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1月31日木曜日

・ワシントンのKBS特派員によりますと、アメリカをおとずれている韓昇洙外交通商長官は31日、ホワイトハウスでライス安全保障補佐官と会談し、韓半島の平和と安定の維持が重要であることで意見が一致し、引き続き北韓との対話にむけて努力することで合意しました。またアメリカ国務省のケリー次官補は韓国の大統領府外交安保首席に内定したイム・ソンジュン外交次官補と会談し、ブッシュ大統領が29日一般教書演説で明らかにした対北韓政策は、北韓をテロ戦争の対象にしたものではないと説明しました。

・ところで北韓は31日、国営の中央朝鮮通信を通じてアメリカのブッシュ大統領が年頭教書の中でイラン、イラクとともに北韓をテロ支援国と名指したことに関連して、「このような発言は北韓に対する侵略政策を維持することを狙ったものだ」と反発しました。

・また北韓外務省は24日スイスのジュネ−ブで開かれた国連軍縮会議でアメリカ国務省のボルトン次官が「北韓の核問題が国際社会の深刻な脅威になっており、北韓は国際原子力機関の核査察を受けるべきだ」とのべたことに対し「北韓はアメリカとのジュネ−ブ基本合意にもとずき核開発を凍結し、IAEAの査察も受け入れている。アメリカこそ北韓に対するエネルギー支援の約束を違反している」として非難しました。

・世界的な信用格付け会社の一つ、ムーディーズ社の調査団が来月25日韓国を訪れる予定です。ムーディーズの調査団は、韓国の国債の格付けなど国家的な信用度を評価するための調査を行うとともに、市中銀行の格付けについても評価するものとみられます。財政経済部の関係者はムーディーズが去年11月末韓国の国の信用度を上向きに調整しており、今回の調査でも一層の上向き調整が期待されるとしています。財政経済部は現在経営難からアメリカ資本への売却が進められているハイニックスと現代投資信託についてもその経過を詳しく説明することにしています。

・韓国の産業資源部は 去年民間のメーカーが開発した先端技術のうち世界的水準のトップに立つ「10大新技術」を選定し、発表しました。それによりますと、三星電子の高品質HD TV用の40インチ薄膜液晶表示装置、LG電子の冷蔵庫用リニアーコンプレッサー、などが世界で初めて技術開発として、また東和薬品の肝臓癌の治療剤「ミリカン ジュ」などが世界最初の薬品として選定されました。このほか、現代重工業の開発した陸海両用の中速ディージェルエンジンや三星重工業の大型旅客船の建造技術、それに韓一合繊の環境親化性「ライオセル」繊維製造技術なども10大技術として認定されました。

・今月1月の韓国の消費者物価は1年1か月ぶりに最も低い伸び率となりました。統計庁によりますと、今月の消費者物価は去年1月にくらべ2.6%の上昇にとどまり、過去1年の前年同月比では最も低い数値となりました。また前月、去年12月とくらべますと0.6%の上昇となりました。これは旧暦の正月を前に農畜産物やサービス料などの値上がりによるものです。

・韓国と日本は沖縄で開かれた韓日航空交渉で5月31日に開幕するワールドカップ期間中は韓日路線の航空機の機種を自由化することで合意しました。これにより、現在ソウル・東京路線で週8便が運航されているB777型機は、輸送能力の大きいジャンボジェット機に替わり1週700席ほどの座席が増えることになります。また釜山・名古屋と済州島・名古屋を結ぶ路線には週300席程の臨時便を運航するとともに、羽田空港と金浦空港間にもチャーター便を運航することになりました。韓国は、来月5日から中国とも航空交渉を行い、ワールドカップに備えた両国間の空の輸送力の増強を協議する予定です。

・韓国、日本、中国の3か国の柔道界が今年から3か国持ち回りの柔道大会「柔道ツアー」を行うことになりました。大韓柔道会の金チョンヘン会長が明らかにしたところによりますと、「韓日中3か国は、11月末中国をスタートに日本と韓国で1週間ずつ国際大会を開くとともに、この期間3か国の選手が合同キャンプを張り、選手の競技力を向上させることで合意した」ということです。

・大韓体育会の会長でIOC委員の金雲龍氏がドイツのスポーツ誌「スポールト・インテルン」が選んだ影響力の大きい世界スポーツ界の指導者の中で10位に選ばれました。また、スポーツ部門で影響力のあった100人のうちでは、ジャック・ロゲIOC会長と国際サッカー連盟のブラッター会長が共に1位に選ばれ、韓国のIOC委員の李コンヒ氏は41位にランクされています。

・31日韓国外換銀行が公示したウォンの為替レ−トは日本円100円が984ウォン93銭で前日より3ウォン63銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1307ウォンで前日にくらべ6ウォン80銭のウォン高でした31日韓国株式市場の総合株価指数は748.07ポイントで前日より1.38ポイント下落しました。

・31日のソウルは晴れ、午後3時の気温は1度3分でした。2月1日は全国的に曇りで午後遅くには雪や雨となるでしょう。予想最低気温は氷点下11度から氷点下1度、最高気温は3度から8度になるという予報です。

1月30日水曜日

・アメリカのブッシュ大統領は29日 議会の上下両院で一般教書の演説を行い、「北韓など一部の国の大量破壊兵器の脅威を許さない」と述べて、テロに対する戦闘行動を続ける方針を示しました。ブッシュ大統領は韓国時間で30日午前11時過ぎ、アメリカ全土に生中継された一般教書の演説で北韓、イラク、イランを名指しして、「これらのテロ国家は世界平和を脅かしている」と述べました。特にブッシュ大統領は北韓について「ミサイルと大量破壊兵器を保有しながら、国民に食糧も保障できない」と述べ、大量破壊兵器の開発を非難しました。ブッシュ大統領が一般教書で特定の国を名指しして非難したのは異例のこととして受け止められています。これについてホワイト・ハウスの関係者は「大統領が取り上げた国は次の反テロ戦争の目標を意味するのではなく、大量破壊兵器の開発が進んだ国々である」と説明しました。

・中国は5月31日、ソウルで行われるサッカーのワールドカップの開会式に江沢民主席が出席するのは難しいと、先週韓国側に伝えた模様です。中国政府はその理由として、開会式に中国の全人代=全国人民代表大会など政治日程と重なることを上げていますが、江沢民主席のワールドカップ開会式の出席が北韓を刺激することを恐れたという見方もあります。サッカーのワールドカップの開会式には、出場国の首脳か元首クラスの賓客の出席が慣例となっており、金大中大統領は去年10月上海でのAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会談の際に 江沢民主席に対しワールドカップ開会式に出席するよう正式に招待していました。

・韓国と日本の市民団体が、日本の歴史教科書のいわゆる歪曲記述を改正するとともに、中国を含めた東アジアの友好と協力をめざして、教科書問題を検討する共同の機関を発足させることになりました。これは去年6月、問題となった教科書を採択しないように要求する集会が東京で開かれた際に提案されたもので、韓国の「日本の教科書を是正する運動本部」と日本の「子どもネットワーク21」など10の団体が参加して、来月2日「歴史教育アジアネットワーク」という共同の研究機関を発足させる運びとなりました。この共同機関は中国側にも参加を呼びかけるとともに、韓日首脳会談で合意した歴史共同研究機関の早期発足も求める予定で、今後共同で教材を製作することも目指したいとしています。

・金大中大統領は、野党自民連の金鐘泌総裁と29日夜6ヵ月ぶりに会談し、国政の懸案について意見を交換しました。この会談で、金大統領は、最近の南北問題と、最近表面化した政官界の不正疑惑などについて説明したのに対し、金鐘泌総裁は「国民が納得できるように疑惑事件の調査を行ってほしい」と要請しました。金総裁はまた持論である議員内閣制を実現したいと改めて表明し、「北韓が予定しているアリラン祝典を金剛山観光事業と関連づけてはならない」と述べました。この金大中大統領と金鐘泌総裁との会談は、金総裁が野党第3党の民国党との統一を模索する動きがあると伝えられた中で行われただけに注目されましたが、大統領府のスポークスマンはそうした話題はなかったと説明しています。

・韓国では1人当りの米の年間消費量が史上初めて90キロを下回り、食生活での米離れが進んでいることが分かりました。統計庁が全国の1250余りの世帯を対象にした食生活に対する調査によりますと、去年の1人あたりの米消費量は88.9キロと、史上初めて90キロを下回りました。これは国民1人が1日平均ご飯2杯を食べる計算で、国民の米離れ現象がさらに進んだ形となりました。しかしあわやあずきなど雑穀の消費量は種類によって6%から12%ほど増えており、健康に対する関心の高さを示しています。

・ソウルで最大の公共輸送機関=地下鉄の乗降客が最も多いのは新興の副都心=江南区の2号線の江南駅であることが分かりました。ソウル地下鉄公社によりますと、去年の地下鉄1号線から4号線の乗降客は14億1570万人で、1日平均388万人でした。これを1日平均で駅別にみますと、2号線の江南駅が11万3000人で最も多く、次いで2号線の三成駅9万9000人、チャムシル駅9万2000人となっています。また号線別では、49の駅のある2号線が6億7600万人で最も多く、次いで26駅の4号線が3億500万人、3号線2億5900万人の順となっており、おととしに比べて1号線の利用者が210万人ほど減っています。人口1000万の大都市=ソウルはオリンピック前後から漢江の南=江南地区に、新しい商業施設や住宅団地の建設が進められており、ソウル駅やソウル市庁を中心とした都心から江南地区の副都心への人やモノの移動が盛んになっていることをうかがわせています。

・韓国と日本の民放が初めて共同製作したテレビドラマ「フレンズ(Friends)」が来月4日と5日、まずTBSで放送されます。このドラマは、韓国のMBCと日本のTBSが提携したもので、ドラマでは韓国の男性俳優ウォン・ビンさんと日本の女優深田恭子さんが主人公役を演じ、韓国、日本、香港で撮影が行われました。放送に先立って、韓日両国の製作スタッフは29日東京で記者会見し、韓国の伝統衣装=チマチョゴリ姿の深田さんは「このドラマを通じて多くのことを学びました。韓国と日本の放送局が力を合わせた作品です。皆さんの声援をお願いします」と述べました。このドラマはMBCでも近く放送されますが、中国、台湾、シンガポール、マレーシアなどの放送機関でも番組として取り上げられる見通しです。

・韓国では来月から携帯電話でテレビの人気番組をみることができるようになります。韓国最大手の通信会社=韓国通信系の携帯電話会社KTFは、30日、KBS・MBC・SBSの地上波3社と提携し、来月末から携帯電話で人気ドラマや娯楽番組、ニュースなどを提供すると発表しました。この携帯電話によるテレビ番組は、KTFの端末016で始まる電話に提供されるもので、KTFは5月から始まるサッカーのワールドカップの開催期間中には放送3社が提供する試合のハイライトもサービスする計画です。

・今年の韓国のプロ野球のペナントレースの日程が決まりました。韓国野球委員会が29日発表したところによりますと、今年のプロ野球の公式戦は4月5日から9月29日まで8球団によって行われ、1チーム当り133試合、合計532試合が行われます。チームの移動日は月曜日で、夏の暑さが最も厳しい7月17日から8月末まではダブルヘッダーは行わないことになっています。

・韓国外換銀行が公示した30日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、988ウォン56銭で、前の日に比べて2ウォン84銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1313ウォン80銭で、前の日に比べて2ウォン30銭のウォン安でした。韓国株式市場は ニューヨーク市場の下落の影響を受けて大幅に下落しました。30日の総合株価指数は、749.45ポイントと、前の日に比べて24.58ポイント下落しました。

・30日のソウルは晴れ、午後3時の気温は1度9分でした。29日の夜にはソウル、京畿道、忠清道で雪が降りました。31日は 全国的に晴れのち曇り、予想最低気温はソウルで氷点下5度など、氷点下14度から1度、最高気温はプラス1度から8度という予報です。

1月29日火曜日

・金大中大統領は29日、8人の閣僚の交代と、大統領府の秘書室長を含む7人の首席秘書官を入れ替える大幅な内閣と大統領府の改造を行いました。主な内閣では南北問題を担当する統一部長官に元統一次官の丁世鉉国家情報院長特別補佐官が、科学技術部長官には、蔡 永福基礎技術研究会理事長が任命されました。一方、去就が注目された李漢東国務総理と陳稔副総理兼財政経済長官、辛建国政院長、韓昇洙外交通商長官は留任が決まりました。また、大統領府では、新しい秘書室長に、企画予算処の田允葡キ官が、政策特別補佐官には朴智元元文化観光長官がそれぞれ任命しました。今回の内閣と大統領府の改造人事は、政官界を巻き込んだ相次ぐ大型の不正疑惑事件による国民の不信を和らげるとともに、今年12月に行われる大統領選挙に備え、国会議員を兼ねる閣僚をほとんど更迭し、政治的中立性を確保しようという狙いがあるものと思われています。

・今回の内閣と大統領府の人事について、野党ハンナラ党は論評を発表し、「国務総理の交代を伴わない内閣改造は、国民を偽るものだとして朴智元氏を政策特別補佐官に起用したのは、金大統領の保身という私的なものだ」と批判しました。また野党自民連も「今回の内閣改造は、地方選挙や大統領選挙を管理する中立的な性格を持つべきにもかかわらず、政策的な信頼と原則を無視したものだ」と批判しました。

・大韓赤十字社は29日、北韓赤十字会に電話通知文を送り、1年にわたって中断状態となっている南北離散家族訪問団の交換を、来月の旧暦の正月の前後に行うよう、提案しました。大韓赤十字社のソ・ヨンフン総裁は、この通知文の中で、「離散家族の相互訪問は人道レベルの問題であり、いかなる理由があってもこれ以上先送りすることはできない。韓民族が共に祝う旧暦の正月の前後、離散家族訪問団がソウルと平譲をそれぞれ交換訪問する形で、4回目の離散家族訪問団の交換を実施したい」と述べています。またソ・ヨンフン総裁は、南北は去年の12月に4回目の離散家族訪問団の交換を行うことに合意し、そのための準備を進めていた経緯を考えれば、来月の訪問団の交換に何ら問題はないはずだ」と述べ、北韓側の前向きな反応を期待する姿勢を明らかにしました。

・与党民主党は29日、党の選挙対策委員会を開き、大統領選挙の候補者と党執行部を選出する党大会を、当初予定していた4月20日から27日へ一週間延期することを決めました。また大統領選挙の候補者と党執行部の選出を1日で行うことは日程的に無理だという意見もあり、党指導部の選出を27日に、大統領候補者は28日に決定するという日程も検討することになりました。民主党は今年12月に行われる大統領選挙候補者の選出にあたっては、7万人の選挙人団つまり有権者の投票できめることにしていますが、党関係の選挙人は、50%にとどめ、残り50%は一般国民から公募し国民参加型の指名選挙を行う方針を決めています。

・サッカーワールドカップの韓国組織委員会は28日、韓国で行われる5月30日の開幕前夜祭の概要を発表しました。それによりますと、前夜祭は「世界の人々と肩を組もう」をテーマに午後1時からスタートし、夜10時まで様々なフェスティバルが次々と発表されることになっています。前夜祭のイベントの舞台となるのはソウルの中心部を流れる漢江の一帯で、ジャムシルから「希望の船」がソウル麻浦区サンアム洞にあるワールドカップ競技場に向かって出発し、これを合図に、漢江の一帯の公園では、出場国の民族舞踊が披露されるほか、韓日両国の子供たちによる合唱や、各種公演なども披露されます。この日のハイライトはソウルワールドカップ競技場前にある公園での韓国、日本、中国の人気歌手が勢ぞろいする合同コンサートで、午後10時にフィナーレを迎えることになっています。韓国組織委員会は、こうした計画をFIFA(国際サッカー連盟)と協議した上、来月中に確定する計画です。

・サッカーワールドカップをきっかけに韓日両国民の友好促進を図ろうと両国政府が定めた「韓日国民交流の年」の開幕式がソウルに続いて28日東京でも開かれました。式典では、チェ・サンリョン駐日大使が韓国政府を代表して挨拶し、「21世紀は文化の世紀です。共通の文化をもつ韓日両国はこの交流の年、より深い友情を感じるようになることを確信しています」と述べました。また日本の河合はやお文化庁長官も「この交流の年が心と心が触れ合う舞台となることを期待しています」と述べ、両国の文化交流に向けた期待感を表明しました。

・韓国の主な金融機関は、5月に開幕するサッカーワールドカップの関連企業に対し、およそ1兆1千億ウォンの緊急融資を行い最終的な準備を急ぐことになりました。今回、融資の対象となるのは、韓国観光公社が指定する安い料金の宿泊施設や観光記念品制作会社、ワールドカップロゴ入りグッズの制作会社など、ワールドカップ関連の中小業者でそれぞれ年間の売上高の3分の1程度を融資し、施設の改善や製品の仕上げを急ぐよう協力を求めることになっています。

・サッカーワールドカップの開幕前の今年3月から、ソウル市内を走る地下鉄で、「サッカー電車」と「観光電車」が運転されます。このうちサッカー電車は、地下鉄2号線で、毎日運転され、車体の外部にサッカーボールやサッカーの名場面を描き、内部にはスター選手の写真や、サッカーにちなんだ映画やワールドカップの歴史などを掲載します。また「観光電車」は地下鉄3号線で運転され、この電車では車両ごとにワールドカップが開催される韓国の10の都市の文化や観光名所、競技場などを紹介することになっています。地下鉄公社はこのほか、地下鉄1号線市庁駅の待合室にワールドカップの本戦に出場する32ヵ国の観光名所やサッカーナショナルチームを紹介するのを始め、ソウル市内の5つの地下鉄駅にワールドカップをPRする広場を設けることにしています。

・東京のJR新大久保駅で線路に落ちた人を韓国人留学生とともに助けようとして犠牲となった日本人カメラマン、関根史郎さんの作品を集めた写真展が29日、ソウルとプサンで同時に始まりました。この写真展は、2人の尊い志を後世に伝えようと韓日の有志によってつくられた「秀史文化財実行委員会」が主催するもので、関根さんが1979年に中国で撮影した写真20点あまりが来月3日まで展示されます。

・韓国外換銀行が公示した29日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、985ウォン72銭で、前日に比べて12ウォン47銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1311ウォン50銭で、前日に比べ、10ウォンの7銭のウォン高でした。韓国株式市場の22日の総合株価指数は、774.03ポイントと、前日に比べ、6.21ポイント下落しました。

・29日のソウルは晴れ、午後3時の気温は2度2でした。30日は全国的に曇りのち晴れ、江原道や忠清道、全羅道では雪が降るところもあるでしょう。朝の最低気温はソウル氷点下3度など、全国的に氷点下12度から氷点下1度、最高気温はプラス1度から6度と予想されますが、全国的に風が強く、肌で感じる気温はさらに低くなるという予報です。

1月28日月曜日

・金大中大統領は早ければ29日にも大幅な内閣改造を行う方針を固めました。これについて大統領府の関係者は、金大中大統領は来月4日から始まる各部署の新年の業務報告の前に内閣改造を行うだろうと述べました。金大中大統領が予定をくりあげて内閣改造を行うのは、政界にも波及している大型の不正事件が相次ぐ中で、内閣人事を一新し国民の信頼回復を図ろうという狙いがあるものとみられています。今度の内閣改造では李漢東国務総理は留任すると伝えられていますが、半数程度の閣僚と金大中大統領の側近のイサンジュ秘書室長は更迭される可能性が高いとみられています。

・大韓赤十字社は29日、北韓側が一方的に中断している南北離散家族再会のため実務会談を提案することになりました。大韓赤十字社の関係者は来月12日の旧暦の正月、ソルを契機に離散家族再会を実現すべく北韓側に実務接触を提案する予定だと述べました。またこの機会に4回目の赤十字会談も提案する方向で調整している模様です。大韓赤十字社は先月11日にも南北離散家族再会の実現のため北韓側に実務接触を提案していますが、北韓側はこれまで何らの反応を示していません。

・韓昇洙外交通商長官は韓米外相会談とニューヨークで開かれるWEF(世界経済フォーラム)に出席するため28日アメリカに向かいました。韓長官は今月30日か来月1日にパウェル国務長官と会談し、対北韓政策や来月19日に予定されているブッシュ大統領の韓国訪問の日程について意見を交わす予定です。韓長官はまた31日から開かれる世界経済フォーラムの国際安全保障関連会議にパネリストととして出席するのをはじめ「韓国の経済説明会」にも出席する予定です。

・韓国最大手の大韓航空は5月に開かれるワールドカップサッカー大会を機にヨーロッパ路線を拡充することになりました。大韓航空はこれまでアメリカと日本との路線を経営戦略としてきましたが、ヨーロッパ路線の拡充に乗り出すことになりました。それによりますと今年6月からドイツのフランクフルト便を週5便から7便にふやすとともに、イタリアのローマ便も週2便から3便にそれぞれ増便します。またアメリカの同時多発テロ事件で運航を中断しているスイスのチューリッヒ便も3月2日から週2便の運航を再開し、6月からは週3回に増便することにしています。またロンドン便も週5便から7便に増やす計画です。大韓航空はこうしたヨーロッパ路線の拡充によって3年後にはヨーロッパ路線のウェイトを現在の10%から20%まで引き上げる計画です。

・韓国の大衆文化を美術作品で紹介する「韓国大衆文化展」が来月8日から来年2月2日まで日本各地で開かれます。この展示会は韓国のソンゴク美術館と日本の朝日新聞社が共同主催するもので、まず来月8日から4月7日まで新潟県新津市立美術館で開かれた後、来年2月2日まで東京の世田谷美術館、香川県の高松美術館、福岡県の福岡アジア美術館で巡回展示されることになっています。この展示会では韓国の映画やテレビコマーシャル、ファッション、雑誌、漫画、音楽、ドラマなどが映像や印刷、写真などを通じて多彩に紹介されることになっています。

・韓国のナショナルサッカーチームが北中米ゴールドカップ大会で準決勝に進みました。韓国は28日アメリカのカリフォルニア州バサデナのローズボールスタジアムで開かれた準準決勝で4対2でメキシコをくだし、準決勝進出が決まりました。この日の試合は 両者無得点のまま延長戦でも決着がつかず、PK戦に突入しましたが韓国のゴールキーパー、李雲在の好セーブでメキシコに4対2で勝ちました。韓国は31日、準決勝でワールドカップにも出場するコスタリカと対戦します。

