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11月30日金曜日

・韓国の憲法裁判所は、海外に住む韓国人の法的地位について、大韓民国政府が樹立した1948年以降の海外移住者に限るとした法律は憲法に違反するという初めての判断を示し、政府に対し、再来年の12月31日までに関連する法律を改正するよう求めました。韓国の憲法裁判所は29日、9人の裁判官全員が参加する大法廷を開き、現在中国に住んでいる3人の韓国人が原告となって起こした海外同胞の法的地位の差別についての訴えについて審理しました。その結果、「大韓民国政府の樹立時点を基準に、政府樹立前に祖国を離れた同胞を、樹立以降に離れた同胞と差別するのは法の元の平等の原則に違反する」として現行の「海外同胞の出入国と法的地位に関する法律」は、憲法に違反するという判断を6人の裁判官による多数意見で言い渡しました。その上でこの判決は「政府樹立前に祖国を離れた人々は日本植民地時代に独立運動をしたか、または旧日本軍による強制徴用などを避けて中国や旧ソ連に移住した人がほとんどであることから、彼らを差別するのは正当ではない」と述べています。今度の決定で在外同胞法が改正されれば、中国同胞188万人、旧ソ連同胞52万人、無国籍在日僑胞15万人など、約260万人が在外同胞法の対象となり、韓国への自由な往来と、韓国での不動産の取得など経済活動が認められる他、韓国に長期滞在する場合、医療保険が適用されることになります。

・世界の人々の目が集中する2002年のサッカーワールドカップの1次リーグ組み合わせ抽選会が来月1日、午後7時から韓国プサンの展示コンベンションセンターで行われます。抽選会は2部構成で、午後7時からの第1部は、ベートーベンの交響曲第九番4楽章の「合唱」で始まり、2002年大会の公式ソング「ブーム」が歌われた後、本戦進出32カ国のサッカー協会の旗が入場し、前大会優勝国フランスから優勝トロフィー「FIFAカップ」が共催国、韓国と日本のサッカー協会会長に手渡されます。続いてハイライトの抽選会が行われる第2部は7時半過ぎに始まり、午後7時55分から13分間、シード国の第1グループとヨーロッパ11チームの第2グループの抽選会を、そして8時13分から13分間は、南米3チームとアジア2チームの第3グループと、アフリカ5チーム、北中米カリブ海3チームの第4グループの順に、AからHまでの各組に割り振っていく抽選会が行われます。

・2002年サッカーワールドカップで使われるFIFA=国際サッカー連盟の公認球「フィーバーノバ」が30日、韓国のプサンと東京で同時に発表されました。「フィーバーノバ」は、熱情を意味する「フィーバー」と星を意味する「ノバ」の合成語で、白い球面に黄金色と赤など4つのカラーを使い力強い三角形が描かれています。公認球を制作したFIFA公式スポンサーのアディダスの関係者によりますと、「黄金色は、韓国と日本がワールドカップに注ぐエネルギーの象徴であり、赤は炎を、また4つの三角形は両国の均衡のとれた産業発展をイメージしている」ということです。またボールの表面はポリウレタンの人工皮で、その下にガスを入れた極小カプセルを敷き詰めた層を設け、選手たちの正確なプレーを支えることができるようにしたということです。この公認球はドイツのアディダスサッカーボール研究センターで開発され、本戦で使われる公認球はモロッコで制作されることになっています。

・韓国政府は、高齢が進んでいる漁業関係者に定年制を設ける方針で「漁業定年法案」の検討に入りました。海洋水産部が30日明らかにしたところによりますと、韓国では漁業関係者の高齢化が進んでいることから2003年の実施を目途に引退した漁業者に生活費を補助する漁業定年制の導入を検討しているということです。このため政府は、漁業者の定年を何歳とするかについて、またどの程度の補助金とするかなどについて漁民などを対象に世論調査を行い、来年3月までに法案の骨子を固め、予算措置も講じることにしています。

・今月27日京畿道・パジュ郡の南北非武装地帯から北へ7キロ離れた北韓軍の警備所から韓国軍側の警備所を狙った銃撃が行われた事件について、韓国国防部は29日、声明を発表し、「銃撃は明らかに休戦協定に違反する行為であり、南北間の緊張を高め軍事的衝突をも引き起こしかねない」として、北韓側に強く抗議しました。北韓はこの事件に関しては沈黙しており、韓国駐在アメリカ軍が提案した軍事休戦委員会の秘書長会議にも応じていません。韓国の国防部による北韓への抗議声明は、99年6月に黄海上で起きた南北艦艇による銃撃戦以来初めてのことです。

・11月30日は、韓国の「貿易の日」です。38回を数える今年の「貿易の日」記念式典がソウル江南区のアセム・コンベンションセンターで開かれ、韓国経済の発展に貢献した関係者らにそれぞれ産業勲章が贈られました。式典では産業資源部の張在植長官が挨拶し、「金大中政権の発足した98年からわずか3年間で韓国は合わせて830億ドルの貿易黒字を達成した」と述べ、貿易立国、韓国の貿易拡大にさらに力を注ぐ決意を明らかにしました。貿易の日は、64年に韓国が初めて輸出1億ドルを達成した11月30日を「輸出の日」として制定し、その後「貿易の日」と名称が改められました。

・いじめや学校嫌いなど様々な理由による不登校の中学生を対象にした全寮制の中学校が、韓国では初めて来年開校します。この不登校中学校を開校するのは、全羅南道・ヨンクァン郡の学校法人「ヨンサン・ソンジ学院」で、ソンジ学院では、韓国の新学年が始まる来年3月開校し、60人の生徒を募集することにしています。この中学校は全寮制で、一クラス20人という少人数学級とし、一般の中学校の教科のほかに、山登りや日記の制作などのカリキュラムも設け心身両面から生徒を指導することにしており、一般の中学校と同じ卒業証書も送られます。韓国では、高校を中途退学した高校生を対象にした高校は全国に3校ありますが、中学校課程の不登校学校は初めてです。

・韓国人が今年一年間、印象に残ることばとして「テロ」をあげた人が最も多いことがわかりました。これは、韓国の世論調査機関が今月19日から一週間、全国の20歳から30歳の男女800人を対象にアンケートしたもので、今年最も印象に残ることばとしては「テロ」が、18.4%で最も多く、次いで「猟奇」が14%、日本のセンター試験にあたる「修学能力試験」4.6%、「ビン・ラディン」4%の順でした。

・韓国の郵政事業本部は、来年2002年の年賀切手と小型シートを来月3日全国一斉に発売します。毎年恒例のこの年賀切手は今年は、雪の野原で遊ぶ馬をデザイン化したもので、印刷には蛍光インクを用いた韓国初めての蛍光切手、暗いところで光を放つ切手で、額面価格は170ウォン、小型シートは20枚つづりで3400ウォンです。

・韓国外換銀行が公示した30日午後3時現在の為替レート、日本円100円は、1024ウォン73銭で前の日に比べて10ウォン31銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1270ウォンで、前の日に比べて4ウォン70銭のウォン高でした。韓国株式市場の30日の総合株価指数は、643.89ポイントと、前の日に比べて15.03ポイント上昇しました。

・30日のソウルは晴れ、午後3時の気温は、4度9分でした。1日は、全国的に雲が広がり、中部地方は午後から雨か雪の降るところがある見込みです。1日の予想最低気温は、氷点下5度からプラス5度、最高気温は5度から13度という予報です。

11月29日木曜日

・FIFA=国際サッカー連盟は28日韓国の釜山で組織委員会を開き2002年ワールドカップ大会のシード8チームを決めました。シードされたのは本戦出場国32か国のうちすでに決まっている主催国の韓国と日本と前大会優勝のフランスに加えて、ここ3年間のFIFAのランキングと90年から98年までの過去3回のワールドカップ大会の成績などから、ブラジル、アルゼンチン、イタリア、ドイツ、スペインの5か国と決まりました。これら8か国は来月1日釜山で行われる本戦の組抽選でAからHまで組に一つづつ振り分けられます。またこの日の組織委員会ではワールドカップ初出場の中国は予選リーグの試合をすべて韓国で行うことも決まりました。

・FIFA=国際サッカー連盟と韓国組織委員会は29日来月1日釜山で行われるワールドカップの本戦 組抽選会で実際に抽選する13人を発表しました。これによりますと、韓国に割り当てられた5人は鄭夢準大韓サッカー協会長、日本のJ1・柏レイソルで活躍している韓国ナショナルチームのホン・ミョンボ選手、アルピニストの朴英碵さんと囲碁のプロ棋士の趙勲賢さん、女優のソン・ヘギョさんです。また、女性国際サッカー審判員の林銀珠さんはFIFAの指名で当初予定されていた2006年ワールドカップ組織委員長のドイツのフランツ・ベッケンバワーさんの代わりに指名される幸運を掴みました。今度の組抽選にはまた中国チームの孫選手も選ばれアジアの女性3人が組抽選に参加することになりました。なお、日本からは岡野俊一郎日本サッカー協会長と前回フランス大会でキャプテンをつとめた井原正己選手が選ばれました。

・ところで2002年大会の組織委員長をつとめるヨハンソン・ヨーロッパサッカー連盟会長は28日韓国で行われるワールドカップの試合の一部を北韓で行うという分散開催について「大会まであと半年あまりとなった今不可能だと思う」と述べ、分散開催を断念する意向を明らかにしました。また大韓サッカー協会の鄭夢準会長も「北韓に機会を与えたかったが、不調に終わった」と説明しました。

・金大中大統領は28日大統領府の青瓦台で行ったイギリスのロイター通信とのインタビュ−に応じ、「北韓が急に南北離散家族の再会を延期するなど最近の北韓の態度に失望している。しかし北韓に対する包容政策を変更することはしない」と述べました。金大中大統領は金正日国防委員長の韓国訪問については「事態を静観し、見守るべきだ」と述べました。

・韓国政府筋によりますと、北韓はこのほど2つの反テロ国際条約に署名したことが明らかにしました。それによりますと、北韓外務省は今月3日「テロ支援禁止条約」と「人質行為反対条約」に署名することを明らかにしており、今月12日国連代表部の大使が二つの条約に署名したということです。北韓外務省はこうした国際条約を通じて反テロの立場を明確にしたいとしています。

・韓国の空の玄関、仁川国際空港の2期工事が来年着工されることになりました。仁川国際空港の2期工事は2002年から2008年まで5兆1673億ウォンをかけ3本目の滑走路の建設や空港ビルと駐機場の拡張などが行われます。この2期工事が完成しますと、仁川国際空港は航空機の年間の運行回数が現在の24万回から41万回に、旅客の収容能力は3千万人から4400万人に増えるとともに貨物の取扱量の現在の270万トンから450万トンに増え、世界10位以内の国際ハブ空港の機能を備えることになります。

・外国人投資家がこの2か月間に3兆7千億ウォンの韓国株式を買い入れ、上場株式の時価総額に対する外国人の株式保有高がこれまでで最高の37.1%となりました。韓国金融監督院によりますと、今年9月28日から11月27日まで2か月間の株式投資の動向を分析した結果外国人の保有株式の時価総額は9月28日の4兆300億ウォンから11月27日には7兆1100億ウォンに急増していることがわかりました。このような外国人の積極的な韓国株式投資について金融監督院は韓国の国の信用度の回復や半導体価格の急騰などをあげています。

・アメリカでの同時多発テロ事件の影響で各国の航空会社が利用客が減っている中、韓国の航空会社の搭乗率は今月に入って回復の兆しをみせています。まず大韓航空は9月のアメリカのテロ事件発生直後は63%となったアメリカ路線の搭乗率が11月に入り69%と上昇をみせており、東南アジア路線は65%から77%になりました。またアシアナ航空も10月は58.8%だったアメリカ路線の搭乗率が67.3%に、東南アジア路線は60.5%から76.3%へ10ポイントから15ポイント上昇しています。航空業界では来月の冬休みに入ればアメリカや東南アジア路線の搭乗率はさらに改善するものとみています。これに対しこれまで好調だった日本路線は不況に加わって狂牛病の影響でなどもあって大韓航空は先月72%だった搭乗率が今月は66%に、アシアナ航空は61.4%から58.9%にやや下降しています。

・29日のソウル市場の為替と株価の動きです。韓国外換銀行が公示した29日午後3時現在のウォンの為替レ−ト、日本円100円は1035ウォン04銭で前日にくらべ5ウォン90銭のウォン安でした。またアメリカドル1ドルは1274ウォン70銭で前日にくらべ3ウォン20銭のウォン安でした。29日韓国株式市場の総合株価指数は628.86ポイントと前日にくらべ3.16ポイント下落しました。

・29日のソウルは雨のち曇り、午後3時の気温は7度7分でした。30日は全国的に晴れるでしょう。最低気温は氷点下4度からプラス6度、最高気温は5度から13度と29日より多少低目となる見込みです。

11月28日水曜日

・韓国・日本・アメリカの3カ国は28日サンフランシスコで対北韓政策調整監督会議を行い、核兵器開発についての国際的な疑惑を払うため北韓が具体的な行動を示すように求めました。韓・日・米の3カ国は会議の後 共同発表し、アメリカでの同時多発テロ事件と関連して、北韓が2つのテロ関連国際条約に加盟したことを前向きに評価する一方、反テロリズムの立場を具体的な行動で示すよう追加の措置を求めました。今回の会議で3カ国は、先の6回目の南北長官クラス会談が決裂した背景などを分析するとともに、北韓に対する人道的な支援などを含めた北韓政策全般にかけて緊密に協力していくことで合意しました。アメリカは前提条件なしに北韓と対話を再開する用意があることを改めて表明しました。また日本側は日朝関係の正常化に向けて今後も努力するという立場を表明しました。

・ロシアと日本が北方4島周辺水域での第3国の操業を事実上禁止することで合意したのを受けて、韓国政府はこの水域に代わる代替漁場の開発に着手しました。海洋水産部によりますと、韓国の海洋水産研究院とロシアのTINRO研究所は来月10日まで代替漁場についての資料を交換・分析することになっています。また韓国政府では代替漁場の候補水域に2500トンクラスの試験船2隻を派遣して魚資源の分布や水温の変化などを調査する計画です。韓国は日本が三陸沖での操業を制限した99年から北方4島周辺水域で毎年1万5000トンのサンマ漁を行ってきました。海洋部関係者は「ロシアの領海内で経済性のある代替漁場が確保されれば、三陸沖でのサンマ漁を巡る日本との漁業紛争も円満に解決できるのではないか」と話しています。

・韓国とアメリカとの鉄鋼に関する協議がソウルで行われ、来月パリで開かれるOECD=経済協力開発機構でも取り上げられることになっている国際的な鉄鋼の生産調整問題について意見を交わしました。この協議で韓国側は、アメリカの貿易委員会が輸入鉄鋼製品によってアメリカの鉄鋼業界が被害を受けているとしてセーフガード=暫定的な輸入制限措置を発動したことに対して遺憾の意を示し、WTO=世界貿易機関のルールに従って対応するよう求めたのに対し、アメリカ側は鉄鋼製品の過剰生産の責任は韓国にもあるとして、韓国の鉄鋼生産設備の一部をスクラップするよう求めました。韓国政府は「この4年間700万トンの生産調整をしており、これ以上の減産は無理だ」として、アメリカの構造調整の必要性を強調しました。

・韓国の起亜自動車は27日、中国の三大自動車メーカー=東風汽車と資本提携し、中国で乗用車の生産を本格的に始めることになりました。この資本提携は中国の起亜の現地法人である悦達起亜自動車を通じて行われ、出資比率は起亜50%、悦達30%、東風20%で、これら3社では新たな合弁会社を作り、乗用車の年産能力を今の6倍の30万台に引き上げるとしています。また3社による新たな合弁会社は親会社とは独立した経営権を持つことでも合意し、東風がすでに生産しているフランスのシトロエンとは別に、起亜ブランドで中国市場に進出することになりました。起亜は現在、中国の自動車メーカー、悦達との合弁会社で96年から小型乗用車「プライド」を年間5万台 生産販売するという制限を受けてきましたが、今回の東風との提携で中国政府から乗用車全車種の生産・販売の認可を得る予定で、「プライド」以外の車種も手がけたいとしています。今年WTO=世界貿易機関に加盟した中国は、乗用車業界を東風と第一汽車、上海汽車の3グループを中心に集約する方針を打ち出した。起亜は今回の提携で「中国市場に確固たる基盤を確保できる」と説明しています。

・来年のサッカーワールドカップの韓国の組織委員会の鄭夢準(チョン・モンジュン)委員長は、韓国のナショナル・チームに北韓選手を参加させることを考えていることを明らかにしました。鄭委員長は27日、釜山で開かれた韓・日組織委員会の合同会議の後記者会見し「来年初めにFIFA=国際サッカー連盟のブラッター会長とともに北韓を訪問する。北韓で優秀な選手がいれば、韓国代表チームに加える方法を話し合いたい」と述べました。また来月1日の組抽選会に北韓のスポーツ関係者を招待したことについては「北韓のチャン・ウンIOC委員と、サッカー協会の会長に招待状を送ったが、まだ返事がない」と述べ、今のところ北韓のスポーツ関係者の韓国訪問は難しい情勢です。

・ソウル都市鉄道公社は12月はじめから地下鉄5号線から8号線の13の駅で無線によるインターネット・サービスのテストを行います。これによってインターネットのユーザーは無線アンテナが取り付けられた地下鉄駅の構内でノートブック型コンピューターやPDAなどを通じて、インターネットやチャットなどを利用できます。都市鉄道公社は来年3月までこのテストを行い、利用客の評判なども聞いた上で、すべての駅に拡大実施する計画です。

・来年のサッカーワールドカップの公式スポンサーの韓国マクドナルドはワールドカップの成功を願って、人気商品の「ビックマック」を来月1ヵ月間3100ウォンから35%割引し、来年の西暦にちなんで2002ウォンで販売すると27日発表しました。韓国のロッテリアは一部のハンバーガーの値段を半額にするなど、このところ、韓国のファースト・フード業界では、ハンバーガーやフライドチキンを中心に値下げ競争が行われています。

・韓国のサラリーマンは90%近くまでの人が転職を深刻に考えたことがあるという調査がまとまりました。サラリーマンを対象にしたインターネットサイトが640人あまりのサラリーマンを対象に調べたところによりますと、「転職を深刻に考えたことがある」と答えた人が88%に上り、このうち60%は実際に転職しています。こうした回答の理由としては「給与などの待遇」が45%で最も多く「専門職で実力を発揮したい」が15%、「今の仕事に向いていない」が14%の順でした。また転職にあたって難しいと思うのは「経済的な問題」と「行き先の不安」がそれぞれ28%でした。

・さて、まもなく12月、忘年会のシーズンですが、韓国のサラリーマンが予定している忘年会は平均2回で、しかも内輪で行うという人が多くなっています。韓国の信用カードとインターネットサイトが共同で全国の成人男女1万1000人あまりを対象にアンケート調査した結果、今年予定されている忘年会の回数は「2回」が40%で最も多く、「3回」は28%、「1回」は18%でした。「誰と忘年会をしますか」という問いには「会社の同僚」が37%で最も多く、「同級生」21%でした。また忘年会の費用は「20万ウォン=日本円で2万円以内」が46%、「10万ウォン=1万円以内」が30%で、忘年会の時期は年の瀬に集中しています。韓国では景気の停滞が長引いていることもあって、今年のサラリーマンの忘年会は比較的 財布の紐が固いようです。

・韓国外換銀行が公示した28日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1029ウォン14銭で、前の日に比べて10ウォン17銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1271ウォン50銭で、前の日に比べて3ウォン90銭のウォン安でした。韓国株式市場の28日の総合株価指数は、630.78ポイントと、前の日に比べて39.32ポイントも下落しました。

・28日のソウルは曇り時々晴れ、午後3時の気温は9度2分でした。また29日は 全国的に曇りで、ソウルや京畿道、江原道は一時雨のところもあるでしょう。29日の予想最低気温は氷点下1度からプラス9度、最高気温は6度から13度という予報です。

11月27日火曜日

・韓国では来年度から中学校が全国で義務教育となります。教育人的資源部は27日全国で中学校を義務教育とする法案が国会で成立したのを受け、来年度から施行すると発表しました。韓国ではこれまで日本では町村にあたる行政区域では中学校は義務教育となっていますが、ソウル市や釜山市など都市部では財政上の理由から義務教育化が遅れていました。新たに中学校が義務教育となる都市部ではまず来年度の新入生から義務化が適応され、3年後の2004年までに、全面義務化されます。これによって韓国では小学校6年中学校3年の9年間の義務教育が全国で実現することになります。

・韓国のソウルと釜山の間400キロに結ぶ韓国国鉄の新幹線、京釜高速鉄道のうち、大邱と釜山間の建設工事が当初の予定より2年繰り上げられ、来年着工することになりました。これによって京釜高速鉄道の全区間の工事も予定より2年早く、2008年に完成し、韓国では初めての高速鉄道の営業運転が始る見通しとなりました。ソウル−釜山を結ぶ京釜高速鉄道は92年から工事が始りましたが、外貨危機などの影響で工事が遅れて、これまでにソウルから慶尚北道の大邱までの区間で75%の工事が完成しています。

