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7月31日土曜日

・夏の休暇がピークを迎え、山や海など行楽地に出掛けるマイカーが高速道路に集中して、30日夜から31日未明にかけてかなりの区間で渋滞が続きました。韓国道路公社によりますと、30日いちにちだけでおよそ34万台がソウルから抜け出し、今年に入って平日の交通量としては最高となり、お盆連休並みの渋滞となりました。土曜日の31日にはおよそ33万台の車がソウルから全国の行楽地に向かうものとみています。

・盧武鉉大統領は31日、「政府は今後も北韓との和解協力政策を維持し、鉄道・道路工事など経済協力事業や民間交流は引き続き推進していきたい」と述べました。盧大統領は31日青瓦台で開かれた安全保障関係長官会議でこのように述べるとともに、北韓の開城工業団地については「南北和解協力としても、平和と繁栄の北東アジア時代を切り開く上でも重要な事業である」として、年内にモデル団地を完成させるよう指示しました。盧大統領のこのような発言は、今週初めの北韓住民の大挙受け入れなどによってぎくしゃくしている北韓との関係を打開するためとみられます。

・韓国とアメリカは8月中旬と予想される6カ国協議の作業部会を前に、8月2日と3日の両日、ワシントンで北韓の核開発問題について協議します。6カ国協議の韓国側首席代表の李秀赫(イ・スヒョク)外交通商部次官補は、アメリカ首席代表のケリー国務次官補と会い、6カ国協議の本会合とその前に開かれる作業部会の日程や議題などを詰める予定です。

・アメリカは9月に開かれるとみられる6カ国協議の本会談で、アメリカの提案に対する北韓の答えを待っていると述べました。アメリカ国務省のアラリー(?)副スポークスマンは30日の会見で「アメリカは先の6カ国協議の第3回本会合で北韓に真剣な提案をした。提案は合理的なもので、次の本会合でその答えを期待している」と述べました。今年6月に北京で開かれた6カ国協議で、アメリカは「北韓が核開発プログラムを断念すると宣言すれば、韓国など同盟国が即刻エネルギーを提供する用意がある。その時から3カ月間、北韓は核開発に関連したすべてのプログラムを公開し、アメリカの情報当局の検証を受ける。その後、アメリカは北韓に書面で体制の安全保証をし、究極的には北韓との関係正常化に乗り出す」という提案を示しています。

・イラクで拉致・殺害された韓国人会社員 金鮮一(キム・ソンイル)さんが拉致されたと報道される前に、金鮮一さんの行方について外交通商部に問い合わせの電話をかけたAP通信の記者は3人だったことが分かりました。イラクで拉致・殺害された韓国人会社員 金鮮一さんについて調べる国会の「金鮮一事件 国政調査特別委員会」で30日、証人として出席したAP通信ソウル支局のソ・スギョン記者は「私は外交通商部に金鮮一さんの名前まであげて行方不明になったのかどうかを聞かなかった。しかし先輩の記者が「金鮮一」という名前を示して外交通商部に問い合わせの電話をかけたという話を聞いた。また同僚の記者も外交通商部に拉致の確認をした」と述べました。また与党=ウリ党のウ・ウォンシク議員は、「金鮮一さんの拉致が報道された翌週、イラク駐在韓国大使館が‘拉致された正確な日を外部にもらさないように’という内容の秘密文書を外交通商部本部に送ってきたことが確認された」と述べました。聴聞会は2日も継続されます。

・死因が明らかでない人たちの死因を解明する2期目の疑問死真相究明委員会は30日、集団虐殺や拷問など人権にもとる犯罪に対しては時効をなくし、加害者の処罰強化を進めることになりました。疑問死真相究明委員会はまた軍内部で起きた死亡事件については戦時中や戒厳令下などの非常事態でない限り、軍事裁判所を廃止し、捜査要員を強化することも検討していくことになりました。疑問死真相究明委員会はこのような内容を柱とする対政府勧告案をまとめるとともに、44件の疑問死の調査内容や限界などを盛り込んだ報告書を30日、盧武鉉大統領に提出しました。

・李ジョンゼ金融監督委員長が31日辞意を表明しました。李ジョンゼ金融監督委員長の辞意表明は、最近、監査院がクレジットカード会社の経営悪化などについて特別監査を行ったことや、政府の革新委員会主導による金融監督機関見直しの動きなどで関係部署間に異論やかっ藤が深まっていることの責任をとるためとみられています。

・与党=ウリ党の 千正培(チョン・ジョンベ)院内代表ら指導部は8月1日から5日まで 日本の経済不況の克服過程を学ぶため日本を訪問します。与党一行は日本訪問中、小泉首相と会い、経済回復の展望や韓日両国の懸案について意見を交わすとともに、竹中金融財政相や経団連の関係者とも会って、日本が10年間も続いた不況から脱出した方法や韓国へのアドバイスなど話を聞くことにしています。

・今年1月から6月末までの上半期中に北韓に贈った人道支援の総額は1,706億ウォンと集計されました。

・オリンピックサッカー、韓国とオーストラリアの評価試合で、韓国は3対1で勝ち、アテネ・オリンピックでの史上初のメダル獲得に期待を膨らませました。

・31日は土曜日のため為替レートの変動はありません。30日の日本の円100円は、1,045ウォン97銭で、アメリカドル1ドルは1,171ウォン70銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・31日のソウルは晴れ、午後1時の気温は32度2分でした。1日は日本の方から近づいている台風10号の影響を受けて次第に曇り、慶尚道から雨となり、この雨は2日まで続くでしょう。1日の全国の予想最低気温は21度から26度、日中の最高気温は26度から33度という予報です。

7月30日金曜日

・韓国人の会社員、 金鮮一(キン・ソンイル)さんがイラク武装勢力により拉致・殺害された事件についてしらべる国会の 「金鮮一事件 国政調査特別委員会」は30日、 バン・ギムン外相,金さんが勤めていたカナ貿易のキム・チョンホ支社長、AP通信のソ・スギョン記者らが出席して聴聞会を開きました。聴聞会で与野党議員は事件発生後の韓国政府の対応に問題はなかったか、AP通信からの問い合わせにもっと積極的に対応していれば金さんを助けることができたのではないかなどの点を追求しました。AP通信のソ・スギョン記者は 「外務省に問い合わせた際に、自分は金鮮一さんの名前をあげて 聞いたわけではないが、 AP通信の同僚の記者は 金鮮一さんの名前をあげて尋ねたと言っている」と述べました。また AP通信からの電話を受け取った外務省の職員は「当時は事態の深刻さを認識しておらず、きちんとした確認をしなかった。」と証言しました。バン・ギムン外相は5月10日に国家情報院からカナ貿易がテロ集団から狙われているという情報を受け取り、キム・チョンホ支社長に2回にわたり全職員を避難させるように要請したがカナ貿易がこれを断ってきたと証言しました。カナ貿易のキム・チョンホ支社長は「金鮮一さんが拉致された後、水面下の交渉を通じて救出しようと、現地の弁護士を通じて武装勢力と接触した。韓国政府がイラク派兵を再確認したさいに、武装勢力の行動が心配になり韓国大使館に派兵を延期するよう要請する電話をかけた」と証言しました。

・?武鉉大統領は夫人の権良淑(ゴン・ヤンスク)さんを同伴し、イギリスのエリザベス女王の招きで、12月初旬韓国の大統領としては初めてイギリスを国賓訪問します。大統領府青瓦台の金鐘民(キム・ジョンミン)スポークスマンが29日発表しました。?大統領の今回のイギリス訪問は、1999年4月のエリザベス女王の韓国訪問に対する答礼訪問として行われます。?大統領夫妻はイギリス訪問中は、バッキンガム宮殿に滞在して、?大統領はイギリスのトニー・ブレア首相と首脳会談を行う予定です。

・李海チャン(い・へちゃん)国務総理は就任1カ月を迎えて政府中央庁舎で記者懇談会を行い、在任期間中には経済の活性化と国の安全保障体制の確立などに重点を置きたいという考えを示しました。李海チャン国務総理はまた「国務調整室の下に政策状況室を新設して、事前予防レベルで政策を推進し、規制改革推進団を設けて規制緩和をはかっていきたい。向う3−4年が国家競争力を高める重要な時期ではないかと思う。またソウルの龍山にあるアメリカ軍基地の移転にともなって韓国に返還される敷地は公園を作ることを原則とするが、公園として適切でない地域や地下空間などは他の活用方法を検討したい」と述べました。

・与党ウリ党のチェ・ジェチョン議員が国家保安法廃止法案を草案したことが確認されたと国民日報が30日、報道しました。保安法廃止法案は提案理由で「保安法には違憲的な非民主的、反統一的な要素が散在しており、権威主義政権がこのような規定を悪用・乱用し、国民の基本権を侵害する行為を行った。健全な自由民主主義秩序を確立し、平和統一を遂行するための障害要素を取り除くために保安法を廃止しようとする」と説明しています。

・ソウル中央地裁は30日、74億ウォンの贈与税を脱税していた疑いで逮捕起訴された、 全斗煥元大統領の次男、全ジェヨン被告に 懲役2年6カ月、罰金33億ウォンの実刑判決を言い渡しました。

・ずさんな血液管理で輸血者19人をエイズ(7人)、肝炎(8人)、マラリア(4人)に感染させた大韓赤十字社傘下の血液院の関係者27人が在宅起訴されました。ソウル地方検察庁は29日、血液検査と管理のミスで病菌に感染した血液を流通させて輸血者を各種の疾病に感染させたとして、業務上過失致傷 および 血液管理法違反の疑いで、現職と元血液院長や血液検査に当たった関係者ら27人を在宅起訴しました。

・これについて大韓赤十字社は29日「血液管理を謝って国民に心配をかけたことを謝罪する。今回の捜査発表が献血減少にならないように、国民の皆さんの配慮が必要だ」と謝罪するとともにさらなる献血を呼びかけました。

・韓国政府はアテネ・オリンピックに参加する韓国選手団の危険ランクをアメリカ、イギリスと同じ最高水準に分類するようギリシャ政府に要請しました。外交通商部の朴・フンシン文化外交局長によりますと、当初、韓国選手団は5段階の危険ランクの一番下のランクに分類されていましたが、その後、韓国政府の要請で中間段階にアップされました。それが今回さらに、韓国のイラク派兵を考慮して危険ランクをアメリカ、イギリスと同じトップランクにして、厳重な保護をするようにギリシャ政府に再度要請したということです。韓国は来月13日から始まるアテネ・オリンピックに選手260人と役員100人で構成された選手団を派遣する予定です。

・1936年の第11回ベルリン・オリンピックのマラソンで優勝した孫基禎選手の未公開写真と資料を集めた「オリンピック108年、そして孫基禎」展が29日からソウルの世宗文化会館で始まりました。開幕式には連合ニュース社長、東亜日報社長、西洋画家カン・ヒョングさん、大韓赤十字社総裁、1950年のボストンマラソンの優勝者ハム・キヨンさん等が出席しました。連合ニュースと東亜日報、そしてカン・ヒョング画伯等が共同で主催し8月10日まで 世宗文化会館で開催される「オリンピック108年、そして孫基禎」展には孫選手がゴールする瞬間をこれまで発表された写真とは違った角度から写した写真、孫選手が優勝した後、寂しそうにロッカーに向かう場面、1946年8月の孫選手のマラソン優勝10周年の記念式典で、独立運動家・金九さんから激励を受けている写真など、これまで未公開の写真が多数含まれています。

・本格的な夏の休暇シーズンとなりソウルから海や山に向かう車で高速道路の一部区間が渋滞となっています。?東高速道路は江稜方向下り車線、京畿道軍浦から光橋トンネルまでの10キロ区間などで渋滞しています。西海高速道路もソウル方向上り車線、イルチクから金泉までの4.2キロ区間が渋滞しています。韓国道路公社は30日は普段の週末よりも多い34万台の車がソウルから行楽地に向かうものとみています。

・韓国外換銀行が公示した30日の為替レート、日本の円100円は、1,045ウォン97銭で、前日に比べて88銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1,171ウォン70銭で、前日に比べて3ウォン50銭のウォン安でした。韓国株式市場の30日の総合株価指数は、735.34と、前日に比べて4.73ポイント上昇しました。

・30日のソウルは晴れ、午後3時の気温は33度2分と、ソウルでは今年最高気温となりました。31日は北太平洋からの高気圧の影響から抜け出し全国的に雲の多い1日となるでしょう。31日の朝の最低気温は21から26度、日中の最高気温は29から36度となることでしょう。

7月29日木曜日

・今年1月から6月末までの上半期の経常収支が輸出好調などに支えられて、合計132億2,000万ドルの黒字と、6年ぶりの高い水準になりました。韓国銀行が29日まとめた6月の国際収支動向によりますと、6月の経常収支は22億2,000万ドルの黒字となり、5月の37億1,000万ドルに比べてほぼ15億ドル減りました。しかし1月からの経常収支の累計は132億2,000万ドルの黒字となり、黒字幅は98年以来、6年ぶりの高い水準を記録しました。韓国銀行では今年1年間の経常収支は220億ドルの黒字になると予想しています。

・韓国人会社員 金鮮一(キム・ソンイル)さんがイラク武装勢力によって拉致・殺害された事件について調べる国会での金鮮一さん国政調査特別委員会は、30日から来月3日にかけて、外交通商部、国防部、国家情報院などから証人と参考人が出席して聴聞会を行います。聴聞会では、▼AP通信の確認電話にもかかわらず政府が金鮮一さんが拉致されたことを知らなかったのかどうか、▼拉致を知った後の政府の対策、▼金さんの解放に向けたイラク武装勢力との交渉に問題がなかったのかどうか、▼政府の在外韓国人保護の実態と問題点、▼イラクに追加派遣する予定の韓国軍部隊の安全対策、▼テロに備えた韓国政府の対応などについて集中的に論議する予定です。

・この1年間に20人以上を殺害した34歳の男が逮捕されるという、韓国では未曾有の連続殺人事件と警察官の遺族へ乱暴な対応などについて崔ギムン警察庁長は29日、国民に向けて謝罪しました。崔ギムン警察庁長は謝罪文で「連続殺人犯を早期に逮捕できず、多くの犠牲者を出したことは申し訳ない。また容疑者を護送した警察官が遺族を足で蹴飛ばすという許せない行動をしたことで国民を驚かせ、遺族にもう一つの悲しみを与えたことを謝罪する」と述べました。警察庁長の国民への謝罪は、先日、20人以上を殺害した34歳の男性容疑者を護送した警察官が、容疑者に抗議する女性遺族の胸元を足で蹴ったために、警察への非難が相次いだことと、容疑者の供述以外に決定的な証拠を確保していない警察の能力不足を批判する国民の世論を鎮静化するためとみられています。

・今週27日と28日、北韓を脱出した住民468人が韓国に入国したことについて、北韓は29日「韓国当局の組織的で計画的な拉致行為だ」と非難する初めての反応を示しました。北韓の祖国平和統一委員会のスポークスマンは29日の声明で、「この事態がもたらす結果はすべて韓国当局が責任をとることになり、これに協力した他の勢力も高いツケを払うことになるだろう」と警告しました。北韓はまた来月3日からソウルで開くことになっている南北閣僚級会談に向けた実務者協議にも応じていません。これについて韓国政府当局者は「北韓の故金日成主席の弔問を希望する韓国団体の北韓入りを認めなかった時から北韓との関係に軋みが出て、今週の北韓脱出者の大挙受け入れで北韓との関係がぎくしゃくしているのは事実だ。しかし北韓との和解協力政策は引き続き維持していく方針だ」と述べました。

・北韓の核開発問題を話し合う6カ国協議の作業部会が来月中旬に中国の北京で開かれる可能性が高い模様です。6カ国協議の議長国である中国は、来月8月11日から14日まで北京で作業部会を開くことを参加国に提案し協議しています。これについて韓国政府当局者は「他の参加国の日程なども調整しているが、作業部会は8月18日から21日になる可能性が高い」と述べました。

・世界で日本語を学習している人が最も多い国は韓国であるという調査結果が出てきました。日本の国際交流基金が去年7月から今年3月にかけて海外の日本語教育機関を対象に実施した調査によりますと、日本語を学習する人が最も多い国は韓国の89万4,000人で、世界の日本語学習者全体の約4割(37.9%)を占めています。第2位は中国で約39万人、第3位はオーストラリアで約38万人でした。この3カ国で世界の日本語学習者全体の約7割を占めています。

・来年5月に開かれる第6回政府革新世界フォーラムの開催地がソウルに最終的に決まりました。政府革新世界フォーラムは、韓国と国連が共同で開催するもので、世界各国の国家元首や国際機関の関係者ら5,000人が出席し、自国の革新経験を語るフォーラムです。来年の世界フォーラムの開催地は去年11月のメキシコ世界フォーラムでソウルに決まりましたが、済州道が改めて名乗り出たことから、政府レベルでソウルと済州道を候補に審査したものです。

・ソウル市は来年上半期からケーブル放送チャンネルを設けて、ソウル市民に生活情報などを提供する計画を示しました。ソウル市は28日、デジタル時代を迎えて市民と双方向のコミュニケーションをはかるため、公益的な性格のケーブルテレビチャンネル開局を推進していると発表しました。そのためソウル市傘下のTBS=交通放送に45億ウォンを投じて、ケーブルテレビ局を設けるとともに、専門スタッフを採用する方針です。ソウル市は来年上半期の試験放送を経て、毎日3時間から順次放送時間を増やしていくことにしています。

・アテネオリンピック韓国代表選手団の結団式が29日、ソウルソンパ区のオリンピックホールで行われ、そろいの公式ユニフォームに身を包んだ24競技の選手・役員2500人が一堂に会しました。選手団長を務めるイ・ヨンテク・韓国オリンピック委員会会長は、「必ず総合順位10位以内に入賞して、韓民族としての誇りを高めたい」とあいさつしました。またシン・パクジェ選手団長は、「国民の皆さんに希望を与えるとともに、社会の統合と発展にも寄与したい」と述べました。

・来月13日のアテネ・オリンピック開幕式で、合同入場行進する南北単一チームの先頭に立つ韓国側の旗手に女子バスケットのグ・ミンジョン選手(31)が選定されました。韓国は先月、北京で北韓のオリンピック委員会と実務者協議を行い、アテネ・オリンピックの先頭旗手として、韓国側は女子選手を、北韓は男子選手を選ぶことで合意していました。韓国は今度のアテネ・オリンピックに376人の選手団を派遣する予定です。

・韓国外換銀行が公示した29日の為替レート、日本の円100円は、1,045ウォン9銭で、前日に比べて6ウォン92銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1,168ウォン20銭で、前日に比べて1ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の29日の総合株価指数は、730.61と、前日に比べて13.81ポイント下落しました。

・29日のソウルは晴れ、午後3時の気温は32度7分でした。30日は北太平洋からの高気圧の影響を受けて南部地方と江原道ではやや雲がかかりますが、他の地方は晴れの一日となるでしょう。30日の全国の予想最低気温は21度から26度、日中の最高気温は30度から34度と、真夏日が続くものとみられ、健康には引き続き注意が必要です。

7月28日水曜日

・盧武鉉大統領は28日、法務部と国防部の長官2人の入れ替えを行いました。法務部長官に任命されたのは、金昇圭(キム・スンギュ)弁護士(60才)、京畿道出身で、ソウル大学法学部を卒業し、釜山高等検察庁長を経ています。また国防部長官には、尹光雄(ユン・グァンウン) 青瓦台国防補佐官(62才)が任命されました。尹光雄青瓦台国防補佐官は盧武鉉大統領と同じ高校の先輩で、海軍士官学校を卒業し、国防部獲得開発局長、海軍作戦司令官などを経ています。今回の人事について、青瓦台のチョン・チャンヨン人事担当首席秘書官は、「金昇圭法務部長官は、法務部次官、大検察次長、釜山高等検察庁長など、検察と法務部の要職を経て、法務行政や実務に精通している。法曹界の熱い信望と人権に対する信念、腐敗根絶に対する強い意志をもとに、法務部をうまくリードしていく適任者だ。康錦實(カン・クムシル)前法務部長官が検察の改革をある程度達成しただけに、法務部次官出身の金昇圭新長官が改革をさらに安定させることが期待される」と説明しました。また 尹光雄国防部長官については、「軍人として豊かな経験と専門性をもとに、北韓や駐韓アメリカ軍問題などの国防の懸案により積極的に対応できるだろう」と期待感を示しました。盧武鉉大統領はこれとともに、長官クラスの通商交渉本部長の入れ替えを行い、金ヒョンジョン通商調整官(45才)を任命しました。今回の国防長官の入れ替えは、今月に起きた北韓警備艇に向けた韓国海軍の発砲による韓国軍の報告体制についての一連の混乱の責任を取ったものですが、法務部長官の入れ替えには意外という見方が広がっています。

・東南アジアの国に滞在していた北韓脱出者450人のうち、第2陣の220人あまりが、28日朝、チャーター機で韓国入りしました。韓国に入国したのは、北韓から逃れて東南アジアの国に滞在していた男女220人余りで、韓国政府が準備した大韓航空のチャーター機で28日午前9時半頃、ソウル近郊の仁川空港に到着しました。政府は、韓国行きを認めた国との外交関係や、北韓を刺激したくないという配慮から、今回の入国を一切公にしない方針を取り、空港への立ち入りは厳しく制限されました。28日入国した第2陣もほとんどが女性と子どもたちで、健康状態も良好だと伝えられています。一行は仁川空港の貨物ターミナルに到着後、国家情報院と警察の案内を受けて、待機していたバス6台に分乗し、27日到着した第1陣230人が泊まっている 京畿道にある金融機関の研修院に移動しました。

・北韓警備艇が26日、西の海=西海の軍事境界線の南の韓国側水域にいた韓国海軍の高速艇に対し、警告放送をしていたことが分かりました。合同参謀本部によりますと、26日午後1時10分頃、西海の軍事境界線の南側の海上にいた韓国海軍の高速艇に対し、 南北軍事会談で合意された共通周波数を使って、「韓国海軍の高速艇が北韓側の水域を侵犯した」と警告放送を流してきたということです。これに対し韓国海軍は、「軍事境界線の南側の水域で警備中で、韓国高速艇の位置を再度確認してほしい」と応答しましたが、北韓側はその後何の反応も示さなかったということです。北韓は南北軍事会談で合意された共通周波数が開通してから、4回も西海の軍事境界線を超えて韓国側の水域を侵犯してきたほか、今回のように韓国側の水域で正常の作戦を遂行している韓国の高速艇に対して、軍事境界線の侵犯を主張してきており、共通周波数が西海での偶発的事故を防ぐための機能を果たしていません。韓国軍当局は、軍事境界線の無力化などを狙った意図があるものと見て、北韓側の意図などを精密に分析しています。

