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8月29日水曜日

・韓日文化交流会議の韓国側委員会は、日本の歴史教科書の歪曲記述問題などで停滞している両国間の文化交流を全面的に再開すべきだという見解をまとめ、韓国政府に対極的な判断を求めました。文化交流会議の韓国側代表は29日記者会見し、「良心的な日本人との絆を強化するためにも韓日両国間の文化交流は全面的に再開されるべきで、日本の大衆文化の追加受け入れ中止も再考すべきだ」と述べ、この問題について韓国政府と国民が大局的な判断をするよう求めました。

・韓国南海岸から始まった赤潮は西海岸にも広がる勢いで、韓国政府は軍にも支援を要請し、赤潮の拡大防止に乗り出しました。国立水産振興院によりますと、韓国西海岸の全羅南道の珍島海域では29日から水温が25度以上に上がって、赤潮は西海岸にまで広がる恐れがあるということです。今回の赤潮による被害は南海岸だけで養殖中のタイやスズキなど139万匹の魚が死ぬなど、金額にして少なくとも24億ウォン以上に上るものとみられています。このため韓国政府は南海岸周辺の陸軍部隊と海軍部隊に要請し、赤潮が発生した海域に土を撒くなどして赤潮の拡大を防ぐ作業に入りました。また政府・与党は29日の会議で赤潮による被害を受けた漁民への支援を拡大する方針を決め、当面 赤潮の拡大防止のための経費を補助し、被害を受けた漁民には各種の税金を減免する方針を決めました。

・アメリカ国務省は28日、「アメリカと北韓はブッシュ政権下での対話再開へ向け6月13日ニューヨークで初の接触を行ったが、依然として対話再開に向けての進展は見られない」とする見解を明らかにしました。アメリカ国務省のバウチャー報道官はこの日の会見で、「アメリカは北韓とニューヨークの国連を舞台に接触を続けているが、米朝対話の再開につながるような進展はない」と述べました。アメリカは各種の外交チャンネルを通じて北韓に対して条件なしに対話を再開するよう求めていますが、北韓はアメリカが主張する北韓の通常兵器の削減などは受け入れられないとする姿勢を貫いています。

・ソウル市のタクシー料金が来月9月1日から値上げされます。ソウル市によりますと、一般タクシーの初乗り料金がこれまでの1300ウォンから300ウォン上がって1600ウォンになり、時間・キロ料金は168メートル当たり100ウォン、時速15キロ以下で運行される際は41秒当り100ウォンアップとなります。また模範タクシーは3キロ3000ウォンが1000ウォンアップして4000ウォンとなり、205メール当り200ウォン、時速15キロ以下で運行される際は50秒当り200ウォンがそれぞれ上がることになります。ソウル市はこの値上げに伴って、利用者へのサービスも向上させたいとしており、10月末までに市内タクシー7万台に領収書の発給機と同時通訳システムを取り付けるとともに、警告を無視して不当な料金を要求したり、乗車を拒否するタクシー運転手には、免許取り消しの行政処分を行うことにしています。

・海外旅行客の増加でこの夏の韓国の2つの航空会社の国際路線の運行回数が去年の同じ期間に比べて4%以上増えたことが分かりました。先月20日から今月20日まで運航された大韓航空の国際線は7450便で、去年同期の7152便に比べて4.2%程、またアシアナ航空も4.1%それぞれ去年の実績を上回りました。また利用客数も88万1500人で、去年同期の85万2200人に比べて3.5%増えています。また文化観光部によりますと、先月7月の韓国への入国者数は45万7000人あまりで、去年より0.2%増に止まった反面、出国者数は66万4000人で去年より12%も増え、海外からの観光客より夏休みを利用して海外へ出かける韓国人が増えた形となりました。

・韓国最大手の通信会社=韓国通信は来年のワールドカップに備えて、来月日から外国人専用の国際電話用のプリぺードカードを販売すると29日発表しました。10ドルと20ドルの2種類で販売されるカードは、接続番号の00796を押した後、案内放送に従って、カード番号、国際電話の接続番号、相手の国番号、相手の電話番号の順で押しますと、相手方につながる仕組みです。料金は普通の有線電話より最高60%安くなります。このプリぺードカードを使用する場合、使い方を説明する案内放送が英語・日本語・中国語・ロシア語でサービスされ、プリぺードカードは、ソウル市の梨泰院など外国人の多い韓国通信の営業所で販売されます。

・韓国では日本の短大にあたる専門大学が来年から現在の2年制から3年制に転換できるようになります。教育人的資源部は28日、専門大学の学士・入試制度を大幅に変更し、大学側の自主的は権限を拡大することを主な内容とする法律の改正案を決めました。改正案によりますと、一定水準の教育環境が整ったとされる専門大学のうち希望する大学は、該当する学科の定員を20%削減することを前提に、2年制を3年制に延長できます。この改正案を先取りする形で、先月末までに3年制への転換を希望した専門大学は合わせて158校の1000以上の学科に上っており、教育人的資源部は審査委員会を設けて3年制に切り替えられる大学や学科を選定する方針です。

・南北の市民団体は、光復節の今月15日、平壌で統一祝典を行いましたが、北韓側の主催団体「民族和解協議会」は韓国側と合意した内容を実践に移すための実務協議を早急に行うよう、韓国側に提案してきました。北韓の団体の声明によりますと、「今回の記念行事で南北が合意した内容を実践に移すため、該当する団体との実務協議を早期に行う必要がある」としています。これについて、韓国側の推進本部は、「歓迎する。内部の意見調整を経て協議の場所や日程などを決めていきたい」と述べました。

・58回を数えるベネチア国際映画祭に韓国からは金キトク監督の「受取人不明」がコンペティション部門に登録されるなど、合わせて4本がノミネートされています。「受取人不明」は現地時間で30日試写会と記者会見が行われる予定です。11日間にわたって開かれる今年のベネチア国際映画祭には、140本の映画が登録されています。

・29日のソウルは 晴れのちにわか雨 、午後3時の気温は26度7分でした。また30日も全国的に曇りところによって雨、 予想最高気温はソウル30度という予報です。韓国外換銀行が公示した29日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1068ウォン43銭で、前の日に比べて4ウォン17銭のウォン安でした。またアメリカドル1ドルは1281ウォン80銭で、前の日に比べて1ウォン50銭のウォン安でした。韓国株式市場の29日の総合株価指数は、565.63ポイントと、前の日に比べて10.88ポイント下落しました。

8月28日火曜日

・韓国では南海岸を中心にした赤潮が広がり、養殖中の魚が大量に死ぬなど、かつてない被害となっています。この赤潮は今月15日、全羅南道のウェナロ島を中心に発生し、釜山沖から東海=日本海沿いに韓国南部の浦項まで広がっています。このため慶尚南道通営市沖では養殖中のタイやメバルなど、およそ85万匹が死に、被害額は17億3000万ウォンに達しています。韓国では95年にも南部海域で赤潮が発生し、およそ800億ウォンの被害が出ましたが、今回はそれを上回る規模となっています。このように赤潮の被害が深刻になったのは、この夏、韓国に直接に影響する台風がなく、水温が24度から25度と高い上、赤潮が発生する直前の先月末の集中豪雨で、赤潮の発生を促すプランクトンが大量に海に流れ込んだためとみられています。今回の赤潮はさらに北上して、拡大する恐れがあり、被害はさらに深刻になることも予想されます。

・日本の寺田駐韓大使が、韓国外交通商部を訪問し、小泉首相の韓国訪問を要請したものとみられています。寺田大使は27日、外交通商部に崔成泓外交次官を訪ね、会談しました。会談の内容については明らかにされていませんが、小泉首相の韓国訪問を要請したものとみられています。一方、福田官房長官は27日の記者会見で、小泉首相が韓国と中国との関係改善のため、いずれ韓国と中国を訪問することになるだろうと述べました。福田長官はこの中で、「韓国と日本の間でもし誤解があったら解消されるべきだ。日本が韓国や中国と友好関係を築き上げることは当然で、小泉首相は環境が整ったら両国を訪問することになる」と強調しました。この問題については、韓国政府は27日、歴史教科書の歪曲記述問題や靖国神社参拝などに、日本政府が誠意ある措置をとらない限り、小泉首相の韓国訪問は受け入れられないとい方針を再確認しています。

・ところで、日本の政府与党の間では今月中に韓国を訪問する坂口厚生労働相に、小泉首相の親書を託し、小泉首相の靖国神社参拝の真意を韓国側に伝える案が、浮上しています。これは28日付のサンケイ新聞が伝えたもので、それによりますと、坂口厚生労働相は在韓被爆者の支援問題について、韓国赤十字会と協議するため、30日から韓国を訪問するのを機会に、政府としては小泉首相の親書を託し、小泉首相の韓国訪問をめぐる環境整備の役割を果たしてもらいたいという考えによるものだと伝えています。

・東京初連合ニュース、日本の社民党の土井たかこ党首が来月4日から8日まで、韓国を訪問します。社民党の関係者が27日明らかにしたところによりますと、今回の土井党首の韓国訪問は韓国の民間団体が主催する討論会に出席するためで、土井党首は金大中大統領を表敬訪問したい意向です。

・韓国と日本の間で漁業問題化している北方四島周辺の水域で韓国漁船26隻がとったサンマ1400トンが、27日、初めて釜山港に水揚げされました。釜山港で水揚げされたのは26隻の漁船が捕獲したサンマを冷凍運搬船の「大洋号」が運んできたもので、「大洋号」は21日現場水域を出発し、26日釜山港に到着しました。韓国の漁船が北方四島水域で今月1日からとったサンマの捕獲量は4000トンあまりに上るということです。

・日本訪問を終え28日帰国した自民連の金鐘泌名誉総裁は、仁川空港で記者会見し与党民主党との連立体制を今後とも継続する考えを明らかにしました。金鐘泌名誉総裁はこの中で、林東源統一長官が民間人の北韓訪問団による国家保安法違反事件で国会に解任決議案が提出されている問題に関連し、この問題は、「議員のひとりひとりの意見が尊重されなければならないが、党のあるべき立場も考えなければならない」と述べ、最終的には民主党との協調体制を今後とも維持していく考えを明らかにしました。これで30日国会での審議が予定されている林東源統一長官の解任案は、事実上棚上げされることになりました。また金名誉総裁は、金大中大統領との会談については、「急ぐ必要はない」という姿勢を示しました。

・韓国でも週休二日制が、来年7月から、公務員や金融機関、大企業から導入される見通しとなりました。労働側と使用側、それに政府による労使政委員会は28日導入の時期や方法を巡って労使が対立している「週休二日制」を、来年月から実施する方向で意見の一致をみました。それによりますと、まず学校を除いた公共部門と、金融、大企業が先行して週休二日制を実施し、中小企業は、2007年以降に先送りすることで合意に達したということです。しかし「週休二日制」の導入に当たっては、賃金や一週間の労働時間を巡って労使間の主張には尚、開きがあり、来月中旬までに労使政委員会で最終的な合意案がまとまらなければ、政府提案の形で週休二日制法案を国会に提出する計画です。

・東京から連合ニュース、韓半島の分断されてから初めて、韓国と北韓を連続して訪れる、日本の市民団体「ピースボート」クルーズが27日、神戸港を出発しました。今回のツアーは日本からの北韓訪問ツアーとしてはこれまでで最大規模の530人が参加しています。訪問団はウクライナ船籍の客船で30日に北韓南西部の南浦に入港し、平壌などに滞在した後、9月2日には韓国・仁川港に入り、ソウルなどを訪れた後、8日に東京に帰港します。

・韓国では今、「事後の経口避妊薬」のアメリカからの輸入問題が社会的な関心を呼んでいますが、大学の教授の10人中、人は、これに賛成していることが分かりました。これは、国会の保健福祉委員会の所属議員が大学の教授1442人を対象にインターネットで調査した結果、分かったものです。このうち10人中人は、「望まない妊娠を防ぎ中絶を最小限にとどめられる」「女性の健康を守るため」という理由から「事後の経口避妊薬」の輸入に賛成しています。

・韓国では、このところ牛肉と豚肉の輸入が減った反面、鶏肉の輸入は増えていることが分かりました。関税庁の調べによりますと、今年に入って先月月末までに輸入された肉類はあわせて189000トンでした。このうち鶏肉の輸入は4万8000トンと全体の25%を占め去年の同じ時期より10%以上も増えました。これに対して輸入総量の50%を占めていた牛肉は今年は46%に、豚肉は36%から29%にそれぞれ減りました。これは、今年初めの狂牛病と、こうてい疫の騒ぎで、若い年齢層を中心に鶏肉を好む傾向が増えたためとみられています。

気象庁が28日発表した来月ヶ月の長期予報によりますと、来月月上旬は、例年より気温が高く、気圧の谷の影響でところによってはまとまった雨が降るものとみられています。また下旬には、北太平洋高気圧の勢力が弱まるとともに、移動性高気圧と気圧の谷の影響を受け、天気は周期的に変わりそうです。気温は平年並みで上旬には16度から25度、下旬には12度から23度になるものと予想されています。

・28日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は30分でした。29日も引き続き、全国的に晴れ時々曇りの予報となっています。韓国外換銀行が公示した28日、午後3時現在の為替レート、日本円100円は、1064ウォン26銭で、前日に比べ52銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1280ウォン50銭で、前日に比べ20銭のウォン高でした。また韓国株式市場の28日の総合株価指数は、576.51ポイントと、前日に比べ、2.23ポイント下落しました。

8月27日月曜日

・韓国政府は、歴史教科書の歪曲記述問題や靖国神社参拝などに日本政府が誠意ある措置を取らないかぎり 小泉首相の韓国訪問は受け入れられないという方針を再確認しました。政府当局者によりますと、韓日首脳会談についてはまだ日本政府から正式な要請はないとした上で、「小泉首相の韓国訪問は歴史教科書問題と靖国神社参拝に対する日本側の具体的な措置が取られるなど事前の信頼醸成が望まれる」としています。また日本側の誠意ある措置がなければ、10月上海で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)での韓日首脳会談も難しいだろうと述べました。これにさきだち、日本のマスコミは小泉首相が25日外務省に韓国と中国訪問を進めるよう指示したと報じています。一方、中国政府はこれについて日本が隣国の国民の信頼を回復するために実質的な態度をみせるかとどうかにかかっているとしています。中国外交部のスポ−クスマンは日本が過去の歴史問題と関連してこれまでの約束を守り、尊重しているという態度を具体的な行動を通してまず見せることを期待していると述べました。

・韓昇洙外交通商長官は27日、韓国を訪れたFAO(国連食糧農業機関)のジャク・ディウフ事務局長、WFP(世界食糧計画)のキャサリン・バティニ事務局長と相次いで会談し、北韓への食糧支援問題などについて話し合いました。一連の会談でWFPのバティニ事務局長は,先週北韓の食糧事情を視察したことを踏まえ、北韓の食糧難は改善の兆しをみせているが、深刻な状況は変わっていない。韓国を含む国際社会の積極的な支援を要請したい」と語りました。バティニ事務局長はこれにさきだち ソウルプレスセンターで記者会見し、WFPは今年北韓に81万トンの食糧を支援するとした上で、「来年も同じ量の支援を進める計画で 日本から30万トン、アメリカから30万トン、韓国からは10万トンの支援を期待している」と述べました。バティニ事務局長は また来年春にユニセフと共同で北韓の子供の栄養状態を調査する方針だと述べました。バティニ事務局長は 北韓の白南淳外相ら高官が北韓に支援した食糧の配給がどのように行われているかを監視する国際機関のモニターリング活動を積極的に保障すると約束したと述べました。一方FAOのディウフ事務局長は この後28日から二日間北韓を訪問し、白南淳外相らと会談するとともに大雨による農作物の被害状況などを調査する予定です。韓昇洙外交通商長官は 北韓の食糧危機に対するWFP、FAOの努力を高く評価し、両事務局長の労を労いました。

・韓昇洙外交通商長官は27日、韓国を訪問しているスロバキアのクカン外相と会談し、韓半島情勢を初めとする政治、経済、文化分野での相互協力について幅広く意見を交わしました。韓昇洙外交通商長官はこの席で、最近の韓半島情勢について説明し、韓国の北韓抱擁政策に対する支持を求めると共に、両国の貿易拡大について協議しました。会談の後両外相は貿易取引の二重課税を防止し課税紛争の解決ルールを定めた「二重課税防止と脱税防止のための条約」に署名しました。クカン外相は27日板門店を視察した後28日、金大中大統領と李萬變国会議長を表敬訪問する予定です。

・アメリカの信用評価会社のスタンダード&プアーズの評価チームは韓国のように現在トリプルBの評価国のうち財政再建が進んでいる8か国の中で、これまで5か国が信用等級を格上げされたことを示唆しました。韓国の財政経済部を訪れたS&Pのチェンバス常務は今度の訪問で韓国政府の財政政策と通貨政策について検討する計画だと述べました。S&P評価チームは 今週木曜日まで韓国に滞在し、韓国政府の経済関係部署を訪問する計画です。

・ハノイ発連合ニュースによりますと、ベトナムのマスコミはチャン・ドク・ルオン大統領の韓国訪問を高く評価し、両国がベトナム戦争という過去の歴史をのりこえてパートナー関係を築いたと伝えました。ベトナム国営のベトナムニュースは「チャン・ドク・ルオン大統領が4日間の韓国訪問を成功裏に終えて帰国したとして、今度の訪問は韓国とベトナム間の協力促進はもちろんアジア太平洋と世界の平和に寄与するだろう」と報じました。特に今度の訪問はベトナム戦争という不幸な過去を克服して、新しいパトナーになったことに大きな意義があると評価し、韓国軍がベトナム戦に参戦した過去を清算し、両国が真の友好国になったことを再確認しました。

・ロサンゼルス発連合ニュースによりますと、アメリカテクォンド界の指導者李ジュングさんら共和党系の韓国人有力者の3人がホワイトハウス直属のアジア太平洋系諮問委員に任命されました。ロサンゼルス韓米共和党協会はブッシュ大統領が24日、ジョージア州の李ジュングさん、カリフォルニア州の朴ウンジュさん、アトランタ州の朴ソングンさんの3人をアジア太平洋系諮問委員に任命したと発表しました。アジア太平洋系諮問委員は14人で同時に3人もの韓国人が任命されたのは初めてです。

・ソウル市は来年のワールドカップサッカーに備えて、来月1日から2か月間宿泊施設の統合予約システムをテスト運用することになりました。このシステムはインターネットや電話で全国の宿泊施設の予約ができるものです。

・27日のソウルは晴れ、午後3時の気温は30度8分でした。28日は全国的に晴れ、日中の最高気温は24度から31度になるものとみられます。韓国外換銀行が公示した日本の円100円は1064ウォン78銭で先週より3ウォン11銭のウォン高でした。またアメリカドル1ドルは、1280ウォン50銭で先週より1ウォン50銭のウォン高でした。韓国株式市場の27日の総合株価指数は578.74ポイントで先週より9.43ポイント上昇しました。

8月25日土曜日

・8月15日平壌で開かれた「民族統一大祝典」に参加した韓国代表団のメンバーのうち、政府の渡航条件を破り、政治色の強い行事に参列したり、金正日国防委員長を称える発言をしたりした大学の教授ら7人が、国家保安法違反の疑いで24日逮捕されました。これについて北韓の労働新聞は、24日、これら7人に対する処罰を求める韓国国内の動きについて「反民族・反統一犯罪行為である」として強く批判しました。この問題は、野党のハンナラ党が、北韓訪問を許可した林東源統一長官の解任を要求するなど政治問題化していますが、金大中大統領は、林長官を更迭する考えのないことを明らかにしています。

・小泉首相は、教科書問題や靖国神社参拝などでギクシャクしている韓国と中国との関係改善をはかるため、10月中旬頃、両国を相次いで訪問する意向を示し、外務省に日程調整を指示しました。NHKなど日本のマスコミは、小泉首相が外務省の野上事務次官に対して、10月中旬に上海で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議以前に、ソウルと北京を訪問できるよう日程を調整するよう指示したと伝えました。小泉首相は、来月19日からニューヨークで開かれる国連子供特別総会で議長をつとめる金大中大統領と会談したい意向を示していましたが、韓国側が首脳会談に消極的な反応を示したことから特別総会への出席を取りやめるものとみられています。

