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●バスの未来は?●

現在、バス業界は衰退しているように見受けられます。
しかし、自家用車と比べてエネルギー消費が少ないバスは、地球環境問題の深刻化に伴って、
これからも重要な役割を果たしていくことでしょう。
最近では、バスロケーションシステム、ノンステップバス、100円バス、共通カード化・・・など、サービスアップに力を入れて
バスの復権をめざす動きが活発になっています。

でもやはりバスの敵(?)であるマイカーにはかなわないのが現実です。
そんなわけで、新技術を使って、少しでもバスをマイカーのような快適な乗り物にしたいと
いろいろ考えて(遊んで?)みました。
発想が子供じみているかもしれませんが、空想の世界だと思って、楽しんでください。

(1)タクシーみたいなバス
いわゆるディマンドバスみたいなやつです。
しかし、現在のディマンドバスは、ルートが固定的です。
私の野望は、バスを流しのタクシーのように適当な場所に走ってもらって、
インターネットとか電話とかで「ここに来てほしい」と注文すると、
なるべく希望に添えるような形で来てくれる、
例えば、ある市に100ヶ所くらいのバス停を作って、コンピュータ(別にコンピュータでなくてもいいんだけど)
で同じようなところに行きたい人を集計して、何人かを乗せて走るものです。
当然、利用者は今の状況なら何時にどこにバスが来てくれる、ということを知ることができるわけです。

もちろん完全に同じところから同じところに行きたい人はそう簡単に見つからないので、
そのバスの運行はかなり融通を利かせる必要があります。
運賃も、たくさん希望者がいるルートについては安く、あまり人気の無いルートについてはタクシー並みにすると
いいと思います。(競馬のオッズみたいに、リアルタイムで運賃が変わったりして)
需要が多いほど便利(運行本数も増やせる)だし、運行効率もよくなるので、
都市部に向いているバスだと思います。

ただし、山間部などでも、例えば登山口までのルートや、観光ルートなど、ある程度希望者がいて、
需要変動が大きいルートについてはこの手法が使えるかもしれません。
(たとえば、三峰口駅から西沢渓谷行きのハイキングバス(?)みたいに)

需要が少ない、人口が少ない地域では、一般のマイカーやトラックを乗合化するのも手かもしれません。
ただし、運賃のトラブルが起きたり、治安上の問題が発生するので、何かしらの基準と、犯罪防止やトラブル防止のための体制が必要です。
(例えば、乗合営業を許可するマイカーには、通信装備を搭載させて、監視機関が各車両の動きをチェックする)
さらに、現在のタクシーとも競合する問題も起きます。事業主体をバス事業者に限らず、タクシー事業者も参加してもらうといいのかも。

このような需要追随型のバスは、現状ではバスに対する規制や、技術的(情報システムなど)な面から難しいのですが、
今後増えてくるかもしれません。



(2)鉄道に乗りいれバス
現在、線路に入るバスはありません。(福島の白棚みたいに、専用道路を走るバスはありますが)
(※「レールバス」は、私はバスではないと考えています)

私の考えるバスは、鉄道の車輪がついていて、あるときはレールバス、あるときはふつうのバスになるバスです。
需要が多い区間では、何台か連結運転(運転手さんは1人)でふつうの列車になります。

鉄道の大量輸送ができて、エネルギー効率がいいというメリットと、バスの小回りが利くメリットの両方があります。

この方法が有効そうなのは、山に行く鉄道・バス路線(例えば、松本〜上高地・乗鞍)とか、
郊外からのバス路線が市街地に集中する中規模の都市
(例えば、川越の一番街前の県道を路面電車専用軌道にして、郊外から川越駅に向かうバスが軌道を走る!)
あたりです。

いずれにしても、バスはダイヤが乱れがちなので、ある程度ダイヤにゆとりがある鉄道でないとできなさそうです。


(番外編)快適通勤バス
首都圏の通勤・通学事情ははっきりいって非人道的です。
そこで、混雑する鉄道路線に平行する道路に、快適なバス(会員制、もちろん全員着席)を走らせて、
ゆったりと通勤・通学をしていただきます。

当然、平行する道路は大渋滞するのですから、通勤時間帯に走るのはきついです。
そんなわけで、平行する道路がまだ空いている朝4時くらいからバスが走り出すのです。
通勤時間帯にもバスは走りますが、時間がかかるのはしかたないでしょう。

あと、せっかく小回りの利くバスを使うのですから、目的地も細かく分けて、乗換えをなくす方向にするといいでしょう。
出発地も、ある程度需要が見込める地域(大型団地など)では、駅発でなく融通を利かせることができます。


※今後、「バスの未来は?」については、いろいろ追加していく予定です。おたのしみに!