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6月30日水曜日

・李海チャン国務総理の任命が29日、国会で同意されたことを受けて、盧武鉉大統領は30日、李海チャン氏に国務総理の任命状を手渡しました。李海?国務総理は、就任のあいさつで、「参加の政府の第2期が始まる今こそ、公職社会全体が心機一転する機会だ。すべての分野がめまぐるしく変化する中で、韓国が生き残るには、政府と公職者がまず変化しなければならない。これからは政府革新という一貫した原則を持続的に進めていく」と強調しました。

・盧武鉉大統領は李海チャン国務総理の同意推薦を経て、30日、長官3人の入れ替えを行い、統一部長官に鄭 東泳前ウリ党議長、保健福祉部長官に金 槿泰前ウリ党院内代表、文化観光部長官に鄭 東采 ウリ党議員を任命しました。このうち文化観光部長官になった 鄭 東采議員は当選3回、盧武鉉大統領の側近です。 今回の人事について、青瓦台のチョン・チャンヨン人事担当首席秘書官は、「鄭 東泳統一部長官は、前の16代国会議員で、国防委員として活動し対北韓政策の専門性と経験を積んできた。また金 槿泰保健福祉部長官は、国会の多様な分野で活動してきた経験をもとに、関連機関との業務調整が多い保健福祉部の業務を円滑に遂行する適任者だ。そして 鄭 東采文化観光部長官は、国会の文化観光委員会での活動で、豊富な知識とビジョンを持っている」と説明しました。チョン・チャンヨン人事担当首席秘書官はまた「与党の主な人物が入閣したことで、今後、政府と与党との協力がより促進されるだろう」と期待感を示しました。

・イラクで拉致され殺された金鮮一さんの告別式が、30日午前、釜山市東菜(トンネ)区の室内体育館で行われ、2000人が参列しました。釜山市のキリスト教委員会の主催で行われた告別式では、友人や許ナムシク釜山市長らが追悼のことばを述べました。これにこたえて遺族代表として金鮮一さんの兄のチングクさんがイラクに向けた平和のメッセージを読み上げました。「韓国がイラクを愛していること、世界がイラクを愛していること、そして私たちみんなが一つになって互いを愛すること。それが鮮一の夢だった。この席で悲しみと苦痛の峠を越え、震える声で話します。イラクを許します。あなたたちを愛しています」と述べました。このメッセージは英語とアラビア語で同時通訳されました。金鮮一さんの遺体は釜山市金井(クムジョン)区の公園墓地に安置されました。

・29日、第17代国会の実質的に初めての処理案件となった、ハンナラ党の朴チャンダル議員に対する逮捕同意案が否決されました。国会は委員長ポストの配分が与野党でようやく合意に至ったことで、29日、開院から24日目にようやく本格的な審議に入りました。そして実質的に最初の審議となった選挙法違反事件によるハンナラ党の朴チャンダル議員に対する逮捕同意案について無記名投票による表決を行った結果、賛成121、反対156、棄権5、無効4の反対多数でこれを否決しました。表決に先立って、ウリ党とハンナラ党はそれぞれ議員総会を開き、この逮捕同意案には党は各人を拘束せず自由投票にすることにしました。朴議員は前の第16代国会議員として活動していた一昨年年9月から今年3月にかけて、選挙区の大邱東乙選挙区で、山岳会による事前選挙運動を行ったほか、運動関係者に広報活動費として金品を渡した容疑があるとして、検察が捜査をしています。

・国会が17代国会の実質的なスタートとともに、選挙法違反の疑いがもたれている国会議員の逮捕同意案を否決したことで、批判の声が高まっていますが、与党ウリ党の千正培院内代表は29日、声明を発表し、「ウリ党の国会議員たちは政治改革を願う国民の要望に反する結果となったことに心からお詫びする」と述べました。千代表はまた「過去とは違う新しい国会を作り上げるために、朴議員に対する逮捕同意案を迅速に表決にかけたが、国会に根強く残っている仲間をかばう悪い習慣を克服できなかった。ウリ党は国民に謝罪する意味で、今後、国会議員の逮捕同意案を表決する際、『記名投票』を導入するなど、国会議員に対する不逮捕特権の乱用を防ぐための改善策を直ちに設けたい」と述べました。

・韓国が開発を進めている北韓の開城工業団地の一角にモデル団地の敷地が完成し、30日、竣工式が行われました。モデル団地は、230万平方メートルの開発工業団地の一角に最初に整備された9万2000平方メートルで、韓国側からチョ・コンシク統一部次官、北韓から朴・チャンリョン中央特区開発指導総局長ら南北の関係者およそ350人が出席し、 現代アサンの金潤圭社長が「起工式から1年で竣工式にこぎつけた。南北の相互信頼をもとに、世界的な工業団地に育てていこう」とあいさつしました。モデル団地には時計や靴など韓国の企業15社が工場を建てて、北韓から5000人を雇用することが決まっており、年内には創業を始めることになっています。

・ソウル市内を走るバスが、7月1日から大幅に改められ、地下鉄とバスが通し運賃になりますが、ソウル市は新しい仕組みが利用者に十分理解されていないと判断し、初日はバスを無料とすることになりしました。ソウルのバスは7月1日から、赤、青、緑、黄の4色にバスの車体の色を統一して、色ごとに路線の性格が分かるようになります。また運賃制度も大きく変え、プリペイドカードやクレジットカードを使う場合は、バスからほかのバス、またはバスから地下鉄、地下鉄からバスに乗り継ぐ際は、乗り換えの回数に関係なく、10キロまでは800ウォンとして、その後、5キロごとに100ウォンずつ追加します。現金はバス、地下鉄とも900ウォンとなりました。今度の変更は、かつてない大規模なもので、利用者は、まだ自分が乗るバス路線を知らないケースが多いとみられます。このためソウル市は初日の1日は、郊外バスとマウルバスを除いて、バスを1日中無料とするほか、地下鉄も30日夜10時から1日午前1時までの3時間の間、無料にすることにしています。

・アメリカのプロバスケットリーグのNBAに韓国人として初めて、ハ・スンジン選手(19)が進出することになりました。ハ・スンジン選手は、身長2メートル23センチ、ソウルの延世大学に所属していました。今月25日に発表された 2004NBAドラフトでは、2巡目17位となり、29日、ポートランド・トレイルブレイザーズへの入団が決まりました。30日朝、韓国に一時帰国したハ選手は空港で、「最善を尽くして、韓国人最初のNBA選手として必ず成功したい」と抱負を語りました。ハ選手は10日間、韓国に滞在した後、再びアメリカに渡り、ポートランドと正式に契約を結びます。

・韓国外換銀行が公示した30日の為替レート、日本の円100円は、1,062ウォン23銭で、前日に比べて2ウォン60銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1,150ウォン50銭で、前日に比べて2ウォン50銭のウォン高でした。韓国株式市場の30日の総合株価指数は、785.79と、前日に比べて7.07ポイント上昇しました。

・30日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は27度7分でした。7月1日は梅雨前線の影響を受けて全国的に曇り、ソウルや中部地方は雨となるでしょう。1日の全国の予想最低気温は19度から22度、日中の最高気温は23度から30度という予報です。

6月29日火曜日

・李海チャン国務総理の任命同意案が29日、国会で可決され、1か月以上続いた国務総理の不在がようやく埋められることになりました。国会は29日、本会議を開いて与党ウリ党の李海チャン議員を国務総理に任命することの同意案について表決を行った結果、在籍議員299人のうち289人が表決に参加して、賛成200、反対84、無効5の賛成多数で可決しました。表決にあたって与党ウリ党は党の方針で賛成、ハンナラ党、民主党、自民連は、議員個人の自由意思にゆだね、民主労働党は党の方針で反対しました。国会で李海チャン国務総理の任命同意案が可決されたことで、盧武鉉大統領は、30日午前、李海チャン氏に国務総理の任命状を渡し、李海チャン国務総理の推薦を受けて、30日中に内閣改造を行う方針です。

・青瓦台のユン・テヨンスポークスマンは、29日、李海チャン国務総理の任命同意案が国会で可決されたことについて「国会が圧倒的多数で同意したことを歓迎する」と述べました。ユンスポークスマンは、また「李海?総理の国政運営能力に対する国会の圧倒的な支持が盧武鉉政権第2期の国政の遂行に大きな力になるものと信じる」と述べました。

・与野党の対立で遅れに遅れていた国会の委員長配分は、29日、ついに妥結しました。与党ウリ党と、野党ハンナラ党は、29日、国会で院内首席副代表同士が会談した結果、両党が争っていた委員長のポストついて、ウリ党が予算決算特別委員会の委員長と、文化観光委員長を、ハンナラ党が司法委員長を受け持つことで合意しました。この結果、17の常任委員会と2つの特別委員会のあわせて19の委員会のうち、ウリ党が11、ハンナラ党が8つの委員長を受け持つことで合意しました。また予算決算特別委員会を常任委員会に切り替える問題は、国会改革特別委員会で協議した後、来月15日の臨時国会本会議で審議することになりました。これで今月5日に開院した第17代国会は、3週間以上たってようやく軌道に乗ることになりました。

・監査院は、故金鮮一さん拉致殺害事件でイラク駐在韓国大使館を調査するため、警察庁の警察官を含む7人の現地調査団を29日、隣国ヨルダンに派遣しました。現地調査団は、10日間の日程でアンマンの韓国大使館に滞在し、大使館の職員と現地の韓国人同胞を対象に、金鮮一さんがイラクの武装グループに拉致されてから殺害されるまでの3週間、韓国大使館がどのような対応を取ったかについて調査する計画です。故金鮮一さん拉致殺害事件を調査するため監査院の調査とは別に、国会がイラクに送る現地調査団は、出発時期を少し延期することになりました。ウリ党の真相調査団長のユ・ソンホ議員は、29日記者団に対して、「国会の調査団は、当初、30日にイラクに向けて出発する予定だったが、監査院の調査との重複を避けるため来月初めに現地に向かうことを暫定的に決めた」と述べました。

・イラクで拉致され殺された金鮮一さんの告別式が、30日午前10時から、釜山室内体育館でキリスト教葬で行われ、遺体は釜山市金井(クムジョン)区のヨンラク公園に埋葬されることが決まりました。故金鮮一さんの葬儀委員会は、「より多くの市民が金鮮一さんの告別式に出席できるよう特定の教会ではなく、公共の場所で行うことにした」としており、遺体は遺族の要望で火葬をせずに埋葬することにしています。

・カナ貿易の社員1人がイラク北部のモスルに孤立状態となって助けを要請していることが明らかになりました。外交通商部の関係者によりますと、「現在、モスルにいるカナ貿易の社員、チェ・ウクさん(33)が、陸路での移動が不可能なうえモスル空港まで閉鎖状態となって助けを要請してきた。現地の韓国大使館がチェさんと連絡を取り合っており、チェさんをバグダッドに安全に連れてくるための措置を講じている」ということです。

・北韓の白南淳外相は、28日、インドネシアのジャカルタで1日から始まるアセアン地域フォーラムの会議の際、アメリカのパウエル国務長官と会う用意があると述べました。白南淳外相は、28日、ジャカルタに到着後、記者団に対して、「アメリカ側の要請があれば、われわれはパウエル長官と会う用意がある」と述べ、話し合いに応じる意向を示しました。

・先に行われた南北将軍級軍事会談にともなう2回目の実務者協議が、29日、韓国側の京畿道パジュ市で開かれ、軍事境界線で行ってきた宣伝活動の中止に伴って宣伝手段の撤去作業について互いに確認し、第2段階の撤去についても協議しました。会議に先立って韓国側首席代表のムン・ソンムク大佐は、西海での偶発的な衝突防止対策や宣伝手段の撤去を通じて、南北双方の宿願である軍事的緊張緩和が現実として現れたと語りました。これに対して北韓側首席代表のユ・ヨンチョル大佐も、双方の軍事的信頼が築かれたとして、宣伝手段の撤去作業をできるだけ早く終え、緊張緩和と統一の道に進もうと強調しました。

・韓国の国としての借金が、今年末に200兆ウォンにのぼり、国民1人あたりの借金は、過去最高の396万ウォンになる見込みです。

・現代自動車の労働組合など民主労総=全国民主労働組合総連盟傘下の金属連盟を中心とした労働組合員10万人が29日、2回目のストライキに入りました。現代自動車の労働組合は、25日と28日、部分ストライキを行ったのに続いて、29日午前8時から全面ストライキに入りました。現代自動車の労働組合は、当初29日一日だけストライキを行う予定だったのを30日まで続けることに方針に改め、起亜自動車と双竜自動車の労働組合もこれに同調して、29日、部分ストライキに入りました。民主労総は、また午後4時からソウル光化門一帯で、全国の組合員1万人が参加して集会を開き、イラク追加派兵の撤回と、完全な週休2日制の導入、労働組合への損害賠償や仮差し押さえの撤廃、パートタイマー対策作りなどを要求しました。

・北韓の朝鮮赤十字会は、29日、大韓赤十字社に電話通知文を送ってきて、韓国が肥料20万トンを北韓に支援したことに感謝の意を表明しました。北韓の赤十字会は、これとともに同胞愛の見地から南北の人道主義的協力事業がよりうまく進められることを期待すると述べたということです。大韓赤十字社は、今年2月、北韓から肥料支援の要請を受け、27回にわたって20万トンの肥料を北韓に送りました。

・韓国外換銀行が公示した29日午後3時の為替レート、日本の円100円は1064ウォン83銭で、前日に比べて、4ウォン5銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1153ウォンで、前日に比べて1ウォン60銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は778.72と、前日より7.77ポイント上昇しました。

・29日のソウルは曇り、午後3時の気温は、 23度 3分でした。30日も引き続き、高気圧の縁にあたって全国的に雲の多い一日になりそうです。30日の全国の朝の予想最低気温は、18度から 21度、 日中の最高気温は 23度から30度と予測されています。

6月28日月曜日

・イラクの武装グループによって拉致殺害された韓国人会社員、金鮮一さん事件の調査をしている監査院は、イラク駐在の韓国大使館が、金鮮一さんの行方不明後、3週間もこのことを知らなかったのは、政府の情報収集システムの問題点を浮き彫りにしたと判断し、その背景を究明することに今度の監査の重点を置くことになりました。田允哲監査院長は、27日、記者団に対して、「金鮮一さんが勤務していたカナ貿易は、イラクの韓国大使館から車でわずか30分の距離にある。事件発生後、カナ貿易の社長が、韓国大使館を4回も訪れているのに、金鮮一さんの拉致について何の報告もしなかったことは常識的に考えられない。なぜ、韓国大使館が何も知らなかったのか、これを究明することが今度の調査のポイントだ」と述べました。このため29日、監査院の秘書室長を団長とする7人の現地調査団をヨルダンのアンマンに送って、10日間にわたって大使館職員や韓国人同胞らを対象に調査を行う計画です。これより先に監査院は、28日、まず外交通商部を対象に調査に取り掛かり、金鮮一さんが行方不明になった5月31日以降、イラクの韓国大使館とソウルの外交通商部との間でやりとりした報告書の内容を徹底的に調査するとともに、外交通商部とAP通信ソウル支局記者との電話のやり取りを確認するためKTから通話記録を入手することにしています。監査院は、今度の調査結果を早期に発表する方針で、このために監査要員を21人に増やして、20日間で調査することにしています。

・与野党は、金鮮一さん拉致殺害事件の真相究明のための国会の国政調査を30日から1か月間行うことになりました。ウリ党の李ジョンゴル院内副首席代表と、ハンナラ党の南キョンピル院内副首席代表は、27日、国会でこうしたことに合意し、29日の本会議で、調査対象機関、証人の選定範囲、主な日程などを盛り込んだ国政調査計画書をまとめ、30日の本会議で可決したあと、公式活動に入ることになりました。特別委員会の名称は、「イラクテロ集団による韓国人殺害事件関連真相調査特別委員会」とし、委員をウリ党10人、ハンナラ党8人、民主労働党1人、民主党1人の20人で構成し、1カ月間活動することにしています。与野党はまた、現地での真相調査を行うためウリ党とハンナラ党議員2人ずつからなる「イラク真相調査団」を作ることになりました。

・田允哲監査院長は、28日、国会を訪れ、ウリ党の千正培院内代表らウリ党指導部と会った席で、監査院の監査期間と重複しないよう国会による国政調査の時期を調整するよう要請しました。これに対してウリ党イラク真相調査団長のユ・ソンホ議員は、「国会が行う調査は、国民にすべての真相を知らせる義務から行うものだ。最終的な代案作りの機能も国会にある」として、混乱が憂慮される部分は、互いに調整すれば問題はないとして、国政調査を延期する意思のないことを明らかにしました。

・AP通信から故金鮮一さんの拉致について問い合わせの電話を受け取ったり、電話があったことを知っていた外交通商部の職員は全部で5人いることが分かりました。外交通商部のチェ・ヨンジン次官によりますと、「AP通信からの電話に関連して供述書を作成した職員は全部で5人で、これを全部監査院に提出した」ということです。この5人は、広報官室と、アジア中東局の事務官以外に外交官ではない女性事務員2人と、アジア中東局の事務官がもうひとり含まれているということです。

・ウリ党の「金鮮一さん拉致殺害真相調査団」は、27日、「外交通商部の職員らがAP通信から金鮮一さんの拉致についての問い合わせの電話を受けたにもかかわらず、バグダッド駐在の韓国大使館に問い合わせをした事実はないことが判明した」と明らかにしました。

・金鮮一さん殺害事件後、イラク情勢がますます悪化していることから政府は現地に住む韓国人51人全員に対して直ちにイラクから出国するよう勧告を出しましたが、このうち22人がさらに残留を希望していることが分かりました。このため政府は、残留を希望する韓国人同胞に対する大使館の保護措置は、極めて限られたものにならざるを得ないという考えを示しました。

・故金鮮一さんが勤務していたイラクのカナ貿易は、4月初めから5月にかけて20回以上もイラク駐在韓国大使館から撤退勧告を受けたにもかかわらず、これを無視したと、政府高官が28日明らかにしました。この高官は、連合ニュースとの会見で、「イラク駐在韓国大使館は、カナ貿易に対して4月初めから5月にかけて20回以上もファックスで拉致テロの対象になっているとして警告するとともに撤退を勧告してきた。このことはソウルの外交通商部にも報告されているので、監査院の調査ではっきりするだろう」と述べました。

・外交通商部は、28日前後にバグダッドで外国人、特に記者団を対象に大規模な攻勢が予想されるという情報が入ったとして、韓国のマスコミ各社に対して、イラクで活躍している記者やカメラマンを国外に避難させるよう要請しました。これを受けて、現地で取材活動を行ってきた記者15人のうち、放送3社の記者10人と、インターネットニュース記者の1人が、現地から離れると通告してきたということです。

・故金鮮一さんの遺体が安置されている釜山市立医療院を訪れた弔問客が27日までに4000人を上回りました。

・李海?氏の国務総理任命同意案が29 日の国会で可決される見込みですが、これにともなって、統一部、保健福祉部、文化観光部の3つの部の長官が入れ替えられる見通しです。さらに金鮮一さん殺害事件をめぐる監査院の調査結果次第では、外交通商部長官、国家情報院長など外交安全保障担当の長官と長官級の入れ替えも避けられない状況です。

・第17代国会が今月5日に開院して3週間たちましたが、国会は、議長と副議長を選出しただけで、与野党の対立で常任委員長や特別委員長をいまだに決められずにいます。
これについて与党ウリ党の千正培院内代表は、28日、「野党ハンナラ党との交渉をあと少しだけ続けるが、これにも失敗した場合は、多数決で決める」と述べました。

・2000年に続く2回目の南北外相会談が来月1日、インドネシアのジャカルタで行われることになりました。

・北京で開かれた3回目の6カ国協議にロシア代表として出席していたロシア外務省のアレキセエフ・アジア担当本部大使は、28日、4回目の6カ国協議の開催のための作業部会が、来月末に開かれる可能性が高いと述べました。

・政治資金法違反などの罪で起訴されたSKグループの孫吉承前会長に対する判決公判が28日、ソウル地方裁判所で開かれ、懲役3年の実刑判決が言い渡されました。

・韓国人漁船員3人が、東アフリカ、紅海入り口の国、ソマリアに1年近く抑留されていることが明らかになりました。外交通商部は、株式会社「モズコ」所属のえびトロール漁船「ベラ3号」のオ・ギボン船長(53)と、機関長、機関士の3人がソマリアに抑留されており、3人の帰国のため交渉中だと明らかにしました。3人の帰国のため交渉中だと明らかにしました。3人は、去年7月11日、気象悪化のためソマリアのキスマイヨ港に避難しましたが、現地の船舶代理店に、滞在手数料や食事代など10万ドルを支払えなかったことから1年近く抑留されているということです。

・大韓サッカー協会技術委員会の許丁戊副委員長が、国家代表チームの首席コーチになりました。許丁戊副委員長は、「2004ユーロ」の観戦から27日帰国し、空港で記者団に、「私を首席コーチに内定したという技術委員会の判断に、困惑しているが、ボンフレレ監督の力になれるようベストを尽くす」と述べ、技術委員会の判断に従って首席コーチを受け入れる意向を明らかにしました。許丁戊氏は、今年49歳、98年から2000年まで国家代表チームの監督を務めたことがあります。

・KBSドラマ「明星皇后」が、韓国のドラマとしては初めて北韓に提供されることになりました。

・韓国外換銀行が公示した28日午後3時の為替レート、日本の円100円は1068ウォン88銭で、先週金曜日に比べて、3ウォン77銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1151ウォン40銭で、先週金曜日に比べて30銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は770.95と、先週金曜日より8.08ポイント下落しました。

・28日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は、 25度 7分でした。29日は、全国的に晴れの空模様となるでしょう。29日の全国の朝の予想最低気温は、18度から 21度、 日中の最高気温は 26度から31度と予測されています。

6月26日土曜日

・イラクで武装勢力に拉致され殺害された韓国人会社員 金鮮一(キム・ソンイル)さん(33)の遺体が26日夜、実家のある釜山に到着し、家族と悲しみの対面をしました。22日夜、武装勢力に殺害された金鮮一さんの遺体は、アラブ首長国連邦のドバイから大韓航空機に乗せられて26日夕方、仁川国際空港に着き、潘基文外交通商部長官らの出迎えを受けました。そして空港で簡単な追悼行事を行った後、棺は韓国空軍の輸送機で釜山に運ばれて、26日夜釜山市ヨンゼ区にある市立釜山医療院の焼香所に移され、父親のキム・ゾンギュさん(69)、母親のシン・ヨンジャさん(60)ら家族と涙の対面をしました。焼香所には多くの市民が訪れ、もらい泣きの声があたりに響きました。金鮮一さんの葬儀は、 金鮮一さんが将来、牧師になることを目指していたことから、キリスト教委員会の手で来週行われる予定です。金鮮一さんを追悼するインターネットのサイト(www.kimsunil.net)を開設しましたが、故人のめい福を祈る書き込みが殺到しています。また弁護士グループも結成されて、政府の対応にどのような落ち度があったかを検討し、責任を追求することになりました。