・来年のワールドカップに向けて情報通信部が事業者選定を行っていた次世代移動通信「IMT−2000」事業で、アメリカ式モデルの同期式部門は、LGテレコムを中心とした「グランドコンソシアム」が、事業権を獲得しました。「IMT−2000」とは、時間と場所に関係なく移動中インターネットに無線でアクセス、ウェブサーバーやEメールのやり取り、電子商取引を行うなどマルチメディアサービスを超高速で提供する次世代移動通信サービスです。情報通信部は、すでに去年、ヨーロッパや日本式の非同期式部門の事業者として、「韓国通信コンソシアム」と、「SKテレコムコンソシアム」の2社を選定していましたが、1社を選ぶアメリカ式の同期式部門は、単独で申請したハナロ通信が合格水準に達しなかったことから事業権の獲得に失敗し、改めて選定を行っていました。

・北韓の食糧事情について調べるため北韓を訪れていた国連・世界食糧計画のバーティーニ事務局長は、24日、東京で記者会見し、北韓側から「来年も引き続き、今年と同じ規模の食糧を支援してくれるよう要請を受けた」ことを明らかにしました。北韓では、干ばつや水害などで200万トンの食糧が不足している状態で、今年はWFPからトウモロコシなど81万トンの支援を受けています。

・日本の大学入試センター試験にあたる韓国の「修学能力試験」が11月7日行われることになり、願書の受け付けが週明けの27日から来月8日まで全国16の市や道の教育庁別に行われることになりました。高校3年生や浪人生は出身校に願書を提出し、大学入試検定試験の合格者などは市や道の教育庁に願書を提出することになっています。この「大学修学能力試験」は、国立・私立を問わず大学進学予定者は全員が受験することになっています。

・京畿道教育庁が実施した高校の入試と卒業検定試験で、刑務所で服役している人や少年院に収容されている人の合格率が高い反面、高校の中途退学者の合格率は低いことが分かりました。京畿道教育庁によりますと、今月行われた高校入試と卒業の検定試験の受験者のうち、刑務所の服役者と少年院生は89%が合格しました。これに対し高校を中途退学した人の卒業試験では受験者1186人のうち、合格したのは524人で、半数にも満たない結果となっています。京畿道教育庁の関係者は「去年の試験でも刑務所や少年院からの受験者99%が試験に合格している。これは施設内で勉強する雰囲気が高まっているからではないか」と話しています。

・韓国では映像派の映画監督として知られる金キドクさんが制作した「魚と寝る女」が25日東京のテアトル池袋で上映されました。この映画は、湖の釣小屋を舞台に展開され、世捨て人のような生活をしている言葉が不自由な小屋の女性管理人と殺人を犯し死に場所を求めて小屋を訪れた男性との愛と憎しみを描いたミステリー映画です。この映画は、去年の「ベネチア映画祭」にも招待され、男が釣針を飲み込んで自殺をはかるシーンでは女性の観客が失神したというエピソードもあります。

・メキシコシティ発 連合ニュースによりますと、中米のメキシコで初めて「韓国映画祭」が開かれ、韓国映画の中南米への進出の手がかりになるものと期待されています。メキシコの国立映像資料院の「フィルモテカ」は、24日から一週間を「韓国映画週間」と決め、メキシコ最大の国立大学である国立自治大学で、日本でも評判となった「共同警備区域JSA」をはじめ、「春香伝」など6本の韓国映画を上映する予定です。

・アメリカ大リーグのロサンゼルス・ドジャースの朴賛浩投手が、25日の対ブレ−ブス戦で、完投し12勝目をあげました。この試合、朴投手は、7つの三振を奪う好投で、一失点におさえ、完投勝利投手になりました。朴投手は、今シーズン12勝目です。

・25日のソウルは晴れ、午後1時の気温は28度4分でした。日曜日の26日は、全国的に曇りのち雨の予報となっています。韓国外換銀行が公示した25日、午後1時の為替レート、日本円100円は、1067ウォン89銭で、前日に比べ3ウォン54銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1282ウォンで、前日に比べ50銭のウォン高でした。韓国株式市場は、土曜日のため取引はありません。

8月24日金曜日

・韓国がFAA(アメリカ連邦航空局)から民間航空の安全性評価をカテゴリ「1」から「2」に格下げされた問題で、国会の建設交通委員会は、23日、航空機事故の原因調査にあたる国の航空事故調査委員会を新たに設けることを主な内容とする「航空法改正案」を議決しました。改正案によりますと、新たに設置される「航空事故調査委員会」は、航空関係専門家7人で構成され、航空事故の原因の調査に当たるとともに、事故を起した航空会社に対し、関連資料の提出を命じる権限が与えられます。またこの改正案では、航空会社が相互に航空機をリースする際の安全性の証明や、パイロットの資格管理、それに航空機運行など安全管理の面で、ICAO(国際民間航空条約)の基準に従うとしています。航空法改正案は、いま開かれている国会で可決成立する見通しで、韓国政府は改正案に盛られた航空事故調査委員会の設置を急ぐなどしてFAAによる安全性の格下げ処分をできるだけ早い機会に回復する方針です。

・終戦直後日本から韓半島に帰還するひとたちを乗せた旧日本海軍の輸送船「浮島丸」が、舞鶴湾で爆発し沈没した事故の訴訟で京都地方裁判所は、原告の韓国人の訴えの一部を認め、日本政府に4500万円の賠償を命じる判決を言い渡しました。この事故は、終戦直後の1945年8月24日、韓半島出身の労働者や家族を乗せ青森からプサン港に向かっていた「浮島丸」4730トンが京都府の舞鶴湾に立ち寄った際、爆発沈没し韓国人524人が死亡したもので韓国に住む生存者ら88人が、30億円の損害賠償と日本政府の公式謝罪を求めていました。京都地方裁判所は、23日の判決で、「日本は、韓半島出身の労働者と家族を無事に送り届ける義務があった」と述べ、原告15人に対して合わせて4500万円の賠償を国に命じる判決を言い渡しました。

・この判決について、「浮島丸」事件の真相糾明委員会会長のチョン・ジェジン氏(45)は、「日本が56年前の事故について初めて責任を認めたことは意味がある」とした上で、「生存者の証言から、当時、この船には韓国に帰国しようとする7500人あまりの韓国人が乗っていた。事故による死亡者だけでも5000人に上っている」として、「訴訟を提起した原告のうちごく一部の15人だけに被害の事実を認めたこと、事故原因を正確に発表しないこと、日本政府の公式謝罪を命じなかったことについては、容認できない」とする見解を示しました。

・また与党・民主党は、24日、声明を出し、「戦後賠償訴訟で部分的ではあれ、日本が初めて責任を認めたことに意味があるが、日本が戦後責任を全面的に認めていないのは遺憾だ」と述べ、日本が戦後責任を認めない限り、日本とアジア各国との友好関係には限界があると批判しました。

・金大中大統領は、23日、韓国を国賓として訪れているベトナムのチャン・ドル・ルオン大統領と会談した際、ベトナム戦争に韓国軍が参戦したことに触れ、「不幸な戦争に参加しベトナム国民に苦痛を与えたことを申し訳なく思っている」として謝罪しました。金大中大統領は、98年ベトナムを訪問した際にも、両国の不幸な過去について謝罪していました。韓国はベトナム戦争で65年から73年にかけて参戦し、のべ30万人近い部隊を派遣してアメリカ軍を支援しました。

・韓昇洙外交通商長官は、24日韓国を訪れているベトナムのウンウェンジニエン外相と会談し、両国の外相会談を毎年行うことで一致しました。これで韓国とベトナムは、ソウルとハノイで毎年交互に外相会談を開き、今後の両国関係の発展や、貿易の拡大などについて協議することになりました。

・韓国の大手電話会社「SKテレコム」が、ベトナムで本格的なCDMA(コード分割多重方式)の移動電話サービスを行うことになりました。「SKテレコム」は「LG電子」などの共同出資で設立した子会社の「SLDテレコム」が、ベトナムで移動電話サービスを行うための投資についてベトナム政府から承認を受けたと24日、発表しました。これによって、「SLDテレコム」は、通信回線の構築とともに技術のノウハウを提供し、15年間、ベトナムで移動電話サービスを行うことができるようになりました。

・アメリカと北韓が、早ければ今年10月頃、高官レベルで接触し対話の再開に一歩乗り出すものとみられるとワシントンの消息筋が23日明らかにしました。この消息筋は、米朝協議と南北対話が足踏み状態となっているのは、アメリカや韓国の北韓に対する姿勢に問題があるからではなく、北韓の内部事情によるものとしており、「早ければ10月頃にも、アメリカのプリチャード韓半島和平特使と、北韓の金桂寛外務次官が会談することになるのでかないか」とみています。アメリカは、国連の北韓大使など様々な外交チャンネルを通じて、北韓側に無条件の対話再開を促していますが、北韓は、通常兵器の削減などアメリカが一方的に提示した議題には同意せずいわゆるジュネーブ合意による軽水炉の建設工事が遅れていることを理由に電力損失の保障問題が先決だとして対話に応じない姿勢をとっています。

・自民連の金鐘泌名誉総裁が、日本を訪問するため24日出発しました。金鐘泌名誉総裁は、5日間の日本滞在中、下関市で開かれる朝鮮通信使上陸記念碑の除幕式に出席するとともに、日本の有力政治家らと会談して、教科書問題や小泉首相靖国神社参拝を巡る韓国側の立場を伝えるとともに、未来志向的な韓日関係構築のため日本側の協力を求めるものとみられています。

・韓国では、今年先月末までのエイズ感染者が、240人と、去年一年間の感染者を21人上回っていることが分かりました。韓国の国立保険院が、24日、国会の保健福祉委員会に提出した資料によりますと、97年にわずか124人だった新たなエイズ感染者は、98年以降次第に増え、去年は219人、今年は7ヶ月でこれを上回りエイズの感染者が急増していることをうかがわせています。韓国では85年に初めてエイズ感染者が確認されてから、これまでに合わせて1520人が感染したことになります。

・アジアサッカー連盟と、ヨーロッパサッカー連盟は、2002年のワールドカップ大会本戦進出に向けたアジア・ヨーロッパのプレーオフ戦を11月10日と、15日行うことで24日合意しました。アジアでは、10月中に5チームずつ2グループに分かれて最終予選を戦い、各グループの1位が本大会に出場します。そして、各グループ2位の2チームによるプレーオフ戦の勝者がヨーロッパ予選の1チームとのプレーオフを行い、その勝者が本大会に出場します。

・97年のミスコリア出身タレントのチョ・ヘイヨンさんが、日本のフジTVの特集ドラマに出演することが決まりました。チョ・ヘイヨンさんは、日本の映画にも出演したことがあり、フジTVのこのドラマは、ソウルのいまを描く「踊る大走査線」のソウル版「踊る大ソウル線」で韓国の女刑事役で出演することになりました。フジTVは、25日からソウルロケに入り、来月には日本のお茶の間で放送される予定です。

・24日のソウルは、晴れ、午後3時の気温は、31度でした。25日は、ソウル京畿道と中部は曇りのち雨、南部は晴れの予報となっています。気象庁では、日中30度を上回る残暑は来月9月上旬まで続きますが、10月下旬には中部地方の朝の最低気温が氷点下となるなど秋は駆け足で過ぎ、例年より冬の訪れは早まる見通しという長期予報を出しました。韓国外換銀行が公示した24日、午後3時現在の為替レート、日本円100円は、1071ウォン43銭で、前日に比べ3ウォン2銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1282ウォン50銭で、前日に比べ1ウォン20銭のウォン高でした。また、24日の韓国株式市場の総合株価指数は、569.31ポイントと前日より0.76ポイント下落しました。

8月23日木曜日

・政府は97年11月、韓国の外貨危機の際IMF(国際通貨基金)から支援をうけた195億ドルの借款全額を償還しました。これにより、韓国はいわゆるIMF管理体制から経済の主権を完全に取り戻し、来月からはIMFの支援国となります。財政経済部は23日、IMFからの借款のうち残っていた1億4千万ドルを償還しました。IMF借款の返済は当初2004年5月となっていましたが、財政経済部では外貨保有高が1000億ドル近くなったことから、返済期限を2年9か月早め全額の償還を終えたものです。財政部の関係者はIMFが今年9月から経済危機にある国を支援するための通貨取引計画を立てる際に韓国のウォンが含まれるだろうと述べました。97年アジア各国を襲った外貨危機で韓国は3番目のIMF支援国となりましたが、タイ、インドネシアなどはまだ完済のメドが立っていません。

・これについて韓国の経済団体は声明を発表し、「韓国が経済の主権を回復取り戻したことを幸いに思い、IMF管理体体制という試練と苦痛を共にした国民と労働者に感謝する」と述べました。そしとてこれを契機に韓国の対外信頼度と国際社会での地位向上につながることを確信し、国民とともに新しい出発と跳躍の契機にしたいと述べました。この一方でこの声明は外貨危機をもたらした根本的で構造的な要因は、まだ解決に遠く最近の経済状況も思わしくないとして、祝杯をあげる時期ではないとも指摘しています。

・金大中大統領は23日、韓国を国賓として訪問しているベトナムのチョン・ドク・ルオン大統領と会談し両国の包括的なパートナー関係を通じて経済、通商などの諸般分野で協力を強化していくことを謳った内容の共同声明を発表しました。両首脳は共同声明で、両国の関係が92年の国交樹立以来着実に発展していることを評価するとともに、貿易と投資を拡大して相互の協力を強化していくことにしています。そして、両国の外相会談の定例化や青少年の交流を活発にし、来年の国交樹立10周年では多彩な記念行事を行うことになりました。会談で金 大中大統領は ベトナムが進めているドイモイ政策を高く評価する一方、チョン・ドク・ルオン大統領は去年の南北首脳会談に続く2回目の南北首脳会談が韓半島の持続的な平和維持のため必要だということを強調しました。両首脳はまた韓国石油公社のベトナム油田開発を祝う式典に出席しました。ベトナムの国家首席が韓国を訪問するのは今回が初めてです。

・韓国が参加しているベトナムの石油開発事業で有望な大型油田が発見されました。産業資源部と韓国石油公社は3年前から進めているベトナムの原油開発で15−1という鉱区で先月、予想埋蔵量5億7千万バレルの大型油田試掘に成功したと正式に発表しました。この油田開発事業には韓国が石油公社を中心に23.25%、アメリカのコノコが23.25%、ベトナム国営石油会社が50%の出資し共同で油田の試掘を進めています。この油田は、2003年から商業生産に着手し,順調にいけば、韓国の純利益は8億ドルになるものと期待されています。韓国石油公社と財閥系のSKはここで生産される原油を全量導入できる優先権を確保し一日20万バレル、国内石油消費量の10%をベトナム産の石油でまかなうことができるようなります。

・韓国の浦項製鉄が、中国の西部開発の中心的な事業となる天然ガスの6万トンの鉄鋼資材を供給することになりました。浦項製鉄は22日、中国石油天然ガス有限公司が先月行った入札でパイプラインの資材に使われる熱コイル部門で6万トンを受注し、中国最大の製鉄所の宝山鋼鉄の4万トンを上回る落札に成功しました。また、浦項製鉄は鋼板でも2千トンの受注に成功し、日本の住友金属の1千トンを上回る資材を供給することになりました。

・韓国の大手電気メーカー三星電子は世界ではじめて40インチの超薄膜液晶表示の受像機を開発しました。これは横871.7ミリ、縦523ミリの大きさに98万個の画素でワイドXGA級の解像度を持つ超大型製品で高性能デジタルテレビ用として販売される予定です。

・2002ワールドカップサッカー大会のチケットの2次分が来月17日午前9時30分から販売されます。韓国ワールドカップ組織委員会は23日韓国で行われる32試合の一般向け入場券52万枚のうち1回目に販売された11万8千枚と販売留保席などを除外した39万887枚を先着順で販売すると述べました。2回目の販売分は抽選で行われた1回目の時とは異なり 先着順で販売され、1人あたりの販売枚数も16枚から24枚に増えました。また価格は1ドルあたり1000ウォンだった1回目より多少高く1100ウォンの為替レ−トが適用されます。組織委員会では 2回目のチケット販売に先立ち競技場内で飲食など特別なサービスが提供される プレスティジ席の販売を来月9月10日から先着順で販売します。プレスティジ席は等級によって、スカイボックス、ゴールド、シルバーなど3種類に分けられ、ソウルで開かれる3つの競技を観覧できるスカイボックスの最高価格は2億800万ウォンです。

・皆様お聞きの放送はラジオ韓国KBSの国際放送です。23日のソウルは晴れ、午後3時の気温は30度2分でした。24日全国的に晴れでところによってにわか雨が降るでしょう。日中最高気温は30度から32度になるものとみられます。23日午後3時現在、韓国外換銀行が公示したウォンの為替レ−トは日本の100円が1068ウォン41銭で 前の日より2ウォン8銭のウォン高でした。またアメリカドル1ドルは1283ウォン70銭で前の日より2ウォンのウォン安でした。23日の韓国株式市場の総合株価指数は570.07ポイントで 前の日より、4.80ポイント下落しました。

8月22日水曜日

・FAA(アメリカ連邦航空局)が、この程、韓国の航空安全管理体制の評価を格下げしたのに伴って、韓国の航空行政を担当する 呉長燮建設交通長官が更迭されました。金 大中大統領は22日、呉長燮建設交通長官の辞任を認め、後任に金鎔采韓国土地公社社長を任命しました。大統領府青瓦台の朴ラ瑩スポークスマンは「呉長官は、この問題の責任を取るため、大統領に辞意を表明した」と述べ、呉長官の辞任は、事実上 更迭であることを示唆しました。新たに建設交通長官に任命された金鎔采氏は、68才、国会議員を5期務め、連立与党の自民連の副総裁などを経て、韓国土地公社の社長を勤めており、建設交通行政に精通しているとされています。

・北韓で行われた8.15光復節の記念行事に参加した韓国訪問団の一部が、北韓の政治的宣伝に賛同するような行動をとったことについて、林東源統一長官は遺憾の意を示すとともに、韓国の民間人が北韓を訪問する際の出国条件を厳しくする方針を示しました。林東源統一長官は与党民主党の会議に出席し、「今回の光復節記念行事は、民間レベルの南北交流を支援するため条件付きで北韓訪問を許可したものである。今回の事態を教訓にして再発防止と民間レベルの交流協力がスムーズに行われるように、措置を講じていきたい」と述べて、今後、韓国人の北韓訪問の条件を厳格にする方針を示しました。

・アメリカ国務省のロードマン次官補は、「アメリカは何らの前提条件なしに北韓との対話再開を望んでいるが、これに反応しない北韓の金 正日国防委員長の真意を図りかねる」と述べました。ロードマン次官補は21日の会見で、「米朝協議の早期再開を期待している」と述べた上で、「金正日国防委員長が何を意図しているか理解しかねている。金正日国防委員長は韓国側のいろいろな提案や韓国訪問の招待にも応じていない。アメリカはアメリカの関心事を米朝協議の議題に提案したが、何の前提条件もつけていない。ボールは北韓側に渡っている」と述べました。

・モスクワ発連合ニュースによりますと、ロシアの外務省のアブデーフ第1次官は、21日、ロシア駐在の丹波實日本大使に対し「ロシアは北方4島周辺水域でのサンマ漁の許可による漁業紛争を解決するため、日本と実務交渉を行う準備ができている」と述べました。ロシアと日本の間では北方4島水域での韓国船などのサンマ漁を巡って、北方4島の潜在主権を主張する日本側と、サンマ漁の許可は単純に通商問題だとするロシア側が対立しており、今回のロシア側の実務交渉の提案が日ロ間の話し合いのきっかけになるものとして注目されます。

・韓国では全人口の2人に1人が携帯電話、マイカーとパソコンは4人に1人の割合で普及していることが分かりました。統計庁が22日、国際機関や世界各国の統計資料をもとに、韓国と比較・分析したところによりますと、携帯電話に加入している人は人口100人当り57人で、2人に1人は携帯電話を持ち歩いている勘定となりました。また自動車とパソコンは、人口100人当りそれぞれ24人で、ほぼ4人に1人の割合となっています。そして去年の韓国のGDP(国内総生産)は4574億ドルで世界12位、1人あたりのGDPは9675ドルと、97年の外貨危機以前の水準にまでほぼ回復しています。また貿易は輸出が1722億6800万ドル、輸入は1604億8100万ドル、エネルギー消費量は原油ベースで1億9230万トンと世界で10番目に多くなっています。

