3月27日水曜日 

・韓国空軍の次期主力戦闘機にアメリカボーイング社のF−15Kが内定しました。韓国国防部の関係者は27日「国防部はアメリカのF−15K、フランスのラファール、ヨーロッパ4カ国共同生産のユーロファイター、さらにロシアのスホーイ−35の4つの機種に対する評価を行い、それを総合的に検討した結果、F−15Kとラファールに絞り込まれた」と述べました。韓国国防部では、上位2機種を比較した場合、韓米の同盟関係など政治的な側面もあり、最終的にはF−15Kが選定されるものとみています。

・党の指導体制をめぐって混乱している韓国の野党第1党のハンナラ党は、李会昌総裁が近く辞任し、集団指導体制を導入することで収拾を図ることになりました。李会昌総裁は26日記者会見し、「5月の党大会で総裁制度を廃止し、集団指導体制を導入したい。党の運営は党大会で選出する複数の最高委員に任せ、自らは来週中に党内の大統領候補選挙への出馬を表明する」と述べました。これについて、集団指導体制の導入と側近政治の是正を求めてきた党内の若手議員グループは歓迎を表明し、離党をほのめかしていた中堅のキム・ドクリョン(金徳龍)議員と、ホン・サドク(洪思徳)議員も27日党に留まる意向を表明し、ハンナラ党の内紛はひとまず収拾される見通しとなりました。

・韓国の与党民主党から大統領候補指名選挙に出馬しているイ・インゼ(李仁済)候補は、27日記者会見し「一時、指名選挙の候補辞退も考えたが、最後まで選挙戦を戦う」と述べ、候補辞退の意向を撤回しました。与党の大統領選挙には、最初7人が立候補しましたが、現在はイ・インゼ(李仁済)、ノ・ムヒョン(盧武鉉)、チョン・ドンヨン(鄭東永)の3人の有力候補による三つ巴の選挙戦となっています。このうち、先週末までの地方選挙で過半数を獲得している李仁済候補は、選挙戦に大統領府が介入し、盧候補を有利にしようという動きがある」として、指名選挙に辞退も考慮する構えを見せていました。しかし李候補は27日の会見で「自分の選挙対策本部など金のかかる組織を無くし、純粋な熱情とビジョンで最後まで指名選挙に臨む」と述べました。

・韓国株式市場の総合株価指数が27日900ポイントの大台を超えました。27日のソウル市場の終値は902.46ポイントとなり、2000年おととし3月29日以降、ほぼ2年ぶりの高値となりました。株価が900ポイントを超えた背景について市場関係者は「顧客預託金など資金が株式に集中しており、機関投資家が3月決算を前にして優良の大型株を買い入れている上、ハイニックス半導体や大宇自動車、韓宝鉄鋼の売却交渉が大詰めを迎えたことが原因とみられる」と話しています。

・アメリカのCIA(中央情報局)と韓国駐留アメリカ軍司令部は、「北韓が金剛山観光事業の見返りとして受け取った現金4億ドルを軍事目的に使った」ことを明らかにしました。これはCIAと在韓米軍の資料に基づいてアメリカの議会調査局が連邦議会に提出した報告書の中で指摘したもので、この報告書は「北韓が金剛山観光の事業主体=現代側から観光料として受け取った4億ドルは、軍事用に転用された。現代側が北韓に秘密裏に提供した資金まで含めると、総額は8億ウォンに達する」としています。報告書ではまた「CIAがこのような内容を去年2月に韓国政府に伝えたが、金剛山観光事業を対北韓抱擁政策の柱の一つとしている韓国側はこの事業に財政支援も行うことを決めた。アメリカ政府は金大中大統領の抱擁政策のもと、南北縦断鉄道の復旧や離散家族の再会は支持するものの、北韓をテロ支援国のリストからはずすことには慎重にならざるをえない」としています。

・この問題について現代グループと現代アサンは「北韓に秘密資金を提供した事実はない」と全面的に否定しました。現代アサンの関係者は「金剛山観光事業を始めた98年11月からこれまでに、北韓に観光代金としておよそ4億ドルを支払っているが、公式の観光代金の他に北韓に資金を提供することはありえない」と不快感を示しています。

・インドネシアのメガワティ大統領が北韓最高人民会議の金永南常任委員長の招待を受けて28日から3日間の日程で北韓を訪問します。メガワティ大統領は今回の訪問で、金正日国防委員長とも会談する予定で、中断状態となっている南北対話・米朝対話の再開など韓半島情勢をめぐって意見を交換するとともに、両国の経済協力についても協議するものとみられています。韓国政府はメガワティ大統領の北韓訪問に先立って、外交ルートを通じて、金正日国防委員長に宛てた金大中大統領の親書を託し、韓日米3カ国が北韓と対話を通じて韓半島問題を解決したいというメッセージを伝えることにしており、金国防委員長がどのような反応を示すか注目されています。メガワティ大統領は北韓訪問を終えて30日には、韓国を国賓として訪れ、金大中大統領との首脳会談で北韓訪問の成果を伝えることにしています。

・韓国の大手クレジットカード会社=三星カードとLGカードが未成年者などカードを使う資格がない人にクレジットカードを発行、金融監督委員会は両社に2ヵ月間の新規発行停止の命令を出しました。金融監督委員会は26日、本人確認や未成年者の所得確認を行わずにカードを発行するなど、違法行為をしたカード会社23社を摘発しました。それによりますと、三星カードとLGカードは未成年者など資格のない人にクレジットカードを発行した上、個人情報も流出させたとして警告を受けましたが、その後も違法行為を重ねたため、2ヵ月間の新規発行停止の処分にしたものです。三星・LGカードなど財閥の系列会社に対して営業停止の命令が出されたのは99年の現代証券への処分以降初めてです。

・韓国ではインターネットによる商品の販売が盛んですが、書籍販売のオンライン専門会社の売り上げが、韓国最大の書店「キョボ文庫」の売り上げを上回りました。インターネットによる書籍専門会社「Yes24」によりますと、「Yes24」の今年1月中の売り上げは85億ウォン=日本円でおよそ8億5000万円となり、キョボ文庫の1月の売り上げ83億ウォンを初めて上回りました。韓国ではインターネットによる商品の販売が店舗販売にも迫る勢いを見せており、比較的保守的な業界と言われてきた書籍販売でも最大手のキョボ文庫に対抗できるほどまでに成長していることをうかがわせています。

・ヨーロッパ遠征中の韓国のサッカーナショナルチームは、韓国時間で27日未明 ドイツでトルコとの遠征最後の親善試合を行い、0対0で引き分けました。この結果、韓国代表の今年の国際試合の戦績は2勝3引き分け4敗となりました。

・韓国と日本はインターネットのいかがわしい記事や暴力的な情報に対するデータベースを交換することになりました。これは、韓国の情報通信部と 日本のニューメディア開発協会が27日合意したもので、それによりますと、韓国の情報通信倫理委員会が作成した英語サイトを中心とする13万件の猥褻や暴力に関するデータベースと、日本のニューメディア開発協会が日本語サイトを中心にまとめた5万件のデータベースの情報を相互に共有することになります。韓国の情報通信倫理委員会は、インターネットサイトの猥褻や暴力に関する情報についてその内容によって、例えば「19才未満禁止」などと表示しており、情報の内容次第でインターネットサイトに強制的に接続できないようにする措置も行っています。

・韓国外換銀行が公示した27日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1003ウォン55銭で、前の日に比べて4ウォン45銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1328ウォン40銭で、前の日に比べて1ウォン40銭のウォン高でした。韓国株式市場の27日の総合株価指数は、902.46ポイントと、前の日に比べて21.43ポイントも上昇しました。

・27日のソウルは晴れ、午後3時の気温は10度7分でした。28日は 全国的に晴れときどき曇り、予想最低気温は氷点下1度からプラス7度、最高気温は16度から20度という予報です。

3月26日火曜日 

・来月3日予定されている林東源大統領府外交安保統一特別補佐役の北韓訪問はソウルから直接平譲に乗り入れる航空路で、10人あまりの随行員が同行する予定です。政府当局者は26日、一昨年9月の北韓労働党の金容淳書記のソウル訪問と同様、直航路を利用する可能性が高いと述べるとともに、林特別補佐役を初めとする訪問団の規模は、統一部や外交部、国家情報院の関係者などおよそ10人になるということです。政府当局者はまた、「北韓に対する食糧や肥料支援は、韓国の国民世論も考慮した上で、人道的なレベルで行う方針で、林特別補佐役の北韓訪問の前に、食糧支援の発表を決定することはない」述べました。

・韓国政府が25日、南北の懸案について協議するため、林 東源外交安保統一特別補佐役を大統領特使として、北韓に派遣すると発表したことについて、アメリカ政府は歓迎する意向を表明しました。アメリカ国務省のバウチャースポークスマンは25日の記者会見で、来週に予定されている林特別補佐官の北韓訪問についてコメントし、「南北対話が韓半島の平和と安全のキィポイントとするという考えがアメリカの一貫した立場であり、林特別補佐官の北韓訪問が南北長官クラス会談の再開と離散家族相互訪問など、先の南北共同宣言の合意事項の実行につながることを期待する」と述べるとともに、米朝対話の再開も改めて呼びかけました。

・林東源特別補佐役が大統領府の特使として北韓を訪問することについて、中国国営の新華社通信は25日、今回の措置は停滞している南北関係と米朝関係を正常軌道に載せようとする韓国政府の努力の一貫だと伝えました。それによりますと、林特使が北韓で、漢半島の緊張緩和や離散家族相互訪問の再開、そしてサッカーワールドカップの開催期間中、北韓最高人民会議の金永南常任委員長の韓国訪問などを北韓側と協議するものとみられる。南北首脳会談以後、南北関係や米朝関係の改善は停滞しているが、今回の特使派遣で、韓国は南北関係に新しい転機を期待している」と伝えました。

・韓国の金大中大統領は「サッカーワールドカップ大会に北韓が何らかの形で参加することを希望している。そのための努力を続けていきたい」と述べました。これは金大中大統領が25日、韓国を訪れているBIE(万国博覧会協会)の調査団と会談した際明らかにしたもので、金大中大統領はまた、2010年の世界博覧会を韓国の全羅南道麗水に誘致することができれば、北韓もこれに参加する道を探り、南北関係の進展を図る契機にしたいと強調しました。

・北韓の故金日星首席の生誕90周年を祝って、来月末から6月末まで平譲で開かれる「アリラン祝典」を事前取材するため、日本、イギリス、フランスなど、西側のマスコミ関係者25人が26日、北韓に到着しました。この西側マスコミの取材陣は北韓側の招待によるもので、AFP、ロイターなどの通信社のほか、日本のNHK、イギリスのBBCの取材クルー25人で、一行は26日から31日まで平譲を中心にアリラン祝典の準備状況やアリラン祝典の期間中に限って開放される北韓一の観光コースをなどを取材する予定です。しかし今回の西側報道陣の招待にあたって北韓は、韓国とアメリカについては祝典の雰囲気を害うという理由で、入国を認めませんでした。北韓はこの「アリラン祝典」を今年最大の民族行事として海外からの観光客の誘致にのり出しており、中国、香港、マカオの旅行会社やマスコミ関係者も今月初め、平譲を訪れ、「アリラン祝典」行事の一部を視察しています。

・10年前に国交を断絶した韓国と台湾の間に、サッカー・ワールドカップの前後に台湾の航空会社によるチャーター便が運航されることになりました。台湾の航空会社「極東航空運送」は、韓国と台湾の両政府にワールドカップ期間中、台北とソウルの間に直行便の運航を申請していましたが、両国政府はワールドカップ前後の5月から8月まで毎週週2便のチャーター便の運航を認めました。勧告と台湾の間では国交断絶後も観光客の出入国については特別の制限はなく、去年、韓国を訪れた台湾人はおよそ12万人に上っていますが、これらの観光客はキャセイ航空やタイ航空などを利用して訪れています。韓国は1992年中国と国交を樹立したのに伴って台湾とは国交を断絶し、両国の航空会社による直航路線も廃止されましたので、台湾の航空会社がチャーター便とはいえ、直接韓国に乗り入れるのは10年ぶりとなります。台湾の旅行会社では最近、台湾で韓国のテレビドラマや大衆音楽などが大きな人気を集め、韓国訪問を希望する台湾旅行客が増えていることから、台北とソウル間の航空便の増便を求めています。

・韓国政府は、サッカーワールドカップとアジア大会の航空機の安全対策として来月から大韓航空とアシアナ航空の国際線の乗務員に対してエアガンなどの警備用具を携帯できるようにしました。大韓航空は来月下旬からエアガンを客室乗務員に常時携帯させ、アシアナ航空も5月初めからガス銃を携帯させることになりました。また大韓航空は、国際テロに対応するため乗務員に来月から機動警察部隊による護身術を受けさせ、訓練を受けた乗務員を2人ずつ全路線に配置する計画です。アシアナ航空も、同じく訓練を受けた乗務員を長距離路線に1人ずつ配置することにしています。建設交通部はまた、仁川国際空港をはじめ16の地方都市空港に爆発物探知機などの保安機器を増設し空港の安全体制を一段と強化する方針です。

・サッカーワールドカップの期間中、韓国を訪れる外国人のために携帯電話を通じて通訳や案内のサービスを行う「BBB=多国語携帯フォンネットワーク」が26日店開きしました。この「多国語携帯フォンネットワーク」は、韓国の新聞社・中央日報が行うサービスで、ワールドカップ出場32カ国で使われる18の言語について携帯電話で外国人観光客に通訳や案内などを行います。通訳が必要な外国人は、仁川空港などに備えつけの通訳ボランティアの携帯番号に直接電話をかけるか、あるいは来月初めにスタートする代表番号に電話をし、自分の国の言葉でメッセージを送りますと、自動的に言語別通訳ボランティアの携帯につながる仕組みとなっています。このサービスの通訳ボランティアは、主に韓国外国語大学の卒業生ら600人で、来月初めから7月末まで行われます。

・韓国のサラリーマン家庭で世帯主、つまり夫の収入だけで生計が成り立つと考えているのは10世帯中4世帯であることが分かりました。これは韓国の広告代理店が、全国の成人男女6000人を対象に毎年行っている韓国人のライフスタイルに関する調査によるもので「一家の家計が世帯主の収入で成り立っていますか」という質問に対して、「成り立つ」という人は33.9%で、サラリーマン家庭の厳しい家計を伺わせています。またこれまでの家父長的な風習が崩壊するとともに女性の地位が向上し、共働きの夫婦でも家事は妻の仕事という意見が10年前は半分を超えましたが、去年は38.5%と大きく後退し、家庭での夫と妻の役割りに意識変化が進んでいるようです。一方、女性は婚前の異性交渉はすべきではないという意見は、65.6%と10年前より20%ほど減った反面、子供がいても離婚できると考える人が48.9%と、半数近くに及んでいます。世論調査を行った広告代行社の関係者は、「韓国では97年暮れの外貨危機以後、伝統的な価値観が崩壊した代わりに未来に対する不安感が広がるなどのライフスタイルの急変が生じている」と話しています。

・韓国ではサラリーマンになって初めてもらう給料、初月給で両親に贈り物をするのが一般的ですが、今年のサラリーマン1年生は、両親への贈物は、「お金」が一番だと考えていることが分かりました。保険会社の「大韓生命」が今年の大学卒新入社員81人を対象にしたアンケートによりますと、両親への初月給の贈り物は「現金」という人が42.5%と最も多く、平均36万ウォン程度、日本円で3万円から4万円を予定していることが分かりました。また現金以外の贈り物としては「洋服」の25%、健康食品、商品券の順となっています。韓国では、初月給で両親に「赤い下着」を贈る習慣がありますが、今年の調査では「赤い下着」を贈るという人はわずか12.5%に止まり、親子とも「モノ」に対する感覚の変化を伺わせています。

・韓国外換銀行が公示した26日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、999ウォン10銭で、前日に比べて2ウォン63銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1329ウォン80銭で、前日に比べ、10銭ウォン安でした。韓国株式市場の26日の総合株価指数は、881.03ポイントと、前日に比べ、1.62ポイント上昇しました。

・26日のソウルは曇り、午後3時の気温は12度2分でした。26日ソウルは午前中、濃い霧に覆われて、仁川国際空港と金浦空港は、午前9時まで、航空機の離着陸が制限されました。27日は高気圧の影響で、全国的に晴れ時々曇り、江原道や慶尚北道など東部は一時雨の予報となっています。27日の予想最低気温は、ソウルで4度など、2度から9度、最高気温はソウルで13度など、各地は13度から17度という予報です。

3月25日月曜日 

・韓国政府は南北の懸案ついて協議するため、大統領府の林東源外交安保統一特別補佐官を来月初め大統領特使として北韓に派遣する事になりました。大統領府の朴スポークスマンは25日午前の記者会見で、「今度の特使派遣は、 金大中大統領が韓半島の緊張緩和に向け、6.15南北共同宣言の合意事項の実行などの懸案について南北当局者間で幅広く意見を交換するために提案したものだ」と述べました。また特使に指名された林東源特別補佐官は、「南北は対話中断後も外交ルートを通じて協議のチャンネルを維持していており、今回の特使派遣についても北側とこのルートで同意を得たと述べ、林特別補佐官は金正一国防委員長とも会談し金大統領のメッセージを伝えたい意向を示唆しました。また、南北離散家族の再会や京義線鉄道の連結事業、さらに5月に開幕するワールドカップ大会と北韓で開かれるアリラン祭典での高官クラスの相互訪問についても北韓側と意見を交換する方針です。これに関連して北韓の平壌放送も25日午前10時韓国の特使が北韓を訪問すると伝えました。一方日本の小泉首相は韓国政府が北韓に特使を派遣することについて歓迎の意を示しました。

・12月の大統領選挙にむけて与党民主党の指名選挙は24日北東部の江原道の投票が行われ、ノ・ムヒョン顧問が李仁済顧問を7票差で押さえトップになりました。江原道の候補別の得票はノ・ムヒョン顧問630、李仁済顧問623、金重懽候補159、鄭東泳候補は71票となっています。一方、23日に行われた忠清南道の投票では李仁済顧問が73.7%の1423票を獲得し、ノ・ムヒョン候補は277票で2位となりました。この結果24日までの累計では李仁済顧問が3834票でトップを維持していますが、ノ・ムヒョン顧問も2144票を獲得し李顧問を追い上げる展開となっています。ところで慶尚北道大邱出身の金重權候補が25日候補を辞退することを明らかにし、慶尚道の候補がノ・ムヒョン候補の一人に絞られました候補者の地元で大量得票をする傾向にある金候補の辞退は、同じ慶尚道出身のノ・ムヒョン候補に有利となり、今後の指名選挙の動向に少なからぬ影響を与えるものと見られています。

・韓国の野党ハンナラ党の8人の副総裁が25日李会昌総裁に党の結束を求めて全員辞任を提出しました。ハンナラ党では大統領選挙の候補者選出などを巡って党内での抗争が続いており、李会昌総裁はこれを機に党内の若手議員および非主流側の要求を大幅に受け入れる予定とみられています。副総裁団の辞任は李会昌総裁に党の内紛を納めるための意思決定権を一任する意味が含まれているものとみられています。

・アジア各国を歴訪している南米、エクアドルのグスタボ・ノボア大統領が24日中国から韓国を訪れました。ノボア大統領は25日金大中大統領と首脳会談を行い、今年が韓国とエクアドルの国交樹立40周年にあたることから両国の友好関係をさらに発展させることで合意しました。ノボア大統領は韓国政府の対北韓政策に対する支持を再確認するとともに外貨危機以後の韓国経済の回復にむけた努力を高く評価しました。