・ソウル市は南北の首都、ソウルと平壌のチームによる「京平サッカー大会」を復活し、第1戦をソウルのサンアム・ワールドカップ競技場で行うことを平壌市に提案することになりました。ソウル市はこのため平壌市江東郡と姉妹縁組を結ぶため29日平壌を訪れるソウル江東区の金忠煥区長に高健ソウル市長の親書を託しこうした意向を伝えることにしています。2000年の南北離散家族再会をきっかけに復活することに合意した京平サッカー大会を開くことを提案することになっています。京平サッカー大会は、植民地時代の1929年当時の京城市、今のソウル市と平壌市の学生を中心にした対抗戦で始まり、毎年ソウルと平壌で交互にひらかれましたが、1946年以降中断されています。

・ドイツのベルリンで開かれた水泳のワールドカップ最終日の28日に行われた男子自由形1500メートルで韓国のハン・ギュチョル選手が14分54秒38をマーク、ハン選手はこのレースで2連覇を達成しました。ハン選手は前日の400メートルでも銀メダルを獲得しておりこの大会で金メダル2、銀メタル1,銅メダル3 のあわせて6つのメダルを獲得しました。

・韓国外換銀行が公示した28日午後3時現在のウォンの為替レ−ト、日本円100円は998ウォン19銭で先週にくらべ11ウォン94銭のウォン安でした。またアメリカドル1ドルは1322ウォン20銭で先週より4ウォン30銭のウォン高でした。28日韓国株式市場の総合株価指数は780.24ポイントと先週にくらべ5.56ポイント上昇しました。

・28日のソウルは曇り時々晴れ、午後3時の気温は0度でした。29日は全国的に雲が多く忠清南道、全羅道、済州島では午前中雪の予報が出ています。予想最低気温は氷点下15度から氷点下2度、最高気温は0度からプラス6度になるものとみられます。

1月26日土曜日

・日本の国土交通省は、サッカーワールドカップの期間中、深夜に限って認めていた羽田空港の国際便のチャーター便を昼の間も1日10便程度認めるなど韓国と日本の空の便を大幅に増強することになりました。まず羽田の国際チャーター便は現在、深夜と早朝の時間帯に限って週2便だけが認められていますが、国土交通省はこの枠についても4月1日から週35便にまで増やす方針です。羽田空港から昼間に国際線が飛ぶのは、1978年に成田空港が開港して以来初めてのことです。成田・ソウル便も、4月18日に供用開始予定の成田空港暫定平行滑走路を利用して週84便から135便に増やす計画です。成田・ソウル間の航空旅客は通常1日4000人程度が利用していますが、W杯期間中は7000人程度まで需要が膨らむものと見込まれており増便が必要となっています。

・東京のJR新大久保駅で線路に落ちた人を日本人のカメラマンとともに助けようとして犠牲となった韓国人留学生、故・李秀賢さんの一周忌の26日、現場の新大久保駅では、遺族や関係者が参列してしめやかに追悼式が行われました。これに先立って、25日には、金大中大統領が、プサン市長を通じて李さんの遺族に蘭の花を送って哀悼の意を伝え、小泉首相もプサンの日本領事館を通じて遺族に花輪と追悼文を送りました。ところで、自らの命を投げ打ってまで助けようとした李さんの勇気ある行動に対して李さんの両親のもとには、日本から多額の見舞金が寄せられました。この見舞金を基金として李秀賢奨学金がこの日設立され、日本語学校などで学ぶアジアの学生100人に、1人あたり、年間30万円が支給されることになりました。

・韓国と日本の経済人によるビジネスフォーラムは、「韓日自由貿易協定」の締結をめぐって25日、東京で2回目の合同会議を開き、「中国に対抗するためには韓国と日本が韓日自由貿易協定で市場を統合し、協力関係を深めるべきだ」という認識で一致し、韓日自由貿易協定の早期締結を訴える共同宣言を発表しました。韓国と日本のビジネスフォーラムは、来週にも小泉純一郎首相、金大中大統領に宣言文を提出して、3月に予定されている韓日首脳会談の際、自由貿易協定の締結に向けた交渉を始めるよう働きかけることにしています。

・北韓の食糧難を和らげるためドイツが提供した牛肉は、狂牛病に感染した恐れがあるとドイツの経済専門誌ハンデルス・ブラートが25日報道しました。それによりますと、ドイツのバイエルン州から出荷された牛肉のうち、適切な狂牛病の検査を受けていない牛肉が北韓に支援されたようだとしています。これによって現在、北韓への3回目の支援牛肉6000トンのうち、400トンが狂牛病の検査を受けていないことが確認され、現在、これらを分離する作業を行っているということです。また今月28日に北韓につく予定の2回目の支援分については、分離作業が困難なことから港につく前にドイツに送り返すことになる見込みです。しかし問題は、すでに北韓に送られドイツの要求どおり子供やお年よりなどに分配が終わった1次分にもこうした牛肉が含まれていた可能性があることから波紋をよぶものとみられています。

・来月中旬に韓国を訪れる予定のアメリカのブッシュ大統領は、金大中大統領との会談で、韓国がアメリカのF15戦闘機を100機程度購入するよう直接要請することにしていると読売新聞が、ワシントンの韓国消息筋の情報として26日報道しました。問題のF15戦闘機は、アメリカ国内での需要が急減し、生産ラインの稼動そのものが中断の危機に置かれている状況です。韓国は、次期戦闘機の選定作業を進めており、現在、ロシアのスホーイをはじめ、イギリスとドイツが共同生産しているユーロファイター、それにフランスのダソが、アメリカのボーイングとともに激しい売り込み攻勢を繰り広げ、これまで行われた2回の入札でも機種の選定ができない状態となっています。

・アメリカを訪問中の韓国の野党・ハンナラ党の李会昌総裁は26日、ニューヨークで行われた「アジア・ソサイアティー」のシンポジウムに出席し、「韓国駐留のアメリカ軍は、東アジアの戦略的安定に欠かせず、韓半島の統一後も引き続き必要である」と語りました。また李会昌総裁は、「北韓は内部体制の崩壊の危機感から南北関係の進展に踏み切れないでいるのではないか。われわれとしては北韓が変化と開放を通じて国際社会の一員になれるように支援しなければならない」と語りました。

・東京港区にある韓国大使館の関連施設「韓国文化院」が2005年の完成を目途に移転新築されることになりました。東京の韓国文化院は、韓国の文化や歴史を日本国民に伝えようという大使館の文化施設で、現在、港区南麻布の韓国民団中央会館ビルにありますが、建物が古い上、スペースも不足しています。そこで韓国政府は、韓国文化院を全面移転して新築することになったもので、文化観光部は、25日、「建築場所が決まり次第、工事に着手し、3年後の2005年には新しい韓国文化院を完成させたい。これに必要な540億ウォンの予算は確保した」と説明しています。

・韓国外換銀行が公示した26日正午現在の為替レート、日本円100円は、986ウォン25銭で前の日に比べて1ウォン30銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1326ウォン50銭で、前の日に比べて1ウォン70銭のウォン高でした。韓国株式市場は、土曜日のため取り引はありません。

・26日ソウルは曇り、正午の気温は、3度5分でした。27日日曜日も引き続き、午前中は低気圧の影響で全国的に曇り時々雨で午後から次第に晴れるという予報となっています。予想最低気温は、氷点下6度からプラス3度、日中の最高気温は2度から8度と予測されています。

1月25日金曜日

・韓国政府は、25日、国家安全保障会議を開き、南北離散家族の再会に向けた「南北赤十字会談」の開催を提案する方針を固めました。洪スンヨン統一長官は、会議の後、記者団に対して、「来月中旬の旧暦の正月前後に南北の離散家族が再会できるよう北韓と協議を進めていくつもりだ」と述べ、赤十字会談を提案する方針を明らかにしました。南北は、去年10月に4回目の離散家族の交換訪問に合意していましたが、9月に起きたアメリカでの同時多発テロ事件を受けて韓国が非常警戒態勢をとったことを理由に北韓が一方的に延期した状態になっています。

・韓国、日本、アメリカの3か国による「対北韓政策調整監督会議」が25日ソウルで開かれ、「アメリカが何らの条件もつけず北韓に米朝協議の再開を呼びかけ、北韓がこれに応じるよう働きかける」ことで意見が一致しました。会議には、韓国から外交通商部のイム・ソンジュン次官補が、日本からは田中均アジア大洋州局長が、アメリカからは国務省のケリー東アジア太平洋担当次官補がそれぞれ代表として出席し、対北韓政策とともに来月予定されているブッシュ大統領の韓国訪問が韓半島情勢の安定に役立つという認識で一致した他、5月開幕するサッカーワールドカップの安全のため3国がテロ情報の交換など緊密な協力体制をとることでも合意しました。

・韓国政府は、4月29日から2ヶ月間、平壌で開かれる北韓の「アリラン祭典」と、5月31日から始まるサッカーワールドカップの期間中、海外から訪れる観光客に対して南北の国境を開放し、往来の自由を認めることを検討していることが分かりました。政府関係者は25日、「開催期間が重なる北韓のアリラン祭典とワールドカップ大会という二つのイベントを関連づければ南北ともに経済的な効果が期待できる。南北当局間の緊密な協議が必要だが、一時的に南北の国境を開放し、観光客が自由に往来できれば、南北関係の進展にもつながるだろう」と話しています。政府はこれに先立って、「北韓がアリラン祭典に韓国人観光客の誘致を希望する意向を正式に伝えてきた場合、南北の和解と協力に寄与するという観点から前向きに検討したい」という姿勢を明らかにしています。

・ワールドカップ韓国組織委員会の鄭夢準委員長は23日、韓国駐在の李浜・中国大使と会談し、ワールドカップの期間中韓国を訪れる中国人サポーターが、空路ではなく北韓を経由してソウル入りする陸路での入国ができないか検討してほしい」と要請しました。この席で、鄭委員長は、北韓が、故金日成主席の生誕90周年を祝う「アリラン祭り」の期間中、海外から訪れる観光客に対して平壌から金剛山まではバスによる移動を認める動きがあるとして、中国人サポーターに対しても同じ経路で韓国入りできる措置をとってほしい」と、中国側の協力を求めました。

・韓国政府が韓日両国の専門家による歴史共同研究の成果を日本の歴史教科書に反映させるよう求めている問題で、小泉首相は、日本を訪れた韓スンス外交通商長官と会談した席で、「共同研究の成果を教科書に反映させることは困難だ」と述べ、韓国側の要求には応じられないとする立場を明らかにしました。これは、産経新聞が日本の複数の政府関係者の話として25日伝えたもので、それによりますと、「小泉首相は、日本の現行の教科書検定制度では政府は直接介入できないという立場を改めて示した上で、韓国側の要求を拒否した」ということです。その上で小泉首相は、歴史教科書問題で韓日関係が再びこじれることがあってはならないとして日本政府としては、「より公正な教科書とするように検定基準の見直しに着手する方針を今週中にも韓国政府に伝えることで韓国側の理解を得たい」としています。また小泉首相は、韓日首脳会談で合意した両国の歴史共同研究機関を来月には発足させたい意向を示したということです。

・この産経新聞の報道について韓国外交通商部のスポークスマンは、「このような事実はない。こうした根拠のない報道は、韓日関係の進展に役立たない」と批判しました。また外交通商部は、「この問題は両国政府が現在、詰めの折衝を行っている最中で、歴史共同研究の成果を政府レベルで活用するという点については意見が一致しており、さらに具体的な取り扱いについて検討を進めている」としています。

・韓国国会の文化観光委員会は24日、法案審査小委員会を開き、3月に本放送が始まるデジタル衛星放送に再放送できる地上波放送をKBS第1TVと、教育放送の2チャンネルに制限し、その他の地上波放送を衛星放送で再放送する場合は、放送委員会の承認を得るようにした「放送法の改正案」をまとめました。小委員会は、放送委員会の承認を大統領令とし、来月の委員会の全体会議でこの改正案を通過させたい方針です。これは、KBS第2TVや、MBC、SBSなどの地上波放送を、衛星放送で再放送した場合、地域民放の広告収入が大幅に減ることなど影響が深刻になる事情を配慮したものです。

・韓国最南端の島、済州島に住む今年102歳の李チュンカンさんと、97歳のソンウルセンさんが、25日、結婚80周年を迎えました。1922年1月25日に結婚した李さん夫婦は、ソウル国立大学医学大学の「韓国100歳研究チーム」によって去年9月韓国の最長寿夫婦に認定されました。李さんは、85歳まで海に出て漁をし、今でも身の回りのことは自分でこなすほど元気で、妻のソンさんも60歳まで海に潜って魚貝をとる海女の生活をした海に働いた夫婦です。李さん夫婦は、結婚80周年を迎えたこの日、3人の子供や、36人の孫やひ孫からお祝いの品とともに、永年の労をねぎらわれ、幸せな1日を過ごしていました。

・韓国の30歳代、40歳代の男性は、熱心に「宝くじ」を買い、高額の賞金を夢見ていることが分かりました。韓国の世論調査機関が去年11月、全国の20歳以上の男女1400人を対象に「宝くじ」の実態調査をしました。その結果、宝くじに最も熱心なのは30歳代、40歳代の男性で、20人に一人が毎週1回以上、宝くじを購入しているということです。これに比べ50歳代以上の男性や、20歳代の男性の購入割合は低く、教育費や家のローンの支払いが肩にかかってくる中年サラリーマンが一獲千金を夢見てせっせと宝くじ売り場に通う実態を浮かびあがらせています。一方、女性で週に一回以上宝くじを購入する人の割合は、20代が2.3%、30代と40代は、1.6%でした。

・24日アメリカ・カリフォルニア州のパサデナのローズボウルで行われたサッカーのゴールドカップ、北中米カリブ海選手権大会B組1次リーグの2回戦で、韓国は、キューバと0対0で引き分けました。韓国は19日の対アメリカ戦では、2対1で敗れ、1敗1引き分けとなりましたが、総得点でキューバを上回り、ベスト8に進出しました。韓国は28日、A組1位のメキシコと対戦することになっています。

・去年のボストンマラソンで優勝した韓国の李ボンジュ選手が来月8日に開幕するソルトレイク冬季オリンピックの聖火リレーに、ランナーとして加わることになりました。李選手が所属する三星電子の陸上部が25日明らかにしたところによりますと、李選手は来月6日に現地入りし、開幕前日に競技場周辺で行われる聖火リレーに走者として参加することになっているということです。

・韓国外換銀行が公示した25日午後3時現在の為替レート、日本円100円は、984ウォン95銭で、前の日に比べて3ウォン91銭のウォン高した。アメリカドル1ドルは、1328ウォン20銭で、前の日に比べて3ウォン80銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、774.68ポイントと、前の日に比べて16.97ポイント急騰しました。

・25日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、2度2分でした。26日は次第に曇り、全国的に曇りのち雨または雪の予報となっています。予想最低気温は、氷点下9度からプラス4度、日中の最高気温は2度から8度という予報です。

1月24日木曜日

・ノルウェーのブンデビック首相が23日韓国を訪れ、24日金大中大統領と首脳会談を行いました。両首脳はこの中で、水産、エネルギー、造船、情報通信、北極の科学研究などの分野での協力を促進するとともに、WTO(世界貿易機関)など国際舞台での協力関係をさらに強化していくことで合意しました。また金大中大統領は最近の南北関係について説明するとともに、ノルウェーが70年代から北韓との対話チャンネルを開き、人道的支援を行ってきたことは韓半島の和平に大いに寄与したと高く評価しました。これに対してブンデビック首相も韓半島の和平に向けて一層貢献したいと応じ、さらに電力不足に悩む北韓に対して、「水力発電所の拡充へ向けて技術的なアドバイスを行うため、近く調査団を派遣することも考えている」と述べました。ノルウェー首相の韓国訪問は59年の国交樹立以来、初めてです。

・韓国の張在植産業資源長官はブンデビック首相に同行したガブリエスン通商相と会談し、韓国石油公社とノルウェー国営石油会社との石油の備蓄に関する協定を延長することで合意しました。また造船分野では韓国造船工業協会とノルウェー造船協会との協議チャンネルを設けて、エンジニアリングや機材分野での共同研究と協力を拡大していくことになりました。

・韓国政府は経営難に陥っている金剛山観光事業に対し、財政面を含めた全面支援に乗り出す方針を決め、個別の支援策について具体的な検討に入りました。このうち金剛山観光事業に経営参加した韓国観光公社に対する900億ウォンにのぼる融資については、利息と償還期間を優遇する、また離散家族や修学旅行の生徒・教師に対する金剛山観光費用の一部補助については、離散家族は1世帯20万ウォン、修学旅行には10万ウォンとすることを検討している模様です。しかし金剛山観光事業に対する全面支援については、野党側が強く反発しているのをはじめ、世論も批判的で、個別の支援策が決まるまでには曲折が予想されています。

・「犯罪人引き渡し条約」を巡る韓国と日本との交渉が24日、合意に達し、3月にも調印される見通しです。「犯罪人引き渡し条約」は、犯人が外国に逃亡した場合、犯行が行われた国が逃亡先の国に引き渡しを請求し、相互に身柄を引き渡す条約で、韓国と日本との交渉は、24日、ソウルで行われた4回目の交渉で合意に達しました。この韓日犯罪人引き渡し条約は、3月に予定されている小泉首相の韓国訪問の際、ソウルで調印式が行われ、国内手続きを経て、発効することになります。司法当局によりますと、現在、韓国で犯罪を犯し 日本に逃亡した容疑者はおよそ100人、逆に日本から韓国に逃亡しているのは20人あまりで、この条約が発効しますと、両国は相手国の請求に応じて、容疑者の捜索や身柄の拘束、引き渡しを行うことになります。

・東京発の連合ニュースによりますと、韓国の航空宇宙研究所と日本の宇宙開発事業団は23日、宇宙空間の実験に関する協力協定を締結することで合意しました。この協定によって、韓国は、人宇宙飛行士の訓練や国際宇宙ステーションの実験棟など日本側の施設を利用することができるようになるのを始め、さまざまな宇宙実験も共同で行うことにしています。

・韓国の与党民主党の金槿泰常任顧問は24日、大統領選挙の党内の指名選挙に立候補する意向を表明しました。金槿泰常任顧問はこの日の記者会見で、「腐敗に手を染めるものは、腐敗を清算することができない。私は政界の不正反腐を一掃したい」と述べ、党内指名選挙への立候補を表明しました。今年12月に行われる韓国の大統領選挙には与党民主党から金槿泰氏ら7人程度が立候補を表明するものとみられ、民主党は4月の党大会で候補者を一本化する予定です。

・97年暮れの外貨危機以後、韓国金融部門の構造調整のために投入された政府の公的資金は、155兆3000億ウォン、日本円でおよそ15兆円に上っていることが分かりました。財政経済部が23日明らかにしたところによりますと、97年の外貨危機で韓国の銀行は、あわせて100兆ウォン前後の不良債権を抱えて、一部の銀行は経営が破綻しました。このため政府は98年以降、公的資金を投入してこれらの銀行を国有化するなど金融の構造調整を進めており、公的資金の投入額は、去年の12月まで155兆3000億ウォンに達しました。このうち、先月、不良債権の売却で1兆4000億ウォン、株式や資産の売却と破産割り当てでそれぞれ7000億ウォンが回収され、先月末までの回収額は40兆8000億ウォンとなっています。

・政府は、外国人による海外からの直接投資を積極的に誘致するため税制の優遇措置の枠を広げ、これを1月1日にさかのぼって実施することになりました。外国人の投資に対する優遇税制は、資本金の10%以上が海外資本となっている企業に対する外国からの投資に適用されるもので、主な内容は、「事業所得者にかかる所得税や法人税を最初の7年間は免除し、その後の3年間は50%に軽減する。不動産の取得税や登録税、建物の保有にかかる財産税、総合土地税は5年間免除し、その後の3年間は50%軽減する」というものです。今度新たに優遇対象となる最低投資額は、ホテル業が2000万ドルで、リゾート業は3000万ドルとなっています。

・去年、2001年の南北の貿易額は4億295万7000ドルで、前の年に比べ、5.2%の減少となりました。統一部が23日発表したところによりますと、去年の南北貿易は、輸入が1億7千617万ドルで、前の年より15.6%増えましたが、輸出は2億2678万7千ドルで、16.9%の減となりました。南北の貿易は金 大中大統領の抱擁政策によって、99年と2000年はともに前年を上回りましたが、去年は韓国の景気の停滞と南北関係も足踏み状態となったことから、マイナスとなりました。

・今年3月から本放送を始める韓国デジタル衛星放送は、今年10月から韓国の通信社「連合ニュース」の記事を文字情報としてリアルタイムでサービスすることになりました。デジタルTVによる文字情報は、放送番組以外の関連情報をはじめ、ニュースや気象情報、株価などの一般情報や、電子商取引など、各種のデータ−を文字でサービスするものです。これによって、デジタル衛星放送の視聴者は、今年10月から番組の他に「連合ニュース」が提供する韓国語と英語による国内外のニュースや写真をリアルタイムで受信できるようになります。

・来月8日に開幕するソルトレークオリンピックの「アイスダンス」に韓国のペアが初めて出場することが決まりました。ISU(国際スケート連盟)から、23日、韓国スケー ト連盟に入った連絡によりますと、去年行われた「アイスダンス」の予選で、出場権を獲得した 外国選手がけがのため、予備候補1位の出場を辞退し、この予選で補欠第1順位の韓国漢陽大学の李チョンクン選手と ヤンテファ選手のペアの出場を認めることになった」ということです。韓国の選手がオリンピックの「アイスダンス」種目に出場するのはこれが初めてです。

・韓国外換銀行が公示した24日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、988ウォン86銭で、前の日に比べて4ウォン5銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1332ウォンで、前の日に比べて2ウォン50銭のウォン安でした。韓国株式市場の24日の総合株価指数は、757.71ポイントと、前の日に比べて15.09ポイント上昇、今年の最高値となりました。

・24日のソウルは晴れ、午後3時の気温はプラス0度6分でした。25日は 全国的に晴れのち曇りで、予想最低気温は氷点下13度から0度、最高気温はプラス2度から9度と、冷え込みはやや和らぐという予報です。