・金鮮一(キム・ソンイル)さんの拉致殺害事件で外交通商部とAP通信の責任を追及する声が高まっています。金鮮一(キム・ソンイル)さんのインタビューの模様が収録されたビデオ・テープが、6月初めにアメリカのAP通信の子会社に送り届けられ、AP通信が韓国の外交通商部に問い合わせていたとされることについて、外交通商部は、AP通信ソウル支局の電話を受け取った職員2人を特定したことが25日明らかになりました。外交通商部のシン・ボンギル スポークスマンは25日夜、緊急に記者会見し、「関係部署の職員から事情聴取をした結果、2人がAP通信の電話を受けたことが判明した。1人は広報官室の事務官で、もう1人はアジア中東局の職員だ。しかしAP通信からの電話は単に“拉致された韓国人がいるか”という確認の電話だったため、“そのような報告は届いていない”と答えて、上司にも報告せず、電話を受けたことすらも忘れていたと話した。これについての関連資料一切を24日、監査院に提出した」と述べました。監査院は25日から事実確認に取りかかっており、来週には現地調査団をイラクに派遣する方針です。またAP通信は、電話を受け取った外交通商部の職員の名前は公開しないと発表しました。外交通商部の職員とAP通信との通話が確認されたことから、事実を否定していた外交通商部に対する国民の非難と責任を求める声がさらに強まっています。またAP通信も外交通商部職員との電話でのやり取りで、金さん拉致の決定的な資料とみなされるビデオテープの存在について触れず、テープの内容から金鮮一さんであることを確認できたのに、それもせずにテープを放置していたことで倫理面での責任が問われています。

・与野党は26日、金鮮一(キム・ソンイル)さん殺害事件をめぐる疑惑を究明するため、国会の「国政調査」を行うことで合意しました。与党ウリ党の李鐘杰(イ・ゾンゴル)院内首席副代表と野党ハンナラ党の南景弼(ナム・ギョンピル)院内首席副代表は26日、電話で話し合ってこのように合意し、さらに具体的な協議を行うことになりました。国会の国政調査は来週10日頃になるものと予想されます。

・イラクで韓国人会社員金鮮一(キム・ソンイル)さんが殺害されたことについて、アメリカの同時多発テロの遺族団体が25日、韓国民にお見舞いのメッセージをE-Mailで送ってきました。また、イラクの企業家たちも金鮮一(キム・ソンイル)さんの遺族に弔問の手紙を送ってきました。

・金鮮一(キム・ソンイル)さんの拉致殺害にともなって、医療活動を中断していたイラク南部、ナーシリヤの韓国軍は来週28日から医療活動を再開することを決めました。韓国軍医療部隊には35人の医師がおり、この1年間に延べ2万人のイラク市民を治療しています。

・北韓の核兵器開発をめぐって23日から北京で開かれていた6カ国協議は、26日、早期に作業部会を開いて今回北韓が提案した核の凍結の範囲や期間、検証方法、アメリカなどが提案した見返り措置などを具体化させることなど8項目の議長声明を発表して閉幕しました。また次の6カ国協議は9月末に北京で開くことでも合意しました。議長声明によりますと、北韓の核凍結が韓半島非核化への第1歩であることを改めて確認し、その第1段階の措置として、できるだけ早く作業部会を開いて、核凍結の範囲、期間、検証、その見返りとしての措置などを具体的に決め、次の6カ国協議を今年9月末までに開くとしています。6カ国協議の後、韓国首席代表の李秀赫(イ・スヒョク)次官補は「これまでの3回の協議のうち、最も真剣で誠実に行われ、時には激論も交わされた。韓国・アメリカと北韓との間に相違点はみられたが、具体的な提案が出されただけに、それを土台に実質的な討議が本格的に行われたことに意義がある」と述べました。

・北韓は6カ国協議の初日である今週23日、咸鏡南道(ハムギョンナムド)の端川(タンチョン)付近から東海に向けて地対空ミサイル1発を発射したと、産経新聞と東京新聞が26日、報道しました。それによりますと、北韓が発射したのは射程100キロ以下の短距離 地対空ミサイルとみられ、ミサイル発射情報がアメリカ国防総省から日本の防衛庁に寄せられたということです。

・盧武鉉大統領が国務総理に指名した 与党ウリ党の李海チャン議員に対する国会の特別委員会による人事聴聞会が25日、終わり、道徳的な問題点が見つからなかったことから、任命同意案は可決される見通しです。聴聞会では、金鮮一さんの殺害にともなう外交通商部の対応についての質問で、李海チャン氏は、「国務総理に就任すれば、韓国人の保護や情報管理などについて国民が納得できる水準で補完したい。また外交官の採用方式を改めて、アラビア語など外国語が自由に話せる外交官を採用したい」と述べました。聴聞会ではこの他イラクへの追加派兵や首都移転、経済の建て直し、教育改革などについて質問があり、李海チャン氏の国政能力や道徳性に特別な問題点が見つからなかったことと、与党が多数党となっていることから、来週29日の国会本会議での任命同意案は可決される見通しです。

・現代自動車の労働組合が賃金の引き上げを求めて、25日から部分的なストライキに入りました。現代自動車の労働組合は22日、ストライキ投票が可決されたため、25日から部分的なストライキに入り、来週29日には全面ストライキに入るとしています。また起亜自動車の労働組合も25日、ストライキ権が確立されたため、来週28日から部分ストライキを始めます。双龍自動車も25日にストライキが決まり、賃金引き上げの交渉が妥結しなければ、29日から部分ストライキを始めるとしており、自動車業界は来週、夏の賃金闘争が本格化する見通しです。

・26日は土曜日のため為替の変動はありません。25日の日本の円100円は、1,072ウォン65銭で、アメリカドル1ドルは1,151ウォン70銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・26日のソウルは曇りのち雨、午後3時の気温は27度7分でした。27日は全国的に曇りで済州島と南部地方、東海岸は一時雨となるでしょう。予想降雨量は27日にかけて済州島や南部地方は5ミリから20ミリ、中部地方は5ミリから10ミリ程度でしょう。27日の全国の予想最低気温は17度から20度、日中の最高気温は24度から30度という予報です。

6月25日金曜日

・イラクで殺害された韓国人会社員金鮮一さんのインタビューの模様が収録されたビデオテープが、6月初めにアメリカのAP通信の子会社のAPテレビ・ニュースに送り届けられ、AP通信が韓国の外交通商部に問い合わせていたとされたことについて、外交通商部は、今月3日、AP通信ソウル支局の電話を受け取った職員がいることを24日に確認していたことが明らかになりました。外交通商部は、24日、関係部署の職員から事情聴取した結果、1人は広報官室の事務官、もうひとりは、アジア中東局の外務官がAP通信から電話を受け取った記憶があると話しているということです。しかし二人とも、「AP通信からの電話は、単に確認の電話だと考え、電話を受けたことすらも忘れていた。その後、金鮮一さんの殺害事件が起きた後も、このことを思い出せず、上司にも報告しなかった」と話しているということです。ふたりの職員とAP通信記者とのその時の電話でのやりとりは明らかにされていませんが、外交通商部は、スポークスマンのブリーフィングで、25日に監査院の調査が始まったことから関係資料をすべて監査院に提出したと明らかにしました。外交通商部は、24日、AP通信から外交通商部に拉致された韓国人がいるかどうかについて問い合わせの電話をしたと述べたことについて、そうした事実はないと否定していました。

・これについて与党関係者は、25日、金鮮一さん殺害事件関連の監査院による調査対象は、外交通商部だけでなく、国家情報院、国防部、国家安全保障会議も含まれていると、明らかにしました。それによりますと、「盧武鉉大統領が24日、指示した監査院調査は、外交通商部、国家情報院、国防部、国家安全保障会議の4つの部署を対象にしており、今度の調査の狙いは、外交安全保障関係部署の情報システムに対する総合的な点検と整備にある」としています。監査院は、25日、調査に着手し、およそ2週間の予定で、金鮮一さんの証言を収録したビデオテープをアメリカのAP通信から入手するとともに、AP通信が外交通商部に確認取材する過程で外交通商部がどのように対応したかについて調べることにしています。盧武鉉大統領は、監査院の調査の結果、職務怠慢の証拠が見つかった場合、責任者の責任を問うことにしていることから、7月初めに部分的に行う予定だった内閣改造は、予想以上に大幅になる可能性が出ています。

・金鮮一さんが拉致された後、韓国の外交通商部に拉致韓国人がいるかどうかを問い合わせたというAP通信が、さらに新たな事実を公開する意向を強く示唆しました。AP通信の広報担当のジャック・ストークさんは、25日、KBSとの電話インタビューで、今後、より多くの情報を提供することもできると述べたということです。ジャック・ストークさんが話している情報の中には、AP通信が接触したとされる外交通商部の職員の名前も含まれるということで、大きな波紋を呼ぶことが予想されています。

・康錦實法務部長官は、24日、イラクなど危険な地域にいる韓国人同胞の安全対策について、「国は、国民の安全を保護しなければならない義務がある」として、関係法案を検討する意向を明らかにしました。

・イラクの武装グループによって殺害された金鮮一さんの遺体が、26日夕方、韓国に到着する予定です。外交通商部によりますと、金鮮一の遺体は、26日午後5時半、ドバイ発の大韓航空機KE951便で、仁川国際空港に到着する予定です。金鮮一さんの遺体は、直ちに釜山の金海空港に移され、釜山市立医療院の焼香会場に運ばれる予定です。

・金鮮一さんを追悼し、イラクへの派兵撤回を要求するろうそく集会が、23日に続いて、24日もソウルの光化門一帯で行われました。集会には、およそ700人の市民が参加し金鮮一さんのような犠牲者がこれ以上、出ないよう追加派兵計画を撤回することと、金鮮一さんの拉致事件をめぐる真相糾明を強く求めました。

・金鮮一さんが殺害されたことについて、韓国の国民は、アメリカ、韓国政府、武装グループの順に責任があると考えているという調査の結果が出ました。また20代以下は、派兵反対の意見が優勢な反面、30代以上は派兵賛成がわずかながら多くなっています。

・アメリカは、北韓が3カ月間、高濃縮ウランを含む核の放棄を宣言し、核開発計画を中止し設備を除去する準備を行うなど4つの措置を取るならば、北韓に対する重油の提供を再開することを骨子とした5段階の提案をしたことが確認されたと、ソウルの文化日報が25日、報道しました。アメリカが準備したとされる6カ国協議の共同宣言文によりますと、アメリカは、核を廃棄するための初期段階の準備期間を3カ月と想定し、▼北韓が高濃縮ウラン作りを含むすべての核開発計画を放棄すること▼核施設や核物質を封印すること ▼核兵器や核原料、遠心分離機などの廃棄を準備することなどの4つの事柄を北韓が履行した場合、北韓に対する重油の提供を再開するとしています。北韓に対する重油支援の再開は、アメリカを除いた6カ国協議の参加国である、韓国、日本、中国、ロシアが行うことになっています。

・北京で行われている北韓の核問題をめぐる3回目の6カ国協議で、北韓は、核開発計画の凍結の見返りとして、年間200万KWの電力に相当する重油とみられるエネルギー支援を要求したと、現地の消息筋が24日明らかにしました。

・北京で行われている6カ国協議で、北韓代表の金桂冠外務次官は、24日、アメリカとの2国間協議で、「これ以上、核兵器を作らない。輸出しない。実験しない」と述べたと、北京の消息筋が25日伝えました。消息筋はしかし、「金桂冠外務次官がこれ以上核兵器を作らないと述べたことは、すでに作ったものがあるという意味かどうかは分からない」としています。北韓の核廃棄の検証方法についてアメリカは、「いつ、どこでも」疑いが持たれる地域に対する核査察ができるよう北韓がNPT=核兵器拡散防止条約に復帰することを前提に、IAEA=国際原子力機関による国際査察を要求しています。

・ロシアは、北韓に対する安全保証と、経済・エネルギー支援に参加する準備が整っていると、6カ国協議にロシア代表として参加している外務省のアレキセエフ・アジア担当本部大使が、24日、明らかにしました。アレキセエフ大使によりますと、「ロシアは、現在、北韓とアメリカが提示した案を、綿密に分析中だ。6カ国協議の参加国は、今後の作業部会で協議できる一連の合意に到達した」として、今回の6カ国協議で何らかの成果があることをほのめかしました。

・政府当局者は、7月8日の故金日成北韓主席の10周忌に弔問を目的とした北韓訪問は認めない方針を明らかにしました。

・外交通商部は、今月28日、29日にトルコのイスタンブールで開かれるNATO=北大西洋条約機構の首脳会議を前に、現地でテロが発生する可能性があるとみて、この前後にトルコへの旅行を自制するよう25日、国民に呼びかけています。

・今年9月から1年間適用される最低賃金が、今より13.1%引き上げられ時給2,840ウォンと決まりました。

・日本脳炎注意報が全国的に出されている中で、大田市で今年初めての日本脳炎の蚊が発見されました。

・韓国外換銀行が公示した25日午後3時の為替レート、日本の円100円は1072ウォン65銭で、前日に比べて、4ウォン39銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1151ウォン 70銭で、前日に比べて4ウォン90銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、779.03と、前日より15.90ポイント上昇しました。

・25日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、 28度 7分でした。26日は、南海上の梅雨前線の影響で、南部地方は曇り時々雨、中部地方も午後一時雨が降る見込みです。26日の全国の朝の予想最低気温は、18度から21度、 日中の最高気温は22度から28度と予測されています。

6月24日木曜日

・イラクで殺害された韓国人会社員金鮮一(キム・ソンイル)さん(33)は、最初伝えられた最近ではなく、5月31日に拉致されていたことが分かりましたが、今度は 金鮮一さんが写ったビデオテープが6月初めにアメリカのAP通信の子会社のAPテレビ・ニュースに送り届けられ、AP通信が韓国の外交通商部に問い合わせていたことが明らかになりました。このビデオテープには、金鮮一さんしか写っておらず、何者かの質問に対して氏名や生年月日、職業などを英語で答え、「私はイラク人が好きだ。イラク人は優しい。彼らは戦争のため貧しい」などど話していました。そしてこの時はひげも剃って身なりも奇麗でした。AP通信の問い合わせに対して外交通商部は「韓国人が拉致されたという報告は入っていない」と答えたため、APテレビ・ニュースはこのテープを放送しませんでした。これについて、外交通商部のシン・ボンギル スポークスマンは24日、「AP通信が問い合わせたのがソウルの外交通商部本部だったのか、イラク駐在韓国大使館だったのかなど事実関係を調べている」と述べました。

・イラクの武装勢力に拉致・殺害された金鮮一さんのビデオテープが6月初めに AP通信に送り届けられ、韓国の外交通商部に事実を問い合わせていたという報道について、与野党は、外交通商部が拉致をいつから知っていたかについて国会の聴聞会を開くことを検討しています。与党 ウリ党は24日、辛基南(シン・ギナム)議長と千正培(チョン・ジョンベ)院内代表ら党指導部が出席する緊急会議で、外交通商部が報道される前から拉致を認識していたかどうかの疑惑について党レベルの真相究明を行い、必要ならば、国会の統一外交通商委員会での聴聞会も検討することになりました。また野党ハンナラ党の金徳龍(キム・ドクリョン)院内代表は、「政府が責任を回避したり十分な答えができなければ、国会で対応すべきだ」と述べるとともに、「再発防止のためにも責任が必要だ」として、潘基文外交通商部長官の責任を追求する姿勢をみせました。

・金鮮一さんの遺体が韓国時間で23日夜、アメリカ軍の輸送機で隣国クウェートに到着しました。金鮮一さんの遺体は早ければ週末に、韓国に帰ってくるものとみられます。

・今年8月のアテネ・オリンピックで 韓国と北韓が再び合同で入場行進することが正式に決まりました。大韓オリンピック委員会の朴陽千(バク・ヤンチョン)名誉総務は24日、中国の北京で北韓の朝鮮オリンピック委員会のチョ・ソンナム副委員長と会い、アテネ・オリンピックで南北が合同入場行進することで合意して、署名しました。合意書によりますと、南北は初めて合同入場行進をした2000年のシドニー・オリンピックの前例に従って、入場する際の旗、服装、旗手などを決めることにしています。これによって入場行進では、南北の男女2人の旗手が韓半島が描かれた旗を掲げ、南北の選手団470人全員が同じ服装で入場することになりました。

・北韓の核兵器開発を断念させるため、北京で行われている3回目の6カ国協議は24日、2日目を迎え、初日にアメリカと北韓が出した具体案について突っ込んだ話し合いが行われた模様です。アメリカは23日の全体会議で、北韓が核の放棄に着手するまでに3カ月間の準備期間を設け、この間にウラン濃縮を含むすべての核の放棄を宣言することを求めました。そしてその見返りとして、韓国・中国などによるエネルギー支援と、アメリカによる「暫定的な安全の保証」、北韓をテロ支援国家のリストから解除することなどの協議に応じる用意があると提案しました。また北韓の主席代表である金桂冠(キム・ゲグァン)外務次官は「アメリカが敵対政策を放棄すれば、核兵器開発計画を透明性ある仕組みで放棄する用意がある」と述べ、アメリカが「凍結と補償」の提案を受け入れれば、核凍結計画の具体的な内容を示す意向を示しました。

・盧武鉉大統領が指名した李海チャン国務総理に対する国会の特別委員会による人事聴聞会が24日、始まり、与野党はイラクへの追加派兵や消費の活性化などについて 李海チャン氏の見解を問い質しました。このうち、イラクの追加派兵について李海チャン氏は、「賛否両論があるが、韓国軍の派兵はイラクでの平和維持と再建のためであることを広報し、予定通り派兵すべきだ」とする考えを示しました。また経済について李海チャン氏は、「投資と消費が減って国内経済が厳しくなっているうえ、信用不良者が増えているので、早急に経済を活性化させる必要がある」と述べました。25日は12人の証人や参考人を呼んで話を聴きます。

・韓国のサッカー代表監督となったオランダのブンフレレ監督が23日、韓国入りし、24日、大韓サッカー協会との間で正式契約を結びました。契約期間はドイツ・ワールドカップが終わる2006年7月20日までです。ボンフレレ監督は、記者会見で「選手とサッカーファンが満足できるサッカーを披露できるよう頑張っていきたい。そのためには、多くの時間と努力が必要だ」と述べました。ボンフレレ監督は来週29日に京畿道 坡州(パジュ)市のトレーニングセンターに代表選手を招集し、来月17日から中国で始まるアジアカップに備えることにしています。

・来年2005年の「韓日友情年」を前に、韓国と日本の大衆文化の交流をはかる友情週間の行事が23日、済州島で始まりました。この行事は済州道、韓国観光公社、日本の韓国専門衛星チャンネルの‘KNTV’が共同主催するもので、27日までの5日間行われ、日本からの観光客800人が訪れました。

・韓国外換銀行が公示した24日の為替レート、日本の円100円は、1068ウォン26銭で、前日に比べて2ウォン87銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1156ウォン60銭で、前日に比べて 3ウォン 50銭のウォン高でした。韓国株式市場の24日の総合株価指数は、763.13と、前日に比べて24.30ポイント上昇しました。

・24日のソウルは曇り、午後3時の気温は29度8分でした。梅雨前線が北上して、24日、済州島は梅雨入りしました。済州島と韓半島の南部地方は、24日から25日にかけて100ミリを超える大雨になるなど全国的に雨になる見通しです。25日の全国の予想最低気温は18度から22度、日中の最高気温は21度から26度という予報です。

6月23日水曜日

・イラクの武装グループに拉致され人質として拘束されていた韓国人会社員、金鮮一(キム・ソンイル)さん(33才)が、殺害されました。カタールの衛星テレビ局 アルジャジーラは、韓国時間で23日午前2時前、武装グループから送られてきた金鮮一さん殺害のビデオテープを放送しました。アルジャジーラは、金鮮一さんが殺害される場面は放送しませんでしたが、ニュースキャスターは、金鮮一さんは首を切られて殺害されたことを伝えました。外交通商部は同じく23日午前2時すぎ、金鮮一さんの遺体を確認したと発表しました。それによりますと、「韓国時間で22日午後10時20分に、アメリカ軍からバグダッドの西35キロの地点で、東洋人とみられる遺体を発見したという連絡があった。その後、23日午前0時45分、アメリカ軍がイラク駐在韓国大使館に送ってきたEメールの写真で、この遺体が金鮮一さんであることを確認した」としています。 金鮮一さんの拉致されたことは20日のアルジャジーラの放送で確認され、韓国政府は中東各国に救出への協力を依頼するとともに、政府の対策チームを現地に送り込み、武装グループとの接触に努めていました。

・カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは、23日未明拘束された金鮮一さんが殺害されたと伝えるとともに、武装グループが韓国の国民にあてた声明文を読み上げる映像を放送しました。この映像は、男性を殺害する前に撮影されたものとみられ、目隠しをされた金鮮一さんの後ろに、目出し帽で顔を隠した5人の男が立ち、「我々はあなたたちに警告したが、あなたたちは耳を傾けなかった。これから起きることはあなたたちの責任だ。あなたたちの軍は、イラク人のためでなく愚かなアメリカのために派遣されているのだ」と警告文を読み上げました。

・盧武鉉大統領は、金鮮一さんの殺害について、23日午前、青瓦台で国民への談話を発表し、韓国政府がイラクに追加派兵する基本方針には変わりがないことを確認しました。盧武鉉大統領はこの中で、「罪のない民間人を殺害する行為はどのような理由でも許すことができない。テロは倫理に反する犯罪であり、テロ行為を通じて得られることは何もない。決してテロを通じて目的を達成してはいけない。韓国軍のイラクへの派遣は、イラクなどアラブ国家への敵対行為ではなく、すでに現地で活動している韓国軍の医療部隊と建設・工兵部隊の活動で証明できるように、イラクの復興と再建を支援するためのものだ」と述べました。盧大統領はまた、「無事釈放を願う全国民の祈りにもかかわあず、不幸な結果となり、国民に対して申し訳ない」と述べ、遺族に対しては、深い哀悼の意を表するとともに、「テロ行為を強く糾弾する。国際社会とともに断固として対処していく」と述べました。さらに海外に在留する韓国民の安全が何よりも重要であると強調し、こうした事件が再発しないよう最善の努力をしていきたいと述べました。

・政府は23日、国家安全保障会議を開き、追加派兵を予定通り行う方針を再確認するとともに緊急対策を協議しました。その結果、イラクへの追加派兵は、イラク復興と人道的支援が目的であることから、派兵方針に変わりのないことを再確認するとともに、▼殺害された金鮮一さんの遺体をできるだけ早く韓国に運ぶ▼イラクに滞在している韓国人をできるだけ早く安全な場所に避難させることを確認しました。

・ウリ党の金ウォンウン議員、ハンナラ党の李チェオ議員、民主労働党の権英吉議員ら 与野党議員50人が、23日、イラク派兵中止勧告決議案を提出しました。決議案には、与党ウリ党の27人、ハンナラ党6人、民主労働党10人、民主党7人の合わせて50人が署名しており、今年8月に予定されている韓国軍のイラクへの追加派兵計画を中止し、再検討することを求めました。国会は今回の金鮮一さん殺害事件で、24日、本会議を開き、李憲宰国務総理代行、潘基文外交通商部長官を呼んで緊急質疑を行うことになりました。

