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６月３０日日曜日

・１ヶ月にわたって韓国と日本で熱戦を繰り広げたサッカーのワールドカップは３０日夜、横浜で決勝戦が行なわれ、ブラジルが２対０でドイツを破り、２１世紀初の王座に輝きました。ワールドカップ最多の５度目の優勝をめざすブラジルに対し、この決戦に勝ってブラジルと同じ４度目の優勝を飾りたいドイツ、南アメリカとヨーロッパの対決となったこの大一番、スタンド貴賓席では韓国の金大中大統領が、日本の天皇皇后、小泉首相、ドイツのシュレーダー首相らとともに熱戦を見守りました。この試合、前半戦は予想通り３Ｒと呼ばれるブラジルのＦＷ陣と、ＧＫカーンを中心としたドイツの鉄壁のＤＦ陣の対決となり、両チームとも再三　チャンスを掴みながらゴールに結び付けることができず０対０で折り返しました。後半に入ってブラジルは２２分、リバウドのミドルシュートをＧＫカーンがはじいたところを、すかさずロナウドが鮮やかにフォローし先制しました。さらにブラジルは３３分にもロナウドがゴールを決めて、決定的な追加点をあげ、この大一番に２対０で完勝しました。また決勝戦で２点を決めたブラジルのロナウドは今大会で合計８ゴールを入れ、今大会の最多得点王になりました。最も優秀なゴールキーパーに贈られる「ヤシン賞」にはドイツのＧＫオリバー・カーン選手が選ばれました。決勝の後、表彰式が行われ、優勝メダルがブラジルに、準優勝のメダルがドイツチームに授与され、その後、優勝杯が贈られました。セレモニー終了後、日本の子どもたちが平和への祈りを込めて作った「夢の翼」と名づけられた折り鶴２７０万羽が名残を惜しむようにスタジアムを乱舞しました。２１世紀初の韓国と日本の共同開催で行なわれた今大会は先月３１日、ソウルでフランスとセネガルとの試合を開幕戦に６４試合が行なわれました。最も心配された国際的なテロ事件やフーリガンによる騒動もなく、延べ４００億人がワールドカップを視聴する記録を作りました。また今大会ではフランス、アルゼンチン、イタリア、スペインといったサッカー強国が相次いで第１次リーグを脱落するという異変の中、４８年間１勝も上げられなかった韓国と、４８年ぶりに決勝トーナメントに進出したトルコがベスト４に進出するなど、いわゆるサッカーの平準化が目立ちました。次の大会は２００６年にドイツで行なわれますが、前大会の優勝国への自動出場券は廃止となりました。

・３０日から３日間の日程で日本を訪れている金　大中大統領は１日に小泉首相と首脳会談を行い、ワールドカップの共同開催の成功を祝うとともに、ワールドカップ期間中の特例措置として行なわれている韓国人のビザ無し渡航をワールドカップ後も継続するように要請する方針です。また会談では２９日韓国の西の海＝西海で起きた韓国軍と北韓の警備艇による銃撃戦について説明して対北韓政策を調整し、２日には日本の天皇と会見する予定です。

６月２９日土曜日

・２９日午前１０時２５分頃、韓国西方・黄海沖のヨンビョン島付近で海上の南北境界線である北方限界線を越えた北韓の警備艇と韓国海軍の警備艇が銃撃戦を交わし、韓国海軍の兵士４人が死亡、一人が行方不明となり１９人が負傷しました。また韓国側の警備艇１隻が沈没しました。韓国国防部の合同参謀本部によりますと北韓海軍の警備艇２隻が北韓の漁船とともに西海の北方限界線を越えた後、韓国側の警告を無視して発砲したため韓国側もこれに応戦し、交戦は２５分間断続的に続いたということです。今のところ北韓側の被害は明らかになっていませんが、北韓の警備艇は火炎を起こし北韓側海域に立ち去ったということです。南北海軍の間で交戦が行われたのは、９９年の６月以来３年ぶりのことです。韓国政府は２９日午後金大中大統領が緊急国家安全保障会議を招集し、北韓の警備艇が南北境界線である北方限界線を越え南側の海上に侵入し武力挑発を行ったことは、明白な休戦協定違反であり「すべての責任は北韓側にある」ことを確認しました。これを受けて金東信国防長官は、北韓に厳重に抗議するとともに、速やかに真相を糾明し謝罪を求める文書を北韓側に伝えることになりました。また国連軍司令部のジェームス・ソリガン副参謀長は、軍事休戦委員会の北韓側代表に対して２９日午後６時に板門店で将軍クラス会談を開くことを提案する電話通知文を送りましたが、北韓からは何ら返事がないということです。国防部はまた２９日午前１１時を期して全軍に警戒体制を強化するよう指示し、ワールドカップサッカーの３位決定戦が行われるテグのスタジアム周辺に地対空ミサイルを配置するなど厳重な警戒を続けています。また金大中大統領はこの日大統領府の青瓦台で関係閣僚と予定していたワールドカップ３位決定戦のテレビ観戦を取りやめました。しかし３０日には予定通り日本を訪れ、１日の韓日首脳会談で今度の事態について小泉首相と協議する方針です。一方、北韓の朝鮮中央通信は２９日南北の警備艇が黄海で交戦したことを報道し、「今回の事件は韓国軍の計画的挑発行為だ」と非難しました。この中で朝鮮中央通信は、北韓は韓国側が先制攻撃をしてきたため自衛的措置を取らざるを得なかったとしており、韓国軍当局に対しては「南北和解に逆行する挑発策動がもたらす重大な結果を深く考えるべきだ」と述べています。

・金大中大統領は、横浜でのワールドカップ決勝戦と閉会式に出席するため３０日から３日間の日程で日本を訪問しますが、来月１日に行う小泉首相との首脳会談では、ワールドカップの共同開催の成功を祝うとともに、ワールドカップ期間中の特例措置として行われている韓国人のビザ無し渡航をワールドカップ後も継続するように要請する方針です。韓国と日本は、１日の首脳会談に先立って２８日、政府レベルでの実務協議を行い、ワールドカップの期間中、実施した韓国人のビザ無し入国の成果を評価するとともに、恒久的なビザ免除に対する日本側の積極的な理解を求めました。これに対して日本側は、ワールドカップ期間中にビザ無しで日本に入国した韓国人のうち不法滞在者がいるかどうかについて十分な把握をした上で論議すべきだという姿勢を示したということです。

・サッカー・ワールドカップ３位決定戦、韓国は２９日午後８時からテグでトルコと対戦し、惜しくも３対２で敗れ、３位はなりませんでした。アジア勢で初のベスト４進出を果たした韓国に対しトルコも４８年ぶりの出場で初めてベスト４入りし、共にサッカー新興国ですが、韓国はＷ杯初出場の１９５４年のスイス大会で、トルコに０対７で大敗するなど過去３回の対戦で１得点もあげていない相手です。因縁の対決となったこの試合、韓国は前半７秒、これまで鉄壁の守りを誇ってきたディフェンス陣が一瞬のスキをつかれ、ハカンシュクールに先制ゴールを許しました。これに対し韓国も９分に李ウルヨン選手が左足ＦＫで同点ゴールを入れました。その後トルコが２点を加え３対１とリードして前半を終えました。後半に入って韓国はメンバーを交替し、相手ゴール前で再三チャンスを作るなど反撃をした結果、ロスタイムに入って、韓国のソンジョンクッ選手が１点を追加し、結局３対２で韓国は惜しくも３位にはなりませんでした。試合終了のホイッスルとともに、両チームの選手はピッチの中央に集まり、お互い肩を組んで健闘を称えあい、ユニフォームを交換するというあまり例のない光景となりました。さらにトルコの選手が韓国の国旗･太極旗を掲げて韓国のサポーターに応え、一方スタンドのサポーターたちはトルコの国旗を翻しながら勝利を祝いました。この日も全国で１００万人が街頭応援に繰り出し、試合が終ると最後まで最善を尽くした韓国代表チームに熱い激励の拍手を送りました。金大中大統領は、試合終了後、側近を通じて「韓国代表チームが期待以上の成績をあげ韓国国民に喜びと団結の転機を与えてくれたことに深い感謝の気持ちを伝えたい」と激励しました。韓国は６度目の出場で初勝利を挙げた後、ポルトガル、イタリア、スペインとヨーロッパの強豪を次々と破りアジア勢初の４強進出を果たす偉業を成し遂げました。最終日の３０日は横浜で、ドイツ対ブラジルが王座をかけて戦います。韓国と日本の両組織委員会とサッカー協会は２９日、共同で声明を発表し「２１世紀初のワールドカップは成功裡に終わろうとしている」と述べました。声明は、「アジアで初めてのＷ杯開催を危惧する向きがあったのは事実だが、両国の完璧な運営と両国代表チームの健闘でその心配は杞憂であったことが実証された。また韓国と日本の共同開催によって両国関係はより前進した」と評価しています。

・ところで、韓国代表チームの公式サポーターズクラブの「レッドデビル」は、この日、スタジアムで「ＣＵ＠Ｋリーグ」というカードセクションを披露することにしています。これは、今度のワールドカップで韓国のサッカーファンがみせてくれた熱気を韓国のプロサッカーリーグＫリーグに繋げていこうという希望を込めたものです。

・ＦＩＦＡ＝国際サッカー連盟の技術委員会が選ぶＷ杯のオールスターチーム１６人のメンバーが２８日発表され、韓国からはＤＦのホンミョンボ選手と、ＭＦのユサンチョル選手がノミネートされました。オールスターチームは、ベスト８に進んだ選手を対象に、準決勝が終わった時点でＦＩＦＡの技術委員会が各国の監督の推薦を受けて選出したものです。韓国の選手がワールドカップのオールスターに選ばれたのは初めてです。

・韓国の国民のほとんどが、今度のワールドカップで生活が楽しくなったと感じていることが分かりました。韓国世論調査機関が全国で１３歳以上の男女６３６人を対象に電話調査したところ、「ワールドカップで生活が楽しくなったか」という問いに対して９７％が「そう思う」と答え、ワールドカップと生活とは直接「関係ない」という人は５．１％に過ぎませんでした。男女別では、男性が５７．９％、女性が６５．１％で、女性が男性よりサッカー・ワールドカップの影響で生活が生き生きとしてきたと答えていました。また「どのように生活が変わったか」という問いには、「活気付いた」が４１．４％と最も多く「サッカーに対する関心が高まった」２０．４％、「愛国心の高揚」１２．３％、「和気藹々とした家族関係」１０．９％でした。

・韓日サッカー・ワールドカップでアジア勢初のベスト４入りを果たした韓国代表チームを激励するための国民祝賀会が２日午後６時から９時までソウル中心部の光化門一帯で繰り広げられます。このイベントは、韓国組織委員会と大韓サッカー協会が共同主催するもので、監督と代表選手らがオープンカーに乗り込んでソウル江南区のＣＯＥＸから光化門までをカーパレードします。そしてこの日、ヒディンク監督には「名誉国民証」を、選手全員には「勲章」が贈られます。また１日は、韓国初、アジア勢初の準決勝進出を祝うため韓国では、この日を国民の祝日とすることにし臨時公休日となりました。

・韓日両政府は、中断状態が続いている「韓日閣僚懇談会」を年内にも再開させる方向で協議していることが明らかになりました。両国は、韓日共催のサッカー・ワールドカップが成功したことを受けて両国関係をさらに１歩前進させるため近く韓日閣僚懇談会を再開させることを検討しています。韓日閣僚懇談会は、９８年の「韓日パートナーシップ共同宣言」の合意を受けて毎年両国で交互に開くことにしたもので、９９年と２０００年に続く３回目の去年は、日本の歴史教科書問題などで無期延期となっていました。

・中国で北韓脱出者の支援活動を行っていた韓国人牧師が、不法な布教活動をしていたという理由で今年５月、中国当局に身柄を拘束されたことが明らかになりました。韓国政府が確認したところによりますと、中国は、この他去年１１月と今年４月にもそれぞれ韓国人牧師を拘束しており、ＮＧＯ＝非政府組織の関係者などをあわせると北韓脱出者の支援活動を理由に中国当局に拘束された韓国人は、１０人以上に上っているということです。これについて韓国政府は、「北京の韓国大使館の職員が拘束されている韓国人牧師らと面会して事情を聴くとともに、中国側に人道的な対応を求めているが、このところ北韓脱出者が相次いで韓国大使館に駆け込んでいることもあって協議に進展はない」としています。

・アメリカ国務省は２８日、北韓との高官協議を来月中旬頃、開くことを北韓側に提案したことを明らかにしました。これに対して北韓はまだ態度を明らかにしていないということです。ＡＰ通信が２８日伝えたところによりますと、北韓がアメリカ側の提案を受け入れた場合、アメリカ国務省は首席代表にプリチャ−ド韓半島和平特使ではなく、東アジア太平洋担当のケリー国務次官補を充てる方針でより高い高官協議としたい意向です。

・韓国のソウルに隣接した京畿道で今月１３日、女子中学生２人が、韓国駐留アメリカ軍の装甲車にひかれて即死した事故と関連して複数の市民団体が参加している「女子中学生死亡事件全国民対策委員会」は、事故を起こしたアメリカ軍兵士の運転士と一緒に乗っていた将校などアメリカ軍兵士６人を業務上過失致死の疑いでソウル地方裁判所の議政府支部に告訴しました。韓国では、去年４月、１０年ぶりに改定された韓米地位協定で、アメリカ軍関係者については、殺人や暴行など１２の凶悪犯罪に限って当事者が起訴された時点で身柄引き渡しが行われるように改定されました。しかし韓国側には公務中のアメリカ軍関係者に対する１次裁判権が認められておらず、１審で無罪となった場合、検察が控訴する権限をもっていないのが現状です。

・韓国労働部の最低賃金審議会は２８日、今年９月から最低賃金を、８．３％アップし、１時間あたり２，２７５ウォン、日本円でおよそ２３０円とすることを決めました。これを１日８時間労働の基準賃金に換算しますと、１日１万８，２００ウォン、月額では５１万４，１５０ウォンとなります。韓国の最低賃金制度は８８年に導入され、当時は月額１１万ウォンでしたが、１５年で４．５倍に引き上げられたことになります。

・韓国外換銀行が公示した２９日午後２時 現在の為替レート、日本円１００円は、１００４ウォン５９銭で、前の日に比べて４３銭のウォン高した。アメリカドル1ドルは、１２０２ウォン５０銭で、前の日に比べて１ウォン５０銭のウォンで安でした。

・２９日のソウルは晴れ、午後２時の気温は２９度９分でした。３０日日曜日は気圧谷の影響で全国的に雲が多く、日中は雨の降るところが多い見込みです。朝の最低気温は１６度から２０度、日中の最高気温は２２度から２９度という予報です。

６月２８日金曜日

・金大中大統領は２８日大統領府青瓦台でドイツのラウ大統領と会談し、ワールドカップと韓半島を含む国際情勢、両国間の経済協力の促進などについて意見を交わしました。この会談でまず ラウ大統領は、ワールドカップを成功に導いた韓国政府と韓国国民に敬意をあらわしますとのべ、特に準決勝に進出した韓国代表チームの健闘ぶりをたたえました。これをうけて金大統領は決勝でのドイツチームの勝利を期待するとともに、４年後ドイツで行われるワールドカップに支援を惜しまないと述べました。またラウ大統領は、去年のニューヨーク同時多発テロ事件以来韓国が一貫して国際テロ事件の再発防止に取り組んだことから、ワールドカップの成功をもたらしたと述べました。また韓国の経済回復と民主主義の発展などを高く評価し、韓国政府の北韓包容政策に対する支持を表明しました。

・サッカーワールドカップ、トルコとの３位決定戦を翌日に控えた韓国は、２８日午後慶州で調整練習を行いました。ヒディンク監督は３位決定戦ではこれまで出場しなかった選手にも先発メンバーに起用することを明らかにしており、ＭＦのユン・チョンファン、ＦＷチェ・テウクなどが出場するもの見られます。一方、２７日日本から大邱入りしたトルコチームは１日休息を取ったあと２８日軽い調整練習を行いました。トルコは、３位決定戦で韓国を下すと強い意欲を示しています。韓国とトルコは２９日夜８時、大邱で対戦します。

・韓国政府は、ワールドカップが終わった後、全国１０か所のスタジアムをどのように利用するかなどについて来月中に検討会を開くことになりました。また、ワールドカップを記録に残すため、「ワールドカップ白書」を来月発刊します。さらに、ワールドカップを成功に導いたサポーターやボランティアを対象に表彰状や感謝状を贈ることを検討しています。

・ベルリン発連合ニュースによりますと、２００２年のワルードカップの共同開催国韓国は今大会最大の利益を得たとドイツの日刊紙、ジト ドイチェ ツァイトゥングが報じました。この新聞は「小さいトラの国」韓国で開催されたワールドカップ１か月間の熱気でもっとも利益を得た国は韓国だと指摘し、国家イメージの向上の効果ははかり知れないものだと伝えました。またフランクフルーター アルゲマイネ ツァイトゥングは今度のワールドカップで韓国は、韓国社会の活動感を世界にアピールし、トラの国としての面目を施したと伝えています。

・今年韓国国内で販売された自動車の台数が９７年の外貨危機以降、５年ぶりに輸出を上回る見通しです。これは韓国自動車工業協会が２８日明らかにしたもので、今年の国内販売は１６０万台で去年より１０％多くなる一方、輸出は１５５万台で３％の伸びにとどまるものと予想されています。この結果、韓国国内で生産された自動車の総数は３１５万台と史上最高を記録するものと見られています。

・インターネットを通じて買い物をするインターネットショッピングはアメリカを中心に目覚しい普及を遂げていますが、韓国はアメリカについでインターネットショッピングの利用度が高いことがわかりました。これはマーケティング世論調査機関が韓国を始め３７か国のインターネットショッピング利用状況について調査した結果わかったものです。インターネットショッピング利用率が一番高い国は、アメリカ、韓国についでドイツ、ノルウェー、イギリスの順となっています。

・２１世紀の韓国と北韓の鉄道をシベリア鉄道とも連結してアジアとヨーロッパ大鉄道網の計画が検討されていますが、韓国の鄭テイク ロシア大使は内外記者会見で、来月シベリアを横断する韓ロ親善列車を運転することにしたとして、今後極東とヨーロッパをつなぐ「鉄のシルクロード」に発展することを希望すると述べました。この韓ロ親善列車には企業家や大学生、芸術家など韓国人２６０人が搭乗し、来月１６日極東のウラジオストックを出発して、１６日間シベリアなど主な都市を経て、モスクワとサント ペデルブルクまでの９３００キロあまりを走ることになります。

・北韓脱出者の女性一人が２４日北京の韓国大使館に、亡命を求めて駆け込んでいたことが２７日明らかになりました。中国の外交消息筋によりますと、この女性は偽造した身分証明書で大使館に入り、亡命を要請しました。中国は韓国側とこの女性の韓国行きについて協議を進めています。中国側は、北韓脱出者の外国公館への駆け込みが続くことから、公安当局と情報機関などで北韓脱出者を摘発するため体制を強化しています。

・「韓国隣人愛の会」の関係者が北韓民族和解協議会の招待で２９日北韓を訪れます。、 韓国隣人愛の会としては今回の訪問で北韓の子供たちのため支援している牛乳や医薬品などの支援物資が子供たちに伝えられているかどうかを確認することにしています。「韓国隣人愛の会」は、北韓の子供達のために北韓内の４か所の乳牛牧場を支援しており、１４か所の育児院の運営も協力しています。また北韓のほかに、アフガニスタン、バングラデシュなど、１５か国で教育、医療、緊急救護活動などを繰り広げています。

・東京発連合ニュースによりますと、韓国と日本の作家が｢識見交流｣ という日本語版の季刊誌を共同で創刊しました。この季刊誌は、韓国の作家 ヒョン・ギヨンさん、ファン・ソクヨンさん、日本の小田実 さん、早川和男さんの４人が編集委員として参加しました。創刊号を編集した 小田さんは、「すべての面で対等に、自由な関係になった日韓両国の思想的な交流を深めるのが目的で、近く韓国語版も発刊する予定だ」と述べました。

・韓国外換銀行が公示した２８日の為替レート日本円１００円は１００５ウォン２銭で 前日に比べて１ウォン８６銭のウォン安でした｡またアメリカドル１ドルは１２０１ウォンで 前日に比べて４ウォン５０銭のウォン高でした。２８日の韓国株式市場の総合株価指数は７４２．７２ポイントと前日に比べて３２．２９ポイントと大幅に上昇しました。

・２８日のソウルは晴れ、午後３時の気温は２９度５分でした。２９日は次第に曇り、南部地方は時々雨となるでしょう。予想最低気温は１４度から１９度、最高気温は２２度から２８度の予報です。またワールドカップ３位決定戦が行われる大邱は、曇り時々雨という生憎の予報です。試合が行われる夜は２３度前後の気温が見込まれています。

６月２７日木曜日

・東京発の連合ニュースによりますと、韓国と日本はサッカーのワールドカップの決勝戦の翌日の来月１日に東京で行われる予定の金 大中大統領と小泉首相との首脳会談で、「ワールドカップ共同開催の成功をきっかけに韓日関係をさらに高いレベルに発展させていく」ことを主な内容とする宣言を採択することで合意しました。これは日本の共同通信が２６日伝えたもので、韓日両国は、日本の歴史教科書問題や韓日投資協定など、両国間の懸案とされてきた「７項目」に一応の解決のめどがついたことも踏まえ、両国の首脳は、１日の会談で、「未来志向」の両国関係の進展を確認する予定です。また両首脳は「両国民の幅広い交流促進」によって「韓日の新時代の到来」をこの宣言に盛り込み、「両国の国民と政府が一体となって、ワールドカップの韓日共催という歴史的な大事業を成功させた」として両国民に感謝の意を表明することになっています。

・サッカーのワールドカップ、韓国は２９日、大邱で行なわれる対トルコとの３位決定戦に向けて、２７日から慶州でキャンプに入りました。２５日の対ドイツ戦の後、休養をとっていた韓国チームは２７日午前１１時に再び集結し、午後、慶州のキャンプ地に向いました。

・韓国と対戦するトルコは２９日準決勝を行った日本から大邱に到着しました。トルコ選手団とトルコ体育部長官ら関係者９０人で構成されたトルコチームは２７日はホテルで休養をとり、２８日にはスタジアムをチェックしながら軽い調整練習を行うということです。

・今回のワールドカップではインターネット利用者の投票で最も人気の高いチームを選ぶオンライン投票が２７日正午から始まりました。これはインターネットの利用者がＦＩＦＡ＝国際サッカー連盟のホームーページにアクセスして、直接人気チームを選ぶ仕組みで、アジア勢としては初めてベスト４進出を果たした韓国をはじめ、決勝に進出したブラジル、ドイツ、アフリカのダークホース＝セネガル、トルコ、そしてアイルランドの６カ国を対象に来月２日午前７時まで投票が行なわれます。

