7月31日水曜日

・韓国国会は31日本会議を開き、2日間の人事聴聞会を経て金大中大統領が指名した張サン国務総理、首相の任命同意案の採決をした結果反対多数で否決しました。韓国国会の首相同意は、出席議員の過半数の賛成によって成立しますが、この日は出席議員244のうち、賛成100票の圧倒的少数で否決されました。

・ブルネイで開かれているアセアン地域フォーラムに出席しているアメリカのパウェル国務長官と北韓の白南淳外相が31日非公式に会談しました。アメリカ国務省のバウチャー報道官によりますと、パウェル国務長官と白南淳外相と会議場に向かう途中の15分ほど対話を交わしたということで、パウェル長官は白南淳外相に対し、北韓との対話再開の意志を示した上で、北韓のミサイル開発の中止と核兵器の拡散防止に対するアメリカ側の意志を伝えたということです。米朝外相の接触は、おととし、10月当時のオルブライト元国務長官が平壌を訪問し、金正日国防委員長と会談して以来の高官クラスの接触となりました。こんどのARF会議では米朝外相会談の成立に大きな関心が集まっていました。

・韓国政府関係者は米朝外相の接触について、非公式ながらも、米朝外相の接触が行われたことは望ましいことだと歓迎の意を示しました。

・アジア太平洋地域の安全保障問題を話し合う、ARF=アセアン地域フォーラムが31日ブルネイのバンダルスリブガワンで開幕しました。2年ぶりに会議に出席した北韓の白南淳外相は基調演説で、アメリカが韓半島の平和を望み、前提条件なしで対話を求めるなら北韓も対話に応じる。韓半島に緊張をもたらしたのはアメリカの悪の枢軸発言とテロ支援国の指定のためだと述べました。韓国の崔成泓外相は、先月の黄海での南北海軍による銃撃戦は、国際社会に波紋を投げかけたが、北韓の遺憾の意の表明と対話の再開提案に注目するとして、今後このような事態の再発を防ぐべきだと述べました。崔長官はまた、韓半島の平和と安定のためにジュネーブの基本合意とIAEAの核安全措置の履行を求めました。ARFにはアセアン10か国と南北韓、アメリカ、日本、中国、ロシア、EU=ヨーロッパ連合など23か国と機構が参加しています。

・ブルネイのバンダルスリブガワンで開かれていた、ASEAN=東南アジア諸国連合会議が30日、加盟国間の格差解消を目指す行動計画の採択などを含む共同宣言を発表して閉幕しました。共同宣言では、アセアンが厳しい試練に直面していることを示し、最優先課題として経済競争力の強化に向けた協調体制や、韓国、日本、中国などとの協力の必要性を強調しました。またテロ政策については、5月に採択したテロに対する行動計画に基づき、国際社会との協力を強化することになりました。一方、韓国、日本、中国を含むアセアンプラス3会議では、従来の経済協力に加え、人身売買や密輸など国境を超えた犯罪対策にも取り組む事で合意しました。アセアンプラス3はこうした協力関係を具体化するため外相会議の下に高級実務者による協議機関を設置し、その第1回会合を8月末に韓国で開くことになりました。

・中断状態となっている南北長官クラス会談の再開へ向けた南北の実務協議が来月8月2日から北韓の金剛山で開かれることになりました。 これは韓国側の返答に対して北韓が通告したもので、北韓はこの実務協議に長官クラスの代表2人と実務担当者3人を派遣することにしています。南北当局間の対話は去年11月の第6回会談が決裂して以来、8か月ぶりのことです。

・アメリカのラムズフェルド国防長官は30日「イラクのフセイン政権の交代を要求するのはアメリカの政策だが、ほかのいかなる国に対してもそのような政策を取っていない」と述べ、ブッシュ大統領が“悪の枢軸”と名ざした北韓やイランに対しては直接政権の交代を求めているのではないとする立場を明らかにしました。

・モスクワ発共同連合ニュースによりますと、金正日国防委員長が来月8月中旬から下旬にかけて、フリコフスキー極東連邦地区大統領権限代行の招待でウラジオストックとハバロフスクを訪問するだろうとロシアの高官が述べました。この高官は金委員長の訪問は主にこの地域の企業を視察する経済視察の形になるだろうと説明しました。金委員長は去年7月と8月にシベリア鉄道でモスクワを訪問しています。

・韓国中央銀行、韓国銀行は来月から完全週休2日制を実施することになりました。韓国銀行ではすでに市中銀行が今月から週休2日制に入っており、韓国銀行も8月から週休2日制を行うことになったとしています。一方、韓国貿易投資振興公社も先週土曜日から1か月1回の週休2日制を試行しています。

・新しく就任した李明博ソウル市長の諮問機関として、市政運営の4か年計画を総合的に検討する「21世紀委員会」が発足しました。この委員会は環境と交通、安全、福祉など各分野の専門家と市民代表、市議員、言論人など75人が参加し、21世紀のソウル市の発展を目指した市政4か年計画を検討し、李明博市長に答申することになっています。

・サッカーのワールドカップで韓国のフォワードとして活躍し、このほどドイツ・ブンデスリーガのレーバークーゼンと契約を結んだ車ドゥリ選手は、ドイツのプロリーグ2部 のデュイスブルグで1年間レンタル選手としてプレーすることが決まりました。レーバークーゼンは車選手に1、2年レンタル選手として経験を積んでもらい、チームの主力メンバーとして育てる計画だという事です。

・韓国外換銀行が公示した31日午後3時現在の為替レート日本円100円は994ウォン90銭で 前日にくらべて64銭のウォン安でした。またアメリカドル1ドルは1188ウォン90銭で前日に比べて5ウォン60銭のウォン高でした。31日の韓国株式市場の総合株価指数は717.99ポイントと前日に比べて6.09ポイント下落しました。

・31日のソウルは曇り、午後3時の気温は25度9分でした。1日は全国的に晴れ時々曇り、日中の予想最低気温は23度から27度、最高気温は29度から35度の予報です。

7月30日火曜日

・韓国政府は北韓が韓国西海岸の黄海で起きた南北警備艇の銃撃戦に遺憾の意を表明するとともに中断状態の南北長官クラス会談の再開に向けた実務協議を提案したことを受けて30日、来月2日から4日まで、北韓の金剛山で実務協議を開くよう北韓側に通知しました。この中で韓国政府は、北韓が先の韓国西海岸黄海での南北の警備艇の銃撃戦について遺憾の意を表明し、今後このような事件が再発しないよう双方が努力を傾けなければならないと述べたことについて留意するとしながら、今後、武力衝突のような不祥事が起こらないないように必要な措置を取ることを条件に実務協議の開催に同意すると述べています。

・ブルネイを訪問している崔成泓外交通商長官は30日、日本の川口外相、中国の唐家セン外相と初めての3か国外相会談を行い、今後は3カ国間の外相会談を定期的に開くことで合意しました。この3カ国外相会談でまず、崔成泓長官は3か国のサッカーリーグの交流と文化交流イベントを積極的に進めるため政府レベルの支援を強化することを提案しました。また中国の唐家セン外相は、「国境を超える問題について、ASEANプラス、韓、中、日で閣僚会議を開きたい」と述べ、海賊問題や国際テロリズムなどに関する閣僚会議の開催を提案し、こうした問題について3カ国の協力を強化していくことで意見が一致しました。

・ブルネイで開かれるASEAN=東南アジア諸国連合の地域フォーラムで31日の議長声明を通じて、韓国西海岸の黄海での南北銃撃戦について遺憾の意を表明し、南北間の休戦協定を厳密に履行するよう関係国に求めることになりました。ブルネイの関係消息筋が30日明らかにしたところによりますと、「韓半島の緊張を高めた先の黄海での南北交戦について、ARFの加盟国は憂慮を表明するとともに、1953年に締結された休戦協定の履行と南北間に信頼構築の措置を設けることを強調する」という内容の議長声明の草案を協議中だということです。またこの中には2回目の南北首脳会談の実現の重要性を強調し、南北の対話再開を促す予定です。さらに北韓が黄海での南北交戦について遺憾の意を表明したことについて、米朝対話の見通しが改善されることを期待するという内容も含まれる予定です。ところで、ASEAN諸国の外相はテロ撲滅のために協力を強化することを内容とする「対テロ宣言文」をまとめました。アメリカのパウエル国務長官とASEAN各国の外相は来月1日のASEAN安保フォーラムの会議期間中にこの対テロ協定に署名する予定です。

・ロシアのイタル・タス通信によりますと、北韓を訪問したロシアのイワノフ外相は29日、「北韓は日本、アメリカと前提条件なしで建設的な対話に応じる用意がある」と述べました。イワノフ外相はこの日平譲訪問を締めくくる記者会見で、28日行われた金正一国防委員長との会談の模様を説明し、金国防委員長は一昨年の南北共同宣言に沿って、韓国との関係改善に意欲を表明したと述べました。イワノフ外相はさらに今回の訪問で、「北韓はブルネイで開かれるASEAN=東南アジア諸国連合地域フォーラムでアメリカとも接触を図るという印象を受けた」とも述べ、北韓と関係国の対話進展の期待を示しました。また金国防委員長はイワノフ外相に対し、北韓の経済改革の必要性について言及し、「国を強くし、人民生活を向上させる」ために改革が求められるとの考えを示したことを明らかにしました。一方、31日に開かれるASEAN地域フォーラムには北韓の白南淳外相が出席することが決まっていますが、アメリカ国務省は29日の記者会見で、パウエル長官と白南淳外相との会談について、「いかなる可能性も排除していない」と述べ、米朝間で何らかの接触が行われることを示唆しました。アメリカと北韓の外相会談が実現すれば、ブッシュ政権発足後初めての米朝の高官接触となり、韓半島情勢の今後に重要な会談になることが予想されます。

・先月末、韓国西海岸の黄海での南北の銃撃戦の際沈没した韓国海軍の高速警備艇の引き揚げ作業が来月5日から始ります。韓国国防部が30日発表したところによりますと、先月末の南北の海軍による銃撃戦で沈没した韓国海軍の高速警備艇は、気象条件などを考慮して来月5日から引き揚げ作業を始めるということです。国防部のスポークスマンは「銃撃戦で行方不明になった韓国軍兵士1人は警備艇の中に残っている可能性が高い」として引き揚げ作業とともに行方不明者の捜索も行うことにしています。今回の引き揚げ作業には海上クレーンや救助隊員50人が投入され、およそ2ヵ月ほどかかるものとみられます。

・韓国の今年上半期の旅行収支は、サッカーのワールドカップ開催で日本人旅行客が大幅に減少したことなどからかつてない赤字となりました。韓国銀行が発表した国際収支動向によりますと、今年上半期の旅行収支は16億ドル4千万ドルの赤字となり、去年に比べ赤字幅は1.5倍となりました。とくにワールドカップの開催で旅行収支の大幅な黒字が予想されていた先月は、遂に3億8千万ドルの赤字となり、5月よりも赤字幅が大きくなりました。このようにワールドカップ期間中の先月大幅な赤字となったのは、当初、10万人程度と予想されていた中国人観光客が6万人程度にとどまったこと、また、日本がワールドカップを共同開催したことで、日本人観光客が去年6月に比べて44.6%減少した12万4千人あまりにとどまったことが、主な理由として挙げられています。

・韓国産炭素鋼管に対するアメリカの緊急輸入制限措置が近く撤回される見通しです。外交通商部は29日、「韓米鉄鋼交渉で、韓国産炭素鋼管に対するセーフガードの発動を早ければ今年9月から全面撤回することで両国が合意した」と発表しました。アメリカはクリントン政権発足当時の一昨年3月、韓国産炭素鋼管に対してセーフガードを適用しましたが、韓国はアメリカの措置が不当だとして、同じ年の6月、WTO=世界貿易機関に提訴していました。今年3月、WTOはアメリカの措置が不当だと判決し、これまでWTOの仲裁で韓米間で措置撤回を巡る話し合いが続いてきました。合意によりますと、アメリカは9月までセーフガード措置を全面撤回できない場合、全面撤回するまで年間7万トンに限っては基本関税2%だけを適用し、遅くとも来年3月まではセーフガードを全面撤回することにしました。

・韓国の仏教界の指導者 法輪氏に “アジアのノーベル賞”といわれる今年のマグサイサイ賞が贈られることになりました。法輪氏は韓国仏教浄土教の指導者で、「北韓脱出者の支援のため力を尽くした」功労で、マグサイサイ賞の平和・国際理解部門の受賞者に選ばれました。今年のマグサイサイ賞にはこのほか、フィリピン、パキスタン、ミャンマ、ネパール、インドから合せて6人が選ばれました。

・韓国外換銀行が公示した30日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、994ウォン26銭で、前日に比べて12ウォン37銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1194ウォン50銭で、前日に比べて5ウォンのウォン高でした。韓国株式市場の30日の総合株価指数は、724.08ポイントと、前日に比べて23.73ポイント上昇しました。

・30日のソウルは晴れ、午後3時の気温は28度8分でした。一方、江原道のカンルンは30日未明の最低気温が28度5分と、全国的に熱帯夜が続き、湿度も高く蒸し暑い日となりました。気象庁によりますと、「来週開けの4日頃全国的に雨になる見通しだが、この蒸し暑さは当分の間続くものとみられる」ということです。31日は全国的に晴れ時々くもり、予想最低気温は22度から26度と、熱帯夜になるところが多く、日中最高気温は30度から36度と、蒸し暑い真夏日が続くでしょう。

7月29日月曜日

・29日ブルネイで開幕したアセアン、東南アジア諸国連合外相会議では、北韓の黄海での南北海軍による銃撃戦に対する遺憾の表明と南北長官級会談の提案を評価するとともに、2回目の南北首脳会談の開催を求める共同声明を採択するものと見られます。ところで、31日ブルネイで開かれるARF=アセアン地域フォーラムに先たって30日韓国、日本、中国3か国の外相が会談し、韓半島情勢や経済協力など幅広い問題について意見を交換することになりました。また今回のARFには北韓の白南淳外相やロシアのイワノフ外相も出席することになっており、韓国や日本などの2国間協議も行われる見通しで、韓半島情勢の進展に関心が集まっています。一方、ワシントンの外交消息筋は、ARFの開催期間中 米朝外相会談が開かれる可能性は低いものの、アメリカのパウェル国務長官と白南淳外相がなんらかの形で接触することは確実だという見解を示しました。

・韓国の中央選挙管理委員会は28日、今年12月に行われる大統領選挙の際に政党演説会や候補者の街頭演説に代わってテレビや新聞などを通じて候補者の政策を明らかにする公営選挙とすることを決め、これに必要な「大統領選挙法改正案」を発表しました。それによりますと、これまで行ってきた政党演説会や候補者の街頭演説を廃止し、政府が経費を負担して、大統領候補の政見や政策を新聞に同時に掲載するとともにテレビを通じた合同演説会や政策討論会を行うことにしています。また、選挙期間中には映画館で映画上映の前に各候補の広報プロフィルを流すことも提案しています。選挙管理委員会はまた、政党に対する選挙補助金の廃止とともに100万ウォン以上の政治資金や寄付金などは小切手を利用し、寄付者の名前をかならず公開する内容の「政治資金法改正案」と、現行の地区党制度の廃止と中央党の組織と機能の縮小を骨子とする「政党法改正案」も発表しました。中央選挙管理委員会ではこの法案を9月の国会に提出することにしています。

・韓国訪問を終え北韓を訪れたロシアのイワノフ外相は28日北韓の金正日国防委員長と会談し、韓半島の平和と安定を希望するプーチン大統領の親書を手渡しました。イワノフ外相はこれに先たち北韓の白南淳外相と会談し、両国の友好と協力について論議しました。

・韓国の国会は新しく国務総理、首相に指名された張サン氏に対する人事聴聞会を29日から2日間の日程で開きます。国会はこの聴聞会で、張サン氏の息子の国籍問題や梨花女子大学総長在任中の言動など国務総理として適確かといった点を判断し、31日の国会で任命同意案件を採決することにしています。

・韓国野党のハンナラ党所属で韓国人権フォーラム会長の黄ウヨ議員は29日韓国を訪れた日本の「北韓難民問題に関する民主党議員連盟」の中川正春衆議院議員と懇談し、北韓脱出者を難民として認定するとともに、中国による強制送還を防ぐなど北韓脱出者を両団体が連携を深めて支援することで一致しました。

・国連の大島賢三人道主義問題担当事務次長が30日から北韓と韓国を相次いで訪問することになりました。大島事務次長は27日からの中国訪問を終え、30日北韓を訪問します。またこの後3日には北京経由で韓国を訪れ、北韓脱出者問題について韓国の当局者と意見を交わすものと見られます。

・ジュネーブ発連合ニュースによりますと、「国連の人権拡張と擁護に関する小委員会」が29日ジュネーブで開幕し、3週間の日程で、原住民など少数民族に対する差別問題などとともに、従軍慰安婦など軍隊などによる組織的な性暴力について討論することになっています。

・韓日中3か国の中央銀行総裁が、国際会議などを機会に金融や貿易、などの分野で広く意見を交わすことになりました。中央銀行韓国銀行の朴スン総裁は29日、マレーシアで開かれた、東アジア、大洋州中央銀行総裁会議を終えて帰国し、行った記者会見でこのように述べました。朴総裁はまた、来月中国の北京に事務所を開設するため担当者を派遣し、準備を進めることになったと述べました。

・韓国の情報通信部の関係機関の電波研究所と日本の通信総合研究所は29日両国の情報通信分野の共同研究のための了解覚え書きに署名しました。これにより両国は、隣接国の電波障害の解消やアンテナの測定技術、電磁波の人体への影響評価などの研究で相互協力していくことになりました。

・韓国でも中国製のダイエット食品で、肝臓機能障害を起こしているのではないかという被害届けがあり、当局が事情調査を進めています。韓国の食品医薬品安全庁が29日発表したところによりますと、大田地域の総合病院で肝臓治療を受けている女性患者が中国から輸入したダイエット食品を2か月にわたって服用していることがわかり、病院側から安全庁にこの食品の成分の分析を求めてきたということです。食品医薬品安全庁では、検査結果肝臓損傷を誘発する成分など国内で使用禁止となっている原料が含まれていることが明らかになれば、食品の商品名を公開し、国内輸入と販売を禁止する方針です。最近日本やシンガポールなどで中国製ダイエット食品による死亡事件が相次いでいる中、韓国で中国製ダイエット食品による被害が届けられたのは今回が初めてです。

・サッカーワールドカップの韓国組織委員会はこんどのワールドカップの入場券の収益が当初の見込みを200億ウォン上回って、1,800億ウォンに達することを明らかにしました。これは韓国がベスト4進出という好成績によるものです。ところで、ワールドカップ大会後韓国を訪れる外国人観光客の動向に変化が見られ、アメリカやヨーロッパ、東南アジアなどの観光客は増えたのに対して、日本人観光客は減っていることがわかりました。仁川国際空港の出入国管理事務所によりますと、今月1日から23日まで韓国を訪問したアメリカやヨーロッパ、東南アジアの観光客は去年よりおよそ10%増加しており、これに対して日本人観光客は去年より10.8%減っているということです。

・韓国外換銀行が公示した29日午後3時現在の為替レート日本円100円は1006ウォン63銭で 先週に比べて1ウォン61銭のウォン高でした。またアメリカドル1ドルは 1199ウォン50銭で先週に比べて12ウォン50銭のウォン安でした。29日の韓国株式市場の総合株価指数は 700.35ポイントと先週に比べて2.51ポイント上昇し、700台を回復しました。

・29日のソウルは晴れ後雨で、午後3時の気温は28度5分でした。30日は全国的に蒸し暑く晴れ、一時雨の見込みです。日中の予想最低気温は22度から25度、最高気温は30度から34度の予報です。

7月27日土曜日

・北韓外務省のスポークスマンは26日、黄海での南北海軍による銃撃戦後アメリカが撤回した特使の派遣について、「今後条件が整えられアメリカが特使を送るなら、受け入れる方針だ」と述べました。これに対して、アメリカ国務省は北韓の前向きな姿勢を歓迎すると共に「環境が整えば近く米朝対話が再開されるだろう」という見方を示しました。アメリカ国務省は前日にも、北韓が26日黄海での銃撃戦について韓国に遺憾の意を表明した上で、南北長官級会談を提案したことを評価し、北韓と韓国、北韓と国際社会との対話が再開されることを希望すると述べています。

・モスクワ発連合ニュースによりますと、ロシアのプーチン大統領は26日韓国を訪問したイワノフ外相に金大中大統領宛ての親書を託し、この中で韓半島の平和のために金大中大統領のさらなる努力を求めました。また、現在協議が進められている韓半島縦断鉄道とシベリア鉄道の連結事業をロシアと南北韓の友好政策として推進していくと述べています。

・ワシントン発連合ニュースによりますと、このところの北韓の柔軟路線についてワシントンの韓国経済研究員のピーター・ベック研究部長は、「北韓は国際社会との対話の重要性に気づいたようだが、クリントン政権時代のような安易な接近は禁物だ」と述べ、米朝関係が一気に好転する見通しはないという見解を示しました。

・朝鮮中央放送は北韓の米の配給制度の廃止や労働者の賃金引き上げなど一連の経済改革に関連して、金正日国防委員長が26日、ザカンド ヒチョン市の工場を視察した際、こうした改革は社会主義の原則を守りながら、実利を追求するという社会主義経済管理の基本方向だと述べたことを伝えました。

・ソウル市中区で新築工事が進められていたロシア大使館が完成し27日開館を祝う行事が行われました。完成式にはロシアのイワノフ外相やラミシュビリ駐韓ロシア大使をはじめ韓国のチェ・ソンホン外交通商長官、李明博ソウル市長らが出席しました。韓国のロシア大使館は1991年のソビエトが崩壊してロシアが成立して以来はじめて建て替えられた公館です。

・韓国では銀行や一部の政府機関に続いて、ソウル市を含む全国の地方自治体が27日月1回の週休2日制を実施しました。新たに週休2日制を実施したのは、国家公務員の法務部、大検察庁、地方公務員のソウル、テグ、忠清北道、慶尚北道、済州島などです。土曜休日に入った政府機関や地方自治体には問い合わせの電話が相次ぎ、中には休日と知らずに区役所や市庁などを訪れた市民もいましたが、土曜休務に伴う大きな混乱はみられませんでした。