・韓国の現代自動車は28日、輸出1000万台を達成しました。1976年に中米のエクアドルに韓国初の固有モデル「ポニー」6台を輸出して以来、28年ぶりのことです。輸出額の累計は815億9972万ドルに達しました。現代自動車は1998年に輸出500万台を達成するまで22年かかりましたが、500万台から1000万台達成までは5年半しかかかりませんでした。輸出地域を見ますと、アメリカが318万6900台で一番多く、西ヨーロッパ、アフリカと中東、アジア太平洋地域、中南米、カナダ、東ヨーロッパの順でした。現代自動車は年産100万台体制を整え、現在193カ国に自動車を輸出しており、日本のトヨタに次いで2番目に輸出量が多い自動車メーカーです。

・日本のアサヒビールが韓国の清涼飲料メーカーのヘテ飲料への出資比率を高め、事実上の経営に乗り出すことになりました。日本経済新聞が28日伝えたところによりますと、アサヒビールが従来の出資比率の20%から41%に高め、筆頭株主になるとともに、取締役の過半数を派遣し、実質的に経営を支配することになりました。このため、アサヒビールはおよそ26億円をかけて複数の既存の株主からヘテ飲料株を追加取得する予定です。

・第17代国会に初当選した議員の財産は、平均11億700万ウォンで、4年前の第16代国会が開院した時と比べ、5億ウォンあまり減ったことが分かりました。国会公職者倫理委員会が今年の総選挙で初めて当選した国会議員203人の財産の今年5月30日現在の内訳をまとめた結果、平均11億640万ウォンで、4年前、第16代国会が開院した時と比べ、5億ウォンあまり減っていました。政党別では、民主党の国会議員の平均財産が24億300万ウォンでもっとも高く、ハンナラ党が14億7900万ウォン、与党ウリ党10億9,600万ウォン、自民連4億2100万ウォン、民主労働党1億2380万ウォンの順でした。

・韓国は27日、サッカーのアジアカップの対クウェート戦で4対0と圧勝し、B組1位で準々決勝進出を決めました。中国の山東省で行われた試合で、韓国は前半、李東国が2得点、チャ・ドゥリが1点を加え、前半だけで3得点し、後半、安貞桓がさらにゴールを入れ、4対0で快勝しました。韓国は今週土曜日の31日、 準決勝進出をかけて、日本が属しているD組2位と対戦します。

・韓国外換銀行が公示した28日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1052ウォン1銭で、前日に比べて、5ウォン6銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1167ウォン20銭で、前日に比べて、3ウォン8銭のウォン安でした。韓国株式市場の28日の総合株価指数は、744.42ポイントと、前日に比べて、5.91ポイント上昇しました。

・28日のソウルは晴れ、午後3時の気温は31度7分でした。29日も全国的に高気圧の圏内に入り、快晴の青空が広がるでしょう。29日の朝の予想最低気温は、21度から25度、日中の最高気温は30度から34度という予報です。

7月27日火曜日

・東南アジアの国に滞在していた北韓脱出者460人のうち、第1陣の200人あまりが、27日朝、空路で京畿道城南市のソウル空港から韓国入りしました。一行は、韓国政府が用意したアシアナ航空の特別機で27日午前4時過ぎ、東南アジアの国を出発し、午前9時6分頃、ソウル空港に無事到着しました。そして国家情報院と警察の案内を受けて、待機していたワゴン車1台と、バス7台に分乗して京畿道にある金融機関の研修院に移動しました。第2陣のおよそ260人は、大韓航空の特別機に乗って28日午前、仁川空港から韓国入りする予定です。これまで第3国を経由した北韓脱出者の韓国入りは、多い場合でも十数人単位でしたが、460人が2回に分けて一挙に韓国に亡命するのは、これが初めてです。27日入国した第1陣を含む460人のうち60%以上は、女性と子どもたちで、ほとんどが中国から東南アジアの国に不法入国して半年以上経過した人たちです。

・数百人規模の北韓脱出者が一挙に韓国入りしたことで鄭東泳統一部長官は、北韓脱出者のための総合的な対策を講じる計画を明らかにしました。鄭東泳長官は、27日の閣議に先立って記者団に対し、「北韓脱出者はこの5年間に急速に増えて5000人を超えたが、数年以内に1万人に達するものとみられる」として、北韓脱出者の政策全般に対する再検討の必要性を強調しました。

・来月3日からソウルで開かれる第15回南北閣僚級会談の日程調整のための板門店連絡官接触に、北韓が応じる姿勢を見せていないため、会談の開催が不透明な状態となっています。政府は、26日、板門店の連絡官接触を通じて、北韓に対して、代表団のメンバーや日程などを協議する実務者協議の開催を提案しましたが、北韓は、上部の指示がないことを理由にこれに応じませんでした。

・゙永吉(チョ・ヨンギル)国防部長官が、辞意を表明しました。゙永吉長官は、27日、記者会見し、今月14日、北韓の警備艇が西海の北方限界線を侵犯した際、北韓側が無線交信に応じていたことの報告が漏れた事件で、「国民を不安に陥れ、軍の統帥権者に負担を与えたことを申し訳なく思っている」と、国民に謝罪し、事件の関係者に対して警告の措置をとり、合同参謀本部の情報本部長が辞意を表明するなど、事態が一段落したことから、長官としての責任も果たしたとして、近く青瓦台に辞表を提出する考えを明らかにしました。゙永吉国防部長官は24日、国会の国防委員会に出席して、北韓側が無線交信に応じていたことの報告が漏れた理由について、「射撃中止命令が出ることを恐れて故意に報告漏れをした」と明らかにし、北韓政策に対して海軍と政府との間に微妙な違いがあることをほのめかし波紋が広がっていました。

・科学技術部長官を副総理に格上げすることが、早ければ9月末に実現するものとみられています。政府は、27日、ウリ党と政府与党連絡会議を開き、科学技術部長官を副総理に格上げする政府組織法改正案を29日、臨時国会に提出することを決めました。この改正案が国会で可決されますと、施行令の改正や科学技術部の職制改編などを経て、早ければ9月末に、副総理に格上げされるものとみられています。

・アメリカは、先週、ワシントンで開かれた韓国駐留アメリカ軍基地の移転問題などを話し合う「未来韓米同盟政策構想会議」で、韓国側に防衛費分担金の増額を要求してきたことが26日、明らかになりました。

・政府は、日本の植民地支配から解放された8月15日の光復節に特別赦免を行う計画のないことを明らかにしました。

・政府は、今年、北韓に対して外国のコメ30万トンを含め、合わせて40万トンのコメを借款形式で支援することにしていますが、このうち10万トンは、ベトナム産のコメを購入して送ることが決まった模様です。しかし政府関係者は、残り20万トンのコメの購入先については明らかにできないとしています。

・労働力の高齢化が進み、韓国経済の主役が30代から40代へと移行していることが統計庁の調べで分かりました。また60代が経済活動で占める割合が2桁台になった反面、20代は、10%台に落ちるなど、経済活動人口に変化が生じています。統計庁がまとめた「年齢別経済活動人口」の資料よりますと、6月末現在、韓国の経済活動人口は、2358万5000人で、このうち40代が27%を占め、30代の27.2%にほぼ近づいていることが確認されました。

・韓国東部の江原道春川市の農家で、牛のブルセラ症が発見されました。春川市の検疫当局によりますと、シンプク邑ユポ1里の牛の畜産農家で育てていた牛44頭を精密検査した結果、27頭からブルセラ症の陽性反応が出たことから、すべて処分したということです。

・日本の劇団「四季」が、地下鉄2号線チャムシル駅に近いソウル市松波区チャムシル・ロッテホテルの隣に1200席のミュージカル専用劇場の建設を進めています。チャムシル・ロッテホテルの関係者によりますと、「四季との協議で客席を1200席とすることが最終的に決まった。すでに劇場の設計にも取り掛かった」ということです。

・地下4階、地上52階建ての韓国最高層マンションの着工式が、27日、釜山市ドンレ区オンチョン洞で行われました。このマンションは、韓国の大手建設会社「ピョクサン建設」が2007年11月の完成をメドに建設するものです。

・韓国のサッカーオリンピック代表チームと、南米の強豪パラグアイとの強化試合が、26日、京畿道コヤン総合運動場で行われ、1対1で引き分けました。この試合、韓国は前半3分、チョ・ジェジン選手が先制ゴールを入れましたが、後半試合終了間際にパラグアイのクリスティアン・ボガード選手に同点ゴールを許し、1対1の引き分けとなりました。韓国オリンピック代表チームは、30日、済州島でオーストラリアと親善試合を行います。

・韓国外換銀行が公示した27日午後3時の為替レート、日本の円100円は1057ウォン64銭で、前日に比べて、1ウォン54銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1163ウォン40銭で、前日に比べて3ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は 738.51と、前日より2.30ポイント上昇しました。

・27日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、29度5分でした。28日は、北太平洋の高気圧のへりに当たって、全国的に雲の多い一日となるでしょう。28日の全国の朝の予想最低気温は、21度から25度、 日中の最高気温は 28度から35度と予測されています。

7月26日月曜日

・今月14日、西海の北方限界線を侵犯した北韓警備艇に韓国の警備艇が艦砲2発を発射した事件で、゙永吉国防部長官は24日、北韓側が無線交信に応じていたことを報告漏れした理由について、「射撃中止命令が出ることを恐れて故意に報告漏れをした」ことを明らかにし、波紋が広がっています。゙永吉国防部長官は24日、国会の国防委員会に出席して、「海軍作戦司令官は、北韓警備艇との交信の有無を警告射撃前に上級部隊に報告する場合、射撃中止命令が下されることを憂慮して、報告しなかった」と明らかにしました。これは、故意に報告しなかったことが明かになったもので野党ハンナラ党は、゙長官の発言に対する徹底的な真相究明を求める一方、今回の事態が盧武鉉政権の対北韓政策の混乱から出ていると指摘しています。これと関連して、北韓の警備艇が南北共同周波数で韓国側に交信してきた内容をマスコミに明らかにしたことで軍の秘密を漏らしたという責任をとって合同参謀本部の朴スンチュン情報本部長が26日、辞意を表明しました。まだ永吉国防部長官が更迭されるという見方も出ています。

・北韓のものとみられる小型漁船2隻が、西海の北方限界線を侵犯し、韓国軍の高速艇の警告放送で、17分後に北韓側に戻っていきました。合同参謀本部によりますと、26日午前8時半ペクリョン島東方5マイルの西海で、操業をしていた漁船の群れから離脱した小型漁船2隻が、北方限界線を0.4マイル南側に侵入しました。このため韓国海軍が3回にわたって警告通信を送りましたが、応答がないまま、17分後に北韓側に戻っていきました。軍当局は、最近、北韓の警備艇や漁船による北方限界線の侵犯が相次いでいるのは、北韓が北方限界線を無力化させようという狙いがあるものとみて、警戒を強めています。

・東南アジアの国に滞在しているとされている北韓脱出者400人あまりが27日と28日、相次いで韓国入りするものとみられています。ソウルの外交筋が26日、明らかにしたところによりますと、400人のうち半数が、26日現地に送ったチャーター機に乗って27日午前中に仁川空港から入国する予定だということです。

・韓国労総の李ヨンドク委員長は、組合員の総意を聞いたうえで、民主労働党を支持する方針を明らかにしました。李委員長は、25日午後、民主労働党の臨時党大会に出席し、「韓国労総がこれまで政治活動で独自の活動をしてきたのは、現場の組合員の意思ではなく、指導部の一方的な決定だった」としてこのように述べました。

・これについて民主労働党は、積極的な歓迎の意思を表明しました。民主労働党の朴ヨンジンスポークスマンは、26日、論評を出し、「党の創設以来ずっと期待していたことだ。韓国労総とともに進歩政治の新しいページを切り拓いて行くことを期待したい」と述べました。

・北韓の外務省スポークスマンは、24日、6月に北京で開かれた3回目の6カ国協議で、アメリカが提案した核放棄と補償についてのリビア方式は、「論議する価値もない」として拒否する姿勢を示し、核凍結の補償にアメリカが参加するかどうかが核問題解決のカギだとする考えを示しました。

・週休2日制にともなう増員を要求してストライキに入っていたソウル地下鉄公社の労働組合が24日業務に復帰したのに続いて、ソウル都市鉄道公社と、釜山市の地下鉄労働組合も、25日、業務に復帰しました。

・企業の設備投資が国内総生産に占める割合が、2000年以降、下落し続けて、今年に入ってからは、外貨危機直後の98年以来最も低くなっていることが明らかになりました。また設備投資のうち、輸入した機械設備による割合が50%にも達し、貿易収支の悪化要因となっていることが分かりました。韓国銀行がまとめた「第1四半期の設備投資の動向」によりますと、今年1月から4月までの間に、企業の設備投資が国内総生産に占める割合は、8.9%で、外貨危機直後の98年以来最も低い結果となりました。

・韓国産のコメ10万トンをトラックで北韓に送る輸送が先週から行われていますが、東海岸沿いの道路事情が悪いため、送る予定だった5万トンのうち、半分の2万5000トンを西海岸沿いの道路で送ることになりました。これは、北韓側も了解しているということです。

・ソウル地方警察庁は、1年足らずの間に20人以上を殺害した連続殺人犯のユ・ヨンチョル容疑者に対する10日間の捜査を終了し、ユ容疑者の身柄と捜査記録を、26日、ソウル地方検察庁に送りました。これを受けて検察は、最長20日間の捜査に着手しました。

・ソウル地方検察庁公安1部は、先の第17代総選挙の前に、政治家をひぼうするパロディーマンガを作って他人のインターネットサイトやEメールなどにばらまいた21歳の大学生を公職選挙と選挙不正防止法違反の疑いで、26日、在宅起訴しました。

・韓国のデジタル映像専門会社の「民族ネットワーク」は、北韓のIT研究開発機関の「平壌情報センター」と共同で、平壌に、南北合作アニメーションスタジオの「マンガ映画創作団」を先月末に設立したと、25日、明らかにしました。

・今年のフランスカンヌ国際映画祭で審査委員大賞を受賞した韓国映画「オールドボーイ」の制作者に文化勲章が贈られることが決まりました。文化観光部は、30日、長官室で、この映画を演出した朴チャンウク監督に「宝冠」文化勲章、主演男優のチェ・ミンシキさんと、映画制作会社「ショーイスト」の金ドンチュ社長には「玉冠」文化勲章を、贈ることにしています。

・韓国外換銀行が公示した26日午後3時の為替レート、日本の円100円は1059ウォン15銭で、先週金曜日に比べて、1ウォン 89銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1160ウォン40銭で、先週金曜日に比べて4ウォン30銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は 736.21と、先週金曜日より1.30ポイント下落しました。

・26日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は、28度7部でした。27日は、北太平洋の高気圧のへりに当たって、全国的に雲の多い一日となるでしょう。27日の全国の朝の予想最低気温は、21度から25度、 日中の最高気温は 29度から35度と予測されています。

7月24日土曜日

・ソウル中心部にある韓国駐留アメリカ軍の竜山基地を京畿道南部に移転する作業が今年中に始まり、当初の計画より1年遅れの2008年末までに完了させることが最終的に決まりました。▼韓米連合軍司令部と国連軍司令部は2007年末までに、残りの部隊は一部を除いて2008年末までに移転を完了する▼移転費用は、アメリカ軍と家族、軍務員は韓国政府が、これ以外の契約職の移転費用はアメリカ側が負担する▼平沢一帯に1166万平方メートルの敷地を韓国が提供する▼釜山市、江原道春川市、京畿道坡州市など全国の主なアメリカ軍基地も当初の予定より1年から6年繰り上げて2005年末までに早期返還するとなっています。こうした計画が完了しますと、現在、韓国の41カ所にあるアメリカ軍基地は、17カ所に縮小されます。

・アメリカ国務省のボルトン次官は、「韓国駐留アメリカ軍の削減は、北韓の核問題を話し合う6カ国協議での交渉用のカードではない」と述べたことが分かりました。23日付けのアメリカの軍専門誌によりますと、ボルトン国務次官は、韓国を訪れていた21日、延世大学で講演会を開き、「韓国駐留アメリカ軍の再配置は、韓国とアメリカが相談して決めることで、北韓との交渉カードとして利用するつもりはない」と述べたということです。しかしボルトン次官は、北韓に対して、「6月下旬に北京で行われた3回目の6カ国協議でアメリカが提案した戦略的解決策について北韓は、回答しなければならない」として北韓側の反応を促しました。

・アメリカが北韓に食糧5万トンを支援する方針を明らかにしました。アメリカ国務省のバウチャー報道官は、23日の定例ブリーフィングで、「北韓住民のためにWFP=世界食糧計画を通じて5万トンの農産品を提供することにした。これは北韓当局の政策に対するアメリカの憂慮とは関係なく北韓住民の食糧難を少しでも緩和させるために行うものだ」と強調しました。

・盧武鉉大統領は、24日、韓国を訪れたヨルダンのアプドゥラ2世国王と首脳会談を行い、韓国軍のイラク追加派兵についての理解を求めました。

・李海チャン国務総理は、23日、韓国駐在の高野紀元日本大使の表敬訪問を受けた席で、「韓国と日本が、対話と協力に向けた新しい関係を切り拓くことを期待する」と語りました。また李国務総理は、日本を訪れる韓国人へのビザ免除措置がこれまでのように期限付きではなく恒久的なものとなり、両国の交流促進に寄与することを期待すると述べました。これに対して高野大使は、韓日FTA=自由貿易協定ができるだけ早く締結されることを希望すると述べるとともに、修学旅行を通じた両国の青少年同士の交流がますます拡大することを期待すると語りました。

・韓国軍のイラク追加派兵に反対する市民団体の会員100人あまりは、23日午後、ソウル光化門で集会を開き、政府がイラクへの追加派兵計画を撤回するまで、10万人の市民が参加するリレー式の断食ろう城に入ると宣言しました。この集会で、市民団体は、「派兵決定は国民の世論が全く反映されていない。政府は、イラクへの追加派兵の大義名分をイラクの復興のためだと主張しているが、それなら兵力のほとんどをなぜ戦闘兵で構成したのか、どうしても納得できない」としています。

・ソウルの地下鉄1号線から4号線までの労働組合がストライキを撤回し、業務に復帰しました。ソウル地下鉄公社の労働組合は、24日午前0時15分、ストライキの撤回を宣言し、午前9時、業務に復帰しました。このため地下鉄5号線から8号線までの都市鉄道公社の労働組合もストライキを撤回せざるを得なくなったものとみられています。一方、ストライキ4日目に入った釜山の地下鉄は、労使交渉が妥結するようにみえましたが、組合側が地下鉄3号線の開通による労働条件の要求を持ち出したことから交渉は決裂し、24日午前0時、地方労働委員会の職権仲裁に入りました。大邱市地下鉄も、労使ともに妥協がなく、交渉は難航しています。

・連続殺人事件の犯人、ユ・ヨンチョル容疑者(34)が、1年足らずの間にお金持ちのお年寄りや出張マッサージの女性ら多数を殺害して埋めた事件で、ソウル地方警察庁は、23日、ユ容疑者が、今年2月と4月初めにも20代の女性2人を殺害したと自供したことから確認を急いでいます。

・曽我ひとみさんの夫、元アメリカ軍兵士のジェンキンスさんが、アメリカ軍から訴追されていることが分かりましたが、ジェンキンスさん以外に60年代に自ら北韓入りした韓国駐留アメリカ軍兵士3人の名前が公開されました。89年7月に作成され最近公開されたアメリカ情報報告書によりますと、3人は、いずれも15年以上、平壌にある北韓偵察局の外国語大学で英語の講師として勤務しており、このうち2人は<名のない英雄>などの北韓映画にも出演しました。3人は、今もなお北韓で生活しているものとみられています。

・韓国の創作アニメーション「アイ・ラブ・スカイ」が、日本のTBSが行ったデジタル映像公募展「TBSデジコン6アワード」で、最高賞のグランプリに輝きました。

・中国で行われているサッカーのアジアカップの1次リーグで、韓国は、アラブ首長国連邦を2対0で下し、1勝をあげました。この結果、韓国はB組で1勝1引き分け、勝ち点4となり、クウェートを破ったヨルダンと1位タイに並びました。

・24日は、土曜日のため取り引きはありません。23日の終値は、日本円100円が、1061ウォン4銭で、アメリカドル1ドルは、1164ウォン70銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・24日のソウルは晴れ、午後1時の気温は、29度7分でした。25日日曜日は、気圧の谷の影響で全国的に雲が多く、南部地方では夜遅く雨になる見込みです。25日の朝の予想最低気温は、22度から27度、日中の最高気温は26度から34度の予報です。

7月23日金曜日

・北韓脱出者400人あまりを一時に韓国に入国させる計画が進められています。韓国の北韓脱出者支援団体が23日明らかにしたところによりますと、アジアのある国に滞在している北韓脱出者400人あまりを来週中に チャーター機で韓国入りさせる計画について現在、交渉が進められているということです。この支援団体の関係者は、韓国行きを希望する北韓脱出者を全員受け入れるという政府の原則にもとづいて5月末から相手国政府との間で韓国への移送について協議を重ねてきたということです。これまで十数人の北韓脱出者が一度に韓国入りしたことはありましたが、400人あまりが一度に韓国入りするのは、これが初めてとなります。

・韓国とアメリカは、ソウル中心部にある韓国駐留アメリカ軍の竜山基地を京畿道南部に移転する問題で、これまでネックとなっていた移転先の敷地面積や戦術指揮統制体系の移転方法について完全合意しました。韓国とアメリカは、22日、ワシントンの国防総省で第10回未来韓米同盟政策構想会議を開きました。その結果、双方は、▼移転先の敷地面積は、京畿道 烏山市と・平沢市一帯に、韓国駐留アメリカ軍のための賃貸住宅の敷地を含めて全部で1166万平方メートルをアメリカ側に提供することで一致し、双方が少しずつ譲歩した形となりました。