・イギリスの日刊紙「ガーディアン」は、今回のワールドカップで活躍した韓国の安貞桓選手らのプロチームへの移籍料が大幅に引き上げられたと伝えました。それによりますと、安貞桓選手は、大会前は５０万ポンド＝韓国のウォンでおよそ１０億ウォンでしたが、ワールドカップの対イタリア戦でゴールデンゴールを決め、所属チームのペルージャが再契約しないと発表したことなどが今大会の話題になったとして、現在は５００万ポンドから６００万ポンド（１００億ウォンから１２０億ウォン）と、１０倍以上跳ね上がったものと評価しました。

・韓国政府は９７年暮れの外貨危機以来、経営破綻した金融機関に１５６兆ウォン＝日本円でおよそ１５兆円の公的資金を投入しましたが、そのうち６９兆ウォン＝およそ６兆９，０００億円は事実上　回収不可能になったことが分かりました｡これに利子相当分１８兆ウォンを含めますと、８７兆ウォンが返済されなくなります。財政経済部が２７日発表した「公的資金の成果と償還対策」によりますと、韓国政府は金融機関の構造調整に向けて今年３月末までに合わせて１５６兆ウォン＝１５兆６，０００億円の公的資金を投入しました。このうち４２兆ウォンが回収され、追加で回収可能な公的資金は４５兆ウォンで、残りの６９兆ウォンは回収不可能としていますが、債権の利子１８兆ウォンを含めますと、回収不可能な公的資金は８７兆ウォンとなります。

・国際的な信用格付け会社フィッチは２７日韓国の国の格付けをこれまでのＢＢＢ＋（スリーＢ）からＡ（シングルＡ）に２段階上方修正しました。これによって韓国は、世界の３大の格付け会社のうちムーディーズ社とフィッチ社からＡレベルに上方修正されたことになります。

・ドイツのラウ大統領が２７日金　大中大統領の招待で韓国を訪れました。ラウ大統領 ２８日金　大中大統領と首脳会談を行い、韓半島や国際情勢、両国間の友好協力関係の促進などについて意見を交わすことになっています。ラウ大統領は２９日大邱で行なわれるワールドカップ、韓国対トルコの３位決定戦を観戦した後、３０日には日本でドイツ対ブラジルの決勝戦を観戦することになっています。

・北韓の景勝地＝金剛山観光の活性化に向けて、韓国政府は今年４月から旅行費用の一部を補助しており、これによって金剛山を観光する外国人も増えていることが分かりました｡金剛山観光を手がけている現代アサンによりますと、去年７月以降月３０人ほどまで減少した外国人観光客数は、今年はじめは月１０人にまで落ち込みましたが、政府の観光経費の一部補助政策が始まった４月からは月６０人程度と、去年の上半期水準にまで持ち直したということです。特に、熱戦が続いているサッカーのワールドカップがきっかけとなって海外のマスコミが相次いで金剛山観光を取り上げており、海外広報活動に力を入れている 現代アサンでは、「韓国観光公社ではアメリカ、ヨーロッパなどで金剛山観光のコマーシャルを放送しており、外国人の金剛山観光についての問い合わせても去年に比べて３倍ほど増えている」として今後夏の休暇シーズンを前にして、金剛山を訪れる外国人観光客がさらに増えるのではないかと期待しています。

・ベトナムは北韓に対する食糧支援として、今年も５，０００トンの米を送ることになりました。今回の食糧支援は今年４月ベトナムのチョントクロン主席が北韓を訪問した際に、北韓側に約束したものです。ベトナムは９６年から北韓に対して有償無償の食糧支援をしており、今年の５，０００トンを含めますと、米の支援は合わせて５万トン近くに達します。

・サッカーのワールドカップで韓国がベスト４に進出したことで、韓国のプロ野球は観衆が大幅に減った上、ペナントレースの日程調整が難しくなり、いわばワールドカップ不況に直撃された形となっています｡ワールドカップが開幕する前日の５月３０日から今月２３日までの間、プロ野球はあわせて６９試合が行われ、１試合当たりの観衆は２，１００人あまりと、ワールドカップが開幕する前の今年４月や５月の観衆６，５００人に比べて大幅に減りました。中でも韓国とイタリアの試合が行われた翌日１９日のプロ野球＝ロッテ対現代の試合の観衆はわずか１８６人で、今シーズン最少記録となりました。またワールドカップ期間中、開幕式と韓国戦が行われる日は試合を行わないことを決めていたプロ野球では、韓国がベスト４まで勝ち進んだことから、あわせて１６試合の日程を再調整しなければなりませんが、梅雨で延期される試合もあり、ペナントレースは始めの計画だった９月２９日以降も続くものとみています。ところが９月２９日から釜山でアジア大会が開かれることから、プロ野球のコリアン・シリーズは冬が始まる今年１１月以降になる可能性も出てきました。

韓国外換銀行が公示した２７日、午後３時現在の為替レート、日本の円１００円は、１００３ウォン１６銭で、前日に比べて１ウォン９銭のウォン安でした。アメリカドル１ドルは１２０５ウォン５０銭で、前日に比べて３ウォンのウォン高でした。韓国株式市場の２７日の総合株価指数は、７１０．４３ポイントと、前日に比べて８．５６ポイント上昇しました。

２７日のソウルは晴れ、午後３時の気温は２５度５分でした。２８日は中部地方は曇り、南部地方や済州島は曇り夜は雨になるところもあるでしょう。予想最低気温は１２度から１７度、日中最高気温は２４度から２９度という予報です。

６月２６日水曜日

・埼玉で行われたＷ杯準決勝・ブラジル対トルコ戦でブラジルが１対０で勝利し、決勝進出を決めました。　６度目の決勝進出を狙う強豪ブラジルに、初めてベスト４に進出したトルコが挑むこの試合、ブラジルは前半､得意の個人技でＤＦラインを突破し、ロナウド、リバウドなどが次々とシュートを放ちましたが、トルコのＧＫリュシュトゥの好セーブで得点できず、０対０で前半を終了しました。しかし後半４分ＦＷロナウドが先制ゴール、１点差でブラジルが勝ち､ブラジルが決勝に進出することになりました。ブラジルは３０日夜８時から横浜で、ドイツと決勝戦を行います。 一方、トルコは２９日大邱で韓国と３位決定戦を行います。

・アメリカの有力紙、ロサンゼルスタイムズは２５日、韓国はベスト４に進出したことで国民に「なせばなる」という自信感を与えたと報じました。この新聞はまた 韓国のベスト４進出は単純なスポーツの勝利をはるかに超える意味があると報じました。またＡＰ通信は韓国対ドイツの準決勝で韓国が惜敗したことに対して、「ワールドカップで突風を巻き起こした韓国は決勝進出の夢は敗れた。しかしこの日の試合も失望する内容ではない」と伝えました。また韓国の敗戦にもかかわらず、サポーターたちは、全員が立ち上がって 選手たちに拍手で激励したと報じました。フランスのマスコミは２５日、韓国は惜しくも負けたが、この日の試合内容は審判の誤審でイタリアとスペインをやぶったという非難を眠らせたと報じました。また韓国のサポーターは敗北を認め、誰も不平不満をいわなかったと付け加えました。

・ワールドカップ第１リーグ、韓国は対ポルトガル戦で相手ゴールの前のディフェンスを抜くシュートを決め、１対０で韓国を勝利に導いた朴智星選手のゴールがイギリスＩＴＶの視聴者が選んだ今週のベストゴールに決まりました。ＩＴＶは２５日、韓国とドイツ戦が終わった後、ベスト１６戦までの試合のうち選んだベストシュート１０の中から朴智星選手のゴールが ベストゴールに選ばれたと明らかにしました。一方 イタリアのペルージャから完全移籍の申し入れをうけているＦＷ安貞桓選手は イングランドのプロチームで活動したいという意向を示しました。

・金大中大統領はワールドカップで発揮した韓国国民の力と情熱を経済発展に接続し、世界にはばたこうと述べました。金大統領は２６日ポストワールドカップの対策を推進するための経済長官会議で、ワールドカップ開催の成功で作られた韓国のイメージは韓国の経済を発展させる良い機会だとし、ワールドカップの応援で韓国民が見せた団結力、秩序意識などを経済界の運用に役たたせ、韓国経済を発展させる 契機にすることを求めました。この会議で韓国政府はまた今年下半期中に 輸出と投資、内需がバランスを保ち、６％台の成長を維持することになりました。

・韓国政府はワールドカップの経験と成果を今年９月の釜山アジア競技大会に引き継ぎたいとして、アジア大会でもワールドカップ並みの支援体制で臨むことになりました。政府関係者は二つの国際スポーツ大会を成功させ、国運の隆盛の契機にする方針だと述べました。政府はワールドカップの準備過程で整備したワールドイン 予約システムやタクシー通訳システム、空港のボランティアと観光システムなどを積極的に活用することになりました。

・ワールドカップの街頭応援で試合ごとに、１０万人以上のサポーターが声援を送ったソウル市中心部の光化門４差路と市庁前広場などを「Ｗ杯の街」に整備しようという声がでています。韓国市民団体は、ソウル光化門と市庁前、大学路など全国の街頭応援場所、１６か所を「Ｗ杯の街」にすることをソウル市に提案しました。この街にはヒディンク監督を含む代表チームのサインと、足跡などを刻んだ歩道ブロックが設置される計画です。

・サッカーのワールドカップで韓国がベスト４という偉業を達成したのを記念してソウル市のワールドカップ競技場に記念の施設が作られることになりました。ソウル市はワールドカップ閉幕後ワールドカップ競技場の１階に１２００平方メートル規模の記念館を作り、来年初めにオープンする予定です。この記念館には、韓日共催のワールドカップと関連した資料や文書とともに３２か国の参加国選手のユニフォームなどが展示されます。またボランティアとサポーターの活動と関連した資料や記念物も展示される予定です。一方 韓国組織委員会では２００２ワールドカップの記録映画と６０分もののドキュメンタリーを作ることにしています。

・アメリカの景気の見通しが不透明なことから韓国の株価が大幅に下落しています。韓国の証券取引所によりますと２６日の平均株価指数は７０１．８７ポイントと 前日に比べ５４．５ポイントも急落し、５か月ぶりに７２０台を割りました。このため韓国政府は、２８日に予定していた金融政策会議を２７日に繰り上げて開き、最近の金融市場の動向、特に大幅な暴落をしている株式市場の動向と対応策を協議することになりました。

・韓国東南部の工業都市、蔚山広域市が韓国、日本、中国の３か国の都市のなかで、工業出荷額が４位を占めていることがわかりました。日本経済産業省の２００２年版通商白書によりますと、韓日中３か国の地域別工業出荷額で韓国の蔚山広域市が４位、ソウルは１７位を占めました。地域別出荷額がもっとも多い都市は、東京、次いで愛知県の豊田市、大阪市は５位でした。地域別出荷額の上位２０位を占めたのは、日本と中国の都市がそれぞれ９か所、韓国は２か所でした。

・ソウル都市鉄道公社は７月１日から７日までの女性週間にちなんで韓国政府の女性部と共同で、２６日から地下鉄７号線に女性テーマにした電車を運行することになりまいた。この「ウーマン・メトロ」は８月３１日まで２か月間 一日６回運行されるもので「平等、人権、人力開発」をテーマにした設置美術作品などが展示されます。

・韓国外換銀行が公示した２６日の為替レート日本円１００円は１００２ウォン７銭で 前日に比べて４ウォン７４銭のウォン安でした｡またアメリカドル １ドルは １２０８ウォン５０銭で 前日に比べて４ウォン６０銭のウォン高でした。２６日の韓国株式市場の総合株価指数は ７０１．８７ポイントと前日に比べて５４．５ポイント急落しました。

・２６日のソウルは晴れ、午後３時の気温は２６度３分でした。２７日は全国的におおむね晴れ、中部地方は一時曇るでしょう。予想最低気温は１２度から１７度、最高気温は２３度から２８度の予報です。

６月２５日火曜日

・韓国組織委員会は準決勝と３、４位決定戦の２試合については試合当日スタジアムでの販売はせず、すべてインターネット販売すると発表し、２４日午前１０時から、イギリスお代理業者のバイロム社から引き受けた海外販売分のチケット２７６０枚をインターネットを通じて販売しました。この結果、２７６０枚のチケットは１８分で売り切れになったのに続いて、夜１０時から追加販売した５８７枚も、販売開始６分で完売されました。

・ＦＩＦＡ＝国際サッカー連盟の技術研究グループが選ぶ２００２韓日ワールドカップサッカー大会オールスターチームの最終候補に韓国からホン・ミョンボ選手ら４人が選ばれました。これはＦＩＦＡの技術研究グループが準々決勝以上の出場選手から３３人を選び、準決勝戦が終った後、最終的にポジション別に１１人のベストメンバーを確定し、今月２８日、午後２時、横浜の国際メディアセンターで発表することになっています。ノミネートされた韓国選手はＧＫのイ・ウンゼ、ＤＦのホン・ミョンボ、ＭＦのユ・サンチョル、ＦＷのアン・ジョンファンです。

・きょう６月２５日は、韓国戦争が勃発してから５２年目に当たる日です。これを記念する式典が、李漢東国務総理をはじめ関係者ら２０００人が集まって、ソウル国立墓地「顕忠院」で行われ、国のため尊い犠牲となった将兵や市民の霊を慰め合いました。大統領府官邸の青瓦台はこの日、スポークスマンの声明を発表し「灰燼に帰したこの地で世界のスポーツの祭典、サッカーワールドカップが開催されることは、一昨年の南北首脳会談後、南北関係が進展し、韓半島に平和ムードが定着した成果によるものだ」と述べ、平和の中での韓国戦争勃発５２周年の意義を強調しました。

・韓国外交通商部の李テシキ次官補は、北京の韓国大使館領事部に駆け込んだ北韓脱出者など２６人が第３国を経由して２４日、韓国へ入国したことについて、「今後のことは、心配しなくても良い」と語り、北韓脱出者の韓国行きについては中国側とある程度暗黙の合意がなされたことを仄めかしました。これは、李次官補が２４日ＫＢＳのラジオ番組に出演して述べたもので、李次官補は、北韓脱出者問題についての韓国と中国政府間の合意内容を説明し、この中で、今後もし同様の事件が起きた場合は、「中国の協力を得て韓国に亡命できる道を作ってある」と述べました。中国政府は、韓国大使館に駆け込んだ北韓脱出者は韓国に入国させるべきだとする韓国側の主張に対して異論はないとして韓国政府の原則に理解を示したということです。

・アメリカ国務省は２４日、中国政府が、北京の韓国大使館やカナダ大使館に亡命を求めて掛け込んだ北韓脱出者の韓国行きを認めたことについて満足の意を表明しました。国務省のバウチャー報道官は、この日の記者会見で、「北韓脱出者問題が人道的に処理されたことに大変満足している。この問題に関っている韓国、カナダ、中国政府間の交渉の成果だ」と述べました。

・サッカーワールドカップの閉会式に合わせて３０日、日本を訪問する韓国の金大中大統領は、天皇の韓国訪問を改めて要請する方針を明らかにしました。韓国と日本の政府関係者によりますと、金大中大統領は、ワールドカップ閉会式の翌１日に小泉首相と会談し、２日に天皇主催の昼食会に出席することになっていますが、この席で大統領自らが天皇に韓国への招待を直接伝える方針だということです。金大中大統領は１９９８年の初めての公式訪問の際も天皇の韓国訪問を要請していました。

・日本のスズキ自動車は、韓国の大宇自動車の再建の受け皿としてアメリカのゼネラル・モーターズが韓国に設立する新会社に資本参加することで２５日、ＧＭ側と合意しました。スズキ自動車が、２５日発表したところによりますと、出資比率は決まっていませんが、ＧＭグループが出資する６７％のうち十数％を引き受ける方向で調整することになっています。これに先立って日本経済新聞は、スズキ自動車は、この新会社に資本参加することで、小型車の共同開発やエンジンなど基幹部品の相互供給、自動車販売で相乗効果を期待しており、ゼネラル・モーターズの小型車メーカーとしてアジア市場での足がかりを固める計画だと伝えました。また日本経済新聞は、スズキ自動車の新会社への出資比率は１５％前後、１００億から１５０億円にのぼるものとみられるとしています。

・２５日、韓国外換銀行が公示したウォンの為替レ−トは 日本円１００円は ９９７ウォン３３銭で、前日にくらべて６２ウォン２銭のウォン安でした。アメリカドル,１ドルは１２１３ウォン１０銭で,前日にくらべて２０銭のウォン高でした。２５日の韓国株式市場の総合株価指数は７５５.９２ポイントで前日にくらべ１２ポイント 下落しました。

・２５日のソウルは晴れ、午後３時の気温は２４度４分でした。26日は高気圧の影響で全国的に晴れ時々曇り、予想最低気温は１１度から１７度、最高気温は２０度から２７度の予報です。

６月２４日月曜日

・北京の韓国大使館などに亡命をもとめて駆け込んだ北韓脱出者、２６人が２４日韓国に到着しました。韓国入りしたのは、北京の韓国大使館に駆け込んだ２４人とカナダ大使館に駆け込んだ２人、そして韓国大使館に駆け込もうとして中国の公安要員に強制連行された元さんの２６人です。このうち今月８日北京のカナダ大使館に駆け込み、１６日目の２４日午前６時仁川空港に到着した二人は北韓人民中学校を卒業した金明哲さん１７才と金哲さん１６才で、二人は「韓国に来ることができてうれしい。ワールドカップで韓国がベスト４に進んだ試合を見た」と嬉しそうに話していました。また、先月２３日から今月２１日まで北京の韓国大使館などに駆け込み亡命を求めていた２４人も午前８時５２分仁川空港に到着しました。この中には先月１３日中国公安当局に強制連行された元さんと妊娠８か月の妊婦、チェさんも含まれています。２６人は、健康診断を受けた後、政府機関の調査を受けてから、北韓脱出者の定着施設のハナエンに入ることになります。

・北韓脱出者２６人が韓国入りしたことで、今年に入り韓国に亡命した北韓脱出者は、５１４人に増えました。これは去年１年間に入国した５８３人に迫るもので、今年は１０００人を超える北韓脱出者が入国するものとみられます。北韓脱出者の入国者は１９９９年１４８人、２０００年３１２人、２００１年は５８３人と増加の一途を辿っています。

・北韓脱出者の支援活動をしているドイツ人医者、プレチェーン氏は北韓脱出者１２００人を収容できる難民収容所をモンゴルに建設することでモンゴル政府と合意したと述べました。ＲＦＡ＝自由アジア放送は２３日、プレチェーンさんは２１日アメリカの上院法司委員会の聴聞会に出席した後の会見でこのように明らかにし、収容所はモンゴルと中国の国境にあるかってのソビエト軍の軍事施設を改造することになっていると伝えています。プレチェーン氏はこれまで韓国のＮＧＯ＝非政府組織を通じてモンゴル政府と協議してきたとしています。一方、中国政府は、この収容所建設に対して、北韓脱出者は難民ではないとして この施設を認めない考えを示しています。

・韓国のサッカー代表チームは２５日の準決勝にそなえて、２４日ソウルワールドカップ競技場で戦術面を中心とした調整を行いました。前日体調の回復を図った代表チームは負傷した金南一選手や安貞桓選手などの回復が遅い場合は、控えの選手を先発に充てることもありえるということです。一方、２３日ソウル郊外で行われた韓国の調整練習には欧米メディアを含めて３００人の外国の報道陣が詰め掛け熱い取材合戦を繰り広げました。このため代表チームはテントで臨時の会見場を作り公式の記者会見の形となりました。この会見でチャ・ドゥリ選手や李・チョンス選手は「皆 疲れていない。ドイツ戦でも十分力を発揮できる」と述べました。又ヒディンク監督は「精神面と肉体的な面で回復力の速さに驚いている」と述べました。一方ドイツチームは２４日キャンプ地の済州島からソウル入りしました。ワールドカップ４度目の優勝をねらうドイツはクローゼ選手や、バラック、ノイビルなどの攻撃手にＧＫカーンを中心に鉄壁の守備を誇っています。

・韓国対ドイツの試合が行われる２５日は２２日の対スペイン戦の時より多い７００万人近い人が街頭応援にでるものと見られます。警察ではこのため街頭応援のメイン会場となるソウル市庁前広場と光化門４差路を始め、ワールドカップ公園などを重点に警備に万全を期すことにしています。

・準決勝で韓国と対戦するドイツのＧＫカーン選手は２３日ドイツマスコミとのインタビューで、「韓国は強いチームで、ドイツが韓国に勝つためには、超人的な力を発揮しなければならない」と述べました。カーン選手は韓国チームは強い組織力とパワーを備えたチームで、これまでの試合を通じて、シューティング能力も立証されていると述べました。カーン選手はポルトガル、イタリア、スペインを破った韓国に勝つためにはドイツの選手が１２０％の能力を発揮しなければならないと述べました。

・金大中大統領はワールドカップの決勝戦を観戦し、韓日首脳会談を行うために今月３０日から３日間日本を公式訪問します。金大中大統領は３０日午前ソウルを特別機で出発し、午後８時から横浜で行われる決勝戦を観戦するとともに、小泉首相と閉幕行事に出席します。金大統領は１日、小泉首相と会談し、ワールドカップ共催後の両国の友好関係について意見を交わす予定です。また韓半島と東北アジア情勢などについても幅広く話しあう予定です。金大統領は２日天皇主催の昼食会に出席し帰国する予定です。

・韓国政府は韓国チームの決勝進出と関係なくＷ杯閉幕翌日の７月１日を臨時の休日にすることになりました。大統領府のスポークスマンは２４日、韓国が４強に進出したことは国民全体の喜びで、これを祝うため１日を「ワールドカップ休日」にしたと述べました。

・韓国政府はサッカーワールドカップの韓国チームの活躍と国民一丸となった声援を韓国の国際的な地位の向上に向けた政策として具体化する方針です。金大中大統領は、ワールドカップ閉幕後、経済、外交安保、教育人的資源、社会文化など分野別の長官会議を開き、ワールドカップで見せた団結の力を生かすための対策を講じることにしています。政府はまた、国務総理を委員長とする官民合同の「国家イメージ向上委員会」を作り、世界一流商品の開発、韓国民族のネットワークの活性化、さらに韓国に対する国際理解を進めてゆく方針です。

・２５日の韓国対ドイツの準決勝が行われるソウルでは、前日の２４日と２５日に車の通行規制が行われています。２４日は車のナンバープレートの末尾の数字が奇数の車が、２５日には偶数の車の運転が規制されます。これに違反すれば、５万ウォンの罰金が課せられます。

・韓国は南極観測の拠点となるセゾン基地の老朽化に伴う新しい基地の建設を進める計画です。新しい基地は７００億ウォンの予算をかけて２００６年までに建設される計画です。またこの研究所を極地研究を担当する独立機関の形で運営する事も検討しています。

・２４日、韓国外換銀行が公示したウォンの為替レ−トは 日本円１００円は９３５ウォン３１銭で、先週にくらべ６５ウォン１０銭のウォン高でした。アメリカドル,１ドルは１２１４ウォン で,先週にくらべ３０銭のウォン高でした。２４日の韓国株式市場の総合株価指数は ７６７.９２ポイントで先週にくらべ１０.６１ポイント 上昇しました。