・韓国金融研究院は25日今年の韓国のGDP(国内総生産)の成長率が年平均で5.1%に達するという見通しを発表しました。金融研究院によりますと、韓国経済は上半期に回復の軌道にのり、輸出がプラスに転じる7月からはさらにスピードを進めると見通しています。これに加えて日本の円安が加速化しないかぎり内需の拡大と輸出の回復により今年上半期のGDPの成長率は4.7%、下半期には5.5%など年平均5.1%に達するだろうとしています。一方、消費者物価の上昇は年間2.7%、失業率は3.8%とほぼ現在の水準で維持する一方で賃金の上昇率は6%台という高めの伸び率を見込んでいます。

・スタンダードアンドプアーズなどとともに世界の3大信用評価といわれるピーチ社の評価団が25日韓国を訪れ韓国政府との協議に入りました。調査団は27日までの日程で政府の財政経済部と企画予算処を始め金融監督委員会などを訪れ韓国経済の現況について調査することになっています。ピーチ社は韓国が外貨危機に陥る直前の97年に、AAマイナスだった信用格付けをB-にさげましたが2000年3月からはトリプルBプラスに上方修正しました。経済アナリストの間ではピーチ社が今回の調査で韓国の信用格付けをAランクに格上げする可能性が高いとみています。

・韓国の政官財界を巻き込んだ株価操作事件、いわゆる李ヨンホゲートと呼ばれる不正事件を捜査したチャ・ジョンイル検察官のチームは25日、105日間の捜査を終えました。この中で特別検察官チームは「金大中大統領の次男の金ホンオプ氏の友人の銀行口座から90億ウォンがアジア太平洋財団関係者や建設業者に渡ったことが確認された。またアジア太平洋財団のイ・スドン元常任理事は去年11月アメリカ行きの航空便を予約し、予約直前に金デウン光州高等裁判所の検事長と3回電話連絡をしていることを確認した」としています。特別検察官チームはこの事件で関係者およそ450人から事情聴取を行い、イ・スドン元アジア太平洋財団の理事ら9人を逮捕するとともに、民主党の金ボンホ前議員ら3人を起訴しました。しかし 捜査の最終段階で出てきた金ソンファン氏の口座に対する疑惑や検察幹部の捜査機密流出に対する疑惑の解明は特別検察官チームから検察の捜査に委ねられることになりました。

・アメリカの大リーグで活躍している朴賛浩投手が今シーズンも開幕戦の先発投手として登板することになりました。朴投手は今シーズンロサンゼルス・ドジャースからテキサスに移籍しましたが、テキサス球団は来月2日オークランドで行われるオークランド・アスレチックスとのシーズン開幕戦に朴賛浩投手を先発に起用することを明らかにしました。これで朴投手は去年はロサンゼルス・ドジャースで開幕投手となっており、2年連続の開幕戦先発投手になりました。

・25日韓国外換銀行が公示したウォンの為替レ−トは日本円100円が1001ウォン73銭で先週にくらべ2ウォン11銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1329ウォン70銭で先週にくらべ70銭のウォン安でした。25日韓国株式市場の総合株価指数は879.41ポイントで先週にくらべ16.57ポイント下落しました。

・25日のソウルは曇り、午後3時の気温は10度8分でした。26日は全国的に次第に曇りところによっては雨がふるでしょう。予想最低気温は0度から10度、最高気温は13度から21度の予報です。

3月23日土曜日 

・韓国を公式訪韓した小泉首相は公式日程最終日の23日午前、宿舎のホテルで韓国の与野党代表とそれぞれ個別に会談し、韓日ワールドカップの成功に向けた協力や対北韓政策などについて意見を交換しました。この後、小泉首相は、政府専用機で釜山に移動し、韓日間を結ぶ「韓日国際海底ケーブルネットワーク・プロジェクト」の韓国側の基地となる、韓国テレコム海底通信局を視察しました。そして午後には、新羅の都・慶州を訪れ、ユネスコ世界文化遺産に指定されている仏国寺や、5世紀末の築造とされる古墳の天馬塚を見学しました。小泉首相は、夕方、釜山の金海空港から帰国しました。

・アメリカに次いでEU(ヨーロッパ連合)と中国が、韓国の主力輸出品の鉄鋼製品にダンピングの疑いがあるとして関税を上乗せする方針を示し、鉄鋼製品の対中国輸出に大きな影響が出るものとみられています。中国政府は、韓国、台湾、ロシア、ウクライナ、カザフスタンの5カ国の鉄鋼製品のうち冷延鋼板について23日から一斉にダンピング調査を始めると22日韓国政府に通告してきました。中国政府のこうした措置は、中国の鉄鋼メーカー3社の要請を受けて行われるもので、特に韓国に対しては他の4カ国の2倍近い32.05%という高率の関税上乗せを打ち出しており、韓国の鉄鋼業界に深刻な影響が予想されます。

・北韓の朝鮮赤十字会は、22日、朝鮮中央放送などを通じてスポークスマンの談話を発表し、「日本人留学生の有本恵子さんの拉致事件は、北韓とは関係がない」とした上で、一旦打ちきった日本人行方不明者の調査を再開することを明らかにしました。またこのスポークスマンは、おととし月以降中断している日本赤十字社との会談を再開する用意があると明らかにしました。それによりますと、「最近、日本では有本恵子という女性が1983年に拉致されたという証言が出て騒ぎとなっているが、我々は彼女を誘惑したり拉致したりしたことはない」とした上で、「しかし、我々は行方不明者の消息調査を再開することにした」と述べ、「日本の赤十字社と、都合のいい時期に会談する用意がある」という姿勢を表明しました。北韓赤十字会は、去年12月以降「行方不明者」の調査事業を全面的に中止する方針を明らかにしていました。これについて、韓国のマスコミは、「日朝関係の緊張が緩和された場合、韓半島の緊張緩和にも良い影響を及ぼすのではないか」という韓国政府筋の見方を伝えています。

・韓国の法務部が22日明らかにしたところによりますと、韓国と日本は、2002年のサッカーワールドカップの期間中、5月15日から6月30日までの間、韓国の仁川空港と、日本の成田空港で、韓日間の事前入国審査制を実施することが正式に決まりました。それによりますと、韓国と日本の入管当局は審査官を14人ずつ相手国の国際空港に派遣し、両国を往来する韓国人サポーターなど観光客を相手国の空港で事前審査を行います。これによってワールドカップ期間中は、一般に行われる入国の手続きは省略されることになり、空港に到着の際の混雑を緩和するとともに、フーリガンの入国規制にも効果をあげることが期待されています。

・韓国の公正取引委員会は、日本・アメリカ・ドイツの黒鉛電極メーカー6社に対し、電気炉に使われる黒鉛電極の価格でカルテルを結び韓国のメーカーに被害を与えたとして、112億4200万ウォンの課徴金の支払いと価格の是正を求めました。公正取引委員会によりますと、「日本の昭和電工など6社は92年から98年までの間に数回にわたって会合を開き、黒鉛電極の価格を約50%引き上げて、韓国の電気炉メーカーに1837億ウォンの損害を与えた」としています。公正取引委員会が、課徴金を命じたのは、日本の昭和電工、東海カーボン、日本カーボン、エスイーシーの4社と、アメリカのUCARインターナショナル、ドイツのSGLカーボンで、公取委が国内法を外国の企業に適用し、国際カルテルに制裁措置をとったのは初めてです。

・韓国では21日から観測史上最もひどい黄砂現象に見舞われ、ソウル首都圏と中部の大田市地域の小学校では22日に続き23日も休校となりました。今度の黄砂では国内線の空のダイヤが乱れたのをはじめ、半導体など電子関係の企業と、造船所の操業が一部中断されるなど産業界の被害も相次ぎました。気象庁では6月までの間に黄砂がさらに4回ほど襲ってくるものとみています。一方、環境部では黄砂に対応するため黄砂の襲来を早い時期に予報するシステムの開発を急ぎ、早ければ来年から運用したいとしています。

・一方、韓国政府は、黄砂の原因ともなっている中国大陸の砂漠化を防ぐため政府レベルでの支援を行う計画です。韓国の山林庁は、一昨年の韓中首脳会談の結果をうけて内モンゴルなどの砂漠化防止のための造林事業を推進するとともに、中国政府に技術や資材を支援しており、近く500万ドルを支援する計画を明らかにしました。

・韓国では個人所得はほとんど増えていないのにも関らず、個人が金融機関から借り入れる家計の借金は、この3年間で2倍となり、将来金利が上昇した場合、家計が破綻する信用不良者が続出することが予想されます。韓国中央銀行の「韓国銀行」が22日発表したところによりますと、去年12月現在、個人の借金の総額、家計信用残額は341兆7000億ウォンとなり、1世帯あたり平均2330万ウォンの借金を抱えていることになります。これは、一年前より480万ウォン、3年前に比べますと2倍近く増えたことになります。このように家計の借金が急増している背景には、景気の停滞で企業の資金需要が弱いため金融機関が個人に対する貸し出しを積極的に行っていること、住宅ローンを組む家庭が増えたためとみられています。

・韓国外換銀行が公示した23日正午現在の為替レート、日本円100円は、999ウォン62銭で 前の日に比べて、6ウォン6銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1329ウォンで、前の日に比べて1ウォンのウォン安でした。韓国株式市場は、土曜日のため取り引はありません。

・23日のソウルは晴れ、正午の気温は、6度5分でした。24日日曜日も引き続き高気圧に覆われ全国的に晴れの予報となっています。予想最低気温は、氷点下6度からプラス3度、日中の最高気温は10度から15度と予測されています。

3月22日金曜日 

・金大中大統領は、韓国を公式訪問した小泉首相と22日首脳会談を行い、2ヶ月後に迫ったサッカーワールドカップを過去最高の大会にするためともに努力することで一致しました。またソウルで開かれる開会式には小泉首相が、横浜で行われる閉会式には金大中大統領が出席することでも合意しました。さらに大会期間中は、韓国人観光客のビザを免除するとともに、将来の恒久的ビザ免除に向けた協議を進めていくことで合意し、歴史教科書問題の解決を目指す「韓日歴史共同研究委員会」の初会合を4月上旬に日本で開くことを確認しました。また両首脳は韓日の投資に最恵国待遇を与える「韓日投資協定」に署名しました。会談の後、両首脳は共同記者会見し、金大中大統領は「韓日間の自由貿易協定の締結について協議する産官学の共同研究会の研究結果に基づいて政府としての措置をとる」として韓日自由貿易協定の締結に期待をにじませました。また金大統領は「日本の大衆文化は原則的に開放されなければならない」とした上で「去年10月の韓日首脳会談で合意した7つの項目についての進歩状況を見極めながら日本の大衆文化の開放に必要な措置をとる方針」を明らかにしました。これについて小泉首相は、「両国の投資協定は、自由貿易協定を締結するための準備段階であり、両国が自由貿易協定の締結という目標に向けて前向きに努力することを期待する」と述べました。しかし両首脳は、韓日自由貿易協定の締結の具体的な時期については言及しませんでした。この他、小泉首相は、北韓の日本人拉致事件や日朝国交正常化交渉について、「日本と北韓は日本人拉致問題など困難な問題を抱えている。対話による平和的な解決が重要であるという認識にたって北韓との国交正常化交渉に臨みたい」という考えを示しました。これに対して金大統領は、「日朝間の対話で難関を乗り越えてほしい」と述べ、「人権問題も対話を通じて解決することが望ましく、韓国は、日朝関係の改善に役立つよう役割を果たす計画だ」と語りました。両首脳は午後揃って、ワールドカップ関連施設を訪れ、韓国ナショナルチームの公式サポーターズクラブ「赤い悪魔」やボランティア−を激励し、ワールドカップ共催国としての協力ムードを内外に披露しました。小泉首相は、夕方は市内のホテルでワールドカップの成功を祈るレセプションに出席した後、午後7時から大統領主催の晩餐会に臨みます。

・ところで21日ソウルの日本大使館前などでは10あまりの韓国市民団体が集会を開き、22日両首脳が署名した「韓日投資協定」に反対を表明しました。全国民衆連帯など労働・市民団体は、集会に先立って日本大使館前で記者会見し、「小泉首相の韓国訪問は、表向きは韓日共催のサッカーワールドカップの成功に向けた親善訪問となっているが、実際は韓日投資協定を結ぶためのものだ」と主張し、韓日投資協定の締結と、小泉首相の訪韓に反対を表明しました。

・韓国では、21日から観測史上最もひどい黄砂の現象が続いており、とくに黄砂が濃いソウル首都圏と、中部の大田、忠清北道では子供の健康にも影響がおよぶ恐れがあるとして、この地域の幼稚園と小学校は22日、休校となりました。韓国の気象庁によりますと、韓国では21日早朝からほぼ全国で濃い黄砂に見舞われ、黄砂の濃度は観測史上最悪だと発表しました。このため各地方の教育庁は、21日、対策を検討した結果、ソウル首都圏などの幼稚園と小学校については、22日を休校とすることを決めたものです。韓国では大雪や台風など気象現象によって学校を休校したことは、記録として残されておらず黄砂による休校の措置も初めてだということです。またこの黄沙で21日は国内線の空の便75便が欠航したのに続き22日も、ヨス、ポハン、木浦とソウルの金浦空港を往復する航空便はダイヤの乱れが出ています。しかし仁川国際空港に発着する国際便には影響は出ていません。

・韓国戦争直後の1953年以後 南北共同声明が結ばれる72年7月までの間に、韓国は8000人近い軍関係者を北韓に潜入させ、スパイ活動に当たらせたとされていますが、スパイ要員として訓練中、障害者となった人に対し裁判所は「国家功労者」として名誉を与える判決を言い渡しました。これは、北韓でスパイ活動にあたった関係者が明らかにしたもので、ソウル行政裁判所は「スパイ訓練が原因で障害者になったにも関らず、国家功労者と認められなかった」として政府の叙勲担当庁を相手どって起こした訴訟で、原告勝訴の判決を言い渡しました。訴訟を起こしたこの男性は「74年2月に軍に入隊した後、北韓に対するスパイ要員として3ヶ月間、爆破などの特殊訓練を受けた際、聴力損傷など障害者となった。しかし軍人に与えられる国家功労者の認定申請を却下された」ということです。原告側のチョン・ファンヨン弁護士は、「裁判所が北韓へのスパイの存在を認め、スパイ訓練やスパイ工作で負傷した人を法律で救済できる道が開かれた」として高く評価し、今後の裁判にも大きな影響を及ぼすという見解を示しました

・北韓を脱出した労働者など24人がまた第3国経由で韓国に亡命しました。国家情報院が21日明らかにしたところによりますと24人は、ほとんどが北韓東北部のハムキョン道の住民で、この中には北韓で食糧難が深刻化した97年2月に北韓を脱出した4家族10人も含まれています。北韓からは14日にも中国に脱出した25人が、スペイン大使館に駆け込んで韓国への亡命を求め4日後の18日、フィリピンを経由して韓国へ入国しています。これで今年に入って韓国に入国した北韓脱出者は、162人に増えました。

・文化観光部は、サッカーワールドカップの公式ソングのうち、日本語の歌詞による3曲について、韓国での放送を今年7月末まで期限付で認める方針を22日明らかにしました。それによりますと、2002年のワールドカップ公式ソングCD2種の販売を許可するとともに、全世界で販売される「インターナショナルアルバム」に収録されたアナスタシャの「Boom」と、バンジェリスが作曲した「Anthem」、コリアジャパンローカルアルバムの「Let’s get together now」の日本語バージョンの3曲に限って韓国での放送が認められます。この措置に関連して文化観光部は、公式アルバムに収録されている曲でもワールドカップの公式ソングでない日本語の歌詞の音楽については放送を禁じるとしており、日本語の歌詞の歌の販売や放送を禁じている従来の日本大衆文化の開放政策に変化のないことを明らかにしました。

・3月22日は、国連が定めた「世界水の日」です。韓国ではこの日、KBSホールで環境部と建設交通部による記念式典が行われました。金大中大統領はこの記念式に映像メッセージを寄せ、「韓国人の一人当たりの年間降水量は世界平均の10%に過ぎないが、水道の使用量は国民所得対比で世界の最高水準になっている」と述べ、国民運動として節水しなければならないと訴えました。またこの日は、慶尚北道や忠清北道など全国で「水の節約」や環境保護運動が繰り広げられました。

・日本では桜前線が足早やに北上しているようですが、韓国でも今週20日ソウルに「朝鮮ツヅジ」が開花したのに続いて、春分の日の21日は、「レンギョウ」が開花し、例年より一週間以上も早い開花となりました。これは、ソウル鐘路区の観測所内にある観測標準木で観測されたもので、気象庁によりますと「春の花の開花の時期を決める要因となる2月の全国の平均気温が今年は平年より1.2度ほど高かったのと、日照時間も21%ほど長かったことから朝鮮ツヅジやレンギョウの開花が例年より9日から11日早かった」ということです。

・韓国、日本、中国の3カ国のサッカーリーグの優勝チームによる親善試合が来年2月に日本で行われることになりました。韓国、日本、中国のサッカー協会関係者による会議が、21日大阪で開かれ、日本のJリーグや韓国のKリーグなど3カ国のリーグのチャンピオン同士の親善試合を毎年3カ国の持ち回りで行い、各リーグの優勝チームと開催国が推薦する1チームのあわせて4チームがリーグ戦を行うというものです。来年2月日本で行われる第1回大会は3カ国の覇者とナビスコカップの優勝チームが参加します。

・韓国外換銀行が公示した22日午後3時現在の為替レート、日本円100円は、1005ウォン68銭で、前の日に比べて3ウォン83銭のウォン高した。アメリカドル1ドルは、1328ウォンで、前の日に比べて1ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、895.98ポイントと、前の日に比べて10.3ポイント上昇しました。

・22日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は、8度7分でした。23日は、ソウル首都圏や大田などの中部地方は晴れ時々曇り、南部のプサンは曇り一時雨の予報となっています。韓国を襲っている黄砂は23日まで影響が残るということです。予想最低気温は、氷点下3度からプラス4度、日中の最高気温は9度から12度という予報です。

3月21日木曜日 

・日本の小泉首相が韓日首脳会談に臨むため21日午後ソウルに到着しました。小泉首相は21日午後3時過ぎソウル空港に専用機で到着した後、直ちに国立基地に向かい、花輪をささげました。小泉首相は22日午前金大中大統領と首脳会談明を行った後,共同記者会見に臨みます。今回の首脳会談で両首脳は去年10月に合意した歴史教科書問題などの協議の実行状況を評価し、ワールドカップ後の両国関係をさらに進展させることで合意するものとみられます。また両首脳は韓日投資協定に署名した上で、韓日自由貿易協定の締結を検討するための共同委員会の設置に合意する模様です。またワールドカップ期間中の韓国人のビザを免除するとともに今後の恒久的なビザ免除にいついてもひき続き話し合って行くものと見られます。小泉首相はこんどの韓国訪問中、大衆食堂や遺跡地を訪れ、韓国の文化に対する理解を深める機会を持つものとみられます。