・このところ真夏日が続いている韓国では、26日から27日にかけては最低気温が25度以下に下がらない熱帯夜となり、この暑さはしばらく続くという事です。ところで台風9号の直接の影響を受けた済州島では26日午後瞬間風速 30メートルの強風に見舞われ、ワールドカップ競技場の屋根の一部が吹き飛ばされました。現在台風9号に次いで台風11号が北上しており、南海上と済州島付近では2メートルから5メートルの波が予想され、28日まで20ミリから50ミリの雨が降るものと予想されます。

・サッカーのワールドカップで1得点2アシストをマークし、韓国代表チームのベスト4進出に貢献した李乙容選手(27)がトルコの1部リーグに進出することになりました。李乙容選手が所属している韓国プロサッカーKリーグの富川SKが26日明らかにしたところによりますと、李乙容選手はトルコの1部リーグのトラブゾンスポールとの移籍交渉で、韓国選手としては最高額の移籍料160万ドルに年俸50万ドルの1年契約を結びました。またサッカーワールドカップでFWとして活躍した、車トゥリ選手もドイツのレーバークーゼンと契約しました。

・27日は休みのため取り引きはありませんでした。26日の終値は日本円100円が1012ウォン94銭でした。アメリカドル1ドルは1190ウォン20銭でした。27日は休みのため取り引きはありませんでした。26日の韓国株式市場の総合株価指数は 697.84ポイントでした。

・27日のソウルは晴れ午後1時の気温は 31度5分でした。28日は全国的に曇り一時雨、南部地方は台風11号の影響で曇りのち雨となるでしょう。予想最低気温は20度から25度、最高気温は26度から33度の予報です。

7月26日金曜日

・北韓は先月末黄海で起きた韓国海軍との銃撃戦について25日韓国政府に「遺憾の意」を表明するとともに、南北長官級会談をソウルで開くことを提案してきました。これは南北長官級会談で北韓の首席代表をつとめる金ヨンソン参事が韓国側の首席代表チョン・セヒョン統一長官にあてた書簡の中で伝えたものです。北韓はこの書簡で、黄海で偶発的に発生した南北海軍による武力衝突について遺憾に思うとともに、今後このような事件が再発しないよう双方が努力を傾けなくてはならないと述べています。また北韓は中断している南北長官級会談を再開するため、北韓の金剛山で来月はじめ、実務的な協議を行うことを提案しました。

・この北韓の書簡について、大統領府の朴ソンスクスポークスマンは26日、“中断状態の南北対話を再開する契機になることを期待する”と述べました。

・韓国政府は北韓が先月末の黄海交戦に関連し遺憾を表明したことを受けて26日対策会議を開き、北韓の意図を分析するとともに、長官級会談のための実務接触の準備や今後の日程などについて協議しました。政府は北韓の遺憾表明と南北長官級会談の提案を南北関係を打開する糸口としたい考えです。

・この北韓の書簡について与党民主党は、遺憾表明は満足のいくものではないが、南北関係の未来を考えうけいれるべきだという考えを示しました。一方、野党第1党のハンナラ党は、「この書簡では武力挑発の責任を認めておらず、再発防止の約束もしていないとして、謝罪とは受け止めない」という見解を明らかにしました。さらに野党第2党の自民連は北韓の遺憾表明は責任逃れに過ぎず、はっきりとした謝罪と責任者の処罰、再発防止の約束がなければならないとしています。

・ワシントン発連合ニュースによりますと、アメリカ国務省は北韓が黄海での銃撃戦について遺憾の意を表明したことに関連して、「アメリカは北韓の遺憾表明と南北長官級会談の提案を歓迎する。しかし大統領特使の北韓派遣やパウェル国務長官と北韓の白南淳外相の会談は確定の段階にいたっていない」と述べました。またこの国務省関係者は、アメリカはニューヨークの外交チャンネルを通じて北韓と接触しているが、アメリカ代表団の北韓訪問や米朝会談についてはまだなにも決まっていないと述べました。これに先たち、アメリカの消息筋は北韓が納得の行く措置をとらなければ31日のアセアン地域フォーラムで米朝会談が開かれる可能性はないと述べていました。

・ロシアのイワノフ外相が26日韓国を訪れ、韓国の崔成泓外相と韓半島情勢や両国の経済協力などについて幅広く意見を交わしました。これに先たちイワノフ外相はソウル空港での記者会見で、ロシアは北韓と緊密な友好関係にあり、韓半島の安定にロシアが寄与できるだろうと述べました。イワノフ外相は28日北韓を訪問することになっています。

・このあとイワノフ外相は金大中大統領を大統領府に訪ね、韓半島情勢や両国の協力拡大について意見を交わしました。金大統領は90年の国交樹立以来あらゆる分野でロシアとの交流を拡大していることに満足の意を表し、両国の実質的な経済交流が拡大するよう協力を求めました。

・北韓外務省は今月31日ブルネイで開かれるアセアン地域フォーラムを機会に白南淳外相が日本の川口外相と会談すると発表しました。この 外相会談では、国交正常化問題など両国の懸案について意見が交わされるものと見られています。日朝外相会談は、一昨年バンコクで開かれた同じアセアン地域フォーラムで当時の河野外相と白南淳外相が会談しており、今回で2回目になります。北韓はこのアセアン地域フォーラムの開催期間中 中国やオーストラリアなど4、5か国と外相会談を開きたい意向で現在各国と調整を進めている模様です。

・韓米連合軍司令部は25日、北韓が黄海での銃撃戦に対して遺憾表明をしたこととは関係なく、銃撃戦で沈没した韓国海軍の高速警備艇を早期に引き揚げることになりました。連合軍司令部は、北韓に将官級の会談を提案するとともに、今回の銃撃戦の経緯を究明する特別調査チームに北韓も参加するように提案することにしています。

・最近相次いで北京の韓国大使館に駆け込み亡命を求めている北韓脱出者11人は近く韓国に入国する見通しです。中国の外交消息筋によりますと、中国政府と韓国政府は人道的な立場で脱出者問題を処理することで意見が一致しており、近いうちに韓国に入国できるだろうとしています。

・原子力発電所の安全管理などの研修をうけるため韓国入りしていた北韓の技術者25人が26日間の日程を終え、27日北韓に帰ります。北韓の軽水炉安全担当要員は、大徳研究団地などで軽水炉の運転捜査などの実地訓練を受けました。

・韓国の今年上半期の貿易収支は、51億3800万ドルの黒字となりました。韓国産業資源部によりますと 先月6月の輸出は、129億4300万ドル、輸入は119億2500万ドルで、差し引き10億1800万ドルの黒字となりました。この結果今年上半期中の輸出は760億1200万ドル、輸入は708億7300万ドルで 差し引き、51億3800万ドルの黒字となりました。

・韓国では25日ほとんどの地域で日中の最高気温が35度前後の夏一番の猛暑となり冷房用電力の需要が大きく増えたことから、午後3時の瞬間最大の電力使用量が4431万キロワットとこの夏の最高を記録しました。

・韓国の梅雨が明けました。韓国気象庁によりますと、韓半島北部にあった梅雨前線は太平洋高気圧に押し上げられ、韓国の梅雨は明けたと発表しました。ただ26日は台風9号の影響で南部地方を中心に大雨が予想されるとしています。先月23日から梅雨に入った韓国では、7月中旬まで南部地方を中心に雨が降り、19日から23日まで全国的に大雨となりました。6月以降の降雨量は、ウイソンの178ミリから南海の547ミリと例年と近い雨量となりました。

・韓国外換銀行が公示した26日午後3時現在の為替レート日本円100円は1008ウォン24銭で前日に比べて5ウォン58銭のウォン安でした。またアメリカドル1ドルは1187ウォンで前日に比べて19ウォン40銭のウォン安でした。26日の韓国株式市場の総合株価指数は 697.84ポイントと前日に比べて25.68ポイント急落し、700の大台を割り込んで去年12月末以来7か月ぶりの安値となりました。

・26日のソウルは晴れ、午後3時の気温は31度5分でした。27日は台風9号の影響で全国的に雨模様で 中部地方は午前中に、南部は午後から次第に回復するでしょう。日中の予想最低気温は20度から24度、最高気温は25度から31度の予報です。

7月25日木曜日

・モスクワ発連合ニュースです。ロシアのイワノフ外相は今週26日から韓国と北韓を相次いで訪問し、韓半島の和平促進と南北対話の再開に向けて、両国の仲介をすることになりました。ロシア外務省は24日、「イワノフ外相は26日から29日まで4日間、韓国と北韓を相次いで訪問し、韓国の金大中大統領、北韓の金正日国防委員長と会談するのをはじめ、南北の外相とも会談し、韓半島情勢などの懸案について意見を交換する」と発表しました。またロシア外務省は、「ロシアは南北ともに良好な関係にある。ロシアは南北対話の再開を希望しており、そのために必要な支援を惜しまない考えだ」と述べ、南北対話の再開へ向けて積極的に仲介する用意のあることを強調しました。イワノフ外相は26日、金大中大統領を訪問し、27日には全面改築されたロシア大使館の完成式に出席した後、28日北韓に向かう予定です。

・イワノフ外相は南北同時訪問にあたって、金大中大統領と金正日国防委員長との2回目の首脳会談をロシアの沿海州で開くよう提案すると、一部マスコミが伝えましたが、外交通商部のスポークスマンは25日、「2回目の南北首脳会談は平壌での南北共同宣言と首脳会談の合意に沿って韓国で開催されるべきだというのが韓国政府の方針である。第3国で南北首脳会談を開くことは念頭にない」と述べました。

・韓国大統領府で北韓政策を担当している林東源大統領特別補佐役は25日、「北韓は最近市場経済的な取り引きを段階的に導入し、市場経済への移行を図っている」ことを明らかにしました。林東源特別補佐役は、韓国学術学界のセミナーに出席し、「北韓が各企業に労働党の委員長を置く代わりに、専門性を持った支配人を配置するなど「責任経営制度」に転換し、賃金も実績によって分配している模様だ」と述べました。また林特別補佐役は「北韓は物価も需要と供給によって決める価格改革を進めており、給料もすでに20倍以上に引き上げたようだ。近々為替レートも通貨価値に応じた水準に修正するものとみられる」と述べました。これについて日本の共同通信は、北韓は今月1日から食糧配給制度の廃止と物価の引き上げなどを骨子とする大規模な経済改革を行っており、今のところ、大きな混乱はない模様だと伝えています。

・韓国、日本、中国は次世代移動通信を初めとするIT=情報技術分野の標準化を進めるとともに、3カ国の情報担当の閣僚会談を定例化することで合意し、年内にも初の会談を開くことになりました。これは中国の雲南省昆明で行なわれた韓・日・中の情報担当局長会議で合意したもので、3カ国は高速マルチメディアサービスが可能ないわゆる第3世代移動通信については技術交流とネットワーク作りに協力し、インターネット並みのサービスが楽しめる第4世代移動通信については標準化をめざした協議機関を設けることで合意しました。またインターネット通信を妨害する目的のハッキングやコンピューターウィルス、迷惑メールなどに対しても共同で対応していくことになりました。

・東京発の共同・連合ニュースによりますと、1960年代に日本から北韓に集団で帰還した在日韓国人のうち北韓を脱出したおよそ100人が集団で日本へ再入国を図るのではないかという情報があり、日本政府は情報の確認を進めている模様です。日本政府の消息筋が24日明らかにしたところによりますと、日本の外務省・法務省・海上保安庁・警察庁など関係省庁は先月合同会議を開き、北韓に集団帰還した在日韓国人が再び日本に帰国しようとしているという情報について確認を急ぐとともに、対応策を協議しました。在日韓国人は59年から60年代にかけておよそ9万5,000人が北韓へ集団で帰還しましたが、その中には在日韓国人と結婚した日本人女性も含まれています。韓国に入国した集団帰還者の1人は「日本から北韓にわたってきた人々のほとんどは北韓で苦しい生活を送っており、日本への帰国を希望している」と証言しており、この北韓住民は26日に日本の衆議院に証人として出席してこのような内容の証言を行う予定です。

・韓国ではこの数年来の生産過剰で、政府が管理する在庫米のうち57万6千トンが家畜の飼料用に回されることになりました。韓国の大統領の諮問機関=農漁業農漁村特別対策委員会は24日、年々深刻化する米あまりを解消するため、今年上半期に酒造用として14万トンを処理したのに続いて、98年産と99年産の古米57万6千トンを今年秋の収穫期前までに家畜の飼料用として供給することを主な内容とする対策をまとめました。特別対策委員会ではまた社会福祉施設や学校での給食、そして北韓への食糧支援などの方法も検討するよう提案しています。農林部では特別対策委員会の提案をもとに、関係部署との協議を経て来月までに具体的な米あまり対策を打ち出す予定です。

・観光客の大幅な減少から一時中断が危ぶまれていた北韓の景勝地=金剛山観光が再び人気を呼び、先月に続いて今月と来月も予約客で満杯だということです。金剛山観光を手がけている現代アサンによりますと、「今年からは金剛山で海水浴場がオープンし、旅行商品も多様化したため、金剛山観光の人気が返り咲いたのではないか」と話しています。金剛山観光は今年初めまでには月平均1,000人の観光客に過ぎませんでしたが、今年4月に韓国政府が金剛山観光の活性化対策を発表してから急増しています。

・サッカーのワールドカップが開かれた先月6月の1カ月間、韓国を訪れた外国人観光客は去年同期に比べて10%以上少なくなったことが分かりました。文化観光部が25日まとめたところによりますと、先月の1カ月間、韓国を訪れた外国人観光客は合わせて40万3466人で、去年同期の46万人あまりに比べて12.4%減りました。このうちワールドカップに出場した32カ国からの観光客は28万6000人あまりで全体の62%を占めています。このように外国人観光客が減ったのは、外国人観光客のほぼ半分を占める日本人観光客が10万人も減った上、およそ10万人に上るとみられていた中国からの観光客も中国チームが第1次リーグで敗退したことから、予想を大きく下回ったためと文化観光部は分析しています。

・韓・日共催のサッカーワールドカップが閉幕してほぼ1カ月ですが、韓国の都市銀行=ソウル銀行は、2006年にドイツで開かれる次のサッカーのワールドカップの応援に出かけたいという韓国サポーターズを対象に金利の高い定期積立預金を販売することになりました。ソウル銀行は今回のサッカーワールドカップで韓国チームがベスト4まで勝ち進んだこともあって、早くも2006年のドイツワールドカップの応援を計画しているサポーターも多いことから、その旅行経費に充てる定期積立預金を募集すると25日発表しました。ただこの商品については必ずドイツまで出かけて応援する人が販売の対象となっており、今のところ、あの赤いTシャツでおなじみの韓国代表チームの応援団「レッドデビル」の会員に限られるということです。

・韓国外換銀行が公示した25日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1002ウォン66銭で、前日に比べて4ウォン53銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1167ウォン60銭で、前日に比べて4ウォン70銭のウォン高でした。韓国株式市場の25日の総合株価指数は、723.52ポイントと、前日に比べて2.11ポイント上昇しました。

・25日のソウルは晴れ、午後3時の気温は33度3分で、この夏の最高を記録しました。北上している台風9号で南部地方は25日夜から影響を受け、26日には済州島や釜山など南部地方は強い風を伴った雨になり、ソウル、京畿道、忠清道はところによって雨になるものとみられます。予想最低気温は21度から25度、日中最高気温は27度から31度という予報です。

7月24日水曜日

・南北の民間団体による8・15共同行事がソウルで開かれることになりました。韓国側の民族共同行事推進本部によりますと、平壌で行われた南北の実務交渉で北韓側は来月14日から17日までソウルで8・15共同行事を行うことに合意しました。北韓側代表団は、韓半島西海岸沿いの航空路で直接ソウルを訪問する予定です。1945年8月15日の植民地解放と独立を祝う8・15行事は、民族和合大会や南北民族芸術公演、美術展示会のほかに、慶福宮などの景勝地の観光なども行われる予定です。去年の南北共同行事は、韓国側から330人が参加し 平壌で行われました。

・北韓からの脱出者十数人が今月相次いで北京の韓国大使館に駆け込み、韓国への亡命を求めていると北京の消息筋が23日明らかにしました。それによりますと北韓脱出者らは今月11日1人が大使館に駆け込み、その後に家族が駆け込むなど数回にわけて大使館に入ったという事です。韓中両国は北韓脱出者問題を人道的に扱うことで合意しており、出国先などについて調整を続けています。これに先立ち先月24日以降北京の韓国大使館に駆け込んだ3人が第3国経由で韓国に入国しました。また今年5月23日以降韓国大使館と外国公館で亡命をもとめていた26人は先月24日韓国入りしました。

・中国の唐家セン外相が韓国政府の招きで、来月2日から2日間の日程で韓国を訪れます。 唐家?外相はソウル到着後直ちに崔成泓外相と会談し、来月24日国交樹立10周年を迎える両国関係の現状と今後について意見を交わすとともに、最近の韓半島情勢についても率直にやりとりをおこないたいとしています。 唐家?外相 は3日には金大中大統領を表敬訪問する予定です。唐外相の訪問は今年3月北京で行われた両国の外相会談で決まったもので、唐外相は31日ブルネイで開かれるアセアン地域フォーラムに出席した後その足で訪韓することになっています。

・シンガポール発連合ニュースによりますと、今月末ブルネイで行われるアセアン=東南アジア諸国連盟の地域フォーラムでアセアン加盟国と韓国、日本、中国の3か国外相は、最近韓国の西海岸で起きた南北海軍による銃撃戦に憂慮の念を示す声明を採択することになりました。声明では 2000年の南北共同宣言に示された和解と協力の精神に基ずいて、南北韓の対話を再開することを促すものと見られます。

・国際的な信用格付け会社、スタンダードアンド プアーズ社は24日韓国の信用格付けをこれまでのトリプルBプラスからAマイナスに一段階上方修正しました。これで 韓国の格付けはムーディーズ、ピーチとともに世界3大信用格付け会社が揃ってAクラスとしたことになります。これについて S&Pは、韓国の外貨保有高が1120億ドルに上り、一人あたりのGDP国内総生産も1万200ドルに予想され、Aクラス国の 水準にあると説明しています。

・韓国政府は24日、田ユンチョル副総理兼財政経済長官主催で緊急経済長官懇談会を開き、アメリカ株式市場の急落とドル安に対する対応策を協議しました。会議では、アメリカ経済の先行きによっては政府が目標とする6%の経済成長にも影響はあるとしながらも、現段階では具体的な予測はしにくいということで意見が一致しました。政府はこのためアメリカ経済の動きによって各分野別の動向を定期的に点検し、迅速に対応していくことになりました。

・韓国の李クンヨン金融監督委員長は23日、「ウリ」、「チョフン」など政府保有の銀行株は3年から4年以内にすべて売却する方針を明らかにしました。李委員長は日本経済新聞とのインタビューの中で、政府が銀行の株式を長期に保有することについて、経営効率の低下と政府の経営干渉などを憂慮する声もあるが、政府は経営に干渉することはないとしてこのように述べました。

・韓国のインターネット普及率は51.5%、つまり国民の二人に一人の割合となり、アジアでもっとも高いことがわかりました。韓国貿易投資振興公社によりますと韓国のインターネット普及率は、4年前の98年にはわずか6.7%とアジアでもっとも低い水準でしたが、99年には23.4%で日本や台湾を、2000年には40.3%でシンガポールや香港をそれぞれ追い越し、去年はアジアでトップにたつという急成長を成し遂げたことになります。

・中国人民解放軍親善軍事代表団が23日初めて韓国を訪問しました。張文台中将を団長に北京など4つの軍管区の代表は28日まで韓国に滞在して、李ジュン国防長官を表敬訪問するほか、ワールドカップ競技場などを視察する予定です。

・韓国海軍は24日、次世代の駆逐艦に搭載する先端戦闘システムにアメリカのロッキード社のイージスシステムを選定したと発表しました。韓国海軍は2008年から次世代駆逐艦KDX−3にイージスシステムを搭載することにしており、これによって海軍力の大幅強化を目指しています。イージスシステムは高性能レーダーとスーパーコンピューターを一本化し、最大で900個の対空目標物を探知し、空、海、潜水艦作戦や弾道弾迎撃能力まで備えた最先端の戦闘システムです。

・国連開発計画が24日発表した、2002年の「人間開発指数」で韓国は27位となりました。を占めました。人間開発指数は国連開発計画がその国の平均寿命、文字が読めないう非識字率、さらに1人あたりの国民所得や教育水準を総合的に評価して決めるもので、1位から53位までの国を上位圏に、54位から137位までを中位圏に、138位から173位を下位圏に分類しています。それによりますと、韓国はシンガポール、キプロスについで27位を占めまており、アジアでは日本が9位、香港23位、シンガポール25位となっています。

・香港発連合ニュースによりますと、韓国政府のリーダシップは、シンガポールや中国についで3位を記録したと、香港の政治経済危険諮問公社、PERCが明らかにしました。これはアジア12カ国に居住する外国人を対象に現地の政府のリーダーシップを調査した結果によるもので、韓国政府は経済改革が評価され、去年についで3位を占めました。シンガポールは去年についで1位、中国は去年4位から2位に、日本は、5位から4位に上がっています。一方、マレーシアは去年2位から5位に、香港は去年に続いて8位でした。

・韓国外換銀行が公示した24日午後3時現在の為替レート日本円100円は998ウォン13銭で前日に比べて4ウォン1銭のウォン高でした。またアメリカドル 1ドルは 1172ウォン30銭で前日に比べて80銭のウォン安でした。24日の韓国株式市場の総合株価指数は 721.41ポイントと前日に比べて22.11ポイント下落しました。

・24日のソウルは曇り後晴れ、午後3時の気温は27度3分でした。25日全国的に雲の多い一日で、所によってに雨が降るという予報です。予想最低気温は21度から24度、最高気温は28度から34度の予報です。