・27日付けの日本の毎日新聞は、来年韓国と日本が共催するサッカーワールドカップ大会をきっかけにした日本の天皇の韓国訪問は見送りが確実となったと伝えました。それによりますと、来年予定されている韓日共催のサッカーワールドカップについて、天皇は6月30日に横浜市の横浜国際総合競技場で行われる予定の決勝戦に臨席する方向で調整することが関係機関の間で進んでいる。これによって、サッカーワールドカップ大会をきっかけにした、日本の天皇の韓国訪問は見送りが確実となったと述べています。天皇の韓国訪問については、98年10月、金大中大統領が日本を訪問した際、当時の小渕首相に要請し、また今月6日、ワールドカップ大会の韓国組織委員会の鄭夢準委員長も日本での記者会見で、ソウルで行われる開会式への天皇の出席に期待を表明していました。

・ワシントンから連合ニュースアフガニスタンのタリバン政権とオサマビンラディンら国際テロ組織に対する軍事行動が最終段階に差し掛かっている中で、アメリカのブッシュ大統領は26日、北韓に核兵器開発の中止を改めて求めました。ブッシュ大統領は26日の記者会見で、「北韓は開発中のミサイルや核兵器について国際的な査察を受け入れなければならない。北韓が開発した大量破壊兵器をテロリストが使用する事態になれば、北韓もテロ支援国であり、テロリスト同じだ」と述べ、改めて北韓に核兵器の開発を断念するように求めました。

・北韓は、アメリカとの最近の一連の非公式接触で、北韓にいるよど号ら致事件の関係者4人を第三国に追放する意向を示唆したことが明らかになりました。ソウルの外交筋が26日発表したところによりますと、「北韓は先月と今月初め、アメリカとの対話再開をめぐって非公式に接触し、アメリカとの対話再開や関係改善を前提に、よど号ら致事件の日本人を追放する意向をほのめかした」ということです。これに対してアメリカは、北韓のこうした提案を歓迎はしたものの、北韓はアメリカでのテロ事件に関連したアフガニスタンのタリバン政権やオサマ・ビン・ラディンの情報を提供しなければならないとしたことで、この非公式での話し合いは進展しなかったということです。

・27日午前10時42分頃、京畿道・パジュ郡の南北非武装地帯から北へ7キロ離れた北韓軍の警備所から韓国軍側の警備所に向けて2、3発の銃撃が加えられるという事件がありました。韓国の合同参謀本部が27日明らかにしたところによりますと、北韓軍からの銃撃に対して韓国軍兵士も応戦し、この紛争で北韓軍の実弾1発が韓国軍警備所の窓ガラスに当たったということです。合同参謀本部は、北韓側からの銃撃は偶発的なものとみていますが、韓国国防部は、国連司令部の軍事休戦委員会を通じて北韓側に抗議するとともに銃撃にいたる経緯の説明を要求しました。

・韓国の銀行が民間企業に融資する際の貸出金利が初めて6%台まで下がりました。韓国銀行によりますと、先月の大企業に対する貸し出し金利は、6.91%と、9月に比べ0.18ポイント、また中小企業に対する貸出金利も6.97%と、0.16ポイント下がり、高金利といわれる韓国の市場金利も初めて6%台となりました。これについて韓国銀行の関係者は、9月に銀行間の短期貸出金利が引き下げられたのに加えて、企業の投資意欲の減退から銀行の資金がだぶつき気味で金利が下落したものとみています。

・韓国の大手家電メーカーLG電子のエアコン「フィセン」の販売実績が2年連続世界のエアコン市場で1位となりました。LG電子が27日発表したところによりますと、今年およそ4200万台と見られる世界エアコン市場で、490万台の販売実績をあげ、市場シェア占有率で11.6%を記録、去年に続いて1位の坐を守りました。LG電子は、家庭用エアコンの世界最大の市場である中国での生産規模を拡大するなど、地域の特性を生かしたマーケティング戦略やキメ細かな アフターサービス網などを通じてこうした実績をあげることができたと説明しています。

・韓国の若手新人監督、ソン・イルゴンさんのデビュー作、「コッソム=花の島」が、第2回東京フィルムエックス映画祭でグランプリに輝きました。東京フィルムエックス映画祭は、アジアの映画の交流を進めようとビートたけしさん、本名北野武監督が中心となって去年発足した新しい映画祭です。2回目の今年はアジアの各国から10本が参加し審査の結果、ソン・イルゴン監督の「コッソム=花の島」が満票を獲得してグランプリに選ばれ、賞金100万円と100万円相当のフィルムが贈られました。「コッソム=花の島」は、先週24日からソウルの3つの映画館で封切られ話題作となっています。「コッソム=花の島」は、今年のベニス映画祭でも「観客が選ぶ新人監督賞」を受賞したのを初め、先週閉幕したプサン国際映画祭でもグランプリや監督賞などを独占しました。

・気象庁が27日発表した来月から来年5月までの長期予報によりますと、韓国のこの冬は平年並みの気温で、雪を含めた降雨量は少なめだということです。まず、来月12月は前半は大陸から高気圧が張り出して、一時的に冷え込む日が多く、後半は寒さは緩むということです。また1月は本格的な寒波で、乾燥した寒い日が多く、雪を含めた降雨量は少なめで、秋から続いている小雨現象はこの冬も続くという予報です。このため、現在一部の地方で行われている給水制限を解除するほどの降雨は期待できず、気象庁では水の使用には十分気を配るよう呼びかけています。また3月以降の春の訪れは平年並みですが、地球的な異常気象で、小雨現象が続き、田植え時期の渇水が心配されると予報しています。

・韓国外換銀行が公示した27日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1018ウォン97銭で、前日に比べて1銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1267ウォン60銭で、前日に比べ、1ウォン1銭のウォン安でした。韓国株式市場の27日の総合株価指数は、670.02ポイントと、前日に比べ、4.54ポイント下落しました。

・27日のソウルは晴れ、午後3時の気温は3度でした。明日28日は高気圧の中心に覆われ、全国的に晴れ、午後からは曇りの所が多くなるでしょう。明日の最低気温はソウル1度、最高気温は8度とこのところの真冬並みの寒さはやや和らぐという予報です。

11月26日月曜日

・韓国の国家人権委員会が26日からスタートし、人権侵害と差別行為の訴えを受ける業務を始めました。韓国の人権委員会は人権の擁護とあらゆる社会的差別をなくそうと法律にもとづいて設けられた機関で、委員は大統領が指名する4人と国会推薦の4人、それに大法院長推薦の3人のあわせて11人で構成されています。国家人権委員会はソウル市のスソンドン、イマビルの中に事務局が設けられ、電話とE-mailで人権侵害や社会的差別事件の申告を受け付け、事実関係を調整した上で是正勧告などを行うことになっています。

・アメリカがアフガニスタンでの軍事行動で韓国に支援を要請したことを受けて韓国政府は27日の閣議に150人あまりの医療支援部隊と連絡将校3人の派遣を上程し、30日国会に同意を求めることになりました。国防部の関係者は派遣の準備は整っており 国会での手続きが終われば来月10日頃には支援部隊を送りだすことになるだろうと述べました。韓国の医療支援部隊が派遣されるのは、アメリカの地上軍兵力が集中するアフガニスタンの周辺国になるものとみられています。

・アメリカのモルガンスタンレーは26日、韓国の今年7月から9月までの第3四半期の経済成長が1.8%だったことを踏まえて今年1年の経済成長率を1.3%から2.2%に、来年の経済成長率を3%から3.3%にそれぞれ上方修正すると発表しました。モルガンスタンレーはこの根拠として韓国のウォンの対ドル・円のレートが有利に作用するとともに韓国内での金利の引き下げが資産価値の上昇をもたらし 消費が増えたためと分析しました。一方、アメリカの金融機関のゴールドマン・サックスも最近の金融報告書で韓国の輸出が回復基調に転じたことや為替など貿易条件の改善をあげ、韓国経済は景気低迷の底を打った可能性が高いとしています。

・韓国と中国は相手国で事件を起こした犯罪容疑者の逮捕や拘留、裁判など司法処理の手続きと容疑者と領事、弁護士の接見など容疑者の人権尊重を内容とする領事条約を結ぶことで合意しました。これをうけて韓・中両国は27日からソウルで開かれる領事局長会議で条約の具体的な内容について論議することにしています。韓国政府関係者は韓国と中国の間には現地邦人の保護に関する領事業務の条約がなくさきに韓・中間で問題となった韓国人の死刑執行など犯罪者についての外交上の情報交換があいまいのままとなっていました。

・海洋水産部は来年度ロシア領海水域内でのスケトウダラの漁獲量は大幅に減少するが、民間の漁獲量枠を入札で確保すれば国内の需給に問題はないだろうと26日明らかにしました。海洋水産部の朴宰永次官補は来年度のロシアのベーリング海でのスケトウダラの漁獲量は今年の半分の36万1千トンに減るが、ロシアが民間の漁獲量を増やすことにしているため国内の需給に問題はないと述べました。シン・ピョンシク国際協力官も今年ベーリング海での漁獲量は主にロシア国民のためのものだったが、来年は外国人のための漁獲量を増やすことにしているため実際の漁獲量には影響しないだうとしています。韓国の今年のロシアでの漁獲量はあわせて23万6千トンでこのうち20万トンがスケトウダラで、残りがタラ、サンマ、ニシン、イカなどでした。海洋水産部はスケトウダラ20万トンのうち 政府の漁獲量が3万5千トンであるのに対し民間漁獲量は16万5千トンで 国際入札で行われる民間の漁獲量を追加確保すれば国内の需給に問題はないものと説明しています。

・韓国の全経連=全国経済人連合会と日本の経団連は26日午後ソウルのホテルで18回目の「韓日財界人の会議」を開き、新たに東北アジアの経済協力機関を結成する前段階として、「韓日間の自由貿易協定」を結ぶため両国が共同で努力することになりました。会議幕開けの基調演説で、全経連の金閣中会長は「両国はさらに協力体制を強化し貿易の拡大などで景気の活性化はからなければならない。両国間で伝統産業やE-マーケットなどの制度と基準を統一して両国の企業が自由に活動できるようにすへきだ」と述べました。また経団連の今井会長はWTO=世界貿易機関のニューラウンドがスタートするなど経済環境の変化に対応するため両国の経済交流がなによりも重要だとして、東アジア経済の3分の2を占める両国が自由貿易協定を締結し経済をブロック統合するとともにアジアの先進国としての役割をしなければならないと述べました。

・来月韓日共催のワールドカップの組抽選が行われる韓国の釜山を訪れたFIFA=国際サッカー連盟のプラッター会長は26日、抽選会場と周辺施設を視察し、満足の意を示しました。プラッター会長は この席でワールドカップの組抽選は全世界に中継されるので、釜山は地球上で最も注目される都市になるだろう、12月1日の組抽選日まで準備に万全を期してほしいと関係者に要望しました。一方、プラッター会長に同行している韓国組織委員会の鄭夢準会長はワールドカップ本選に初めて出場する中国は予選リーグを韓国内の競技場で行えるようFIFAと協議したと述べました。

・来年のワールドカップサッカー大会のアセアニア南米プレーオフ戦でウルグアイがオ−ストラリアを破り、32番目の出場国に決まりました。ウルグアイは26日ウルグアイのモンテビデオで行われたこのプレーオフ第2戦で オ−ストラリアを3対0で押さえ、本選進出の最後のチケットを手にしました。

・韓国はベトナムのホーチミン市で開かれた「2001アジア青少年柔道選手権大会」で2連覇を達成しました。この大会2連覇を狙う韓国は25日の最終日の試合で66キロ級のチャン・ムンキョン選手と73キロ級のチョ・キョング選手が金メダルをまた55キロ級のパク・ソンベ選手が銅メダルを獲得するなどあわせて6つの銅メダルを加え 金メダル5、銀メダル2、銅メダル9で総合優勝を果たしました。

・26日のソウル市場の為替と株価の動きです。韓国外換銀行が公示した26日午後3時現在のウォンの為替レート、日本円100円は1019ウォン7銭で先週にくらべ4ウォン33銭のウォン高でした。またアメリカドル1ドルは1266ウォン50銭で 先週にくらべ6ウォンのウォン高でした。26日韓国株式市場の総合株価指数は674.56ポイントと先週にくらべ29.38ポイント上昇しました。

・26日のソウルは晴れ、午後3時の気温は3度2分でした。27日は高気圧に覆われ全国的に晴れますが、最低気温は26日より低く、氷点下11度から1度、最高気温は5度から11度になる見込みです。

11月24日土曜日

・中国の江沢民主席が来年5月31日にソウルで開かれるサッカーワールドカップの開会式に出席する意向を固めた模様です。これは日本の毎日新聞が中国政府筋の情報として23日伝えたものです。それによりますと、中国政府は、現在、江沢民主席ら首脳の来年の外交日程を調整していますが、来年が韓国との国交樹立10周年にあたることからワールドカップ開催中の韓国訪問を最優先とする方針を決めたということです。金大中大統領は、先月中国の上海で行われたASEANプラス3会議の際、江沢民国家主席と会談し、開会式への出席を正式に要請していました。

・日本人拉致問題などをめぐって1年以上も中断状態が続いている日本と北韓との国交正常化交渉の再開へ向け、今月初めペキンで課長クラスの接触が行われていたことが明かになりました。これは、日本の共同通信が日朝の関係者から得た情報として23日伝えたもので、小泉政権発足後、日本と北韓の政府当局者が国交正常化について協議したのは初めてです。北韓は、この春以降、歴史教科書問題や小泉首相の靖国神社参拝、自衛隊の海外派遣などを連日のように非難していますが、今回の接触は水面下での国交正常化交渉の再開を模索する動きとみられ注目されています。

・2002年のサッカーワールドカップを共催する韓国と日本に共通の「レールパス」と両国で現金支払決裁に代わる機能をもつ「複合型ICカード」が来年のワールドカップ前にお目見えすることになりました。韓国の文化観光部が23日明らかにしたところによりますと、韓国と日本は、このほど済州島で観光振興会議を開き、ワールドカップの共催をきっかけに両国間の観光交流を大幅に拡大することで一致しました。このため、韓国と日本を往来する観光客のムスーズな往来と現金支払に代わる決裁のために両国で共通の「レールパス」と「複合型ICカード」をワールドカップの開催前までに導入する計画を決めました。このレールパスとICカードは、ワールドカップの後も使えるようにするということです。

・韓国では人口の少子高齢化が速いスピードで進んでおり23年後の2024年には人口が減少に転じる見通しです。統計庁が去年の人口調査をもとに23日発表した今後の人口推計によりますと、現在4600万人の人口は、2023年までに増加傾向をたどって5068万人に達し2024年から減少に転じるということです。また人口高齢化が急速に進み2019年には人口の14%が65才以上の高齢者となり、2030年には高齢人口が今の3.4倍に増えるものとみられています。平均寿命は2030年には81.5才と、去年の平均寿命より5.6才長命になるということです。また、2011年には結婚適齢期の男女のバランスが崩れ、男性100人に対し女性は82人の割合になるということです。

・ロンドンに本部がある国際的な人権擁護団体「アムネスティ」は23日、韓国がこのほど大統領が一部委員を任命する人権委員会を発足させたことを評価し歓迎の談話を発表しました。「アムネスティ」は、韓国の人権委員会が、刑務所内での服役者に対する不当な待遇や、死刑制度など人権と関連したあらゆる条項についての監視や調査、改善措置を指示するなど人権の擁護に向け役割を果たすことを期待すると述べました。その一方で「アムネスティ」はこの人権委員会が、政府当局が調査している事件には一切介入できないことや、11人中4人の委員を大統領が任命するように規定している点は、人権委員会が政治の道具になりかねないとして懸念を示し、委員会メンバーの構成には透明性が重要だと指摘しました。アムネスティはこうした点の改善を求める文書を金大中大統領に直接送る方針を明らかにしました。

・来年のサッカーワールドカップの公式ソングが、来月1日プサンで行われる本戦出場国の組抽選会で初めて披露されます。韓国組織委員会によりますと、ワールドカップの公式ソング「ブーム」は歌詞は、英語で、ギリシャ出身の作曲家、バンジェリスさんが作曲しました。そして公式ソングを歌う歌手には、アメリカのポップスソングで知られるアナスタシアさんが選ばれました。この公式ソングは、来月1日プサンで行われる組抽選会でアナスタシアさん自らが歌い上げることになっています。

・日本では23日の「勤労感謝の日」から3連休となっていますが、この連休中、韓国の済州島を訪れる日本人観光客が3000人近くに上っています。済州島の観光協会が24日まとめたところによりますと、連休初日の23日は、東京、名古屋、大阪、福岡から済州島への定期航空便11便と、松山、広島、仙台からのチャーター便6便でおよそ2800人が済州島を訪れました。この連休中、済州島の主なホテルやゴルフ場はどこも日本人客で満員になっているということです。

・韓国の大統領府青瓦台を見学に訪れる人が24日、100万人を超えました。金大中大統領は、この日夫人の李姫鍋女史とともに100万人目となった水原市のイモク中学校1年生の生徒ら50人を暖かく迎え、花束とプレゼントを贈りました。青瓦台は、1988年から障害者やお年寄りなどに一部の施設の見学が認められていましたが、金大中政権発足直後98年5月からこの制限がなくなり、一般に公開されています。

・韓国外換銀行が公示した24日、正午の為替レート、日本円100円は、1023ウォン40銭で前日に比べ4ウォン55銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1272ウォン50銭で前日より2ウォンのウォン高でした。韓国株式市場は土曜日ため取引はありません。

・24日のソウルは曇り、正午の気温は9度9分でした。ソウルを中心とした首都圏には22日朝から日中も濃霧現象が続いていますが気象庁によりますと、例年より気温が高い上、風もなく朝の霧がなかなか晴れないためだということです。日曜日の25日は北からの冷たい高気圧が張り出し気温がぐんと下がり全国的に雲が広がる見通しです。また東北部の江原道山間地域では一時雨や雪の降るところもあるでしょう。予想最低気温は氷点下3度からプラス7度、最高気温は6度から7度という予報です。

11月23日金曜日

・金大中大統領は22日“南北関係は現在多少停滞しているが決して悲観していない”と述べ、対北韓包容政策を堅持しながら対話の進展を進める考えを強調しました。金大中大統領は慶尚北道道庁を訪れた席でこのように述べ、自らの任期中に統一が達成できるとも一人で南北問題のすべてを解決しようとも考えていないと述べました。また「中国のWTO加盟で中国という大きな市場が開かれたが中国との間には今なお韓半島の休戦ラインがある。南北双方の利益のためにも南北和解はぜひ必要だ」と述べました。

・韓国国防部は22日「西海の泰安半島沖でミサイルの発射実験を行い、実験は成功した」と発表しました。国防部によりますと、国防科学研究所は22日午後4時2分西海岸の忠清南道泰安郡の試験場から射程距離100キロの短距離ミサイルを発射し、全羅北道、辺山半島西側50キロの目標地点に正確に落下したということです。国防部のスポ−クスマンは今回のミサイル発射実験はミサイル開発に必要データを得るため何回か行う実験の一つだと説明しています。現在韓国は韓米ミサイル協定により、弾頭の重さが500キロ、射程距離300キロまでのミサイルをの開発を進めていますが、国防部はこうしたミサイルの発射実験を公表したのは今回がはじめてです。日本政府は一時このミサイル発射実験について、ミサイルの落下地点を東シナ海と推定し、落下地点をめぐって韓国側との食い違いを見せました。

・韓国の中央銀行,韓国銀行は今年7月から9月までの第3四半期のGDP国内総生産の伸び率は対前年比で1.8%と発表しました。韓国銀行は当初この期間の伸び率を0.8%と見込んでいましたが設備投資と輸出は振るわなかったものの建設投資と民間消費が底がたく予想より高い成長率となったと説明しています。

・深刻な外交問題となった日本の歴史教科書のいわゆる歪曲記述の反省から、韓国と日本は、韓・日の歴史を共同で研究する組織を来年初めに発足させることで合意に達した模様です。この韓日合同の歴史研究機関は、先月の韓日首脳会談の合意を受け、両国が具体化を急いでいたものです。韓国外交通商部筋によりますと、日本側との協議の結果、委員の人選などを除いて基本的な合意に達し、早ければ来年初めにも両国の歴史専門家による共同研究機関が発足する見込みです。両国はまたこの研究機関の他に、両国の政府関係者が加わる官民合同の機関を新たに設けて、歴史共同研究機関の活動を側面から支援することでも一致しているということです。

・日本の歴史教科書問題と関連した韓国と日本の歴史学の交流を目的に創立された韓日歴史家会議」が23日から二日間の日程でソウルで始まりました。この会議は毎年両国で交互に開かれることになっています。