・金鮮一さんの釜山市蓮堤(ヨンジェ)区の実家では、22日夜、鮮一さんの生存と交渉していることが一時伝えられたことから、父親の金チュンキュさん(69)と母親のシン・ヨンジャさん(60)が、駆けつけた親戚や近所の人たちと一緒に解放の朗報を待っていましたが、午前2時すぎ、そこへもっとも残酷な知らせが飛び込んできました。金鮮一さんは8人兄弟の下から2番目の息子で、去年春、韓国外国語大学のアラビア語学科を卒業し、大学院で牧師になる勉強をする学費を稼ぐために、去年6月からイラクのアメリカ軍に品物を納入する韓国の会社に入ってバグダッドに行っていました。そして釜山の両親にも仕送りを続け、来月の父親の古希の祝いには帰国する予定でした。

・金鮮一さんの焼香所が23日、釜山市ヨンジェ区の金さんの実家近くの葬儀場に設けられ、許南植(ホ・ナムシク) 釜山市長ら釜山市の関係者と高校の後輩たちが訪れて弔問の列が続きました。許南植(ホ・ナムシク) 釜山市長は、遺族と話し合った結果、金さんの葬儀を釜山市が主催して行うことにしたと述べました。

・アメリカのブッシュ大統領は22日、イラクで拉致された金鮮一さんが武装グループに殺害されたことを「野蛮な行為」と強く非難し、テロに屈することなく韓国がイラクへの追加派兵計画を継続するよう盧武鉉大統領に求めました。

・潘基文外交通商部長官は「武装グループは最初から金さんを殺害する目的だったとみられる」と述べました。潘長官は23日、ハンナラ党の朴勤恵代表に今回の事件について説明した際、金鮮一さんが拉致されたことを確認して、アラブの国々に武装グループについての情報を要請し、得た情報でこのようなことが分かったとして、次のように述べました。「イラクにはイラク内部の武装グループだけではなく、外部から入ってきて、正体の確認が難しい組織が多く、これらのグループに対しては、宗教関係者も影響力を行使することが難しい。日本人NGO活動家3人の拉致事件の場合は、イラク内部の武装グループだったので、宗教関係者たちを通じて釈放に成功したが、今回の金さんを拉致した組織は、アルカイダと関係のある組織と考えられる」と述べました。

・金鮮一さんがイラクで武装グループによって拉致された時期について、外交通商部のチェ・ヨンジン次官は、当初発表されたよりはるか以前の先月5月30日の可能性が高いとみて、現地で確認を急いでいると述べました。チェ・ヨンジン次官は23日、与党ウリ党の議員総会に出席し、「金鮮一さんが勤めていた会社の「カナ貿易」の金チョンホ社長が、金さんが拉致された時期について、最初は今月17日だとしていたのが、次には15日に拉致された、さらに実は先月30日だったと話を変えている。このため先月30日という話が一番正確だとみて、イラク駐在大使館を通じて確認作業を急いでいる」と述べました。チェ次官は、金チョンホ社長が拉致事件について、直ちに政府に知らせなかったのは、武装グループと金鮮一さんの釈放交渉をしていたアラブ系弁護士の要請によるものだったと述べました。

・北韓の核問題をめぐる3回目の6カ国協議が23日午後、北京の釣魚台迎賓館で始まりました。午前中には、2国間協議も行われ、南北の代表も接触、完全放棄につながる核の凍結、検証の対象と方法、核問題の解決段階での幅広い経済協力などについて意見を交換しました。韓国側代表はこれに先立ってロシアの代表団とも会って、より実質的な成果を挙げるために協力していくことで合意しました。今回の協議は26日までの予定ですが、21、22の両日、開かれた作業部会でも米朝の溝は依然として埋まっておらず、協議の進展は難しいというのが一般的です。

・国会の人事聴聞会特別委員会は24、25の両日、国務総理候補に任命された与党開かれたウリ党の李海?(イ・ヘチャン)議員に対する人事聴聞会を開きます。盧武鉉大統領は今月11日、?海?議員の国務総理任命同意案を国会に提出しており、国会は提出から20日以内に人事聴聞会を経て同意案の採決を行わなければならない規定になっています。

・韓国外換銀行が公示した23日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1065ウォン39銭で、前日に比べて、67銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1160ウォン10銭で、前日に比べて、3ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の23日の総合株価指数は、738.93ポイントと、前日に比べて、7.55ポイント下落しました。

・23日のソウルは曇り、午後3時の気温は27度丁度でした。24日は南部の済州島から梅雨前線の影響を受け、梅雨入りする見込みです。済州島では最高60ミリの雨の降る所もありそうです。このほかの地域でも、ぐずついた空模様となるでしょう。24日の全国の朝の予想最低気温は、18度から21度、日中の最高気温は25度から30度という予報です。

6月22日火曜日

・イラクで韓国人会社員の金鮮一(キム・ソンイル)さん(33)を抑留している武装勢力は、交渉時間を延長すると、中東の衛星テレビ局、アルアラビヤが22日午後放送しました。アルアラビヤは現地時間で22日午後2時半前、テレビ画面の下段に字幕で「韓国人を抑留している武装勢力が交渉時間を延長した」と報道しました。しかしいつまで延長したのか、情報が入ってきた経緯などは明らかにされていません。

・金鮮一さんの救出を支援するため韓国から現地に向かった張在龍(チャン・ゼリョン)外交通商部本部大使を団長とする政府対策チームは、22日、現地入りし、イスラム教の宗教指導者らあらゆるルートを通じて、金鮮一さんが捕らわれている場所の特定に乗り出すとともに、犯行グループに交渉の意向を伝えたものとみられています。またイラク駐在のイム・ホンゼ韓国大使は、臨時政府(CPA)や多国籍軍司令部などと接触して情報を得るとともに、イラクで自国民が拉致されてから釈放された外国の関係者とも会って側面からの支援を要請しました。イラク駐在韓国大使館では、各種の情報から金鮮一さんが抑留されているのはファルージャ付近とみて、ファルージャで影響力を行使できる宗教指導者らに金鮮一さんの釈放に向けた協力を要請しました。

・潘基文外交通商部長官は22日夕方、アルジャジーラとインタビューし、金鮮一(キム・ソンイル)さんの即時釈放を訴えました。中国の青島で開かれたアジア各国の外相会議、アジア協力対話から日程を繰り上げて22日午後帰国した潘基文長官は、外交通商部庁舎でアルジャジーラのパディ・サラメ東京特派員とインタビューし「韓国人民間人が拉致されるという悲しい事件に韓国民はショックを受けた。拉致した組織は金鮮一さんを即時釈放してほしい。韓国軍のイラクへの追加派兵は戦争で廃虚となったイラクの経済再建を支援するためである。イラクに駐留している韓国の工兵部隊・医療部隊の活動はこれまで1年間、イラク国民からも高い評価を受けている」として、平和維持活動としての役割を強調しました。

・イラクの宗教関係者が22日、イラクの武装勢力に抑留されている 金鮮一(キム・ソンイル)さんと直接会って、生存を確認したと、与党 ウリ党の金星坤(キム・ソンゴン)議員が伝えました。アジア宗教平和会議の事務総長を勤めている金星坤議員は、この日の連合ニュースとの会見で「金鮮一さんの釈放のため接触したアジア宗教平和会議 所属のイラクの宗教関係者が‘人質は健康で、釈放に向けて努力している’という内容のE-Mailを送ってきた」と述べました。

・イラクの武装勢力に拉致された韓国人会社員 金鮮一(キム・ソンイル)さんは無事だと、バグダッドに支社を置いている韓国の警備会社の社長が発表しました。

・国連のアナン事務総長は、イラクで拉致された金鮮一(キム・ソンイル)さんの釈放に向けて最大限協力すると述べました。国連担当の金サムフン韓国大使は21日、アナン事務総長と会った席で、 金鮮一さんの拉致についての韓国政府と国民の憂慮と関心を伝え、金鮮一さんの釈放に向けて国連レベルの協力を求めました。これについてアナン事務総長は、拉致事件が起きたことについて遺憾の意を示すとともに、「最近、イラクで相次いでいる人質事件はイラクの平和体制作りに望ましくない兆しである。国連でできる最大限の協力をする」と述べました。

・イラク南部のナーシリヤに駐留している医療部隊は、イラクの民間人を対象とする医療活動を暫定的に中止しました。国防部は、金鮮一(キム・ソンイル)さん拉致事件にともなって、医療部隊の兵士の安全のため、イラク国民のための医療支援活動を暫定的に中止したと述べました。医療部隊は去年4月からナーシリヤに駐留しており、これまで2万人あまりの患者を診察してきました。

・第17代国会が開院して2週間が経ったにもかかわらず、委員長の配分など院の構成をめぐる与野党間の交渉が依然として難航しており、イラクでの拉致事件など緊急懸案に国会は手付かずの状態となっています。金元基(キム・ウォンギ)国会議長は、21日午後、ウリ党とハンナラ党の院内代表と会い、早期に院の構成の交渉を進めるよう求めましたが、与野党はこれまでの方針からの譲歩を拒否したため、交渉は決裂しました。21日までに院の構成をまとめるよう要請していた金元基国会議長は、「イラクでの人質事件や新行政首都建設など懸案を抱えているのに、院の構成ができずに国会審議が行われていないことは誠に遺憾で、国民に申し訳ない。今週中には交渉をまとめるよう両党に努力を要請している」と述べました。

・野党 ハンナラ党の 朴槿恵(パク・グンヘ)代表は21日、去年暮れのハンナラ党が多数党だった第16代国会で「新行政首都建設特別措置法」を成立させた際、十分な審議をしなかったことを謝罪しました。朴槿恵代表は議員総会であいさつし「去年、新行政首都建設特別措置法を成立させる過程でハンナラ党のミスが大きかった。国の一大事について十分な世論を作らずに、妥当性についての十分な検討が不足していた。大統領が当選をねらって政略的に公約を出したのも反省すべきだが、その法律を成立させたハンナラ党も反省すべきだ」として謝罪しました。21日のハンナラ党 議員総会ではM首都移転や国民投票などについて賛否両論が飛び交い、首都移転全般について国民の意見を聞いたうえで党の方針を決めることになりました。

・北韓の核兵器開発を断念させるための6カ国協議が23日午後から中国の北京で始まります。6カ国協議に出席するため、北京入りした韓国の主席代表 李秀赫(イ・スヒョク)外務次官補は、「先の6カ国協議で韓国が提案した北韓の核開発問題の解決に向けた3段階の方法について各国の理解と支持を求め、実質的な進展がみられるようにしたい」と述べました。

・金剛山観光を行っている韓国の会社、現代峨山(アサン)は、陸路を利用した日帰りの金剛山旅行を来月7月3日(土)からスタートさせると発表しました。それによりますと、7月18日までは毎週土曜日と日曜日だけバスによる日帰り旅行が行われ、本格的な夏休みに入る7月20日から毎日行われます。

・韓国の一部の冷凍ギョウザの具の中に賞味期限が過ぎた材料や漬物会社の回収品などが使われていたことで、日本政府がとった韓国産冷凍ギョウザの輸入禁止措置が18日付けで解禁になったと東京駐在の韓国大使館が22日発表しました。

・病院の労働組合連合、全国保健医療産業労働組合と大韓病院協会の労使による賃金引き上げ交渉が22日妥結し、13日間続いてきた病院ストライキが解決しました。労使は最大の焦点だった週休2日制と賃金引き上げについて、中央労働委員会の仲裁案を土台に21日夜から長時間の交渉をした結果、労働時間は1日8時間、週40時間勤務を基本とし、向う1年間は隔週で週休2日制を実施してから、さらに労使の協議で決めることになりました。これで今月9日から13日間続いてきたストライキはようやく解決しました。

・韓国外換銀行が公示した22日の為替レート、日本の円100円は、1,066ウォン6銭で、前日に比べて46銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1,157ウォン10銭で、前日に比べて1ウォン10銭のウォン安でした。韓国株式市場の22日の総合株価指数は、746.48と、前日に比べて2.82ポイント下落しました。

・22日は旧暦の端午の節句にあたります。22日のソウルは曇り、午後3時の気温は24度2分でした。23日は全国的に曇り、所によって雨で、午後から晴れてくるでしょう。また24日から済州道を手始めに全国が梅雨入りし、25日には全国的に梅雨入りして雨となるでしょう。23日の全国の予想最低気温は18度から22度、日中の最高気温は25度から31度という予報です。

6月21日月曜日

・イラクで韓国人の会社員が武装勢力に拉致され、犯人たちはイラクの韓国軍を24時間以内に撤退させることを要求しています。カタールの衛星テレビ局、アルジャジーラは、何者かが韓国人男性1人を人質にとってイラク駐留韓国軍の撤退を要求するビデオテープを20日、放送しました。拉致犯人は、ヨルダンの武装勢力、アブ・ムサブ・アル・ザルカウィに属するグループと名乗っており、24時間以内にイラク駐留韓国軍を撤退させない場合、拉致した韓国人の頭を韓国に送ると脅迫しています。イラク駐在の韓国大使館は拉致された人は、バグダッドでアメリカ軍に物資を納品する韓国企業「カナ貿易」の社員、金ソンイルさん(33)であることを確認しました。外交通商部は、金ソンイルさんが武装勢力によって拉致されたことが確認されたことから、21日、緊急会議を開いて事実関係の確認と対策に乗り出しています。イラクには、現在、「カナ貿易」の社員を含め大使館の職員ら65人の韓国人が滞在しています。

・バグダッドに駐在している「カナ貿易」の社長によりますと、金ソンイルさんは、17日、イラク人社員1人とトラックに乗ってバクダッドから200キロ離れたリブジキャンプを出発し、ファルージャを通っていたところを武装勢力に拉致された模様で、武装勢力は、「タウヒード(神の唯一性)とジハード(聖戦)」と言っているということです。「カナ貿易」の社長は、このことを韓国大使館に知らせずに、自ら解決しようと1人で北部のモスルに向かったということです。

・ところで、24時間以内に韓国軍を撤退させない限り、金ソンイルさんを殺すと脅迫したビデオテープが、カタールの衛星テレビ局、アルジャジーラに配達されたのは、20日だったと、CNNのインターネット版が伝えました。

・金ソンイルさんを拉致したとされるアブ・ムサブ・アル・ザルカウィは、ヨルダン生まれの今年36歳、イラクの武装勢力の中心人物で最も危険なテロリストとされています。アル・ザルカウィは、イラクに滞在しているアメリカ人を拉致して残酷に殺害した事件の背後にいる人物として知られています。

・イラク武装勢力によって拉致された金ソンイルさんは、今年33歳、1971年釜山生まれ、2000年3月に釜山神学大学から韓国外国語大学・竜仁分校のアラビア語学科に編入して去年2月に卒業しました。そしてアメリカ軍への納品会社である「カナ貿易」に入社し、去年6月15日からバグダッドで勤務していました。金ソンイルさんは、父親の70歳の誕生日を祝うため来月帰国する予定でした。

・金ソンイルさんが勤務している「カナ貿易」は、イラクで事業をしている総合貿易会社です。イラク戦の後、イラクのあちらこちらに駐留しているアメリカ軍部隊に食材や資材など軍隊で必要なあらゆる必需品を納品してきました。この会社がアメリカ軍部隊と取り引きを始めたのは、91年の湾岸戦争の時からでした。社長の金チュンホさんは、自分の兄とともにこのときから中東のアメリカ軍部隊に納品を行っており、今では、イラクのバクダッド以外に、ドバイ、カタール、オマーン、サウジアラビアにも事務所があるということです。「カナ貿易」は、最近、バグダッドの治安状態が悪化し、特に韓国軍の追加派兵で武装勢力による韓国人への攻撃の可能性が高くなっていることから、20日午前、バグダッド工科大学付近にある事務所を閉鎖して社員全員を、市内のホテルに退避させていました。

・犯行グループは、イラクに駐在している韓国軍全員の撤退を要求していますが、現在、イラクに駐留している韓国軍は、南部のナーシリアで活躍している工兵医療部隊660人と、バクダッドの多国籍軍司令部に派遣されている協力団14人の合わせて674人です。

・盧武鉉大統領は、21日、金ソンイルさんがイラクの武装勢力に拉致された事件について、「極めて不幸で残念だ」として、救出するために全力をあげるよう指示しました。

・「カナ貿易」の社員、金ソンイルさんがイラクの武装勢力に拉致されたことで政府は、21日、国家安全保障会議を開き対策を協議した結果、イラクへの追加派兵方針に変わりのないことを確認しました。チェ・ヨンジン外務次官は、会議の後のブリーフィングで、「韓国軍のイラク派兵は、あくまでイラク復興と支援のためのものであり、われわれの方針に変わりはない」と述べ、8月初めに先遣隊を送る計画を改めて確認しました。

・金ソンイルさんが拉致されたことについて、潘基文外交通商部長官は、21日、「無条件に釈放しなければならない」と強調しました。潘基文長官は、アジア協力対話の外相会議に出席するため訪問している中国山東省の青島(チンタオ)で緊急報告を受け、「韓国軍のイラク派兵の目的は、あくまでもイラクの復興であり、イラク国民を支援するためのものである。したがって現地の人が韓国人に害を加える理由はどこにもない。韓国政府は、金ソンイルさんの安全のために最善を尽くす」と述べました。

・政府は、金ソンイルさん釈放の現地交渉を支援するため外交通商部のチャン・ジェリョン本部大使を団長とする現地対策チームをヨルダンに派遣することになりました。

・民主労働党は、21日、記者会見し、政府に対して、イラクへの韓国軍の追加派兵方針をただちに撤回するとともに、拉致された金ソンイルさんが安全に帰国できるようあらゆる努力を払うことを要請しました。これとともに民主労働党は、市民団体と共催でイラクへの派兵撤回と金ソンイルさんの無事帰国を求めるろうそく集会を21日夜から毎晩、ソウル光化門一帯で開き、23日は追加派兵の撤回決議案を国会に提出する計画です。

・ウリ党の若手議員の集いである「国の発展のための新しい模索(新模索)」は、21日、アメリカのブッシュ政権は、イラクが9.11テロを起したアル・カイダに協力していたという間違った情報をアメリカ国民と同盟国に提供し、イラク戦争を合理化させた経緯についての徹底した釈明と再発防止のための措置をとるよう求める声明を出しました。「国の発展のための新しい模索(新模索)」に所属しているウリ党議員10人あまりは、ウリ党本部で記者会見し、「わい曲と意図的に作り上げたとみられる情報にもとづいて、主権国家であるイラクを国連決議や同盟国の十分な合意なしで侵略したことは、国際平和秩序を害する深刻な問題だ」と批判しました。

・北韓の核問題をめぐる6か国協議の2回目の作業部会が、21日午前、北京の釣魚台迎賓館賓館で始まりました。作業部会に先立って韓国人の人質事件のニュースが伝わり、各国の代表が韓国側に遺憾の意を表明しましたが、会議は予定どおり進められました。作業部会は、1回目の時と同じように開会式を省略して直ちに全体会議に入り、特別の議題や順序などは決めずに自由討論形式で進められました。会議では、23日から始まる3回目の6カ国協議の議題や運営方法などについて意見が交わされ、特に中国は、アメリカと北韓との間の対立点の差を縮め具体的で実質的な進展を導き出すために、23日を「米朝会談の日」とすることを提案しました。

・韓国は、台風6号の影響で南部を中心に大雨となり、4人が行方不明になっています。中央災害対策本部によりますと、18日から21日朝にかけて、忠清北道・清州市で332ミリ、大田市で296ミリ、江原道・東海市で275ミリの降雨量を記録しました。この雨で、これまでに4人が行方不明となり、1人がけがをしました。

・保健福祉部は、現在、4年制となっている薬学部を2008年度から6年制に切り替えることを決めました。保健福祉部はまた、従来、漢方医師に限ってできるようにしていた漢方薬の調剤を、6年制の漢方薬学科を卒業した漢方薬剤師に限ってできるようにする薬剤師法の改正を年内に進めることになりました。

・韓国外換銀行が公示した21日午後3時の為替レート、日本の円100円は1066ウォン52銭で、先週金曜日に比べて、6ウォン81銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1156ウォンで、先週金曜日に比べて4ウォン70銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、749.30と、先週金曜日より7.57ポイント上昇しました。

・21日のソウルは曇り、午後3時の気温は、 26度 5分でした。22日は、高気圧のへりに当たり、全国的に雲の多い一日となりそうです。22日の全国の朝の予想最低気温は、17度から20度、 日中の最高気温は26度から30度と予測されています。

6月19日土曜日

・第17代国会が開院して2週間が経ったにも関わらず、委員長の配分など院の構成をめぐる与野党間の交渉が依然として難航していることから、金元基議長は、国会法にもとづいて職権調整に出る意思を明らかにしました。金元基議長は18日、声明を出し、「院の構成をめぐる与野党間の交渉がまとまらないことから第17代国会は、まだ1件の議案も処理できずにいる。国会運営の責任をまかされている議長としては、これ以上待てない。週明け月曜日の21日までに院の構成についての交渉がまとまらなければ、国会法の規定にもとづいて自ら国会の正常化に乗り出す」と述べました。

・与党ウリ党所属の若手議員34人が、週明け21日に、イラク戦争と、韓半島問題についてのアメリカ政府の姿勢を批判する内容の声明を発表する予定であることが19日、明らかになりました。この議員たちは、「国の発展のための新たな模索(新模索)」というグループに所属しており、アメリカ議会の「9.11テロ調査委員会」によるイラク国内の大量破壊兵器の存在をめぐる調査結果をもとに、ブッシュ大統領に対して釈明と謝罪を求めるものと伝えられ、外交的な論議を呼ぶものとみられています。ウリ党関係者は、「9.11テロは、国際テロ組織とフセイン前イラク大統領との協力によってなされたという間違った情報をもとに、アメリカはイラクを攻略した。したがって韓半島の南北関係も間違った情報で危機をあおることができるという点を声明に盛り込む」と述べました。声明はまた、世界平和と韓半島の和平に悪影響を及ぼす加工された情報とこれを作り出す集団に対して厳重に警告する内容も含まれるということです。韓国の国会議員がアメリカに対して批判声明を出すのは初めてで、アメリカの反応が注目されます。

・アメリカは、18日、韓国が8月初めにイラクに先遣隊900人を送るのを手始めに、全部で3000人の兵士をイラクに追加派遣することを最終的に決めたことについて感謝の意を表明しました。アメリカ国務省は、18日、声明を出し、「われわれは、意味のある寄与に感謝する。韓国が3000人の軍隊をイラクに配置すれば、韓国は、イラクの安定のための作戦にアメリカ、イギリスに次ぐ3番目の寄与国になる」として、「韓国軍の追加配置は、イラク再建についての連合軍の努力を大きく向上させる」としています。

・中央人事委員会は、1級から3級までの上級公務員1400人を人事管理する「高位公務員団」の設置を進めています。これは現在の年功序列によって昇進昇給する慣行から脱皮して、個人の能力や成果によってポストを与え、給与やボーナスにも個人差が出るように人事制度を改善しようというものです。中央人事委員会は、1級から3級までの職級を廃止することを含めた最終案を今年秋までにまとめ、公聴会を経て遅くとも再来年2006年初めから実施する計画です。