7月23日火曜日

・政府機関や地方自治体、それに金融機関が週休2日制の施行に踏み切った中で、韓国政府は22日、週休2日制の全面導入に向けて労使政委員会の最終的な協議を行いましたが、合意に至りませんでした。このため政府は今年9月の定例国会に、週休2日制法の政府案を提出し、成立を図ることになりました。22日の労使政委員会の最終協議で、労使双方は、「勤務時間の短縮にかかわらず、現行の賃金を保障する」という基本的な問題では合意したものの、これをどのような文書で法案に盛り込むかについては労使の主張が対立し、結局物別れとなりました。これを受けてパン・ヨンソク労働長官は、「今後は、国際的な週休2日制法も参考にして政府案をとりまとめ、9月の定例国会に提出する。この関連法案が成立すれば、来年7月から公共部門と 従業員が1000人以上の大企業を対象に、週休2日制を段階的に施行する」と述べました。

・来月8日、首都圏をはじめ全国13選挙区で投票が行われる国会議員の再・補欠選挙が23日告示され、与党民主党と野党ハンナラ党を中心とした激しい選挙戦が始りました。今度の再・補欠選挙は、ソウル鐘路区など、首都圏の7区と慶尚道3区、全羅道2区、済州1区の全国13の選挙区で行われますが、 再・補欠選挙史上、かつてない規模の選挙だけに、12月の大統領選挙の前哨戦と位置づけられています。民主党は前回の統一選挙での惨敗を挽回したいとしていますし、野党=ハンナラ党は今回の選挙でも勝利し、その勢いで12月の大統領選挙に臨みたいとしています。一方、中央選挙管理委員会では今回の再・補欠選挙は夏休みシーズンのピークと重なり、投票率が低くなるものとみられていることから、投票参加を呼びかける広報活動を積極的に繰り広げる方針です。

・韓国銀行の朴昇総裁は22日、経済分野の専門家との懇談会に出席し、このところのアメリカの株価急落に伴う対応などについて意見を交わしました。この席で経済分野の専門家は、「韓国の株式市場が短期的にはアメリカの株式市場の動向に引きずられることが予想される。しかし中長期的には大きな影響はないだろう。またドル安も長期に及ぶことは考えられず、韓国の企業の体力を考えれば、ある程度のドル安ウォン高には十分耐えられる」と指摘しました。しかし、アメリカの株価や為替の乱高下による心理的不安から、「金融市場だけでなく、実物経済にも悪影響を及ぼす可能性もある」として、「韓国銀行は為替の変動幅を調整する措置をとるべきだ」と指摘しました。これに対して朴昇総裁は、「株式市場は心理的安定が重要だ」と指摘し、「こうしたことも参考にした上で、今後、経済全般の政策を展開したい」と述べました。

・韓国の首都ソウル市の乗用車登録台数が200万台を超え、1.8世帯に1台の割合でマイカーが普及していることがわかりました。ソウル市が23日発表したところによりますと、今月22日現在、ソウル市の自動車登録台数は263万台あまりで、このうち乗用車は200万台で、全体の76%を占めており、ソウル市民の1.8世帯に1台の割合でマイカーを持っていることになります。ソウル市の乗用車登録台数は1970年にはわずか3万5千台でしたが、91年に100万台を超えました。しかし97年末の経済危機で98年一時的減りましたが、翌年から増加に転じ、99年には170万台となり、この3年間で30万台も増えた計算です。乗用車を排気量別にみますと、1500ccから2000cc未満の普通車が42%あまりでもっとも多く、次いで800ccから1500cc未満の小型車が38%、2000cc以上の大型車が16%、800cc未満の軽自動車5%の順となっています。

・北韓から中国へ脱出し、今年韓国に入国したいわば北韓脱出者は女性が多くなっていることがわかりました。韓国の統一部によりますと、今年になって先月までに韓国に入国した北韓脱出者は562人に上っています。これを男女別にみますと、女性が303人、男性が259人となっており、初めて女性が男性を上回りました。これについて統一部では、以前は南北の軍事境界線で警備を担当する兵士の脱出が多かったが、最近では極度の食糧難から家族ぐるみで脱出するケースが多くなっていることをその背景にあげています。韓国政府はこうした北韓脱出者が韓国社会へ定着できるように支援する施設 「ハナ院」が手狭になったことから、現在 増築工事を進めていますが、この中には女性専用の施設を設けて対応することにしています。

・サッカー・ワールドカップで韓国がベスト4進出したことについて、北韓が韓国サッカーの実力とヒディンク監督の功績を高く評価していることが分かりました。在日本朝鮮人総連合会の機関紙、朝鮮新報が23日伝えたところによりますと、北韓の体育科学研究所の科学副所長で、サッカー解説者でもあるリ・ドンギュさんは今回のワールドカップでの韓国チームについて、「韓国チームはスピードやチームワーク、組織力が試合の勝敗に大きく影響した。ヒディンク監督が就任してから韓国チームは攻撃力や粘り強さが大きく向上した。これは相手のチームに先制ゴールを入れられてから後半戦で得点した例が裏付ける」と述べたということです。一方、北韓で韓国チームの試合模様が録画中継された背景については、北韓住民の感心が北韓の放送関係者に伝わったからだとし、とくに1966年イギリスワールドカップで北韓と戦ったことがあるポルトガルとイタリアとの試合は、北韓住民にも特別な意味があったのに間違いないと述べました。

・日本の読売新聞が最近行った世論調査で、サッカー・ワールドカップの韓日共同開催をきっかけに韓国に対するイメージが「よくなった」という人が47%に上ったことが分かりました。これは読売新聞が今月20日と21日、全国の20歳以上の成人男女1902人を対象に行った世論調査によるものです。それによりますと、韓国に対するイメージが「良くなった」という人は47%、「変わらない」49%、「悪くなった」は2%でした。また「今回のワールドカップでどんなことが良かったと思いますか」という質問では、「日本がベスト16まで勝ち進んだ」が63%でもっとも多く、「韓日両国民の相互理解が深まった」25%、「韓国がベスト4まで勝ち進んだ」ことを挙げた人が20%もおり、今回のワールドカップが日本人の韓国に対するイメージアップに大きく寄与したことを伺わせています。

・韓国外換銀行が公示した23日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1002ウォン14銭で、前日に比べて79銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1171ウォン50銭で、前日に比べ、5ウォン8銭のウォン安でした。韓国株式市場の23日の総合株価指数は、743.52ポイントと、前日に比べ、22.62ポイント上昇しました。

・23日のソウルは雨、午後3時の気温は22度8分でした。梅雨前線の影響で22日から全国的に雨になっています。ソウルと京畿道などは24日まで、所によって200ミリの大雨が予想されています。一方、南部地方は24日午後から徐々に晴れるでしょう。24日の予想最低気温は、20度から23度、最高気温は25度から33度という予報です。

7月22日月曜日

・北京発連合ニュースによりますと、北韓の政府高官は先月末黄海での南北海軍による銃撃戦の後一段と冷え込んでいる南北関係について民間レベルでの交流は続けるという意志をしめしました。それによりますと、北韓は来月15日ソウルで行われる日本の植民地支配からの独立を祝う8・15南北共同行事とヨーロッパ・コリア財団が主催する9月の南北サッカー大会に参加するということです。また、北韓でもワールドカップ期間中連日テレビで試合の模様が録画で放送され、サッカーに対する関心が強まったことで、南北サッカー大会の開催にも拍車をかけているということです。

・マニラ発AFP連合によりますと、今月31日からブルネイの首都バンダル・スリ・ブガワンで開かれるARF=アセアン地域フォーラムでは、韓半島情勢やテロ対策、インド・パキスタン紛争などについて意見を交わすことになりました。今度のフォーラムには、アセアン加盟国に加えて、南北韓、中国、日本、アメリカ、ロシアの外相が出席することになっています。これに先たち29日には、東南アジア諸国連合の外相が「アセアンの応戦」というテーマで定例会議を開き、テロの根絶と域内の経済改革について論議する予定です。

・韓国駐在のトーマス・ハバードアメリカ大使は21日、済州島で行われた韓国能率協会の最高経営者セミナーで、「北韓はアメリカの大統領特使派遣に応じなかったが、北韓との対話の扉はまだ開かれており、ブッシュ大統領はいつでも北韓と話し合う準備ができている」と述べました。またハバード大使は「アメリカはジュネーブ合意にそって北韓が核開発を放棄することを願っており、通常兵器の削減問題についても協議に応じるよう働きかけたい。さらに、アメリカは韓国の女子中学生2人を犠牲にした米軍を提訴し、裁判を受けさせるつもりだ」と述べました。

・北韓は最近、金永南最高人民会議常任委員長の歴訪を通じて共にテロ支援国とされるリビアやシリアなどとともにアメリカに対する統一戦線の体制を構築したと中国の国際放送が報じました。ソウルで受信されたこの放送は、北韓の金永南常任委員長がリビアやシリアを訪問したのはこれらの国と協力して、アメリカの圧力に対抗する体制を作ろうとするのが目的だと報じました。

・韓国政府は22日アメリカの株式市場の不安定な動きが韓国の株価に与える影響を最小限に止めるための対策を発表しました。それによりますと、株式の長期需要基盤を拡充するため、株式と債券の中間的な形態の株式連携債券など新しい証券の発行を認めるとともに、年金や基金からの株式投資を積極的に誘導することになりました。財政経済部は22日、株式市場を中心に資金の循環をはかるため、このような政策を推進すると発表しました。政府はさらに株式の長期需要の基盤を拡充するため、企業年金制の導入を法制化することにしています。また年金や基金の株式投資を原則的に禁止する規定を緩和し、小規模の年金、基金の株式投資の比重を拡大することになりました。

・国際的な信用格付け会社 スタンダード アンド プアーズ社はこの秋にも韓国の信用格付けを2段階上方修正する見通しです。これはアメリカの投資銀行のJPモルガンが「アジア市場の展望と戦略」という報告書の中で明らかにしたもので、S&Pは今年9月韓国の信用度を現在のトリプルBプラスから、2段階アップしAクラスに上方修正すると伝えています。JPモルガンは、これについて、韓国がアジアの中でもっと外貨保有高の増加度が高く、対外流動性も改善されたことが顕著になっていることによるものとしています。

・日本政府は観光で日本を訪れる韓国人のビザ免除に向けて本格的に検討することになったと日本の毎日新聞が22日報じました。これは韓国側が日本政府に対してサッカーのワールドカップ期間中に限って行ったビザ免除の措置を恒久化するよう求めたことを受けたもので、早ければ今年秋から韓国政府との協議に入る方針です。韓日両国は1998年10月「21世紀に向けた新たな韓日パートナーシップのための行動計画」で人的交流を促進させるためビザ申請を簡素化することに合意し、その一環として98年の12月から外交と公用ビザを相互に免除しています。さらにワールドカップ期間中に限って30日のビザなし入国を認めました。韓国側は日本人の短期滞在についてビザ免除措置をとっていますが、日本側は韓国人のビザ取得を義務ずけており、金大中大統領は今月1日の韓日首脳会談で韓国人のビザ免除措置の恒久化を求め、小泉首相は前向きに検討したいと答えました。

・韓国警察庁の成楽式次長が韓国と中国、韓国とモンゴル警察の交流、協力について協議するため22日ソウルを出発しました。 成楽式次長はまず中国を訪れ中国のチョリ公安部長と韓中警察交流協力の具体策を協議した後、モンゴルに向かい、モンゴル警察との交流協力協定を締結し、国際犯罪の共同捜査の進め方などについて話し合います。

・アメリカの女子プロゴルフツアー、ジャイアント イーグル・クラシックで韓国の金美賢選手が今シーズン初優勝、通算では4勝目を飾りました。金美賢選手は22日アメリカ オハイオ州で行われた大会最終ラウンドで、14アンダーをマークし、ケリ・ロビンス選手を1打差で抑え優勝しました。韓国の朴ジウン選手は、3位タイでした。

・アメリカプロ野球、ニューヨークメッツのマイナーリーグ所属のソ・ゼウン投手が韓国人としては7番目にアメリカ大リーグにデビューしました。ソ・ゼウン投手は22日シンシネティーとの遠征試合で8回裏に登板し1イニングを無失点で防ぎました。

・日の為替相場は、アメリカの株式市場の急落に伴って、ウォンは1ドル1165ウォン70銭まで値上がりし、一昨年11月以来1年8か月ぶりの高値となりました。韓国外換銀行が公示した22日午後3時現在の為替レートは日本円100円は1002ウォン93銭で先週に比べて6ウォン55銭のウォン高でした。22日の韓国株式市場もアメリカ市場の影響で総合株価指数は 720.90ポイントと先週に比べて33.72ポイント急落しました。

・22日のソウルは曇りのち雨、午後3時現在ソウルの気温は24度でした。23日は梅雨前線の影響で全国的に曇り時々雨となるでしょう。予想最低気温は20度から23度、最高気温は25度から29度の予報です。

7月20日土曜日

・韓国のヤンヤンと北韓のソンドク空港を結ぶ南北の試験飛行が20日行われ北韓の高麗航空所属のTU―134旅客機が韓国のヤンヤン空港に到着しました。KEDO=韓半島エネルギー開発機構と北韓は今後この直空路を通じて機材や要員を運ぶことになります。この東海南北直空路の開設で2000年に金大中大統領の北韓訪問の際に利用した西海空路とともに新たに東海沿岸の南北空路が開設されたことになります。

・北韓は今月末「アリラン祝典」が終わった後、ドルなどの外貨と交換できる「テファン」と呼ばれる通貨を廃止する方針だと日本共同通信が報じました。それによりますと、北韓には現在、外貨と交換できる「テファン」と「人民元」の2種類の通貨がありますが、今度の措置は通貨を一元化しようというものと見られ、米の配給制度を廃止するなど経済改革を行っている北韓が、対外貿易の活性化をはかるため外貨制度の改革を念頭に置いた措置のようだと報じています。一方、韓国政府関係者は、米の配給制度を廃止するなど北韓が一連の経済改革を行っているというマスコミなどの報道と関連して、まだそのような変化が確認されてはいないが北韓の経済体制の変化に注目していると述べました。

・韓国の金大中大統領は最近急速に進んでいるウォン高ドル安に関連して「ウォンは変動相場制なので政府金融当局の過剰な介入は避けるべきだが、適切に対応しなければならない」という考えをはじめて明らかにしました。金大統領は19日、中小企業の関係者を大統領府の青瓦台に招いた席でこのように述べるとともに、「中小企業な人手不足に加えて、ウォン高の問題もある。企業への影響を最小限に止める措置を政府が取るべきだと思う」と述べました。

・韓国開発研究院は19日下半期は輸出増加が見込まれることから韓国の今年の経済成長率は6.1%に達するという見通しを示し、4月の予測値の5.8%を上方に修正しました。

・日本政府は19日、布団などのつめ綿に使う韓国産のポリエステル短繊維に対して反ダンピング関税の課税を決めました。韓国外交通商部によりますと、この 反ダンピング課税は韓国企業30社のうち25社の製品に対して13.5%、台湾企業13社の製品に対して10.3%となっています。これに対して韓国外交通商部は、WTO=世界貿易機関などに提訴するなど多角的な対応措置を検討しています。

・北韓を脱出し韓国に入国した男性が今月25日、日本の衆議院の安全保障緒委員会で北韓の国内情勢について初めて証言することになりました。これはソウルの消息筋が19日明らかにしたもので、この席では スパイ行為の疑いで北韓当局に拘束され、今年2月に日本に送還された日本経済新聞の記者だった杉島高志(すぎしま・たかし)氏も証言することになっています。これまで北韓脱出者がアメリカ議会で北韓の人権状況などについて 証言したことはありましたが、日本の議会で証言するのは今回が初めてで、この脱出者や杉島氏が日本人拉致事件について触れるかどうかが注目されます。

・北韓の金剛山ダムに対応して1988年に建設された韓国の平和のダムの堰堤を現在の85メートルから125メートルにかさ上げする工事がこの秋から始まります。建設交通部の金チャンセ水資源局長は、現在北韓が補修工事を行っている金剛山ダムの工事が完成することに備えて今年9月から平和のダムを現在の80メートルから45メートル高い125メートルにする増築工事を行うことになったと述べました。この工事が完成すれば、平和のダムの貯水量が現在の5.9億トンから26.2億トンに増え、金剛山ダムの貯水量26.2億トンより多くなります。

・日本から北韓の景勝地=金剛山に向う初の観光ツアー客の募集が行なわれることになりました。19日付けの読売新聞によりますと、この金剛山観光ツアーは、日本の仙台と福島をそれぞれ出発地として、まず韓国の仁川国際空港に到着し、韓国東海岸の束草を経由し北韓の金剛山を観光するものです。北韓の金剛山は1638メートルの名山で、南北の緊張緩和の象徴的な事業として4年前に韓国に開放されましたが、観光客数は伸びず、経営が悪化しています。このためこの事業を共同経営している韓国観光公社が日本人観光客の誘致に乗り出し、新たな観光商品として、ツアー客の募集を始めました。

・夏の休暇と韓日共催のワールドカップの成功を受けて夏休みに入った韓国ではこのところ日本への入国ビザの申請が目立っています。釜山の日本総領事館によりますと、観光や語学研修などを目的としたビザの申請が1日平均で1800件に上っています。これは去年の同じ時期の1日平均が1200件だったのに比べますと1.5倍に上り、1968年に領事館が開設されて以来の記録となっています。このため釜山総領事館では勤務時間を延長するとともに、休日の土曜日もビザ発給業務を行っています。韓国の観光業界では、ワールドカップの共催で、日本に対するイメージが向上し、ここにきて日本ブームといった現象がおきているのではないかと話しています。

・サウジアラビアのリヤドで行われたサッカーのアジアスーパーカップ大会で、韓国の水原三星が優勝しました。サウジアラビアとの1回戦を1対0で勝っている水原三星は19日、サウジアラビアとの2回戦で、前半36分ヒカルド選手に先制ゴールを許し、1対0になりましたが、ゴール得失が同じで、延長戦とPK戦で4対2でサウジアラビアを抑え勝利しました。

・20日は休みのため取り引きはありませんでした。韓国外換銀行が公示した19日の終値は日本円100円は998ウォン83銭でした。またアメリカドル1ドルは1170ウォン60銭でした。20日は休みのため取り引きはありませんでした。19日の韓国株式市場の総合株価指数は 754.62ポイントでした。

・20日のソウルは晴れ、午後3時の気温は26度9分でした。21日は梅雨前線の影響で全国的に雨となるでしょう。予想最低気温は19度から22度、最高気温は24度から27度の予報です。

7月19日金曜日

・北京の外交消息筋によりますと、北韓は米の配給制度を廃止して市場から自由に買う事ができるようにするとともに、労働者の賃金も仕事の内容や労働時間などに応じて支給する市場経済の原則を導入する動きが出ていることを明らかにしました。この消息筋によりますと、北韓はこうした制度的な変更を今月から実施しましたが、住民への事前の周知が十分でないことから混乱も起きています。しかし北韓当局は建国以来行ってきた社会主義経済方式から市場経済方式への移行は避けられないとしており、徐々に市場経済の枠を広げていくものと見られています。

・韓国政府は今月31日ブルネイで開かれるARF=東南アジア諸国連合地域フォーラムに北韓の白南淳外相が出席するのを機会に南北外相会談を開くように提案するものとみられます。韓国政府はまた今月28日に北韓を訪問するロシアのイワノフ外相にも依頼して北韓が南北外相会談に応じるよう働きかけてもらう事も検討しています。政府関係者は、北韓の白外相がARFに出席することはまず間違いないと見ており、この機会に韓半島緊張緩和のため先に対話を提案し、会談で黄海での挑発に対する北韓の責任ある態度表明を求める方針です。北韓は最近ARFに白南淳外相を派遣すると議長国のブルネイに連絡してきました。

・ワシントン発連合ニュースによりますと、アメリカのパウエル国務長官は中国に滞在しながら第3国への亡命を求めている北韓脱出者について、複雑な問題だが、重大な関心を持って見守っていると述べました。これはパウエル国務長官が共和党のサム・ブラウン バック上院議員に送った書簡の中で明らかにしたもので、アメリカは数千人の北韓脱出者や北韓住民に対して、憂慮していると述べ、バック議員が北韓脱出者の亡命を認めたことに感謝すると述べました。ブラウンバック議員は、最近中国にいる北韓脱出者に準難民の地位を与えるよう国務省に促しました。

・KEDO=韓半島エネルギー開発機構が北韓に建設中の軽水炉型原子力発電所の機材や要員を輸送する南北直空路の試験飛行が20日行われます。この南北を東海岸沿いに結ぶ南北直空路は北韓側はハムキョンナムド、ソンドク空港韓国側は、江原道のヤンヤン空港間の航空路で20日の試験飛行では、北韓の70人乗りのTU−134、高麗航空機がソンドク空港から、ヤンヤン空港を経由して韓国側の代替空港の金海空港までの試験飛行を行います。KEDOでは東海航空路には、北韓の高麗航空の旅客機と貨物機が就航し、来月から軽水炉工事に必要なスタッフと、物資を輸送することにしています。

・韓国の銀行が1991年ロシアに供与した経済協力借款を韓国政府が肩代わりに償還することになりました。財政経済部によりますと、ロシアとの借款の償還については今年の秋韓ロ間で交渉が行われることになっているが、合意に達しない場合、政府予算で肩代わりすることを検討しています。ロシアに対する民間の経済協力借款はノ・テウ政権当時、政府の保証で10の銀行が合わせて17億7千万ドルを供与し、利子を含めた未償還額は19億5千万ドルに上っています。

・韓国の銀行の今年上半期の純利益が、去年同期に比べて31.6%増えたことがわかりました。金融監督院の集計によりますと、国内の20の銀行の今年上半期の純利益はあわせて4兆899億ウォンで、去年の上半期に比べて31.6%増えました。また今年上半期の不良債券の比率は平均2.4%で、3月末現在の3.1%から0.7%ポイント下がり、初めて2%台となりました。

・韓国はWTO= 世界貿易機関の協定により今年も17万1023トンの米を輸入することになりました。韓国農林部によりますと、韓国は去年国内消費量の2.5%に相当する14万2千トンを、今年は3%にあたる17万トンを、さらに来年は4%に相当する22万8千トンを輸入することになっています。

