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5月31日金曜日

・韓国と日本が共同開催するサッカーのワールドカップが31日夜ソウルで開幕しました。6万人の観衆が見守る中で始まった開会式では両国の国歌が演奏された後、韓国側の組織委員会の鄭夢準委員長の歓迎の挨拶、FIFA=国際サッカー連盟のブラッター会長の大会の挨拶に続いて、小泉首相の祝辞に続きました。続いて金大中大統領は「21世紀初のワールドカップを通じて世界は人種、文化、思想、宗教という壁を乗り越えて一つになり、世界が21世紀の平和と安全、そして人類共同の繁栄の価値を改めて確認することを期待します」と開会を宣言しました。この後開幕を祝う公演が行なわれ、「From the East=東方から」をテーマに先端のIT技術を駆使して、伝統と現代を調和させた東洋のともに生きる精神を表現しました。この後行なわれたフランスとセネガルとの開幕試合は、セネガルが1対0で前回の覇者フランスを破りました。大会初出場のセネガルは、選手のほとんどがフランスリーグに所属していることもあって、スターストライカー=ジダンが左太ももの故障で欠場したフランスと試合開始からほぼ対等な試合を行いました。そして前半30分、GKにあたったこぼれ玉をセネガルの MF=ディオプ選手が押し込み、先制しました。後半に入ってから、フランスはMFアンリを中心に相手ゴールに迫りましたが、惜しいシュートが決まらず、開幕試合は1対0でセネガルが勝ちました。大会2日目の1日は蔚山でウルグアイ対デンマーク、日本の札幌でドイツ対サウジアラビア、新潟でアイルランド対カメルーンの3試合が行なわれます。

・ワールドカップの開会式に出席する外国の首脳の韓国訪問が相次いでいます。共同主催国の小泉首相は31日開会式に出席するため、韓国を訪問しました。また東ティモールのグスマオ大統領が31日午前、東ティモール独立後初めて韓国を訪問しました。グスマオ大統領はワールドカップの開会式直後のフランス対セネガルの開幕試合を観戦した後、1日には金大中大統領と東ティモールの国づくりなどについて会談します。またドミニカ共和国のチャールズ首相も韓国を訪れています。

・韓国と第1次リーグを戦うポルトガル代表チームが30日夜韓国入りし、これで韓国で第1次リーグを戦う15カ国がすべて揃いました。事前キャンプ地の中国のマカオから仁川国際空港に到着したポルトガルチームは報道陣の取材や写真撮影にも一切応じず、宿舎のソウルリッツカルトンホテルに向いました。一方、韓国と対戦するD組のポーランドは、31日、キャンプ地の大田でデパートでのショッピングを楽しみました。またアメリカの選手団の一部は、31日、駐韓米軍が提供するヘリコプターで板門店を訪れた後、駐韓米軍の将兵と昼食をともにしました。

・ワールドカップに出場する選手たちのドーピングを検査するセンターも31日から活動を始めました。今回のワールドカップのドーピングテストを行うのは、韓国で唯一にIOC=国際オリンピック委員会のドーピング機関として指定された韓国科学技術研究院のドーピングセンターです。ドーピングセンターでは、試合が終了した後、1チーム当りランダムで2人ずつ4人の血液と尿の検査を行い、選手たちが禁止されている薬物を使っていないかどうかについて、24時間以内にFIFAに通知することになっています。

・先週、北京の韓国大使館に韓国への亡命を求めて駆け込んだ北韓の住民4人について、中国政府は30日人道主義の立場から中国から出国させる用意があることを示唆しました。中国外務省の孔泉スポークスマンは30日の会見で「中国は北韓脱出者を中国の国内法と国際慣例、人道主義に従って処理している」と述べました。これは28日の北韓住民の身柄の引き渡しの要求をやや緩和した発言となっており、中国の外交消息筋では北韓住民4人を韓国に送ることを示唆したものとして受け止めています。しかし中国政府は依然として4人の身柄の引き渡しを求めており、韓国政府の対応が注目されます。

・今週、ソウルの地下鉄6号線のノッサピョン駅にガソリン系の石油が流れ込んだ騒ぎについて、駐韓米軍はアメリカ軍のタンクから流失したことを認め、補償に応じる意向を示しました。ソウル市はこの問題で米軍関係者も交えた合同調査チームを設け調査を進めた結果、近くの龍山にある駐韓米軍の基地から流失したことを確認し、韓米地位協定に基づいて賠償を求める方針を示しました。これについて、駐韓米軍は、最近地下にあるガソリンタンクを修理したことがあることを認め、灯油やガソリンの流出に一部の責任を認めています。ソウル市の関係者は「地下鉄の駅で発見されたガソリンについては駐韓米軍が責任を認めているが、灯油については否認しており、さらに調査を行う必要がある」と述べました。これによって韓米は専門家会議を開いて、ガソリンの流出を防ぐ方法や損害賠償などについて協議を行い、灯油の汚染源を特定するための韓米間の調査を行う方針です。

・来月行なわれる韓国の統一地方選挙で投票所に行こうと思っている有権者は42%に止まり、半数にも満たないことが分かりました。この調査は韓国の中央選挙管理委員会が世論調査専門機関に依頼して全国の有権者1,500人を対象に行ったものです。それによりますと、6月13日の統一地方選挙で必ず投票するという回答は42.7%に止まり、前回98年の選挙の68%を大きく下回りました。これを年齢別にみますと、20代はわずか27%、30代は32%で3人に1人、40代は47%と若い年齢層の有権者の選挙への無関心が目立っています。前回98年の統一地方選挙では、事前の世論調査で68%までが必ず投票すると答えましたが、実際の投票率は53%に止まったことを計算に入れますと、今回の投票率は40%を下回る恐れもあると、選挙関係者はみています。

・韓国の天然記念物に指定されている野鳥の“チョウゲンボウ”がソウルの繁華街にある高層ビルのひさしに巣をかけ、卵を暖めていることが確認され、街の話題となっています。チョウゲンボウが巣をかけたのは、ソウルの繁華街のヨイドにある35階建ての高層ビルの最上階部分のひさしで、地上からざっと140mの高さのところです。チョウゲンボウはハヤブサに似た野鳥で、日本でも天然記念物に指定されているということです。チョウゲンボウは5月初めから巣作りを始め、今では4つの卵をメスとオスが暖めており、まもなく雛がかえるということです。このビルでは近くに無人カメラを設けて、会社のホームページを通じて、チョウゲンボウ夫婦の様子をインターネットに取り入れ、生中継といった形でホームページに掲載しています。

・言葉が不自由な77才のおばあさんと7才の孫との生活を描いた韓国の映画「ジブロ=家に」の観客が30日、390万人となり、今年封切りされた映画の興行記録を更新しました。これまでの興行記録は1月に封切りされたアメリカの映画「LORD OF THE RING」で388万8000人でした。「家に」の観客動員390万人は「チング=友へ」「シュリ」「共同警備区域JSA」などに続いて7位に当るものですが、「家に」は現在 全国50の映画館で上映されており、どこまで記録を伸ばすことができるかが注目されます。

・韓国外換銀行が公示した31日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、988ウォン33銭で、前日に比べて4ウォン42銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1227ウォン50銭で、前日に比べて5ウォン50銭のウォン高でした。韓国株式市場の31日の総合株価指数は、796.40ポイントと、前日に比べて19.21ポイント下落、今年2月25日以来4カ月ぶりに800ポイントの大台を割り込みました。

・31日のソウルは晴れ、午後3時の気温は24度7分でした。1日は中部地方は曇りところによって霧雨、その外の地方は晴れの一日となるでしょう。予想最低気温は12度から21度、日中最高気温は25度から31度とほぼ全国で夏日になるという予報です。

5月30日木曜日

・金大中大統領は30日の前夜祭に出席し、「ワールドカップ主催国の大統領として、今度のワールドカップを成功させ、韓半島の和平、ひいては世界の平和と人類の和合に寄与したい」と挨拶しました。また金大統領は「このワールドカップ・フェスティバルを通じて、世界の子どもたちにもっと大きい夢と希望を与えることを期待する。未来を担う子供たちには平和と和合、反映の世の中を残したい」と述べました。

・ワールドカップの期間中、ソウル市など韓国の開催5都市では、試合の前日と当日、マイカーを中心に厳しい交通規制が行なわれますが、開幕前日の30日にはソウル市で初めて実施され、交通量は平日のほぼ半分となっています。交通二部制と呼ばれるこの交通規制は、車のナンバープレートの末尾の番号が偶数の場合は偶数の日に、奇数の場合には奇数の日に車の運転が禁止されるもので、違反しますと罰金5万ウォンが課せられることになっています。ソウル市の調べによりますと、初日の30日は朝7時から夜10時までこの交通二部制が行なわれ、普段はひどいラッシュとなる朝夕の通勤時間帯も渋滞はほとんど見られなかったということです。

・金大中大統領は30日ワールドカップの開幕式に出席するため韓国を訪れている日本の高円宮様と面会しました。この席で金大統領は「98年に日本を訪問した後、両国関係が非常に進展した」と評価し、これに対して高円宮様は「ワールドカップを機に韓・日両国がさらに協力し、大会を成功させたい」と答えました。また金大統領は「韓・日両国間に重要なのは文化交流だ」とした上で、「日本の歴史教科書や靖国神社などの懸案に解決のメドがつけば、これと並行して追加の韓国での日本の大衆文化の受け入れを検討したい」と述べました。

・日本の民団=在日本大韓民国民団と総連=朝鮮人総連合会がワールドカップに出場する韓国チームを応援するため初めて共同で応援団を結成し、29日と30日に200人あまりが韓国に到着しました。民団と総連による「2002ワールドカップ在日同胞参観団」は29日金海空港に146人が入国し、30日には79人が仁川国際空港に到着しました。30日到着した応援団は31日の開幕戦=フランス対セネガルの試合を見た後、韓国戦第1戦となる4日の対ポーランド戦では韓国の公式応援団の「赤い悪魔」の赤いTシャツと日本の「ウルトラニッポン」の青いシャツを着て、韓・日両国の国旗を手にして応援する予定です。共同応援団は来月25日まで仁川、大邱、金海、済州空港を通じて合わせて1500人が入国する予定で、このうち270人が総連系の同胞です。

・ワールドカップの期間中、韓国の伝統的服装=韓服をまとった人は、外国人を含め、ソウル市内に点在する古宮や京畿道の朝鮮王朝時代の御陵を無料で入場できます。文化財庁は30日「ワールドカップをきっかけに、韓国人はもちろん外国人にも韓服の美しさを知ってもらうために、ワールドカップの期間中、韓服姿の人々は無料入場を決めた」と話しています。無料入場できる史跡地はソウル市内の昌徳宮を除く景福宮、徳寿宮、昌慶宮、宗廟と、ソウル・京畿道にある朝鮮王朝時代の御陵です。

・先週、北韓から脱出した住民4人が北京の韓国大使館に亡命を求めて駆け込んだ事件で、中国政府は4人の身柄の引き渡しを求めて取り調べを行った後、韓国への出国を認める方針です。中国消息筋が29日明らかにしたところによりますと、中国政府は現在、韓国大使館内にいる北韓住民4人の身柄の引き渡しを求めた上で、氏名や犯罪を犯したかどうかなどを調べた後、4人の希望に沿って韓国に送るとしています。これを受けて、韓国と中国政府は4人の身柄の引き渡しや調査方法などについて協議するものとみられ、一部では来週にも韓国に向うのではないかという見方も出ています。北京の韓国大使館で保護されているこの4人は、最初 精神的に不安定と伝えられていましたが、現在は落ち着きを取り戻しているということです。

・韓国と日本が両国間の投資自由化を目指して締結した韓日投資協定が29日日本の参議院で承認され、今年の夏にも発効する見通しとなりました。この韓日投資協定は、投資の許認可の段階から進出企業を法律的に自国の企業と比べて不利な取り扱いとしない最恵国待遇の措置を取り決めており、両国政府の批准の手続きなどを経て、今年の夏にも発効する見通しです。韓日投資協定は97年の韓国の経済危機の際に韓国が提案し、今年3月に両国の政府が署名しました。

・韓国の統一地方選挙の立候補の届け出が29日締め切られ、各候補者は来月13日の投票日に向けて激しい選挙戦に入りました。今度の統一地方選挙は、日本の都道府県にあたる道の知事と議会議員、ソウル市など大都市と中小の市の市長と議会議員、さらに郡長、区長など4,415人を選ぶことになっています。中央選挙管理委員会によりますと、今度の統一地方選挙には合わせて1万915人が立候補し、平均2.5倍の競争率となりました。このうち、最も注目を集めているソウル市長選挙には6人が立候補しましたが、事実上 与党=民主党の若手の国会議員の金民錫氏(38)と野党=ハンナラ党の 李明博氏(60)の一騎打ちとなる見通しです。また韓国第2の都市で民主党の大統領候補に決まった盧武鉉氏の出身地でもある釜山市長選挙には3人が立候補し、民主党の韓利憲氏(58)とハンナラ党で現職の安相英氏(63)が激しい選挙戦を繰り広げるものとみられています。今度の統一地方選挙は8つの道知事とソウル市など8つの大都市の市長選挙の勝敗が焦点となりますが、野党のハンナラ党がすべてに公認候補を立てたのに対し、与党の民主党は、ハンナラ党の地盤の大邱、蔚山、慶尚北道ではハンナラ党と対抗する公認候補を立てられなかった上、大統領選挙では共闘をめざす自民連を意識して自民連の票田の大田、忠清南道、忠清北道でも公認候補を出せなかったことから、今年12月の大統領選の前哨戦とも言われているこの統一地方選挙での民主党とハンナラ党との対決が注目されます。

・韓国政府は景気浮揚対策の一つとして行っている乗用車の特別消費税の引き下げの措置を2カ月延長して8月末まで行うことになりました。財政経済部は29日「今年に入って景気が回復しているものの、急激なウォン高や不安定な原油価格などで、下半期にも景気が回復するかどうかが不透明で、乗用車の特別消費税の引き下げを延長することを決めた」と述べました。これによって8月末まで購入する乗用車は排気量によって24万ウォンあまりから最高950万ウォンまで税金が引き下げられます。しかし中型車が主流となっている韓国車についてはこの特別措置の恩恵は少ないのに対し、外国産の高級車を購入した際のメリットが大きくなっており、この措置もアメリカの圧力によるという批判的な見方も出ています。

・日本の大相撲で韓国出身の力士が初めて十両に昇進することが決まりました。この力士は韓国出身で春日山部屋の=春日王(24)韓国名 金ソンテクさんで、29日開かれた大相撲名古屋場所の番付編成会議で昇進が決まりました。春日王は、ソウル出身で98年に韓国の全国シルム大会で優勝、3年前に日本の大相撲に入りました。現在、日本の大相撲には950人の力士がいますが、そのうち韓国出身は3人で、新十両となる春日王が最高位です。

・今年のベルリン国際映画祭でグランプリ=金熊賞を受賞した宮崎駿監督の日本のアニメーション映画「千と千尋の神隠し」が来月28日韓国で上映されます。日本の大衆文化の韓国受け入れは、映画の場合、原則として制限がありませんが、アニメーション作品は国際映画賞の受賞作に限られています。

・韓国外換銀行が公示した30日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、992ウォン75銭で、前日に比べて2ウォン43銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1233ウォンで、前日に比べて6ウォン50銭のウォン高でした。韓国株式市場の30日の総合株価指数は、815.61ポイントと、前日に比べて19.58ポイント下落しました。

・30日のソウルは曇り一時雨、午後3時の気温は23度1分でした。韓国気象庁によりますと、サッカーワールドカップの開幕式が行なわれる31日のソウルは高気圧の圏内で、曇りという予報で雨の心配はないということです。予想最低気温は11度から19度、最高気温は24度から29度という予報です。ソウルの日の入りは午後7時47分です。

5月29日水曜日

・先週、北韓からの脱出者3人が北京の韓国大使館に駆け込んだ事件で、中国の外務省は28日、この3人の身柄を中国側に引き渡すよう韓国政府に求めました。中国外務省の孔泉報道局長は28日、「国際法と国内法に照らし、在中国の大使館に第三国の国民を庇護する権利はない」として「韓国大使館の保護の下にある北韓脱出者3人の身柄を我々に引き渡し、中国政府が処理できるようにすることを要求する」と述べました。中国政府はこれまでの外国公館への駆け込み事件では、外国公館による「人道的な措置」に理解を示し、第三国への移送を認めてきましたが、このように相手国に明確に引き渡しを求めたのは初めてです。これについて韓国政府は、「北韓脱出者の問題については、第三国の公館にせよ韓国の公館にせよ国際法上の原則に変わりはない」として、本人が望まない北韓への強制送還はさせないという基本的な立場を強調し、引き続き中国政府と協議していていく方針を改めて明らかにしました。なお韓国政府は36才の北韓脱出者1人が27日、北京駐在の韓国大使館に駆け込んでいることを確認し、現在韓国大使館で亡命を求めている北韓脱出者は4人となりました。

サッカーワールドカップを2日後に控えてFIFA国際サッカー連盟の次期会長を決める選挙が29日ソウルで行われ、現会長のブラッター氏(66)が対立候補のアフリカ連盟会長で、FIFAの副会長のハヤトウ氏を圧倒し、再選を果たしました。ブラッター会長はFIFA事務総長時代からの20年以上にわたる国際サッカー協会への貢献を強調し、現路線への支持を訴えて、終始優先に選挙戦を進め、ヨーロッパ、南米、アフリカからも支持を得て、圧勝しました。選挙はFIFA加盟の197協会の代表が投票し、ブラッター会長は1回目の投票で、当選に必要な3分の2を超える139票を得て、56票のハヤトウ候補に圧倒しました。ブラッター会長はスイスアイスホッケー連盟の事務局長などを経て、81年からFIFA事務総長を務め、98年の前回の選挙で初当選を果たしました。今回対立候補となったカメルーン出身のハヤトウ副会長はFIFAの財政を巡る一連のトラブルやブラッター会長の独善的な組織運営を非難して、FIFA副会長のヨハンソン欧州サッカー連盟会長や鄭夢準韓国サッカー協会会長らの支援を受けましたが、及びませんでした。

・これに先立って総会では、今年3月末にブラッタ−会長の判断で機能を停止した内部監査委員会の業務を再開することを決めました。内部監査委員会の業務の開始時期については特に触れませんでした。またFIFAは、これまで4年に一度の定期総会で審議、承認をしてきた予算決算案を今後は、毎年一年ごとに審議、承認する財政点検システムを導入することについても合意しました。この2点については、当初予定されていた案件ではありませんでしたが、ブラッタ−会長の緊急提案を受け、加盟各国代表の満場一致の拍手で決まったものです。

・サッカー・ワールドカップまで後2日、第1次リーグを戦う15カ国の外国チームは、ポルトガルを除いて、勢揃いしました。28日はまず、南アフリカ共和国の選手団50人が仁川国際空港に到着し、直ちにキャンプ地の江原道江陵市に移動しました。また南米サッカーの新しい強豪チームパラグアイ代表チームも28日午後、釜山近郊の金海空港に到着し、待ち受けていたサポーターたちの暖かい歓迎を受けました。パラグアイチームは釜山でキャンプに入り、来月2日、南アフリカ共和国と初戦を行います。さらに南アフリカ共和国、パラグアイと同じくB組に属しているスロベニア代表チームも28日、済州島に到着し、直ちに調整トレーニングを始めました。残るポルトガルは30日、キャンプを張っていた中国のマカオから韓国入りし、15カ国の外国勢が揃います。ところで、韓国南部の大邱市でキャンプをしているセネガル代表チームの1人が大邱市内の宝石店からネックレスを盗んでいたことが分かりました。大邱地方警察庁によりますと、この選手は26日深夜、大邱市内の宝石店に同僚選手4人と訪ね、店主が目を離したすきに、30万ウォン日本円で3万円相当の18金ネックレスを盗んだ疑いです。大邱地方警察庁はこの選手は容疑を認めているということで、警察では書類は検察庁に送るものの試合への出場に関しては問題ないとしています。

・サッカー・ワールドカップの警戒強化で、韓国政府の安全対策統制本部は大邱と光州の二つの地方空港については試合開始2時間前から終了1時間後までのおよそ5時間にわたって閉鎖し、この間は一切航空機の離着陸を認めないことを決めました。韓国軍はワールドカップの期間中、国際的なテロ事件を警戒して競技場周辺では一切航空機の飛行を禁止することにしており、地方空港の場合は競技場から半径9キロが飛行禁止空域になります。大邱・光州の両空港は国内各路線をはじめ、中国を中心とした一部国際線も運航されています。ワールドカップの期間中、大邱では韓国対アメリカ戦など3試合が、光州では中国対コスタリカ戦など2試合が行なわれます。

・ワールドカップの期間中、ソウル市など開催5つの都市では、試合の前日と当日、車のナンバープレートの末尾番号によってマイカーを中心に車の運転を規制する厳しい交通規制が行われることになっており、開幕戦の前日30日午前7時からまず、ソウルで実施されます。交通二部制と呼ばれるこの交通規制は、車のナンバープレートの末尾番号が偶数の場合、偶数の日に、奇数の場合は奇数の日に車の運転が禁止されることになっており、これに違反しますと、5万ウォンの罰金が課せられることになっています。この交通二部制はソウル、釜山、仁川、水原、全州の5つの都市で行われ、残りの5つの都市では市民に協力を呼びかけることになっています。

・日本の高円宮ご夫妻が日本の皇族としては初めて韓国を公式訪問するため29日、韓国を訪れました。高円宮様は30日、金大中大統領を表敬訪問した後、朝鮮王朝時代の王宮の昌徳宮と近くの繁華街仁寺洞(インサドン)を訪れる予定です。31日にはサッカー・ワールドカップの開幕式に小泉首相らとともに出席して、蔚山と釜山でワールドカップ試合を観戦した後、来月3日、帰国することになっています。

・韓国の法務部は29日、麻薬取締法違反の犯罪歴のあるアルゼンチンの元サッカー選手・マラドーナさんに対して、ワールドカップ期間中に韓国入りできるよう認める方針を明らかにしました。韓国では、出入国管理法で、麻薬中毒者など公衆衛生上、危害を与える可能性のある外国人の入国を禁止しており、マラドーナさんについても一時は申請を拒否しましたが、ワールドカップの開催ムードの盛り上げに役立つのではないかという判断から、特例措置で一転して入国を認めることにしたものです。

・韓国と日本の間で犯罪人引き渡し条約が29日、日本の参議院本会議で全会一致で承認されました。この韓・日犯罪人引き渡し条約について、韓国はすでに4月に国会の批准の手続きを終えており、日本政府は来月4日の閣議で条約の批准を決定する予定で、韓・日犯罪人引き渡し条約は来月下旬に発効することになります。

・韓国の主な会社では58歳から60歳を定年としていますが、サラリーマンが肌で感じる定年の年齢は、厳しい雇用情勢を反映してか38.8歳という答えが大半を占めました。これは韓国のインターネット会社が、会社勤務経歴10年以下の男女580人を対象に調べたもので、職場で感じる体感定年は37歳から41歳と答えた人が52%と、全体の半分を上回りました。続いて42歳から46歳が23%、31歳から36歳は17%でした。反対に46歳以上と答えた人は8%に過ぎず、韓国のサラリーマンの雇用に対する不安を伺わせるデータ−となりました。

