、前日より4.69ポイント上昇しました。

・24日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、28度3分でした。25日は、中部地方は曇り、南部は気圧の谷の影響で午後から雨の降る所があるでしょう。25日の全国の朝の予想最低気温は、16度から22度、 日中の最高気温は 24度から29度と予測されています。

8月23日月曜日

・アテネ・オリンピック11日目の23日、韓国は、男子卓球シングルス決勝で 金メダルを獲得しました。男子卓球シングルスのユ・スンミン選手は、スウェーデンの卓球のエース、バルトナ選手を4対1で破って決勝に進み、中国のワン・ハオ選手を相手に、第1、第3、第4、第6セットを奪い4対2で破って優勝しました。韓国が男子卓球シングルスで金メダルを獲得したのは、88年のソウルオリンピック以来16年ぶりです。また男子ボクシングウエルター級準々決勝では、金ジョンジュ選手が、コロンビアのアグイナガ選手を25対23の僅差で破って準決勝に進出し、メダルへの可能性を膨らませました。これで韓国は、金メダル6、銀メダル10、銅メダル5を獲得し、メダルの数を21個に増やしました。

・オリンピックの男子体操個人総合で、韓国のヤン・テヨン選手(24)が、平行棒の審判の誤りで金メダルを逃したことについて、金メダリストとなったアメリカのポール・ハム選手は、22日、国際体操競技連盟の決定に従う意向を示しました。ハム選手は、22日、記者会見し「国際体操競技連盟がヤン・テヨン選手を優勝者だと決めれば、私はそれに従う」と述べました。しかしそのうえで、ハム選手は、「私は依然としてチャンピオンだ」とも述べて、国際体操競技連盟が決定を覆すまでは、自ら金メダルを返上する意思のないことを明らかにしました。ハム選手のこうした発言は、国際体操競技連盟が審判3人の誤りを確認し、懲戒処分したうえ、アメリカ国内で、金メダルを返上すべきだとする世論が沸いていることに対する反発とみられています。

・労働者が退職金を金融機関に積み立てて年金形式で支給される退職年金制度が、2006年から実施される見込みです。政府と与党ウリ党は、23日、政府与党連絡会議を開いて、満55歳から年金を受け取ることができる退職年金制度を、2006年から導入することを骨子とした「労働者退職給与保障法案」を今年の通常国会に提案することを決めました。 韓国はこれまで退職年金制度はありませんでした。

・政府は、団結権と団体交渉権は保障するものの団体行動権は認めない公務員労働組合法案を決め、秋の通常国会に提出することになりました。労働部がまとめた公務員労働組合法案は、通常国会で審議されたあと、関係法令の整備など準備期間を経て、早ければ2006年末から実施される見込みです。政府の最終案によりますと、公務員の職務の公共性から労働3権のうち、団結権、団体交渉権は認めるものの、団体行動権は、許可しない方針です。これに対して、全国公務員労働組合は、これでは労働3権のうち、団結権だけを認めたものだとして、完全な団体交渉権と団体行動権を得るため、今年秋に全面ストライキを行う方針を明らかにしました。

・李ヘチャン国務総理は、23日、「公務員は、労働条件のうち最も重要な身分と定年が保障された職業である。このため公務員の違法行為は絶対に容認しない」と語りました。李ヘチャン国務総理は、23日行った拡大幹部会議で、全国公務員労働組合が近くストライキを行う動きをみせていることについて、「全国公務員労働組合の違法な行為については徹底的に対処する」として、このように述べました。

・国会は、23日、会期5日間の臨時国会を開き、最高裁判所にあたる大法院の新しい大法官に女性として初めて推薦された今年48才の金英蘭(キム・ヨンラン)判事の任命同意案を賛成208、反対61、無効2の賛成多数で可決しました。大法官は任期6年、大法院長を含む14人で構成され、国会の同意を得て大統領が任命します。

・韓半島有事の際の韓米連合軍の協力手続きなどを点検するコンピューターを使った韓米軍事演習「乙支フォーカスレンズ」が23日、始まりました。この演習に今年は、韓国軍の他に韓国駐留アメリカ軍6000人、海外駐留アメリカ軍6000人が参加し、来月3日まで、コンピューターシミュレーションを通じて演習が行われます。

・韓国は、今年、鉄鋼製品の消費と輸出が、史上初めて6000万トンを超える見通しとなりました。韓国鉄鋼協会は、23日、今年一年間の鉄鋼製品の国内消費と海外への輸出は、去年より2.2%多い6084万トンになるという展望を出しました。このうち消費は、去年より0.8%多い4572万トン、輸出は6.9%多い1512万トンと見込まれるとしています。

・景気の低迷が長引く中で、住民登録を抹消される20代、30代が急増しています。行政自治部が22日、野党ハンナラ党のチョン・ジェヒ議員に提出した「住民登録抹消現況」によりますと、住民登録が抹消された人は、2000年は51万4200人でしたが、去年2003年は58万2000人と、3年間で13.2%増えました。なかでも、20代が去年と比べて43.8%、30代が40.2%も増えています。このように20代と30代で住民登録の抹消者が急増していることについて、経済専門家らは、クレジットカードによる借金が最も大きな原因ではないかとみています。住民登録の抹消は、金融機関が、住所地に住んでいない債務者に対して、仮り差し押えの申請など法的措置をとる場合、地元の洞事務所に住んでいないことの確認を求め、洞事務所が調査したうえ、住民登録を抹消し、その証明書を裁判所に提出することから増えており、大きな社会問題となっています。

・韓国は、クレジットカードの発行枚数が、アメリカに次いで世界で2番目に多いことが分かりました。国際決済銀行の決済制度委員会によりますと、韓国は、去年、人口1000人あたりのクレジットカードの発行枚数が1959.7枚と、人口一人当たり2枚近くものクレジットカードが発行されています。1位は、一人あたり4枚のアメリカで、3位は日本でした。

・仁川国際空港は、パスポートの偽造防止と、出入国審査を簡素化するため来年初めからパスポート自動判読システムを導入することになりました。

・来月28日は、旧暦のお盆「秋夕」ですが、今年の秋夕は、贈り物の費用を去年より減らす家庭が多いことが分かりました。ソウルの大型デパートが客1000人を対象にアンケート調査をした結果、去年の秋夕より費用を減らすという人は42.3%なのに対して、増やすという人はわずか7%に過ぎませんでした。

・韓国外換銀行が公示した23日午後3時の為替レート、日本の円100円は1056ウォン23銭で、先週の金曜日に比べて1ウォン4銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1153ウォン40銭で、先週の金曜日に比べて40銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は 787.65と、先週の金曜日より0.01ポイント上昇しました。

・23日は、二十四節気のうち秋の始まりを知らせる「処暑」です。23日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、25度6分でした。24日は、中部地方は高気圧の縁にあたって晴れ、南部地方は気圧の谷の影響で次第に雲が広がり所によって雨の降るところがあるでしょう。24日の全国の朝の予想最低気温は、17度から21度、 日中の最高気温は 24度から28度と予測されています。

8月22日日曜日朝のニュース

・アテネ・オリンピック9日目の21日、韓国は、男子アーチェリー団体戦で金メダル、女子重量挙げと、男子バドミントンシングルスで、それぞれ銀メダルを追加しました。チャン・ヨンホ、朴キョンモ、イム・ドンヒョンのコンビは、台湾を251対245で破って、シドニーオリンピックに続いて2大会連続の優勝を手にしました。これで韓国は、今大会、女子個人と団体戦を含めてアーチェリーの4つの金メダルのうち3つを獲得しました。また女子重量挙げ75キロ級では、チャン・ミラン選手が合計302.5キロのオリンピック記録をあげ、韓国女子重量挙げ初の銀メダルを獲得しました。またバドミントン男子シングルス決勝戦で、ソン・ソンモ選手は、インドネシアのヒダヤッド選手に2対0で敗れ銀メダルとなりました。バドミントン女子の3−4位決定戦に臨んだラ・キョンミン、李キョンウォン選手は、中国を2対1で破って銅メダルを追加しました。しかし、サッカーは、史上初めてオリンピックの準々決勝に進出し、2002年のワールドカップの時のようにソウル光化門に5万人を超える市民が集まって街頭応援を繰り広げるなど国民的な声援を集めましたが、惜しくもパラグァイに3対2で破れ、夢のベスト4進出はなりませんでした。この試合、前半、パラグァイが1:0でリードして後半を迎え、パラグァイがさらに2点を追加して3:0と絶望的な状況になりましたが、韓国は、これにくじけず、後半29分と34分にイ・チョンス選手が1点ずつを入れました。しかし時間切れとなり、準決勝進出にはなりませんでした。これで韓国は21日を終わって、金メダル5、銀メダル10、銅メダル4と、合わせて19個のメダルを獲得して総合順位10位を守っています。

・韓国男子体操の看板スター、ヤン・テヨン選手(24)が、審判の誤りで金メダルを逃したことが確認されました。FIG=国際体操競技連盟は、韓国のオリンピック選手団が、ヤン・テヨン選手の技術適用の間違いについて異議を提起したことについて、「誤審を認める」と20日、明らかにしました。国際体操競技連盟のブルノ・グランディー会長は、シン・バクジェ韓国選手団長宛てに送ってきた公式文書で、「個人総合で、ヤン・テヨン選手の平行棒の出発点数は10点が正しいことを技術委員会が確認した。審判陣が9.9点を与えたのは明らかに誤診ではあるが、判定を覆すことはできない」としています。ヤン・テヨン選手は、18日に行われた個人総合5番目の種目の平行棒で、出発点数が10点の演技をしたにもかかわらず、審判が誤って9.9点から点数をつける過ちを犯しました。0.1点を奪われたヤン選手は、総合得点57.774で銅メダルにとどまりましたが、正しい点数は57.874であり、金メダルをとったアメリカの57.823を上回ることになります。

・2008年の北京オリンピックに南北統一チームを結成する計画だった韓国と北韓は、2006年、イタリアのトリノで開かれる冬季オリンピックで南北統一チームを作ることを検討していくことになりました。大韓体育協会会長を兼ねている大韓オリンピック委員会委員長の李ヨンテク氏は、国会文化観光委員会委員で与党ウリ党の安ミンソク議員とともに、19日、アテネオリンピック選手村の北韓選手団の宿所を訪問し、北韓オリンピック委員会のムン・ジェドク委員長、李ドンホ選手団長と、1時間にわたって会談しました。この席で、ウリ党の安ミンソク議員は、「冬のオリンピックは、韓国選手団の規模が大きくないので統一チームを作ることが容易だ」として、2006年のトリノオリンピックに南北統一チームで出場することを提案しました。

・アメリカにいる韓国の女性科学者が、世界で初めて、手の五つの指がそれぞれ違う形をしている理由を解明し、身体の奇形や脳腫瘍、皮膚がんなどの治療に大きく寄与するものと期待されています。アメリカ・ニューヨーク大学医学部スカボール研究所の安素賢(31)博士は、手の指が育つたんぱく質の分布形態が、胎児の成長の段階ごとに指ひとつひとつで違ってくることによって、五つの指がそれぞれ違う形をしていることを確認しました。

・盧武鉉大統領は、「政府が最も重要視している目標は、基本を整備し直すことだ」と述べました。盧大統領は、21日、政府庁舎の別館で国務総理や長官、次官らが出席した「政策事例分析討論会」に出席してあいさつし、「国のシステム、政府の行政システムは、おおむねうまく整ってはいるが、さらに手を加えて、より素晴らしいシステムに整備し直すことが政府の最も大きな目標だ」と述べました。盧武鉉大統領はまた、「大統領就任後1年半の間に感じたことは、問題意識が足りないということだ。また問題提起をする場合も、解決策の提示はなかった」として、政府の幹部は絶えず問題提起をして、より効率的で合理的な方法を見つけ出す努力が必要だと強調しました。

・アメリカの北韓孤立化戦略にもかかわらず、アジアやヨーロッパの国々は、北韓との外交、文化、経済的な関係を積極的に拡大していることから、アメリカの対北韓強硬政策に変化をもたらしていると、アメリカのニューヨークタイムズが20日報道しました。

・小学校の女性教師の割合が、今年初めて70%台になりました。

・韓国では、中年層や壮年層に限らず、20代、30代の青年層でも前立腺炎の患者が急増していることが分かりました。

・政府は、39%となっている世界で最も高い帝王切開による出産率を今後10%以下に引き下げる対策を進めることになりました。

・21日は、土曜日のため取り引きはありません。20日の終値は、日本円100円が、1057ウォン27銭で、アメリカドル1ドルは、1153ウォン80銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・21日のソウルは曇り、午後2時の気温は24度5分でした。22日日曜日は、気圧の谷の影響で全国的に雲が多く、雨の降る所が多いでしょう。22日の朝の予想最低気温は、18度から22度、日中の最高気温は23度から27度の予報です。

8月21日土曜日朝のニュース

・アテネ・オリンピック8日目の20日、韓国は、今大会初めて一日に2つの金メダルを獲得し、総合10位になりました。女子アーチェリー団体戦決勝で、朴ソンヒョン、李ソンジン、ユンミジンがコンビをなした韓国は、中国を241対240で破って5大会連続の優勝を手にしました。これで個人戦で優勝した朴ソンヒョン選手は、今大会初の2冠王となりました。また韓国勢同士の決勝戦となったバドミントン男子ダブルスでは、金ドンムン−ハ・テグォン組が、李ドンソン−ユ・ヨンソン組を2対0で破って金メダルを手にしました。李ドンソン−ユ・ヨンソン組は、前回のシドニーオリンピックに続いて銀メダルとなりました。また男子シングルスで、ソン・ソンモ選手がインドネシアのクンコロ選手を2対1で勝って史上初めて決勝に進出し、銀メダルを確保しました。しかし、女子ダブルスのラ・キョンミンー李キョンウォン組は、中国に破れ3−4位決定戦に臨むことになりました。これで韓国は20日を終わって、金メダル4個、銀メダル8個、銅メダル3個と、合わせて15個のメダルを獲得して総合順位10位となりました。韓国は21日、男子アーチェリー団体戦で金メダルを狙います。

・アテネオリンピックに出場しているサッカーの韓国代表チームが、フェアプレーの評価で高い点数を取りました。オリンピックの韓国サッカー代表チームは、19日、FIFA=国際サッカー連盟が集計したフェアプレーのポイントで2257点を取り、イタリア、マリに次いで、アルゼンチンとともに3位タイとなりました。

・与党ウリ党の新しい議長に就任した李富栄議長は、野党ハンナラ党の朴槿恵代表が、過去史真相究明の調査範囲を韓国戦争や産業化時代までの近代・現代史のすべてに拡大するよう求めたことについて、「加害者が、過去史を徹底的に調査して、過ちを正すことができるのか」と批判しました。李富栄議長は、20日、記者会見し、「あらゆる拷問やでっちあげで、反政府活動家を苦しめた人たちを過去史の調査に参加させるという考え方は極めて危険だ」として、このように語りました。

・盧武鉉大統領は、国政運営の権限のかなりの部分を国務総理に委譲する考えを明らかにしました。盧大統領は10日の閣議で、「韓国の憲法は、典型的な大統領制も可能だが、国務総理中心の国政運営も可能だ。年内に試験的に行ったうえで来年からは国務総理が中心となって国政運営を進めるようにしたい」と述べました。盧武鉉大統領のこのような構想は、内閣と与党による国政運営をはかることで各種の懸案をめぐる与野党間の政争から大統領が逃れたいとする狙いがあるものとみられています。

・憲法裁判所は、19日、裁判官全員が出席する評議を開いて新行政首都特別措置法の違憲訴訟について、本格的な審理に入りました。この評議は、憲法裁判所が訴願を受け付けた直後の先月15日開いた評議に続いて2回目で、建設交通部が強く要請している公開弁論を開くかどうかなどについて、検討に入りました。

・政府は、1965年に締結した韓日基本条約の関係文書の一部公開がもはや避けられないとする立場を日本政府に伝えた模様です。政府当局者は、20日、韓日基本条約の交渉経過を記した文書の公開を求めた訴訟に対する裁判所の判決と関係なく、政府は承服するしかないとして、一審判決で公開するよう命じられた5つの文書については、公開が避けられないという点を日本政府に対して通告したということです。韓国政府は、これまで北韓との国交正常化交渉に困難をもたらすとして韓日基本条約の文書を公開しないよう求めていた日本政府の要請を受けて入れて文書の公開を自制していました。