・日本の南部海上にとどまっていた梅雨前線の北上に伴い韓国は２３日午後から南部地方を中心に大雨が降るなど梅雨模様になりました。気象庁では梅雨前線の影響で２５日まで南部と済州島を中心に雷を伴う大雨が予想されるとしています。では２４日のソウルのお天気です。２４日のソウルは雨のち曇り、午後３時の気温は１５度１分でした。２５日は梅雨前線の影響で全国的に曇り時々雨、予想最低気温は１４度から１８度、最高気温は １９度から ２４度の予報です。２５日ワルードカップ韓国対ドイツ戦が行われるソウルは午前中雨で午後は次第に回復に向かう見込みです。試合の行われる夜は２０度前後の気温になるという予報です。

６月２２日土曜日

・サッカーワールドカップでベスト８に進出した韓国は、２２日光州で無敵艦隊と呼ばれる強豪スペインと対戦し、ＰＫ戦という壮絶な戦いの末、アジア勢としては初めてベスト４進出の偉業を達成しました。この試合、前半開始早々から、両チームとも中盤でつぶしあう激しい展開で、ともにシュートにいたるチャンスがありましたが、決定打を欠きました。後半に入ってからも互いにチャンスを生かせず選手交代をしながら再三ゴール前を攻め込みましたが、最後までゴールを割ることができませんでした。両チームともに死力を尽くした攻防はゴールデンゴール方式の延長戦でも決着がつかずＰＫ戦となりました。ＰＫ戦は韓国が５人とも決めたのに対し、スペインは４人目のホアキンが失敗、５対３と韓国が制し、アジア勢初の準決勝進出を決めました。ＦＩＦＡランキング４０位の韓国は５大会連続６回目の出場となった今大会初戦でポーランドを破ってＷ杯初勝利を挙げ、ポルトガルにも勝って１次リーグＤ組を１位で突破、決勝トーナメント１回戦では優勝候補のイタリアにも延長の末に逆転勝ちして世界をアッと驚かせました。５４年の第５回スイス大会に初出場後、アジアではトップの力を維持しながら世界の壁に阻まれ続けた韓国は、オランダ人のヒディンク監督の指導と、日本のＪリーグなどで実力をあげた選手の活躍で、新たな歴史をつくりました。続いてこの日８時半から大阪で行われたセネガル対トルコ戦は、トルコが延長戦の末１対０で勝ち初の準決勝進出を果たしました。これで今大会ベスト４がすべて出揃い、２５日にはソウルで韓国対ドイツ、２６日には埼玉でブラジル対トルコ戦が繰り広げられます。

・試合終了後、ヒディンク監督は、「準決勝進出は大変な成果だ。スペインより休養時間が少なかったにも関らず、韓国が勝ったのは選手たちの努力の賜物だ。我々はもはや失うものはない。今日の勝利は、私の指導に従って選手たちが最後まで諦めず粘りをみせてくれた結果だと思う。選手たちに礼を言いたい」と感激の一声をあげました。またＰＫ戦で４人目、ホアキンのシュートを止めた韓国のＧＫ李雲在選手は試合終了後、「必ず１、２本は止める自信があった。３人目まで失敗したため、４本目は動かずボールを待とうと決めたら正面にシュートが来た」と感想を述べました。ワールドカップ４度目の出場となる韓国のＭＦ洪明甫選手は「スペインは選手個人の技術が高かったが、韓国も最後まで集中力が切れなかった」と粘り勝ちを強調しました。

・また光州のスタジアムで試合を観戦した金大中大統領は、試合終了後、一緒に観戦した青瓦台スポークマンを通じて、「韓国国民の皆さんおめでとうございます。監督と選手のみなさんありがとう。今日は韓国の建国以来最も嬉しい日です。この勢いで準決勝を勝ち進んで横浜で優勝しましょう」と喜びと労いの言葉を述べました。

・ところで韓国がＰＫ戦でベスト４進出を決めた瞬間、全国各地で街頭応援を繰り広げていた５００万人の観衆は一斉に地響きのような歓声をあげました。このうち、試合が行われた光州のクムナム路には祝砲が打ち上げられ、韓国の民俗音楽のサムルノリが演奏される中で、観衆たちは抱き合いながら嬉しい涙を流す姿もたくさんみかけられました。この日、光州の全羅南道庁前の広場とクムナム路には、民主化運動が勃発した１９８０年５月１８日以来もっとも多い群衆が集まり、当時の悲壮な雰囲気とは対照的に喜びと感激で満ち溢れました。また食堂や家で試合を観戦していた市民たちも勝利が決まった瞬間、喜びのあまり街に繰り出るなど、全国は祝祭ムードであふれています。一方、ソウル市庁前の広場や光化門一帯には先日のイタリア戦を上回る１６０万人が繰り出しましたが、史上初のベスト４進出が決まった瞬間、サポーターが打ち上げた爆竹で大型横断幕に火がつき、近くにいた観衆が待避するなどのハプニングもありました。これに先立って午後３時頃、ソウルのワールドカップ公園で街頭応援を行っていた２０代の女性１人が失神し病院に運ばれるなど、日射病による安全事故も相次ぎました。

・韓国政府は、韓国が３０日横浜で行われる決勝戦に進出した場合、試合の勝敗に関係なく翌日の７月１日を臨時の休日とする方針です。政府関係者は２２日、「韓国代表チームが２５日の試合でドイツに勝ち決勝戦に進出することになれば、国民みながこれを祝えるよう国家的な祭りとし、決勝戦の翌日７月１日を休日とすることを検討中だ」と述べました。しかし政府は、決勝進出をかけて韓国がドイツと戦う来週２５日を臨時公休日にするかどうかはまだ決めていないということです。

・韓国の準決勝進出は海外のマスコミでも大きく取り上げられています。まず日本のＮＨＫはＰＫ戦で韓国のベスト４進出が決まると「韓国チーム、ついにやりました。この勢いで横浜にぜひ来てください」というお祝いのコメントを述べ、試合終了後のニュース番組では、韓国ベスト４進出をトップに扱いました。日本の加茂周元日本代表監督は「試合はスペインがリードしたが、韓国の李天秀が投入されてからは韓国が主導権を握った」と分析し、韓国選手の粘り強さと優れた体力の結果だと述べました。日本の各マスコミは２２日から、Ｗ杯共催国の韓国のベスト４進出を祈願する雰囲気で、「韓国がスペインに勝てば、強力な優勝候補になるだろう」と診断しました。またイギリスのＢＢＣも韓国とスペイン戦を最後まで中継し、ＰＫ戦で最後にゴールを割ったホン・ミョンボ選手のシュートが決まると、キャスターは韓国語で「韓国、最高の日です」とコメントしました。ＢＢＣでは「韓国はまぼろしの勝利を決めた。優れた体力が勝利の原動力だ」と評価しました。

・韓国のソウルに隣接した京畿道で今月１３日、女子中学生２人が、韓国駐留アメリカ軍の装甲車にひかれて即死するという事故が明らかとなり、アメリカ軍関係者の法的地位を定めた韓米地位協定が改めて問題となりそうです。韓国の警察によりますとこの事故は、今月１３日京畿道・ヤンジュ郡の地方道で友人の誕生祝いに行く途中の近くの女子中学生２人がアメリカ軍の装甲車にひかれ即死しました。現場は、道路の幅が３．４メートルと狭く、アメリカ軍装甲車が対向車を避けようと道路脇によったところ事故がおきたということです。事故原因の調査に当たっている韓国と駐韓アメリカ軍の憲兵による合同調査班は２０日、事故を起こした装甲車を運転していた兵士が車両長の停止命令を聞き取ることができず装甲車を前進させたため事故がおきたものとみています。この事故についてアメリカ軍当局は、「公務中に発生した事故である」としてアメリカ軍が単独で調査を進めていました。韓国では、去年４月、１０年ぶりに改定された韓米地位協定で、アメリカ軍関係者については、殺人や暴行など１２の凶悪犯罪に限って当事者が起訴された時点で身柄引き渡しが行われるように改定されましたが、韓国側は公務中のアメリカ軍関係者を逮捕するなどの権限は認められておらず韓米地位協定の見直しを求める声があがっています。

・中国政府は、北京の韓国大使館で保護されている妊娠８ヶ月の北韓脱出者を他の脱出者より先に韓国へ出国させることを認める方針です。中国外交部の劉建超副報道局長は２１日、「韓国大使館領事部に駆け込んだ北韓脱出者のうち、妊娠中の女性がいることを確認した。女性は妊娠８か月であり人道的レベルから他の脱出者とは別に例外として出国させることが可能だ」としています。これに対して韓国政府は、先月２３日以後１０回に亘って韓国大使館領事部に駆け込んだ北韓住民２３人と、中国のカナダ大使館に駆け込んだ２人、さらに中国公安当局が１３日強制連行した一人の合わせて２６人を一括して第３国を通じて韓国に入国できるよう改めて中国政府の協力を求めました。

・アメリカ国務省は、数週間内に特使を平壌に派遣し、中断している北韓との対話を再開する方針ですが、この協議では北韓のミサイル問題と並んで、国際的な注目を集めている中国国内の北韓脱出者問題を議題に取り上げる方針です。アメリカ国務省のケリー東アジア担当次官補は、２１日、上院司法委員会の公聴会に出席し、「米朝協議は数ヵ月後ではなく、数週間以内に再開され、北韓の脱出者問題を主要議題のひとつとして論議することになるだろう」と述べました。また北韓脱出者をアメリカが受け入れる問題について、ケリー次官補は、「特別な事情がない限り、アメリカではなく韓国に入国するのが望ましい」として北韓脱出者のアメリカへの亡命については否定的な見解を示しました。

・ロンドンに本部のある人権擁護団体、アムネスティーインターナショナルは、２１日、いわゆる北韓脱出者が中国の各国大使館や領事館で相次いで駆け込み亡命を求めている事件は、中国当局による北韓脱出者の厳しい取り締まりが原因だと指摘し、こうした行為を直ちに中止するよう求めました。国際アムネスティーは、この声明の中で、「今年４月から数百人の北韓脱出者が中国の北東地域で身柄を拘束され、次々と北韓に強制送還されている」という実態を明らかにするとともに、こうした行為は人権上の大きな問題とする書簡を中国の朱ヨウキ首相に送ったと述べました。国際アムネスティーがまとめた報告書によりますと、中国は、４月に９００人あまりの北韓脱出者を北韓に強制送還したのに続いて、５月にも５００人あまりを北韓に送還したということです。

・韓国では法律による週休２日制の実施に先立って、今月から政府の中央行政機関を中心に毎月第４週の土曜日を休日にする週休２日制を試行＝試みに行うことになり、２２日は、全国７９６の政府機関と１２５の地方自治体が初の週休2日制に入りました。行政自治部によりますと、２２日は、警察などを除き週休２日制対象機関とされている４０００あまりの行政機関のうち、７９６の中央行政機関と、２４８の地方自治体のうち半分に近い１２５の自治体が週休２日制を実施しました。これによって地方自治体ではこの日ワールドカップ関係者や災害対策を担当する職員を除いたほとんどの公務員が休日となりました。

・韓国外換銀行が公示した２２日正午現在の為替レート、日本円１００円は、１０００ウォン４１銭で、前の日に比べて１１ウォン７６銭のウォン安した。アメリカドル1ドルは、１２１９ウォンで、前の日に比べて５ウォン９０銭のウォン高でした。韓国株式市場は土曜日のため取り引はありません。

・２２日のソウルは晴れ、午後２時の気温は２６度１分でした。２３日日曜日は気圧谷の影響で全国的に雲が多く、東海岸沿いでは雨の降るところもある見込みです。朝の最低気温は１５度から２０度、日中の最高気温は２０度から３０度という予報です。

６月２１日金曜日

・サッカーのワールドカップの準々決勝、アメリカ対ドイツ戦が２１日夜 蔚山で行われ、ドイツが１対０でアメリカに勝ち、準決勝に進出しました。３回の優勝歴を誇るドイツに７２年ぶりに準々決勝に進んだアメリカが挑んだこの試合はドイツが前半３９分、ＭＦバラックのヘディングで先制ゴール１対０でリードしました。アメリカは何度もチャンスを作りましたが、ゴールキーパーカーンの堅守でゴールが決まらず結局ドイツの勝利に終わりました。ドイツは２５日夜８時半からソウルで行われる準決勝で２２日の韓国対スペイン戦の勝者と戦います。これに先たち静岡で行われた準々決勝、サッカーの母国イングランド対サッカーの王国ブラジルの試合はブラジルが２対１で逆転勝ちし、準決勝１番乗りを決めました。ブラジルはこれで３大会連続の４強進出となりました。今大会５度目の優勝を目指すブラジルは２６日埼玉で、セネガル対トルコ戦の勝者と戦います。２２日は午後３時半から光州で韓国対スペイン戦が、夜８時半からは大阪でセネガル対トルコ戦が行われ準決勝進出国が揃うことになります。

・２２日光州で行なわれる韓国とスペインの準々決勝に合わせて、ソウルの金浦空港と光州空港を結ぶ臨時便が運航されることになりました。それによりますと、大韓航空は２２日午前、金浦発光州行き６便を、夕方には光州発金浦行きの５便を運航する計画です。またアシアナ航空も２２日午前に 金浦発光州行き４便を、夕方には 光州発金浦行き２便を運航します。大韓航空とアシアナ航空は２３日も臨時便７便を運航する計画です。

・史上初めて サッカーワールドカップベスト８に進出した韓国チームは２２日の対スペインとの準々決勝に備えて２１日光州に移動しました。１６日決勝トーナメント１回戦で勝利し、中５日のスペインに比べ中３日の韓国は選手の体調の回復がカギとなっており、ヒディンク監督は選手たちによく休み、よく食べるように指示をだしているということです。スペイン選手団も２１日蔚山から飛行機で光州入りしました。一方、韓国対スペイン戦が行われる２２日ソウル市で大型電光板が設置される市庁前と光化門の４差路に１００万人を超える街頭応援団が集まるものと見られており、正午から段階的に交通規制が行われます。ソウル市はまた、朝７時から１０時、午後５時から８時までには地下鉄の運転間隔を３分以内に短縮し、乗客が押し寄せる場合は、市庁前駅と光化門駅には列車を止めないことにしています。

・ＦＩＦＡ＝国際サッカー連盟は２１日、ベスト８戦以上の試合の審判の名簿を発表しましたが、ワールドカップ１次リーグと決勝トーナメント１回戦で、判定を巡って論議を呼んだ審判は、全員リストから外されました。ＦＩＦＡは、これまで行われた５６試合の審判報告書を元に、ベスト８戦以上の審判を選びました。その結果、１次リーグＣ組のブラジル対トルコの試合で主審をつとめた韓国のキム・ヨンジュ審判を初め、また１次リーグＤ組の韓国対ポルトガル戦の主審、アルゼンチンのサンチェス審判、決勝トーナメント１回戦の韓国対イタリア戦で主審を担当したエクアドルのモレノ審判ら８人については、準々決勝以上の審判リストから外すことを決めたものです。

・１８日、大田で行われたワールドカップ決勝トーナメント１回戦、韓国対イタリアの試合で主審をつとめたエクアドルのモレノ審判は、２０日、本国のラジオ放送と行ったインタビューで「私の判定は間違っていなかった」と主張し、イタリアのサッカーファンや一部のマスコミが取り上げた誤審の批判に反論しました。その上でモレノ審判は、「私は私がやるべきことをした。戦力が優れたチームが脱落すると敗北した責任を転嫁する相手を見つけたくなるものだ」と述べ、暗にイタリアチームを批判する見解を示しました。

・ところで、ＫOＷＯＣ＝韓国組織委員会は、２２日光州で行われる準々決勝、韓国スペイン戦に熱い応援を送ってもらおうと、水原と、全州のスタジアムを解放することになりました。韓国対スペイン戦は、２２日午後３時半にキックオフされますが、水原と全州のスタジアムではこの日正午から市民がスタンドに入場できるようにするとともにスタジアム周辺の小学校、中学校は臨時休校にしてグラウンドを駐車場として開放することになっています。

・韓国のソウルにある総合大学＝世宗大学は、韓国チームのヒディンク監督に名誉体育学博士号を贈ることを決めました。世宗大学では、「ヒディンク監督は今度のワールドカップで韓国をベスト８に導き、韓国のスポーツの発展に大きく寄与した功績を認め、名誉博士号を贈りたいとヒディンク監督に伝えたところ、監督からありがたく頂戴するという返事があった」と述べました。

・韓国の最高検察庁は、金大中大統領の次男で、アジア太平洋平和財団　副理事長の金弘業氏（５１）が公務員への口利きの見返りとして、企業からおよそ２３億ウォン＝日本円でおよそ２億３，０００万円を受け取った斡旋収賄などの疑いで逮捕しました。韓国最高検察庁は１９日　金弘業氏に出頭を求め、斡旋収賄などの疑いで取り調べていました。これまでの検察側の調べによりますと、 金弘業氏 は９９年建設会社から倒産した会社の和議に関する事件で口利きをし、その見返りとして１１億４，０００万ウォンを受け取るなど合わせて２２億８，０００万ウォンを受け取り、斡旋収賄と弁護士法違反の疑いが持たれています。金弘業氏は金大中大統領の次男で、金大統領が設立したアジア太平洋平和財団の副理事長を勤めています。

・アメリカ上院の民主・共和両党が北韓脱出者を難民として受け入れるための法案を来週にも議会に提出する予定です。アメリカ民主党のエドワード・ケネディ上院議員と共和党のサム・ブラウンバック上院議員らが中心となってまとめたこの法案は、世界各国から毎年決められた数の難民を受け入れるとしている現行法を、北韓脱出者もこの難民に含めるとする修正案の形で議会に提出される模様です。ブラウンバック上院議員は、北韓脱出者の受け入れ条件と人数については政府が決めるようにしていると述べました。これに先立ってアメリカ国務省は北韓脱出者を難民として受け入れられないという方針を明らかにしていましたが、アメリカ下院が北韓脱出者の北韓への強制送還をやめるよう中国政府に促す内容の決議案を採択したことに続いて、アメリカ上院も１９日、このような内容の決議案を満場一致で議決するなどの動きが見られ、アメリカ上院がこの法案をどのように取り扱うか注目されています。

・２０日午前１時頃、韓国の西海岸＝西海で北韓の漁船３隻が海上の南北軍事境界線を超えて韓国の領海を侵犯しましたが、韓国海軍の警告で北韓側に戻りました。韓国の合同参謀本部によりますと、越境してきた北韓の漁船は潜水して魚貝類を取る３トンの船１隻と小型の漁船２隻で、海の軍事境界線の南方１１マイルまで超えたところで、韓国海軍の高速艇が警告を発しました。この３隻には北韓の漁民１０人が乗り込んでおり、機関の故障で越境したということで、漁船員は故障した２隻を現場に残して北韓に戻ったということです。韓国海軍は２０日午後故障した２隻の漁船を北韓側に引き渡しました。

・韓国では公務員や銀行が先行する形で週休２日制の導入が始っていますが、小・中・高校の各学校でも来年から月１回の週休２日制を試験的に実施することになりました。日本の文部科学省に当たる教育人的資源部ではこの試行で学校現場や父母などの反応を参考に、段階的に完全週休２日制を実施する方針です。

・韓国外換銀行が公示した２１日の為替レート日本円１００円は９８８ウォン６５銭で前日に比べて１７銭のウォン安でした｡またアメリカドル １ドルは１２１９ウォン９０銭で 前日に比べて６ウォン６０銭のウォン高でした。２１日の韓国株式市場の総合株価指数は ７７８.５３ポイントと前日に比べて １.７２ポイント上昇しました。

・２１日のソウルは晴れ、午後３時の気温は ２８度１分でした。２２日は全国的に雲の多い１日で、南部の慶尚北道や東海岸地方は一時雨が降るでしょう。予想最低気温は１４度から２０度、最高気温は２２度から３１度の予報です。韓国対スペイン戦が行われる光州は雲の多い１日で、試合の行われる午後３時頃は２８度近くまであがり、湿度も高いため体力勝負になることも予想されています。

６月２０日木曜日

・サッカーのワールドカップは、決勝トーナメント１回戦を勝ち進んだ韓国など８カ国が２１日から準々決勝に臨みます。まず２１日は蔚山で夜８時３０分から固い組織力を誇るドイツと、ポルトガルやメキシコなどの強豪を次々と破って７２年ぶりにベスト８に進出したアメリカが対戦します。これに先立って 静岡では午後３時３０分からは事実上の決勝戦ともいわれている、今大会　最多得点のブラジルがベッカムを軸とするイングランドと対戦します。準々決勝に進出した韓国は２２日午後３時半から光州で、無敵艦隊スペインと対戦します。両チームともに決勝トーナメント１回戦でそれぞれ延長戦とＰＫ戦を決めただけに体力の消耗が激しく、個々の選手の体力回復が勝敗の鍵となりそうです。韓国代表チームは２０日まで大田で調整し、２１日に光州入りする予定です。スペインは、蔚山で韓国戦に備えた訓練を行っていますが、攻撃手のラウルは負傷のため姿を現しませんでした。初出場のセネガルとトルコ戦は大阪で２２日夜８時３０分からベスト４をかけてぶつかります。

・ワールドカップの韓国組織委員会は、今週２２日に韓国の光州で行なわれる韓国とスペインの準々決勝を是非みたいというサポーターの強い要請を受けて、建物の構造上　グラウンドがよく見えないいわゆる「死角の席」の一部を追加して販売する方針を決め、ＦＩＦＡ＝国際サッカー連盟との間で、席の数と販売価格を協議しています。「死角の席」は、スタジアムの席のうち、放送装備やスタジアムの構造物などによって席からグラウンドの試合が見えない座席で、これらの席についてはチケットを販売しないのが原則となっています。光州スタジアムでの「死角の席」は合わせて３，７００席ほどですが、韓国側の組織委員会では歴史的な韓国ベスト８進出によって、チケット需要が急増し、これらの席のチケットもインターネットや電話による販売を行う方針を決めました。

・韓国・スペイン戦が行なわれる光州スタジアム前ではチケットの現地販売を期待して全国から駆けつけたサッカーのサポーター２５０人が１８日深夜からテントを張って待っています。韓国側の組織委員会では「死角の席」と海外販売分の売れ残りは、現地では販売せず、インターネット上で販売するとしていますが、サポーターは、自ら番号票を配って再び現地での販売を期待して３泊４日の行列を作っています。

・韓国政府は韓国が２２日のスペイン戦に勝ち、ベスト４に進出した場合、準決勝が行なわれる２５日を休日にすることを検討しています。政府関係者は１９日「韓国のサッカーがベスト８進出という偉業を達成した。国民のワールドカップにかける期待と熱気から、韓国がベスト４に進出し準決勝を行う２５日を臨時の公休日にすることを検討している」と述べました。

・１８日行なわれた決勝トーナメント１回戦の韓国・イタリア戦でゴールデンゴールを決めた 安貞桓選手が所属しているイタリアのペルージャは２０日、安貞桓選手との再契約をしない意向を明らかにしました。ペルージャのガウチ　オーナーは２０日イタリアの民放とのインタビューで「安貞桓はチームに役立たず、イタリアで金持ちになり、ワールドカップではイタリアサッカーを侮辱した。安貞桓との再契約はしない。彼は韓国に戻るべきだ」と批判しました。安貞桓選手は韓国の釜山アイコーンズから２年前にペルージャに入団して、韓国人選手としては初めてイタリアのセリエＡと契約し、今月末で契約期間が終わることになっています。