・韓国外換銀行が公示した29日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、995ウォン18銭で、前の日に比べて8ウォン52銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1239ウォン50銭で、前の日に比べて8ウォン20銭のウォン安でした。韓国株式市場の29日の総合株価指数は、835.19ポイントと、前の日に比べて13.61ポイント下落しました。

・29日のソウルは晴れ、午後3時の気温は27度でした。30日は 弱い気圧の谷の影響を受けて、ソウルや大田など中部地方はところによって一時雨、大邱・釜山など南部地方は曇りとなるでしょう。予想最低気温は13度から21度、日中最高気温は23度から28度という予報です。

5月28日火曜日

・来月13日投票が行われる韓国の統一地方選挙が28日告示され、立候補の受け付けが始りました。今度の統一地方選挙は、日本の都道府県に当たる道の知事と議会議員、ソウル市など大都市と中小の市の市長と議会議員、さらに郡長、大都市の区長ら合せて3485人を選ぶことになっています。韓国の統一地方選挙は95年、98年に続き今回で3回目となりますが、今回の統一地方選挙は12月の大統領選挙の前哨戦と位置づけられており、各党とも総力をあげた選挙戦を展開するものとみられています。

・ワールドカップの期間中、韓国の地方空港の大邱と光州の空港が閉鎖されることになりました。韓国軍はワールドカップの期間中、国際的なテロ事件を警戒して競技場周辺では一切 航空機の飛行を禁止することにしており、地方空港の場合は競技場から半径9キロが飛行禁止空域になります。このため 合同参謀本部の関係者は27日「韓国の17の地方空港のうち、軍のテロ作戦の半径の中に含まれる大邱空港と光州空港をワールドカップの期間中 閉鎖する」と述べました。韓国軍はワールドカップ期間中、競技場周辺には携帯用の対空ミサイルを配備し、接近する空中のものに対して警告無しに攻撃することにしています。

・アメリカ人男性がイギリス新聞記者になりすましてサッカー・ワールドカップ大会の記者証を不正入手したと報じられた事件で、韓国警察庁は27日、疑惑をもたれた男性は情報通信会社の社員で、ソウルの国際メディアセンターが誤ってこの男性とよく似た名前のイギリス新聞記者の記者証を発給したと明らかにしました。男性は韓国側の調べに対し、「記者証でも不便なことはないと思い、持ち帰った。求められれば返却する」と話しているということで、一時は国際的なテロ事件と関係づけられて報道されたこの記者証事件はメディアセンターの担当者の単純な誤解によるものとわかりました。

・26日の韓国との強化試合で左の太ももを傷めて退場したワールドカップフランス代表チームの指令塔ジダン選手が、1次リーグの開幕戦となる31日の対セネガル戦には欠場することが明らかになりました。フランス代表チームの主治医のフェレ医師は28日記者会見し、「ジダン選手の左太ももは筋繊維の何本かが切れている状態だ」と精密検査の結果を説明し、当面は治療に専念し、リハビリを経てチームに復帰するとしています。フェレ医師はまた、「現在、確実なのは開幕戦には出場できないことで、6月6日のウルグアイとの試合など、開幕戦以外の試合に出場できるかどうかは、負傷の回復をみながら決めることなった」と述べ、第2戦での出場も微妙であることを示唆しました。

・韓国の大手企業、三星電子、LG電子、SK、現代自動車などは、ワールドカップの期間中、外国企業の経営主をはじめとする海外のバイヤー4000人を招待し、韓国製品のキャンペーンを行うことになりました。全経連(全国経済人連合会)が28日明らかにしたところによりますと、全経連に所属する大手企業のうち、ワールドカップ期間中、外国のバイヤーを招待する計画のある11の企業を対象に調査した結果、現代自動車が海外代理店の代表ら1200人を招待する計画があるなど、全体的に4000人あまりの外国企業の経営者が韓国を訪れるものとみられています。主な招待客としては、ソニーの石田芳久社長、富士通の緒方春樹社長、フィリップスのクライスター・リー会長らです。

・ワールドカップの開幕とともに「コリア・グランドセール」が始まります。これは韓国を訪れる外国人が多い時期に韓国のホテルや大型飲食店などが一斉にセールを行うもので、これまでは日本の大型連休に合わせた日程でしたが、今年はワールドカップ期間中の31日から来月30日まで実施されます。この期間中、外国人には開催10都市のデパートや免税店、大型ショッピングセンター、テーマパーク、イベント場、美容院や飲食店、ホテルなど1万店で、10%から最高70%の割引が行なわれます。またソウルのショッピングセンターで有名な南大門市場やインサ洞などでは数々のイベントを行なわれ、仁川国際空港では外国人観光客に割引クーポン券が配られることになっています。

・ワールドカップを開催する韓国内の10都市を巡回しながら展示された優勝トロフィーが29日、最後の巡回地となるソウル市に到着し、記念のイベントが行われます。29日はソウルワールドカップスタジアムの駐車場で、ソウル市民がトロフィーを抱えて記念写真を撮影することができる「FIFAワールドカップトロフィー体験」のイベントや、人気歌手のライブ公演も繰り広げられます。ワールドカップ開催10都市を回りながら開催されたこのイベントは、先月11日、ソウル・景福宮で行われた開始イベントを皮切りに仁川、大田、光州など開催10都市で巡回展示された後、39日ぶりにソウルに戻ることになりました。

・アフガニスタンで軍事行動を展開しているアメリカ軍が先月から、韓国軍に対し、戦闘部隊の歩兵や工兵、アフガニスタンに派遣するようを打診していることが明らかになりました。韓国国防部筋は27日、アフガニスタンでの軍事行動を指揮しているアメリカの中部司令部のトミー・フランクス司令官らアメリカ 軍事関係者が中部司令部に派遣されている韓国軍の連絡交換将校団に、少なくとも韓国軍の歩兵1個中隊を派遣してほしいと数回にわたって打診してきたということです。アメリカ側はこのほか、京義線の地雷除去工事に投入された「マイン・ブレーカー」などドイツ製の地雷除去装備の支援やキルギスで活動している韓国軍医療支援団の派遣も要請したことが分かりました。これについて韓国側は、「国会の同意を得ることが難しく、戦闘兵などの追加派遣は考えていない」と伝えたということです。韓国はアメリカのアフガニスタンの軍事行動を支援するため、キルギスに90人あまりの医療チームをはじめ、空軍のC−130輸送機4機と海軍の上陸艦1隻などで構成された海軍と空軍の輸送支援団を派遣していますが、戦闘部隊は派遣していません。

・韓国の科学技術部は、中小型原子炉の国産化に向けた大型研究開発プロジェクトを年内にも発足させることになりました。科学技術部は、これまで海外に依存していた原子力開発事業の国産化に向けてまず2008年の完成をメドに「65Mw級の一体型原子炉の研究開発プロジェクト」を推進することにし、このプロジェクトの責任者に韓国原子力研究所の金シファン教授を充てることを28日明らかにしました。このプロジェクトには、科学技術部とトゥサン重工業、現代建設の大手業者が参加して、国庫から750億ウォン、民間からの融資1750億ウォンの合わせて2500億ウォンを投資し、発電と、海水の淡水化のための出力65Mw級原子炉の建設を通じて韓国独自モデルの中小型原子炉技術を開発しようというものです。金教授は、「一体型原子炉が完成すれば、中小型原子炉と、原子力による海水の淡水化技術の輸出も可能になるだろう」と話しています。

・恵まれない家庭のおばあさんと孫の愛情を描いた韓国映画「ジブロ=家に」の観客動員数がソウルだけで148万3,000人となり、今年封切りされた映画の中では最高となりました。この「家に」の全国の観客動員数も384万人近くに上り、今年の全国最高記録の「ロード オブ ザ リング」をまもなく追い越す勢いとなっています。ところで、韓国ではワールドカップサッカーの開幕が近づくにつれて、映画館の入場者の減少が目立っており、フランスとの強化試合が行なわれた26日の日曜日の入場者は、普段の日曜日に比べ20%も少なかったということで、ワールドカップ期間の6月は映画の観客は大幅に減少するものと見られています。

・韓国外換銀行が公示した28日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、986ウォン66銭で、前日に比べて5ウォン49銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1231ウォン30銭で、前日に比べ、6ウォン9銭のウォン高でした。韓国株式市場の28日の総合株価指数は、848.80ポイントと、前日に比べ、8.23ポイント上昇しました。

・28日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は24度6分でした。29日はソウルなど中部地方は晴れのち曇り、南部地方は晴れですが、西海岸沿いでは午前中濃い霧になるところも多いでしょう。江原道や慶尚北道では午後、風が強くなるものとみられます。29日のソウルの予想最低気温は、15度、最高気温は27度という予報です。

5月27日月曜日

・韓国映画界の第一人者、イム・グォンテク監督の「酔画仙」が第55回カンヌ国際映画祭で韓国人としては初めて監督賞を受賞しました。韓国映画がカンヌ映画祭のコンペ部門で受賞したのは初めてで、イム監督は、一昨年にも「春香伝」でカンヌ映画祭にその名を加えて、今回はアメリカの「パンチドランク・ラブ」のポール・ト−マス・アンダーソン監督とともに監督賞を受賞しました。受賞の挨拶で、イム監督は、「この賞は、韓国だけでなく北韓も含めた韓国民族に与えられた賞と思っています」と感想を述べました。イム監督の「酔画仙」は、朝鮮時代末期の画家、張承業(チャン・スンオブ)の生涯を描いた作品で、今月10日封切りされ26日までのおよそ2週間に全国で48万人の観客がこの映画を鑑賞しています。

・一方、第39回韓国映画のグランプリ−「大鐘賞」の審査が26日、ソウルCOEXのコンベンションセンターで行われ、最優秀作品賞に李チョンヒャン監督の「家に。。」が選ばれました。「家に。。。」は、母親の事情で田舎のお婆さんの家に預けられた 都会っ子の孫と、言葉のしゃべれない田舎に住む実在のお婆さんとの細やかな愛情を描いた感動的なストーリーで、封切り1ヶ月で360万人の観客を動員するなど韓国で話題を呼び、企画賞と脚本賞も受賞しました。また海外映画会社との合作が増えている実情から今年初めて韓国映画に参加した外国の俳優やスタッフにも受賞資格が与えられ、「2009ロストメモリーズ」の日本人俳優、中村徹さんに助演男優賞が贈られました。

・韓国対フランスのワールドカップ開幕前の最後の強化試合が26日水原競技場で行われ、韓国は、FIFAランキング1位のフランスに3対2で惜しくも逆転負けしました。韓国は、前半15分フランスに先制のゴールを許しましたが、25分に朴智星選手が同点ゴールを決め、続いて40分にはソルギヒョン選手がコーナーキックを綺麗にヘディングで決め前半を2対1とリードしました。しかし後半8分に韓国は、デュガリ選手に同点ゴールを許し終了直前43分にはルブフ選手に決勝点を奪われ、結局3対2で逆転負けとなりました。この日の試合韓国は逆転負けしましたが、フランス代表を相手に強い攻撃力と守備力を発揮し、ベスト16入りの夢が実現するのではないかという希望を抱かせました。試合の後、フランスのルメール監督は、「韓国が1年前と比べここまで成長できるとは想像もしていなかった。ヒディンク監督は才能のある選手たちを中心に立派なチームをつくりあげた」と感想と述べました。韓国代表チームは、27日キャンプ場の慶州に移動しました。

・ところで26日の韓国との強化試合で左の太ももを傷めて退場したMFの要、ジダン選手は、ソウル市内の病院で精密検査を受けており31日ソウルで行われる対セネガルとの開幕戦に出場できるかどうかは28日の記者会見で明らかになる見通しとなりました。フランス代表チームのルメール監督は、27日記者団に対して「ジダン選手の状態は今のところはっきりしたことはいえない。開幕戦の出場については、精密検査の結果をみた上で28日にもチームの主治医が発表することになるだろう」と述べました。ジダン選手は、26日の試合に先発出場しましたが、左脚を痛め前半38分で退場していました。

・北韓の軍人3人が26日未明、休戦ライン・非武装地帯内の軍事境界線を一時的に侵犯し5分後に北側地域に戻っていった事件がありました。国連軍司令部が26日明らかにしたところによりますと、26日午後4時前、北韓軍の3人が非武装地帯の宣伝村・テソン洞南西2キロの時点の軍事境界線を南側に75メートル程超えましたが、特に目立った行動はみられず5分後には北側に戻っていったということです。今年に入って北韓軍警備艇が、西海上の北方境界線を侵犯したケースは6回ほどありましたが、地上の非武装地帯を超え南側に侵犯したのは初めてです。

・サッカー・ワールドカップに合わせた小泉首相と金大中大統領の韓日首脳会談は、今月31日のソウルでの開幕式ではなく、6月末の横浜での閉幕式前後に行う方向で調整していることが分かりました。首脳会談の事実上の延期は、日本側の要請によるもので、韓国側がこれを受け入れたということです。このため開幕式ではなく閉幕式に合わせた金大中大統領の訪日の際に、韓日首脳会談を行うことで両国政府が最終的に合意しました。

・韓国と日本の大学生の間では神社参拝や歴史教科書など韓・日の近代史を中心とした歴史認識にかなりの差があることが分かりました。これは、韓国の国立大学ソウル大学の「大学新聞」と日本の東京大学の「東大新報」がサッカーのワールドカップの韓・日共催にちなんで両校の大学生を対象にアンケート調査を行ったものです。それによりますと、「韓・日関係の改善のため、過去の歴史の清算が先行されるべきだ」にソウル大学の学生は73%が「そう思う」と答えたのに対して、東大生は45%に止まりました。また「日本の首相の靖国神社参拝問題」について、ソウル大生の73%は否定的に捉えているのに対し、東大生は84%までが「特に問題はない」と考えています。さらに「さきの大戦以後の相手国の現代史についてしらない」という回答はソウル大生は3人に1人の割合の69%、東大生も63%と、ソウル大生・東大生ともに相手国に対する歴史認識が不足している実態が明らかになりました。

・アメリカ人の33才の男性がイギリス新聞記者になりすまして、サッカー・ワールドカップのすべての競技場に入ることができる記者証を不正入手しました。韓国の警察当局では、この記者証がテロなどに悪用される可能性があるとみて、警戒を強めています。警察当局などによりますと、この男性は16日、ソウルのワールドカップ国際メディアセンターでイギリスの大衆紙サンデー・ミラーの記者を名乗り、記者証の交付を受けましたが、20日、サンデー・ミラーの記者がセンターで記者証の発給を申請して、この不正交付が分かりました。センターの職員は「パスポートの名前を確認したので、疑う余地はなかった」と話しています。韓国警察が調べたところ、記者証を持ったアメリカ人男性は15日仁川国際空港から韓国に入国し、20日日本に渡り、24日はアメリカに出国したということです。警察では記者が過去にパスポートを紛失したことがあることから、男性が持っていたパスポートも偽造されたものである可能性があるとしています。

・サッカー・ワールドカップのコスタリカ代表チーム52人が27日、仁川空港から韓国入りしました。ブラジル、トルコ、中国とともにC組に属しているコスタリカのウィンストン・パークス選手は、「ブラジルが最も難しい相手だがベスト16入りは間違いない」と自信の程をみせました。一行は、組織委員会が準備した車で京畿道・ソンナムにあるキャンプ場に移動し夕方からトレーニングを始めました。コスタリカは、6月4日、光州で中国と1回目の試合を行います。

・韓国の携帯電話最大手のSKテレコムと、日本のKDDIは、カメラが内蔵された携帯電話で、静止画像を互いに送受信できるサービスを28日から始めることになりました。静止画像は、インターネットのメールに添付して送信するもので、SKテレコムの加入者が、ポートメールの受信者の欄にKDDI加入者のメールアドレスを書き込むと、日本のKDDI加入者にポートメールが送れる仕組みです。これでSKテレコムと、KDDIの加入者は、いつでも自由に携帯電話で撮影した写真を交換できることになりました。

・韓国外換銀行が公示した27日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、992ウォン15銭で、先週土曜日に比べて4ウォンのウォン高でした。アメリカドル1ドルは1238ウォン20銭で、先週土曜日に比べて4ウォン30銭のウォン高でした。韓国株式市場の27日の総合株価指数は、840.57ポイントと、先週金曜日に比べて14ポイント下落しました。

・27日のソウルは晴れ、午後3時の気温は25度1分でした。28日も高気圧圏内に囲まれて、全国的に晴れところよって曇り、予想最低気温は10度から16度、日中最高気温は24度から29度と、南部地方では夏日となるところが多いでしょう。

5月25日土曜日

・中国の瀋陽の日本総領事館に続いて中国の北京にある韓国大使館に23日と24日北韓脱出者3人が駆け込み、韓国への亡命を求めています。韓国時間で24日午後5時、北韓住民男女2人が警備員が電話をかける隙を狙って韓国大使館の領事部に駆け込みました。また前日の23日正午前には北韓住民1人が領事部に駆け込んでいたことが分かりました。 これら3人は領事部の保護のもとにおかれ、韓国政府は中国側と3人の人道的な処理に向けて協議を行っています。政府当局者は「韓国総領事館に駆け込んだ北韓住民3人が第3国の公館に駆け込んだケースのように人道的に解決されるべきだ。本人の希望に反する北韓への強制送還に反対する韓国政府の立場を中国側に伝えた」と述べており、本人たちの希望に従って、近く第3国を経て、韓国に入国するものとみられます。

・アメリカ国務省のリーカー副報道官は24日、中国・瀋陽の日本総領事館内での亡命希望者連行事件で、北韓の住民5人がアメリカへの亡命を希望する英文の手紙をアメリカ国務省に送っていたことと、これが国務省内で放置されたままになっていた事実を認めました。それによりますと、「北韓住民5人が瀋陽の日本総領事館に亡命を求めて駆け込んだ8日、アメリカ・バージニア州にある非政府組織「防衛フォーラム財団」が、ドブリャンスキー国務次官宛てにFAXを送ってきた。FAXは、アメリカへの亡命を希望する北韓脱出住民5人の英文のEメールだった。しかしこのFAX文書は、国務省内の担当者には伝わっておらず適切な措置をとることができなかった」としています。 リーカー副報道官は、これまで「一家から亡命を求められた事実はない」と繰り返してきましたが、一転して手紙の存在を認めたものの「ミスとは思わない」とも語りアメリカへの亡命には否定的な見解を示しました。

・日本の歴史教科書のいわゆる歪曲記述問題を受けて韓国と日本は、去年10月の韓日首脳会談で両国の歴史専門家による「歴史共同研究委員会」を設けることで合意しました。この共同研究委員会の初会合が25日ソウルで開かれ、今後の委員会の討議の方向などについて協議しました。初会合には、韓国側座長の趙東杰・国民大学名誉教授ら12人と、日本側からは座長の三谷太一郎・成蹊大学教授ら9人が出席しました。そして委員会の運営などについて協議した結果、共同委員会は、「全体会議」と、「運営委員会」、「分科会」とし、全体会議は6ヶ月に一度、分科会は2ヶ月に1回の割合で開くことになりました。また委員会としては研究の成果を2年後をメドに集約して発表することでも一致しました。初会合に先立って韓国側座長の国民大学の趙東杰名誉教授は、「歴史的事実はひとつであり、両国が学説や学問の隔たりをできるだけ狭め共通の認識をつくることが歴史共同研究委員会の目標だ」と語りました。

・韓国国防省は、毎年韓国を中心とした安全保障体制の現状をまとめ国防白書を発表していますが、今年は、北韓を韓国最大の敵とするいわゆる「主敵条項」を巡って政府部内の調整が難航し当分の間、発表を延期することになりました。この「主敵」の表現を巡って韓国政府では、こうした表現は南北関係の改善に妨げになり白書から削除するか表現をやわらげるべきだとする統一部と、南北関係に具体的な進展が見られない状況で「主敵概念」を変更することはできないとする国防部との意見の食い違いから調整がとれず、国防白書の発表を延期したものです。韓国の国防白書は、1988年以後毎年発表されていますが、発表が延期となったのは、去年に続いて2度目です。

・日本の毎日新聞が25日伝えたところによりますと、ワールドカップの開会式に出席するため31日に韓国を訪れる小泉首相は、当初予定していた金大中大統領との首脳会談を行わないことが最終的に決まりました。それによりますと、韓国と日本は、開会式のため31日から2日間韓国を訪れる小泉首相と金大中大統領との首脳会談に向けて調整を行ってきましたが、双方の事情で会談を行わないことにしたとしています。これについて日本のマスコミは、中国・瀋陽の日本総領事館での北韓脱出住民の拘束事件と絡んで双方が微妙な立場にあることから韓日双方ともに首脳会談を敬遠したのではないかという見方が出ています。

・今月31日開幕するサッカーのワールドカップの有力な優勝候補とみられるFIFAランキング1位のフランスとトルコの代表チームが25日、韓国入りしました。26日、韓国との強化試合を行うフランス選手団はソウルのウォーカーヒルホテルに宿泊し、京畿道・クリ市でトレーニングを行うことになっています。26日には、ウルグァイ、中国、ブラジルの各チームが韓国入りすることになっています。これに先立って24日韓国入りしたアメリカ代表チームの宿舎であるソウルのメトリアトホテルには大統領警護なみの厳戒態勢が敷かれました。宿舎に割り当てられた警察官も他のチームの2倍近い230人となっており、ホテルの入り口には金属探知ゲートを設けたりして入場者全員のチェックを行っています。またアメリカとともに24日韓国の中部のテグに到着したセネガルは、25日、テグ市民運動場で韓国Kリーグのポハンスティラーズとの練習試合に臨みます。これで第1次リーグの試合を韓国で行う各国の代表チームのうち、25日までに韓国入りしたのは合わせて6ヶ国となりました。

・ワールドカップサッカーでは、全試合とも開始に先立って対戦チームの国家が演奏されますが、韓国チームが対戦する試合はすべて生伴奏で行なわれることになりました。これは24日、FIFA(国際サッカー連盟)の事務総長、韓国と日本の組織委員会の事務総長と行った会議で報告されたものです。それによりますと、今月31日の開幕戦フランス対セネガル戦と、韓国が第1次リーグで対戦する3試合では、生演奏のもとで、歌手が国家を独唱し、その他の試合は原則としてCDによる演奏が行なわれることになっています。

・FIFA(国際サッカー連盟)の副会長で今月29日ソウルで行われるFIFAの次期会長選挙に立候補しているアフリカサッカー連盟のハヤトウ会長が25日、韓国入りしました。ハヤトウ会長は、空港で記者会見し、「アジアとアフリカは、FIFA内部では低い評価に止まっている。次期会長に当選すれば、アジアとアフリカのワールドカップの出場枠を5カ国に増やすよう尽くす」と意欲を示しました。ハヤトウ会長は、先に東京で行った記者会見でも「2006年にドイツで開かれる大会は、アジア連盟の出場枠を「5」とすべきだ」という考えを示しました。ハヤトウ副会長は「加盟国が10に過ぎない南米連盟が4から5の枠を持っている。協会数の比率で配分すればアジアとオセアニアに配分されるべきだ」と主張したということです。