・北韓脱出者15人が、19日、北京の韓国大使館領事部に集団で駆け込み、韓国行きを要求しています。一行は、子ども6人を含む男女15人で、19日午後3時半頃、領事部正門の警備員を押しのけて領事部の中に駆け込みました。一行は、北韓脱出者と名乗っており韓国行きを要求していることから、大使館で身元確認を急いでいます。北京駐在韓国大使館には、この15人以外に韓国行きを待っている北韓脱出者がすでに110人もいます。

・4月1日運行開始した高速鉄道KTXの利用者が、開通142日目にあたる20日、1000万人を超えました。このうち、ソウルと釜山を結ぶ京釜線は852万2000人、ソウルー木浦間の湖南線は154万4000人で、座席の利用率は、京釜線が71%でしたが、湖南線は35%と、低さが目立ちました。このように乗車率が低いことから鉄道庁では、今月23日から秋夕連休前の来月22日までの1か月間、昼間の利用客の少ない列車を対象に指定運賃の30%特別割り引きをすることになりました。しかし定期と、1等にあたる特室の料金は割り引き対象から除外することになりました。

・また鉄道庁は、満65歳以上の老人に対して、秋夕のあとの今年10月から平日に限ってKTXと、特急セマウル号の運賃の30%割り引きを適用することになりました。また週末の料金の割り引きは、今年末に「老人福祉法施行令」が改正され次第、適用が決まる見込みです。これとともに鉄道庁は、KTXの開通に伴って4月12日から10%割り引きしていた特急セマウル号と、急行ムクンファ号の運賃を、近く元の料金に戻す方針です。

・今年に入って働き口を見つけた人のうち、50代と60代が、10代と20代と比べて4倍も多いことが分かりました。統計庁がまとめた7月の雇用動向によりますと、今年に入って7月末までに新しく働き口をみつけた人は、65万4000人で、このうち、60代が29万人、50代が12万人と、新規就業者の63.5%が50歳代以上でした。このように青年層の就業が増えないのは、企業が今年大学を卒業した人より経験が豊富で、その割に低賃金でも働く人を好んでいることが原因とみられています。

・サラリーマンの2人のうち1人は、職場での昇進に最も大きな影響を及ぼすのは、個人の能力ではなく人脈や学閥であると考えていることが分かりました。

・韓国外換銀行が公示した20日午後3時の為替レート、日本の円100円は1057ウォン27銭で、前日に比べて、1ウォン95銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1153ウォン80銭で、前日に比べて2ウォン20銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は 787.64と、前日より0.89ポイント下落しました。

・20日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、25度2分でした。21日は、南西から近づく気圧の谷の影響で次第に雲が広がり夜遅く、雨の降るところがあるでしょう。21日の全国の朝の予想最低気温は、17度から22度、 日中の最高気温は 22度から28度と予測されています。

8月20日金曜日朝のニュース

・アテネ・オリンピック7日目の19日、韓国は柔道で銀メダル1つを追加するだけとなりましたが、バドミントンと卓球で決勝に進出しました。まず、男子柔道100キロ級に出場した張ソンホ選手は、準決勝で日本の井上康生選手を抑えたドイツのマカエル選手と対決し、技ありを許して惜しくも銀メダルにとどまりました。またバドミントン男子ダブルスで韓国の金ドンムン−ハ・テグォンと李ドンソン−ユ・ヨンソンが共に決勝に進出し、オリンピック史上初めて決勝で韓国勢同士でメダルの色を争うことになりました。そして卓球女子ダブルスでは李ウンシル−ソク・ウンミが決勝進出を果たしました。決勝戦は中国との間で争われます。しかしオリンピック初の優勝を狙った男子アーチェリー個人では韓国選手3人とも、韓国人監督のもとで育てられてきた外国選手たちに負けてしまい、決勝進出はできませんでした。これで韓国は19日現在、金メダル2個、銀メダル6個、銅メダル3個と、総合順位11位となりました。20日は、韓国勢同士となったバドミントン男子ダブルスで金メダルと銀メダルを決めるのを初め、アーチェリー女子団体、卓球女子ダブルスでもメダルが有力視されています。

・台風15号が韓国南部に上陸し、死者・行方不明5人が出るなど、南部と東海岸を中心に被害が出ました。大型の台風15号は、19日未明、済州島の南を通って、早朝、釜山に上陸し、蔚山から東海に抜けました。台風の通過で各地に大雨が降り、各地の雨量は、全羅南道羅州(ナジュ)市で436ミリ、 莞島(ワンド)376ミリ、江原道の三渉(サムチョク)市285ミリ、東海市255ミリ、ソウル106ミリでした。政府の中央災害対策本部の集計によりますと、全羅北道イムシル郡で70歳の男性が増水した川に落ちて死亡するなど3人が死亡、2人が行方不明になっています。光州市など南部地方で住宅98棟が全壊・半壊し、1,400棟が床下浸水・床上浸水し、2,400人の被災者が出ました。また光州市の中央中学校の体育館の屋根が強風で飛ばされるなど学校の被害も相次ぎました。さらに南部地方を東西に結ぶ国鉄慶全線がヌンジュで線路が流失して不通になりました。さらに空の便やフェリーも朝方欠航しました。

・与党 開かれたウリ党の辛基南(シン・ギナム)議長が、19日辞任し、李富栄(イ・プヨン)常任中央委員が新しい議長となりました。辛基南ウリ党議長は19日朝の党会議で、日本の植民地時代に自分の亡くなった父親が日本軍の憲兵をしていたことの責任をとって辞任すると述べ、了承されました。これにともなって今年1月の全党大会で 辛基南氏に次ぐ支持票を得た李富栄常任中央委員が党の規約で新しい議長に就任しました。辛基南氏は父親が憲兵をしていたことが最近、月刊誌で明らかにされたのに続いて、18日さらにこの父親が兵士を募集するために当時の雑誌に日本を称える記事を書いていたと新聞で報道され、ウリ党が過去の親日行為を究明する委員会を設置しようとしていることから、立場上、辞任したものです。これについて 辛基南氏は記者会見し、「この3日間考え抜いた結果、辞任することにした。歴史を正しくするためにはやむをえないと考えた」と説明しました。

・李富栄新議長は、今年62歳、ソウル江東区選挙区で2回当選しましたが、今年4月の選挙では落選しています。そして大統領選挙の際には、ハンナラ党で院内総務をしていましたが、去年秋離党してウリ党結成に参加しており、これまで議長を務めた鄭東泳統一部長官、辛基南氏と、千正培院内代表とは違う路線をとってきただけに、今後のウリ党の進路に変化も予想されます。一方、千正培院内代表はそのままとどまります。ウリ党は 辛基南氏の辞任で、日本の植民地時代の親日派を特定する「親日真相究明法」の改正や盧武鉉大統領が力を入れている国会に過去史特別委員会を作ることなど、過去の親日派を特定する作業に一層拍車がかかるものとみられています。

・盧武鉉大統領は、過去の歴史の中で埋もれている日本に協力した親日行為などを包括的に扱う真相究明特別委員会を国会に作ることを提案したことについて、野党ハンナラ党の朴槿恵(パク・グンヘ)代表は19日、受け入れる考えを示しました。 朴槿恵代表は19日、党本部で行われた会議で「今は経済が厳しい状況で、過去よりは現在と未来を考えなければいけないが、過去の歴史から教訓を得るため、大統領が提案した国会内に真相究明特別委員会を設置することを受け入れる」と述べました。 朴槿恵代表はしかし、「特別委員会の人選は疑問死真相究明委員会が元スパイを民主主義の保護者にしたようなことになってはならないので、中立的で専門的なメンバーで構成するために両党の協議が必要だ。過去史の調査範囲は日本の植民地時代から解放後の韓国戦争、4・19革命や産業化時代までの近代・現代史のすべてを究明し、中でも韓国戦争の際、誰が民主主義の妨げになったのかも明らかにすべきだ」と述べて、北韓寄りの活動を行った人たちもその対象にすべきだとする考えを強調しました。

・アメリカの野党、民主党の大統領候補、ケリー上院議員は、ブッシュ大統領が発表した海外駐留アメリカ軍の3分の1を撤退させることに憂慮の念を示しました。ケリー候補は、18日未明、アメリカ中西部のオハイオ州で、退役軍人の年次総会に出席して演説し「核兵器を保有している北韓に対して、核開発を放棄するよう交渉をしている最中に、なぜ韓国駐留アメリカ軍1万2,000人あまりを一方的に撤退させるのか。今は適切な時期ではない」と述べ、ブッシュ政権のアメリカ軍 再編計画を批判しました。

・先月7月の失業率は3.5%と、5カ月ぶりに悪化に転じました。統計庁が19日発表した「7月の雇用動向」によりますと、失業率は3.5%と、前の月に比べて0.3ポイント悪くなりました。失業率は今年に入って2月の3.9%を最悪に3月から好転し続けていましたが、先月、再び悪化に転じたもので、年齢別では30代と40代の失業率の悪化が目立っています。失業率の上昇は、長引く景気低迷によって家計が苦しくなり、経済活動に参加しようとする人口が増えているものの、経済状況がこれについていっていないためと分析されます。

・大韓オリンピック委員会は、アテネ・オリンピックでメダルを取った選手に対する報奨金を、4年前のシドニー・オリンピックの2倍に引き上げました。これによって個人種目で金メダルを取った選手には2万ドル、韓国ウォンでおよそ2,400万ウォン、団体種目は1人当たり1,800万ウォンの報奨金を贈ることになります

・韓国選手2人によって決勝が行われた女子アーチェリーの視聴率は、地上波3社合わせて53.7%に達し、金メダルが確実視されていたアーチェリーについての国民の関心の高さが示されました。視聴率調査会社のまとめによりますと、韓国の朴ソンヒョン選手と李ソンジン選手の対決となった、女子アーチェリー個人決戦の視聴率は53.7%と、2世帯のうち1世帯以上がテレビで試合を見守っていたことが分かりました。また李ボナ選手が銀メダルをとった 女子射撃 ダブルトラップの視聴率は38.3%、韓国が史上初めてベスト8進出を果たしたサッカーの1次リーグの最終戦の対マリ戦は25.8%と、未明にもかかわらず高い視聴率を記録しました。

・韓国外換銀行が公示した19日の為替レート、日本の円100円は、1,055ウォン32銭で、前日に比べて42銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1,156ウォンで、前日に比べて2ウォン50銭のウォン高でした。韓国株式市場の19日の総合株価指数は、788.53と、前日に比べて15.34ポイント上昇しました。

・19日の朝7時の気温は20度6分でした。20日は台風15号の影響から抜け出し、中部地方はおおむね晴れ、南部地方は時々曇りとなるでしょう。20日の全国の予想最低気温は16度から23度、日中の最高気温は24度から30度という予報です。

8月19日木曜日朝のニュース

・アテネオリンピック5日目の18日、韓国はアーチェリー、体操、重量挙げ、クレー射撃で、金メダル1個、銀メダル4個、銅メダル1個を獲得しました。まずアーチェリー女子個人の決勝は韓国勢同士の争いとなり、パク・ソンヒョン選手が110点、イ・ソンジン選手が108点をとって、それぞれ金メダルと銀メダルを獲得しました。これで韓国はアーチェリー女子個人で、84年のロサンゼルス大会以来、6連覇を成し遂げました。しかし大きな期待がかけられていた、シドニーオリンピックの2冠王ユン・ミジン選手は惜しくも準決勝進出を果たせませんでした。また韓国は体操の男子個人総合で、史上初の銀メダルと銅メダルを獲得しました。銀メダルはキム・デウン選手が57.811点をとり、銅メダルはヤン・テヨン選手で、57.774点でした。そして重量挙げの男子69キロ級で、イ・ペヨン選手が合計342.5キロを挙げ、銀メダルを獲得しました。さらに韓国は射撃の女子ダブルトラップで、銀メダルを獲得しました。イ・ボナ選手は16日にも、クレー・トラップで銅メダルを獲得しており、今大会1人で2つ目のメダルを手にしました。これで韓国が獲得したメダルは金メダル2個、銀メダル5個、銅メダル3個となりました。

・日本の野党、民主党の国会議員団が韓国を訪問し、与党ウリ党の辛基南議長らと意見を交わしました。これは日本の民主党の提案によって行われたもので、 鳩山由紀夫元代表ら民主党の11人の議員がウリ党本部を訪れ会談しました。この席で辛基南議長は、「今回の第17代国会で、韓国では若い議員が多く登場し、全体の63%が初当選議員となった。日本の民主党も今回の参議院選挙で、初当選の人が75%もいるそうで、両国ともに世代交代が起きている。韓国では韓日議員連盟に入っていた国会議員のほとんどが落選して、両国間の政治のパイプが弱くなっているが、これからは若い議員が中心になって、交流を深めていくためのチャンネルを設けるべきだ」と述べました。辛議長はまた、在日韓国人にも地方選挙の参政権を与え、彼らが日本の地域社会の一員としての役割を果たせるように、民主党が法律の制定に向けて努力するよう要請しました。これに対して鳩山元代表は、「今度の参議院選挙で在日韓国人だった白眞勳さんが当選したことは、両国間に新たな関係が作られる兆しだ。在日韓国人にも一日も早く地方参政権を与えるべきだというのが民主党の政策だ」と述べました。

・野党ハンナラ党は独島、日本で言う竹島の領有権ををめぐる韓国と日本の領有権紛争に効果的に対応するとともに、独島の自然環境の保護と人の往来を活性化させるために、今度の通常国会で「独島特別法案」を提案することになりました。ハンナラ党が18日発表したところによりますと、前の第16代国会でも「独島開発特別法」を制定し、その時は独島の開発に焦点を合わせていましたが、今度は独島の自然環境の保護と人の往来、そして領有権を象徴することに焦点を合わせることにしています。

・ポスコ、前の浦項総合製鉄が従来の溶鉱炉に代わる次世代製鉄技術の開発に成功しました。ポスコが開発した次世代製鉄技術は、大気汚染を起こしやすいコークスの製造過程をはぶいて、鉄鉱石と有煙炭を加工せずに粉末のままで溶融炉に入れて粗鋼を生産します。これによって100年にわたって使われてきた溶鉱炉を使わなくなり、設備投資の費用は溶鉱炉より8%、粗鋼の製造原価は17%、それぞれ引き下げられるということです。またコークスを生産する際に発生する粉じんなどの汚染物質も、10分の1以下に軽減できます。ポスコは17日、浦項製鉄所に年産150万トンの設備を着工しました。新しい設備は1兆3000億ウォンかかり、2006年中に完成させることにしています。

・大邱市営地下鉄のストライキが1ヵ月近く続いていますが、日本のJRの労働組合の連合体、JR総連が、大邱市に対し、大邱地下鉄労働組合の要求を受け入れるべきだという内容の文書を送ってきたことが分かりました。大邱市が17日明らかにしたところによりますと、日本のJR総連と傘下の4つの労働組合が大邱市に公式文書を送ってきて、「▼市民の安全を守るために適切な増員を要求している大邱地下鉄労働組合のストライキを支持する▼大邱市地下鉄公社は組合の要求を受け入れるべきだ▼大邱市は、大邱地下鉄惨事のような事件が二度と発生しないよう努めてほしい▼またストライキに参加している労働組合員に不利益を与えないことを希望する」としているということです。これに対し、大邱市は「よその国のことにどうのこうの言うのは非常識だ。正式に抗議するかどうかを検討中だ」としています。

・外国人投資家が去年一年間にアジア太平洋地域で最も多く買い入れた不動産は、ソウル市の不動産であることが分かりました。世界的な不動産コンサルティング会社の「ジョンス・リング・ラサレ」によりますと、去年、外国人がアジア太平洋地域で買い入れた不動産は、合わせて24億ドルにのぼっているということです。地域別には、ソウル市が全体の26.4%と最も多く、次いでオーストラリア23.9%、東京14.1%、香港10%、シンガポール8.2%の順でした。

・ドラマ「冬のソナタ」の男優ペ・ヨンジュンさんの名前をとったブランド商品が近く発売される予定です。ペ・ヨンジュンさんの所属事務所のBOFが17日発表したところによりますと、「最近、ペ・ヨンジュンさんをモデルにした質の低いニセ商品が出回っていて、ペ・ヨンジュンさんのイメージを傷つけている」として、今年中にペ・ヨンジュンさんの名前をとったブランドを誕生させ、かばん、財布、ダイアリーなど、皮製品を中心に発売する予定だということです。これらの商品はソウルのデパートや免税店で、日本人など海外の観光客向けに販売されます。韓国で人気スターの名前をとったブランド商品が誕生するのはペ・ヨンジュンさんが初めてです。