・安貞桓選手は「イタリアは私にサッカーとは何かを目覚めさせたありがたい国です。 対イタリア戦でゴールデンゴールを決めたことについてイタリアのマスコミは「安貞桓はイタリアでの鬱憤をゴールデンゴールで返した」と報道しており、これにオーナーが激怒したのではないかと思う」と述べて、オーナーのコメントは見当違いだという考えを明らかにしました。しかし安貞桓選手は、去年暮れに「２年間イタリアのプロリーグを経験したので、新しい出発をしたい」と述べている上、ペルージャも再契約の期限だった今年１月まで再契約しておらず、事実上、安貞桓はペルージャを退団する予定でした。安貞桓選手は現在、イングランドかスペインへのプロリーグへの進出を希望している模様です。

・タイで開かれている「ＡＣＤ＝アジア協力対話外相会議」に出席している韓国の崔成泓外交通商長官は１９日、中国の唐家旋外相と会談し、北京の韓国大使館に亡命を求めて駆け込んだ北韓脱出者の取り扱いについては適切な方法で対応することで一致しました。両国の外相は１９日の「アジア協力対話外相会議」後１５分間会談し、問題の早期解決に向けて引き続き協議していくことを確認しました。

・この北韓脱出者の取り扱いについて、中国の外交終息筋は「中国は韓国大使館に駆け込んだ北韓脱出者２０人とカナダ大使館に駆け込んだ２人、そして中国の武装警察に連行された北韓住民１人の合わせて２３人を第３国を経由して韓国へ出国させる方針で、遅くともワールドカップが閉幕する今月末までに具体的な出国日程が決まるのではないか」という方針を示しました。これに先立って中国外務省のスポークスマンは１８日の会見で「中国が身柄を保護している北韓脱出者については人道的に取り扱う方針だ」と述べ、韓国へ出国させる意向を示唆しました。中国政府のこのような方針は、中国の武装警察による強制連行が国際的な批判を受けていることを考慮したものと見られています。

・ところで、北韓は最近北韓住民が相次いで中国などに脱出していることについて、９０年代半ば以降深刻になった北韓の経済難のためだと認めたことが分かりました｡ソウルの外交消息筋が１９日述べたところによりますと、ＥＵ＝ヨーロッパ連合の局長ら５人が今月１５日から４日間、平壌を訪れた際に、北韓当局者が「経済難と食糧難のため中国へ脱出する住民が相次いでいる」と認めたということです。

・韓国では法律による週休２日制の実施に先立って、今月から政府の中央行政機関を中心に毎月４週目の土曜日を休日にする週休２日制を試行・試みに行いますが、こうした形の週休２日制は半数近くの地方地自体も追随する予定です。行政自治部は今月の２２日に７９６の国家機関とともに１２５の地方自治体が週休２日制に参加すると２０日明らかにしました。今回参加する地上自治体は釜山１７、大田７、京畿道２６、慶尚南道１８などで、残りの地方自治体も来月から毎月第４土曜日を休日とする週休２日制を実施する予定です。

・韓国では有名芸能人の肺ガン手術や２月のタバコの値上げで、タバコの売り上げが大幅に落ち込みましたが、このところ増加に転じています。韓国タバコ人参公社によりますと、先月のタバコの売り上げは７８億２，９００万本で、今年始めの禁煙ブームの頃の販売量のほぼ２倍となりました。これについて韓国タバコ人参公社では「値上げショックが和らいだのに加えて癌キャンペーンもこのところ小休止となっていることがその背景にあるのではないか」と話しており、韓国の禁煙熱もここにきて淡い煙となったようです。

・韓国外換銀行が公示した２０日、午後３時現在の為替レート、日本の円１００円は、９８８ウォン４８銭で、前日に比べて２ウォン７９銭のウォン高でした。アメリカドル１ドルは１２２６ウォン５０銭で、前日に比べて５ウォンのウォン高でした。韓国株式市場の２０日の総合株価指数は、７７６．８１ポイントと、前日に比べて０．４４ポイント上昇しました。

・２０日のソウルは曇り、午後３時の気温は２５度４分でした。１年中、日中が最も長い夏至の２１日は全国的に曇り、中部地方と慶尚北道ではにわか雨が降るでしょう。ドイツとアメリカとの準々決勝が行なわれる蔚山は午後一時曇りで雨の心配はなさそうです。試合が行なわれる午後８時３０分は２４度前後になる見通しです。全国の予想最低気温は１６度から２０度、日中最高気温は２７度から３２度と、夏日になりそうです。

６月１９日水曜日

・史上初のワールドカップベスト８進出の喜びに酔いしれた市民たちはイタリアとの試合が終わった後も興奮がさめず街に繰り出し、１９日明け方まで韓国の勝利を祝いました。ソウル市庁前など大型電光版で試合が中継された全国の主な都市では勝利を祝う行列が明け方まで続きました。警察の推算によりますと、１９日明け方ソウル市内の主な都心で、２０万人以上の人が集まって勝利の余韻を楽しみました。江南一帯では、“大韓民国”と“必勝コリア”を連合するひとの列が続きました。外国人も韓国人と肩を組んで一緒に興奮の瞬間を楽しみました。ソウルの大学街の新村などにも応援団７万人が集まり、交通渋滞が夜遅くまで続きました。

・世界の主だったマスコミは韓国のベスト８進出を緊急ニュースで伝え、韓国はこの日の勝利で、ワールドカップの歴史を塗り替えたと報じました。このうち、ＡＦＰ通信は “韓国の勝利は世界を驚かせた。７２年のワールドカップ史上最大の異変だ”と伝えました。またアメリカのＣＮＮは、“強豪イタリアを破った韓国は最高の技量を見せており、夢は続く”と報じました。イギリスのＢＢＣ放送も、“韓国がイタリアを破ったことはワールドカップ史上もっともショッキングな出来事だ”と描写しました。日本のマスコミも一斉に韓国の勝利を祝い、アジアの快挙だと伝えました。

・韓国がヨーロッパの強豪イタリアを破り、ベスト８進出をきめたことでワールドカップ史上はじめて５つの大陸から８強進出国がそろいました。ドイツの時事週刊誌、シュピーゲルは、これまでヨーロッパと南米が分け合っていた８強進出チケットをヨーロッパのイングランド、ドイツ、スペイン、トルコ、そしてアメリカとブラジル、アジアでは韓国、アフリカのセネガルと５大陸の国が占めたと伝えました。今度の大会は、フランスなどヨーロッパ勢の凋落ぶりが目立ち、これまででもっともすくない４チームだけが８強に進出しました。一方、準々決勝戦は、２１日午後３時半から静岡でブラジル対イングランド戦、夜８時半から蔚山でアメリカ対ドイツ戦が、２２日は午後３時半から光州で韓国対スペイン戦が、夜８時半からは大阪でセネガル対トルコの試合が行われます。

・サッカーのワールドカップ準決勝進出をかけて韓国と対戦するスペインのホセ・アントニオ カマチョ監督は、韓国はもっとも難しい相手になるだろうと述べました。カマチョ監督は、チリの日刊紙とのインタビューで、韓国とイタリアの試合はこれまでみてきたどの試合より激烈な展開を繰り広げ、韓国は延長後半戦までの１１２分間相手チームにプレッシャーをかけ、すばらしい闘志をみせたと述べました。カマチョ監督は韓国はホームグラウンドの利点もあり、もっとも難しい試合になるだろうと述べました。

・史上初のワールドカップ８強入りを果たした韓国代表チームは１９日前夜の興奮の余韻が残る大田で軽い調整練習を行いました。１９日未明宿泊先のホテルに帰った韓国代表チームは８強進出の喜びを分け合った後眠りにつきました。代表チームは、当初１９日スペインとの試合が行われる光州に移動する予定でしたが、予定を変更し２１日光州に移動します。

・ベスト８位に進出した韓国の選手や監督らに１００億ウォン、日本円で１０億円あまりの報奨金が贈られることになりました。韓国サッカー協会は国際サッカー協会からの分配金から選手一人に２億ウォンを支給し、さらに政府から選手１人あたり１億ウォンの激励金が支給されます。特にヒディンク監督はベスト８進出の際には２０万ドルの特別ボーナスが支給されることになっています。

・韓国、日本、アメリカの３か国は１８日、中国内の北韓脱出者の人道的な解決を希望し、北韓に対して国際原子力機関の核査察を認めるよう促しました。韓米日３か国は１７日から２日間サンフランシスコで開かれた対北韓政策調整監督グループの会議を終え、このような内容の共同発表文をだしました。この会議で、３か国は現在北韓との関係改善で重要な転機を迎えているとして、建設的な対話を通じて北韓を国際社会に迎え入れることが重要であり、これを通じて東北アジアの平和と繁栄に大きく寄与することを再確認しました。韓日両国はアメリカの北韓との対話努力に歓迎の意を示し、米朝対話と平行してそれぞれ北韓と対話することを希望しました。この会議の韓国側主席代表に同行した 金ソンファン北米局長はプリチャード特使の北韓訪問と中国公安当局員の韓国大使館侵入問題については具体的な協議をするまでにはいたらなかったようだと述べました。

・韓国の通貨ウォンの海外持ち出しの限度額が来月７月から廃止されることになりました。田允哲副総理兼財政経済長官は１９日、「韓国は世界１３番目の貿易実績をもつ国で、外貨保有高も１１００億ドルを超えている。ウォンの海外持ち出しを完全に自由化しても何ら支障はない」と述べ、これまで１万ドル，およそ１３０万円の持ち出し限度額を廃止することを明らかにしました。また金融機関による外貨交換も中央銀行の韓国銀行への事後報告だけで済むようになりました。しかし、外国人の１人あたり１０億ウォン以上のウォンの借り入れや １人あたり５０億ウォン以上の証券貸借は韓国銀行の許可をうけるようになっています。

・世界３大信用格付け会社のピーチ社ははやければ来週中にも韓国の信用評価をこれまでのＢＢＢプラスからＡマイナスに １ランク上方修正する見通しです。韓国財政経済部関係者は、ピーチ社が韓国の信用度を上方修正するための作業に入っており、はやければ来週中に発表するだろうと述べました。去年韓国の信用等級を上方修正したスタンダードアンドプアーズ社も８月末か９月始めに韓国に調査団を派遣する計画です。

・韓国政府は旧ソビエトの借款問題で１９日からロシアのコロテゥヒン財務部次官を首席代表としたロシア代表団と実務的な交渉に入りました。韓国の旧ソビエトに対する経済借款はあわせて１４億７千万ドルで、これまでに３億７千万ドルをヘリコプターなどの現物で償還されましたが、元利合計で１９億５千万ドルの返済が滞ったままになっています。

・韓国外換銀行が公示した １９日の為替レート日本円１００円は９９１ウォン２７銭で前日に比べて１ウォン７１銭のウォン安でした｡アメリカドル １ドルは１２３１ウォン５０銭で 前日に比べて１ウォンのウォン高でした。１９日の韓国株式市場の総合株価指数は ７７６.３７ポイントと前日に比べて ３３.０３ポイント急落しました。

・１９日のソウルは曇り、午後３時の気温は ２６度１分でした。２０日は全国的に曇り、所によってにわか雨が降るでしょう。予想最低気温は１７度から２１度、最高気温は２５度から３０度の予報です。

６月１８日火曜日

・サッカーワールドカップ、初の決勝トーナメントに進んだ韓国は、昨夜、強豪イタリアを破る金星をあげ、堂々のベスト８進出を果たしました。昨夜８時半から大田で行われた韓国対イタリア、韓国は過去３回の優勝経歴を持つイタリアと激しい攻防を展開し、延長戦の末、Ｇゴールでイタリアを２−１で破り、ベスト８入りを決めました。韓国は前半１８分イタリアに先制ゴールを許しましたが、後半終了間際の４２分、薛ギ鉉がゴール前のセンターリングから出たこぼれ玉を押し込み、同点に追いつき、延長戦に持ち越しました。延長戦の後半１１分、 安貞桓がヘディングでＧゴールを決め、劇的な逆転でイタリアを降しました。試合の後、ヒディンク監督は、「とてもとても幸せで、世界のスーパーパワーと言われるチームに勝ったのだから満足している。だれか１人のベストプレーヤーは挙げたくない。全員が頑張ったのだ」と勝利の喜びを語りました。サッカー・ワールドカップのアジア勢でベスト８に進出したのは１９６６年のイングランド大会での北韓だけで、韓国はワールドカップ出場６回目でこの記録と並びました。一方、１８日午後３時半から宮城で行われた日本対トルコの試合は、日本が１対０で敗れ、期待されていた史上初のベスト８進出はできませんでした。韓国を最後にベスト８すべてが出そろい、韓国は２２日光州での準々決勝でスペインと対戦します。

・ところで安貞桓のヘディングシュートで劇的な勝利が決まった瞬間、大田スタジアムは４万人の大観衆の地響きのような歓声が沸き起こりました。昨夜は全国でおよそ５００万人のサポーターが街頭応援に繰り出し、史上最大と言われる大応援を繰り広げましたが、このうち、ソウル市庁前広場に集まった１３０万人の観衆のうち、女性一人がゴールデンゴールが決まった瞬間、興奮のあまり失神し救急車で運ばれるというハプニングがありました。韓国では、史上初のＷ杯ベスト８進出の勝利を祝い、赤い応援Ｔシャツを着た若者たちが明け方まで、「大韓民国、大韓民国」と叫びながら練り歩くなど祝祭ムードであふれました。また金大中大統領は、大統領府・青瓦台でこの熱戦を見守り勝利を見届けた後、「大韓民国は成せば成る国である。２２日光州で行われるスペイン戦には必ず応援に行きたい」と喜びを語りました。

・韓国政府は１８日の閣議で、兵役の義務を定めた兵役法施行令を改正し、サッカー・ワールドカップの韓国代表選手２３人のうち、兵役に服していない１０人の兵役を免除することを正式に決めました。韓国代表選手で兵役を控えているのは１０人で、これによって先の韓国−アメリカ戦で同点ゴールした安貞桓選手や、ポルトガル戦で決勝ゴールを決めた朴智星選手ら１０人が４週間の部隊勤務をすることによって、２６ヵ月から３０ヵ月に及ぶ兵役は免除され、サッカーに専念できるようになります。

・中国の李濱駐韓大使は１７日、ＫＢＳのラジオ番組に出演し、北京の韓国大使館に駆け込んだ北韓住民を中国側が連行した事件に関連し、この事件では「韓国の外交官が外交特権を乱用して中国側の公務執行を妨害した。中国は韓国外交官の責任を追及することも考えている」と述べ、本国政府の方針に沿って、北韓住民の韓国政府への引渡しにも応じない考えを示しました。この李濱大使の発言について韓国政府の当局者は「中国側の主張は事実関係を無視した一方的なものだ」と述べ、近く李大使を呼び、今回の発言の真意を質す方針です。

・北韓脱出者の駆け込みが続いている北京の韓国大使館には１７日も、女性２人が韓国への亡命を求めて駆け込みました。この２人はいずれも３０才前後の女性で、このうち１人は中国人を装い、裏門から入ったということです。これで、韓国大使館に駆け込み、保護されている北韓住民は２０人になりました。

・韓国の与党・民主党 は先に行われた統一地方選挙の惨敗を受け１８日、最高委員会議を開き、大統領候補に決めている廬武鉉氏の信任を改めて問う指名選挙も視野に、党の体制を立て直すことを決めました。この日の最高委員会議では、?武鉉氏自身が、「８月８日に予定されている国会議員補欠選挙の後、改めて大統領候補指名選挙を行ってもよい」と述べたことを巡って意見を交換した結果、国会議員補欠選挙までは ?武鉉氏を大統領候補とする現体制を維持しながら情勢を見守った上で、大統領候補の指名選挙をやり直すことで一致しました。

・韓国では、すべての銀行が来月７月から週休２日制を導入することになっていますが、業界団体の全国銀行連合会は１７日、顧客にできるだけ不便をかけないようにする対策をまとめました。それによりますと、ソウル地域では市中銀行が区ごとに１店舗以上、仁川や大田など広域市では地方銀行が区ごとに１店舗、市中銀行は広域市全体で1店舗以上が、来月１ヵ月間、土曜日も平日並みの窓口の営業を行う方針を決めました。

・韓国の先月５月の失業率が、４年６ヶ月ぶりに２％台となり、９７年の外貨危機以前の水準に好転したことが分かりました。統計庁が１７日発表したところによりますと、先月の失業者は６６万１０００人で、前の月に比べ４万５０００人減少し、失業率も０．２ポイント下がって２．９％となりました。韓国の失業率が２％台まで好転したのは、韓国が外貨危機に陥る直前の９７年１１月の２．６％以来４年６ヶ月ぶりです。統計庁では「このような失業率の改善は、農繁期に差し掛かって農林漁業部門で就業者が増えた上に、景気回復とワールドカップなどの影響でサービス業や建設業の雇用が増えたことによるもの」とみています。

・ワールドカップの共同開催をきっかけに韓国と日本の民放放送局が番組の交換や取材活動など幅広い分野で協力を行うことで合意し、１７日、業務提携の覚書に調印しました。業務提携を結んだのは、韓国江原道にある、江原民放「ＧＴＢ」と、日本の北海道ＴＶ放送「ＨＴＢ」です。

・韓国の今年の梅雨入りは平年に比べ、1週間程度遅れ、今月24日頃になりそうです。韓国の気象庁は先週、梅雨に関する情報を発表し、１７日頃、南部の済州島から梅雨に入ると予報していました。ところが中国大陸の高気圧の影響で、梅雨前線が南の海上に止まったままの状態が続いているため、１７日改めて梅雨入りに関する情報を出し、今年は例年のように南部地方から徐々に梅雨入りするのではなく、来週初めの２４日頃、全国が一斉に梅雨に入ると発表しました。

・韓国外換銀行が公示した１８日、午後３時現在の為替レート、日本の円１００円は、９８９ウォン５６銭で、前日に比べて３ウォン９８銭のウォン安でした。アメリカドル１ドルは１２３２ウォン５０銭で、前日に比べて５ウォンのウォン高でした。韓国株式市場の１８日の総合株価指数は、８０９．４０ポイントと、前日に比べて０．２４ポイント上昇しました。

・１８日のソウルは晴れ、午後３時の気温は２７度９分でした。１９日は気圧の谷の影響を受けて、ソウルと京畿道、江原道は一時雨、大邱、釜山、済州島など南部地方は曇りとなる見通しです。予想最低気温は１６度から２０度、日中最高気温は２５度から３１度と、１８日に続いて汗ばむ暑さとなりそうです。

６月１７日月曜日

・１７日夜８時半から神戸でキックオフされたワールドカップ決勝トーナメント１回戦ブラジル対ベルギーの試合はブラジルが２対０でベルギーをやぶり、準々決勝に進みました。この試合後半２２分、 ブラジルのＭＦリバウドが先制ゴールを入れたのに続き、４２分にはＦＷロナウドが追加点を入れ、２対０でブラジルが勝ちました。ブラジルはワールドカップ４回優勝歴があり、９８年フランス大会では準優勝をしています。ブラジルは静岡で２１日午後３時半からイングランドと準決勝をかけて対戦します。 これに先たち１７日午後韓国全州で行われた決勝トーナメント１回戦、メキシコ対アメリカの試合はアメリカが２対０でメキシコを破り、３０年のウルグアイ大会でベスト４に入って以来７２年ぶりの快挙となりました。 アメリカは準決勝をめざして、２１日午後８時半から韓国・蔚山でドイツと対戦することになります。 これで、べすト８を選ぶ決勝トーナメント１回戦は１８日の日本対トルコ戦と韓国対イタリア戦を残すだけとなりました。史上初めてワールドカップ決勝トーナメントに進出した韓国は１８日夜８時半から大田でヨーロッパの強豪、イタリアと準々決勝進出をかけて対戦します。韓国には負傷や警告などをうけている選手はおらず、イタリアとの試合に期待がもたれています。 ＦＩＦＡランキング７位のイタリアはワールドカップで過去３回の優勝歴があります。しかし、守備の核 ネスタが負傷し、カンナバロが警告の累積で１８日の試合には出られないものと見られます。一方、日本は午後３時半から宮城で準々決勝進出をかけてトルコと対戦します。

・韓米日３か国は１７日から二日間、サンフランシスコでＴＣＯＧ＝北韓政策調整グループ会議を開き、プリチャード韓半島担当特使の北韓訪問題などについて協議します。韓米両国はこの会議にさきたち、最近ニューヨークで行われたプリチャード特使の北韓訪問に関する北韓との協議内容について具体的に話し合うことにしています。一方、今度の会議では北韓から中国に脱出した、いわゆる北韓脱出者の問題についても対応策を協議することにしています。韓米日の３か国の会議には韓国側から外交通商部の李泰植次官補、アメリカから、国務省のケリー東アジア太平洋担当次官補、日本からは外務省の田中均アジア局長が首席代表として出席します。

・大統領府の林ソンジュン外交安保担当首席秘書官は米朝対話再開を前にして韓米両国の意見を調整するため、１９日から３日間ワシントンを訪問することになりました。林ソンジュン首席秘書官は米訪問中、ホワイトハウスのライス安保担当補佐官と会って、韓米首脳会談以降の南北関係と米朝関係など韓半島情勢について意見を交わす予定です。林ソンジュン首席秘書官は“１年７か月ぶりに再開される米朝対話の前に韓米両国の緊密な意見交換が重要だ。韓国政府の考えを正確に伝える必要がある”と述べました。

・北京発の連合ニュースによりますと、中国外交部は北京の韓国大使館に亡命を求めて駆け込んだ北韓脱出者を強制連行した際に、大使館の職員や韓国の記者に怪我をさせた事件について、これは中国公安当局の公務執行を妨害するものだと主張し、中国国営のマスコミなどを通じて国内むけの宣伝を強めています。中国の国営新華社通信は外交部の報道官の言葉を引用してこうした行動を擁護する立場を明らかにしているということです。

・香港発連合ニュースによりますと、北韓は最近北韓からの脱出者の北京の外国大使館への駆け込み事件が相次いでいることを重くみて、近く実態調査のために対策班を中国に派遣すると香港の日刊紙、明報が報じました。それによりますと、北韓の対策班は、現在北京の外国大使館の保護の下におかれている２０人あまりの身元を調査するとともに、中国側に住民の脱出防止のための協力を求めるものとみられます。

・先週１４日から北韓の金剛山で行われた｢６．１５南北共同宣言２周年記念､民族統一大祝典｣に参加した韓国側代表団２１７人が１６日東海岸のソクチョ港に帰国しました。代表団は北韓側と共同の集会を開き、６．１５南北共同宣言の精神を実践に移す事で合意しました。また、７月と９月に金剛山で青年と女性による統一大会をそれぞれ開くことでも、合意しました。