・先月行われた日本の小泉首相と北韓の金正日国防委員長の2回目の首脳会談で、金正日委員長は、北韓の核問題をアメリカとの単独会談で結論づけたいという強い意思を示したと、NHKが18日、報道しました。それによりますと、「金正日国防委員長は、6カ国協議を通じてアメリカとデュエットしたいと考えており、のどが枯れるまでアメリカと歌を歌うつもりなので、6カ国協議の参加国は、オーケストラの伴奏をしてほしいと述べた」ということです。金正日委員長は、小泉首相が核を放棄し6カ国協議に前向きな姿勢で臨むよう求めたのに対して、「核を保有しても何のメリットもないが、相手が棒でなぐろうとしているのに黙っているわけにはいかない」と主張したということです。

・最近、韓国や中国などで日本の軍備増強に対する憂慮が高まっている中で、韓国駐在日本大使館がソウル都心のホテルで、「自衛隊創設50周年記念行事」を開き、これに反対する市民団体の会員20人がホテルの前で抗議デモを行いました。

・日本政府は、韓国の慶尚北道ウルルン島と、その近くの独島との間を行き来する観光遊覧船が17日から運航を始めたことについて、18日、遺憾の意を表明しました。日本の細田官房長官は、18日、記者会見し、「独島は、歴史的にも国際法上でも日本の領土であり、韓国の独島観光海運が遊覧船の運航を始めたことは遺憾である」としたうえで、日本政府は、外交ルートを通じて独島の遊覧船の運航許可を取り消すよう韓国政府に強く要求したことを明らかにしました。

・三星グループの李健熙会長が、フランス政府から最高の栄誉である「レジョン・ドヌール」勲章を贈られることになりました。三星グループが18日述べたところによりますと、李健熙三星会長は、韓国とフランスとの経済協力の促進に寄与した功績が認められたもので、来週22日、シラク大統領に代わって、韓国駐在のフランスワ・デスクエッド・フランス大使から勲章が授与されるということです。

・大型で非常に強い台風6号が北上しているのにともなって、各地に大雨注意報が出されています。気象庁は、19日午前8時、済州島山間部と、大邱市、慶尚北道に大雨注意報を出しました。このうち、済州島の山間部では、19日一日で最高100ミリの雨が降るとしており、韓半島内陸部の大邱市・慶尚北道でも最高200ミリの雨が降るとしています。

・大韓サッカー協会が、サッカーの韓国代表チームの新しい監督にオランダ人のボンフレレ監督を選んだのは、前のヒディンク監督の推薦があったからだということが分かりました。

・イタリアのミラノで行われている2004ミラノワールドカップ射撃大会の女子50メートルピストル3姿勢で、ウリ銀行所属の李ヘジン選手が、銀メダルを獲得しました。

・19日は、土曜日のため取り引きはありません。18日の終値は、日本円100円が、1059ウォン71銭で、アメリカドル1ドルは、1160ウォン70銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・19日のソウルは曇り時々雨、正午の気温は、21度 7分でした。20日日曜日は、台風6号の影響で全国的に雨の空模様となる見込みです。20日の朝の予想最低気温は、18度から20度、日中の最高気温は 21度から24度の予報です。

6月18日金曜日

・盧武鉉大統領は、18日、首都移転問題をめぐる国民投票について、「首都移転は、すでに国会で与野党4党が合意している」と述べ、国民投票には事実上、反対の立場を示しました。盧武鉉大統領はまた「この論議には大統領を揺さぶろうとする狙いが隠されている」として野党側を強く批判しました。盧武鉉大統領は、18日、青瓦台の記者団に対して、「首都移転をめぐる国民投票の約束は、大統領選挙の時の公約ではあるが、関連政策が去年12月国会で与野党4党の合意で認められており、その後の状況で公約を実行する必要性がなくなった。したがって大統領が再び国民投票をするとした場合は、国会の意思に逆らうことになり3権分立の原則にも合わない」と強調しました。「しかし国民投票が争点となっているため、国民投票を行うこともできるのではないか」という記者の質問に、盧武鉉大統領は、「憲法上の根拠がなくても国民的合意や政党同士の合意があれば、国民投票を行うことはできると思う。しかしこのこと自体を大統領が主導的に言及することは適切ではない」として、世論の推移をみたうえで、国会が決める問題だという考えを示しました。

・盧武鉉大統領の会見について、与党ウリ党の辛基南議長は、18日、「ハンナラ党は、4月の総選挙の公約集に党レベルで新行政首都の支援方針を表明しているのに、今になって国民投票を主張していることは、国論を分裂させようという意図があるとしか受け止められない」としてハンナラ党を非難しました。

・これに対してハンナラ党の田麗玉スポークスマンは、18日、「盧武鉉大統領は、行政首都移転論議の本質を直視しなければならない。公約を守る必要があるかないかは、国民が判断することだ。したがって国民の合意が最も重要だ」として、国民投票を行うべきだとする考えを強く主張しました。

・一方、民主労働党は、混乱をなくすため国会が中心に立ってあらゆる論議を展開していくべきだと主張しました。民主労働党は、18日、論評を出し、「国会が中心となって、国政調査や聴聞会、公聴会などを通じて、首都移転構想の全ぼうを詳しく公開し、国民の世論を集めることが大事だ」として、まず今月中に聴聞会を開くこと、さらに政党と市民団体が参加する行政首都移転政策監視団を発足させることを提案しました。

・ハンナラ党の金徳龍院内代表は、18日、去年12月の国会で、ハンナラ党が新行政首都特別法を慎重に考えずに賛成したことを認め謝罪しました。 金徳龍院内代表は、あくまで個人の意見だと前提したうえで、「院内過半数政党として問題点を綿密に検討せずに、処理した責任は大きい。総選挙で勝つことと、政治上の論理に振り回されて、一国の将来がかかった重大事をおろそかに扱ったことに、一議員として国民に謝罪する」と述べました。

・政府は、ウリ党がイラクへの追加派兵をめぐる政府の方針を尊重することを党の意見として決めたことから、18日、国家安全保障会議を開いて、具体的な派兵地域、日程、規模などを決めました。それによりますと、韓国のザイトゥン部隊の派遣先は、クルド族が住むイラク北部エルビル州のラシュキンとスワラシの両都市と、エルビル州近郊のニナワ州の一部も含まれることになりました。ラシュキンにはザイトゥン部隊の師団本部が、スワラシには、1個旅団が駐留する予定です。政府は、韓国軍部隊が使用する装備などが現地に着く8月初めに先遣隊900人をまず派遣し、8月末には本隊2000人のうちまず1000人を送る計画で、残り1000人は、エルビルの現地状況を見極めたうえで、追加派遣する計画です。

・野党ハンナラ党の朴槿恵代表は、17日、盧武鉉大統領と金正日国防委員長との南北首脳会談が実現するよう党を超えて支援する意思のあることを明らかにしました。また首脳会談の準備過程で、政府からの要請があれば特使として北韓を訪問する用意があると述べました。朴槿恵代表は、17日、毎日新聞と行った会見で、4月の国会議員総選挙の後、ウリ党との鄭東泳議長と行った与野党代表会談で合意した南北関係発展のための特別委員会を今度の国会に設置し、南北関係のあらゆる問題を協議する必要がある」と語りました。そして、「韓半島の平和のため核問題をはじめ自分にできることは何でも積極的に行う用意がある」として、北韓への特使の役割を受け持つ考えのあることを示唆しました。朴槿恵代表はまた日本との関係については、「未来志向関係を作りあげるためには指導者の役割が重要だ」と指摘し、小泉首相の靖国神社参拝については、「周辺国の立場を考慮して行動してくれるといいと思う」として間接的に非難しました。また2007年暮れの大統領選挙で、韓国初の女性大統領として出馬する用意があるかという質問に、朴槿恵代表は、「ポストを得るために政治をしているのではではない」と述べました。

・サッカーの韓国代表チームの新しい監督に、オランダ人のジョ・ボンフレレ監督(58)が選ばれました。大韓サッカー協会は、18日、ナイジェリア代表チームを96年のアトランタ・オリンピックで優勝に導いたジョ・ボンフレレ監督と、17日、仮契約を結んだことを明らかにしました。ジョ・ボンフレレ監督の任期は、ドイツワールドカップが終わる2006年6月7日までとなっていて、年俸は公開されていません。

・大韓サッカー協会の李フェテク技術委員長は、18日、ジョ・ボンフレレ監督を選んだ理由として、「困難な環境を克服したジョ・ボンフレレ監督のカリスマとリーダーシップを高く評価した」と述べました。

・韓国から北韓へ送り込まれていた秘密工作員のうち、死者や行方不明者、障害者には最高2億5000万ウォン、生存者は最高1億2918万ウォンの国からの補償が受けられることになりました。国防部は、17日、北韓への元工作員1万3000人に対する補償金の基準を盛り込んだ「特殊任務有功者補償法」の施行令を発表しました。この施行令は、勤務期間や特殊任務をしたかどうかなどによって北韓への元工作員を10等級に分類し、補償金、功労金、特別功労金、特別見舞金を支給するように規定しています。しかし元工作員たちの団体は、最高6億ウォンの補償金を要求しており、最低賃金や都市労働者世帯の月平均所得で計算する今回の施行令に強く反発する姿勢をみせています。

・ソウル地方裁判所は、企業から合わせて25億ウォンの不法資金を受け取ったウリ党の鄭大哲前議員に対して、18日、懲役6年、追徴金4億ウォンの実刑判決を言い渡しました。

・最近、衝動的な離婚が増えて社会問題になっているため協議離婚をする際に猶予期間を置く制度を設けることが検討されています。

・韓国と日本は、17、18の両日、東京で、韓日文化交流局長級会議を開き、韓日国交正常化40年の来年2005年の「韓日友情の年」に先立って今年、両国で開かれる文化イベントを事前行事とみなして、「友情の年」のロゴなどを使うことで合意しました。

・アメリカのプロサッカーのロサンゼルス・ギャラクシーで活躍している韓国人選手、ホン・ミョンボさんが、アメリカ居住の韓国人を代表して、17日、アテネオリンピックの聖火リレーに参加しました。ホン・ミョンボ選手は、ロサンゼルスで始まったアメリカでの聖火リレー初日の17日、コリアタウンで聖火を持って走り、次の走者、映画俳優のトム・クルーズさんに手渡しました。聖火は、アメリカ大陸を横断した後、カナダのモントリオールに移動します。

・韓国外換銀行が公示した18日午後3時の為替レート、日本の円100円は1059ウォン71銭で、前日に比べて、5ウォン23銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1160ウォン70銭で、前日に比べて3ウォン20銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、741.73と、前日より18.36ポイント下落しました。

・18日のソウルは曇り、午後3時の気温は、 23度 5分でした。19日は、台風6号の北上で、週末から日曜日にかけて全国的にまとまった雨が降る見込みです。気象庁では、台風が通り過ぎた後の24日頃、全国が梅雨入りするものとみています。19日の全国の朝の予想最低気温は、16度から19度、 日中の最高気温は25度から28度と予測されています。

6月17日木曜日

・政府のイラクへの追加派兵について与党ウリ党は、17日、議員総会を開いて、政府の方針を尊重することで意見をまとめました。ウリ党の安泳根(アン・ヨングン)第1政調委員長は議員総会の後の記者会見で「議員総会で一部の議員の反対意見もあったが、イラクへの追加派兵についての前の第16代国会の決議を尊重する。派兵についての討論の再検討の要求は、年末に政府の派兵延長同意案が出された時に協議することになった」と述べました。ウリ党はまた▼ 韓国軍の安全を最優先すること、 ▼ 「平和再建」という韓国軍部隊の性格を再確認すること、▼ 現地の必要に応じた派兵時期や部隊の柔軟性を保障すること、▼ 国連の平和維持軍に転換できるように外交努力をすることなどを政府に要請することになりました。ウリ党が政府のイラクへの追加派兵方針に協力することを再確認したことから、政府は18日の国家安全保障会議で派兵先や日程、部隊の規模などについて最終決定する方針です。

・首都をソウルから忠清道に移す計画について、盧武鉉大統領は大統領候補の時のテレビ演説で、首都移転の手続きとして国民投票を取り入れると述べていたことが分かり、与野党の攻防が再び過熱しています。盧武鉉大統領は大統領選挙投票日直前の2002年12月14日のテレビ演説で、「国家的な大事である首都移転は国民の参加と合意が先決条件である。私が当選すれば、1年以内に国民投票で最終決定したい」と述べていることがビデオテープで確認されました。これについて、青瓦台の 尹太瀛(ユン・テヨン)スポークスマンは「ハンナラ党が多数党だった去年12月の国会で新行政首都移転特別法が成立している。これによって国民的な合意がなされたとみられるので、今の状況で国民投票を取り上げるのは適切ではない」と慎重な姿勢を示しました。

・これについて、ハンナラ党の金徳龍(キム・ドッリョン)院内代表は「盧武鉉大統領は2002年12月の大統領候補のテレビ演説で、新しい首都建設にかかる費用は6兆ウォンぐらいだと述べており、このような内容についても答弁すべきだ。また首都の移転計画をみると、次の大統領選挙が行われる2007年に始まることになっており、政略だとしか受け止められない」と主張しました。

・ところで、首都移転候補地4カ所の評価結果が来月1日に公式発表される見通しです。新行政首都建設推進委員会は、来月1日の4回目の会議で、候補地の評価結果を発表するという今後の日程を示しました。新しい首都の候補地は▼ウムソン・ジンチョン、▼天安(チョンアン)、▼ヨンギ・公州(コンジュ)、▼公州・ノンサンの4カ所で、1位の候補地の点数が2位以下と大幅な差が開いた場合、事実上の決定となる可能性も高くなっています。

・今年3月、中国と北韓の国境付近にある収容所で韓国行きを求めて断食などを行っていた北韓脱出者7人が、このほど、北韓に送還されたことが確認されました。外交通商部によりますと、中国当局は収容所に保護していた北韓脱出者7人の自由な意思によって、14日、北韓に送還したと伝えてきたということです。外交通商部の李ソンジン外交政策室長は、16日午後、リビン ソウル駐在中国大使を外交通商部庁舎に呼んで「北韓脱出者7人の自由な意思の意にしたがって北韓に送還したという中国政府の発表を韓国人は信じないと思う。北韓脱出者問題について、さらに進展した措置を講じてほしい」と遺憾の意を伝えました。

・これについて、ハンナラ党は「政府の安易な外交の結果だ」と批判しました。

・野党ハンナラ党は16日、党本部をこれまでのヨイドのテント張りから国会から6キロほど西の江西区塩倉洞のビルに移しました。朴槿恵(パク・グネ)代表は16日の入居に際して「ヨイドのテント生活の気持ちを忘れずに、ここの地名の由来である塩の倉の役割を国民に対して果たしていこう」と呼びかけ、次の2007年の大統領選挙に向って、花壇に「待つ2007」と命名した松ノ木を植えました。

・韓国の教職員90%以上は次の国務総理に指名された 李海チャン氏に反対していることが分かりました。韓国教員団体総連合会が今月9日から16日まで、全国の教員を対象に調査した結果、91.5%が「李海チャン氏は国務総理としては適切ではない」と答え、「適切だ」という答えはわずか2.2%に過ぎませんでした。李海チャン氏は1998年から99年にかけて、金大中政権のもとで教育部長官をつとめ、教職員の定年を65歳から62歳に早めて反発を呼んだうえ、大学修学能力試験での混乱を招いたと非難されたことがあります。

・16日から始まったタクシー労働組合のストライキが中止されました。16日からストライキに入っていた全国民主タクシー労働組合連盟の4,500人あまりは、16日午後に行われた建設交通部との交渉で、燃料税の払い戻しなど、かなりの要求が受け入れられたとして、一部を除いてストライキを中止しました。一方、先週9日からストライキに入っている全国保健医療産業労働組合は16日午後、大韓病院協会と再び交渉を行いましたが、週休2日制の実施にともなう賃金や人員問題などをめぐって依然として意見の歩み寄りがみられていません。

・韓国人が最も好きな大統領は故 朴正熙(パク・ジョンヒ)元大統領、最も好きな政治家はその長女の朴槿恵(パク・グネ)ハンナラ党代表であることが分かりました。世論調査会社の韓国ギャラップは先月、全国の15歳以上の男女1,728人を対象に40項目にわたって一番好きなものを調べました。その結果、現職を含めて好きな大統領は、故 朴正熙元大統領が48%でほぼ半分となり、次いで金 大中前大統領14%、3位は今の盧武鉉大統領7%、 続いて全斗煥元大統領、李継晩初代大統領、 金泳三元大統領の順でした。また好きな政治家としては、野党ハンナラ党の 朴槿恵(パク・グネ)代表が1位で、次いで与党ウリ党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)前議長の順でした。企業家としては、三星グループの李健熙会長が最も多く、次いで現代グループの創始者の故 鄭周永(チョン・チュヨン)元会長でした。

・東海に浮ぶ島、慶尚北道ウルルン島と、その近くの独島(日本名 竹島)との間を行き来する観光遊覧船が17日から運航を始めました。この遊覧船は 独島観光海運が運航する106トン、215人乗りで、17日午後2時半、観光客100人を乗せてウルルン島のチョドン港を出港し90キロ東にある独島に向いました。コースは独島を2周した後、再びウルルン島に戻ってくる往復4時間半のコースで、1日2−3回運航することにしています。

・韓国外換銀行が公示した17日の為替レート、日本の円100円は、1,054ウォン48銭で、前日に比べて2ウォン43銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1,157ウォン50銭で、前日に比べて50銭のウォン安でした。韓国株式市場の17日の総合株価指数は、760.09と、前日に比べて7.75ポイント上昇しました。

・17日のソウルは雨のち曇り、午後3時の気温は18度2分、降雨量は21ミリでした。18日は全国的に曇り、所によって雨で、西の方から晴れてくるでしょう。18日の全国の予想最低気温は16度から20度、日中の最高気温は25度から30度という予報です。

6月16日水曜日

・これまで数々の不正事件を摘発してきた大検察庁の中央捜査部が廃止されそうになっていることをめぐって、 盧武鉉大統領が検察総長の発言を批判し、波紋が広がっています。盧武鉉大統領は先月、大統領直属機関の腐敗防止委員会の下に、「高官不正疑惑調査処」を新たに設けるよう指示し、これにともなってこれまで大検察庁中央捜査部が持っていた捜査権が縮小される見通しとなっています。これについて宋光洙(ソン・グァンス)検察総長は13日、検事との会合の席で、「大統領側近疑惑に対する検察の捜査に不満を抱いた勢力が検察の力を無力化させようとしている」と発言しました。これに対し、盧武鉉大統領は15日の閣議で、「検察総長のこのような発言では、一国の秩序が保たれなくなる。法務部長官は検察の秩序を立て直さなければならない」と述べ、来年3月、任期が終わる宋光洙検察総長の早期更迭の可能性も出てきました。

・この問題をめぐって、康錦実(カン・グムシル)法務部長官は16日、記者会見し、「検察総長の発言の真意はどうであれ、指揮監督者として国民に謝罪する」と述べるとともに、「高官不正疑惑調査処の新設と検察の中央捜査部の廃止は直接には関係がなく、法務部と検察は法治主義の原則にもとづいて意見を調整していく」と述べました。一方、宋光洙検察総長は16日、「自分の発言は過激で不適切だった。大統領をはじめ国民に心配をかけた」と謝罪し、「大検察庁中央捜査部について、検察内部に心配の声が多い。今後、合理的で納得できる方向で検討してほしい」と述べました。

・政府と与党ウリ党は新行政首都建設計画にともなって、11の司法機関を移転させる同意案を来月、国会に提出する方針です。政府の新行政首都建設推進委員会と与党は16日、建設推進委員会の連絡会議を開きました。この席で、与党側は、「この計画は移転先の忠清道のための政策ではなく、国土の均衡発展という大きな枠の中で進められている。首都圏の人口集中が解消され、国民にも大きなメリットになる」と述べました。一方、新行政首都建設推進委員会側は、「80人の専門家で構成する候補地評価委員会による客観的で公正な評価を経て、4つの候補地での過熱した競争や不動産投機を防ぐために8月までには移転先を決める。また業務連絡のために、青瓦台や政府の主な機関など行政機関とともに、国会はかならず移転しなければならない。大法院など11の司法機関の移転同意案を来月、国会に提出する」と説明しました。

・李明博ソウル市長は、首都を忠清道(チュンチョンド)へ移転しようとする計画について、「国民全体に影響を与える重大なことだけに、国民の意見を問うのが当然だ」と述べました。李明博ソウル市長は16日、CBSラジオの番組に出演して、このように述べ、「去年の末、与野党の合意で、新行政首都建設特別法が可決されたが、国会で可決された大統領に対する弾劾訴追案に対しても国民の反対世論が強く、結果的には憲法裁判所で棄却された」と指摘し、行政首都移転の件についても、国民の世論を聞くべきだと述べました。李明博ソウル市長はまた、「ハンナラ党は総選挙の前に、忠清道の票を集めるために、特別法に賛成したことを公式に認めたが、ハンナラ党は無責任なことをしたと思う」と批判するとともに、「政権をかけて、行政首都の移転を進めたい」としている盧武鉉大統領の発言についても、「このような複雑な問題で大統領が強い意志を見せると、政府部内でも意見調整をしにくくなる」と指摘しました。

・北韓の核兵器開発問題をめぐる3回目の6カ国協議を来週23日から開くと、15日、中国が正式に発表しました。中国外務省の章啓月スポークスマンは15日の記者会見で、3回目の6カ国協議について、「北京で21日と22日に実務者レベルの作業部会を開き、23日から本協議を開く。期間は協議の進展状況によって変わるが、長くても26日までとする」と発表しました。また韓国、アメリカ、日本が放棄を求め、北韓が存在を否定している高濃縮ウランによる核開発問題について、章スポークスマンは、「協議の中できっと取り上げられるだろう。中国側は、この問題は避けて通れないと認識している」と強調し、この問題が今回の協議の中心議題になるという考えを示しました。

・賃金の引き上げを求める労働組合の夏の闘争がヤマ場を迎え、16日は全国のタクシーの15%を占める全国民主タクシー労働組合が燃料税の払い戻しを求めてストライキに入りました。ストライキに参加したタクシー運転手は16日午前9時現在、全国の90のタクシー会社の労働組合員4,568人で、ソウルのヨイド公園横の大通りではストに参加したタクシー3000台が並んで駐車し、組合員たちがデモを繰り広げたため、周辺では交通が混雑しました。しかしストライキに参加したタクシーは、全国のタクシー24万台のうち、わずか4%あまりで、市民への影響はさほどありませんでした。また民主労総=民主労働組合総連盟も16日午後、ソウルヨイドの国会前や釜山駅など全国で、週休2日制の完全導入、契約社員、パートなどへの差別の撤廃、最低賃金1ヵ月 76万ウォンの確保などを要求して闘争決議大会を開きました。