・ロシアを訪問している野党ハンナラ党の李會昌総裁は23日モスクワ国際関係大学で講演し、「アジア太平洋のアセアン地域フォーラムのような広域の安保協議体と平行して東北アジア諸国の「多国間安保協力体制」をつくらなければならないと述べました。李會昌総裁はこのなかで東アジアの新しい平和と繁栄の時代を開くためには多国間の協力体制を強化することがなによりも重要だとしてこのように提案しました。

・保健福祉部は現在煙草に課税されている「健康負担金」を酒の税金にも加えることを検討しています。保健福祉長官は22日国会の保健福祉委員会に出席し禁煙運動で煙草の販売が減り、煙草に付加している健康負担金の収入が減っていることと関連してこのように述べました。

・北韓の平壌市にインターネット関連の工場団地の建設を進めている韓国の株式会社、エントラックは、この団地にどのような工場を誘致するかなど北韓側と具体的な協議を行うため24日平壌を訪問します。平壌を訪問するのはエントラックをはじめウィンディコリアやウェップヌリなど韓国のインターネット関連企業の代表で、一行は平壌市内のラクラン区域の工事現場をみた後北韓側の民族経済協力連合会などの関係者と今後の事業の展開などについて協議することになっています。

・韓国の東海岸の蔚山と日本の北九州を結ぶ航路に来年3月から定期フェリーが運行される見通しです。蔚山市と北九州市は21日、韓日旅客船運航の了解覚書に調印しました。両市はこの覚書の中で来年のワールドカップ前に高速フェリーの航路開発をめざして港湾施設の整備につとめるとしており、早ければ来年3月にも就航する見通しです。

・来年の韓日共催のワールドカップサッカーを前に、空の“ドル箱路線”と言われている仁川―東京線が大幅に増便されることが決まり、航空会社各社は激しいつばぜりあいに入っています。このうち、日本航空はこれまでの週9便から週12便に増便、週1便だった全日空は毎日運行に切り替えました。またアシアナ航空は、今年8月、仁川―東京路線の追加の運行権をとったことから、仁川―東京路線 は来年のワールドカップ前に週120便にまで増えるものとみられます。これによって、50万ウォン台だった仁川―東京路線の往復運賃は、最低37万ウォンまで下がっており、競争はさらに激しくなる見込みです。

・韓国最大手の航空会社大韓航空がオーストラリアの国内路線の一部に参入することが決まりました。建設交通部によりますと、オーストラリア政府は、オーストラリアのアンセット航空が破産したのにともなって、国内線に運航に支障が生じ、大韓航空にシドニーと東部のブリスベーンとを結ぶ路線の運航を要請してきたということです。これを受けて、大韓航空は当面、仁川―シドニー路線を延長する形で、ブリスベーンまで運航することになり、オーストラリア交通当局の要請があれば、来年も運行を続行する方針です。

・23日のソウル市場の為替と株価の動きです。韓国外換銀行が公示した23日午後3時現在のウォンの為替レ−ト、日本円100円は1027ウォン95銭で前日にくらべ9ウォンのウォン高でした。またアメリカドル1ドルは1274ウォン50銭で前日にくらべ2ウォン50銭のウォン高でした。23日韓国株式市場の総合株価指数は645.18ポイントと前日にくらべ20.62ポイント上昇しました。

・23日のソウルは晴れのち曇り、午後3時の気温は13度でした。24日は全国的に晴れのち曇り、中部地方は夜雨が降るでしょう。最低気温は0度から11度、最高気温は12度から21度になるものとみられます。

11月22日木曜日

・アフガニスタンのタリバン政権崩壊後の新しい国づくりを協議する支援国会議が韓国、日本、アメリカなど21か国とEU(ヨ−ロッパ連合)の代表などが参加して、ワシントンで開かれました。この会議に韓国代表として出席した外交通商部の崔英鎭外交政策室長は「アフガニスタンの再建を支援するため各国が負担する共同基金の設置が提案された。韓国としては現物か現金を提供する形で参加することになるだろう」と示唆しました。また崔室長はこの支援国会議は来月中旬にブリュッセルで2回目の会合が、これに先立って閣僚クラスの会議を東京で開催することが決まったと述べました。

・韓国政府は21日アメリカのパウェル国務長官が明らかにした中東の和平会談再開のための構想に対し、積極的に歓迎し支持する方針を明らかにしました。この中で韓国はパレスチナ問題についてはパレスチナ暫定政府とイスラエルの和平交渉を支持してきており今度のパウェル構想を通じて中東地域に和平を定着させるための交渉が再開できるよう希望するとしています。

・韓国政府は深刻な水不足に見舞われている各地の水道事業に285億8千万ウォンの資金を緊急に支援することになりました。政府はこれによって水道事業の広域運用を図るとともに、銭湯や洗車場などの業者に対しては節水につとめ、週に1回営業を休むように促すことにしています。韓国では9月以降まとまった雨が降らないため全国的に水不足に見舞われており、このままの状態ですと一部の地域では給水制限も実施せざるを得ない状態です。

・韓国と日本は21日東京で外交と水産当局による漁業協議を行いましたが、北方4島水域での韓国漁船によるサンマ漁問題などについては双方が見解を述べたのにとどまり、進展はみられませんでした。今回の韓日漁業交渉は日本とロシアの合意によって、来年から北方4島水域で韓国漁船の操業が事実上締め出されることをうけて行われたものです。この日の協議で韓国側は、北方4島水域に代わるサンマ漁の漁場を提供することを求めましたが、日本側は北方4島の領有権問題を損なわないことを前提とした解決策が必要だという考えを強調し、話し合いは物別れの形で終わりました。このため両国は今後も協議をかさね できるだけ早い時期に決着を図るという原則を確認しただけにとどまりました。

・韓国のシンヒョクファク元総理や日本の中曽根元首相ら韓日の有力政治家や経済人による「韓日協力委員会」の総会が22日、ソウルで開かれ、両国間の友好協力を深めるため積極的に努力することで意見が一致しました。今度の総会は「21世紀の韓日協力増進」をテーマに「東北アジアの平和維持と韓日協力」「東北アジアの自由貿易地帯」「ワールドカップ共同開催と国民交流促進」「科学技術協力促進」など政治と経済、文化、科学の4つの分科会で活発な論議が交わされました。金大中大統領はこの総会にメッセージをよせ、「先月の2回にわたる韓日首脳会談を通じて冷え込んだ韓日関係を改善する契機を掴んだと思う。両国は首脳会談の合意事項を誠実に実行しなければならない」と述べました。また小泉首相もメッセージの中で、韓日首脳会談で金大中大統領と個人的な信頼関係を築くことができた。韓日関係が発展するよう誠実に努力する」と述べました。

・韓国を訪れているWHO(世界保健機関)のブルントラント事務総長は21日ソウルで記者会見し、北韓では保健や医療の面で緊急に手をさしのべる必要な人が多数あり国際社会は北韓への医療支援をふやすべきだと述べました。ブルントラント事務総長は今月17日から20日まで北韓を訪れ最高人民会議の金永南常任委員長のほか白南淳外相ら北韓の高官と会談した他、北韓のサリウォン病院などの医療施設を視察しました。ブルントラント事務総長は金永南最高人民会議常任委員長との会談で北韓で流行っていると言われる天然痘について事情を聞いたが、北韓内の天然痘に対する情報はないと述べました。

・韓国のソウル大学を初め、日本の東京大学、中国のペキン大学、ベトナムのハノイ大学の4つの大学間のネットワーク作りが本格的に進められる見通しです。これら4つの大学の総長は23日から26日まで ベトナムのハノイで「ベセトハ」国際会議を開き、この問題について論議を深めることになっています。ベセトハ国際会議はペキンとソウル、東京、ハノイの4つの都市の頭文字から命名された会議でそれぞれの国を代表する4つの大学の交流と協力を通じていわゆるアジア的価値の再発見をめざして99年から始まり、今回が4回目です。今度の会議では 大学間のネットワーク作りとともに大学の教育と東アジア的価値について論議するほか今後の交流協力に促進について論議される予定です。

・韓国の国鉄、京釜線の列車内に初めてファーストフードのチェーン店のロッテリアが登場しました。ロッテリアが営業を始めたのはソウル釜山間の特急列車セマウル号で韓国の鉄道庁と財団法人の弘益会とともに食堂車の1両を改良して売店を設置し、ブルゴギバーガー、エビバーガー、チキンバーガーなど6種類のハンバーガーと デザート類、炭酸飲料など20品目を販売を始めました。また注文に応じて座席まで配達もしています。ロッテリアでは乗客の反応を見た上で特急列車以外の列車にも店舗を広げてゆきたいと話しています。

・22日のソウル市場の為替と株価の動きです。韓国外換銀行が公示した22日午後3時現在のウォンの為替レート、日本円100円は1036ウォン95銭で前日にくらべ7ウォン7銭のウォン高でした。またアメリカドル1ドルは1277ウォンで前日にくらべ7ウォンのウォン高でした。22日韓国株式市場の総合株価指数は624.56ポイントと前日にくらべ9.11ポイント上昇しました。

・22日のソウルは晴れのち曇り、午後3時の気温は12度5分でした。23日は全国的に晴れの見込みですが、朝は濃い霧がかかるところがおおいでしょう。最低気温は氷点下1度から11度、最高気温は14度から22度になるものとみられます。

11月21日水曜日

・金大中大統領は21日、WHO(世界保健機関)のブルントラント事務総長と会談し、WHOが北韓の平壌に代表部を開設したことを評価するとともに、ブルントラント事務総長の労をねぎらいました。金大統領は「北韓のマラリアの流行を防ぐため、今年5月WHOを通じて50万ドル相当を支援した。戦乱が続くアフガニスタンに600万ドル規模の支援を行いたい」という考えを示しました。さらに金大統領は「韓国で行われる来年のサッカーワールドカップを禁煙大会とすることを決めているが、これはWHOが提唱する禁煙キャンペーンに沿った措置だ」と述べました。

・WHOのブルントラント事務総長は、韓国訪問に先立って北京で記者会見し、「北韓ではマラリアの感染者が30万に達しているが、北韓独自では防疫体制は取れない状況だ」と述べ、北韓のマラリアの流行を防ぐため、来週中にも国際的な募金運動を始める考えを明らかにしました。

・OECD(経済協力開発機構)は来年の韓国の経済成長率は3%に止まるという見通しを示しました。この中でOECDは、韓国経済について、「アメリカでの同時多発テロ事件で国際経済が低迷しており、これが韓国経済の回復にも影響を及ぼしている。韓国経済は来年の第四半期以降回復基調に向うものの、アメリカ向けの輸出の伸びは期待できない」として、来年の経済成長率は3%に止まるとしています。OECDは今年月、今年の韓国の経済成長率は4%、来年は5.5%になるという見通しを示していました。

・韓国と北韓との政府レベルの協議が膠着状態に陥っている中で、北韓の金剛山観光事業を手がけている現代アサンは、21日金剛山観光の活性化に向けて、この事業の北韓側の窓口となっている朝鮮アジア太平洋平和委員会に対し、来月初め金剛山観光の活性化に向けた協議を行いたいと提案しました。これに関連して、現代アサンは「北韓のアジア太平洋平和委員会でも金剛山観光の活性化案をまとめており、来月の協議では金剛山を観光特別地域に指定することや、現在海上ルートだけの観光コースに加えて陸路による観光ルートの開発などについても突っ込んだ話し合いが行われるだろう」と述べました。

・ワシントン発連合ニュースです。韓国、アメリカ、日本など21カ国とEU(ヨーロッパ連合)は20日ワシントンでタリバン政権崩壊後のアフガニスタンの新たな国づくりに向けた支援策などについて協議しました。その結果、今月27日から予定されている世界銀行、アジア開発銀行、国連開発計画などの協議でアフガニスタンの再建に向け、どの程度の財政的負担が必要となるか、その概算がまとまるのを待って、東京で閣僚級会議を開くことで合意しました。この会議に韓国代表として出席した外交通商部のチェ・ヨンジン政策室長は「韓国もその国力に見合った支援を行いたい」と述べて、アフガニスタンの再建に一定の役割を果たしたいとする意向を示しました。

・韓国政府は先にモロッコで開かれた気候変動枠組み会議で地球温暖化を防ぐための京都議定書が締結されたことを受けて、来月中に温室ガスの削減計画の概容をまとめ、来年上半期には国会の批准を得たいという方針を決めました。京都議定書では、韓国は2018年以降温室ガス削減の義務を負うことになりますが、韓国政府はこうした排出規制は、韓国経済に及ぼす影響が大きいため、前もって準備を進める必要がある」と述べ、来年国会での批准を得て、具体的な削減計画を策定したいという考えを示しました。

・韓国の全経連(全国経済人連合会)、日本の経団連は26日、ソウルで合同会議を開き、韓日自由貿易協定に関する両国経済界の取り組みを協議する予定です。全経連によりますと、WTO(世界貿易機関)の加盟国のうち韓国、日本、中国、台湾など東アジア諸国だけが地域経済協力機構を設けておらず、国際経済から差別的な待遇を受ける可能性があると判断しており、将来北東アジア経済協力機構のスタートともなりうる韓日自由貿易協定の必要性を強調する予定です。全経連ではまだ韓国企業の対日競争力が弱く、排他的な日本の流通市場などの問題はあるものの、長期的に韓日自由貿易協定を通じた地域間の経済協力が重要であるとしています。

・韓国軍の女性の将校や士官を養成してきた女性士官学校が今年限りで廃止され、今後は男性の士官学校で軍人としての教育を受ける見通しとなりました。韓国国防部の関係者は21日「女性兵士の効率的な運営を図るため女性士官学校を無くし、今後女性将校の養成は第3士官学校と陸軍士官学校に編入することを決めた。このため第3士官学校と陸軍士官学校では女性生徒のための施設を設け、同じクラスで教育を受けられるようにする」と述べました。しかし軍の一部では女性専用の軍学校はまだ必要だという主張もあり、女性士官学校の廃止を巡っては、なお論議を呼ぶものと見られます。

・韓国焼酎の日本向け輸出が新製品も加わって、最近 活気を帯びています。業界によりますと、今年月から先月末までの10ヵ月間、韓国焼酎の代表格ともいえる真露の焼酎の日本向け輸出は、700ミリリットルの瓶で4570万瓶あまりとなり、去年の同じ期間に比べて12%増えました。また 真露と並ぶ大メーカーの斗山もこの期間中、2840万瓶を輸出し、去年に比べて25%増となりました。今年月に初めて日本市場に参入した宝海は先月末まで360万瓶を輸出しました。またハイトが来年のサッカーワールドカップを記念して今年月に開発した焼酎の売れ行きも好調で、これまで360ミリリットル瓶入りで200万瓶を輸出しています。

・警備上の理由で一般の出入りが禁止されている韓国の大統領府、青瓦台にある朝鮮王朝時代の宮殿が33年ぶりに公開されることになりました。この宮殿には朝鮮王朝時代の王の7人の側室の位牌が祭られていますが、1968年に起きた北韓のスパイの襲撃事件以後 立ち入りが禁止されていました。この七宮は、来年から4月と5月、9月と10月の毎週金曜日と土曜日に公開され、青瓦台の案内所で入場券の降雨を受けて、入場することになっています。

・大韓航空は東京など海外5都市の観光マップを乗客に無料で提供するサービスを21日から始めました。この観光マップは東京、大阪、ロンドン、パリ、フランクフルトの5つの都市の交通情報や観光スポット、ショッピング情報、有名なレストランなどを韓国語と現地語で紹介するものです。大韓航空は当面毎月1万3000部ずつを提供する予定ですが、来年のワールドカップの開催都市の札幌と新潟についても同じような観光マップを制作する予定です。

・韓国外換銀行が公示した21日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1044ウォン67銭で、前の日に比べて2ウォン17銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1284ウォンで、前の日に比べて1ウォン20銭のウォン安でした。韓国株式市場の21日の総合株価指数は、615.45ポイントと、前の日に比べて0.88ポイント下落しました。

・21日のソウルは晴れ、午後3時の気温は14度でした。22日も全国的に晴れの小春日和となるでしょう。22日の予想最低気温は氷点下2度からプラス10度、最高気温は13度から22度という予報です。

11月20日火曜日

・中国で麻薬犯罪を犯した韓国人の死刑執行にあたって、中国政府から事前通告があったにもかかわらず、こうした情報を本国に伝えなかったのは、邦人保護に手抜かりがあったとして、韓国政府は中国の韓国大使館の総領事ら合わせて4人を解任し、本国に召還することを決めました。解任・召還が決まった人は、中国駐在韓国大使館の総領事とこの問題を直接担当した領事で、瀋陽領事事務所の所長、そして警察庁から出向している外交官2人、合わせて4人です。政府はこの4人が帰国するのを待って、人事懲戒委員会を開き、懲戒処分を決めることにしています。また、この問題と関連し、中国大使館の公使や外交通商部本省の幹部についても管理責任を問い、処分を行う方針です。

・韓国政府は来年のワールドカップサッカーの航空需要に備えて、来月から中国、日本と相次いで航空交渉を行うことになりました。韓国政府としてはまず中国とは、路線の拡大について協議し、また日本とは来年4月成田空港の第2滑走路の完成に伴う、増便問題について具体的に協議する方針です。韓国はこれまで中国と日本とは、2年に1度、航空交渉を行ってきましたが、来年の韓日共催のワールドカップサッカーを前に観光客の増加が予想されることから、2年続きで交渉することになりました。建設交通部の関係者は「来月行われるワールドカップ大会の本戦の組抽選で、韓国が中国と対戦することとなった場合、両国間に臨時便の運航など大幅に路線を拡大することになるだろう。アメリカのテロ事件以後冷え込んでいる航空需要を呼び戻すためにも積極的に収益の高い路線を設けたい」と話しています。

・韓国、アメリカ、日本の3ヵ国による対北韓政策調整会議が来週中にサンフランシスコで開かれます。これはアメリカ国務省のケリー東アジア太平洋担当次官補が19日の記者会見で明らかにしたもので、ケリー次官補はこの中で、「先週の南北長官クラス会談が決裂したのは残念なことだが、これによって米朝協議の再開の見通しが立たなくなったわけではない」と付け加えました。韓・日・米3カ国による対北韓政策会議は、ブッシュ政権発足後、これまで3回開かれましたが、米朝交渉は北韓の通常兵器の削減問題で、また日朝交渉は日本人のいわゆる拉致疑惑を巡って対立し、いずれも交渉再開の目処は立っていません。

・韓国のプサン市など南海岸一帯では、韓国と日本の移動電話との混信が起こり、両国間の電波問題となっていますが、先週、ソウルで開かれた韓日周波数調整会議で、対策を協議した結果、相互に出力を弱めて混信を最小限に抑えるよう努力することで一致しました。韓国の情報通信部が20日明らかにしたところによりますと、日本と隣接した韓国の南海岸一帯では、ラジオドッティングという現象か起き、800Mhz帯域を利用するSKテレコムなど韓国の移動電話25チャネルと、日本のNTTドコモ、KDDIとの間で強い混信が起こっています。この現象は夏場は特に酷く多くの利用者から苦情が寄せられています。韓国と日本は、今回の周波数調整会議での対策を政府に報告し、来月にも日本で合意の内容を正式に文書とし調印する予定です。

・韓国の放送行政を担当する放送委員会は、民間放送のMBCとSBSの2社の衛星放送については、先送りすることを指示することになりました。この問題を巡っては、地方の民放やケーブル放送と、地上波や衛星放送との利害関係が絡み、放送業界の焦点となっていましたが、この問題について放送委員会は19日の全体会議で、「KBSとEBSについては現行の放送法が規定している通りに衛星による全国再放送を認める。MBCとSBSの首都圏の地上波放送については、2年後に全国をカバーできる衛星再放送が出来るよう態勢を整える」という最終結論を出しました。このため、来年3月に本放送が始まる韓国デジタル衛星放送は、今後2年間MBCとSBSの首都圏放送を他の地域では受信できないようTVにスクランブルを取り付けならなくなります。放送委員会はさらに、首都圏での放送が衛星放送で全国に放送された場合、地域文化が損なわれる恐れもあるとして来月にも地域放送発展研究委員会を発足させ対策を協議することになりました。

・アメリカの通商法201条によるセーフガード、緊急輸入制限措置に対抗するため、韓国とEU(ヨーロッパ連合)は、政府と民間合同による協議を行い、協調することになりました。韓国とヨーロッパ連合は20日、ソウルで2回目の鉄鋼協議を開き、アメリカの鉄鋼保護貿易主義に対する対応策を協議しました。今回の協議で韓国は、アメリカの国際貿易委員会が各国からの鉄鋼製品の輸入にダンピングと認定し、通商法201条を発動する恐れがあるとし、こうした201条の乱用を防ぐため、緊密に共同歩調をとることを提案しました。また来月パリで開かれる2回目のOECD高位レベルの鉄鋼会議に備えて、過剰な生産設備をスクラップする問題についても意見を交わしました。