・サッカーワールドカップの韓国組織委員会は、24日、入場券を購入した人と同行者の座席が離れている場合や、購入者の名前が入場券に誤って記入されている場合、さらに申し込んだ入場券の等級と違う入場券と分かった場合は、購入者が希望する入場券と交換することにし、24日から来月28日までに申請を受け付ることになりました。また組織委員会は、入場券を印刷しているイギリス・バイロム社の手違いで交付が延期されていた障害者席と団体購入の入場券10万枚についても24日午後から交付を始めました。一方、FIFAは、当初入場券の他人への譲渡を厳しく禁止し入場券の名前と入場者が一致しない場合、入場を認めない方針を決めていましたが、チケットの譲渡についても正式に認める方針を明らかにしました。

・韓国の国民一人当たりが支払う医療費は、医療費全体の62.3%に達し、負担率ではOECD加盟29か国中最も高いことが分かりました。韓国インジェ大学の金ジンヒョン教授がWHO(世界保健機関)が発表した「世界健康リポート」を参考にまとめた資料によりますと、韓国では国民医療費全体のうち、個人が直接病院など医療機関に支払う医療費は62.3%とOECD(経済協力開発機構)の加盟29ヶ国中最も高く、負担率ではOECD加盟国の平均医療費の2倍以上になっているということです。これについて金ジンヒョン教授は、「韓国では、病院で診療を受ける際の本人負担が30%と高い上、高額の診療にはほとんど医療保険が適用されないこと、漢方の治療は原則として医療保険が適用されない」ことをあげています。

・韓国外換銀行が公示した25日午後1時現在の為替レート、日本円100円は、996ウォン15銭で前の日に比べて、15銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1242ウォン50銭で、前の日に比べて3ウォン50銭のウォン高でした。韓国株式市場は、土曜日のため取り引はありません。

・25日のソウルは晴れ、正午の気温は、23度9分でした。26日日曜日は高気圧圏内にあり、全国的に晴れの予報となっています。予想最低気温は9度から16度、日中の最高気温は21度から29度と予測されています。

5月24日金曜日

・韓国経済の着実な景気回復を受けて、外国の投資銀行があいついで韓国の経済成長率の予測を上向きに修正しています。このうち、JPモルガンは当初の5.9%から6.5%に0.6%上方修正しました。これについてJPモルガンは、設備投資が好調で韓国の第1四半期の成長率が高くなったので上向き調整したと説明しました。またゴールドマンサックスも、今月の輸出実績を見守った上で5.5%としている予測を上方修正するとしています。

・韓国政府は北韓からの脱出者が相次いで韓国に亡命を求めて入国している事から、北韓脱出者問題について総合的な対策を検討することになりました。 政府は23日関係部署の対策会議で、中国政府の協力で北韓脱出者の韓国入りが大きな混乱もなく実現したと評価しました。政府はまた最近北韓脱出者の韓国入国が増えている事から、彼らの定着を支援する施設とスタッフの拡充が必要だと見て、対策会議などを通じて関連対策を設けていくことになりました。

・ワシントンのチェ・ジェヒョンKBS特派員によりますと、アメリカの上下両院は中国政府に対して、北韓脱出者に対する強硬な取締を中止するよう求めました。ブラウン・バック、カーク議員らは北韓脱出者問題と関連して記者会見し、亡命を求めている北韓脱出者を拘束せず、人道的レベルで収容することを中国政府に求めました。

・去年10月の韓日両国首脳会談の合意により設立された「韓日歴史共同研究委員会」の初会合が25日ソウルで開かれます。外交通商部によりますと、会合では今後2年間の委員会の活動と研究方向などについて協議する予定です。委員会は古代史、中世史、近、現代史の三つの分野に別れて討議を進め、共同報告書を提出することになっています。初会合には、韓国側から趙ドンゴル国民大学教授、日本側から成蹊大学の三谷大一郎教授ら21人の学者,研究者が参加します。

・趙世衡駐日大使は23日、日本の朝日新聞と会見し、サッカーのワールドカップを韓日の障壁を取り払うきっかけにしたいと述べました。趙大使は、「韓日共催のWカップは両国の人的、文化的交流を拡大させ、歴史認識などの懸案を解消する契機にすべきだ。このためにもWカップ閉幕後も日本政府は韓国人観光客に対するビザ免除の措置を継続するべきだ」と述べました。まだ韓国の日本文化の追加開放については、韓国が日本の文化を受け入れやすくするような日本側の努力が重要だと述べ、CDやテレビ番組などの開放までは時間がかかるだろうという見方をしめしました。

・北韓に建設中の軽水炉事業に必要な資材などを直接韓国から北韓へ送る航空路開設について協議するため韓国を訪れていた 北韓の軽水炉代表団が6日間の日程を終えて24日、仁川空港から帰国しました。航空専門家6人など10人で構成された代表団は北韓のソンドク空港を結ぶ有力な空港の候補地とされるヤンヤン空港と代替候補地の金海空港などを視察しました。統一部の関係者は、南北の直航路開設ではなく、韓半島エネルギー開発機構レベルでの直航路の開設について協議するための訪問だったと述べました。

・韓国大手の三星電子とLG電子の携帯電話機が世界の市場での販売を伸ばし、特に三星はフィンランドのノキア、アメリカのモトローラに次いで世界3位に浮上しました。三星はヨーロッパや、中国市場での売れ行き好調に支えられ、今年第1四半期には世界市場の9.6%を占め、ドイツのシーメンスとソニー、エリクソンを抜きました。一方、LG電子も今年第1四半期に世界市場でのシェアーが3.1%となって世界8位のメーカーとなりました。LG電子の朴ヒョンイル部長は、CDMA=北米デジタル方式の携帯端末に続いて、GSM=ヨーロッパデジタル方式の端末市場でも韓国製品の販売が急増していると話しています。

・今月31日開幕するサッカーのワールドカップの第1リーグで韓国と同じD組で対戦するアメリカの代表チームが、24日韓国入りしました。アレナ監督が率いる40人の選手団はソウルのメトリアトホテルに滞在し、25日からはソウルの南、ミサリ球場でキャンプに入ります。アメリカは来月4日水原競技場でポルトガルと、10日は大田競技場で韓国と対戦します。一日先に入国したポーランドチームは、24日からキャンプに入りました。一方 今大会で優勝候補の一角にあげられているフランス選手団は25日韓国入りし26日には韓国と最後の強化試合に臨むことになっています。フランスサッカー協会は24日、ひざの怪我で出場が危ぶまれているエースストライカーのアンリ選手は31日セネガルとの開幕戦に出場することを明らかにしました。

・Wカップを記念する「韓・日・中文物展」が24日から韓国京畿道龍仁市の京畿道博物館で始まりました。今年7月21日まで開かれるこの特別展示会には韓国の京畿道、日本の神奈川県、中国の遼寧省の3か国の地域が所蔵する文物180点あまりが展示されています。

・韓日共催のサッカーワールドカップを記念してKBSと日本のNHKが共同で制作した、韓日文化交流のあり方と過去の歴史問題の解決を模索する討論番組、「KBSフォーラム21」“韓日関係新時代開く”が今月25日夜10時45分KBS第1テレビで放送されます。この番組では韓国側から池明観KBS理事長と日本側からは大学教授の饗庭孝典さんが共同司会を務め、両国の有職者らが出席して討論します。なお、NHKは来月1日、午後4時からの2時間、BS−1で放送する予定です。

・たばこ好きといわれる韓国では禁煙運動によって男性の喫煙率はこの1年間に21%も減少し、5人に一人がたばこをやめたことがわかりました。韓国禁煙協会が20才以上の成人男女1500人を対象に行った調査によりますと、男性の喫煙率は、去年5月に比べて21.2%減少し、55.1%つまりたばこを吸う人は二人に一人の割合となりました。喫煙率を年齢別にみますと、50代が29.3%ともっとも高く、20代が24%、30代は23.8%となっています。この一方で女性の喫煙率は若い人を中心に22.5%も増加している事がわかりました。たばこをやめた理由については、「健康にわるいから」が72.2%ともっとも多く、「回りの人が嫌がるから」が24.8%、そのつぎが「喉にわるいから」の順でした。

・韓国外換銀行が公示した24日の為替レート日本円100円は996ウォンで 前日に比べて6ウォン9銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1246ウォンで 前日に比べて80銭のウォン高でした。24日の韓国株式市場の総合株価指数は854.57ポイントと前日に比べて9.86ポイント上昇しました。

・24日のソウルは晴れ、午後3時の気温は24度6分でした。25日は全国的におおむね晴れで、予想最低気温は11度から16度、最高気温は24度から29度の予報です。

5月23日木曜日

・中国の瀋陽の日本総領事館に駆け込み、中国公安警察に拘束されていた北韓脱出者5人がフィリピンのマニラを経由して23日未明に大韓航空便で韓国に到着しました。北韓住民5人の入国には先に北韓を脱出した家族らが出迎えて、再会を喜び合いました。北韓住民5人は空港で記者団と会見し「脱出を支援してくれた関係者の皆さんに感謝します。中国公安警察に拘束された時は、複雑な心境でしたが、韓国に入ることができたので、すべてのことを許したい」と感想を述べました。一家5人は22日午後、中国からマニラに出国し、22日夜大韓航空624便でマニラから韓国に向い、2週間にわたった脱出問題が一段落しました。入国した5人は、政府の保護施設に入り、健康診断を受けた後、韓国当局による氏名や韓国への亡命意思などの確認が行なわれることになっています。そして韓国への亡命意思が確認されれば、北韓脱出者の韓国定着を支援する施設に入る運びとなります。

・この5人の脱出を支援したNGOの「キルス家族救命運動本部」のムン・クッハン本部長は22日「北韓住民5人は国連難民高等弁務官でも 政治的な亡命者であることを認めており、彼らの希望通りにアメリカに行くべきだ」と述べました。ムン・クッハン本部長は、北韓住民5人の脱出経由について「もともと瀋陽のアメリカ領事館に駆け込む予定だったが、警備が厳しく、日本の総領事館に変えた」として「この5人によって北韓脱出者の惨状が世界に知らされたのは嬉しいが、5人の安全は危なくなった。 国連難民高等弁務官で政治的な亡命者であることを認めただけに、5人の希望通りにアメリカに行くべきだ」と述べました。

・東京発連合ニュースによりますと、韓国駐在の寺田輝介日本大使は23日仁川国際空港に到着した北韓住民5人に面会しました。共同通信によりますと、寺田大使と北韓住民との対面は4分ほどで、寺田大使はこの席で歓迎の意を伝えるとともに「時間がかかったが、日本政府は最大限の努力を傾けた」と述べ、韓国製のお菓子をプレゼントし、これに対して北韓住民は感謝の言葉を伝えたということです。

・週休2日制の実施を目指して進められている韓国の労働団体と経営者団体、それに政府による3者の協議が難航している中で、韓国の金融機関は7月から週休2日制の実施に踏み切る見通しとなりました。5つの大手銀行の代表と金融産業労組は22日の交渉で、週休2日制実施で合意し、今年7月1日から実施する見通しとなりました。それによりますと、今年7月1日から国策銀行、市中銀行、地方銀行などすべての銀行が完全週休2日制を実施するとしています。そのため土曜日には銀行の窓口は営業せず、顧客にはインターネットによるバンキングや現金自動引き出し機を利用してもらい、輸出入代金の決済など急を要する業務は銀行が自主的に処理するとしています。労使はまたこの週休2日制の導入によって52日の土曜日が休みとなることから、これまでの年次休暇や月次休暇、保健休暇のうち一部は無給にすることで合意しました。これまで独自に週休2日制を推進してきた金融界の労使が7月実施で事実上合意したことから、他の業種の労使交渉に大きな影響を及ぼすものと見られ、近く開かれる労使政委員会で週休2日制について合意できるかどうかが注目されます。

・韓国最大の労働団体、民主労総=全国民主労働組合総連盟傘下の一部労働組合が 週休2日制や国営企業の民営化に反対して22日からストライキに入っており、23日は保健医療労働組合がストに参加しています。このうちソウルの江南聖母病院や高麗大学・梨花女子大学、キョンヒ大学の付属病院など保健医療労働組合に加わっている41の病院の労働組合が 賃金の引き上げや増員、パートタイマーの職員化を求めて23日始業時からストに入りました。ストに入った病院では応急室や手術室などに必要最少の人員だけを残し、外来患者は受け付けていないため、病院によっては診療にも影響が出ています。一方、タクシー関係の労働組合連盟では完全給料制度などを求めて24日からストライキに参加する計画です。またホテルなど100の会社労組で構成された韓国労総の全国観光労働組合連盟は22日、今月末に予定されていたストの方針を公式的に撤回し、ワールドカップ期間中にはストを展開しないことを宣言しました。今度の統一ストライキについて、民主労総では金属産業を中心におよそ100社から3万人が参加しているとしていますが、政府では86社の1万5000人だとしており、双方の主張に大きな開きが出ています。労働部によりますと「今回のストには現代、起亜、双龍という自動車3社の労組と、造船業界の労組が参加しないため、大きな影響はないのではないか」とみています。

・今年12月に行なわれる韓国の大統領選挙では開票作業をスピードアップするため、初めて自動読みとり機が導入され投票日の当日夜には当落が判明する見通しです。韓国の中央選挙管理委員会によりますと、この自動開票機は記号式の投票用紙を1時間に1万3000枚判読する能力があり、開票所ごとの各候補者の得票数をコンピューターで中央選挙管理委員会に送るシステムです。韓国の中央選挙管理委員会は、来月行なわれる地方選挙でこの自動開票機を導入してシステムの正確性などをチェックし、12月の大統領選挙から本格的に利用する方針です。選挙管理委員会がこの自動開票システムを利用して試験的に開票作業を行なったところ、地方選挙の場合 手作業による従来の開票作業に比べて3時間から4時間程度スピードアップし、投票日の深夜から翌日の午前3時にはすべての当落が判明するという結果が出ています。大統領選挙の場合、これまでは翌日の未明に当落が判明していましたが、この自動開票システムを導入すれば、事故がない限り、当日の深夜にも当落が判明するものと選挙管理委員会ではみています。

・金大中大統領は韓国を公式に訪問しているマレーシアのマハティール首相と首脳会談を行い、サッカーのワールドカップと今年秋に釜山で開かれるアジア大会の成功に向けて協力することで一致しました。この会談で金大中大統領はまず北韓に大統領特使を派遣した経緯や韓国政府の北韓抱擁政策を説明し、マレーシアの建設プロジェクトとIT(情報通信)分野に韓国企業の参入を要請しました。両国の首脳はまたASEAN(東南アジア諸国連合)と韓中日首脳会議がアジアでの協力関係を強化する上で重要な役割を行なっていると評価し、ASEANと韓中日首脳会議を東アジア首脳会議に発展させることに、両国が協力していくことを確認しました。

・サッカーのワールドカップの開幕を8日後に控えて第1次リーグで韓国と対戦するポーランドチームが23日、清州空港に到着しました。大統領専用機で到着したポーランドチームは、空港到着後 直ちにキャンプ地の大田に向かいました。ポーランドチームは今月26日に韓国のプロサッカーチームと練習試合を行なう予定です。また22日には韓国と対戦するアメリカの先発隊と、今大会の優勝候補とされているフランスの先発隊が入国しました。日本の鹿児島県でキャンプをしているフランスチームは25日にソウル入りし、26日韓国チームと練習試合を行なうことになっています。

・韓国外換銀行が公示した23日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1002ウォン90銭で、前の日に比べて3ウォン70銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1246ウォン80銭で、前の日に比べて20銭のウォン高でした。韓国株式市場の23日の総合株価指数は、845.51ポイントと、前の日に比べて17.55ポイント下落しました。

・23日のソウルは晴れ、午後3時の気温は27度4分でした。24日も高気圧の県内で 全国的に晴れ、汗ばむ程の陽気となるでしょう。予想最低気温は10度から15度、日中最高気温は22度から27度という予報です。

5月22日水曜日

・先月8日、中国の瀋陽の日本総領事館に亡命を求めて駆け込もうとして中国の公安警察に身柄を拘束されていた北韓脱出者5人が22日午後中国を出国し、フィリピンのマニラを経由し、韓国入りするものと見られます。フィリピンの外務省によりますと、北韓脱出者5人は22日午後3時中国を出発し、フィリピンに到着した後、再び韓国に向かうだろうと、NHKなど日本のマスコミは伝えています。

・ワシントン発連合ニュースによりますと、アメリカ政府は21日北韓を含む7か国をテロ支援国に指定しました。アメリカ国務省は21日、「国際テロに関する年次報告書」を発表し、このなかで、北韓、キューバ、イラク、イラン、シリア、リビア、スーダンの7か国をテロ支援国に指定しました。北韓のテロ支援国の指定は1988年以来です。この報告書は、北韓は去年9月のアメリカ同時多発テロ事件以降テロに反対する意向を表明するなど前向きな姿勢を示したが、現実には国際社会のテロ防止に協力していないと指摘しました。

・ベルリン発連合ニュースによりますと、ドイツのラウ大統領が、来月27日から4日間韓国を公式訪問します。ラウ大統領は訪韓中金大中大統領と会談するのを始め、韓国に進出しているドイツの企業も訪問して、従業員を激励する予定です。ラウ大統領は韓国訪問に先きだって、来月23日から27日までタイを訪問し、韓国訪問後は30日から7月4日まで日本を訪れます。ラウ大統領は韓国と日本で、それぞれ行われるWカップの準決勝戦と決勝戦を観戦することになっています。

・ロシアを訪問している北韓の白南淳外相は21日モスクワでイワノフ外相と会談し、両国間の経済、貿易関係の協力をさらに促進することで合意しました。また両外相は、北韓とロシアとの経済協力と関連して、韓半島縦断鉄道と、シベリア横断鉄道を連結するための基盤施設の拡充を促進することでも一致しました。また北韓の原子力発電所の建設支援、港湾などの社会間接資本拡充などについても意見を交わしました。さらに両外相は、韓半島の安定と平和のため南北韓と米朝関係の発展が重要だということで意見が一致し、イワノフ外相は、アメリカの特使の北韓訪問計画に歓迎の意を示しました。

・韓国の今年1月から3月までの第1四半期のGDP(国内総生産)は当初の見通しを大幅に上回る5.7%の伸びとなりました。韓国銀行が22日発表した今年第1四半期のGDP速報によりますと、建設投資と民間消費が好調でGDPは去年同期に比べて5.7%の高い伸び率となり、韓国銀行の当初の見通しを1ポイント上回りました。

・北京発連合ニュースによりますと、中国政府が今月24日から6か月間鉄鋼製品に対するセーフガード(緊急輸入制限措置)を発動することになり、韓国の鉄鋼輸出に大きな打撃が憂慮されています。中国の対外貿易経済協力省は、アメリカやEU(ヨーロッパ連合)など西側諸国の鉄鋼に対する セーフガード、緊急輸入制限措置に対応するためのものと説明しています。韓国の鉄鋼業界は去年380万トンを中国に輸出し、13.7%の占有率を記録しており、今度の措置が取られれば、300万トン以上に追加の関税が付加されることが予想されます。中国は去年12月WTO(世界貿易機関)に加盟しましたが、セーフガードを発動するのは今回が初めてです。

・サッカーの韓国代表は21日済州島西帰浦のワールドカップ競技場でワールドカップ1次リーグF組の強豪、イングランドと強化試合を行い1対1で引き分けました。この試合、韓国は前半25分イングランドに先制ゴールを許しましたが、後半6分、朴智星選手がヘディングシュートを決め、1対1となりました。同点の後 韓国は、速い寄せと体をはった守りで得点を許さず、世界ランキング12位のイングランドと1対1で引き分けました。この韓国対イングランド戦については日本のマスコミ各社も速報し、サンケイ新聞は、ホン・ミョンボ選手が韓国チームに加わってからは7回の評価戦で1回も敗れず、不敗の神話を作りつつあると報じました。一方、イングランドのエリックソン監督は、試合の後韓国チームが第1リーグで旋風を巻き起こすかも知れないと述べたと、BBC放送が伝えました。

・大韓サッカー協会はワールドカップに出場する韓国代表23人の最終エントリーをFIFA(国際サッカー連盟)に提出しました。この最終エントリーは、先月30日候補選手として発表された23人と同じです。ヒディンク監督は、今後怪我などによる不測の事態がない限り、この陣容で臨むと述べました。韓国代表は、22日から京畿道パジュのトレーニングセンターで、最後の調整キャンプに入り、第1リーグで対戦するポーランドやアメリカ、ポルトガルとの試合を想定したホーメーションの調整を行う計画です。韓国は26日水原ワールドカップ競技場でフランスと最後の親善試合を行います。

・世界最大のドラムフェスティバルの「ソウルドラムフェスティバル2002」が今月28日から6月5日までの9日間開かれます。大会には日本を含む20か国から参加し、韓国からはナンタなど15のチームが参加します。公演時間は午後7時30分から2時間で、ワールドカップ公園やヨイド公園、インサドンなどで公演が行われます。

・FIFA(国際サッカー連盟)は、アジアで初めて開かれるワールドカップを記念して、来月27日から2日間東京調布市の東京スタジアムで、FIFA歴史上初めてコンサートを開くことになりました。コンサートは27日インターナショナルデー、28日韓国日本デー、などですすめられ、2002ワールドカップの公式歌を歌ったVoice of Korea/Japanを含むAEROSMITH,T-SQUREなど世界的な歌手が参加します。

・韓国外換銀行が公示した22日の為替レート日本円100円は999ウォン20銭で、前日に比べて63銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1247ウォンで 前日に比べて10ウォンのウォン高でした。22日の韓国株式市場の総合株価指数は863.06ポイントと前日に比べて25.50ポイント上昇しました。

・22日のソウルは晴れ、午後3時の気温は25度1分でした。23日は全国的におおむね晴れで、済州島では一時雨となるでしょう。予想最低気温は11度から17度、最高気温は21度から28度の夏を思わせる1日になるという予報です。

5月21日火曜日

・サッカーワールドカップの開幕を10日後に控えて韓国では空港のセキュリティーチェックが一段と強化されたのをはじめ、競技場周辺の警戒態勢がさらに強化されることになりました。このうち、仁川国際空港では、21日から入国者全員に対して金属探知機とX線による手荷物検査を行い、危険物の持込みを厳重にチェックすることになりました。このため空港当局では、金属探知機とX線手荷物検査を増設するとともに、130人の係官を増員して目を光らせています。一方、韓国政府は、ワールドカップ大会の期間中、競技場を中心に半径1キロ以内を特別治安区域に設定し、この区域の集会やデモ行進を禁止することを決めました。これは21日開かれた関係閣僚会議で決まったもので、ワールドカップ競技場の場合は半径1キロ、選手団の宿舎周辺および補助競技場の半径0.6キロ以内を「特別治安区域」として、労働組合などによる集会やデモ行進を一切認めないことにしています。

・今月31日に開幕するサッカーワールドカップの予選リーグを韓国で行う外国勢の第1陣として、スペインチームが21日午後、韓国入りしました。スペインの代表チームは21日午後、金海空港に到着した後、直ちにキャンプ地の蔚山に移動しました。明日22日はフランスとアメリカの先発隊が韓国入りするのをはじめ、23日はポーランドとトルコが、30日にはポルトガルの各チームが到着することになっています。またワールドカップ前回の覇者、フランスは25日、日本から韓国入りし、26日韓国代表チームと本番直前の強化試合を行うことになっています。