・アメリカが外国産の鉄鋼製品に対するセーフガードを発動したのに伴って、韓国政府は、この措置はWTO(世界貿易機関)のルールに違反するとして直ちにWTOに提訴しました。韓国のチョンイヨン ジュネーブ駐在大使は20日 ジュネーブのWTO本部を訪れ、アメリカのセーフガードは 関税と貿易に関する一般協定の14項目にわたって違反しているとして 紛争解決のための韓米協議を申し入れました。アメリカのセーフガードに対しては日本とEUもWTOに提訴しており、韓国政府は今後日本などと連携しながらWTOの場でアメリカと争う方針です。

・アメリカ政府は北韓の核開発の凍結などを盛り込んだジュネーブ核協定について、北韓がこれを履行しないかぎりアメリカも協定に拘束されないという考えを明らかにしました。これについてホワイトハウスのフィッシャースポークスマンはこれは北韓が核協定と関連した国際義務と規定を守ことを求めるアメリカの強いメツセージだと述べました。フィッシャースポークスマンは21日の定例ブリーフィングで94年に締結した米朝ジュネーブ合意と関連して北韓の核協定の順守について保障しないことにしたのは北韓に核協定の順守が重要だということを提起するサインでもあると述べました。これについてアメリカのワシントンポスト紙はアメリカ政府がこのような方針を北韓に伝えたのは今回が初めてで、ブッシュ政権の一連の北韓に対する強硬政策と関連していると分析しました。

・韓国政府は経営難に陥っている北韓の金剛山観光事業を側面から支援するため小学生から大学生までを中心とした1300万人を対象に金剛山観光の経費の一部を補助することになりました。この金剛山観光の経費の補助は北韓との交流を進める南北交流基金から支援されるもので、対象となるのは小中高校生と大学生のあわせて1090万人、教員34万人、65才以上の離散家族70万人など1300万人です。政府は関係機関との協議を経て早ければ4月始めから実施することにしています。このような政府の支援は金剛山観光事業が赤字を脱皮できる時まで一時的に行われるものです。

・韓国の最大手半導体メーカー三星電子は去年世界市場で4番めの売り上げを記録しました。このうちDラム部門では世界市場の27%のシェアーを占めトップに立ちました。また三星電子に次ぐ大手メーカーのハイニックスは24億3300万ドルで19位となっています。

・韓半島の有事に備えた韓国と在韓米軍野合同演習が21日から始まりました。この韓米合同演習は韓米連合司令部が指揮するもので、今回の演習はコンピューターシミュレーションを中心に行われ、日本駐在アメリカ軍も参加しています。韓米連合司令部は今回の演習について板門店の北韓代表部に伝達しましたが、北韓は受け取りを拒否しています。北韓外務省はこのに合同演習を北韓に対する先制攻撃を目的とした全面的戦争練習だと一貫して非難しています。

・あと2ヶ月あまりに迫ったワールドカップの準備状況を点検し万全の体制を作りあげようというワールドカップ総合対策室が21日、韓国文化観光部庁舎に設けられました。この総合対策室は文化観光部が中心となってワールドカップ組織委員会や政府の各部署、開催都市なとの準備状況をチェックするとともにマスコミへのPRも積極的に進めることになります。ワールドカップ総合対策室は開幕直前の5月からの2か月間は24時間体制で運営されます。

・韓国西南部仁川広域市ブピョン区の集合住宅で20日午後プロパンガスによるとみられる爆発がおき3階立ての住宅が崩壊しました。この爆発事故でこれまでこの住宅の入居者6人が死亡し、21人が重軽傷を負いました。警察ではガス漏れが直接の原因とみて調べています。

・スペイン遠征中の韓国のサッカー代表チームは21日スペインのカルタヘナのカルタゴノバ競技場で行われたフィンランドとの親善試合で2対0で勝ちました。この試合韓国は前半から終始フィンラントを圧倒する試合運びを展開しましたがゴールを割れず後半40分まで双方無得点の均衡が続きました。しかし試合終了5分となって黄善洪選手が相次いでゴールを決め結局2対0で勝利を納めました。この結果韓国代表は今年のAマッチ戦で2勝4敗2引き分けとなりました。韓国代表チームは今月27日今回の遠征の締めくくりにドイツと対戦することになっています。

・韓国と日本の4つの大学によるサッカーの親善試合が今月23日ソウルのチャムシル競技場で行われます。2002年ワールドカップを記念して行われるこの親善試合は韓国のヨンセ大学と日本の慶応大学、韓国の高麗大学と日本の早稲田大学がそれぞれ連合ームを作り対戦します。去年12月東京で行われた1回戦では高麗大学と早稲田大学の連合チームが6対0で勝っています。

・21日韓国外換銀行が公示したウォンの為替レ−トは日本円100円が1009ウォン51銭で、前の日より6ウォン18銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1327ウォンで、前の日より10銭のウォン安でした。21日韓国株式市場の総合株価指数は885.64ポイントで前の日より4.0ポイント下落しました。

・21日のソウルは晴れ、午後3時の気温は9度6分でした。韓国では21日早朝から全国的に過去最悪の黄砂となっています。ソウルでは霧が立ち込めたような状況となり視界が2.5キロに落ち込んでいます。この黄砂は22日も続く見通しです。22日は全国的に曇りで、ところによっては雨がふるでしょう。予想最低気温は氷点下1度からプラス8度最高気温は9度から13度の予報です。

3月20日水曜日 

・小泉首相は21日から3日間の日程で韓国を初めて公式訪問し、22日に金大中大統領と首脳会談を行います。今回の首脳会談では5月31日に開幕するサッカーのワールドカップを前に両国間の友好協力関係を確認するとともに、去年10月の首脳会談で合意した歴史教科書問題などの懸案について、未来志向的な観点から意見交換が行われるものとみられています。また両国首脳は先に合意した韓日投資協定に署名するとともに、韓日自由貿易協定の締結に向けた官民の共同研究会の設立にも合意するものとみられます。小泉首相は23日には新羅時代の古都=慶州と釜山を訪問し、釜山の金海空港から帰国することになっています。

・後2ヵ月あまりに迫ったサッカーのワールドカップの航空需要に対応するため、韓国の金浦空港と東京の羽田空港との間で1日10便のチャーター機が運航されます。韓国建設交通部が19日発表したところによりますと、ワールドカップの期間中、FIFA(国際サッカー連盟)の関係者や各国の選手団とサポーターのためにソウルの金浦空港と東京の羽田空港を結ぶチャーター便が午前6時から夜11時の間に1日10便運航されます。

・豚の口蹄疫の疑いで中止された韓国産の豚肉の日本向け輸出が来月から再開される見通しです。韓日両国は済州島産の豚肉は4月から、他の地域の豚肉は6月から日本向け輸出を再開する方向で調整しており、22日に行われる韓日首脳会談で輸出の再開が正式に決まる見通しです。韓国産の豚肉の日本向け輸出は、韓国で口蹄疫が発生したおととし3月以降中止されています。

・韓国はアメリカが鉄鋼製品に対するセーフガード=緊急輸入制限措置を発動したことに対し、21日にもWTO(世界貿易機関)に提訴する方針です。外交通商部の関係者は20日「アメリカが20日、セーフガードを発動したことを受けて、韓国政府は21日、WTO本部に提訴する方針だ」と述べました。韓国がWTOに提訴しますと、韓国の要請によってアメリカとの間で30日間の交渉が始まり、合意に至らなかった場合は、紛争処理小委員会でパネルが設置され、アメリカのセーフガードの発動が妥当かどうかをさらに審議されることになります。

・韓国の去年の10月から12月までの第4四半期のGDP(国内総生産)の成長率は3.7%で、年間ベースでは3%台の成長率となったことが明らかになりました。韓国の中央銀行=韓国銀行が20日発表したところによりますと、去年のGDPの伸びは第1四半期に3.7%となり、第3四半期には1.9%に落ち込んだものの、第4四半期に3.7%と再び持ち直し、年平均では3%となりました。これについて韓国銀行は「韓国の去年の経済成長率は、中国の7.3%やインドの5.4%には及ばないものの、アメリカの1.2%やマイナス成長となった日本、シンガポール、台湾と比較した場合、予想を上回る成長を遂げたことになる」と話しています。

・韓国全羅北道の知事が収賄の疑いで検察に逮捕されました。逮捕されたのは全羅北道のユ・ゾングン知事(58)です。韓国の最高検察庁=大検察庁の特別捜査本部の調べによりますと、ユ知事は、97年12月 国際自動車ラリーの誘致に当って民間企業に便宜を図り、その見返りに3億ウォンを受け取り、98年には親戚を通じて同じ会社からさらに1億ウォンを受け取ったとして、収賄の疑いが持たれています。ユ知事は、金大中大統領の経済顧問も務めた与党民主党の有力者で、現在投票が行われている民主党の大統領候補指名選挙にも立候補しましたが、この疑惑が明らかに出たため、大統領候補選を辞退しました。

・韓国のチェ・ソンホン外交通商長官とアメリカのパウエル国務長官との韓・米外相会談が来月17日ワシントンで行われ、対北韓政策全般について意見を交換することになりました。今回の外相会談では、度重なる対話再開の呼びかけにも特別の反応を示していない北韓の真意を分析するとともに、北韓の大量破壊兵器などについても踏み込んだ協議が行われる見通しです。

・先週、北京駐在のスペイン大使館に北韓からの脱出者25人が駆け込み、韓国に入国したことについて、中国政府は中国で北韓脱出者を支援する国際団体や個人の監視を強化する構えです。中国外務省のスポークスマンは19日、「今回の集団脱出者に対する措置は前例とならない。中国にいる北韓脱出者は不法入国者であって、難民ではない。彼らを支援する国際団体や個人が中国の法律を違反することがないように取り締まりを強化する」と警告しました。一方、北韓と中国との国境地域で宣教活動を行っている宣教師によりますと、北韓は社会安全要員150人を中国に派遣し、中国の公安要員とともに北韓住民の捜索に当っているということです。北韓から中国に脱出した住民はおよそ30万人から40万人と推定されています。

・韓国駐在の寺田日本大使が来月交代する模様です。ソウルの外交消息筋は20日「寺田大使は今月21日からの小泉首相の韓国訪問の関連業務を終えた後、来月中交代するのではないか」と述べました。寺田大使は、KEDO(韓半島エネルギー開発機構)と日朝国交正常化交渉の政府代表を務めた後、おととし1月に駐韓大使として赴任しました。

・韓国で行われるサッカーワールドカップの中国試合の観戦を兼ねて、韓国旅行のビザを申請する中国人が急増し、中国の旅行会社は中国の試合のチケットの手配に頭を悩ませています。中国の国有旅行社の「中国旅行社」によりますと、中国旅行社だけで2万人がワールドカップで中国試合を見に韓国旅行を申請していますが、チケットの確保がままならず、1万人のビザ申請にも応じられないということです。韓国組織委員会は、中国の試合をより多くの中国人サポーターにみてもらおうと、すでに販売した入場券の買い戻しや、他の入場券との交換を検討していくことにしています。

・ソウルの地下鉄にサッカーワールドカップをPRする電車が登場します。このワールドカップ電車は、5月31日の開幕を控えて、前景気を盛り上げようと運行されるもので、6号線では今週21日から7月15日まで、また2号線では今月29日から6月末までそれぞれ運行されます。この「ワールドカップ電車」には、ワールドカップ開催国の国旗が飾られたり、車両をまるごとサッカー関連の図案でデザインしたりして、後2ヵ月あまりに迫ったワールドカップの雰囲気を盛り上げることになっています。

・日本でもよく知られている韓国の焼酎メーカー 真露(チンロ)が世界の蒸留酒の販売量でトップに立ちました。アメリカの酒の専門雑誌「IMPACT」2月号によりますと、世界の蒸留酒ベストテンで真露は、去年5570万箱の販売実績を上げおととしまで1位だったロシアのウォッカーStolichnayaを抑え、トップに立ったということです。

・韓国外換銀行が公示した20日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1003ウォン33銭で、前の日に比べて8ウォン87銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1326ウォン90銭で、前の日に比べて10銭のウォン高でした。韓国株式市場の20日の総合株価指数は、887.48ポイントと、前の日に比べて2.50ポイント下落しました。

・20日のソウルは晴れのち曇り、午後3時の気温は17度9分でした。春分の日の21日は気圧の谷の影響を受けて、全国的に曇りところによって雨。予想最低気温はソウル7度をはじめ5度から11度、最高気温はソウル12度など12度から15度という予報です。

3月19日火曜日 

・韓国の金大中大統領は、今月28日北韓を訪問するインドネシアのメガワティ大統領に、金正日国防委員長宛ての親書を託し、南北対話の再開と金正日国防委員長の韓国訪問を促すものとみられています。これは、19日づけの日本の朝日新聞が伝えたもので、それによりますと、金大統領の親書はすでに外交ルートを通じてメガワティ大統領に伝わっているということです。朝日新聞はまた、メガワティ大統領の北韓訪問が韓国政府の働きかけによって実現したものではないかとしており、インドネシアと北韓は、メガワティ大統領の父親のスカルノ時代から緊密な関係を維持してきたことから、韓国は今回の南北同時訪問に期待をかけていると伝えました。メガワティ大統領は、北韓訪問の後、30日から4月1日まで韓国を訪問し、金大統領との首脳会談で北韓訪問の成果を説明することになっています。

・韓国の野党ハンナラ党の李会昌総裁は19日、有力議員の離党などによる党内の混乱を収拾するため、早ければ今週末、大統領選挙への立候補を表明し、事実上、党の運営から離れる意向を示しました。李総裁は19日記者会見を行い、この中で「私はハンナラ党の大統領の候補に立候補するとともに、5月10日に行われる総裁選挙にも立候補する。しかし総裁に再選された場合でも大統領選挙に専念するため、総裁代行をおき、党の運営を任せたい」と述べ、党の改革派議員が要求している「大統領選挙前の集団指導体制」を実質的に受け入れる意向を表明しました。

・北韓脱出者25人が18日、フィリピンから韓国に入国しましたが、韓国統一部の丁世鉉長官は、北韓を脱出した住民が韓国への亡命を希望する場合は、全員を受け入れるのが政府の原則的な立場だ。このために政府は関係国、国際機関、NGO(非政府組織)と緊密に連絡をとっていると述べ、今後予想される北韓からの集団的な脱出者をすべて受け入れるという方針を改めて明らかにしました。

・韓国株式市場の総合株価指数が2年ぶりの最高値となりました。韓国株式市場の総合株価指数は、19日の終値で889.98となり、おととし3月29日の908.5ポイントに次ぐ高値となりました。値上がりの背景について市場関係者は、「大宇自動車とハイニックス半導体の売却交渉が大詰めを迎えたことから、半導体などの大型株に買い注文が入ったため」と、説明しています。

・アメリカは、高度な防空機能を備えたイージス艦3隻を韓国に売却する意向を明らかにしました。ロイター通信が19日伝えたところによりますと、アメリカ国防総省は、ミサイルで10以上の目標を同時に攻撃できるイージス型護衛艦3隻を韓国に売却する意向を決め、18日アメリカ議会に報告したということです。韓国国防部は、北韓に対する防空態勢を強化するためアメリカにイージス艦の導入を要請してきましたが、アメリカが売却の意向を公式に表明したのは初めてです。アメリカがイージス艦の売却に向けて動き出したことについて、一部の軍事専門家の間では、韓国政府が進めている次世代戦闘機の機種選定でアメリカのF−15が有利となるように誘導するためのものではないかという観測も出ています。イージス艦は、基準排水量が7200トンの大型の護衛艦で、射程距離120キロの対空ミサイルをはじめ、同時に12発以上のミサイルを別々の攻撃目標に誘導できる装備を備えたアメリカ海軍の最新鋭艦です。

・北韓の朝鮮中央通信は18日、「北韓がミサイルを開発し生産しているのは、自衛が目的であり、今後も生産を続ける」と述べました。これは朝鮮中央通信がさきに韓国駐留アメリカ軍のトマス軍司令がアメリカ議会での証言で北韓の長距離ミサイルの輸出に言及したことに関連して伝えたもので、朝鮮中央通信は北韓のミサイルを口実に、MD(ミサイル防衛計画)を強引に進めている」と非難した上、北韓は自国の防衛のため長距離ミサイルを開発し、生産を継続すると述べました。

・5月に開幕する韓日共催のサッカーのワールドカップで、韓国を訪れる各国のサポーターや観光客は、本国の携帯電話が韓国でもそのまま利用できるようになります。韓国大手の通信会社=SKテレコムは、オーストラリア、香港、カナダなど32カ国の通信会社と携帯電話の自動ローミング=自動接続サービスを契約し、来月1日からサービスを始めます。また来月中旬にはドイツ、ブラジルなど32の通信会社との契約を結び、5月から同じような自動接続サービスを始める予定です。また韓国最大手の韓国通信の関連会社=KTFは、すでに4月からサービスを始めており、この結果、5月31日のワールドカップ開幕前までに世界40カ国50の通信業者と自動接続ができるようになります。

・サッカーワールドカップの韓国組織委員会は、韓国で第1次リーグを戦う中国の試合をより多くの中国人サポーターにみてもらおうと、すでに販売した入場券の買戻しや、他の入場券との交換を検討することになりました。ワールドカップ初出場となった中国は、韓国の競技場で第1次リーグ3試合を行うことになっていますが、この3試合の入場券は、いずれも去年末の組み合わせ抽選会直後に完売状態となりました。このため韓国組織委員会では、中国戦を観戦するため訪れる中国人サポーターの入場券不足が予想されるとして、中国戦のチケットを購入したおよそ5万人の韓国人を対象に入場券を買い戻すか、他の試合入場券2枚と交換できないかを検討しており、FIFAとも協議に入っています。

・韓国の青少年保護委員会は未成年者といわば援助交際や性的な虐待をした犯罪者443人の名簿を19日、公開しました。韓国では未成年者に対する性的な犯罪を防ぐため、去年からこうした犯罪者を官公庁などの掲示板やインターネットを通じて発表しています。去年8月に続いて2回目となる今回の名簿公開では、性的な犯罪を犯した433人の名前と生年月日、職業、犯罪事実も明らかにされています。この中には、大学教授や教師、企業の役員など、社会の指導的な地位にある13人も含まれています。また犯罪の内容では、強姦と強姦未遂が34%でもっとも多く、次いで援助交際の28%、強制猥褻が27%となっています。

・韓国の映画振興委員会が19日発表した「2001年韓国映画産業決算」によりますと、去年、輸出された韓国映画の契約高は、1千124万9573ドルで、史上初めて1千万ドルを超えました。輸出先では、香港が32本でもっとも多く、次いでインドネシア、シンガポール、タイで日本は本数では16本と6番目でした。

・韓国外換銀行が公示した19日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1012ウォン20銭で、前日に比べて6ウォン42銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1327ウォンで、前日に比べて3ウォン30銭のウォン安でした。韓国株式市場の19日の総合株価指数は、889.98ポイントと、前日に比べ20.27ポイント上昇、今年最高値となりました。

・19日のソウルは晴れ、午後3時の気温は13度6分でした。20日は 北西からの気圧の谷の影響を受けて、全国的に晴れのち曇り、予想最低気温はソウル5度をはじめ1度から11度、最高気温はソウル18度など、17度から22度と、朝夕の気温の差が激しくなるという予報です。

3月18日月曜日 

・先週14日、韓国への亡命を求めて中国のスペイン大使館に駆け込んだ後フィリピンのマニラに滞在していた北韓からの脱出者25人が大韓航空便で仁川国際空港に到着しました。フィリピンの軍事基地で4日間をすごした一行は韓国時間の18日午後2時5分 大韓航空便でマニラのアキノ空港を出発し, 午後5時過ぎに仁川国際空港に到着しました。一行は空港到着後入国手続きや関係機関などの事情聴取を受け、北韓脱出者らの施設<ハナ園>に入ることになっています。