・7月1ヵ月間に韓国人に発給された日本への入国ビザは、過去5年間で最も多いことが分かりました。読売新聞が在韓国日本大使館の調べとして伝えたところによりますと、ソウルの日本大使館が7月に発給したビザは6万3181件で、去年7月に比べて12%増、日本大使館に統計が残っている過去5年間で最多となりました。ビザを受けた韓国人の大半は観光客で、夏休みを利用した児童や生徒の団体旅行や家族旅行が目立ち、今月8月もこれまで、前年同期に比べて減少傾向は見られないということです。また韓国観光公社によりますと、日本から韓国への7月の入国者数は22万5940人、前年同期に比べて3.9%増となり、韓国人の日本訪問や日本人の韓国訪問は、歴史教科書問題や靖国神社参拝問題など、韓・日関係悪化の影響を受けなかったことが伺えます。

・日本の歴史教科書が韓日間の外交問題となって以来、初めて日本の大衆歌手の公演が韓国で行われます。この公演は、今月24日から27日まで釜山で開かれる「2001釜山国際音楽博覧会」で、日本から「パラパラオールスターズ」と「ジョニー大倉」、それにX−JAPANのボーカルだったTOSHIの3組が出演するものです。日本の歌手は今回の音楽博覧会の「デイリーコンサート」で公演する予定で、日本から1000人あまりのファンも声援に駆けつけるということです。音楽博覧会の関係者は「音楽を通じて韓日両国国民が互いの文化に対する理解を深めていきたいと思って企画したところ、日本の歌手の皆さんも快く応じてくれた」と話しています。

・韓国が進めているベトナムのCDMA(コード分割多重接続方式)の携帯電話事業がベトナム政府の承認を受けました。ベトナム政府は22日、韓国のSKテレコム、LG電子、東亜イレコムによる3社の共同事業体とベトナムのサイゴンホステルが提携したCDMA事業を承認しました。韓国が開発したCDMA方式の携帯電話事業は、総事業費1億8000万ドルをかけて、南部のホーチミン市を手始めにベトナム全土に携帯電話網を普及させる計画で、年内にも本格的な工事が始まる見通しとなりました。

・韓国ではこのところの景気の低迷に加えて住宅難などでソウル首都圏への人口の流入が減っています。統計庁が22日まとめた人口移動によりますと今年4月から6月までの3ヵ月間、ソウル・仁川・京畿道の首都圏に新たに移住してきた人は13万8000人、逆に首都圏から地方へ流出した人は11万2000人で、転入から転出を差し引いた首都圏の人口増加は2万6000人となりました。これは、今年第1四半期や去年の同じ期間に比べていずれも減っており、統計庁では、首都圏での景気の低迷と住宅価格の上昇による住宅難が原因とみています。

・22日のソウルは晴れ、午後3時の気温は31度ちょうどでした。また23日は全国的に曇り時々晴れ、予想最高気温はソウル31度など、残暑は明日も続くということです。韓国外換銀行が公示した22日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1070ウォン49銭で、前の日に比べて6ウォン6銭のウォン安でした。またアメリカドル1ドルは1281ウォン70銭で、前の日に比べて3ウォン60銭のウォン高でした。韓国株式市場の22日の総合株価指数は、574.87ポイントと、前の日に比べて6.19ポイント上昇しました。

8月21日火曜日

・韓昇洙外交通商長官は20日国会答弁で、日本の小泉首相が韓日首脳会談を開催したいという意向を表明したことに関連して、「首脳会談が実現するためには、日本政府が歴史教科書の採択結果で示された日本の世論と、98年の韓日パートナーシップ共同宣言を受け入れるという条件が先になければならない」と述べました。また韓昇洙外交通商長官は、「現在の韓日関係の悪化は、過去を直視しない日本政府の責任だと強調し、今後、国際会議などで日本の教科書問題ととともに、歴史を曲げようとする日本の道徳性の問題を指摘していきたいと述べました。さらに韓長官は、歴史的な事実の歪曲を防ぐためには、両国の国民の正しい歴史認識が重要で、韓国政府としては日本の学界や文学界との人的交流を拡大していきたいと述べました。

・北韓の平壌で開かれた「8.15民族統一大祝典」に参加するため、15日北韓を訪問した韓国側の代表団が21日、金浦空港に帰国しました。代表団は金浦空港で声明を発表し、「平壌滞在中の我々の行動が国民に心配をおかけしたことについて、お詫びします。すべてが代表団の責任です」と述べました。この一方で代表団は、「今度の問題が南北民間交流の断絶につながるきっかけになってはいけない。南北対話が中断している中で、対話と接触を続けていく必要がある」と強調しました。平壌出発に先立って、南北の代表団は「共同報道文」を発表し、来年の8.15民族統一大祝典のソウルと平壌での同時開催や北韓訪問団のソウル訪問など5つの項目に合意したことを明らかにしました。

・これに先立って政府は、訪問団の一部が北韓訪問の許可条件に違反し、北韓の政治宣伝色の強い行事に出席した問題で、20日、国家安全保障会議を開き、代表団から事情を聞くことを決めました。また検察当局も21日、訪問団に北交流協力法や国家保安法に違反するような行為があったかどうか、事情聴取に乗り出す方針を明らかにしました。この問題に関連して韓国政府は、民間レベルでの南北交流は今後も継続的に拡大しなければならないという基本方針には変わりはないとしています。

・ベトナムのチャン・ドク・ルオン大統領が22日、ベトナムの元首としては初めて韓国を国賓として訪問します。チャン・ドク・ルオン大統領は22日から25日まで韓国に滞在し、金大中大統領との首脳会談を行うのを初め、経済団体の代表らとも会談し、両国の経済の相互支援問題について協議すると共に、電子や自動車関係の工場なども視察する予定です。ベトナムの元首が韓国を訪れたのは、チャン・ドク・ルオン大統領が初めてで、ドイモイと呼ばれる経済政策を進めるベトナムに対して韓国がどのような支援を進めるかが注目されます。

・中国の江沢民国家主席が来月3日から北韓を訪問します。中国の外交消息筋が20日明らかにしたところによりますと、江沢民主席は来月3日から5日までの3日間、北韓を訪問し、金正日国防委員長と首脳会談を行います。江 沢民主席としてはこの会談で、中断状態になっている南北間の対話を促すとともに、金国防委員長の韓国訪問を求めるものとみられています。江沢民国家主席は90年、総書記の肩書で北韓を訪問しましたが、首席としては初めての訪問になります。江沢民国家主席は当初、今月20日頃、北韓を訪問すると伝えられていましたが、このように北韓訪問の日程が早まったことについてこの外交消息筋は、来月下旬に開かれる中国共産党の第15回中央委員会の全体会議と、10月に開かれるAPEC首脳会議の準備に万全を期すためだと述べました。

・インターネット経由でパソコンに侵入するコンピューターウィルス「コードレッド」による被害が世界的に猛威を振るっていますが、韓国のコンピューターウィルスワクチン会社が世界で初めてこの「コードレッド」ウォームと変種ウィルスを遮断できるソリューションを独自で開発し話題となっています。ソリューションを開発したのは、ハウリ(www.hauri.co.kr)というコンピューターウィルスワクチン開発会社で、独自で開発した‘ViRobot for CodeRed’という簡単なモジュールを設置するだけで、サーバーの「コードレッド」の感染を確認し自動的に回復させるのはもちろん、「コードレッド」がサーバーに侵入できないよう予め遮断する機能まで備えているということです。これで政府機関や民間企業、ひいては個人のコンピューターに影響を及ぼしていた「コードレッド」による被害は完全に防ぐことができるということです。

・今年3月、新たに仁川国際空港がオープンしたことから、この夏、仁川新空港を利用して韓国を訪れた外国人観光客は去年の同じ時期の金浦空港時代の時と比べて大幅に増えていることが分かりました。仁川空港公社のまとめによりますと、夏休みシーズンの先月20日から今月19日までの一ヵ月間に、仁川空港を利用して韓国を訪れた外国人観光客は、205千人に達しました。これは、去年の同じ時期の金浦国際空港の入国者に比べて19.2%増えています。特に月第日曜日の日には、この日一日で3200人あまりが仁川国際空港に到着し、開港以来の最高を記録しました。地域別には、日本が28.3%と最も多く、続いて中国、アメリカ、東南アジア、ヨーロッパの順となっています。

・2002年サッカーワールドカップの韓国側の開催10都市の競技場のうち、ソウル・サンアム洞のサッカー専用競技場が、1111日完成しこけら落しが行われるとソウル市が20日発表しました。ソウル市では、1111日競技場で午後6時から開場記念式を行うとともに、韓国ナショナルチームとドイツ代表チームとの親善試合を行う計画です。ソウル競技場の観覧席は、677席と、日本で最大の埼玉競技場よりも1000席近く多く、サッカーの専用競技場としてはアジアで最大規模です。

・2002年大会のFIFA(国際サッカー連盟)の公式スポンサー、韓国の現代自動車が、韓国代表チームのサポータークラブ「レッドデビル」に億ウォンの活動資金を提供することになりました。現代自動車と「レッドデビル」が、21日調印した覚書によりますと、*現代自動車は、「レットデビル」が繰り広げている「12人目の選手になりましょう」キャンペーンに、3億ウォンを支援する。「レッドデビル」は現代自動車にロゴや名称の使用を認める。となっています。「レッドデビル」は、この協賛金を「レッドデビル」のユニフォームのTシャツをサポーターファンに無料で配布する経費として使うことにしています。

・21日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は30度2分でした。22日は気圧の谷の影響で、ソウル、京幾、江原、忠清地方ではにわか雨が降るところもあるでしょう。また最高気温は29度から33度になる予報です。韓国外換銀行が公示した21日、午後3時現在の為替レート、日本円100円は、1064ウォン43銭で、前日に比べ、5ウォン93銭のウォン高でした。またアメリカドル1ドルは、1285ウォン30銭で、前日に比べ、1ウォン7銭のウォン高でした。韓国株式市場の21日の総合株価指数は、568.68ポイントと、前日に比べて、1.59ポイント上昇しました。

8月20日月曜日

・韓国の今年4月から6月の経済成長率が2.8%と当初の予想を大きく下回っているのに加え、7月から9月までの成長率もこれをさらに下回るものと予想されることから、政府は今年下半期の経済政策の見直しを迫られることになりました。これについて財政経済部のクォンオギュ次官補は「今年第2四半期の経済成長率は第1四半期の3.7%を大きく下回る2.8%にとどまるだろう。これまでのような輸出不振が続けば、今年第3四半期にはさらに低くなることが予想されており、年間の経済成長率も4%台を達成できない」という見通しを出しました。また中央銀行の韓国銀行では今年の経済成長率を、これより低い3%台前半に落ち込む可能性が高いという分析を発表しています。財政経済部では景気のテコ入れのため5兆555億ウォン規模の追加予算案を速やかに認めるよう国会に要請しており、輸出の促進と設備投資の活性化などにむけて多角的な対策を講じることにしています。

・李マンソプ国会議長は20日ロシアのセレズニョフ下院議長に手紙を送り韓半島とシベリア鉄道をつなぐ鉄道連結事業を推進するため南北とロシアが参加する3か国議長会談の開催を提案しました。李国会議長はこの中でこの事業を効率的に進めるためには南北、ロシア3か国間の協議体を早急に発足させなければならないとして、このため3か国議長会談の開催を提案すると述べました。李国会議長は また来月はじめ、アフリカのブルキナパソで開かれるIPU(列国議会同盟)の総会の際、北韓の代表団にもこの提案をするとしています。

・北韓の白南淳外相が食糧事情の調査のため北韓を訪問しているWFP(世界食糧計画)のバニティー事務局長と懇談しました。朝鮮中央放送と平壌放送によりますと、白南淳外相は19日平壌のマンスデ議事堂でバニティー事務局長一行と懇談し、この席には世界食糧計画のデビッド平壌駐在代表が同席したと伝えましたが、何が議題になったのかなど懇談の内容については一切触れていません。先週18日北韓入りしたバニティー事務局長は北韓の食糧の配給事情や梅雨以降の大雨による農作物の被害状況を点検した後26日韓国を訪問して韓国政府当局者に今後の食料支援問題などについて説明する予定です。

・政府は20日から、戦争や自然災害など「韓半島の有事」に備えた、行政、軍事面における動員体制を総合的に点検する「乙支演習」に入りました。政府の非常企画委員会は「25日まで行われる今年の演習で有事の際の国家動員体制と関連した各種計画を集中的に点検し、各部署別に解決すべき課題に対する討議を重点的に行う」としています。今回の演習ではサイバーテロに備え被害を想定した対応訓練を行うとともに、災害時の住民の退避能力を向上させるため実際の状況を想定した「大規模災害時の退避訓練」を行う計画です。国防部ではこれとは別に、韓半島の有事に備えてコンピュ−タ−シミュレーションによる韓米指揮所演習の「乙支フォーカスレンズ演習」を31日まで実施することにしています。

・韓国通信業界の最大手、韓国通信が中国のペキンについで上海にも代表部を開設しました。韓国通信ではこれとともに中国網通上海分公司との間で「協力了解覚書」を締結し、超高速網技術の提供やインータネット分野での相互協力を進めていくことになりました。これについて韓国通信の関係者は、上海が各国の情報通信事業者の技術とマーケティングの中心地になることから、その拠点として、代表部を置くことになったと説明しています。

・韓国政府はFAA(アメリカ連邦航空局)のソウル事務所の誘致を推進するとともに、金浦空港に新しく航空教育訓練センターを設けることになりました。建設交通部は20日、FAAが韓国の航空安全管理体制の評価を2等級に下降修正したことと関連してこの対応策を検討した結果、来月末までにFAAとの技術交流のための了解覚書の締結を進めるとともに、FAAのソウル事務所を誘致して、毎月協力会議を開き、政府の措置を点検することになりました。また来年、ボーイング社の航空教育訓練専門会社を金浦空港に誘致し、航空スタッフの教育を進めることになりました。さらに地方空港の安全性を高めるため空港業務関連専門スタッフの拡充を検討し、航空宇宙研究院に対する監査を行うことにしています。また長官名義で 主要国に韓国の航空会社の安全性について説明する書簡を送り、共同運行などへの協力を求める方針です。

・FIFA(国際サッカー連盟)のソウル連絡事務所が20日オープンしました。この事務所はソウルムギョドンのファイナンスビルにある韓国ワールドカップ組織委員会の事務室に置かれ、FIFAのバルツシィパ法律顧問が22日から来年の大会終了時まで常駐し、FIFAと韓国組織委員会との業務協議などを連絡調整の業務などを行うことになります。

・ワシントンのKBS特派員の報道によりますと、韓国戦争当時北韓地域で戦死したアメリカ軍兵士9人の遺骨が21日アメリカに引き渡されます。アメリカ国防総省は20日、「引き渡された遺骨はハワイにあるアメリカ軍の研究所でDNA鑑定などで身元を把握した後、遺族のもとに帰ることになる」と発表しました。今回引き渡される遺骨は韓国戦争勃発間もない1950年11月、アメリカ軍第2師団と25師団が北韓軍と熾烈な戦闘を繰り広げたチョンチョン川流域で発見されました。北韓とアメリカは96年から共同で遺骨発掘作業を行い、これまで127人の遺骨がアメリカ側に渡されました。北韓内にはまだ8千人を超えるアメリカ軍兵士の遺骨があるものとみられています。

・韓国の三国時代に大型カメ棺を作った窯跡が、全羅南道羅州市オリャン洞一帯で発掘され、当時の埋葬様式を知る貴重な手掛かりになるものとして、注目されています。ドンシン大学と木浦大学博物館の共同調査チームは、今月10日から付近一帯で発掘を進めた結果、5世紀から6世紀頃の大型のカメ棺を作った大規模な窯跡10基あまりを発見したと発表しました。大型のカメ棺は4世紀から6世紀頃までヨンサン江流域で多く使われた埋葬様式で、その窯跡が発見されたのは今回が初めてです。学会では窯跡の発掘について、全羅南道ヨンサン江流域に散在している大型カメ棺の製作年代や古墳群との関連性などを解明できる画期的なものだとして、期待をよせています。

・KBS(韓国放送)は20日から日本のNTTドコモ社のiモードに日本語と英語、韓国語によるニュースと番組のサービスを始めました。このサービスは当面は無料ですが、9月3日から有料となります。

・20日のソウルは晴れのち曇り、午後3時の気温は30度1分でした。21日は全国的に雲の多い1日となり、ところによってにわか雨が降るでしょう。日中の最高気温は29度から32度になるものとみられます。韓国外換銀行が公示した20日午後3時現在の為替レ−トは日本の円100円が1070ウォン36銭で先週より1ウォン99銭のウォン安でした。またアメリカドル1ドルは1287ウォンで先週より2ウォン50銭のウォン安でした。韓国株式市場の20日の総合株価指数は567.09ポイントで先週より13.90ポイント下落しました。

8月18日土曜日

・韓国の主な新聞社の脱税疑惑事件を捜査しているソウル地方検察庁は17日、朝鮮日報の方相勲社長、東亜日報の金ビョンクァン前名誉会長、国民日報の趙ヒジュン前会長を脱税容疑で逮捕しました。ソウル地検の調べによりますと、3人は、自社株を子供に贈与した際、系列会社など第三者に贈与したように装うなどして最高62億ウォンを脱税した疑いがもたれています。また東亜日報の金ビョンクァン前名誉会長と、国民日報の趙ヒジュン前会長は、会社の資金を横領した疑いももたれています。韓国の新聞社の社主が関係する事件は、99年に中央日報の当時の社長だったホンソクヒョン会長の脱税容疑事件以来のことで、今回のように複数の社主が一斉に逮捕されたのは異例のことです。

・大統領府青瓦台の朴ジュンヨンスポークスマンは、18日、この事件に関連して「大韓民国は、法治国家でありすべての国民は法の下に平等である。政府は、法と原則が支配する社会を実現させるため努力している」と述べ、この事件がマスコミの弾圧などを意図したものでないことを強調しました。

・また与党民主党は、「新聞社の社主が数十億ウォンに上る巨額の脱税と横領の疑いで逮捕されるという事件は、国民に大きな失望を与えた。関係者はこの事件を契機に深く反省し倫理的に透明な企業に生まれ変わるよう努力しなければならない」というスポークスマンの声明を発表しました。一方、野党ハンナラ党は、「金大中政権がマスコミの社主を拘束することによって言論を統制しようとしている。民主主義を根本から揺すぶる弾圧だ」として政府を批難する声明を出しました。

・FAA(アメリカの連邦航空局)が、韓国の航空業界の安全性の格付けを1等級から2等級に格下げしたことで、与野党は、問題となっている「航空法の改正案」を今月の臨時国会で成立させる方針です。建設交通部は、韓国がFAAからこうした判定を受けた背景には、航空会社の安全対策に問題があるからではなく、航空管制官など航空技術職公務員の教育不足など政府の航空安全監督に問題点が指摘されたからだとしています。このため建設交通部は、先月16日、航空事故調査委員会の設置など航空機安全運行の基準を強化した「航空法の改正案」を国会に提出しましたが、審議未了となりました。このため国会の建設交通委員会は、今開かれている臨時国会会期中に「航空法の改正案」を優先的に成立させるとしており、この航空法改正案が成立すれば、FAAの格付けは3ヶ月以内にもとの1等級に回復するだろうとしています。

・法務部は17日、日本の植民地時代に韓国人の虐殺や拷問に関与したとされる「日本人戦犯」25人に対し、韓国への入国を永久に禁止する措置を取りました。政府は1997年の出入国管理法の改正で、植民地時代に民族や国籍、政見解な治的どを理由に虐殺・虐待に関与した人物を入国禁止にできる条項を設けまが、こしたの法律の適用が明らかになったのは今回が初めてです。 なお、この25人については氏名や具体的な行動は、一切明らかにされていません。