1月23日水曜日

・韓国政府は23日、停滞している北韓の金剛山観光の活性化に向けた支援策を発表しました。統一部がまとめた支援策は、*離散家族や生徒・教師などに対する金剛山観光費用の一部補助、*韓国観光公社に貸し出す南北協力基金の融資条件の緩和、*金剛山現地に外国製品の販売所の設置許可などが主な内容となっています。このうち離散家族や生徒・教師の観光費用の一部補助は1人あたり10万ウォンから20万ウォン=日本円で1万円から2万円程度になるものと予想され、中学や高校の修学旅行を誘致したいとしています。また韓国観光公社に対する南北協力基金の貸し出し条件の緩和は、観光公社の貸し出しで経営が行き詰まっている現代アサンへの支援が可能になるものとみられます。外国製品の販売所は、金剛山の登山や温泉、平壌サーカスだけでは客足を増やせることの限界に達したため、現代アサンの正常化に向けて、金剛山現地に免税店設置を前向きに検討するものです。

・東京で開かれていたアフガニスタン復興支援国際会議に出席した韓国の韓昇洙外交通商長官は22日夜日本の田中外相と会談し、両国共催のサッカーのワールドカップの成功に向けて緊密に協力していくことで合意しました。両外相はまた去年合意した歴史共同研究機関について来月にも発足させることや、韓日投資協定の早期発効に向けて努力するとともに、ワールドカップで需要が増える両国間の空の便を十分確保できるように協力することになりました。韓長官はこの席で韓国人に対する全面的なビザ免除や、韓国産の豚肉の日本向け輸出の再開、貿易アンバランスの是正などを求めました。韓長官はまた最近の不審船事故などで冷え込んでいる日朝関係にもふれ「北韓と日本との関係が正常な関係に発展することを希望する」と述べました。韓長官はこれに先立って小泉首相を表敬訪問し、小泉首相の韓国訪問を希望する韓国政府の立場を伝えました。

・韓国は78年以来国交を断絶しているアフガニスタンと外交関係を回復することになりました。韓国の韓昇洙外交通商長官は22日、東京でのアフガニスタン復興支援会議終了後、アフガニスタン暫定政権のカルザイ議長と会談し、今月末にニューヨークの国連本部で両国の外相が国交正常化に関する外交文書に署名し、国交を回復することで一致しました。韓国は、旧ソ連がソビエト寄りの政権樹立を目指してアフガニスタンに侵攻した前年の1978年当時の人民民主党政権時代に国交を断絶していました。

・ワシントンのKBSチェ・ジェヒョン特派員によりますと、駐韓アメリカ大使などを務めた韓半島問題専門家ら5人が来月北韓を訪問する予定です。北韓を訪問するのはスチーブン・ボスワース氏、ドナルド・グレッグ氏、リチャード・ワーカー氏、ウィリアム・グライスティン氏の歴代駐韓アメリカ大使4人とバークリー大学のスカラピノ教授の5人です。一行の北韓訪問に当っては北韓の国連代表部が受け入れの窓口となっており、スカラピノ教授は「現在、北韓と詰めの協議を行っている。北韓訪問の成果についてはソウルで説明する予定だ」と述べました。元駐韓米大使らの北韓訪問の目的は、「対話が断絶している米朝関係に非公式の対話チャンネルを開くため」とされていますが、一行が平壌に滞在する来月19日から22日は金正日国防委員長の60回目の誕生日の直後で、ブッシュ大統領の韓・日・中3カ国訪問の時期とも重なるだけに、北韓がアメリカとの対話を再開する前兆ではないかとみる向きもあります。

・ソウルの地下鉄で線路に転落した人を救助し、そのまま現場を離れた勇気ある高校生の行動がITのホームページで明らかにされました。これは今月20日夜9時半頃、ソウルの地下鉄1号線の東大門駅で、酒に酔った50才代の男性が落ちたところ、ソウル高校3年生のチョン・マンチェ君が助けたものです。チョン君は線路に飛び降りた直後電車が入ってきたため、この男性を反対の線路に引きずりこんで難を避け、プラットホームにいた乗客の手を借りて無事この男性を救助したということです。チョン君は男性を救助した後現場を離れましたが、現場に居合わせた女性が、チョン君が落とした財布で身元を確認し、チョン君の勇気ある行動を国の青少年保護委員会のホームページに書き込み、この美談が明るみに出ました。

・韓国と日本の経済人が相互の理解と協力を進めるため合同の研究会を発足させました。この研究会には日本に勤務した経験のある韓国の経済人の集まり「駐日韓国企業連合会のソウル集い」の51人と、現在韓国で勤務している日本の経済人の団体「ソウルジャパンクラブ」の会員39人が参加しており、22日ソウルの貿易センターで研究会の設立総会を開きました。研究会の世話人は「お互いを良く知っている両国の経済人が人的ネットワークを広げ、年に2回ほどの合同研究会を通じて相互の理解と協力を進めていきたい」と話しています。

・韓国ではクレジットカードの利用が拡大し、クレジットカード会社7社は去年1年間2兆5000億ウォン=日本円でおよそ2500億円という史上最高の純利益を上げました。金融監督院が23日、LG、三星、BCなどクレジットカード専門の7社の去年の実績を調べた結果、純利益は2兆5754億ウォン、おととしに比べて2倍以上も増えました。会社別にはLGカードが6500億ウォン、三星カードが5800億ウォン、国民カード4500億ウォンなどと、東洋カード1社だけが赤字となっています。金融監督院では、今年もクレジットカードの利用金額に応じて所得税を減免する税制を続けることにしており、景気の回復にともなってカード業界の利益はさらに大きくなるものとみています。

・韓国で最も人気のある酒といえば焼酎ですが、この焼酎に米を原料とした米焼酎が7年ぶりに登場しました。韓国の大衆酒=焼酎はそのほとんどが熱帯植物のタピオカの芋からとれるでん粉を原料としていますが、この2、3年、米が生産過剰となり、政府の備蓄米の処理が問題となってきました。このため韓国政府では、政府備蓄の古米を焼酎メーカーに安い価格で放出することを決め、メーカーでは5万4000トンの古米を焼酎の原料として仕込みました。この米焼酎は今月から酒屋の店頭に並べられますが、韓国の焼酎ファンがどんな評価を下すか、メーカーでは注目しています。

・ソウルに住んでいる外国人の10人に7人までがソウルでの生活に満足していることが分かりました。ソウル市はこの程外国人481人を対象にソウルでの生活の満足度について郵便でアンケート調査をしました。その結果、「満足」と「まあまあ満足」という回答が77%に上りました。その理由としては「交通が便利」が33%、「ショッピング・観光が好都合」が20%、「人情が厚い」が18%の順でした。一方、ソウルに住みにくいと答えた人に理由を聞いたところ、「交通渋滞」が25%、「環境汚染」が23%でした。

ワールドカップサッカーの公式スポンサー大韓航空はジャンボジェットなど5機にワールドカップ関連の図案を描き、近づくワールドカップをPRすることになりました。図案は、韓国の赤いユニフォームをつけた選手がFIFA公認球の「フィーバーノバ」でシュートを決める絵で、アメリカやヨーロッパ行きのボーイング747型2機と東南アジアや日本行きのボーイング777型機など合わせて5機の胴体部分に大きく描かれています。大韓航空側はこれら5機に「ワールドカップ号」と名づけ、来月7日から運航を始める計画で、「韓日ワールドカップを世界にPRし、外国人観光客の誘致につなげたい」と話しています。

・韓国外換銀行が公示した23日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、992ウォン91銭で、前の日に比べて73銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1329ウォン50銭で、前の日に比べて50銭のウォン安でした。韓国株式市場の23日の総合株価指数は、742.62ポイントと、前の日に比べて18.26ポイント上昇しました。

・23日のソウルは晴れ、午後3時の気温は氷点下1度7分で、ソウルは真冬日となりました。24日も晴れの一日となりますが、冷え込みは続くでしょう。24日の予想最低気温は氷点下15度から2度、最高気温は0度から7度という予報です。

1月22日火曜日

・韓日の友好促進を目指す「2002年韓日国民交流の年」の韓国側の開幕記念式典が、駐韓日本大使館の主催で21日ソウルのホテルで盛大に行われました。式典には、国民交流の年の親善大使に選ばれた女優の藤原紀香さんと、韓国映画「シュリ」のヒロイン、金ユンジンさんをはじめ、日本側から植竹繁雄外務副大臣や、寺田大使、韓国側からはチェ・ソンホン外務次官、文化観光部のリホンソッ次官補らが出席しました。親善大使をつとめる藤原紀香さんは、「全世界が注目する日韓共催のワールドカップの開かれる記念すべき年に、親善大使の役割を果たすことができとても光栄に思っています。これからは足しげく韓国に通っていろんな文化を学び、そしてひとりでも多くの日本人に伝えたいと思っています」と挨拶しました。藤原さんは、これに先立って金ユンジンさんとともに大統領府の青瓦台に金大中大統領を表敬訪問して、握手を交わし大統領の人懐こい印象に感銘を受けたと感想を語りました。

・北韓は故金日成主席の生誕90周年を記念して、今年4月末から平譲で大規模な「アリラン祝典」のイベントを計画していますが、この祝典の期間中、金剛山を訪れた観光客が平譲までバスで移動できるようにすると、韓国側に提案しました。これは金剛山観光事業を進めている韓国の現代アサンの金潤圭社長が21日明らかにしたものです。それによりますと、このほど北韓を訪れた金社長に対し、北韓側は、「アリラン祝典は4月29日から6月29日まで開かれるが、この期間中は金剛山観光を終えた韓国の観光客が平譲までバスで移動し、アリラン祝典も観覧できるよういしたい」と提案したということです。北韓のアリラン祝典はマスゲームなどを中心とするイベントで、現在、日本を含む外国の観光客の誘致活動を展開していますが、この北韓の提案が実現しますと、北韓の内陸部が初めて韓国人の観光客に公開されることになります。

・一昨年の国会議員選挙でいわゆる「落選運動」を繰り広げた韓国の市民団体は、今年行われる地方選挙や大統領選挙では、特定の候補を支持したり落選を呼びかけたりする運動は行わない方針を明らかにしました。このうち、 経実連(経済正義実践市民連合)は、21日の記者会見で、「地方選挙と大統領選挙で、特定候補に対する支持や反対は表明しない。しかし候補者が公約として掲げた政策についての情報公開運動や、不正選挙監視運動を積極的に展開する」ことを明らかにしました。一方、「参与連帯」も、「特定候補を反対する落選運動をしない代わり、公正な選挙が行われるよう、有権者が積極的に選挙戦を監視するキャンペーンを展開する」と発表しました。市民団体によるいわゆる「落選運動」は、一昨年4月の国会議員選挙の際、全国的な広がりを見せ、名指しをされた有力候補の数人が落選するという事態となりました。しかし最高裁判所は特定候補に対する落選運動は、選挙法に違反するという判決を下し、市民団体としても直接的な落選運動ができなくなりました。

・韓国では、今年のサッカーワールドカップの需要を見込んで、日本円で10万円から20万円の低価格のデジタルテレビが販売される見通しです。情報通信部の梁承澤長官は21日、「サッカーワールドカップ大会とアジア大会が開かれる今年はデジタルテレビ100万台を普及し、これを基盤に輸出競争力を高めていきたい」と述べました。情報通信部としては、家電業界に対し、100万ウォンから200万ウォン、日本円で10万円から20万円程度の低価格のデジタルテレビを開発し、ワールドカップサッカーの開幕前に販売体制も整えるよう働きかけることにしています。

・韓日共催のサッカー・ワールドカップ大会で、両国の親善グループが計画している「韓日共同応援」が、日本側の競技場では実現しない見通しとなりました。21日日本の読売新聞が伝えたところによりますと、韓国サッカー協会はおこ親善グループの共同応援の趣旨に賛同して、チケット900席分を提供することにしていますが、日本サッカー協会は「特定団体への協力は考えていない」と協力に難色を示したということです。「ふれあいコリア・ジャパンクラブ」は、ワールドカップ期間中、韓国と日本のチーム、それぞれ3試合で、共同応援する計画を進めており、韓国サッカー協会は、韓国で行われる韓国チームの3試合で、合計900席分のチケットを提供することをすでに決めています。

・韓国では、1980年政府による言論機関の統廃合が行われ通信社は「連合ニュース」の1社体制が続いていましたが、来月、2社目の通信社が誕生することになりました。新たに通信市場に加わるのは、株式会社「ニューシス」で、「ニューシス」は、去年末に文化観光部に通信社としての登録を終え、今月18日には、イギリスのロイター通信とニュースの配信に関する契約を結びました。「ニューシス」は、現在5億ウォンの資本金を150億ウォンにも増資するため韓国の新聞各社や放送局などにも出資を働きかけています。「ニューシス」は、来月からまず国際ニュースを、4月からは国内ニュースの配信を行うことにしており、20年間1社体制が続いた韓国の通信社は、2社競合の時代に入ることになります。

・性交渉後72時間以内に服用すると避妊の効果があるとされる避妊薬「ノレボ錠」の輸入販売で韓国で21日から始まりました。避妊薬の「ノレボ錠」は、フランスのHRAパマ社が開発したもので、韓国の薬品メーカーが申請した韓国での販売許可に対し、食品医薬品安全庁が去年、11月中旬に市販を許可したものです。輸入元の薬品メーカーは、「ノレボを購入するためには、医師の処方箋が必要となる。性交渉後72時間以内に2回服用することで避妊に効果がある」と説明しています。

・KBS(韓国放送)は、無線インターネット専用のコンテンツとして「モバイル100文字ニュース」のサービスを来月1日から始めることになりました。「モバイル100文字ニュース」は、KBSのニュースを携帯電話などモバイルインターネット利用者が読みやすいようにニュース1項目をハングル100文字程度にまとめてサービスするものです。

・韓国の大手通信会社「ハナロ通信」が日本の京セラと次世代の高速無線データ通信技術での分野で提携することになりました。これは日本経済新聞が22日伝えもので、ハナロ通信は京セラが開発した技術をもとに、パソコンによるネット接続サービスを来年から始める予定で、携帯電話などへの応用技術も京セラと共同で開発することになっています。

・韓国外換銀行が公示した22日、午後3時現在の為替レート、日本円100円は、993ウォン64銭で、前日に比べ、6ウォン74銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1329ウォンで、前日に比べ、7ウォンのウォン安でした。韓国株式市場の22日の総合株価指数は、724.36ポイントと、前日に比べ、7.01ポイント上昇しました。

・22日のソウルは晴れ、午後3時の気温は2度8でした。23日は大陸からの冷たい高気圧の影響で、さらに冷え込むものとみられます。23日の予想最低気温は、ソウルが氷点下9度など、氷点下16度からプラス2度、最高気温は氷点下1度からプラス5度という予報です。

1月21日月曜日

・韓国の韓昇洙外交通商長官は21日東京で開かれた「アフガニスタン復興支援国際会議」で4500万ドルを支援することを表明しました。韓昇洙外交通商長官はこの席で「韓国としては主に道路や交通などインフラの復旧のため今後2年半の間に4500万ドルを支援する」と述べました。また国際会議のホスト国、日本の小泉首相は5億ドルの支援方針を、さらにアメリカのパウェル国務長官は今年10月から2960万ドルを支援すると述べました。世界銀行などによりますと、アフガニスタンの復興事業のためにさしあたり今後2年半に49億ドル、10年間には146億ドルが必要だとしています。一方、韓昇洙外交通商長官は日本訪問中、田中外相と会談し、去年韓日首脳会談で合意した「歴史共同研究機構」の設置など7項目について協議することにしています。

・韓国政府は経営難から中断も懸念されている金剛山観光事業を立て直すため政府資金の南北協力基金の中から金銭面での支援を行う方針です。政府関係者はこの金銭支援は去年6月から金剛山観光事業に加わった韓国観光公社に対する貸付金900億ウォンのうちまだ交付していない450億ウォンの一部を充てることになると説明しました。一方、北韓から帰国した現代アサンの金潤圭社長は20日「北韓側と金剛山観光事業について協議した結果、北韓側も金剛山観光を中断してはならないという意向を表明した。事業の再建へ向けて互いに努力することで合意した」と述べました。

・今年の「韓日国民交流の年」の開幕をつげるオープニングセレモニーが21日と28日それぞれ両国で行われ、両国国民の交流とワールドカップ大会の成功にむけて、さまざまな行事が本格化します。まず日本側は21日、日本大使館の主催でソウルのハイアットホテルでオープニング行事を、韓国側も28日東京の国立競技場で開幕をつげるイベントを行います。両国は今後1年間韓国と日本で40から50までの交流行事を文化、学術、スポーツなど7つの分野にわけて行う予定です。両国は99年の韓日閣僚会談でワールドカップ共催を記念し2002年を「韓日国民交流の年」に指定することに合意しています。一方、金大中大統領は大統領官邸の青瓦台で「韓日国民交流の年」の親善外交使節に任命された映画シュリの主人公、金ユンジン氏と日本の藤原紀香氏と懇談しました。

・韓国与党民主党の李仁済常任顧問が20日の記者会見で民主党の大統領候補の指名選挙に立候補する意思を表明しました。李常任顧問はこの席で「私は司法、立法、行政の各分野の職責を経験し、京畿道知事時代から大統領への夢を育てて来た」と述べ、党の大統領候補指名選挙に意欲を示しました。李仁済氏は前回97年の大統領選挙にも立候補した若手の有力政治家です。

・韓国政府は近く北韓に対し、離散家族訪問団の再会と金剛山陸路観光などのための実務会談を提案する方針です。これは李漢東国務総理がラジオ番組のインタビューの中で明らかにしたもので、李漢東国務総理は「南北鉄道の連結や開城工業団地の造成、離散家族の再会、金剛山陸路観光などの懸案はいずれも南北で合意に達したものであり、その具体化を急がなければならない」とのべ、近く北韓に対し、実務会談を提案する可能性を示唆しました。

・韓国の与党、民主党の韓光玉代表は21日年頭の記者会見を行い、検察総長の任命にあたっては国会の聴聞を必要とする人事聴聞会を検討したいという考えを明らかにしました。また消費面から景気を刺激するため自営業者やサラリーマンを対象にした所得税の減免を行いたい。さらに野党ハンナラ党に対して、国政全般について論議するための「与野党政策協議会」の開催を提案しました。

・大韓体育会の会長でIOC(国際オリンピック委員会)の委員の金雲龍氏がIOCのラジオ、テレビ委員会の委員長に再選しました。金雲龍氏はIOCの副会長や理事も勤めたIOCの有力委員で89年IOCのラジオ・テレビ委員長に就任した後、夏と冬のオリンピックのラジオとテレビ放映権交渉で責任者の役割を努めてきました。

・韓国情報通信部は、今年を「グロバールリーダー、E−KOREA」の元年に決め、国内景気の先導役として情報通信分野に重点的に投資を行うことを決めました。情報通信部ではこの方針に沿って政府予算の2兆7500億ウォンと民間の通信事業者投資10兆ウォンなど官民あわせて12兆7500億ウォンを投資する計画です。また韓中IT産業協力総合対策を樹立し、今年の中国への輸出を100億ドルにふやす計画です。

・慶尚南道、密陽にある「カンリム自然農園」で作られる有機野菜と有機キムチが日本の農林規格品「JAS」マークの認定を受けました。カンリム自然農園は去年末、日本の農林水産省の有機農産物認定機関であるASACから4万5千平方メートルの農場とここで生産される白菜や大根など40あまりの野菜とこれを原料とした有機キムチ、キムチ工場などに有機JASマークを使用することが認められました。有機キムチはビタミンCと葉緑素の含有量が多く普通のキムチより抗癌作用が優れていると言われています。カンリム自然農園では有機キムチ30トンあまりを日本に輸出する計画です。

・韓国外換銀行が公示した21日午後3時現在のウォンの為替レ−ト、日本円100円は1000ウォン38銭で先週にくらべ1ウォン9銭のウォン安でした。またアメリカドル1ドルは1322ウォンで先週より50銭のウォン高でした。21日韓国株式市場の総合株価指数は717.35ポイントと先週にくらべ8.88ポイント上昇しました。

・21日のソウルは雪のち晴れ、午後3時の気温は1度9分でした。また午前中の雪で、仁川国際空港では国際便に、金浦空港でも国内線のダイヤーに一部影響が出ました。22日は全国的に雲が多く、一部の地域で雪が降るでしょう。予想最低気温は氷点下13度から氷点下2度、最高気温は氷点下3度からプラス3度になるものとみられます。

1月19日土曜日

・韓国政府は、21日から東京で始まる「アフガニスタン復興国際会議」で今後2年半の間に、最大で5000万ドル規模の支援を行う方針を表明することになりました。この国際会議には、韓スンス外交通商長官が出席することになっており、韓長官は、こうした支援策を表明することになっています。韓国としては、保健医療などの人道的な支援、道路や鉄道などのインフラの復旧、それに情報通信分野の事業などに現物供与の形で支援を行う計画です。

・99年に締結された韓日漁業協定が、現行のまま延長される見通しとなりました。韓国の外交通商部は、18日、現行の韓日漁業協定は、韓国が領有権を主張する日本海の独島=日本でいう竹島と、大陸棚に対する権利を侵害するものでないことから現行の韓日漁業協定をそのまま延長する方針を明らかにしました。韓日漁業協定は、協定の効力が終了する今月22日までに両国間で延長するかどうかの協議を行うことになっています。一方、韓国の一部の政治家らが加わっている「韓日漁業協定破棄運動本部」は、18日記者会見し、政府に現行の韓日漁業協定は、延長せず再交渉を行うことを求めており、韓国政府の対応が注目されています。

・韓国国防部と韓国駐留アメリカ軍は、ソウル都心の龍山にある米軍基地をソウル首都圏に移転することで原則的に合意し、移転先を検討していることが18日明らかになりました。韓国とアメリカの軍当局は、1990年に移転先の候補地として京畿道オサンと、ピョンテク、全羅北道グンサンなどとすることで合意しましたが、住民の強い反対や移転経費の問題などから一旦白紙に戻し、移転の時期や費用などについて協議を進めているということです。こうした動きは、去年末、ソウルの龍山基地内に韓国駐留アメリカ軍とその家族のためのアパートの建設計画が明るみに出て、韓国内で反対世論が高まったことから今月10日の国家安全保障会議で金大中大統領が再検討を指示したことによるものです。韓国とアメリカは、90年6月に龍山基地の移転についての覚書に調印し、96年までに17億ドルをかけて米軍基地を京畿道のオサンやピョンテクなどに移転することで合意していましたが、アメリカ軍側が移転費用として95億ドルを要求したため、計画は中断状態となっていました。