・韓国最大手企業、三星グループが今年上半期の売り上げ高が68兆ウォン、税引き前の利益8兆2000億ウォンという創業以来最高の実績を達成しました。上半期の税引き前の利益は 去年同期に比べて1.8倍となり、去年1年間の税引き前の利益7兆2000億ウォンに比べて1兆ウォンを上回る金額です。三星の李ハクス本部長は、18日の記者懇談会で、「三星グループ史上最大の営業実績を記録した。今年の税引き後の純利益は史上初の10兆ウォンを超える見通しだ」と述べました。李本部長は、半導体など三星の主力商品に対する需要が拡大し、価格も当初の予想より高いため、利益が大きく伸びたと説明しました。

・韓国政府はすでに政府機関や地方自治体、それに金融機関が週休2日制を試行している中で、今月22日 週休2日制導入のための労使政委員会を開き、最終的な協議を行うことになりました。しかし、労使政3者の主張には大きな隔たりがあって合意は困難と見られ、その場合政府としては週休2日制関連法の政府案を国会に提出する方針です。22日の労使政委員会について、韓国労働総連盟は否定的で、全国経済人連合会も内部的に反対の立場であるため、週休2日制は政府の単独立法によって施行される可能性が高いと見られています。

・韓国の民間団体で作る8・15民族共同行事推進委員会の代表15人が北韓側と実務的な協議を行うため19日北京経由で平壌に向かいました。一行は20日平壌に到着し、23日までの3日間北韓の民族和解協議会の関係者と今年の8・15南北共同行事をソウルで行うことについて協議する計画です。これに先たち政府は北韓との実務接触のため北韓訪問を申請した18人のうち、17人の訪問を承認しましたが、二人は個人的な事情で訪問を取りやめました。

・韓国外換銀行が公示した19日午後3時現在の為替レートは日本円100円は1009ウォン48銭で前日に比べて3ウォン30銭のウォン安でした。またアメリカドル 1ドルは 1171ウォン50銭で 前日に比べて1ウォン50銭のウォン高でした。19日の韓国株式市場の総合株価指数は 754.62ポイントと前日に比べて19.23ポイント下落しました。

・梅雨前線の影響で19日は全国的に雨となりました。午後3時現在ソウルを含む京畿道、江原道、忠清南道に豪雨注意報が出されています。これまでの雨量は忠南ソサンで118ミリ、馬山で83ミリ、麗水77ミリ、ソウルは44ミリなどとなっています。19日のソウルは雨で、午後3時の気温は20度3分でした。中部地方では20日午後から回復に向かう見込みですが、済州島や南部地方は来週初めまで雨が続くという予報です。予想最低気温は19度から23度、最高気温は24度から29度の予報です。

7月18日木曜日

・韓国政府は17日、ブルネイで31日に開かれるASEAN=東南アジア諸国連合の地域フォーラムで、先月末に西海岸で起きた南北警備艇による銃撃戦に対する北韓側の責任問題を提起する方針を決めました。政府当局者は、「銃撃戦が北韓軍の綿密な計画による挑発行為であることが明らかになった以上、この問題をASEAN地域フォーラムで提起しないわけにはいかない。どの程度言及するかは今後の北韓の出方を見極めて決めたい」と述べました。韓国政府は、北韓側が今回の銃撃戦に対する謝罪と再発防止という韓国側の要求を受け入れれば、米朝対話の仲介役を果たすことも検討する方針です。これについて韓米両国は22日にワシントンで次官補クラスの接触を行い、ASEAN地域フォーラムの際に予定されている韓・米外相会談の議題や、北韓の白 南淳外相との会談が行なわれる可能性などについて意見を調整する予定です。

・韓国、日本、中国の外相がこのASEAN=東南アジア諸国連合の地域フォーラムで初の3者会談を行う見通しです。日本の共同通信が17日伝えたところによりますと、韓国の崔成泓外交通商長官、日本の川口外相、そして中国の唐カセン外相が会談し、先月末、韓国の西海岸で起きた南北海軍による銃撃戦以後の韓半島情勢や、域内の経済協力、それにテロと覚醒剤の取り締まり対策などについて意見を交わす予定です。このように韓・日・中の3カ国の外相が会談するのは、今回が初めてです。

・モスクワ発連合ニュースです。ロシアのコンスタンチン・ポリコフスキー極東駐在大統領特使は17日「北韓の金正日国防委員長は韓国と対話する用意がある」と述べました。ロシアのイタルタス通信によりますと、ポリコフスキー特使は、極東のウラジオストクからロシア第2の都市=サンクトペテルブルクを結ぶ韓国・ロシア友好列車の運転を記念して、ハバロフスクで記者会見を行い、「北韓は今の危機を脱出する方法を模索しており、韓国とは好ましい関係を維持しようとしている。ただアメリカの対北韓政策については疑念を持っており、こうした米朝関係が南北関係にブレーキをかけている面もある」と述べました。ポリコフスキー特使は、去年行なわれた金正日国防委員長のロシア訪問に随行しており、これまで数回にわたって、平壌で金国防委員長と会談しています。

・韓国の航空会社=大韓航空とアシアナ航空の機内で携帯電話を使用したり、タバコを吸ったりした場合、今月27日から、最高100万ウォン=日本円で10万円の罰金が課せられることになりました。韓国政府は17日「航空機の安全を高めるため、「航空機の安全に関する法律」の規定を改め、27日から施行する」と発表しました。これによって、韓国の大韓航空とアシアナ航空の機内では暴言など周りを騒がす行為、喫煙、スチュワーデスなどに対するセクハラ行為、携帯電話の使用などが禁止され、これに違反しますと最高100万ウォンの罰金が課せられることになりました。

・先のサッカーワールドカップで韓国代表選手として活躍した柳想鉄選手(31)が現在プレー中の日本のJ1「柏レイソル」を退団することになりました。柏レイソルは17日「柳想鉄選手はヨーロッパのプロリークで経験を積みたいと希望している。柳選手は、24日東京国立競技場での浦和レッズとの試合を最後に退団することになった」と正式に発表しました。柳想鉄選手は、現在、オランダ、イングランド、ドイツ、スコットランドのクラブチームから照会があるとしており、中でもワールドカップで韓国チームを指揮したヒディンク氏がオランダのナショナルチームの監督に就任したことから、オランダのエイントホーバンが積極的な関心を示していると伝えられています。柳想鉄選手は99年蔚山現代から日本のJリーグ横浜マリノスと柏レイソルに所属し、Jリーグで74試合に出場、36ゴールをあげています。

・ソウルで降る雨の酸性度が年々高まっています。ソウル市が18日まとめた今年の環境白書によりますと、ソウルで降る雨水の年平均の酸性度はpHで、92年の5.3から96年には5.7にやや改善されましたが、99年に5.0、そして2000年4.8、去年は4.7になりました。月別にみますと、9月が4.4で最も悪く、1月が5.4と一番低くなっています。酸性雨は pHが5.6以下の雨で、数値が低くなれば酸性の度合いが高くなり、酸性度が強い雨が長期間降りますと、森林や湖、歴史的な建造物などに大きな被害をもたらすとともに、土壌と水質の汚染にもつながります。

・韓国の大手財閥=三星グループは18日、韓国で最大規模の奨学財団を設立し、毎年理工系を中心に海外留学生100人に奨学金を支給すると発表しました。三星の発表によりますと、この奨学財団はまず1,500億ウォン=日本円で150億円の基金で来月発足し、来年からは海外の大学への入学が決まる毎年3月から4月に理工系の学生を中心に100人の奨学生を選抜し、奨学生には学費と生活費、アメリカを基準にしますと、1人年間5万ドルを支給することになっています。三星はこれまで韓国内の修士・博士過程の学生を対象に年間150人を支援していましたが、今後、三星の李コンヒ会長ら親族所有の三星電子の株式などを基金に出して、2003年以降には基金の規模を5,000億ウォン=500億円に増額し、奨学生の枠も広げたいとしています。

・韓国はパソコン、インターネット、通信、放送の4部門の7つの項目を指数に換算しますと、先進50カ国のうち16位であることが分かりました。これはITU=国際電気通信連合が50カ国のパソコンの普及率や、インターネットの利用者、電話回線、携帯電話の加入者、テレビの普及、ケーブルテレビの加入者などの資料をまとめた情報化水準に基づいて、韓国電算院がまとめたもので、韓国は98年の21位から5ランクが上がって、去年は16位になりました。1位はアメリカが98年以降トップを守っており、次いでノルウェー、スウェーデンの順で、アジア諸国では香港が8位、日本12位となっています。

・韓国最大の通信会社「KT」がアメリカで人気ある外国企業ベスト10に選定されました。アメリカの経済専門紙の「Forbes」の最新号によりますと、「アメリカ人に人気の高い外国企業ベスト10」に韓国の企業では唯一「KT」が入りました。「Forbes」は「KT」について、「今年5月、韓国政府の持ち株28%を株式市場を通じて売却するなどほぼ完全な民営化を達成した。またサッカーのワールドカップの公式スポンサーとして、海外事業の拡大にも力を入れている」と紹介しています。「Forbes」が選んだ外国企業ベスト10には、KTの他にもフィンランドの世界最大の携帯電話メーカー「Nokia」やオランダの「Unilever N.V.」などが含まれています。

・今年11月から「親戚訪問」で韓国に入国する外国国籍を持つ韓国人同胞は、本人が希望すれば、2年間にわたって、飲食店や病人の介護、掃除などのサービス系分野で働くことができるようになります。また製造業や建設業など、現場の人手不足を解消するため、外国人研修生の定員も今の12万6,000人あまりから14万5,500人に増員されます。これにともなって政府は 現在45才以上となっている中国朝鮮族の「訪問・同居・滞在者資格」ビザの申請年齢の制限を 今年11月からは40才以上に緩和することになりました。このように、一部のサービス業が外国同胞に解放されることから、韓国の労働市場に少なくない影響を及ぼし、人手不足の改善は期待されますが、一方では失業者の増加や賃金の下落など労働環境が悪化する恐れも指摘されています。

・韓国外換銀行が公示した18日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1006ウォン18銭で、16日に比べて52銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1173ウォンで、16日に比べて1ウォン20銭のウォン安でした。韓国株式市場の18日の総合株価指数は、773.85ポイントと、16日に比べて2.40ポイント上昇しました。

・18日のソウルは晴れ、午後3時の気温は28度4分でした。梅雨前線の北上にともなって、18日夜から南部の済州島では雨となり、19日は南部地方、20日には全国的な雨になるでしょう。気象庁では、南部地方は21日まで3日間雨続きとなり、局地的には集中豪雨も予想されるとして、注意を呼びかけています。19日の予想最低気温は19度から23度、日中最高気温は23度から31度となる見込みです

7月17日水曜日

・17日は制憲節=憲法記念日です。国会は制憲節54周年を迎え、朴寛用国会議長、チェ・ジョンヨン大法院長のほか、各党の代表らが出席した中で記念式典を行いました。朴寛用国会議長は挨拶で、国会が国民を代表して行政部を監視し、牽制できるように支援体制を強化すると述べました。また、政治家の倫理問題が政治に対する国民の不信を高めているとして、政治家の道徳性を高めるため最善を尽くすと語りました。

・韓国政府は16日開かれた国家安全保障会議で、韓米日の協調で南北関係を改善していくことで意見が一致しました。 会議では、北韓との対話の基調を維持しながら、北韓の再挑発に備えた軍事対応能力を高める一方、黄海での武力挑発に対する北韓側の納得の行く措置を引き続き促していくことになりました。会議ではまた今月31日ブルネイで開かれるアセアン=東南アジア諸国連合 地域フォーラムの際に、先月29日黄海で起きた北韓の武力挑発の再発防止の必要性について説明することになりました。

・韓国の最近11年間の年平均経済成長率がOECD=経済協力開発機構の会員国のなかで3位を占めました。OECDが91年から2001年まで会員国の年平均経済成長率を比較分析した結果によりますと、韓国の年平均経済成長率は5.5%で、アイルランド7.7%、ルクセンブルク5.8%についで3位を占めました。一方、日本とスイスは1.1%でもっとも低く、アメリカは3.4%で西側先進7か国のうち唯一OECDの平均を超えています。

・北韓の軽水炉建設に必要なスタッフや物資などを輸送するため進められている南北直航路開設の試験飛行が今月20日頃行われる見通しです。韓国のヤンヤンと北韓のソンドク空港を結ぶ南北直航路は当初今月13日試験飛行が行われる予定でしたが、先月29日起きた黄海での南北海軍による銃撃戦のため延期されていました。

・大韓赤十字社は17日、干ばつで苦しむスリランカの罹災者のために1600万ウォンの救援金を送ることになりました。スリランカの南部地方では2年半以上続いている干ばつで人口の80%に上る40万人の罹災者が発生しています。

・南北の民間団体が進めている8.15民族共同行事のための実務接触と関連して、北韓側が16日北京の北韓大使館を通じて 韓国側の代表団18人の招待状を送ってきました。韓国の民族共同行事推進本部は政府の北韓訪問の承認を得て19日北京経由で平嬢を訪問することにしています。 民族共同行事推進本部の関係者は今度の実務接触では、ソウルで開く南北共同行事に対する幅広い意見を交換する計画だとしています。

・韓国の自動車台数が1300万台を超えました。建設交通部によりますと、今年6月末までの全国の自動車登録台数は、1347万3千台で、前年に比べ4.3%増えました。このうち、自家用車は1272万台で94%を占め、営業用は5.2%の69万台でした。

・金大中大統領は17日、オーストラリアのタスマニア州ホバト市で行われた“韓オーストラリアフォーラム”に祝賀メッセージを送りました。金大統領はこの中で、“両国は伝統的な友好国で、多様な分野で交流協力してきたとして、これは両国が21世紀のアジア太平洋時代を共に開いていく大きな力になることを信じる”と述べました。

・韓国と日本の外務、財務などの4つの部門の実務官吏による定例実務官吏会合が16日行われ、WTO=世界貿易機関のニューラウンド交渉やAPEC=アジア太平洋経済協力会議などで相互協力していくことで意見が一致しました。韓国側はこの席で、日本が石油類と皮製品、織物と食品の4つの部門に対する非関税障壁の除去を求めました。

・アメリカ大リーグ、アリゾナ・ダイヤモンドバックスで活躍している 金ビョンヒョン投手は、17日サンフランシスコ・ジャイアンツとの試合に登板してパーフェクトに救援し、チームを勝利に導きました。金ビョンヒョン投手はチームが5対3でリードした9回裏登板し、3分の2イニングを無失点で抑えました。金ビョンヒョン投手は、99年5月30日ニューーヨークメッツ戦で初めてセーブを勝ち取ってからこの試合で通算60セーブとなりました。また、先月29日のクリブラント戦以降9試合連続無失点の救援となりました。

・17日は休日のため取り引きはありません。韓国外換銀行が公示した16日の終値は日本円100円は1006ウォン70銭で前日にくらべ5ウォン20銭のウォン高でした。またアメリカドル1ドルは1171ウォン80銭で前日に比べ6ウォン20銭のウォン高でした。17日は休日のため取り引きはありませんでした。16日の韓国株式市場の総合株価指数は 771.45ポイントでした。

・17日のソウルは晴れ、午後3時の気温は27度2分でした。18日は全国的におおむね晴れ、ところによって一時にわか雨となるでしょう。予想最低気温は19度から22度、最高気温は28度から34度の予報です。

7月16日火曜日

・韓国政府は16日、済州島の国際自由都市や金浦国際金融都市など、今年下半期に経済特区に指定される予定の地域では韓国語とともに英語も共用語として認めることにしました。また韓国内の外国人学校へ韓国人の子どもが入学する際の制限を緩和し、外国人学校の設立を支援するなど、韓国の教育機関の国際化にも力を入れることになりました。また韓国政府2010年を目標に環境の分野でも先進国に入ることを目標にして、今年は700億ウォンを投資し、キムチ、高麗人参など韓国の伝統食品の世界化を支援することにしました。

・韓国では来年から外国の大学院の分校を設立することができるようになります。日本の文部科学省にあたる韓国の教育人的資源部は15日、優秀な研究者を育成するため、海外の大学が韓国内で大学院を設置する方針を明らかにし、外国大学院の誘致を担当するチームも設けることになりました。この外国大学院の分校設立は、当面は世界トップクラスの研究実績を持つ大学院に限って認めることとし、2005年以降には外国の大学と一般大学院にまで広げることにしています。

・ロシアのイワノフ外相が今月26日から30日にかけて、韓国と北韓を訪問します。韓国政府は16日、ロシアのイワノフ外相が今月26日から28日まで、プーチン政権の外相としては初めて韓国を公式訪問すると発表しました。一方、北韓の朝鮮中央放送もロシアのイワノフ外相が今月末北韓訪問することを伝えました。イワノフ外相は26日、崔成泓外交通商長官と会談し、韓半島情勢や両国の経済協力などについて意見を交わす予定です。韓国政府としては今回のイワノフ外相の南北同時訪問が韓国の西海岸黄海での南北の警備艇による交戦事件以降冷え込んでいる南北関係の中で行われるだけに南北の緊張緩和のためにも南北・米朝対話の再開を強調し、こうした韓国側の意向を北韓に伝えるようイワノフ外相に依頼する方針です。イワノフ外相は26日、金大中大統領を訪問し、27日には全面改築されたロシア大使館の完成式に出席した後、28日北韓に向かう予定です。

・中国政府消息筋によりますと、中国政府は、中国で北韓脱出者の支援活動を行った韓国人の宗教関係者チョン・ギウォンさんに対し、中国人民元で5万元、韓国ウォンで800万ウォンの罰金刑を言い渡し、チョンさんを国外に退去処分する模様です。チョンさんは去年12月、中国に脱出した北韓の寿民12人を韓国に亡命させようとして、中国公安当局に逮捕されていました。これでチョンさんは今月中には韓国に帰ってくることができるようになりました。中国では北韓脱出者の亡命を支援する韓国の複数の宗教団体が活動していますが、中国当局はこうした支援活動は違法だとして、これまでに3人の韓国人宗教者、韓国系アメリカ人の身柄を拘束していました。

・故金日成首席の生誕百周年を祝う北韓の「アリラン」祝典が今月末まで、再び延長されることになりました。これは北韓の朝鮮中央放送が16日伝えたもので、北韓中央放送は「アリラン祝典」の日程の延長を求める問い合わせが各地から殺到しているため、今月15日までとなっていた会期を16日間延ばし、31日までとすることにしたということです。北韓の事情に詳しい日本の消息筋によりますと、4月29日から始ったアリラン祝典を見物した海外の観光客は1万7千人から1万8千に上っているものと見られていますが、北韓側は不足している外貨獲得のため、当初20万人の海外観光客を見込んでおり、今回2度目の延長に踏み切ったのはこうした事情によるものとこの消息筋は説明しています。

・韓国の主力輸出商品Dラムメモリー半導体の実質取り引き価格が3ヶ月ぶりに上昇しました。サムスン電子やハニニックス半導体など、主要半導体メーカーによりますと、今月下旬に引き渡し予定のDラムの取り引き価格が、128メガSDラムの場合3ドル前後で、第2四半期に比べて5%から10%程度上昇しています。業界の関係者によりますと、Dラム価格の上昇は、下半期にパソコンの需要が本格的に回復することが予想され、パソコンメーカーがDラムの確保に乗り出しているためだとしています。実際中国市場では最近パソコン需要が急激に伸びていますし、最大のパソコン市場であるアメリカの場合、新学年が始まる9月からクリスマスまでがパソコンの需要が大きく伸びることから、Dラム価格は今後も上昇することが予想されます。

・韓国では重要なパスワードを送るように見せかけて感染を広げる新型のコンピューターウィルス「フレゼム」による被害が増えており、情報通信部は16日、緊急警報を出して注意を呼びかけています。このウィルス「フレゼム」はネット上の電子メールを通じて、マイクロソフト社のメールソフトの「アウットルックエクスプレス」の使用者を対象に勝手に送り、件名が「RE YOUR PASSWORD」と表示されたメールの添付ファイルを開くと感染します。感染すると、ウィルスをアドレス帳のすべてのあて先に送信するほか、インターネット上の特定の広告サイトに勝手にアクセスし続けます。

・韓国ではこの数年クレジットカードで買物をする人が急増し、1人平均で3枚のカードを持っていることが分かりました。それによりますと、韓国では先月6月末現在、銀行系と信販系のクレジット会社が発行したカードは1億200万枚となりました。韓国ではクレジットカードの加入資格が満20歳以上の成人とされており、大人1人が平均で3枚のカードを持っている勘定となります。

・アメリカのアリゾナ・ダイアモンドバックスで活躍しているキム・ビョンヒョン投手が、ナショナルリーグの7月第2週目の週間MVP・最優秀選手に選ばれました。キム・ビョンヒョン投手は12日から14日までのロサンゼルス・ドジャーズとの3連戦にそれぞれ1イニングずつ救援登板し、3試合連続無失点で3セーブをあげ、チームの3連勝に寄与しました。キム投手はこの3連戦をヒット一本に、今シーズン25セーブを記録しています。キム投手が週間MVPに選ばれたのは、1999年、アメリカのメジャーに入団して以来、初めてのことです。

・韓国外換銀行が公示した16日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1009ウォン90銭で、前日に比べて1ウォン26銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1173ウォン50銭で、前日に比べ、4ウォン5銭のウォン高でした。これは一昨年2000年11月21日の1ドル1167ウォン50銭に次ぐウォン高です。韓国株式市場の16日の総合株価指数は、771.45ポイントと、前日に比べ、12.07ポイント下落しました。

・16日のソウルは曇りのち晴れ、午後3時の気温は28度2分でした。このところ、韓国南部地方では夜も最低気温が25度以下に下がらない熱帯夜が続いています。とくに済州島では16日、午前5時には早くも気温が30度を超える異常な蒸し暑さとなりました。気象庁はこの異常高温現象について、梅雨前線の影響で大気中の湿度が夜間の気温の低下を妨げるとともに、中国上海付近から押し寄せてくる高温多湿な気流が済州島をはじめとする南部地方を覆っているためと説明しています。17日は弱い気圧の谷の影響を受けて、全国的に曇りがちで、ところによってにわか雨になるところもあるでしょう。ソウルの最低気温は22度から28度、最高気温は30度という予報です。