・ロシアを訪問した北韓の金正日国防委員長が24日間にわたるシベリア鉄道の旅を終えて18日午後、平壌に到着しました。ロシアのイタル・タス通信によりますと、金正日国防委員長は18日ロシアと北韓の国境ハサンで、セルゲイ・ダルキン州知事が主宰した見送り行事に参加した後、北韓の横断鉄道で平壌に帰国しました。金正日国防委員長は、ロシアのプーチン大統領と首脳会談を行うため先月下旬から24日間にわたって平壌とモスクワ間を往復する2万1000キロのシベリア鉄道の旅を続けました。

・北韓の金正日国防委員長が今年末に韓国を訪問するだろうと「ロシアの声」が伝えました。これは「ロシアの声」が平壌の外交筋の情報として伝えたもので、「金正日国防委員長の韓国訪問は早くても今年の年末になるだろう。金委員長のソウル訪問の前には側近の高官がソウルを訪問するだろう」としています。また「ロシアの声」は「金委員長の韓国訪問は去年の南北首脳会談の合意事項であるが、北韓側はまだまだ2回目の首脳会談の準備が整っていない」と伝えました。

ペキン発連合ニュースによりますと、韓国の「韓信」が北韓と合弁で平壌にガラス工場を建設する契約を締結しました。それによりますと、韓信は建築資材と生産設備などで300万ドルを投資する一方、北韓側は工場の敷地と原資材、労働力を提供することになっています。このガラス工場は来月着工し、来年から稼働する予定です。・農林部は、去年末現在で1400あまりある農家のホームページを2005年までには1万に拡大し、農産物の電子商取引をより活発にする計画を明らかにしました。このため毎年新たに1600ずつのホームページを立ち上げるとともに、支援対象も、農家だけでなく営農組合法人などにまで広げる計画です。また消費者の信頼を高められるよう農産物の品質保証と安全性の確保のための教育を強化していく方針です。

・18日のソウルは晴れ、正午の気温は31度3分でした。日曜日の19日は、ソウルと中部は曇りのち雨、南部地方は晴れの予報となっています。韓国外換銀行が公示した18日、午後1時の為替レート、日本円100円は、1068ウォン37銭で、前日に比べ2ウォン34銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1284ウォン50銭で、前日に比べ1ウォンのウォン安でした。韓国株式市場は、土曜日のため取引はありません。

8月17日金曜日

・韓国政府は、日本が希望する韓日首脳会談は、歴史教科書問題や靖国神社問題など韓日間の懸案に、日本側が特段の措置を取らない限り、開催は難しいとする見方を強めています。政府関係者は17日、「日本側から正式に首脳会談の開催について提案があったわけではないが、日本側が歴史教科書問題や靖国神社問題に、誠意ある措置を取らない限り、首脳会談の開催は困難だ」と述べました。このため、来月の国連総会や10月に上海で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)、さらには11月のASEANプラス3会議での韓日首脳会談の開催は、今の段階では見通しが立たない情勢です。

・FAA(アメリカの連邦航空局)が、韓国政府に対して韓国の航空安全の等級をこれまでの1等級から2等級に下降修正し、大韓航空やアシアナ航空の運行に制裁が掛かるものとみられます。建設交通部によりますと、FAAのウィニー点検室長が17日、韓国のヤン・ソンチョル駐米大使にFAAの最終的な判断を通知しました。FAAは、今年5月韓国の航空会社に対し、組織監督機能の強化や、旅客機の運行管理体制など8つの部門について改善を指示しました。FAAは、この指示に対する韓国政府の当面の改善措置は評価できるとしながらも、国会での航空法の成立が不透明なことなどをあげ、安全性の格付けの下降修正は避けられないと伝えてきたということです。これにより韓国の航空会社は、新規路線の開設や、増便、機種変更、コードシェア−などで制限を受けることになり経済面からも大きな打撃を受けるものとみられます。

・ジュネーブ発 連合ニュースによりますと、国連の人権小委員会は、16日、飢えと政治的な迫害から逃れるため海外に脱出する人たちに難民としての地位を与えるよう国際社会の努力を求めた決議案を全会一致で採択しました。「難民に対する国際的保護」を謳ったこの決議案は、中国政府による北韓脱出住民の強制送還を暗に批判するとともに、北韓からの脱出者を難民として認めるよう国際社会にアピールする狙いがあるものとみられています。さらにこの決議案は、国連の難民高等弁務官が、中国に一時的に滞在している北韓脱出住民を難民として認めるかどうかの資格を審査できるよう北韓脱出者と自由に面会することの保障を求めています。

・韓国、日本、アメリカは、来月初め頃、日本で、対北韓政策調整会議を開き、足踏み状態となっている南北関係や米朝関係の打開に向けた対策を協議する計画です。今度の会議で3カ国は、今年6月にアメリカが北韓に対して、米朝対話の再開を提案したにも関わらず、いまだに具体的態度を明らかにしていない北韓の思惑について分析するとともに、今後の対応について協議することにしています。

・IMF(国際通貨基金)と、IBRD(世界銀行)は、16日、来月ワシントンで開かれるIMF−IBRDの年次総会に、北韓を招待しない方針を決めました。IMFと世界銀行は、当初、北韓を「特別招待対象国」として今年の総会に招待する予定でしたが、しかし今度のワシントン総会は、いわゆる“経済のグローバル化”に反対する国際的な組織が大規模な抗議行動を準備していると伝えられたことから、日程が2日間に短縮され北韓の招待は見送ることにしたとしています。北韓は、去年9月チェコで開かれたIMFと世界銀行総会に招待されましたが準備の時間的余裕がないことを理由に参加しませんでした。

・金漢吉文化観光長官は、17日、韓国の文化コンテンツ産業について、現在1%に過ぎない世界市場でのシェア−を、2005年までには5%にまで拡大する方針を明らかにし、国策として関連産業の育成に力を入れることになりました。金長官は、韓国の次世代の経済政策を協議するため17日開かれた国民経済諮問会議に出席し、この席で、「今後の国家競争力の鍵を握るのは、文化コンテンツ産業市場の活性化に掛かっている」として、「ゲームやアニメ、キャラクターは世界的水準に、映画や放送映像、音楽ではアジアのトップとなる水準にまで育成する」と述べました。このため金長官は、今月末、文化観光部の関連機関として新たに「韓国文化コンテンツ振興院」を設立する計画を明らかにしました。

・韓国国鉄の列車が10年以内に、時速で60キロほどスピードアップされる見通しです。韓国の鉄道庁は17日、カーブでも列車のスピードを落とさなくても走れるティルティング・システムを導入し、10年後の2010年には時速200キロを超える高速列車を開発する計画だと発表しました。韓国の列車のスピードは、特急の「セマウル号」が85年に時速120キロから140キロに向上して以来、スピードアップされていませんが、時速200キロの列車が登場すれば年5兆ウォン以上の物流費用を節減できるものと期待されています。

・ソウル首都圏に住む低所得層の4人に一人は、マイホームの夢を諦めていることが分かりました。韓国の住宅産業研究院がこのほど、ソウルと首都圏に住む年収2100万ウォン以下の低所得層を対象に調査した結果、全体の25%、つまり4人に一人は、「将来も住宅を購入する計画はない」と答え、マイホームの計画を諦めています。特に回答者の平均年齢が41.9歳と比較的高齢であるにも関わらず、住宅の購入を予定している人の中で、購入の時期を4年以上先に延ばしている人が67.8%と7割近くに上っており、経済的事情からマイホームの計画を諦める人が多いことが分かりました。

東京発KBS特派員の報道によりますと、日本の公安調査庁が、破壊活動防止法に基づく調査活動として京都市に住む在日韓国・朝鮮人87人について組織的な暴力犯罪を犯す可能性があるとして、各区役所から外国人登録原票のコピーを取り寄せていたことが分かり、波紋を呼んでいます。この登録原票には、個人の顔写真と家族構成、居住歴など個人情報が掲載されており、日本の公安調査庁は今年5月に起きた金正日国防委員長の長男とみられる男の不法入国騒ぎの捜査に使う目的だったと説明したということですが、在日民団の京都支部や朝鮮総連は「重大な人権侵害だ」として強く反発しています。

・漢方医学の過去、現在、未来を一目で見ることのできる漢方医学博覧会が、30日からソウル江南区の貿易展示場で開かれます。今回で3回目となるこの行事は、「漢方医学の科学化、情報化、世界化」をキャッチフレーズにソウルのキョンヒ大学が開くものです。来月3日までの博覧会には、中国の医学関連会社70社が参加し、同じ漢方医学の分野の中国と韓国の優れた点を披露することになっています。

・2002年のサッカーワールドカップにアルゼンチンが南米のトップを切って出場を決めました。15日キトで行われた南米予選のアルゼンチン対エクアドルの試合、アルゼンチンはエクアドルを2−0で下し、8大会連続13度目の本大会出場を決めました。南米予選は上位4か国が自動的に出場権を獲得し、5位は、オセアニア地区1位のオーストラリアとプレーオフを行う仕組みになっています。来年のワールドカップサッカーには、すでに予選を突破したカメルーンと南アフリカ共和国、チュニジア、開催国の韓国、日本、それに前大会の優勝国フランスの6カ国の出場が決まっており、アルゼンチンは7番目となります。

・17日のソウル晴れ、午後3時の気温は、34度2分でした。18日も、全国的に晴れの天気が続き、朝の最低気温は21度から25度、日中最高気温は27度から33度と今日に続いて残暑の厳しい一日となりそうです。韓国外換銀行が公示した17日、午後3時現在の為替レート、日本円100円は、1066ウォン3銭で、前日に比べ69銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1283ウォン50銭で、前日に比べ4ウォン50銭のウォン安でした。また、17日の韓国株式市場の総合株価指数は、580.99ポイントと前日より0.04ポイント上昇しました。

8月16日木曜日

・東京のKBS特派員の報道によりますと、いわゆる歪曲記述で日韓の外交問題となっている日本の歴史教科書のうち扶桑社版の教科書を、来年度の教科書として採択したのはわずか12校に止まったことが分かりました。これはNHKの集計によるもので、扶桑社版の教科書を採択したのは公立では東京都と愛媛県の擁護学校など6校、また私立では5つの県の6校のあわせて12校です。日本には1万2209校の中学校があり、この結果扶桑社出版の歴史教科書を採択した学校の割合は、0.001%に過ぎませんでした。この教科書を編集した「新しい歴史教科書を作る会」は当初、中学校全体の10%がこの教科書を採択するだろうという見通しを出していました。

日本の外務省は15日、金大中大統領の光復節演説と関連して、談話を発表し「歴史問題で厳しい表現もみられるが、今後のあるべき日韓関係の方向などを熟慮された発言と受け止める」として、日韓関係の改善のため努力する姿勢を示しました。外務省の服部則夫報道官はこの中で「日本外交の基軸である日韓関係のさらなる発展を強く望んでいる。教科書問題に加えて小泉首相の靖国神社参拝で硬直した両国の関係改善のために努力する」と述べました。金大中大統領は15日の演説で 小泉首相の靖国神社参拝や歴史教科書問題に対し強い憂慮を表明する一方、両国関係の早期安定を望む姿勢を示しました。

・東京は発連合ニュースによりますと、日本の小泉首相は15日、金大中大統領が靖国神社参拝について強い憂慮を示したことに対して、これからの両国の友好関係のために率直に話し合いたいと両国の首脳会談に意欲を示しました。

ジュネ−ブ発連合ニュースによりますと、国連人権委員会は、歴史的な人権侵害事件として日本の歴史教科書の記述の是正を求める勧告を満場一致で採択することになりました。この決議案には特定の国の名前は表記されませんが、実質的に従軍慰安婦など日本の歴史教科書の歪曲問題を指摘しています。決議案では国連人権高等弁務官に対して、軍隊の慰安婦に関する日本の国際法的責任と義務を規定した一昨年と去年の決議を日本が履行するよう求めるとともにこの問題についての報告書を提出することを求めています。

・金大中大統領が15日提案した与野党の党首会談について、野党ハンナラ党が受け入れることになり、会談の時期や議題などについて調整に入りました。会談の議題と関連して与党民主党は政治、経済、社会全般に渡って改革を推進することや南北問題での協力を論議したいとしています。しかし野党ハンナラ党は経済問題については異論がないものの政界ま再編問題やマスコミ各社に対する税務調査を議題に含めることを主張するものとみられます。また、会談の時期と関連して李會昌総裁がシンガポ−ル訪問を終えて帰国する来週末頃が有力とみられています。一方、金大中大統領は与野党党首会談を前後して自民連の金鍾泌名誉総裁と会談し、政局懸案について話し合うものとみられています。

・公定歩合の引き下げにともなって、先週預金金利を引き下げた韓国の市中銀行は今週末から貸出金利を相次いで引き下げることにしています。住宅銀行は、早ければ今週末から個人への担保貸付については0.3%、信用貸付は0.2%から0.7%ポイント引き下げる計画です。このため 住宅銀行の住宅担保貸し付け金利は年8.75%から8.45%に下がります。国民銀行も 個人の貸付の金利を0.25%引き下げ、年9.25%から12.25%とすることになりました。

・現代アサンの金夢九社長が 北韓の朝鮮アジア太平洋委員会と金剛山の観光特別地区指定問題などを協議するため16日北韓入りしました。金社長は今回の訪問で南北の陸路観光を実現するため当局間協議を再開するよう北韓側に働きかけるとともに、金剛山一帯を経済、観光特別地区に指定する問題も早期解決できるよう求める予定です。

・政府は韓国の放送局から出されたデジタル放送の申請に免許を交付し、現在試験放送中のデジタル放送が今年11月から首都圏をスタートに本放送に入ることになりました。情報通信部はKBS1、とMBC、SBSEBSの放送局にデジタル放送の免許を交付しました。これによって、現在より優れた画質と音質でテレビを視聴できるとともにデータ放送などのサービスを受けられるようになります。情報通信部では2005年までにデジタルテレビと関連の放送機器を含め年間111兆ウォンの市場を見込み、277億ドル相当の輸出にも貢献するものと試算しています。

・16日のソウルは晴れ、日中の最高気温は34度4分とこの夏最高を記録しました。17日は全国的に晴れ、日中最高気温は30度から32度になるものとみられています。16日韓国外換銀行が公示した日本の円100円は1066ウォン72銭で前日より18ウォン33銭のウォン安でした。また アメリカドル1ドルは1279ウォンで 前日より10ウォンのウォン高でした。韓国株式市場の総合株価指数は580.95ポイントで前日より3.80ポイント上昇しました。

8月15日水曜日

・8月15日は光復節、韓国が日本の植民地支配から独立した記念日です。今年で56回目を数える8.15光復節の記念式典が、忠清南道・天安市の独立記念館で行われ関係者らおよそ3000人が出席しました。金大中大統領はこの式典で挨拶し、最近の日本の歴史教科書の歪曲記述問題や小泉首相の靖国神社参拝と関連して、「韓国民は確固とした歴史認識のもとで韓日関係が正しく発展することを強く望んでいる」と述べ、両国関係の修復に向けた日本側の努力を求めました。金大統領は98年10月の訪日後、両国関係は急速に進展したものの「日本の一部勢力に歴史をわい曲しようという動きがあり、韓日関係にまた暗い影を落としている」として、「歴史問題は過去に止まらず現在、そして未来の問題である。我が民族に及ぼした加害事実を無視する隣国と果たして安心して未来をともに設計できるかというのが韓国民の正直な心境だ」と述べました。金大統領はまた、最近の国会情勢について触れ、「国民の政治不信が限界にきていることに、与党総裁としての責任を痛感している」として、政治改革と与野党の協調へ向けハンナラ党の李会昌総裁に対し与野党党首会談の開催を提案しました。さらに南北問題については、金大中大統領が一貫して進めている北韓包容政策を必ず実現させると述べるとともに、アメリカに対しては北韓との対話再開に最善を尽くすよう求めました。

・韓日間の外交関係が深刻な局面を迎えている中で、金大中大統領と、小泉首相が、来月ニューヨークで会談る可能性が出てきました。日本のマスコミが15日伝えたところによりますと、小泉首相は、来月19日からニューヨークの国連本部で開かれる「国連児童特別総会」に出席する方針だということです。この「国連児童特別総会」の議長は、金大中大統領がつとめることになっており、この機会に金大中大統領と小泉首相が何らかの形で会談するのではないかと見られています。日本政府は、小泉首相の靖国神社参拝と関連し、韓国や中国との関係修復のため10月に上海で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議の期間中、韓国や中国の首脳との会談を進める意向を表明していますが、これより先にニューヨークでの韓日首脳会談が実現する可能性が高くなりました。

・韓国政府は、平壌で開かれる「8.15南北共同行事」に韓国側代表団の参加を最終的に認めることにしたことから、これに参加する韓国側代表団360人が15日、空路平壌入りしました。南北共同宣言実践のための韓国側の民族共同行事推進本部は、この日、アシアナ航空のチャーター機2機を利用して仁川空港から平壌の順安空港に到着しました。一行は、午前中、民族統一大祝典の記念式と文化公演を観覧した後、午後には、グループ別に共同討論会を行います。韓国政府は、8.15を南北が共同で祝うという去年の南北共同宣言の実行を目指した南北間の民間交流事業に、韓国側の民間団体の北韓訪問を認めない方針でしたが、北韓が行事の開催場所を平壌市内に立てたいわゆる「3大憲章記念塔」で行うとしていた主張を撤回してきたことから、14日夜、急遽、方針を変えたものです。韓国側代表団は平壌での公式行事を終え21日帰国します。

・ジュネーブ発 連合ニュースによりますと、韓国政府は、14日、国連人権委員会の小委員会で、日本の歴史教科書の歪曲記述は、国連人権委員会の決議を無視しているとして日本側にその是正と正しい歴史教育を促しました。韓国ジュネーブ代表部のユン・ビョンセ公使は、14日開かれた国連人権委員会の小委員会に出席し、日本政府が1996年の国連人権委員会で、従軍慰安婦に関する歴史的事実を教科書に反映することを約束していたにも関わらず、問題となっている教科書の修正を拒否し検定にも合格させたことは、国連での決議を無視し国際的な約束を破ったものだとして強く抗議しました。

・ロシアのイタル・タス通信によりますと、北韓とロシアの鉄道省が14日、北韓の鉄道とシベリア横断鉄道とを連結するための鉄道協力協定に調印しました。ロシア鉄道省によりますと、シベリア横断鉄道と連結することになる北韓側の鉄道は、南北軍事境界線の板門店から平壌を経て元山に北上し、ロシアとの国境地帯にある豆満江までの総延長930キロのルートになるとしています。この事業で、ロシアは、5億ドルを投資し、北韓の鉄道の近代化をはじめ、鉄道運営や、北韓の技術者の養成、さらに非武装地帯の地雷の除去にも参加したい意向です。南北を繋ぐ韓半島縦断鉄道とシベリア横断鉄道の連結事業が完了し、鉄道便の運行が始まりますと、韓国とヨーロッパ間の貨物輸送は、海上運送の3分の1のわずか13日に短縮され、費用の面でも大きなメリットが期待できます。

・アメリカ国務省のリーカー副報道官は14日の記者会見で「アメリカは、韓半島での南北和解の進展を積極的に支援する。そのために、金大中大統領の北韓包容政策を今後とも支持し続ける方針である」ことを改めて表明しました。リーカー副報道官はまた、今年6月以降途絶えている米朝間の対話再開にむけた北韓側の前向きな回答を期待していると述べました。

・韓国企業の広告担当者の大半は、インターネットの広告は効果があると認識していることが分かりました。全経連(全国経済人連合会)が、このほど、インターネット広告を行っている企業の代表や、広告マーケティング会社ら80社の広告担当者を対象に、インターネット広告の効果について調べました。その結果、回答者の59%つまり10人のうち6人近くが「効果がある」と答えました。このうち、「非常に効果がある」という意見は11%、「まあまあ効果がある」は48%で、反対に「効果がない」というのは18%に過ぎませんでした。またこの調査では、今年下半期に各企業がインターネット広告にかける費用は、上半期より20%増の1億8000万ウォンにのぼるものと予想しています。