・韓国に住む外国人に今年から地方公務員採用の門戸が開かれることになりました。行政自治部は、去年の国会で成立した「国家公務員法の改正」を19日から施行すると発表しました。この改正によってこれまで閉ざされていた外国人の公務員採用について地方公務員に限って7月から採用が認められました。行政自治部が新たに定めた「外国人公務員の採用規定」では、韓国の国民を優先的に公務員に採用しなければならないという国会議決もあって実際に採用されるのは、ごく少人数にとどまるものとみられています。

・韓国とフランスは、今年のワールドカップサッカー大会の国際的なテロ対策として、軍事面で情報を交換することになりました。これは、18日韓国の国防部で行われた韓国とフランスの軍事協力会議で決まったもので、この会議には、韓国側から李相ヒ合同参謀本部戦略企画本部長が、フランス側からはアラン・コルドヒ合同参謀本部の国際部長がそれぞれ首席代表として出席しました。この席で、フランス側は、「ワールドカップ大会の成功のためフランスが軍事面で積極的に協力したい。フランスの軍関係者やスポーツ専門家20人あまりを早ければ3月にも韓国に派遣する」と述べ、フランス軍が持っている国際的なテロ団体の情報を積極的に提供する方針を明らかにしました。

・サッカーワールドカップの韓日事務総長会議が17日から韓国のウルサン市で開かれ、ワールドカップの優勝カップを3月から両国あわせて20の開催都市を巡回させ展示することを決めました。また今月28日から沖縄で開かれる韓日航空交渉には、両組織委員会の関係者も出席し、ワールドカップ関連の航空需要などについて報告することになりました。

・北京発の共同通信によりますと、北韓は、今年の春から首都の平壌地域に限って携帯電話業務を開始する計画でしたが、経済難などを理由に当面先送りすることにしたと北韓の情報筋が伝えました。それによりますと、現在、北韓は、ヨーロッパ式の移動通信と韓国が商用化に成功させたコード分割多重接触方式のどちらを採用するかについてもまだ結論を出していないということです。またこれに加え、北韓の電力難も携帯電話業務の先送りに影響を及ぼしているようだとしています。北韓は、金正日国防委員長が去年1月中国上海を視察した後、北韓でもIT(情報技術)事業を積極的に進めるよう支持したことから携帯電話の業務を開始することを決めていました。

・パリで行われている水泳のワールドカップ、男子背泳ぎ100メートルで、韓国の選手が史上初めて金メダルを獲得しました。金メダルに輝いたのは、韓国体育大学2年生のソンミン選手です。ソン選手は、18日パリで行われた男子背泳ぎ100メートルの決勝で53秒15を記録し、ロシアのアレチン選手を0.07秒の差で押え、優勝しました。水泳のワールドカップで韓国の選手が金メダルを獲得したのは、88年の第1回大会以来、ソン選手が初めてです。

・韓国外換銀行が公示した19日正午現在の為替レート、日本円100円は、997ウォン74銭で前の日に比べて5ウォン41銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1322ウォン50銭で、前の日に比べて3ウォン50銭のウォン安でした。韓国株式市場は、土曜日のため取り引はありません。

・19日ソウルは曇り、正午の気温は、5度8分でした。20日日曜日も引き続き、低気圧の影響で全国的に曇り時々雨の予報となっています。予想最低気温は、氷点下4度から6度、日中の最高気温は3度から11度と予測されています。

1月18日金曜日

・北韓が中断していた南北をつなぐ鉄道「京義線」の復旧工事について、工事を担当する軍部隊の兵営を修理し直すなど、再開へ向けた動きをみせていることが分かりました。韓国国防部の関係者が17日明らかにしたところによりますと、「北韓は、京義線復旧工事が行われる北韓南部のケソン市一帯にある兵舎を去年の年末頃から増築したり修理したりしている。特に工事に関わる部隊の兵力も大幅に増えた」ということで、韓国側はこうした動きが復旧工事の再開に向けた準備であることも考えられるとしています。

・財政経済部は、18日、停滞が続いていた韓国の景気は底をうち回復局面に入ったとする景気判断を明らかにしました。財政経済部は、この日民主党本部で開かれた政府与党会議で、「最近の韓国経済はなお一部に不確定な要因はあるものの去年の第4四半期に底をうち、回復局面に向かっているものと判断される」と報告しました。財政経済部では、「企業の設備投資がプラスに転じ、消費者期待指数が100を超えるなど消費心理が回復している点からみて、景気が底を打ったものとみられる」としています。またこれに先立って陳稔副総理は、17日、KBSラジオのインタービューに答え、「国内の景気が底をうち回復に向かっている。世界経済が好転する見通しの下半期には、内需、輸出、投資がバランスを保ち、今年の成長率も5%台に乗るのではないか」と述べました。

・日本の大学入試センター試験の外国語選択科目に今年から「韓国語」が正式科目に導入されます。大学入試の最初の関門となる大学入試センター試験は、19日から日本全国684の試験場で行われますが、今年初めて「韓国語」が外国語の試験科目に採用されました。センター試験の場合、受験生が試験当日、韓国語、英語、フランス語、ドイツ語、中国語の5科目の中から選択して受けることになっていることから、どの程度の受験生が韓国語を選択したかについては、試験終了後でないと分からないと入試センターでは話しています。また日本ではこれまで「韓国語」の呼び方を「朝鮮語」「ハングル語」「コリア語」などとなっていましたが、入試センターが「韓国語」としたことから「韓国語」の呼称が定着するものと韓国の関係者はみています

・今年2002年は、サッカーワールドカップにあわせ、韓国と日本の政府が定めた「韓日国民交流の年」で、民間、政府、自治体など数多くの交流事業が計画されています。これをPRするため両国政府が選んだ親善大使に韓国側では映画「シュリ」のヒロイン、金ユンジンさんが、日本側では、女優の藤原紀香さんが選ばれました。金ユンジンさんと藤原紀香さんは、21日ソウルの日本大使館が主催する「韓日国民交流の年」の開幕式典に、そして28日には東京の韓国大使館が主催する開幕式典に出席するなど、両国が主催する様々な文化イベントに参加することになっています。

・サッカーワールドカップの韓国組織委員会は入場券を購入したものの、何らかの事情で試合を観戦することができなくなった人については、払い戻しはしないものの、一定期間に限って入場券の名義を変更できる措置をとることになりました。入場券の名義変更が可能な理由としては、名義人の死亡、海外移住、留学、軍隊への入隊、長期入院、収監、70才以上の高齢者の病気などです。韓国組織委員会では、こうした人を対象に、去年2月15日から3月14日までの1次販売の期間中、購入した入場券については、1月18日から2月15日までに、去年9月以降の2次販売で入場券を購入した人の場合は、2月1日から3月31日までに組織委員会に申請書を受け付け名義を変更することにしています。

・93年以降減少に転じたソウル市の人口が7年ぶりに再び増加傾向にあることが分かりました。ソウル市が17日発表した人口統計によりますと、ソウル市の人口は、2000年一昨年末現在で1037万3234人で、前の年の99年より5万1785人増えました。また性別では、男性が519万8186人、女性が517万5048人で男性がやや多くなっています。これについてソウル市では、一昨年は、出生数が前の年を5000人程度上回ったこと、また一時増加した市外への転出者が相対的に少なくなったためとみています。

・滋賀県の米原町は18日、町の合併問題をめぐって永住外国人にも投票を認める住民投票条例案を臨時町議会に提案し、賛成多数で可決されました。日本の総務省が18日明らかにしたところによりますと、永住外国人が投票できる住民投票は全国で初めてということです。米原町では、3カ月以上町内に住む20歳以上の永住外国人およそ30人から申請を受けて「合併をめぐる住民投票」で投票を認めることにしています。

・日本のTV朝日が、日本の放送局としては初めて3月17日ソウルで開かれる東亜国際マラソン大会を全国に中継することになりました。日本のTV局がオリンピックやアジア競技大会以外で韓国で開かれるマラソン大会を中継するのは初めてです。今年の東亜マラソン大会には、日本のマラソンランキング1位の藤田敦史選手ら世界の有名選手が多数参加します。

・岐阜県北アルプスの天狗岳で登山中に怪我をした韓国人男女2人が、18日午前、警察の救助隊に救助されました。岐阜県警救助隊によりますと、救助されたのはパク・サンドさん、25歳と、キム・チミンさん、21歳の2人です。2人は一行4人で奥穂高岳に向かう途中、悪天候で天狗岳の海抜2,800メートル付近で滑落したもので、パーティーのほかの2人が下山して岐阜県警に救助を要請していました。救助された2人は首などに軽い怪我をしていますが、生命に別条はないということです。

・金大中大統領が1973年に東京で拉致監禁された「金大中拉致事件」を題材にした韓国と日本の合作映画「KT」が、来月月6日開幕する第52回ベルリン国際映画祭に参加することになりました。この映画は、現在の金大中大統領が野党候補として大統領選挙に出馬して敗れた後の、1973年、滞在中の東京、九段のホテルから拉致され、5日後にソウルで発見された事件を題材にした小説「拉致」を、坂本準二監督が映画化したものです。映画は事件発生前の東京を舞台に、自衛隊の情報部と韓国の中央情報部、在日韓国人らによる緊迫した情報戦を描いています。この映画は来月5日、日本で試写会を行い、5月に韓国と日本で同時に封切りされる予定です。

・韓国では、食生活が豊かになるにつれて、食べ残して捨てられる「残飯」も多くなり、金額に見積もれば年間15兆ウォン、日本円で1兆5000億円に上るということです。これは政府の環境部が、18日発表したもので、それによりますと、家庭やレストラン、ホテルなどの料理のうち、18.7%つまり5分の1近く480万トンが残飯として捨てられゴミとなっています。これを金額に換算しますと、15兆ウォン、国民一人当たりでは31万4000ウォンとなります。環境部では、今年を残飯を中心としたゴミの減量化の年として限りある食糧資源を浪費しないよう呼びかけ、年間3兆ウォンの経費の節約を図ることにしています。

・韓国外換銀行が公示した18日午後3時現在の為替レート、日本円100円は、992ウォン33銭で、前の日に比べて8ウォン5銭のウォン高した。アメリカドル1ドルは、1319ウォンで、前の日に比べて1ウォン50銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、708.47ポイントと、前の日に比べて5.03ポイント下落しました。

・18日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、5度1分とポカポカの一日でした。19日は次第に曇り、南部地方では午後から雨の降るところもあるでしょう。予想最低気温は、氷点下7から4度、日中の最高気温は4度から11度という予報です。

1月17日木曜日

・対北韓政策について協議する 韓国、日本、アメリカの3ヶ国による今年初めての対北韓政策調整監督グループ会議が25日ソウルで開かれます。今回の会議では中断状態となっている南北と米朝、日朝間の対話再開や東支那海での不審船の沈没事件、それに北韓への人道的支援など懸案について意見が交わされるものと見られています。会議には韓国から任晟準外交通商次官補、アメリカからはケリー東アジア太平洋担当次官補、日本からは田中均外務省アジア局長が首席代表として出席します。ところで、韓国はこの会議 に先たって24日アメリカとの2カ国会議を開き、来月に予定されている韓米外相会談とそれに続く韓米首脳会談のテーマーなどについても意見を交わすものと見られます。

・東京発連合ニュースによりますと、韓国、日本、中国の3か国は16日東京で国際経済と貿易問題を論議するための実務者会議を開き、3か国による自由貿易協定の締結も視野に入れて検討することで意見が一致しました。この会議では3か国による自由貿易協定を近いうちに実現することは難しいものの「東アジア経済圏」の発展を目指すためには、検討を進めなければならない。その場合3か国の関税率をどう調整するかが課題となるという認識で一致しました。今回の会議ではこのほかWTO(世界貿易機関)、APEC(アジア太平洋経済協力会議)、ASEM(アジアヨ−ロッパ首脳会議)などを含む多様な経済体制の中で生じる国際経済の問題について幅広く意見が交わされました。

・韓国の韓昇洙外交通商長官が東京で開かれる<アフガニスタン復興支援国際会議>に出席するため20日から23日まで日本を訪問します。長官は21日から始まるこの国際会議で、国際的なテロ支援組織の壊滅にむけた行動に積極的に参加する意志を再確認すると共に、アフガニスタンの保健、医療、教育などに対する韓国としての支援計画を発表する予定です。韓長官はまた日本の小泉首相を表敬訪問するとともに、田中外相とも会談して両国の首脳が去年の会談で合意した歴史教科書問題の解決など7項目の懸案について意見を交わすほか、ワールドカップや両国国民交流の年についても相互の協力を確認したい意向です。

・日本を訪れている韓国の柳三南海洋水産長官は16日、日本の武部農林水産相と会談し、両国が民間漁業協定を結ぶため政府レベルの支援を行うことにで一致しました。両長官は会談で韓国漁船が日本の排他的水域でサンマ漁を行う事など韓日間の漁業交渉が円満に妥結したことを評価するとともに、今後水産分野での協力関係を維持していくことになりました。特に民間レベルでの韓日漁業協定が早期に合意に達することをめざし、政府レベルでも支援していくことになりました。

・韓国野党ハンナラ党の李會昌総裁は17日 党本部で年頭の記者会見を行い、大統領への権力の集中を防ぐため大統領と政党の総裁職は分離したほうがのぞましいと述べました。またハンナラ党の大統領候補の選出にあたって公正を確保するため選出の時期と方法が決まった段階で、総裁職を辞任し、総裁代行職をおくことを明らかにしました。さらに李総裁は最近表面化した政官財を巻き込んだ権力型不正腐敗を根絶するため特別検事制度を導入し、徹底的に真相を糾明するよう求めました。

・アメリカのヘスタス下院議長が17日李萬變国会議長の招きで韓国を訪れました。ヘスタス議長は18日李萬變国会議長と会談し、両国の議会どうしの交流協力について論議した後金大中大統領を表敬訪問することになっています。ヘスタス議長は19日韓昇洙外交通商長官と朝食会を開き、板門店とアメリカ軍部隊を視察した後20日に帰国する予定です。

・金大中大統領は17日政財界がらみの不正疑惑事件で実の弟が逮捕されたことを理由に辞任した愼承南検察総長の後任に李明載弁護士を任命しました。新しく検察総長となった李明載氏は59才、ソウル大学法学科を卒業した後、大検察庁の中央捜査部長など特別捜査の要職を経て去年5月検察を退職しました。韓国の検察総長は日本の検事総長に相当する検察の最高ポストで、弁護士など在野から検察総長に就任するのは李氏が初めてです。

・アメリカのマイクロンと戦略的提携交渉を進めている韓国の大手の半導体メーカーハイニックスは先にマイクロン社が提示した半導体部門の買収金額を不満として修正案を提示することになりました。ハイニックスの関係者によりますと、マイクロン社が提示した買収案は、メモリー分野の7つから8つの工場を対象として30億ドルほどとし、ハイニックス側の負債については一切関与しないとしています。これに対してハイニックスの金融債権団は「マイクロンの提示案はハイニックスの資産を低く評価している上に最近のDラムの価格の引上げなども考慮していないものだ」としており、メモリー部門だけでなくハイニックス全体の事業分野を売却することも視野に入れた修正案を提示するものとみられています。

・ワールドカップサッカーに出場する韓国チームのキャンプ地が慶尚北道慶州市に決まりました。大韓サッカー協会は17日慶州市とキャンプに関する契約を締結しました。韓国チームは4月29日から6月10日まで慶州市のファラン教育院など2か所でキャンプすることにしています。韓国チームが慶州をキャンプ地にきめたのは浦項や蔚山など空港が近く、練習球場と宿舎が近いためとしています。一方、ワールドカップサッカー大会を記念し韓国と日本の検察官による親善サッカー大会が今年4月東京で開かれます。両国の検察による親善サッカー大会は99年8月についで2回目です。今度の大会には両国の20代から50代の検事、30人あまりが参加する予定です。

・韓国のほとんどの地方では立春前の2月2日が最も寒く、最も暑いのは7月31日という気温に関する歳時記がわかりました。これは気象庁が1971年から2000年まで30年間の年間平均気温を分析した結果分かったものでソウルは最低気温が最も低い日は2月2日で氷点下7度5分でした。これとは逆に最も暑い日は7月31日で31度3分でした。気象庁の関係者によりますと、韓国の場合冬至の12月22日から1、2か月後が最も寒く、夏至から1、2か月後がもっとも暑いと説明しています。

・韓国外換銀行が公示した17日午後3時現在のウォンの為替レ−ト、日本円100円は1000ウォン38銭で前の日にくらべ1ウォン90銭のウォン高でした。またアメリカドル1ドルは1320ウォン50銭で前の日にくらべ3ウォンのウォン安でした。17日韓国株式市場の総合株価指数は713.50ポイントと前の日にくらべて2.55ポイント上昇しました。

・17日のソウルは雨のちくもり、午後3時の気温は3度6分でした。朝の最低気温は2度4分と平年より8度4分高いものでした。18日は、全国的に晴れの見込みで、予想最低気温は氷点下7度からプラス4度、最高気温は3度から10度になるものとみられます。

1月16日水曜日

・韓国警察庁は、開幕まであと4ヵ月余りとなったサッカーワールドカップに備えて、15日から韓国の10の競技場について24時間の警戒態勢に入りました。警察庁は各競技場に100人の警察官を配置するとともに、ソウルや仁川などの競技場では警察の特別警備隊がテロに対する警戒を行います。また主な空港や港湾11ヵ所にも警察官を常駐させ、出入国の審査などを厳重に行う他、アメリカ・イスラエル・イスラム諸国の大使館など在外公館の警備態勢も強化することになりました。

・北韓のいわゆる核開発疑惑に関連して北韓核施設を査察するIAEA=国際原子力機関の専門家チームが15日平壌に到着しました。IAEAの発表によりますと、この査察チームは3人で、まずヨンビョンの核施設で立ち入り調査をした後、18日頃平壌に戻る予定となっています。

・与党民主党の鄭東泳常任顧問が、16日民主党の指名選挙に立候補することを明らかにしました。鄭東泳顧問は16日済州島で記者会見を行い「変化の激しい時代に合わせて、国家のビジョンを示し、実践に移すことができる世代が政治に責任を持たなければならない。私は韓国のケネディになりたい」と述べて、世代交代を主張し、民主党内の指名選挙に立候補しました。鄭東泳顧問は今年49才、放送界の出身で、96年政界に入りました。

・韓国政府は、金大中大統領が14日の年頭記者会見で明らかにした今年の国政の基本方針を受けて、16日、6つの分野の80あまりの主な課題を決めました。主な課題をみますと、財閥の構造調整の継続と世界一流商品の開発、失業率と物価上昇率の安定、南北間の交流協力の強化、駐韓米軍の環境の合理的な見直し、大統領選挙や地方自治体の選挙の公正の確保、サッカーワールドカップ競技場の安全対策の徹底などです。

・アメリカ下院議員3人が韓国に亡命した元北韓労働党の書記=黄長Y氏の訪米が実現するよう、先週アメリカ国務省に要望しましたが、韓国政府は16日、「黄氏の訪米は好ましくない」とする見解を示しました。政府当局者はその理由として、「黄長Y氏は亡命してかなりの時間がたっており、黄長Y氏が持っている北韓の情報はほとんど公開されたのではないか。アメリカ国務省も黄氏の出国については、韓国政府の決定を尊重するとしている」と述べ、黄氏のアメリカ訪問は認められないとする考えを明らかにしました。

・去年の3月、北韓と国交を樹立したドイツは平壌(ピョンヤン)に開設した大使館にこのほど初代の大使を赴任させました。ソウルで受信された北韓の朝鮮中央通信によりますと、北韓駐在の初代大使となったヘルトランプ大使は15日北韓最高人民会議の金永南(キム・ヨンナム)常任委員長に信任状を手渡しました。北韓に大使館を開設し、大使が駐在する西側諸国はイギリスとスウェーデンに次いでドイツが3カ国目です。

・韓国南部全羅南道のヨングァンにある原子力発電所の送電線に落雷し、この影響で13時間にわたって発電がストップする事態となりました。ヨングァン原子力発電所によりますと、15日午後7時30分過ぎ95万キロワットの加圧軽水炉型の2号基が自動停止しました。発電所側の調べによりますと、自動停止の原因は、2号基の送電線に落雷したためで、安全装置が作動したことによるものと分かりました。落雷で原子力発電所の原子炉が運転中止となったのは、93年についで2度目ですが、アメリカでは年間10回程度あるということです。

・中国の黒龍江省で麻薬製造の疑いで逮捕された韓国人の主犯に死刑の判決が言い渡されました。死刑を言い渡されたのは55才の韓国人の男性で、この男は黒龍江省で麻薬8キロを製造した疑いで中国の公安当局に逮捕され、去年11月起訴されました。黒龍江省七台河市の人民裁判所は5日この男に対し死刑を、また麻薬製造に関わった別の韓国人の男にも懲役10年をそれぞれ言い渡しました。中国では韓国系の朝鮮族が多い東北地方で韓国人による麻薬の製造事件が相次いで中国当局に摘発されており、去年9月韓国人の死刑執行も行われています。

・インドネシアの首都ジャカルタ周辺で15日に強い地震がありましたが、現地在住の韓国人には被害はなかった模様です。インドネシア気象当局によりますと、この地震の震源はインドネシアのジャワ島周辺の海底20キロで、地震の大きさを示すマグニチュードは5.3で、ジャカルタ市内ではビルやマンションが30秒ほど激しく揺れたということです。現地の韓国大使館などから入った連絡によりますと、この地震による現地在住韓国人の被害は今のところないということです。

・韓国ではインターネットでハッキングしたり、ウィルスを広げたりとするサイバー犯罪がこの5年間で275倍も増え、特に10代の青少年による犯罪が目立っています。韓国警察庁によりますと、サイバー犯罪は 去年は3万3289件と、5年前の97年の121件に比べて275倍も急増しました。犯罪の内容別では、インターネットーによる詐欺が39%で最も多く、他人のホームページを侵入するハッキングやコンピューター・ウィルスを撒き散らす行為が32%、猥せつな写真の掲載が20%でした。このサイバー犯罪で2万4400人あまりが摘発されましたが、このうち10代の青少年が44%で最も多く、20代が33%と10代から20代による犯罪が77%にのぼっています。