7月15日月曜日

・金大中大統領は15日記者懇談会を行い、残り半年となった任期中の国政運営に臨む基本的な考え方を明らかにしました。この中で、金大中大統領は、次男や三男の逮捕と関連して、「事の深刻性について事前報告をうけられず遺憾に思う。この問題は司法当局の判断に任せたい。またアジア太平洋財団は理事らと協議して財団の組織や財政を全面的に見直し、再出発したい」と述べました。内閣改造と関連しては韓国初の女性総理の認準に対する国会の協力を求めました。金大統領はまたワールドカップの成功を韓国の経済発展につなげるために国民の協力と団結を求める一方、8月8日の再補欠選挙も公正に行うことを約束しました。

・先月24日北京の韓国大使館領事部に駆け込み、亡命を要請していた北韓脱出者3人が、第3国を経由して15日午前韓国に入国しました。3人は空港で「韓国に来ることになってうれしい、協力してくださった方々に感謝する」と感想を述べました。この3人は14日の朝仁川国際空港に到着する予定でしたが、乗り継ぎ便の遅れのため15日の入国となりました。今回の3人の韓国入国は、韓国と中国当局の確認によって中国側が国内法と国際法、人道主義の原則にそって決定したものです。一方、北京の韓国大使館にはまた男性一人が韓国への亡命を求めて駆け込んでいるということです。

・KEDO=韓半島エネルギー開発機構の議長で軽水炉企画団団長のチャン・ソンソプ氏は、北韓に建設中の軽水炉の2期工事が延期されたという日本サンケイ新聞の報道と関連して、予定通り来月7日に軽水炉建設現場のコンクリートの打ち込みが始まるとしてサンケイ新聞の報道を否定しました。サンケイ新聞は14日KEDOが来月初旬に予定している軽水炉建設計画を凍結し、一部の事業を修正する方針だと伝えてていました。

・ソウル市の西部、金浦の埋め立て地に国際金融センターやゴルフ場、テーマパークなど大規模な外国人用の団地を造成し、国際ビジネス型の新都市に開発しようという計画が進んでいます。金浦とすでに発表された仁川の松島、永宗島などの経済特別区域には、国際ビジネスをリードする専門家を育成する国際高校を少なくとも1校以上作り、教育、医療、住居など外国人用の施設を配置することにしています。

・ラトビアのリガで開かれた第13回国際生物オリンピアードで韓国は金メダル3個、銀メダル1個を獲得し、3年連続優勝を果たしました。40か国155人あまりが参加した今度の大会で、韓国は釜山科学高校3年のソン・ジュホン君など3人が金メダルを獲得しました。韓国は98年この大会に初出場していますが、2000年からは3年連続で優勝を果たしたことになります。一方、国際化学オリンピアードに参加した韓国代表団は、金メダル2個、銀メダル2個で総合3位となりました。

・韓国、日本、中国など6か国と香港の研究者らは、漢方薬に使う生薬の呼称や成分の規格を一本化することを目指して協議を始めました。日本の朝日新聞によりますと韓日中など6か国と香港の研究者は、漢方薬の有効性と安全性を科学的に評価しようという世界保健機関の提言でこの春「生薬・薬用植物の国際調整フォーラム」を立ち上げ、年内にも同じ呼び名でも成分が異なっているものがどの程度あるのか、また薬効成分の検査がどのような方法で行われているかなどの問題点を整理し、データベースを作ることにしています。

・韓国政府は韓国の国旗、「太極旗」のデザインを下着やファッション商品のデザインとしても使用を認める方針を決め、関連法令の改正に着手したことを明らかにしました。これはワールドカップ以降 韓国の国旗、「太極旗」に関する関心が高くなり、「太極旗」のデザインを利用した各種の衣類やスポーツ用品を開発しようとする企業が多くなっているが、“国旗の尊厳性”が規定されている現行の法令で規制をうけているためです。現行の大統領令には、「大韓民国の国旗に関する規定」で“国旗の尊厳性を傷つけてはならない”となっており、首相の訓令では“下着や靴下など太極旗の品位を傷つける恐れのある品物には太極旗を使用してはならない”となっています。しかし国旗の尊厳性を傷つけることに対する反対世論も多いことから、公聴会などを通じて世論を見極め、来月末までに改正作業を終える方針です。

・ロンドンのKBS金ゾンジン特派員によりますと、イギリス西部の都市、ボーンマスで語学研修中の韓国人女子学生が12日帰宅途中刃物のようなもので刺されて死亡しました。イギリスの警察当局は、この女子学生と親しかった韓国人男性を有力容疑者として取り調べています。一方、イギリスではフランスで語学研修中にイギリス旅行をしていたチン・ヒョジョンさんとイギリスに留学中のソン・インヘさんが去年11月と12月、二人が宿泊していた家の韓国系オーナーに殺害されるという事件がおきています。イギリスには現在17000人あまりの韓国人留学生がいます。

・サッカーのワールドカップの韓国代表の安貞桓選手の所属をめぐってイタリアのプロリーグ、ペルージャと韓国釜山アイコンスの間で“綱引き”が行われています。ペルージャは14日、安選手が所属していた韓国釜山アイコンスに移籍金、160万ドルを送金していることから、安選手は2005年6月30日までペルージャの支配下選手だと主張しました。AP通信によりますとガウチ会長は「安貞桓選手がチームに復帰しなければ試合出場停止や給与支給停止などの懲戒処分も考える」と語りました。これについて、釜山アイコンスは、「移籍金はまだ受け取っていない。送金したとしても当初の契約に明示されている2002年6月30日という期限を過ぎているため安貞桓選手のレンタル契約は消滅している」という見解を表明しました。釜山アイコンスは今月5日と7日の両日ペルージャ側にレンタル契約終了を通知するとともに安貞桓選手の移籍同意書を要求する文書を送っています。

・韓国のプロゴルファー、ホ・ソクホ選手が日本プロゴルフツアーの住建産業オープンで優勝しました。ホ・ソクホ選手は14日日本の広島ゴルフクラブで行われた大会で通算14アンダーをマークし、日本ツアー進出最初の年にタイトルを獲得しました。日本プロゴルフツアーでの覇者は、金ゾンドク、チェ・キョンジュ選手についで韓国人選手としては3人目です。

・韓国外換銀行が公示した15日午後3時現在の為替レートは日本円100円は1011ウォン16銭で先週に比べて91銭のウォン安でした。またアメリカドル1ドルは1178ウォンで 先週に比べて4ウォン50銭のウォン高でした。15日の韓国株式市場の総合株価指数は783.52ポイントと先週に比べて9.41ポイント下落しました。

・15日のソウルは曇り後晴れ、午後3時の気温は28度6分でした。16日は全国的に曇り時々雨、予想最低気温は19度から24度、最高気温は26度から32度の予報です。

7月13日土曜日

・韓国のチェ・ソンホン外交通商長官は、韓国を訪問中の川口外相と13日会談し、黄海での南北警備艇による銃撃戦以後の韓半島情勢について協議し、北韓との対話原則を維持することで意見が一致しました。この会談で川口外相は、韓国の対北韓包容政策を支持する姿勢に変わりのないことを強調した上で、南北・日朝間の対話の再開が重要だという認識を表明しました。また両長官は、サッカーワールドカップの共催で築き上げた友好関係をさらに発展させるため、先の韓日首脳会談で合意したスポーツや、青少年の交流の拡大に向けた韓日共同プロジェクトを実行に移すため協議機構を発足させることでも合意しました。さらにこの日の会談でチェ長官は韓国人に対する日本の入国ビザの恒久的な免除や、2010年に開かれる世界博覧会のヨス誘致への支援などを求めました。続いて川口外相は、韓国大統領府に金大中大統領を表敬訪問し、サッカーワールドカップの共同開催で築き上げられた友好ムードを生かし一段と高いレベルのパートナー関係に発展できるよう共に努力することを申し合わせました。川口外相は、午後は板門店を視察しソウルの私立名門大学・ヨンセ大学国際学大学院生たちとの討論会に臨み、明日14日帰国します。

・韓国の国会は、先の内閣改造で憲政史上初めて女性の国務総理に指名されたチャン・サン氏に対する聴聞会を今月末2日間の日程で開くことになりました。韓国国会は12日、与野党の総務会談を開き、憲法の規定による国務総理の同意案件を審議する人事聴聞会の日程と聴聞会の構成について協議しました。その結果、チャン・サン氏の任命同意案件が週明けの15日に国会に提案されるのを受けて今月末に2日間の日程で人事聴聞会を開き今月31日の本会議で採決によって同意の是非を決める。また聴聞会の構成は与党・民主党、第1野党からそれぞれ6人、その他の会派の一人の合わせて13とし、委員長ポストは民主党とすることで合意しました。韓国国会は今のところ、チャン・サン氏を多数で国務総理として同意する見通しですが、チャン氏の長男が一時、韓国とアメリカの2重国籍を取得していたことが明らかとなり、これを問題視する動きも出ています。

・北韓最高人民会議の金永男常任委員長は、今月末にブルネイで開かれるASEAN=東南アジア諸国連合の地域フォーラムに白南淳外相を派遣する方針を明らかにしました。これはインドネシアを訪れていた金永男常任委員長が12日、メガワティー大統領と会談した際、明らかにしたもので金常任委員長に動向した白南淳外相自身もインドネシアのハサン外相と会談した際、こうした意向を表明したということです。白南淳外相がARF=アジア地域フォーラムに出席することになれば黄海での南北警備艇による銃撃戦以後初めて南北の高官級会談が実現する可能性が高くなります。

・韓国は去年、粗鋼生産量で世界市場の占有率1位を記録するなど産業各分野でシェアを伸ばしています。日本経済新聞が11日まとめた去年2001年のDラム半導体や自動車、カラーTVなど主要16品目における各国の世界市場の占有率調査によりますと、韓国は粗鋼でポスコ=旧ポハン総合製鉄が市場の3.5%を占め1位となった他、三星電子と現代重工業はDラム半導体と造船部門でそれぞれ去年に続いて首位を守りました。

・韓国のケーブルテレビに対する外国からの資本参加制限が緩和される見通しとなりました。韓国放送委員会は12日、韓国の放送に対する外国資本の参加限度を緩和する放送市場開放計画を発表しました。それによりますと、外国人が韓国のSO=総合有線放送事業とPP=放送チャンネル使用事業に出資できる限度をこれまでの33%から49%に拡大し、映画、アニメーション、音楽といった放送委員会がジャンル別に毎年告示しているケーブルテレビや衛星放送での韓国番組の編成率をやや緩和するというものです。しかし報道チャンネルや総合編成チャンネルについては、従来どおり地上波放送と同様、外国からの資本参加は認めないこととしています。

・韓国の水原市では、道路や公園などの清掃をする市の臨時職員を募集したところ、5倍を超える応募者があり市では急遽筆記試験を行って採用を決めました。水原市は、清掃員の募集ではこれまで簡単な履歴書一枚と面接だけで採用者を選んでいましたが、今年から清掃関連の常識や、水原市全般についての常識など全部で22項目180点満点の試験を実施しました。水原市がこのように筆記試験を導入したのは、「環境美化員」と呼ばれる日当制の清掃員に対する市民の認識が高まり競争率が年々高くなったため、採用の依頼が相次いでいることから公平な選抜を行うためのものだと市の関係者は話しています。今年1月には12人募集に大卒者6人を含め42人が志願し3.5倍の競争率となっていましたが、今回は8人募集に大卒者3人を含め43人が志願し5.4倍の競争率となりました。

・13日は土曜日のため取引はありません。前日12日の終値は、日本円100円が、1010ウォン25銭で、前の日より2ウォン41銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1182ウォン50銭で、前の日より1ウォン30銭のウォン高でした。韓国株式市場は土曜日のため取り引きはありません。

・13日のソウルは雨のち曇り、正午の気温は 23度4分でした。14日日曜日は低気圧の影響で全国的に曇り時々雨の予報となっています。朝の最低気温は20度から23度、日中の最高気温は23度から27度という予報です。

7月12日金曜日

・日本の川口外相が12日午後、3日間の日程で韓国を訪れ、13日には韓日外相会談を行います。両外相は会談で、対北韓政策について突っ込んだ話し合いを行うことになっています。川口外相は11日、訪韓に先たって行った記者会見で「韓国やアメリカと連携して北韓と対話して行く方針に変りはない」と述べました。川口外相は外相会談の後 金大中大統領を表敬訪問し、板門店を視察する予定です。またヨンセ大学の国際学大学院で学生らと両国の望ましい関係発展について意見を交わす計画です。

・ジャカルタ発連合ニュースによりますと、インドネシアのメガワティ大統領は11日、インドネシアを訪れた北韓最高人民会議の金永南常任委員長と会談し、韓半島の緊張緩和のために南北対話を速やかに再開するように促しました。メガワティ大統領は、南北対話は韓半島のみならずアジア全体の安定にも大きく貢献するものであり、南北間の対話は早急に再開しなければならないと述べました。また、今月31日ブルネイで開かれるアセアン地域フォーラムには白南淳外相が是非参加してほしいと述べました。

・韓国の国会は11日の本会議で2年任期の常任委員会の委員長18人を改選し、下半期の国会の人事の改選手続きを終えました。常任委員長には野党ハンナラ党から9人、与党民主党から8人、自民連からは2人が就任します。

・北京の韓国大使館に駆け込み、韓国への亡命をお求めている3人の北韓脱出者の出国問題をめぐる韓国と中国の外交当局の協議が難航し、12日にも第3国を経て韓国に到着する予定だった3人の韓国入りは13日以降となりました。

・ロンドン発連合ニュースによりますと、北韓はミサイルの輸出と核兵器を自国の安全保障よりはアメリカとの外交交渉の切りふたとして利用していると、イギリスのファイナンシャル・タイムズが報じました。ファイナンシャル・タイムズは大量殺傷兵器の拡散防止に関するシリーズ記事の中で、超大国アメリカと北韓が対等な関係を維持しているのは、北韓の軍国主義と武器開発の効果だと指摘しました。さらにアメリカは北韓との関係でジレンマに陥っているとして、北韓と交渉するということは、北韓が求めるなにかを与えるという意味で、北韓と対決するということは、軍事的紛争の危険を意味するものだと説解説しています。

・このところドルに対する高値が続いている韓国のウォンは10月以降の今年第4四半期にはさらに値上がりし、1140ウォン台まで進むという見方があります。これは外国為替コンサルタンティング会社のFMPが明らかにしたもので、7月から 9月までの第3四半期のドルに対するウォンの為替レートは、1ドル 1150ウォン台で推移した後、今年第4四半期には平均1140ウォン、来年第1四半期には1106ウォンまで下落するだろうという見通しです。またJPモルガンは、さらにドル安が続いた場合、来年6月頃には現在よりさらに100ウォン下落し、1ドル1075ウォンに達するだろうと予測しました。

・韓国の田允哲副総理兼財政経済長官は、11日、ソウルで行われた中国専門家フォーラムで挨拶し、「中国は今や世界6位の経済大国であり、韓国はもっと中国に対する研究を深めなければならない。、中国は韓国にとって重要な経済パートナーで、中国市場と投資環境、など上海からシルクロードに到るまで中国全土に対する総合的な研究が必要なことを強調しました。

・ワールドカップの成功を韓国のイメージアップにつなげようと、海外で韓国経済に対する説明会が積極的に行われることになりました。韓国の主な企業が加わっている全国経済人連合会は、11日の会議で地域別にサッカー団を結成するとともに、海外で韓国経済の説明会を開いてワールドカップの波及効果を生かしていくことを決めました。それによりますと、全国経済人連合会はヨーロッパで、大韓商工会議所は南米で、貿易協会はアメリカで、また中小企業共同組合中央会は、東南アジアでそれぞれ韓国経済の説明会を行うことにしています。

・国際航路の貨物船に乗り組む韓国出身の船員は毎年減少し、現在では4万9千人あまりと10年前の10万5千人あまりにに比べて半分以下にまで減っていることが明らかになりました。この一方、韓国の国籍を持つ貨物船の外国人船員はこの10年間で、10倍以上増え去年末で6890人に上っています。韓国出身船員の数が毎年減っているのは、勤務条件が劣悪であるにも関わらず賃金が安いためと見られています。

・韓国ソウル市の今年の職員採用試験の合格者は半数以上が女性であることがわかりました。ソウル市が12日発表した職員採用試験の合格者名簿によりますと最終合格者は436人で、このうち女性は238人、54.6%を占めています。女性の合格者を職種別にみますと、一般行政職では97人中62人、企業行政職は、51人中28人、電算職は5人中2人となっています。又学歴別では大学卒が68.4%ともっとも多く、大学院卒以上も5.5%でした。ソウル市の関係者は安定性などの面で公務員への人気は上昇し、特に女性の進出が増加しているとしています。

・すぐれたテレビ番組に贈られる国際エミー賞のアジア地区予選審査で、KBSの芸能娯楽番組、「家族娯楽館」と「出発ドリムチーム」が大衆芸術部門の本選候補作に選ばれました。また子供青少年部門は、KBSの青少年クイズ番組の「挑戦ゴールデンベル」とNHKの2つの作品が本選に参加することが決まりました。

・韓国外換銀行が公示した12日午後3時現在の為替レートは日本円100円は1012ウォン66銭で前日に比べて9ウォン94銭のウォン安でした。またアメリカドル1ドルは1183ウォン80銭で 前日に比べて2ウォン60銭のウォン安でした。12日の韓国株式市場の総合株価指数は 792.93ポイントと前日に比べて28.05ポイントと上昇しました。

・12日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は29度丁度でした。週末の13日はソウルを含む京畿道、江原道は曇りのち夜遅く雨となるでしょう。忠清道など中部以南は曇り、予想最低気温は20度から23度、最高気温は27度から32度の予報です。

7月11日木曜日

・金大中大統領は11日、7人の閣僚を交代させる内閣改造を行い、李漢東国務総理の後任に女性の張裳梨花女子大学の総長を任命しました。国会の同意が得られますと、韓国では初めて女性の総理が誕生することになりました。張 裳氏は北韓の平安北道生れ、韓国の名門女子大の梨花女子大学を卒業、母校での教授を経て96年には総長に就任し、政府の公職者倫理委員や韓国学術振興財団の理事なども歴任しました。またおととしの南北首脳会談には金大中大統領に同行して平壌を訪れ、大統領の政策ブレーンの1人とされています。韓国では一般の閣僚は大統領の指名で決まりますが、国務総理=首相は国会の同意が必要で、 張裳氏は国会の同意を得て韓国の憲政史上初めての女性首相に就任します。また今回の内閣改造では、この他に、国防長官に李俊(イ・ジュン)元国防部国防改革委員長、法務長官に金正吉(キム・ジョンギル)元法務長官、文化観光長官に金聖在(キム・ソンゼ)韓国学術振興財団理事長、情報通信長官に李相哲(イ・サンチョル)韓国通信の社長、保健福祉長官に金成豪(キム・ソンホ)調達庁長、海洋水産長官に金昊植(キム・ホシク)国務調整室長、そして長官クラスの国務調整室長には金振杓(キム・ジンピョ)青瓦台政策企画担当主席秘書官が起用されました。今回の内閣改造を発表した青瓦台の朴智元秘書室長は「21世紀は女性が国運を左右する時代であるという認識から女性の首相を任命した。 張裳氏は学者でありながら大学総長を勤めており、経営マインドを持ち合わせているため、内閣を効率よく運営していく適任者だと判断した」と女性首相を任命した背景について説明しました。朴智元秘書室長はまた「ワールドカップの成功で高まった景気を生かすために、50代の経済専門家を多数起用した」と述べ、専門家中心に起用したことを強調しました。今回の内閣改造は12月の大統領選挙を前にして、政界の「選挙管理内閣」の要求にある程度応えながら、大統領の家族や側近による各種の疑惑事件や西海岸での南北海軍の銃撃戦などで悪化した民心を収拾し、任期末の国政を全うしていきたいという意味合いがあるものと見られます。中でもこれまで2年2カ月間国務総理を勤めた李漢東氏から、憲政史上初の女性首相の起用に踏み切ったのは、このような内閣改造の意味を最大限アピールするとともに、国政運営に新しい活力を吹き入れるねらいがあるものと受け止められます。

・新しく首相に起用された 張裳梨花女子大学総長は、11日記者会見し、「今の政権の最大の課題は大統領選挙の成功だ」という考えを示し、「次の政権誕生までに最善を尽くしていきたい」という所信を述べました。張裳氏はまた「女性だから起用されたとは思わない。与野党どちらにも傾かない性格の内閣作りのため政治をやっていない人を起用したものではないか。今の時代は“女性だから”という言葉が通用しない、女性人材が必要とされる時代だ。社会も受け入れる体制が必要だ」と述べました。

・今度の内閣改造について与党=民主党は「人選に苦慮したことが伺えるが、建国以来という女性首相の誕生には新鮮さを感じる」として「新しい内閣が民心を収拾して、安定的に国政を運営してほしい」というコメントを出しました。一方、最大野党のハンナラ党は「女性首相の誕生には意味があるが、選挙管理内閣というより無気力な内閣だ。野党が求めた人物とはほど遠い人選だ」と批判しています。

・先月24日北京駐在の韓国大使館に駆け込んだ北韓脱出者3人が11日中国から第3国へ出国し、12日にも韓国に入国する可能性が高いものとみられます。政府当局者は11日「中国当局との詰めの協議を行っているが、韓中間で北韓脱出者の身柄に関する交渉が進展していることは事実だ」と述べ、11日に中国を出国し第3国を経由して12日にも韓国に入国する可能性を示唆しました。韓国と中国は先月、北京駐在の韓国大使館に北韓脱出者24人を韓国に入国させる交渉で、今後このような事件が再発した場合は「中国の国内法と国際法、人道主義に基づいて対応する」ことで合意しており、亡命を求めて外国公館に駆け込んだ北韓脱出者に対しては韓国政府への引き渡しを事実上認めています。