・北韓からの脱出者を支援している韓国の民間団体「よい友」は17日声明を出し、北韓からの脱出者が韓国に入国するのは歓迎するが、北韓からの脱出者には 今回も難民の地位が与えられなかったことなどをあげ、北韓からの脱出者問題について国際社会がはっきりと認識する必要があると訴えています。その上で「よい友」の声明は強制送還の脅威を感じながらも北韓からの脱出者が増えている背景には北韓の深刻な食糧難があるとして、難民の地位認定など身分保障を得る見通しがないまま、脱出者が中国に逃れるのを防ぐためにはまず北韓に対する食料支援を強化することが当面の対策になる事を強調しています。

・12月の大統領選挙に向けて与党民主党の大統領候補を決める指名選挙の4回目の投票が17日韓国中部の大田広域市で行われ、李仁済顧問が894票の大量得票でトップになりました。李仁済氏はこれまでの4つの地域の通産得票数でも1779票となり前回までの得票数で1位に立っていたノムヒョン顧問を542票で押さえてトップに躍進しました。民主党の大統領候補指名選挙はこれまで済州、蔚山、光州、大田の序盤戦4ヵ所の投票が終わりましたが 、当初から有力とみられていた李仁済、ノムヒョン両氏の一騎うちの様相を呈してきました。全国 16ヵ所で行われる民主党候補指名選挙の次の投票は23日忠清南道、天安、24日は江原道春川で行われます。

・韓国と日本は自由貿易協定の締結を目指して「官民合同の共同研究会」を発足させることで合意しました。それによりますと、この共同研究会には 両国の政府と学界、経済界からそれぞれ10人ほどが参加し、関税の廃止や製品価格の相互認定、など自由貿易協定を結ぶために必要な事項を研究し、来年中に報告書を提出する予定です。韓日自由貿易協定の締結については、98年以降両国の経済界や学界などから論議されてきましたが、政府レベルのメンバーが加わるのは今回が初めてです。韓国政府は日本のほかチリとの間でも自由貿易協定の協議を進めています。

・韓国の大手半導体メーカー、ハイニックスとアメリカのマイクロンテクノロジ-社との売却交渉が大きく進展している模様です。マイクロン社との交渉を終えて帰国したハイニックス債権団代表で外換銀行の李ヨンス副頭取は17日、「マイクロンとの交渉は相当な部分において原則的に合意した」と述べ、交渉は妥結に向かっているという認識をしめしました。このなかで李副頭取は、「20項目に上る協議のうち数項目を除いて大方合意に達した。新規の支援資金の規模などについても現在協議中だ」と述べました。

・韓国では先月2月にすわれた たばこのうち、外国産たばこの割合が初めて20%を超えました。韓国たばこ人参公社などの調べによりますと、先月のたばこの販売量は40億4000万本、一箱20本入りに換算して2億2000万箱で、このうち輸入たばこが10億400万本、5020万箱で全体の25%、4分の一を占めました。一方 全体のたばこ販売量を前の月、1月と比べてみますと66%も落ち込みました。これについてたばこ人参公社では「若い層を中心に外国産たばこの愛用者が増えているが、最近の禁煙熱ブームとたばこの値上がりで 韓国産たばこを愛用する中高年層でたばこをやめる人が急激に増えているためではないか」と話しています。

・韓国中央銀行、韓国銀行は18日、ワールドカップとアジア競技大会で海外で韓国の通貨、ウォンに対する需要が多くなるとして、6月までに500億ウォンを海外の金融機関でも両替できるように預託することになりました。韓国銀行はまず外換銀行が60億ウォン、ハンビッ銀行が3億ウォンを海外店舗と外国銀行に供給することになるとしています。韓国のウォンが公式に海外の金融機関に預託されるのは今回が初めてです。

・韓国北東部江原道に来月3日オープンする予定のヤンヤン国際空港には中国との国際線と国内線の2つの路線が就航します。建設交通部によりますと国際線は上海便で週2往復、国内線はソウルが1日5便、ブサンが1日2便となっています。また大韓航空は来月中にヤンヤンー福岡間に週1往復の運航を検討しています。

・ソウル市はワールドカップサッカーの外国人観光客のホテル不足の対応策として競技場近くに簡易宿泊施設を設けることにしています。これについてソウル市は競技場近くのナンジキャンプ場とソウル大公園キャンプ場に1400人分の宿泊施設を作り、利用料金は一泊10ドル、日本円で1300円程度とする予定です。またホームステイの場合は一泊30ドル、バックパッカーがよく利用するゲストハウスは20ドル水準にする計画です。ソウル市ではまた一日4万人が泊まると見られる中国人観覧客のため宿泊と言語問題が同時に解決できる中国語が可能な700所帯の民泊家庭を確保しました。

・アメリカのソルトレークシティーで開かれた冬のパラリンピックは17日閉幕しましたが、韓国は総合成績で34ヶ国のうち21位と健闘しました。この大会韓国は6人の選手を派遣し14日のアルペンスキー男子大回転のチェアースキーでハンサンミン選手が史上初の銀メダルを獲得するなど健闘を見せました。

・18日韓国外換銀行が公示したウォンの為替レ−トは日本円100円が1018ウォン62銭で、先週にくらべて5ウォン8銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1323ウォン70銭で先週にくらべて2ウォン20銭のウォン安でした。18日韓国株式市場の総合株価指数は869.70ポイントで先週にくらべて9.35ポイント上昇しました。

・18日のソウルは晴れ、午後3時の気温は10度8分でした。19日は全国的に晴れ一時くもり、予想最低気温は氷点下1度からプラス8度、最高気温は14度から19度になるものとみられています。

3月16日土曜日 

・韓国への亡命を求めて15日中国のスペイン大使館に駆け込んだ北韓脱出者25人は、週明けの18日午後、フィリピンのマニラから韓国入りすることが最終的に決まりました。韓国政府は、マニラに滞在中の一行について脱出者が疲労を回復し健康状態をチェックできるよう週末をフィリピンで過ごせるよう取り計らってほしいとフィリピン政府に要請していました。これに対して、フィリピン側は当初北韓への配慮から難色を示しましたが、15日夜、アロヨ大統領が韓国側の要望を受け入れるよう関係者に指示し、16日朝、韓国側に伝えられました。この結果、一行は週末をマニラで過ごし週明けの18日ソウルに到着することになったものです。

・21日から3日間、韓国を公式訪問する小泉首相の日程が最終的に決まり、金大中大統領との首脳会談は、22日の午前中に行われることになりました。それによりますと小泉首相は、21日午後専用機でソウル空港に到着し、22日の午前中、金大中大統領と首脳会談を行った後、韓日投資協定に署名し共同記者会見に臨みます。そして午後には、李漢東国務総理や財界関係者らとも会談した後、金大中大統領主宰の晩餐会に出席します。23日は、与野党の代表者と会談し、地方都市、プサンと慶州を視察して午後帰国することになっています。小泉首相の韓国訪問は去年10月の日帰り訪韓以来2度目です。

・韓国とアメリカは15日、アメリカ政府が20日に予定している鉄鋼製品に対するセーフガード=緊急輸入制限の発動を前にワシントンで二国間協議を開きましたが物別れに終わりました。このため韓国政府は、アメリカが来月14日に発表することになっている措置変更事項に韓国側の要求が反映される可能性は薄いものとみて、できるだけ早くWTO(世界貿易機関)の紛争処理手続きに入る準備を進めることになりました。韓国側首席代表の金クァンドン・外交通商交渉調整官は、協議が物別れに終わった後、記者会見し、「アメリカのセーフガード発動は不当であり、撤回またはWTO協定に沿うよう措置の緩和を求めた。しかしアメリカは、ITC(アメリカ国際貿易委員会)の裁定に基づいてアメリカ大統領が決めた事でありWTO協定とも一致するとして方針を曲げなかった。出来るだけ早くEUや日本など関係国と協議してWTOへの提訴など可能な措置をとる計画だ」と述べました。

・韓国で初めての天然ガス油田となる「東海−1」の生産施設の起工式が15日行われ、来年の末頃から商業生産を行うことになりました。この「東海−1ガス油田」は、韓国南東部の蔚山市沖の大陸棚にあり、埋蔵量はLNG(液化天然ガス)換算で400万トンと確認されています。韓国石油公社では、生産施設の工事が完成する来年12月から本格的な商業生産に入る計画で、年間40万トンずつ10年間にわたって生産を続ける計画です。この「東海−1」で生産される年間40万トンの天然ガスは、ウルサンなど主に慶尚南道地域に供給されることになっています。

・中国政府は、中国在住の韓国人同胞の実態を調べる目的で、中国訪問を計画している韓国の国会議員のビザ申請を2度にわたって拒否していましたが、15日、条件付きでビザを発給しました。この問題は、国会の与野党議員4人が、中国に住んでいる韓国人同胞の人権に関する調査活動を行うため今年の1月と今月12日の2回にわたって中国政府にビザを要請しましたが、いずれも拒否されていたものです。今回のビザの発給について中国政府は「今年は韓中国交正常化10周年にあたる。両国の友好関係を損なわない範囲で中国での調査活動を行ってほしい」という立場を韓国側に伝えてきた模様です。これによって国会議員4人は来月初めにも中国東北部のシンヨウとエンキチを訪問し、調査を行うことになりました。

・12月の大統領選挙に向けた与党民主党の大統領候補を決める指名選挙の電子投票が先週末に続いて16日は光州、17日は大田でそれぞれ行われます。民主党の大統領候補指名選挙は、全体で7万人の有権者のうち有権者が少ない地域から順番に行われることになっており、光州では、党代議員と党員それに公募による国民のあわせて1900人あまりの有権者が、16日午後2時から、辞退した2人の候補を除く5人の候補に支持する順番でランク付けをする投票を行います。また17日は、大田で午前10時から1800人の有権者が投票を行うことになっており、先の済州島とウルサンで、1位となった元海洋水産部長官のノムヒョン氏が光州と大田でどのような支持を受けるかに関心が寄せられています。

・EU(ヨーロッパ連合)は15日理事会を開き、北韓の上下水道の改善のため北韓に560万ユーロ、日本円でおよそ6億5000万円相当を援助する方針を決めました。EUは理事会の後声明を出し、「今回の支援は、北韓の井戸水と水源池の施設を改良するとともに、浄水場などの施設を新たに建設するための経費で、この工事が完成すれば北韓の5つの地域の住民およそ25万人が上水道の水を使えるようになる」と述べました。

・韓国最大手のポハン製鉄は、15日の株主総会で、社名を「ポスコ」とする定款の変更を議決しました。社名の変更は1968年の創業以来初めてで、ポハン製鉄は「今後、鉄鋼生産以外の新事業へ参入するため社名から「製鉄」を外すことになった」と説明しています。

・韓国では16日、今年初めて本格的な黄砂現象に見舞われました。韓国の気象庁によりますと、「中国北部の砂漠から発生した黄砂が16日、韓半島上空に移動し、全国的に黄砂現象となった」と発表しました。韓国では寒の最中の1月12日と13日という異例の早い時期に、ソウルをはじめ、大田、光州など一部の地域で黄砂が観測されましたが、気象庁ではこの時は黄砂とはしなかったため、16日が黄砂の第1陣となりました。韓国では去年主に3月から5月にかけて27日間、黄砂が観測されましたが、気象庁は「中国の砂漠地帯では例年にも増して高温で乾燥した日が続いていることから、今年は黄砂の日数が増える恐れがある」と話しています。

・韓国と日本の青少年サッカー親善試合が、13日の光州に続いて15日夕方、全州市のワールドカップ競技場で第2戦が行われ、チョン・ジョクッ選手の決勝ゴールで1対0と韓国が2連勝を遂げました。

・韓国外換銀行が公示した16日正午現在の為替レート、日本円100円は、1023ウォン70銭で 前の日に比べて、6銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1321ウォン50銭で、前の日に比べて1ウォン20銭のウォン高でした。韓国株式市場は、土曜日のため取り引はありません。

・16日のソウルは晴れ、正午の気温は、10度丁度でした。17日日曜日は、気圧谷の影響で全国的に雲が広がり、午後から雨の降るところもあるでしょう。予想最低気温は、1度から9度、日中の最高気温は11度から20度と予測されています。

3月15日金曜日 

・北韓を脱出し韓国への亡命をもとめて14日中国のスペイン大使館に駆け込んだ一行25人は、15日午後、北京を出発し、シンガポールを経てフィリピンで一時滞在した後、早ければ16日にも、韓国に入国するのではないかとみられています。韓国の政府関係者が明らかにしたところによりますと、韓国など関係国は、北韓脱出者がフィリピンで健康診断を受けた後16日未明にも韓国入りする方向で調整を行っているということです。この問題について中国の朱鎔基首相は、15日、北韓脱出者を難民として認めず第3国に追放することで韓国政府と合意したと発表しました。

・ところで今度の集団亡命については、日本やドイツの市民団体が2カ前から緊密に連絡して支援を行っていたことが明らかになりました。このうち98年に設立された日本の市民団体「北韓難民救援基金」は、北韓との国境を接する中国の省ごとに拠点をつくり北韓脱出者の支援を行っており、基金の会長をつとめる弁護士の中平健吉さん(76)は、70年代初めの金大中誘拐拉致事件の際には、真相救命を求めたことから韓国政府から入国禁止措置を受けたことがあります。一方、ドイツの民間救護団体「カプアナムール」に所属する医師のフェラツェンさんは、1999年7月から1年半北韓で医療活動を行ったことのある人物です。北韓の病院でやけどした患者に自分のもも肉を移殖手術し当局から親善勲章を贈られましたが、2000年秋にアメリカのオルブライト国務長官が平壌を訪問した際、西側記者団を立ち入り禁止区域に案内し、北韓を誹謗する発言をしたという理由で2000年12月に強制追放されていました。

・またこれより先、北韓脱出者18人が第3国経由で韓国に入国し、現在、関係当局から亡命の経緯などについて調べを受けていることが分かりました。国家情報院が15日明らかにしたところによりますと、18人のうちほとんどは北韓東北部の住民で、北韓の食糧難が深刻になった96年から99年の間に北韓を脱出し、中国に隠れ住んでいました。一行のうち3人は、家族が先に韓国に入国しているということです。

・アメリカ国務省のケリー東アジア・太平洋担当次官補が14日明らかにしたところによりますと、プリチャード韓半島和平特使と、北韓の朴吉淵国連大使がブッシュ大統領によるいわゆる「悪の枢軸」発言後、初めて13日ニューヨークで会談しました。この席でプリチャード特使と、朴大使は、これまでも行ってきた大使レベルでの接触を継続していくことで一致した模様です。会談の後、ケリー次官補は、朴大使との会合が「有益だった」と述べ、ブッシュ大統領の「悪の枢軸」発言や、アメリカの北韓など7カ国を対象にした「核体制検討報告書」の波紋後も、米朝の接触は水面下で続いていることが明らかになりました。

・来週22日にソウルで行われる韓日首脳会談で、北韓の日本人拉致疑惑問題が取り上げられる見通しです。日本の川口外相は、14日の参議院予算委員会で、「1983年当時ロンドンに留学中、行方不明となった日本の女子大生有本恵子さんの北韓拉致疑惑については、韓日首脳会談で協議し、韓日米3カ国が連帯して対処する方向で意見がまとまるだろう」と語りました。またこれについてアメリカ国務省のケリー次官補は、14日、ワシントンで日本の共同通信と会見し、この問題を「深刻に受け止めている」と述べました。ケリー次官補は、この中で、「これまで提起されてきた日本人拉致疑惑については、日本政府と緊密に情報を共有している」と述べ、アメリカ政府が重大な関心をもっていることを明らかにしました。

・韓国株式市場は5日連続上昇し、総合株価指数が860ポイント台を回復して2000年4月10日以来、1年11ヶ月ぶりの高値を記録しました。15日のソウル市場は、前日に比べて3.50ポイント上昇し860.36ポイントで取引を終えました。

・韓国の金融監督院は14日、財閥系の有力企業など13社を決算を粉飾した疑いで摘発し、このうち悪質な2社については検察当局に告発すると発表しました。摘発されたのは、LGグループのLG産電やSKグループのSKケミカルなど上場企業11社を含む13社で、これらの企業は決算の財務諸表の中で、投資や融資に伴う損失を計上しないといった形で利益を水増ししたことが指摘されています。摘発された13社は、「会計規定に対する解釈が曖昧」として反発し、一部の企業は不服申し立ての対抗措置をとる構えを見せています。一方、韓国証券取引所では、これら13社が粉飾の疑いについて事実の釈明をしない場合、15日から株式市場での取引を停止する方針を明らかにしました。

・アメリカ・ソルトレークシティーで行われている冬季パラリンピックで、韓国のハン・サンミン選手が史上初のメダルを獲得しました。ハン選手はこの日、アルペンスキーの運動機能障害に出場し、第1、第2レースの合計タイム2分23秒12で銀メダルを獲得し、韓国としてはパラリンピックの初のメダリストとなりました。ハン選手は、今年23歳、1歳の時、小児麻痺で足が不自由となりましたが、スキーを通じて障害を克服し韓国代表チームの最年少選手として今度の冬季パラリンピックに初出場しました。韓国は今大会、アルペンスキーに6人の選手を派遣していますが、オリンピックとパラリンピックを通じて韓国がアルペンスキー種目でメダルを獲得したのは、ハン選手が初めてです。

・2002年韓日サッカーワールドカップの公式ガイドブックが15日韓国と日本で同時発売されました。 このガイドブックは、日本の講談社が編集発行したもので、講談社から韓国語版の版権を得た韓国出版社中央M&Bが、韓国代表チームのプロフィールなどを追加した形となっています。ガイドブックは、出場32カ国の最新データや、各国の有名選手へのインタビュー、それに韓国のヒディンク監督と、日本のトルシェ監督の対談などが盛り込まれており、とくにヒディンク監督が就任した後、先月末までに韓国代表チームが行った24試合の戦歴記事が目を引いています。講談社は、世界16の出版社から20言語60カ国で、同じ内容のガイドブックを発行する計画だということです。

・今年10回目を迎える日本の「全国身体障害者野球大会」に韓国チームが初めて出場することが決まりました。日本の朝日新聞が15日伝えたところによりますと、6月に神戸で開かれる全国身体障害者野球大会にソウルと釜山の合同選抜チーム15人が参加することが決まりました。韓国選手団の参加は、日本身体障害者野球連盟がサッカーワールドカップの韓日共催が決まった1996年から韓国や台湾などに野球の交流試合を盛んに呼びかけ続けてきたことによるもので、障害者の野球には国際的な組織がないため国際大会は今回が初めてのケースとなります。

・韓国と日本の女子バスケットボールの初めてのチャンピオン戦が、今月ソウルと東京で行われます。韓国女子バスケットボール連盟が14日明らかにしたところによりますと、韓国と日本の女子バスケットボールリーグの優勝チーム同士が争う初めての定期戦を今月17日にソウルで、20日には東京で行うことで日本側と合意しました。韓日初めてのチャンピオン戦には、韓国側から「新世界」が、日本側からは2001年と2002年のWリーグ1位のジャパンエナジーが対戦することになっており、2試合を行って同点で決着しない場合は、5分間の延長戦で勝敗を決めることになっています。