・北韓の景勝地、金剛山観光の日帰りコースが近く開設されることになりました。金剛山観光事業を進めている韓国の会社「現代アサン」は15日、南北共同宣言4周年を記念して、金剛山観光の日帰りコースのテスト観光を行いました。現代アサンの関係者ら200人は15日朝、 江原道北部の高城(コソン)郡にある金剛山コンドミニアムから東海岸沿いの道路を通って北韓入りし、 日帰りコースの開設に合わせてオープンする予定の金剛山海水浴場と金剛山ホテルなどを回って、夕方、韓国側の出入管理連絡事務所に帰ってきました。現代アサンは、バスによるこの金剛山日帰りコースを来月初め頃から開設することにしており、料金は、大人9万9000ウォン、小・中・高校生は7万9000ウォンとしています。

・コエーリョ監督の辞任で、韓国のサッカー国家代表チームを率いていた、朴ソンファ監督代行が、15日、辞意を表明しました。朴ソンファ監督代行は「先のトルコとの親善試合や2006年ドイツ・ワールドカップの予選の対ベトナム戦、そしてアジアカップの予備エントリーを提出したことで、代行監督の任務を全部果たした」と述べ、15日、大韓サッカー協会に辞意を表明し、大韓サッカー協会は辞表を受理しました。前のコエーリョ監督が4月19日、韓国チームの成績不振を理由に辞任してから一時的に代表チームを指揮していた朴ソンファ代行監督は、今後、19才以下のユース代表チームの監督に専念する計画です。韓国サッカー協会はアジアカップの本戦が始まる来月17日の前までには、後任の監督を決めることにしています。

・韓国外換銀行が公示した16日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1056ウォン91銭で、前日に比べて、7ウォン4銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1157ウォンで、前日に比べて、6ウォン7銭のウォン高でした。韓国株式市場の16日の総合株価指数は、715.24ポイントと、前日に比べて、10.95ポイント上昇しました。

・16日のソウルは晴れのち薄曇り、午後3時の気温は30度6分でした。17日も気圧の谷の影響で、全国的に曇り、所によって雨の降る所もあるでしょう。17日の朝の予想最低気温は、16度から20度、日中の最高気温は23度から26度と、これまで続いた真夏の暑さは少し和らぐでしょう。

6月15日火曜日

・6月15日は、2000年の南北共同宣言から4年目にあたります。南北共同宣言4周年を記念する国際討論会が、15日、ソウルのホテルで開かれ、盧武鉉大統領はあいさつで、「北韓の核問題が解決されれば、南北間の協力はより一層本格化するだろう。われわれは、そのときに備えて包括的で具体的な計画を準備している」と語りました。この討論会は、延世大学の金大中図書館、統一研究院、それに北韓の統一問題研究所が共同で開いたものです。盧大統領はまた、「北韓経済を画期的に改善できる各種インフラの拡充や産業生産能力の向上に積極的に努力するつもりだ。また国際社会による北韓への支援が拡大するよう周辺国家とも協議を続けていく」と強調しました。

・北韓の金正日国防委員長は、15日、南北共同宣言4周年を迎え、「南北がいまの良い流れを継続して維持し、南北関係を大きく発展させていくべきだ」という考えを韓国側に伝えてきました。これは、「南北共同宣言4周年記念国際討論会」に北韓から出席している北韓のアジア太平洋平和委員会の李ジョンヒョク副委員長が、討論会のホテルで盧武鉉大統領に直接伝えたものです。李ジョンヒョク副委員長は、「盧武鉉大統領にあいさつするよう金正日国防委員長から委任を受けた」として、手帳を取り出しておよそ2分間、金正日国防委員長のメッセージを口頭で伝えたと、青瓦台のユン・テヨンスポークスマンが明らかにしました。

・続いて金大中前大統領も特別演説し、「金正日国防委員長がソウルを訪問してこそ、南北間の信頼が確かなものとなり、平和と交流協力のための進展がなされるだろう」として金正日国防委員長のソウル訪問を促しました。

・6月15日の南北共同宣言4周年を記念して、韓国と北韓は、軍事境界線で互いに相手を誹ぼうしていた放送を14日夜で終了させました。北韓は、14日夜11時半から最後の放送を行い、北韓軍兵士とみられる男性アナウンサーが、いつもよりやさしいトーンで、「前方に出ている国軍将校や兵士のみなさん、軍事境界線上に歴史の時間が迫っています」と始め、「血統やことばがひとつのわが民族はこれ以上、生き別れになって暮らしていくことはできません。分裂の悲劇は一日も早く終了しなければなりません」と述べました。そして女性の声で、「夢にも見た統一のその日に、喜びと感激で泣いて笑って抱き合いましょう」と語りかけました。韓国側もFM放送の音声をスピーカーで拡大させて北へ呼びかけていた放送を14日夜、11時50分から10分間、告別放送として放送し、42年間続けてきた軍事境界線放送の幕を閉じました。

・ハンナラ党は、南北共同宣言4周年にちなんで15日、論評を出し、「南北関係を新しく立て直す契機にしなければならない」と強調しました。

・2000年6月15日の南北首脳会談4周年を記念して韓国と北韓、それに海外同胞1350人が出席する民間団体主催の「わが民族大会」が、15日、仁川のムンハク競技場で開かれ、南北の和解と民族統一の念願を盛り込んだ民族大団結宣言を採択しました。

・首都の移転候補地4カ所が、発表されました。政府と民間による新行政首都建設推進委員会は、15日、新しい首都の移転候補地として、忠清北道1カ所と忠清南道3カ所を選定し、発表しました。それによりますと、忠清北道は、京畿道南部と接する鎮川(ジンチョン)/陰城(ウムソン)、忠清南道は、天安、論山/公州、それに公州/燕岐(ヨンギ)です。新行政首都建設推進委員会は、今月末までに候補地ごとの評価を行ったあと、来月初めに、候補地別の点数を公開し、8月中に公聴会を開いて世論を聴き、最終的に移転先を決めることにしています。

・第17代国会の常任委員長と特別委員長の配分をめぐって与野党が対立している中で、 与党ウリ党は、独自に17の常任委員会のうち、14の常任委員会で、事実上、与党単独の常任委員会活動に入りました。こうしたウリ党の活動は、韓国駐留アメリカ軍の削減や、イラクへの追加派兵、経済対策など大きな懸案について責任ある与党の姿を国民にアピールするとともに、野党に対しても院の構成に協力するよう圧力をかける狙いがあるものとみられています。

・韓国と北韓は、15日から京義線の鉄道と道路の工事現場を通る電話線を使って西海で不法操業している中国漁船についての情報交換を始めました。

・先週、仁川国際空港に到着したインド発の大韓航空機の汚水からコレラ菌が検出され、保険当局が調査に乗り出しました。保健福祉部の疾病管理本部が15日明らかにしたところによりますと、今月11日午後3時仁川着のインドのムンバイ発の大韓航空機656便の汚水からコレラ菌が検出されました。このため疾病管理本部は、これらの飛行機に乗って韓国入りした乗客・乗員80人のリストをもとに追跡調査を行うとともに、航空会社に消毒を要請しました。保険当局によりますと、今年に入ってタイ発の飛行機の汚水から3回、コレラ菌が検出されています。

・情報通信部は、15日、移動通信会社4社が、携帯電話器を決めけられた価格より安く割り引いて販売したとして、電気通信事業法にもとづいて、SKテレコム、KTF、KT無線再販売、LGテレコムの4社に対して、20日から40日間の業務停止命令を出しました。

・韓国の乗用車のナンバープレートが、白のベースに黒の文字に変わる見込みです。韓国では、現在、乗用車のナンバープレートが、緑のベースに白の文字となっていますが、識別が難しいという意見があり、交通安全公団は、15日、ソウルで公聴会を開き、乗用車のナンバープレートを白のベースに黒の文字にする案を検討していることを明らかにしました。

・アメリカは、14日、人身売買についての定例報告書を発表し、韓国が人身売買根絶のための基準を完全に守っているとして、去年に続いて3つの等級のうち、最上級の1等級に分類しました。

・今年に入って韓国映画の輸出が大きく増えています。韓国貿易協会が映画振興委員会の資料を分析したところによりますと、韓国映画は、海外の主な映画販売市場の「アメリカンフィルムマーケット」と、「カンヌ映画祭」などで、今年に入ってすでに3700万ドルの輸出契約が結ばれ、去年一年間の輸出額3098万ドルを早くも上回りました。

・韓国外換銀行が公示した15日午後3時の為替レート、日本の円100円は1049ウォン51銭で、前日に比べて、7銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1163ウォン70銭で、前日に比べて40銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、752.10と、前日より8.75ポイント上昇しました。

・15日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、31度2分でした。16日は、全国的に雲が多く、済州島では夜、雨が降る見込みです。16日の全国の朝の予想最低気温は、15度から20度、 日中の最高気温は26度から32度と予測されています。

6月14日月曜日

・韓国と北韓は、先の南北将軍級軍事会談の合意にもとづいて西海での警備艇同士の衝突を防ぐため15日から共通の周波数の運用に入ることになり、これに先立って14日、交信テストに成功しました。交信テストは、14日午前9時から2時間、西海の北方限界線付近の海上5カ所で共通周波数によって行われ、1953年の休戦協定以来初めて南北間の無線交信に成功しました。また南北海軍の艦艇は、共通周波数が使えない場合の補助手段として旗や発光信号を使った交信も行いました。韓国と北韓は、新しい通信線が8月12日に開通すれば、毎朝9時に中国の不法操業漁船の情報を交換することになっています。

・韓国と北韓は、史上初の南北首脳会談が行われた6月15日を期して軍事境界線での拡声器を使った宣伝放送を中止することになり、韓国側も14日夜の放送を最後に、北韓に対する非難放送を中止することになりました。国防部は、非武装地帯で行っている拡声器放送の「自由の声」の最後の放送を14日夜11時50分から10分間、行う予定です。この放送は、南北の合意によって、42年間継続してきた放送を中止することや、この間放送を聴き続けてきた南北双方の将兵の幸運を祈る内容で構成されるということです。

・ソン・ペクヨプ監督のアニメーション「オセアム」が、世界最高の権威を誇るフランスの「アンシーアニメーションフェスティバル」で、13日、長編コンペ部門最高賞の「グランプリ」を受賞しました。2Dアニメの「オセアム」は、母親を探し求める兄弟の物語で、独特なカラーが印象的な映画という評価を受けました。「アンシーアニメーションフェスティバル」で、韓国のアニメがグランプリを獲得したのは、2002年に「マリ物語」に続いて2度目です。

・盧武鉉大統領は、受賞した「オセアム」のソン・ペクヨプ監督と、制作会社の李ジョンホ代表に14日、祝電を送り、「今度の受賞は、韓国アニメーションの成長ぶりと優秀性を世界に披露した快挙だ」と述べました。盧大統領はまた、「今後さらに韓国のアニメ産業の発展のため大きく寄与してほしい」と求めました。

・国民政治研究会に所属するウリ党の国会議員38人は、14日、声明を出し、「6月15日の南北共同宣言4周年を記念して金大中前大統領を特使に任命して北韓に送り、南北関係をより一層進展させることを希望する」と述べました。ウリ党の千正培院内代表、金槿泰議員ら国民政治研究会所属の38人の議員は、盧武鉉政権がより積極的な対北韓平和政策を推進するには、何よりも2回目の南北首脳会談が行われなければならないとしており、「できるだけ早い時期に、金正日国防委員長がソウルを訪れるようにすべきで、そのために金大中前大統領に特使になってもらうべきだ」と強調しています。

・政府の各部署が要求した来年度予算案は、総額195兆3000億ウォンにのぼっています。また57の政府基金が要求した運用額は、304兆6000億ウォンと初めて300兆ウォン台を上回り、一般会計と特別会計、それに基金を合わせた全体の財政規模の要求額は、499兆9000億ウォンに達しています。企画予算処によりますと、53の中央部署の一般会計と特別会計を合わせた来年度予算案の要求額は、195兆3000億ウォンで、今年より5%多くなっています。

・2000年6月15日の南北首脳会談4周年を記念して仁川で開かれる「わが民族大会」に参加する北韓代表団126人が、14日午後、北韓の高麗航空機で仁川空港に到着しました。

・首都を忠清道に移転する問題で、新行政首都建設推進委員会は、15日、首都の複数の候補地のリストを発表します。委員会は、候補地リストを発表したあと、今月末までに各候補地についての評価を行ったあと、来月初めに、候補地別の点数を公開し、8月中に公聴会を開いて世論を聴き、最終的に移転先を決めることにしています。

・現在、漢字混じりとなっている法律のほとんどが、早ければ今年8月から、全文ハングル表記に改められます。法制処によりますと、現在の漢字混じりの表記では、国民の法律の解釈が困難なことから、民法をはじめ8つの法律を除いたおよそ1000の法律は、全文ハングル表記に改めることにし、意味があいまいなハングルの場合は漢字表記を並行して使う「法律ハングル化のための特別措置法案」を8月国会に提出することにしたということです。

・韓国の鉄道車両メーカー「ロテム」の技術が、初めて海外に輸出されることになりました。鉄道車両メーカー「ロテム」によりますと、最近、インド防衛産業メーカーのBEML社との間で、ステンレス車両製造技術の移転契約を結んだということです。「ロテム」は、インドのBEMLから、向こう15年間に、初期技術料400万ドル、技術使用料3%、そのほか設計、技術監督、研修の費用を受け取ることになっています。「

・腐ったタクワンを材料にしたギョーザを製造販売したことで摘発され、食品医薬品安全庁から回収命令を受けたギョーザ製造会社の社長が、13日夜、ソウルの漢江大橋から飛び降り自殺しました。死亡したのは全羅南道ファスン郡に工場がある「ビジョンフード」のシン社長(35)で、橋の上には、手書きの遺書3枚とともに携帯電話や靴が残されていました。この社長は、遺書の中で、「問題のリストが発表されてから、債権者が押しかけてきて経済的に苦しくなった。国民に申し訳ない」などと書かれていました。この社長が経営していた「ビジョンフード」では、廃棄する予定のタクワンを使ったギョーザの具の製造業者から今年2月まで具を仕入れてギョーザに加工して販売ルートに卸しており、自殺する2日前は、テレビ局の討論番組に電話をかけて、「食品医薬品安全庁が合格させていたギョーザの具の製造業者から納品を受けていた。それなのに今さら中小企業に一方的に責任をかぶせるのは納得できない。廃業はやむを得ないが、ゴミ餃子という汚名はぬぐい去りたい」として政府に対して強い不満を募らせていました。

・大韓航空と日本航空は、仁川−札幌、仁川−新潟、仁川−小松の3つの路線について、8月から座席を共有するコードシェアを結ぶことで一致しました。

・李ジェヨン監督の「スキャンダル」が、13日閉会した第7回上海国際映画祭で監督賞、音楽賞など3部門で受賞しました。

・13日の日曜日は、全国的に日中の最高気温が30度を上回り、全国の遊園地や海水浴場は、一足早い避暑客で大賑わいとなりました。

・韓国外換銀行が公示した14日午後3時の為替レート、日本の円100円は1049ウォン58銭で、先週金曜日に比べて、4ウォン24銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1162ウォン30銭で、先週金曜日に比べて3ウォン 10銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、738.79と、先週金曜日より12.74ポイント下落しました。

・14日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、28度5分でした。15日も引き続き、全国的に蒸し暑い日が続く見込みです。15日の全国の朝の予想最低気温は、13度から21度、 日中の最高気温は27度から32度と予測されています。

6月12日土曜日

・国防部は、11日、来年2005年度の国防予算案を、今年より13.4%増やして21兆4752億ウォンとする増額要求を企画予算処に提出しました。これは韓国駐留アメリカ軍の削減にともなう「自主国防」を実現するために装備の近代化など戦力増強に重点を置いたもので、核心的戦力確保のための戦力投資費は、今年より16%多い7兆3000億ウォンとなっています。

・北韓の開城での南北軍事実務者協議が、12日、ようやく妥結し、西の海、西海での警備艇同士の衝突を防ぐための共通周波数の運用などで合意しました。今月4日の雪岳山での南北将軍級軍事会談での合意にもとづく南北軍事実務者協議は、10日、1日の予定で始まりましたが、双方の意見が対立し、12日朝まで会議が続けられた結果、ようやく妥結しました。合意内容は、▼西海の南北双方の警備艇に共通の公用周波数を設定し、シグナルは韓国側が「ハンラ山」、北韓側が「白頭山」にする ▼公用周波数が使えない場合は、補助手段として旗や発光信号を使う ▼不法操業を行う漁船についての情報交換を西海の通信線で毎日午前9時に1回行い、今月中に通信線や通信連絡所設置について協議する ▼新しい通信線は8月12日午前9時、南北管理区域の軍事境界線で結び、午前10時に試験通話をする▼今月15日午前0時を期して軍事境界線での双方の宣伝活動を中止するとともに、8月15日までに宣伝用の機器をすべて撤去する、となっています。

・第17代国会の院の構成をめぐる与野党間の交渉が、詰めの段階で難航し、この週末も交渉が続けられています。ウリ党とハンナラ党は、17の常任委員長の配分について、司法委員会と、文化観光委員会など主な常任委員長を国会の前期2年と後期2年に分けてウリ党とハンナラ党が務める案について協議していますが、意見の歩み寄りが見られず難航しています。常任委員会の委員長の配分については、ハンナラ党が、前期に司法委員会と文化観光委員会の委員長をウリ党が担当し、予算決算特別委員会の委員長をハンナラ党が務める案と、予算決算特別委員会の委員長をウリ党が務める場合、司法委員会と文化観光委員会の委員長をハンナラ党に譲歩するようウリ党に提案しましたが、ウリ党はいずれも受け入れられないという姿勢を固守しています。このため与野党は、この週末もさらに交渉を続けていますが、交渉が決裂した場合、ウリ党は、14日に議員総会を開いて強硬手段をとることをほのめかしています。

・イラクに追加派兵する韓国軍部隊は、来月24日から3回にわたって現地入りすることが決まりました。 中央日報が国防部の関係者の情報として12日、伝えたところによりますと、イラクへの韓国軍の追加派兵は、韓国とアメリカが合意した3000人のうち、まず2000人を先に現地に派遣し、残り1000人は、現地の状況や派兵部隊の状況を見極めたうえで決めることになりました。 それによりますと、「7月から8月にかけてイラクに派遣するのは、師団司令部1000人と、1個民事旅団の1000人だということです。

・行政首都を忠清道に移転する問題について、このほど政府が発表した計画の中に、国会や大統領府青瓦台、裁判所が含まれていることから、これでは首都全体の移転だという声が出ていることについて、盧武鉉大統領は、「遷都は、李氏王朝時代の概念であり、政府が進めている行政首都の移転とは全く違う」と述べました。

・「のどが渇くほど踊りたい」、小泉首相は、アメリカのブッシュ大統領と行った日米首脳会談で、金正日国防委員長がこのような表現でアメリカとの対話を希望したことを伝えたと、日本のマスコミが12日、伝えました。これに対してブッシュ大統領は、「北韓との2国間協議はしない。6カ国協議でならする」として拒否しましたが、小泉首相はさらに「6カ国協議の前に双方が会うのも可能だ」と述べて北韓との2カ国協議を重ねて促したということです。

・文化観光部は、映画館で韓国映画を決められた割合以上に上映することを義務付けた制度を縮小する方向で検討に入りました。李滄東(イ・チャンドン)文化観光部長官は、11日、今の韓国映画上映義務制を守るための映画人対策委員会の関係者6人と会った席で、「韓国の映画産業の未来のために上映義務日数を縮小調整する方向で検討する時がきた」と述べ、映画界が自主的に縮小案を作るよう要請しました。

・今年1月に辞任した世界テクォンド連盟の金雲竜総裁の後任を選ぶ世界テクォンド連盟の臨時総会が、11日、仁川国際空港のホテルで開かれ、大韓テクォンド協会理事のチョ・ジョンウォン氏(57)が、2代目の総裁に選ばれました。

・韓国プロサッカー、Kリーグのオールスター戦が来月4日、大田で開かれることが決まりました。

・週末の12日、ソウル都心では大規模な集会と行事が行われました。ストライキ3日目に入った保険医療の労働組合は、午後2時からソウル中心部の光化門一帯で、組合員7000人が参加して集会を開き、週休2日制の実施にともなう対策を政府に要求しました。また同じ時間帯に大学路のマロニエ公園では、市民団体や大学生ら500人が集まって、2000年6月15日に行われた南北首脳会談の共同宣言の実行を訴える集会を開きました。そして夕方6時からは、2002年6月、アメリカ軍の装甲車にひかれて死亡した女子中学生の追悼祭と、イラクへの派兵反対集会が、民主労総や市民団体の会員およそ1万人が参加して光化門で繰り広げられます。

・12日は、土曜日のため取り引きはありません。11日の終値は、日本円100円が、1053ウォン82銭で、アメリカドル1ドルは、1159ウォン20銭でした。韓国株式市場も土曜日のため取り引きはありません。

・12日のソウルは晴れ、正午の気温は、28度 2分でした。13日日曜日も引き続き高気圧の影響で全国的に晴れの空模様となるでしょう。13日の朝の予想最低気温は、13度から19度、日中の最高気温は 25度から32度の予報です。

6月11日金曜日

・第17代国会の前期2年間の院の構成をめぐる与党ウリ党と野党ハンナラ党の交渉が11日、ほぼ妥結しました。ウリ党とハンナラ党は11日協議した結果、17の常任委員会と、2つの特別委員会の委員長の配分について、ウリ党10、ハンナラ党8、民主労働党1とすることで合意しました。そして、司法委員会など与野党が厳しく対立している常任委員会については、両党が前期2年間と後期2年間に分けて委員長を務めることになり、常設ではない非常設特別委員会として予算決算特別委員会を一般の常任委員会に切り替える問題を扱う国会改革特別委員会はハンナラ党が、李海チャン国務総理候補の人事聴聞特別委員会の委員長はウリ党が受け持つことでほぼ合意に達しました。また委員会ごとの委員の定数は、議員定数が同じ第15代国会に準じることになりました。

・与党ウリ党は、当面、今の辛基南議長の体制を続けることになりました。ウリ党は、先の地方の首長と議会議員の再選挙と補欠選挙で惨敗したことから党内部で指導部に対する責任追及の声が出ていますが、10日、党中央委員会を開いて協議した結果、党規則の改正作業が終了した後の適切な時期に次の指導部の選出方法について改めて協議することにし、当面は、今の辛基南議長体制を維持するという結論を出しました。

・野党ハンナラ党は、7月14日に、ソウルのジャムシル室内体育館で代表最高委員を選出するための全党大会を開くことを暫定的に決めました。

・ハンナラ党議員20人が来月初めに北韓を訪問することになりました。ハンナラ党の中道保守派による「国家発展戦略研究会」の所属議員20人は、来月2日から4日まで、陸路で北韓入りし、金剛山と、開城工業団地を訪れる予定です。

・盧武鉉大統領は、11日、青瓦台の政策室長に、もと大学教授で現在、政府革新・地方分権委員会の委員長をしている金ビョンジュン氏(50)を、また政府革新・地方分権委員会の委員長には、高麗大学のユン・ソンシキ教授(51)を任命しました。二人は、いずれも大統領職引き継ぎ委員会で、盧武鉉大統領のブレーンとして活躍した改革派の学者です。