・韓国と日本は13日、ソウルで予定されている外相会談で、IAEA=国際原子力機関の北韓に対する核関連施設の査察問題を主な議題に取り上げ、北韓に早期の核査察受け入れを求める方針だと読売新聞が11日伝えました。これは1994年のジュネーブ合意で、査察受け入れなどを条件として北韓に提供することになった軽水炉の基礎工事の着工が来月上旬に始まることを考慮したもので、韓・日両国が閣僚級会談で北韓の核査察問題を正式議題とするのは今回が初めてです。読売新聞によりますと、これまでは北韓の立場に配慮し、韓・日・米の局長クラス協議などに止めていましたが、これ以上の査察の延期は米朝合意自体の破綻につながりかねないという判断によるものだとしています。北韓は今年1月、ヨンビョンにある核施設へのIAEA技術者の訪問を認めたものの、軽水炉建設の取り組みの遅れなどを理由に、94年のIAEA脱退後、ヨンビョンの核関連施設への査察を拒否しています。

・韓国と中国は、深刻化する一方の中国の黄砂現象を観測するため黄砂の発生地となっている黄砂地帯の5カ所に観測所を設け、共同で観測にあたることになりました。ソウルで行なわれた韓国と中国の気象庁関係者の会議で、両国は黄砂に対する早期の監視体制と対応策を話し合い、黄砂が発生する遼寧省の大連など5つの地域に2004年までに観測所を作り、観測されたデータは両国が直ちに交換することになりました。また黄砂が頻繁に発生する毎年2月から5月の間には両国の気象庁の関係者が相手国の観測所に勤務することでも合意しました。

・韓国政府がワールドカップ成功を祝って、交通違反で摘発された481万人に対して罰点を帳消しする恩赦を行ったことで、韓国の警察署と運転免許試験場は運転免許証を申請する人や問い合わせの電話などで業務が麻痺状態となりました。韓国の警察庁によりますと、恩赦が行なわれて初日の10日は運転免許試験の申請者が5万1,400人あまりと、9日に比べてほぼ4倍に急増しました。これは恩赦によって運転免許取り消し処分が解除された人たちに加えて、夏休み中に運転免許をとろうとする学生などが一度に集中したためです。

・ワールドカップ後に開幕した韓国のプロサッカー、Kリーグは、ワールドカップで活躍した選手が揃った10日は5試合 合わせて10万8,500人あまりのサポーターが入場し、平日の観衆としては初めて10万人を突破しました。

・韓国政府が200万ドルを負担してベトナム中部に建設していた小学校40校がすべて完成しました。この事業は韓国の国際協力財団と韓国の企業が共同で進めているもので、ベトナム中部のフンイエン省とビンイエンなど、ベトナム戦争当時、韓国軍が主に駐屯した地域に小学校40校を建設するもので、去年20校が完成したのに続いて、この程 残りの20校も完成し、10日完成式が行なわれました。

・企業PRなど広告色の強い迷惑の電子メールには、広告の表示を義務づけ、これに違反して2回以上摘発された場合、最高500万ウォンの罰金を課すとともに、いかがわしい電子メールにも刑事罰を定めた韓国の情報保護などに関する法律の改正が11日施行されました。これによって韓国では、広告の電子メールにはタイトルに必ず「広告」であることを明記すること、またいかがわしい内容や暴力的な映像を含む電子メールについては「成人広告」の表記が義務づけられます。またこうしたメールに対しては、インターネットの持ち主が受信を拒否できるようにするため、メールを送った業者の名称、電子アドレス、電話番号といった連絡先の表示も義務づけられています。

・韓国外換銀行が公示した11日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1002ウォン72銭で、前日に比べて1ウォン53銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは取り引きを開始して一時1171ウォン50銭までウォン高が進みましたが、政府が市場に介入してドルを買い支えたため、3時現在では1181ウォン20銭で、前日に比べて1ウォン20銭のウォン高となりました。

・11日のソウルは晴れ、午後4時の気温は29度2分でした。12日は全国が高気圧に覆われておおむね晴れ、ところによってにわか雨となるでしょう。予想最低気温は18度から22度、日中最高気温は28度から32度と、夏日となる見通しです。

7月10日水曜日

・北韓は 8日、板門店のスポークスマンを通じて先月29日黄海の南北海軍の銃撃戦で沈没した韓国海軍高速艇の引き揚げ作業を事前に通報することを韓国側に要求しました。これに対し韓国海軍は高速艇が沈没した海域はヨンピョン島西側14マイルで、海の南北軍事境界線,NLLの南側5マイルの韓国軍の管轄地域であることをあげ、高速艇の引き揚げは北韓側が関与する問題ではないとして、北韓の要求を拒否する姿勢を明らかにしました。

・アメリカを訪れている日本外務省の田中アジア大洋州局長は、アメリカ国務省のアーミティジ副長官と会談した後の記者会見で、「日米両国は北韓と対話を通じて問題を解決するというこれまでの基本方針を改めて確認した。今月末ブルネイで開かれるアセアン地域フォーラムでは北韓と何らかの形で接触する機会があるだろう」と述べました。アセアン地域フォーラムには、アセアン10か国と韓国、日本、アメリカ、北韓など23か国の外相が参加する予定です。

・ジャカルタ発AP連合ニュースによりますと、インドネシア外務省は10日、南北韓の双方から要請があれば南北対話の再開について仲介する用意があることを明らかにいました。この提案は11日からインドネシアを訪れる北韓最高人民会議の金永南常任委員長の出発にさきたって行われたことから、インドネシア側が直接金永南常任委員長にこの意向を表明するのではないかという見方も出ています。

・ADB=アジア開発銀行は今年の韓国の経済成長率を、6.1%に上方修正しました。ADBは、8日「第2四半期のアジア経済の展望」という報告書を発表し、この中で韓国や東アジア各国の経済が予想より早く回復する見通しだとして、4月はじめの予測を上方修正しました。ADBは、また、97年のアジアの外貨危機以降韓国を除いたタイやインドネシア、フィリピン、マレーシアの1人あたりの国民所得は減り、失業率も高くなっていると指摘しました。

・韓国政府はこのところウォン高ドル安が急速に進んでいることから外国為替相場調整のための外貨準備基金の債券を、早期に発行するなど、為替相場の安定のために積極的に市場介入をすることになりました。財政経済部では、10日、5年満期の外国為替相場調整債券5000億ウォンに対する入札を行い、12日に発行することにしています。また2兆8000億ウォンに上る外貨調整準備金を早期に活用し為替相場の安定を図ることになりました。

・韓国の財政経済部は今年5月末現在、韓国の外債総額は、1236億ドルで、前月に比べて15億ドル増加したと発表しました。またGDP=国内総生産と比較した外債比率は、28.8%と前月4月より0.3%ポイント上昇しました。しかし、外貨保有高の増加に伴った短期外債比率は、40.6%と前月より 0.1%ポイント下がりました。

・韓国と日本のFTA=自由貿易協定の締結に向けた産官学の共同研究会の初会合が9日から10日までの二日間ソウルで開かれました。研究会の初会合では、FTAの実施による両国の経済への影響などについて意見を交わした後次回2回目の会議は10月1日から2日間の日程で東京で開くことを決めました。

・日本の最高検察庁にあたる韓国大検察庁中央捜査部は10日、金大中大統領の次男、金弘業容疑者を斡旋収賄や脱税などの罪で起訴しました。韓国大検察庁によりますと、金弘業被告は特定企業から依頼を受けて便宜を図った謝礼として25億8千万ウォンを受け取った斡旋収賄と活動費の名目による収入22億ウォンの所得税5億8000万ウォンを脱税したことが明らかになりました。これについて大統領府の朴スポークスマンは10日、「国民の皆さんに申し訳ない。すべては法に基づいて厳重に処理されるだろう」というコメントを発表しました。

・東京発連合ニュースによりますと、韓国人700人と日本人100人は小泉首相と石原東京都知事の靖国神社参拝は憲法違反だとする訴訟を9日東京地方裁判所に起こしました。訴状によりますと、去年8月に小泉首相と石原東京都知事が靖国神社を参拝したのは、国などの宗教的活動を禁止する憲法に違反するとして、損害賠償と参拝の中止を求めています。今度の訴訟は去年12月に韓日両国の市民240人が東京地方裁判所に提起した1回目の訴訟に次ぐものです。 靖国神社参拝に対する憲法違反訴訟はこれで、原告1千人を超える大規模な集団訴訟になりました。

・韓国と日本は、青少年交流プログラムの一環として行っているワーキング・ホリデーのビザ発行をこれまでの1000人から1800人に拡大することになりました。ワーキングホリデーは、外国に滞在している間、働きながら旅行と勉強ができるプログラムで、韓日間で青少年の交流を積極的に進めようと99年4月に始まった事業です。

・今年11月6日一斉に行われる韓国の大学修学能力試験が去年に比べ、やや やさしい問題が出題される見通しもです。修学能力試験の願書受け付けは8月28日から9月10日までで、成績の発表は12月2日です。去年の修学能力試験は、難易度が高く、受験生と父兄から非難の声が上がっていました。

・韓国ではこのところ日中の最高気温が30度前後の夏本番を迎え、韓国の東海岸の各海水浴場は10日から来週にかけて一斉に海開きを行い、海水浴シーズンに入ります。韓国東海岸では100か所を超える海水浴場があり、毎年大勢の海水浴客でにぎわいます。

・サッカーのワールドカップ閉幕後休養していた韓国代表チームの朴智星選手は10日所属しているJリーグ、京都パープルサンガに復帰しました。朴選手は、「ワールドカップで自信はついたが、まだ一流プレーヤーの水準ではないが、Jリーグとチームのために最善を尽くしたい」と話していました。朴選手は13日のJ1の試合から出場するものと見られます。

・韓国外換銀行が公示した10日午後3時現在の為替レートは日本円100円は1001ウォン19銭で前日に比べて3ウォン46銭のウォン安でした。またアメリカドル1ドルは 1182ウォン40銭で前日に比べて60銭のウォン高でした。10日の韓国株式市場の総合株価指数は 794.71ポイントと前日に比べて7.28ポイントと下落しました。

・10日のソウルは晴れ、午後3時の気温は30度9分でした。11日は全国的におおむね晴れ、北部の江原道ではところによって一時雨となるでしょう。予想最低気温は18度から22度、最高気温は24度から32度の予報です。

7月9日火曜日

・韓国為替市場では8日、ウォンとドルのレートが19ヵ月ぶりに1200ウォン台に割り込んだのに続いて、9日はさらに1180ウォン台までウォン高が進みました。9日のソウル市場の為替レートは午後3時現在、1ドル1183ウォンで、前の日の終値の1191ウォン40銭より8ウォン40銭のウォン高でした。これは一昨年12月13日の1ドル1193ウォン80銭以後もっとも低い水準で、今年に入って10%近くウォン高が進んだことになります。このウォン高はアメリカで相次いでいる大企業の不正会計や日本政府が為替市場の安定に消極的なこと、外国人投資家の韓国での株式投資が増えていることからウォンの需要が増えていることなどによるものとみられています。

・日本の川口外相が今月12日から、韓国を公式訪問し、崔成泓外交長官と会談することになりました。韓国外交通商部の発表によりますと、川口外相は12日から3日間韓国を訪問し、13日には 崔成泓外交通商長官と会談し、先月末、韓国の西海岸黄海で起きた南北銃撃戦事件に対する対応や、今後の南北日朝関係の対話再開など韓半島情勢全般について意見を交換することになっています。またサッカー・ワールドカップ期間中の特例措置として行われた韓国からのビザなし渡航問題や青少年のスポーツ交流、さらに両国間で合意した自由貿易協定の締結に向けた問題点などについても取り上げられる見通しです。

・韓国と日本のFTA=自由貿易協定の締結に向けた産官学の共同研究会の初会合が9日ソウルで開かれました。会議は、両国の経済担当部署と産業界、学界の代表が参加し10日まで続けられることになっていますが、9日の初会合で両国は、今後とも定期的に会合を開き、ほぼ1年後には報告書をまとめることで一致しました。報告書には、FTAの実施に伴うモノやサービスの貿易、知的所有権などの対策が盛り込まれることになり、韓国と日本はこの報告書をもとに、FTAの正式交渉に入る予定です。韓日間にFTAが締結され、両国がひとつの市場になりますと人口およそ1億7千万人、両国の国内総生産の合算で5兆ドルの巨大な市場が誕生することになります。

・先月24日と今月2日、相次いで北京の韓国大使館の領事部に駆け込んだ北韓脱出者2人が早ければ今週中に韓国へ出国する見込みです。韓国政府の関係者は8日、この2人の身柄の引渡しについて、中国との交渉が順調に進められており、2人は近く第3国を経由して韓国入りする可能性が高いことを示唆しました。韓中両国は先月23日、中国審陽の総領事館に駆け込んだ北韓脱出者24人を韓国へ出国させることで合意し、今後も同じような事件については、中国国内法と国際法、人道主義の原則によって処理することで一致しています。

・日本政府は、韓国と台湾の繊維メーカーがポリエステルの短繊維を不当に安い価格で日本に輸出しているとして、ダンピング課税の適用を検討しています。日本経済新聞が9日伝えたところによりますと、日本の経済産業省と財務省はこうした判断のもとでメーカー別に課税率を調整し、今月中旬にも正式に発表する方針だということです。日本は、去年4月に韓国と台湾の繊維メーカー40社を対象にダンピング調査を始めましたが、サッカーワールドカップの共催国、韓国については、調査期限を3か月延長していました。

・今年の上半期日本の輸入車市場で韓国車が占める割合市場占有率が初めて1%を超えました。韓国の自動車業界が9日発表したところによりますと、先月までの今年上半期、日本で販売された輸入車13万6989台のうち市場全体の韓国車は1415台で、1.03%を占めました。これを去年の同じ期間に比べますと、韓国車の販売台数は2倍以上に、占有率も0.57ポイントの上昇となります。メーカー別にみますと、現代が去年の310台から、一挙に1238台と3倍近く増え、次いで大宇の159台、サンヨンの17台となっています。

・サッカーワールドカップでアジア勢初のベスト4進出を果たした韓国チームのヒディンク前監督が8日、古巣のオランダのプロ1部リーグPSVアイントホーフェンと2年間の監督契約を結びました。PSVの発表によりますと、契約内容は、基本給150万ユーロに、ボーナス50万ユーロの合わせて46億ウォン、日本円でおよそ4億6千万円で2年契約となっています。ヒディンク氏は契約書にサインした後、「PSVの監督に就任した後も韓国との関係は続けていきたい。韓国代表チームの特別顧問として今後韓国の若い選手数人をオランダに招いて、トレーニングをしてもらう」と韓国への愛着を語りました。ヒディンク氏は、PSVの監督としてオランダリーグを3度優勝に導き、88年にはヨーロッパチャンピオンズカップを制した実績があります。

・サッカー・ワールドカップの期間中にソウルを訪問した外国人観光客の多くはソウルでの観光に満足したことが分かりました。これは、ソウル市と専門調査機関の「韓国ギャラップ」が共同で、W杯期間中ソウルを訪れた外国人観光客400人を対象に行ったアンケート調査によるもので、全体としてソウルでの観光旅行に満足したという回答が88%に達しました。これを1年前の去年6月に行った調査と比べますと、特に良かったという項目では観光コースや、宿泊施設、交通手段が高い評価を受けています。また外国人が旅行中、もっとも印象深かったことについては、全体の70%あまりが「市民が親切なこと」を挙げ、食べ物が美味しい、ショッピングが便利などの順でした。逆に一番不便だったことについては、48%の人が「言葉が通じない」を挙げ、「交通渋滞」も29%ありました。

・ソウル市内の小中高校が今月20日の土曜日から夏休みに入りますが、今年はワールドカップの臨時休日などで例年に比べ、3日間短くなります。ソウル市教育庁によりますと、今年の1学期は3月の黄砂現象による休校をはじめ、ワールドカップで韓国がベスト4進出したのを祝う今月1日の休日、さらに5月の「先生の日」の行事で、3日間臨時の休日がありました。そこでソウル市の小中高校では例年の37日間程度の夏休みを今年は3日間減らした34日間とし、来月26日には2学期を始めることにしたもので、夏休みを先取りした格好の子どもたちは、ちょっぴり恨めしそうな表情が伺えます。

・韓国外換銀行が公示した9日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、997ウォン73銭で、前日に比べて5ウォン46銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1183ウォンで、前日の終値に比べ、8ウォン40銭のウォン高で、一段とウォン高が進んでいます。韓国株式市場の9日の総合株価指数は、801.99ポイントと、前日に比べ、18.64ポイント上昇しました。

・9日のソウルは晴れ、午後3時の気温は29度でした。台風6号は9日午前11時現在、沖縄の東およそ470キロ海上まで北上し、日本の四国沖を東へ進む見通しです。このため、今後、韓半島には直接の影響はなくなりました。10日のソウルは高気圧圏内に入り、曇りがちで、一時にわか雨になるところもあるでしょう。ソウルの予想最低気温は、18度から22度、最高気温は24度から31度という予報です。

7月8日月曜日

・韓国政府は 8日、ワールドカップの成功を韓国のイメージアップにつなげようという委員会の初会合を開き、イメージアップに向けた具体策を協議しました。委員会ではまず、韓国に対する否定的なイメージを払拭するためインターネットサイトを定期的に調査し韓国に対する間違った記述を是正するとともに、各国の教科書や文献などの間違った記述も是正を求めていくことになりました。また国内外の韓国企業の外国人労働者に対する人権侵害や動物虐待など国際的な基準を満たしていない法律の整備なども進めていくことになりました。また、今日の韓国の姿を広く海外に伝えるためテレビやラジオの英語放送の枠を拡大していくことになりました。

・韓国国防部は7日 、先月29日韓国西海岸で起きた南北海軍による銃撃戦は北韓の綿密な計画に基づいた先制の奇襲攻撃だったことを明らかにしました。国防部の黄義敦スポークマンは7日の記者会見で黄海交戦の調査結果を発表し、先月6月11日と13日に北韓の警備艇がNLL=北方境界線を侵犯し、28日には2隻の北韓警備艇がNLLを侵犯した。しかし韓国海軍はこうした北韓側の挑発行為を適確に把握しなかった上、交戦直後の被害状況を誤って判断した点などは適切な対応ではなかったと述べました。合同参謀本部の現場調査によりますと、北韓はまず警備艇1隻をNLLを超えて南下させ、韓国軍の高速警備艇の注意を分散させた後、残りの1隻が韓国海軍の高速艇1隻の操舵室を集中的に攻撃し沈没させたということです。またこの調べで、第2艦隊の状況室長が現場からの報告を、死亡者5人を死傷者5人と聞き違え第2艦隊の司令官に報告したことも明らかになりました。韓国国防部は今回の交戦は北韓の緻密な計画による奇襲攻撃であったが、韓国軍の戦闘意志と迅速な対応で北方境界線を死守した作戦だったと評価しました。韓国政府はこのような国防部の調査結果をアメリカ、日本、中国に通報するとともに、今後 緊密に協議した上で対処していくことになりました。

・韓国海軍作戦司令部は7日、韓国海軍の艦艇2隻が7日午前海の境界線を超えて北韓の領海を侵犯したという北韓海軍司令部の主張に対して、声明を出し、北韓の作りごとだと述べました。韓国海軍作戦司令部は、この中で韓国海軍の艦艇は北方境界線の南側海域で通常の作戦行動を展開しており、仮にこれを理由に北韓海軍が北方境界線を超えて南下すれば、直ちに対応し、これに対するすべての責任は北韓側にあることを明らかにすると述べました。

・韓国国会の新しい議長に野党ハンナラ党の 朴寛用議員が選出されました。韓国国会は8日の本会議で議長選挙を行い、ハンナラ党の朴寛用議員を任期2年の新しい議長に選びました。新しく議長となった 朴寛用氏は64才で、6回当選のベテラン議員で、金泳三政権では秘書室長をつとめました。

・韓国の南クンジン文化観光長官が来月行われる京畿道光明市の国会議員再補欠選挙に立候補するため8日金大中大統領に辞表を提出しました。金大統領は後任の人事と内閣改造をいつ行うかについては明らかにしませんでした。

・仁川国際空港周辺の永宗島と龍遊島、舞衣島が経済特別区域に指定され、航空物流団地と観光団地として開発されます。韓国建設交通部は7日このような内容の「仁川国際空港の経済特別区域開発計画」を発表しました。それによりますと、永宗島地区には2020年までに住宅団地と共に物流工業団地や観光団地などが段階的に建設されます。また 龍遊島、舞衣島は海洋水族館やテーマパーク、ゴルフ場など多様な休養施設を整えた国際観光団地として開発されます。

・韓国で働く外国人に課せられる所得税が軽減され、シンガポールの水準になります。韓国財政経済部は7日、外国企業の韓国支社や韓国内の企業に勤務する外国人労働者の所得税を来年1月から平均20%軽減することを決め、これに必要な所得税施行令を今年中に改正することになりました。それによりますと、外国人労働者に対する所得税の算定基準の基礎控除額を現行の20%から40%に拡大し、所得税を15%から27%軽減する方針です。これにより、外国人の所得税率は、給与の総額に応じて5.5%から21.7%に下がり、シンガポールの6.2%から20.4%水準になります。

・韓国の首都ソウルと南部の釜山を結ぶ京釜高速鉄道、韓国版新幹線の第2期工事が始まりました。建設交通部と韓国高速電鉄公団は大邱、釜山までの総延長118キロの京釜高速電鉄の2期事業を早期に完成するため 、まず、慶尚北道キョンサン市からヨンチョン市の間の11―1工区、9.3キロ、釜山の14―1工区、10。9キロでそれぞれ工事を始めました。京釜高速鉄道は当初の計画を2年ほど繰り上げ、2008年の全線開通を目指しています。一方、建設交通部と韓国高速電鉄公団は2004年から運行を始める京釜高速列車が在来線に乗り入れる区間でテストを行った結果、大きな問題のないことがわかりました。

・フィリピン南部で6日小型の漁船が転覆し、この船に乗っていた韓国人3人が死亡し、2人が行方不明になりました。この小型漁船には韓国のキリスト教関係者22人と韓国の観光客2人が乗って、南部の観光地ミンドロ島からルソン島のバタンガス港に戻る途中 悪天候のため、船が転覆したということで、韓国人19人は救助され、病院で手当てを受けています。韓国政府はフィリピン政府に行方不明者の捜索を求めるとともに、現地に領事2人を派遣し、怪我人などの支援にあたっています。