・与党ウリ党議員20人あまりが国家保安法の廃止を求めている問題で、野党ハンナラ党の朴槿恵代表は、国家保安法の廃止は絶対に容認できないという確固とした立場を示しました。朴槿恵代表は、22日、党運営委員会で、国家保安法の問題点を改正することはできるが、廃止反対世論が多数を占める状況の中で、完全な廃止は受け入れられないと述べました。朴槿恵代表は、国家保安法があってもなくてもいい単なる象徴的な意味しか持たない法律になったとしても、北韓に根本的な変化がない限り、一方的な武装解除はできないとしています。

・北韓の警備艇が14日、西の海=西海の軍事境界線を侵犯し、韓国海軍の警告射撃を受けて北韓に戻ったとされる事件で、韓国海軍作戦司令官と、合同参謀本部の幹部が、北韓が南北軍事会談で合意した共通周波数で8回も韓国側に呼びかけてきたことを隠していたことが明らかになりました。

・国会の統一外交通商委員会、国防委員会、行政自治委員会に所属している野党ハンナラ党議員は、22日、盧武鉉大統領に送る公開質問状をまとめ発表しました。それによりますと、公開質問状は、「盧武鉉大統領に聞きます」というタイトルで、「盧武鉉政権のアイデンティティと歴史的な正統性が疑われています。大統領が率いて行こうとしている大韓民国の目的地点はどこですか」と聞いています。そして、▼西の海=西海での先の北韓警備艇への射撃事件で、作戦の遂行より内部報告のシステムに問題があるとした理由は何か ▼国家安全保障会議という組織の目標が、国の安全なのか、それとも解体なのかについて、盧武鉉大統領の見解を求めています。

・韓国駐在アメリカ大使にクリストファー・ヒール前ポーランド大使が任命されることになり、ヒール氏は来月12日の赴任を前に、ワシントンで韓国特派員と会見して、「タンゴを踊るには2人が必要だ」と語りました。ヒール氏は、85年から4年間、韓国駐在アメリカ大使館の経済担当一等書記官を勤めたことがあります。

・民主労働党の国会議員ら20人あまりが韓国軍のイラク追加派兵の撤回を求め、今週20日からソウル光化門の公園で徹夜でろう城を続けていますが、女性の金へキョン代表が23日午前からこれに加わって断食ストライキに入りました。

・故金鮮一さん拉致殺害事件で、監査院とは別に真相究明をする国会の特別委員会が、22日、全体会議を開き、KOTRA=大韓貿易振興公社、韓国国際協力団から報告を受けた後、任洪宰イラク大使やカナ貿易の金チョンホ社長ら50人あまりを聴聞会の証人や参考人とすることを決めました。聴聞会は、今月30日と、来月2日、3日の3日間、行われます。

・ソウル地下鉄の労働組合の5つの支部が、ストライキの中断を求める声明を出しました。週休2日制の実施にともなう増員を要求して21日からストライキに入っているソウル、釜山、大邱、仁川の4つの都市の地下鉄のうち、仁川の地下鉄が22日午後、労使交渉が妥結したのに続いて、ソウル地下鉄の地下鉄1号線から4号線までの労働組合の9つの車両支部のうちホン・スンヨン支部長ら5つの支部の支部長は、23日、声明を出し、組合指導部に対して即刻ストライキを中断して公社側との交渉再開を宣言するよう強く求めました。

・韓国と日本は、2010年までにお互いの国を行き来する訪問客数を現在の2倍に増やすことで努力することになりました。鄭東采文化観光部長官と、石原伸晃国土交通相は、22日、東京で両国の観光促進のための共同宣言に署名し、韓日国交正常化40年にあたる来年2005年を「韓日共同訪問の年」とすることを宣言しました。そして両国の観光広報大使として、「冬のソナタ」の人気女優、チェ・ジウさんと、日本の女優、木村佳乃さんに任命状を手渡しました。・

・最高裁判所にあたる大法院の新しい大法官に初めて女性の大法官が推薦されました。大法院の崔ジョンヨン院長は、来月17日に退任するチョ・ムジェ大法官の後任に、大田高等裁判所の女性の部長判事、金ヨンランさん(47)を盧武鉉大統領に推薦しました。盧武鉉大統領が、これを受けた場合は、国会に、金ヨンラン候補の任命同意を求め、国会は人事聴聞会を経て、表決を行うことになります。

・中東のカタールから韓国に帰国した39歳の男性が法定伝染病第5群のリシュマニア症にかかっていることが分かり、隔離されました。

・大韓航空やアシアナ航空で働いている外国人のパイロットは、全体の12%いて、カナダ人が最も多いことが分かりました。北太平洋高気圧の影響で23日午前、西海岸を中心に濃い霧がかかり、仁川国際空港に到着する予定の国際線19便が金浦空港などに着陸しました。

・韓国外換銀行が公示した23日午後3時の為替レート、日本の円100円は1061ウォン4銭で、前日に比べて、1ウォン 52銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1164ウォン70銭で、前日に比べて2ウォン20銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は 737.51と、前日より5.12ポイント下落しました。

・23日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、33度でした。24日は、中部地方は北からの気圧の谷の影響で次第に曇り、夜遅く5ミリ未満の雨が降る所があるでしょう。24日の全国の朝の予想最低気温は、22度から28度、 日中の最高気温は 29度から35度と予測されています。

7月22日木曜日

・済州道での首脳会談に臨んだ盧武鉉大統領と日本の小泉首相は22日午前、宿舎のホテル周辺を1時間ほど一緒に散歩して意見交換をしました。両首脳は22日も半袖シャツにノーネクタイの姿で、韓国映画「シュリ」のラストシーンの背景となった海を臨むベンチで 韓国の伝統うちわとを片手に談笑しました。この席で盧武鉉大統領は、散歩中に小泉首相にあいさつした日本の子どもたちを見て「韓国と日本の子どもは同じ歴史について異なった内容を教わっている。歴史的な真実について合意するのは難しいが、未来に向けて歴史教育をどのようにするのかについての合意は 小泉首相が決断すれば、良い方向で進むと思う。ドイツも世界大戦の敗戦国だったが、今はヨーロッパの秩序をリードしている」と述べて、過去の歴史問題について小泉首相の任期中の決断を望みました。今回の首脳会談で両国首脳はこうした実務型の首脳会談の定例化に合意し、今年11月に日本の地方で再び首脳会談を行う計画を進めることにしています。盧武鉉大統領は昼食の後、青瓦台に戻り、小泉首相も午後 専用機で日本に帰りました。

・ハンナラ党の朴槿恵(パク・グネ)代表は22日、「大韓民国の正統性を損ね、国家を否定することが起きている。野党は政府のミスをけん制し、代案を出すというレベルを超えて、国の根幹をしっかりさせることまでしなくてはいけないと思う」と述べ、政府・与党に対する厳しい見方を示しました。朴槿恵代表は党本部で行われた会議で「領海を守るために最善を尽くしている軍を大統領は誉めることより攻めている。スパイ容疑で服役した人が民主化を進めた人物と評価が変わった。大統領とマスコミ・軍・検察との間でかっ藤があり、国の混乱が憂慮される。政府は至急な課題である経済の建て直しは二の次にして、国民のかっ藤を増幅させている」と述べました。そして国家保安法の撤廃や首都の移転、選挙法の改正、マスコミの改革、過去の親日派人物を追究する法律などを批判しました。朴槿恵代表はまた「国家保安法の撤廃はありえない。運用面で問題があれば改正できるが、北韓は全然改正していないのに、韓国が象徴的な国家保安法すら撤廃するのは武装解除を意味する」と述べました。

・韓国を訪れたアメリカ国務省のボルトン次官は21日、ソウル龍山にあるアメリカ大使館の広報室で記者会見し、「北韓がリビアから得られる教訓は核プロセスを放棄すると決定すれば、政権が維持できることだ」と述べて、北韓の核兵器開発の放棄を求めました。ボルトン次官は続いて「北韓が核を放棄すればアメリカとの関係も根本的に変わることができる。しかし北韓が高濃縮ウラン計画を否定していることから、そのような決定をする準備が足りていないものとみられる」と述べました。ボルトン次官はさらに「アメリカは現在、先の6カ国協議で行った提案について北韓の反応を見守っている。北韓が核兵器開発計画を放棄する一方で秘密裏に他の核開発計画を進めることがあってはならない」と強調しました。ボルトン次官は22日午前、次の訪問国の日本に向いました。

・北韓の核開発に携わった核物理学者が去年中国に脱出した後、第3国に亡命し、北韓の高濃縮ウラン開発の実態について話した内容が日本の月刊誌「現代」8月号に掲載されました。それによりますと、亡命した人は北韓の原子力総局の第38号原子力研究所の所長をつとめた金広彬(キム・グァンビン)博士(51)で、去年9月に中国を経て第3国に亡命しました。金広彬博士が今年3月に語ったところによりますと、「北韓の高濃縮ウラン製造計画は88年から始まって、金日成主席の死亡直前に成功した。核兵器の実験場所は3カ所で、92年2月には地下核実験も行われた。北韓は94年のジュネーブ合意にもとづいて寧辺の核関連施設を一時凍結したが、主な施設は他の所に移して隠している。北韓の核専門家は98年現在900人で、核関連機関に携わっている専門スタッフは5,000人に達している」と述べています。

・週休2日制の実施にともなう増員を要求して21日からストライキに入っていたソウル、釜山、大邱、仁川の4つの都市の地下鉄のうち、仁川の地下鉄は22日午後5時、労使交渉が妥結しました。4つの都市の地下鉄の労働組合は、22日のラッシュアワーも非組合員や退職者らが投入されて、大きな混乱は起きませんでした。

・いま開発を進めている北韓の開城工業団地に工場を建てる場合、費用が中国に工場を立てる場合の3倍以上もかかり、この他の問題もあることが分かりました。これは開城工業団地に入居予定の企業で作っている「開城工業団地企業責任者会議」の関係者が野党 ハンナラ党の若手議員たちの集い「青い政策研究会」のセミナーに出席して明らかにしたものです。それによりますと、「開城工業団地の土地価格は3.3平方メートル当たり15万ウォン、建築費用は3.3平方メートル当たり150万ウォンから200万ウォンで、中国の3倍から4倍ほど高くつくのをはじめ、規制が厳しくてパソコンを持ち込むことが難しい。機械や資材などの搬出や搬入も規制があるということです。このため入居する企業は韓国政府と開城工業団地の管理機関が北韓側と十分な交渉を行って解決する必要がある」としています。

・国家保安法違反に問われていたドイツから一時帰国の宋斗律(ソン・ドゥユル)教授が21日、ソウル高等裁判所で執行猶予の判決を受けたことについて、ドイツ政府は歓迎の意思を示しました。しかしソウル高等検察庁はこの判決について「公安事件は証拠確保が難しい。判決の内容を分析して証拠を補強したい」と述べて、上告する考えを示しています。

・暑さが続いている韓国では21日、慶尚南道の密陽(ミリャン)市で最高気温が36度8分に達し、6日連続の熱帯夜となりました。気象庁によりますと、21日、慶尚南道 密陽市は盆地であるうえ、フェーン現象も加わって、最高気温が36度8分となり、20日の35度に続いて2日連続韓国最高気温となりました。また江原道の江陵(カンルン)市は22日朝の最低気温が28度を上回り、浦項、束草、大邱などは27度、蔚山、東海、済州などは26度などと南部地方と東海岸は熱帯夜となりました。また連日の暑さで22日の日中の不快指数はソウル、大邱、大田など大都市で、ほとんどの人が不快感を覚える84となりました。気象庁によりますと、この暑さは雨が降る週末まで続くということです。

・韓国外換銀行が公示した22日の為替レート、日本の円100円は、1,059ウォン52銭で、前日に比べて6ウォン42銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1,162ウォン50銭で、前日に比べて3ウォン40銭のウォン安でした。韓国株式市場の22日の総合株価指数は、742.63と、前日に比べて10.69ポイント下落しました。

・22日のソウルは晴れ、午後3時の気温は31度7分まで上がりました。23日は北太平洋からの高気圧の影響を受けて中部地方はやや曇りとなる所もあるでしょう。23日の全国の予想最低気温は23度から27度で熱帯夜になる所が多く、日中の最高気温は30度から34度という予報です。

7月21日水曜日

・盧武鉉大統領と日本の小泉首相による済州島での韓日首脳会談で、北韓の核兵器開発問題の平和的解決のために、韓国と日本が連携を深めることやFTA=韓日自由貿易協定の締結が重要であることなどで意見が一致しました。韓日首脳会談は21日午後4時20分からおよそ1時間、済州島西帰浦市のホテルで行われ、会談後両首脳はホテルの庭に出て、共同記者会見を行いました。この中で両首脳は、▼先の3回目の6カ国協議は北韓の核開発問題を解決するために、実施的な交渉段階に入ったと評価し、このような肯定的な対話ムードを生かして、両国が緊密に協力していくことを確認した。▼北韓の核問題が解決すれば、韓国は包括的かつ具体的な南北経済協力を実施する。日本は日朝平壌宣言が履行されれば、国交正常化交渉を始める。▼FTA=韓日自由貿易協定の締結に努力する。▼両国間の刑事協力協定を結ぶ▼次の会談は東京以外の日本の温泉で行うなど、今後両国の交流をさらに強化するなどで一致したことを明らかにしました。また小泉首相は、来年の愛知万博に合わせて、日本を訪問する韓国人に対して、3月から9月の間、ビザを暫定的に免除し、その結果をみて、恒久的な措置を検討する。と述べました。さらに盧武鉉大統領は、「6カ国協議が進められている段階で、北韓の立場も考慮しなければならず、今北韓との南北首脳会談を開くことは適切ではないと考える」と述べました。
この後両首脳は晩さん会に臨み、22日は付近を散歩しながらさらに会談することにしています。ところで、今度の会談は 盧武鉉大統領の注文で、ノーネクタイで行われ、記者会見も青い海をバックに両首脳が立って、1時間を超える会見をし、両国関係の進展を象徴するような会談となりました。

・ソウル、釜山、大邱、仁川の4つの都市の地下鉄の労働組合が、週休2日制の実施にともなう増員を要求して21日朝の始発から一斉にストライキに入りました。4つの都市の地下鉄労働組合は、20日夜から21日未明にかけて徹夜で労使交渉を行いましたが、週休2日制にともなう増員や勤務形態などの争点で意見の歩み寄りがみられませんでした。このため4つの都市の地下鉄の労働組合は予定どおり、21日午前4時の始発から全面ストライキに入りました。組合員のストライキ参加率は41.6%と半数を切っていますが、ソウル市をはじめ釜山、大邱、仁川の各自治体は、組合に入っていない人や退職者ら合わせて1万人を投入しました。ソウル市の2つの地下鉄公社では21日朝のラッシュアワーは、ほぼダイヤどおりの運転を維持しましたが、日中は運行本数を減らしています。また地下鉄に乗り入れている国鉄の電車もほぼいつもの運行を続けています。ソウル市は、今度のストライキが一週間以上続いた場合、非労働組合員らの疲労が重なり正常運行が困難となるではないかとみています。また地下鉄駅と連携する19のバス路線を21日からは深夜1時まで延長運転することにしています。一方釜山市は21日から3日間は正常運転できるがそれ以降は電車の運行を20%ほど減らさざるを得ないとしています。また大邱地下鉄は、21日始発から通常の57%まで縮小運行していますが、大邱市は地下鉄の輸送分担率がわずか4%に過ぎないところから、市民への影響は大きくありません。さらに光州市の地下鉄ではストライキは行われていません。

・政府の新行政首都建設推進委員会は21日、首都への移転対象から国会や最高裁判所などを11の機関を外した、移転計画の見直し案を発表しました。新行政首都建設推進委員会は先月8日、首都を今のソウルから南方の忠清道に移転させるのにともなって、移転する主な国家機関は大統領府、国会、憲法裁判所、最高裁判所を含めた85の部署や機関とすることを暫定的に決めて発表しました。しかしその後、首都機能を完全に移転すると、混乱を招く恐れがあるという指摘から、移転対象の見直しが進められました。21日発表された移転対象では、11の機関の移転を保留して、その機関の自主的な判断に任すことになり、この結果、74の機関が移転することが固まりました。今回移転保留になった機関は国会、最高裁判所、憲法裁判所、最高検察庁などです。また移転費用は合わせて3兆2000億ウォンあまりで、財源はソウルなどにある庁舎を売却してまかなうことにしています。

・ハンナラ党の朴槿惠代表が代表に選出されたことを受けて、与党ウリ党は20日、与野党代表会談の提案しましたが、 朴槿惠代表はこれを事実上拒否する考えを示しました。朴槿惠代表は21日、連合ニュースとのインタビューで、「今回の与党からの提案は意味がないと思う。政府と与党はまず、自分たちがすべきことを解決し、約束を守るべきなのに、問題の解決とは関係のない、意図的な野党代表叩きに集中している」と批判し、与党と政府がやるべきことをやった後、さらに野党代表と話すべきことがあれば会談に応じる」と述べました。

・国家保安法違反の容疑で1審で懲役7年の実刑判決が言い渡されたドイツから一時帰国の社会学者、宋斗律被告(59)の控訴審の判決が、21日、ソウル高等裁判所で行われ、1審より軽い懲役3年、執行猶予5年が言い渡されました。ソウル高等裁判所は、判決で、「宋斗律被告は北韓労働党政治局の候補委員として韓国に対する反国家団体に加入し、指導者的任務に従事していたという疑いについては、はっきりした証拠がない」としてこの点については無罪を言い渡しました。判決はまた、「そのほかの有罪行為については法的責任を追究すべきだが、被告個人については暖かく抱擁することが未来志向的な国の発展と平和統一に役立つという判断から執行猶予とする」としています。キム・ヨンギュン裁判官は、「宋教授が北韓の労働党に入党して南北を出入りしながら北韓寄りの活動をしたことは認められるが、冷戦が終わったいま、彼に対する評価は一般国民の討論と批評に任せてもいい。宋教授が南北交流の促進に寄与した点、帰国後、捜査に協力し反省している点を勘案した」としています。

・南部地方は20日、厳しい暑さとなり、慶尚南道密陽市では最高気温が35度に達しました。20日の各地の最高気温は、密陽35度、浦項 34度5分、済州島の済州市34度などでした。南部地方のこの暑さに加えて、中部地方は北にある梅雨前線の影響で湿度が高く、19日夜から20日朝に続いて、20日夜から21日朝にかけて2夜連続で熱帯夜となりました。このため家庭用エアコンの使用が増えて電力需要はうなぎのぼりとなり、韓国電力は20日正午、5644万2000キロワットの最大電力を記録しました。この最大電力は去年2003年8月22日の5049万1000キロワットをおよそ600万キロワット上回るもので、韓国電力は「予備電力が10%近くあるので、電力不足になることはない」としています。

・共にアテネオリンピックへの出場が決まっている、韓国と日本のサッカーオリンピック代表チーム同士の親善試合が21日夜、ソウル・ワールドカップ競技場で行われ、0対0で引き分けました。
この試合はアテネオリンピック代表メンバーが確定した後に初めて行われた国際強化試合で、梅雨がようやく明けた競技場はおよそ6万人の観客で埋れました。試合は前半ともにゴール前での詰めを欠いて得点がなく、後半もそれぞれ得点のチャンスを掴みつつも、ゴールを決めることができず、結局0対0で引き分けました。
アテネオリンピックは韓国はA組、日本はB組で、韓国はオリンピックサッカーで初めてのメダルを狙っています。
韓国はアテネに出発する前に、来週26日にはパラグアイと、30日はオーストラリアと親善試合を予定しています。

・韓国外換銀行が公示した21日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1065ウォン94銭で、前日に比べて、5ウォン84銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1159ウォン10銭で、前日に比べて、5ウォン6銭のウォン高でした。韓国株式市場の21日の総合株価指数は、753.32ポイントと、前日に比べて、16.32ポイント上昇しました。

・21日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は31度3分でした。22日は高気圧の圏内に入り、江原道や慶尚北道の一部をのぞき、全国的に久しぶりの青空が広がるでしょう。22日の朝の予想最低気温は、22度から27度、日中の最高気温は28度から35度という予報です。

7月20日火曜日

・ソウル、釜山、大邱、仁川の4つの都市の地下鉄の労働組合が、21日朝の始発から一斉にストライキに入りました。全国の地下鉄労働組合は、20日夜から21日未明にかけて徹夜で労使交渉を行いましたが、週休2日制にともなう増員問題や勤務形態などの争点で意見の歩み寄りがみられませんでした。このため予定どおり、4つの都市の地下鉄の労働組合は、21日午前4時の始発から全面ストライキに入りました。しかしソウル市をはじめ釜山、大邱、仁川の自治体は、非労働組合員や退職者ら1万人を投入し、いずれの都市でも地下鉄はいまのところ正常に近い状態で運転されています。またソウルの地下鉄に乗り入れている国鉄の電車もほぼ正常運転されています。ソウル市では、今度のストライキが一週間以上続いた場合、非労働組合員らの疲労が重なり正常運行が困難となるではないかとみています。また釜山市も、3日間は正常運転できるだろうがそれ以降は電車の運行を20%ほど減らさざるを得ないとしています。

・盧武鉉大統領は、21日、済州島で、日本の小泉首相と首脳会談を行い、北韓の核問題の平和的解決や両国の関係促進について協議します。盧武鉉大統領と小泉首相は、21日午後に首脳会談を行ったあと、共同記者会見を行い、そのあと晩さんをともにします。また翌22日は、散歩をかねた会談のひと時を過ごすことになっています。今度の会談で両首脳は、北韓の核問題の平和的解決のため緊密な協力体制をとることを約束し、南北、日朝関係の正常化を通じた韓半島と東北アジアの平和と安定の実現、東北アジア時代の構築のための戦略的協力、イラク臨時政府への支援など国際情勢について幅広く協議する予定です。 盧大統領と小泉首相はまた、来年2005年が韓日国交正常化40年の「韓日友情の年」であることから、未来志向の韓日関係の確立や、日本国内での韓流、韓国国内での日本文化の広がり、ひいては韓日文化交流の促進について突っ込んだ話し合いを行うものとみられます。

・日本政府は、来年3月から9月まで開かれる愛知万博の期間中、日本を訪れる韓国人観光客に対して、ビザを免除する方針を決め最終調整に入ったと、日本の読売新聞が20日報道しました。それによりますと、日本政府は、21日に済州島で開かれる韓日首脳会談で小泉首相がこうした方針を表明することを検討しているということです。韓国は、1994年から日本人観光客に対してビザを免除しており、相互主義にもとづいて日本に対しても同じ措置をとるよう要求し続けています。