・韓国政府はこのところの急激なウォン高ドル安が韓国輸出に悪影響を与えるとして、20日、為替市場に介入し、ドル買いに踏み切りました。財政経済部部は20日、連日高値を更新しているウォンの安定を図るために、外国為替平衡基金から5千億ウォン相当の債券を発行し、その一部でウォンを買い入れました。しかし20日のソウル為替市場ではウォンは前日より8ウォンウォン高ドル安の1ドル1253ウォン60銭で取引を終え、介入の効果はありませんでした。ウォンは先週1週間で25ウォンも急騰し、去年2月28日の1ドル1250ウォン80銭以来、1年3ヵ月ぶりの最高値となっています。財政経済部は景気の回復や国家信用度の格上げなど、ウォン高の要因があるものの、最近のウォン高はドルの急落に伴う反作用という側面が大きく、今後も状況によっては市場に介入することを検討するとしています。韓国では輸入依存度が高い鉄鋼、海運、航空業界はある程度の為替差益が期待できるものの、逆に輸出依存度が高い電子や自動車業界は、ウォン高が続けば採算性の悪化は避けられないとして、ウォン相場の動向を注視しています。

・韓国最大の自動車メーカー、現代自動車が2年後2005年をめどに小型車生産から撤退し、同じ資本系列の起亜自動車に小型車の生産を集中させることになりました。これは現代自動車系列の起亜自動車の関係者が20日明らかにしたもので、それによりますと、「起亜は2005年から現代自動車の小型車部門を引継ぎ、起亜が小型車を生産する計画だ」と述べました。これによって、起亜は、現在、現代ブランドの小型車の「アトス」と起亜の「ビスト」を統合した新しいモデルを作り、同じ系列のトンヒ産業に新しい小型車の生産を委託する予定です。起亜自動車とトンヒ産業は、合併による新しい会社を設立するとともに、今年上半期中に忠清南道・ソサンに年産30万台規模の小型車専用工場の建設に取りかかることになっています。現代の小型車の「アトス」は、外貨危機直後の98年には5万台を超える販売実績をあげる人気モデルでしたが、景気の回復に伴って、消費者の好みが中型車へ移り、去年の販売実績は98年のほぼ10分の1にまで減っていました。

・李起浩 大統領経済福祉労働特別補佐役は21日、外貨危機で経営が破綻し、一時的に国有化した銀行は数年内に民営化したいと述べました。それによりますと、去年11月、国民銀行と住宅銀行が合併し、韓国最大手の銀行が誕生したのをはじめ、銀行間の合併の動きが年内にさらに活発になることが予想され、現在国有化されているソウル銀行は、年内には民営化を終えるということです。また国民銀行と外換銀行などすでに民営化された銀行の、まだ政府が所有している持ち分についても、来年から本格的に売却することになります。李特別補佐役はまた、韓国政府は来月の統一地方選挙や12月の大統領選挙など、政治日程とは切り離した市場原理に基づいて、引き続き経済改革を進めていく方針で、韓国通信(KT)や韓国電力など公企業の民営化や構造改革も計画通り進めていくことを明らかにしました。

・中国の瀋陽にある日本の総領事館に亡命を求めた北韓脱出者が中国の当局に身柄を拘束されている事件で、アメリカ上院は20日、中国政府に対し、5人の身柄を解放するように求めた決議案を提出しました。この決議案は民主党のエドワード・ケネディ議員と共和党のブラウンバック議員の超党派による共同提案で、脱出者5人の解放に向けて中国政府に圧力をかけることになるものとみられています。それによりますと、今回の事件について、「中国の武装警察は許可なしに日本総領事館に入ったとされる」と指摘し、「幼児を含む5人を総領事館から強制的に連行したのは、領事館の不可侵条項を定めたウィーン条約に違反する」と批判しています。さらに、中国当局が北韓からの難民の身元を確認した上で保護し、亡命を訴える機会を与えるよう要求するとともに、北韓からの難民の強制送還を中止し、国連難民高等弁務官の難民への面接調査を認めるなど、国連難民条約の義務を守ることを勧告しています。

・韓国と日本の子供合唱団1000人が両国の童謡をお互いの国の言葉で合唱する童謡フェスティバル「ドリーム・トゥゲザ−」が21日ソウルの世宗文化会館大劇場で華やかに開かれました。これは、韓日共催のサッカーワールドカップを記念して両国の音楽関係者の共同企画による韓国と日本の子供8人をメンバーとした「K&Jキッズ」を中心に、「ソウル市少年少女合唱団」、「ソウル日本人学校」の合唱団、それにソウルの小学校合唱団など、韓国と日本の合わせて15の子供合唱団1000人が参加し、両国の代表的な童謡をお互いの国の歌詞で見事に歌い上げ会場から熱い拍手をうけました。

・ところでこのサッカーワールドカップ大会に因んで、今月24日から、東京オペラシティー特設イベント場で、「韓国文化展」が開かれます。この展示会はワールドカップ韓国組織委員会が中心となって開くもので、韓国伝統家屋をイメージした広報館では、ワールドカップ開催10都市の文化や観光地などのパネル展示や、世界的な韓国人ソプラノチョ・スミの公演、韓国伝統芸能の公演なども繰り広げられます。

・韓国外換銀行が公示した21日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、998ウォン57銭で、前日に比べて6ウォン74銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1257ウォンで、前日に比べ、2ウォン31銭のウォン安でした。韓国株式市場の21日の総合株価指数は、837.56ポイントと、前日に比べ、28.22ポイント下落しました。

・21日のソウルは晴れ、午後3時の気温は25度でした。22日は気圧の谷の影響を受け、済州島や全羅南道、慶尚南道の南部地方では曇り一時雨になる所もあるでしょう。ソウルは曇り後晴れという予報です。22日のソウルの予想最低気温は、15度、最高気温は25日など、全国的に23度から29度と初夏の暑さになりそうです。

5月20日月曜日

・北韓の軽水炉事業関係者ら10人が、北韓のハムキョン道・ソンドック空港と、韓国江原道・ヤンヤン空港を直接結ぶ「軽水炉直航路」の開設問題について協議するため19日北京経由で仁川空港に到着しました。この南北直行路は、KEDO(韓半島エネルギー開発機構)が建設を進めている軽水炉の建設事業の本格化に備えて、人や物の輸送を直接 韓国から北韓へ運搬するルートを開設しようというもので、北韓側からは軽水炉事業局のアンヨンファン技術所長を団長に、高麗航空所属の航空専門家6人など合わせて10人が韓国を訪れました。一行は、24日まで韓国に滞在し、東海岸にある江原道のヤンヤン空港と、ヤンヤン空港が気象悪化の際に利用することになるプサンの金海空港、それに北韓に建設予定の原子力発電所のモデルとなっているウルチン原子力発電所などを視察することになっています。

・韓国政府は、中断状態となっている北韓との南北対話を来月にも再開さいたい意向で北韓との調整を急ぐことになりました。これについて韓国の政府関係者は20日、米朝関係の進展いかんに関係なく、まずは今月末に肥料20万トンを北韓に支援した後、来月中にも南北関係を正常の軌道にのせるべく北韓側と調整を行う方針だと述べました。政府は、林東源特使が先の北韓訪問で北韓側と合意した来月11日の金剛山観光当局会談を予定通り開催するとともに北韓側の事情で急遽中止になった南北経済協力推進委員会も速やかに開くよう北韓側に求めることにしています。

・アメリカは、ブッシュ大統領が今年1月に行った一般教書演説で、「悪の枢軸」、テロ支援国家として名指しで非難した北韓、イラン、イラクの3カ国を、再びテロ支援国に指定したことが明らかになりました。これは、アメリカ国務省が21日発表する予定の「世界のテロに関する報告書」の中で、北韓を始めイラン、イラクなど7カ国を再びテロ支援国のリストに揚げたことによるものです。アメリカは、北韓の工作員による大韓航空機爆破事件の翌1988年1月から15年間、北韓をテロ支援国に指定し、経済的な制裁を加えています。

・インドネシアによる武力併合を経て国連の暫定統治下にあった東ティモールが20日午前0時独立し、新しい国家「東ティモール民主共和国」を発足させました。独立を祝う記念式典が20日、国連のアナン事務総長主催で、首都ディリで行われ、東ティモール国会のルオロ議長が独立を宣言し、先月の大統領選挙で当選したグスマン氏が初代大統領に就任しました。この独立記念式典に韓国からは、李洪九元国務総理が大統領特使として出席し、20日、東ティモールの外交当局との間で、国交樹立をめぐる正式文書に調印しました。これで韓国は東ティモールにある韓国代表部を今月中に大使館に昇格させ、初代大使にイム・ビョンヒョ代表を任命する方針です。東ティモールは、ポルトガルが撤退した後、1975年にインドネシア軍が侵攻し翌年に併合されましたが、99年の住民投票で独立が決まっていました。

・民主党のチョン・ボムクスポークスマンは、20日、東ティモールの独立を祝福して声明を発表し、この中で「478年という長い植民地支配を克服し、21世紀初の独立国家となった東ティモールの国民の皆さんに心からお祝い申し上げたい。東ティモールに人権と民主主義が定着し、経済的にも豊かな国に発展するよう希望する」と述べました。

・ところで北韓は、東ティモールと国交を樹立する方針です。これは、インドネシア駐在のハン・インホ北韓代理大使が19日東ティモールの首都ディリで韓国連合ニュースの取材に対して明らかにしたもので、ハン代理大使は、「東ティモールの独立を祝うためやってきた。20日中にグスマン初代大統領ら東ティモールの首脳と会談し、ディリに大使館を開設する問題について協議する予定だ」と述べ、近く国交を樹立する方針を明らかにしました。

・5月20日は、今年で30回を数える韓国の「成年の日」です。これを記念する式典が20日、ソウルの成均館大学で行われ韓国に住む外国人留学生も含め今年満20歳になる男女200人が参加して成人を祝う伝統的な儀式が行われました。韓国では、今年全国でおよそ80万人が満20歳の成人を迎えます。韓国青年連合会のテグ本部は、成年の日に因んで声明を発表し、現在、満20歳となっている選挙権の年齢を2歳引き下げて満18歳とする選挙法の改正を求めました。韓国青年連合会のテグ本部は「韓国では満18歳から兵役と納税の義務が課せられている。アメリカ、イギリスなど先進国の多くは満18歳から参政権が認められている」ことをあげ、参政権の年齢の引き下げを呼びかけています。

・イングランドのサッカーナショナルチームが、韓国との親善試合のため19日、韓国の最南端の島、済州島に到着しました。一行は、監督、選手合わせて60人で、21日ソギポ市の済州ワールドカップ競技場で韓国代表と試合を行った後、第1次リーグの3試合を行う日本に向かうことになっています。

・ところで、ロンドン発AFP連合ニュースによりますと、イギリスのフーリガン一人が20日、韓国に入国しようとして拒否されたことが明らかになりました。イギリスの国立犯罪情報局によりますと、韓国当局から入国を拒否されたのは、38歳の男性で、仁川空港に到着した直後、韓国当局に身柄を拘束され、イギリスに送還されるということです。イギリスの国立犯罪情報局によりますと、この男性は、イギリス当局が出国を禁止している1700人の「出国禁止リスト」には含まれていませんが、99年にサッカーの競技場に催涙ガスを持ち込んだ罪で懲役4年の刑を言い渡されたことがあり、イギリス当局がフーリガンの「要注意人物」として韓国と日本に知らせてあった200人のリストに入っているということです。

・サッカーのワールドカップ開幕まであと11日となりましたが、韓国では当初の予想に反しワールドカップの経済的な特需はあまり期待できない状態です。ワールドカップの韓国組織委員会が19日明らかにしたところによりますと、韓国で開かれる試合の総座席数は142万枚ですが、このうち外国人サポーターを対象とした海外での販売分チケット70万枚のうち、これまでに販売された入場券はその半分の32万6000枚に過ぎません。韓国での試合入場券を購入した外国人が、1人当たり平均2.5試合を観戦すると仮定した場合、実際の外国人観戦者数は、12万6000人に止まるという計算です。当初、韓国開発研究院は、外国人サポーターが31万6000人に上るものとみて、これによる観光収入を7000億ウォン程度と見込んでいましたが、チケットの販売不振から外国人サポーターからの観光収入は見込みの半分程度に止まるのではないのではないかとみられています。

・韓国外換銀行が公示した20日午後3時現在の為替レート、日本円100円は、996ウォン26銭で、前の日に比べて1ウォン52銭のウォン高した。アメリカドル1ドルは、1252ウォン80銭で、前の日に比べて4ウォン20銭のウォンで高した。韓国株式市場の総合株価指数は865.78ポイントと、先週土曜日に比べて9.25ポイント下落しました。

・20日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、25度6分でした。21日も引き続き、全国的に高気圧に覆われ晴れ模様となる見込みです。予想最低気温は、11度から15度、日中の最高気温は23度から29度という予報です。

5月18日土曜日

・金大中大統領の三男、金弘傑氏の金銭授受疑惑を取り調べているソウル地方検察庁特別捜査部は18日、サッカーくじの運営業者選定に介入し巨額の利益を得ていたとして弘傑氏を特定犯罪加重処罰法の斡旋収賄の疑いで逮捕しました。検察の調べによりますと、弘傑氏は、サッカーくじの運営業者選定に介入し、運営業者の「韓国タイガー・プールズ」から、6万6000株など金額にしておよそ15億ウォンを選定直後の去年4月に金大統領の元秘書で建設会社代表の崔圭善被告を通じて謝礼として受け取った疑いが持たれています。弘傑氏は、金銭の授受は認めているものの、賄賂性については強く否定しているということです。一方、最高検察庁は、金大統領の二男の弘業氏についても他の利権介入に絡む疑惑で捜査を進めています。

・現地時間で17日午後4時頃、北韓脱出者とみられる30代の男性一人が北京駐在の韓国総領事館を訪れ、領事との面談を要求しましたが領事が留守だったため引き返していったことが分かりました。これについて李俊揆総領事は、「総領事館の職員がこの男性に対して亡命の意思があるのかどうかや、氏名、年齢などを聞かなかったのは事実だが、亡命の意思を表明していたなら適切な措置を取ったはずだ」と述べました。一方、北韓脱出者支援団体のメンバーと名乗る男性が、この日「35歳の北韓脱出者一人が韓国への亡命を求め、韓国総領事館を訪れた」と、北京駐在の韓国マスコミに伝えました。

・5月18日は、1980年に韓国南西部の光州で、学生や市民が当時の軍事独裁政権に反発して民主化運動を起こし戒厳軍による無差別銃撃で多数の市民が犠牲となった光州事件が勃発した日です。これを記念する式典が、各界の代表2500人あまりが出席して光州の5.18墓地で開かれ挨拶にたった李漢東国務総理は「5.18民主化運動が契機となり、韓国に民主主義の根本が定着した。政府はこの精神を後世に継承できるよう最善の努力をつくす」と語りました。

・国立ソウル大学など韓国の13の国立大学が、今年の2学期から外国人の教授を採用することになりました。 教育人的資源部は17日、ソウル大学など13の国立大学が申請した外国人教授103人を国による支援対象者に確定し、年俸の半分を教育人的資源部が負担するため国費として16億1850万ウォンを支援する方針を明らかにしました。韓国では教育公務員法によって、今年から国立大学が外国人教授を採用できるようになりました。外国人教授の年俸は1人当たり3600万ウォンから1億3500万ウォンと、韓国人教授の平均年俸の2倍を上回る金額です。今回採用が決まった103人の内訳をみますと、ソウル大学が65人と最も多く、続いて慶北大学11人、プサン大学8人、韓国海洋大学4人、金烏工科大学3人、そして全北大学2人、全南大学1人などとなっています。教育人的資源部では、来年以降も引き続き外国人教授の採用を支援する方針です。

・韓国と日本の文化交流を促す「韓日文化交流会議」の第3回全体会議が韓日両国のメンバー20人が出席して17日慶尚北道・慶州市で行われました。この日の会議では、サッカーワールドカップ後の韓日文化交流の活性化や人的交流促進などについて協議し、両国の文化や人的交流の促進を謳った「ソウル宣言」を今年秋に開かれる全体会議で採択することを申し合わせました。「韓日文化交流会議」は、98年10月の韓日首脳会談で金大中大統領が提案し、翌99年6月に発足しました。全体会議は、これまでソウル、東京で1回ずつ開かれましたが、去年6月に予定されていた第3回全体会議は日本の中学歴史教科書問題のため延期されていました。

・中国の江澤民主席が31日ソウルで開かれるサッカーワールドカップの開幕式に出席しないことにしたと、日本の毎日新聞が中国政府筋の情報として18日報道しました。それによりますと、中国の外交部関係者は、「中国の指導者がソウルで開かれるワールドカップの開幕式に出席することはない」としており、江澤民主席が北韓への配慮から開幕式への出席を最終的に断念したものとみられています。

・上映1ヶ月で300万人の観客を動員し話題を呼んでいる韓国映画李廷香監督の「家に…」が、アメリカの大手映画会社の「パラマウント・ピクチャーズ社」に、23万ドルで輸出されることになりました。 韓国の映画配給会社の「CJエンターテイメント」が17日明らかにしたところによりますと、「家に…」は、韓国映画としては最高額の契約金23万ドルと、映画収益の60%を受ける条件で、アメリカの「パラマウント・ピクチャーズ」とアメリカ国内における上映権の契約を交わし、「パラマウント・ピクチャーズ」は今年中に少なくともアメリカの10都市でこの映画を上映する計画だということです。

・「2002年サッカーワールドカップ国会議員連盟」の事務総長を務める民主党の張永達議員と、韓国組織委員会の鄭夢準委員長が、韓国ナショナルチームが悲願のベスト16入りを果たした場合、代表選手らの兵役免除を求める与野党国会議員146人の署名を李漢東国務総理に手渡し政府としての協力を求めたことについて、国防部は、16日「他の種目との公平性が保てない」として否定的な見解を示しました。韓国では、オリンピックで3位以上の賞を獲得した場合や、アジア競技大会で優勝した選手に限って兵役を免除していますが、ワールドカップは対象外となっています。

・サッカーワールドカップの開幕を2週間後に控えソウルでコレラの患者が発生しました。国立保健院は、12日から腹痛などの症状を訴え病院で治療を受けているソウルに住む71歳の女性が「コレラ」に感染していることを確認し、この女性を隔離病棟へ移すとともに正確な感染経路について調べています。今年に入って韓国でコレラ患者が発生したのは1月に出張先のインドネシアから帰国した男性に続いて2人目です。

・韓国のサラリーマンに「10年後の目標は何ですか」とアンケート調査したところ、全体の45%つまりほぼ2人に一人が「創業」つまり自分で会社を起こしたいと答えていました。これは、インターネットの就職情報サイトがサラリーマン1392人を対象にアンケートした結果、分かったもので「創業」の次は、「フリーランサーになる」が20%「職種を変える」12%「同じ職種の別の会社に移る」10%、「引退後、趣味生活をする」8%となっています。その反面「現在の職場で勤務を続ける」という答えは5%に過ぎず、構造調整によるサラリーマンたちの雇用不安をうかがわせる結果となりました。また「創業をするとしたらどんな分野を選ぶか」という質問には全体の45%の人が「食堂・レストラン業」と答えており、続いて「サービス業」25%、「インターネット関連業」16.3%、「販売業」13.8%などとなっています。

・韓国外換銀行が公示した18日午後1時現在の為替レート、日本円100円は、997ウォン78銭で前の日に比べて、7ウォン18銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1257ウォンで、前の日に比べて7ウォン80銭のウォン高でした。韓国株式市場は、土曜日のため取り引はありません。

・18日のソウルは晴れのち曇り、正午の気温は、14度8分でした。19日日曜日は高気圧に覆われ全国的に晴れの予報となっています。予想最低気温は6度から15度、日中の最高気温は17度から25度と予測されています。

5月17日金曜日

・景気の回復に伴って今年第1四半期の韓国上場企業の純利益が史上最大の10兆ウォン近くに達しました。17日証券取引所によりますと、12月決算の上場法人530社の第1四半期の実績は、純利益が9兆9900億ウォンで、去年同期の3兆7300億ウォンに比べ、2.7倍も増えました。これは年間ベースで史上最大の純利益を出した1999年の8兆9614億ウォンを1兆ウォンほど上回る数字です。このような実績は、今年に入り、世界経済と国内景気が回復したことや半導体の価格上昇によるものと分析されています。

・金大中大統領は17日韓国を訪れたラオスのブンニャン首相と会談し、最近の東北アジア情勢と南北関係、両国間の協力などについて意見を交わしました。金大統領は11日から14日まで北韓を訪問したブンニャン首相から北韓訪問の結果について説明を聞き、韓国政府の包容政策に対する支持を求めました。また 両国間で相互補完的な経済協力を推進することで一致意亜しました。ブンニャン首相は20日韓国を離れます。

・先週11日北京のカナダ大使館に駆け込み韓国への亡命を求めていた北韓脱出者2人が、シンガポール経由で17日早朝 、仁川空港に入国しました。二人は結婚4年になる夫婦で、子供はなく、結婚したあとに北韓を脱出したものとみられています。夫婦は仁川空港到着後、「韓国にこられてうれしい」と 感想を語り、微笑みを隠せない様子でした。一方 瀋陽の日本総領事館に駆け込もうとして中国公安警察に逮捕された5人の北韓脱出者については、日本政府と中国政府の折衝が難航している模様です。

・白南淳北韓外相は“米朝対話に必要な条件と雰囲気はまだ整っていない”と述べたと、ロシアの声放送が16日報じました。これによりますと、白外相は15日イタル・タス通信とのインタービューでこのように述べ、条件が整えば いつでも米朝交渉は再開と述べたと伝えました。白外相はまた、このなかで、米朝交渉は両国間の関係改善になくてはならないものだと指摘しました。

・朴正熙元大統領の長女で、ハンナラ党前副総裁の朴槿恵議員が率いる「韓国未来連合」が17日創立大会を開き、正式にスタートしました。代表運営委員に選ばれた朴議員は代表の受諾演説で、12月の大統領選挙に出馬する意向を明らかにするとともに、政治改革と経済発展、南北韓共同発展などについ所信を表明しました。

・政府が保有しているKT=韓国通信の株式の一部を売却するための公募が17日から始まり、韓国通信の民営化に拍車がかかることになりました。政府は公募価格を 1株5万4千ウォンに決め、18日まで公募を行います。政府は今度の公募で、0.5%以上の大口投資家には株式購入分の2倍にあたる交換社債、優先買付権を、また機関投資家と一般投資家には株式の購入分に相当する交換社債、優先買付権をそれぞれ与えることにしています。

・超高速インターネット、いわゆるブロードバンドの加入者が今年も増え続けています。先月末までの超高速インターネット加入者は、849万5千人で、今年初めより、69万人が増えました。プロバイダー別では、KT=韓国通信が30万人あまり増えた416万人でもっとも多く、ハナロ通信は24万5千人増の230万人、トゥルーネットの加入者も10万5千人増えた141万人となりました。これらのプロバイダーの営業実績も良くなり、韓国通信は今年インターネット分野で 去年同期に比べ45%増加した4524億ウォンの売り上げを記録しました。