・韓国外換銀行が公示した15日午後3時現在の為替レート、日本円100円は、1023ウォン76銭で、前の日に比べて2ウォン69銭のウォン高した。アメリカドル1ドルは、1322ウォン70銭で、前の日に比べて40銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、860.36ポイントと、前の日に比べて3.50ポイント上昇しました。

・15日のソウルは晴れ午後3時の気温は、11度8分でした。16日も引き続き、大陸高気圧に覆われ全国的に晴れの見込みです。予想最低気温は、氷点下2度からプラス7度、日中の最高気温は14度から19度という予報です。

3月14日水曜日 

・北韓からの脱出者25人が14日亡命をもとめて、ペキンのスペイン大使館に駆け込みました。亡命希望者は6家族などでこのうちには未成年者も含まれています。亡命希望者はスペイン大使館に入った後英語の声明を発表し、「韓国行きを希望する。北韓に送還されれば自殺することも考えている」と述べました。またこの声明では亡命希望者の一部は以前にも北韓から中国に脱出しましたが、この時は北韓に強制送還され数か月間拘禁されたことを明らかにしています。

・韓国政府はこの北韓脱出者の取り扱いについて中国とスペイン政府に対し「人道主義の原則にそってこの問題を処理することを期待する」という立場を表明しました。韓国政府としては脱出者の自由な意思を尊重し強制的な送還はすべきでないという原則をもとに外交ルートを通じて中国当局と緊密に協議していく方針です。外交通商部の関係者は「韓国政府はこれまで中国政府に対して北韓脱出者の問題は人道主義精神に基づいて処理してくれるよう一貫して要請してきた。今回の事件もそのような観点で処理してくれることを期待している」と述べました。

・与党民主党の大統領候補の指名選に立候補した全羅北道知事の柳鐘根氏が14日、立候補を辞退する意向を明らかにしました。柳知事は道知事として97年の国際自動車ラリーを誘致した際、収賄の疑惑が浮上し近く検察当局から事情聴取が行われるものと見られています。柳候補が党内の大統領候補指名選挙を辞退したのはこの疑惑によるものとみられ、柳候補は民主党から離党することも明らかにしています。先週から始まった民主党の大統領候補指名選挙には、当初7人が立候補しましたが、おととい金グンテ候補が辞退しており、民主党の大統領候補は5人となりました。

・アメリカのブッシュ大統領は13日ホワイトハウスで記者会見し、北韓やイラク、ロシアなど7か国を核兵器による攻撃目標とした国防総省の秘密文書が明らかになったことについて、報告書は特段新しい内容はないと述べました。その一方でブッシュ大統領は、アメリカは敵対国からアメリカや同盟国を守るためあらゆる事態に備える体制を明らかにし、核兵器使用の可能性も完全に排除はしませんでした。アメリカ国防総省は北韓やロシアなど7か国に対して核兵器の使用を想定した指針づくりを進めていたことが名指しされ、各国から強い反発をうけています。

・ニューヨークのDPA連合ニュースによりますと、アメリカが北韓に対し核兵器使用も有り得るとした報告書が明らかになったことについて、北韓国連代表部の朴キルヨン大使は13日、“アメリカとの合意や対話再開問題を再検討しなければならない」と述べました。朴大使はDPA通信とのインタービューでアメリカは93年と94年に締結した協定で北韓に対して核兵器を使用しないことを保障している。もしアメリカが北韓に対して核兵器を使う計画を立てるなら我々はアメリカとの協定を再検討せざるを得ないと述べました。朴大使はまた北韓を悪の枢軸としたブッシュ大統領の発言は北韓に対する事実上の宣戦布告だとも述べました。

・韓国の先月2月の失業率は1月と同じ3.7%の水準となりました。14日統計庁の発表によりますと、先月の失業者は80万2千人で、1月にくらべ1万7000人減少しましたが、就業者の増加に伴って失業率は1月と同じ水準の3.7%となっています。就業者の増加は建設業とサービス業などの雇用増加にともなうものですが、長期の失業者数はふえているため雇用が上向くような構造的変化は見られないということです。

・ヨ−ロッパ遠征中のサッカー韓国代表は13日、チュニジアの首都チュニスでチュニジアと代表チームとの親善試合を行い、0対0で引き分けました。この試合韓国は試合の流れをつくるミドルフィールダーにホン・ミョンホ選手とソン・ジョンクッ選手を起用し、多彩な攻撃をかけましたが、ゴールの決定力を欠いて無得点のまま引きわけました。韓国ナショナルチームは、今月20日フィンランドと遠征2回目の親善試合を行います。

・一方、13日韓国光州のワールドカップ競技場で開かれた韓日青少年親善サッカーでは韓国が1対0で日本をやぶり幸先のよいスタートを切りました。この試合前半無得点に終わったかんこ韓国は後半の5分、キャンプテンのチェソンクッ選手がゴールを決め、1対0で勝ちました。この結果、韓日青少年サッカーの対戦成績は通算で韓国の18勝3敗、2引き分けとなりました。韓日青少年サッカーは15日全州のワールドカップ競技場でも試合が行われます。

・韓国のプロ野球のオープン戦が14日から始まりました。日本やアメリカなどでの海外キャンプを終えた8つの球団は14日大田でのハンファ対SK、馬山でのロッテ対LG戦を皮切りに今月31日までの18日間、あわせて56試合を行う予定です。オープン戦は月曜日を除いて毎日午後1時から試合が始まり、入場料は無料です。

・14日韓国外換銀行が公示したウォンの為替レ−トは日本円100円が1026ウォン45銭で、前の日にくらべて5ウォン41銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1323ウォン10銭で、前の日にくらべて3ウォン40銭のウォン安でした。14日韓国株式市場の総合株価指数は856.86ポイントで前の日にくらべて7.73ポイント上昇しました。

・14日のソウルは曇り時々雨、午後3時の気温は13度3分でした。15日は全国的に曇り時々雨、予想最低気温は2度から11度、最高気温は11度から18度になるものとみられています。

3月13日水曜日

・中国政府は、中国を訪れている北韓外務省のキム・ヨンイル次官に南北対話と米朝対話を再開するように要請する方針です。これは12日の中国の外交消息筋が明らかにしたもので、これに関連して中国外務省の スポークスマンは「中国の対外連絡部の王家瑞副部長が12日から15日まで韓国を訪れており、韓半島状況を始めとする共同関心事について協議する予定だ。中国は北韓とアメリカとの対話再開を積極的に支持している」と述べており、中国は韓国や北韓当局者との接触で、南北・米朝対話を支持するという中国政府の方針を伝えるものとみられます。中国が同じ時期に南北と当局者協議を図っているのは、南北対話と米朝対話が中国にとって利益になるという認識とともに、韓国・北韓との等距離外交の原則を示すものと受け止められます。

・韓国と中国は13日、中国の外務省で犯罪人引き渡し条約の批准書を交換し、来月発効します。この条約は相手国で犯罪を犯した後、母国に逃亡した犯罪容疑者を起訴を目的に相手国に身柄を渡すことで両国が協力することが主な内容となっており、来月12日から発効します。韓国と中国は去年3月に韓・中刑事司法協調条約を結んでおり、今回 犯罪人引き渡し条約を批准したことにより、国交樹立10周年の今年、両国の犯罪捜査の協力体制が整ったことになります。

・中国政府は、中国在住の韓国人同胞の実態を調べるため、中国訪問を希望する韓国の国会議員に対して再び入国ビザを拒否しました。これは国会の人権フォーラム所属の与野党の国会議員4人が13日から4日間の日程で中国を訪問し、在外同胞の保護に関する調査活動を行いたいとビザを申請していたものですが、中国側は今年1月に続いて、再びビザ発給を拒否しました。ビザを申請した4人の国会議員は、李万燮国会議長を始め、与野党の執行部とも今後の対応を検討したいと話しています。

・韓国の大統領府は13日、小泉首相が金大中大統領の招待を受けて今月21日から23日まで韓国を公式訪問すると正式に発表しました。それによりますと、金大中大統領と小泉首相による韓日首脳会談は22日に行われ、韓半島や北東アジア情勢、韓日共催のサッカーワールドカップ、「韓日国民交流年」の成功などについて幅広く意見を交換する予定です。小泉首相は韓国滞在中、釜山と慶州の地方都市も訪問することになっています。

・去年北韓と国交を樹立したスウェーデンは平壌に常駐する大使を派遣することを決め、北韓側に同意アグレマンを要請しました。スウェーデンは、平壌に大使館を開設しましたが、これまでは代理大使が常駐しています。EU(ヨーロッパ連合)加盟15カ国のうち、12カ国が北韓と国交を樹立していますが、大使を派遣しているのはドイツだけで、スウェーデンは2番目の大使派遣国となります。

・韓国の宝くじで最高額の賞金=55億ウォン=日本円で5億5000万円の当選者が誕生しました。この宝くじは日本の「自治宝くじ」に当る韓国地方財政共済会が発行している「スーパーコリア連合宝くじ」で、仁川広域市に住む42才の男性が55億ウォンに当選しました。インターネットで10枚を購入したこの人は、今月10日の抽選会で、30億ウォンの1等1枚、10億ウォンの2等2枚、5億ウォンの3等1枚が連続して当りくじとなり、一挙に合計55億ウォンの幸運を手にしました。これまで宝くじの最高当選金額は去年7月の25億ウォンでした。宝くじ長者となったこの男性は、「当たりくじを夢見て、長い間宝くじを買い続けてきました。賞金でまず借金を清算し、マイホームを買いたいと思っています。そして残りは恵まれない人たちのために・・・」と話しています。

・韓国の建設交通部と鉄道技術研究院が開発を進めている高速電車は来月から350キロの最高スピードを目指して走行テストが始まります。この高速電車は、高速走行の際の空気の抵抗と騒音を抑えるように設計されており、全体の87%が韓国の独自技術で開発されました。この高速電車は、今後3年をかけて走行テストを行い、2005年からソウルと全羅道を結ぶホナム線で運転される予定です。こうした 高速電車の開発は日本・フランス・ドイツに次いで4番目です。

・韓国で超高速インターネットの加入者数が800万人を超え、年内には1000万人を突破する見通しです。韓国のインターネット業界が13日まとめたところによりますと、 超高速インターネットの加入者を業者別に見ますと、韓国最大手の韓国通信400万人をはじめ、ハナロ通信245万人、ドゥルネット138万人など合わせて823万人に上っています。韓国の情報通信部は、無線による超高速インターネット網事業にも力を入れ、年内に超高速インターネットを1000万人に普及させたいとしています。

・去年1年間韓国の高速道路を利用した車は1日平均300万台を超えたことが分かりました。建設交通部が13日まとめたところによりますと、去年の高速道路の通行車両台数は延べ12億台、1日平均328万台となり、おととしの287万台に比べて14%増えました。このうち、最も交通量が多かった路線は京釜高速道路のソウル周辺区間で、一週間の曜日では土曜日が最高でした。このように韓国の高速道路の通行量が増えたのは、去年西海岸高速道路や中央高速道路など5つの高速道路が新たに開通した上、景気回復によってレジャーのためのマイカーが増えたことによるものとみられています。

・日本の高校による海外への修学旅行先は韓国が最も多いことが分かりました。日本の文部科学省の調べによりますと、おととし2000年に海外へ修学旅行を行った学校は全国で1131校に上り、旅行先では韓国が241校で、全体の21%を占め、次いで中国が213校で18%、アメリカ15%、オーストラリア11%の順でした。また修学旅行中、生徒1人が使った経費は、韓国が平均9万4000円、中国は12万円だったのに対して、アメリカ25万7000円、オーストラリア21万9000円となっており、経費面で割安の韓国と中国が高校生の人気を呼んでいるようです。

・韓国の最高峰=済州島のハンラ山周辺の澄んだ大気を缶詰にした、いわば“空気缶”が13日から一般に売り出されました。済州島保健環境研究院によりますと、この空気缶はハンラ山の海抜700mの渓谷の澄んだ空気を圧縮し、これを缶詰にしたもので、5リットル入りと8リットル入りの2種類があり、5リットル入りが2000ウォン、8リットル入りのものは3000ウォン、日本円でおよそ200円と300円です。済州島保健環境研究院は、ストレス解消や受験生の疲労回復に有効で、有毒ガスが発生するような火事場でも酸素ボンベの役割が期待できますとPRしています。

・韓国外換銀行が公示した13日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1021ウォン4銭で、前の日に比べて3ウォン59銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1319ウォン70銭で、前の日に比べて1ウォン20銭のウォン安でした。韓国株式市場の13日の総合株価指数は、849.13ポイントと、前の日に比べて3.10ポイント上昇しました。

・13日のソウルは晴れ、午後3時の気温は19度3分でした。韓国では13日早朝、濃い霧が発生し、ソウルの金浦空港では国内線の欠航が相次ぎました。14日は気圧の谷の影響を受けて、全国的に次第に曇りとなり、一時雨という予報です。予想降雨量は済州島20ミリ、ソウル5ミリから10ミリとなっています。予想最低気温は3度から12度、最高気温は11度から17度という予報です。

3月12日火曜日 

・日本政府は日本人拉致疑惑などの解明が進展しないことなどから、北韓への食糧支援など、人道的な支援を当面見合わせる方針を決め、これを韓国政府に伝えた模様です。政府関係者が12日明らかにしたところによりますと、先週行われた韓日外相会談で、韓国の崔成泓外交通商長官が日朝関係の改善の必要性を強調し、北韓への人道的なレベルの食糧支援を要請したことに対して、日本の川口外相は「日本の世論の支持がない限り、北韓への食糧支援に乗り出すことは難しい」という考えを表明し、北韓に対する支援に慎重な姿勢を見せたということです。日本はこれに先立って今年1月、ソウルで開かれた「韓米日対北韓政策調整監督グループ会議」でも、韓国政府の北韓への支援要請に対し、不審船事件などを理由に当面は難しいという考えを示しました。これに加えて11日には、日本の警察庁が1983年当時、イギリスに留学中に行方不明になった有本恵子さんが北韓に拉致されたものと断定したこともあって、日朝関係はさらに悪化することが予想されます。これについて、韓国政府の関係者は、日本が人道的レベルの支援と安保問題を分けて考えなければならないとしながら、いますぐ北韓に食糧などの支援を行うことは難しいという事情を複数のルートを通じて韓国側に伝えてきたということです。

・日本を訪問している韓国の野党ハンナラ党の李会昌総裁は11日、東京都内の日本記者クラブで会見し、韓国政府の対北韓政策などについて述べました。この中で李総裁は、「北韓に対する政策について、韓国、日本、アメリカの緊密な協調体制を基盤に中国とロシアの建設的な役割も重要だと述べるとともに、北東アジアの安定ため、現在のASEAN(東南アジア諸国連合)やARF(地域フォーラム)のほか、あらたな多国間による機構が必要だ」と強調しました。また李総裁は、韓日間の懸案となっている自由貿易協定の締結については、特定品目から始めて、段階的に広げることも可能だと述べるとともに、韓日の歴史認識では、日本は過去を直視する姿勢が必要だという考えを示しました。さらに李総裁は大統領選挙の党内での候補選出をめぐって対立し、ハンナラ党を離党し、新党結成の動きを見せている朴槿恵元副総裁について、「国民が望まない新党結成への動きは成功しないだろう」と朴槿恵氏の動きをけん制する姿勢を示しました。

・アメリカでの同時多発テロ事件から半年を迎え11日、ワシントンのホワイトハウスは150カ国の駐米大使らも出席して、犠牲者を悼む追悼式が行われました。この追悼式で韓国の梁性哲大使はホワイトハウスの求めで追悼演説を行い、「先のテロ事件から我々が学んだ教訓は、どの国にもこのような犯罪から免れることなできない」と述べ、国際的なテロ行為に立ち向かう韓国政府としての考えを強調しました。

・韓国政府は12日の閣議で、韓日投資協定書を承認しました。この韓日投資協定は去年12月、両国が合意したもので、投資に関する許認可の段階から進出企業の受け入れまで、最恵国待遇を保証することなどが明記されており、この協定が発効すれば、両国間の投資がさらに活発になるものとみられます。韓日両国は今月21日の小泉首相の韓国訪問の際、この協定に正式に署名する予定で、協定は早ければ今年の夏にも発効する予定です。

・韓国の国防部は、5月31日に開幕するサッカーワールドカップ大会の期間中、韓国の開催10都市すべての競技場にそれぞれ最大射程距離5キロの携帯型対空ミサイル2基を配備することにしたと11日発表しました。このうち、ソウルのサンアム競技場には、高度3キロ、射程距離600メートルから5.3キロの携帯型対空ミサイル2基を配備するとともに、地対空ミサイルのナイキ、ホークをもつ近隣部隊に対しては緊急事態に備えて待機させることにしています。さらに各競技場には空軍の「戦術航空統制室」も設けることになりました。

・金大中大統領は、12日、忠清北道にある空軍士官学校の卒業式に出席し、4000人あまりの卒業生に対して「空軍力は戦争の勝敗を左右し、平時にも効果的な戦争抑止力をもつ」と述べ、空軍の役割を高く評価した上で、「空軍は、科学、情報戦の中心的役割を果たさなければならない。最新鋭の装備と兵力を結集して航空宇宙軍とも呼べる新たな空軍戦力を構築しなければならない」と強調しました。

・先週末の9日午前6時半ごろ、南北休戦ライン非武装地帯の北韓側で発生した山火事は、強い風にあおられて11日夕方には韓国側に延焼しましたが、12日早朝韓国軍によって鎮火されました。この火事で、軍当局は、前日の午後、韓国側にある統一展望台を訪れた観光客400人余りを避難させる騒ぎとなり、付近の500人あまりの住民も不安な一夜を過ごしました。韓国陸軍によりますと、山火事が発生した地域は、広範囲にわたる地雷の未確認地帯であることから兵力を投入することができず、日の出とともに軍のヘリコプター16機を動員して鎮火させたということです。

・韓国の法務当局は、12日、サッカーW杯の期間中、増えることが予想される韓国内の不法滞在者問題をめぐる対策会議を開き、不法滞在者自らが申告をしてきた場合、罰金を免除するとともに最高1年の出国準備期間を与えることなどを骨子とした「不法滞在防止総合対策」を発表しました。それによりますと、ワールドカップとプサンのアジア競技大会を前に、今月25日から2ヶ月間を「不法滞在申告期間」とし、申告した不法滞在者や雇用主に対しては処罰をせず、来年3月までの出国準備期間を与えることになりました。さらに中国の朝鮮族が韓国の親族に会うため入国する際の許可年齢を50歳以上から40歳以上にし、親戚訪問の目的で韓国に入国した後、滞在資格を変更した場合は、さらに1、2年間、滞在期間を延長できるようにしました。

・韓国で赤十字運動をしている高校生が文房具などを北韓の朝鮮赤十字会に送るため、高校生としては初めて、13日北韓を訪問する予定です。北韓を訪問するのは、赤十字運動を進めている慶尚南道・馬山チェイル高校2年生のイム・ドンファン君で、文房具や高校生用の衣類などを携えて軍事境界線の板門店から陸路で北韓に入ることになっています。北韓側との窓口になっている大韓赤十字社によりますと、北韓側から身辺の安全が保障されていると話しています。大役を果たすことになったイム・ドンファン君は、「最初は家族が心配しましたが、説得しました。北韓の人たちがどのような生活をしているのか、少しでも勉強してきたい」と話しています。