・このところ韓日関係は、教科書問題、靖国神社参拝問題を巡って急速に悪化していますが、お盆休みを利用して韓国を訪れる日本人観光客は去年より増えていることが分かりました。ソウルの旅行会社の集計によりますと、今月10日から18日までの間、韓国を訪れる日本人観光客は、去年の同じ時期より、およそ30%近く増えており、ソウルのホテルの日本人客は20%も増えたということです。観光業界の関係者は、「韓日間の関係悪化で政府や民間レベルでの交流が急速に冷え込んでいるのとはうらはらに、個人レベルでの観光客には特に影響は出ていないようだ」と話しています。

・韓国プロ野球、サムソンライオンズの主砲、李承Yイ・スンヨプ)選手が、日本の阪神タイガースからの入団の打診を受けていることが明らかになりました。日本の日刊スポーツが14日伝えたところによりますと、「阪神タイガースが韓国の最強打者、李承Y獲得に乗り出した。来シーズンの続投が決まった野村監督がスカウト担当者を韓国に送り込み、調査は終えた模様」だということです。李承Y選手は今シーズンプロ入り7年目で、球団の同意が得られれば海外進出も可能ですが、球団側では「今はシーズン中でありこんな話をする時期ではない」としています。

・15日のソウルは曇り時々雨、午後2時の気温は26度、8分でした。16日も引き続き全国的に曇り一時雨の予報となっています。16日の朝の最低気温は20度から25度、日中最高気温は28度から31度と今日に続いて残暑の厳しい一日となりそうです。15日は、光復節で国民の祝日のため為替レートは前日と換わりありません。日本円100円は、1048ウォン39銭で、アメリカドル1ドルは、1289ウォンです。また、韓国株式市場も祝日のため取引はありません。

8月14日火曜日

・韓国政府は日本の小泉首相が13日、靖国神社を参拝したことに対し、抗議の声明を発表しました。外交通商部の辛正承スポークスマンはこの中で、「小泉首相が度重なる韓国側の警告を無視し、日本国内の反対をも押し切って、日本の軍国主義の象徴である靖国神社を参拝したことは遺憾きわまりない。小泉首相が近隣諸国と真の友好関係を築き上げていくためには、今後、正しい歴史認識を土台に関係国の立場と国民感情などを尊重しなければならない」と強調しました。韓国政府は、現在中東を訪問している韓昇洙外交通商長官が帰国次第、日本の寺田駐韓大使を呼び、韓国政府の抗議の意志を改めて伝える方針です。

・この問題に関連し、韓国政府は14日、崔相龍駐日大使を通じて日本政府に、強い遺憾の意を伝えました。また金 大中大統領は15日の光復節の祝辞で、小泉首相の靖国神社参拝に対し、改めて遺憾の意を表明するものとみられています。政府はとくに、日本が韓・中両国に特使を派遣し、韓・日首脳会談の早期開催などを提案すると伝えられたことから、その対応策の検討に入りました。しかし韓国政府としては、教科書問題や靖国問題で、日本側が特別の措置をとらない限り、特使を受け入れる状況ではないと判断している模様です。

・この問題について、韓国国会の与野党もそれぞれ声明と論評を発表し、日本の小泉首相の靖国神社参拝を強く非難しました。与党民主党は、小泉首相が戦犯がまつられている靖国神社の参拝を強行したのは韓国をはじめ、アジアの国々を無視するものだと非難し、アジアの国々と連帯して、日本の帝国主義の復活を阻止することに力を尽くしていきたいと述べました。また、与党連合の自民連は、小泉首相の靖国参拝は、日本が世界の一員であることを忘れた無責任な行動だったと非難し、政府は韓・日パートナーシップ関係を根本的に見直し、強力な対応策を講じるべきだと述べました。一方、野党、ハンナラ党は、小泉首相の靖国神社参拝は驚くべきことだ。日本国内の一部から支持を得るかもしれないが、世界的な支持を失う愚かな行動だったと非難しました。

・小泉首相の靖国神社参拝に対して、中国の外交部も声明を発表するとともに、阿南駐日大使を外交部に予備、抗議しました。中国外交部の王毅外次官は、阿南大使に対し、「小泉首相の靖国参拝は中日関係の政治的基礎に損害を与え、中国民とアジアの被害国民の感情を傷つけた。両国関係の健全発展に影響を与える」と批判しました。この一方王次官は、小泉首相が参拝に先立って発表した談話の中で、日本の過去の侵略を認め、反省を表明したこと、また8月15日という敏感な日を避け、参拝計画を変更したについては、一定の理解を示しました。

・一方、この小泉首相の靖国神社参拝については、海外の有力マスコミも一切に伝えました。まずフランスの「ル・モンド」は14日付けの紙面で、「パンドラの箱が開けられた」と伝えました。この記事では、小泉首相が韓国や中国との外交的な危機を招く恐れがあるにもかかわらず、太平洋戦争の戦犯がまつられている靖国神社の参拝を強行したと指摘しています。またイギリスBBC放送は13日、小泉首相の靖国神社参拝で、韓国と中国など隣国が激しく抗議したと伝えました。また韓国では一部の民族主義者らが13日、これに抗議する運動として、指を切断する「集団断指式」を行なったと伝えました。

・韓国政府は平壌で開かれる「8.15南北共同行事」に韓国側代表団の参加を認めない方針です。この8.15南北共同行事は、去年の南北共同宣言の実行を目指して、民間レベルの交流の一つとして計画されていますが、北韓が行事の開催場所を平壌市内に立てたいわゆる「3大憲章記念塔」で行いたいと主張したのに対し、韓国政府は北韓側の一方的な宣伝にくみすることはできないとして、韓国側の民間団体の北韓訪問を認めない方針を明らかにしました。

・カイロ発連合ニュースによりますと、イランとエジプト、それにローマ法王庁を歴訪中の韓スンス外交通商長官は、13日、エジプトの首都カイロに到着し、4日間の日程に入りました。韓長官は、エジプト訪問中、ムバラク大統領と会談する他、イベイド首相や外相らとも会って、中東諸国との実質的な協力促進や安定した原油の供給方法について協議し、韓国・エジプト原子力協定に調印する予定です。また韓長官は、アジア中東地域の大使らが出席する在外公館長会議を開き該当各国との経済協力についても話し合うことにしています。これに先立って韓長官は、3日間イランを訪問し、ハタミ大統領に、金大中大統領からの韓国への招待の意向を伝えました。

・法務部は、8月15日の光復節を一日前にした14日、ソウル拘置所と安養刑務所など全国41の施設に収容されている10年以上の長期服役者ら模範囚950人を、仮釈放しました。仮釈放された模範囚の中には、10年以上の刑を言い渡され服役中の44人をはじめ、各種の技能資格取得者、技能大会入賞者、検定試験合格者らが含まれています。

・韓国のデパートやスーパーでは、これまで韓国産牛肉と輸入用牛肉は別々のコーナーで販売されていますが、来月10日からは同じ牛肉コーナーで販売されるようになります。農林部は、WTO(世界貿易機関)が今年月、韓国での牛肉の区分販売がWTO協定に違反しているという最終判定を出したため、来月10日からは韓国産牛肉と輸入用牛肉の販売コーナーを区分するようにしていた販売制度を廃止することになりました。しかし、輸入用牛肉を韓国産牛肉と偽って販売する恐れもあることから、農林部では牛肉の原産地表示などの購入先の記録を1年以上保管するよう義務付けることにしています。

・秋とは名のみ、まだまだ夏たけなわのソウルですが、デパートや大型ファッションモールでは、一足早く秋のファッションに彩られています。ソウル中心部の繁華街にある「明洞ミリオレ」では、現在10%程を占めている秋の新製品を今週末までには、30%から50%ほどまでに増やし、本格的な秋の装いに改める計画です。また東大門市場周辺の大型ファッションモール「トゥタ」や「プレヤータウン」では、祝日の光復節翌日の16日以降、一斉に秋の新製品を披露する計画です。

・14日のソウル晴れ、午後時の気温は、27分でした。15日は、ソウルと中部地方は曇り時々雨、南部地方は午後から雨になるところもあるでしょう。韓国外換銀行が公示した14日、午後時現在の為替レート、日本円100円は、1048ウォン39銭で、前日に比べ4ウォン48銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは、1289ウォンで、前日に比べ4ウォン50銭のウォン安でした。また、3日の韓国株式市場の総合株価指数は、前日より15.15ポイントも上がって577.15ポイントとなり、日連続の上昇を見せました。

8月13日月曜日

・日本の小泉首相が13日午後靖国神社参拝を強行しました。日本のマスコミは小泉首相がみずからの公約をまもりながら、韓国と中国の反発を配慮し、15日の終戦の日を前倒しした形で13日の参拝を選択したと報じました。韓国政府は小泉首相の靖国神社参拝と関連して、抗議と遺憾の意を示す声明を発表するなど強硬に対応する方針です。政府当局者は小泉首相が韓中両国など周辺国家の要請を拒否し靖国神社参拝を行ったのは大変遺憾なことだと指摘し、抗議の声明を発表するなど追加の対応策を講じることを明らかにしました。

・韓国を訪れているアメリカ上院外交委員会のバイドン委員長は「今後のアメリカと北韓との対話は、長距離ミサイルの開発問題が焦点となる」という考えを示しました。バイドン委員長は12日の記者懇談会でこのように述べるとともに「北韓の通常兵器はこの10年大きな変化はなく、通常兵器によって北韓が韓国を侵略することは考えられない」と述べました。バイドン委員長はまた 対北韓政策を巡り、韓米間で意見の相違があるのではという一部の見解について、ブッシュ政権発足当初にはそんなこともあったがブッシュ大統領自らがそれを意図したものではないのではないか。今後 韓米間の協調にまったく問題はないだろうと述べました。また この記者懇談会に同席したリビアアメリカ大使代理は、北韓への電力支援と関連して、「電力支援のため韓国の調査チームが北韓に入ろうとしていたが北韓が拒否したと聞いている。アメリカが北韓への電力支援に反対したことはない」と述べました。

・新しく韓国駐在となったロシアのラミシゥィビリ大使は、先週モスクワで発表されたプーチン大統領と北韓の金正日国防委員長による共同宣言は韓半島の和解と平和定着のためにできるだけ努力するという両国の意志を示したものだと説明しました。ラミシゥィビリ大使は13日与党民主党の金重權権代表を表敬訪問した席でこのように述べるとともに、ロシアは南北の平和定着が東北アジアと世界平和に肯定的な影響を与えるだろうという認識をもっていると強調しました。これに対し金重權代表は ロシア政府のこうした努力に感謝するとともに、南北関係の進展に向けた積極支援を要請しました。

・中国の江澤民国家首席が来月20日北韓を訪れ、金正日国防委員長と会談するとワシントンポストが12日報じました。ワシントンポストは外交消息筋の情報としてこのように伝えるとともに、江澤民国家首席の北韓訪問は最近活発になっている北韓と中国、北韓とロシアの外交的アピールの一つだと伝えました。江澤民国家首席は金正日国防委員長に対して、米朝関係の悪化で事実上中断状態となっている南北会談の再開を求めるものと見られ、南北関係はもちろん東北アジアの安全保障にも大きな影響を及ぼすだろうと、ワシントンポストは伝えています。

・イランを訪問している韓昇洙外交通商長官は12日、イランのハタミ大統領を表敬訪問し、金大中大統領の招待の意思を伝えるとともに、イランのガス田開発事業に韓国企業が参加できるよう要請しました。これをうけてハタミ大統領は両国の実質的な協力を増やしていくことを強調するとともに、韓国政府の対北韓政策に対して積極的な支持を表明しました。韓昇洙外交通商長官はこれにさきだち、イランのハラジ外相と会談して韓半島情勢などの懸案について意見を交わしました。韓昇洙外交通商長官はこの会談で、去年の南北首脳会談以降の南北関係について説明したのに対し、ハラジ外相は南北和解のために積極的に協力していくと述べました。両国外相はまた62年の国交樹立以来両国の通商関係が確実に進展していることに満足を示し、今後エネルギーや情報技術産業など幅広い分野で協力を拡大していくことで合意しました。これと関連して韓昇洙外交通商長官は、現地法人の法人税の削減など韓国企業の活動条件の改善を求め、今後 両国の経済技術共同委員会でこの問題を論議していくことになりました。

・ベトナムのチョン・ドク・ルオン国家首席が金大中大統領の招待で、今月22日から25日までの4日間韓国を訪問します。両首脳は23日首脳会談を開き、21世紀の包括的パートナー関係の構築や経済、通商面での協力増大、国際舞台での協力強化などについて論議する予定です。ベトナムの国家首席が韓国を訪問するのは9年前の92年の国交樹立以来初めてのことです。

・産業資源部は13日、政府と業界代表で構成された「インドシナ資源協力代表団」をベトナムとミヤンマーに派遣し、両国との協力について話し合うことになりました。代表団は14日ベトナムのハノイで第1回韓国・ベトナム資源協力会議を開き韓国企業が参加している開発している液化天然ガスの販売先の問題や韓国の原子力発電のベトナム進出などについて論議する計画です。また ミヤンマーでは両国の資源協力委員会の設置について論議することにしています。産業資源部ではまた今年中にインドネシア、中国、モンゴルとも資源協力委員会を開く計画です。

・韓国は日中最高気温が例年にくらべて最高9度5分ほど低い20度前後になるなど12日から13日にかけて全国的に秋のようなお天気が続いています。13日のソウルは雨のち 晴れ、午後3時の気温は21度5分でした。14日は 中部地方は雨のち晴れ、南部地方はにわか雨がふるでしょう。日中最高気温は28度から31度と、13日より高くなるものとみられます。13日韓国外換銀行が公示した日本の円100円は1052ウォン87銭で先週にくらべて1ウォン64銭のウォン安でした。またアメリカドル1ドルは1284ウォン50銭で先週より2ウォンのウォン安でした。13日の韓国株式市場の総合株価指数は562ポイントで 先週より6.66ポイント上昇しました。

8月11日土曜日

・東京発 連合ニュースによりますと、小泉首相は、10日夜、首相公邸で与党3党幹事長と会談し、8月15日の靖国神社参拝について意見を交わしました。小泉首相は会談後、記者会見し、「与党幹事長らの言葉を十分参考にし、11日からの夏休み中、熟慮に熟慮を重ねたい」と述べ、週明けには最終判断を出す意向を示しました。この会談で、与党3党幹事長は、韓国や中国に配慮して慎重な対応を求めました。

・ロンドン発 連合ニュースによりますと、ロンドンで発行される週刊誌「エコノミスト」と「フィナンシャルタイムス」は、小泉首相の靖国神社参拝について自粛を求める記事を掲載しました。このうち「エコノミスト」は、‘日本の首相は靖国神社を遠ざけるべき’というテーマで、「小泉首相が最終段階で決心を変えない限り、終戦の日の8月15日に靖国神社を参拝するものとみられる。そうなれば、2002年ワールドカップサッカーの共催国でもある韓国はもちろん、中国、さらには足元の自民党内からも不満が出るだろう」と述べました。

・金大中大統領は、11日、韓国を訪問中のアメリカ上院のビデン外交委員長と会談し、韓米関係と対北韓政策を巡って意見を交換しました。金大統領はこの席で、「北韓の金正日国防委員長のロシア訪問に続き、来月には中国の江沢民国家主席の北韓訪問が予定されており、韓半島の周辺情勢が活発に展開するものと思う」と述べ、韓米両国は、安保同盟関係をもとにより緊密な協調体制を取らなければなければならないと強調しました。その上で、金大統領は、「韓半島問題を打開するためには、アメリカ議会の超党派的な支持が必要であり、ビデン上院外交委員長の格別な関心と協力をお願いしたい」と述べました。

・韓国での臓器移植法による脳死判定の手続きが簡素化される見通しです。保健福祉部は、11日臓器移植法のうち、脳死判定の手続きに関する条文の改正案をまとめ、この秋の通常国会に提案すると発表しました。それによりますと、―、脳死の人から臓器を摘出する際に必要な家族の同意規程を緩和する。―、脳死を判定する委員会の委員の数を減らすなどが主な内容となっています。保健福祉部では、この改正案がこの秋の国会で成立すれば、来年の下半期から施行する方針です。

・今年の上半期、南北の間では、南北離散家族の交換訪問や現代グループの故鄭周永名誉会長の弔問団を乗せた旅客機など合わせて7回運行が行われたことが分かりました。統一部が集計した「南北間の航空機運行状況」によりますと、今年1月から6月までに南北の間では全部で7回旅客機が運行され、乗員を含め全部で767人が南北を行き来していたことが分かりました。南北間の航路別には、韓半島西側の海上に沿った西海の航路が6回、東側の東海の航路が1回となっています。この航路を行き来した旅客機は、アシアナ航空1機、北韓の高麗航空が2機でした。

・ロンドン発 連合ニュースによりますと、韓国証券市場での株の取引額が時価総額の370%に達し、世界で2番目に多いことが分かりました。アメリカの格付け会社「スタンダード・アンド・プア−ズ」がこのほどまとめた99年と2000年の世界各国の株の平均取引額は、パキスタンが時価総額の487%で1位、2位は韓国となっています。3位は台湾、以下、インド、アメリカの順となっています。

・日本のサッカーJリーグ・セレッソ大阪から韓国Kリーグの蔚山現代への移籍が困難となった盧廷潤選手が、10日、アビスパ福岡と契約しました。日本の日刊スポーツが11日伝えたところによりますと、盧廷潤選手は、アビスパ福岡との間で今シーズンの終了時までの契約に合意したということです。契約の条件などは一切公開されていませんが、盧廷潤選手は、13日からアビスパ福岡に合流し、早ければ18日のセレッソ大阪との試合に出場する予定です。盧廷潤選手は93年に韓国国内のドラフト指名を受けず、高麗大からサンフレッチェ広島に入団し、Kリーグでの経験がないため「新人」として扱われることになり、ドラフト制度が廃止される来年1月1日までは、蔚山現代の選手として登録できなくなっていました。

・ソウルのタクシー料金が今月30日頃から28%程引き上げられることになりました。ソウル市は、一般タクシーの基本料金を現在の1300ウォンから300ウォン引き上げ、1600ウォンにするなど、28%値上げする案を17日開かれる市の物価対策委員会で審議し、今月30日頃から実施する計画を明らかにしました。また現在、基本料金が3000ウォンの模範タクシーは、4000ウォンに引き上げられます。

・今年で5回目を数える「ソウル国際漫画アニメーションフェスティバル」が11日、ソウル江南区三成洞のCOEXで開幕しました。今回のフェスティバルでは、20カ国から出品された150本のアニメーション作品が上映されるのをはじめ、ヨーロッパ現代漫画展、北韓漫画展など、漫画とアニメーションの歴史を一目で見られる企画展が設けられ、また韓国の大學生たちのアニメーション特別展も開かれます。開幕初日には、日本のりんたろう監督の作品「メトロポリス」が上映され、大勢のアニメファンが詰め掛けました。「ソウル国際漫画アニメーションフェスティバル」は、19日まで開かれます。

・11日のソウルは曇り一時雨、午後1時の気温は28度でした。日曜日の12日は、全国的に雨の予報となっています。韓国外換銀行が公示した11日、午後1時の為替レート、日本円100円は1051ウォン23銭で、前日に比べ1ウォン10銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1282ウォン50銭で、前日に比べ2ウォン50銭のウォン安でした。韓国株式市場は、土曜日のため取引はありません。

8月10日金曜日

・韓国が97年の外貨危機の際、IMF(国際通貨基金)から借り入れた195億ドルを今月中に全額返済し、いわゆるIMF管理体制から完全に解放されることになりました。財政経済部によりますと、韓国は23日、IMFに1億4000万ドルを返済し、これでIMFから借りていた借入金195億ドル全額の返済が終わります。韓国は97年12月財閥企業の相次ぐ経営破たんでウォンが暴落して外貨危機となり、デフォルト=対外債務不履行寸前となりました。このため、韓国は、IMFから195億ドルの支援を受け、IMFの管理下に入りましたが、これによって3年8ヶ月ぶりに経済的な主権を回復することになります。財政経済部では、当初、2004年5月までに借入金の残額を返済する計画でしたが、IMFは、残額1億4000万ドルを返済した後も韓国の外貨準備高が970億ドルを上回るなど韓国経済が速いスピードで回復しているとして、予定を繰り上げ早期返済するよう要請してきたということです。