・去年1月に東京のJR山の手線の新大久保駅で線路に落ちた人を助けようとして犠牲となった韓国人留学生故李秀賢(イ・スヒョン)さんと日本人カメラマンの関根四郎さんを追悼する音楽会と遺品などの展示会が、東京・ソウル・釜山の3ヵ所で相次いで開かれます。このうち追悼音楽会は27日東京のサントリー・ホールで行われ、関根さんの遺作展はソウルのプレスセンターと釜山のフォトギャラリーで2月3日まで開かれます。

・韓国と香港はビザなし渡航の有効期間を現在の30日から90日に延長することで合意に達し、来月1日からはノービザで90日間滞在できるようになります。法務部の調べによりますと、去年香港を訪れた韓国人は23万9000人、韓国を訪れた香港人は21万人でした。

・去年、ヒット作が相次いだ韓国映画によるソウルでの観客占有率が50%に迫る勢いとなりました。映画振興委員会によりますと、去年1年間封切りされた韓国映画は52本で、ソウルでの観客占有率は46.1%と、おととしの32%を大きく上回りました。またアメリカのいわゆるハリウッド映画の観客占有率は47%、ヨーロッパ映画4%、日本映画1.4%などでした。

・韓国外換銀行が公示した16日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1002ウォン28銭で、前の日に比べて1ウォン15銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1317ウォン50銭で、前の日と変わりありませんでした。韓国株式市場の16日の総合株価指数は、710.95ポイントと、前の日に比べて7.69ポイント下落しました。

・16日のソウルは雨のち曇り、午後3時の気温は7度3分でした。観測史上最高を記録したこの2、3日の高温現象も16日までで、17日からは平年並みになるということです。17日は全国的に曇りで、江原道は雪になるところもあるでしょう。予想最低気温は氷点下6度からプラス6度、最高気温はプラス3度から9度という予報です。

1月15日火曜日

・韓国の韓昇洙外交通商長官は、今月21日から東京で開かれるアフガニスタン復興支援国際会議に出席するのを機会に田中外相と初めての韓日外相会談を行うことになりました。韓国外交通商部によりますと、韓昇洙長官と、田中外相は、この会談で、ワールドカップを前後に予定されている両国首脳の交換訪問や、韓日両国が共同で進めている歴史共同研究会の発足について意見を交換したいとしています。またこれと関連し金大中大統領は14日行った年頭会見で、日本の歴史教科書の作成には日本政府が関与すべきだという考えを表明しましたが、これについて福田官房長官は難色を示すとともに検定制度についても変えるつもりはないとして否定的な見解を明らかにしています。

・韓国政府はアフガニスタンの新しい国づくりへ向けて、積極的に貢献する方針で、今後5年間に、2億ドル規模の人道的支援を検討しています。韓国政府は近く関係機関会議を開き、具体的な支援内容を決めることにしていますが、病院の建設や道路の復旧、それにIT情報通信分野を中心としたインフラの整備事業になる見通しです。韓昇洙外交通商長官は今月21、22日に東京で開かれる「アフガニスタン復興支援国際会議」に出席し、こうした支援策を発表することになっています。

・東京発KBS特派員の報道によりますと、日本の国土交通省は、サッカーワールドカップの期間中、韓国で試合を観戦した後、日本を訪問する外国人サポーターの日本への入国手続きを韓国の空港でも行うことを検討しています。朝日新聞が15日伝えたところによりますと、国土交通省では、「ワールドカップの期間中に日本を訪れる外国人サポーターは、およそ35万人で、このうち韓国人は5万人と見込まれる。日本の入国審査官10人を韓国の仁川国際空港に派遣し、日本行き航空機の乗客についての予備審査を行うことを韓国政府と協議している」ということです。これは、日本での入国審査窓口の混雑を和らげるとともに犯罪歴のある人やフーリガンの入国を事前にくい止め、ワールドカップに便乗した不法入国を防ぐのが狙いだとしています。さらに国土交通省は、相互主義に基づいて韓国側がこうした措置を希望する場合、日本国内の空港でも韓国への入国審査を行う方針を示しています。

・韓国の野党、自民連の金鐘泌総裁が15日、今年12月に行われる大統領選挙に立候補することを正式に発表しました。金鐘泌総裁は15日、選挙区の忠清南道大田で開かれた自民連の会合に出席し、「韓国の政治的な混乱は、大統領制という政治制度がもたらすものである。私は大統領制から議員内閣制の実現を目指して大統領選挙に立候補したい」と述べ、正式に立候補を表明しました。そして金総裁は、大統領選挙にあたっては明確な国家観を持ち、国を愛する勢力を結集した新しい保守政党が必要だ」と述べ、新党を結成する意向も表明しました。

・韓国の大手新聞社の脱税横領事件で起訴された東亜日報前名誉会長の金ビョンクァン被告に、懲役7年、罰金80億ウォンが求刑されました。金ビョンクァン被告は、法人税や贈与税など43億ウォンの脱税と、会社の資金18億ウォンを横領した罪で起訴されたもので、14日ソウル地方裁判所で開かれた求刑公判で、検察側は、懲役7年、罰金80億ウォンを求刑しました。また、同じ東亜日報社の前副社長、金ビョンコン被告には、懲役6年と罰金100億ウォンを求刑しました。金炳?被告はこの日の最終陳述で、「‘言論機関は税務調査の対象外’という認識は誤りだった」と述べる一方、「この事件は、脱税調査に名を借りた言論の弾圧だ」とも述べました。

・いろいろなクレジットカードの決済をインターネットなどで行う国際規格の電子貨幣が韓国で開発され、15日ソウルで、報道陣に公開されました。この電子貨幣は、韓国の産業資源部が重点事業として推進している「ICカード方式開放型 電子貨幣システム開発」の一環として政府と18の企業があわせて110億ウォンを投資し、アジアでは初めて開発に成功したものです。この電子貨幣は、クレジットカードや、交通カードなど様々な代金の決済が可能で、国際標準であることから国内だけでなく海外やインターネットでも使用できるのが特徴です。

・大韓赤十字社が今年初めて北韓に送る救援物資が14日、金剛山観光船のソルボン号に積み込まれ、韓国の東海岸を出港しました。この救援物資は民間会社が大韓赤十字社を通じて贈るもので、おもに子ども向けの衣類品と運動靴のあわせて2000点です。また16日には、韓国カトリック教が寄贈した衣類品5万着も北韓へ送られる予定です。

・今年のサッカーワールドカップを機会にソウルの都心近くに中華料理店やみやげ物店を集めた「リトルチャイナタウン」がお目見得することになりました。ソウル市はワールドカップに備え、ソウル都心の西側の西大門区の新しい街作りを進めており、在韓中国人の多くが住んでいる、ヨンヒ・ヨンナム洞地域に、中華料理のレストランやみやげ物店を集中させ、「中華街」の街並みを作ることになりました。この「チャイナタウン」では中国からの観光客のために、臨時案内所2ヵ所設けるとともに、漢字による街の案内板も取りつけることになっています。さらにワールドカップを前後にこの地域で、中国文化祭りなど、各種のイベントも計画されています。

・大韓体育協会の金雲龍会長は、来月開幕する冬のソルトレイクシティオリンピックの開会式で南北の選手団による合同入場行進を実現させたいと述べました。金会長は、14日行われた韓国代表選手団の訓練開始式の後、記者団に対して、「南北選手団の合同入場行進は、私と、IOC(国際オリンピック委員会)のジャク・ロゲ会長、それに北韓の張雄IOC委員の3者が合意している。北韓選手団は韓国に比べれば小規模だが、エントリーが確定すれば、ワイルドカード推薦出場枠を確保するなどして南北選手団が同時に行進できるようにしたい」と述べました。韓国はソルトレイクオリンピックに、9種目、44人の選手団を派遣します。

・今年の韓国プロサッカー「Kリーグ」の試合スケジュールがサッカーワールドカップやプサン・アジア競技大会のため変更されることになりました。韓国プロサッカー連盟は、14日、理事会を開き、今年のKリーグの試合スケジュールをサッカーワールドカップ閉幕後の7月7日から11月17日までとし、またプサンアジア大会の9月29日から10月14日までもKリーグのカードを組まないことを決めました。

・韓国では15日、ソウルの朝の最低気温が11度を記録するなど、全国的に春の陽気となりました。また15日未明から、全国的に雷をともなった雨が降り、ソウルでも13ミリを記録しました。一方、仁川国際空港は濃霧のため、午前から午後にかけて飛行機の発着ができなくなり、一部の国際線は近くの国内線用の金浦空港に臨時着陸しました。

・韓国外換銀行が公示した15日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1003ウォン43銭で、前日に比べ8ウォン74銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1317ウォン50銭で、前日に比べ、6ウォン5銭のウォン安でした。韓国株式市場の15日の総合株価指数は、718.55ポイントと、前日に比べ、25.48ポイント下落しました。

・15日のソウルは雨のち曇り、午後3時の気温は12度9分でした。明日16日は全国的に曇り時々雨、朝の最低気温は1度から9度、最高気温は5度から12度と、依然春を思わせる暖かい陽気が続くとうい予報です。

1月14日月曜日

・金大中大統領は14日、内外の記者団と年頭の会見を行い、「経済の回復、ワールドカップとアジア大会の成功、南北関係の改善」などをあげ、任期最後の年となる今年の課題に全力を傾注したいと述べました。この中で金大中大統領は特に「ワールドカップとアジア大会は韓国にとって、またとない飛躍の機会になる。ワールドカップを成功裏に開催できれば韓国は先進国の仲間入りを果たすことができるだろう」と強調しました。また経済問題については、韓国経済の国際競争力を着実に高めてゆくとともに、国民の生活安定のため力を注ぐと述べました。さらに南北問題について金正日国防委員長の韓国訪問は今のところ不透明だが政府は北韓と合意した南北鉄道事業など5項目の実行と南北対話の進展に努力すると述べました。また日本政府が天皇の韓国訪問を決めれば韓国政府としては最大限決定を尊重すると述べました。金大中大統領はまた政財界の不正腐敗の根絶に向けて「特別捜査検察庁」の設置を検討するとともに、任期内にいわゆる電子政府の実現につとめ、効率的な政府運営をはかりたいと述べました。

・アメリカのブッシュ大統領が来月19日から韓国を訪れ、金大中大統領と首脳会談を行います。今回の韓米首脳会談はアメリカの同時多発テロ以後の新しい国際秩序の模索と韓米間の同盟関係を再確認するものになる見通しです。これは韓昇洙外交通商長官が13日KBSのテレビ番組に出演して明らかにしたもので、「対北韓包容政策や難航している米朝会談などについては両国の見解の相違はない。クリントン前政権の時も米朝関係の改善には6、7年という長い期間がかかっており、ブッシュ政権も安定期に入れば北韓との関係が改善されるだろう」韓長官は来月行われる韓米首脳会談に関連してこのように述べました。

・アメリカ国務省のケリー東アジア太平洋担当次官補は「アメリカはなんらの条件もつけず何時、いかなるところでも北韓と対話する準備ができている」と述べ、近いうちに米朝対話が再開されることを示唆しました。これはハワイで開かれたアジア太平洋議会フォーラムの席で明らかにしたもので、ケリー次官補はまた中国側の情報として北韓は米朝関係の改善を望んでいることも明らかにしました。

・エンジンの故障で漂流中にロシア船に救助された北韓の漁船の乗組員3人の身柄が15日北韓に送還されます。大韓赤十字社は14日 北韓赤十字会に電話通知文を送りロシア船に救助された後韓国側が保護していた金南鉄さんら3人を人道的立場から15日板門店を通じて送還すると連絡しました。金南鉄さんら3人は今月9日エンジンの故障でチョンジン沖の30マイル海上で漂流中ロシア商船に救助され12日韓国側に引き渡されていました。

・日本の検事総長にあたる韓国の愼承南検察総長が経済界と財界を巻き込んだ不正疑惑事件に実の弟が連座し逮捕されたことを理由に13日辞任しました。愼総長の弟の愼承煥容疑者は去年5月から6月はじめにかけてG&Gグループの会長李容湖容疑者から5000万ウォンを受け取って韓国資産管理会社と金融監督院などに働きかけをした疑いで特別検事チームにより身柄を拘束され、取り調べを受けています。

・韓国の自動車の登録台数が1300万台近くに達していることがわかりました。建設交通部によりますと、去年12月末の自動車登録台数は1291万4千台あまりで前の年の2000年より7.1%、85万4千台が増えました。これは人口3.37人に1台の割合で、アメリカの1.3人に1台、日本の1.8人に1台には及ばないものの6.4人に一台のシンガポ−ルや14.4人に一台の香港よりは高い普及率となっています。また車種別では乗用車が全体の68.8%と3分の2を占め、外車の新規登録も1万174台と初めて1万台を突破しました。

・中学校の段階から海外へ留学する子供が多く、去年は2500人近くに上り、高校の留学生を初めて上回りました。ソウル市教育庁がまとめた中学、高校の退学に関する調査によりますと、去年1年間に留学や移民のため中退した中学生は2468人と前の年にくらべ667人,37%増えました。一方、高校生の留学は去年が1908人、一昨年は1906人でしたのでほとんどかわらず、初めて中学生の留学が高校を上回りました。

・ソウル市内の主な交通機関と観光地についての英語による案内情報が今年5月から始まります。ソウル市はワールドカップを前にして ソウル市交通管理室のホームページの「交通情報マダン」で、今年5月から英語サービスを行うことにしています。このサイトは99年に作られたものでバスと地下鉄など主な交通機関の情報をはじめソウルの名所や近郊の観光地の交通情報などを韓国語で提供しています。またソウル市では今年3月までに南大門と東大門、などソウル市の46か所の文化財の案内板に、日本語と中国語による案内文も表記することにしています。

・韓国外換銀行が公示した14日午後3時現在のウォンの為替レ−ト、日本円100円は994ウォン69銭で先週にくらべ74銭のウォン安でした。またアメリカドル1ドルは1311ウォンで先週にくらべ3ウォンのウォン高でした。14日韓国株式市場の総合株価指数は744.03ポイントと先週にくらべ16.67ポイント上昇しました。

・14日のソウルは雨のち曇り、午後3時の気温は13度1分で3月下旬並でした。また朝の最低気温も1月としては観測史上最高の6度2分を記録し,これも4月上旬の陽気となりました。ここしばらくはこうした陽気が続くということで、15日は全国的に曇り時々雨、日中予想最低気温は2度から11度,最高気温は8度から15度の予報です。

1月12日土曜日

・アメリカのブッシュ大統領が、金大中大統領の招きで来月19日から3日間の日程で就任後初めて韓国を訪れることになりました。大統領府青瓦台の鄭泰翼外交安保首席秘書官が12日明らかにしたところによりますと、ブッシュ大統領は、韓国訪問2日目の20日、金大中大統領と首脳会談を行い、南北関係や米朝関係など韓半島情勢をはじめ、サッカーワールドカップのテロ対策についても意見を交換します。またブッシュ大統領は、韓国駐留アメリカ軍の部隊を訪れて将兵を激励し、確固とした韓米同盟関係が東アジアの安定と平和の基軸となるという考えを表明するものとみられています。ブッシュ大統領は韓国訪問に先立って日本を訪れ小泉首相と会談するのを始め、韓国訪問後は、中国を訪問して江澤民国家主席と会談することになっています。ブッシュ大統領は、去年10月上海で開かれたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の前後、韓国、日本、中国を歴訪する予定でしたが、99月に起きた同時多発テロ事件に対応するため上海から直ちに帰国しました。

・韓国駐留のアメリカ軍は、2010年までに、ソウル首都圏に軍の指揮系統を集中させることにし、必要な施設の建設を進めていることが分かりました。これは、在韓米軍司令部の施設業務を担当するロバート・ドゥビン大佐が、11日、韓国国防研究院の討論会で明らかにしたものです。それによりますと、ソウル首都圏の2つの地域に連合合同指揮部をはじめ指揮統制施設や、陸軍の主な訓練施設を、また京畿道地域の2箇所に空軍の指揮統制施設と主要陸軍戦闘支援施設を、さらにヨンナム地域2箇所には主要海上支援施設と主要陸軍戦闘勤務支援施設を、それぞれ配置する計画だということです。またドゥビン大佐は、キャンプ施設の不足から現在10%に過ぎない在韓米軍軍人の家族同伴率を2010年までに25%にまで引き上げる計画を明らかにしました。海外に駐留するアメリカ軍の軍人は、ヨーロッパでは74%、日本では72%まで家族とともに生活していますが、韓国ではその家族同伴率が10%程度でアメリカ軍人としては韓国は「住みにくい外国」の1番にあげられています。

・北韓東北部のチョンジン港東方31マイルの海上で漂流中、ロシア船に救助され、韓国南部のチンヘ港に入港した北韓漁船の乗組員3人の身柄が北韓へ引き渡されることになりました。大韓赤十字社の関係者が12日明らかにしたところによりますと、「3人は、民間人であることが確認され、北韓に帰ることを希望していることから、14日に板門店の連絡官を通じて北韓に通知文を送り、北韓と相談して3人の身柄を引き渡す日を決める方針だ」ということです。これに先立って、合同参謀本部は、ロシア商船「ソルモフスキ号」2478トンが今週9日午後7時頃、北韓東北部のチョンジン港東方31マイルの海上でエンジン故障で漂流していた北韓の漁船の乗組員3人を救助したと発表していました。

・日本の大手家庭電機メーカー三洋電機が自動車用の燃料電池など次世代の技術開発のため韓国の三星電子と提携することになりました。日本の朝日新聞が11日伝えたところによりますと、三洋電機は、アメリカ政府が、ガソリン自動車から燃料電池自動車に切り替える政策を打ち出し、将来膨大な売上が見込まれるとしています。このため三洋電機では自動車用の燃料電池を手始めに、半導体の液晶など先端ディバイスの開発などで韓国大手の有力メーカー三星電子と幅広く業務提携し、開発コストの負担を和らげるとともに、中国を含む東アジアでの連合をも視野に入れて今後販売面でも提携を進めたいとしています。

・韓国大手の日刊紙「ハンキョレ新聞」と、日本の「北海道新聞」が記事の交換や取材活動など幅広い分野で協力を行うことで合意し、このほど業務提携に調印しました。日本の地方紙と韓国の全国紙がこうした協定を結んだのは初めてで、「ハンキョレ新聞」と、「北海道新聞」は、韓国と日本で行われるサッカーワールドカップの試合速報などで緊密な情報交換を行いたいとしています。「ハンキョレ新聞」は、韓国の民主化を要求する国民と、大手の新聞社を退職した記者が出資して1988年新聞の発行を始め、現在では発行部数60万部の4番目の朝刊紙です。「ハンキョレ」は、韓国語で「ひとつの民族」という意味です。

・韓日共催のサッカーワールドカップやプサンアジア大会などで韓国を訪れる日本人観光客がさらに増えることが予想されることから、プサン市は、新たに大阪と広島、それに北九州を結ぶ国際カーフェリーを運航する計画を12日、発表しました。それによりますと、まずプサンと大阪間には、定員600人の釜関フェリーを、またプサンと広島間には、500人乗りフェリーを就航させ来月から週3往復、運航します。さらにプサンと北九州には、定員400人から600人のフェリーで今年9月から運航を始めることにしています。一方、現在運行されているプサンと福岡間の高速船も来月から増便することになりました。

・韓国の国立ソウル大学の混声合唱団と、日本の東京大学の男性合唱団とのジョイント公演が、13日ソウルの芸術の殿堂で行われます。両大学合唱団のジョイント公演は、韓日ワールドカップサッカーを合唱を通じて盛り上げようとソウル大学側の提案で実現したもので、ソウル大学側から90人が、東京大学からは30人が参加して、2ステージずつ単独演奏の後、合同でヘンデルの「メサイア」を歌いあげることになっています。東京公演は16日午後6時半から文京区の文京シビックホールで行われます。

・今年9月韓国南部の港町、プサンで開かれるアジア大会で「女子レスリング」が正式種目に採用される見通しとなりました。

・韓国外換銀行が公示した12日正午現在の為替レート、日本円100円は、993ウォン95銭で前の日に比べて64銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1314ウォンで、前の日に比べて20銭のウォン高でした。韓国株式市場は、土曜日のため取り引はありません。

・12日ソウルは晴れ時々曇り、正午の気温は、4度6分でした。13日日曜日は、低気圧の影響で全国的に曇り時々雨の予報となっています。予想最低気温は、0度から9度、日中の最高気温は6度から14度と予測されています。

1月11日金曜日

・CIA(アメリカ中央情報局)によりますと、北韓は、アメリカ本土も射程距離に含む多段階のミサイル、デポドン2号の試験発射の準備を終えた模様です。CIAの関連機関、国家情報委員会は、10日、各国のミサイル開発状況を報告書にまとめ上院の情報委員会に提出しました。この中で「北韓は、現在デポドンミサイル2号の設計を改良中で98年に試験発射したデポドン1号のような3段階の推進システムを応用した場合、デポドン2号の射程距離は、1万5000キロに及び北米全域をカバーできる」と述べています。アメリカ中央情報局CIAは、95年に初めて弾道ミサイルの脅威に関する報告書を出して以来、98年以降は議会の要請を受けて毎年報告書を提出しています。これについて韓国の外交通商部は、「北韓がデポドンミサイル2号の試験発射準備を終えたという情報については承知していない」としています。

・北韓の新しい国連大使として赴任した朴キルヨン大使と、アメリカのプリチャード韓半島和平特使が10日、ニューヨークで懇談しました。韓国の政府筋が11日明らかにしたところによりますと、この初顔合わせは、プリチャード特使側が働きかけたもので当日は、儀礼的な挨拶を交わしたのにとどまり、プリチャード特使の北韓訪問など双方の懸案についての実質的な話し合いはなされなかったようだ」としています。これについてワシントンの外交筋は、「この接触をアメリカと北韓との関係改善のシグナルとみることはできないが米朝が7ヶ月ぶりに接触を再開したことは意味がある」という見解を示しました。