・去年、韓国で820万人あまりの観客を動員するなど、大ヒットした映画「チング」は来月6日、日本全国の100館あまりで、「友へ」というタイトルで公開されます。去年、海外では初めて、香港と台湾で公開されたこの映画は、日本公開を先立って、監督のグァク・ギョンテクさんと主役を演じた俳優のユ・オソンさんが今週14日から16日まで、日本を訪問し、プロモーションを行う予定です。また、韓国映画「美人」と「青春」も今月16日から、東京で公開されます。

・韓国外換銀行が公示した12日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1024ウォン63銭で、前日に比べて3ウォン71銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1318ウォン50銭で、前日に比べ、1ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の12日の総合株価指数は、846.03ポイントと、前日に比べ、19.01ポイント上昇しました。

・12日のソウルは晴れ、午後3時の気温は15度2分と4月上旬並みの陽気となりました。13日も全国的に概ね晴れの天気ですが、午後から西の方から曇り始めるという予報です。予想最低気温、ソウルは5度で、全国的に氷点下1度からプラス9度、最高気温はソウル16度など、全国的に15度から20度と暖かい日になるでしょう。

3月11日月曜日 

・韓国の与党民主党の大統領候補の指名選挙は10日、前日の済州島についで南東部の蔚山市でも投票が行われ、地元・慶尚道出身の盧武鉉党常任顧問がトップに立ちました。民主党の大統領候補指名選挙には7人が立候補しており南部の済州島から7万人に上る党員や公募による市民の有権者の投票が始まりました。済州島と蔚山市の開票結果によりますと、盧氏か423票で1位、2位は394票の李仁済常任顧問、3位は336票を獲得した金重権氏、済州島でトップに立った韓和甲氏は4位となりました。民主党の指名選挙では盧武鉉氏と李仁済氏が序盤戦をリードすることは予想されていましたが、済州島で李仁済氏が2位にとどまったのは意外という受け止め方も出ています。民主党の大統領候補指名選挙は全国16で行われ、4月27日のソウルでの投票後、全国集計が行われます。3回目の投票は16日全羅道の光州市で行われます。

・韓国の大手半導体メーカーのハイニックスとアメリカのマイクロン・テクノロジー社との交渉にハイニックス側の金融債権団が正式に加わったことから売却交渉が加速化される見通しになりました。ハイニックスの債権団は10日、ハイニックスの朴社長とともにマイクロン社との最終交渉に臨むためアメリカ入りしました。債権団の交渉参加は、マイクロン社が債権団の提示した買収金額の上積み要求の受け入れを前提にしたものとみられています。ハイニックス・マイクロン両社はこれまでの交渉の経過を踏まえて詰めの交渉を行い、今週中にも最終結論を出すことにしている模様です。一方韓国政府も加わっている構造調整特別委員会の関係者は「債権団の交渉参加は双方が本格的な交渉に入ったことを意味するもので交渉の妥結を意図したものではないと述べました。

・ワシントン発AFP連合ニュースによりますと、アメリカのホワイトハウスが北韓などに対する核兵器攻撃の計画を準備するよう国防総省に指示したという一部のマスコミの報道と関連して、アメリカ国防総省のスポ−クスマンは「機密文書に対するコメントはしない。国防総省が議会に提出した機密扱いの報告書は核兵器開発のための一連の検討作業のうち最も最近行ったもので核兵器の目標選定や計画に対する作戦計画は掲載されていない」と述べました。これはアメリカのロサンゼルス・タイムズなどが9日付けの記事でブッシュ政権が北韓、イラク、などすくなくとも7か国を核兵器の攻撃目標としていると伝えたことに関連して国防総省がコメントしたものです。

・来月から北韓の平壌で開かれる「アリラン祭典」への観光客を誘致するため日本を訪れた北韓の当局者はソウルと平壌との間に航空便を開設したいという意向を表明しました。これについてソウルの外交消息筋は「北韓の当局者は実務レベルの人物だ」とした上で「南北関係が打開されればソウル平壌間の直行便の開設も有り得るという考えを述べたものではないか」とコメントしています。

・韓国のおととし2000年のGDP(国内総生産)はおよそ4600億ドルで世界13位となりました。韓国の中央銀行韓国銀行が10日発表したところによりますと、2000年の韓国のGDPは4574億ドルで、10年前の90年の2525億ドルにくらべますと、1.8倍となり年平均6.1%というかなり高い成長率を記録したことになります。またGDPの総額ではこの10年間に世界16位から13位へランクアップしました。これを一人あたりの国民所得に換算しますと、9628ドルで90年の40位から36位となりました。一人当たりの国民所得の国際比較では1位は38867ドルのルクセンブルク、次は日本で38016ドルでした。一方、家計支出のベースをみますと韓国では教育や通信に対する支出が9.5%と日本の4.6%のざっと2倍で、教育熱心でインターネットの普及率が高い韓国のお国柄を伺わせる数字となっています。

・エクアドルのノボア大統領が金大中大統領の招きで今月24日から4日間韓国を訪れます。ノボア大統領は25日金大中大統領と首脳会談を行い、両国間の協力のあり方などについて意見をかわす予定です。エクアドルの大統領が韓国を訪問するのは両国が国交を結んだ62年以来はじめてです。

・李萬變国会議長がモロッコで開かれるIPU(列国議会同盟)の総会に出席するため11日出発しました。李萬變国会議長は今回の総会で韓国の対北韓包容政策に対する国際社会の支援を求めるとともに、北韓の代表団とも会談して南北と米朝対話を早急に再開するよう求める予定です。李議長はIPU総会に先立ってエジプトを訪問しムバラク大統領、スルル国会議長と会談します。また李議長はIPU総会後の20日からはハンガリーとチェコを訪問する予定です。

・韓国では今年7月から週休2日制の導入が始まる見通しですが、これに先立ち公務員の「週休2日制」が早ければ5月から試験的に行われることになりました。行政自治部の李クンシク長官は11日、週休2日制の実施に伴う問題点を明らかにするためまず行政機関からテスト的に週休2日制を実施すると述べました。しかし土曜日を休日とした場合、窓口などに影響が出るため、公務員の週休2日制は当面半数の職員が平均して月1回土日を休日とすることにし、国民生活に密接する機関は対象から外すことにしています。

・韓国と中国は10日、第4世代の移動通信の規格標準と周辺機器などの扱いを決めた「韓中移動通信に関する協力覚書」を来月締結することで合意しました。これは中国を訪問している情報通信部のヤン・ジュンチョル国際協力官が中国側と合意したもので、韓国と中国は今後移動通信協力フォーラムを設立し相互交流を深めることになりました。

・日本のプロ野球の阪神タイガースの監督をつとめた野村勝也さんが今年7月東京で開かれる2002テクォンドワールドカップ大会の組織委員に任命されました。野村さんは「個人的なつきあいのある知っている日本テクォンド連盟の理事長の進めで組織委員を引き受けました。オリンピック種目でもあるテクォンドの底辺を広げ、日本のテクォンド発展に寄与できれば嬉しい」と話しています。

・11日韓国外換銀行が公示したウォンの為替レ−トは日本円100円が1020ウォン92銭で 先週にくらべて30銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1317ウォン50銭で 先週にくらべて3ウォン70銭のウォン安でした。11日韓国株式市場の総合株価指数は827.02ポイントで先週にくらべて1.75ポイント上昇しました。

・11日のソウルは晴れ、午後3時の気温は12度2分でした。12日は全国的におおむね晴れ、予想最低気温は氷点下2度からプラス8度、最高気温は14度から19度になるものとみられています。

3月9日土曜日 

・韓国のチェ・ソンホン外交通商長官は、8日、就任後初めて日本を訪れ、川口外相と会談し、中断状態が続いている北韓とは早期に対話を再開させる必要があるという認識で一致しました。またチェ長官は、このほど発足した「韓日歴史共同研究委員会」が、両国の歴史認識の溝を埋めより一層の理解に寄与することを期待すると述べ、川口外相も「サッカーワールドカップの今年、友好関係を飛躍的に向上させたい」と応じました。 また両外相は、21日から3日間予定されている小泉首相の韓国訪問を未来志向の観点から成功させ友好関係を「盤石」にすることについても意見が一致しました。 これに先立ってチェ長官は、小泉首相を表敬訪問し、対北韓政策を進める上で、アメリカを含めた3カ国の連携が重要だという点を再確認しました。

・韓国の故朴ジョンヒ大統領の長女で先月末に野党ハンナラ党を離党した朴槿恵議員は8日、李スソン元首相と会談した後、共同で記者会見し、「政治改革の志を同じくする同志とともに、希望の国を作るため努力する」と述べ、新党結成への意欲を示しました。韓国では12月の大統領選挙に向けて、与党民主党と、野党ハンナラ党がそれぞれ党内の候補を選ぶ指名選挙を行うことにしていますが、朴議員が新党結成へ動いた場合、与野党の一部有力議員もこれに同調する動きをみせており、大統領選挙へ向けた韓国の政界再編は避けられない見通しです。朴議員が会談した李スソン元首相は、97年の大統領選挙の際、李会昌総裁を批判してハンナラ党を離党し、一方の朴議員も李総裁の党運営に反発して先月離党していることから両氏は、「反李会昌」勢力の結集を図るとともに、近くFIFA(国際サッカー連盟)の副会長で自ら大統領出馬もあり得るとしている無所属議員の鄭夢準氏や金泳三前大統領との連帯も模索することを仄めかしました。

・韓国政府は、8日、対外経済長官会議を開き、アメリカの鉄鋼製品に対する緊急輸入制限セーフガードの発動は不当だとしてWTO(世界貿易機関)の紛争処理機関に提訴する方針を決めました。これによって今後30日以内にアメリカが韓国の交渉要求に応じなければ法的救済の手続きをとるためのパネル構成が可能となりますが、かりにアメリカが30日以内に2国間協議に応じた場合は、2国間で60日間協議を行った後、紛争解決の手続きに入るかどうかを決めることになります。

・FIFA(国際サッカー連盟)の副会長を務める大韓サッカー協会の鄭夢準会長は、5月29日ソウルで投票が行われる次期FIFAの会長選挙への出馬を断念し、ブラッタ−会長の対立候補となるアフリカサッカー連盟のハヤトウ会長を支持する方向で調整していることを明らかにしました。これは、鄭会長が、7日、スイスのチューリヒで始まったFIFAの理事会に先立って記者団に述べたものです。鄭会長は、5月のFIFA会長選挙と、12月の韓国大統領選挙のいずれかに立候補するのではないかとみられており、今後、鄭会長が韓国大統領選挙に向けどういった動きを示すか注目されます。

・FIFA(国際サッカー連盟)は7日、チューリヒでワールドカップ組織委員会を開き、韓国で売れ残ったチケットを日本で販売する問題については、原則に従って試合当事国に販売優先権を与えることにし、日本での販売は一旦認めない方針を確認しました。またこれまでは、開幕1か月前までに35人を1次登録することになっていた選手の登録の慣例は止め、開幕10日前までに一括して23人の最終登録メンバーを提出することになりました。

・野党ハンナラ党の李会昌総裁が10日から4日間の日程で日本を訪問します。李総裁は、小泉首相をはじめ衆参両院議長ら政府議会の指導者と会談し、韓日関係をはじめ国際情勢について意見を交わすことにしています。また日本記者クラブで「21世紀の東北アジアと韓日協力のビジョン」をテーマ講演する他、日本ワールドカップ組織委員会を訪問して、両国の協力についても話し合う予定です。

・北韓の金剛山観光事業を手がけている現代アサンは8日、去年10月以降未払いとなっていた128万3500ドル、およそ16億9000万ウォンの観光代金を北韓に送金したことを明らかにしました。現代アサンによりますと、「今回北韓に支払った観光代金は、先月までの未払い分で、政府出資機関の韓国観光公社からこのほど融資を受けた62億ウォンから充当した」と説明しています。現代アサンは、毎月、北韓の朝鮮アジア太平洋平和委員会に対して金剛山を訪れる観光客一人当たり100ドルの観光代金を支払うことになっていますが、観光客が激減したため資金難となり去年10月以降、全く送金出来ない状態となっていました。

・今月10日カナダのバンクーバーで開幕するアジア安保協力理事会の北太平洋作業班会議に、韓国と北韓がともに出席することが決まりました。外交通商部によりますと、この会議に、韓国からは朴ヒクォン安保政策審議官が、北韓側からは朴ヒョンジェ軍縮平和研究所の対外事業部長がそれぞれ代表として出席します。去年のアメリカ同時多発テロ事件後の韓半島情勢などを主なテーマとする北太平洋作業班会議で韓国は、先のブッシュ大統領の「悪の枢軸」発言後、冷却している米朝間の緊張ムードを和らげるとともに、北韓が韓国やアメリカとの対話再開に応じるよう促すことにしており、北韓側の反応が注目されます。

・今月はじめ研修旅行で韓国を訪れた日本の化粧品会社の社員55人がソウルで集団食中毒にかかりましたが、ソウル市の保健当局は、8日患者の食事などを調べた結果、原因は特定できなかったと発表しました。保健当局では、日本人観光客が馴れない韓国食で胃に負担を感じて下痢を起こしたのではないかとみていますが、一方でO−157病原性大腸菌の可能性もあるとしてさらに詳しく調査することにしています。

・韓国外換銀行が公示した9日正午現在の為替レート、日本円100円は、1021ウォン22銭で、前の日に比べて、5ウォン15銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1313ウォン80銭で、前の日に比べて2ウォン10銭のウォン高でした。韓国株式市場は、土曜日のため取り引はありません。

・9日のソウルは晴れ、正午の気温は、10度4分でした。10日日曜日は、気圧谷の影響で全国的に一時雨の後、午後から次第に晴れるでしょう。予想最低気温は、2度から8度、日中の最高気温は7度から13度と予測されています。

3月8日金曜日 

・12月の韓国の大統領選挙に向けて与党民主党の大統領候補指名選挙の投票が最南端の済州島を皮切りに、9日から始まります。民主党の大統領候補選出選挙には、前回の大統領選挙にも出馬した李仁済常任顧問やノムヒョン前海洋水産部長官ら7人が立候補しており、党代議員と党員それに今回から公募による国民のあわせて7万人の有権者が投票で大統領候補を指名できることになっています。9日投票が行われる済州島の有権者は、わずか792人と人数は少ないものの、10日投票が行われるウルサン広域市の1424人と合わせて今回の指名選挙の趨勢を占うことから注目されています。民主党は、済州島とウルサンに続いて、16日は光州広域市、17日は大田広域市で電子投票が行われ、この開票結果に世論調査なども加味して、有力候補とみられる李仁済氏と、ノムヒョン氏の二人に候補者を絞り込む動きが出ています。民主党は、4月27日まで毎週土日を利用して全国16の市や道で投票を行い、最終的に候補者を決定することにしています。

・アメリカが発動を決めた鉄鋼製品に対するセーフガードについて韓国の外交通商部は、15日ワシントンで韓米鉄鋼会議を開き、この問題について2国間協議に入る方針を明らかにしました。外交通商部の朴サンキ地域通商局長は8日、「15日から始まる2カ国間協議では、アメリカのセーフガード措置は不当であり、これを撤回するよう強く求める」と述べました。朴局長はまたセーフガード措置決定の撤回要求が受け入れられない場合、今度の緊急輸入制限措置から除外されるべき品目をアメリカ政府に提示する計画だとしています。韓米2国間協議には、韓国側から金クァンドン通商交渉調整官が、 アメリカ側からは貿易代表部のメンデンホール法務室長がそれぞれ首席代表として出席することになっています。

・ジュネーブ発AFP連合ニュースによりますと、WTO(世界貿易機関)のマイク・ムア事務局長は、8日声明を発表し「アメリカが発動を決めた鉄鋼製品に対するセーフガードを巡る紛争は、当事者間で解決するべきだ」とする考えを明らかにしました。ムア事務局長は、この中で、「WTOの規定は144の加盟国全体のために存在する」と述べ、アメリカの鉄鋼製品に対するセーフガード発動問題は、当事者間の協議で解決することが望ましいという考えを明らかにしました。ムア事務局長の発言は、EU(ヨーロッパ連合)の欧州委員会が7日、アメリカのセーフガード発動はWTO協定に違反するとして提訴し、紛争処理小委員会の設置を求める手続きをとった直後であることから注目されています。

・中国の朱鎔基首相の後継者として有力視されている温家宝副首相が、5月韓国と日本を訪問する方向で調整していることが明らかになりました。中国政府筋が8日明らかにしたところによりますと、温家宝副首相は、指導部の世代交替が予想されている今年秋の中国共産党の全国代表大会を前にした5月初め頃、韓国と日本を訪問したい意向で、現在日程を調整中だということです。

・韓国国会の李マンソップ議長が、8日、与党民主党を離党しました。これは、国会法の改正で議長が特定の政党に所属することが禁止されたためで、李議長は、改正国会法が施行された7日、民主党に離党届けを提出しました。

・韓国では今年から官公庁の建物は原則として禁煙区域に指定されるなど社会的な禁煙ムードが高まっていますが、今年5月からはゴルフ場のコースも禁煙とすることになりました。韓国の80ヵ所のゴルフ場経営者の団体「韓国ゴルフ場事業協会」は、7日に開いた定期総会で、今年5月からゴルフ場内を禁煙とすることを申し合わせました。ゴルフ場事業協会では、これから来月末までを禁煙の周知期間としてゴルファーに協力を求め、5月からはクラブハウスなど指定された場所以外ではタバコを吸えないようにする厳しい禁煙運動を展開したいと話しています。

・韓国では、年々、結婚する人の割合は減る一方、離婚するカップルは増えています。「世界女性の日」を記念して韓国女性開発院が8日発表した「女性統計年報」によりますと、一昨年2000年の婚姻数を全人口で割った結婚率は7%と、20年前より3%ほど減っています。一方、離婚率は、20年前の0.6%から2.5%と大幅に増え、かって儒教思想の元でタブー視されていた韓国でも離婚するカップルが増えていることを伺わせています。

・韓国の若者たちは、家具などの結婚の準備金として2000万ウォン台、日本円で200万円程度の費用をかけるのが適当だと考えていることが分かりました。韓国の大手デパートはこのほど満25歳以上の未婚男女400人を対象に結婚資金についてアンケート調査をしました。その結果、「結婚資金はどの程度が適当ですか」という質問に対しては、2000万ウォン台と考えている人が42%で最も多く、続いて1000万ウォン台24%、3000万ウォン台14%で、1000万ウォン以下と、4000万ウォン台は、10%前後でした。韓国の若者の結婚資金は、物価の上昇にも関らず10年前と比べてもほぼ同じ水準で、質素な結婚が喜ばれていることが伺える結果となりました。

・サッカーワールドカップに出場する32カ国のキャンプ地がすべて決まりました。韓国組織委員会が7日発表したところによりますと、韓国で1次リーグを行う16チームの韓国国内でのキャンプ地がすべて決まり組織委員会との間で契約が結ばれました。16チームの中には、日本で事前キャンプを行ってから試合直前に韓国入りするチームもあり、逆に1次リーグを日本で戦うイングランドなどは、韓国の済州島・ソキポ市で事前キャンプを行った後、兵庫県に移動することになっています。日本は一足先に日本で1次リーグを行う16チームのキャンプ地が決まっており、これで出場32カ国のキャンプ地がすべて出揃ったことになります。