・北韓の警備艇が14日、西の海=西海の軍事境界線を侵犯し、韓国海軍の警告射撃を受けて北韓に戻ったとされる事件で、盧武鉉大統領は、19日、国防部から調査報告を受けた席で、さらなる調査を指示しました。盧武鉉大統領は、「調査のカギは、現場での作戦遂行が適切だったかどうかではなく、当時の状況を正確に報告していたかどうかである。作戦上の問題は、現場の指揮官が判断する問題だが、上層部や国民への報告は正確でなければならない」と指摘しました。合同参謀本部は、当初、北韓の警備艇1隻が西海の軍事境界線を越えて韓国側の水域を侵犯したため、韓国海軍が北韓との共通周波数を使って4回警告したにもかかわらず、北韓側が何ら応答をしてこなかったため艦砲2発を警告射撃したと述べていましたが、その後の調査で、北韓は南北軍事会談で合意した「ハンラ山」という共通周波数で8回も韓国側に呼びかけてきたことや、こうしたことが上層部に報告されなかったことが明らかになっています。

・朴槿恵代表最高委員は、20日、「政治で最も怖いのが政治報復であり、一度始まると悪循環する」として、「政治報復かどうかは国民も判断できるので国民を不安に陥れてはならない」と述べました。朴槿恵代表は、20日、盧武鉉大統領の祝いのメッセージを伝えるためハンナラ党本部を訪れた青瓦台の金ビョンジュン政策室長に対してこのように語り、「政治文化が変わって初めて与野党間の政策対決も可能になる」と述べたということです。朴槿恵代表のこうした発言は、最近、青瓦台のホームページに朴槿恵代表の顔をパロディー化した悪質な写真が掲載されたことや、ウリ党が、朴正熙元大統領を対象に含めた親日真相究明特別法改正案を推進していることなどを間接的に非難したものとみられています。

・民主労働党の国会議員や党指導部の最高委員ら20人あまりが、韓国軍のイラク追加派兵計画の撤回を要求して、ソウル光化門の公園で20日から、無期限のろう城に入りました。

・韓国が借款形式で北韓に支援するコメ40万トンのうち、韓国産のコメ10万トンの陸路による輸送が20日から始まりました。20日午前9時、袋詰めの韓国産のコメ25トンを満載したトラック40台ずつが、西海岸側は、京義線南北出入事務所を、また東海岸は東海線南北出入事務所を、列を作って北韓側に入り、西海岸側は、開城の農業専門学校、東海岸側は、高城の金剛山青年駅前広場でコメを降ろしました。このようにして韓国は、陸路で輸送するコメ10万トンを、向こう13週間の間、毎週火曜日から金曜日までの週4回、一日2000トンずつ北韓に送ることにしています。また残り30万トンのコメは、外国から買い付けて船で北韓に送ることにしています。

・韓国、日本、中国の主な産業の技術格差が次第に縮まっていることが産業銀行の調査で明らかになりました。産業銀行が、半導体、自動車など基幹産業10業種を対象に3カ国の技術競争力を分析した結果、韓国を100とした場合、中国は76.5、日本は110.5でした。こうした韓国、日本、中国の技術の格差は、次第に縮まっていて、2010年には、韓国の技術競争力を100とした場合、中国は94.5、日本は102.1と、格差が一段と縮まるものとみられると産業銀行では展望しています。

・小泉首相は、済州島での首脳会談の帰途、京都で「冬のソナタ」でおなじみの人気女優チェ・ジウさんと会うことになる見込みです。

・中国で行われているサッカーのアジアカップ1次リーグで韓国はヨルダンと0対0で引き分けました。

・サッカーのオリンピック代表チームによる韓日戦が21日夕方7時、ソウルワールドカップ競技場で行われます。

・韓国外換銀行が公示した20日午後3時の為替レート、日本の円100円は1071ウォン78銭で、前日に比べて、5ウォン 2銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1164ウォン70銭で、前日に比べて6ウォン 20銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は 737と、前日より13.40ポイント下落しました。

・20日のソウルは曇り、午後3時の気温は、 26度2分でした。21日も引き続き全国的に雲空となるでしょう。21日の全国の朝の予想最低気温は、23度から27度、 日中の最高気温は 29度から35度と予測されています。

7月19日月曜日

・ハンナラ党の新しい代表に前代表の朴槿恵氏が選ばれました。ハンナラ党は、19日、ソウルのチャンシル体育館に代議員およそ8000人を集めて全党大会を開き、いずれも任期2年の代表最高委員1人と、最高委員4人を選ぶ選挙を行いました。その結果、立候補者7人の中で朴槿恵前代表が代議員投票、事前の世論調査、インターネット投票の結果を総合して、得票8433票、得票率42%で1位となり、新しい代表最高委員に選出されました。そして得票の多い順に4人が最高委員となりました。この4人は、得票率13%で当選2回の元喜龍議員、得票率11.2%で当選3回の金映宣議員、得票率10.9%で当選4回の李康斗議員、得票率9.8%で当選4回の李揆澤議員です。朴槿恵代表は、代表受諾演説を行い、「いまは国のアイデンティティが危機状態にあり、経済危機など国の内外から挑戦を受けている困難な時期である。党の建て直しと、国を危機から脱出させるため命がけで尽くす」と語りました。朴槿恵代表は、今年3月23日の臨時全党大会で党代表に就任して以来、今度の党内選挙でも圧倒的な支持で再び党代表として信任を受けたことになり、次期大統領選挙の候補としての足場も固めたと評価されています。

・与党ウリ党の千正培院内代表は、今の小選挙区制を中選挙区制や大選挙区制に替える選挙法の改正案を、秋の通常国会に提出する方針を明らかにしました。千正培院内代表は、18日、記者団に対して、「今年3月までの第16代国会では少数与党だったため選挙区制の改編を積極的に推進できなかったが、いまなお残っている地域主義を打破するには、何よりもひとつの選挙区で複数の議員がともに選出できる中選挙区制や大選挙区制に切り替える必要がある」と強調しました。千これに先立って盧武鉉大統領も、17日夜、国会議長の公邸で行われた司法、立法、行政の長が出席した晩さん会の席で、「4月の総選挙は、厳しい選挙法で明るくきれいに行うことができたが、一部に現実離れした規制があった」と述べ、選挙法の問題点を改善する必要性を強調しました。

・これについて野党ハンナラ党の南キョンピル院内首席副代表は、19日、盧武鉉大統領と、ウリ党の千正培院内代表の発言は、「政略的だ」として否定的な見解を示しました。

・民主労働党は、盧武鉉大統領やウリ党の千正培院内代表の発言は、選挙費用の増額に焦点が絞られているようだとして懸念を示しました。

・1年足らずの間にお金持ちのお年寄りや出張マッサージの女性ら19人を殺害した疑いで34歳の男が18日、ソウルで逮捕されましたが、男は合わせて26人を殺したと自供しており、警察で捜査を進めています。逮捕されたのは、ソウル市麻浦区のオフィステルに住んでいた無職のユ・ヨンチョル容疑者(34)で、18日、情報にもとづいて身柄を拘束、これまでに11人の遺体を発掘しました。警察の調べによりますと、ユ・ヨンチョル容疑者は、盗みと婦女暴行の罪で合わせて11年間服役したあと、去年9月に刑期を終えて出所しました。その直後から11月までの3カ月間、ソウル市江南区シンサ洞や江北区へファ洞など富裕層の家を狙って忍び込み、大学の名誉教授ら高齢者合せて8人を鈍器で殴り殺して死亡させた疑いが持たれています。ユ容疑者はさらに今年3月から最近までの間に出張マッサージ師やテレクラの女性11人を自分の住むオフィステルに呼び込んで次々に殺害し、風呂場でバラバラに切断してソウル市西大門区新村の山中に埋めたと供述したことから、捜索したところ11人の遺体を発見しました。

・ところでユ・ヨンチョル容疑者は、高校2年のとき窃盗事件で少年院に収監されたことがあります。そして21歳でマッサージ師の女性と結婚し息子が生まれましたが、窃盗とレイプを繰り返して合わせて11年間、刑務所で服役していました。その後、服役中に妻の要求で離婚をしてからは女性に対して憎しみを抱くようになったとみられます。ユ容疑者は、出所した直後の3か月間は、富裕層の家を狙って殺人を繰り返し、11月にテレクラで出会った女性と、2カ月間同居しましたが、前科者であることがばれて別れました。それからはこの女性と同じ境遇の女性を次々と自分のオフィステルに呼んで殺害していたということです。ユ容疑者は、昼間は掃除のお手伝いを呼んで家の中をきれいに掃除させていたということです。

・与党ウリ党の国会議員10人が、国家保安法の廃止を進めることを宣言しました。李サンミン議員らウリ党の議員10人は、19日、「多様性と創意性が尊重されなければならない時代に、自己検閲を強要する国家保安法は真の民主主義の精神に合わないうえ、南北が、和解と協力の平和構造を作り上げるためには国家保安法の廃止が前提とならなければならない」として、国家保安法の廃止の必要性を強調し、これを党の方針とするよう求めました。

・アメリカ国務省のボルトン次官が4日間の日程で19日午後、韓国入りしました。ブッシュ政権のタカ派で軍縮・安全保障担当のボルトン次官は、22日まで韓国に滞在し、青瓦台、国家安全保障会議、外交通商部の外交安全保障の担当者らと会って、北韓の核問題をはじめ両国の懸案について突っ込んだ話し合いを行う計画です。

・イラクに韓国人が入国した場合、テロを加えるという情報が入り、政府が警戒を強めています。外交通商部の李秀赫次官補は、「宣教の目的でイラクに入国する韓国人は、テロの対象となるという具体的で信頼できる複数の情報が入った。このため政府は、韓国人のイラク入国を自制するよう強く求めているが、先週17日にも、反戦運動家の男性が、こっそりイラクに入国したことが確認された」と話しています。

・南北軍事境界線付近の宣伝物を撤去したかどうかを確認するため19日、韓国側で開く予定だった南北将軍級軍事会談の実務者協議が、北韓側の事情で開かれませんでした。国防部によりますと、第3回軍事実務者協議の開催場所と時間を相談しようと、13日、北韓に提案しましたが、19日午前7時まで何らの回答もなかったということです。

・盧武鉉大統領は、先月30日に、3人の長官の入れ替えをしたのに続いて、19日、人心一新をはかるため次官級9人の異動を発令しました。

・海外に不法滞在している韓国人は、2002年末の時点で、27万人にのぼっていることが分かりました。外交通商部が19日、国会予算決算特別委員会のハンナラ党議員に提出した資料によりますと、2002年末の時点で、海外不法滞在韓国人は、アメリカが18万2600人、日本が5万5000人、フィリピン1万7500人などあわせて27万2800人にのぼっています。

・韓国外換銀行が公示した19日午後3時の為替レート、日本の円100円は1066ウォン76銭で、先週金曜日に比べて、2ウォン 64銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1158ウォン50銭で、先週金曜日に比べて8ウォン 20銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は 750.40と、先週金曜日より11.01ポイント上昇しました。

・19日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、 27度6分でした。20日は、全国的に雲の多い一日となるでしょう。20日の全国の朝の予想最低気温は、21度から25度、 日中の最高気温は 28度から34度と予測されています。

7月17日土曜日

・7月17日は、1948年に韓国の憲法が公布されたことを記念する日「制憲節」で国民の祝日です。国会議事堂では、56回目の制憲節を記念する式典が行われ、金元基国会議長は、「今年4月の総選挙を契機に韓国の政治には大きな変化が起きている。これまで国会議長の指名や常任委員長については、事実上大統領の権力によって左右されたが、今回は、大統領はそのような考えを持っておらず、民主的に行われた。総選挙立候補者の指名も大統領の権力は関与していない。しかしこのように国会が変わろうとしていても、国民が期待する水準にはまだ達していない」として、「安定と均衡を守りながら、改革に力を入れることこそ国民の支持を得られる」と強調しました。金元基国会議長はまた、南北国会会談の開催について、「南北の平和と共同繁栄のために国会は積極的に参加し、リードしていかなければならない。南北関係発展特別委員会の設置が可決され、国会会談の実務推進委員会も作られるなど、環境も整ってきた。このため北韓側と協議して、積極的に進めていきたい」と述べました。

・中部地方は16日から17日午前にかけて大雨となり、急流に流されて4人が死亡し、1人が行方不明になっています。16日未明から17日午前にかけて、忠清道をはじめ、ソウル、仁川、京畿道、江原道を中心に100ミリから160ミリの大雨が降り、忠清南道天安市、忠清北道のチョンウォン郡、ウムソン郡、堤川市、そして慶尚南道ハプチョン郡で、いずれも水があふれた川に吸い込まれて4人が死亡、1人が行方不明となりました。また16日午後8時半ごろ、江原道春川市で、春川からソウルに向かっていたムグンファ1834号に、山から大きな石が落ちてきて、車両の一部と窓ガラスが割れ、乗客250人が避難しました。このため17日朝にかけて上下8本の列車の運行が中止されました。また忠清北道の国道25線や地方幹線道路22ヵ所で、浸水や土砂崩れがあり、通行止めとなりました。

・中央災害対策本部によりますと、この雨が仁川市と京畿道で住宅27軒が壊れ、ソウル、京畿道、忠清北道、慶尚北道で、合わせて108人が学校や洞事務所、親戚の家などに避難しています。気象庁では18日にかけて京畿道北部でさらに150ミリの雨が予想されるなど、雨が降り続くため、低い土地や地盤の弱い所に住む人に注意を呼びかけています。

・西の海=西海で14日、軍事境界線を越えて韓国側に入ってきた北韓の警備艇に韓国海軍が警告射撃した事件で、国防部は16日、当初の発表に誤りがあったと訂正しました。この事件は14日午後5時前、北韓の警備艇1隻が西海の軍事境界線を越えて0.7マイル韓国側の水域を侵犯し、韓国海軍は南北軍事会談で合意された共通周波数などを使って4回警告しましたが、北韓側から応答がなかったため、艦砲2発を警告射撃し、北韓の警備艇は10分後に北韓側に戻ったものです。国防部は15日午後、外部の情報機関から、北韓の警備艇は韓国側に応答していたという情報を入手し、海軍作戦司令部に確認した結果、合同参謀本部の当初の発表とは違い、北韓の警備艇からは通信があったと16日、発表しました。北韓側警備艇は、「北韓側水域にいるのは北韓の漁船ではなく、中国の漁船だ」と3回連絡していたということです。国防部はこれについて、海軍作戦司令部が合同参謀本部に報告していないなど、軍内部の情報伝達に問題があるとして、 調査を進めています。また、盧武鉉大統領は16日の国家安全保障会議で、軍内部の連絡システムに問題がないか調査するよう指示しました。

・この事件について、北韓の海軍司令部は15日、朝鮮中央放送を通じて、「完全な韓国海軍の作り話で、北韓を欺まんする行為だ」と強く抗議しました。北韓の海軍司令部は、「韓国海軍当局の適切ではない措置は、南北軍事会談を通じた軍事的緊張緩和措置に反するものだ」としています。

・アメリカ国務省は、北韓の朴キルヨン国連大使とハン・ソンリョル次席大使がワシントンを訪問したいという要請を初めて受け入れました。朴キルヨン国連大使とハン・ソンリョル次席大使は来週20日、ワシントンで開かれる「韓半島平和フォーラム」に出席するもので、北韓の外交官がワシントン入りを認められたのはこれが初めてです。アメリカ政府はこれまで、ニューヨークにいる国連担当の北韓の外交官に対して、半径25マイルを超える旅行をする際は許可を申請するようにしており、セミナーや人道主義的な会議への出席は旅行を許可していましたが、ワシントンに限って訪問を制限していました。今回のアメリカの措置は、先の3回目の6カ国協議前後に示されたアメリカと北韓の歩み寄りを象徴するものと受け止められています。

・大統領府 青瓦台のホームページのメインページに野党 ハンナラ党の朴槿恵前代表を中傷する合成パロディ写真が掲載された問題で、青瓦台は16日、人事委員会を開いて、関係者2人を解任しました。解任されたのは、指揮監督の責任が問われたアン・ヨンベ国政広報秘書官と、ホームページの管理を担当している職員の2人です。これに対して、ハンナラ党は、「極めて不十分な措置だ。この問題については、大統領が国民に謝罪するとともに、実質的な責任者を突き止め、厳しく処分すべきだ」と主張しています。

・韓国と文化観光部と日本の国土交通省は、韓国と日本の国交正常化40周年にあたる来年2005年を、「韓日共同訪問の年」と名づけて、観光や文化交流を拡大していくことになりました。鄭東采文化観光部長官は来週21日から2日間の日程で日本を訪問し、石原伸晃国土交通相と会談し、この「韓日共同訪問の年」の共同声明に署名します。この席では観光広報大使に、ドラマ「冬のソナタ」の主演女優のチェ・ジウさんと日本の女優 木村佳乃(よしの)さんがそれぞれ任命され、両国の観光交流の広報活動を始めます。

・17日は、土曜日で祝日のため取り引きはありません。16日の終値は、日本の円100円が、1060ウォン95銭で、 アメリカドル1ドルは、1164ウォン50銭でした。韓国株式市場も土曜日で祝日のため取り引きはありません。

・17日のソウルは雨、午後3時の気温は22度2分でした。18日日曜日は引き続き雨が見込まれますが、午後、南部地方から徐々に上がるでしょう。18日の朝の予想最低気温は、20度から25度、日中の最高気温は26度から32度という予報です。

7月16日金曜日

・韓国と日本は、両国の首脳会談を定期的に開くことを、今度の済州島での会談で決める見通しです。これは、韓国側が日本政府に非公式に打診したことを受けて、両国政府が検討を進めているもので、いまのところ、年に2回程度、会談を開く方向で調整を行っているということです。韓国と日本の首脳会談が定例化されますと、経済や安全保障などの面で両国の連帯がさらに強まるものとみられています。盧武鉉大統領と、小泉首相は、来週21日、済州島で行われる首脳会談で、北韓の核問題や韓日自由貿易協定の締結など両国の懸案について幅広く意見を交わすことにしています。

・アメリカ上院の外交委員会は、南北対話と日本と北韓との交渉が、6カ国協議を通じたアメリカによる北韓の核問題に対する解決努力を損なう恐れがあるとして憂慮の念を示しました。外交委員会のルガー委員長は、16日、3回目の6カ国協議についての聴聞会で、「北韓は、6カ国協議を無力化させるため多様な問題をめぐって周辺国との2カ国協議を積極的に進めている」としてこのように述べました。

・国会は、15日夜遅く、本会議を開き、今年初の補正予算案と、働き口を作るための租税特例制限法の改正案など11件を可決し会期を終えました。しかし予算決算特別委員会を常任委員会に切り替える国会法の改正案は、次の臨時国会に先送りすることになりました。15日に可決した補正予算は、若者の就職難の打開や中小企業の支援をはかるための一般会計とエネルギー資源事業特別会計の合わせて1兆8000億ウォンで、これによって去年と比べた予算の増加率は、当初の0.2%から、1.7%に高くなりました。次の臨時国会は、来月16日頃、開く計画で、国会は事実上の夏休みに入りました。

・与党ウリ党の任鍾ル(イム・ジョンソク)議員、野党ハンナラ党の権オウル議員ら与野党議員86人は、南北交流協力を促進するための南北交流協力法の改正案を、臨時国会最終日の15日、国会に提出しました。

・与党ウリ党の辛基南議長ら与野党議員67人は 、現在、普通の記念日となっている10月9日の「ハングルの日」を、「国の祝日」に再び格上げする内容を盛り込んだ「国慶日=国の祝日についての法律改正法案」を15日、国会に提出しました。「ハングルの日」は、1949年に法定公休日に指定されましたが、1990年に旧暦のお盆「秋夕」連休を1日増やした際、休みが多いという理由から法定公休日から外されていました。

・北韓は、原子力開発のほとんどが兵器と関係があることを先の6カ国協議で認めたと、アメリカ国務省のケリー東アジア太平洋担当次官補が15日のアメリカ上院で明らかにしました。ケリー次官補によりますと、「北韓は、平和目的の核の保有を希望しているが、彼らの原子力計画はほとんどが兵器と関係があることを自ら認めた」ということです。

・盧武鉉大統領は、15日、韓国を訪問中のクウェートのアフマード・アル・サバー首相の表敬訪問を受け、両国の友好促進について意見を交わしました。この席で盧大統領は、韓国軍のイラク追加派兵はイラク復興が目的だという点を強調し、韓国軍の円満な任務遂行のためクウェート政府の協力を求めました。これに対してアフマード・アル・サバー首相は、「韓国軍のイラク追加派兵は、イラクだけでなく中東の和平にも寄与する」と述べ、最大限支援する意向を示したと、青瓦台の金鐘民スポークスマンが伝えました。

・宗教的な理由で兵役義務を拒否し兵役法違反の罪に問われているいわゆる良心的兵役拒否者に対して最高裁にあたる大法院が、有罪判決を言い渡しました。兵役を拒否した兵役法違反で1審と2審で懲役1年6カ月の判決を言い渡されたチェ・ミョンジン被告(23)に対する判決が15日、大法院で行われ、1審と2審の有罪判決を有効とし、上告を退ける判決が出されました。判決は、「良心の自由が国防の義務に優越する価値とはいえない。南北が分断している韓国の特殊性から、国防の義務が履行されず国の安全保障が守られなければ、国民の尊厳や価値も保障されない」としています。

・大統領府の疑問死真相究明委員会の調査官3人が、過去にスパイ罪で服役していたことが明らかになり論議を呼んでいます。疑問死真相究明委員会の資料によりますと、北韓のスパイ罪で4年間服役したことのある調査官が、去年7月から今年6月にかけて、元国防部長官を含む軍の高官9人を召喚して調査したことが確認されました。また韓国社会主義労働者連盟に加わっていて8年間服役した調査官も、軍隊で発生した兵士死亡事件で、陸軍司令官を調査しました。しかし疑問死真相究明委員会は、「この3人は刑を終えて赦免復権した人たちで問題はない」としています。

・与党ウリ党の党職員70人が、16日、党本部で労働組合の旗揚げ式を行いました。国会に議席を持つ政党に労働組合ができたのはウリ党が初めてです。

・西ヨーロッパでの韓国製乗用車の売れ行きが好調で、今年上半期中の西ヨーロッパでの販売増加率は1位になりました。

・先月30日、北京市内のドイツ人学校に駆け込んだ男性一人を含む北韓脱出者4人が、16日午前、シンガポール発の大韓航空機で仁川空港に到着しました。

・気象庁は16日、週間予報を出し、11日以降全国で降り続いている雨は、日曜日の18日午後にはあがり、19日には、梅雨明けして、その後、蒸し暑い日が続くという予報を出しました。来週は、高温多湿の北太平洋高気圧に覆われるため夜の気温が25度を上回る熱帯夜現象が起きるということです。