・ＫＥＤＯ＝韓半島エネルギー開発機構 による原子力発電所の建設が進められている北韓の電力技術者３００人あまりが１１月から韓国を訪れ、３か月間にわたって研修を受けることになりました。韓国電力によりますと、これはＫＥＤＯと北韓の合意によるもので、北韓技術者は２、３０人のグループで韓国のウルジンやゴリ原子力発電所で合宿し、現場での教育をうけるとことになります。

・来月から金剛山の観光客が北韓で海水浴も楽しめるようになります。金剛山観光事業を行っている現代アサン側は、北韓側とコソン港の海水浴場開放に合意し、早ければ来月からコソン港近くの海水浴場で海水浴を楽しめるようになりました。現代アサン側では海水浴場の候補地として、砂浜が広く周辺の景色がすぐれている職員の宿舎近くのコソン港の海岸を選び、準備作業を経て、来月中旬にオープンする計画です。

・世界最大のレジャーランドを経営しているアメリカのディズニーランドが韓国に営業拠点を設け、観光客の誘致を始めました。韓国の関連業界が１７日明らかにしたところによりますと、ディズニーランド社は、マーケティング専門会社ＵＭＩと代理店の契約を結び、韓国で入場券の販売を始めました。これまではアメリカにあるディズニーランドを見学するためには現地で直接入場券を購入しなければなりませんでした。ディズニーランドが代理店をおいて海外で営業活動をするのはアジアでは香港についで韓国が２番目です。

・今年３回目を迎える韓日交流祭、「コリア・スーパーエキスポ２００２」が千葉県幕張のメーセー展示場で今月１９日から２３日まで開かれます。この行事は９８年の韓日首脳会談の合意により、両国で交互に開催されてきましたが、今回が最後となります。１万３千平方メートルの展示場には、韓国商品を展示する「産業館」、食料品の試食ができる「分け合い広場」伝統文化を紹介する「出会いの広場」各種の公演が開かれる「調和の広場」などが設けられます。

・韓国外換銀行が公示した１７日の為替レート日本円１００円は９９５ウォン５８銭で 先週に比べて２ウォン３４銭のウォン安でした｡アメリカドル １ドルは１２３７ウォン５０銭で 先週に比べて４ウォンのウォン安でした。１７日の韓国株式市場の総合株価指数は ８０９.１６ポイントと先週に比べて １２.０８ポイント下落しました。

・１７日のソウルは晴れ、午後３時の気温は ２７度２分でした。１８日は全国的に晴れ、予想最低気温は１５度から１９度、最高気温は２５度から３２度の予報です。ワールドカップの決勝トーナメント韓国対イタリア戦が行われる大田も晴れ、試合の行われる夜８時ごろは２２度前後の最適な気温となる見込みです。

６月１５日土曜日

・サッカーワールドカップの決勝トーナメント進出を果たした韓国代表チームの選手に兵役を免除するという特別の優遇措置が検討されることになりました。金大中大統領は、１４日１次リーグ最終ラウンドの対ポーランド戦が終わった後、選手たちの控え室を訪れ、キャプテンのホン・ミョンボ選手から、「兵役問題で悩む選手たちが次のドイツ大会に専念できるよう政府が兵役免除の計らいをしてほしい」と求めた要請に対し、「国防部と協議した上でいい知らせを伝えたい」という前向きな考えを示しました。韓国では、満１９歳以上の男子に陸軍２６か月、海軍２８か月、空軍３０か月のいずれかの兵役が課され３０歳まで軍務終了が義務づけられていますが、今回のＷ杯の代表選手２３人のうち、安貞桓選手をはじめ１０人がまだ兵役を終えていません。

・１８日大田で行われる韓国とイタリアとの決勝トーナメントの入場券は１４日すべて売り切れとなりました。韓国組織委員会によりますと、１４日の対ポルトガル戦の試合と並行してインターネット販売で受け付けた海外での売れ残り分チケット２６８０枚は完売となり、韓国組織委員会がＦＩＦＡ＝国際サッカー連盟に問い合わせたところ、これ以上韓国国内で販売できる入場券はないということです。

・中国外務省の劉建超副報道局長は１４日、北京の韓国大使館で１３日起きた北韓脱出者の連行事件について記者会見し、韓国大使館領事部に亡命を求め、中国公安当局に連行された男性のの身柄を「韓国側に引き渡すことはない」と述べました。この中で副局長は、「この男性は大使館敷地内には入っていなかった」とした上で、公安当局が男性を連行する際、大使館員が阻止しようとしたことについても「中国の公安当局が中国の領土で公務を執行するのを妨害した。国際法に違反している」として韓国側を批判しました。

・１３日行われた韓国の統一地方選挙の確定投票率は４８．９％で、前回の選挙を３．８％下回って初めての４０％台、大統領選挙を含め全国規模の選挙としては史上最低となりました。ところで今度の選挙で野党ハンナラ党は、焦点となる１６の主要市長・道知事選のうち、ソウル市、京畿道の首都圏を含む１１のポストで勝利し、与党民主党は４ポスト、野党自民連は忠清南道知事の１ポストに止まりました。首都圏で１党がすべての知事市長のポストを独占したのは１９９５年３５年ぶりに統一地方選挙が復活して以来、初めてです。ハンナラ党は、この他２３２の自治体首長選でも過半数の１４０か所で当選し、民主党に圧勝しました。今度の選挙は１２月の大統領選挙の前哨戦とされており、ハンナラ党の大統領候補の李会昌氏の選挙戦が有利になることは確実で、与党民主党の大統領候補、盧武鉉氏は厳しい立場に追い込まれることになりました。また今度の選挙では、金鍾泌元首相が率いる野党自民連も惨敗しており、３０年間韓国の政治を動かしてきた「三金政治」の事実上の終焉を告げる選挙ではないかとみられています。

・民主党は１４日、統一地方選惨敗を受けて大統領候補の盧武鉉氏が声明を発表し、大統領候補としての党の信任を改めて問いたいという方針を示したのに続いて、午後には最高委員会議を開き、この席で事務総長が辞表を提出するなど、混乱状態が続いています。

・ニューヨークの国連発の連合ニュースによりますと、アメリカ国務省のプリチャード韓半島問題特使は１４日、ニューヨークの国連本部で、北韓の朴吉淵・国連大使と会談し、米朝協議の再開問題を協議しましたが合意には至りませんでした。会談の後、アメリカ国務省は「有益な話し合いだった」という声明を発表し、今後も協議を継続する意向を仄めかしました。

・韓国外換銀行が公示した１５日正午現在の為替レート、日本円１００円は、９９３ウォン２４銭で、前の日に比べて４ウォン８７銭のウォン安した。アメリカドル１ドルは、１２３３ウォン５０銭で、前の日に比べて１ウォンのウォンで安した韓国株式市場は土曜日のため取り引はありません。

・１５日のソウルは曇り、正午の気温は２３度でした。１６日日曜日は高気圧圏内にあり全国的に晴れの予報です。朝の最低気温は１３度から１８度、日中の最高気温は２４度から２９度という予報です。

６月１４日金曜日

・１４日 仁川でキックオフされた第１リーグ最終戦，Ｄグループ韓国対ポルトガル戦で韓国は1対０で勝ち、Ｄグループトップで念願の決勝トーナメント進出を決めました。この試合 韓国は強豪ポルトガルを相手に積極的な攻撃を繰り広げ 後半２０分過ぎに朴ジソンが１点を入れ、１対０で勝ちました。 ポルトガルは前半２６分ＦＷジョアンピントがレットカードで退場したのに続き、後半にはＤＦベトもレットカードで退場し、９人で競技を行いました。 また、大田で行われたアメリカ対ポーランド戦はポーランドが３対１で勝ちましたが、アメリカが勝ち点４で決勝トーナメントに進出しました。これで韓国はＤグループトップで決勝トーナメントに進み、１８日イタリアと対戦し、アメリカは１７日 メキシコと対戦します。これに先たち日本で行われたＨグループ第１リーグ最終戦では日本とベルギーが決勝トーナメント進出を決めました。１４日午後大阪で行われた日本対チュニジアの試合は、日本がチュニジアを２対０で破り、２勝１引き分けの勝ち点７で、Ｈグループトップで初の決勝トーナメント進出を決めました。日本は１８日Ｃグループ２位のトルコと対戦します。また同時進行で静岡で行われたＨグループの ベルギ対ロシア戦は、ベルギーが３対２で勝ち、Ｈグループ２位で決勝トーナメント進出を決めました。ベルギーは１７日Ｃグループ１位のブラジルと対戦します。15日からは決勝トーナメンントが始まり、ドイツ対パラグアイ戦が済州島で、デンマーク対イングランド戦が新潟で行われます。

・韓国政府は北韓脱出住民２人が亡命を求めて北京の韓国大使館に駆け込んだところ中国の武装警察官が大使館の敷地内に入り込み、１人を連行するとともにその際韓国外交官に暴力を振るった事件で、１４日中国政府の公式謝罪と関連者の処罰を求めました。外交通商部の金恒經次官は１４日午前中国の李濱韓国駐在大使を外交通商部に呼び、“韓国大使館の構内で北韓脱出者１人が中国外交部傘下の公安要員に強制連行されたことは大変遺憾な出来事だ”と抗議し、中国側の謝罪と事件関連者に対する責任の追求、再発防止などを強く求めました。また、中国側に強制連行された北韓脱出者、元さんの身柄を引き渡すことなど現状回復をもとめました。これに対して李大使は 韓国政府の考えを本国に伝えると述べました。これに先たち、韓国政府関係者はこの事件は明白な外国公館の侵害であり、韓国政府として事態を厳重に考えているとしています。一方 政府はこの事件が韓中関係に悪い影響をあたえてはならないとして慎重に対処する方針です。

・この事件に関連してアメリカ国務省のリーカー副報道官は１３日、中国の公安当局が北京の韓国大使館に侵入したことに深く憂慮を示すとともに、すべての国が外国公館への不可侵の原則を定めたウィーン条約を守るべきだ述べ、中国政府の対応に改善を求めました。

・また日本の川口外相も中国政府に対して、韓国大使館に亡命を求めた北韓脱出者に人道的な措置をとるよう求めました。ジュネーブの国連難民高等弁務官事務所も強制的に連行された北韓脱出者の身辺に憂慮を示し、中国側がこの脱出者を北韓に送還しないことを訴えました。

・アメリカ国務省のプリチャード北韓担当特使が１５日ニューヨークで北韓の高官と会談し、米朝対話の再開などについて論議することになりました。アメリカの政府関係者によりますと、プリチャード特使は今度の会談で米朝対話の再開とプリチャード特使の北韓訪問について協議するということです。アメリカ側は４月末にも米朝対話を再開し、北韓に特使を派遣するだろうとしていますが、いつ派遣し、また誰と会談するかなどについては明らかにしていません。

・韓国の金大中大統領は１４日、大統領府で中米ベリーズのムサ総理兼外相と会談し、国連を中心とした外交の場で、相互協力することについて意見を交わしました。金大中大統領は両国はこれまでにも緊密に友好関係を深めてきたとして、韓国はベリーズを含む中南米地域との協力を積極的に推進していきたいと述べました。

・カナダのフィスラーで開かれていたＧ８主要国外相会議は１３日「韓半島での大量破壊兵器の非拡散問題と人道的問題などに対して北韓が前向きに対応することを求める議長声明を採択しました。この議長声明では韓半島に対する平和努力を重ねると共に、北韓の武器開発計画と北韓住民に対する人道的処遇に関する国際社会の憂慮に北韓が前向きに対応することを求めています。Ｇ８の外相はまた、テロ犯の大量破壊兵器の使用に共同で対処することでは合意しましたが、中東の和平交渉問題では意見の食い違いを見せました。Ｇ８の首脳会議は２６日から２日間、カナダの休養地、カナナスキスで行われます。

・アメリカのゼネラル・モーターズ社が韓国のテウ自動車を買収し新しく設ける現地法人‘ＧＭ・テウ’に日本と中国が２５％の持ち分で資本参加するものと見られます。テウ自動車債権団の関係者は‘ＧＭ・テウ’に日本のスズキと中国上海自動車工業集団総公社が１億５千万ドルを投資し、２５％の持ち分を所有するだろうと述べました。これが実現すればＧＭが全体の４２％で最大株主として経営権を握り、債権団は３３％の持ち分をもつことになります。

・日本の航空会社全日空はワールドカップ期間中８往復する予定だった羽田・ソウル間のチャーター便を１往復に減らすことになりました。これは当初の予想に反し、韓国と日本を往復するサポーターが少ないことやＦＩＦＡが旅行社に入場券の配分権を与えず、「Ｗ杯旅行」を計画できなくなったためと見られています。また成田空港で４月に２番めの滑走路が竣功し、定期便が６０％ほど増えたこともチャーター便に人気が落ちた原因だと読売新聞は伝えました。

・韓国ではこの１６日から韓国最南端の島済州島から梅雨に入るという予報です。韓国の気象庁によりますと、現在済州島の南に停滞している梅雨前線は今週末から北上を始め、１６日午後には済州島が、また１７日には南部地方がそれぞれ梅雨に入りそうだということです。気象庁では 梅雨前線は来週１８日一時南に下がり、２０日から再び北上を始めるだろうとしています。韓国の梅雨は平年で３０日ほどで、今年は来月７月２３日ごろに梅雨があけるものと見られます。

・韓国外換銀行が公示した １４日の為替レート日本円１００円は９８８ウォン３７銭で 前日１２日に比べて７ウォン５０銭のウォン安でした｡アメリカドル １ドルは １２３２ウォン５０銭で 前日１２日に比べて１ウォン１０銭のウォン安でした。１４日の韓国株式市場の総合株価指数は ８２２．０１ポイントと前日に比べて １．０５ポイント下落しました。

・１４日のソウルは晴れ、午後３時の気温は ２４度７分でした。１５日は全国的に曇りがちで、中部地方は一時にわか雨の予報です。予想最低気温は１３度から１９度、最高気温は２５度から３０度の予報です。Ｗ杯決勝トーナメントの最初の試合が行われる済州島は雲の多い１日となるでしょう。気温は１９度から２６度の予報です。

６月１３日木曜日

・韓国の統一地方選挙が１３日行われ、推定投票率は４６．４％と、前回に比べて６．３％低くなり、大統領選挙を含めて全国規模の選挙では史上初めて５０％を割ることが確実の見通しとなりました。投票は、午前６時から午後６時まで全国１万３０００箇所あまりの投票所で行われ、全国２７５の開票所で開票が始められました。中央選挙管理委員会の速報によりますと、今度の選挙の投票率は４６．４％で、４年前の統一地方選挙に比べて６．３％低く全国規模の選挙としては史上初めての５０％未満の投票率となることが確実となりました。これは、豪雪のため３８．８％だった１９６０年１２月のソウル市長選挙と全国の道知事選挙以来の低い投票率となっています。ところで、ＫＢＳが午後６時に発表した出口調査の結果によりますと、注目されている大都市の市長戦と道知事戦では、ハンナラ党が首都圏をはじめ、プサン市、慶尚北道、慶尚南道など１１地域で当選が確実視されているのに対し、与党民主党は金大中大統領の影響力が強い光州市長選と全羅南道、全羅北道の知事のみがリードしているということです。今回の選挙は統一地方選挙は１９９５年に３５年ぶりに復活して以来３回目で、１２月の大統領選挙の前哨戦とされており、開票の結果野党・ハンナラ党の圧勝となった場合、民主党の大統領候補の再信任を含め政界の再編成が避けられなくなる見通しです。

・北京の韓国大使館領事部で１３日午前１１時頃、北韓脱出住民２人が亡命を求めて駆け込んだところ、門外で待機していた中国武装警察官が敷地内に入り込み、１人を連れ出した事件がありました。駆け込んだのは５０代半ばの父親と１５歳の息子で、父親の方が連行され、息子は領事部内で保護されています。武装警官が韓国大使館の領事部内に侵入したのは初めてです。 この際、中国の武装警察によって韓国の外交官が暴行を加えられ軽い怪我をしました。これについて韓国の外交通商部は、この事件は外国公館の不可侵権を定めたウィーン条約に違反するとして中国側に強く抗議するとともに、中国外務省に原状回復を強く求めました。

・アメリカのパウエル国務長官は、中断状態が続いている北韓との協議を今月末頃再開する方向で調整を行っていることを明らかにしました。これは、パウエル国務長官が、カナダのウィスラーで１３日開幕する主要８カ国の外相会談を前に記者団に述べたもので、パウエル長官は米朝協議の具体的な日程や場所などについては明らかにしませんでした。アメリカと北韓の公式会談は、一昨年２０００年の１１月クリントン政府末期に行われたマレーシアでの協議が最後で、去年1月ブッシュ大統領が就任してからは公式の接触は行われていません。

・サッカーワールドカップ１４日目の１３日は、韓国と日本でCグループとGグループの決勝トーナメントの進出を決める４試合が行われ、Cグループでは、ブラジルと、トルコが決勝トーナメント進出を決めました。 ブラジルは、この日韓国の水原市で行われたコスタリカとのＣ組最終戦を５対２で勝ち、１次リーグ全勝１位で文句なしの決勝トーナメント進出を決めました。同じくCグループのトルコは、中国を３対０で圧勝し勝ち点を４でＣ組２位となり決勝トーナメントに進みました。ブラジルは、１７日神戸でＨグループ２位のチームと、トルコは、１８日宮城でＨグループ１位のチームと対戦することになります。 この後午後８時半から日本でGグループの２試合が行われ優勝候補のイタリアが大分でメキシコと対戦し１対１で引き分けました。またイタリアと同じく勝ち点３のクロアチアは横浜でエクアドルと対戦し０対１で敗れました。

・サッカーワールドカップ、韓国は悲願の決勝トーナメント進出をかけて１４日午後８時半から仁川でポーランドとの最終ラウンドに臨みますが、ソウル市は、１０日の対アメリカ戦に続いて、１４日のポルトガル戦もソウル市庁前に大型電光板を設置し、市民やサポーターに熱い応援を送ってもらうことになりました。ソウル市によりますと、「午後８時半キックオフとなる韓国・ポルトガル戦を市民が一緒になって応援できるよう市庁前の3箇所に縦４メートル、横６メートルの大型電光板を設置することにした」と話しています。これに伴って１４日午後からはソウル市庁前の車の通行が禁止され地下鉄の市庁前駅と光化門駅は、弾力的に無停車運行をすることにしています。韓国は、現在１勝１引き分け勝ち点４で、勝ち点３のポルトガルに引き分ければ１次リーグを抜け出し決勝トーナメントに進出できます。

・ところで、１４日の対ポルトガル戦を前にヒディンク監督は１２日キャンプ地の慶州で記者会見し、「ポルトガル戦で引き分けを狙った守り中心の試合はしない」と述べ、あくまでも勝利を目指して決戦に臨むという考えを明らかにしました。またヒディンク監督は、日本へのライバル意識を問う記者の質問に対しては「日本を意識したりはしていない。日本は戦いやすい組に入ったが韓国は水準の高いチームと試合をしている」と述べたということです。

・偽造のパスポートで韓国の仁川国際空港から韓国に入国しようとしたイラン人の男２人が韓国当局から入国を拒否され刃物で自殺をはかるという騒ぎがありました。仁川空港の出入国事務所によりますと、１２日午前１０時頃、スペイン政府発行の偽造パスポートを持っていたため強制退去処分を受けたイランの男２人が、いきなり刃物のような物で自分の手首を切り空港内の救急室に運ばれました。２人は軽い怪我ですんだため応急手当を受けた後、乗ってきたバンコク発タイ航空で強制的に出国させられました。仁川空港出入国事務所によりますと、ワールドカップ開幕日の先月３１日以降、当局から入国を拒否された外国人は、ナイジェリア人６３人、バングラデシュ人６２人など合わせて３００人に上っています。

・アメリカ大リーグ・ダイアモンドバックスの金ビョンヒョン投手が、今シーズン１７セーブ目をあげました。金ビョンヒョン投手は、１３日、ニューヨークヤンキースとのアウエーゲームで２イニングを投げて、三振４、無失点で抑え、９対５で勝ちました。これで金ビョンヒョン投手は、今シーズン１７セーブ目を記録し、防御率も１．３４としました。

・韓国では旧暦の５月５日を「端午の節句」として祝い、今年は６月１５日にあたりますが、東海岸のカンルンでは、国の重要無形文化財にも指定されている「カンルン端午祭」が５日間の日程で１３日から始まりました。カンルン端午祭委員会は、期間中、カンルンを訪れる外国人にも韓国伝統の民族行事を楽しんでもらおうと、仮面劇やショウブで女性の髪を洗う古くからの風習を体験してもらうコーナーを設けるなど多彩な公式行事を行うことにしています。

・１３日は統一地方選挙の投票日で休日なため為替レートに変動はありません。日本円１００円は９８６ウォン６６銭、アメリカドル1ドルは、１２２７ウォン５０銭です。韓国株式市場も、休日のため取り引はありません。韓国株式市場も、休日のため取り引はありません。

・１３日のソウルは晴れ、午後３時の気温は１８度８分でした。１４日も高気圧圏内にあり全国的に晴れの予報です。朝の最低気温は１４度から１８度、日中の最高気温は２５度から２９度という予報です。

６月１２日水曜日

・金大中大統領は１１日の閣議で、北韓は国際路線の動きを強めており、近いうちに南北との対話再開に向かう可能性が高いと述べました。金大統領は米朝間では対話再開への準備にとりかかっており、おととしの６．１５南北首脳会談以降 北韓は歩みは遅々としているが、開放の方向へとむかっていると述べました。

・韓国の統一地方選挙の投票が１３日午前６時から全国１３、４６１の投票所で一斉に始まります。今度の選挙では日本の道府県にあたる９つの道の知事、ソウルなど大都市の市長７人、一般の市の市長や、区長ら２３２人の長、道と市議会の議員など合わせて４４１５人の地方自治体の長と議員が選ばれます。今度の統一地方選挙は９５年と９８年についで３回目で、１２月の大統領選挙の前哨戦となるだけに与党の民主党と野党のハンナラ党を中心に激しい選挙戦が行われてきました。また選挙史上初めて比例代表選挙が採用され、有権者の政党に対する支持率が明らかになるものと見られます。

・ドイツのラウ大統領が金大中大統領の招待で２７日から３０日まで韓国を公式訪問します。金大中大統領とラウ大統領は２８日首脳会談を行い、韓半島や国際情勢、両国間の友好協力促進などについて意見を交わします。またラウ大統領はソウル大学で名誉哲学博士学位を授与され、２９日に大邱で行われるワールドカップの３位決定戦を観戦する予定です。ドイツは次の２００６年ワールドカップの開催国です。

・韓国の金大中大統領の特使として中南米を歴訪している李ギホ大統領経済特別補佐役は１１日チリのラゴス大統領と会談しＦＴＡ＝自由貿易協定など両国間の経済懸案について意見を交わし、金大中大統領の親書を伝えました。また李特使は、アルベアル外相やグロシ経済エネルギー長官らとも会談し、早い時期に両国間の自由貿易協定を締結し、官民共同の「韓国･チリ投資促進委員会」を立ち上げ相互の投資を支援することで合意しました。またチリが推進しているＩＴ関連事業に韓国企業の参加を支援し、交流を深めることになりました。このほかに両国の宇宙協力協定の早期締結にも合意しました。李ギホ特使はこの後、ブラジルを訪れています。