・韓国の南部地方は台風15号の接近で、18日、雷と風をともなった強い雨が降り、空と海の便の欠航が相次ぎました。空の便で欠航したのは、金浦と浦項、木浦、光州、チンジュを結ぶ国内線合わせて34便にのぼりました。また海では済州と南海岸の木浦、ワンド、釜山を結ぶフェリーの5航路、21便が欠航しました。南部地方は18日から19日にかけて、100ミリから300ミリ、海岸沿いと内陸山間部では300ミリ以上の大雨が予想されています。

・韓国外換銀行が公示した19日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1055ウォン75銭で、前日に比べて、7ウォン71銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1158ウォン50銭で、前日に比べて、10銭のウォン安でした。韓国株式市場の18日の総合株価指数は、773.19ポイントと、前日に比べて、2.16ポイント下落しました。

・18日のソウルは曇り時々雨、午後3時の気温は24度8分でした。19日も全国的に雲が多く、午前中の雨の降る所もありますが、午後からは韓半島北西部から徐々に晴れるでしょう。19日の朝の予想最低気温は、19度から25度、日中の最高気温は24度から29度という予報です。

8月18日水曜日朝のニュース

・アテネオリンピックサッカーで、韓国が56年ぶりにベスト8に進出しました。韓国時間で18日未明、ギリシャのテッサロニキ競技場で行われたアフリカのマリとのA組最終予選を韓国は3対3の引き分けに持ち込みました。これで韓国は、1勝2引き分け、勝ち点5点で、マリに次ぐA組2位となって、ベスト8入りを果たしました。韓国のサッカーが、オリンピックでベスト8に進出したのは、56年ぶり、史上初めてのことです。韓国は、韓国時間で22日未明、B組の1位とベスト4進出をめぐって戦うことになります。

・韓国は、男子柔道で待望の今大会初の金メダルを獲得しました。アノリオシア・オリンピックホールで行われた男子柔道73キロ級決勝で韓国のイ・ウォンヒ選手は、ロシアのマカロフ選手と闘い、有効2つと効果1つでリードしたうえ、終了間際に小内刈りで一本勝ちをしてこのクラスで優勝し韓国に初の金メダルをもたらしました。また韓国は、女子クレー・トラップで史上初の銅メダルを獲得しました。イ・ボナ選手は、韓国時間で16日夕方、マルコプロで行われた女子クレー・トラップ決勝で23点をあげて、合計83点を取り3位となりました。これで韓国が獲得したメダルは、金メダル1個、銀メダル1個、銅メダル2個となりました。

・盧武鉉大統領は、アテネオリンピックで韓国に初の金メダルをもたらした男子柔道のイ・ウォンヒ選手に祝電を送り、卓越な技量と強じんな精神力で金メダルを取ったことを国民とともに祝うと述べました。

・政府は、最近アメリカから通告を受けた韓国駐留アメリカ軍の削減計画が予定どおり実行された場合、韓半島の安全保障に悪い影響を及ぼすことになるとして、削減の時期を遅らせるよう要求する方針です。政府高官によりますと、来年2005年末までに韓国駐留アメリカ軍の1万2500人が撤退した場合に韓半島の安全保障に及ぼす影響について合同参謀本部が分析した結果、安全保障に空白が生じる恐れがあるという結論にいたり、削減の時期を1年遅らせることをアメリカ側に要請することにしています。

・アメリカのブッシュ大統領が16日、向こう10年間にアジアやヨーロッパに駐留しているアメリカ軍のうち6万人から7万人を削減する計画を発表したことについて、潘基文外交通商部長官は、17日、韓国では大きな変化はないという見解を示しました。潘基文外交通商部長官は、17日、青瓦台で行われた閣議に先立って記者団に対して、「アメリカが事前に具体的な削減計画を通告してきたので承知していた。韓国駐留アメリカ軍の場合、来年2005年末までに、1万2500人を削減する方針をすでに表明している。具体的な削減の時期や規模は、アメリカ側と正式に協議する計画だ」としています。

・イラク暫定政府のホシヤル・ジバリ外相が、韓国軍のイラク追加派兵を歓迎する内容の書簡を送ってきたと、外交通商部が17日、明らかにしました。

・与党ウリ党の辛基南議長の父親が、日本の植民地時代に旧日本軍の憲兵伍長だったことが明らかとなり、波紋を呼んでいます。時事月刊誌「新東亜」の9月号は、辛基南議長の亡くなった父親の辛相默さんが、日本の植民地時代の1940年、旧日本軍に志願し、重光国雄という日本名に創氏改名をして、解放直後の1946年には、警察の戦闘司令官を勤めたと伝えました。これについて辛基南議長は、「父親のことを隠す意図はなかった。日本の支配下で軍で生活をしたことは、やむを得ない選択だったと思う」と述べました。そのうえで辛基南議長は、「命がけで戦った独立の志士や遺族には許しを得たい。ウリ党は親日の真相を徹底的に究明し、日本植民地時代の残がいを清算していく」と述べました。

・これについて、ハンナラ党のイム・テヒスポークスマンは、辛基南議長は責任ある政治家として責任ある行動をとることを期待すると述べました。イムスポークスマンは、「辛基南議長の父親が旧日本軍の憲兵だったことは、韓国の国民は誰もが過去の歴史から自由ではいられないことを物語るものだ。ハンナラ党の主張は、国民を混乱と分裂に追い込む過去の歴史問題にこだわるのではなく、国民の暮らしと経済の建て直しを含む未来の問題に力を注ごうということだ」と強調しました。

・一方、民主労働党は、辛基南議長の父親が旧日本軍の憲兵だったことについて、辛基南議長は直ちに辞任し、国民に謝罪しなければならないと指摘しました。

・大検察庁公安部は、今年4月に行われた第17代国会議員総選挙の選挙違反で、現職の国会議員95人を捜査して、このうち27人を拘束起訴、47人を在宅起訴し、22人については捜査を続けていると、17日明らかにしました。

・外国人労働者を合法的に雇用できる外国人雇用許可制が17日から実施されました。外国人労働者を雇用する場合、雇い主は、一カ月間、韓国人を対象に求人活動をしたうえで、雇用安定センターの人手不足確認書を得て労働部に雇用許可を申請できることになっており、外国人労働者の管理は労働部が担当します。外国人労働者の雇用期間は最大3年間で、雇用が認められる業種は、従業員300人未満の製造業や、事業費300億ウォン以上の社会間接資本部門の建設業、農畜産業などです。この制度によって雇用できる外国人労働者の国籍は、フィリピン、モンゴル、スリランカ、ベトナム、タイ、インドネシアの6カ国となっています。

・ソウル市民の95%が日本への旅行を希望していることが分かりました。日本経済新聞が、ソウル、上海、香港、台北の4つの都市の市民500人ずつ2000人を対象に、6月下旬から7月初めにかけて調査した結果、ソウル市民の95.4%が「日本に行ってみたい」と答えており、残りの3都市の住民は、80%前後が日本への旅行を希望していました。なかでも最も訪れたい観光地としては、「北海道」が最も多く、台北市民68.6%、上海市民55%でした。しかしソウル市民は、46.4%が「東京」をあげており、「北海道」をあげた人は44.4%でした。

・韓国外換銀行が公示した17日午後3時の為替レート、日本の円100円は1048ウォン04銭で、前日に比べて、1ウォン17銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1158ウォン40銭で、前日に比べて40銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は 771.03と、前日より2.82ポイント下落しました。

・17日のソウルは雨のち曇り、午後3時の気温は、25度6分でした。18日も引き続き低気圧の影響で全国的に雨が降るでしょう。18日の全国の朝の予想最低気温は、19度から25度、 日中の最高気温は 26度から30度と予測されています。

8月17日火曜日朝のニュース

・韓国は、男子柔道で待望の初の金メダルを獲得しました。アテネオリンピック3日目の16日、アテネのアノリオシアオリンピックホールで行われた男子柔道73キロ級決勝で韓国のイ・ウォンヒ選手は、ロシアのマカロフ選手を相手に、有効2つと効果1つでリードし、試合終了間際に一本勝ちをしてこのクラスで優勝し韓国に初の金メダルをもたらしました。しかしアトランタオリンピックの金メダリスト、北韓のケ・スンヒ選手は、女子柔道57キロ級決勝で、ドイツのベニシュ選手に効果ひとつの差で惜しくも敗れ、銀メダルにとどまりました。また韓国は、女子クレー・トラップで史上初の銅メダルを獲得しました。サンムのイ・ボナ選手は、韓国時間で16日夕方、マルコプロで行われた女子クレー・トラップ決勝で23点をあげ、合計83点を取り、オーストラリアのスーザン・バロフ選手と、スペインのマリア・クィンタナル選手に次いで3位となりました。韓国がオリンピックのクレー・トラップでメダルを獲得したのはイ・ボナ選手が初めてです。また金メダルが期待されていた男子エアライフル10メートルでは、チョン・ミンホ選手が4位、ジェ・ソンテ選手が6位にとどまりました。韓国は16日までに、金メダル1個、銅メダル2個で、総合12位にあがりました。

・盧武鉉大統領は、過去の歴史の中で埋もれている日本に協力した親日行為などを包括的に扱う真相究明特別委員会を国会に作ることを提案しました。盧武鉉大統領は、15日、日本の植民地支配から解放されたことを祝う光復節の記念式典に出席してあいさつし、この中で、わい曲された歴史の真相を究明し、歴史の教訓にすべきだとしてこのように述べました。盧大統領は、「光復節60年を一年後に控えた今もなお、親日の残がいが清算されておらず、殉国烈士が命をかけて戦っていた瞬間に民族を裏切り、日本による植民統治に積極的に協力した親日行為は、依然として歴史の裏に隠されている」と指摘しました。そして盧大統領は、「究明すべきことは究明し、反省すべきことは反省したうえで許し合い和解すべきだ」と述べ、真相究明の対象は、親日行為だけに限らず、過去の軍事独裁政権時代に国の権力機関が犯した人権侵害などについても徹底的に調べ直して、二度とそうしたことが繰り返されることがないようにすべきだと強調しました。

・盧武鉉大統領はまた、光復節の記念のあいさつで、北韓問題について触れ、「北韓の核問題が解決した場合、北韓の改革・開放を支援するための韓国政府の包括的で具体的な計画を明らかにしているので、今度は、北韓当局が決断を出すべきだ」と述べました。また盧武鉉大統領は、「アメリカに対して、無条件に反対の声を出すことは、われわれの昨日と今日、明日に対する責任と障害が、すべてアメリカにあるという考えに他ならない。自らを信じて自信を持って未来を切り開いていこう」と呼びかけました。

・盧武鉉大統領の光復節のあいさつについて、与野党は相反する評価を出しました。まず与党ウリ党は、盧武鉉大統領がわい曲された歴史と北韓の核問題、韓米同盟など現在の懸案について率直な解決策を提示したと評価し、国会内に真相究明特別委員会を設置することについて党を超えて対処することを提案しました。野党ハンナラ党は、盧武鉉大統領が依然として過去の問題にこだわり急を要する国民の暮らしや経済問題については特に関心を示していないとして批判しました。朴槿恵代表は、国民統合と経済の建て直しが急がれる時期に国民を分裂させる発言が出たことは遺憾だとして、事実上、真相究明特別委員会の設置を拒否したと、田麗玉スポークスマンが伝えました。また野党の民主労働党は、包括的な過去史真相究明特別委員会の設置は、歴史的な課題であり、国民的な要求であるため歓迎するとしており、民主党は、原則的には同意するが、政争と過去の問題にこだわっていては国の将来は暗いものになるとして憂慮を示しました。

・国家情報院は、盧武鉉大統領が光復節のあいさつで、過去、国の権力機関が犯した人権侵害についても真相究明がなされなければならないと強調したことから、近く広範囲な自主的調査に着手する方針です。

・鄭東泳統一部長官は、15日、記者会見し、今、南北関係が足踏み状態となっているのは、北韓脱出者の大挙韓国入りなど、北韓側の誤解が原因であるとして、南北関係が早急に回復することを期待すると、語りました。鄭東泳長官は、この中で、北韓脱出者が大挙韓国入りしたことについて、鄭長官は、「韓国政府が誘導したのではなく、第3国をさまよう北韓脱出者を人道的なレベルから受け入れたものだ」と述べました。また鄭長官は、北韓脱出者の支援団体が人道的なレベルから支援を行う水準を超えて北韓住民の脱出を支援することは南北関係にも望ましくない影響を及ぼすので、いわゆる企画脱出を自制するように求めました。

・ハンナラ党の朴槿恵代表は、16日、首都移転についての党の方針をできるだけ早く表明する考えを明らかにしました。朴槿恵代表は、16日行われた常任運営委員会で、首都移転については、国民大討論会、公聴会などを開いてできるだけ早い時期に、はっきりした党の立場を明らかにするよう全力を尽くすと語りました。ハンナラ党は、今月末に、1次的に党の方針をまとめたあと、公聴会を開くなどして、通常国会での首都移転予算の審議までに党の方針を決めることにしています。

・憲法裁判所は、19日に裁判官全員による評議を開き、新行政首都特別措置法の憲法訴願について、公開弁論を開くかどうかなどをはじめ、今後の裁判日程について協議する計画を16日明らかにしました。憲法裁判所は、青瓦台、建設交通部、法務部、新行政首都建設推進委員会、ソウル市など利害関係機関に要請した意見書がほとんど提出されたことから、19日の評議で本格的な論議を始める方針です。

・原油価格の高騰が続いているため、今年上半期中の原油の輸入額は、去年の同じ時期より15.5%増え、過去最高となりました。韓国石油公社と産業資源部によりますと、今年上半期の原油の輸入額は、124億4001万ドルで、去年の同じ時期より15.5%多くなっています。このように原油の輸入額が過去最高となったのは、今年上半期の石油の輸入量は、わずか1%増にとどまっているものの、去年第1四半期に、1バレル28.48ドルだった石油価格が、今年の第2四半期は、33.24ドルと、16.7%も高くなっていることが原因とされています。

・アラスカに配備されているアメリカ空軍F−15E戦闘爆撃機の1個大隊が、韓半島有事の際の戦争能力向上のために、来月にも韓半島に臨時に配備される見込みです。

・イラクで活動していた韓国人記者が、先月末、武装勢力に一時抑留され、その後、解放されたことが明らかになりました。外交通商部は、16日、ソウルで発行されている月刊誌の男性記者が、先月30日頃、バクダッドの北にあるサマラで取材中、武装勢力によって抑留され2時間後に解放されたと明らかにしました。この記者は、サマラの取材中に武装勢力に拉致されましたが、このことを知ったサマラの族長が車7台を使って武装勢力から救出したということです。

・韓国外換銀行が公示した16日午後3時の為替レート、日本の円100円は1046ウォン87銭で、先週金曜日に比べて、8ウォン81銭のウォン安でした。 アメリカドル1ドルは、1158ウォンで、先週金曜日に比べて3ウォン90銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は 773.85と、先週金曜日より2.17ポイント下落しました。

・16日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は、28度6分でした。17日は、低気圧の影響で全国的に雨となるでしょう。17日の全国の朝の予想最低気温は、19度から24度、 日中の最高気温は 24度から30度と予測されています。

8月15日日曜日朝のニュース

・アテネオリンピックが14日開幕し、大会初日、韓国は柔道で初のメダルを獲得しました。男子柔道60キロ級、準準決勝で筋肉けいれんを起こしモンゴルの選手に破れたチェ・ミンホ選手はマッサージと針でけいれんを抑えて敗者復活戦で勝ち進み、銅メダルを獲得しました。盧武鉉大統領は今大会初のメダルをとったチェ・ミンホ選手にお祝いのメッセージを送りました。またオリンピックで初のメダルを目指している男子サッカー、A組1次リーグで韓国はメキシコと大戦し、1対0で白星をあげました。アテネのカライスカキ・スタジアムで行われた韓国対メキシコの試合、韓国は前半16分、金ジョンウ選手が決めた1点を最後まで守り、勝ち点4で、ギリシャに勝ったマリと並びましたが、ゴールの得失点差でA組2位となりました。韓国は18日未明に行われるマリとの1次リーグ最後の試合で引き分け以上に持ち込めば、準準決勝のトーナメント戦に進出できます。また韓国は史上初めて水泳で決勝に進出しましたが、メダルへつなげることはできませんでした。女子水泳400m個人メドレーで、韓国のナム・ユソン選手はオリンピック史上初めて8人で競う決勝に進みましたが、7位にとどまりました。体操では男子予選でヤン・テヨン選手が2位で19日に行われる決勝に進みました。また団体予選でも7位にランク、上位8チームに与えられる決勝チケットを確保しました。これで韓国は大会初日に柔道で銅メダル1つを獲得し、総合順位14位とやや不振のスタートとなりました。15日はフェンシングと柔道でメダルをねらいます。