・韓国では、先週末から全国に乾燥注意報が出されている中で山火事が相次いでいます。20日には、京畿道・ヤンピョン郡のヨンムン山麓にある軍の射撃場から火が出て延焼し現在、消防ヘリコプターによる鎮火作業が続けられています。気象庁によりますと、韓国は、中国大陸からの高気圧に覆われ空気が乾燥している上、風が強く火事が発生しやすい状況で火を取り扱う農作業や登山者らに注意を呼び掛けています。

・スキー場の多い、韓国東部の江原道は外国人のスキー客を誘致するため、特別イベントを行う計画です。江原道によりますと、今月末まで仁川国際空港の案内コーナーに広報スタッフを派遣して、韓国を訪れる外国人観光客に“スキーをどうぞ”とPRする計画です。また最近、中国からのスキー客が増えていることから、中国人を対象にした無料スキー教室を行うとともに、外国人スキーフェスティバルを行うことにしています。

・韓国では毎年11月終わり頃から12月初めにかけて、冬場に食べるキムチを一度に漬けます。これを「キムジャン」と言いますが、ソウル市が500人の主婦を対象に調べた結果、今年も「キムジャンキムチ」を漬けるという主婦は、53%で、半数は上回ったものの、去年よりは5%少なくなりました。しかし「キムジャンを漬けない」と答えた人の多くは、実家からもらってきたり、スーパーなどで買ったりすると答えており、キムチが韓国のいわば国民食であることには変わりがないようです。

・韓国外換銀行が公示した20日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1042ウォン50銭で、前日に比べ、1ウォン54銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1282ウォンで、前日に比べ、1ウォンのウォン高でした。韓国株式市場の20日の総合株価指数は、616.33ポイントと、前日に比べ10.10ポイント下落しました。

・20日のソウルは晴れ、午後3時の気温は13度8分の小春日和の陽気でした。21日も全国的に晴れの天気ですが、朝は濃い霧に覆われる所が多いでしょう。朝の最低気温は氷点下3度からプラス7度、最高気温は14度から20度という予報です。

11月19日月曜日

・韓国の金大中大統領が来月2日から12日までイギリス、ノルウェー、ハンガリーの3か国とEU、ヨ−ロッパ議会を歴訪します。大統領府の呉弘根スポークスマンが19日明らかにしたところによりますと、金大中大統領は、来月2日から5日までイギリスを訪れ,エリザベス女王を訪問するほか、ブレア首相とも会談して、両国の友好関係を再確認し、経済分野での協力について協議する予定です。ついで5日から7日まではノルウェーの首都オスロを訪問し、「20世紀の戦争と平和」をテーマに開かれるノーベル平和賞制定100周年を記念するシンポジウムに出席すると共に、ブンデビッグ首相と会談し、漁業やエネルギ−などの分野での協力について話し合う予定です。金大中大統領は7日から10日までハンガリーを訪問し、オルバン首相と会談して両国間の貿易促進について協議することにしています。金大中大統領は10日から12日までフランスのストラスブールにあるヨ−ロッパ議会を訪問し、アジアの首脳としてははじめて本会議で演説するほかEU(ヨ−ロッパ連合)のフロディ委員長と会談し韓半島の平和と南北関係の進展のためのEUの協力を求めることにしています。

・韓国政府は19日、「済州国際自由都市」の推進委員会を開き、2010年までに済州島を人やもの、資本が自由に移動することができ、企業活動の便宜が最大限保障される国際自由貿易都市に形成するための基本計画をまとめました。政府はこの中で、外国人のビザなし入国をベトナムやモンゴルなど17か国に拡大実施するとともにビザなしで入国した外国人の韓国本土への移動も条件つきで認めることにしています。また中国人の観光客に対するビザ無し入国も拡大し、滞在期間もこれまでの15日から30日に延長することにしています。また1千万ドルから3千万ドル以上投資する人や企業に対して税制上の優遇措置を実施するとともに、済州空港近くに作られる自由貿易地域の入居の資格を与えることになりました。またゴルフ場に対する特別課税を一般関税に軽減し 開発負担金などを50%に減免することにしています。

・韓国政府は20日からアメリカのワシントンで開かれる タリバン政権崩壊後の「アフガニスタン支援国会議」に外交通商部の崔英鎭外交政策室長を首席代表とする代表団を派遣することになりました。この会議にはアメリカと日本、G8(主要8か国)および韓国、サウジアラビア、トルコ、カタール、ノルウェーとEU(ヨ−ロッパ連合)、国連、世界銀行など国際機関が参加し、タリバン政権崩壊後・アフガニスタンの新政権の樹立などに向けて論議することになっています。政府はこの会議で アメリカのテロに対する軍事攻撃への支援方針を再確認するとともにしアフガン難民や周辺諸国への支援計画、さらにアフガニスタンの再建に積極的に参加する方針を明らかにする予定です。

・金大中大統領は19日 ゴルバチョフ元ソビエト大統領と懇談しテロ根絶など共同の関心事について意見を交わしました。金大中大統領はこの席で韓国とロシアが90年の国交樹立以来持続的な友好協力関係を築いているとして、この協力関係をベースに対北韓関係やロシア領海内での漁業問題など、相互関心事を円満に推進していくことを希望すると述べました。

・3年前の98年11月から始まった北韓の金剛山観光はこれまでにあわせて42万5千人が訪れました。統一部の調べによりますと、この3年間に、韓国東海岸の東海と北韓のチャンジョン港を結ぶ金剛山観光船が870回あまり往復しており外国人930人と在外韓国人820人あまりなどあわせて42万5千人あまりが金剛山観光をしたということです。年度別にみますと、一昨年99年は14万8千人、去年は21万3千人あまり、今年は先月末現在で5万4千人にとどまっています。

・北韓を支援する韓国政府の南北協力基金の予算は先月末現在で、5200億ウォンに上っていることがわかりました。統一部によりますと、今年度予算の南北協力基金のうち 南北をつなぐ鉄道の京義線連結事業に690億ウォン、肥料の支援など人道的支援事業に976億ウォンを支出しています。また、軽水炉の本体工事費として2554億ウォンを、食糧支援用として189億ウォンを貸出すなど、あわせて3204億ウォンを借款の形で供与しています。統一部ではKEDOの枠組で分離する軽水炉の建設経費の調達方法がまだ決まっていないため、韓国が一時的に肩代わりした軽水炉本体工事費の借款が巨額な上、京義線の連結事業などで南北協力基金の支出が増えていると述べています。

・ソウルで開かれたESCAP(国連アジア太平洋地域経済社会理事会)の第2回長官会議は17日「会員国が社会基盤整備の重要性を認識し、相互に協力する」という内容のソウル宣言を採択し閉幕しました。ソウル宣言ではまた国際市場の物流を容易にするための運送システムの開発に各国政府が積極的に参加し、交通インフラの開発に民間部門の参加を促すとしています。これに先立ち韓国、ロシア、モンゴル、カザフスタンの4か国はアジア横断鉄道北部路線の共同コンテナ運送事業を始めるための調整委員会を設け、この計画を具体化するという覚書に署名しました。

・19日のソウル市場の為替と株価の動きです。韓国外換銀行が公示した19日午後3時現在のウォンの為替レ−ト、日本円100円は1044ウォン4銭で先週にくらべ63銭のウォン高でした。またアメリカドル1ドルは1283ウォン80銭で 先週にくらべ20銭のウォン高でした。19日韓国株式市場の総合株価指数は526.43ポイントと先週にくらべ15.55ポイント上昇しました。

・19日のソウルは晴れ、午後3時の気温は14度1分でした。20日は高気圧に覆われ全国的に晴れで内陸地方では濃い霧がかかるところが多いでしょう。最低気温は氷点下2度から9度、最高気温は13度から19度になる見込みです。

11月17日土曜日

・先月行われた金大中大統領と、小泉首相との首脳会談で設置が決まった「韓日歴史共同研究会」が年内に発足する見通しとなりました。東京の外交消息筋が16日明らかにしたところによりますと、「歴史共同研究会は、両国の政府や民間の関係者がメンバーとなる方向で意見が集約され、近く合意にいたるものとみられる」と述べました。両国は、政府関係者と、歴史学者、それに学識経験者をそれぞれ5人から10人ずつ推薦し運営委員会を構成して、共同研究会の組織や任務など具体的な計画をたてる方針です。この共同研究会では、両国間で対立している歴史認識の問題をはじめ韓日間の人的交流についても話し合われるものとみられます。韓国側はこの共同研究会の成果を教科書の内容にも反映させるよう求めているのに対し、日本側はただちに教科書にとり入れることは難しいとしておりこの点を巡って研究会の発足までには時間がかかるという見方も出ています。

・韓国では、自動車やエアコンなどに対する特別消費税が19日から引き下げられる事になりました。またすでに出荷された製品でも19日以後販売される分については引き下げを適用することにしています。財政経済部は、停滞している景気の刺激策として特別消費税の引き下げに踏み切ることになり、19日の国会財政経済委員会でこの特別消費税法の改正案が可決された場合、即日施行することで国会の同意を得たということです。これによって、排気量2000ccを超える大型車は、現行の14%から10%に、1500cc以上2000cc以下の中型車は10.5%から7.5%に、1500cc以下の小型車は、7%から5%に引き下げられることになりました。またエアコン、ゴルフ用品、モーターボート、ヨット、貴金属、時計、毛皮製品、家具など生活レジャー用品の特別消費の税率も現行の30%から20%に引き下げられます。

・アメリカは、TMD(戦域ミサイル防衛計画)に基づいてアメリカ本土や海外のアメリカ軍基地をミサイル攻撃から防衛するため2010年から2015年までの間に、韓国など9つの地域にミサイル迎撃用のレーダーを配置する方針です。これは、韓国軍の消息筋が、アメリカ国防情報本部の内部資料を引用して16日明らかにしたもので、それによりますと、「アメリカ国防総省は敵の弾道ミサイルを探知し識別できる迎撃レーダーを韓国やハワイなど9つの地域に配置する計画だ」ということです。そしてこの資料にはアメリカは、TMD体制の構築と関連して、日本と台湾にはMD体制への参加を、中国には黙認を、ロシアにはABM(弾道弾ミサイル防衛条約)の改正を、さらに北韓に対しては通常兵器の削減をそれぞれ要求するという記述があるということです。

・韓国と日本のサッカーワールドカップ組織委員会は、来年の大会期間中、競技場の観客席を禁煙ゾーンとすることを申し合わせました。これは、17日に大阪で開かれた韓日組織委員会の事務総長会議で決まったもので、どうしても煙草を吸いたいという人には、一定の喫煙ゾーンを設けて煙草が吸えるようにするということです。また両組織委員会は、来月1日プサンで行われる本大会予選リーグの組抽選会で、FIFA(国際サッカー連盟)と、本戦出場32か国の関係者とのテロ対策会議も開き、競技場を中心としたテロ防止対策を協議することになりました。

・来年のワールドカップを支援する韓国の「2002年ワールドカップサッカー国会議員連盟」の与野党議員29人が、日本の別府市で行われる韓日国会議員親善サッカー大会に参加するため17日現地を訪れました。試合には、連盟の議長をつとめる自民連の金鐘泌総裁をはじめ、民主党議員11人、ハンナラ党議員12人、無所属の鄭夢準議員ら29人が参加します。韓日国会議員のサッカー親善試合は、来年 3月には韓国でも行われます。

・韓国のサッカーナショナルチームが来年のワールドカップで着用するユニフォームの生地が22日、オランダのアムステルダムで披露されます。2002年ワールドカップのユニフォームを提供するFIFA公式スポンサーのスポーツメーカー「ナイキー」社は、アムステルダムにあるナイキーのヨーロッパ研究所で開発したユニフォームの生地を韓国ナショナルチームのソルギヒョン選手に試着してもらい、生地の感触や吸湿性などいわば着用感をテストすることになっています。ソル選手は、ワールドカップが行われる6月の韓国の気象状況を設定した施設でユニフォームを着用し、試着の感想をナイキーの側に報告することになっています。

・先週9日からプサンで開かれていた第6回国際映画祭が17日閉幕しました。今度の映画祭には、これまでで最高の60か国から201点が出品され、14万3000人余りの入場者が映画を観賞しました。最優秀アジア新人作家賞のニューカレンツ賞には、韓国のソンイルクォン監督の「コッソム」花の島が選ばれました。この映画は、国際映画評論家協会賞や、プサン放送の観客賞もあわせて受賞するという栄誉を手にしました。また韓国のチョンジェウン監督の「ネコをお願い」が、アジア映画振興機構賞を受賞するなど、今度のプサン映画祭では、各部門別の賞を韓国が独占するというこれまでにない映画祭となりました。

・台湾で行われている第34回野球ワールドカップの準々決勝韓国は16日、日本と対戦しましたが1−3で破れ、ベスト4進出にはなりませんでした。この試合 韓国は、打撃中心のベストメンバーで臨みましたが、ヒット3本に抑えられ結局、1−3で敗れました。韓国は17日午後ドミニカと5−8位戦を行います。

・韓国外換銀行が公示した17日、正午の為替レート、日本円100円は、1044ウォン67銭で前日に比べ5ウォン25銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1284ウォンで前日より1ウォンのウォン安でした。韓国株式市場は土曜日ため取引はありません。

・17日のソウルは晴れ、正午の気温は9度8分でした。18日は高気圧に覆われ全国的に晴れのところが多く内陸地方では朝のうち濃い霧のかかるところがある見込みです。予想最低気温は氷点下3度からプラス7度、最高気温は12度から18度という予報です。

11月16日金曜日

・15日ワシントンで開かれた韓国とアメリカの安保協議で、来年度の韓国駐留のアメリカ軍防衛費分担金は、4億9千万ドルと今年度に比べおよそ10%韓国側の負担が増えることになりました。韓・米間の軍事問題を協議する今回の韓・米安保協議会には、金東信国防長官と、アメリカのラムズ・フェルド国防長官が出席し、在韓米軍の駐留経費の一部を韓国が負担する防衛費分担金問題などについて協議しました。その結果、来年度は今年度に比べ、10.4%増の4億9千万ドルとする。2003年と2004年度については、固定引き上げ率8.8%に物価上昇分を加味した比率で増額することで合意しました。韓国側は、今度の協議会では来年度の防衛費分担金の伸び率を10%以下に押さえたいとしていましたが、アメリカ側の要求を受け入れた形で合意した上、2003年以降の伸び率も韓国の国防予算の平均伸び率6%に比べかなり高い事から、この分担金の増額をめぐっては国会などで論議を呼ぶものとみられます。

・ソウルの中心部にあるアメリカ軍基地20か所をはじめ、京畿道の訓練場などあわせて13万4000平方メートルの米軍用地が、2011年までに段階的に韓国に返還されることが正式に決まりました。これは15日ワシントンで行われた韓米定例安保協議会で両国の国防長官が合意書に署名したことによるものです。このうちソウル市では、ヨンサンのキャンプキムと、ヨンドゥンポのグレイアネックス、イテウォンのアリランタクシなど10万平方メートルが韓国に返還されるのをはじめ、京畿道・パジュ市やムンサン、ウィジョンブなどにある12基地と、プサン、グンサン、ウォンジュ、ハナム市の基地も一部返還されることになりました。一方、韓国は、ウィジョンブに80万平方メートルなど全部で250万平方メートルをアメリカ軍に新たに提供することになっています。今度の交渉では、ソウル市庁の移転先候補地となっているヨンサン基地をはじめ住民からの苦情が耐えない京畿道・ファソンのメヒャンリ空軍射撃場など問題を抱えている訓練場は返還の対象から除かれました。

・アメリカの同時多発テロ事件と関連し韓国が支援を約束していた非戦闘要員の派遣計画が具体化し、16日と17日にアメリカ本土の中部司令部とハワイの太平洋司令部に連絡将校団を派遣するのをはじめ、早ければ今月末にも韓国軍の医療支援部隊も現地に派遣される見通しとなりました。韓国国防部の黄イドン報道官は16日、「アメリカは15日韓国に医療支援部隊などの派遣を要請した。これに伴って16日金ヒョグン準将を団長とする5人の連絡将校をフロリダの中部司令部に派遣し、17日には大佐を団長とする5人の連絡将校団をハワイの太平洋司令部に派遣することにした」と述べました。アメリカ軍の司令部に派遣される連絡将校団は、韓国軍の派遣部隊の任務や派遣地域、時期などをアメリカ側と調整するためのもので、韓国政府は、大統領の裁可と国会での承認を得た上で、早ければ今月末にも150人程度の医療支援部隊など非戦闘要員を派遣することにしています。

・4年前の外貨危機以後、韓国では臨時労働者や日雇い労働者が90万人近く増えたことが分かりました。統計庁の集計によりますと、日雇いや臨時労働者は、97年には、607万4000人でしたが、先月末には696万2000人と、およそ90万人増えました。統計庁では、こうした労働者はほとんどが社会保険に加入しておらず特に日雇い労働者の場合、退職金やボーナスをもらっている人は全体の1%程度だということです。

・2002年ワールドカップサッカーの欧州予選の2組2位のアイルランドとアジア3位のイランが争うプレーオフ第2戦が15日テヘランで行われ、アイルランドが2大会ぶり3回目の本大会出場を決めました。これでワールドカップ本戦に出場する32か国中31か国まで決ったことになります。残る1枚の切符は、20日と25日にホームアンドアウェーで繰り広げられる南米5位のウルグアイと、オセアニア1位のオーストラリアとのプレーオフで決まることになっています。

・韓国は、来年のサッカーワールドカップの開催10都市のうち、2つの競技場が現在建設中ですが、このうち済州島ソキポ市のスタジアムが来月9日完成しこけら落としが行われることになりました。ソキポ市によりますと、来月9日午後1時から、完成を記念する文化イベントが始まり、午後3時からはFIFAや組織委員会関係者、市民ら在日韓国人ら4万人が参加する開場記念式が行われ、続いてアメリカナショナルチームとの親善試合が行われる予定です。済州島のソキポスタジアムは、99年2月に着工。1125億ウォンをかけて建設が進められ、4万2000人あまりの観覧席を備えたサッカー専用競技場です。

・来月1日韓国のプサンで行われる2002年本大会の組抽選会に、日本からは日本ナショナルチームの前の主将で現在浦和レッズで活躍している井原正己選手が出席する事が決まりました。日本サッカー協会は、井原選手と同じく前回のフランス大会に出場した三浦和良選手の二人を派遣候補に絞り選考を進めた結果、日本が本戦に初出場した98年フランス大会で日本代表チームの主将をつとめ、Aマッチの最多出場者でもある井原選手を組抽選会に派遣する事を決めました。

・ロンドン発AP連合通信によりますと、FIFAのブラッター会長は2010年に開かれるアフリカ大陸でのワールドカップを複数の国による共同開催とすることを検討しているということです。ブラッター会長は、韓国時間で19日放送されるイギリスBBCとのインタービューで「ワールドカップを 2か国が共同開催する事は、いろんな意味で波及効果がある」と述べ、2010年大会の共催の候補国としてエジプトとナイジェリアをあげました。ブラッター会長のこうした発言は、「韓国と日本が共催する2002年の大会以降は、ワールドカップの共同開催を考慮していない」と述べていたこれまでの方針を覆すものでブラッター会長の発言の真意が注目されます。

・韓国と日本の放送関係者100人が玄海灘の船上で両国の放送交流について話し合う「アジア放送PDフォーラム」が1819の二日間、行われます。「歴史から未来に、メディアからの提言」をテーマに開かれるこのフォーラムは、韓国放送プロデューサー連合会と韓国放送文化振興会、それに日本の放送文化基金が共催するもので、両国からそれぞれ50人の放送関係のディレクターがプサンと博多間を往復する「カメリア号」の船上で、両国の歴史問題をはじめ、放送交流の在り方などについて意見を交わすことになっています。このフォーラムは、来月初めにKBSの衛星TVと、NHKBS−2で放送される予定です。

・アメリカ・大リーグの球団削減問題で、このほどFAフリーエイジェントの資格を得たロサンゼルス・ドジャースの韓国人の朴賛浩投手はFAのランキングで3位から9位にまでランクダウンしました。15日発刊されたアメリカの野球専門誌「ベースボール・ウィークリー」は、ミネソタ・ツインズと、モントリオール・エクスポスの二つの球団の解散によって両チームの選手をフリーエイジェントに含め新たにランキングを検討した結果、これまで 3位の位置にあった朴賛浩投手が9位にランクダウンされたと発表しました。

・韓国外換銀行が公示した16日、午後3時現在の為替レート、日本円100円は、1049ウォン92銭で前日に比べ41銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1283ウォンで前日より50銭のウォン高でした。韓国株式市場の16日の総合株価指数は、610.88ポイントと前日にくらべて4.44ポイント上昇しました。

・16日のソウルは曇り、午後3時の気温は10度2分でした。17日は高気圧に覆われ全国的に晴れのところが多く南部地方では午後になって次第に雲が広がるという予報です。予想最低気温は氷点下3度からプラス7度、最高気温は10度から15度という予報です。