・ワシントン発連合ニュースによりますと、アメリカの下院は１２日、北韓脱出者に対する人道的な対策を促す決議案を可決しました。アメリカの下院議員３５人が提出したこの決議案では、中国に居住する北韓脱出者の亡命の受け入れと北韓への強制送還をやめることを中国政府に求めました。これに先たち、ケネディー上院議員、デイビス下院議員などは先月下旬の記者会見で、北韓脱出者の安全な亡命を認めることと、北韓への強制送還に反対する立場を示しています。

・ワールドカップ１３日目の１２日、第１リーグＦグループの最終戦２試合の２試合が行われ、スウェーデンとイングランドが決勝トーナメント進出を決めました。また、午後８時半から行われたＢグループの最終戦では、スペインとパラグアイが決勝トーナメントに進出しました。１２日午後日本の宮城で行われたスウェーデン対アルゼンチンの試合でスウェーデンは前回２位のアルゼンチンと１対１で引き分け、勝ち点５で、Ｆグループ１位で決勝トーナメント進出を決めました。一方、同時進行で大阪で行われたＦグループ、ナイジェリア対イングランドの試合は０対０で引き分け、イングランドが勝ち点５になりましたが、スウェーデンとの得失点差でＦグループ２位で決勝トーナメント進出が決まりました。 続いて大田で行われたＢグループ、すでに決勝トーナメント進出が決まっているスペイン対南アフリカ戦はスペインが３対２で勝ちました。済州島で同時進行されたスロベニア対パラグアイ戦ではパラグアイが３対１でスロベニアに勝ち、南アフリカとの総得点差でパラグアイが決勝トーナメントに進出しました。スウェーデンは１６日大分でＡグループ２位のセネガルと対戦し、イングランドは１５日新潟でＡグループ１位のデンマークと対戦します。またスペインは１６日水原でＥグループ２位のアイルランドと、パラグアイは１５日済州島でＥグループ１位のドイツと対戦します。１３日は午後３時半からＣグループのコスタリカ対ブラジル戦、またソウルではトルコ対中国戦が行われ、日本の大分では午後８時半からＧグループのメキシコ対イタリア戦、横浜ではエクアドル対クロアチア戦が行われます。

・ワールドカップの第１リーグを日本で行い、決勝トーナメント進出が決まったドイツとアイルランドのチームが１２日韓国入りしました。このうちＥグループ１位のドイツは大韓航空機で済州島に到着し、１５日Ｂグループ２位との試合の準備に入りました。また同じくＥグループ、２位のアイルランドは１６日 水原でＢグループ１位と対戦します。 一方、前回のワールドカップ大会の優勝国フランスを破り決勝トーナメントへのチケットを手にしたデンマークチームは１２日大阪に向かいました。デンマークは１５日新潟でＦグループ２位と対戦します。決勝進出に失敗したフランスは１２日帰国しました。また、１１日Ａグループ 対セネガル戦で３対３で引き分け、予選リーグで脱落したウルグアイのプア監督は決勝トーナメントに進出に失敗した責任をとり辞任することを明らかにしました。

・韓日共催のワールドカップで個人の得点王の記録更新に関心が集まっています。個人得点王の記録は７８年のアルゼンチン大会以来６ゴールでとどまっていますが、今大会ではドイツのクローゼ選手がすでに５得点をマークしており、決勝トーナメントでクローゼ選手がこの記録を２４年ぶりに塗り替える可能性が高くなっています。クローゼ選手のほかにも、デンマークのトマソン選手が４ゴール、セネガルのディオプ選手が３ゴールをマークしています。

・バンコク発連合ニュースによりますと、タイ政府は５年前のような外貨危機に備えるため韓国と１０億ドル規模の通貨スワップ協定を結ぶことになりました。両国はこれにより、外貨保有高が急激に減少した場合、相手国から最高１０億ドルの借款を受けられるようになりました。タイはこれまでに日本と３０億ドル、中国とは２０億ドルの通貨スワップ協定を締結しています。

・香港発連合ニュースによりますと、香港の投資専門会社は韓国をアジア最高の投資地域にあげていることがわかりました。香港国際投資情報月刊誌、「ベンチマーク」が投資専門のマネージャを対象に行った調査によりますと、韓国が３四半期連続で「もっとも投資したい国」に選ばれました。また、韓国市場は仮に投資家が利益確保のために売りに転じても底固い成長を続けるだろうと見通しています。

・韓国外換銀行が公示した １２日の為替レート日本円１００円は９８０ウォン８０銭で 前日に比べて４ウォン１１銭のウォン高でした｡アメリカドル １ドルは １２３１ウォン４０銭で 前日に比べて４ウォン７０銭のウォン安でした。１２日の韓国株式市場の総合株価指数は ８２３．０６ポイントと前日に比べて ７．７３ポイント上昇しました。

・１２日のソウルは雨、午後３時の気温は１７度７分でした。１３日は全国的に曇りがちで、中部地方は一時にわか雨の予報です。予想最低気温は１４度から１９度、最高気温は２４度から３０度、試合が行われる水原とソウルも一時 にわか雨の予報です。

６月１１日火曜日

・サッカー・ワールドカップ、１２日目の１１日は、韓日両国で第１次リーグ３戦目の４試合が行われ、Ａグループはデンマークとセネガルが決勝トーナメント進出を果たし、同じグループの前回の覇者フランスは敗退が決まりました。一方、Ｅグループはドイツとアイルランドが決勝トーナメント進出を決めました。まず午後３時半から仁川で行われたデンマーク対フランス、この試合フランスはこれまで2試合を欠場した指令塔のジダンも出場しましたが、ノーゴール、結局はフランスは２対０で敗れ、この大会勝ち星がないまま、１次リーグで姿を消すことになりました。同じ時間帯にまた水原で行われたセネガル対ウルグアイは３対３の引き分けでした。この結果、Ａグループはデンマークが勝ち点７で１位、セネガルが勝ち点５で２位で決勝トーナメント進出が決まりました。デンマークは１５日にＦグループ２位と、セネガルは１６日に同じくＦグループ１位と対戦することになります。この後８時半から静岡で行われたＥグループのカメルーン・ドイツ戦はドイツがカメルーンを２対０で抑え、ドイツはグループトップで決勝トーナメント進出を決めました。一方同時進行で横浜で行われた同じＥグループのアイルランド・サウジアラビア戦はアイルランドが２対０で圧勝し、ドイツに続くグループ２位となり、決勝トーナメント進出を果たしました。ドイツは１５日済州島西帰浦でＢグループ２位と、アイルランドは１６日水原でＢグループ１位と対戦することになります。では１２日の試合です。１２日は韓国と日本で４試合が行われ、午後３時半からＦグループのスウェーデン・アルゼンチン戦、ナイジェリア・イングランド戦が同時進行で行われます。また午後８時半からＢグループの南アフリカ・スペイン戦、スロベニア・パラグアイ戦が行われます。

・２００２韓日国民交流年で、両国の親善大使に選ばれた韓国の女優のキム・ユンジンさんと日本の女優藤原紀香さんが１０日、大邱で行われた韓国−アメリカ戦を一緒に観戦しました。この日、藤原さんは悪天候のため、飛行機の到着が遅れ、前半戦には間に合いませんでしたが、後半戦に入って韓国のチームカラー「赤」のＴシャツを着込んで、韓国のサポーター「レッドデビル」とともに応援歌を歌いながら、韓国チームに熱いエールを贈りました。二人は韓国戦の前の９日行われた日本対ロシアの試合でも一緒に応援しました。

・この韓国対アメリカの試合について、日本の主要日刊紙では１１日付け長官のトップ記事で大きく報道しました。このうち、フランス大会で日本代表の監督をつとめた岡田武史さんは朝日新聞のコラムで、「韓国チームは前半にアメリカに先制ゴールを入れられた後、個人技に依存するかつて様子に戻っていた印象だった」と指摘しながらも、「内容面では韓国が勝った試合だった」と分析しました。

・サッカーワールドカップが開幕した先月３１日以降、韓国では殺人や強盗などの凶悪犯罪が目だって少なくなり、交通事故も減っていることが分かりました。警察庁が１１日明らかにしたところによりますと、ワールドカップが開幕した先月３１日から１０日間、全国での犯罪発生件数は１万８２４件と、開幕前の１０日間と比べて２１％も少なくなっていることが分かりました。犯罪別には、殺人が６６．７％、窃盗３４．４％、強姦３５．２％、強盗が２１％、それぞれ少なくなっています。また交通事故も開幕前１０日間の６０９６件に比べ５．８％減少し、さらに交通事故による死者は２２．１％、けが人も６．８％それぞれ減っています。

・北京のＫＢＳ金キチュン記者によりますと、一家５人を含む北韓脱出者９人が、１１日午前北京の韓国大使館領事部に駆け込み韓国への亡命を求めています。大使館の関係者によりますと、一行９人は、男性６人、女性３人で、１１日午前８時半頃、領事部の外郭の塀を越えて韓国大使館に入り、領事部の職員に対して自らを北韓からの脱出者と名乗り韓国への亡命を要請したということです。韓国大使館側は、９人の身柄を保護するとともに現在、中国政府と９人の亡命について協議中です。これで先月２３日以後、北京の韓国大使館に亡命を求めて駆け込んだ北韓脱出者は１７人に増えました。

・６日フィリピンで行方不明となった韓国の外交官がマニラ近郊で遺体となって発見されました。韓国の外交通商部が１０日明らかにしたところによりますと、遺体で発券されたのは、マニラにある韓国大使館の鄭永浩書記官（４７）で１０日、韓国大使館の職員が鄭書記官であることを確認したということです。現地の警察は、鄭書記官が７日未明死亡したものと推定し、強盗による犯罪とみて捜査を進めているということです。鄭書記官は職業外交官で、カメルーンや、ブルガリアの大使館などに勤務した後、フィリピン大使館には一昨年２月に赴任していました。韓国の現職外交官が海外で殺人事件に巻き込まれたのはこれが初めてです。

・京畿道・安成市で先週7日豚の口蹄疫が乳牛に感染したというニュースをお伝えしましたが、豚の口蹄疫が発見された農場から５．８キロ離れた農場で新たに口蹄疫にかかった豚が発見されました。韓国農林部が１０日発表したところによりますと、京畿道・安成市・イルジュク面の畜産農家で豚４頭が口蹄疫に似た症状をみせ、検査の結果、このうち３頭から陽性の反応が確認されたということです。このため農林部では国立獣医科学検疫院に精密検査を依頼するとともに口蹄疫が発生した畜産農家の豚３６００頭と、この農家周辺５００メートル以内にある農場の豚や、乳牛、韓牛などおよそ９０００頭を処分することにしています。

・１２月に行われる大統領選の前哨戦ともなる韓国の統一地方選挙は１３日の投票日を２日後に控えて各党とも最終盤の戦いを繰り広げています。与党民主党の大統領候補?武鉉氏は京畿道やソウル市の候補者の応援にかけつけ、政治改革と世代交代を訴え、民主党の党勢拡大への支持を訴えました。また野党ハンナラ党の大統領候補李會昌氏はソウルと大田地域で遊説して、ハンナラ党の候補に１票と呼びかけました。さらに自民連の金鐘泌総裁は忠清地域で遊説を行いました。

・韓国の製造業は、今年１月から３月までの第１四半期中の利益率が８％台と、史上最高となっていることが分かりました。韓国中央銀行の「韓国銀行」が１０日まとめた製造業、建設業、卸売業、情報通信関連業１０８４社を対象に「企業経営の分析」について調べた結果、１月から３月までの製造業の売上高に占める経常利益率は８％と、去年のほぼ２倍にのぼっています。これは１０００ウォンの製品を販売した場合、８０ウォンの利益を出したことになり、韓国銀行が調査を始めた１９６０年以来最も高い利益率です。このように製造業の経常利益が大きく改善したのは、金利の低下による金融費用の節約の上に輸入原材料の値下がりで原料コストの比重が下がったためと韓国銀行は分析しています。

・韓国外換銀行が公示した１１日、午後３時現在の為替レート、日本の円１００円は、９８４ウォン９１銭で、前日に比べて５銭のウォン安でした。アメリカドル１ドルは１２２６ウォンで、前日に比べ、２ウォンの８０銭のウォン高でした。韓国株式市場の２２日の総合株価指数は、８１５．３３ポイントと、前日に比べ、３．４３ポイント上昇しました。

・１１日のソウルは晴れ、午後３時の気温は２６度６分でした。１２日は全国的に次第に曇り、ソウルと京畿道は午後ところによって雨となる見通しです。南アフリカ共和国とスペイン戦が行われる大田とスロベニア対パラグアイ戦の済州島は曇りとなるでしょう。予想最低気温は１６度から２１度、日中最高気温は２５度から３２度と、１１日よりやや下がる見込みです。

６月１０日月曜日

・サッカーのワールドカップ１１日目の１０日、韓国大邱で行われた第１リーグＤグループ、韓国対アメリカの試合は１対１の引き分けに終わりました。午後３時半から始まったこの試合、前半２４分、韓国のＦＷ黄善洪が負傷のため１０人でプレーしている最中に、アメリカのＦＷマシスが先制ゴール、１点を追う 韓国は前半４０分、ＭＦ李乙容のペナルティ・キックをアメリカのゴールキーパーが弾き、韓国は同点の機会を逃しました。しかし後半３３分，ＦＷ李乙容の左サイトからのフリーキックをＦＷ安貞桓が頭で合わせて 同点ゴールとなりました。韓国はその後も攻勢をかけましたが得点のチャンスを生かせず、結局１対１で引き分けました。これで韓国はアメリカとならんで勝ち点４となり、１４日のポルトガル戦に決勝トーナメント進出の望みをかけることになりました。一方、午後 ８時半から激しい雨の中、全州でキックオフされたＤグループ ポルトガル対ポーランドの試合は４対０でポルトガルが完勝しました。これでポルトガルは勝ち点３となりました。この試合ポルトガルは、前半１４分、ＦＷパウレタが先制ゴールを入れ１対０で前半を終了、ポルトガルは後半にも３点を追加し、４対０でポーランドに完勝しました。これに先たち、日本の大分で行われた１次リーグ日本と同じＨグループベルギー対チュニジア戦は１対１で引き分けました。チュニジアは勝ち点１、初戦日本と引き分けたベルギーは勝ち点２になりました。１１日は韓国で２試合、日本で２試合の合わせて４試合が行われます。

・南北は北韓でＣＤＭＡ方式による携帯電話事業の回線網の整備などを協力して進めることで一致しました。これは北韓を訪れた韓国情報通信部のビョン・ゼイル企画管理室長らが北韓の関係者らとはじめて南北通信会談を開き、合意したものです。会談では、平壌と南浦一円で韓国側の通信会社と北韓の通信会社がコンソシアムを結成し、ＣＤＭＡ携帯電話事業と国際電話回線事業を進めていくことで意見が一致し、１か月以内に２回目の協議を開き計画を具体化することでも合意しました。

・１１日に予定されていた２回目の金剛山観光事業の活性化などを協議する南北当局者会談が取りやめになりました。統一部関係者は１０日、今月５日韓国側の名簿を北韓に伝え、準備に入りましたが、北韓側から何らの回答がなかったと述べました。統一部では１０日午後この事態に遺憾の意を表明するとともに、北韓に南北対話の早期の開催を促す声明を発表しました。

・今年９月コペンハーゲン―で開かれる第４回ＡＳＥＭ＝アジアヨーロッパ首脳会議では、“韓半島平和に関する政治宣言”が採択されるものとみられます。外交通商部によりますと、スペインのマドリードで開かれているＡＳＥＭ外相会議では、各国外相が韓国政府の対北韓包容政策に対して支持し、北韓との協力を拡大していく意向を表明しており、首脳会議の際に韓半島宣言の採択すを提案することになりました。外相会議に出席したチェ・ソンホン外交通商長官は、会議でＥＵ＝ヨーロッパ連合と北韓との対話努力を歓迎し、ＡＳＥＭ加盟国に北韓に対する人道主義の援助と経済協力を通じて、韓半島の安定に寄与するよう求めました。

・ロサンゼルス発連合ニュースによりますと、中国は南北対話と米朝対話の局面を打開するため金正日国防委員長に圧力を加えなければならないと、ロサンゼルスタイムズが報じました。ロサンゼルスタイムズは最近北京の外国大使館を通じて北韓脱出者が亡命していることなどからみて、北韓は住民が経済援援助を受けられなければならない状態であるにも関わらず、外交的に孤立しているとして、北関の対外の窓口の役割をしている中国が、金委員長に圧力をくわえることで、中国や南北韓、アメリカなどのためになるだろうと強調しました。

・北京のＫＢＳ金ギチュン記者によりますと、９日北京の韓国大使館に新たに３人の北韓脱出者が駆け込み亡命を要請しています。大使館の説明によりますと、３人は２４才の女性の全さんと２才の息子、それにチェさんという２８才の女性で、チェさんは現在妊娠８ヵ月目という事です。これで先月２３日以降北京の韓国大使館に駆け込み韓国への亡命を求めている人はあわせて８人となりました。

・韓国の李ソンガン監督の長編アニメーション映画「マリーの物語」が第２６回アンシ国際アニメーション長編競争部門でグランプリを獲得しました。世界最高の権威を誇るアニメーション映画祭のアンシ・フェスティバルで韓国のアニメーションが作品賞を受賞したのは今回が初めてです。「マリー物語」は神秘な未知の少女、マリと内気な少年「ナム」の出会いと恋をパステルトーンで美しく叙情的に描いたファンタジーアニメーションで、今年初めに封切りされ全国で１１万人の観客を動員しました。

・韓国の朴セリ選手が９日アメリカ デラウェア州 で行われたマクドナルド全米女子プロゴルフ選手権大会で２度めの優勝を果たし、今シーズン２勝目をあげました。朴セリ選手はこの日４ボディー３ボギーの７０をマークし、通算５アンダーで、アメリカのダニエル選手に３打差で優勝しました。今年２４才の朴セリ選手はこれでメジャーリーグ最年少で４回目の優勝を達成するとともに、アメリカリーグ進出５年目で通算１５勝を達成し、賞金５２万６８６６ドルで、賞金ランキングでもソレンスタム選手に次いで２位にあがりました。

・韓国外換銀行が公示した１０日の為替レート日本円１００円は９８４ウォン８６銭で先週に比べて、１ウォン８０銭のウォン高でした｡アメリカドル１ドルは、１２２９ウォン５０銭で先週に比べて２ウォンのウォン安でした。１０日の韓国株式市場の総合株価指数は８１１.９０ポイントと先週に比べて １６.７４ポイント 上昇しました。

・１０日のソウルは曇りのち雨、午後３時の気温は２４度５分でした。１１日は低気圧の影響で全国的に曇り、午前中一時雨のち晴れでしょう。予想最低気温は１７度から２１度、最高気温は1２５度から３０度の予報です。ワールドカップＡグループセネガル対ウルグアイ戦が行われる水原は曇り、一時雨ということですが、試合のある午後は晴れるでしょう。予想気温は２６度、またＡグループデンマーク対フランス戦の行われる仁川も曇りのち雨、試合のある午後は晴れ、予想気温は２６度という予報です。

６月８日土曜日

・韓国と日本の両政府は７日、今月３０日に横浜で行われるワールドカップの閉会式に出席する金大中大統領と小泉首相との首脳会談を来月１日に開くことでほぼ合意しました。金大中大統領は、今月３０日日本に向かい横浜での決勝戦を小泉首相とともに観戦した後、閉会式に出席することになっています。両首脳は翌１日、首脳会談を行い、ワールドカップ後の韓日関係や、北韓政策をめぐる両国の協力について協議することにしています。韓日首脳会談は当初、開会式に合わせてソウルで開かれることが検討されましたが、日本側の要請で先送りされていました。

・京畿道・安成市で発生した豚の口蹄疫が乳牛にも感染が広まっていることが７日、確認されました。韓国政府の農林部は、京畿道・安成市の畜産農家で乳牛が口蹄疫に似た症状を示しているという届出があり、国立の獣医科学検疫院が精密検査をした結果、陽性の反応が確認されました。口蹄疫は、牛や豚など偶蹄類の家畜のウィルス性の伝染病です。韓国ではこの春以来、京畿道で豚の口蹄疫が広がって、牛や豚肉の輸出禁止措置がとられていますが、豚から牛への口蹄疫の感染が確認されたのは今回が初めてです。口蹄疫にかかった乳牛は、先月２日豚の口蹄疫が発見された農場から２．８キロの農家で飼育されており、国立獣医科学検疫院では空気感染ではなく人や車の移動による感染の可能性が高いとみて、農家周辺５００メートル内の牛と羊１３０頭あまりを処分するとともに、詳しい感染経路について調べています。

・韓国の来年度予算に対する５４の政府機関からの要求額は、１４０兆ウォンに上っていますが、予算編成を担当する企画予算処では、来年度予算の規模を１２０兆ウォン以内とすることを基本に厳しい査定を行う方針です。政府各部署の要求の内訳をみますと、週休二日制の導入による中小企業への設備投資支援拡充資金として１兆ウォンが追加された他、新規事業として米の生産調整をはかるため作付け転換奨励金として７９０億ウォン、また理工系大学院生への奨学金として３千億ウォンの予算要求が含まれています。部署別には教育予算の要求額が２５兆７７００億ウォンと最も多く、社会間接資本の建設費２１兆ウォン、国防費１８兆ウォン、社会福祉費１４兆ウォンの順となっています。企画予算処は、来年度の予算案の審議を経て１０月２日までに国会に提出する方針です。

・ワールドカップ９日目の８日も、韓日両国で３試合が行われ、まず韓国の大邱で行われたＢグル−プの南アフリカ共和国対スロベニアの試合は、南アフリカが１対０でスロベニアを破り、２度目の出場でワールドカップ初勝利をあげました。これで南アフリカは１勝１分けで勝ち点を４に伸ばし、初出場のスロベニアは２敗と、１次リーグでの敗退が決まりました。Ｂグループでは既にスペインが決勝トーナメント進出を決めています。続いて茨城で午後６時から行われたＧグループのイタリア対クロアチアの試合は、前回３位のクロアチアが過去３度優勝のイタリアに２対１で逆転勝ちしました。この試合、先制したのはイタリア、後半１０分にＭＦドニが右サイド深くからゴール前にボールを送り、待ち受けていたＦＷビエリがヘディングシュートで先制しました。しかし後半２７分にオリッチが同点ゴールを入れ、さらに、３１分にはラパイッチがループシュートで逆転ゴールを決め、優勝候補のイタリアを破りました。これでクロアチアは勝ち点３を得て、メキシコ、イタリアと並びました。続いて午後８時半から済州島の西帰浦で行われたＣグループのブラジル対中国の試合は、ブラジルが４対０で中国を圧勝し勝ち点６を得て決勝トーナメント進出が事実上決まりました。ブラジルは開始直後から試合を有利に進め、前半15分、ロベルトカルロスがＦＫを直接決め先制し、さらに３２分リバウドのゴールで追加点を獲得、前半終了間際にはＰＫで３点目を奪いました。さらに後半１０分、ロナウドが１点を追加し結局４対０で中国に完勝しました。大会１０日目の９日は、仁川でコスタリカ対トルコ、宮城でメキシコ対エクアドル、そして横浜で日本対ロシアの合わせて３試合が行われます。