・第28回夏のオリンピック、アテネ・オリンピックが開幕し、南北の選手役員団200人が堂々と同時入場行進しました。開会式は韓国時間で14日午前2時45分から、アテネのオリンピックスタジアムで行われ、南北の選手役員団は84番目に7万人の観客が見守る中を一緒に入場行進しました。南北は「コリア」という名前で登場し、先頭は 韓国の女子バレーボールのク・ミンジョン選手、北韓の金ソンホ役員が白地に青の韓半島旗を2人で掲げて、このあとに大韓オリンピック委員会の李衍沢(イ・ヨンテク)委員長、北韓の朝鮮オリンピック委員会のムン・ゼドク委員長が手に手をとって続き、およそ200人の南北選手が行進しました。この光景に壇上のジャック・ロゲIOC会長も立ち上がって拍手を送りました。南北が国際大会で合同入場行進したのは、これで5回目となりました。

・韓国に亡命してきた元北韓労働党書記の黄長Y(ファン・ジャンヨプ)氏が来月中旬、日本の衆議院 外務委員会に参考人として出席し証言する予定だと日本の共同通信が13日報道しました。それによりますと、衆議院 外務委員会幹事で民主党の中川正春(なかがわ・まさはる)議員が近く韓国を訪問して、韓国政府と日程などを協議するものとみられるとしています。黄長Y氏は「北韓の真実を日本人に伝えたい」と、証言に強い意欲をみせているということです。黄長Y氏の日本の国会での証言は自民党と民主党の合意で行われるもので、小泉首相が北韓との国交正常化を進めている中で行われるだけに、注目されます。

・今年4月に中国との国境地帯、北韓の竜川で起きた列車爆発事故について、WHO=世界保健機関 平壌事務所のソレンセン所長は13日、ソウルで記者会見し、「国際社会の支援で事態は収拾された」と述べました。ソレンセン平壌事務所長は、この会見で「爆発で飛ばされたガラスの破片で眼球に損傷を負った子どもたちがかなりいたが、順調に治ってきている。しかし保健医療での人手不足と電力不足が深刻で、体系的な血液検査と貯蔵システムが整っておらず、輸血による疾病や感染が心配される」と述べました。

・ソウル市は「首都移転は見直されるべきだ」とする内容の意見書を14日、憲法裁判所に提出しました。これは先月、ソウル市議会議員50人をはじめ、大学教授、企業家ら170人が、去年暮れに国会で可決した新行政首都建設特別法は憲法違反だとする訴えを憲法裁判所に提出したことで、憲法裁判所が利害機関のソウル市、建設交通部、法務部などに意見書の提出を求めたものです。

・8月15日は韓国が日本の植民地支配から解放されたことを記念する光復節で国民の祝日となっています。政府は15日午前、光復節59周年の記念式典を忠清南道 天安市の独立記念館で行い、盧武鉉大統領も出席します。

・野党、ハンナラ党の若手議員の集い「新しい政治水曜会」のメンバー10人が15日の光復節を記念して独島、日本でいう竹島を訪れました。

・女性やお年寄りらを殺した柳永哲(ユ・ヨンチョル)容疑者(34)が21人を殺した殺人と死体遺棄などの罪で起訴されました。起訴状によりますと、柳容疑者は去年9月に刑務所を出た後、今年7月に捕まるまでに女性やお年寄り21人を殺害し、証拠隠滅のため遺体をバラバラにして山などに埋めていました。また「4回にわたって遺体の臓器の一部を食べた」と供述しており、韓国社会に大きな衝撃を与えています。柳永哲容疑者はさらに5人を殺したと供述しているため、引き続き検察で捜査を進めています。

・韓国の女子アーチェリーのユン・ミジン選手がアメリカの時事週刊誌「タイムズ」のカバーを飾りました。16日付けで発刊された「タイムズ」のアジア版は38ページにわたってアテネ・オリンピックの特集を組み、表紙には弓を射っているユン・ミジン選手の写真を乗せて「最も有力な金メダル候補」と説明しています。

・韓国のアニメ制作会社「アニ21」が作るアニメーションで、アメリカのメジャー配給会社との間で配給契約が結ばれました。このアニメは、5億年前の海を舞台とした海洋生物のファンタジー物語 「ツイン・プリンシス(Twin Princes)」で、今年5月に、シンガポールで1,000万ドルの投資を誘致しており、今月10日にはアメリカでメジャー配給会社のポーチライト(Porchlight Distribution)との間で、20分番組52回のテレビシリーズと劇場用の配給契約を結びました。

・14日は土曜日のため為替の取り引きはありません。13日の日本の円100円は、1,038ウォン6銭で、アメリカドル1ドルは1,161ウォン90銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・14日のソウルは雨のち晴れ、午後3時の気温は28度2分でした。15日は気圧の谷の影響から次第に抜けて、ソウル・京畿道・江原道は曇りのち晴れ、南部地方は曇り時々雨で夜から晴れてくるでしょう。15日の全国の予想最低気温は21度から24度、日中の最高気温は27度から32度という予報です。

8月14日土曜日朝のニュース

・第28回夏のオリンピック、アテネ・オリンピックが開幕し、南北の選手役員団200人が堂々と同時入場行進しました。開会式は韓国時間で14日午前2時45分から、アテネのオリンピックスタジアムで行われ、南北の選手役員団は84番目に7万人の観客が見守る中を同時に入場行進しました。南北は「コリア」という名前で登場し、先頭は 韓国の女子バレーボールのク・ミンジョン選手、北韓の金ソンホ役員が白地に青の韓半島旗を2人で掲げて、このあとに大韓オリンピック委員会の李衍沢(イ・ヨンテク)委員長、北韓の朝鮮オリンピック委員会のムン・ゼドク委員長が手に手をとって続き、およそ200人の南北選手が行進し、壇上のジャック・ロゲIOC会長も立ち上がって拍手を送りました。南北が国際大会で合同入場行進したのは、これで5回目となります。大会は29日まで17日間にわたって繰り広げられます。韓国は28の競技のうち24の競技に合わせて340人の選手を送り込んでおり、金メダル13個などを獲得して総合10位以内になることを目指しています。大会初日の14日、韓国はエア・ライフルと柔道で今大会 初の金メダルに挑戦します。

・IOC=国際オリンピック委員会は2008年の北京オリンピックで南北が統一チームで出場することを支援することになりました。IOCのジャック・ロゲ会長は、韓国時間で13日、アテネ市内のホテルで 大韓オリンピック委員会の李衍沢(イ・ヨンテク)委員長、 北韓の朝鮮オリンピック委員会のムン・ゼドク委員長と3人で会談し、南北が2008年の北京オリンピックで統一チームを作ることで協議を始めれば、IOCはこれに必要なすべての支援を提供すると述べました。南北は今年2月から統一チームについて協議してきましたが、これにIOCが支援の意思を示したのはこれが初めてで、これで南北は北京オリンピックで統一チームで出場する可能性が一層高くなりました。

・与党ウリ党は中選挙区や大選挙区の導入などの選挙法の改正など、一連の政治関係法を年末の通常国会で成立させることを検討しています。ウリ党の関係者は13日、連合通信とのインタビューで「改革案は今年の通常国会で手をつければ、もう二度と変えない方向で長い間準備してきた。政治改革の完成を目標に政治関係法を全面的に見直したい」と話しています。そして「年末の通常国会は 政党法、選挙法、政治資金法改正に集中する」としています。ウリ党は地域対立からの脱出をはかるため、いまの小選挙区制を止めて党の中で合意が形成されている中選挙区や大選挙区とともに、ドイツ式の一定の区域での比例代表制度や比例代表の議席増加も検討しています。

・鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一部長官が、これまで大統領安全保障担当補佐官が務めてきた国家安全保障会議の議長を兼任することになりました。大統領府青瓦台のスポークスマンによりますと、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は先月末に開かれた安全保障関係閣僚会議で、鄭東泳統一部長官に統一・外交・安全保障の分野を統括するよう指示し、12日、鄭東泳統一部長官を国家安全保障会議議長に正式に指名しました。鄭東泳統一部長官は今後、統一・外交・安全保障の分野で、各種の政策を調整、管掌する役割を果たすことになります。盧武鉉大統領は就任後、大統領に集中している権力を分散させるとともに、各部署の有機的な協力関係を構築し、効率的な国政運営を目指しており、今回の鄭東泳統一部長官の国家安全保障会議議長兼任は、こうした変化の一環だと見られています。

・西の海、西海での軍事境界線にあたる北方限界線を挟んで南北間の艦艇間の無線通信が再開しました。政府当局者によりますと、北韓の警備艇が10日と11日、韓国海軍の艦艇を無線で呼び出したということです。北韓の警備艇から韓国側の艦艇を呼び出したのはこれが初めてです。南北は5月に行われた将官級会談で、北方限界線付近での偶発的衝突を防ぐために、南北の艦艇が事前に無線で連絡を取り合うことや、休戦ライン付近に設けていた宣伝用の看板などを取り除く、軍事的緊張緩和に向けた措置に合意していましたが、先月、北韓の警備艇が北方限界線を侵犯し、韓国海軍艦艇が警告射撃をした事件が発生した後、北韓警備艇が韓国側の無線通信に応じないなど、無線通信は中断され、緊張緩和に向けた各種の措置に暗雲がかかっていました。

・1992年の韓中国交回復以来、断絶している韓国と台湾の間の航空路線が再開されることになりそうです。政府当局者によりますと現在、韓国と台湾間の直行路線を再開する航空協定を締結するための協議が進行中だということです。まだ具体的な時期はわからないものの、早ければ2ヶ月以内には交渉が妥結するものとみられるということです。韓国―台湾間の直行路線については民間レベルで商業的に推進するということで、中国政府も92年の国交回復のときに了解しているというのが韓国政府の見解です。このため、航空協定も民間同士で結べば、「1つの中国」という原則を尊重することにつながるとしています。

・これまでベールに包まれていた1965年の韓日基本条約関連の文書がKBSドキュメンタリー「日曜スペシャル」で15日に初めて公開されます。今回公開される文書によれば、当時日本側が提案した韓国の被害者に対する個別補償案を、むしろ韓国政府が一括処理すると言っていたことがわかりました。また韓日基本条約でアメリカが条約の妥結を促し、日本が韓国に支払った支援金の金額調整にも関与するなど、指導的な役割を果たしていたことも明らかになりました。「日曜スペシャル」の制作陣は 、韓国の国立文書保管所が保管してきたアメリカ国務省とCIAが作成した秘密文書を入手したもので、今回初公開します。

・献血が5ヵ月連続して減少しており、輸血用の血液の在庫が底をつき始めました。大韓赤十字社の血液事業本部によりますと、献血実績が4月から減り続け、8月も11日まで 6万3千件と、前年同期より7.2%減少しています。適正在庫量は 1日平均の予想使用料の7倍とされていますが、現在は 2日分しか在庫がなく、なかでも O型とA型の在庫量は1日分もないということです。このため、大韓赤十字社は13日 イ・ユウング総裁をはじめ職員とボランティアら1千人が参加して「献血を呼びかける」街頭キャンペーンをソウルなど全国12の都市で行ないました。

・政府と与党ウリ党は13日、携帯電話の料金を7.8%引き下げることをきめました。政府と与党は 陣大済(ジン・デジェ)情報通信相らが出席して会議を開き、国民の通信費負担を緩和するためにこのような決定をしました。これによって、 移動通信の1ヶ月の基本料金はいまの1万4千ウォンから1万3千ウォンに引き下げられます。また有線電話から携帯電話にかける際の料金も10秒あたり0.33ウォン引き下げるとともに、1ヶ月に5分の無料通話を追加で提供することになりました。

・アテネオリンピックを記念して三星電子が限定生産した金で作った携帯電話「オリンピックゴールドフォン」が632万ウォンで落札されたとインターネットの競売サイト「オクション」が発表しました。この携帯電話はSKテレコム用に作った金の携帯電話のなかの一連番号が「アテネ0001」のもので、70人が入札に参加し一時は入札価格が1000万ウォンまで上がりましたが、高価入札者が相次いで入札を取り下げたため600万ウォン台で落ち着きました。この価格は市場価格の9倍近く、オークションで販売された携帯電話の中では最も高く売却されました。

・韓国外換銀行が公示した13日の為替レート、日本の円100円は、1,038ウォン6銭で、前日に比べて12ウォン32銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1,161ウォン90銭で、前日に比べて1ウォン50銭のウォン高でした。韓国株式市場の13日の総合株価指数は、776.02と、前日に比べて9.32ポイント上昇しました。

・13日のソウルは晴れ、午後3時の気温は32度5分でした。14日は気圧の谷の影響を受けて南部地方は曇り一時雨、中部地方は曇り次第に雨となるでしょう。14日の全国の予想最低気温は21度から25度、日中の最高気温は28度から32度という予報です。

8月12日木曜日

・韓国銀行は銀行間の資金のやり取りの際の金利、コール金利を13カ月ぶりに引き下げました。韓国銀行の金融通貨委員会は12日の定例会議で、コール金利を今の年3.75%から3.50%と、0.25%引き下げることを決めました。コール金利の引き下げは去年7月に年4%から3.75%に下げて以来、13カ月ぶりのことです。韓国銀行の朴昇(パク・スン)総裁はコール金利引き下げの背景について「民間消費と設備投資の回復が遅れているうえ、原油価格の上昇傾向が続き、世界のIT景気も鈍くなる可能性が出た。それに落ち込んでいる内需を回復させることをねらって金利の引き下げに踏み切った」としています。

・野党、ハンナラ党の 朴槿恵(パク・グンヘ)代表は12日、金大中(キム・デジュン)前大統領を訪ね「私の父、故朴正熙(パク・ジョンヒ)大統領の時に負われた被害について、娘として謝罪します」と述べました。朴槿恵代表は元大統領を次々に訪問しており、最後に金大中前大統領を訪問しました。 朴槿恵代表はこの席で、「金大中政権が朴正熙記念館の建設を認めてくれたことに感謝する」と述べますと、金前大統領は「朴正熙元大統領が私の最大の政敵だったことは事実だが、朴元大統領は国民に‘なせばなる’という自信感を植え付けた。功績と過ちは公正に評価しなければならない」と答えました。朴槿恵代表が南北問題についてのアドバイスを求めますと、金大中前大統領は「金正日国防委員長は話が通じる人だ。朴代表が2002年に北韓を訪問したのも賢明な選択だった。機会があればまた北韓を訪問してほしい」と、朴槿恵代表の2度目の北韓訪問を薦めました。

・オリンピックのサッカーが開会式を前にギリシャで始まり、韓国は2対2でギリシャと引き分けました。

・アテネ・オリンピックでは、韓国と北韓の選手が合同で練習するケースが増える見込みです。韓国選手団のシン・バッチェ団長は韓国時間で11日、アテネのメイン・プレス・センターで行った記者会見で「大韓オリンピック委員会の李衍沢(イ・ヨンテク)委員長とともに選手村の北韓宿舎を訪れて、北韓選手団関係者と会合した。この結果、卓球選手が合同練習するのをはじめ、他にも合同で練習できる種目を検討していくことで合意した」と述べました。

・イラク北部クルド族自治区のバルジャニ首相が韓国を訪れ「クルド民族は韓国軍のエルビル駐留を歓迎する」と述べました。バルジャニ首相はKOICA=韓国国際協力団の招きで11日から4日間の日程で韓国を訪問しているもので、12日は、尹光雄(ユン・グァンウン)国防部長官と会談し、「韓国軍ザイトゥン部隊のクルド族支援業務に感謝する。エルビルの住民は韓国軍を客ではなく同じ共同体として受け止めている」と語りました。バルジャニ首相は韓国入りした後の記者会見でも「エルビルに駐留する韓国軍と民間人の安全を保障する。韓国の支援は破壊されたイラク復興に大きなプラスになる」と述べました。

・韓国駐留アメリカ軍のうち、イラクに投入される3,600人全員が韓国のオサン空軍基地から出発し、クウェートに向ったとアメリカの軍事専門誌「スターズ・アンド・ストライプス」が12日報道しました。