・金大中前大統領は、10日、故レーガン元大統領の死去を哀悼する弔文をナンシー夫人に送りました。金大中前大統領は、この中で、「レーガン元大統領は、東西の対決の壁を崩した勇気ある指導者だった」と述べ、「1980年、韓国の軍事独裁政権によって死刑の判決を言い渡された私を救う運動を展開してくれた。韓国の民主化にも多大な協力を惜しまなかった」と讃えました。

・10日、一日で終わる予定だった北韓の開城での南北将軍級軍事会談の実務者協議が難航し、11日も交渉が続いています。韓国と北韓は、西の海=西海での偶発的な武力衝突の防止や軍事境界線一帯での宣伝放送の中止などについて協議しましたが、西海での偶発的な武力衝突の防止を先に履行すべきだとする韓国側と、軍事境界線一帯での宣伝放送の中止が先だとする北韓との間で意見の歩み寄りがみられず、交渉が難航しています。

・アメリカの信用格付け会社の「ムーディーズ」は、11日、韓国の国家信用等級の展望を、「否定的」から一段階格上げして「安定的」に上向き修正しました。「ムーディーズ」は、去年2月11日に韓国の信用等級の展望を「肯定的」から2段階下げて「否定的」に下降修正していましたが、今回、16か月ぶりに一段階格上げしたものです。この背景として、「ムーディーズ」は、▼北韓の核問題解決に向けた多国間交渉が続いていることから韓半島での紛争の可能性が低いこと ▼韓国駐留アメリカ軍の削減が韓国とアメリカとの同盟関係に深刻な影響を及ぼすことはないということを理由にあげています。

・今年に入って3月末までの貯蓄率が、31.5%に達し、97年暮れの外貨危機以後、最も高い水準を記録しました。韓国銀行によりますと、今年に入って3月末までの第1四半期の貯蓄率は、31.5%で、去年の第1四半期より3.5ポイント高くなり、97年暮れの外貨危機直後の1998年の第1四半期の貯蓄率の36.2%以来、最高の水準となりました。貯蓄率がこのように高くなったのは、所得が増えたのに、消費を増やしていないことが原因とみられています。

・韓国とロシアは、テロに備えた合同軍事演習を来週16日、東海で行う計画です。ロシアの連邦保安局が10日、明らかにしたところによりますと、この合同軍事演習は、両国から250人ずつが参加し、テロリストが船を乗っ取ったという想定で行います。そしてロシアからは、艦艇2隻が、韓国側からは艦艇6隻とヘリコプター2機が参加します。

・2000年の南北首脳会談を前に、現代グループから不正資金150億ウォンを受け取り、5億ドルを北韓に不法に送金した事件にかかわった朴智元元文化観光部長官に対する控訴審の判決公判が11日、ソウル高等裁判所で開かれ、懲役12年が言い渡されました。

・ソウル市は、7月1日から実施する地下鉄とバスの運賃制度をさらに改め、これまで別々に払っていた地下鉄とバスの運賃を連結運賃、通し運賃として、市民の負担軽減をはかることになりました。それによりますと、地下鉄は、10キロの距離までを800ウォンとし、その後5キロごとに100ウォンずつ追加することにしていたのを、市内区間に限って12キロまでを基本運賃の800ウォンとし、その後、5キロごとではなく6キロごとに100ウォンずつ追加する修正案を確定しました。また地下鉄からバスに乗り換えたり、バスから地下鉄に乗り換えた場合は通し運賃となり、両方を合わせた距離が10キロを超えると、5キロごとに100ウォンずつ運賃を追加します。こうしたことから、地下鉄とバスを30分以内に乗り換える場合、7月1日からは、10キロ以内の区間なら5回まで乗り換えても基本運賃800ウォンだけを払えばいいことになります。

・KBSドラマ「冬のソナタ」の女性の主人公、チェ・ジウさんが、韓日国交正常化40年を迎える来年2005年「韓日友情の年」の広報ポスターのモデルと、諮問委員として活躍することになりました。韓国と日本は、韓日国交正常化40年を迎える来年2005年を「韓日友情の年」として、文化、芸術、スポーツなどさまざまな分野で共同作業を繰り広げることにしており、この作業をスムーズに行うため両国でそれぞれ9人の諮問委員を選びました。

・深刻な景気の低迷にかかわらず、サラリーマン4人のうち3人は、夏の休暇をとって、旅行に出かける計画を持っていることがアンケート調査の結果、分かりました。

・韓国外換銀行が公示した11日午後3時の為替レート、日本の円100円は1053ウォン82銭で、前日に比べて、21銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1159ウォン20銭で、前日に比べて40銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、751.53と、前日より30.77ポイント下落しました。

・11日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、29度2分と真夏日よりとなりました。12日も引き続き、全国的に蒸し暑い日が続く見込みです。12日の全国の朝の予想最低気温は、17度から20度、 日中の最高気温は23度から31度と予測されています。

6月10日木曜日

・与野党議員91人と市民団体の代表は10日、国会で懇談会を開いて、イラクへの追加派兵を再検討することを求めました。イラクへの追加派兵の再検討に署名した議員は、与党 ウリ党議員が67人、野党 民主労働党議員10人全員、それに民主党議員8人、ハンナラ党議員5人と無所属議員の合わせて91人です。これらの議員たちは、国会で政策聴聞会を開催することと派兵中止決議案を提出するために市民団体と持続的な会合を開いていくことにしています。

・盧武鉉大統領は9日夕方、4月の総選挙で第2野党に躍進した民主労働党の指導部や議員を青瓦台に招待して晩さんをともにしながら、意見を交わしました。この席で民主労働党の出席者は各種の政策懸案について質問をし、盧大統領は自分の考えをはっきり示しました。このうち、民主労働党の金ヘギョン代表が、「総選挙の前に与党ウリ党が、韓国住宅公社などがマンションを建築して分譲する際のコストを公開させるという公約をかかげたが、どうなったか」と質問しますと、盧大統領は「市場経済を認めるとすれば、マンションの分譲コストの公開は認められない。公開が改革になるとも思わない」と述べて、ウリ党の公約とは反対の考えを示しました。盧大統領はまたイラクへの追加派兵について「追加派兵は韓米同盟関係、国際社会の世論、駐留することになる韓国軍部隊の安全などすべてを考慮して決めたものだ。後になって勇気のない大統領だったと評価されるとしても、追加派兵の決定は正しいと思う」と述べ、追加派兵に協力を訴えました。

・韓国と北韓との軍事境界線上にある板門店の警備を担当している韓国駐留アメリカ軍が10月末までにほとんど引き上げる準備を進めているとアメリカ軍将校が9日述べました。板門店に駐留しているアメリカ陸軍のライオン・ロバート大尉は、「板門店でアメリカ軍と韓国軍がパトロールをしているが、アメリカ軍が10月末までに引き揚げれば、韓国軍が業務をすべて受け持つことになる。どの施設から始めるかをめぐって韓国軍と協議しており、韓国軍兵士に装備の使い方の研修も行っている」と述べました。板門店では韓国軍とアメリカ軍合わせて550人ほどが警備に当たっていて、韓国軍は65%を占めていますが、10月末にアメリカ軍が引き揚げることになれば、韓国軍兵士の割合は93%になるということです。板門店でのアメリカ軍の撤退は、ソウルから南方の基地にアメリカ軍を統合させる計画の一つで、韓国駐留アメリカ軍の再配置と統合計画はまだ両国間で結論づけていない状態です。

・アメリカのジョージア州シーアイランドでの主要8カ国のサミットは、9日の討議で「大量破壊兵器の拡散防止」に関するG8行動計画を採択し、北韓のプルトニウムとウランの核兵器開発とこれまでのミサイル拡散の動きに対して深刻な憂慮の念を示すとともに、核兵器開発について検証可能で後戻りできない形で放棄することを強く求めました。行動計画はまた北韓の核開発問題を解決するための枠組みとして6カ国協議を強く支持するとしています。

・病院労使の賃金引上げ交渉が決裂して、全国100あまりの総合病院が10日午前7時からストライキに入りました。全国保健医療産業労働組合と大韓病院協会の労使は、9日夜から中央労働委員会の調整会議に出て、ぎりぎりまでの労使交渉を行いましたが、中央労働委員会が出した調整案に対して労使ともに拒否し、10日朝からストライキに入りました。しかし重症患者室、新生児室、応急室などには必要なスタッフが当てられていて、ストライキに参加した労組員の代替スタッフを投入しているため、診療に支障はないということです。全国保健医療産業労働組合は賃金の10.7%アップと、週休2日制を求めており、これに対して大韓病院協会は賃金の凍結と、土曜日の勤務を主張しています。

・廃棄処分された食材を使って冷凍ギョウザを作った食品メーカー12社の社名が公開され、日本政府も韓国産冷凍ギョウザの輸入を禁止する措置を取りました。食品医薬品安全庁は10日、タクワン製造会社から出てきた廃棄用のタクワンなどの食材料を使って冷凍ギョウザを作ったメーカー12社のリストを発表し、これらの会社が去年から取り引きした商品の廃棄を指示しました。12社の中には大手の会社も含まれていて、関係者5人を食品衛生法と農産物品質管理法違反の疑いで逮捕しました。警察の調べによりますと、冷凍ギョウザの具を生産する下請け業者は、タクワン製造会社から出てきた廃棄用タクワンを集めて、食用には認められない井戸水を使って塩分を取り除いた後、ギョウザの具として大手の会社に納品してきました。こうしたことは2001年から行われてきたということです。食品医薬品安全庁は、今後、罰則を強化した食品衛生法の改正案を9月国会に提出する方針を示しました。また日本の厚生労働省は9日、韓国産ギョウザの輸入を暫定的に禁止しました。

・ソウルのマンハッタンと呼ばれている漢江に浮ぶ島=ヨイドに世界的な金融・保険グループAIGが国際金融センターを建設することが決まりました。ニューヨークを訪問している 李明博(イ・ミョンパク)ソウル市長は10日、AIG本社でモリス・グリーンバーグ会長と「ソウル金融センター建設のための基本協力契約」を結びました。これによってAIGは8億ドル(およそ9,400億ウォン)をかけて、ヨイドの中小企業展示場の空き地に、延べ面積4万6,000uのソウル国際金融センターを建設します。着工は来年初めで、2009年に完成をめどに、45階建ての3つのビルを中心に、多国籍企業や金融機関の事務所、ホテル、コンベンション・センター、映画館などが入る予定です。

・原油価格の高騰などでガソリンを使う乗用車が敬遠され、在庫が5万台を超えて史上最高となりました。自動車業界によりますと、現代・起亜・GM大宇・双龍・ルノー三星の韓国の自動車メーカー5社が抱えている在庫は、5月末現在で9万4,500台あまりで、このうちガソリン自動車は5万台あまりと史上最高となりました。これに比べて軽油を使うディーゼルエンジンのRV車の在庫は、今年3月に3万5,300台だったのを最高に2カ月連続減りました。これについて業界関係者は「韓国の自動車市場は内需の低迷と大量の信用不良者問題を抱えているうえに、原油価格の高騰という悪材料まで重なっている。来年からは、軽油を使う乗用車の販売が認められるようになるが、それとともに自動車の内需市場も回復すると思う」という慎重な見通しを示しました。

・韓国の若者が日本のワーキング・ホリデー ビザを申請できる回数が来月からこれまでの年2回から4回に増えるとともに、発給までにかかる時間も短縮されます。韓国と日本は9日、ソウルの外交通商部庁舎で「韓日共同未来プロジェクト」の5回目の会議を開き、来月から韓国の若者が日本のワーキング・ホリデー ビザを申請できる回数をこれまでの年2回から年4回に増やし、ビザ発給までかかる期間もいまの4カ月から1カ月半に短縮させることで合意しました。ワーキング・ホリデー ビザは、留学しながら働くことを認める就労観光ビザで、日本に対してはこれまで毎年3月と9月に申請期間を設けていました。「

・韓国外換銀行が公示した6日の為替レート、日本の円100円は、1,053ウォン61銭で、前日に比べて4ウォン84銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1,159ウォン60銭で、前日に比べて5ウォン40銭のウォン安でした。韓国株式市場の10日の総合株価指数は、782.30と、前日に比べて12.23ポイント下落しました。

・10日のソウルは晴れ、午後3時の気温は28度8分でした。11日からは再び暑くなるものとみられます。南部地方は台風4号の間接的な影響を受けて強い風とともに曇り、済州島は午後雨になるでしょう。11日の全国の予想最低気温は15度から18度、日中の最高気温は25度から30度という予報です。

6月9日水曜日

・盧武鉉大統領は次の国務総理に指名した李海チャン氏に対する任命同意案を今週11日頃、国会に提出する予定だと、青瓦台のスポークスマンが9日明らかにしました。国務総理候補に対する大統領の任命同意案が国会に提出されますと、国会は、それから15日以内に最大で3日間、国務総理としてふさわしい人物かどうかを審査する人事聴聞会を開くことになっており、これが終われば、国会の本会議を開き、同意するかどうかの表決を行います。

・野党ハンナラ党は、 政府が8日発表した大統領府、国会、裁判所など首都機能全体を今のソウルから南方の忠清道に移転させる計画について、「国民的同意を得たうえで、慎重に進めるべきだ」と述べました。ハンナラ党のスポークスマンは8日、「首都の移転は国の重大事であるだけに、国民の共感の中で行われるべきだ。ばく大な費用についても、事業の財源をどうやって調達するかなど、具体的な進め方についても国民の納得を得なければならない」と指摘しました。またハンナラ党の李ハング政策委員会副議長は、「政府は行政首都の移転について、科学的に調査・研究した結果をもとに、専門家による分析と討論を経て、さらには国民投票を行うべきだ」と述べました。ハンナラ党は、これまで基本的には行政首都の移転に賛成する立場をとってきました。

・これについて民主労働党も9日、論評を出し、「国の主要機関のほとんどを移転させた場合、行き過ぎた中央集中構造の解消という本来の目的よりは、ソウルと首都圏の問題を行政首都の移転先に移し、さらなる問題を呼び起こす恐れがある。首都の移転問題は、国の均衡ある発展と地方分権など幅広く考慮し、長期的なビジョンを持って進めていかなければならない」と述べました。また行政首都の移転で、国民投票を行うべきだというハンナラ党の主張については、「賛成か反対かを決める単純な問題ではない」と述べました。

・金大中政権で、南北首脳会談を準備した林東源大統領補佐役は9日、ソウル市内で行った講演で、北韓の金正日国防委員長が「2001年春の花の咲く季節にソウルを訪問する準備をしたが、実現しなかった」と明らかにしました。林東源氏は2002年4月に大統領特使として北韓を訪問した際、金国防委員長になぜ訪韓しないのかと質問したところ、金国防委員長は「昨年春にソウルへ行こうと準備した」と語ったということです。 林東源氏は金国防委員長の訪韓が実現しなかった背景について「アメリカ大統領選挙の結果、2001年にブッシュ政権が誕生し、北韓をやっつけようとしているのに、どうしてソウルへ行けるだろうかと考えたようだ」と説明しました。林東源氏はまた最近、フランスを訪問した際に、フランスの外務省当局者が近く北韓と国交を樹立する可能性を示唆したと述べました。

・政府は、11日にワシントンの大聖堂で行われるアメリカのレーガン元大統領の国葬に、高建前国務総理を団長とする政府弔問団を派遣することになりました。弔問団には韓昇洲駐米韓国大使、?宗夏元外務部長官らが加わり、韓国政府と国民を代表して哀悼の意を表明します。

・北韓の竜川駅列車爆発事故現場を訪れていた大韓赤十字社のイ・ユング総裁と国際赤十字社連盟のニスカラ事務局長は8日、仁川国際空港に帰ってきて記者会見し、「竜川での住宅の復興工事は今年10月か11月頃には終わるものとみられる」と述べました。国際赤十字社連盟の代表団の一員として5日から北韓を訪れていた一行は、竜川駅付近の事故現場や被害者たちの状況を把握してきました。ニスカラ事務局長は、「まだ400世帯あまりがテントで生活をしているが、復興事業が早いスピードで行われていて、すでに瓦の建物も見えてきている。これからは上水道施設に対する支援が必要だ」と述べました。 事故現場では、北韓赤十字会の支援チームを中心に、1000人を超えるボランティアが救援活動に積極的に参加しているということです。

・韓国銀行は8日、北韓の去年の経済動向の推計結果を発表しました。それによりますと、経済成長率は1.8%で、99年以降5年連続でプラス成長を続けていることが分かりました。エネルギー不足に悩んでいた電気・ガス・水道が復調の兆しを見せたほか、気象条件に恵まれて農林水産も成長し、一昨年2002年7月以来の経済改革で電力、石炭事情も多少改善されたものとみられると、韓国銀行は分析しています。また南北の商品の搬出搬入は著しく伸び、一昨年より12.9%増えました。そして北韓の経済規模は21兆9466ウォンで韓国の33分の1、1人あたり国民所得は97万4000ウォンで、韓国の15分の1人とされています。

・今度のアテネ・オリンピックで、韓国はメダル獲得の目標をこまでで一番多い36個と決めました。大韓体育会のイ・ヨンテク会長と、今度のアテネ・オリンピックの選手団長となったシン・パクチェ大韓ホッケー協会会長は8日、記者会見し、「今度のアテネ・オリンピックでは金メダルを13個以上獲得し、総合ランキングで10位以内に再び入れるよう、選手たちの支援に最善を尽くしたい」と述べました。韓国は84年のロサンゼルス・オリンピックから96年のアトランタ・オリンピックまで、総合ランキング10位以内を守り続けていましたが、前回のシドニー・オリンピックでは12位に後退しました。今度のオリンピックでは、アーチェリー、テコンドー、柔道、レスリング、バドミントンなどの競技を中心に、金メダル13個、銀メダル10個、銅メダル13個の合わせて36個のメダル獲得を目指します。韓国のオリンピック代表の最終エントリーは、陸上、水泳、テニスの予選が終わる来月中旬に決まる予定です。

・ソウル市教育庁は、小・中・高校で、授業が始まる時と終わる時の生徒と教師との間のあいさつの仕方を、これまでの号令に従う権威的なものから、号令なしで自然な雰囲気に行われるように変えていくことになり、9日、各学校に指示しました。韓国の小・中・高校では、授業が始まる時と終わる時、クラス代表が「気をつけ、礼」という号令をかけ、全員が座ったまま教師にあいさつをしています。しかしソウル市教育庁は、民主的な市民としての資質を学んでいく上で、これは適切ではないと判断し、、生徒と教師の間で自由な雰囲気のあいさつが定着するよう各学校に呼びかけていく方針です。

・韓国外換銀行が公示した9日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1058ウォン45銭で、前日に比べて、4ウォン32銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1154ウォン20銭で、前日に比べて、4ウォン5銭のウォン高でした。韓国株式市場の9日の総合株価指数は、800ポイントを割って794.53と、前日に比べて、14.78ポイント下落しました。

・9日のソウルは晴れ、午後3時の気温は25度1分でした。10日も高気圧の圏内に入り、全国的に晴れの天気が続くでしょう。10日の朝の予想最低気温は、13度から17度、日中の最高気温は24度から31度という予報です。

6月8日火曜日

・盧武鉉大統領は、8日、新しい国務総理に、与党ウリ党議員で5回当選の李海チャン氏(52)を指名しました。盧武鉉大統領は、8日、青瓦台でウリ党の指導部と晩さんをともにした席で、李海チャン氏を新しい国務総理に指名し、9日、国会に李海チャン氏の総理任命同意案を提出する予定です。青瓦台のユン・テヨンスポークスマンによりますと、「盧武鉉大統領は、責任感と所信、推進力を持ち、党と政府との関係を緊密にできる人物として李海?氏を選んだ」としています。李海チャン氏は、今年52歳、ソウル大学社会学部を出た後、民主化運動を続け、88年の第13代国会にソウル冠岳乙区から当時の野党・平民党議員に当選し、これまでに5回当選しています。この間に、ソウル市政務副市長、国民会議や民主党の政策委員長、教育部長官を務めたことがあり、多様な行政キャリアの持ち主です。先のウリ党の院内代表を選ぶ党内選挙に出馬して千正培氏に敗れています。国務総理の任命同意案が国会に提出されますと、国会は、それから15日以内に最大で3日間、人事聴聞会を開くことになっており、これが終われば、在籍議員過半数以上が投票に参加して過半数の賛成があれば承認されます。しかし、前の金大中政権時代には、人事聴聞会で資格に問題があると指摘され、総理の任命同意案が否決されたケースもあります。

・ハンナラ党の韓善教スポークスマンは、8日、新しい国務総理にウリ党の李海チャン氏を指名したことについて、論評を出し、「意外な人選だ。人事聴聞会で国務総理として適した人物かどうかを徹底的に検証する」と述べました。韓スポークスマンは、「いま、国民が望んでいる国務総理は、国民の和合と統合を成し遂げられる人物だ。経済危機を克服し、景気を回復できる人物だ」としてこのように述べました。一方、ハンナラ党は、人事聴聞会を通じて李海?氏を総理としての資質や道徳性を徹底的に検証した後、国会で総理任命同意案を表決する際、自由投票にする方針です。

・行政首都を今のソウルから南方の忠清道に移転する問題で、新行政首都建設推進委員会は、8日、移転する主な国家機関85の部署や機関を暫定的に決めて発表しましたが、この中には、大統領府、国会、憲法裁判所、最高裁判所も含まれており、行政だけでなく、首都機能全体を移転させることになっています。移転に際しては、2012年から2014年にかけて段階的に移転し、大統領府青瓦台と、中央省庁がまず先に移転し、最後の年度に国会と裁判所が移転することになっています。この計画は、6月中に委員会でさらに審議し、7月中に大統領の承認を得て、確定することになっています。

・韓国とアメリカは、7日と8日の両日、ソウルで第9回未来韓米同盟政策構想会議を開いて、ソウル中心部にある韓国駐留アメリカ軍の竜山基地の移転にともなう問題について交渉を繰り広げましたが合意には至らず、決裂となりました。国防部の関係者によりますと、双方は、竜山基地の移転にともなう枠組みの包括協定と履行合意書の案をつくる計画でしたが、竜山基地の移転先の敷地面積をめぐって意見の差が激しく、決裂しました。

・韓国軍のイラク追加派兵決定を見直すように求める署名に、与党ウリ党の国会議員57人が参加しました。ウリ党のユ・スンヒ議員は、今月4日、市民団体とともに、派兵決定を原点に戻して検討し直すように求める懇談会を開いた後、ウリ党議員を対象に署名運動を行ってきた結果、7日までに57人が署名したということです。追加派兵の見直しは、当初与野党の20人ほどが賛成していましたが、ウリ党内部でその数が増えたことになります。

・ソウル地方裁判所は、8日、おととしの大統領選挙の際に不法な資金を受け取った政治資金法違反の罪で起訴された大統領側近の安ヒジョン被告に対して、懲役2年6カ月、没収1億ウォン、追徴金12億1000万ウォンの判決を言い渡しました。安ヒジョン被告は、去年、不法な政治資金3億9000万ウォンを市民団体の運営資金に使った疑いで在宅起訴されたほか、おととしの大統領選挙の前後に大統領の友人の会社から不法資金1億ウォン、ほかの企業などから65億9500万ウォンの違法な資金を集めた罪で起訴され、5月に、懲役7年、追徴金51億9000万ウォンが求刑されていましたが、判決の追徴金は個人的な流用の分だけが対象となりました。