・サッカーのワールドカップで韓国チームのベスト4進出の原動力ととなったヒディンク前監督が7日、母国のオランダに帰国しました。仁川空港で行われた歓送式で、ヒディンク前監督は、「今後とも韓国サッカーとなんらかの形で関係を維持したい」と繰り返して述べました。1年半の韓国での監督生活を締めくくりオランダに帰ったヒディンク監督は、オランダのプロサッカーリーグ、PSVアイントホーベンの監督に就任することになっています。一方、出発に先たち、ヒディンク前監督は仁川国際空港の名誉広報大使に委嘱され、今後3年間仁川空港の広報活動を行うことになりました。

・今年5月に行われたカンヌ映画祭で、「酔画仙」で監督賞を受賞した林権澤監督に金冠文化勲章が、李泰元泰興映画者代表に銀冠文化勲章が贈られました。林監督はカンヌ映画祭で監督賞を受賞し、韓国映画の実力を衣録海外に示した功労で、李泰元代表はこれまで20年間にわたって韓国の映画産業の発展に尽くした功績が評価されました。

・ワールドカップのため開幕が遅れていた2002韓国プロサッカー、三星パブ コリアンリーグが7日開幕し、5か月間の長いレースに突入しました。7日 釜山、全州、成南、光州の4つの球場で同時に始まったプロサッカーの開幕戦には合わせて12万3千人あまりの観衆が詰め掛け、ワールドカップの熱気がプロサッカーに継がれていることがわかりました。

・韓国外換銀行が公示した8日の為替レート日本円100円は1003ウォン19銭で先週に比べて3ウォン21銭のウォン安でした。またアメリカドル 1ドルは 1195ウォン50銭で 先週に比べて8ウォンのウォン高でした。8日の韓国株式市場の総合株価指数は 783.35ポイントと先週に比べて4.48ポイントと下落しました。

・8日のソウルは曇り後晴れ、午後3時の気温は27度6分でした。9日は台風6号の間接的な影響で全国的に曇り、所によって雨が 降るでしょう。予想最低気温は19度から22度、最高気温は26度から31度の予報です。

7月6日土曜日

・金大中大統領は6日、金東信国防長官から先月29日韓国西海岸で起きた南北警備艇による銃撃戦について軍当局が行った調査について報告を受けました。この席で、金東信国防長官は、この交戦は北韓の艦隊司令部による意図的な挑発であることは間違いないが、北韓の最高指導部の指示によるものかどうかは判断できないという見解を伝えました。金国防長官は、「交戦当日、北韓は210トン級の艦艇に85ミリの機関砲を装備して韓国の高速艇に命中させており、こうした点からみて北韓が計画的、意図的に先制攻撃を加えたことは間違いない。今度の交戦で北韓側にも30人以上の死傷者が出たものとみられる」と報告しました。

・韓国中部の忠清道に上陸した台風5号は勢力を弱めながら北東に進んでおり、6日夜には東海上に達する見通しです。韓国気象庁の観測によりますと、台風5号「ラマスン」は、6日正午現在、韓国中部の忠清南道付近を北東に進んでおり中心気圧は975ヘクトパスカルと次第に勢力を弱め温帯低気圧となっています。台風は6日夜には韓国東部の江原道から日本海へ抜ける見通しですが、台風は依然強い雨雲を伴っていることから台風の進路にあたる地方では今後も大雨に対する注意が必要だと気象庁では話しています。

・ところで今度の台風で行方不明になった2人のうち慶尚南道・山清郡に住む5歳の男の子が6日遺体として発見されました。この男の子は、5日午後6時半頃、下水口のマンホールで水の氾濫を見物していたところ、下水溝に吸い込まれ行方不明となりましたが、14時間後に事故発生200メートルの時点で遺体として発見されました。慶尚南道・山清地域では6日朝までに300ミリの大雨が降りました。

・韓国では、今月からすべての銀行が土曜日と日曜日を連休とする完全週休2日制を行うことになり6日、郵便局を除く全国の銀行をはじめ証券会社、投資信託会社などが休日に入りました。各銀行ではこの完全週休2日制が定着するまで当分の間、それぞれの銀行の店舗の15%程度で、土曜日も午後1時半まで窓口の営業を行い、主に現金の払い出しや預け入れ業務を行うことになっています。

・韓国の東亜日報と日本の朝日新聞が、先月30日閉会した韓日共催のサッカーワールドカップの成果などについて行った世論調査の結果、両国民ともに「今度のワールドカップは成功した」という評価では一致していますが、その評価の内容には違いのあることが分かりました。この調査は、ワールドカップ閉幕直後の今月2日と3日あわせて3000人あまりを対象に電話できいたものです。それによりますと、ワールドカップは「成功だったと思いますか」という質問に対しては、韓国人の99%、日本人の87%が「そうだ」と答えています。そして、その「成功」と評価する具体的な内容については、韓国人の59%は「国民の参加と関心が高かったこと」だとしており27%は「韓国チームが良い成績を上げたこと」と述べアジア初のベスト4進出という実績よりも、街頭応援などへの参加による心理的満足感により深い意味をおいていることが伺えました。一方、日本では「世界的な水準の試合を観戦できたこと」「国民の参加と関心」「日本代表の善戦」「参加国への関心と理解増進」などに評価が分かれていました。また「4年後のドイツ大会ではもっと良い成績をあげることができると思うか」という質問に、韓国人は27%が、日本人は43%が 「そう思う」と答えました。さらにワールドカップの共同開催で「韓日関係がより良い方向に進む」という意見は両国ともに79%にも上りました。これは、韓日共催が決まった96年以降行った5回の調査の中で最も高い結果となりました。

・日本のJリーグ「柏レイソル」に所属しサッカーワールドカップの韓国ベスト4進出に貢献したファン・ソンホン選手と、ユ・サンチョル選手に千葉県柏市から「スポーツ顕彰」を贈られることになりました。柏レイソルが5日明らかにしたところによりますと、「今度のワールドカップでアジア勢初のベスト4に進出した韓国代表チームのファン・ソンホン選手と、ユ・サンチョル選手の活躍を称え柏市がスポ−ツ顕彰を贈ることを決めた」としています。「スポーツ顕彰」はスポーツ振興に寄与した個人に市が贈る功労賞で、柏市が外国人にこの賞を受賞するのは3番目です。授賞式は7日午後3時半から柏市の小学校のグラウンドで行われます。

・韓国の仁川国際空港とソウルを結ぶリムジンバスの料金が15日から10%程度値上げされることになりました。ソウル市が6日発表したところによりますと、去年10月以降、軽油価格の値上げや仁川空港行き高速道路の通行料の値上げなどで空港バス会社が深刻な経営難に陥ったため今月15日から空港バスの料金を値上げすることになったとしています。これによって一般リムジンの場合、金浦空港を経由するバスは現在の5000ウォンから5500ウォンに、ソウル市内から仁川空港に直行するバスの場合は5500ウォンから6000ウォンにそれぞれ500ウォン値上げされます。また金浦空港を経由する高級リムジンは、1万ウォンから1万1000ウォンになります。仁川国際空港行きとソウル市内のターミナルを結ぶリムジンバスは現在1日28の路線に366台が運行されています。

・韓国では今週からすべての銀行が土曜日も休日とする完全週休2日制に入りました。外国為替を扱う韓国外換銀行も土曜日は休日となり為替の取引はありませんでした。日本円100円は、前日と同じく999ウォン92銭で、アメリカドル1ドルは、1203ウォン50銭です。韓国株式市場は土曜日のため取り引きはありません。

・6日のソウルは雨のち曇り、午後2時の気温は22度1分でした。7日日曜日は低気圧の影響で全国的に曇り時々雨の予報となっており南部地方から晴れる見込みです。朝の最低気温は20度から23度、日中の最高気温は24度から31度という予報です。

7月5日金曜日

・韓国政府は先月29日韓国西海岸の黄海で起きた南北海軍による銃撃戦などの影響で、アメリカが北韓への特使派遣を撤回した事と関連して、31日ブルネイで開かれるアセアン地域フォーラム外相会議を機会に韓米外相会談を開き、韓米間の調整を図ることになりました。韓国政府はまた、この会議に北韓の白南淳外相が出席する可能性があるとみており、その場合は、南北外相会談を呼びかけて、停滞している米朝、南北の対話の再開を促したい方針です。

・与党民主党の黄海交戦真相調査特別委員会は5日、黄海交戦で北韓が意図的に挑発した証拠を確認したことを明らかにしました。真相調査特別調査委員会の千・ヨンテク委員長は5日の中間報告で、韓国海軍の第2艦隊司令部で、KNTDSという軍事装備を使って当時の状況を点検した結果、北韓の意図的挑発で事件が発生したことを確認したと述べました。千・ヨンテク委員長は今回交戦した北韓の警備艇は、99年黄海で起きた南北交戦の際に使われた船で、対戦車用の陸上火器で武装していたと伝えました。また、交戦中に戦死した韓国海軍警備艇の指揮官は、北韓の照準射撃で戦死したとことが確認されたと述べました。

・北韓の最高人民会議のヤンヒョンソプ常任委員会副委員長は、平嬢で行われた南北緊張緩和を唄った7・4南北共同声明発表30周年記念行事で、北韓の主権が侵害されれば侵略者に報復攻撃すると述べました。ヤンヒョンソプ副委員長は、先月29日起きた黄海での南北海軍の交戦事件について、韓国軍部の計画的な攻撃だと非難するとともに、北方境界線は無効だと述べ、これまでの主張を繰り返しました。

・韓国の金大中大統領府は、早ければ来週中にも小幅な内閣改造を行うことを検討している模様です。これについて大統領府青瓦台の高官は、南クンジン文化観光長官ら3、4人の閣僚の入れ替えを示唆し、李漢東国務総理の更迭については考えていないと述べました。

・韓国の与党民主党の大統領候補選挙の途中辞退した李仁済議員は、5日権力が集中する韓国の大統領制をフランスの大統領、首相制のような分離型の大統領制に改めるべきだと述べました。また李議員は韓国の大統領の任期を現在の5年から4年とし2期8年の再選を認めるよう憲法を改正したいと述べました。李議員はこのため国会の中に、憲法改正推進委員会を設置することを提案しました。李議員の提案と関連して無所属の鄭夢準議員、韓国未来連合の朴槿恵議員、自民連の金鐘泌総裁の連帯可能性が高いという見方も出ています。一方 野党ハンナラ党の李会昌候補と民主党の盧武鉉候補は年内の憲法改正に対して否定的な姿勢を示しています。自民連は歓迎の意を示しました。

・ワールドカップサッカーでベスト4入りを果たした韓国サッカー代表チームの解団式が5日午後ソウルのサッカー会館で行われ、代表チームの選手23人に1人3億ウォンの報奨金が支給されました。アジア初のベスト4に進出した韓国チームに対して大韓サッカー協会は、当初選手の貢献度を3段階に分けて報奨金の金額に差をつけることにしていましたが、選手団の反発と反対の世論が強いことから方針を変えたものです。大韓サッカー協会の関係者は、「ワールドカップ ベスト4入りはサッカー協会だけでなく国民の一大慶事ということを考慮し、今回は特別措置として報奨金を均等に支給することにした。しかし選手の活躍の度合いによって報奨金を支給するという原則は今後も変更しない」と話しています。

・金大中大統領はヒディンク監督ら韓国チームや、レッド・デビルなど4つのサポーター団体の代表、ボランティアなどワールドカップ関係者160人あまりを大統領府に招いて昼食会を開き、感謝と労いの言葉をかけました。金大統領はこの席で、ワールドカップベスト4進出と韓国の応援は21世紀の韓国の新しい希望を全世界に見せ、韓国国民の自信感と底力を確認する契機になったとして、ヒディンク監督や選手団、応援団など関係者に感謝の意を伝えました。この席で金大統領は、レッドデビルとKTF、アリラン、コリアサポーターズの4つの応援団に表彰状を贈りました。

・今年12月の韓国大統領選挙への出馬が取りざたされている大韓サッカー協会の会長で国会議員の鄭夢準氏は4日KBSのラジオ番組に出演して、ワールドカップと大統領選挙を結び付けて考えるつもりはない。当面は国際サッカー連盟の仕事に専念するが、これが一段落すれば大統領選挙についても真剣に考えると述べました。

・イギリスを訪れている田允封尅漉搆桃熕ュ経済長官は、ワールドカップが韓国経済に及ぼす直接的な効果は、35兆ウォンに上ると述べたと、イギリスの経済紙、ファイナンシャル・タイムスが4日報じました。田副総理はこの中で、ワールドカップの直接的な経済効果は18兆ウォンから35兆ウォンに上ると見られ、韓国の10か所の競技場建設でも35万6000人の雇用が創出されたと述べました。

・今年9月29日から10月14日まで韓国の釜山で開かれるアジア大会の入場券の販売は一部が売り切れるなど好調です。釜山アジア大会組織委員会によりますと、38競技の全種目を観覧できる7万ウォンの自由入場券は発売後3日で完売状態となりました。また開会式とサッカーの決勝戦などの入場券もまもなく売り切れるものと見られています。釜山アジア大会の入場券は開会式や閉会式の入場券あわせて9万1459枚、サッカーや野球など一般競技種目294万1千枚を先着順に受け付け販売しています。

・崔成泓外交通商長官は、5日モロッコのベネイサ外相と両国の国交樹立40周年を記念するメッセージを交換しました。両長官はこの中で、両国間のパトナー関係がさらに深まることを希望しました。

・ASEM=アジアヨーロッパ首脳会議の蔵相会議が5日から二日間の日程でデンマークで開かれました。会議では日本経済の停滞と円ユーロ高とドル安がアジアとヨーロッパの経済にどのような影響を及ぼすかを中心に論議が交わされる予定です。

・韓国外換銀行が公示した5日の為替レート日本円100円は999ウォン92銭で前日に比べて2ウォンのウォン安でした。 またアメリカドル 1ドルは1203ウォン50銭で 前日に比べて3ウォン50銭のウォン安でした。5日の韓国株式市場の総合株価指数は787.83ポイントと前日にくらべて19.09ポイント上昇しました。

・5日のソウルは雨、午後3時の気温は23度3分でした。6日は台風5号の影響で全国的に曇りのち雨となるでしょう。予想最低気温は21度から25度、最高気温は24度から27度の予報です。

7月4日木曜日

・韓国の与党=民主党の大統領候補の 盧武鉉氏は4日、与野党の政治的対立を和らげるため、与野党による選挙管理内閣を組閣するよう提案しました。これは盧武鉉氏が4日党本部で記者会見を行い明らかにしたもので、この中で盧武鉉氏は「人事権は大統領固有の権限であるが、ワールドカップの後、国政の建て直しを求める国民の要求に応えなければならない。このため、12月の大統領選挙の執行に関係する国務総理や法務部長官、行政自治部長官などはハンナラ党の同意が得られるような人物を任命するよう勧告する」と述べ、事実上 与野党による選挙管理内閣を提案しました。また「大統領の家族や側近が関係している各種の疑惑事件の捜査は金大中大統領の任期中に集結すべきで、こうした政治的腐敗を防ぐための特別立法を民主党とハンナラ党との合意で年内に成立させたい。この問題を具体化するため、野党の大統領候補の李会昌氏とも会談したい」と述べました。

・大統領府の青瓦台の朴仙淑スポークスマンは4日「金大中大統領はすでに民主党の総裁職を辞任し、党も離れている。現在の内閣は公正に運営されている上、大統領も国政に専念している」と述べ、盧武鉉氏の提案には同意できないという考えを示しました。この青瓦台のスポークスマンの発言は、大統領の専権事項に言及した 盧武鉉氏の発言に不快感を示すとともに、当面 内閣改造の考えはないことを明らかにしたものと受け止められています。

・野党第一党のハンナラ党もこの盧武鉉氏の提案については、先週の南北海軍の銃撃戦で政府に対する批判のほこ先を交わす狙いがあるとして、選挙管理のための内閣改造と与野党の大統領候補による会談ともに拒否しました。

・先月、韓国の京畿道で女子中学生2人が韓国駐留のアメリカ軍の装甲車にひかれて即死した事故について、ラポート駐韓米軍司令官は4日、この事件の責任はすべてアメリカ軍にあることを認め、関係者に謝罪しました。この中でラポート司令官は「この悲劇的な事故の責任はすべてアメリカ陸軍にあることを認め、遺族に謝罪する。今後このような事故が再発しないようにあらゆる措置を講じる」と述べました。この事故は先月13日、ソウルに隣接した京畿道で、友達の誕生祝いに行く途中の女子中学生2人が韓国駐留アメリカ軍の装甲車にひかれて即死したもので、アメリカ軍では「公務中に発生した事故である」ことを理由に韓国側の事情聴取にも応じなかったことなどから、韓国の市民団体から強い反発を受けるとともに、アメリカ軍関係者の法的地位を定めた韓・米地位協定の見直し問題も台頭してきました。

・サッカーワールドカップでベスト4に進出した韓国サッカーは、FIFA=国際サッカー連盟のランキングで22位に躍進しました。FIFAが3日発表した7月のランキングによりますと、ワールドカップでポルトガル、イタリア、ポーランドなどの強豪を相次いで破った韓国は、アジア勢としては初めてベスト4に進出したことも評価され、これまでの40位から一気に18もランクアップして22位となりました。これは98年12月の17位に次ぐ記録です。今回のワールドカップで5度目の優勝を果たしたブラジルは、フランスを抜いて1年2ヶ月ぶりに1位の座に返り咲き、フランスとアルゼンチンは2位タイで並びました。今大会3位のトルコは12位、日本は24位、そして開幕戦でフランスを破ったセネガルは31位となっています。

・サッカーのワールドカップの期間中に韓国への入国を拒否された外国人は5700人あまりに上りました。仁川国際空港の出入国事務所のまとめによりますと、入国を拒否された外国人は5734人で、内訳では「入国目的がはっきりしない人」が4980人で最も多く、「偽造のパスポートを持っていた」720人、「国際的なテロリストの疑いがある」30人、それに「フーリガン」4人でした。これは1日平均122人で、ワールドカップが始まる前の入国拒否者45人のほぼ3倍にあたります。出入国事務所では「去年9月のニューヨークでの同時多発テロ事件後、不穏者に対する審査を強化し、目的がはっきりしない人は原則として入国を拒否している」と話しています。

・インターネットを利用している韓国人のほとんどは、今回のワールドカップで韓国人としてプライドを持つようになったと思っていることが分かりました。これはネット会員の団体「DAMOIM」が会員3万1600人あまりを対象に調査したもので、それによりますと、回答者の96%は「ワールドカップの後、韓国について誇らしく思うようになった」と答えています。またワールドカップ出場32カ国のうち、以前よりもイメージがよくなった国としては、韓国と3位決定戦で戦った「トルコ」という回答が43%で最も多く、次いで「日本」が18%、「セネガル」が10%でした。

・先週、韓国の西海岸で起きた南北の警備艇による銃撃戦で南北海軍の兵士1人が依然 行方不明になっていますが、韓国国防部ではこの兵士は沈没した警備艇に閉じ込められている可能性もあるとみて、警備艇を引き上げる方針です。しかし警備艇の引き上げには1カ月以上かかるものと見られ、今回の銃撃戦についての調査が終了し、最終的な報告書がまとまるのは早くても8月以降になる見通しです。

・北上している台風5号で、韓国は4日済州島と南部地方でところによって最高120ミリの大雨になり、5日には全国的に台風の圏内に入り、暴風を伴った雨になる見込みです。気象庁によりますと、「台風5号の影響で済州島は4日から間接的な影響圏内に入り、最高120ミリの雨となり、南部地方でも最高80ミリの雨が予想される」として、4日午後から済州島と南海岸と西海岸の南部の海上に台風注意報を出しました。気象庁では「台風5号は超大型の台風で、雨とともに暴風にも格別に注意するように呼びかけています。韓国政府の中央災害対策本部は3日から非常勤務体制に入っています。

・自分の性に強い違和感を持ち、性転換手術を受けた韓国の男性に対し、裁判所は戸籍上の性別を女性とし、名前も女性に改名することを認めました。これは、男性から女性に性転換手術を受けたソウルに住む30才の韓国人が釜山地方家庭裁判所に申し立てていたものです。釜山地方家庭裁判所はこの決定に当って、「性転換手術をで医学的にも女性の特性を満たした。また戸籍については法律上性転換者の改名の規定はないが、性転換者の尊厳と幸福追求権など、憲法の理念に従って、申請者の申込を受け入れる」と述べています。韓国では裁判所が性転換者に対する戸籍の訂正を認めた例はこれまでにも2件ありますが、韓国では性同一性障害に悩む人も多いといわれ、今後こうした性転換者による戸籍の訂正と改名を求める動きが活発になるものと見られます。

・韓国外換銀行が公示した4日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、997ウォン92銭で、前日に比べて4ウォン99銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1199ウォン70銭で、前日に比べて4ウォン80銭のウォン高でした。韓国株式市場の4日の総合株価指数は、768.74ポイントと、前日に比べて15.38ポイント上昇しました。

・4日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は32度3分とこの夏の最高を記録しました。5日は台風5号の影響で、済州島や南部地方は雨、ソウルと中部地方は次第に雨で風も強くなるということです。予想最低気温は21度から24度、日中最高気温は25度から29度と、4日に比べますとやや下がるという予報です。

7月3日水曜日

・アメリカ国務省は2日、今月10日に予定していた北韓への特使の派遣を撤回しました。これはアメリカ国務省のバウチャー報道官が記者会見で明らかにしたもので、バウチャー報道官は、北韓から特使派遣の提案に対する回答がないこと、また黄海で起きた南北の警備艇による銃撃戦も障害になった事をあげ、こうした事情は北韓にも伝えたと述べました。アメリカは先月25日国連の北韓代表部を通じてケリー東アジア太平洋担当次官補を大統領特使として北韓に派遣すると通告していました。バウチャー報道官は、今のところ米朝対話を再開する日程のメドはたっていないと述べ、米朝の対話再開には時間がかかることを示唆しました。