・韓国の古代国家、高句麗について中国の学者たちが中国の地方政権の一つだったとしていることに対して、韓国政府が中国政府に抗議していますが、中国の教育当局は9月から始まる新学期で使われる小中高校の歴史教科書にはこれまでとおり、高句麗を韓国の歴史の中で扱っていることが確認されました。また中国の教育省は今年秋の新学期の小学校・中学校の教科書は現行の教科書をそのまま使うように、各地方に指示しました。この現行の教科書には、高句麗について韓半島で百済・新羅とともにあった韓国の古代国家だと記述されています。韓国政府は中国が教科書を改正して高句麗史をわい曲した場合は、強力に対応するとしていました。

・遺伝情報が盛り込まれているDNAで作ったバーコードシステムがソウル大学の研究陣によって世界で初めて開発されました。ソウル大学化学科の崔ジンホ教授のチームは、製品情報が盛り込まれているDNAを肉類や野菜のようなバーコードをつけにくい商品にスプレー式に噴霧して使う「ナノDNAバーコードシステム」を開発したと11日発表しました。これまでのバーコードは黒い線と白の余白を、コンピューターの0と1に変換して情報を伝える2進法であるのに対して、このDNAバーコードはDNAを構成するA・C・G・Tの4つの塩基配列による4進法となります。崔ジンホ教授のチームは「農畜産物を出荷する際、生産地と品質など製品情報が盛り込まれているDNAバーコードを噴霧しておけば、流通過程で原産地を偽ったりすることを防ぐことができる」と説明しています。崔教授はまた「汚染物質の排出工場で使われる薬品に事前に添加しておけば排出元をたやすく特定できる。紙幣や文書を印刷する時に使うインクに混ぜて使えば、偽札の識別や書類の真偽の判別にも活用できる。食べても害はない」と話しています。

・10年ぶりの暑さといわれている真夏日続きで、エアコンの販売量が予想をはるかに上回って、在庫もなくなったため、エアコン・メーカーは異例に生産期間を伸ばし休暇を返上して生産ラインを24時間体制でフル稼動させています。業界によりますと、LG電子は通常は韓国国内向けのエアコンを毎年6月末まで生産していましたが、今年は7月以降も注文が殺到して、生産期間を1カ月延長しましたが、それでも注文に追いつかないため8月初めからの夏休みを返上して、生産ラインを24時間 フル稼動させているということです。三星電子も同じように休暇を返上して、初めて8月にエアコン生産をしたといことです。

・この夏の暑さで夏の野菜も値上がりしています。江原道などから夏場に出荷されるキムチ用の大根や白菜は、今年は暑さで葉っぱが日焼けするなど作柄がよくなく、卸し市場での競り値は大根が去年に比べて4.5倍も高くなっています。また白菜は去年に比べて2倍以上となっています。このため政府は中国などからの輸入を増やすなど安定策に乗り出していますが、効果はあがっていません。

・ソウル市営地下鉄が今月15日で開通30周年を迎えることになり、記念イベントが催されています。ソウル市の地下鉄は今から30年前の1974年8月15日に市の中心部を東西に結ぶ1号線が開通し、今では8つの路線、287キロが営業しています。ソウル地下鉄公社は開通30年を祝って12日から17日までソウルにある車両基地5カ所を市民に開放し、非常時の避難やドアの開閉などの体験をしてもらっています。また4号線のヘファ駅構内では14日から1週間、イギリスのロンドンや北韓の平壌などの地下鉄の乗車券など世界各国の地下鉄乗車券の展示会を行います。

・韓国外換銀行が公示した12日の為替レート、日本の円100円は、1,050ウォン38銭で、前日に比べて10ウォン71銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1,163ウォン40銭で、前日に比べて5ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の12日の総合株価指数は、766.70と、前日に比べて13.64ポイント上昇しました。

・12日のソウルは晴れ、午後3時の気温は34度ちょうどでした。13日は北上する台風13号の間接的な影響を受けて、済州島と南部地方は雨、その他の地区は曇りとなるでしょう。予想降雨量は済州島は60ミリ前後、南部地域は5ミリから40ミリということです。13日の全国の予想最低気温は19度から25度、日中の最高気温は29度から34度という予報です。

8月11日水曜日

・オリンピックのサッカーが開会式を前にギリシャで始まり、韓国は2対2でギリシャと引き分けました。サッカー1次リーグで韓国はA組となり、強豪のギリシャ、メキシコ、そしてアフリカのマリの3カ国と対戦します。初戦となった対ギリシャ戦は、韓国時間の12日、午前2時半からギリシャ北部の都市、テッサロニーキのカフタンゾグリオ・スタジアムで開かれ、韓国から駆けつけたサポーターら300人が応援しました。試合は前半30分、 ディフェンダーのキム・チゴンが退場し苦戦となりましたが、43分、キム・ドンジンが左からシュートして、先制点を挙げ1対0で前半を終えました。後半20分、ギリシャがオウンゴールのミスを犯して、韓国が2対0とリードしましたが、その後、ギリシャが相次いで2ゴールを決めて、2対2の同点となりそのまま引き分けました。試合の後、キム・ホゴン監督は「この結果をもとに、次の試合はミスを少なくしたい」と語りました。一方、A組のメキシコとアフリカのマリも対戦し、得点なしで引き分けました。この後韓国は14日にメキシコと、17日にマリと対戦し、A組で1位または2位になれば決勝トーナメントに進出します。

・政府は首都の移転先を忠清南道の燕岐(ヨンギ)・公州(コンジュ)地区とすることを正式に発表しました。李海?(イ・へチャン)国務総理は11日、国民に向けての談話を発表し、その中で、首都の移転先について、先に学者ら80人による評価委員会が4ヵ所の候補地の中から1位とした忠清南道の燕岐(ヨンギ)・公州(コンジュ)地区を正式の移転先にすると発表しました。燕岐(ヨンギ)・公州(コンジュ)地区については、先月、全国各地で行った公聴会でも特に強い反対はなかったことから最終決定したとしています。政府は今後、3ヵ月の間に詳しい現地調査をしたうえ都市計画をたて、今年12月中に盧武鉉大統領がそれを承認します。そして来年1月から土地の購入にとりかかり、2007年7月から工事を始め、2012年から政府機関を移転させることにしています。

・野党ハンナラ党は年末までに賛成か反対か決めることにしています。ハンナラ党の李カンドゥ首都移転問題対策委員長は11日、記者会見し、「ハンナラ党が国会に首都移転特別委員会を設置するよう提案したことについて、与党ウリ党が応じなければ、ハンナラ党独自に首都移転の妥当性を検討し、大統領が最終的に承認をする前までに党の方針を決める」と語りました。

・中国による高句麗の歴史わい曲問題と関連し、李海チャン(イ・へチャン)国務総理は、第3国の歴史教科書の中に韓国の歴史がどのように書かれているかを調べるよう指示しました。李海チャン(イ・へチャン)国務総理は11日の国政懸案政策調整会議で、「高句麗史のわい曲問題については、対中国、対国民、そして第3国に対する多角的な対策作りが必要だ。中国政府に対しては、持続的に歴史わい曲の是正を求めるほか、中長期的には高句麗研究財団の研究成果が中国より優位になるように、支援していかなければならない」と述べました。李海チャン(イ・へチャン)国務総理はまた、第3国への公報も必要だとして、「第3国の歴史教科書を集め、韓国の歴史がどのように書かれているかを把握するよう」指示しました。さらに韓国国民に対する対策として、「何よりも韓国人の自尊心を向上させることが重要だ」として、テレビ番組で、韓国の古代史を国民に知ってもらうよう提案しました。

・最高裁判所にあたる大法院の新しい大法官に女性として初めて推薦された金英蘭(キム・ヨンラン)判事に対する国会の特別委員会による人事聴聞会が11日、行われ、与野党議員が 金英蘭判事の見解を問い質しました。このうち女性と社会から疎外されている人の保護について、金英蘭判事は、「法的論理の開発や国民に対する説得が必要だ」と答えました。また 金英蘭判事は「戸主制度の廃止には賛成する。できれば今年中に廃止されることを希望している。国家保安法の廃止は、現在の法律をそのまま維持させることは難しい」と答えましたが、改正と廃止どちらを支持しているかについては答えを避けました。さらに司法改革については、国民が裁判に参加できる、陪審制や参審制の導入に肯定的な見解を示しました。金英蘭判事は今年48才、国会は今月23日の臨時国会の本会議で任命同意案の表決を行うことにしています。

・北韓を脱出して、東南アジアの国に滞在していた北韓住民460人あまりが先月末、大挙韓国入りした直後、その東南アジアの国に滞在していた北韓住民50人から60人が中国に追放されたと、北韓脱出住民の韓国への亡命を支援している韓国の宗教団体関係者が述べました。宗教団体「ドゥリハナ」のチョン・ギウォン代表は10日、「 北韓を脱出して、東南アジアの国に滞在していた北韓住民468人が 先月末、 2回に分けて一挙に韓国入りした直後、その東南アジアの国に滞在していた北韓脱出住民50人から60人が中国に追放された。追放された人たちは現在、中国の南寧収容所に収容されており、近く北韓に強制送還される恐れがある」と述べました。これについて、政府関係者は「まだ確認されていない」としています。

・世界市場で占有率1位を確保している韓国の商品は77種類であることが分かりました。貿易協会によりますと、一昨年2002年の時点で、世界の輸出市場で占有率1位の韓国製商品は、前の年より5種類増えて、77種類でした。品目別には、ブラウン管が世界の輸出市場で82.8%を占めているほか、タンカー、空気調節器、冷蔵・冷凍庫などが世界市場で占有率1位となっています。

・今年に入って、牛肉の輸入は大きく減っているのに対し、豚肉の輸入は大きく増えていることが分かりました。貿易協会が11日発表した輸出入統計によりますと、今年1月から6月末までの豚肉の輸入は金額にして1億5,200万ドルで、去年の上半期より55.6%増えました。これに対して牛肉は、今年上半期の輸入額は2億7,800万ドルで、去年上半期より49%減りました。 貿易協会の関係者は、「牛肉はBSE=狂牛病の影響と長引く消費不況で消費者の心理がい縮している。これに対して豚肉は値段が安いため消費が拡大しているうえ、韓国とチリとのFTA締結によって、チリからの輸入が大幅に増えている」と説明しています。

・韓国KBSの人気ドラマ「冬のソナタ」と「秋の童話」がエジプトの国営放送局=ERTUの衛星放送を通じて、今週14日から中東全域に放送されます。韓国の国政公報処によりますと、韓国のイラクへの追加派兵にともなって、中東で韓国に対する親近感を高めるためのもので、吹き替えではなく、アラビア語の字幕による放送テープをERTU放送局に提供し、14日から毎晩放送されることになったということです。

・ソウルでは10日、日中の最高気温がここ10年間の最高の36度2分を記録しました。36度2分となったのは、10日午後2時44分で、午後3時には35度7分とやや下がりました。このほか大邱で35度1分、春川 34度8分、大田34度2分と、各地で高い気温となりました。この暑さで、ソウル市銅雀(トンジャク)区フクソク洞のアパート団地では、10日夜、クーラーの使用で、団地内の変圧器の負荷がかかり過ぎて6時間にわたって停電するなど、ソウル市内で停電が相次ぎました。

・韓国外換銀行が公示した11日の為替レート、日本の円100円は、1,039ウォン67銭で、前日に比べて5ウォン3銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1,158ウォン40銭で、前日に比べて3ウォン80銭のウォン安でした。韓国株式市場の11日の総合株価指数は、753.06と、前日に比べて4.44ポイント上昇しました。

・11日のソウルは晴れ、午後4時の気温は35度5分でした。12日は済州島がにわか雨で、その他は全国的におおむね晴れの一日となるでしょう。12日の全国の予想最低気温は19度から25度、日中の最高気温は28度から35度という予報です。

8月10日火曜日

・韓国政府は中国政府が来年9月から使用する小・中・高校の歴史教科書で高句麗史をわい曲すれば、強力に対処していく方針です。政府は先週、朴ラ雨(パク・ジュンウ)外交通商部アジア太平洋局長が中国を訪問した時に、「実際に歴史教科書を改訂して、高句麗史をわい曲する場合は決して許すわけにはいかず、いかなる犠牲をも払う覚悟ができている」と警告しました。またその後も政府は公式、非公式の外交ルートを通じて中国政府幹部にこのようなメッセージを持続的に伝えています。

・与野党は9日、中国による高句麗史わい曲問題に国会レベルで対処する特別委員会をつくることに合意しました。与党ウリ党と野党ハンナラ党の院内代表は9日午後、国会内で会談し、この問題で特別委員会を設置することに合意しました。特別委員会は、中国政府が高句麗史のわい曲部分を新しい教科書に反映させる来年9月を念頭に置いて活動時期を来年末までとすることにしました。特別委員会は与党ウリ党が15人、ハンナラ党が12人、その他3人の30人として、特別委員会構成決議案は23日に開かれる臨時国会で成立させることにしました。また、 国内外の専門家を招いて意見を聞くことにしています。

・中国外務省のホームページではわい曲されている高句麗史が、中国の二大民間サイトでは、高句麗は韓国史の一部として紹介されていることが分かりました。このうち捜狐ドットコム(sohu.com)は韓国の歴史として「紀元前1世紀から、韓半島一帯に新羅、高句麗、百済の政権の形態が違う3つの国家が形成された」と紹介しています。これは中国外務省が4月20日にホームページから「高句麗」の部分を削除する前の記述と同じものです。

・京の韓国文化院は9日、東京の国立博物館が5世紀に鴨緑江の北側に建てられた広開土大王の碑文の拓本を‘中国の書’だと紹介して展示しているという連合通信の報道と関連して、日本の文化庁に正式に是正を求めました。文化院によりますと、拓本が展示されている展示室には‘中国の書’という表示があり、広開土大王の碑と高句麗が中国であったかのような誤解をよぶ可能性があるとして、このような措置を求めたということです。また、広開土大王の碑文の解釈をめぐり、韓国と日本の史学界で論争が起きているにもかかわらず、‘任那日本府説’という 日本側の主張だけを紹介している点に関しても客観的でないと指摘しました。これに対して日本の文化庁は事態を把握して出来るだけ早く対応するとしています。この展示は今月3日に始まり、2ヶ月間にわたり行なわれます。

・アテネオリンピックに出場する南北選手団のトップが初めて顔を会わせました。大韓オリンピック委員会の 李衍澤(イ・ヨンテク)委員長と北韓の朝鮮オリンピック委員会のムン・ジェドク委員長は9日アテネのホテルで会談し、今回の南北同時入場や2008年の北京オリンピックで統一チームを作る事などについて話し合いました。会談は終始、和気あいあいの雰囲気の中で1時間半あまりにわたって行なわれ、イ・ヨンテク委員長は去年12月に交通事故で死亡したパク・ミョンチョル前委員長に対する弔慰を表しました。またこの席では、卓球などの一部種目の合同練習なども意見が交わされました。またアテネオリンピックの入場行進では韓国側は女子バレーボールのグ・ミンジョン選手が北韓は男子バスケットのキム・ソンホ選手が旗手となり、南北の役員選手団が同時入場することになりました。

・韓国選手団と取材陣を支援するための「チームコリアハウス」が9日、アテネにオープンしました。「チームコリアハウス」は大韓体育会が建設したもので、開館式には 李衍澤(イ・ヨンテク)大韓オリンピック委員長、アントニオ・サマランチ ジュニア国際オリンピック委員会委員ら100人が出席しました。「チームコリアハウス」はメデイアセンター近くにあって韓国選手団の支援本部として韓国取材記者団に各種の便宜を提供するとともに、韓国選手団の公式記者会見場として利用されスポーツ外交の舞台となるものと期待されます。

・韓国のハイニックス半導体は、ヨーロッパのSTマイクロエレクトロニックスと共同で、中国に半導体工場を建設することで、最大の債権者である韓国外換銀行の合意を得ました。ハイニックス半導体は、中国進出をめぐって今年5月にも債権者の同意を求めましたが、当時は債権者が追加資金の負担を憂慮して同意しませんでした。外換銀行の関係者は今回の同意の背景として、「ハイニックスは第2四半期の決算で、メモリーチップの売り上げの好調で黒字に転換するなど、経営状態が改善されつつあり、中国に工場を建設することによって、急成長している中国のIT市場に参入し、貿易相手国からの懲罰的関税を課される可能性による影響を緩和する効果ももたらす」と説明しています。