・ワールドカップの入場券が大量に売れ残っている問題で、韓国組織委員会は７日、海外販売分の入場券をイギリス・バイロム社から試合開始４８時間前に引き受けインターネットによる予約なしで開催１０都市の入場券センターで直接買えるようにするとともに、試合当日の午前９時からは競技場で最終販売することになりました。

・ＦＩＦＡ（国際サッカー連盟）の旅行代理店業務も行っているイギリスのバイロム社が、韓国の開催１０都市のホテルと仮予約していたおよそ８０万室のうち、７０％にあたる５７万室を直前になってキャンセルし、韓国のホテル業界から不満の声があがっています。ホテル業界の関係者によりますと、バイロム社は去年９月、全国に２１７あるホテル客室の７割にあたる８０万室を確保しましたが、契約上、違約金を支払わなくてもすむ４月３０日までに７０％におよぶ５６万３０００室を解約し、韓国のホテル業界に多額の損害を与えたということです。

・サッカーのワールドカップ、１０日午後３時半からテグで行われる韓国対アメリカの試合に備え、韓国では多くの会社や学校がこの日の午後を休みとすることになりました。４日の対ポーランド戦で悲願のワールドカップ１勝を果たした韓国は、１０日のアメリカ戦がベスト１６入りを決定づける重要な試合となることから、国民の関心が高まっています。このためウルサンの現代重工業をはじめ各企業ではこの日の午後を休業にして従業員が試合を観戦できるように配慮している他、映画館を貸し切って社員全員がビールを飲みながら一緒に応援するという会社もあるということです。

・ワシントン発ＡＦＰ連合ニュースによりますと、アメリカは北韓に食糧１０万トンを新たに支援することになりました。アメリカ国際開発局のネチオス管理官は７日、食糧支援の監視活動に対する制限措置など北韓政策に疑問があるのは事実だが、北韓住民を援助するためコメや小麦など１０万トンの食糧援助を行う方針だと述べました。今回の援助で、アメリカの北韓に対する援助は１９９５年以来、合計１９０万トン、６億２０００万ドルに上っています。

・韓国の私立大学・漢陽大学が、北韓の平壌にある金策工業総合大学に工学部の教授ら４人を派遣し来月１日からＩＴ（情報技術）の講義を行うことになりました。統一部が８日発表したところによりますと、韓国の大学教授が北韓の大学の教壇に立つのは初めてで、金策工業総合大学の大学院生を対象に、８週間ソフトウエア分野を中心に講義を行うことになるということです。

・韓国のサラリーマンは、１日の通勤時間に平均で2時間かけていることが分かり、日本と同じように長時間通勤に悩んでいる実態が明らかになりました。これは、インターネットの就職情報サイトが全国のサラリーマン１３００人あまりを対象に調べたものです。それによりますと、韓国のサラリーマンの1日の平均通勤時間は１時間５６分で、「一時間以内」という人は全体の２１％、「１時間から２時間以内」という人が３７％でした。中には「４時間以上」という人も５％で、長時間通勤による疲労を訴える人も多いことが分かりました。

・韓国外換銀行が公示した８日午後1時現在の為替レート、日本円１００円は、９８６ウォン６６銭で前の日に比べて、３ウォン１２銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、１２２７ウォン５０銭で、前の日に比べて２ウォン８０銭のウォン高でした。韓国株式市場は、土曜日のため取り引はありません。

・７日まで３日連続真夏日が続いたソウル８日は曇りのち晴れ、正午の気温は２２度７分でした。９日日曜日は全国的に晴れの見込みです。朝の最低気温は１６度から２０度、日中の最高気温は２７度から３２度という予報です。

６月７日金曜日

ワールドカップ８日目の7日、午後６時から韓国の全州で行われたＢグループ スペイン対パラグアイ戦はスペインが３対１で勝ちました。これでスペインは勝ち点６となり、最初の決勝トーナメント進出が決まりました。この試合パラグアイは 前半１０分、ＤＦアルセがシュート、相手のＧＫが弾いたボールがゴール前にいたスペインのＤＦプジョルに当たり、そのままオウンゴールとなりました。１点を追うスペインは攻勢を強め 後半７分、ＭＦデペドロのゴールキックをモリエンテスが頭で合わせて同点ゴールを決めました。さらに23分ＭＦデペドロが上げた左センタリングをゴール前に走り込んだモリエンテスが体で押し込み、勝ち越し点を挙げ、３７分にもイエロがＰＫを入れ、結局３対１でスペインが勝ちました。 一方、因縁の対決といわれたイングランド対アルゼンチン戦が７日午後８時半から札幌で行われ、イングランドが１対０でアルゼンチンに勝ち、勝ち点４になりました。これに先たち、日本の神戸で行われたＦグループ・スウェーデン対ナイジェリア戦はスウェーデンが２対１で勝ち、勝ち点４となりました。ナイジェリアは２連敗となり 第1リーグ敗退が決まりました。8日は、韓国の大邱で午後３時半からＢグループ、南アフリカ共和国対スロベニア戦が、済州島では午後８時半からブラジル対中国戦が行われます。一方 日本の茨城では、Ｇグループ イタリア対クロアチア戦が行われます。

・韓国の国際的なイメージとしては一番に「分断国家」次いで「ワールドカップ」が世界的な評価であることがわかりました。これは大韓貿易投資振興公社が世界７２か国の１２０００人あまりを対象に行った調査によるものです。それによりますと、韓国のイメージとしては３３％の人が「分断国家」をあげ「サッカーのワールドカップ」が２９％、「ソウルオリンピック」１３％の順でした。また韓国の国際的な商品のブランドに対するイメージは三星が２７％でもっとも高く、現代が２３％、テウが１８％、ＬＧ１４％、キア１０％の順でした。韓国という国に対して「知っている」という人は２８％で、「よく知らない」「まったく知らない」と答えた人が合わせて３７％、残り３５％は「まあ普通」だと答えました。

・ワールドカップ初戦で勝利した韓国は10日の対アメリカ戦で勝って初の決勝トーナメント進出を決めたいところですが、韓国鉄道庁は、10日の韓米戦の観覧客の便宜を図るためソウルから試合場の大邱まで３往復の臨時列車を運転することになりました。

・サッカーワールドカップの入場券問題で、韓国組織委員会は６日、特別チームを設けて対応に当たることになりました。この特別チームは競技場での販売を含む、試合直前の入場券販売対策や入場券の重複発行、印刷のミスなどに伴うトラブルの対応などを担当することにしています。現在入場券は 開催都市に設けられた入場券センターやインターネット、そして試合当日競技場前などで販売されていますが、競技場で空席が多く発生し、組織委員会の運営未熟が問われています。

・Ｗカップの開会式が行われたソウルワールドカップ競技場の設計や建設工法について海外からの照会があいついでいます。ソウルワールドカップ競技場はソウル西部のごみ処理場に建設されたもので、柔軟な地盤の基礎工事には特殊な設計が施されました。こうしたことから６年後にオリンピックを控えた中国やモロッコ、チェコなど５か国から設計と工事を担当した「三星エンジニアリング」に照会が相次ぎ、設計や工事のノウハウを譲渡してほしいという要請もあるということです。特にモロッコの体育長官は３１日韓国を訪れ交渉し、チェコも三星側と協議を進めています。

・北京のＫＢＳ金ギチュン記者によりますと、北韓脱出者１人が今月１日にも北京の韓国大使館領事部に駆け込んでいたことがわかりました。これは６日北京の韓国大使館が明らかにしたもので、この脱出者は今月１日単独で大使館領事部に駆け込み亡命を求めたということです。これで先月２３日以降韓国大使館領事部に駆け込んだ北韓脱出者は５人になりました。中国政府は この５人の身柄を引き渡すよう韓国政府に要請しています。

・北韓から相次ぐ脱出者問題で日本の民主党は韓国の第１野党ハンナラ党と議員連盟を結成し、お互いに情報を提供するとともに北韓の民主化にむけて共同で取り組みたい方針です。これは日本のサンケイ新聞が伝えたもので、民主党の渡部周議員は今月始め韓国を訪問し、ハンナラ党の朴寛用副総裁らと会談し、北韓からの難民問題の解決のため国際的なネットワク作りの必要性を強調し、今後も緊密に情報を交換したい考えをしめしました。

・韓国と日本の間で締結された「犯罪者引き渡し条約」は両国政府による批准書の交換が終わり、今月２１日発効することになりました。この「韓日犯罪者引き渡し条約」によって両国は国内法に判決がきまった死刑、終身刑、または１年以上の懲役などに該当する犯罪者について相手国の要求があれば引き渡す義務を負うことになります。日本が外国と犯罪者引き渡し条約を締結したのはアメリカについで韓国が２番目です。一方、韓国と中国の香港特別区は６日、ソウルで犯罪者引き渡し協定に仮調印しました。

・９９年韓日漁業協定によって、韓国では漁をやめる漁業関係者が相次ぎ深刻な問題になっています。韓国銀行釜山本部が発表した釜山地域の水産業動向によりますと、釜山地域の漁獲量は９０年以降増加していましたが､韓日漁業協定が発効されてから減少し始め、９８年４９０億トンから２００１年には４２１億トンと１４％減少しました。また高価の魚種が占める比重も９２年までの８．６％から９９年から２００１までには３．７％と急激に減り、漁船の収益が大きく減っていることがわかりました。このため釜山地域の魚船数は９８年の６９４２隻から２０００年６４２４隻、２００１年には５９８５隻と、３年間で１３．８％減っています。

・韓国最大手のメーカー、現代自動車の日本市場での販売実績が初めて１０００台の大台を超えました。現代自動車では日本での販売が好調な事から販売網を拡充するとともに、価格１００万円前後の大衆車「キャッツ」を重点商品として販売に力をいれることにしています。

・韓国外換銀行が公示した７日の為替レート日本円１００円は９８９ウォン７８銭で 前日に比べて４ウォン５４銭のウォン安でした｡アメリカドル１ドルは１２３０ウォン３０銭で 前日に比べて８ウォン６０銭のウォン安でした。７日の韓国株式市場の総合株価指数は再び８００ポイントの大台を割り７９５.１６ポイントと前日に比べて １４.４３ポイント下落しました。

・７日のソウルは晴れ、午後３時の気温は３０度２分でした。８日はソウルを京含む京畿道、江原道は雨のち晴れ、中部は曇り、南部はおおむね晴れるでしょう。予想最低気温は１７度から２２度、最高気温は２６度から３４度の予報です。ワールドカップの試合があるテグは晴れ、最高気温は３４度と暑いでしょう。また済州島は晴れ、試合が行われる夜８時半には２２度前後になるものとみられます。

６月６日木曜日

・ワールドカップ７日目の６日、韓国では２試合が行われました。夜８時半から釜山で始まったＡグループフランス対ウルグアイ戦は０対０で引き分けました。フランスは司令塔ジダンの欠場に加え、攻撃の核・ＦＷアンリが前半２４分にレッドカードで退場、苦しい戦いとなりました。前半を無得点で終えた両チームは後半 攻守がめまぐるしく変わり、激しいシュートのうちあいが続きましたが得点につながらず、０対０で引き分けました。この結果フランスは勝ち点１となりこの後１１日の対デンマーク戦に決勝進出の望みをかけることになりました。 これに先たち午後６時から大邱で行われた同じくＡ組 デンマーク対セネガルの試合は１対１の引き分けに終わりました。この試合デンマークは前半１６分、ＭＦトマソンがペナルティ・キックで先制ゴールを入れました。１点を追うセネガルはワントップからスリートップにシフトを変え、積極的に攻撃を仕掛け後半７分、ＭＦディアオが同点ゴールを入れ１対１で引き分けました。これでデンマークとセネガルはともに勝ち点４となりました。一方、日本の埼玉で行われたＥグループ、カメルーン対サウジアラビアの試合は１対０でカメルーンが勝ちました。前半戦を無得点で終えた両チームは、後半１９分カメルーンのＦＷエトーが右サイドからの長いパスを受け右足で先制ゴールを入れて１点差を守り切りました。カメルーンはこれで勝ち点４となり、サウジアラビアは最初の予選脱落国になりました。大会８日目の７日は、Ｂグループスペイン対パラグアイ戦が午後６時から全州で行われます。また死のグループといわれるＦグループ アルゼンチン対イングランド戦が札幌で夜８時半から行われます。これに先たち神戸では午後３時半からＦグループ スウェーデンとナイジェリア戦が行われます。

・韓国政府は今年のＧＤＰ（国内総生産）の成長率を当初の５％台から６％台に上向きに調整することになりました。また消費者物価指数は当初の目標値３％台を維持するとともに、失業率は３.５％から３％ほどに改善することを目標とすることになりました。財政経済部ではこの背景として輸出の増加に加えて、設備投資も順調であることをあげています。韓国銀行の朴スン総裁も最近、韓国の年間成長率が ６％から７％に達するだろうという見通しを示しています。韓国銀行はまた６月の肯定歩合をこれまでの年４．２５％に維持することを決めました。

・イギリスの経済紙、「ファイナンシャル タイムズ」は最新号でアジアの経済について特集記事を掲載し、外貨危機を克服し順調な景気回復を進めている韓国は構造改善でもっとも大きな成果をあげてと評価しました。その上で東アジアは今年５．２％の経済成長が見込まれ、再び世界でもっとも早く成長する地域になるだろうとして、その中心に韓国と中国がいると報じました。

・ワールドカップ７日目の６日は韓国と日本であわせて３試合が行われます。午後３時半から大邱でＡグループ デンマーク対セネガルの試合が行われており、釜山では夜８時半から同じくＡグループ、フランス対ウルグアイの試合が行われます。一方日本の埼玉では午後６時からＥグループ カメルーン対サウジアラビアの試合が行われます。

・韓国政府は今月１１日開かれる予定の金剛山観光事業の活性化に向けた南北当局者会談の韓国側の代表団の名簿を５日北韓側に伝えました。統一部の関係者は北韓が予定通りこの会談に参加することを期待すると述べました。この会談は今年４月林東源大統領特使の北韓訪問の際に開催に合意したものですが、さきに予定されていた南北経済協力推進委員会のソウル会議が北韓側の事情で直前になって中止されたことから今後の金剛山会談についても予定通り開催されるかどうか見通しはたっていません。

・北韓の軽水炉関連の記念行事に参加するため４日午前北韓のシンポを訪れていたアメリカのカートマンＫＥＤＯ―韓半島エネルギー開発機構の事務総長が５日、韓国東海岸のソクチョ港に戻りました。同行したＫＥＤＯの関係者はカートマンジ事務総長が全般的な工事の進み具合に満足を示したと伝えました。

・韓国大統領府の李ギホ経済福祉労働特別補佐官が金大中大統領の特使として６日から１４日までチリ、メキシコ、ブラジルなど中南米３か国を歴訪します。李特使は今回の訪問でチリとの自由貿易協定の締結を進めるため協議するものとみられています。

・韓国映画のヒット作、李チョンヒャン監督の「家に。。。」が６日、封切り６３日目で全国の観客動員４００万人を突破しました。「家に。。。」は４月５日封切りしてから１週間で３５万６千人の観客が入り、３４日目で３００万人を超え、６日４００万人を突破しました。これは８００万人の観客を動員した「チング」６２０万人の「シュリ」５８３万人の「共同警備区域ＪＳＡ」などについで韓国映画の興行順位７位にあたる記録です。この映画は山村に住む７７才のおばあさんと７才の孫の心の触れ合いを感動的に描いたもので、素人のおばあさんが扮した主人公の素朴な演技が人気を呼んでいます。

・６日は国民の休日のため為替レートと株価の変動はありません。韓国外換銀行が公示した前日５日の為替レート日本円１００円は９８５ウォン２４銭、アメリカドル１ドルは１２２１ウォン７０銭でした。６日は国民の休日のため株価の変動はありません。前日５日の韓国株式市場の総合株価指数は ８０９.５９ポイントでした。

・６日のソウルは晴れ、午後３時の気温は 今年最高の３０度２分でした。７日は全国的におおむね晴れ時々曇り、予想最低気温は１５度から２０度、最高気温は２６度から３２度の予報です。ワールドカップの試合が行われる全州は晴れ時々曇り、予想気温は１８度から３０度の予報です。

６月５日水曜日

・韓国が４８年ぶりにワールドカップで初勝利を収めた４日、韓国全国は勝利の熱気に包まれました。ソウルなど主な都市では街頭での慶祝パレードがくり広げられ、車が一斉にクラクションを鳴らすなど祝いました。韓国対ポーランド戦を見守った市民たちは韓国サッカーが世界の水準にまで成長したことを喜び、１６強いや８強、さらには決勝までを目標にしてほしいと興奮気味でした。韓国の初勝利が決まった後、韓国サッカー協会には全国各地から激励のメッセージが殺到し、市民からの電話が途絶えませんでした。またゴールを決めた黄善洪選手と柳想鉄選手のホームページには激励のメッセージが数百通も届きました。携帯電話で文字メッセージを送るイベントはいつもの３倍を超える１０万通のメッセージが殺到しました。試合後ラッカールームを訪れた金大中大統領は、国民にこのうえないプレゼントをしてくれたとして、１６強入りに自信を持つようになったと述べました。

・この韓国対ポーランド戦を金大中大統領と共に観戦したポーランドのクバスニエフスキー大統領は５日、ゲミョン大学で特別講演を行うため、大邱を訪れ「韓国の勝利を祝い、ワールドカップの成功を祈る」と述べました。またクバスニエフスキー大統領は、「地理的に遠く離れているが、両国は歴史と現代の発展過程が似ており、ポーランドは韓国を重要な国と認識している」と述べました。これにさきたち、クバスニエフスキー大統領は４日釜山で金大中大統領と首脳会談し、外交やスポーツなどの分野でさらに協力を深めていくことになりました。

・４日釜山で行われた対ポーランド戦で念願のワールドカップ初勝利を手にした韓国チームは、５日慶州のキャンプ地にもどりました。韓国チームはここで調整練習をした後、１０日のアメリカ戦に構えて９日大邱に移動する予定です。ヒディンク監督は１０日の対アメリ戦について「アメリカはヨーロッパのプロリーグで豊富な経験をつんだ選手が中心となっており、決して油断できない」と述べ、新たな気持ちで決戦に臨む心構えを伺わせました。

・ところでワールドカップのアメリカ対ポルトガル戦が行われる水原と６日フランス対ウルグアイ戦が行われる釜山では５日車の通行量を普段のほぼ半分に減らす厳しい交通規制が行われています。水原と釜山では５日は車のナンバープレートが奇数の車が、６日は偶数の車が原則として運転禁止となっています。規制時間は水原では午前７時から夜１０時まで、釜山は午前９時から夜９時までです。この運転規制に違反しますと、５万ウォンの罰金が課せられます。

Ｗ杯６日目の５日、韓国では午後６時から水原でＤグループのアメリカとポルトガルの試合が行われます。一方、日本では午後３時３０分から神戸でＨグループロシア対チュニジア戦が、また夜８時半からは、茨城でＥグループドイツ対アイルランドとの試合が行われます。

北韓の朝鮮中央テレビは、今月1日から連日ワールドカップの試合を録画で放送していることがわかりました。韓国国家情報院によりますと、朝鮮中央テレビは4日午後にも2日釜山で行われたパラグアイ対南アフリカ共和国の試合とアルゼンチン対ナイジェリアの試合を放映しました。朝鮮中央テレビは3日午後にも、1日のデンマーク対ウルグアイ戦を放映しました。

・今年下半期の韓国の輸出は１４％から２０％の伸びが見込まれています。韓国貿易投資振興公社は、今年下半期の世界各国の輸入は８％から１２％の増加を記録し、韓国の輸出は、去年の下半期に比べて１４％から２０％ほど増加するだろうという見通しを出しました。これで年間を通じた輸出増加率は６％から８％の伸びになるものと見られています。

・北韓とロシアのシベリア国境の頭満江経済開発計画に関連してロシアはアジア経済開発銀行のプログラム参加できるようになり、北韓も参加できるように関係各国に協力を求めることになりました。 ロシアの声放送によりますと、頭満江経済開発計画に参加している ロシアと韓国、日本、中国、モンゴルの代表はウラジオストックで会議を開き、ロシアと北韓がアジア開発銀行プログラムに参加する問題について協議しました。参加国代表は、ウラジオストックに国際投資センターを設け、頭満江開発に対する長期の投資を呼びかけることにしています。

・韓国外換銀行が公示した ５日の為替レート日本円１００円は９８５ウォン２４銭で 前日に比べて４ウォン２４銭のウォン高でした｡アメリカドル １ドルは１２２１ウォン７０銭で 前日に比べて１ウォン３０銭のウォン高でした。５日の韓国株式市場の総合株価指数は ８０９.５９ポイントと前日に比べて ３.２６ポイント上昇しました。

・５日のソウルは晴れ、午後３時の気温は今年最高の３１度でした。６日は全国的に曇り、所によってにわか雨が降るでしょう。予想最低気温は１５度から２０度、最高気温は２６度から３２度の予報です。ワールドカップの試合がある水原は曇り、予想気温は１８度から２９度の予報です。

６月４日火曜日

・４日、釜山で行われた韓国−ポーランド戦、この試合、韓国が終始をリードし、日本のJリーグの柏レーソルで活躍している黄善洪と柳想鉄が見事シュートを決め、２対０で悲願の一勝をあげました。この試合、韓国は３大会ぶり、２回目の出場を果たしたポーランドを相手に、前半２６分、ＭＦの李乙容からのパスを、エースストライカーの黄善洪が左足でボレーシューを決め、先制し、前半を終了しました。後半８分、柳想鉄がゴール正面から豪快なミドルシュートで、追加点を挙げました。これで韓国は勝ち点３を記録し、残る２試合での決勝トーナメント進出に期待が膨らんでいます。韓国は１０日、大邱でアメリカとの第２戦に臨みます。これに先立って、午後６時から日本の埼玉スタジアムで行われたＨグループの日本対ベルギーの試合は前半を両チームとも無得点で終わり、後半１１分、ベルギーが先取点を獲得し、続いて２分後には日本のＦＷの鈴木が同点ゴールを入れました。日本はさらに後半２２分、中盤で稲本がパスカットしたこぼれ球を柳沢が拾って稲本にパスし、稲本がゴール正面から左足でシュートを決め、１点を追加、しかし２９分にはベルギーのＤＦバンデルヘイデンが同点に追いつき、結局２対２で引き分けました。日本は勝ち点１となり、ワールドカップ初めての勝ち点を記録しました。一方、Cグループ中国対コスタリカ戦はコスタリカが２対０で中国を破りました。この試合コスタリカは前半から積極的に中国を攻め、後半に入って１５分、ＦＷゴメスのスルーパスを受け、ＦＷワンチョペがシュート、こぼれ玉をゴメスが決めて、先制ゴールを入れました。続いて２０分にコスタリカのＤＦライトが追加点を挙げ、２対０でコスタリカに軍配が上がり、勝ち点３を記録しました。大会６日目の５日は、 韓国水原でアメリカ対ポルトガル、神戸でロシア対チュニジア、茨城でドイツ対アイルランドの試合が行われます。