・大韓赤十字社は、10日、南北赤十字会談30周年にあたり、北韓に対して90歳以上の離散家族同士の再会を無条件に進めるよう求める声明を板門店を通じて北韓側に伝えました。大韓赤十字社は声明で「この30年間に再会を果たした離散家族は極めて一部に限られており、1800人あまりに上る90歳以上高齢者の離散家族については、生死の確認と無条件再会を早急に実現しなければならない」と強調しました。さらに声明は、今年1月に南北が合意した離散家族の生死の確認や、手紙の交換規模の拡大、面会所の設置などについて具体的に話し合う南北赤十字会談を早急に開くよう北韓側に提案しました。

・李マンソップ国会議長は、10日、北韓とロシアがこのほど首脳会談で合意した南北縦断鉄道とシベリア横断鉄道との連結事業を促進するため、南北にロシアが参加する協議会を早急に立ち上げなければならない」と強調しました。李議長は、またこの日、新任のロシアの韓国駐在大使と懇談した際、「必要であれば、3カ国の国会議長会談を開いて鉄道連結事業を側面から支援することが望ましい」という見解を示しました。

・在日本朝鮮人総連合会の機関紙、「朝鮮新報」は、4日の金正日国防委員長と、ロシアのプーチン大統領が発表したモスクワ共同宣言は、南北関係の対話促進に役立つという見解を示しました。朝鮮新報は、外部の干渉を受けずに南北対話を継続すべきだという点をロシアが支持したことは、今後の南北関係の進展に良い結果をもたらすとしてこのように述べました。

・北韓を脱出し韓国に亡命した人が、今月9日現在で319人となり、過去最高の去年1年間の312人をすでに上回っていることが分かりました。統一部では、家族単位での亡命者が増えており、この情勢では、今年末までには600人を超えるのではないかとみています。政府は、北韓脱出者が韓国に定着するためには、定住支援施設の拡充が必要なことから、56億ウォンの予算措置を行うことにしています。

・ソウル地下鉄6号線の「ノクサピョン駅」の地下水が汚染された問題で、韓国駐留アメリカ軍は、近くにある龍山基地内の22箇所のマンホールを調査した結果、少なくとも2箇所以上でガソリン成分を検出したと発表しました。これについてアメリカ軍は、過去に数回暖房用燃料の貯蔵タンクからガソリンが漏れた可能性があるという事実を確認しました。これについて韓国の環境市民団体「緑色連合」は、10日声明を出し、官民合同の調査団をつくり、改めて基地内の全面調査を行うよう求めました。「緑色連合」は、アメリカ軍によるこれまでの石油漏れ被害の実態を全て公開し、管理責任者を処罰するとともに、国民に謝罪するべきだと強調しました。

・韓スンス外交通商長官が、イランとエジプト、それにローマ法王庁を訪問するため、9日最初の訪問国、イランへ向け出発しました。今度の歴訪で韓長官は、イランのハタミ大統領、エジプトのムバラク大統領を表敬訪問する他、両国の外相らとも会談し、韓国企業の中東への進出と、南北和解と協力政策に対する支援を求めることにしています。また韓長官は、エジプトの首都カイロで、アジア中東地域の大使らが出席する在外公館長会議を開き、中東諸国との実質的な協力促進や安定した原油の供給方法について協議する予定です。韓長官は、この後、ローマ法王庁を非公式で訪問し18日帰国します。

・日本やアメリカなど世界的な電子メーカー5社が、韓国大手の大宇電子を買収する意向を表明し、今月末頃、入札提案書を提出するものとみられています。韓国の業界と銀行債権団によりますと、大宇電子の買収意向を伝えてきた海外の電子メーカーは、日本が2社、アメリカ、オランダ、フランスの合わせて5社で、いずれも買収価格として4兆ウォン程度を提示した模様です。大宇電子の売却を進めている銀行債権団は、今月末までにこれらの会社から入札提案書を受け付け、優先交渉対象として2社から3社を選定し、本格的な売却交渉を行うことにしています。

・ドイツは、来月末 北韓に牛肉6000トンを支援すると、ドイツの農業省が9日明らかにしました。それによりますと、ドイツは、北韓に支援する牛肉6000トンを来月末北韓に送る計画で、現在5000トンの牛肉を冷凍庫に備蓄してあると発表しました。ドイツでは去年の冬、狂牛病の発生により牛肉の価格が暴落し、その対策として北韓に余肉を支援することにし、今年4月には最大で3万トンの牛肉を北韓に送ることを約束していました。

・カナダから韓国まで、1万5千キロの太平洋をヨットで単独横断した韓国の男性が、130日間の航海を終え、9日、プサンのスヨンマンヨット競技場に戻ってきました。この男性は、プサン市の自営業、金ヒョンゴンさん(41歳)です。金さんは、今年の4月2日、長さ10メートルのヨット「ムクンファ」号に乗り、カナダのバンクーバーからプサンを目指して、130日間の太平洋横断の一人旅に出ました。金さんは、低気圧の接近など数々の悪条件を乗り越え、1万5000キロあまりの太平洋を航海し、ハワイ、対馬を経て、予定通り130日目の9日にプサンのスヨンマンヨット競技場に到着しました。金さんは、20歳の頃から太平洋単独横断の夢を抱き続けていたということで、韓国人としては2人目という偉業を達成しました。

・日本のJリーグ・柏レイソルで活躍している黄ソンホン選手が、12日から韓国ナショナルチームのヨーロッパ遠征に合流することになりました。大韓サッカー協会によりますと、当初、黄選手のヨーロッパ遠征に難色を示していた柏レイソルから、10日、黄選手を12日オランダに送るという連絡が入ったということです。これで黄ソンホン選手は、オランダに遠征している韓国ナショナルチームと合流し、15日、FIFA(国際サッカー連盟)のランキング9位のチェコの代表チームと親善試合を行うことになる見込みです。

・10日のソウル晴れのち曇り、午後3時の気温は、29度7分でした。11日は、済州島と南部地方は低気圧の影響で、午後から雨の降るところが多く、ソウルと中部地方はくもりの予報となっています。韓国外換銀行が公示した10日、午後3時現在の為替レート、日本円100円は、1050ウォン13銭で、前日に比べ8ウォン82銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1280ウォンで、前日に比べ10ウォン50銭のウォン高でした。また、10日の韓国株式市場の総合株価指数は、555.34ポイントで、前日より5.67ポイント上昇しました。

8月9日木曜日

・ロシアを訪問した北韓の金正日国防委員長は帰国当日の8日、プーチン大統領と2回目の首脳会談を行っていたことが明らかになりました。ロシア大統領府の広報室は8日午後、極秘に行われた2回目の首脳会談を明らかにしましたが、会談の内容についてはふれませんでした。モスクワの外交消息筋も金正日委員長がプーチン大統領と単独会談を行ったと伝えました。金正日国防委員長は8日、この首脳会談の後予定されていたモスクワ市内での日程をすべて取り消して、宿舎のメトロポリタンホテルで休息し、現地時間の8日夕方モスクワのヤロスラブ駅から特別列車で帰国の途につきました。ところでロシアのN−TVは 金正日委員長の特別列車が厳しい警備にもかかわらず7日サンクトペテルブルクからモスクワに向かう途中、線路におかれたコンクリートブロックとあわや衝突する事態になったと報じました。金正日委員長を随行した ロシア側の責任者は「今度の事件はテロではなく単純ないたずらの可能性が高い」としています。

・金正日国防委員長は今度のロシア訪問でサンクトペデルブルク市にあるキロフ機械工場を視察した際、道路建設の技術分野の協力を提案したと、「ロシアの声」が8日明らかにしました。この工場のジエナチェンコ支配人は、北韓代表団はこの工場で生産される原油やガス加工の設備に高い関心を示したと述べました。

・アメリカは8日、北韓といつ、どこでも、条件なしに対話する用意があることを再び明らかにしました。アメリカ国務省のバウチャー報道官は8日の記者会見で北韓の外務省のスポ−クスマンがアメリカが先に提案した対話の議題を撤回することを求めたことと関連し、アメリカは北韓といつ、どこでも、前提条件なしに真摯に協議する意思があることをもう一度確認すると述べました。バウチャー報道官は現時点で北韓はアメリカの提案を受け入れていないが、アメリカは 北韓の核開発凍結に関する基本合意の履行とミサイルの開発計画に対する検証、韓半島での通常兵力の削減などについて話し合うことを希望しており、アメリカは前提条件なしに話し合う用意が整っていると述べました。これに先立ち北韓外務省のスポ−クスマンはアメリカが北韓の通常兵力の削減などを一方的に提案したのは絶対に受け入れられないとして、アメリカがこの提案を撤回しなければ対話には応じられないと述べました。

・モスクワ発連合ニュースによりますと、ロシアは北方4島水域で北韓とウクライナ共和国にサンマ漁を認めたことと関連して、北方4島を巡るロシアと日本の領土紛争とは関係のない商業的な取引だと明らかにしました。ロシア政府の消息筋は8日、北方4島周辺は日本の排他的経済水域であるという日本の主張を無視した形で、ロシアが北韓とウクライナ共和国に操業許可を出したという東京発の報道と関連して このような取引は外交問題とは関係のないことだと述べました。一方、日本の福田官房長官は、ロシアが韓国についで 北韓、台湾、ウクライナ共和国に北方4島周辺水域でのサンマ漁を許可したことは、受け入れられないと述べ、ロシアに抗議する姿勢を明らかにしました。

・韓国と日本の間で進められている「犯罪者引き渡し条約」を巡る実務レベルの交渉が6日から3日間ソウルで開かれ、「対象となる犯罪」や「手続き」などについて大筋で意見が一致しました。韓国政府当局者は「引き渡しの対象となる犯罪、引き渡しの拒否の理由、引き渡しの手続きなど実質的な部分で合意に達した。残る懸案については年内に再協議することになった」と述べました。韓日両国は98年10月の韓日首脳会談で「犯罪者引き渡し条約」を結ぶことで合意し、去年9月から実務レベルの協議を行っています。今度の協議には韓国側から 朴東實外交部条約課長が、日本側から大江博外務省条約課長がそれぞれ代表として出席しました。

・韓国銀行は9日、金融通貨委員会を開き、公定歩合を現在の4.75%から0.25%ポイント引き下げ、4.5%にすることになりました。韓国銀行は先月初め公定歩合を0.25%ポイント引き下げでおり、わずか1か月の間に2回にわたって金利を引き下げることになりました。韓国銀行のチョン・チョルファン総裁は「アメリカや日本の景気の停滞が韓国経済に影響し韓国景気の回復が遅れている。金利面からの景気浮揚策として、再び公定歩合を引き下げた」と述べました。

・経営が破綻した韓国大手自動車メーカー、テウ自動車のイゾンデ会長は銀行債権団が主力のブピョン工場を他の資産と切り離して売却を進めているという一部の報道と関連して、ブピョン工場を含む一括売却方針にかわりはないと9日明らかにしました。李会長はテウの社員に対し、「現在アメリカのジェネラルモータスとの間で進めている交渉ではブビョン工場を含む一括売却という方針になんら変化はない。政府や債権団から 分離売却に関連する話は一切聞いていない」とした上で今後もテウ自動車の一括売却のため一層努力すると述べました。

・「2001年韓国訪問の都市」のイベント「2001世界陶磁器エスキポ」の幕開けをつげる開会式が9日午前、京畿道の利川行事場で行われました。開会式には金大中大統領夫妻と金漢吉文化観光長官ら3000人あまりが出席しました。2001世界陶磁器エスキポは「土で作る未来」をテーマに10日から10月28日まで開かれ、ヨジュとクァンジュでは10日に開会式が行われます。今度の陶磁器エキスポにはアジア、ヨ−ロッパ、アメリカ、アフリカなど世界82か国から2400点あまりの陶磁器が出品されました。一方、郵政事業本部はこの世界陶磁器エキスポのロゴなどを描いた記念切手を発行することにしています。

・9日のソウルは晴れ時々曇り、午後3時の気温は29度1分でした。10日は全国的に晴れの見込みで、日中の最高気温はソウル31度、全国的に28度から32度になるものとみられます。韓国外換銀行が公示した日本の円100円は1041ウォン31銭で 前の日にくらべて47銭のウォン安でした。またアメリカドル1ドルは1290ウォン50銭で前の日にくらべて3ウォン50銭のウォン安でした。9日の韓国株式市場の総合株価指数は549.67ポイントで前日より16.27ポイント下落しました。皆様お聞きの放送はラジオ韓国KBSの国際放送です。

8月8日水曜日

・政府は4日発表された北韓とロシアとの共同宣言に韓国駐留アメリカ軍の撤退が明記されたことについて、この問題は韓国とアメリカとの間の問題であるという考えをロシア側に伝えました。外交消息筋によりますと、韓国政府は ロシア駐在の韓国大使館を通じて、韓国駐留アメリカ軍は、純粋に韓米間の問題であり、第3者が介入するような外交上の問題ではないと説明し、ロシアの理解を求めました。

・この問題について、アメリカも韓国駐留アメリカ軍の駐屯は韓国政府と協議する問題だという見解を示しました。アメリカ国防総省のキグリー報道官は、7日の会見で、「韓国駐留アメリカ軍の駐屯は韓国政府と協議すべきものである。当事者以外の政府の見解に留意する必要はない」と述べました。

・北韓の故金日成主席は94年、韓国駐留アメリカ軍の存在を認めるとともに、韓国、北韓、それに駐韓米軍がそれぞれ兵力を50%削減するよう提案したと、アメリカのカーター元大統領が述べました。カーター元大統領は7日、KBSとの会見で、「94年に北韓を訪問して、金主席と会談した際、金主席は韓国駐留アメリカ軍の必要性について認めた上、金主席が死亡した後は、長男で、後継者の金 正日国防委員長が「金主席との約束は私が代わりに実行に移す」という内容の親書を送ってきた」と述べました。カーター元大統領はまた「今の米朝関係は不確実な要素があるが、金 正日国防委員長はブッシュ政権の対北韓政策に拘らず、ソウル訪問を実現すべきだ」と強調し、自らも南北の要請があれば、再び北韓を訪問する用意があると述べました。

・韓国国会の与党民主党は小泉首相が韓国の光復節、日本の終戦記念日の8月15日に靖国神社参拝を予定している問題について、この計画を撤回するよう求めました。民主党のチョン・ヨンハク報道官は8日、「光復節に小泉首相ら日本政府の閣僚が靖国神社を参拝することは、韓日間の友好関係はもちろん、アジアの平和のためにも望ましくない」と述べ、小泉首相の靖国神社参拝に強く反対する意向を表明しました。

・東京都教育委員会が7日歪曲記述が問題となっている「新しい歴史教科書をつくる会」が編纂した教科書を都立の養護学校に採択したことについて、ノーベル文学賞の受賞者の大江健三郎さんは「養護学校の教科書にふさわしくない」と述べました。これは、8日付けの朝日新聞とのインタビューで述べたもので、大江さんは「扶桑社版の歴史教科書は、大人に空元気をつける癒し系の本で、子供のためによく考えられた本ではない。もし沖縄や広島、長崎でこの教科書が使われたら、教師と子供らの話し合いが歴史の真実を逆に照らし出すでしょう。障害を持つ生徒の通う養護学校に影響力を示す都知事は国際的な感覚からずれている」として、障害を持つ息子の父母の立場として遺憾の意を示しました。

・牛の体細胞を利用して牛の卵子を作る技術が韓国で開発されました。マリア生命工学研究所の朴セピル博士チームは、7日、核を取り出したメス牛の卵子に、他のメス牛の体細胞のDNAに電気衝撃を与えて正常な卵子を作り、精子と受精させて、子宮に移植できる状態にまで培養させることに成功したと発表しました。この技術を人に適用しますと、卵巣に障害があったり、排卵がなかったりする女性も他の女性の卵子を利用して妊娠が可能になります。この研究所では、今後この胚をメス牛に移植する実験を行う計画ですが、人にこの不妊治療が適用されるためには、倫理的な問題に加えて、卵子を作るための体細胞のDNAが高齢者である場合、生れてきた子供の発育障害や、若年老衰するという問題が課題となると指摘されています。

・世界的なタバコメーカーのブリテッシュ・アメリカン・トバコが外国企業としては初めて韓国にタバコの工場を建設する計画を発表しました。「ダンヒル」のメーカーとして、国際的に知られるブリテッシュ・アメリカン・トバコの韓国支社は8日、「韓国南部の慶尚南道に1000億ウォンを投資し、年間80億本の生産能力を備えた工場を2004年まで設立する。葉タバコはもちろん、原材料は最大限韓国で調達する」と発表しました。年産80億本は、韓国では2番目に大きい規模の工場となります。韓国ではタバコは韓国タバコ人参公社が独占的に製造してきましたが、先月1日、タバコ事業法の改正で、外国企業の参入も認められ、その一番手として、 ブリテッシュ・アメリカン・トバコが進出することになりました。これについて財政経済部関係者は、「ブリテッシュ社はまだ正式に工場の設立を申請していない。申請があった段階で検討したい」と話しています。

・釜山の地下鉄2号線の一部区間が8日から開通しました。この日開通した区間はソミョンからクムリョンサンまでの8キロで、9つの駅があります。この区間では、午前5時20分から夜0時30分まで4分から6分間隔で、1日378本の電車が運転されます。地下鉄2号線は全線29.4キロ、37の駅がありますが、8日の開通によって、29の駅が開通することになり、残りの区間は来年釜山で開かれるアジア大会の前までに完成する予定です。

・韓国で行われた国際女子サッカー大会で韓国が優勝しました。韓国、日本、中国、ブラジルの4カ国が参加しリーグ戦で行われたこの大会最終日の7日、中国と対戦した韓国は、前半18分に中国に先制ゴールを許しましたが、前半24分に同点ゴールを決めました。そして、後半にも2つのゴールを決め、3対1で逆転勝ちしました。これで、韓国は2勝1引き分けで優勝し、2万5000ドルの賞金を手にしました。また中国との試合で2つのゴールを決めた韓国のクァック・ミヒ選手は今大会のMVPに選ばれました。2位は3引き分けの日本、3位は中国でした。

・8日のソウルは雨のち晴れ、午後3時の気温は29度5分でした。また9日はソウル曇り、大邱・釜山など南部地方は曇り一時雷雨、 予想最高気温はソウル31度など、全国的に30度から32度の予報となっています。韓国外換銀行が公示した8日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1040ウォン84銭で、前の日に比べて26銭のウォン高でした。またアメリカドル1ドルは1287ウォンで、前の日に比べて2ウォン40銭のウォン高でした。韓国株式市場の8日の総合株価指数は、565.94ポイントと、前の日に比べて1.55ポイント下落しました。

8月7日火曜日

・先週4日行われた北韓とロシアとの首脳会談で、北韓の金正日国防委員長は、韓国訪問を実現するためにはいろいろな条件を整えることが必要だ」と述べ、金国防委員長の韓国訪問は当分、実現が難しいものと見られています。外交消息筋によりますと、この首脳会談で、プ−チン大統領が南北対話の再開と金国防委員長の韓国訪問の必要性を強調したのに対し、金正日国防委員長は「いずれも重要であることを承知しているが、これを実現するためにはいろいろな条件が満たさなければならない」と述べたということです。これは金正日国防委員長がアメリカのブッシュ政権の対北韓政策を強硬路線ととらえ、こうした米朝関係を改善することが先決で、そうした条件が整えば、韓国訪問など南北間の懸案について取り組むことができることを示唆したものとみられています。

・ところで、ロシアと北韓の首脳会談で、ロシアのプ−チン大統領が金 正日国防委員長の韓国訪問と南北対話の再開の重要性について強調したことについて、アメリカ政府は6日、歓迎の意を表明しました。アメリカ国務省のバウチャ−報道官は6日の会見で、「アメリカは北韓がほかの国々と国際的なかかわり持つことを歓迎しており、このような金国防委員長のロシア訪問に大きな関心を持って、見守っていた。アメリカはプ−チン大統領が金国防委員長に、近く韓国を訪問し、南北対話を再開することが重要だと強調したことについて注目している。南北対話の再開はこれまでアメリカが強調していた重要なポイントだ」と述べました。バウチャ−報道官はまた、米朝協議の再開について、アメリカは北韓と何らの条件もつけず、対話する準備が整っていることを改めて強調し、これに対する北韓側の肯定的な反応を期待していると述べました。