・大邱市の地下鉄労働組合は週休2日制にともなう人員増を要求して7月21日からストライキ続けていますが、労使は9日午後4時から 10時間近く交渉を行なったものの結局、交渉は決裂しました。9日の交渉で組合側は192人を増やすという是正案を公社側に示しましたが公社側は99人の増員しかできないと主張して交渉は物別れにおわりました。大邱地下鉄公社はストライキ21日目の10日からは運行間隔を通常の5分間隔から15分間隔にして、運行を続けています。

・大韓航空の国際線航空貨物の輸送実績が、去年3年ぶりに世界第2位に返り咲きました。国際貨物運送協会がこのほど発表した「去年、2003年の世界航空輸送統計」によりますと、大韓航空は、国際定期航空便の貨物輸送実績が、1キロメートルあたり68トンで、ドイツのルフトハンザ航空に次いで世界第2位の輸送率となりました。大韓航空は、2000年にシンガポール航空に2位の座を明け渡していました。大韓航空の関係者は、“積極的な路線の拡充と市場開拓に向けた努力が実を結んだ”と話しています。

・韓国のインターネット利用人口が3千万人の時代に入りました。情報通信部によりますとインターネットの利用人口は1994年以来増え続け97年に100万人、99年に1千万人を突破した後、2001年に2千万人を超え、今年上半期に3670万人となり3千万人に達しました。

・韓国外換銀行が公示した10日の為替レート、日本の円100円は、1,044ウォン70銭で、前日に比べて4ウォン81銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1,154ウォン60銭で、前日に比べて2ウォン90銭のウォン高でした。韓国株式市場の10日の総合株価指数は、748.62と、前日に比べて6.49ポイント上昇しました。

・10日のソウルは晴れのち薄曇り、午後3時の気温は35度7分で、ソウルでは今年最高の暑さとなりました。11日は北太平洋からの高気圧の影響を受けて全国的におおむね晴れの一日となるでしょう。11日の全国の予想最低気温は21度から25度、日中の最高気温は29度から35度という予報です。

8月9日月曜日

・与党ウリ党と外交通商部は国会で中国による高句麗史歪曲問題について会議を開き、外交通商部の‘高句麗史関連実務対策委員会’を政府レベルの委員会に格上げし、体系的でち密な対応をとっていくことにしました。この席でウリ党のアン・ヨングン議員は「中国による高句麗史わい曲に対して韓国政府の対応は消極的だと批評し、学術的な接近も必要だが、より積極的な政治・外交的な対応が併行しなければならない」と述べました。これに対し、外交通商部のイ・スヒョク次官補は「短期・中期・長期対策をたて、いかなる譲歩や妥協もせずに韓国の歴史を再確認し、中国からも確認をとりつけるような政策を推進する」と答えました。また大統領府青瓦台のキム・ジョンミン スポークスマンはこの問題と関連し、外交的短期対応と中期的・根本的な対応を併行して実施していくと明らかにしました。

・盧武鉉大統領は 、大統領の諮問機関である北東アジア時代委員会に対して韓国・日本・中国の3カ国の歴史を包括的に研究するように指示しました。大統領府青瓦台の関係者によりますと「盧大統領は韓・日・中の3カ国が歴史問題で葛藤を続けていることから、3カ国の共同研究と合意が必要だとして このような指示を出した」ということです。

・政府は中国の高句麗史わい曲に対する南北の共同対応の一環として南北文化財保存会議の開催を北韓に提案することを検討しています。統一部は文化観光部や文化財庁などと協議して具体的な南北間の議題や南北の役割分担などを検討しています。 そして南北閣僚級会談で設置が合意されている南北社会文化協力文化会議を速やかに開くように 北側に促し、この文化会議が開かれれば文化財保存会議をこの文化会議の下部組織として組み込む計画です。

・アテネオリンピックに出場する韓国選手団が8日、ギリシャのアテネで入村式を行ない、総合得点で10位以内になることを誓い合いました。選手団は韓国時間で8日午後4時、アテネ オリンピック選手村の国旗広場に?衍澤(イ・ヨンテク)大韓体育協会会長、申博済(シン・バクジェ)選手団長ら選手・役員80人が集まって、入村式を行ないました。選手村への入村は韓国が12番目でした。柔道で金メダル候補のイ・ウオンヒ選手は「時差への適応も終わって、減量の必要もありません。入村式で掲げられた太極旗を見て胸がジーンとしました。必ず1位になって愛国歌を奏でようと思います」と決意を新たにしていました。選手団は選手村のマノス村長に記念の盾と太極模様の扇を贈り、選手村からはオリーブの実の入ったオリーブ油が贈られ、ギリシャの伝統的なレスリング“パンクラテイオン”のデモンストレーションがありました。

・北韓もアテネオリンピックの中継放送を公式に放送できるようになりました。北韓はこれまでのオリンピックでは費用と技術上の問題で、主催者側の承認なしに外国の衛星放送を受信するいわゆる海賊中継をしていましたが、アテネオリンピックは韓国側が費用を負担することになったため、公式に中継出来るようになりました。統一部の関係者によりますと、韓国放送委員会は北韓の朝鮮中央放送委員会からの要請にもとずいて4日から金剛山で実務者会議を開き、アテネオリンピックの中継支援について合意しました。それによりますと3―4億ウオンと推定される費用は韓国放送委員会が1億5千万を、残りは韓国政府の南北協力基金をあてることになりました。そしてソウルで受け取った映像を北韓が利用しているタイのタイコム衛星を通じて平壌に再送出します。

・韓国人のフリーカメラマン チョ・ソンスさん(36歳)が、イラクで武装勢力によって抑留され、15時間半後に解放されていたことが分かりました。外交通商部が8日明らかにしたところによりますと、「イラクのバグダッドで取材を終えてホテルに向かっていた韓国人カメラマン、 チョ・ソンスさんは韓国時間の7日午後3時半にイスラム教の民兵組織“マフデイ軍”によって抑留されましたが、翌8日の午前7時に解放されたことが分かりました。これはチョさんが、解放された直後にバグダッドの韓国大使館を訪れて申告したものです。チョさんはフリーのカメラマンで、これまでも東ティモール、ソマリア、アフガニスタンなどの紛争地域で取材活動をしており、今回も外国のマスコミと契約をして取材にあたっていました。チョさんは今回の取材にわたって事前にマフデイ軍の許可をとっていたということですが韓国大使館はチョさんに速やかにイラクから出国するよう強く勧告しました。

・食品医薬品安全庁が市販されていた風邪薬の中に含まれているフェニールプロパノールアミン=PPAが、「出血性脳卒中」などを引き起こす副作用のあることを知ってから販売禁止措置に踏み切るまでに4年もかかっていたことが分かりました。保健福祉部のソン・ゼソン次官は9日、この問題で食品医薬品安全庁に対して行った監査の結果を発表しました。それによりますと、食品医薬品安全庁がアメリカの食品医薬品安全庁からPPA成分が含まれている風邪薬の深刻な副作用の情報を入手したのは2000年11月で、1日(いちにち)の最大服用量100mgを超える使用は禁止したものの、PPAが入った風邪薬の販売禁止は3年8カ月後の先月末にようやく実施されました。

・今月1日ソウルで職務質問をした警察官2人を刺し殺して逃げていた35歳のタクシー運転手イ・ハクマン容疑者が8日、警察に捕まりました。イ容疑者は8日午後2時頃、ソウル市江西区の住宅に侵入して、この家の48歳の主婦と3歳の女の子を人質にとり、4時間にわたって立てこもりました。警察官が中に踏み込んだ際、もっていた刃物で自分の腹を刺し自殺をはかりました。イ容疑者は 病院に運ばれて手当てを受けていますが、生命に影響はないということで、警察では症状が回復次第 逮捕することにしています。イ容疑者は1日夜9時半頃、ソウルのカフェで職務質問をした西部警察署の警察官2人を刺し殺して逃走し、全国に指名手配されていました。

・ソウルの漢江にかかる漢南大橋が往復12車線に拡張され9日午後開通しました。漢南大橋はソウルの都心と京釜高速道路をつなぐ橋となっているため、渋滞の名所となっていました。このため8年前から 往復6車線を12車線に広げる工事をしていたもので、渋滞の解消に大きく役立つものと思われます。

・韓国外換銀行が公示した9日の為替レート、日本の円100円は、1,049ウォン51銭で、先週金曜日に比べて7ウォン57銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1,157ウォン50銭で、先週金曜日に比べて5ウォン50銭のウォン高でした。韓国株式市場の9日の総合株価指数は、742.13と、先週金曜日に比べて8.18ポイント上昇しました。

・9日のソウルは晴れ、午後3時の気温は32度7分でした。10日は北太平洋からの高気圧の影響を受けて雲がかかるだけで、 全国的にややおおむね晴れの一日となるでしょう。10日の全国の予想最低気温は22度から26度、日中の最高気温は29度から35度という予報です。

8月7日土曜日

・韓国の古代国家、高句麗は中国の地方政権だったとして、中国外務省がホームページで紹介していた韓国の歴史の中から高句麗を含む1948年以前の記述をすべて削除したことについて、中国政府は6日、「この問題は政府レベルで解決できるものではない」とする考えを示し、事実上、是正措置を拒否する方針を明らかにしました。この問題で、北京に派遣されている外交通商部の朴ラ雨(パク・ジュンウ)アジア太平洋局長は6日、中国共産党対外連絡部の劉洪才(リュウ・コウサイ)副部長、李君(リ・クン)局長らと、高句麗の歴史技術の是正を求めて、8時間にわたって交渉しました。しかし中国側は、「中国外務省のホームページを元どおりにすることを要求する韓国側の要請について、中国の歴史学者と国民の間で、不満の声が多い。ホームページから、韓国の古代の歴史と大韓民国樹立以前の歴史の記述をすべて削除したことは、中国政府がこの問題について誠意を持って悩んだ結果であることを分かってほしい。また中国は国土が広い上、人口も多く、各地で起きていることについて、政府が一々取り締まることは難しく、地方政府または個人レベルの出版物の発行について取り締まることはできない。しかしこの問題が両国関係の発展の妨げにならないように、両国の歴史研究機関の研究を通じて解決できることを期待する」と述べたということです。韓国政府は近く、北京駐在の金夏中韓国大使を韓国に呼び、この問題に対する政府の対応について検討することにしています。

・中国政府が韓国が求める是正を事実上拒否したことを受けて、与野党は中国政府の対応に遺憾の意を表明するとともに、この問題で、国会に特別委員会を設けることを検討するなど、共同で対策にあたることになりました。ウリ党は7日声明を発表し、「ウリ党は政府と野党、そして民間団体と協力し、この問題の解決のために最善を尽したい。国交を樹立して12年になる韓国と中国との関係がこの問題で損なわれてはならないことを中国政府は肝に銘じてほしい」としています。ハンナラ党も、民族の正統性を守ることに積極的に乗り出すことにし、近くソウルの中国大使館を訪れて、強く抗議するほか、韓国史を大学入学試験の必須科目に採択するよう政府に提案し、通常国会の予算審議で、民族史の研究のための予算を大幅に増やすことにしています。

・韓国とアメリカによる定例のコンピューターによる軍事演習「ウルチ・フォーカスレンズ」が今月23日から来月3日まで行われると、韓米連合軍司令部が6日発表しました。ウルチ・フォーカス・レンズは今年で30回目で、韓国軍、韓国駐留アメリカ軍、海外にいるアメリカ軍の合わせて1万9000人が例年と同じレベルでシミュレーションの演習を行います。韓米連合軍司令部は6日午前、今年の演習の日程などを北韓側に伝えました。

・今年4月、北韓の竜川駅の爆発事故で大きな被害を受けた竜川小学校の新築工事が進み、9月から始まる2楽期から授業ができる見通しです。在日本朝鮮人総連合会の機関紙・朝鮮新報のインターネット版が7日報じたところによりますと、爆発で校舎が壊れた竜川小学校は場所を移転して、新築工事が進められており、3階建ての新校舎に教室には視聴覚教育ができる教室や音楽教室、厚生施設もあるということです。北韓当局は、竜川全体の復興工事を9月までに終える方針を立てており、竜川小学校も9月から始まる2学期からは再び授業ができるようになる見通しです。

・中堅の鉄鋼メーカー、東部製鋼が日本の住友金属工業と住友商事に合わせて5億円の株式転換社債を発行して、戦略的資本提携を結びました。東部製鋼が6日発表したところによりますと、住友金属鉱業に向けて3億円、住友商事に向けて2億円の株式転換社債を発行します。この社債は満期5年、発行日から1年経つと、一株7,620ウォンで株式を手に入れることができます。東部製鋼は、「今度の資本提携は規模は大きくないが、日本の高炉メーカーの住友金属工業と提携するとともに、住友商事との提携で、安定的に原料を供給してもらうことになったことに意味がある」と説明しています。

・6日、韓国全国に日本脳炎の警報が出されました。国立保健院の疾病管理本部は、6日、全羅北道で日本脳炎のウィルスをばい介する蚊の「コガタアカイエカ」の割合が全体の半分を超えていることが確認されたため、去年より3週間早く、全国に日本脳炎警報を発令し、注意を呼びかけています。韓国全土には、すでに5月に注意報が出されていました。韓国で日本脳炎の患者が発生したのは、2001年に1人、2002年6人、去年は1人で、このうち2001年の患者は死亡しています。

・南海岸に今年も赤潮が発生しましたが、南海岸一帯の赤潮の発生時期は年々早くなり、発生期間も長くなっていることが分かりました。国立水産科学院によりますと、南海岸で最初に赤潮注意報が発令されたのは、97年8月24日でした。しかし去年は8月13日、そして今年は8月5日と、年々早くなっているということです。また赤潮の持続期間も、97年は27日間、去年は62日間で、年々長くなり、これによる被害額は90年代は21億ウォンでしたが、去年は222億ウォンと、10倍以上増えています。

・7日は、土曜日のため取り引きはありません。6日の終値は、日本の円100円が、1041ウォン94銭で、 アメリカドル1ドルは、1162ウォン60銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・7日は暦の上で立秋。しかし韓国はきょうも真夏日が続き、ソウルは晴れ、午後2時の気温は31度1分でした。8日の日曜日は高気圧のヘリあたるため、中部地方は曇りがち、京畿道北部と江原道は午後、にわか雨が降る所があるでしょう。南部地方は晴れのち曇りと予測されています。8日の朝の予想最低気温は、21度から25度、日中の最高気温は31度から34度という予報です。

8月6日金曜日

・韓国の古代国家、高句麗が中国の歴史だとして、中国が外務省のホームページに紹介されている韓国歴史の中から1948年以前の記述をすべて削除したことについて、北京に派遣された外交通商部の朴ラ雨(パク・ジュンウ)アジア太平洋局長は6日、中国共産党の対外連絡部を訪れ、劉洪才(リュウ・コウサイ)副部長、李君(リ・クン)局長と会い、「高句麗歴史は韓国の古代歴史の重要な一部である」として、中国の是正措置と再発防止を求めました。朴局長は続いて中国外務省を訪れて王毅(オウ・キ) 外務省次官補らと会い、中国外務省のホームページを元通りにすることや、中国の地方政府で行われている歪曲措置、そして一部の大学教材の歪曲記述を是正するように要求することになっています。

・韓国の古代国家、高句麗が中国の歴史だとして、中国が外務省のホームページに紹介されている韓国歴史の中から1948年以前の記述をすべて削除したことについて、李ボンジョ統一部次官は6日、「南北の民間レベルでの研究などを基盤とし、南北当局間の対話を通じて、中国の高句麗歴史の歪曲について共同で対応していくことを検討している」と述べました。ボンジョ次官はまた「北韓にある高句麗古墳と壁画の保存には費用がかかり、技術的な支援が必要だ。そこから協議を始めて多角的な方法を講じていきたい」と述べました。

・中国の高句麗歴史の歪曲について与野党も強力に対応する方針を打ち出しています。与党、ウリ党の千正培(チョン・ジョンベ)院内代表は6日、「中国のこのような行為は未来志向的な両国関係に大きなネックになりかねない。中国を訪問している外交通商部当局者が帰国し次第、政府与党連絡会議などを通じて対策をまとめるとともに、野党と共同で国会内に対策機構を設けたい」という考えを示しました。また野党、ハンナラ党も中国の高句麗歴史歪曲に対して遺憾の意を示すとともに、政府の未熟な外交の産物だと厳しい姿勢を示しました。

・共同通信によりますと、アメリカ政府は、北韓で核弾道ミサイルの技術改良が進められ、核搭載可能な水準に達しているとの見方を強めていることがわかりました。匿名を希望するアメリカ政府のある高官は、「北韓がイランと協力して引き続き弾道ミサイルを開発している。ただ、両国の協力の度合いについては把握していない」と語りました。