・韓国外換銀行が公示した16日午後3時の為替レート、日本の円100円は1064ウォン12銭で、前日に比べて、2ウォン 17銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1166ウォン70銭で、前日に比べて 6ウォン 20銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は 739.39と、前日より6.65ポイント上昇しました。

・16日のソウルは雨、午後3時の気温は、 22度7分でした。17日も引き続き全国的に強い雨が降るでしょう。17日の全国の朝の予想最低気温は、20度から24度、 日中の最高気温は 24度から31度と予測されています。

7月15日木曜日

・ソウル市議会議員や大学教授ら170人が、国会で可決した新行政首都建設特別法は憲法違反だとして、憲法裁判所に提出した訴えについての憲法裁判所の初の評議が15日行われました。評議には9人の裁判官全員が出席し、裁判の期日を決めることなど全体的な日程調整と、裁判を公開するかどうかなどについて話し合った模様ですが、具体的なに内容は一切明らかにされていません。

・北韓の警備艇が14日、西の海=西海の軍事境界線を侵犯し、韓国海軍の警告射撃を受けて北韓に戻りました。合同参謀本部によりますと、14日午後5時前、北韓の警備艇1隻が西海の軍事境界線を越えて0.7マイル韓国側の水域を侵犯し、韓国海軍は南北軍事会談で合意された共通周波数などを使って4回警告しましたが、北韓側からは応答がありませんでした。このため韓国海軍が艦砲2発を警告射撃すると、北韓の警備艇は10分後に北韓側に戻ったということです。

・国防部は今年10月に発刊する国防白書に、最近の南北関係を考慮して、主に北韓を対象とした「主な敵=主敵」という表現の代わりに「軍事的な脅威」「主な脅威」という表現を使うことを検討している模様です。青瓦台の関係者は14日、「現在、軍事専門家や学者を中心に「主敵」の概念を変えることを検討している。南北間で閣僚級会談や軍事会談が行われているうえ、民間レベルの交流が活発に行われている状況で‘主敵’はややぎこちないものがある。‘軍事的脅威’や‘主な脅威’などの代案を検討している」と述べました。

・大統領府 青瓦台のホームページのメインページに野党 ハンナラ党の朴槿恵(パク・グネ)前代表を中傷する合成パロディ写真が掲載され、ハンナラ党は大統領の謝罪を求めました。このパロディ写真は、インターネット利用者が一部の新聞社の首都移転論調を非難する文章とともに、不倫映画のポスターの男女の写真の女性の顔を朴槿恵前代表の顔に入れ替えたもので、青瓦台のホームページに投稿したところ、ホームページの管理者がこれをメインページに掲げたものです。これについて 朴槿恵前代表は14日、記者会見をして「常識のあるホームページならそのようなパロディ写真が送られてきても載せないものだ。それを青瓦台がメインページに載せたことは青瓦台の水準を疑わざるをえない」と非難しました。またハンナラ党所属の女性議員たちも「女性を卑下するイメージの強いパロディポスターを青瓦台のホームページに載せたことについて、盧武鉉大統領は国民と女性に謝罪すべきだ」と非難しました。これについて青瓦台の李ビョンワン広報担当首席秘書官は、「青瓦台の広報を担当している者として、朴槿恵前代表に謝罪するとともに再発防止につとめたい」と述べました。しかしハンナラ党は、青瓦台と与党の一連の「朴槿恵たたき」戦略の一つであるとして、大統領の謝罪を求めています。

・韓日議員連盟の韓国側の新しい会長に与党 ウリ党の文喜相(ムン・ヒサン)議員が選ばれました。文喜相議員は今年59歳、京畿道議政府甲選挙区選出の当選3回、盧武鉉大統領の側近で大統領秘書室長などを務めています。また副会長兼幹事長にはハンナラ党の権哲賢(クォン・チョルヒョン)議員が選ばれました。韓日議員連盟の韓国側議員を政党別にみますと、与党 ウリ党から11人、第一野党 ハンナラ党から9人、民主党2人、無所属1人の合わせて23人となっています。

・政府は中国外務省がホームページでの韓国歴史の紹介で高句麗の部分を削除していることについて公式に抗議しました。韓国の金夏中(キム・ハジュン)中国駐在大使は13日、中国外務省の 王毅外務次官に会って抗議したのに続いて、外交通商部の崔英鎮(チェ・ヨンジン)外務次官は14日、韓国駐在の李濱中国大使を外交通商部に呼んで、最近の中国マスコミの高句麗についてのわい曲報道と、中国外務省のホームページが高句麗の部分を削除したことについて、韓国政府の深刻な憂慮を伝えました。これに対して中国側は「この問題が両国関係に否定的な影響を及ぼさないように検討したい」という意向を示したということです。

・三星電子と日本のSONYとの薄膜液晶ディスプレー、TFT−LCDの合弁メーカー「S−LCD」が15日、忠清南道 峨山(アサン)市の工場で創立記念式典を行い、本格的な活動に入りました。S−LCDは今年4月に設立され、資本金2兆1,000億ウォン、最高経営者は三星が、財務はSONYが担当し、来年上半期から大型テレビ用のLCDパネルを毎月6万台生産し、両社に半分ずつ供給することになっています。これによって両社はLCDパネルの安定的な供給を確保できるとともに、LCDの世界標準をリードできるものと期待しています。

・先月末、北京にあるドイツ人学校に駆け込んだ北韓脱出者4人が16日韓国入りするものとみられます。ドイツ政府は、この4人がドイツ人学校に駆け込んできた際、刃物などを使ったことから、中国の公安当局に身柄を引き渡す方針でしたが、人道主義の精神にもとづいて中国当局との交渉を行い、第3国行きを認めました。韓国のサッカー代表チームがトリニダードトバコとの親善試合で1対1の引き分けとなりました。14日夜、ソウルワールドカップ競技場で行われた韓国対トリニダードトバコとの試合、韓国は後半7分に先制ゴールを決めましたが、後半32分に同点ゴールを許し、結局引き分けとなりました。韓国代表チームは、来週19日から中国でのアジアカップを控えており、多様な攻撃パターンを開発することと、守備を強化する課題が求められています。

・富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭が15日から10日間の日程で始まりました。今年は世界32の国と地域から261本の映画が出品され、富川市民会館など9カ所で上映されます。開幕式典のあとにまず上映されたのはホラー映画で有名なアメリカのスチュアート・ゴットン監督の新作「アリたちの王様」で、閉幕式典の前には予告編だけで400万ドルの輸出契約を結んだ韓国の安ビョンギ監督の「分身娑婆」が上映されます。

・14日から南部地方に降り続いている雷を伴った大雨で、金浦空港と釜山の金海空港、木浦、麗水の各空港を結ぶ空の便は15日も断続的に欠航が続いています。金浦空港によりますと、金浦と金海を結ぶ空の便は14日ほとんど欠航したのに続いて、15日も午後から気象状況が悪化したため、かなりの便が欠航しました。また麗水、光州、木浦の各空港との便も欠航が目立ちました。

・韓国外換銀行が公示した15日の為替レート、日本の円100円は、1,061ウォン95銭で、前日に比べて5ウォン87銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1,160ウォン50銭で、前日に比べて9ウォン90銭のウォン安でした。韓国株式市場の15日の総合株価指数は、732.74と、前日に比べて3.83ポイント下落しました。

・15日のソウルは雨、午後3時の気温は22度3分で、14日からの降雨量は27ミリでした。全羅南道の珍島は14日から15日にかけての降雨量が191ミリとなり、中でも14日の朝5時から1時間に92ミリもの豪雨となりました。16日も梅雨前線の影響で全国的に曇り、中部地方と全羅北道を中心に雨となるでしょう。16日の全国の予想最低気温は19度から23度、日中の最高気温は22度から30度という予報です。

7月14日水曜日

・与党ウリ党と野党民主労働党は、日本の植民統治時代の親日反民族行為の対象をこれまでよりさらに拡大することを骨子とした「親日真相究明特別法」の改正案を14日、国会に提出しました。この改正案は、今年3月の第16代国会で可決された親日真相究明特別法の調査対象をさらに拡大し、創氏改名の勧誘者や言論活動を通じて植民地政策に協力した行為など、また旧日本軍の少尉以上、当時の警察の警視以上を対象とすることにしています。これによって旧日本軍の中尉だった朴正熙元大統領や植民地時代に創刊した朝鮮日報、東亜日報も親日行為の調査対象となります。この「親日真相究明特別法」の改正案は9月の通常国会に上程される予定ですが、野党ハンナラ党は 朴正熙元大統領の長女である朴クンヘ前代表の評価に傷をつけることや、ノムヒョン政権に批判的な2つの新聞を狙ったものだとして強く反発しています。

・首都移転について、李海?国務総理は、「首都の移転で、合わせて150万人程度がいまの首都圏から移動するものと予想されるが、これによっていまの首都圏の活気が失われることはないだろう」と述べました。李海チャン国務総理は13日、国会本会議の経済についての対政府質問で「首都移転で公務員50万人を含めて、150万人の移動が見込まれているが、いまの首都圏の人口は年々30万人ずつ増えている状態で、10年後には今より100万人以上増えるものとみられる。このため首都が移ってもいまの首都圏の人口が大幅に減り、活気が失われようなことはないだろう」と述べました。

・国会本会議の対政府質問最終日の14日は、社会・文化関係について行われ、李海チャン国務総理は、首都移転について、「裁判所の移転については、首都圏から移さずに今のままの方がいいと思う。とくに憲法裁判所は移転しないという意向を表明しており、大法院はまだ意見がまとまらず、状況を見極めている。いずれにしても、裁判所の意向を尊重したい」と述べました。一方 康錦實法務部長官は、首都移転をめぐる憲法裁判所への訴えについて、「原告団の主張のように、ばく大な移転費用は納税者の権利を侵害すると主張していることは同意できない。この問題は法律で解決することではなく、政治で解決すべき問題だ」と述べました。

・外交通商部は14日、首都の移転にともなって、新しい首都に外交団地を作る計画をソウル駐在の各国大使館に説明しました。説明会には各国の外交官100人あまりが出席し、外交通商部の関係者が首都移転に合わせて外交団地を造成し、各国大使館に、土地を原価で分譲することを計画していると説明しました。また ▼新しい首都に移転せずにソウルに残っても外交使節としての法的地位は維持できる国会の移転については、最終判断は国会がすることで、まだ決まっていない新しい首都での大使館の敷地とソウルの敷地を交換することも検討していると、説明しました。

・首都移転問題で移転反対派が12日、「新行政首都建設特別法は憲法違反だ」とする訴えを憲法裁判所に起こしたことを受けて、政府側の弁論を担当する代理人団が13日作られました。政府側の代理人団は、盧武鉉大統領の弾劾をめぐる審議で、大統領の代理人団の主導的役割を果たしたヤン・サンスン弁護士、元憲法裁判所裁判官のハ・ギョンチョル弁護士ら4人です。政府側の代理人団は13日、首都移転事業を担当している建設交通部の関係者を呼び、原告団の請求内容を分析するなど、初めての対策会議を開きました。一方、憲法裁判所は13日からこの訴えについての審理を始め、14日、 盧武鉉大統領、国会、建設交通部、法務部、新行政首都建設推進委員会、そしてソウル市の6つの利害関係先に対して、意見書を提出するよう求めました。

・国の多くの機関などのコンピューターが、中国のハッカーから組織的な攻撃を受け続けて被害が出ていることが分かり、国家情報院が13日、注意を呼びかけるとともに捜査を進めています。それによりますと、先月19日にハッキング被害が出ていることが確認され、その後調べたところ、国会、海洋水産部、国防研究院、国防科学研究所、空軍大学、原子力研究所、中小企業庁、統一教育院、天文研究院、海洋警察庁の10の国家機関、それに民間の会社、大学、マスコミで合わせて278の大型コンピューターがデータを破壊されるなどの被害を受けていることが分かりました。このうち国会では国会議員の個人用Eメールの接続IDが盗まれていました。国家情報院ではコンピューターウィルスの発信地が中国であることを突き止め、個人レベルではなく、韓国の安全保障を脅かす組織の犯行とみて、外交ルートを通じて中国政府に捜査協力を求めました。

・ソウル市営地下鉄とソウル市内の国鉄線で、韓国で初めての定期券が15日から使われることになりました。定期券についてはソウル市が国鉄に相談なしに実施を決めたとして国鉄が反発していましたが、その後話し合いがつき、とりあえずソウル市営地下鉄とソウル市内の国鉄線に限って使うことで合意されました。定期券は利用区間を特定せずに、1ヵ月3万5200ウォンで、1ヵ月に60回乗れます。この定期券制度について、国鉄と仁川市では、ソウル市以外の郊外を走る首都圏電鉄全線と、仁川市営地下鉄にも今年中に適用することを検討しています。

・10回目の離散家族の再会が行われている北韓の金剛山で、14日からは韓国側の離散家族100人が北韓側の肉親と50年ぶりの再会を果たしました。

・学歴に関係ない初任給の平均は、105万5000ウォンであることが分かりました。中央雇用情報院が去年、雇用保険に新規加入した27万8000人の初任給を調べたところ、男性は114万7000ウォン、女性は95万4000ウォンでした。また学歴別では、高卒が89万2000ウォン、大学卒業131万4000ウォン、大学院卒業は172万5000ウォンでした。

・テレビドラマ「美しき日々」と「オールイン」に主演して日本でも人気が高い韓国人男性俳優のイ・ビョンホンさん主演の韓国映画「誰にでも秘密はある」が、これまでで最高額の550万ドルで日本への輸出が決まりました。この映画の海外配給担当会社によりますと、このほど、日本のエンターテイメント・グループ「アミューズ社」との間で、550万ドル、日本で200以上のスクリーンで同時公開する条件で版権の輸出契約を結びました。

・韓国南部地方は13日夜から大雨となり、蔚山空港、慶尚北道の浦項空港、慶尚南道の泗川空港が14日朝から、そして午後からは釜山の金海空港でも飛行機の離着陸ができなくなりました。このためソウルの金浦空港と4つの空港を結ぶ国内線は運航が中止されました。しかし全羅道や済州島へ空港には異常はなく、国内線は正常に運航されています。

・韓国外換銀行が公示した14日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1056ウォン8銭で、前日に比べて、1ウォンのウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1150ウォン60銭で、前日に比べて、50銭のウォン安でした。韓国株式市場の14日の総合株価指数は736.57ポイントと、前日に比べて、14.38ポイント下落しました。

・14日のソウルは曇り、午後3時の気温は27度ちょうどでした。15日は梅雨前線の北上で、全国的に曇り空が広がり、雨の降る所もあるでしょう。15日の朝の予想最低気温は、19度から24度、日中の最高気温は24度から31度という予報です。

7月13日火曜日

・日本の小泉首相が、盧武鉉大統領の招きで、来週、21、22の2日間、済州島を訪問し、首脳会談を行います。盧武鉉大統領は、小泉首相との会談で、北韓の核問題の平和的解決に向けた両国の協力強化と、韓日友好協力の基盤の拡大、イラク情勢への対応などについて意見を交わす予定です。青瓦台の関係者は、「今度の韓日首脳会談は、両国の首脳が格式にこだわらずに自由に意見交換を行うことで両国の友好協力関係をさらに促進させる新たな首脳外交の契機になるだろう」と述べました。小泉首相の韓国訪問は、去年6月、盧武鉉大統領の日本訪問の際、盧大統領が招待したことによるもので、韓日首脳会談は、去年10月のAPEC首脳会談以来9か月ぶりです。済州島での韓日首脳会談は、1996年6月に当時の金泳三大統領と、橋本龍太郎首相との会談以来、8年ぶり2度目です。

・潘基文外交通商部長官は、21と22日の両日、済州島で行われる韓日首脳会談の議題は、「北韓の核問題が最優先になる」という考えを示しました。潘基文長官は、13日、青瓦台での閣議が始まる前に記者団に対してこのように語り、「来年は韓日国交正常化40年にあたり、両国政府が決めた韓日友情の年なので、未来志向の韓日関係を確立するための協議も行われるだろう」と語りました。

・国会の予算決算特別委員会を一般の常任委員会に切り替える問題をめぐって与野党が厳しく対立し、国会が空転する危機に直面しています。与党ウリ党と野党ハンナラ党は、13日午前、院内首席副代表が会談し、ハンナラ党が主張する予算決算特別委員会を常任委員会に切れ替える問題について協議しましたが、ウリ党は、特別委員会の形式を維持したまま常設化することを主張して意見の歩み寄りが見られませんでした。ハンナラ党の金徳竜院内代表は、「この問題では、与野党の院内代表が15日の本会議で上程することに合意ずみだ。今になってウリ党が約束を覆す意図が分からない」と述べました。

・与野党議員31人が、国会内の選挙を除いたすべての案件に対する賛否の投票を実名で公開する国会法の改正案を13日、国会に提出しました。この改正案は、国会議長や副議長、常任委員長を選ぶ選挙を除いた国会議員の逮捕同意案など あらゆる案件についての議員個人の発言内容を公開するとともに、表決を実名で行うというものです。

・憲法裁判所は、12日に提訴された「新行政首都建設特別法は憲法違反だ」とする訴えを、全員法廷で審理することになりました。憲法裁判所は、13日、李サンキョン裁判官を主審とし、裁判官9人全員が出席した評議で事前審査を行った結果、訴えを却下する理由はないという結論に至り、この訴えを9人の裁判官全員が出席する全員法廷で審理することになりました。また憲法裁判所の判決が出るまで間、大統領府の新行政首都建設推進委員会の活動の中止を求める仮処分の申請についても、全員法廷で扱うことになりました。憲法裁判所で、評議と資料調査を経て、最終的に裁判官9人のうち、7人以上が出席して過半数以上が訴えを認めた場合、新行政首都建設特別法は憲法違反となり、そのほかの場合は合憲の判断となります。

・ハンナラ党議員を中心とした与野党議員10人あまりが、首都移転の細部計画について国会の同意を得るようにした新行政首都建設特別法の改正案を提出する動きをみせています。ハンナラ党の金ジョンフン議員が、13日、明らかにしたところによりますと、国会や最高裁判所など憲法上の機関だけでなく、行政府に属する国の主な機関の移転計画についても、国会の同意を得るようにした改正案をまとめ、近く国会に提出するということです。去年暮れに国会で可決成立した新行政首都建設特別法は、国家機関の移転は国会の同意なしに、大統領の承認だけでできるようになっています。

・与党ウリ党は、日本の植民統治時代の親日反民族行為の対象をこれまでよりさらに拡大することを骨子とした親日真相究明特別法の改正案をまとめ、14日、国会に提出する方針です。ウリ党は13日、政策議員総会を開き、先の第16代国会で可決された親日真相究明特別法の調査対象に含まれていない創氏改名運動や朝鮮史編纂会に所属して歴史のわい曲に積極的に寄与した行為を親日行為とみなすことを決めました。また親日反民族行為の対象を旧日本軍の少尉以上とすることにし、朴正熙元大統領も親日行為の調査対象に含めることにしました。

・アメリカは、北韓の地下核兵器施設をねらって、いまの地下貫通爆弾より貫通力を高めた新型地下貫通ミサイルの弾頭の開発と試験発射に成功したと、アメリカの軍事専門週刊誌「ディフェンスニュース」が12日、報道しました。アメリカの国防当局は、この開発計画が1年以内に完了すれば、韓国駐留アメリカ軍にまずミサイル6基を配置する計画で、運用結果次第で追加配備をするかどうかが決まるとディフェンスニュースは伝えています。

・韓国が北韓に支援するコメの一部が初めて陸路で運ばれる見込みとなりました。統一部によりますと、北韓が韓国からのコメの支援を受け入れるため南北鉄道沿いの道路を開放すると伝えてきたことから、政府が保有しているコメ10万トンは陸路で送る計画だということです。

・大統領直属の疑問死真相究明委員会は、北韓出身の長期囚を北韓に送り返すことを近く政府に勧告する方針ですが、これに合わせて北韓で任務遂行中に逮捕された韓国のスパイの帰国を促進すべきだという声が与党議員から出ています。国民日報が13日、伝えたところによりますと、今年初めに国会で可決成立した「特殊任務遂行者の補償と支援に関する法律」の発議者であるウリ党の金ソンホ議員は、12日、「国防部の調査の結果、韓国戦争中の1950年から1972年までの間にスパイ容疑で北韓で逮捕された韓国の要員は130人あまりいる。スパイは、戦争捕虜と違って過酷な対応を受けているはずだ。政府はより積極的に彼らの帰還のためにあらゆる努力をしなければならない」と主張しているということです。

・第10回南北離散家族再会行事に参加していた韓国側の家族471人は、13日午前、50年ぶりに再会した北の家族との別れを惜しむ1時間ばかりの時間を過ごした後、北に家族を残して再び韓国に戻ってきました。

・今度の離散家族再会行事では、韓国側の参加者が北に住む離散家族の親戚だと偽って北に住む友人と再会したことが12日、明らかになり物議を醸し出しています。

・韓国外換銀行が公示した13日午後3時の為替レート、日本の円100円は 1057ウォン8銭で、前日に比べて、5ウォン 79銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1150ウォン10銭で、前日に比べて 2ウォン 20銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は 750.95と、前日より4.68ポイント上昇しました。

・13日のソウルは曇り、午後3時の気温は、21度 2分でした。14日は、梅雨前線の影響で全国的に雲が多く、南部地方を中心に雨が降るでしょう。14日の全国の朝の予想最低気温は、18度から 23度、 日中の最高気温は 22度から29度と予測されています。

7月12日月曜日

・盧武鉉大統領は、12日に放送されたアメリカの公共放送PBSとの会見で、韓国とアメリカとの特殊な関係が韓国軍の追加派兵を決定した一番の理由であり、韓米関係の特殊な状況の基盤のうえで評価されなければならないと語りました。 この放送で盧武鉉大統領は、韓国はアメリカが追求している世界秩序の確立に最大限協力しようと努力しており、これを通じて円満な韓米関係を長期的に維持していく必要があると考えていると述べました。 盧大統領はまた、「派兵についての一般的な評価がどうであれ、派兵問題については常にアメリカとの特別な関係を考慮しなければならないと考えており、多くの人がこれに同意している」と説明しました。そして盧武鉉大統領は、「北韓の核問題が円満に解決されれば、南北関係は全体的にうまくいくはずだ」として楽観的な考えを示し、北韓の改革と開放は急がない方が韓半島の安定に役立つという見解を示しました。