・韓国政府は、「韓半島の和平促進」を今年の最大の外交課題と位置付け韓半島問題に大きな影響力を及ぼすアメリカ、日本、中国、ロシアの4カ国との外交を強化する方針です。このため韓スンス外交通商長官が、今月末に日本とアメリカを相次いで訪問し、韓半島の和平と安定に向けた協力について突っ込んだ意見交換を行うことになりました。さらにチェ・ソンホン外交次官が、今月23日、ロシアを訪れイム・ソンジュン外交次官補も今月末に中国訪問を予定しています。外交通商部では、こうした政府当局者の4カ国訪問で、韓国政府が進めている南北和解協力政策への周辺国の協力と支持を取り付けたいとしています。

・IMF(国際通貨基金)のアダムス副総裁は10日、ソウルで開かれた「世界経済展望懇談会」に出席し、韓国は今年3.2%の経済成長が見込まれ、先進国より早いスピードで経済回復が進むという見解を示しました。アダムス副総裁がこのように韓国の成長率を高めに予測する背景には、IT(情報技術)部門だけに依存しない多様な輸出構造と着実な内需需要が期待されるからだとしていますが、この一方では、韓国経済が本格的な回復軌道にのるためには、アメリカなどの経済の回復が先行されなければならないと強調しました。また韓国の構造調整についてアダムス副総裁は、「金融部門では確実な進展があったが、企業部門は一層の改革努力が求められる」と指摘しました。

・外国人が投資して株主になっている韓国の企業は、この4年間で3倍も増え、1万を超えました。産業資源部が11日発表したところによりますと、外国人が投資した韓国企業は、去年末の時点で1万1515社に上り、初めて1万社を突破しました。外国人投資企業は、韓国で外貨危機が起きる前の97年には、4400あまりに過ぎませんでしたが、外貨危機以後外国からの積極的な投資誘致で、去年末には1万1515社に上り4年間で3倍となりました。外国人が新たに株主となった企業を業種別にみますと、貿易業が4291社で最も多く、次いで電器・電子の756社、卸売業715社の順となっています。

・中国を訪問している韓国の李萬燮国会議長は、中国全国人民代表大会の李鵬・常務委員長と10日、北京の人民大会堂で会談し、韓半島情勢や両国の関係促進について協議しました。この会談で李議長は、韓国系中国人についての調査活動を目的とした韓国国会議員の入国申請を中国当局が拒否したことについて遺憾の意を表明し、韓国の国会議員に対するビザ発給規定の再検討を求めました。これに対し李鵬常務委員長は一定の理解を示しながらも「中国に住む朝鮮族は、法律上、中国の国民であることを忘れないで頂きたい」と述べました。この韓国国会議員の訪中問題は、憲法裁判所が、海外に住む韓国人の法的地位について大韓民国政府が発足した1948年以降の海外移住者に限るとした法律は憲法に違反するという判断を示したことから、国会議員数人が韓国系中国人の法的地位などを調べるため中国を訪問しようとして入国を申請したところ、中国政府からビザの発給を拒否されたものです。

・建設交通部は、サッカー・ワールドカップの開幕を前に空の安全態勢を強めるため新たに「民間航空の保安指針」を設けることになりました。建設交通部は、去年9月アメリカで起きた同時多発テロ事件後、国際的なテロの脅威が高まっている上、韓国では今年サッカーワールドカップやプサンアジア競技大会といった重要な国際イベントが相次いで開かれたことから、空港を中心とした空の安全態勢を強めるため「民間航空保安指針」を設けることにしたと説明しました。この指針には、税関や警備を担当する警察などの空港の機関ごとにその役割と責任が明示され、それぞれの機関はこの指針に沿って即応態勢を整備することになっています。

・在日韓国人組織・在日本大韓民国民団が、サッカー・ワールドカップの日本組織委員会に6400万円を寄付しました。民団中央本部の金宰淑団長は、10日、東京の日本組織委員会を訪れ、「日本に住んでいる私たちが両国の友好のかけ橋の役割を担いたいと思って募金をしました。この金額にも優る私たちの真心をお伝えしたい」と述べ、那須会長に団員から募った6400万円を手渡しました。民団は、98年のフランス大会の際も、韓日合同の応援団を結成してフランスに応援に駆けつけましたが、今度の大会でもお役に立ちたいと、日本組織委員会のボランティアの登録にも積極的に参加しています。

・サッカー・ワールドカップの共同開催をきっかけに韓国と日本は今年2002年を「国民交流年」と定めていますが、この記念行事として「韓日の宮中音楽交流演奏会」が5月に両国で開かれることになりました。演奏会には、韓国側から国立国楽院が、日本側からは宮内庁雅楽部が参加し、まず日本で5月8日と9日に東京国立劇場で、続いて12日と13日には大阪国立文楽劇場で披露されます。そして場所を韓国に移動し、23、24日にソウル国立国楽院で、27、28日に釜山文化会館で演奏会を行うことになっています。

・韓国と日本の共催による今年のサッカーワールドカップを記念してソニー・ミュージックエンタテインメントは、両国の応援歌ともなる「ローカルワールドカップソング」を制作することになりその歌手として、韓国のR&B女性ボーカル、朴ジョンヒョンさんと、男性デュオのブラウンアイズを、そして日本側では、ケミストーリーとソエルを選びました。ソニー・ミュージックエンタテインメントによりますと、このCDは、作詞、作曲も両国の音楽家が手がけることになり、韓国語、日本語、韓日混合語の3つのバージョンで制作し、3月中旬に発売する予定だということです。

・韓国伝統薬酒のメーカーが、噛んで味わうジェリー状の酒の開発に成功しました。このジェリー酒は、酒のメーカー「クッスンダン」が開発した「百歳酒ジェリー」です。クッスンダンでは、このほど全国規模で展開する「百歳酒村」というチェーン店の1号店を訪れた客に無料でサービスするサラダに四角い「百歳酒ジェリー」をいれて味見してもらう計画です。この「百歳酒ジェリー」は、一個30グラム、酒の度数は6度程度で、非売品です。クッスンダンでは、国税庁に現在、百歳酒ジェリーを、「その他酒類」として製造免許を申請中です。

・韓国外換銀行が公示した11日午後3時現在の為替レート、日本円100円は、994ウォン59銭で、前の日に比べて2ウォン52銭のウォン安した。アメリカドル1ドルは、1314ウォン20銭で、前の日に比べて1ウォン20銭のウォン安でした。韓国株式市場の総合株価指数は、727.36ポイントと、前の日に比べて0.87ポイント下落しました。

・11日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、7度2分と久しぶりに春の初めのような陽気でした。12日も引き続き大陸性高気圧に覆われ全国的に晴れのところが多い見込みです。予想最低気温は、氷点下3から7度、日中の最高気温は7度から15度という予報です。

1月10日木曜日

・韓国政府は10日、今年初めての安全保障政策会議を開き、今年の安全保障政策の目標を“南北和解と協力促進”とすることを決め,韓米安保体制を基軸に南北の実質的な協力促進、韓半島の平和共存に向けた基盤作りなどに積極的な政策を展開することになりました。政府はまた韓米日3ヶ国の協調体制を強化する一方、ワールドカップ大会などの国際行事に対するテロ対策に万全を期すことにしています。さらに韓米同盟関係の持続的な発展のため両国の緊密な協議を通じて懸案を解決して行くことにしています。これとともに南北間で合意した離散家族の再会協議、南北鉄道の連結など五つの中心的な事業を実現するため努力していくことになりました。

・韓国唯一の発電事業を行っている韓国電力など政府出資の五つの公営企業が今年中に民営化される見通しです。このうち韓国電力については、政府の持ち株28.3%を上半期中に競争入札によって国内に放出することになっています。政府の企画予算処ではこの韓国電力を手始めにしてガス公社や地域暖房公社、たばこ人参公社など五つの公営企業の民営化を今年中に完了させたいとしています。

・韓国政府は先端事業に対する外国からの投資を積極的に誘致するため大幅な税の減免をおこなうことになりました。新しく税金減免の対象に含まれるのは情報技術、生命工学、ナノ技術のほか物流や情報処理など先端産業を中心に44の分野です。外国人投資家がこのような産業に投資した場合、法人所得税は当初7年間は100%、その後3年間は50% が減免されるのを初め取得、登録、財産、総合土地税は5年間は100%、その後3年間は50%ずつ減免されます。

・韓国大手の半導体メーカーハイニックスとアメリカのマイクロンの戦略的提携交渉でマイクロン側はハイニックスのDRAMを含むメモリー部門全体を買収する方針を明らかにした模様です。また非メモリー部門については韓国に新たに現地法人を設立して経営に参加するとしています。これはハイニックスの朴ゾンソプ社長が9日社内の構造調整特別委員会の報告の中で明らかにしたものです。構造調整特別委員会では この提案を検討した上で現在韓国を訪れているマイクロン社のエプルトン社長と交渉に臨むことにしています。

・韓日議員連盟の会長の金鐘泌自民連総裁が10日、在日大韓国国民団の新年の行事に出席するため10日日本へ出発しました。金総裁は14日まで日本に滞在し、東京、大阪、岡山などの民団の新年会に出席する予定です。金総裁には野党ハンナラ党の玄敬大議員、民主党の李允洙議員自民連の趙富英議員ら8人の議員と金守漢韓日親善協会中央会長などが同行しています。

・韓国国際協力団はベトナムに50万ドル相当の医療設備や器具を支援することを決め、まず15万ドルあまりの装備をベトナム北部の病院に贈りました。この医療支援は各種の手術設備や高圧消毒器、インキュベータ、心電図などベトナムでは手に入りにくい45種の医療設備や器具の現物を贈ろうというものです。韓国政府はベトナム病院建設事業を支援しており、すでに完成した7つの病院に続いて、今年は300万ドルをかけてベトナム中部地方に5つの病院を建設することにしています。今回医療設備は韓国の援助で建設された病院に送られ、ベトナム各地の医療体制の充実に役立てられることになっています。

・海洋水産部は中国の環境保護総局と共同で10日から22日まで黄海の水質などを調べる環境調査を行います。今度の調査では黄海の公海上の24箇所で水温やCOD(化学的酸素要求量)など31の項目を調べます。黄海環境共同調査は93年締結された韓中環境協力協定により97年から毎年1回行われているもので、去年の調査では黄海の公海上でのCODは0.32ppmで海水の水質基準としては1等級という結果でした。今度の調査結果は3月に発表され、今後両国の黄海の海洋環境管理の重要な資料として活用されます。

・韓国国民はカナダについでインターネット情報検索をしていることが分かりました。台湾の中央通信が伝えるところによりますと、カナダは 人口1千人あたりインターネット利用者が413人と最も多く次いで韓国の403人、日本371人、アメリカ347人となっています。また携帯電話の普及率はルクセンブルクが人口1千人あたり872.2台と最も高く、台湾は802.4台、香港は801.5台でした。一方、韓国ギャラップの調査によりますと、韓国国内の1432万世帯のうち77.6%がコンピュ−タ−をもっていることが分かりました。

・韓国女子ハンドボール代表チームが今年7月平壌で開かれる国際女子ハンドボール大会に参加することになりました。大韓ハンドボール協会によりますと、北韓はアジアハンドボール協会を通じて今年7月8日から15日まで平壌で国際女子ハンドボール大会を開催することを伝えてきたということです。この大会には 今のところ日本や中国を初めヨ−ロッパ3か国が参加する意向を示しており、4月はじめまで参加申請を受け付けます。

・韓国外換銀行が公示した10日午後3時現在のウォンの為替レ−ト、日本円100円は992ウォン07銭で前の日にくらべ6ウォン37銭のウォン高でした。またアメリカドル1ドルは1313ウォンで前の日にくらべて1ウォンのウォン安でした。10日韓国株式市場の総合株価指数は728.22ポイントと前の日にくらべて23.39ポイント下落しました。

・10日のソウルは曇り、午後3時の気温は3度3分でした。11日は全国的に晴れ、予想最低気温は氷点下5度からプラス7度、最高気温は5度から15度になるものとみられます。

1月9日水曜日

・小泉首相が3月、2日間の日程で韓国を公式訪問すると東京新聞が9日報道しました。小泉首相は去年10月に日帰りで韓国を非公式に訪問しましたが、公式の訪問はこれが初めてになります。小泉首相の韓国訪問の具体的日程については、外交ルートで調整を進めていますが、今のところ3月21日春分の日を挟む2日間が有力視されています。小泉首相はまた5月31日ソウルでのワールドカップの開幕式に出席し、金大中大統領は横浜スタジアムでの決勝戦に出席する予定だと東京新聞は伝えています。金大統領は7日の小泉首相との電話会談で「小泉首相の韓国訪問を期待している」と述べていました。

・李根植行政自治長官は9日、韓国を訪れている日本の片山総務相と会談し、サッカーワールドカップの共催と両国の自治体同士の交流への支援など、両国間の協力について話し合いました。この中で片山総務相は、「両国の地方自治体の交流事業の一環として今年10月に鹿児島県で行われる韓日地方自治体友好交流会議に、韓国の多くの自治体が参加できるように働きかけてほしい」と要請しました。また韓国の梁承澤情報通信長官と片山総務相との会談では、次世代移動通信の開発と標準化の共同作業を行うために韓日フォーラムを設けて、今年中に初の会合を行うことで一致しました。またサッカーのワールドカップの際に両国が実施する予定の高速衛星通信のモデル事業の成功に向けて引き続き協力し、アジア地域の電子署名や電子認証制度などを話し合うアジアIT長官会議をソウルで行うことでも合意しました。

・韓国は2005年に初の軍事衛星を打ち上げる計画です。韓国国防部と大手の通信会社=韓国通信は2005年に商業と軍事兼用の衛星を打ち上げることで合意し、共同投資の契約を結びました。この衛星は「無窮花衛星5号」と命名され、軍事用の通信に40%、商業ベースで60%が運用されることになっています。韓国で軍事用途の衛星が打ち上げられるのはこの「無窮花衛星5号」が初めてです。

・韓国焼酎の代表格真露の「チャミスル」が10日から7.8%ほど値上げされますが、スーパーマーケットで売り上げのトップは焼酎を含む酒類でした。韓国チェーンストア協会が主な大型スーパーマーケットの去年の商品販売の現状をまとめた結果、売り上げ1位は酒類で、次はミルク、ヨーグルトの順でした。韓国の焼酎メーカーの珍露は「焼酎のコストが値上がりし、焼酎価格を引き上げざるをえない」と発表しており、10日からは360ミリリットル1瓶当りの蔵出し価格が640ウォンから690ウォンとなり、消費者価格も900ウォンから950ウォンに値上げされます。

・韓国では禁煙運動に加えてタバコの値上げが発表された影響で、タバコの売り上げが大幅に減っています。韓国タバコ人参公社によりますと、元日から5日間のタバコの販売量は5000万箱で、去年暮れの5日間に比べて16%あまり減っています。これはタバコの販売価格の値上げとともに、有名な芸能人の肺ガンのニュースが伝えられたことから、新年をきっかけに禁煙する愛煙家が増えたためと分析されています。韓国ではタバコ1箱に含まれる健康負担金を20ウォンから150ウォンに引き上げる法律の改正案が近く国会で成立する見通しで、来月中にもタバコの販売価格が1箱あたり200ウォン値上げされます。

・韓国では20才から30才代の若年労働者の間で海外での就職熱が高まっており、就職先としては中国が最も多くなっています。これは月刊誌リクルートが最近 求職者1250人あまりを対象に行ったアンケート調査によるものです。それによりますと、「韓国での就職が厳しい場合、海外の企業に就職することも考えますか」という問いに「ある」という答えが86%でした。海外の就職先として最も展望の明るい国は「中国」が72%で最も多く、次いでアメリカ13%、日本7%の順でした。リクルートの関係者は「最近の就職難で若い労働者の間では海外就職に関心が高くなっている。特に中国のWTO(世界貿易機関)への加盟と北京がオリンピックを誘致したことで、中国での就職の展望が明るくなったのではないか」と話しています。

・去年、韓国から海外へ出かける観光客は大幅に増えたのに対し、韓国を訪れる観光客は逆に減少しました。法務部が8日まとめた去年1年間の出入国に関する調査によりますと、観光目的で海外に出かけた韓国人は264万7000人あまりで、おととしの216万7000人に比べて22%多くなっています。一方、外国人の入国者は去年のアメリカでの同時多発テロ事件の影響もあって502万8000人、このうち観光目的は376万9000人で、おととしに比べていずれも3%減少しました。

・東京初連合ニュースです。滋賀県米原町は町内に住んでいる永住外国人に地方参政権を付与する条例案の検討を進めています。米原町は周辺の市と町の合併にあたって住民投票条例を制定する準備を進めており、この条例に永住外国人の参政権を与える条項を含めて、今月18日に開かれる臨時の議会に提出することになったと日本のマスコミが9日報道しました。米原町には20才以上で町内に3ヵ月以上住んでいる永住外国人が30人だということです。永住外国人に地方参政権を付与するためには公職選挙法の改正などが必要ですが、これらの関連法案の改正には自民党が難色を示し、これまでの国会審議では審議継続となっています。

・ソウルでこの冬初めてインフルエンザ・ウィルスが検出され、保健当局が注意を呼びかけています。国立保険院は9日、ソウルの龍山の病院で風邪の症状で治療を受けた男性からインフルエンザ・ウィルスを検出したと9日発表しました。この冬、韓国でインフルエンザ・ウィルスが検出されたのは先月の京畿道のアンサン市に次いで2度目です。国立保険院では「インフルエンザ・ウィルスは伝染力が強く、肺炎や喘息などの合併症を引き起こす恐れがある」として、特に免疫力の弱いお年寄りや子供に注意を呼びかけています。

・韓国観光公社は9日「ワールドカップ観光支援チーム」を発足させ、本格的な準備に取り掛かりました。このチームは外国語のできる社員をメンバーに、アメリカ、フランスなど韓国でワールドカップの試合を行う15カ国ごとに編成されます。韓国観光公社では「これら15カ国の観光情報の収集を手始めに、ワールドカップ期間中にはサポーターの観光案内と外国から訪れる報道陣の取材活動を積極的に支援したい」と話しています。

・韓国百済時代と日本の大和朝廷時代の武士の対決を描いた映画「サウルアビ」がサッカーのワールドカップの韓日共催にちなんで、2月22日に韓国と日本で同時に封切りされます。この映画は韓国の映画会社の製作によるもので、7世紀の百済滅亡前後の混沌とした時代に百済の武士が日本に渡って、日本のさむらいと対決するストーリーで、映画の80%以上が九州でロケされました。この映画は去年の夏に北韓との間でも平壌での上映に合意し、韓国でもクランク・アップ前に10万枚の前売券が販売されるほど、前人気が高く日本や北韓でどのように評価されるか注目されています。

・韓国外換銀行が公示した9日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、989ウォン44銭で、前の日に比べて2ウォン25銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1312ウォンで、前の日に比べて1ウォン50銭のウォン安でした。韓国株式市場の9日の総合株価指数は、751.61ポイントと、前の日に比べて16.85ポイント上昇しました。

・9日のソウルは晴れ、午後3時の気温はプラス0度1分でした。10日は 全国的に曇り、予想最低気温はソウル0度など全国的に氷点下7度からプラス3度、最高気温はプラス2度から12度という予報です。ところで気象庁の1ヵ月予報によりますと、このところの冷え込みは10日から和らぎ、1月末にまた寒波が予想されるということです。また1月中旬にはソウルや中部地方を中心に乾燥した日が続き、下旬には南部地方は雪や雨が降る見込みだということです。

1月8日火曜日

・遠山文部科学相は、去年10月の韓日首脳会談で合意した両国の歴史共同研究の成果を日本の歴史教科書に反映するよう求めている韓国側の要求には応じられないとする立場を表明したと、産経新聞が8日報道しました。それによりますと、遠山文部科学相は「教科書問題を決着させなければならないという認識はもっているが、日本の教科書検定制度は、国定教科書をつくることではない。日本の検定制度を充分に理解してもらえるよう韓国側を辛抱強く説得していきたい」という意向を表明しました。韓日歴史共同研究は両国の専門家による共同研究を進め両国が過去の歴史認識についての相互の理解を図ろうとするもので、小泉首相が去年10月にソウルを訪れた際、金大中大統領に提案し研究会の早期発足に向けて両国政府が協力していくことで合意していました。

・今年の5月に開幕するワールドカップサッカー大会の主審に、韓国人のとしては初めて、キム・ヨンジュさんが選ばれました。FIFA(国際サッカー連盟)は8日、韓日共催のサッカーワールドカップ大会の審判団として72人の名簿を発表しました。それによりますと、キム・ヨンジュさんが日本川上徹さんらとともに、アジア地域に割り当てられた5人の主審の1人に決まりました。韓国人がワールドカップの審判を務めるのは、94年アメリカ大会のパク・ヘヨンさん、98年フランス大会のチョン・ヨンヒョンさんに続き3人目ですが、主審はキム・ヨンジュさんが初めてです。キム・ヨンジュさんはサラリーマンアマチュアーのサッカー同好会の選手出身で、89年に1級審判資格を得て、93年に国際主審資格試験をパスし、98年は日本のJリーグの19試合で主審を務め、99年メキシコの大陸カップ大会でも活躍するなど、多くの国際大会で審判としての経歴を積みました。

・韓国の全経連(全国経済人連合会)は、8日、韓国政府に対して日本との自由貿易協定の締結に向けた両国間の協議を始めるよう勧告しました。全経連はこの中で「去年11月26日に行われた韓日財界人会議で、韓国と日本は、自由貿易協定を通じて両国の経済協力を一層緊密なものにし、最終的には中国を含めた東北アジア経済協力体制を構築することで合意した。韓国は、繊維など一部の製品を除いて日本に遅れをとっているが、経済の国際化やブロック化という世界的な潮流波にのるためには、まず日本との自由貿易協定の締結を優先させる必要がある」としています。

・韓国政府は今年上半期におよそ20万トンの肥料を北韓に支援する方針です。政府関係者は7日、今年の南北関係について、「北韓とは引き続き対話を通じて関係を改善していきたい。肥料など北韓への人道的支援は例年並みに行われるだろう。また民間レベルの南北交流も継続して進めていくつもりだ」と述べました。韓国政府は99年以来、毎年20万トンの肥料を人道的なレベルで北韓に支援しています。