11月15日木曜日

・韓国と日本が3年あまり交渉を続けてきた投資協定が詰めの段階を迎え、年内にも協定の締結が行われる見通しです。韓国外交通商部の関係者は、15日、「韓日投資協定の草案をまとめるまでには、さらに詰めの協議を行う必要があるので、9回目の本会議を来月初めに東京で行うことにした」と述べました。またこの当局者によりますと、14日ソウルの政府庁舎で行われた8回目の本会議では、これまで争点となっていた韓国の日本系企業で労使間の紛争が起きた場合、韓国政府が積極的に関与するという条項について双方の間で大きな意見の進展があった」ということです。韓国と日本は、98年11月に両国が投資協定を締結することで原則的に合意しており、今年10月の金大中大統領と小泉首相との2回に渡る首脳会談でもこの協定を年内に締結することで意見が一致していました。

・アメリカがアフガニスタンに対する軍事行動と関連して、最近、韓国政府に医療支援部隊の派遣を要請していることが明らかになりました。アメリカを訪れている金東信国防長官は韓国時間で15日未明、アメリカ国務省のアーミテージ副長官と会談した際、「アメリカの要請に沿って韓国政府は連絡将校団と医療支援部隊を派遣したい」と述べました。韓国政府はアメリカの軍事行動を支援する兵力として、連絡担当の将校団や、野戦病院並みの医療支援部隊、それに海軍と空軍による輸送団の派遣を検討していました。アメリカ政府が医療支援部隊と連絡将校団の派遣を要請したことから、韓国政府は派遣の時期や場所などについてアメリカ側と協議し、派遣に必要な国会の同意を得るなどの手続きを行う方針です。またこの日、ワシントンで行われた韓米軍事委員会で、来年のワールドカップサッカーと釜山アジア大会を成功させるため、共同で国際テロ集団に対抗する体制を作ることを決めました。

・「KOREA SUPER EXPO 2001」韓日交流祭が15日大阪の国際総合展示場で開幕しました。今回のEXPOは98年の金大中大統領と故小渕首相の「21世紀新しい韓日パートナーシップ共同宣言」に沿って、一層の韓日の相互理解を深めようと開かれたもので、去年の東京に次いで2回目です。このEXPOには韓国の産業や文化、観光などについて紹介する展示館が設けられており、16日と17日には韓国と日本の歌手などの合同公演も行われます。日本はこの日韓交流祭を今年2月にソウルで行ったのに続いて、今月13日からは釜山を会場に、現在2度目のEXPOを行っています。

・与党民主党の金重権(キム・ジュンクォン)常任顧問が、来年の大統領選挙に立候補する意向を表明しました。金重権顧問は15日午後出身地の慶尚北道大邱市での後援会の集まりで演説し、「さらに強い韓国を作り、北韓との統一・和合を実現して、21世紀の一流国家をめざしたい。民主党の大統領候補選びに参加する」と述べて、来年の大統領選挙に立候補する考えを明らかにしました。来年の韓国大統領選挙に名乗りを上げたのは 与野党を問わず、金重権顧問が初めてです。民主党内では今のところ5人程度が出馬を表明するものとみられており、民主党では予備選挙を行って候補者の一本化を図ることにしています。

・WTO(世界貿易機関)の閣僚会議でニューラウンド、多角的貿易がスタートすることになったことで、外交通商部は世界経済の回復に向けた重要な契機となるというコメントを発表しました。外交通商部はコメントの中で「WTOが2年間の論議の末、ニューラウンドのスタートにこぎつけたことで、低迷している世界経済を回復させる重要な契機を作った。ニューラウンド交渉は関税など貿易障壁の緩和、新たな貿易ルール作りを通じて、韓国の内外の経済環境に画期的な変化をもたらすことが期待される」としています。

・韓国では停滞している景気の刺激策として、来月中旬から乗用車、エアコン、ゴルフ用品などの特別消費税率が大幅に引き下げられ、これらの商品が値下げられる見通しとなりました。政府と与党民主党が14日発表した特別消費税法の改正案によりますと、来年12月まで新車登録する乗用車は、「基本税率」が現行の50%に引き下げられます。またエアコンやゴルフ、スキー用品、貴金属など生活用品やレジャー用品に課せられている特別消費の税率も、現行の30%から20%になります。韓国政府は、この特別消費税法の改正案を近く国会に提出し、国会の議決を得た上、来月中旬にも実施することにしています。

・韓国の大手通信会社「韓国通信」は、来月1日から世界のどこへでも動画像を伝送し映像会議が開けるマルチメディア通信のテストサービスを始めることになりました。これは、国際衛星・インマルサット衛星を通じて小型ノートブックの大きさの端末機を利用して最高128キロbpsの速度でインターネットへのアクセスはもちろん、動画像を伝送し映像会議のできるシステムで、アルピニストを始め、マスコミ関係者、海外の工事現場や船舶などでも広く利用できるメリットがあります。韓国通信は、来月1日から一ヶ月間、テストサービスを行った後、来年1月から実用サービスに入る予定で、料金は1秒あたり210ウォンとやや高めに設定されています。

・台湾で行われている第34回野球ワールドカップ、予選リーグの14日、韓国は台湾に敗れましたが、5勝2敗A組4位で決勝トーナメント進出を決めました。韓国は16日B組1位の日本とベスト4進出をかけて対戦します。この大会に出場している韓国はプロ野球選手で固め、攻守ともにバランスの取れたチームです。韓国は去年のシドニー・オリンピックで日本を破って銅メダルを獲得するなど勢いがあり、16日の対日本戦に勝って優勝争いに加わることが期待されています。

・来年のサッカーワールドカップ大会に向けた南米予選最終日の14日、ブラジルは、ベネズエラを3対0で破り、1930年の第1回大会から17大会連続出場を決めました。一方、14日行われた欧州予選では、ドイツ、ベルギー、トルコ、スロベニアが本大会への出場を決めこれで本戦出場国は30カ国となりました。ドイツは、13大会連続15度目、ベルギーは6大会連続11度目、トルコは12大会ぶり2度目の出場で、スロベニアは、初出場です。

・王立誠王座に韓国出身の趙治勲九段が挑戦した日本の囲碁第49期王座戦 五番勝負の第3局が、14日、福島市で行われ、先手の趙九段が147手までで中押しで勝ち、7期ぶり通算3期の王座につきました。趙治勲九段は、去年、名人戦のタイトルを失って無冠となりましたが、タイトル保持者に返り咲くことが決まりました。

・韓日共催の来年のサッカーワールドカップを前にして、ソウルの夜景がさらに美しくなる見通しです。ソウル市が15日発表したライトアップ計画によりますと、ソウル市が管理している漢江にかかる19の橋のうち、3つの橋に新たにライトを設置するのをはじめ、オリンピック・メイン・スタジアム、漢江周辺の道路などもライトアップすることになっています。またソウル市庁、市民公園、南山の伝統村などにも照明設備が設けられ、100万ドルの夜景を描きたいと、ソウル市では話しています。

・韓国外換銀行が公示した15日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1050ウォン33銭で、前の日に比べて6ウォン42銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1283ウォン50銭で、前の日に比べて1ウォン30銭のウォン安でした。韓国株式市場の15日の総合株価指数は、606.44ポイントと、前の日に比べて0.24ポイント下落しました。

・15日のソウルは曇り時々晴れ、午後3時の気温は8度9分でした。15日の韓国各地は冷え込み、江原道のホンチョンは朝の最低気温が氷点下8度3分を記録しました。16日は高気圧に覆われて全国的に晴れ、予想最低気温は氷点下5度からプラス6度、最高気温は10度から17度という予報です。

11月14日水曜日

・北韓の金剛山で行われていた6回目の南北長官クラス会談は、経済協力委員会の開催場所を巡って調整がつかず決裂し、いったんは合意に達した来月の離散家族の再会も白紙に戻されることになりました。去年の6.15南北首脳会談の合意による長官クラス会談が決裂したのは今回が初めてです。9日から始まった今回の長官クラス会談は、北韓側が冒頭「アメリカのテロ事件に対する韓国内の非常警戒体制は、北韓に対抗するものである」として、今月中にこの警戒体制を解除するよう強く求めました。このため南北交流を巡る議題の話し合いは難航し、日程を2日間延長しましたが、焦点となった南北経済協力推進委員会の開催場所を巡って、ソウル開催を主張する韓国側と、金剛山開催を主張する北韓との対立が調整できず、会談は14日未明決裂しました。これによって一旦合意に達した来月10日からの金剛山での南北離散家族の再会も白紙に戻ることになりました。

・今回の長官クラス会談で韓国側の主席代表をつとめた洪淳瑛統一長官は、会談が決裂したことに遺憾の意を表明した上で、「今回の会談の最大の焦点はアメリカでの同時多発テロ事件で韓国がとった非常警戒体制だった。この警戒体制は北韓を念頭においたものではないとする韓国側の説明で北韓との認識の差はかなり解消できたが、それでもなお北韓側は経済協力推進委員会と次回の長官クラス会談を金剛山で開くことを主張し、譲らなかった。特に離散家族の皆さんに申し訳ない思いでいっぱいだ。南北の対話の展開は国際情勢が安定し、韓国の非常警戒体制に対する南北間の対立が解消されるまで、ある程度冷却期間をおくことも考えられる」と述べました。

・一方、北韓の朝鮮中央放送と平壌放送は、14日、今回の長官クラス会談について論評し「かたくなな韓国側の態度で会談は成果を収めることができなかった」と伝えました。また北韓側の金リョンソン団長も「韓国側の不当な態度で南北関係が悪化することも予想される。この責任はすべて韓国側にある」と述べたとしています。

・アメリカの信用格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、13日、韓国の国の信用度をBBB(トリプルB)からBBB+(トリプルBプラス)に1ランク格上げしました。S&Pが韓国の信用度を上方修正したのは99年11月以来2年ぶりのことです。S&Pはまた韓国の短期債権の信用度もA−3から1つ上のA−2に格上げし、今後の見通しも「安定的(Stabale)」に評価しました。S&Pは韓国の信用度を上方修正した理由として*財閥の構造調整など政府が進める構造改革が一定の成果を上げていること、*2年間で1000億ドルを超える外貨準備高を備蓄するなど国際経済の信頼を回復したこと、*さらには国の健全財政の構造などを上げています。

・中国が来月WTO(世界貿易機関)に正式に加盟することが決まったのにともなって、韓国政府は今後の中国に対する総合的な経済政策をまとめることになりました。政府はまず年内に両国の政府関係者と民間の専門家も参加する「経済協力研究会」を発足させ、体系的な協力方法の検討に入るとともに、中国との通商摩擦を招かないための対策を講じていく方針です。また財政経済部は今月末に関係鳥瞰会議を開き、*金融・情報技術・CDMA(コード分割多重接続方式)の携帯電話、乗用車、文化面での協力を拡大すること、*中国と価格競争するより品質とサービスをさらに改善すること、*中国との通商摩擦を緩和することなど、分野別の総合対策をまとめる方針です。財政経済部では「中国のWTO加盟によって、関税障壁が緩和され、中国向けの輸出とつながって12億ドルから15億ドル増えることが予想されるが、中国商品の競争力が高くなって、世界市場ではむしろ韓国製品が苦戦する可能性が高く、日本のように中国からの農水産物の輸入が急増して通商摩擦を引き起こす恐れがある」とみています。

・韓国とアメリカとの定例安保協議会に出席するため、14日未明、ワシントン入りした金東信国防長官は、9月の同時多発テロ事件の現場となったペンタゴン・ビルを視察した後、アーリントン国立墓地を訪れ、テロの犠牲者を追悼しました。金長官は15日にはアメリカ国務省のアーミテージ副長官らとも会談し、アメリカの軍事行動への支援や北韓抱擁政策などについて意見を交換することになっています。また国防総省でラムズフェルド国防長官との間で安保協議会を行い、在韓アメリカ軍の分担金問題などについて協議する予定です。

・ドイツが北韓に対する食糧支援の1つとして贈る牛肉の第1陣6000トンが13日北韓西海岸の南浦港に到着しました。ドイツのARD放送によりますと、北韓支援の牛肉を積み込み9月28日にドイツ北西部のビルヘルムハーフェン港を出港した貨物船が13日北韓西海岸の南浦港に到着し、荷揚げが行われているということです。この6000トンの牛肉は、北韓の病院や学校、保育施設などに分配される予定だということです。

・韓国人としては初めてアメリカの大リーグのワールド・シリーズに出場したダイアモンド・ベックスのキム・ビョンヒョン投手が13日夕方帰国しました。キム・ビョンヒョン投手は、仁川空港で記者会見し「ワールド・シリーズの山場の試合でヤンキースに逆転ホームランを許したが、野球人生の一コマとしていい経験だった。あの試合の後、チームの同僚やコーチ、またロサンゼルス・ドジャースの朴チャンホ先輩から励ましの言葉をいただき元気づけられた。来年も1つ1つの試合に最善を尽くしていきたい」と述べました。メジャー・リーグ3年目のキム・ビョンヒョン投手は、今年のペナント・レースでは78試合に登板し、5勝6敗19セーブを上げました。

・韓国外換銀行が公示した14日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1056ウォン75銭で、前の日に比べて6ウォン11銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1284ウォン80銭で、前の日に比べて20銭のウォン高でした。韓国株式市場の14日の総合株価指数は、外国人投資家の積極的な買い注文もあって606.68ポイントと、前の日に比べて17.85ポイントも上昇しました。株式市場が600ポイントの大台を超えたのは6月以来5ヵ月ぶりです。市場関係者は総合株価指数が630を超えれば、年内に700ポイントの大台も超える可能性があるとしています。9月のアメリカの同時多発テロ事件後、韓国の市場関係者は年内に540ポイントを超えるのは難しいとしていました。

・14日はソウルで0度まで冷え込み、江原道のチョルウォンは氷点下5度9分となりました。ソウルの午後3時の気温は9度4分でした。15日は全国的に曇り、ソウル・京畿道、忠清南道は一時雨の予報で初雪となるところもあるということです。15日の最低気温は氷点下6度から6度、最高気温は9度から15度と、この冷え込みは15日にも続くということです。

11月13日火曜日

・北韓側の事情で延期になっていた4回目の南北離散家族の再会が、来月10日から金剛山で行われる見通しになりました。韓国と北韓は、予定を一日延期して金剛山で行った南北長官クラス会談最終日の13日、離散家族訪問団を来月10日から一週間、金剛山で2回に渡って行うことで概ね一致した模様です。また南北は、食糧支援や南北鉄道の連結問題などについて協議する経済協力推進委員会は来月開くことで合意し、会議の場所については今後協議を詰めることで合意したと伝えられています。今回の長官クラス会談は、当初の予定を一日延期して13日には終わる予定でしたが、アメリカテロ事件と関連し韓国内でとられた非常警戒体制が北韓を対象にしたものであるとする北韓側の強い主張を巡って話し合いは難航し、共同報道文の内容を詰めるためさらに日程が一日延期される見通しとなっています。

・韓国政府はニューヨークでのアメリカン航空の旅客機墜落事故は、今のところテロ事件との関連は薄いと見られることから、特段の警戒態勢はとらず、事態の推移を見守ることにしています。また外交通商部はワシントンの韓国大使館やニューヨークの総領事館、ドミニカ駐在の大使館など関連在外公館で事故の経緯や犠牲者の中に韓国人の関係者がいるかどうか確認していますが、これまでのところ乗客名簿には韓国人とみられる名前はなく、韓国人の被害はないものとみられています。

・このアメリカン航空の旅客機の墜落事故で、一時閉鎖されていたアメリカニューヨークのケネディ空港が再び再開されたことから、韓国の大韓航空やアシアナ航空は13日午前11時からニューヨーク行きの航空便はすべて正常に運航されています。

・12日墜落したアメリカン航空587便のエアバスA300−600型機がエンジン故障の可能性が強まっていることから、建設交通部は13日、同じ種類のエンジンが取り付けられているアシアナ航空の旅客機26機を点検するために、係官を派遣しました。建設交通部によりますと、墜落したエアバスのエンジンは、アメリカのジェネラルエレクトロニックス社製のCF−60C2で、これと同じ種類のエンジンがアシアナ航空が保有しているB767 13機とB747 13機に搭載されているということです。このため、建設交通部は13日午前、エンジン点検の検査官4人をアシアナ航空に派遣して、精密点検を行っています。

・アメリカの国防総省は韓国最大手の航空会社大韓航空には安全上の問題があるとして、この2年間国防省関係者の大韓航空機の利用を禁止してきましたが、このほどこの措置を撤回しました。この措置は99年12月に起きたロンドンでの大韓航空機墜落事故に関連してとられたものですが、アメリカ国防総省は今年の8月、大韓航空に調査チームを派遣して、大韓航空の安全措置について精密に点検した結果、国防総省が要求する安全基準を満たしていると認め、この措置を撤回したということです。大韓航空は99年12月から、乗務員の教育をはじめ、飛行監視システムなど先端安全運航装備を導入するとともに、航空機に空中衝突防止装置を装備するなど、安全性を向上させるための対策を進めてきました。

・韓国政府に米価、米の価格の安定などを求める農民たちの大規模な集会がソウル・ヨイドで開かれ、全国からおよそ3万人が参加しました。集会では、全国農民会総連盟の会員や各地の農協幹部らが過剰な生産による米価格の暴落など政府の農業政策の失敗を批判するとともに、米生産費の保障、北韓に対する米支援の拡大、アメリカやチリとの自由貿易協定の交渉を即時中止することなどを要求しました。集会の後、夕方、農民たちは市中心部に向かって2キロの繁華街をプラカードをかかげて行進し、韓国農業の窮状を訴えました。

・ドーハで開かれているWTO(世界貿易機関)の閣僚会議4日目の12日、これまで農産物市場の開放に慎重な姿勢をみせていた韓国と日本が、大幅な市場開放を受け入れる姿勢を示す一方、反ダンピングの乱用を規制する案件を議題とすることに難色を示していたアメリカが譲歩する姿勢を示したことから、次期多角的貿易交渉=ニューラウンドの立ち上げへ向けて進展する可能性が高くなりました。韓国政府は、農産物交渉でこれまでの閣僚宣言文の草案にある「大幅な開放」ではなく「徐々に開放する」という文言に修正するよう求めていましたが、アメリカや農産物輸入国の強い圧力で結局、こうした表現は盛り込まないことになりました。またサービス分野の市場開放については先進国だけでなく開発途上国も同意していることから、韓国は、通信・法律・映画・教育などサービス市場の大幅な開放が避けられなくなる見通しとなりました。

・FIFA(国際サッカー連盟)が来年ワールドカップサッカーが開かれる韓国に対し、犬肉を使った料理を自粛するよう求めた問題について、韓国ワールドカップサッカー組織委員会の鄭夢準委員長は12日、「犬肉料理の問題はFIFAのブラッター会長の個人的な意見だ。FIFAは韓国固有の食文化にまで関わることはない」と述べ、この問題に韓国組織委員会が関与する考えのないことを明らかにしました。また鄭委員長は、「88年のソウルオリンピックの際、この問題が提起されたが、IOC(国際オリンピック委員会)は見解を示さなかった。FIFAが直接この問題にかかわるのは理解できない。この問題について、FIFAのハヤトウ副会長も、「韓国の古くからの文化を1回限りのワールドカップのために変えるのは不可能だ」と語った」と述べました。

・韓国の平均的なサラリーマンは4人に3人が株に投資していることが分かりました。これは自動車部品のメーカー「現代モービス」が社員500人を対象に調べたものです。それによりますと、社員の76%が株に投資しており、投資の規模は主に3000万ウォン、日本円では300万円以下の小口投資が大半ですが、5000万ウォン、日本円で500万円以上投資している人も1割りいます。また株に投資するきっかけについては、会社が手当ての一環として社員に株を割り当たことがきっかけとなったという人が43%でもっとも多く、本人の判断でという人は41%でした。こうした投資による配当の使い道としては、住宅資金や生活費、それに老後の備えという人が大部分でした。

・韓国では秋は足早に進み、雪の便りも聞かれるようになりました。ソウル首都圏のスキー場が今月24日から来月初めにかけてスキー場開きをします。ソウル周辺には5つのスキー場があり、このうち京畿道(キョンギド)ポチョン郡のベアスタウン、イチョン市のチサン・リゾート、ヨンイン市のヤンジ・パイン・リゾートは24日にスキー場開きを行い、他の2ヵ所は来月はじめにスキー場開きをして、スキーシーズンに入ります。これらのスキー場のリフトの利用料は、1日フリーで大人は3万4000ウォンから3万8000ウォン、日本円で3200円から3600円です。韓国のスキー人口はおよそ500万人ということですが、最近では日本からも韓国のスキー場を訪れるツアー客が多くなっています。