・16日釜山アシアード競技場で行われたスコットランドとの親善試合で 韓国のサッカー代表が4対1で快勝しました。韓国代表は終始試合をリードし、前半14分に李天秀選手が先制ゴールを決めて1対0で前半を終えました。後半に入って交代で入った安チョンファン選手が後半12分と42分に、伊チョンファン選手が後半23分にゴールを決めましたが、後半28分にスコットランドのドビー選手が1ゴールを入れ4対1で試合を終了しました。この試合、韓国は3トップを置く3−4−3システムで臨み、鋭いパスと早い攻撃、果敢なミドルシュートで終始スコットランドを圧倒しました。韓国は21日西帰浦でイングランドと、26日には水原でフランスとそれぞれ親善試合を行います。

・サッカーワールドカップの韓国組織委員会は16日、今月31日ソウルで行われる開会式のイベントの概要を発表しました。開幕戦にさきたって行われる開会式のイベントは、金大中大統領の開会宣言と小泉首相の挨拶に続いて 「フロム・ザ・イースト」をテーマに、韓国の伝統舞踊で始まり、世界の子供たちと出演者が韓国民謡のアリランを編曲した、「サンアム アリラン」の合唱で締めくくります。 公演は「歓迎」「コミュニケーション」「調和」「分かち合い」の4部に構成され30分間行われ、総勢2300人あまりが出演し、動画像が可能な次世代携帯電話システムなどを使って情報立国を目指す韓国らしさを演出する予定です。

・ソウルでワールドカップが開かれる前日と当日は、ソウル市の公務員を中心に時差通勤を行うことになりました。ソウル市はワールドカップ期間中の交通量を分散するため試合当日と前日に当る今月30日と31日、来月12日と13日、24日と25日の6日間時差通勤制を実施することになりました。これにより午前9時の出勤は午前8時か10時になり、退勤時間もこれにあわせて実施する計画です。ソウル市は政府や金融機関、学校、会社などでも通勤時差制を行うよう関係部署などに協力を求めています。ソウル市はまた、地下鉄の終電時刻を2時間延長して 深夜2時まで運転することにしています。

・韓国サッカー代表チームのベスト16入りを祈願する「明洞 フェスティバル」が17日から来月23日まで毎週土曜日と日曜日ソウルの繁華街 明洞で開かれます。このフェスティバルは、「ワールドカップ参加国フェスティバル」という名にふさわしく、世界各国の民俗芸術公演や文化を楽しむことができます。

・韓国外換銀行が公示した17日の為替レート、日本円100円は990ウォン60銭で 前日に比べて6ウォン11銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1264ウォン80銭で、前日に比べて7ウォンのウォン高でした。17日の韓国株式市場の総合株価指数は875.03ポイントと前日に比べて 16.99ポイント上昇しました。

・17日のソウルは雨のち曇り、午後3時の気温は14度5分でした。18日はソウルを含む中部地方は曇り、忠清道以南では一時にわか雨が降るでしょう。予想最低気温は9度から14度、最高気温は16度から21度の予報です。

5月16日木曜日

・先週11日 亡命を求めて北京のカナダ大使館に駆け込んだ北韓脱出者2人は16日シンガポールに到着し、17日には韓国入りすると韓国政府の関係者が16日述べました。それによりますと、「2人は16日未明に無事シンガポールに到着した。夜には大韓航空でシンガポールを出発し、17日早朝にはソウルに着く予定だ」と述べました。一方、瀋陽の日本総領事館に駆け込んだところ、中国公安警察に拘束された北韓住民5人については「日本のマスコミは日本と中国との間で第3国行きが決まったと報道しているが、最終決定までにはさらに見守る必要がある」と慎重な姿勢を示しました。

・国連難民高等弁務官事務所は最近中国の外国公館に亡命を求める北韓脱出者が相次いでいる問題について、根本的な対策をまとめる必要があるという内部方針を決め、具体的な対策まとめに乗り出した模様です。ジュネーブの外交消息筋は15日「国連難民高等弁務官事務所は今回の北韓脱出者問題が中国と日本との外交摩擦になりつつある事態を深刻に受け止め、前向きな対策を講じる必要性を感じている。 国連難民高等弁務官事務所は、まず中国政府に対して北韓と中国との国境地域にいる北韓脱出者と接触できるように要請するとともに、国際舞台で北韓脱出者問題の深刻さと根本的なアプローチをアピールしていく方向で意見がまとまった」と述べました。

・ソウル地方検察庁は16日、政官界を巡る汚職事件で、金大中大統領の三男の弘傑氏(38)に対する事情聴取を始めました。ソウル地方検察庁によりますと、弘傑氏は金大統領の元側近のコンサルティング会社代表・崔圭善被告からおよそ10億ウォン=日本円で1億円の金品を受け取った見返りに、公共事業の受注やスポーツ宝くじの運営業者選定で便宜を図り、崔圭善被告のロビー活動を支援した疑いが持たれています。ソウル地方検察庁は弘傑氏の容疑が固まり次第、斡旋収賄の疑いで逮捕する方針です。弘傑氏は研究などの目的でアメリカに住んでいましたが、ソウル地方検察庁の出頭要請を受けて、14日帰国していました。検察当局では金大統領の次男で、「アジア太平洋平和財団」の副理事長をつとめている弘業氏(51)についても、知り合いのベンチャー企業家から金銭を受け取った疑いがあったとして捜査を進めており、現職大統領の息子2人が逮捕される事態になれば、金大統領の任期残り9ヵ月間の舵取りがさらに難しくなる見通しです。

・大統領府青瓦台は公式のコメントの発表は控えています。青瓦台のスポークスマンは「金大中大統領は息子や知り合いの問題で国民に心配をかけて申し訳ない。検察の厳正な捜査を見守っていくと述べた」と伝えました。青瓦台の関係者は「金大統領の表情は厳しいが、国政の運営を怠るわけにはいかないとして、スケジュール通り仕事をこなしている」と話しています。

・韓国の海洋警察庁は15日、釜山港で日本の海上保安庁と合同で海上テロに備えた警備訓練を行いました。この日の訓練はワールドカップの期間中に韓国と日本の間を運航する国際旅客船がテロ組織にシージャックされたという想定と、乗船中のフーリガン同士が暴動を起こしたという想定をもとに行なわれ、両国の艦艇とヘリコプターを動員して、およそ1時間でテロ組織とフーリガンを鎮圧しました。

・韓・日共催のサッカーワールドカップを控えて、韓国と日本を結ぶ海底超高速通信網が16日商用サービスを開始しました。韓国通信(KT)は韓国の釜山と日本の福岡・北九州を結ぶ大容量の韓・日海底ケーブルの試験運用を終え、16日釜山で開通式を行ないました。海底ケーブルは韓国と日本との間で大容量のマルチメディア通信のために開設されたもので、今回のワールドカップの放送用として使われます。

・第55回カンヌ国際映画祭が16日、フランス南部の休養地のカンヌで始まりました。今月26日まで12日間続くカンヌ国際映画祭には世界各国から出品された2281本の映画のうち長編・短編映画80本が公式招待を受けました。韓国からは朝鮮時代の画家チャン・スンオプの人生と芸術世界を描いた林権沢監督の映画「酔画仙」がコンペティション部門に出品され、カンヌ映画祭閉幕前日の25日に公式試写会が行なわれます。

・ソウル市は今年7月から週休2日制を試験的に導入します。ソウル市によりますと、7月から週休2日制に入るのはソウル市役所、傘下の機関、そしてソウルにある25の特別区などで、毎月第4土曜日に限り市民生活と関連のある一部の部署を除いて休日となります。また休みとなる土曜日の労働時間4時間分を週1時間ずつ補充して、週44時間労働は守るということです。

・韓国の全土に生息してるスズメの数が20年前に比べて3分の1にまで減ったことが分かりました。環境部が16日まとめた野生動物の生息密度分布図によりますと、去年2001年現在、スズメは100ha当り139羽が生息していました。これは20年前の1981年のおよそ430羽に比べて3分の1に減ったもので、10年前に比べても64%減ったことになります。これについて環境部では「他の野生動物の数は増えているのにスズメの数だけが減っている。スズメは強い繁殖力を持っているが、人間の保護を受けておらず、急速に減っているのではないか」と話しています。

・韓国のサッカーがFIFA(国際サッカー連盟)のランキングで1ランク上がって、40位となりました。先月コスタリカ戦で勝利し、中国戦で引き分けとなった韓国は、FIFAが15日発表した5月のランキングでポイント1点を得て603点となり、ランキング40位となりました。韓国と予選リーグで対戦するポルトガルは5位、アメリカ13位、ポーランド38位で、日本は32位でした。

・サッカーのワールドカップ期間中に全国の主なホテルや地方自治体が指定したワールドカップの宿泊施設=ワールドインに超高速インターネットが無料で提供されることになりました。韓国の情報通信部は16日、韓国通信(KT)とともにワールドカップのサポーターが泊まる宿泊施設に無料で超高速インターネットをサービスすることを決めました。これによって、ワールドカップの試合が行なわれる韓国の10都市にある214のホテルと全国3000あまりのワールドインに今月中旬から7月中旬まで超高速インターネットのADSLのサービスが無料提供されます。

・韓・日国民交流年を迎えて両国の親善大使に選ばれた韓国の女優=金允珍さんと日本の藤原紀香さんが化粧品のコマーシャルにそろって出演することになったと日本の日刊スポーツが15日報道しました。このコマーシャルは、日本の大手化粧品会社が今年秋発売を予定している化粧品のコマーシャルで、日本と韓国はもちろん、台湾、香港などアジア8ヶ国で放送される予定です。

・日本のプロ野球読売ジャイアンツで活動している趙成a投手が15日東京ドームで1年9ヵ月ぶりに白星を上げました。趙投手はヤクルト・スワローズとの試合に先発登板し、6イニングをホームラン1本を含む4安打を許しましたが、三振4つを奪うなどの好投で1失点に押さえ、11対1で勝利投手となりました。2000年8月13日の広島戦以来、右ひじの故障で2軍落ちしていた趙成a投手は1軍に上がって初登板での好投で、今後1軍に定着する可能性が高くなりました。

・韓国外換銀行が公示した16日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、996ウォン71銭で、前日に比べて1ウォン77銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1271ウォン80銭で、前日に比べて7ウォン20銭のウォン高でした。韓国株式市場の16日の総合株価指数は、858.04ポイントと、前日に比べて4.58ポイント下落しました。

・16日のソウルは曇り時々雨、午後3時の気温は15度3分で、昨日からの雨量は9.5ミリでした。17日は全国的に雨のち曇り、予想最低気温は11度から14度、最高気温は16度から19度という予報です。

5月15日水曜日

・中国北京のカナダ大使館に駆け込んで亡命を求めていた男女2人と 瀋陽の日本総領事館に駆け込もうとして中国公安警察に逮捕された5人が、第3国経由で韓国入りするものと見られます。中国の外交消息筋によりますと、11日北京のカナダ大使館にかけこんだ2人は15日シンガポールに向かい、16日にも韓国入りするものと見られています。また、瀋陽の日本総領事館に駆け込んで中国公安警察に逮捕された5人は、フィリピンのマニラを経由し、今週中に韓国入りすると見られています。

・中国駐在の阿南惟茂大使が、瀋陽総領事館で起きた事件の起きた事件の当日の8日朝 、北京の日本大使館での会議で、続発している北韓脱出者の駆け込み事件に関連して、「不審者を敷地内に入れないように」という趣旨の発言をしていたことが14日わかりました。共同通信などによりますと、阿南大使は会議の席で、「警備を振り切って中に入ろうとする不審者は中に入れる必要はない。人道的な問題になれば私が責任をとる」と述べたと伝えました。阿南大使はまた別の幹部会議でもこのような趣旨の発言をしたという事です。

・モスクワ発イタル タス通信によりますと、金正日国防委員長は金大中大統領と会うための韓国訪問を希望していると北韓の白南淳外相が14日イタル タス通信とのインタビューで述べました。白外相はまた、シベリア横断鉄道と韓半島縦断鉄道の連結事業に関連して、この事業が本格的に開始される段階に達したとして、双方の鉄道をつなぐ事業が早期に行われることを望んでいると述べました。

・IMF(国際通貨基金)は14日、今年の韓国の経済成長率が5.75%に達するだろうという見通しを出しました。IMFのアダムス アジア太平洋副局長は、14日世界経済の見通しについて説明した席上で、韓国の経済成長率は当初の予想値の5%を上回る5.5%から5.75%になるだろうと述べました。IMFは韓国の経済成長率を、去年末には3.2%、今年2月には4%、先月は5%に上方修正をしています。これについて、アダムス副局長は韓国が金融の構造調整を着実に実行するなどしており、早い速度で成長することが予想されると説明しています。

・今月10日から北韓を訪問していた、韓国済州島からの訪問団がチャーター機で北韓の平壌順安空港を出発し、15日済州空港に到着しました。訪問団は北韓の景勝地や社会福祉施設視察し、北韓民族和合協議会主催の晩餐会にも出席、南北の和解と協力について論議した模様です。250人あまりの済州島からの訪問団は済州島民がこれまで4年間毎年済州島から北韓に送られているミカンとニンジンに対するお礼の意味で北韓民族和合協議会が招待し実現したものです。

・韓国の西海岸の仁川港と中国の煙台港を結ぶ韓中鉄道フェリーが2005年から運航されることになりました。韓国建設交通部は先月24日中国の鉄道部との間で、韓中鉄道フェリー了解覚え書きを締結し、2005年から段階的に運航することになりました。これによりますと、まず2003年まで事業化に対する調査と施設について検討をした上で事業計画を立て、早ければ2005年から就航することにしています。 この鉄道フェリーが就航すれば、韓国から中国、モンゴル、ヨーロッパまで安い運賃で貨物を送ることが可能になり、物流費の大幅な削減が期待できます。この鉄道フェリーは貨物や旅客を乗せた列車を直接大型の船舶に載せて運び、到着後そのまま相手国の鉄道を走るもので、98年金大中大統領の中国訪問の際締結した韓中鉄道交流協力協定にもとづいて進められるものです。

・韓国外交通商部の允・志峻テロ問題担当大使と日本外務省の茂田宏テロ対策担当大使は14日ソウルで会談し、ワールドカップ期間中のテロを防止するため両国が緊密に協力していくことで合意しました。両大使はまた国際社会での協力を強化していくためテロ対策協議を年に2回、ソウルと東京で開くことになりました。

・5月31日から始まる韓日ワールドカップの大会を運営するFIFA(国際サッカー連盟)の大会本部が15日、ソウルハイヤットホテルにオープンしました。FIFA本部は大会運営を総括し、ワールドカップが終わる6月末まで運営されます。

・韓国と日本はW杯を控えて、両国を訪問する外国人が飛行機に搭乗する前に、相手国への入国審査を行う 事前入国審査、「プレタリアランス」を15日から始めました。このため韓日両国はそれぞれ14人の入国審査官を派遣し、来月30日まで仁川空港と成田空港で両国を訪問する外国人に事前入国審査を行います。

・在日本朝鮮人総連合会はワールドカップ期間中、韓国チームの試合を応援するため応援団を送ることになりました。東京新聞によりますと、総連側は6月4日釜山で開かれる韓国とポーランド戦を含む3試合にあわせて360人の応援団を派遣する計画です。

・韓国外換銀行が公示した15日の為替レート日本円100円は994ウォン94銭で 前日に比べて1ウォン63銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1279ウォンで前日に比べて1ウォンのウォン安でした。15日の韓国株式市場の総合株価指数は862.62ポイントと前日に比べて25.25ポイント上昇しました。

・15日のソウルは雨のち曇り、午後3時の気温は21度4分でした。16日は低気圧の影響で全国的に曇り時々雨、予想最低気温は10度から14度、最高気温は13度から19度の予報です。

5月14日火曜日

・今月8日と9日、中国瀋陽のアメリカ総領事館に駆け込み、亡命を求めていた北韓脱出者3人がシンガポール経由で、14日午後、韓国に到着しました。この3人は30代の男性ソン・ヨンボムさんとチャ・グァンボクさんの2人と20代の男性チェ・グァンチョルさん1人で、当初、アメリカ行きを求めていましたが、アメリカ政府が受け入れを拒否したことから、第3国であるシンガポールを経由して韓国入りすることになりました。一方、今月11日、北京駐在のカナダ大使館に駆け込んだ北韓住民2人の処遇について、韓国政府は現在、中国とカナダそれぞれと協議を進めています。中国とカナダとの間では第3国への移送はすでに合意しており、早ければ14日中にもシンガポールに強制出国させる可能性が高いものとみられています。一方、中国瀋陽の日本総領事館に駆け込もうとして中国公安警察に逮捕された北韓住民の5人の処遇について、韓国政府は、「人道的な観点から速やかに本人たちの望む方向で処理されるべきだ」との基本方針を日本と中国に伝えています。

・60年代前半から70年代後半まで政権を握った韓国の朴正熙元大統領の長女で現在、無所属の国会議員でもある朴槿恵氏が14日、北韓訪問を終え、板門店を通じて帰国しました。朴議員は板門店での記者会見で、13日、北韓の金正日国防委員長と1時間にわたって面談し、京義線鉄道連結や金剛山ダムなどについて意見を交わしたと述べました。朴議員によりますと、金国防委員長は京義線鉄道連結に大きな関心を示し、南北間で鉄道連結の合意がなされれば、離散家族のための常設面会所を設置する用意があると述べたということです。また韓国側の分析で亀裂が生じ、崩壊の危険性のあるとされている金剛山ダムの南北共同調査の必要性や韓国戦争当時行方不明になった兵士の生死確認を提案したことに対しても北韓の金国防委員長は前向きな姿勢を示したということです。金国防委員長はまた、2回目の南北経済協力推進委員会の中止にもかかわらず、南北対話を続けていくという意思を表明し、ソウル訪問についても、適切な時期を見計らって訪問すると述べたということです。

・野党ハンナラ党は14日、新しい党代表に徐清源議員を選出しました。ハンナラ党は14日、最高委員7人が出席した中で開かれた最高委員会議で、今月10日のハンナラ党全党大会でトップの得票で最高委員に選ばれた徐清源議員を全会一致で党代表に選出しました。徐清源議員は代表に選出された後、記者団に心境を語り、「重い責任感を感じる。来月の統一地方選挙と12月の大統領選挙に向けてすべてをかける」と述べました。

・農林部は13日、口蹄疫発生地域の豚、6万頭あまりをさらに焼却処分することにしました。今月初め、京幾道と忠清北道で豚の伝染病、口蹄疫が確認され、農林部はすでに発生地域半径500メートル以内の農家の豚3万7000頭を焼却処分しましたが、さらに感染が拡大されていることから、焼却処分対象地域を半径3キロ以内にまで拡大し、隣接地域の6万頭あまりをさらに焼却処分することにしました。一方、政府は口蹄疫の発生によって被害を受けた畜産農家に緊急支援を行う対策の検討に入り、豚の焼却処分に必要な予算200億ウォンを確保することにしました。

・韓国政府は20日に独立する東チモールを主権国家として承認するとともに、大使クラスの外交関係を結ぶと14日発表しました。外交通商部はこのため、金大中大統領の特使として李洪九元国務総理を20日に行われる東チモールの独立記念式典に派遣する一方、東チモールと国交樹立の正式文書を取り交わす予定です。外交通商部は、「韓国政府は東チモールの平和と安全のために、国連にPKO・平和維持軍を派遣するとともに、人道的および復興開発支援などを通じて、東チモールの独立過程に寄与してきた。今度の正式な国交樹立によって東チモールとの友好協力関係がますます強化されることを期待する」と述べました。

・韓国では今年に入って偽札事件が相次ぎ、韓国の中央銀行である「韓国銀行」では、偽造の防止対策として新しい5000ウォン札を来月12日から発行することになりました。新しい5000ウォン札は、1万ウォン札と同様、銀色の線が刻まれており、この線には銀色の英文名「Bank of Korea」の略字‘BOK’が小さなホログラム文字であしらわれています。また人物肖像画の右の部分に、光を当てると識別できる縦に2本の棒線が入っています。韓国銀行では、新しい5000ウォン札のうち、発行番号100番までは貨幣博物館に保管し、1000番までの900枚を競売にかけ収益金を恵まれない人々に寄付することにしています。

・国立ソウル大学の学生がソウル市議員選挙に立候補しました。ソウル大学建築学科4年生のチェ・キョンホさん(28才)はこのほど、ソウル市議会議員選挙冠岳選挙区の民主労働党の公認候補となり、来月13日行われる統一地方選挙に立候補することになりました。ソウル大学工学部の学生会長を務めたことがあるチェさんは、専攻を生かして、都市計画や交通政策などを、市民の立場に立って直していきたいと、抱負を述べています。大学生がソウル市議会議員選挙に立候補するのはこれが初めてです。

・2002サッカーワールドカップ大会を運営するFIFA(国際サッカー連盟)の大会本部が15日ソウルのハイヤットホテルにオープンします。サッカーワールドカップ大会のため韓国を訪れるFIFAの関係者は合せて60人で、まず、先遣隊としてIT分野の関係者を含めた23人あまりが15日、韓国入りし、16日から本格的な業務に取りかかります。またFIFAのブラッター会長は23日、韓国入りする予定です。一方、韓国側のワールドカップの組織委員会もハイヤットホテルでFIFAの業務をバックアップするため、儀典、輸送、実況中継観戦室など各種サービスを提供する予定です。

・韓国外換銀行が公示した14日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、996ウォン57銭で、前日に比べて4ウォン53銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1278ウォンで、前日に比べ、3ウォン3銭のウォン安でした。韓国株式市場の14日の総合株価指数は、837.37ポイントと、前日に比べ、15.37ポイント上昇しました。

・14日のソウルは曇り、午後3時の気温は25度3でした。15日は低気圧の影響で、全国的に強い風を伴った雨になるという予報です。15日の予想最低気温は、13度から16度、最高気温は16度から19度と、肌寒くなるでしょう。

5月13日月曜日

・中国の上海で開かれていたADB(アジア開発銀行)の年次総会が12日加盟国代表らの演説を終了し、閉幕しました。3日間の会議で,東南アジア諸国と韓、日、中3か国財務相は、国家間の通貨危機に対処するため発足した「チェンマイ合意」を尊重し、通貨スワップを拡大することになりました。これにより韓国は、中国と20億ドル、タイと10億ドル規模の通貨スワップ契約に合意し、政府の同意を経て近く通貨スワップ協定を締結することになりました。会議ではまた、2004年に開かれる37回目のADB年次総会を韓国で開くことで合意しました。これについて田ユンチョル経済副総理は、ADBの総会はソウルではなく、釜山、光州、済州など地方都市で開催する計画だと述べました。田副総理はまた、世界的信用評価機関のスタンダード アンド プアーズの関係者と、今年9月末に予定された国家信用等級の評価調査の日程をくりあげることを協議することになったと述べました。

・上海を訪れている韓国の田ユンチョル経済副総理は13日、中国の曾倍炎国家発展計画委員会の主任と会談し、両国の経済協力などについて意見を交わしました。この席で韓国側は韓国金融機関の営業許可などが迅速に行われるよう求めたのに対して、中国側は金融分野の開放速度にあわせて積極的に協力することになりました。韓国側はまた北京オリンピック支援協議会の構成とデジタルデータ放送についても積極的に協力することになりました。両長官は会談で、「21世紀韓中経済協力共同委員会」の設置に関する合意書に署名し、研究会を正式に発足させました。

・一方 これに先立ち11日開かれた韓国、日本、中国の3か国による財務相会議では、域内経済の安定成長を図るため金融協力の促進や政策対話の強化に取り組むことで意見が一致しました。会議は、去年11月にブルネイで開催された韓日中首脳会議で定例化に合意してから初めて開かれたものです。