・サッカーワールドカップの韓国側の開催10都市のうち、ソウルに続いて仁川競技場で行われる試合の入場券がすべて売り切れました。仁川競技場では、6月9日にコスタリカ対トルコ、11日にデンマーク対フランス、14日には、韓国対ポルトガルのあわせて3試合が行われます。韓国の開催都市別の入場券の売れ行きをみますと、水原95.4%、光州83.7%、大田76.3%、全州66.1%、ソキポ64.1%、プサン65.3%、テグ40.8%、ウルサン2.1%で、平均では70.4%の販売率となっています。

・韓国政府は、来月末までを「口蹄疫特別対策期間」と決め、毎週水曜日を全国的に「消毒の日」と指定するなど牛と豚の伝染病、口蹄疫の予防対策を強めることになりました。政府は8日、農林部など関係長官会議を開き、口蹄疫は、2月から4月までの間が最も発生し易く、ワールドカップの出場32カ国中、13カ国で口蹄疫が発生した経緯があることから、来月末までを「口蹄疫特別対策期間」とし、この期間中は、街ごとに対策班を編成して毎週水曜日全国一斉に消毒を行うなどの口蹄疫の予防対策を積極的に繰り広げることにしています。

・マレーシアのクアラルンプールで開かれている男子のワールドカップ・ホッケー選手権大会、韓国は、7日、A組1位のドイツと決勝進出をかけて対戦しましたが、惜しくも3対2で敗れました。韓国は、オーストラリア対オランダ戦の敗者と9日、3、4位決定戦を行うことになっています。

・韓国外換銀行が公示した8日午後3時現在の為替レート、日本円100円は、1026ウォン37銭で、前の日に比べて17ウォン52銭のウォン安した。アメリカドル1ドルは、1311ウォン70銭で、前の日に比べて20銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、825.27ポイントと、前の日に比べて4.17ポイント下落しました。

・8日のソウルは晴れ午後3時の気温は、8度でした。9日も引き続き、大陸高気圧に覆われ全国的に晴れのところが多い見込みです。予想最低気温は、氷点下4度からプラス5度、日中の最高気温は11度から15度という予報です。

3月7日金曜日 

・インドネシアのメガワティ大統領が今月末、相次いで韓国と北韓を訪問することになりました。メガワティ大統領は今月28日から30日まで北韓を訪問しその後ソウル入りする予定です。メガワティ大統領は平壌で金正日国防委員長と会談することになっており、いわゆる悪の枢軸発言などブッシュ大統領の対北韓強硬政策について北韓側がどのような反応を示すか注目されます。韓国政府は、外交ルートを通じてメガワティ大統領に南北と米朝間の対話再開を求める政府のメッセージを託し北韓側に伝達してもらうことにしています。

・韓国と日本は今月21日小泉首相が韓国を訪問するのを機会に両国企業間の直接投資を促進するための「韓日投資協定」に署名する見通しです。これは7日付けの日本の東京新聞が外務省筋の情報として伝えたもので、東京新聞はこの中で「韓日投資協定」は両国の国会の議決を経て今年中に発効する予定だと報じています。

・韓国政府は膠着状態にある南北と米朝関係を改善するためアメリカや日本との協議を進めて行くことになりました。崔ソンホン外交通商長官は8日日本を訪問し、川口外相と会談して今月21日からに予定されている小泉首相の訪韓と北韓問題などについて協議する予定です。また李テシク外交通商次官は7日アメリカを訪問し国務省のケリー東アジア太平洋担当次官補と北韓政策について協議するほか、11日には日本を訪問し、外務省の田中均アジア局長と会談することにしています。韓国政府は一連の対日米協議を踏まえて来月はじめ東京で開かれる韓・米・日3か国による対北韓政策調整会議に臨み、南北と米朝関係全般について論議する計画です。

・韓国政府は7日、北韓建設が進められている軽水炉建設事業について、韓国の原子力安全技術院が行う協力事業を承認しました。これにより韓国原子力安全技術院は軽水炉の安全審査や品質保障検査、北韓のスタッフの教育などを通じて北韓の軽水炉建設事業を積極的に推進することにしています。韓半島エネルギ−開発機構と核安全に関する協定契約を結んでいる韓国原子力安全技術院はすでに北韓側の要員に対する研修などの協力事業を進めています。

・北韓はアメリカの敵対的態度のため、核開発の凍結などを決めたジュネーブ合意は破局を迎えようとしていると警告しました。北韓の朝鮮中央通信はアメリカの一方的な姿勢により北韓もこの協定に囚わらず独自の路線を歩むことを明らかにしているとAFP通信が伝えました。朝鮮中央通信はアメリカは最初からジュネーブ合意を履行する意思がなかったとして、ブッシュ大統領が求めたヨンビョンの核施設の全面査察を拒否したと報じました。

・韓国の中央銀行、韓国銀行は7日コール市場の金利を現在の4%水準に当面据え置くことを決めました。これについて韓国銀行は韓国経済はまだ回復段階にあり、輸出も振るわないため現在としてはコール市場の金利の引上げは適当ではないとしています。

・韓国の大手半導体メーカーハイニックスは6日、アメリカのマイクロン・テクノロジー社との買収交渉が不調に終わった場合独自の再建策を検討することを明らかにしました。ハイニックス半導体事業部門の朴総括社長は6日の記者会見で「今後半導体市場が悪化しても、ハイニックスは長期的には再建が可能だ」と述べました。朴社長は「今年と来年に予定している設備投資の資金2兆8千億ウォンも半導体価格が3ドル20セント以上の水準で推移すれば債権団の追加支援がなくても資金調達が可能だ」と述べました。ハイニックス半導体は今年に入り110億ウォンの経常黒字を計上しています。

・韓国ではインターネットなどを通じて取引を決済する電子商取引市場が引き続き成長をみせています。統計庁が発表した1月の電子商取引統計調査によりますと、サイバーショッピングモールの事業社は2200あまりと前月より2%増え、取引額も4345億ウォンと、前月より13%も増えました。また取引商品は家電製品や電子、通信機器がもっとも多く、その次がコンピュ−タ−、生活用品、自動車用品の順でした。

・韓国は中国につぐ栗の生産国で去年は8万5千トンに上りました。韓国山林庁によりますと、去年韓国でとれた栗は8万5千トンで、このうち1万3000トン19%が輸出され、林産物の輸出品目としては最大の商品となっています。

・今年1月韓国から海外旅行にでかけた人の渡航先は中国が最も多いことが分かりました。今年の1月に海外旅行にでかけた韓国人は62万人あまりで去年の1月にくらべて23.8%増え、1月の統計としては初めて60万人を超えました。また渡航先では中国が13万353人で全体の21%を占め、ついで日本の11万6101人、3位はアメリカの6万5492人でした。

・13世紀蒙古の襲来に立ち向かい、八万大蔵経を刻んだ高麗人をテーマにした韓国の現代劇場のミュージカル「永遠の愛の川ー世界文化遺産八万大蔵経」の初公演が今月29日から31日まで東京の新国立劇場で行われます。この公演は韓日共催によるサッカーのワールドカップを記念して行われるもので、蒙古軍に対抗するため版木に8万枚にものぼる八万大蔵経を刻んだ人々の苦悩に悲恋というフィクションを加えた大作と評価されています。

・7日韓国外換銀行が公示したウォンの為替レ−トは日本円100円が1008ウォン85銭で前の日より15ウォン9銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1311ウォン50銭で前の日より3ウォンのウォン高でした。7日韓国株式市場の総合株価指数は829.44ポイントで前の日より13.62ポイント下落しました。

・7日のソウルは曇りのち晴れ、午後3時の気温は5度3分でした。8日は全国的におおむね晴れ、予想最低気温は氷点下6度からプラス1度、最高気温は7度から13度の予報です。

3月6日水曜日 

・アメリカのブッシュ大統領は5日、外国製の鉄鋼製品の輸入を抑えるため、韓国など外国からの輸入鉄鋼製品に対して8%から30%の関税を上乗せするセーフガードを発動すると発表しました。セーフガードが適用される品目は自動車向けの冷延鋼板など14品目で韓国をはじめ日本、ロシア、中国、オーストラリアなど16カ国からの輸入製品に対して今月20日から向こう3年間適用されるとしています。ブッシュ大統領の今回の決定はアメリカの鉄鋼業界が求めていた「4年間40%の関税の上乗せ」の要求には至らなかったものの、アメリカの国際貿易委員会が去年暮れに勧告した10%から20%を上回る関税率の引き上げとなり、このセーフガードがこのまま適用されますと、韓国の鉄鋼業界は年間3億ドルの影響が懸念されています。

・このアメリカのセーフガード発動に対して韓国政府は、「韓国の鉄鋼輸出はアメリカ市場が15%を占めており、重大な損害を被ることになる。 WTOへの提訴も含めて検討したい」としています。外交通商部と産業資源部は、EU(ヨーロッパ連合)、日本などとも協力して、WTOへの提訴について急いで検討に入る方針です。また官民合同の機関を設けて来月18日のOECD(経済協力開発機構)の鉄鋼会議の際にアメリカと協議する予定です。

・韓国駐留アメリカ軍のシュワルツ司令官は5日、アメリカ上院の軍事委員会で証言し「北韓はミサイルや通常兵器の輸出などで外貨を得ており、今後も兵器の輸出で金正日体制を維持していくと思う。北韓は弱小国ではあるが、特殊な潜水艇の製造能力には優れている」と述べ、北韓の軍備増強に対する警戒感を示しました。またシュワルツ司令官は「北韓のミサイル実験の凍結は今のところ守られている。しかし北韓に建設中の軽水炉の完成期限となっている2003年が重要な時期になると思う」と述べました。また北韓との対話再開については「ボールは北韓側に渡っている」と強調しました。

・アメリカ政府は最近、北韓、イラン、キューバなど貿易制裁国と取り引きを行った100あまりの企業、銀行、教会などに罰金を課したとワールストリートジャーナルが5日報道しました。これらの罰金刑は1998年から2000年までに行われた取り引きで、このうちシアトルのある会社の場合、北韓の企業に漁船の賃貸料として5万ドルを送金したことが摘発されて、1万5000ドルの罰金が課せられました。

・経営難からアメリカ企業への売却交渉が進められている韓国大手の半導体メーカー=ハイニックス半導体は、今年2ヵ月間の決算で黒字となりました。ハイニックス半導体の去年の売り上げは、Dラム半導体価格の下落と構造調整の影響を受けておととしより55%も急減し、1兆2900億ウォンの営業損失を出しました。しかし今年に入ってからは世界的に半導体価格が回復したことが追い風となって、今年2ヶ月間の売り上げが5500億ウォンに達し、1100億ウォンの営業黒字となりました。

・韓国では本人の能力や実績に応じて給与を決める“年俸制”を導入する企業が増え、ほぼ3分の1に達していることが分かりました。これは韓国の労働部が従業員100人以上の企業およそ5000社を対象に調べたもので、それによりますと、年俸制を導入している企業は1612社で32%を占め、会社の利益を従業員の実績に応じて配分する企業も1172社23%で年俸制の体系を採用する企業が半数を超えています。労働部がこの調査を始めた5年前には年俸制の企業はわずか7.3%に過ぎなかったことを考えますと、年俸制を導入する企業が急速に増えているという給与体系の変革を裏付ける結果となっています。

・韓国観光公社は6日、全国の200あまりのデパートや大型ショッピングセンター、免税店などが参加する「KOREA GRAND SALE」をワールドカップ期間中の5月末から1ヵ月間行うと発表しました。「KOREA GRAND SALE」にはホテルやテーマパーク、飲食店などが参加して、韓国を訪れた外国人に最高50%割安のサービスを提供し、韓国ショッピングの魅力を知ってもらおうというものです。この「KOREA GRAND SALE」は1999年から主に日本のゴールデンウィークに合わせて行われてきましたが、今年は韓日共催のサッカー ワールドカップの年とあって、期間を1ヵ月延ばすことになりました。

・日本の国土交通省は5日、2002年サッカーワールドカップの開催期間中に、韓国と日本の双方で使える電子マネー機能などを備えた世界初の多機能ICカードの実用化に向けたテスト運用を行うと、日本工業新聞が6日報道しました。それによりますと、このカードは日本人のサポーターなど5000人にモニターを委嘱し、開催都市の1つ=札幌市を中心にICカードの便利性などを検証し、実用化へとつなげる方針だということです。このカードはクレジットカードでの利用以外に、日本円と韓国ウォン双方の電子マネーと、競技会場の札幌ドームへのシャトルバスや札幌市営地下鉄全線の共通乗車券が、それぞれ最高3000円分まで無料で使えます。買物は、日本内の12ヵ所のFIFA(国際サッカー連盟)公式ショップや成田など各空港などに加え、韓国ではソウル市内と済州島のホテルや仁川国際空港などでも利用でき、電子マネーや乗車券の残高を使い切れば、各空港やホテル、地下鉄主要駅に設置したチャージ機で、それぞれ最高3万円まで入金した後に再び使えます。

・韓国では今年に入ってパソコンの販売が好調です。関連業界によりますと、今年1月と2月のパソコンの販売実績は去年の同じ時期に比べて10%ほどの伸びを示しており、3月までの第1四半期のパソコンの販売台数は85万台程度に上る見通しです。韓国のパソコンの販売実績はおととしの第1四半期の93万台をピークに、去年は76万台にまで落ち込みました。業界の関係者は「3月は入学シーズンに加え、パソコンの買い換え需要もあり、去年より15%ほど増えるのではないか」という期待感を示しています。

・韓国のマイカー族が負担するガソリン税は1人平均120万ウォン、日本円でおよそ12万円に上っていることが分かりました。これは自動車関連市民団体が6日発表したものです。それによりますと、去年1年間ガソリン自動車1台の燃料費は平均で171万5200ウォンで、このうち税金は120万6400ウォン、ガソリン代の70%を占めています。現在のガソリン1リットルの平均価格は1270ウォンでこのうち878ウォンが税金で、OECD(経済協力開発機構)加盟国の中では最も高額であるとしています。ガソリン税は96年以降2倍以上高くなっています。

・マレーシアのクアラルンプールで開かれている男子のワールドカップ・ホッケー選手権大会で韓国はベスト4に進出しました。韓国は5日のB組予選リーグ、イギリスとの試合で2対0で敗れましたが、オーストラリアに次いでB組2位となり、準決勝に進みました。4年ごとに行われるワールドカップ・ホッケーで韓国が準決勝に進出したのは今回が初めてです。韓国は7日、A組1位のドイツと決勝進出をかけて対戦します。

・韓国外換銀行が公示した6日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、993ウォン76銭で、前の日に比べて3銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1314ウォン50銭で、前の日に比べて1ウォン20銭のウォン高でした。韓国株式市場の6日の総合株価指数は843.06ポイントと、引き続き上昇傾向となっています。

・6日のソウルは曇りのち晴れ、午後3時の気温は3度7分でした。7日は 北西から張り出した高気圧の影響で、全国的に曇り時々晴れますが、冷え込みは厳しいでしょう。予想最低気温はソウル氷点下3度など氷点下9度から4度、最高気温は7度から10度という予報です。

3月5日火曜日 

・韓国株式市場は5日も前日に続いて総合株価指数がさらに値上がりし、2000年7月13日以来、20ヶ月振りの最高値となりました。5日のソウル市場は、前日に比べて7.74ポイント上昇し、841.95ポイントで取引を終えました。総合株価指数が840ポイントを回復したのは、おととしの7月13日以来、1年8ヶ月ぶりのことです。こうした株価の上昇は、前週末のニューヨーク市場が好調だった流れを引き継いたもので、世界的な景気回復への期待感を反映したものと、関係者はみています。

・韓日両国は5日、両国の歴史認識に対する相互理解を促進させるため両国の歴史専門家が参加する「韓日歴史共同研究委員会」を発足させ、本格的な活動を始めると、両国政府が発表しました。この「韓日歴史共同研究委員会」は、韓日両国から10人の民間学者が参加する「共同研究委員会」と、両国の3つの政府部署の局長クラスが参加する「支援委員会」で構成され、今後2年間活動を続け、必要であればさらに延長することになっています。「共同研究委員会」は、古代史、中世史、近代現代の3つの分化会別に来月初会合を開き、その後は2ヵ月に1回会議を開き、共同研究の報告書をまとめる方針です。

・北韓の金剛山観光事業の経営主体として観光船の運航事業を手がけてきた現代財閥系の現代商船が、ノルウェーの合弁会社に自動車の運送部門を売却することにしたと、4日発表しました。それによりますと、現代商船は、金剛山観光事業により多額の債務を抱え、債権銀行団から資産の売却を迫られており、まず現代自動車の輸出向けの車両の輸送を手がける海外輸送部門を売却することにしました。売却の金額は現在、調整中で、現代側は2兆ウォンを希望しているということです。

・ワシントンから連合ニュースです。アメリカ国務省は4日、世界各国の人権に関する年次報告書「2001年の人権報告」を発表し、北韓は宗教、言論、集会の自由を禁止するなど、「最悪の人権侵害国」と指摘しました。またこの報告書は北韓は不法逮捕や政治犯収容所での人権侵害なども以前改善されていないと非難しています。

・EU(ヨーロッパ連合)の執行期間欧州委員会は4日、北韓への支援協力計画を承認しました。この支援協力計画には2004年までの北韓へ支援協力の基本的な方向が盛り込まれており、この中には遅れている北韓の社会的基盤を整備するため、天然資源の開発や輸送の改良など技術協力も含まれています。

・タイ続いて3日からマレーシアを公式訪問している北韓の最高人民会議の金永南常任委員長は、4日、クアラルンプールでマハティール首相と会談し、韓半島の統一問題に熱意を示したということです。北韓とマレーシアとは1973年に国交を樹立し、首都クアラルンプールは、北韓のミサイル開発問題や、韓国戦争で行方不明となったアメリカ軍兵士の遺骨の引渡し問題などをめぐる米朝交渉の舞台の役割を果たしてきました。

・アメリカのラムズフェルド国防長官が、今月下旬に予定していた韓国などアジア各国の訪問を延期することになりました。これは、日本の共同通信が、日米の政府筋の情報として5日伝えたもので、それによりますと、ラムズフェルド長官のアジア歴訪の延期は、アフガニスタン東部地域でのアメリカ軍とテロ組織アルカイダとの戦闘でアメリカ軍兵士9人が死亡したことを受けて決定されたものとみられています。国防総省では戦闘状況を見極めた上で日程を再調整する方針ですが、今のところはっきりした時期は不透明だということです。

・韓国の釜山で9月29日に開幕するアジア大会の聖火は、韓国と北韓の最高峰の山頂で採火するという計画がまとまりました。釜山アジア大会組織委員会は4日、聖火に関する委員会を開いて協議した結果、「大会の聖火は南北の最高峰の漢?山と白頭山で同時採火して、休戦ラインの板門店でこの二つの聖火を一つにする。この後、聖火は9月7日板門店を出発、23日間、韓国のほぼ全土をリレーされ、9月29日に開会式場の釜山アジア大会競技場の聖火台に点灯されることになっています。組織委員会ではこの聖火の採火やリレーについて北韓側に協力を呼びかけたいとしていますが、北韓側がどのような反応を示すか今のところ不明だということです。

・国際的なスポーツ競技への復帰を進めているアフガニスタンが3日、釜山アジア大会へ参加する意向を表明しました。これはアフガニスタンオリンピック委員会のジェグタリク委員長が3日、明らかにしたもので、ジェグタリク委員長は、「釜山アジア大会の参加申込書をファックスで送った。アフガニスタンはおよそ20人の選手団で、レスリングを初め、ボクシング、陸上競技などに出場する予定だ」と述べました。アフガニスタンはタリバン政権当時、女性のスポーツ活動を全面禁止したことで、IOC(国際オリンピック委員会)から資格停止処分を受け、これまで国際スポーツ大会への出場はできなくなっていました。