・韓国外換銀行が公示した13日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1062ウォン86銭で、前日に比べ、2ウォン63銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1285ウォンで、前日に比べ1ウォン3銭のウォン安でした。韓国株式市場の13日の総合株価指数は、588.83ポイントと、前日に比べ、4.35ポイント上昇しました。

・13日のソウルは晴れのち曇り、午後3時の気温は8度でした。また14日のソウルは曇りのち晴れ、朝の最低気温は氷点下5度から7度、昼の最高気温は8度から13度と冷え込みは続くという予報です。南部地方は曇り時々雨がばらついた後、午後からは次第に晴れるものとみられます。

11月12日月曜日

・韓日共催のワールドカップサッカー大会まで後ちょうど200日となりました。韓国ワールドカップ組織委員会は12日午前ソウル市庁前の広場で本選出場が決まった24か国のうち韓国を除いた23か国の韓国駐在大使とFIFAの執行委員、日本のワールドカップ組織委員会関係者らをまねいて本選進出国の国旗掲揚式を行いました。また、来月1日には本選進出が決まった32か国の本選組抽選が釜山広域市で行われる予定です。金大中大統領は12日、民主党総裁を辞任した後の初めての閣議で「ワールドカップ大会や釜山アジア大会、地方自治体長選挙と大統領選挙など来年予定されているこれらの国家的な事業を揺るぎない姿勢で遂行できるよう協力してほしい」と述べました。

・韓国の競技場の整備状況を点検するため韓国を訪れているFIFA(国際サッカー連盟)の調査団は11日、記者会見し、各競技場の施設と競技場までのアクセス交通に問題点はないと述べました。FIFAのマタレセ副会長を団長とする調査団はこの席で「3日間に渡ってソウル上岩競技場など5つの競技場とソウル近郊のパジュ・トレーニングセンターを視察した結果、どの施設も申し分なく韓国人のサッカーに対する熱気に大きな感動をうけた」と述べました。特に、マタレセ副会長は5つの競技場のうち 観覧席から青空が望める光州競技場が最も印象的だったと述べました。またアジアサッカー連盟のベルラパン事務総長は本大会の際に韓国と日本を結ぶ空の便を大幅に増便する問題を両国で論議することになるだろうと述べました。

・ところでソウル上岩のワールトカップサッカー競技場が10日オープンしたのに続いて13日、全羅南道光州市のワールドカップ競技場がオープンします。光州競技場は1587億ウォンの工事費をかけ、3年あまりの工事の末完成したもので、延べ面積は8万7400平方メートル、4万3121席の観覧席を備えています。これで韓国の10の競技場のうち今月中に9つの競技場がオープンし、最後の済州島の西帰浦競技場も 来月9日にはオープンし、すべての競技場が完成することになっています。

・韓国の李漢東国務総理は11日国連総会で演説し「テロを根絶するための国連の断固とした措置が必要だ」と強調した上で、「テロより人類を自由にするための共同努力に積極的に参加する」と述べました。李総理はまた韓国の対北韓抱擁政策についても触れ、韓半島の恒久的な平和のために国連と国際社会の支援を求めました。李総理はこの演説の後カタールの国王やモンゴルの首相、それにルーマニアの大統領と会談し、国際テロリズムへの対応などについて意見を交わしました。

・国連本部発連合ニュースによりますと、アメリカのブッシュ大統領は11日 国連総会で基調演説した後、総会の議長を努めている韓昇洙外交通商長官を訪ね「南北関係が改善できるよう韓米両国が共同で努力しよう」と述べました。ブッシュ大統領は北韓が最近、テロ防止と関連した国際条約に署名するとしたことに対して歓迎の意を示しました。ブッシュ大統領はまた先の上海での韓米首脳会談について満足を示すとともに韓国を訪問したいと述べました。

・北韓の金剛山で開かれている6回目の南北長官クラス会談は韓国側のテロ行動に対する非常警戒措置などをめぐって難航しており、日程を1日延ばして、13日まで開かれることになりました。9日から始まった今度の会談で北韓側は韓国側がテロ警戒のためとする警備体制の強化は北韓を想定しているものだと強く反発し、12日の南北の共同報道文の作成でも韓国側の説明に納得しませんでした。韓国側関係者は11日の実務協議で離散家族の再会を再び推進し、北韓が問題としている韓国側の警戒体制については韓国側の首席代表の言葉で解決するという原則に合意していましたが、12日未明、共同報道文を協議する過程で北韓側が急に強硬な姿勢を示したと述べました。

・韓国政府は12日、外交通商部の声明を通じて、中国のWTO加盟を歓迎すると述べました。政府はこの中で、国際貿易の重要な地位と世界の人口の5分の1を占める中国がWTOが名実共に国際的な機関になった。中国が今後自由貿易体制の強化のため大いに寄与することを期待すると述べました。政府はまた、中国のWTO加盟を契機に韓中両国間の経済通商協力がさらに強化することを希望すると述べました。WTO(世界貿易機関)はカタールのドーハで開かれた総会で中国のWTO加盟を満場一致で承認したのにつづいて、12日未明台湾の加盟も承認しました。

・韓日議員連盟の韓国側会長である自民連の金鐘泌総裁が議員連盟の合同幹事会議に出席するため12日日本を訪問しました。韓日議員連盟の幹事会議では来月ソウルで開かれる予定の総会の議題などについて協議される見通しです。金鐘泌総裁は日本訪問中小泉首相をはじめ自由党や公明党、民主党の各党首とも会談し、今後の韓日関係の発展に向けた方策について意見を交換することになっています。金鐘泌総裁は17日大分で開かれる韓日議員連盟の親善サッカー大会にも出席した後、18日帰国する予定です。

・韓米両国は16日ワシントンで33回目の韓米安保協議会を開き来年以降の韓国駐留アメリカ軍の費用分担と基地返還など両国の懸案について協議します。今度の会議では韓国駐留アメリカ軍が2011年までに基地の統廃合により1320万平方メートルの訓練場と基地を返還し、韓国側が代わりに 247万5千平方メートルの代替用地を提供する内容の「連合土地管理計画」に合意するものとみられています。またアメリカのテロ事件に対する一連の軍事行動に韓国がどのような支援を行うかについても意見がかわされる予定です。さらに両国の国防長官はこの会議で、来年のワールドカップ大会とアジア大会の成功にむけての協力についても話し合うことにしています。

・イランのモセン・アミンジャデ 外務次官が両国の友好協力について話し合うため、14日から2日間韓国を訪れます。アミンジャデ次官は15日崔成弘外交通商次官と会談し、今年8月韓昇洙外交通商長官がイランを訪問した際の合意を具体化するとともに、来年の国交樹立40周年を機に、両国の経済通商分野での協力関係をさらにに強化することなどについても幅広く意見を交わす予定です。

・12日のソウル市場の為替と株価の動きです。韓国外換銀行が公示した12日午後3時現在のウォンの為替レート、日本円100円は1065ウォン49銭で、先週にくらべ1ウォン11銭のウォン高でした。またアメリカドル1ドルは1283ウォン70銭で、先週にくらべ30銭のウォン高でした。12日韓国株式市場の総合株価指数は584.48ポイントと先週にくらべ7.73ポイント上昇しました。

・12日のソウルは晴れ、午後3時の気温は11度3分でした。13日は全国的に晴れのち曇り、最低気温は氷点下5度から7度、最高気温は9度から15度になるという予報です。

11月10日土曜日

・ソウル上岩洞のワールドカップ競技場が10日完成し、こけら落しが行われました。総工事費2060億ウォンをかけて98年11月の着工以来3年掛りで完成したソウル上岩競技場は、6万4677人を収容できるアジア最大規模のサッカー専用競技場です。ソウル上岩競技場ではこの日を、「W杯開幕戦のリハーサル」と位置付け、サポーターの輸送や安全整備などを総合的にチェックしました。

・韓国の若い世代の多くは、北韓の金正日国防委員長のW杯開幕式への出席を歓迎していることが分かりました。韓国のサッカー月刊誌「VOX」の創刊号が、来年のW杯開催10都市に住む10代から20代の青年1015人を対象に、‘北韓の金正日国防委員長の来年のW杯開幕式への出席’についての賛否を調査した結果、「賛成」が55.6%、「どちらでもいい」が34%でした。これに対して、日本の天皇のW杯開幕式への出席については、「反対」が42.1%と、「賛成」22.6%よりおよそ2倍多いことが分かりました。

・来年のW杯期間中に、韓国・日本・北韓の元国家代表選手らによる親善試合が国連の主導で開催される可能性が出てきました。これは、国連のスポーツ文化担当大使をつとめるオギ前スイス大統領が6日ジュネーブで明らかにしたもので、来年のW杯期間中、南北の合同チームと日本との対戦が計画されているということです。

・来年のW杯開催200日前を記念して12日ソウルジャムシル競技場で盛大に行う予定だった記念コンサートが急遽キャンセルとなりました。今度のイベントは、ワールドカップ韓国組織委員会が主催し、イベント企画会社のモーニングヒールが入場券収入とコンサートの模様を録音したCDの収益金を得る方式で進められていましたが、FIFA(国際サッカー連盟)がワールドカップと関連したCDの発売を許可できないという方針を表明し、加えて入場券の売れ行きが伸び悩んだことからイベント企画会社が資金難に陥り開催が困難になったものです。

・北韓の金剛山で9日から始まった6回目の南北長官会談は、北韓が、アメリカの同時多発テロに伴う韓国の非常警戒体制は北韓を対象にしたものだとして抗議し初日から難航していましたが、2日目の10日の全体会議でも、双方の見解に隔たりが大きく、離散家族の再会や南北間の合意事項を履行するための話し合いは、11日になって行われるものとみられています。韓国側首席代表のホンスンヨン統一長官は、北韓の抗議に対して「非常警戒体制は、国民の生命や財産権保護のためのものだ」と反論しましたが、北韓は10日の全体会議でも、これを6.15南北共同宣言の精神に違反したものだと主張し、非常警戒体制の解除を求めるなど強硬な姿勢を崩していません。

・WTO(世界貿易機関)の閣僚会議が9日、中東カタールの首都ドーハで開幕し、新しい多角的貿易交渉=ニューラウンドの開始を目指す協議に入りました。13日まで続けられるこの会議には142カ国の加盟国代表と、国連やIMF(国際通貨基金)など76の国際機関、中国、台湾など39カ国がオブザーバーとして参加しています。今度の会議では、閣僚が順次自国の立場を表明する「総会」が連日開かれ、同時並行で開かれる「全体会合」で具体的な詰めをすることになっています。閣僚会議は、10日、中国のWTO加盟を、さらに翌11日には台湾の加盟を承認することにしています。度の会議で多角的貿易交渉のニューラウンドがスタートした場合、韓国は、向こう5年間、農産物やサービス分野での追加開放が避けられなくなる見通しです。

・終戦直後日本から韓半島に帰還するひとたちを乗せた旧日本海軍の輸送船「浮島丸」が、舞鶴湾で沈没した事故の犠牲者の一部の名簿が9日公開されました。これは、韓国の「浮島丸爆発沈没真相糾明委員会」が、インターネットのホームページに掲載したもので、この事件をめぐる日本の追悼実行委員会が89年に発行した「浮島丸事件記録」に基づいて、死亡者の名前と死亡日、住所、職業などを公開しました。日本の京都地方裁判所は、「日本は、韓半島出身の労働者と家族を無事に送り届ける義務があった」と述べ、日本政府に4500万円の賠償を命じる判決を言い渡しましたが、日本の法務省は、これを不服として控訴しています。

・冬の間、各家庭で食べる貯蔵用のキムチ漬け=キムジャン作りは、今年は去年より10日早くなる見込みです。気象庁は、今月に入って気温が急に下がり、中旬以降は、例年よりも寒さが早く訪れるものとみられることから、今年のキムジャン作りは、去年より10日ほど早い、中部山間地方では12日から20日が、ソウル首都圏地域は20日から30日の間が最適ではないかという予測を出しました。

・今年で6回を数えるプサン国際映画祭が9日開幕し、9日間の日程に入りました。今年は、例年より1ヶ月ほど開幕が遅くなったことから野外上映はないものの、60カ国から202の作品が出品され、各国の多様な文化を接することのできるアジア最高の映画祭として評価されています。

・韓国外換銀行が公示した10日、正午の為替レート、日本円100円は、1066ウォン62銭で、前日に比べ88銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1284ウォンで、前日に比べ20銭のウォン高でした。韓国株式市場は、土曜日のため取引はありません。

・10日ソウルは晴れ、正午の気温は、11度6分でした。11日の日曜日は、日中は高気圧に覆われ全国的に晴れのところが多く午後からは気圧の谷の影響で次第に雲が広がる見込みです。朝の最低気温は山間地域では氷点下1度まで下がるところもありますが、日中は13度から19度と寒暖の差が激しくなるでしょう。

11月9日金曜日

・6回目の南北長官クラス会談が9日午前北韓の金剛山で始まり、南北離散家族相互訪問など南北の合意事項の実行について話し合いました。韓国側はこの会談で、今回の会談の最優先課題として離散家族の再会問題の解決を強調し、北韓側の協力を求めるとともに5回目の南北長官クラス会談での合意事項の実行を促しました。また、離散家族問題の根本的な解決のために面会所の設置や生死確認のための手紙の交換などを話し合う南北赤十字会談を早急に開くことなどを提案しました。一方、北韓側は韓国の非常警戒措置が昨年6月南北首脳の間で交わされた6.15南北共同宣言の精神に違反するものだとして、離散家族の再会を実現するためにはまずこの警戒措置を解除しなければならないと述べました。これに対して韓国側は韓国の非常警戒体制は国際的なテロの危険から国民の財産と生命を守り、韓国に居住する外国人を保護するための予防措置だと説明しました。

・韓国が2004年からIMF(国際通貨基金)の理事国になります。財政経済部よりますと、韓国は2004年11月から2年間, 韓国の属している小グループの13かの加盟国を代表する理事国として活動することになりました。韓国がIMFの理事国になるのは55年にIMFに加盟して以来初めてのことで、2004年の年次総会で理事国として正式に承認をうけることになっています。韓国がIMFの理事国になれば、国際金融情報を早くキャッチできるとともに国際金融界での位置も高くなるだろうと財政経済部関係者は述べました。現在IMFの加盟国はあわせて183か国で理事国は24か国です。

・アメリカのブッシュ元大統領が9日訪韓しました。ブッシュ元大統領は9日韓国駐留アメリカ軍部隊を視察したあと韓国経済新聞とビジネスウィークが共同主催する「世界指導者との対話」に出席し、世界平和のためのアジアの役割について演説しました。また10日には金大中大統領と会見し韓米関係などについて意見をかわす予定です。現職のアメリカ大統領の父でもあるブッシュ元大統領は共和党政府の政策決定に大きな影響力を与えていると言われています。

・金正起韓国放送委員会委員長は9日韓国、日本、中国の3か国でアジア衛星公営チャンネルを運営することを検討していると明らかにしました。金放送委員長はソウルプレスセンターで開かれた新聞編集人協会の朝食会で、82年から4つのチャンネルを運営してるヨ−ロッパ衛星公営チャンネルの例をあげてこのように述べました。

・排他的経済水域内での来年度の漁獲量について話し合うため今月6日から済州島で開かれていた局長クラスによる韓日水産当局者会議はお互いの立場を確認したたけで8日終わりました。これについて韓国の海洋水産部の関係者は9日、今度の会議は今月末から開かれる本交渉の前に互いの立場を確認するためのもので特に注目される内容はなかったと述べました。この関係者はしかし、来年度の排他的経済水域内での操業問題と関連して漁獲量の割当に対する日本の立場を確認することができたと述べました。

・韓国通信が九州電力と現在建設中の国際通信ケーブルの韓日ケーブルネットワークの活用を増やすための協力了解覚書を結びました。これにより、韓国通信は新たな国際通信のサービスの提供と収益の増大を計ることになり、九州電力は国際通信サービス事業に積極的に進出する予定です。

・韓国国で史上初めて女性の将官が誕生することになりました。国防部は8日行った将官クラスの人事で 陸軍本部看護兵課長の梁承叔大佐を来年1月2日付けで(日本の自衛隊の将補にあたる)准将に昇進させると発表しました。女性の陸軍将官が誕生したのは韓国軍創設以来これが初めてのことです。今年51才の梁大佐は忠清南道論山で生まれ全南大学看護学科を卒業した後、73年に看護候補29期として少尉に任官しています。梁大佐は准将昇進と同時に看護士官学校の校長に任命される予定です。

・仁川空港公社は生物化学テロに備え、爆発物処理班の中に化学チームを運営することになりました。このため仁川空港公社は、陸軍化学部隊出身の将校と副士官など3人を新たに採用するとともに、生物化学テロと見られる事件に使われた物質を保管できる特殊コンテナの設置も急ぐことにしています。また、早い時期に保護服などの対生物化学テロ用の備品を購入し、生物化学テロ物質に対する分析器具やサンプル採集器具なども年内に導入することにしています。

・来年のワールドカップサッカー大会を開催する韓国の10都市のポスターが発表されました。韓国ワールドカップ組織委員会は9日、鄭夢準、李衍沢共同委員長、FIFA(国際サッカー連盟)のマタレセ副会長ら関係者が出席する中、発表会を行いました。ポスターは 開催都市の特徴とワールドカップサッカー大会の要素を生かしたもので、今後開催都市と大会を広報します。

・9日のソウル市場の為替と株価の動きです。韓国外換銀行が公示した9日午後3時現在のウォンの為替レ−ト、日本円100円は1067ウォン50銭で前日にくらべ3ウォン1銭のウォン安でした。またアメリカドル1ドルは1284ウォン20銭で前日にくらべ3ウォン30銭のウォン高でした。9日韓国株式市場の総合株価指は576.75ポイントと前日にくらべ3.71ポイント上昇しました。

・9日のソウルは晴れのち曇り、午後3時の気温は15度6分でした。週末の10日は全国的に晴れの見込みで、最低気温は氷点下1度から9度最高気温は13度から20度になるものとみられます。

11月8日木曜日

・金大中大統領は8日、民主党の党会議で、沈載権総裁秘書室長を通じ民主党総裁を辞任し、国政に専念することを明らかにしました。金大中大統領はこの中で先の国会議員補欠選挙の惨敗の責任を痛感し、党の責任者として辞任を決心したと述べました。また、テロ事件以降緊張した国際情勢と経済の低迷に対処し、ワールドカップなど国家的行事の成功のため国政に専念するためだと述べました。金大統領はまた韓光玉民主党代表を除いた最高委員11人全員の辞表を一旦受理し、改めて常任顧問に委嘱すると述べました。民主党はこれにより当分韓光玉代表の総裁代行体制で運営されるものとみられます。金大中大統領はこれにさきだち、青瓦台の朴智元政策企画担当首席秘書官の辞表を受理しました。これについて、青瓦台の李相周秘書室長は朴政策企画担当首席秘書官が最近の民主党内紛などすべての事態の責任を負い7日辞表を出したと述べました。

・洪淳瑛統一長官を首席代表とする南北長官クラス会談の代表団一行39人が9日から開かれる南北長官クラス会談にのぞむため、8日午後、北韓入りしました。洪淳瑛統一長官は出発にさきだって、記者らと会い、「今度の会談は反テロ政策など国際情勢について認識をともにし、その上で韓半島の安定に対する双方の認識を確認することになるだろう」として、国際情勢に対する共通の認識をもとに南北間で進められている各種の会談と離散家族相互訪問などを推進できるものと信じていると述べました。南北は9日の全体会議を皮切りに11日までの4日間、3回の全体会議を開く予定です。韓国代表団は今度の会談で北韓が問題としている韓国側の警戒体制強化について国際的なテロ政策に歩調をあわせた一般的措置であることを説明し、離散家族の再会などこれまでの合意事項の実行を促すことにしています。

・金大中大統領は8日、大統領府青瓦台で日韓議員連盟会長の就任挨拶のため韓国を訪れた森前首相と会談しました。金大中大統領はこの席で両国の議員同士の対話チャンネルの重要性を強調し、より緊密な交流を通じて、両国に問題が発生すれば円満に解決できるよう積極的に協力してほしいと求めました。また来年のワールドカップの共同開催と関連してテロに対する万全の対策が求められるとして、両国政府による協力の重要性を強調しました。森前首相はこれにさきだち李萬變国会議長や与野党の代表と会談し、韓日両国の議会レベルの協力について話し合いました。

・ワシントン発AFP連合ニュースによりますと、アメリカ政府は北韓が反テロ条約に署名する意志を明らかにしたことに対して歓迎の意を示し、テロを無くすための協力体制に参加することを促しました。アメリカ国務省の関係者は北韓が国連の反テロ条約に署名することを歓迎し、テロを無くすための国際的な協力体制に参加することを望むと述べました。

・北韓は対話を通じた米朝関係の改善を強調するとともに両国が前提条件なしに同等な立場で対話することを重ねて促しました。北韓は朝鮮中央放送を通じて紆余曲折にもかかわらず南北長官クラス会談が金剛山で開かれることを強調しアメリカとの関係も対話により公正に解決すべく努力していると強調しました。