・北京発連合ニュースによりますと、中国政府は今月8日、瀋陽の日本総領事館に駆け込もうとして中国公安警察に逮捕された5人を含む北韓脱出者10人を第3国に国外追放し、韓国経の亡命を黙認する方向で検討していると中国の消息筋が明らかにしました。この10人の中には、瀋陽のアメリカ総領事館に駆け込んだ3人と北京のカナダ大使館に駆け込んだ2人が含まれています。消息筋によりますと瀋陽の日本総領事館に駆け込んだ5人とアメリカ総領事館に駆け込んだ3人はアメリカ行きを希望していますが、中国やアメリカ政府がアメリカ行きに難色を示しており、第3国経由で韓国入りする方向で解決されるものとみられています。一方、アメリカ政府は瀋陽のアメリカ総領事館に駆け込んだ北韓脱出者3人の処遇と関連して、北韓への強制送還反対と人道的処理の2つの原則を守りつつ、中国政府と慎重に協議しているという事です。

・韓国政府は中国の瀋陽にある日本総領事館に駆け込もうとして中国公安警察に逮捕された北韓脱出者5人に対して、早期にかつ人道的に処理するようあらためて中国と日本政府に要請しました。韓国政府当局者は、「逮捕の経緯をめぐる日中間の摩擦が5人の処理に影響を与えてはならないとして、本人らの希望する方向で解決すべきだという考えを両国政府に伝えた」と述べました。

・北京発連合ニュースによりますと、中国の北京駐在カナダ大使館に北韓からの脱出者2人が侵入し、第3国への亡命を求めているとカナダ大使館のスポークスマンが12日明らかにしました。2人は20代後半から30代前半とみられる男女で、夫婦かどうかはまだからわかっていません。カナダ大使館では、中国当局とこの事件について緊密に連絡を取りあっているとしています。

・今月11日から北韓を訪問している韓国の朴槿恵議員は北韓労働党の金容淳書記と会談したと朝鮮中央TVが12日報じました。それによりますと、朴議員は金容淳書記との会談でお互いの関心事項について意見を交わしました。朴議員はまた洪仙玉朝鮮女性協議会長ら北韓の女性指導者らとも懇談しました。

・WFP(世界食糧計画)は北韓に対する国際社会の追加食糧支援がなければ、今年7月から北韓の西海岸地域をスタートに行われる食糧配給ができなくなる恐れがあると明らかにしました。WFPは13日発表した「緊急救護活動報告書」のなかでこのように述べ、北韓に対する追加の食糧支援を訴えました。

・ワルードカップまであと18日とせまってきました。ソウル市ではワールドカップを目前にして、外国人観光客のために72か所の「ソウルワールドカップ観光案内所」を15日から運営することになりました。ソウル市は13日、これら72か所の案内所に英語の通訳ガイド670人と中国語の通訳ガイド人950人、日本語の通訳ガイド470人、フランス語の通訳ガイド440人など、あわせて2790人の通訳ガイドを配置し、毎日午前9時から、午後8時までワールドカップ競技関連情報と文化行事など観光案内サービスを提供します。

・ソウル市はワールドカップ期間中韓国の伝統文化行事や情報通信フェスティバルなど多彩な行事を準備しています。文化行事としては、「平和と生命」をテーマにして漢江の周辺で開かれるワールドカップ前夜祭行事と、ソウル世界花火フェスティバル、ソウル・ドラムフェスティバルなどがあります。また来月1か月間「ワールドカッププラザ」を運営して大型電光板で試合を中継するとともに、伝統民俗芸能公演と大衆芸術公演などがくり広げられます。韓国の伝統文化を体験できるイベントとしては、ユネスコが指定した世界文化遺産の一つの、宗廟大祭、南山韓屋村の民俗芸能公演などがあります。

・太股の負傷でしばらくマウンドを離れていた、テキサス レインザーズの 朴賛浩投手 が41日ぶりにデトロイト・タイガーズ戦に先発登板し、初勝利を飾りました。朴投手は、13日アリントンボール・パークで行われたデトロイト・タイガーズとの試合で、5イニングをなげ、4三振、4安打、デットボール2つ、1失点で、デトロイト・タイガースを押さえ、5対1で勝ち、勝利投手になりました。一方、アリゾナ・ダイヤモンドバックスで活躍している金ビョンヒョン投手も12日行われたフィラデルフィア・フィリーズとの試合で、3イニングをなげ、6対5で勝ち、勝利投手になりました。

・13日、韓国外換銀行が公示したウォンの為替レ−トは 日本円100円は1001ウォン10銭で、先週にくらべ1ウォン10銭のウォン安でした。アメリカドル、1ドルは1274ウォン70銭で,先週にくらべ1ウォン80銭のウォン高でした。13日の韓国株式市場の総合株価指数は821.91ポイントで先週にくらべ3.98ポイント 上昇しました。

・13日のソウルは曇り、午後3時の気温は24度6分でした。14日は低気圧の影響で全国的に曇り、済州島は午後から、その外の地方では夜から雨となるでしょう。予想最低気温は12度から16度、最高気温は19度から27度の予報です。

5月11日土曜日

・サッカーワールドカップの情報を全世界に向けて発信するソウルの国際メディアセンターが10日オープンしました。ソウル市江南区COEX=韓国総合展示場に設けられたこのメディアセンターでは、ここでは、80カ国あまりから集まる3500人の放送関係者が韓国と日本の開催10都市で繰り広げられる64試合を世界200あまりの国と地域に送出することになっています。

・中国・瀋陽の日本総領事館で起きた北韓脱出者の拘束事件で、中国外務省の孔泉報道官は11日談話を発表し、「中国の武装した警察官は、日本総領事館の副領事の同意を得た上で領事館内に入り館内に駆け込んだ2人の男性を連行した」ことを明らかにしました。また孔報道官は談話の中で、5人全員が連行された後の対応についても「総領事館側は5人の連行に同意し、警察官に謝意を表した」と述べました。

・韓国政府は、97年の通貨危機の際、アジア開発銀行と世界銀行からも合わせて107億ドルの借款を受けましたが、予定を繰り上げて来年は38億ドルを償還する方針です。これは上海で開かれているアジア開発銀行の総会で韓国のチョン・ユンチョル副総理兼 財政経済長官が11日の基調演説で明らかにしたものです。チョン副総理はこの中でアジア開発銀行と世界銀行から導入した107億ドルの借款のうち2004年に30億ドル、2005年に27億ドルを返済することになっているが、これを繰り上げて来年 アジア開発銀行に18億ドル、世界銀行に20億ドルを早期返済することにしていると述べました。

・北韓のADB=アジア開発銀行への加盟は、中国の上海で10日から始まった今年の総会でも認められない見通しです。ADB(アジア開発銀行)のシン・ミョンホ副総裁は、10日、上海で会見し、「アジア開発銀行の加盟各国が北韓を会員国として受け入れるのに難色を示し、今度の総会でも北韓の加盟は困難となった」と述べました。このため北韓は今度の総会にオブザーバーとしての出席も断念せざるをえなくなりました。

・ジュネーブ発連合ニュースによりますと、ヨーロッパサッカー連盟のヨハンソン会長と大韓サッカー協会の鄭夢準会長などFIFA(国際サッカー連盟)の副会長5人を含め、FIFAの11人の委員は、ブラッター会長を公金流用の疑いでスイス チューリッヒの検察当局に正式に提訴しました。ヨハンソン会長らFIFAの副会長を兼ねる5人の委員はこれに先立って声明を発表し、「前FIFA事務総長が行なったブラッター会長への事情聴取で、ブラッター会長が公金を流用した疑いがある。ブラッター会長は会長を辞任する意向がないため、提訴に踏み切った」と述べました。これについてブラッター会長は、「こうした行動は私のFIFA会長再選を妨害しようという行動だ」として、疑惑を否定しました。

・韓国政府は、サッカーワールドカップの韓国ナショナルチームが念願とする第1次リーグを突破し、決勝トーナメントに進出した場合は、代表選手の兵役を免除することも検討する方針です。この問題については、来週にも国防部や文化観光部の担当者が会議を開き、具体的な方法について話し合うことになっています。

・韓国陸軍は、サッカーワールドカップ期間中、国際的なテロ事件などに備えて今月13日から大会が閉幕するまでの1ヶ月半、各部隊への将校は、戦闘服を着用して勤務するよう命じました。これは、サッカーワールドカップの1次リーグが行われる10都市で陸軍の部隊が最高の警戒体制に入っていることを国民に知らせるためで、士官学校など教育機関の将校も適用されます。

・サッカーワールドカップの試合の勝敗を当てるサッカーくじが、韓国で26日から発売されることになりました。発売元は韓国でスポーツくじの引き受けもしている「スポーツトト」で、ワールドカップくじは1口1000ウォン。1次リーグの指定9試合の勝敗と点差を当てる方式と、韓国戦、開幕戦など関心の高い特定試合の最終スコアを当てる方式で、開催期間中14回発行されることになっています。

・韓国の原爆被害者が多く住んでいるテグ広域市が、韓国の地方自治体としては初めて被爆者の援護を目的とした条例を制定しました。この条例は、テグ市の東区庁が被爆者に対し月額10万ウォンの医療費を補助するとともに、保健所での診療費は無料にするという内容となっています。韓国の被爆者に対しては、政府レベルの援護措置はなく日本の広島・長崎の原爆病院での治療や日本政府からの支援金が支給されてきました。しかし韓国人被爆者が多く住んでいるテグ市東区庁では、日本政府からの支援金40億円が来年から打ち切られることになったため独自の条例を制定して被爆者の支援に乗り出したものです。

・異なる音(音名)を持つ鐘を組み合わせて演奏する鐘の打楽器「カリヨン」が、10日韓国では初めて大田のへチョン大学にお目見えしました。カリヨンはもともと16世紀頃から中世ヨーロッパの教会や市庁に設けられ、その後全ヨーロッパに広がって行きました。へチョン大学に設置されたカリヨンは、78個の鐘で造られ重さが50トンにも達する世界最大級のものだということです。

・韓国外換銀行が公示した11日午後1時現在の為替レート、日本円100円は、1000ウォンで、前の日に比べて5ウォン83銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1276ウォン50銭で、前の日に比べて2ウォンのウォン高でした。韓国株式市場は、土曜日のため取り引はありません。

・11日のソウルは晴れ、正午の気温は、20度でした。12日日曜日も全国的に高気圧に覆われ晴れの予報となっています。予想最低気温は 9度から14度、日中の最高気温は20度から28度と予測されています。

5月10日金曜日

・マレーシアのマハティール首相が金大中大統領の招待で今月22日から3日間の日程で韓国を公式訪問します。金大統領は、23日マハティール首相と首脳会談を行い、両国の友好協力関係を確認すると共に、韓半島の平和定着などについて意見を交わすことになっています。マレーシアの首相が韓国を訪問するのは1990年以来12年ぶりです。

・中国政府は、8日瀋陽の日本総領事館の敷地に駆け込んだ所を拘束した5人の北韓脱出者については北韓に強制送還はせず、釈放するか、第3国へ出国させることを検討している模様です。中国の外交消息筋が9日明らかにしたところによりますと、中国当局は、公安警察が瀋陽総領事館に踏み込んだことで日本から強い抗議を受けるなど、今度の事件が国際的にも注目を集め、5人の拘束者を北韓へ強制送還することは難しい状況になっていると伝えています。また、アメリカの総領事館に駆け込んだ3人について、近くアメリカへ出国させる事を検討しているということです。この事件に関連して韓国政府は、これら5人に対する人道的な処理を求めるとともに、5人が韓国への入国を希望すれば受け入れると中国政府に伝えました。

・韓国第1野党、ハンナラ党は10日、ソウル チャムシル体育館で党大会を開き、12月に行われる大統領選挙の候補者として前の総裁の李會昌氏を正式に指名しました。これをうけて、李會昌氏は候補指名の受諾演説を行い、クリーンな政権、政治改革と経済国民生活、北韓政策などの分野別に政策ビジョンを発表し、政権交代への強い意欲を示しました。李候補は前日行われた大統領候補指名選挙最後のソウルでも半数近い得票を獲得し、累計得票1万7481票、得票率68%で2位の崔秉烈候補に大差をつけ圧勝しました。一方、与党民主党はすでに党内の指名選挙を終え、盧武鉉氏を党の公認候補に決めています。

・韓国の朴正熙元大統領の長女で有力な国会議員でもある朴槿恵氏が10日北韓を訪問するため出発しました。朴槿恵氏は金正日国防委員長とも会談したい意向で、北韓側と調整を進めているという事です。朴議員の今回の北韓訪問は北韓民族和合協議会の招待によるもので、朴議員は北京経由で11日北韓を訪問し、14日午後帰国する予定です。

・韓国と中国との経済協力の一つとして発足した韓中投資協力委員会の初めての会議が10日、ソウルで開かれました。この韓中投資協力委員会はおととしの韓中首脳会談の合意を受けて両国が相互に投資を拡大しようと設けられたもので、初会合には韓国からシン・クッファン産業資源長官が中国側は石廣生対外経済部長らが出席しました。会議ではシン長官が、東アジア経済共同体の実現のため10月に開かれる韓日中ビジネスフォーラムに中国の参加を求めたのに対し、石廣生部長は中国の国際貿易促進委員会など関連団体と協議し、多くの専門家を派遣したいと応じました。

・アジア開発銀行の総会が10日午前、中国の上海で開会しました。 韓国の陳念副総理兼財政経済長官は11日基調演説を行い、韓国経済の現況と今後の見通しについて説明した後、アジア地域の経済発展と貧困対策にADBが果たすべき役割を強調することにしています。 アジア開発銀行の総会は12日までの3日間の日程で、各国の財政担当相が世界経済とADB政策についての立場を表明することになっています。

・韓国済州島の北韓訪問団が10日午前、チャーター機で済州空港から直接北韓の平壌に向かいました。250人あまりの済州島北韓訪問団 は済州島民がこれまで4年間毎年済州島から北韓に送られているミカンとニンジンに対するお礼の意味で北韓民族和合協議会の招待で実現したものです。一行が乗ったチャーター機は済州島から初の平壌直航便で、南北の民間交流に新しいページを記すことになりました。

・次は、ワールドカップ関連のニュースです。韓国海洋警察庁と日本の海上保安庁は15日、釜山の南8キロの海域で国際的なテロ事件を想定した合同の訓練を行うことになりました。この訓練は韓国と日本の間を運航するフェリーが国際的なテロ組織に乗っ取られたという想定で韓日両国の海上保安当局の航空機や巡視船なども出動して大がかりに行われることになっています。

・また、韓国の郵政事業本部は、ワールドカップ期間中外国観光客のためにワールドカップ競技場と主要ホテルなど29か所に臨時郵便局を設けることになりました。臨時郵便局が設けられるのは、ソウルのCOEXにオープンした国際メディアセンターを初め、ソウルのサンアム競技場、さらにFIFA(国際サッカー連盟)の関係者が宿泊するソウルの新羅ホテルなどあわせて29か所です。これらの臨時郵便局には2、3人の郵政職員が常駐し、郵便局なみのサービスを行うことになっています。

・韓国での高速道路ではワールドカップ期間中の混雑を和らげようとバスとワゴン車の専用レーンを設けることになりました。韓国の高速道路では日曜日と祝日にバス専用レーンを実施していますが、ワールドカップの第1リーグが行われる今月31日から来月14日までは各競技場への通行量が増え、激しい混雑が予想されます。このため韓国警察ではこの期間中はバスと9人乗り以上のワゴン車については平日も専用レーンを設けて混雑を緩和することにしています。

・アメリカの大リーグ、テキサス レインジャーズの朴賛浩投手が13日のデトロイトタイガース戦で41日ぶりに先発のマウンドを踏むことになりました。朴投手は3月のオープン戦で右太股を負傷し、公式戦では先月2日のオークランド戦に初登板しましたが、ここしばらく戦列から離れていました。

・韓国外換銀行が公示した10日の為替レート日本円100円は994ウォン17銭で、前日に比べて3ウォン73銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1278ウォン50銭で前日に比べて6ウォン50銭のウォン高でした。10日の韓国株式市場の総合株価指数は817.93ポイントと前日に比べて20.74ポイント下落しました。

・10日のソウルは晴れのち曇り、午後3時の気温は22度8分でした。11日は全国的におおむね晴れですが、南部地方は一時曇り、予想最低気温は9度から13度、最高気温は18度から27度の予報です。

5月9日木曜日

・中国東北部の瀋陽市の外国の領事館に北韓住民が8日と9日、亡命を求めて相次いで駆け込みました。このうち8日午後3時に北韓住民5人が瀋陽市にある日本の総領事館に駆け込んだところ、中国の公安警察当局が総領事館の敷地内に踏み込んで連れ戻し、5人を拘束しました。一方、アメリカの総領事館にもほぼ同じ時間に北韓住民2人が建物の塀を乗り越えて駆け込み、難民としてアメリカへの亡命を求めました。さらに9日には北韓住民1人がアメリカ総領事館に駆け込みました。

・日本総領事館の敷地内に入った北韓の住民2人を中国の公安当局員が拘束したことに関連し、日本が中国公安当局の逮捕・連行を傍観し、見逃したのではないかという声が上がっています。現場を目撃した消息筋によりますと、中国の公安警察は無断で日本総領事館の敷地内に侵入し、領事館職員とみられる人物と何事か会話を交わした後、館内にいた北韓住民2人を連れ出したと話しました。これについて日本政府は、中国公安が日本総領事館の同意なしに無断で敷地内に踏み込んだとして、8日中国外務省に抗議しました。しかし、中国公安が北韓住民2人を連れ出す際に、領事館側が積極的に引き止める姿は見られなかったという現場の目撃者の話があり、日本総領事館の対応にも疑問が投げかけられています。

・アメリカ政府は、アメリカ総領事館に亡命を求めて8日駆け込んだ北韓住民2人の今後の扱いについて、中国側と協議中であることを明らかにしました。アメリカ政府は、「アメリカと中国との協議は順調に行なわれている」と述べ、この2人が近く第3国に入国する可能性が高いものと見られています。

・韓国の大手半導体メーカーハイニックス半導体は9日取締役会を開き、金融機関による債権団が示した会社分割案を承認しました。債権団と会社側は今後ハイニックス半導体をメモリー部門、非メモリー部門、TFT-LCD薄膜液晶表示装置部門、その他の部門の大きく4つに分離する案を中心に協議に入る予定です。このハイニックスの決定は、海外への売却も視野に入れた債権団の会社分割案に沿うものと見られ、金融監督委員会の李瑾栄委員長は9日、「政府の構造調整の原則に沿うもので、歓迎する。ハイニックスは自立再建を断念したものと受け止める」と述べました。

・韓国政府はアメリカの鉄鋼製品に対するセーフガード=緊急輸入制限によって被害を受けたとして、アメリカ政府に対し正式に補償を求めました。外交通商部は9日、アメリカ政府の韓国製鉄鋼製品に対するセーフガード発動による被害に関し、他の輸出品目の関税を免除し、鉄鋼製品に課する反ダンピング税を撤回する方式で補償するよう求める書簡を駐韓アメリカ大使館を通じてアメリカ政府に送りました。韓国が求めた補償の規模はセーフガードによって発動初年度に発生するものと予想される被害額1億7100万ドルで、関税免除品目にはアクセリー類などアメリカでのシェアが高い品目となっています。

・ベトナムは去年に続いて今年も北韓に米5000トンの食糧支援を行なうことになりました。これは8日付けのベトナムの英字新聞「ベトナムニュース」が伝えたもので、今月初め北韓を訪問したベトナムのチャンドゥクルオン主席は3日北韓最高人民会議の金永南常任委員長と会談した際に北韓へ米5000トンの支援を約束したということです。ベトナムは96年の北韓の食糧危機の際、2万トンの米を初めて借款で供与して以来、97年には1万3000トン、2000年1000トン、去年は5000トンを無償支援しました。

・ドイツ政府は今月中に北韓に対して3回目となる牛肉の支援を行なうことになりました。これは、アメリカの自由アジア放送が8日に伝えたもので、今月初めに平壌を訪問したドイツキリスト教民主社会同盟のハルトムート・コシク議員はこうしたドイツ政府の計画を明らかにした上、ドイツが去年から今年にかけて2回にわたって支援した牛肉は軍用には転用されていない」と話したことも明らかにしています。

・日本の福田官房長官は8日、衆議院の有事法制特別委員会で「北韓への食糧支援は、日本人拉致問題などに対する北韓の前向きな姿勢が前提となり、現段階では難しい」と述べました。北韓は先月末北京で行なわれた日朝赤十字会談の際、日本に食糧や医療支援を間接的に要請したと伝えられています。

・第一野党のハンナラ党から離党し、新党結成の準備をしている韓国国会の有力議員=朴槿恵氏は今週末から北韓を訪問する予定で、朴氏は8日「韓半島での和平定着に向けて北韓に私なりの提案をする。かつてニクソン大統領が電撃的に中国と国交を樹立したような役割を果たしたい」と述べました。また金正日国防委員長との会談については、「詰めの調整を行なっている」と述べ、会談の可能性を示唆しました。

・今月31日サッカーのワールドカップの開会式が行なわれるソウルのサンアム・ワールドカップ・スタジアムの見学者が100万人を突破しました。100万人目となったのはマレーシア人の37才の観光客で、ワールドカップ試合のVIPチケット、往復航空券、それにFIFA公認のサッカーボールが贈られました。サンアム・ワールドカップ・スタジアムは建設中の99年2月に広報館を設け広く見学者を迎えており、この3年間の 見学者が100万人を突破しました。中でも去年11月、スタジアムが完成してからは入場客が急増し、今年に入って韓国人52万人、外国人13万人の合わせて65万人が訪れました。

・国連の子どもサミットの総会に出席している大統領夫人の李姫鎬女史は9日子どもサミットの本会議で基調演説を行ないました。この中で李姫鎬女史は、「子どもにやさしい世界を作っていくことが人類の平和な未来をもたらす」ことを強調し、「世界の子どもたちが貧困・虐待・飢餓・疾病の脅威から免れるように各国の政府と国際機関、マスコミがともに努力してほしい」と訴えました。

・金大中大統領は9日新しく就任した韓米連合軍のラポート司令官と会談し、「韓国の安全保障と韓半島の平和は韓米同盟関係がその基盤となっている」と述べ、韓米同盟関係を堅持することを強調しました。また金大統領は今月31日に開幕するサッカーのワールドカップの安全確保にアメリカ軍が協力することに感謝の意を示した上で、「テロなどに万全の体制を整えてほしい」と要請しました。

・画像付きのインターネット通信を行なっている韓国のインターネット会社=「ポップコムネット」は、北韓のコンピューター会社と提携し「南北離散家族インターネット画像面会所」を設置することで合意したと9日発表しました。このインターネット面会所は、ポップコムネット側が、北韓のコンピューター会社にシステムを無償で提供し、北韓は赤十字社や電話局にこのシステムを設置することにしています。利用方法は、韓国で利用希望者が家のパソコンなどを利用して、特定のサイトに接続し登録した後、面会申請欄に北韓在住の離散家族の名前を入力しますと、北韓の赤十字会が対象者を探し、あらかじめ決められた日に画像付きの電話でやり取りをするものです。この画像面会所は今年7月中にテストを経て、8月15日から本格的なサービスが始まる予定です。