・韓国が世界で始めて商用化に成功した移動通信技術CDMA(コード分割多重接続)のサービスが8日から中国の主な都市で始まり、これを記念して北京の人民大会場では、韓国情報通信部のヤンスンテック長官も出席して開通式が行われました。開通式で中国の経済副総理ら政府関係者は、中国でのCDMAの事業化は、韓国政府と韓国移動通信業界による積極的な支援の賜物だとして韓国政府に深い感謝の意を表明しました。韓国の技術協力によるCDMA通信網は、中国の第二移動通信メーカーである「チャイナ−ユニコム」が北京や上海など300あまりの都市でサービスを始めたもので1秒あたり56kbpsのデータを伝送できる韓国次世代移動通信のIS−95Bと同じものです。韓国通信業界では、この都市部でのCDMAのサービス開始に伴って今後はシステムや端末機、中継器など各種機器の中国への輸出効果が期待できるものとみています。

・ネットで20万人以上が同時にアクセスし、ゲームを楽しめる超大型ネットのゲームソフトが韓国で開発されました。このソフトは株式会社、エムプレーが開発した「BnB」というゲームで、去年10月から無料でサービスを始めましたが、新年初めての週末の5日の夜、同時に20万424人がこのソフトに接続し、世界のネット対戦ゲームの中で初めて同時接続20万人を突破しました。

・インドネシアのメガワティ大統領が3月に韓国と北韓を同時訪問する予定です。インドネシア外務省は7日、韓国と北韓、中国との協力関係を深めるため、メガワティ大統領が今年3月に東アジアの各国を訪問する予定だと発表しました。今度のメガワティ大統領の訪問は政治的な関係改善に止まらず、貿易の拡大や外国資本の誘致など、経済関係の拡大に向けた首脳訪問になると説明しています。

・去年9月のアメリカでの同時多発テロ事件後、韓国でも一時大きな社会問題となった生物兵器、炭ソ菌に似せたいわゆる白い粉の騒動はほぼ治まったものとみられます。ソウル市の消防防災本部は8日、去年10月は1日平均11件もの通報があったタンソ菌の疑いがあるとされる白い粉の騒ぎが11月以降次第に減り、今年に入ってからはまだ1件の通報もないと発表しました。消防防災本部によりますと、去年10月16日から31日までの間にテロ関連の申告は304件ありましたが、このうち白い粉関連は291件を占めていました。

・年間250万人にも上る日本人観光客の皆さんをマンガでご案内しますという韓国の文化と主な観光地を日本語で紹介する漫画のPR本がこのほど韓国で出版されました。このマンガ観光読本は、韓国観光公社が日本の青少年に韓国の文化を正しく理解してもらおうと発行したものです。「ヒカルの大切な思い出」という110ページのこのマンガ本は、日本人少女の「ヒカル」が韓国の観光名所、済州島やプサンなどを旅しながら韓国の文化や人と接していく様子を刻銘に描いています。観光公社では、この漫画を近く、動画に制作してインターネットのホームページにも掲載する予定です。

・韓国のミュージカル「明星皇后」が来月から世界的なミュージカルの本場、イギリスロンドンのウェストエンドで初めて上演されることになりました。「明星皇后」は朝鮮王朝時代の最後の王妃だった閔妃が王妃になってから殺害されるまでの半生を描いたミュージカルですが、来月1日から16日まで、ロンドンのアポロヘマースミス劇場で19回上演される予定です。ミュージカル「明星皇后」の制作会社「エイコムエンタ−テイメント」は、現地観客をターゲットに、2万人あまりお観客を見込んでいるということです。

・8日の韓国は大陸からの強い寒波の影響で全国的に氷点下となったのに加え、秒速5メートルから15メートルの強い風が吹き荒れました。気象庁によりますと、8日朝の最低気温は江原道山間部のテグァンリョンは氷点下16.1度にまで下がり、ソウルは氷点下8度を記録しました。ソウルでは午前中5メートルの前後の風も加わって、体感温度は氷点下18度3分まで下がったということです。またこの強い風のため、東海岸のポハンとウルルン島を結ぶ定期船は欠航が相次ぎ、また仁川国際空港の通じるヨンジョン大橋が一時通行止めになるなどの影響も相次ぎました。この寒波は9日午前中までに続くということです。

・韓国外換銀行が公示した8日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、987ウォン19銭で、前日に比べて9ウォン75銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1310ウォン50銭で、前日に比べ、7ウォン1銭のウォン安でした。韓国株式市場の8日の総合株価指数は、734.76ポイントと、前日に比べ、16.72ポイント下落しました。

・8日のソウルは晴れ、午後3時の気温は4度3分でした。明日9日は全国的に晴れ時々曇り、朝の最低気温は氷点下15度から0度、最高気温は1度から9度と、冷え込みは和らぐでしょう。

1月7日月曜日

・金大中大統領は7日、日本の小泉首相と電話で新年の挨拶を交わしました。両首脳はこの中で 今年が両国にとって意義深い年であるという認識で一致し,特に「韓日共催のワールドカップサッカー大会」と「韓日国民交流の年」の成功のためあらゆる分野で協力していくことになりました。また、去年10月の韓日首脳会談の後 韓国漁船のサンマ漁問題、投資協定の締結、韓国人に対する入国規制の緩和などの措置が着実に行われていることを評価するとともに歴史共同研究機関の設立など当面する懸案についても早期に解決していくことになりました。さらに金大中大統領は小泉首相の韓国訪問をよびかけたのに対し、小泉首相もできるだけ早く訪問したいと応じました。

・韓米両国は対北韓政策などに対する両国の意見を調整するため、今月末ワシントンで外相会談を開くことで一致し、具体的な日程の調整に入りました。去年9月以来4か月ぶりに開かれる会談で両国はアメリカの対話再開のよびかけに反応をしめしていない北韓の意図を分析するとともに対北韓政策全般について論議することにしています。両国はまたブッシュ大統領の韓国訪問を含む懸案についても意見をかわすことにしています。

・韓国の与党民主党は7日の党務会議で大統領選挙の候補者を選出する党大会を4月20日に開くことを決めました。民主党は今年12月に行われる大統領選挙候補者の選出にあたっては、7万人の選挙人団つまり有権者の投票できめることにしていますが、このうち代議員20%、党員30%、残り50%は一般国民の中から公募した人で構成することにしています。この一般国民の有権者についてはどのような資格とするかはまだ決まっていませんが、韓国の政党が大統領候補の選出にあたって、国民の参加を求めるのは今回が初めてです。これまでに有力者7人ほどが大統領選挙の候補者を選ぶ党内選挙に立候補するものとみられています。

・外交通商部は6日、急変する国際情勢に的確に対応するため15年から30年先までを見通した中・長期の総合的な外交政策を立てることになりました。外交通商部はこのため韓半島和平定着、地域別外交、経済通商外交、多国間外交、在外邦人政策と文化外交など7つの分野で、次官クラスが長となる研究チームを発足させるとともに各種のセミナーの開催、海外資料収集などを行うことにしています。外交通商部がこのように総合的な中期長期の外交政策に取り組むのは今回が初めてです。

・韓国国会の李萬變議長が中国の李鵬全国人民大会常任委員長の招きで今週9日から9日間の日程で中国を訪問します。李萬變議長は今回の中国訪問で、江沢民国家主席、朱鎔基首相らと会談し韓半島情勢や国交樹立10周年を迎えた両国関係の発展に向け交流事業などについて意見を交わす予定です。また、上海も訪れ、上海の黄菊党書記と会談することになっています。李萬變議長の中国訪問は国交樹立10周年を迎える両国の交流事業の手始めとして行われるものです。

・アメリカのデニス・ヘスタス下院議長が李萬變国会議長の招きで17日韓国を訪れます。共和党議員のヘスタス議長は、99年に下院議長に就任して以来初めての韓国訪問で、ヘスタス議長は金大中大統領を表敬訪問するのをはじめ与野党の指導者らとも会談し北韓政策などについて意見を交わすことになっています。

・IAEA(国際原子力機関)のハイノネン安全措置局長を首席代表とする代表団一行が北韓の核開発疑惑を巡る問題について北韓側と協議するため12日から1週間の日程で北韓を訪問します。韓国政府筋によりますと、IAEAの代表団は平安北道ヨンビョンの「同位元素生産研究所」などを視察した後一連の核開発を軍事目的に転用していないというジュネ−ブ合意の履行についても北韓の関係者と協議する予定になっているということです。

・韓昇洙外交通商長官は今月31日ニューヨークで開かれるWFP(世界経済フォーラム)の定例会議のパネリストとして出席することになりました。韓昇洙外交通商長官は2月1日のセミナーで アメリカのパウェル国務長官、EU(ヨ−ロッパ連合)のソラナ外交安保代表、NATO(北大西洋条約機構)のジョージ・ロバトソン事務総長とともにパネリストとして討論に加わることになっています。セミナーのテーマは「安定した世界へどのように連帯を構築するか」です。

・ロシアは設備の近代化が遅れている北韓の鉄道を技術的に支援するため平壌に臨時の鉄道代表部を開設しました。これについて韓国の政府関係者は「ロシアが平壌駐在の鉄道代表部設置のため11月鉄道部の高官を平壌に派遣している。現在北韓側と代表部の公式設置について交渉中の様だ」と伝えました。この関係者はまたこの交渉がまとまればモスクワ駐在の北韓鉄道代表部設置とひいては南北、ロシアの鉄道協力事業がさらに活性化するだろうと述べました。また、これと関連してロシア駐在の韓国大使館や貿易代表部の関係者もロシアの鉄道代表部が平壌で活動を始めており、今年上半期には公式に代表部が設置されるだろうという見通しをしめしました。

・今年3月東チモールに派遣される日本の陸軍自衛隊の支援部隊が韓国軍とともに活動を繰り広げることになりました。東チモールに派遣される日本の北海道陸上自衛隊第3施設団は東チモールの4つの地域で配置される予定で、このうち西部のオク市に派遣される施設団がすでに派遣されている韓国軍歩兵大隊500人とともに活動することになると読売新聞は伝えました。日本の陸上自衛隊の施設団150人は道路補修などの後方支援活動をまた韓国軍の歩兵部隊は治安維持活動を行います。一方、東チモールで支援活動をしている韓国の部隊は去年の12月中旬から「コレア1ドル奨学会」を発足して集めた933ドルなど1701ドルの奨学金をオラビオ・ダコスタ・ラウテム地域の高校などに贈りました。奨学金はロスパロス高校など5つの学校の学生25人に1年間の学費に該当する1ドルずつ5年間支給されます。

・韓国では去年景気停滞の中でベンチャー企業に対する投資が1兆ウォンに上っていることが明らかになりました。中小企業庁の調べによりますと、去年1年間ベンチャー企業に投資された資金は政府資金を含めて9993億ウォンに上っています。これは一昨年の1兆4341億ウォンにくらべますと、30%減少ですが半導体不況をはじめ景気停滞の中で政府が目標としていた1兆ウォンに近い金額で、ベンチャー企業に対する投資意欲は依然衰えていないことをうかがわせています。中小企業庁は今年も 官民の資金、あわせて1兆ウォンのベンチャー企業投資を目標としています。

・去年1年間に韓国に出入りした出入国者数が2千万人近くにに上り、史上最高を記録しました。関税庁によりますと、去年の出入国者はあわせて1977万7千人で、一昨年にくらべ110万人15.9%増えました。このうち出国者は990万7千人、入国した人は987万人でした。また観光旅行などで外国にでかけた韓国人は568万4千人で、一昨年より10%増え、これも史上最高となりました。

・韓国外換銀行が公示した7日午後3時現在のウォンの為替レ−ト、日本円100円は996ウォン94銭で先週にくらべ 39銭のウォン高でした。またアメリカドル1ドルは1303ウォン50銭で先週にくらべ3ウォン50銭のウォン安でした。7日韓国株式市場の総合株価指数は751.48ポイントと先週にくらべ3.76ポイント上昇しました。

・7日のソウルは曇りのち晴れ、午後3時の気温は氷点下3度6分でした。8日は全国的に晴れ、予想最低気温は氷点下 15度から氷点下1度、最高気温は氷点下2度からプラス6度になるものとみられます。

1月5日土曜日

・与野党は、4日、深刻な赤字に陥っている国民健康保険の「職場保険」と「地域保険」の財政統合を1年6ヶ月先送りすることで合意しました。これは4日の与野党総務会談で決まったもので、これについて野党・ハンナラ党は、1年6ヶ月後に国民健康保険を統合するかどうかの問題は次の政権の課題として渡されることになったとしています。この合意をうけて与野党は、来週8日に開かれる国会本会議で「国民健康保険法改正案」と、医薬分業で生じた健康保険の赤字を埋めるためにタバコに税金をかける「タバコ負担金」の新設を骨子とした「健康保険財政健全化特別法」を提案することになりました。この法案が成立すれば、タバコの値段は今より1箱150ウォンから180ウォン程度値上がりすることになる見込みです。

・金大中大統領は、14日に施政演説を行い、実質的に任期最後の年となる国政運営についての方針を発表する予定です。会見で金大統領は、韓日共催のサッカーワールドカップと9月にプサンで行われるアジア競技大会を何としても成功させるとともに、持続的な経済改革と輸出の多角化で競争力を強化し、韓国経済の回復に最善を尽くす意向を表明する方針です。金大統領はまた6月の地方選挙と、12月の大統領選挙を公明正大に行うことを重ねて約束し、野党に対しては党の壁を超えた国政運営への協力を求めるものとみられています。

・アメリカのラムズフェルド国防長官が、今月下旬、韓国と日本を訪問する模様です。アメリカ政府筋によりますと、ラムズフェルド国防長官は、まず日本を訪れ、小泉首相や中谷防衛庁長官と会って、先の東シナ海での不審船沈没事件をうけて日本駐留アメリカ軍と日本の自衛隊の間の連帯強化を確認するとともに、アメリカが推進しているミサイル防衛体制の共同研究について意見を交わす予定です。続いてラムズフェルド国防長官は韓国を訪れ、金東信国防長官と会談し、北韓の動向など韓半島情勢について協議することになっています。ラムズフェルド国防長官の韓国と日本の訪問は去年1月の就任以来初めてで、当初、去年11月に訪問を予定していましたが、アメリカ同時多発テロ事件で先送りされていました。

・北韓の警備艇1隻が4日、今年初めて西海の北方限界線を侵犯しました。合同参謀本部が4日、明らかにしたところによりますと、北韓の警備艇1隻が4日の正午過ぎに西海のヨンピョン島の西13.5キロの海上で、韓国が海上の南北境界線と定めた北方限界線を3マイルほど侵犯し、およそ30分後に北側に戻っていきました。合同参謀本部では、この警備艇は、当時この付近にいた中国漁船を取り締まる過程で北方限界線を侵犯したのではないかとみています。北韓は、去年一年間に合わせて21回、西海の北方限界線を侵犯しています。

・北韓は4日、平壌放送を通じて「南北の間には対話と協力のムード醸成が必要であり、このためには外国の勢力を排除しなければならない」と強調しました。4日の平壌放送は‘侵略と戦争の策動を踏みにじるのは民族自主統一の根本的な要求だ’というタイトルの報道文で、「南北間でせっかく築き上げられた和解と団結のムードが、今や南北共同宣言の採択以前に逆戻りする危険性をはらんでいる。アメリカなど外国勢力を排除し、南北間の対話と協力関係を確かなものにするためのムードづくりから始めなければならない」としています。

・北韓駐在の初代ドイツ大使に女性外交官のドリス・ヘルトランプさん(53)が赴任したと、ドイツ外務省が4日明らかにしました。ドイツと北韓は去年3月1日に大使級の外交関係を結んでおり、10ヶ月目にして漸く初代ドイツ大使の赴任が決まったものです。ヘルトランプ大使は、86年から4年間ソウル駐在ドイツ大使館で広報と経済担当の外交官として勤務したことのある韓半島問題の専門家として評価されています。一方、ドイツ駐在の北韓大使は、ベルリンにある北韓利益代表部の朴ヒョンボ代表(62)が去年10月大使としての業務を始めています。

・中央選挙管理委員会は、2000年2月に改正された選挙管理法によって今年8月に行われる国会議員の再選挙・補欠選挙からこれまでのように投票用紙と印鑑を使わずに、コンピューターで投票できる電子投票方式を導入することになりました。この電子投票は、有権者がコンピューターの画面に表示される候補の名前と写真、記号を確認して、投票したい候補者の欄を指で押えるだけで投票できる仕組みです。この電子投票では、投票の締め切りと同時に票の集計が自動的に行われ、当落の結果が早く分かる上、徹夜の開票作業をしなくてもすむことになります。

・韓国で、去年一年間に販売された外国製自動車は、前の年より75%多い7747台でした。韓国輸入自動車協会が4日まとめたところによりますと、韓国で輸入車販売が認められた87年以来、外国製自動車の販売は徐々に増え、96年には年間10315台が販売されましたが、97年の外貨危機以後は急減していました。しかし去年は、日本車に対する基準が緩和されたこともあって再び増え、前の年より75.5%多い7747台が販売されました。国別には、ドイツのBMWが2717台と35.1%のシェアを占めるなどヨーロッパ製の自動車が全体の70%を占めています。またアメリカ製は1502台と19%、日本製は841台が販売されて10.9%のシェアでした。

・韓国のサッカー代表チームは、南米の強豪・ウルグァイと親善試合を行うことになり、来月、ウルグァイを訪れることになりました。大韓サッカー協会は、来月14日、ウルグァイで親善試合を行うことで5日、ウルグァイ代表チームとの間で合意し、時間や競技場など詰めの調整を行っています。ウルグァイは、3大会連続10回目の出場、FIFAランキング22位で第1次リーグでは韓国とは対戦せず、フランス、セネガル、デンマークとともにAグループに属しています。

・韓国外換銀行が公示した5日正午現在の為替レート、日本円100円は、997ウォン33銭で前の日に比べて1ウォン37銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1307ウォンで、前の日に比べて1ウォン40銭のウォン安でした。韓国株式市場は、土曜日のため取り引はありません。

・小寒の5日ソウルは晴れ、正午の気温は、氷点下0度4分でした。6日日曜日は、低気圧の影響で夜、ソウルと首都圏一帯では、雪または雨の降るところもあるでしょう。6日の予想最低気温は、氷点下10度から0度、日中の最高気温は4度から11度と予測されています。

1月4日金曜日

・韓国証券市場は、去年12月24日以来12.6%も上昇し、世界の主な証券市場のうち最も高い上昇率を記録しました。韓国証券取引所が4日明らかにしたところによりますと、3日の終値の総合株価指数は727.66ポイントで、去年12月24日に比べて12.6%も上昇しました。韓国証券取引所の関係者は、「海外の主な証券市場のほとんどが5%未満の上昇率にとどまっているのに対し、韓国だけが唯一2桁の上昇率を記録した」として、「景気回復に対する期待感が強い上に、国際半導体価格が上昇局面をみせているのが要因ではないかとみられる」と話しています。

・韓国の輸出先として中国が日本を抜いて第2位に浮上しました。韓国産業資源部がまとめた去年、2001年の輸出入実績によりますと、輸出は前の年より12.5%少ない1,507億ドルでした。このうち、中国向けの輸出は176億ドルと全体の12.1%を占め、20.8%のアメリカに続いて第2位、日本向け輸出は162億ドルで、全体の11.1%を占め第3位でした。これはアメリカや日本の景気の低迷でコンピューターや半導体などの輸出が減ったのに対し、韓国企業の中国進出が増え原材料や生産財の中国向け輸出が好調な上に自動車や携帯電話などの輸出が急増したことによるものです。

・韓国はアメリカから射程距離300キロのミサイル110発を導入することになりました。国防部が4日発表したところによりますと、韓国は2004年までに4000億ウォンを投じて射程距離300キロのの戦術地対地ミサイル110発を導入することで、先月、アメリカのロッキード・マーティン社との間で契約を結びました。韓国が新しく導入する射程距離300キロの戦術地対地ミサイルは、現在、韓国陸軍が保有している射程距離165キロのものに比べて正確さが2倍以上期待できる上、目標上空で1次爆発した弾頭が、300個あまりの子ども弾を放ち半径200メートルを攻撃できる威力をもっています。この新型の戦術ミサイルを導入する国はアメリカを除いては韓国が世界で初めてです。

・去年10月の韓日首脳会談で合意した両国の歴史共同研究は、韓国側が共同研究の成果を日本の歴史教科書に反映するように求めているため両国の事前調整作業が難航していると、産経新聞が日本政府筋の情報として4日報道しました。それによりますと、「韓国側は、研究会の名称も教科書問題を扱うことを明示するよう要求しており、これは日本の教科書検定制度を無視するもので、日本政府はこれを拒否する方針だ」ということです。このため両国の事務レベルでの協議は難航しており、研究会の設立は当面先送りさせる見通しとなりました。韓日歴史共同研究は両国の専門家による共同研究を進め両国が過去の歴史認識についての相互理解を図ろうとするもので、小泉首相が去年10月にソウルを訪れた際、金大中大統領に提案し研究会の早期発足に向けて両国政府が協力していくことで合意していました。

・金大中大統領は3日、デラルア元大統領の後任としてアルゼンチン国会で新しい大統領に選ばれたエドゥアルド・ドゥアルデ氏に祝電を送り、就任を祝いました。金大統領は、「国家的な試練に直面したアルゼンチンの大統領という重責を担うことになった閣下に、大韓民国政府と国民を代表して支持を送るとともに、韓国とアルゼンチンとの伝統的な友好協力関係がさらに発展することを期待します」と述べました。エドゥアルド・ドゥアルデ大統領は、デラルア元大統領が残した2003年末までの任期を務めることになっています。

・金剛山観光事業を進めている現代アサンは、深刻な資金難のため去年の10月以降北韓への観光代金102万ドルを滞納していることが明らかになりました。現代アサンの関係者が4日、述べたところによりますと去年末の時点で、北韓への支払いが滞っている金剛山観光代金は、102万100ドル、およそ13億4000万ウォンということです。現代アサンは、金剛山観光代金として北韓の朝鮮アジア太平洋平和委員会に毎月、観光客一人当たり100ドルずつ支払うことになっていますが、北韓側は現代アサンの資金難を考慮して滞納金の支払いを催促していないということです。現代アサンの関係者は「会社の資金が底をつき、これ以上北韓に観光代金を支払うことは不可能だ。金剛山観光事業を正常化させるためには、一日も早く金剛山一帯が観光特別区域に指定され、新しい資金が投入されなければならない」としています。