・脱税と横領の疑いで拘束起訴された国民日報のチョヒジュン前会長が8日保釈されました。これで今年8月マスコミ社の脱税事件で拘束された新聞社社長3人は拘束80日目でみんな保釈されました。

・全羅北道全州市のワールドカップ競技場が2年8か月の工事の末完成し、8日オープンしました。この競技場は62万8千平方メートルあまりの敷地に地下1階、地上6階の高さで、延べ面積9万667平方メートル、4万2477席を備えた全羅北道初のサッカー専用スタジアムです。

・7日行われた日本のセンター試験にあたる修学能力試験の自己採点の結果去年より30点から40点ほど大きく落ちこんだことがわかりました。ソウルのある高校で自己仮採点を行った結果によりますと、400点満点の模擬試験などで390点台をもらった学生は356点に、380点台の学生は330点以下の成績となりました。また他の高校の進学指導担当教師もいつも350点以上の学生が310点以下に落ちたと述べました。このため高校3年生の中で370点以上の高得点者は大きく減り、上位圏は340点から350点になるものとみられ進学指導に混乱が予想されています。

・済州島で開かれた世界テクォンドゥ選手権大会で韓国の男女代表チームがそれぞれ優勝しました。韓国は7日終わった世界テクォンドゥ選手権大会で男子は金メダル2つ、銅メダル2つで総合1位となり15連覇を達成しました。また女子も金メダル6つ、銀メダル1つで総合優勝し、8連覇を成し遂げました。

・アメリカのLAドジャースで活動している朴賛浩投手が7日、アメリカの非営利団体であるABL(アジアビジネス連盟)の選定した「今年の人物」に選ばれました。朴賛浩投手はABLが毎年アジア地域の発展に貢献した人物や機関に与える「今年の人物」のスポ−ツ・芸能人部門で選ばれマイクロソフト社のビル・ゲイツ会長とともに受賞の栄光に輝きました。ABLは韓国人としてはじめてアメリカのメージャーリーグに進出しただけでなく、規律正しい生活により地域社会の模範になったためとその選定理由を説明しています。

・8日のソウル市場の為替と株価の動きです。韓国外換銀行が公示した8日午後3時現在のウォンの為替レ−ト、日本円100円は1064ウォン49銭で前日にくらべ3ウォン86銭のウォン高でした。またアメリカドル1ドルは1287ウォンで50銭で前日にくらべ5ウォン20銭のウォン高でした。8日韓国株式市場の総合株価指数は573.04ポイントと前日にくらべ11.01ポイント上昇しました。

・8日のソウルは晴れのち曇り、午後3時の気温は15度でした。9日は全国的に曇り時々雨、最低気温は2度から9度、最高気温は10度から15度になるものとみられます。

11月7日水曜日

・麻薬製造の疑いで韓国人が中国で死刑された問題をめぐり韓国政府の対応が遅れているという批判について、韓昇洙外交通商長官は7日国民に謝罪するとともに、海外の韓国人の保護を強化することを主な内容とする再発防止策をまとめました。韓長官は7日の記者会見で、「死刑された韓国人が中国公安当局に逮捕され、裁判を受ける過程で、地元のマスコミにも報道されており、それを確認しなかった韓国政府は怠慢であった。海外に住む韓国人の保護に適切な措置を取っていなかったことに謝罪する」と述べました。韓長官はまた関係者の責任を追及するとともに、再発防止のため領事業務の体制を見直す方針を示しました。この問題は、中国の黒龍江省のハルビン市などで麻薬製造の容疑で中国当局に逮捕され死刑にされた韓国人について、中国政府からの通報があったにも関わらず、韓国政府が確認していなかったことについて、国民の間で、政府の対応の遅れに非難の声が上がっていたものです。政府はこれに関連し、総領事のいないすべての海外公館に総領事を任命し、領事館の監督と業務を強化していくことになりました。

・麻薬製造の疑いで今年9月中国政府によって死刑された韓国人に続いて、さらに韓国人2人が麻薬製造・販売の容疑で裁判にかけられており、死刑が宣告されるものとみられると、中国の裁判所の消息筋が6日述べました。それによりますと、裁判にかけられている韓国人は黒龍江省のハルビン市から北西300キロ離れた七台河(シチダイカ)市で覚せい剤1.3トンを密造した疑いで、中国の公安当局に今年3月逮捕されました。この2人の韓国人が製造した麻薬は1トンを超えており、1審で死刑を宣告される可能性が高いとしています。これについて瀋陽の韓国領事事務所は、中国政府から通報を受けて裁判の成り行きを見守っていますが、1審で死刑が言い渡されても、控訴審などで執行猶予か減刑になる可能性もあります。しかし今度の場合は麻薬の製造量が多く、今後の見通しは厳しいものとみられています。

・日本の大学センター試験に当る大学修学能力試験が7日、全国の937の試験場で一斉に行われました。今度の試験は午前8時40分から午後5時まで行われ、71万8000人あまりが試験に臨みました。ソウルの朝の最低気温が氷点下3度3分と、例年より肌寒くなった7日、全国の試験場には緊張した面持ちで到着した受験生を、後輩や先生が暖かいお茶を準備したり、応援したりする姿がみられました。7日は受験生の遅刻を予防するため、公務員や大手企業の出勤時間が1時間遅れて午前10時となり、またソウル株式市場の取り引きの開始も午前10時と、1時間遅くスタートしました。今年の試験の傾向について受験生と教育関係者は、国語など言語分野はわりとやさしかったが、数学や理科分野は応用を必要とする問題が多く難しかったと話しています。試験の成績結果は来月3日受験生に渡されます。

・政府は6日放射能テロに備えるため原子力発電所など原子力施設周辺の飛行禁止区域を半径18キロまで拡大し、炭そ病は国の第1種伝染病に定めて重点的に管理することを決めました。政府は6日のテロ対策会議で放射能や生物化学テロなどに備えるため「国家対テロ対策会議」を新設し、テロが発生した際、軍兵力を投入して治安活動するなど、テロに対する指揮・統制を担当することになりました。政府はまた原子力発電所を始めとする原子力関連施設の安全を強化するため、飛行禁止区域をこれまでの施設の上空の半径3.6キロをさらに拡大して半径18キロにすることになりました。また生物テロに備えて、炭そ病、腸チフス、コレラを国の第1種伝染病にし、法定伝染病から削除された天然痘は特別管理するとともに、炭そ菌とペストの予防ワクチンと治療薬の備蓄在庫を7万人分に増やすことになりました。

・洪淳瑛統一長官は6日国会の統一外交通商委員会での答弁で、先月予定されていた南北離散家族の交換訪問が北韓の一方的な通告で実現されなかったことについて、「今月9日からの南北長官クラス会談で北韓に追及する予定だ。また先の会談で北韓が韓国政府に対して食糧支援を要請したのは事実だが、これは離散家族の再会と事実上連動している」と述べました。洪長官はまた今度の長官クラス会談で北韓の金正日国防委員長と会談を希望していると改めて述べました。今回の長官クラス会談は合わせて3回の全体会議を行うものとみられ、韓国側の代表団は8日午後、現代峨山の客船で北韓の金剛山に向う予定です。

・韓国の金東信国防長官、韓昇洙外交通商長官、アメリカのハバード駐韓大使、それにシュワーツ在韓アメリカ軍司令官は7日ソウルで会議を行い、今月15日からワシントンで始まる韓米定例安保協議会の準備状況やアメリカでの同時多発テロに対する韓・米間の協調について話し合いました。この席で韓国側は、アメリカが行っている報復軍事行動に支持を表明し、韓国と北韓、北韓とアメリカとの対話を通じた北韓抱擁政策の必要性を強調しました。

・韓国と北韓の人口は合わせて6950万人で、50年後の2050年には7960万人になるという見通しが出ました。国連人口基金が日発表した「2001年世界人口白書」によりますと、今年の韓国の人口は4710万人、北韓2240万人で合わせて6950万人でした。また人口増加率は南北ともにプラス0.7%で、このペースを維持しますと、49年後の2050年には、韓国5160万人、北韓2800万人で、総人口は7960万人になるとしています。平均寿命は、韓国の場合、男性が71.8才、女性が79.1才、北韓は男性が62.5才、女性68才となっています。

・中米アルゼンチン出身のサッカー選手=ディエゴ・マラドーナさんが来年のワールドカップの開催都市の全州市のワールドカップ広報大使になる見通しです。マラドーナさんは「韓国に関心の高いマラドーナさんをワールドカップの広報大使に任命したい」という全州市の要請について、今週8日の全州スタジアムのオープンを祝うメッセージとともに、受け入れる意思を示したということです。マラドーナさんは来年3月に韓国を訪問する予定です。

・釜山の海雲台海水浴場近くに 大型水族館「釜山アクアリウム」が7日オープンしました。この水族館は地上1階、地下3階建て、延べ面積4万3000平方メートルで、世界の珍しい魚類250種類、3万5000匹が展示されており、長さ80メートルの海底トンネルでは頭上を泳ぐ全長2.5メートルのサメを見ることができます。

・韓国外換銀行が公示した7日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1068ウォン35銭で、前の日に比べて3ウォン95銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1292ウォン70銭で、前の日に比べて2ウォン30銭のウォン高でした。7日の韓国株式市場は大学修学能力試験のため、いつもより1時間遅い午前10時から始まり、午後4時に引けました。総合株価指数は、562.03ポイントと、前の日に比べて3.44ポイント下落しました。

・7日のソウルは晴れ、午後3時の気温は18度8分でした。また8日は西からの気圧の谷の影響を受けて、晴れのち曇り、寒さは和らぐものとみられます。8日の最低気温は3度から9度、最高気温は14度から16度という予報です。

11月6日火曜日

・ブルネイで開かれていたASEAN(東南アジア諸国連合)と韓国、日本、中国のASEANプラス3首脳会議はテロを非難する共同宣言に続いてエイズ問題に協力する宣言を採択し6日閉幕しました。

・ASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議に出席するため4日からブルネイを訪れていた金大中大統領が6日夜、ソウルに帰国しました。金大統領は、京幾道城南市にある政府専用空港・ソウル空港で挨拶し、「今度の会議で、私は東アジア自由貿易地域の創設を提案し、参加国の首脳から支持を取り付けた。また、韓日中首脳の間で合意されたビジネスフォーラムは、21世紀のアジアの平和と繁栄、進歩に大きな役割を担うことになるだろう」と述べました。また金大統領は、来年のW杯大会を安全に開催できるよう各国にテロ関連情報の交換など、テロ防止のための協力を呼びかけ、これについて各国首脳が積極的に支援を約束し、これを高く評価すると述べました。これに先立って金大中大統領は6日、アセアン10ヶ国と首脳会議を行い、アセアン加盟国間の経済・情報の格差をなくすため、IT分野の開発を積極的に支援することを約束し、韓国の移動体通信などIT産業が東南アジア市場に進出できるよう各国の協力を求めました。今年で3回目となる韓日中首脳会談では、来年から3カ国の外相・経済関係長官会議を定例化することでも合意しました。

・韓国は明日7日、日本のセンター試験にあたる大学入試の「修学能力試験」が全国一斉に行われます。今年は、全国73地区、938の試験場で朝8時40分から午後6時10分まで「修学能力試験」が実施され、73万8,800人が受験に参加します。これに先立って6日は、受験生たちが各自の試験場を訪れ試験場までの交通の便などをチェックし、担当試験官から写真付きの受験票をもらい受験の注意事項を聞きました。

・外国人が保有している韓国30大グループの上場系列会社の株式比率が今年に入って急増し、全体の42%に上っていることが分かりました。韓国証券取引所が6日明らかにしたところによりますと、外国人投資家が保有している韓国の30大グループの上場系列会社の株式の割合は、今月2日現在、41.96%と、今年初めより7.34%、金額ベースでは6兆1890億ウォンと36.53%増加しました。これについて韓国証券取引所では、「各グループ系列会社の構造調整で資金繰りがやや好転し、加えて30大グループ系列会社の株式の割安感が外国人投資家を韓国株買いに走らせたのではないか」とみています。

・ソウル地方裁判所は6日、脱税などの罪で拘留起訴された朝鮮日報社長の方相勲被告の保釈申請を認め、方被告はこの日保釈されました。この判断についてソウル地方裁判所は「方被告は、証拠隠滅や逃走などの心配がないことから在宅起訴とし、保釈を認める」として保釈金3000万ウォンの納付を条件に保釈することを決めました。

・これに先立ってソウル地方裁判所は5日、この日行う予定だった朝鮮日報社長の方相勲被告に対する判決公判を延期しました。ソウル地方裁判所は、検察側が新たな証人申請をしてきたため、いったん結審した裁判の弁論再開を決め、19日に公判を開いて検察側の追加証人申請を受け入れるかどうかを決める方針です。検察は、先月15日、方被告に対して懲役7年、罰金130億ウォンを求刑していました。

・野党ハンナラ党と、自民連など国会議員152人は5日、韓国の大手新聞社の脱税横領事件で起訴された4人の被告の釈放を求める建議書をソウル地方裁判所に提出しました。野党議員たちは、建議書の中で、「マスコミの社主らは、証拠隠滅や逃走などの心配がないことから自由な状態で裁判を受けられるようにすべきだ」と主張しています。

・(東京発連合ニュース)日本政府は5日、来年のサッカーワールドカップ韓日共催に向けて、日本を訪問する韓国人の入国ビザについて、滞在期間や有効期間の延長を柱とする緩和措置を実施する意向を明らかにしました。それによりますと、日本政府が韓国人に発給しているビザは、有効期間が1年と3年で1回の滞在期間が15日以内の短期ビザや、有効期間が5年で90日以内ビザの合わせて3種類となっていますが、短期ビザの場合、滞在期間を15日から90日に延長すること、またビザの有効期間を3年から5年に延ばす措置を検討中だということです。これは先月の韓日首脳会談を受けての措置で、日本政府は来年1月からの緩和実施を目指してるということです。

・韓国の高麗大学と延世大学が、日本の早稲田大学、慶応大学とそれぞれ連合チームを結成し、サッカーの親善試合を行います。日本駐在の韓国大使館が6日、明らかにしたところによりますと、来年の韓日共催W杯の開催ムードを盛り上げようと、高麗と早稲田、延世と慶応大学がそれぞれチームを作り、来月15日、東京の国立競技場でサッカーの親善試合を行うことにしたということです。

・韓日議員連盟の日本側の会長である森前首相が7日から韓国を訪れます。森前首相は8日、金大中大統領を表敬訪問し、与野党の国会議員と会談する予定です。今回の訪問は議員連盟会長に就任した挨拶と、小泉首相が再度韓国を訪問するための事前準備が目的だと伝えられています。

・現在上映中の韓国映画「女房はヤクザ」の観客動員数が先週末現在、全国で488万人となり、「チング」「共同警備区域JSA」「シュリ」に続く、史上4番目の興行記録を達成しました。ちなみに最大の観客動員数となった韓国映画は、今年封切りされた「チング」の記録で、813万人です。この秋は全国の69の映画館で上映されている「キラーたちのおしゃべり」がヒットしており、韓国映画の躍進はこの冬まで続きそうです。

・韓国外換銀行が公示した6日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1064ウォン40銭で、前の日に比べて80銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは1295ウォンで、前の日に比べて1ウォンのウォン高でした。韓国株式市場の6日の総合株価指数は、565.47ポイントと、前の日に比べて3.85ポイント上昇しました。

・6日のソウルは晴れ、午後3時の気温は8度6分でした。また7日は中国大陸から張り出した高気圧の影響で、さらに冷え込むものとみられ、最低気温はソウル0度など氷点下5度から6度、最高気温は12度から17度という予報です。

11月5日月曜日

・ASEANと韓中日3か国によるアセアンプラススリー首脳会議に出席するためブルネイの首都、バンダルスリブガワンを訪問している金大中大統領は5日午後の基調演説で、アセアンプラススリー会議を「東アジア首脳会議」に衣替えすることを提案しました。金大中大統領はこの演説で、「世界の経済秩序が北米自由貿易地帯、ヨ−ロッパ連合などを基盤に再編されている中で 東アジア首脳会議のスタートは究極的に東アジア共同体を構築し、東アジアの協力を強化して行く上で重要な役割を果たすだろう」と強調し、このように提案しました。金大中大統領はまた貿易投資の自由化を促進するため、「東アジア自由貿易地帯」を創設することと域内の協力を強化するための「東アジアフォーラム」の創設を提案しました。

・金大中大統領はこれにさきだち、日本の小泉首相、中国の朱鎔基首相と会談し、3か国間の経済長官会議を新設するなどの5項目に合意しました。3か国首脳は会談で経済危機の克服を目的に、3か国の財務長官と通商長官が参加する経済長官会議を新設し、来年から定例化することで合意しました。経済長官会議で3か国の財務長官は経済金融協力と経済政策について討議し、通商長官は貿易の促進と通商摩擦の防止について重点的に討議することになると、呉弘根大統領府スポークスマンは伝えました。会談ではまた、去年設置された韓中日の国際研究機関間どうしの協力事業を拡大していくとともに各国の企業家によるビジネス協力体制をつくり、情報産業分野での協力も強化することになりました。3か国首脳はまたテロと国際犯罪、環境など国を越えた問題に対処するため3か国警察当局間の協調体制が必要だという認識で一致しました。続いて行われた韓中首脳会談で両首脳は来年、国交樹立10周年を迎えるにあたり、両国の交流をさらに拡大し、移動体通信と金融、保険分野での協力を強化していくことで合意しました。

・北韓は「テロ資金供与防止条約」と「人質行為防止条約」に署名することを決めたと朝鮮中央通信が3日報じました。北韓外務省のスポ−クスマンはこの中で北韓は「テロ根絶のため最善の努力を傾けてきた」と主張し、このような努力の一環として「テロ資金供与防止条約」に署名するとともに、「人質行為防止条約」にも署名することに決めたと述べました。一方、韓国政府はこれに対して正式に歓迎の意思を示しました。政府は 北韓がテロに反対する国際条約に署名することが今後の米朝関係に肯定的な影響を及ぼすものとみて9日開かれる南北長官クラス会談で南北が共同で「反テロ宣言」を採択することを検討しています。

・ASEAN(東南アジア諸国連合)の加盟国10か国はブルネイの首都バンダルスリブガワンで、アセアンと韓中日3か国、アセアンプラススリー首脳会議の開幕にさきかげテロを糾弾する共同声明を採択しました。声明は9月11日アメリカで起きた同時多発テロを強く非難しました。また参加国はこの中で各国のテロ根絶のためのシステムを強化すべきだと強調し、国連が主導的な役割をするよう求めました。

・政府は5日、短期の流動性外貨危機に備え、新たに中国、タイと通貨スワップ契約を結ぶことで合意しました。財政経済部によりますと、韓国は今年7月日本と既存の通貨スワップ50億ドルに20億ドルを追加し70億ドルの通貨スワップ契約を結ぶことで合意し、また新たに中国20億ドルそしてタイとは10億ドル規模の通貨スワップ契約を結ぶための協議をすすめています。通貨スワップは短期の流動性資金が必要な国にドルまたは自国の貨幣で短期資金を支援する制度です。

・政府は5日、関係長官会議を開き北韓の金剛山で9日開かれる予定の南北長官クラス会談にのぞむ政府の対策について論議しました。政府はこの会議で北韓の一方的な要請で延期されている南北離散家族の再会問題と5回目の南北長官クラス会談で合意した事項を優先的に推進していくことで意見が一致しました。政府当局者は、今度の会談で大きな成果は得られないと思われるものの、南北間の争点を対話で解決していくよう最善をつくすつもりだと述べました。

・大韓赤十字社の徐英勲総裁が、7日からスイスのジュネ−ブで開かれる第13回国際赤十字社連盟総会に参加するため5日、代表団6人とともにジュネ−ブに向かいました。今度の総会には北韓赤十字会の張在彦委員長も参加するものと見られ南北赤十字代表による離散家族の再会について話し合いが行われるものと期待されています。徐英勲総裁は出発にさきだって北韓側の張代表も参加するので自然な形で離散家族再会についての論議が行われる可能性を示唆しました。

・アジア太平洋地域の航空安全について論議する「アジア太平洋地域航空局長会議」が5日午前ソウルで始まりました。会議は「変化する環境のもとでの空港と空域管理」「最近のテロと関連した航空安全」をテーマに、今月9日まで開かれ最終日の全体会議では、各国による共同協力案が採択される予定です。今度の会議にはICAO(国際民間航空機関)のコタイテ理事会議長を始めアメリカ、中国など、アジア太平洋地域加盟36か国と国際航空運送協会など3つの国際機関の代表ら150人あまりが出席しました。

・10月のソウル地域の消費者物価は前月9月にくらべ0.2%上昇したとソウル統計事務所が明らかにしました。物価上昇の主な原因はリンゴやカボチャなどの農産物と鳥肉などの畜産物の価格、それに家賃が0.5%あまり上昇したためと分析されています。一方、釜山、大邱、仁川は物価がさがった反面光州、尉山、大田は同じ水準を維持しました。