・韓国外換銀行が公示した9日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、997ウォン90銭で、前日に比べて3ウォン12銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1285ウォンで、前日に比べて3ウォン30銭のウォン安でした。韓国株式市場の9日の総合株価指数は、838.67ポイントと、前日に比べて6ポイント下落しました。

・9日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は23度2分でした。10日は 気圧の谷の影響を受けて、済州島や南部地方は曇りところによって雨、ソウルや中部地方は曇りとなるでしょう。予想最低気温は11度から14度、日中最高気温は16度から26度という予報です。

5月8日水曜日

・北京発連合ニュースによりますと、7日夜、中国の大連市近海に墜落した中国北方航空の国内便MD−82 6136便には韓国人1人が搭乗していたことが確認されました。韓国外交通商部によりますと、この人は大連の韓国企業「LGオーティス」の駐在員、金ソンウさん41才であることがわかりました。韓国政府は瀋陽にある総領事館の職員を現地に派遣し、関係当局と今後の対策などについて協議することにしています。事故機は、北京を出発し、大連に向かう途中、機内に火災がおきたという機長の報告の後、大連空港から20キロ離れた海上に墜落し、乗客、乗務員112人は全員が死亡したものと見られます。

・今年12月に行われる韓国の大統領選挙の野党第1党のハンナラ党の候補に前総裁の李會昌氏が決まりました。李會昌候補は7日忠清北道清州で行われたハンナラ党の大統領候補指名選挙で、592票を獲得し、累計得票で1万5千160票,得票率で72.6%となりました。この結果9日ソウルで行われる投票で2位の崔秉烈候補がすべての票を獲得しても逆転は不可能となり、李會昌氏が事実上 ハンナラ党の大統領候補に決まりました。 李會昌氏は1935年生まれで、ソウル大学を卒業し、81年に日本の最高裁判所にあたる大法院の判事になりました。金泳三政権では監査院長と国務総理を経て、最近まで野党ハンナラ党の総裁をつとめました。一方、与党民主党はすでに党内の指名選挙を終え、盧武鉉氏を党の公認候補に決めています。この結果12月に行われる大統領選挙は与党の盧武鉉氏と野党の李會昌氏を中心に事実上の選挙戦に入る見込みですが、朴正熙元大統領の長女でハンナラ党を離党した朴槿恵議員、さらにサッカーワールドカップの韓国組織委員長の鄭夢準議員らも立候補に意欲をしめしており、今後の選挙戦に影響を与えるものと見られます。

・アメリカの日刊紙ロサンゼルスタイムズは、北韓が7日からソウルで開かれる予定だった南北経済協力推進委員会を直前になって中止したのは、韓国よりもアメリカとの対話を重視する北韓の体制を示したという見方を伝えました。このなかでロサンゼルスタイムズは、「北韓が韓国ではなくアメリカとの対話に集中することを決めたことを示唆するものだ」と述べた上で、アメリカのプリチャード北韓担当特使が、今月中に平壌を訪問することもあわせて伝えています。

・EU(ヨーロッパ連合の議長国)、スペインと次期議長国のデンマークなどの代表団が近く北韓を訪問する予定です。先月30日から北韓、中国、韓国を相次いで訪問したドイツのキリスト教社会同盟のハムルト・コシック議員らドイツ議会の代表団は7日、ソウルで記者会見し このように述べました。コシック議員はまた、「北韓で活動している国際支援団体の活動環境は、以前に比べて改善されたが、これは北韓が国際協力の重要性を認識し始めた兆候と見ることができる」と述べました。

・サッカーのワールドカップの熱戦をいち早く世界へ発信する「国際放送センター」が今週10日、ソウル三成洞COEXにオープンします。COEXの国際放送センターは延べ面積2万1千平方メートル、COEXの1階と3階に設置れ、放送や取材拠点として、世界の主な放送機関や新聞通信社がここから世界へむけて情報を発信することになっています。この国際放送センターは共同開催国日本にも設けられ、日本は横浜のパシフィック・ コンベンションセンターに24日オープンすることになっています

・サッカーのワールドカップの開幕まで後23日となりました。韓国建設交通部では、今月中旬からワールドカップ大会関係者や海外の報道陣、観光客の訪問が相次ぐことから、航空機内と空港、周辺施設などで特別の警備体制に入ります。それによりますと、まず大韓航空とアシアナ航空に運送、客室、整備、機内食などすべての部門で安全体制を強化するよう指示しました。また、金浦空港など16の国内空港にも危険物をチェックする装置を設置するとともに、爆発物を探知する警察犬や要員の配置を増やすことになりました。建設交通部の 李ウゾン運航課長は、「W杯に韓国を訪れるお客様が安心して国内の航空機と航空施設を利用できるように、各空港別に、航空安全点検班を運営する方針だ」と述べました。

・FIFA(国際サッカー連盟)の副会長で、 韓国ワールドカップ組織委員会会長を兼ねる鄭夢準氏は8日、最近不正疑惑でスイスの検察に当局に告発されたFIFAのブラッター会長に対する徹底した捜査を促しました。鄭会長は8日ソウルで内外記者団と会見した席で、FIFA会長が腐敗と不正、資金流用などで告発されたことは、FIFAの名誉と信頼性に深い傷を残したとして、このように述べました。

・アシアナ航空は来月18日から9月まで、韓国の釜山と中国の瀋陽を結ぶ夏季定期便として週4便を運航することになりました。この 釜山―瀋陽便は毎週火曜日と木曜日に運航され、釜山発は正午、瀋陽発は午後2時10分です。

・李サンベク杯韓日大学バスケット大会が11日から3日間の日程で、ソウルのチャムシル学生体育館で開かれます。大会は男女それぞれ3回ずつ対戦することになっています。この大会は毎年日本と韓国で交互に開かれ、去年の日本大会では、男子は2勝1敗、女子は3敗をしています。

・韓国外換銀行が公示した8日の為替レート日本円100円は1001ウォン2銭で、前日に比べて6ウォン62銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1281ウォン70銭で前日に比べて2ウォンのウォン安でした。8日の韓国株式市場の総合株価指数は844.67ポイントと前日に比べて18.33ポイント上昇しました。

・8日のソウルは晴れ、午後3時の気温は22度5分でした。9日は全国的におおむね晴れ済州島地方は次第に曇り夜には雨となるでしょう。予想最低気温は9度から14度、最高気温は16度から25度の予報です。

5月7日火曜日

・韓国政府は南北を分断する非武装地帯の北韓側にある金剛山ダムに亀裂が生じ、最悪の場合、ダムの崩壊につながる恐れがあるとして、とりあえず金剛山ダムの下流にある韓国の平和ダムのえん堤をかさあげにして、梅雨時の大雨に備えるとともに、さらに下流にある華川ダムの水位を下げる作業を始めることになりました。韓国政府はこの問題について、7日から開かれる予定の南北経済協力推進委員会で取り上げ、北韓側に対応を求めることにしていましたが、北韓側が会議への出席を拒否したため、この問題は当面棚上げされた形となりました。

・7日からソウルで開かれる予定だった南北経済協力推進委員会に北韓が韓国の崔成泓外交通商長官が南北共同宣言に反する発言をしたことを理由に出席を拒否したことに対し、韓国統一部は遺憾の意を表明するとともに、「韓国は一貫して南北の相互尊重の姿勢で、交渉の進展を期待しており、北韓も責任のある姿勢で望むことを期待する」というコメントを明らかにしました。また、崔成泓外交通商長官も6日、記者会見し、「米朝対話とともに南北対話も直ちに再開されることを望んでいる」述べました。

・韓国の金融通貨委員会は7日、公定歩合を現在の4.0%から4.25%に、0.25ポイント引き上げ、即日実施しました。これについて韓国銀行の総裁も兼ねる朴昇金融通貨委員長は「このところの低金利で、個人向け貸出が大幅に増え、過剰流動性が懸念されている。今年下半期からは物価の上昇など、インフレが懸念されるため、公定歩合を引き上げることにした」と述べました。韓国の公定歩合は去年の9月19日、最低水準の4.0%となっていました。

・北韓最高人民会議の金永南常任委員長は6日、北韓を訪れているFIFA(国際サッカー連盟)のブラッター会長と会談しました。これは朝鮮中央放送が7日報道したもので、会談は和やかな雰囲気の中で行なわれたということですが、具体的な会談内容については明らかにされていません。ブラッター会長は北韓当局者が5月31日ソウルで行なわれるサッカーのワールドカップの開幕式に出席する意向があるかどうかを確認するものとみられています。

・韓国政府は6日、民営化を進めていた韓国最大手の通信会社KT(韓国通信)の持ち株を今月中にすべて売却し、民営化を完了すると発表しました。KTの政府保有分の株式は発行済み株式の28.36%にあたる8857株で、今月17日から、一般株と転換社債を組み合わせる形で売却されます。この結果、1987年から始ったKTの民営化は15年ぶりに完了することになりました。この一方で、政府はKTの経営の透明性を確保するため、現在の社外取締役を7人から9人に増やし、会長は社外取締役から選出することを決めました。

・世界有数の自動車メーカー、ダイムラークライスラーは5日、資本参加している韓国の自動車大手の現代自動車と日本の三菱自動車工業との間で、小型・中型車向けのエンジンを共同開発するための合弁会社をアメリカに設立し、開発・生産提携を強化していくと発表しました。ダイムラーが一昨年に両社と資本提携して以来、3社による共同開発は初めてで、合弁の出資比率は3社が均等に出資することになります。新しく開発されるエンジンは排気量1800cc、2000cc、2400ccの3種類あわせて年産150万台を目標としています。このうち現代自動車が2004年3月から、ダイムラーと三菱は2005年にそれぞれの工場で生産を始めることになります。ダイムラーはこれまで現代自動車とトラック用のエンジン生産などで提携を進めてきました。

・韓国では、景気の回復に加えてローンの金利引き下げによって不動産投資が活発となり、ソウルの地価、土地の価格が平均3%上昇しました。ソウル市が7日まとめた今年1月から3月までの土地の取引動向によりますと、この期間中ソウルの土地の値段は3%上昇しました。これは去年1年間の上昇率が1.89%だったのに比べますと、大幅な上昇となっています。地域別の上昇率をみますと、ソウルの高級住宅地、漢江の南のアパート街、江南区の4.5%、ソチョ区3.97%、ソンパ区3.89%の順となっています。

・韓国の金大中大統領は5日、決戦投票が行われたフランスの大統領選挙で、対立候補のルペン氏に大差で再選されたシラク大統領に祝電を送りました。この中で金大統領は、「シラク大統領の再選はこの7年間、実績が高く評価された結果です。韓国とフランス両国の協力関係が一層緊密になることを期待します」と述べました。

・「東大門市場」で知られるソウル市東大門区と東京の豊島区が姉妹都市の縁組みを結ぶことが決まり、9日東大門区役所で調印式が行なわれます。調印式には豊島区の高野之夫(たかの・ゆきお)区長も出席する予定で、今後両区では行政情報の交換や区民の相互訪問を通じて親善を深めることになっています。

・韓国の歌手としては初めて、日本のオリコンチャートのアルバム部門で1位となったBoAさん(16)が大学進学を目指して、大学入学資格検定試験に合格しました。BoAさんのの所属事務所SMエンタ−テイメントによりますと、BoAさんは中学卒業後の一昨年韓国でデビュし、去年から日本でも公演を行うようになったことから、高校へ進めず、家庭教師の下で勉強を続けながら大学入学検定試験に合格したということです。

・韓国外換銀行が公示した7日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1007ウォン64銭で、前日に比べて1ウォン59銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1279ウォン70銭で、前日に比べて60銭のウォン高でした。韓国株式市場の7日の総合株価指数は、826.34ポイントと、前の日に比べて0.53ポイント下落しました。

・7日のソウルは雨、午後3時の気温は11度3分、6日夕方からの雨量は25.5ミリでした。また南部の済州島でこれまでに104.5ミリの大雨となり、この影響で大邱、麗水、浦項、木浦などの地方空港では空のダイヤが乱れました。8日は江原道など東海岸は曇り一時雨、その外の地域は曇りで、濃い霧がかかるところも多いでしょう。予想最低気温は8度から13度、最高気温は16度から23度という予報です。

5月6日月曜日

・韓国の金大中大統領は6日、3人の息子と側近が一連の金融不正事件に関連した疑惑がもたれていることについて、国民に深く謝罪するとともに、国政に専念するため民主党を離党すると述べました。金大中大統領は6日、大統領府の朴智元秘書室長を通じて声明を発表し、「最近私の息子と側近が社会をお騒がせし、国民の皆さんからも厳しい指摘を受けています。こうした事態に心からおわびします」と述べた上で、「検察の捜査を通じてで事件が厳正に処理されることをねがっており、国民の皆さんも検察の捜査を見守ってほしい」と述べました。さらに金大統領は「残りの任期を国政に専念するため、私が命をかけて結成した新千年民主党から離党する決心をした。今後はサッカーのワールドカップやアジア大会、経済の発展南北関係の前進に力をつくストともに、不正腐敗を無くし、地方選挙と大統領緒選挙を公正に行う」金大中大統領はこのように述べ、身内や側近の不正事件に改めて謝罪するとともに、大統領選挙では中立的立場を保つという立場を明らかにしました。

・7日からソウルで開かれる予定だった 南北経済協力推進委員会について、北韓側は6日、朝鮮中央放送を通じて声明を発表し、韓国の崔成泓外交通商長官が南北共同宣言に反するの発言をしたという理由で委員会に出席しないことをあきらかにしました。北韓側が問題としている 崔成泓外交通商長官の発言は、「北韓に対するアメリカの強硬政策が結果的に北韓を対話にの場に誘い出した」というワシントンポストとの会見内容ですが、韓国側は先の南北離散家族再会の際に発言内容が誤って伝えられたことを北韓側に伝えていました。北韓側は先月28日、声明で、崔成泓外交通商長官の発言に対して韓国側の謝罪と責任ある措置を求めました。

・東京発の連合ニュースによりますと、北韓の金正日国防委員長の側近が今年7月か8月に韓国を訪問するものとみられます。日本の毎日新聞は金正日国防委員長がもっとも信頼する側近を韓国に派遣するだろうと、北韓情勢に詳しい消息筋の情報としてソウル発で伝えました。毎日新聞はこの側近をチャン・ソンテク労働党組織第1副部長ではないかとしており、こうした側近の韓国訪問は金国防委員長のいわば名代の役割を担い、金国防委員長が金大統領の平壌訪問に対する約束を守ろうとしていると分析しています。

・朴正熙元大統領の娘で韓国国会の有力議員でもある朴槿恵氏が「ヨーロッパ・ コリア財団」の理事として今月11日から14日まで北韓を初めて訪問することになりました。今回の朴議員の訪問は北韓の民族和解協議会の招待によるもので朴議員は北韓の高官らと南北間の交流と相互協力などについて意見を交換することになっていますが、金正日国防委員長との会談が行われるかどうかに関心が集まっています。

・韓国プロゴルフの崔京周選手が、アメリカのツアーで韓国人男性選手としては初めて優勝しました。崔京周選手は6日、アメリカのルイジアナ州ニューオリンズのイングリッシュターンゴルフクラブで行われた米ゴルフツアー、コンパック クラシックの最終ラウンドで、6バーディー、1ボギーの5アンダー67をマークし、通算17アンダー271で優勝しました。崔京周選手は2000年にアメリカのプロゴルフツアーにデビューしてから3年目の優勝で、韓国人の男性選手としてははじめて、アジアでは日本の青木功、丸山茂樹さんについで3人目です。一方、ジョージア州で行われた、アメリカ女子プロゴルフツアーのチック ピル チャリティーチャンピオンシップ大会では、朴セリ選手と朴ジウン選手が4位タイ、韓ヒウォン選手は6位、金ミヒョン選手は9位でした。

・去年韓国を訪れた日本人観光客は、237万7000人あまりで、中国を訪問した日本人観光客を7000人ほど下回り、はじめて日本人渡航先の首位の座を中国に譲りました。韓国観光公社によりますと、去年1年間に韓国を訪問した日本人観光客は237万7321人で、中国の訪問客238万4500人を7179人下回りました。これまで日本人渡航先のトップは韓国でしたので初めて首位の座を中国に譲りました。これについて、韓国観光公社の関係者は、去年9月のアメリカの同時多発テロ事件以降、韓国は米軍基地がある関係で敬遠された上、中国が観光客の誘致活動を強化しているためだとしています。

・北韓の平壌で開かれていた「日本の過去の清算を求める国際会議」は4日、日本政府に「公式謝罪」「納得に足りる保障」「責任者処罰」などを求める小泉首相あての書簡を採択して閉幕しました。旧日本軍従軍慰安婦や強制労働問題では、「日本は国連機関の勧告や被害者の正当な要求を拒否している」として国連人権高等弁務官に調査を要請することを決議しました。 会議には韓国、台湾、フィリピン、インドネシアの元従軍慰安婦ら被害者団体が参加しました。

・スイスのジュネーブで開かれた第30回国際発明展示会に韓国が出品した作品のすべてが入賞を果たしました。韓国はこの国際発明展に20点を出品し、キト酸とゼラチンで作られたゼルや、どのような状態でも家電製品を制御できるシステムが金賞を受賞するなど、金賞11、銀賞7、銅賞2を獲得しました。今度の展示会には38か国から、1千点あまりの作品が出品されていました。

・韓国政府は5月31日開幕するサッカーのワールドカップの試合当日と前日、最高で車の通行量を半分に減らす厳しい交通規制を行うことになりました。このうち、特に交通の混乱がひどい、ソウルと仁川、水原、釜山、全州の各都市では、奇数か偶数かで運転を規制し、車の通行量を平常のほぼ半分に減らすことになっています。又大田や光州など5つの都市についても、試合前日と当日は極力マイカーの自粛を呼びかけることになっています。なお、車の末尾ナンバーによる運転規制を違反しますと、5万ウォンの罰金が科せられます。

・ソウル市はW杯のホームページに5か国語によるサービスを始めます。英語、日本語、中国語、フランス語、スペイン語の5か国語で、サービスされるこのぺージは、ソウルを訪れる外国人に必要な交通と宿泊、ショッピング、などに関する情報が詳しく紹介されます。

・6日、韓国外換銀行が公示したウォンの為替レートは、日本円100円は1006ウォン5銭で、先週にくらべ1ウォン82銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1280ウォン30銭で,先週にくらべ50銭のウォン高でした。6日の韓国株式市場の総合株価指数は826.87ポイントで先週にくらべ29.85ポイント下落しました。

・6日のソウルは曇り、午後3時の気温は19度でした。7日は全国的に曇りのち雨、予想最低気温は10度から14度、最高気温は14度から18度の予報です。

5月4日土曜日

・韓国で豚の伝染病、口蹄疫の発生が確認され、韓国政府は、豚肉をはじめ偶蹄類の牛、羊の肉とこれらを原料とする加工品の一切を日本へ輸出しない禁輸措置をとることになりました。農林部はまた、先月から特例として日本への輸入が認められていた済州島に対しても、日本への豚肉の輸出をしないよう指示し、これを受けて済州島は、日本からの新たな要請があるまでは当分の間、豚肉の輸出をしないことにしました。さらに先月29日に日本に輸出した済州島の豚肉40トンについても日本での通関手続きはパスしない見通しです。口蹄疫の発生が確認された京畿道や忠清北道と隣接した忠清南道では、家畜の移動を禁止し防疫活動が行われています。

・韓国の政財官界を巻き込んだ金融不正事件を捜査しているソウル地方検察庁は、3日、金大中大統領の側近で元秘書の権魯甲(クォン・ノカップ)容疑者を斡旋収賄罪の疑いで逮捕しました。検察のこれまでの調べによりますと、権容疑者は、一昨年7月に、ベンチャー企業の経営者で既に逮捕・起訴された陳承鉉被告から、金融監督院の調査に手心を加えてほしいという趣旨で、当時の国家情報院の高官を通じて5000万ウォンを受け取った疑いが持たれています。ソウル地方検察庁は、権容疑者を逮捕したことで、一昨年8月に行われた民主党の最高委員選挙の際、キム・クンテ議員とチョン・ドンヨン議員に政治資金として2000万ウォンずつを提供した疑いや、権容疑者の政治資金の出所などについて調べることにしています。権容疑者は野党時代の金大統領の秘書を務め、主に政治資金を担当する側近中の側近といわれ、国会議員にも3期つとめ、民主党の常任顧問なども歴任しています。

・韓国の金大中大統領は、今年12月に行われる大統領選挙に中立の姿勢を示すため早ければ9日にも与党・民主党からの離党を表明するものと見られています。これは、与野党の大統領候補が事実上決まり、12月の選挙に向けて選挙戦が白熱化するのに伴って自ら中立の立場を示すことで政局の安定をはかるとともに、自らの側近が逮捕された一連の金融不正事件にいささかも関与しない姿勢を示そうという狙いです。また金大中大統領は、近く始まる次男と3男に対する検察の捜査結果次第では、自らが国民に謝罪することも検討しているということです。

・韓国空軍は、次期主力戦闘機にアメリカボーイング社のF−15Kを選定することを決めていますが、韓国国防当局は3日、ボーイング社に対し40機分の購入価格44億6000万ドルから2億ドル引き下げることなどを求め、これが受け入れられなければ正式本契約を締結できないと通告したことを明らかにしました。それによりますと、次期主力戦闘機の選定に当たってアメリカボーイング社は、F−15Kの最終入札価格として44億6000万ドルを、フランスのラファール社は、42億7000万ドルを提示したとして、ボーイング社に2億ドルを引き下げるよう求めています。また韓国空軍当局は、F−15Kの生産が打ち切られることになっている2030年以降についても部品の供給については、アメリカ政府が保証することを契約書に盛り込むように求めることにしています。

・FIFA(国際サッカー連盟)のブラッター会長が6日から北韓を訪問し、今月31日に開幕するワールドカップの開会式に北韓の関係者が出席するかどうかの意向を最終的に確認することになりました。ブラッター会長は、6日と7日の2日間、平壌に滞在し、北韓の張雄IOC(国際オリンピック委員会)の委員らスポーツ関係者と会って今月31日ソウルで行われるサッカーワールドカップの開会式に北韓の関係者の出席問題について協議することになっています。ブラッター会長は、今年2月に東京の日本記者クラブで行った講演で北韓の招待で北韓を訪問する意向を表明していました。一方、北韓の関係者を招待したいという意向を再三表明しているFIFAの副会長でワールドカップ韓国組織委員会の委員長の鄭夢準氏がブラッター会長に同行するかどうかは、今のところ明らかになっていません。

・サッカーワールドカップの韓国組織委員会は、3日、今月30日にソウルで開かれるワールドカップの開幕前夜祭に北韓の元代表選手であるパク・ドゥイクさんを招待することを検討していることを明らかにしました。パクさんは、1966年に北韓がワールドカップに初出場したイングランド大会で活躍したストライカーです。

・WFP(国連食糧計画)は3日、北韓に対する各国からの食糧支援が近く底をつく見通しになったことから、お年寄りや子供に対する配給を中断したことを明らかにしました。WFPのクリスティアン・バティオム報道官は3日、「各国からの食糧支援の備蓄は7月か8月には底をつく見とおしになった。このためこれまで優先的に配分してきた児童生徒やお年寄りに対する配給を中断し、今後は乳児や妊産婦に限って配給することにした」と説明しています。