・ところで、与党ウリ党の議員82人は、安ヒジョン被告の判決公判前日の7日、裁判所に対して嘆願書を提出しました。

・これについて野党ハンナラ党は、裁判所に対する圧力の行使だとして非難しました。ハンナラ党の田麗玉スポークスマンは、論評を通じて、「国会で過半数議席を確保している与党議員らが、集団で嘆願書を提出したことは、事実上の圧力行使であり、司法に干渉する行為に他ならない。52億ウォンもの追徴金を求刑された安ヒジョン被告が善処されるならば、政治資金法で起訴された関係者を全員釈放し、処罰条項もなくすべきだ」と主張しました。

・韓国と北韓は、7月11日から16日まで、北韓の金剛山で、第10回離散家族の再会を行うことで合意しました。

・国家公務員は、来月7月から隔週週休2日制に、また来年7月からは、完全週休2日制になる見込みです。行政自治部が、8日、まとめた国家公務員の勤務規程改正案によりますと、現在週44時間となっている公務員の勤務時間を週40時間に短縮するため、一般の部署は土曜日を休むことにし、警察、消防、博物館、図書館などは、交替勤務をするなどをして弾力的に調整することになっています。

・旧日本軍のための元従軍慰安婦が、アメリカで日本政府を相手取って訴訟を起すことが可能となりました。アメリカ連邦最高裁判所は、7日、第2次世界大戦当時の芸術品の略奪など戦争犯罪に対する判決で、アメリカの裁判所で外国政府を相手取った訴訟を起すことができるという決定を言い渡しました。今度の決定は、戦時中の残虐行為を受けた被害者が訴訟を通じて被害賠償を受けられる道が開かれたものと解釈できることから、現在、アメリカの裁判所に日本政府を相手取って訴訟を起こしている元従軍慰安婦の女性も、訴訟当事者として認められるものとみられています。

・韓国外換銀行が公示した8日午後3時の為替レート、日本の円100円は1054ウォン13銭で、前日に比べて、3ウォン12銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1158ウォン70銭で、前日に比べて70銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、809.31と、前日より0.14ポイント下落しました。

・8日のソウルは曇り、午後3時の気温は、21度8分でした。9日も引き続き、全国的に雲の多い一日になりそうです。9日の全国の朝の予想最低気温は、13度から16度、 日中の最高気温は24度から28度と予測されています。

6月7日月曜日

・第17代国会の開院式が7日行われ、金元基議長のあいさつに続いて、盧武鉉大統領が、開院を祝う演説を行いました。この中で、盧大統領は、「技術と人材が成長の原動力となる革新主導型経済を成功させ、経済の持続的な成長を成し遂げたい」と述べました。 また盧大統領は、「韓国経済は決して危機状況ではない。今年は5%台の成長率となり、私の任期中は6%以上の持続的な成長率を成し遂げられると思う」として、最も重要なのは過剰な危機論を警戒することだと強調しました。

・5日の開院国会で第17代国会議長に選ばれた金元基議長は、7日、開院式で就任のあいさつをし、「第17代国会は、民意の殿堂、国政論議の中心舞台、国民統合の産室として生まれ変わらなければならない」と述べました。金元基議長は、また「ここに集まった国会議員は、かつて憲法を制定した制憲国会の議員と同じような決意を持って欲しい。議員全員が第17代国会を成功させるための歴史的な義務を持っている」と述べました。

・野党ハンナラ党は、盧武鉉大統領の第17代国会の開院を祝う演説について論評を出し、「改革と変化を感じることができなかったのは残念だ」と述べ、懸念を示しました。ハンナラ党の田麗玉スポークスマンは、論評で、「国民は経済危機を痛感しているのに大統領は危機状況ではないと断言した。国民の暗い表情こそが、最も正確な経済指標だという点を大統領は悟らなければならない」と強調しました。田麗玉スポークスマンはさらに、「今最も重要なのは、改革の推進ではなく、大統領としての道徳性の確立と、国政能力の証明だ。盧武鉉大統領は、民意を伝える国会議員のことばに耳を傾け、国会議員の批判をムチと受け止めてほしい」と述べました。

・ところで第17代国会の開院式に出席した盧武鉉大統領は、野党議員からも儀礼上の拍手を受け、国会の空気が前の第16代とは変わったことをうかがわせました。

・国会は、7日、本会議を開いて、与党ウリ党の金コ圭議員と、野党ハンナラ党の朴キ太議員を副議長に選びました。国会は、5日の開院国会で、議院最高参の当選6回の金元基議員を議長に選びましたが、2人の副議長については、与野党議員1人ずつを配分しようというウリ党と、1人をハンナラ党、もうひとりは議員数20人以下の小政党にすべきだとするハンナラ党の意見が対立したことから5日の開院国会では、副議長を選出できず、開院国会で議長と2人の副議長を選ぶという国会法に違反した結果となっていました。投票では在籍議員299人のうち、259人が投票に参加し、与党ウリ党の金コ圭議員が243票、野党ハンナラ党の朴キ太議員は、239票を得て、それぞれ副議長に選出されました。

・5日行われた地方の首長と議会議員の再選挙と補欠選挙で、与党ウリ党が惨敗したことでウリ党内部で指導部に対して責任を問う声が出ていることについて、辛基南議長は、「議長を辞任することなどの問題は、党の進路を左右することなので、慎重に判断する」と述べました。辛基南議長は、7日、開かれたウリ党の議員総会で、「今度の選挙結果は、国民の暮らしの改革と、政治の安定のために最善を尽くすようにという国民のムチと受け止め、痛烈な心情で反省している。政治的にも責任を取りたいが、真の責任とは何かについて悩んでいる」として、慎重に判断する姿勢を示しました。

・新しい国務総理として大統領が指名することが見込まれていた前の慶尚南道知事の金ヒョクキュ議員は、6日日曜日、青瓦台で盧武鉉大統領と単独で昼食をともにし、この席で、「国政運営の妨げにはなりたくない」として、予定されていた国務総理指名を辞退する意向を明らかにしました。これに対して盧武鉉大統領は、「慎重に考えてみる」と答えたということです。これは、5日の地方の首長と議会議員の再選挙と補欠選挙でウリ党が惨敗したことを受けて、大統領にさらに政治的負担をかけたくないとする金ヒョクキュ氏の判断によるものとみられます。盧武鉉大統領は、早ければ8日にも新しい国務総理を指名するとみられ、候補として、前の環境部長官だった女性の韓明淑ウリ党常任中央委員、いま総理代行をしている経済専門家の李憲宰副総理兼財政経済部長官の名前が上がっています。

・民主労働党の新しい代表に、所得の低い人の救済に力を尽くしてきた女性運動家の金恵敬副代表(59)が選ばれました。金恵敬代表は、「国会の内と外との意思疎通がうまくいく新しい政治の典型を作る」と述べるとともに、2012年の次の次の大統領選挙で与党となるよう今から準備を始めるという決意を示しました。

・盧武鉉大統領は、6日、アメリカのレーガン元大統領が他界したことで、韓国政府と国民を代表して深い哀悼の意を表明し、ブッシュ大統領と、ナンシー夫人にそれぞれ弔文を送りました。政府は、レーガン元大統領の葬儀に弔問使節を送る方針です。

・中国政府は、北韓の核問題を協議する3回目の6カ国協議を今月23日から25日まで北京で行うと、正式に発表しました。

・韓国南東部の蔚山港と、日本の北九州市小倉港とを週1回、結んでいた国際カーフェリーの「ドルフィン蔚山号」582トンは、乗客が少ないため、今年初めから運休していましたが、このほど運航会社の「ムソンフェリー」が、蔚山地方海洋水産庁に対して、運航中止を申請しました。ドルフィン蔚山号は、2002年4月25日から就航していました。

・オリンピック史上初めて海外での聖火リレーが行われているアテネオリンピックの聖火が、7日、ソウルに到着し、120人のランナーが48キロをリレーしました。聖火は、オーストラリアのシドニーと日本の東京を経て、7日午前8時5分、専用機「ジェウス」で、仁川空港に到着しました。そしてただちにソウルのジャムシルオリンピック公園に車で移動し、ソウル市民1100人が見守る中、伝統楽器の公演を繰り広げたあと、正午過ぎ、第1走者の大韓オリンピック委員会の李ヨンテク委員長をはじめ、バルセロナオリンピックのマラソン優勝者、黄ヨンゾさんら歴代オリンピックのメダリストや、人気歌手、タレントなど120人が、ソウル市内48キロをリレーしました。聖火は、夜7時すぎ、ソウル市庁前の芝生の広場に到着します。聖火は、このあと8日、次の巡回地の北京に空輸され、7月9日に開催地ギリシャに戻ります。

・韓国外換銀行が公示した7日午後3時の為替レート、日本の円100円が1051ウォン1銭で、先週金曜日に比べて、4ウォン18銭のウォン安でした。 アメリカドル1ドルは、1158ウォンで、先週金曜日に比べて4ウォン40銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、809.45と、先週金曜日より28.71ポイント上昇しました。

・7日のソウルは曇り、午後3時の気温は、23度2分でした。8日は、弱い気圧の谷の影響で、全国的に雲が多く、一時雨の降る所があるでしょう。8日の全国の朝の予想最低気温は、14度から19度、 日中の最高気温は21度から26度と予測されています。

6月5日土曜日

・5日、行われた地方の首長と議会議員の再選挙と補欠選挙で、与党ウリ党は、全国大部分で惨敗したのに対し、野党ハンナラ党は3つの広域自治体の首長選挙で圧勝し、党勢に陰りを見せていた民主党も全羅南道知事の座を得ました。4つの広域地方自治体の首長の選挙結果です。まず釜山市長にはハンナラ党の許南植氏が、慶尚南道知事には、ハンナラ党の金台鎬氏が、全羅南道知事には、民主党の朴ラ瑩氏が、そして済州道知事にはハンナラ党の金泰煥氏が、それぞれ選ばれました。4月15日の国会議員総選挙で全国的に高い支持を得た与党ウリ党は、今度の再選挙・補欠選挙で最も注目されていた 釜山広域市の市長、全羅南道・慶尚南道・済州道の知事の4つの広域自治体の長すべてを野党ハンナラ党と民主党に大差で負けたほか、19の中小の市の市長と大都市の区長選でも、忠清地域で3人が当選しただけで、事実上、全国的に惨敗した結果となりました。一方、ハンナラ党は、釜山広域市の市長、慶尚南道・済州道の知事の3つの広域自治体で勝利したほか、19の中小の市の市長と大都市の区長のうち、ソウルと京畿道の市区郡長選挙の5カ所で勝利し、中小市の市議会、区議会、郡議会の議員選挙では、首都圏に19ある選挙区のうち、17カ所で勝利しました。また民主党は、全羅南道知事の補欠選挙で勝利し、再起の基盤を作りました。与党ウリ党は、4月の総選挙で優勢だった全羅南道、済州道の両地域で敗北したことを受けて、党内からは辛基南議長など指導部に対する責任論が浮上しています。中央選挙管理委員会によりますと、今回の暫定投票率は平均28.4%で、去年10月の再・補欠選挙の投票率34.2%をさらに下回る結果となりました。

・第17代開院国会が5日から始まり、新しい議長に、ウリ党の金元基議員が選ばれました。4月15日の総選挙で選ばれた国会議員は、5月30日から4年の任期に入り、5日、開院国会に登院しました。そして午前10時から本会議を開く予定で、議長、副議長を選出することにしていました。このうち議長については、議員最高参で6回当選の与党ウリ党の金元基議員を選出することで与野党は一致しました。しかし、2人の副議長をめぐって与党ウリ党は、ウリ党とハンナラ党が1人ずつ副議長を出すべきだとしたのに対して、野党ハンナラ党は、1人をハンナラ党が、もうひとりは、議員数20人以下の小政党に配分すべきだと主張したため副議長の選出を先送りすることになり、夜10時過ぎから本会議を開いて、在籍議員299人のうち、235人が投票に参加して過半数を超える217票を得た金元基議員を新しい国会議長に選出しました。金議員以外では、金ヒョクキュ議員、李相得議員、鄭夢準議員にそれぞれ1票が入り、このほか、棄権12、無効3でした。金元基議長は、今年67歳、東亜日報記者出身で、1979年当時の野党・新民党に全羅北道チョンウプ・金堤から当選して政界入りしました。副議長の選出は、次の本会議が開かれる週明け7日に行う予定ですが、5日に議長だけしか選べなかったことは、議長1人と副議長2人を国会開院後、初めての本会議で同時に選出するように規定している国会法に違反した結果となりました。第17代国会は、新人議員が60%以上を占め、30代、40代や労働組合の代表らが大挙進出したことで、これまでのような対立だけの国会が変わることが期待されていましたが、与野党の対立構図はなかなか変わらないことを示す結果となりました。5日の選出をめぐる争いについて民主労働党の権永吉議員は、「民主労働党は、国会に入るまで半世紀の時間がかかったが、議員数20人以下の小政党で交渉団体でないという理由で、今日は本会議が開かれるのを12時間もただひたすら待つしかできなかった。こうした国会をわれわれは改革しなければならない」と述べました。

・アメリカのラムズフェルド国防長官は、シンガポールで開かれている第3回アジア安全保障会議で演説し、韓国駐留アメリカ軍は、随時入れ替えることが可能だという見解を明らかにしました。この演説で、ラムズフェルド国防長官は、「21世紀は、20世紀と違ってテロの懸念があることから、世界のアメリカ軍の再配置計画によって、韓国駐留アメリカ軍の再配置も随時、行われる可能性が高い。しかし先端兵器の配備や機動性の強化で韓半島での戦争抑止力は、より強化されるだろう」と述べました。

・韓国駐留アメリカ軍の削減交渉が、週明けの7日と8日、ソウルで行われますが、政府は、アメリカが世界のアメリカ軍の再配置計画によって韓国駐留アメリカ軍の削減を公式に要求してきた場合、原則として同意するものの、時期については、アメリカ陸軍第2師団とソウル中心部の竜山基地が、京畿道南部の烏山・平沢に移転する2007年以降に可能だという方針を固めアメリカとの交渉に臨む計画です。特に政府は、韓国駐留アメリカ軍の削減によって韓国政府が負担することになる国防費の問題を無視することはできないとして、この問題を、竜山基地の移転費用や新設される京畿道烏山・平沢基地の規模縮小問題と連携させて、交渉に臨む考えを示しました。

・盧武鉉大統領は、4日、新しい国務総理に前の慶尚南道知事の金ヒョクキュ氏を指名する問題について、野党だけでなく与党内でも反対の声が出ていることから、金ヒョクキュ氏を推薦したとされている青瓦台の大統領政治特別補佐役の座をなくすことにし、党政分離の原則にしたがって、大統領が党と国会の運営に介入しないという原則を再確認しました。 盧武鉉大統領は、4日、与党ウリ党指導部と協議した席で、党と国会の運営に対する不干渉原則を守り、一般の党員として党を支援するのに専念するとして、不必要な誤解を招かないために青瓦台の政治特別補佐役の座を廃止する方針を明らかにしました。そのうえで、ウリ党もできるだけ青瓦台の運営には不必要な干渉をしないよう求めました。このためウリ党と青瓦台との架け橋の役割をしてきた文喜相議員の大統領政治特別補佐役の役割はなくなりました。

・今年10月に南北を結ぶ道路が開通し、鉄道もテスト運行される運びとなりました。北韓の平壌で行われた南北経済協力推進委員会で、南北の代表団は5日、このような内容を盛り込んだ7項目からなる共同合意文を発表しました。南北経済協力推進委員会は、次の協議を8月31日から9月3日までの4日間、ソウルで開くことにしています。

・北韓の核兵器開発をめぐる6カ国協議参加国による初めての外相会議が7月にインドネシアの・ジャカルタで開く計画が、関係国の間で浮上しています。日本の政府筋によりますと、7月2日にASEAN=東南アジア諸国連合の地域フォーラム閣僚会議を開くインドネシア政府が、今度の会議に合わせて、6カ国外相会議の開催を非公式に提案したということです。

・大韓赤十字社の李ユンク総裁が、国際赤十字社連盟の代表団の一員として貨物列車爆発事故が起きた北韓の竜川を訪問するため5日、北京経由で平壌に入りました。一行は、6日と7日の両日、竜川駅付近の事故現場や被害者たちの状況を把握したあと、8日に韓国入りする予定です。

・京畿道北部 坡州(パジュ)市の李ジュンウォン市長が4日、ソウルの漢江にかかるバンポ大橋から飛び降り自殺しました。また飛び降りた李市長を助けようとして続いて飛び込んだ運転手も遺体で見つかりました。李ジュンウォン坡州市長は、坡州市に校舎を建てることになった大学から頼まれて建築許可に便宜をはかり、数千万ウォンを受け取った疑いで数日前から検察の捜査を受けていました。

・韓国のアカデミー賞「大鐘賞」の授賞式が4日夜、ソウルの世宗文化会館で行われ、最高作品賞には金キドク監督の「春夏秋冬そして春」が選ばれました。また先月、カンヌ国際映画祭で審査委員大賞を受賞した朴チャンウク監督の映画「オールドボーイ」は、監督賞、主演男優賞、音楽賞など5部門を席巻しました。また観客動員数が1,200万人にもなった「シルミド」は助演男優賞など4部門を、「太極旗を翻して(ブラザーフッド)」は美術賞など3部門をとりました。しかし10部門にノミネートされて多くの賞をねらった「スキャンダル」は、衣装賞だけにとどまりました。

・5日は土曜日のため為替の変動はありません。4日の日本の円100円は、1,046ウォン83銭で、アメリカドル1ドルは1,162ウォン40銭でした。韓国株式市場も土曜日のため、取り引きはありません。

・5日のソウルは晴れ時々くもり、午後3時の気温は30度2分でした。6日は全国的に雲のかかる中で、慶尚南道と済州島では夜遅く雨となるでしょう。6日の全国の予想最低気温は14度から20度、日中の最高気温は24度から29度と、30度を超える連日の夏日はやや和らぐという予報です。

6月4日金曜日

・労使問題を話し合うため、盧武鉉大統領の呼びかけで、これまでの労働界、産業界、政府による労使政委員会に代って、中小企業経営者や契約職、パート労働者なども加わった「労使政代表者会議」の初めての会議が4日、ソウルプレスセンターで開かれました。午前中の会議では、月に1度、労使政代表者会議を開くことにし、必要な場合は、運営期間を延長する。そして2大労働組合団体の委員長、経営者総協会の会長、大韓商工会議所の会頭、労使政委員会の幹部、労働部次官の6人からなる運営委員会を発足させることを決めました。このほか、▼労使政指導者会議の名称を労使政代表者会議に改めること、▼2回目の会議を7月第1週に、韓国経営者総協会の主催で開く、▼3回目の会議は、労働組合側の主催で開くことになりました。

・韓国の雪岳山のホテルで3日朝から開かれていた西の海=西海での軍事衝突の防止などを話し合う2回目の南北将軍級軍事会談は、4日朝まで続けられ、双方の警備艇が共通の周波数を使うなどして偶発的な武力衝突を防ぐことに合意しました。また軍事境界線付近でのスピーカによる誹ぼう放送を中止し、西海の南北管理区域や板門店などに設置した宣伝広告板を撤去することでも合意しました。

・政府は、韓国駐留アメリカ軍の削減や、アメリカ軍基地の移転問題など韓米間の懸案に対処するため次官補級の実務者対策委員会を発足させました。国家安全保障会議は、3日、韓米同盟未来政策協議会の交渉と、世界のアメリカ軍の再配置計画などについて総合的に検討するため、これまで活動していた実務者による協議会を次官補級に格上げして運営することを決めました。

・ウリ党の金ウォンウン議員、ハンナラ党の高ジンファ議員、民主労働党の権英吉議員ら 与野党議員20人あまりは、4日、国会で、「イラクへの韓国軍追加派兵見直しのための朝食懇談会」を開き、今月の開院国会で、派兵中止勧告決議案を提出することを決めました。

・こうした動きに関連して、盧武鉉大統領は、「国会では、さまざまな声があると聞いているが、ひとりひとり説得をしてでもアメリカとの約束を必ず守るよう努力する」と述べたと、権ジンホ青瓦台国家安全保障補佐官が、明らかにしました。

・与党ウリ党は、4日、議員総会を開き、議員最高参で6回当選の金元基議員をウリ党の国会議長候補に、5回当選の金ドッキュ議員を国会副議長候補にすることを満場一致で決めました。国会の議長と副議長は、5日開かれる開院国会の本会議で、議員の表決で選ばれます。

・地方の首長と議会議員114人についての再選挙と補欠選挙が、5日、午前6時から夜8時まで関係の4722の投票所で行われ即日開票されます。今度の選挙は、3月12日の改正選挙法で、史上初めて土曜日に投票が行われることから、中央選挙管理委員会は、前回の去年10月30日の再・補欠選挙の投票率47.1%より低い40%前後の投票率になるのではないかと予測しています。開票は、夜8時に投票が終了したあと、電子開票器を利用して行うため早ければ投票当日の夜11時過ぎに、当落が分かり、翌6日日曜日の未明に開票が終了するものとみられています。

・北韓の核問題を話し合う3回目の6カ国協議が、今月23日から3-4日間、北京で開かれる見通しです。政府関係者は、3日、「まだ正式に決まったものではないが、2回目の作業部会が今月21日と22日に北京で開かれる。これに続いて3回目の6カ国協議が、23日から3-4日間、開かれる見込みだ。今週中に中国が最終的に決めて、発表する」と述べました。

・サッカーの韓国代表チームの新しい監督に決まったとされていた元セネガル監督のフランス人、メツ氏の迎え入れが、事実上不可能となり、監督の選定は振り出しに戻りました。大韓サッカー協会は、4日、「メツ氏に対して、ヒディンク元監督と同じ水準の年俸100万ドルを提案したが、メツ氏が要求してきた金額とは大きな隔たりがあった。メツ氏がこれを受け入れなければ、これ以上の修正案は出さない方針を決めた」と述べ、事実上、交渉が決裂したことを示唆しました。大韓サッカー協会は、週明けの7日に技術委員会を開いて次の交渉対象者の選定について協議することにしています。

・慶尚南道固城(コソン)郡でイタイイタイ病の疑いが持たれる患者が集団で発生していることが分かり、環境部は、3日慶尚南道に対して、実態調査を指示しました。環境運動団体の「市民環境研究所」水質環境センターが発表したところによりますと、先月、慶尚南道固城郡サムサン面の旧鉱山付近に住む住民7人の血中カドミウムを調べた結果、6人が、2.51ppbから6.64ppbと、基準値の2ppbをかなり上回っていることが分かりました。

・政府は、アテネオリンピックに出場する選手の士気を高めるために金メダルをとった選手に対する激励金を、これまでより5000ドル多い1万5000ドルとすることを決めました。政府は、4日、アテネオリンピック支援団会議を開いた結果、メダル獲得に対する激励金を、金メダリスト、1万5000ドル銀メダリスト8000ドル、銅メダリスト5000ドルとすることを決めました。