・サッカーワールドカップの韓国組織委員会は３日、３１日ソウルで行われた開幕戦をはじめ、サッカー・ワールドカップのチケットが売れ残り、会場に空席が出ている問題について、ＦＩＦＡ（国際サッカー連盟）に強く抗議するとともに、海外販売分のチケットを担当したイギリスのバイロム社への損害賠償請求も辞さないという対応を決め、３日の閣議で政府に報告しました。韓国組織委員会によりますと、韓国内では、先月３１日のソウルでの開幕試合フランス対セネガル戦を初め、３日までの５試合で、計約６万５千席の空席が発生し、１試合当たりおよそ１０億ウォン前後の損失が出ているということです。ところで韓国組織委員会は３日、釜山での韓国対ポーランド戦の入場券３０００枚を４日午前１０時から会場近くで当日券として販売すると発表しました。この発表を受けて地元釜山をはじめ、韓国全国から徹夜でおよそ６０００人がつめかけ、先着順に入場券が販売されました。徹夜で並んだ釜山の大学院生は「諦めていただけに天にも昇る気持ち」と喜び、「きょうのポーランド戦では声が枯れるまで韓国を応援します」と張り切っていました。 韓国組織委員会はまた、残りの試合についても引き続きバイロム社側にチケットの販売状況の詳しい資料提出を求め、当日販売を含めた対応策をとる方針です。今回のワールドカップで観客が購入できるチケットの総数は約２７７万枚で、そのほぼ半数の１４０万５千枚はバイロム社が海外分として全世界に向けての販売を担当し、韓国組織委員会は韓国国内向けに６９万枚を、日本組織委員会は日本国内向けに６７万５０００枚を取り扱っていました。

・先月３１日、開幕したサッカーワールドカップの試合の模様を北韓の朝鮮中央ＴＶが北韓国内に放送している問題について、ＦＩＦＡ（国際サッカー連盟）と、ワールドカップの放映権をもつドイツのキルヒ･シュポルト社は３日、北韓には放映権をもつ団体はなく、無許可の放映は容認できないとしながらも放送権料の請求などはできないとしてこれを黙認することを明らかにしました。この問題についてＦＩＦＡと協議をしたキルヒ社のリグール営業部長は、「北韓の国や企業に放映は許可していないが、北韓の放送事情を正確に把握することもできない。放映が事実だとしても否定的な観点に立たず、むしろ北韓住民がサッカーを楽しみ、ワールドカップで世界がひとつになることを体験してもらいたい」と述べ、北韓の無許可放送は黙認せざるを得ないという立場を表明しました。

・ＫＥＤＯ＝韓半島エネルギー開発機構のカートマン事務総長が４日、韓国東海岸の束草港から船で北韓入りしまｓた。カートマン事務総長は５日、北韓の東海岸の咸鏡南道 新浦・クムホ地区で行われる北韓側の原子力発電所運転要員の教育センターの開所式に出席する予定です。この教育センターでは北韓の原発運転要員１００人を対象に、原子力の基礎理論から発電所運営に関する総合的な教育が行われることになっています。

・ＫＢＳの春川総局によりますと、北韓は先月３１日、北漢江上流にある金剛山ダムの貯水を梅雨の前の工事のため一定量を韓国側地域に放流すると事前通告していましたが、北韓は予定通り３日に続いて４日も金剛山ダムの貯水を韓国側の平和のダムに向けて毎秒２００トンずつを放流し、４日午前７時までに合わせて１６６０万トンが韓国側の貯水ダムに流れてきたことが確認されました。これと関連し韓国側の平和ダムの補強工事の担当者は、「金剛山ダムからの放流がいつまでどの程度続くかは今のところはっきりしていない」としていますが、韓国が進めている平和ダムの補強工事には特に影響はないものとみられるとしています。韓国政府は南北を分断する非武装地帯の北韓側にある金剛山ダムに亀裂が生じ、最悪の場合、ダムの崩壊につながる恐れがあるとして、金剛山ダムの下流にある韓国の平和ダムのえん堤をかさあげして、梅雨時の大雨に備えるとともに、さらに下流にある華川ダムの水位を下げる作業を行っています。

・韓国が今年の田植えの時期に合せて北韓に支援する２０万トンの肥料すべてが、４日までに、北韓側に引渡されました。韓国政府は今年４月、食糧難の北韓に対して肥料２０万トンを支援することを決定し、これまで数回に分けて北韓に肥料を引き渡してきました。そして４日、南海岸の麗水港から６千トンの肥料を積んだ貨物船が北韓に向けて出港し、今年予定している肥料２０万トン全量が北韓に引き渡されることになりました。

・経営が破綻した韓国の大宇自動車を買収したアメリカのゼネラル・モーターズ＝ＧＭは、今後韓国産の自動車部品の購買を増やす方針です。ＧＭの購買担当者は４日、ソウルのヒルトン・ホテルで記者会見し、「最近、韓国の６０あまりの自動車部品業者を訪問し、合せて２６件、６億５千万ドル相当の見積りを依頼した。この商談は大部分契約に至るだろう」と述べ、ＧＭが今年予定されている韓国産自動車部品の輸入は、去年の１億ドルを大幅に上回る規模となることを示唆しました。この担当者はまた、大宇自動車と以前協力関係にあった関連企業は、新設された「ＧＭ大宇オート・アンド・テクノロジー」だけでなく、世界各国のＧＭの工場に納品する機会が増えるだろうと語りました。

・韓国では今度のワールドカップ期間中、４３試合をＨＤＴＶ（高画質高品質画面）で中継していますが、このＨＤＴＶは、早ければ年内にも通信衛星によるＨＤＴＶのサービスがスタートする見込みとなりました。これは４日、情報通信部が明らかにしたもので韓国デジタル衛星放送会社の「スカイライフ」と、ＨＤ受信機製造メーカーのＡＰ宇宙通信はすでに１日から、衛星ＨＤ受信機を使ってＫＢＳ第１デシタルＴＶの番組をソウル中心部の百貨店やターミナルなど全国２０箇所で試験放送を始めています。情報通信部では、「衛星を通じたＨＤＴＶの放送は、早ければ年内にも衛星ＨＤＴＶのチャンネルを設け本放送を始める計画」だということです。衛星を利用したＨＤＴＶが始まりますと、デジタル地上波ＴＶによるＨＤＴＶと違って地域が限られず、全国規模で受信が可能であることから地域による情報の格差をなくすことが期待されています。

・韓国外換銀行が公示した４日、午後３時現在の為替レート、日本の円１００円は、９９３ウォン６４銭で、前日に比べて６ウォン７４銭のウォン高でした。アメリカドル１ドルは１３２９ウォンで、前日に比べ、７ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の２２日の総合株価指数は、８０６．３３ポイントと、前日に比べ、１．４０ポイント上昇しました。

・４日のソウルは曇り、午後３時の気温は２７度でした。５日は高気圧の圏内で、全国的に晴れる中で、午後一時的ににわか雨になるところもあるでしょう。朝は濃い霧になるところも多いものと予想されます。５日のソウルの予想最低気温は１８度、最高気温は３０度という予報です。

６月３日月曜日

・韓国政府は、日本の福田康夫官房長官が「いわゆる非核３原則の見直すこともあり得る」と発言したことに関連して、日本の核兵器保有に反対する立場をかさねて明らかにしました。この政府当局者は、“日本の防衛体制の整備は極東アジアの安定に寄与する方向で，しかも整備の内容の透明性が確保されなければならないというのが韓国政府の一貫した立場だ”と述べました。一方、ロシア外務省のヤコベンコ スポークスマンはこの福田官房長官の発言について、日本は唯一の被爆国であり、 核の削減を要求してきた。この発言は「核拡散防止」の国際世論に逆行するものだと批判しました。

・ワールドカップ４日目の３日、韓国では午後６時から蔚山でＣグループのブラジル対トルコの試合が行われ、ブラジルが２対１でトルコに逆転勝ちし、勝ち点３点をあげました。この試合、トルコは前半ロスタイムにブラジルのミスからボールを奪い、ミッドフィルダーバストゥルクの絶妙なパスをうけたＦＷ ハッサンが左足でけり込み先制しました。しかし 後半まもなく ブラジルのＦＷロナウドが右足でシュートを決め,１対１の同点になりました。さらに後半４２分、ブラジルはＦＷ リバウドのペナルティ・キックで逆転、２−１でトルコを破りました。一方、これに先立って午後３時半から新潟で行われたＧグループ、クロアチアとメキシコの試合では、メキシコのＦＷブランコが後半ペナルティ・キックで１点を入れ、１対０でクロアチアに勝ちました。続いて夜８時半から札幌で行われた同じくＧグループ、イタリアとエクワドルの試合は、イタリアが ２対０でエクワドルに勝利しました。イタリアは前半７分と２７分にＦＷビエリがゴールを決め、２対０で前半戦を終えました。後半に入ってからエクワドルが短いパスで攻撃しましたが、得点にならず、２対０でイタリアが勝利しました。前大会のベスト８のイタリアは、１１回連続してＷカップに出場しており、エクワドルは今大会が初出場です。大会５日目の４日韓国は釜山で夜８時半から念願の１６強入りを目指してポーランドと開幕試合を、日本は午後６時から埼玉でベルギーとの初試合を行います。またＣグループの中国は光州で午後３時３０分からコスタリカとワールドカップ本選、デビュー戦を行います。

・韓国代表チームのミッドフィルダー、李ヨンピョ選手がポーランドとの韓国開幕戦に出場できないものとみられます。李選手はポーランド戦で左のミッドフィルダーとして先発出場する予定でしたが、１日の練習で 左足ふくらはぎに怪我をしました。このため４日のポーランド戦では李選手に代わって李ウルヨン選手が出場するものと見られます。

・先月２６日の韓国との強化試合の際に左太ももを負傷し、開幕試合の対セネガル戦を欠場したフランスチームの司令塔ジダン選手が２日、チームの調整練習に合流しました。フランスのチームドクターによりますと、ジダン選手はなお治療が必要だと述べましたが、６日のウルグアイとの試合に出場するかどうかについては、明らかにしませんでした。

・ポーランドのクバスニエフススキー大統領がＷカップ観戦と韓国・ポーランド首脳会談のため、３日韓国を訪れました。クバスニエフススキー大統領は４日釜山で行われる韓国とポーランド戦を観戦した後、金大中大統領と首脳会談を行い、両国の共同関心事などについて話しあいます。ポーランド大統領の韓国訪問は、９４年のワレサ大統領以来、８年ぶりです。

・大統領府青瓦台の朴ソンスクスポークスマンは３日、ワールドカップの開会式と韓国での試合がすべて混乱もなく整然と展開されているとして,今後も安全面に最大限の配慮を払いつつ、世界の祭りとなるよう国民の協力を求めました。朴スポークスマンは、「ワールドカップは海外のマスコミからも高い評価を受けている。ワールドカップを契機に韓国経済がさらに発展することを期待する」と述べました。一方、ワシントンポストなどアメリカの主要新聞は韓日ワールドカップの開会式は史上もっとも安全な雰囲気の中で取り行われたと評価し、１面トップなどで詳しく伝えました。ワシントンタイムズも、こんどのワールドカップが、世界の平和を増進させるだろうとして、共同開催を契機に韓国と日本の和解ムードが高まっていると報じました。

・北韓は先月３１日行われたＷカップ開幕戦のフランスとセネガルの試合の一部を放送したのに続いて、２日の夜にもアイルランドとカメルーンの試合の後半戦を録画で放送しました。北韓が放送したセネガルとカメル-ンは共にアフリカの非同盟国で、北韓が非同盟国の試合だけを中継するのではないかという見方が出ています。これについて韓国政府関係者は、「北韓のＷカップ関連の放送は今後も続くものと見られるが、非同盟国が対戦する試合だけを放送するかなどについては詳しい事情はわからない」と話しています。

・韓国の崔成泓外交通商長官は３日、ベルギー、ポルトガル、スペインのヨーロッパ３か国歴訪に出発しました。 崔成泓外交通商長官は４日、ベルギーのブリュッセルで、ＥＵ＝ヨーロッパ連合のペトン対外執行委員と会談し、最近の南北関係とＥＵの北韓への支援、韓国とＥＵの通商懸案などについて協議する予定です。また６日からはスペインのマドリードで４回目のＡＳＥＭ＝アジア・ヨーロッパ首脳会議の外相会談に出席し、韓半島情勢の現状について説明するとともに、９月にデンマークで開かれるＡＳＥＭ首脳会議についても意見を交換する予定です。また、ポルトガルやスペイン外相とも会談し、２０１０年の世界博覧会を韓国の麗水に誘致することに対し協力を求めることにしています。

・韓国の先月５月の外貨保有高は１０９６憶ドルで１１００億ドルの大台に近づきました。韓国銀行によりますと、５月の韓国の外貨保有高は４月に比べ１９億７千万ドル増の１０９６億３千万ドルで、今年に入ってもっとも高い伸び幅を記録しました。これは保有外貨の運用収益の増加と、ドル安に伴うユーロ貨と円の表示資産の換算額が増えたためと見られています。韓国の外貨保有高は日本、中国、台湾、香港についで世界で５番目です。

・韓国の情報通信部と通信業界関係者ら８人が北韓の平壌での移動通信サービスの提供について協議するため北京経由で４日北韓を訪問します。北韓訪問団は北韓におけるＣＤＭＡ方式の移動通信サービスを行うことについて北韓の関係者らと会談し、８日帰国する予定です。

・先月２９日から日本の皇族としては初めて韓国を公式訪問していた高円宮ご夫妻は３日、釜山近郊の金海空港から帰国しました。高円宮ご夫妻は２日、釜山の国際魚市場、ジャガルチ市場を訪れ、商店街の主人らと気楽に会話を交わすなどくつろいだ一時を過ごした後、ワールドカップのパラグアイと南アフリカ共和国との試合を観戦しました。

・３日、韓国外換銀行が公示したウォンの為替レ−トは日本円１００円は９８６ウォン８１銭で、先週にくらべ １ウォン１２銭のウォン高でした。アメリカドル１ドルは１２２７ウォン３０銭で、先週にくらべ４０銭のウォン高でした。３日の韓国株式市場の総合株価指数は ８０４.９３ポイントで先週にくらべ ８.５３ポイント上昇しました。

・３日のソウルは晴れ、午後 ３時の気温は２８度５分でした。４日は全国的におおむね晴れで、予想最低気温は１４度から１９度、最高気温は ２６度から ３２度の予報です。４日ワルードカップ韓国とポーランド戦が行われる釜山と、中国とコスタリカの試合が行われる光州はいずれも晴れで最高気温２６度から３０度の予報です。

６月１日土曜日

・日本の都道府県にあたる韓国の道の知事と議会議員、ソウル市など大都市と中小の市の市長と議会議員、さらに郡長、区長など４，４１５人を選ぶ韓国の地方選挙の投票が今月１３日全国で一斉に行われますが、これに先立って、中小の市の市長と議会議員、さらに郡長、区長に立候補した候補者が同じ会場に集まって行う立会演説会が1日から６３の選挙区で始まりました。中央選挙管理委員会によりますと、今度の統一地方選挙には、合わせて１万９１５人が立候補し、平均２．５倍の競争率となっていますが、この立会演説会は、一般の市の市長や郡長などの比較的選挙区の狭い選挙区で行われ、都道府県にあたる道の知事と議会議員、ソウル市など大都市と広域市の市長では、この立会演説会は行われません。立会演説会は、１３日の投票日の前日まで週末を利用して行われます。

・ところで、今回、ソウル市長選挙に立候補している金民錫候補を応援しようと、日本の参議院議員から自作の応援歌「未来への約束」が贈られ、２日、ソウル市内で行われる金候補派の集会で披露されることになりました。韓国では、公職選挙法で外国人の選挙活動を禁止しているためこの議員が金民錫候補を直接応援することはできませんが、この議員は「友人としての思いを伝えたい」と語り、歌詞にカタカナで韓国語訳を付け、練習を重ねてきたということです。金民錫候補は、学生運動出身の与党・民主党の若手政治家で、ソウル市長選挙では、野党ハンナラ党の李明博候補と一騎打ちを演じています。

・ワールドカップ２日目の１日、韓国では午後6時から、１次リーグＡ組のウルグアイと、欧州予選を無敗で勝ち上がったデンマークとの試合がウルサンで行われ、２対１でデンマークが勝ち越しました。この試合、ねばり強くパスをつなぐデンマークがゴール前まで攻め込み前半４５分、ＦＷのグランケアーの左サイドからのセンタリングを走りこんだＦＷトマソンがダイレクトでシュートし先制しました。そして後半２分にウルグアイが右からの浮き球のパスを中央にいたロドリゲスが左足ボレーで同点ゴールを入れました。しかし後半３８分にデンマークがトマソンのこの日２ゴール目となるヘディングシュートで勝ち越しデンマークが２対１で勝ちました。これに先立って、新潟で行われた日本での「オープニング試合」、１次リーグＥ組のアフリカ選手権王者のカメルーンと、２大会ぶりの出場となったアイルランドとの試合は、１対１と引き分けました。　カメルーンは前半３９分、ドリブルでボールをペナルティーエリアに持ち込んだエトーが右からゴール前にパスし、それを中央で待ちかまえたＦＷのエムボマが左足でシュートを決め、カメルーンが先制しました。そして後半７分には、アイルランドのＭＦホランドのシュートで同点となり両チームの攻防が続きましたがどちらも譲らず結局１対１で試合終了となりました。続いて夜８時からは札幌で同じくＥ組で過去３回の優勝経歴をもつ強豪ドイツと、３大会連続出場のアジア代表のサウジアラビアとの試合が行われています。大会３日目の２日は、プサンでパラグアイ対南アフリカ共和国、光州でスペイン対スロベニア、茨城でアルゼンチン対ナイジェリア、埼玉でイングランド対スウェーデンの試合が行われます。

・金大中大統領は、３１日ワールドカップの開会式に出席するため２日間の日程で韓国を訪れた日本の小泉首相と開会式前に競技場の貴賓室で歓談しました。この席で金大統領は、「わざわざお越し下さり、ありがとうございます」と謝意を伝え、これを受けて小泉首相は「こんなに盛り上がって嬉しく思います。何としてもＷ杯を成功させなければなりません。横浜で行われる決勝戦でお目にかかれるのを楽しみにしています」と述べたということです。金大中大統領と小泉首相は、当初ワールドカップ開会式を前後して首脳会談を行う方向で両政府が調整していましたが、日本側の要請で横浜で行われるワールドカップの閉会式前後に日程を先送りすることになっています。

・金大中大統領は、１日ワールドカップの開会式に出席するため韓国を訪問中の東ティモールのグスマン大統領と会談しました。この会談で、金大統領は、「韓国政府は、東ティモールが民主主義と市場経済をもとに安定した独立国として出発できるよう常緑樹部隊の派遣など、あらゆる分野で積極的な支援を送ってきた」と述べ、今後とも東ティモールへの協力を惜しまない意向を明らからしました。その上で金大中大統領は、東ティモールの道路、交通、通信などインフラ構築や、天然ガス、油田開発事業に韓国企業が参加できるようにしてほしいと述べ、グスマン大統領に協力を求めました。金大中大統領は、３日韓国入りするポーランドのアレクサンデル・クワシニエフスキ大統領と４日、会談し、南北と同時に国交を樹立しているポーランドに韓半島和平のための積極的な役割を求めることにしています。

・サッカーワールドカップの開会式が行われた３１日、ソウルの競技場のスタンドは６万人の観衆で埋まりましたが、この日、競技場の隣にあるワールドカップ公園では入場券を手に入れることができなかったおよそ２万人の市民が大型画面を通じて開会式の様子を見守りました。またソウル中心部の光化門や、江南区にあるＣＯＥＸなどソウルの新聞社や企業の屋上に設置された電光板の周辺にも開会式を観戦しにきた市民で賑わいました。ところで、環境ワールドカップを打ち出している今度の大会、３１日の開会戦が終わった後、サッカー競技場や野球場につきものの客席のタバコの吸殻やゴミなどは、この日はほとんど見られなかったということです。

・現代自動車は、３１日、ヨーロッパ海運会社のＷＷＬ＝ワレニウス・ウィルヘルムセンと提携し、現代商船の自動車運輸事業部門を引き受け、新しい会社を設立することで合意しました。新しい会社の持分は、ＷＷＬが８０％以上、現代・起亜は２０％以下とし、最初の５年間は、新会社が現代・起亜の輸出車の運輸権をもつことになりました。両社の合意内容が効力を発するには、双方ともに取締役会の承認が必要で、両社は今月中旬、取締役会を開くことにしています。

・北韓の金剛山観光に出かけていた慶尚北道・安東郡に住む７０歳の男性が現地で死亡していたことが分かり、韓国側の警察が死因などについて調査を始めました。金剛山観光を手がけている現代亜山によりますと、この男性は、友人や親戚ら５人とともに３１日ソルボン号で金剛山観光に出かけ、客船で昼食をとった後、下痢の症状を起こしました。金剛山に到着した後、この男性は現地の医療機関で治療を受けましたが、３１日夜、呼吸混乱を起こし、応急手当てを受けたものの亡くなったということです。この男性は１日未明、韓国側に移送され、現在、東海岸のソッチョ港にある医療院に安置されており警察が正確な事故の原因を調べています。遺族たちによりますと、「現地の医療陣は、心臓に異常を起こしたものと推定されるとしているが、この男性は過去に一度も心臓を患ったことがなく観光に出かける前日まで元気に畑仕事をしていた」としています。金剛山の観光客が観光の途中、現地で死亡したのは初めてです。

・北韓は、国際テロ勢力に対する支援に反対する姿勢を重ねて強調しアメリカに、対北韓政策の見直しを促しました。北韓は３１日の朝鮮中央通信の論評で、「あらゆる形のテロとそれに対するいかなる支援も反対するというのが、われわれの揺るぎのない原則である。ましてやテロ分子に大量破壊兵器を手渡すようなことはあり得ない」と主張しました。

・北韓の朝鮮中央放送が３１日伝えたところによりますと、これまでおよそ５０カ国から７００人余りが平壌で先月29日から始まった「アリラン祭典」を観覧したということです。「アリラン祭典」は、故金日成主席の生誕９０周年を祝って大々的に行われているもので、「海外に住む同胞や外国人からも祭典をみたいという観覧申請が続いている」ということです。

・韓国外換銀行が公示した１日午後１時現在の為替レート、日本円１００円は、９８７ウォン９３銭で前の日に比べて、４０銭のウォン高でした。アメリカドル１ドルは、１２２７ウォン７０銭で、前の日に比べて２０銭のウォン安でした。韓国株式市場は、土曜日のため取り引はありません。

・１日のソウルは薄曇り、午後１時の気温は、２３度８分でした。２日日曜日は全国的に曇が広がり南部地方では、一時にわか雨の降るところがある見込みです。ワールドカップ、パラグァイ対南アフリカ共和国の試合が行われるプサンと、スペイン対スロベニアの試合が行われる光州は、いずれも曇が広がり一時にわか雨という予報です。光州の日中最高気温は２８度、プサンは２５度まで上がる見込みです。

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