・食糧不足の北韓にみかんやニンジンなどを送ろうと呼びかけてきた韓国済州島の市民団体「南北協力済州島民運動本部」は、来週10日から6日間の日程で北韓を訪問する予定で、訪問団255人の名簿を3日、北韓側に送りました。「南北協力済州島民運動本部」が4日明らかにしたところによりますと、一行255人は10日大韓航空のチャーター機で済州島を出発し、中国経由で平壌に向かい、16日までの北韓滞在中、白頭山や、ミョヒャン山なども訪れる予定です。

・アメリカプロ野球のテキサス・レンジャーズで活躍している朴賛浩投手が、5日の子供の日に恵まれない韓国の子供1000人にキックボードをプレゼントすることになりました。朴投手の韓国マネ−ジメント会社によりますと、この1000台のキックボードは、主に障害者福祉施設の子供たちに送られますが、一部は、朴投手のホームページにメッセージを書き込んだ子供たちにも抽選で贈るということです。

・韓国外換銀行が公示した4日午後1時現在の為替レート、日本円100円は、1007ウォン87銭で、前の日に比べて、1ウォン54銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1280ウォン80銭で、前の日に比べて6ウォン80銭のウォン高でした。韓国株式市場は、土曜日のため取り引はありません。

・4日のソウルは晴れ、午後1時の気温は、22度4分でした。この日の朝のうち濃い霧に見舞われ金浦空港では国内便のダイヤに一部影響が出ました。5日日曜日、子供の日も引き続き晴れの予報となっています。予想最低気温は8度から15度、日中の最高気温は18度から26度と予測されています。

5月3日金曜日

・北韓側の離散家族と再会するため 今月1日から北韓の金剛山を訪れていた韓国側の離散家族466人は半世紀ぶりの再会の思いを抱いて3日午後、金剛山観光船「ソルボン」号で北韓のチャンジョン港から韓国東海岸のソクチョ港に帰国しました。 先月28日から6日間にわたって北韓の金剛山で行われた4回目の南北離散家族の再会は28日から30日まで韓国側の離散家族99人が金剛山を訪れ、北韓の肉親183人と再会しました。また1日から3日までは北韓側の離散家族100人が韓国側の家族や親戚466人と再会するなどあわせて848人の離散家族が半世紀ぶりの対面を果たしました。

・韓国政府は北韓が北韓江上流に建設している金剛山ダムのダムの本体が水漏れをおこし、最悪の場合ダムが崩壊する恐れがあるとして下流にある韓国側のダムをカラにするなどして万一に備えることになりました。 韓国政府によりますと、北韓側の金剛山ダムを衛星写真などで確認した結果、 金剛山ダムの頂上部に幅20メートル、たて15メートルにわたって亀裂が生じ、ここから水漏れをおこしているとしています。また、金剛山ダムは16か月という短い工期で完成させ、貯水を急いだためこうした亀裂を生じた可能性が高いとしています。金剛山ダムは総貯水量が12億トンに上るものと見られており、韓国政府は金剛山ダムが崩壊する最悪の事態を想定して、下流にある韓国側の二つのでダムをカラにした上、ダムの堰堤のかさあげをして万一に備えることになりました。韓国政府ではこの問題について今月7日から開かれる南北経済協力推進委員会で金剛山ダム問題を取り上げ、洪水防止などの北韓江水系の共同管理について協議する予定です。

・今月31日開幕するサッカーのW杯では、日本の小泉首相を始めドイツ、パラグアイなど各国の首脳が韓国を訪れます。またイギリスや日本、それにアラブ各国から皇族や王族の訪問も予定されています。金大中大統領はこの機会に各国の首脳と個別の会談を開くなど活発な首脳外交を繰り広げることにしています。

・韓国の野党ハンナラ党の大統領候補指名選挙は2日、全羅南道、光州で投票が行われ、李會昌候補が1112票、54%の得票をしました。この結果 李會昌候補は累計得票で1万9995票となり、2位の崔秉烈 候補に8913票の大差をつけ、残った忠清北道とソウル投票を待たずに、4日の京畿道の投票で指名候補に決まる可能性が高くなりました。

・経営破綻した韓国の大手半導体メーカーハイニックスのアメリカのマイクロン・テクノロジー社による買収交渉が30日最終段階で決裂しましたが、マイクロン社のエプルトン社長は2日、ハイニックスとの交渉は白紙に戻すと述べ、交渉が最終的に決裂したことを明らかにしました。 これに対してハイニックスの債権団は、これが交渉終結を意味するものとは受け取っていない。交渉を原点に戻し再検討するとしています。

・今年1月から3月までの韓国の対日貿易は27億8000万ドルの赤字となり、赤字幅は去年に比べて26.7%増えました。韓国貿易協会によりますと今年1月から3月までの対日輸出は33億111万ドル、輸入は61億5971万ドルで去年の同じ期間に比べて輸出は30%、輸入は12%の減少となり、差し引き27億8000万ドルの赤字となりました。これは円安などに伴うもので、韓国貿易協会では当面対日貿易の赤字基調は続くものと見ています。

・韓国全国の農家から集められた150トンの米が食糧不足に悩む北韓の農民に贈られることになりました。この米は韓国の農民団体の全国農民会総連盟が、北韓の朝鮮農業勤労者同盟に贈るもので今月15日韓国の仁川港から北韓の南浦港に運ばれることになっています。韓国では北韓の食糧危機を支援するため国連のFAO(食糧計画)などを通じて数十万トン規模の食糧を送っていますが、農民団体が北韓の農民に直接米を送るのは今回が初めてです。

・Wカップサッカー大会期間中韓国を訪問するため、韓国組織委員会の輸送観光事業団に訪問の予約をした外国人が10万人を超えました。輸送観光事業団によりますと、Wカップ期間中バスの予約など各種の旅行商品を予約した外国人は10万3千人に達しています。国別には中国人が16800人ともっとも多く、ヨーロッパと日本がそれぞれ12000人でした。

・サッカーのワールドカップ開幕まであと28日となりました。韓国では2日ワールドカップで訪れる外国人観光客の案内にあたるボランティアの通訳8000人の結団式が行われ、活動を始めました。このボランティア通訳は韓国観光公社が募集したもので、8000人の通訳はワールドカップ期間中 観光客の通訳や案内などを無料で行うことになっています。外国人観光客がこのボランティア通訳を依頼する場合、観光公社の管理者に申請するか、観光公社のインターネットホームページ、「今日の通訳コーナー」をクリックしますとサービスがうけられます。アドレスは webmaster@goodwillguide.com です。

・韓国最大の通信会社、KT(韓国通信)はW杯期間中に韓国を訪れる外国人の情報の窓口として総合的な案内電話、「1330番」を特別に設けることになりました。「外国人総合案内電話1330」は、Hello KOREA 1330という名称で7月5日までサービスが行われます。韓国を訪れた外国の観光客は全国どこでも、市内料金で局番なしの1330に電話をかけますと、英語、日本語、中国語、フランス語、スペイン語の5か国語による通訳、観光案内、交通情報、Wカップ情報などの案内を受けることができます。

・韓国外換銀行が公示した3日の為替レート日本円100円は1006ウォン33銭で 前日に比べて7ウォン5銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1287ウォン60銭で前日に比べて10銭のウォン安でした。3日の韓国株式市場の総合株価指数は856.72ポイントと前日に比べて 3.14ポイント下落しました。

・3日のソウルは雨のち曇り、午後3時の気温は19度1分でした。4日はソウルを含む中部地方は晴れ、江原道と南部地方では雨のち晴れでしょう。予想最低気温は9度から15度、最高気温は19度から26度の予報です。

5月2日木曜日

・アメリカと北韓はプリチャード特使の北韓訪問の日程など具体的な協議に入った模様です。アメリカ国務省のバウチャー報道官は1日の会見で「北韓は先月27日アメリカに米朝対話再開の方針を電話で知らせてきた。アメリカは特使の北韓訪問の時期や日程など具体的な協議調整のため北韓と接触中だ」と述べました。この実務的な協議はニューヨークの国連北韓代表部を舞台に行なわれているものと見られていますが、アメリカはこの接触でプリチャード特使の北韓訪問の時期や手続きなどで合意すれば、今月中にも平壌にプリチャード特使を団長とする代表団を派遣する予定です。

・先月28日から北韓の金剛山で行なわれている南北離散家族の再会行事は2日、北韓の離散家族100人と再会した韓国側の肉親466人が昼食をともにし、半世紀ぶりの再会を喜び合いました。今回の訪問団は去年3月の手紙の交換によって北韓側の家族の近況をある程度は事前に知っていたということです。ところで今回は韓国の中学1年生パク・スンハン君(13)が北韓の祖父パク・ムングンさん(75)と再会し話題になっています。パク君は祖父と話を交わしたり、家族との出会いをカムコーダーにおさめたりしていました。韓国側の家族は3日韓国に帰ってくる予定です。

・韓国の大手半導体メーカー=ハイニックス半導体のアメリカ マイクロン社への売却交渉が大詰めの段階で決裂したことについて、韓国政府はハイニックス半導体の処理に介入しない方針を示しながらも対応に苦慮しています。政府関係者は2日「売却交渉が決裂した以上、ハイニックス半導体問題はすべて債権銀行団が受け持つことになる。仮に政府が新たな新規支援や債務調整に乗り出す場合はWTO(世界貿易機関)の補助金協定に反することになる」と述べました。このような政府方針は、これまでハイニックス半導体の売却交渉課程に政府が間接的に介入してきたが、今後の政府介入はWTOやアメリカの貿易代表部などの提訴を意識せざるをえない現状によるものと見られます。一方、債権銀行団の韓国外換銀行長は2日「ハイニックス半導体を売却する方針に変わりはない。今後新たな資金支援は行なわない」と述べました。これに先立って田允封尅漉搆桃熕ュ経済部長官は1日金融監督委員会の李グンヨン委員長と会談し、今後のハイニックス処理について、法定管理とする、大幅な債務削減を債権団に勧告する、マイクロン社と再交渉するという3つの方法を検討した模様です。

・金大中大統領は1日大統領府の青瓦台で韓国の大宇自動車を買収したジェネラル・モーターズのジャック・スミス会長と会談し、韓国の現地法人として新しく設立される「GM大宇」をアジア太平洋地域の中心的な自動車メーカーに育ててほしいと要請しました。この中で、金大統領は「アジア各国に進出している多国籍企業は去年の決算ベースで韓国での営業利益が最も高かった」と述べた上で、「外国企業と韓国がともに利益を得るウィン・ウィン関係になるよう努力したい」と述べました。これに対してスミス会長は「大宇自動車は限りない技術力と潜在力を持っている」と評価し、大宇とジェネラル・モーターズが持つ技術を結集して、世界市場から評価される自動車を作りたいと答えました。

・韓国駐在のハバードアメリカ大使は1日、今年12月に行なわれる韓国の大統領選挙についてふれ、「次の大統領が誰であれ、アメリカは支持する」と述べました。この中でハバード大使は「韓国の大統領選挙にアメリカがとやかくいう筋合いはない。誰が次期大統領になろうともアメリカはその大統領を支持する」と述べました。このハバード大使の発言は今週初め、韓国の一部の日刊紙が与党民主党の大統領候補に決まった盧武鉉氏についてその経歴などがアメリカ側に伝えられたという報道に関連したものと見られます。

・南北を分断する非武装地帯の北韓側にある金剛山ダムに亀裂が生じるなどダムの安全性に問題があることが分かり、韓国政府が対応を検討しています。建設交通部によりますと、人工衛星からの写真を分析した結果、北韓の金剛山ダムに亀裂が生じ、補修工事を行なった跡が見つかりました。またダムの貯水率を100%にした場合は水圧が高まり、ダムの安全に異常が出てくる可能性も指摘されました。このため建設交通部は金剛山ダムの崩壊によって江原道の春川や陽丘などの地域が浸水される恐れがあるとみて対応策の検討を進めています。建設交通部の関係者は「梅雨時、1日500ミリの大雨を想定した場合、金剛山ダムの安全性に問題が生じる」として、「今月7日ソウルで行なわれる予定の南北経済協力委員会で、金剛山ダムの安全性を共同調査するよう要請する方針だ」と述べ「金剛山ダムよりさらに下流にある韓国のダムの水を抜いておく方法も検討中だ」と説明しました。建設交通部は梅雨が始まる前の来月末までに金剛山ダムの下流にある韓国の平和のダムの補強工事を終える方針です。

・韓国とドイツの国会議員連盟のドイツ側の会長でキリスト教民主社会同盟のハルトムート・コシク議員は1日訪問先の平壌で「北韓最高人民会議の代議員は原則的に韓国の国会議員と会談するためドイツを訪れる用意がある。そのためには会談の議題などについて事前に協議する必要があると述べた」と伝えました。ドイツ議会代表団は今週4日北京経由で韓国入りし北韓訪問の結果などを説明する予定です。

・韓国では今年に入って偽札が相次いで発見され、韓国銀行では5000ウォン札については新しい紙幣を発行するなど、偽札の防止対策に本格的に取り組むことになりました。韓国では今年になって600枚近い偽札が発見され、1万ウォンと5000ウォンの高額紙幣の偽造が目立っていて、こうした偽札はコンピューターのスキャナーを利用して造られたものがほとんどです。韓国銀行は偽札を防ぐため特に偽造しやすいとされる5000ウォン札については、来月6月には新しい紙幣=新札を発行することにしています。

・韓国と日本で開かれるサッカーワールドカップまで後29日。韓国のナショナルチームは2日から済州島の西帰浦で強化合宿に入りました。先月末に発表された韓国代表23人が参加する今度の合宿では、セットプレーなど本番に臨む戦術面の強化を図ることにしています。代表チームは今月16日にスコットランドと、21日にはイングランド、さらに26日にはフランスのそれぞれ代表チームと強化試合を行い、5月31日開幕するワールドカップでは6月4日にポーランドと初戦を戦います。

・韓国から外国の大学に留学している学生は15万人で史上最多を記録する一方、国内の外国人留学生はわずか1万人に止まっていることが分かりました。これは韓国の教育人的資源部が発表したもので、去年の8月現在、海外で留学している韓国人は72カ国の14万9933人でこれまで最も多くなっています。海外留学生を地域別にみますと、アメリカが5万8500人で全体の39%を占め、次いでカナダ2万2000人、中国1万6000人、日本1万5000人となっており、中でも中国への留学生は99年の9000人に比べて80%近くも増えて、韓国内での中国ブームを裏付ける形となりました。一方、韓国の大学に留学している外国人は1万1646人で、韓国の海外留学生のわずか13分の1に過ぎず、留学生に関しては韓国の一方的な海外依存となっています。

・韓国の有名な画家=故パク・スグンさんの作品が1日ソウルで行なわれたオークションで5億500万ウォンで落札し、韓国の絵画のオークション記録を更新しました。「赤ちゃんをおんぶした少女」というタイトルのこの油絵は、縦38センチ横17センチで、少女が白いねんねこで 赤ちゃんをおんぶしている後ろ姿を落ち着いた色彩で描いており、苦しい時代を黙々と生き抜いた庶民の生き様を表現した作品として評価されています。これまでの記録は今年3月に行なわれたオークションで、やはりパク・スグンさんの絵画で4億7500万ウォンでした。

・韓国外換銀行が公示した2日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1013ウォン38銭で、3ウォン46銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1287ウォン50銭で、5ウォン20銭のウォン高でした。韓国株式市場の2日の総合株価指数は、859.86ポイントと、17.52ポイント上昇しました。

・2日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は25度ちょうどでした。また3日は 全国的に曇りところによって雨となるでしょう。予想最低気温は10度から15度、最高気温は15度から21度という予報です。

5月1日水曜日

・先月28日から北韓の景勝地・金剛山で行われている南北離散家族の再会行事は1日から北韓側の家族による韓国側の肉親との再会が始りました。北韓側の離散家族100人はこの日、金剛山に到着したばかりの韓国側の離散家族訪問団の466人と夕方2回にわたって半世紀ぶりの再会を果たしました。韓国側の訪問団に加わったキム・ミンハさん(68)は10人兄弟のうち3人が北韓に生存していることが確認され、兄のキム・ソンハさん(77)と感激の再会を果たしました。北韓側の家族と韓国側の肉親による再会は3日まで、グループと個人による方式で、延べ6回、12時間行われることになっています。

・きょう5月1日は「メーデー」。韓国では全国10ヵ所で5万人の労働者が「働く者の祭典」を祝いました。このうち韓国最大の労働団体、民主労総(全国民主労働組合総連盟)は、午後2時からソウルの「ヨイド公園」におよそ3000人が集まって「メーデー記念労働者大会」を開き、零細企業で働くパートタイマーにシワ寄せをしない週休2日制の導入などを訴え、永登浦駅前広場までデモ行進しました。また韓国労総(韓国労働組合総連盟)も、午後1時からソウル鐘路区にある「宗廟公園」で4000人が参加して集会を開いた後、中心部の繁華街、明洞までの2キロをプラカードを掲げて行進しました。

・アメリカ国務省は北韓がアメリカとの対話再開に応じると通告したことを受けて、日程の調整など、具体的な準備に着手しました。ホワイトハウスのフライシャー大統領報道官は30日、「ニューヨークの北韓代表部が北韓はアメリカと会談を始める準備が整っていると通告してきた。アメリカは国務省の北韓担当のプリチャード特使を北韓に派遣する方向で検討に入った」と述べました。プリチャード特使の北韓訪問が実現すれば、ブッシュ政権発足後初めての公式な米朝対話となります。今月初め、韓国の大統領特使として北韓を訪問した林東元特別補佐役と金正一国防委員長との会談で、北韓がアメリカのプリチャード特使の北韓訪問を受け入れる意向を示しましたが、アメリカ政府はこれまで「北韓から正式な対話要請はない」としていました。

・これについて韓国外交通商部の辛正承スポークスマンは1日、「韓国政府は米朝の対話再開を歓迎し、韓半島の緊張緩和と平和構築につながることを期待する」と述べました。

・世界的な半導体不況などで減少が続いていた韓国の輸出が去年3月以来14ヵ月ぶりに増加に転じました。産業資源部が1日に発表した先月4月の貿易統計によりますと、輸出は132億9200万ドルで、去年3月に比べ、9.7%の伸びとなり、去年3月から減少が続いていた輸出が14ヵ月ぶりに増加に転じました。一方先月の輸入も125億6800万ドルで、去年の同じ時期の112億1200万ドルと比べ、12.1%増え、去年3月のマイナス8.9%から14ヵ月ぶりに増加に転じました。この輸出の増加について、産業資源部は 「輸出先行指標の輸出信用状の認承額が一昨年の2000年第4四半期以後初めて、先月1日から20日までの間4.3%も増えたことから、今年下半期に本格的な上昇ぶりを見せることを裏付けている」と分析しました。具体的には無線通信機器が39.6%増えたことをはじめ、コンピューター、自動車、船舶なども二桁の増加率を見せ、不振だった一般機械、石油化学なども増加に転じました。

・金大中大統領29日、大統領府の青瓦台で日本人記者団と会見し、小泉首相の靖国神社参拝問題や文化開放問題について言及しました。この中で金大中大統領は、韓国と日本によるワールドカップ共催の意義を強調しながらも、小泉首相が先月21日靖国神社を参拝したことに遺憾の意を示し、「多大な被害を受けた我々としてはとうてい納得しがたい問題だ」と批判しました。また懸案の日本文化全面開放については、去年10月上海で小泉首相と教科書問題など7項目に合意したことを指摘し、「歴史認識や靖国神社に代わる参拝施設問題での両国間の合意が実践された際に日本への信頼も強まり、文化開放にも積極的に対処できる。そういう日が早くくることを願っている」と述べました。

・韓国の野党ハンナラ党の大統領候補指名選挙は30日、大田市と忠清南道の投票が行われ、李會昌候補が83.6%の1643票を獲得し、2位の崔秉烈候補に大差をつけ、トップに立っています。李會昌候補はこれまで行われた8つの地域の累計得票数で1万995票となり、2位の崔秉烈候補に9000票近くの大差をつけており、事実上大統領候補の指名が決まりました。

・サッカーワールドカップの韓国と日本の組織委員会の事務総長会議が30日ソウルで開かれ、試合に先立って行われる国家の演奏をどういった形式で行うか協議しましたが、韓国側が歌手の独唱とCDの併用とすることを求めたのに対し、日本側は共催国としては同一の方式が望ましく、CDによる演奏を希望しました。このためこの日の協議では合意にいたらず、改めて調整を進めることにしています。

・サッカーのワールドカップの開幕までちょうど1ヶ月となった1日、韓国では開催10都市を中心に多彩なイベントが繰り広げられました。ソウル市のサンアム洞にあるワールドカップ競技場では、この日夕方、韓国組織委員会主催による「準備完了。開幕まであと30日」というイベントが行われ、韓国の人気歌手「神話」や「SES」「JTL」が歌を披露し、ワールドカップ文化広報使節の映画俳優「アンソンキ」さんや「カンスヨン」さんらも駆けつけて花を添えました。ところで韓国組織委員会は、1日からソウル江南区三成洞のCOEX内にある登録センターで、世界各国から訪れる報道陣や警備関係者など5万人へのADカードの発給業務を始めました。

・ソウル地下鉄公社は、金浦空港とオリンピック公園の間を走る地下鉄5号線で、1日から、ワールドカップを記念して「正々堂々コリア」と名付けた特別電車の運転を始めました。この電車は、ワールドカップ閉幕日の来月30日まで平日は4回、週末に6回運転されます。電車の外側の壁には、ヒディンク監督や車範根元監督、それに韓国ナショナルチームの写真があしらわれており、乗客は記念写真に韓国ナショナルチームの16強入りを願うメッセージを書き込んで電車内の壁などに貼ることができるようになっています。ソウルでは、この他、6号線が「ワールドカップ電車」を2号線が「サッカー電車」を運転しています。また韓国南東部の大邱広域市でも1日からワールドカップの記念電車の運転が始りました

・ソウル市のゴミの埋立地だったワールドカップ競技場近くの麻浦区蘭芝島に市民の憩いの場となる「ワールドカップ公園」に生まれ変わり1日オープンしました。「ワールドカップ公園」は、ニューヨークのセントラルパークよりやや広い延べ350万平方メートルで、「平和」「空」「夕焼け」など5つのテーマパークからなっています。この蘭芝島は、もともとソウル中部を流れる漢江に浮かぶ中州で、日本植民地時代以前から帆掛け舟が行き交い、物資を輸送する水運の中継地ともなっていました。ところがソウル市の発展とともにゴミの集積地となり、数年前までゴミの山でしたが、今では漢江の流れと調和する美しい緑の公園に様変わりしました。

・今日5月1日はメーデーで為替の取引はなく、前日と同じく、日本の円100円は、1009ウォン92銭、アメリカドル1ドルは1292ウォン70銭です。韓国株式市場も1日はメーデーのため取り引きはありません。

・1日のソウルは晴れ、午後3時の気温は25度4分で夏日となりました。2日は全国的に晴れですが、、中部地方と南部地方は夜、曇りがちになるという予報です。全羅道や済州島では夜一時雨になるところもあるでしょう。2日のソウルの予想最低気温は10度、最高気温は24度となっています。

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