・アメリカのパウエル国務長官は、5日、ワシントンのコンベンションセンターで行われた国際会議に出席し、北韓やイラクの核問題について主に外交を通じて問題の解決に臨む方針だと語りました。

・先月27日と28日にわたって、東南アジアの国から韓国入りした北韓脱出者468人のうち、第1陣の150人が今月17日、韓国に定着するための教育施設、ハナ院に入ります。残りの300人あまりも身体検査や調査が終わり次第、二陣にわけてハナ院に行き、韓国に定着するための各種教育を受ける予定です。

・監査院は、5日5日、外交通商部が事前に金鮮一(キム・ソニル)さんがイラクで拉致されていたことを知っていたかどうかを調べるため、AP通信ソウル支局の記者3人を対象に参考人調査を行いました。監査院は、数日以内にソウル支局を通じて、AP通信と、金鮮一さんのノーカットビデオ映像を入手したAP通信の子会社APTNに、映像を13分から4分30秒に編集した経緯や映像を遅く公開した理由、そして、拉致の問い合わせをイラクにある韓国大使館ではなく外交通商部本部にした経緯などについて質問書を送ることにしました。

・国産車の売り上げが落ち込んでいる中、輸入車の売り上げは右肩上がりで、先月7月、韓国の国内市場における輸入車のシェアが初めて3%を超えました。特に2000ccクラスの中・大型乗用車に限ってみると、輸入車のシェアは既に2割を超えていると推定されます。今年5月から韓国で販売され始めたホンダのアコードは先月7月の1ヶ月間で211台が売れ、前月6月に比べて約3割の伸びとなりました。来年の中盤、日産自動車も韓国市場への参入を予定しており、外車のシェアは、日本車を中心にますます勢いがつくものと予想されます。

・アテネオリンピックに出場する韓国選手団の第一陣203人が6日午前10時30分、仁川空港からアシアナ航空のチャーター機でアテネに向かいました。6日アテネに向かって出発した韓国選手団は、大韓オリンピック委員会(KOC)の?衍澤(イ・ヨンテク)委員長をはじめとする本部役員27人と、アーチェリー、柔道、射撃、水泳、女子バレーなど、13種目の選手ら176人の、合わせて203人です。韓国選手団は、この日の午後アテネに到着した後、オリンピック選手村に入り、14日の開会式まで、時差と現地の気候の適応訓練などでコンディションを整えて大会に臨みます。一方、第二陣は来週11日に、大会後半に出場する選手らは25日までに個別にアテネに向かいます。韓国選手団はアテネオリンピックで金メダル13、銀メダル10、銅メダル13を狙い、世界トップ10入りを目標にしています。

・与党ウリ党が主導する「国家保安法廃止に向けた立法推進委員会」が国家保安法の廃止を進めるなか、同じウリ党議員の中でも、国家保安法の廃止ではなく、改正を求めて国家保安法改正草案をまとめた議員らがいます。院内主席代表のイ・チョンゴル議員は、5日、「国家保安法は廃止ではなく、廃止に近い改正にすべきだ」とし、「完全に無くしてしまうよりは虚偽誹謗、宣伝煽動など、今は死文化した条項を削除することが望ましい」と話しました。

・北韓のスパイだったとして国家保安法の反国家団体加入罪に問われた宋斗律(ソン・ドゥユル)教授が5日、仁川国際空港からドイツへ出国しました。宋教授は、ドイツにいた当時、北韓を行き来しながら朝鮮労働党の政治局員になるなど、国家保安法を違反したとして起訴され、1審で懲役7年の判決を受けましたが、先月21日、ソウル高等裁判所は、執行猶予判決を言い渡しました。宋教授は当分、ドイツの大学で講義や本の執筆に専念したいとしています。

・MBCとフジテレビは、韓国と日本両国の教育問題について話しあうスペシャル番組「教育について悩みましょう」を共同で企画・制作しました。この番組は両国の中高生の父母、約千人を対象に行ったアンケート調査に基づいて、両国の教育の問題点やあり方などに焦点をあてる内容です。この番組は、7日と8日の夜11時30分から2部に分けてMBCで放送されます。

・連日猛暑が続き、夏の休暇シーズンもピークを迎える中、全国の高速道路は、金曜日の6日午前から旅行に出かける車で渋滞しています。6日午前11時からソウルの料金所を通って地方に向かった車は11万台で、韓国道路公社は、6日一日で32万台の車がソウルを脱け出るものと予想しています。仁川国際空港も、東南アジアや中国、日本などに向かう観光客で混雑しています。仁川国際空港は、6日一日で4万人以上の韓国人が旅行のため出国するとみています。

・韓国外換銀行が公示した6日の為替レート、日本の円100円は、1,043ウォン45銭で、前日に比べて5ウォン3銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1,165ウォン80銭で、前日に比べて20銭のウォン安でした。韓国株式市場の6日の総合株価指数は、734.06と、前日に比べて9.29ポイント上昇しました。

・6日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は32度ちょうどでした。7日は北太平洋からの高気圧の影響を受けて全国的におおむね晴れ、午後に一時 雲がかかるでしょう。7日の全国の予想最低気温は22度から25度、日中の最高気温は31度から34度という予報です。

8月5日木曜日

・中国外務省は、外務省のホームページで、韓国の古代国家、高句麗の歴史を中国の地方政権だとして、韓国の歴史から削除していましたが、5日には、韓国の歴史を1948年8月15日の大韓民国 政府樹立以前の韓国の歴史記述すべてを削除しました。中国政府は、中国東北部に散在している高句麗の遺跡が先月のユネスコ会議で世界文化遺産に指定される以前から、高句麗歴史を中国の地方政権の一つだとして、外務省のホームページを初め、学校での教科書でも韓国の歴史記述から削除していました。中国政府はまた日本の歴史も世界第2次大戦以前の記述を削除しました。これに対して韓国政府は4日、ソウルと北京の外交チャンネルを通じて、中国政府に遺憾の意を示すとともに、高句麗歴史の歪曲中止と是正を要求しました。また政府は5日、朴ラ雨(パク・ジュンウ)外交通商部アジア太平洋局長を北京に派遣し、中国外務省関係者らと会って是正と再発防止を求める予定です。外交通商部の申鳳吉(シン・ボンギル)スポークスマンは5日「中国の措置に失望とともに遺憾の意を表し、高句麗歴史は韓国の一部であるという認識を伝えた。韓国は中国で進められている高句麗歴史についての大学テキストや出版物の歪曲についても是正を要請した」と述べました。

・潘基文外交通商部長官と尹光雄国防部長官は4日、ソウルの政府中央庁舎で記者会見し、「イラクで拉致・殺害された金鮮一(キム・ソンイル)さんのような不幸な事件が再び起きないと断言できない」として、イラクを初めとする危険地域を旅行している国民は帰国するか、安全な隣国に撤収するよう呼びかけました。両長官はこの中で「中でも宗教的な目的で中東諸国を旅行するのは危険である。政府の呼びかけにもかかわらず、一部の宗教団体などは危険地域に滞在したり、旅行計画を立てている。どんな目的も国民の安全と生命に優先するとは思わない」として、やむを得ずイラクを旅行する際には、政府や韓国軍派兵部隊が行う韓国人保護プログラムに協力するよう要請しました。これについて与党、ウリ党は、政府が戦争や内乱などが起きた外国を災難地域に指定すれば、韓国人の対象国への入国を禁止させ、これに違反した国民には200万ウォン以下の罰金を課する内容の在外国民保護法の改正案をまとめ、来月の通常国会に提出することになりました。

・イラクで韓国人を狙った武装テロ団体が活動しているという情報が入手されたと国家情報院が明らかにし、韓国軍の追加派兵を契機に韓国がイラク武装勢力の主な攻撃目標となっているのではないかと憂慮の声が出ています。国家情報院の関係者は3日、国会の金鮮一(キム・ソンイル)事件国政調査特別委員会の聴聞会に出席して非公開で行った証言で「イラクに‘神のライオン(The Lion of God)’という名の韓国人を狙った武装テロ団体が活動中である情報が入手されたが、100%確認されたものではない。このためイラク駐在韓国大使館は韓国軍派兵先のイラク北部のエルビルにいる韓国人同胞に注意を呼びかけた」と述べました。国家情報院が明らかにした情報は、最近、イラク武装勢力による相次ぐ外国人の拉致・殺害でイラクからの撤収を表明する外国が多い中、韓国は今の工兵・医療部隊に加えて3,000人あまりのザイトゥン部隊を追加派兵し始めたことから、イラク武装勢力は韓国を「主なターゲット」にしたのではないかという観測が出ています。

・日本を訪問した与党、ウリ党の千正培(チョン・ジョンベ)院内代表らウリ党所属の国会議員は4日午後、小泉首相と首相官邸で会談しました。この席で小泉首相は 盧武鉉大統領を今年12月に日本に招いて首脳会談を行いたいという意向を示しました。

・国防部は、韓国駐留アメリカ軍の削減について、対象部隊と規模、時期は韓米連合防衛体制や韓国軍の戦力増強の速度を総合的に考慮して決める方針をまとめました。尹光雄(ユン・グァンウン)国防部長官は、今月19日から始まる予定のアメリカとの未来韓米同盟政策構想会議(FOTA)での韓国側の基本方針などについて、4日、与野党を訪問して説明しました。それによりますと、▼ 国防部は北韓への抑止力となっているアメリカ軍戦力の削減は最小限にとどめ、▼ すでに合意された韓国駐留アメリカ軍の担当業務のうち韓国軍に移管する日程を調整し、▼ 韓国駐留アメリカ軍の削減時期を2006年か2007年に遅らせるとともに、▼ 一部の核心戦力は残留させることなどをアメリカ側に求めるとしています。しかしアメリカは韓国駐留アメリカ軍1万2,500人を来年(2005年)末までに削減を完了し、北韓軍に対応できる核心戦力のアパッチ・ヘリコプターやロケットなども削減するとしていることから、両国間の交渉は難航が予想されます。

・韓国は東南アジアの情報格差の解消に向けた支援事業に乗り出す方針です。陳大濟(チン・デゼ)情報通信部長官は4日、タイのバンコクで開かれた初のIT分野での「ASEAN(東南アジア諸国連合)と韓国、日本、中国との長官会議」に出席し、参加した13カ国は情報通信分野でインフラを拡充して各国の情報格差を解消するとともに、IT専門家を養成することなどで合意しました。

・北韓の景勝地、金剛山観光の経営不振で自殺した現代アサンの故鄭夢憲(チョン・モンホン)会長の1周忌が4日、金剛山で行われました。追悼式には現代グループの関係者170人と、北韓の朝鮮アジア太平洋平和委員会のチョン・グムリュル書記長らも出席しました。

・日本で高い人気を得ているKBSのドラマ「冬のソナタ」の主演男優、「ペ・ヨンジュン」さんが、日本最大の広告会社、電通が4日発表した今年上半期の話題・ヒット商品ランキングで4位に入りました。

・日本の朝香宮(あさかのみや)が忠清南道公州(コンジュ)市にある百済の武寧王陵を参拝しました。朝香宮を案内したイ・ソッホ元プヨ文化院長(77)は「今の天皇は“武寧王の孫娘が日本の恒武天皇を生んだので、私には百済の血が流れている”と述べたことがある。日本の王族は武寧王陵について関心が高いが、日本での世論を意識して今回の訪問は非公式に行われた」と述べました。

・最近の猛暑でソウルなど都会では夜の最低気温が25度以上となる熱帯夜現象が続いていますが、同じ緯度に位置する地域では熱帯夜はみられないことから、都会での熱帯夜現象はヒートアイランド現象と密接な関係があるということです。気象庁によりますと、38度という今年の最高気温を記録した南部地方の慶尚南道ミリャン市の場合、今月1日の朝の最低気温が25度2分となったのを除きますと、この夏、熱帯夜現象はありませんでした。しかしソウル市の場合はここ数日、最低気温が25度を上回っていますが、同じ緯度のヤンピョンはまったく熱帯夜になりませんでした。これについて気象庁では、「最近の都会での熱帯夜現象は、ビルやアスファルト、各種の建築物が昼間の間に暑い日差しを吸収して、夜になってその熱気を吹き出すが、暑い大気が放出できず熱の島のような形で都会の上空を覆っているヒートアイランド現象が起きている。同じ日射量でも、都会と農村では夜の気温が平均4度から7度くらいの差がある」と説明しています。

・韓国外換銀行が公示した6日の為替レート、日本の円100円は、1,048ウォン48銭で、前日に比べて58銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1,165ウォン60銭で、前日に比べて40銭のウォン高でした。韓国株式市場の5日の総合株価指数は、743.34と、前日に比べて13.93ポイント上昇しました。

・5日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は32度7分でした。6日は中部地方は曇りところによって局地的なにわか雨になるところがあるでしょう。南部地方はところによって雲がかかるということです。6日の全国の予想最低気温は22度から25度、日中の最高気温は31度から35度という予報です。

8月4日水曜日

・北韓がアメリカ本土も射程に入る、少なくとも2種類の新型の中距離弾道ミサイルの開発配置を進めていると、イギリスの軍事専門誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウイークリー」が報じました。それによりますと、北韓が開発配置を進めているのは、旧ソ連の潜水艦発射の弾道ミサイルを基にした、海上発射型と陸上発射型の2種類で、いずれも核弾頭搭載が可能とみられているということです。海上発射型の場合、搭載艦が移動することでアメリカ本土が射程に入る可能性もあり、ジェーンズ・ディフェンス・ウイークリーは北韓のミサイル脅威が高まると指摘しています。

・国会の金鮮一事件 国政調査特別委員会は4日、「政府が金さんの拉致を事前に知っていたという証拠は見つけなかったが、政府の在外韓国人の安全管理や情報入手活動などの外交安保システムに問題がある」という内容の報告書をまとめました。特別委員会は、AP通信の記者は金鮮一さんの拉致を事前に分かっていた可能性が高く、外交通商部は重要な情報をおろそかに扱ったことなど、政府の各部署間の情報共有システムに問題があることが明らかになったと指摘しました。

・ところで、国会の 「金鮮一事件 国政調査特別委員会」の聴聞会、最終日の3日、金鮮一さんが拉致された後、救出交渉に乗り出し、武装勢力と接触したイラク現地の女性弁護士も顔を隠して出席しました。女性弁護士は「金鮮一さんを拉致した武装勢力は韓国軍の撤収を要求したのではなく、追加派兵決議案の撤回を要求していた。当初は金さんを殺害する意図はないものとみられたが、韓国政府が金さんの拉致を確認してからも派兵計画には変わりがないという方針を打ち出してから交渉が難しくなった」と証言しました。

・イラクに追加派遣される韓国軍のザイトゥン部隊の第1陣が3日、イラクに向かって出発しました。国防部はザイトゥン部隊の安全のために報道を控えるよう各マスコミに要請したため、イラクに向かった人数や出発地などは明らかにされていません。これについて与党ウリ党は、「韓国軍の安全を最優先した軍事作戦だ」だと理解を示しました。一方、ハンナラ党は、「軍の志気を低下するとともに国民に派兵に対する否定的な考えを持たせることが憂慮される」としています。ところで、韓国軍の追加派遣の第1陣がイラクに向かって出発したことを受けて、韓国軍のイラク追加派兵に反対する市民約800人が3日夜、ソウル市中心部の光化門で集会を開きました。集会は市民団体の「イラク派兵反対国民行動」と民主労働党が組織したもので、派兵計画の撤回から派兵部隊の撤収に方針を変えていくと明らかにしました。

・韓国政府は4日、潘基文(バン・キムン)外交通商長官と尹光雄(ユン・クァンウン)国防長官の連名で、イラクを含む危険国家に指定された国への旅行を自制するよう促す声明を発表しました。外交通商部の関係者によりますと、最近のイラク情勢の悪化や、韓国軍のイラクへの追加派兵を考慮して、もう一度国民の注意を喚起するために、声明を発表することになったということです。これに先立って外交通商部はイラク関連対策会議を開き、最近のイラク情勢を綿密に検討し、韓国人の保護と安全対策を集中的に協議しました。外交通商部は政府の勧告にもかかわらずイラクなど危険地域に旅行する場合、旅券を無効化するなどの方法も検討していますが、これについては基本的人権の侵害だという指摘もあり、国民の自制を呼びかけています。