・国会は12日の本会議で、統一外交安全保障についての対政府質問が行われ、与野党議員11人が、対北韓政策などを質問しました。このうち与党ウリ党のペギソン議員は、「自主的な安全保障と韓米同盟の強化は同時に強調されなければならず、現在、進められている韓国駐留アメリカ軍の再配置が国民に安全保障上の不安を抱かさないようにすべきだ」と指摘しました。また野党ハンナラ党の安サンス議員は、「国家安全保障会議の独走で関係部署間の業務協力がスムーズに行われていない。また北韓専門家の李ジョンソク氏が、国家安全保障会議の事務局長をしているのは適切ではない」として、故金鮮一さん拉致殺害事件の責任をとって李ジョンソク事務局長は辞任すべきだと主張しました。これに対して李海チャン国務総理は、「北韓専門家が国家安全保障会議の事務局長を務めても大きな問題ではない」と答えるとともに、「大統領が北韓訪問を冒険的に行うことは適切ではない。大統領の北韓訪問は、これを通じて北韓の核問題が解決の糸口を見出したり、南北関係に新たな進展をもたらすよう十分な準備が必要で、会談そのものを目的とすべきではない」と述べました。

・先月北京で行われた3回目の6カ国協議で、アメリカは、北韓が核の廃棄を行うための準備期間3カ月の間に、北韓に対してテロ支援国リストからはずすなど具体的な5つの措置を取ることを提案していたことが明らかになりました。外交通商部が12日、ホームページに掲載した3回目の6カ国協議の結果によりますと、アメリカが、3カ月の準備期間中に、北韓に対して提示したのは、▼重油の提供 ▼多国間による安全保証 ▼エネルギー不足を補うための原子力でない方法の検討 ▼テロ支援国リストからの削除と、経済制裁解除のための協議開始 ▼科学者の技術研修と、核廃棄過程での技術的、財政的支援の5項目でした。

・去年暮れに国会で可決した新行政首都建設特別法は憲法違反だとする訴えが、12日、憲法裁判所に提出されました。また憲法裁判所の判決が出るまで新行政首都建設推進委員会の活動を全面的に中止する仮処分の申請も同時に出されました。訴えを起したのは、ソウル市議会議員50人をはじめ、大学教授、企業家、大学生ら170人あまりです。訴状によりますと、▼首都移転は憲法上、国民投票を行うべき重大事であるにもかかわらず、国民の同意なしに強行しようとしており、国民の参政権を侵害している ▼国民の税金を不必要な所に使うことは納税者の権利を侵害する行為である ▼法律制定の際、ソウル市との協議を経ていないのは、ソウル市の公務担任権を侵害しているとしています。

・これについて、憲法裁判所は、できれば今月中にこの問題を担当する法廷を設置する考えです。

・これに対して政府は、「訴えを起した人たちは請求条件を備えていないうえ、請求内容も妥当性がない」として厳しく対応していく姿勢を示しました。

・11日に行われた日本の参議院議員選挙で、在日2世の白真勲さん(45)が、民主党の比例代表に8位で当選し、在日同胞問題や韓日関係の新たな展開が期待されます。白真勲さんは、韓国人の父親と日本人の母親を持つ東京生まれの在日2世で、去年1月に日本国籍を取得して参議院選挙に比例代表として出馬しました。

・仁川空港に12日到着する飛行機にテロリストが搭乗するというEメールが12日午前、航空交通管制所宛てに送りつけられました。建設交通部の航空安全本部によりますと、12日午前9時半、航空交通管制所に、航空情報と同じメールで「今日、韓国に到着する飛行機にテロリストが乗っている。キリスト教の行事の招待状を持っており、アルカイダと関係がある人物だ」という内容が書かれていました。しかし、メールの送り手の名前やどの国の飛行機に乗って韓国に来るのか、出発の都市はどこなのかなどについては一切、明らかにされていません。このため航空安全本部では、韓国に到着予定の飛行機すべての乗客リストをチェックするとともに、E-mailが送られてきた経路についても調べています。

・先週、故金日成主席10周忌の弔問を目的とした北韓訪問を韓国政府が認めなかったことから、北韓が韓国の一部民間団体の平壌訪問や当局間の会談を一方的に拒否しましたが、危ぶまれていた金剛山での第10回南北離散家族再会は、11日から予定どおり進められています。今度の再会では、北韓に住む離散家族100人に会うために韓国から471人が北韓を訪れ、95歳の女性2人が北韓に住む息子と再会したほか、50年ぶりの再会を果たした夫婦もいました。

・三星、LGなど主な財閥の去年の広告宣伝費が、99年以降では、初めて減少しました。金融監督院によりますと、結合財務諸表作成の対象となっている財閥上位14グループのうち、2002年と2003年の比較が可能な三星、LG、ロッテ、韓進、現代など9つのグループは、去年一年間の広告宣伝費が、合わせて2兆9300億ウォンで、前の年より10.4%減っていることが分かりました。

・KBSは、高品位画像のデジタル地上波放送を、12日から5つの広域市で始めました。

・新しく就任したオランダ人のボンフレレ監督が率いる韓国のサッカー国家代表チームと中東のバーレーン国家代表チームとの親善試合が、10日夜、光州ワールドカップ競技場で行われ、韓国が2対0で勝ちました。

・韓国外換銀行が公示した12日午後3時の為替レート、日本の円100円は 1062ウォン87銭で、先週金曜日に比べて、1ウォン 8銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1147ウォン90銭で、先週金曜日に比べて1ウォン 70銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は746.27と、先週金曜日より1.19ポイント下落しました。

・12日のソウルは雨のち曇り、午後3時の気温は、22度 8分でした。13日は、梅雨前線の影響で全国的に雨が降るでしょう。13日の全国の朝の予想最低気温は、18度から 23度、 日中の最高気温は 21度から28度と予測されています。

7月10日土曜日

・9日中国から韓国入りしたアメリカのライス大統領安全保障担当補佐官は、盧武鉉大統領に会ったあと、潘基文外交通商部長官と会談し、北韓が本当に核兵器開発計画を廃棄し、国際査察を受け入れることを決めれば、北韓が驚くほどの多くのことが可能になるという考えを示しました。ライス補佐官は、北韓が高濃縮ウラン計画を認めることが大事だと思うとして金正日国防委員長がリビアのカダフィ大佐と話をしてみてはどうかと提案しました。北韓の白南淳外相は、今月1日、インドネシアのジャカルタで行われた南北外相会談で、濃縮ウランの存在を否定しましたが、アメリカが証拠資料を提出すれば、北韓は公開できるという姿勢を表明していました。

・野党ハンナラ党は、代表最高委員1人と、最高委員4人を選ぶための候補者登録を10日、締め切り、10日間の選挙運動に入りました。立候補したのは、朴槿恵前代表をはじめ、4回当選の李康斗議員、李揆澤議員、3回当選の鄭義和議員、2回当選の元喜龍議員、新人の洪文杓議員、院外の郭英梹≠フ 合わせて7人です。選挙は、代議員8000人あまりの投票と、事前の世論調査、インターネット投票の結果を総合して、1位が党代表に、2位から5位までが最高委員に選ばれます。代議員の投票結果と世論調査の結果は、いずれも19日にソウル・チャムシル体育館で開かれる全党大会で発表されます。今度の選挙では、朴槿恵前代表が代表最高委員に当選することが有力で、2位に誰がなるかに関心が集まっています。

・与党ウリ党の任鍾ル議員は、南北の住民が政府の許可をもらわなくても申告するだけで互いに接触できるようにし、現在は承認を得ることを義務づけている南北住民同士の往来も、申告と承認を並行させる南北交流協力法の改正案を、来週、国会に提出します。この改正案によりますと、▼インターネットを通じた南北接触を全面的に許可し、南北交流協力の秩序を乱さない範囲内でインターネットサイトに加入して、E-MAILなどを自由に交換できるようにすること▼南北経済協力を活発なものにするため、今の交流協力事業者の承認制を申告制に改めるとともに、交流協力事業の承認制を、承認制と申告制を同時並行で進める▼南北の交易品目については、現在は、交易できる品目の指定制になっているのを制限する品目の指定制に改めて、交易範囲を拡大すること▼公務員だけで構成されている南北交流協力推進委員会に民間の専門家を含めること ▼南北間の交渉を透明なものにするため南北会談の代表と北韓特使の任命権を法律で明記することなどとなっています。

・イラクの武装グループが、洋上を航行する船を攻撃する可能性があるという情報が入り、韓国政府と海運業界が対策を検討しています。国家情報院は、最近、「イラクイスラム軍総本部」という名前の団体が韓国の韓進海運を含む世界の海運物流会社9社を攻撃する計画があるという内容の情報を入手したことを7日、海洋水産部に知らせました。このため海洋水産部は、8日、韓進海運をはじめ、中東との間に船を運行している現代商船、大韓海運、SK海運など韓国の海運会社6社に対して、「保安2等級」にあたる非常警戒態勢を取ることを指示しました。

・韓国とタイとの2回目のコメ交渉が9日、タイのバンコクで開かれました。政府は、タイとの2回目の交渉については、他の国との交渉に影響を与えかねないとして内容は公開できないとしていますが、交渉では、低い関税で義務的に輸入しなければならないコメの増量規模、入札手続き、関税化猶予延長期間などの主な争点について実質的な話し合いが行われたと述べました。

・中国広東省広州市の中級人民裁判所は、北韓脱出者を支援した容疑で起訴された韓国人ビデオジャーナリスト、呉ヨンピルさん(34)に対して無罪を言い渡したと、外交通商部が9日、明らかにしました。外交通商部によりますと、中国広東省広州市の中級人民裁判所は、呉さんが北韓脱出者を外国の領事館に乱入させようと試みたのは事実だが、 「不法出国罪」には該当しないという趣旨の判決を出したということです。

・公務員の隔週週休2日制が今月から始まり、初日となった10日は、郵便局も窓口を閉めました。勤労基準法の改正にともなって以前からの金融機関に加えて今月から社員1000人以上の会社と公営企業で週休2日制を始めましたが、公務員も、服務規程の改正で、今月から第2、第4土曜日を休むことになりました。

・高速鉄道のKTXは、9日で開通100日目となりましたが、9日、釜山発ソウル行きの最終列車KTX72号が、故障と死亡事故で、ソウル到着が1時間ほど遅れました。

・ガソリンの値上がりで、自転車の売れ行きが好調です。韓国自転車製造協会によりますと、先月末までの今年の自転車の販売高は750億ウォンで去年の同じ時期より50%増えました。なかでもガソリンが急騰した4月以降は、去年の2倍の売れ行きとなっています。

・東海岸の26の海水浴場が10日、いっせいに海開きしました。

・韓国式の新しいサウナ、「チムジルバン」 が銭湯のように男女に分けて運営される見通しです。

・10日は、土曜日のため取り引きはありません。9日の終値は、日本円100円が、1063ウォン95銭で、アメリカドル1ドルは、1149ウォン60銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・10日のソウルは晴れ時々曇り、午後1時の気温は、25度 6分でした。11日日曜日は、気圧の谷の影響で全国的に雲が多く、南部地方では夜遅く雨になる見込みです。11日の朝の予想最低気温は、18度から22度、日中の最高気温は 25度から29度の予報です。

7月9日金曜日

・アメリカのライス大統領安全保障担当補佐官が、ブッシュ大統領の特使として9日午後、中国から韓国入りしました。ライス大統領補佐官は、盧武鉉大統領を表敬訪問し、ブッシュ大統領の親書を手渡しました。ライス補佐官は、「ブッシュ大統領自ら書いたこの親書を盧武鉉大統領に伝えるよう指示を受けた。親書には韓米関係を重視するブッシュ大統領の考えが書かれている。特に盧武鉉大統領との個人的な関係を大切にしたいという内容が書かれている」と述べ、盧武鉉大統領に黄色の封筒を差し出しました。これに対して盧武鉉大統領は、「私自身もブッシュ大統領に対して常に友好的な考えを抱いており、ブッシュ大統領の言葉はうれしく思う。ブッシュ大統領は、どんな状況に置かれても疲れたり放棄したりしない前向きな性格の持ち主だと思う」と語りました。ライス補佐官は、盧武鉉大統領を表敬訪問した後、潘基文外交通商部長官と会って、北韓の核問題や韓国駐留アメリカ軍の再配置、韓米同盟、イラク追加派兵など韓米間の懸案について意見を交わしました。ライス補佐官は、韓国訪問を最後に東アジア3カ国訪問を終え、9日夜、ソウルを発ってワシントンに向かいました。

・北韓が、韓国の対北韓支援団体や宗教団体の平壌訪問を事実上、拒否していることが8日、明らかになりました。北韓は7日、韓国の民間団体に書簡を送ってきて、「突発的な事態で仕方なく平壌への来訪を延期せざるをえなくなった」として韓国民間団体の北韓訪問を当分の間、拒否する方針を明らかにしました。これと合わせて中国瀋陽にある北韓領事館では、韓国人に対する北韓訪問のビザ発給が中断されました。北韓の祖国平和統一委員会は、8日、スポークスマンの談話を発表し、「われわれの体制を否定し、対話相手として認めない人たちとはこれ以上、付き合うつもりはない。北韓のこうした措置は、統一部が、8日の故金日成北韓主席の10周忌に弔問を目的とした北韓訪問を認めなかったことに対する反発とみられます。政府は、北韓側のこうした姿勢が、11日から金剛山で始まる予定の第11回南北離散家族の再会に影響を与え兼ねないと憂慮しています。

・北韓の祖国平和統一委員会スポークスマンの談話について統一部は、9日、論評を出し、遺憾の意を表明しました。統一部は、「南北関係が安定的に発展している状況で不必要な誤解を招くのは南北双方にとって望ましくない」とし、「韓国側の一部民間団体や個人がこの時期に北韓訪問をあきらめたのは、韓国社会の現実と南北関係の発展を考慮して出した結論であることを北韓側もよく知っているはずだ」と述べました。

・韓国の江原道束草(ソッチョ)市で来週開かれる予定だった南北海運協力実務者接触が北韓側の一方的な都合で延期されました。こうした北韓の一方的な会議延期は、北韓の祖国平和統一委員会がスポークスマン談話を発表した翌日に出されたもので関心が寄せられています。

・国会は9日から4日間の日程で、対政府質問に入り、初日は、与野党議員10人が、首都の移転や政府高官不正調査処を作る問題などについて質問しました。 与党ウリ党の李ミギョン議員は、国会で可決した行政首都移転特別法についてハンナラ党が原点から検討し直すことを主張しているのは事実上、大統領に対する不信任行為だとして、国務総理に見解を問いました。またハンナラ党の沈ジェチョル議員は、首都移転の反対が大統領に対する不信任と受け取れるとした盧武鉉大統領の発言は不適切だと述べました。これについて李海?国務総理は、「首都移転については、国会が可決した法律にもとづいて政府が政策を進めている。国会が可決した特別法を廃棄せずに国民投票を行うのは政府が国会の立法権を無視することになる」として国民投票はできないという考えを示しました。

・首都移転に反対が高まっていることに対して、盧武鉉大統領が8日、大統領に対する不信任運動と受け止めていると述べたことについて、ハンナラ党の金徳竜院内代表は、「国民の不安を加速させるあきれた話だ。首都移転のような国の重大事を、いたずらに大統領の信任問題と絡ませるべきではない」として強く非難しました。

・「首都移転違憲」憲法訴願代理人団は、週明け12日に、去年暮れの国会で可決した新行政首都建設特別法は憲法違反だとする訴えを憲法裁判所に提出すると、9日明らかにしました。

・国会事務総長に、南宮ル元情報通信部長官が選ばれました。南宮ル氏は、今年66歳、三星SDSの社長から金大中政権の情報通信部長官となり、第16代国会議員を務めました。その後、今年4月の総選挙で、与党ウリ党候補として京畿道竜仁甲選挙区から出馬することが決まっていましたが、妻が選挙違反をしたため出馬を取り止めていました。

・金大中前大統領は、8日、「核問題解決後の南北協力と4大国との外交を準備しなければならない」と述べました。金大中前大統領は、就任のあいさつのため金大中図書館を訪れた鄭東泳統一部長官と会い、「6カ国協議の枠の中で韓半島の平和と安定を維持し、周辺国みなが利益を得られるよう外交力を発揮しなければならない。周辺国は自らの国益を求めて韓半島に影響力を行使しようとするはずだ。われわれがやるべきことをやって初めて周辺国も協力してくれるだろう」と強調しました。

・故金鮮一さん拉致殺害事件究明のため先月29日から10日間、イラクの隣国ヨルダンで調査を行っていた警察庁の警察官を含む7人の政府現地調査団が、9日未明、ソウルに戻ってきました。調査団のムンテゴン団長は、空港で記者団に対して、いまは具体的なことについて話せる段階ではない。現地で聞いたり調べたりした内容を100%信じることはできないので、国内での調査結果と比べながら最終的な調査結果を発表する計画だ」と述べ、慎重な姿勢を示しました。

・韓国では、性行為によるエイズ感染者が今年上半期に急増しました。保健福祉部の疾病管理本部によりますと、今年上半期に新たにエイズに感染した韓国人は302人で、去年より20%増えました。疾病管理本部は、この勢いでいけば、1985年に初めて韓国でエイズ感染者が確認されて以来、年間の新たな感染者が初めて600人を超えるものとみられるとしています。

・韓国外換銀行が公示した9日午後3時の為替レート、日本の円100円は1063ウォン95銭で、前日に比べて、6ウォン 41銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1149ウォン60銭で、前日に比べて1ウォンのウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は747.46と、前日より3.82ポイント上昇しました。

・9日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、26度2分でした。10日は、全国的に雲が多く、気圧の谷の影響で、中部地方と南部地方では一時雨になる込みです。10日の全国の朝の予想最低気温は、18度から 21度、 日中の最高気温は 24度から30度と予測されています。

7月8日木曜日

・盧武鉉大統領は、8日、首都移転に対する反対世論があることについて、「これは大統領に対する不信任運動、退陣運動だと私は受け止めている」と語りました。盧大統領は、仁川市で行われた「仁川地域革新発展5カ年計画討論会」に出席して演説し、「今、この問題が再び提起されているのは、政治的な思惑があるためだ」と述べました。盧武鉉大統領は、「首都移転計画が駄目になった場合、政府の地方に対する政策の推進力が根こそぎ崩れてしまう。国会の同意を得たものが白紙になったら、政府は今後、どんな政策をどのように進めていけばいいのだ」と反問しました。そして盧大統領は、「いま首都移転についての反対世論が高まっているのは、これを主導しているソウル政府庁舎近くに巨大なビルを持つ新聞社の影響が大きい。首都圏の集中現象は、このような大きな力と結合している」と述べました。また「討論が足りないという指摘があるようだが、足りないのは討論ではなく、参加であった。数え切れないほど討論を重ねたにもかかわらず、マスコミが関心を示さなかっただけで、今になって討論不足だという指摘は間違いだ」と語りました。

・韓国の高品位画像のデジタル地上波テレビは、いまのアメリカ方式のATSCを維持することが最終的に決まりました。デジタルテレビの方式をめぐっては、情報通信部がアメリカ方式を導入したのに対して、放送局側がヨーロッパ方式に変えるべきだと主張し、この4年間、対立を続けてきましたが、陳大濟(チン・テジェ)情報通信部長官、ノソンデ放送委員長、チョン・ヨンジュKBS社長、シン・ハクリム全国言論労働組合委員長による「デジタルテレビ比較試験推進4人委員会」は、8日、会議を開き、地上派デジタルテレビの方式を変えれば、家庭と放送局の経済的負担が大きすぎるとして、いまのアメリカ方式を維持することで最終的に合意しました。しかし、移動型受信は、ヨーロッパ方式が優れていることから、次世代の車や携帯電話など移動マルチメディア放送では、ヨーロッパ方式とアメリカ方式を同時に開発することで一致しました。

・日本の政府筋が8日、明らかにしたところによりますと、韓国と日本の政府は、今月下旬をめどに小泉首相の韓国訪問に向けて調整に入っていることが分かりました。日程は、22日前後の2日間程度を想定しており、盧武鉉大統領と首脳会談を行って、北韓の核問題や日本人拉致問題の解決に向けた両国の連携を改めて確認する狙いがあるということです。

・外交通商部の崔英鎭次官は、韓国を訪れている日本の竹内行夫外務次官と、7日、会談し、9月に予定されている第4回6カ国協議の開催前に関係国による作業部会をさらに2回開くよう関係国に提案することを申し合わせました。

・゙永吉(チョ・ヨンギル)国防部長官は、7日、国会の国防委員会で、「北韓は新型の中距離ミサイルを生産、配備している」と報告しました。それによりますと、北韓が生産配備している新型中距離ミサイルは、日本をはじめアメリカ軍基地のあるグァムにも到達できる射程距離3000キロから4000キロの弾道ミサイルだということです。

・韓国軍の追加派遣先として一時決まっていたイラク北部のキルクーク州政府が、故金鮮一さん拉致殺害に哀悼の意を示す書簡をバグダッドの韓国大使館に送ってきました。キルクーク州政府は、ムスタファ・パタフ州知事名義のe-mailを、現地の韓国大使館に送ってきて、「韓国の国民がイラクで亡くなったことについて、イラク国民の悲しみをどう表現していいか分からない。故金鮮一さんは、民主主義と自由、人権のために命を失った勇敢な人だった」として哀悼の意を表しました。

・金鮮一さん拉致殺害事件を調査している監査院は、金鮮一さんが拉致されていることが分かる前に、AP通信のソウル支局が、イラクで行方不明になった韓国人がいるかどうかを韓国の外交通商部に電話で問い合わせていたことについて、AP通信のソウル支局長宛てに当時の状況についての質問書を送りました。この質問書は、▼外交通商部で、電話に出たのは誰だったのか ▼金鮮一さんのインタビューの模様が収録されているビデオテープを確保したにもかかわらず、なぜ報道しなかったのか ▼AP通信ソウル支局は、このビデオテープの内容を確認したのか ▼バグダッド駐在の韓国大使館に問い合わせたのか、などとなっています。これについてAP通信ソウル支局は、来週初めにも回答を送るとしています。

