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●カナダの交通事情●

2000年3月1日から9日まで、カナダ(西海岸方面)へ旅行しました。
広い大陸の国の交通事情をお話しします。

●旅行の行程●
成田→(飛行機)→バンクーバー→(バス&フェリー)→ビクトリア→バンクーバー→(鉄道)
→(ジャスパー→(観光バス)→レイクルイーズ→(路線バス)
→カルガリー→(飛行機)→成田

●長距離鉄道●
地図を見ると、カナダの鉄道路線はかなりの長さに見えます。
しかし、そのほとんどは貨物路線で、旅客列車の走る路線は意外に短いのです。
例えば、1988年に冬季オリンピックが行われたカルガリーにおいては定期旅客列車がありません。
私が乗ったのは、西海岸のバンクーバーと東側のトロントとを結ぶカナディアン号です。
といっても乗ったのはバンクーバーからロッキー山脈の入口のジャスパーまでの1000km弱です。
カナディアン号は、週に3回運行、夏には予約が難しくなるほど人気がありますが冬は比較的すいていました。
列車は寝台車、座席車(といっても日本のグリーン車なみにゆったりしている)、食堂車のほか、
二階建ての展望車(ドームカー)や荷物車が連結されていました。
展望車は2両連結されていて、そのうち最後尾にある展望車は寝台車のお客さんの専用車となっています。
途中列車は青白く光る万年雪をいだいたロブソン山(約3900m)の近くを通ります。
日本の列車と大きく違うのが、大きな荷物を持ち込めること。
スーツケースなどの大きな荷物は飛行機のように出発前に駅に預けます。
さらに手荷物料金を払えば、カヌーまで持ち込むことができます。
座席車では、車内の仕切り部分にカナダの鉄道の模型があったり、夜には毛布を持ってきてくれたりと、気のきいたサービスがあります。
列車の予約は、インターネットで行うことができます。日本語版のページもあります。

●市内の鉄道●
バンクーバーには、日本の地下鉄を小型にしたような鉄道が走っています。
この鉄道の面白いところは、改札がないこと。ただし切符は正直に買いましょう。
さらに市内のバスとの連携が図られていて、地下鉄の切符でそのままバスに乗り継ぐことができます。
カルガリーにも似たような電車が走っていますが、カルガリーでは電車は地下でなく、市街地は路面を走ります。
路面電車の走る部分は高層ビルが林立していて、さながら未来都市といった趣きです。
また中心部においては運賃が無料になっています。

●長距離バス●
広いカナダの移動でお世話になるのが、グレイハウンド・カナダ社が運行している長距離バスです。
例えばレイクルイーズからカルガリー(約190km)までの運賃は27カナダドル(約2000円)、
所要時間もわずか2時間ちょっとと、日本の高速バスのようにリーズナブルな乗り物となっています。
バスターミナル(バスディポと呼ばれている)は町はずれにあることが多く、ちょっと不便ですが、
カナダの広さを実感できる長距離バスに是非乗ってみてください。

●そのほか●
花の町として知られているビクトリアは、バンクーバーとは海をへだてています。
この2つの町を結んでいる直行バスは、途中フェリーに乗り込みます。