・原油価格上昇の影響でガソリンと軽油価格が相次いで上がっています。韓国石油公社と産業資源部が、全国の566のガソリンスタンドでの販売価格を調査したところ、ソウルの場合、ガソリン価格はレギュラーが1リットル平均1405ウォン91銭で、2週連続1400ウォン台を上回りました。軽油価格は前の週に比べて6ウォン4銭上がり、992ウォン97銭で、史上最高値を更新し、1000ウォン台突破を目前にしています。産業資源部は、OPEC=石油輸出国機構が生産を増やしているものの余力が乏しく、中東情勢の不安が続いていることから、原油価格が引き続き上昇、国内の石油製品価格も急上昇しているとして、具体的な対応策を検討しています。

・去年7月現在、海外に住む韓国人の数は、2001年より7%増えて、およそ607万6700人あまりであることが分かりました。外交通商部がまとめたところによりますと、地域別では、アジアの国々に住んでいる韓国人の数は2001年より11%増えた297万9000人あまりで、このうち中国に住む韓国人が、13%増えて214万4700人、在日韓国人は0.26%減って63万8000人あまりでした。また大洋州の韓国人の数は2001年に比べて37.4%も増えて、最高伸び率となり、最近、韓国人の海外移民先として、オーストラリアとニュージーランドがもっとも人気を得ていることが分かりました。一方、アメリカやカナダに住む韓国人も増える傾向にあり、アメリカは2001年より1.6%多く、およそ215万7000人ですが、カナダは20%も増え、17万120人でした。

・韓国映画の海外への輸出が好調を続けています。映画振興委員会がまとめた「2004年上半期の韓国映画の輸出現況」によりますと、今年上半期の間に海外へ輸出された韓国映画は39カ国、111本で、契約金だけで、去年の上半期の2倍以上の3,252万ドルあまりに達しました。このうち、最近、韓流ブームが続いている日本だけで、全体の69%を占め、2,240万ドルでした。

・今年4月に開業した高速鉄道KTXの利用率が、予想よりも低いことが分かりました。鉄道庁によりますと、今年4月から6月までの3ヵ月間のKTXと一般列車の座席占有率を調査した結果、KTXの平均座席占有率はソウル−釜山間の京釜線は69%、ソウル−木浦間の湖南線は35%で、平均60%程度でした。とくに平日の平均座席占有率は52%に止まり、座席の半分程度が空席の状態で運行されています。一方、セマウル号やムグンファ号など一般列車の同じ期間の座席占有率は、京釜線が140%、湖南線が115%など、平均133%で、立ち席を利用した人も多かったことが分かりました。KTXの開通で、一般列車の運行が減ったにもかかわらず、一般列車の座席占有率が高いのは、景気低迷によって利用者がより運賃が安い一般列車を好む傾向があり、またKTXの場合、停車駅が少なく、目的地まで行くためには乗り換えなければならないことも一つの要因として指摘されています。

・韓国外換銀行が公示した4日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1047ウォン90銭で、前日に比べて、2ウォン29銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1166ウォンで、前日に比べて、2ウォン7銭のウォン安でした。韓国株式市場の4日の総合株価指数は、729.41ポイントと、前日に比べて、2.97ポイント上昇しました。

・4日のソウルは晴れ、午後3時の気温は32度5分でした。5日は南部地方は曇りがちで、ソウルなど中部地方では気圧の谷の影響を受けて、次第に曇り、午後にわか雨になる所もあるでしょう。5日の朝の予想最低気温は、21度から25度、日中の最高気温は28度から35度という予報です。

8月3日火曜日

・アメリカが、韓国駐留アメリカ軍の削減交渉を来月中に終えることを希望していると、韓国側に伝えてきたことがわかりました。韓国政府当局者は3日、「アメリカ側は今年1年の韓米同盟の懸案を整理する形で開かれる韓米年例安保協議会(SCM)が開催される前に、実務レベルでの韓国駐留アメリカ軍削減交渉を終えるため、9月末以前に交渉が終了することを希望している」と述べました。しかし、この当局者は「交渉には交渉相手がおり、我々としては詰めるべきところは詰めていかなければならない「として、交渉が来月中に終わるかどうか分からないという見通しを示しました。また、「現在両国はどの部隊を削減するかなどの技術的な問題について話し合いを進めており、韓国側は、このような技術的な問題に対する検討が終わらないことには、韓国に駐留するアメリカ軍削減案に対する立場をまとめることはできない」とし、韓国駐留アメリカ軍1万2千500人を来年末まで削減するとのアメリカ側の提案について、韓国政府の公式な立場はまだまとまっていないとしています。一方、今月19日ごろに11回目の未来韓米同盟政策構想会議(FOTA)が開催される予定であることから、これを機に韓国駐留アメリカ軍削減交渉が本格化するものと予想されます。

・韓国に駐留するアメリカ軍部隊のおよそ1割に当たる3600人あまりのイラクへの移動が事実上始まりました。韓国に駐留しているアメリカ歩兵第2師団は2日、京畿道北部の東豆川(トンドゥチョン)市の基地で、イラクへ派遣される部隊の出兵式を行いました。イラクへ派遣されるのは、第2師団、第2旅団の所属の主力部隊、3大隊と、通信部隊と工兵部隊などの支援部隊です。3600人は3日から1週間に渡って順次イラクへ移動することになっています。

・韓国政府は、北韓に対し、3日からソウルで開催予定だった15回目の南北閣僚級会談が開かれなかったことに遺憾の意を示し、同会談の速やかな開催を促しました。統一部はキム・ホンジェスポークスマン名義で声明を出し、「政府は南北が尊重しあい協力する中で、6.15南北共同宣言と南北間の合意事項を履行すべきだとの一貫した立場を堅持している」と述べました。

・AP通信が公開した イラクで殺害された金鮮一(キム・ソニル)さんの映像が編集されたもので、もとの映像には金さんが韓国内の住所など、身元が確認できる内容に言及していたことが明らかになったことを受け、 監査院は本格的な再調査に乗り出しました。監査院がAPTNのロンドン本社から入手した元の映像には、金さんが自らの住所を「釜山市東区凡一洞(ボムイルトン)」と語り、ファルージャに行くことになった経緯を話すなど、身元が確認できる具体的な内容が盛り込まれていました。監査院は、もともと14分だった映像が4分あまりに編集された経緯や、金さんが拉致されたこと、このような映像があったことが20日間以上もふせられていたことなどについて問うための質問書を、AP通信ソウル支局に送ることにしています。

・韓国と中国は2日、北韓の高濃縮ウラン(HEU)生産計画に関する問題が非常に重要だということで一致しました。2日午前、外交通商部で、外交部の趙太庸 北韓核問題外交企画団長と中国外交部の寧賦魁(ニン・フカイ)韓半島核問題担当大使が、北韓の核問題をめぐる6カ国協議の、3回目の作業部会の日程や議題などについて話し合い、北朝鮮の高濃縮ウラン(HEU)生産計画問題の重要性について意見が一致したと、外交部の関係者は伝えました。

・韓国政府は2日、中国政府に対し、中国外務省のホームページの高句麗と関連した部分を修正するよう要求しました。中国外務省のホームページは、韓国の歴史を紹介しながら、1世紀以降、韓半島に新羅、高句麗、百済の三つの政権があったと記述していましたが、今年4月にこの部分から高句麗を削除しました。

・ハンナラ党、民主労働党、民主党、自民連の野党4党は、監査院の「カード大乱(クレジットカードによる不良債務者急増)」に関する特別監査について国政調査を推進することで合意し、具体的な準備に入りました。野党4党の首席副代表らは3日協議を行い、「カード大乱」に対する監査院の監査がおざなりで、国民の疑惑を解消することができなかったとして、国会レベルでの真相解明が必要だということで一致しました。監査院は、不良債務者を急増させクレジットカード会社の経営を危機に陥れた昨年の「カード大乱」が、金融監督院のクレジットカード会社に対する監督不行き届きが原因だとの監査の結論を出しており、政府の責任を問わない結論に対して、野党4党が国政調査を求めたものです。

・日本政府が、韓国のハイニックス半導体が生産したDRAMに対し相殺関税を賦課するかどうか判断するための調査を開始すると、外交通商部が3日明らかにしました。調査の開始は、ハイニックスが日本に輸出しているDRAMに、韓国政府から補助金が支給されていることを理由に相殺関税を賦課することを求める申請書を、日本の半導体メーカーであるエルフィーダとマイクロジャパンが、日本の財務省に提出したことによるものです。

・現代自動車が今年5月、6月と2カ月連続で、ロシアでトヨタ自動車をおさえ、市場シェア首位を記録しました。現代自動車が3日明らかにしたところによりますと、今年上半期、現代自動車はロシアで1万8,217台の売り上げを記録、12.1%のシェアを占めるなど、輸入車メーカーの中でトヨタに次ぎ2位のシェアを記録しました。現代自動車は2002年にロシア市場で10位に過ぎませんでしたが、昨年に4位となり、今年に入って2位となったものです。特に5月には3,596台を販売し、不動の1位を守っていたトヨタをおさえ首位の座に踊り出、6月も1位を記録しました。

・17世紀に行われた朝鮮通信使による韓国と日本の間の交流に焦点を当て、両国の友好を高めるための「2004 朝鮮通信使 韓日文化交流事業」の日本側の行事が4日から開催されます。4日から8日まで開かれる「朝鮮通信使ゆかりの地美術紀行と展覧会」で、釜山の中堅作家ら8人が京都、岡山、広島、下関の4都市を回って朝鮮通信使関連の遺跡を描き、下関市役所で展示会を開催するというものです。これらの作品は10月11日から17日まで釜山でも展示されます。

・韓国外換銀行が公示した3日の為替レート、日本の円100円は、1,050ウォン19銭で、前日に比べて2銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1,163ウォン30銭で、前日に比べて3ウォン90銭のウォン高でした。韓国株式市場の3日の総合株価指数は、726.44と、前日に比べて6.85ポイント上昇しました。

・3日のソウルは晴れ、午後3時の気温は32度5分でした。4日は中部地方は曇り、南部地方は曇り所によって午後一時にわか雨となるでしょう。4日の全国の予想最低気温は20度から25度、日中の最高気温は29度から35度という予報です。

8月2日月曜日

・WTO=世界貿易機関の加盟国・地域は1日、新多角的貿易交渉(新ラウンド)の枠組みで合意しました。7月末を目標にしていた交渉は最終段階まで難航しましたが、「去年9月のカンクン閣僚会議のような決裂は避けたい」との共通認識から、ようやく決着しました。焦点となっていた農業分野では、高関税品目ほど引き下げ幅が大きい「階層方式」を採用する一方、韓国や日本のコメなど「重要品目」については一定の配慮を明記しました。ただ、農業分野などで、加盟国・地域間の意見の違いは依然として大きく、今回の枠組み合意では具体的な数字は盛り込まれませんでした。WTOは2005年に香港で閣僚会合を開き、全分野の一括妥結を目指して具体策などを決定すると見られますが、今後の交渉は難航が予想されます。

・8月3日からソウルで開催される予定だった第15回南北閣僚級会談が、事実上開催が不可能になりました。南北は通常、会談日程や代表団の名簿などの最終確認を板門店ルートで行ってきましたが、北韓は2日午前まで韓国の呼びかけに応じなかったことから、時間的に開催は困難となりました。このほど460人あまりの北韓脱出住民が韓国入りしたことについて、北韓は「反民族的行為」だと非難していたこともあり、閣僚級会談の開催が不可能となったのは、北韓脱出住民の韓国入りをめぐる北韓の反発がその背景にあるとみられています。

・国政広報処は政府のインターネット・ニュースサイトの「国政ブリーフィグ」に「金日成主席の弔問」を促す文章が掲載されたことについて、これは政府の公式的な立場とは関係ないと発表しました。広報処は国政ブリーフィグが運営する「国政ネットポーター」欄は政府政策に対する国民の多様な意見を聴取するためのものであり、政府政策に反対する意見も掲載されている。問題となっている文章も個人的な意見を載せただけであり、政府の公式見解ではない」と釈明しました。しかし、政府の立場だとの誤解を招きかねないという一部の指摘を受け、この文章を「国政ブリーフィグ」から削除しました。問題となった文章は30日にある市民が投稿したもので「南北共同宣言の精神を受け継ぐ意味から金日成主席の10周忌を迎え、韓国は政府レベルの弔問団を派遣しよう」という内容でした。

・先月の貿易収支黒字が7月としては史上最大値を記録し、16ヶ月連続の黒字となりました。産業資源部では「第3四半期にも輸出は年間210億ドル以上の好調が続くものと期待されるが、9月以降輸出が記録的な増加をしているので貿易収支の増加率は多少低くなるものとみられる」とみています。

・盧武鉉大統領は2日、辞表を提出した李晶載(イ・ジョンジェ)金融監督委員長の後任に、アジア開発銀行理事の尹晉驕iユン・ズンヒョン)氏を内定しました。尹晉骼≠ヘ今年59歳、ソウル大学行政学科を卒業し、通商産業部と中小企業庁に長く勤務し、現在、アジア開発銀行理事を務めている、産業政策の専門家です。

・ロシアがWFP(世界食糧計画)の要請により北韓に食糧3万5千トンを支援しました。北韓・朝鮮中央放送は1日、「ロシアからの支援食糧が7月31日、南浦港に到着した。これは両国政府と人民間に存在する伝統的な親善関係の現れである」と報道しました。ロシアは6月にも3万5千トンの穀物を北韓に支援し、金正日国防委員長が直接感謝の意を表していました。一方、国連の人道主義業務調整局(OCHA)の関係者によりますと、北韓の 農産物の作付け状況は今年もかんばしくなく、憂慮されるものの、8月にロシアからの支援の小麦粉は到着すれば、食糧事情も多少好転するだろうということです。

・韓国の食品医薬品安全庁は1日から、脳卒中を起こす可能性のあるフェニールプロパノールアミン(PPA)成分が含まれている75社の風邪薬167種に対して全面的な使用中止と販売禁止措置をとりました。今回の措置はPPA成分が含まれた風邪薬を服用した場合、脳卒中が発生する可能性を排除できず、特に長期服用したり、高血圧などの持病のある患者はそのリスクがさらに増加するという最近の研究結果によるものです。これにより該当品目を製造したり輸入する75の製薬会社は現在流通している製品も迅速に回収・廃棄し、その結果を9月末までに食糧医薬品安全庁に報告しなければなりません。また、卸売商、薬局、病院に対しても保有中の製品の返品を指示する一方、医師、薬剤師にも注意を呼びかけています。

・韓国のダウムミュニケーションがアメリカのポータルサイト「ライコス」を買収しました。今回のライコス買収でダウムは急速に成長するアメリカのインターネット市場への進出の足がかりをつかんだことになります。

・仁川国際空港は1日、開港以来初めて1日の利用客が9万人を突破しました。仁川空港公社は休日の1日の空港利用客は9万1558人(出国5万215人、入国4万1343人)を記録し、開港4年で初めて9万人を突破したと発表しました今年の空港利用客は本格的な休暇シーズンに入った先月30日から8万人を越えはじめ、今後もピークの15日まで1日8万人以上の利用客が押し寄せるものと公社側は見ています。空港公社の関係者はSARSとイラク戦などの余波で落ち込んだ去年の海外旅行客数が週休2日の定着で今年はまた増えていると話しています。

・本格的な夏の休暇シーズンを迎えた8月最初の週末ということで1日は全国の有名海水浴場や遊園地は30度を超える猛暑にもかかわらず、たくさんの行楽客でにぎわいました。このため行楽地に向かう朝早くから道路はあちこちで渋滞を繰り返しました。釜山は1日の午前は台風10号の影響で、市内の5つの海水浴場はすべて遊泳禁止となっていましたが、台風の影響から抜けだした午後からは海水浴客が大挙して押し寄せこの夏最大の人出となりました。海雲台海水浴場には今年になって最も多い60万人の海水浴客が訪れました。

・韓国外換銀行が公示した2日の為替レート、日本の円100円は、1,050ウォン21銭で、先週金曜日に比べて4ウォン24銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1,167ウォン20銭で、先週金曜日に比べて4ウォン50銭のウォン高でした。韓国株式市場は、原油価格の上昇とアメリカに対するテロの可能性が高くなったと報じられたことなどが悪財として働き、2日の総合株価指数は、719.59と、先週金曜日に比べて15.75ポイントも下落し、今年最安値となりました。

・2日のソウルは晴れ、午後3時の気温は32度5分でした。3日は全国的に雲の多い中で蒸し暑い1日となるでしょう。3日の全国の予想最低気温は21度から26度、日中の最高気温は29度から35度という予報です。

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