・韓国とロシアは、学術面での交流を促進するため6日、ソウルで「韓ロ教育交流協定」に調印しました。協定は、韓国の韓完相副総理と、韓国駐在のラミシビリ・ロシア大使との間で調印され、今後両国は、2年毎に教育代表団を相互に派遣し、学生や教員、学者や専門家などの人的交流を活発にし、両国の教科書の記述についても情報を交換することにしています。

・北韓を訪問した国際赤十字社のセルピテル事務総長は6日ソウルで、「北韓に対しては食糧や医療面での国際的支援を継続しなければならない」と述べました。セルピテル事務総長は先月末から今月初めにかけて、北韓を訪問し、最高人民会議の金永南常任委員長や朝鮮赤十字会の張在彦会長らと会談しました。セルピテル事務総長は6日、大韓赤十字社で記者会見し、「北韓は今年も旱魃や洪水などの影響で稲の作柄に大きな影響が出ており、深刻な食糧不足が予想される。世界食糧計画とユニセフが食糧の支援を、国際赤十字が保健・医療分野で集中的に支援する必要がある」と述べました。またセルピテル事務総長は中断状態になっている南北赤十字会談を再開し、離散家族問題などを協議するよう、北韓側に求めたのに対し、北韓側はアメリカの強硬な対北韓政策など、状況は複雑で、直ちに南北赤十字会談を再開する時期ではない」と述べ、赤十字会談の再開には否定的な反応を示したと語りました。

・東京都立の養護学校が日本の公立学校では初めていわゆる歪曲記述として問題になっている「新しい歴史教科書をつくる会」が編集した中学校用の歴史教科書を採択することを7日、正式に決めました。東京都教育委員会は7日、臨時の委員会を開き、都立の養護学校や盲、ろう学校中等部の来年度の教科書採択問題について最終協議を行い、こうした決定を改めて確認したものです。

・ソウル市北部の恩平区で、6日夜、2階建ての雑居ビルが突然崩れ、買い物客ら十数人が下敷きとなりました。この事故で、1階の商店主の女性が死亡し、日本人女性を含む十数人が怪我をしました。怪我をした日本人女性は、ビルの1階で八百屋を経営している、根上洋子さん(42才)で、根上さんは頭に重傷を負っているということです。

・日本の小泉首相は日、「広島原爆の日」の平和記念式に参列した後、記者会見し、海外に住む「在外被爆者」に適用されていない被爆者援護法の見直しについて、「年内に一定の結論を出していこうと検討を進めている。検討結果を待ってしかるべき援護措置を講じたい」と述べました。この小泉首相の発言は、韓国人被爆者が被爆者援護法の適用を打ち切られたのは、「法の下の平等を定めた憲法に違反する」として訴えた裁判で、今年の6月、大阪地方裁判所が、原告勝訴の判決を言い渡したことに関連するものです。広島・長崎の原爆で被爆した外国人は、韓国人を中心に5000人に上るものとみられています。

・香港の映画界の第一人者、ウォン・カーウェイ(王家衛)監督が、韓国のSBSテレビと共同で100本のドラマを制作することになり、6日、ソウルで覚書に調印しました。それによりますと、韓国のSBSテレビと、ウォン・カーウェイ(王家衛)監督が経営するジェットン・フィルムは、制作費を折半し、100本のドラマを韓国語と中国語で制作します。そしてSBSは韓国国内での版権を、ジェットン・フィルムは、中国、香港、台湾での版権をもつことになり、日本やベトナムでの版権は双方が半分ずつ保有することで合意しました。両社が共同で制作する初のドラマ「SHE2002」は、オムニバス形式のシリーズとして作られ、アジアの女性の様々な姿を描くことになっています。

・産休の拡大や有給の育児休暇など、働く女性の保護と男女雇用の均等を目指す「母性保関連法」の改正が6日の国務会議で決まり、今年11月から施行されます。新しい母性保護法では、*産休をこれまでの60日から90日に増やす、*男性の場合、これまで共稼ぎでなければ、育児休暇がとれなかったのを妻が専業主婦でも、休暇取得を可能とするなどが主な内容です。

・大田政府庁舎内の一部のパソコンとサーバーが、今、世界的にインターネットを混乱させているマイクロソフトのウェブ・サーバー「IIS」を標的としたコンピューターウィルス「コード・レッド」に汚染されたと、行政自治部が7日明らかにしました。政府関係者によりますと、「6日から大田政府庁舎内の一部のサーバーとパソコンの速度が遅くなるなどネットワークに障害が生じ調査を行った結果、「コード・レッド」のウイルスに汚染したことが判明した。しかし7日中には復旧できると思う」と述べました。

・ヒディンク監督が率いる韓国サッカーのナショナルチームが、ヨーロッパで転戦するため6日オランダへ向け出発しました。ナショナルチームは、オランダでキャンプし、日、オランダのアマチュアチーム・アルシエデスと、また9日には、部リーグのRKCと親善試合を行う予定です。この後、15日にはFIFA(国際サッカー連盟)のランキング位のチェコの代表チームと親善試合を行うことになっています。ヒディンク監督は、出発前、「選手たちにヨーロッパのサッカーを直接体験してもらうとともに、新しくナショナルチームに加わった選手たちの能力をチェックする機会にしたい」と話していました。

・親会社の経営破たんで、キア自動車に買収された韓国プロ野球のへテタイガースが新たにキアタイガースとして再発足し、6日、フランチャイズをおく光州広域市で、球団の創立式が行われました。球団創立式には、オーナーの現代・キア自動車の鄭夢九会長、金漢吉文化観光長官、韓国野球委員会の総裁ら各界の関係者が参加して「キアタイガース」の発足を盛大に祝いました。キアタイガースは、日、光州球場でSKと初めて地元での試合を行い、球団の創立を祝う様々なイベントを繰り広げました。

・7日のソウルは曇り時々雨、午後3時の気温は26度でした。7日南部地方の釜山と慶尚南道や済州島には大雨となり、ところによっては、明日8日まで、最高120ミリ以上の雨が降り続けるという予報です。韓国外換銀行が公示した7日、午後3時現在の為替レート、日本円100円は1041ウォン10銭で、前日に比べ、3ウォン84銭のウォン安でした。またアメリカドル1ドルは1289ウォン40銭で、前日に比べ、6銭のウォン安でした。また、韓国株式市場の7日の総合株価指数は、567.50ポイントと、前日に比べて、1.87ポイント下落しました。

8月6日月曜日

・政府は先週末の北韓の金正日国防委員長とロシアのプーチン大統領との首脳会談で韓半島とロシアをつなぐ鉄道の連結に合意したことなどをうけて、その対応策の検討に着手する方針です。政府はまず、南北縦断鉄道とシベリア横断鉄道の連結を進めるため、3者間の実務接触を進めるものとみられます。政府としては9日に国家安全保障会議の常任委員会を開き、南北の鉄道とシベリア横断鉄道の連結に先行して、まずソウルと北韓の新義州を結ぶ京義線鉄道の復元のため南北の国防当局の話し合いを進めること協議するものとみられます。またロシア政府とも緊密に話し合いを進めていく方針です。政府は今度の首脳会談で北韓が韓国駐留アメリカ軍の撤退を求めたことと関連して来月末ころ東京で開かれる予定の韓・米・日3か国の会議で対策を協議するものとみられています。一方、韓国の与党民主党のスポ−クスマンは北ロ首脳会談と関連し金正日国防委員長のロシア訪問が米と北韓、日本と北韓との対話はもちろん、金正日国防委員長の韓国訪問の契機になることを期待すると述べました。また野党ハンナラ党のスポ−クスマンは共同宣言に韓国駐留アメリカ軍の撤退を明記したことは去年の南北首脳会談の際の合意内容とは相反するもので、注目せざるを得ないと述べました。

・北韓とロシアが北韓の火力発電所と鉄道の設備の更新を支援する内容を含んだ「貿易と経済協力に関する議定書」に署名しました。ソウルの外交消息筋によりますと、北韓とロシアは 首脳会談に先立つ今月3日モスクワで開かれた「貿易と経済、科学技術協力委員会」で包括的な対北韓支援などの内容を盛り込んだ議定書を締結したということです。議定書には北韓の電力難を解消するための火力発電所の補修と老朽化した北韓鉄道の整備更新事業への参加、そして食料支援などが含まれたものとみられています。議定書には北韓内閣のチョ・チャンドク副総理とロシアのクレバノフ副総理がそれぞれ署名しました。

・ところでロシアを訪問している金正日国防委員長は、モスクワでの日程を終え、6日未明、サンクトペデルブルクに向かいました。これに先立って、金正日国防委員長は5日、コロルリョフにある宇宙地上統制所とフルシチェフ 宇宙センターを訪れ北韓の宇宙開発参加に対する関心の高さを伺わせました。

・野党ハンナラ党の要求で韓国の224臨時国会が6日開会しましたが、議事日程を巡る与野党の調整が難航し、国会は当面空転するものとみられています。しかし与野党は、今年度の補正予算や生活関連法案など急いで処理する法案もあることから、民主党の李サンス総務が外国から帰国し次第9日にも3党の総務会談を開くことにしており、来週以降に正常化するものとみられます。

・韓国政府は景気の停滞の刺激策として新たに10兆ウォン規模の公共投資を行うことになりました。陳稔財政経済長官は6日ソウルで開かれた経済関連最高委員懇談会に出席し年末までにあわせて10兆ウォン規模の財政支出を行い、景気のテコいれをするとともに下半期に予定している3兆7千億ウォンの財政支出を速やかに執行すると述べました。

・韓国を訪問しているアメリカのジミーカーター元大統領は6日、「膠着状態に陥っている南北と米朝関係を打開するため、要請があれば喜んで仲介する用意がある」と述べました。カーター元大統領は自らが提唱している恵まれない人に住宅を提供する「ハビタット運動」のため韓国を訪れているもので、忠清南道アサン市の建築現場での共同記者会見でこのように述べ、北韓からも仲介の要請があることを期待すると述べました。

・今年3月北韓と外交関係を樹立したニュージランドは、ロイ・パーガソン韓国駐在大使を北韓大使に兼任させることになりました。ニュージランドのゴフ外相は6日、北韓がパーガソン大使の信任状を受理したことを明らかにし、パーガソン大使はソウルに駐在しながら、平壌を定期的に訪問するだろうと述べました。ゴフ外相はまた「北韓側はインドネシア駐在の金ビョンホン大使がニュージランド大使を兼任することになった。大使級の外交関係は韓半島の統一努力を支持する象徴的な出来事だ」と述べました。

・韓国では企業の夏休みの最中ですが、各地の海水浴場などからのマイカーのUターンラッシュでソウルと釜山を結ぶ京釜高速道路は5日午後から6日明け方2時まで渋滞が続きました。また、東海岸のカンルンを結ぶヨンドン高速道路も5日の朝から渋滞が始まり、夜中の0時頃まで車の列が続きました。韓国道路公社は 先週末ソウルから各地に向かった27万台あまりを含む30万台の自動車がソウルに戻ったためで、Uターンラッシュのピークは終わったものとみています。

・朴セリ選手が今シーズン・メジャー最終戦の全英女子オープンゴルフ大会で逆転優勝を飾りました。これで朴セリ選手は、98年の全米女子、全米女子オープンに連勝して以来3度目のメジャー大会制覇となりました。また今シーズン、女子プロゴルフ大会で通算12勝をあげました。朴セリ選手はこの大会最終ラウンドで、1イーグル、4バーディーの66と完璧なゴルフを見せ、2位の同じ韓国の金ミヒョン選手を2打差で押さえ、通算11アンダーで逆転優勝を果たしました。

・忠清北道丹陽郡オサンチョン面の西瓜20トンが去年に続いて日本に輸出されました。丹陽郡北部農協の関係者は「去年はじめて2.4トンを日本に輸出したが、日本市場の評判がよく、今年は輸出量が8倍にも増えた。先月3日第1陣10トンを、6日にも10トンを輸出した。」と述べました。

・6日のソウルは雨のち晴れ、時々曇り、午後3時の気温は31度3分でした。立秋の7日には 全国的に雨の予報が出ており、ところによっては雷雨を伴った大雨が予想されています。7日の最高気温は28度から30度とこれまでの暑さが和らぐ見通しです。6日韓国外換銀行が公示した日本の円100円は1037ウォン26銭で先週より2ウォン44銭のウォン高でした。またアメリカドル1ドルは1288ウォン80銭で 先週より2ウォン80銭のウォン安でした。6日韓国株式市場の総合株価指数は569.37ポイントで 先週より0.87ポイント上昇しました。

8月4日土曜日

・北韓の金正日国防委員長は、4日午後、ロシアのプーチン大統領とクレムリンで去年7月以来2回目の会談を行い、両首脳による「モスクワ共同宣言」に調印しました。インタファックス通信が4日伝えたところによりますと、共同宣言は「北韓のミサイルプログラムは平和的で、北韓の主権を尊重する国にとっては決して脅威にはならない」とした上で、「1972年にアメリカとロシアとの間で合意されたものの、アメリカが進めているミサイル防衛体制にそぐわないとしてアメリカが脱退しようとしているABM(弾道弾迎撃ミサイル協定)は、戦略的な攻撃兵器を削減するための基礎であるため、ABM協定を支持する」としています。また、「韓国駐留アメリカ軍の撤退が、韓半島の東北アジアの平和と安定に寄与する」とした上で、「ロシアは、去年6月の南北共同宣言にそって、南北韓が外からの干渉を受けずに自主的な対話の続けるようこれを側面から支援する」と述べています。この他、北韓とロシアは、シベリア鉄道と韓半島縦断鉄道との連結についても合意し、この事業を実現するためあらゆる努力を傾けることで一致しました。金正日国防委員長は、「この宣言が、現在の北韓とロシアの関係発展を明確に反映したものである。去年7月のプーチン大統領の平壌訪問が両国関係に新たなページを開く画期的な事件だったとすれば、今回の私のロシア訪問は、両国の協力関係をさらに一段階高めるきっかけとなった」と述べ、満足の意を表しました。また会談で金正日国防委員長は、去年7月に行ったプーチン大統領との1回目の会談の際、表明していたミサイルの発射実験を2003年までに棚上げするとしていた約束は、有効だとする発言をしたと、ロシア大統領行政室のプリホド副室長が伝えました。北韓の最高指導者によるモスクワ訪問は15年ぶりのことです。これについて韓国政府は、4日「北韓とロシアとの首脳会談をきっかけに、北韓が今後、南北対話の再開など韓半島和平と協力ムードに積極的な姿勢をみせるよう期待する」という慎重な姿勢を示しました。

・ロシアの国際放送‘ロシアの声’は、3日、金正日国防委員長は、今年の年末頃、ソウルを訪問する可能性が高いものとみられると報道しました。この中で、‘ロシアの声’は、「現在ロシアを訪問している金正日国防委員長は、すでに中国も訪問して、江澤民主席と会談している。こうしたことから金委員長は今年の年末には韓国を訪問する可能性が高いと見られる。金国防委員長の韓国訪問は、韓半島の和平のため重要な意味がある」と述べました。

・北韓の朝鮮中央放送は3日、「北韓は、日本が過去を清算し、北韓に対する敵対政策をやめるなら、日朝関係改善の話し合いに積極的に応じる意向がある」ことを明らかにしました。それによりますと、金正日国防委員長は今回のロシア訪問に先立ってイタル・タス通信と文書によるインタービューに応じ、「金国防委員長は、日本との関係改善をはかるための北韓としての立場を明確に示している」として、日本は正しい選択をしなければならいと述べたということです。北韓が日本との関係改善に向けてこうした積極的な姿勢を表明したことは、最近では珍しく注目されています。

・韓国と日本が共催するワールドカップサッカー大会の開幕まで丁度300日となった4日、韓国各地で盛大な記念行事が行われました。韓国ワールドカップ組織委員会は3日、ワールドカップサッカー大会の公式ポスターを発表したのについで、4日午後ソウル国立劇場で盛大な記念行事を行い、大会の文化広報使節に選ばれた声楽家のチョ・スミさん、指揮者の鄭明勲さん、チェリストチャン・ハンナさん、タレント チェ・スジョンさん、歌手ソ・テジさんら26人に委嘱状を手渡しました。また来月オープンする大田ワールドカップ競技場では、技術の粋を集めて設計された半開閉式のドームの屋根が初めて報道陣に公開されました。これに先立ち、ソウルのグンネドン高速道路インターチェンジでは金韓吉文化観光部長官らも出席して「ワールドカップまで後300日」という電光掲示板のスイッチをいれ、ドライバーたちにPRしました。

・2002年ワールドカップサッカーをPRしながら、ヨ−ロッパ大陸7500キロを走り続けたアマチュアマラソナーキム・ホンヨンさん52才が、3日、パリのシャンドマルス公園に到着しました。キム・ホンヨンさんはワールドカップの広報のため2万20キロマラソンの完走を目標に99年には韓国と日本を、去年は南米大陸とオーストラリアーのマラソンツアーを終えました。今回のヨ−ロッパツアーの完走でキム・ホンヨンさんは1万4100キロを完走したことになります。キム・ホンヨンさんは 今年10月から北米大陸に続いて再び日本と韓国の開催都市を結ぶコースを走り抜く予定です。

・2002年サッカーワールドカップの公式ポスターが3日、韓日両国と、スイスで同時発表されました。このポスターは、韓国と日本の書道の専門家2人が協力して制作にあたり、力強い筆さばきでサッカーのグラウンドを描いています。韓国組織委員会では、ポスターを20万部作り、国内だけでなく、韓国からの航空路線がある海外の主な空港にも配ることにしています。

・今年上半期中の銀行の信用カードによるキャッシング・サービスの利用額が、去年の同じ時期に比べ、2倍以上増えていることが分かりました。韓国銀行が3日発表したところによりますと、信用カードのキャッシング・サービスの金利は年14%から25%と銀行金利と比べて割高ですが、今年上半期の銀行の信用カードによるキャッシング・サービス利用額は、一日平均4670億ウォンと、去年の同じ時期と比べ、2倍以上増えました。

・韓国の金大中大統領が73年東京のホテルから強制連行された‘金大中拉致事件’を素材にした日本映画「KT」が、8日、日本で制作発表会を行い、本格的な撮影に入ります。制作に当たるのは、韓国映画の「シュリ」や「共同警備区域JSA」の配給元である‘シネカノン’で、中薗英助原作の「拉致」をシナリオ化し、坂本順二監督がメガホンを取ります。総制作費3億5000万円をかけて作られるこの映画は、来月中頃、プサンで一週間ほど拉致シーンの撮影を行うなど、合わせて3ヶ月間の撮影期間を経て来年春、日本で上映が始まる予定です。

・4日のソウルは晴れ、午後1時の気温は33度1分でした。日曜日の5日は、全国的に曇り一時にわか雨の降るところがあるでしょう。韓国外換銀行が公示した4日、午後1時現在の為替レート、日本円100円は、1039ウォン70銭で、前日に比べ3ウォン9銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1286ウォンで、前日に比べ3ウォン20銭のウォン安でした。韓国株式市場は、土曜日のため取引はありません。

8月3日金曜日

・韓国政府は2日、日本の歴史教科書問題についての対策会議を開き、韓日間の青少年や教員、地方自治体など民間レベルでの人的交流は継続していくという方針を確認しました。政府は、この日、政府中央庁舎で会議を開き、「一部の歴史教科書にみられるような時代錯誤的な歴史認識は日本の極めて一部の勢力であり、むしろ韓日両国の国民同士の人的交流を活発にすることにより、日本国民に歴史的な問題点を理解してもらい、過去の歴史に対する両国の共同認識の幅を広めていくことが大事だ」という見解で一致しました。韓国政府が、この時期にこうした見解を打ち出したのは、今年中に計画されていた両国の地方自治体レベルの交流行事767件のうち、148件が中止されるなど教科書問題が日韓の市民レベルの交流に深刻な影響を及ぼし始めたことに韓国政府が憂慮したものとみられています。

・ところで、「新しい歴史教科書をつくる会」が編集した扶桑社版の歴史教科書の不採択運動を繰り広げている日本のある市民団体が、相次ぐ韓日の民間交流の中止という事態を受けて、交流を継続するよう求める書簡を韓国の国会議員に送ってきたことが分かりました。日本の市民団体「子供と教科書全国ネット21」の俵義文事務局長は、このほど与党・民主党のハム・スンヒ議員に書簡を送り、この中で「最近、韓国側から自治体同士の民間交流を一時中断するという連絡が入ってきているが、‘新しい歴史教科書をつくる会’の教科書を採択しないことにした日本の自治体と、韓国の自治体とが交流を再開すれば、問題の教科書の不採択キャンペーンに効果があるだろう」と述べているということです。