・サッカーワールドカップの韓国ナショナルチームが、5日、開幕前の海外遠征としては最後となるスペインでのキャンプに向けて出発しました。今度の遠征には28人が参加し、10ヶ月ぶりに代表チームに合流することになったセレッソ大阪のユンジョンファン選手をはじめ日本のJリーグで活躍している5人を含めヨーロッパなどで活躍している海外組の8人は、現地で18日以降に合流することになっています。韓国代表チームは、スペインのラマンガにキャンプをはり、13日にチュニジア代表チームと親善試合を、20日にはスペインでフィンランド代表チームと親善試合を行う予定です。続いて、27日はドイツに移りトルコと最後の試合をして28日ソウルに帰国することになっています。

・韓日の学術交流を進めている日本の東京大学の佐々木毅総長が4日に行われた韓国の国立ソウル大学の入学式に出席し、3000人あまりの新入生に祝辞を述べました。ソウル大学の入学式に外国の大学の学長が出席し、祝辞を贈るのは初めてのことで、佐々木総長はソウル大学の李基俊総長が去年の東京大学の卒業式に初めて出席したのに対する答礼の形で出席したものです。佐々木総長の祝辞の中で、「日韓両国の歴史を正しく認識し、それを未来への教訓とする必要がある」と述べるとともに、両大学の学術研究交流の意義を強調し、「韓国だけでなく、東アジア、ひいては世界をリードする人材となるよう研鑽してほしい」と新入生にお祝いの言葉を贈りました。

・ところで、ソウル大学の李基俊総長は4日、東京大学の佐々木総長とともに、記者会見し、両国の学問分野での交流と日本研究を活性化するため、今年から日本人の専任教授数人を採用する方針を明らかにしました。それによりますと、ソウル大学は今年採用する予定の外国人教授枠の60人から70人のうち、10人程度を日本人と中国人教授とし、これらの教授のもとで、東アジア地域学の研究体制を整えることにしています。

・韓国外換銀行が公示した5日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、993ウォン73銭で、前日に比べて9銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1315ウォン70銭で、前日に比べ、3ウォン5銭のウォン高でした。韓国株式市場の5日の総合株価指数は、841.95ポイントと、前日に比べ、7.74ポイント上昇しました。

・5日のソウルは曇り時々雨、午後3時の気温は3度9分でした。6日は気圧の谷の影響で、全国的に曇り時々、雨または雪が降る所が多く、風も強く、肌寒い日になるでしょう。6日の予想最低気温は、氷点下3度からプラス4度、最高気温は4度から9度という予報です。

3月4日月曜日 

・陳念副総理兼財政経済長官は、経済政策を弾力的に運営し今年5%台の経済成長を達成したいと述べました。陳副総理は4日午前、ソウルセジョン文化会館で行われた「36回納税者の日」の記念式典に出席し「今年は市場の構造調整を進めて活性を図り、5%台の経済成長を目標とする。韓国の経済政策の基調に変化はない」とかさねて強調しました。

・韓日両国は4日、去年10月の韓日首脳会談で合意した韓日両国歴史共同研究機構の発足に合意し、来月初会議を開くことになりました。韓日両国はこの共同研究機構の設立にあたって最後まで懸案となっていた両国の歴史教育に反映させるかについては、両国の教科書制度で認められる範囲内とする事で最終合意に達しました。又 この共同研究機構は今後「韓日歴史共同研究委員会」とすることになりました。この委員会は両国の民歴史教育や研究者の専門家10人ずつで専門家会議を運営し、これを両国政府の外交当局が支援する形をとることになっており、両国は5日、こうした合意を発表する予定です。

・韓国の外貨保有高はこの1ヶ月間に8億ドル近く増え先月末で1050億ドルに達しました。韓国銀行は 外貨の運用収益が増えたことと金融機関の預託金の償還が増えたためと説明しています。韓国の外貨保有高は現在日本、台湾などに続いて世界5位ですが、韓国銀行は5年前の外貨危機の経験から 今後も十分な外貨保有高を維持する方針だとしています。

・韓国の中国との交貿易は世界で7位である事が分かりました。中国の国務院によりますと、今年1月の韓国の中国に対する輸出入は前の年の1月に比べて25.8%増え、28億3100万ドルで7位となりました。また中国の韓国への輸出は43.3%増の10億1300万ドル、輸入は17.8%増の18億1800万ドルでした。中国の貿易相手国としては日本が64億3100万ドルで1位、次がアメリカ、ヨーロッパ連合、香港台湾の順でした。

・韓国最大手の大韓航空は来月17日から新しく韓国中部のデグと南部釜山を経由する東京便を週2便から3便運航することになりました。大韓航空ではまた5月末に開幕するワールドカップの需要を見込んで今月末から始まる夏のダイヤから日本を中心としたアジア路線を拡充することしており、新規の路線は来月15日から 仁川―済南路線と5月11日から運航する仁川―アモイ路線でそれぞれ週3便運航されます。またデグと煙台を結ぶ路線は来月4月の17日から週2回運航されます。

・会社の研修旅行で韓国を訪れた日本人50人あまりが3日、集団食中毒の症状を訴えソウル市内の病院で治療を受けました。症状の軽い43人は治療の後ホテルに戻りましたが、残り12人1日入院し、4日退院しました。集団食中毒Lにかかったのは日本の化粧品会社の職員55人で、一行は総勢120人で3泊4日の日程で研修旅行をしていましたが、2日の昼食は、ホテルの弁当を、夕食はソウル市内のレストランでビビムバプとカルビを食べたということです。ソウル市の保健当局では入院患者から事情を聞くとともに昼食の弁当とレストランの食事を調べ食中毒の原因を究明しています。

・韓国、日本、中国など東アジアの8ヶ国が参加して今年5月東アジアサッカー連盟が発足することになりました。この東アジアサッカー連盟に加わるのは、韓国、日本、中国、香港、マカオ、台湾、モンゴル、グアムの8カ国で各国のサッカー協会代表は2日東京で会議を開き、韓日ワールドカップ大会前に「東アジアサッカー連盟」を創設することに合意しました。北韓はこの会議に出席しませんでしたが、連盟が発足すれば正式の会員国になる見通しです。東アジアサッカー連盟では来年から2年ごとに、韓国、日本、中国に残る5か国による予選で勝ちあがった1カ国を加えた4カ国による東アジア大会を開くことににしています。

・ハンガリーオープン国際柔道大会で韓国は金メダル3個、銅メダル2個を獲得しました。ハンガリーのブダペストで行われた大会初日の3日、韓国は女子52キロ級のイウンヒ選手、男子66キロ級の金ヒョンジュ選手、女子57キロ級の金ファシュ選手が金メダルを獲得しました。また最終日の4日には女子70キロ級のチョスヒン選手と女子70キロ級のベウンヘ選手がそれぞれ銅メダルを獲得し、総合成績では金メダル3、銅メダル2となりました。

・アメリカプロ野球、ロサンジェルス ドジャースからテキサス レンジャーズに移籍した朴賛浩選手が3日のオープン戦に初登板しました。アメリカフロリダ州 ポートシャーロットの カウンティースタジアムで行われたシンシナティ レッズとのオープン戦に先発した朴投手はこの試合3回までマウンドを守り、失点2を記録しました。朴投手は試合後「オープン戦としては51というかなり多い球を投げた。ペナントレース開幕にむけて 肩を作ってゆきたい」と今シーズンへの決意を話していました。

・4日韓国外換銀行が公示したウォンの為替レ−トは日本円100円が993ウォン82銭で、先週にくらべて2ウォン44銭のウォン安でした。アメリカドル1 ドルは1319ウォン20銭で 先週にくらべて3ウォン80銭のウォン高でした。4日韓国株式市場の総合株価指数は834.21ポイントで先週にくらべて14.22ポイント上昇しました。

・4日のソウルは晴れ、午後3時の気温は7度6分でした。5日は全国的にくもりで忠清道以南では時々雨が降るでしょう。予想最低気温は氷点下2度からプラス7度、最高気温は5度から12度になるものとみられています。

3月2日土曜日

・韓国国防部は、ワールドカップの開催期間中のテロ対策として、アメリカ本土から生物化学兵器に対応できる部隊の派遣を要請することになりました。国防部が1日発表したところによりますと、大会の期間中、生物化学兵器を探知できる最新装備を備えたアメリカ軍部隊をアメリカ本土から派遣してもらうととともに、現在、月に2回程度、韓国上空の警戒飛行をしている在日アメリカ軍のAWACS(空中警戒管制機)の体制を強化することも合わせて検討しているということです。

・FIFA(国際サッカー連盟)のゼンルフィネン事務局長は東京で開かれたワールドカップ出場32カ国の監督や関係者に対するワークショップ=運営説明会の終了後の記者会見で、‘1ヶ月前に35人の選手の予備登録を済ませる問題’について「各国チームの要請に従って最終エントリーの23人について1回だけ登録を行うようにしたい」と述べ、7日のFIFA組織委員会で確定する方針を明らかにしました。また、ゼンルフィネン事務局長は、大会期間中、審判の判定に対する不服を申し立てる「国際サッカー仲裁裁判所」を設けることや大会直前の親善試合の際に抜き打ちのドーピング検査を行う計画も発表しました。

・韓国の政府関係機関・韓国観光公社は、金剛山観光事業の経営主体の現代アサンから金剛山のホテルを462億ウォンで買収して経営に乗り出すとともに、経営難の現代アサンに316億ウォンの支援融資を行うことになりました。韓国観光公社の関係者が2日明らかにしたところによりますと、「金剛山ホテルと温泉事業の経営権の譲渡をめぐる現代アサンとの交渉がまとまり、先月末契約にサインした。資産の譲渡についても了解点に達したため、現代アサンに追加の融資を行うことになった」ということです。この結果、韓国観光公社の現代アサンに対する融資支援は、あわせて766億ウォンとなります。

・韓国最大の財閥企業のオーナー、三星グループの李健ヒ会長が、アメリカの経済専門誌「フォーブス」が選んだ‘10億ドル以上の資産をもつ長者番付’で、前の年の第312位から第157位に躍進しました。李会長の個人資産は25億ドル(日本円でざっと3300億円)で、前の年より9億ドル増えたということです。この他、韓国人としてはロッテグループの辛キョクホ会長が、19億ドル(およそ2500億円)で第225位、アナム半導体のアメリカ販売法人「アムコテクノロジー」の経営者で韓国人の金ジュジン会長が18億ドル、第234位となっています。なお、世界一のお金持ちは、528億ドル(日本円でざっと7兆円)のアメリカ・マイクロソフト社のビルゲイツ会長で8年連続トップの座に座っています。

・韓国の海外旅行客が、去年一年間に、海外で使用したクレジットカード利用額は、前の年より24%増えたことが分かりました。韓国銀行が1日発表したところによりますと、去年一年間、韓国人の旅行客が海外で使ったカードの利用額は、19億900万ドルと前年より24%増えました。しかし一人当たりの使用額は前の年に比べ逆に、7.7%減の505ドルで、海外旅行をする人が増えるにつれて、海外でカードを使う人は増えているものの、一人あたりの利用額は減っていることが分かりました。

・韓国に一定期間住んでいる長期在留外国人に地方参政権を与えようという法案が韓国国会で先送りされることになりました。国会の司法委員会は、28日、政治改革特別委員会がまとめた選挙法改正案のうち、‘外国人の参政権付与は、憲法に違反する’という理由でこの条項を削除した上で可決し、本会議に送りました。28日の司法委員会では、与野党の議員から「永住者であっても外国人に選挙権を与えることは憲法に違反する」という指摘が相次ぎ、結局、この条文を削除することになったものです。

・大阪にある在日韓国人の老人ホーム「故郷の家」を運営しているユン・キ理事長に、日本の国際交流基金から地域交流振興賞が贈られました。ユン・キさんは、韓国木浦市で戦争孤児など恵まれない子供たちの施設を設立した日本人女性、故・田内千鶴子さんの長男で、在日韓国人が平和な老後を過ごせるようにと、89年、大阪に老人ホーム‘故郷の家’を設立しました。‘故郷の家’は、その後、在日韓国人だけでなく、日本の高齢者にも暖かい愛の手を差し伸べるなど、地域の住民との活発な交流を通じて韓日の民間交流に寄与したことが評価されました。国際交流基金は、国際文化交流のモデルとなる活動をしてきた団体や個人を対象に85年から地域交流振興賞を贈ってきました。

・韓国では2日、全国の、中学、高校、大学で入学式が一斉に行われましたが、プサン市の国立プキョン大学では、日本からの留学生13人が、韓国の新入生とともに入学式に出席し、話題となりました。古くから日本との交流が盛んなプサン市にある国立プキョン大学は、去年2月に韓国の大学としては初めて対馬の長崎県で入試説明会を開き、入学を希望した100人の中から、書類審査と面接試験で女性4人を含む13人を合格としました。この13人は、九州だけでなく、東京、秋田、石川の出身者もいて、今後4年間、大学の寮で生活しながら、韓国の文化や歴史、韓日間の経済問題などについて学ぶことになっています。

・韓国外換銀行が公示した2日正午現在の為替レート、日本円100円は、991ウォン38銭で前の日に比べて2ウォン72銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1323ウォンで、前の日に比べて1ウォン80銭のウォン高でした。韓国株式市場は、土曜日のため取り引はありません。

・2日のソウルは晴れ、正午の気温は、7度6分でした。韓国はこの日朝のうち濃い霧に包まれ、南部のテグ、木浦など6つの空港では午前中、国内線の離着陸ができない状態となりました。3日日曜日も引き続き高気圧に覆われ全国的に晴れの予報となっています。予想最低気温は、氷点下6度から5度、日中の最高気温は8度から13度と予測されています。

3月1日金曜日

・韓国の独立運動記念日の3.1節83周年を迎え、全国138か所で記念式典が盛大に行われました。金大中大統領は、ソウルセジョン文化会館で行われた記念式典に出席し「確固たる安全保障と韓・米同盟関係の上で南北の共存と平和交流を実現すべきだとして、一生をこの目標のためささげてきており、これからもこの目標のため力を尽くす」と述べました。金大中大統領は、この中で「韓半島での戦争はかならず防がねばならないとして、就任以来一環して北韓に対する包容政策を貫いてきたが包容政策は 確固たる安全保障体制の中で北韓と平和共存をはかろうというものでこの他に代案はない」と述べました。金大中大統領はまた韓半島の平和と安全を守り統一に備えるのが我々の責任で3.1独立運動精神を引き継ぐことだと述べました。一方、ソウルの中心部鐘路では3.1独立運動精神をたたえる市民行事が行われ市民1000人あまりが当時の韓国の伝統服白いチョゴリに黒のチマを着て万歳を叫ぶ当時の場面を再現するなど、全国的に170あまりの多彩な記念行事が行われました。

・野党ハンナラ党の李會昌総裁は日本記者クラブの招待で今月10日から13日まで日本を訪問します。李會昌総裁は3月10日、日本記者クラブで「21世紀東北アジアと韓日協力のビジョン」という題で演説する予定です。また日本滞在中、小泉首相と会って両国の共通関心事について意見を交換するかたわら、日本の与野党議員らと会い最近の国際情勢と韓日の協力関係などについて話し合う予定です。

・EU(ヨ−ロッパ連合)は韓国産の鉄鋼チューブとパイプピーティングに対してダンピング関税を賦課することになりしまた。ブリュッセルの韓国貿易投資振興公社によりますと、EUの執行委員会は韓国を含むチェコ、ロシア、マレーシア、スロバキアの鉄鋼製品に対してダンピング関税を賦課することにしており、韓国製品に対する暫定関税率は41%になるだろうということです。

・去年の韓国のサラリーマンの1人あたりの賃金総額は月基準で175万2千ウォンで、前の年にくらべて5.1%上昇したことが分かりました。労働部が1日発表したところによりますと、サラリーマン一人あたりの賃金総額は175万2千ウォンで前の年の166万8千ウォンにくらべて5.1%上がっており、消費者物価の上昇率などを勘案した実質賃金は138万3千ウォンで前の年より0.8%上昇しました。また1週間の平均労働時間は46.6時間で、前の年にくらべて1.1時間短くなりました。

・韓国の自動車の登録台数が1300万台を突破しました。韓国自動車業界によりますと1月末の自動車登録台数は1302万1369台で1か月間に10万6000台あまりが新たに登録されたことになります。これを対人口あたりの普及率でみますと、3.63人に1台の割合となり、1.8人に1台の日本、1.9人に1台のイギリスには及ばないものの、6.4人に一台のシンガポ−ルや14.4人の香港にくらべますと高い普及率となっています。

・大韓体育会の会長兼韓国オリンピック委員会会長の金雲龍氏が28日辞意を表明しました。金会長は28日行われた大韓体育会の定期代議員総会で「大韓体育会と韓国オリンピック委員会の会長を辞任し、今後は国際オリンピック委員会の委員として側面支援を行いたい」と辞任の意思を明らかにしました。金会長は最近、テコンド協会の不正問題で息子が捜査対象となった上、ソルトレーク冬季オリンピックが成功的だという声明を発表したことで世論が悪化し、困難な立場に陥っていました。金会長は93年2月第31代大韓体育会の会長に就任し、これまで9年間会長を努めてきました。

・デジタル衛星放送「スカイ・ライフ」が1日から放送を始めました。「スカイライフ」は74の映像チャンネルと60の音声チャンネル、そして10つの注文型チャンネルのあわせて144のチャンネルでサービスされ無窮花衛星を通じて送出し、全国どこでも高画質、高音質の放送を見ることができます。現在「スカイ ライフ」に加入した人は50万人ですが、衛星放送視聴の必須機器の「セットトップボックス」の生産がおいつかず、大部分の世帯ではまだ放送を見られないのが実情です。受信料は無料で、「セットトップボックス」の普及が終わる4月から有料になります。

・外国人と外国に住んでいる韓国人を対象にした2回目の「世界韓国語認定試験」が5月18日各国で一斉に行われます。この韓国語認定試験は、韓国のハングル学会が主催し、韓国政府が後援するもので各国にあるハングル学校と韓国語教育機関、韓国の大学と関連教育機関で韓国語学習者や留学希望者などを対象に実施されます。受験を希望する人は3月11日から4月14日までそれぞれの国にある韓国語学校などに願書を提出することになっています。「韓国語認定試験」は去年初めて行われ、30か国から受験者がありました。

・日本で活動している歌手の金連子さんがキムチ広報大使に選ばれました。農林部は1日、韓国のキムチを広く知らせ輸出を増やすため日本で活躍している歌手の金連子さんをキムチ広報大使に委嘱することに説明しました。去年の韓国キムチの輸出額は前の年にくらべて2.8%減少した6870万ドルで、このうち輸出の95%をしめる日本への輸出は日本産キムチ生産の増加などの影響で15%あまり減少しています。

・1日は休日のため為替レートの変動はありません。28日韓国外換銀行が公示したウォンの為替レ−トは日本円100円が988ウォン66銭アメリカドル1ドルは1324ウォン80銭でした。1日は休日のため株式市場の取り引きはありませんでした。28日の韓国株式市場の総合株価指数は819.99ポイントでした。

・1日のソウルは晴れ、午後3時の気温は12度4分でした。2日は全国的におおむね晴れ、予想最低気温は氷点下4度からプラス7度、最高気温は7度から14度の予報です。

 戻る