・KBS(韓国放送)が5日から高画質放送のHDTV(ハイビジョン)による地上波デジタルテレビの本放送を始めました。HDテレビは画面の比率が16対9のワイド画面でこれまでの標準画面より画素数が5倍多い、200万画素のためコンピュ−タ−のモニターより2倍以上鮮明で音質もCD並みの水準です。HDテレビは放送と同時にデーター放送も行われます。

・5日のソウル市場の為替と株価の動きです。韓国外換銀行が公示した5日午後3時現在のウォンの為替レート、日本円100円は1063ウォン60銭で先週にくらべ2ウォン31銭のウォン高でした。またアメリカドル1ドルは1296ウォンで先週にくらべ1ウォンのウォン高でした。5日韓国株式市場の総合株価指数は561.62ポイントと先週にくらべ11.05ポイント上昇しました。

・5日は韓半島中東部にある雪岳山のテチョボンに初雪が降りました。これは去年より18日遅いものです。ソウルのお天気は曇りのち雨で、午後3時の気温は9度6分でした。6日は全国的におおむね晴れで、最低気温は氷点下4度から8度、最高気温は9度から14度になるという予報です。

11月3日土曜日

・北韓側の事情で延期されていた6回目の南北長官クラス会談が9日から4日間、北韓の金剛山で開かれることになりました。この会談の北韓側代表団の金リョンソン団長は、3日、韓国側のホンスンヨン首席代表に電話通知文を送り、6回目の南北長官クラス会談を9日から4日間、金剛山で開きたいとする回答を送ってきました。この66回目の南北長官クラス会談は、会談の場所を北韓の平壌かミョヒャンサンとしたい韓国側と、金剛山に拘る北韓側との間で対立しましたが、結局、南北対話を積極的に進めたいとする韓国側が譲歩する形で開催される運びとなりました。

・麻薬犯罪を犯した韓国人が中国で死刑が執行された問題で、中国政府は、この韓国人の男に対する公判の日程と、死刑確定判決の内容を現地の韓国公館に通告していたことが明らかになりました。韓国外交通商部は、2日、この問題について行っている外交査察の調査結果を発表し、「この事件の一審判決の内容は99年1月11日づけで、中国外交部から中国の韓国大使館に通報されていたことが確認された。また、中国側が瀋陽領事事務所に送ったとする文書は、領事事務所のFAX送受信記録を調べた結果、今年9月25日に黒龍江省政府からの文書であることが分かった」としています。この一方で、死刑が執行された9月25日瀋陽領事事務所に届いた文書は、今年8月8日の死刑の最終確定判決であり、死刑の執行については一言も触れていないということです。死刑執行の事前通告を巡って韓中間で外交問題化した今度の事件は、邦人保護に手抜かりのあった中国の韓国在外公館と韓国外交通商部の不手際であったことを確認する結果となりました。

・金大中大統領は、ブルネイの首都バンダル・セリ・ベガワンで開かれる第5回アセアン・プラス3首脳会議に出席するため夫人とともに4日ソウルを出発します。金大統領は、現地で、中国の朱ヨウキ首相や、日本の小泉首相と3カ国首脳の会合を行うとともに、中国、タイ、マレーシア、カンボジア、ラオスの首脳とも個別に会談する予定です。会談で金大中大統領は、来年のW杯大会を安全に開催できるよう各国にテロ関連情報の交換など、テロ防止のための協力を呼びかける方針です。

・‘韓国との新しい出会い’をテーマに今月15日から大阪で開かれる「韓日交流祭・コリア・スーパーエキスポ2001」にウルサン広域市の参加が決まりました。この催しは、98年に金大中大統領と、故小渕首相が合意した両国の国民交流事業の一環として日本の朝日新聞が主催し、大韓貿易振興公社とNHK大阪放送局が後援して行うもので、技術・製品やグルメ、ファッション、音楽、アニメなど新しい韓国の多様な姿を紹介するイベントとあわせて、21世紀の両国間の交流や協力のあり方などについて意見を交す場となっています。ウルサン市は、7800万ウォンをかけて56平方メートルの「ウルサン館」を設け、ウルサンを代表する産業の自動車や、船舶の模型を展示するとともに、石油化学工業団地、ウルサン港、W杯競技場をビデオ情報を通じてPRし、工業都市ウルサン市のイメージを広くアピールすることにしています。

・韓国では民間放送のSBSに続いて公営放送のKBS1TV日から、ソウル首都圏地域で放送と情報通信が一体となった高画質・高音質の地上波デジタル放送を始めることになりました。これに伴って、チャンネルにしますと、KBS1TVを全国どこからでも視聴できるバーチャルチャンネルサービスも同時に行われます。さらに1231日にスタートする第2TVの地上波デジタル放送でも同じくチャンネル番がバーチャルチャンネルとなります。

・韓国のサラリーマンの10人のうち8人は、テレビを見なかったため、職場での話題に加われなかったという経験をしたことが分かりました。これは、サラリーマンを対象にするインターネットのホームページで、アンケート調査したもので、回答者530人のうち78%が「テレビを見なかったため、話題についていくことができなかった」と答えています。またよくみるテレビ番組は「ニュース」が37%で最も多く、次いで「ドラマ」28%、「娯楽番組」18%の順でした。「テレビを視聴する理由」を聞いたところ、「情報を得るため」が34%、「楽しいから」が31%、そして「習慣になっている」が30%でした。

・来年のサッカーワールドカップの韓国の開催10都市の大気汚染状態は、日本の開催10都市と比べて、かなりひどいことが分かりました。特にソウル競技場周辺の浮遊粉塵はワールドカップの開催期間中には、基準値の3倍に悪化することも予想され国際的なイメージダウンにつながるのではという懸念の声が上がっています。環境部がまとめた「韓日両国のワールドカップ開催10都市の大気汚染の資料によりますと、呼吸器疾患や各種癌の誘発原因ともなる微細なほこりの濃度が、韓国の場合、1立法メートル当たり平均52ppmと、日本の2倍近いことが分かりました。

・韓国のプロ・バスケットボール・リーグが3日から開幕しました。韓国のプロバスケットボールは10チームによるリーグ戦で行われ、およそ5ヵ月間全国で熱戦が展開されます。今年のリーグ戦は去年優勝した三星とLG、SKの三つ巴戦になるものとみられています。

・韓国外換銀行が公示した3日、正午の為替レート、日本円100円は、1065ウォン91銭で、前日に比べ1ウォン30銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1297ウォンで、前日に比べ30銭のウォン安でした。 韓国株式市場は、土曜日のため取引はありません。

・3日ソウルは曇り、正午の気温は、11度5分でした。4日の日曜日は、日中は高気圧に覆われ全国的に晴れのところが多く午後からは気圧の谷の影響で次第に雲が広がる見込みです。朝の最低気温は山間地域では氷点下2度まで下がるところもありますが、日中は13度から20度と寒暖の差が激しくなるでしょう。

11月2日金曜日

・韓国の与党民主党の政策決定に重要な影響を及ぼす最高委員会の韓光玉代表をはじめ全員が、日辞意を表明しました。民主党はこの日最高委員会を開き、先に行われたソウルをはじめとする3選挙区での再選挙での敗北にともなう収拾策と、来年の大統領選挙へ向けた党の再建策を協議しました。この結果、選挙の敗北は党内若手・中堅の改革派と、金大中大統領に近いとされる保守派の党内対立も大きな要因であるとして、この際12人の最高委員が辞任すべきだということで意見が一致しました。民主党の党規によりますと、最高委員は任期年、全党大会の投票で人を選び、人は大統領の指名によって決まり、党の代表最高委員も最高委員の中から指名されることになっています。また最高委員の辞職は、当人の辞職表明によって効力が発生することから、民主党の党指導部体制は事実上、空白状態に陥ることになります。

・中国大陸からの寒気で日の韓国各地はこの秋一番の冷え込みとなり、ソウル首都圏をはじめ中部の大田、清州や、南部の一部地方でも、初氷が観測されました。ソウルで初氷が観測されたのは、例年と比べて日、去年よりは日遅くなっています。気象庁では「この冷え込みは、大陸から強い寒気が流れ込んだためで、日の日曜日まではこの寒さが続く」と話しています。

・韓国政府は2日、北韓の提案を受け入れ、6回目の南北長官クラス会談を9日から4日間、北韓の金剛山で開くよう北韓側に提案しました。政府は、韓国側首席代表のホンスンヨン統一長官名義の電話通知文を北韓に送り、「今回の会談は、北韓側の主催によるものであり、北韓側の希望に留意し、金剛山での会談を受け入れることにした」と述べました。

・ところで政府は、北韓で日から開かれる予定の6回目の南北長官クラス会談の際、韓国側首席代表のホンスンヨン統一長官が、金正日国防委員長のソウル訪問の時期などについて、直接、金正日国防委員長と会談したいという意向を北韓側に伝えたことが分かりました。かりに金正日国防委員長との会談が実現した場合、金委員長のソウル訪問をはじめ、南北連結鉄道の復元問題、金剛山の陸路観光などについて突っ込んだ話し合いが行われるものとみられています。

・韓国の大手通信業者三星電子とLG電子が、中国のCDMA、コード分割多重接触網の整備事業に参加し、韓国の一部銀行の上海支店だけに適用されている中国の人民貨幣の営業許可が他の金融機関にも拡大されることになりました。韓国の陳稔副総理兼 財政経済長官は、2日、中国の国家発展計画委員会のペイ・イェン主任とソウルで会談し、アメリカテロ事件後の世界経済の情勢を受けて韓国と中国の経済面での協力について協議しました。その結果、中国が今年下半期か来年初めに行う2000万回線規模のCDMA、コード分割多重接触網の入札に、すでに参加が決まった三星電子の参加幅を拡大するとともに、新たにLG電子も参加できるよう協力を求め、中国側から前向きの回答を得たということです。また中国に進出している韓国の10行の12支店のうち、産業銀行とハンビッ銀行の上海支店に限って許可していた中国の人民貨幣の営業を他の銀行でも扱えるようにしました。

・アメリカでの同時多発テロ事件などもあって、韓国では8ヵ月連続で輸出が減少し、先月の輸出実績は、去年の同じ時期と比べて20%近くも落ち込み、123億1000万ドルとなりました。地域別ではアメリカ向けが32%、日本への輸出も33%、それぞれマイナスとなりました。

・韓国に住む旧日本軍の強制徴用者の関係者や、在日中国人、それに日本の市民団体は、小泉首相の靖国神社参拝によって精神的被害を被ったとして日、日本の各地で国と首相を相手取って損害賠償を求める訴訟を起しました。このうち、大阪では640人の原告が「小泉首相が政教分離の原則を明文化した憲法に違反し靖国神社を参拝した」として、原告一人あたり万円の損害賠償を請求する訴訟を大阪地方裁判所に提出しました。この他、九州、山口県地域では211人が福岡裁判所に、四国地方では63人が松山裁判所に同様の訴訟を提出しました。

・先月に予定されていた南北長官クラス会談や金剛山観光事業の協議などが北韓側の一方的な事情で延期された中で、このところ、中国など第三国を通じた南北離散家族の交流が増えています。統一部が1日発表したところによりますと、先月10月の離散家族の交流は、生死の確認が146件、手紙交換が27件、再会15件で、北韓を訪問して家族と再会したケースも1件ありました。このうち、生死の確認は8分の1にあたる18件が第三国を通じて行ったもので、手紙交換と再会はすべてが第三国経由のものでした。

・北韓の住民とE−mailのやりとりができるインターネットサイトが初めてお目見えしました。北韓は先月8日に、平壌と中国東北部のシンヨウにメールサーバーを設け、外国人とE−mailのやりとりができるインターネットサイト「シリバンク」を開設しました。このサービスは、いまのところ北韓の公共機関とのやりとりに限定されており、一般住民とのE−mailはまだオープンになっていませんが、北韓が国内のコンピューター網を海外のインターネット網と連結する前段階として推進しているものではないかとみられ注目されています。

・麻薬犯罪で死刑の判決を受けた韓国人が事前通報なしに死刑を執行された問題に関連して、中国の司法当局に収監中の韓国人は、全部で104人に上っていることが分かりました。

・韓国の財閥系企業・現代アサンの金剛山観光事業は、10月に入ってますます経営が悪化し、現代は、金剛山で運行していた観光バスの半分以上を撤収しました。現代アサンは、観光客の減少でこれまで2つの客船の運行を中止したのに伴い、金剛山で運行していた70台のバスのうち、30台の撤収を決め、近くこれらのバスをベトナムへ輸出する計画です。

・韓国では、今月日から運転中の携帯電話の使用を禁止する改正道路交通法が実施され、初日の日は、全国で4087人の違反者が警察に摘発され、このうち236人が罰金を課せられました。

・来週7日韓国で一斉に行われる日本のセンター試験にあたる「修学能力試験」を前にした受験生の10人中、6人が便秘に悩んでいることが分かりました。ソウルのある病院が先月15日から一週間、ソウル市内の高校3年生の大学受験生200人を対象に調べたところ、全体の59%が便秘症状をみせているということです。特に女子高生が81%と男子の2倍にも上っています。

・アジア人としては初めて対ニューヨークヤンキース戦のワールドシリーズに出場した、ダイアモンドバックスの金ビョンヒョン投手が、1日に続いて2日もリリーフとして登板しましたが、セーブをあげることはできませんでした。金投手は、ニューヨークのヤンキースタジアムで行われたワールドシリーズ 5回戦、ダイアモンドバックスが2:0でリードしていた9回裏に登板し、2点ホームランを打たれ、マウンドを降りました。

・韓国外換銀行が公示した2日、午後3時現在の為替レート、日本円100円は、1064ウォン61銭で、前日より4ウォン51銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1296ウォン70銭で前日より20銭のウォン安でした。また日の韓国株式市場の総合株価指数は、550.57ポイントと前日より6.48ポイント上昇しました。

・2日のソウルは晴れ、午後時の気温は、13分でした。日は、大陸の高気圧に覆われて全国的に晴れる見込みですが、朝の気温は氷点下度までさがるところもあるということです。日中の最高気温は13度から19度の予報となっています。

11月1日木曜日

・韓国政府は2日、北韓が提案した金剛山での南北長官クラス会談を受け入れることを伝える方針です。政府当局者は31日“洪淳瑛統一長官の名前で北韓側に通知文を送ることにした。北韓から早く返事がくることを期待している”と述べました。この当局者はまた、北韓が提案を受け入れれば 来週には会談が開かれるだろうと述べました。一方、政府は 今週末国家安全保障会議の常任委員会を開き今度の会談に臨む具体的な方針について協議することにしています。韓国政府としてはまずテロ問題を優先に取り上げ、韓国内でとっているテロ対策は北韓を念頭においたものではないことを説明し、理解を得たいとしています。

・韓国政府は中国政府に対して、麻薬法違反の疑いで逮捕された韓国人が中国の司法当局から非人道的な取り扱いを受けた疑いがあるとして、実情を調査するよう要請しました。韓国政府によりますと、この韓国人は取り調べ中に縄で全身を殴られ、髭を抜かれるなどの拷問をうけたと主張しているため、こうした事実について早急に調査してほしいと中国黒竜江省のハルビン市公安当局に要求したと述べました。政府はまた麻薬事件に関連して、服役中病死した韓国人の遺体を確認した結果、外傷はなかったため家族とともに葬儀の手続きをとることにしています。政府はさらに、麻薬犯罪で先月死刑された韓国人の遺体を家族にしらせず火葬したことについて中国政府に理由を聞くことにしています。

・経営難が続いている韓国の半導体メーカー、ハイニクス半導体に対する当面の運転資金の融資問題を協議する債権金融機関会議が31日開かれ、新たに6500億ウォンの融資を行うとともに、3兆ウォン規模の出資転換と債務償還の繰り延べなどについて合意しました。それによりますと、産業銀行、ハンビッ銀行、チョフン銀行など6銀行が新たに6500億ウォンの協調融資を行うことになり、国民銀行、住宅銀行など8つの銀行は債権の一部を放棄した上で 残りの債権は転換社債に切り換えることになりました。こうした一連の金融措置でハイニクス

・ニューヨークの国連本部発連合ニュースによりますと、第56回国連総会の議長を努めている韓国の韓昇洙外交通商長官が国連を代表してアナン事務総長とともに今年のノーベル平和賞を受賞することになりました。国連本部は今年のノーベル平和賞を受賞することになった国連の代表としてアナン国連事務総長とともにノーベル平和賞の授賞式に出席する国連代表を協議した結果、国連総会の議長を共同受賞者にすることに意見が一致したと明らかにしました。このため、韓昇洙外交通商長官は来月ノルウェーのオスロで行われるノーベル賞の授賞式に自らも平和賞を受賞するアナン事務総長とともに出席することが決まりました。は実質で1兆ウォンの運転資金を確保したことになると債権団は説明しています。

・韓国の中小企業庁が主催する「2001ベンチャー企業全国大会」の開会式が1日ソウル三星洞のCOEXで行われました。この大会は3日間開かれるもので、ベンチャー企業の育成と投資の在り方について論議するのを始め、有望なベンチャー企業の製品展示や輸出相談なども行われる予定です。開会式に出席した金大中大統領は挨拶の中で「ベンチャー企業を育てるため今年中に5千億ウォンの財源を確保するとともに、ベンチャー企業の安定経営にむけた法的な整備も進めて行きたい」と述べました。

・韓国と日本がバイオテクノロジーの分野で交流協力を強化することになりました。これについて「韓国生物産業協会」は1日、バイオテクノロジーの分野で韓日の企業間の取引と技術開発、産業化、投資協力などを促進するため、日本生物産業協会、韓日産業技術協力財団が共同で今月5 日から4日間ソウルで「韓日バイオ産業協力事業」を開催することになったと明らかにしました。日本側からは日本生物産業協会の山田会長らバイオ業界の関係者26人が出席する予定です。

・ベトナム駐在の韓国大使館は2年連続してメコン川流域を襲った洪水の被害に対して、義援金5千ドルをベトナム政府に送るとともに、大韓赤十字社を通じて1万2千ドル相当の救援物資を贈ることになりました。ベトナム駐在の白楽煥大使は1日、ベトナムのウンウェンティ副主席を訪ね3か月も続いているメコン川の洪水で400人近い人命被害が生じていることなどに見舞いの言葉を送るとともに、罹災者のため5000ドルの義援金を贈ることを伝えました。また、大韓赤十字社を通じて1万2千ドル相当のテントや食料品など救援物資も送る計画だと述べました。ベトナムは去年もメコン川流域の洪水で600人あまりの人命被害が出ており今年もすでに370人を超える人命被害が出ています。

・韓国の金浦空港に新しい国内線ターミナルが完成し、1日オープンしました。新らしいターミナルは延面積が7万6千ヘーホーメートルとこれまでのターミナルより2倍あまり広い上、食堂や買い物など利用客の便宜をはかる施設も整備されました。新ターミナルのオープンにともなって、大韓航空とアシアナ航空は1日午前の始発便の乗客に国内線の無料航空券を贈るなどの記念行事を行いました。

・男女の世界テコンドゥ選手権大会が1日、済州島のハンラ体育館で始まりました。男子は15回、女子は8回を数える今年の大会には 男女それぞれ8クラス、92か国から1200人あまりの選手が参加しています。韓国は男女それぞれ5つの金メダルを目標としています。この大会は1年おきに開かれるもので、韓国男子は73年開かれた第1回大会から14回連続優勝、女子は87年から7回連続優勝しています。

・アメリカのプロ野球、ダイアモンドバックスで活躍し“小さな巨人”のニックネームで呼ばれる金ビョンヒョン投手が、アジア人としては初めて対ニューヨークヤンキース戦のワールドシリーズに出場しましたが、2本のホームランを打たれ、負け投手となりました。金ビョンヒョン投手は 1日 アジア人としては初めてニューヨークのヤンキースタジアムで行われたワールドシリーズ 4回戦、ヤンキースとダイアモンドバックスとの試合で8回裏にリリーフとして登板し、三振5つを奪うなど好投しましたが、9回裏2アウトの後に同点ホームラン、延長10回にはさよならホームランを浴び、結局4対3で ヤンキースに破れ晴れの舞台を飾ることはできませんでした。

・1日ソウル市場の為替と株価の動きです。韓国外換銀行が公示した1日午後3時現在のウォンの為替レ−トは、日本円100円は1060ウォン10銭で 前日にくらべ2ウォン69銭のウォン高でした。またアメリカドル1ドルは1296ウォン50銭で前日にくらべ10銭のウォン高でした。1日韓国株式市場の総合株価指数は544.09ポイントと前の日にくらべ6.28ポイント上昇しました。

・1日のソウルは雨のち晴れ、午後3時の気温は15度5分でした。2日は全国的に晴れ一時曇り、日中最高気温は13度から17度になるものとみられます。

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