・ソウル市教育庁は、今年6月から市内の小中高校の建物を絶対禁煙区域とするとともに、今年一年間「学校での禁煙運動」を積極的に繰り広げることになりました。教育庁は、年々増えている小学生の間の喫煙を防ぐために今年を「喫煙との戦争」の年とし、小中高校の建物を「絶対禁煙区域」に指定して、今年6月からは建物の中では一切タバコを吸えないようにする方針です。

・新年から韓国の軍隊の食堂がレストラン風に変わりトンカツなどが食事のメニューに加わるなど軍隊の衣食住に変化が見られるようになりました。国防部が4日発表したところによりますと、若い兵士の好みに合わせて、これまでご飯と味噌汁といった韓国食中心のメニューからトンカツやカレーライスなど西洋風のメニューも多く取り入れることにしたということです。また97年の外貨危機以降、エネルギー節約のため低目にしていた室内温度も18度以上に調整することにしました。さらに兵士一人あたりの診療費を、現在の2万6千ウォンから3万ウォンに増やすとともに先端医療器具も追加配備することになりました。

・去年12月のアメリカ代表チームとの親善試合の後、本国のオランダに一時帰国していたサッカーナショナルチームのヒディンク監督が、2週間の休暇を終えて4日ソウルに戻ってきました。ヒディンク監督は、空港で記者会見し、「韓国と同じDグループに属しているポーランドやポルトガルチームの情報収集を終えた。開幕までの5ヶ月間は、韓国代表チームの体力と組織力の向上に全力を尽くす」と語りました。

・サッカーワールドカップの本戦出場国F組のイングランドが済州島のソキポ市に練習のためのキャンプ地を設けることになりました。ソキポ市が4日明らかにしたところによりますと、最近イングランドのサッカー協会から、5月18日から25日までの一週間、ソキポ市に準備キャンプを設置することにしたという連絡が入ったということです。日本でワールドカップの第1次リーグの試合を行う国が韓国にキャンプを設置するのはイングランドが初めてで、これでソキポ市にキャンプを設けたのは、韓国、中国に次いで3ヶ国となりました。

・一昨年2000年12月に解散した日本のロックバンド「ルナシー」の元ボーカリスト、河村隆一さんが今月27日、ソウルの世宗文化会館の大劇場で公演を行うことが決まりました。世宗文化会館の大劇場は、主にクラシック音楽会などが開かれる客席数3822のホールで韓国でもここでコンサートを行った歌手は数限られており、日本の大衆歌手が世宗文化会館で単独で公演するのは河村さんが初めてです。コンサートは、27日夜7時からの1回公演で、日本からは1000人ほどのファンが駆けつける予定ということです。

・韓国外換銀行が公示した4日午後3時現在の為替レート、日本円100円は、995ウォン96銭で、前の日に比べて1ウォン99銭のウォン高した。アメリカドル1ドルは、1305ウォン20銭で、前の日に比べて11ウォン30銭のウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は、前の日に比べて20ポイントも急騰して747.72ポイントとなり、3日連続の上昇となりました。

・4日のソウルは曇り、午後3時の気温は、氷点下1度4分でした。5日は、大陸性高気圧に覆われ全国的に晴れのところが多い見込みです。予想最低気温は、氷点下14度から0度、日中の最高気温は0度から7度という予報です。

1月3日木曜日

・昨年1年間の韓国の輸出総額は1506億5300万ドルで前の年にくらべて12.5%減少しました。輸入は12.1%少ない1411億1600万ドルで、差し引きの貿易収支は95億3700万ドルの黒字となりました。産業資源部が2日明らかにした「2001年輸出入実績の暫定集計」によりますと世界の情報技術市場の不況や半導体価格の下落によって、昨年の輸出は1998年以来初めて減少しました。貿易収支も当初目標額の100億ドルの黒字は達成できませんでした。 一方、韓国の自動車の輸出も11年ぶりに減少しました。自動車業界によりますと韓国の自動車の輸出は去年178万3486台で、2000年にくらべて9.5%の減少を見せました。自動車の輸出が減ったのは湾岸戦争があった90年以降11年ぶりのことでヨーロッパ市場に多く輸出していたデウ自動車の不振とともに、世界市場の沈滞とアメリカでの同時多発テロの影響で需要が大幅に減ったためとみられています。

・韓国政府は来月末WFP(世界食糧計画)を通じて北韓にトウモロコシ10万トンを支援することになり費用や手続きなどについて協議を進めています。政府当局者は3日、WFPとの協議が今月中にまとまるだろうとして、来月末には船積みが可能になるだろうと述べました。洪淳瑛統一長官は先月の記者懇談会で、北韓にトウモロコシ10万トンを支援することについて、韓国がアメリカとともに対北韓支援でリーダー的役割をすることを意味すると述べました。

・李萬變国会議長、崔鍾泳大法院長、李漢東国務総理ら立法、司法、行政の関係者193人が出席した新年仕事始めの式が2日行われ、金大中大統領は今年の大統領選挙に介入しない意志を再確認しました。金大中大統領はこの席で「私は先に民主党の総裁を辞任して国民に国政に専念することを約束した。民主党の問題や新党作りには介入しない」と述べました。金大中大統領のこのような発言は民主党の大統領候補選びや最近政界で噂されている新党作りを通じて政界の改編を推進することはないということをはっきりしめしたものと受け止められています。

・韓国、日本、アメリカなど6か国による共同研究チームが、世界で初めてチンパンジーのゲノム、つまり遺伝情報の1組の地図をつくることに成功しました。研究に参加したのは、韓国の生命工学研究院と日本の理化学研究所、ドイツのマクスプランク研究所など6か国の研究所で、去年3月に「チンパンジー遺伝子研究国際コンソシアム」を結成していました。研究陣は、チンパンジーの塩基序列を人間のゲノムと比較した結果、98.77%が同じで、完全に解読した人間の21番染色体と比較すれば、チンパンジー類と人間には幾つかの特異な領域が存在することが推定されることを説明しました。この研究結果は、4日づけのアメリカの科学雑誌「サイエンス」に掲載される予定です。

・最近韓国を訪れた外国人観光客は韓国人の親切心に最も深い印象をうけていることが分かりました。ワールドカップ市民中央協議会が外国人観光客を対象に行った調査で56.1%の人が韓国人の親切さをあげ、次に37%が美味しい食べ物を、また30.6%は独特な文化遺産を評価し、72.8%の人が韓国旅行におおむね満足していると答えました。反面、59.9%の人が言葉のやり取りに大きな不便を感じており、タクシー、バスなどの交通にも不便を感じていることが分かりました。このためワールドカップ市民中央協議会では今後これらの点の改善を働きかけることにしています。

・超高速インターネットにはいっている人が今年中に1千万人を超えるものとみられます。ハナロ通信などインターネット接続業者によりますと、超高速インターネットの加入者は去年末は780万人でしたが、今年の末には1千万人から1100万人に増えると予想されています。これが実現すれば韓国の超高速インターネットの普及率は今年末には全世帯のうち69.4%%から76.4%に達することが予想されます。関係者は今年の下半期には新規加入者の誘致よりも良質のサーヒスにむけて力を注ぐことになるだろうとしています。

・2002年サッカーのワールドカップ大会が開かれる韓国と日本の20の競技場の電光板の表示が統一されることになりました。それによりますとまず点数表示は濃いブルーまたは黒地に白色の数字に、チームの名称はフルネームで標記するとともに、チーム名、チームの得点数の順で表記することになりました。

・韓国のカニ漁船が時化のため島根県沖で沈没しましたが10人の漁船員全員は、日本の海上保安庁のヘリコプターに救助されました。2日午前10時頃島根県沖にいた韓国のカニ漁船27ナムヨン号69トンから救助を求める知らせが韓国の海洋警察に入り、連絡を受けた海上保安庁のヘリコプター2機が現場に急行し沈没寸前の船から漁船員10人全員をつり上げ、鳥取県の境港港の病院に収容しました。船はまもなく沈没しましたが全員怪我はありませんでした。

・ソウル地下鉄公社は3日から地下鉄の駅19か所でアシアナ航空の国内線航空券を5%割引販売することになりました。この航空券はクレジットカード決済で、地下鉄1号線のソウル駅と市庁駅、2号線の乙支路入口駅など1号線から4号線の19の駅で販売されます。

・韓国外換銀行が公示した3日午後3時現在のウォンの為替レ−ト、日本円100円は997ウォン95銭で前の日にくらべ2ウォン43銭のウォン高でした。100円が900ウォン台になったのは99年7月以来2年6か月ぶりです。一方、アメリカドル1ドルは1316ウォン50銭で前の日にくらべ 1ウォン50銭のウォン高でした。3日韓国株式市場の総合株価指数は727.66ポイントと前の日にくらべて2.71ポイント上昇しました。

・3日のソウルは晴れ、朝の最低気温は氷点下12度と、この冬一番の寒さを記録しました。午後3時の気温は氷点下2度8分でした。ソウルを流れるハンガン(漢江)で3日初氷が観測されました。これは平年より10日、去年にくらべて2日早いものです。4日は全国的にくもり、時々雪または雨が降るでしょう。予想最低気温は氷点下14度から0度ですが、最高気温の方は氷点下2度からプラス8度と3日より気温が大幅に上昇するものとみられます。

1月2日水曜日

・政府は2日午前、中央庁舎で仕事初め式を行いました。仕事初め式には李 漢東国務総理、各閣僚ら200人あまりが出席しました。この席で李漢東国務総理は「今年は経済の立て直し、庶民の暮らしの向上、南北和解と協力の促進、公正な選挙、各種国際試合の成功という5つの国政指標を全うして、国民にビジョンと希望を与えるように最善を尽くしてほしい」と述べ、公務員の奮起を求めました。

・洪淳瑛統一長官は2日の仕事初め式で、「韓国と北韓との間で平和条約を締結することが今年の最大の統一政策だ」と述べました。洪淳瑛統一長官はこの中で「今年の統一部の最大課題は、南北縦断鉄道の連結、北韓のケソンに工業団地を建設すること、陸路による金剛山観光の実現とともに、金正日国防委員長の韓国訪問を通じた平和条約の締結である。ただ、今のところ、金正日国防委員長の韓国訪問の可能性は分からないので、国民的な支持と国際的な支援を確保するなどして平和体制を維持していくよう努力していきたい」と述べました。また韓昇洙外交通商長官は「今年はアメリカと北韓との米朝対話が実現するよう外交努力を傾けていかなければならない。そして日本とは共催のワールドカップを安全な大会にするよう協力を強化していく」と述べました。

・韓国人10人のうち4人は今年の韓国経済について好転すると思っていることが分かりました。これはKBSが世論調査機関に依頼して全国の成人男女1200人を対象に実施したものです。それによりますと、今年の経済見通しについては「良くなる」が41%で、「良くならない」のほぼ2倍となりました。また韓国経済に及ぼす良い影響として「サッカーのワールドカップ」と「アジア大会」が、悪い影響は「選挙を意識した政治」と指摘しました。また今年一年、政府の最も大きな経済政策とすべきは「失業対策」で全体の36%を占め、次が「物価政策」でした。

・韓国軍と韓国の軍需産業会社が今年中にベトナム軍の兵器の性能を改良する事業に参入する見通しです。韓国軍の消息筋が1日明らかにしたところによりますと、「ベトナム軍の装甲車200台の性能改良事業に韓国の防衛産業会社が加わり、これを韓国軍が支援する形でベトナム側と協議を進めている。今年上半期に予定しているベトナムとの会議でさらに細部について話し合う予定だ」ということです。韓国側はベトナムに工場を建設して組み立て技術などを教えることや、上半期中に試作品を製作して性能実験を行うことを提案したものとみられます。

・韓国の国民3人に2人は携帯電話を持ち歩いていることが分かりました。SKテレコムなど韓国の携帯電話通信会社によりますと、携帯電話の加入者数は去年末現在で2912万人で、韓国の人口の63%に当り、3人に2人は携帯電話を持ち歩いていることになります。各社別では、SKテレコムが最も多くて全体の41%を占め、次いで韓国通信のKTFが33%、LGテレコム14%、SK新世紀通信11%となっていますが、1位のSKテレコムと4位のSK新世紀通信が近く合併するため、新しいSKテレコムは52%と、半分以上を占めることになります。

・金浦空港とソンパ区パンイ洞の間のソウルの東西を結ぶ地下鉄9号線に、韓国の地下鉄では初めて急行電車が導入される見込みです。ソウル市は去年末に着工した地下鉄9号線を各駅停車と急行の2種類に分けて運転する計画を立て、具体的な検討に入りました。地下鉄9号線は延長38キロ、37の駅があり、ソウル市はこのうち7ヵ所に追い越しホームを設置して、急行を運転する計画です。この急行は各駅停車に比べて20分ほど時間が短縮される予定です。またこの地下鉄9号線にはホームからの転落事故を防ぐため、すべてのホームをガラスの壁で覆い、電車が停車した時だけこのガラスの壁のドアーが開く方式を採用することになっています。

・デジタル衛星放送のSKY KBSが1日、ドラマとスポーツの2つのチャンネルの試験放送を始めました。SKY KBSはすでに試験放送をしているデジタル衛星放送の「SKY LIFE」に向けてもKBS制作の番組を供給し、今のケーブルテレビを通じてもみることができます。SKY KBSは1日14時間放送していますが、本放送が始まる今年3月からは21時間放送する予定で、将来はドキュメンタリーと子供向けのチャンネルの放送も始めることにしています。

・ソウル市は去年3月から市内の名所を推薦する「今月の名所」を選んでいますが、今月1月の名所にソウルワールドカップ競技場と漢江の遊覧船を選びました。ソウルワールドカップ競技場は、今年のサッカーワールドカップの開会式と開幕戦が行われるアジア最大のサッカー専用スタジアムで、6万4000席あまりの客席を持っています。また漢江遊覧船は86年に就航して以来、毎年70万人以上の観光客が利用しています。

・韓国外換銀行が公示した2日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1000ウォン38銭で、暮れの12月29日に比べて6ウォン56銭のウォン高でした。またアメリカドル1ドルは1318ウォンで、29日に比べて2ウォンのウォン安でした。

・韓国株式市場、2日から始まった今年の取り引きは鉄鋼・機械株を除いたほとんどの銘柄に機関投資家の買い注文が相次ぎ、急騰し700ポイント台を回復しました。2日の総合株価指数は、724.95ポイントで、去年12月28日に比べて31.25ポイントも急騰しました。

・2日のソウルは晴れ、午後3時の気温は氷点下8度で、朝の最低気温は氷点下11度4分と、今年一番の冷え込みとなりました。3日は 大陸からの高気圧に覆われて、全国的に晴れの予報ですが、冷え込むでしょう。3日の予想最低気温はソウルで氷点下11度、江原道の内陸部では氷点下19度まで冷え込むでしょう。また最高気温も氷点下5度からプラス5度と、韓国全土が氷点下の1日となりそうです。

1月1日火曜日

・金大中大統領と日本の小泉首相は1日、サッカーのワールドカップ共同開催の成功を期して、相手国の国民に送る映像メッセージを交換しました。
「親愛なる日本国民の皆さん、アンニョンハシムニカ。希望に満ちた新しい年が明けました。皆さんにとってこの1年が幸せな一年になることを心からお祈りします。5ヵ月後には韓国と日本両国が待ちわびながら準備してきた『2002年韓日ワールドカップサッカー大会』が開かれます。両国政府はこの大会をきっかけに今年を「韓日国民交流の年」に定めました。両国の国民同士の友好と親善を深めるためです。お隣り同士は頻繁に会うことが大事です。たくさん会っていろいろなことについて話し合わなければなりません。対話があるところに理解が芽生え、理解し合うことから協力は始ります。韓国と日本の国民同士の活発な人的交流と文化交流は両国の友好と協力関係を一層深めていく近道です。また両国間の未来志向的なパートナーシップと共同繁栄にも大きく寄与するでしょう。韓日ワールドカップサッカー大会と韓日国民交流の年の成功を期待しながら皆様のご健勝をお祈りします。ありがとうございました」
「日韓両国の皆さん、あけましておめでとうございます。「セヘ・ポン・マーニ・パドゥシッシオ」2002年、新しい年を迎えました。日韓両国にとって歴史的な年のはじまりです。尊敬する金大中大統領とともに日韓両国の皆さんに、新年のご挨拶をおこなうことができて、大変嬉しく思います。今年は、ワールドカップ・サッカーを日本と韓国で共催します。史上初めての、日韓両国による、全世界に向けた共同作業です。私たち日本人も、韓国の皆さんと、互いに手に手を取り合い、心と心を通い合わせて、是非成功させたいと思っております。日韓両国の国民1人1人が、日韓の強固な友情と信頼の絆を世界中に示して下さることを、期待しています。終わりに、日韓両国の皆さんのご多幸とご健勝を心よりお祈り申し上げます。カムサハムニダ」

・親愛なる国民の皆さん、希望に満ちた新年が明けました。新年も国民の皆様にとって幸せな一年になることをお祈り致します。今年はどの年より重要な1年になります。何よりもワールドカップサッカー大会と釜山アジア大会が開かれる年です。ワールドカップを共同開催する日本と緊密に協調して、その準備に万全を期することで両大会を成功させなければなりません。この大会を契機に国家の発展を期することができます。また、今年は地方自治体の選挙と大統領選挙も控えています。国民と政府が一つになって、公明でクリーンな選挙を実現することに力を合わせましょう。また何よりも重要なことは引き続き韓国経済の改革を進めていくことです。そうすることで、韓国の国際的な評価を維持するのはもちろん、今年は世界経済の回復が予想されていることで、それと合わせ、跳躍を成し遂げる体制を整えなければなりません。経済的な正義の実現と社会安全網の強化で、庶民の生活の質を向上させなければなりません。また国家の安保保障を期する一方で、南北の和解と協力の関係をさらに増進させ、韓半島に平和を定着させていくために努力すべきです。私はこうした課題をまっとうするために国民の皆様とともに全力を尽くします。国民の皆様の惜しみないご声援とご協力をお願い申し上げます。国民の皆さん、希望と自信感を持って、今年を力強くスタートしましょう。ありがとうございました。

・与党民主党の李洛淵スポークスマンは新年のメッセージを発表し、「6月の地方選挙と、12月の大統領選挙を公明正大に行う」と述べ、両選挙が政策対決の場となるよう与党として主導的な役割を果たす方針を明らかにしました。一方、野党ハンナラ党も、南景弼スポークスマンの新年のメッセージで「ハンナラ党は、今年も国民優先の政治をモットーに、綺麗な政治、経済の建て直しに尽力する。金大中大統領の任期最後の2002年に政府は能力と道徳性を兼ね備えた専門家による中立内閣を構成し、公明正大な選挙管理に努め、検察など権力機関の思い切った人事刷新を行わなければならない」と述べました。

・続いては、陳稔副総理兼 財政経済長官の新年の挨拶です。金大中政権最後の年である2002年は、任期4年の成果と反省をもとに経済の活力を高め、世界一流の競争力を確保するのに国民の力を結集しなければなりません。政府はまず、市場機能を充分生かせるように構造改革を続け、今年こそ企業の構造調整が定着できる年にしたいと考えています。また金融市場の安定を通じた経済政策で下半期からは安定した成長を遂げられるよう努力していきます。さらに対外経済の環境変化にも積極的に対処し、韓国経済が再跳躍できる基盤を築いていきたいと考えています。特に本格化するWTO(世界貿易機関)のニューラウンド交渉に備え、主な貿易相手国との通商懸案にも積極的に対処する計画です。そして韓国が誇るIT(情報技術)やBT(生命工学)など新しい産業の育成にもますます拍車をかけなければなりません。最後に低所得層への配慮と地域格差をなくしてバランスのとれた発展を目指すつもりです。政府は今年一年間こうした政策を順調に進め、熾烈な国際競争の中で韓国経済の潜在力を充分発揮していく計画です。

・韓国サッカーナショナルチームのヒディンク監督は、元日発行の与党・民主党の機関紙と行った会見で、今年のワールドカップ大会での韓国ナショナルチームの見通しについて、「ワールドカップ本戦で今度こそ韓国が1勝をあげるようにするのが第一の目標だ」と語りました。ヒディンク監督は、「一部では韓国の決勝トーナメント入りは不可能だという意見もあるようだが、韓国が全く可能性のない国と考えていたなら最初から監督を引き受けることはしなかった」として「自信をもつことが最も重要だ」と強調しました。さらにヨーロッパチームに弱いとされるジンクスについてヒディンク監督は、「韓国チームがヨーロッパ選手にコンプレックスを持っていたのは確かだが、機会あるごとに私が強調しているのは選手や国民、そしてマスコミも‘できるという自信感をもってほしい’ということである。韓国の選手は個人技ではヨーロッパの選手と比べてそれほど劣ってはいない」と述べました。

・多事多難の2001年が終わり、新しい年2002年が始まりました。ソウル市鐘路区の普信閣では、ソウル市民8万人が集まって大晦日の夜11時10分からおよそ2時間にわたって「除夜の鐘」の行事が行われました。「ワールドカップを開催する年になりました」というキャッチフレーズで行われたこのイベントには高建ソウル市長をはじめ組織委員会の関係者ら20人が、韓国式の33回の除夜の鐘を鳴らしました。続いて高建市長は、ソウル市民に送る新年のメッセージを朗読した後、姉妹都市の横浜市長との間でワールドカップの成功を誓うメッセージを衛星で交換しました。除夜の鐘の行事に合わせてソウル市庁の前では、韓日共催のサッカーワールドカップの成功を祈る特別イベント「ファイティング・コリア」が、国樂管弦楽団や、四つの打楽器で演奏する四物ノリなど多彩な編成で行われました。

・ソウル市は、金浦空港と羽田空港の間に直航便の開設を推進しています。これはソウル市の高建市長が読売新聞との会見で明らかにしたもので高建市長は、「ワールドカップの期間中、空の便を利用する乗客が増えることが予想されることから金浦と羽田の間に直航便の開設を推進している」と述べました。高建市長は、「この問題については、東京都の石原知事とも意見の一致をみており、ソウル市は韓国の建設交通部に提案し、東京都も日本の国土交通省に提案したと聴いている」と述べました。また高建市長は「サッカーワールドカップの開会式に日本の天皇が出席することになれば、ソウル市は天皇を日本の国家元首として待遇する計画だ」として天皇の韓国訪問を促しました。

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