・韓国銀行は、今年下半期の経済成長率が、当初の予想より低い5.0%になるという展望を出しました。しかし年間を通しての成長率は、上半期の成長率が予想以上に好調だったことから去年末に示した展望値の5.2%になることはほぼ間違いないとしています。

・北韓脱出者が韓国社会に定着できるように支援する施設京畿道安城市にある「ハナ院」が8日、開院8周年を迎え記念式典が行われました。鄭東泳統一部長官は、式典に出席してあいさつし、「北韓脱出同胞は単なる支援の対象ではなく、祖国統一を成し遂げるパートナーだという認識に切り替えなければならない。ハナ院は、分断後、変わってしまった価値観や生活習慣の違いを克服して南と北がひとつの民族であることを再確認する場にしなければならない」と述べました。

・北韓に進出している韓国企業のうち、63%は赤字であることが、統一研究院の調査で分かりました。統一研究院の北韓経済研究センターの金ヨンウン所長が、7日、輸出入銀行で開かれた北韓経済シンポジウムで明らかにしたところによりますと、今年4月下旬から6月初めにかけて北韓に進出している30社を対象にアンケートした結果、赤字という回答が63.3%なのに対して、黒字は16.7%に過ぎませんでした。

・韓国の国民一人当たりの年間労働時間は、1120時間で、フランスの2倍に近いと、イギリスの経済新聞、ファイナンシャルタイムズのインターネット版が、OECD=経済協力開発機関の報告書を引用して8日、報道しました。

・首都の移転先として事実上決まった忠清南道の燕岐・公州地区のうちの燕岐郡に、ここ最近、首都圏から多くの人が入ってきていることが分かりました。統計庁がまとめた5月一カ月間の人口移動によりますと、燕岐郡は、転出が1019人、転入が2325人で、差し引き1306人が流入したことが分かりました。

・8月13日に開幕するアテネオリンピックに、韓国は376人の選手団を送ることが決まりました。

・西海岸の忠清南道泰安半島の沿岸で人食いザメが発見されました。7日午前10時半頃、忠清南道泰安郡クンフン面オンド南方4マイルの西海で操業していた泰安船籍の漁船「トクソン号」69トンのアンコウ網に、長さ1.4メートル、重さ40キロの死んだサメがかかっており、調べたところ、人を攻撃する人食いザメであることが確認されました。西海では、1959年に忠清南道保寧(ボリョン)市の大川(デチョン)海水浴場で泳いでいた大学生が人食いザメに襲われて死亡したほか、1995年と1996年にも漁民が襲われるなど、6人がサメに襲われています。

・韓国外換銀行が公示した8日午後3時の為替レート、日本の円100円は1057ウォン54銭で、前日に比べて、2ウォン 82銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1150ウォン 60銭で、前日に比べて1ウォン80銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は743.64と、前日より18.24ポイント下落しました。

・8日のソウルは曇り時々雨、午後3時の気温は、 22度3分でした。9日は、高気圧の縁にあたって、全国的に雲の多い一日になりそうです。9日の全国の朝の予想最低気温は、18度から 22度、 日中の最高気温は 25度から30度と予測されています。

7月7日水曜日

・政府は今年の経常黒字を上向き修正するとともに、GDP=国内総生産の成長率の展望を当初予想の5%台を維持することになりました。財政経済部は7日、青瓦台で開かれた経済・国民生活点検会議で、今年末までの政策方針をまとめて発表しました。それによりますと、経常黒字は当初予想の50─60億ドルを大幅に上まわる200億ドルから250億ドルに達するという見通しを明らかにするとともに今年の消費者物価の上昇率は、当初の3%より高い3.5%前後になるとの見通しを示しました。そしてGDPの伸び率は「5%以上」というこれまでの予測をそのまま続けることにし、下半期の経済政策を内需回復に重点をおくことになりました。

・政府が南北首脳会談の早期開催を進めているというマスコミの報道について、 青瓦台の金鐘民スポークスマンは6日、記者会見し、「核問題が完全な解決ではないにしても、ある程度の突破口が作られてからでないと、南北首脳会談の開催は困難だという南北首脳会談についての政府のこれまでの基本方針に変わりはない。今はまだそういう段階ではないと判断している」と述べました。金鐘民スポークスマンはまた、金正日国防委員長の韓国訪問については、 「これについて北韓から公式ルートであれ、非公式ルートであれ、韓国政府に伝わってきたものはない」と述べました。

・ところで、青瓦台が南北首脳会談の早期開催の動きについて否定したにもかかわらず、政界ではこの問題をめぐる論議が高まっている中で、ハンナラ党の朴槿恵代表は、「今のところ北韓訪問の計画はない」と述べました。民主党のチャン・ソンミン議員は、北韓のリ・チョンヒョク アジア太平洋平和委員長が先月、南北首脳会談4周年の記念式典に出席するためソウルを訪問した際、ハンナラ党の朴槿恵代表と会った席で、北韓に招待する意向を表明したと主張しています。これに対し、朴僅恵代表は「握手をしただけで、何も話さなかった。南北の緊張緩和と平和定着のために役立つつもりだが、政府が北韓の核問題が解決するまでは難しいとしているのに、野党が何かを話す場合ではない」と述べました。

・アメリカを訪問している与党ウリ党の辛基南議長は7日、ワシントンでパウエル国務長官を表敬訪問し、北韓の核問題や韓国駐留アメリカ軍の調整について会談しました。この席で、パウエル国務長官は、北韓の核問題について、「北韓はしてはいけないことをしたため、補償はあり得ない。このようなアメリカの考えは今月2日、ジャカルタで、北韓の白南順外相にも伝えている」と述べました。パウエル長官はまた「北韓は核凍結措置だけでは不十分で、核兵器や核施設などの完全な核廃棄が行われるべきだ。アメリカ政府は北韓を敵対視するつもりはない。必要なら人道的なレベルで支援する用意がある」と述べました。パウエル長官はさらに「ブッシュ大統領は北韓の核問題を6カ国協議を通じて解決しようとする意志を持っており、韓国政府の役割と努力について感謝している。アメリカ政府は最近の南北鉄道連結や金剛山陸路観光など、南北の和解努力を積極的に支持する」と述べました。

・アメリカを訪問しているウリ党の辛基南議長は、6日、ワシントンで、国際戦略問題研究所と韓国経済研究所の共同主催の講演会で演説し、「イラクへの追加派兵は韓米同盟関係に対する韓国の確固たる意志を表明するためのものだ」と述べました。

・アメリカのライス大統領補佐官が7日から日本、中国 韓国の3カ国を訪問します。ライス安全保障担当補佐官はまず、東京で川口外相と会談した後、8日から中国を訪問し、胡錦涛国家主席や江澤民中央軍事委員会主席とイラク問題や、北韓の核問題などについて協議するものとみられます。その後、ソウルでは、盧武鉉大統領、潘基文外交通商部長官や政府高官らと北韓の核問題や韓国駐留アメリカ軍の再調整など、両国間の懸案について会談する予定です。

・首都の移転候補地としてもっとも高い評価を受けた、忠清南道の燕岐(ヨンギ)・公州(コンジュ)地区の土地所有者の半分以上が、そこに住んでいない人であることが分かりました。燕岐郡庁によりますと、燕岐郡の7つの面のうち、今度の首都移転候補地に入った3つの面の去年の総合土地税の課税対象者を調べたところ、3つの面の対象者1万3,500人のうち、半分を超える54.9%が燕岐郡に住んでいない人でした。3つの面では、外部の人の土地所有の割合が燕岐郡の平均より高く、首都移転候補地の発表前から、すでに不動産投機が狙っていたものとみられます。そしてこれら不在土地所有者は、大田市や忠清南道公州市の人が多く、このほかソウルなど首都圏の人が大半を占めています。現地では、行政首都移転の話が出ていた去年初めから不動産仲介所が急激に増え、今年に入って政府の規制で営業を中止する店が多く出ましたが、5日に首都移転先の評価結果が発表されると、再び営業を再開しています。

・今年上半期に海外旅行に出かけた韓国人は410万人で、史上最高を記録しました。韓国観光公社が7日発表した統計によりますと、今年1月から6月末までの間に、海外旅行に出かけた韓国人は、新型肺炎の影響が多かった去年の307万人より大きく増え、これまで最高だった一昨年上半期の335万人より22%も増えました。観光公社の関係者は「とくに週末を利用して、中国、日本、東南アジアなどへのゴルフ旅行が急増している」と話しています。一方、韓国を訪れる外国人観光客も大きく増えていて、今年上半期に韓国を訪れた外国人の数は、去年の同じ時期より31%増えて273万人でした。

・韓国人がもっとも好きな映画監督は、シュリやブラザーフッドを作った韓国人監督のカン・ジェギュさんであることが分かりました。ケーブルテレビの映画専門チャンネル「OCN」が先月、インターネットと携帯電話で4万人を対象に調べたところ、一番好きな監督には、全体の15%にあたる1万100人あまりが映画「シュリ」「太極旗を翻して(日本名ブラザーフッド)」でおなじみのカン・ジェギュ監督をあげました。次いで2位は同じく韓国人監督で、先のカンヌ国際映画祭で審査委員大賞を受賞した映画「オールド・ボーイ」のパク・チャンウク監督、3位は「シルミド」のカン・ウソク監督でした。外国人監督としては4位にスティーブン・スビルバーグ監督、日本人監督としては7位に宮崎駿監督の名前が上がりました。

・韓国外換銀行が公示した7日午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1060ウォン36銭で、前日に比べて、5ウォン94銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1152ウォン40銭で、前日に比べて、2ウォン4銭のウォン高でした。韓国株式市場の7日の総合株価指数は、761.88ポイントと、前日に比べて、3.41ポイント上昇しました。

・7日のソウルは雨、午後3時の気温は21度6分でした。6日夜から、ソウルなど中部地方と全羅道では大雨となり、最高で120ミリも降った所がありました。しかし8日は梅雨前線の影響が徐々に薄れ、全国的に曇りで、時々雨の降るところもあるでしょう。8日の朝の予想最低気温は、19度から24度、日中の最高気温は24度から28度という予報です。

7月6日火曜日

・盧武鉉大統領と北韓の金正日国防委員長との首脳会談の早期実現に向けて政府が努力していることが明らかになりました。政府は、非公開のルートを通じて北韓当局の意向を打診している段階だということですが、北韓側の反応については確認されていません。政府高官は、6日、「北韓の核問題の早期解決と南北関係の画期的な進展のために第2回南北首脳会談を遅くとも年内に開催する案を進めている。時期は、アメリカの大統領選挙が行われる11月以前になる可能性が高い」と述べました。政府のこうした方針は、核問題が完全な解決ではないにしても、ある程度の突破口が作られてからでないと、南北首脳会談の開催は困難だとしていたこれまでの姿勢に変化が生じたもので注目されています。また政府高官は、「ロシアの仲介で今年9月にウラジオストックで南北首脳の会合が推進されているという海外のマスコミの報道は事実ではない。南北首脳会談の場所は、金剛山が有力で、済州島になる可能性も少なくない」と述べました。会談の時期については、「8月15日の光復節か、鉄道の東海線の試験運転が行われる10月になる可能性が高いのではないか」という考えを示しました。

・国会は、6日、文化観光委員会、建設交通委員会、統一外交通商委員会など10の常任委員会を開き、第17代国会開院後、1カ月たってようやく常任委員会の活動を始めました。各常任委員会は、関係部署の長官を招いて業務報告を受けたあと、懸案について質問する一方、与野党の幹事を選びました。このうち、文化観光委員会では、鄭東采文化観光部長官が大学教授の任用に介入した疑惑をめぐって与野党議員が激しい口論を繰り広げました。ハンナラ党議員たちは、文化観光部長官が介入した証拠は見つからなかったとする青瓦台の調査結果を非難するとともに、鄭東采長官の辞任を求めました。これに対してウリ党の議員たちは、疑惑を膨らませる古い政治の典型だとして反発しました。また建設交通委員会は、首都移転問題をめぐって与野党が対立しました。

・韓国と北韓を相次いで訪問したロシアのラブロフ外相は、5日、ソウルと平壌で行った会談が、北韓の核問題の平和的解決に向けた6カ国協議の進展に有用だったとする考えを示しました。これは、ラブロフ外相が、2日間の北韓訪問を終えて5日、ロシアに帰国する前に、平壌の順安空港で記者団に述べたものです。ところで、ロシアのプーチン大統領は、ラブロフ外相が今月3日と4日のソウル訪問に続いて、4日と5日平壌を訪れた際、盧武鉉大統領と、金正日国防委員長に、それぞれ安全保障の協力強化の必要性を強調する親書を伝えたと、クレムリンが発表しました。

・ロシアは、5日、韓半島の平和促進について協議するため韓国、北韓、ロシアの3カ国外相会談を北韓に提案したと、ロシアの消息筋が5日、明らかにしました。こうした提案は、5日、平壌で金正日国防委員長を表敬訪問したロシアのセルゲイ・ラブロフ外相を通じて北韓側に伝えられたということです。

・政府は、韓国のコメ10万トンと、外国のコメ30万トンの合わせて40万トンを北韓に借款形式で支援することになりました。

・95年の地方選挙と96年の総選挙の際、ハンナラ党の前身の新韓国党が、今の国家情報院、当時の安全企画部の予算を選挙資金に流用したとされるいわゆる「安風事件」の控訴審の判決公判で、5日、当時の安全企画部次長と与党新韓国党の事務総長に対して無罪が言い渡される一方、資金の出所は、金泳三元大統領だと判決文で指摘されました。これについて、金泳三元大統領は、何ら反応を示さずに6日も沈黙を守っています。

・政府が、忠清南道の燕岐(ヨンギ)・公州(コンジュ)地区に首都を移転しようとしていることについて、韓国国民の過半数を超える52.7%が移転に反対していることが、世論調査の結果明らかになったと、文化日報が6日、伝えました。世論調査会社の「ハンギルリサーチ」が、3日と4日の2日間、全国の20歳以上の男女、1004人を対象に調べた結果、首都移転に「賛成」という意見は、41.8%なのに対して、「反対」は、52.7%でした。「ハンギルリサーチ」が6月初めに行った調査では、賛成50.9%、反対43.9%だったのと比べると、わずか1カ月足らずで反対世論が10%以上増えたことになります。

・鄭東采文化観光部長官が、知人の妻を大学教授に任用するよう大学側に圧力をかけたとされる疑惑について、この知人である政治批評インターネットサイト「サプライズ」の社長、ソヨンソクさんが、5日、謝罪文を自分のサイトに載せ、この会社の代表を辞任しました。ソヨンソクさんは、政治批評サイト「サプライズ」を通じて、今年春の総選挙のウリ党勝利に寄与したといわれる盧武鉉支持派の人物です。ソヨンソクさんは、サイトに掲載した謝罪文で、「盧武鉉大統領にご迷惑をおかけしたことを申し訳なく思っています。また鄭東采文化観光部長官にもお詫び申し上げます」 と述べたうえで、「法律に違反した行為があれば、正々堂々と罰を受けます」とつけ加えました。

・故金鮮一さん拉致殺害事件を調査中の監査院は、6日、カナ貿易の社長の兄、金ビホさんを呼んで、▼金鮮一さんが行方不明になったのと、拉致された事実を知ったのはいつだったのか、また▼行方不明になったことを韓国政府に知らせなかった理由は何かについて事情を聴きました。金ビホさんは、「政府が金鮮一さんの拉致を承知のうえで追加派兵方針に変わりのないことを再確認したのが、金鮮一さんの釈放交渉を困難にした一番の原因だと思う」と述べ、政府に知らせなかった理由については、「海外に長期滞在している韓国人は、現地の大使館に何かを頼ることをほとんどしない」と述べました。

・イラクに追加派遣される韓国軍のザイトゥン部隊には、危険地手当てとして兵士で月に200万ウォンが支給されることになりました。これは、今度、ザイトゥン部隊が派遣されるイラク北部のエルビルが、去年春から別の韓国軍が行っている南部のナーシリアより危険だという分類に入るためで、ナーシリアで活躍している医療工兵部隊より10%多く、兵士で月200万ウォン、1809ドルを受け取ることになりました。

・夏の旅行シーズンを迎え、仁川国際空港公社は、6日、運行計画をもとに今年の夏の旅客需要を推定した結果、7月中旬から一日の利用客数が去年の同じ時期より20%多い8万人を超えることが予想されるとしています。

・ソウルの市内バスが、今月1日から大変革され混乱が生じていますが、「1日からの実施は困難だ」とする外部の専門家の意見を無視して、新しい交通カードシステムの導入を強行したことが分かりました。交通システムの大変革では、バスに新たに取りつけられたカード読み取り機が、カードを読み取れない混乱が依然として続いています。ソウル市が5日、明らかにしたところによりますと、カードシステム構築の監督を委任されていた韓国電算監理院の李サンイン監理団長が、先月28日、ソウル市に対して、「準備が整っていないので、1日からの実施は困難だ」とする意見書を提出するとともに、副市長にも会って、このことを伝えたということです。しかし、ソウル市は、無理があることを承知のうえで、交通システムの大改編を予定どおり強行したということです。

・韓国外換銀行が公示した6日午後3時の為替レート、日本の円100円は1054ウォン42銭で、前日に比べて、6ウォン 36銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1154ウォン 80銭で、前日に比べて1ウォン20銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は758.47と、前日より1.75ポイント上昇しました。

・6日のソウルは曇り、午後3時の気温は、 25度3分でした。7日は、梅雨前線の影響で、全国的に雨が降る見込みです。7日の全国の朝の予想最低気温は、19度から22度、 日中の最高気温は 23度から27度と予測されています。

7月5日月曜日

・政府の新行政首都建設推進委員会が首都の移転候補地としている4か所の中で、忠清南道の燕岐(ヨンギ)・公州(コンジュ)地区が、最も高い評価を獲得しました。新行政首都建設推進委員会は、5日、政府庁舎で第4回会議を開き、首都移転候補地4カ所についての学者らによる評価結果を発表しました。その結果、燕岐(ヨンギ)・公州(コンジュ)が88.96点で、最も高い点数を獲得し、2位は、論山(ノンサン)・公州で、80.37点、3位は、天安(チョンアン)で75.02点、4位は、鎮川(ジンチョン)/陰城(ウムソンで66.87点でした。このように1位と2位の点数の差が大きいことから、燕岐(ヨンギ)・公州(コンジュ)が新しい首都の候補地として決まる可能性が高いものとみられています。この公州市ジャンギ面一帯は、かつて朴正熙元大統領が行政首都移転計画を立てた時も、最も有力な候補地となっていました。

・国会は5日の本会議で、先の与野党合意にもとづき、議事運営委員長に、与党ウリ党の千正培院内代表を、司法委員長に野党ハンナラ党のチェ・ヨンヒ議員を選ぶなど、17の常任委員会と2つの特別委員会の委員長を選出し、院の構成をようやく終えました。これで第17代国会は、6月5日に初の本会議を開いて金元基国会議長と、副議長2人を選出してから1カ月たってようやく前半期の院の構成を終えたことになります。

・金鮮一さん拉致殺害事件の真相を究明する国会の国政調査が5日から1カ月の日程で始まりました。国会は5日、本会議を開いて、金鮮一さん拉致殺害事件についての国政調査特別委員会の設置を決め、委員長にウリ党の柳宣浩議員を選びました。金鮮一さん拉致殺害事件の国政調査特別委員会は、8月4日までの1カ月間設置され、今月21日から3日間、調査対象機関から報告を受けたあと、7月30日、8月2日、3日の3日間、聴聞会を行う予定です。国政調査の対象となる政府機関は、外交通商部、国防部、法務部、国家安全保障会議、国家情報院、青瓦台の秘書官室などです。

・与党ウリ党の千正培院内代表は、4日、記者団に対して、「87年11月にミャンマー沖で起きた大韓航空機爆破事件は、国が再調査しなければならない」と主張しました。千正培院内代表は、「大統領直属の疑問死真相究明委員会とは別に、民主化と直接関係のない疑問が持たれている死についても、国レベルでの調査が必要だ」としてこのように述べました。千正培院内代表は、「疑問死真相究明委員会を常設化して、範囲を広げるか、もしくは国がいったん調査した事柄については再調査できないようにしてある国家人権委員会の枠を広げるかして、納得できない死については真相を究明しなければならない」としています。こうしたことを受けてウリ党のウォンへヨン議員らは、疑問死真相究明委員会の調査対象の枠を、87年に北韓の女性スパイが爆破したとされている大韓航空機爆破事件にまで広げる特別法の改正を進めています。

・国家情報院は、ウリ党の千正培院内代表が、87年の大韓航空機爆破事件に対する再調査を進める意向を示したことについて、「国会で立法されれば、応じるしかないだろう」という考えを示しました。

・北韓の金正日国防委員長は、4月の中国訪問の際、中国の政府高官に対して、「適切な時期に韓国を訪問し、金大中前大統領と会う意思がある」と話していたことが、分かりました。

・鄭東采文化観光部長官が、知人の妻を大学教授に任用するよう大学に圧力をかけたとされる疑惑について、青瓦台が、5日間、調査した結果、鄭東采文化観光部長官が直接介入した具体的な証拠はないという結論を出しました。青瓦台の民政首席秘書官室は、青瓦台に陳情書を提出した成均館大学のチョン教授をはじめ、鄭東采長官、呉ジチョル前文化観光部次官、知人の妻ら6人のうち、チョン教授を除いた5人の電話のやりとりを調べた結果、鄭東采長官がこれらの関係者と直接電話で話したことはなかったとしてこうした結論に至ったとしています。

・95年の地方選挙と96年の総選挙の際、ハンナラ党の前身の新韓国党が、今の国家情報院、当時の安全企画部の予算856億ウォンを選挙資金に流用したとされるいわゆる「安風事件」の控訴審の判決公判が、5日、ソウル高等裁判所で行われ、当時の安全企画部次長と与党新韓国党の事務総長に対して無罪が言い渡されました。判決文は、「安風事件の資金が安全企画部の予算から支出されたこを示す証拠はなかった」としています。裁判所は、また「金泳三元大統領の道徳性に致命的な傷になることを承知のうえで、資金の出所が金泳三元大統領だったと述べた姜三載被告の供述に信ぴょう性がある」として、資金の出所は事実上、金泳三元大統領だと指摘しました。一方、検察は、判決を不服として最高裁判所にあたる大法院に上告するとしています。