・格闘技「K-1」を主催する興行会社「K-1」は、1日、ソウルで記者会見し、7月17日に韓国で初めて「K-1ワールドグランプリ」のソウル大会を開く計画を明らかにしました。この大会には、大相撲の元横綱、曙も参加し、トーナメント戦でアジアの最強を決めます。

・韓国外換銀行が公示した4日午後1時の為替レート、日本の円100円が1046ウォン83銭で、前日に比べて、3ウォン92銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1162ウォン40銭で、前日に比べて1ウォン10銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、780.74と、前日より10.68ポイント上昇しました。

・4日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、32度でした。5日は、全国的に雲の多い一日になりそうです。5日の全国の朝の予想最低気温は、14度から20度、日中の最高気温は25度から31度と予測されています。

6月3日木曜日

・韓国の雪岳山のホテルで3日朝から開かれていた西の海=西海での軍事衝突の防止などを話し合う2回目の南北将軍級軍事会談は、4日朝まで続けられ、双方の警備艇が共通の周波数を使うなどして偶発的な武力衝突を防ぐことに合意しました。また軍事境界線付近でのスピーカによる誹ぼう放送を中止し、西海の南北管理区域や板門店などに設置した宣伝広告板を撤去することでも合意しました。5月26日に1回目の会議が開かれた南北将軍級軍事会談は、3日、会場を韓国側の雪岳山のホテルに移して、午前10時から始まり、夕方までに協議を終える予定でした。しかし、1回目の提案に対する回答を求める韓国側と西海の休戦ライン=北方限界線をなくして新しい境界線をひくべきだとする北韓側の主張がかみ合わず、協議は夜に入りました。しかし北韓側が本国からの訓令を受けて具体策の検討に入ったため、深夜も実務者協議と全体会議が繰り返され、4日朝の全体会議で最終合意に至りました。

・北韓の平壌で開かれている南北経済協力推進委員会は3日、全体会議を開き、韓国側委員長の金グァンリム財政経済部次官は、▼開城工業団地のモデル団地を年内に完成させるために、現在事業者同士で協議中の電力・通信問題の解決のため、当局が支援することと、▼北韓での賃加工事業で進出する韓国企業のスタッフが技術指導のために北韓に長期滞在することを保障するよう提案しました。今回の会議について韓国側関係者は「今回の会議は、いま進められている南北経済協力事業を点検することに重点を置いているので、新たな事業を提案することにはならない」と話しています。

・今週5日、土曜日に投票が行われる一部の地方自治体114カ所での首長と議会議員の再選挙・補欠選挙を控えて、与野党は指導部が接戦地域での遊説に加わるなど最後の総力戦を行っています。
今回の 再選挙・補欠選挙では、釜山広域市の市長、全羅南道・慶尚南道・済州道の知事の4つの広域自治体の長の選挙が最も注目を集めています。この4つの選挙区すべてに候補をたてている与党ウリ党は、選挙戦が始まった時点では最大3カ所での勝利を見込んでいましたが、投票日が近づいてくるにつれて、釜山市長と慶尚南道知事は見込みが薄くなった、さらに全羅南道と済州道も苦戦しているという分析をしています。このうち釜山市長と慶尚南道知事は、ハンナラ党の候補が有力とみられ、全羅南道知事も民主党が懸命の力を振り絞っている効果が現われ、済州道知事も接戦になっているとされています。

・゙永吉国防部長官が韓国駐留アメリカ軍の再配置などについてアメリカや日本と協議するため3日、シンガポールに向いました。゙永吉国防部長官は4日からシンガポールで開かれる第3回アジア安全保障会議に出席するとともに、アメリカのラムズフェルド国防長官と会い、韓国駐留アメリカ軍の再配置、韓国軍のイラクへの追加派兵、龍山基地の移転などについて意見を交換する予定です。゙永吉国防長官はまた5日には日本の石破茂(いしば・しげる)防衛庁長官とも会い、北韓の核開発問題、韓国と日本に駐留しているアメリカ軍の再配置についての両国の立場を交換する予定です。

・民法上の成人の年齢を20歳から19歳に引き下げる案を法務部がまとめ、8月国会に提案することになりました。法務部は2日、審議会である民法改正特別文化委員会の最終会議を開き、成人年齢を1歳若くすることなど、民法の130あまりの条文を見直す改正案を決め、今月中の立法予告を経て、8月に国会に提出することを決めました。民法の全面的な改正は58年に制定して以来初めてのことです。改正案によりますと、成人の年齢をこれまでの20歳から1歳引き下げて19歳とし、男女ともに満19歳から売買契約などの法律行為を独自に行い、保護者の同意なしに結婚ができるとなっています。このような改正案が施行されますと、満20歳以上に選挙権を与えている選挙法や、20歳以上を資格をとる最低年齢としている各種法律の見直しも避けられなくなるものとみられます。

・北韓の中距離弾道ミサイル「ノドン」の最大射程距離が 日本全域に届く1,500キロに延長されたと日本経済新聞が韓国政府関係者の話として2日、報道しました。それによりますと、「ノドン」はミサイル弾頭の重さを軽くし、推進技術が向上したことで、最大射程距離がこれまでの1,300キロから200キロ伸びて1,500キロになりました。これで日本全域が射程距離に入ることになり、北韓は200発以上のノドン・ミサイルを実戦配置したということです。

・3日朝、釜山駅構内の線路の上に爆発物のような物が置かれているのが見つかり、KTXなどのダイヤが乱れました。3日午前7時半前、釜山駅で出発直前のKTX44号の先の線路にダイナマイトのような形のものが置かれているのを運転士が見つけました。国鉄では乗客を避難させ、軍と警察が線路の上に置かれた物を調べた結果、産業用のダイナマイトの包装紙に木の枝を包んだ物であることが分かりました。警察では何者かによる悪質ないたずらとみて捜査しています。

・ソウル市の地下鉄と国鉄の首都圏電鉄の運賃が7月1日から引き上げられます。ソウル市と国鉄は先に発表した運賃の引上げ案が郊外からソウルに通勤・通学する遠距離利用者にとって大幅な負担増となるところから、これを見直し、2日、修正案を発表しました。それによりますと、基本運賃は10キロまでが800ウォンと今より100ウォン上がり、その後5キロごとに100ウォンずつ追加されます。しかし距離が30キロを超える遠距離は5キロごとではなく10キロごとに100ウォンずつ追加されることになりました。

・世界テコンドー連盟などの公金を横領したとして起訴されたIOC=国際オリンピック委員会の金雲龍(キム・ウンヨン)副会長に対して懲役2年6カ月の実刑判決が言い渡されました。ソウル地方裁判所は3日、判決公判で「金雲龍被告はスポーツ団体の要職在任中に、 世界テコンドー連盟などから33億ウォンを横領したほか、業者から7億8,800万ウォンの金品を不正に受け取った。また検察の捜査中に外国のIOC委員らに対して韓国の司法当局を誹ぼうする手紙を送るなどしており、その罪は軽くない。しかし被告はテコンドーの世界への普及に寄与した上、高齢で持病を持っており、遅まきながら反省していることを考慮して本来の量刑を減らす」として、懲役2年6カ月、追徴金7億8,800万ウォンの実刑判決を言い渡しました。

・日本の映画ファン200人が韓国映画のアカデミー賞と言われている大鐘賞の授賞式を見るため、3日から4日間韓国ツアーをします。

・先月5月、1カ月間の韓国映画の占有率が61%となりました。これで今年1月から5月末までの平均占有率は68.1%となりました。

・韓国外換銀行が公示した3日の為替レート、日本の円100円は、1,050ウォン75銭で、前日に比べて92銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1,163ウォン50銭で、前日に比べて2ウォン70銭のウォン高でした。3日の韓国株式市場は、中国の第2四半期の経済成長率が二桁の高い伸び率となったため、中国政府が金利を早期に引き上げるのではないかという見方が出て、総合株価指数は770.06と、前日に比べて34.33ポイントも下がり、800ポイントの大台を割り込みました。

・3日のソウルは晴れ、午後3時の気温は32度4分と、今年の最高気温となりました。4日は全国的におおむね晴れの1日で、夏日は週末まで続くでしょう。4日の全国の予想最低気温は14度から18度、日中の最高気温は26度から33度という予報です。

6月2日水曜日

・潘基文外交通商部長官は、来週7日から始まる韓国駐留アメリカ軍の削減交渉とソウルの龍山基地の移転について、1日、発言し、「基地の移転について調整が必要ならば、韓米間の協議を通じて調整していくが、韓米防衛条約を見直す必要はない」という考えを明らかにしました。これは韓国駐留アメリカ陸軍1個旅団がイラクへ移動することを受けて、アメリカ軍基地の移転規模が当初の予定より縮小される可能性があり得ることを示唆したものとみられています。また潘長官は、「韓国駐留アメリカ軍の優先すべき任務は韓半島の平和と安定を維持させることで、韓国駐留アメリカ軍の再配置を理由に、条約を改正する必要はない」と述べました。

・イラクへ追加派遣される韓国軍の駐留地として、イラク北部のエルビル空港周辺の国有地が有力視されています。イラク追加派兵のため、イラクを訪問している政府チームは、追加派遣予定地のクルド族自治政府の関係者らと会い、クルド族が提案してきた3ヵ所を回りました。その結果、エルビル空港周辺の国有地の場合、賃貸料がかからない上、クルド族の民兵隊やイラク民間防衛隊が駐留していて、比較的に治安状況がよく、空港と隣接しているため、軍需物資の補給に適切だと判断し、積極的に検討しているということです。一行は7日に韓国に帰ってくる予定で、政府はチームの意見を聴いて、韓国軍の派遣地域を決めることにしています。

・韓国がイラク南部の油田開発に参加することで、イラクの暫定政府と基本合意した模様です。政府の資源協力担当大統領特使で、ウリ党の林チェジョン議員は、1日、「韓国はイラクの油田開発に参加したいと申し入れてきたが、先月末、イラクのガドバン石油相が韓国に書簡を送ってきて、協力する用意がある」と伝えてきたことを明らかにしました。イラク暫定政府は、韓国がイラクに常設の事務所を設け、油田開発の技術をイラクに移転することや、両国の実務代表団の相互訪問も要請してきているということです。韓国が石油採掘に進出しようとしている地域は、イラク南部バスラ港近くの未開発油田で、アジアに向けての海上輸送路とつながっています。

・南北経済協力推進委員会の9回目の会議が、2日から4日間の日程で、平壌のホテルで始まりました。韓国代表団は、財政経済部の金グァンリム次官を団長とする5人で、1日午後、中国の瀋陽経由の空の便で、平壌に到着し、夜は北韓側主催の晩さん会に出席した後、2日から本格的な協議に入ります。今回の協議では、南北を結ぶ鉄道と道路の開通、開城工業団地の建設、金剛山観光のいわゆる3大経済協力事業の全般について、話し合います。この中で、韓国は、 南北を結ぶ鉄道と道路について、工事の進み具合の早い道路を先に開通させるよう、北韓側に要請するものとみられます。

・IAEA=国際原子力機関のエルバラダイ事務局長は1日、北韓の核開発問題について、「今もっとも危険な状況に置かれている」と警告しました。エルバラダイIAEA事務局長は1日、スロバキアの首都ブラチスラバで開かれたNATO=北大西洋条約機構の議会での演説で、「北韓は自衛の目的で、核武装を強化していると主張しているが、これは国際社会に対する最悪のメッセージになるだろう」と述べました。一方、イランの核開発問題について、エルバラダイ事務局長は、「軍事的なプログラムと関連があるという証拠はまだ見つかっていない」と述べました。

・金大中前大統領は1日、与党ウリ党の辛基南議長、千正培院内代表ら指導部の表敬訪問を受け、最近の韓半島の情勢について意見を述べました。金前大統領はこの席で、韓国とアメリカとの同盟関係と、韓国駐留アメリカ軍の再配置問題について、「政府がよくやっている」と評価し、「重要なことは、アメリカと緊密な協議が行われることだ。そういう雰囲気の中で韓米同盟の原則にもとづいて解決すれば、国民を不安がらせたり北韓が間違った判断をくだす可能性も低くなる」と述べました。また、韓国駐留アメリカ軍の削減については、「北韓との軍事交渉を通じて、緊張緩和の措置をとっていく知恵が必要だ」と強調しました。さらにイラク問題については、「国連が中心になっていないため、国際的な協力が行われていない」と指摘し、「アメリカ中心よりは、国連中心で考えなければならない」と述べました。

・輸出が3ヵ月連続、月200億ドル台となり、輸入を差し引いた先月5月の貿易収支黒字は30億1100万ドルと、98年12月以来の高い水準となりました。産業資源部が1日発表した5月の輸出入実績によりますと、先月5月の輸出額は去年5月に比べて、42.4%多い209億ドル、一方、輸入額は178億8900万ドルでした。これで貿易収支の黒字額は30億1100万ドルとなって、1998年12月以来の高水準となりました。

・賃金の引き上げなどを求めて先月25日からストライキに入っていた大邱の市内バスの労使交渉が2日妥結し、バスの運行が正常化されました。大邱市の市内バスの労使は、2日未明までマラソン交渉を行った結果、平均6.67%の賃金引き上げで合意しました。また争点になっていた乗客の減少によるバス会社の赤字を市が肩代わりする「準公営制度」を今年10月から導入するのに先立って、収益の不均衡をなくすために、各バス会社に割り当てられている路線を見直すことで合意しました。これによってストライキに参加していた大邱市内の26のバス会社、1500台のバスは、2日午前6時から正常運行を再開しました。

・これまで韓国人に限って払っていた空港での出国納付金、1万ウォンが7月からは、外国人も払うことになりました。これは観光振興開発基金法が改正されたのにともなうもので、7月1日から施行されます。出国納付金は航空券とは別途に、出国の際、空港で払うことになっていましたが、出国手続きが遅れるなど不便だという苦情が多いことから、航空券を購入する際に、1万ウォンを上乗せすることになりました。

・今年初めてのオゾン注意報が1日午後、ソウル市南西部に出されたのに続いて、2日も午後、京畿道の一部にオゾン注意報が出されました。ソウル市南西部の江西区から冠岳区にかけての7つの区では、1日午後3時、大気中のオゾン濃度が0.122ppmと高くなり、気象庁は今年初めてのオゾン注意報を出しましたが、1日、夜、解除しました。これに続いて2日午後もソウル東側の京畿道九裡市、ソウル南西側の 安山市と始興市にオゾン注意報が発令されました。今週は日中の最高気温が30度近くになる日が続き、オゾン注意報がたびたび発令される可能性が高いということです。

・韓国外換銀行が公示した2日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1051ウォン67銭で、前日に比べて、6ウォン15銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1166ウォン20銭で、前日に比べて、2ウォン6銭のウォン安でした。韓国株式市場の2日の総合株価指数は、804.39と、前日に比べて、11.38ポイント下落しました。

・2日のソウルは晴れ、午後3時の気温は30度1分と、今年初めて30度を超えました。3日も高気圧の圏内に入り、全国的におおむね晴れる見通しです。3日の朝の予想最低気温は、13度から20度、日中の最高気温は25度から32度という予報です。

6月1日火曜日

・労使問題を話し合うためこれまでの労働界、産業界、政府による労使政委員会に代って、中小企業経営者や契約職、パート労働者なども加わった「労使政指導者会議」を発足させることが、31日の盧武鉉大統領も出席した労使政の会議で決まったのを受けて、4日に第1回の会議が開かれることになりました。労使政指導者会議は、韓国の2大労総の韓国労総と民主労総の委員長、雇用者側は、韓国経営者総協会の会長と、大韓商工会議所の会頭、そして政府側は、労働部長官と、行政機関である労使政委員会の委員長が出席することになっています。労使政指導者会議は、99年に民主労総が脱退したことで事実上、協議が中断されていた労使政委員会を当分の間、代行することになります。

・第17代国会議員の任期が30日から始まり、7日に開院式が行われますが、院の構成をめぐる与野党間の交渉が難航し、院の構成は、10日以降に延期される見通しとなりました。与党ウリ党の千正培院内代表と、野党ハンナラ党の金徳龍院内代表は、31日、院の構成について交渉を行った結果、予算決算特別委員会を一般の常任委員会に切り替える問題について双方の意見が対立し、議長や副議長を誰にするかや、常任委員長の配分などについては、論議に入ることができませんでした。これについてハンナラ党の南キョンピル首席副代表は、「予算決算特別委員会を常任委員会に切り替える問題がはっきりしたうえで、常任委員会の定数を調整し、それから常任委員長を選ぶことになるので、開院式が行われる7日までに院の構成を決めるのは難しいのではないか」という考えを示しました。これによって開院式に合わせた院の構成は事実上、困難となり、早ければ10日以降に院の構成が終わる見込みとなりました。

・盧武鉉大統領の政治特別補佐役で前大統領秘書室長の文ヒサン氏が、民主党との統合の可能性をほのめかす発言をし、波紋が予想されています。文ヒサン政治特別補佐役は、31日、ラジオ番組に出演して、「ウリ党の議席数は不安定な過半数であり、ウリ党と民主党の両党が統合の必要性を感じるときが必ず来る」という見解を明らかにしました。そのうえで、文ヒサン補佐役は、「盧武鉉政権下では、人為的な統合や政治家の引き抜きは絶対に起こらない。自然に国民的な共感帯が形成される時期が来る」と述べました。

・民主党の韓和甲代表が、おととしの大統領選挙の際、民主党の候補選びのための党内選挙の前に、SKグループに対して8億ウォンを要求し、4億ウォンを実際に受け取っていたことが明らかになりました。

・1日からスイスのジュネーブで始まったILO=国際労働機関の第92回年次総会の議長にウリ党議員の鄭義溶ILO理事会議長がつき、開会宣言をしました。韓国人がILO総会の議長を務めるのは、1919年にILOが創設されてから初めてです。鄭義溶議長は、外務官僚の出身で2002年にILO理事会の副議長を、2003年から議長を務め、先の韓国の総選挙でウリ党の比例代表議員となりました。

・韓国は、ウルグアイラウンドによるコメの関税化の猶予期間10年が今年で終わることから、韓国へのコメの最大輸出国である中国をはじめ、アメリカ、オーストラリア、タイなどと先月、2国間交渉を行ったのに続いて、1日から3日間、スイスのジュネーブで、パキスタン、インド、エジプト、カナダ、アルゼンチンの5カ国と、2国間交渉を行います。これが終われば、政府は、韓国へのコメの輸出を希望している9カ国との間で第1次交渉を終ることになり、9月までに交渉結果をまとめて、WTOに伝える予定です。

・北韓脱出住民6人が、1日、北京にあるドイツ政府が運営する学校に駆け込み、韓国行きを希望しています。20代の女性一人を含む一行6人は、現地時間で1日午前5時20分頃、韓国大使館から車で5分の距離にあるドイツ人学校の壁を飛び越えて学校の中に入りました。このうち、ユン・ウンジュさん(34)は、今年の2月にもドイツ人学校への侵入を試みましたが、当時身元確認ができないという理由からソウル行きを拒否された経緯があり、今度も3時間後に追放されました。ユン・ウンジュさんは、7年前に北韓を脱出して中国に隠れ住んでいますが、今年2月にドイツ人学校に駆け込んだ際、北韓脱出者であるという身元確認ができなかったことから、北韓の故郷に戻って身分証明書と写真を持って5月5日に改めて北京に脱出しました。これについて韓国大使館の関係者は、ユンさんが北韓から持ってきた身元確認の証明をドイツ大使館が確認もせずに追放したのは過ちだとして、ドイツ大使館に抗議する方針をほのめかしました。北韓脱出者が北京のドイツ人学校に駆け込んだのは2002年9月と、今年2月に次いでこれが3度目で、ユンさんを除いた全員がソウルに亡命しています。

・北韓は、先月北京で行われた2回目の6カ国協議の作業部会で、核を凍結する見返りとして天然ガスを原料とする火力発電機2基の提供を要求したと、日本のサンケイ新聞がワシントンの消息筋の情報として1日伝えました。それによりますと、北韓は、作業部会で、新たな包括解決案として、これまで要求し続けてきたKEDOによる軽水炉の建設事業の再開だけでなく火力発電機2基の提供を要求したということで、これについてアメリカは北韓の提案を拒否しましたが、韓国や日本、ロシアは関心を示したということです。

・第17代国会議員の任期が始まって2日目の31日、国会議事堂の駐車場は、これまでと違って中型車が多く目立ちました。国会事務局に登録された議員の車170台の内訳は、中型乗用車が70台と最も多く、次は大型乗用車が60台、レジャー用のRV車が34台、そのほか、小型乗用車や、すでに生産が中止になった古い車もありました。中には車がなくて車の登録をしていない議員もいるということです。またこれまでは黒っぽい重厚な車がほとんどでしたが、白や赤系統の車も目立ち、秘書が車のドアを開けるのではなく、自分で開けて降りる姿が見受けられました。また議員会館の議員の部屋の名札も、これまでは全員が漢字を使っていましたが、第17代国会議員は、299人のうち、漢字の名札は11%の35人に過ぎず、264人は、ハングルの名札を使っています。

・6月1日から、運転マナーの改善をはかるため横断歩道と交差点での車の停止線違反に対する取り締まりが強化されます。警察庁は、1日から、交差点や横断歩道で、信号が赤になった際、車のバンパーが停止線を越えた場合は、反則金6万ウォン、違反点数15点、また歩行者の横断歩道の通行を妨害した車に対しては、反則金6万ウォン、違反点数10点を賦課することにしています。韓国では、違反点数が40点を越えると、1点につき1日の長さで免許停止処分になります。

・2002年のサッカーワールドカップの韓日共催を記念する行事が2日、ソウル市庁前に新しく作られた芝生の広場「ソウル広場」で、行われます。この行事は、KBS、ソウル市、大韓サッカー協会が共同主催し、人気歌手の公演に続いて、夜は、ソウルワールドカップ競技場で行われる韓国対トルコの国家代表チーム同士の親善試合のテレビ中継を大型スクリーンに投写し、ワールドカップの応援の熱気を再現します。

・アルバイトの平均時給は、現在、4、224ウォンであることが分かりました。アルバイト情報サイトが、最近のアルバイト採用広告5000件を分析した結果、平均時給は、4,224ウォンでした。時給が最も高いアルバイトは、個人教授で7,686ウォン、時給が最も安いバイトは、コンビニ、ファストフード店で2,919ウォンでした。また大学生が好む書類の整理や文書の作成、秘書などの事務職のバイトの平均時給は、3,403ウォンでした。

・韓国外換銀行が公示した1日午後1時の為替レート、日本の円100円が1057ウォン82銭で、前日に比べて、2ウォン12銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1163ウォン 60銭で、前日に比べて10銭のウォン安でした。韓国株式市場の午後1時現在の総合株価指数は、815.58ポイントでした。

・1日のソウルは晴れ、午後1時の気温は、25度6分でした。2日も引き続き全国的に晴れの空模様となるでしょう。2日の全国の朝の予想最低気温は、11度から18度、日中の最高気温は21度から30度と予測されています。

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