・東京発連合ニュースによりますと、韓国と日本、中国の学者が、3カ国で同じ内容の歴史教科書をつくり、来年中に出版する計画だと、朝日新聞が2日報道しました。これは、各国の自国中心的歴史観から脱皮した共通の歴史認識をもとに教科書を共同編集しようという試みで、早稲田大学の韓国人教授、李成市氏や、東海大学名誉教授の藤家礼之助氏ら、韓、中、日3カ国のおよそ20人の学者が参加し、すでに去年2月から「東北アジア共通の教科書」作りに取り組んでいるということです。

・北韓の金正日国防委員長は、韓国時間で4日未明モスクワに到着し、ロシアのプーチン大統領と首脳会談を行います。金正日国防委員長は、4日と5日、プーチン大統領と2回にわたって会談を行い、金正日国防委員長の韓国訪問をはじめ、北韓のミサイル開発問題、さらに旧ソビエトの崩壊に伴って激減した北韓とロシアとの貿易規模を1991年以前の6億ドル台の水準にまで活発化させる問題についても話し合うものとみられています。また両首脳は、会談のあと発表する「共同宣言」で、シベリア横断鉄道と、韓半島縦断鉄道とを連結させる問題についても触れるものとみられています。金正日国防委員長のモスクワ駅の到着に当たっては、北韓側がプーチン大統領の出迎えを要請しましたがロシア側がこれに難色を示し、イリヤクレバノフ副首相が出迎えるということです。

・ところで、北韓の朝鮮中央通信は、3日、「北韓は、アメリカの軍事的な脅威に備え、今後もミサイルの開発を続ける」と報道しました。朝鮮中央通信は、この中で「北韓のミサイル開発計画は、純粋に防衛的なもので、アメリカと技術的に戦争状態にある朝鮮民主主義人民共和国の主権の行使である」と強調しました。こうした朝鮮中央通信の論評が、4日モスクワで行われる金正日国防委員長とロシアのプーチン大統領の首脳会談を前に伝えられたことから、この首脳会談で金正日国防委員長が北韓のミサイル開発問題に言及するのではないかという点で注目されます。

・アメリカ上院のバイドン外交委員長は、「アメリカが北韓からミサイルの脅威を受けた場合、アメリカは、北韓を一気にせん滅する能力を持っている。北韓はそのような危険を冒さないでほしい」と語りました。

・ところで、2日付けのロシアの新聞「コムソモリスカヤ・プラウダ」が伝えたところによりますと、金正日国防委員長の乗った特別列車に、10発あまりの銃弾の痕が発見されたということです。それによりますと、金正日国防委員長の特別列車の後部から4両目の車両の窓の下に、「10数発の銃弾の痕のような穴」が発見され、これを写真で専門家に鑑定を依頼した結果、専門家の一人から「7.62ミリ口径の自動小銃で撃ったものとみられる」という分析結果が出たということです。

・ニューヨーク発連合ニュースによりますと、アメリカ・ニューヨークのセンチュリー財団のハリソン研究員は、ニューヨークタイムズに投稿し、この中で、米朝協議の再開や金正日国防委員長のソウル訪問の実現のためには、まずアメリカが約束を守らなければならないと主張しました。またハリソン研究員は、ブッシュ政権が米朝協議の再開を望むのであれば、まずアメリカが、北韓に対して敵対感を持たないとするオルブライト前国務長官と、北韓人民軍のチョ・ミョンロク総局長が去年発表した共同声明が有効であることを宣言しなければならないと述べました。またアメリカは、北韓の軽水炉が完成するまでの間、北韓に重油を支援することにした94年のジュネーブ合意を履行しなければならないとしています。

・ワシントン発連合ニュースによりますと、IMF(国際通貨基金)は、来月ワシントンで開かれる総会に北韓を招待することを検討している模様です。IMFのチョフラ韓半島担当官は、今年の総会に北韓を招待するため北韓代表団へのビザ発給について、アメリカと協議中だと述べました。IMFは、毎年9月末に世界銀行と合同の年次総会を行っており、去年も北韓に参加を呼びかけましたが、北韓は、時間的余裕がないことを理由に去年は参加を見送りました。

・学校の成績や大学進学に対するストレスで、韓国の青少年の3分の1以上が鬱病の症状をみせていることが分かりました。ソウル大学付属病院の神経精神科チームが去年12月、京畿道・プチョン市の中学生と、高校生2200人あまりを対象に調査した結果、男子が34.3%、女子は47.5%の生徒が、鬱の症状を訴えています。特に、男子の17.4%と、女子の20.6%は、症状が深刻で精神科の治療が必要であることが分かりました。ソウル大学付属病院の神経精神科チームは、「学校の成績に対する満足度が低い場合に、鬱病になる危険が8倍以上高くなる。青少年が精神的に安定するためには、大学の入試制度の改善はもちろん、将来の進路に対する適切な指導や多様な職業選択の機会を与えるなど総合的な対策が望まれる」と話しています。

・2002年のワールドカップサッカー大会まで4日で丁度300日となりますが、これを記念して、3日ソウルのヨウド公園では、D−300日記念として、ソウルを出発し24日間をかけて、全国2002キロを自転車で走る大行進の出発式が行われました。参加者は国内外からの希望者60人と、進行係10人の合わせて70人で、3日ヨイド公園を出発して、開催10都市など2002キロを走破し、26日ソウルサンアムドンのワールトカップ競技場に戻ってくることになっています。

・先週27日に封切られたクァク・ジェヨン監督の韓国コメディー映画「猟奇的な彼女」が、わずか6日間で全国観客動員数100万人を突破し、この春、韓国の映画界に新風を巻き起こした「チング」の記録と並びました。「猟奇的な彼女」は、封切り日の先週27日金曜日一日にソウルだけで5万6000人、全国的に14万人の観客を動員し、その後も連日満員となり、6日目の1日現在、ソウル34万4200人、全国では100万2000人の興行実績をあげました。

・2日に梅雨が明けた韓国では、企業の夏休みがピークを迎え、全国の主な高速道路は海水浴などに向かう家族連れなどで車が溢れ、一日中渋滞が続きました。このうちソウルから東海岸のカンルンまでは12時間、ソウルから南部のプサンまでは8時間と、いずれも普段の2倍以上の時間が掛かっています。韓国道路公社では、2日一日で、この夏最も多い27万台の乗用車がソウルから各地へ向かったものと集計しています。

・梅雨があけた韓国では、2日の夜から3日の朝にかけての最低気温がテグで27度8分、ソウルで25度1分など全国的に熱帯夜となり猛暑が続いています。3日のソウルは晴れのち曇り、日中最高気温は35度まであがりました。韓国では、6日頃まで真夏日と熱帯夜が続く見込みです。4日は、全国的に晴れ時々曇り、一時雨のところがあるでしょう。韓国外換銀行が公示した3日、午後3時現在の為替レート、日本円100円は、1036ウォン61銭で、前日に比べ1ウォン23銭のウォン安でした。アメリカドル1ドルは、1282ウォン80銭で、前日に比べ4ウォン70銭のウォン高でした。また3日の韓国株式市場の総合株価指数は、568.69ポイントで、前日より1.23ポイント上昇しました。

8月2日木曜日

・北方4島周辺水域で韓国漁船がサンマ漁を始めたことに対する日本政府の抗議に対し、韓国政府は、サンマ漁は純粋な漁業問題だとするこれまでの立場を再確認するとともに、日本政府が希望すれば今後この問題について協議を継続する用意があることを明らかにしました。韓国政府は、先に外交当局者の論評で「北方4島周辺水域での韓国漁船による操業は純粋な漁業問題で、ロシアと日本の領有権問題とは直接関係はない。どちらの立場も害しない」としています。政府関係者は「韓国漁船の北方4島周辺水域でのサンマ漁に対する政府の基本的な考えは変わっていない。純粋な漁業問題で、国際法や国際慣行にも違反しないものだ」と述べました。韓国海洋水産部は1日午後7時、「韓国漁船26隻が午後6時から操業を始めた」と明らかにしました。一方、ロシア外務省は日本政府の抗議に対する声明の中で、「韓国漁船の操業は政府間協定に基づく純粋に商業的問題であり、日本とロシアの国境線確定問題に関連して日本の立場を弱くしようという目的ではない」としています。

・この夏2度に渡って集中豪雨をもたらせた韓国の梅雨があけました。大田地方気象庁は2日、「今週の前半中部地方に大雨をもたらせた梅雨前線は北に押し上げられ、全国が太平洋高気圧の圏内に入った。今月中旬まで蒸し暑い日がつづくだろう」と発表し、事実上の梅雨明けを明らかにしました。2日朝の忠清南道ボリョン市の最低気温が28.7度と71年気象観測が始まって以来の最高気温となりました。気象庁では「ここ当分の間、高温多湿の太平洋高気圧に覆われ全国的に本格的な夏の暑さが続くでしょう。しかし大気が不安定のためところによって強い雷雨やにわか雨が予想され、短時間の強い雨には注意して欲しい」と呼び掛けています。

・IAEA国際原子力機関のハイノネン安全局長が 北韓の「核兵器開発凍結」を点検するため今月末平壌を訪問する予定です。IAEAのキド・スポ−クスマンは今年9月中旬オーストリアのウィーンで開かれるIAEAの定期理事会の前にハイノネン局長が北韓を訪れると述べました。ハイノネン局長の北韓訪問は、時期的にアメリカが北韓の核開発凍結に対する検証を求めていることや10月のIAEAと北韓との実務協議を前に行われることから注目されています。韓国政府当局者はハイノネン局長の北韓訪問は、去年11月北韓とIAEAとの協議の際、IAEAが北韓の核安全を究明するためには少なくても3、4年はかかると指摘したと伝えられており、こうした問題について北韓側がどのような反応を示すかに重要な意味があると述べました。

・アメリカのエバンス商務長官は今後韓国に対して自動車市場をさらに開放するよう要求を強化していくと述べました。エバンス商務長官は2日アメリカ上院の公聴会に出席し、「今年アメリカ市場では韓国製自動車が70万台あまり売れたが韓国で売れたアメリカ車は1200台にすぎない」と述べ、韓国側に対し自動車市場の開放を強く要求する考えを示しました。その上でエバンス長官は韓米間で98年に締結した自動車了解覚書があるが3年を経過した現在でも貿易のアンバランスは解消されていないとして、韓国の自動車市場の動向を厳しく監視するとともに市場開放を迫る立場を強調しました。

・ロシアを訪問している金正日国防委員長は、西シベリアのオムスク訪問を終え、モスクワに向かったとロシアのイタル・タス通信が報じました。金正日国防委員長は韓国時間で4日モスクワ入りし、プーチン大統領と首脳会談を行った後、戦略的安定に関する共同宣言を採択する予定です。金正日国防委員長は、翌日の午前中再びプーチン大統領と2時間ほど会談し、その後 セレズニョフ下院議長を訪問する予定です。また モスクワ近郊のフルニチェフ宇宙センターと宇宙地上統制所を視察する予定です。金正日国防委員長はこの後、サントペデルブルクを訪れ、造船所と遺跡地などを視察した後再び7日モスクワに戻り、帰国の途につきます。

・三星電子と日本のソニーは2日、三星電子がコンピュ−タ−とデジタル電子製品の次世代フラッシュメモリフォーマットにソニーのメモリスティックを採用することで合意に達し、覚書に調印したと発表しました。三星電子とソニーがこうした分野で提携するのは今回が初めてです。三星電子は今年下半期からノートブックコンピュ−タ−などにソニーのメモリスティックを活用できるようにし、来年からはメモリスティックを内臓したコンピュ−タ−やビデオカメラなどを生産する計画です。これにより、ソニーのビデオカメラで撮影したものを三星のコンピュ−タ−で編集できるなど、三星電子とソニーのコンピュ−タ−やビデオカメラなどデジタル製品は互換性を持つことになりました。

・日本の宇宙開発事業団の国際宇宙ステーション事業責任者と日本人宇宙飛行士の一行が2日大田にある韓国航空宇宙研究院を訪れ、両国の協力問題について話し合いました。一行は日本の国際宇宙ステーションの開発の現況と計画、宇宙飛行士の訓練などについて説明し、宇宙分野での両国の交流、協力などについて話し合いました。韓国の科学技術部は 宇宙開発の中期、長期の計画に基づいてアメリカNASA航空宇宙局や日本などと共同で国際宇宙ステーション事業に参加することにしています。

・2日のソウルは晴れ、午後3時の気温は33度9分でした。3日は全国的に雲の多い1日となり、内陸ではにわか雨が降るでしょう。予想最高気温は、31度から35度の見込みです。 韓国外換銀行が公示した2日午後3時現在のウォンの為替レ−トです。日本の円100円は1035ウォン38銭で前日より2ウォン66銭のウォン高でした。またアメリカドル1 ドルは1287ウォン50銭で前日より8ウォンのウォン高でした。韓国株式市場、2日の総合株価指数は547.46ポイントで 前日より4.67ポイント上昇しました。

8月1日水曜日

・日本の領有権主張で韓日間の外交問題となっている北方4島周辺水域での韓国漁船のサンマ漁が1日夜から始まります。韓国の漁船26隻はすでに先月30日北方4島周辺水域に到着していましたが、韓国漁船に乗り組むロシア側の監視員の到着が遅れたため、操業の開始がのびのびになっていました。これについて、ロシア側は1日「操業開始後、監視員を送る」と、韓国の海洋水産部に通報してきました。これに伴って、待機していた韓国漁船26隻はロシアの監視員13人だけを載せて、1日夜からサンマ漁を始めることになりました。

・この問題について、韓国と日本は、5回にわたって外交・水産当局者の会談を行い、先月末の最後の交渉では、韓国側は「北方4島でのサンマ漁は日本とロシアとの領有権問題とは関係ない」という、これまでの立場を重ねて強調しました。これに対して日本側は韓国の漁船について威嚇したり、拿捕したりしない方針を示し、5回目の会談でも交渉は物別れに終わったものの、日本側は韓国漁船の操業を事実上 黙認したものと韓国側は受け止めています。

・大韓航空とアシアナ航空が対立して難航していた今年上半期の海外航空路線の振り分けが決まり、焦点となっていたソウル−東京線はすべてアシアナが確保することになりました。建設交通部は日本、中国など海外16の航空路線の週73回を追加配分しました。それによりますと、ドル箱の路線と言われているソウル−東京線のうち、新たに増便となった週21便はすべてアシアナが確保しました。また相次ぐ事故で増便の規制を受けていた大韓航空は、釜山−東京、済州島−東京路線、それに中国路線を獲得しました。新たに増便となった路線は、東京の場合、成田空港の滑走路の工事が終わる来年5月以降から適用されます。

・先月末現在の韓国の外貨準備高は970億5900万ドルで、史上最高となりました。韓国の中央銀行=韓国銀行によりますと、先月はIMF国際通貨基金からの借入金6億ドルを返済しましたが、韓国通信の株式預託証書の発行などによる外貨の流入で、先月末現在で970億5900万ドルとなりました。これは去年暮れの961億9800万ドルを上回る史上最高額で、外貨準備高は日本、中国、香港、台湾に次いで、世界で5番目となります。

・韓国最大手の自動車メーカー現代自動車の乗用車部門の国内シェアが再び50%を超えました。現代自動車によりますと、先月7月は中型乗用車と大型乗用車の販売実績が好調で、7月の新車登録のシェアは50.9%となりました。現代自動車のシェアが50%を超えたのは99年2月以来のことです。現代自動車は、蔚山工場の増設工事を進めており、来月からは、年産42万台の韓国最大の自動車工場になると話しています。

・韓国の財界トップ・リーダーの一を占めていた現代グループが半導体会社の分社化などで、5位に転落したことが分かりました。公正取引委員会が1日発表したところによりますと、資産総額でみた財界1位は三星で69兆9000億ウォンで、系列会社は65社に上っています。続いて、2位はLG、3位はSK、4位は現代自動車でした。そして5位はかつて財界トップだった現代グループで、資産規模の大きいハイニックス半導体と現代建設などの系列会社が分社化されたため、かつての威勢は陰をひそめた結果となりました。

・韓昇洙外交通商長官は今月9日から18日まで、イラン・エジプトの中東2カ国とローマ法王庁を訪問します。韓昇洙外交通商長官は今度の歴訪でイランのハタミ大統領、エジプトのムバラク大統領らと会い、韓国企業の中東進出の拡大や、南北和解問題、さらに韓長官が議長を務める今年秋の国連総会に対する両国の協力を求める予定です。韓長官はこの後、ローマ法王庁を非公式に訪問し、18日帰国します。

・韓国と日本が共同開催する来年のサッカーワールドカップの2回目のチケットの販売が来月9月17日から行われることになりました。韓国側の組織委員会によりますと、2回目のチケットは1回目の残り12万枚を含めて39万枚で、9月17日から先着順で販売する予定です。

・本大会に出場する各国のチームが韓国でキャンプを行う際の候補地が67ヵ所から27ヵ所に絞られました。韓国組織委員会の関係者は「大会に先立って15カ国の代表チームが韓国でキャンプを行うことが予定されており、誘致合戦が加熱する恐れもあるため、候補地を27ヵ所まで絞ることになった」と話しました。一方、文化観光部は、ワールドカップについては、日本の歴史教科書のいわゆる歪曲問題とは切り離して、日本との協力をさらに緊密なものにする方針を決め、予定通り日本との文化行事を進めていくことになりました。ワールドカップ開幕まで後300日となる今月4日以降、韓国では合わせて122の文化イベントが予定されています。

・自社で出版した本をベストセラーにするため、大量に買い占めた出版社が韓国の出版社団体から除名されました。出版社が加盟している韓国出版人会議は31日会合を開き、出版社の(株)「思いの木」が、自社本をベストセラーにするため、組織的に買い占めをした事実が認められた」として、「思いの木」を除名処分にすることを決めました。出版界ではベストセラーになれば、その本の売れ行きが伸びることから、自社本を買い占めているといううわさが広まっていましたが、出版社の団体によってこうした事実が確認されたのは、今回が初めてです。韓国出版人会議は、一部の出版社によって、こうした不正ともいえる行為を行ったことに遺憾の意を表すとともに、再発防止へ向けて今後、自主的に市場調査などを行うことになりました。

・自分の性に強い違和感を持つ「性同一性障害」の人が性を転換する手術を受けることについて、韓国人の半数は「あり得ること」として受け止めているという結果が出てきました。これは、韓国ギャラップ社が20才以上の成人男女1500人あまりを対象に「性転換」について調査した結果分かったものです。それによりますと、性同一性障害者が男性から女性に、女性から男性に、手術を受けて性を変えることについて、「個人的な事情によるものだからあり得る」という答えが51.3%でほぼ半数の人が肯定的に考えています。これに対し、男性・女性という性は天賦のものであり、「自然の法則に逆らうことはよくない」という否定的な回答は39.5%、「何とも言えない」が9.1%でした。そして「性転換の手術後は、戸籍や名前が変ることを認めるべきだ」が全体の53%で、こうした考えは20代、30代の若い年齢層と高学歴の人に多いことが分かりました。この調査は、この程、男性から女性に性を変える手術を受けた韓国人が、芸能界にデビューし、話題を呼んだことから行われたものです。

・1日のソウルは雨時々曇り、午後3時の気温は30度9分で、今日のこれまでの降雨量は35.2ミリでした。また2日は北太平洋高気圧の影響で全国的に曇りところによってにわか雨 、予想最高気温はソウル32度など、全国的に32度から34度と蒸し暑くなるでしょう。 韓国外換銀行が公示した1日、午後3時現在の為替レート、日本の円100円は、1038ウォン6銭で、前の日に比べて4ウォン40銭のウォン高でした。アメリカドル1ドルは1295ウォン50銭で、前の日に比べて5ウォン80銭のウォン高でした。韓国株式市場の1日の総合株価指数は、562.79ポイントと、前の日に比べて21.24ポイント上昇しました。

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