・この米朝対話の再開が先送りされたことについて、韓国政府は米朝対話の道が完全になくなった分けではないとして、できるだけ早い時期に米朝対話が再開されるよう努力する方針です。政府としては、特に来月7日プリチャード北韓担当大使がKEDO=韓半島エネルギー開発機構の理事として北韓の軽水炉建設事業の記念行事に出席するのを機会に、米朝対話の再開を改めて働きかけたいとしています。

・アメリカのラムズフェルド国防長官は、韓国の黄海で起きた南北海軍の銃撃戦は北韓側の明らかな挑発だと述べ、韓国側が先制攻撃を加えたという北韓の主張を一蹴するとともに、北韓が北方境界線を超えて先制攻撃をしたことを証明する十分な根拠をもっている事を明らかにしました。しかし、北韓が意図的に挑発したかどうかについてはコメントする立場にないと述べました。韓国の黄海での交戦事件と関連して韓国国防部は、交戦当時の韓国海軍の作戦内容を調査し、今週中にもその結果を発表することにしています。

・韓国駐留の国連司令部は先月29日韓国西海岸の黄海で起きた南北海軍による交戦事件を解決するため将官級会談を開くよう北韓側に重ねて提案しました。国連司令部は2日、北韓側に電話通知文を送り、今回の武力衝突事件を共同で調査し、不測の事態を起こさないための対策を協議するよう提案しました。また国連司令部のソリガン 副参謀長は北韓軍が韓国海軍の兵士を殺傷させたのは軍事的な挑発行為だとして、北韓軍に休戦協定を遵守するよう求めました。北韓側は国連司令部が29日提案した南北将官級会談の提案を拒否しています。

・海での南北海軍による交戦のため中断されていたヨンピョン島周辺での漁船の操業が5日ぶりに再開されました。ワタリガニの漁場となっているヨンピョン島では、事件後漁船の操業が禁止され、この禁止措置が解除された後も、濃い霧のため漁船は出港を見合わせていました。3日朝から再開された操業も漁船の安全のため日の出から日の入りまでと制限されており、万一に備えて海軍と海洋警察が周辺の漁場に出動し、警戒にあたりました。

・北京発連合ニュースによりますと、北韓脱出者1人が3日また北京の韓国大使館に駆け込み、亡命を求めています。中国の消息筋筋によりますと、この北韓脱出者は大使館の塀を乗り越えて浸入したという事です。これで現在北京の韓国大使館に駆け込み保護されている北韓脱出者は2人となりました。

・韓国の外貨保有高が香港を抜いて世界4位となりました。韓国中央銀行の韓国銀行によりますと、先月末の韓国の外貨保有高は、1124億3800万ドルで、香港の1113億ドルを11億ドル上回り、日本、中国、台湾についで、4位となりました。韓国は一昨年、2000年9月に外貨保有高でドイツを上回り5位となりました。

・韓国とオーストリアは3日、両国間の資源協力協定に仮調印しました。この協定は両国間のエネルギーと鉱物分野の協力を拡大するとともに、情報交換や共同委員会の設立などを主な内容としています。両国はまたこれまで金属鉱物を中心に進めてきたエネルギーと鉱物資源の協力を石油、ガス分野にまで拡大することになりました。

・ベトナムを訪れている韓国の林寅澤建設交通長官は3日、ベトナムのキエム建設長官と両国の建設協力を促進するための覚書きを交換しました。両国はこのなかで、新都市開発、道路、上下水道部門の技術協力と専門家の交流、さらに第3国でのプロジェクトの共同参加などを取り決めています。これによりハノイ市の新都市開発に韓国の企業も参加する見通しとなりました。

・APEC=アジア太平洋経済協力会議の参加国による電子政府シンポジウムが3日からソウルで始まり14か国200人あまりの各国代表がいわゆる電子政府作りをどのように進めるかについて論議しました。シンポジウムは5日まで開かれ、APECでの電子政府協力のための報告書」が採択される予定です。

・韓国観光公社は、日本人観光客の誘致を図るため、今月と来月にかけて名古屋、福岡など5つの都市に「韓国文化観光使節団」を派遣することになりました。使節団には、文化観光部や観光公社、釜山アジア大会組織委員会などの関係機関が加わり、「韓日文化交流の夕べ」「韓国料理講座」「韓国映画祭」「観光商品展示会」など多彩なイベントを繰り広げ、“韓国へどうぞ”と呼びかけることになっています。

・大韓サッカー協会がベスト4に進出した韓国チームの選手にその貢献度に応じて3段階の報奨金を贈ることにしていますが、選手団はこうしたランク付けは差別につながるとして、強く反発しています。韓国チームのキャプテンホン・ミョンボ選手は3日、協会関係者に対し サッカー協会がどんな形で支給されても、23人全員が同じ金額で配分するという強い姿勢を伝えました。またこの報奨金の差別支給に対しては国民の間からも疑問視する意見が多く波紋が広がっています。

・アメリカの大リーグ、ボストン・レッドソックスで活躍している金ソンウ投手が入団2年目で初の先発勝利を収めました。金ソンウ投手巣は3日アメリカ ボストンで行われた トロント・ブルージェイスとのダブルヘッダー2回戦で、先発登板し、6イニングを6安打、3失点で抑え、6対4で初勝利を飾りました。金ソンウ投手はテキサス・レインジャーズの朴チャンホ投手、ボストン・レッドソックスのチョ・ジンホ投手についで、韓国人としては3人目の先発投手になりました。

・韓国外換銀行が公示した3日の為替レート日本円100円は 1002ウォン91銭で 前日に比べて1ウォン24銭のウォン安でした。 またアメリカドル 1ドルは 1204ウォン50銭で前日に比べて2ウォン30銭のウォン安でした。3日の韓国株式市場の総合株価指数は 753.36ポイントと前日にくらべて7.13ポイント上昇しました。

・3日のソウルは晴れ、午後3時の気温は29度7分でした。4日は台風5号の北上に伴い中部地方は午後遅くから、南部地方は昼頃から、雨となるでしょう。予想最低気温は20度から22度、最高気温は26度から31度の予報です。

7月2日火曜日

・サッカー・ワールドカップ決勝戦の観戦と小泉首相との韓日首脳会談を行うため日本を訪れていた韓国の金大中大統領が2日午後、帰国しました。金大統領はソウル空港で記者会見し、先月29日韓半島西海岸で起きた南北の警備艇による銃撃戦について、「北韓側の武力挑発は明白な休戦協定違反だ」と述べ、改めて北韓に対し、謝罪と責任者の処罰、再発防止を求めました。また金大統領は、「今回の事件で韓国、アメリカ、日本の3カ国の協調や韓米軍事同盟に基づいた安保体制をさらに強化していくが、北韓に対する『抱擁政策』は継続しなければならない」という考えを強調しました。金大統領は帰国に先立って皇居で天皇と会見し、昼食をともにしました。この席で金大統領と天皇はともに韓日共催のワールドカップが両国の友好増進に寄与したことを評価し、両国間の未来志向的な協力関係がさらに発展しなければならないという感想を語りました。

・先月29日韓国の西海岸沿いの黄海で起きた韓国と北韓の警備艇の銃撃戦と関連して韓国の合同参謀本部は2日、韓国軍の海上での交戦規定を、これまで5段階から3段階にし、南北の境界線がはっきりしない海上では敵の攻撃が予想される場合、直ちに応戦ができるようにしました。これは今回の銃撃戦で韓国海軍が4人の死者と19人の重軽傷者という大きな損害を受けたことから野党や国民の間から批判の声が起こり、国防部が国連軍とも協議した上で決めたものです。

・アメリカ国務省のバウチャー報道官は1日、来週に予定されている米朝対話の再開問題について、黄海での南北警備艇の交戦と関連し、北韓の出方によって慎重に再検討する方針を明らかにしました。バウチャー報道官は1日の記者会見で、「我々は現在、米朝対話の再開についての北韓側の返事を待っているところだ。北韓側からの返事を今回の事件に照らし合せて、判断する」と述べ、今回の事件と関連づけて対応する方針を示しました。

・サッカー・ワールドカップの成功を祝う韓国の「ワールドカップ国民大祝祭」が2日夕方から、ソウルを中心にワールドカップを開催した10都市で一斉に行われます。ワールドカップ韓国組織委員会と大韓サッカー協会が共同主催するこのイベントはベスト4進出を果たした韓国代表選手23人がソウルCOEXでサイン会を行った後、オープンカーでソウルの繁華街をパレードし、沿道では公式サポーターの「レッドデビル」やワールドカップのボランティアーをはじめ、市民が熱い応援を送ることになっています。そしてパレードが到着する光化門には特別ステージが設けられ、ヒディンク監督をはじめ、代表選手全員がステージから大会期間中のエピソードや感想などを披露します。またこの席では、韓国のベスト4進出の指揮をとったヒディンク監督に名誉国民証が贈られます。

・FIFA=国際サッカー連盟は2日、今大会のMVP最優秀選手に贈るゴールデンボール賞にドイツのGKカーンを選びました。ゴールデンボール賞は、先月27日、FIFAの技術委員会によって選定された10人の候補の中から、各国の取材記者の投票で選ばれ、カーン選手が147票で1位、2位は、通算8得点で得点王に輝いたブラジルのロナウド、そして3位は、初のベスト4入りを果たした韓国のキャプテンでディフェンスの要、ホン・ミョンボ選手の108票でした。アジアの選手が3位に贈られる「ブロンズボール」を受賞したのはホン・ミョンボ選手が初めてです。

・FIFA=国際サッカー連盟がインターネットホームページを通じて先月27日から一週間行った今大会の最高人気チームを選ぶ投票で、韓国が圧倒的な差で1位に輝きました。投票には全世界からおよそ36万6千人が参加し韓国はこのうち半数を超える22万7千票を獲得、61%の支持率で最高の人気チームに選ばれました。2位は今大会3位のトルコ、3位は優勝したブラジルでした。最高人気チーム賞は、今度の大会で最も印象的なサッカーを披露した6チームのうち1チームをインターネット投票で選定するもので、FIFAがワールドカップ史上初めて導入したものです。

・30日閉幕したサッカーワールドカップでベスト4進出という偉業を達成し今大会の最優秀監督の栄誉も手にした韓国のヒディンク監督は、オランダのプロサッカー1部リーグ「PSVエイントホーバン」の監督に就任する可能性が高くなりました。これはイギリスのBBC放送が1日、インターネットのホームページで明らかにしたもので、それによりますと、「ヒディンク監督は85年から4年間監督としてオランダリーグのチャンピオンに導いたPSVエイントホーバンの監督に復帰することを決心しており、今週末にもオランダに帰国し球団側と2年契約を結ぶ予定だ」としています。ヒディンク監督は、韓国での公式行事に参加した後5日以降にオランダへ帰国する予定です。

・大韓サッカー協会は、サッカーワールドカップでベスト4入りを果たした韓国選手に、活躍の度合いに合わせて3段階の報償金を贈ることになりました。まず4強入りの立役者ヒディンク監督に対しては25万ドル日本円でおよそ3000万円プラス・アルファ−を、Aクラスの選手には3億ウォンを、さらにBクラスとCクラスの選手についてはサッカー協会の会長団の決定に委ねる方針です。

・1ヵ月間にわたって熱戦を展開した韓日共同開催のサッカー・ワールドカップについて、日本人の80%あまりが今後の韓日関係にプラスになると評価していることが分かりました。これは日本の共同通信が先月30日と今月1日、日本全国で電話による世論調査を行ったもので、それによりますと、韓日共催が両国の関係強化にプラスになったとする回答が合せて82.6%もあり、ワールドカップ開幕半年前の去年11月の調査に比べますと、韓国との共催を評価する回答と、韓国への親近感は大幅に高まったことが分かりました。これは韓日のサポーターの交流などを通して、若い世代を中心に韓国と日本の新しい時代を開いたとされるワールドカップの共催の意義をも裏付けたことを伺わせています。

・先月行われた韓国の統一地方選挙でソウル市長に当選した李明博氏が2日、第32代の市長に就任しました。李新市長は就任の挨拶の中で、今後4年間の市政の運営方針を示し、*効率的な市政*ハンガンの北側と南側の均衡のとれた発展を目指す市政*環境優先の市政*市民の積極的な参加する市政などをあげました。先月の統一地方選挙の最大の焦点となったソウル市長選挙には与党民主党のキム・ミンソク氏と野党ハンナラ党の李明博氏の事実上の一騎打ちとなり、李氏がキム・ミンソク氏を大きく引き離して当選しました。

・韓国外換銀行が公示した2日の為替レート、日本円100円は1001ウォン67銭で 前日に比べ2ウォン92銭のウォン高でした。またアメリカドル 1ドルは1202ウォン20銭で前日に比べて30銭のウォン高でした。2日の韓国株式市場の総合株価指数は 746.23ポイントと先週にくらべて3.51ポイント上昇しました。

・2日のソウルは曇りのち晴れ、午後3時の気温は27度3分でした。3日は全国的に雲が多く、ところによって一時にわか雨が降るでしょう。また済州島と慶尚南道地方は曇り時々雨の予報です。予想最低気温は19度から21度、最高気温は24度から32度の予報です。

7月1日月曜日

・日本を訪れている金大中大統領は1日小泉首相と首脳会談を行い、韓半島西海岸で起きた南北艦艇による交戦事件に対しては冷静に対応することで意見が一致しました。この会談で金大統領は交戦事件に対する韓国政府の対応を説明しました。これに対して小泉首相は戦死した韓国軍兵士の遺族にお悔やみの言葉を述べた後、銃撃戦後の韓国政府の対応を支持すると表明しました。そして両首脳は「冷静に対応することが重要で、今回の事態が韓半島の緊張を高めることがないようにすべきだ」という認識で一致し、対北韓政策に関しては今後とも韓・日・米3カ国の緊密な協調が重要だという認識を改めて確認しました。また両首脳は、今回のワールドカップの共同開催は成功だったと高く評価した上で、「未来に向けた共同メッセージ」を採択、ワールドカップの韓日共催が両国関係をさらに高いレベルに発展させる貴重な資産になったとして、スポーツと青少年交流の拡大に向けて韓・日共同プロジェクトを進めていくことになりました。さらに両首脳は韓・日歴史共同研究委員会の運営を両国政府が積極的に支援するとともに、両国間の懸案を話し合うための第3回韓・日閣僚懇談会を年内に開催することで合意しました。金大統領は続いて韓国人に対する日本の恒久的なビザ免除の早期実現を希望し、これについて小泉首相は「必要な環境を整備して恒久的なビザ免除が実現できるよう引き続き協議していきたい」と述べました。これに先立って金大中大統領は故小渕元首相の家族と懇談しました。この席で金大統領は「小渕首相は韓・日の過去の清算に向けて尽力なさった。今回のワールドカップが両国の過去の清算のきっかけになってほしい」と述べ、これに対して小渕夫人は感謝の言葉を伝えました。金大中大統領は2日には日本の天皇と会見した後、帰国します。

・韓国の西海岸で韓国軍と北韓の警備艇による銃撃戦が行なわれて3日目の1日は、韓国軍は全軍非常警戒態勢を維持しながら、北韓軍の動向を慎重に見守っています。合同参謀本部によりますと、韓国海軍は交戦現場に駆逐艦1隻と哨戒艦2隻、それにP−3C哨戒機などを派遣しており、空軍も哨戒飛行を強化しています。合同参謀本部によりますと、海の軍事境界線の北側の海域は北韓の漁船30隻あまりがワタリガニ漁の操業を行っていて、北韓の警備艇は海の軍事境界線付近には姿を現していないということです。

・南北艦艇による銃撃戦で、北韓軍兵士30人以上が死傷したものと見られると韓国軍当局が30日発表しました。海軍関係者は30日の記者会見で「北韓からの攻撃で韓国側も数百発の砲弾を返した。韓国軍の砲弾はコンピューターで制御されており、命中率が高い。北韓の艦艇にはおよそ50人が乗り組んでいると見られることから、韓国軍の射撃で少なくとも30人以上の死傷者が出ているのではないか」と述べました。

・南北の交戦で戦死した兵士4人の葬儀が1日軍葬で行なわれました。韓国海軍は銃撃戦で行方不明になった兵士の捜索作業を続ける一方、沈没した警備艇を引き上げる準備作業に取り掛かりました。ところで、国防部と合同参謀本部など軍当局は、今回の銃撃戦で韓国側の交戦が不十分だったという批判があり、韓国軍の交戦規定を定めた国連司令部の交戦ルールを改める方針です。現在、国連司令部が定めた交戦ルールでは、まず放送や発光弾で警告し、危険な状況が続くと空中に警告射撃をし、先方から射撃があった場合に対応射撃するようになっています。国防部では境界線がはっきりしない海上で敵の攻撃が予想される場合、ただちに応戦ができるようにルールを改める方向で、近く国連司令部と協議を始める方針です。

・南北艦艇の交戦事件について、北韓の海軍司令部のスポークスマンは30日、北韓側の先制攻撃があったとする韓国側の発表を「卑劣なねつ造劇」として、韓国側が求めている謝罪要求も拒否したと朝鮮中央放送と平壌放送が報道しました。これに先立って北韓は、30日、国連司令部が北韓側に提案した軍事停戦委員会の会談を「北方限界線をなくさない限り、会談に応じない」として拒否しました。

・金大中大統領を随行している大統領府の青瓦台の任晟準外交安保担当主席秘書官は30日、アメリカの北韓への特使派遣についての記者の質問に対し「特使の派遣は予定を変更しないことが望ましい。アメリカ政府もそのように考えているのではないか」と述べました。これについて、アメリカ政府の関係者は30日「南北交戦の後、ホワイト・ハウスと国務省はケリー国務次官補の北韓訪問を延期させることも考えているようだ」と述べたとロイター通信が報道しました。

北韓の景勝地=金剛山観光にはこの銃撃戦の影響はなく、普段と同じ賑わいを見せています。金剛山観光を手がけている現代アサンの関係者は「銃撃戦が伝えられた後、予約のキャンセルはなく、金剛山観光は普段通りに行なわれている。観光コースに配置されている北韓の案内人が銃撃戦について知っているかどうかは知らないが、態度に変わりはない」と話しています。金剛山現地には30日現在、観光客750人など合わせて1,000人が滞在していました。

・韓国政府は、今回のワールドカップで97年暮れの外貨危機を克服したことを世界にアピールするとともに、「コリア」というブランド・イメージを高めるなど目標としていた「経済ワールドカップ」の効果を達成したという自信を深めています。民間のLG経済研究院は「今回のワールドカップで韓国がベスト4に進出したことは、これまでの“分断国家”“IMFからの支援を受けた国”というイメージから先進国のイメージに代わる大きなきっかけになった」と発表しました。また現代経済研究院はワールドカップ開催とベスト4進出による韓国の直接・間接経済的効果が100兆ウォンに達すると推定しています。一方、観光分野では外国人観光客が期待ほどの伸びはなかったものの、ワールドカップの成功と韓国チームの善戦によるPR効果は大きく、これまで日本、中国、アメリカを中心とした観光客の往来がヨーロッパにも広がる基盤ができたとみています。韓国政府は、最近の公的資金の回収不振、物価の上昇、ウォン高ドル安をどのように乗り切るかが今後の課題と見ています。

・北韓サッカー協会の李光根会長は30日、韓国サッカー協会の鄭夢準会長あてに書簡を送り、サッカー・ワールドカップでの韓国の健闘と好成績を祝いました。北韓の平壌放送が30日伝えたところによりますと、李光根会長はこの中で、「韓国選手団の成果はわが民族の優秀性と強靭な気質を世界に示した壮挙である」と述べました。

・ワシントン発の連合ニュースによりますと、韓・日共催のサッカーのワールドカップで韓国はベスト4進出を果たしただけではなく、延べ2,200万人が街頭応援を行うなど、今大会最大の異変を演出し、韓国対イタリアの決勝トーナメント1回戦は最も印象深い試合だったと、アメリカの有力紙=ワシントン・ポストが30日報道しました。また最大の失望はフランスが第1次リーグで敗退したこと、最大の名勝負は韓国対イタリアの決勝トーナメント1回戦、最悪の試合はナイジェリア対イングランド戦、そして最高の記念品には韓国公式サポーターズ「レッドデビル」のTシャツを選定しました。

今度のワールドカップで韓国が行われた7試合で、街頭応援に参加した人は、国民の半数近く47%にあたる延べ人員2,193万人に上っていたことが分かりました。ソウル警察庁が1日まとめたところによりますと、6月4日の対ポーランドとの初めての試合で50万人が街頭応援に繰り出し、10日の対アメリカ戦は77万人、14日のポルトガル戦では279万人が街頭の大型電光板を通じて応援を行いました。また決勝トーナメント1回戦の対イタリア戦では420万人が、25日のスペイン戦は500万人、準決勝の対ドイツ戦は650万人、3位決定戦のトルコとの試合には217万人と今大会韓国が出場した7回の試合を全部合わせますと、全国で街頭応援に繰り出した人は延べ2,193万人に上っています。特に25日のドイツとの準決勝では、650万人という大観衆が街頭に繰り出し、世界を驚かせました。この650万人という群衆は、1919年の3.1独立運動の際の202万人、1987年の軍部独裁政権に立ち向かったいわゆる民主化抗争の際の140万人を大きく上回るものです。

・アメリカ メジャーリーグのオールスターゲームの出場選手が韓国時間で1日発表され、アリゾナ・ダイヤモンドバックスで活動している韓国人選手金ビョンヒョン投手がリリーフピッチャーとして選ばれました。韓国人選手でオールスター戦のメンバーに選ばれたのは、去年LAドジャースの朴チャンホ選手以来、2人目です。

・1日は韓国政府が定めたワールドカップ休日で為替の変動はありません。先週土曜日29日の日本の円100円は、1004ウォン59銭で、アメリカドル1ドルは1202ウォン50銭でした。韓国株式市場も休日のため取り引きはありません。

・1日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は27度5分でした。2日は梅雨前線の影響で済州島や釜山など南部地方は曇りところによって雨、ソウルや中部地方は曇りところによってにわか雨となるでしょう。予想最低気温は17度から21度、日中最高気温は21度から30度と、中部地方は夏日となるという予報です。

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