・安風事件で、当時の新韓国党事務総長の姜三載被告と、安全企画部次長の金キソプ被告に対して、ソウル高等裁判所が無罪の判決を言い渡したことについて、民主党のチャン・ジョンヒョンスポークスマンは、5日、論評を出し、「事実上、資金の出所とされている金泳三元大統領は、1000億ウォンを上回る資金を、どういう方法で調達したのか、はっきりさせるべきだ」と述べました。

・韓国では、従業員1000人以上の会社で、7月1日から毎週土曜日を休む週休2日制に入りましたが、青瓦台も今月から、隔週で土曜日を休むことになりました。青瓦台は、先月まで毎月第4土曜日を休みにしていましたが、今後は毎月第2と、第4土曜日を休みとすることになりました。

・台風7号は、4日午前、温帯低気圧に変わりましたが、4人が死亡、2人が行方不明になりました。中央災害対策本部の集計によりますと、このほか全羅南道木浦市と、全羅北道金堤市で住宅305棟が浸水したほか、全羅南道で189ヘクタールの農地が浸水しました。

・ソウル市のバス路線大変革にともなって、バスに新たに取りつけられているカードの読み取り機がカードを読み取れないなど混乱が続いていることについて、李明博ソウル市長は、4日、市民に対して謝罪しました。李明博ソウル市長は、4日夕方、記者会見し、「交通システムの全面変革で、市民に不便をもたらしたことは大変申し訳ない」として謝罪し、市民の負担を減らすため、今月15日から一カ月に3万5200ウォンで、ソウルの地下鉄を何度でも利用できる定期券を発行すると述べました。

・大企業上位10社の社員1人あたりの平均年俸は、4800万ウォンであることが分かりました。

・韓国の男子ゴルファー、許ソッホさん(31)が、日本プロゴルフメジャー大会のツアーチャンピオンシップで優勝しました。許ソッホ選手は、4日、茨城県の宍戸ヒルズゴルフ場で行われた大会最終ラウンドで、通算5アンダー279で、日本の近藤智弘選手と首位タイとなり、延長2番ホールでボギーとなった近藤選手を破って優勝しました。許ソッホ選手は、今年4月の日本プロゴルフ選手権大会に次いで今シーズン2勝目をあげたことになり、日本の賞金ランキングでも1位を守っています。

・韓国外換銀行が公示した5日午後3時の為替レート、日本の円100円は1060ウォン78銭で、先週の金曜日に比べて、61銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1153ウォン 60銭で、先週の金曜日に比べて2ウォン20銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は756.72と、先週の金曜日より1.3ポイント上昇しました。

・5日のソウルは曇りのち晴れ、午後3時の気温は、 25度3分でした。6日は、弱い気圧の谷の影響で、全国的に雲の多い一日になりそうです。6日の全国の朝の予想最低気温は、19度から 23度、 日中の最高気温は 23度から31度と予測されています。

7月3日土曜日

・盧武鉉大統領は、2日、李海チャン国務総理ら新しく任命された閣僚、そして青瓦台の補佐官と首席秘書官を集め「政府革新」をテーマに討論会を行いました。この席で、盧武鉉大統領は「明らかなことは韓国の政府が一流ではないことだ。企業などほかの分野と比べて、公共部門の競争力は高くない」と指摘し、「一人一人が強い責任感を持って、新たな決心で出発しなければならない。政府の革新を成功させるには、何よりもリーダーの役割が重要だ」と述べました。そして「革新のためには戦略が必要で、戦略はリーダーのアイディアから出る。アイディアは情熱がないと出てこない。創造的な仕事をする人に土日という時間の概念は要らない」と強調し、閣僚の責任感と関心、絶え間ない学習を要請しました。

・基文外交通商部長官とロシアのラブノフ外相が、3日、ソウルで会談し、北韓の核開発問題や両国の懸案について協議しました。両外相はジャカルタでのアセアン地域フォーラムを終えて韓国入りしました。会議で両外相は、▼北韓の核開発問題に対する3回目の6カ国協議の結果と今後の対応▼韓半島縦断鉄道とシベリア横断鉄道との連結▼イルクーツクガス田開発など、両国の懸案について話し合いました。ラブノフ外相は、4月にモスクワで行われた韓国、北韓、ロシアの鉄道専門家協議で、実質的な成果をあげられなかったことから、事業の進展に向けて韓国側が拍車をかけるよう求めました。また会談では、9月に予定されている盧武鉉大統領のロシア訪問の日程や首脳会談の議題についても調整しました。

・ハンナラ党の金徳龍院内代表は、与党ウリ党が、国会議員の逮捕同意案と釈放決議案を国会で表決する際、記名投票制にする方針を明らかにしたことに対し、慎重な考えを示しました。金徳龍ハンナラ党院内代表は3日、連合ニュースとのインタビューで、「第17代国会は実質的な最初の仕事として、選挙法違反で検察から請求された国会議員の逮捕同意案を否決し、世論の批判を受けている。このため、ウリ党が今後は「記名投票」に変えるとしたのは、その場しのぎの姿勢だ。国会が無記名投票を導入しているのは、国会議員が権力の不当な圧力を受けず、信念にしたがって投票できるようにするためのものだ。世界の国々が無記名投票を取り入れているのは、歴史的な背景と論理的な理由がある」と強調しました。

・イラクで拉致されて殺された故金鮮一さんの葬儀にかかった費用1億5000万ウォンを全額釜山市が負担することになりました。 釜山市の関係者は、「金鮮一さんは釜山生まれで、両親も釜山に住んでいることから、葬儀費用は一切市が負担する。金鮮一さんが勤めていたカナ貿易に請求する計画はない」と述べました。

・勤労基準法の改正にともなう週休2日制の初めての週末となった3日、休みの人が増えたためソウル市内の道路は一挙に閑散となりました。また台風7号の北上で、大雨が予想されるため、旅行に出かける人も少なく、高速道路は普段よりむしろ少な目、鉄道や飛行機も普段の週末と変わらない状態でした。

・ソウルのバス路線大変革とバスと地下鉄で通し運賃が行われるようになって3日目の3日、バスに取りつけられている交通カードの読み取り機がカードを読み取れないなど、混乱がまだ続いています。新しいシステムでは、バスからほかのバス、バスから地下鉄へ乗り継ぐ際は30分以内ならば通し運賃となり、これまでより割り引きになりますが、バスの降り口についたカード読み取り機にカードを当てると、割り引きができなくなるケースが続出して市民の怒りを買っています。ソウル市は各バス会社に対して、端末機が壊れたバスは運行しないよう指示するとともに、割り引きされなかった分はソウル市が後日、払い戻すことにしていますが、長引く混乱は週明けにも持ち越されそうな気配です。

・北韓の景勝地、金剛山観光の日帰りコースが3日から始まり、初日は韓国側から69人がバスに乗って陸路、金剛山入りし、夕方帰ってきました。69人は東海岸の江原道高城郡にある韓国側の出入管理連絡事務所をバス2台で出発し、金剛山で観光と温泉を楽しみました。金剛山観光事業を進めている「現代アサン」は、この日帰り観光を、今月18日までは土日だけ行い、夏の休暇シーズンとなる今月20日からは、毎日行います。

・北韓の金剛山旅館を韓国の会社、現代アサンが12階建てのホテルに建て替えていた工事が終わり、2日から使い始めました。金剛山旅館は南北の離散家族の再会の会場や南北の政府レベルの協議の場として使われていましたが、狭いうえに老朽化していたため、現代アサンが建て替えました。新しい建物は、地上12階、167の客室がある本館と52の客室がある小さな建物3つがあり、今後は名前を金剛山ホテルに変えて運営します。

・IOC=国際オリンピック委員会は2日、アテネオリンピックで、南北が合同入場行進を決めたことについて、歓迎の論評を出しました。IOCのロゲ会長はこの中で、「南北のオリンピック委員会が合意して合同入場行進が決まった。これはアテネオリンピックのハイライトの一つになり、スポーツが人類の和合と平和に寄与できることを裏付ける証拠になるだろう」と述べました。

・3日は、土曜日のため取り引きはありません。2日の終値は、日本の円100円が、1059ウォン53銭で、 アメリカドル1ドルは、1155ウォン10銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・3日のソウルは曇り、午後2時の気温は26度2分でした。4日日曜日は、台風7号が正午ごろ済州島に上陸する見込みで、済州島と韓半島南部は強い風をともなった大雨が予想されます。4日の朝の予想最低気温は、19度から22度、日中の最高気温は21度から26度という予報ですが、台風の動きに注目が必要です。

7月2日金曜日

・北韓の白南淳外相と、アメリカのパウエル国務長官は、2日、アセアン地域フォーラムが開かれているインドネシアのジャカルタで、会談しました。米朝外相会談は、2002年7月にブルネイで行われたアセアン地域フォーラム以来2度目です。今度の会談は、先週、北京で行われた第3回6カ国協議で、双方が進展した提案を示した直後に実現したもので注目されています。会談後、北韓代表団のスポークスマンのチョン・ソンイルアメリカ州副局長が、韓国の連合ニュースに渡した資料によりますと、「白南淳外相は、パウエル国務長官に対して、北韓はアメリカを永遠の敵とは考えておらず、両国の関係は、アメリカが北韓に対する敵対政策を撤回するかどうかにかかっていると述べた」ということです。さらに白南淳外相は、北韓は、韓半島の非核化や、対話を通じた核問題の平和的解決を実現したいという基本的な立場に変わりはないと強調し、米朝間に信頼がない状態で核問題を解決できる唯一の方法は、同時行動の原則であり、このためアメリカが北韓に対する敵対政策を止めることが何よりも重要だと述べたということです。

・一方、アメリカのパウエル国務長官は、1日、記者会見し、「北韓が核開発の放棄を約束すれば、北韓の核問題を包括的に解決するための進展が迅速に行われるだろう」と述べました。

・潘基文外交通商部長官と、アメリカのパウエル国務長官との会談も、2日ジャカルタで開かれ、北韓の核問題をはじめとする韓半島情勢やイラクへの追加派兵、韓国駐留アメリカ軍基地の移転費用などについて協議しました。両長官はこの席で、北韓が核の凍結について協議する準備が整っているという姿勢を示している点を高く評価しました。また潘基文長官は、韓国駐留アメリカ軍の再配置の規模や時期についてアメリカの具体的な計画を早く知らせるよう求め、パウエル長官は、韓米連合防衛態勢は今後とも維持されるという見解を示したということです。

・国会は、1日から各党の代表演説に入り、2日は、野党ハンナラ党の朴槿恵代表が演説しました。朴槿恵代表は、国会に「首都移転特別委員会」を設置し、行政機能だけでなく青瓦台や国会、最高裁まで移転する政府の計画について、妥当性や実現の可能性を、客観的に検証することを提案しました。朴代表は、去年末に新行政首都建設特別法を国会で可決したことについて、「妥当性について十分な検討もせずに賛成票を投じたことを国民に申し訳なく思う」として謝罪しました。そのうえで朴代表は、「首都移転は韓国の国の運命がかかっていることなので政治的な利害関係を排除し、あらゆる可能性について国民的な合意を作り上げるべきだ」と提案しました。

・これに先立ってウリ党の千正培院内代表は、1日、国会で演説し、与野党指導部の北韓訪問を提案しました。千正培院内代表は、近いうちに与野党指導部がともに北韓を訪れ、北韓の責任ある人々と南北国会会談の実現など国会レベルでの交流について協議することを提案ました。これとともに千正培院内代表は、国民の暮らしの安定をはかるため、政府、企業、労働者、市民団体が参加する仮称「経済社会発展協議会」を設置することを提案しました。

・与党ウリ党の千正培院内代表が、1日、国会の代表演説で、思い切った規制改革を行うため企業の意見を尊重し、企業が経営し易い市場環境を作ると述べたことについて、財界は、1日、一斉に歓迎と期待感を示しました。

・文化観光部の次官が大学教授の人事請託に介入した疑惑で、辞表を出し、受理されました。辞任したのは文化観光部の呉ジチョル次官で、新しく任命された鄭東采文化観光部長官からの要請で、先月18日、鄭長官の知人の妻を成均館大学の教授任用に合格させるようこの大学の芸術学部の教授に頼んだ疑惑が持たれています。この教授が、先月25日、青瓦台にこのことを訴える陳情書を出しましたが、鄭長官が30日に文化観光部長官に任命されたため、1日、演劇協会のホームページで暴露しました。これについて鄭東采文化観光部長官は、「事実無根だ」としていますが、呉ジチョル次官は責任を取って1日夕方、辞表を提出しました。

・漢江の橋から飛び降り自殺した大宇建設の南相国社長から、社長の座に残れるよう請託を受けた見返りとして3000万ウォンを受け取り、国政監査に出席しなかったことで、特定経済犯罪加重処罰法違反で起訴された盧武鉉大統領の実の兄、盧建平被告に対する求刑公判が、2日、慶尚南道の昌原地方裁判所で行われ、懲役1年と追徴金600万ウォンが求刑されました。盧建平被告に対する判決公判は、21日午前10時から行われます。

・今年上半期の自動車の販売量は、内需の低迷で去年の同じ時期より25.3%減りましたが、輸出は47.7%も増え、差し引き全体の販売量は、18.3%増えました。

・7月1日から週休2日制が法律の上で始まりましたが、企業の雇用創出には大きな影響を及ぼしていないことが分かりました。

・北韓に抑留されて94年に亡くなった元韓国軍捕虜の娘2人が、北韓を脱出し中国に隠れ住んでいたところ、先月30日、北京の韓国大使館に身柄を保護され近く、韓国に来ることになる見込みです。

・ソウルのバス路線大変革とバスと地下鉄を通し運賃としたことについて、ソウル市民10人のうち8人が不満を抱き、交通システムの変革全般について満足している人は、10人のうち、わずか3人に過ぎないことが分かりました。バスの大変革2日目の2日も、バスや地下鉄の乗車の際に 交通カードの端末機がうまく作動しないなど依然として混乱が続いています。

・映画やCDの輸入推薦制度が、2006年1月1日から廃止されます。政府は、1日、経済長官会議を開いて等級の分類制度があるにもかかわらずさらに映画輸入推薦制度を設けているのは二重の規制だという批判の声があることから、映画の輸入推薦制度を日本のアニメーション映画の全面開放時点である2006年1月1日に廃止することを決めました。政府はまた、同じくCDの輸入推薦制度も2006年1月1日から廃止する方針です。しかしCDの場合は、青少年保護などのため等級分類制度を導入する計画です。

・韓国プロサッカーKリーグの浦項スティラーズは、姉妹提携しているJリーグの鹿島アントラーズと、4日午後3時、青森で親善試合を行います。この試合は、鹿島側の要請で行うもので、韓国選手団は、2日午後、青森に向けて仁川空港を出発しました。

・韓国外換銀行が公示した2日午後3時の為替レート、日本の円100円は1060ウォン17銭で、前日に比べて、7ウォン15銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1155ウォン 80銭で、前日に比べて1ウォン60銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は755.42と、前日より22.61ポイント急落しました。

・2日のソウルは雨、午後3時の気温は、 24度2分でした。3日は、台風7号の影響で、全国的に曇り、済州島や南部地方から次第に雨となり、南部地方では最高100ミリの雨が降る見込みです。3日の全国の朝の予想最低気温は、19度から 22度、 日中の最高気温は 23度から30度と予測されています。

7月1日木曜日

・韓国と北韓との外相会談がインドネシアのジャカルタで行われ、国連やASEAN地域フォーラムなどの国際舞台で南北が引き続き協力していくことで合意しました。ASEAN=東南アジア諸国連合の地域フォーラム(ARF)に出席している韓国の潘基文外交通商部長官と、北韓の白南淳(ペク・ナムスン)外相は、1日会談を行った後、共同声明を発表し、「南北は2000年6月の南北共同宣言の精神に従って、協力と交流を活性化する必要性を認識し、南北の関係発展に向けて、国連やアセアン地域安保フォーラムなどの国際舞台で引き続き協力していくことになった。南北は6カ国協議を通じた北韓の核問題の平和的な解決が韓半島の安定と南北関係に寄与することで意見をともにした」としています。南北が外相会談を行ったのは2000年7月に次いで2度目です。

・改正された勤労基準法が7月1日から施行され、多くの企業で週休2日制が始まりました。改正された勤労基準法では、公企業と従業員1,000人以上の企業は法定勤労時間が週44時間から40時間に短縮され、週休2日制に入ります。これによって1日から週休2日制が適用されたのは、金融保険業、公共企業、従業員1,000人以上の企業の合わせて180万人の労働者が対象となりました。公務員は1年間、隔週の週休2日制にした後、来年7月から完全週休2日制となります。しかし週休2日制をめぐって人員増や賃金の実質据え置きを要求する労働組合との交渉が終わっていない企業が多く、病院や地下鉄の労働組合は完全な週休2日制の実施を求めて今月中旬にストライキを入ることにしています。

・ソウル市内を走るバスの路線や番号が1日から一挙に変えられて大きな変革となり、かなりの混乱が生じました。この変革はバスを4つの色に分類して、青い色の幹線バスから緑の支線バスや、黄色の循環バスに乗り換えるなど乗り換えを増やし、バスと地下鉄を通し運賃としました。都心の一部では道路の中央車線をバスが走るようになり、バスのスピードは早くなったものの、乗り換えが多くなって時間がさらにかかるようになったという声が続出しました。またバスの番号と路線の変更などで、タクシーを利用する人も見られました。1日はバスは無料で運行され、地下鉄も料金システムにエラーが生じて午前5時から9時まで予定外の無料運行となりました。

・今年1月から6月末までの上半期の貿易は、去年の年間黒字額を上回る、155億ドルあまりの黒字になることが暫定集計されました。産業資源部が1日まとめた今年上半期の輸出入実績によりますと、輸出は1,234億9,000万ドル、輸入は1,079億8,000万ドルで差し引き155億1,000万ドルの黒字となりました。これは去年1年間の年間黒字額を早くも5億2,000万ドル上回るものです。輸出を品目別にみますと、半導体が119億ドルで最大、次いで無線通信機器が113億ドル、乗用車102億ドルの順でした。

・与野党はイラクで拉致・殺害された韓国人会社員金鮮一(キム・ソンイル)さんをめぐる政府の対応を調べるため、国会で30日間かけて国政調査をすることで合意しましたが、特別委員会の委員長のポストと調査対象で意見が対立して、特別委員会を作ることもできずにいます。与野党は、はじめ30日の本会議で「国政調査計画」を成立させ、30日間の国政調査に入る予定でした。しかし特別委員会の委員長をめぐって、与党 ウリ党は、「外交安保の重要情報を取り扱うので、与党が委員長を務めるべきだ」としているのに対して、野党ハンナラ党は「特別委員長のポストは与野党が順番に担当することで合意しており、先の国務総理聴聞会で与党が委員長になったので、今度はハンナラ党が担当すべきだ」と主張して対立しています。一方の譲歩なしでは、国政調査特別委員会が活動することができず、常任委員長などのポストの配分で3週間以上も迷走した第17代国会は、今もエンジンがかからない状態です。

・イラクで拉致・殺害された金鮮一(キン・ソンイル)さんが勤めてたいた韓国の会社、カナ貿易の金チョンホ社長は、30日、イラクから帰国して、1日、監査院に出頭する前にソウルで記者会見し「監査院のすべての調査に誠実に応じる」と述べました。金チョンホ社長はこの会見で「金鮮一さんと連絡が途絶えたのは5月31日以降で、その後10日間は行方を捜すのに努力したが、通信事情が悪く治安が混乱していたため、拉致なのか、交通事故なのか、軍の作戦による封鎖で動きがとれないのかの判断がつかなかった。あらゆる可能性を念頭に置いて探したため時間がかかってしまった。その過程でファルージャの住民と警察から、武装勢力が外国人を連れて行ったという情報を入手し、イラク人の社員2人を通じて接触をはかり、鮮一さんとみられる人がいるという返事をもらった。その後、イラク人弁護士を通じて武装勢力の幹部と間接的に接触して前向きな返事をもらったが、韓国で鮮一さんの拉致が報道された後から状況が悪化したという報告を受けた」と述べました。そして金チョンホ社長は「金鮮一さんの拉致について私の発言が二転・三転しているように報じられ、各種の疑惑が提起されていることについては、責任を痛感する。そのような疑惑を釈明するためにも監査院の捜査に誠実に応じる」と述べました。これに先立って、金チョンホ社長は1日午前3時半頃、釜山の金鮮一さんの 遺族を訪ねて許しを乞いましたが、遺族は戸を開けず、対面はできませんでした。金社長はその後、金鮮一さんの墓参りをして、再びソウルに戻ってきました。

・景気の低迷が長期化するにつれて、盧武鉉政権の経済成績は1年前よりさらに悪化したことが分かりました。経営専門雑誌の「月刊CEO」が大企業と中小企業の経営者68人を対象に「盧武鉉政権の経済学の成績」を調査したところによりますと、人事、労使政策など8つの項目について、「とてもよくやった」の「A」から、「とても悪い」の「F」までの6段階に分けて評価したところ、「A」の評価をした人は一人もなく、「C」以下が93%を占めました。

・北韓を脱出したとみられる5人が30日午後、北京のドイツ人学校に駆け込みをはかり、そのうち4人が成功し、1人は中国公安当局に拘束されたと北韓脱出者支援団体が明らかにしました。駆け込みに成功した4人のうち、3人は女性で、1人が男性、公安当局に捕まったのは女性だということです。北京駐在 韓国大使館は、北韓脱出者であることを確認したうえで、韓国へ入国できるよう交渉する方針です。

・韓国人がベトナムに入国する際、7月1日からビザなしで15日間滞在できるようになりました。ベトナム外務省は30日、7月1日から入国する韓国人に対して15日以内はビザなしで滞在できることをベトナム駐在韓国大使館に伝えてきました。ベトナムでのビザなし滞在は、今年1月の日本に次いで2番目です。

・韓国外換銀行が公示した1日の為替レート、日本の円100円は、1,067ウォン32銭で、前日に比べて5ウォン09銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1,154ウォン20銭で、前日に比べて3ウォン70銭のウォン安でした。韓国株式市場の1日の総合株価指数は、778.03と、前日に比べて7.76ポイント下落しました。

・1日のソウルは曇りのち雨、午後3時の気温は26度7分でした。2日は梅雨前線の影響を受けて全国的に曇りのち雨、雨は夜から次第にあがってくるでしょう。2日の全国の予想最低気温は19度から22度、日中の最高気温は23度から26度という予報です。